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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-07
(54)【発明の名称】掃除用具
(51)【国際特許分類】
   A47L 13/50 20060101AFI20221130BHJP
   A47L 13/10 20060101ALI20221130BHJP
   A47K 4/00 20060101ALN20221130BHJP
【FI】
A47L13/50
A47L13/10
A47K4/00
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022515936
(86)(22)【出願日】2020-09-23
(85)【翻訳文提出日】2022-04-05
(86)【国際出願番号】 KR2020012806
(87)【国際公開番号】W WO2021177523
(87)【国際公開日】2021-09-10
(31)【優先権主張番号】10-2020-0026028
(32)【優先日】2020-03-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522093683
【氏名又は名称】パク ハクス
(74)【代理人】
【識別番号】100149870
【弁理士】
【氏名又は名称】芦北 智晴
(74)【代理人】
【識別番号】100207022
【弁理士】
【氏名又は名称】小島 弘之
(72)【発明者】
【氏名】パク ハクス
【テーマコード(参考)】
2D132
3B074
【Fターム(参考)】
2D132GA00
3B074AB03
(57)【要約】
本発明は、掃除用具に係り、シャワーホースの端部からシャワーヘッドを取り外した後に連結すれば、バスルームの床面や壁面などの被洗浄面を掃除するときに水道水を被洗浄面に給水することができてバスルームなどの掃除を行いやすいだけではなく、片手でも被洗浄面を掃除することができて便利であり、体力の消耗を極力抑えられるだけではなく、掃除時間をも短縮することができ、ワンタッチ式で手軽にシャワーホースの端部に取り付けたりシャワーホースの端部から取り外したりすることができ、被洗浄面を洗浄する洗浄具の取り替えをも手軽に行えることから、使い勝手の良さを向上させることのできる掃除用具を提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シャワーホース(2)の端部に配備される第1の連結手段(300)と着脱可能な第2の連結手段(400)が一方の端に配備されるが、一方の端から他方の端へと水道水が移動する主流路(102)が形成される柄部(100)と、前記柄部(100)の他方の端に着脱式で配備されて前記柄部(100)から水道水を給水されて被洗浄面を洗浄できる洗浄具(200)と、からなり、
前記柄部(100)の他方の端には排水孔(121)が形成される仕上げ部(120)が形成され、前記仕上げ部(120)には洗浄具支持部(130)が配備されて前記洗浄具(200)が着脱可能なように支持され、
前記洗浄具支持部(130)は、前記仕上げ部(120)の前端に前方に突出して形成される前端支持突起(131)と、前記仕上げ部(120)の後端に後方に突出して形成される後端支持突起(132)と、からなり、
前記洗浄具(200)は、前記洗浄具支持部(130)に着脱式で支持される支持胴体(210)と、前記支持胴体(210)の下部に配備される洗浄部(220)と、からなり、
前記洗浄具(200)の支持胴体(210)には、前記柄部(100)の他方の端の仕上げ部(120)に形成された排水孔(121)を介して移動する柄部(100)の水道水を洗浄部(220)へ導く水案内孔(211)が形成され、前記洗浄具(200)の支持胴体(210)の上面の前端には、前記洗浄具支持部(130)の前端支持突起(131)がはめ込まれて支持される前端支持溝(212)が形成され、前記支持胴体(210)の上面の後端には、前記洗浄具支持部(130)の後端支持突起(132)がはめ込まれて支持される後端支持溝(213)が形成され、
前記後端支持溝(213)の上端には、前記洗浄具支持部(130)の後端支持突起(132)を支持できる案内斜面(214a)を有する係止爪(214)が形成され、前記係止爪(214)の後方に解除片(215)が延設されることを特徴とする掃除用具。
【請求項2】
シャワーホース(2)の端部に配備される第1の連結手段(300)と着脱可能な第2の連結手段(400)が一方の端に配備されるが、一方の端から他方の端へと水道水が移動する主流路(102)が形成される柄部(100)と、前記柄部(100)の他方の端に着脱式で配備されて前記柄部(100)から水道水を給水されて被洗浄面を洗浄できる洗浄具(200)と、からなり、
前記柄部(100)の他方の端には排水孔(121)が形成される仕上げ部(120)が形成され、前記仕上げ部(120)には洗浄具支持部(130)が配備されて前記洗浄具(200)が着脱可能なように支持され、
前記洗浄具支持部(130)は、前記仕上げ部(120)の前端に前方に突出して形成される前端支持突起(131)と、前記仕上げ部(120)の後端に後方に突出して形成される後端支持突起(132)と、からなり、
前記洗浄具(200)は、前記洗浄具支持部(130)に着脱式で支持される支持胴体(210)と、前記支持胴体(210)の下部に配備される洗浄部(220)と、からなり、
前記洗浄具(200)の支持胴体(210)には、前記柄部(100)の他方の端の仕上げ部(120)に形成された排水孔(121)を介して移動する柄部(100)の水道水を洗浄部(220)へ導く水案内孔(211)が形成され、前記洗浄具(200)の支持胴体(210)の上面の前端には、前記洗浄具支持部(130)の前端支持突起(131)がはめ込まれて支持される前端支持溝(212)が形成され、前記支持胴体(210)の上面の後端には、前記洗浄具支持部(130)の後端支持突起(132)がはめ込まれて支持される後端支持溝(213)が形成され、
前記前端支持溝(212)の上端には、前記洗浄具支持部(130)の前端支持突起(131)を支持できる案内斜面(216a)を有する係止爪(216)が形成され、前記係止爪(216)の前方に解除片(217)が延設されることを特徴とする掃除用具。
【請求項3】
前記洗浄具(200)の支持胴体(210)の上面にはカバー部(210a)を備えて緩衝空間(210b)が設けられ、前記カバー部(210a)には水案内孔(211)が形成され、前記支持胴体(210)の緩衝空間(210b)の下部には複数の吐水孔(210c)が形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の掃除用具。
【請求項4】
