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特表2022-551035医療用デバイスの強化洗浄用システム及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-07
(54)【発明の名称】医療用デバイスの強化洗浄用システム及び方法
(51)【国際特許分類】
   G16H 40/40 20180101AFI20221130BHJP
【FI】
G16H40/40
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2022513385
(86)(22)【出願日】2020-08-25
(85)【翻訳文提出日】2022-04-18
(86)【国際出願番号】 US2020047838
(87)【国際公開番号】W WO2021041436
(87)【国際公開日】2021-03-04
(31)【優先権主張番号】62/891,890
(32)【優先日】2019-08-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】505403186
【氏名又は名称】ケアフュージョン 303、インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ネステレンコ、イゴール
(72)【発明者】
【氏名】チェン、エヴァン
(72)【発明者】
【氏名】ディゲット、リサ
(72)【発明者】
【氏名】レゲダンツ、ロバート
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA01
(57)【要約】
医療用デバイスの洗浄を強化するためのシステム及び方法が開示されている。方法は、医療用デバイスが所定の汚染に曝されたという指示を受信するステップと、表示を受信したことに応答して、医療用デバイスを無効化するための命令を提供するステップと、命令を伝達した後に、医療用デバイスの洗浄が試みられたことを示す洗浄情報を受信するステップと、医療用デバイス及び汚染物質に対応する所定の洗浄処置を識別するステップと、洗浄情報に基づいて、医療用デバイス及び汚染物質に対応する所定の洗浄処置に従って医療用デバイスが洗浄されたと判断するステップと、医療用デバイスが所定の洗浄処置に従って洗浄されたと判断したことに応答して、医療用デバイスを有効化するステップとを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つ又は複数のコンピューティング・デバイスによって、医療用デバイスが所定の汚染に曝されたという指示を受信するステップと、
前記医療用デバイスに、前記指示を受信するステップに応答して、前記医療用デバイスへの第1の命令を提供するステップであって、前記医療用デバイスの1つ又は複数の動作が、前記医療用デバイスが前記第1の命令を受信したことに応答して無効化されるステップと、
前記1つ又は複数のコンピューティング・デバイスによって、前記第1の命令を伝達した後に、前記医療用デバイスの洗浄が行われたことを示す洗浄情報を受信するステップと、
前記1つ又は複数のコンピューティング・デバイスによって、前記医療用デバイス及び前記汚染に対応する所定の洗浄処置を識別するステップと、
前記1つ又は複数のコンピューティング・デバイスによって、前記洗浄情報に基づいて、前記医療用デバイスの前記洗浄が前記医療用デバイス及び前記汚染に対応する前記所定の洗浄処置に従って行われたと判断するステップと、
前記1つ又は複数のコンピューティング・デバイスによって、前記医療用デバイスが前記所定の洗浄処置により洗浄されたと判断したことに応答して、前記医療用デバイスに第2の命令を提供するステップであって、前記医療用デバイスの前記1つ又は複数の動作が、前記医療用デバイスが前記第2の命令を受信したことに応答して有効化されるステップとを含む方法。
【請求項2】
前記医療用デバイスに関連付けられたユーザ入力を受信するステップであって、前記ユーザ入力は前記医療用デバイスを洗浄するために使用される洗浄溶液を示すステップと、
前記所定の洗浄処置から、前記医療用デバイスを洗浄するために使用される前記洗浄溶液が前記医療用デバイスを洗浄するための正しい洗浄溶液であるかどうかを判断するステップと、
前記洗浄溶液が正しいと判断したことに応答して、1つ又は複数の洗浄工程を前記医療用デバイスに関連付けられたディスプレイ・デバイス上に表示させるステップと、
前記洗浄溶液が正しくないと判断したことに応答して、前記医療用デバイスに対する正しい洗浄溶液を識別するステップと、前記医療用デバイスに前記正しい洗浄溶液に関連する情報を伝達するステップとをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記洗浄工程は、洗浄を必要とする前記医療用デバイスのディスプレイ・スクリーン上に位置をグラフィック識別するステップを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記位置をグラフィック識別することに関連して、接触信号が前記それぞれの位置で受信されるかどうかを感知するステップと、
前記ディスプレイ・スクリーン上で受信された1つ又は複数の接触信号に基づいて、前記医療用デバイスが前記所定の洗浄処置により洗浄されたかどうかを判断するステップとをさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記医療用デバイスに接続された1つ又は複数のモジュールを識別するステップと、
前記1つ又は複数のモジュールが第2の医療用デバイスに接続されたかどうかを判断するステップと、
前記1つ又は複数のモジュールが前記第2の医療用デバイスに接続されたと判断したことに応答して、前記1つ又は複数のモジュールが前記医療用デバイスに接続された後に洗浄されたかどうかを判断するステップと、
前記1つ又は複数のモジュールが洗浄されていないと判断したことに応答して、前記1つ又は複数のモジュールの1つ又は複数の機構を無効化するために、前記第2の医療用デバイスに命令を伝達するステップとをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記1つ又は複数のモジュールに基づいて、1つ又は複数の洗浄工程の完了を示す、前記医療用デバイスによって検出可能な信号を識別するステップをさらに含む方法であって、前記1つ又は複数のモジュールが洗浄されたかどうかを判断することは、前記信号に少なくとも部分的にも基づいている、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記医療用デバイスの位置情報に基づいて、前記医療用デバイスが施設の所定の領域内に配置されたかどうかを判断するステップと、
前記医療用デバイスが前記施設の前記所定の領域に配置されていないと判断したことに応答して、前記施設の前記所定の領域に前記医療用デバイスを移動するためにメッセージを表示するステップとをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記洗浄情報を受信するステップは、サーバで、前記医療用デバイスを洗浄するためにとられる工程に関する1つ又は複数のメッセージを前記医療用デバイスから受信するステップと、
前記医療用デバイスが前記所定の洗浄処置により洗浄されたと判断したことに応答して、前記医療用デバイスを有効化するために、ネットワーク上で1つ又は複数の命令を伝達するステップとをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記1つ又は複数のメッセージはそれぞれ、前記医療用デバイスの少なくとも1つのコンポーネントが洗浄されたことを示す方法であって、
前記医療用デバイスが前記所定の洗浄処置により洗浄されたと判断したことに応答して、前記医療用デバイスはデータ格納システム内で洗浄されることを示す前記医療用デバイスのステータスを更新するステップをさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
命令を格納するメモリと、
前記メモリに結合された1つ又は複数のプロセッサとを備えたシステムであって、
前記プロセッサは、前記システムに、医療用デバイスが所定の汚染物質に曝されたことの表示を受信させ、前記指示を受信したことに応答して、前記医療用デバイスに第1の命令を提供させ、前記医療用デバイスの1つ又は複数の動作は、前記医療用デバイスが前記第1の命令を受信したことに応答して無効化され、前記命令を伝達した後に、前記医療用デバイスの洗浄が行われたことを示す洗浄情報を受信させ、前記医療用デバイス及び前記汚染物質に対応する所定の洗浄処置を識別させ、前記洗浄情報に基づいて、前記医療用デバイス及び前記汚染物質に対応する前記所定の洗浄処置により前記医療用デバイスが洗浄されたと判断させ、前記医療用デバイスの洗浄が前記所定の洗浄処置により行われたと判断したことに応答して前記医療用デバイスに、前記医療用デバイスへの第2の命令を提供させる命令を実行するように構成され、前記医療用デバイスの前記1つ又は複数の動作が、前記医療用デバイスが前記第2の命令を受けたことに応答して有効化される、システム。
【請求項11】
前記1つ又は複数のプロセッサは、前記システムに、前記医療用デバイスに関連し、前記医療用デバイスを洗浄するために使用される洗浄溶液を示すユーザ入力を受信させ、
前記所定の洗浄処置から、前記医療用デバイスを洗浄するために使用される前記洗浄溶液が前記医療用デバイスを洗浄するための正しい洗浄溶液であるかどうかを判断させ、
前記洗浄溶液が正しい場合、1つ又は複数の洗浄工程を前記医療用デバイスに関連するディスプレイ・デバイス上に表示させ、
前記洗浄溶液が正しくない場合、前記医療用デバイスに対する正しい洗浄溶液を識別させ、前記医療用デバイスに前記正しい洗浄溶液に関連する情報を伝達させるための命令を実行するように構成されている、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記洗浄工程は、洗浄を必要とする前記ディスプレイ・スクリーン上の位置をグラフィック識別することを含む、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記1つ又は複数のプロセッサは、前記システムに、前記位置をグラフィック識別することに関連して、接触信号が前記それぞれの位置で受信されたかどうかを感知させ、
前記ディスプレイ・スクリーン上で受信される1つ又は複数の接触信号に基づいて、前記医療用デバイスが前記所定の洗浄処置により洗浄されたかどうかを判断させるための命令を実行するように構成されている、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記1つ又は複数のプロセッサは、前記システムに、前記医療用デバイスに接続された1つ又は複数のモジュールを識別させ、
前記1つ又は複数のモジュールが第2の医療用デバイスに接続されているかどうかを判断させ、
前記1つ又は複数のモジュールが前記第2の医療用デバイスに接続されている場合、前記1つ又は複数のモジュールが前記医療用デバイスに接続された後に洗浄されたかどうかを判断させ、
前記1つ又は複数のモジュールが洗浄されない場合、前記1つ又は複数のモジュールの1つ又は複数の機構を無効化するために前記第2の医療用デバイスに命令を伝達させるために命令を実行するように構成されている、請求項10に記載のシステム。
【請求項15】
前記1つ又は複数のプロセッサは、前記システムに、前記1つ又は複数のモジュールが前記第2の医療用デバイスに接続された後に、前記第2の医療用デバイスが1つ又は複数の洗浄工程の完了を示す信号を識別したと判断させるために命令を実行するように構成され、前記1つ又は複数のモジュールが洗浄されたかどうかを判断することは、前記信号に少なくとも部分的に基づいている、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記1つ又は複数のプロセッサは、前記システムに、前記医療用デバイスの位置情報に基づいて、前記医療用デバイスが施設の所定の領域内に配置されているかどうかを判断させ、
前記医療用デバイスが前記施設の前記所定の領域内にない場合、前記施設の前記所定の領域に前記医療用デバイスを移動させるためのメッセージを前記医療用デバイスに関連付けられたディスプレイ・デバイス上に表示させるために命令を実行するように構成されている、請求項10に記載のシステム。
【請求項17】
前記1つ又は複数のプロセッサは、前記システムに、サーバで、前記医療用デバイスを洗浄するためにとられる工程に関する1つ又は複数のメッセージを前記医療用デバイスから受信させ、
前記医療用デバイスが前記所定の洗浄処置に従って洗浄された場合、前記医療用デバイスを有効化するためにネットワーク上に1つ又は複数の命令を伝達させるために命令を実行するように構成されている、請求項10に記載のシステム。
【請求項18】
前記1つ又は複数のメッセージはそれぞれ、前記医療用デバイスの少なくとも1つのコンポーネントが洗浄されたことを示す、請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
前記1つ又は複数のプロセッサは、前記システムに、前記医療用デバイスが前記所定の洗浄処置に従って洗浄された場合に、前記医療用デバイスがデータ格納システム内で洗浄されたことを示す前記医療用デバイスのステータスを更新させるために命令を実行するように構成されている、請求項17に記載のシステム。
【請求項20】
1つ又は複数のプロセッサによって実行されたとき、前記1つ又は複数のプロセッサに、医療用デバイスが所定の汚染に曝されたという指示を受信する動作と、
前記指示を受信する動作に応答して、前記医療用デバイスへの第1の命令を提供する動作であって、前記医療用デバイスの1つ又は複数の動作が、前記医療用デバイスが前記第1の命令を受信したことに応答して無効化される動作と、
前記命令を伝達した後に、前記医療用デバイスの洗浄が行われたことを示す洗浄情報を受信する動作と、
前記医療用デバイス及び前記汚染に対応する所定の洗浄処置を識別する動作と、
前記洗浄情報に基づいて、前記医療用デバイスが前記医療用デバイス及び前記汚染に対応する前記所定の洗浄処置に従って洗浄されたと判断する動作と、
前記医療用デバイスの洗浄が前記所定の洗浄処置により行われたと判断したことに応答して、前記医療用デバイスに第2の命令を提供する動作であって、前記医療用デバイスの前記1つ又は複数の動作が、前記医療用デバイスが前記第2の命令を受信したことに応答して有効化される動作を含む動作を行わせる、命令がその上に格納された非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、「医療用デバイスの強化洗浄用システム及び方法」という名称の2019年8月26日に出願された米国特許出願第62/891,890号の非仮出願として優先権の利益を主張し、それらそれぞれの全体を参照により本明細書に組み込む。
【0002】
本発明は、全体として、医療機関における医療用デバイスの強化洗浄に関する。
【背景技術】
【0003】
