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特表2022-550770容器のための閉鎖アセンブリ及び閉鎖アセンブリを有する容器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-05
(54)【発明の名称】容器のための閉鎖アセンブリ及び閉鎖アセンブリを有する容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 5/74 20060101AFI20221128BHJP
   B65D 47/14 20060101ALI20221128BHJP
   B65D 41/34 20060101ALI20221128BHJP
   B65D 51/22 20060101ALI20221128BHJP
【FI】
B65D5/74 020C
B65D47/14 200
B65D41/34 116
B65D51/22 120
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022519672
(86)(22)【出願日】2020-09-15
(85)【翻訳文提出日】2022-05-27
(86)【国際出願番号】 EP2020075747
(87)【国際公開番号】W WO2021063669
(87)【国際公開日】2021-04-08
(31)【優先権主張番号】19200328.3
(32)【優先日】2019-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】391053799
【氏名又は名称】テトラ ラバル ホールディングス アンド ファイナンス エス エイ
【住所又は居所原語表記】70 Avenue General Guisan,CH-1009 Pully,Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】100151105
【弁理士】
【氏名又は名称】井戸川 義信
(72)【発明者】
【氏名】アンジェロ・ソルバラ
(72)【発明者】
【氏名】ロッコ・デ・パオラ
(72)【発明者】
【氏名】フランコ・カーニ
(72)【発明者】
【氏名】ピエトロ・マルティーニ
(72)【発明者】
【氏名】ティチアーノ・ヴィアニ
【テーマコード(参考)】
3E060
3E084
【Fターム(参考)】
3E060AA05
3E060AB04
3E060BC04
3E060DA14
3E060DA15
3E060EA03
3E084AA05
3E084AA12
3E084AA25
3E084AA34
3E084AB01
3E084BA03
3E084CA01
3E084CC03
3E084DA01
3E084DB03
3E084DB05
3E084DB12
3E084DC03
3E084FB01
3E084GA01
3E084GB01
3E084GB08
3E084KA13
3E084KB01
3E084LA17
3E084LA25
3E084LB02
3E084LB07
3E084LC01
3E084LD01
(57)【要約】
注入可能な製品を充填された又は充填可能な容器(1)用の閉鎖アセンブリ(3)が記載される。閉鎖アセンブリ(3)は、蓋(10)と、第1のリング部材(11)と、第2のリング部材(12)と、蓋(10)並びに第1のリング部材(11)及び第2のリング部材(12)の一方に連結された結合要素(13)と、第1のリング部材(11)と第2のリング部材(12)を互いに連結させる少なくとも1つの断裂可能な第1の結合ブリッジ(14)と、第2のリング部材(12)と蓋(10)を互いに連結させる少なくとも1つの断裂可能な第2の結合ブリッジ(15)とを含む。
【選択図】 図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
注入可能な製品を充填された又は充填可能な容器(1)用の閉鎖アセンブリ(3)であって、
蓋(10)と、
第1のリング部材(11)と、
第2のリング部材(12)と、
前記蓋(10)に連結され、前記第1のリング部材(11)及び前記第2のリング部材(12)の一方に連結された連結要素(13)と、
前記第1のリング部材(11)と前記第2のリング部材(12)を互いに連結させる少なくとも1つの断裂可能な第1の結合ブリッジ(14)と、
前記第2のリング部材(12)と前記蓋(10)を互いに連結させる少なくとも1つの断裂可能な第2の結合ブリッジ(15)と
を含む、閉鎖アセンブリ。
【請求項2】
前記第1の結合ブリッジ(14)は、第1の断裂力以上の力で断裂するように設計され、前記第2の結合ブリッジ(15)は、第2の断裂力以上の力で断裂するように設計され、
前記第1の断裂力は前記第2の断裂力より小さい、請求項1に記載の閉鎖アセンブリ。
【請求項3】
前記第2のリング部材(12)は、前記蓋(10)と前記第1のリング部材(11)との間に挟まれる、請求項1又は2に記載の閉鎖アセンブリ。
【請求項4】
少なくとも前記第1のリング部材(11)は、タンパーエビデンス要素として設計される、請求項1~3のいずれか一項に記載の閉鎖アセンブリ。
【請求項5】
前記閉鎖アセンブリ(3)は、
前記第1の結合ブリッジ(14)及び前記第2の結合ブリッジ(15)が、前記第1のリング部材(11)及び前記第2のリング部材(12)に、並びに前記第2のリング部材(12)及び前記蓋(10)のそれぞれに連結する初期状態と、
前記第1の結合ブリッジ(14)及び前記第2の結合ブリッジ(15)が断裂する操作状態と
に制御可能であり、
前記閉鎖アセンブリ(3)は、
前記閉鎖アセンブリ(3)を前記初期状態から前記操作状態に制御中に、前記第1の結合ブリッジ(14)の不可逆的な断裂を駆動するように構成された第1の断裂装置と、
前記閉鎖アセンブリ(3)を前記初期状態から前記操作状態に制御中に、前記第2の結合ブリッジ(15)の不可逆的な断裂を駆動するように構成された第2の断裂装置と
を更に含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の閉鎖アセンブリ。
