(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-01
(54)【発明の名称】折り畳み式カメラスタンド
(51)【国際特許分類】
G03B 17/56 20210101AFI20221124BHJP
H04N 5/222 20060101ALI20221124BHJP
【FI】
G03B17/56 Z
H04N5/222 100
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022520697
(86)(22)【出願日】2020-10-01
(85)【翻訳文提出日】2022-05-18
(86)【国際出願番号】 US2020053703
(87)【国際公開番号】W WO2021067542
(87)【国際公開日】2021-04-08
(32)【優先日】2019-10-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522133082
【氏名又は名称】アイピーボ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ホン、ロイス ユイ-チュン
(72)【発明者】
【氏名】カオ、ムー ハウ
【テーマコード(参考)】
2H105
5C122
【Fターム(参考)】
2H105AA02
2H105CC24
5C122DA09
5C122EA54
5C122GD01
5C122GD11
5C122GE04
5C122GE07
5C122GE11
(57)【要約】
折り畳み可能なカメラスタンドは、細長いベースプレートと、撮像装置と、前記ベースプレートに移動可能に連結された第1の端部と、前記撮像装置に枢動接続された第2の端部とを有する細長い第1のアームプレートであって、前記第1の端部は前記第2の端部と反対側にある、第1のアームプレートと、を備え、前記撮像装置及び前記第1のアームプレートは、前記カメラスタンドが折り畳まれた状態にあるとき、前記ベースプレートと実質的に平行な同一平面内にほぼある。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラスタンドは、
細長いベースプレートと、
撮像装置と、
前記ベースプレートに移動可能に連結された第1の端部と、前記撮像装置に枢動接続された第2の端部とを有する細長い第1のアームプレートであって、前記第1の端部は前記第2の端部と反対側にある、第1のアームプレートと、を備え、
前記撮像装置及び前記第1のアームプレートは、前記カメラスタンドが折り畳まれた状態にあるとき、前記ベースプレートと実質的に平行な同一平面内にほぼある、カメラスタンド。
【請求項2】
前記ベースプレートは、前記折り畳まれた状態で前記撮像装置に重なる、請求項1記載のカメラスタンド。
【請求項3】
前記撮像装置は、カメラレンズを含む、請求項1に記載のカメラスタンド。
【請求項4】
前記撮像装置は照明装置を含む、請求項1記載のカメラスタンド。
【請求項5】
前記撮像装置は、標準的なカメラ取付具を含む、請求項1に記載のカメラスタンド。
【請求項6】
前記撮像装置は、携帯電話搭載装置を含む、請求項1に記載のカメラスタンド。
【請求項7】
互いに反対側に位置する第3の端部及び第4の端部を有する細長い第2のアームプレートを更に備え、前記第3の端部は前記ベースプレートに枢動接続され、前記第4の端部は前記第1のアームプレートの前記第1の端部に枢動接続される、請求項1に記載のカメラスタンド。
【請求項8】
前記第2のアームプレートの前記第3の端部と前記ベースプレートとの間の前記枢動接続のための第1のヒンジをさらに備える、請求項7に記載のカメラスタンド。
【請求項9】
前記第2のアームプレートの前記第4の端部と前記第1のアームプレートの前記第1の端部との間の前記枢動接続のための第2のヒンジをさらに備える、請求項7に記載のカメラスタンド。
【請求項10】
前記折り畳まれた状態では、第1のヒンジ、第2のヒンジおよび前記第2のアームプレートは、前記第1のアームプレートと前記撮像装置とが位置する同一平面内にほぼある、請求項7に記載のカメラスタンド。
【請求項11】
前記第2のアームプレートは、前記第1のアームプレートに対して実質的に垂直である、請求項7に記載のカメラスタンド。
【請求項12】
前記第1のアームプレートは、前記第2のアームプレートの側部に回転可能である、請求項11に記載のカメラスタンド。
【請求項13】
前記ベースプレートに対向する前記第2のアームプレートの側部から突出するケーブルリールをさらに備える、請求項7に記載のカメラスタンド。
【請求項14】
