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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-05
(54)【発明の名称】検査ソケットの製造方法
(51)【国際特許分類】
   G01R 1/073 20060101AFI20221128BHJP
   G01R 31/26 20200101ALI20221128BHJP
   H01R 33/76 20060101ALN20221128BHJP
【FI】
G01R1/073 B
G01R31/26 J
H01R33/76 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022519445
(86)(22)【出願日】2021-05-18
(85)【翻訳文提出日】2022-03-28
(86)【国際出願番号】 KR2021006238
(87)【国際公開番号】W WO2021235843
(87)【国際公開日】2021-11-25
(31)【優先権主張番号】10-2020-0061458
(32)【優先日】2020-05-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517040445
【氏名又は名称】リーノ インダストリアル インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ベク,スン-ハ
【テーマコード(参考)】
2G003
2G011
5E024
【Fターム(参考)】
2G003AA07
2G003AE03
2G003AG01
2G011AA04
2G011AA09
2G011AA16
2G011AB01
2G011AB03
2G011AB06
2G011AB07
2G011AC31
2G011AC32
2G011AE22
2G011AF07
5E024CA30
5E024CB05
(57)【要約】
長さ方向に伸縮可能なプローブを支持する検査ソケットを製造する方法が開示される。検査ソケットの製造方法は、導電性材質の第1ベース部材と絶縁性材質の第1絶縁部材とを接合して、板状の第1接合ブロックを形成する段階、導電性材質の第2ベース部材と絶縁性材質の第2絶縁部材とを接合して、板状の第2素材ブロックを形成する段階、前記第1接合ブロックに、前記プローブの一部を収容する第1バレル収容孔及び前記プローブの一端部を支持する第1支持孔を形成する段階、前記第2接合ブロックに、前記プローブの他部を収容する第2バレル収容孔及び前記プローブの他端部を支持する第2支持孔を形成する段階、前記プローブの一端を前記第1バレル収容孔に挿入して前記第1支持孔に支持し、前記プローブの他端を前記第2バレル収容孔に挿入して前記第2支持孔に支持する段階、及び前記第1接合ブロックと前記第2接合ブロックとを結合させる段階を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長さ方向に伸縮可能なプローブを支持する検査ソケットを製造する方法であって、
導電性材質の第1ベース部材と絶縁性材質の第1絶縁部材とを接合して第1接合ブロックを形成する段階;
導電性材質の第2ベース部材と絶縁性材質の第2絶縁部材とを接合して第2接合ブロックを形成する段階;
前記第1接合ブロックに、前記プローブの一部を収容する第1バレル収容孔と、前記プローブの一端部を支持する第1支持孔を形成する段階;
前記第2接合ブロックに、前記プローブの他部を収容する第2バレル収容孔と、前記プローブの他端部を支持する第2支持孔を形成する段階;
前記プローブの一端を前記第1バレル収容孔に挿入して前記第1支持孔に支持し、前記プローブの他端を前記第2バレル収容孔に挿入して前記第2支持孔に支持する段階;及び
前記第1接合ブロックと前記第2接合ブロックとを結合させる段階を含む検査ソケットの製造方法。
【請求項2】
前記第1接合ブロックの形成段階は、
前記第1ベース部材と第1絶縁部材との間に第1接着シートを配列する段階;及び
前記第1接着シートを加熱及び加圧する段階を含み、
前記第2接合ブロックの形成段階は、
前記第2ベース部材と第2絶縁部材との間に第2接着シートを配列する段階;及び
前記第2接着シートを加熱及び加圧する段階を含む、請求項1に記載の検査ソケットの製造方法。
【請求項3】
前記第1接着シート及び前記第2接着シートは、硬化型接着剤を含む、請求項2に記載の検査ソケットの製造方法。
【請求項4】
前記第1ベース部材と第2ベース部材は、厚さが互いに異なる、請求項1に記載の検査ソケットの製造方法。
【請求項5】
前記第1接合ブロックの形成段階は、
前記第1ベース部材の一面に第1陥没部を形成する段階;
前記第1陥没部に樹脂を詰める段階;
前記樹脂の詰められた第1陥没部を第1カバーで覆う段階;
前記樹脂を硬化させる段階;及び
前記第1カバーを分離する段階を含む、請求項1に記載の検査ソケットの製造方法。
【請求項6】
前記第2接合ブロックの形成段階は、
前記第2ベース部材の一面に第2陥没部を形成する段階;
