(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-07
(54)【発明の名称】NR-Uにおけるセル再設定に適応性のあるユーザ機器の挙動のための方法
(51)【国際特許分類】
H04W 16/14 20090101AFI20221130BHJP
H04W 28/04 20090101ALI20221130BHJP
H04W 74/08 20090101ALI20221130BHJP
H04W 76/15 20180101ALI20221130BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20221130BHJP
H04L 1/16 20060101ALI20221130BHJP
【FI】
H04W16/14
H04W28/04 110
H04W74/08
H04W76/15
H04W16/28
H04L1/16
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022520382
(86)(22)【出願日】2020-10-02
(85)【翻訳文提出日】2022-05-27
(86)【国際出願番号】 IB2020059259
(87)【国際公開番号】W WO2021064670
(87)【国際公開日】2021-04-08
(32)【優先日】2019-10-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100161470
【氏名又は名称】冨樫 義孝
(74)【代理人】
【識別番号】100194294
【氏名又は名称】石岡 利康
(74)【代理人】
【識別番号】100194320
【氏名又は名称】藤井 亮
(74)【代理人】
【識別番号】100150670
【氏名又は名称】小梶 晴美
(72)【発明者】
【氏名】シオミナ, イアナ
(72)【発明者】
【氏名】アクスモン, ヨアキム
(72)【発明者】
【氏名】カズミ, ムハマド
【テーマコード(参考)】
5K014
5K067
【Fターム(参考)】
5K014DA01
5K014FA03
5K067AA14
5K067DD43
5K067HH22
5K067HH28
5K067KK02
(57)【要約】
ワイヤレスデバイスによる方法は、セル又は信号をセットアップ又は解放するための手順に関連付けられたコマンドをネットワークノードから受信することを含む。セル又は信号をセットアップ又は解放するための手順に関連付けられたハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックを送信している間、ワイヤレスデバイスは、アップリンク信号で1つ又は複数のクリアチャネルアセスメント(CCA)失敗を検出する。ワイヤレスデバイスは、1つ又は複数のCCA失敗に基づいて、セル又は信号をセットアップ又は解放するための手順に関連付けられたHARQフィードバックを送信するための送信期間を延ばす。
【選択図】
図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレスデバイス(110)によって実施される方法(1400)であって、
セル又は信号をセットアップ又は解放するための手順に関連付けられたコマンドをネットワークノード(160)から受信すること(1402)と、
前記セル又は信号をセットアップ又は解放するための前記手順に関連付けられたハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックを送信している間、アップリンク信号で1つ又は複数のクリアチャネルアセスメント(CCA)失敗を検出すること(1404)と、
前記1つ又は複数のCCA失敗に基づいて、前記セル又は前記信号をセットアップ又は解放するための前記手順に関連付けられた前記HARQフィードバックを送信するための送信期間を延ばすこと(1406)と
を含む、方法。
【請求項2】
前記HARQフィードバックを送信するための前記持続時間期間を延ばすことが、前記1つ又は複数のCCA失敗が原因で前記ワイヤレスデバイス(110)が前記HARQフィードバックを送ることができない回数に基づいて前記持続時間期間を延ばすことを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記HARQフィードバックを送信するための前記送信期間を延ばすことが、前記1つ又は複数のCCA失敗が原因で前記ワイヤレスデバイス(110)が前記HARQフィードバックを送ることができないことを許容される最大回数を増加させることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記HARQフィードバックを送信するための前記送信期間を延ばすことが、前記手順によって引き起こされた割込み期間の開始時間インスタンスを適合させることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記HARQフィードバックが、HARQ確認応答又はHARQ否定応答を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記HARQフィードバックが、測定レポートを含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記セル又は前記信号をセットアップ又は解放するための前記手順が、
サービングセルをセットアップ又は解放することと、
スペシャルセル(SpCell)を設定又は再設定することと、
1次2次セル(PSCell)を活性化又は不活性化することと、
2次セル(SCell)を活性化又は不活性化することと、
ビームの送信設定指示(TCI)を切り替えることと、
アクティブTCI状態リストを更新することと
のうちの少なくとも1つのための手順を含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記アップリンク信号で前記1つ又は複数のCCA失敗を検出することが、前記セル又は前記信号をセットアップ又は解放するための前記手順のトリガより前の持続時間中に、前記HARQフィードバックが前記ネットワークノードに成功裏に送られなかったと判定することを含み、
前記手順に関連付けられた前記HARQフィードバックを送信するための前記送信期間を延ばすことが、前記手順のトリガより前の前記持続時間中に、前記HARQフィードバックが前記ネットワークノードに成功裏に送られていないことに基づいて、前記手順を実施するための時間の量を選択することを含む、
請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
時間の前記量が、前記1つ又は複数のCCA失敗のタイプに基づいて、複数の持続時間から選択され、前記複数の持続時間のそれぞれが、CCA失敗のそれぞれのタイプに関連付けられる、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
時間の前記量が、前記1つ若しくは複数のCCA失敗に関連付けられた実際のレポート遅延、又は前記1つ若しくは複数のCCA失敗に対する最大受入れ可能レポート遅延である、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
時間の前記量が、前記HARQフィードバックの送信試行の実際の数に基づいて選択される、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記セル又は前記信号をセットアップ又は解放するための前記手順が、PRACHのプリアンブルを前記セルに向かって送信することを含む、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記セル又は前記信号をセットアップ又は解放するための前記手順が、チャネル状態情報(CSI)レポートを送信することを含む、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記セル又は前記信号をセットアップ又は解放するための前記手順をトリガするイベントを検出することをさらに含む、請求項1から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記イベントが、前記ネットワークノードからコマンドを受信することを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記セル又は前記信号をセットアップ又は解放するための前記手順を実施している間に、前記手順実施のCCAインパクトを判定することと、
前記CCAインパクトを少なくとも1つの閾値と比較することであって、前記CCA失敗が、CCA失敗の複数のタイプのうちの1つに関連付けられ、複数の閾値のうちのそれぞれの1つが、CCA失敗の前記複数のタイプのうちのCCA失敗の各タイプに関連付けられる、前記CCAインパクトを比較することと
をさらに含む、請求項1から15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記手順実施の前記CCAインパクトが、前記少なくとも1つの閾値以下の場合、前記手順を完了させること、又は
前記手順実施の前記CCAインパクトが、前記少なくとも1つの閾値より大きい場合、前記手順を中断すること
をさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記手順実施の前記CCAインパクトが前記少なくとも1つの閾値以上の場合、前記手順の少なくとも一部をリスタートすること
をさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記手順の少なくとも前記一部がリスタートされた回数をカウントし、前記回数が閾値より大きい場合、前記手順を中止することをさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
タイマーを維持することと、前記タイマーが切れた場合、前記手順又は前記手順の一部を中止することとをさらに含む、請求項1から19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
請求項1から21に記載の方法のいずれかを実施するように設定された処理回路(120)を備えるワイヤレスデバイス(110)。
【請求項22】
ワイヤレスデバイスによって実施される方法であって、
セル又は信号をセットアップ又は解放するための手順を実施している間に、クリアチャネルアセスメント(CCA)失敗を検出することと、
前記CCA失敗が原因で前記ワイヤレスデバイスが送信又は受信することができない割込みウィンドウを判定することと
を含む、方法。
【請求項23】
前記割込みウィンドウが、前記CCA失敗が原因で前記ワイヤレスデバイスが送信又は受信することができない時間の量を含む、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記割込みウィンドウを判定することが、前記割込みウィンドウの下限の時間境界及び上限の時間境界のうちの少なくとも1つを判定することを含む、請求項22から23のいずれか一項に記載の方法。
【請求項25】
前記割込みウィンドウが、許容される割込みウィンドウの外で発生しないと判定することをさらに含む、請求項22から24のいずれか一項に記載の方法。
【請求項26】
前記割込みウィンドウを判定することが、前記割込みウィンドウの開始時間及び終了時間のうちの少なくとも1つを判定することを含む、請求項22から25のいずれか一項に記載の方法。
【請求項27】
前記割込みウィンドウを判定することが、前記割込みウィンドウの開始スロット及び終了スロットのうちの少なくとも1つを判定することを含む、請求項22から26のいずれか一項に記載の方法。
【請求項28】
前記割込みウィンドウを判定することが、少なくとも前記CCA失敗が原因で前記ワイヤレスデバイスがフィードバック信号を送ることができない回数に応じて増加する前記割込みウィンドウの開始時間を適合させることを含む、請求項22から27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項29】
前記フィードバック信号が、
ハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックと、
チャネル品質インジケータ(CQI)レポートと、
レイヤ1-参照信号受信電力(L1-RSRP)レポートと
のうちの少なくとも1つを含む、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記フィードバック信号が、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックを含み、前記方法が、
前記ワイヤレスデバイスが前記HARQフィードバックを送ることができない回数が、閾値を超過すると判定することと、
これ以上の割込みを引き起こさないように少なくとも1つのアクションを実施することであって、前記少なくとも1つのアクションが、
どのワイヤレスデバイスが前記HARQフィードバックを送るかにより前記手順を中止すること、及び
どのワイヤレスデバイスが前記HARQフィードバックを送るかにより前記手順をリスタートすること
を含む、少なくとも1つのアクションを実施することと
をさらに含む、請求項28に記載の方法。
【請求項31】
請求項22から30に記載の方法のいずれかを実施するように設定された処理回路を備えるワイヤレスデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、ワイヤレス通信に関し、より詳細には、新無線-アンライセンス(NRU:New Radio-unlicensed)におけるセル再設定に適応性のあるユーザ機器の挙動のためのシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)における新無線(NR:New Radio)標準は、拡張モバイルブロードバンド(eMBB:enhanced mobile broadband)、超高信頼度且つ低レイテンシ通信(URLLC:ultra-reliable and low latency communication)、及びマシンタイプ通信(MTC)などの、複数のユースケースにサービスを提供するように設計されている。これらのサービスのそれぞれには、異なる技術的要件がある。たとえば、eMBBのための一般的な要件は、適度のレイテンシ及び適度のカバレッジを伴う高データレートであるが、URLLCサービスは、おそらく適度のデータレートに対してだが、低レイテンシ及び高信頼性送信を必要とする。
【0003】
新無線アンライセンス(NR-U)、すなわちアンライセンススペクトルにおけるNR
スペクトルの一部が、アンライセンス動作へのライセンスアシストアクセス(license-assisted access)のために潜在的に利用可能になってきた。このスペクトルは、ライセンス免除体制、すなわち、産業、科学、及び医療(ISM)のもとで動作されることによって、ライセンス帯域において提供するこれらのサービスを拡大するために、オペレータによって使用され得るが、既存のモバイルサービス及び他の現行のサービスと共有されなければならない。3GPPにおけるNR-Uスタディアイテムの間、2.4GHz帯域、3.5GHz帯域、5GHz帯域、及び6GHz帯域などの、異なるアンライセンス帯域又は共有帯域がさらに論じられてきた。
【0004】
チャネルアクセスメカニズムのために、ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)-ライセンスアシストアクセス(LAA:License Assisted Access)LBT(Listen-Before-Talk)メカニズムが、5GHz帯域のためのベースラインとして採用され、6GHz帯域のための設計の出発点として採用される。少なくとも、Wi-Fiがないことが(たとえば、規制によって)保証され得ない帯域のために、LBTが、20MHzを単位にして実施され得る。
【0005】
LBT中に、送信ノードは、(ある種の測定を実施し、閾値と比較することによって)他の送信があるかどうかを判定し、他の送信がある場合、領域によって変化させることができる最大COT(MCOT:maximum COT)を超過しないチャネル占有時間(COT:Channel Occupancy Time)を開始し、他の送信がない場合、しばらくの間、その送信を奪取し、後で再び再試行し得る。しかしながら、LTEと違い、NRにはより多くのLBTカテゴリがあり、いくつかのカテゴリ(Cat2)に対して、アップリンク(UL)とダウンリンク(DL)との間の切替え時間に応じて、16μs Cat2及び25μs Cat2 LBTタイプもある(16μs Cat2は、16より長く25より短い切替えを意味し、25μs Cat2は、25以上を意味する)。さらに、BS開始COT(共有COT)中にLBT手順に基づいてUEが送信する概念もある。
【0006】
LTEと同様に、NR-Uは、たとえば、初期アクセス及び測定を可能にするために、発見信号(DRS:discovery signal)又は同様のものを有することが期待される。LTE DRSは、一次同期信号(PSS:Primary Synchronization Signal)/二次同期信号(SSS:Secondary Synchronization Signal)/セル固有参照信号(CRS)だけを含むが、NR DRSは、より多くの信号/チャネルを含み得る。
【0007】
チャネルアクセス方式
図1は、LTE LBT及びCOTを示し、ここで「s」は、感知時間期間(time period)である。この図において、チャネルがビジー状態と判定されると、いくらかの繰延べ時間の後、ユーザ機器(UE)は、チャネルが利用可能であるかどうかを判定するために、チャネルを再び感知しようとし得、利用可能な場合、いくらかの決定論的なバックオフ時間の後、UEは、領域に応じて、たとえば、10msまでであり得る、最大チャネル占有時間(MCOT)より長くなければ、(UEのチャネル占有時間中に)アップリンク(UL)バーストの送信を開始し得る。
【0008】
アンライセンススペクトルに対するNRベースのアクセスのためのチャネルアクセス方式は、以下のカテゴリに分類され得る。
- カテゴリ1(Cat1):短い切替えギャップの後の即時送信
- カテゴリ2(Cat2):ランダムバックオフを伴わないLBT-LTEと同様
- カテゴリ3(Cat3):固定サイズのコンテンションウィンドウを伴うランダムバックオフを伴うLBT
- カテゴリ4(Cat4):可変サイズのコンテンションウィンドウを伴うランダムバックオフを伴うLBT
【0009】
COTにおける異なる送信、及び送信されることになる異なるチャネル/信号のために、チャネルアクセス方式の異なるカテゴリが使用され得る。チャネルアクセス方式の適用可能性は、たとえば、3GPP TR38.889に記述されている。
【0010】