【請求項6】
前記閉鎖アセンブリ(3)は、前記第1の結合ブリッジ(14)が断裂され、前記第2の結合ブリッジ(15)が前記第2のリング部材(12)及び前記蓋(10)に連結される中間状態にも制御可能であり、
前記第1の断裂装置は、前記閉鎖アセンブリ(3)を前記初期状態から前記中間状態に制御中に、前記第1の結合ブリッジ(14)の前記不可逆的断裂を駆動するように構成され、
前記第2の断裂装置は、前記閉鎖アセンブリ(3)を前記中間状態から前記操作状態に制御中に、前記第2の結合ブリッジ(15)の前記不可逆的断裂を駆動するように構成される、請求項5に記載の閉鎖アセンブリ。
【請求項7】
前記蓋(10)は、前記蓋(10)が前記第1のリング部材(11)及び/又は前記第2のリング部材(12)と同軸である少なくとも第1の動作構成と、前記蓋(10)が前記第1のリング部材(11)及び/又は前記第2のリング部材(12)に横方向に配置される第2の動作構成との間で制御可能であり、
前記蓋(10)は、前記閉鎖アセンブリ(3)が前記初期状態である時に前記第1の動作構成にあり、
前記第1の断裂装置及び前記第2の断裂装置は、前記蓋(10)を前記第1の動作構成から前記第2の動作構成に制御中に、前記第1の結合ブリッジ(14)が前記第2の結合ブリッジ(15)の前に断裂するように構成される、請求項5又は6に記載の閉鎖アセンブリ。
【請求項8】
注出口(17)の範囲を定めるカラー(16)を更に含み、
前記第1のリング部材(11)及び前記第2のリング部材(12)は、前記カラー(16)に結合され、前記カラー(16)を包囲する、請求項5~7のいずれか一項に記載の閉鎖アセンブリ。
【請求項9】
前記カラー(16)は、前記第1の断裂装置の少なくとも1つの第1の相互作用要素(30)を担持し、前記第1のリング部材(11)は、前記第1の断裂装置の少なくとも1つの第2の相互作用要素(31)を担持し、
前記第2の相互作用要素(31)は、前記第1の結合ブリッジ(14)の前記不可逆的断裂を駆動するために、前記第1の相互作用要素(30)に当接するように構成される、請求項8に記載の閉鎖アセンブリ。
【請求項10】
前記第1のリング部材(11)は、それぞれの回転軸(E)を中心に回転可能であり、
前記第1の相互作用要素(30)及び前記第2の相互作用要素(31)は、前記第2の相互作用要素(31)が、使用時に前記第1の相互作用要素(30)に対して前記第1のリング部材(11)の多くとも20°内の相対角運動で前記第1の相互作用要素(30)に当接するように配置される、請求項9に記載の閉鎖アセンブリ。
【請求項11】
前記カラー(16)は、前記第2の断裂装置の少なくとも1つの第1の相互作用部材(32)を担持し、前記第2のリング部材(12)は、前記第2の断裂装置の少なくとも1つの第2の相互作用部材(33)を担持し、
前記第2の相互作用部材(33)は、前記第2の結合ブリッジ(15)の前記不可逆的断裂を駆動するために、前記第1の相互作用部材(32)に当接するように構成される、請求項8~10のいずれか一項に記載の閉鎖アセンブリ。
【請求項12】
前記第2のリング部材(12)は、それぞれの回転軸(G)を中心とした前記蓋(10)の回転に依存して、前記第1の相互作用部材(32)に対して軸方向に動くように設計され、
前記第1の相互作用部材(32)及び前記第2の相互作用部材(33)は、前記第2の相互作用部材(33)が、使用時に前記蓋(10)の多くとも45°内の角運動で前記第1の相互作用部材(32)に当接するように配置される、請求項11に記載の閉鎖アセンブリ。
【請求項13】
前記蓋(10)は雌ネジ部(18)を含み、前記カラー(16)は雄ネジ部(19)を含み、
前記雌ネジ部(18)及び前記雄ネジ部(19)は、前記カラー(16)上で前記蓋(10)を選択的に締め付け及び緩めることができるように構成される、請求項8~12のいずれか一項に記載の閉鎖アセンブリ。
【請求項14】
前記容器(1)の分離膜を断裂し及び/又は刺突し及び/又は切断し及び/又は開口するように構成された切断装置(24)を更に含む、請求項1~13のいずれか一項に記載の閉鎖アセンブリ。
【請求項15】
前記連結要素(13)は、前記蓋(10)及び前記第2のリング部材(12)に連結される、請求項1~14のいずれか一項に記載の閉鎖アセンブリ。
【請求項16】
注入可能な製品を充填された又は充填可能な少なくとも1つの本体(2)と、請求項1~15のいずれか一項に記載され、前記本体(2)に結合される少なくとも1つの閉鎖アセンブリ(3)とを含む、注入可能な製品のための容器(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器のための閉鎖アセンブリ、詳細には、注入可能な製品を充填された又は充填可能な容器、尚より詳細には、注入可能な食品製品を充填された又は充填可能な容器に関する。
【0002】
本発明は、閉鎖アセンブリを有する容器にも関する。
【背景技術】
【0003】
公知のように、果汁、UHT(超高温熱処理)牛乳、葡萄酒、トマトソース、その他などの多くの液体又は注入可能な食品製品が、殺菌されたパッケージ材料、瓶、缶及び同種のものから作成されたパッケージなどの容器に入れて販売されている。
【0004】
このような容器は、容器から注入可能な製品を排出することができる注出口の範囲を定めるカラー(Collar)、及び注出口を選択的に開閉するように構成された蓋を備え、注出口を閉じた時にカラーに連結される閉鎖アセンブリを備えることが多いことが更に公知である。
【0005】
閉鎖アセンブリは、典型的にはカラーを包囲するリング部材も含み、蓋を最初に取り外す前に、リング部材及び蓋は結合ブリッジにより互いに連結され、結合ブリッジは蓋をカラーから最初に取り外す間に断裂することが更に公知である。従って、断裂した結合ブリッジによりリング要素と蓋との間の連結が切れることによって、タンパーエビデンスを提供する。
【0006】
