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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-06
(54)【発明の名称】無線周波数識別流体継ぎ手
(51)【国際特許分類】
   G06K 19/077 20060101AFI20221129BHJP
   G06K 19/07 20060101ALI20221129BHJP
   F16L 33/025 20060101ALI20221129BHJP
   G06K 19/04 20060101ALI20221129BHJP
【FI】
G06K19/077 220
G06K19/07 170
F16L33/025
G06K19/04 010
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022519976
(86)(22)【出願日】2020-06-15
(85)【翻訳文提出日】2022-05-27
(86)【国際出願番号】 US2020037736
(87)【国際公開番号】W WO2021066895
(87)【国際公開日】2021-04-08
(31)【優先権主張番号】62/907,758
(32)【優先日】2019-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519147290
【氏名又は名称】オエティカ エヌワイ インク
【氏名又は名称原語表記】Oetiker NY, Inc.
【住所又は居所原語表記】4437 Walden Avenue, Lancaster, New York, U.S.A
(74)【代理人】
【識別番号】110002675
【氏名又は名称】弁理士法人ドライト国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】プライス,マーティン アール.
(72)【発明者】
【氏名】ハーゲン,クリスチャン ジェームズ
(72)【発明者】
【氏名】キャロル,ジェームズ イー.
(72)【発明者】
【氏名】サウゼン,カーリ アン
【テーマコード(参考)】
3H017
【Fターム(参考)】
3H017EA01
(57)【要約】
半径方向外向表面を含むチューブまたはホース220と、半径方向外向表面に接続されたRFIDアセンブリまたはラベル260と、を含み、RFIDアセンブリは、RFIDタグと、前記RFIDタグに電気的に接続された少なくとも1つの接点と、を含む、無線周波数識別(RFID)流体継ぎ手。
【選択図】図12
【特許請求の範囲】
【請求項1】
半径方向外向表面を含むチューブと、
前記半径方向外向表面に接続されたRFIDアセンブリと、を備え、
前記RFIDアセンブリは、
RFIDタグと、
前記RFIDタグに電気的に接続された少なくとも1つの接点と、を含む、
無線周波数識別(RFID)流体継ぎ手。
【請求項2】
前記チューブは、前記半径方向外向表面に接続された肩を備え、
前記RFIDアセンブリは、前記肩の近くに配置されている、
請求項1に記載のRFID流体継ぎ手。
【請求項3】
前記RFIDアセンブリは、第1の層に配置され、前記第1の層が前記半径方向外向表面に接続されている、
請求項1に記載のRFID流体継ぎ手。
【請求項4】
前記少なくとも1つの接点は、
前記RFIDタグに電気的に接続された第1の接点と、
前記RFIDタグに電気的に接続され、前記第1の接点から分離されて前記RFIDアセンブリの開状態を形成する第2の接点と、を備える、
請求項1に記載のRFID流体継ぎ手。
【請求項5】
閉状態では、前記第1の接点は、前記第2の接点に電気的に接続されている、
請求項4に記載のRFID流体継ぎ手。
【請求項6】
前記第1の接点は、前記チューブが流体コネクタに接続されている場合に保持リングを介して前記第2の接点に電気的に接続可能に構成されている、
請求項5に記載のRFID流体継ぎ手。
【請求項7】
前記少なくとも1つの接点は、第1の導体および第2の導体を介して前記RFIDタグに電気的に接続された感圧接点を備える、
請求項1に記載のRFID流体継ぎ手。
【請求項8】
前記感圧接点は、
前記第1の導体に電気的に接続された第1の導電層と、
前記第2の導体に電気的に接続された第2の導電層と、
前記第1および第2の導電層を分離して前記RFIDアセンブリの開状態を形成する絶縁層と、を備える、
請求項7に記載のRFID流体継ぎ手。
【請求項9】
閉状態において、前記第1の導電層は、前記第1の導電層に加えられる力を介して前記第2の導電層に電気的に接続される、
請求項8に記載のRFID流体継ぎ手。
【請求項10】
前記力は、前記チューブが流体コネクタに接続されるときに前記流体コネクタの保持リングを介して前記第1の導電層に加えられる、
請求項9に記載のRFID流体継ぎ手。
【請求項11】
前記RFIDタグは、アンテナを備え、
前記RFIDタグが開状態では、前記アンテナの回路は開いており、
前記RFIDタグが閉状態では、前記アンテナの回路は閉じている、
請求項1に記載のRFID流体継ぎ手。
【請求項12】
流体コネクタと、
前記流体コネクタと係合可能に構成された保持リングと、
前記流体コネクタに接続可能に構成され、第1の半径方向外向表面を含むチューブと、
前記第1の半径方向外向表面に配置されたRFIDアセンブリと、を備え、
前記RFIDアセンブリは、
RFIDタグと、
前記RFIDタグに電気的に接続された少なくとも1つの接点と、を含む、
無線周波数識別(RFID)流体継ぎ手。
【請求項13】
前記チューブは、前記第1の半径方向外向表面に接続された肩を更に備え、前記肩は、前記保持リングと相互作用して前記流体コネクタ内に前記チューブをロックするように構成されており、
前記少なくとも1つの接点は、前記肩の近くに配置され前記保持リングと係合可能である、
請求項12に記載のRFID流体継ぎ手。
【請求項14】
前記少なくとも1つの接点は、
前記RFIDタグに電気的に接続された第1の接点と、
前記RFIDタグに電気的に接続され、前記第1の接点から分離されて前記RFIDアセンブリの開状態を形成する第2の接点と、を備える、
請求項12に記載のRFID流体継ぎ手。
【請求項15】
前記チューブが前記流体コネクタに適切に固定されている場合、
前記保持リングは、前記第1の接点と前記第2の接点とに係合し、
前記第1の接点は、前記第2の接点に電気的に接続され、前記RFIDアセンブリの閉状態を形成する、
請求項14に記載のRFID流体継ぎ手。
【請求項16】
前記保持リングは、クランプである、
請求項12に記載のRFID流体継ぎ手。
【請求項17】
前記流体コネクタは、第2の半径方向外向表面を備え、
前記チューブおよび前記保持リングは、前記第2の半径方向外向表面に係合可能に構成されている、
請求項12に記載のRFID流体継ぎ手。
【請求項18】
前記RFIDアセンブリは、層上に配置され、前記層は、前記第1の半径方向外向表面に接続されている、
請求項12に記載のRFID流体継ぎ手。
【請求項19】
前記RFIDタグは、アンテナを備え、
前記RFIDタグが開状態では、前記アンテナの回路は開いており、
前記RFIDタグが閉状態では、前記アンテナの回路は閉じている、
請求項12に記載のRFID流体継ぎ手。
【請求項20】
無線周波数識別(RFID)流体継ぎ手であって、
流体コネクタと、
前記流体コネクタと係合可能に構成された保持リングと、
前記流体コネクタに接続可能に構成され、半径方向外向表面を含むチューブと、
前記半径方向外向表面に配置されたRFIDアセンブリと、を備え、
前記RFIDアセンブリは、
アンテナと集積回路を含むRFIDタグと、
前記集積回路に電気的に接続された少なくとも1つの接点と、を含み、
前記集積回路が開いているとき、前記RFIDタグは、前記RFID流体継ぎ手が不適切に接続されていることを示し、
前記集積回路が閉じているとき、前記RFIDタグは、前記RFID流体継ぎ手が適切に接続されていることを示す、
無線周波数識別(RFID)流体継ぎ手。
【請求項21】
無線周波数識別(RFID)アセンブリであって、
集積回路と、
前記集積回路に接続されたアンテナと、