前記第2陥没部に樹脂を詰める段階;
前記樹脂の詰められた第2陥没部を第2カバーで覆う段階;
前記樹脂を硬化させる段階;及び
前記第2カバーを分離する段階を含む、請求項1に記載の検査ソケットの製造方法。
【請求項7】
前記第1接合ブロック及び前記第2接合ブロックの形成段階は、それぞれ、前記第1ベース部材及び前記第2ベース部材にそれぞれ前記第1絶縁部材及び前記第2絶縁部材をインサート射出する段階を含む、請求項1に記載の検査ソケットの製造方法。
【請求項8】
前記第1ベース部材及び前記第2ベース部材は、それぞれ、前記第1絶縁部材及び前記第2絶縁部材が形成される面に第1接合溝及び第2接合溝を含む、請求項1に記載の検査ソケットの製造方法。
【請求項9】
前記第1接合溝及び前記第2接合溝は、底に向かって断面積が広くなる、請求項8に記載の検査ソケットの製造方法。
【請求項10】
前記第1接合溝及び前記第2接合溝は、それぞれ、前記第1バレル収容孔及び前記第2バレル収容孔が設けられる領域以外の領域に形成される、請求項8に記載の検査ソケットの製造方法。
【請求項11】
前記第1接合溝及び前記第2接合溝は、それぞれ、前記第1バレル収容孔及び前記第2バレル収容孔を取り囲む、請求項8に記載の検査ソケットの製造方法。
【請求項12】
前記第1ベース部材及び前記第2ベース部材は、それぞれ、厚さ方向に貫通する第1接合孔及び第2接合孔を含む、請求項8に記載の検査ソケットの製造方法。
【請求項13】
前記第1接合孔及び第2接合孔は、それぞれ、前記第1バレル収容孔及び前記第2バレル収容孔が設けられる領域以外の領域に形成される、請求項12に記載の検査ソケットの製造方法。
【請求項14】
前記第1接合ブロックと前記第2接合ブロックとの間にギャッププレートを介在させる段階をさらに含む、請求項1に記載の検査ソケットの製造方法。
【請求項15】
請求項1~14のいずれかに記載の方法で製造された検査ソケット。
【請求項16】
長さ方向に伸縮可能なプローブを支持する検査ソケットを製造する方法であって、
導電性材質の第1ベース部材に、前記プローブの一部を収容する第1バレル収容孔を形成し、前記第1ベース部材と絶縁性材質の第1絶縁部材とを接合して第1接合ブロックを形成する段階;
導電性材質の第2ベース部材に前記プローブの他部を収容する第2バレル収容孔を形成し、前記第2ベース部材と絶縁性材質の第2絶縁部材とを接合して第2接合ブロックを形成する段階;
前記第1バレル収容孔を通じて前記第1絶縁部材に、前記プローブの一端部を支持する第1支持孔を形成する段階;
前記第2バレル収容孔を通じて前記第2絶縁部材に、前記プローブの他端部を支持する第2支持孔を形成する段階;
前記プローブの一端を前記第1バレル収容孔に挿入して前記第1支持孔に支持し、前記プローブの他端を前記第2バレル収容孔に挿入して前記第2支持孔に支持する段階;及び
前記第1接合ブロックと前記第2接合ブロックとを結合させる段階を含む、検査ソケットの製造方法。
【請求項17】
請求項16に記載の方法で製造された検査ソケット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被検査体の電気的特性を検査する検査ソケットの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
高周波又は高速半導体テスト用検査ソケットは、導電性ブロックに信号用プローブを非接触状態で装着することにより、隣接する信号用プローブ同士の干渉やノイズを遮蔽する。信号用プローブを導電性ブロックに非接触状態で支持する方式は、導電性ブロックの両面に絶縁性支持プレートを配置して信号用プローブの両端部を支持している。このとき、導電性ブロックにはプローブのバレルを収容するプローブ収容孔を形成し、絶縁性支持プレートに、バレルの端部を支持するためのプローブ支持孔を形成した後、プローブ収容孔とプローブ支持孔とが整列されるように、導電性ブロックと絶縁性支持プレートとを結合させている。従来の検査ソケットを製造する方式は、プローブ収容孔の製造工程とプローブ支持孔の製造工程がそれぞれ個別に行われるため、プローブの数が増加するほど工程誤差及び整列誤差も大きくなる。このため、多数のプローブ収容孔及びプローブ支持孔に収容されて支持される信号用プローブは、プローブ収容孔の中心軸から外れてしまい、その結果、挿入損失(Insertion Loss)特性、反射損失(Return Loss)特性、クロストーク(Crosstalk)特性、隔離(Isolation)特性、Z-インピーダンス(Z-Impedance)特性、及びインダクタンス特性が悪くなることがあった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、優れた特性の高周波又は高速半導体テスト用検査ソケットの製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上述した課題を達成するための、長さ方向に伸縮可能なプローブを支持する検査ソケットの製造方法が提供される。