注出口を開く時に、蓋が閉鎖アセンブリの他方の部分及び容器から分離されるという点に不便さが見られる。これは、例えば使用者が蓋を片手に保持する必要があり、閉鎖アセンブリの他方の部分及び容器を他方の手に保持する必要があることを意味する。その上このような不便さは、蓋を散らかすという望ましくないことを引き起こすことがある。
【0007】
このような不便さを克服するために、蓋をリング部材にヒンジ結合し、又はリング部材と蓋を互いに結合するための拘束要素を使用することが提案されてきた。
【0008】
これらの解決策は、蓋をカラーから緩めたり締め付けたりするために蓋を回転する必要がない蓋には良好に働くが、このような概念の適用は、注出口を開閉するために蓋のネジを緩めたり締め付けたりする必要がある閉鎖アセンブリに対しては、望ましい結果をもたらしていない。
【0009】
一部の解決策では、注入可能な食品製品を注出中に、蓋が使用者を煩わすことがあることもわかってきた。
【0010】
従って、前述の不便さの少なくとも1つを克服する閉鎖アセンブリを提供することが、この分野に必要であると思われる。
【0011】
具体的には、蓋は注出口が開いた状態で容器に結合したままであることが確実である閉鎖アセンブリを提供すること、及び信頼できるタンパーエビデンスを提供することが必要である。
【0012】
追加として又は別の方法として、回転により蓋をカラーに締め付け及び緩めることができる閉鎖アセンブリを提供すること、並びに注出口が開いた状態で、蓋が容器に結合したままであり、信頼できるタンパーエビデンスの提供を確実にすることが必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
従って、具体的には注入可能な製品を充填された又は充填可能な、尚より具体的には注入可能な食品製品を充填された又は充填可能な容器のために、改良した閉鎖アセンブリを簡単で低コストの手法で提供することが、本発明の目的である。
【0014】
容器を使用するステップの間に容器の様々な部分を互いに確実に結合する容器のために、改良された閉鎖アセンブリを簡単で低コストの手法で提供することが、本発明の別の目的である。
【0015】
具体的には注入可能な製品を充填された又は充填可能な、尚より具体的には注入可能な食品製品を充填された又は充填可能な、閉鎖アセンブリを有する容器を簡単で低コストの手法で提供することが、本発明の更なる目的である。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明によれば、独立請求項1に記載の閉鎖アセンブリが提供される。
【0017】
閉鎖アセンブリの更に好都合な実施形態は、従属請求項に明記される。
【0018】
本発明によれば、請求項16に記載の容器も提供される。
【0019】
本発明の非制限的実施形態は、添付図面を参照して例として記載される。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】分かりやすくするために部品を取り除いた、本発明による閉鎖アセンブリを有する容器の概略斜視図であり、閉鎖アセンブリは第1の状態に配置されている。
図2】分かりやすくするために部品を取り除いた、図1の容器の一部の概略斜視図であり、閉鎖アセンブリが第2の状態に配置されている。
図3】分かりやすくするために部品を取り除いた、図1の容器の一部の概略斜視図であり、閉鎖アセンブリが第3の状態に配置されている。
図4】分かりやすくするために部品を取り除いた、図1~3の閉鎖アセンブリの分解図である。
図5】分かりやすくするために部品を取り除いた、第1の状態である図1~3の閉鎖アセンブリの詳細の拡大斜視図である。
図6】分かりやすくするために部品を取り除いた、第2の状態である図1~3の閉鎖アセンブリの詳細の拡大斜視図である。
図7】分かりやすくするために部品を取り除いた、第3の状態である図1~3の閉鎖アセンブリの詳細の拡大斜視図である。
図8】分かりやすくするために部品を取り除いた、図1~3の閉鎖アセンブリの一部の斜視図である。
図9】分かりやすくするために部品を取り除いた、図1~3の閉鎖アセンブリの別の部分の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
番号1は、本体2及び本体2に結合された、又は結合可能な閉鎖アセンブリ3を含む、瓶、パッケージ、缶又は同種のものなどの容器を全体として示す。
【0022】
必須ではないが好ましくは、容器1は、果汁、牛乳(例えば超高温熱処理牛乳)、葡萄酒、トマトソース、砂糖、塩及びその他などの注入可能な製品、具体的には注入可能な食品製品、尚より具体的には殺菌された及び/若しくは殺菌処理された注入可能な食品製品を充填されているか又は充填可能である。
【0023】
以下の記述は、多層構造を有するパッケージ材料のウェブから獲得された容器1、具体的には本体2を指すが、これは決して添付の特許請求の範囲によって定義された通りに保護の範囲を限定することを意図するものではない。
【0024】
具体的には、パッケージ材料のウェブは、例えば紙又は板紙層などの少なくとも1層の繊維材料、及び互いの間に繊維材料の層を挟む、少なくとも2層の熱融着プラスチック材料、例えばポリエチレンを含む。これらの2層の熱融着プラスチック材料の1つが注入可能な製品に接触する本体2の内面を画定する。
【0025】
必須ではないが好ましくは、パッケージ材料のウェブは、具体的には熱融着プラスチック材料の層の一方と繊維材料の層との間に配置される、気体及び光遮断材料の層、例えばアルミニウム箔又はエチルビニルアルコール(EVOH)フィルムも含む。必須ではないが好ましくは、パッケージ材料のウェブは、気体及び光遮断材料の層と繊維材料の層との間に挟まれる熱融着プラスチック材料の更なる層も含む。
【0026】
好ましい非限定的実施形態によれば、本体2は、指定された注入開口表面積(示されておらず、それ自体が公知である)を有する密封されたパッケージ、具体的には密封された板紙パッケージを画定し、閉鎖アセンブリ3は、指定された注入開口表面積を中心に本体2に嵌合される。
【0027】