患者を治療する間に使用される医療用デバイスは、患者並びに/若しくは患者を治療する臨床家に影響を与えるアレルゲン、疾病、及び/又は感染によって汚染されることがある。医療用デバイスの汚染は、医療施設内の他の臨床家、患者、及び/又は医療用デバイスへの汚染の拡大のリスクを増加させる可能性がある。したがって、汚染された医療用デバイスを上手く洗浄できないことは、医療施設の患者及び従業員の健康リスクを増加させる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
医療機関に対する1つの懸念事項としては、医療機関で使用される医療用デバイスがその後の使用のために適切に洗浄される(例えば、消毒、殺菌などされる)ことを保証することが挙げられる。しかし、露出されているか、又は適切に洗浄されたかを検出するための既存のデバイスは知られていない。さらに、既存のシステムは、病気の又は汚染された個人とインタラクションした全ての医療用デバイスを識別することはできず、患者に関連付けられた、又は患者を治療する臨床家によってインタラクションされた全ての医療用デバイスが洗浄されたことを追跡及び識別することはできない。したがって、本明細書で開示される本技術は、洗浄プロトコルを実施し、医療用デバイスが再び使用される前に適切に洗浄されることを強化及び検証するために使用することができるシステム、デバイス、及び方法を含む。
【0005】
本技術はさらに、患者に関連付けられた、又は患者を治療する臨床家によってインタラクションされた医療用デバイスを追跡及び識別して、医療用デバイスが適切に洗浄されたと決定し、適切な洗浄が検証されるまで医療用デバイスの1つ又は複数の機能を動的に調節することができるシステム及び方法を提供する。このようなシステム及び方法は、医療用デバイス、患者、及び/又は医療施設の職員を汚染物質に曝すリスクを効果的に減少させる。
【0006】
いくつかの実装例よると、方法は、患者又は臨床家の少なくとも一方に関連付けられた感染データに基づき、汚染された医療用デバイスを決定するステップを含む。方法は、汚染された医療用デバイスを無効にさせるように、汚染された医療用デバイスに命令を伝達するステップを含む。方法は、汚染された医療用デバイスからの洗浄溶液の識別情報を受信するステップを含む。方法は、洗浄溶液の識別に基づいて、洗浄溶液が正しいかどうかを判断するステップを含む。方法は、洗浄溶液が正しいと判断するステップに応答して、1つ又は複数の洗浄ステップを汚染された医療用デバイスに関連付けられた表示デバイス上に表示させるステップを含む。他の態様は、方法の実施のための対応するシステム、装置、及びコンピュータ・プログラム製品を含む。
【0007】
いくつかの実装例よると、システムは、命令を格納するメモリと、メモリに結合され、システムに、患者又は臨床家の少なくとも一方に関連付けられた感染データに基づいて、汚染された医療用デバイスを決定させ、命令を汚染された医療用デバイスに伝達して汚染された医療用デバイスを無効にさせ、汚染された医療用デバイスから洗浄溶液の識別情報を受信させ、洗浄溶液の識別に基づいて、洗浄溶液が正しいかどうかを判断させ、洗浄溶液が正しい場合、汚染された医療用デバイスに関連付けられた表示デバイス上に表示される1つ又は複数の洗浄工程を伝達させるための命令を実行するように構成された1つ又は複数のプロセッサとを備えている。他の態様は、方法の実施のための対応するシステム、装置、及びコンピュータ・プログラム製品を含む。
【0008】
いくつかの実装例よると、デバイス管理サーバは、1つ又は複数のプロセッサと、1つ又は複数のプロセッサによって実行するように構成された1つ又は複数のプログラムを格納するメモリとを含む。1つ又は複数のプログラムは、本出願に記載する方法のいずれかの動作を実施するための命令を含む。いくつかの実装例によると、非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、サーバ・システムによって実行されると、サーバ・システムに、本出願に記載する方法のいずれかの動作を実施させる、命令を格納する。
【0009】
様々な記載の実装例をより良く理解するため、以下の「発明を実施するための形態」を以下の図面と併せて参照されたい。図面及び明細書全体を通して、同様の参照番号は対応する部分を指す。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】例示の実装例による、1つ又は複数の医療用デバイスの強化洗浄用のネットワーク・アーキテクチャを示すブロック図である。
図2】例示の実装例による、図1のアーキテクチャからの例示のサーバ・システムを示すブロック図である。
図3】例示の実装例による、図1のアーキテクチャからの例示のクライアント・デバイスを示すブロック図である。
図4】医療機関内で臨床家とインタラクションさせてもよい一例の医療用デバイスを示す図である。
図5図4に示される医療用デバイスの一部分を示す拡大図である。
図6】例示の実装例による、1つ又は複数の汚染された医療用デバイスを識別し、汚染された医療用デバイスの洗浄を強化する一例のプロセスを示すフローチャートである。
図7】例示の実装例による、医療用デバイスが十分洗浄されたかどうかを判断し、医療用デバイスを可能にするための命令を伝達するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
1つ又は複数の実装例においては、各図面に描かれたコンポーネントの全てが必要とされ得るというわけではなく、また、1つ又は複数の実装例は図面に示されない追加コンポーネントを含む場合がある。コンポーネント配置及び種類の変化は、本開示の主題の技術範囲を逸脱しない範囲でなされ得る。本開示の範囲内で、コンポーネントの追加、コンポーネントの変更、又は、コンポーネント数の削減が用いられ得る。
【0012】
以下に示す詳細な説明は、本開示の様々な構成の説明として意図されるものであり、本開示を実施することができる唯一の構成を表すことを意図しない。添付図面は、本明細書に組み込まれ、詳細な説明の一部を構成する。詳細な説明は、本開示の徹底的な理解を提供する目的で具体的な詳細を含む。しかしながら、本開示は具体的な詳細なしで実施されてもよいことも、当業者には明白となるであろう。場合によっては、本開示の概念が不明瞭になるのを回避するため、構造及び構成要素はブロック図で示される。理解しやすくするため、同様の構成要素には同一の符号が付される。
【0013】
本技術は、特定の階級の患者(例えば、感染患者)又は治療区域(例えば、感染環境)用の医療用デバイスの使用を識別する。さらに記載するように、医療用デバイスに関連付けられた特定の患者が接触伝染性であると分かっている場合、又は医療用デバイスに関連付けられた臨床家が病気であると分かっている場合、システムは、影響を受けた医療用デバイスが洗浄されるまで、新しい患者又は臨床家が医療用デバイスとインタラクションすることができないように、医療用デバイスを自動的に調節(例えば、ロックする、電源を落とすなど)することがある。これに関して、医療用デバイスは非稼働中にされる。いくつかの実装例によると、感染した患者又は臨床家が接触した全てのデバイスは無効にされる(例えば、電子ロックされる)。システムはその後、デバイスが配置、接触又はプログラミングされた全ての知られている場所のスタッフに、デバイスが汚染され、非稼働中となったことを通知することができる。
【0014】
様々な実装例によると、開示したシステムは、デバイスが使用された場所、及びどの患者かを含む、医療施設全体を通して使用されるときに、医療用デバイスを追跡するように構成されている。システムは各デバイスに対する記録を格納することができ、臨床家がデバイスとインタラクションすると、記録はインタラクションを記録するために更新することができる。患者との各インタラクションも、記録することができる。例えば、臨床家が医療用デバイスにバッジを付ける(例えば、自分の認証情報を格納するRFIDタグ付きバッジをスワイプ又は移動することによってポンプにロングインする)と、医療用デバイスは臨床家を記録に追加し、臨床医に患者に関する関連情報を入力して記録を追加するように指示することができる。病院データ・システムは、入場情報、及び患者及び/又は医療機関内の患者の現在位置に関する他の識別情報を含むことができる。この情報は、臨床家又は患者の身分証明書を使用して相互参照し、デバイスに関連付けられた記録に追加することができる。
【0015】
電子医療記録などからの患者情報は、患者の健康状態、及び/又は患者によって行われる潜在的汚染を含むことができる。患者が(例えば、臨床家が患者識別子を入力又はスキャンすることによって)医療用デバイスに関連付けられる場合、システムは医療用記録にアクセスし、患者に関連付けられた潜在的汚染物質を識別し、デバイス記録を更新することができる。いくつかの実装例では、汚染物質は、例えば、デバイスに割り当てられる患者と、及び/又は医療用デバイスにより投与又は分配される薬剤と同じ部屋にあることによって、デバイスに近接した可能性がある他の患者を識別することによって干渉することができる。このような実装例では、患者の身分証明書又は患者固有の医療用記録を記録に追加する、又は医療用デバイスに対する洗浄状況を判断するために使用することができる。本明細書で使用されるように、「汚染物質」は、望ましくない生物(例えば、ウィルス、細菌、又は他の細胞物質)又は非生物物質(例えば、化学合成物、有害物質、又は他の微粒子状物質)を含むことができ、特定の位置にある又はあると疑われる、又は医療用デバイスに関連付けられた患者及び/又は医療用デバイスとインタラクションされる臨床家に影響を与える、又は医療デバイスが曝される。
【0016】
様々な実装例によると、臨床家が汚染物質に曝されていると識別されると、曝された臨床家が使用した全てのデバイスを無効にする(例えば、電気ロックする)ことができる。例えば、システムは、感染した患者への露出からの期間、感染した患者の近傍、期間内の患者とのインタラクションの数を測定し、1つ又は複数の閾値に対する測定値の比較に基づいて医療用デバイスが感染したかどうかを判断することができる。臨床家の汚染状況は、電子医療用記録システム(又は、他の健康情報システム)内に記録されたような特定の患者インタラクション、臨床家によって投与された薬剤、臨床家の割り当てられた治療区域、又はシステム内に格納された他の情報の1つ又は複数に基づいて評価することができる。システム(例えば、サーバ)は、全ての影響を受けたデバイスに信号を送信して、デバイスが洗浄されることを示し、このような洗浄が検証されるまで動作を制限するように命令することができる。
【0017】
いくつかの医療用デバイスは、機能モジュールを含む。開示したシステムは、曝された機能モジュールに基づいて、医療用デバイスを識別及び無効化することができる。例えば、医療用デバイスは、感染した患者又は臨床家によって使用される輸液モジュールを含むことができる。各モジュールは、識別子を備えた電磁コネクタを含むことができる。システムは、モジュールが(例えば、医療用デバイスに)プラグ・インされ、システムが露出からモジュールが洗浄されたことを検証できない場合、医療用デバイス及び/又は機能モジュールを無効にする(例えば、電子ロックする)若しくは調節することができる。
【0018】
様々な実装例によると、開示したシステムは再作動されるまで、デバイス又はモジュールの洗浄を強化することができる。洗浄要件を満たすために、システムは、デバイスの完全動作を回復する前に受信されるデバイスの洗浄に関する特定の情報を必要とすることがある。例えば、システムは、医療用デバイス又は機能モジュールが、洗浄位置に対応する特定の位置にあるとして(例えば、グローバル・ポジショニング・システム(GPS)又は無線接続によって)識別され、洗浄デバイスに対して責任がある技術者が、洗浄位置でデバイスに関連付けられているとして識別される必要がある。洗浄技術者は、(例えば、デバイス上に配置されたRFIDトランシーバをタップ又はスワイプすることによって)デバイスとインタラクションする無線自動識別(RFID)タグを有することができる。デバイスが汚染により無効化された場合、デバイスは全てのログイン・リクエストを報告し、システムに(ログイン位置に加えて)技術者からログイン・リクエストを伝達することができる。洗浄溶液はまた、溶液を識別するRFIDタグを有することができ、また技術者によってスキャンし、医療用デバイスによってシステムに報告することができる。
【0019】
各医療用デバイス及び/又は汚染は、デバイスが無効にされる(例えば、電子アンロックされる)前に行われる特定の洗浄処置(例えば、溶媒、時間、洗浄されるデバイスの面積、検証要件(例えば、立ち会い、スキャン、培養試験など)など)を必要とする。洗浄処置は、医療用デバイス、潜在的患者若しくは臨床家汚染物質、又は医療用デバイス、医療用デバイスで治療される患者、若しくは医療用デバイスを使用する臨床家の他の検出可能な特徴に基づいて決定することができる。医療用デバイスは、洗浄技術者がどの洗浄処置が行われたかを入力及び検証するのを必要とするようにプログラミングすることができる。洗浄処置が行われたことをシステムが検証すると、医療用デバイス及び/又は機能モジュールは、使用のために電子的に再び有効化することができる。これは、デバイスを電子的にアンロックすることを含むことができる。したがって、前述の自動強化により、洗浄実施を改良し、医療機関全体を通した感染の拡大を減少させる。
【0020】
本明細書に記載する様々な実装例の説明で使用する専門用語は、特定の実装例のみについて説明するためのものであり、限定しようとするものではない。記載する様々な実装例の説明及び添付の特許請求の範囲で使用するとき、単数形「a」、「an」、及び「the」は、文脈によって別段の明示がない限り、複数形も含むものとする。また、「及び/又は」という用語は、本明細書で使用するとき、関連の列挙される用語の1つ又は複数のあらゆる可能な組み合わせを指し、それらを包含することが理解されるであろう。また、「第1の」及び「第2の」という用語が様々な要素を説明するのに本明細書で使用されるが、これらの要素はこれらの用語によって限定されるものではないことが理解されるであろう。これらの用語は要素同士を区別するためにのみ使用される。さらに、「含む」、「含んでいる」、「備える」、及び/又は「備えている」という用語は、本明細書で使用するとき、提示された特徴、ステップ、動作、要素、及び/又は構成要素が存在することを指定するが、1つ若しくは複数の他の特徴、ステップ、動作、要素、構成要素、及び/又はそれらの群の存在若しくは追加を除外しないことが、理解されるであろう。臨床家は、医療機関において、それによって、又はそのために、医療用デバイスを運用、維持、修理、配達、又は別の形でそれとインタラクションする責任がある、有資格若しくは無資格の個人を含んでもよい。本明細書で使用するとき、医療機関の例としては、病院、長期ケア施設、介護施設、外来患者治療センタ、店頭販売型治療センタ(store-front retail treatment centers)、薬局、地域診療所、非救急治療施設、救急治療施設などが挙げられる。
【0021】