検査ソケットの製造方法は、導電性材質の第1ベース部材と絶縁性材質の第1絶縁部材とを接合して、板状の第1接合ブロックを形成する段階、導電性材質の第2ベース部材と絶縁性材質の第2絶縁部材とを接合して、板状の第2接合ブロックを形成する段階、前記第1接合ブロックに、前記プローブの一部を収容する第1バレル収容孔及び前記プローブの一端部を支持する第1支持孔を形成する段階、前記第2接合ブロックに、前記プローブの他部を収容する第2バレル収容孔及び前記プローブの他端部を支持する第2支持孔を形成する段階、前記プローブの一端を前記第1バレル収容孔に挿入して前記第1支持孔に支持し、前記プローブの他端を前記第2バレル収容孔に挿入して前記第2支持孔に支持する段階、及び前記第1接合ブロックと前記第2接合ブロックとを結合させる段階を含む。
【0005】
前記第1接合ブロックの形成段階は、前記第1ベース部材と第1絶縁部材との間に第1接着シートを配列する段階、及び前記第1接着シートを加熱及び加圧する段階を含み、
前記第2接合ブロックの形成段階は、前記第2ベース部材と第2絶縁部材との間に第2接着シートを配列する段階、及び前記第2接着シートを加熱及び加圧する段階を含むことができる。
【0006】
前記第1接着シート及び前記第2接着シートは、硬化型接着剤を含むことができる。
【0007】
前記第1ベース部材と第2ベース部材は、厚さが互いに異なってよい。
【0008】
前記第1接合ブロックの形成段階は、前記第1ベース部材の一面に第1陥没部を形成する段階、前記第1陥没部に樹脂を詰める段階、前記樹脂の詰められた第1陥没部を第1カバーで覆う段階、前記樹脂を硬化させる段階、及び前記第1カバーを分離する段階を含むことができる。
【0009】
前記第2接合ブロックの形成段階は、前記第2ベース部材の一面に第2陥没部を形成する段階、前記第2陥没部に樹脂を詰める段階、前記樹脂の詰められた第2陥没部を第2カバーで覆う段階、前記樹脂を硬化させる段階、及び前記第2カバーを分離する段階を含むことができる。
【0010】
前記第1接合ブロック及び前記第2接合ブロックの形成段階は、それぞれ、前記第1ベース部材及び前記第2ベース部材にそれぞれ前記第1絶縁部材及び前記第2絶縁部材をインサート射出する段階を含むことができる。
【0011】
前記第1ベース部材及び前記第2ベース部材は、それぞれ、前記第1絶縁部材及び第2絶縁部材が形成される面に第1接合溝及び第2接合溝を含むことができる。
【0012】
前記第1接合溝及び前記第2接合溝は、底に向かって断面積が広くなってよい。
【0013】
前記第1接合溝及び前記第2接合溝は、それぞれ、前記第1バレル収容孔及び前記第2バレル収容孔が設けられる領域以外の領域に形成されてよい。
【0014】
前記第1接合溝及び前記第2接合溝は、それぞれ、前記第1バレル収容孔及び前記第2バレル収容孔を取り囲むことができる。
【0015】
前記第1ベース部材及び前記第2ベース部材は、それぞれ、厚さ方向に貫通する第1及び第2接合孔を含むことができる。
【0016】
前記第1接合孔及び前記第2接合孔は、それぞれ、前記第1バレル収容孔及び前記第2バレル収容孔が設けられる領域から排除されてよい。
【0017】
前記第1接合ブロックと前記第2接合ブロックとの間にギャッププレートを介在させる段階をさらに含むことができる。
【0018】
本発明の他の実施例に係る、長さ方向に伸縮可能なプローブを支持する検査ソケットを製造する方法が提供される。検査ソケットの製造方法は、導電性材質の第1ベース部材に、前記プローブの一部を収容する第1バレル収容孔を形成し、前記第1ベース部材と絶縁性材質の第1絶縁部材とを接合して第1接合ブロックを形成する段階、導電性材質の第2ベース部材に前記プローブの他部を収容する第2バレル収容孔を形成し、前記第2ベース部材と絶縁性材質の第2絶縁部材とを接合して第2接合ブロックを形成する段階、前記第1バレル収容孔を通じて前記第1接合ブロックの第1絶縁部材に、前記プローブの一端部を支持する第1支持孔を形成する段階、前記第2バレル収容孔を通じて前記第2接合ブロックの第2絶縁部材に、前記プローブの他端部を支持する第2支持孔を形成する段階、前記プローブの一端を前記第1バレル収容孔に挿入して前記第1支持孔に支持し、前記プローブの他端を前記第2バレル収容孔に挿入して前記第2支持孔に支持する段階、及び前記第1接合ブロックと前記第2接合ブロックとを結合させる段階を含む。
【0019】
前述した方法によって製造された検査ソケットが提供されてよい。
【発明の効果】
【0020】
本発明の実施例に係る検査ソケットの製造方法は、ベース部材と絶縁部材とを一体に接合して接合ブロックを形成した後に、信号用プローブが収容されるプローブ収容孔とプローブ支持孔を単一工程で形成するので、加工誤差及び整列誤差を減らすことができ、信号用プローブをプローブ収容孔の中心軸に位置させることができ、その結果、挿入損失(Insertion Loss)、反射損失(Return Loss)、クロストーク(Crosstalk)、隔離(Isolation)、Z-インピーダンス(Z-Impedance)、インダクタンス(Inductance)の特性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の第1実施例に係る検査ソケットを示す断面図である。