好ましい非限定的実施形態によれば、閉鎖アセンブリ3は、成形処理及び/若しくは接着剤接合及び/若しくは超音波接合を用いて、本体2を形成し、充填し及び密封する、前、間又は後に、本体2に取り付けられる。
【0028】
別法として、閉鎖アセンブリ3は、パッケージ材料のウェブから本体2を形成し、充填し及び密封するためにパッケージ機内にパッケージ材料のウェブを配置する前に、又はパッケージ機内でパッケージ材料のウェブが前進する間に、パッケージ材料のウェブの上に取り付けることができる。
【0029】
図1を具体的に参照すると、本体2は長手方向軸A、第1の横軸B及び第2の横軸Cに沿って延在する。具体的には、長手方向軸Aは、第1の横軸B及び第2の横軸Cに垂直であり、第1の横軸B及び第2の横軸Cは互いに垂直である。
【0030】
必須ではないが好ましくは、長手方向軸Aに沿った本体2の延在部は、第1の横軸B及び第2の横軸Cに沿った本体2の延在部より大きい。
【0031】
必須ではないが好ましくは、本体2は平行六面体形状である。
【0032】
開示された非限定的実施形態によれば、本体2は、長手方向軸Aに具体的には横方向である、尚より具体的には垂直である、第1の壁部4を含み、本体2は第1の壁部4から長手方向軸Aに沿って延在する。必須ではないが好ましくは、第1の壁部4は、使用時に例えば販売時点以内又は保管されている時に曝される支持部、例えば棚などと使用時に接触する可能性がある容器1、具体的には本体2の支持面を画定する。具体的には、支持部の上に配置されている時、及び/又は使用時に、注入可能な食品製品が容器1から消費者によって消費されている間、第1の壁部4は底壁部を画定する。
【0033】
必須ではないが好ましくは、本体2は、第1の壁部4に(固定して)連結され、第1の壁部4から具体的には長手方向軸Aに実質的に平行に延在する、複数の側壁5も含む。
【0034】
必須ではないが好ましくは、本体2は、第1の壁部4の反対側であり、側壁5に(固定して)連結された第2の壁部6も含む。換言すれば、側壁5は、第1の壁部4と第2の壁部6との間に挟まれる。具体的には支持部上に配置されている時、及び/又は使用時に、注入可能な食品製品を容器1から消費者によって消費中に、第2の壁部6は頂壁部を画定する。
【0035】
一部の非限定的実施形態によれば、第1の壁部4及び第2の壁部6は互いに平行であってもよい。
【0036】
示されていない非限定的代替実施形態によれば、第1の壁部4及び第2の壁部6は、互いに対して傾斜することができる。
【0037】
一部の非限定的実施形態によれば、第2の壁部6は指定された注入開口表面積を含む。
【0038】
好ましい非限定的実施形態によれば、本体2の指定された注入開口表面積は、本体2から注入可能な製品を流出することができる注入穴を含む。
【0039】
好ましい非限定的実施形態によれば、指定された注入開口表面積は、注入穴を密封する分離膜も含む。具体的には、分離膜は、完全な形である時は本体2内に注入可能な製品を保持し、本体2から注入穴の少なくとも一部を通って注入可能な製品を流出できるように、少なくとも一部を(不可逆的に)開口可能であり及び/又は断裂可能であり及び/又は切断可能であり及び/又は刺突可能であるように構成される。具体的には、分離膜は、その一体性が失われた後に注入可能な製品を流出することができ、それを切断し及び/又は開口し及び/又は断裂し及び/又は刺突する前に、注入可能な製品を外部環境から保護するように構成される。
【0040】
必須ではないが好ましくは、分離膜は、気体及び光遮断材料、例えばアルミニウム箔又はエチルビニルアルコール(EVOH)フィルムを含む。
【0041】
好ましい非限定的実施形態によれば、分離膜は、パッケージ材料のウェブの一部、具体的には繊維材料の層と異なるパッケージ材料のウェブの層の一部によって画定される。
【0042】
好ましい非限定的実施形態によれば、閉鎖アセンブリ3は高分子材料を含み、及び/又は高分子材料から形成される。別法として、閉鎖アセンブリ3は金属材料を含むことができ、及び/又は金属材料から形成される。
【0043】
図1~9を具体的に参照すると、閉鎖アセンブリ3は、少なくとも
蓋10と、
第1のリング部材11と、
具体的には第1のリング部材11と同軸の、第2のリング部材12と、
蓋10に連結され、第1のリング部材11及び第2のリング部材12の一方に連結された、連結要素13と
を含み、特定の場合では、連結要素13は蓋10及び第2のリング部材12に連結されている。
【0044】
好都合なことに、閉鎖アセンブリ3はまた、
第1のリング部材11と第2のリング部材12を互いに連結させる、1つ又は複数の断裂可能な第1の結合ブリッジ14、
第2のリング部材12と蓋10を互いに連結させる、1つ又は複数の断裂可能な第2の結合ブリッジ15
も含む。
【0045】
連結要素13は、蓋10及び第1のリング部材11又は第2のリング部材12に断裂できないように、並びに/又は分離に抵抗するように連結されることに留意するべきである。これは、閉鎖アセンブリ3を通常使用する際に、連結要素13は、蓋10及び第1のリング部材11又は第2のリング部材12に連結されたままであることを意味する。具体的には、蓋10と第1のリング部材11又は第2のリング部材12との間のそれぞれの連結は、典型的には閉鎖アセンブリ3を通常使用中に作用する力を超える作用力に抵抗するように設計される。このような過剰な作用力が起きる例は、蓋10及び第1のリング部材11及び/又は第2のリング部材12を互いから異なる方向に沿って押すことにより、蓋10及び/又は第1のリング部材11若しくは第2のリング部材12から連結要素13を切り離したいと使用者が意図する場合である。
【0046】
好ましい非限定的実施形態によれば、連結要素13は紐状である。
【0047】
別法として、連結要素13はあらゆる他の形状(例えば継ぎ目がない連結要素である)を有することができ、並びに/又は閉鎖アセンブリ3は複数の連結要素13を含み、並びに/又は連結要素13は、蓋10及び/若しくは第1のリング部材11及び/若しくは第2のリング部材12に連結される異なる部分を含む。
【0048】
