(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-02
(54)【発明の名称】NR V2X再送信手順
(51)【国際特許分類】
H04W 28/04 20090101AFI20221125BHJP
H04W 72/08 20090101ALI20221125BHJP
H04W 72/10 20090101ALI20221125BHJP
H04W 72/04 20090101ALI20221125BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20221125BHJP
H04L 1/16 20060101ALI20221125BHJP
【FI】
H04W28/04 110
H04W72/08
H04W72/10
H04W72/04
H04W92/18
H04L1/16
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022520427
(86)(22)【出願日】2020-09-30
(85)【翻訳文提出日】2022-05-31
(86)【国際出願番号】 EP2020077357
(87)【国際公開番号】W WO2021064015
(87)【国際公開日】2021-04-08
(32)【優先日】2019-10-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】591037214
【氏名又は名称】フラウンホッファー-ゲゼルシャフト ツァ フェルダールング デァ アンゲヴァンテン フォアシュンク エー.ファオ
(74)【代理人】
【識別番号】100079577
【氏名又は名称】岡田 全啓
(74)【代理人】
【識別番号】100167966
【氏名又は名称】扇谷 一
(72)【発明者】
【氏名】エブラヒム レツァガ ロヤ
(72)【発明者】
【氏名】ゲクテペ バリス
(72)【発明者】
【氏名】セルヴァネサン サルン
(72)【発明者】
【氏名】スリニバサン ニティン
(72)【発明者】
【氏名】フェーレンバッハ トーマス
(72)【発明者】
【氏名】ヴィルス トーマス
(72)【発明者】
【氏名】シーアル トーマス
(72)【発明者】
【氏名】ヘルゲ コルネリウス
【テーマコード(参考)】
5K014
5K067
【Fターム(参考)】
5K014DA02
5K014FA03
5K067AA21
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE25
5K067HH21
5K067HH28
5K067JJ22
(57)【要約】
無線通信システムのトランシーバーであって、サイドリンク(SL)を使用して互いに通信する複数のユーザ機器(UE)を含む無線通信システムが説明されている。データパケット等のパケットのサイドリンクを使用した送信について、トランシーバーはサイドリンクを使用したデータパケットの送信の1つ以上の送信要件を決定するように構成される。決定された1つ以上の送信要件に応答して、トランシーバーは1つ以上の制御メッセージを送信するように構成され、1つ以上の制御メッセージは、次のうちの1つ以上を含む。
- サイドリンクを使用したHARQベースの送信およびサイドリンクを使用したブラインド送信または非HARQ送信のためのパラメータを含む共通の制御メッセージ。
- サイドリンクを使用したブラインド送信または非HARQ送信のためのパラメータを含む制御メッセージ。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムのトランシーバーであって、前記無線通信システムは、サイドリンク(SL)を使用して互いに通信する複数のユーザ機器(UE)を含み、ここで、
データパケット等のパケットの前記サイドリンクを使用した送信について、前記トランシーバーは前記サイドリンクを使用した前記データパケットの前記送信についての1つ以上の送信要件を決定し、
決定された前記1つ以上の送信要件に応答して、前記トランシーバーは1つ以上の制御メッセージを送信し、前記1つ以上の制御メッセージは、
- 前記サイドリンクを使用したHARQベースの送信および前記サイドリンクを使用したブラインド送信または非HARQ送信のためのパラメータを含む、共通の制御メッセージ、または、
- 前記サイドリンクを使用したHARQベースの送信のためのパラメータを含む、HARQベースの再送信についての制御メッセージ、または、
- 前記サイドリンクを使用したブラインド送信または非HARQ送信のためのパラメータを含む、非HARQ再送信のための制御メッセージ、
のうちの1つ以上を含む、
トランシーバー。
【請求項2】
前記1つ以上の送信要件は、
- 例えばQoSまたはチャネル状態等の信頼性要件に基づいて、前記パケットがHARQフィードバックまたはブラインド再送信を必要とするか否か、
- 例えばパケット遅延バジェット(PDB)要件に基づく、前記HARQフィードバックスキームおよび/またはブラインド再送信スキームの再送信回数、
- 例えばリソースの輻輳状況等前記リソースの利用可能性に基づく、前記サイドリンクを使用する前記送信および前記再送信に使用する前記リソース、
のうちの1つ以上を含む、
請求項1に記載のトランシーバー。
【請求項3】
前記トランシーバーは、優先度、PDBまたは(前記パケットに付随する信頼性に関連する)許容可能なパケットエラー率(PER)等の前記パケットに関する上位レイヤ情報に応答して前記1つ以上の送信要件を決定する、
請求項1または2に記載のトランシーバー。
【請求項4】
前記トランシーバーは、Uuリンクを使用して送信UE(TX UE)と通信する前記無線通信システムの基地局であり、前記TX UEは前記サイドリンクを使用して1つ以上の受信UE(RX UE)と通信し、前記送信UEおよび/または前記受信UEはNRモード1である、
請求項1ないし3のいずれか1項に記載のトランシーバー。
【請求項5】
前記基地局は、
- 前記基地局がDCIを前記TX UEに送信する、動的グラント、
- 前記基地局がRRCシグナリングを介して前記TX UEのリソースを設定する、設定済みグラントタイプ1、
- 前記基地局がRRCシグナリングを介して前記TX UEのリソースを設定し、前記グラントをアクティブ化/非アクティブ化するためにDCIが送信される、設定済みグラントタイプ2、
のうちの1つ以上を使用して、1つ以上の制御メッセージを前記TX UEに送信する、
請求項4に記載のトランシーバー。
【請求項6】
前記1つ以上の制御メッセージのそれぞれは共通の制御メッセージパラメータを含み、前記共通の制御メッセージパラメータは、
- リソース位置表示、
- スロットアグリゲーション表示、
- 再送信の合計回数、
- MCSレベル、
- 最大TX電力、
- 宛先ID、
- キャストタイプ、
- 例えばブラインド送信もしくは再送信またはHARQ可能送信等、送信手順表示、
- 優先度表示、
のうちの1つ以上を含む、
請求項4または5に記載のトランシーバー。
【請求項7】
前記リソース位置表示は、例えばNR SLにおける32回の再送信等、所与の最大または許容可能な送信および/または再送信の回数について、前記送信および/または1つ以上の再送信の時間位置および周波数位置を含み、
ここで、前記初回送信と前記1つ以上の再送信の前記周波数位置またはサブチャネルが同じである場合、前記リソース位置表示は、
- 前記再送信が発生する時間スロットを、例えばベクトルの形態で、または複数のビットマップベクトルを含む前記TX UE内のテーブルにマッピングされたインデックスの形態で示すビットマップ、
- 前記DCIまたは前記RRC設定で示すことができるタイミングオフセットであって、前記再送信が発生する前記時間スロットを前記RX UEが可能な再送信の合計回数に達するまで導出することができるもの、
のうちの少なくとも1つを含み、
ここで、前記初回送信と前記1つ以上の再送信の前記周波数位置またはサブチャネルが異なる場合、前記リソース位置表示は、例えば複数の時間-周波数パターンを含む前記TX UE内のテーブルにマッピングされるインデックスの形態の、前記リソースの前記時間位置および前記周波数位置を示す時間-周波数パターンを含む、
請求項6に記載のトランシーバー。
【請求項8】
前記TX UEは、例えばRRCシグナリングを使用するPSSCH-アグリゲーションファクターパラメータ等のパラメータが設定され、前記パラメータは、例えばスロット間で複数のPSSCH領域を使用する巨大なパケットについて、前記パケットの前記送信のために集約されるスロットの数を示し、かつ、
前記スロットアグリゲーション表示は、使用する前記最初のスロットの前記周波数またはサブチャネルおよび開始点のみを示す、
請求項6または7に記載のトランシーバー。
【請求項9】
前記集約される各スロット間の時間オフセットは、RRCなどの半静的シグナリングを使用して事前設定または設定される、
請求項8に記載のトランシーバー。
【請求項10】
前記制御メッセージは、
- 前記サイドリンク上の前記1つ以上の再送信がHARQベースの再送信であるかブラインド再送信であるかを示す再送信タイプ表示、
- ダウンリンク割り当てインデックス(DAI)、
- 例えば前記PUCCH上で、前記TX UEから前記基地局にフィードバックを送信するための前記リソース位置を示す再送信フィードバックリソース位置表示、
のうちの1つ以上を含む前記共通の制御メッセージである、
請求項4ないし9のいずれか1項に記載のトランシーバー。
【請求項11】
前記再送信タイプ表示は、
- 明示的で、かつ、送信される前記パケットがHARQベースの再送信とブラインド再送信のどちらを使用するかを示す明示的なパラメータを含む、または、
- 前記DCI内の1つ以上の所定のパラメータを既定値またはデフォルト値に設定することにより、暗黙的である、
請求項9に記載のトランシーバー。
【請求項12】
暗黙的な再送信タイプ表示の場合、
前記ブラインド再送信の使用は、
- 前記TX UEから前記基地局への例えば前記PUCCHでのフィードバックに使用される前記リソースを示すPUCCHリソース表示等のパラメータの非数値またはデフォルト値もしくは事前設定値、または、前記DCIと例えばPUCCHでの前記フィードバックとの間のPSSCH/PDCCH-HARQタイミング表示等の時間ギャップを使用すること、または、
- PSFCHのいずれのリソースも含まないリソースのセットまたはリソースプールに向けた前記送信および/または再送信のためのリソース位置表示、
によって示される、および/または、
前記HARQベースの再送信の使用は、
- PSFCHのリソースを含むリソースのセットまたはリソースプールに向けた前記送信および/または再送信のためのリソース位置表示、
によって示される、
および/または、前記宛先ID、優先度情報または、例えばブロードキャスト用の送信リソースまたはHARQが設定されていない宛先IDなどのキャストタイプの使用によって示される、
請求項10に記載のトランシーバー。
【請求項13】
前記DCIは、ダウンリンク割り当てインデックス(DAI)を含み、前記DAIは、カウンタDAI(cDAI)およびトータルDAI(tDAI)を含み、かつ、
前記DCIが前記サイドリンクを使用したブラインド再送信のためのものである場合、
- 前記カウンタDAIは増分されない、またはデフォルト値または-1などの事前設定値が前記カウンタDAIに割り当てられる、および/または、
- 前記DCIは前記トータルDAIにカウントされない、および/または、
- 前記TX UEは前記カウンタDAIを無視する、および/または、
- 前記カウンタDAIは増分されるが、HARQベースの再送信のための後続のDCIの前記カウンタDAIは増分されない、
請求項10ないし12のいずれか1項に記載のトランシーバー。
【請求項14】
前記DCIは、ダウンリンク割り当てインデックス(DAI)を含み、前記DAIは、カウンタDAI(cDAI)およびトータルDAI(tDAI)を含み、かつ、
前記DCIがHARQベースの再送信のためのものである場合および前記DCIがブラインド再送信のためのものである場合に、前記カウンタDAIが増分され、ここで、前記トランシーバーは、無HARQまたはブラインド送信について前記TX UEからの報告される前記ブラインドまたは無HARQ送信および/または再送信を示すDCIについて前記カウンタDAIを増分する、
請求項10ないし12のいずれか1項に記載のトランシーバー。
【請求項15】
前記無HARQまたはブラインド送信のための前記DCIが前記TX UEで正しく受信された場合、前記トランシーバーは指定されたPUCCHリソースで前記TX UEからACKを受信して、所与の前記送信にさらなるリソースを必要としないことをシグナリングし、前記カウンタDAIを増分し、
前記無HARQまたはブラインド送信のための前記DCIが前記TX UEで誤って受信された場合、前記トランシーバーは前記指定されたPUCCHリソースで前記TX UEからNACKを受信する、
請求項13に記載のトランシーバー。
【請求項16】
ブラインド再送信かつHARQベースの再送信の場合、DCI内の前記送信位置表示および/または再送信位置表示は、一部または全部の送信位置および/または再送信位置を示し、
HARQベースの再送信のみの場合、前記TX UEに送信されるDCI内の前記再送信位置表示は、前記TX UEが前記RX UEから受信したHARQフィードバックを前記基地局に転送することができるPUCCHリソースを示す、
請求項10ないし15のいずれか1項に記載のトランシーバー。
【請求項17】
HARQベースの再送信の場合、DCI内の前記再送信位置表示は送信および/または再送信リソース位置の数を示し、前記送信および/または再送信リソース位置の数はMxPであり、MxPはパケットに対する前記最大または許容可能な送信および/または再送信の数、例えばNRの場合再送信32回を超えることはなく、Mは単一のDCIに含まれる前記送信および/または再送信リソース位置の数であり、Pは所与の前記パケットについて送信されるDCIの数である、
請求項16に記載のトランシーバー。
【請求項18】
前記DCIは、M個の送信および/または再送信リソース位置に対して単一のPUCCH位置を含み、前記トランシーバーは、
- M個の送信および/または再送信リソース位置と1つだけのPUCCH位置とを含むDCIを送信し、
- 前記DCIに応答して、前記単一のPUCCH位置を使用することによって、前記M個の送信すべてについて前記RX UEの複合フィードバックを前記TX UEから受信し、
- 前記RX UEでの前記パケットの復号の成功を前記フィードバックが示すまで、または再送信の最大数MxPに達するまで、DCIの送信をP回繰り返す、
請求項17に記載のトランシーバー。
【請求項19】
前記DCIは、前記送信および/または再送信リソース位置のそれぞれに対して複数のPUCCH位置を含み、前記トランシーバーは、
- M個の送信および/または再送信リソース位置と各送信および/または再送信リソース位置について1つのPUCCH位置とを含むDCIを送信し、
- 前記DCIに応答して、前記送信および/または再送信のための前記PUCCH位置を使用することによって、前記M個の送信のそれぞれに対する前記RX UEのフィードバックを前記TX UEから受信し、
- 前記RX UEでの前記パケットの復号の成功を前記フィードバックが示すまで、または再送信の最大数MxPに達するまで、DCIの送信をP回繰り返す、
請求項17に記載のトランシーバー。
【請求項20】
前記DCIは、複数の前記送信および/または再送信リソース位置のための複数のPUCCH位置を含み、前記トランシーバーは、
- MxP個の送信および/または再送信リソース位置とM個毎の送信および/または再送信リソース位置の後のPUCCH位置とを含むDCIを送信し、
- 前記DCIに応答して、前記送信および/または再送信のための前記PUCCH位置を使用することによって、M回目の送信毎に前記RX UEのフィードバックを前記TX UEから受信し、
- 前記RX UEでの前記パケットの復号の成功を前記フィードバックが示すまで、または再送信の最大数MxPに達するまで、M回目の送信毎に前記TX UEからフィードバックを受信し続ける、
請求項17に記載のトランシーバー。
【請求項21】
前記DCIは明示的または暗黙的に表示するものであり、
明示的な表示の場合、前記DCIは前記送信および/または再送信のためのすべての前記PUCCH位置を含み、
暗黙的な表示の場合、前記DCIは最初の送信に対応する前記PUCCHリソース位置を含み、2回目以降の送信および/または再送信については、前記TX UEは2回目以降の送信および/または再送信のための前記PUCCH位置を、
- 前記2回目以降の送信および/または再送信のための前記リソース位置間の時間ギャップを使用して導出し、前記最初の送信のための前記PUCCHリソース位置を前記開始点として前記所与の時間ギャップを適用すること、または、
- 前記初回の送信位置と前記PUCCHリソース位置との間の時間ギャップを使用して導出し、前記2回目以降の再送信リソース位置に対して前記所与の時間ギャップを適用すること、
のうちの少なくとも一方を行う、
請求項19または20に記載のトランシーバー。
【請求項22】
前記DCIは明示的または暗黙的に表示するものであり、
前記トランシーバーは、前記最初のDCIにおいて、
- 前記最初のHARQフィードバックが報告されるスロットを指し示すHARQ-タイミング表示、および、
- 前記スロット内のPUCCH送信に使用する複数の設定済みPUCCH構成のうちの1つを示すPUCCHリソース表示(PRI)、
を示し、
前記PSSCH送信にも適用されるのと同じオフセットを前記PUCCHリソースにも適用することによって、2回目以降のHARQ-フィードバックのための1つ以上のスロットが決定される、
請求項19または20に記載のトランシーバー。
【請求項23】
前記トランシーバーは、
- 前記パケットについて許容される送信および/または再送信が全て完了したと前記TX UEが判断した場合に、前記TX UEからACKを受信する、または、
- 前記パケットについての許容される送信および/または再送信が全て完了したことを示す明示的なパラメータを受信する、
請求項10ないし22のいずれか1項に記載のトランシーバー。
【請求項24】
前記トランシーバーは、前記パケットについての前記送信および/または再送信が完了したことを示す前記ACKまたは前記明示的な表示に応答して、前記PSFCH上の前記フィードバックとは無関係に、前記パケットのためのさらなるリソースの割り当てを停止する、
請求項23に記載のトランシーバー。
【請求項25】
前記制御メッセージはHARQベースの再送信のための前記制御メッセージであり、HARQベースの再送信のための前記制御メッセージは、
- 前記PUCCHで使用されるリソース、
- 前記DCIと前記PUCCHとの間の時間ギャップ、
- 前記DCI受信と前記DCIによってスケジュールされた最初のサイドリンク送信との間のスロットオフセット、
のうちの1つ以上を示すパラメータを含む、
請求項4ないし9のいずれか1項に記載のトランシーバー。
【請求項26】
前記トランシーバーは、前記サイドリンクを使用して1つ以上の受信UE(RX UE)と通信する送信UE(TX UE)であり、前記送信UEおよび/または前記受信UEはNRモード2であり、かつ、
前記1つ以上の制御メッセージは、サイドリンク制御情報(SCI)を含むサイドリンク制御情報(SCI)メッセージである、
請求項1ないし3のいずれか1項に記載のトランシーバー。
【請求項27】
前記1つ以上の送信要件は、
- 前記サイドリンクを使用したHARQベースの送信の場合に前記TX UEが前記基地局にフィードバックを提供するために前記PUCCHで使用されるリソース、
- 前記TX UEへの前記DCIを含むPDCCH送信と、前記TX UEから前記基地局への前記フィードバックを含む前記PUCCH送信との間の時間ギャップ、
- 前記DCI受信と、前記DCIによってスケジュールされた最初のサイドリンク送信との間のスロットオフセット、
のうちの1つ以上をさらに含む、
請求項4に記載のトランシーバー。
【請求項28】
無線通信システムのユーザ機器であって、前記無線通信システムはサイドリンク(SL)を使用して互いに通信するための複数のユーザ機器(UE)を含み、ここで、
前記ユーザ機器は、前記無線通信システムの基地局のサービスを受ける送信ユーザ機器(TX UE)であって、前記サイドリンクを使用して1つ以上の受信ユーザ機器(RX UE)と通信し、かつ、
データパケット等のパケットの前記サイドリンクを使用した送信のために、前記TX UEは、前記データパケットの前記送信のための1つ以上の送信要件に応じて、サービスを提供する前記基地局からDCI等の1つ以上の制御メッセージを受信し、前記1つ以上の制御メッセージは、
- 前記サイドリンクを使用したHARQベースの送信および前記サイドリンクを使用したブラインド送信または非HARQ送信のためのパラメータを含む、共通のDCI、または、
- 前記サイドリンクを使用したHARQベースの送信のためのパラメータを含む、HARQベースの再送信についてのDCI、または、
- 前記サイドリンクを使用したブラインド送信または非HARQ送信のためのパラメータを含む、非HARQ再送信のためのDCI、
のうちの1つ以上を含む、
ユーザ機器。
【請求項29】
サービス提供する前記基地局は、請求項1ないし27のいずれか1項に記載のトランシーバーを備える、または請求項1ないし27のいずれか1項に記載のトランシーバーである、
請求項28に記載のユーザ機器。
【請求項30】
前記制御メッセージは前記共通のDCIであり、
前記共通のDCIに応答して、前記TX UEは、
- 前記送信のそれぞれに対して前記フィードバックを送信しなければならないことの表示を有する、すべての前記リソース位置に対する単一のSCI、または、
- 前記DCIに記述された前記リソース位置の別のサブセットを含み、それぞれの前記送信に対して前記フィードバックが送信されなければならないことを指定する複数のSCI、
のうちの少なくとも1つを送信することが期待され、
送信1回ごとに前記RX UEから前記フィードバックを受信すると、TX UEは、暗黙的に導出される、または前記DCIに明示的に示される、前記送信についての前記PUCCHリソースに関する前記フィードバックを前記基地局に提供する、
請求項28または29に記載のユーザ機器。
【請求項31】
前記制御メッセージは前記共通のDCIであり、
前記共通のDCIに応答して、前記TX UEは、前記単一のSCIを少なくとも2つのステージを備えるSCIとして送信することが期待される、
請求項30に記載のユーザ機器。
【請求項32】
前記制御メッセージは前記共通のDCIであり、
前記DCIはダウンリンク割り当てインデックス(DAI)を含み、前記DAIは、前記DCIがHARQベースの再送信のためのものである場合および前記DCIがブラインド再送信のためのものである場合に前記TX UEで正常に受信されるように、増分されるカウンタDAI(cDAI)を含み、
前記TX UEは、無HARQ送信またはブラインド送信のためのDCIが正常に受信された場合、前記基地局にACKを送信し、前記基地局にブラインド再送信を示す前記DCIについて前記カウンタDAIを増分する、
請求項28ないし31のいずれか1項に記載のユーザ機器。
【請求項33】
無HARQ送信についての前記HARQ-ACKが前記基地局に報告される前に予期せぬトラフィックが到着し、前記TX UEがより多くのリソースを必要とする場合、前記TX UEは、ブラインド送信についての前記HARQ-ACKフィードバックをスケジューリング要求(SR)として再利用して、例えばより多くのリソースが必要な場合に前記ブラインド送信についてのNACKを送信することによって、前記基地局に前記より多くのリソースが必要であることを通知する、
請求項32に記載のユーザ機器。
【請求項34】
TX UEは、スロットアグリゲーションを示す1つ以上の共通のDCIおよび1回のみの送信またはワンショット送信のみを必要とするパケットのための1つ以上のDCIを前記基地局から受信し、
前記サイドリンク上の前記スロットアグリゲーションがアクティブである場合、前記TX UEは、前記TX UEが前記基地局にHARQ-ACKを送信しなければならない前記送信全てに対して同じHARQタイムラインを適用し、ここで、前記PSSCHアグリゲーションは常にアクティブであってもよく、またはRRCもしくはDCIシグナリングを使用して、前記基地局によってアクティブ化されてもよく、前記HARQタイムラインはすべての送信に対して設定またはアクティブ化されている最大の前記スロットアグリゲーションのためのものであり、
前記HARQタイムラインは、前記TX UEが前記DCIを受信した時間から、前記TX UEが前記送信を受信して復号した後に前記TX UEが前記基地局にフィードバックを送信する準備ができるまでにかかる時間である、
請求項28ないし33のいずれか1項に記載のユーザ機器。
【請求項35】
1つ以上の基地局と、
サイドリンク(SL)を使用して互いに通信する複数のユーザ機器(UE)であって、前記複数のUEは送信UE(TX UE)を含み、前記TX UEは前記サイドリンクを使用して1つ以上の受信UE(RX UE)と通信する、複数のUEと、
を備える、無線通信システムであって、
前記基地局は前記TX UEにサービスを提供し、
データパケット等のパケットの前記サイドリンクを使用した送信について、前記基地局は、前記データパケットの前記サイドリンクを使用した前記送信についての1つ以上の送信要件を決定し、決定された前記1つ以上の送信要件に応答して、前記基地局は前記TX UEに1つ以上の制御メッセージを送信し、前記1つ以上の制御メッセージは、
- 前記サイドリンクを使用したHARQベースの送信および前記サイドリンクを使用したブラインド送信または非HARQの送信のためのパラメータを含む、共通の制御メッセージ、または、
- 前記サイドリンクを使用したHARQベースの送信のためのパラメータを含む、HARQベース再送信についての制御メッセージ、または、
- 前記サイドリンクを使用したブラインド送信または非HARQ送信のためのパラメータを含む、非HARQ再送信についての制御メッセージ、
のうちの1つ以上を含み、
前記TX UEは、前記基地局から前記1つ以上の制御メッセージを受信し、1つ以上の制御メッセージを前記RX UEに送信し、さらに、前記1つ以上の制御メッセージに示される前記パラメータに従って、前記RX UEに前記パケットを送信する、
無線通信システム。
【請求項36】
請求項1ないし27のいずれか1項に記載の1つ以上の基地局と、
前記サイドリンク(SL)を使用して互いに通信する複数のユーザ機器(UE)であって、前記複数のUEは、請求項28ないし34のいずれか1項に記載の送信UE(TX UE)を含み、前記TX UEは前記基地局が提供するサービスを受け、前記サイドリンクを使用して1つ以上の受信UE(RX UE)と通信する、複数のUEと、
を備え、
前記TX UEは、前記基地局から前記1つ以上の制御メッセージを受信し、前記RX UEに1つ以上の制御メッセージを送信し、前記1つ以上の制御メッセージに示される前記パラメータに従って前記RX UEに前記パケットをさらに送信する、
無線通信システム。
【請求項37】
前記基地局は、HARQベースの送信、送信および/または再送信リソース位置、並びに単一のPUCCH位置を示す単一のDCIを前記TX UEに送信し、
前記TX UEは前記RX UEに単一のSCIを送信し、
前記RX UEは前記TX UEに単一のHARQフィードバックを送信し、ここで、前記RX UEは前記受信したすべての再送信を結合し、前記パケットの復号に成功した後または前記最大再送信回数の後にのみHARQフィードバックを送信し、かつ、
前記TX UEは、前記単一のDCIで定義された前記単一のPUCCHリソースを使用して、単一のHARQフィードバックを前記基地局に中継する、
請求項35または36に記載の無線通信システム。
【請求項38】
前記基地局は、HARQベースの送信を示し、かつ、前記送信および/または再送信リソース位置のための単一のPUCCH位置を含む単一のDCIを前記TX UEに送信し、
前記TX UEは前記RX UEに単一のSCIを送信し、
前記TX UEは前記RX UEから複数のHARQフィードバックを受信するが、前記RX UEが前記パケットを正常に復号した場合にのみ前記基地局に通知し、
前記TX UEは、単一のSCIを使用した、例えばCBG(コードブロックグループ)にグループ化されたいくつかのコードブロックを含むCBGベースの前記RX UEへの送信をスケジュールして、例えばCBG毎に1つ等複数のフィードバックを期待する、
請求項35または36に記載の無線通信システム。
【請求項39】
前記RX UEが肯定的なACKで応答すると、前記TX UEは再送信を停止する、
請求項38に記載の無線通信システム。
【請求項40】
前記基地局は、HARQベースの送信を示し、かつ、前記送信および/または再送信リソース位置のための単一のPUCCH位置を含む単一のDCIを前記TX UEに送信し、
前記TX UEは、各SCIに再送信リソース位置を有する複数のSCIを前記RX UEに送信し、