前記集積回路に接続された少なくとも1つの接点と、を備え、
前記集積回路が開いているとき、前記RFIDアセンブリは、第1の状態を示し、
前記集積回路が閉じているとき、前記RFIDアセンブリは、前記第1の状態とは異なる第2の状態を示す、
無線周波数識別(RFID)アセンブリ。
【請求項22】
前記少なくとも1つの接点は、第1の接点および第2の接点を備える、
請求項21に記載のRFIDアセンブリ。
【請求項23】
前記第2の接点が前記第1の接点に電気的に接続されていない場合、前記RFIDアセンブリは、第1の状態を示し、
前記第2の接点が前記第1の接点に電気的に接続されている場合、前記RFIDアセンブリは、第2の状態を示す、
請求項22に記載のRFIDアセンブリ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2019年9月30日に出願された米国仮特許出願第62/907,758号について、工業所有権の保護に関するパリ条約のストックホルム改正条約の第4条および第8条に基づく利益を主張し、その出願は参照によりその全体が本出願に組み入れられる。
【0002】
本開示は、流体継ぎ手のための接続確認器、より具体的には、無線送信を介した接続の状態を示す無線周波数識別(RFID)タグを備える流体継ぎ手に関する。
【背景技術】
【0003】
本技術分野で知られているように、「流体」は、加えられた剪断応力または外力の下で継続的に変形(流動)する物質である。流体は、物質の相であり、液体、気体、プラズマを含む。
【0004】
流体コネクタは、多くの用途、特に自動車用途にとって不可欠な構成要素である。自動車システムは、ラジエーター、トランスミッション、エンジンなどのさまざまな構成要素で構成されているため、流体は、各構成要素内だけでなく、構成要素間を移動できる必要がある。構成要素間を移動する流体の例は、トランスミッション流体の温度を下げるためにトランスミッションからトランスミッションオイルクーラーに移動するトランスミッション流体である。流体は主に、流体コネクタおよび/またはクランプ/クランピング要素によって各構成要素に接続する柔軟なまたは硬いホースを介して構成要素間を移動する。このような流体コネクタは、通常、保持リング、保持クリップ、スナップリング、クランプ、またはチューブ端形成部が完全に流体コネクタに挿入されたときにチューブ端形成部の隆起した肩の後ろにスナップするように適合された流体コネクタに搭載された他のクランピング要素を含む。チューブ端形成部またはホースが流体コネクタに完全に挿入されていないか、コネクタにクランプされていない場合、流体の接続が失敗し、流体が漏れ出し、その他のより深刻な結果を招く可能性がある。流体コネクタは、液体接続だけでなく、気体およびプラズマ接続にも及ぶことを認識されたい。たとえば、プロパン、ブタン、天然ガスなどの移送に使用される流体コネクタは、商業的および非商業的に広く使用されている。液体コネクタの場合と同様に、気体接続の障害は深刻な結果をもたらす可能性がある。
【0005】
RFIDは、電磁場を使用して、対象に取り付けられたタグを自動的に識別および追跡する。タグには、電子的に保存された情報が含まれている。パッシブRFIDタグは、近くのRFIDリーダーの応答指令電波からエネルギーを収集する。アクティブRFIDタグには、ローカル電源(バッテリーなど)があり、RFIDリーダーから数百メートル離れた場所で動作してもよい。バーコードとは異なり、RFIDタグは、リーダーの視線内にある必要はないため、追跡対象に埋め込んでもよい。RFIDは、自動識別およびデータキャプチャ(AIDC)の1つの方法である。RFIDタグは、多くの業界で使用されている。たとえば、生産中に自動車に取り付けられたRFIDタグを使用して、組立ラインでの進捗状況を追跡したり、RFIDタグ付き医薬品を倉庫で追跡したり、RFIDマイクロチップを家畜やペットに埋め込んだりすることで動物を確実に識別できる。
【0006】
したがって、流体継ぎ手が確実に接続されることを保証するために、RFIDを利用する接続確認器が長い間必要とされている。
【発明の概要】
【0007】
本明細書に示される態様によれば、半径方向外向表面を含むチューブと、半径方向外向表面に接続されたRFIDアセンブリと、を備えた無線周波数識別(RFID)流体継ぎ手が提供され、RFIDアセンブリは、RFIDタグと、RFIDタグに電気的に接続された少なくとも1つの接点と、を含む。
【0008】
いくつかの実施形態では、チューブは、半径方向外向表面に接続された肩を備え、RFIDアセンブリは、肩の近くに配置されている。いくつかの実施形態では、RFIDアセンブリは、第1の層に配置され、第1の層が半径方向外向表面に接続されている。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの接点は、RFIDタグに電気的に接続された第1の接点と、RFIDタグに電気的に接続され、第1の接点から分離されてRFIDアセンブリの開状態を形成する第2の接点と、を備える。いくつかの実施形態では、閉状態では、第1の接点は、第2の接点に電気的に接続されている。いくつかの実施形態では、第1の接点は、チューブが流体コネクタに接続されている場合に保持リングを介して第2の接点に電気的に接続可能に構成されている。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの接点は、第1の導体および第2の導体を介してRFIDタグに電気的に接続された感圧接点を備える。いくつかの実施形態では、感圧接点は、第1の導体に電気的に接続された第1の導電層と、第2の導体に電気的に接続された第2の導電層と、第1および第2の導電層を分離してRFIDアセンブリの開状態を形成する絶縁層と、を備える。いくつかの実施形態では、閉状態において、第1の導電層は、第1の導電層に加えられる力を介して第2の導電層に電気的に接続される。いくつかの実施形態では、力は、チューブが流体コネクタに接続されるときに流体コネクタの保持リングを介して第1の導電層に加えられる。いくつかの実施形態では、RFIDタグは、アンテナを備え、RFIDタグが開状態では、アンテナの回路は開いており、RFIDタグが閉状態では、アンテナの回路は閉じている。
【0009】
本明細書に示されている態様によれば、流体コネクタと、流体コネクタと係合可能に構成された保持リングと、流体コネクタに接続可能に構成され、第1の半径方向外向表面を含むチューブと、第1の半径方向外向表面に配置されたRFIDアセンブリと、を備える無線周波数識別(RFID)流体継ぎ手が提供され、RFIDアセンブリは、RFIDタグと、RFIDタグに電気的に接続された少なくとも1つの接点と、を含む。
【0010】
いくつかの実施形態では、チューブは、第1の半径方向外向表面に接続された肩(または指定されたホースの位置またはホースの係合面)を更に備え、肩は、保持リングと相互作用して流体コネクタ内にチューブをロックするように構成されており、少なくとも1つの接点は、肩の近くに配置され保持リングと係合可能である。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの接点は、RFIDタグに電気的に接続された第1の接点と、RFIDタグに電気的に接続され、第1の接点から分離されてRFIDアセンブリの開状態を形成する第2の接点と、を備える。いくつかの実施形態では、チューブが流体コネクタに適切に固定されている場合、保持リングは、第1の接点と第2の接点とに係合し、第1の接点は、第2の接点に電気的に接続され、RFIDアセンブリの閉状態を形成する。いくつかの実施形態では、保持リングは、クランプである。いくつかの実施形態では、流体コネクタは、第2の半径方向外向表面を備え、チューブおよび保持リングは、第2の半径方向外向表面に係合可能に構成されている。いくつかの実施形態では、RFIDアセンブリは、層上に配置され、層は、第1の半径方向外向表面に接続されている。いくつかの実施形態では、RFIDタグは、アンテナを備え、RFIDタグが開状態では、アンテナの回路は開いており、RFIDタグが閉状態では、アンテナの回路は閉じている。
【0011】
