IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ クアルコム,インコーポレイテッドの特許一覧

特表2022-550606NR-Uネットワークにおける評価期間
<>
  • 特表-NR-Uネットワークにおける評価期間 図1
  • 特表-NR-Uネットワークにおける評価期間 図2A
  • 特表-NR-Uネットワークにおける評価期間 図2B
  • 特表-NR-Uネットワークにおける評価期間 図2C
  • 特表-NR-Uネットワークにおける評価期間 図2D
  • 特表-NR-Uネットワークにおける評価期間 図3
  • 特表-NR-Uネットワークにおける評価期間 図4
  • 特表-NR-Uネットワークにおける評価期間 図5
  • 特表-NR-Uネットワークにおける評価期間 図6
  • 特表-NR-Uネットワークにおける評価期間 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-02
(54)【発明の名称】NR-Uネットワークにおける評価期間
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/10 20090101AFI20221125BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20221125BHJP
   H04W 16/14 20090101ALI20221125BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W72/04 136
H04W72/04 131
H04W16/14
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022520767
(86)(22)【出願日】2020-10-06
(85)【翻訳文提出日】2022-04-14
(86)【国際出願番号】 US2020054416
(87)【国際公開番号】W WO2021071845
(87)【国際公開日】2021-04-15
(31)【優先権主張番号】62/911,993
(32)【優先日】2019-10-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/063,486
(32)【優先日】2020-10-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】507364838
【氏名又は名称】クアルコム,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100163522
【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 晋平
(72)【発明者】
【氏名】ムハンマド・ナズムル・イスラム
(72)【発明者】
【氏名】アウロク・シン・ジョサン
(72)【発明者】
【氏名】アーラシュ・ミルバゲリ
(72)【発明者】
【氏名】アレッシオ・マルコーネ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA13
5K067CC02
5K067CC06
5K067DD23
5K067DD25
5K067DD43
5K067EE02
5K067EE10
5K067KK02
(57)【要約】
ある態様では、本開示は、ユーザ機器(UE)によって、ネットワークエンティティとの通信の間の評価手順のための第1の時間期間を決定し、UEによって、第1の時間期間の間に発見基準信号の第1のセットの品質の測定の第1のセットを実行し、UEによって、発見基準信号の第1のセットの品質の測定の第1のセットに基づいて、評価手順と関連付けられる行動のセットを開始するかどうかを決定するための、ワイヤレス通信のための方法、装置、およびコンピュータ可読媒体を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信の方法であって、
ネットワークエンティティとの通信の間の評価手順のための第1の時間期間を決定するステップと、
前記第1の時間期間の間に発見基準信号の第1のセットの品質の測定の第1のセットを実行するステップと、
発見基準信号の前記第1のセットの前記品質の測定の前記第1のセットに基づいて、前記評価手順と関連付けられる行動のセットを開始するかどうかを決定するステップと
を備える、方法。
【請求項2】
前記第1の時間期間が、発見基準信号が利用不可能である回数に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記発見基準信号が利用不可能である前記回数が、最大利用不可能閾値により制限される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記最大利用不可能閾値が、基準信号の周期、UEモビリティ、およびUE能力のうちの1つまたは複数に基づく、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
発見基準信号の前記第1のセットの前記品質の測定の前記第1のセットが品質閾値を満たすかどうかを決定するステップと、
発見基準信号の前記第1のセットの前記品質の測定の前記第1のセットが前記品質閾値を満たすという決定に基づいて、第2の信号を送信するステップと
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第2の信号が、ビーム障害回復信号またはランダムアクセスチャネル(RACH)信号の1つまたは複数の組合せに対応する、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第2の信号を前記ネットワークエンティティに送信して、新しいビームまたは新しい基準信号のインデックスを前記ネットワークエンティティに知らせるステップをさらに備える、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記第2の信号を送信したことに応答して、前記ネットワークエンティティからダウンリンク信号を受信するステップをさらに備える、請求項5に記載の方法。
【請求項9】
発見基準信号の前記第1のセットの前記品質の測定の前記第1のセットが品質閾値を満たすかどうかを決定するステップと、
発見基準信号の前記第1のセットの前記品質の測定の前記第1のセットが前記品質閾値を満たしてないという決定に基づいて、発見基準信号の第2のセットの前記品質の測定の第2のセットを実行するステップと
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
発見基準信号の前記第2のセットの前記品質が閾値を超えたかどうかを評価するステップをさらに備える、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
発見基準信号の前記第2のセットの前記品質が前記閾値を下回った場合、無線リンク障害モードを実行するステップをさらに備える、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
発見基準信号の前記第2のセットの前記品質が前記閾値を超えた場合、発見基準信号の前記第2のセットの中の新しい基準信号のインデックスを前記ネットワークエンティティに知らせるアップリンク信号を前記ネットワークエンティティに送信するステップをさらに備える、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
行動の前記セットが、近隣セルへのハンドオーバー手順、ビーム障害検出手順、無線リンク監視手順、サービングセルまたは近隣セル測定手順、およびビーム候補検出手順のうちの少なくとも1つに対応する、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
発見基準信号の前記第1のセットが、同期信号ブロック(SSB)およびチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)のうちの少なくとも1つに対応する、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信の方法であって、
ネットワークエンティティとの通信の間の評価手順のための第1の時間期間を決定するステップと、
前記第1の時間期間の間に発見基準信号の第1のセットの品質の測定の第1のセットを実行するステップと、
前記第1の時間期間内の第1の利用可能なランダムアクセスチャネル(RACH)機会を特定するステップと、
前記第1の利用可能なRACH機会を特定したことおよび測定の前記第1のセットに基づいて、前記第1の時間期間内に信号を送信するステップと
を備える、方法。
【請求項16】
前記第1の時間期間が、前記RACH機会が利用不可能である回数および発見基準信号の前記第1のセットが利用不可能である回数に基づく、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記RACH機会が利用不可能である前記回数および発見基準信号が利用不可能である前記回数が、最大利用不可能閾値により制限される、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記最大利用不可能閾値が、基準信号の周期、同期信号ブロック(SSB)-RACH関連付け期間の周期、UEモビリティ、およびUE能力のうちの1つまたは複数に基づく、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記発見基準信号が、同期信号ブロック(SSB)およびチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)の1つまたは複数の組合せを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記信号がRACH信号に対応する、請求項15に記載の方法。
【請求項21】
前記RACH信号を送信したことに応答して、前記ネットワークエンティティからダウンリンク信号を受信するステップをさらに備える、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
行動の前記セットが、近隣セルへのハンドオーバー手順、無線リソース制御(RRC)接続解放手順、およびRRC接続再確立手順のうちの少なくとも1つに対応する、請求項15に記載の方法。
【請求項23】
ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のための装置であって、
トランシーバと、
命令を記憶するように構成されたメモリと、
前記トランシーバおよび前記メモリと通信可能に結合された1つまたは複数のプロセッサと
を備え、前記1つまたは複数のプロセッサが、
ネットワークエンティティとの通信の間の評価手順のための第1の時間期間を決定し、
前記第1の時間期間の間に発見基準信号の第1のセットの品質の測定の第1のセットを実行し、
発見基準信号の前記第1のセットの前記品質の測定の前記第1のセットに基づいて、前記評価手順と関連付けられる行動のセットを開始するかどうかを決定する
ように構成される、装置。
【請求項24】
前記第1の時間期間が、発見基準信号が利用不可能である回数に基づく、請求項23に記載の装置。
【請求項25】
前記発見基準信号が利用不可能である前記回数が、最大利用不可能閾値により制限される、請求項24に記載の装置。
【請求項26】
前記最大利用不可能閾値が、基準信号の周期、UEモビリティ、およびUE能力のうちの1つまたは複数に基づく、請求項25に記載の装置。
【請求項27】
前記1つまたは複数のプロセッサがさらに、
発見基準信号の前記第1のセットの前記品質の測定の前記第1のセットが品質閾値を満たすかどうかを決定し、
発見基準信号の前記第1のセットの前記品質の測定の前記第1のセットが前記品質閾値を満たすという決定に基づいて、第2の信号を送信する
ように構成される、請求項23に記載の装置。
【請求項28】