図1は、いくつかの実施例による、ネットワーク・アーキテクチャ100のブロック図である。図示した例では、ネットワーク・アーキテクチャ100は、本明細書では集合的に医療用デバイス104と呼ばれる、1つ又は複数の医療用デバイス104-1、104-2、…、104-nを含む。1つ又は複数の医療用デバイス104は、1つ又は複数の通信ネットワーク106によって、デバイス管理サーバ108、及び/又は本明細書では集合的に第三者サーバ110と呼ばれる、1つ又は複数の第三者サーバ110-1、110-2、…、110-mと通信可能に結合されてもよい。1つ又は複数の通信ネットワークの例としては、イントラネット、インターネット、携帯電話ネットワーク、モバイル・データ・ネットワーク、ワイド・エリア・ネットワーク、ローカル・エリア・ネットワーク、メトロポリタン・エリア・ネットワークなどが挙げられるが、それらに限定されない。いくつかの実装例では、1つ又は複数の通信ネットワーク106は、公衆通信ネットワーク(例えば、インターネット及び/又はセルラー・データ・ネットワーク)、専用通信ネットワーク(例えば、プライベートLAN若しくは専用回線)、若しくはかかる通信ネットワークの組み合わせを含む。デバイス管理サーバ108は、医療用デバイス104及び/又は第三者サーバ110と通信するように構成されてもよい。
【0022】
デバイス管理サーバ108は、臨床家関連データを医療用デバイス104又は第三者サーバ110から受信し、並びに/若しくはそれらに転送するように構成されてもよい。臨床家関連データとしては、臨床家の識別子、臨床家の人物情報などが挙げられるが、それらに限定されない。
【0023】
いくつかの実装例では、デバイス管理サーバ108は、コンピュータ・サーバなどの単一のコンピューティング・デバイスであってもよいが、他の実装例では、デバイス管理サーバ108は、協働してサーバ・システムの動作(例えば、クラウド・コンピューティング)を実施する複数のコンピューティング・デバイスによって実現される。様々な実装例によると、デバイス管理サーバ108は、本明細書で開示するように、病院情報サーバを含む、又はこれに接続させることができ、患者医療用記録及び/又は汚染された医療用デバイスの追跡/トレーシングを容易にすることができる他の情報を含む又はこれへのアクセスを有することができる。加えて、デバイス管理サーバ108のさらなる詳細について、図2を参照して本明細書に記載する。いくつかの実装例では、医療サーバ・システム108である。
【0024】
医療用デバイス104は、医療用デバイス104に対する入力を受信するように構成された、1つ又は複数の入力デバイス(図3に図示)を含んでもよい。本明細書では集合的にユーザ102と呼ばれるユーザ102-1、102-2、…102-nなどの臨床家は、1つ又は複数の入力デバイスを介して1つ又は複数の医療用デバイス104とインタラクションしてもよい。ユーザ102は、医療用デバイス104を利用して、デバイス管理サーバ108及び/又は第三者サーバ110にアクセスして、デバイス管理サーバ108及び/又は第三者サーバ110によって提供される対応するサービスに関与してもよい。例えば、医療用デバイス104は、デバイス管理サーバ108に動作可能に接続されたネットワーク・インターフェイスと、サーバと通信するためのユーザ・インタラクションを受信するためのユーザ・インターフェースとを含むことができる。
【0025】
次に図2を参照すると、いくつかの実装例による、デバイス管理サーバ108を示すブロック図が示されている。デバイス管理サーバ108は、一般的に、1つ又は複数の処理装置(プロセッサ若しくはコア)202と、1つ若しくは複数のネットワーク又は他の通信インターフェース204と、メモリ206と、これらの構成要素を相互接続する1つ又は複数の通信バス208とを含む。通信バス208は、任意に、システム構成要素間を相互接続し、通信を制御する回路類(場合によってはチップセットと呼ばれる)を含む。いくつかの実装例では、デバイス管理サーバ108は表示デバイス212を含んでもよい。いくつかの実装例では、デバイス管理サーバ108は、キーボード、マウス、トラックパッド、及び/又は入力ボタンなどの入力デバイスを含んでもよい。いくつかの実装例では、表示デバイス212は接触感知面を含んでもよく、その場合、ディスプレイは接触感知式ディスプレイである。
【0026】
メモリ206は、DRAM、SRAM、DDR RAM、又は他のランダム・アクセス固体メモリ・デバイスなどの高速ランダム・アクセス・メモリであってもよく、1つ又は複数の磁気ディスク記憶デバイス、光学ディスク記憶デバイス、フラッシュ・メモリ・デバイス、及び/又は他の不揮発性固体記憶デバイスなどの不揮発性メモリを含んでもよい。いくつかの実装例では、メモリ206は、プロセッサ202から遠隔に配置された1つ又は複数の記憶デバイスを含む。メモリ206、若しくは代替として、メモリ206内の不揮発性メモリ・デバイスは、非一時的コンピュータ可読記憶媒体を含む。いくつかの実装例では、メモリ206又はメモリ206のコンピュータ可読記憶媒体は、サーバ・システム108の1つ又は複数の動作を実施するのに使用されてもよい、プログラム、モジュール、及び/又はデータ構造を格納する。例えば、メモリ206は、オペレーティング・システム226、ネットワーク通信モジュール228、臨床家情報モジュール230、臨床家追跡モジュール232、アクセス・デバイス・モジュール238のための、プログラム、モジュール、及び/又はデータ構造を含む。
【0027】
いくつかの実装例では、オペレーティング・システム226のモジュールは、様々な基本的システム・サービスを扱い、ハードウェア依存のタスクを実施するための手順を含んでもよい。ネットワーク通信モジュール228は、1つ又は複数の通信ネットワーク・インターフェイス204(有線若しくは無線)及び1つ又は複数の通信ネットワーク106を介して、サーバ・システム108を他のコンピューティング・デバイスに接続するために構成されてもよい。臨床家情報モジュール230は、臨床家識別子、臨床家人物情報、看護などを含むがそれらに限定されない、臨床家に関連するデータを格納するように構成されてもよい。臨床家追跡モジュール232は、臨床家と医療用デバイス104とのインタラクションに関連する情報を追跡するように構成されてもよい。臨床家追跡モジュール232は、医療用デバイスとの臨床家のインタラクションに関連する情報を追跡するように構成することができる。これに関して、医療用デバイス104は、ネットワーク上で通信インターフェース204に接続し、通信インターフェース204を介して追跡モジュール232へ医療用デバイスで行われるインタラクションを報告することができる。臨床家追跡モジュール232は、臨床家によって訪問される治療区域を追跡することができる。臨床家追跡モジュール232は、所定の期間(例えば、数日)にわたって臨床家のインタラクションを追跡するように構成することができる。汚染された医療用デバイスの識別、及び医療用デバイスの洗浄を決定する追加の詳細が、図5及び6を参照して記載されている。アクセス・モジュール238は、サーバ・システム108及び/又はサーバ・システム108に通信可能に結合された他のコンピューティング・システム若しくはデバイスへのアクセスを承諾、拒否、及び/又は修正するように構成することができる。アクセスは、臨床家に対して受信され、アクセス制御リストと臨床家のアクセス許可を比較する識別子に基づいて承諾することができる。アクセス制御リストは、関連付けられたアクセス許可(例えば、役割又は識別子)を有する臨床家によってアクセス可能なその特定のデバイス、モジュール、サーバ、又は機能を識別することができる。
【0028】
次に図3を参照すると、医療用デバイス104を示すブロック図が示されている。医療用デバイス104は、1つ若しくは複数のプロセッサ302と、1つ若しくは複数のネットワーク又は通信インターフェース304と、メモリ306と、1つ若しくは複数の通信バス308と、ユーザ・インターフェース部310と、送信機デバイス322と、センサ・デバイス323とを含んでもよい。1つ若しくは複数のプロセッサ302、1つ若しくは複数のネットワーク又は通信インターフェース304、メモリ306、及びユーザ・インターフェース部310は、1つ若しくは複数の通信バス308を介して互いと通信するように構成されてもよい。いくつかの実装例では、通信バス308は、医療用デバイス104の構成要素間を相互接続し、それらの間の通信を制御する、回路類(場合によってはチップセットと呼ばれる)を含んでもよい。いくつかの実装例では、医療用デバイス104は、カメラなどの画像/映像キャプチャ・デバイス324を含んでもよい。
【0029】
ユーザ・インターフェース部310は、ディスプレイ312、キーボード若しくはマウスなどの1つ又は複数の入力デバイス316、1つ若しくは複数の音声出力デバイス318、及び/又は1つ若しくは複数の音声入力デバイス320を含んでもよい。いくつかの実装例では、ディスプレイ312は、ユーザ102からの接触ベース入力を受け取るように構成された、接触感知式のディスプレイ又は表面314を含んでもよい。例えば、ディスプレイ312は、抵抗又は容量感知機構、又は他の感知機構を実施することができる。いくつかの実装例では、機構を感知するディスプレイ312は、ユーザの接触の際の圧力の程度を感知し、加えられる圧力の量に基づいて異なるように応答するように構成することができる。1つ又は複数の音声出力デバイス318としては、スピーカ、音声に関連するデータを、音声を伝えるように構成されたデバイスに転送するように構成されたインターフェースなどを挙げることができるが、それらに限定されない。1つ又は複数の入力デバイス320としては、マイクロフォン、音声を受信するように構成されたデバイスから音声に関連するデータを受信するように構成されたインターフェースを挙げることができるが、それらに限定されない。
【0030】
メモリ306は、DRAM、SRAM、DDR RAM、又は他のランダム・アクセス固体メモリ・デバイスなどの高速ランダム・アクセス・メモリであってもよく、1つ又は複数の磁気ディスク記憶デバイス、光学ディスク記憶デバイス、フラッシュ・メモリ・デバイス、又は他の不揮発性固体記憶デバイスなどの不揮発性メモリを含んでもよい。いくつかの実装例では、メモリ306は、プロセッサ302から遠隔に配置された1つ又は複数の記憶デバイスを含む。メモリ306、若しくは代替として、メモリ306内の不揮発性メモリ・デバイスは、非一時的コンピュータ可読記憶媒体を含む。いくつかの実装例では、メモリ306又はメモリ306のコンピュータ可読記憶媒体は、医療用デバイス104の動作を実施するのに、また医療用デバイス104の洗浄を強化する、本明細書に記載する技術を実施するのに使用されてもよい、プログラム、モジュール、及びデータ構造を格納する。メモリ306は、オペレーティング・システム326、ネットワーク通信モジュール328、画像/映像キャプチャ・モジュール330、音声入力/出力モジュール332、臨床家情報モジュール334などを含んでもよい。
【0031】
オペレーティング・システム326は、ハードウェア及びソフトウェア依存のタスクが挙げられるがそれらに限定されない、医療用デバイス104の様々なシステム・サービスの実行手順を実施するように構成されてもよい。ネットワーク通信モジュール328は、医療用デバイス104を、1つ又は複数の通信インターフェース304及び通信ネットワーク106などの通信ネットワークを介して、医療サーバ・システム108、第三者サーバ110などの1つ又は複数の他のコンピューティング・デバイスに接続する、命令を実行するように構成されてもよい。画像/映像キャプチャ・モジュール330は、画像又は画像の連続ストリームをキャプチャする命令を実行するように構成されてもよい。音声入力モジュール332は、受信した入力データを処理し、命令及び/又は関連するデータを、医療用デバイス104の1つ又は複数の他の構成要素に送信するように構成されてもよい。アクセス・モジュール338は、医療用デバイス104へのアクセスを承諾、拒否、及び/又は修正するように構成されてもよい。例えば、アクセス・モジュール338は、医療用デバイス104に対する受信したログイン証明書に基づいて、医療用デバイス104へのアクセスを承諾又は拒否するように構成されてもよい。
【0032】
上記で特定したモジュール及びアプリケーションは、上述したような、並びに/若しくは本出願に記載する方法(例えば、コンピュータ実装方法及び本明細書に記載する他の情報処理方法)における、本技術の1つ若しくは複数の機能を実施する実行可能命令のセットに対応してもよい。モジュールのうち1つ又は複数は、適切な入力及び出力信号路を備えた専用ハードウェア・デバイスとして実現されてもよい。モジュールは、様々な実装例では、組み合わされるか又は別の形で再配置されてもよい。いくつかの実装例では、メモリ206及び/又はメモリ306は、上記で特定したモジュール及びデータ構造のサブセットを格納する。いくつかの実装例では、メモリ206及び/又はメモリ306は、上述していない追加のモジュール及びデータ構造を格納する。
【0033】
図4は、医療機関内の臨床家によってインタラクションすることができる例示的医療用デバイスである。図4に示す医療用デバイス104は、それぞれの流体投与セット30、32、34、及び36と動作可能に係合する、4つの輸液ポンプ22、24、26、及び28などの1つ又は複数の機能モジュールに接続するように構成することができる。様々な形態をとることができるが、本件ではボトルとして示される流体供給装置38、40、42、及び44は、反転され、ポンプの上に懸架される。流体供給装置はまた、袋、又は他のタイプの容器の形態をとることができる。医療用デバイス104及び流体供給装置38、40、42、及び44は両方とも、ローラ・スタンド又はポール46に取り付けられている。特定の流体供給装置と、治療区域内でのその配向(例えば、取付位置、取付高さ、取付タイプなど)は、1つ又は複数のインタラクション記録を生成することができる。例えば、セット用のインタラクション記録は、使用前に、セットに関連付けられたスキャン可能コードを検出することによって部分的に生成することができる。スキャンされると、インタラクション記録は、本明細書に記載したように、使用のために記録することができる。
【0034】
図4の例示の実装例に示されるように、各投与セット30、32、34、及び36は、患者が全ての流体供給装置の流体を受け入れることができるように、それぞれの流体供給装置38、40、42、及び44と同じ患者48との間に接続される。投与セットは、例えば、臨床家によるスキャンによって能動的に、又は例えば、投与セットの無線若しくは光学検出によって受動的に識別されてもよい。流体供給装置と同様に、一旦識別されると、投与セット及び臨床家の1人若しくは複数、プログラミング・モジュール、ポンプ、投与セットの位置決め(例えば、投与位置(例えば、左前腕、右上腕など))を識別する、インタラクション記録が生成されてもよい。
【0035】
別個の輸液ポンプ22、24、26、及び28が、流体供給装置の流体それぞれを患者に点滴するのに使用されてもよい。輸液ポンプは、流体投与セットのそれぞれのチューブ又は流体導管に作用して、流体を流体供給装置から導管を通して患者48へと移動させる、流量制御デバイスである。個別のポンプが使用されるので、特定の薬液を、臨床家によってその流体に処方された特定の速度で、それぞれの流体供給装置から患者に点滴するのに必要な注入又は動作パラメータに合わせて、それぞれ個別に設定することができる。特定の薬液を点滴するのにポンプ又は臨床家によって実施される行為は、記載したように記録され処理されてもよい、1つ又はインタラクションと関連付けられてもよい。
