(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-05
(54)【発明の名称】同一性認証システムおよびその方法
(51)【国際特許分類】
G06F 21/31 20130101AFI20221128BHJP
G06F 21/32 20130101ALI20221128BHJP
G06F 21/62 20130101ALI20221128BHJP
G06F 21/60 20130101ALI20221128BHJP
【FI】
G06F21/31
G06F21/32
G06F21/62 345
G06F21/60 320
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022518014
(86)(22)【出願日】2020-10-08
(85)【翻訳文提出日】2022-03-18
(86)【国際出願番号】 KR2020013754
(87)【国際公開番号】W WO2021071295
(87)【国際公開日】2021-04-15
(31)【優先権主張番号】10-2019-0125281
(32)【優先日】2019-10-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519436965
【氏名又は名称】ソン・ミン・ユン
(74)【代理人】
【識別番号】100083138
【氏名又は名称】相田 伸二
(74)【代理人】
【識別番号】100189625
【氏名又は名称】鄭 元基
(74)【代理人】
【識別番号】100196139
【氏名又は名称】相田 京子
(72)【発明者】
【氏名】ソン・ミン・ユン
(57)【要約】
本発明は、本人認証時に活用するための同一性認証システムおよびその方法に関する。本発明では本人認証を遂行する運営コンピュータと、前記運営コンピュータと通信接続された本人認証承認を受けようとする者である認証要請者の認証要請者端末機に出力されて前記運営コンピュータで本人認証承認要請情報を入力して伝送する本人認証承認要請手段と、前記運営コンピュータと通信接続された前記認証要請者の関係人の少なくとも一つの関係人端末機に出力されて前記運営コンピュータに前記認証要請者との関係情報および通信内訳などを提供する同一性確認データ提供手段を含み;前記運営コンピュータは前記関係人に前記認証要請者が関係人が知っている者と同一人であるかどうかを確認要請をし、前記認証要請者の関係人が提供した関係人の前記認証要請者との通信内訳に含まれた情報を分析した分析データと、前記運営コンピュータが自らの具備しているデータとの整合性を判断してこれに基づいて本人認証承認を受けようとする認証要請者の同一性の有無を確認することを特徴とする、同一性認証システムおよびその方法が提示される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
同一性認証のための運営コンピュータを含むシステムにおいて、
前記運営コンピュータは少なくとも一つのハードウェアプロセッサとコンピュータプログラムを保存したメモリを含み、前記少なくとも一つのハードウェアプロセッサが前記メモリに保存されたコンピュータプログラムの遂行を制御するものの、
認証要請者が接近同意または提供した認証要請者の関係人情報に基づいて関係人から認証要請者の同一性同意を含んだ同一性確認データを受信し;
認証要請者の同一性に同意した関係人と認証要請者間の通信内訳情報の分析を通じて人と人の間の特定関係に関連した通信内訳の関係データを抽出し;
抽出された通信内訳の関係データと外部媒体から提供または自体保有している人と人の間の特定関係に関連した自体保有の関係データとの整合性に基づいて認証要請者の同一性認証を遂行することを特徴とする、同一性認証システム。
【請求項2】
前記認証要請者の関係人は、知人、親戚、友達、会社員を含む関係の種類別に生成させた関係人グループを含み、
前記通信内訳の関係データは前記関係人グループ別に通信および対話に関係がある人と人の間で代表的に使われる主題、単語および文章を含むことを特徴とする、請求項1に記載の同一性認証システム。
【請求項3】
前記運営コンピュータは認証要請者および関係人の個人情報、認証要請者と関係人間の通信内訳情報は暗号化されて保存され、分析が必要な場合にのみ復号化して分析をした後に再び暗号化して保存させるか、同形暗号技術を利用して暗号化して保存させることを特徴とする、請求項1に記載の同一性認証システム。
【請求項4】
同一性認証要請を受信して認証要請者の同一性認証を遂行する運営コンピュータと前記運営コンピュータから分析要請を受けて分析情報を前記運営コンピュータに提供し分析のためのデータを具備している分析コンピュータを含むシステムにおいて、
前記運営コンピュータは少なくとも一つのハードウェアプロセッサとコンピュータプログラムを保存したメモリを含み、前記少なくとも一つのハードウェアプロセッサが前記メモリに保存されたコンピュータプログラムの遂行を制御するものの、
前記認証要請者が接近同意または提供した認証要請者の関係人情報に基づいて関係人から同一性確認データを受信し;
前記認証要請者の同一性に同意した関係人と認証要請者間の通信内訳情報を前記分析コンピュータに伝送して分析を要請し;
前記分析コンピュータから提供された分析データに基づいて認証要請者の同一性認証を遂行し;
前記分析コンピュータから提供された分析データは、前記分析コンピュータが関係人と認証要請者間の通信内訳情報から分析した人と人の間の特定関係に関連した通信内訳の関係データを抽出し、抽出された通信内訳の関係データと外部媒体から提供または自体保有している人と人の間の特定関係に関連した自体保有の関係データとの整合性に基づいて導き出した前記認証要請者と関係人の関係認証データであることを特徴とする、同一性認証システム。
【請求項5】
前記認証要請者の関係人は、知人、親戚、友達、会社員を含む関係の種類別に生成させた関係人グループを含み、
前記通信内訳の関係データは前記関係人グループ別に通信および対話に関係がある人と人の間で代表的に使われる主題、単語および文章を含むことを特徴とする、請求項4に記載の同一性認証システム。
【請求項6】
前記運営コンピュータは認証要請者および関係人の個人情報、認証要請者と関係人間の通信内訳情報は暗号化されて保存され、分析が必要な場合にのみ復号化して分析をした後に再び暗号化して保存させるか、同形暗号技術を利用して暗号化して保存させることを特徴とする、請求項4に記載の同一性認証システム。
【請求項7】
運営コンピュータが認証要請者から提供または接近同意を認証要請者の関係人情報を含む同一性認証要請を受信する段階と;
前記運営コンピュータが受信された関係人情報に基づいて関係人に認証要請者の同一性確認要請をする段階と;
前記運営コンピュータが関係人から認証要請者の同一性同意を含んだ同一性確認データを受信する段階と;
前記運営コンピュータが認証要請者の同一性に同意した関係人と認証要請者間の通信内訳情報を通じて人と人の間の特定関係に関連した通信内訳の関係データを抽出する段階と;
前記運営コンピュータが抽出された通信内訳の関係データと外部媒体から提供または自体保有している人と人の間の特定関係に関連した自体保有の関係データとの整合性に基づいて認証要請者の同一性認証を遂行する段階を含む、同一性認証方法。