本明細書に示されている態様によれば、無線周波数識別(RFID)流体継ぎ手であって、流体コネクタと、流体コネクタと係合可能に構成された保持リングと、流体コネクタに接続可能に構成され、半径方向外向表面を含むチューブと、半径方向外向表面に配置されたRFIDアセンブリと、を備える無線周波数識別(RFID)流体継ぎ手が提供され、RFIDアセンブリは、アンテナと集積回路を含むRFIDタグと、集積回路に電気的に接続された少なくとも1つの接点と、を含み、集積回路が開いているとき、RFIDタグは、RFID流体継ぎ手が不適切に接続されていることを示し、集積回路が閉じているとき、RFIDタグは、RFID流体継ぎ手が適切に接続されていることを示す。
【0012】
本開示のこれらおよび他の目的、特徴、および利点は、図面および添付の特許請求の範囲を考慮して、本開示の以下の詳細な説明を検討することで容易に明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
対応の参照符号が対応の部品を指す添付の概略図を参照して、様々な実施形態が例としてのみ開示される。
図1】RFID流体継ぎ手の斜視図である。
図2図1に示されるRFID流体継ぎ手の分解斜視図である。
図3】本開示のいくつかの実施形態による、RFIDアセンブリの上面平面図である。
図4】チューブ端形成部上に配置された図3に示されるRFIDアセンブリの斜視図である。
図5図4の線5-5に概ね沿う、チューブ端形成部上に配置されたRFIDアセンブリの断面図である。
図6】本開示のいくつかの実施形態による、RFIDアセンブリの上面平面図である。
図7】チューブ端形成部上に配置された図6に示されるRFIDアセンブリの斜視図である。
図8図7の線8-8に概ね沿う、チューブ端形成部上に配置されたRFIDアセンブリの断面図である。
図9A】本開示のいくつかの実施形態による、開状態のRFIDアセンブリの部分断面概略図である。
図9B】閉状態での、図9Aに示されるRFIDアセンブリの部分断面概略図である。
図10】閉状態でのRFID流体継ぎ手の斜視図である。
図11】開状態での、図10に示されるRFID流体継ぎ手の斜視図である。
図12図10に示されるRFID流体継ぎ手の分解斜視図である。
図13】本開示のいくつかの実施形態による、RFIDアセンブリの上面平面図である。
図14】開状態での、図11の線14-14に概ね沿うRFID流体継ぎ手の断面図である。
図15】閉状態で、図10の線15-15に概ね沿うRFID流体継ぎ手の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
初めに、異なる図面での同様の図面番号は同一または機能的に類似の構造要素を特定することを認識されたい。特許請求の範囲は、開示の態様に限定されないことを理解されたい。
【0015】
さらに、本開示は記載される特定の方法、材料、および変形に限定されず、そのため当然ながら変化しうることを理解されたい。ここで使用される用語は特定の態様を記述することのみを目的とし、特許請求の範囲を限定する意図がないことも理解されたい。
【0016】
他に定義されなければ、ここに使用される技術的および科学的な語すべては、この開示が関連する技術分野の当業者に一般的に理解されるものと同じ意味を有する。ここに記載されるものと類似または同等の方法、装置、または材料が実施形態例の実施または試験に使用されうることを理解されたい。本開示のアセンブリは、水力学、電子工学、空気力学、および/またはばねにより駆動されうる。
【0017】
「実質的に」の語は、「近く」、「非常に近く」、「約」、「およそ」、「だいたい」、「近似する」、「近い」、「本質的に」、「近隣に」、「近傍に」等のような語と同義語であって、このような語は明細書および特許請求の範囲に出現する際に互換的に使用されうることを認識されたい。「近接の」の語は、「近くに」、「近い」、「隣接の」、「近隣の」、「直近の」、「隣の」等のような語と同義語であって、このような語は明細書および特許請求の範囲に出現する際に互換的に使用されうることを認識されたい。「およそ」の語は、指定値の10パーセント以内の値を意味することが意図されている。
【0018】
本出願における「または」の使用は、特に明記しない限り、「非排他的」な取り合わせに関するものであると理解されたい。例えば、「アイテムxがAまたはBである」という場合、これは次の(1)、(2)のいずれかを意味することが理解される。(1)アイテムxがAおよびBの一方または他方のみである。(2)アイテムxはAとBの両方である。言い換えれば、「または」という言葉は、「排他的なまたは」の取り合わせを定義するためには使用されない。例えば、「アイテムxはAまたはBである」という記載についての「排他的なまたは」の取り合わせは、xがAおよびBのいずれか1つのみであることが必要とされる。更に、ここで使用される「および/または」は、列挙された要素または条件の1つまたは複数が含まれるか、または発生する可能性があることを示すために使用される文法上の接続詞を意味することを意図している。例えば、第1の要素、第2の要素および/または第3の要素を備える装置は、以下の構造的取り合わせのいずれか1つとして解釈されることを意図する。すなわち、第1の要素を備える装置、第2の要素を備える装置、第3の要素を備える装置、第1の要素および第2の要素を備える装置、第1の要素および第3の要素を備える装置、第1の要素、第2の要素、および第3の要素を備える装置、または、第2の要素および第3の要素を備える装置。
【0019】
更に、システムまたは要素と組み合わせた「の少なくとも1つを備える」及び「の少なくとも1つを備える」という表現は、システムまたは要素が、その表現の後に挙げられた要素の1つまたは複数を含むことを意味することを意図している。例えば、第1の要素、第2の要素および第3の要素の少なくとも1つの要素を備える装置、は、以下の構造的取り合わせのいずれか1つとして解釈されることを意図している。すなわち、第1の要素を備える装置、第2の要素を備える装置、第3の要素を備える装置、第1の要素および第2の要素を備える装置、第1の要素および第3の要素を備える装置、第1の要素、第2の要素および第3の要素を備える装置、または、第2の要素および第3の要素を備える装置。同様の解釈は、「の少なくとも1つで使用される」という表現がここで使用されている場合にも意図されている。更に、ここで使用される「および/または」は、列挙された要素または条件の1つまたは複数が含まれるかまたは発生する可能性があることを示すために使用される文法上の接続詞を意味することを意図している。例えば、第1の要素、第2の要素および/または第3の要素を備える装置、は、以下の構造的取り合わせのいずれか1つとして解釈されることを意図する。すなわち、第1の要素を備える装置、第2の要素を備える装置、第3の要素を備える装置、第1の要素および第2の要素を備える装置、第1の要素および第3の要素を備える装置、第1の要素、第2の要素、および第3の要素を備える装置、または、第2の要素および第3の要素を備える装置。
【0020】
「回転不能に接続される」要素により、要素の一つが回転すると全ての要素が回転するように要素が接続されて要素間での相対的な回転は可能でないことを意味する。回転不能に接続される要素の互いに対する径方向及び/又は軸方向の動きは可能であってもよいが、必須ではない。
【0021】
本明細書で使用される「チューブ」という用語は、ホース、パイプ、チャネル、導管、または流体圧および流体力学で使用される他の任意の適切なパイプ流と同義であることを認識されたい。さらに、「チューブ」という用語は、気体または液体を収容しその流れを
可能にするのに適した任意の材料の硬いまたは柔軟な導管を意味し得ることを認識されたい。
【0022】
ここで図に言及すると、図1は、RFID流体継ぎ手10の斜視図である。図2は、RFID流体継ぎ手10の分解斜視図である。RFID流体継ぎ手10は、概して、チューブまたはチューブ端形成部またはホース20と、流体コネクタ40と、保持リング50と、RFIDアセンブリ60、160と、を備える。以下の説明は、図1~2と照らし合わせて解釈されたい。
【0023】