【0036】
一般的に、薬液投与セットは、図4に示されるよりも多くの部品を有する。多くは、逆止弁、滴下チャンバ、弁付きポート、コネクタ、及び当業者には良く知られている他のデバイスを有する。例示の明瞭性を保つため、これらの他のデバイスは図面には含まれていない。
【0037】
図5は、図4に示される医療用デバイスの一部分の拡大図である。図5は、プログラミング・モジュールの両側に装着された流体輸液ポンプのうち2つと、それぞれのディスプレイ及び制御キーとを示し、プログラミング・モジュールは両方の輸液ポンプをプログラムすることができる。ポンプ22は、ドア50及びハンドル52を含み、ハンドルは、操作のためにドアを閉位置でロックし、内部の注入及び感知メカニズムにアクセスするためにドアをロック解除して開き、投与セットをポンプに装填するように動作する。ドア50が開いていると、チューブをポンプ22と接続することができる。ドア50が閉じられると、チューブは、注入メカニズム、上流及び下流の圧力センサ、並びにポンプの他の機器と動作係合される。LEDディスプレイなどのディスプレイ54が、本実施例では、ドアの目に付く場所に配置され、警告指示(例えば、アラーム・メッセージ)など、ポンプ22に関連する様々な情報を視覚的に伝達するのに使用することができる。制御キー56は、所望に応じて輸液ポンプの動作をプログラミングし制御するために存在する。いくつかの実装例では、制御キーは省略され、インタラクション要素としてディスプレイ54(例えば、タッチスクリーン・ディスプレイ)に提示されてもよい。輸液ポンプ24はまた、スピーカ(図示なし)の形態の音声アラーム機器も有する。
【0038】
図4に示される実施例では、プログラミング・モジュール60は輸液ポンプ24の左側に取り付けられる。別の輸液ポンプを含む他のデバイス又はモジュールは、図4に示されるように、輸液ポンプ24の右側に取り付けられてもよい。かかるシステムでは、取り付けられた各ポンプは、医療用デバイス20全体のポンプ・チャネルを表す。一実施例では、プログラミング・モジュールは、輸液ポンプ24と外部デバイスとの間にインターフェースを提供するのに、並びに輸液ポンプ24に対するオペレータ・インターフェースのほとんどを提供するのに使用される。プログラミング・モジュールが高度なインターフェース・ユニットとして記載されている、参照により本明細書に組み込む、Eggersらの「モジュール式患者ケアシステム」という名称の米国特許第5,713,856号に注目されたい。
【0039】
図5に戻ると、プログラミング・モジュール60は、ポンプ24の動作パラメータ並びに警告指示及びアラーム・メッセージなど、様々な情報を視覚的に伝達するディスプレイ62を含む。プログラミング・モジュール60はまた、可聴アラームを提供するスピーカを含んでもよい。プログラミング・モジュール60はまた、輸液、患者、臨床家などに関連する情報をスキャンする、制御キー64又はバー・コード・スキャナ(図示なし)などの1つ又は複数の入力デバイスを含んでもよい。いくつかの実装例では、ディスプレイ62は、タッチスクリーン・ディスプレイ(例えば、ディスプレイ312)として実現されてもよい。かかる実装例では、制御キー64は、ディスプレイ62を介して提示されるグラフィカル・ユーザ・インターフェースを介して、対応するインタラクティブ要素を提供することによって、省略されるか又は数が低減されてもよい。プログラミング・モジュール60は通信システム(図示なし)を含んでもよく、それを用いてプログラミング・モジュール60は、医療施設のサーバ又は他のコンピュータなどの外部機器と、並びに手持ち式通信デバイス又はラップトップ・タイプのコンピュータなどの可搬型プロセッサ、若しくは情報を転送するとともに薬剤ライブラリをプログラミング・モジュール60若しくはポンプにダウンロードするのに臨床家が有してもよい他の情報デバイスと、通信してもよい。通信モジュールは、プログラミング・モジュール又はそれと結合されたデバイス(例えば、ポンプ22若しくはバー・コード・スキャナ)に遭遇する臨床家のアクセス及びインタラクション情報を転送するのに使用されてもよい。通信システムは、無線周波数(RF)システム、赤外線などの光学システム、BLUETOOTH(登録商標)システム、又は他の有線若しくは無線システムのうち1つ若しくは複数を含んでもよい。代替として、バー・コード・スキャナ及び通信システムは、若しくは、プログラミング・モジュールが使用されない場合など、輸液ポンプ24と一体的に、又はそれに加えてプログラミング・モジュール60と一体的に含まれてもよい。さらに、情報入力デバイスは必ずしも医療機器に配線されなくてもよく、情報はまた、無線接続を通して転送されてもよい。
【0040】
図5に示される実施例は、プログラミング・モジュール60に接続された第2のポンプ・モジュール26を含む。図4に示されるように、より多くのポンプ・モジュールが接続されてもよい。加えて、他のタイプのモジュールがポンプ・モジュールに、又はシリンジ・ポンプ・モジュール、オキシメータ・リーダ・モジュール、患者制御の鎮痛剤モジュールなどのプログラミング・モジュールに接続されてもよい。各モジュールは、1つ又は複数のインタラクションタイプのインタラクション記録を生成してもよい。インタラクション記録は、インタラクションが実施されたモジュール又はデバイスの識別子を含んでもよい。識別子は、デバイス・タイプ識別子、モデル若しくはシリーズ識別子、又は特定のデバイスに対する一意の識別子を含んでもよい。
【0041】
次に図6を参照すると、1つ又は複数の汚染された医療用デバイスを識別し、汚染された医療用デバイスの洗浄を強化するプロセスを示すフローチャートが示されている。明らかな例を図示する目的で、図1を参照して図示及び記載したネットワーク・アーキテクチャ100のコンポーネント、図2を参照して図示及び記載したデバイス管理サーバ108のコンポーネント、及び図3を参照して図示及び記載した医療用デバイス104のコンポーネントを使用して、1つ又は複数の汚染された医療用デバイスを識別し、汚染された医療用デバイスの洗浄を強化するプロセスを記載することができる。
【0042】
方法600は、デバイス管理サーバ108のプロセッサ202によって、1人又は複数の患者、及び/又は治療及び/又は1人又は複数の臨床家に関連する健康情報を受信するステップを含む(ブロック601)。デバイス管理サーバ108は、1つ又は複数の患者情報システムから(例えば、電子医療用記録システムによって提供される患者の医療用記録から)1人又は複数の患者に関連する健康情報を受信することができる。同様に、デバイス管理サーバ108は、臨床家又は雇用者情報システムから1人又は複数の臨床家に関連する健康情報を受信することができる。いくつかの実装例では、プロセッサ202は、患者及び臨床家の対応する識別子に関して、各患者及び/又は臨床家の受信した健康情報を格納することができる。各患者及び/又は臨床家の受信した健康情報は、患者及び/又は臨床家に影響を与える、汚染(例えば、1つ又は複数のアレルゲン、疾病、及び/又は感染)を示すことができる。例えば、患者又は臨床家がメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)によって侵された場合、受信した健康情報及び/又はその組み合わせの1つ又は複数のフィールドは、MRSAによって患者が侵されたことを示すことができる。以下にさらに記載するように、臨床家は、アレルゲン又は疾病又は感染を有する患者に関連付けさせたことにより、汚染に関連付けることができる。
【0043】
プロセッサ202は、特定の階級のアレルゲン、疾病、及び/又は感染によって侵された1人又は複数の患者及び/又は臨床家を識別する(ステップ602)。デバイス管理サーバ108は、様々なアレルゲン、疾病、及び/又は感染を様々な階級のアレルゲン、疾病、及び/又は感染に分類する一式のルールで構成することができ、各階級のアレルゲン、疾病、及び/又は感染は、人間に対して異なるレベルの健康リスクを示すことができる。いくつかの実装例では、一式のルールは、アレルゲン、疾病、及び/又は感染が接触伝染性であるかどうかに少なくとも基づいて、アレルゲン、疾病、及び/又は感染を異なる階級に分類することができる。ブロック601で受信される一式のルール及び健康情報に基づいて、プロセッサ202は、特定の階級によって影響を受けた1人又は複数の患者及び/又は臨床家を識別するように構成することができる。いくつかの実装例では、一式のルールは、各異なる階級のアレルゲン、疾病、及び/又は感染に対する健康リスク・スコア(例えば、0と100の間の範囲の数)を特定することができ、プロセッサ202は、閾値健康リスク・スコアを満たす階級のアレルゲン、疾病、及び/又は感染によって侵された患者を識別するように構成することができる。例えば、閾値健康リスク・スコアが80である場合、プロセッサ202は、80より大きい及び/又はこれに等しい健康リスク・スコアを有する階級のアレルゲン、疾病、及び/又は感染によって侵される1人又は複数の患者を識別するように構成することができる。健康リスク・スコアは、臨床家が感染した患者とともに行った多くのインタラクションに基づく(例えば、増加する数のインタラクションで増加する)可能性がある。健康リスク・スコアは、感染した患者に近接した臨床家又はそこからの距離(例えば、所定の閾値距離内であるかどうか)に基づく可能性がある。
【0044】
プロセッサ202は、1人又は複数の識別された患者に関連付けられた1つ又は複数の医療用デバイスを識別する(ブロック603)。デバイス管理サーバ108は、患者に使用される各医療用デバイスの固有の識別子を受信することができ、プロセッサ202は、デバイス管理サーバ108に関連付けられたデータ格納システム内に患者の識別子に関連する医療用デバイスの固有の識別子を記憶することができる。いくつかの実装例では、デバイス管理サーバ108は、これに限らないが医療用デバイスの識別子を含み、医療施設の1つ又は複数の患者情報システム及び/又は健康情報システムから受信することができる、患者に使用される1つ又は複数の医療用デバイスに関連するデータを受信することができる。プロセッサ202は、これらの患者及び患者に関連して格納された1つ又は複数の医療用デバイスの識別子に基づいて、1人又は複数の識別された患者に関連付けられた1つ又は複数の医療用デバイスを識別することができる。識別はブロック603で、使用時間を制約することによって識別されるデバイスの数を制限することができる。例えば、1年前の訪問中のデバイスの汚染は、過去数日内でインタラクションされたデバイスと同じ関連性ではない。
【0045】
プロセッサ202は、1人又は複数の識別された患者とインタラクションした1人又は複数の臨床家を識別する(ブロック604)。いくつかの実装例では、患者とインタラクションする臨床家は、患者に関連付けられた医療用デバイスにログインすることができ、デバイス管理サーバ108は、患者に関連付けられた医療用デバイスに提供される臨床家のログイン詳細からその臨床家に関連付けられた固有の識別子を受信することができる。このように、デバイス管理サーバ108は、患者情報システム(例えば、電子医療用記録システム)から患者とインタラクションした1人又は複数の臨床家に関するデータを受信することができ、デバイス管理サーバ108のプロセッサ202は、患者に関連する1人又は複数の臨床家に関する受信したデータを格納することができる。例えば、受信した臨床家データは、デバイス管理サーバ108に関連付けられたデータ格納システム内に、患者の識別子に関連して格納することができる。いくつかの実装例では、患者とインタラクションした1人又は複数の臨床家に対して、デバイス管理サーバ108は臨床家の固有の識別子を受信することができ、プロセッサ202は、デバイス管理サーバ108に関連付けられたデータ格納システム内に患者の識別子に関して固有の識別子を格納することができる。ブロック603と同様に、ブロック604で臨床家インタラクション識別の効率及び精度を改善するために時間を使用することができる。
【0046】
プロセッサ202は、1人又は複数の臨床家がインタラクションした1つ又は複数の医療用デバイスを識別する(ブロック605)。1人又は複数の臨床家は、特定の階級のアレルゲン、疾病、及び/又は感染によって侵された臨床家として識別することができる。例えば、デバイス管理サーバ108(及びプロセッサ202)は、患者に薬剤を現在投与している、又は患者(例えば、自動分配デバイス)への運搬のために薬剤を提供する、又は患者(例えば、薬剤調合ワークステーション)への運搬のために薬剤を調合するために使用される医療用デバイス(例えば、輸液ポンプ)にログインする臨床家により臨床家が患者を治療しているという指示を受信することができる。臨床家は、(例えば、バッジをスワイプし、RFID技術を使用して識別子を伝達することによって)医療用デバイスとインタラクションするように、医療用デバイスに識別子を提供することによって医療用デバイスにログインすることができ、デバイス管理サーバ108は、臨床家が医療用デバイスに固有の識別子を提供する場合に、医療用デバイスから臨床家の識別子を受信することができる。臨床家がインタラクションする各医療用デバイスでは、プロセッサ202は、デバイス管理サーバ108に関連付けられたデータ格納システム内の医療用デバイスの識別子に関して臨床家の固有の識別子を格納することができる。プロセッサ202は、1人又は複数の臨床家の識別子、及び1人又は複数の臨床家及び1つ又は複数の医療用デバイスの識別子の間の関連性に基づいて、1人又は複数の臨床家がインタラクションした1つ又は複数の医療用デバイスを識別するように構成することができる。
【0047】
1つ又は複数の医療用デバイスの潜在的汚染を識別する際に、プロセッサ202は、1つ又は複数の識別された医療用デバイスそれぞれを無効化(例えば、電子的にロック)するために命令を伝達する(ブロック606)。プロセッサ202は、識別された医療用デバイスへの命令の伝達に応答して、無効化(例えば、ロック)されたような識別された医療用デバイスの現在のステータス及び/又は現在の状態を更新することができる。ステータス又は状態は、デバイス管理サーバ108に、特定の基準が満たされない限り(例えば、臨床家が洗浄技術者でない限り、医療用デバイスが所定の洗浄領域に配置されていない限りなど)、臨床家が医療用デバイスにログインするのを防止させることができる。プロセッサ202は、所定の領域まで移動するように、1つ又は複数の識別された医療用デバイスそれぞれにメッセージを伝達する(ブロック607)。デバイス管理サーバ108は、伝達したメッセージを、識別された医療用デバイスに関連付けられたディスプレイ・デバイス(例えば、識別された医療用デバイスのディスプレイ・デバイス)上に表示させることができる。医療用デバイスは、医療用デバイスに関連付けられたディスプレイ・デバイス上にデバイス管理サーバ108からの受信したメッセージを表示するように構成することができる。医療用デバイスを無効化することは、さらなる使用を防止するために、医療用デバイスの物理的要素を起動することを含むことができる。例えば、アクチュエータは、影響を受けたポンプのドア50の開口を防止するために、ピンをハンドル52に係合させることができる。別の例として、流体ポンプは、流体が管を通して流れるのを防止するための閉塞機構を含むことができる。命令は、閉塞機構に係合し、それによって、流体ポンプのポンプ経路を閉塞し、新しい管がポンプに装填されるのを防止することができる。別の例として、ポンプ・モジュール60は、接続されたモジュールに電源又は他の源を提供することができる。無効化する命令は、ポンプ・モジュール60によって提供される電力を無効化するための制御信号を含むことができる。制御信号は、提供された電力を減少させる、又は接続されたモジュールを備えた電源回路を適当な洗浄が行われるまで破断させることができる。いくつかの実装例では、医療用デバイス又は取付要素(例えば、ポール)は、ホイール及びモータなどの推進力コンポーネントを含むことができる。このような実装例では、命令は、医療用デバイスに所定の領域までナビゲーションさせることができる。
