(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-02
(54)【発明の名称】フィードバック情報伝送方法および装置
(51)【国際特許分類】
H04W 28/04 20090101AFI20221125BHJP
H04W 72/10 20090101ALI20221125BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20221125BHJP
H04L 1/16 20060101ALI20221125BHJP
【FI】
H04W28/04 110
H04W72/10
H04W92/18
H04L1/16
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022520107
(86)(22)【出願日】2019-09-30
(85)【翻訳文提出日】2022-05-25
(86)【国際出願番号】 CN2019109729
(87)【国際公開番号】W WO2021062804
(87)【国際公開日】2021-04-08
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133569
【氏名又は名称】野村 進
(72)【発明者】
【氏名】黄 ▲海▼▲寧▼
(72)【発明者】
【氏名】黎 超
【テーマコード(参考)】
5K014
5K067
【Fターム(参考)】
5K014DA02
5K014FA03
5K067AA33
5K067DD24
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE25
5K067HH28
(57)【要約】
本出願は、フィードバック情報伝送方法および装置を提供し、車両のインターネット、V2X、およびV2Vなどのシステムに適用され得る。本方法は、第1の端末デバイスによって、サイドリンクHARQを送信するために使用される第1のリソースおよびダウンリンクHARQを送信するために使用される第2のリソースを取得するステップであって、サイドリンクHARQは、第1の端末デバイスによって送信されたサイドリンクデータに対応するHARQであり、ダウンリンクHARQは、ネットワークデバイスから第1の端末デバイスによって受信されたダウンリンクデータに対応するHARQである、ステップと、第1のリソースおよび第2のリソースが時間領域内でオーバーラップする場合、サイドリンクHARQの優先度および第1の閾値に基づいて第3のリソース上でネットワークデバイスにフィードバック情報を送信するステップであって、フィードバック情報は、サイドリンクHARQおよび/またはダウンリンクHARQを含み、第1の閾値は、ダウンリンクサービスタイプの優先度を表すために使用され得る、ステップと、を含む。本出願で提供されるフィードバック情報伝送方法によれば、HARQフィードバック機構の正常動作が保証され、データ送信の信頼性が向上する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の端末デバイスによって、サイドリンクHARQを送信するために使用される第1のリソースおよびダウンリンクHARQを送信するために使用される第2のリソースを取得するステップであって、前記サイドリンクHARQは、前記第1の端末デバイスによって送信されたサイドリンクデータに対応するHARQであり、前記ダウンリンクHARQは、ネットワークデバイスから前記第1の端末デバイスによって受信されたダウンリンクデータに対応するHARQである、ステップと、
前記第1のリソースおよび前記第2のリソースが時間領域でオーバーラップする場合、前記第1の端末デバイスによって、前記サイドリンクHARQの優先度および第1の閾値に基づいて、第3のリソース上でフィードバック情報を前記ネットワークデバイスに送信するステップであって、前記フィードバック情報は、前記サイドリンクHARQおよび/または前記ダウンリンクHARQを含み、前記第3のリソースは、前記第1のリソースおよび前記第2のリソースに基づいて決定される、ステップと、
を含む、フィードバック情報伝送方法。
【請求項2】
前記サイドリンクHARQの前記優先度は、
前記サイドリンクHARQの送信リソースの優先度、または前記サイドリンクHARQに対応するサイドリンクデータの優先度である、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記サイドリンクHARQに対応するデータが複数存在する場合、前記サイドリンクHARQの前記優先度は、前記複数のデータのうち優先度が最も高いデータの優先度である、
請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記方法は、
前記第1の端末デバイスによって、前記ダウンリンクデータのサービスタイプに基づいて少なくとも1つの閾値から前記第1の閾値を決定するステップであって、前記少なくとも1つの閾値は異なるサービスタイプに対応する、ステップ
をさらに含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の端末デバイスによって、前記サイドリンクHARQの優先度および第1の閾値に基づいて、第3のリソース上でフィードバック情報を前記ネットワークデバイスに送信する前記ステップは、
前記サイドリンクHARQの前記優先度が前記第1の閾値以下である場合、前記第1の端末デバイスによって、前記第3のリソース上で前記ダウンリンクHARQのみを前記ネットワークデバイスに送信するステップ、または
前記サイドリンクHARQの前記優先度が前記第1の閾値よりも大きい場合、前記第1の端末デバイスによって、前記第3のリソース上で前記サイドリンクHARQのみを前記ネットワークデバイスに送信するステップ、
を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記第1の端末デバイスによって、前記サイドリンクHARQの優先度および第1の閾値に基づいて、第3のリソース上でフィードバック情報を前記ネットワークデバイスに送信する前記ステップは、
前記サイドリンクHARQの前記優先度が前記第1の閾値よりも大きい場合、前記第1の端末デバイスによって、前記第3のリソース上で前記サイドリンクHARQおよび前記ダウンリンクHARQを前記ネットワークデバイスに送信するステップ、または
前記サイドリンクHARQの前記優先度が前記第1の閾値以下である場合、前記第1の端末デバイスによって、前記第3のリソース上で前記ダウンリンクHARQのみを前記ネットワークデバイスに送信するステップ、
を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
サイドリンクHARQを送信するために使用される第1のリソースおよびダウンリンクHARQを送信するために使用される第2のリソースを決定するステップであって、前記サイドリンクHARQは、第1の端末デバイスによって送信されたサイドリンクデータに対応するHARQであり、前記ダウンリンクHARQは、ネットワークデバイスによって前記第1の端末デバイスに送信されたダウンリンクデータに対応するHARQである、ステップと、
前記第1のリソースおよび前記第2のリソースが時間領域でオーバーラップする場合、第3のリソース上で前記第1の端末デバイスからフィードバック情報を受信するステップであって、前記フィードバック情報は、前記サイドリンクHARQおよび/または前記ダウンリンクHARQを含み、前記フィードバック情報は、前記サイドリンクHARQの優先度および第1の閾値に基づいて決定され、前記第3のリソースは、前記第1のリソースおよび前記第2のリソースに基づいて決定される、ステップと、
を含む、フィードバック情報伝送方法。
【請求項8】
前記サイドリンクHARQの前記優先度は、
前記サイドリンクHARQの送信リソースの優先度、または前記サイドリンクHARQに対応するサイドリンクデータの優先度である、
請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記サイドリンクHARQに対応するデータが複数存在する場合、前記サイドリンクHARQの前記優先度は、前記複数のデータのうち優先度が最も高いデータの優先度である、
請求項7または8に記載の方法。
【請求項10】
前記第1の閾値は、前記ダウンリンクデータのサービスタイプに基づいて少なくとも1つの閾値から決定され、前記少なくとも1つの閾値は異なるサービスタイプに対応する、請求項7から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記サイドリンクHARQの前記優先度が前記第1の閾値以下である場合、前記フィードバック情報は前記ダウンリンクHARQのみを含む、または
前記サイドリンクHARQの前記優先度が前記第1の閾値よりも大きい場合、前記フィードバック情報は前記サイドリンクHARQのみを含む、
請求項7から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記サイドリンクHARQの前記優先度が前記第1の閾値よりも大きい場合、前記フィードバック情報は、前記サイドリンクHARQおよび前記ダウンリンクHARQを含む、または
前記サイドリンクHARQの前記優先度が前記第1の閾値以下である場合、前記フィードバック情報は前記サイドリンクHARQのみを含む、
請求項7から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
サイドリンクHARQを送信するために使用される第1のリソースおよびダウンリンクHARQを送信するために使用される第2のリソースを取得するように構成された処理ユニットであって、前記サイドリンクHARQは、第1の端末デバイスによって送信されたサイドリンクデータに対応するHARQであり、前記ダウンリンクHARQは、ネットワークデバイスから前記第1の端末デバイスによって受信されたダウンリンクデータに対応するHARQである、処理ユニットと、
前記第1のリソースと前記第2のリソースとが時間領域内でオーバーラップする場合、前記サイドリンクHARQの優先度および第1の閾値に基づいて第3のリソース上で前記ネットワークデバイスにフィードバック情報を送信するように構成されたトランシーバユニットであって、前記フィードバック情報は、前記サイドリンクHARQおよび/または前記ダウンリンクHARQを含み、前記第3のリソースは、前記第1のリソースおよび前記第2のリソースに基づいて決定される、トランシーバユニットと、
を備える、フィードバック情報送信装置。
【請求項14】
前記サイドリンクHARQの前記優先度は、
前記サイドリンクHARQの送信リソースの優先度、または前記サイドリンクHARQに対応するサイドリンクデータの優先度である、
請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記サイドリンクHARQに対応するデータが複数存在する場合、前記サイドリンクHARQの前記優先度は、前記複数のデータのうち優先度が最も高いデータの優先度である、
請求項13または14に記載の装置。
【請求項16】
前記処理ユニットは、前記ダウンリンクデータのサービスタイプに基づいて少なくとも1つの閾値から前記第1の閾値を決定するようにさらに構成され、前記少なくとも1つの閾値は異なるサービスタイプに対応する、
請求項13から15のいずれか一項に記載の装置。
【請求項17】
前記サイドリンクHARQの前記優先度が前記第1の閾値以下である場合、前記トランシーバユニットは、前記第3のリソース上で前記ダウンリンクHARQのみを前記ネットワークデバイスに送信するようにさらに構成される、または
前記サイドリンクHARQの前記優先度が前記第1の閾値よりも大きい場合、前記トランシーバユニットは、前記サイドリンクHARQのみを前記第3のリソース上で前記ネットワークデバイスに送信するようにさらに構成される、
請求項13から16のいずれか一項に記載の装置。
【請求項18】
前記サイドリンクHARQの前記優先度が前記第1の閾値よりも大きい場合、前記トランシーバユニットは、前記第3のリソース上で前記サイドリンクHARQおよび前記ダウンリンクHARQを前記ネットワークデバイスに送信するようにさらに構成される、または
前記サイドリンクHARQの前記優先度が前記第1の閾値以下である場合、前記トランシーバユニットは、前記第3のリソース上で前記ダウンリンクHARQのみを前記ネットワークデバイスに送信するようにさらに構成される、
請求項13から16のいずれか一項に記載の装置。
【請求項19】
サイドリンクHARQを送信するために使用される第1のリソースおよびダウンリンクHARQを送信するために使用される第2のリソースを決定するように構成された処理ユニットであって、前記サイドリンクHARQは、第1の端末デバイスによって送信されたサイドリンクデータに対応するHARQであり、前記ダウンリンクHARQは、ネットワークデバイスによって前記第1の端末デバイスに送信されたダウンリンクデータに対応するHARQである、処理ユニットと、
前記第1のリソースと前記第2のリソースとが時間領域でオーバーラップする場合、第3のリソース上で前記第1の端末デバイスからフィードバック情報を受信するように構成されたトランシーバユニットであって、前記フィードバック情報は、前記サイドリンクHARQおよび/または前記ダウンリンクHARQを含み、前記フィードバック情報は、前記サイドリンクHARQの優先度および第1の閾値に基づいて決定され、前記第3のリソースは、前記第1のリソースおよび前記第2のリソースに基づいて決定される、トランシーバユニットと、
を備える、フィードバック情報送信装置。
【請求項20】
前記サイドリンクHARQの前記優先度は、
前記サイドリンクHARQの送信リソースの優先度、または前記サイドリンクHARQに対応するサイドリンクデータの優先度である、
請求項19に記載の装置。
【請求項21】
前記サイドリンクHARQに対応するデータが複数存在する場合、前記サイドリンクHARQの優先度は、前記複数のデータのうち優先度が最も高いデータの優先度である、
請求項19または20に記載の装置。
【請求項22】
前記第1の閾値は、前記ダウンリンクデータのサービスタイプに基づいて少なくとも1つの閾値から決定され、前記少なくとも1つの閾値は異なるサービスタイプに対応する、請求項19から21のいずれか一項に記載の装置。
【請求項23】
前記サイドリンクHARQの前記優先度が前記第1の閾値以下である場合、前記フィードバック情報は、前記ダウンリンクHARQのみを含む、または
前記サイドリンクHARQの前記優先度が前記第1の閾値よりも大きい場合、前記フィードバック情報は前記サイドリンクHARQのみを含む、
請求項19から22のいずれか一項に記載の装置。
【請求項24】
前記サイドリンクHARQの前記優先度が前記第1の閾値よりも大きい場合、前記フィードバック情報は、前記サイドリンクHARQおよび前記ダウンリンクHARQを含む、または
前記サイドリンクHARQの前記優先度が前記第1の閾値以下である場合、前記フィードバック情報は前記サイドリンクHARQのみを含む、
請求項19から22のいずれか一項に記載の装置。
【請求項25】
フィードバック情報送信装置であって、前記装置は少なくとも1つのプロセッサを備え、前記少なくとも1つのプロセッサは少なくとも1つのメモリに結合されており、
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記少なくとも1つのメモリに記憶されたコンピュータプログラムまたは命令を実行するように構成され、それにより、前記装置は、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法または請求項7から12のいずれか一項に記載の方法を行う、
フィードバック情報送信装置。
【請求項26】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムまたは命令を記憶し、コンピュータが前記コンピュータプログラムまたは前記命令を読み取って実行すると、前記コンピュータは、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法または請求項7から12のいずれか一項に記載の方法を行うことが可能とされる、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項27】
メモリからコンピュータプログラムまたは命令を呼び出し、前記コンピュータプログラムまたは前記命令を実行するように構成されたプロセッサを含むチップであって、前記チップがインストールされた通信デバイスは、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法または請求項7から12のいずれか一項に記載の方法を行う、チップ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、通信分野に関し、より具体的には、フィードバック情報伝送方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車両と他のデバイスの間の(Vehicle to Everything、V2X)通信は、車両のインターネットにおける環境認識および情報交換を実施するための重要なキーとなる技術である。異なるユーザ端末デバイス間の通信リンクは、サイドリンク(sidelink、SL)と呼ばれ得る。車両と他のエンティティ(entity)との通信(vehicle-to-everything、V2X)は、サイドリンクを用いて行われ得る。V2X通信は、デバイス・ツー・デバイス(device to device、D2D)通信の特殊なケースと考えることができる。異なるユーザ端末デバイス間の通信リンクは、SLと呼ばれ得る。例えば、車両間の通信リンクはSLであり得る。V2X通信システムでは、V2X通信において制御情報を伝送するために物理サイドリンク制御チャネル(physical sidelink control channel、PSCCH)が使用され、V2X通信においてデータを伝送するために物理サイドリンク共有チャネル(physical sidelink shared channel、PSSCH)が使用される。
【0003】
サイドリンクでは、サイドリンクデータを受信する端末デバイス(簡単に受信デバイスと呼ばれる)も、ハイブリッド自動再送要求(hybrid automatic repeat request、HARQ)機構を使用して、サイドリンクデータを送信する端末デバイス(簡単に送信デバイスと呼ばれる)に、サイドリンクデータが正しく受信されたかどうかをフィードバックする。受信デバイスは、HARQ(HARQ情報とも呼ばれ得る)を送信デバイスに送信する。HARQは、否定応答(negative acknowledgment、NACK)および/または肯定応答(acknowledgement、ACK)を含み得る。送信デバイスは、サイドリンク用のHARQをネットワークデバイスにフィードバックして、ネットワークデバイスが再送信リソースを割り当てるようにすることができる。
【0004】
送信デバイスは、ネットワークデバイスによって送信デバイスに送信されたダウンリンクデータに対応するダウンリンクHARQをネットワークデバイスにフィードバックする必要があるだけでなく、サイドリンクデータ(例えば、PSSCH)に対応するサイドリンクHARQをネットワークデバイスにフィードバックする必要もあり得る。ダウンリンクHARQとサイドリンクHARQの両方が物理アップリンク制御チャネル(physical uplink control channel、PUCCH)リソースを使用してネットワークデバイスに送信される必要があるため、ダウンリンクHARQを送信するためのPUCCHとサイドリンクHARQを送信するためのPUCCHリソースとが時間領域でオーバーラップ(overlap)するという問題が発生する可能性があり、リソース競合が発生する。その結果、フィードバック情報(ダウンリンクHARQおよびサイドリンクHARQ)が影響を受け、HARQフィードバック機構の正常動作を保証することができず、データ伝送の信頼性が低下し、通信効率が低下する。
【発明の概要】
【0005】
本出願は、フィードバック情報伝送方法および装置を提供する。閾値は、サイドリンクHARQの優先度と比較され、閾値は、ダウンリンクサービスタイプの優先度を表すために使用され得る。第3のリソース上で送信されたフィードバック情報は、比較結果に基づいて決定され、フィードバック情報は、HARQおよび/またはダウンリンクHARQを含む。これにより、HARQフィードバック機構の正常動作を保証し、データ送信の信頼性を向上させることができる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様によれば、フィードバック情報伝送方法が提供される。本方法は、第1の端末デバイスによって行われてもよく、または第1の端末デバイスで使用されるチップによって行われてもよい。本方法が第1の端末デバイスによって行われる例が用いられる。本方法は、第1の端末デバイスによって、サイドリンクHARQを伝送するために使用される第1のリソースおよびダウンリンクHARQを伝送するために使用される第2のリソースを取得するステップであって、サイドリンクHARQは、第1の端末デバイスによって送信されたサイドリンクデータに対応するHARQであり、ダウンリンクHARQは、ネットワークデバイスから第1の端末デバイスによって受信されたダウンリンクデータに対応するHARQである、ステップと、
第1のリソースと第2のリソースとが時間領域でオーバーラップする場合、第1の端末デバイスによって、サイドリンクHARQの優先度および第1の閾値に基づいて第3のリソース上でネットワークデバイスにフィードバック情報を送信するステップであって、フィードバック情報はサイドリンクHARQおよび/またはダウンリンクHARQを含み、第3のリソースは第1のリソースと第2のリソースとに基づいて決定される、ステップと、を含む。
【0007】
第1の態様で提供されるフィードバック情報伝送方法によれば、サイドリンクHARQを送信するためのリソースとダウンリンクHARQを送信するためのリソースとが時間領域でオーバーラップする場合、閾値はサイドリンクHARQの優先度と比較され、閾値はダウンリンクサービスタイプの優先度を表すために使用される。異なるダウンリンクサービスタイプは、異なる閾値に対応し得る。第3のリソース上で送信されるフィードバック情報は、比較結果に基づいて決定される。第3のリソースのフィードバック情報は、サイドリンクHARQおよびダウンリンクHARQの多重化、またはサイドリンクHARQおよびダウンリンクHARQの一方であってもよい。これにより、HARQフィードバック機構の正常動作を保証し、データ送信の信頼性を向上させることができる。
【0008】
第1の態様の可能な実装形態では、サイドリンクHARQの優先度は、第1のリソースの優先度である、またはサイドリンクHARQの優先度は、サイドリンクHARQに対応するサイドリンクデータの優先度である、またはサイドリンクHARQの優先度は、サイドリンクHARQに対応するPSSCHの優先度である、あるいはサイドリンクHARQの優先度は、サイドリンクデータをスケジュールするためのSCIの優先度フィールドの値である、またはサイドリンクHARQの優先度は、サイドリンクHARQを送信するためのチャネルの優先度である、またはサイドリンクHARQの優先度は、サイドリンクHARQに対応するサイドリンク送信の優先度である。
【0009】
第1の態様の可能な実装形態では、サイドリンクHARQに対応するデータが複数ある場合、サイドリンクHARQの優先度は、複数のデータの中で最も高い優先度を有するデータの優先度である。
【0010】
第1の態様の可能な実装形態では、本方法は、第1の端末デバイスにより、ダウンリンクデータのサービスタイプに基づいて少なくとも1つの閾値から第1の閾値を決定するステップであって、少なくとも1つの閾値は異なるサービスタイプに対応する、ステップをさらに含む。
【0011】
第1の態様の可能な実装形態では、第1の端末デバイスによって、サイドリンクHARQの優先度および第1の閾値に基づいて、第3のリソース上でフィードバック情報をネットワークデバイスに送信するステップは、
サイドリンクHARQの優先度が第1の閾値以下である場合、第1の端末デバイスによって、第3のリソース上でダウンリンクHARQのみをネットワークデバイスに送信するステップ、または、サイドリンクHARQの優先度が第1の閾値よりも大きい場合、第1の端末デバイスによって、第3のリソース上でサイドリンクHARQのみをネットワークデバイスに送信するステップ、を含む。この実装形態では、優先度の高いサービスデータに対応するHARQが通常フィードバックされることを保証し、それによって優先度の高いサービスデータの送信信頼性を保証することができる。
【0012】
第1の態様の可能な実装形態では、第1の端末デバイスによって、サイドリンクHARQの優先度および第1の閾値に基づいて、第3のリソース上でフィードバック情報をネットワークデバイスに送信するステップは、
サイドリンクHARQの優先度が第1の閾値よりも大きい場合、第1の端末デバイスによって、第3のリソース上でサイドリンクHARQおよびダウンリンクHARQをネットワークデバイスに送信するステップ、または、サイドリンクHARQの優先度が第1の閾値以下である場合、第1の端末デバイスによって、第3のリソース上でダウンリンクHARQのみをネットワークデバイスに送信するステップ、を含む。この実装形態では、異なる優先度を有するダウンリンクサービスタイプに対して異なる閾値が構成され、その結果、高い優先度を有するアップリンクサービスの送信信頼性および送信遅延を保証することができる。第1のリソースと第2のリソースとがオーバーラップする場合、これにより、サイドリンクおよびダウンリンクの少なくとも一方のHARQフィードバック機構が正常に動作することが保証され、サイドリンクおよびダウンリンクの少なくとも一方のデータ送信信頼性が向上する。
【0013】
第2の態様によれば、フィードバック情報伝送方法が提供される。本方法は、第1の端末デバイスによって行われてもよく、または第1の端末デバイスで使用されるチップによって行われてもよい。本方法が第1の端末デバイスによって行われる例が用いられる。本方法は、第1の時間領域オフセット集合に基づいて第1の端末デバイスによって、第1の時間領域リソースに対応する第2の時間領域リソース集合を決定するステップであって、第1の時間領域リソースは、ハイブリッド自動再送要求HARQをネットワークデバイスに送信するために第1の端末デバイスによって使用され得る時間領域リソースであり、HARQは、第1の端末デバイスによって送信されたサイドリンクデータに対応するサイドリンクHARQを含む、ステップと、
第1の端末デバイスにより、第2の時間領域リソース集合から第3の時間領域リソース集合を決定するステップであって、第3の時間領域リソース集合内の時間領域リソースは、サイドリンクデータを送信するために使用される候補時間領域リソースである、ステップと、
第1の端末デバイスによって、第3の時間領域リソース集合に基づいてHARQを決定するステップと、を含む。
【0014】
第2の態様で提供されるフィードバック情報決定方法によれば、サイドリンクデータを送信するために使用され得るすべての時間領域リソースは、第1の時間領域オフセット集合およびサイドリンクHARQを送信するために使用され得るアップリンク時間領域リソースに基づいて決定され、対応するHARQビット位置は、送信され得るすべてのサイドリンクデータのために予約され、すべての可能なサイドリンクHARQは、すべての可能なサイドリンクHARQが正常にフィードバックされ得ることを保証するために、準静的HARQコードブックを生成するために一緒に使用される。これにより、1つの送信デバイスが複数のリソース上で複数のサイドリンクHARQを送信する必要があるときのリソース競合の問題を解決し、スペクトル利用を改善し、データ送信の信頼性を改善することができる。加えて、ネットワークデバイスおよび第1の端末デバイスがサイドリンクHARQの一貫した理解を有し、混乱が発生しないことを保証するために、可能なサイドリンク送信ごとにビットが準静的に予約される。
【0015】
第2の態様の可能な実装形態では、第1の時間領域オフセット集合は、第1の時間領域リソースと、サイドリンクデータによって占有される時間領域リソースとの間の時間領域オフセットの集合であり、
第1の時間領域オフセット集合に基づいて第1の端末デバイスにより、第1の時間領域リソースに対応する第2の時間領域リソース集合を決定するステップは、第1の端末デバイスにより、第1の時間領域オフセット集合および第1の時間領域リソースに含まれる時間領域オフセットに基づいて第2の時間領域リソース集合を決定するステップを含む。この実装形態では、第2の時間領域リソース集合は、第1の時間領域リソースと、サイドリンクデータによって占有される時間領域リソースとの間の時間領域オフセットの集合を使用することによって決定される。これは、第2の時間領域リソース集合を決定する効率を改善し、容易な実装および低複雑度を提供し、第2の時間領域セットの精度を改善することができる。
【0016】
第2の態様の可能な実装形態では、第1の時間領域オフセット集合は、第1の時間領域リソースと、サイドリンクHARQの時間領域リソースとの間の時間領域オフセットの集合であり、サイドリンクHARQの時間領域リソースは、第1の端末デバイスがサイドリンクHARQを受信する時間領域リソースであり、
第1の端末デバイスによって、第1の時間領域オフセット集合に基づいて、第1の時間領域リソースに対応する第2の時間領域リソース集合を決定するステップは、第1の端末デバイスによって、第1の時間領域オフセット集合に含まれる時間領域オフセットおよび第1の時間領域リソースに基づいて、複数のサイドリンクHARQの時間領域リソースを決定するステップと、第1の端末デバイスによって、第1のパラメータに基づいて複数のサイドリンクHARQの時間領域リソースから第2の時間領域リソース集合を決定するステップであって、第1のパラメータが、リソースフィードバック周期性と、サイドリンクデータの時間領域リソースとサイドリンクHARQの時間領域リソースとの間の時間領域オフセットとを含む、ステップと、を含む。この実装形態では、第2の時間領域リソース集合は、第1のパラメータと、第1の時間領域リソースとサイドリンクHARQの時間領域リソースとの間の時間領域オフセットの集合とを使用して決定される。これは、第2の時間領域リソース集合を決定する効率を改善し、第2の時間領域セットの精度を改善することができる。
【0017】
第2の態様の可能な実装形態では、第1の時間領域オフセット集合は、第1の時間領域リソースと、サイドリンクリソースをスケジュールするためのダウンリンク制御情報によって占有される時間領域リソースとの間の時間領域オフセットの集合であり、サイドリンクリソースは、サイドリンクデータを送信するために第1の端末デバイスによって使用され、第1の時間領域オフセット集合に基づいて第1の端末デバイスによって、第1の時間領域リソースに対応する第2の時間領域リソース集合を決定するステップは、第1の時間領域オフセット集合および第1の時間領域リソースに含まれる時間領域オフセットに基づいて、第1の端末デバイスによって、サイドリンクリソースをスケジュールするための複数のダウンリンク制御情報によって占有される時間領域リソースを決定するステップと、第2のパラメータに基づいて第1の端末デバイスにより、複数の制御情報によって占有される時間領域リソースから第2の時間領域リソース集合を決定するステップであって、第2のパラメータが、サイドリンクデータの時間領域リソースとダウンリンク制御情報によって占有される時間領域リソースとの間の時間領域オフセットである、ステップと、を含む。第2の時間領域リソース集合は、第2のパラメータおよび、第1の時間領域リソースと、サイドリンクリソースをスケジュールするためのダウンリンク制御情報によって占有される時間領域リソースとの間の時間領域オフセットの集合を使用して決定される。これは、第2の時間領域リソース集合を決定する効率を改善し、第2の時間領域セットの精度を改善することができる。
【0018】
第2の態様の可能な実装形態において、第1の端末デバイスにより、第2の時間領域リソース集合から第3の時間領域リソース集合を決定するステップは、第1の端末デバイスにより、第2の時間領域リソース集合に含まれる時間領域リソースのフレーム構造構成に基づいて第2の時間領域リソース集合から第3の時間領域リソース集合を決定するステップを含む。この実装形態では、第3の時間領域リソース集合は、フレーム構造構成を使用して第2の時間領域リソース集合から決定される。これは、第3の時間領域リソース集合を決定する効率を改善し、第3の時間領域セットの精度を改善することができる。
【0019】
第2の態様の可能な実装形態では、HARQは、ダウンリンクデータに対応するダウンリンクHARQをさらに含み、ダウンリンクデータは、ネットワークデバイスから第1の端末デバイスによって受信されたデータであり、
本方法は、第2の時間領域オフセット集合に基づいて第1の端末デバイスにより、第1の時間領域リソースに対応する第4の時間領域リソース集合を決定するステップであって、第4の時間領域リソース集合は、ダウンリンクデータを伝送するために使用される複数の候補時間領域リソースを含み、ダウンリンクデータは、ネットワークデバイスから第1の端末デバイスによって受信されたデータである、ステップをさらに含み、第1の端末デバイスにより、第3の時間領域リソース集合に基づいてHARQを決定するステップは、第1の端末デバイスにより、第3の時間領域リソース集合および第4の時間領域リソース集合に基づいてHARQを決定するステップを含む。
【0020】