前記第2の信号が、ビーム障害回復信号またはランダムアクセスチャネル(RACH)信号の1つまたは複数の組合せに対応する、請求項27に記載の装置。
【請求項29】
前記1つまたは複数のプロセッサがさらに、前記第2の信号を前記ネットワークエンティティに送信して、新しいビームまたは新しい基準信号のインデックスを前記ネットワークエンティティに知らせるように構成される、請求項27に記載の装置。
【請求項30】
前記1つまたは複数のプロセッサがさらに、前記第2の信号を送信したことに応答して、前記ネットワークエンティティからダウンリンク信号を受信するように構成される、請求項27に記載の装置。
【請求項31】
前記1つまたは複数のプロセッサがさらに、
発見基準信号の前記第1のセットの前記品質の測定の前記第1のセットが品質閾値を満たすかどうかを決定し、
発見基準信号の前記第1のセットの前記品質の測定の前記第1のセットが前記品質閾値を満たしてないという決定に基づいて、発見基準信号の第2のセットの前記品質の測定の第2のセットを実行する
ように構成される、請求項23に記載の装置。
【請求項32】
前記1つまたは複数のプロセッサがさらに、発見基準信号の前記第2のセットの前記品質が閾値を超えたかどうかを評価するように構成される、請求項31に記載の装置。
【請求項33】
前記1つまたは複数のプロセッサがさらに、発見基準信号の前記第2のセットの前記品質が前記閾値を下回った場合、無線リンク障害モードを実行するように構成される、請求項32に記載の装置。
【請求項34】
前記1つまたは複数のプロセッサがさらに、発見基準信号の前記第2のセットの前記品質が前記閾値を超えた場合、発見基準信号の前記第2のセットの中の新しい基準信号のインデックスを前記ネットワークエンティティに知らせるアップリンク信号を前記ネットワークエンティティに送信するように構成される、請求項32に記載の装置。
【請求項35】
行動の前記セットが、近隣セルへのハンドオーバー手順、ビーム障害検出手順、無線リンク監視手順、サービングセルまたは近隣セル測定手順、およびビーム候補検出手順のうちの少なくとも1つに対応する、請求項23に記載の装置。
【請求項36】
発見基準信号の前記第1のセットが、同期信号ブロック(SSB)およびチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)のうちの少なくとも1つに対応する、請求項23に記載の装置。
【請求項37】
ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のための装置であって、
トランシーバと、
命令を記憶するように構成されたメモリと、
前記トランシーバおよび前記メモリと通信可能に結合された1つまたは複数のプロセッサと
を備え、前記1つまたは複数のプロセッサが、
ネットワークエンティティとの通信の間の評価手順のための第1の時間期間を決定し、
前記第1の時間期間の間に発見基準信号の第1のセットの品質の測定の第1のセットを実行し、
前記第1の時間期間内の第1の利用可能なランダムアクセスチャネル(RACH)機会を特定し、
前記第1の利用可能なRACH機会を特定したことおよび測定の前記第1のセットに基づいて、前記第1の時間期間内に信号を送信する
ように構成される、装置。
【請求項38】
前記第1の時間期間が、前記RACH機会が利用不可能である回数および発見基準信号の前記第1のセットが利用不可能である回数に基づく、請求項37に記載の装置。
【請求項39】
前記RACH機会が利用不可能である前記回数および発見基準信号が利用不可能である前記回数が、最大利用不可能閾値により制限される、請求項38に記載の装置。
【請求項40】
前記最大利用不可能閾値が、基準信号の周期、同期信号ブロック(SSB)-RACH関連付け期間の周期、UEモビリティ、およびUE能力のうちの1つまたは複数に基づく、請求項39に記載の装置。
【請求項41】
前記発見基準信号が、同期信号ブロック(SSB)およびチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)の1つまたは複数の組合せを含む、請求項39に記載の装置。
【請求項42】
前記信号がRACH信号に対応する、請求項37に記載の装置。
【請求項43】
前記1つまたは複数のプロセッサがさらに、前記RACH信号を送信したことに応答して、前記ネットワークエンティティからダウンリンク信号を受信するように構成される、請求項42に記載の装置。
【請求項44】
行動の前記セットが、近隣セルへのハンドオーバー手順、無線リソース制御(RRC)接続解放手順、およびRRC接続再確立手順のうちの少なくとも1つに対応する、請求項37に記載の装置。
【請求項45】
ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のための装置であって、
ネットワークエンティティとの通信の間の評価手順のための第1の時間期間を決定するための手段と、
前記第1の時間期間の間に発見基準信号の第1のセットの品質の測定の第1のセットを実行するための手段と、
発見基準信号の前記第1のセットの前記品質の測定の前記第1のセットに基づいて、前記評価手順と関連付けられる行動のセットを開始するかどうかを決定するための手段と
を備える、装置。
【請求項46】
1つまたは複数のプロセッサによって、
ネットワークエンティティとの通信の間の評価手順のための第1の時間期間を決定し、
前記第1の時間期間の間に発見基準信号の第1のセットの品質の測定の第1のセットを実行し、
発見基準信号の前記第1のセットの前記品質の測定の前記第1のセットに基づいて、前記評価手順と関連付けられる行動のセットを開始するかどうかを決定する
ように実行可能なコードを備える、ユーザ機器(UE)における非一時的コンピュータ可読記録媒体。
【請求項47】
ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のための装置であって、
ネットワークエンティティとの通信の間の評価手順のための第1の時間期間を決定するための手段と、
前記第1の時間期間の間に発見基準信号の第1のセットの品質の測定の第1のセットを実行するための手段と、
前記第1の時間期間内の第1の利用可能なランダムアクセスチャネル(RACH)機会を特定するための手段と、
前記第1の利用可能なRACH機会を特定したことおよび測定の前記第1のセットに基づいて、前記第1の時間期間内に信号を送信するための手段と
を備える、装置。
【請求項48】
1つまたは複数のプロセッサによって、
ネットワークエンティティとの通信の間の評価手順のための第1の時間期間を決定し、
前記第1の時間期間の間に発見基準信号の第1のセットの品質の測定の第1のセットを実行し、
前記第1の時間期間内の第1の利用可能なランダムアクセスチャネル(RACH)機会を特定し、
前記第1の利用可能なRACH機会を特定したことおよび測定の前記第1のセットに基づいて、前記第1の時間期間内に信号を送信する
ように実行可能なコードを備える、ユーザ機器(UE)における非一時的コンピュータ可読記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、本出願の譲受人に譲渡され、参照により本明細書に明確に組み込まれる、2019年10月7日に出願された「EVALUATION PERIOD IN NR-U NETWORKS」という表題の米国仮出願第62/911,993号、および2020年10月5日に出願された「EVALUATION PERIOD IN NR-U NETWORKS」という表題の米国特許出願第17/063,486号の利益を主張する。
【0002】
本開示は全般に、通信システムに関し、より具体的には、5G New Radio Unlicensed (NR-U)ネットワークにおける評価期間の計算の間に逸失した機会の最大の回数を決定することに関する。
【背景技術】
【0003】
ワイヤレス通信システムは、電話、ビデオ、データ、メッセージング、およびブロードキャストなどの、様々な電気通信サービスを提供するために広く展開されている。典型的なワイヤレス通信システムは、利用可能なシステムリソースを共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な多元接続技術を利用することがある。そのような多元接続技術の例には、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)システム、および時分割同期符号分割多元接続(TD-SCDMA)システムがある。
【0004】
これらの多元接続技術は、異なるワイヤレスデバイスが都市、国家、地域、さらには地球規模のレベルで通信することを可能にする共通プロトコルを提供するために、様々な電気通信規格において採用されている。例示的な電気通信規格は5G New Radio(NR)である。5G NRは、レイテンシ、信頼性、セキュリティ、スケーラビリティ(たとえば、Internet of Things(IoT)との)と関連付けられる新しい要件、および他の要件を満たすように、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって公表された継続的なモバイルブロードバンドの進化の一部である。5G NRは、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、大規模機械タイプ通信(mMTC)、および超高信頼低遅延通信(URLLC)と関連付けられるサービスを含む。5G NRのいくつかの態様は、4G Long Term Evolution(LTE)規格に基づくことがある。5G NR技術のさらなる改善の必要がある。これらの改善はまた、他の多元接続技術、およびこれらの技術を採用する電気通信規格に適用可能であり得る。
【0005】
ワイヤレス通信に対する需要の増大により、ワイヤレス通信ネットワーク技法の効率を改善することが望まれている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
以下は、1つまたは複数の態様の基本的理解をもたらすために、そのような態様の簡略化された概要を提示する。この概要は、すべての可能な態様の包括的な概説ではなく、すべての態様の主要または重要な要素を特定することも、いずれかまたはすべての態様の範囲を定めることも意図していない。その唯一の目的は、後で提示されるより詳細な説明の前置きとして、1つまたは複数の態様のいくつかの概念を簡略化された形で提示することである。
【0007】
ある例示的な実装形態は、ワイヤレス通信方法を含み、この方法は、ユーザ機器(UE)によって、ネットワークエンティティとの通信の間の評価手順のための第1の時間期間を決定するステップと、UEによって、第1の時間期間の間に発見基準信号の第1のセットの品質の測定の第1のセットを実行するステップと、UEによって、発見基準信号の第1のセットの品質の測定の第1のセットに基づいて、評価手順と関連付けられる行動のセットのうちの1つを開始するかどうかを決定するステップと、ノードによって、行動のセットのうちの少なくとも1つを実行するステップとを含む。
【0008】
さらなる例では、トランシーバと、命令を記憶するように構成されるメモリと、トランシーバおよびメモリと通信可能に結合される1つまたは複数のプロセッサとを含む、ワイヤレス通信のための装置が提供される。態様は、UEによって、ネットワークエンティティとの通信の間の評価手順のための第1の時間期間を決定し、UEによって、第1の時間期間の間に発見基準信号の第1のセットの品質の測定の第1のセットを実行し、UEによって、発見基準信号の第1のセットの品質の測定の第1のセットに基づいて、評価手順と関連付けられる行動のセットのうちの1つを開始するかどうかを決定し、ノードによって、行動のセットのうちの少なくとも1つを実行するように、命令を実行するように構成される1つまたは複数のプロセッサを含み得る。
【0009】
別の態様では、UEによって、ネットワークエンティティとの通信の間の評価手順のための第1の時間期間を決定するための手段と、UEによって、第1の時間期間の間に発見基準信号の第1のセットの品質の測定の第1のセットを実行するための手段と、UEによって、発見基準信号の第1のセットの品質の測定の第1のセットに基づいて、評価手順と関連付けられる行動のセットのうちの1つを開始するかどうかを決定するための手段と、ノードによって、行動のセットのうちの少なくとも1つを実行するための手段とを含む、ワイヤレス通信のための装置が提供される。