ビーム形式送信のためのチャネルアクセスメカニズムが研究されてきた。全方向性LBTがサポートされるべきであることがわかってきた。ビーム形式送信のために方向性LBT、すなわち送信の方向に実施されるLBTを使用することも研究されてきた。仕様が開発されることになるとき、規制、及び他の技術との適正な共存を考慮に入れた、ビーム形式送信のための方向性LBT及びその利益に関するさらなる考慮が必要とされる。
【0011】
NRにおけるUEフィードバックに関連付けられたセットアップ又は解放手順の例
本技法は、UEが、セットアップ又は解放メッセージを受信することに応答してフィードバック信号を送ることを必要とする任意のタイプのセットアップ又は解放手順に適用可能である。フィードバック信号の例は、確認応答(ACK)、否定応答(NACK)などの、HARQフィードバックである。セットアップ又は解放手順は、たとえば、セル又は信号(たとえば、ビーム)をセットアップすることを含む。セルをセットアップ又は解放するための手順の例は、たとえば、新規/目標セルへのセル変更、2次セル(SCell:Secondary Cell)活性化(Activation)、2次セル(SCell)不活性化(deactivation)、サービングセル(たとえば、SCell)の設定、サービングセルの方向活性化(たとえば、直接のSCell活性化など)、スペシャルセル(SpCell:special cell)の設定又は再設定(たとえば、1次2次セル(PSCell:Primary Secondary Cell)追加又はPSCell解放など)などの、たとえば、サービングセルをセットアップ又は解放することを含み得る。セットアップ又は解放手順は、送信設定インジケータ(TCI:Transmission Configuration Indicator)状態を切り替えることなどの、ビームを切り替えることを含む、たとえば、信号(たとえば、ビーム)をセットアップすることを含む。
【0012】
NRにおけるPSCell追加
Rel-15において、サブフレームnにおいてPSCell追加を受信すると、UEは、以下のように、遅くともサブフレームn+T
config PSCellの中で、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH:Physical Random Access Channel)のプリアンブルをPSCellに向けて送信することができる。
T
config_PSCell=T
RRC_delay+T
processing+T
search+T
Δ+T
PSCell_DU+2ms
ここで、
- T
RRC_delayは、NR-ダイレクトコネクティビティ(NR-DC)のために3GPP TS38.331において、及びEN-DCのために3GPP TS36.331において指定されているような、無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)手順の遅延である。
- T
processingは、RFウォームアップ期間を含む、UEによって必要とされるSW処理時間である。NR PSCellがFR1におけるものである場合、T
processing=20msであり、NR PSCellがFR2におけるものである場合、T
processing=40msである。
- T
searchは、AGCセトリング及びPSS/SSS検出のための時間である。目標セルが既知の場合、T
search=0msである。目標セルが未知の場合、付帯条件
が満たされる場合、FR1に対してT
search=3*Trs msであり、FR2に対して24*Trs msである。
- T
Δは、目標セルの完全なタイミング情報を追跡及び獲得する良い時間のための時間である。既知のPSCellに対して、及び未知のPSCellに対して、T
Δ=1*Trs msである。
- T
PSCell_DUは、PSCellにおける第1の利用可能なPRACHオケージョンを獲得する際の遅延不確実性である。T
PSCell_DUは、最大で、PRACHオケージョン関連付け期間までのSSBと10msとの和までである。PRACHオケージョン関連の期間までのSSBは、3GPP TS38.213のテーブル8.1-1に定義されている。
- Trsは、UEが、PSCell追加メッセージで目標セルのためのSMTC設定を提供された場合、目標セルのSBベースの無線リソース管理(RRM)測定タイミング設定ウィンドウ(SMTC)周期であり、そうでない場合、Trsは、同じSSB頻度及びサブキャリア間隔を有するmeasObjectNRにおいて設定されたSMTCである。UEが、この頻度でSMTC設定又は測定オブジェクトを提供されない場合、本セクションにおける要件は、SSB送信周期が5msであると仮定して、Trs=5msを適用される。
【0013】
さらに、NR PSCellは、以下の条件を満たしていた場合、既知である。
NR PSCell設定コマンドの受信の前の最後の[5]秒の間、
- UEが、設定されているNR PSCellについての有効な測定レポートを送った、及び
- 設定されているNR PSCellから測定されたSSBの1つが、セル識別条件に従って検出可能なままである。
- 設定されているNR PSCellから測定されたSSBの1つが、セル識別条件に従ってNR PSCell設定遅延の間でも検出可能なままである。
【0014】
NRにおけるScell活性化
NR FR1において、スロットnにおいてScell活性化コマンドを受信すると、UEは、有効なチャネル状態情報(CSI:Channel State Information)レポートを送信し、遅くとも以下のスロットの中で活性化されているSCellのための活性化コマンドに関連したアクションを適用することができる。
ここで、
- T
HARQ(ms)は、3GPP TS38.213において指定されているような、ダウンリンク(DL)データ送信と確認応答との間のタイミングである、
- T
activation_timeは、ミリ秒でのScell活性化遅延である。
SCellが既知であり、FR1に属する場合、T
activation_timeは以下の通りである。
- SCell測定サイクルが160ms以下の場合、T
FirstSSB+5msである。
- SCell測定サイクルが160msより大きい場合、T
SMTC_MAX+T
rs+5msである。
SCellが未知であり、FR1に属する場合、T
activation_timeは以下の通りである。
- SCellが第1の試行時に成功裏に検出され得る場合、2*T
SMTC_MAX+2*T
rs+5msである。
ここで、T
SMTC_MAXは以下の通りである。
帯域内Scell活性化に対して、T
SMTC_MAXは、アクティブサービングセル、及び、活性化又は解放されているSCellからのセル固有の参照信号が、同じスロットにおいて利用可能である場合、アクティブサービングセルと活性化されているSCellとの間の長い方のSMTC周期である。
帯域間Scell活性化に対して、T
SMTC_MAXは、活性化されているSCellのSMTC周期である。
T
SMTC_MAXは、最小値10msに抑えられている。
T
rsは、UEがSCell追加メッセージの中でSCellのためのSMTC設定を提供された場合、活性化されているSCellのSMTC周期であり、そうでない場合、T
rsは、同じSSB頻度及びサブキャリア間隔を有するmeasObjectNRにおいて設定されたSMTCである。UEが、この頻度でSMTC設定又は測定オブジェクトを提供されない場合、T
rsを伴う要件は、SSB送信周期が5msであると仮定して、T
rs=5msを適用される。SSB送信周期が5msでない場合の要件はない。
T
FirstSSBは、n+T
HARQ+3ms後に、SMTCによって示された第1のSSBまでの時間である。
- T
CSI_reportingは、第1の利用可能なダウンリンクCSI参照リソースを獲得する際の不確実性、CSIレポーティングのためのUE処理時間、及び3GPP TS38.331において指定されているような、第1の利用可能なCSIレポーティングリソースを獲得する際の不確実性を含む遅延(ms)である。
【0015】
上記で定義されたCSIレポーティングに加えて、UEは、SCellが活性化されると、対応するアクションのために、第1の機会において、SCellのための3GPP TS38.331に指定された活性化コマンドに関連した他のアクションも、適用する。
【0016】
3GPP TS38.213の節4.3(2次セル活性化/不活性化のためのタイミング)で指定されたスロットから開始して、UEがSCell活性化を完了するまで、UEが、SCellについてのチャネル品質情報(CQI:Channel Quality Information)をレポートするために利用可能なアップリンクリソースを有する場合、UEは圏外でレポートする。
【0017】
さらに、Rel-15において、以下の条件を満たしていた場合、FR1におけるNR SCellは既知である。
- Scell活性化コマンドの受信前のFR1に対するmax([5]measCycleSCell、間欠受信(DRX)サイクル)に等しい期間中、
- UEが、活性化されているSCellについての有効な測定レポートを送った、及び
- 測定されたSSBが、セル識別条件に従って検出可能なままである
- max(5 measCycleSCell、5DRXサイクル)に等しい期間中に測定されたSSBが、セル識別条件に従ってScell活性化遅延の間も検出可能なままである。
【0018】
満たしていない場合、FR1におけるSCellは、未知である。
【0019】
さらに、UEがSCell活性化コマンドを受信しているとき、UEによって実行されるべきいくつかのアクションがある。具体的には、スロットnにおいて受信された活性化コマンドに対して、UEは、スロットn+kにおいてSCellに関連付けられたsCellDeactivationTimerをスタート又はリスタートし、ここで、kは、数スロット程度のものであるが、精密な設定に依存する。このタイマーが切れた場合、UEは、SCellを不活性化させる。タイマーは、RRCシグナリングを介して設定可能であり、20msから1280msまでの間の値をとることができる。RRCを介してネットワークによって値が設定されない場合、UEは、無限という値を適用し、すなわち、タイマーは、決して切れない。sCellDeactivationTimerは、少なくとも、媒体アクセス制御(MAC)パケットデータユニット(PDU)を搬送する物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)トランスポートブロックをUEが受信したとき、リスタートされる。sCellDeactivationTimerの期限切れによるSCellの不活性化は、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)でSCellが設定される場合、実行されない。
【0020】
送信設定指示(TCI)
UEは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)及び物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)についての1つのアクティブ送信設定指示(TCI)状態に適するように、ネットワークノードによってそれぞれ設定される。アクティブTCIは、どのタイミング参照をUEがダウンリンク受信のために仮定するかをチャネルのそれぞれに対して指示する。タイミング参照は、特定のTxビームに関連付けられたSSBインデックスについてのもの、又は、たとえば、チャネル状態情報参照信号などの、特定のダウンリンク参照信号(DL-RS)についてのものであり得る-(CSI-RS)リソースは、ネットワークノードによって設定され、UEに提供される(すなわち、送信される)。
【0021】
暗示的に、アクティブTCI状態は、TCI状態に関連付けられたSSBインデックス又はDL-RSリソースを受信するための最善の条件を可能にするRxビームを使用するので、PDCCH及び/又はPDSCHを受信するとき、どのUE受信(Rx)ビームを使用するべきかを、UEにさらに示す。所与のTCI状態のための最善のUE RXビームは、たとえば、UEの方向が変化すると、経時的に変化し得るが、同様に、少なくとも短い時間間隔にわたって比較的静的でなければならないことに留意されたい。
【0022】
8つまでのTCI状態が、より高いレイヤシグナリング(RRCシグナリング)を介してPDSCHのために設定され得るが、ただ1つのTCI状態が、いつでもアクティブであり得る。いくつかのTCI状態がネットワークノードによって設定される場合、ネットワークノードは、事前設定されたTCI状態のどの1つを、まもなく起こるPDSCH受信のために活性化させるかを、ダウンリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information)(PDCCH上でのダウンリンク制御シグナリング)を介してUEに示す。
【0023】
TCI状態は、MAC、DCI、又はRRCメッセージなどを介して受信されたコマンドに基づいて、UEによって切り替えられ得る。TCI状態コマンドを受信すると、UEは、最初にHARQフィードバックをサービングセルに送り、ある種の遅延内でアクティブTCI状態を切り替える。
【0024】
しかしながら、いくつかの問題が存在する。たとえば、Rel-15 NRでは、gNodeB(gNB)が、常に、設定された信号を送信できることが仮定されるが、これは、無線信号/チャネルを送信する可能性が、チャネル可用性、及び送信する必要があるノードによって実施されたLBT手順の成功に依存するNR-Uには当てはまらない。一方で、UEは、信号が常に送信されることを当てにできず、理想的には、何らかの方法で信号が存在するか否かを判定する必要があるが、存在しない場合、UEは結局、望んだ信号ではなく、干渉とノイズだけを処理することになり得る。NR-Uにおけるセル再設定(たとえば、PSCell追加、SCell活性化など)のための手順は、DL及び/又はUL LBTを考慮に入れるために、より長い時間がかかり得るが、セル再設定の段階の1つ又は複数のための制限時間が、DL及び/又はUL LBTが原因で過度に遅延される場合、どれだけ長く受入れ可能であり得るか、並びに、UEの挙動が何であるかは、不明確である。
【0025】
さらに、セル再設定手順がどのように実施されるかを判定する既知/未知のセル定義があり、たとえば、未知のセルに対して、UEは、たとえば、タイミングを獲得すること、及び/又は測定を実施することなどの追加のステップを実施する必要があり、したがって、全体のセル再設定手順のために、より多くの時間を必要とする。現在、既知/未知のSCell及びPSCell定義は、LBTを考慮に入れない。さらに、セル再設定手順のためのRel-15 NRの既知/未知のセル定義が、NR-Uのために(変えることなく)再使用される場合、セルが常に未知として見られることになるというリスクがあり、このことは、UEにおける不必要な追加のステップ及び電力消費量、並びに、マルチキャリアネットワーク(たとえば、キャリアアグリゲーション及び/又はデュアル若しくはマルチ接続性を有するネットワーク)における悪化したUE及びシステム性能を生じる。
【発明の概要】
【0026】
本開示のいくつかの態様及びその実施形態が、これらの又は他の難題に対する解決策を提供し得る。
【0027】
いくつかの実施形態によれば、ワイヤレスデバイスによる方法は、セル又は信号をセットアップ又は解放するための手順に関連付けられたコマンドをネットワークノードから受信することを含む。セル又は信号をセットアップ又は解放するための手順に関連付けられたフィードバックであるハイブリッド自動再送要求(HARQ:Hybrid Automatic Repeat Request)を送信している間、ワイヤレスデバイスは、アップリンク信号で1つ又は複数のクリアチャネルアセスメント(CCA:clear channel assessment)失敗を検出する。ワイヤレスデバイスは、1つ又は複数のCCA失敗に基づいて、セル又は信号をセットアップ又は解放するための手順に関連付けられたHARQフィードバックを送信するための送信期間を延ばす。
【0028】
いくつかの実施形態によれば、ワイヤレスデバイスは、セル又は信号をセットアップ又は解放するための手順に関連付けられたコマンドをネットワークノードから受信するように設定された処理回路を含む。セル又は信号をセットアップ又は解放するための手順に関連付けられたフィードバックであるHARQを送信している間、処理回路は、アップリンク信号で1つ又は複数のCCA失敗を検出するように設定される。ワイヤレスデバイスは、1つ又は複数のCCA失敗に基づいて、セル又は信号をセットアップ又は解放するための手順に関連付けられたHARQフィードバックを送信するための送信期間を延ばす。
【0029】
いくつかの実施形態によれば、ワイヤレスデバイスによる別の方法は、セル又は信号をセットアップ又は解放するための手順を実施している間に、CCA失敗を検出することを含む。ワイヤレスデバイスは、CCA失敗が原因でワイヤレスデバイスが送信又は受信することができない割込みウィンドウを判定する。
【0030】
いくつかの実施形態によれば、別のワイヤレスは、セル又は信号をセットアップ又は解放するための手順を実施している間に、CCA失敗を検出するように設定された処理回路を含む。ワイヤレスデバイスは、CCA失敗が原因でワイヤレスデバイスが送信又は受信することができない割込みウィンドウを判定する。
【0031】
いくつかの実施形態は、以下の技術的長所の1つ又は複数を提供し得る。たとえば、1つの技術的長所は、いくつかの実施形態が、NR-Uに適応的にセル再設定手順(たとえば、SCell活性化、PSCell追加)を実施することであり得る。別の例として、技術的長所は、いくつかの実施形態が、NR-Uにおけるセル再設定中に、既知と未知のセルを区別する可能性を提供することであり得る。さらに別の例として、技術的長所は、いくつかの実施形態が、DL及び/又はUL LBTが原因でセル再設定手順の1つ又は複数の段階が過度に遅延したとき、一貫したUEの挙動を提供することであり得る。
【0032】
他の利点は当業者に容易に明らかであり得る。いくつかの実施形態は、具陳されている利点のいずれも有しないこともあり、いくつか又はすべてを有することもある。
【0033】
次に、開示された実施形態並びにそれらの特徴及び利点のより完全な理解のために、添付の図面とともに行われる以下の説明を参照する。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【
図1】LTE LBT、及びCOTを示す図である。
【
図2】いくつかの実施形態による、例示的なワイヤレスネットワークを示す図である。
【
図3】いくつかの実施形態による、例示的なネットワークノードを示す図である。
【
図4】いくつかの実施形態による、例示的なワイヤレスデバイスを示す図である。
【
図5】いくつかの実施形態による、例示的なユーザ機器を示す図である。
【
図6】いくつかの実施形態による、いくつかの実施形態によって実装された機能が仮想化され得る仮想化環境を示す図である。
【
図7】いくつかの実施形態による、ワイヤレスデバイスによる例示的な方法を示す図である。
【
図8】いくつかの実施形態による、例示的な仮想装置を示す図である。
【