前記RX UEは受信したすべての前記再送信を結合し、前記パケットの復号に成功した後、または前記最大再送信数の後、または設定または事前設定された再送信数の後にのみ、HARQフィードバックを送信し、
前記TX UEは、前記単一のDCIに定義された前記単一のPUCCHリソースを使用して、単一のHARQフィードバックを前記基地局に中継する、
請求項35または36に記載の無線通信システム。
【請求項41】
前記基地局は、HARQベースの送信を示し、かつ、前記送信および/または再送信リソース位置のための単一のPUCCH位置を含む単一のDCIを前記TX UEに送信し、
前記TX UEは、SCIのそれぞれに再送信リソース位置を有する複数の前記SCIを送信し、
前記RX UEは、所与のSCIに定義される受信した前記送信を結合し、当該SCIに定義された前記送信に基づいてHARQフィードバックを送信し、
前記TX UEは、前記単一のDCIに定義された前記単一のPUCCHリソースを使用して、単一のHARQフィードバックを前記基地局に中継する、
請求項35または36に記載の無線通信システム。
【請求項42】
前記TX UEは、SCIごとに前記フィードバックを受信し、前記RX UEが肯定的なACKで応答すると、SCIの送信を停止する、
請求項41に記載の無線通信システム。
【請求項43】
前記基地局は、HARQベースの送信を示し、かつ、前記送信および/または再送信リソース位置のための単一のPUCCH位置を含む単一のDCIを前記TX UEに送信し、
前記TX UEは、SCIのそれぞれに再送信リソース位置を有する複数の前記SCIを送信し、
前記RX UEは前記送信のそれぞれについてHARQフィードバックを送信し、
前記TX UEは、前記単一のDCIに定義された前記単一のPUCCHリソースを使用して、単一のHARQフィードバックを前記基地局に中継する、
請求項35または36に記載の無線通信システム。
【請求項44】
前記TX UEはすべての前記フィードバックを受信し、前記RX UEが肯定的なACKで応答すると、再送信および別のSCIの送信を停止する、
請求項43に記載の無線通信システム。
【請求項45】
前記基地局は、HARQベースの送信を示し、かつ、それぞれが前記送信および/または再送信リソース位置のための単一のPUCCH位置を含む単一のDCIを前記TX UEに送信し、
前記TX UEは、SCIのそれぞれに再送信リソース位置を有する複数の前記SCIを送信し、
前記RX UEは、所与のSCIに定義された受信した前記送信を結合し、当該SCIに定義された前記送信に基づいてHARQフィードバックを送信し、
前記TX UEはSCIごとに前記フィードバックを受信し、対応する前記DCIで定義された前記PUCCHリソースを使用して前記フィードバックを前記基地局に中継し、
ここで、前記RX UEが前記パケットの復号に成功したことを示すフィードバックを受信すると、前記基地局は当該パケットについてのDCIの前記TX UEへの送信を停止する、
請求項35または36に記載の無線通信システム。
【請求項46】
前記基地局は、HARQベースの送信を示し、かつ、それぞれが前記送信および/または再送信リソース位置のための単一のPUCCH位置を含む複数のDCIを前記TX UEに送信し、
前記TX UEは、SCIのそれぞれに再送信リソース位置を有する複数の前記SCIを送信し、
前記RX UEは、前記送信のそれぞれについてHARQフィードバックを送信し、
前記TX UEは前記フィードバックを全て受信し、対応する前記DCIで定義された前記PUCCHリソースを使用して、前記基地局に前記フィードバックを中継する、
請求項35または36に記載の無線通信システム。
【請求項47】
前記RX UEが肯定的なACKで応答すると、前記TX UEはSCIを停止し、前記肯定的なフィードバックに応答して、前記基地局は前記パケットについてのDCIの前記TX UEへの送信を停止する、
請求項46に記載の無線通信システム。
【請求項48】
前記DCIが、前記初回送信のため、および前記1回以上の再送信のため、および例えばPUCCH等フィードバックチャネルのためのリソース割り当てを提供する場合、前記基地局は、前記初回送信および前記1回以上の再送信については、前記TX UEからのいずれかについてのACKに応答して、すべての後続のリソース割り当て、例えば前記無効にされたリソースを同じまたは別のSL UEに再スケジューリングするためのリソース割り当てを無効にする、
請求項35ないし47に記載の無線通信システム。
【請求項49】
前記基地局がDCI上で前記TX UEに提供する前記情報に基づいて、前記リソースは前記SCIにおいて、
- 前記初回送信の前記周波数位置またはサブチャネルと前記1回以上の再送信の前記周波数位置またはサブチャネルとが同じ場合、前記リソースは、
- 前記再送信が発生する前記時間スロットを例えばベクトルの形態で、または複数のビットマップベクトルを含む前記RX UE内のテーブルにマッピングされるインデックスの形態で示す、ビットマップ、
- 前記再送信が発生する前記時間スロットを前記RX UEが導出することができるタイミングオフセット、
のうちの少なくとも1つによって定義され、
- 前記初回送信の前記周波数位置またはサブチャネルと前記1回以上の再送信の前記周波数位置またはサブチャネルとが異なる場合、前記リソースは、前記リソースの前記時間および周波数位置を例えば複数の時間-周波数パターンを含む前記RX UE内のテーブルにマッピングされたインデックスの形態で示す、時間-周波数パターン、
- 集約されたスロットの数を示すスロットアグリゲーションパラメータ、
- DAIパラメータ、
のうちの1つ以上によって定義される、
請求項35ないし48のいずれか1項に記載の無線通信システム。
【請求項50】
設定済みグラントを使用する際に、いくつかのグラントが前記PUCCHに関する情報を含み、いくつかが前記PUCCHに関する情報を含まない場合、前記TX UEは、
- PUCCHリソースを含む前記グラントを使用して、前記基地局へフィードバックを返信し、
- PUCCHリソースを含まない前記グラントをブラインド送信に使用する、
請求項35ないし49のいずれか1項に記載の無線通信システム。
【請求項51】
設定済みグラントを使用する場合、前記TX UEは前記グラントの前記特性に応じてどのグラントで前記パケットを送信するかを決定し、例えば前記TX UEは前記リソースの品質に応じて、高いまたは低い優先度および/または信頼性および/またはレイテンシーを必要とするパケットのためのグラントを使用することができる、
請求項35ないし50のいずれか1項に記載の無線通信システム。
【請求項52】
設定済みグラントを使用する場合、前記TX UEは前記通信タイプに応じてどのグラントで前記パケットを送信するかを決定し、例えば前記TX UEは前記リソースの状態に応じて、ブロードキャスト、グループキャストまたはユニキャスト送信に関連するパケットのためのグラントを使用することができる、
請求項35ないし50のいずれか1項に記載の無線通信システム。
【請求項53】
前記UEは、
- 移動端末、または、
- 固定端末、または、
- セルラーIoT-UE、または、
- 車両UE、または、
- 車両グループリーダー(GL)UE、または、
- IoTまたは狭帯域IoT(NB-IoT)デバイス、または、
- 地上車両、または、
- 航空車両、または、
- ドローン、または、
- 移動基地局、または、
- 路側機(RSU)、または、
- 建物、または、
- 前記無線通信ネットワークを使用しての通信が可能になるネットワーク接続性が設けられた、例えばセンサーまたはアクチュエータ等その他のアイテムまたはデバイス、または、
- 前記無線通信ネットワークのサイドリンクを使用しての通信が可能になるネットワーク接続性が設けられた、例えば、センサーまたはアクチュエータ等その他のアイテムまたはデバイス、または、
- 任意のサイドリンク可能なネットワークエンティティ、
のうちの1つ以上を含む、および/または、
前記基地局が、
- マクロセル基地局、または、
- スモールセル基地局、または、
- 基地局中央装置、または、
- 基地局分散装置、または、
- 路側機(RSU)、または、
- UE、または、
- グループリーダー(GL)、
- 中継器、または、
- リモート無線ヘッド、または、
- AMF、または、
- SMF、または、
- コアネットワークエンティティ、または、
- モバイルエッジコンピューティング(MEC)エンティティ、または、
- NRまたは5Gコアコンテキストにおけるネットワークスライス、または、
- アイテムまたはデバイスが前記無線通信ネットワークを使用して通信することを可能にする送信/受信ポイント(TRP)であって、前記アイテムまたはデバイスには前記無線通信ネットワークを使用して通信するためのネットワーク接続性が設けられる、送信/受信ポイント、
のうちのいずれか1つ以上を含む、
請求項35ないし52のいずれか1項に記載の無線通信システム。
【請求項54】
無線通信システムにおいてトランシーバーを動作させるための方法であって、前記無線通信システムは、サイドリンク(SL)を使用して互いに通信するための複数のユーザ機器(UE)を含み、前記方法は、
データパケット等のパケットの前記サイドリンクを使用した送信について、前記トランシーバーは前記データパケットの前記サイドリンクを使用した前記送信についての1つ以上の送信要件を決定し、
決定された1つ以上の前記送信要件に応答して、1つ以上の制御メッセージを送信するステップであって、前記1つ以上の制御メッセージは、
- 前記サイドリンクを使用したHARQベースの送信および前記サイドリンクを使用したブラインド送信または非HARQ送信のためのパラメータを含む、共通の制御メッセージ、または、
- 前記サイドリンクを使用したHARQベースの送信のためのパラメータを含む、HARQベースの送信についての制御メッセージおよび前記サイドリンクを使用したブラインド送信または非HARQ送信のためのパラメータを含む制御メッセージ、
のうちの1つ以上を含む送信するステップ
を含む、方法。
【請求項55】
無線通信システムにおいてユーザ機器を動作させるための方法であって、前記無線通信システムは、サイドリンク(SL)を使用して互いに通信するための複数のユーザ機器(UE)を含み、ここで、前記ユーザ機器は、前記無線通信システムの基地局によってサービス提供される送信ユーザ機器(TX UE)であり、前記方法は、
前記サイドリンクを使用して、1つ以上の受信ユーザ機器(RX UE)と通信するステップと、
データパケット等のパケットの前記サイドリンクを使用した送信について、前記データパケットの前記送信についての1つ以上の送信要件に応じて、DCI等の1つ以上の制御メッセージを前記サービス提供する基地局から前記TX UEを用いて受信するステップであって、前記1つ以上の制御メッセージは、
- 前記サイドリンクを使用したHARQベースの送信および前記サイドリンクを使用したブラインド送信または非HARQ送信のためのパラメータを含む、共通のDCI、または、
- 前記サイドリンクを使用したHARQベースの送信のためのパラメータを含む、HARQベースの再送信についてのDCI、または、
- 前記サイドリンクを使用したブラインド送信または非HARQ送信のためのパラメータを含む、非HARQ再送信のためのDCI、
のうちの1つ以上を含む、受信するステップと、
を含む、方法。
【請求項56】
1つ以上の基地局と、サイドリンク(SL)を使用して互いに通信するための複数のユーザ機器(UE)を備える無線通信システムを動作させるための方法であって、前記複数のUEは送信UE(TX UE)を含み、前記TX UEは、前記サイドリンクを使用して1つ以上の受信UE(RX UE)と通信し、前記方法は、
前記基地局により前記TX UEにサービスを提供するステップと、
データパケット等のパケットの前記サイドリンクを使用した送信について、前記データパケットの前記サイドリンクを使用した前記送信についての1つ以上の送信要件を前記基地局により決定するステップと、決定された1つ以上の前記送信要件に応答して、前記基地局により1つ以上の制御メッセージを前記TX UEに送信するステップであって、前記1つ以上の制御メッセージは、
- 前記サイドリンクを使用したHARQベースの送信および前記サイドリンクを使用したブラインド送信または非HARQの送信のためのパラメータを含む、共通の制御メッセージ、または、
- 前記サイドリンクを使用したHARQベースの送信のためのパラメータを含む、HARQベース再送信についての制御メッセージ、または、
- 前記サイドリンクを使用したブラインド送信または非HARQ送信のためのパラメータを含む、非HARQ再送信についての制御メッセージ、
のうちの1つ以上を含む、送信するステップと、
前記TX UEにより、前記基地局から前記1つ以上の制御メッセージを受信し、前記TX UEにより前記RX UEに1つ以上の制御メッセージを送信し、さらに、前記1つ以上の制御メッセージに示される前記パラメータに従って、前記TX UEにより前記RX UEに前記パケットを送信するステップと、
を含む、方法。
【請求項57】
請求項1ないし25のいずれか1項に記載の1つ以上の基地局と、サイドリンク(SL)を使用して互いに通信する複数のユーザ機器(UE)を備える無線通信システムを動作させるための方法であって、前記複数のUEは、請求項26ないし32のいずれか1項に記載の送信UE(TX UE)を含み、前記方法は、
前記基地局によって前記TX UEにサービス提供し、前記TX UEで、前記サイドリンクを使用して1つ以上の受信UE(RX UE)と通信するステップと、
前記TX UEで前記基地局から前記1つ以上の制御メッセージを受信し、前記TX UEで前記RX UEに1つ以上の制御メッセージを送信し、前記1つ以上の制御メッセージに示される前記パラメータに従って前記TX UEで前記RX UEに前記パケットをさらに送信するステップと、
を含む、方法。
【請求項58】
コンピュータ上で実行されるときに、請求項54ないし57のいずれか1項に記載の方法を実行する命令を格納したコンピュータ可読媒体を含む、非一時的なコンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、無線通信システムまたはネットワークの分野に関し、より具体的には、再送信手順に関する強化または改善に関し、より具体的には、V2X通信(ビークル ツー エブリシング通信(vehicle-to-everything communication))の分野に関する。本発明の実施形態は、ブラインドおよびHARQベースの(再)送信のためのNR(New Radio)V2X手順に関する。
【背景技術】
【0002】
図1は、
図1(a)に示すように、コアネットワーク102と、1つ以上の無線アクセスネットワークRAN
1、RAN
2、...RAN
Nとを含む地上無線ネットワーク100の一例を概略的に示す図である。
図1(b)は、1つ以上の基地局gNB
1ないしgNB
5を含むことができる無線アクセスネットワークRANnの一例を概略的に示す図であり、それぞれのセル106
1ないし106
5によって概略的に表される基地局の周囲の特定の領域にそれぞれサービスを提供する。基地局は、セル内のユーザにサービスを提供するために提供される。1つ以上の基地局は、ライセンスバンドおよび/またはアンライセンスバンドでユーザにサービスを提供してもよい。基地局BSという用語は、5GネットワークにおけるgNB、UMTS/LTE/LTE-A/LTE-A ProにおけるeNB、または他の移動通信規格における単なるBSを意味する。ユーザは、固定型のデバイスであってもよいし、移動型のデバイスであってもよい。また、無線通信システムは、基地局またはユーザに接続する移動型または固定型のIoTデバイスによってアクセスされてもよい。モバイルデバイスまたはIoTデバイスは、物理デバイス、ロボットまたは自動車などの地上ベースの車両、有人または無人航空機(UAV)などの航空機、後者はドローンとも呼ばれる、建物、およびその中に電子機器、ソフトウェア、センサ、アクチュエータなどを埋め込んだ他のアイテムまたはデバイス、ならびにこれらのデバイスが既存のネットワークインフラにわたってデータを収集および交換できるようにするネットワーク接続を含んでもよい。
図1(b)は5つのセルの例示的な図を示しているが、RANnは、より多くのまたはより少ないこのようなセルを含んでもよく、RANnも1つの基地局のみを含んでもよい。
図1(b)は、セル106
2にあり、基地局gNB
2によってサービスを提供される、ユーザ機器UEとも呼ばれる2つのユーザUE
1およびUE
2を示している。別のユーザUE
3は、基地局gNB
4によってサービスが提供されるセル106
4に示されている。矢印108
1、108
2、108
3は、ユーザUE
1、UE
2、UE
3から基地局gNB
2、gNB
4へデータを送信するための、または基地局gNB
2、gNB
4からユーザUE
1、UE
2、UE
3へデータを送信するためのアップリンク/ダウンリンク接続を概略的に表している。これは、ライセンスバンドで実現されてもよいし、アンライセンスバンドで実現されてもよい。さらに、
図1(b)は、セル106
4内に2つのIoTデバイス110
1、110
2が示されており、これらは、固定型のデバイスであってもよいし、移動型のデバイスであってもよい。IoTデバイス110
1は、矢印112
1で概略的に表されるように、基地局gNB
4を介して無線通信システムにアクセスし、データの受信および送信を行う。IoTデバイス110
2は、矢印112
2によって概略的に表されるように、ユーザUE
3を介して無線通信システムにアクセスする。それぞれの基地局gNB
1ないしgNB
5は、それぞれのバックホールリンク114
1ないし114
5を介して、例えばS1インタフェースを介して、コアネットワーク102に接続されてもよく、
図1(b)では「コア」を指す矢印で模式的に表される。コアネットワーク102は、1つ以上の外部ネットワークに接続されてもよい。さらに、それぞれの基地局gNB
1ないしgNB
5の一部または全部は、例えばNRにおけるS1もしくはX2インタフェースまたはXNインタフェースを介して、それぞれのバックホールリンク116
1ないし116
5を介して互いに接続されてもよく、
図1(b)において「gNBs」を指す矢印によって概略的に表される。サイドリンクチャネルは、デバイス間(D2D)通信とも呼ばれ、UE間の直接通信を可能にする。3GPP(登録商標)においてサイドリンクインタフェースは、PC5と命名されている。
【0003】
データ送信のために、物理リソースグリッドが使用される場合がある。物理リソースグリッドは、様々な物理チャネルおよび物理信号がマッピングされるリソース要素のセットを備えてもよい。例えば、物理チャネルは、ダウンリンクペイロードデータ、アップリンクペイロードデータ、およびサイドリンクペイロードデータとも呼ばれるユーザ固有のデータを搬送する物理ダウンリンク共有チャネル、物理アップリンク共有チャネル、および物理サイドリンク共有チャネル(PDSCH、PUSCH、PSSCH)、例えばマスタ情報ブロック(MIB)と1つ以上のシステム情報ブロック(SIB)とを搬送する物理ブロードキャストチャネル(PBCH)、例えばダウンリンク制御情報(DCI)、アップリンク制御情報(UCI)およびサイドリンク制御情報(SCI)を搬送する物理ダウンリンク制御チャネル、物理アップリンク制御チャネルおよび物理サイドリンク制御チャネル(PDCCH、PUCCH、PSCCH)、を含んでもよい。なお、サイドリンクインタフェースは、2つのステージのSCIをサポートしてもよい。これは、SCIの一部の部分を含む第1の制御領域と、任意的に、制御情報の第2の部分を含む第2の制御領域とを指す。
【0004】
アップリンクの場合、物理チャネルは、UEが同期してMIBおよびSIBを取得すると、ネットワークにアクセスするためにUEが使用する物理ランダムアクセスチャネル(PRACHまたはRACH)をさらに含んでもよい。物理信号は、参照信号またはシンボル(RS)、同期信号等を備えてもよい。リソースグリッドは、時間領域において特定の持続時間を有し、周波数領域において所与の帯域幅を有するフレームまたは無線フレームを備えてもよい。フレームは、予め定義された長さ、例えば1msの特定の数のサブフレームを有してもよい。各サブフレームは、サイクリックプレフィックス(CP)長に応じて、12または14のOFDMシンボルの1つ以上のスロットを含んでもよい。フレームは、例えば、短縮された送信時間間隔(sTTI)を利用する場合、または数個のOFDMシンボルを備えるミニスロット/非スロットベースのフレーム構造を利用する場合、より少ない数のOFDMシンボルからなることもある。
【0005】
無線通信システムは、直交周波数分割多重(OFDM)システム、直交周波数分割多重アクセス(OFDMA)システム、または、例えばDFT-s-OFDMのような、CPを有するまたは有さない任意の他のIFFTベースの信号などの周波数分割多重を使用する任意のシングルトーンまたはマルチキャリアシステムであってもよい。多重アクセスのための非直交波形、例えばフィルタバンクマルチキャリア(FBMC)、一般化周波数分割多重(GFDM)またはユニバーサルフィルタマルチキャリア(UFMC)のような他の波形が使用されてもよい。無線通信システムは、例えば、LTE-Advanced pro規格、または5GもしくはNR(New Radio)規格、またはNR-U(New Radioアンライセンス)規格に従って動作してもよい。
【0006】
図1に示す無線ネットワークまたは通信システムは、異なるオーバーレイネットワーク、例えば、基地局gNB
1ないしgNB
5のようなマクロ基地局を含む各マクロセルを有するマクロセルのネットワークと、フェムトまたはピコ基地局などのスモールセル基地局のネットワーク(
図1には示されていない)とを有する異種ネットワークであってもよい。
【0007】
上述の地上無線ネットワークに加えて、衛星のような衛星トランシーバー(spaceborne transceivers)、および/または無人航空機システムのような空中トランシーバー(airborne transceivers)を含む非地上無線通信ネットワーク(NTN)も存在する。非地上無線通信ネットワークまたはシステムは、例えば、LTE-Advanced Pro規格または5GもしくはNR(new radio)規格に従って、
図1を参照して上記した地上システムと同様の方法で動作することができる。
【0008】
モバイル通信ネットワークでは、例えばLTEまたは5G/NRネットワークのような
図1を参照して上述したようなネットワークでは、例えばPC5インタフェースを使用して、1つ以上のサイドリンク(SL)チャネルを介して互いに直接通信するUEが存在してもよい。サイドリンクを介して互いに直接通信するUEは、他の車両と直接通信する車両(V2V通信)、無線通信ネットワークの他のエンティティと通信する車両(V2X通信)、例えば交通信号、交通標識、または歩行者のような路側エンティティ、を含んでもよい。他のUEは、車両関連のUEでなくてもよく、上述したデバイスのいずれかを含んでもよい。このようなデバイスは、SLチャネルを使用して互いに直接通信(D2D通信)することもできる。
【0009】
サイドリンクを介して互いに直接通信する2つのUEを考慮する場合、基地局がサイドリンクリソース割り当て構成または支援をUEに提供できるように、両方のUEが同じ基地局によってサービスされてもよい。例えば、両方のUEは、
図1に示される基地局のうちの1つのような基地局のカバレッジエリア内に存在してもよい。これは、「カバレッジ内」シナリオと呼ばれる。別のシナリオは、「カバレッジ外」シナリオと呼ばれる。「カバレッジ外」は、2つのUEが
図1に示されたセルのうちの1つの範囲内にないことを意味するのではなく、むしろ、これらのUEが、
- 基地局に接続されていない場合があり、例えばRRC接続状態になく、UEはいかなるサイドリンクリソース割り当て構成または支援も基地局から受信しないこと、および/または、
- 基地局に接続されているが、1つ以上の理由により、基地局はサイドリンクリソース割り当て構成または支援をUEに提供しない場合があること、および/または、
- NR V2Xサービスをサポートしない基地局、例えば、V2XサービスをサポートしないGSM、UMTS、LTE基地局およびNR基地局に接続される場合があること、
を意味することに留意されたい。
【0010】
例えばPC5インタフェースを使用して、サイドリンクを介して互いに直接通信する2つのUEを考慮する場合、UEの一方はBSと接続されてもよく、サイドリンクインタフェースを介してBSから他方のUEに情報を中継してもよい。中継は、同じ周波数帯で実行されてもよいし(帯域内中継)、別の周波数帯が使用されてもよい(帯域外中継)。第1のケースでは、Uu上の通信およびサイドリンク上の通信は、時分割複信(TDD)システムのように異なるタイムスロットを使用して切り離されてもよい。
【0011】
図2は、互いに直接通信する2つのUEが両方とも基地局に接続されているカバレッジ内シナリオの概略図である。基地局gNBは、円200で概略的に表されるカバレッジエリアを有し、基本的に
図1に概略的に表されたセルに対応する。互いに直接通信するUEは、基地局gNBのカバレッジエリア200内に第1の車両202および第2の車両204の両方を含む。両方の車両202,204は、基地局gNBに接続されており、さらに、PC5インタフェースを介して互いに直接接続されている。V2Vトラフィックのスケジューリングおよび/または干渉の管理は、基地局とUEとの間の無線インタフェースであるUuインタフェース上の制御シグナリングを介して、gNBによって支援される。言い換えると、gNBはSLリソース割り当て構成または支援をUEに提供し、gNBはサイドリンクを介したV2V通信に使用されるリソースを割り当てる。この構成は、NR V2Xではモード1構成、LTE V2Xではモード3構成とも呼ばれる。
【0012】
図3は、互いに直接通信するUEが、無線通信ネットワークのセル内に物理的に存在し得るが、基地局に接続されていない、または、互いに直接通信するUEの一部または全部が基地局に接続されているが、基地局がSLリソース割り当て構成または支援を提供しない、カバレッジ外シナリオの概略図である。3つの車両206,208,210が、例えばPC5インタフェースを使用して、サイドリンクを介して互いに直接通信することが示されている。V2Vトラフィックのスケジューリングおよび/または干渉の管理は、車両間に実装されるアルゴリズムに基づく。この構成は、NR V2Xではモード2構成、LTE V2Xではモード4構成とも呼ばれる。上述したように、カバレッジ外シナリオである
図3のシナリオは、それぞれのモード2 UE(NRの場合)またはモード4 UE(LTEの場合)が基地局のカバレッジ200の外にあることを必ずしも意味せず、むしろ、それぞれのモード2 UE(NRの場合)またはモード4 UE(LTEの場合)が基地局によってサービスを提供されず、カバレッジエリアの基地局と接続されていない、または基地局と接続されているが基地局からSLリソース割り当て構成または支援を受け取っていないことを意味している。したがって、
図2に示すカバレッジエリア200内に、NR モード1またはLTE モード3のUE202,204に加えて、NR モード2またはLTE モード4のUE206,208,210も存在する状況がある。
【0013】
車両用ユーザ機器UEの上述のシナリオでは、そのような複数のユーザ機器が、単にグループとも呼ばれるユーザ機器グループを形成し、グループ内またはグループメンバー間の通信は、PC5インタフェース等のユーザ機器間のサイドリンクインタフェースを介して実行されてもよい。例えば、車両用ユーザ機器を使用する上述のシナリオは、車両用ユーザ機器を備える複数の車両が、例えば遠隔運転アプリケーションによってグループ化される輸送業界の分野で採用されてもよい。複数のユーザ機器を互いにサイドリンク通信を行うためにグループ化することができる他のユースケースは、例えば、ファクトリーオートメーションや配電が挙げられる。ファクトリーオートメーションの場合、工場内の複数の移動式または固定の機械がユーザ機器を備え、例えばロボットの動作制御のような機械の動作を制御するためのサイドリンク通信のために一緒にグループ化されてもよい。配電の場合、配電網内のエンティティは、システムの特定のエリア内で一緒にクループ化され、システムを監視し、配電網の故障や停電に対処するために互いにサイドリンク通信を介して通信するように、それぞれのユーザ機器を備えてもよい。
【0014】
当然ながら、上述のユースケースにおいて、サイドリンク通信はグループ内の通信に限定されない。むしろ、サイドリンク通信はUEの任意のペアのように、任意のUE間で行われてもよい。
【0015】
図1を参照して上述したような移動通信システムまたはネットワークにおいて、例えばLTEまたは5G/NRネットワークにおいて、それぞれのエンティティは1つ以上の周波数帯を使用して通信することができる。周波数帯は、開始周波数、終了周波数、および開始周波数と終了周波数との間のすべての中間周波数を含む。言い換えれば、開始周波数、終了周波数および中間周波数は、特定の帯域幅、例えば20MHzと定義してもよい。また、周波数帯は、キャリア、帯域幅部分(BWP)、サブバンド等と呼ばれることがある。