前記ケーブルリールを覆い、前記ケーブルリールの周辺部を越えて延出されたケーブル保持プレートをさらに備える、請求項13に記載のカメラスタンド。
【請求項15】
前記ベースプレートは、前記カメラスタンドが折り畳まれた状態にあるときに、前記ケーブル保持プレートを収容する開口を有する、請求項14に記載のカメラスタンド。
【請求項16】
前記第1のアームプレートは、USBケーブルを収容する凹状の空間を有する、請求項1に記載のカメラスタンド。
【請求項17】
前記撮像装置は、前記撮像装置と前記第1のアームプレートの第2の端部との間の枢動接続のための第3のヒンジを含む、請求項1に記載のカメラスタンド。
【請求項18】
前記第3のヒンジが、シャフト周りのスリーブの回転に対する抵抗を提供するためのスプリングチューブを含む、請求項17に記載のカメラスタンド。
【請求項19】
前記シャフトは前記第1のアームプレートの前記第2の端部に取り付けられ、前記スリーブが前記撮像装置に取り付けられている、請求項18に記載のカメラスタンド。
【請求項20】
カメラスタンドは、
細長いベースプレートと、
撮像装置と、
互いに反対側の第1の端部および第2の端部を有する細長い第1のアームプレートと、
互いに反対側の第3の端部及び第4の端部を有する細長い第2のアームプレートと、を備え、
前記第1のアームプレートの第1の端部は、前記第2のアームプレートの第4の端部に枢動接続され、前記第1のアームプレートの第2の端部は、前記撮像装置に枢動接続され、前記第2のアームプレートの第3の端部は、前記ベースプレートに枢動接続され、
前記撮像装置、前記第1のアームプレート及び前記第2のアームプレートは、前記カメラスタンドが折り畳まれた状態にあるときに、前記ベースプレートと実質的に平行な同一平面内にほぼある、カメラスタンド。
【請求項21】
細長いベースプレートを提供することと、
撮像装置を提供することと、
前記ベースプレートに移動自在に連結される第1の端部と前記撮像装置に枢動接続される第2の端部とを有する細長い第1のアームプレートを提供することであって、前記第1の端部は前記第2の端部と反対側にあり、前記撮像装置及び前記第1のアームプレートは、前記撮像装置及び前記第1のアームプレートが折り畳まれた状態にあるときに前記ベースプレートと実質的に平行な同一平面内にほぼあり、
前記撮像装置と前記第1のアームプレートとを旋回させ、前記撮像装置を前記ベースプレートに対して所望の角度及び所望の距離に設定し、
撮像装置を作動させて画像のフレームを撮影する、撮像方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、画像撮影を補助する機器に関し、より詳細には、折り畳み式カメラスタンドに関する。
【背景技術】
【0002】
台上の文書や物体の画像を撮影する場合、多くの場合、安定性や再現性などのためにカメラを取り付けるためのスタンドが必要になる。カメラは、静止画またはビデオのいずれかを撮影し、次いで、画像データをコンピュータまたは大型ディスプレイまたはその両方に送ることができる。このようなシステムは、オーバーヘッド・プロジェクターの代わりに、教室や会議で使用することができる。
【0003】
従来のカメラスタンドは、プラットフォームとして機能するベースと、ベース上に堅固に装着された垂直レールと、プラットフォーム上方のカメラを保持するために垂直レールに摺動可能に装着された水平アームとを含む。水平アームは、異なる撮像ニーズに応じて、垂直レールの周りをスイングし、垂直レールを上下にスライドすることができる。従来のカメラスタンドの問題点は、一般にかさばり、持ち運びが容易でないことである。
【0004】
したがって、コンパクトで汎用性のあるカメラスタンドを提供することが望ましい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、運搬が容易でありながら汎用性があり、操作が容易な折り畳み式カメラスタンドを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書に開示され、特許請求されるのは、細長いベースプレートと、撮像装置と、細長い第1のアームプレートとを備える折り畳み可能なカメラスタンドである。第1のアームプレートは、ベースプレートに移動可能に連結された第1の端部と、撮像装置に枢動可能に接続された第2の端部とを有し、第1の端部は第2の端部と反対側に設けられる。カメラスタンドが折り畳まれた状態にあるときに、撮像装置および第1のアームプレートは、ベースプレートと実質的に平行である、同じ平面内にほぼある。
【0007】
他の態様、特徴、および技術は、実施形態の以下の詳細な説明に鑑み、関連技術における当業者には明らかであろう。