この実装形態では、サイドリンクデータを送信するために使用され得るすべての時間領域リソースは、異なる時間領域オフセット集合およびサイドリンクHARQを送信するために使用される第1の時間領域リソースに基づいて決定され、対応するHARQビットは、送信され得るすべてのサイドリンクデータのために予約され、すべての可能なサイドリンクHARQは、準静的HARQコードブックを生成するために一緒に使用される。このようにして、ネットワークデバイスおよび第1の端末デバイスが、ネットワークデバイスに送信されるHARQビットの量およびSL PDCCHの損失に起因する対応するシーケンスの一貫性のない理解を有することによって引き起こされる通信エラーが回避される。これにより、HARQフィードバックの信頼性を向上させることができる。加えて、サイドリンク送信のための1つのHARQの別個のフィードバックと比較して、サイドリンク送信のための複数のHARQが一緒にフィードバックされる。これにより、スペクトル利用を改善し、HARQ送信に使用される複数のリソース間の競合の確率を低減し、端末デバイスの実装複雑度を低減することができる。
【0021】
第2の態様の可能な実施態様では、第1の端末デバイスにより、第3の時間領域リソース集合および第4の時間領域リソース集合に基づいてHARQを決定するステップは、第1の端末デバイスにより、第3の時間領域リソース集合に含まれる時間領域リソースのフレーム構造構成および第4の時間領域リソース集合に含まれる時間領域リソースのフレーム構造構成に基づいてHARQを決定するステップを含む。この実施態様では、HARQは、フレーム構造構成を使用して、第3の時間領域リソース集合および第4の時間領域リソース集合に基づいて決定される。これにより、HARQを決定する効率を向上させることができる。
【0022】
第2の態様の可能な実装形態では、本方法は、第1の端末デバイスによって、第1の時間領域リソース上でHARQをネットワークデバイスに送信するステップをさらに含む。
【0023】
第3の態様によれば、フィードバック情報伝送方法が提供される。本方法は、第1の端末デバイスによって行われてもよく、または第1の端末デバイスで使用されるチップによって行われてもよい。本方法が第1の端末デバイスによって行われる例が用いられる。本方法は、
第1の時間領域オフセット集合に基づいて第1の端末デバイスによって、第1の時間領域リソースに対応する第5の時間領域リソース集合を決定するステップであって、第1の時間領域リソースはハイブリッド自動再送要求HARQをネットワークデバイスに送信するために第1の端末デバイスによって使用され、第1の時間領域オフセット集合はサイドリンクに対応する、ステップと、第1の端末デバイスによって、第5の時間領域リソース集合に含まれる時間領域リソース上で第1のダウンリンク制御情報を監視するステップであって、第1のダウンリンク制御情報は、サイドリンクリソースを示すために使用され、サイドリンクリソースは、サイドリンクデータを送信するために第1の端末デバイスによって使用される、ステップと、第1の端末デバイスによって、少なくとも1つの検出された第1のダウンリンク制御情報に基づいて、第1の時間領域リソース上でネットワークデバイスにHARQを送信するステップであって、HARQは、少なくとも1つの第1のダウンリンク制御情報に対応するサイドリンクデータのためのサイドリンクHARQを含む、ステップと、を含む。
【0024】
第3の態様で提供されるフィードバック情報伝送方法によれば、サイドリンクHARQを送信するために使用される第1の時間領域リソースおよび第5の時間領域オフセット集合に基づいて、第5の時間領域リソース集合に含まれる時間領域リソースは、第1のダウンリンク制御情報を監視するために第1の端末デバイスによって使用され、第1のダウンリンク制御情報は、サイドリンクリソースを示すために使用され、サイドリンクリソースは、サイドリンクデータを送信するために第1の端末デバイスによって使用される。サイドリンクデータに対応するサイドリンクHARQは、第5の時間領域リソース集合に含まれる時間領域リソース上で検出された少なくとも1つの第1のダウンリンク制御情報に基づいて決定され、すべてのサイドリンクHARQは、送信デバイスが各サイドリンク送信に対応するHARQを別々に送信する必要があるために送信リソースの競合が発生するという問題を解決するために、動的HARQコードブックを生成するために一緒に使用される。これにより、スペクトル利用が改善され、データ伝送の信頼性が改善され、端末デバイスの実装の複雑さが低減される。
【0025】
第3の態様の可能な実装形態では、HARQは、ダウンリンクデータに対応するダウンリンクHARQをさらに含み、ダウンリンクデータは、ネットワークデバイスから第1の端末デバイスによって受信されたデータであり、
本方法は、
第3の時間領域オフセット集合に基づいて第1の端末デバイスにより、第1の時間領域リソースに対応する第6の時間領域リソース集合を決定するステップであって、第6の時間領域リソース集合は、ダウンリンク制御情報を送信するために使用される複数の時間領域リソースを含み、第3の時間領域オフセット集合は、ダウンリンクに対応する、ステップと、第1の端末デバイスによって、第6の時間領域リソース集合に含まれる時間領域リソース上で第2のダウンリンク制御情報を監視するステップであって、第2のダウンリンク制御情報は、ダウンリンクリソースを示すために使用され、ダウンリンクリソースは、ダウンリンクデータを受信するために第1の端末デバイスによって使用される、ステップと、を含み、
第1の端末デバイスによって、少なくとも1つの検出された第1のダウンリンク制御情報に基づいて、第1の時間領域リソース上でネットワークデバイスにHARQを送信するステップは、
第1の端末デバイスによって、少なくとも1つの検出された第1のダウンリンク制御情報および少なくとも1つの検出された第2のダウンリンク制御情報に基づいて、第1の時間領域リソース上でHARQをネットワークデバイスに送信するステップ、を含む。
【0026】
この実装形態では、サイドリンクリソースをスケジュールするために使用される第1のダウンリンク制御情報の時間領域リソースと、ダウンリンクリソースをスケジュールするために使用される第2の制御情報の時間領域リソースとは、異なる時間領域オフセット集合に基づいて決定される。サイドリンクリソースは、サイドリンクデータを送信するために使用され、ダウンリンクリソースは、ダウンリンクデータを送信するために使用される。第1のダウンリンク制御情報および第2のダウンリンク制御情報が送信され得る時間領域リソース上で、サイドリンクデータに対応するサイドリンクHARQおよびダウンリンクデータに対応するダウンリンクHARQは、検出された第1のダウンリンク制御情報および第2のダウンリンク制御情報に基づいて決定され、サイドリンクHARQおよびダウンリンクHARQは、動的HARQコードブックを生成するために一緒に使用される。これにより、サイドリンクHARQおよびダウンリンクHARQの送信リソース間の競合の問題が解決され、HARQフィードバック機構の正常動作が保証され、データ送信の信頼性が向上する。送信リソースがサイドリンクHARQおよびダウンリンクHARQを送信するために別々に使用されるときに引き起こされ得るリソース競合と比較して、これは、送信デバイスが同じスロットでサイドリンクHARQおよびダウンリンクHARQを送信する必要があるという問題を解決し、スペクトル利用を改善し、データ送信信頼性を改善し、端末デバイスの実装複雑度を低減することができる。
【0027】
第3の態様の可能な実装形態では、第1のダウンリンク制御情報および第2のダウンリンク制御情報がサービングセルにおいて監視時に検出される場合、検出された第1のダウンリンク制御情報に対応するサイドリンクデータのサイドリンクHARQは、検出された第2のダウンリンク制御情報に対応するダウンリンクデータのダウンリンクHARQの前に位置する、または検出された第1のダウンリンク制御情報に対応するサイドリンクデータのサイドリンクHARQは、検出された第2のダウンリンク制御情報に対応するダウンリンクデータのダウンリンクHARQの後に位置する。この実装形態では、サイドリンクリソースを示すために使用される第1のダウンリンク制御情報、およびダウンリンクデータをスケジュールするために使用される第2のダウンリンク制御情報は、PDCCH監視時およびサービングセルにおいて検出され、その結果、第1のダウンリンク制御情報に対応するサイドリンクHARQと第2のダウンリンク制御情報に対応するダウンリンクHARQとの相対位置(シーケンス)が決定され、それにより、HARQフィードバックの精度が向上し、HARQ機構の正常動作が保証される。
【0028】
第3の態様の可能な実装形態では、第1のダウンリンク制御情報および第2のダウンリンク制御情報がサービングセルにおいて検出され、監視時に、検出された第1のダウンリンク制御情報に対応する第1の制御チャネル要素CCEのインデックスが、検出された第2のダウンリンク制御情報に対応する第1のCCEのインデックスよりも小さい場合、検出された第1のダウンリンク制御情報に対応するサイドリンクデータのサイドリンクHARQは、検出された第2のダウンリンク制御情報に対応するダウンリンクデータのダウンリンクHARQの前に位置する、または
検出された第1のダウンリンク制御情報に対応する第1の制御チャネル要素CCEのインデックスが、検出された第2のダウンリンク制御情報に対応する第1のCCEのインデックスよりも大きい場合、検出された第1のダウンリンク制御情報に対応するサイドリンクデータのサイドリンクHARQは、検出された第2のダウンリンク制御情報に対応するダウンリンクデータのHARQの後に位置する。
【0029】
第3の態様の可能な実装形態では、検出された第1のダウンリンク制御情報に対応するカウンタダウンリンク割り当てインジケータC-DAIの値は、検出された第2のダウンリンク制御情報に対応するC-DAIの値よりも小さいか、または検出された第1のダウンリンク制御情報に対応するカウンタダウンリンク割り当てインジケータC-DAIの値が、検出された第2のダウンリンク制御情報に対応するC-DAIの値よりも大きい。
【0030】
第3の態様の可能な実装形態では、第1の時間領域オフセット集合は、第1の時間領域リソースと、サイドリンクデータによって占有される時間領域リソースとの間の時間領域オフセットの集合であり、第1の端末デバイスによって、第1の時間領域オフセット集合に基づいて、第1の時間領域リソースに対応する第5の時間領域リソース集合を決定するステップは、
第1の端末デバイスによって、第1の時間領域オフセット集合に含まれる時間領域オフセットおよび第1の時間領域リソースに基づいて、複数のサイドリンクデータによって占有される時間領域リソースを決定するステップと、第1の端末デバイスによって、第2のパラメータと、複数のサイドリンクデータによって占有される時間領域リソースとに基づいて第5の時間領域リソース集合を決定するステップであって、第2のパラメータは、サイドリンクデータの時間領域リソースとダウンリンク制御情報によって占有される時間領域リソースとの間の時間領域オフセットである、ステップと、を含む。
【0031】
第3の態様の可能な実装形態では、第1の時間領域オフセット集合は、第1の時間領域リソースとサイドリンクHARQの時間領域リソースとの間の時間領域オフセットの集合であり、サイドリンクHARQの時間領域リソースは、第1の端末デバイスがサイドリンクHARQを受信する時間領域リソースであり、第1の端末デバイスによって、第1の時間領域オフセット集合に基づいて、第1の時間領域リソースに対応する第5の時間領域リソース集合を決定するステップは、
第1の端末デバイスによって、第3のパラメータおよび第1の時間領域オフセット集合に含まれる時間領域オフセットに基づいて第5の時間領域リソース集合を決定するステップであって、第3のパラメータは、サイドリンクデータの時間領域リソースとダウンリンク制御情報によって占有される時間領域リソースとの間の時間領域オフセット、リソースフィードバック周期性、およびサイドリンクデータの時間領域リソースとサイドリンクHARQの時間領域リソースとの間の時間領域オフセットを含む、ステップ、を含む。
【0032】
第3の態様の可能な実装形態では、第1の時間領域オフセット集合は、第1の時間領域リソースとダウンリンク制御情報によって占有される時間領域リソースとの間の時間領域オフセットの集合であり、第1の時間領域オフセット集合に基づいて第1の端末デバイスにより、第1の時間領域リソースに対応する第5の時間領域リソース集合を決定するステップは、
第1の端末デバイスにより、第1の時間領域オフセット集合および第1の時間領域リソースに含まれる時間領域オフセットに基づいて第5の時間領域リソース集合を決定するステップを含む。
【0033】
第4の態様によれば、フィードバック情報伝送方法が提供される。本方法は、ネットワークデバイスによって行われてもよく、またはネットワークデバイスで使用されるチップによって行われてもよい。本方法は、サイドリンクHARQを送信するために使用される第1のリソースと、ダウンリンクHARQを伝送するために使用される第2のリソースとを決定するステップであって、サイドリンクHARQは、第1の端末デバイスによって送信されたサイドリンクデータに対応するHARQであり、ダウンリンクHARQは、ネットワークデバイスによって第1の端末デバイスに送信されたダウンリンクデータに対応するHARQである、ステップと、第1のリソースおよび第2のリソースが時間領域でオーバーラップする場合、第3のリソース上で第1の端末デバイスからフィードバック情報を受信するステップであって、フィードバック情報はサイドリンクHARQおよび/またはダウンリンクHARQを含み、フィードバック情報はサイドリンクHARQの優先度および第1の閾値に基づいて決定され、第3のリソースは第1のリソースおよび第2のリソースに基づいて決定される、ステップと、を含む。
【0034】
第4の態様で提供されるフィードバック情報伝送方法によれば、サイドリンクHARQを送信するためのリソースとダウンリンクHARQを送信するためのリソースとが時間領域でオーバーラップする場合、閾値はサイドリンクHARQの優先度と比較され、閾値はダウンリンクサービスタイプの優先度を表すために使用される。異なるダウンリンクサービスタイプは、異なる閾値に対応し得る。第3のリソース上で受信されたフィードバック情報は、比較結果に基づいて決定される。第3のリソースのフィードバック情報は、サイドリンクHARQおよびダウンリンクHARQの組合せまたは一方であってもよい。これにより、HARQフィードバック機構の正常動作を保証し、データ送信の信頼性を向上させることができる。
【0035】
第4の態様の可能な実装形態では、サイドリンクHARQの優先度は、サイドリンクHARQの優先度は第1のリソースの優先度である、またはサイドリンクHARQの優先度はサイドリンクHARQに対応するサイドリンクデータの優先度である、またはサイドリンクHARQの優先度がサイドリンクHARQに対応するPSSCHの優先度である、あるいは、サイドリンクHARQの優先度は、サイドリンクデータをスケジュールするためのSCIの優先度フィールドの値である、またはサイドリンクHARQの優先度は、サイドリンクHARQを送信するためのチャネルの優先度である、またはサイドリンクHARQの優先度は、サイドリンクHARQに対応するサイドリンク送信の優先度である。
【0036】
第4の態様の可能な実装形態では、サイドリンクHARQに対応するデータが複数ある場合、サイドリンクHARQの優先度は、複数のデータの中で最も高い優先度を有するデータの優先度である。
【0037】
第4の態様の可能な実装形態では、第1の閾値は、ダウンリンクデータのサービスタイプに基づいて少なくとも1つの閾値から決定され、少なくとも1つの閾値は異なるサービスタイプに対応する。
【0038】
第4の態様の可能な実装形態では、サイドリンクHARQの優先度が第1の閾値以下である場合、フィードバック情報は、ダウンリンクHARQのみを含む、または、サイドリンクHARQの優先度が第1の閾値よりも大きい場合、フィードバック情報はサイドリンクHARQのみを含む。
【0039】
第4の態様の可能な実装形態では、サイドリンクHARQの優先度が第1の閾値よりも大きい場合、フィードバック情報は、サイドリンクHARQおよびダウンリンクHARQを含む、または、サイドリンクHARQの優先度が第1の閾値以下である場合、フィードバック情報はサイドリンクHARQのみを含む。
【0040】
第5の態様によれば、フィードバック情報送信装置が提供される。装置は、第1の態様から第3の態様または第1の態様から第3の態様の可能な実装形態のいずれか1つのステップを行うように構成されたユニットを含む。
【0041】
第6の態様によれば、フィードバック情報送信装置が提供される。装置は、第4の態様または第4の態様の可能な実施態様のいずれか1つのステップを行うように構成されたユニットを含む。
【0042】
第7の態様によれば、フィードバック情報送信装置が提供される。装置は、少なくとも1つのプロセッサとメモリとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、第1の態様から第3の態様または第1の態様から第3の態様の可能な実装形態のいずれか1つにおける方法を行うように構成される。
【0043】
第8の態様によれば、フィードバック情報送信装置が提供される。装置は、少なくとも1つのプロセッサとメモリとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、第4の態様または第4の態様の可能な実装形態のいずれか1つにおける方法を行うように構成される。
【0044】
第9の態様によれば、フィードバック情報送信装置が提供される。装置は、少なくとも1つのプロセッサとインターフェース回路とを含み、少なくとも1つのプロセッサは、第1の態様から第3の態様または第1の態様から第3の態様の可能な実装形態のいずれか1つにおける方法を行うように構成される。
【0045】
第10の態様によれば、フィードバック情報送信装置が提供される。装置は、少なくとも1つのプロセッサとインターフェース回路とを含み、少なくとも1つのプロセッサは、第4の態様または第4の態様の可能な実装形態のいずれか1つにおける方法を行うように構成される。
【0046】
第11の態様によれば、端末デバイスが提供される。端末デバイスは、第5の態様で提供されるフィードバック情報送信装置を含むか、または端末デバイスは、第7の態様で提供されるフィードバック情報送信装置を含むか、または端末デバイスは、第9の態様で提供されるフィードバック情報送信装置を含む。
【0047】
第12の態様によれば、ネットワークデバイスが提供される。端末デバイスは、第6の態様で提供される通信装置を含むか、または端末デバイスは、第8の態様で提供される通信装置を含むか、または端末デバイスは、第10の態様で提供される通信装置を含む。
【0048】
第13の態様によると、コンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムを含む。プロセッサによって実行されると、コンピュータプログラムは、第1の態様から第4の態様または第1の態様から第4の態様の可能な実装形態のいずれか1つの方法を行うように構成される。
【0049】
第14の態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムを格納する。実行されると、コンピュータプログラムは、第1の態様から第4の態様または第1の態様から第4の態様の可能な実装形態のいずれか1つにおける方法を行うように構成される。
【0050】
第15の態様によれば、チップが提供される。チップは、チップがインストールされた装置が前述の態様または前述の態様の可能な実装形態のいずれか1つにおける方法を行うように、メモリからコンピュータプログラムを呼び出し、コンピュータプログラムを実行するように構成されたプロセッサを含む。
【0051】
本出願で提供されるフィードバック情報伝送方法および装置によれば、サイドリンクHARQを送信するためのリソースとダウンリンクHARQを送信するためのリソースとが時間領域でオーバーラップする場合、閾値はサイドリンクHARQの優先度と比較され、閾値はダウンリンクサービスタイプの優先度を表すために使用される。異なるダウンリンクサービスタイプは、異なる閾値に対応し得る。第3のリソース上で送信されるフィードバック情報は、比較結果に基づいて決定される。第3のリソースのフィードバック情報は、サイドリンクHARQおよびダウンリンクHARQの組合せまたは一方であってもよい。これにより、HARQフィードバック機構の正常動作を保証し、データ送信の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【
図1】本出願の一実施形態が適用可能な移動通信システムの概略アーキテクチャ図である。
【
図2】本出願の一実施形態が適用可能な別の移動通信システムの概略アーキテクチャ図である。
【
図3】本出願の一実施形態によるフィードバック情報伝送方法の概略的な相互作用図である。
【
図4】本出願の一実施形態による別のフィードバック情報伝送方法の概略的な相互作用図である。
【
図5】本出願の一実施形態によるフィードバック情報決定方法の概略的な相互作用図である。
【
図6】本出願の一実施形態による別のフィードバック情報決定方法の概略的な相互作用図である。
【
図7】本出願の一実施形態によるさらに別のフィードバック情報決定方法の概略的な相互作用図である。
【
図8】本出願の一実施形態による第1の時間領域オフセット集合の概略図である。
【
図9】本出願の一実施形態によるさらに別のフィードバック情報決定方法の概略的な相互作用図である。
【
図10】本出願の一実施形態による別の第1の時間領域オフセット集合の概略図である。
【
図11】本出願の一実施形態によるさらに別のフィードバック情報決定方法の概略的な相互作用図である。
【
図12】本出願の一実施形態による別の第1の時間領域オフセット集合の概略図である。
【
図13】本出願の一実施形態によるフィードバック情報伝送方法の概略的な相互作用図である。
【
図14】本出願の一実施形態による別のフィードバック情報伝送方法の概略的な相互作用図である。
【
図15】本出願の一実施形態によるさらに別のフィードバック情報伝送方法の概略的な相互作用図である。
【
図16】本出願の一実施形態によるフィードバック情報送信装置の概略ブロック図である。
【
図17】本出願の一実施形態による別のフィードバック情報送信装置の概略ブロック図である。
【
図18】本出願の一実施形態によるフィードバック情報送信装置の概略ブロック図である。
【
図19】本出願の一実施形態による別のフィードバック情報送信装置の概略ブロック図である。
【
図20】本出願の一実施形態によるフィードバック情報送信装置の概略ブロック図である。
【
図21】本出願の一実施形態による別のフィードバック情報送信装置の概略ブロック図である。
【
図22】本出願の一実施形態による端末デバイスの概略ブロック図である。
【
図23】本出願の一実施形態による別の端末デバイスの概略ブロック図である。
【
図24】本出願の一実施形態によるネットワークデバイスの概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0053】
以下、添付の図面を参照して、本出願の技術的解決策を説明する。
【0054】
本出願の実施形態の技術的解決策は、V2Xまたはデバイス・ツー・デバイス(device to device、D2D)通信システム、グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーションズ(Global System of Mobile Communication、GSM)システム、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access、CDMA)システム、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA(登録商標))システム、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service、GPRS)システム、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)システム、LTE周波数分割複信(Frequency Division Duplex、FDD)システム、LTE時分割複信(Time Division Duplex、TDD)システム、ユニバーサル移動体通信システム(Universal Mobile Telecommunication System、UMTS)システム、ワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・アクセス(Worldwide Interoperability for Microwave Access、WiMAX)通信システム、将来の第5世代(5th Generation、5G)システム、または新無線(New Radio、NR)システムなどの様々な通信システムに適用され得る。
【0055】
本出願の実施形態における端末デバイスは、ユーザ機器、アクセス端末、加入者ユニット、加入者局、移動局、移動局、遠隔局、遠隔端末、モバイルデバイス、ユーザ端末、端末、無線通信デバイス、ユーザエージェント、ユーザ装置、V2X通信システムにおける車両または車載デバイスなどであり得る。あるいは、端末デバイスは、セルラ電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol、SIP)電話、無線ローカル・ループ(Wireless Local Loop、WLL)局、携帯情報端末(Personal Digital Assistant、PDA)、無線通信機能を有するハンドヘルド・デバイス、コンピューティング・デバイス、無線モデムに接続された別の処理デバイス、または車載デバイスであり得る。例えば、端末デバイスは、1つまたは複数の構成要素またはユニットとして車両に内蔵された車載モジュール、車載アセンブリ、車載構成要素、車載チップ、または車載ユニットであってもよく、車両は、車両に内蔵された車載モジュール、車載アセンブリ、車載構成要素、車載チップ、車載ユニット、または路側ステーションを使用することによって、本出願の方法を実施することができる。あるいは、端末デバイスは、将来の5Gネットワークの端末デバイス、将来の発展型公衆陸上移動網(public land mobile network、PLMN)の端末デバイスなどであってもよい。これは、本出願の実施形態では限定されない。
【0056】
本出願の実施形態におけるネットワークデバイスは、端末デバイスと通信するように構成されたデバイスであり得る。ネットワークデバイスは、グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーションズ(Global System of Mobile communication、GSM)システムまたは符号分割多元接続(Code Division Multiple Access、CDMA)システムのベーストランシーバ基地局(Base Transceiver Station、BTS)であってもよいし、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA(登録商標)システムのノードB(NodeB、NB)であってもよいし、LTEシステムの発展形ノードB(Evolutional NodeB、eNBまたはeNodeB)であってもよいし、またはクラウド無線アクセスネットワーク(Cloud Radio Access Network、CRAN)のシナリオの無線コントローラであってもよい。あるいは、ネットワークデバイスは、サービング送受信ポイント(serving transmission reception point、Serving TRP)、中継局、アクセスポイント、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、将来の5Gネットワークのネットワークデバイス、将来の発展型PLMNネットワークのネットワークデバイスなどであってもよい。これは、本出願の実施形態では限定されない。
【0057】
本出願の実施形態では、端末デバイスまたはネットワークデバイスは、ハードウェア層、ハードウェア層上で動作するオペレーティング・システム層、およびオペレーティング・システム層上で動作するアプリケーション層を含む。ハードウェア層は、中央処理装置(central processing unit、CPU)、メモリ管理ユニット(memory management unit、MMU)、メモリ(メインメモリとも呼ばれる)などのハードウェアを含む。オペレーティング・システムは、プロセス(process)を介してサービス処理を実施する任意の1つまたは複数のコンピュータ・オペレーティング・システム、例えば、Linux(登録商標)オペレーティング・システム、Unixオペレーティング・システム、Androidオペレーティング・システム、iOSオペレーティング・システム、またはWindowsオペレーティング・システムであってもよい。アプリケーション層は、ブラウザ、アドレス帳、ワープロソフトウェア、およびインスタント・コミュニケーション・ソフトウェアなどのアプリケーションを含む。加えて、本出願の実施形態は、本出願の実施形態で提供される方法のコードを記録するプログラムを実行して、本出願の実施形態で提供される方法に従って通信を行うことができる限り、本出願の実施形態で提供される方法の実行体の特定の構造に特別な制限を課さない。例えば、本出願の実施形態で提供される方法は、端末デバイスまたはネットワークデバイスによって行われてもよく、または端末デバイスまたはネットワークデバイス内にあり、プログラムを呼び出して実行することができる機能モジュールによって行われてもよい。
【0058】
加えて、本出願の態様または特徴は、方法、装置、または標準的なプログラミング技術および/もしくはエンジニアリング技術を使用する製品として実施され得る。本出願で使用される「製品」という用語は、任意のコンピュータ可読構成要素、キャリア、または媒体からアクセスされ得るコンピュータプログラムを包含する。例えば、コンピュータ可読媒体は、磁気記憶構成要素(例えば、ハードディスク、フロッピーディスク、または磁気テープ)、光ディスク(例えば、コンパクトディスク(compact disc、CD)、またはデジタル多用途ディスク(digital versatile disc、DVD))、スマートカード、およびフラッシュメモリ構成要素(例えば、消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ(erasable programmable read-only memory、EPROM)、カード、スティック、またはキードライブ)を含み得るが、これらに限定されない。加えて、本明細書に記載されている様々な記憶媒体は、情報を記憶するように構成された1つまたは複数のデバイスおよび/または他の機械可読媒体を指す場合がある。「機械可読媒体」という用語は、無線チャネル、ならびに命令および/またはデータを保管する、含む、および/または携えることができる他の様々な媒体を含み得るが、これらに限定されない。
【0059】
現在、5G新無線(new radio、NR)のダウンリンク送信では、セミパーシステントスケジューリング(semi-persistent scheduling、SPS)物理ダウンリンク共有チャネル(physical downlink shared channel、PDSCH)および動的にスケジュールされたPDSCHがサポートされる。ダウンリンクデータ送信の場合、HARQは効率的なフィードバック機構である。一方では、ダウンリンクデータ送信の信頼性は、再送信によって大幅に改善され得る。一方、端末デバイスは、HARQ確認応答(acknowledgement、ACK)/否定応答(negative acknowledgement、NACK)情報をフィードバックし、ネットワークデバイスは、NACKがフィードバックされたときにのみ再送信を行う必要があり、それによってデータ送信効率が向上する。
【0060】
NR設計では、2つのタイプのHARQ-ACKコードブック、すなわち、動的コードブック(dynamic codebook)および準静的コードブック(semi-static codebook)の構成がサポートされる。ダウンリンクデータ送信の場合、ハイブリッド自動再送要求(hybrid automatic repeat request、HARQ)が効率的な送信機構である。一方では、ダウンリンクデータ送信の信頼性は、再送信によって大幅に改善され得る。一方、ユーザ機器(user equipment、UE)は、HARQ肯定応答(acknowledgement、ACK)/否定応答(negative acknowledgement、NACK)情報をフィードバックし、ネットワークデバイスは、NACKがフィードバックされたときにのみ再送信を行う必要があり、それによってデータ送信効率および信頼性が向上する。NR設計では、2つのタイプのHARQ-ACKコードブック、すなわち、動的コードブック(dynamic codebook)および準静的コードブック(semi-static codebook)の構成がサポートされる。HARQ-ACKコードブックは、アップリンク時間単位でフィードバックされる必要があり、PDSCHに対応するACK/NACKの配置として理解することができる。2つの意味が含まれる。第1に、HARQ-ACKコードブックは、特定のPDSCHのACK/NACKを含む。第2に、PDSCHのACK/NACKの配置順序がコードブックに示されている。言い換えれば、HARQ-ACKコードブックを形成するために、同じアップリンク時間単位で送信される必要がある少なくとも1つのPDSCHのフィードバック情報ACK/NACKが特定の順序で連続したビットのストリングに配置される。
【0061】