図9】いくつかの実施形態による、ネットワークノードによる例示的な方法を示す図である。
【
図10】いくつかの実施形態による、別の例示的な仮想装置を示す図である。
【
図11】いくつかの実施形態による、ワイヤレスデバイスによる別の例示的な方法を示す図である。
【
図12】いくつかの実施形態による、別の例示的な仮想装置を示す図である。
【
図13】いくつかの実施形態による、ワイヤレスデバイスによる別の例示的な方法を示す図である。
【
図14】いくつかの実施形態による、別の例示的な仮想装置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
一般に、本明細書で使用されるすべての用語は、それが使用されている文脈から異なる意味が明確に与えられる及び/又は暗示されるのでない限り、関連技術分野におけるそれらの通常の意味に従って解釈されるものとする。1つの/その(a/an/the)要素、装置、構成要素、手段、ステップなどのすべての参照は、特に明記のない限り、要素、装置、構成要素、手段、ステップなどの少なくとも1つの例を参照するものとしてオープンに解釈されるものとする。ステップが別のステップに続く若しくは先行するものとして明示的に記載されていない限り、及び/又はステップが別のステップに続く若しくは先行する必要があるということが黙示的である場合、本明細書で開示されるいずれの方法のステップも、開示されている正確な順番で実行される必要はない。本明細書で開示される実施形態のいずれかの任意の特徴は、適切な場合には、任意の他の実施形態に適用され得る。同様に、いずれかの実施形態の任意の利点は、任意の他の実施形態に適用することができ、逆もまた同様である。含まれる実施形態の他の目的、特徴及び利点が、以下の説明から明らかとなろう。
【0036】
いくつかの実施形態では、「ネットワークノード」という、より一般的な用語が使用され、これは、UE及び/又は別のネットワークノードと通信する、任意のタイプの無線ネットワークノード、又は任意のネットワークノードに対応し得る。ネットワークノードの例は、無線ネットワークノード、gNodeB(gNB)、ng-eNB、基地局(BS)、NR基地局、TRP(送信受信ポイント)、MSR BSなどのマルチスタンダード無線機(MSR)無線ノード、ネットワークコントローラ、無線ネットワークコントローラ(RNC)、基地局コントローラ(BSC)、リレー、アクセスポイント(AP)、送信ポイント、送信ノード、リモート無線ユニット(RRU)、リモート無線ヘッド(RRH)、分散型アンテナシステム(DAS)内のノード、コアネットワークノード(たとえば、モバイルスイッチングセンタ(MSC)、モビリティ管理エンティティ(MME)、など)、運用保守(O&M)、運用サポートシステム(OSS)、自己最適化ネットワーク(SON)、ポジショニングノード又はロケーションサーバ(たとえば、エボルブド-サービングモバイルロケーションセンタ(E-SMLC))、ドライブテストの最小化(MDT)、テスト機器(物理ノード又はソフトウェア)などである。無線ネットワークノードは、たとえば、基地局、gNBなどの、無線信号を送信することができるネットワークノードである。
【0037】
いくつかの実施形態では、ユーザ機器(UE)又はワイヤレスデバイスという非限定的な用語が使用され、これは、セルラ又は移動体通信システムにおけるネットワークノード及び/又は別のUEと通信する任意のタイプのワイヤレスデバイスを指す。UEの例は、NRをサポートするワイヤレスデバイス、ターゲットデバイス、デバイス対デバイス(D2D)UE、マシンタイプUE又はマシン対マシン(M2M)通信の能力があるUE、PDA、PAD、タブレット、モバイル端末、スマートフォン、ラップトップ埋め込み機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、無人機、USBドングル、ProSe UE、V2V UE、V2X UEなどである。
【0038】
「無線ノード」という用語は、無線信号を送信する能力、若しくは無線信号を受信する能力、又は両方がある無線ネットワークノード又はUEを指し得る。
【0039】
本明細書で使用される時間リソースという用語は、時間の長さ又は時間間隔又は持続時間の観点から表現された任意のタイプの物理リソース又は無線リソースに対応し得る。時間リソースの例は、シンボル、ミニスロット、タイムスロット、サブフレーム、無線フレーム、TTI、インターリーブ時間などである。
【0040】
本明細書で使用されるTTIという用語は、物理チャネルが送信のためにエンコード及びインターリーブされ得る任意の時間期間に対応し得る。物理チャネルは、物理チャネルがエンコードされた同じ時間期間(T0)にわたって受信器によってデコードされる。TTIは、ショートTTI(sTTI)、送信時間、スロット、サブスロット、ミニスロット、ショートサブフレーム(SSF)、ミニサブフレームなどとも区別なく呼ばれ得る。
【0041】
明示的に述べられない限り、本明細書で使用されるLBTという用語は、DL LBT、UL LBT、又は両方を含み得る。DL LBTは無線ネットワークノードによって実施され得るが、UL LBTはUEによって実施され得、したがって一般的に言えば、LBTは、無線ノードによって実施され得る。「LBTカテゴリ」又は「LBTタイプ」という用語はLBT手順を特徴づけるパラメータのセットを指し、セクション2.1に記述されたLBTカテゴリ、ULとDLとの間の異なる切替え遅延を有するLBT(たとえば、16μsまで、16より長く25より短い、又は25μs以上)、ビームベースのLBT(特有の方向のLBT)又は全方向性LBT、周波数ドメインにおける異なるLBTアプローチ(たとえば、複数の連続サブバンドにわたるサブバンド固有の広帯域LBT、複数の非連続サブバンドにわたる広帯域LBTなど)、共有されたCOTの有無にかかわらないLBT(共有されたCOTは、たとえば、COTがgNBによって開始され、COT内の送信が、LBTの実施を伴わないときである)、シングルサブバンド又はマルチサブバンド又は広帯域LBTを、限定するものではないが含む。
【0042】
本明細書で使用されるLBTという用語は、キャリア上で信号を送信すると決める前に、このキャリアに対してノードによって実施される、任意のタイプのキャリアセンシング多重アクセス(CSMA)手順又はメカニズムに対応し得る。CSMA又はLBTは、クリアチャネルアセスメント(CCA)、クリアチャネル判定などとも区別なく呼ばれ得る。LBTを必要とするキャリアでの信号の送信は、コンテンションベースの送信とも呼ばれる。その一方で、LBTを必要としないキャリアでの信号の送信は、コンテンションフリー送信とも呼ばれる。
【0043】
本明細書で使用されるクリアチャネルアセスメント(CCA)という用語は、キャリア上で信号を送信すると決める前に、このキャリアに対してデバイスによって実施される任意のタイプのCSMA手順又はメカニズムに対応し得る。CCAは、CSMA方式、チャネルアセスメント方式、リッスンビフォアトーク(LBT)などとも区別なく呼ばれる。CCAベースの動作は、より一般には、コンテンションベースの動作と呼ばれる。CCAを必要とするキャリアでの信号の送信は、コンテンションベースの送信とも呼ばれる。コンテンションベースの動作は、典型的には、アンライセンス周波数帯域のキャリアでの送信のために使用される。しかし、このメカニズムは、たとえば、干渉を低減させるために、ライセンス帯域に属するキャリア上での動作にも適用され得る。CCAを必要としないキャリアでの信号の送信は、コンテンションフリー送信とも呼ばれる。
【0044】
LBT又はCCAは、たとえば、UE(UL送信の前)及び/又は基地局(DL送信の前)によって、実施され得る。
【0045】
「COT設定」という用語は、COTの始まり、COTの長さ、COTの終わり、COTが適用可能なキャリア周波数、共有された又は共有されないCOT、固定長COT又は可変長COTなどを特徴づける1つ又は複数のパラメータを含み得る。
【0046】
DRSという用語は、無線ネットワークノードによって送信される1つ又は複数の信号を指すために本明細書で使用される。DRSは、たとえば、SSB(TS38.133に定義されている)、PSS/SSS、PBCH、CSI-RS、RMSI-CORESET、RMSI-PDSCH、OSI、ページングなどを含み得る。DRSは、SMTC又はDMTCなどのパターン設定にも含まれ得る。
【0047】
本明細書で使用される、セットアップ又は解放(本明細書ではセル(再)設定とも区別なく呼ばれる)手順という用語は、UEが、セットアップ又は解放メッセージ(たとえば、SCell活性化/不活性化コマンド、PSCell追加/解放メッセージ、セル変更(たとえば、ハンドオーバなど)、TCI状態切替えコマンドなど)を受信することに応答してフィードバック信号を送ることを必要とする、任意のタイプの手順を指す。実施形態は、UEが、セットアップ又は解放メッセージを受信することに応答してフィードバック信号を送ることを必要とする任意のタイプのセットアップ又は解放手順に適用可能である。フィードバック信号の例は、ACK、否定応答(NACK)などの、HARQフィードバックである。セットアップ又は解放手順は、たとえば、セル又は信号(たとえば、ビーム)をセットアップすることを含む。セルをセットアップ又は解放するための手順の例は、たとえば、新規/目標セルへのセル変更、SCell活性化、SCell不活性化、サービングセル(たとえば、SCell)の設定、サービングセルの方向活性化(たとえば、直接のSCell活性化など)、スペシャルセル(SpCell)の設定又は再設定(たとえば、PSCell追加又はPSCell解放など)など、たとえば、サービングセルをセットアップ又は解放することを含む。信号(たとえば、ビーム)をセットアップ又は解放するための手順の例は、TCI状態を切り替えることなどの、ビームを切り替えることを含む。
【0048】
実施形態は、NR-Uについて説明される。しかしながら、実施形態は、他のRAT又はマルチRATシステムなどの、アンライセンス動作を伴う他の任意のシステムに適用可能であり、ここで、UEは、たとえば、NR、LTE周波数分割複信(FDD)/時分割複信(TDD)、LTE LAA及びその拡張、ワイド符号分割多元接続(WCDMA)/高速パケットアクセス(HSPA)、WiFi、ワイドローカルエリアネットワーク(WLAN)、LTE、第5世代(5G)などの、信号(たとえば、データ)を受信及び/又は送信する。
【0049】
さらに、基地局/gNodeB及びUEなどの用語は非限定的であり、2つの間の特定の階層的関係を特に示唆しないと考えられるべきであり、一般的には,「gNodeB」は、デバイス1と考えられ得、「UE」は、デバイス2と考えられ得、これらの2つのデバイスは、いくつかの無線チャネルで互いに通信する。また、以下では、送信器又は受信器は、gNB又はUEであり得る。
【0050】
いくつかの実施形態によれば、ワイヤレスデバイスによる実施のための方法が提供される。特定の実施形態では、ワイヤレスデバイスは、UEを含み得る。
【0051】
いくつかの実施形態によれば、シナリオは、セルをセットアップ若しくは解放すること(たとえば、活性化されたSCell、PSCell追加、セル変更など)、又は、ビームなどの信号をセットアップ若しくは解放すること(たとえば、TCI状態切替え)を行うように設定された、たとえばユーザ機器(UE)などの、ワイヤレスデバイスを含み得、セットアップ又は解放コマンド(たとえば、MAC CEコマンド)を受信することに応答して、ワイヤレスデバイスは、CCAを必要とするサービングセル上でフィードバック信号を送る必要がある、及び/又は、ワイヤレスデバイスは、フィードバック又は有効な測定レポートを送信する能力がある。これらの手順の間、ワイヤレスデバイスは、基地局においてCCA失敗が原因で送信され得ない信号を受信する必要もあり得る。
【0052】
たとえば、いくつかの実施形態によれば、セル又は信号をセットアップ又は解放するためのコマンド(たとえば、PSCell追加、SCell活性化、TCI状態切替えなど)を受信すると、可変時間期間(Tv)にわたってセットアップ又は解放手順を実施するワイヤレスデバイスを含むワイヤレスデバイスによる方法が提供され、可変時間期間(Tv)は、ワイヤレスデバイスが、サービングセルにおいて信号を送信するためにUEによって遭遇される1つ又は複数のCCA失敗が原因で時間期間(Tv)中にHARQフィードバックをサービングセルに送ることができない少なくとも回数(N)で増加する。たとえば、特定の実施形態では、UL CCA失敗が原因でUEが送信できなかったN1及びN2(N2>1N1)という少なくとも2つの回数があり得、Tv1及びTv2(Tv2>Tv1)という少なくとも2つの対応する時間期間がある。
【0053】
いくつかの実施形態によれば、UEは、可変時間期間(Tv)中にUEがサービングセルへのHARQフィードバック送信を見落とすことを許容される(Nmaxによって示された)最大回数で設定され、すなわちN≦Nmaxである。最大値を超過すると、たとえば、J>Nmaxのとき、UEは、1つ又は複数の動作タスクを実施することを要求される。このようなタスクの例は、手順を中断すること、手順をリスタートすること、特定の遅延後、HARQフィードバックを送るのを再試行することなどを含む。ULにおいてNmax回までCCA失敗があっても、UEが手順を実施し続けることを保証するために、UEは、サービングセルによって、又は事前定義されたルールに基づいて、アップリンクリソースのセットで設定され得る(たとえば、グラントをスケジュールすることなど)。
【0054】
セットアップ又は解放手順は、割込み期間にわたって、1つ又は複数のサービングセル(たとえば、1次セル(PCell)、活性化されたSCellなど)への割込みを引き起こし得る。実施形態の別の態様によれば、UEは、開始時間インスタンス(Tstart)を、割込み期間がスタートしたときに合わせる。時間インスタンス(Tstart)は、たとえば、N1<N2、及び対応するTstart1<Tstart2である、セットアップ又は解放手順が実施される(たとえば、SCellが活性化される)時間中に、UEがHARQフィードバックをサービングセルに送ることができない少なくとも回数で増加する可変時間インスタンスを含む。
【0055】
たとえば、いくつかの実施形態によれば、マルチキャリア動作(たとえば、PSCell追加、SCell追加、SCell活性化、アクティブTCI状態切替え、又はアクティブTCI状態リスト更新)のために、CCAを必要とするキャリア周波数でセル設定手順を実施するワイヤレスデバイス(たとえば、ユーザ機器(UE)など)は、以下を行うことによって、セル設定手順をDL及び/又はUL CCA失敗に適合させる。
・ CCA失敗がある動作に適合された1つ又は複数のルールに基づいて、設定されているセル(たとえば、追加されているPSCell、又は活性化されているSCell)が既知か未知かを判定すること、
○ 1つの例において、このステップは、セル設定手順をトリガする時間より前の時間Tの間に、少なくとも1つのレポートがネットワークに送られたかどうかを判定することを含み得、ここで、トリガは、たとえば、ネットワークノードからコマンドを受信することを含み得、ここで、Tは、CCAインパクトに依存し、送られた場合、セルは、既知であると考えられ、送られなかった場合、未知であると考えられる。
○ 別の例において、このステップは、CCA失敗を必要としないオケージョンにおいてのみ選択的に、(たとえば、Es/Iotなどの、1つ又は複数の無線状態によって測定される)検出可能性の追跡を続けることを含み得る。
・ 上記の判定結果に応じて、CCAを伴うキャリア上の既知のセルのための第1のセル設定手順を選ぶこと、及び、CCAを伴うキャリア上の未知のセルのための第2のセル設定手順を選ぶこと、
・ 選ばれた設定手順のためのさらに判定された1つ又は複数のパフォーマンス関連のターゲットを満たしつつ、選ばれたセル設定手順を実施すること(ターゲットは、たとえば、特定の時間を有する手順を完了させるため、特定の時間間隔における割込みを作り出さないため、時間内に特定のレポート又はフィードバックを送るため、などの要件であり得る)、並びに
○ 最大許容DL及び/又はUL CCAインパクトを特徴づける1つ又は複数の閾値を決定すること、
閾値のいずれか1つ又は複数は、ネットワークノードによって事前定義されるか、設定可能であり得、1つ又は複数の他のパラメータ(たとえば、周期及び/又は密度及び/又は帯域幅などの測定又は送信された信号設定、セル設定が実施される周波数範囲、DRXサイクル長、測定サイクル長、MGRP、DTXサイクル長、受信/測定されることになる又は、DL CCA失敗を判定することになる、信号の存在を検出するための方法及び/又はいくつかのサンプル、など)の事前定義されたルール又は機能に基づいて決定され得る-たとえば、CCAがなくても、この設定のための手順時間が長いとき、CCAインパクトに耐えられないので、信号又は測定パターンの周期が長くなると、閾値が低くなる。
○ 1つ又は複数のタイプの実際のCCAインパクトを判定することであって、各タイプが、1つ又は複数の決定された閾値に対応する、CCAインパクトを判定すること、
たとえば、1つ又は複数のカウンタ又はタイマーを使用してCCAインパクトを判定すること、たとえば、CCA失敗が原因のCCA失敗又は見落とされた信号受信/測定オケージョン/送信をカウントすること、
○ 判定された実際のCCAインパクト(たとえば、DL CCA失敗が原因のUEにおいて利用可能でない測定若しくはSMTC若しくは送信オケージョンの数、又はUL CCA失敗が原因の追加の遅延)が、対応する決定された閾値を下回る場合、選ばれた手順を完了させること、
○ 1つ又は複数のタイプの判定された実際のCCAインパクトが、対応する判定された閾値を上回る場合、選ばれた手順を中止すること、
○ 特定のタイプの判定された実際のCCAインパクトが、対応する判定された閾値を上回る場合、選ばれた手順又はそのサブ手順をリスタートすること、しかし、完了することのないN回のリスタート試行の後、選ばれた手順を中止すること、
○ 特定のタイプの判定された実際のCCAインパクトが、対応する判定された閾値を上回る場合、選択された手順又はそのサブ手順をリスタートすること、しかし、タイマー(たとえば、sCellDeactivationTimer)の期限切れの後、選択された手順を中止すること、
○ 上記の2つの方法(閾値に基づく又はタイマーに基づく)のどちらかを選択することであって、選択された方法が、たとえば、タイマー値、たとえばsCellDeactivationTimer値が設定されているかどうかに依存する、方法を選択すること。設定されていない場合、UEは、N回の失敗した試行の後、選択された手順を中止し、そうでないとき、永遠に続くであろうし、その一方で、設定されていた場合、UEは、設定されたタイマーの期限切れ時に、選択された手順を中止する。
○ 上記の方法であって、N回の試行後、又はタイマーの期限切れ後に、手順を中止することを選ぶかどうかは、タイマーの値に依存する、方法。たとえば、タイマー値が設定されているが、閾値(たとえば、sCellDeactivationタイマー値320ms)より大きい場合、UEは、N回の失敗した試行後に、選択された手順を中止し、そうでない場合、タイマーの期限切れ後、選択された手順を中止する。