【0048】
いくつかの実装例では、デバイス管理サーバ108は、医療用デバイスの位置データを受信するように構成することができ、プロセッサ202は、医療用デバイスの受信した位置データに基づいて、医療用デバイスが所定の領域内にあるかどうかを判断することができる。医療用デバイスの位置は、医療用デバイス内の(グローバル・ポジショニング・システム)GPSロケータ・システムにより、又は医療用デバイスが知られている位置で特定のWiFiトランシーバ上で現在伝達する又はそれと接続していることを識別することによって判断することができる。
【0049】
病院組織は、集中治療室(ICU)、手術室、緊急治療室、産科病棟、一般患者病棟などを含む多数の所定の治療区域を含むことができる。いくつかの実装例では、医療用デバイス(又は、機能モジュール)は、汚染された領域として識別された領域内にあることにより汚染されているとして識別することができる。領域は、所定の汚染物質又は感染症によって感染された領域内にいる患者に基づいて汚染されているとして識別することができる。領域は、患者が領域まで又はそこを通して移動したことを識別することに基づいて、又は感染した患者との閾値数のインタラクションを有した領域内の介護士の閾値数のインタラクションによって識別することができる。いくつかの実装例では、デバイス管理サーバ108は、医療施設の領域が汚染されたという指示を受信し、汚染した領域内で全ての医療用デバイス(及び/又は機能モジュール)を無効化する(例えば、電子的にロックする)ために(例えば、ネットワーク上で)命令を発することができる。
【0050】
いくつかの実装例では、プロセッサ202は、医療用デバイスを所定の領域まで移動させるためにメッセージを伝達してから、及び/又は医療用デバイスを無効化する(例えば、電子的にロックする)ための命令を伝達してから、識別した医療用デバイスが閾値期間内で所定の領域まで移動されるかどうかを判断するように構成することができる。例えば、デバイスが汚染されたとフラグ付けされると、プロセッサ(又は、デバイス管理サーバ108)は、所定の洗浄領域まで移動されることを保証するように、デバイスの位置を監視することができる。デバイスの洗浄のために決定された洗浄領域は、汚染のタイプに基づく可能性がある。識別した医療用デバイスが閾値期間内に所定の領域まで移動されないとプロセッサ202が判断すると、プロセッサ202は、所定の領域に識別した医療用デバイスを移動するために、医療用デバイスのユーザ(例えば、洗浄職員)にメッセージを伝達することができる。いくつかの実装例では、プロセッサ202は、医療用デバイスに、医療用デバイスが閾値期間内に所定の領域まで移動されなかったことを示す、聴覚アラームを生成させる、及び/又は医療用デバイスに関連付けられたディスプレイ・デバイス上に視覚アラートを表示させるために、医療用デバイスに命令を伝達することができる。
【0051】
以下にさらに記載するように、デバイス管理サーバ108は、医療用デバイスが十分に洗浄されたと決定したことに応答して、医療用デバイスをアンロックするために、医療用デバイスに命令を伝達するように構成することができる。医療用デバイスが十分に洗浄されたかどうかを判断することを伝達し、医療用デバイスをアンロックするために命令を伝達する追加の詳細は、図7を参照して記載する。
【0052】
次に図7を参照すると、医療用デバイスが十分に洗浄されたかどうかを判断し、医療用デバイスを有効化する(例えば、電子的にアンロックする)ために命令を伝達する例示的プロセスを示すフローチャートが示されている。一例を図示する目的で、図1を参照して図示及び記載したネットワーク・アーキテクチャ100のコンポーネント、図2を参照して図示及び記載したデバイス管理サーバ108のコンポーネント、及び図3を参照して図示及び記載した医療用デバイス104のコンポーネントを使用して、医療用デバイスが十分に洗浄されたかどうかを判断し、医療用デバイスをアンロックするために命令を伝達するプロセスを記載することができる。
【0053】
図示した例では、方法700は、デバイス管理サーバ108のプロセッサ202によって、識別した医療用デバイスに加えられている洗浄溶液に関連付けられた識別情報を受信するステップを含む(ブロック701)。識別情報は、(デバイスのタイプに基づくインデックス化によって)データベースから直接、医療用デバイスから、又はいくつかの実装例では、医療用デバイスを洗浄する責任がある技術者に関連付けられたデバイスを介して、受信することができる。これに関して、プロセッサ202(又は、システム108)は、特定のタイプの感染(例えば、血液流出、化学物質流出、又は通常のほこり)に対する特定のタイプの溶液を強化することができる。デバイスが洗浄用に指定された場合、技術者は医療用デバイスを洗浄するために使用される洗浄溶液を入力するように(例えば、医療用デバイスによって)指示されることがある。入力は、入力デバイス316又は320を介して、洗浄溶液の身分証明書を入力することにより行うことができる。いくつかの実装例では、入力は、洗浄溶液が医療用デバイスに関連付けられた光学センサによって光学的に識別することができるように、キャプチャ・デバイス324に近接して洗浄溶液を配置するように技術者に指示する医療用デバイスにより行うことができる。光学識別は、例えば、洗浄溶液容器上のバー・コードをスキャンすることにより、又は洗浄溶液容器の画像認識によって行うことができる。いくつかの実装例では、識別は、医療用デバイスのディスプレイのメニュー上に提示される複数の洗浄溶液オプションから洗浄溶液を選択する技術者により行うことができる。
【0054】
上に記載したように、識別した医療用デバイスは、デバイス管理サーバ108から医療用デバイスを無効化するための命令を受信したことに応答して、無効化(例えば、電子ロック)状態に置かれる。いくつかの実装例では、プロセッサ202は、ブロック711に示すように、洗浄溶液に関連付けられた識別情報を受信するデバイス管理サーバ108に応答して、医療用デバイスを洗浄することに関連付けられた医療施設の所定の領域内に識別した医療用デバイスがあるかどうかを判断することができる。上に記載したように、デバイス管理サーバ108は、(例えば、医療用デバイス内のGPSから、又は技術者から受信したデバイスの入力又はスキャンに基づいて)医療用デバイスの位置データを受信することができ、プロセッサ202は、医療用デバイスが受信した位置データに基づいて所定の領域内にあるかどうかを判断することができる。医療用デバイスが所定の位置にないとプロセッサ202が判断すると、プロセッサ202は、医療用デバイスが所定の領域内にあると判断されるまで、医療用デバイスが所定の領域内にあるかどうかを定期的に判断し続ける可能性がある。医療用デバイスが所定の領域内にあるとプロセッサ202が判断すると、方法700はブロック702に進むことができる。
【0055】
プロセッサ202は、洗浄溶液が正しいかどうかを判断する(ブロック702)。いくつかの実装例では、医療用デバイスは1つ又は複数の洗浄溶液と関連付けることができ、関連付けられた1つ又は複数の洗浄溶液は、医療用デバイスのタイプ、及び/又は医療用デバイスに現在関連付けられたアレルゲン、疾病、並びに/若しくは感染のタイプに基づいて、医療用デバイスに適切である、及び/又は適当であると事前決定することができる。例えば、ディスプレイ・デバイスを備えた医療用デバイスは、ディスプレイ・デバイスを損傷することなく、ディスプレイ・デバイスを洗浄するように構成された所定の洗浄溶液に関連付けることができる。同様に、医療用デバイスは、ポンプ・モジュールを備える、及び/又はポンプを備えることができ、医療用デバイスは、ポンプ・コンポーネントを洗浄するように構成された洗浄溶液に関連付けることができる。いくつかの実装例では、一式のルールは、異なるアレルゲン、疾病、並びに/若しくは感染、及び/又は異なる階級のアレルゲン、疾病、並びに/若しくは感染に対して1つ又は複数の洗浄溶液を特定することができる。例えば、一式のルールは、MRSAに対する1つ又は複数の洗浄溶液を特定することができ、一式のルールは、異なるアレルゲン、疾病、及び/又は感染に対して1つ又は複数の異なる洗浄溶液を特定することができる。プロセッサ202は、識別した医療用デバイスに関連付けられた1つ又は複数の洗浄溶液に基づいて、洗浄溶液が正しいかどうかを判断するように構成することができる。いくつかの実装例では、プロセッサ202は、洗浄溶液が、医療用デバイスに関連付けられた患者のアレルゲン、疾病、並びに/若しくは感染は、及び/又は医療用デバイスとインタラクションした臨床家に適切であるかどうかに基づいて、洗浄溶液が正しいかどうかを判断することができる。
【0056】
プロセッサ202は洗浄溶液が正しくないと判断すると(ブロック702において「いいえ」)、方法700はブロック703に進む。プロセッサ202は、洗浄溶液が正しくないことを示すメッセージを識別した医療用デバイスに伝達する(ブロック703)。いくつかの実装例では、プロセッサ202は、識別した医療用デバイスに関連付けられた1つ又は複数の洗浄溶液、及び/又は識別した医療用デバイスに関連付けられた患者のアレルゲン、疾病、並びに/若しくは感染、及び/又は医療用デバイスとインタラクションした臨床家に基づいて、1つ又は複数の正しい洗浄溶液を識別する。いくつかの実装例では、プロセッサ202は、異なる医療用デバイス、及び/又は異なるアレルゲン、疾病、並びに/若しくは感染、及び/又は異なる階級のアレルゲン、疾病、並びに/若しくは感染に対する1つ又は複数の洗浄溶液を特定する一式のルールに基づいて、1つ又は複数の正しい洗浄溶液を識別することができる。一式のルールは、デバイス管理サーバ108に関連付けられたデータ格納システム内に格納することができる。
【0057】
プロセッサ202は洗浄溶液が正しいと判断すると(ブロック702で「はい」)、方法700はブロック704に進む。プロセッサ202は、識別した医療用デバイスに対する洗浄プロセスに関連付けられた1つ又は複数の洗浄工程を識別する(ブロック704)。様々な実装例によると、デバイス管理サーバ108は、医療用デバイスを洗浄するために必要な所定の洗浄処置を格納するデータ保存場所を含むことができる。各タイプの医療用デバイス、及び各タイプの汚染(例えば、感染、疾病、及び/又はアレルゲン)は、1つ又は複数の格納された洗浄処置に関連付けることができる。これに関して、医療用デバイスが洗浄のために識別され(例えば、電子的にロックされ)ると、上で論じたように、正しい洗浄処置は、医療用デバイスのタイプ若しくはシリアル番号に基づいて、及び/又は医療用デバイスに関連付けられた汚染物質に基づいて識別することができる。
【0058】
医療用デバイスは、医療用デバイスの1つ又は複数のコンポーネント(例えば、ディスプレイ・デバイス)、及び/又は医療用デバイスの1つ又は複数の機能モジュール(例えば、ポンプ・モジュール)に基づいて、1つ又は複数の洗浄プロセスに関連付けることができる。例えば、ディスプレイ・デバイスを備えた医療用デバイスは、医療用デバイスのディスプレイ・デバイスを洗浄するための1つ又は複数の洗浄工程を含む洗浄プロセスに関連付けることができる。同様に、ポンプ・モジュールを含む、及び/又はこれに接続された医療用デバイスは、ポンプ・モジュールを洗浄するための1つ又は複数の洗浄工程を含む洗浄プロセスに関連付けることができる。いくつかの実装例では、プロセッサ202は、医療用デバイスに接続された1つ又は複数の機能モジュールに基づいて、医療用デバイスに対する洗浄プロセスを識別するように構成することができる。例えば、医療用デバイスが大容量ポンプ・モジュール及び注射器モジュールに接続されると、プロセッサ202は、大容量ポンプ・モジュール及び注射器モジュールを洗浄することに関連付けられた1つ又は複数の洗浄プロセスを識別することができる。いくつかの実装例では、アレルゲン、疾病、並びに/若しくは感染、及び/又はある階級のアレルゲン、疾病、並びに/若しくは感染などの汚染物質は、1つ又は複数の洗浄工程に関連付けることができ、プロセッサ202は、医療用デバイスに関連付けられた患者を侵すアレルゲン、疾病、並びに/若しくは感染などの汚染物質、及び/又は医療用デバイスとインタラクションした臨床家に基づいて、1つ又は複数の洗浄工程を識別することができる。汚染物質はまた、医療用デバイスによって処理又は格納される有害物質を含むことがある。
【0059】
プロセッサ202は、識別した医療用デバイスに1つ又は複数の識別した洗浄工程を伝達する(ブロック705)。プロセッサ202は、識別した医療用デバイスに1つ又は複数の洗浄工程を伝達することによって、識別した医療用デバイスに関連付けられたディスプレイ・デバイス上に1つ又は複数の識別した洗浄工程を識別した医療用デバイスに表示させることができる。上に記載したように、いくつかの実装例では、医療用デバイス104は1つ又は複数のモジュールを含むことができ、プロセッサ202は、識別した洗浄工程を少なくとも1つのモジュールのディスプレイ・デバイス上に表示させるために、1つ又は複数のモジュールの少なくとも1つに1つ又は複数の識別した洗浄工程を伝達することができる。例えば、医療用デバイス104は、図4に示すプログラミング・モジュール60などのコア患者治療ユニット(PCU)モジュールを含むことができ、プロセッサ202は、PCUモジュールのディスプレイ・デバイス上に表示されるように、PCUモジュール(例えば、プログラミング・モジュール60)に1つ又は複数の識別した洗浄工程を伝達することができる。
【0060】
いくつかの実装例では、プロセッサ202は、1つ又は複数の識別した洗浄工程をデバイスに関連付けられたディスプレイ・デバイス上に表示させるために、識別した医療用デバイスを洗浄するタスクが割り当てられたユーザ(例えば、生物医学技術者、洗浄技術者など)に関連付けられたデバイス(例えば、モバイル・コンピューティング・デバイス、携帯電話など)に1つ又は複数の識別した洗浄工程を伝達することができる。プロセッサ202は、識別した医療用デバイスの洗浄の完了を示すメッセージを受信する(ブロック706)。このメッセージは、洗浄を行う技術者から入力デバイス316又は320でユーザ入力により受信することができる。例えば、技術者は、洗浄が行われたことを入力することができる。いくつかの実装例では、メッセージは、医療用デバイスによって収集されるセンサ・データを含むことができる。例えば、薬剤調合ワークステーションなどの医療用デバイスは、洗浄中にワークステーションの少なくとも一部の画像をキャプチャするために使用することができるカメラを含むことができる。画像を含めることができ、いくつかの例では、洗浄を評価するための画像認識又は他の機械学習アルゴリズムを使用して分析することができる。