【請求項8】
前記運営コンピュータが前記認証要請者の同一性認証を遂行して同一性認証情報を保存させた後に、
前記運営コンピュータが前記認証要請者の認証要請者端末機から伝送されてきた認証要請者の名前および写真、または名前および携帯電話電話番号およびパスワードを含んだ本人認証承認要請データを受信する段階と;
前記運営コンピュータが前記認証要請者端末機から伝送されてきた本人認証承認要請データと保存されている前記認証要請者の名前および写真、または名前および携帯電話電話番号およびパスワードの一致有無を判断する段階と;
一致する場合、前記運営コンピュータが前記認証要請者端末機に保存されている前記認証要請者の前記同一性認証情報に基づいて本人認証承認情報を伝送する段階をさらに含む、請求項7に記載の同一性認証方法。
【請求項9】
前記運営コンピュータは認証要請者および関係人の個人情報、認証要請者と関係人間の通信内訳情報は暗号化されて保存され、分析が必要な場合にのみ復号化して分析をした後に再び暗号化して保存させるか、同形暗号技術を利用して暗号化して保存させることを特徴とする、請求項7に記載の同一性認証方法。
【請求項10】
運営コンピュータが認証要請者から接近同意または提供した認証要請者の関係人情報に基づいて関係人から同一性確認データを受信する段階と;
前記運営コンピュータが前記認証要請者の同一性に同意した関係人と認証要請者間の通信内訳情報を分析コンピュータに伝送して分析を要請する段階と;
前記分析コンピュータが関係人と認証要請者間の通信内訳情報から分析した人と人の間の特定関係に関連した通信内訳の関係データを抽出する段階と;
前記分析コンピュータが抽出された通信内訳の関係データと外部媒体から提供または自体保有している人と人の間の特定関係に関連した自体保有の関係データとの整合性に基づいて導き出した前記認証要請者と関係人の関係を認証する分析データを生成して前記運営コンピュータに伝送する段階と;
前記運営コンピュータが前記分析コンピュータから提供された分析データに基づいて認証要請者の同一性認証を遂行する段階を含む、同一性認証方法。
【請求項11】
前記運営コンピュータが前記認証要請者の同一性認証を遂行して同一性認証情報を保存させた後に、
前記運営コンピュータが前記認証要請者の認証要請者端末機から伝送されてきた認証要請者の名前および写真、または名前および携帯電話電話番号およびパスワードを含んだ本人認証承認要請データを受信する段階と;
前記運営コンピュータが前記認証要請者端末機から伝送されてきた本人認証承認要請データと保存されている前記認証要請者の名前および写真、または名前および携帯電話電話番号およびパスワードの一致有無を判断する段階と;
一致する場合、前記運営コンピュータが前記認証要請者端末機に保存されている前記認証要請者の前記同一性認証情報に基づいて本人認証承認情報を伝送する段階をさらに含む、請求項10に記載の同一性認証方法。
【請求項12】
前記運営コンピュータは認証要請者および関係人の個人情報、認証要請者と関係人間の通信内訳情報は暗号化されて保存され、分析が必要な場合にのみ復号化して分析をした後に再び暗号化して保存させるか、同形暗号技術を利用して暗号化して保存させることを特徴とする、請求項10に記載の同一性認証方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は利用者の本人認証などのための同一性認証システムおよびその方法に関する。さらに詳細には、利用者が金融サービス、諸証明書の発行など多様なサービスで本人認証をしなければならない場合、認証のために繰り返される公認認証書およびOTPなどのような特定装置の使用、身分証明書などの提示のような不便さを解消し、不正な方法で本人認証を防止できる同一性認証システムおよびその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
多様なサービスを受けるために遂行される本人認証は、盗難などの不正認証を防止するために多様なセキュリティ手段が使われている。しかし、このようなセキュリティ手段が偽・変造、盗難、ハッキングなどの方法で不正認証の可能性が常に存在するため、その可能性を下げるための多様なセキュリティ手段が開発されている。
【0003】
大韓民国特許番号第10-1472845号(登録日:2014年12月09日)の顔写真を利用した本人認証システムの発明が特許登録されている。
【0004】
前記特許発明は、光を生成する照明部と、リアルタイム顔写真を獲得するカメラと、認証カードに含まれた顔写真をスキャンするスキャン部と、本人認証をするための信号が入力されると、本人認証サーバーのデータベースに既保存された使用者の認証用顔写真の撮影時の照明情報と同じ条件で前記照明部を作動させた後、前記カメラを通じてリアルタイム顔写真を獲得し、獲得されたリアルタイム顔写真を本人認証サーバーに送信する制御部を具備する本人認証端末機;および認証用顔写真および前記認証用顔写真の撮影時の照明情報を保存するデータベースと、前記データベースに既保存された使用者の認証用顔写真、前記認証カードでスキャンされた顔写真、および前記本人認証端末機から受信されたリアルタイム顔写真がすべて一致するかどうかを比較して使用者の一致有無を判断し、判断結果を本人認証端末機に送信する認証部を具備する本人認証サーバー;を含む、顔写真を利用した本人認証システムに関する発明である。
【0005】
また、大韓民国特許番号第10-1874164号(登録日:2018年06月27日)のモバイル電話番号および個人情報を利用した本人認証システムおよび方法が特許登録されている。
【0006】
前記特許発明は、サービス提供システムから認証要請ユーザーのモバイル電話番号を含む代行要請を受信する要請受信モジュール-ここで、前記サービス提供システムは前記認証要請ユーザーのユーザー端末機から前記認証要請ユーザーのモバイル電話番号を含む本人認証要請を受信する場合、前記代行要請を前記本人認証システムに伝送する;前記代行要請に応答して、前記認証要請ユーザーのモバイル電話番号を利用して前記認証要請ユーザーの第1本人確認情報を獲得する獲得モジュール;および前記サービス提供システムが前記認証要請ユーザーのモバイル電話番号および前記認証要請ユーザーの第1本人確認情報を利用して前記ユーザーに対する本人認証を遂行できるようにするために、獲得した前記認証要請ユーザーの第1本人確認情報を前記サービス提供システムに伝送する伝送モジュールを含むものの、前記獲得モジュールは、前記本人認証要請に前記認証要請ユーザーの第2本人確認情報が含まれている場合、前記第2本人確認情報が有効であるかどうかを判断し、前記第2本人確認情報が有効であると判断された場合、前記モバイル電話番号を利用して前記認証要請ユーザーのモバイル端末機に通話連結を要請し、前記認証要請ユーザーのモバイル端末機の要請受諾によって連結される電話番号を通じて前記第1本人確認情報を受信し、前記本人認証要請に前記第2本人確認情報が含まれていないか前記第2本人確認情報が有効でないと判断された場合、前記認証要請ユーザーのモバイル端末機の通話連結要請を受諾し、前記本人認証システムの要請受諾によって連結される電話番号を通じて前記第1本人確認情報を受信する本人認証システムに関する発明である。
【0007】