動的コードブック(Dynamic codebook)モードは、タイプ2 HARQコードブックとも呼ばれる。端末デバイスは、各PDCCH監視時(monitoring occasion)でPDCCHを監視し、検出されたPDCCH内の時間領域リソース割り当て(time domain resource allocation)フィールドおよびPDSCHからHARQタイミングフィールドを使用することにより、まず、時間領域リソース割り当てフィールドに含まれるPDCCHからPDSCHまでのスロットオフセットK0、およびPDCCHが位置するスロットの番号に基づいて、PDSCHが位置するスロットの番号を決定し、例えば、PDCCHが位置するスロットの番号がnである場合、K0に基づいて、PDSCHが位置するスロットの番号がn+K0であると判断することができ、次いで、対応するACK/NACKフィードバックが位置するスロットの番号を知るために、PDSCHからHARQタイミングフィールドに基づいてHARQ-ACKタイミング、すなわち、PDSCHから対応するACK/NACKフィードバックまでのスロットオフセットK1を取得する。例えば、PDSCHが位置するスロットの番号がn+K0である場合、PDSCHに対応するACK/NACKフィードバックが位置するスロットの番号はn+K0+K1であると判定される。同じスロットで送信される必要があるすべてのACK/NACKは、HARQ-ACKコードブックを生成するために、ACK/NACKに対応するPDSCHのPDCCHの時間領域において前から後へ順に直列に接続される。例えば、番号n+K0+K1のスロットでは、PDSCH1~PDSCH4の4つのデータに対応するACK/NACKフィードバック情報が送信される必要があり、PDSCH1~PDSCH4に対応するPDCCHはPDCCH1~PDCCH4である。PDCCH1~PDCCH4は、時間領域において前から後へのシーケンスにあり、PDSCH1~PDSCH4のフィードバック情報は、HARQ-ACKコードブックを生成するために順次直列に接続される。
【0062】
準静的コードブック(Semi-static codebook)モードは、タイプ1 HARQコードブックとも呼ばれる。準静的コードブックを決定するプロセスは、以下のステップを含む。(1)端末デバイスは、ACK/NACKフィードバック情報が送信されるスロットがi番目のスロットであると判断し、特定のスロットiは、PDSCHに対応するPDCCHに基づいて決定される。スロットnのPDSCHがPDSCHをスケジューリングし、その結果、PDSCHがスロットn+K0で送信され、PDSCHに対応するACK/NACKフィードバック情報がスロットn+K0+K1にあることが示されると仮定すると、スロットn+K0+K1はスロットiである。(2)K1の可能な値K1セット(K1 set)は、上位層シグナリングを使用して送信された構成情報に基づいて取得される。この情報に基づいて、端末デバイスは、i番目のスロットでフィードバック情報を送信する必要があるすべてのPDSCHが位置し得るすべてのスロットを決定する。(3)次に、PDSCH時間領域位置の潜在値のセットが、上位層シグナリングを使用して送信された構成情報に含まれる時間領域リソース割り当てテーブルに基づいて決定され、すべてのPDSCHが位置し得るスロットのそれぞれにおいてPDSCH候補機会(candidate occasion)が決定される。(4)すべてのPDSCHが位置し得る各スロット内のすべてのPDSCH候補機会に対応するACK/NACKは、PDSCH候補機会の時間領域において前から後への順序で、すべてのスロットの時間領域において前から後への順序で直列に接続され、その結果、HARQ-ACKコードブックが生成される。
【0063】
HARQコードブックのサイズの場合、通常、送信側は送信ブロック(Transmit Block、TB)を送信する。受信機がTBを正常に受信した場合、受信機はACKを送信機にフィードバックする。受信機がTBを受信できない場合、受信機は送信機にNACKをフィードバックし、送信機はNACKを受信した後にTBを再送信する。加えて、巡回冗長検査(cyclic redundancy check、CRC)チェックビットがTBに追加された後、TBは複数のコードブロック(code Block、CB)にセグメント化される。各CBにはCRCチェックビットが付加される。TBベースのフィードバックは、1TBに対して1ビットがフィードバックされることを意味する。TBが正しく受信された場合、1ビットのACKがフィードバックされ、TBが受信されなかった場合、1ビットのNACKがフィードバックされる。1つのTBは、通常、複数のCBを含む。複数のCBは特定の規則に従って複数のコードブロックグループ(code Block group、CBG)に分割され、1つのCBGは複数のCBを含む。CBGベースのフィードバックとは、1つのCBGに対して1ビットがフィードバックされることを意味する。CBG内のすべてのCBのCRCチェックが成功した場合、ACKがフィードバックされる。そうでない場合、NACKがフィードバックされる。
【0064】
V2X通信は、車両のインターネットにおいて環境認識および情報交換を実施するための重要な鍵となる技術である。本明細書における別のデバイスは、別の車両、別のインフラストラクチャ、歩行者、端末デバイスなどであり得る。V2X通信は、デバイス・ツー・デバイス(device to device、D2D)通信の特殊なケースと考えることができる。異なるユーザ端末デバイス間の通信リンクは、SLと呼ばれ得る。例えば、車両間の通信リンクはSLであり得る。V2X通信システムにおいて、物理サイドリンク制御チャネル(physical sidelink control channel、PSCCH)は、V2X通信における制御情報の伝送に用いられ、物理サイドリンク共有チャネル(physical sidelink shared channel、PSSCH)は、V2X通信におけるデータの伝送に用いられる。
【0065】
現在、V2X通信における物理リソース割り当ては2つの割り当て方法を含み、V2X通信は2つの通信モードを含む:第1のリソース割り当て方法では、ネットワークデバイス(例えば、基地局)のスケジューリングに基づいて、V2X内のユーザ機器(例えば、車両または車載装置であってもよい。)は、ネットワークデバイスのスケジューリング情報に基づいて、スケジュールされた時間-周波数リソース上でV2X通信の制御メッセージおよびデータを送信する。第2のリソース割り当て方法では、V2X内のユーザ機器は、事前構成されたV2X通信リソースプール(またはV2Xリソース集合とも呼ばれ得る)に含まれる利用可能な時間周波数リソースから、V2X通信に使用される時間周波数リソースを選択する。第1のリソース割り当て方式では、すべてのサイドリンクリソースがネットワークデバイスによって割り当てられる。加えて、サイドリンクデータ(例えば、PSSCH)が正常に送信されたかどうかを判定するために、サイドリンクを使用することによる端末デバイス間の通信にも同様のHARQフィードバック機構が使用される。例えば、サイドリンクにおいて、データを受信する端末デバイス(簡単に受信デバイスと呼ばれる)によって受信されたデータの巡回冗長検査(巡回冗長検査、CRC)が失敗した場合、受信デバイスはNACK情報をフィードバックする。NACKを受信した後、送信デバイスはサイドリンクデータを再送信する。しかしながら、この場合、送信デバイスが第1のリソース割り当て方式で動作する場合、再送信リソースもネットワークデバイスによってスケジュールされる必要があり、送信デバイスは、サイドリンクの対応するサイドリンクHARQ情報をネットワークデバイスにフィードバックする必要がある。
【0066】
送信デバイスはまた、ネットワークデバイス(例えば、PDSCHを用いてダウンリンクデータを受信し、)によって送信されたダウンリンクデータを受信し、送信デバイスはまた、ダウンリンクデータに対応するダウンリンクHARQをネットワークデバイスにフィードバックする必要がある。ダウンリンクHARQとサイドリンクHARQの両方が物理アップリンク制御チャネル(physical uplink control channel、PUCCH)リソースを使用してネットワークデバイスに送信される必要があるため、ダウンリンクHARQを送信するためのPUCCHとサイドリンクHARQを送信するためのPUCCHとが同じスロット内にあり得ない場合、ダウンリンクHARQを送信するためのPUCCHとサイドリンクHARQを送信するためのPUCCHとは衝突しない。しかしながら、アップリンクリソースは限られている。これは、Uu通信性能およびダウンリンクデータ伝送待ち時間に深刻な影響を及ぼす。したがって、ダウンリンクHARQを送信するためのPUCCHおよびダウンリンクHARQを送信するためのPUCCHは、同じスロットで送信され得る。したがって、下りリンクのHARQを送信するためのPUCCHと下りリンクのHARQを送信するためのPUCCHとが時間領域においてオーバーラップ(overlap)するという問題が生じ得、リソース競合が発生する。その結果、ダウンリンクHARQおよびサイドリンクHARQの送信が影響を受け、HARQフィードバック機構の正常な動作を保証することができない。その結果、データ伝送の信頼性が低下し、通信効率が低下する。
【0067】
これを考慮して、本出願はフィードバック情報伝送方法を提供する。サイドリンクHARQの送信リソースとダウンリンクHARQの送信リソースとが時間領域でオーバーラップする場合、サイドリンクHARQの優先度と比較するために所定のまたは事前構成された閾値が使用され、閾値は、ダウンリンクHARQに対応する優先度を表すために使用され得る。サイドリンクHARQとダウンリンクHARQとを多重化または破棄するための規則が比較結果に基づいて決定され、それにより、高い優先度を有するサイドリンク送信のためのHARQフィードバック機構の正常動作が保証され、データ送信の信頼性が向上する。
【0068】
ここで、サイドリンクHARQの送信リソースは、サイドリンクHARQを搬送するPUCCHの送信リソースとして理解されてもよく、ダウンリンクHARQの送信リソースは、ダウンリンクHARQを搬送するPUCCHまたはPUSCHの送信リソースとして理解されてもよい。
【0069】
本出願の実施形態の理解を容易にするために、本出願の実施形態が適用可能な通信システムについて、まず
図1および
図2を参照して簡単に説明する。
【0070】
図1は、本出願の実施形態における通信方法が適用可能な通信システム100の概略図である。
図1に示すように、通信システム100は、4つの通信デバイス、例えば、ネットワークデバイス110および端末デバイス121から123を含む。ネットワークデバイス110と端末デバイス121から123の少なくともいずれかとの間で無線接続を介してデータ通信が行われ得る。端末デバイス121~123の場合、端末デバイス121~123の間に形成されるリンクはSLである。例えば、端末デバイス121がサイドリンクデータを端末デバイス122に送信し、端末デバイス122によってフィードバックされたHARQを受信した後、サイドリンクHARQフィードバックおよびダウンリンクHARQフィードバックが端末デバイス121とネットワークデバイス110との間で行われると、本出願で提供されるフィードバック情報伝送方法を使用してフィードバック情報が送信され得る。端末デバイス121は、サイドリンクデータを複数の他の端末デバイス(端末デバイス123にサイドリンクデータを送信する端末デバイス122を含む)にマルチキャストまたはブロードキャスト方式で送信することができる。端末デバイス122および端末デバイス123は、それぞれ、端末デバイス122および端末デバイス123のサイドリンクデータに対応するサイドリンクHARQを端末デバイス121にフィードバックしてもよい。端末デバイス121によってネットワークデバイス110に送信されるサイドリンクHARQは、端末デバイス121によって複数の他の端末デバイスに送信されるサイドリンクデータに対応するサイドリンクHARQを含み得る。
【0071】
図2は、本出願の実施形態における通信方法が適用可能な別の通信システム120の概略図である。
図2に示すように、通信システム120は、3つの通信デバイス、例えば端末デバイス121から123を含む。端末デバイスは、D2DまたはV2X通信方式で互いにデータ通信を行うことができる。端末デバイス121~123の場合、端末デバイス121~123間のリンクはSLである。例えば、端末デバイス121は、サイドリンクデータを複数の他の端末デバイス(端末デバイス123にサイドリンクデータを送信する端末デバイス122を含む)にマルチキャストまたはブロードキャスト方式で送信することができる。端末デバイス122および端末デバイス123は、それぞれ、端末デバイス122および端末デバイス123によって受信されたサイドリンクデータに対応するサイドリンクHARQを端末デバイス121にフィードバックしてもよい。任意選択で、端末デバイス121は、複数の他の端末デバイスによって端末デバイス121にフィードバックされたサイドリンクデータに対応するサイドリンクHARQを、1つまたは複数のPUCCHでネットワークデバイスに送信してもよい。
【0072】
図1および
図2に示す通信システムは、より多くのネットワークノード、例えば端末デバイスまたはネットワークデバイスをさらに含み得ることを理解されたい。
図1および
図2に示す通信システムに含まれるネットワークデバイスまたは端末デバイスは、前述の様々な形態のネットワークデバイスまたは端末デバイスであってもよい。本出願の実施形態は、図面に1つずつ示されていない。
【0073】
本出願の実施形態では、実施形態の方法が端末デバイスおよびネットワークデバイスによって行われる例が、実施形態の方法を説明するために使用されることを理解されたい。限定ではなく例として、本方法は、端末デバイスで使用されるチップおよび基地局で使用されるチップによって行われてもよく、または端末デバイスもしくはネットワークデバイスの機能を実施する装置によって行われてもよい。端末デバイスは、V2X通信における車両、車載装置、携帯電話端末等であってもよい。
【0074】
図3に示すように、
図3に示すフィードバック情報伝送方法200は、ステップS210からステップS230を含み得る。以下、
図3を参照して、方法200のステップを詳細に説明する。
【0075】
S210:第1の端末デバイスは、サイドリンクHARQを伝送するために使用される第1のリソースおよびダウンリンクHARQを伝送するために使用される第2のリソースを取得し、サイドリンクHARQは、第1の端末デバイスによって送信されたサイドリンクデータに対応するHARQであり、ダウンリンクHARQは、ネットワークデバイスから第1の端末デバイスによって受信されたダウンリンクデータに対応するHARQである。
【0076】
S220:第1のリソースと第2のリソースとが時間領域でオーバーラップする場合、第1の端末デバイスは、サイドリンクHARQの優先度および第1の閾値に基づいて、第3のリソース上でネットワークデバイスにフィードバック情報を送信し、フィードバック情報は、サイドリンクHARQおよび/またはダウンリンクHARQを含み、第3のリソースは、第1のリソースおよび第2のリソースに基づいて決定される。これに対応して、ネットワークデバイスは、第3のリソース上で、第1の端末デバイスによって送信されたフィードバック情報を受信する。
【0077】
具体的には、S210において、第1の端末デバイスは、サイドリンク上の1つまたは複数の端末デバイスにサイドリンクデータを送信することができる。例えば、第1の端末デバイスは、ユニキャストデータ伝送方式またはマルチキャストデータ伝送方式で複数の他の端末デバイスにサイドリンクデータを送信することができる。サイドリンクデータを受信する各端末デバイスは、端末デバイスと第1の端末デバイスとの間の物理サイドリンクフィードバックチャネル(physical sidelink feedback channel、PSFCH)を使用して、端末デバイスによって受信されたサイドリンクデータに対応するサイドリンクHARQを第1の端末デバイスにフィードバックすることができる。言い換えれば、第1の端末デバイスは、1つまたは複数のサイドリンクHARQを受信することができる。
【0078】
第1の端末デバイスは、サイドリンクHARQを伝送するために使用される第1のリソースを取得する必要がある。第1のリソースは、サイドリンクHARQをネットワークデバイスに送信するために第1の端末デバイスによって使用され得る。サイドリンクHARQは、サイドリンクデータを受信する別の端末デバイスによって第1の端末デバイスに送信され得る。ネットワークデバイスは、上位層シグナリングまたは物理層シグナリングを使用して、第1のリソースの時間周波数位置および第1のリソースが位置するスロットを第1の端末デバイスに通知することができる。あるいは、第1のリソースの時間周波数位置は、プロトコルで事前定義されてもよい。第1のリソースはまた、第1のPUCCHまたは第1のPUSCHとして理解され得る。
【0079】
第1の端末デバイスはまた、ネットワークデバイスによって送信されたダウンリンクデータ(PDSCH)を受信し得る。したがって、ダウンリンクデータに対応するダウンリンクHARQもネットワークデバイスにフィードバックされる必要がある。したがって、第1の端末デバイスは、ダウンリンクHARQを伝送するために使用される第2のリソースを取得する必要がある。第2のリソースは、ダウンリンクHARQをネットワークデバイスに送信するために第1の端末デバイスによって使用され得る。ネットワークデバイスは、上位層シグナリングまたは物理層シグナリングを使用して、第2のリソースの時間周波数位置および第2のリソースが位置するスロットを第1の端末デバイスに通知することができる。あるいは、第2のリソースの時間周波数位置は、プロトコルで事前定義されてもよい。第2のリソースはまた、第2のPUCCHまたは第2のPUSCHとして理解され得る。
【0080】
第1のリソースと第2のリソースとが時間領域でオーバーラップ(overlap)する場合、例えば、第1のリソースと第2のリソースとが時間領域で部分的または完全にオーバーラップする場合、ダウンリンクHARQまたはサイドリンクHARQのフィードバックが影響を受ける。その結果、ダウンリンクHARQまたはサイドリンクHARQのうちの1つまたは2つを正常にフィードバックすることができない。ダウンリンクデータの優先度は、物理層に反映することができない。例えば、超高信頼低遅延通信(ultra-reliable and low-latency communications、URLLC)サービスの優先度は拡張モバイルブロードバンド(enhanced mobile broadband、eMBB)サービスの優先度よりも高いが、これは2つの異なるサービスタイプ間の優先度の比較であり、言い換えれば、URLLCサービスは高い優先度を表し、eMBBサービスは低い優先度を表す。しかしながら、同じサービスのデータパケットの優先度を物理層で比較することはできない。しかし、V2Xでは、物理層でサイドリンクデータの優先度が見える。したがって、異なるデータの優先度が物理層で比較され得る。したがって、本出願のこの実施形態では、第1のリソースが時間領域内で第2のリソースと衝突するとき、サイドリンクHARQの優先度は対応するサイドリンクデータの優先度と等しいため、サイドリンクデータの優先度は、事前構成されたまたは事前定義された閾値(第1の閾値)と比較され得る。閾値は、ダウンリンクデータの優先度を反映するために使用され得る。サイドリンクHARQとダウンリンクHARQとを多重化または破棄するための規則は、比較結果に基づいて決定される。S220において、第1の端末デバイスは、サイドリンクHARQの優先度および第1の閾値に基づいて、第3のリソース上でネットワークデバイスに送信されたフィードバック情報を決定し、フィードバック情報を第3のリソース上でネットワークデバイスに送信する。フィードバック情報は、サイドリンクHARQおよび/またはダウンリンクHARQを含む。第1の閾値は、ダウンリンクデータに対応するサービスタイプに対応し得る。
【0081】
第3のリソースはまた、第3のPUCCHまたは第3のPUSCHとして理解されてもよく、第3のリソースは、第1のリソースおよび第2のリソースに基づいて決定されてもよい。例えば、第3のリソースは、第1のリソースまたは第2のリソースであってもよい。第3のリソースの時間周波数位置は、上位層シグナリングまたは物理層シグナリングを使用して、ネットワークデバイスによって第1の端末デバイスに通知されてもよく、または第3のリソースの時間周波数位置は、プロトコルで事前定義されてもよい。したがって、ネットワークデバイスは、第3のリソース上で、第1の端末デバイスによって送信されたフィードバック情報を受信することができる。フィードバック情報は、サイドリンクHARQおよび/またはダウンリンクHARQを含む。
【0082】
サイドリンクHARQの優先度は、第1のリソースの優先度として理解されてもよいし、サイドリンクHARQの優先度は、サイドリンクHARQに対応するサイドリンクデータの優先度として理解されてもよいし、サイドリンクHARQの優先度は、サイドリンクHARQに対応するPSSCHの優先度として理解されてもよいし、または、サイドリンクHARQの優先度は、サイドリンクデータをスケジュールするための制御情報(PSCCH内のサイドリンク制御情報(side link control information、SCI))内の優先度フィールドの値として理解されてもよいし、サイドリンクHARQの優先度は、サイドリンクHARQを送信するためのチャネルの優先度として理解されてもよいし、サイドリンクHARQの優先度は、サイドリンクHARQに対応するサイドリンク送信の優先度として理解されてもよい、ことを理解されたい。
【0083】
本出願のこの実施形態では、サイドリンクHARQが1ビット(bit)のみを有する、すなわち1TBに対応する場合、サイドリンクHARQの優先度は、TBの優先度、またはTBを搬送するPSSCHの優先度、またはTBを搬送するPSSCHをスケジュールするためのSCIの優先度フィールドの値であることをさらに理解されたい。
【0084】
サイドリンクHARQに対応するデータが複数ある場合、言い換えると、サイドリンクHARQは、第1の端末デバイスによって1つまたは複数の端末デバイスに送信された複数の異なるデータ(例えば、TB)に対応するHARQを含む場合、サイドリンクHARQの優先度は、複数のデータの中で優先度が最も高いデータの優先度であってもよいし、サイドリンクHARQの優先度は、複数のデータをスケジュールするための複数のSCIの優先度フィールドの値の中で最大値であってもよいし、サイドリンクHARQの優先度は、複数のデータで指定されたデータの優先度であってもよいことをさらに理解されたい。指定されたデータは、プロトコルで事前定義されてもよいし、シグナリングを使用して構成されてもよい。
【0085】
本出願のこの実施形態では、少なくとも1つの閾値は、事前構成(ネットワークデバイスによって事前構成されることを含む)または事前定義されてもよいし、RRCシグナリング、MACシグナリング、SIB、MIB、PSBCH、およびDCIのいずれか1つを使用してネットワークデバイスによって構成されることをさらに理解されたい。例えば、少なくとも1つの閾値集合は事前構成または事前定義されてもよく、閾値集合は1つまたは複数の閾値を含み、1つの閾値は1つのサービスタイプのダウンリンクデータの優先度を表すために使用される。1つの閾値は1つのサービスタイプに対応し、異なる閾値は異なるサービスタイプに対応し得る。あるいは、同じサービスタイプが複数の閾値に対応してもよく、複数の閾値は異なる目的の閾値を含み得る。例えば、同じサービスタイプが2つの閾値(閾値1および閾値2)に対応してもよい。閾値1は、下りリンクのHARQおよびサイドリンクHARQに対して多重化(ジョイント送信)が行われると判定された場合に用いられる。閾値2は、ダウンリンクHARQとサイドリンクHARQとを比較することを決定するために使用され、どのHARQをドロップするかが決定されるときに使用される。サイドリンクHARQおよびダウンリンクHARQが多重化されるかドロップされるかは、事前定義または事前構成されてもよいし、またはRRCシグナリング、MACシグナリング、SIB、MIB、PSBCH、またはDCIのいずれか1つを使用してネットワークデバイスによって構成されてもよい。
【0086】
本出願で提供されるフィードバック情報伝送方法によれば、サイドリンクHARQを送信するためのリソースとダウンリンクHARQを送信するためのリソースとが時間領域でオーバーラップする場合、所定のまたは事前構成された閾値はサイドリンクHARQの優先度と比較され、閾値はダウンリンクサービスタイプの優先度を表すために使用される。異なるダウンリンクサービスタイプは、異なる閾値に対応し得る。第3のリソース上で送信されるフィードバック情報は、比較結果に基づいて決定される。第3のリソースのフィードバック情報は、サイドリンクHARQおよびダウンリンクHARQの組合せまたは一方であってもよい。これにより、HARQフィードバック機構の正常動作を保証し、データ送信の信頼性を向上させることができる。
【0087】
任意選択で、本出願のいくつかの可能な実装形態では、
図4は、本出願のいくつかの実施形態によるフィードバック情報伝送方法の概略フローチャートである。
図3に示す方法ステップに基づいて、本方法は、S219をさらに含み得る。
【0088】
S219:第1の端末デバイスは、ダウンリンクデータのサービスタイプに基づいて少なくとも1つの閾値から第1の閾値を決定し、少なくとも1つの閾値は異なるサービスタイプに対応する。
【0089】
図4に示すステップS210およびS220については、S210およびS220の前述の関連説明を参照されたい。簡潔にするため、ここでは詳細を再度説明しない。
【0090】
S219では、少なくとも1つの閾値を事前構成または事前定義することができる。1つの閾値は1つのサービスタイプに対応し、1つの閾値は1つのサービスタイプのダウンリンクデータの優先度を表すために使用される。異なる閾値は、異なるサービスタイプに対応し得る。第1の端末デバイスは、最初に、ダウンリンクHARQに対応するダウンリンクデータのサービスタイプに基づいて、少なくとも1つの閾値から第1の閾値を決定することができる。第1の閾値は、ダウンリンクデータに対応するサービスタイプに対応し得る。次に、第1の閾値をサイドリンクHARQの優先度と比較して、サイドリンクHARQとダウンリンクHARQとのジョイント送信を行うか、サイドリンクHARQとダウンリンクHARQとをドロップするかを判定する。ダウンリンクデータのサービスタイプに関連する第1の閾値は、少なくとも1つの閾値から決定され、第1の閾値は、サイドリンクHARQの優先度と比較されて、フィードバック情報に含まれるHARQを決定する。これにより、異なる送信リソースが時間領域でオーバーラップした後に異なる送信リソースを同時に送信することができないという問題を解決し、決定されたフィードバック情報の精度を改善し、HARQフィードバック効率をさらに改善することができる。
【0091】
任意選択で、本出願のいくつかの可能な実装形態では、サイドリンクHARQの優先度が第1の閾値以下である場合、第1の端末デバイスは、第3のリソース上のネットワークデバイスに、ダウンリンクHARQのみ、すなわち、ダウンリンクHARQのみを含み、サイドリンクHARQを含まないHARQを送信する。
【0092】
サイドリンクHARQの優先度が第1の閾値よりも大きい場合、第1の端末デバイスは、第3のリソース上のネットワークデバイスに、サイドリンクHARQのみ、すなわち、サイドリンクHARQのみを含み、ダウンリンクHARQを含まないHARQを送信する。
【0093】
以下、具体例を参照して説明する。
【0094】
例えば、ダウンリンクHARQは、第1のサービスデータに対応するHARQを含むと仮定する。第1のサービスデータは、例えば、eMBBサービスまたは大規模マシンタイプ通信(massive machine type communication、mMTC)サービスであってもよい。言い換えれば、ネットワークデバイスによって第1の端末デバイスに送信されるダウンリンクデータは、eMBBサービスデータまたはmMTCサービスデータである。この場合、第1の端末デバイスは、少なくとも1つの閾値から、eMBBサービスまたはmMTCサービスに対応する第1の閾値(例えば、閾値1)を決定することができる。第1の閾値は、eMBBサービスデータまたはmMTCサービスデータに対応する優先度に基づいて決定され得る。第1の閾値は、eMBBサービスデータまたはmMTCサービスデータに対応する優先度を表すために使用され得る。
【0095】
サイドリンクHARQの優先度が第1の閾値以下である場合、フィードバック情報は、ダウンリンクHARQのみを含む。言い換えると、フィードバック情報は、eMBBサービスデータに対応するHARQまたはmMTCサービスデータに対応するHARQのみを含む。言い換えれば、サイドリンクHARQの優先度が第1の閾値(閾値1)以下である場合、第1の端末デバイスは、サイドリンクHARQをドロップ(drop)し、eMBBサービスデータに対応するHARQまたはmMTCサービスデータに対応するHARQのみを第3のリソース上でネットワークデバイスに送信する。
【0096】
サイドリンクHARQの優先度が第1の閾値よりも大きい場合、フィードバック情報はサイドリンクHARQのみを含む。すなわち、フィードバック情報は、サイドリンクデータに対応するサイドリンクHARQのみを含む。言い換えれば、サイドリンクHARQの優先度が第1の閾値よりも大きい場合、第1の端末デバイスは、eMBBサービスデータに対応するHARQまたはmMTCサービスデータに対応するHARQをドロップ(drop)し、サイドリンクHARQのみを第3のリソース上でネットワークデバイスに送信する。
【0097】
別の例では、ダウンリンクHARQは、第2のサービスデータに対応するHARQを含むと仮定される。例えば、第2のサービスデータはURLLCサービスデータであってもよい。言い換えれば、ネットワークデバイスによって第1の端末デバイスに送信されるダウンリンクデータは、URLLCサービスデータである。この場合、第1の端末デバイスは、少なくとも1つの閾値から、URLLCサービスデータに対応する閾値2を決定し得る。閾値2は、URLLCサービスデータに対応する優先度に基づいて決定され得る。閾値2は、URLLCサービスデータに対応する優先度を表すために使用され得る。
【0098】
サイドリンクHARQの優先度が閾値2以下である場合、フィードバック情報は、ダウンリンクHARQのみを含む。言い換えると、フィードバック情報は、URLLCサービスデータに対応するHARQのみを含む。言い換えれば、サイドリンクHARQの優先度が閾値2以下である場合、第1の端末デバイスは、サイドリンクHARQをドロップ(drop)し、第3のリソース上のネットワークデバイスに、URLLCサービスデータに対応するHARQのみを送信する。
【0099】
サイドリンクHARQの優先度が閾値2よりも大きい場合、フィードバック情報はサイドリンクHARQのみを含む。すなわち、フィードバック情報は、サイドリンクデータに対応するサイドリンクHARQのみを含む。言い換えれば、サイドリンクHARQの優先度が閾値2よりも大きい場合、第1の端末デバイスは、URLLCサービスデータに対応するHARQをドロップ(drop)し、サイドリンクHARQのみを第3のリソース上でネットワークデバイスに送信する。
【0100】
任意選択で、本出願の本実施形態では、閾値1は閾値2より小さくてもよい。
【0101】
任意選択で、本出願のこの実施形態では、サイドリンクHARQの優先度がSCI内のフィールドを使用して示される場合、および優先度を示すためにSCIによって使用される対応するフィールドがデフォルト状態にあると仮定される場合、サイドリンクHARQの優先度はデフォルトで最も低い優先度である。言い換えると、サイドリンクHARQの優先度は、第1の閾値(例えば、閾値1および閾値2)未満である。
【0102】
本出願で提供されるフィードバック情報伝送方法によれば、異なるダウンリンクサービスタイプに対して異なる閾値が構成され、異なるダウンリンクサービスタイプのデータに対応する閾値は、ダウンリンクデータの優先度を表すために使用される。サイドリンクHARQを送信するための第1のリソースとダウンリンクHARQを送信するための第2のリソースとが時間領域でオーバーラップする場合、サイドリンクHARQの優先度は、ダウンリンクHARQの対応するサービスタイプの閾値と比較されて、ドロップされるHARQまたは送信される必要があるHARQを決定する。したがって、第3のリソース上で送信されるフィードバック情報が決定される。異なる優先度を有するダウンリンクサービスタイプに対して異なる閾値が構成され、その結果、高い優先度を有するアップリンクサービスの送信信頼性および送信遅延を保証することができる。第1のリソースと第2のリソースとがオーバーラップする場合、これにより、サイドリンクおよびダウンリンクの少なくとも一方のHARQフィードバック機構が正常に動作することが保証され、サイドリンクおよびダウンリンクの少なくとも一方のデータ送信信頼性が向上する。
【0103】
任意選択で、本出願のいくつかの他の実装形態では、サイドリンクHARQの優先度が第1の閾値よりも大きい場合、第1の端末デバイスによって、第3のリソース上でサイドリンクHARQおよびダウンリンクHARQをネットワークデバイスに送信する、または
サイドリンクHARQの優先度が第1の閾値以下である場合、第1の端末デバイスは、第3のリソース上でダウンリンクHARQのみをネットワークデバイスに送信する。
【0104】
以下、具体例を参照して説明する。
【0105】
例えば、ダウンリンクHARQは、第1のサービスデータに対応するHARQを含むと仮定され、第1のサービスデータは、例えば、eMBBサービスデータまたはmMTCサービスデータであってもよい。この場合、第1の端末デバイスは、少なくとも1つの閾値から、eMBBサービスまたはmMTCサービスに対応する第1の閾値(例えば、閾値3)を決定することができる。閾値3は、eMBBサービスデータまたはmMTCサービスデータに対応する優先度に基づいて決定され得る。閾値3は、eMBBサービスデータまたはmMTCサービスデータに対応する優先度を表すために使用され得る。
【0106】
サイドリンクHARQの優先度が閾値3以上である場合、フィードバック情報は、サイドリンクHARQおよびダウンリンクHARQ(eMBBサービスデータに対応するHARQまたはmMTCサービスデータに対応するHARQ)を含む。言い換えれば、サイドリンクHARQの優先度が閾値3以上である場合、サイドリンクHARQおよびダウンリンクHARQは多重化され、第1の端末デバイスは、第3のリソース上でサイドリンクHARQおよびダウンリンクHARQをネットワークデバイスに送信する。サイドリンクHARQおよびダウンリンクHARQは、別々に符号化されてもよいし、一緒に符号化されてもよい。ジョイント符号化は、サイドリンクHARQのコードレートまたはダウンリンクHARQのコードレートを使用して行われ得る。