前記第1の連結手段(300)は、長手方向に第1の通路(321)が形成されてシャワーホース(2)の先端に一方の端部が固定され、他方の端部には複数の球載置部(322)が形成される固定部材(320)と、前記複数の球載置部(322)に回転可能なように配備される固定球(330)と、前記固定部材(320)の外側周面に締結されて前記固定球(330)を支持し、前記固定部材(320)に沿って移動可能なように配備されて前記固定球(330)を前記第1の通路(321)の方向に出没させるプッシュ部材(340)と、から構成され、前記固定部材(320)の他方の端部の外周面には支持爪(325)が形成され、前記プッシュ部材(340)の内側にはバネ載置溝(342)が形成されて前記プッシュ部材(340)を前記固定部材(320)の他方の端部の方向に付勢する第1のバネ(350)が取り付けられ、前記プッシュ部材(340)の外側には手で把持可能な操作突起(343)が配備され、
前記第2の連結手段(400)は、前記固定部材(320)の第1の通路(321)にはめ込まれるが、長手方向に第2の通路(421)が形成される接続部(422)が一方の端部に形成され、他方の端部には前記柄部(100)に螺合される雌ねじ山(424)が形成される連結部材(420)からなり、
前記接続部(422)の外周面には、同じ円周の上に固定球(330)が支持可能な球支持溝(423)が形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の掃除用具。
【請求項5】
前記第1の連結手段(300)は、シャワーホース(2)の先端に固定されるが、通孔(361)が中央に形成され、他方の端の方向に開口された載置部(362)が形成され、外周面に雄ねじ山(363)が形成される結合具(360)と、前記結合具(360)の他方の端に支持され、開閉孔(370a)が中央に貫通される支持環(370)と、前記結合具(360)の載置部(362)に第2のバネ(372)により弾持されて前記開閉孔(370a)を開閉する開閉具(374)と、長手方向に第1の通路(381)が形成され、一方の端部に雌ねじ山(382)が形成されて前記結合具(360)と螺合され、第1の通路(381)の中央には前記支持環(370)を前記結合具(360)の他方の端部の縁方向に押し付ける押付突起(385)が形成され、他方の端部には複数の球載置部(384)が形成される固定部材(380)と、前記複数の球載置部(384)に回転可能なように配備される固定球(390)と、前記固定部材(380)の外側周面に締結されて前記固定球(390)を支持し、前記固定部材(380)に沿って移動可能なように配備されて前記固定球(390)を前記固定部材(380)の第1の通路(381)の方向に出没させるプッシュ部材(392)と、から構成され、
前記固定部材(380)の他方の端部の外周面には支持爪(388)が形成され、前記プッシュ部材(392)の内側にはバネ載置溝(392a)が形成されて前記プッシュ部材(392)を前記固定部材(380)の他方の端部の方向に付勢する第1のバネ(389)が取り付けられ、
前記第2の連結手段(400)は、前記固定部材(380)の第1の通路(381)にはめ込まれるが、長手方向に第2の通路(421)が形成される接続部(422)が一方の端部に形成され、他方の端部には前記柄部(100)に螺合される雌ねじ山(424)が形成される連結部材(420)からなり、
前記接続部(422)の外周面には同じ円周の上に固定球(390)が支持可能な球支持溝(423)が形成され、
前記接続部(422)は、前記固定部材(380)の第1の通路(381)への嵌入に際して端部は前記開閉具(374)を押し付けて前記支持環(370)の開閉孔(370)を開くことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の掃除用具。
【請求項6】
前記第1の連結手段(300)は、シャワーホース(2)の先端に固定されるが、通孔(361)が中央に形成され、他方の端の方向に開口された載置部(362)が形成され、外周面に雄ねじ山(363)が形成される結合具(360)と、長手方向に第1の通路(381)が形成され、一方の端部に雌ねじ山(382)が形成されて前記結合具(360)と螺合され、他方の端部には複数の球載置部(384)が形成される固定部材(380)と、前記複数の球載置部(384)に回転可能なように配備される固定球(390)と、前記固定部材(380)の外側周面に締結されて前記固定球(390)を支持し、前記固定部材(380)に沿って移動可能なように配備されて前記固定球(390)を前記固定部材(380)の第1の通路(381)の方向に出没させるプッシュ部材(392)と、から構成され、
前記固定部材(380)の他方の端部の外周面には支持爪(388)が形成され、前記プッシュ部材(392)の内側にはバネ載置溝(392a)が形成されて前記プッシュ部材(392)を前記固定部材(380)の他方の端部の方向に付勢する第1のバネ(389)が取り付けられ、
前記第2の連結手段(400)は、前記固定部材(380)の第1の通路(381)にはめ込まれるが、長手方向に第2の通路(421)が形成される接続部(422)が一方の端部に形成され、他方の端部には前記柄部(100)に螺合される雌ねじ山(424)が形成される連結部材(420)からなり、前記接続部(422)の外周面には、同じ円周の上に固定球(390)が支持可能な球支持溝(423)が形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の掃除用具。
【請求項7】
前記柄部(100)には、水道水が移動する主流路(102)を開閉する水道水調節具(140)が配備され、
前記水道水調節具(140)は、前記柄部(100)の上下方向に形成されるガイド部(118)にはめ込まれて上下に移動可能であり、前後方向に案内孔(141a)が形成される摺動部材(141)と、前記摺動部材(141)の上下の両端に結合され、手で押圧できるボタン部材(142,143)と、前記柄部(100)の主流路(102)に形成される載置部(102a)にはめ込まれ、水道水が移動できる通路(145a)が前後方向に形成されてバネ(144)の弾性により他方の端部が前記摺動部材(141)の一方の端に密着される押付部材(145)と、からなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の掃除用具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、掃除用具に係り、さらに詳しくは、シャワーホースに連結されたシャワーヘッドを取り外した後に手軽に連結してバスルーム(浴室)の床面や壁面などの被洗浄面を掃除しながら水道水を散布させることができることから、掃除をするのに役立つ掃除用具に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、バスルームの壁面に設置されるシャワー機器は、冷温水の給水パイプと結合された水栓金具の調節弁を用いて、冷温水及び混合水を吐出できるようになっており、前記水栓金具とシャワーヘッドとの間にはフレキシブルホース(以下、「シャワーホース」と称する。)が連結されるような構成を有し、広く用いられている。
【0003】