チューブ端形成部20は、端部22、セクション23、肩27、セクション29、端部32、および貫通ボア21を備える。貫通ボア21は、チューブ端形成部20を通って、端部22から端部32まで延びる。セクション23は、端部22と肩27との間に配置されており、半径方向外向表面24を備える。半径方向外向表面24は、実質的に一定の直径を含む。肩27は、セクション23とセクション29との間に配置されており、半径方向外向表面26を備える。半径方向外向表面26は、線形円錐形(または円錐台形)であり、軸方向AD2において直径が増加する。セクション29は、肩27と端部32との間に配置されており、半径方向外向表面30を含む。半径方向外向表面30は、実質的に一定の直径を含む。肩27は、肩表面28を介して半径方向外向表面30に接続されている。チューブ端形成部20は、特に端部22を最初に流体コネクタ40に挿入されるように構成される。チューブ端形成部20は、直線傾斜路(すなわち、一定の線形傾斜路)または曲線傾斜路を利用してもよく、保持リング50が肩27にスナップし、概ねセクション29と位置合わせされるまで、軸方向AD1において流体コネクタ40に挿入される。チューブ端形成部20は、チューブ端形成部の外面上で半径方向外向および軸方向に延び、保持リング、スナップリング、またはワイヤクリップを流体コネクタ内で変位させ流体コネクタ内にチューブ端形成部を固定する傾斜路を含む任意の従来のチューブ端形成部であってもよいことを認識されたい。いくつかの実施形態では、チューブ端形成部20は、保持リング、保持クリップ、スナップリングなどを利用し得る任意のチューブ端形成部を含む。例えば、傾斜路状の肩の代わりに、チューブ端形成部20は、ビード、ノッチ、複数の傾斜路、ねじ、可変直径部分(傾斜路)およびそれに接続された一定直径部分を有する肩、任意の標準的な自動車技術者協会(SAE)の端形成部などを備えていてもよい。本開示は、図に示されるチューブ端形成部のみの使用に限定されるべきではなく、むしろ、保持リングを介して流体コネクタに流体接続するのに適した任意のチューブ端形成部であればよい。RFIDアセンブリ60、160は、以下でより詳細に説明するように、RFID流体継ぎ手10が適切に接続されていることを判断するために、保持リング50が肩27に「スナップ」されている(および肩表面28に隣接および/または近接して配置されている)ことを確認する。
【0024】
流体コネクタ40は、貫通ボア42、半径方向内向表面44、半径方向内向表面46(図示せず)、および半径方向外向表面48を備える。半径方向外向表面48は、溝49を備える。保持リング50は、溝49に配置される。保持リング50は、突起52A、52B、および52Cを備える(図5および図8を参照)。突起52A~Cは、溝49の開口を通って半径方向内側に延び、肩27、具体的には肩表面28と係合する。保持リング50は、以下でより詳細に説明するように、チューブ端形成部20および流体コネクタ40を適切に接続しRFIDアセンブリ60、160の1つまたは複数の接点に接触して適切な接続を示すのに適した任意の数の突起(例えば、1つまたは複数の突起)を備えていてもよいことを認識されたい。いくつかの実施形態では、保持リング50は、突起を有さない。例えば、保持リング50は、半径方向に拡張し、スナップバックして1つまたは複数の接点と係合することができるように、除去された小さなセクションを有するリングを含む「C」クリップを備えていてもよい。
【0025】
図3は、本開示のいくつかの実施形態による、RFIDアセンブリ60の上面平面図である。図4は、チューブ端形成部20上に配置されたRFIDアセンブリ60の斜視図である。図5は、図4の線5-5に概ね沿う、チューブ端形成部20上に配置されたRFIDアセンブリ60の断面図である。RFIDアセンブリ60は、概して、少なくとも1つの層(例えば、接着剤層62および/または層64)と、RFIDタグ70と、少なくとも1つの接点(例えば、接点80Aおよび/または接点80B)と、を備える。いくつかの実施形態では、RFIDアセンブリ60は、チューブまたは構成要素に接続されたRFIDラベルであり、チューブまたは構成要素は、別の構成要素に接続されるように構成されている。RFIDアセンブリ60は、流体の流れに関連する接続だけでなく、たとえば等速(CV)ジョイント、トレーラーヒッチ接続、電気接続など、あらゆるタイプの接続を保証するために使用されてもよいことを認識されたい。以下の説明は、図1~5と照らし合わせて解釈されたい。
【0026】
接着剤層62は、チューブ端形成部20に固定可能に構成される。いくつかの実施形態では、接着剤層62は、層64、および/または接点80Aおよび80Bをチューブ端形成部20に固定する。層64は、接着剤(すなわち、接着剤層62)を介してチューブ端形成部20に接続される必要はなく、むしろ、他の任意の適切な手段、例えば、ストリング、テープ、面ファスナー、はんだ、溶接などを使用して接続および/または適用することができることを認識されたい。いくつかの実施形態では、接着剤層62は、チューブ端形成部20のセクション29の周りに巻き付けられ、肩27に近接する半径方向外向表面30に固定される。いくつかの実施形態では、接着剤層62は、半径方向外向表面30を完全に取り囲み、その端部で重なっている(図5を参照)。いくつかの実施形態では、接着剤層62は、半径方向外向表面30を完全に取り囲み、その端部は互いに隣接している(図8を参照)。いくつかの実施形態では、接着剤層62は、半径方向外向表面30を完全に取り囲んでいない。
【0027】
RFIDアセンブリ60は、層64をさらに備えていてもよい。層64は、接着剤層62の上面に接続され、RFIDタグ70および接点80A~Bのためのプラットフォームまたはベースとして動作可能に構成される。いくつかの実施形態では、層64は、フェライトを備える。いくつかの実施形態では、RFIDタグ70および接点80A~Bは、層64を必要とせずに接着剤層62の上面に直接接続される。いくつかの実施形態では、RFIDタグ70および接点80A~Bは、接着剤層62または層64を必要とせずに半径方向外向表面30に直接接続される。いくつかの実施形態では、RFIDアセンブリ60は、層66をさらに備える。層66は、RFIDタグ70を覆い保護可能に構成される。図3に示すように、層66は、RFIDタグ70を完全に覆い、少なくとも部分的に接点80Aおよび80Bを覆う。ただし、接点80Aおよび80Bの少なくとも一部、例えば、露出部分82Aおよび82Bは、露出している必要があり、これにより、以下でより詳細に説明するように、保持リング50と係合することができる。
【0028】
RFIDタグ70は、集積回路(IC)またはチップ72とアンテナ74を備える。いくつかの実施形態では、RFIDタグ70は、パッシブRFIDタグを備える。いくつかの実施形態では、RFIDタグ70は、アクティブRFIDタグを備える(さらに電源を備える)。いくつかの実施形態では、RFIDタグ70は、セミパッシブRFIDタグを備える。いくつかの実施形態では、RFIDタグ70は、情報、例えば、一意の識別(UID)番号、RFIDアセンブリ60の状態(すなわち、開または閉)などを送信するように事前にプログラムされている。アンテナ74は、それぞれ、導体76Aおよび76Bを介して、第1の端部でIC72にアンテナ無線周波数(RF)入力LAで接続されると共に、第2の端部でIC72にアンテナRF入力LBで接続される。RFIDタグ70は、さらに接点80Aおよび接点80Bに接続されている。具体的には、導体78Aは、接地ピンGNDで接点80AをIC72に接続し、導体78Bは、検出器ピンDPで接点80BをIC72に接続する。
【0029】