【0107】
任意選択で、サイドリンクHARQおよびダウンリンクHARQが多重化される場合、サイドリンクHARQはダウンリンクHARQの前に配置されてもよい。あるいは、サイドリンクHARQは、ダウンリンクHARQの後に配置されてもよい。
【0108】
サイドリンクHARQの優先度が閾値3未満である場合、第1の端末デバイスはサイドリンクHARQをドロップ(drop)することができ、第1の端末デバイスは、第3のリソース上でダウンリンクHARQのみをネットワークデバイスに送信する。
【0109】
別の例では、ダウンリンクHARQは第2のサービスデータに対応するHARQを含み、第2のサービスデータは、例えばURLLCサービスデータであってもよいと仮定する。この場合、第1の端末デバイスは、少なくとも1つの閾値から、URLLCサービスに対応する第1の閾値(例えば、閾値4)を判定し得る。閾値4は、URLLCサービスデータに対応する優先度に基づいて決定され得る。閾値4は、URLLCサービスデータに対応する優先度を表すために使用され得る。
【0110】
サイドリンクHARQの優先度が閾値4以上である場合、フィードバック情報は、サイドリンクHARQおよびダウンリンクHARQ(URLLCサービスデータに対応するHARQ)を含む。言い換えれば、サイドリンクHARQの優先度が閾値4以上である場合、サイドリンクHARQおよびダウンリンクHARQは多重化され、第1の端末デバイスは、第3のリソース上でサイドリンクHARQおよびダウンリンクHARQをネットワークデバイスに送信する。サイドリンクHARQおよびダウンリンクHARQは、別々に符号化されてもよいし、一緒に符号化されてもよい。ジョイント符号化は、サイドリンクHARQのコードレートまたはダウンリンクHARQのコードレートを使用して行われ得る。
【0111】
サイドリンクHARQの優先度が閾値4未満である場合、第1の端末デバイスはサイドリンクHARQをドロップ(drop)することができ、第1の端末デバイスは、第3のリソース上でダウンリンクHARQのみをネットワークデバイスに送信する。
【0112】
任意選択で、本出願のこの実施形態では、閾値3は閾値4より小さくてもよい。
【0113】
任意選択で、本出願のこの実施形態では、閾値1は閾値3と同じであっても異なっていてもよい。閾値2は、閾値4と同じであっても異なっていてもよい。
【0114】
本出願で提供されるフィードバック情報伝送方法によれば、異なるサービスタイプに対して異なる閾値が構成され、異なるダウンリンクサービスタイプのデータに対応する閾値は、ダウンリンクデータの優先度を表すために使用される。サイドリンクHARQを送信するための第1のリソースとダウンリンクHARQを送信するための第2のリソースとが時間領域でオーバーラップする場合、サイドリンクHARQの優先度は、ダウンリンクHARQの対応するサービスタイプの閾値と比較されて、HARQジョイント送信を行うか、またはHARQをドロップするかを決定する。したがって、PUCCHで送信されるフィードバック情報が決定される。これにより、送信リソースが時間領域でオーバーラップした後にすべての異なる送信リソースを送信することができないという問題が解決される。HARQジョイント送信方法は、サイドリンクHARQフィードバック機構およびダウンリンクHARQフィードバック機構の正常動作を保証することができ、それによってサイドリンクデータおよびダウンリンクデータ送信の信頼性を保証する。HARQのうちの1つをドロップする方法は、高優先度サービスのHARQフィードバック機構の正常動作を保証することができ、それによって高優先度サイドリンクデータ送信の信頼性を保証する。
【0115】
サイドリンクでは、マルチキャスト(multicast)伝送方式、ユニキャスト伝送方式、およびブロードキャスト伝送方式もあり得る。マルチキャスト伝送方式、ユニキャスト伝送方式、およびブロードキャスト伝送方式は、異なるサービスタイプとして理解されてもよい。
【0116】
マルチキャスト(multicast)伝送方式とも呼ばれ得るマルチキャスト伝送方式は、データを送信する端末デバイスが複数の他の端末デバイスに同じデータを同時に送信する技術、すなわちポイントツーマルチポイント伝送である。ユニキャスト(unicast)伝送方式は、同じデータに対して、データを送信する端末デバイスが別の端末デバイスにのみデータを送信する方式、すなわちポイントツーポイント伝送である。ブロードキャスト(broadcast)伝送方式は、データを送信する端末デバイスがデータを送信し、他のすべての端末デバイスがデータを受信できる方式である。
【0117】
したがって、送信デバイスは、複数の他の受信デバイスからサイドリンクデータのHARQを受信することができる。送信デバイスは、PUCCHを使用してこれらのHARQをネットワークデバイスに送信する必要がある。PUCCHリソースは、対応するPDCCHで示されたPUCCHリソース指示インデックスに基づいて決定され、送信デバイスは、HARQの長さに基づいて対応するPUCCHリソース集合を決定し、PDCCHを使用して特定の時間領域リソースおよび特定の周波数領域リソースを直接示す代わりに、インデックスに基づいてPUCCHリソース集合内の1つのPUCCHリソースを決定する。したがって、2つのPUCCHが1つのスロットで同時に送信される場合、PUCCH送信リソースの競合は、単に基地局のスケジューリングに依存することによって回避することができない。例えば、端末デバイス1が端末デバイス2,3にサイドリンクデータを送信するとする。この場合、端末デバイス2は、HARQを端末デバイス1にフィードバックし、端末デバイス1は、PUCCH1を使用してHARQをネットワークデバイスに送信する。端末デバイス3はまた、HARQを端末デバイス1にフィードバックし、端末デバイス1は、PUCCH2を使用してHARQをネットワークデバイスに送信する。PUCCH1とPUCCH2とは互いに競合してもよい。これは、HARQフィードバック障害につながる可能性がある。加えて、端末デバイス1は、複数のPUCCHで複数のサイドリンクHARQをネットワークデバイスにフィードバックする必要があるため、ダウンリンクHARQを送信するためのPUCCHリソースとサイドリンクHARQを送信するためのPUCCHリソースとが時間領域でオーバーラップする確率が増加する。その結果、HARQフィードバック機構の正常動作を保証することができず、スペクトル利用が比較的低く、データ伝送の信頼性が低下する。
【0118】
したがって、本出願の一実施形態は、フィードバック情報決定方法をさらに提供する。送信デバイスによってネットワークデバイスに送信される必要があるすべての可能なサイドリンクHARQが決定され、すべての可能なサイドリンクHARQが、準静的HARQコードブックを生成するために一緒に使用される。これにより、送信デバイスが複数のリソース上で複数のサイドリンクHARQを送信する必要があるときに発生するリソース競合問題を解決し、スペクトル利用を改善し、サイドリンクHARQフィードバックの信頼性を改善することができる。
【0119】
図5に示すように、
図5に示すフィードバック情報決定方法300は、ステップS310からステップS230を含み得る。
図5に示す方法は、
図1および
図2に示す通信システムに適用することができる。以下、
図5を参照して、方法300のステップを詳細に説明する。
【0120】
S310:第1の端末デバイスは、第1の時間領域オフセット集合に基づいて、第1の時間領域リソースに対応する第2の時間領域リソース集合を決定し、第1の時間領域リソースは、ハイブリッド自動再送要求HARQをネットワークデバイスに送信するために第1の端末デバイスによって使用され得る時間領域リソースであり、HARQは、第1の端末デバイスによって送信されたサイドリンクデータに対応するサイドリンクHARQを含む。
【0121】
S320:第1の端末デバイスは、第2の時間領域リソース集合から第3の時間領域リソース集合を決定し、第3の時間領域リソース集合内の時間領域リソースは、サイドリンクデータを送信するために使用される候補時間領域リソースである。
【0122】
S330:第1の端末デバイスは、第3の時間領域リソース集合に基づいてHARQを決定する。
【0123】
任意選択で、方法300は、S340をさらに含み得る。
【0124】
S340:第1の端末デバイスは、第1の時間領域リソース上でHARQをネットワークデバイスに送信する。これに対応して、ネットワークデバイスは、第1の時間領域リソース上でHARQを受信する。
【0125】
具体的には、S310において、第1の端末デバイスは、フレーム構造構成に基づいて第1の時間領域リソースを決定してもよい。第1の時間領域リソースは、アップリンク時間領域リソースであり、ネットワークデバイスにアップリンクデータまたは情報を送信するために第1の端末デバイスによって使用され得る。例えば、第1の時間領域リソースは、複数のアップリンクシンボル、1つのアップリンクサブスロット、1つのアップリンクスロット、1つのアップリンクサブフレーム、1つのアップリンク無線フレームなどであってもよい。あるいは、第1の時間領域リソースは少なくとも1つのアップリンク時間領域シンボルを含む。具体的には、第1の時間領域リソースは、ネットワークデバイスにHARQを送信するために第1の端末デバイスによって使用されてもよい。第1の時間領域リソースは、第1のPUCCHの時間領域リソースとして理解され得る。HARQは、第1の端末デバイスによって送信されたサイドリンクデータに対応するサイドリンクHARQを含む。本明細書のサイドリンクデータは、第1の端末デバイスによって1つまたは複数の端末デバイスに送信されるサイドリンクデータを含むことを理解されたい。すなわち、複数のサイドリンクデータが存在してもよい。例えば、第1の端末デバイスは、ユニキャストデータ伝送方式またはマルチキャストデータ伝送方式で複数の他の端末デバイスにサイドリンクデータを送信することができる。サイドリンクデータを受信する各端末デバイスは、端末デバイスと第1の端末デバイスとの間のPSFCHを使用して、端末デバイスによって受信されたサイドリンクデータに対応するサイドリンクHARQを第1の端末デバイスにフィードバックすることができる。すなわち、サイドリンクHARQに対応するデータが複数存在してもよい。
【0126】
第1の時間領域リソースを決定した後、第1の端末デバイスは、第1の時間領域オフセット集合に基づいて、第1の時間領域リソースに対応する第2の時間領域リソース集合を決定してもよい。第2の時間領域リソース集合は、サイドリンクデータを送信するために使用されるサイドリンクリソース、アップリンクデータを送信するために使用されるアップリンクリソース、およびダウンリンクデータを送信するために使用されるダウンリンクリソースのうちの少なくとも1つを含み得る。アップリンクデータは、第1の端末デバイスによってネットワークデバイスに送信されたデータである。例えば、第2の時間領域リソース集合は、サイドリンクスロット、アップリンクスロット、およびダウンリンクスロットの和集合を含み得る。サイドリンクスロットは、サイドリンクデータを送信するために使用される。サイドリンクスロットは、すべてのシンボルを用いてサイドリンクデータを送信可能なスロットを含んでもよいし、一部のシンボルのみを用いてサイドリンクデータを送信可能なスロットを含んでもよい。言い換えれば、サイドリンクスロットは、アップリンク送信またはダウンリンク送信をスケジュールするために使用され得る。アップリンクスロットは、すべてのシンボルを使用してアップリンクデータを送信することができるスロットを含んでもよいし、一部のシンボルのみを使用してアップリンクデータを送信するスロットを含んでもよい。ダウンリンクスロットは、ダウンリンクデータを送信するためにすべてのシンボルが使用され得るスロットを含んでもよく、またはダウンリンクデータを送信するために一部のシンボルのみが使用されるスロットを含み得る。言い換えると、アップリンクスロット、ダウンリンクスロット、およびサイドリンクスロットは、同じスロットであってもよいし、異なるスロットであってもよい。スロットは、サイドリンクスロット、アップリンクスロット、およびダウンリンクスロットであってもよいことを理解されたい。スロットがサイドリンクシンボル、アップリンクシンボル、およびダウンリンクシンボルを含む場合、スロットは、サイドリンクスロット、アップリンクスロット、およびダウンリンクスロットである。
【0127】
サイドリンクデータを送信するために使用されるサイドリンクリソースを含む集合は、サイドリンクデータ送信用のリソースプールとして理解されてもよい。サイドリンクデータを送信するために、リソースプール内のリソースのみを使用することができる。言い換えると、第2の時間領域リソース集合は、リソースプール内の時間領域リソースおよびリソースプール外の時間領域リソースを含み、リソースプール外の時間領域リソースは、ダウンリンクデータまたはアップリンクデータを送信するためにのみ使用されてもよく、サイドリンクデータを送信するために使用されなくてもよい。第1の端末デバイスは、リソースプール内の時間領域リソースのみを使用して、1つまたは複数の他の端末デバイスにサイドリンクデータを送信することができる。第2の時間領域リソース集合に含まれる時間領域リソースの粒度は、シンボル、スロット、サブフレーム、無線フレームなどであってもよい。
【0128】
S320において、第1の端末デバイスが第2の時間領域リソース集合を決定した後、第2の時間領域リソース集合がリソースプール内の時間領域リソースおよびリソースプール外の時間領域リソースを含むため、第3の時間領域リソース集合は、第2の時間領域リソースからさらに決定される必要がある。第3の時間領域リソース集合に含まれる時間領域リソースは、リソースプール内の時間領域リソースであり、サイドリンクデータを1つまたは複数の他の端末デバイスに送信するために第1の端末デバイスによって使用され得る。言い換えると、ネットワークデバイスは、第1の時間領域リソース集合内の第1の端末デバイスにのみ、サイドリンク送信に使用されるサイドリンクリソースを割り当ててもよい。言い換えると、第1の端末デバイスは、第3の時間領域リソース集合に含まれる任意の時間領域リソース上でサイドリンクデータを送信してもよい。第3の時間領域リソース集合に含まれる時間領域リソースの粒度は、シンボル、スロット、サブフレーム、無線フレームなどであってもよい。
【0129】
S330において、第3の時間領域リソース集合を決定した後、第1の端末デバイスは、第1の端末デバイスがネットワークデバイスにフィードバックする必要があるHARQの最大ビット数(bit)を決定するために、第1の端末デバイスによって送信され得るサイドリンクデータの最大数を決定し得る。したがって、第1の端末デバイスは、ACKまたはNACKを満たすために、サイドリンクデータが現れる可能性がある各位置に対して1ビットを予約することができる。CBGベースのフィードバックがサイドリンク用に構成されている場合、第1の端末デバイスは、ACKまたはNACKを満たすために、サイドリンクデータが現れる各位置に対してMビットを予約することができる。Mは、1TBに対して構成することができるCBGの数である。例えば、第3の時間領域リソース集合が10スロットを含むと仮定すると、第1の端末デバイスは合計10個のデータ(例えば、10TB)を送信し得る。この場合、第1の端末デバイスは各スロットに1ビットを予約し、ダウンリンクHARQが10ビットを有すると判断することができる。加えて、各ビットは1つのスロットに対応し、各ビットの相対位置は時間領域内の対応する相対位置と同じである。例えば、10ビットのうちのN番目のビットは、10スロットのうちのN番目のスロットのサイドリンクデータに対応する。
【0130】
第1の端末デバイスは、第3の時間領域リソース集合に含まれる時間領域リソース上で1つまたは複数の他の端末デバイスにサイドリンクデータを送信することができる。例えば、第3の時間領域リソース集合は、2つの部分に分割されてもよい。第1の部分は、サイドリンクデータを送信するために第1の端末デバイスによって実際に使用される時間領域リソースであり、第2の部分は、未使用の時間領域リソースである。第1の部分に対応するHARQはすべてNACKである。第2の部分では、サイドリンクデータを受信する別の端末デバイスが、ACKまたはNACKを第1の端末デバイスにフィードバックする。第1の端末デバイスは、受信したACKまたはNACKに基づいて対応するビット位置でACKまたはNACKを満たす。第1の端末デバイスによって送信されたサイドリンクデータがブロードキャストされる場合、第1の端末デバイスは、別の端末デバイスからフィードバック情報を受信せず、第1の端末デバイスは、対応するビット位置でACKを埋める。第1の端末デバイスによって送信されたサイドリンクデータがユニキャストまたはマルチキャストであるが、別の端末デバイスがACKまたはNACKをフィードバックしない(すなわち、DTXが発生する)場合、第1の端末デバイスは、対応するビット位置でNACKを満たす。このようにして、第1の端末デバイスは、サイドリンクHARQを決定する。
【0131】
S340では、HARQはサイドリンクHARQのみを含み得るため、サイドリンクHARQを決定した後、第1の端末は、第1の時間領域リソース上でサイドリンクHARQをネットワークデバイスに送信し得る。
【0132】
本出願で提供されるフィードバック情報決定方法によれば、サイドリンクデータを送信するために使用され得るすべての時間領域リソースは、第1の時間領域オフセット集合およびサイドリンクHARQを送信するために使用され得るアップリンク時間領域リソースに基づいて決定され、対応するHARQビット位置は、送信され得るすべてのサイドリンクデータのために予約され、すべての可能なサイドリンクHARQは、すべての可能なサイドリンクHARQが正常にフィードバックされ得ることを保証するために、準静的HARQコードブックを生成するために一緒に使用される。これにより、1つの送信デバイスが複数のリソース上で複数のサイドリンクHARQを送信する必要があるときのリソース競合の問題を解決し、スペクトル利用を改善し、データ送信の信頼性を改善することができる。加えて、ネットワークデバイスおよび第1の端末デバイスがサイドリンクHARQの一貫した理解を有し、混乱が発生しないことを保証するために、可能なサイドリンク送信ごとにビットが準静的に予約される。
【0133】
任意選択で、本出願のいくつかの可能な実装形態では、
図6は、本出願のいくつかの実施形態によるフィードバック情報決定方法の概略フローチャートである。
図6に示される方法ステップに基づいて、方法におけるS320において、第1の端末デバイスが第2の時間領域リソース集合から第3の時間領域リソース集合を決定することは、S321を含み得る。
【0134】
S321:第1の端末デバイスは、第2の時間領域リソース集合に含まれる時間領域リソースのフレーム構造構成に基づいて、第2の時間領域リソース集合から第3の時間領域リソース集合を決定する。
【0135】
図6に示すステップS310、S330、およびS340については、S310、S330、およびS340の前述の関連説明を参照されたい。簡潔にするため、ここでは詳細を再度説明しない。
【0136】
S321において、第2の時間領域リソース集合はリソースプール内の時間領域リソースとリソースプール外の時間領域リソースとを含むので、サイドリンクデータを送信するためにリソースプール内のリソースのみが使用されてもよい。したがって、第1の端末デバイスは、第2の時間領域リソース集合に含まれる時間領域リソースのフレーム構造構成に基づいて第2の時間領域リソース集合から、サイドリンク送信に使用され得る第3の時間領域リソース集合を決定し得る。言い換えると、第3の時間領域リソース集合は、リソースプール内の時間領域リソースのみを含む。フレーム構造構成は、時間領域リソースをアップリンク時間領域リソース、ダウンリンク時間領域リソース、またはサイドリンク時間領域リソースとして構成するものとして理解され得る。リソースプールは、フレーム構造構成を使用して決定され、サイドリンク送信に使用できるリソースのセットである。例えば、第2の時間領域リソース集合は、スロット1~スロット10を含み、スロット1、スロット3、スロット4、スロット5、およびスロット10に対してサイドリンクスロットが構成される。1つのサイドリンクスロットでは、すべてのシンボルがサイドリンクデータを送信するために使用されてもよいし、または一部のシンボルのみがサイドリンクデータを送信するために使用され、残りのスロットはいずれもサイドリンクスロットではないことを理解されたい。この場合、第3の時間領域リソース集合は、スロット1、スロット3、スロット4、スロット5、およびスロット10を含む。具体的には、リソースプールは、スロット1、スロット3、スロット4、スロット5、およびスロット10を含む。言い換えると、スロット1、スロット3、スロット4、スロット5、およびスロット10は、サイドリンク送信に使用されてもよい。第1の端末デバイスは、5つのスロットのそれぞれに対して1ビットのHARQを予約することができる。5ビット(bit)のHARQにおいて、第1のビットは、スロット1で送信されるサイドリンクデータのHARQに対応し、第2のビットは、スロット3で送信されるサイドリンクデータのHARQに対応し、第3のビットは、スロット4で送信されるサイドリンクデータのHARQに対応し、第4のビットは、スロット5で送信されるサイドリンクデータのHARQに対応し、第
5のビットは、スロット10で送信されるサイドリンクデータのHARQに対応する。言い換えれば、第1の端末デバイスは、第3の時間領域リソース集合に基づいて、サイドリンクHARQのサイズおよび各ビットの相対位置を決定し得る。
【0137】
任意選択で、本出願のいくつかの可能な実装形態では、第1の時間領域オフセット集合が、第1の時間領域リソースと、サイドリンクデータによって占有される時間領域リソースとの間の時間領域オフセットの集合である場合、
図7は、本出願のいくつかの実施形態によるフィードバック情報決定方法の概略フローチャートである。
図5に示される方法ステップに基づいて、本方法のS310において、第1の端末デバイスが、第1の時間領域オフセット集合に基づいて、第1の時間領域リソースに対応する第2の時間領域リソース集合を決定することは、S311を含み得る。
【0138】
S311:第1の端末デバイスは、第1の時間領域オフセット集合に含まれる時間領域オフセットおよび第1の時間領域リソースに基づいて第2の時間領域リソース集合を決定する。
【0139】
図7に示すステップS320、S330、およびS340については、S320、S330、およびS340の前述の関連説明を参照されたい。簡潔にするため、ここでは詳細を再度説明しない。
【0140】
S311において、第1の時間領域オフセット集合が、第1の時間領域リソースとサイドリンクデータによって占有される時間領域リソースとの間の時間領域オフセットの集合である場合、任意選択的に、第1の時間領域オフセット集合は、{PSSCH-PUCCH timing}集合と呼ばれ得る。PUCCHは、第1の時間領域リソースとして理解されてもよく、PSSCHは、サイドリンクデータまたはサイドリンクデータによって占有される時間領域リソースとして理解されてもよい。時間領域オフセットは、サブスロットオフセット、スロットオフセット、サブフレームオフセット、および無線フレームオフセットなどを含み得る。スロットオフセットは、説明のための例として使用される。
図8は、第1の時間領域オフセットが、第1の時間領域リソースとサイドリンクデータによって占有される時間領域リソースとの間の時間領域オフセットである概略図である。
図8では、SL PDCCHがサイドリンクリソースをスケジュールするために使用され、サイドリンクリソースは、サイドリンクデータを送信するために第1の端末によって使用され得る。第2の時間領域リソース集合は、複数の時間領域リソース(例えば、複数のスロットを含み得る。)を含む。PSFCHリソースは、サイドリンクリンクのためのものであり、別の端末デバイスによって送信されるサイドリンクHARQを受信するために第1の端末デバイスによって使用されるリソースとして理解され得る。第1の時間領域オフセット集合は{4,5,6,7,8}であると仮定する。第1の時間領域リソースがスロットnである場合、第2の時間領域リソース集合は、スロットn-8、スロットn-7、スロットn-6、スロットn-5、およびスロットn-4を含むと判定されてもよい。スロットn-8、スロットn-7、スロットn-6、スロットn-5、およびスロットn-4は、アップリンクスロット、ダウンリンクスロット、およびサイドリンクスロットのうちの少なくとも1つを含み得る。スロットn-7、スロットn-6、およびスロットn-4がサイドリンクスロットであると仮定すると、サイドリンクHARQのサイズおよび各ビットの相対位置は、スロットn-7、スロットn-6、およびスロットn-4に基づいて決定され得る。サイドリンクHARQは、3ビットを有する。第1のビットは、スロット
n-7で送信されるサイドリンクデータのHARQに対応し、第2のビットは、スロットn-6で送信されるサイドリンクデータのHARQに対応し、第3のビットは、スロットn-4で送信されるサイドリンクデータのHARQに対応する。
【0141】
第1の時間領域オフセット集合は、プロトコルで事前定義されてもよく、またはシグナリングを使用してネットワークデバイスによって構成されてもよいことを理解されたい。
【0142】
第1の時間領域オフセット集合に含まれる時間領域オフセットの最小値はK以上である必要があり、KはサイドリンクHARQと対応するサイドリンクデータとの間の時間領域オフセットとして理解され得ることをさらに理解されたい。
【0143】
任意選択で、本出願のいくつかの可能な実装形態では、第1の時間領域オフセット集合は、第1の時間領域リソースとサイドリンクHARQの時間領域リソースとの間の時間領域オフセットの集合であり、サイドリンクHARQの時間領域リソースは、第1の端末デバイスがサイドリンクHARQを受信する時間領域リソースである。
図9は、本出願のいくつかの実施形態によるフィードバック情報決定方法の概略フローチャートである。
図5に示される方法ステップに基づいて、本方法のS310において、第1の端末デバイスが、第1の時間領域オフセット集合に基づいて、第1の時間領域リソースに対応する第2の時間領域リソース集合を決定することは、S312およびS313を含み得る。
【0144】
S312:第1の端末デバイスは、第1の時間領域オフセット集合に含まれる時間領域オフセットおよび第1の時間領域リソースに基づいて、複数のサイドリンクHARQの時間領域リソースを決定する。
【0145】
S313:第1の端末デバイスは、第1のパラメータに基づいて、複数のサイドリンクHARQの時間領域リソースから第2の時間領域リソース集合を決定し、第1のパラメータは、リソースフィードバック周期性と、サイドリンクデータの時間領域リソースとサイドリンクHARQの時間領域リソースとの間の時間領域オフセットとを含む。リソースフィードバック周期性は、サイドリンクフィードバック情報を送信するために使用され得るリソースの集合である。サイドリンク送信に使用されるリソースの集合に構成されたリソースフィードバック周期の値は、1、2、4などであり得る。
【0146】
図9に示すステップS320、S330、およびS340については、S320、S330、およびS340の前述の関連説明を参照されたい。簡潔にするため、ここでは詳細を再度説明しない。
【0147】
S312において、第1の時間領域オフセット集合が、第1の時間領域リソースとサイドリンクHARQの時間領域リソースとの間の時間領域オフセットの集合である場合、第1の時間領域オフセット集合は、{PSFCH-PUCCH timing}集合と呼ばれ得る。PUCCHは、第1の時間領域リソースとして理解されてもよく、PSFCHは、サイドリンクHARQによって占有されるリソースとして理解されてもよい。サイドリンクHARQの時間領域リソースは、第1の端末デバイスが別の端末デバイスによって送信されたサイドリンクHARQを受信する時間領域リソースである。
【0148】
図10は、第1の時間領域オフセットが、第1の時間領域リソースとサイドリンクデータによって占有される時間領域リソースとの間の時間領域オフセットである概略図である。
図10では、SL PDCCHがサイドリンクリソースをスケジュールするために使用され、サイドリンクリソースは、サイドリンクデータを送信するために第1の端末によって使用され得る。第2の時間領域リソース集合は、複数の時間領域リソース(例えば、複数のスロットを含み得る。)を含む。PFSCHリソースは、サイドリンクリンクのためのものであり、別の端末デバイスによって送信されるサイドリンクHARQを受信するために第1の端末デバイスによって使用される時間領域リソースとして理解され得る。第1の時間領域オフセット集合は{2,3,4}であると仮定する。第1の時間領域リソースがスロットnである場合、サイドリンクHARQの時間領域リソースは、スロットn-4、スロットn-3、およびスロットn-2を含むと判定され得る。第1の端末デバイスは、これらのスロットにおいて、サイドリンクデータ用であり、別の端末デバイスによって送信されたサイドリンクHARQを受信することができる。
【0149】
S313において、第1の端末デバイスは、第1のパラメータに基づいて、複数のサイドリンクHARQの時間領域リソースから第2の時間領域リソース集合を決定する。第1のパラメータは、リソースフィードバック周期性N、およびサイドリンクデータの時間領域リソース(PSSCH)とサイドリンクHARQの時間領域リソース(PSFCHの時間領域リソース)との間の時間領域オフセットを含む。サイドリンクデータの時間領域リソースとサイドリンクHARQの時間領域リソースとの間の時間領域オフセットはKであり得、Kは、サイドリンクHARQと対応するサイドリンクデータとの間の時間領域オフセットとして理解され得る。リソースフィードバック周期性Nは、サイドリンク送信に使用される1つの時間領域リソース集合においてサイドリンクフィードバック情報を送信するために使用される2つの隣接する時間領域リソース間の時間領域間隔(例えば、スロット間隔)として理解され得る。
【0150】
例えば、Nが4に等しく、Kが2であると仮定する。サイドリンクHARQの時間領域リソースは、スロットn-4、スロットn-3、およびスロットn-2を含む。
【0151】
まず、サイドリンクフィードバック情報を送信するために使用されるスロットn-2が決定される。Kが時間領域リソースの論理数である場合、論理時間領域リソースインデックスは、リソース集合内にあり、サイドリンク送信に使用され得る時間領域リソースのインデックスである。スロットn-2に対応する論理インデックスがスロットmである場合、スロットm-1でのサイドリンク送信のHARQフィードバックがスロットmにある場合、Kは1であるため、Kの値2に基づいてスロットm-1は除外される。次に、Nの値に基づいて、スロットm-5、スロットm-4、スロットm-3、およびスロットm-2が、スロットmでサイドリンクフィードバック情報を送信する必要があり、サイドリンクデータを送信するために使用できる対応するスロットであることが判定される。すなわち、スロット集合は、M1={スロットm-5、スロットm-4、スロットm-3、スロットm-2}である。
【0152】
同じステップが、サイドリンクフィードバック情報が送信されるスロットn-3およびn-4で行われる。サイドリンクデータを送信するために使用され得る対応するスロット集合M2およびM3が決定され得、次いで、M1、M2、およびM3に基づいて和集合が決定される。和集合内の各スロットについて、第1の端末デバイスは1ビットの情報を予約する。言い換えると、和集合は、第3の時間領域リソース集合である。第3の時間領域リソースの数はサイドリンクHARQのビット数であり、時間領域リソース集合内の時間領域リソースのシーケンスは、対応するHARQ内のシーケンスである。
【0153】
任意選択で、本出願のいくつかの可能な実装形態では、第1の時間領域オフセット集合は、第1の時間領域リソースと、サイドリンクリソースをスケジュールするためのダウンリンク制御情報によって占有される時間領域リソースとの間の時間領域オフセットの集合であり、サイドリンクリソースは、サイドリンクデータを送信するために第1の端末デバイスによって使用される。
図11は、本出願のいくつかの実施形態によるフィードバック情報決定方法の概略フローチャートである。
図5に示される方法ステップに基づいて、本方法のS310において、第1の端末デバイスが、第1の時間領域オフセット集合に基づいて、第1の時間領域リソースに対応する第2の時間領域リソース集合を決定することは、S314およびS315を含み得る。
【0154】
S314:第1の端末デバイスは、第1の時間領域オフセット集合に含まれる時間領域オフセットおよび第1の時間領域リソースに基づいて、サイドリンクリソースをスケジュールするための複数のダウンリンク制御情報によって占有される時間領域リソースを決定する。
【0155】
S315:第1の端末デバイスは、第2のパラメータに基づいて、複数の制御情報によって占有された時間領域リソースから第2の時間領域リソース集合を決定し、第2のパラメータは、サイドリンクデータの時間領域リソースとダウンリンク制御情報によって占有された時間領域リソースとの間の時間領域オフセットである。
【0156】
図11に示すステップS320、S330、およびS340については、S320、S330、およびS340の前述の関連説明を参照されたい。簡潔にするため、ここでは詳細を再度説明しない。
【0157】
S314において、第1の時間領域オフセット集合が、第1の時間領域リソースと、サイドリンクリソースをスケジュールするためのダウンリンク制御情報によって占有される時間領域リソースとの間の時間領域オフセットの集合である場合、第1の時間領域オフセット集合は、{SL PDCCH-PUCCH timing}集合と呼ばれ得る。PUCCHは、第1の時間領域リソースとして理解されてもよく、SL PDCCHは、サイドリンクリソースをスケジュールするためのダウンリンク制御情報として理解されてもよく、サイドリンクリソースは、サイドリンクデータを送信するために第1の端末デバイスによって使用される。