【0016】
単一の周波数帯を使用する場合、通信はシングルバンド動作と呼ばれることがあり、例えばUEは20MHz帯内の周波数で他のネットワークエンティティに/他のネットワークエンティティから無線信号を送信/受信する。
【0017】
2つ以上の周波数帯を使用する場合、通信はマルチバンド動作、またはワイドバンド動作、またはキャリアアグリゲーション動作と呼ばれることもある。周波数帯は、異なる帯域幅または20MHz等の同じ帯域幅を有していてもよい。例えば、同じ帯域幅を有する周波数帯の場合、無線通信のための周波数範囲が20MHzの倍数となるように、UEは20MHz帯の2つ以上の周波数内にある周波数で、他のネットワークエンティティに/他のネットワークエンティティから無線信号を送信/受信してもよい。2つ以上の周波数帯は、連続した/隣接した周波数帯であってもよいし、周波数帯の一部または全部が周波数領域で分離されていてもよい。マルチバンド動作は、ライセンススペクトル内の周波数帯、またはアンライセンススペクトル内の周波数帯、またはライセンススペクトル内およびアンライセンススペクトル内の両方の周波数帯を含んでもよい。キャリアアグリゲーションCAは、ライセンススペクトルおよび/またはアンライセンススペクトル内の2つ以上の周波数帯域を使用する例である。
【0018】
5G New Radio(NR)はアンライセンススペクトルでの動作をサポートすることができ、マルチバンド動作はアンライセンススペクトル帯の周波数帯を含むことができる。これは、アンライセンススペクトルへのNRベースのアクセス(NR-U)としてもよく、周波数帯は、サブバンドと呼ばれてもよい。アンライセンススペクトルは、5GHz帯や6GHz帯など、IEEE802.11と共存の可能性がある帯域を含んでもよい。NR-Uは、例えば規制上の要件のために、20MHzの整数倍の帯域幅をサポートしてもよい。サブバンドの分割は、20MHzチャネルのような同じ公称帯域幅チャネルを有する1つ以上の同じ帯域で動作してもよい、IEE802.11システムのような共存システムとの干渉を最小限にするために実行される。共存システムの他の例は上述のIEEE802.11システムとは異なるサブバンドサイズおよび公称周波数を持つサブバンドを使用してもよい。例えば、アンライセンススペクトルは5GHz帯、6GHz帯、24GHz帯、または60GHz帯を含んでもよい。このようなアンライセンス帯域の例は、電気通信以外の産業、科学、医療目的の無線周波数エネルギーの使用のために国際的に予約済の産業、科学、および医療(ISM)無線帯域が含まれる。
【0019】
アンライセンスサブバンドを使用する動作の間、リッスンビフォアトーク(Listen-Before-Talk)(LBT)はサブバンドごとに個別に行われる。これは、例えば、他の公衆陸上移動ネットワーク(PLMN)やIEEE802.11仕様に従って動作するシステムなど、同じ帯域上に共存する他の通信システムからの干渉のために、1つ以上のサブバンドがビジー状態または占有状態になることがある。このような状況では、送信gNBまたは送信UEのいずれかの送信機は、ビジー状態でないことが検出されたサブバンドで送信することができるだけであり、サブバンドが空いているまたは占有されていないサブバンドとも呼ばれ、LBTアルゴリズムによって決定される。例えば、5GHzの動作可能なアンライセンスバンド内の20MHzを超える送信によって、gNBやUEなどの送信機は、各サブバンドで個別にリッスンビフォアトーク(Listen-Before-Talk)(LBT)を実行する。各サブバンドについてLBTの結果が得られると、例えばダウンリンクDLのgNBまたはアップリンクULのUEなどのデバイスは、空きまたは占有されていないと判断されたこれらのサブバンドでの送信、すなわちウォンサブバンド(won subband)で送信をすることができる。占有、ビジーまたは非ウォンサブバンド(non-won subbands)では送信ができない。
【0020】
上記のセクションの情報は、発明の背景の理解を高めるためのものにすぎず、したがって、当業者に既に知られている先行技術を形成しない情報が含まれている可能性があることに留意されたい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0021】
上述のような先行技術から出発して、再送信手順に関する強化または改善が必要とされている。
【0022】
本発明の実施形態を、添付の図面を参照してより詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1(a)】
図1(a)は、無線通信システムの一例の概略図を示す。
【
図1(b)】
図1(b)は、無線通信システムの一例の概略図を示す。
【
図2】
図2は、互いに直接通信するUEが基地局に接続されているカバレッジ内シナリオの概略図である。
【
図3】
図3は、互いに直接接続するUEが基地局からSLリソース割り当て構成または支援を受信しないカバレッジ外シナリオの概略図である。
【
図4】
図4は、モード1におけるネットワークノードを動作するための概略図である。
【
図5】
図5は、HARQおよびブラインド送信をスケジューリングするためのDAI手順の例である。
【
図6】
図6は、合計(MxP)回の送信のための単一のPUCCH位置を含むDCIの使用の例を示す図である。
【
図7】
図7は、再送信リソース位置のそれぞれに対応する複数のPUCCHリソースを含むDCIの使用の例を示す図である。
【
図8】
図8は、最初の送信に対応するPUCCHリソース位置を含むDCIを使用する例であり、後続の送信のために、TX UEはこれらの送信のリソース位置間の時間ギャップを想定し、それに応じてそれぞれのPUCCH位置を導出することができる。
【
図9】
図9は、実施形態による単一のPUCCHにおけるHARQベースおよびブラインド/無HARQ送信の多重化についての概略図である。
【
図10】
図10は、実施形態によるタイムラインの分離処理を説明するための概略ブロック図を示す。
【
図11】
図11は、基地局が、HARQベースの送信を示す単一のDCIをTX UEに送信し、単一のHARQフィードバックを受信するように構成される実施形態によるネットワークの動作の概略図である。
【
図12】
図12は、基地局が、HARQベースの送信を示す単一のDCIをTX UEに送信し、単一のHARQフィードバックを受信するように構成される実施形態によるネットワークの動作の概略図であり、TX UEは、RX UEから複数のフィードバックを受信する。
【
図13】
図13は、基地局が、HARQベースの送信を示す単一のDCIをTX UEに送信し、単一のHARQフィードバックを受信するように構成される実施形態によるネットワークの動作の概略図であり、TX UEは、RX UEに複数のSCIを送信する。
【
図14】
図14は、基地局が、HARQベースの送信を示す単一のDCIをTX UEに送信し、単一のHARQフィードバックを受信するように構成される実施形態によるネットワークの動作の概略図であり、TX UEは、RX UEに複数のSCIを送信し、RX UEから複数のフィードバックを受信する。
【
図15】
図15は、基地局が、HARQベースの送信を示す単一のDCIをTX UEに送信し、単一のHARQフィードバックを受信するように構成される実施形態によるネットワークの動作の概略図であり、TX UEは、RX UEに複数のSCIを送信し、RX UEからデータコンテンツに関連する複数のフィードバックを受信する。
【
図16】
図16は、基地局が、TX UEに複数のDCIを送信し、複数のHARQフィードバックを受信するように構成される実施形態によるネットワークの動作の概略図であり、TX UEはRX UEに複数のSCIを送信し、RX UEから各SCIに応答するフィードバックを受信する。
【
図17】
図17は、基地局が、TX UEに複数のDCIを送信し、複数のHARQフィードバックを受信するように構成される実施形態によるネットワークの動作の概略図であり、TX UEはRX UEに複数のSCIを送信し、RX UEから各データ送信に応答するフィードバックを受信する。
【
図18】
図18は、
図1のネットワークにおけるセルのように、複数のゾーンに分割されたカバレッジエリアを有するセルの概略図である。
【
図19】
図19は、本発明のアプローチに従って説明された方法のステップと同様にユニットまたはモジュールを実行することができるコンピュータシステムの例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0024】
同一または類似の要素に同一の参照符号が付与されている添付図面を参照して、本発明の実施形態をより詳細に説明する。
【0025】
無線通信システムまたはネットワークにおいて、
図1を参照して上述したような、初期のビークル ツー エブリシング(V2X)仕様は、3GPP(登録商標)規格のリリース14に含まれている。リソースのスケジューリングおよび割り当ては、V2Xの要件に従って変更されているが、オリジナルのデバイス間(D2D)の通信規格が設計の基礎として使用されている。
【0026】
LTE V2X規格(改良されたV2XまたはeV2Xとも呼ばれる)のリリース15は2018年6月に完了し、現在はリリース16をターゲットに、3GPP(登録商標)は最初のリリース5G NR V2Xに期待している。NR V2Xは、実現すべきユースケースのセットを特定し、これらのユースケースの重要な焦点の1つは、所定のアプリケーションサービスに特定のサービス品質(QoS)を保証することである。
【0027】
最近完了したRel.16のワークアイテムに基づき、3GPP(登録商標)は、リソース割り当ての観点から2つの構成、すなわちモード1およびモード2で動作することに合意した。モード1で動作するV2X UEは、基地局(BS/eNB/gNB)からサイドリンク(SL)送信のスケジューリング情報を取得するが、一方で、モード2のUEは自律的にリソース選択を実行する。また、ユニキャストおよびグループキャスト送信はHARQ(hybrid automatic repeat request)フィードバックをサポートするが、一方で、ブロードキャスト送信はこの機能をサポートしないことが合意された。すべての通信/キャストタイプ送信はブラインド再送信もサポートしており、これはパケット遅延バジェット(PDB)が遅延制約のためにHARQフィードバックの使用を許可しない場合に使用することができる。
【0028】
リソースが割り当てられると、TX(送信)UEは、サイドリンク制御情報(SCI)を使用して、送信に割り当てられたリソースについてRX(受信)UEに報告する必要がある。単一のSCIは[2、3または4]回のみの(再)送信に関連する情報を含むが、1パケットあたり全体で32回の(再)送信が許容されることが合意されている。
【0029】
NR V2Xシステムには2つの動作モード、すなわちモード1およびモード2がある。V2X モード1の構成は、基地局(BS/eNB/gNB)が前記基地局のカバレッジ内の車両用UEに対してリソースのスケジューリングおよび干渉の管理を行い、サイドリンク(SL)(車車間/V2V)通信を可能にする。制御シグナリングは、Uuインタフェースを介して(ダウンリンク制御表示(DCI)を介して)UEに提供される。SL通信のためのV2X モード2の構成は、予め設定されたリソース構成に基づいてUE間で分散型の(非集中的な)アルゴリズムを使用して自律的に実行される。
【0030】
モード1では、基地局は、TX UEがRX UEへのパケットの送信(および再送信)に使用するリソースの選択および割り当てを担う。TX UEは、SR/BSR(スケジューリング要求/バッファ状況報告)を使用することによって基地局からリソースを要求する。リソース要求の際に、基地局はパケットに付加された優先度、信頼性およびレイテンシー要件に関する上位レイヤ情報に基づいてリソースを割り当てる。この情報に基づいて、基地局は以下のことを決定し、基地局に実装(スケジューラ)に依存する。
● パケットがHARQフィードバックまたはブラインド再送信のどちらを必要とするか(信頼性要件に基づく)。
● 上記のいずれかのスキームにおける再送信回数(PDB要件に基づく)。
● TX UEによる(再)送信に使用されるリソース(リソースの可用性に基づく)。
● TX UEが基地局へフィードバック(HARQフィードバックの場合のみ)を行うためにPUCCH(物理アップリンク制御チャネル)で使用するリソース。
● 基地局は、そのあと、ダウンリンク制御情報(DCI)をTX UEに送信することによって、(再)送信に使用するリソースについてTX UEに報告する。LTEでは、DCIは、初回送信および再送信の周波数位置、およびそれらの間の時間ギャップのみが含まれていた。これは、パケットの最大送信数が2に制限されていたためである。NRで読み込まれる最大数は32であるため、本願明細書に記載の実施形態は、DCI構造の効率的な解決策を提供するものである。
【0031】
図4では、モード1で動作するための模式図が示されている。
図1のgNBのような基地局は、TX UE、例えば
図1のUEまたはIoTデバイスの1つから、メッセージ312
1を受信することによってリソースを要求される。すなわち、TX UEは、基地局に対してSR/BSRを送信する。基地局は、上位レイヤ情報314を使用して、送信のための重要なパラメータを決定することができる。メッセージ312
2で、基地局はTX UEにDCIを送信することができる。1つ以上のメッセージ312
3で、TX UEはSCIおよび/またはデータをRX UEに送信することができる。1つ以上のそれぞれのメッセージ312
4で、RX UEはTX UEにHARQ ACK/NACKを送信することができる。TX UEは、1つ以上のそれぞれのメッセージ312
5によって、HARQフィードバックを基地局に転送することができる。
【0032】
ブラインド再送信の場合、基地局はHARQフィードバックに使用されるリソースに関する情報を提供せず、パケットの実際の送信のためのリソースのみを提供し、その後ブラインド再送信によって転送される。
【0033】
TX UEはこのリソース情報を順番に使用して、RX UEにサイドリンク制御情報(SCI)を送信し、送信を受信できるリソースに関する情報を提供する。RX UEは、すべての(再)送信の受信後にタイマーを持続する。送信を受信すると、タイマーが開始する。タイマーが切れる前に、同じパケットの別の送信がRX UEに到着した場合(同じHARQプロセスIDと新規データ表示(NDI)を有し、新規送信ではない送信が開始される)、RX UEは前の送信をバッファに保持し、両方の送信を使用してパケットを復号してタイマーを再スタートさせる。RX UEがパケットの復号に成功するか、タイマーが切れてバッファがクリアされるまで、同じ処理が繰り返される。
【0034】
再送信の合計回数(最大32)は、SCIで指定できる再送信リソースの数(最大4)を超えるので、再送信に使用されるリソースについてTX UE(および後続のRX UE)に報告するために、複数のSCI(および場合によってはDCI)が必要とされるだろう。実施形態は、複数の(再)送信を取り扱うSCIを送信するために、単一または複数のDCIを使用するための手順を提供する。本願明細書に記載された実施形態に関連して、これはアイデア1.3と呼ばれ、一方で、一般的に提案された新しいDCI構造は、アイデア1.1から1.4と呼ばれる実施形態において説明される。
【0035】
さらに、HARQベースの再送信の場合は、基地局は、TX UEにPUCCHリソースを割り当てるという追加の責任を有し、TX UEが所定の送信のステータス(ACK/NACK)を基地局に報告できる。DCIにおける再送信およびフィードバックリソースを指定するために従う異なる手順は、アイデア1.3と呼ばれる実施形態で説明されている。
【0036】
TX UEによってRX UEに送信されるSCIにおいて、HARQフィードバックがTX UEに返信されるときに関するインスタンスおよび従うべき手順は、アイデア4.1と呼ばれる実施形態に関連して説明される。欧州出願EP19192133に記載されているように、PSFCH(物理サイドリンクフィードバックチャネル)で送信されるデータとPSFCHでのフィードバックの位置との間に暗黙的なマッピングが存在するので、PSFCHでフィードバックリソースを指定する必要はない。
【0037】
モード2では、TX UEはRX UEへの送信のためのリソースの選択および割り当てを担う。TX UEは、基地局によって処理されるモード1に関連して説明される他の決定とともに、パケットがHARQフィードバックまたはブラインド再送信を必要とするかどうかを決定する責任も有する。これらの決定を行うためにTX UEが従う手順は、アイデア5と呼ばれる実施形態に関連して説明される。
【0038】
ブラインド再送信の場合、TX UEはSCIを介してRX UEにパケットの(再)送信に使用されるリソースについて報告するだけでよい。NRでは、SCIが[2、3または4]個の再送信リソース位置のみを含むことができるという合意に基づき、再送信の合計回数(最大32)がSCIで指定できる再送信リソースの数を超える場合、複数のSCIが必要とされる。基本的に、モード1のブラインド再送信に関連して説明したのと同じ手順に従うことになる。
【0039】
HARQ再送信の場合、TX UEは前述のモード1で説明したのと同じ手順に従うことができる。RX UEは、バッファをクリアできるまで、どれぐらいの時間、パケットの異なる再送信バージョンを保持しなければならないかを知る必要がある。これは、事前に設定されたまたはPC5-RRCで設定された再送信タイマーで行うことができる。これは送信または再送信後に開始/リセットされ、事前に設定された閾値に達するとバッファをフラッシュする。
【0040】
本発明は、効率的なSCI構造を提供することによって、上述した問題に対処する無線通信システムまたはネットワークにおける改良および強化を提供する。より具体的には、本発明の実施形態は、所望の精度で実際の位置/配置を提供しつつ、位置情報または配置情報を提供するためのシグナリングオーバーヘッドを回避する。本発明の実施形態は、基地局および移動端末またはIoTデバイスのようなユーザを含む
図1に示されるような無線通信システムに実装されることができる。
図18は、基地局のような送信機300と、ユーザ機器UEのような1つ以上の受信機302,304とを含む無線通信システムの概略図である。送信機300および受信機302,304は、無線リンクのような1つ以上の無線通信リンクまたはチャネル306a,306b,308を介して通信してもよい。送信機300は、互いに結合された、1つ以上のアンテナANT
Tまたは複数のアンテナ素子を有するアンテナアレイ、信号プロセッサ300aおよびトランシーバー300bを含んでもよい。受信機302、304は、互いに結合された、1つ以上のアンテナANT
UEまたは複数のアンテナを有するアンテナアレイ、信号プロセッサ302a,304a、およびトランシーバー302b,304bを含む。基地局300およびUE302,304は、Uuインタフェースを使用した無線リンクのように、それぞれの第1の無線通信リンク306aおよび306bを介して通信してもよく、一方で、UE302,304は、PC5/サイドリンク(SL)インタフェースを使用した無線リンクのように、第2の無線通信リンク308を介して互いに通信してもよい。UEが基地局によってサービスされていない場合、基地局に接続されていない場合、例えばRRC接続状態でない場合、またはより一般的には、SLリソース割り当て構成または支援が基地局によって提供されていない場合、UEはサイドリンク(SL)を介して互いに通信してもよい。
図18のシステムまたはネットワーク、1つ以上のUE302,304および基地局300は、本願明細書に記載の発明の教示に従って動作することができる。
【0041】
本発明は、無線通信システムのトランシーバーであって、無線通信システムは、サイドリンク(SL)を使用して互いに通信する複数のユーザ機器(UE)を含み、ここで、
データパケット等のパケットのサイドリンクを使用した送信について、トランシーバーはサイドリンクを使用したデータパケットの送信についての1つ以上の送信要件を決定し、
決定された1つ以上の送信要件に応答して、トランシーバーは1つ以上の制御メッセージを送信し、1つ以上の制御メッセージは、
- サイドリンクを使用したHARQベースの送信およびサイドリンクを使用したブラインド送信または非HARQ(HARQ-free)送信のためのパラメータを含む、共通の制御メッセージ、または、
- サイドリンクを使用したHARQベースの送信のためのパラメータを含む、制御メッセージ、または、
- サイドリンクを使用したブラインド送信または非HARQ送信のためのパラメータを含む、制御メッセージ、
のうちの1つ以上を含む、
トランシーバーを提供する(例えば請求項1参照)。
【0042】
実施形態によれば(例えば請求項2参照)、トランシーバーにおいて、1つ以上の送信要件は、
- 例えばQoSまたはチャネル状態等の信頼性要件に基づいて、パケットがHARQフィードバックまたはブラインド再送信を必要とするか否か、
- 例えばパケット遅延バジェット(PDB)要件に基づく、HARQフィードバックスキームおよび/またはブラインド再送信スキームの再送信回数、
- 例えばリソースの輻輳状況等リソースの利用可能性に基づく、サイドリンクを使用する送信および再送信に使用するリソース、
のうちの1つ以上を含む。
【0043】
実施形態によれば(例えば請求項3参照)、トランシーバーは、優先度、PDBまたは(パケットに付随する信頼性に関連する)許容可能なパケットエラー率(PER)等のパケットに関する上位レイヤ情報に応答して1つ以上の送信要件を決定する。
【0044】
実施形態によれば(例えば請求項4参照)、トランシーバーは、Uuリンクを使用して送信UE(TX UE)と通信する無線通信システムの基地局であり、TX UEはサイドリンクを使用して1つ以上の受信UE(RX UE)と通信し、送信UEおよび/または受信UEはNRモード1である。
【0045】
実施形態によれば(例えば請求項5参照)、トランシーバーにおいて、基地局は、
- 基地局がDCIをTX UEに送信する、動的グラント、
- 基地局がRRCシグナリングを介してTX UEのリソースを設定する、設定済みグラントタイプ1、
- 基地局がRRCシグナリングを介してTX UEのリソースを設定し、グラントをアクティブ化/非アクティブ化するためにDCIが送信される、設定済みグラントタイプ2、
のうちの1つ以上を使用して、1つ以上の制御メッセージをTX UEに送信する。
【0046】
実施形態によれば(例えば請求項6参照)、トランシーバーにおいて、1つ以上の制御メッセージのそれぞれは共通の制御メッセージパラメータを含み、共通の制御メッセージパラメータは、
- リソース位置表示、
- スロットアグリゲーション表示、
- 再送信の合計回数、
- MCSレベル、
- 最大TX電力、
- 宛先ID、
- キャストタイプ、
- 例えばブラインド送信もしくは再送信またはHARQ可能送信等、送信手順表示、
- 優先度表示、
のうちの1つ以上を含む。
【0047】
実施形態によれば(例えば請求項7参照)、トランシーバーにおいて、リソース位置表示は、例えばNR SLにおける32回の再送信等、所与の最大または許容可能な送信および/または再送信の回数について、送信および/または1つ以上の再送信の時間位置および周波数位置を含み、
ここで、初回送信と1つ以上の再送信の周波数位置またはサブチャネルが同じである場合、リソース位置表示は、
- 再送信が発生する時間スロットを、例えばベクトルの形態で、または複数のビットマップベクトルを含むTX UE内のテーブルにマッピングされたインデックスの形態で示すビットマップ、
- タイミングオフセットであって、再送信が発生する時間スロットを受信UEが可能な再送信の合計回数に達するまで導出することができるもの、
のうちの少なくとも1つを含む。
ここで、初回送信と1つ以上の再送信の周波数位置またはサブチャネルが異なる場合、リソース位置表示は、例えば複数の時間-周波数パターンを含むTX UE内のテーブルにマッピングされるインデックスの形態の、リソースの時間位置および周波数位置を示す時間-周波数パターンを含む。
【0048】
実施形態によれば(例えば請求項9参照)、トランシーバーにおいて、TX UEは、例えばRRCシグナリングを使用するPSSCH-アグリゲーションファクターパラメータ等のパラメータが設定され、パラメータは、例えばスロット間で複数のPSSCH領域を使用する巨大なパケットについて、パケットの送信のために集約されるスロットの数を示し、かつ、
スロットアグリゲーション表示は、使用する最初のスロットの周波数またはサブチャネルおよび開始点のみを示す。
【0049】
実施形態によれば(例えば請求項9参照)、トランシーバーにおいて、集約される各スロット間の時間オフセットは、RRCなどの半静的シグナリングを使用して事前設定または設定される。
【0050】
実施形態によれば(例えば請求項10参照)、トランシーバーにおいて、制御メッセージは、
- サイドリンク上の1つ以上の再送信がHARQベースの再送信であるかブラインド再送信であるかを示す再送信タイプ表示、
- ダウンリンク割り当てインデックス(DAI)、
- 例えばPUCCH上で、TX UEから基地局にフィードバックを送信するためのリソース位置を示す再送信フィードバックリソース位置表示、
のうちの1つ以上を含む共通の制御メッセージである。
【0051】
実施形態によれば(例えば請求項11参照)、トランシーバーにおいて、再送信タイプ表示は、
- 明示的で、かつ、送信されるパケットがHARQベースの再送信とブラインド再送信のどちらを使用するかを示す明示的なパラメータを含む、または、
- DCI内の1つ以上の所定のパラメータを既定値またはデフォルト値に設定することにより、暗黙的である。
【0052】
実施形態によれば(例えば請求項12参照)、トランシーバーにおいて、暗黙的な再送信タイプ表示の場合、
ブラインド再送信の使用は、
- TX UEから基地局への例えばPUCCHでのフィードバックに使用されるリソースを示すPUCCHリソース表示等のパラメータの非数値またはデフォルト値もしくは事前設定値、または、DCIと例えばPUCCHでのフィードバックとの間のPSSCH/PDCCH-HARQタイミング表示等の時間ギャップを使用すること、または、
- PSFCHのいずれのリソースも含まないリソースのセットまたはリソースプールに向けた送信および/または再送信のためのリソース位置表示、
によって示される、および/または、
HARQベースの再送信の使用は、
- PSFCHのリソースを含むリソースのセットまたはリソースプールに向けた送信および/または再送信のためのリソース位置表示、
によって示される。
および/または、宛先ID、優先度情報または、例えばブロードキャスト用の送信リソースまたはHARQが設定されていない宛先IDなどのキャストタイプの使用によって示される。
【0053】
実施形態によれば(例えば請求項13参照)、トランシーバーにおいて、
DCIは、ダウンリンク割り当てインデックス(DAI)を含み、DAIはカウンタDAI(cDAI)およびトータルDAI(tDAI)を含み、かつ、
DCIがサイドリンクを使用したブラインド再送信のためのものである場合、
- カウンタDAIは増分されない、またはデフォルト値または-1などの事前設定値がカウンタDAIに割り当てられる、および/または、
- DCIはトータルDAIにカウントされない、および/または、
- TX UEはカウンタDAIを無視する、および/または、
- カウンタDAIは増分されるが、HARQベースの再送信のための後続のDCIのカウンタDAIは増分されない。
【0054】
実施形態によれば(例えば請求項14参照)、トランシーバーにおいて、
DCIはダウンリンク割り当てインデックス(DAI)を含み、DAIは、カウンタDAI(cDAI)およびトータルDAI(tDAI)を含み、かつ、
DCIがHARQベースの再送信のためのものである場合およびDCIがブラインド再送信のためのものである場合に、カウンタDAIが増分され、ここで、トランシーバーは、無HARQ(HAQR-less)またはブラインド送信についてTX UEから報告されるブラインドまたは無HARQ送信および/または再送信を示すDCIについてカウンタDAIを増分する。
【0055】
実施形態によれば(例えば請求項15参照)、トランシーバーにおいて、
無HARQまたはブラインド送信のためのDCIがTX UEで正しく受信された場合、トランシーバーは指定されたPUCCHリソースでTX UEからACKを受信して、所与の送信にさらなるリソースを必要としないことをシグナリングし、カウンタDAIを増分し、
無HARQまたはブラインド送信のためのDCIがTX UEで誤って受信された場合、トランシーバーは指定されたPUCCHリソースでTX UEからNACKを受信する。
【0056】
実施形態によれば(例えば請求項16参照)、トランシーバーにおいて、
ブラインド再送信かつHARQベースの再送信の場合、DCI内の送信位置表示および/または再送信位置表示は、一部または全部の送信位置および/または再送信位置を示し、