【0061】
プロセッサ202は、医療用デバイスが十分洗浄されたかどうかを判断する(ブロック707)。いくつかの実装例では、洗浄が完了し、デバイスが十分に洗浄されたと決定することが、同時に(例えば、同じアクションで)行われる。例えば、技術者は洗浄が行われた入力を行うと、プロセッサ202は、ユーザ入力を介して、又はそのセンサを通して受信された洗浄情報に基づいて、全ての洗浄工程が所定の洗浄処置により実行されたことを確認するために、一連の内部チェックを行うことができる。別の例として、プロセッサ202は、適当な洗浄溶液識別子がシステムに入力され、洗浄がデバイスが洗浄のためにフラグ付けされてから所定の適当な時間(例えば、感染検出からの期間)内に開始されたこと、及び洗浄を行う技術者が、医療用デバイスに認証され、感染のタイプに対して洗浄を行う権限を与えられている、及び/又は医療用デバイス上で使用される洗浄溶液のタイプを使用する権限を与えられていることを確認することができる。いくつかの実装例では、洗浄工程が完了した後に、プロセッサ202は識別した医療用デバイス104から洗浄工程の完了を示すメッセージを受信することができ、プロセッサ202が完了を示すメッセージを受信しなかった1つ又は複数の洗浄工程では、プロセッサ202はこれらの洗浄工程を未完了として識別することができる。いくつかの実装例では、受信したメッセージに基づいて、プロセッサ202は、その完了を示すために対応する洗浄工程のステータスを更新することができ、デバイス管理サーバ108に関連付けられた1つ又は複数のデータ格納ユニット内に洗浄工程に関する更新したステータスを格納することができる。評価は、洗浄プロセス中にキャプチャされた画像の分析などの、受信したメッセージ内に含まれる情報を分析することを含むことができる。
【0062】
いくつかの実装例では、プロセッサ202は、識別した医療用デバイスに接続された各機能モジュールが実際に洗浄されたかどうかに関する電子感知基づいて、医療用デバイスが十分洗浄されたかどうかを判断するように構成することができる。電子感知は、プロセッサ202と通信するセンサから1つ又は複数の信号を検出することを含むことができる。例えば、医療用デバイスが接触感知式ディスプレイ・スクリーン314を含む場合、医療用デバイスに対応する洗浄処置は、ディスプレイ・スクリーンの全ての(又は、特定の)領域が実際に洗浄されたことを、接触感知式ディスプレイ・スクリーンを通して電子的に検証するようにプロセッサに命令することができる。技術者は、デバイスの電源を入れ、自分のバッジをスキャンすることによって洗浄を開始することができる。プロセッサ202は、デバイスの現在位置、技術者のログイン、及び/又は洗浄に関連するデバイスへの特定の情報の入力に基づいて洗浄が開始されたことを識別するようにプログラミングすることができる。洗浄プロセスが開始されると、ディスプレイ・スクリーンは、技術者にディスプレイ・スクリーンを洗浄するように指示することができ、医療用デバイスはその後、ディスプレイ・スクリーンの各部分が接触されたことを検証するために、スクリーンで感知し始めることができる。これに関し、所定の洗浄領域の全てでのディスプレイ・スクリーンへの接触は、スクリーンが適切に洗浄されたことを示すことができる。ディスプレイ・スクリーンが圧力の付加に応答するいくつかの実装例では、プロセッサ202は、所定の閾値量の圧力を必要とし、所定の期間、ディスプレイ・スクリーンが洗浄されたことを確認する前にスクリーンの各関連位置で圧力を加える必要がある。
【0063】
いくつかの実装例では、プロセッサ202は、ディスプレイ・スクリーンに、特定の洗浄位置でスクリーン上のグラフィック・インジケータにより洗浄される各領域を識別させることができる。各位置が十分洗浄されたと判断されると、グラフィック・インジケータは移動することができる。洗浄位置、及び所与の位置で必要とされる洗浄量は、医療用デバイスとのインタラクションに基づいて判断することができる。例えば、医療用デバイスが、医療用デバイスの左下部分でのボタン又はインターフェース要素の実質的な使用を示す臨床家インタラクションの履歴を維持する場合、右上より左下でより多くの洗浄を行うことが望ましい可能性がある。いくつかの実装例では、グラフィック・インジケータは、行われるスワイプ又はジェスチャを識別することができる。例えば、コーナーからコーナーまでの対角線上スワイプを使用して洗浄されるが、その後、螺旋状又は他の形状に移動することが望ましい可能性がある。いくつかの実装例では、プロセッサ202は、スクリーン全体に特定の色(例えば、赤)を変更させることができ、スクリーンが(例えば、接触及び/又は所定の圧力により)洗浄されていることを感知すると、色は十分洗浄されたことを示す色(例えば、緑)に変更される。いくつかの実装例では、スクリーンの全てのピクセルが接触アクションに関連付けられる、又は所定量の圧力が技術者がその後に洗浄を開始した特定の期間中に加えられると、洗浄は完了したと識別することができる。いくつかの実装例では、スクリーン全体が接触及び/又は圧力に曝され、デバイスが、加えられる接触又は圧力と合わせて、1つ又は複数の所定のスワイプ動作又は移動を識別した場合、洗浄が完了したと識別される。
【0064】
プロセッサ202は、機能モジュールが洗浄されたことを示す、機能モジュールから受信したメッセージ又は信号に基づいて、医療用デバイスに接続された機能モジュールが洗浄されたかどうかを判断することができる。例えば、ポンプ・モジュールは、ポンプ・コンポーネント領域がアクセスされた場合、及び/又はポンプ・コンポーネントが取り除かれる(例えば、洗浄される)場合に検出するセンサを含むことができる。この検出は、ポンプ・モジュール(又は、医療用デバイス)が十分洗浄されたかどうかに関する(例えば、プロセッサ202による)分析のための洗浄データとして収集することができる。いくつかの実装例では、センサは、医療用デバイス及び/又は機能モジュールのコンポーネントを通して流体の流れを検出し、医療用デバイス及び/又は機能モジュールがこの流れ検出に基づいて洗浄されたかどうかを検出することができる。いくつかの実装例では、医療用デバイスは、受信した洗浄情報をデバイス管理サーバ108に転送し、洗浄情報に基づいて、デバイス管理サーバ108は、医療用デバイスが十分洗浄されたかどうかを判断する。
【0065】
いくつかの実装例では、識別した医療用デバイスの機能モジュールは、識別した医療用デバイスとの接続を切り、第2の医療用デバイスに接続させることができ、デバイス管理サーバ108は、第2の医療用デバイスへの機能モジュールの接続を示す情報を受信することができる。このような実装例では、機能モジュールの接続を示す情報を受信したことに応答して、プロセッサ202は、機能モジュールが洗浄されたかどうかを判断することができる。例えば、機能モジュールのメモリは、デバイスが洗浄されたかどうかを示すフラッグを格納することができ、プロセッサ202はフラッグを読み取ることができる。いくつかの実装例では、メモリは機能モジュールが洗浄された最後の時間に関連付けられたタイムスタンプを格納することができ、プロセッサ202は、タイムスタンプが機能モジュール(又は、機能モジュールが前に取り付けられた医療用デバイス)が洗浄を必要とする識別された(例えば、感染又は汚染物質に曝された)時間の後であることを検証することができる。いくつかの実装例では、医療用デバイス又は機能モジュールは定期的に洗浄する必要があり、タイムスタンプは、医療用デバイス又は機能モジュールが最後に洗浄されてからの閾値期間を超えたかどうかを示すことができる。
【0066】
プロセッサ202が機能モジュールは洗浄されていないと判断すると、プロセッサ202は、機能モジュールの1つ又は複数の機構を無効化するために、第2の医療用デバイスに1つ又は複数の命令を伝達することができる。このような実装例では、プロセッサ202は機能モジュールが洗浄されたと決定すると、プロセッサ202は、機能モジュールがデバイス管理サーバ108に関連付けられたデータ格納システム内で洗浄されたことを示すために、機能モジュールのステータスを更新する。
【0067】
ブロック707では、プロセッサ202は医療用デバイスが十分洗浄されていないと決定すると(ブロック707では「いいえ」)、方法700はブロック708に進む。プロセッサ202は、洗浄プロセスに関連付けられた洗浄工程の1つ又は複数の未完了洗浄工程を識別することができる(ブロック708)。上に記載したように、いくつかの実装例では、プロセッサ202が完了を示すメッセージを受信しなかった1つ又は複数の洗浄工程では、プロセッサ202はこれらの洗浄工程を未完成として識別することができる。例えば、洗浄プロセスが、識別した医療用デバイス104の/又はこれに接続された大容量ポンプを洗浄する工程を含む3つの洗浄工程に関連付けられると、医療用デバイス104のユーザ(例えば、生物医学技術者、洗浄技術者など)は、大容量ポンプを洗浄する工程が完了したことを示すメッセージをデバイス管理サーバ108に伝達するために、識別した医療用デバイス104に入力を提供することができ、プロセッサ202は、プロセッサ202がこれらの工程の完了を示す1つ又は複数のメッセージを受信するまで、未完了として洗浄プロセスの残りの2つの工程を識別することができる。
【0068】
いくつかの実装例では、識別した医療用デバイス104は、洗浄工程が完了したかどうかを判断し、洗浄工程が完了したことを示すメッセージをデバイス管理サーバに伝達するように構成することができる。例えば、上に記載したように、医療用デバイス104は、接触入力を受信するように構成されたディスプレイ・デバイスを備える、及び/又はこれに接続することができ、ディスプレイ・デバイスの様々な部分での接触を検出するように構成することができ、所定の閾値量の圧力でのディスプレイ・デバイスの所定の部分での検出した接触に基づいて、医療用デバイス104は、ディスプレイ・デバイスを洗浄する工程が完了したかどうかを判断することができる。医療用デバイス104がディスプレイ・デバイスを洗浄する工程が完了したと決定すると、医療用デバイス104は、ディスプレイ・デバイスを洗浄する工程が完了したことを示すメッセージをデバイス管理サーバ108を自動的に伝達することができる。プロセッサ202は完了したとしてディスプレイ・デバイスを洗浄する工程を識別し、洗浄工程の完了を示すメッセージが受信されるまで、未完了として、もしあれば、洗浄プロセスの他の洗浄工程を識別する。
【0069】
プロセッサ202は、識別した医療用デバイスに1つ又は複数の識別した未完了工程を示すメッセージを伝達する(ブロック709)。いくつかの実装例では、プロセッサ202は、メッセージを伝達する、及び/又はメッセージ内で識別した医療用デバイス104が十分洗浄されていないことを示すことができる。いくつかの実装例では、プロセッサ202は、洗浄されない医療用デバイスの1つ又は複数の機能モジュールを示す1つ又は複数のメッセージを伝達することができる。方法700はブロック706に進む。
【0070】
ブロック707に戻ると、プロセッサ202が医療用デバイスが十分洗浄されたと決定すると(ブロック707で、「はい」)、方法700はブロック710に進む。プロセッサ202は、医療用デバイスを有効化する(例えば、電子的にアンロックする)ために、識別した医療用デバイスに1つ又は複数の命令を伝達する(ブロック710)。プロセッサ202は、医療用デバイスがデバイス管理サーバ108に関連付けられたデータ格納システム内で洗浄されたことを示すステータスに、識別した医療用デバイスの状態又はステータスを更新することができる。いくつかの実装例では、プロセッサ202は、1つ又は複数の機能モジュールがデバイス管理サーバ108に関連付けられたデータ格納システム内で洗浄されたことを示すために、識別した医療用デバイスに接続された1つ又は複数の機能モジュールのステータスを更新する。プロセッサ202は、加えて又は代替として、さらなる動作を許容するように医療用デバイスを調節することができる。調節は、ハンドル52を操作することを可能にすること、閉塞装置を引っ込めること、電力回路を切り替えることなどを含むことができる。
【0071】
様々の図面のうちのいくつかが多くの論理的ステージを特定の順序で例示するが、順序によらないステージについては、順序を変更することも、他のステージが組み合わされることも、又は、分割することもできる。いくつかの順序変更又はその他のグループ分けについては特別に言及されているが、その他については当業者にとって明らかであるので、本明細書において提示される順位付け及びグループ分けは変形例の網羅的なリストではない。さらに、ステージは、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、又は、それらの任意の組み合わせによって実装され得ると認識されるべきである。
【0072】
前述の記載は、説明する目的で、特定の実装例を参照して記載されている。しかし、上記例示的議論は、排他的である、又は開示した正確な形態に特許請求の範囲を限定することを意図したものではない。多くの変形例及び修正例が、上記教示を鑑みて可能である。実装例は、特許請求の範囲及び実用的応用例にある原理を最大限に説明し、それによって、考えられる特定の使用に適合されるように、当業者が様々な変形例で実装例を最大限に使用することを可能にするために選択される。
【0073】
当業者は、本明細書に記載された様々な例示的ブロック、モジュール、要素、コンポーネント、方法、及びアルゴリズムを、電子ハードウェア、コンピュータ・ソフトウェア、又は両方の組み合わせとして実施することができることが分かる。ハードウェア及びソフトウェアのこのような交換可能性を図示するために、様々な例示的ブロック、モジュール、要素、コンポーネント、方法、及びアルゴリズムは、全体的にその機能を考慮して上に記載されている。このような機能がハードウェア又はソフトウェアとして実施されるかどうかは、システム全体に加えられる特定の応用例及び設計制約に左右される。記載された機能は、各特定の応用例に対する様々な方法で実施することができる。様々なコンポーネント及びブロックは、本技術の範囲から全て逸脱することなく、異なるように配置する(例えば、異なる順序で配置する、又は異なる方法で位置決めする)ことができる。
【0074】
開示したプロセスの工程の特定の順序又は階層は例示的アプローチを図示したものであることを理解されたい。設計優先傾向に基づいて、プロセス内の工程の特定の順序又は階層を再配置することができる。工程のいくつかを同時に行うことができる。添付の方法請求項は、サンプル順序での様々な工程の要素を提示し、提示された特定の順序又は階層に限ることを意味するものではない。
【0075】
項としての主題技術の説明
本開示の態様の様々の実例が、便宜上、番号を付けられた項(1、2、3等)として記載される。これらは実例として提供されるものであり、主題技術を制限しない。図面の識別及び参照番号は、単に実例として、そして、説明目的で、以下に提供され、以下の項はそれらの識別によって制限されない。
【0076】
第1項.