図12は、第1の時間領域オフセット集合が第1の時間領域リソースとサイドリンクリソースをスケジュールするためのダウンリンク制御情報によって占有される時間領域リソースとの間の時間領域オフセットの集合である場合の概略図である。
図12では、SL PDCCHは、サイドリンクリソースをスケジュールするためのダウンリンク制御情報と同等であり、サイドリンクリソースをスケジュールするために使用される。第2の時間領域リソース集合は、複数の時間領域リソース(例えば、複数のスロットを含み得る。)を含む。PSFCHリソースは、サイドリンクリンクのためのものであり、別の端末デバイスによって送信されるサイドリンクHARQを受信するために第1の端末デバイスによって使用されるリソースとして理解され得る。第1の時間領域オフセット集合は{6,7,8}であると仮定する。第1の時間領域リソースがスロットnである場合、サイドリンクリソースをスケジュールするためのダウンリンク制御情報によって占有される時間領域リソースは、スロットn-8、スロットn-7、およびスロットn-6を含むと判定され得る。言い換えれば、第1の端末デバイスは、スロットn-8、スロットn-7、およびスロットn-6で、ネットワークデバイスによって送信され、サイドリンクリソースをスケジュールするために使用されるダウンリンク制御情報を受信することができる。
【0158】
S315において、第1の端末デバイスは、第2のパラメータに基づいて、複数の制御情報によって占有される時間領域リソースから第2の時間領域リソース集合を決定し、第2のパラメータは、サイドリンクデータの時間領域リソースとダウンリンク制御情報によって占有される時間領域リソースとの間の時間領域オフセット(offset)である。オフセットが3であり、複数の制御情報によって占有される時間領域リソースがスロットn-8、スロットn-7、およびスロットn-6を含むと仮定すると、決定された第2の時間領域リソース集合は、スロットn-5、スロットn-4、およびスロットn-3を含む。第1の端末デバイスは、スロットn-5、スロットn-4、およびスロットn-3のフレーム構造構成、すなわち、スロットn-5、スロットn-4、およびスロットn-3に対してサイドリンクシンボルが構成されているかどうかに基づいてサイドリンクHARQのビットを決定することができる(これは、スロットn-5、スロットn-4、およびスロットn-3がサイドリンク送信に使用されるリソースを含むかどうかとしても理解され得る。)。
【0159】
本出願で提供されるフィードバック情報決定方法では、サイドリンクデータを送信するために使用され得るすべての時間領域リソースは、異なる時間領域オフセット集合およびサイドリンクHARQを送信するために使用される第1の時間領域リソースに基づいて決定され、対応するHARQビットは、送信され得るすべてのサイドリンクデータのために予約され、すべての可能なサイドリンクHARQは、準静的HARQコードブックを生成するために一緒に使用される。このようにして、ネットワークデバイスおよび第1の端末デバイスが、ネットワークデバイスに送信されるHARQビットの量およびSL PDCCHの損失に起因する対応するシーケンスの一貫性のない理解を有することによって引き起こされる通信エラーが回避される。これにより、HARQフィードバックの信頼性を向上させることができる。加えて、サイドリンク送信のための1つのHARQの別個のフィードバックと比較して、サイドリンク送信のための複数のHARQが一緒にフィードバックされる。これにより、スペクトル利用を改善し、HARQ送信に使用される複数のリソース間の競合の確率を低減し、端末デバイスの実装複雑度を低減することができる。
【0160】
任意選択で、本出願のいくつかの可能な実装形態では、S340において、第1の時間領域リソース上で第1の端末デバイスによってネットワークデバイスに送信されたHARQは、ダウンリンクデータに対応するダウンリンクHARQをさらに含み、ダウンリンクデータは、第1の端末デバイスによってネットワークデバイスから受信されたデータである。
図13は、本出願のいくつかの実施形態によるフィードバック情報決定方法の概略フローチャートである。
図5に示す方法ステップに基づいて、本方法は、S319をさらに含み得る。
【0161】
S319:第1の端末デバイスは、第2の時間領域オフセット集合に基づいて、第1の時間領域リソースに対応する第4の時間領域リソース集合を決定し、第4の時間領域リソース集合は、ダウンリンクデータを送信するために使用される複数の候補時間領域リソースを含み、ダウンリンクデータは、第1の端末デバイスによってネットワークデバイスから受信されたデータである。
【0162】
方法300のS330において、第1の端末デバイスが第3の時間領域リソース集合に基づいてHARQを決定することは、S331を含み得る。
【0163】
S331:第1の端末デバイスは、第3の時間領域リソース集合および第4の時間領域リソース集合に基づいてHARQを決定する。HARQは、ダウンリンクHARQおよびサイドリンクHARQを含む。
【0164】
図13に示すステップS310、S320、およびS340については、S310、S320、およびS340の前述の関連説明を参照されたい。簡潔にするため、ここでは詳細を再度説明しない。
【0165】
S319において、第1の端末デバイスは、ネットワークデバイスによって送信されたダウンリンクデータをさらに受信し得るため、第1の端末デバイスはまた、ダウンリンクデータに対応するダウンリンクHARQをネットワークデバイスに送信する必要がある。S310で決定された第1の時間領域リソースは、第1の端末デバイスによって、ネットワークデバイスにダウンリンクHARQを送信するために使用され得る。言い換えると、HARQは、ダウンリンクHARQをさらに含む。この場合、第1の端末デバイスは下りHARQを決定する必要がさらにある。第1の端末デバイスは、第2の時間領域オフセット集合に基づいて、第1の時間領域リソースに対応する第4の時間領域リソース集合を決定してもよい。第4の時間領域リソース集合は、ダウンリンクデータを送信するために使用される複数の候補時間領域リソースを含む。第4の時間領域リソース集合は、アップリンク時間領域リソースおよび/またはダウンリンク時間領域リソースを含んでもよく、ネットワークデバイスは、ダウンリンク時間領域リソース上でのみ第1の端末デバイスにダウンリンクデータを送信してもよいことを理解されたい。第4の時間領域リソース集合に含まれる時間領域リソースの粒度は、シンボル、スロット、サブフレーム、無線フレームなどであってもよい。第2の時間領域オフセット集合は、第1の時間領域リソースとダウンリンクデータを送信するために使用される候補時間領域リソースとの間の時間領域オフセットであってもよい。言い換えると、第2の時間領域オフセット集合は、{PDSCH-HARQ feedback timing}であってもよい。時間領域オフセットは、サブスロットオフセット、スロットオフセット、サブフレームオフセット、および無線フレームオフセットなどを含み得る。スロットオフセットは、説明のための例として使用される。第2の時間領域オフセット集合は{2,3,4,5,6}であると仮定する。第1の時間領域リソースがスロットnである場合、第4の時間領域リソース集合は、スロットn-6、スロットn-5、スロットn-4、スロットn-3、およびスロットn-2を含むと判定され得る。スロットn-6、スロットn-5、スロットn-4、スロットn-3、およびスロットn-2は、アップリンクスロットおよび/またはダウンリンクスロッ
トを含み得る。
【0166】
第3の時間領域リソース集合に含まれるいくつかの時間領域リソースは、第4の時間領域リソース集合に含まれるいくつかの時間領域リソースとオーバーラップし得ることを理解されたい。言い換えると、第3の時間領域リソース集合と第4の時間領域リソース集合との間に積集合が存在してもよい。
【0167】
S331において、第1の端末デバイスは、第3の時間領域リソース集合および第4の時間領域リソース集合に基づいてHARQを決定する。言い換えると、第1の端末デバイスは、第3の時間領域リソース集合と第4の時間領域リソース集合との和集合に含まれる時間領域リソースに基づいてHARQを決定する。HARQは、ダウンリンクHARQおよびサイドリンクHARQを含む。
【0168】
例えば、第1の端末デバイスは、各時間領域リソースに対応するHARQを決定するために、第3の時間領域リソース集合および第4の時間領域リソース集合の和集合に含まれる時間領域リソースをトラバースしてもよい。HARQは、ダウンリンクHARQおよびサイドリンクHARQを含む。
【0169】
例えば、決定された第3の時間領域リソース集合は、スロットn-7、スロットn-6、およびスロットn-4を含み、決定された第4の時間領域リソース集合は、スロットn-6、スロットn-5、スロットn-4、スロットn-3、およびスロットn-2を含む。この場合、第1の端末デバイスは、スロットn-7、スロットn-6、スロットn-5、スロットn-4、スロットn-3、およびスロットn-2に基づいてHARQを決定する必要がある。
【0170】
任意選択で、第1の端末デバイスは、第3の時間領域リソース集合に含まれる時間領域リソースのフレーム構造構成および第4の時間領域リソース集合に含まれる時間領域リソースのフレーム構造構成に基づいてHARQを決定してもよい。
【0171】
例えば、第3の時間領域リソース集合と第4の時間領域リソース集合との和集合は、スロットn-7、スロットn-6、スロットn-5、スロットn-4、スロットn-3、およびスロットn-2を含むと仮定する。サイドリンクデータは、スロットn-7、スロットn-6、およびスロットn-5で送信することができ、ダウンリンクデータは、スロットn-3およびスロットn-2でのみ送信することができると仮定する。スロットn-3およびスロットn-2のいずれかで最大1つのダウンリンクデータを送信することができる。この場合、HARQは5ビットのHARQを含み得る。5ビットのHARQ内のシーケンスは、対応するスロットインデックスの昇順である。第1のビットは、スロットn-7で送信されるサイドリンクデータのHARQに対応し、第2のビットは、スロットn-6で送信されるサイドリンクデータのHARQに対応し、第3のビットは、スロットn-5で送信されるサイドリンクデータのHARQに対応する。第4のビットは、スロットn-3で送信されるダウンリンクデータのHARQに対応し、第5のビットは、スロットn-2で送信されるダウンリンクデータのHARQに対応する。
【0172】
時間領域リソース(例えば、スロット)の場合、いくつかのシンボルを使用してサイドリンクデータを送信することができ、他のシンボルを使用してダウンリンクデータを送信することができることをさらに理解されたい。この場合、スロットは、マルチビットHARQに対応し得、マルチビットHARQは、サイドリンクデータに対応するサイドリンクHARQおよびダウンリンクデータに対応するダウンリンクHARQを含む。例えば、1つのスロットには、ダウンリンクシンボルとサイドリンクシンボルとが存在する。第1の端末デバイスが各スロットで最大1つのPDSCHを受信できる場合、スロットは2ビットのHARQに対応する。最初のビットはダウンリンクHARQであり、最後のビットはサイドリンクHARQである。任意選択で、サイドリンクデータは、1ビットのHARQのみに対応してもよい。
【0173】
本出願で提供されるフィードバック情報決定方法によれば、第1の時間領域リソース上で送信されるサイドリンクHARQおよびダウンリンクHARQは、異なる時間領域オフセット集合に基づいて決定される。言い換えれば、サイドリンクHARQおよびダウンリンクHARQは、準静的HARQコードブックを生成するために一緒に使用される。これにより、ネットワークデバイスおよび第1の端末デバイスが、SL PDCCHの損失に起因して、ネットワークデバイスに送信されるHARQビットの量および対応するシーケンスの一貫性のない理解を有することによって引き起こされる通信エラーが回避される。これにより、HARQフィードバックの信頼性が向上する。加えて、サイドリンク送信のための1つのHARQの別個のフィードバックと比較して、サイドリンク送信のための複数のHARQが一緒にフィードバックされる。これにより、HARQ送信に使用される複数のリソース間の競合の確率が低減され、端末デバイスの実装の複雑さが低減される。これにより、スペクトル利用およびデータ伝送の信頼性がさらに向上する。
【0174】
本出願の一実施形態は、フィードバック情報伝送方法をさらに提供する。サイドリンクリソースをスケジュールするために使用される第1のダウンリンク制御情報の時間領域リソースは、異なる時間領域オフセット集合に基づいて決定され、サイドリンクリソースは、サイドリンクデータを送信するために使用される。すべての検出された第1のダウンリンク制御情報に対応するサイドリンクデータのサイドリンクHARQは、すべての検出された第1のダウンリンク制御情報に基づいて時間領域リソース上で決定され、サイドリンクHARQは、動的HARQコードブックを生成するために一緒に使用される。送信リソースがサイドリンクHARQおよびダウンリンクHARQを送信するために別々に使用されるときに引き起こされ得るリソース競合と比較して、これは、送信デバイスが同じスロットでサイドリンクHARQおよびダウンリンクHARQを送信する必要があるという問題を解決し、スペクトル利用を改善し、データ送信信頼性を改善し、端末デバイスの実装複雑度を低減することができる。
【0175】
図14に示すように、
図14に示すフィードバック情報決定方法400は、ステップS410からステップS430を含み得る。
図14に示す方法は、
図1および
図2に示す通信システムに適用することができる。以下、
図14を参照して、方法400のステップを詳細に説明する。
【0176】
S410:第1の端末デバイスは、第1の時間領域オフセット集合に基づいて、第1の時間領域リソースに対応する第5の時間領域リソース集合を決定し、第1の時間領域リソースは、ハイブリッド自動再送要求HARQをネットワークデバイスに送信するために第1の端末デバイスによって使用され、第1の時間領域オフセット集合はサイドリンクに対応し、第5の時間領域リソース集合に含まれる時間領域リソースは、第1のダウンリンク制御情報を監視するために第1の端末デバイスによって使用され、第1のダウンリンク制御情報は、サイドリンクリソースを示すために使用され、サイドリンクリソースは、サイドリンクデータを送信するために第1の端末デバイスによって使用される。
【0177】
S420:第1の端末デバイスは、第5の時間領域リソース集合に含まれる時間領域リソース上で第1のダウンリンク制御情報を監視する。
【0178】
S430:第1の端末デバイスは、少なくとも1つの検出された第1のダウンリンク制御情報に基づいて、第1の時間領域リソース上でネットワークデバイスにHARQを送信し、HARQは、少なくとも1つの第1のダウンリンク制御情報に対応するサイドリンクデータ用のサイドリンクHARQを含む。これに対応して、ネットワークデバイスは、第1の時間領域リソース上で、第1の端末デバイスによって送信されたHARQを受信する。
【0179】
S410において、第1の端末デバイスは、フレーム構造構成に基づいて第1の時間領域リソースを決定してもよい。第1の時間領域リソースは、アップリンク時間領域リソースであり、ネットワークデバイスにアップリンクデータまたは情報を送信するために第1の端末デバイスによって使用され得る。例えば、第1の時間領域リソースは、複数のアップリンクシンボル、1つのアップリンクサブスロット、1つのアップリンクスロット、1つのアップリンクサブフレーム、1つのアップリンク無線フレームなどであってもよい。あるいは、第1の時間領域リソースは少なくとも1つのアップリンク時間領域シンボルを含む。具体的には、第1の時間領域リソースは、ネットワークデバイスにHARQを送信するために第1の端末デバイスによって使用されてもよい。第1の時間領域リソースは、第1のPUCCHの時間領域リソースとして理解され得る。HARQは、第1の端末デバイスによって送信されたサイドリンクデータに対応するサイドリンクHARQを含む。本明細書のサイドリンクデータは、第1の端末デバイスによって1つまたは複数の端末デバイスに送信されるサイドリンクデータを含むことを理解されたい。すなわち、複数のサイドリンクデータが存在してもよい。例えば、第1の端末デバイスは、ユニキャストデータ伝送方式またはマルチキャストデータ伝送方式で複数の他の端末デバイスにサイドリンクデータを送信することができる。サイドリンクデータを受信する各端末デバイスは、端末デバイスと第1の端末デバイスとの間のPSFCHを使用して、端末デバイスによって受信されたサイドリンクデータに対応するサイドリンクHARQを第1の端末デバイスにフィードバックすることができる。言い換えると、サイドリンクHARQに対応するデータは複数あってもよく、サイドリンクHARQは少なくとも1つのHARQビットを含む。
【0180】
第1の時間領域リソースを決定した後、第1の端末デバイスは、第1の時間領域オフセット集合に基づいて、第1の時間領域リソースに対応する第5の時間領域リソース集合を決定してもよい。第1の時間領域オフセット集合はサイドリンクに対応する。言い換えると、第1の時間領域オフセット集合は、サイドリンクに関連する時間領域リソースの決定に適用可能である。第5の時間領域リソース集合に含まれる時間領域リソースは、第1のダウンリンク制御情報(例えば、SL PDCCHまたはSL DCIであってもよい。)を監視するために第1の端末デバイスによって使用され得る。第1のダウンリンク制御情報は、サイドリンクリソースを示すために使用され、サイドリンクリソースは、サイドリンクデータを送信するために第1の端末デバイスによって使用される。第1の端末デバイスが第5の時間領域リソース集合に含まれる時間領域リソース上で第1のダウンリンク制御情報を監視するとき、監視結果は、1つまたは複数の第1のダウンリンク制御情報が検出されること、または第1のダウンリンク制御情報が検出されないことであり得ることを理解されたい。言い換えると、ネットワークデバイスは、第5の時間領域リソース集合に含まれる時間領域リソース上で第1の端末デバイスに1つまたは複数の第1のダウンリンク制御情報を送信してもよいし、第1のダウンリンク制御情報を送信しなくてもよい。第5の時間領域リソース集合に含まれる時間領域リソースの粒度は、シンボル、スロット、サブフレーム、無線フレームなどであってもよい。
【0181】
S420において、第1の端末デバイスは、第5の時間領域リソース集合に含まれる時間領域リソース上で第1のダウンリンク制御情報を監視する。
【0182】
S430において、第1の端末デバイスは、少なくとも1つの検出された第1のダウンリンク制御情報に基づいて、第1の端末デバイスによって送信され得るサイドリンクデータを決定し得る。第1のダウンリンク制御情報はサイドリンクリソースをスケジュールするために使用されるため、第1の端末デバイスは、サイドリンクリソース上の1つまたは複数の他の端末デバイスにサイドリンクデータを送信することができる。したがって、サイドリンクリソースは、検出された少なくとも1つの第1のダウンリンク制御情報に基づいて決定され得る。例えば、第1の端末デバイスが5つの第1のダウンリンク制御情報を検出し、1つの第1のダウンリンク制御情報が1つのサイドリンクリソースをスケジュールすると仮定すると、1つのTBを送信するために、各TBが1ビットのサイドリンクHARQに対応すると仮定すると、第1の端末デバイスは5つのTBを送信する必要があると判定され得る。この場合、第1の時間領域リソース上で送信されるサイドリンクHARQは5ビットを有する。HARQがサイドリンクHARQのみを含む場合、HARQは5ビットを有し、5ビットは第1の端末デバイスによって送信された5つのTBにそれぞれ対応すると判定され得る。第1の端末デバイスは、HARQを決定した後、第1の時間領域リソース上でHARQをネットワークデバイスに送信することができる。これに対応して、ネットワークデバイスはHARQを受信する。
【0183】
任意選択で、第1の端末デバイスは、少なくとも1つの検出された第1のダウンリンク制御情報に基づいて、第1の端末デバイスによって送信され得るサイドリンクデータを決定し得る。第1のダウンリンク制御情報は、サイドリンク-ダウンリンク割り当てインジケータ(sidelink-downlink assignment indicator、SL-DAI)フィールドを含む。単一のキャリアでは、フィールドの値は、サイドリンクリソースを示し、PDCCH監視スロットで受信されるSL PDCCHの累積量を示し、累積シーケンスは、PDCCH監視時のインデックスの昇順である。キャリア・アグリゲーションにおいて、フィールドの値は、サイドリンクリソースを示し、PDCCH監視スロット内のサービングセルによって受信されるSL PDCCHの累積量を示す。蓄積シーケンスは、最初にサービングセルのインデックスの昇順であり、次にPDCCH監視時のインデックスの昇順である。このようにして、第1の端末デバイスがDCIを失うので、第1の端末デバイスとネットワークデバイスとがHARQを異なって理解することを回避することができる。
【0184】
本出願で提供されるフィードバック情報決定方法によれば、サイドリンクHARQを送信するために使用される第1の時間領域リソースおよび第5の時間領域オフセット集合に基づいて、第5の時間領域リソース集合に含まれる時間領域リソースは、第1のダウンリンク制御情報を監視するために第1の端末デバイスによって使用され、第1のダウンリンク制御情報は、サイドリンクリソースを示すために使用され、サイドリンクリソースは、サイドリンクデータを送信するために第1の端末デバイスによって使用される。サイドリンクデータに対応するサイドリンクHARQは、第5の時間領域リソース集合に含まれる時間領域リソース上で検出された少なくとも1つの第1のダウンリンク制御情報に基づいて決定され、すべてのサイドリンクHARQは、送信デバイスが各サイドリンク送信に対応するHARQを別々に送信する必要があるために送信リソースの競合が発生するという問題を解決するために、動的HARQコードブックを生成するために一緒に使用される。これにより、スペクトル利用が改善され、データ伝送の信頼性が改善され、端末デバイスの実装の複雑さが低減される。
【0185】
任意選択で、本出願のいくつかの可能な実装形態では、S430において、第1の時間領域リソース上で第1の端末デバイスによってネットワークデバイスに送信されたHARQは、ダウンリンクデータに対応するダウンリンクHARQをさらに含み、ダウンリンクデータは、第1の端末デバイスによってネットワークデバイスから受信されたデータである。
図15は、本出願のいくつかの実施形態によるフィードバック情報決定方法の概略フローチャートである。
図14に示す方法ステップに基づいて、本方法は、S421およびS422をさらに含み得る。
【0186】
S421:第1の端末デバイスは、第3の時間領域オフセット集合に基づいて、第1の時間領域リソースに対応する第6の時間領域リソース集合を決定し、第6の時間領域リソース集合に含まれる時間領域リソースは、第2のダウンリンク制御情報を監視するために第1の端末デバイスによって使用され、第2のダウンリンク制御情報は、ダウンリンクリソースを示すために使用され、ダウンリンクリソースは、ネットワークデバイスによって送信されたダウンリンクデータを受信するために第1の端末デバイスによって使用される。第3の時間領域オフセット集合はダウンリンクに対応する。
【0187】
S422:第1の端末デバイスは、第6の時間領域リソース集合に含まれる時間領域リソース上で第2のダウンリンク制御情報を監視する。
【0188】
S430において、第1の端末デバイスが、少なくとも1つの検出された第1のダウンリンク制御情報に基づいて、第1の時間領域リソース上でネットワークデバイスにHARQを送信することは、S431を含む。
【0189】
S431:第1の端末デバイスは、少なくとも1つの検出された第1のダウンリンク制御情報および少なくとも1つの検出された第2のダウンリンク制御情報に基づいて、第1の時間領域リソースでネットワークデバイスにHARQを送信し、HARQはサイドリンクHARQおよびダウンリンクHARQを含む。
【0190】
図15に示すステップS410およびS420については、S410およびS420の前述の関連説明を参照されたい。簡潔にするため、ここでは詳細を再度説明しない。
【0191】
S421において、第1の端末デバイスは、ネットワークデバイスによって送信されたダウンリンクデータをさらに受信し得るため、第1の端末デバイスはまた、ダウンリンクデータに対応するダウンリンクHARQをネットワークデバイスに送信する必要がある。S410で決定された第1の時間領域リソースは、ネットワークデバイスにダウンリンクHARQを送信するために第1の端末デバイスによってさらに使用されてもよい。言い換えると、HARQは、ダウンリンクHARQおよびサイドリンクHARQをさらに含む。この場合、第1の端末デバイスは下りHARQを決定する必要がさらにある。具体的には、ダウンリンクデータは、ネットワークデバイスによって送信された第2のダウンリンク制御情報(例えば、PDCCHまたはDCI)によってスケジュールされる。したがって、第1の端末デバイスは、第2のダウンリンク制御情報に基づいてダウンリンクデータを決定することができる。第1の端末デバイスは、第3の時間領域オフセット集合および第1の時間領域リソースに基づいて第6の時間領域リソース集合を決定してもよく、第6の時間領域リソース集合に含まれる時間領域リソースは、第2のダウンリンク制御情報を監視するために第1の端末デバイスによって使用される。第2のダウンリンク制御情報は、ダウンリンクリソースを示すために使用され、ダウンリンクリソースは、ネットワークデバイスによって送信されたダウンリンクデータを受信するために第1の端末デバイスによって使用される。第1の端末デバイスが第6の時間領域リソース集合に含まれる時間領域リソース上で第2のダウンリンク制御情報を監視するとき、監視結果は、1つまたは複数の第2のダウンリンク制御情報が検出されること、または第2のダウンリンク制御情報が検出されないことであり得ることを理解されたい。言い換えると、ネットワークデバイスは、第6の時間領域リソース集合に含まれる時間領域リソース上で第1の端末デバイスに1つまたは複数の第2のダウンリンク制御情報を送信してもよいし、または第2のダウンリンク制御情報を送信しなくてもよい。第6の時間領域リソース集合に含まれる時間領域リソースの粒度は、シンボル、スロット、サブフレーム、無線フレームなどであってもよい。第3の時間領域オフセット集合はダウンリンクに対応する。言い換えると、第3の時
間領域オフセット集合は、ダウンリンクに関連する時間領域リソースの決定に適用可能である。
【0192】
第6の時間領域リソース集合に含まれるいくつかの時間領域リソースは、第5の時間領域リソース集合に含まれるいくつかの時間領域リソースとオーバーラップし得ることを理解されたい。言い換えると、第6の時間領域リソース集合と第5の時間領域リソース集合との間に積集合が存在してもよい。
【0193】
S422において、第1の端末デバイスは、第6の時間領域リソース集合に含まれる時間領域リソース上で第2のダウンリンク制御情報を監視する。任意選択で、第1の端末デバイスは、第6の時間領域リソース集合および第5の時間領域リソース集合に含まれる時間領域リソースの和集合における第1のダウンリンク制御情報および第2のダウンリンク制御情報をさらに監視してもよい。
【0194】
S431において、第1の端末デバイスは、第6の時間領域リソース集合と第5の時間領域リソース集合との和集合に含まれる時間領域リソース上で少なくとも1つの第1の下り制御情報と少なくとも1つの第2の下り制御情報とを監視する。第1の端末デバイスは、第6の時間領域リソース集合と第5の時間領域リソース集合との和集合に含まれる時間領域リソースをトラバースし、各時間領域リソース上で第1のダウンリンク制御情報と第2のダウンリンク制御情報とを監視し得ることを理解されたい。言い換えると、第1の端末は、第6の時間領域リソース集合および第5の時間領域リソース集合の和集合に含まれる時間領域リソース上で第1のダウンリンク制御情報を監視してもよく、または、第6の時間領域リソース集合および第5の時間領域リソース集合の和集合に含まれる時間領域リソース上で第2のダウンリンク制御情報を監視してもよい。
【0195】
第1の端末デバイスは、少なくとも1つの検出された第1の下り制御情報および少なくとも1つの検出された第2の下り制御情報に基づいて、第1の時間領域リソースでネットワークデバイスにHARQを送信することを決定する。
【0196】
例えば、検出された第1のダウンリンク制御情報は、1ビットまたはマルチビットサイドリンクHARQに対応し得る。検出された第2のダウンリンク制御情報は、1ビットまたはマルチビットダウンリンクHARQに対応し得る。HARQ内のサイドリンクHARQおよびダウンリンクHARQの位置は、少なくとも1つの検出された第1のダウンリンク制御情報および少なくとも1つの検出された第2のダウンリンク制御情報のシーケンスに基づいて決定され得る。本出願で提供されるフィードバック情報伝送方法によれば、サイドリンクリソースをスケジュールするために使用される第1のダウンリンク制御情報の時間領域リソースおよびダウンリンクリソースをスケジュールするために使用される第2の制御情報の時間領域リソースは、異なる時間領域オフセット集合に基づいて決定される。サイドリンクリソースは、サイドリンクデータを送信するために使用され、ダウンリンクリソースは、ダウンリンクデータを送信するために使用される。第1のダウンリンク制御情報および第2のダウンリンク制御情報が送信され得る時間領域リソース上で、サイドリンクデータに対応するサイドリンクHARQおよびダウンリンクデータに対応するダウンリンクHARQは、検出された第1のダウンリンク制御情報および第2のダウンリンク制御情報に基づいて決定され、サイドリンクHARQおよびダウンリンクHARQは、動的HARQコードブックを生成するために一緒に使用される。送信リソースがサイドリンクHARQおよびダウンリンクHARQを送信するために別々に使用されるときに引き起こされ得るリソース競合と比較して、これは、送信デバイスが同じスロットでサイドリンクHARQおよびダウンリンクHARQを送信する必要があるという問題を解決し、スペクトル利用を改善し、データ送信信頼性を改善し、端末デバイスの実装複雑度を低減することができる。
【0197】
第1の時間領域オフセット集合および第3の時間領域オフセット集合は、プロトコルで事前定義されてもよく、またはシグナリングを使用してネットワークデバイスによって構成されてもよいことを理解されたい。
【0198】
任意選択で、第3の時間領域オフセット集合は、PDSCHから対応するACK/NACKフィードバックまでのスロットオフセットK1セット(PDSCH-HARQ-timing)を含み得る。第1の端末デバイスは、K1 setおよびK0に基づいて、第1の時間領域リソースに対応する第6の時間領域リソース集合を決定してもよい。K0は、PDCCHからPDSCHへのスロットオフセットである。
【0199】
任意選択で、本出願のいくつかの可能な実装形態では、第1のダウンリンク制御情報と第2のダウンリンク制御情報の両方が、C-DAI(Counter-downlink assignment indicator)フィールドおよび/またはT-DAI(total-downlink assignment indicator)フィールドを含む。言い換えれば、第1のダウンリンク制御情報または第2のダウンリンク制御情報内のDAIの値は、PDSCH受信の累積量、SPSPDSCH解放、およびPDCCH監視時(PDCCHmonitoring occasion)とサービングセルの2つの次元に累積されたサイドリンクリソース指示を示す。蓄積シーケンスは、最初にサービングセルのインデックスの昇順であり、次にPDCCH監視時のインデックスの昇順である。キャリア・アグリゲーションでは、第1のダウンリンク制御情報および第2のダウンリンク制御情報にT-DAIが存在する。T-DAIは、1つの監視時におけるPDSCH受信、SPSPDSCHリリース、およびサイドリンクリソース指示の総数を示し、T-DAIの値は、監視時が更新された場合にのみ更新される。
【0200】
任意選択で、本出願のいくつかの可能な実装形態では、第1のダウンリンク制御情報および第2のダウンリンク制御情報は、サービングセル(serving cell)内および監視時(monitoring occasion)に検出される。監視時(またはリスニング位置とも呼ばれ得る)は、第1の端末デバイスが第1のダウンリンク制御情報および第2のダウンリンク制御情報を監視する時間領域位置として理解され得る。1つの監視時は、少なくとも1つのシンボル、1つのスロット、1つのサブフレーム、1つの無線フレームなどと理解することができる。例えば、第6の時間領域リソース集合および第5の時間領域リソース集合の共用集合が複数のスロットを含むと仮定すると、複数のスロットは、各スロットが1つの監視時に対応すると理解されてもよい。すなわち、複数のスロットは、複数の監視時に対応する。第1の端末デバイスは、各スロットで第1のダウンリンク制御情報および第2のダウンリンク制御情報を監視する必要がある。1つの第1のダウンリンク制御情報および1つの第2のダウンリンク制御情報が監視時およびサービングセルにおいて検出されると仮定する。2つのダウンリンク制御情報に対応するサイドリンクHARQおよびダウンリンクHARQの両方が第1の時間領域リソース上でフィードバックされるため、サイドリンクHARQおよびダウンリンクHARQの相対位置を決定する必要がある。この場合、検出された第1のダウンリンク制御情報に対応するサイドリンクデータのサイドリンクHARQは、検出された第2のダウンリンク制御情報に対応するダウンリンクデータのダウンリンクHARQの前に配置されてもよく、または検出された第1のダウンリンク制御情報に対応するサイドリンクデータのサイドリンクHARQは、検出された第2のダウンリンク制御情報に対応するダウンリンクデータのダウンリンクHARQの後に配置されてもよい。