【0010】
さらに別の態様では、UEによって、ネットワークエンティティとの通信の間の評価手順のための第1の時間期間を決定するためのコードと、UEによって、第1の時間期間の間に発見基準信号の第1のセットの品質の測定の第1のセットを実行するためのコードと、UEによって、発見基準信号の第1のセットの品質の測定の第1のセットに基づいて、評価手順と関連付けられる行動のセットのうちの1つを開始するかどうかを決定するためのコードと、ノードによって、行動のセットのうちの少なくとも1つを実行するためのコードとを実行する1つまたは複数のプロセッサを含む、非一時的コンピュータ可読媒体が提供される。
【0011】
別の例示的な実装形態は、ワイヤレス通信方法を含み、この方法は、UEによって、ネットワークエンティティとの通信の間の評価手順のための第1の時間期間を決定するステップと、UEによって、第1の時間期間の間に発見基準信号の第1のセットの品質の測定の第1のセットを実行するステップと、UEによって、第1の時間期間内の第1の利用可能なランダムアクセスチャネル(RACH)機会を特定するステップと、UEによって、第1の利用可能なRACH機会を特定したことおよび測定の第1のセットに基づいて、第1の時間期間内に信号を送信するステップとを含む。
【0012】
さらなる例では、トランシーバと、命令を記憶するように構成されるメモリと、トランシーバおよびメモリと通信可能に結合される1つまたは複数のプロセッサとを含む、ワイヤレス通信のための装置が提供される。態様は、UEによって、ネットワークエンティティとの通信の間の評価手順のための第1の時間期間を決定し、UEによって、第1の時間期間の間に発見基準信号の第1のセットの品質の測定の第1のセットを実行し、UEによって、第1の時間期間内の第1の利用可能なRACH機会を特定し、UEによって、第1の利用可能なRACH機会を特定したことおよび測定の第1のセットに基づいて、第1の時間期間内に信号を送信するように、命令を実行するように構成される1つまたは複数のプロセッサを含み得る。
【0013】
別の態様では、UEによって、ネットワークエンティティとの通信の間の評価手順のための第1の時間期間を決定するための手段と、UEによって、第1の時間期間の間に発見基準信号の第1のセットの品質の測定の第1のセットを実行するための手段と、UEによって、第1の時間期間内の第1の利用可能なRACH機会を特定するための手段と、UEによって、第1の利用可能なRACH機会を特定したことおよび測定の第1のセットに基づいて、第1の時間期間内に信号を送信するための手段とを含む、ワイヤレス通信のための装置が提供される。
【0014】
さらに別の態様では、UEによって、ネットワークエンティティとの通信の間の評価手順のための第1の時間期間を決定するためのコードと、UEによって、第1の時間期間の間に発見基準信号の第1のセットの品質の測定の第1のセットを実行するためのコードと、UEによって、第1の時間期間内の第1の利用可能なRACH機会を特定するためのコードと、UEによって、第1の利用可能なRACH機会を特定したことおよび測定の第1のセットに基づいて、第1の時間期間内に信号を送信するためのコードとを実行する1つまたは複数のプロセッサを含む、非一時的コンピュータ可読媒体が提供される。
【0015】
上記の目的および関係する目的の達成のために、1つまたは複数の態様は、以下で十分に説明され、特に特許請求の範囲で指摘される特徴を備える。以下の説明および添付の図面は、1つまたは複数の態様のいくつかの例示的な特徴を詳細に記載する。しかしながら、これらの特徴は、様々な態様の原理が採用されてもよい様々な方法のうちのいくつかを示すものにすぎず、この説明は、そのようなすべての態様およびそれらの均等物を含むものとする。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本開示の1つまたは複数の態様によるワイヤレス通信システムおよびアクセスネットワークの例を示す図である。
図2A】本開示の1つまたは複数の態様による、第1の5G/NRフレームの例を示す図である。
図2B】本開示の1つまたは複数の態様による、5G/NRサブフレーム内のDLチャネルの例を示す図である。
図2C】本開示の1つまたは複数の態様による、第2の5G/NRフレームの例を示す図である。
図2D】本開示の1つまたは複数の態様による、5G/NRサブフレーム内のULチャネルの例を示す図である。
図3】本開示の1つまたは複数の態様によるアクセスネットワークの中の基地局およびユーザ機器(UE)の例を示す図である。
図4】本開示の1つまたは複数の態様による、NR-Uネットワークにおける評価期間の計算の間に逸失したダウンリンク機会の最大の回数を決定する例のワイヤレス通信の方法のフローチャートである。
図5】本開示の1つまたは複数の態様による、NR-Uネットワークにおける評価期間の計算の間に逸失したアップリンク機会の最大の回数を決定する例のワイヤレス通信の方法のフローチャートである。
図6】本開示の1つまたは複数の態様による、UEの例を示すブロック図である。
図7】本開示の1つまたは複数の態様による、基地局の例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
添付の図面に関して以下に記載される詳細な説明は、様々な構成の説明として意図されており、本明細書で説明される概念が実践され得る唯一の構成を表すことは意図されていない。詳細な説明は、様々な概念の完全な理解を与える目的で、具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの概念がこれらの具体的な詳細なしに実践され得ることが当業者には明らかであろう。いくつかの事例では、よく知られている構造およびコンポーネントは、そのような概念を不明瞭にすることを避けるためにブロック図の形で示される。
【0018】
次に、電気通信システムのいくつかの態様が、様々な装置および方法を参照して提示される。これらの装置および方法は、以下の詳細な説明において説明され、(「要素」と総称される)様々なブロック、コンポーネント、回路、プロセス、アルゴリズムなどによって添付の図面において示される。これらの要素は、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはそれらの任意の組合せを使用して実装され得る。そのような要素がハードウェアとして実装されるか、またはソフトウェアとして実装されるかは、具体的な適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。
【0019】
例として、要素、または要素の任意の部分、または要素の任意の組合せは、1つまたは複数のプロセッサを含む「処理システム」として実装され得る。プロセッサの例は、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、グラフィックス処理装置(GPU)、中央処理装置(CPU)、アプリケーションプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、縮小命令セットコンピューティング(RISC)プロセッサ、システムオンチップ(SoC)、ベースバンドプロセッサ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、ステートマシン、ゲート論理、個別ハードウェア回路、および本開示全体にわたって説明される様々な機能を実行するように構成された他の好適なハードウェアを含む。処理システムの中の1つまたは複数のプロセッサがソフトウェアを実行し得る。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語などの名称にかかわらず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアコンポーネント、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プロシージャ、関数などを意味するように広く解釈される場合がある。
【0020】
したがって、1つまたは複数の例示的な実施形態では、説明される機能は、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、機能は、コンピュータ可読記憶媒体上に記憶されるか、またはコンピュータ可読記憶媒体上に1つまたは複数の命令もしくはコードとして符号化され得る。コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読記憶媒体は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM)、光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージ、他の磁気ストレージデバイス、上述のタイプのコンピュータ可読記憶媒体の組合せ、または、コンピュータによってアクセス可能な命令もしくはデータ構造の形態のコンピュータ実行可能コードを記憶するために使用可能な任意の他の媒体を備え得る。
【0021】
図1は、マルチパネルUEのための評価期間を決定するために構成されるワイヤレス通信システムおよびアクセスネットワーク100の例を示す図である。ワイヤレス通信システム(ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)とも呼ばれる)は、基地局102、UE104、発展型パケットコア(EPC)160、および別のコアネットワーク190(たとえば、5Gコア(5GC))を含む。
【0022】
いくつかの態様では、UE104は、ネットワークエンティティとの通信の間の評価手順のための第1の時間期間を決定し、第1の時間期間の間に発見基準信号の第1のセットの品質の測定の第1のセットを実行し、発見基準信号の第1のセットの品質の測定の第1のセットに基づいて、評価手順と関連付けられる行動のセットを開始するかどうかを決定するように、通信コンポーネント198および/または構成コンポーネント240を動作させるように構成され得る。
【0023】
別の態様では、UE104は、ネットワークエンティティとの通信の間の評価手順のための第1の時間期間を決定し、第1の時間期間の間に発見基準信号の第1のセットの品質の測定の第1のセットを実行し、第1の時間期間内の第1の利用可能なランダムアクセスチャネル(RACH)機会を特定し、第1の利用可能なRACH機会を特定したことおよび測定の第1のセットに基づいて、第1の時間期間内に信号を送信するように、通信コンポーネント198および/または構成コンポーネント240を動作させるように構成され得る。
【0024】
それに対応して、いくつかの態様では、ネットワークエンティティ102(たとえば、基地局)は、UE104および/または通信コンポーネント198と通信して、第1の時間期間内に信号を受信するように、通信コンポーネント199および/または構成コンポーネント241を動作させるように構成され得る。
【0025】
基地局102は、マクロセル(大電力セルラー基地局)および/またはスモールセル(小電力セルラー基地局)を含み得る。マクロセルは基地局を含む。スモールセルは、フェムトセル、ピコセル、およびマイクロセルを含む。
【0026】