HARQベースの再送信のみの場合、TX UEに送信されるDCI内の再送信位置表示は、TX UEがRX UEから受信したHARQフィードバックを基地局に転送することができるPUCCHリソースを示す。
【0057】
実施形態によれば(例えば請求項17参照)、トランシーバーにおいて、HARQベースの再送信の場合、DCI内の再送信位置表示は送信および/または再送信リソース位置の数を示し、送信および/または再送信リソース位置の数はMxPであり、MxPはパケットに対する最大または許容可能な送信および/または再送信の数、例えばNRの場合再送信32回を超えることはなく、Mは単一のDCIに含まれる送信および/または再送信リソース位置の数であり、Pは所与のパケットについて送信されるDCIの数である。
【0058】
実施形態によれば(例えば請求項18参照)、トランシーバーにおいて、DCIは、M個の送信および/または再送信リソース位置に対して単一のPUCCH位置を含み、トランシーバーは、
- M個の送信および/または再送信リソース位置と1つだけのPUCCH位置とを含むDCIを送信し、
- DCIに応答して、単一のPUCCH位置を使用することによって、M個の送信すべてについてRX UEの複合フィードバックをTX UEから受信し、
- RX UEでのパケットの復号の成功をフィードバックが示すまで、または再送信の最大数MxPに達するまで、DCIの送信をP回繰り返す。
【0059】
実施形態によれば(例えば請求項19参照)、トランシーバーにおいて、DCIは、送信および/または再送信リソース位置のそれぞれに対して複数のPUCCH位置を含み、トランシーバーは、
- M個の送信および/または再送信リソース位置と各送信および/または再送信リソース位置について1つのPUCCH位置とを含むDCIを送信し、
- DCIに応答して、送信および/または再送信のためのPUCCH位置を使用することによって、M個の送信のそれぞれに対するRX UEのフィードバックをTX UEから受信し、
- RX UEでのパケットの復号の成功をフィードバックが示すまで、または再送信の最大数MxPに達するまで、DCIの送信をP回繰り返す。
【0060】
実施形態によれば(例えば請求項20参照)、トランシーバーにおいて、DCIは、複数の送信および/または再送信リソース位置のための複数のPUCCH位置を含み、トランシーバーは、
- MxP個の送信および/または再送信リソース位置とM個毎の送信および/または再送信リソース位置の後のPUCCH位置とを含むDCIを送信し、
- DCIに応答して、送信および/または再送信のためのPUCCH位置を使用することによって、M回目の送信毎にRX UEのフィードバックをTX UEから受信し、
- RX UEでのパケットの復号の成功をフィードバックが示すまで、または再送信の最大数MxPに達するまで、M回目の送信毎にTX UEからフィードバックを受信し続ける。
【0061】
実施形態によれば(例えば請求項21参照)、トランシーバーにおいて、DCIは明示的または暗黙的に表示するものであり、
明示的な表示の場合、DCIは送信および/または再送信のためのすべてのPUCCH位置を含み、
暗黙的な表示の場合、DCIは最初の送信に対応するPUCCHリソース位置を含み、2回目以降の送信および/または再送信については、TX UEは2回目以降の送信および/または再送信のためのPUCCH位置を、
- 2回目以降の送信および/または再送信のためのリソース位置間の時間ギャップを使用して導出し、最初の送信のためのPUCCHリソース位置を開始点として所与の時間ギャップを適用すること、または、
- 初回の送信位置とPUCCHリソース位置との間の時間ギャップを使用して導出し、2回目以降の再送信リソース位置に対して所与の時間ギャップを適用すること、
のうちの少なくとも一方を行う。
【0062】
実施形態によれば(例えば請求項22参照)、トランシーバーにおいて、DCIは明示的または暗黙的に表示するものであり、
トランシーバーは、最初のDCIにおいて、
- 最初のHARQフィードバックが報告されるスロットを指し示すHARQ-タイミング表示、および、
- スロット内のPUCCH送信に使用する複数の設定済みPUCCH構成のうちの1つを示すPUCCHリソース表示(PRI)、
を示し、
PSSCH送信にも適用されるのと同じオフセットをPUCCHリソースにも適用することによって、2回目以降のHARQ-フィードバックのための1つ以上のスロットが決定される。
【0063】
実施形態によれば(例えば請求項23参照)、トランシーバーは、
- パケットについて許容される送信および/または再送信が全て完了したとTX UEが判断した場合に、TX UEからACKを受信する、または、
- パケットについての許容される送信および/または再送信が全て完了したことを示す明示的なパラメータを受信する。
【0064】
実施形態によれば(例えば請求項24参照)、トランシーバーは、パケットについての送信および/または再送信が完了したことを示すACKまたは明示的な表示に応答して、PSFCH上のフィードバックとは無関係に、パケットのためのさらなるリソースの割り当てを停止する。
【0065】
実施形態によれば(例えば請求項25参照)、トランシーバーにおいて、制御メッセージはHARQベースの再送信のための制御メッセージであり、HARQベースの再送信のための制御メッセージは、
- PUCCHで使用されるリソース、
- DCIとPUCCHとの間の時間ギャップ、
- DCI受信とDCIによってスケジュールされた最初のサイドリンク送信との間のスロットオフセット、
のうちの1つ以上を示すパラメータを含む。
【0066】
実施形態によれば(例えば請求項26参照)、
トランシーバーは、サイドリンクを使用して1つ以上の受信UE(RX UE)と通信する送信UE(TX UE)であり、送信UEおよび/または受信UEはNRモード2であり、かつ、
1つ以上の制御メッセージは、サイドリンク制御情報(SCI)を含むサイドリンク制御情報(SCI)メッセージである。
【0067】
実施形態によれば(例えば請求項27参照)、トランシーバーにおいて、1つ以上の送信要件は、
- サイドリンクを使用したHARQベースの送信の場合にTX UEが基地局にフィードバックを提供するためにPUCCHで使用されるリソース、
- TX UEへのDCIを含むPDCCH送信と、TX UEから基地局へのフィードバックを含むPUCCH送信との間の時間ギャップ、
- DCI受信と、DCIによってスケジュールされた最初のサイドリンク送信との間のスロットオフセット、
のうちの1つ以上をさらに含む。
【0068】
本発明は、無線通信システムのユーザ機器であって、無線通信システムはサイドリンク(SL)を使用して互いに通信するための複数のユーザ機器(UE)を含み、ここで、
ユーザ機器は、無線通信システムの基地局のサービスを受ける送信ユーザ機器(TX UE)であって、サイドリンクを使用して1つ以上の受信ユーザ機器(RX UE)と通信し、かつ、
データパケット等のパケットのサイドリンクを使用した送信のために、TX UEは、データパケットの送信のための1つ以上の送信要件に応じて、サービスを提供する基地局からDCI等の1つ以上の制御メッセージを受信し、1つ以上の制御メッセージは、
- サイドリンクを使用したHARQベースの送信およびサイドリンクを使用したブラインド送信または非HARQ送信のためのパラメータを含む、共通のDCI、または、
- サイドリンクを使用したHARQベースの送信のためのパラメータを含む、HARQベースの再送信についてのDCI、または、
- サイドリンクを使用したブラインド送信または非HARQ送信のためのパラメータを含む、非HARQ再送信のためのDCI、
のうちの1つ以上を含む、
ユーザ機器を提供する(例えば請求項28参照)。
【0069】
実施形態によれば(例えば請求項29参照)、ユーザ機器において、サービス提供する基地局は、上述したような本発明のトランシーバーを備える、または上述したような本発明のトランシーバーである。
【0070】
実施形態によれば(例えば請求項30参照)、ユーザ機器において、制御メッセージは共通のDCIであり、
共通のDCIに応答して、TX UEは、
- 送信のそれぞれに対してフィードバックを送信しなければならないことの表示を有する、すべてのリソース位置に対する単一のSCI、または、
- DCIに記述されたリソース位置の別のサブセットを含み、それぞれの送信に対してフィードバックが送信されなければならないことを指定する複数のSCI、
のうちの少なくとも1つを送信することが期待され、
送信1回ごとにRX UEからフィードバックを受信すると、TX UEは、暗黙的に導出される、またはDCIに明示的に示される、送信についてのPUCCHリソースに関するフィードバックを基地局に提供する。
【0071】
実施形態によれば(例えば請求項31参照)、ユーザ機器において、制御メッセージは共通のDCIであり、
共通のDCIに応答して、TX UEは、単一のSCIを少なくとも2つのステージを備えるSCIとして送信することが期待される。
【0072】
実施形態によれば(例えば請求項32参照)、ユーザ機器において、制御メッセージは共通のDCIであり、
DCIはダウンリンク割り当てインデックス(DAI)を含み、DAIは、DCIがHARQベースの再送信のためのものである場合およびDCIがブラインド再送信のためのものである場合にTX UEで正常に受信されるように、増分されるカウンタDAI(cDAI)を含み、
TX UEは、無HARQ送信またはブラインド送信のためのDCIが正常に受信された場合、基地局にACKを送信し、基地局にブラインド再送信を示すDCIについてカウンタDAIを増分する。
【0073】
実施形態によれば(例えば請求項33参照)、ユーザ機器において、無HARQ送信についてのHARQ-ACKが基地局に報告される前に予期せぬトラフィックが到着し、TX UEがより多くのリソースを必要とする場合、TX UEは、ブラインド送信についてのHARQ-ACKフィードバックをスケジューリング要求(SR)として再利用して、例えばより多くのリソースが必要な場合にブラインド送信についてのNACKを送信することによって、基地局により多くのリソースが必要であることを通知する。
【0074】
実施形態によれば(例えば請求項34参照)、ユーザ機器において、
TX UEは、スロットアグリゲーションを示す1つ以上の共通のDCIおよび1回のみの送信またはワンショット送信のみを必要とするパケットのための1つ以上のDCIを基地局から受信し、
サイドリンク上のスロットアグリゲーションがアクティブである場合、TX UEは、TX UEが基地局にHARQ-ACKを送信しなければならない送信全てに対して同じHARQタイムラインを適用し、ここで、PSSCHアグリゲーションは常にアクティブであってもよく、またはRRCもしくはDCIシグナリングを使用して、基地局によってアクティブ化されてもよく、HARQタイムラインはすべての送信に対して設定またはアクティブ化されている最大のスロットアグリゲーションのためのものであり、
HARQタイムラインは、TX UEがDCIを受信した時間から、TX UEが送信を受信して復号した後にTX UEが基地局にフィードバックを送信する準備ができるまでにかかる時間である。
【0075】
本発明は、
1つ以上の基地局と、
サイドリンク(SL)を使用して互いに通信する複数のユーザ機器(UE)であって、複数のUEは送信UE(TX UE)を含み、TX UEはサイドリンクを使用して1つ以上の受信UE(RX UE)と通信する、複数のUEと、
を備える、無線通信システムであって、
基地局はTX UEにサービスを提供し、
データパケット等のパケットのサイドリンクを使用した送信について、基地局は、データパケットのサイドリンクを使用した送信についての1つ以上の送信要件を決定し、決定された1つ以上の送信要件に応答して、基地局はTX UEに1つ以上の制御メッセージを送信し、1つ以上の制御メッセージは、
- サイドリンクを使用したHARQベースの送信およびサイドリンクを使用したブラインド送信または非HARQの送信のためのパラメータを含む、共通の制御メッセージ、または、
- サイドリンクを使用したHARQベースの送信のためのパラメータを含む、HARQベース再送信についての制御メッセージ、または、
- サイドリンクを使用したブラインド送信または非HARQ送信のためのパラメータを含む、非HARQ再送信についての制御メッセージ、
のうちの1つ以上を含み、
TX UEは、基地局から1つ以上の制御メッセージを受信し、1つ以上の制御メッセージをRX UEに送信し、さらに、1つ以上の制御メッセージに示されるパラメータに従って、RX UEにパケットを送信する、
無線通信システムを提供する(例えば請求項35参照)。
【0076】
本発明は、
上述のようなの1つ以上の本発明の基地局と、
サイドリンク(SL)を使用して互いに通信する複数の本発明のユーザ機器(UE)であって、複数のUEは、上述のような送信UE(TX UE)を含み、TX UEは基地局が提供するサービスを受け、サイドリンクを使用して1つ以上の受信UE(RX UE)と通信する、複数のUEと、
を備え、
TX UEは、基地局から1つ以上の制御メッセージを受信し、RX UEに1つ以上の制御メッセージを送信し、1つ以上の制御メッセージに示されるパラメータに従ってRX UEにパケットをさらに送信する、
無線通信システムを提供する(例えば請求項36参照)。
【0077】
実施形態によれば(例えば請求項37参照)、無線通信システムにおいて、
基地局は、HARQベースの送信、送信および/または再送信リソース位置、並びに単一のPUCCH位置を示す単一のDCIをTX UEに送信し、
TX UEはRX UEに単一のSCIを送信し、
RX UEはTX UEに単一のHARQフィードバックを送信し、ここで、RX UEは受信したすべての再送信を結合し、パケットの復号に成功した後または最大再送信回数の後にのみHARQフィードバックを送信し、かつ、
TX UEは、単一のDCIで定義された単一のPUCCHリソースを使用して、単一のHARQフィードバックを基地局に中継する。
【0078】
実施形態によれば(例えば請求項38参照)、無線通信システムにおいて、
基地局は、HARQベースの送信を示し、かつ、送信および/または再送信リソース位置のための単一のPUCCH位置を含む単一のDCIをTX UEに送信し、
TX UEはRX UEに単一のSCIを送信し、
TX UEはRX UEから複数のHARQフィードバックを受信するが、RX UEがパケットを正常に復号した場合にのみ基地局に通知し、
TX UEは、単一のSCIを使用した、例えばCBG(コードブックグループ)にグループ化されたいくつかのコードブロックを含むCBGベースのRX UEへの送信をスケジュールして、例えばCBG毎に1つ等複数のフィードバックを期待する。
【0079】
実施形態によれば(例えば請求項39参照)、無線通信システムにおいて、RX UEが肯定的なACKで応答すると、TX UEは再送信を停止する。
実施形態によれば(例えば請求項40参照)、無線通信システムにおいて、
基地局は、HARQベースの送信を示し、かつ、送信および/または再送信リソース位置のための単一のPUCCH位置を含む単一のDCIをTX UEに送信し、
TX UEは、各SCIに再送信リソース位置を有する複数のSCIをRX UEに送信し、
RX UEは受信したすべての再送信を結合し、パケットの復号に成功した後、または最大再送信数の後、または設定または事前設定された再送信数の後にのみ、HARQフィードバックを送信し、
TX UEは、単一のDCIに定義された単一のPUCCHリソースを使用して、単一のHARQフィードバックを基地局に中継する。
【0080】
実施形態によれば(例えば請求項41参照)、無線通信システムにおいて、
基地局は、HARQベースの送信を示し、かつ、送信および/または再送信リソース位置のための単一のPUCCH位置を含む単一のDCIをTX UEに送信し、
TX UEは、SCIのそれぞれに再送信リソース位置を有する複数のSCIを送信し、
RX UEは、所与のSCIに定義される受信した送信を結合し、当該SCIに定義された送信に基づいてHARQフィードバックを送信し、
TX UEは、単一のDCIに定義された単一のPUCCHリソースを使用して、単一のHARQフィードバックを基地局に中継する。
【0081】
実施形態によれば(例えば請求項42参照)、無線通信システムにおいて、TX UEは、SCIごとにフィードバックを受信し、RX UEが肯定的なACKで応答すると、SCIの送信を停止する。
【0082】
実施形態によれば(例えば請求項43参照)、無線通信システムにおいて、
基地局は、HARQベースの送信を示し、かつ、送信および/または再送信リソース位置のための単一のPUCCH位置を含む単一のDCIをTX UEに送信し、
TX UEは、SCIのそれぞれに再送信リソース位置を有する複数のSCIを送信し、
RX UEは送信のそれぞれについてHARQフィードバックを送信し、
TX UEは、単一のDCIに定義された単一のPUCCHリソースを使用して、単一のHARQフィードバックを基地局に中継する。
【0083】
実施形態によれば(例えば請求項44参照)、無線通信システムにおいて、TX UEはすべてのフィードバックを受信し、RX UEが肯定的なACKで応答すると、再送信および別のSCIの送信を停止する。
【0084】
実施形態によれば(例えば請求項45参照)、無線通信システムにおいて、
基地局は、HARQベースの送信を示し、かつ、それぞれが送信および/または再送信リソース位置のための単一のPUCCH位置を含む単一のDCIをTX UEに送信し、
TX UEは、SCIのそれぞれに再送信リソース位置を有する複数のSCIを送信し、
RX UEは、所与のSCIに定義された受信した送信を結合し、当該SCIに定義された送信に基づいてHARQフィードバックを送信し、
TX UEはSCIごとにフィードバックを受信し、対応するDCIで定義されたPUCCHリソースを使用してフィードバックを基地局に中継し、
ここで、RX UEがパケットの復号に成功したことを示すフィードバックを受信すると、基地局は当該パケットについてのDCIのTX UEへの送信を停止する。
【0085】
実施形態によれば(例えば請求項46参照)、無線通信システムにおいて、
基地局は、HARQベースの送信を示し、かつ、それぞれが送信および/または再送信リソース位置のための単一のPUCCH位置を含む複数のDCIをTX UEに送信し、
TX UEは、SCIのそれぞれに再送信リソース位置を有する複数のSCIを送信し、
RX UEは、送信のそれぞれについてHARQフィードバックを送信し、
TX UEはフィードバックを全て受信し、対応するDCIで定義されたPUCCHリソースを使用して、基地局にフィードバックを中継し、
RX UEが肯定的なACKで応答すると、 TX UEはSCIを停止し、肯定的なフィードバックに応答して、基地局はパケットについてのDCIのTX UEへの送信を停止する。
【0086】
実施形態によれば(例えば請求項47参照)、無線通信システムにおいて、RX UEが肯定的なACKで応答すると、 TX UEはSCIを停止し、肯定的なフィードバックに応答して、基地局はパケットについてのDCIのTX UEへの送信を停止する。
【0087】
実施形態によれば(例えば請求項48参照)、無線通信システムにおいて、DCIが、初回送信のため、および1回以上の再送信のため、および例えばPUCCH等フィードバックチャネルのためのリソース割り当てを提供する場合、基地局は、初回送信および1回以上の再送信については、TX UEからのいずれかについてのACKに応答して、すべての後続のリソース割り当て、例えば無効にされたリソースを同じまたは別のSL UEに再スケジューリングするためのリソース割り当てを無効にする。
【0088】
実施形態によれば(例えば請求項49参照)、無線通信システムにおいて、基地局がDCI上でTX UEに提供する情報に基づいて、リソースはSCIにおいて、
- 初回送信の周波数位置またはサブチャネルと1回以上の再送信の周波数位置またはサブチャネルとが同じ場合、リソースは、
- 再送信が発生する時間スロットを例えばベクトルの形態で、または複数のビットマップベクトルを含むRX UE内のテーブルにマッピングされるインデックスの形態で示す、ビットマップ、
- 再送信が発生する時間スロットをRX UEが導出することができるタイミングオフセット、
のうちの少なくとも1つによって定義される。
- 初回送信の周波数位置またはサブチャネルと1回以上の再送信の周波数位置またはサブチャネルとが異なる場合、リソースは、リソースの時間および周波数位置を例えば複数の時間-周波数パターンを含むRX UE内のテーブルにマッピングされたインデックスの形態で示す、時間-周波数パターン、
- 集約されたスロットの数を示すスロットアグリゲーションパラメータ、
- DAIパラメータ、
のうちの1つ以上によって定義される。
【0089】
実施形態によれば(例えば請求項50参照)、無線通信システムにおいて、設定済みグラントを使用する際に、いくつかのグラントがPUCCHに関する情報を含み、いくつかがPUCCHに関する情報を含まない場合、TX UEは、
- PUCCHリソースを含むグラントを使用して、基地局へフィードバックを返信し、
- PUCCHリソースを含まないグラントをブラインド送信に使用する。
【0090】
実施形態によれば(例えば請求項51参照)、無線通信システムにおいて、設定済みグラントを使用する場合、TX UEはグラントの特性に応じて、どのグラントでパケットを送信するかを決定し、例えばTX UEはリソースの品質に応じて、高いまたは低い優先度および/または信頼性および/またはレイテンシーを必要とするパケットのためのグラントを使用することができる。
【0091】
実施形態によれば(例えば請求項52参照)、無線通信システムにおいて、設定済みグラントを使用する場合、TX UEは、通信タイプに応じてどのグラントでパケットを送信するかを決定し、例えばTX UEはリソースの状態に応じて、ブロードキャスト、グループキャストまたはユニキャスト送信に関連するパケットのためのグラントを使用することができる。
【0092】
実施形態によれば(例えば請求項53参照)、無線通信システムにおいて、
UEは、
- 移動端末、または、
- 固定端末、または、
- セルラーIoT-UE、または、
- 車両UE、または、
- 車両グループリーダー(GL)UE、または、
- IoTまたは狭帯域IoT(NB-IoT)デバイス、または、
- 地上車両、または、
- 航空車両、または、
- ドローン、または、
- 移動基地局、または、
- 路側機(RSU)、または、
- 建物、または、
- 無線通信ネットワークを使用しての通信が可能になるネットワーク接続性が設けられた、例えばセンサーまたはアクチュエータ等その他のアイテムまたはデバイス、または、
- 無線通信ネットワークのサイドリンクを使用しての通信が可能になるネットワーク接続性が設けられた、例えば、センサーまたはアクチュエータ等その他のアイテムまたはデバイス、または、
- 任意のサイドリンク可能なネットワークエンティティ、
のうちの1つ以上を含む、および/または、
基地局が、
- マクロセル基地局、または、
- スモールセル基地局、または、
- 基地局中央装置、または、
- 基地局分散装置、または、
- 路側機(RSU)、または、
- UE、または、
- グループリーダー(GL)、
- 中継器、または、
- リモート無線ヘッド、または、
- AMF、または、
- SMF、または、
- コアネットワークエンティティ、または、
- モバイルエッジコンピューティング(MEC)エンティティ、または、
- NRまたは5Gコアコンテキストにおけるネットワークスライス、または、
- アイテムまたはデバイスが無線通信ネットワークを使用して通信することを可能にする送信/受信ポイント(TRP)であって、アイテムまたはデバイスには無線通信ネットワークを使用して通信するためのネットワーク接続性が設けられる、送信/受信ポイント、
のうちのいずれか1つ以上を含む。
【0093】
本発明は、無線通信システムにおいてトランシーバーを動作させるための方法であって、無線通信システムは、サイドリンク(SL)を使用して互いに通信するための複数のユーザ機器(UE)を含み、方法は、
データパケット等のパケットのサイドリンクを使用した送信について、トランシーバーはデータパケットのサイドリンクを使用した送信についての1つ以上の送信要件を決定し、
決定された1つ以上の送信要件に応答して、1つ以上の制御メッセージを送信するステップであって、1つ以上の制御メッセージは、
- サイドリンクを使用したHARQベースの送信およびサイドリンクを使用したブラインド送信または非HARQ送信のためのパラメータを含む、共通の制御メッセージ、または、
- サイドリンクを使用したHARQベースの送信のためのパラメータを含む、HARQベースの送信についての制御メッセージおよびサイドリンクを使用したブラインド送信または非HARQ送信のためのパラメータを含む制御メッセージ、
のうちの1つ以上を含む送信するステップ
を含む、方法を提供する(例えば請求項54参照)。
【0094】
本発明は、無線通信システムにおいてユーザ機器を動作させるための方法であって、無線通信システムは、サイドリンク(SL)を使用して互いに通信するための複数のユーザ機器(UE)を含み、ここで、ユーザ機器は、無線通信システムの基地局によってサービス提供される送信ユーザ機器(TX UE)であり、方法は、
サイドリンクを使用して、1つ以上の受信ユーザ機器(RX UE)と通信するステップと、
データパケット等のパケットのサイドリンクを使用した送信について、データパケットの送信についての1つ以上の送信要件に応じて、DCI等の1つ以上の制御メッセージをサービス提供する基地局からTX UEを用いて受信するステップであって、1つ以上の制御メッセージは、
- サイドリンクを使用したHARQベースの送信およびサイドリンクを使用したブラインド送信または非HARQ送信のためのパラメータを含む、共通のDCI、または、
- サイドリンクを使用したHARQベースの送信のためのパラメータを含む、HARQベースの再送信についてのDCI、または、
- サイドリンクを使用したブラインド送信または非HARQ送信のためのパラメータを含む、非HARQ再送信のためのDCI、
のうちの1つ以上を含む、受信するステップと、
を含む、方法を提供する(例えば請求項55参照)。
【0095】
本発明は、1つ以上の基地局と、サイドリンク(SL)を使用して互いに通信するための複数のユーザ機器(UE)を備える無線通信システムを動作させるための方法であって、複数のUEは送信UE(TX UE)を含み、TX UEは、サイドリンクを使用して1つ以上の受信UE(RX UE)と通信し、方法は、
基地局によりTX UEにサービスを提供するステップと、
データパケット等のパケットのサイドリンクを使用した送信について、データパケットのサイドリンクを使用した送信についての1つ以上の送信要件を基地局により決定するステップと、決定された1つ以上の送信要件に応答して、基地局により1つ以上の制御メッセージをTX UEに送信するステップであって、1つ以上の制御メッセージは、
- サイドリンクを使用したHARQベースの送信およびサイドリンクを使用したブラインド送信または非HARQの送信のためのパラメータを含む、共通の制御メッセージ、または、
- サイドリンクを使用したHARQベースの送信のためのパラメータを含む、HARQベース再送信についての制御メッセージ、または、
- サイドリンクを使用したブラインド送信または非HARQ送信のためのパラメータを含む、非HARQ再送信についての制御メッセージ、
のうちの1つ以上を含む、送信するステップと、
TX UEにより、基地局から1つ以上の制御メッセージを受信し、TX UEによりRX UEに1つ以上の制御メッセージを送信し、さらに、1つ以上の制御メッセージに示されるパラメータに従って、TX UEによりRX UEにパケットを送信するステップと、
を含む、方法を提供する(例えば請求項56参照)。
【0096】
本発明は、上述のような1つ以上の基地局と、サイドリンク(SL)を使用して互いに通信する複数のユーザ機器(UE)を備える無線通信システムを動作させるための方法であって、複数のUEは、上述のような送信UE(TX UE)を含み、方法は、
基地局によってTX UEにサービス提供し、TX UEで、サイドリンクを使用して1つ以上の受信UE(RX UE)と通信するステップと、
TX UEで基地局から1つ以上の制御メッセージを受信し、TX UEでRX UEに1つ以上の制御メッセージを送信し、1つ以上の制御メッセージに示されるパラメータに従ってTX UEでRX UEにパケットをさらに送信するステップと、
を含む、方法を提供する(例えば請求項57参照)。
【0097】
本発明は、コンピュータ上で実行されるときに、上述のような本発明の方法を実行する命令を格納したコンピュータ可読媒体を含む、非一時的なコンピュータプログラム製品を提供する(例えば請求項58参照)。
【0098】
コンピュータプログラム製品