そして、前記シャワーホースとシャワーヘッドとの結合部には対応するねじ部をそれぞれ形成して締め合って組み立てるような構成を有しているが、一般に、シャワーホースを把持した後、シャワーヘッドを回転させて締め合っている。
【0004】
ここで、前記シャワーヘッドは、合成樹脂材から形成することが普通であるが、前記シャワーホースと組み合わせられた状態でシャワーヘッドを回転させると、ねじ山が壊れてしまい、その結果、破損及び漏水が生じてしまうという不都合があった。
【0005】
このような不都合を解消するために、大韓民国登録特許第10-1964019号が提案されている。これは、ワンタッチ式連結ニップル構造を備えたシャワーヘッドに関するものであり、シャワーヘッドとシャワーホースとの連結部にワンタッチ式連結ニップルを設けて、さらに手軽にしかも速やかにシャワーヘッドの組み立て及び取り替えが行えるようにして組み立てのしやすさと使い勝手の良さを向上できるように工夫された発明である。
【0006】
ところが、上記の構造は、水栓金具に連結するシャワーホースの端部にシャワーヘッドを組み立てかつ取り替えを行うことしかできず、このような構造は、依然としてシャワーホースにシャワーヘッドのみを連結して用いるようになっているため、シャワー機器の用途が極めて制限的である。
【0007】
例えば、バスルームの内部は湿気が高くて多くの水垢が付きやすく、こまめに掃除することを余儀なくされるが、この場合、洗浄刷毛を用いて被洗浄面をふいた後、シャワーヘッドを用いて被洗浄面に水道水を散布したり、片手では洗浄刷毛を用いてふきながら、もう一つの手ではシャワーヘッドを把持してバスルームの被洗浄面に水を散布したりしなければ、異物をきれいに取り除くことができないため、バスルームの掃除が面倒臭く、体力の消耗が激しいだけではなく、掃除時間もまた長引いてしまうという欠点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記のような従来の技術が抱える問題を解決するためのものとしての本発明は、シャワーヘッドを取り外したシャワーホースの端部に簡単に連結して水を給水しながらバスルームの床面や壁面などの被洗浄面を洗浄することができて、片手でも被洗浄面をきれいに掃除しかつ洗浄することのできる洗浄用具を提供するところにその目的がある。
【0009】
本発明の他の目的は、ワンタッチ式で手軽にシャワーホースの端部に取り付けたりシャワーホースの端部から取り外したりすることができ、被洗浄面を洗浄する洗浄具の取り替えをも手軽に行うことのできる洗浄用具を提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記のような目的を達成するために、本発明は、シャワーホースの端部に配備される第1の連結手段と着脱可能な第2の連結手段が一方の端に配備されるが、一方の端から他方の端へと水道水が移動する主流路が形成される柄部と、前記柄部の他方の端に着脱式で配備されて前記柄部から水道水を給水されて被洗浄面を洗浄できる洗浄具と、からなることを特徴とする掃除用具を提供する。
【0011】
このとき、前記柄部の他方の端には排水孔が形成される仕上げ部が形成され、前記仕上げ部には洗浄具支持部が配備されて前記洗浄具が着脱可能なように支持されることを特徴とする。
【0012】
また、前記洗浄具支持部は、前記仕上げ部の前端に前方に突出して形成される前端支持突起と、前記仕上げ部の後端に後方に突出して形成される後端支持突起と、からなり、前記洗浄具は、前記洗浄具支持部に着脱式で支持される支持胴体と、前記支持胴体の下部に配備されてバスルームの壁面や床面などの被洗浄面についている水垢などを除去できる洗浄部と、からなり、前記洗浄具の支持胴体には、前記柄部の他方の端の仕上げ部に形成された排水孔を介して移動する柄部の水道水を洗浄部へ導く水案内孔が形成され、前記洗浄具の支持胴体の上面の前端には、前記洗浄具支持部の前端支持突起がはめ込まれて支持される前端支持溝が形成され、前記支持胴体の上面の後端には、前記洗浄具支持部の後端支持突起がはめ込まれて支持される後端支持溝が形成されることを特徴とする。
【0013】
このとき、前記後端支持溝の上端には、前記洗浄具支持部の後端支持突起を支持できる案内斜面を有する係止爪が形成され、前記係止爪の後方に解除片が延設されることを特徴とする。
【0014】
さらに、前記前端支持溝の上端には、前記洗浄具支持部の前端支持突起を支持できる案内斜面を有する係止爪が形成され、前記係止爪の前方に解除片が延設されることを特徴とする。
【0015】
そして、前記洗浄具支持部は、仕上げ部の下部に排水孔の周縁に沿って下向きに突出する円筒状の第1の締結突部からなり、第1の締結突部には下部に開かれた嵌入溝が形成され、前記嵌入溝の内周面には第1の支持爪及びストップ爪が形成され、前記洗浄具の支持胴体の上面には、水案内孔の周縁に沿って上向きに突出して前記第1の締結突部の嵌入溝にはめ込まれる円筒状の第2の締結突部からなり、第2の締結突部の外周面には前記第1の締結突部の第1の支持爪が支持される第2の支持爪が形成されることを特徴とする。
【0016】
併せて、前記洗浄部は、前記支持胴体の下部面に植え付けられた刷毛からなるか、あるいは、前記支持胴体の下部に固定されるスポンジ及びタオルからなることを特徴とする。
【0017】
そして、前記洗浄具の支持胴体の上面にはカバー部を備えて緩衝空間が設けられ、前記カバー部には水案内孔が形成され、前記支持胴体の緩衝空間の下部には複数の吐水孔が形成されることを特徴とする。
【0018】
併せて、前記第1の連結手段は、長手方向に第1の通路が形成されてシャワーホースの先端に一方の端部が固定され、他方の端部には複数の球載置部が形成される固定部材と、前記複数の球載置部に回転可能なように配備される固定球と、前記固定部材の外側周面に締結されて前記固定球を支持し、前記固定部材に沿って移動可能なように配備されて前記固定球を前記第1の通路方向に出没させるプッシュ部材と、から構成され、前記固定部材の他方の端部の外周面には支持爪が形成され、前記プッシュ部材の内側にはバネ載置溝が形成されて前記プッシュ部材を前記固定部材の他方の端部の方向に付勢する第1のバネが取り付けられ、前記プッシュ部材の外側には手で把持可能な操作突起が配備され、前記第2の連結手段は前記固定部材の第1の通路にはめ込まれるが、長手方向に第2の通路が形成される接続部が一方の端部に形成され、他方の端部には前記柄部に螺合される雌ねじ山が形成される連結部材からなり、前記接続部の外周面には同じ円周の上に固定球が支持可能な球支持溝が形成されることを特徴とする。
【0019】