4G LTE(Evolved Universal Mobile Telecommunications System (UMTS)地上波無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)と総称される)のために構成された基地局102は、バックホールリンク132(たとえば、S1インターフェース)を通じてEPC160とインターフェースし得る。5G NR(次世代RAN(NG-RAN)と総称される)のために構成された基地局102は、バックホールリンク184を通じてコアネットワーク190とインターフェースし得る。他の機能に加えて、基地局102は、以下の機能、すなわち、ユーザデータの転送、無線チャネルの暗号化および解読、完全性保護、ヘッダ圧縮、モビリティ制御機能(たとえば、ハンドオーバ、デュアル接続性)、セル間干渉協調、接続のセットアップおよび解放、負荷分散、非アクセス層(NAS)メッセージのための配信、NASノード選択、同期、無線アクセスネットワーク(RAN)共有、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS)、加入者および機器の追跡、RAN情報管理(RIM)、ページング、測位、ならびに警告メッセージの配送のうちの、1つまたは複数を実行し得る。基地局102は、バックホールリンク134(たとえば、X2インターフェース)を介して互いに直接または間接的に(たとえば、EPC160またはコアネットワーク190を通じて)通信し得る。バックホールリンク132、134、および184は、有線またはワイヤレスであり得る。
【0027】
基地局102は、UE104とワイヤレスに通信し得る。基地局102の各々は、それぞれの地理的カバレッジエリア110に通信カバレッジを提供し得る。重複する地理的カバレッジエリア110が存在することがある。たとえば、スモールセル102'は、1つまたは複数のマクロ基地局102のカバレッジエリア110と重複するカバレッジエリア110'を有することがある。スモールセルとマクロセルの両方を含むネットワークは、異種ネットワークと呼ばれることがある。異種ネットワークは、限定加入者グループ(CSG)として知られる限定グループにサービスを提供し得るHome Evolved Node B(eNB)(HeNB)を含むこともある。基地局102とUE104との間の通信リンク120は、UE104から基地局102への(逆方向リンクとも呼ばれる)アップリンク(UL)送信、および/または基地局102からUE104への(順方向リンクとも呼ばれる)ダウンリンク(DL)送信を含むことがある。通信リンク120は、空間多重化、ビームフォーミング、および/または送信ダイバーシティを含む、多入力多出力(MIMO)アンテナ技術を使用することがある。通信リンクは、1つまたは複数のキャリアを通じたものであり得る。基地局102/UE104は、各方向における送信のために使用される合計Yx MHz(x個のコンポーネントキャリア)までのキャリアアグリゲーションにおいて割り振られた、キャリア当たりY MHz(たとえば、5、10、15、20、100、400MHzなど)までの帯域幅のスペクトルを使用し得る。キャリアは、互いに隣接してもしなくてもよい。キャリアの割振りは、DLおよびULに関して非対称であってもよい(たとえば、DLに対してULよりも多数または少数のキャリアが割り振られてもよい)。コンポーネントキャリアは、1次コンポーネントキャリアおよび1つまたは複数の2次コンポーネントキャリアを含んでもよい。1次コンポーネントキャリアは1次セル(PCell)と呼ばれることがあり、2次コンポーネントキャリアは2次セル(SCell)と呼ばれることがある。
【0028】
いくつかのUE104は、デバイス間(D2D)通信リンク158を使用して互いに通信し得る。D2D通信リンク158は、DL/UL WWANスペクトルを使用し得る。D2D通信リンク158は、物理サイドリンクブロードキャストチャネル(PSBCH)、物理サイドリンク発見チャネル(PSDCH)、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)、および物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)などの、1つまたは複数のサイドリンクチャネルを使用し得る。D2D通信は、たとえば、FlashLinQ、WiMedia、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)、IEEE 802.11規格に基づくWi-Fi、LTE、またはNRなどの、様々なワイヤレスD2D通信システムを通じたものであってもよい。
【0029】
ワイヤレス通信システムは、5GHz免許不要周波数スペクトルにおいて通信リンク154を介してWi-Fi局(STA)152と通信しているWi-Fiアクセスポイント(AP)150をさらに含み得る。免許不要周波数スペクトルにおいて通信するとき、STA152/AP150は、チャネルが利用可能であるかどうかを決定するために、通信するより前にクリアチャネルアセスメント(CCA)を実行し得る。
【0030】
スモールセル102'は、免許および/または免許不要周波数スペクトルにおいて動作し得る。免許不要周波数スペクトルにおいて動作しているとき、スモールセル102'は、NRを利用し、Wi-Fi AP150によって使用されるのと同じ5GHz免許不要周波数スペクトルを使用し得る。免許不要周波数スペクトルにおいてNRを利用するスモールセル102'は、アクセスネットワークへのカバレッジを増強し、および/またはアクセスネットワークの容量を増大させ得る。
【0031】
基地局102は、スモールセル102'であろうとラージセル(たとえば、マクロ基地局)であろうと、eNB、gNodeB(gNB)、もしくは別のタイプの基地局を含んでもよい。gNB180などのいくつかの基地局は、UE104と通信して、従来のサブ6GHzスペクトル、ミリ波(mmW)周波数、および/または準mmW周波数で動作し得る。gNB180がmmW周波数または準mmW周波数で動作するとき、gNB180はmmW基地局と呼ばれることがある。極高周波(EHF)は、電磁スペクトルにおけるRFの一部である。EHFは、30GHzから300GHzの範囲および1ミリメートルから10ミリメートルの間の波長を有する。その帯域における電波は、ミリ波と呼ばれることがある。準mmWは、波長が100ミリメートルの3GHzという周波数まで下方に広がることがある。超高周波(SHF)帯域は、3GHzと30GHzとの間に広がり、センチメートル波とも呼ばれる。mmW/準mmW無線周波数帯域(たとえば、3GHz~300GHz)を使用する通信は、経路損失が極めて大きく距離が短い。mmW基地局180は、極めて大きい経路損失および短い距離を補償するために、UE104と一緒にビームフォーミング182を利用し得る。
【0032】
基地局180は、1つまたは複数の送信方向182'においてUE104にビームフォーミングされた信号を送信し得る。UE104は、1つまたは複数の受信方向182''において基地局180からビームフォーミングされた信号を受信し得る。UE104はまた、1つまたは複数の送信方向において基地局180にビームフォーミングされた信号を送信し得る。基地局180は、1つまたは複数の受信方向においてUE104からビームフォーミングされた信号を受信し得る。基地局180/UE104は、基地局180/UE104の各々に対する最良の受信方向および送信方向を決定するためにビーム訓練を実行し得る。基地局180に対する送信方向および受信方向は、同じであっても同じでなくてもよい。UE104に対する送信方向および受信方向は、同じであっても同じでなくてもよい。
【0033】
EPC160は、モビリティ管理エンティティ(MME)162、他のMME164、サービングゲートウェイ166、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS)ゲートウェイ168、ブロードキャストマルチキャストサービスセンター(BM-SC)170、およびパケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ172を含み得る。MME162は、ホーム加入者サーバ(HSS)174と通信していることがある。MME162は、UE104とEPC160との間のシグナリングを処理する制御ノードである。一般に、MME 162は、ベアラおよび接続の管理を行う。すべてのユーザインターネットプロトコル(IP)パケットは、サービングゲートウェイ166を通じて転送され、サービングゲートウェイ166自体は、PDNゲートウェイ172に接続される。PDNゲートウェイ172は、UE IPアドレス割振りならびに他の機能を提供する。PDNゲートウェイ172およびBM-SC170は、IPサービス176に接続される。IPサービス176は、インターネット、イントラネット、IPマルチメディアサブシステム(IMS)、PSストリーミングサービス、および/または他のIPサービスを含み得る。BM-SC 170は、MBMSユーザサービスプロビジョニングおよび配信のための機能を提供することができる。BM-SC170は、コンテンツプロバイダMBMS送信のためのエントリポイントとして働くことがあり、公衆陸上移動網(PLMN)内のMBMSベアラサービスを認可および開始するために使用されることがあり、MBMS送信をスケジューリングするために使用されることがある。MBMSゲートウェイ168は、特定のサービスをブロードキャストするマルチキャストブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN)エリアに属する基地局102にMBMSトラフィックを配信するために使用されることがあり、セッション管理(開始/停止)およびeMBMS関係の課金情報を収集することを担うことがある。
【0034】
コアネットワーク190は、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)192、他のAMF193、セッション管理機能(SMF)194、ならびにユーザプレーン機能(UPF)195を含み得る。AMF192は、統合データ管理(UDM)196と通信していることがある。AMF192は、UE104とコアネットワーク190との間のシグナリングを処理する制御ノードである。一般に、AMF192は、QoSフローおよびセッション管理を提供する。すべてのユーザインターネットプロトコル(IP)パケットは、UPF195を通して転送される。UPF195は、UE IPアドレス割振りならびに他の機能を提供する。UPF195は、IPサービス197に接続される。IPサービス197は、インターネット、イントラネット、IPマルチメディアサブシステム(IMS)、PSストリーミングサービス、および/または他のIPサービスを含み得る。
【0035】
基地局は、gNB、Node B、evolved Node B (eNB)、アクセスポイント、トランシーバ基地局、無線基地局、無線トランシーバ、トランシーバ機能、基本サービスセット(BSS)、拡張サービスセット(ESS)、送受信ポイント(TRP)、もしくは何らかの他の適切な用語として呼ばれることもある。基地局102は、EPC160またはコアネットワーク190へのアクセスポイントをUE104に提供する。UE104の例には、携帯電話、スマートフォン、セッション開始プロトコル(SIP)電話、ラップトップ、携帯情報端末(PDA)、衛星無線、全地球測位システム、マルチメディアデバイス、ビデオデバイス、デジタルオーディオプレーヤ(たとえば、MP3プレーヤ)、カメラ、ゲーム機、タブレット、スマートデバイス、ウェアラブルデバイス、車両、電気メータ、ガスポンプ、大型または小型の調理家電、健康管理デバイス、インプラント、センサ/アクチュエータ、ディスプレイ、または任意の他の同様の機能デバイスがある。UE104のいくつかは、IoTデバイス(たとえば、パーキングメータ、ガスポンプ、トースター、車両、心臓モニタなど)と呼ばれることがある。UE104は、局、移動局、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、移動加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、または他の何らかの好適な用語で呼ばれることもある。
【0036】