本発明の実施形態は、プログラムがコンピュータによって実行されるとき、コンピュータに本発明による1つ以上の方法を実行させる命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。
【0099】
本願明細書に記載された実施形態は、モード1およびモード2における複数のブラインドおよびHARQ(再)送信を提供するために、NR V2Xを強化することを可能にするアイデアに関するものである。
【0100】
実施形態は、無線通信システムのトランシーバーであって、無線通信システムは、サイドリンク(SL)を使用して互いに通信する複数のユーザ機器(UE)を含むトランシーバーを提供する。データパケット等のパケットのサイドリンクを使用した送信について、トランシーバーはサイドリンクを使用したデータパケットの送信についての1つ以上の送信要件を決定する。決定された1つ以上の送信要件に応答して、トランシーバーは1つ以上の制御メッセージを送信し、1つ以上の制御メッセージは、以下のうちの1つを含む。
- サイドリンクを使用したHARQベースの送信およびサイドリンクを使用したブラインド送信または非HARQ送信のためのパラメータを含む、共通の制御メッセージ、または、
- サイドリンクを使用したHARQベースの送信のためのパラメータを含む、制御メッセージ、または、
- サイドリンクを使用したブラインド送信または非HARQ送信のためのパラメータを含む、制御メッセージ。
【0101】
言い換えると、NR Uuでの作業に基づいて、すべてのDCIは、TX UEによって基地局へ送信されるフィードバックにPUCCHリソース割り当てを含むだろう。これがNR V2Xに引き継がれる場合、記載された実施形態は、「ブラインド」または「無HARQ」送信が行われるとき、それがPC5通信リンクのみを参照していることを意味する。これは、(Uuの作業によって要求されるように)基地局はDCIに関するフィードバックのためにPUCCHリソースを提供するが、基地局はTX UEにサイドリンクPC5を介してRX UEにブラインド送信または無HARQ送信を実行するように指示できることも意味している。
【0102】
再度、仕様の進捗状況の理解に基づいて、基地局によってTX UEに伝達される情報は、以下の3つの可能な方法で実行される。
- 基地局がDCIをTX UEに送信する、例えば、基地局へのフィードバック報告を伴うサイドリンク送信のための1つのパケットに対応する、動的グラントを使用するステップ。
- 基地局がRRCシグナリングを介してTX UEのリソースを設定する、タイプ1の設定済みグラントを使用するステップ。
- 基地局がRRCシグナリングを介してTX UEのリソースを設定し、グラントをアクティブ化/非アクティブ化するためにDCIが送信される、タイプ2の設定済みグラントを使用するステップ。
【0103】
この理解に基づき、アイデア1.2,1.3では、それらがDCIの新しいパラメータであるが、RRCシグナリングにも使用可能であることを述べている。同様に、アイデア4では、基地局がTX UEにDCIを送信するときに、基地局が代わりにRRC信号を送信することも可能である。
【0104】
記載されたトランシーバーは、例えばネットワークのUEまたはIoTデバイスであってもよく、例えば
図1に記載されるようなネットワークで動作してもよく、ネットワークは記載される実施形態に従って適合される。
【0105】
アイデア1
【0106】
実施形態によれば、1つ以上の送信要件は、以下のうちの1つ以上を含む。
- 例えばQoSまたはチャネル状態等の信頼性要件に基づいて、パケットがHARQフィードバックまたはブラインド再送信を必要とするか否か。
- 例えばパケット遅延バジェット(PDB)要件に基づく、HARQフィードバックスキームおよび/またはブラインド再送信スキームの再送信回数。
- 例えばリソースの輻輳状況等リソースの利用可能性に基づく、サイドリンクを使用する送信および再送信に使用するリソース。
【0107】
代替的にまたは追加的に、トランシーバーは、優先度、PDBまたは許容可能なパケットエラー率(PER)等のパケットに関する上位レイヤ情報またはパケットに付随する信頼性に関連する他の情報に応答して1つ以上の送信要件を決定するように構成されてもよい。
【0108】
他では、一般論として、アイデア1はモード1-DCI構造に関連する。基地局は以下のことを決定し、それは基地局の実装(スケジューラ)次第である。
- パケットがHARQフィードバックまたはブラインド再送信を必要とするか否か(信頼性要件に基づく)。
- 上記いずれのスキームの再送信回数(PDB要件に基づく)。
- TX UEによる(再)送信に使用されるリソース(リソースの可用性に基づく)。
- TX UEが基地局へのフィードバックを行うためにPUCCHで使用されるリソース(HARQフィードバックの場合のみ)。
- TX UEへのDCIを含むPDCCH送信と、TX UEから基地局へのフィードバックを含むPUCCH送信との間の時間ギャップ。
- DCI受信と、DCIによってスケジュールされた最初のサイドリンク送信との間のスロットオフセット。
【0109】
PUCCHで使用されるリソースを示すために必要なパラメータ、DCIとPUCCHとの間の時間ギャップ、およびDCI受信とDCIによってスケジュールされた最初のサイドリンク送信との間のスロットオフセットは、例えば、それらが議論されて合意された3GPP(登録商標)によれば、使用されてもよい。アイデア1に係るトランシーバーは、Uuリンクを使用して、送信UE(TX UE)と通信する無線通信システムの基地局として実装されてもよく、TX UEは、サイドリンクを使用して1つ以上の受信UE(RX UE)と通信し、送信UEおよび/または受信UEはNRモード1である。
【0110】
アイデア1.1-DCIフォーマット
【0111】
アイデア1をさらに具体化するために、DCIフォーマットに関連する実施形態がアイデア1.1に関連して説明される。基地局である記載されたトランシーバーは、1つ以上の送信要件が以下の1つ以上をさらに含むように実装されてもよい。
- サイドリンクを使用したHARQベースの送信の場合に、TX UEが基地局にフィードバックを提供するためにPUCCHで使用されるリソース。
- TX UEへのDCIを含むPDCCH送信と、TX UEから基地局へのフィードバックを含むPUCCH送信との間の時間ギャップ。
- DCI受信と、DCIによってスケジュールされた最初のサイドリンク送信との間のスロットオフセット。
【0112】
このアイデアに関連するが、アイデア1.1に限定されないアイデアに関連して、基地局は、TX UEに、以下の1つ以上を使用して、1つ以上の制御情報を送信するように実装されてもよい。
- 基地局がDCIをTX UEに送信する、動的グラント。
- 基地局がRRCシグナリングを介してTX UEのリソースを設定する、タイプ1の設定済みグラント。
- 基地局がRRCシグナリングを介してTX UEのリソースを設定し、グラントをアクティブ化/非アクティブ化するためにDCIが送信される、タイプ 2の設定済みグラント。
【0113】
言い換えると、アイデア1.1はDCIフォーマットに関連する。基地局はパケットの送信に必要な上述の決定を行うと、実施形態に従って、新しいDCIフォーマットを介してTX UEにこの情報を伝達しなければならない。実施形態は、DCIフォーマット自体を2つの基本的な方法/手段のうちの1つで定義することができることを提案する。
- 単一の共通DCIフォーマットを使用するステップ。
- HARQベースの再送信およびブラインド再送信のための異なるDCIフォーマットを使用するステップ。
【0114】
UE側でのブラインド復号の複雑さを軽減するため、単一のDCIフォーマットを使用するステップは有利であるが、HARQベースの再送信とブラインド再送信との両方に対応するため、そのサイズはより大きくなるだろう。
【0115】
HARQベースの再送信は、ブラインド再送信と比較して追加のパラメータが必要となるため、単一のDCIフォーマットが使用されるか、異なるフォーマットが使用されるかは重要ではなく、報告がDCIで必要とされる共通のパラメータに分かれる。この後、DCIフォーマットのぞれぞれに使用されるパラメータを説明するセクションが続く。
【0116】
アイデア1.2-共通パラメータ
【0117】
アイデア1.1によれば、特にトランシーバーが基地局として実装されることに関連して、1つ以上の制御メッセージのそれぞれは共通の制御メッセージパラメータを含み、共通の制御メッセージパラメータは以下のうちの1つ以上を含む。
- リソース位置表示、
- スロットアグリゲーション表示、
- 再送信の合計回数、
- MCSレベル(変調符号化スキーム)、
- 最大TX電力、
- (受信機の)宛先ID、
- キャストタイプ、
- 例えばブラインド送信もしくは再送信またはHARQ可能送信等、送信手順表示、または、
- 優先度表示。
【0118】
任意的に、トランシーバーは、リソース位置表示が、例えばNR SLにおける32回の再送信等、所与の最大または許容可能な送信および/または再送信の回数について、再送信および/または1つ以上の再送信の時間位置および周波数位置を含むようにさらに実装されてもよい。初回送信および1つ以上の再送信の周波数位置またはサブチャネルが同じである場合、リソース位置表示は、以下のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
- 再送信が発生する時間スロットを、例えばベクトルの形態で、または複数のビットマップベクトルを含むTX UE内のテーブルにマッピングされたインデックスの形態で示すビットマップ、
- タイミングオフセットであって、再送信が発生する時間スロットを受信UEが可能な再送信の合計回数に達するまで導出することができるもの。
【0119】
タイミングオフセットは、DCIで定義するか、RRC設定を介して設定することが可能である。
【0120】
初回送信と1つ以上の再送信の周波数位置またはサブチャネルが異なる場合、リソース位置表示は、例えば複数の時間-周波数パターンを含むTX UE内のテーブルにマッピングされるインデックスの形態の、リソースの時間位置および周波数位置を示す時間-周波数パターンを含んでもよい。
【0121】
実施形態によれば、説明したTX UEは、例えばRRCシグナリングを使用するPSSCH(物理サイドリンク共有チャネル)-アグリゲーションファクターパラメータ等のパラメータが設定され、パラメータは、例えばスロット間で複数のPSSCH領域を使用する巨大なパケットについて、パケットの送信のために集約されるスロットの数を示し、スロットアグリゲーション表示は、使用する最初のスロットの周波数またはサブチャンネルおよび開始点のみを示してもよい。
【0122】
言い換えると、DCIの共通のパラメータは、DCIフォーマットが1つしか定義されていない場合でも、または、複数のDCIフォーマット、例えばHARQベースの再送信用とブラインド再送信用の2つのフォーマットが定義されている場合でも、新しいDCIフォーマットで共通して使用されてもよい。
【0123】
DCIにおけるリソース位置表示
【0124】
再送信の最大回数が2回(LTE)から32回(NRの場合)に増えたことを考慮すると、送信の明示的な時間および周波数の位置を定義することが必要である。これを実現するために、実施形態では、以下の少なくとも1つの方法で、DCIにおいてリソースを定義することができることを提案する。
-初回と再送信の周波数位置(サブチャネル)が同じ場合、再送信が発生する時間スロットを示すビットマップを使用することができる。ビットマップは、DCIにおいて以下のような形態で示される。
○ベクトル、または、
○複数のビットマップベクトルを含むテーブルにマッピングされたインデックス。
-初回と再送信の周波数位置(サブチャネル)が同じ場合、再送信が発生する時間スロットは、以下の事前に設定されたまたは半静的に設定されたまたは動的に示されたパラメータのうちの1つ以上に基づいて暗黙的に導出することができる。
○(再)送信位置の数。
○(再)送信位置間の時間オフセット。
-周波数位置が異なる場合、時間-周波数パターンを使用して、リソースの時間位置および周波数位置を示すことができる。これは、複数の時間-周波数パターンを含むテーブルにマッピングされたインデックスの形態で示すことができる。
【0125】
スロットアグリゲーション表示
【0126】
スロットアグリゲーション表示は、DCI内のリソース位置表示と無関係に実装することができる。巨大なパケットを送信しなければならない場合、スロット間の複数のPSSCH領域がパケットの送信に使用されるスロットアグリゲーションが可能である。このような場合に集約されるスロット数は、PSSCH-アグリゲーションファクターパラメータによって定義され、例えばRRCシグナリングによって設定されてもよい。集約されたスロット間のタイミングオフセット、例えば0からXスロットは、例えばRRCシグナリングによって、予め設定されてもよいし、半静的に設定されてもよい。この場合、実施形態は、DCIが以下のパラメータを含むことを提案する。
-DCIは巨大なパケットの送信に使用される最初のスロットの周波数(サブチャネル)および(明示的または暗黙的な)開始点のみを指定する。設定されたPSSCH-アグリゲーションファクターパラメータ(専用のID用)と共に、UEは同じリソース割り当てに適用されるスロット数、すなわち集約されるスロット数を知っている。
【0127】
集約される各スロット間の時間オフセットは、RRCなどの半静的シグナリングを使用して事前に設定および/または設定されてもよい。
【0128】
アイデア1.3-共通の新しいDCIフォーマットのためのパラメータ
【0129】
モード1 TXにおいてブラインド復号の労力を低く抑えるために、ネットワークは、SL送信のスケジューリングのために、UEを単一のDCIフォーマットで設定することを決定してもよい。本願明細書に関連する実施形態は、ブラインド送信およびHARQベース送信のための特定のパラメータの値を解釈する装置および方法を提供する。
【0130】
実施形態によれば、基地局として実装されているようなトランシーバーは、制御メッセージが共通の制御メッセージであり、先に挙げたものと同様に、以下の1つ以上を含むように実装される。
-サイドリンク上の1つ以上の再送信がHARQベースの再送信であるかブラインド再送信であるかを示す再送信タイプ表示、
-ダウンリンク割り当てインデックス(DAI)、
-例えばPUCCH上で、TX UEから基地局にフィードバックを送信するためのリソース位置を示す再送信フィードバックリソース位置表示。
【0131】
実施形態によれば、このようなトランシーバーは、再送信タイプ表示が、
- 明示的で、かつ、送信されるパケットがHARQベースの再送信とブラインド再送信のどちらを使用するかを示す明示的なパラメータを含む、または、
- DCI内の1つ以上の所定のパラメータを既定値またはデフォルト値に設定することにより、暗黙的である、
ように実装されてもよい。
【0132】
実施形態によれば、暗黙的な再送信タイプ表示の場合、ブラインド再送信の使用は、
- TX UEから基地局への例えばPUCCHでのフィードバックに使用されるリソースを示すPUCCHリソース表示等のパラメータの非数値またはデフォルト値もしくは事前設定値、または、DCIと例えばPUCCHでのフィードバックとの間のPSSCH/PDCCH-HARQタイミング表示等の時間ギャップを使用すること、または、
- PSFCHのいずれのリソースも含まないリソースのセットまたはリソースプールに向けた送信および/または再送信のためのリソース位置表示、
によって示される、および/または、
HARQベースの再送信の使用は、
- PSFCHのリソースを含むリソースのセットまたはリソースプールを示す送信および/または再送信のためのリソース位置表示、
によって示される。
【0133】
代替的にまたは追加的に、宛先ID、優先度情報またはキャストタイプ、例えばブロードキャスト用の送信リソースまたはHARQが設定されていない宛先IDなどのキャストタイプの使用によって示されてもよい。
【0134】
実施形態によれば、DCIは、ダウンリンク割り当てインデックス(DAI)を含み、DAIは、カウンタDAI(cDAI)およびトータルDAI(tDAI)を含む。DCIがサイドリンクを使用したブラインド再送信のためのものである場合、
- カウンタDAIが増分されない、またはデフォルト値または-1などの事前設定値がカウンタDAIに割り当てられる、および/または、
- DCIがトータルDAIにカウントされない、および/または、
- TX UEがカウンタDAIを無視する、および/または、
- カウンタDAIは増分されるが、HARQベースの再送信のための後続のDCIのカウンタDAIが増分されない。
【0135】
言い換えると、HARQベースの再送信および/またはブラインド再送信の表示について、DCIフォーマットはHARQベースの再送信もブラインド再送信も両方に提供してもよく、それ故に、パラメータは再送信のどのタイプを特定のパケットに使用するかをTE UEに通知するように定義されてもよい。
【0136】
●送信されるパケットがHARQベースの再送信および/またはブラインド再送信のどちらを使用するかを示す明示的なパラメータ。
【0137】
この表示は、暗黙的な方法によって実行されてもよく、DCIの別のパラメータの特定のデフォルト値を設定することによって実行されてもよい。
● 例えばPUCCHで使用されるリソースを示すPUCCHリソース表示等のパラメータの非数値またはデフォルト値もしくは事前設定値、および/または、DCIと例えばPUCCHでのフィードバックとの間のPSSCH/PDCCH-HARQタイミング表示等の時間ギャップを使用することによるブラインド再送信の使用についての暗黙的な表示。
● リソース位置パラメータに基づく暗黙的な表示。
○ リソースが定義されたPSFCH(物理共有フィードバックチャネル)を有するリソースプールに位置づけられている場合、特に指定がない限り、TX UEは送信されるパケットがHARQベースの再送信を使用するだろうと推定することができる。
○ リソースが定義されたPSFCHを有しないリソースプールに位置づけられている場合、特に指定がない限り、TX UEは送信されるパケットがブラインド再送信を使用するだろうと推定することができる。
【0138】
ダウンリンク割り当てインデックス(DAI)に関して、SLフィードバックを基地局に報告するHARQ報告メカニズムを使用することによって、ネットワークは、例えば動的HARQ-ASKコードブック用の、SLグラントをスケジューリングするDCIにダウンリンク割り当て表示(DAI)と同様の方法を採用することができる。
【0139】
NRはDCIに含まれるダウンリンク割り当てインデックスDAIを使用する。DAIフィールドは、カウンタDAI(cDAI)、およびキャリアアグリゲーションの場合、トータルDAI(tDAI)の2つの部分に分けられる。DCIに含まれるカウンタDAIは、DCIがキャリアファーストタイムセカンド方式で受信された時点までのスケジューリングされたダウンリンク送信の数を示してもよい。DCIに含まれるトータルDAIは、この時点までのすべてのキャリア間のダウンリンク送信の合計回数、すなわち現在の時点の最高のcDAIを示してもよい。
【0140】
共有のDCIフォーマットで使用されるこれらのパラメータについて、実施形態は以下を提案する。
● ブラインド再送信を意味するDCIの場合、カウンタDAIが増分されない、および/または、DCIがトータルDAIにカウントされない。
○ 例えばデフォルト値または-1などの事前に設定された値をこのパラメータに割り当てることもできる。
○ TX UEがこのフィールドを無視することを選択することもできる。
● 代替的に、ブラインド送信の場合のカウンタDAIは増分されるが、HARQを伴う後続のSLグラントのカウンタDAIが増分されない。
【0141】
例えば
図5に示すように、DAIの非増分またはデフォルト値の割り当ては、UEに基地局へ正しく報告することを支援する。例えば、UEがPDCCH監視機会#1(PDCCH monitoring occasion #1)でSLグラントをスケジューリングするDCIを見逃した場合、HARQフィードバックが要求される間にHARQを有するDCIが存在することで、PDCCH監視機会#2から復元することができる。しかしながら、UEがPDCCH監視機会#2でDCIを見逃した場合、UEはグラントを認識することができない。基地局にこの送信について報告する必要はなく、UEはいずれにしても新しいグラントについてSR/BSRを送信しなければならないので、これは重要な問題ではない。
【0142】
図5は、HARQおよびブラインド送信をスケジューリングするためのDAI手順を示す。
【0143】
UEがHARQに関するDCIを見逃した場合、この手順をフェールセーフ(failsafe)することができる。
【0144】
PUCCHに関する表示
【0145】
ブラインド再送信の場合、単一のDCIがすべての再送信位置を送信することができる。基地局は上述の方法で示される位置を有する再送信リソース位置のサブセットを含む複数のDCIを送信することを選択することもできる。
【0146】
HARQベースの再送信の場合、TX UEに送信される各DCIはPUCCHリソースも示してもよく、RX UEから基地局に対して受信したHARQフィードバックをTX UEが転送してもよい。DCIのオーバーヘッドおよびサイズが増加するので、単一のDCIにおけるそれぞれの再送信についてのPUCCHリソースを割り当てることは効果的ではない。
【0147】
それ故に、実施形態は、DCIで示される再送信リソース位置の数が特定のパケットに付随する再送信の合計回数の倍数となるように量子化することができることを提案する。DCIのそれぞれについて、PUCCHの位置が以下の方法の1つで定義されてもよい。
● それぞれのDCIは、
図6に示されるように、(MxP)回の再送信の合計についての単一のPUCCH位置を含む。
○ この方法において、それぞれのDCIは再送信リソース位置(M)およびPUCCH位置の1つのみのサブセットを含む。
○ このDCIを受信するTX UEは、リソース位置を有するRX UEにSCIを送信することを期待される。
○ 今度はRX UEが定義されたリソース位置におけるM個の送信のすべてを受信することを試み、そのあと送信をソフトコンバイン(soft-combine)する。
○ RX UEがパケットを正しく復号できたか否かに基づいて、ACK/NACKをTX UEに送信する。
○ そのあと、DCIで定義された単一のPUCCH位置を使用することによって基地局に中継される。
○ この手順は、RX UEがパケットを正しく復号するまで、または再送信の最大数(MxP)に達するまで、P回繰り返す。
● それぞれのDCIは、
図7に示されるように、それぞれの再送信リソース位置に対応する複数のPUCCHリソースを含んでもよい。
○ この方法によれば、DCIは、それぞれのリソース位置に対する再送信リソース位置およびPUCCH位置のサブセットを含む。
○ それぞれのフィードバックに対するPUCCH位置の表示は、例えば以下のような、暗黙的または明示的な方法ですることができる。
● 明示的な方法:DCIがそれぞれの(再)送信のすべてのPUCCH位置を含んでもよい。
● 暗黙的な方法1:DCIが初回送信に対応するPUCCH位置を含んでもよい。後続の送信について、TE UEがこれらの送信のリソース位置の間の時間ギャップを仮定し、それによって、例えば
図8で示すように、それぞれのPUCCH位置を導出してもよい。
● また、DCIは、初回送信位置とPUCCHリソース位置との間の時間ギャップに基づいてPUCCHリソース位置を導出し、後続の再送信リソース位置に対して所定の時間ギャップを適用することができる。
● 基地局は、最初のDCIにおいて、最初のHARQ-ACKが通知されるスロットを指すHARQ-タイミング表示を示し、当該スロット内でPUCCH送信に使用する複数の設定されたPUCCH設定のうちの1つを示すPUCCHリソース表示(PRI)316
1も指定する。
● 暗黙的なアプローチでは、タイミングが最初のPUCCHリソースのみを指し、後続のPUCCHリソースがPSSCH送信にも適用される同じオフセットをPUCCHリソースに適用することにより決定される。
● PRIなどの別のパラメータも、HARQ-ACK通知のために最初のPUCCHから引き継がれる。したがって、
図8は、最初のPUCCHに基づく後続のPUCCHリソース316
2および316
3の暗黙的な導出を示している。
● 最大32個のDCIについて、単一のSCIが最大4回の送信を示すことを可能にする場合、最大で4個のSCIを必要としてもよい。したがって、暗黙的な方法は、送信されるメッセージの削減を可能にする。
【0148】
● DCIを受信することでTX UEによって後に続く手順は、以下の2つの方法のうちの1つで実行されてもよい。
○ TX UEが送信のそれぞれに対してフィードバックを送信しなければならないことの表示を有する、すべてのリソース位置に対する単一のSCIを送信することが期待される。
○ TX UEがDCIに記述されたリソース位置の別のサブセットを含み、それぞれの送信に対してフィードバックが送信されなければならないことを指定する複数のSCIを送信することが期待される。
【0149】
RX UEがそれによって送信のそれぞれに対してフィードバックを提供することができる。送信1回ごとにRX UEからフィードバックを受信すると、TX UEは、暗黙的に導出される、またはDCIに明示的に示される、送信についてのPUCCHリソースに関するフィードバックを基地局に提供することができる。
【0150】
アイデア1.3に関して、トランシーバーは、ブラインド再送信かつHARQベースの再送信の場合、DCI内の送信位置表示および/または再送信位置表示は、一部または全部の送信位置および/または再送信位置を示してもよい。HARQベースの再送信のみの場合、TX UEに送信されるDCI内の再送信位置表示は、TX UEがRX UEから受信したHARQフィードバックを基地局に転送することができるPUCCHリソースを示してもよい。
【0151】
実施形態によれば、このようなトランシーバーは、HARQベースの再送信の場合、DCI内の再送信位置表示は送信および/または再送信リソース位置の数を示し、送信および/または再送信リソース位置の数はMxPであり、MxPはパケットに対する最大または許容可能な送信および/または再送信の数、例えばNRの場合再送信32回を超えることはなく、Mは単一のDCIに含まれる送信および/または再送信リソース位置の数であり、Pは所与のパケットに対して送信されるDCIの数であるように実装されてもよい。
【0152】
実施形態によれば、このようなトランシーバーは、DCIが、M個の送信および/または再送信リソース位置に対して単一のPUCCH位置を含むように実装されてもよく、ここで、トランシーバーは、
- M個の送信および/または再送信リソース位置と1つだけのPUCCH位置とを含むDCIを送信し、
- DCIに応答して、単一のPUCCH位置を使用することによって、M個の送信すべてについてRX UEの複合フィードバックをTX UEから受信し、
- RX UEでのパケットの復号の成功をフィードバックが示すまで、または再送信の最大数MxPに達するまで、DCIの送信をP回繰り返す、
ように構成される。
【0153】
実施形態によれば、このようなトランシーバーは、DCIが、送信および/または再送信リソース位置のそれぞれに対して複数のPUCCH位置を含むように実装されてもよく、ここで、トランシーバーは、
- M個の送信および/または再送信リソース位置と各送信および/または再送信リソース位置について1つのPUCCH位置とを含むDCIを送信し、
- DCIに応答して、送信および/または再送信のためのPUCCH位置を使用することによって、M個の送信のそれぞれに対するRX UEのフィードバックをTX UEから受信し、
- RX UEでのパケットの復号の成功をフィードバックが示すまで、または再送信の最大数MxPに達するまで、DCIの送信をP回繰り返す。
【0154】
実施形態によれば、このようなトランシーバーは、DCIが、複数の送信および/または再送信リソース位置であるが、それらのそれぞれではない送信および/または再送信リソース位置のための複数のPUCCH位置を含むように実装されてもよく、トランシーバーは、
- MxP個の送信および/または再送信リソース位置とM個毎の送信および/または再送信リソース位置の後のPUCCH位置とを含むDCIを送信し、
- DCIに応答して、送信および/または再送信のためのPUCCH位置を使用することによって、M回目の送信毎にRX UEのフィードバックをTX UEから受信し、
- RX UEでのパケットの復号の成功をフィードバックが示すまで、または再送信の最大数MxPに達するまで、M回目の送信毎にTX UEからフィードバックを受信し続ける。
【0155】
実施形態によれば、DCIは明示的または暗黙的に表示するものである。明示的な表示の場合、DCIは送信および/または再送信のためのすべてのPUCCH位置を含んでもよい。暗黙的な表示の場合、DCIは最初の送信に対応するPUCCHリソース位置を含んでもよい。2回目以降の送信および/または再送信については、TX UEは2回目以降の送信および/または再送信のためのPUCCH位置を、