そして、前記第1の連結手段は、シャワーホースの先端に固定されるが、通孔が中央に形成され、他方の端の方向に開かれた載置部が形成され、外周面に雄ねじ山が形成される結合具と、前記結合具の他方の端に支持され、開閉孔が中央に貫通される支持環と、前記結合具の載置部に第2のバネにより弾持されて前記開閉孔を開閉する開閉具と、長手方向に第1の通路が形成され、一方の端部に雌ねじ山が形成されて前記結合具と螺合され、第1の通路の中央には前記支持環を前記結合具の他方の端部の縁方向に押し付ける押付突起が形成され、他方の端部には複数の球載置部が形成される固定部材と、前記複数の球載置部に回転可能なように配備される固定球と、前記固定部材の外側周面に締結されて前記固定球を支持し、前記固定部材に沿って移動可能なように配備されて前記固定球を前記固定部材の第1の通路方向に出没させるプッシュ部材と、から構成され、前記固定部材の他方の端部の外周面には支持爪が形成され、前記プッシュ部材の内側にはバネ載置溝が形成されて前記プッシュ部材を前記固定部材の他方の端部の方向に付勢する第1のバネが取り付けられ、前記第2の連結手段は、前記固定部材の第1の通路にはめ込まれるが、長手方向に第2の通路が形成される接続部が一方の端部に形成され、他方の端部には前記柄部に螺合される雌ねじ山が形成される連結部材からなり、前記接続部の外周面には同じ円周の上に固定球が支持可能な球支持溝が形成され、前記接続部は、前記固定部材の第1の通路に嵌入するときに端部は前記開閉具を押し付けて前記支持環の開閉孔を開くことを特徴とする。
【0020】
また、前記第1の連結手段は、シャワーホースの先端に固定されるが、通孔が中央に形成され、他方の端の方向に開口された載置部が形成され、外周面に雄ねじ山が形成される結合具と、長手方向に第1の通路が形成され、一方の端部に雌ねじ山が形成されて前記結合具と螺合され、他方の端部には複数の球載置部が形成される固定部材と、前記複数の球載置部に回転可能なように配備される固定球と、前記固定部材の外側周面に締結されて前記固定球を支持し、前記固定部材に沿って移動可能なように配備されて前記固定球を前記固定部材の第1の通路方向に出没させるプッシュ部材と、から構成され、前記固定部材の他方の端部の外周面には支持爪が形成され、前記プッシュ部材の内側にはバネ載置溝が形成されて前記プッシュ部材を前記固定部材の他方の端部の方向に付勢する第1のバネが取り付けられ、前記第2の連結手段は前記固定部材の第1の通路にはめ込まれるが、長手方向に第2の通路が形成される接続部が一方の端部に形成され、他方の端部には前記柄部に螺合される雌ねじ山が形成される連結部材からなり、前記接続部の外周面には同じ円周の上に固定球が支持可能な球支持溝が形成されることを特徴とする。
【0021】
併せて、前記柄部には水道水が移動する主流路を開閉する水道水調節具が配備され、前記水道水調節具は、前記柄部の上下方向に形成されるガイド部にはめ込まれて上下に移動可能であり、前後方向に案内孔が形成される摺動部材と、前記摺動部材の上下の両端に結合され、手で押圧できるボタン部材と、前記柄部の主流路に形成される載置部にはめ込まれ、水道水が移動できる通路が前後方向に形成されてバネの弾性により他方の端部が前記摺動部材の一方の端に密着される押付部材と、からなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
本発明の洗浄用具は、シャワーホースの端部からシャワーヘッドを取り外した後に連結すれば、バスルームの床面や壁面などの被洗浄面を掃除するときに水道水を被洗浄面に給水することができてバスルームなどの掃除を行いやすいだけではなく、片手でも被洗浄面を掃除することができて便利であり、体力の消耗を極力抑えられるだけではなく、掃除時間をも短縮することができる。
【0023】
併せて、本発明の洗浄用具は、ワンタッチ式で手軽にシャワーホースの端部に取り付けたりシャワーホースの端部から取り外したりすることができ、被洗浄面を洗浄する洗浄具の取り替えをも手軽に行えることから、使い勝手の良さを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明の第1の実施形態に係る洗浄用具の分解斜視図である。
図2】本発明の第1の実施形態に係る洗浄用具をシャワーホースの端部に連結する前の状態を一方の側にも示す図である。
図3】本発明の第1の実施形態に係るシャワーホース両端の連結構造を説明するために示す図である。
図4】本発明の第1の実施形態に係る洗浄用具の分解斜視図である。
図5】本発明の第1の実施形態に係る洗浄用具をシャワーホースの端部に連結する前と連結した後の状態を示す断面図である。
図6】本発明の第1の実施形態に係る洗浄用具をシャワーホースの端部から取り外す状態を示す断面図である。
図7】本発明の第2の実施形態に係る洗浄用具の構造を説明するために示す図である。
図8】本発明の第3の実施形態に係る洗浄用具の分解斜視図である。
図9】本発明の第3の実施形態に係る洗浄用具を説明するために示す断面図である。
図10】本発明の第3の実施形態に係る洗浄用具の締結構造を説明するために示す図である。
図11】(a)から(c)は、本発明に係る洗浄具の様々な変形例を示す図である。
図12】本発明の第4の実施形態に係る洗浄用具の構造を説明するために示す図である。
図13】本発明の第5の実施形態に係る洗浄用具の構造を説明するために示す斜視図である。
図14】本発明の第5の実施形態に係る洗浄用具の構造を説明するために示す断面図である。
図15】本発明の第6の実施形態に係る洗浄用具の構造を説明するために示す斜視図である。
図16】本発明の第6の実施形態に係る洗浄用具をシャワーホースの端部に連結する前の状態を示す断面図である。
図17】本発明の第6の実施形態に係る洗浄用具をシャワーホースの端部に連結した後の状態を示す断面図である。
図18】本発明の第7の実施形態に係る洗浄用具の構造を説明するために示す斜視図である。
図19】本発明の第7の実施形態に係る洗浄用具をシャワーホースの端部に連結した状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明に係る洗浄用具の特徴については、添付図面に基づいて詳しく述べられる実施形態により理解できるはずである。
【0026】
本発明は、様々な変更を加えることができ、色々な形態を有することができるので、実施形態について本文において詳しく説明する。しかしながら、これは、本発明を特定の開示形態に対して限定しようとするものではなく、本発明の思想及び技術の範囲に含まれるあらゆる変更、均等物ないし代替物を含むものと理解されるべきである。
【0027】
図1から図6は、本発明の第1の実施形態に係る洗浄用具を説明するために示す図である。これによれば、本発明の洗浄用具1は、水栓金具10に連結されるシャワーホース2の端部に連結されるシャワーヘッド(図示せず)を取り外した後、シャワーホース2の端部に連結して用いてもよい。
【0028】
このとき、水栓金具は、冷温水管を介して給水された冷水、温水、または混合水を調節レバー及び方向切り換えレバーの操作に従って前方吐出口もしくはシャワー水吐出口の方向に吐水するように構成される公知の構成要素であって、このような水栓金具は、大韓民国登録特許第10-1964019号にその一例が説明されている。
【0029】
このとき、前記シャワーホース2は、ホースカバー2aの内部にホースチューブ2bが配備され、両端部にホースチューブ2bにはめ込まれて固定されるホース連結部材3、3aと外観を仕上げるホース仕上げ部材4、4aがそれぞれ配備される。このようなシャワーホース2の両端には本発明の洗浄用具1と水栓金具10が連結される。