図2A図2Dは、本開示において説明される基地局102、UE104、および/または2次UE(またはサイドリンクUE)110間の通信において利用され得る例示的なフレーム構造およびリソースの図を含む。図2Aは、5G/NRフレーム構造内の第1のサブフレームの例を示す図200である。図2Bは、5G/NRサブフレーム内のDLチャネルの例を示す図230である。図2Cは、5G/NRフレーム構造内の第2のサブフレームの例を示す図250である。図2Dは、5G/NRサブフレーム内のULチャネルの例を示す図280である。5G/NRフレーム構造は、サブキャリアの特定のセット(キャリアシステム帯域幅)に対して、サブキャリアのセット内のサブフレームがDLもしくはULのいずれかにとって専用であるFDDであってもよく、またはサブキャリアの特定のセット(キャリアシステム帯域幅)に対して、サブキャリアのセット内のサブフレームがDLとULの両方にとって専用であるTDDであってもよい。図2A図2Cによって与えられる例では、5G/NRフレーム構造はTDDであると想定され、サブフレーム4はスロットフォーマット28を有して(大抵はDLを有して)構成され、ここでDはDLであり、UはULであり、Xは、DL/ULの間での使用に柔軟であり、サブフレーム3はスロットフォーマット34を伴って(大抵はULを伴って)構成される。サブフレーム3、4は、それぞれ、スロットフォーマット34、28を伴って示されるが、いずれの特定のサブフレームも、様々な利用可能なスロットフォーマット0~61のうちのいずれを伴って構成されてもよい。スロットフォーマット0、1は、それぞれ、すべてDL、ULである。他のスロットフォーマット2~61は、DL、UL、および柔軟なシンボルの混合を含む。UEは、受信されたスロットフォーマットインジケータ(SFI)を通して、スロットフォーマットを伴って(DL制御情報(DCI)を通じて動的に、または無線リソース制御(RRC)シグナリングを通じて半静的に/静的に)構成される。以下の説明はTDDである5G/NRフレーム構造にも当てはまることに留意されたい。
【0037】
他のワイヤレス通信技術は、異なるフレーム構造および/または異なるチャネルを有することがある。フレーム(10ms)は、10個の等しいサイズのサブフレーム(1ms)に分割され得る。各サブフレームは、1つまたは複数のタイムスロットを含み得る。サブフレームは、7、4、または2つのシンボルを含み得るミニスロットも含むことがある。各スロットは、スロット構成に応じて7個または14個のシンボルを含むことがある。スロット構成0では、各スロットは14個のシンボルを含むことがあり、スロット構成1では、各スロットは7個のシンボルを含むことがある。DL上のシンボルは、サイクリックプレフィックス(CP)OFDM(CP-OFDM)シンボルであってもよい。UL上のシンボルは、CP-OFDMシンボル(高スループットのシナリオのための)または離散フーリエ変換(DFT)拡散OFDM(DFT-s-OFDM)シンボル(シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)シンボルとも呼ばれる)(電力が制限されるシナリオのための、単一のストリーム送信に限定される)であってもよい。サブフレーム内のスロットの数は、スロット構成およびヌメロロジーに基づく。スロット構成0では、異なるヌメロロジーμ0~5がそれぞれ、サブフレーム当たり1個、2個、4個、8個、16個、および32個のスロットを許容する。スロット構成1では、異なるヌメロロジー0~2がそれぞれ、サブフレーム当たり2個、4個、および8個のスロットを許容する。したがって、スロット構成0およびヌメロロジーμのために、14個のシンボル/スロットおよび2μ個のスロット/サブフレームがある。サブキャリア間隔およびシンボル長/持続時間は、ヌメロロジーに依存する。サブキャリア間隔は2μ*15kHzに等しくてもよく、μはヌメロロジー0~5である。したがって、ヌメロロジーμ=0は15kHzのサブキャリア間隔を有し、ヌメロロジーμ=5は480kHzのサブキャリア間隔を有する。シンボル長/持続時間は、サブキャリア間隔とは逆の関係にある。図2A-2Dは、スロット当たり14個のシンボルがあるスロット構成0およびサブフレーム当たり1個のスロットがあるヌメロロジーμ=0の例を与える。サブキャリア間隔は15kHzであり、シンボル持続時間は約66.7μsである。
【0038】
リソースグリッドは、フレーム構造を表すために使用され得る。各タイムスロットは、12個の連続するサブキャリアに及ぶリソースブロック(RB)(物理RB(PRB)とも呼ばれる)を含む。リソースグリッドは複数のリソース要素(RE)に分割される。各REによって搬送されるビット数は、変調方式に依存する。
【0039】
図2Aに示されるように、REのうちのいくつかは、UEのための基準(パイロット)信号(RS)を搬送する。RSは、UEにおけるチャネル推定のために、復調RS(DM-RS)(100xがポート番号である、ある特定の構成のためにRxとして示されるが、他のDM-RS構成が可能である)と、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)とを含み得る。RSはまた、ビーム測定RS(BRS)、ビーム改善RS(BRRS)、および位相追跡RS(PT-RS)を含み得る。
【0040】
図2Bは、フレームのサブフレーム内の様々なDLチャネルの例を示す。物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)は、1つまたは複数の制御チャネル要素(CCE)内でDCIを搬送し、各CCEは9つのREグループ(REG)を含み、各REGはOFDMシンボルに4つの連続するREを含む。1次同期信号(PSS)は、フレームの特定のサブフレームのシンボル2内にあり得る。PSSは、サブフレーム/シンボルタイミングおよび物理レイヤ識別情報を決定するためにUE104によって使用される。2次同期信号(SSS)は、フレームの特定のサブフレームのシンボル4内にあり得る。SSSは、物理レイヤセル識別情報グループ番号および無線フレームタイミングを決定するためにUEによって使用される。物理レイヤ識別情報および物理レイヤセル識別情報グループ番号に基づいて、UEは物理セル識別子(PCI)を決定することができる。PCIに基づいて、UEは上述のDM-RSの位置を決定することができる。マスター情報ブロック(MIB)を搬送する物理ブロードキャストチャネル(PBCH)は、PSSおよびSSSと論理的にグループ化されて、同期信号(SS)/PBCHブロックを形成し得る。MIBは、システム帯域幅の中のRBの数およびシステムフレーム番号(SFN)を提供する。物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)は、ユーザデータと、システム情報ブロック(SIB)などのPBCHを通して送信されないブロードキャストシステム情報と、ページングメッセージとを搬送する。
【0041】
図2Cに示されるように、REのうちのいくつかが、基地局におけるチャネル推定のためのDM-RS(1つの特定の構成のためにRとして示されるが、他のDM-RS構成が可能である)を搬送する。UEは、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)のためにDM-RSを、および物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)のためにDM-RSを送信し得る。PUSCH DM-RSは、PUSCHの最初の1つまたは2つのシンボルにおいて送信され得る。PUCCH DM-RSは、短いPUCCHが送信されるか、または長いPUCCHが送信されるかに応じて、および使用される特定のPUCCHフォーマットに応じて、異なる構成で送信され得る。示されていないが、UEは、サウンディング基準信号(SRS)を送信し得る。SRSは、UL上での周波数依存スケジューリングを可能にするために、チャネル品質推定のために基地局によって使用され得る。
【0042】
図2Dは、フレームのサブフレーム内の様々なULチャネルの例を示す。PUCCHは、一構成では、図示されるように配置され得る。PUCCHは、スケジューリング要求、チャネル品質インジケータ(CQI)、プリコーディング行列インジケータ(PMI)、ランクインジケータ(RI)、およびHARQ ACK/NACKフィードバックなどのアップリンク制御情報(UCI)を搬送する。PUSCHは、データを搬送し、バッファステータス報告(BSR)、パワーヘッドルーム報告(PHR)、および/またはUCIを搬送するためにさらに使用されることがある。
【0043】
図3は、アクセスネットワークの中のUE350と通信している基地局310のブロック図であり、基地局310は、基地局102の例示的な実装であってもよく、UE350は、UE104の例示的な実装であってもよい。DLでは、EPC160からのIPパケットがコントローラ/プロセッサ375に提供され得る。コントローラ/プロセッサ375は、レイヤ3機能およびレイヤ2機能を実装する。レイヤ3は無線リソース制御(RRC)レイヤを含み、レイヤ2は、サービスデータ適応プロトコル(SDAP)レイヤ、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)レイヤ、無線リンク制御(RLC)レイヤ、および媒体アクセス制御(MAC)レイヤを含む。コントローラ/プロセッサ375は、システム情報(たとえば、MIB、SIB)のブロードキャスティング、RRC接続制御(たとえば、RRC接続ページング、RRC接続確立、RRC接続修正、およびRRC接続解放)、無線アクセス技術(RAT)間モビリティ、ならびにUE測定報告のための測定構成と関連付けられるRRCレイヤ機能と、ヘッダ圧縮/解凍、セキュリティ(暗号化、解読、完全性保護、完全性検証)、およびハンドオーバサポート機能と関連付けられるPDCPレイヤ機能と、上位レイヤパケットデータユニット(PDU)の転送、ARQを介した誤り訂正、RLCサービスデータユニット(SDU)の連結、セグメンテーション、およびリアセンブリ、RLCデータPDUの再セグメンテーション、ならびにRLCデータPDUの並べ替えと関連付けられるRLCレイヤ機能と、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピング、トランスポートブロック(TB)上へのMAC SDUの多重化、TBからのMAC SDUの逆多重化、スケジューリング情報報告、HARQを通じた誤り訂正、優先度処理、および論理チャネル優先順位付けと関連付けられるMACレイヤ機能とを提供する。
【0044】
送信(TX)プロセッサ316および受信(RX)プロセッサ370は、様々な信号処理機能と関連付けられるレイヤ1の機能を実装する。物理(PHY)レイヤを含むレイヤ1は、トランスポートチャネル上の誤り検出、トランスポートチャネルの前方誤り訂正(FEC)コーディング/復号、インターリービング、レートマッチング、物理チャネル上へのマッピング、物理チャネルの変調/復調、およびMIMOアンテナ処理を含み得る。TXプロセッサ316は、様々な変調方式(たとえば、2位相シフトキーイング(BPSK)、4位相シフトキーイング(QPSK)、M位相シフトキーイング(M-PSK)、M相直交振幅変調(M-QAM))に基づく信号コンスタレーションへのマッピングを扱う。コーディングされ変調されたシンボルは、次いで、並列ストリームに分割されることがある。各ストリームは、次いで、時間領域OFDMシンボルストリームを搬送する物理チャネルを生成するために、OFDMサブキャリアにマッピングされ、時間領域および/または周波数領域において基準信号(たとえば、パイロット)と多重化され、次いで、逆高速フーリエ変換(IFFT)を使用して一緒に合成されることがある。OFDMストリームは、複数の空間ストリームを生成するために空間的にプリコーディングされる。チャネル推定器374からのチャネル推定値は、コーディングおよび変調方式を決定するために、かつ空間処理のために使用され得る。チャネル推定値は、UE350によって送信された基準信号および/またはチャネル状態フィードバックから導出され得る。各空間ストリームは、次いで、別個の送信機318TXを介して異なるアンテナ320に提供され得る。各送信機318TXは、送信のためにそれぞれの空間ストリームを用いてRFキャリアを変調し得る。
【0045】