【0201】
監視時にサービングセルにおいて複数の第1のダウンリンク制御情報および複数の第2のダウンリンク制御情報が検出される場合、複数の検出された第1のダウンリンク制御情報に対応する複数のサイドリンクHARQは、複数の検出された第2のダウンリンク制御情報に対応する複数のダウンリンクHARQの前に位置してもよく、または複数の検出された第1のダウンリンク制御情報に対応する複数のHARQは、複数の検出された第2のダウンリンク制御情報に対応する複数のダウンリンクHARQの後に位置してもよいことを理解されたい。
【0202】
本出願で提供されるフィードバック情報伝送方法によれば、サイドリンクリソースを示すために使用される第1のダウンリンク制御情報およびダウンリンクデータをスケジュールするために使用される第2のダウンリンク制御情報は、PDCCH監視時およびサービングセルにおいて検出され、その結果、第1のダウンリンク制御情報に対応するサイドリンクHARQおよび第2のダウンリンク制御情報に対応するダウンリンクHARQの相対位置(シーケンス)が決定され、それにより、HARQフィードバックの精度が向上し、HARQ機構の正常動作が保証され、端末デバイスの実装複雑度が低減され、HARQを送信するために使用される複数のリソース間の競合の確率が低減される。
【0203】
任意選択で、本出願のいくつかの他の可能な実装形態では、第1のダウンリンク制御情報および第2のダウンリンク制御情報は、サービングセルにおいて、監視時に検出される。第1のダウンリンク制御情報と第2のダウンリンク制御情報の両方は、制御チャネルに対応する制御リソース集合(control resource set、CORESET)上で監視される。制御リソース集合は、以下のように理解され得る:いくつかの特定の時間周波数リソースは、システム内の時間周波数リソース上で制御チャネル(ダウンリンク制御情報)を搬送するために使用され、これらの特定の時間周波数リソースは、上位レイヤシグナリングを使用することによって端末デバイスに事前に通知され、その結果、端末デバイスは、後続の特定の監視時点で特定の時間周波数リソース上で制御チャネルを監視することができる。制御リソース集合は、ネットワークデバイスによって制御チャネル(例えば、PDCCH)を送信するために占有される時間周波数リソースに関する情報を含む。制御リソース集合の最小リソース要素は、制御チャネル要素(control channel element、CCE)であり得る。これは、制御リソース集合がCCEを含むと理解され得る。
【0204】
サービングセルにおいて、監視時に、検出された第1のダウンリンク制御情報に対応するCCEのインデックス(index)が、検出された第2のダウンリンク制御情報に対応する第1のCCEのインデックスよりも小さい場合、第1のダウンリンク制御情報が検出される瞬間は、第2のダウンリンク制御情報が検出される瞬間よりも早いと考えられてもよく、または第1のダウンリンク制御情報に対応するサイドリンクデータは、第2のダウンリンク制御情報に対応するダウンリンクデータよりも早いと考えられてもよい。この場合、検出された第1のダウンリンク制御情報に対応するサイドリンクデータのサイドリンクHARQは、検出された第2のダウンリンク制御情報に対応するダウンリンクデータのダウンリンクHARQの前に位置し得る。
【0205】
サービングセルにおいて、監視時に、検出された第1のダウンリンク制御情報に対応するCCEのインデックス(index)が、検出された第2のダウンリンク制御情報に対応する第1のCCEのインデックスよりも大きい場合、第1のダウンリンク制御情報が検出された時点は、第2のダウンリンク制御情報が検出された時点よりも遅いと考えられてもよく、または第1のダウンリンク制御情報に対応するサイドリンクデータは、第2のダウンリンク制御情報に対応するダウンリンクデータよりも遅いと考えられてもよい。この場合、検出された第1のダウンリンク制御情報に対応するサイドリンクデータのサイドリンクHARQは、検出された第2のダウンリンク制御情報に対応するダウンリンクデータのダウンリンクHARQの後に位置し得る。
【0206】
複数の第1のダウンリンク制御情報および複数の第2のダウンリンク制御情報がサービングセルおよび監視時に検出される場合、複数の第1のダウンリンク制御情報および複数の第2のダウンリンク制御情報にそれぞれ対応するサイドリンクHARQおよびダウンリンクHARQの相対位置(シーケンス)は、複数の検出された第1のダウンリンク制御情報および複数の検出された第2のダウンリンク制御情報にそれぞれ対応する第1のCCEインデックスのサイズに基づいて決定され得ることをさらに理解されたい。
【0207】
任意選択で、サービングセルにおいて、および監視時に、検出された第1のダウンリンク制御情報に対応するCCEのインデックス(index)が、検出された第2のダウンリンク制御情報に対応する第1のCCEのインデックスよりも小さい場合、検出された第1のダウンリンク制御情報に対応するカウンタダウンリンク割り当てインジケータ(counter downlink assignment Indicator、C-DAI)の値は、検出された第2のダウンリンク制御情報に対応するC-DAIの値よりも小さい。この場合、検出された第1のダウンリンク制御情報に対応するサイドリンクデータのサイドリンクHARQは、検出された第2のダウンリンク制御情報に対応するダウンリンクデータのダウンリンクHARQの前に位置し得る。
【0208】
任意選択で、サービングセルにおいて、監視時に、検出された第1のダウンリンク制御情報に対応するCCEのインデックス(index)が、検出された第2のダウンリンク制御情報に対応する第1のCCEのインデックスよりも大きい場合、検出された第1のダウンリンク制御情報に対応するカウンタダウンリンク割り当てインジケータC-DAIの値は、検出された第2のダウンリンク制御情報に対応するC-DAIの値よりも大きい。
【0209】
任意選択で、1つのPDSCH受信、1つのSPSPDSCH release、および1つのサイドリンクリソース指示では、検出された第1のダウンリンク制御情報および第2のダウンリンク制御情報に対応する全ダウンリンク割り当てインジケータ(total-DAI)の値は同じである。
【0210】
任意選択で、本出願のこの実施形態では、第1のダウンリンク制御情報が位置するサービングセルに対してCBGベースのHARQフィードバックが構成される場合、第1のダウンリンク制御情報に対応するHARQがTBに基づいて生成される。
【0211】
任意選択で、本出願のこの実施形態では、CBGベースのフィードバックがサイドリンク送信のために構成されると仮定すると、1TBによってフィードバックされるビットの量は、ダウンリンク送信の1TBに対して構成され得るCBGの量とサイドリンク送信の1TBに対して構成され得るCBGの量との間のより大きい値に等しい。サイドリンク送信用のCBGベースのHARQコードブックおよびダウンリンク送信用のCBGベースのHARQコードブックは、別々に生成され、一緒に連結されてもよい。この場合、別々にカウントするためにDAI機構を使用する必要がある。これに対応して、サイドリンク送信用のCBGベースのHARQコードブックは、ダウンリンク送信用のCBGベースのHARQコードブックの前に配置されてもよいし、またはサイドリンク送信用のCBGベースのHARQコードブックは、ダウンリンク送信用のCBGベースのHARQコードブックの後に配置されてもよい。サイドリンク送信のためのCBGベースのHARQコードブックおよびダウンリンク送信のためのCBGベースのHARQコードブックは、一緒に生成されてもよい。この場合、カウントに同じDAI機構を使用する必要がある。
【0212】
任意選択で、本出願の本実施形態では、第1の制御情報および第2の制御情報が、最大のインデックスを有するサービングセルにおいて、かつ最大のインデックスを有するPDCCH監視時に検出される場合、第1の制御情報は最後のDCIであるか、または第2の制御情報は最後のDCIである。第1の端末デバイスは、最後のDCIの指示に基づいて第1の時間領域リソースを決定することができる。
【0213】
任意選択で、本出願のいくつかの可能な実装形態では、第1の時間領域オフセット集合は、第1の時間領域リソースとサイドリンクデータによって占有される時間領域リソースとの間の時間領域オフセットの集合であり、第1の端末デバイスは、第1の時間領域オフセット集合および第1の時間領域リソースに含まれる時間領域オフセットに基づいて、複数のサイドリンクデータによって占有される時間領域リソース(例えば、これは方法300において設定された第2の時間領域リソースであってもよい。)を決定してもよい。次いで、第5の時間領域リソース集合は、第1のパラメータと複数のサイドリンクデータによって占有される時間領域リソースとに基づいて決定される。第5の時間領域リソース集合は、
図8、
図10、および
図12のSL PDCCHの時間領域リソースの集合として理解され得る。
【0214】
第1の時間領域オフセット集合は、{PSSCH-PUCCH timing}集合と称され得る。PUCCHは、第1の時間領域リソースとして理解されてもよく、PSSCHは、サイドリンクデータまたはサイドリンクデータによって占有される時間領域リソースとして理解されてもよい。時間領域オフセットは、サブスロットオフセット、スロットオフセット、サブフレームオフセット、および無線フレームオフセットなどを含み得る。第1の時間領域オフセット集合は、
図8に示す第1の時間領域オフセット集合と等価であり得る。
【0215】
第1の端末デバイスが、第1の時間領域オフセット集合に含まれる時間領域オフセットおよび第1の時間領域リソースに基づいて、複数のサイドリンクデータによって占有される時間領域リソースを決定するプロセスについては、S311の前述の説明を参照されたい。複数のサイドリンクデータによって占有される時間領域リソースは、S311で決定された第2の時間領域リソース集合として理解され得る。
【0216】
複数のサイドリンクデータによって占有される時間領域リソース(第2の時間領域リソース集合)を決定した後、第1の端末デバイスは、複数のサイドリンクデータによって占有される時間領域リソース(第2の時間領域リソース集合)と第2のパラメータとに基づいて第5の時間領域リソース集合を決定する。第2のパラメータは、サイドリンクデータの時間領域リソースとダウンリンク制御情報によって占有される時間領域リソースとの間の時間領域オフセット(offset)である。Offsetは、
図8、
図10、および
図12における第2の時間領域リソース集合とSL PDCCH時間領域リソースとの間の時間領域オフセットとして理解されてもよい。
図8、
図10、および
図12のSL PDCCH時間領域リソースは、第5の時間領域リソース集合に含まれる時間領域リソースとして理解されてもよい。例えば、offsetが3であり、複数のサイドリンクデータによって占有される時間領域リソース(第2の時間領域リソース集合)がスロットn-5、スロットn-4、およびスロットn-3を含むと仮定すると、決定された第5の時間領域リソース集合は、スロットn-8、スロットn-7、およびスロットn-6を含む。
【0217】
任意選択で、本出願のいくつかの可能な実装形態では、第1の時間領域オフセット集合は、第1の時間領域リソースとサイドリンクHARQの時間領域リソースとの間の時間領域オフセットの集合である。第1の時間領域オフセット集合は、{PSFCH-PUCCH timing}集合と称され得る。PUCCHは、第1の時間領域リソースとして理解されてもよく、PSFCHは、サイドリンクHARQによって占有されるリソースとして理解されてもよい。サイドリンクHARQの時間領域リソースは、第1の端末デバイスが別の端末デバイスによって送信されたサイドリンクHARQを受信する時間領域リソースである。
【0218】
第1の端末デバイスは、第3のパラメータと第1の時間領域オフセット集合に含まれる時間領域オフセットとに基づいて第5の時間領域リソース集合を決定する。第3のパラメータは、サイドリンクデータの時間領域リソースとダウンリンク制御情報によって占有される時間領域リソースとの間の時間領域オフセット(offset)、リソースフィードバック周期性N、およびサイドリンクデータの時間領域リソースとサイドリンクHARQの時間領域リソースとの間の時間領域オフセットKを含む。
【0219】
具体的には、第1の端末デバイスは、第1の時間領域オフセット集合および第1の時間領域リソースに含まれる時間領域オフセットに基づいて、サイドリンクデータの時間領域リソースとサイドリンクHARQの時間領域リソースとの間のリソースフィードバック周期性Nおよび時間領域オフセットKを参照して、複数のサイドリンクデータによって占有される時間領域リソース(例えば、これは方法300において設定された第2の時間領域リソースであってもよい。)を決定することができる。第1の時間領域オフセット集合は、
図10に示す第1の時間領域オフセット集合と等価であってもよい。第1の時間領域オフセット集合に含まれる時間領域オフセット、リソースフィードバック周期性N、およびサイドリンクデータの時間領域リソースとサイドリンクHARQの時間領域リソースとの間の時間領域オフセットKに基づいて、複数のサイドリンクデータによって占有される時間領域リソースを決定するプロセスについては、S312およびS313の前述の関連説明を参照されたい。簡潔にするため、ここでは詳細を再度説明しない。複数のサイドリンクデータによって占有される時間領域リソースは、S313で決定された第2の時間領域リソース集合として理解され得る。
【0220】
複数のサイドリンクデータによって占有される時間領域リソースを決定した後、第1の端末デバイスは、複数のサイドリンクデータによって占有される時間領域リソースと、サイドリンクデータの時間領域リソースとダウンリンク制御情報によって占有される時間領域リソースとの間の時間領域オフセット(offset)とに基づいて、第5の時間領域リソース集合を決定する。特定のプロセスは、第2の時間領域リソース集合およびオフセット(offset)に基づいて第5の時間領域リソース集合を決定する前述のプロセスと同様である。関連する説明については、第2の時間領域リソース集合およびオフセット(offset)に基づいて第5の時間領域リソース集合を決定する前述のプロセスを参照されたい。簡潔にするため、ここでは詳細を再度説明しない。
【0221】
任意選択で、本出願のいくつかの可能な実施態様では、第1の時間領域オフセット集合が、第1の時間領域リソースと、サイドリンクリソースをスケジュールするためのダウンリンク制御情報によって占有される時間領域リソースとの間の時間領域オフセットの集合である場合、第1の時間領域オフセット集合は、{PDCCH-PUCCH timing}セットと呼ばれ得る。第1の時間領域オフセット集合は、
図12に示す第1の時間領域オフセット集合と等価であってもよい。PUCCHは、第1の時間領域リソースとして理解されてもよく、PDCCHは、サイドリンクリソースをスケジュールするためのダウンリンク制御情報として理解されてもよい。第1の端末デバイスが第1の時間領域オフセット集合および第1の時間領域リソースに含まれる時間領域オフセットに基づいて第5の時間領域リソース集合を決定する特定のプロセスについては、方法300におけるS314の関連説明を参照されたい。簡潔にするため、ここでは詳細を再度説明しない。
【0222】
例えば、第1の時間領域オフセット集合が{6,7,8}であると仮定する。第1の時間領域リソースがスロットnである場合、サイドリンクリソースをスケジュールするためのダウンリンク制御情報によって占有される時間領域リソースは、スロットn-8、スロットn-7、およびスロットn-6を含むと判定され得る。言い換えると、第5の時間領域リソース集合は、スロットn-8、スロットn-7、およびスロットn-6を含む。
【0223】
本出願のこの実施形態では、「事前定義」は「プロトコルで定義されている」として理解され得ることを理解されたい。シグナリング構成は、上位層シグナリングまたは物理層シグナリングを使用して行われる構成として理解され得る。上位層シグナリングは、例えば、無線リソース制御(radio resource control、RRC)シグナリング、媒体アクセス制御(medium access control、MAC)制御要素(control element、CE)シグナリング、および無線リンク制御(radio link control、RLC)シグナリングを含み得る。物理層シグナリングは、例えば、DCIおよびSCIを含み得る。
【0224】
本出願の実施形態では、「第1」、「第2」などは単に説明を容易にするためのものであることを理解されたい。例えば、第1の時間領域リソースおよび第2の時間領域リソースは、単に異なる時間領域リソースを示すために使用される。しかしながら、時間領域リソースおよび時間領域リソースの量に影響はないはずである。前述の第1、第2などは、本出願のこの実施形態にいかなる制限も課すべきではない。
【0225】
前述の説明は、当業者が本出願の実施形態をよりよく理解するのを助けるためのものにすぎず、本出願の実施形態の範囲を限定するためのものではないことをさらに理解されたい。当業者であれば、上記で提供された例に従って様々な同等の修正または変更を行うことができることは明らかである。例えば、方法200~方法400の実施形態におけるいくつかのステップは不要であってもよく、いくつかのステップが新たに追加されてもよいなどである。あるいは、前述の実施形態のうちの任意の2つ以上を組み合わせてもよい。そのような修正された、変更された、または組み合わされた解決策も、本出願の実施形態の範囲内に含まれる。
【0226】
本出願の実施形態の前述の説明は、実施形態間の違いに焦点を当てていることをさらに理解されたい。言及されていない同一または類似の部分については、互いに参照されたい。簡潔にするために、ここでは詳細が説明されない。
【0227】
前述のプロセスのシーケンス番号は実行シーケンスを意味しないことをさらに理解されたい。プロセスの実行シーケンスは、プロセスの機能および内部ロジックに基づいて決定されるべきであり、本出願の実施形態の実装プロセスに対するいかなる制限も構成するべきではない。
【0228】
本出願の実施形態では、「プリセット」および「事前定義」は、対応するコード、テーブル、または他の関連する指示情報がデバイス(例えば、端末とネットワークデバイスとを含む。)に予め格納される方法で実施されてもよいことをさらに理解されたい。前述の「プリセット」および「事前定義」の具体的な実施態様は、本出願では限定されない。
【0229】
本出願の実施形態における方法、事例、タイプ、および実施形態の分割は、単に説明を容易にするためのものであり、いかなる特別な限定も構成するべきではなく、矛盾がない場合には様々な方法、タイプ、事例、および実施形態の特徴を組み合わせることができることを理解されたい。
【0230】
本出願の実施形態では、特に明記しない限り、または論理的な矛盾がない限り、異なる実施形態間の用語および/または説明は一貫しており、相互に参照することができ、異なる実施形態の技術的特徴は、その内部論理的関係に基づいて組み合わせて、新しい実施形態を形成することができることをさらに理解されたい。
【0231】
以上、
図1~
図15を参照して、本出願の実施形態におけるフィードバック送信方法について詳細に説明した。以下、
図16~
図24を参照して、本出願の実施形態におけるフィードバック情報送信装置について詳細に説明する。
【0232】
図16は、本出願の一実施形態によるフィードバック情報送信装置500の概略ブロック図である。装置500は、方法200に記載された第1の端末デバイスに対応してもよく、または第1の端末デバイスで使用されるチップまたは構成要素であってもよく、装置500のモジュールまたはユニットはそれぞれ、方法200で第1の端末デバイスによって行われる動作または処理プロセスを行うように構成される。
【0233】
図16に示すように、装置500は、処理ユニット510およびトランシーバユニット520を含む。トランシーバユニット520は、処理ユニット510の駆動下で特定の信号の送受信を行うように構成される。
【0234】
処理ユニット510は、サイドリンクHARQを送信するために使用される第1のリソースおよびダウンリンクHARQを送信するために使用される第2のリソースを取得するように構成され、サイドリンクHARQは、第1の端末デバイスによって送信されたサイドリンクデータに対応するHARQであり、ダウンリンクHARQは、ネットワークデバイスから第1の端末デバイスによって受信されたダウンリンクデータに対応するHARQである。
【0235】
トランシーバユニット520は、第1のリソースと第2のリソースとが時間領域でオーバーラップする場合、サイドリンクHARQの優先度および第1の閾値に基づいて第3のリソースでネットワークデバイスにフィードバック情報を送信するように構成され、フィードバック情報は、サイドリンクHARQおよび/またはダウンリンクHARQを含み、第3のリソースは、第1のリソースおよび第2のリソースに基づいて決定される。
【0236】
本出願で提供されるフィードバック情報送信装置によれば、サイドリンクHARQを送信するためのリソースとダウンリンクHARQを送信するためのリソースとが時間領域でオーバーラップする場合、閾値はサイドリンクHARQの優先度と比較され、閾値はダウンリンクサービスタイプの優先度を表すために使用される。異なるダウンリンクサービスタイプは、異なる閾値に対応し得る。第3のリソース上で送信されるフィードバック情報は、比較結果に基づいて決定される。第3のリソースのフィードバック情報は、サイドリンクHARQおよびダウンリンクHARQの組合せまたは一方であってもよい。これにより、HARQフィードバック機構の正常動作を保証し、データ送信の信頼性を向上させることができる。
【0237】
任意選択で、本出願のいくつかの実施形態では、サイドリンクHARQの優先度は、
サイドリンクHARQの優先度が、第1のリソースの優先度である、またはサイドリンクHARQの優先度が、サイドリンクHARQに対応するサイドリンクデータの優先度である、またはサイドリンクHARQの優先度が、サイドリンクHARQに対応するPSSCHの優先度である、あるいは、サイドリンクHARQの優先度が、サイドリンクデータをスケジュールするためのSCIの優先度フィールドの値である、またはサイドリンクHARQの優先度が、サイドリンクHARQを送信するためのチャネルの優先度である、またはサイドリンクHARQの優先度が、サイドリンクHARQに対応するサイドリンク送信の優先度である。
【0238】
任意選択で、本出願のいくつかの実施形態では、サイドリンクHARQに対応する複数のデータがある場合、サイドリンクHARQの優先度は、複数のデータの中で最も高い優先度を有するデータの優先度である。
【0239】
任意選択で、本出願のいくつかの実施形態では、処理ユニット510は、ダウンリンクデータのサービスタイプに基づいて少なくとも1つの閾値から第1の閾値を決定するようにさらに構成され、少なくとも1つの閾値は異なるサービスタイプに対応する。
【0240】
任意選択で、本出願のいくつかの実施形態では、サイドリンクHARQの優先度が第1の閾値以下であるとき、トランシーバユニット520は、第3のリソース上でダウンリンクHARQのみをネットワークデバイスに送信するようにさらに構成される、または
サイドリンクHARQの優先度が第1の閾値よりも大きい場合、トランシーバユニット520は、第3のリソース上でサイドリンクHARQのみをネットワークデバイスに送信するようにさらに構成される。
【0241】
任意選択で、本出願のいくつかの実施形態では、
サイドリンクHARQの優先度が第1の閾値よりも大きい場合、トランシーバユニット520は、第3のリソース上でサイドリンクHARQおよびダウンリンクHARQをネットワークデバイスに送信するようにさらに構成される、または
サイドリンクHARQの優先度が第1の閾値以下である場合、トランシーバユニット520は、第3のリソース上でダウンリンクHARQのみをネットワークデバイスに送信するようにさらに構成される。
【0242】
さらに、装置500は、記憶ユニットをさらに含んでもよく、トランシーバユニット520は、トランシーバ、入出力インターフェース、またはインターフェース回路であってもよい。記憶ユニットは、トランシーバユニット520および処理ユニット510によって実行される命令を記憶するように構成される。トランシーバユニット520、処理ユニット510、および記憶ユニットは、互いに結合される。記憶ユニットは命令を記憶し、処理ユニット510は、記憶ユニットに記憶された命令を実行するように構成され、トランシーバユニット520は、処理ユニット510の駆動下で特定の信号の送受信を行うように構成される。
【0243】
装置500内のユニットが前述の対応するステップを行う特定のプロセスについては、
図3の方法200および関連する実施形態を参照して、第2の端末デバイスに関連する前述の説明を参照することを理解されたい。簡潔にするため、ここでは詳細を再度説明しない。
【0244】
任意選択で、トランシーバユニット520は、方法200の実施形態ならびに
図3および
図4に示される実施形態における第1の端末デバイスによって情報を受信するステップおよび情報を送信するステップを行うように構成される受信ユニット(モジュール)および送信ユニット(モジュール)を含み得る。
【0245】
トランシーバユニット520は、トランシーバ、入力/出力インターフェース、またはインターフェース回路であってもよいことを理解されたい。記憶ユニットは、メモリであり得る。処理ユニット510は、プロセッサによって実施されてもよい。
図17に示すように、フィードバック情報送信装置600は、プロセッサ610、メモリ620、トランシーバ630、およびバスシステム640を含み得る。装置600のすべての構成要素は、バスシステム640を介して互いに結合される。データバスに加えて、バスシステム640は、電力バス、制御バス、およびステータス信号バスなどを含む。しかしながら、説明を明確にするために、
図17では様々なバスがバスシステム640として示されている。表現を容易にするために、
図17には例示的な描写のみが提供されている。
【0246】
図16に示すフィードバック情報送信装置500または
図17に示すフィードバック情報送信装置600は、方法200の実施形態ならびに
図3および
図4に示す実施形態において第1の端末デバイスによって実行されるステップを実施することができる。同様の説明については、前述の対応する方法の説明を参照されたい。繰り返しを避けるため、ここでは詳細を再度説明しない。
【0247】
図16に示すフィードバック情報送信装置500または
図17に示すフィードバック情報送信装置600は、端末デバイスであってもよいことをさらに理解されたい。
【0248】
図18は、本出願の一実施形態によるフィードバック情報送信装置700の概略ブロック図である。装置700は、方法200で説明したネットワークデバイスに対応してもよく、またはネットワークデバイスで使用されるチップまたは構成要素であってもよく、装置700のモジュールまたはユニットは、方法200でネットワークデバイスによって実行される動作または処理プロセスを実行するようにそれぞれ構成される。
【0249】
図18に示すように、装置700は、処理ユニット710およびトランシーバユニット720を含む。トランシーバユニット720は、処理ユニット710の駆動下で特定の信号の送受信を実行するように構成される。
【0250】
処理ユニット710は、サイドリンクHARQを送信するために使用される第1のリソースおよびダウンリンクHARQを送信するために使用される第2のリソースを決定するように構成され、サイドリンクHARQは、第1の端末デバイスによって送信されたサイドリンクデータに対応するHARQであり、ダウンリンクHARQは、ネットワークデバイスによって第1の端末デバイスに送信されたダウンリンクデータに対応するHARQである。
【0251】
トランシーバユニット720は、第1のリソースと第2のリソースとが時間領域でオーバーラップする場合、第3のリソース上で第1の端末デバイスからフィードバック情報を受信するように構成され、フィードバック情報は、サイドリンクHARQおよび/またはダウンリンクHARQを含み、フィードバック情報は、サイドリンクHARQの優先度および第1の閾値に基づいて決定され、第3のリソースは、第1のリソースおよび第2のリソースに基づいて決定される。
【0252】
本出願で提供されるフィードバック情報送信装置によれば、サイドリンクHARQを送信するためのリソースとダウンリンクHARQを送信するためのリソースとが時間領域でオーバーラップする場合、閾値はサイドリンクHARQの優先度と比較され、閾値はダウンリンクサービスタイプの優先度を表すために使用される。異なるダウンリンクサービスタイプは、異なる閾値に対応し得る。第3のリソース上で受信されたフィードバック情報は、比較結果に基づいて決定される。第3のリソースのフィードバック情報は、サイドリンクHARQおよびダウンリンクHARQの組合せまたは一方であってもよい。これにより、HARQフィードバック機構の正常動作を保証し、データ送信の信頼性を向上させることができる。
【0253】
任意選択で、本出願のいくつかの実施形態では、サイドリンクHARQの優先度は、第1のリソースの優先度である、またはサイドリンクHARQの優先度は、サイドリンクHARQに対応するサイドリンクデータの優先度である、またはサイドリンクHARQの優先度は、サイドリンクHARQに対応するPSSCHの優先度である、あるいは、サイドリンクHARQの優先度は、サイドリンクデータをスケジュールするためのSCIの優先度フィールドの値である、またはサイドリンクHARQの優先度は、サイドリンクHARQを送信するためのチャネルの優先度である、またはサイドリンクHARQの優先度は、サイドリンクHARQに対応するサイドリンク送信の優先度である。
【0254】
任意選択で、本出願のいくつかの実施形態では、サイドリンクHARQに対応する複数のデータがある場合、サイドリンクHARQの優先度は、複数のデータの中で最も高い優先度を有するデータの優先度である。
【0255】
任意選択で、本出願のいくつかの実施形態では、第1の閾値は、ダウンリンクデータのサービスタイプに基づいて少なくとも1つの閾値から決定され、少なくとも1つの閾値は異なるサービスタイプに対応する。
【0256】
任意選択で、本出願のいくつかの実施形態では、サイドリンクHARQの優先度が第1の閾値以下である場合、フィードバック情報は、ダウンリンクHARQのみを含む、または
サイドリンクHARQの優先度が第1の閾値よりも大きい場合、フィードバック情報はサイドリンクHARQのみを含む。
【0257】
任意選択で、本出願のいくつかの実施形態では、サイドリンクHARQの優先度が第1の閾値よりも大きい場合、フィードバック情報は、サイドリンクHARQおよびダウンリンクHARQを含む、または
サイドリンクHARQの優先度が第1の閾値以下である場合、フィードバック情報はサイドリンクHARQのみを含む。
【0258】
装置700内のユニットが前述の対応するステップを実行する特定のプロセスについては、
図3および
図4の方法200ならびに関連する実施形態を参照して、ネットワークデバイスに関する前述の説明を参照されたい。簡潔にするため、ここでは詳細を再度説明しない。
【0259】
任意選択で、トランシーバユニット720は、方法200の実施形態ならびに
図3および
図4に示される実施形態におけるネットワークデバイスによって情報を受信するステップおよび情報を送信するステップを行うように構成された受信ユニット(モジュール)および送信ユニット(モジュール)を含み得る。
【0260】
さらに、装置700は、記憶ユニットをさらに含んでもよく、トランシーバユニット720は、トランシーバ、入出力インターフェース、またはインターフェース回路であってもよい。記憶ユニットは、トランシーバユニット720および処理ユニット710によって実行される命令を記憶するように構成される。トランシーバユニット720、処理ユニット710、および記憶ユニットは、互いに結合される。記憶ユニットは命令を記憶し、処理ユニット710は、記憶ユニットに記憶された命令を実行するように構成され、トランシーバユニット720は、処理ユニット710の駆動下で特定の信号の送受信を行うように構成される。
【0261】
トランシーバユニット720は、トランシーバ、入力/出力インターフェース、またはインターフェース回路であってもよいことを理解されたい。記憶ユニットは、メモリであり得る。処理ユニット710は、プロセッサによって実施されてもよい。
図19に示すように、フィードバック情報送信装置800は、プロセッサ810、メモリ820、およびトランシーバ830を含み得る。
【0262】
図18に示すフィードバック情報送信装置700または
図19に示すフィードバック情報送信装置800は、方法200の実施形態ならびに
図3および
図4に示す実施形態においてネットワークデバイスによって行われるステップを実施することができる。同様の説明については、前述の対応する方法の説明を参照されたい。繰り返しを避けるため、ここでは詳細を再度説明しない。
【0263】
図18に示すフィードバック情報送信装置700または
図19に示すフィードバック情報送信装置800は、ネットワークデバイスであってもよいことをさらに理解されたい。
【0264】
図20は、本出願の一実施形態によるフィードバック情報送信装置900の概略ブロック図である。装置900は、方法300および方法400に記載された第1の端末デバイスに対応してもよく、または第1の端末デバイスで使用されるチップまたは構成要素であってもよく、装置900のモジュールまたはユニットはそれぞれ、方法300および方法400で第1の端末デバイスによって行われる動作または処理プロセスを行うように構成される。
【0265】
図20に示すように、装置900は、処理ユニット910およびトランシーバユニット920を含む。トランシーバユニット920は、処理ユニット910の駆動下で特定の信号の送受信を行うように構成される。
【0266】
いくつかの可能な実施態様では、