1つ又は複数のコンピューティング・デバイスによって、医療用デバイスが所定の汚染に曝されたという指示を受信するステップと、前記医療用デバイスに、前記指示を受信するステップに応答して、前記医療用デバイスへの第1の命令を提供するステップであって、前記医療用デバイスの1つ又は複数の動作が、前記医療用デバイスが前記第1の命令を受信したことに応答して無効化されるステップと、前記1つ又は複数のコンピューティング・デバイスによって、前記第1の命令を伝達した後に、前記医療用デバイスの洗浄が行われたことを示す洗浄情報を受信するステップと、前記1つ又は複数のコンピューティング・デバイスによって、前記医療用デバイス及び前記汚染に対応する所定の洗浄処置を識別するステップと、前記1つ又は複数のコンピューティング・デバイスによって、前記洗浄情報に基づいて、前記医療用デバイスの前記洗浄が前記医療用デバイス及び前記汚染に対応する前記所定の洗浄処置に従って行われたと判断するステップと、前記1つ又は複数のコンピューティング・デバイスによって、前記医療用デバイスが前記所定の洗浄処置により洗浄されたと判断したことに応答して、前記医療用デバイスに第2の命令を提供するステップであって、前記医療用デバイスの前記1つ又は複数の動作が、前記医療用デバイスが前記第2の命令を受信したことに応答して有効化されるステップとを含む方法。
【0077】
第2項.
前記医療用デバイスに関連付けられたユーザ入力を受信するステップであって、前記ユーザ入力は前記医療用デバイスを洗浄するために使用される洗浄溶液を示すステップと、前記所定の洗浄処置から、前記医療用デバイスを洗浄するために使用される前記洗浄溶液が前記医療用デバイスを洗浄するための正しい洗浄溶液であるかどうかを判断するステップと、前記洗浄溶液が正しいと判断したことに応答して、1つ又は複数の洗浄工程を前記医療用デバイスに関連付けられたディスプレイ・デバイス上に表示させるステップと、前記洗浄溶液が正しくないと判断したことに応答して、前記医療用デバイスに対する正しい洗浄溶液を識別するステップと、前記医療用デバイスに前記正しい洗浄溶液に関連する情報を伝達するステップとをさらに含む、第1項に記載の方法。
【0078】
第3項.
前記洗浄工程は、洗浄を必要とする前記ディスプレイ・スクリーン上に位置をグラフィック識別するステップを含む、第2項に記載の方法。
【0079】
第4項.
前記位置をグラフィック識別することに関連して、接触信号が前記それぞれの位置で受信されるかどうかを感知するステップと、前記ディスプレイ・スクリーン上で受信された1つ又は複数の接触信号に基づいて、前記医療用デバイスが前記所定の洗浄処置により洗浄されたかどうかを判断するステップとをさらに含む、第3項に記載の方法。
【0080】
第5項.
前記医療用デバイスに接続された1つ又は複数のモジュールを識別するステップと、前記1つ又は複数のモジュールが第2の医療用デバイスに接続されたかどうかを判断するステップと、前記1つ又は複数のモジュールが前記第2の医療用デバイスに接続されたと判断したことに応答して、前記1つ又は複数のモジュールが前記医療用デバイスに接続された後に洗浄されたかどうかを判断するステップと、前記1つ又は複数のモジュールが洗浄されていないと判断したことに応答して、前記1つ又は複数のモジュールの1つ又は複数の機構を無効化するために、前記第2の医療用デバイスに命令を伝達するステップとをさらに含む、第1項に記載の方法。
【0081】
第6項.
前記1つ又は複数の接続されたモジュールに基づいて、1つ又は複数の洗浄工程を識別するステップをさらに含む、第5項に記載の方法。
【0082】
第7項.
前記医療用デバイスの位置情報に基づいて、前記医療用デバイスが施設の所定の領域内に配置されたかどうかを判断するステップと、前記医療用デバイスが前記施設の前記所定の領域に配置されていないと判断したことに応答して、前記施設の前記所定の領域に前記医療用デバイスを移動するためにメッセージを表示するステップとをさらに含む、第1項に記載の方法。
【0083】
第8項.
前記洗浄情報を受信するステップは、サーバで、前記医療用デバイスを洗浄するためにとられる工程に関する1つ又は複数のメッセージを前記医療用デバイスから受信するステップと、前記医療用デバイスが前記所定の洗浄処置により洗浄されたと判断したことに応答して、前記医療用デバイスを有効化するために、ネットワーク上で1つ又は複数の命令を伝達するステップとをさらに含む、第1項に記載の方法。
【0084】
第9項.
前記1つ又は複数のメッセージはそれぞれ、前記医療用デバイスの少なくとも1つのコンポーネントが洗浄されたことを示す、第8項に記載の方法。
【0085】
第10項.
前記医療用デバイスが前記所定の洗浄処置により洗浄されたと判断したことに応答して、前記医療用デバイスはデータ格納システム内で洗浄されることを示す前記医療用デバイスのステータスを更新するステップをさらに含む、第8項に記載の方法。
【0086】
第11項.
命令を格納するメモリと、前記メモリに結合された1つ又は複数のプロセッサとを備えたシステムであって、前記プロセッサは、前記システムに、医療用デバイスが所定の汚染物質に曝されたことの表示を受信させ、前記指示を受信したことに応答して、前記医療用デバイスに第1の命令を提供させ、前記医療用デバイスの1つ又は複数の動作は、前記医療用デバイスが前記第1の命令を受信したことに応答して無効化され、前記命令を伝達した後に、前記医療用デバイスの洗浄が行われたことを示す洗浄情報を受信させ、前記医療用デバイス及び前記汚染物質に対応する所定の洗浄処置を識別させ、前記洗浄情報に基づいて、前記医療用デバイス及び前記汚染物質に対応する前記所定の洗浄処置により前記医療用デバイスが洗浄されたと判断させ、前記医療用デバイスの洗浄が前記所定の洗浄処置により行われたと判断したことに応答して前記医療用デバイスに、前記医療用デバイスへの第2の命令を提供させるために前記命令を実行するように構成され、前記医療用デバイスの前記1つ又は複数の動作が、前記医療用デバイスが前記第2の命令を受けたことに応答して有効化される、システム。
【0087】
第12項.
前記1つ又は複数のプロセッサは、前記システムに、前記医療用デバイスに関連し、前記医療用デバイスを洗浄するために使用される洗浄溶液を示すユーザ入力を受信させ、前記所定の洗浄処置から、前記医療用デバイスを洗浄するために使用される前記洗浄溶液が前記医療用デバイスを洗浄するための正しい洗浄溶液であるかどうかを判断させ、前記洗浄溶液が正しい場合、1つ又は複数の洗浄工程を前記医療用デバイスに関連するディスプレイ・デバイス上に表示させ、前記洗浄溶液が正しくない場合、前記医療用デバイスに対する正しい洗浄溶液を識別させ、前記医療用デバイスに前記正しい洗浄溶液に関連する情報を伝達させるための命令を実行するように構成されている、第11項に記載のシステム。
【0088】
第13項.
前記洗浄工程は、洗浄を必要とする前記ディスプレイ・スクリーン上の位置をグラフィック識別することを含む、第12項に記載のシステム。
【0089】
第14項.
前記1つ又は複数のプロセッサは、前記システムに、前記位置をグラフィック識別することに関連して、接触信号が前記それぞれの位置で受信されたかどうかを感知させ、前記ディスプレイ・スクリーン上で受信される1つ又は複数の接触信号に基づいて、前記医療用デバイスが前記所定の洗浄処置により洗浄されたかどうかを判断させるための命令を実行するように構成されている、第13項に記載のシステム。
【0090】
第15項.
前記1つ又は複数のプロセッサは、前記システムに、前記医療用デバイスに接続された1つ又は複数のモジュールを識別させ、前記1つ又は複数のモジュールが第2の医療用デバイスに接続されているかどうかを判断させ、前記1つ又は複数のモジュールが前記第2の医療用デバイスに接続されている場合、前記1つ又は複数のモジュールが前記医療用デバイスに接続された後に洗浄されたかどうかを判断させ、前記1つ又は複数のモジュールが洗浄されない場合、前記1つ又は複数のモジュールの1つ又は複数の機構を無効化するために前記第2の医療用デバイスに命令を伝達させるために命令を実行するように構成されている、第11項に記載のシステム。
【0091】
第16項.
前記1つ又は複数のプロセッサは、前記システムに、前記1つ又は複数の接続されたモジュールに基づいて、1つ又は複数の洗浄工程を識別させるために命令を実行するように構成されている、第15項に記載のシステム。
【0092】
第17項.
前記1つ又は複数のプロセッサは、前記システムに、前記医療用デバイスの位置情報に基づいて、前記医療用デバイスが施設の所定の領域内に配置されているかどうかを判断させ、前記医療用デバイスが前記施設の前記所定の領域内にない場合、前記施設の前記所定の領域に前記医療用デバイスを移動させるためのメッセージを前記医療用デバイスに関連付けられた前記ディスプレイ・デバイス上に表示させるために命令を実行するように構成されている、第11項に記載のシステム。
【0093】
第18項.
前記1つ又は複数のプロセッサは、前記システムに、サーバで、前記医療用デバイスを洗浄するためにとられる工程に関する1つ又は複数のメッセージを前記医療用デバイスから受信させ、前記医療用デバイスが前記所定の洗浄処置に従って洗浄された場合、前記医療用デバイスを有効化するためにネットワーク上に1つ又は複数の命令を伝達させるために命令を実行するように構成されている、第11項記載のシステム。
【0094】
第19項.
前記1つ又は複数のメッセージはそれぞれ、前記医療用デバイスの少なくとも1つのコンポーネントが洗浄されたことを示す、第18項に記載のシステム。
【0095】
第20項.
前記1つ又は複数のプロセッサは、前記システムに、前記医療用デバイスが前記所定の洗浄処置に従って洗浄された場合に、前記医療用デバイスがデータ格納システム内で洗浄されたことを示す前記医療用デバイスのステータスを更新させるために命令を実行するように構成されている、第18項に記載のシステム。
【0096】
第21項.