前記845特許発明は、本人認証を受けるためにリアルタイム顔写真を獲得するためのカメラ、照明装置およびスキャン装置を具備しなければならず、特に照明装置と連結された照明制御装置を具備しなければならないため、本人認証を受けるための装備が過度に多く、本人認証要請時ごとに撮影された顔写真を認証部に伝送しなければならない不便な問題点がある。
【0008】
また、前記164特許発明は、本人認証を受けるために認証先と毎度電話通話をしなければならない不便さとハッキングに脆弱な問題点がある。
【0009】
したがって、本人認証に必要な認証手段の偽・変造、ハッキング、盗難または盗用などの不正使用を防止でき、本人認証要請時、最初の本人認証時に生成された認証情報を活用することによって手続きを簡素化させることができ、本人認証にエラーが発生しない同一性認証に関する発明が要望される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は従来本人認証手段の問題点を解決するためのものであり、本発明の目的は、本人認証の際に、本人の名前および顔写真、または名前および携帯電話電話番号の本人個人情報を認証関連運営コンピュータに提示して本人認証を要請し、運営コンピュータが認証要請をした本人周辺の知人などの関係人から認証に必要な情報を収集して人工知能コンピュータに伝送し、人工知能コンピュータが関係人の認証に必要な情報と自体収集した情報を分析し、分析されたデータに基づいて認証要請をした本人の同一人の有無を判断した同一性認証情報を生成する、同一性認証システムおよびその方法を提示することにある。
【0011】
本発明の他の目的は、本人認証要請時ごとに前記目的で人工知能コンピュータが関係人の認証に必要な情報と自体収集した情報を分析したデータに基づいて生成された同一性認証情報を使って本人認証を遂行する、同一性認証システムおよびその方法を提示することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記本発明の目的を達成するための技術的解決手段として、本発明の第1観点で、本人認証要請を受けて要請した者である認証要請者の周辺関係人グループ情報および関係人の情報を受信して管理し、生成された本人認証情報および同一性確認情報を管理する運営コンピュータと;知人間の日常的な対話および対話中に使われる単語などの情報をインターネット社会関係網等を通じて収集した情報などを分析してビックデータデータベースを形成し、前記運営コンピュータから本人認証要請による関係人グループの通信内訳情報を受信して同一性確認を遂行して前記運営コンピュータに伝送する人工知能コンピュータと;前記運営コンピュータで管理する本人認証認証要請者情報、関係人グループ情報、関係人グループの携帯電話文字メッセージ、携帯電話のチャットアプリケーションプログラムを利用した送受信メッセージ、インターネット通話サービスを利用した音声通話、電子メールおよびソーシャルネットワークサービス(SNS)の文字、音声通信プログラムを利用した音声などを含む通信内訳情報および前記人工知能コンピュータから伝送されてきた同一性確認情報を含むデータを保存するデータ保存コンピュータと;前記人工知能コンピュータで収集し分析して生成したビックデータデータベースおよび前記運営コンピュータから受信された関係人グループの通信内訳を前記人工知能コンピュータで分析した情報および人工知能コンピュータの各種データ分析およびこれに基づいた統計を含む分析データ保存コンピュータと;前記運営コンピュータと通信接続されて本人認証を要請し本人認証承認情報を受信する認証要請者の認証要請者端末機が具備している本人認証承認要請手段と;前記運営コンピュータと通信接続されて前記本人認証要請者と関係がある知人などの関係人が前記運営コンピュータに本人認証要請者との関係情報および通信内訳などの情報を提供する少なくとも一つの関係人端末機が具備している同一性確認データ提供手段を含む同一性認証システムが提示される。
【0013】
本発明の第2観点で、運営コンピュータが本人認証を受けようとする認証要請者の認証要請者端末機から認証要請者情報および少なくとも一つのパスワードを受信して会員として保存させる段階と;前記運営コンピュータが前記認証要請者端末機から伝送されてきた認証要請者の名前および写真、または名前および携帯電話電話番号、およびパスワード、認証要請者の通信可能端末機に保存された関係人の情報および関係人の情報使用同意意思を含んだ本人認証承認要請データを受信する段階と;前記運営コンピュータが認証要請者の関係人の関係人グループ端末機に認証要請者の名前および写真、または認証要請者の名前および携帯電話電話番号を含む認証要請者情報を含む認証要請者の同一性確認要請メッセージを伝送する段階と;前記運営コンピュータが前記関係人グループ端末機から伝送されてきた認証要請者との関係および認証要請者との通信内訳と認証要請者の同一性の有無判断に必要な同一性確認データを含む関係人の情報を受信する段階と;前記運営コンピュータが前記関係人グループ端末機から伝送されてきた認証要請者との通信内訳を含む関係人の情報を人工知能コンピュータに伝送して同一性確認判定要請をする段階と;前記人工知能コンピュータが前記運営コンピュータから伝送されてきた認証要請者と関係人の通信内訳を含む関係人の情報を分析して自体保有している知人間の日常的な対話および対話中に使われる単語、表現などの情報を分析してデータベースが管理しているビックデータと比較してその整合性が一定の比率を超過する場合、同一性確認情報を生成させて前記運営コンピュータに伝送する段階と;前記運営コンピュータが前記人工知能コンピュータから伝送されてきた認証要請者の関係人の同一性確認情報を受信して保存し、これに基づいて本人認証承認情報を前記認証要請者端末機に伝送する段階を含む同一性認証方法が提示される。
【0014】
また、本発明の第3観点で、運営コンピュータが本人認証を受けようとする認証要請者の認証要請者端末機から認証要請者情報および少なくとも一つのパスワードを受信して会員として保存させる段階と;前記運営コンピュータが前記認証要請者端末機から伝送されてきた認証要請者の名前および写真、または名前および携帯電話電話番号、およびパスワード、認証要請者の通信可能端末機に保存された関係人の情報および関係人の情報使用同意意思を含んだ本人認証承認要請データを受信する段階と;前記運営コンピュータが認証要請者の関係人の関係人グループ端末機に認証要請者の名前および写真、または認証要請者の名前および携帯電話電話番号を含む認証要請者情報を含む認証要請者の同一性確認要請メッセージを伝送する段階と;前記運営コンピュータが前記関係人グループ端末機から伝送されてきた認証要請者との関係および認証要請者との通信内訳と認証要請者の同一性の有無判断に必要な同一性確認データを含む関係人の情報を受信する段階と;前記運営コンピュータが前記前記関係人グループ端末機から伝送されてきた認証要請者との通信内訳を含む関係人の情報を人工知能コンピュータに伝送して同一性確認判定要請をする段階と;前記人工知能コンピュータが前記運営コンピュータから伝送されてきた認証要請者と関係人の通信内訳を含む関係人の情報を分析して自体保有している知人間の日常的な対話および対話中に使われる単語、表現などの情報を分析してデータベースが管理しているビックデータと比較してその整合性が一定の比率を超過する場合、同一性確認情報を生成させて前記運営コンピュータに伝送する段階と;前記運営コンピュータが前記人工知能コンピュータから伝送されてきた認証要請者の関係人の同一性確認情報を受信して保存する段階を遂行した後、前記運営コンピュータが前記認証要請者の認証要請者端末機から伝送されてきた認証要請者の名前および顔写真、または名前および携帯電話電話番号および認証要請者の携帯電話電話番号およびパスワードを含んだ本人認証承認要請データを受信する段階と;前記運営コンピュータが前記認証要請者端末機から伝送されてきた本人認証承認要請データと保存されている前記認証要請者の名前および顔写真、または名前および携帯電話電話番号およびパスワードの一致有無を判断する段階と;一致する場合、前記運営コンピュータが前記認証要請者端末機に保存されている前記認証要請者の前記同一性確認情報に基づいて本人認証承認情報を伝送する段階を含む同一性認証方法が提示される。