処理ユニット910は、第1の時間領域オフセット集合に基づいて、第1の時間領域リソースに対応する第2の時間領域リソース集合を決定し、第1の時間領域リソースは、ハイブリッド自動再送要求HARQをネットワークデバイスに送信するために第1の端末デバイスによって使用され得る時間領域リソースであり、HARQは、第1の端末デバイスによって送信されたサイドリンクデータに対応するサイドリンクHARQを含む、ように構成されており、
処理ユニット910は、第2の時間領域リソース集合から第3の時間領域リソース集合を決定し、第3の時間領域リソース集合内の時間領域リソースは、サイドリンクデータを送信するために使用される候補時間領域リソースである、ようにさらに構成されており、
処理ユニット910は、第3の時間領域リソース集合に基づいてHARQを決定するようにさらに構成されている。
【0267】
本出願で提供されるフィードバック情報送信装置によれば、サイドリンクデータを送信するために使用され得るすべての時間領域リソースは、第1の時間領域オフセット集合およびサイドリンクHARQを送信するために使用され得るアップリンク時間領域リソースに基づいて決定され、対応するHARQビット位置は、送信され得るすべてのサイドリンクデータのために予約され、すべての可能なサイドリンクHARQは、すべての可能なサイドリンクHARQが正常にフィードバックされ得ることを保証するために、準静的HARQコードブックを生成するために一緒に使用される。これにより、1つの送信デバイスが複数のリソース上で複数のサイドリンクHARQを送信する必要があるときのリソース競合の問題を解決し、スペクトル利用を改善し、データ送信の信頼性を改善することができる。加えて、ネットワークデバイスおよび第1の端末デバイスがサイドリンクHARQの一貫した理解を有し、混乱が発生しないことを保証するために、可能なサイドリンク送信ごとにビットが準静的に予約される。
【0268】
任意選択で、本出願のいくつかの実施形態では、第1の時間領域オフセット集合は、第1の時間領域リソースとサイドリンクデータによって占有される時間領域リソースとの間の時間領域オフセットの集合であり、
処理ユニット910は、第1の時間領域オフセット集合に含まれる時間領域オフセットおよび第1の時間領域リソースに基づいて第2の時間領域リソース集合を決定するようにさらに構成されている。
【0269】
任意選択で、本出願のいくつかの実施形態では、第1の時間領域オフセット集合は、第1の時間領域リソースとサイドリンクHARQの時間領域リソースとの間の時間領域オフセットの集合であり、サイドリンクHARQの時間領域リソースは、第1の端末デバイスがサイドリンクHARQを受信する時間領域リソースであり、
処理ユニット910は、第1の時間領域オフセット集合に含まれる時間領域オフセットおよび第1の時間領域リソースに基づいて、複数のサイドリンクHARQの時間領域リソースを決定し、第1のパラメータに基づいて、複数のサイドリンクHARQの時間領域リソースから第2の時間領域リソース集合を決定し、第1のパラメータは、リソースフィードバック周期性と、サイドリンクデータの時間領域リソースとサイドリンクHARQの時間領域リソースとの間の時間領域オフセットとを含む、ようにさらに構成されている。
【0270】
任意選択で、本出願のいくつかの実施形態では、第1の時間領域オフセット集合は、第1の時間領域リソースと、サイドリンクリソースをスケジュールするためのダウンリンク制御情報によって占有される時間領域リソースとの間の時間領域オフセットの集合であり、サイドリンクリソースは、サイドリンクデータを送信するために第1の端末デバイスによって使用され、
処理ユニット910は、第1の時間領域オフセット集合に含まれる時間領域オフセットおよび第1の時間領域リソースに基づいて、サイドリンクリソースをスケジュールするための複数のダウンリンク制御情報によって占有される時間領域リソースを決定し、第2のパラメータに基づいて、複数の制御情報によって占有された時間領域リソースから第2の時間領域リソース集合を決定し、第2のパラメータは、サイドリンクデータの時間領域リソースとダウンリンク制御情報によって占有された時間領域リソースとの間の時間領域オフセットである、ようにさらに構成されている。
【0271】
任意選択的に、本出願のいくつかの実施形態では、処理ユニット910は、第2の時間領域リソース集合に含まれる時間領域リソースのフレーム構造構成に基づいて、第2の時間領域リソース集合から第3の時間領域リソース集合を決定するようにさらに構成されている。
【0272】
任意選択で、本出願のいくつかの実施形態では、HARQは、ダウンリンクデータに対応するダウンリンクHARQをさらに含み、ダウンリンクデータは、ネットワークデバイスから第1の端末デバイスによって受信されたデータであり、
処理ユニット910は、第2の時間領域オフセット集合に基づいて、第1の時間領域リソースに対応する第4の時間領域リソース集合を決定し、第4の時間領域リソース集合は、ダウンリンクデータを送信するために使用される複数の候補時間領域リソースを含み、ダウンリンクデータは、ネットワークデバイスから第1の端末デバイスによって受信されたデータであり、第3の時間領域リソース集合および第4の時間領域リソース集合に基づいてHARQを決定するようにさらに構成されている。
【0273】
任意選択で、本出願のいくつかの実施形態では、処理ユニット910は、第3の時間領域リソース集合に含まれる時間領域リソースのフレーム構造構成および第4の時間領域リソース集合に含まれる時間領域リソースのフレーム構造構成に基づいてHARQを決定するようにさらに構成されている。
【0274】
任意選択で、本出願のいくつかの実施形態では、トランシーバユニット920は、第1の時間領域リソース上でHARQをネットワークデバイスに送信するように構成されている。
【0275】
いくつかの他の可能な実施態様では、
処理ユニット910は、第1の時間領域オフセット集合に基づいて、第1の時間領域リソースに対応する第5の時間領域リソース集合を決定するように構成されており、第1の時間領域リソースはハイブリッド自動再送要求HARQをネットワークデバイスに送信するために第1の端末デバイスによって使用され、第1の時間領域オフセット集合はサイドリンクに対応し、
処理ユニット910は、第5の時間領域リソース集合に含まれる時間領域リソース上で第1のダウンリンク制御情報を監視するようにさらに構成され、第1のダウンリンク制御情報は、サイドリンクリソースを示すために使用され、サイドリンクリソースは、サイドリンクデータを送信するために第1の端末デバイスによって使用され、
トランシーバユニット920は、少なくとも1つの検出された第1のダウンリンク制御情報に基づいて、第1の時間領域リソースでネットワークデバイスにHARQを送信するように構成され、HARQは、少なくとも1つの第1のダウンリンク制御情報に対応するサイドリンクデータ用のサイドリンクHARQを含む。
【0276】
本願で提供されるフィードバック情報送信装置によれば、サイドリンクHARQを送信するために使用される第1の時間領域リソースおよび第5の時間領域オフセット集合に基づいて、第5の時間領域リソース集合に含まれる時間領域リソースは、第1のダウンリンク制御情報を監視するために第1の端末デバイスによって使用され、第1のダウンリンク制御情報は、サイドリンクリソースを示すために使用され、サイドリンクリソースは、サイドリンクデータを送信するために第1の端末デバイスによって使用される。サイドリンクデータに対応するサイドリンクHARQは、第5の時間領域リソース集合に含まれる時間領域リソース上で検出された少なくとも1つの第1のダウンリンク制御情報に基づいて決定され、すべてのサイドリンクHARQは、送信デバイスが各サイドリンク送信に対応するHARQを別々に送信する必要があるために送信リソースの競合が発生するという問題を解決するために、動的HARQコードブックを生成するために一緒に使用される。これにより、スペクトル利用が改善され、データ伝送の信頼性が改善され、端末デバイスの実装の複雑さが低減される。
【0277】
任意選択で、本出願のいくつかの実施形態では、HARQは、ダウンリンクデータに対応するダウンリンクHARQをさらに含み、ダウンリンクデータは、ネットワークデバイスから第1の端末デバイスによって受信されたデータであり、
処理ユニット910は、第3の時間領域オフセット集合に基づいて、第1の時間領域リソースに対応する第6の時間領域リソース集合を決定し、第6の時間領域リソース集合は、ダウンリンク制御情報を送信するために使用される複数の時間領域リソースを含み、第3の時間領域オフセット集合はダウンリンクに対応し、第6の時間領域リソース集合に含まれる時間領域リソース上で第2のダウンリンク制御情報を監視し、第2のダウンリンク制御情報は、ダウンリンクリソースを示すために使用され、ダウンリンクリソースは、ダウンリンクデータを受信するために第1の端末デバイスによって使用される、ようにさらに構成されており、
トランシーバユニット920は、少なくとも1つの検出された第1のダウンリンク制御情報および少なくとも1つの検出された第2のダウンリンク制御情報に基づいて、第1の時間領域リソース上でネットワークデバイスにHARQを送信するように構成される。
【0278】
任意選択で、本出願のいくつかの実施形態では、処理ユニット910がサービングセルにおける第1のダウンリンク制御情報および第2のダウンリンク制御情報を監視する場合、監視時に、
検出された第1のダウンリンク制御情報に対応するサイドリンクデータのサイドリンクHARQは、検出された第2のダウンリンク制御情報に対応するダウンリンクデータのダウンリンクHARQの前に位置するか、または検出された第1のダウンリンク制御情報に対応するサイドリンクデータのサイドリンクHARQは、検出された第2のダウンリンク制御情報に対応するダウンリンクデータのダウンリンクHARQの後に位置する。
【0279】
任意選択で、本出願のいくつかの実施形態では、処理ユニット910がサービングセルにおける第1のダウンリンク制御情報および第2のダウンリンク制御情報を監視する場合、および監視時に、
検出された第1のダウンリンク制御情報に対応する第1の制御チャネル要素CCEのインデックスが、検出された第2のダウンリンク制御情報に対応する第1のCCEのインデックスよりも小さい場合、検出された第1のダウンリンク制御情報に対応するサイドリンクデータのサイドリンクHARQは、検出された第2のダウンリンク制御情報に対応するダウンリンクデータのダウンリンクHARQの前に位置する、または
検出された第1のダウンリンク制御情報に対応する第1の制御チャネル要素CCEのインデックスが、検出された第2のダウンリンク制御情報に対応する第1のCCEのインデックスよりも大きい場合、検出された第1のダウンリンク制御情報に対応するサイドリンクデータのサイドリンクHARQは、検出された第2のダウンリンク制御情報に対応するダウンリンクデータのHARQの後に位置する。
【0280】
任意選択で、本出願のいくつかの実施形態では、検出された第1のダウンリンク制御情報に対応するカウンタダウンリンク割り当てインジケータC-DAIの値は、検出された第2のダウンリンク制御情報に対応するC-DAIの値よりも小さい、または
検出された第1のダウンリンク制御情報に対応するカウンタダウンリンク割り当てインジケータC-DAIの値は、検出された第2のダウンリンク制御情報に対応するC-DAIの値よりも大きい。
【0281】
任意選択で、本出願のいくつかの実施形態では、第1の時間領域オフセット集合は、第1の時間領域リソースとサイドリンクデータによって占有される時間領域リソースとの間の時間領域オフセットの集合であり、
処理ユニット910は、第1の時間領域オフセット集合に含まれる時間領域オフセットおよび第1の時間領域リソースに基づいて、複数のサイドリンクデータによって占有される時間領域リソースを決定し、第2のパラメータと、複数のサイドリンクデータによって占有される時間領域リソースとに基づいて第5の時間領域リソース集合を決定し、第2のパラメータは、サイドリンクデータの時間領域リソースと、ダウンリンク制御情報によって占有される時間領域リソースとの間の時間領域オフセットである、ようにさらに構成される。
【0282】
任意選択で、本出願のいくつかの実施形態では、第1の時間領域オフセット集合は、第1の時間領域リソースとサイドリンクHARQの時間領域リソースとの間の時間領域オフセットの集合であり、サイドリンクHARQの時間領域リソースは、第1の端末デバイスがサイドリンクHARQを受信する時間領域リソースであり、
処理ユニット910は、第3のパラメータと第1の時間領域オフセット集合に含まれる時間領域オフセットとに基づいて第5の時間領域リソース集合を決定するようにさらに構成されており、第3のパラメータは、サイドリンクデータの時間領域リソースとダウンリンク制御情報によって占有される時間領域リソースとの間の時間領域オフセット、リソースフィードバック周期性、およびサイドリンクデータの時間領域リソースとサイドリンクHARQの時間領域リソースとの間の時間領域オフセットを含む。
【0283】
任意選択で、本出願のいくつかの実施形態では、第1の時間領域オフセット集合は、第1の時間領域リソースとダウンリンク制御情報によって占有される時間領域リソースとの間の時間領域オフセットの集合であり、
処理ユニット910は、第1の時間領域オフセット集合に含まれる時間領域オフセットおよび第1の時間領域リソースに基づいて第5の時間領域リソース集合を決定するようにさらに構成されている。
【0284】
さらに、装置900は、記憶ユニットをさらに含んでもよく、トランシーバユニット920は、トランシーバ、入出力インターフェース、またはインターフェース回路であってもよい。記憶ユニットは、トランシーバユニット920および処理ユニット910によって実行される命令を記憶するように構成される。トランシーバユニット920、処理ユニット910、および記憶ユニットは、互いに結合される。記憶ユニットは命令を記憶し、処理ユニット910は、記憶ユニットに記憶された命令を実行するように構成され、トランシーバユニット920は、処理ユニット910の駆動下で特定の信号の送受信を行うように構成される。
【0285】
装置900内のユニットが前述の対応するステップを行う特定のプロセスについては、
図5から
図7、
図9、
図11、および
図13から
図15の方法300、方法400、および関連する実施形態を参照して、第1の端末デバイスに関する前述の説明を参照されたい。簡潔にするために、ここでは詳細が説明されない。
【0286】
任意選択で、トランシーバユニット920は、
図5から
図7、
図9、
図11、および
図13から
図15に示された方法300、方法400、および実施形態において第1の端末デバイスによって情報を受信するステップおよび情報を送信するステップを行うように構成された、受信ユニット(モジュール)および送信ユニット(モジュール)を含み得る。
【0287】
トランシーバユニット920は、トランシーバ、入力/出力インターフェース、またはインターフェース回路であってもよいことを理解されたい。記憶ユニットは、メモリであり得る。処理ユニット910は、プロセッサによって実施されてもよい。
図21に示すように、フィードバック情報送信装置1000は、プロセッサ1010、メモリ1020、トランシーバ1030、およびバスシステム1040を含み得る。フィードバック情報送信装置1000のすべての構成要素は、バスシステム1040を介して互いに結合される。データバスに加えて、バスシステム1040は、電力バス、制御バス、およびステータス信号バスなどを含む。しかしながら、説明を明確にするために、
図21では様々なバスがバスシステム1040として示されている。表現を容易にするために、
図21には例示的な描写のみが提供されている。
【0288】
図20に示すフィードバック情報送信装置900または
図21に示すフィードバック情報送信装置1000は、方法300および方法400、ならびに
図5から
図7、
図9、
図11、および
図13から
図15に示す実施形態において第1の端末デバイスによって行われるステップを実施することができる。同様の説明については、前述の対応する方法の説明を参照されたい。繰り返しを避けるため、ここでは詳細を再度説明しない。
【0289】
前述の装置は、ネットワークデバイスであってもよいし、端末であってもよいし、ネットワークデバイスもしくは端末で使用されるチップ、または前述のネットワークデバイスもしくは端末の機能を有する別の複合デバイス、構成要素などであってもよいことをさらに理解されたい。
【0290】
装置がネットワークデバイスまたは端末である場合、受信モジュールは受信機とすることができ、アンテナ、無線周波数回路などを含むことができ、処理モジュールはプロセッサとすることができ、例えば、ベースバンドプロセッサとすることができ、送信モジュールは送信機とすることができ、アンテナ、無線周波数回路などを含み得る。受信機および送信機は、統合されたトランシーバであってもよい。
【0291】
装置が前述のネットワークデバイスまたは端末の機能を有する構成要素である場合、受信モジュールは無線周波数ユニットであってもよく、処理モジュールはプロセッサであってもよく、送信モジュールは無線周波数ユニットであってもよい。
【0292】
装置がチップシステムである場合、受信モジュールはチップシステムの入力インターフェースであってもよく、処理モジュールはチップシステムのプロセッサ、例えば中央演算処理装置(central processing unit、CPU)であってもよく、送信モジュールはチップシステムの出力インターフェースであってもよい。
【0293】
装置内のユニットへの分割は論理的な機能分割にすぎないことをさらに理解されたい。実際の実装では、ユニットの全部または一部は、1つの物理的実体に統合されてもよく、または物理的に分離されてもよい。さらに、装置内のすべてのユニットは、処理要素によって呼び出されるソフトウェアの形態で実装されてもよく、またはハードウェアの形態で実装されてもよい。または、いくつかのユニットは、処理要素によって呼び出されるソフトウェアの形態で実装されてもよく、いくつかのユニットは、ハードウェアの形態で実装されてもよい。例えば、各ユニットは、独立して配置された処理要素であってもよく、または実装のために装置のチップに統合されてもよい。あるいは、各ユニットは、ユニットの機能を行うために装置の処理要素によって呼び出されるプログラムの形態でメモリに格納されてもよい。本明細書における処理要素は、プロセッサとも呼ばれ得、信号処理能力を有する集積回路であり得る。実装プロセスでは、前述の方法または前述のユニットのステップは、処理要素内のハードウェア集積論理回路を使用して実装されてもよく、または処理要素によって呼び出されるソフトウェアの形態で実装されてもよい。
【0294】
一例では、前述の装置のいずれか1つのユニットは、前述の方法を実施するように構成された1つまたは複数の集積回路、例えば、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)、1つまたは複数のデジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、1つまたは複数のフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(field programmable gate array、FPGA)、またはこれらの集積回路のうちの少なくとも2つの組合せであってもよい。別の例として、装置内のユニットが処理要素によってプログラムをスケジュールすることによって実施される場合、処理要素は、汎用プロセッサ、例えば、中央処理装置(central processing unit、CPU)またはプログラムを呼び出すことができる別のプロセッサであってもよい。さらに別の例では、ユニットは、システムオンチップ(system-on-a-chip、SOC)の形態で統合および実施されてもよい。
【0295】
図22は、本出願による端末デバイス1100の概略構造図である。装置500および600、または装置900および1000は、端末デバイス1100に構成されてもよい。あるいは、装置500および600、または装置900および1000は、端末デバイス1100であってもよい。言い換えれば、端末デバイス1100は、方法200から方法400において第1の端末デバイスによって行われる動作を行うことができる。
【0296】
説明を容易にするために、
図22は、端末デバイスの主要な構成要素のみを示す。
図22に示されたように、端末デバイス1100は、プロセッサ、メモリ、制御回路、アンテナ、および入出力装置を含む。
【0297】
プロセッサは、主に、通信プロトコルおよび通信データを処理し、端末デバイス全体を制御し、ソフトウェアプログラムを実行し、ソフトウェアプログラムのデータを処理するように構成され、例えば、プリコーディング行列インジケータを送信するための方法の前述の実施形態で説明された動作を行う際に端末デバイスをサポートするように構成される。メモリは、ソフトウェアプログラムおよびデータを格納するように、例えば、前述の実施形態で説明したコードブックを格納するように主に構成される。制御回路は、ベースバンド信号と無線周波数信号との間の変換を行い、無線周波数信号を処理するように、主に構成される。制御回路とアンテナの組合せは、電磁波の形態の無線周波数信号を送受信するように主に構成されたトランシーバとも呼ばれ得る。タッチスクリーン、ディスプレイ、またはキーボードなどの入出力装置は、主に、ユーザによって入力されたデータを受信し、データをユーザに出力するように構成される。
【0298】
プロセッサは、端末デバイスの電源が入った後に、ストレージユニット内のソフトウェアプログラムを読み取り、ソフトウェアプログラムの命令を説明して実行し、ソフトウェアプログラムのデータを処理することができる。データがワイヤレス方式で送信される必要があるとき、送信されるべきデータに対してベースバンド処理を行った後、プロセッサは無線周波数回路にベースバンド信号を出力する。ベースバンド信号に対して無線周波数処理を行った後、無線周波数回路は、電磁波形態でアンテナを介して外部に無線周波数信号を送信する。データが端末デバイスに送信されると、無線周波数回路は、アンテナを介して無線周波数信号を受信し、無線周波数信号をベースバンド信号に変換し、ベースバンド信号をプロセッサに出力し、プロセッサは、ベースバンド信号をデータに変換し、データを処理する。
【0299】
当業者は、説明を容易にするために、
図22がただ1つのメモリおよび1つのプロセッサを示していることを理解することができる。実際の端末デバイスは、複数のプロセッサおよび複数のメモリを有してもよい。メモリは、記憶媒体や記憶デバイスなどとも呼ばれ得る。これは、本出願の実施形態では限定されない。
【0300】
例えば、プロセッサは、ベースバンドプロセッサおよび中央処理装置を含み得る。ベースバンドプロセッサは、主に、通信プロトコルと通信データを処理するように構成される。中央処理装置は、主に、端末デバイス全体を制御し、ソフトウェアプログラムを実行し、ソフトウェアプログラムのデータを処理するように構成される。
図22のプロセッサは、ベースバンドプロセッサおよび中央処理装置の機能を統合する。当業者なら、ベースバンドプロセッサと中央処理装置が互いに独立したプロセッサであってもよいこと、またバスなどの技術を用いて相互接続されることを理解できる。当業者は、端末デバイスが異なるネットワーク規格に適応するための複数のベースバンドプロセッサを含み得、端末デバイスが端末デバイスの処理能力を向上させるための複数の中央処理装置を含み得、端末デバイスの構成要素が様々なバスを介して接続され得ることを理解し得る。ベースバンドプロセッサは、ベースバンド処理回路またはベースバンド処理チップとして表現される場合もある。中央処理装置は、中央処理回路または中央処理チップとして表現される場合もある。通信プロトコルおよび通信データを処理する機能は、プロセッサに組み込まれてもよいし、ソフトウェアプログラムの形態で記憶ユニットに記憶されてもよい。プロセッサは、ベースバンド処理機能を実施するためにソフトウェアプログラムを実行する。
【0301】
例えば、本出願のこの実施形態では、トランシーバ機能を有するアンテナおよび制御回路は、端末デバイス1100のトランシーバユニット1101と見なされてもよく、処理機能を有するプロセッサは、端末1100の処理ユニット1102と見なされてもよい。
図22に示すように、端末デバイス1100は、トランシーバユニット1101および処理ユニット1102を含む。トランシーバユニットは、トランシーバ、トランシーバ機械、トランシーバ装置などとも呼ばれ得る。任意選択で、トランシーバユニット1101内にあり、受信機能を実施するように構成された構成要素は、受信ユニットと見なされてもよく、トランシーバユニット1101内にあり、送信機能を実施するように構成された構成要素は、送信ユニットと見なされてもよい。言い換えれば、トランシーバユニット1101は、受信ユニットおよび送信ユニットを含む。例えば、受信ユニットは、受信機械、受信機、受信回路などと呼ばれる場合もあり、送信ユニットは、送信機械、送信機、送信回路などと呼ばれ得る。
【0302】
図23は、本出願による別の端末デバイス1200の概略構造図である。
図23において、端末デバイスは、プロセッサ1210、データ送信プロセッサ1220、およびデータ受信プロセッサ1230を含む。前述の実施形態の処理ユニットは、
図13のプロセッサ1210であってもよく、対応する機能を完了する。前述の実施形態におけるトランシーバユニットは、
図23のデータ送信プロセッサ1220および/またはデータ受信プロセッサ1230であってもよい。
図23はチャネルエンコーダおよびチャネルデコーダを示しているが、モジュールはこの実施形態に対する限定を構成せず、単なる例であることが理解されよう。
【0303】
図24は、本出願の一実施形態によるネットワークデバイス1300の概略構造図である。ネットワークデバイス1300は、前述の方法におけるネットワークデバイスの機能を実施するように構成され得る。ネットワークデバイス1300は、リモート無線ユニット(remote radio unit、RRU)1301および1つまたは複数のベースバンドユニット(baseband unit、BBU)(デジタルユニット、digital unit、DUとも呼ばれ得る。)1302などの1つまたは複数の無線周波数ユニットを含む。RRU1301は、トランシーバユニット、トランシーバマシン、トランシーバ回路、トランシーバなどと呼ばれてもよく、少なくとも1つのアンテナ13011および無線周波数ユニット13012を含み得る。RRU1301は、主に、無線周波数信号の受信および送信、ならびに無線周波数信号とベースバンド信号との間の変換を行うように、例えば、上記の実施形態におけるシグナリングメッセージを端末デバイスに送信するように構成される。BBU1302は、主に、ベースバンド処理の実行、基地局の制御などを行うように構成される。RRU1301およびBBU1302は、物理的に一緒に配置されてもよく、または物理的に別々に、具体的には分散型基地局に配置されてもよい。
【0304】
BBU1302は、基地局の制御センタであるか、または処理ユニットと呼ばれることもあり、主に、チャネル符号化、多重化、変調、およびスペクトル拡散などのベースバンド処理機能を完了するように構成される。例えば、BBU(処理ユニット)1302は、前述の方法の実施形態におけるネットワークデバイスに関連する動作手順を実行するように基地局130を制御するように構成されてもよい。
【0305】
一例では、BBU1302は、1つまたは複数のボードを含むことができ、複数のボードは、単一のアクセス規格の無線アクセスネットワーク(例えば、LTEシステム、または5Gシステム)を共にサポートすることができ、または異なるアクセス規格の無線アクセスネットワークを別々にサポートすることができる。BBU1302は、メモリ13021およびプロセッサ13022をさらに含む。メモリ13021は、必要な命令およびデータを格納するように構成される。例えば、メモリ13021は、前述の実施形態におけるコードブックなどを記憶する。プロセッサ13022は、必要な動作を行うように基地局を制御するように構成され、例えば、前述の方法の実施形態におけるネットワークデバイスに関連する動作手順を行うように基地局を制御するように構成される。メモリ13021およびプロセッサ13022は、1つまたは複数のボードにサービスを提供することができる。言い換えると、メモリおよびプロセッサは、各ボード上に独立して配置されてもよく、または複数のボードが同じメモリおよび同じプロセッサを共有してもよい。また、各基板に必要な回路をさらに配置してもよい。
【0306】
可能な実装形態では、システムオンチップ(System-on-chip、SoC)技術の開発に伴い、構成要素1302および1301のすべてまたは一部の機能は、SoC技術を使用して実装されてもよく、例えば、1つの基地局機能チップを使用して実装されてもよい。基地局機能チップは、プロセッサ、メモリ、およびアンテナポートなどの構成要素を統合する。メモリには、基地局関連機能のプログラムが格納される。プロセッサは、プログラムを実行して基地局関連機能を実現する。任意選択で、基地局機能チップは、基地局関連機能を実施するためにチップの外部のメモリを読み取ることもできる。
【0307】
図24に示すネットワークデバイスの構造は可能な形態にすぎず、本出願のこの実施形態に対するいかなる限定も構成すべきではないことを理解されたい。本出願では、将来、別の形態の基地局構造が存在し得る。
【0308】
本出願の実施形態では、プロセッサは、中央処理装置(central processing unit、CPU)であってもよく、またはプロセッサは、別の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(field programmable gate array、FPGA)もしくは別のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理デバイス、個別ハードウェア構成要素などであってもよいことを理解されたい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ、任意の従来のプロセッサなどであってもよい。
【0309】
本出願の実施形態におけるメモリは、揮発性メモリもしくは不揮発性メモリであってもよく、または揮発性メモリおよび不揮発性メモリを含んでいてもよいことが理解されよう。不揮発性メモリは、読み出し専用メモリ(read-only memory、ROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(programmable ROM、PROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(erasable PROM、EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(electrically EPROM、EEPROM)、またはフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用されるランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)であってもよい。限定ではなく例として、多くの形態のランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、例えば、スタティック・ランダムアクセスメモリ(static RAM、SRAM)、ダイナミック・ランダムアクセスメモリ(dynamic random access memory、DRAM)、同期ダイナミック・ランダムアクセスメモリ(synchronous DRAM、SDRAM)、ダブル・データレート同期ダイナミック・ランダムアクセスメモリ(double data rate SDRAM、DDR SDRAM)、拡張同期ダイナミック・ランダムアクセスメモリ(enhanced SDRAM、ESDRAM)、同期リンク・ダイナミック・ランダムアクセスメモリ(synchlink DRAM、SLDRAM)、およびダイレクト・ラムバス・ランダムアクセスメモリ(direct rambus RAM、DR RAM)が使用され得る。
【0310】
上記の実施形態の全部または一部がソフトウェア、ハードウェア、ファームウェアまたはこれらの任意の組合せによって実施されてもよい。ソフトウェアが実施形態を実装するために使用されるとき、前述の実施形態のすべてまたは一部は、コンピュータプログラム製品の形態で実装されてもよい。コンピュータプログラム製品は、1つまたは複数のコンピュータ命令またはコンピュータプログラムを含む。コンピュータ命令またはコンピュータプログラムがコンピュータにロードされ実行されると、本出願の実施形態による手順または機能はすべてまたは部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または別のプログラム可能な装置であってもよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよいし、または1つのコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に送信されてもよい。例えば、コンピュータ命令は、あるウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタに有線(例えば、赤外線、無線、またはマイクロ波)方式で送信されてもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の使用可能な媒体、または1つまたは複数の使用可能な媒体セットを統合するサーバまたはデータセンタなどのデータ記憶装置であってもよい。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、または磁気テープ)、光学媒体(例えば、DVD)、または半導体媒体であってもよい。半導体媒体は、ソリッド・ステート・ドライブであり得る。
【0311】
本出願の一実施形態は通信システムをさらに提供する。通信システムは、前述の第1の端末デバイスと前述のネットワークデバイスとを含む。任意選択で、通信システムは、少なくとも1つの他の端末デバイスをさらに含むこともできる。第1の端末デバイスは、少なくとも1つの他の端末デバイスにサイドリンクデータを送信することができる。