○ 割込み要件に適合させつつ、及び、CCAインパクトを考慮に入れつつ、たとえば、Tstart=X+(1+N)*Tfeedback,Nなどの割込みの開始時間を適合させつつ、フィードバック(たとえば、事前定義されたレポート又はHARQフィードバック)を送信することであって、ここで、Nは、(UEがカウントすることになる)UL CCA失敗の数であり、Xは、UEがセル(再)設定コマンドを受信してからの事前定義された固定時間であり、たとえば、X=1又は2スロットである、フィードバックを送信すること、
○ DL及び/又はUL CCAの結果に適応的に割込みウィンドウを判定すること。たとえば、UEは、割込みウィンドウの左の境界及び/又は時間境界を判定し、許可された割込みウィンドウの外で割込みが発生しないことを保証し、たとえば、ウィンドウの左の境界は、n+1+(1+N)*THARQであり、割込みウィンドウの右の境界は、n+1+(1+N)*THARQ+3ms+TSMTC_MAX+TSMTC_durationであり得る。
【0056】
PSCell追加についての例
LBTがある場合、ワイヤレスデバイスは、PSCellの既知と未知の状態を正しく区別する必要があり得、LBTがない場合、PSCellは、たとえば、はるかに長い手順の遅延を意味する未知として常に扱われ得る。NR-Uのための既知のPSCellセル定義を適合させるために、最後の測定レポートからの時間、UL LBTがある場合のレポートを送るUE能力、LBTが原因で常に保証されることが不能な検出可能性、などを含む、いくつかの態様が更新される必要がある。
【0057】
1つの例において、PSCellは、以下の条件を満たしていた場合、既知である。
NR PSCell設定コマンドの受信前の時間Tの間、
- UEが、設定されているNR PSCellについての有効な測定レポートを送った、及び
- 設定されているNR PSCellから測定されたSSBの1つが、セル識別条件に従って検出可能なままである、
- 設定されているNR PSCellから測定されたSSBの1つが、SSBがUEにおいて利用可能なオケージョンにおいて、セル識別条件に従ってNR PSCell設定遅延の間でも検出可能なままである。
満たしていない場合、PSCellは未知である。
【0058】
PSCell設定コマンドの受信前の時間Tは、DL LBTを考慮に入れるために、たとえばTnoLBT+L*TRS+Δまで延ばされ、ここで、
- TnoLBTは、CCAのないRel-15 NRのために指定された時間(5秒)に対応する、
- Lは、CCAが原因でUEにおいて利用可能でない測定又はSMTCオケージョンの、(1つの例では)実際の、又は(別の例では)最大の、受入れ可能な数であり、これは、固定の事前定義された又は設定可能な数であり得るか、UEカウンタに基づき得る、
Δは、ULリソースがUEのために設定された場合(チャネルアクセスカテゴリ1に対してΔ=0)の、UL CCA失敗、及び、設定されているPSCellについてのうちの少なくとも1つの測定をレポートするためのUE再試行が原因の、(1つの例では)追加の実際のレポート遅延、又は(別の例では)最大の受入れ可能な遅延であり、ΔULは、固定の事前定義された又は設定可能な数であり得るか、1つ又は複数の他のパラメータに応じたルールに基づいて定義され得るか、UL送信試行の実際の数、及び/又は、UL送信のためのULリソース設定に依存し得る。
【0059】
1つの例において、L及び/又はΔのそれぞれは、1つ又は複数の他のパラメータ(たとえば、周期及び/又は密度及び/又は帯域幅などの測定されたDL及び送信されたUL信号それぞれの設定、間欠受信(DRX)サイクル長、信号干渉対ノイズ比(SINR)、SCellが設定される周波数範囲、DRX又はDTXサイクル長など)に応じたルールに基づいて定義され得るか、DL受信及びUL送信試行の実際の数にそれぞれ依存し得る、などである。
【0060】
別の例において、UEは、DL及び/又はUL CCA失敗の数もカウントして、L及び/又はΔをそれぞれ決定すること、並びに、Tを計算して、少なくとも1つの測定レポートがあったかどうかをさらに判定すること、なども可能である。
【0061】
さらに別の例において、事前定義されるか、設定可能であり得る、L及び/又はΔの最大許容値も(たとえば、L≦Lmax及び/又はΔ≦Δmax、それぞれ)あり得る。Lmax又はΔmaxを超過すると、UEは、SCellを未知と考え、対応するSCell活性化手順を適宜実施することができる。
【0062】
さらに別の例において、たとえば、Tmaxによって示された、Tの最大値もあり得る。UEは、Tを計算して、Tmaxと比較することができ、Tmaxを超過すると、UEは、SCellを未知と考え、対応するSCell活性化手順を適宜実施することができる。
【0063】
NR-Uにおける既知/未知のSCellに適合されたPSCell追加手順
サブフレームnにおいてPSCell追加を受信すると、UEは、遅くともサブフレームn+Tconfig PSCellの中で、PRACHのプリアンブルをPSCellに向けて送信することができ、ここで、
Tconfig_PSCell=TRRC_delay+Tprocessing+Tsearch+TΔ+(TPSCell_DU,ref+ΔPRACH)+2ms
であり、ここで、
- 既知のPSCellに対してTsearch=0であり、Tsearch=(24+L1)*Trsであり、
- TΔ=Trs*(1+L2)であり、
- L1≦L1max及びL2≦L2maxは、CCA失敗が原因でUEにおいて利用可能でない測定又はSMTCオケージョンの対応する数であり、
- TPSCell_DU,refは、CCAを考えないPSCellにおける第1のPRACHオケージョンを獲得する際の遅延不確実性であり、最大で、PRACHオケージョン関連付け期間までのSSBと10msとの和までである。PRACHオケージョン関連の期間までのSSBは、TS38.213のテーブル8.1-1に定義されている。
- ΔPRACH≦ΔPRACH,maxは、第1のPRACHオケージョンから、UEが送信できるPRACHオケージョンへの追加の遅延であり、遅延は、UL LBT失敗、及びPRACHを送信するためのUE再試行が原因であり(ΔPRACHは、チャネルアクセスカテゴリに依存し得、たとえば、ΔPRACHは、チャネルアクセスカテゴリ1に対して0である)、したがって、送信のためのチャネルを得るためのUE試行の数に依存する。
【0064】
1つの例において、(たとえば、L1maxによって示された)L1の最大値は、ネットワークノードによって事前定義されるか、設定可能であること、或いは、事前定義されたルールに基づいて、又は、1つ若しくは複数の他のパラメータ(たとえば、周期及び/若しくは密度及び/若しくは帯域幅などの測定されたDL信号それぞれの設定、DRXサイクル長、SINR、PSCellが追加されている周波数範囲、SMTC周期、MGRPなど)に応じて判定されること、などが可能である。
・ 1つのさらなる例において、L1maxを超過すると、UEは、PSCell追加手順を中止することができる。
・ 別の例において、L1maxを超過すると、UEは、サーチをリスタートすることができるが、UEは、サーチ手順を完了させるためのN1回の不成功の試行の後、PSCell追加を中止することができる。
【0065】
別の例において、(たとえば、L2maxによって示された)L2の最大値は、ネットワークノードによって事前定義されるか、設定可能であること、或いは、事前定義されたルールに基づいて、又は、1つ若しくは複数の他のパラメータ(たとえば、周期及び/若しくは密度及び/若しくは帯域幅などの測定されたDL信号それぞれの設定、DRXサイクル長、SINR、PSCellが追加されている周波数範囲、SMTC周期、MGRPなど)に応じて判定されること、などが可能である。
・ 1つのさらなる例において、L2maxを超過すると、UEは、PSCell追加手順を中止することができる。
・ 別の例において、L2maxを超過すると、UEは、タイミング獲得をリスタートすることができるが、UEは、タイミング獲得手順を完了させるためのN2回の不成功の試行の後、PSCell追加を中止することができる。
【0066】
別の例において、(たとえば、ΔPRACH,maxによって示された)ΔPRACHの最大値は、ネットワークノードによって事前定義されるか、設定可能であること、或いは、事前定義されたルールに基づいて、又は、1つ若しくは複数の他のパラメータ(たとえば、周期などのPRACH設定、PSCellが追加されている周波数範囲、DTXサイクル長など)に応じて判定され得る。
・ 1つのさらなる例において、ΔPRACH,maxを超過すると、UEは、PRACHを送信しようとするのを中断することができ、PSCell追加手順を中止することができる。
・ 別の例において、ΔPRACH,maxを超過すると、UEは、少なくとも、このために設定されたULリソースがあるとき、PRACHを再送信することができ、K回後成功しない場合、UEは、PRACHを送信しようとするのを中断することができ、PSCell追加手順を中止することができる。
【0067】
NR-Uにおける既知/未知のSCell定義
CCAを必要とするキャリア上のSCellは、以下の条件を満たしていた場合、既知である。
- SCell活性化コマンドの受信前の時間期間Tの間に、
- UEが、活性化されているSCellについての有効な測定レポートを送った、並びに
- SSBがUEにおいて利用可能な(たとえば、CCAが原因で見落とされなかった)オケージョンにおいて、SSBが、3GPP TS38.133の節9.2及び節9.3におけるセル識別条件に従って検出可能なままである
- 期間Tの間に測定されたSSBも、SSBがUEにおいて利用可能なオケージョンにおいて、セル識別条件に従って、SCell活性化遅延中に検出可能なままである。
【0068】
満たしていない場合、SCellは未知である。
【0069】
上記において、時間期間Tは、以下のように定義され得る。
・ DRXが設定されていないとき、(5+LDL)measCycleSCell+ΔULであり、
・ DRXが設定されているとき、max((5+LDL)measCycleSCell、(5+LDL)DRXサイクル)+ΔULであり、
ここで、
- LDLは、CCAが原因でSSBがUEにおいて利用可能でない測定オケージョンの、(1つの例では)実際の、又は(別の例では)最大の、受入れ可能な数であり、これは、固定の事前定義された又は設定可能な数であり得るか、UEカウンタに基づき得る、
- ΔULは、CCAを伴うキャリア周波数で有効な測定レポートを送ることについてのUEの実際の又は最大の受入れ可能な不能が原因の追加の遅延であり(ULチャネルアクセスカテゴリ1に対してΔUL=0、そうでなければ、これは>0である)、ここで、ΔULは、固定の事前定義された又は設定可能な数であり得るか、1つ又は複数のパラメータに応じたルールに基づいて定義され得るか、UL送信試行の実際の数及び/又はUL送信のためのULリソース設定に依存し得る。
【0070】
1つの例において、LDL及び/又はΔULのそれぞれは、1つ又は複数の他のパラメータ(たとえば、周期及び/又は密度及び/又は帯域幅などの測定されたDL及び送信されたUL信号それぞれの設定、DRXサイクル長、SINR、SCellが設定される周波数範囲、DRX又はDTXサイクル長など)に応じたルールに基づいて定義され得るか、DL受信及びUL送信試行の実際の数にそれぞれ依存し得る、などである。
【0071】
別の例において、UEは、DL及び/又はUL CCA失敗の数もカウントして、LDL及び/又はΔULをそれぞれ判定すること、並びに、Tを計算して、少なくとも1つの測定レポートがあったかどうかをさらに判定すること、などが可能である。
【0072】
さらに別の例において、LDL及び/又はΔULの最大許容値(たとえば、それぞれ、LDL≦LDL,max及び/又はΔUL≦ΔUL,max)もあり得、これらは、事前定義されるか設定可能であり得る。LDL,max又はΔUL,maxを超過すると、UEは、SCellを未知と考え、対応するSCell活性化手順を適宜実施することができる。
【0073】
さらに別の例において、たとえば、Tmaxによって示された、Tの最大値もあり得る。UEは、Tを計算して、Tmaxと比較することができ、Tmaxを超過すると、UEは、SCellを未知と考え、対応するSCell活性化手順を適宜実施することができる。
【0074】
NR-Uにおける既知/未知のSCellに適合されたSCell活性化手順
スロットnにおいてSCell活性化コマンドを受信すると、UEは、有効なCSIレポートを送信し、遅くとも以下のスロットの中で、活性化されているSCellのための活性化コマンドに関連したアクションを適用することができる。
ここで、
- T
HARQ=T
HARQ,ref+Δ
HARQであり、ここで、T
HARQ,refは、TS38.213[3]において指定されているような、DLデータ送信と確認応答との間のタイミング(ms)であり、Δ
HARQは、リソースがUEのために設定されている場合(チャネルアクセスカテゴリ1に対してΔ
HARQ=0)の、UL CCA失敗、及び、HARQフィードバックを送信するためのUE再試行が原因の、HARQフィードバックにおける遅延である。
- T
activation_timeは、以下のように定義される(ここで、L1、L2、及びL3は、CCA失敗が原因でUEにおいて利用可能でないSSBオケージョンの対応する数である)。
・ 既知のSCellについて、
SCell測定サイクルが160ms以下の場合、T
FirstSSB+T
rs*L1+5msである、
SCell測定サイクルが160msより大きい場合、(
TSMTC_MAX+T
rs)*(1+L2)+5msである、
・ 未知のSCellについて、
SCellが1つの試行で成功裏に検出され得る場合、(T
SMTC_MAX+T
rs)*(2+L3)+5msである、
T
CSI_reporting=T
CSI_reporting,ref+Δ
CSIであり、ここで、T
CSI_reporting,refは、第1の利用可能なダウンリンクCSI参照リソースを獲得する際の不確実性、CSIレポーティングのためのUE処理時間、及び、3GPP TS38.331における、R4-1907331、WF on RRM requirements for NR-U、Ericsson、2019年5月において指定されているような、第1の利用可能なCSIレポーティングリソースを獲得する際の不確実性を含む遅延(ms)であり、Δ
CSIは、リソースがUEのために設定されている場合(チャネルアクセスカテゴリ1に対してΔ
CSI=0)の、UL CCA失敗及びCSIレポートを送信するためのUE再試行が原因の、追加の遅延である。
【0075】
UEは、ΔHARQ、L1、L2、L3、及びΔCSIのいずれかを判定するために、1つ又は複数のカウンタ及び/又はタイマーを維持することができる。
【0076】
1つの例において、(たとえば、ΔHARQ,maxによって示された)ΔHARQの最大値もあり得、これは、ネットワークノードによって事前定義される又は設定可能であり得るか、或いは、事前定義されたルールに基づいて、又は1つ若しくは複数の他のパラメータ(たとえば、HARQ設定、SCellが活性化されている周波数範囲、DTXサイクル長など)に応じて判定され得る。
・ 1つのさらなる例において、ΔHARQ,maxを超過すると、UEは、HARQフィードバックを送信しようとするのを中断することができ、SCell活性化手順を中止することができる。
・ 別の例において、ΔHARQ,maxを超過すると、UEは、少なくとも、このために設定されたULリソースがあるとき、HARQフィードバックを再送信することができ、K回後成功しない場合、UEは、HARQフィードバックを送信しようとするのを中断することができ、SCell活性化手順を中止することができる。
【0077】
別の例において、(たとえば、L1max、L2max、及びL3maxによって示された)L1、L2、及びL3のいずれかの最大値もあり得、これらは、ネットワークノードによって事前定義される又は設定可能であり得るか、或いは、事前定義されたルールに基づいて、又は1つ若しくは複数の他のパラメータ(たとえば、周期及び/若しくは密度及び/若しくは帯域幅などの測定されたDL信号それぞれの設定、DRXサイクル長、SINR、PSCellが追加されている周波数範囲、SMTC周期、MGRPなど)に応じて判定され得る、などである。
・ 1つのさらなる例において、L1max、L2max、及びL3maxのいずれかを超過すると、UEは、SCellを活性化するのを中断することができ、SCell活性化手順を中止することができる。
・ 別の例において、L1max、L2max、及びL3maxを超過すると、UEは、セルタイミングの獲得に関する手順をリスタートすることができるが、N回リスタートした後でも成功しない場合、UEは、SCell活性化手順を中止することができる。
・ さらに別の例において、L1max、L2max、及びL3maxを超過すると、UEは、セルタイミングの獲得に関する手順をリスタートすることができるが、sCellDeactivationTimerの期限切れ後、UEは、SCell活性化手順を中止する。
・ さらに別の例において、L1max、L2max、及びL3maxを超過すると、UEは、セルタイミングの獲得に関する手順をリスタートすることができるが、sCellDeactivationTimerの期限切れ後、及び設定された値が閾値(たとえば320ms)より低い場合、そうでなければ、N回の失敗した試行の後、UEは、SCell活性化手順を中止する。
【0078】
別の例において、(たとえば、ΔCSI.maxによって示された)ΔCSIの最大値もあり得、これは、ネットワークノードによって事前定義される又は設定可能であり得るか、或いは、事前定義されたルールに基づいて、又は1つ若しくは複数の他のパラメータ(たとえば、周期及び/若しくは密度及び/若しくは帯域幅などのUL信号設定、SCellが活性化されている周波数範囲、DTXサイクル長など)に応じて判定され得る。
・ 1つのさらなる例において、ΔCSI.maxを超過すると、UEは、CSIレポートを送信しようとするのを中断することができ、SCell活性化手順を中止することができる。
・ 別の例において、ΔCSI.maxを超過すると、少なくとも、このために設定されたULリソースがあるとき、UEは、CSIレポートを再送信することができるが、M回後でも成功しない場合、UEは、SCell活性化手順を中止することができる。
【0079】
SCell活性化が原因の割込み
HARQフィードバックをサービングセルに送った後、UEは、特定の時間期間(Tinterrupt)にわたって割込みを引き起こすことがある。実施形態の別の態様によれば、UEは、CCAの結果に応じて、開始時間インスタンス(Tstart)を、割込み期間がスタートするときに合わせる。時間インスタンス(Tstart)は、SCellが活性化されている時間中に、UEがフィードバック(たとえば、HARQフィードバック、又は、事前定義された値を有するCQIレポート若しくはL1-RSRPレポートなどの事前定義されたレポート)をサービングセルに送ることができない少なくとも回数で増加させる可変時間インスタンスを含む。たとえば、