【0030】
ここで、水栓金具10は、冷温水管を介して給水された冷水、温水、または混合水を調節レバー11及び方向切り換えレバー12の操作に従って前方吐出口13もしくはシャワー水吐出口14の方向に吐水するように構成され、前記水栓金具10のシャワー水吐出口14にはシャワーホース2が連結される。
【0031】
以下、本発明について詳しく説明する。
【0032】
まず、前記洗浄用具1は、一方の端から他方の端へと水道水が移動する主流路102が形成され、一方の端に設けられ、締結具110が結合される柄部100と、前記柄部100の他方の端に設けられ、前記被洗浄面を洗浄できる洗浄具200と、を備えてなる。
【0033】
このとき、前記柄部100の一方の端には雄ねじ山103が形成され、前記締結具110には長手方向に貫通されて水道水が移動する貫通路112が形成され、前記貫通路112の内周面には雌ねじ山114が形成されて、前記柄部100の一方の端に締結具110が螺合される。
【0034】
そして、前記柄部100の表面には使用者が手で把持する場合に滑り止めを行うように溝や突起など様々な形状を呈する滑り止め部104が形成され、水道水が移動する主流路102を開閉する水道水調節具140が柄部100の前半部に配備される。
【0035】
このような水道水調節具140は、前記柄部100の上下方向に形成されるガイド部118にはめ込まれて上下に移動可能であり、前後方向に案内孔141aが形成される摺動部材141と、前記摺動部材141の上下の両端に結合され、手で押圧できるボタン部材142、143と、前記柄部100の主流路102に形成される載置部102aにはめ込まれ、水道水が移動できる通路145aが前後方向に形成されてバネ144の弾性により他方の端部が前記摺動部材141の一方の端に密着される押付部材145と、からなる。
【0036】
このとき、前記摺動部材141は、前記柄部100のガイド部118にはめ込まれて上下方向に移動するときに水道水が漏れることを防ぐために上下の両端の縁部に第1及び第2のОリング146、147が取り付けられたままでガイド部118に嵌入される。
【0037】
そして、前記ボタン部材142、143は、前記摺動部材141の両端に結合されて前記摺動部材141が前記柄部100のガイド部118から離脱することを防ぐことはもとより、限られた範囲内において摺動部材141が前後進するようにその外径を前記柄部100のガイド部118の内径に比べて大きめに形成する。特に、前記ボタン部材142、143の端部に肌が挟まれて損傷されることを防ぐために、前記柄部100のガイド部118の両端に限られた範囲内においてボタン部材142、143が移動できるように支持溝118a、118bが形成される。
【0038】
一方、前記柄部100のガイド部118の一方の側には載置部102aが形成される。このような載置部102aは、中央の一方の側には前後方向に貫通される通孔102bが形成された状態であり、水道水が主流路102において、通孔102bに沿って一方の端から他方の端へと移動する。このとき、前記載置部102aにはゴム製の押付部材145がはめ込まれるが、前記押付部材145は、水道水が移動できる通路145aが前後方向に形成され、外周面には載置部102aの壁面に密着される密着突部145bが形成されて水道水が通路に沿って一方の端から他方の端へと移動できるようにする。
【0039】
このような押付部材145にはコイル状のバネ144の他方の端部が嵌入されて支持され、バネ144の一方の端部は前記載置部102aに支持され、このため、バネ144の弾性により押付部材145の他方の端が前記摺動部材141の中央の一方の側に密着された状態を保つ。
【0040】
このような構造によれば、使用者のボタン部材142、143の操作により摺動部材141が移動して摺動部材141の案内孔141aが押付部材145の通路145aと一致して連通されれば、水道水が他方の側の方向に移動することになり、使用者のボタン部材142、143の操作により摺動部材141が移動して摺動部材141の案内孔141aが押付部材145の通路145aとずれてしまうと、水道水の移動がブロックされる。すなわち、使用者は、別途の水栓レバーの操作なしにも簡単に水道水の排水を調節することができる。
【0041】
また、前記シャワーホース2は、ホースカバーの内部にホースチューブが配備される公知の構造を有する。
【0042】
一方、前記柄部100の他方の端には排水孔121が形成される仕上げ部120が形成され、前記仕上げ部120には洗浄具支持部130が配備されて前記洗浄具200が着脱可能なように支持される。
【0043】
このとき、前記洗浄具支持部130は、前記柄部100の他方の端に形成される仕上げ部120の前端に前方に突出して形成される前端支持突起131と、前記仕上げ部120の後端に後方に突出して形成される後端支持突起132と、からなる。このとき、前記前端支持突起131には、上面が前方に向かって進むにつれて次第に下向きに傾斜した形状を呈する斜面が形成される。
【0044】
そして、前記洗浄具200は、前記洗浄具支持部130に着脱式で支持される支持胴体210と、前記支持胴体210の下部に配備されてバスルームの壁面や床面などの被洗浄面についている水垢などを除去できる洗浄部220と、からなる。
【0045】
このとき、前記洗浄具200の支持胴体210には、前記柄部100の他方の端の仕上げ部120に形成された排水孔121を介して移動する柄部100の水道水を洗浄部220へ導く水案内孔211が形成される。このような水案内孔211には、シリコン、ゴムなどの材質から形成される漏れ止め環211aがはめ込まれて洗浄具200の支持胴体210の上部に前記仕上げ部120が密着される場合に排水孔121を介して排水される水道水が漏れることなく、水案内孔211を介して洗浄部220へ導かれて給水されるようにする。
【0046】
そして、前記洗浄具200の支持胴体210の上面の前端には、前記洗浄具支持部130の前端支持突起131がはめ込まれて支持される前端支持溝212が形成され、前記支持胴体210の上面の後端には、前記洗浄具支持部130の後端支持突起132がはめ込まれて支持される後端支持溝213が形成される。
【0047】
このとき、前記前端支持溝212には、前方に向かって進むにつれて次第に下向きに傾斜した形状を呈する斜面が形成されて前記前端支持突起131の斜面と対応するように緩やかに導かれることが可能になる。なお、前記後端支持溝213の上端には、前記洗浄具支持部130の後端支持突起132を支持できる案内斜面214aを有する係止爪214が形成され、前記係止爪214の後方に解除片215が延設される。
【0048】
そして、前記支持胴体210は、合成樹脂材から射出成形されるものであって、解除片215を下側に押下すると、前記係止爪214が後方に反らされ、解除片215に加えた物理力を除去すれば、解除片215は元の位置に戻る。
【0049】
併せて、前記支持胴体210の下部に配備される洗浄部220は、上端が支持胴体210の下部面に植え付けられた刷毛221からなることもある。