図2図1におけるソケットブロックを示す断面図である。
図3図1の検査ソケットを製造する方法を示す図である。
図4図1の検査ソケットを製造する方法を示す図である。
図5図1の検査ソケットを製造する方法を示す図である。
図6図1の検査ソケットを製造する方法を示す図である。
図7図2におけるギャッププレートを示す断面図である。
図8】本発明の第2実施例に係る第1接合ブロックを製造する方法を示す図である。
図9】本発明の第2実施例に係る第1接合ブロックを製造する方法を示す図である。
図10】本発明の第2実施例に係る第1接合ブロックを製造する方法を示す図である。
図11】本発明の第2実施例に係る第1接合ブロックを製造する方法を示す図である。
図12】本発明の第2実施例に係る第1接合ブロックを製造する方法を示す図である。
図13】本発明の第3実施例に係る第1接合ブロックを製造する方法を示す図である。
図14】本発明の第3実施例に係る第1接合ブロックを製造する方法を示す図である。
図15】本発明の第3実施例に係る第1接合ブロックを製造する方法を示す図である。
図16図15示した第1接合ブロックに第1信号プローブ孔を形成する方法を示す図である。
図17図15示した第1接合ブロックに第1信号プローブ孔を形成する方法を示す図である。
図18】本発明の第4実施例によって第1接合ブロックを製造する方法を示す図である。
図19】本発明の第4実施例によって第1接合ブロックを製造する方法を示す図である。
図20】本発明の第4実施例によって第1接合ブロックを製造する方法を示す図である。
図21】本発明の第5実施例によって第1接合ブロックを示す図である。
図22】本発明の第5実施例によって第1接合ブロックを示す図である。
図23】本発明の第6実施例に係る検査ソケットを製造する方法を示す図である。
図24】本発明の第6実施例に係る検査ソケットを製造する方法を示す図である。
図25】本発明の第6実施例に係る検査ソケットを製造する方法を示す図である。
図26】それぞれ、従来技術と本発明の挿入損失、反射損失、隔離及びZ-インピーダンスの特性を比較して示すグラフである。
図27】それぞれ、従来技術と本発明の挿入損失、反射損失、隔離及びZ-インピーダンスの特性を比較して示すグラフである。
図28】それぞれ、従来技術と本発明の挿入損失、反射損失、隔離及びZ-インピーダンスの特性を比較して示すグラフである。
図29】それぞれ、従来技術と本発明の挿入損失、反射損失、隔離及びZ-インピーダンスの特性を比較して示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図面を参照して、本発明に係る好ましい実施例を詳細に説明する。
【0023】
図1は本発明の第1実施例に係る検査ソケット1を示す断面図である。
【0024】
図1を参照すると、検査ソケット1は、ソケットブロック2、及び複数のプローブ、例えばパワープローブ5、接地プローブ6、信号プローブ又はRFプローブ(以下、‘信号プローブ’と称する。)7を含むことができる。検査ソケット1は、パワープローブ5、接地プローブ6、及び信号プローブ7のいずれか1つ又は2つだけを含むことができる。
【0025】
ソケットブロック2は、第1接合ブロック3と第2接合ブロック4を含むことができる。
【0026】
第1接合ブロック3は、第1ベース部材31の一面に、第1絶縁部材32を一体に接合して形成することができる。
【0027】
第1ベース部材31は、導電性材質、例えば黄銅などからなってよい。第1ベース部材31は、絶縁性材質を導電性材料で塗布して形成することもできる。
【0028】
第1絶縁部材32は、絶縁性材質、例えばエンジニアリングプラスチック、又はセラミックなどからなってよい。
【0029】
第2接合ブロック4は、第2ベース部材41の一面に第2絶縁部材42を一体に接合して形成することができる。
【0030】
第2ベース部材41は、導電性材質、例えば黄銅などからなってよい。第2ベース部材41は、絶縁性材質を導電性材料で塗布して形成することができる。第2ベース部材41は、第1ベース部材31に比べて小さい厚さを有することができる。
【0031】
第2絶縁部材42は、絶縁性材質、例えばエンジニアリングプラスチック、又はセラミックなどからなってよい。
【0032】
パワープローブ5は、第1及び第2ベース部材31,41に非接触状態で収容され、一端部が第1絶縁部材32に支持され、他端部が第2絶縁部材42に支持されてよい。パワープローブ5は、バレル51、第1プランジャー52、第2プランジャー53及びスプリング(図示せず)を含むことができる。第1プランジャー52と第2プランジャー53は、スプリングを挟持して長さ方向に沿って伸縮可能であり、ソケットブロック2の上下面から部分突出して、被検査体のパワー接点と検査回路基板のパワー接点とを電気的に連結することができる。
【0033】