【0312】
本出願の一実施形態は、コンピュータプログラムコードを格納するように構成されたコンピュータ可読媒体をさらに提供する。コンピュータプログラムは、前述の方法200から400における本出願の実施形態におけるフィードバック情報伝送方法を行うために使用される命令を含む。可読媒体は、読み出し専用メモリ(read-only memory、ROM)またはランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)であってもよい。これは、この出願のこの実施形態では限定されない。
【0313】
本出願は、コンピュータプログラム製品をさらに提供する。コンピュータプログラム製品は命令を含む。命令が実行されると、単純な能力を有する端末デバイスおよびネットワークデバイスは、前述の方法における第1の端末デバイスおよびネットワークデバイスに対応する動作をそれぞれ行うことが可能になる。
【0314】
本出願の一実施形態は、システムチップをさらに提供する。このシステムチップは処理ユニットと通信ユニットとを含む。処理ユニットは、例えば、プロセッサとすることができ、通信ユニットは、例えば、入力/出力インターフェース、ピン、または回路とすることができる。処理ユニットは、通信装置内のチップが本出願の前述の実施形態で提供される任意のフィードバック情報伝送方法を行うように、コンピュータ命令を実行することができる。
【0315】
任意選択で、本出願の前述の実施形態で提供される任意の通信装置は、システムチップを含み得る。
【0316】
任意選択で、コンピュータ命令は記憶ユニットに記憶される。
【0317】
任意選択で、記憶ユニットは、レジスタまたはキャッシュなどのチップ内の記憶ユニットである。あるいは、記憶ユニットは、ROM、静的情報および命令を記憶することができる別の種類の静的記憶デバイス、またはRAMなど、端末の内部にあり、チップの外部に位置する記憶ユニットであってもよい。上記の任意のプロセッサは、CPU、マイクロプロセッサ、ASIC、または上記のフィードバック情報伝送方法のプログラム実行を制御するための1つまたは複数の集積回路であってもよい。処理ユニットおよび記憶ユニットは、分離されてもよく、異なる物理デバイス上に別々に配置され、処理ユニットおよび記憶ユニットのそれぞれの機能を実装するために有線または無線方式で接続され、前述の実施形態における様々な機能を実装する際にシステムチップをサポートする。あるいは、処理ユニットおよびメモリは、同じデバイスに結合されてもよい。
【0318】
本出願の実施形態におけるメモリは、揮発性メモリもしくは不揮発性メモリであり得るか、または揮発性メモリと不揮発性メモリの両方を含み得ることが理解されよう。不揮発性メモリは、読み出し専用メモリ(read-only memory、ROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(programmable ROM、PROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(erasable PROM、EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(electrically EPROM、EEPROM)、またはフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用されるランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)であってもよい。限定ではなく例として、多くの形態のランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、例えば、スタティック・ランダムアクセスメモリ(static RAM、SRAM)、ダイナミック・ランダムアクセスメモリ(dynamic random access memory、DRAM)、同期ダイナミック・ランダムアクセスメモリ(synchronous DRAM、SDRAM)、ダブル・データレート同期ダイナミック・ランダムアクセスメモリ(double data rate SDRAM、DDR SDRAM)、拡張同期ダイナミック・ランダムアクセスメモリ(enhanced SDRAM、ESDRAM)、同期リンク・ダイナミック・ランダムアクセスメモリ(synchlink DRAM、SLDRAM)、およびダイレクト・ラムバス・ランダムアクセスメモリ(direct rambus RAM、DR RAM)が使用され得る。
【0319】
「システム」および「ネットワーク」という用語は、本明細書では互換的に使用され得る。本明細書における「および/または」という用語は、関連する対象を説明するための関連関係のみを記述しており、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、Aおよび/またはBは、以下の3つのケース、すなわち、Aのみが存在するケース、AおよびBの両方が存在するケース、ならびにBのみが存在するケースを表し得る。加えて、本明細書における記号「/」は、通常、関連する対象間の「または」関係を示す。
【0320】
本出願における「上りリンク」および「ダウンリンク」という用語は、特定のシナリオにおけるデータ/情報送信方向を説明するために使用される。例えば、「上りリンク」方向は、通常、データ/情報が端末からネットワーク側に送信される方向、またはデータ/情報が分散ユニットから集中ユニットに送信される方向であり、「ダウンリンク」方向は、通常、データ/情報がネットワーク側から端末に送信される方向、またはデータ/情報が集中ユニットから分散ユニットに送信される方向である。「上りリンク」および「ダウンリンク」は、データ/情報の送信方向を記述するためにのみ使用され、データ/情報送信の特定の開始デバイスも特定の終了デバイスも限定されないことが理解されよう。
【0321】
本出願に現れる可能性のある様々なオブジェクト、例えば、様々なメッセージ/情報/デバイス/ネットワーク要素/システム/装置/アクション/操作/手順/概念に名前を割り当てることができる。このような特定の名前は、関連する対象物の制限とはならず、割り当てられた名前は、シナリオ、前後関係、または使用習慣などの要因によって変化する場合があることは理解されよう。本出願における技術用語の技術的意味は、技術的解決策に反映され/行われる技術用語の機能および技術的効果に主に基づいて理解および決定されるべきである。
【0322】
当業者は、本明細書に開示された実施形態を参照して説明された例におけるユニットおよびアルゴリズムステップが、電子ハードウェアまたはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組合せによって実施され得ることを認識し得る。機能がハードウェアとソフトウェアのどちらによって行われるかは、技術的解決策の特定の用途および設計上の制約に依存する。当業者は、特定の用途ごとに、説明された機能を実施するために異なる方法を使用し得るが、このような実施が本出願の範囲を超えるとは考えられるべきではない。
【0323】
当業者は、簡便で簡潔な説明のために、前述のシステム、装置、およびユニットの詳細な作業プロセスについて、前述の方法の実施形態における対応するプロセスを参照されたく、詳細については再度の説明を省略することを明確に理解することができる。
【0324】
本出願で提供されるいくつかの実施形態では、開示されたシステム、装置、および方法は、他の仕方で実装されてもよいことを理解されたい。例えば、説明されている装置の実施形態は単なる例である。例えば、ユニットに分割することは、単なる論理的機能分割であって、実際の実装時には他の分割であってもよい。例えば、複数のユニットまたはコンポーネントが組み合わされるか、または別のシステムに統合されてもよく、またはいくつかの特徴は無視されてよく、または行われなくてもよい。さらに、提示されたまたは述べられた相互結合または直接的な結合もしくは通信接続は、いくつかのインターフェースを使用して実装されてもよい。装置間またはユニット間の間接結合または通信接続は、電気的形態、機械的形態、または別の形態として実装されてもよい。
【0325】
別々の部分として記載されたユニットは、物理的に分離されていてもいなくてもよく、ユニットとして表示された部分は物理ユニットであってもなくてもよく、1つの場所に配置されてもよく、複数のネットワークユニットに分散されてもよい。ユニットの一部またはすべては、実施形態の解決策の目的を達成するために、実際の要件に基づいて選択されてもよい。
【0326】
加えて、本出願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されていてもよく、またはこれらのユニットの各々が物理的に単独で存在していてもよく、または2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されていてもよい。
【0327】
機能が、ソフトウェア機能ユニットの形態で実施され、独立した製品として販売または使用される場合、機能は、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてもよい。そのような理解に基づいて、本出願の技術的解決策は、基本的に、または従来技術に寄与する部分が、または技術的解決策のいくつかが、ソフトウェア製品の形態で実装され得る。コンピュータソフトウェア製品は記憶媒体に格納され、本出願の実施形態に記載された方法のステップのすべてまたは一部を行うように、(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイスであってもよい)コンピュータデバイスに指示するためのいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、読み出し専用メモリ(read-only memory、ROM)、およびランダムアクセスメモリを含む。
【0328】
当業者は、本明細書に開示された実施形態を参照して説明された例におけるユニットおよびアルゴリズムステップが、電子ハードウェアまたはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組合せによって実施され得ることを認識し得る。機能がハードウェアとソフトウェアのどちらによって行われるかは、技術的解決策の特定の用途および設計上の制約に依存する。当業者は、特定の用途ごとに、説明された機能を実施するために異なる方法を使用し得るが、このような実施が本出願の範囲を超えるとは考えられるべきではない。
【0329】
当業者は、簡便で簡潔な説明のために、前述のシステム、装置、およびユニットの詳細な作業プロセスについて、前述の方法の実施形態における対応するプロセスを参照されたく、詳細については再度の説明を省略することを明確に理解することができる。
【0330】
本出願で提供されるいくつかの実施形態では、開示されたシステム、装置、および方法は、他の仕方で実装されてもよいことを理解されたい。例えば、前述の装置実施形態は単なる例である。例えば、ユニットに分割することは、単なる論理的機能分割であって、実際の実装時には他の分割であってもよい。例えば、複数のユニットまたはコンポーネントが組み合わされるか、または別のシステムに統合されてもよく、またはいくつかの特徴は無視されてよく、または行われなくてもよい。さらに、提示されたまたは述べられた相互結合または直接的な結合もしくは通信接続は、いくつかのインターフェースを使用して実装されてもよい。装置間またはユニット間の間接結合または通信接続は、電気的形態、機械的形態、または別の形態として実装されてもよい。
【0331】
別々の部分として説明されているユニットは、物理的に別々である場合もそうでない場合もあり、ユニットとして表示されている部分は、物理的なユニットである場合もそうでない場合もあり、言い換えれば、一箇所に配置されてもよく、または複数のネットワークユニットに分散されていてもよい。ユニットの一部またはすべては、実施形態の解決策の目的を達成するために、実際の要件に基づいて選択されてもよい。
【0332】
加えて、本出願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されていてもよく、またはこれらのユニットの各々が物理的に単独で存在していてもよく、または2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されていてもよい。
【0333】
機能が、ソフトウェア機能ユニットの形態で実施され、独立した製品として販売または使用される場合、機能は、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてもよい。そのような理解に基づいて、本出願の技術的解決策は、基本的に、または従来技術に寄与する部分が、または技術的解決策のいくつかが、ソフトウェア製品の形態で実装され得る。コンピュータソフトウェア製品は記憶媒体に格納され、本出願の実施形態に記載された方法のステップのすべてまたは一部を行うように、(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイスであってもよい)コンピュータデバイスに指示するためのいくつかの命令を含む。上記記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、取り外し可能ハードディスク、読み出し専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク、または光ディスクなどの、プログラムコードを格納することができる任意の媒体を含む。
【0334】
前述の説明は、本出願の特定の実装形態にすぎず、本出願の保護範囲を限定するものではない。本出願で開示された技術的範囲内で当業者によって容易に考え出される変形または代替は、本出願の保護範囲内に入るものとする。したがって、本出願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
【符号の説明】
【0335】
100、120 システム
110、1300 ネットワークデバイス
121、122、123、1100 端末デバイス
500、600、700、800、900、1000 装置
510、710、910、1102 処理ユニット
520、720、920、1101 トランシーバユニット
610、810、1010、1210、13022 プロセッサ
620、820、1020、13021 メモリ
630、830、1030 トランシーバ
640、1040 バスシステム
1220 データ送信プロセッサ
1230 データ受信プロセッサ
13011 アンテナ
13012 無線周波数ユニット
【手続補正書】
【提出日】2022-05-31
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0024】
第3の態様で提供されるフィードバック情報伝送方法によれば、第5の時間領域リソース集合は、第1の時間領域オフセット集合と第1の時間領域リソースとに基づいて決定され、サイドリンクHARQを送信するために使用される第1の時間領域リソースおよび第5の時間領域オフセット集合に基づいて、第5の時間領域リソース集合に含まれる時間領域リソースは、第1のダウンリンク制御情報を監視するために第1の端末デバイスによって使用され、第1のダウンリンク制御情報は、サイドリンクリソースを示すために使用され、サイドリンクリソースは、サイドリンクデータを送信するために第1の端末デバイスによって使用される。サイドリンクデータに対応するサイドリンクHARQは、第5の時間領域リソース集合に含まれる時間領域リソース上で検出された少なくとも1つの第1のダウンリンク制御情報に基づいて決定され、すべてのサイドリンクHARQは、送信デバイスが各サイドリンク送信に対応するHARQを別々に送信する必要があるために送信リソースの競合が発生するという問題を解決するために、動的HARQコードブックを生成するために一緒に使用される。これにより、スペクトル利用が改善され、データ伝送の信頼性が改善され、端末デバイスの実装の複雑さが低減される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0056
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0056】
本出願の実施形態におけるネットワークデバイスは、端末デバイスと通信するように構成されたデバイスであり得る。ネットワークデバイスは、グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーションズ(Global System of Mobile communication、GSM)システムまたは符号分割多元接続(Code Division Multiple Access、CDMA)システムのベーストランシーバ基地局(Base Transceiver Station、BTS)であってもよいし、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA(登録商標))システムのノードB(NodeB、NB)であってもよいし、LTEシステムの発展形ノードB(Evolved NodeB、eNBまたはeNodeB)であってもよいし、またはクラウド無線アクセスネットワーク(Cloud Radio Access Network、CRAN)のシナリオの無線コントローラであってもよい。あるいは、ネットワークデバイスは、サービング送受信ポイント(serving transmission reception point、Serving TRP)、中継局、アクセスポイント、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、将来の5Gネットワークのネットワークデバイス、将来の発展型PLMNネットワークのネットワークデバイスなどであってもよい。これは、本出願の実施形態では限定されない。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0128
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0128】
S320において、第1の端末デバイスが第2の時間領域リソース集合を決定した後、第2の時間領域リソース集合がリソースプール内の時間領域リソースおよびリソースプール外の時間領域リソースを含むため、第3の時間領域リソース集合は、第2の時間領域リソース集合からさらに決定される必要がある。第3の時間領域リソース集合に含まれる時間領域リソースは、リソースプール内の時間領域リソースであり、サイドリンクデータを1つまたは複数の他の端末デバイスに送信するために第1の端末デバイスによって使用され得る。言い換えると、ネットワークデバイスは、第1の時間領域リソース集合内の第1の端末デバイスにのみ、サイドリンク送信に使用されるサイドリンクリソースを割り当ててもよい。言い換えると、第1の端末デバイスは、第3の時間領域リソース集合に含まれる任意の時間領域リソース上でサイドリンクデータを送信してもよい。第3の時間領域リソース集合に含まれる時間領域リソースの粒度は、シンボル、スロット、サブフレーム、無線フレームなどであってもよい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の端末デバイスによって、サイドリンクHARQを送信するために使用される第1のリソースおよびダウンリンクHARQを送信するために使用される第2のリソースを取得するステップであって、前記サイドリンクHARQは、前記第1の端末デバイスによって送信されたサイドリンクデータに対応するHARQであり、前記ダウンリンクHARQは、ネットワークデバイスから前記第1の端末デバイスによって受信されたダウンリンクデータに対応するHARQである、ステップと、
前記第1のリソースおよび前記第2のリソースが時間領域でオーバーラップする場合、前記第1の端末デバイスによって、前記サイドリンクHARQの優先度および第1の閾値に基づいて、第3のリソース上でフィードバック情報を前記ネットワークデバイスに送信するステップであって、前記フィードバック情報は、前記サイドリンクHARQおよび/または前記ダウンリンクHARQを含み、前記第3のリソースは、前記第1のリソースおよび前記第2のリソースに基づいて決定される、ステップと、
を含む、フィードバック情報送信方法。
【請求項2】
前記サイドリンクHARQの前記優先度は、
前記サイドリンクHARQの送信リソースの優先度、または前記サイドリンクHARQに対応するサイドリンクデータの優先度である、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記サイドリンクHARQに対応するデータが複数存在する場合、前記サイドリンクHARQの前記優先度は、前記複数のデータのうち優先度が最も高いデータの優先度である、
請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記方法は、
前記第1の端末デバイスによって、前記ダウンリンクデータのサービスタイプに基づいて少なくとも1つの閾値から前記第1の閾値を決定するステップであって
、1つの閾値
は、前記ダウンリンクデータの1つのサービスタイプに対応し、異なる閾値は、前記ダウンリンクデータの異なるサービスタイプに対応する、ステップ
をさらに含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の端末デバイスによって、前記サイドリンクHARQの優先度および第1の閾値に基づいて、第3のリソース上でフィードバック情報を前記ネットワークデバイスに送信する前記ステップは、
前記サイドリンクHARQの前記優先度
の値が前記第1の閾値以
上である場合、前記第1の端末デバイスによって、前記第3のリソース上で前記ダウンリンクHAR
Qを前記ネットワークデバイスに送信
し、前記サイドリンクHARQを送信しない、ステップ、または
前記サイドリンクHARQの前記優先度
の値が前記第1の閾値よりも
小さい場合、前記第1の端末デバイスによって、前記第3のリソース上で前記サイドリンクHAR
Qを前記ネットワークデバイスに送信
し、前記ダウンリンクHARQを送信しない、ステップ、
を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記第1の端末デバイスによって、前記サイドリンクHARQの優先度および第1の閾値に基づいて、第3のリソース上でフィードバック情報を前記ネットワークデバイスに送信する前記ステップは、
前記サイドリンクHARQの前記優先度
の値が前記第1の閾値よりも
小さい場合、前記第1の端末デバイスによって、前記第3のリソース上で前記サイドリンクHARQおよび前記ダウンリンクHARQを前記ネットワークデバイスに送信するステップ、または
前記サイドリンクHARQの前記優先度
の値が前記第1の閾値以
上である場合、前記第1の端末デバイスによって、前記第3のリソース上で前記ダウンリンクHAR
Qを前記ネットワークデバイスに送信
し、前記サイドリンクHARQを送信しない、ステップ、
を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
サイドリンクHARQを送信するために使用される第1のリソースおよびダウンリンクHARQを送信するために使用される第2のリソースを決定するステップであって、前記サイドリンクHARQは、第1の端末デバイスによって送信されたサイドリンクデータに対応するHARQであり、前記ダウンリンクHARQは、ネットワークデバイスによって前記第1の端末デバイスに送信されたダウンリンクデータに対応するHARQである、ステップと、
前記第1のリソースおよび前記第2のリソースが時間領域でオーバーラップする場合、第3のリソース上で前記第1の端末デバイスからフィードバック情報を受信するステップであって、前記フィードバック情報は、前記サイドリンクHARQおよび/または前記ダウンリンクHARQを含み、前記フィードバック情報は、前記サイドリンクHARQの優先度および第1の閾値に基づいて決定され、前記第3のリソースは、前記第1のリソースおよび前記第2のリソースに基づいて決定される、ステップと、
を含む、フィードバック情報送信方法。
【請求項8】
前記サイドリンクHARQの前記優先度は、
前記サイドリンクHARQの送信リソースの優先度、または前記サイドリンクHARQに対応するサイドリンクデータの優先度である、
請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記サイドリンクHARQに対応するデータが複数存在する場合、前記サイドリンクHARQの前記優先度は、前記複数のデータのうち優先度が最も高いデータの優先度である、
請求項7または8に記載の方法。
【請求項10】
前記第1の閾値は、前記ダウンリンクデータのサービスタイプに基づいて少なくとも1つの閾値から決定され
、1つの閾値は
前記ダウンリンクデータの1つのサービスタイプに対応し、異なる閾値は前記ダウンリンクの異なるサービスタイプに対応する、請求項7から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記サイドリンクHARQの前記優先度
の値が前記第1の閾値以
上である場合、前記フィードバック情報は前記ダウンリンクHAR
Qを含
み、前記サイドリンクHARQを含まない、または
前記サイドリンクHARQの前記優先度
の値が前記第1の閾値よりも
小さい場合、前記フィードバック情報は前記サイドリンクHAR
Qを含
み、前記ダウンリンクHARQを含まない、
請求項7から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記サイドリンクHARQの前記優先度
の値が前記第1の閾値よりも
小さい場合、前記フィードバック情報は、前記サイドリンクHARQおよび前記ダウンリンクHARQを含む、または
前記サイドリンクHARQの前記優先度
の値が前記第1の閾値以
上である場合、前記フィードバック情報は前記
ダウンリンクHAR
Qを含
み、前記サイドリンクHARQを含まない、
請求項7から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
サイドリンクHARQを送信するために使用される第1のリソースおよびダウンリンクHARQを送信するために使用される第2のリソースを取得するように構成された処理ユニットであって、前記サイドリンクHARQは、第1の端末デバイスによって送信されたサイドリンクデータに対応するHARQであり、前記ダウンリンクHARQは、ネットワークデバイスから前記第1の端末デバイスによって受信されたダウンリンクデータに対応するHARQである、処理ユニットと、
前記第1のリソースと前記第2のリソースとが時間領域内でオーバーラップする場合、前記サイドリンクHARQの優先度および第1の閾値に基づいて第3のリソース上で前記ネットワークデバイスにフィードバック情報を送信するように構成されたトランシーバユニットであって、前記フィードバック情報は、前記サイドリンクHARQおよび/または前記ダウンリンクHARQを含み、前記第3のリソースは、前記第1のリソースおよび前記第2のリソースに基づいて決定される、トランシーバユニットと、
を備える、フィードバック情報送信装置。
【請求項14】
前記サイドリンクHARQの前記優先度は、
前記サイドリンクHARQの送信リソースの優先度、または前記サイドリンクHARQに対応するサイドリンクデータの優先度である、
請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記サイドリンクHARQに対応するデータが複数存在する場合、前記サイドリンクHARQの前記優先度は、前記複数のデータのうち優先度が最も高いデータの優先度である、
請求項13または14に記載の装置。
【請求項16】
前記処理ユニットは、前記ダウンリンクデータのサービスタイプに基づいて少なくとも1つの閾値から前記第1の閾値を決定するようにさらに構成され
、1つの閾値は
前記ダウンリンクデータの1つのサービスタイプに対応し、異なる閾値は前記ダウンリンクデータの異なるサービスタイプに対応する、
請求項13から15のいずれか一項に記載の装置。
【請求項17】
前記サイドリンクHARQの前記優先度
の値が前記第1の閾値以
上である場合、前記トランシーバユニットは、前記第3のリソース上で前記ダウンリンクHAR
Qを前記ネットワークデバイスに送信
し、前記サイドリンクHARQを送信しないようにさらに構成される、または
前記サイドリンクHARQの前記優先度
の値が前記第1の閾値よりも
小さい場合、前記トランシーバユニットは、前記サイドリンクHAR
Qを前記第3のリソース上で前記ネットワークデバイスに送信
し、前記ダウンリンクHARQを送信しないようにさらに構成される、
請求項13から16のいずれか一項に記載の装置。
【請求項18】
前記サイドリンクHARQの前記優先度
の値が前記第1の閾値よりも
小さい場合、前記トランシーバユニットは、前記第3のリソース上で前記サイドリンクHARQおよび前記ダウンリンクHARQを前記ネットワークデバイスに送信するようにさらに構成される、または
前記サイドリンクHARQの前記優先度
の値が前記第1の閾値以
上である場合、前記トランシーバユニットは、前記第3のリソース上で前記ダウンリンクHAR
Qを前記ネットワークデバイスに送信
し、前記サイドリンクHARQを送信しないようにさらに構成される、
請求項13から16のいずれか一項に記載の装置。
【請求項19】
サイドリンクHARQを送信するために使用される第1のリソースおよびダウンリンクHARQを送信するために使用される第2のリソースを決定するように構成された処理ユニットであって、前記サイドリンクHARQは、第1の端末デバイスによって送信されたサイドリンクデータに対応するHARQであり、前記ダウンリンクHARQは、ネットワークデバイスによって前記第1の端末デバイスに送信されたダウンリンクデータに対応するHARQである、処理ユニットと、
前記第1のリソースと前記第2のリソースとが時間領域でオーバーラップする場合、第3のリソース上で前記第1の端末デバイスからフィードバック情報を受信するように構成されたトランシーバユニットであって、前記フィードバック情報は、前記サイドリンクHARQおよび/または前記ダウンリンクHARQを含み、前記フィードバック情報は、前記サイドリンクHARQの優先度および第1の閾値に基づいて決定され、前記第3のリソースは、前記第1のリソースおよび前記第2のリソースに基づいて決定される、トランシーバユニットと、
を備える、フィードバック情報送信装置。
【請求項20】
前記サイドリンクHARQの前記優先度は、
前記サイドリンクHARQの送信リソースの優先度、または前記サイドリンクHARQに対応するサイドリンクデータの優先度である、
請求項19に記載の装置。
【請求項21】
前記サイドリンクHARQに対応するデータが複数存在する場合、前記サイドリンクHARQの優先度は、前記複数のデータのうち優先度が最も高いデータの優先度である、
請求項19または20に記載の装置。
【請求項22】
前記第1の閾値は、前記ダウンリンクデータのサービスタイプに基づいて少なくとも1つの閾値から決定され
、1つの閾値は
前記ダウンリンクデータの1つのサービスタイプに対応し、異なる閾値は前記ダウンリンクデータの異なるサービスタイプに対応する、請求項19から21のいずれか一項に記載の装置。
【請求項23】
前記サイドリンクHARQの前記優先度
の値が前記第1の閾値以
上である場合、前記フィードバック情報は、前記ダウンリンクHARQのみを含
み、前記サイドリンクHARQを含まない、または
前記サイドリンクHARQの前記優先度
の値が前記第1の閾値よりも
小さい場合、前記フィードバック情報は前記サイドリンクHARQのみを含
み、前記ダウンリンクHARQを含まない、
請求項19から22のいずれか一項に記載の装置。
【請求項24】
前記サイドリンクHARQの前記優先度
の値が前記第1の閾値よりも
小さい場合、前記フィードバック情報は、前記サイドリンクHARQおよび前記ダウンリンクHARQを含む、または
前記サイドリンクHARQの前記優先度
の値が前記第1の閾値以
上である場合、前記フィードバック情報は前記
ダウンリンクHAR
Qを含
み、前記サイドリンクHARQを含まない、
請求項19から22のいずれか一項に記載の装置。
【請求項25】
フィードバック情報送信装置であって、前記装置は少なくとも1つのプロセッサを備え、前記少なくとも1つのプロセッサは少なくとも1つのメモリに結合されており、
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記少なくとも1つのメモリに記憶されたコンピュータプログラムまたは命令を実行するように構成され、その結果、前記装置は、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法または請求項7から12のいずれか一項に記載の方法を行う、
フィードバック情報送信装置。
【請求項26】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムまたは命令を記憶し、コンピュータが前記コンピュータプログラムまたは前記命令を読み取って実行すると、前記コンピュータは、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法または請求項7から12のいずれか一項に記載の方法を行うことが可能とされる、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項27】
メモリからコンピュータプログラムまたは命令を呼び出し、前記コンピュータプログラムまたは前記命令を実行するように構成されたプロセッサを含むチップであって、前記チップがインストールされた通信デバイスは、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法または請求項7から12のいずれか一項に記載の方法を行う、チップ。
【国際調査報告】