好都合なことに、各第1の結合ブリッジ14は、第1のリング部材11及び第2のリング部材12に連結する時にそれぞれが非断裂構成に配置され、断裂される時にそれぞれが断裂構成に配置される(すなわち各第1の結合ブリッジ14は、第1のリング部材11及び/又は第2のリング部材12から離断される)。
【0049】
好都合なことに、各第2の結合ブリッジ15は、第2のリング部材12及び蓋10に連結する時にそれぞれが非断裂構成に配置され、断裂される時にそれぞれが断裂構成に配置される(すなわち各第2の結合ブリッジ15は、第2のリング部材12及び/又は蓋10から離断される)。
【0050】
具体的には、各第1の結合ブリッジ14及び各第2の結合ブリッジ15の非断裂構成は、それぞれの初期構成であり(すなわち使用者が取り扱う容器1は、最初に第1の結合ブリッジ及び第2の結合ブリッジ15がそれぞれ非断裂構成であり)、それぞれの非断裂構成からそれぞれの断裂構成への制御は不可逆的である。
【0051】
具体的には、第1の結合ブリッジ14及び第2の結合ブリッジ15は、第1の結合ブリッジ14及び第2の結合ブリッジ15がそれぞれ非断裂構成で配置されている(すなわち第1の結合ブリッジ14及び第2の結合ブリッジ15はそれぞれが第1のリング部材11及び第2のリング部材12に、並びに蓋10及び第2のリング部材12に結合されている)、閉鎖アセンブリ3の少なくとも初期状態を画定するように設計される。具体的には、閉鎖アセンブリ3は、初期状態である時に完全な形である(すなわち閉鎖アセンブリ3の操作又は使用が開始していない又は試みられていない)。換言すれば、閉鎖アセンブリ3の状態は、閉鎖アセンブリ3が本体2に取り付けられた状態に一致する。
【0052】
好ましい非限定的実施形態によれば、閉鎖アセンブリ3は、第1の結合ブリッジ14及び第2の結合ブリッジ15がそれぞれの断裂構成に配置される操作状態に配置される(すなわち蓋10は、(依然として連結要素13によって連結されている間に)第2の結合ブリッジ15によって第2のリング部材12から離断され、第1のリング部材11及び第2のリング部材12は互いから離断される)。
【0053】
好ましい非限定的実施形態によれば、各第1の結合ブリッジ14は、第1の断裂力以上の力で断裂するように設計され、各第2の結合ブリッジ15は、第2の断裂力以上の力で断裂するように設計される。具体的には、第1の断裂力は第2の断裂力より小さい。このようにして、使用時に閉鎖アセンブリ3を操作中に、第1の結合ブリッジ14が第2の結合ブリッジ15より前に断裂することが保証される。
【0054】
具体的には、少なくとも第1のリング部材14はタンパーエビデンスとして作用し、つまり、第1のリング部材14はタンパーエビデンス要素として設計される。
【0055】
必須ではないが好ましくは、第2のリング部材15もタンパーエビデンスとして作用する。
【0056】
必須ではないが好ましくは、閉鎖アセンブリ3は、第1の結合ブリッジ14が断裂構成に配置され、第2の結合ブリッジ15が非断裂構成に配置される中間状態である。
【0057】
更に以下により詳細に説明するように、使用時に閉鎖アセンブリ3の第1の操作中に、閉鎖アセンブリ3は、まず初期状態から中間状態に、次いで中間状態から操作状態に制御される。
【0058】
一部の非限定的実施形態によれば、閉鎖アセンブリ3は、(容器1の)注出口17の範囲を定め及び/又は注出口17を画定するカラー16も含み、注出口17は容器1から注入可能な製品を流出することができるように構成される。
【0059】
具体的には、第1のリング部材11及び第2のリング部材12は、カラー16に結合されてカラー16を包囲し、蓋10はカラー16に連結され及び/又は連結可能であり、容器1から注出口17を通って注入可能な製品を流出することを妨げ、流出することを可能にするそれぞれのために、注出口17を選択的に開閉するように構成される。
【0060】
一部の非限定的実施形態によれば、第1のリング部材11及び第2のリング部材12はカラー16と同軸である。
【0061】
一部の非限定的実施形態によれば、第1のリング部材11及び/又は第2のリング部材12は、回転軸E及び回転軸Fのそれぞれを中心に、具体的にはカラー16を中心に回転可能な方法でカラー16に結合される。具体的には、回転軸E及び回転軸Fは、第1の横軸B及び第2の横軸Cに対して横断的である。
【0062】
一部の非限定的実施形態によれば、蓋10及びカラー16は、蓋10が回転軸Gを中心にカラー16に対する蓋10の回転を用いて(ネジを締め付け、ネジを緩めるそれぞれによって)カラー16に締め付け、カラー16から緩めることができるように設計される。具体的には、回転軸Gは、第1の横軸B及び第2の横軸Cに対して横断的である。
【0063】
必須ではないが好ましくは、蓋10は、具体的には蓋10の内面に配置された雌ネジ部18を含み、カラー16は、具体的にはカラー16の外面に配置された雄ネジ部19を含む。雌ネジ部18及び雄ネジ部19は、蓋10とカラー16との間の相対回転により選択的に蓋10をカラー16に締め付け、蓋10をカラー16から緩めることができるように構成される。
【0064】
一部の非限定的実施形態によれば、閉鎖アセンブリ3は、カラー16を担持し、本体2を結合し及び/若しくは連結するように構成され(図4~6参照)、並びに/又は本体2に結合され及び/若しくは連結される(図1~3参照)、結合基部20を更に含む。
【0065】
必須ではないが好ましくは、結合基部20は、本体2の外面に、具体的には第2の壁部6に固定するように構成され及び/又は固定される。具体的には結合基部20は、指定された注入開口表面積の周辺、尚より具体的には指定された注入開口表面積に配置される。
【0066】
具体的には結合基部20は、開口、具体的には円形開口を含み、カラー16は、使用時に分離膜が開口し及び/又は切断し及び/又は断裂し及び/又は刺突した状態で、本体2の内側と注出口17との間の流体連結が確立される(すなわち注入可能な製品が容器1から流出することができる)ように開口を包囲する。
【0067】