【0008】
本明細書の一部を構成する添付された図面は、本開示の特定の態様を描くために含まれる。本開示のより明確な概念、および本開示により提供されるシステムの構成要素および動作は、図面に示される例示的、したがって非限定的な実施形態を参照することによって、より容易に明らかになるであろう。ここで、同様の参照番号(それらが複数の図面で発生する場合)は、同じ要素を示す。本開示は、本明細書に提示される説明と組み合わせて、これらの図面のうちの1つまたは複数を参照することによって、より良く理解され得る。図面に図示されている特徴は、必ずしも縮尺通りに描かれていないことに留意されたい。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本開示の一実施形態による折り畳み状態の折り畳み式カメラスタンドの斜視図である。
【
図2】
図1に示した折り畳み式カメラスタンドの部分的に展開した状態の側面図である。
【
図3】
図1の折り畳み式カメラスタンドの側面図であり、完全に伸ばされた状態である。
【
図4】
図3に示す完全に伸ばされた状態の折り畳み式カメラスタンドの上面図である。
【
図5】
図2に示す折り畳み式カメラスタンドの斜視図である。
【
図6】
図2に示す折り畳み式カメラスタンドの別の斜視図である。
【
図7】
図2の折り畳み式カメラスタンドのケーブルリールを示す図である。
【
図8】
図1の折り畳み式カメラスタンドの折り畳み状態の側面図である。
【
図9】折り畳み式カメラスタンドに使用されるヒンジの例示的な内部構成要素を示す図である。
【
図10】
図1の折り畳み式カメラスタンドの動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示の一態様は、折り畳み式カメラスタンドに関する。
以下、添付図面を参照しながら、本開示の実施形態について説明する。
【0011】
図1は、本開示の一実施形態による折り畳み状態の折り畳み式カメラスタンド100の斜視図である。折り畳み式カメラスタンド100は、ベースプレート102と、第1のアームプレート132と、第2のアームプレート123と、カメラ141とを備えている。第2のアームプレート123の端部は、第1のヒンジ115によってベースプレート102に枢動接続されている。第2のアームプレート123の反対側の端部は、第2のヒンジ125によって第1のアームプレート132の端部に枢動接続されている。第1のアームプレート132の反対側の端部は、第3のヒンジ(図示せず)によってカメラ141に枢動接続される。このような折り畳み状態では、第1のアームプレート132、第2のアームプレート123、第1のヒンジ115、第2のヒンジ125およびカメラ141はほぼ同一平面内にある。再び
図1を参照すると、カメラ141は、その回転を容易にすると共に、折り畳み式カメラスタンド100を伸張状態に引き上げるための突出ハンドル143を有する。
【0012】
図1に示すように、第1のアームプレート132の長さは、第2のアームプレート123よりも長く、折り畳み状態にある場合には、第1のアームプレート132は実質的に第2のアームプレート123と平行であり、カメラ141が第1のヒンジ115を越えて延出されている。一実施形態によると、ベースプレート102は、ヒンジ115より所定量だけ延長されて重なり合い、したがって、カメラ141を保護する。さらに、第2のヒンジ125はベースプレート102の端部を越えており、ベースプレート102は第2のアームプレート123の長さにほぼ等しい距離だけ第1のヒンジ115から離れている。その結果、折りたたみ式カメラスタンド100は、コンパクトな細長い箱型のユニットに折りたたまれ、運搬が容易になる。
【0013】
図2は、
図1に示す折り畳み式カメラスタンド100を部分的に展開した状態の側面図である。
図2に示すように、第2のアームプレート123は、第1のヒンジ115を中心として、ベースプレート102を基準とする第1の角度まで回転される。同時に、第1のアームプレート132は、第2のアームプレート123を基準として第2の角度まで第2のヒンジ125を中心として回転する。第1および第2の角度の値は、カメラ141の高さを決定する。
【0014】
再び
図2を参照すると、部分的に展開された折り畳み式カメラスタンド100は、ベースプレート102に対向する第2のアームプレート123の下側にケーブルリール213を示す。ケーブルリール213は、ケーブルリール213の周辺部を越えて延出されたケーブル215によって覆われている。一実施形態によると、第2のアームプレート123、ケーブルリール213およびケーブル保持プレート215の総厚さは、第1のアームプレート132の幅とほぼ同じであり、その結果、第1のアームプレート132は、折り畳み式カメラスタンド100が折り畳まれた状態にあるときにケーブルリール213を覆うことができる。