接地プローブ6は、第1及び第2ベース部材31,41に接触状態で支持され、両端部が第1及び第2絶縁部材32,42を通過するように支持されてよい。接地プローブ6は、バレル61、第1プランジャー62、第2プランジャー63及びスプリング(図示せず)を含むことができる。第1プランジャー62と第2プランジャー63は、スプリングを挟持して長さ方向に沿って伸縮可能であり、ソケットブロック2の上下面から部分突出して、被検査体の接地接点と検査回路基板の接地接点とを電気的に連結することができる。
【0034】
信号プローブ7は、第1及び第2ベース部材31,41に非接触状態で収容され、一端部が第1絶縁部材32に支持され、他端部が第2絶縁部材42に支持されてよい。信号プローブ7は、バレル71、第1プランジャー72、第2プランジャー73及びスプリング(図示せず)を含むことができる。第1プランジャー72と第2プランジャー73は、スプリングを挟持して長さ方向に沿って伸縮可能であり、ソケットブロック2の上下面から部分突出して、被検査体の信号接点と検査回路基板の信号接点とを電気的に連結することができる。
【0035】
第1接合ブロック3と第2接合ブロック4との間には、複数のプローブ5,6,7の位置を整列するためのギャッププレート8を含むことができる。
【0036】
ギャッププレート8には、パワープローブ5、接地プローブ6、信号プローブ7のバレル51,61,71の外径に対応するパワーホール81、接地ホール82及び信号ホール83が形成されてよい。
【0037】
ギャッププレート8は、絶縁性の材質、例えばエンジニアリングプラスチック、又はセラミックなどからなってよい。ギャッププレート8は、第1接合ブロック3と第2接合ブロック4とを結合させる際に整列誤差を補正することができる。
【0038】
パワープローブ5、接地プローブ6及び信号プローブ7は、前述したポゴタイプに限定されず、伸縮可能なプローブであればいずれも適用可能である。
【0039】
図2は、図1のソケットブロック2を示す断面図である。
【0040】
図2を参照すると、ソケットブロック2は、パワープローブ5を非接触状態で収容するパワープローブ孔21、接地プローブ6を接触状態で収容する接地プローブ孔22、及び信号プローブ7を非接触状態で収容する信号プローブ孔23を含むことができる。
【0041】
パワープローブ孔21は、第1及び第2接合ブロック3,4にそれぞれ形成される第1及び第2パワープローブ孔21-1,21-2を含むことができる。
【0042】
第1パワープローブ孔21-1は、パワープローブ5の一部を非接触状態で収容するように第1ベース部材31に形成される第1パワープローブ収容孔211、及びパワープローブ5の一端部を支持するように第1絶縁部材32に形成される第1パワープローブ支持孔212を含むことができる。
【0043】
第2パワープローブ孔21-2は、パワープローブ5の他部を非接触状態で収容するように第2ベース部材41に形成される第2パワープローブ収容孔213、及びパワープローブ5の他端部を支持するように第2絶縁部材42に形成される第2パワープローブ支持孔214を含むことができる。
【0044】
第1及び第2パワープローブ収容孔211,213は、パワープローブ5のバレル51の外径よりも大きい直径で一定に第1及び第2ベース部材31,41を上下貫通して形成されてよい。
【0045】
第1パワープローブ支持孔212は、パワープローブ5のバレル51の一端部に対応する形状に第1絶縁部材32に形成される第1バレル支持溝2121と、第1バレル支持溝2121に連通し、第1プランジャー52が通過するように第1絶縁部材32に形成される第1プランジャー通過孔2122を含むことができる。
【0046】
第2パワープローブ支持孔214は、パワープローブ5のバレル51の他端部に対応する形状に第2絶縁部材42に形成される第2バレル支持溝2141と、第2バレル支持溝2141に連通し、第2プランジャー53が通過するように第2絶縁部材42に形成される第2プランジャー通過孔2142を含むことができる。
【0047】
接地プローブ孔22は、第1及び第2接合ブロック3,4にそれぞれ形成される第1及び第2接地プローブ孔22-1,22-2を含むことができる。
【0048】
第1接地プローブ孔22-1は、接地プローブ6の一部を接触状態で収容するように第1ベース部材31に形成される第1接地プローブ収容孔221、及び接地プローブ6の一端部が通過するように第1絶縁部材32に形成される接地プローブ通過孔222を含むことができる。
【0049】
第2接地プローブ孔22-2は、接地プローブ6の他部を接触状態で収容するように第2ベース部材41に形成される第2接地プローブ収容孔223、及び接地プローブ6の他端部が通過するように第2絶縁部材42に形成される接地プローブ通過孔224を含むことができる。
【0050】