接点80Aは、ギャップ84およびギャップ86によって接点80Bから分離されている(図5を参照)。いくつかの実施形態では、ギャップ84は、ギャップ86に等しい。いくつかの実施形態では、ギャップ84は、ギャップ86よりも小さい。いくつかの実施形態では、ギャップ84は、ギャップ86よりも大きい。接点80Aおよび80Bは、肩27、特に肩表面28に近接してまたは隣接して配置される。接点80Aおよび80Bは、保持リング50と係合可能に構成されている。いくつかの実施形態では、接点80Aおよび80Bは、導電体である。チューブ端形成部20が流体コネクタ40に適切に固定されると、保持リング50は、肩27に沿って拡張し、次に肩表面28の後ろにスナップし、それによってチューブ端形成部20を流体コネクタ40内にロックする。保持リング50が肩27の後ろにスナップし隣接するおよび/または肩表面28に近接して配置されると、突起52A~Cは、接点80Aおよび80Bと係合する。そして、例えば図5に示されるように、突起52C(および突起52B)は、接点80Bと係合し、突起52Aは、接点80Aと係合する。いくつかの実施形態では、保持リング50は、導電性材料(例えば、金属)を備える。したがって、保持リング50は、接点80A~BとIC72との間の回路を完成させ、RFIDタグ70を有効にする(すなわち、RFIDタグ70は、外部装置(図示せず)によって生成される電磁場によって電力の供給を受けることができる)、または、(開状態から)閉状態に切り替える。回路が完成する前、すなわち、接点80Bを接点80Aと直接電気的に接続する前に、RFIDタグ70は、有効にされていない(すなわち、RFIDタグ70は、外部装置によって生成された電磁場によって電力の供給を受けることができない)、またはいくつかの実施形態では、開状態を示す。回路が完成すると(つまり、図5に示すように保持リング50が接点80Aと接点80Bを直接接続すると)、RFIDリーダーなどの外部装置は、RFIDタグ70が有効または閉状態にあることを検出し、それによってRFID流体継ぎ手10が正しく接続されていることを示す。言い換えると、RFIDタグ70が有効になっている場合、RFIDリーダーは、RFIDタグ70が存在することを識別し、したがってRFID流体継ぎ手10が適切に接続されていると判断する。回路が完成していない場合(つまり、接点80Aが接点80Bに直接接続されていない場合)、RFIDリーダーは、有効なRFIDタグ70を検出せず、それによって、RFID流体継ぎ手10が適切に接続されていないことを示す。さらに別の言い方をすれば、RFIDタグ70が無効になっている場合、RFIDリーダーは、RFIDタグ70が存在することを識別せず、したがってRFID流体継ぎ手10が適切に接続されていないと判断する。
【0030】
いくつかの実施形態では、RFIDタグ70は常に有効であり、接点80Aおよび80Bが接続されているかどうかに関係なく、RFIDリーダーによって検出および読み取ることができる。そのような実施形態では、接点80Aおよび80Bが、例えば、保持リング50を介して直接接続されていない場合、RFIDタグ70は、RFIDリーダーに特定の情報を送信することができる。このような情報には、UID番号(RFIDタグ、チューブ端形成部など)、サイズ番号、モデル番号、シリアル番号、RFIDタグ70の状態(開または閉など)、統一資源位置指定子(URL)、基地局識別(つまり、製造LOT番号)、日付/時刻スタンプ、説明などが含まれるが、これらに限定されない。言い換えると、接点80Aと80Bが接続されているかどうかに関係なく、RFIDタグ70は、正常に機能している場合、特定のデータ(たとえば、UID番号、状態など)を常に送信する。したがって、RFIDタグ70は、たとえば16進データまたは値を使用して、少なくともUID番号と状態(つまり、開または閉)を常に送信するように事前にプログラムされている。これは、現在の状態(つまり、開または閉)を判断できるのと同様に、ユーザーが所与のRFIDタグをスキャンして、適切に機能しているかどうか(つまり、RFIDタグがデータを適切に送信している場合は適切に機能している)を判断できるため、重要である。接点80Aおよび80Bが、例えば、保持リング50を介して接続されると、RFIDタグ70は、閉状態を示すデータを送信する。いくつかの実施形態では、RFIDタグ70は、開状態の場合は第1の値(たとえば、第1の16進値)を示し、閉状態の場合は、第1の値とは異なる第2の値(たとえば、第2の16進値)を示す。RFIDタグ70は、それが適切に機能していること、および開状態と閉状態との間の区別を示すのに適した任意のプログラミングを含んでいてもよく、本開示は、16進法の使用だけに限定されるべきではないことを認識されたい。
【0031】
図6は、本開示のいくつかの実施形態による、RFIDアセンブリ160の上面平面図である。図7は、チューブ端形成部20上に配置されたRFIDアセンブリ160の斜視図である。図8は、図7の線8-8に概ね沿う、チューブ端形成部20上に配置されたRFIDアセンブリ160の断面図である。RFIDアセンブリ160は、概して、少なくとも1つの層(例えば、接着剤層162および/または層164)と、RFIDタグ170と、少なくとも1つの接点(例えば、接点180)と、を備える。いくつかの実施形態では、RFIDアセンブリ160は、チューブまたは構成要素に接続されたRFIDラベルであり、チューブまたは構成要素は、別の構成要素に接続されるように構成されている。RFIDアセンブリ160は、流体の流れに関連する接続だけでなく、たとえば等速(CV)ジョイント、トレーラーヒッチ接続、電気接続など、あらゆるタイプの接続を保証するために使用されてもよいことを認識されたい。以下の説明は、図1~2および図6~9Bと照らし合わせて解釈されたい。
【0032】
接着剤層162は、チューブ端形成部20に固定可能に構成される。いくつかの実施形態では、接着剤層162は、層164および/または接点180をチューブ端形成部20に固定する。層164は、接着剤(すなわち、接着剤層162)を介してチューブ端形成部20に接続される必要はなく、むしろ、他の任意の適切な手段、例えば、ストリング、テープ、面ファスナー、はんだ、溶接などを使用して接続および/または適用することができることを認識されたい。いくつかの実施形態では、接着剤層162は、チューブ端形成部20のセクション29の周りに巻き付けられ、肩27に近接する半径方向外向表面30に固定される。いくつかの実施形態では、接着剤層162は、半径方向外向表面30を完全に取り囲み、その端部で重なっている(図5を参照)。いくつかの実施形態では、接着剤層162は、半径方向外向表面30を完全に取り囲み、その端部は互いに隣接している(図8を参照)。いくつかの実施形態では、接着剤層62は、半径方向外向表面30を完全に取り囲んでいない。
【0033】
RFIDアセンブリ160は、層164をさらに備えていてもよい。層164は、接着剤層162の上面に接続され、RFIDタグ170および接点180のためのプラットフォームまたはベースとして動作可能に構成される。いくつかの実施形態では、層164は、フェライトを備える。いくつかの実施形態では、RFIDタグ170および接点180は、層164を必要とせずに、接着剤層162の上面に直接接続される。いくつかの実施形態では、RFIDタグ170は、接着剤層162または層164を必要とせずに、半径方向外向表面30に直接接続される。いくつかの実施形態では、RFIDアセンブリ160は、層166をさらに備える。層166は、RFIDタグ170を覆い保護可能に構成される。図6に示すように、層166は、RFIDタグ170を完全に覆い、少なくとも部分的に接点180を覆う。ただし、接点180の少なくとも一部、例えば、露出部分182は、露出している必要があり、これにより、以下でより詳細に説明するように、保持リング50と係合することができる。
【0034】
RFIDタグ170は、集積回路(IC)またはチップ172およびアンテナ174を備える。いくつかの実施形態では、RFIDタグ170は、パッシブRFIDタグを備える。いくつかの実施形態では、RFIDタグ170はアクティブRFIDタグを備える(さらに電源を備える)。いくつかの実施形態では、RFIDタグ170は、セミパッシブRFIDタグを備える。いくつかの実施形態では、RFIDタグ170は、情報、例えば、UID番号、RFIDアセンブリ160の状態(すなわち、開または閉)などを送信するように事前にプログラムされている。アンテナ174は、それぞれ、導体176Aおよび176Bを介して、第1の端部でIC172にアンテナ無線周波数(RF)入力LAで接続されると共に、第2の端部でIC172にアンテナRF入力LBで接続される。RFIDタグ170は、さらに接点180に接続されている。具体的には、導体178Aは、接地ピンGNDで接点80をIC172に接続し、導体178Bは、検出器ピンDPで接点80をIC172に接続する。