Tstart=X+f(N,Tfeedback)
であり、ここで、
- Xは、UEがSCell活性化コマンドを受信した瞬間からの、事前定義された時間リソースであり、たとえば、Xは、X=1又は2などのスロットで表される。
- Nは、SCellが活性化されている時間中にUEがHARQフィードバックを送ることができない回数、又は、フィードバックを送信するための最後の成功を含むUE試行の数であり、最大値Nmaxもあり得、ここで、N≦Nmaxであり、Nmaxを超過すると、UEは、任意のより多くの割込みを引き起こすことも、Tstartを延ばすことも許容されることはなく、後者の場合、UEは、1つの例ではSCell活性化を中止すること、又は、別の例では手順をリスタートすることを決め得る。
- Tfeedbackは、基準時間から(たとえば、前のオケージョンから、又は、DLデータ送信若しくは[DLで送信された]UL送信グラントの受信、若しくは、セル(再)設定コマンド、若しくは、UEがフィードバック提供する必要があるメッセージ若しくは情報の受信若しくはデコードから)、たとえば第1のオケージョンまでなど、フィードバックを送信するための次のオケージョンまでの、或いはオケージョン間、などの時間である。1つの例では、ULオケージョンは、たとえば、Tfeedback,i=Tfeedbackなど、等しく間を空けられるか周期的であり得、別の例では、Tfeedbackは、任意の2つの連続的なオケージョンの間の最長時間であり得る、などである。
- f(N,Tfeedback)は、NとTfeedbackの関数である。Nは、UL CCA失敗が原因で見落とされたUL送信オケージョンの数である。Tfeedbackは、基準時間(たとえば、DL受信、又は、UEがフィードバックを提供する必要があるメッセージ若しくはチャネルのデコード、又は、UEが送信に失敗した以前のUL送信オケージョン)から、次のUL送信オケージョン又は最後のUL送信(ここで、UEはチャネルを得て、フィードバックを送信する)までの時間である。
- f(N,Tfeedback)は、たとえばスロットにおいて、測定され得る。
- 別の例において、f(N,Tfeedback)=(THARQ+ΔHARQ,L)/slot_lengthであり、ここで、THARQは、現在の仕様で定義されるようなものであり、上記のいくつかの例において示されたようなものでもあり、ΔHARQ,Lは、最後のオケージョンでHARQフィードバックが送られるまでの、L個の見落とされたHARQフィードバックオケージョンが原因の第1のHARQフィードバックオケージョン後の追加の遅延であり、スロット長は、サブキャリア間隔(SCS)に応じた、38.211において定義されたNRスロット長である。
- 別の例において、f(N,Tfeedback)=ΔHARQ,Nは、DL送信と、フィードバック送信のための第1のULリソースとの間の遅延に加えて、(N-1個の)UL LBT失敗が原因の、UEフィードバックのための第1のULリソースから第NのULリソースまでの追加の累積された遅延である(累積された遅延は、ULリソースiとULリソース(i+1)との間の個々の遅延の合計であり得、ここで、i=1~Nは、UL LBT失敗の数である)。
- 別の例において、f(N,Tfeedback)は、DL送信と、フィードバック送信のための第1のULリソースとの間の遅延に加えて、(N-1個の)UL LBT失敗が原因の、UEフィードバックのための第1のULリソースから第NのULリソースまでの追加の累積された遅延である(累積された遅延は、ULリソースiとULリソース(i+1)との間の個々の遅延の合計であり得、ここで、i=1~Nは、UL LBT失敗の数である)。
【0080】
別の例において、UEは、割込みウィンドウの左及び/又は右の時間境界を判定し、ΔHARQ,Nに基づいて、許容される割込みウィンドウの外で割込みが発生しないことを保証し得る。1つのさらなる例において、ウィンドウの左の境界は、n+1+f(N,Tfeedback)であり、割込みウィンドウの右の境界は、n+1+f(N,Tfeedback)+3ms+TSMTC_MAX+TSMTC_durationである。
【0081】
別の例において、UE割込みの開始時間、及び割込みウィンドウは、UL LBTの結果に動的に適合させる必要がある。すなわち、対応する割込みは、スロットn+1+f(N,Tfeedback)の前に発生せず、スロットn+1+(f(N,Tfeedback)+3ms+TSMTC_MAX+TSMTC_duration)/slot_lengthの後に発生しない。
【0082】
アクティブTCI状態切替えについてのさらなる例
別の例において、UEは、たとえば、PCell、SCell、PSCell、SpCell上などで、サービングセル上のTCI状態を切り替えるためのセットアップコマンドを受信する。たとえば、コマンドは、サービングセルから受信されたMAC-CEコマンドを含む。TCI状態切替えコマンドの受信に応答して、UEは、少なくともアップリンク送信のためにCCAを必要とするサービングセルに、少なくとも1つのHARQフィードバック信号を送る。1つの例において、UEは、SpCell(たとえば、PCell又はPSCell)上でTCI状態を切り替えるようにリクエストされるが、UEは、SpCellがCCAを必要とする場合、SpCell上でHARQフィードバックも送る。別の例において、UEは、SCell上でTCI状態を切り替えるようにリクエストされるが、UEは、SpCell上でHARQフィードバックを送る。実施形態によれば、TCI状態切替えコマンドを受信すると、UEは、時間期間(TTCI)の間にUEがHARQフィードバックをサービングセルに送ることができない少なくとも回数で増加させる可変時間期間(TTCI)にわたってTCI状態を切り替える。UEは、アップリンクで信号を送信するためにUEによって遭遇された1つ又は複数のCCA失敗が原因で、TTCIにわたって、1回又は複数回、HARQフィードバックを送ることができないことがある。UEは、UEがHARQフィードバック信号の送信を見落したことに対応するHARQフィードバックを送信することができない。
【0083】
時間期間(TTCI)の間にUEがHARQフィードバックをサービングセルに送ることができない回数は、パラメータ(J)によって示される。さらに別の態様によれば、UEは、UEが、時間期間(TTCI)の間、サービングセルへのHARQフィードバック送信を見落とすことを許容される(Jmaxによって示された)最大回数で設定される、すなわちJ≦Jmaxである。J>Jmaxのとき、UEは、1つ又は複数の動作タスクを実施することを要求される。このようなタスクの例は、TCI状態切替え手順を中断すること、TCI状態切替え手順をリスタートすること、信号(たとえば、PDSCH、PDCCHなど)を受信するために古い又は以前の又は基準のTCI状態(たとえば、事前定義又は設定された、など)を使用すること、特定の遅延後にHARQフィードバックの送信を再試行すること、などを含む。
【0084】
アップリンクにおいて見落とされたHARQフィードバックの最大許容数に応じた可変のTCI状態切替え時間期間は、HARQが送られることになるサービングセルにおけるアップリンクにおいてKmax回数までのCCA失敗があっても、UEがTCI状態切替え手順を続けることを可能にする。
【0085】
Jmax回数までのCCA失敗があってもUEがTCI状態切替え手順を続ける上記のメカニズムを実現するために、UEは、たとえば、サービングセルのアップリンクにおいてCCAが成功するときなど、UEがサービングセルにおいてHARQを送ることができるとき、UEがHARQを送ることを可能にするために、アップリンクリソースのセットで設定され得る(たとえば、グラントをスケジュールすることなど)。UEは、サービングセルによって、又は、事前定義若しくは事前設定された情報に基づいて、などで、アップリンクリソースのセットで設定され得る。アップリンクリソース(たとえば、アップリンクスロットなどの時間リソース)の設定された数は、Jmaxを含む。リソースは、連続的又は非連続的な時間リソースにおけるものであり得る。
【0086】
前記の実施形態は、下記の具体例で説明される。
【0087】
ターゲットTCI状態が既知の場合、スロットnにおいてMAC-CE活性化コマンドを搬送するPDSCHを受信すると、UEは、TCI状態切替えが遅くとも以下のスロットの中で発生するサービングセルの新しいビームでPDCCHを受信することができる。
n+(1+J)THARQ,J+3ms+TOk*(Tfirst-SSB+TSSB-proc)
【0088】
UEは、以下のスロットまで古いTCI状態で受信することができる。
n+(1+J)THARQ,J+3ms+TOk*(Tfirst-SSB)
【0089】
ここで、
- Tfirst-SSBは、TCI状態コマンドがUEによって受信された後、第1のSSB送信までの時間である、
- TSSB-proc=2msである、
- ターゲットTCI状態がPDSCHについてのアクティブTCI状態リスト内にない場合、TOk=1であり、そうでない場合、0である、
- Jは、UEがHARQフィードバックを送ることができない回数であり、ここで、J≦Jmaxである、
- THARQ,Jは、ACH送信のために割り当てられた第JのリソースにおいてUEがACKを送ることができるときの、DLデータ送信と送られた確認応答(ACK)との間のタイミングである。
【0090】
ターゲットTCI状態が未知の場合、スロットnにおいてMAC-CE活性化コマンドを搬送するPDSCHを受信すると、UEは、TCI状態切替えが、遅くとも以下のスロットにおいて発生するサービングセルの新しいビーム上でPDCCHを受信することができる。
n+(1+J)THARQ,J+3ms+TL1-RSRP+TOuk*(Tfirst-SSB+TSSB-proc)
【0091】
UEは、以下のスロットまで古いTCI状態で受信することができる。
n+(1+J)THARQ,J+3ms+TL1-RSRP+TOk*(Tfirst-SSB)
【0092】
ここで、
- TL1-RSRPは、Rxビーム改良のためのL1-RSRP測定のための時間である。
- Tfirst-SSBは、MAC CEコマンドがUEによってデコードされた後の第1のSSB送信までの時間である。
- CSI-RSベースのL1-RSRP測定に対してTOuk=1であり、SSBベースのL1-RSRP測定に対して0である。
【0093】
TCI状態切替えより前に、ターゲットTCI状態がUEによって測定及びレポートされない場合、スロットnにおいてMAC-CE活性化コマンドを搬送するPDSCHを受信すると、UEは、TCI状態切替えが、遅くとも以下のスロットにおいて発生するサービングセルの新しいビーム上でPDCCHを受信することができる。
n+(1+J)THARQ,J+3ms+TL1-RSRP+TOuk*(Tfirst-SSB+TSSB-proc)
【0094】
UEは、以下のスロットまで古いTCI状態で受信することができる。
n+(1+J)THARQ,J+3ms+TL1-RSRP+TOk*(Tfirst-SSB)
【0095】
ターゲットTCI状態が既知の場合、スロットnにおいてMAC-CEアクティブTCI状態リスト更新を搬送するPDSCHを受信すると、UEは、遅くとも以下のスロットで、新しいTCI状態でPDSCHをスケジュールするためにPDCCHを受信することができる。
n+(1+J)THARQ,J+3ms+TOk*(Tfirst-SSB+TSSB-proc)
【0096】
前記の例において、TCI状態は、以下の条件を満たしていた場合、既知である。
- TCI状態切替えが、ターゲットTCI状態についてのビームレポート/測定のためのリソースの最後の送信の1280ms以内である
- UEが、ターゲットTCI状態についてのうちの少なくとも1つの測定レポートを送った
- TCI状態が、TCI状態切替え期間中、検出可能なままである
- TCI状態のSNRが>-3dBである。
【0097】
いくつかの実施形態によれば、ネットワークノードによる実施のための方法も提供される。方法は、ネットワークノード(たとえば、ワイヤレスデバイス)に関する説明において上記で提案されたものである。さらに、ネットワークノード(たとえば、PCell)は、セルが既知であるか未知であるかの判定を含む、上記で説明された実施形態に基づくセル設定手順を、(たとえばUEなどの)ワイヤレスデバイスが完了させるのに必要な時間を計算することができる。ネットワークノードは、さらに、計算された時間を使用して、セル設定が成功裏に完了したか否かを判定することができる。成功裏に完了していない場合、ネットワークノードは、セル設定手順を再び送信することができ、成功裏に完了した場合、ネットワークノードは、たとえば、設定されたセルにおけるUEへのDL又はUL送信をスケジュールすることなど、(セル設定手順の成功した完了を仮定して)設定されたセルを伴う1つ又は複数の動作タスクを実施することができる。
【0098】
別の例において、ネットワークノードは、いつUEがサービングセル上で割込みを引き起こし得るかを判定し、ここで、割込みは、セル(再)設定手順に関連付けられ、CCAの結果に適応的にUEによって時間内に制御される。いつ時間内(たとえば、時間ウィンドウ)に、UEが割込みし得るかを判定すると、ネットワークは、割込み時間中にUEが受信又は送信することができないので、たとえば、重要な信号/チャネル/メッセージ/データを送信及び/又は受信するようにUEを設定することを回避するために、そのスケジュールを適合させることができる。
【0099】
図2は、いくつかの実施形態による、ワイヤレスネットワークを示す。本明細書に記載の主題は、任意の適切な構成要素を使用する任意の適切なタイプのシステムにおいて実装され得るが、本明細書で開示される実施形態は、
図2に示された例示的ワイヤレスネットワークなど、ワイヤレスネットワークに関連して説明される。簡単にするために、
図2のワイヤレスネットワークは、ネットワーク106、ネットワークノード160及び160b、並びにワイヤレスデバイス110、110b、及び110cのみを示す。実際には、ワイヤレスネットワークは、ワイヤレスデバイス間の通信或いはワイヤレスデバイスと固定電話、サービスプロバイダ、又は任意の他のネットワークノード若しくはエンドデバイスなどの別の通信デバイスとの間の通信をサポートするのに適した任意の付加的要素をさらに含み得る。図示された構成要素について、ネットワークノード160及びワイヤレスデバイス110は、さらに詳しく描かれている。ワイヤレスネットワークは、ワイヤレスネットワークによって又はこれを介して提供されるサービスへのワイヤレスデバイスのアクセス及び/又はそのようなサービスのワイヤレスデバイスの使用を円滑にするために、通信及び他のタイプのサービスを1つ又は複数のワイヤレスデバイスに提供し得る。
【0100】
ワイヤレスネットワークは、任意のタイプの通信、電気通信、データ、セルラ、及び/又は無線ネットワーク又は他の類似のタイプのシステムを備える、及び/又はそれらとインターフェースすることができる。一部の実施形態では、ワイヤレスネットワークは、特定の標準又は他のタイプの予め規定されたルール又は手続きに従って動作するように設定され得る。したがって、ワイヤレスネットワークの特定の実施形態は、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(GSM:Global System for Mobile Communications)、ユニバーサルモバイル通信システム(UMTS:Universal Mobile Telecommunications System)、ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)及び/又は他の適切な2G、3G、4G、又は5G標準などの通信標準、IEEE802.11標準などのワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN:wireless local area network)標準、並びに/或いは、WiMax(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、ブルートゥース、Z-Wave及び/又はZigBee標準などの任意の他の適切なワイヤレス通信標準を実装し得る。
【0101】
ネットワーク106は、1つ又は複数のバックホールネットワーク、コアネットワーク、IPネットワーク、公衆交換電話網(PSTN:public switched telephone network)、パケットデータネットワーク、光ネットワーク、ワイドエリアネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、ワイヤードネットワーク、ワイヤレスネットワーク、メトロポリタンエリアネットワーク、及び、デバイス間の通信を可能にするための他のネットワークを備え得る。
【0102】
ネットワークノード160及びワイヤレスデバイス110は、さらに詳しく後述される様々な構成要素を備える。これらの構成要素は、ワイヤレスネットワークにおいてワイヤレス接続を提供することなど、ネットワークノード及び/又はワイヤレスデバイス機能性を提供するために連携する。異なる実施形態において、ワイヤレスネットワークは、任意の数のワイヤード又はワイヤレスネットワーク、ネットワークノード、基地局、コントローラ、ワイヤレスデバイス、リレー局、並びに/或いは、ワイヤード接続又はワイヤレス接続のいずれを介してでもデータ及び/又は信号の通信を円滑にする又はこれに参加する任意の他の構成要素又はシステムを備え得る。
【0103】