第1及び第2接地プローブ収容孔221,223は、接地プローブ6のバレル61の外径と同じ直径で一定に延在して第1及び第2ベース部材31,41にそれぞれ形成される第1及び第2バレル収容孔2211,2231、接地プローブ6のバレル61の両端部を収容するように第1及び第2ベース部材31,41にそれぞれ形成される第1及び第2バレル端部収容溝2212,2232、及び接地プローブ6の第1及び第2プランジャー62,63を収容するように第1及び第2ベース部材31,41にそれぞれ形成される第1及び第2プランジャー収容孔2213,2233を含むことができる。第1及び第2バレル端部収容溝2212,2232及び第1及び第2プランジャー収容孔2213,2233はそれぞれ、第1及び第2絶縁部材32,42に形成されてよい。
【0051】
第1及び第2接地プローブ通過孔222,224はそれぞれ、第1及び第2プランジャー収容孔2213,2233に連通し、接地プローブ6の第1及び第2プランジャー62,63が通過するように第1及び第2絶縁部材32,42に形成されてよい。
【0052】
信号プローブ孔23は、第1及び第2接合ブロック3,4にそれぞれ形成される第1及び第2信号プローブ孔23-1,23-2を含むことができる。
【0053】
第1信号プローブ孔23-1は、信号プローブ7の一部を非接触状態で収容するように第1ベース部材31に形成される第1信号プローブ収容孔231、及び信号プローブ7の一端部を支持するように第1絶縁部材32に形成される第1信号プローブ支持孔232を含むことができる。
【0054】
第2信号プローブ孔23-2は、信号プローブ7の他部を非接触状態で収容するように第2ベース部材41に形成される第2信号プローブ収容孔233、及び信号プローブ7の他端部を支持するように第2絶縁部材42に形成される第2信号プローブ支持孔234を含むことができる。
【0055】
第1及び第2信号プローブ収容孔231,233は、信号プローブ7のバレル71の外径よりも大きい直径で一定に第1及び第2ベース部材31,41を上下貫通して形成されてよい。
【0056】
第1信号プローブ支持孔232は、信号プローブ7のバレル71の一端部に対応する形状に第1絶縁部材32に形成される第1バレル支持溝2321と、第1バレル支持溝2321に連通し、第1プランジャー72が通過するように第1絶縁部材32に形成される第1プランジャー通過孔2322を含むことができる。
【0057】
第2信号プローブ支持孔234は、信号プローブ7のバレル71の他端部に対応する形状に第2絶縁部材42に形成される第2バレル支持溝2341と、第2バレル支持溝2341に連通し、第2プランジャー73が通過するように第2絶縁部材42に形成される第2プランジャー通過孔2342を含むことができる。
【0058】
変形実施例として、第2接合ブロック4は、第1接合ブロック3の構造と同一に適用されてよい。
【0059】
図3図6は、図1の検査ソケット1を製造する方法を示す図である。
【0060】
図3に示すように、第1ベース部材31の上面に接着シート33を用いて第1絶縁部材32を接着させる。同様に、第2ベース部材41の下面に接着シート33を用いて第2絶縁部材42を接着させる。ここで、接着シート33は、例えば熱硬化型エポキシ樹脂接着剤を含むことができる。
【0061】
図4に示すように、例えば、170℃の雰囲気で約80分間、1kf/cmの圧力を加えて第1ベース部材31と第1絶縁部材32、及び第2ベース部材41と第2絶縁部材42を接合し、第1接合ブロック3及び第2接合ブロック4をそれぞれ形成する。
【0062】
図5に示すように、第1接合ブロック3に、第1パワープローブ孔21-1、第1接地プローブ孔22-1、及び第1信号プローブ孔23-1を、例えばドリル100を用いて形成する。そして、第2接合ブロック4に、第2パワープローブ孔21-2、第2接地プローブ孔22-2、及び第2信号プローブ孔23-2を、例えばドリル100を用いて形成する。
【0063】
図6に示すように、第1及び第2パワープローブ孔21-1,21-2、第1及び第2接地プローブ孔22-1,22-2、及び第1及び第2信号プローブ孔23-1,23-2にそれぞれ、パワープローブ5、接地プローブ6及び信号プローブ7を挿入した後に、第1接合ブロック3と第2接合ブロック4とを、例えばボルト又はねじ(図示せず)で結合させる。
【0064】
上述したように、第1接合ブロック3に第1信号プローブ孔23-1を一度の工程で穿孔するので、検査ソケット1に多数の信号プローブ孔23を形成する場合にも、整列による誤差及び工程誤差を減らすことができる。同様に、第2接合ブロック4に第2信号プローブ孔23-2を一度の工程で穿孔するので、検査ソケット1に多数の信号プローブ孔23を形成する場合にも、整列による誤差及び工程誤差を減らすことができる。したがって、信号プローブ7を信号プローブ孔23の中心軸に合わせて支持することができ、その結果、挿入損失(Insertion Loss)、反射損失(Return Loss)、クロストーク(Crosstalk)、隔離(Isolation)、Z-インピーダンス(Z-Impedance)、インダクタンス(Inductance)の特性が向上し得る。
【0065】
図7は、図2のギャッププレート8を示す断面図である。
【0066】