【0015】
図3は、
図1の折り畳み式カメラスタンド100が完全に伸ばされた状態の側面図であり、第2のアームプレート123と第1のアームプレート132とが一直線上に並んで最大長さに達している。カメラ141は、第3のヒンジ(図示せず)によって第1のアームプレート132の第2の端部に接続され、カメラ141は、ベースプレート102が載置される表面(図示せず)に対して所望の角度に回転され得る。その表面上に置かれた本の写真を撮るとき、カメラ141が表面に対してほぼ平行になるように回転される。
図3に示すように、カメラ141は所定の視野角302を有する。第2のアームプレート123はある角度で傾斜しており、第2のアームプレート123及び第1のヒンジ115はカメラ141の視界から外れる。実施形態において、ベースプレート102は、鉄などの重い材料からなり、一方、第2のアームプレート123および第1のアームプレート132は、プラスチックまたはアルミニウムなどの軽い材料からなり、その結果、
図3に示されるように、完全に伸ばされた状態にあるときに、折り畳み式カメラスタンドは、より安定している。
【0016】
図1-3に示されている折り畳み式カメラスタンド100は、カメラ141を引き上げるために、枢動可能に連結された2つのアームプレート123および132を使用するが、別の実施形態では、代わりにシングルアーム(図示せず)を使用してもよい。シングルアームの下端は、ヒンジ115を介してベースプレート102に枢動可能に取り付けられ、シングルアームの上端は、カメラ141に枢動可能に接続される。シングルアームは、ベースプレート102上に折り畳むこともできる。シングルアーム折りたたみ式カメラスタンドは、構造が簡単であるが、伸長範囲があまりない場合がある。反対に、3つ以上のはさみ状接続アームを採用して、より大きな伸長を提供することができる。
【0017】
図4は、
図3に示す完全に伸長された状態の折り畳み式カメラスタンド100の上面図である。長方形のボックス402は、カメラ141の撮像領域を表す。
図4は、また、ベースプレート102内の開口405を示しており、これは、折り畳み式カメラスタンド100が折り畳まれた状態にあるときに、ケーブル保持プレート227を収容する。
【0018】
図5は
図2に示す折り畳み式カメラスタンド100の斜視図であり、第2のアームプレート123がベースプレート102に向けて回動されて、ベースプレート102内の開口405がケーブル保持プレート227と整列してケーブル保持プレート227を収容することをより良く描写する。角度502は、実施形態において、第1のアームプレート132が、第2のヒンジ125の周りで360度近く回転できることを示す。同様に、角度512は、実施形態において、カメラ141が、カメラ141内部の第3のヒンジの周りで360度近く回転することができることも示している。実施形態において、第1のアームプレート132は、第2のアームプレート123に対して実質的に垂直であり、その結果、第1のアームプレート132は、第2のアームプレート123の側面に折り畳むことができる。
【0019】
図6は、
図2に示す折り畳み式カメラスタンド100の別の斜視図である。
図6は、カメラ141がベースプレート102に対して垂直になるように回転できることを示している。この位置では、カメラ141の底部のレンズ602が前方を向いている。一実施形態によると、カメラ141は、LEDライトまたはフラッシュライトなどの照明装置(図示せず)をカメラ141の底部に備えることができる。また、カメラ141は、撮像部品をカメラ141のエンクロージャ基部にロックするためのラッチ装置614を備えている。ラッチ装置614は、エンクロージャベース上の開口部と係合する撮像部分に取り付けられたバネ式ボタンを含んでもよい。
図6に示すように、カメラ141はさらに、ユーザが画像の向きを交互に変えることができる回転ボタン623を備えている。
【0020】
カメラ141は、第1のアームプレート132に恒久的に取り付けられるものとして描かれているが、他の実施形態では、カメラ141は、スタンドアロンカメラを装着するための装着具、またはカメラ付き携帯電話で置き換えることができる。スタンドアロンカメラを取り付けるために、装着具は、標準的なカメラ装着ネジを含んでもよい。携帯電話を装着するために、装着具は、所定の携帯電話または磁石に対応するクランプを含んでもよい。一般に、カメラ141は、内蔵レンズを含む/含まない撮像装置を示す。