【0015】
また、本発明の第4観点で、人工知能コンピュータが本人認証関連公認認証書、携帯電話確認などの既存の多様な手段で本人認証された者とその関係人間の通信内訳を分析して管理する段階と;前記人工知能コンピュータが認証要請者の関係人グループ別に、各何人以上の関係人によって確認されなければならないかに対する基準を設定し管理する段階と;前記人工知能コンピュータが前記本人認証された者とその関係人間の通信内訳を分析した内容と設定された前記基準によって本人認証された者とその関係人間の通信内訳の送受信上の特徴を分析して統計を出し管理する段階と;前記送受信上の特徴点分析を通じて算出された統計を利用して関係人グループ別送受信項目の本人認証された者または会員全体の平均データを算出して管理する段階と;前記認証要請者の認証要請件に対して前記平均データとの類似性および差異点を比較分析して同一性の有無を判断して同一性確認情報を導き出す段階を含む同一性認証方法が提示される。
【発明の効果】
【0016】
本発明によると、認証要請者の本人認証に認証要請者の関係人が同一性を確認してこそ可能であるため、本人認証時に認証要請者の名前、写真および電話番号だけで遂行される個人情報セキュリティの弱点を補完して、本認認証手段の不正使用、ハッキングなどの問題点を解決できる効果がある。
【0017】
また、認証要請者が再度本人認証を要請時に認証要請者個人情報のみを確認し、保存された関係人の同一性認証情報を活用して本人認証承認をすることによって、本人認証の手続きが簡素かつ便利な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の同一性認証システムの実施例に関する概略的な構成図である。
【0019】
【
図2】本発明の同一性認証システムの実施例のうち、主要部である運営コンピュータの実施例に関する概略的な構成図である。
【0020】
【
図3】本発明の同一性認証システムの運営コンピュータの実施例のうち、主要部である認証要請管理モジュールの実施例に関する概略的な構成図である。
【0021】
【
図4】本発明の同一性認証システムの運営コンピュータの実施例のうち、主要部である認証情報管理モジュールの実施例に関する概略的な構成図である。
【0022】
【
図5】本発明の同一性認証システムの実施例のうち、主要部である人工知能コンピュータの実施例に関する概略的な構成図である。
【0023】
【
図6】本発明の同一性認証システムの人工知能コンピュータの主要部である同一性確認遂行管理モジュールの実施例に関する概略的な構成図である。
【0024】
【
図7】本発明の同一性認証システムの実施例のうち、主要部であるデータ保存コンピュータの実施例に関する概略的な構成図である。
【0025】
【
図8】本発明の同一性認証システムの実施例のうち、主要部である分析データ保存コンピュータの実施例に関する概略的な構成図である。
【0026】
【
図9】本発明の同一性認証方法の実施例を説明するためのフローチャートである。
【0027】
【
図10】本発明の同一性認証方法の他の実施例を説明するためのフローチャートである。
【0028】
【
図11】本発明の同一性確認方法の主要部である人工知能コンピュータの同一性確認方法の実施例を説明するためのフローチャートである。
【0029】
本発明は同一性認証のための運営コンピュータを含む同一性認証システムにおいて、前記運営コンピュータは少なくとも一つのハードウェアプロセッサとコンピュータプログラムを保存したメモリを含み、前記少なくとも一つのハードウェアプロセッサが前記メモリに保存されたコンピュータプログラムの遂行を制御するものの、
【0030】
認証要請者が接近同意または提供した認証要請者の関係人情報に基づいて関係人から認証要請者の同一性同意を含んだ同一性確認データを受信し;
【0031】
認証要請者の同一性に同意した関係人と認証要請者間の通信内訳情報の分析を通じて人と人の間の特定関係に関連した通信内訳関係データを抽出し;
【0032】
抽出された通信内訳関係データと外部媒体から提供または自体保有している人と人の間の特定関係に関連した自体保有関係データとの整合性に基づいて認証要請者の同一性認証を遂行することを特徴とする構成である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、本発明の実施例を添付した図面を参照して詳細に説明することにする。
【0034】
本発明の実施例の説明に使われる用語について定義することにする。本発明で使う各種コンピュータおよび端末機はハードウェアそのものの構成であり得、そのハードウェア資源を活用するコンピュータプログラム、ウェブプログラムの構成であり得る。例えば本発明の運営コンピュータは運営コンピュータに含まれたハードウェアの各構成からなり得、運営コンピュータのハードウェア資源を活用して実行されるコンピュータプログラムまたはウェブプログラムからなり得る。
【0035】
また、本発明の実施例で使われる知人、関係人および周辺人などは同じ意味で使われ得る。
【0036】
図1は、本発明の同一性認証システムの実施例に関する概略的な構成図である。
図1に図示した通り、本発明の同一性認証システムは、本人認証要請を受けて要請した者である認証要請者の周辺関係人グループ情報および関係人の情報を受信して管理し、生成された本人認証情報および同一性確認情報を管理する運営コンピュータ1000と;知人間の日常的な対話および対話中に使われる単語などの情報をインターネット社会関係網等を通じて収集した情報などを分析してビックデータデータベースを形成し、前記運営コンピュータ1000から本人認証要請による関係人グループの通信内訳情報を受信して同一性確認を遂行して前記運営コンピュータに伝送する人工知能コンピュータ2000と;前記運営コンピュータ1000で管理する本人認証認証要請者情報、関係人グループ情報、関係人グループの通信内訳情報および前記人工知能コンピュータ2000から伝送されてきた同一性確認情報を含むデータを保存するデータ保存コンピュータ3000と;前記人工知能コンピュータ2000で収集し分析して生成したビックデータデータベースおよび前記運営コンピュータ1000から受信された関係人グループの通信内訳を前記人工知能コンピュータ2000で分析した情報および人工知能コンピュータ2000の各種データ分析およびこれに基づいた統計を含む分析データ保存コンピュータ4000と;前記運営コンピュータ1000と通信接続されて本人認証を要請し本人認証承認情報を受信する認証要請者の認証要請者端末機5000が具備している本人認証承認要請手段と;前記運営コンピュータ1000と通信接続されて前記本人認証要請者と関係がある知人などの関係人が前記運営コンピュータ1000に本人認証要請者との関係情報および通信内訳などの情報を提供する少なくとも一つの関係人端末機が具備している同一性確認データ提供手段を含む構成である。