必須ではないが好ましくは、結合基部20の少なくとも一部は(実質的に)板状構成を有する。
【0068】
必須ではないが好ましくは、カラー16は、具体的には結合基部20から長手方向軸Iに、具体的にはカラー16の中心軸である長手方向軸Iに沿って、具体的には平行に延在する。具体的には結合基部20の開口、カラー16及び注入穴は互いに同軸である。
【0069】
必須ではないが好ましくは、回転軸G及び長手方向軸Iは互いに平行であり、具体的には同軸である。
【0070】
好ましい非限定的実施形態によれば、カラー16は円形形状、具体的には長手方向軸Iに直角な断面に対して円形断面形状を有する。
【0071】
一部の非限定的実施形態によれば、図4を具体的に参照すると、閉鎖アセンブリ3は、分離膜を断裂し及び/又は刺突し及び/又は切断し及び/又は開口するように構成された切断装置24、並びに切断装置24を静止位置から、切断装置24が分離膜を断裂し及び/又は刺突し及び/又は切断し及び/又は開口するように適合された作動位置に制御するように構成された制御装置も含む。
【0072】
必須ではないが好ましくは、切断装置24は環状形状を有し、静止位置に配置された時にカラー16の内部空間25内に配置され、作動位置に制御された時に内部空間25の少なくとも一部から突出する。
【0073】
具体的には、切断装置24は、閉鎖アセンブリ3が初期状態に配置された状態で静止位置に配置され、閉鎖アセンブリ3が操作状態に配置された状態で作動位置に配置される。
【0074】
必須ではないが好ましくは、切断装置24は、使用時に閉鎖アセンブリ3が中間状態から操作状態に制御中に、制御装置を用いて静止構成から動作構成に制御される。
【0075】
必須ではないが好ましくは、切断装置24は、静止位置に配置されている時に作動位置に対して(長手方向軸Iに対して)軸方向に上昇した位置にある。
【0076】
一部の非限定的実施形態によれば、制御装置は、具体的には蓋10に連結された制御フラップ26、切断装置24に連結された相互作用要素27、及び切断装置24に一部が関連し、カラー16に一部が関連したカム機構28(図4参照、それ自体が公知であり詳細に記載されていない)を含む。
【0077】
具体的には制御フラップ26は、内部空間25の中に突出するように構成され及び/又は内部空間25の中に突出する。
【0078】
必須ではないが好ましくは、制御フラップ26は、蓋10の内面部に連結され、蓋10の内面部から離れて突出する。
【0079】
必須ではないが好ましくは、制御装置は、それぞれの回転軸を中心とした制御フラップ26の回転を通して、具体的には回転軸Gを中心とした蓋10の回転を用いて駆動可能である。具体的には、制御フラップ26の回転は、使用時にカム機構28を用いて案内される切断装置24の回転並進運動を引き起こす。
【0080】
一部の非限定的実施形態によれば、蓋10は、蓋10が第1のリング部材11及び/又は第2のリング部材12に同軸である少なくとも第1の動作構成(図1、2、5及び6参照)、並びに蓋10が第1のリング部材11及び/又は第2のリング部材12に対して横方向に配置される第2の動作構成(図3及び7参照)に制御可能である。
【0081】
具体的には蓋10は、蓋10が第1の動作構成及び第2の動作構成のそれぞれに制御された状態で、注出口17を開閉するように構成される。
【0082】
必須ではないが好ましくは、蓋10は、蓋10自体がカラー16に連結され、カラー16から切り離されるそれぞれの状態で、第1の動作構成及び第2の動作構成に制御される。具体的には、蓋10は、第1の動作構成に制御されている時にカラー16と同軸であり、必須ではないが好ましくは、第2の動作構成に制御されている時にカラー16に対して横方向である。換言すれば、蓋10が第1の動作構成に配置されている時に、蓋10はカラー16に連結されて注出口17を覆い、蓋10が第2の動作構成に配置されている時に、蓋10はカラー16から切り離されて注出口17が明瞭に見える。
【0083】
具体的には、蓋10のリング部29は、第1の動作構成及び第2の動作構成のそれぞれに制御されている時に、リング部材11に平行であり横方向である。この第2の動作構成は、注入可能な製品が流出口17を通って流出することができるために、蓋10が第1のリング部材11及び/又は第2のリング部材12から離れ及び/又は分離する必要があるという事実を反映する(例えば図3及び7参照)。
【0084】
必須ではないが好ましくは、連結要素13はリング部29に連結される。
【0085】
必須ではないが好ましくは、第2のリング部材12は、蓋10が第1の動作構成に制御された状態で、蓋10と第1のリング部材11との間に挟まれる。
【0086】
具体的には、蓋10は、閉鎖アセンブリ3が初期状態に制御された状態で、第1の動作構成に配置される。
【0087】
具体的には閉鎖アセンブリ3、具体的には蓋10、第1のリング部材11、第2のリング部材12、第1の結合ブリッジ14及び第2の結合ブリッジ15は、最初に蓋10が第1の動作構成から制御されるように設計され、閉鎖アセンブリ3は、初期状態から操作状態に制御され、具体的には初期状態から中間状態に、及び中間状態から操作状態に制御される。
【0088】
必須ではないが好ましくは、閉鎖アセンブリ3を初期状態から中間状態及び/又は操作状態に制御することは不可逆的である一方で、蓋10を第1の動作構成から第2の動作構成に制御することは可逆的である(すなわち蓋10は、第1の動作構成と第2の動作構成との間で複数回制御することができる)ことに留意するべきである。
【0089】
一部の非限定的実施形態によれば、制御装置は、使用時に閉鎖アセンブリ3が初期状態である時、且つ蓋10を第1の動作構成から第2の動作構成に制御中に、切断装置24を静止位置から作動位置に動かすように構成される。
【0090】
必須ではないが好ましくは、制御フラップ26は、蓋10が第1の動作構成及び第2の動作構成のそれぞれに配置されている状態で、内部空間25の中に突出し、内部空間25から取り外される。
【0091】