- 2回目以降の送信および/または再送信のためのリソース位置間の時間ギャップを使用して導出し、最初の送信のためのPUCCHリソース位置を開始点として所与の時間ギャップを適用すること、または、
- 初回の送信位置とPUCCHリソース位置との間の時間ギャップを使用して導出し、2回目以降の再送信リソース位置に対して所与の時間ギャップを適用すること、
のうちの少なくとも一方を行う。
【0156】
実施形態によれば、DCIは、明示的または暗黙的に表示するものである。トランシーバーは、最初のDCIにおいて、以下を示す。
- 最初のHARQ-フィードバックが報告されるスロットを指し示すHARQ-タイミング表示、および、
- スロット内のPUCCH送信に使用する複数の設定済みPUCCH構成のうちの1つを示すPUCCHリソース表示(PRI)。
【0157】
PSSCH送信にも適用されるのと同じオフセットをPUCCHリソースにも適用することによって、2回目以降のHARQ-フィードバックのための1つ以上のスロットが決定される。
【0158】
したがって、共通のDCIに応答して、TX UEは、すべてのリソース位置を有する単一のSCIのうちの少なくとも1つを、送信のそれぞれに対するフィードバックの指示とともに送信し、またはDCIに記述されたリソース位置の別のサブセットを含む複数のSCIを送信し、送信のそれぞれに対してフィードバックを送信しなければならないことを指定することを期待されてもよい。送信ごとにRX UEからフィードバックを受信すると、TX UEは、送信のためにDCIに暗黙的に導出される、または明示的に示されるPUCCHリソース上で基地局にフィードバックを提供することができる。共通のDCIに応答して、TX UEは、単一のSCIを少なくとも2つのステージを備えるSCIとして送信することが期待されてもよい。すなわち、1つの送信に対するPSCCHは、2つのSCIに分割されてもよい。それらのSCIは、周波数多重(FDMed)または時間多重(TDMed)された第1段階および第2段階のSCIであってよい。
【0159】
アイデア1.4-個々のDCIフォーマットのパラメータ
【0160】
上述の共通パラメータとは別に、実施形態では、HARQベースの送信のためのDCIフォーマットは、PUCCHで使用されるリソース、DCIとPUCCHとの間の時間ギャップ、およびDCI受信とDCIによってスケジューリングされた最初のサイドリンク送信との間のスロットオフセットを示すパラメータを含むことができるということを提案する。ブラインド送信のためのDCIは、HARQフィードバックに関連するこれらのパラメータを含まなくてよい。この場合、HARQベースの送信とブラインド送信について別々の表示も必要なく、したがって、省略することができる。このような実施形態によるトランシーバーは、以下の1つ以上を示すパラメータを含む追加のパラメータに基づいてもよい。
- PUCCHで使用されるリソース、
- DCIとPUCCHとの間の時間ギャップ、
- DCI受信とDCIによってスケジュールされた最初のサイドリンク送信との間のスロットオフセット。
【0161】
アイデア2:HARQ報告手順の強化
【0162】
実施形態はブラインド送信のHARQ報告に関連する。このような実施形態は、異なるシナリオで発生し得る問題に対処することができる。1つのシナリオでは、基地局は、すべてのモード1 UEを完全に制御し、送信のそれぞれについてHARQを使用するか否かを明示的に示す。さらに、他の実施形態に関連して説明したように、HARQおよび無HARQ/ブラインド送信に同じDCIフォーマットを使用する。しかしながら、前のセクションとは異なり、実施形態は、これらのDCIの正しい受信も確実にすることに対応する。したがって、実施形態は、HARQベースの送信に使用されるDAIを使用してこれらも保護されることを提案する。しかしながら、この場合、UEが基地局への無HARQ/ブラインド送信のために何を報告するかを規定する必要がある。
【0163】
このような実施形態によるトランシーバーは、DCIがダウンリンク割り当てインデックス(DAI)を含み、DAIはカウンタDAI(cDAI)およびトータルDAI(tDAI)を含むことを鑑みて実装されてもよい。DCIがHARQベースの再送信のためのものである場合およびDCIがブラインド再送信のためのものである場合に、カウンタDAIが増分される。トランシーバーは、無HARQ送信またはブラインド送信についてTX UEからの報告されるブラインド再送信を示すDCIについてカウンタDAIを増分する。
【0164】
実施形態によれば、無HARQ送信またはブラインド送信のためのDCIがTX UEで正しく受信された場合、このようなトランシーバーは指定されたPUCCHリソースでTX UEからACKを受信して、DCIの正しい受信をシグナリングするように構成されてもよい。正しい受信が仮定されているため、トランシーバーはこの送信のために新しいリソースをスケジュールしないことを決定してもよい。無HARQ送信またはブラインド送信のためのDCIがTX UEで誤って受信された場合、トランシーバーは指定されたPUCCHリソースでTX UEからNACKを受信するように構成されてもよい。トランシーバーは、この場合、同じ送信のための新しいグラントをスケジュールすることができる。
【0165】
アイデア2に従って、パケットについて許容される送信および/または再送信が全て完了したとTX UEが判断した場合に、トランシーバーはTX UEからACKを受信するように構成されてもよい。ACKに応答して、トランシーバーは、PSFCH上のフィードバックとは無関係に、パケットのためのさらなるリソースの割り当てを停止してもよい。代替的にまたは追加的に、トランシーバーは、パケットについての許容される送信および/または再送信が全て完了したことを示す明示的なパラメータを受信するように構成されてもよく、明示的パラメータは、トランシーバーに、PSFCH上のフィードバックとは無関係に、パケットのためのさらなるリソースの割り当てを停止させるように構成されてもよい。
【0166】
アイデア2によるユーザ機器は、適宜実施することができる。制御メッセージは、共通のDCIであってもよい。DCIは、DCIがHARQベースの再送信の場合およびDCIがブラインド再送信の場合に増分されるcDAIを含む、ダウンリンク割り当てインデックス(DAI)を含んでもよい。TX UEは、無HARQ送信またはブラインド送信のためのDCIが正常に受信された場合に、対応するPUCCHリソースで基地局にACKを送信するように構成される。
【0167】
このようなユーザ機器は、無HARQ送信のHARQ-ACKが基地局に報告される前に予期せぬトラフィックが到着し、TX UEがより多くのリソースを必要とする場合、TX UEは、ブラインド送信についてのHARQ-ACKフィードバックをスケジューリング要求(SR)として再利用して、例えばより多くのリソースが必要な場合にブラインド送信についてのNACKを送信することのよって、基地局により多くのリソースが必要であることを通知するように構成されてもよい。この手順は、例えば、対応するPUCCHリソースにSRフィールドが存在しない場合に適用されてもよい。
【0168】
言い換えると、別のシナリオでは、基地局がDCIで特定の送信にHARQを使用しなければならないか否かを明示的に指定しなくてもよく、UEがQoSに基づいて自律的に決定してもよく、UEの実装次第で決定してもよい。しかしながら、この場合、基地局はHARQが使用されたか否かが分からないため、HARQ-ACK報告のためのPUCCHリソースを指定しなければならない。したがって、HARQベースの再送信およびブラインド再送信に対するフィードバックは、同じPUCCHリソースで多重化されてもよい。ブラインド送信のためのHARQフィードバックを決定するためのUEの2つの異なる動作が、以下の実施形態に関連して説明される。
● 例えば、単一のPUCCHにおけるHARQベースおよびブラインド/無HARQ送信の多重化についての概略図を示す
図9に示すように、TX UEが対応するDCIを正しく受信した場合、所定の送信にさらなるリソースが必要ないことを基地局に通知するために、TX UEは、指定したPUCCHリソースにおける無HARQ/ブラインド送信のACKを基地局に単に報告することができる。
● TX UEがDCIを正しく受信しなかった場合、すなわち、例えばDCI318
2を見逃した場合、DCI318
2に関連するフィードバック322
2について示されるように、HARQベースの送信かブラインド送信かにかかわらず、(例えばDCI318
3の)DAIからDCIを見逃したと判断してNACKを報告することになる。
● これは、gNBがブラインド送信のための見逃したDCIを検出し、それに応じて、同じ送信のための新しいグラントをスケジュールすることができる。
● 異なる実施形態では、無HARQ送信についてのHARQ-ACKが基地局に報告される前に予期せぬトラフィックが到着し、UEがより多くのリソースを必要とする場合がある。この場合、UEは、ブラインド送信についてのHARQ-ACKフィードバックをスケジューリング要求(SR)として再利用して、基地局により多くのリソースが必要であることを通知することができる。これは、より多くのリソースを必要とする場合に、ブラインド送信に対するNACKを送信することによって行われる。
● 別の実施形態では、この手順は、指定されたPUCCHリソースにSRフィールドが存在しない場合にのみ適用される。
【0169】
最大再送信数の表示
【0170】
基地局が送信のそれぞれを制御していない場合、特定のパケットに対して既に何回再送信が行われたかを追跡できない可能性がある。この場合、TX UEは、RX UEがPSFCHで基地局に対して送信したものをPUCCHで再び報告するだけである。これは、32回の再送信がすべて実行された後にRX UEが再びNACKを報告した場合に問題となる可能性がある。この場合、基地局は32回の再送信がすでに実行されたことを知らずに、さらなる再送信のためにリソースを割り当てることになる。これは、UEがこのリソースを使用するのに十分なデータを持っていない可能性があるため、リソースの浪費につながる。
【0171】
そこで、実施形態は以下の解決策を提案する。
1.TX UEは、特定のTBまたはパケットに対して既に何回の再送信を実行したかについて特定の知識を有する。TX UEが32回すべての再送信が既に実行されたと判断した場合、いかなる場合でも基地局にACKを報告する。RX UEがPSFCHでNACKを送信した場合も同様である。このようにして、リソースの浪費を低減することができる。
2.RX UEは、特定のTBまたはパケットに対して既に何回の再送信を実行したかについて特定の知識を有する。RX UEが32回すべての再送信が既に実行されたと判断した場合、いかなる場合でもTX UEにACKを報告する。TBまたはパケットを正常に復号できなかった場合も同様である。このようにして、リソースの浪費を低減することができる。
3.32回すべての再送信が行われたことを示す明示的なパラメータを設けることもでき、RX UEからTX UEにNACKが送信された場合、基地局はパケットを正常に復号できなかったと判断することができる。
【0172】
アイデア3:複数のHARQベースの同時送信
【0173】
基地局は、異なるパケットのHARQベースの送信に対応する複数のDCIをスケジュールすることが可能である。これらのDCIのうちのいくつかは、より巨大なパケットを送信するためにスロットアグリゲーションを使用することができ、同時に、いくつかのDCIは1回だけの送信(再送信なし-ワンショット送信)を必要とするパケットに使用することもできる。
【0174】
本実施形態の全体的なアイデアによれば、無線通信システムのユーザ機器(TX UE)が提供される。無線通信システムは、サイドリンク(SL)を使用して互いに通信するための複数のユーザ機器(UE)を含み、ここで、ユーザ機器は、無線通信システムの基地局のサービスを受ける送信ユーザ機器(TX UE)であって、サイドリンクを使用して1つ以上の受信ユーザ機器(RX UE)と通信するものである。データパケット等のパケットのサイドリンクを使用した送信のために、TX UEは、データパケットの送信のための1つ以上の遷移要件に応じて、サービスを提供する基地局からDCI等の1つ以上の制御メッセージを受信し、1つ以上の制御メッセージは以下のものを含む。
- サイドリンクを使用したHARQベースの送信およびサイドリンクを使用したブラインド送信または非HARQ送信のためのパラメータを含む、いずれかの共通のDCI、または、
- 2つの異なるDCI-サイドリンクを使用したHARQベースの送信のためのパラメータを含む、HARQベースの再送信についてのDCI、および/または、サイドリンクを使用したブラインド送信または非HARQ送信のためのパラメータを含む、非HARQ再送信のためのDCIである。任意的に、他の実施形態に関連して説明したように、サービスを提供する基地局はトランシーバーを備えるまたはトランシーバーであってよい。
【0175】
すなわち、トランシーバーは、以下の1つ以上を送信してもよい。
- サイドリンクを使用したHARQベースの送信およびサイドリンクを使用したブラインド送信または非HARQ送信のためのパラメータを含む、共通の制御メッセージ、または、
- サイドリンクを使用したHARQベースの送信のためのパラメータを含む、HARQベースの再送信についての制御メッセージ、または、
- サイドリンクを使用したブラインド送信または非HARQ送信のためのパラメータを含む、非HARQ再送信のための制御メッセージ。
【0176】
実施形態によれば、TX UEは、スロットアグリゲーションを示す1つ以上の共通DCIおよび1回のみの送信またはワンショット送信のみを必要とするパケットのための1つ以上のDCIを基地局から受信するように構成されてもよい。サイドリンク上のスロットアグリゲーションがアクティブである場合、TX UEは、TX UEが基地局にHARQ-ACKを送信しなければならない送信に対して同じHARQタイムラインを適用するように構成される。PSSCHアグリゲーションは常にアクティブであってもよく、またはRRCもしくはDCIシグナリングを使用して、基地局によってアクティブ化されてもよく、HARQタイムラインはすべての送信に対して設定またはアクティブ化されている最大のスロットアグリゲーションである。HARQタイムラインは、TX UEがDCIを受信した時間から、TX UEが送信を受信して復号した後にTX UEが基地局にフィードバックを送信する準備ができるまでにかかる時間である。
【0177】
言い換えると、UEは複数のUEと並行して通信しており、スロットアグリゲーションスキームは通信リンクのサブセットのみに使用されることになるので、ワンショット送信およびスロットアグリゲーション送信のタイミング要求が異なるため、基地局へのHARQ報告のタイミングが複雑化する。
【0178】
Uuでは、HARQ報告の最も早い時間を決定するために、PDSCHまたはPUSCHの終端から常に処理時間が適用される。タイムラインが満たされない場合、UEは基地局への報告を行わない。しかしながら、Uuでは、UEはアグリゲーションファクター(K回の反復のための特定のK)を設定され、このパラメータはすべての送信にグローバルに適用され、したがって、UEがDCIを逃した場合でもミスマッチは生じない。しかしながら、SLでは、スロットアグリゲーション送信とワンショット送信との混合動作が予想される。これは主に、UEがDCIを見逃した場合に問題となる。この場合、スロットアグリゲーション送信なのかワンショット送信のグラントなのかがわからず、処理タイムラインを適切に決定することができない。
【0179】
SL HARQのための単一の処理能力
【0180】
TX UEに対してスロットアグリゲーションがアクティブ化された場合、実施形態は、TX UEが基地局にHARQ-ACKを送信しなければならないすべての送信に対して同じHARQタイムラインを適用することを提案する。PSSCHアグリゲーションは、常にアクティブであってもよく、RRCまたはDCIシグナリングを使用して基地局によってアクティブ化されてもよい。
【0181】
SLグラントを有するDCIは、HARQ-ACK報告のタイミング、例えば、TX UEからのPUCCHが予想されるスロットを指定することができる。しかしながら、UEは、HARQタイムラインが満たされない場合、例えば指定されたスロットがHARQタイムラインより早い場合、指定されたスロットでHARQ-ACKを報告しないだろう。実施形態によれば、UEは、すべての送信について、UEで設定/アクティブ化される最大のスロットアグリゲーションのHARQタイムラインに適用することができる。ワンショット送信のためのHARQフィードバックが指定されたスロットで既に利用可能であるが、設定された最大アグリゲーションのHARQタイムラインを満たさない場合でも、UEは、指定されたPUCCHでHARQ-ACKを報告しないだろう。これは、タイムラインの分離処理を説明するための概略ブロック図を示す
図10で見ることができる。
【0182】
別の実施形態において、単一の処理能力は、設定次第、例えばUEがスロットアグリゲーションを用いて構成されるか否か、またはリソースプール構成(PSFCH周期性)に基づいて変化し得る。
【0183】
アイデア4:モード1 HARQ再送信手順およびSCIの構造
【0184】
アイデア4による実施形態によれば、
図1に示されるような無線通信システムは、1つ以上の基地局と、サイドリンク(SL)を使用して互いに通信する複数のユーザ機器(UE)であって、複数のUEは送信UEを含み、送信UEはサイドリンクを使用して1つ以上の受信UEと通信する複数のユーザ機器とを備えるように適合される。基地局はTX UEにサービスを提供するためのものである。データパケット等のパケットのサイドリンクを使用した送信について、基地局は、データパケットのサイドリンクを使用した送信についての1つ以上の送信要件を決定し、決定された1つ以上の送信要件に応答して、基地局はTX UEに1つ以上の制御メッセージを送信し、1つ以上の制御メッセージは、以下のうちの1つ以上を含む。
- サイドリンクを使用したHARQベースの送信およびサイドリンクを使用したブラインド送信または非HARQの送信のためのパラメータを含む、共通の制御メッセージ、または、
- サイドリンクを使用したHARQベースの送信のためのパラメータを含む、HARQベース再送信についての制御メッセージ、または、
- サイドリンクを使用したブラインド送信または非HARQ送信のためのパラメータを含む、非HARQ再送信についての制御メッセージ。
【0185】
TX UEは、基地局から1つ以上の制御メッセージを受信し、1つ以上の制御メッセージをRX UEに送信し、さらに、1つ以上の制御メッセージに示されるパラメータに従って、RX UEにパケットを送信するように構成されてもよい。
【0186】
アイデア4よれば、無線通信システムの1つ以上の基地局は、本願明細書で説明される別の実施形態に従っていてもよい。代替的にまたは追加的に、無線通信システムの複数のユーザ機器は、本願明細書に記載される別の実施形態に関連して説明されるように実装されてもよい。TX UEは、基地局から1つ以上の制御メッセージを受信するように構成されてもよく、RX UEに1つ以上の制御メッセージを送信し、1つ以上の制御メッセージに示されるパラメータに従ってRX UEにパケットをさらに送信するように構成されてもよい。
【0187】
言い換えると、前のセクションでは、TX UEがRX UEにSCIを送信するか否かに基づいて、再送信リソース位置を含む単一または複数のDCIを送信する可能性について説明した。ここでは、RX UEは送信を復号し、それが正常に復号されたか否かを決定することが予想されている。この決定に基づき、RX UEはHARQフィードバックをTX UEに送信する。
【0188】
アイデア4.1-RX UEからTX UEに送信されるHARQフィードバックの周期性
【0189】
図11に関連して説明される実施形態によれば、実施形態による無線通信システムの基地局は、HARQベースの送信、送信および/または再送信リソース位置並びに単一のPUCCH位置を示す単一のDCI318をTX UEに送信するように構成されてもよい。TX UEは、RX UEに、単一のSCI324を送信するように構成されてもよい。RX UEはTX UEに単一のHARQフィードバック326を送信するように構成されてもよく、RX UEは受信したすべての再送信328を結合し、パケットの復号に成功した後または最大再送信回数の後にのみHARQフィードバックを送信するように構成されてもよい。TX UEは、単一のDCI318で定義された単一のPUCCHリソースを使用して、単一のHARQフィードバック332を基地局に中継する。
【0190】
図12に関連して説明される実施形態によれば、本願明細書に記載の無線通信システムは、基地局がTX UEに
図11に関連して説明される単一のDCI318を送信するように構成するように実装され、単一のDCI318は、HARQベースの送信を示し、かつ、送信および/または再送信リソース位置のための単一のPUCCH位置を含む。TX UEは、RX UEに
図11の単一のSCI324を送信するように構成される。TX UEは、RX UEから複数のHARQフィードバック326
1から326
Nを受信するように構成されるが、RX UEがパケットを正常に復号した場合にのみ、基地局に通知する。TX UEは、RX UEが肯定的なHARQで応答すると、再送信を停止する。すなわち、RX UEからのフィードバック326が肯定的なACKと解釈された後、さらなるデータ信号334を省略することができる。
【0191】
TX UEは、単一のSCIを使用した、例えばCBG(コードブロックグループ)にグループ化されたいくつかのコードブロックを含むCBGベースのRX UEへの送信をスケジュールして、例えばCBG毎に1つのペア等複数のフィードバックを期待するようにしてもよい。
【0192】
言い換えると、
図11に関連して提案される実施形態によれば、HARQフィードバックの送信処理は、BSからTX UEに送信される単一のDCIと定義することができ、その後、TX UEからRX UEに単一のSCIが送信され、これにより、RX UEからTX UEへ単一のHARQフィードバックが提供される。
● RX UEは受信したすべての再送信を結合し、パケットの復号に成功した後または最大の再送信回数の後にのみ、HARQフィードバックを送信するだろう。
○ その後、単一のDCI318で定義された単一のPUCCHリソースを使用して、TX UEによって基地局に関連付けられる。
【0193】
図12に関連して説明され、単一DCI、単一SCI、および送信ごとの複数のHARQフィードバックと呼ばれることがある実施形態によれば、以下のようになる。
● TX UEは、RX UEから複数のHARQフィードバック326
1から326
Nを受信するが、RX UEがパケットを正常に復号した場合にのみ、基地局に通知される。
● TX UEは、単一のSCI324を使用して、RX UEを介してCBGベースの送信、すなわちCBG(コードブロックグループ)にグループ化される複数のコードブロックを含む送信をスケジュールすることができる。
○ この場合、TX UEは、複数のフィードバック、すなわち各CBGごとに1つのフィードバックを予想する。
【0194】
図13に示される単一のDCI、複数SCI、および単一のHARQフィードバックと呼ばれることがある実施形態によれば、無線通信システムは、基地局が、HARQベースの送信を示し、かつ、送信および/または再送信リソース位置のための単一のPUCCH位置を含む単一のDCIをTX UEに送信するように構成されるように実装される。TX UEは、各SCIに再送信リソース位置を有する複数のSCIをRX UEに送信するように構成される。RX UEは受信したすべての再送信を結合し、パケットの復号に成功した後、または最大再送信数の後、または設定されたまたは事前に設定された再送信数の後にのみ、HARQフィードバックを送信するように構成される。TX UEは、単一のDCIに定義された単一のPUCCHリソースを使用して、単一のHARQフィードバックを基地局に関連付けるように構成される。
【0195】
言い換えると、以下の通りである。
● TX UEは、それぞれに再送信リソース位置を有する複数のSCI324を送信するだろう。
● RX UEは、受信したすべての再送信を結合し、パケットの復号に成功した後、または最大の再送信数の後、または設定された若しくは事前に設定された再送信数の後のいずれかの後にのみ、HARQフィードバック326を送信するだろう。
● その後、単一のDCIで定義された単一のPUCCHリソースを使用して、TX UEによって基地局に関連付けられる。
【0196】
図14に関連して説明される実施形態によれば、無線通信システムは、基地局が、HARQ送信を示し、かつ、送信および/または再送リソース位置のための単一のPUCCH位置を含む、単一のDCI318をTX UEに送信するように構成されるように実装される。TX UEは、SCIのそれぞれに再送信リソース位置を有する複数のSCI324を送信する。RX UEは、所与のSCIに定義される受信した送信を結合するように構成され、当該SCIに定義された送信に基づいてHARQフィードバック、すなわち、最大P個のHARQフィードバックを送信するように構成される。TX UEは、SCIごとにフィードバックを受信し、RX UEがフィードバック326のうちの1つにおいて肯定的なACKで応答すると、SCIの送信を停止するように構成される。TX UEは、単一のDCI318に定義された単一のPUCCHリソースを使用して、単一のHARQフィードバック332を基地局に中継する。
【0197】
言い換えると、
図14は単一DCI、複数のSCI、およびSCIごとの複数のHARQフィードバックと名付けられることがある、以下のシナリオを示す。
● TX UEは、それぞれに再送信リソース位置を有する複数のSCIを送信するだろう。
● RX UEは、所定のSCIで定義された受信された送信を結合し、そのSCIで定義された送信に基づいてHARQフィードバックを送信するだろう。
● TX UEはSCIごとにフィードバックを受信し、RX UEが肯定的なACKで応答すると、SCIの送信を停止するだろう。
● その後、単一のDCIで定義された単一のPUCCHリソースを使用して、TX UEによって基地局に関連付けられる。
【0198】
単一のDCI、複数のSCI、および再送ごとの複数のHARQフィードバックと呼ばれることがある
図15に関連して例示される実施形態によれば、無線通信システムの基地局は、HARQベースの送信を示し、かつ、送信および/または再送リソース位置のための単一のPUCCH位置を示す、単一のDCI318をTX UEに送信するように構成される。TX UEは、SCIのそれぞれに再送信リソース位置を有する複数のSCI324を送信するように構成される。RX UEは、送信のそれぞれについてHARQフィードバックを送信するように構成される。TX UEは、すべてのフィードバックを受信し、RX UEが肯定的なACKで応答すると、すなわちメッセージ326のうちの1つが肯定的なフィードバックを含んでいる場合、再送信および別のSCIの送信を停止するように構成される。TX UEは、単一のDCIに定義された単一のPUCCHリソースを使用して、単一のHARQフィードバックを基地局に中継するように構成される。
【0199】
言い換えると、実施形態によれば、以下の通りである。
● TX UEは、それぞれに再送信リソース位置を有する複数のSCIを送信するだろう。
● RX UEは、送信のそれぞれについてHARQフィードバックを送信するだろう。
● TX UEは、すべてのフィードバックを受信し、RX UEが肯定的なACKで応答すると、SCIの送信を停止するだろう。
● その後、単一のDCIで定義された単一のPUCCH リソースを使用して、TX UEによって基地局に関連付けられる。
【0200】
図16に関連して説明され、複数のDCI、複数のSCI(各DCIについて)、SCIごとの複数のHARQフィードバックと呼ばれることがある実施形態によれば、無線通信システムは、基地局が、HARQベースの送信を示し、送信および/または再送リソース位置のための単一のPUCCH位置をそれぞれ含む複数のDCIをTX UEに送信するように構成されるように実装される。TX UEは、SCIのそれぞれに再送信リソース位置を有する複数のSCIを送信するように構成される。RX UEは、所与のSCIに定義された受信した送信を結合し、当該SCIに定義された送信に基づいてHARQフィードバックを送信するように構成される。TX UEは、SCIごとにフィードバックを受信するように構成され、対応するDCIに定義されたPUCCHリソースを使用してフィードバックを基地局に関連付ける。RX UEによるパケットの復号の成功を示すフィードバックを受信した場合、基地局は、当該パケットのTX UEへのDCIの送信を停止するように構成される。
【0201】
言い換えると、実施形態は以下を備える。
● 基地局は複数のDCIを送信し、各DCIは再送信リソース位置が含まれ、それらはTX UEからRX UEへSCIによって送信される。