UE350において、各受信機354RXは、そのそれぞれのアンテナ352を通じて信号を受信する。各受信機354RXは、RFキャリア上に変調された情報を復元し、その情報を受信(RX)プロセッサ356に提供する。TXプロセッサ368およびRXプロセッサ356は、様々な信号処理機能と関連付けられるレイヤ1機能を実装する。RXプロセッサ356は、UE350に向けられた任意の空間ストリームを復元するために、情報に対して空間処理を実行し得る。複数の空間ストリームは、UE350に向けられている場合、RXプロセッサ356によって単一のOFDMシンボルストリームへと合成され得る。RXプロセッサ356は、次いで、高速フーリエ変換(FFT)を使用して、OFDMシンボルストリームを時間領域から周波数領域に変換する。周波数領域信号は、OFDM信号の各サブキャリアに対して別々のOFDMシンボルストリームを備える。各サブキャリア上のシンボル、および基準信号は、基地局310によって送信された最も可能性の高い信号コンスタレーションポイントを決定することによって、復元および復調される。これらの軟判定は、チャネル推定器358によって算出されたチャネル推定値に基づいてよい。軟判定は、次いで、復号およびデインターリーブされて、物理チャネル上で基地局310によって当初送信されたデータおよび制御信号を復元する。データおよび制御信号は、次いで、レイヤ3機能およびレイヤ2機能を実装するコントローラ/プロセッサ359に提供される。
【0046】
コントローラ/プロセッサ359は、プログラムコードとデータとを記憶するメモリ360と関連付けられ得る。メモリ360は、コンピュータ可読記憶媒体と呼ばれることがある。ULでは、コントローラ/プロセッサ359は、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の逆多重化、パケットリアセンブリ、解読、ヘッダ解凍、および制御信号処理を行って、EPC160からのIPパケットを復元する。コントローラ/プロセッサ359はまた、HARQ動作をサポートするために、ACKおよび/またはNACKプロトコルを使用する誤り検出を担う。
【0047】
基地局310によるDL送信に関して説明された機能と同様に、コントローラ/プロセッサ359は、システム情報(たとえば、MIB、SIB)収集、RRC接続、および測定報告と関連付けられるRRCレイヤ機能と、ヘッダ圧縮/解凍およびセキュリティ(暗号化、解読、完全性保護、完全性検証)と関連付けられるPDCPレイヤ機能と、上位レイヤPDUの転送、ARQを介した誤り訂正、RLC SDUの連結、セグメンテーション、およびリアセンブリ、RLCデータPDUの再セグメンテーション、ならびにRLCデータPDUの並べ替えと関連付けられるRLCレイヤ機能と、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピング、TB上へのMAC SDUの多重化、TBからのMAC SDUの逆多重化、スケジューリング情報報告、HARQを通じた誤り訂正、優先度処理、および論理チャネル優先順位付けと関連付けられるMACレイヤ機能とを提供する。
【0048】
基地局310によって送信された基準信号またはフィードバックからチャネル推定器358によって導出されるチャネル推定値は、適切なコーディングおよび変調方式を選択して空間処理を容易にするために、TXプロセッサ368によって使用され得る。TXプロセッサ368によって生成された空間ストリームは、別個の送信機354TXを介して異なるアンテナ352に提供され得る。各送信機354TXは、送信のためにそれぞれの空間ストリームでRFキャリアを変調し得る。
【0049】
UL送信は、UE350における受信機機能に関して説明されたものと同様の方式で基地局310において処理される。各受信機318RXは、受信機のそれぞれのアンテナ320を通じて信号を受信する。各受信機318RXは、RFキャリア上に変調された情報を復元し、その情報をRXプロセッサ370に提供する。
【0050】
コントローラ/プロセッサ375は、プログラムコードとデータとを記憶するメモリ376と関連付けられ得る。メモリ376は、コンピュータ可読記憶媒体と呼ばれることがある。ULでは、コントローラ/プロセッサ375は、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の逆多重化、パケットリアセンブリ、解読、ヘッダ解凍、制御信号処理を行って、UE350からのIPパケットを復元する。コントローラ/プロセッサ375からのIPパケットは、EPC160に提供され得る。コントローラ/プロセッサ375はまた、HARQ動作をサポートするために、ACKおよび/またはNACKプロトコルを使用する誤り検出を担う。
【0051】
TXプロセッサ368、RXプロセッサ356、およびコントローラ/プロセッサ359のうちの少なくとも1つが、図1の通信コンポーネント198に関連した態様を実行するように構成され得る。
【0052】
TXプロセッサ316、RXプロセッサ370、およびコントローラ/プロセッサ375のうちの少なくとも1つが、図1の通信コンポーネント199に関連した態様を実行するように構成され得る。
【0053】
図4図7を参照すると、説明される特徴は全般に、NR-Uネットワークにおける評価期間の計算の間に逸失した機会の最大の回数に関する。たとえば、評価期間または中断期間の後で、UEは、行動のセット、たとえば、近隣セルへのハンドオーバー、ビーム障害の検出、無線リンクの監視などを実行することが必要とされる。NR unlicensed (NR-U)ネットワークでは、ネットワークまたはUEは、リッスンビフォアトーク要件により、これらの期間内はバックオフしなければならないことがある。したがって、評価/中断期間は、ネットワークおよび/またはUEがバックオフする回数の分だけ延長される。バックオフが発生する回数は通常、ある最大の量に制限され、それ以外の場合、NR-Uネットワークでは、評価期間は無限大に延長され得る。LTE license assisted (LA)ネットワークでは、基準信号(たとえば、同期信号ブロック(SSB))の周期は固定されており、逸失したDL/UL機会の最大の回数は基準信号に依存しない。しかしながら、NR-Uネットワークでは、基準信号は異なる周期を有することがあり、逸失したDL/UL機会の最大の回数は基準信号に依存し得る。
【0054】
ある態様では、評価/中断期間の計算の間の逸失したDL/UL機会の最大の回数は、以下の要因、すなわち基準信号の周期、SSB-RACH関連付け期間の周期、UEモビリティ、および/またはUE能力に依存し得る。たとえば、基準信号の周期は5msから160msまで変動し得る。SSB-RACH関連付け期間は10msから160msまで変動し得る。同じ回数の逸失したDL/UL機会がこれらの期間に対して構成される場合、基準信号およびSSB-RO関連付け期間のより長い周期に対して、全体の評価期間が大きくなりすぎることがある。
【0055】
さらに、いくつかの事例では、評価/中断期間は、2つ以上の期間からなる。UEは、第2の期間の間にいくつかの行動を実行するために、第1の期間の間の評価を利用し得る。第1および第2の評価期間が長すぎる場合、これらの2つの期間の行動と行動の間の間隔が長くなりすぎ、第1の期間の間の評価は第2の期間における行動に適していないことがある。たとえば、ハンドオーバーの間の中断時間は、探索期間、精密時間追跡期間、および最初の利用可能なPRACH機会を見つけるために必要な時間からなる。UEは、探索期間の間に近隣セルを検出し、精密時間追跡期間の間にタイミングを追跡し、そして第3の期間の間にRACHを送信するものとする。UEは、「精密時間追跡期間」の間にタイミングを微調整するための粗い基準として、探索期間の間にUEが検出したセルのタイミングを使用する。精密時間追跡期間の間に、基準信号を送信する前にネットワークのバックオフが閾値の量に達する場合、UEは、微調整のための基準として、検出されたセルの粗いタイミングを利用することが可能ではないことがある。バックオフの最大の許容される回数は、以下の要因に依存し得る。第一に、基準信号の周期である。周期が長いほど、一定の回数のバックオフに対して、2つの期間の間の行動と行動の間の間隔が大きくなる。第二に、UEのモビリティである。モビリティが高いほど、一定の回数のバックオフに対して、2つの期間の間の行動と行動の間の間隔への影響が大きくなる。第三に、UE能力である。たとえば、UEが今後の精密な時間追跡のための基準として粗い時間を使用できる長さは、UEのタイミングドリフト能力に依存し得る。
【0056】
たとえば、ある態様では、本開示は、UEによって、ネットワークエンティティとの通信の間の評価手順のための第1の時間期間を決定し、UEによって、第1の時間期間の間に発見基準信号の第1のセットの品質の測定の第1のセットを実行し、UEによって、発見基準信号の第1のセットの品質の測定の第1のセットに基づいて、評価手順と関連付けられる行動のセットを開始するかどうかを決定するための、ワイヤレス通信のための方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体を含む。
【0057】
さらなる例では、ある態様では、本開示は、UEによって、ネットワークエンティティとの通信の間の評価手順のための第1の時間期間を決定し、UEによって、第1の時間期間の間に発見基準信号の第1のセットの品質の測定の第1のセットを実行し、UEによって、第1の時間期間内の第1の利用可能なランダムアクセスチャネル(RACH)機会を特定し、UEによって、第1の利用可能なRACH機会を特定したことおよび測定の第1のセットに基づいて、第1の時間期間内に信号を送信するための、ワイヤレス通信のための方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体を含む。
【0058】
図4は、ワイヤレス通信の方法のフローチャート400である。方法は、通信コンポーネント198/構成コンポーネント240と組み合わせて、UE(たとえば、UE104、装置350、コントローラ/プロセッサ359、これらは、メモリ360、プロセッサ612を含んでもよく、メモリ616、モデム640を含んでもよく、UE104全体、またはTXプロセッサ368、RXプロセッサ356、および/もしくはトランシーバ802などのUE104のコンポーネントであってもよい)によって実行され得る。
【0059】
402において、方法400は、UEによって、ネットワークエンティティとの通信の間の評価手順のための第1の時間期間を決定するステップを含む。ある態様では、UE104および/または通信コンポーネント198/構成コンポーネント240は、ネットワークエンティティとの通信の間の評価手順のための第1の時間期間を決定するように構成され得る。したがって、UE104および/または通信コンポーネント198/構成コンポーネント240は、たとえば、メモリ360、プロセッサ612を含んでもよく、メモリ616、モデム640、TXプロセッサ368、およびトランシーバ602を含んでもよい、コントローラ/プロセッサ359とともに、UEによって、ネットワークエンティティとの通信の間の評価手順のための第1の時間期間を決定するための手段を定義し得る。
【0060】
404において、方法400は、UEによって、第1の時間期間の間に発見基準信号の第1のセットの品質の測定の第1のセットを実行するステップを含む。ある態様では、UE104および/または通信コンポーネント198/構成コンポーネント240は、第1の時間期間の間に発見基準信号の第1のセットの品質の測定の第1のセットを実行するように構成され得る。したがって、UE104および/または通信コンポーネント198/構成コンポーネント240は、たとえば、メモリ360、プロセッサ612を含んでもよく、メモリ616、モデム640、RXプロセッサ356、およびトランシーバ602を含んでもよい、コントローラ/プロセッサ359とともに、UEによって、第1の時間期間の間に発見基準信号の第1のセットの品質の測定の第1のセットを実行するための手段を定義し得る。
【0061】