【0035】
接点180は、半径方向外向表面30に外接する。いくつかの実施形態では、図8に示すように、接点180の端部は、ギャップ184によって分離され得る。いくつかの実施形態では、接点180の端部は、互いに隣接する。いくつかの実施形態では、接点180の端部は、互いに重なり合う。接点180は、肩27、具体的には肩表面28に近接して、または隣接して配置される。接点180は、保持リング50と係合可能に構成される。いくつかの実施形態では、接点180は、感圧接点である。チューブ端形成部20が流体コネクタ40に適切に固定されると、保持リング50は、肩27に沿って拡張し、次に肩表面28の後ろにスナップし、それによってチューブ端形成部20を流体コネクタ20内にロックする。保持リング50が肩27の後ろにスナップし肩表面28に隣接すると、突起52A~Cは、接点180と係合し、それに圧力を加える。例えば、図8に示されるように、突起52A~Cは、接点180と係合している。いくつかの実施形態では、保持リング50は、金属を備える。いくつかの実施形態では、保持リング50は、ポリマーまたはエラストマーなどの非金属材料を備える。保持リング50は、肩27をスナップし、接点180に圧力を加えるのに適した任意の材料を備えてもよいことを認識されたい。接点180に十分な圧力が加えられると、導体178Aおよび178BとIC172との間の回路が完成し、RFIDタグ170を有効にする(すなわち、RFIDタグ170は、外部装置(図示せず)によって生成される電磁場によって電力の供給を受けることができる)、または閉状態を示す。回路が完成する前、すなわち、導体178Aおよび178Bの端部を電気的に接続する前に、RFIDタグ170は、有効にされていない(すなわち、RFIDタグ170は、外部装置によって生成された電磁場によって電力の供給を受けることができない)、または開状態を示す。回路が完成すると(すなわち、保持リング50が接点180に十分な圧力を加え、それによって導体178Aを導体178Bに直接電気的に接続すると)、RFIDリーダーなどの外部装置は、RFIDタグ170が有効または閉状態にあることを検出し、これにより、RFID流体継ぎ手10が適切に接続されていることを示す。言い換えると、RFIDタグ170が有効になっている場合、RFIDリーダーは、RFIDタグ170が存在することを識別し、したがってRFID流体継ぎ手10が適切に接続されていると判断する。回路が完成していない場合(つまり、導体178Aの端部が接点178Bに直接接続されていない場合)、RFIDリーダーは、有効なRFIDタグ170を検出せず、それによって、RFID流体継ぎ手10が適切に接続されていないことを示す。さらに別の言い方をすれば、RFIDタグ170が無効になっている場合、RFIDリーダーは、RFIDタグ170が存在することを識別せず、したがって、RFID流体継ぎ手10が適切に接続されていないと判断する。
【0036】
いくつかの実施形態では、RFIDタグ170は、常に有効であり、導電層190および194が直接接触しているかどうかに関係なく、RFIDリーダーによって検出および読み取ることができる。そのような実施形態では、そして前述のように、導電層190および194が、例えば、保持リング50の力から直接接続されていない場合、RFIDタグ170は、RFIDリーダーに特定の情報を送信することができる。このような情報には、UID番号、サイズ番号、モデル番号、シリアル番号、RFIDタグ170の状態(つまり、開または閉)、URL、基地局識別、日付/タイムスタンプ、説明などが含まれるが、これらに限定されない。言い換えれば、導電層190および194が接続されているかどうかに関係なく、RFIDタグ170は、それが適切に機能している場合、データ(例えば、UID番号、状態など)を常に送信する。したがって、RFIDタグ170は、たとえば16進データまたは値を使用して、少なくともUID番号と状態(つまり、開または閉)を常に送信するように事前にプログラムされている。これは、現在の状態(つまり、開または閉)を判断できるのと同様に、ユーザーが所与のRFIDタグをスキャンして、適切に機能しているかどうか(つまり、RFIDタグがデータを適切に送信している場合は適切に機能している)を判断できるため、重要である。導電層190および194が、例えば、保持リング50を介して層194に適切な力Fを加えることによって接続される場合、RFIDタグ170は、閉状態を示すデータを送信する。いくつかの実施形態では、RFIDタグ170は、開状態の場合は第1の値(たとえば、第1の16進値)を示し、閉状態の場合は、第1の値とは異なる第2の値(たとえば、第2の16進値)を示す。RFIDタグ170は、それが適切に機能していること、および開状態と閉状態との間の区別を示すのに適した任意のプログラミングを含んでいてもよく、本開示は、16進法の使用だけに限定されるべきではないことを認識されたい。
【0037】
図9Aは、本開示のいくつかの実施形態による、開(または無効)状態でのRFIDアセンブリ160の部分断面概略図である。これは感圧接点の一実施形態に過ぎず、当技術分野で知られているかまたは将来開発される他の様々な感圧接点を使用できることを認識されたい。接点180は、導電層190、絶縁層192、および導電層194を備える。導電層190は、164の上面に配置される。いくつかの実施形態では、導電層190は、接着剤層162の上面に配置される(層164が含まれていないとき)。いくつかの実施形態では、導電層190は、チューブ端形成部20の半径方向外向表面30上に配置される(層162および164が含まれていないとき)。絶縁層192は、層190の上に配置される。導電層194は、絶縁層192の上に配置される。絶縁層192は、以下でより詳細に説明するように、十分な力Fが導電層194に加えられるまで導電層190と194を分離可能に構成される。導体178Aは、接地ピンGNDを導電層190に接続し、導体178Bは、検出ピンDPを導電層194に接続する。いくつかの実施形態では、導体178Aは、接地ピンGNDを導電層194に接続し、導体178Bは、検出ピンDPを導電層190に接続する。図9Aに示すように、導体178Aおよび178Bは、未接続のままであり、したがって、RFIDタグ170は、開状態を示すか、または無効のままである(すなわち、RFIDリーダーは、RFIDタグ170が存在することを検出しない)。したがって、いずれの場合も、RFIDリーダーは、RFID流体継ぎ手10が適切に固定されていないことを示す。
【0038】
図9Bは、閉(または有効)状態での、図9Aに示されるRFIDアセンブリ160の部分断面概略図である。例えば保持リング50を介して十分な力Fが導電層194に加えられると、導電層194は、絶縁層192を通って変位し、導電層190に接触する。導電層194が導電層190に接触すると、導体178Aおよび178Bは、電気的に接続されて回路を完成させ、RFIDタグ170は、閉状態を示すか、または有効になる(つまり、RFIDタグ170は、RFIDリーダーによって生成された電磁場によって電力の供給を受けることができる)。したがって、いずれの場合も、RFIDリーダーはRFID流体継ぎ手10が適切に固定されていることを示す。
【0039】
図10は、閉(すなわち、固定された)状態でのRFID流体継ぎ手210の斜視図である。図11は、開(すなわち、固定されていない)状態でのRFID流体継ぎ手210の斜視図である。図12は、RFID流体継ぎ手210の分解斜視図である。RFID流体継ぎ手210は、概して、チューブまたはホース220、流体コネクタ240、保持リングまたはクランプ250、およびRFIDアセンブリ260を備える。以下の説明は、図10~12と照らし合わせて解釈されたい。
【0040】