図7に示すように、絶縁性材質からなるギャッププレート8には、パワープローブ5のバレル51、接地プローブ6のバレル61及び信号プローブ7のバレル71の各外径に対応するパワーホール81、接地ホール82及び信号ホール83を、例えばドリル100を用いて形成する。このように形成されたギャッププレート8は、図2に示すように、第1接合ブロック3と第2接合ブロック4との間に介在してよい。
【0067】
以下、第1接合ブロック3を製造する方法を詳細に説明する。第2接合ブロック4の製造方法は、第1接合ブロック3を製造する方法に類似しているので、その説明を省略する。
【0068】
図8図12は、本発明の第2実施例に係る第1接合ブロック3を製造する方法を示す図である。
【0069】
図8に示すように、例えば、黄銅からなるベース部材31の上面の所定領域に陥没部311を形成することができる。
【0070】
図9に示すように、ベース部材31の陥没部311に、液状樹脂、例えばエポキシ液状樹脂を詰めることができる。
【0071】
図10に示すように、エポキシ樹脂が詰められたベース部材31の陥没部311の上部にカバー312を覆うことができる。
【0072】
図11に示すように、例えば、170℃の雰囲気で約80分間、1kf/cmの圧力を加えて、ベース部材31の陥没部311に詰められたエポキシ液状樹脂を硬化させることができる。
【0073】
図12に示すように、カバー312を除去し、第1接合ブロック3を完成する。
【0074】
図13図15は、本発明の第3実施例に係る第1接合ブロック3を製造する方法を示す図である。
【0075】
図13に示すように、第1ベース部材31の上面、すなわち第1絶縁部材32が接合される表面に、複数の接合溝313を形成する。このとき、接合溝313は、底に向かって断面積が広くなる形状であり、第1ベース部材31に間隔を開けて並んで延在してよい。
【0076】
図14に示すように、第1ベース部材31の上面に形成された接合溝313を覆うように金型カバー34を位置させた後に、第1ベース部材31と金型カバー34との間及び接合溝313に射出素材を入れて射出成形することにより、堅固に接合された第1接合ブロック3を形成できる。射出成形は、例えば、430℃、3.5秒間、160kf/cmの圧力で行うことができる。
【0077】
図15に示すように、ベース部材31の上面に絶縁部材32が堅固に接合された第1接合ブロック3が形成されてよい。
【0078】
図16及び図17は、図15に示した第1接合ブロック3に第1信号プローブ孔23-1を形成する方法を示す図である。
【0079】
図16に示すように、第1信号プローブ孔23-1は、第1接合ブロック3において接合溝313が形成された領域以外の領域に形成できる。
【0080】
図17に示すように、第1信号プローブ孔23-1は、第1接合ブロック3において接合溝313が形成された領域に形成できる。
【0081】
検査ソケット1において信号プローブ孔(図2の23)が形成される位置は、検査しようとする被検査体の信号接点位置によって異なるので、これを考慮して、信号プローブ孔23を、接合溝313が形成されている領域以外の領域に形成するか、接合溝313が形成されている領域に形成するかを決定することができる。
【0082】
図18図20は、本発明の第4実施例によって第1接合ブロック3を製造する方法を示す図である。
【0083】
図18に示すように、第1ベース部材31の上面、すなわち、第1絶縁部材(図19の32)が接合される表面に複数の第1接合溝314を形成することができる。このとき、第1接合溝314は、第1ベース部材31に間隔を開けて並んで延在してよい。
【0084】
図19に示すように、第1絶縁部材32の下面に、厚さ方向に拡張される第2接合溝315を形成することができる。
【0085】
図20に示すように、第1接合溝314と第2接合溝315とが向かい合うように第1ベース部材31の上面に第1絶縁部材32の下面を配置させることができる。その後、第1ベース部材31と第2絶縁部材32との間、第1接合溝314及び第2接合溝315に射出素材を入れて射出成形することにより、堅固に接合された第1接合ブロック3を形成できる。
【0086】
図21及び図22は、本発明の第5実施例によって第1接合ブロック3を製造する方法を示す図である。
【0087】
図21に示すように、第1ベース部材31の上面から下面まで貫通して延在すする複数の接合孔316を形成することができる。
【0088】
図22に示すように、第1ベース部材31の上面に形成された接合孔316を覆うように第1絶縁部材32を位置させた後に、第1ベース部材31と第1絶縁部材32との間及び接合孔316に射出素材を入れて射出成形することにより、堅固に接合された第1接合ブロック3を形成することができる。射出成形は、例えば、430℃、3.5秒間、160kf/cmの圧力で行うことができる。接合孔316は、下端に半径方向に拡張された拡張部3161を含むことができる。
【0089】
図23図25は、本発明の第6実施例に係る検査ソケット1を製造する方法を示す図である。
【0090】