● RX UEは、所定のSCIに定義された受信された送信を結合し、そのSCIに定義された送信に基づいてHARQフィードバックを送信するだろう。
● TX UEはSCIごとにフィードバックを受信し、その後、対応するDCIで定義されたPUCCHリソースを使用して基地局に関連付けられる。
● RX UEがパケットの復号に成功すると、基地局に中継され、当該パケットのTX UEへのDCIの送信を停止するだろう。
【0202】
図17に関連して説明され、複数のDCI、複数のSCI(各DCIについて)、再送信ごとの複数のHARQフィードバックと呼ばれることがある実施形態によれば、無線通信システムは、基地局が、HARQベースの送信を示し、複数のDCIをTX UEに送信し、送信および/または再送信リソース位置のための単一のPUCCH位置をそれぞれ含む複数のDCIを送信するように構成されるように実装される。TX UEは、SCIのそれぞれに再送信リソース位置を含む複数のSCIを送信するように構成される。RX UEは、送信のそれぞれについてHARQフィードバックを送信する。TX UEは、すべてのフィードバックを受信するように構成され、対応するDCIで定義されたPUCCHリソースを使用して、フィードバックを基地局に中継する。RX UEは肯定的なACKで応答すると、TX UEはSCIを停止するように構成され、肯定的なフィードバックに応答して、基地局は、当該パケットのTX UEへのDCI送信を停止するように構成される。
【0203】
言い換えると、実施形態は、以下のように説明することができる。
● 基地局は、複数のDCIを送信し、各DCIには再送信リソース位置が含まれ、それらはTX UEからRX UEへSCIによって送信される。
● RX UEは送信のそれぞれについてHARQフィードバックを送信するだろう。
● TX UEはすべてのフィードバックを受信するように構成され、対応するDCIで定義されたPUCCHリソースを使用して基地局に中継されるだろう。
● TX UEは、RX UEが肯定的なACKで応答するとSCIの送信を停止し、基地局に中継され、基地局は当該パケットのTX UEへのDCI送信を停止するだろう。
【0204】
DCIが初回送信およびフィードバックチャネル、例えばPUCCHをそれぞれ有する別の再送信のためのリソース割り当てを提供する場合、TX UEからGNBへこれらの送信のうちの1つに対して送信されたACKは、その後のリソース割り当てが無効となる。例えば、DCIが時間的に分散した4つの送信位置をスケジュールする場合、TX UEは、まず、時間的に最初のリソース割り当てを使用して、初回送信を実行することができる。RX UEがNACKで応答したと仮定すると、TX UEはGNBにACKを報告し、再送信を実行するために時間的に次のリソースを使用する。その後、RX UEはACKを報告した場合、TX UEはGNBにACKを報告し、再送信の可能性を予見していた後続の2つのリソースは使用しない。これは、同じまたは別のSL UEにGNBによって再スケジュールすることができる。
【0205】
アイデア4.2-SCIの構造
【0206】
実施形態に従って、無線通信システムは、基地局がDCI上でTX UEに提供する情報に基づいて、リソースはSCIにおいて、以下のうちの1つ以上によって定義されるように実装されてもよい。
- 初回送信の周波数位置またはサブチャネルと1回以上の再送信の周波数位置またはサブチャネルとが同じ場合、リソースは以下の少なくとも1つによって定義される。
○ 再送信が発生する時間スロットを例えばファクターの形態で、または複数のビットマップファクターを含むRX UE内のテーブルにマッピングされるインデックスの形態で示す、ビットマップ、
○ 再送信が発生する時間スロットをRX UEが導出することができるタイミングオフセット。
- 初回送信の周波数位置またはサブチャンネルと1回以上の再送信の周波数位置またはサブチャネルとが異なる場合、リソースは、リソースの時間および周波数位置を例えば複数の時間-周波数パターンを含むRX UE内のテーブルにマッピングされたインデックスの形態で示す、時間-周波数パターン、
- 集約されたスロットの数を示すスロットアグリゲーションパラメータ、
- DAIパラメータ、
よって定義される。
【0207】
アイデア5:モード2:ブラインド再送信およびHARQ再送信手順
【0208】
一般的なアイデアによるトランシーバをさらに特定するために、実施形態によれば、トランシーバーは、サイドリンクを使用して1つ以上の受信UEと通信する送信UEとして実装されてもよい。送信UEおよび/または受信UEは、NRモード2で動作してもよい。1つ以上の制御メッセージは、サイドリンク制御情報(SCI)を含むサイドリンク制御情報メッセージ(SCIメッセージ)である。
【0209】
言い換えると、モード2では、TX UEは以下の態様に関する決定を行う責任を負う。
● パケットがHARQフィードバックまたはブラインド再送信を必要とするか否か(信頼性要件に基づく)。
○ QoS、チャネル状態など。
● 上記いずれかのスキームにおける再送信回数(PDB要件に基づく)。
● TX UEによる(再)送信に使用されるリソース(リソースの利用可能性に基づく)。
【0210】
TX UEは、優先度、PDBおよび(パケットに付随する信頼性に関連する)許容可能なパケットエラー率(PER)等のパラメータを提供するであろうパケットに関する上位レイヤ情報を受信する。実施形態は、上記の決定を行うために、TX UEがこの上位レイヤ情報を考慮して使用することを提案する。また、TX UEのセンシング結果に基づいて、ある時点におけるリソースの輻輳状況も考慮しなければならない。TX UEは、RX UEがそれに応じて整列できるように、SCI上でパケットに付加された優先度を送信することができる。
【0211】
アイデア6:設定されたグラント
【0212】
実施形態によれば、本明細書に記載の無線通信システムは、設定済みグラントを使用するように実装されてもよい。設定済みグラントを使用する際に、いくつかのグラントがPUCCHに関する情報を含み、いくつかがPUCCHに関する情報を含まない場合、TX UEは、以下のように構成されてもよい。
- PUCCHリソースを含むグラントを使用して、基地局へフィードバックを返信し、
- PUCCHリソースを含まないグラントをブラインド送信に使用する。
【0213】
実施形態によれば、このような無線通信システムは、設定済みグラントを使用する場合、TX UEはグラントの特性に応じて、どのグラントでパケットを送信するかを決定し、例えばTX UEはリソースの品質に応じて、高いまたは低い優先度および/または信頼性および/またはレイテンシーを必要とするパケットのためのグラントを使用することができるように構成されてもよい。
【0214】
このような無線通信システムは、設定済みグラントを使用する場合、TX UEは、通信タイプに応じてどのグラントでパケットを送信するかを決定し、例えばTX UEはリソースの状態に応じて、ブロードキャスト、グループキャストまたはユニキャスト送信に関連するパケットのためのグラントを使用することができるように実装されていてもよい。
【0215】
言い換えると、設定されたグラントにおいて、いくつかのグラントはPUCCHに関する情報を含むことができ、いくつかは含まなくてよい。PUCCHリソースを含むものは、基地局へフィードバックを返信するためにTX UEによって使用される。それらを含まないグラントは、ブラインド送信のために使用することができる。複数の設定されたグラントを基地局がTX UEに提供することができ、TX UEはこれらのグラントのいずれかを使用してTBを送信することができるので、UEはグラントの特性に基づいて使用するグラントを決定する。これらの特性は、TX UEが高/低優先度、信頼性、およびレイテンシーの場合に使用できるリソースの品質、ならびにキャストタイプ(ブロードキャスト、グループキャスト、およびユニキャスト)が含まれる。
【0216】
概要
本発明の実施形態は上記の詳細に説明しており、それぞれ実施形態および態様は、個別に実施されてもよい、または2つ以上の実施形態もしくは態様が組み合わされて実施されてもよい。
【0217】
本発明の様々な態様の上述の実施形態に関して、V2Xシナリオにおいて、通信がTX UEのような送信機とRX UEのような受信機との間で行われる環境で説明されていることに留意されたい。しかしながら、本発明はそのような通信に限定されるものではなく、むしろ、上述の原理は、D2D、V2V通信のような、サイドリンクを介する任意のデバイス間の通信にも同様に適用されてもよい。
【0218】
したがって、本明細書に記載される実施形態は、例えばセルラー(例えば、3G、4G、5Gまたは将来)、またはアドホック通信ネットワークの文脈におけるように、車両通信システム、例えばV2Xにおいて、無線通信システムにおいて実装されてもよい。実施形態は、基地局(モード1において)またはTX UE(モード2において)が、パケットの(再)送信のために使用されるリソースだけでなく、フィードバックの送信のために使用されるリソースにも関する制御情報を送信するための最適な手順に焦点を当てる。
【0219】
実施形態に従って、無線通信システムは、地上ネットワーク、または非地上ネットワーク、または空中機もしくは衛星機またはそれらの組み合わせを受信機として使用するネットワークまたはネットワークのセグメントを含んでもよい。
【0220】
実施形態に従って、ユーザ機器(UE)は、移動端末、または固定端末、またはセルラーIoT-UE、または車両UE、または車両グループリーダー(GL)UE、またはIoT、または狭帯域IoT(NB-IoT)デバイス、または例えば802.11axまたは802.11beの非アクセスポイントWiFi(非AP STA)、または地上ベースの車両、または航空車両、またはドローン、または移動基地局、または路側機、または建物、または無線通信ネットワークを使用しての通信が可能になるネットワーク接続性が設けられた、例えばセンサまたはアクチュエータ等のその他のアイテムまたはデバイス、または無線通信ネットワークのサイドリンクを使用しての通信が可能になるネットワーク接続性が設けられた、例えばセンサまたはアクチュエータ等その他のアイテムまたはデバイス、または任意のサイドリンク可能なネットワークエンティティのうちの1つ以上であってもよい。基地局(BS)は、移動基地局または固定基地局として実装されてもよく、マクロセル基地局、またはスモールセル基地局、または基地局中央装置、または基地局分散装置、または路側機、またはUE、またはグループリーダー(GL)、または中継器、またはリモート無線ヘッド、またはAMF、またはSMF、またはコアネットワークエンティティ、またはモバイルエッジコンピューティングエンティティ、またはNRまたは5Gコアコンテキストにおけるネットワークスライス、または例えば802.11axまたは802.11beのWiFi AP STA、またはアイテムまたはデバイスが無線通信ネットワークを使用して通信することを可能にする任意の送信/受信ポイント(TRP)であって、アイテムまたはデバイスは無線通信ネットワークを使用して通信するためのネットワーク接続性が設けられる、送信/受信ポイント、のうちのいずれか1つ以上であってもよい。
【0221】
説明された概念のいくつかの態様は装置の文脈で説明されてきたが、これらの態様は、ブロックまたは装置が方法ステップまたは方法ステップの特徴に対応する、対応する方法の説明も表すことは明らかである。同様に、方法ステップの文脈で説明された態様は、対応する装置の対応するブロックまたはアイテムまたは特徴の説明も表している。
【0222】
本発明の様々な要素および特徴は、アナログおよび/またはデジタル回路を使用したハードウェアにおいて、ソフトウエアにおいて、1つ以上の汎用または特殊用途プロセッサによる命令の実行を通じて、またはハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせとして、実装されてもよい。例えば、本発明の実施形態は、コンピュータシステムまたは別の処理システムの環境において実施されてもよい。
図19は、コンピュータシステム500の例を示す。ユニットまたはモジュール、ならびにこれらのユニットによって実行される方法のステップは、1つ以上のコンピュータシステム500上で実行されてもよい。コンピュータシステム500は、特殊用途または汎用デジタル信号プロセッサのような、1つ以上のプロセッサ502を含む。プロセッサ502は、バスまたはネットワークのような通信インフラストラクチャ504に接続されている。コンピュータシステム500は、メインメモリ506、例えばランダムアクセスメモリ(RAM)、および二次メモリ508、例えばハードディスクドライブおよび/またはリムーバブルストレージドライブを含む。二次メモリ508は、コンピュータプログラムまたは他の命令がコンピュータシステム500に読み込まれることを可能にすることができる。コンピュータシステム500は、通信インタフェース510をさらに含んでもよく、コンピュータシステム500と外部装置との間でソフトウェアおよびデータを転送することを可能にする。通信は、電子的、電磁的、光学的、または通信インタフェースによって処理することができる他の信号からであってよい。通信は、ワイヤまたはケーブル、光ファイバー、電話回線、携帯電話リンク、RFリンク、および他の通信チャネル512を使用してもよい。
【0223】
「コンピュータプログラム媒体」および「コンピュータ可読媒体」という用語は、一般に、取り外し可能なユニットまたはハードディスクドライブにインストールされたハードディスクなどの有形の記憶媒体を指すために使用される。これらのコンピュータプログラム製品は、コンピュータシステム500にソフトウェアを提供するための手段である。コンピュータ制御ロジックとも呼ばれるコンピュータプログラムは、メインメモリ506および/または二次メモリ508に格納される。また、コンピュータプログラムは、通信インタフェース510を介して受信されてもよい。コンピュータプログラムは、実行されると、コンピュータシステム500が本発明を実行できる。特に、コンピュータプログラムは、実行されると、プロセッサ502が本願明細書に記載された方法のいずれかなどの本発明のプロセスを実行することができる。したがって、このようなコンピュータプログラムは、コンピュータシステム500のコントローラを表すことができる。本開示がソフトウェアを使用して実施される場合、ソフトウェアはコンピュータプログラム製品に格納され、取り外し可能な記憶媒体、通信インタフェース510のようなインタフェースを使用してコンピュータシステム500に読み込まれてもよい。
【0224】
ハードウェアにおけるまたはソフトウェアにおける実施は、その上に記憶された電子的に読取可能な制御信号を有し、それぞれの方法が実行されるようにプログラム可能なコンピュータシステムと協働する(または協働することができる)、デジタル記憶媒体、例えばフロッピー(登録商標)ディスク、DVD、ブルーレイ、CD、ROM、PROM、EPROM、EEPROMまたはフラッシュメモリを用いて実行することができる。それ故に、デジタル記憶媒体は、コンピュータ読取可能とすることができる。
【0225】
本発明に係るいくつかの実施形態は、本願明細書に記載された方法の1つが実行されるように、プログラム可能なコンピュータシステムと協働することができる、電子的に読取可能な制御信号を有するデータキャリアを備える。
【0226】
一般に、本発明の実施形態は、コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で動作するとき、本発明の方法の1つを実行するように動作可能であるプログラムコードによるコンピュータプログラム製品として実施することができる。プログラムコードは、例えば機械読取可能なキャリアに記憶することができる。
【0227】
他の実施形態は、機械読取可能なキャリアに記憶された、本願明細書に記載された方法の1つを実行するコンピュータプログラムを備える。言い換えれば、本発明の方法の一実施形態は、それ故に、コンピュータプログラムがコンピュータ上で動作するとき、本願明細書に記載された方法の1つを実行するプログラムコードを有するコンピュータプログラムである。
【0228】
本発明の方法の更なる実施形態は、それ故に、その上に記録され、本願明細書に記載された方法の1つを実行するコンピュータプログラムを備えるデータキャリア(またはデジタル記憶媒体またはコンピュータ読取可能媒体)である。本発明の方法の更なる実施形態は、それ故に、本願明細書に記載された方法の1つを実行するコンピュータプログラムを表すデータストリームまたは信号のシーケンスである。データストリームまたは信号のシーケンスは、例えば、データ通信接続、例えばインターネットによって転送されるように構成することができる。更なる実施形態は、本願明細書に記載された方法の1つを実行するように構成されたまたは適合された処理手段、例えばコンピュータまたはプログラマブルロジックデバイスを備える。更なる実施形態は、本願明細書に記載された方法の1つを実行するコンピュータプログラムがインストールされたコンピュータを備える。
【0229】
いくつかの実施形態において、本願明細書に記載された方法のいくつかまたは全ての機能を実行するために、プログラマブルロジックデバイス(例えばフィールドプログラマブルゲートアレイ)を用いることができる。いくつかの実施形態において、フィールドプログラマブルゲートアレイは、本願明細書に記載された方法の1つを実行するために、マイクロプロセッサと協働することができる。一般に、方法は、好ましくはいかなるハードウェア装置によっても実行される。
【0230】
上記記載された実施形態は、単に本発明の原理に対して説明したものである。本願明細書に記載された構成および詳細の修正および変更は、当業者にとって明らかであると理解される。それ故に、本発明は、間近に迫った特許請求の範囲のスコープのみによって制限され、本願明細書の実施形態の記載および説明の方法によって表された特定の詳細によって制限されないことが意図される。
【0231】
【手続補正書】
【提出日】2022-06-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムのトランシーバー
(gNBまたはTX UE)であって、前記無線通信システムは、サイドリンク(SL)を使用して互いに通信する複数のユーザ機器(UE)を含み、ここで、
データパケット等のパケットの前記サイドリンクを使用した送信について、前記トランシーバーは前記サイドリンクを使用した前記データパケットの前記送信についての1つ以上の送信要件を決定し、
決定された前記1つ以上の送信要件に応答して、前記トランシーバーは1つ以上の制御メッセージを送信し、前記1つ以上の制御メッセージは、
- 前記サイドリンクを使用したHARQベースの送信および前記サイドリンクを使用したブラインド送信または非HARQ送信のためのパラメータを含む、共通の制御メッセージ、または、
- 前記サイドリンクを使用したHARQベースの送信のためのパラメータを含む、HARQベースの再送信についての制御メッセージ、または、
- 前記サイドリンクを使用したブラインド送信または非HARQ送信のためのパラメータを含む、非HARQ再送信のための制御メッセージ、
のうちの1つ以上を含む、
トランシーバー。
【請求項2】
前記1つ以上の送信要件は、
- 例えばQoSまたはチャネル状態等の信頼性要件に基づいて、前記パケットがHARQフィードバックまたはブラインド再送信を必要とするか否か、
- 例えばパケット遅延バジェット(PDB)要件に基づく、前記HARQフィードバックスキームおよび/またはブラインド再送信スキームの再送信回数、
- 例えばリソースの輻輳状況等前記リソースの利用可能性に基づく、前記サイドリンクを使用する前記送信および前記再送信に使用する前記リソース、
のうちの1つ以上を含む、
請求項1に記載のトランシーバー。
【請求項3】
前記トランシーバーは、優先度、PDBまたは(前記パケットに付随する信頼性に関連する)許容可能なパケットエラー率(PER)等の前記パケットに関する上位レイヤ情報に応答して前記1つ以上の送信要件を決定する、
請求項1または2に記載のトランシーバー。
【請求項4】
前記トランシーバーは、Uuリンクを使用して送信UE(TX UE)と通信する前記無線通信システムの基地局であり、前記TX UEは前記サイドリンクを使用して1つ以上の受信UE(RX UE)と通信し、前記送信UEおよび/または前記受信UEはNRモード1である、
請求項1ないし3のいずれか1項に記載のトランシーバー。
【請求項5】
前記基地局は、
- 前記基地局がDCIを前記TX UEに送信する、動的グラント、
- 前記基地局がRRCシグナリングを介して前記TX UEのリソースを設定する、設定済みグラントタイプ1、
- 前記基地局がRRCシグナリングを介して前記TX UEのリソースを設定し、前記グラントをアクティブ化/非アクティブ化するためにDCIが送信される、設定済みグラントタイプ2、
のうちの1つ以上を使用して、1つ以上の制御メッセージを前記TX UEに送信する、
請求項4に記載のトランシーバー。
【請求項6】
前記1つ以上の制御メッセージのそれぞれは共通の制御メッセージパラメータを含み、前記共通の制御メッセージパラメータは、
- リソース位置表示、
- スロットアグリゲーション表示、
- 再送信の合計回数、
- MCSレベル、
- 最大TX電力、
- 宛先ID、
- キャストタイプ、
- 例えばブラインド送信もしくは再送信またはHARQ可能送信等、送信手順表示、
- 優先度表示、
のうちの1つ以上を含む、
請求項4または5に記載のトランシーバー。
【請求項7】
前記リソース位置表示は、例えばNR SLにおける32回の再送信等、所与の最大または許容可能な送信および/または再送信の回数について、前記送信および/または1つ以上の再送信の時間位置および周波数位置を含み、
ここで、前記初回送信と前記1つ以上の再送信の前記周波数位置またはサブチャネルが同じである場合、前記リソース位置表示は、
- 前記再送信が発生する時間スロットを、例えばベクトルの形態で、または複数のビットマップベクトルを含む前記TX UE内のテーブルにマッピングされたインデックスの形態で示すビットマップ、
- 前記DCIまたは前記RRC設定で示すことができるタイミングオフセットであって、前記再送信が発生する前記時間スロットを前記RX UEが可能な再送信の合計回数に達するまで導出することができるもの、
のうちの少なくとも1つを含み、
ここで、前記初回送信と前記1つ以上の再送信の前記周波数位置またはサブチャネルが異なる場合、前記リソース位置表示は、例えば複数の時間-周波数パターンを含む前記TX UE内のテーブルにマッピングされるインデックスの形態の、前記リソースの前記時間位置および前記周波数位置を示す時間-周波数パターンを含む、
請求項6に記載のトランシーバー。
【請求項8】
前記TX UEは、例えばRRCシグナリングを使用するPSSCH-アグリゲーションファクターパラメータ等のパラメータが設定され、前記パラメータは、例えばスロット間で複数のPSSCH領域を使用する巨大なパケットについて、前記パケットの前記送信のために集約されるスロットの数を示し、かつ、
前記スロットアグリゲーション表示は、使用する前記最初のスロットの前記周波数またはサブチャネルおよび開始点のみを示す、
請求項6または7に記載のトランシーバー。
【請求項9】
前記集約される各スロット間の時間オフセットは、RRCなどの半静的シグナリングを使用して事前設定または設定される、
請求項8に記載のトランシーバー。
【請求項10】
前記制御メッセージは、
- 前記サイドリンク上の前記1つ以上の再送信がHARQベースの再送信であるかブラインド再送信であるかを示す再送信タイプ表示、
- ダウンリンク割り当てインデックス(DAI)、
- 例えば前記PUCCH上で、前記TX UEから前記基地局にフィードバックを送信するための前記リソース位置を示す再送信フィードバックリソース位置表示、
のうちの1つ以上を含む前記共通の制御メッセージである、
請求項4ないし9のいずれか1項に記載のトランシーバー。
【請求項11】
前記再送信タイプ表示は、
- 明示的で、かつ、送信される前記パケットがHARQベースの再送信とブラインド再送信のどちらを使用するかを示す明示的なパラメータを含む、または、
- 前記DCI内の1つ以上の所定のパラメータを既定値またはデフォルト値に設定することにより、暗黙的である、
請求項
10に記載のトランシーバー。
【請求項12】
暗黙的な再送信タイプ表示の場合、
前記ブラインド再送信の使用は、
- 前記TX UEから前記基地局への例えば前記PUCCHでのフィードバックに使用される前記リソースを示すPUCCHリソース表示等のパラメータの非数値またはデフォルト値もしくは事前設定値、または、前記DCIと例えばPUCCHでの前記フィードバックとの間のPSSCH/PDCCH-HARQタイミング表示等の時間ギャップを使用すること、または、
- PSFCHのいずれのリソースも含まないリソースのセットまたはリソースプールに向けた前記送信および/または再送信のためのリソース位置表示、
によって示される、および/または、
前記HARQベースの再送信の使用は、
- PSFCHのリソースを含むリソースのセットまたはリソースプールに向けた前記送信および/または再送信のためのリソース位置表示、
によって示される、
および/または、前記宛先ID、優先度情報または、例えばブロードキャスト用の送信リソースまたはHARQが設定されていない宛先IDなどのキャストタイプの使用によって示される、
請求項10に記載のトランシーバー。
【請求項13】
前記DCIは、ダウンリンク割り当てインデックス(DAI)を含み、前記DAIは、カウンタDAI(cDAI)およびトータルDAI(tDAI)を含み、かつ、
前記DCIが前記サイドリンクを使用したブラインド再送信のためのものである場合、
- 前記カウンタDAIは増分されない、またはデフォルト値または-1などの事前設定値が前記カウンタDAIに割り当てられる、および/または、
- 前記DCIは前記トータルDAIにカウントされない、および/または、
- 前記TX UEは前記カウンタDAIを無視する、および/または、
- 前記カウンタDAIは増分されるが、HARQベースの再送信のための後続のDCIの前記カウンタDAIは増分されない、
請求項10ないし12のいずれか1項に記載のトランシーバー。
【請求項14】
前記DCIは、ダウンリンク割り当てインデックス(DAI)を含み、前記DAIは、カウンタDAI(cDAI)およびトータルDAI(tDAI)を含み、かつ、
前記DCIがHARQベースの再送信のためのものである場合および前記DCIがブラインド再送信のためのものである場合に、前記カウンタDAIが増分され、ここで、前記トランシーバーは、無HARQまたはブラインド送信について前記TX UEからの報告される前記ブラインドまたは無HARQ送信および/または再送信を示すDCIについて前記カウンタDAIを増分する、
請求項10ないし12のいずれか1項に記載のトランシーバー。
【請求項15】
前記無HARQまたはブラインド送信のための前記DCIが前記TX UEで正しく受信された場合、前記トランシーバーは指定されたPUCCHリソースで前記TX UEからACKを受信して、所与の前記送信にさらなるリソースを必要としないことをシグナリングし、前記カウンタDAIを増分し、
前記無HARQまたはブラインド送信のための前記DCIが前記TX UEで誤って受信された場合、前記トランシーバーは前記指定されたPUCCHリソースで前記TX UEからNACKを受信する、
請求項13に記載のトランシーバー。
【請求項16】
ブラインド再送信かつHARQベースの再送信の場合、DCI内の前記送信位置表示および/または再送信位置表示は、一部または全部の送信位置および/または再送信位置を示し、
HARQベースの再送信のみの場合、前記TX UEに送信されるDCI内の前記再送信位置表示は、前記TX UEが前記RX UEから受信したHARQフィードバックを前記基地局に転送することができるPUCCHリソースを示す、
請求項10ないし15のいずれか1項に記載のトランシーバー。
【請求項17】
HARQベースの再送信の場合、DCI内の前記再送信位置表示は送信および/または再送信リソース位置の数を示し、前記送信および/または再送信リソース位置の数はMxPであり、MxPはパケットに対する前記最大または許容可能な送信および/または再送信の数、例えばNRの場合再送信32回を超えることはなく、Mは単一のDCIに含まれる前記送信および/または再送信リソース位置の数であり、Pは所与の前記パケットについて送信されるDCIの数である、
請求項16に記載のトランシーバー。
【請求項18】
前記DCIは、M個の送信および/または再送信リソース位置に対して単一のPUCCH位置を含み、前記トランシーバーは、
- M個の送信および/または再送信リソース位置と1つだけのPUCCH位置とを含むDCIを送信し、
- 前記DCIに応答して、前記単一のPUCCH位置を使用することによって、前記M個の送信すべてについて前記RX UEの複合フィードバックを前記TX UEから受信し、