【0050】
このような構造によれば、前記洗浄具支持部130の前端支持突起131を前記洗浄具200の支持胴体210の上面の前端に形成される前端支持溝212に支持した後、後端支持突起132を押せば、後端支持突起132の下端が前記係止爪214の案内斜面214aに乗って下降し、後端支持突起132が後端支持溝213に載置されるとともに、前記係止爪214に後端支持突起132の上端が支持されて洗浄具200が離脱されずに支持されて被洗浄面の掃除に用いることができる。
【0051】
いうまでもなく、前記解除片215を下側に押下すれば、前記係止爪214が後方に反らされ、後端支持突起132の上端が係止爪214から離脱されて洗浄具200を柄部100から取り外すことができ、解除片215に加えた物理力を除去すれば、係止爪214は元の位置に戻る。
【0052】
一方、前記シャワーホース2の端部には第1の連結手段300が配備され、前記洗浄用具1の柄部100の一方の端には前記第1の連結手段300と着脱可能な第2の連結手段400が配備される。
【0053】
このとき、前記第1の連結手段300は、シャワーホース2先端に取り付けられるが、先端は嵌入管3l2が突設された雄カップラー310からなり、前記第2の連結手段400は、前記洗浄用具1の柄部100後端に結合される締結具110に取り付けられて前記嵌入管312をロックまたはロック解除する雌カップラー410から構成されて、前記シャワーホース2の雄カップラー310を洗浄用具1の雌カップラー410にワンタッチで結合して内部流路を連結したり分離したりする。
【0054】
このとき、前記雄カップラー310は円筒状を呈し、一方の端がシャワーホース2に結束され、他方の端には前記雌カップラー410にはめ込まれる嵌入管312が延設され、前記嵌入管312の外周面に垂直面を有する弾性片係止爪313aと斜設された弾性片据え置き片313bとが連設される。
【0055】
また、前記雌カップラー410は、柄部100の一方の端に螺合された締結具110の貫通路112からさらに広がって形成された収容空間113に一方の面がはめ込まれて載置される第1のシール部材411と、第2のシール部材412と、弾性片413aを有するホルダーリング413と、これを固定するキャップリング414と、ホルダーリング413を動作させるプッシュリング415と、からなり、この順に締結具110に嵌着してなる。いうまでもなく、前記雌カップラー410は、構造を変更して柄部100の一方の端に直接的に螺合される構造を採用することも可能であり、このような度合いの設計変更もまた本発明の権利範囲に属する。
【0056】
このような雄カップラー310と雌カップラー410は、本出願人が先出願して登録した大韓民国登録特許第10-1964019号公報に詳しく説明されている公知の構造であるため、この詳しい構造及び作動に関する具体的な説明は省略する。
【0057】
併せて、このような雄カップラー310と雌カップラー410の構造によれば、シャワーホース2の端部に洗浄用具1をワンタッチ方式で締脱することができて、必要に応じて、シャワーヘッドと洗浄用具1を取り替えて用いることができる。
【0058】
併せて、図面には、シャワーホース2の端部に第1の連結手段300を備え、洗浄用具1に第2の連結手段400を備えた場合のみを示しているが、シャワーホース2の端部に第2の連結手段400を備え、洗浄用具1に第1の連結手段300を備えてもいてもよく、このような単なる位置変更は本発明の権利範囲に属する。
【0059】
このようなワンタッチ方式の第1及び第2の連結手段300、400は、洗浄用具1とシャワーホース2の一方の端にのに配備されてもよいが、これに限定されない。すなわち、シャワーホース2の両端部にホースチューブ2bにはめ込まれて固定されるホース連結部材3、3aと外観を仕上げるホース仕上げ部材4、4aをそれぞれ備えることにより、このようなシャワーホース2の両端には本発明の洗浄用具1と水栓金具10が連結されることが可能になる。この場合、前記ホース連結部材3、3aの内部には第1の連結手段300、300aとして雄カップラー310、310aが締まり嵌めされて固定される。したがって、前記第1の連結手段300、300aは、洗浄用具1に結合される締結具110に配備される第2の連結手段400と、水栓金具10のシャワー水吐出口14に結合される締結具110に配備される第2の連結手段400aにワンタッチ式で締脱することができて、必要に応じて、シャワーホース2からシャワーヘッドと洗浄用具1のみを取り替えたり、シャワーホース2を水栓金具10から取り外したりすることができる。
【0060】
一方、図7は、本発明の第2の実施形態に係る洗浄用具を説明するために示す図である。これによれば、前記柄部100の他方の端の洗浄具支持部130は、前記柄部100の他方の端に形成される仕上げ部120の前端に前方に突出して形成される前端支持突起131と、前記仕上げ部120の後端に後方に突出して形成される後端支持突起132と、からなる。このとき、前記前端及び後端支持突起131、132には、上面が前方及び後方に向かって進むにつれて次第に下向きに傾斜した形状を呈する斜面が形成される。
【0061】
そして、前記洗浄具200は、前記洗浄具支持部130に着脱式で支持される支持胴体210の上面の前端には前記洗浄具支持部130の前端支持突起131がはめ込まれて支持される前端支持溝212が形成され、前記支持胴体210の上面の後端には前記洗浄具支持部130の後端支持突起132がはめ込まれて支持される後端支持溝213が形成される。
【0062】
このとき、前記前端支持溝212の上端には前記洗浄具支持部130の前端支持突起131を支持できる案内斜面216aを有する係止爪216が形成され、前記係止爪216の前方に解除片217が延設される。
【0063】
すなわち、前記洗浄具200の前端支持溝212の上端に係止爪216及び解除片217を備える構造であり、第1の実施形態の係止爪214及び解除片215の形成位置が反対であり、このような度合いの設計変更はいずれも本発明の権利範囲に属する。したがって、解除片217を下側に押下すれば、前記係止爪216が前方に反らされて洗浄具200を柄部100から取り外すことが可能になり、解除片217に加えた物理力を除去すれば、係止爪216は元の位置に戻る。
【0064】
図8から図10は、本発明の第3の実施形態に係る洗浄用具を説明するために示す図である。これによれば、前記柄部100の他方の端に形成される洗浄具支持部130は、仕上げ部120の下部に排水孔121の周縁に沿って下向きに突出する円筒状の第1の締結突部134からなり、第1の締結突部134には下部に開かれた嵌入溝134aが形成され、前記嵌入溝134aの内周面には第1の支持爪135及びストップ爪136が形成される。このとき、前記ストップ爪136は、前記第1の支持爪135の一方の端に上向きに突出する構造であり、第1の支持爪135及びストップ爪136は、全体的には「L」字状につながった構造を有する。
【0065】