【0037】
前記運営コンピュータは1000は通信手段を具備してコンピュータプログラムまたはウェブプログラムなどを実行させることができる少なくとも一つのサーバーコンピュータで構成され得る。さらに具体的には、前記運営コンピュータ1000は少なくとも一つのハードウェアプロセッサとコンピュータプログラムを保存したメモリを具備し、前記少なくとも一つのハードウェアプロセッサが前記メモリに保存された本発明の構成を具現するコンピュータプログラムの遂行を制御する構成にすることができる。
【0038】
前記人工知能コンピュータ2000は通信手段を具備し、人工知能(AI)関連コンピュータプログラムまたはウェブプログラムなどを実行させることができる少なくとも一つのサーバーコンピュータで構成され得る。また、前記人工知能コンピュータ2000は少なくとも一つのハードウェアプロセッサとコンピュータプログラムを保存したメモリを具備し、前記少なくとも一つのハードウェアプロセッサが前記メモリに保存された本発明の構成を具現するコンピュータプログラムの遂行を制御する構成にすることができる。
【0039】
また、人工知能コンピュータの用語はこれに限定されるものではない。本発明の実施例で該当する機能を遂行する多様な用語で代替使用できることは言うまでもない。例えば分析コンピュータなどの用語にも代替使用することができる。
【0040】
前記データ保存コンピュータ3000および分析データ保存コンピュータ4000は、データベースマネジメントシステム(DBMS)で構成され得る。
【0041】
前記認証要請者端末機5000および関係人端末機は通信手段を具備しており、アプリケーションまたはウェブプログラムが実行され得るスマートフォン、タブレットコンピュータ、個人用コンピュータ(PC)、ノートパソコンなどの端末機で構成され得る。前記認証要請者端末機5000が具備しているアプリケーションまたはウェブプログラムは前記運営コンピュータ1000に本人認証承認を要請するための本人認証承認要請手段で構成され得、前記関係人端末機が具備しているアプリケーションまたはウェブプログラムは前記運営コンピュータ1000に前記本人認証の要請者との関係情報および通信内訳などを提供する同一性確認データ提供手段で構成され得る。
【0042】
前記インターネット社会関係網7000は多様なソーシャルネットワークサービス(SNS)およびインターネット媒体などを含むことができる構成である。
【0043】
本発明の前記構成は前記認証要請者端末機5000が本人認証を要請すると、前記運営コンピュータ1000が認証要請者の知人などの関係人の情報と関係人の通信情報を認証要請者から受信し、これに基づいて運営コンピュータ1000が前記関係人に認証要請者が同一人であるかどうかを確認するために認証要請者との関係情報および通信内訳情報を前記関係人グループ端末機6000に要請して受信し、受信された関係人の通信内訳情報を前記人工知能コンピュータ2000に伝送して同一性確認要請をし、前記人工知能コンピュータ2000が受信された関係人の関係情報および通信内訳情報を分析し、前記インターネット社会関係網7000から収集して自体生成して保存されたビックデータデータベースとの整合性を判断して同一性の有無を確認し、同一性確認情報を前記運営コンピュータ1000に伝送し、前記運営コンピュータ1000は受信された同一性確認情報に基づいて前記認証要請者端末機5000に本人認証承認情報を伝送することを特徴とする、構成である。
【0044】
前記通信内訳情報が音声情報である場合、音声認識技術を利用して分析するか音声の一致有無の判断、音声の文字転換技法などを使って該当情報を分析することができる。
【0045】
前記関係人と認証要請者との関係情報は、例えば、家族、親戚、友達、職場の同僚、学校の学友、親睦会員、趣味上の知人などが挙げられる。
【0046】
また、前記関係人または関係人グループの通信内訳情報は、例えば、携帯電話文字メッセージ(SMS、MMSなど)、携帯電話で実行されるチャットアプリケーションプログラムでのチャットメッセージ、ソーシャルネットワークサービス(SNS)上の文字通信、電子メールレター、携帯電話上でのインターネット音声通話などを含む携帯電話を利用して遂行される多様な形態の通信情報を含む。
【0047】
前記本発明の同一性認証システムの実施例で、前記人工知能コンピュータ2000の機能を前記運営コンピュータ1000で遂行するようにし、前記人工知能コンピュータ2000は省略してもよい。
【0048】
図2は、本発明の同一性認証システムの実施例のうち、主要部である運営コンピュータの実施例に関する概略的な構成図である。
【0049】
図2に図示した通り、本発明の運営コンピュータ1000または運営コンピュータ1000で実行されるコンピュータプログラムなどで構成された同一性認証管理手段1000は、本人認証を遂行しようとする引用要請者が引用要請者端末機5000に入力した認証要請者の個人情報および少なくとも一つのパスワード情報を受信して前記データ保存コンピュータ3000に保存させ管理する認証要請者情報管理モジュール1100と;前記認証要請者端末機5000に入力された認証要請者の名前および顔写真、または名前および携帯電話電話番号を含む個人情報と認証要請者の知人などの関係人の情報の使用への同意情報とともに、認証要請者の携帯電話、個人用コンピュータ(PC)等の使用中の端末機に保存されている関係人の情報を提供するにおける事前同意情報を含む本人認証認証要請データを受信して保存させ管理する認証要請情報管理モジュール1200と;前記認証要請者端末機5000から伝送されてきた関係人の携帯電話電話番号、電子メールアドレス、SNSアドレスなどを含む関係人の情報を受信して保存し管理する関係人グループ管理モジュール1300と;前記運営コンピュータ1000が前記関係人の情報を利用して関係人に前記認証要請者が同一人であるかどうかを確認する要請メッセージを伝送し、前記関係人グループ端末機6000から入力された関係人同一人であると判断した場合、その根拠として関係人と認証要請者との関係情報および証拠データを含む関係人確認データを受信して保存し管理する関係人確認データ管理モジュール1400と;前記関係人確認データ管理モジュール1400が前記関係人グループ端末機6000から受信した関係人確認データを前記人工知能コンピュータ2000に伝送して認証要請者の同一性確認を要請し管理する同一性確認要請情報管理モジュール1500と;前記人工知能コンピュータ2000から伝送されてきた認証要請者の同一性確認情報などを受信して保存し管理する認証情報管理モジュール1600と;前記関係人グループ端末機6000から受信された関係人の情報データおよび個人情報を暗号化および復号化を遂行して管理する関係人確認データセキュリティ管理モジュール1700と;前記関係人などの情報を提供しながら認証要請者に対する同一人の有無の確認要請に同意した関係人に付与したポイントなどを含む特典情報を保存し管理する関係人特典情報管理モジュール1800と;前記認証要請者または関係人が不正の目的で偽情報を提供した場合、これをフィルタリングし不正行為者にペナルティなどを付与し管理するための不正防止情報管理モジュール1900を含む構成である。