図3は、いくつかの実施形態による、例示的なネットワークノード160を示す。本明細書では、ネットワークノードは、ワイヤレスデバイスへのワイヤレスアクセスを可能にする及び/又は提供するためにワイヤレスデバイスと及び/又はワイヤレスネットワーク内の他のネットワークノード又は機器と直接的又は間接的に通信する並びに/或いはワイヤレスネットワークにおいて他の機能(たとえば、管理)を実行する能力を有する、そのように設定された、配置された及び/又は動作可能な機器を指す。ネットワークノードの例は、アクセスポイント(AP)(たとえば、無線アクセスポイント)、基地局(BS)(たとえば、無線基地局、ノードB、発展型ノードB(eNB)及びNR NodeB(gNB))を含むが、これらに限定されない。基地局は、それらが提供するカバレッジの量(又は、つまり、それらの送信電力レベル)に基づいて分類することができ、その場合、フェムト基地局、ピコ基地局、マイクロ基地局、又はマクロ基地局と呼ばれることもある。基地局は、リレーノード又はリレーを制御するリレードナーノードでもよい。ネットワークノードはまた、集中型デジタルユニット及び/又はリモート無線ユニット(RRU)、リモート無線ヘッド(RRH)と時に称される、などの分散型無線基地局の1つ又は複数の(又はすべての)部分を含み得る。そのようなリモート無線ユニットは、アンテナ統合無線のようにアンテナと統合されても統合されなくてもよい。分散型無線基地局の部分は、分散型アンテナシステム(DAS:distributed antenna system)内のノードと呼ばれることもある。ネットワークノードのさらなる例は、MSR BSなどのマルチスタンダード無線(MSR:multi-standard radio)機器、無線ネットワークコントローラ(RNC:radio network controller)又は基地局コントローラ(BSC:base station controller)などのネットワークコントローラ、基地局トランシーバ(BTS:base transceiver station)、送信ポイント、送信ノード、マルチセル/マルチキャストコーディネーションエンティティ(MCE:multi-cell/multicast coordination entity)、コアネットワークノード(たとえば、MSC、MME)、O&Mノード、OSSノード、SONノード、ポジショニングノード(たとえば、E-SMLC)、及び/又はMDTを含む。別の例として、ネットワークノードは、さらに詳しく後述するような仮想ネットワークノードでもよい。しかしながら、より一般的には、ネットワークノードは、ワイヤレスネットワークへのアクセスをワイヤレスデバイスに可能にする及び/又は提供するための或いはワイヤレスネットワークにアクセスしたワイヤレスデバイスに何らかのサービスを提供するための能力を有する、そのように設定された、配置された、及び/又は動作可能な任意の適切なデバイス(又はデバイスのグループ)を表し得る。
【0104】
図3において、ネットワークノード160は、処理回路170、デバイス可読媒体180、インターフェース190、補助機器184、電源186、電力回路187、及びアンテナ162を含む。
図3の例示的ワイヤレスネットワークに示されたネットワークノード160は、ハードウェア構成要素の図示された組合せを含むデバイスを表し得るが、他の実施形態は、構成要素の異なる組合せを有するネットワークノードを備え得る。タスク、特徴、機能及び本明細書で開示される方法を実行するために必要とされるハードウェア及び/又はソフトウェアの任意の適切な組合せをネットワークノードは備えることが、理解されよう。さらに、ネットワークノード160の構成要素は、より大きなボックス内に位置する又は複数のボックス内にネストされた単一ボックスとして図示されているが、実際には、ネットワークノードは、単一の図示された構成要素を構成する複数の異なる物理構成要素を備え得る(たとえば、デバイス可読媒体180は、複数の別個のハードドライブ並びに複数のRAMモジュールを備え得る)。
【0105】
同様に、ネットワークノード160は、独自のそれぞれの構成要素をそれぞれが有し得る複数の物理的に別個の構成要素(たとえば、NodeB構成要素及びRNC構成要素、又はBTS構成要素及びBSC構成要素など)で構成され得る。ネットワークノード160が複数の別個の構成要素(たとえば、BTS及びBSC構成要素)を備えるある種のシナリオでは、別個の構成要素のうちの1つ又は複数は、いくつかのネットワークノードの間で共用され得る。たとえば、単一RNCは、複数のNodeBを制御し得る。そのようなシナリオでは、各固有のNodeB及びRNCペアは、場合によっては、単一の別個のネットワークノードと考えられ得る。一部の実施形態では、ネットワークノード160は、複数の無線アクセス技術(RAT)をサポートするように設定され得る。そのような実施形態では、いくつかの構成要素は、二重にされ得(たとえば、異なるRATのための別個のデバイス可読媒体180)、いくつかの構成要素は再使用され得る(たとえば、同じアンテナ162がRATによって共用され得る)。ネットワークノード160はまた、たとえば、GSM、WCDMA、LTE、NR、WiFi、又はブルートゥースワイヤレス技術など、ネットワークノード160に統合された異なるワイヤレス技術のための様々な図示された構成要素の複数のセットを含み得る。これらのワイヤレス技術は、ネットワークノード160内の同じ又は異なるチップ又はチップのセット及び他の構成要素内に統合され得る。
【0106】
処理回路170は、ネットワークノードによって提供されているものとして本明細書に記載された任意の判定、計算又は類似の動作(たとえば、ある種の取得動作)を実行するように設定される。処理回路170によって実行されるこれらの動作は、たとえば、取得された情報を他の情報に変換すること、取得された情報又は変換された情報をネットワークノードに記憶された情報と比較すること、及び/又は取得された情報又は変換された情報に基づいて1つ又は複数の動作を実行することによって、処理回路170によって取得された情報を処理すること、並びに前記処理の結果として判定を行うことを含み得る。
【0107】
処理回路170は、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理装置、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、又は任意の他の適切なコンピューティングデバイスのうちの1つ又は複数の組合せ、資源、或いは、単独で又はデバイス可読媒体180などの他のネットワークノード160構成要素と併せて、ネットワークノード160機能を提供するように動作可能なハードウェア、ソフトウェア及び/又は符号化されたロジックの組合せを備え得る。たとえば、処理回路170は、デバイス可読媒体180に又は処理回路170内のメモリに記憶された命令を実行し得る。そのような機能性は、本明細書で論じられる様々なワイヤレス特徴、機能、又は利益のいずれかの提供を含み得る。一部の実施形態では、処理回路170は、システムオンチップ(SOC)を含み得る。
【0108】
一部の実施形態では、処理回路170は、無線周波数(RF)トランシーバ回路172及びベースバンド処理回路174のうちの1つ又は複数を含み得る。一部の実施形態では、無線周波数(RF)トランシーバ回路172及びベースバンド処理回路174は、別個のチップ(又はチップのセット)、ボード、又は、無線ユニット及びデジタルユニットなどのユニット上でもよい。代替実施形態において、RFトランシーバ回路172及びベースバンド処理回路174の一部又はすべては、同じチップ又はチップのセット、ボード、又はユニット上でもよい。
【0109】
ある種の実施形態では、ネットワークノード、基地局、eNB又は他のそのようなネットワークデバイスによって提供されているものとしての本明細書に記載の機能性の一部又はすべては、デバイス可読媒体180又は処理回路170内のメモリに記憶された命令を実行する処理回路170によって実行され得る。代替実施形態において、機能性のうちの一部又はすべては、ハードワイヤード方式などで、別個の又はディスクリートデバイスの可読媒体に記憶された命令を実行することなしに処理回路170によって提供され得る。それらの実施形態のいずれにおいてでも、デバイス可読記憶媒体に記憶された命令を実行してもしなくても、処理回路170は、記載された機能を実行するように設定することができる。そのような機能によってもたらされる利益は、単独で処理回路170に又はネットワークノード160の他の構成要素に制限されないが、ネットワークノード160全体によって、並びに/或いは一般にエンドユーザ及びワイヤレスネットワークによって享受される。
【0110】
デバイス可読媒体180は、処理回路170によって使用され得る情報、データ、及び/又は命令を記憶する永続記憶装置、ソリッドステートメモリ、リモートに搭載されたメモリ、磁気媒体、光媒体、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、大容量記憶媒体(たとえば、ハードディスク)、取り外し可能記憶媒体(たとえば、フラッシュドライブ、コンパクトディスク(CD)又はデジタル多用途ディスク(DVD))、及び/又は任意の他の揮発性又は不揮発性の、非一時的デバイス可読及び/又はコンピュータ実行可能なメモリデバイスを含むがこれらに限定されない、任意の形の揮発性又は不揮発性コンピュータ可読メモリを備え得る。デバイス可読媒体180は、コンピュータプログラム、ソフトウェア、ロジック、ルール、コード、テーブルなどのうちの1つ又は複数を含むアプリケーション、及び/又は処理回路170によって実行することができる及びネットワークノード160によって使用することができる他の命令を含む、任意の適切な命令、データ又は情報を記憶し得る。デバイス可読媒体180は、処理回路170によって行われる任意の計算及び/又はインターフェース190を介して受信される任意のデータを記憶するために使用され得る。一部の実施形態では、処理回路170及びデバイス可読媒体180は、統合されると考えられ得る。
【0111】
インターフェース190は、ネットワークノード160、ネットワーク106、及び/又はワイヤレスデバイス110の間のシグナリング及び/又はデータのワイヤード又はワイヤレス通信において使用される。図示されているように、インターフェース190は、たとえば、ワイヤード接続を介してネットワーク106に及びネットワーク106から、データを送信及び受信するために、ポート/端末194を備える。インターフェース190はまた、アンテナ162に連結され得る又はある種の実施形態においてアンテナ162の一部であることがある、無線フロントエンド回路192を含む。無線フロントエンド回路192は、フィルタ198及び増幅器196を備える。無線フロントエンド回路192は、アンテナ162及び処理回路170に接続され得る。無線フロントエンド回路は、アンテナ162と処理回路170との間で通信される信号を調整するように設定され得る。無線フロントエンド回路192は、ワイヤレス接続を介して他のネットワークノード又はワイヤレスデバイスに送出されることになるデジタルデータを受信し得る。無線フロントエンド回路192は、フィルタ198及び/又は増幅器196の組合せを使用する適切なチャネル及び帯域幅パラメータを有する無線信号にデジタルデータを変換し得る。無線信号は、次いで、アンテナ162を介して送信され得る。同様に、データを受信するとき、アンテナ162は、次いで無線フロントエンド回路192によってデジタルデータに変換される無線信号を収集し得る。デジタルデータは、処理回路170に渡され得る。他の実施形態において、インターフェースは、異なる構成要素及び/又は異なる組合せの構成要素を備え得る。
【0112】
ある種の代替実施形態において、ネットワークノード160は、別個の無線フロントエンド回路192を含まないことがあり、代わりに、処理回路170が、無線フロントエンド回路を備え得、別個の無線フロントエンド回路192なしにアンテナ162に接続され得る。同様に、一部の実施形態では、すべての又は一部のRFトランシーバ回路172は、インターフェース190の一部と考えられ得る。さらに他の実施形態において、インターフェース190は、1つ又は複数のポート又は端末194、無線フロントエンド回路192、並びにRFトランシーバ回路172、無線ユニット(図示せず)の一部としての、を含み得、そして、インターフェース190は、デジタルユニット(図示せず)の一部であるベースバンド処理回路174と通信し得る。
【0113】
アンテナ162は、ワイヤレス信号を送信及び/又は受信するように設定された、1つ又は複数のアンテナ、又はアンテナアレイを含み得る。アンテナ162は、無線フロントエンド回路190に結合され得、ワイヤレスにデータ及び/又は信号を送信及び受信する能力を有する任意のタイプのアンテナでもよい。一部の実施形態では、アンテナ162は、たとえば、2GHzと66GHzとの間で、無線信号を送信/受信するように動作可能な1つ又は複数の全方向性の、セクタ又はパネルアンテナを備え得る。全方向性アンテナは、任意の方向において無線信号を送信/受信するために使用され得、セクタアンテナは、特定のエリア内のデバイスから無線信号を送信/受信するために使用され得、そして、パネルアンテナは、相対的に直線で無線信号を送信/受信するために使用されるサイトアンテナのラインでもよい。場合によっては、複数のアンテナの使用は、MIMOと称され得る。ある種の実施形態では、アンテナ162は、ネットワークノード160とは別個でもよく、インターフェース又はポートを介してネットワークノード160に接続可能になり得る。
【0114】
アンテナ162、インターフェース190、及び/又は処理回路170は、ネットワークノードによって実行されるものとして本明細書に記載された任意の受信動作及び/又はある種の取得動作を実行するように設定され得る。任意の情報、データ及び/又は信号が、ワイヤレスデバイス、別のネットワークノード及び/又は任意の他のネットワーク機器から受信され得る。同様に、アンテナ162、インターフェース190、及び/又は処理回路170は、ネットワークノードによって実行されるものとして本明細書に記載された任意の送信動作を実行するように設定され得る。任意の情報、データ及び/又は信号が、ワイヤレスデバイス、別のネットワークノード及び/又は任意の他のネットワーク機器に送信され得る。
【0115】
電力回路187は、電力管理回路を備え得る、又はこれに連結され得、本明細書に記載の機能性を実行するための電力をネットワークノード160の構成要素に供給するように設定される。電力回路187は、電源186から電力を受信し得る。電源186及び/又は電力回路187は、それぞれの構成要素に適した形でネットワークノード160の様々な構成要素に電力を提供する(たとえば、それぞれの構成要素のために必要とされる電圧及び電流レベルで)ように設定され得る。電源186は、電力回路187及び/又はネットワークノード160に含まれても、これらの外部でもよい。たとえば、ネットワークノード160は、電気ケーブルなどの入力回路又はインターフェースを介して外部電源(たとえば、電気コンセント)に接続可能になり得、それにより、外部電源が電力回路187に電力を供給する。さらなる例として、電源186は、電力回路187に接続された又はこれに統合された、バッテリ又はバッテリパックの形で電力のソースを備え得る。バッテリは、外部電源が切れた場合に非常用電源を提供し得る。光電池デバイスなどの他のタイプの電源もまた使用され得る。
【0116】
ネットワークノード160の代替実施形態は、本明細書に記載の機能性及び/又は本明細書に記載の主題をサポートするために必要な任意の機能性のうちのいずれかを含む、ネットワークノードの機能性のある種の態様を提供する責任を負い得る
図3に示されたものを超える追加の構成要素を含み得る。たとえば、ネットワークノード160は、ネットワークノード160への情報の入力を可能にするために、及びネットワークノード160からの情報の出力を可能にするために、ユーザインターフェース機器を含み得る。これは、ネットワークノード160のための診断、メンテナンス、修理、及び他の管理機能をユーザが実行することを可能にし得る。
【0117】
図4は、いくつかの実施形態による、例示的なワイヤレスデバイス110を示す。本明細書では、ワイヤレスデバイスは、ネットワークノード及び/又は他のワイヤレスデバイスとワイヤレスに通信する能力を有する、そのように設定された、配置された及び/又は動作可能なデバイスを指す。特に断りのない限り、ワイヤレスデバイスという用語は、ユーザ機器(UE)と同義で本明細書において使用され得る。ワイヤレスに通信することは、電磁波、無線波、赤外線波、及び/又は電波を介して情報を伝えるのに適した他のタイプの信号を使用してワイヤレス信号を送信/受信することを含み得る。一部の実施形態では、ワイヤレスデバイスは、直接の人間の相互作用なしに情報を送信及び/又は受信するように設定され得る。たとえば、ワイヤレスデバイスは、内部又は外部イベントによってトリガされたとき、又はネットワークからの要求に応答して、所定のスケジュールでネットワークに情報を送信するように設計され得る。ワイヤレスデバイスの例は、スマートフォン、携帯電話、セルフォン、ボイスオーバーIP(VoIP)フォン、ワイヤレスローカルループフォン、デスクトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスカメラ、ゲーム機又はデバイス、音楽記憶デバイス、再生装置、ウェアラブル端末デバイス、ワイヤレスエンドポイント、モバイル局、タブレット、ラップトップ、ラップトップ埋め込み機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、スマートデバイス、ワイヤレス顧客構内機器(CPE)。車両搭載ワイヤレス端末デバイスなどを含むが、これらに限定されない。ワイヤレスデバイスは、たとえば、サイドリンク通信、車両対車両(V2V:vehicle-to-vehicle)、車両対インフラストラクチャ(V2I:vehicle-to-infrastructure)、車両対あらゆる物(V2X:vehicle-to-everything)の3GPP標準を実装することによって、デバイス対デバイス(D2D)通信をサポートすることができ、この場合、D2D通信デバイスと称され得る。さらに別の特定の例として、IoT(Internet of Things)シナリオにおいて、ワイヤレスデバイスは、モニタリング及び/又は測定を実行する及びそのようなモニタリング及び/又は測定の結果を別のワイヤレスデバイス及び/又はネットワークノードに送信するマシン又は他のデバイスを表し得る。ワイヤレスデバイスは、この場合、3GPPコンテキストではMTCデバイスと称され得るマシン対マシン(M2M)デバイスでもよい。1つの特定の例として、ワイヤレスデバイスは、3GPP NB-IoT(narrow band internet of things)標準を実装するUEでもよい。そのようなマシン又はデバイスの具体的な例は、センサ、電力メータなどの計測デバイス、産業マシン、又は家庭用若しくは個人用器具(たとえば、冷蔵庫、テレビジョンなど)、パーソナルウェアラブル(たとえば、腕時計、フィットネストラッカなど)である。他のシナリオにおいて、ワイヤレスデバイスは、その動作状況の監視及び/又は報告或いはその動作に関連する他の機能の能力を有する車両又は他の機器を表し得る。前述のようなワイヤレスデバイスは、ワイヤレス接続のエンドポイントを表し得、その場合、デバイスはワイヤレス端末と称され得る。さらに、前述のようなワイヤレスデバイスは、モバイルでもよく、その場合、それはモバイルデバイス又はモバイル端末とも称され得る。
【0118】
図示されているように、ワイヤレスデバイス110は、アンテナ111、インターフェース114、処理回路120、デバイス可読媒体130、ユーザインターフェース機器132、補助機器134、電源136及び電力回路137を含む。ワイヤレスデバイス110は、たとえば、少し例を挙げると、GSM、WCDMA、LTE、NR、WiFi、WiMAX、又はブルートゥースワイヤレス技術など、ワイヤレスデバイス110によってサポートされる異なるワイヤレス技術のための、図示された構成要素のうちの1つ又は複数の構成要素の複数のセットを含み得る。これらのワイヤレス技術は、ワイヤレスデバイス110内の他の構成要素と同じ又は異なるチップ又はチップのセットに統合され得る。
【0119】