チューブ220は、端部222と、端部232と、半径方向外向表面230と、貫通ボア221と、を備える。貫通ボア221は、チューブ220を通って端部222から端部232まで延びる。半径方向外向表面230は、実質的に一定の直径を含む。いくつかの実施形態では、半径方向外向表面230は、直径が変化する。いくつかの実施形態では、チューブ220は、半径方向外向表面230に接続された肩またはビードをさらに備える。チューブ220は、流体コネクタ240と係合するように構成される。具体的には、チューブ220は、バーブ246および半径方向外向表面244を超えて軸方向AD3にスライドする。いくつかの実施形態において、流体コネクタ240は、バーブ246を備えないことを認識されたい。チューブ220が流体コネクタ240と適切に係合すると、保持リング250は、図11に示すように、軸方向AD3にチューブ220を超えてスライドする。以下でより詳細に説明するように、チューブ220の指定されたクランプ位置で配置されると、保持リング250は、チューブ220を流体コネクタ240に固定するために圧着される。いくつかの実施形態では、チューブ220は、保持リングまたはクランプを介して流体コネクタに固定可能であるのに適したゴムまたは別の弾性または可撓性材料を備える。本開示は、図に示されるチューブのみの使用に限定されるべきではなく、むしろ、保持リングまたはクランプを介して流体コネクタに流体的に接続するのに適した任意のチューブであればよい。RFIDアセンブリ260は、以下で詳しく説明するように、RFID流体継ぎ手210が適切に接続されていることを判断するために、保持リング250がチューブ220と流体コネクタ240の周囲で適切に締め付けられていることを確認する。
【0041】
流体コネクタ240は、貫通ボア242と、半径方向外向表面244と、バーブ246と、を備える。半径方向外向表面244およびバーブ246は、チューブ220の貫通ボア221と係合するように構成される。保持リング250は、図10~11に示すように、半径方向外向表面244と整列するように配置される。保持リング250は、半径方向内向表面252および圧着セクション254を備える。圧着セクション254が「圧着」または圧搾されると、半径方向内向表面252の半径が減少し、保持リング250がチューブ220を流体コネクタ240に固定することを可能にする。図は、「圧着」スタイルの保持リングまたはクランプを示しているが、以下でより詳細に説明するように、チューブまたはホースを流体コネクタに固定し、RFIDアセンブリ260の1つまたは複数の接点に接触して適切な接続を示すのに適した任意のクランプを利用できることを認識されたい。使用できるさまざまな保持リングおよびクランプの例としては、リジッドクランプ、Uボルトクランプ、フラットクッションクランプ、クッションクランプ付きUボルト、Pスタイルクランプ、スイベルボルトクランプ、ウォームギアホースクランプ、OETIKER(登録商標)クリンプ、無段イヤーホースクランプ、OETIKER(登録商標)バンドクランプ、OETIKER(登録商標)イヤークランプ、OETIKER(登録商標)STEPLESS(登録商標)イヤークランプPEXシリーズ(たとえば、PEXGRIP(登録商標)シリーズイヤークランプ)、OETIKER(登録商標)スプリングホースクランプ、OETIKER(登録商標)スナップグリップクランプなどがある。
【0042】
図13は、本開示のいくつかの実施形態による、RFIDアセンブリ260の上面平面図である。図14は、開状態での、図11の線14-14に概ね沿うRFID流体継ぎ手210の断面図である。図15は、閉状態での、図10の線15-15に概ね沿うRFID流体継ぎ手210の断面図である。RFIDアセンブリ260は、概して、少なくとも1つの層(たとえば、接着剤層262および/または層264)と、RFIDタグ270と、少なくとも1つの接点(たとえば、接点280Aおよび/または接点280B)と、を備える。いくつかの実施形態では、RFIDアセンブリ260は、チューブまたは構成要素に接続されたRFIDラベルであり、チューブまたは構成要素は、別の構成要素に接続されるように構成されている。RFIDアセンブリ260は、流体の流れに関連する接続だけでなく、たとえば等速(CV)ジョイント、トレーラーヒッチ接続、電気接続など、あらゆるタイプの接続を保証するために使用してもよいことを認識されたい。以下の説明は、図10~15と照らし合わせて解釈されたい。
【0043】
接着剤層262は、チューブ220に固定可能に構成される。いくつかの実施形態では、接着剤層262は、層264および/または接点280Aおよび280Bをチューブ220に固定する。層264は、接着剤(すなわち、接着剤層262)を介してチューブ220に接続される必要はなく、むしろ他の適切な手段、例えば、ストリング、テープ、面ファスナー、はんだ、溶接などを使用して接続および/または適用することができることを認識されたい。いくつかの実施形態では、接着剤層262は、チューブ220の周りに巻き付けられ、端部222に近接する半径方向外向表面230に固定される。いくつかの実施形態では、接着剤層262は、半径方向外向表面230を完全に取り囲み、その端部で重なる(図5を参照)。いくつかの実施形態では、接着剤層262は、半径方向外向表面230を完全に取り囲み、その端部は互いに隣接している(図8を参照)。いくつかの実施形態では、接着剤層262は、半径方向外向表面230を完全に取り囲んでいない(図14~15を参照)。
【0044】
RFIDアセンブリ260は、層264をさらに備えていてもよい。層264は、接着剤層262の上面に接続され、RFIDタグ270および接点280A~Bのプラットフォームまたはベースとして動作可能に構成される。いくつかの実施形態では、層264はフェライトを備える。いくつかの実施形態では、RFIDタグ270および接点280A~Bは、層264を必要とせずに、接着剤層262の上面に直接接続される。いくつかの実施形態では、RFIDタグ270および接点280A~Bは、接着剤層262または層264を必要とせずに、半径方向外向表面230に直接接続される。いくつかの実施形態では、RFIDアセンブリ260は、層266をさらに備える。層266は、RFIDタグ270を覆い保護可能に構成される。図13に示すように、層266は、RFIDタグ270を完全に覆う。いくつかの実施形態では、層266は、接点280Aおよび280Bを少なくとも部分的に覆う。ただし、接点280Aおよび280Bの少なくとも一部は露出している必要があり、これにより、以下でより詳細に説明するように、保持リング50と係合することができる。
【0045】
RFIDタグ270は、集積回路(IC)またはチップ272およびアンテナ274を備える。いくつかの実施形態では、RFIDタグ270は、パッシブRFIDタグを備える。いくつかの実施形態では、RFIDタグ270は、アクティブRFIDタグを備える(さらに電源を備える)。いくつかの実施形態では、RFIDタグ270は、セミパッシブRFIDタグを備える。いくつかの実施形態では、RFIDタグ270は、情報、例えば、一意の識別(UID)番号、RFIDアセンブリ260の状態(すなわち、開または閉)などを送信するように事前にプログラムされている。アンテナ274は、それぞれ、導体276Aおよび276Bを介して、第1の端部でIC272にアンテナ無線周波数(RF)入力LAで接続されると共に、第2の端部でIC272にアンテナRF入力LBで接続される。RFIDタグ270は、接点280Aおよび接点280Bにさらに接続されている。具体的には、導体278Aは、接地ピンGNDで接点280AをIC272に接続し、導体278Bは、検出器ピンDPで接点280BをIC272に接続する。
【0046】