1つ又は複数のプロセッサによって実行されたとき、前記1つ又は複数のプロセッサに、医療用デバイスが所定の汚染に曝されたという指示を受信する動作と、前記指示を受信する動作に応答して、前記医療用デバイスへの第1の命令を提供する動作であって、前記医療用デバイスの1つ又は複数の動作が、前記医療用デバイスが前記第1の命令を受信したことに応答して無効化される動作と、前記命令を伝達した後に、前記医療用デバイスの洗浄が行われたことを示す洗浄情報を受信する動作と、前記医療用デバイス及び前記汚染に対応する所定の洗浄処置を識別する動作と、前記洗浄情報に基づいて、前記医療用デバイスが前記医療用デバイス及び前記汚染に対応する前記所定の洗浄処置に従って洗浄されたと判断する動作と、前記医療用デバイスの洗浄が前記所定の洗浄処置により行われたと判断したことに応答して、前記医療用デバイスに第2の命令を提供する動作であって、前記医療用デバイスの前記1つ又は複数の動作が、前記医療用デバイスが前記第2の命令を受信したことに応答して有効化される動作を含む動作を行わせる、命令がその上に格納された非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0097】
さらなる考察
いくつかの実施例では、本明細書における上記の複数の項のいずれかが、独立形の項のいずれか1つ又は従属形の項のいずれか1つに従属し得る。1つの態様では、上記の複数の項のいずれか(例えば、従属形又は独立形の項)は、1つ又は複数の他の任意の項(例えば、従属形又は独立形の項)と組み合わされ得る。1つの態様では、1つの請求項が、1つの項、文、句、又は、段落において記載される複数の単語(例えば、ステップ、オペレーション、手段、又は、コンポーネント)の一部若しくは全部を含み得る。1つの態様では、1つの請求項が、1つ又は複数の項、文、句、又は、段落において記載される複数の単語の一部若しくは全部を含むことができる。1つの態様では、項、文、句、又は、段落の各々における複数の単語のうちいくつかは削除され得る。1つの態様では、付加的な単語又は要素が、項、文、句、又は、段落に追加され得る。1つの態様では、主題技術は、本明細書において記載されているコンポーネント、要素、機能、又は、オペレーションのいくつかを用いずに実現され得る。1つの態様では、主題技術は、付加的なコンポーネント、要素、機能、又は、オペレーションを用いて実現され得る。
【0098】
以上の記述は、いかなる当業者も本明細書において記載されている様々の態様を実施することができるように提供されている。以上の記述は、主題技術の様々の実例を提供するが、主題技術はこれらの実例に限定されない。これらの態様に対する様々の変更は、当業者にとって容易に明らかであり、本明細書において定義される一般的な原理は他の態様にも適用され得る。したがって、全ての請求項は、本明細書において示される態様に限定されることを意図せず、言語によって記載された請求項と矛盾しない技術範囲全体に一致するとみなされる。ここで、単数形の要素への言及は、具体的にそのように述べられない限り「唯一のもの」を意味することを意図せず、むしろ「1つ又は複数」を意味することを意図する。特に別途述べられない限り「いくつか」という言葉は1つ又は複数を意味する。男性形の代名詞(例えば、彼)は女性及び中性性(例えば、彼女、及び、その)の場合をも含み、逆もまた同じである。見出し及び小見出しは、もしあれば、便宜のために使われ、本明細書に記載された発明を制限しない。
【0099】
本明細書で使用されるようなウェブサイトという用語は、1つ又は複数のウェブ・ページ、ウェブ関連コンテンツをホスティング又は格納するために使用される1つ又は複数のサーバなどを含むあらゆる態様のウェブサイトを含むことができる。したがって、ウェブサイトという用語は、ウェブ・ページ及びサーバという用語と交換可能に使用することができる。「するように構成された」、「するように実施可能な」、そして、「するようにプログラムされた」という述語は、対象のいかなる特定の有形又は無形の変更をも暗示せず、むしろ、互いに置き換えて使われることを意図する。例えば、オペレーション又はコンポーネントをモニタして制御するように設定されたプロセッサは、オペレーションをモニタして制御するようにプログラムされたプロセッサ、或いは、オペレーションをモニタして制御するように実施可能なプロセッサを意味することもできる。同様に、コードを実行するように設定されたプロセッサは、コードを実行するようにプログラムされるか、又は、コードを実行するように実施可能なプロセッサとして解釈され得る。
【0100】
本明細書で用いられるとき、「自動的な」という言葉は、ユーザ操作なしのコンピュータ又はマシンによる(例えば、コンピュータ又はマシン又は他の始動メカニズムによる断定的アクションに応答する命令による)実行を含むことができる。「実例」という言葉は、本明細書では、「実例又は説明として役立つ」ことを意味するために用いられる。本明細書において「実例」として記載されるいかなる態様又は設計も、必ずしも、好ましい、或いは、他の態様又は設計より有利であると解釈されるべきであるというわけではない。
【0101】
「態様」のような言葉は、この種の態様が主題技術にとって重要である、又は、この種の態様が主題技術の全ての構成に適用されることを意味しない。1つの態様に関する開示は、全ての構成、或いは、1つ又は複数の構成に適用され得る。1つの態様は1つ又は複数の実例を提供することができる。1つの態様のような語句は、1つ又は複数の態様及びその逆を意味することができる。「実施例」のような言葉は、この種の実施例が主題技術にとって重要である、又は、この種の実施例が主題技術の全ての構成に適用されることを意味しない。1つの実施例に関する1つの開示は、全ての実施例、又は、1つ又は複数の実施例に適用される場合がある。1つの実施例は1つ又は複数の実例を提供することができる。「実施例」のような言葉は、1つ又は複数の実施例及びその逆を指すことができる。「設定」のような言葉は、この種の構成が主題技術にとって重要である、又は、この種の構成が主題技術の全ての構成に適用されることを意味しない。1つの構成に関する1つの開示は、全ての構成、又は、1つ又は複数の構成に適用され得る。1つの構成は、1つ又は複数の実例を提供し得る。「設定」のような言葉は、1つ又は複数の設定及びその逆を意味することができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2021-10-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つ又は複数のコンピューティング・デバイスによって、汚染された領域、及び前記汚染された領域に関連する汚染を識別するステップと、
前記1つ又は複数のコンピューティング・デバイスによって、医療用デバイスが識別された汚染された領域に配置されていることを判断するステップと、
前記1つ又は複数のコンピューティング・デバイスによって、前記医療用デバイスに、前記医療用デバイスが前記汚染された領域に配置されていることを判断するステップに応答して、前記医療用デバイスを電子ロックするための第1の命令を伝達するステップであって、前記医療用デバイスがロックされることに応答して、前記医療用デバイスの1つ又は複数の動作が無効化され、且つ前記医療用デバイスが洗浄されるまで、前記医療用デバイスは新しい患者と共に使用されることができない、ステップと、
前記1つ又は複数のコンピューティング・デバイスによって、前記医療用デバイスをロックした後に、前記医療用デバイスの洗浄が行われたことを示す洗浄情報を受信するステップと、
前記1つ又は複数のコンピューティング・デバイスによって、前記医療用デバイスの識別と識別された汚染に基づいて、前記医療用デバイス及び前記識別された汚染に対応する所定の洗浄処置を識別するステップと、
前記1つ又は複数のコンピューティング・デバイスによって、前記洗浄情報に基づいて、前記医療用デバイスの前記洗浄が前記医療用デバイス及び前記汚染に対応する前記所定の洗浄処置に従って行われたと判断するステップと、
前記1つ又は複数のコンピューティング・デバイスによって、前記医療用デバイスが前記所定の洗浄処置により洗浄されたと判断したことに応答して、前記医療用デバイスに第2の命令を伝達するステップであって、前記医療用デバイスが前記第2の命令を受信したことに応答して、前記医療デバイスがアンロックされ、且つ前記医療用デバイスの前記1つ又は複数の動作有効化されるステップとを含む方法。
【請求項2】
前記医療用デバイスに関連付けられたユーザ入力を受信するステップであって、前記ユーザ入力は前記医療用デバイスを洗浄するために使用される洗浄溶液を示すステップと、
前記所定の洗浄処置から、前記医療用デバイスを洗浄するために使用される前記洗浄溶液が前記医療用デバイスを洗浄するための正しい洗浄溶液であるかどうかを判断するステップと、
前記洗浄溶液が正しいと判断したことに応答して、1つ又は複数の洗浄工程を前記医療用デバイスに関連付けられたディスプレイ・デバイス上に表示させるステップと、
前記洗浄溶液が正しくないと判断したことに応答して、前記医療用デバイスに対する正しい洗浄溶液を識別するステップと、前記医療用デバイスに前記正しい洗浄溶液に関連する情報を伝達するステップとをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記洗浄工程は、洗浄を必要とする前記医療用デバイスのディスプレイ・スクリーン上に位置をグラフィック識別するステップを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記位置をグラフィック識別することに関連して、接触信号が前記それぞれの位置で受信されるかどうかを感知するステップと、
前記ディスプレイ・スクリーン上で受信された1つ又は複数の接触信号に基づいて、前記医療用デバイスが前記所定の洗浄処置により洗浄されたかどうかを判断するステップとをさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記医療用デバイスに接続された1つ又は複数のモジュールを識別するステップと、
前記1つ又は複数のモジュールが第2の医療用デバイスに接続されたかどうかを判断するステップと、
前記1つ又は複数のモジュールが前記第2の医療用デバイスに接続されたと判断したことに応答して、前記1つ又は複数のモジュールが前記医療用デバイスに接続された後に洗浄されたかどうかを判断するステップと、
前記1つ又は複数のモジュールが洗浄されていないと判断したことに応答して、前記1つ又は複数のモジュールの1つ又は複数の機構を無効化するために、前記第2の医療用デバイスに命令を伝達するステップとをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記1つ又は複数のモジュールに基づいて、1つ又は複数の洗浄工程の完了を示す、前記医療用デバイスによって検出可能な信号を識別するステップをさらに含む方法であって、前記1つ又は複数のモジュールが洗浄されたかどうかを判断することは、前記信号に少なくとも部分的にも基づいている、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記医療用デバイスの位置情報に基づいて、前記医療用デバイスが施設の所定の領域内に配置されたかどうかを判断するステップと、
前記医療用デバイスが前記施設の前記所定の領域に配置されていないと判断したことに応答して、前記施設の前記所定の領域に前記医療用デバイスを移動するためにメッセージを表示するステップとをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記洗浄情報を受信するステップは、サーバで、前記医療用デバイスを洗浄するためにとられる工程に関する1つ又は複数のメッセージを前記医療用デバイスから受信するステップと、
前記医療用デバイスが前記所定の洗浄処置により洗浄されたと判断したことに応答して、前記医療用デバイスを有効化するために、ネットワーク上で1つ又は複数の命令を伝達するステップとをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記1つ又は複数のメッセージはそれぞれ、前記医療用デバイスの少なくとも1つのコンポーネントが洗浄されたことを示す方法であって、
前記医療用デバイスが前記所定の洗浄処置により洗浄されたと判断したことに応答して、前記医療用デバイスはデータ格納システム内で洗浄されることを示す前記医療用デバイスのステータスを更新するステップをさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
命令を格納するメモリと、
前記メモリに結合された1つ又は複数のプロセッサとを備えたシステムであって、
前記プロセッサは、前記システムに、汚染された領域と前記汚染された領域に関連する汚染を識別させ、医療用デバイスが識別された汚染された領域内に配置されていることを判断させ、前記医療用デバイスに、前記医療用デバイスが前記汚染された領域内に配置されていることの判断に応答して、前記医療用デバイスを電子ロックするための第1の命令を伝達させ、前記医療用デバイスの1つ又は複数の動作は、前記医療用デバイスがロックされることに応答して無効化され、且つ前記医療用デバイスが洗浄されるまで、前記医療用デバイスは新しい患者と共に使用されることができず、前記医療デバイスロックした後に、前記医療用デバイスの洗浄が行われたことを示す洗浄情報を受信させ、前記医療用デバイスの識別と識別された汚染に基づいて、前記医療用デバイス及び前記識別された汚染対応する所定の洗浄処置を識別させ、前記洗浄情報に基づいて、前記医療用デバイス及び前記汚染対応する前記所定の洗浄処置により前記医療用デバイスが洗浄されたと判断させ、前記医療用デバイスの洗浄が前記所定の洗浄処置により行われたと判断したことに応答して記医療用デバイスへの第2の命令を伝達させる命令を実行するように構成され、前記医療用デバイスが前記第2の命令を受けたことに応答して、前記医療デバイスがアンロックされ、且つ前記医療用デバイスの前記1つ又は複数の動作有効化される、システム。
【請求項11】
前記1つ又は複数のプロセッサは、前記システムに、前記医療用デバイスに関連し、前記医療用デバイスを洗浄するために使用される洗浄溶液を示すユーザ入力を受信させ、
前記所定の洗浄処置から、前記医療用デバイスを洗浄するために使用される前記洗浄溶液が前記医療用デバイスを洗浄するための正しい洗浄溶液であるかどうかを判断させ、
前記洗浄溶液が正しい場合、1つ又は複数の洗浄工程を前記医療用デバイスに関連するディスプレイ・デバイス上に表示させ、
前記洗浄溶液が正しくない場合、前記医療用デバイスに対する正しい洗浄溶液を識別させ、前記医療用デバイスに前記正しい洗浄溶液に関連する情報を伝達させるための命令を実行するように構成されている、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記洗浄工程は、洗浄を必要とする前記ディスプレイ・スクリーン上の位置をグラフィック識別することを含む、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記1つ又は複数のプロセッサは、前記システムに、前記位置をグラフィック識別することに関連して、接触信号が前記それぞれの位置で受信されたかどうかを感知させ、
前記ディスプレイ・スクリーン上で受信される1つ又は複数の接触信号に基づいて、前記医療用デバイスが前記所定の洗浄処置により洗浄されたかどうかを判断させるための命令を実行するように構成されている、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記1つ又は複数のプロセッサは、前記システムに、前記医療用デバイスに接続された1つ又は複数のモジュールを識別させ、
前記1つ又は複数のモジュールが第2の医療用デバイスに接続されているかどうかを判断させ、
前記1つ又は複数のモジュールが前記第2の医療用デバイスに接続されている場合、前記1つ又は複数のモジュールが前記医療用デバイスに接続された後に洗浄されたかどうかを判断させ、
前記1つ又は複数のモジュールが洗浄されない場合、前記1つ又は複数のモジュールの1つ又は複数の機構を無効化するために前記第2の医療用デバイスに命令を伝達させるために命令を実行するように構成されている、請求項10に記載のシステム。
【請求項15】
前記1つ又は複数のプロセッサは、前記システムに、前記1つ又は複数のモジュールが前記第2の医療用デバイスに接続された後に、前記第2の医療用デバイスが1つ又は複数の洗浄工程の完了を示す信号を識別したと判断させるために命令を実行するように構成され、前記1つ又は複数のモジュールが洗浄されたかどうかを判断することは、前記信号に少なくとも部分的に基づいている、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記1つ又は複数のプロセッサは、前記システムに、前記医療用デバイスの位置情報に基づいて、前記医療用デバイスが施設の所定の領域内に配置されているかどうかを判断させ、
前記医療用デバイスが前記施設の前記所定の領域内にない場合、前記施設の前記所定の領域に前記医療用デバイスを移動させるためのメッセージを前記医療用デバイスに関連付けられたディスプレイ・デバイス上に表示させるために命令を実行するように構成されている、請求項10に記載のシステム。
【請求項17】
前記1つ又は複数のプロセッサは、前記システムに、サーバで、前記医療用デバイスを洗浄するためにとられる工程に関する1つ又は複数のメッセージを前記医療用デバイスから受信させ、
前記医療用デバイスが前記所定の洗浄処置に従って洗浄された場合、前記医療用デバイスを有効化するためにネットワーク上に1つ又は複数の命令を伝達させるために命令を実行するように構成されている、請求項10に記載のシステム。
【請求項18】
前記1つ又は複数のメッセージはそれぞれ、前記医療用デバイスの少なくとも1つのコンポーネントが洗浄されたことを示す、請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
前記1つ又は複数のプロセッサは、前記システムに、前記医療用デバイスが前記所定の洗浄処置に従って洗浄された場合に、前記医療用デバイスがデータ格納システム内で洗浄されたことを示す前記医療用デバイスのステータスを更新させるために命令を実行するように構成されている、請求項17に記載のシステム。
【請求項20】
1つ又は複数のプロセッサによって実行されたとき、前記1つ又は複数のプロセッサに、
汚染された領域、及び前記汚染された領域に関連する汚染を識別する動作と、
医療用デバイスが識別された汚染された領域に配置されていることを判断する動作と、
前記医療用デバイスに、前記医療用デバイスが前記汚染された領域に配置されていることを判断する動作に応答して、前記医療用デバイスを電子ロックするための第1の命令を伝達する動作であって、前記医療用デバイスがロックされることに応答して、前記医療用デバイスの1つ又は複数の動作が無効化され、且つ前記医療用デバイスが洗浄されるまで、前記医療用デバイスは新しい患者と共に使用されることができない、動作と、
前記医療用デバイスをロックした後に、前記医療用デバイスの洗浄が行われたことを示す洗浄情報を受信する動作と、
前記医療用デバイスの識別と識別された汚染に基づいて、前記医療用デバイス及び前記識別された汚染に対応する所定の洗浄処置を識別する動作と、
前記洗浄情報に基づいて、前記医療用デバイスが前記医療用デバイス及び前記汚染に対応する前記所定の洗浄処置に従って洗浄されたと判断する動作と、
前記医療用デバイスの洗浄が前記所定の洗浄処置により行われたと判断したことに応答して、前記医療用デバイスに第2の命令を伝達する動作であって、前記医療用デバイスが前記第2の命令を受信したことに応答して、前記医療デバイスがアンロックされ、且つ前記医療用デバイスの前記1つ又は複数の動作有効化される動作を含む動作を行わせる、命令がその上に格納された非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【国際調査報告】