- 前記RX UEでの前記パケットの復号の成功を前記フィードバックが示すまで、または再送信の最大数MxPに達するまで、DCIの送信をP回繰り返す、
請求項17に記載のトランシーバー。
【請求項19】
前記DCIは、前記送信および/または再送信リソース位置のそれぞれに対して複数のPUCCH位置を含み、前記トランシーバーは、
- M個の送信および/または再送信リソース位置と各送信および/または再送信リソース位置について1つのPUCCH位置とを含むDCIを送信し、
- 前記DCIに応答して、前記送信および/または再送信のための前記PUCCH位置を使用することによって、前記M個の送信のそれぞれに対する前記RX UEのフィードバックを前記TX UEから受信し、
- 前記RX UEでの前記パケットの復号の成功を前記フィードバックが示すまで、または再送信の最大数MxPに達するまで、DCIの送信をP回繰り返す、
請求項17に記載のトランシーバー。
【請求項20】
前記DCIは、複数の前記送信および/または再送信リソース位置のための複数のPUCCH位置を含み、前記トランシーバーは、
- MxP個の送信および/または再送信リソース位置とM個毎の送信および/または再送信リソース位置の後のPUCCH位置とを含むDCIを送信し、
- 前記DCIに応答して、前記送信および/または再送信のための前記PUCCH位置を使用することによって、M回目の送信毎に前記RX UEのフィードバックを前記TX UEから受信し、
- 前記RX UEでの前記パケットの復号の成功を前記フィードバックが示すまで、または再送信の最大数MxPに達するまで、M回目の送信毎に前記TX UEからフィードバックを受信し続ける、
請求項17に記載のトランシーバー。
【請求項21】
前記DCIは明示的または暗黙的に表示するものであり、
明示的な表示の場合、前記DCIは前記送信および/または再送信のためのすべての前記PUCCH位置を含み、
暗黙的な表示の場合、前記DCIは最初の送信に対応する前記PUCCHリソース位置を含み、2回目以降の送信および/または再送信については、前記TX UEは2回目以降の送信および/または再送信のための前記PUCCH位置を、
- 前記2回目以降の送信および/または再送信のための前記リソース位置間の時間ギャップを使用して導出し、前記最初の送信のための前記PUCCHリソース位置を前記開始点として前記所与の時間ギャップを適用すること、または、
- 前記初回の送信位置と前記PUCCHリソース位置との間の時間ギャップを使用して導出し、前記2回目以降の再送信リソース位置に対して前記所与の時間ギャップを適用すること、
のうちの少なくとも一方を行う、
請求項19または20に記載のトランシーバー。
【請求項22】
前記DCIは明示的または暗黙的に表示するものであり、
前記トランシーバーは、前記最初のDCIにおいて、
- 前記最初のHARQフィードバックが報告されるスロットを指し示すHARQ-タイミング表示、および、
- 前記スロット内のPUCCH送信に使用する複数の設定済みPUCCH構成のうちの1つを示すPUCCHリソース表示(PRI)、
を示し、
前記PSSCH送信にも適用されるのと同じオフセットを前記PUCCHリソースにも適用することによって、2回目以降のHARQ-フィードバックのための1つ以上のスロットが決定される、
請求項19または20に記載のトランシーバー。
【請求項23】
前記トランシーバーは、
- 前記パケットについて許容される送信および/または再送信が全て完了したと前記TX UEが判断した場合に、前記TX UEからACKを受信する、または、
- 前記パケットについての許容される送信および/または再送信が全て完了したことを示す明示的なパラメータを受信する、
請求項10ないし22のいずれか1項に記載のトランシーバー。
【請求項24】
前記トランシーバーは、前記パケットについての前記送信および/または再送信が完了したことを示す前記ACKまたは前記明示的な表示に応答して、前記PSFCH上の前記フィードバックとは無関係に、前記パケットのためのさらなるリソースの割り当てを停止する、
請求項23に記載のトランシーバー。
【請求項25】
前記制御メッセージはHARQベースの再送信のための前記制御メッセージであり、HARQベースの再送信のための前記制御メッセージは、
- 前記PUCCHで使用されるリソース、
- 前記DCIと前記PUCCHとの間の時間ギャップ、
- 前記DCI受信と前記DCIによってスケジュールされた最初のサイドリンク送信との間のスロットオフセット、
のうちの1つ以上を示すパラメータを含む、
請求項4ないし9のいずれか1項に記載のトランシーバー。
【請求項26】
前記トランシーバーは、前記サイドリンクを使用して1つ以上の受信UE(RX UE)と通信する送信UE(TX UE)であり、前記送信UEおよび/または前記受信UEはNRモード2であり、かつ、
前記1つ以上の制御メッセージは、サイドリンク制御情報(SCI)を含むサイドリンク制御情報(SCI)メッセージである、
請求項1ないし3のいずれか1項に記載のトランシーバー。
【請求項27】
前記1つ以上の送信要件は、
- 前記サイドリンクを使用したHARQベースの送信の場合に前記TX UEが前記基地局にフィードバックを提供するために前記PUCCHで使用されるリソース、
- 前記TX UEへの前記DCIを含むPDCCH送信と、前記TX UEから前記基地局への前記フィードバックを含む前記PUCCH送信との間の時間ギャップ、
- 前記DCI受信と、前記DCIによってスケジュールされた最初のサイドリンク送信との間のスロットオフセット、
のうちの1つ以上をさらに含む、
請求項4に記載のトランシーバー。
【請求項28】
無線通信システムのユーザ機器であって、前記無線通信システムはサイドリンク(SL)を使用して互いに通信するための複数のユーザ機器(UE)を含み、ここで、
前記ユーザ機器は、前記無線通信システムの基地局のサービスを受ける送信ユーザ機器(TX UE)であって、前記サイドリンクを使用して1つ以上の受信ユーザ機器(RX UE)と通信し、かつ、
データパケット等のパケットの前記サイドリンクを使用した送信のために、前記TX UEは、前記データパケットの前記送信のための1つ以上の送信要件に応じて、サービスを提供する前記基地局からDCI等の1つ以上の制御メッセージを受信し、前記1つ以上の制御メッセージは、
- 前記サイドリンクを使用したHARQベースの送信および前記サイドリンクを使用したブラインド送信または非HARQ送信のためのパラメータを含む、共通のDCI、または、
- 前記サイドリンクを使用したHARQベースの送信のためのパラメータを含む、HARQベースの再送信についてのDCI、または、
- 前記サイドリンクを使用したブラインド送信または非HARQ送信のためのパラメータを含む、非HARQ再送信のためのDCI、
のうちの1つ以上を含む、
ユーザ機器。
【請求項29】
サービス提供する前記基地局は、請求項1ないし27のいずれか1項に記載のトランシーバーを備える、または請求項1ないし27のいずれか1項に記載のトランシーバーである、
請求項28に記載のユーザ機器。
【請求項30】
前記制御メッセージは前記共通のDCIであり、
前記共通のDCIに応答して、前記TX UEは、
- 前記送信のそれぞれに対して前記フィードバックを送信しなければならないことの表示を有する、すべての前記リソース位置に対する単一のSCI、または、
- 前記DCIに記述された前記リソース位置の別のサブセットを含み、それぞれの前記送信に対して前記フィードバックが送信されなければならないことを指定する複数のSCI、
のうちの少なくとも1つを送信することが期待され、
送信1回ごとに前記RX UEから前記フィードバックを受信すると、TX UEは、暗黙的に導出される、または前記DCIに明示的に示される、前記送信についての前記PUCCHリソースに関する前記フィードバックを前記基地局に提供する、
請求項28または29に記載のユーザ機器。
【請求項31】
前記制御メッセージは前記共通のDCIであり、
前記共通のDCIに応答して、前記TX UEは、前記単一のSCIを少なくとも2つのステージを備えるSCIとして送信することが期待される、
請求項30に記載のユーザ機器。
【請求項32】
前記制御メッセージは前記共通のDCIであり、
前記DCIはダウンリンク割り当てインデックス(DAI)を含み、前記DAIは、前記DCIがHARQベースの再送信のためのものである場合および前記DCIがブラインド再送信のためのものである場合に
、前記基地局により増分されるカウンタDAI(cDAI)を含み、
前記TX UEは、
前記基地局にこれ以上のリソースが必要ないことを通知するために、前記基地局にACKを送信
する、
請求項28ないし31のいずれか1項に記載のユーザ機器。
【請求項33】
前記DCIはダウンリンク割り当てインデックス(DAI)を含み、前記DAIは、前記DCIがHARQベースの再送信のためのものである場合および前記DCIがブラインド再送信のためのものである場合に前記基地局によって増分されるカウンタDAI(cDAI)を含み、
前記TX UEは、前記DCIを正しく受信しなかったことおよび/または前記基地局からより多くのリソースを必要とすることを通知するために、前記基地局にNACKを送信する、
請求項32に記載のユーザ機器。
【請求項34】
無HARQ送信についての前記HARQ-ACKが前記基地局に報告される前に予期せぬトラフィックが到着し、前記TX UEがより多くのリソースを必要とする場合、前記TX UEは、ブラインド送信についての前記HARQ-ACKフィードバックをスケジューリング要求(SR)として再利用して、例えばより多くのリソースが必要な場合に前記ブラインド送信についてのNACKを送信することによって、前記基地局に前記より多くのリソースが必要であることを通知する、
請求項32に記載のユーザ機器。
【請求項35】
TX UEは、スロットアグリゲーションを示す1つ以上の共通のDCIおよび1回のみの送信またはワンショット送信のみを必要とするパケットのための1つ以上のDCIを前記基地局から受信し、
前記サイドリンク上の前記スロットアグリゲーションがアクティブである場合、前記TX UEは、前記TX UEが前記基地局にHARQ-ACKを送信しなければならない前記送信全てに対して同じHARQタイムラインを適用し、ここで、前記PSSCHアグリゲーションは常にアクティブであってもよく、またはRRCもしくはDCIシグナリングを使用して、前記基地局によってアクティブ化されてもよく、前記HARQタイムラインはすべての送信に対して設定またはアクティブ化されている最大の前記スロットアグリゲーションのためのものであり、
前記HARQタイムラインは、前記TX UEが前記DCIを受信した時間から、前記TX UEが前記送信を受信して復号した後に前記TX UEが前記基地局にフィードバックを送信する準備ができるまでにかかる時間である、
請求項28ないし
34のいずれか1項に記載のユーザ機器。
【請求項36】
1つ以上の基地局と、
サイドリンク(SL)を使用して互いに通信する複数のユーザ機器(UE)であって、前記複数のUEは送信UE(TX UE)を含み、前記TX UEは前記サイドリンクを使用して1つ以上の受信UE(RX UE)と通信する、複数のUEと、
を備える、無線通信システムであって、
前記基地局は前記TX UEにサービスを提供し、
データパケット等のパケットの前記サイドリンクを使用した送信について、前記基地局は、前記データパケットの前記サイドリンクを使用した前記送信についての1つ以上の送信要件を決定し、決定された前記1つ以上の送信要件に応答して、前記基地局は前記TX UEに1つ以上の制御メッセージを送信し、前記1つ以上の制御メッセージは、
- 前記サイドリンクを使用したHARQベースの送信および前記サイドリンクを使用したブラインド送信または非HARQの送信のためのパラメータを含む、共通の制御メッセージ、または、
- 前記サイドリンクを使用したHARQベースの送信のためのパラメータを含む、HARQベース再送信についての制御メッセージ、または、
- 前記サイドリンクを使用したブラインド送信または非HARQ送信のためのパラメータを含む、非HARQ再送信についての制御メッセージ、
のうちの1つ以上を含み、
前記TX UEは、前記基地局から前記1つ以上の制御メッセージを受信し、1つ以上の制御メッセージを前記RX UEに送信し、さらに、前記1つ以上の制御メッセージに示される前記パラメータに従って、前記RX UEに前記パケットを送信する、
無線通信システム。
【請求項37】
請求項1ないし27のいずれか1項に記載の1つ以上の基地局と、
前記サイドリンク(SL)を使用して互いに通信する複数のユーザ機器(UE)であって、前記複数のUEは、請求項28ないし
35のいずれか1項に記載の送信UE(TX UE)を含み、前記TX UEは前記基地局が提供するサービスを受け、前記サイドリンクを使用して1つ以上の受信UE(RX UE)と通信する、複数のUEと、
を備え、
前記TX UEは、前記基地局から前記1つ以上の制御メッセージを受信し、前記RX UEに1つ以上の制御メッセージを送信し、前記1つ以上の制御メッセージに示される前記パラメータに従って前記RX UEに前記パケットをさらに送信する、
無線通信システム。
【請求項38】
前記基地局は、HARQベースの送信、送信および/または再送信リソース位置、並びに単一のPUCCH位置を示す単一のDCIを前記TX UEに送信し、
前記TX UEは前記RX UEに単一のSCIを送信し、
前記RX UEは前記TX UEに単一のHARQフィードバックを送信し、ここで、前記RX UEは前記受信したすべての再送信を結合し、前記パケットの復号に成功した後または
最大再送信回数の後にのみHARQフィードバックを送信し、かつ、
前記TX UEは、前記単一のDCIで定義された
単一のPUCCHリソースを使用して、単一のHARQフィードバックを前記基地局に中継する、
請求項
36または
37に記載の無線通信システム。
【請求項39】
前記基地局は、HARQベースの送信を示し、かつ、前記送信および/または再送信リソース位置のための単一のPUCCH位置を含む単一のDCIを前記TX UEに送信し、
前記TX UEは前記RX UEに単一のSCIを送信し、
前記TX UEは前記RX UEから複数のHARQフィードバックを受信するが、前記RX UEが前記パケットを正常に復号した場合にのみ前記基地局に通知し、
前記TX UEは、単一のSCIを使用した、例えばCBG(コードブロックグループ)にグループ化されたいくつかのコードブロックを含むCBGベースの前記RX UEへの送信をスケジュールして、例えばCBG毎に1つ等複数のフィードバックを期待する、
請求項
36または
37に記載の無線通信システム。
【請求項40】
前記RX UEが肯定的なACKで応答すると、前記TX UEは再送信を停止する、
請求項
39に記載の無線通信システム。
【請求項41】
前記基地局は、HARQベースの送信を示し、かつ、前記送信および/または再送信リソース位置のための単一のPUCCH位置を含む単一のDCIを前記TX UEに送信し、
前記TX UEは、各SCIに再送信リソース位置を有する複数のSCIを前記RX UEに送信し、
前記RX UEは受信したすべての前記再送信を結合し、前記パケットの復号に成功した後、または前記最大再送信数の後、または設定または事前設定された再送信数の後にのみ、HARQフィードバックを送信し、
前記TX UEは、前記単一のDCIに定義された
単一のPUCCHリソースを使用して、単一のHARQフィードバックを前記基地局に中継する、
請求項
36または
37に記載の無線通信システム。
【請求項42】
前記基地局は、HARQベースの送信を示し、かつ、前記送信および/または再送信リソース位置のための単一のPUCCH位置を含む単一のDCIを前記TX UEに送信し、
前記TX UEは、SCIのそれぞれに再送信リソース位置を有する複数の前記SCIを送信し、
前記RX UEは、所与のSCIに定義される受信した前記送信を結合し、当該SCIに定義された前記送信に基づいてHARQフィードバックを送信し、
前記TX UEは、前記単一のDCIに定義された
単一のPUCCHリソースを使用して、単一のHARQフィードバックを前記基地局に中継する、
請求項
36または
37に記載の無線通信システム。
【請求項43】
前記TX UEは、SCIごとに前記フィードバックを受信し、前記RX UEが肯定的なACKで応答すると、SCIの送信を停止する、
請求項
42に記載の無線通信システム。
【請求項44】
前記基地局は、HARQベースの送信を示し、かつ、前記送信および/または再送信リソース位置のための単一のPUCCH位置を含む単一のDCIを前記TX UEに送信し、
前記TX UEは、SCIのそれぞれに再送信リソース位置を有する複数の前記SCIを送信し、
前記RX UEは前記送信のそれぞれについてHARQフィードバックを送信し、
前記TX UEは、前記単一のDCIに定義された
単一のPUCCHリソースを使用して、単一のHARQフィードバックを前記基地局に中継する、
請求項
36または
37に記載の無線通信システム。
【請求項45】
前記TX UEはすべての前記フィードバックを受信し、前記RX UEが肯定的なACKで応答すると、再送信および別のSCIの送信を停止する、
請求項
44に記載の無線通信システム。
【請求項46】
前記基地局は、HARQベースの送信を示し、かつ、それぞれが前記送信および/または再送信リソース位置のための単一のPUCCH位置を含む単一のDCIを前記TX UEに送信し、
前記TX UEは、SCIのそれぞれに再送信リソース位置を有する複数の前記SCIを送信し、
前記RX UEは、所与のSCIに定義された受信した前記送信を結合し、当該SCIに定義された前記送信に基づいてHARQフィードバックを送信し、
前記TX UEはSCIごとに前記フィードバックを受信し、対応する前記DCIで定義された
PUCCHリソースを使用して前記フィードバックを前記基地局に中継し、
ここで、前記RX UEが前記パケットの復号に成功したことを示すフィードバックを受信すると、前記基地局は当該パケットについてのDCIの前記TX UEへの送信を停止する、
請求項
36または
37に記載の無線通信システム。
【請求項47】
前記基地局は、HARQベースの送信を示し、かつ、それぞれが前記送信および/または再送信リソース位置のための単一のPUCCH位置を含む複数のDCIを前記TX UEに送信し、
前記TX UEは、SCIのそれぞれに再送信リソース位置を有する複数の前記SCIを送信し、
前記RX UEは、前記送信のそれぞれについてHARQフィードバックを送信し、
前記TX UEは前記フィードバックを全て受信し、対応する前記DCIで定義された
PUCCHリソースを使用して、前記基地局に前記フィードバックを中継する、
請求項
36または
37に記載の無線通信システム。
【請求項48】
前記RX UEが肯定的なACKで応答すると、前記TX UEはSCIを停止し、前記肯定的なフィードバックに応答して、前記基地局は前記パケットについてのDCIの前記TX UEへの送信を停止する、
請求項
47に記載の無線通信システム。
【請求項49】
前記DCIが、前記初回送信のため、および前記1回以上の再送信のため、および例えばPUCCH等フィードバックチャネルのためのリソース割り当てを提供する場合、前記基地局は、
初回送信および前記1回以上の再送信については、前記TX UEからのいずれかについてのACKに応答して、すべての後続のリソース割り当て、例えば前記無効にされたリソースを同じまたは別のSL UEに再スケジューリングするためのリソース割り当てを無効にする、
請求項
36ないし
48に記載の無線通信システム。
【請求項50】
前記基地局がDCI上で前記TX UEに提供する前記情報に基づいて、前記リソースは前記SCIにおいて、
- 前記初回送信の前記周波数位置またはサブチャネルと前記1回以上の再送信の前記周波数位置またはサブチャネルとが同じ場合、前記リソースは、
- 前記再送信が発生する前記時間スロットを例えばベクトルの形態で、または複数のビットマップベクトルを含む前記RX UE内のテーブルにマッピングされるインデックスの形態で示す、ビットマップ、
- 前記再送信が発生する前記時間スロットを前記RX UEが導出することができるタイミングオフセット、
のうちの少なくとも1つによって定義され、
- 前記初回送信の前記周波数位置またはサブチャネルと前記1回以上の再送信の前記周波数位置またはサブチャネルとが異なる場合、前記リソースは、前記リソースの前記時間および周波数位置を例えば複数の時間-周波数パターンを含む前記RX UE内のテーブルにマッピングされたインデックスの形態で示す、時間-周波数パターン、
- 集約されたスロットの数を示すスロットアグリゲーションパラメータ、
- DAIパラメータ、
のうちの1つ以上によって定義される、
請求項
36ないし
49のいずれか1項に記載の無線通信システム。
【請求項51】
設定済みグラントを使用する際に、いくつかのグラントが前記PUCCHに関する情報を含み、いくつかが前記PUCCHに関する情報を含まない場合、前記TX UEは、
- PUCCHリソースを含む前記グラントを使用して、前記基地局へフィードバックを返信し、
- PUCCHリソースを含まない前記グラントをブラインド送信に使用する、
請求項
36ないし
50のいずれか1項に記載の無線通信システム。
【請求項52】
設定済みグラントを使用する場合、前記TX UEは前記グラントの前記特性に応じてどのグラントで前記パケットを送信するかを決定し、例えば前記TX UEは前記リソースの品質に応じて、高いまたは低い優先度および/または信頼性および/またはレイテンシーを必要とするパケットのためのグラントを使用することができる、
請求項
36ないし
51のいずれか1項に記載の無線通信システム。
【請求項53】
設定済みグラントを使用する場合、前記TX UEは前記通信タイプに応じてどのグラントで前記パケットを送信するかを決定し、例えば前記TX UEは前記リソースの状態に応じて、ブロードキャスト、グループキャストまたはユニキャスト送信に関連するパケットのためのグラントを使用することができる、
請求項
36ないし
51のいずれか1項に記載の無線通信システム。
【請求項54】
前記UEは、
- 移動端末、または、
- 固定端末、または、
- セルラーIoT-UE、または、
- 車両UE、または、
- 車両グループリーダー(GL)UE、または、
- IoTまたは狭帯域IoT(NB-IoT)デバイス、または、
- 地上車両、または、
- 航空車両、または、
- ドローン、または、
- 移動基地局、または、
- 路側機(RSU)、または、
- 建物、または、
- 前記無線通信ネットワークを使用しての通信が可能になるネットワーク接続性が設けられた、例えばセンサーまたはアクチュエータ等その他のアイテムまたはデバイス、または、
- 前記無線通信ネットワークのサイドリンクを使用しての通信が可能になるネットワーク接続性が設けられた、例えば、センサーまたはアクチュエータ等その他のアイテムまたはデバイス、または、
- 任意のサイドリンク可能なネットワークエンティティ、
のうちの1つ以上を含む、および/または、
前記基地局が、
- マクロセル基地局、または、
- スモールセル基地局、または、
- 基地局中央装置、または、
- 基地局分散装置、または、
- 路側機(RSU)、または、
- UE、または、
- グループリーダー(GL)、
- 中継器、または、
- リモート無線ヘッド、または、
- AMF、または、
- SMF、または、
- コアネットワークエンティティ、または、
- モバイルエッジコンピューティング(MEC)エンティティ、または、
- NRまたは5Gコアコンテキストにおけるネットワークスライス、または、
- アイテムまたはデバイスが前記無線通信ネットワークを使用して通信することを可能にする送信/受信ポイント(TRP)であって、前記アイテムまたはデバイスには前記無線通信ネットワークを使用して通信するためのネットワーク接続性が設けられる、送信/受信ポイント、
のうちのいずれか1つ以上を含む、
請求項
36ないし
53のいずれか1項に記載の無線通信システム。
【請求項55】
無線通信システムにおいてトランシーバーを動作させるための方法であって、前記無線通信システムは、サイドリンク(SL)を使用して互いに通信するための複数のユーザ機器(UE)を含み、前記方法は、
データパケット等のパケットの前記サイドリンクを使用した送信について、前記トランシーバーは前記データパケットの前記サイドリンクを使用した前記送信についての1つ以上の送信要件を決定し、
決定された1つ以上の前記送信要件に応答して、1つ以上の制御メッセージを送信するステップであって、前記1つ以上の制御メッセージは、
- 前記サイドリンクを使用したHARQベースの送信および前記サイドリンクを使用したブラインド送信または非HARQ送信のためのパラメータを含む、共通の制御メッセージ、または、
- 前記サイドリンクを使用したHARQベースの送信のためのパラメータを含む、HARQベースの送信についての制御メッセージおよび前記サイドリンクを使用したブラインド送信または非HARQ送信のためのパラメータを含む制御メッセージ、
のうちの1つ以上を含む送信するステップ
を含む、方法。
【請求項56】
無線通信システムにおいてユーザ機器を動作させるための方法であって、前記無線通信システムは、サイドリンク(SL)を使用して互いに通信するための複数のユーザ機器(UE)を含み、ここで、前記ユーザ機器は、前記無線通信システムの基地局によってサービス提供される送信ユーザ機器(TX UE)であり、前記方法は、
前記サイドリンクを使用して、1つ以上の受信ユーザ機器(RX UE)と通信するステップと、
データパケット等のパケットの前記サイドリンクを使用した送信について、前記データパケットの前記送信についての1つ以上の送信要件に応じて、DCI等の1つ以上の制御メッセージを前記サービス提供する基地局から前記TX UEを用いて受信するステップであって、前記1つ以上の制御メッセージは、
- 前記サイドリンクを使用したHARQベースの送信および前記サイドリンクを使用したブラインド送信または非HARQ送信のためのパラメータを含む、共通のDCI、または、
- 前記サイドリンクを使用したHARQベースの送信のためのパラメータを含む、HARQベースの再送信についてのDCI、または、
- 前記サイドリンクを使用したブラインド送信または非HARQ送信のためのパラメータを含む、非HARQ再送信のためのDCI、
のうちの1つ以上を含む、受信するステップと、
を含む、方法。
【請求項57】
1つ以上の基地局と、サイドリンク(SL)を使用して互いに通信するための複数のユーザ機器(UE)を備える無線通信システムを動作させるための方法であって、前記複数のUEは送信UE(TX UE)を含み、前記TX UEは、前記サイドリンクを使用して1つ以上の受信UE(RX UE)と通信し、前記方法は、
前記基地局により前記TX UEにサービスを提供するステップと、
データパケット等のパケットの前記サイドリンクを使用した送信について、前記データパケットの前記サイドリンクを使用した前記送信についての1つ以上の送信要件を前記基地局により決定するステップと、決定された1つ以上の前記送信要件に応答して、前記基地局により1つ以上の制御メッセージを前記TX UEに送信するステップであって、前記1つ以上の制御メッセージは、
- 前記サイドリンクを使用したHARQベースの送信および前記サイドリンクを使用したブラインド送信または非HARQの送信のためのパラメータを含む、共通の制御メッセージ、または、
- 前記サイドリンクを使用したHARQベースの送信のためのパラメータを含む、HARQベース再送信についての制御メッセージ、または、
- 前記サイドリンクを使用したブラインド送信または非HARQ送信のためのパラメータを含む、非HARQ再送信についての制御メッセージ、
のうちの1つ以上を含む、送信するステップと、
前記TX UEにより、前記基地局から前記1つ以上の制御メッセージを受信し、前記TX UEにより前記RX UEに1つ以上の制御メッセージを送信し、さらに、前記1つ以上の制御メッセージに示される前記パラメータに従って、前記TX UEにより前記RX UEに前記パケットを送信するステップと、
を含む、方法。
【請求項58】
請求項1ないし25のいずれか1項に記載の1つ以上の基地局と、サイドリンク(SL)を使用して互いに通信する複数のユーザ機器(UE)を備える無線通信システムを動作させるための方法であって、前記複数のUEは、請求項26ないし
33のいずれか1項に記載の送信UE(TX UE)を含み、前記方法は、
前記基地局によって前記TX UEにサービス提供し、前記TX UEで、前記サイドリンクを使用して1つ以上の受信UE(RX UE)と通信するステップと、
前記TX UEで前記基地局から前記1つ以上の制御メッセージを受信し、前記TX UEで前記RX UEに1つ以上の制御メッセージを送信し、前記1つ以上の制御メッセージに示される前記パラメータに従って前記TX UEで前記RX UEに前記パケットをさらに送信するステップと、
を含む、方法。
【請求項59】
コンピュータ上で実行されるときに、請求項
55ないし
58のいずれか1項に記載の方法を実行する命令を格納したコンピュータ可読媒体を含む、非一時的なコンピュータプログラム製品。
【国際調査報告】