そして、前記洗浄具200の支持胴体210の上面には水案内孔211の周縁に沿って上向きに突出して前記第1の締結突部134の嵌入溝134aにはめ込まれる円筒状の第2の締結突部218が形成され、第2の締結突部218の外周面には前記第1の締結突部134の第1の支持爪135が支持される第2の支持爪219が形成される。
【0066】
このとき、前記第1の支持爪135は、前記嵌入溝134aの内周面に部分的に水平に形成され、前記第2の支持爪219は、前記第2の締結突部218の外周面に部分的に水平に形成されて、図10の上図に示すように、前記第1の締結突部134の嵌入溝134aに第2の締結突部218が嵌入された状態で、図10の下図に示すように、一方向(時計回り方向)に前記第1の締結突部134を水平に回転させると、第2の締結突部218の第2の支持爪219の下端に第1の締結突部134の第1の支持爪135の上端が密着支持され、ある程度回転すれば、ストップ爪136が第2の支持爪219の一方の端に触れてそれ以上回転せず、このような結合状態で掃除用具1を用いることが可能になる。
【0067】
このような構造は、柄部100から洗浄具200を水平に、例えば、30~90°回転させれば、手軽に取り付けたり取り外したりすることができる。この場合、前記第2の締結突部218の外側には漏れ止め環137がはめ込まれて前記第1の締結突部134を嵌め、一方向に回転して第2の締結突部218の第2の支持爪219の下端に第1の締結突部134の第1の支持爪135の上端が密着支持されるときに第1の締結突部134の下端と洗浄具200の支持胴体210の上面との間に隙間ができるということを防いで水道水が漏れることを防ぐことができる。
【0068】
この場合、前記洗浄部220は、図9に示すように、支持胴体210の下部に固定されるスポンジ222と、前記スポンジ222の下部に配備されるタオル223と、からなることもある。このとき、スポンジ222とタオル223は、接着剤などにより一体に結合された構造を有し、前記支持胴体210の下部に接着剤などにより固定されてもよい。このようなタオル223は、通常、あかすり(あかすりタオル)の材質として用いられるビスコース・レーヨンなどの材質から作製されてもよい。
【0069】
そして、図11の(a)から(c)は、本発明に係る洗浄具の様々な変形例を示す図である。これによれば、洗浄具200は、図11の(a)及び(c)に示すように、支持胴体210の上面が正方形、長方形を呈するか、あるいは、図11の(b)に示すように、三角形を呈してもよく、必要に応じて、円形を呈してもよい。
【0070】
一方、図12は、本発明の第4の実施形態に係る洗浄用具の構造を説明するために示す図である。これによれば、洗浄具200の支持胴体210の上面にはカバー部210aを備えて緩衝空間210bが設けられ、前記カバー部210aには水案内孔211が形成され、前記支持胴体210の緩衝空間210bの下部には複数の吐水孔210cが形成される。このような構造によれば、柄部100の水道水は水案内孔211を介して緩衝空間210bに流れ込み、複数の吐水孔210cを介して一様に洗浄部220の中央にはもとより、周縁にも一様に排水される。
【0071】
また、図13及び図14は、本発明の第5の実施形態に係る洗浄用具の構造を説明するために示す図である。これは、シャワーホース2の端部に配備される第1の連結手段300及び洗浄用具1の柄部100の一方の端に配備される第2の連結手段400に関するものである。
【0072】
このとき、前記第1の連結手段300は、シャワーホース2の端部に連結されるものであって、長手方向に第1の通路321が形成されてシャワーホース2の先端に一方の端部が固定され、他方の端部には複数の球載置部322が形成される固定部材320と、前記複数の球載置部322に回転可能なように配備される固定球330と、前記固定部材320の外側周面に締結されて前記固定球330を支持し、前記固定部材320に沿って移動可能なように配備されて前記固定球330を前記第1の通路321の方向に出没させるプッシュ部材340と、から構成される。
【0073】
このとき、前記固定部材320の一方の端部の外周面には前記固定部材320をシャワーホース2の端部に嵌着するときに強固に固定できるように逆係止爪323が形成され、前記固定部材320の他方の端部の外周面には支持爪325が形成され、前記プッシュ部材340の内側にはバネ載置溝342が形成されて前記プッシュ部材340を前記固定部材320の他方の端部の方向に付勢する第1のバネ350が取り付けられ、前記プッシュ部材340の外側には手で把持可能な操作突起343が配備される。
【0074】
そして、前記第2の連結手段400は、柄部100の一方の端に配備されるものであって、前記固定部材320の第1の通路321にはめ込まれるが、長手方向に第2の通路421が形成される接続部422が一方の端部に形成され、他方の端部には前記柄部100に螺合される雌ねじ山424が形成される連結部材420からなる。このとき、前記接続部422の外周面には同じ円周の上に固定球330が支持可能な球支持溝423が形成される。この場合、球支持溝423は、接続部422の外周面に凹状に形成することも可能であるが、同じ円周の上に外向きに突出する支持突起423aにより画設することも可能であり、この場合、固定球330は、プッシュ部材340の干渉がない場合、支持突起423aを乗り越えて球支持溝423に移動することができる。
【0075】
このような連結部材420は、柄部100の一方の端に直接的に締結可能であるが、柄部100の一方の端に結合される締結具110の構造を変更して締結具110の外周面に雄ねじ山を形成して螺合される構造を採用することも可能であり、このような度合いの設計変更もまた本発明の権利範囲に属する。
【0076】
そして、前記固定部材320の第1の通路321には漏れ止め環328、329が取り付けられて前記接続部422の一方の端部が第1の通路321に嵌入されれば、漏れ止め環328、329に前記接続部422の端部及び外周面が密着されて水道水の漏れを防ぐことができる。
【0077】
このような構造によれば、第1の連結手段300と第2の連結手段400とをつなぎ合わせるときにはプッシュ部材340を固定部材320の一方の端部の方向に引っ張ると、前記プッシュ部材340が固定球330に加えた物理力が解除される。この状態で連結部材420の接続部422を固定部材320の第1の通路321に嵌入した後、プッシュ部材340を解放すると、第1のバネ350の戻り力によりプッシュ部材340が固定部材320の他方の端部の方向に移動しながら固定球330を固定部材320の第1の通路321の方向に押すことになり、これにより、固定球330の一部が連結部材420の接続部422の外周面に形成された球支持溝423に支持された状態を保つことになって、第1の連結手段300と第2の連結手段400とが互いに引き離されない。
【0078】
いうまでもなく、前記第1の連結手段300と第2の連結手段400とを互いに引き離そうとする場合には、プッシュ部材340を固定部材320の一方の端部の方向に引っ張ると、前記プッシュ部材340が固定球330に加えた物理力が解除されて手軽に互いに引き離すことができる。