一部の非限定的実施形態によれば、蓋10は、回転軸Gを中心とした蓋10の相対回転を用いて、第1の動作構成と第2の動作構成との間で制御されるように構成される。具体的には雌ネジ部18及び雄ネジ部19は、第1の動作構成と第2の動作構成との間で蓋10の制御を案内するように構成される。
【0092】
具体的には蓋10は、使用時に回転軸Gを中心とした蓋10の第1の回転方向及び第1の回転方向と反対の第2の回転方向のそれぞれの回転により、第1の動作構成から第2の動作構成に、及び第2の動作構成から第1の動作構成に制御される。
【0093】
好ましい非限定的実施形態によれば、第1のリング部材11及び第2のリング部材12は、互いから軸方向に(回転軸G及び/又は長手方向軸Iに対して)ずらされる。
【0094】
具体的には第1のリング部材11は、第2のリング部材12と結合基部20との間に挟まれる。
【0095】
図4、8及び9を具体的に参照すると、閉鎖アセンブリ3はまた、
閉鎖アセンブリ3を初期状態から操作状態に、具体的には中間状態に制御中に、第1の結合ブリッジ14の不可逆的な断裂を駆動するように構成された第1の断裂装置、
閉鎖アセンブリ3を初期状態から操作状態に、具体的には初期状態から中間状態、更に操作状態に制御中に、第2の結合ブリッジ15の不可逆的な断裂を駆動するように構成された第2の断裂装置
も更に含む。
【0096】
具体的には、第1の断裂装置及び第2の断裂装置は、蓋10が第1の動作構成から第2の動作構成に制御中に、具体的には回転軸Gを中心とした蓋10の回転により作動される。
【0097】
好ましい非限定的実施形態によれば、第1の断裂装置及び第2の断裂装置は、閉鎖アセンブリ3を初期状態から操作状態に制御中に、第1の結合ブリッジ14が第2の結合ブリッジ15の前に断裂するように構成される。
【0098】
具体的には、第1の断裂装置は、使用時に閉鎖アセンブリ3を初期状態から中間状態に制御中に作動され、第2の断裂装置は、使用時に閉鎖アセンブリ3を中間状態から操作状態に制御中に作動される。
【0099】
具体的には、第1の断裂装置は、第1の断裂力以上であり、第2の断裂力より小さい力を生成するように構成される一方で、第2の断裂装置は、第2の断裂力以上の力を生成するように構成される。
【0100】
図4及び9を具体的に参照すると、第1の断裂装置は、カラー16に関連し及び/又はカラー16によって担持された1つ又は複数の第1の相互作用要素30、並びに第1のリング部材11に関連し及び/又は第1のリング部材11によって担持された1つ又は複数の第2の相互作用要素31を含む。具体的には、各第2の相互作用要素31は、第1の結合ブリッジ14の不可逆的断裂を駆動するために、個々の第1の相互作用要素30に当接するように構成される。尚より具体的には、各第2の相互作用要素31及び各第1の相互作用要素30は、第2の相互作用要素31が、使用時に(回転軸Eを中心に、及び)カラー16に対して第1のリング部材11が相対回転すると、各第1の相互作用要素30に当接するように設計される。
【0101】
必須ではないが好ましくは、各第2の相互作用要素31及び各第1の相互作用要素30は、各第2の相互作用要素31が、使用時に第1の相互作用要素30に対して第1のリング部材11の相対角運動が多くとも20°内で各第1の相互作用要素30に当接するように配置される。
【0102】
必須ではないが好ましくは、第1の相互作用要素30は、カラー26の外面に連結され、カラー26から離れて半径方向に突出する。具体的には、第1の相互作用要素30は長手方向軸Iを中心に等しく離間される。
【0103】
必須ではないが好ましくは、第2の相互作用要素31は、カラー16の外面に面する第1のリング部材11の内面に連結され、第1のリング部材11から離れて半径方向に突出する。具体的には、第2の相互作用要素31は回転軸Eを中心に等しく離間される。
【0104】
図4及び8を具体的に参照すると、第2の断裂装置は、カラー16に関連し及び/若しくはカラー16によって担持された少なくとも1つの第1の相互作用部材32、並びに第2のリング部材12に関連し及び/若しくは第2のリング部材12によって担持された1つ又は複数の第2の相互作用部材33を含む。
【0105】
好ましい非限定的実施形態によれば、各第2の相互作用部材33は、第2の結合ブリッジ15の不可逆的断裂を駆動するために、第1の相互作用部材32の少なくとも1つのそれぞれの部分に当接するように構成される。具体的には、各第2の相互作用部材33及び各第1の相互作用部材32は、使用時に第1の相互作用部材32及び/又はカラー16に対して第2のリング部材12が相対軸運動をすると、各第2の相互作用要素33が、第1の相互作用部材32の少なくともそれぞれの部分に当接するように設計される。尚より具体的には、相対軸運動は、回転軸Gを中心とした蓋10の回転及び雌ネジ部18と雄ネジ部19との間の相互作用を用いて駆動される。
【0106】
必須ではないが好ましくは、第2の相互作用部材33、第1の相互作用部材32、並びに雌ネジ部18及び雄ネジ部19は、第2の相互作用部材33が、使用時に回転軸Gを中心に蓋10の相対角運動が少なくとも20°及び多くとも45°内で第1の相互作用部材32のそれぞれの部分に当接するように配置される。
【0107】
必須ではないが好ましくは、第1の相互作用部材32はカラー26の外面に連結され、カラー26から離れて半径方向に突出する。具体的には、第1の相互作用部材32は、回転不能にカラー16に連結され、カラー16を包囲するリング要素を含む。尚より具体的には、リング要素はカラー16に一体化される。
【0108】
必須ではないが好ましくは、第1の相互作用部材32は、(長手方向軸Iに対して、及び)第1の相互作用部材30に対して軸方向にずらされる。具体的には、第1の相互作用要素30は、第1の相互作用部材32と結合基部20との間に挟まれる。
【0109】
必須ではないが好ましくは、第2の相互作用部材33は、カラー16の外面に面する第2のリング部材12の内面に連結され、第2のリング部材12から離れて半径方向に突出する。具体的には、第2の相互作用部材33は回転軸Fを中心に等しく離間される。