接点280Aは、ギャップ284およびギャップ286によって接点280Bから分離されている(図14を参照)。いくつかの実施形態では、ギャップ284は、ギャップ286に等しい。いくつかの実施形態では、ギャップ284は、ギャップ286よりも小さい。いくつかの実施形態では、ギャップ284は、ギャップ286よりも大きい。接点280Aおよび280Bは、端部222に近接または隣接して配置される。より具体的には、接点280Aおよび280Bは、RFID流体継ぎ手210が適切に組み立てられたときに、コネクタ本体および保持リング250の半径方向外向表面244と整列可能に構成される。接点280Aおよび280Bは、保持リング250と係合可能に構成される。いくつかの実施形態では、接点280Aおよび280Bは、導電体である。チューブ220が流体コネクタ240に適切に固定されると、保持リング250は、半径方向外向表面244と接点280Aおよび280Bとに整列され、圧着または圧搾され、これにより、チューブ220が流体コネクタ240にロックされる。保持リング250が圧着されると、半径方向内向表面252は、接点280Aおよび280Bと係合する。例えば、そして図14に示すように、固定されていない状態では、保持リング250の半径方向内向表面252は、接点280Aまたは280Bのいずれとも係合していないか、あるいは、接点280Aおよび280Bの一方とのみ係合している。固定されていない状態では、半径方向内向表面252は、280Aまたは280Bの両方の接点と係合していない。図15に示すように、適切に固定された状態では、半径方向内向表面252は、接点280Aおよび280Bの両方と係合している。いくつかの実施形態では、保持リング250は、導電性材料(例えば、金属)を備える。したがって、保持リング250は、接点280A~BとIC272との間の回路を完成させ、RFIDタグ270を(開状態から)閉状態に切り替えるようにする。回路が完成する前、すなわち、接点280Bを接点280Aに直接電気的に接続する前に、RFIDタグ270は、開状態を示す。回路が完了すると(つまり、図15に示すように保持リング250が接点280Aと接点280Bを直接接続すると)、RFIDリーダーなどの外部装置は、RFIDタグ270が閉状態にあることを検出し、それによってRFID流体継ぎ手210が適切に接続されていることを示す。
【0047】
いくつかの実施形態では、RFIDタグ270は、常に有効であり、接点280Aおよび280Bが接続されているかどうかに関係なく、RFIDリーダーによって検出および読み取ることができる。そのような実施形態では、接点280Aおよび280Bが、例えば、保持リング250を介して直接接続されていない場合、RFIDタグ270は、RFIDリーダーに特定の情報を送信することができる。このような情報には、UID番号(たとえば、RFIDタグ、チューブ端形成部など)、サイズ番号、モデル番号、シリアル番号、RFIDタグ270の状態(開または閉など)、URL、基地局識別(つまり、製造LOT番号)、日付/時刻スタンプ、説明などが含まれるが、これらに限定されない。言い換えると、接点280Aと280Bが接続されているかどうかに関係なく、RFIDタグ270は、正常に機能している場合、特定のデータ(たとえば、UID番号、状態など)を常に送信する。したがって、RFIDタグ270は、たとえば16進データまたは値を使用して、少なくともUID番号と状態(つまり、開または閉)を常に送信するように事前にプログラムされている。これは、現在の状態(つまり、開または閉)を判断できるのと同様に、ユーザーが所与のRFIDタグをスキャンして、適切に機能しているかどうか(つまり、RFIDタグがデータを適切に送信している場合は適切に機能している)を判断できるため、重要である。接点280Aおよび280Bが、例えば、保持リング250を介して接続されると、RFIDタグ270は、閉状態を示すデータを送信する。いくつかの実施形態では、RFIDタグ270は、開状態の場合は第1の値(例えば、第1の16進値)を示し、閉状態の場合は、第1の値とは異なる第2の値(例えば、第2の16進値)を示す。RFIDタグ270は、それが適切に機能していること、および開状態と閉状態との間の区別を示すのに適した任意のプログラミングを含んでいてもよく、本開示は、16進法の使用だけに限定されるべきではないことを認識されたい。
【0048】
本明細書に記載のRFIDタグおよびアセンブリ、例えば、RFIDタグ70、170、および270、ならびにRFIDアセンブリ60、160、および260は、任意の適切な無線周波数範囲を利用できることを認識されたい。いくつかの実施形態では、RFIDタグ70、170、および270は、30KHzから300KHzの範囲で動作する低周波(LF)RFIDタグを備え、最大10cmの読み取り範囲を有する。LF RFIDタグは、他の技術よりも読み取り範囲が短く、データ読み取り速度が遅いが、(他のタイプのRFIDタグの送信に干渉する可能性がある)金属や液体が存在する場合、パフォーマンスが向上する。LF RFIDの一般的な規格には、ISO 14223およびISO/IEC18000-2が含まれる。いくつかの実施形態では、RFIDタグ70、170、および270は、3MHzから30MHzの範囲で動作する高周波(HF)RFIDタグを備え、10cmから1mの読み取り距離を提供する。そのような実施形態では、RFIDタグ70、170、および270は、近距離無線通信(NFC)タグでさえあってもよく、なぜなら、NFC技術はHF RFIDに基づいているからである。HF RFIDの一般的な規格には、ISO 15693、ECMA-340、ISO/IEC 18092(NFCの場合)、ISO/IEC 14443A、およびISO/IEC 14443(MIFAREおよびその他の高性能カード解決方式の場合)が含まれる。いくつかの実施形態では、RFIDタグ70、170、および270は、300MHzから2GHzの範囲で動作する極超高周波(UHF)RFIDを備え、最大12mの読み取り距離を提供する。UHF RFIDのよく知られた規格は、EPCglobal Gen2/ISO18000-6Cである。さらに、いくつかの実施形態では、単一のRFIDリーダーは、1つだけではなく複数のRFIDタグからデータを検出および受信することができる。
【0049】
上記の開示の様々な態様、ならびに他の特徴および機能、あるいはそれらの代替物は、望ましくは、他の多くの異なるシステムまたは用途に組み合わせることができることが認識されよう。その中の様々な現在予期しないまたは予期しない代替、変形、変更、または改善は、当業者によって今後行われることがあり、これらも以下の特許請求の範囲に含まれることも意図される。
【符号の説明】
【0050】
10 RFID流体継ぎ手
20 チューブ(またはチューブ端形成部またはホース)
21 貫通ボア
22 端部
23 セクション
24 半径方向外向表面
26 半径方向外向表面
27 肩
28 肩表面
29 セクション
30 半径方向外向表面
32 端部
40 流体コネクタ
42 貫通ボア
44 半径方向内向表面
46 半径方向内向表面
48 半径方向外向表面
49 溝
50 保持リング(またはスナップリング)
52A 突起
52B 突起
52C 突起
60 RFIDアセンブリ(またはラベル)
62 接着剤層
64 層
66 層
70 RFIDタグ
72 集積回路(またはチップ)
74 アンテナ
76A 導体
76B 導体
78A 導体
78B 導体
80A 接点
80B 接点
82A 露出部分
82B 露出部分
84 ギャップ
86 ギャップ
160 RFIDアセンブリ(またはラベル)
162 接着剤層
164 層
166 層
170 RFIDタグ
172 集積回路(またはチップ)
174 アンテナ
176A 導体
176B 導体
178A 導体
178B 導体
180 接点
182 露出部分
184 ギャップ
190 層
192 層
194 層
210 RFID流体継ぎ手
220 チューブ(またはホース)
221 貫通ボア
222 端部
230 半径方向外向表面
232 端部
240 流体コネクタ
242 貫通ボア
244 半径方向外向表面
246 バーブ(またはチューブバーブ)
250 保持リング(またはクランプ)
252 半径方向内向表面
254 クリンプセクション
260 RFIDアセンブリ(またはラベル)
262 層
264 層
266 層
270 RFIDタグ
272 集積回路(またはチップ)
274 アンテナ
276A 導体
276B 導体
278A 導体
278B 導体
280A 接点
280B 接点
284 ギャップ
286 ギャップ
LA アンテナRF入力
LB アンテナRF入力
GND 接地ピン
DP 検出ピン
F 力
AD1 軸方向
AD2 軸方向
AD3 軸方向
AD4 軸方向
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9A
図9B
図10
図11
図12
図13
図14
図15
【国際調査報告】