アンテナ111は、ワイヤレス信号を送信及び/又は受信するように設定された1つ又は複数のアンテナ又はアンテナアレイを含み得、インターフェース114に接続される。ある種の代替実施形態において、アンテナ111は、ワイヤレスデバイス110とは別個でもよく、インターフェース又はポートを介してワイヤレスデバイス110に接続可能になり得る。アンテナ111、インターフェース114、及び/又は処理回路120は、ワイヤレスデバイスによって実行されるものとして本明細書に記載されている任意の受信又は送信動作を実行するように設定され得る。任意の情報、データ及び/又は信号が、ネットワークノード及び/又は別のワイヤレスデバイスから受信され得る。一部の実施形態では、無線フロントエンド回路及び/又はアンテナ111は、インターフェースと考えられ得る。
【0120】
図示されているように、インターフェース114は、無線フロントエンド回路112及びアンテナ111を備える。無線フロントエンド回路112は、1つ又は複数のフィルタ118及び増幅器116を備える。無線フロントエンド回路114は、アンテナ111及び処理回路120に接続され、アンテナ111と処理回路120との間で通信される信号を調整するように設定される。無線フロントエンド回路112は、アンテナ111に連結され得る、又はアンテナ111の一部でもよい。一部の実施形態では、ワイヤレスデバイス110は、別個の無線フロントエンド回路112を含まないことがあり、そうではなくて、処理回路120は、無線フロントエンド回路を備え得、アンテナ111に接続され得る。同様に、一部の実施形態では、RFトランシーバ回路122の一部又はすべては、インターフェース114の一部と考えられ得る。無線フロントエンド回路112は、ワイヤレス接続を介して他のネットワークノード又はワイヤレスデバイスに送出されることになるデジタルデータを受信し得る。無線フロントエンド回路112は、フィルタ118及び/又は増幅器116の組合せを使用して適切なチャネル及び帯域幅パラメータを有する無線信号にデジタルデータを変換し得る。無線信号は、次いで、アンテナ111を介して送信され得る。同様に、データを受信しているとき、アンテナ111は、次いで無線フロントエンド回路112によってデジタルデータに変換される、無線信号を収集し得る。デジタルデータは、処理回路120に渡され得る。他の実施形態において、インターフェースは、異なる構成要素及び/又は異なる組合せの構成要素を備え得る。
【0121】
処理回路120は、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理装置、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、又は任意の他の適切なコンピューティングデバイスのうちの1つ又は複数の組合せ、資源、或いは、単独で又はデバイス可読媒体130などの他のワイヤレスデバイス110構成要素と連動して、ワイヤレスデバイス110機能性を提供するように動作可能なハードウェア、ソフトウェア、及び/又は符号化されたロジックの組合せを備え得る。そのような機能性は、本明細書で論じられる様々なワイヤレス特徴又は利益のいずれかの提供を含み得る。たとえば、処理回路120は、本明細書で開示される機能性を提供するために、デバイス可読媒体130に又は処理回路120内のメモリに記憶された命令を実行し得る。
【0122】
図示されているように、処理回路120は、RFトランシーバ回路122、ベースバンド処理回路124、及びアプリケーション処理回路126のうちの1つ又は複数を含む。他の実施形態において、処理回路は、異なる構成要素及び/又は異なる組合せの構成要素を備え得る。ある種の実施形態では、ワイヤレスデバイス110の処理回路120は、SOCを備え得る。一部の実施形態では、RFトランシーバ回路122、ベースバンド処理回路124、及びアプリケーション処理回路126は、別個のチップ又はチップのセット上にあることがある。代替実施形態において、ベースバンド処理回路124及びアプリケーション処理回路126の一部又はすべては、1つのチップ又はチップのセット内に結合され得、RFトランシーバ回路122は、別個のチップ又はチップのセット上にあってもよい。さらに代替実施形態において、RFトランシーバ回路122及びベースバンド処理回路124の一部又はすべては、同じチップ又はチップのセット上にあることがあり、アプリケーション処理回路126は、別個のチップ又はチップのセット上にあることがある。さらに他の代替実施形態において、RFトランシーバ回路122、ベースバンド処理回路124、及びアプリケーション処理回路126の一部又はすべては、同じチップ又はチップのセット内に結合され得る。一部の実施形態では、RFトランシーバ回路122は、インターフェース114の一部でもよい。RFトランシーバ回路122は、処理回路120のRF信号を調整し得る。
【0123】
ある種の実施形態では、ワイヤレスデバイスによって実行されるものとして本明細書に記載の機能性の一部又はすべては、ある種の実施形態ではコンピュータ可読記憶媒体であることがある、デバイス可読媒体130に記憶された命令を実行する処理回路120によって提供され得る。代替実施形態において、機能性の一部の又はすべては、ハードワイヤード方式などで、別個の又はディスクリートデバイスの可読記憶媒体に記憶された命令を実行することなしに処理回路120によって提供され得る。それらの特定の実施形態のいずれかにおいて、デバイス可読記憶媒体に記憶された命令を実行してもしなくても、処理回路120は、記載された機能性を実行するように設定することができる。そのような機能性によって提供される利益は、単独で処理回路120に又はワイヤレスデバイス110の他の構成要素に限定されず、全体としてのワイヤレスデバイス110によって、及び/又は一般にエンドユーザ及びワイヤレスネットワークによって、享受される。
【0124】
処理回路120は、ワイヤレスデバイスによって実行されるものとして本明細書に記載された任意の決定、計算、又は類似の動作(たとえば、ある種の取得動作)を実行するように設定され得る。処理回路120によって実行されるものとしての、これらの動作は、たとえば、取得された情報を他の情報に変換すること、取得された情報又は変換された情報をワイヤレスデバイス110によって記憶された情報と比較すること、及び/又は取得された情報又は変換された情報に基づいて1つ又は複数の動作を実行することにより、処理回路120によって取得された情報を処理すること、並びに前記処理の結果として判定を行うことを含み得る。
【0125】
デバイス可読媒体130は、コンピュータプログラム、ソフトウェア、ロジック、ルール、コード、テーブルなどのうちの1つ又は複数を含むアプリケーション及び/又は処理回路120によって実行することが可能な他の命令を記憶するように動作可能になり得る。デバイス可読媒体130は、コンピュータメモリ(たとえば、ランダムアクセスメモリ(RAM)又は読取り専用メモリ(ROM))、大容量記憶媒体(たとえば、ハードディスク)、取り外し可能記憶媒体(たとえば、コンパクトディスク(CD)又はデジタルビデオディスク(DVD))、及び/又は処理回路120によって使用され得る情報、データ、及び/又は命令を記憶する任意の他の揮発性又は不揮発性の、非一時的デバイス可読及び/又はコンピュータ実行可能メモリデバイスを含み得る。一部の実施形態では、処理回路120及びデバイス可読媒体130は、統合されたものとして考えられ得る。
【0126】
ユーザインターフェース機器132は、人間のユーザがワイヤレスデバイス110と相互作用することを可能にする構成要素を提供し得る。そのような相互作用は、視覚、聴覚、触覚などの多数の形態をとり得る。ユーザインターフェース機器132は、ユーザへの出力を生み出すように及びユーザが入力をワイヤレスデバイス110に提供することを可能にするように動作可能になり得る。相互作用のタイプは、ワイヤレスデバイス110にインストールされたユーザインターフェース機器132のタイプに応じて変化し得る。たとえば、ワイヤレスデバイス110がスマートフォンである場合には、相互作用はタッチスクリーンを介し得、ワイヤレスデバイス110がスマートメータである場合には、相互作用は、使用量(たとえば、使用されたガロン数)を提供するスクリーン又は警報音を提供する(たとえば、煙が検知された場合に)スピーカを介し得る。ユーザインターフェース機器132は、入力インターフェース、デバイス及び回路と、出力インターフェース、デバイス及び回路とを含み得る。ユーザインターフェース機器132は、ワイヤレスデバイス110への情報の入力を可能にするように設定され、処理回路120に接続されて処理回路120が入力情報を処理することを可能にする。ユーザインターフェース機器132は、たとえば、マイクロフォン、近接若しくは他のセンサ、キー/ボタン、タッチディスプレイ、1つ又は複数のカメラ、USBポート、又は他の入力回路を含み得る。ユーザインターフェース機器132はまた、ワイヤレスデバイス110からの情報の出力を可能にするように、及び処理回路120がワイヤレスデバイス110から情報を出力することを可能にするように設定される。ユーザインターフェース機器132は、たとえば、スピーカ、ディスプレイ、振動回路、USBポート、ヘッドフォンインターフェース、又は他の出力回路を含み得る。ユーザインターフェース機器132の1つ又は複数の入力及び出力インターフェース、デバイス、及び回路を使用し、ワイヤレスデバイス110は、エンドユーザ及び/又はワイヤレスネットワークと通信することができ、それらが本明細書に記載の機能性から利益を得ることを可能にし得る。
【0127】
補助機器134は、ワイヤレスデバイスによって一般に実行されないことがあるより多くの特定の機能性を提供するように動作可能である。これは、様々な目的で測定を行うための専門のセンサ、ワイヤード通信などの付加的タイプの通信のためのインターフェースなどを備え得る。補助機器134の構成要素の包含及びタイプは、実施形態及び/又はシナリオに応じて異なり得る。
【0128】
一部の実施形態では、電源136は、バッテリ又はバッテリパックの形でもよい。外部電源(たとえば、電気コンセント)、光電池デバイス又は動力電池など、他のタイプの電源もまた使用され得る。ワイヤレスデバイス110はさらに、本明細書に記載又は示された任意の機能性を実行するために電源136からの電力を必要とするワイヤレスデバイス110の様々な部分に電源136から電力を届けるための電力回路137を備え得る。ある種の実施形態では、電力回路137は、電力管理回路を備え得る。電力回路137は、付加的に又は別法として外部電源から電力を受信するように動作可能になり得、その場合、ワイヤレスデバイス110は、入力回路又は電気動力ケーブルなどのインターフェースを介して外部電源(電気コンセントなど)に接続可能になり得る。ある種の実施形態では、電力回路137はまた、外部電源から電源136に電力を届けるように動作可能になり得る。これは、たとえば、電源136の充電のためでもよい。電力回路137は、任意のフォーマッティング、変換、又は他の修正を電源136からの電力に実行して、電力を、電力が供給される先のワイヤレスデバイス110のそれぞれの構成要素に適するようにさせることができる。
【0129】
図5は、本明細書に記載する様々な態様による、UEの一実施形態を示している。本明細書では、ユーザ機器又はUEは、関連デバイスを所有及び/又は操作する人間ユーザという意味でのユーザを必ずしも有さないことがある。そうではなく、UEは、人間ユーザへの販売、又は人間ユーザによる操作向けに意図されるが、特定の人間ユーザに関連付けられていないことがある、又は最初は特定の人間ユーザに関連付けられていないことがあるデバイスを表し得る(たとえば、スマートスプリンクラコントローラ)。別法として、UEは、エンドユーザへの販売又はエンドユーザによる操作向けに意図されていないが、ユーザの利益に関連し得る又はユーザの利益のために操作され得るデバイスを表し得る(たとえば、スマート電力メータ)。UE200は、NB-IoT UE、マシンタイプ通信(MTC:machine type communication)UE、及び/又は拡張MTC(eMTC:enhanced MTC)UEを含む、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって識別された任意のUEでもよい。
図3に示されているような、UE200は、3GPPのGSM、UMTS、LTE、及び/又は5G標準など、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって公表された1つ又は複数の通信標準による通信向けに設定されたワイヤレスデバイスの一例である。前述のように、ワイヤレスデバイス及びUEという用語は、同義で使用され得る。したがって、
図5はUEであるが、本明細書で論じられる構成要素は、ワイヤレスデバイスに同等に適用可能であり、逆もまた同様である。
【0130】
図5では、UE200は、入力/出力インターフェース205、無線周波数(RF)インターフェース209、ネットワーク接続インターフェース211、ランダムアクセスメモリ(RAM)217、読取り専用メモリ(ROM)219、及び記憶媒体221などを含むメモリ215、通信サブシステム231、電源233、及び/又は任意の他の構成要素、或いはその任意の組合せに動作可能なように連結された、処理回路201を含む。記憶媒体221は、オペレーティングシステム223、アプリケーションプログラム225、及びデータ227を含む。他の実施形態において、記憶媒体221は、他の類似のタイプの情報を含み得る。ある種のUEは、
図5に示されたすべての構成要素、又はそれらの構成要素のサブセットのみを使用し得る。構成要素間の統合のレベルは、UEによって異なり得る。さらに、ある種のUEは、複数のプロセッサ、メモリ、トランシーバ、送信器、受信器などの構成要素の複数のインスタンスを含み得る。
【0131】
図5では、処理回路201は、コンピュータ命令及びデータを処理するように設定され得る。処理回路201は、1つ又は複数のハードウェア実装された状態マシン(たとえば、離散的なロジック、FPGA、ASICなどにおける)など、メモリ内のマシン可読コンピュータプログラムとして記憶されたマシン命令を実行するように動作可能な任意の順次状態マシン、適切なファームウェアと一緒のプログラマブルロジック、適切なソフトウェアと一緒の、マイクロプロセッサ又はデジタル信号プロセッサ(DSP)などの、1つ又は複数の記憶されたプログラム、汎用プロセッサ、或いは前記の任意の組合せを実装するように設定され得る。たとえば、処理回路201は、2つの中央処理装置(CPU)を含み得る。データは、コンピュータによる使用に適した形の情報でもよい。
【0132】
図示された実施形態では、入力/出力インターフェース205は、通信インターフェースを入力デバイス、出力デバイス、或いは、入力及び出力デバイスに提供するように設定され得る。UE200は、入力/出力インターフェース205を介して出力デバイスを使用するように設定され得る。出力デバイスは、入力デバイスと同じタイプのインターフェースポートを使用し得る。たとえば、USBポートは、UE200への入力及びUE200からの出力を提供するために使用され得る。出力デバイスは、スピーカ、サウンドカード、ビデオカード、ディスプレイ、モニタ、プリンタ、アクチュエータ、エミッタ、スマートカード、別の出力デバイス、又はその任意の組合せでもよい。UE200は、ユーザがUE200内に情報をキャプチャすることを可能にするために入力/出力インターフェース205を介して入力デバイスを使用するように設定され得る。入力デバイスは、タッチセンサ式又はプレゼンスセンサ式ディスプレイ、カメラ(たとえば、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ウェブカメラなど)、マイクロフォン、センサ、マウス、トラックボール、方向性パッド、トラックパッド、スクロールホイール、スマートカードなどを含み得る。プレゼンスセンサ式ディスプレイは、ユーザからの入力を感知するための容量性又は抵抗性タッチセンサを含み得る。センサは、たとえば、加速度計、ジャイロスコープ、傾斜センサ、力センサ、磁力計、光センサ、近接センサ、別の同様のセンサ、又はその任意の組合せでもよい。たとえば、入力デバイスは、加速度計、磁力計、デジタルカメラ、マイクロフォン、及び光センサでもよい。
【0133】
図5では、RFインターフェース209は、送信器、受信器、及びアンテナなどのRF構成要素に通信インターフェースを提供するように設定され得る。ネットワーク接続インターフェース211は、通信インターフェースをネットワーク243aに提供するように設定され得る。ネットワーク243aは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、コンピュータネットワーク、ワイヤレスネットワーク、電気通信ネットワーク、別の同様のネットワーク又はその任意の組合せなど、ワイヤード及び/又はワイヤレスネットワークを包含し得る。たとえば、ネットワーク243aは、Wi-Fiネットワークを備え得る。ネットワーク接続インターフェース211は、イーサネット、TCP/IP、SONET、ATMなどの1つ又は複数の通信プロトコルによる通信ネットワークを介して1つ又は複数の他のデバイスと通信するために使用される受信器及び送信器インターフェースを含むように設定され得る。ネットワーク接続インターフェース211は、通信ネットワークリンク(たとえば、光、電気など)に適した受信器及び送信器機能性を実装し得る。送信器及び受信器機能は、回路構成要素、ソフトウェア又はファームウェアを共用し得、或いは別法として別個に実装され得る。
【0134】
RAM217は、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム、及びデバイスドライバなどのソフトウェアプログラムの実行中にデータ又はコンピュータ命令の記憶又はキャッシュを行うために処理回路201にバス202を介してインターフェースするように設定され得る。ROM219は、コンピュータ命令又はデータを処理回路201に提供するように設定され得る。たとえば、ROM219は、基本入力及び出力(I/O)、スタートアップ、又は不揮発性メモリに記憶されたキーボードからのキーストロークの受信などの基本システム機能のための不変の低レベルシステムコード又はデータを記憶するように設定され得る。記憶媒体221は、RAM、ROM、プログラマブル読取り専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM)、磁気ディスク、光ディスク、フロッピディスク、ハードディスク、取り外し可能カートリッジ、又はフラッシュドライブなどのメモリを含むように設定され得る。1つの例では、記憶媒体221は、オペレーティングシステム223、ウェブブラウザアプリケーションなどのアプリケーションプログラム225、ウィジェット若しくはガジェットエンジン又は別のアプリケーション、及びデータファイル227を含むように設定され得る。記憶媒体221は、UE200によって使用するために、バラエティ豊かな様々なオペレーティングシステムのいずれか又はオペレーティングシステムの組合せを記憶し得る。
【0135】