【0079】
また、図15から図17は、本発明の第6の実施形態に係る洗浄用具の構造を説明するために示す図である。これらは、本発明の第5の実施形態の変形実施形態である。
【0080】
このとき、前記第1の連結手段300は、水栓金具のシャワーホース2の端部に連結されるものであって、シャワーホース2の先端に固定されるが、通孔361が中央に形成され、他方の端の方向に開口された載置部362が形成され、外周面に雄ねじ山363が形成される結合具360と、前記結合具360の他方の端に支持され、開閉孔370aが中央に貫通される支持環370と、前記結合具360の載置部362に第2のバネ372により弾持されて前記開閉孔370aを開閉する開閉具374と、長手方向に第1の通路381が形成され、一方の端部に雌ねじ山382が形成されて前記結合具360と螺合され、第1の通路381の中央には前記支持環370を前記結合具360の他方の端部の縁方向に押し付ける押付突起385が形成され、他方の端部には複数の球載置部384が形成される固定部材380と、前記複数の球載置部384に回転可能なように配備される固定球390と、前記固定部材380の外側周面に締結されて前記固定球390を支持し、前記固定部材380に沿って移動可能なように配備されて前記固定球390を前記固定部材380の第1の通路381の方向に出没させるプッシュ部材392と、から構成される。
【0081】
このとき、前記結合具360は、前記シャワーホース2の端部に嵌着されることが好ましいが、シャワーホース2の端部が前記結合具360の内部に嵌入される構造を採用することも可能であり、このような度合いの設計変更もまた本発明の権利範囲に属する。
【0082】
そして、前記開閉具374は、他方の端に十字形の突起374aが形成されて水道水が円滑に移動することができ、外側面に抜け止め爪374bが形成されて、たとえ第2のバネ372により弾性が加えられても、開閉具374が結合具360の載置部362から離脱されることが防がれる。
【0083】
また、前記固定部材380の他方の端部の外周面には支持爪388が形成され、前記プッシュ部材392の内側にはバネ載置溝392aが形成されて前記プッシュ部材392を前記固定部材380の他方の端部の方向に付勢する第1のバネ389が取り付けられる。
【0084】
そして、前記第2の連結手段400は、柄部100の一方の端に配備されるものであり、本発明の第5の実施形態において説明した構造と実質的に同じ構造であり、前記固定部材380の第1の通路381にはめ込まれるが、長手方向に第2の通路421が形成される接続部422が一方の端部に形成され、他方の端部には前記柄部100に螺合される雌ねじ山424が形成される連結部材420からなる。このとき、前記接続部422の外周面には同じ円周の上に固定球390が支持可能な球支持溝423が形成される。
【0085】
このとき、前記接続部422は、前記固定部材380の第1の通路381への嵌入に際して端部は前記開閉具374を押し付けることができ、これにより、支持環370の開閉孔370aを開くことができる。
【0086】
そして、前記固定部材380の上端の外周面には漏れ止め環394が嵌入される。
【0087】
このような構造によれば、第1の連結手段300と第2の連結手段400とをつなぎ合わせるときには、プッシュ部材392を固定部材380の一方の端部の方向に引っ張ると、前記プッシュ部材392が固定球390に加えた物理力が解除され、この状態で連結部材420の接続部422を固定部材380の第1の通路381に嵌入した後、プッシュ部材392を解放すると、第1のバネ389の戻り力によりプッシュ部材392が固定部材380の他方の端部の方向に移動しながら固定球390を固定部材380の第1の通路381の方向に押すことになり、これにより、固定球390の一部が連結部材420の接続部422の外周面に形成された球支持溝423に支持された状態を保つことになり、第1の連結手段300と第2の連結手段400とが互いに引き離されない。この場合、前記接続部422の端部は開閉具374を押し付けて支持環370の開閉孔370aを開くことになって、水栓金具のシャワーホース2から水道水を給水されることができる。
【0088】
いうまでもなく、前記第1の連結手段300と第2の連結手段400とを互いに引き離そうとする場合には、プッシュ部材392を固定部材380の一方の端部の方向に引っ張ると、前記プッシュ部材392が固定球390に加えた物理力が解除されて手軽に互いに引き離すことができる。
【0089】
併せて、このような構造は、たとえ水栓金具のレバーが開かれた状態の場合であっても、シャワーヘッドや本発明の掃除用具1が連結されていない状態では水道水の給水がブロックされて安定的にシャワーヘッドと掃除用具1を取り替えることができる。
【0090】
そして、図18及び図19は、本発明の第7の実施形態に係る洗浄用具の構造を説明するために示す図である。これらは、本発明の第6の実施形態の変形実施形態である。
【0091】
このとき、前記第1の連結手段300は、第6の実施形態において、支持環370、第2のバネ372及び開閉具374が排除された構造であって、残りの構成は同様である。
【0092】
すなわち、前記第1の連結手段300は、シャワーホース2の先端に固定されるが、通孔361が中央に形成され、他方の端の方向に開口された載置部362が形成され、外周面に雄ねじ山363が形成される結合具360と、長手方向に第1の通路381が形成され、一方の端部に雌ねじ山382が形成されて前記結合具360と螺合され、他方の端部には複数の球載置部384が形成される固定部材380と、前記複数の球載置部384に回転可能なように配備される固定球390と、前記固定部材380の外側周面に締結されて前記固定球390を支持し、前記固定部材380に沿って移動可能なように配備されて前記固定球390を前記固定部材380の第1の通路381の方向に出没させるプッシュ部材392と、から構成される。
【0093】
このような構造によれば、第1の連結手段300と第2の連結手段400とをつなぎ合わせる前であっても、水栓金具のシャワーホース2から水道水を給水されることができる。したがって、水栓金具のレバーが開かれていない状態では水道水の給水がブロックされて安定的にシャワーヘッドと掃除用具1を取り替えることができ、開かれた状態の場合にはシャワーヘッドや本発明の掃除用具1を連結しないことが好ましい。
【0094】
以上述べたように、上述した実施形態は本発明の最も好適な例について説明したものであるが、前記実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の技術思想を逸脱しない範囲内において種々の変形を加えられるということは当業者にとって明らかである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11(a)】
図11(b)】
図11(c)】
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
【国際調査報告】