【0110】
示された非限定的実施形態によれば、第2の相互作用部材33は、第2のリング部材12の内面から突出するフラップの形である。
【0111】
好ましい非限定的実施形態によれば、第2のリング部材12は、連結要素13の少なくとも一部をホスティングするために凹部36を含み、第2のリング部材12及び蓋10は、閉鎖アセンブリ3が第1の動作構成にある状態で、連結要素13の別の一部をホスティングするために別の一部から軸方向に離間される。
【0112】
使用時に、使用者は(容器1から注入可能な製品を注出するステップの前に)閉鎖アセンブリ3が初期状態から操作状態に制御される間に、制御する第1のステップを実行する必要がある。
【0113】
具体的には制御する第1のステップの間に、閉鎖アセンブリ3は、第1の結合ブリッジ14及び第2の結合ブリッジ15が断裂する一方で、蓋10及び第2のリング部材12が連結要素13を用いて互いに連結したままであるように制御される。
【0114】
尚より具体的には制御する第1のステップの間に、まず閉鎖アセンブリ3は、初期状態から中間状態に制御され、続いて閉鎖アセンブリ3は、中間状態から操作状態に制御される。
【0115】
必須ではないが好ましくは初期状態から中間状態に制御する間に、第1の結合ブリッジ14は、断裂して第1のリング部材11及び第2のリング部材12を互いから離断させ、中間状態から操作状態に制御する間に、第2の結合ブリッジ15は断裂するので、第2のリング部材12及び蓋10は連結要素13のみによって互いに結合したままである。
【0116】
好ましい非限定的実施形態によれば、制御する第1のステップの間に、まず第1の断裂装置が作動され、続いて第2の断裂装置が作動される。
【0117】
好ましい非限定的実施形態によれば、制御する第1のステップの間に、制御する第2のステップが実行され、その間に蓋10は第1の動作構成から第2の動作構成に制御される。
【0118】
必須ではないが好ましくは、制御する第2のステップの間に、蓋10は、回転軸G及び/又はカラー16を中心とした蓋10の回転を用いて、第1の動作構成から第2の動作構成に(可逆的に)制御される。
【0119】
必須ではないが好ましくは、制御する第1のステップの間及び制御する第2のステップの間に、第1の動作構成から第2の動作構成への蓋10の制御は、第1の結合ブリッジ14及び第2の結合ブリッジ15のそれぞれを断裂するために、(まず)第1の断裂装置を、(次いで)第2の断裂装置を駆動する。
【0120】
具体的には制御する第1のステップの間、及び制御する第2のステップの間、及び回転軸Eを中心とした蓋10の回転の間に、第1のリング部材11及び第2のリング部材12はどちらも、連結要素13及び第2の結合ブリッジ15による蓋10と第2のリング部材12の連結、並びに第1の結合ブリッジ14による第2のリング部材12と第1のリング部材11の連結に起因して、回転軸E及び回転軸Fのそれぞれを中心に回転する。
【0121】
好ましい非限定的実施形態によれば、第1のリング部材11の回転により、各第2の相互作用要素31と各第1の相互作用要素30との間の相対角運動がもたらされると、各第2の相互作用要素31が各第1の相互作用要素30に当接することにより、第1の断裂力が確立して、第1の結合ブリッジ14が断裂する。これは、蓋10のいかなる更なる回転も第1のリング部材11に伝送されないことも意味する。
【0122】
好ましい非限定的実施形態によれば、制御する第1のステップの間、及び制御する第2のステップの間、及び回転軸Eを中心とした蓋10の回転の間に、第2のリング部材12も(蓋10と一緒に)、具体的には雌ネジ部18と雄ネジ部19との間の相互作用に起因して軸方向にずれることにより、第2の相互作用部材33と第1の相互作用部材32との間の相対軸方向運動がもたらされると、各第2の相互作用部材33は第1の相互作用部材32のそれぞれの部分に当接することにより、第2の断裂力が確立して、第2の結合ブリッジ15が断裂する。これは、蓋10のあらゆる更なる回転が連結要素13のみを用いて第2のリング部材12に伝送されることも意味する。具体的には第1の動作構成と第2の動作構成との間で蓋10を更に制御するステップの間に、第2のリング部材12は回転軸Fを中心に回転する。
【0123】
好ましい非限定的実施形態によれば、制御する第1のステップ及び/又は制御する第2のステップの間に、切断装置24は、分離膜を断裂し及び/又は切断し及び/又は刺突し及び/又は開口するために作動される。
【0124】
本発明による閉鎖アセンブリ3の利点は、前述から明らかになろう。
【0125】
具体的には、蓋10は、蓋10が第1の動作構成若しくは第2の動作構成又は両方の中間のいかなる構成に制御されるかどうかに関わらず、容器1に結合される。同時に、第1のリング部材11はタンパーエビデンスが明らかに可能であり、追加として第2の結合ブリッジ15もタンパリングを示す。
【0126】
別の利点は、閉鎖アセンブリ3の生産が、わずかな修正しか必要とせずに公知のものに類似した鋳型に依拠して実現することができる。
【0127】
更に他の利点は、初期状態から中間状態に及び中間状態から操作状態に閉鎖アセンブリ3を徐々に制御することにより、切断装置24が分離膜をすでに切断し及び/又は開口し及び/又は刺突し及び/又は断裂したかどうかを理解できることにある。実際に切断装置24は、閉鎖アセンブリ3を中間状態に制御した後、分離膜との相互作用を開始するだけである。従って使用者は、破壊されていない第2の結合ブリッジ15から、分離膜が依然として完全な形であることを理解する。
【0128】
更なる利点は、連結要素13が、蓋10と第2のリング部材12との間の相対位置及び距離を柔軟な手法で制御することができる。
【0129】
明らかに、本明細書に記載されたように、しかし添付の特許請求の範囲に定義されたように保護の範囲から逸脱することなく、容器1及び/又は閉鎖アセンブリ3に変更を行ってもよい。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【国際調査報告】