【0050】
前記関係人グループ管理モジュール1400は認証要請者の関係人を例えば、家族、親戚、友達、職場、学校、親睦、趣味などのカテゴリーでグループ化して関係グループを生成して管理することができる。
【0051】
前記関係人確認データセキュリティ管理モジュール1700での関係人の情報データおよび個人情報のセキュリティは、通信内訳およびその内容を保護するために暗号化して保存し、通信内訳およびその内容を分析しようとする場合に復号化して分析処理し、分析処理後再び暗号化して保存させることができる。また、同形暗号技術などによって暗号化された通信内訳およびその内容の復号化なしに分析処理が可能である。
【0052】
また、前記不正防止情報管理モジュール1900は、例えば認証要請者と関係人が知らない関係にもかかわらず、否定な目的のために認証要請者の本人認証ではなく本人以外の者による本人認証が遂行される場合を防止するために、認証要請者の名義で開設された銀行口座を通じて名義を確認したり、パスワード確認を通じての使用中の認証要請者の携帯電話の名義の有効性を確認する方法を使うことができる。
【0053】
不正使用者には強力なペナルティを付与したり信頼度点数指標を差し引くなどの措置をすることによって、本発明の同一性認証システムの不正使用の動機を遮断させることができる。
【0054】
図3は、発明の同一性認証システムの運営コンピュータの実施例のうち、主要部である認証要請管理モジュールの実施例に関する概略的な構成図である。
【0055】
図3に図示した通り、本発明の認証要請者データ管理モジュール1200は、本人認証を要請した認証要請者が認証要請者端末機5000に入力して伝送した名前および顔写真、または名前および携帯電話電話番号、および認証要請者が使用中の携帯電話、タブレットコンピュータ、ノートパソコン、個人用コンピュータを含む外部通信媒体と通信が可能な電子機器に保存された認証要請者を知っている知人などの関係人の情報に関連したデータを受信して保存し管理する認証要請者データ管理部1210と;前記関係人の情報のうち関係人情報と関係人の携帯電話電話番号、電子メールアドレス、多様なソーシャルネットワークサービス接続アドレスなどのデータを保存し管理する関係人情報データ管理部1220を含む構成である。
【0056】
前記認証要請者データ管理部1210が管理する認証要請者端末機5000で入力された顔写真または携帯電話電話番号が既に管理していたものと差がある場合は、その変更ヒストリーを前記運営コンピュータ1000が保存し管理することができる。
【0057】
図4は、発明の同一性認証システムの運営コンピュータの実施例のうち、主要部である認証情報管理モジュールの実施例に関する概略的な構成図である。
【0058】
図4に図示した通り、本発明の認証情報管理モジュール1600は、前記人工知能コンピュータ2000から伝送されてきた認証要請者に対して関係人が同一人であると提供した情報に基づいて分析して導き出された同一性確認情報を受信して保存し管理する同一性確認情報管理部1610と;前記同一性確認情報に基づいて本人認証承認情報を生成して本人認証要請者の認証要請者端末機に伝送し管理する本人認証承認情報管理部1620と;本人認証承認を受けた者への信頼度付与および信頼度アップグレード情報を保存し管理する本認認証者信頼度情報管理部1630を含む構成である。
【0059】
前記本認認証者信頼度情報管理部1630で管理する本人認証承認を受けた者の信頼度は、最初に本人認証承認された場合、例えば80点の信頼度指標点数を付与することができ、今後通信内訳などが増加して人工知能コンピュータによってデータが追加分析および認証される場合、所定の基準によって信頼度指標点数を追加で付与することができる。信頼度の指標点数を追加する所定の基準は例えば、同一性確認に参加した関係人の数字、関係人グループの総数、メッセージが送受信された総期間などに比例して定めることができ、各項目の利用者平均に対比して比例または反比例する数値を基準として決定することができる。
【0060】
前記認証要請者情報管理部1100が本人認証を受けようとする使用者が入力した少なくとも一つのパスワードは、本人認証要請の誤用と乱用、盗用などの不正使用および非自発的な使用を防止するための手段である。例えば、パスワードは日常用と非常用の2つに設定できるが、日常用パスワードは本人認証を正常に受けるために使うものであり、非常用パスワードは拉致などの非正常な状況で強圧などによる非自発的に受ける場合のものであって、日常用パスワードと非常用パスワードはそれぞれ異なるように設定され、日常用パスワードと非常用パスワードは認証要請時に前述した手順を踏んで同一に処理される。ただし、非常用パスワードの設定は使用者が選択的にすることができる。
【0061】
また、本人認証要請を非常用パスワードを入力して遂行した時に運営コンピュータで取る措置に内容は使用者が設定するか選択することができる。例えば、運営コンピュータが直系家族、恋人または友達などに使用者が非常状況に置かれていることを知らせるメッセージを位置情報とともに伝送するように設定することができる。また、警察署などの捜査機関に直接メッセージを送出して助けを要請するように設定してもよい。
【0062】
また、パスワード変更と関連して、日常用パスワードの変更は運営コンピュータに接続して通常の方法で遂行でき、非常用パスワードの変更は本発明の同一性認証システムと提携された金融機関、住民センターなどの特定の場所で対面でのみ可能なように設定することができる。
【0063】
また、認証要請者端末機5000で本人認証を要請する時、前記認証要請者端末機5000の申請画面に名前および顔写真、または名前および携帯電話電話番号とともに前記パスワードを入力するように入力欄が構成され得る。この場合、入力欄に入力される項目の入力順序を任意に入力するようにしてもよいが、項目別入力順序を一貫して設定しておくと、入力順序の変更により不正使用の有無を確認する手続きを遂行してもよい。
【0064】
図5は、本発明の同一性認証システムの実施例のうち、主要部である人工知能コンピュータの実施例に関する概略的な構成図である。
【0065】
図5に図示した通り、本発明の人工知能コンピュータ2000または人工知能コンピュータ2000で実行されるコンピュータプログラムなどで構成された人工知能同一性確認管理手段2000は、認証要請者の関係グループで該当関係で使われる単語、語彙、文章、表現などのデータを収集して管理する分析関連データ収集管理モジュール2100と;分析関連データ収集管理モジュール2100が収集したデータをビックデータで管理しビックデータのアップデートを管理する分析関連ビッグデータ管理モジュール2200と;前記運営コンピュータから伝送されてきた認証要請者の関係人などの情報に基づいて関係グループの該当関係別データを分析して管理する関係人確認データ分析管理モジュール2300と;分析された該当関係別データとビックデータの整合性を判断して同一性の有無を判定する同一性確認遂行管理モジュール2400と;前記人工知能コンピュータ2000の作動にエラーが発生した場合、エラー判定方法、前記人工知能コンピュータ2000の作動を手動で設定しなければならない場合のその方法および人工知能の急激な発達によるその問題点解決方法などを管理する人工知能エラー情報管理モジュール2500を含む構成である。