【0021】
図7は、
図2の折り畳み式カメラスタンド100を使用時のケーブルリール223を示す。一実施形態によると、カメラ141は、電源供給および信号伝送のためにUSBケーブルを使用する。このようなUSBケーブルには、2つのセクションがある。第1の部分(図示せず)は、第3のヒンジ及び第2のヒンジ125を介して第1のアームプレート132に封入されている。第2の部分712は、第2のヒンジ125から出て、ケーブルリール223の周囲に巻き付けられ、ケーブル保持プレート227によって保持される。カメラ141をコンピュータに接続する必要があるとき、USBケーブルの第2の部分712をほどいてコンピュータに到達させることができる。
【0022】
図8は、
図1の折り畳み式カメラスタンド100の折り畳み状態の側面図である。カメラ141は、第1のヒンジ115又は第2のアームプレート123の高さとほぼ同じ高さを有する箱状の囲いを有し、その結果、折り畳まれた状態では、折り畳み式カメラスタンド100は、持ち運びしやすい細長い箱に似ている。
【0023】
図9は、第1のアームプレート132とカメラ141とを枢動可能に連結するために使用される第3のヒンジの例示的な内部構成要素を示す。第3のヒンジは、シャフト915と、スプリングチューブ924と、スリーブ932とを含む。シャフト915は、第1のアームプレート132の第2の端部に取り付けられており、動作中は、スプリングチューブ924に挿入される。次いで、スプリングチューブ924は、ネジ935によってカメラ141のエンクロージャに固定されるスリーブ932内に挿入される。スプリングチューブ924は、シャフト915の周りのスリーブ932の回転にある程度の抵抗を備えるので、カメラ141は、それに外力が加わっていないときに、第1のアームプレート132に対して安定した状態を維持することができる。一方、オペレータは、抵抗を克服し、カメラ141を強制的に回転させることができる。
【0024】
実施形態において、第1のヒンジ115および第2のヒンジ125は、また、
図9に示されたヒンジ機構を採用してもよい。ヒンジ機構は第2のヒンジ125(
図9には示されていない)と係合するために第1のアームプレート132の第1の端部に取り付けられたシャフト945を示す。
【0025】
図10は、
図1の折り畳み式カメラスタンド100の動作を示すフローチャートである。ステップ1002では、細長いベースプレートが提供される。ステップ1013では、撮像装置が提供される。ステップ1024では、ベースプレートに移動可能に連結された第1の端部と、撮像装置に枢動可能に接続された第2の端部とを有し、第1の端部が第2の端部と反対側にある細長い第1のアームプレートが提供され、撮像装置と第1のアームプレートとは、撮像装置と第1のアームプレートとが折り畳まれた状態にあるときに、ベースプレートと実質的に平行な同一平面内にほぼある。ステップ1035では、撮像装置および第1のアームプレートを旋回させることによって、撮像装置をベースプレートに対して所望の角度および所望の距離に設定する。ステップ1046では、撮像デバイスを作動させて、画像のフレームを撮影する。
【0026】
この開示は、特に、その例示的な実施形態を参照して示され、説明されてきたが、クレームされた実施形態の範囲から逸脱することなく、種々の形態および詳細の変化が行われ得ることは、当業者に理解されなければならない。
【手続補正書】
【提出日】2022-05-18
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラスタンド(100)は、
細長いベースプレート(102)と、
前記ベースプレート(102)に移動可能に連結された第1の端部と、前記第1の端部の遠位にあり撮像装置(141)に接続可能な第2の端部とを有する細長い第1のアーム (132)と、を備え、
前記第1のアーム(132)は、前記カメラスタンド(100)が折り畳まれた状態のとき、前記ベースプレート(102)と実質的に平行な平面内に移動可能である、カメラスタンド(100)。
【請求項2】
さらに前記撮像装置(141)を備え、前記第1のアーム(132)が前記ベースプレート(102)と実質的に平行な平面内にあるときに、前記撮像装置(104)は前記第1のアーム(132)がある同じ平面にほぼある、請求項1記載のカメラスタンド(100)。
【請求項3】
前記撮像装置(141)は、撮影方向を変更する構成とされた回転ボタン(623)を備える、請求項2に記載のカメラスタンド(100)。
【請求項4】