406において、方法400は、UEによって、発見基準信号の第1のセットの品質の測定の第1のセットに基づいて、評価手順と関連付けられる行動のセットを開始するかどうかを決定するステップを含む。ある態様では、UE104および/または通信コンポーネント198/構成コンポーネント240は、発見基準信号の第1のセットの品質の測定の第1のセットに基づいて、評価手順と関連付けられる行動のセットを開始するかどうかを決定するように構成され得る。したがって、UE104および/または通信コンポーネント198/構成コンポーネント240は、たとえば、メモリ360、プロセッサ612を含んでもよく、メモリ616、モデム640、RXプロセッサ356、およびトランシーバ602を含んでもよい、コントローラ/プロセッサ359とともに、UEによって、発見基準信号の第1のセットの品質の測定の第1のセットに基づいて、評価手順と関連付けられる行動のセットを開始するかどうかを決定ための手段を定義し得る。
【0062】
方法400のいくつかの実装形態では、第1の時間期間は、発見基準信号が利用不可能である回数に基づく。
【0063】
方法400のいくつかの実装形態では、発見基準信号が利用不可能である回数は、最大利用不可能閾値により制限される。
【0064】
方法400のいくつかの実装形態では、最大利用不可能閾値は、基準信号の周期、UEモビリティ、およびUE能力のうちの1つまたは複数に基づく。
【0065】
方法400のいくつかの実装形態では、UE104および/または通信コンポーネント198/構成コンポーネント240は、発見基準信号の第1のセットの品質の測定の第1のセットが品質閾値を満たすかどうかを決定し、発見基準信号の第1のセットの品質の測定の第1のセットが品質閾値を満たすという決定に基づいて第2の信号を送信するように構成され得る。
【0066】
方法400のいくつかの実装形態では、第2の信号は、ビーム障害回復信号またはランダムアクセスチャネル(RACH)信号の1つまたは複数の組合せに対応する。
【0067】
方法400のいくつかの実装形態では、第2の信号をネットワークエンティティに送信して、新しいビームまたは新しい基準信号のインデックスをネットワークエンティティに知らせる。
【0068】
方法400のいくつかの実装形態では、第2の信号を送信したことに応答して、ネットワークエンティティからダウンリンク信号を受信する。
【0069】
方法400のいくつかの実装形態では、発見基準信号の第1のセットの品質の測定の第1のセットが品質閾値を満たすかどうかを決定し、発見基準信号の第1のセットの品質の測定の第1のセットが品質閾値を満たしてないという決定に基づいて、発見基準信号の第2のセットの品質の測定の第2のセットを実行する。
【0070】
方法400のいくつかの実装形態では、発見基準信号の第2のセットの品質が閾値を超えたかどうかを評価する。
【0071】
方法400のいくつかの実装形態はさらに、アップリンク信号をネットワークに送信し、基準信号の品質が閾値を超えた場合に、発見基準信号の第2のセットの中の新しい基準信号のインデックスをネットワークエンティティに知らせるように構成される、UE104および/または通信コンポーネント198/構成コンポーネント240を含み得る。
【0072】
方法400のいくつかの実装形態では、行動のセットは、近隣セルへのハンドオーバー手順、ビーム障害検出手順、無線リンク監視手順、サービングセルまたは近隣セル測定手順、およびビーム候補検出手順のうちの少なくとも1つに対応する。
【0073】
方法400のいくつかの実装形態では、発見基準信号の第1のセットは、同期信号ブロック(SSB)およびチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)のうちの少なくとも1つに対応する。
【0074】
図5は、ワイヤレス通信の方法のフローチャート500である。方法は、通信コンポーネント198/構成コンポーネント240と組み合わせて、UE(たとえば、UE104、装置350、コントローラ/プロセッサ359、これらは、メモリ360、プロセッサ612を含んでもよく、メモリ616、モデム640を含んでもよく、UE104全体、またはTXプロセッサ368、RXプロセッサ356、および/もしくはトランシーバ802などのUE104の構成要素であってもよい)によって実行され得る。
【0075】
502において、方法500は、UEによって、ネットワークエンティティとの通信の間の評価手順のための第1の時間期間を決定するステップを含む。ある態様では、UE104および/または通信コンポーネント198/構成コンポーネント240は、ネットワークエンティティとの通信の間の評価手順のための第1の時間期間を決定するように構成され得る。したがって、UE104および/または通信コンポーネント198/構成コンポーネント240は、たとえば、メモリ360、プロセッサ612を含んでもよく、メモリ616、モデム640、TXプロセッサ368、およびトランシーバ602を含んでもよい、コントローラ/プロセッサ359とともに、UEによって、ネットワークエンティティとの通信の間の評価手順のための第1の時間期間を決定するための手段を定義し得る。
【0076】
504において、方法500は、UEによって、第1の時間期間の間に発見基準信号の第1のセットの品質の測定の第1のセットを実行するステップを含む。ある態様では、UE104および/または通信コンポーネント198/構成コンポーネント240は、第1の時間期間の間に発見基準信号の第1のセットの品質の測定の第1のセットを実行するように構成され得る。したがって、UE104および/または通信コンポーネント198/構成コンポーネント240は、たとえば、メモリ360、プロセッサ612を含んでもよく、メモリ616、モデム640、TXプロセッサ368、およびトランシーバ602を含んでもよい、コントローラ/プロセッサ359とともに、UEによって、第1の時間期間の間に発見基準信号の第1のセットの品質の測定の第1のセットを実行するための手段を定義し得る。
【0077】
506において、方法500は、UEによって、第1の時間期間内の第1の利用可能なランダムアクセスチャネル(RACH)機会を特定するステップを含む。ある態様では、UE104および/または通信コンポーネント198/構成コンポーネント240は、第1の時間期間内の第1の利用可能なRACH機会を特定するように構成され得る。したがって、UE104および/または通信コンポーネント198/構成コンポーネント240は、たとえば、メモリ360、プロセッサ612を含んでもよく、メモリ616、モデム640、TXプロセッサ368、およびトランシーバ602を含んでもよい、コントローラ/プロセッサ359とともに、UEによって、第1の時間期間内の第1の利用可能なランダムアクセスチャネル(RACH)機会を特定するための手段を定義し得る。
【0078】
508において、方法500は、UEによって、第1の利用可能なRACH機会を特定したことおよび測定の第1のセットに基づいて、第1の時間期間内に信号を送信するステップを含む。ある態様では、UE104および/または通信コンポーネント198/構成コンポーネント240は、第1の利用可能なRACH機会を特定したことおよび測定の第1のセットに基づいて、第1の時間期間内に信号を送信するように構成され得る。したがって、UE104および/または通信コンポーネント198/構成コンポーネント240は、たとえば、メモリ360、プロセッサ612を含んでもよく、メモリ616、モデム640、TXプロセッサ368、およびトランシーバ602を含んでもよい、コントローラ/プロセッサ359とともに、UEによって、第1の利用可能なRACH機会を特定したことおよび測定の第1のセットに基づいて、第1の時間期間内に信号を送信するための手段を定義し得る。
【0079】
方法500のいくつかの実装形態では、第1の時間期間は、RACH機会が利用不可能である回数および発見基準信号の第1のセットが利用不可能である回数に基づく。
【0080】
方法500のいくつかの実装形態では、RACH機会が利用不可能である回数および発見基準信号が利用不可能である回数は、最大利用不可能閾値により制限される。
【0081】
方法500のいくつかの実装形態では、最大利用不可能閾値は、基準信号の周期、SSB-RACH関連付け期間の周期、UEモビリティ、およびUE能力のうちの1つまたは複数に基づく。
【0082】
方法500のいくつかの実装形態では、発見基準信号は、SSBおよびCSI-RSの1つまたは複数の組合せを含む。
【0083】
方法500のいくつかの実装形態では、信号はRACH信号に対応する。
【0084】
方法500のいくつかの実装形態では、UE104および/または通信コンポーネント198/構成コンポーネント240は、RACH信号を送信したことに応答してネットワークエンティティからダウンリンク信号を受信するように構成される。
【0085】
方法500のいくつかの実装形態では、行動のセットは、近隣セルへのハンドオーバー手順、RRC接続解放手順、およびRRC接続再確立手順のうちの少なくとも1つに対応する。
【0086】
図6を参照すると、UE104のある実装形態の一例は、様々なコンポーネントを含んでもよく、そのうちのいくつかについてはすでに上で説明されており、ここでさらに説明され、それらは、1つまたは複数のバス644を介して通信している1つまたは複数のプロセッサ612およびメモリ616およびトランシーバ602などのコンポーネントを含み、それらは、NR-Uネットワークにおける評価期間の計算の間に逸失した機会の最大の回数を決定するための、モデル640および/またはCC/BWPグループ通信コンポーネント198と連携して動作し得る。
【0087】
ある態様では、1つまたは複数のプロセッサ612は、モデム640を含むことができ、および/または、1つまたは複数のモデムプロセッサを使用するモデム640の一部であってもよい。したがって、通信コンポーネント198に関係する様々な機能は、モデム640および/またはプロセッサ612に含まれてもよく、ある態様では、単一のプロセッサによって実行されてもよく、他の態様では、機能のうちの異なる機能が2つ以上の異なるプロセッサの組合せによって実行されてもよい。たとえば、ある態様では、1つまたは複数のプロセッサ612は、モデムプロセッサ、またはベースバンドプロセッサ、またはデジタル信号プロセッサ、または送信プロセッサ、または受信機プロセッサ、またはトランシーバ602と関連付けられるトランシーバプロセッサのうちの任意の1つまたは任意の組合せを含み得る。他の態様では、通信コンポーネント198と関連付けられる1つまたは複数のプロセッサ612および/またはモデム640の特徴のうちのいくつかは、トランシーバ602によって実行され得る。
【0088】
また、メモリ616は、本明細書において使用されるデータおよび/もしくはアプリケーション675のローカルバージョン、または通信コンポーネント642および/もしくは少なくとも1つのプロセッサ612によって実行されるその下位コンポーネントのうちの1つまたは複数を記憶するように構成され得る。メモリ616は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、テープ、磁気ディスク、光ディスク、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、およびそれらの任意の組合せなどの、コンピュータまたは少なくとも1つのプロセッサ612によって使用可能な任意のタイプのコンピュータ可読媒体を含み得る。ある態様では、たとえば、メモリ616は、UE104が通信コンポーネント198および/またはその下位コンポーネントのうちの1つまたは複数を実行するために少なくとも1つのプロセッサ612を動作させているとき、通信コンポーネント198および/もしくはその下位コンポーネントのうちの1つまたは複数を定義する1つまたは複数のコンピュータ実行可能コード、ならびに/またはそれと関連付けられるデータを記憶した非一時的コンピュータ可読記憶媒体であってもよい。
【0089】
トランシーバ602は、少なくとも1つの受信機606および少なくとも1つの送信機608を含み得る。受信機606は、データを受信するためにプロセッサによって実行可能なハードウェアおよび/またはソフトウェアを含んでもよく、コードは命令を含み、メモリ(たとえば、コンピュータ可読媒体)に記憶される。受信機606は、たとえば、無線周波数(RF)受信機であり得る。ある態様では、受信機606は、少なくとも1つの基地局102によって送信された信号を受信し得る。加えて、受信機606は、そのような受信信号を処理することができ、限定はされないが、Ec/Io、信号対雑音比(SNR)、基準信号受信電力(RSRP)、受信信号強度インジケータ(RSSI)などの、信号の測定値を取得することもできる。送信機608は、データを送信するためにプロセッサによって実行可能なハードウェア、および/またはソフトウェアを含むことができ、コードは命令を備え、メモリ(たとえば、コンピュータ可読媒体)に記憶される。送信機608の適切な例は、限定はされないが、RF送信機を含み得る。