【0066】
前記人工知能エラー情報管理モジュール2500での人工知能作動エラーの判定、作動手動設定および強い人工知能による問題点の解決は、それぞれ集団知性収束システム(本出願人の登録特許第10-1804960号)を活用して人工知能を統制することができる。
【0067】
図6は、本発明の同一性認証システムの人工知能コンピュータの主要部である同一性確認遂行管理モジュールの実施例に関する概略的な構成図である。
【0068】
図6に図示した通り、本発明の同一性確認遂行管理モジュール2400は、本人認証関連公認認証書、携帯電話確認などの既存の多様な手段で認証された人とその関係人間の通信内訳を分析して管理する本人認証手段分析管理部2410と;関係人グループ別に、各何人以上の関係人によって確認されなければならないかに対する基準を設定して管理するための基準設定情報管理部2420と;本人認証手段分析管理部2410での通信内訳分析内容と基準設定情報管理部2420で設定された基準により本人認証された者とその関係人間の通信内訳の送受信上の特徴を分析して統計を出し管理する通信内訳特徴統計管理部2430と;関係人グループ別送受信項目の本人認証された者または会員全体の平均データを算出して管理する関係人グループ別平均データ管理部2440と;認証要請者の認証要請件に対して前記平均データとの類似性および差異点を比較分析して同一性の有無を判断してその結果を管理する同一性判断情報管理部2450を含む構成である。
【0069】
前記基準設定情報管理部2420では例えば、関係人グループを家族、友達および職場に区分し、家族の数を少なくとも3人、友達の数を少なくとも7人、会社員の数を少なくとも10人にその基準を設定することができる。
【0070】
また、前記通信内訳特徴統計管理部2430では例えば、送受信の特徴は関係人グループ別関係人の数、送受信した総期間、送受信周期、送受信回数、送信と受信間の反応時間、呼称、主題、単語、語彙、文章、尊称、謙譲語、顔文字使用の有無、話し方、文章符号、略語またはタメ語使用の有無、内容上の特異点が挙げられる。このような送受信特徴関連各項目の平均と標準偏差、最大値、最小値等の数学的主要値を計算するか、頻繁に使われる表現を前記分析データ保存コンピュータ4000に保存することができる。
【0071】
前記関係人グループ別平均データ管理部2440では例えば、関係人グループ別送受信項目の平均データを算出するために下記の表1のように作成することができる。
【0072】
【0073】
前記同一性判断情報管理部2450での同一性判断は例えば、関係人数等の特定項目の数値が平均に未達時に他の項目基準を平均より強化して判断することができる。例えば、送受信期間をさらに増やす、送受信周期をさらに減らす、送受信回数をさらに多く要求する、送受信間の反応時間はさらに短縮させるか、主題、単語、文章の一致度を向上させ得る。反面、関係人数等の特定項目の数値が平均より多い場合、他の項目基準を平均より緩和して同一性を判断することができる。
【0074】
前記人工知能コンピュータ2000の分析関連ビッグデータ管理モジュール2200は、システム運営者が認証要請者の関係グループ別に該当関係で使われる代表的な単語、語彙、文章、表現などの事前入力したデータと、本発明の同一性認証システムの使用に同意した者が提供したデータを受信して該当関係で使われる代表的な単語、語彙、文章、表現などのデータをアップデートして蓄積させ、人工知能コンピュータが多様なソーシャルネットワークサービス(SNS)およびインターネット媒体に接続して特定関係で使われる表現などを収集して、これらデータをビックデータで前記分析データ保存部4000に保存し管理することができる。
【0075】
図7は、本発明の同一性認証システムの実施例のうち、主要部であるデータ保存コンピュータの実施例に関する概略的な構成図である。
【0076】
図7に図示した通り、本発明のデータ保存装置3000に含まれたデータ保存手段3000は、前記運営コンピュータ1000で受信した本人認証を受けようとする者の個人情報および少なくとも一つのパスワードなどを保存する認証要請者情報保存モジュール3100と;前記運営コンピュータ1000が受信した認証要請者の名前および顔写真、または名前および携帯電話電話番号、関係人の情報などを保存する認証要請情報保存モジュール3200と;認証要請者が提供した関係人をグループ化して関係人グループデータを保存する関係人グループ情報保存モジュール3300と;前記運営コンピュータ1000が受信した関係人グループの関係グループ別通信内訳データなどを保存する関係人確認データ保存モジュール3400と;関係グループ別通信内訳データの分析結果とビックデータの整合性を判断して決定された同一性確認情報を保存する同一性認証情報保存モジュール3500と;前記運営コンピュータ1000に認証要請者との通信内訳などを提供した関係人に付与される特典情報を保存する関係人特典情報保存モジュール3600を含む構成である。
【0077】
図8は、本発明の同一性認証システムの実施例のうち、主要部である分析データ保存コンピュータの実施例に関する概略的な構成図である。
【0078】
図8に図示した通り、本発明の分析データ保存装置4000に含まれた分析データ保存手段4000は、前記人工知能コンピュータ2000が多様なルートで収集した認証要請者の同一性確認関連データを保存する収集データ保存モジュール4100と;収集された同一性確認関連データをビックデータで保存してアップデートを管理するビックデータ保存モジュール4200と;分析された関係人確認データを保存する関係人確認データ保存モジュール4300と;前記人工知能コンピュータ2000が分析して判断した認証要請者が同一人であるかどうかに関する同一性確認情報を保存する同一性確認情報保存部4400と;前記人工知能コンピュータが本人認証が承認された者の関係人の情報の分析情報と本人認証が承認された者と関係人の通信内訳の送受信上の特徴を分析して導き出された統計情報を保存する分析および統計情報保存モジュール4500を含む構成である。
【0079】
前記データ保存手段3000および分析データ保存手段4000は前記実施例に限定されるものではない。その他の前記運営コンピュータ1000および人工知能コンピュータ2000の実行結果物を保存するように構成され得る。
【0080】
本発明の実施例で認証要請者が個人ではなく法人(企業)の同一性確認の場合、法人は個人情報漏出の心配がなく、法人の同一性確認方法が既存制度にもよく設けられているという点を勘案して例えば写真の代わりに法人の住所を活用するなどの基準を別途に定めるか同一性確認方法を個人の場合より緩和して適用され得る。
【0081】
例えば、認証要請者が法人(企業)の場合、関係人グループは少なくとも1人の職員、取引先および顧客に設定でき、不正使用防止のための補助手段として、法人(企業)の取引銀行を通じての確認、法人登録番号照会を通じての確認または事業者登録番号を通じての確認方法を使うことができる。