図23に示すように、第1接合ブロック3の第1ベース部材31に第1信号プローブ収容孔231を、例えばドリル100を用いて形成する。そして、第2接合ブロック4の第2ベース部材41に第2信号プローブ収容孔233を、例えばドリル100を用いて形成する。
【0091】
図24に示すように、第1ベース部材31の上面に接着シート33を用いて第1絶縁部材32を接着させる。同様に、第2ベース部材41の下面に接着シート33を用いて第2絶縁部材42を接着させる。ここで、接着シート33は、例えば熱硬化型エポキシ樹脂接着剤を含むことができる。その後、例えば、170℃の雰囲気で約80分間、1kf/cmの圧力を加えて、第1ベース部材31と第1絶縁部材32、及び第2ベース部材41と第2絶縁部材42を接合し、第1接合ブロック3、及び第2接合ブロック4をそれぞれ形成する。
【0092】
図25に示すように、第1接合ブロック3の第1絶縁部材32に、信号プローブ7の一端を支持するための第1信号プローブ支持孔232を、第1信号プローブ収容孔231を通じて、例えばドリル100を用いて形成する。同様に、第2接合ブロック4の第2絶縁部材42に、信号プローブ7の他端を支持するための第2信号プローブ支持孔234を、第2信号プローブ収容孔233を通じて、例えばドリル100を用いて形成する。
【0093】
その後、信号プローブ7を信号プローブ孔23に挿入した後に、第1接合ブロック3と第2接合ブロック4とを結合させ、検査ソケット1を完成できる。
【0094】
図26図29は、従来技術と本発明に係る検査ソケット1の挿入損失(Insertion Loss)特性、反射損失(Return Loss)特性、隔離(Isolation)特性、Z-インピーダンス(Z-Impedance)特性を比較して示すグラフである。
【0095】
挿入損失は、理想的にゼロであることが好ましい。図26を参照すると、許容挿入損失(-1.0dB)を基準にしたとき、従来技術は、約22.0GHzで基準を超えているのに対し、本発明は、約45.2GHzと、非常に優れた挿入損失特性を示すことが分かる。
【0096】
反射損失は、可能なかぎり小さいことが好ましい。図27を参照すると、許容反射損失(-10dB)を基準に、従来技術は、約17.1GHzで基準を超えているのに対し、本発明は、約46.5GHzと、非常に優れた反射損失特性を示すことが分かる。
【0097】
隔離特性は、可能なかぎり小さいことが好ましい。図28を参照すると、許容隔離特性(-40dB)を基準に、従来技術は、約24.4GHzで許容隔離特性(-40dB)を超えているのに対しに、本発明は、約27.0GHzとやや優れており、変化が少ないことが分かる。
Z-インピーダンス(Z-Impedance)は、可能なかぎり小さいことが好ましい。図29を参照すると、許容Z-インピーダンス(1GHz)を基準に、従来技術は約0.9Ωを示すのに対し、本発明は約0.65Ωであって、より優れていることが分かる。
【0098】
本発明の実施例に係る検査ソケットの製造方法は、ベース部材と絶縁部材とを一体に接合して接合ブロックを形成した後に、信号用プローブが収容されるプローブ収容孔とプローブ支持孔を単一工程で形成するので、加工誤差及び整列誤差を減らすことができ、信号用プローブをプローブ収容孔の中心軸に位置させることができ、その結果、挿入損失(Insertion Loss)、反射損失(Return Loss)、クロストーク(Crosstalk)、隔離(Isolation)、Z-インピーダンス(Z-Impedance)、インダクタンス(Inductance)の特性を向上させることができる。
【0099】
前述した明細書において、本発明及びその長所が、特定の実施例を参照して説明されている。ただし、添付の請求項で説明するような本発明の範囲から逸脱しない限り、様々な修正及び変更が可能であることは、この技術分野における通常の技術を有する者に明らかであろう。したがって、明細書及び図面は、限定よりは本発明の例示として見なされるべきである。このような可能な修正はいずれも本発明の範囲内でなされるべぎである。
【符号の説明】
【0100】
1:検査ソケット
2:ソケットブロック
21:パワープローブ孔
21-1:第1パワープローブ孔
21-2:第2パワープローブ孔
22:接地プローブ孔
22-1:第1接地プローブ孔
22-2:第2接地プローブ孔
23:信号プローブ孔
23-1:第1信号プローブ孔
23-2:第2信号プローブ孔
3:第1接合ブロック
31:第1ベース部材
311:陥没部
312:カバー
313,314,315:接合溝
316:接合孔
32:第1絶縁部材
33:接着シート
34:金型カバー
4:第2接合ブロック
41:第1ベース部材
42:第2絶縁部材
5:パワープローブ
6:接地プローブ
7:信号プローブ
8:ギャッププレート
100:ドリル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
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図16
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【国際調査報告】