【0090】
その上、ある態様では、UE104は、1つまたは複数のアンテナ665と通信して動作し得るRFフロントエンド688と、無線送信、たとえば、少なくとも1つの基地局102によって送信されたワイヤレス通信またはUE104によって送信されたワイヤレス送信を受信および送信するためのトランシーバ602とを含み得る。RFフロントエンド688は、1つまたは複数のアンテナ665に接続されてもよく、RF信号を送信および受信するために、1つまたは複数の低雑音増幅器(LNA)690と、1つまたは複数のスイッチ692と、1つまたは複数の電力増幅器(PA)698と、1つまたは複数のフィルタ696とを含むことができる。
【0091】
ある態様では、LNA690は、所望の出力レベルで受信信号を増幅することができる。ある態様では、各LNA690は、指定された最小および最大の利得値を有し得る。ある態様では、RFフロントエンド688は、特定のアプリケーションの所望の利得値に基づいて、特定のLNA690およびその指定された利得値を選択するために、1つまたは複数のスイッチ692を使用し得る。
【0092】
さらに、たとえば、1つまたは複数のPA698は、RF出力の信号を所望の出力電力レベルで増幅するために、RFフロントエンド688によって使用され得る。ある態様では、各PA698は、指定された最小および最大の利得値を有し得る。ある態様では、RFフロントエンド688は、特定のアプリケーションの所望の利得値に基づいて、特定のPA698およびその指定された利得値を選択するために、1つまたは複数のスイッチ692を使用し得る。
【0093】
また、たとえば、1つまたは複数のフィルタ696は、受信信号をフィルタリングして入力RF信号を取得するために、RFフロントエンド688によって使用され得る。同様に、ある態様では、たとえば、それぞれのフィルタ696は、それぞれのPA698からの出力をフィルタリングして送信のための出力信号を生成するために使用され得る。ある態様では、各フィルタ696は、特定のLNA690および/またはPA698に接続され得る。ある態様では、RFフロントエンド688は、トランシーバ602および/またはプロセッサ612によって指定された構成に基づいて、指定されたフィルタ696、LNA690、および/またはPA698を使用して送信経路または受信経路を選択するために、1つまたは複数のスイッチ692を使用することができる。
【0094】
したがって、トランシーバ602は、RFフロントエンド688を介して1つまたは複数のアンテナ665を通じてワイヤレス信号を送信および受信するように構成され得る。ある態様では、UE104が、たとえば、1つまたは複数の基地局102、あるいは1つまたは複数の基地局102と関連付けられた1つまたは複数のセルと通信することができるように、トランシーバは、指定された周波数で動作するように同調され得る。ある態様では、たとえば、モデム640は、UE104のUE構成およびモデム640によって使用される通信プロトコルに基づいて、指定された周波数および電力レベルで動作するようにトランシーバ602を構成することができる。
【0095】
ある態様では、モデム640は、デジタルデータがトランシーバ602を使用して送信され受信されるように、デジタルデータを処理し、トランシーバ602と通信することができる、マルチバンドマルチモードモデムであってもよい。ある態様では、モデム640は、マルチバンドであってもよく、特定の通信プロトコルに対して複数の周波数帯域をサポートするように構成されてもよい。ある態様では、モデム640は、マルチモードであってもよく、複数の動作ネットワークおよび通信プロトコルをサポートするように構成されてもよい。ある態様では、モデム640は、指定されたモデム構成に基づいてネットワークからの信号の送信および/または受信を可能にするために、UE104の1つまたは複数のコンポーネント(たとえば、RFフロントエンド688、トランシーバ602)を制御することができる。ある態様では、モデム構成は、モデムのモードおよび使用中の周波数帯域に基づき得る。別の態様では、モデム構成は、セル選択の間および/またはセル再選択の間にネットワークによって提供されるような、UE104と関連付けられるUE構成情報に基づき得る。
【0096】
ある態様では、通信コンポーネント642は任意選択で、モード決定コンポーネント652を含み得る。たとえば、ネットワークエンティティ102から初期帯域幅部分において、UE104のための初期アクセス手順をトリガするアンカー信号を受信すると、モード決定コンポーネント652は、アンカー信号を受信したことに応答して、広帯域OFDMモードで動作すべきか、または広帯域SC-FDMモードで動作すべきかを決定し得る。次いで、通信コンポーネント642は、広帯域OFDMモードで動作すべきか、または広帯域SC-FDMモードで動作すべきかの、モード決定コンポーネント652による決定に基づいて、能力報告メッセージをネットワークエンティティ102に送信し得る。
【0097】
ある態様では、プロセッサ612は、図3のUEに関して説明されたプロセッサのうちの1つまたは複数に対応し得る。同様に、メモリ616は、図3のUEに関して説明されたメモリに対応し得る。
【0098】
図7を参照すると、基地局102(たとえば、上で説明されたような基地局102)の実装形態の一例は、様々なコンポーネントを含んでもよく、そのうちのいくつかについてはすでに上で説明されているが、1つまたは複数のバス744を介して通信している、1つまたは複数のプロセッサ712、メモリ716、およびトランシーバ702などのコンポーネントを含み、これらのコンポーネントは、基準信号を通信するためのモデム740および通信コンポーネント199と連携して動作し得る。
【0099】
トランシーバ702、受信機706、送信機708、1つまたは複数のプロセッサ712、メモリ716、アプリケーション775、バス744、RFフロントエンド788、LNA790、スイッチ792、フィルタ796、PA798、および1つまたは複数のアンテナ765は、上で説明されたように、UE104の対応するコンポーネントと同じまたは同様であってもよいが、UE動作ではなく基地局動作のために構成されるか、または他の方法でプログラムされることがある。
【0100】
ある態様では、プロセッサ712は、図3の基地局に関して説明されたプロセッサのうちの1つまたは複数に対応し得る。同様に、メモリ716は、図3の基地局に関して説明されたメモリに対応し得る。
【0101】
開示されたプロセス/フローチャートにおけるブロックの特定の順序または階層は、例示的な手法の示すものであることを理解されたい。設計選好に基づいて、プロセス/フローチャートにおけるブロックの特定の順序または階層が、並べ替えられてもよいことを理解されたい。さらに、いくつかのブロックが組み合わせられてもよく、または省略されてもよい。添付の方法クレームは、様々なブロックの要素を例示的な順序で提示したものであり、提示された特定の順序または階層に限定されるものでない。
【0102】
前述の説明は、本明細書で説明された様々な態様を任意の当業者が実践できるようにするために提供される。これらの態様に対する様々な修正は当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義される一般原理は他の態様に適用され得る。したがって、特許請求の範囲は、本明細書に示される態様に限定されるものではなく、クレーム文言に矛盾しない最大の範囲を与えられるべきであり、単数形の要素への言及は、そのように明記されていない限り、「唯一無二の」を意味するものではなく、「1つまたは複数の」を意味するものである。「例示的」という語は、本明細書では「例、事例、または例示として機能すること」を意味するために使用される。「例示的」として本明細書で説明されたいかなる態様も、必ずしも他の態様よりも好ましいかまたは有利であると解釈されるべきではない。別段に明記されていない限り、「いくつかの」という用語は1つまたは複数を指す。「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、またはCのうちの1つまたは複数」、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、およびCのうちの1つまたは複数」、および「A、B、C、またはそれらの任意の組合せ」などの組合せは、A、B、および/またはCの任意の組合せを含み、複数のA、複数のB、または複数のCを含み得る。具体的には、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、またはCのうちの1つまたは複数」、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、およびCのうちの1つまたは複数」、および「A、B、C、またはそれらの任意の組合せ」などの組合せは、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AおよびB、AおよびC、BおよびC、またはAおよびBおよびCであってもよく、任意のそのような組合せは、A、B、またはCのうちの1つまたは複数のメンバーを含み得る。当業者に知られているか、または後に知られることになる、本開示全体を通じて説明された様々な態様の要素に対するすべての構造的および機能的均等物が、参照により本明細書に明確に組み込まれ、特許請求の範囲によって包含されることが意図される。その上、本明細書で開示されたものはいずれも、そのような開示が特許請求の範囲において明示的に列挙されているかどうかにかかわらず、公に供されるものではない。「モジュール」、「機構」、「要素」、「デバイス」などの
語は、「手段」という語の代用ではないことがある。したがって、いかなるクレーム要素も、その要素が「のための手段」という句を使用して明確に記載されていない限り、ミーンズプラスファンクションとして解釈されるべきではない。
【符号の説明】
【0103】
102 基地局
104 UE
110 地理的カバレッジエリア
120 通信リンク
132 バックホールリンク
134 バックホールリンク
150 Wi-Fiアクセスポイント
152 Wi-Fi局
154 通信リンク
158 デバイス間通信リンク
160 EPC
162 MME
164 他のMME
166 サービングゲートウェイ
168 MBMS GW
170 BM-SC
172 PDNゲートウェイ
174 HSS
176 IPサービス
180 gNB
182 ビームフォーミング
184 バックホールリンク
190 コアネットワーク
192 AMF
193 他のAMF
194 SMF
195 UPF
196 UDM
197 IPサービス
198 通信コンポーネント
199 通信コンポーネント
240 構成コンポーネント
241 構成コンポーネント
310 基地局
316 TXプロセッサ
318RX 受信機
318TX 送信機
320 アンテナ
350 UE
352 アンテナ
354RX 受信機
354TX 送信機
356 RXプロセッサ
358 チャネル推定器
359 コントローラ/プロセッサ
360 メモリ
368 TXプロセッサ
370 RXプロセッサ
374 チャネル推定器
375 コントローラ/プロセッサ
376 メモリ
602 トランシーバ
606 受信機
608 送信機
612 プロセッサ
616 メモリ
640 モデム
644 バス
660 LNA
666 フィルタ
668 PA
675 アプリケーション
688 RFフロントエンド
690 LNA
692 スイッチ
696 フィルタ
698 PA
975 アプリケーション
図1
図2A
図2B
図2C
図2D
図3
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】