第3の端部及び前記第3の端部の遠位に位置する第4の端部を有する細長い第2のアーム(123)を更に備え、前記第3の端部は前記ベースプレート(102)に接続され、前記第4の端部は前記第1のアーム(132)の前記第1の端部に接続される、請求項1~請求項3のいずれか一項に記載のカメラスタンド(100)。
【請求項5】
前記第2のアーム(123)の前記第3の端部と前記ベースプレート(102)との間の前記接続のための第1のヒンジをさらに備え、
前記ベースプレート(102)は前記第1のヒンジ(115)を所定長さ超えて伸びて第1領域を形成し、前記ベースプレート(102)の第1領域は、前記カメラスタンド(100)が折り畳まれた状態のとき、前記撮像装置(104)を収容する、請求項4に記載のカメラスタンド(100)。
【請求項6】
前記カメラスタンド(100)が折り畳まれた状態のとき、前記第2のアーム(123)は前記第1のアーム(132)と前記撮像装置(104)がある同じ平面に、ほぼある、請求項4に記載のカメラスタンド(100)。
【請求項7】
前記第1のアーム(132)は前記第2のアームの側部へ回転可能である、請求項4に記載のカメラスタンド(100)。
【請求項8】
前記ベースプレート(102)に対向する前記第2のアーム(123)の側部から突出するケーブルリール(213、223)をさらに備える、請求項4に記載のカメラスタンド。
【請求項9】
前記ベースプレート(102)は、前記カメラスタンド(100)が折り畳まれた状態にあるとき、ケーブルリール(213、223)を収容する開口(405)を有する、請求項4に記載のカメラスタンド(100)。
【請求項10】
前記第1のアーム(132)の長さは前記第2のアーム(123)の長さより長く、前記カメラスタンド(100)が折り畳まれた状態にあるとき、前記第2のアーム(123)は前記第1のアーム(132)がある同じ平面に移動可能である、請求項4に記載のカメラスタンド(100)。
【請求項11】
前記第1のアーム(132)は、USBケーブルを収容する凹状の空間を有する、請求項1~請求項3のいずれか一項に記載のカメラスタンド(100)。
【請求項12】
前記撮像装置(141)は、前記撮像装置(141)と前記第1のアーム(132)の第2の端部との間の接続のための第3のヒンジを含み、前記第3のヒンジが、シャフト(915)周りのスリーブ(932)の回転に対する抵抗を提供するためのスプリングチューブ(924)を含む、請求項2又は請求項3に記載のカメラスタンド(100)。
【請求項13】
前記シャフト(915)は前記第1のアーム(132)の前記第2の端部に取り付けられ、前記スリーブ(932)は前記撮像装置(141)に取り付けられる、請求項12に記載のカメラスタンド。
【請求項14】
前記ベースプレート(102)は、前記カメラスタンド(100)が折り畳まれた状態にあるとき、前記撮像装置(141)と重なる、請求項1~請求項3のいずれか一項に記載のカメラスタンド(100)。
【請求項15】
更に、取付固定具を備え、前記第1のアーム(132)の前記第2の端部は前記取付固定具を介して前記撮像装置(141)に接続される、請求項1~請求項3のいずれか一項に記載のカメラスタンド(100)。
【請求項16】
細長いベースプレート(102)を提供することと、
撮像装置(141)を提供することと、
前記ベースプレート(102)に移動自在に連結される第1の端部と前記撮像装置(141)に接続される第2の端部とを有する細長い第1のアーム((132)を提供することであって、前記第1の端部は前記第2の端部の遠位にあり、前記撮像装置(141)と前記第1のアーム(132)は、前記撮像装置(141)及び前記第1のアーム(132)が折り畳まれた状態にあるとき、前記ベースプレート(102)と実質的に平行な同一平面内にほぼあり、
前記撮像装置(141)と前記第1のアーム(132)とを旋回させて、前記撮像装置(141)を前記ベースプレート(102)に対して所望の角度及び所望の距離に設定し、
前記撮像装置(141)を作動させて画像のフレームを撮影する、撮像方法。
【請求項17】
カメラスタンド(100)は、
ベースプレート(102)と、
直列に接続された複数のアーム(132、123)であって、前記複数のアーム(132、123)は第1の端部と前記第1の端部の遠位の第2の端部を備え、前記第1の端部は前記ベースプレート(102)に移動可能に接続され、前記第2の端部は撮像装置(141)に連結可能である、複数のアーム(132、123)と、を備え、
前記複数のアーム(132、123)は折り畳み可能で、前記カメラスタンド(100)が折り畳まれた状態にあるとき、前記複数のアーム(132、123)の各々は前記ベースプレート(102)と実質的に同じ平面に移動可能である、カメラスタンド(100)。
【国際調査報告】