【0082】
図9は、本発明の同一性認証方法の実施例を説明するためのフローチャートである。
【0083】
図9に図示した通り、本発明の同一性認証方法は、運営コンピュータが本人認証を受けようとする認証要請者の認証要請者端末機から認証要請者情報および少なくとも一つのパスワードを受信して会員として保存させる段階(S100)と;前記運営コンピュータが前記認証要請者端末機から伝送されてきた認証要請者の名前および写真、または名前および携帯電話電話番号、およびパスワード、認証要請者の通信可能端末機に保存された関係人の情報および関係人の情報使用同意意思を含んだ本人認証承認要請データを受信する段階(S110)と;前記運営コンピュータが認証要請者の関係人の関係人グループ端末機に認証要請者の名前および写真、または認証要請者の名前および携帯電話電話番号を含む認証要請者情報を含む認証要請者の同一性確認要請メッセージを伝送する段階(S120)と;前記運営コンピュータが前記関係人グループ端末機から伝送されてきた認証要請者との関係および認証要請者との通信内訳と認証要請者の同一性の有無判断に必要な同一性確認データを含む関係人の情報を受信する段階(S130)と;前記運営コンピュータが前記関係人グループ端末機から伝送されてきた認証要請者との通信内訳を含む関係人の情報を人工知能コンピュータに伝送して同一性確認判定要請をする段階(S140)と;前記人工知能コンピュータが前記運営コンピュータから伝送されてきた認証要請者と関係人の通信内訳を含む関係人の情報を分析して自体保有している知人間の日常的な対話および対話中に使われる単語、表現などの情報を分析してデータベースが管理しているビックデータと比較してその整合性が一定の比率を超過する場合、同一性確認情報を生成させて前記運営コンピュータに伝送する段階(S150)と;前記運営コンピュータが前記人工知能コンピュータから伝送されてきた認証要請者の関係人の同一性確認情報を受信して保存し、これに基づいて本人認証承認情報を前記認証要請者端末機に伝送する段階(S160)を含む構成である。
【0084】
図10は、本発明の同一性認証方法の他の実施例を説明するためのフローチャートである。
【0085】
図10に図示した通り、本発明の同一性認証方法は、運営コンピュータが本人認証を受けようとする認証要請者の認証要請者端末機から認証要請者情報および少なくとも一つのパスワードを受信して会員として保存させる段階(S200)と;前記運営コンピュータが前記認証要請者端末機から伝送されてきた認証要請者の名前および写真、または名前および携帯電話電話番号、およびパスワード、認証要請者の通信可能端末機に保存された関係人の情報および関係人の情報使用同意意思を含んだ本人認証承認要請データを受信する段階(S210)と;前記運営コンピュータが認証要請者の関係人の関係人グループ端末機に認証要請者の名前および写真、または認証要請者の名前および携帯電話電話番号を含む認証要請者情報を含む認証要請者の同一性確認要請メッセージを伝送する段階(S220)と;前記運営コンピュータが前記関係人グループ端末機から伝送されてきた認証要請者との関係および認証要請者との通信内訳と認証要請者の同一性の有無判断に必要な同一性確認データを含む関係人の情報を受信する段階(S230)と;前記運営コンピュータが前記前記関係人グループ端末機から伝送されてきた認証要請者との通信内訳を含む関係人の情報を人工知能コンピュータに伝送して同一性確認判定要請をする段階(S240)と;前記人工知能コンピュータが前記運営コンピュータから伝送されてきた認証要請者と関係人の通信内訳を含む関係人の情報を分析して自体保有している知人間の日常的な対話および対話中に使われる単語、表現などの情報を分析してデータベースが管理しているビックデータと比較してその整合性が一定の比率を超過する場合、同一性確認情報を生成させて前記運営コンピュータに伝送する段階(S250)と;前記運営コンピュータが前記人工知能コンピュータから伝送されてきた認証要請者の関係人の同一性確認情報を受信して保存する段階(S260)を遂行した後、前記運営コンピュータが前記認証要請者の認証要請者端末機から伝送されてきた認証要請者の名前および顔写真、または名前および携帯電話電話番号および認証要請者の携帯電話電話番号およびパスワードを含んだ本人認証承認要請データを受信する段階(S270)と;前記運営コンピュータが前記認証要請者端末機から伝送されてきた本人認証承認要請データと保存されている前記認証要請者の名前および顔写真、または名前および携帯電話電話番号およびパスワードの一致有無を判断する段階(S280)と;一致する場合、前記運営コンピュータが前記認証要請者端末機に保存されている前記認証要請者の前記同一性確認情報に基づいて本人認証承認情報を伝送する段階(S290)を含む構成である。
【0086】
図11は、本発明の同一性確認方法の主要部である人工知能コンピュータの同一性確認方法の実施例を説明するためのフローチャートである。
【0087】
図11に図示した通り、本発明の人工知能コンピュータの同一性確認方法は、人工知能コンピュータが本人認証関連公認認証書、携帯電話確認などの既存の多様な手段で本人認証された者とその関係人間の通信内訳を分析して管理する段階(S300)と;前記人工知能コンピュータが認証要請者の関係人グループ別に、各何人以上の関係人によって確認されなければならないかに対する基準を設定し管理する段階(S310)と;前記人工知能コンピュータが前記本人認証された者とその関係人間の通信内訳を分析した内容と設定された前記基準によって本人認証された者とその関係人間の通信内訳の送受信上の特徴を分析して統計を出し管理する段階(S320)と;前記送受信上の特徴点分析を通じて算出された統計を利用して関係人グループ別送受信項目の本人認証された者または会員全体の平均データを算出して管理する段階(S330)と;前記認証要請者の認証要請件に対して前記平均データとの類似性および差異点を比較分析して同一性の有無を判断して同一性確認情報を導き出す段階(S340)を含む構成である。
【0088】
本発明の実施例による同一性確認対象が人(または法人)ではなく事物である場合、インターネットなどの通信手段に連結された事物間に送受信される各種情報(通信内訳)を利用して事物の同一性確認を遂行することができる。
【0089】
以上の本発明の実施例で使った用語および表現はそれに限定されるものではない。この技術分野の通常の知識を有する者が予測できる多様な単語および表現で代替され得ることは言うまでもない。
【0090】
また、以上で説明した本発明の実施例は本発明の多様な実施例のうち一部に過ぎない。認証要請者の個人情報で本人認証承認要請をし、認証要請者の知人などの関係人と認証要請者間の通信内訳などを人工知能コンピュータが分析して人工知能コンピュータで自体収集された関連ビックデータとの整合性を判断して認証要請者が同一人であることを周辺関係人が確認してこそ本人認証承認を可能にした本発明の技術的思想に含まれる多様な実施例が本発明の保護範囲に該当することは言うまでもない。
【産業上利用の可能性】
【0091】
本発明は本人認証が必要なオン/オフライン産業に利用され得る。
【国際調査報告】