記憶媒体221は、RAID(redundant array of independent disk)、フロッピディスクドライブ、フラッシュメモリ、USBフラッシュドライブ、外部ハードディスクドライブ、サムドライブ、ペンドライブ、キードライブ、高密度デジタル多用途ディスク(HD-DVD:high-density digital versatile disc)光ディスクドライブ、内部ハードディスクドライブ、ブルーレイ光ディスクドライブ、ホログラフィックデジタルデータストレージ(HDDS:holographic digital data storage)光ディスクドライブ、外部ミニデュアルインラインメモリモジュール(DIMM:mini-dual in-line memory module)、同期型ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM:synchronous dynamic random access memory)、外部マイクロDIMM SDRAM、加入者識別モジュール若しくは取り外し可能ユーザ識別(SIM/RUIM:subscriber identity module or a removable user identity)モジュールなどのスマートカードメモリ、他のメモリ、或いはその任意の組合せなどのいくつかの物理ドライブユニットを含むように設定され得る。記憶媒体221は、UE200が、一時的又は非一時的メモリ媒体に記憶された、コンピュータで実行可能な命令、アプリケーションプログラムなどにアクセスすること、データをオフロードすること、或いはデータをアップロードすることを可能にし得る。通信システムを使用するものなどの製造品は、デバイス可読媒体を備え得る記憶媒体221において有形に実施され得る。
【0136】
図5において、処理回路201は、通信サブシステム231を使用するネットワーク243bと通信するように設定され得る。ネットワーク243a及びネットワーク243bは、1つ又は複数の同じネットワーク或いは1つ又は複数の異なるネットワークでもよい。通信サブシステム231は、ネットワーク243bと通信するために使用される1つ又は複数のトランシーバを含むように設定され得る。たとえば、通信サブシステム231は、IEEE802.2、符号分割多元接続(CDMA:Code Division Multiplexing Access)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA:Wide Code Division Multiplexing Access)、グローバル衛星管理(GSM:Global Satellite Management)、ロングタームエボリューション(LTE)、ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(UTRAN:Universal Terrestrial Radio Access Network)、WiMaxなどの1つ又は複数の通信プロトコルによる無線アクセスネットワーク(RAN)の別のワイヤレスデバイス、UE、又は基地局など、ワイヤレス通信の能力を有する別のデバイスの1つ又は複数のリモートトランシーバと通信するために使用される1つ又は複数のトランシーバを含むように設定され得る。各トランシーバは、それぞれ、RANリンクに適した送信器又は受信器機能性(たとえば、周波数割当てなど)を実装するために送信器233及び/又は受信器235を含み得る。さらに、各トランシーバの送信器233及び受信器235は、回路構成要素、ソフトウェア又はファームウェアを共用し得る、或いは別法として別個に実装され得る。
【0137】
図示された実施形態において、通信サブシステム231の通信機能は、データ通信、音声通信、マルチメディア通信、ブルートゥースなどの短距離通信、近距離無線通信、位置を判定するためのグローバルポジショニングシステム(GPS)の使用などの位置ベースの通信、別の同様の通信機能、或いはその任意の組合せを含み得る。たとえば、通信サブシステム231は、セルラ通信、Wi-Fi通信、ブルートゥース通信、及びGPS通信を含み得る。ネットワーク243bは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、コンピュータネットワーク、ワイヤレスネットワーク、電気通信ネットワーク、別の同様のネットワーク又はその任意の組合せなど、ワイヤード及び/又はワイヤレスネットワークを包含し得る。たとえば、ネットワーク243bは、セルラネットワーク、Wi-Fiネットワーク、及び/又は近距離無線ネットワークでもよい。電源213は、交流(AC)又は直流(DC)電力をUE200の構成要素に提供するように設定され得る。
【0138】
本明細書に記載の特徴、利益及び/又は機能は、UE200の構成要素のうちの1つにおいて実装され得る、又はUE200の複数の構成要素を横断して分割され得る。さらに、本明細書に記載の特徴、利益、及び/又は機能は、ハードウェア、ソフトウェア又はファームウェアの任意の組合せにおいて実装され得る。1つの例では、通信サブシステム231は、本明細書に記載の構成要素のいずれかを含むように設定され得る。さらに、処理回路201は、バス202を介してそのような構成要素のいずれかと通信するように設定され得る。別の例では、そのような構成要素のいずれかは、処理回路201によって実行されたときに本明細書に記載の対応する機能を実行するメモリに記憶されたプログラム命令によって表され得る。別の例では、そのような構成要素のうちのいずれかの構成要素の機能性は、処理回路201と通信サブシステム231との間で分割され得る。別の例では、そのような構成要素のうちのいずれかの構成要素の非計算集約的機能は、ソフトウェア又はファームウェアにおいて実装され得、計算集約的機能は、ハードウェアにおいて実装され得る。
【0139】
図6は、一部の実施形態によって実装される機能が仮想化され得る仮想化環境300を示す概略的ブロック図である。これに関連して、仮想化は、ハードウェアプラットフォーム、記憶デバイス及びネットワーク資源の仮想化を含み得る装置又はデバイスの仮想バージョンの作成を意味する。本明細書では、仮想化は、ノード(たとえば、仮想化された基地局又は仮想化された無線アクセスノード)に或いはデバイス(たとえば、UE、ワイヤレスデバイス又は任意の他のタイプの通信デバイス)又はその構成要素に適用することができ、機能性の少なくとも一部分が1つ又は複数の仮想構成要素として実装される(たとえば、1つ又は複数のアプリケーション、構成要素、機能、仮想マシン又は1つ又は複数のネットワーク内の1つ又は複数の物理処理ノードで実行するコンテナを介して)実装形態に関する。
【0140】
一部の実施形態では、本明細書に記載の機能の一部又はすべては、ハードウェアノード330のうちの1つ又は複数によってホストされる1つ又は複数の仮想環境300において実装された1つ又は複数の仮想マシンによって実行される仮想構成要素として実装され得る。さらに、仮想ノードが無線アクセスノードではない又は無線接続性(たとえば、コアネットワークノード)を必要としない実施形態では、そのとき、ネットワークノードは、完全に仮想化され得る。
【0141】
本機能は、本明細書で開示される実施形態のうちのいくつかの実施形態の特徴、機能、及び/又は利益のうちのいくつかを実装するように動作可能な1つ又は複数のアプリケーション320(ソフトウェアインスタンス、仮想アプライアンス、ネットワーク機能、仮想ノード、仮想ネットワーク機能などと別称され得る)によって実装され得る。アプリケーション320は、処理回路360及びメモリ390を備えるハードウェア330を提供する仮想化環境300において実行される。メモリ390は、処理回路360によって実行可能な命令395を含み、それにより、アプリケーション320は、本明細書で開示される特徴、利益、及び/又は機能のうちの1つ又は複数を提供するように動作可能である。
【0142】
仮想化環境300は、民生(COTS:commercial off-the-shelf)プロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、或いはデジタル若しくはアナログハードウェア構成要素又は専用プロセッサを含む任意の他のタイプの処理回路でもよい、1セットの1つ又は複数のプロセッサ又は処理回路360を備えた、汎用又は専用ネットワークハードウェアデバイス330を備える。各ハードウェアデバイスは、命令395又は処理回路360によって実行されるソフトウェアを一時的に記憶するための非永続メモリでもよいメモリ390-1を備え得る。各ハードウェアデバイスは、物理ネットワークインターフェース380を含む、ネットワークインターフェースカードとしても知られる、1つ又は複数のネットワークインターフェースコントローラ(NIC:network interface controller)370を備え得る。各ハードウェアデバイスはまた、ソフトウェア395がそこに記憶された非一時的、永続的、マシン可読記憶媒体390-2、及び/又は処理回路360によって実行可能な命令を含み得る。ソフトウェア395は、1つ又は複数の仮想化レイヤ350(ハイパーバイザとも呼ばれる)のインスタンスを作成するためのソフトウェア、仮想マシン340を実行するためのソフトウェア、並びに本明細書に記載のいくつかの実施形態に関連して記載された機能、特徴及び/又は利益をそれが実行することを可能にするソフトウェアを含む、任意のタイプのソフトウェアを含み得る。
【0143】
仮想マシン340は、仮想処理、仮想メモリ、仮想ネットワーキング又はインターフェース及び仮想ストレージを備え、対応する仮想化レイヤ350又はハイパーバイザによって実行され得る。仮想アプライアンス320のインスタンスの異なる実施形態は、仮想マシン340のうちの1つ又は複数で実装され得、実装形態は、異なる形で行われ得る。
【0144】
動作中、処理回路360は、仮想マシンモニタ(VMM:virtual machine monitor)と時に称されることがあるハイパーバイザ又は仮想化レイヤ350のインスタンスを作成するために、ソフトウェア395を実行する。仮想化レイヤ350は、仮想マシン340にネットワーキングハードウェアのように見える仮想オペレーティングプラットフォームを示し得る。
【0145】
図6に示されるように、ハードウェア330は、一般又は特定の構成要素を有するスタンドアロンネットワークノードでもよい。ハードウェア330は、アンテナ3225を備え得、仮想化を介していくつかの機能を実装し得る。別法として、ハードウェア330は、多数のハードウェアノードが連携する及び、とりわけアプリケーション320のライフサイクル管理を監督する、管理及び編成(MANO:management and orchestration)3100を介して管理される、ハードウェアのより大きなクラスタ(たとえば、データセンタ又は顧客構内機器(CPE)内など)の一部でもよい。
【0146】
ハードウェアの仮想化は、いくつかの文脈では、ネットワーク機能仮想化(NFV:network function virtualization)と称される。NFVは、データセンタ及び顧客構内機器内に置かれ得る、業界標準高容量サーバハードウェア、物理スイッチ、及び物理ストレージに多数のネットワーク機器タイプを統合するために使用され得る。
【0147】
NFVとの関連で、仮想マシン340は、プログラムが物理的な非仮想化マシンで実行していたかのようにプログラムを実行する物理マシンのソフトウェア実装形態でもよい。それぞれの仮想マシン340、及びその仮想マシンを実行するハードウェア330のその部分は、それがその仮想マシン専用のハードウェア及び/又は他の仮想マシン340とその仮想マシンによって共用されるハードウェアであれば、別個の仮想ネットワーク要素(VNE)を形成する。
【0148】
さらにNFVに関連して、仮想ネットワーク機能(VNF:Virtual Network Function)は、ハードウェアネットワーキングインフラストラクチャ330の最上部の1つ又は複数の仮想マシン340において実行する特定のネットワーク機能を処理する責任を有し、
図6のアプリケーション320に対応する。
【0149】
一部の実施形態では、1つ又は複数の送信器3220及び1つ又は複数の受信器3210をそれぞれ含む1つ又は複数の無線ユニット3200は、1つ又は複数のアンテナ3225に連結され得る。無線ユニット3200は、1つ又は複数の適切なネットワークインターフェースを介してハードウェアノード330と直接通信することができ、無線アクセスノード又は基地局などの無線能力を有する仮想ノードを提供するために仮想構成要素と組み合わせて使用され得る。
【0150】
一部の実施形態では、一部のシグナリングは、別法としてハードウェアノード330と無線ユニット3200との間の通信のために使用され得る制御システム3230の使用の影響を受け得る。
【0151】
図7は、いくつかの実施形態による、ワイヤレスデバイス110による方法1000を示す。ステップ1002において、ワイヤレスデバイス110は、クリアチャネルアセスメント(CCA)失敗に関連付けられたセルが既知であるか未知であるかを判定する。ステップ1004において、ワイヤレスデバイス110は、セルが既知であると判定されたか、未知であると判定されたかに基づいて、CCA失敗に関連付けられたセルを設定するための手順を選択する。ステップ1006において、ワイヤレスデバイス110は、CCA失敗に関連付けられたセルを設定するための手順を実施する。
【0152】
図8は、ワイヤレスネットワーク(たとえば、
図2に示されたワイヤレスネットワーク)における仮想装置1100の概略ブロック図を示す。装置は、ワイヤレスデバイス又はネットワークノード(たとえば、
図2に示されたワイヤレスデバイス110又はネットワークノード160)内に実装され得る。装置1100は、
図7を参照して説明された例示的な方法、及び場合によっては、本明細書で開示された他の任意の処理又は方法を実行するように動作可能である。
図7の方法は、必ずしも、装置1100によってのみ実行されるとは限らないことも理解されたい。方法の少なくともいくつかの動作は、1つ又は複数の他のエンティティによって実施され得る。
【0153】
仮想装置1100は、1つ又は複数のマイクロプロセッサ又はマイクロコントローラを含んでよい、処理回路、並びにデジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理などを含んでよい、他のデジタルハードウェアを備えてもよい。処理回路は、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光記憶デバイスなど、1つの又はいくつかのタイプのメモリを含み得る、メモリに記憶されたプログラムコードを実行するように設定されてもよい。いくつかの実施形態では、メモリに記憶されたプログラムコードは、1つ若しくは複数の電気通信及び/又はデータ通信プロトコルを実行するプログラム命令、並びに本明細書に記載される技術の1つ若しくは複数を実施する命令を含む。いくつかの実装形態では、処理回路は、判定モジュール1110、選択モジュール1120、実施モジュール1130、及び装置1100の他の任意の適切なユニットに、本開示の1つ又は複数の実施形態による対応する機能を実施させるのに使用されてもよい。
【0154】
いくつかの実施形態によれば、判定モジュール1110は、装置1100の判定機能のうちのいくつかを実施し得る。たとえば、判定モジュール1110は、クリアチャネルアセスメント(CCA)失敗に関連付けられたセルが既知であるか未知であるかを判定し得る。
【0155】
いくつかの実施形態によれば、選択モジュール1120は、装置1100の選択機能のうちのいくつかを実施し得る。たとえば、選択モジュール1120は、セルが既知であると判定されたか、未知であると判定されたかに基づいて、CCA失敗に関連付けられたセルを設定するための手順を選択し得る。
【0156】
いくつかの実施形態によれば、実施モジュール1130は、装置1100の実施機能のうちのいくつかを実施し得る。たとえば、実施モジュール1130は、CCA失敗に関連付けられたセルを設定するための手順を実施し得る。
【0157】
ユニットという用語は、エレクトロニクス、電気デバイス、及び/又は電子デバイスの分野における従来の意味を有してもよく、たとえば、本明細書に記載されるような、それぞれのタスク、手順、計算、出力、及び/又は表示機能などを実施する、電気及び/又は電子回路、デバイス、モジュール、プロセッサ、メモリ、論理固体及び/又は離散的デバイス、コンピュータプログラム又は命令を含んでもよい。
【0158】
図9は、いくつかの実施形態による、ネットワークノード160による方法1200を示す。ステップ1202において、ネットワークノード160は、CCA失敗を検出する。ステップ1204において、ネットワークノード160は、CCA失敗に関連付けられたセルが既知であるか未知であるかを判定する。ステップ1206において、ネットワークノード160は、セルが既知であると判定されたか、未知であると判定されたかに基づいて、CCA失敗に関連付けられたセルを設定するための手順を選択する。ステップ1208において、ネットワークノード160は、手順の実施のために、手順に関連付けられた情報をワイヤレスデバイスに送信する。
【0159】
図10は、ワイヤレスネットワーク(たとえば、
図2に示されるワイヤレスネットワーク)の仮想装置1300の概略的ブロック図を示している。装置は、ワイヤレスデバイス又はネットワークノード(たとえば、
図2に示されるワイヤレスデバイス110又はネットワークノード160)で実装されてもよい。装置1300は、
図9を参照して記載される例示の方法、及び場合によっては本明細書に開示される他の任意のプロセス又は方法を実施するように動作可能である。
図9の方法は、必ずしも、装置1300によってのみ実行されるとは限らないことをも理解されたい。本方法の少なくともいくつかの動作は、1つ又は複数の他のエンティティによって実行され得る。
【0160】
仮想装置1300は、1つ又は複数のマイクロプロセッサ又はマイクロコントローラを含んでよい、処理回路、並びにデジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理などを含んでよい、他のデジタルハードウェアを備えてもよい。処理回路は、読出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光学記憶デバイスなど、メモリの1つ又は複数のタイプを含んでもよい、メモリに記憶されたプログラムコードを実行するように設定されてもよい。いくつかの実施形態では、メモリに記憶されたプログラムコードは、1つ又は複数の電気通信及び/又はデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令並びに本明細書に記載の技法のうちの1つ又は複数を実行するための命令を含む。いくつかの実装形態では、処理回路は、検出モジュール1310、判定モジュール1320、選択モジュール1330、及び送信モジュール1340、並びに装置1300の他の任意の適切なユニットに、本開示の1つ又は複数の実施形態による対応する機能を実施させるのに使用されてもよい。
【0161】
いくつかの実施形態によれば、検出モジュール1310は、装置1300の検出機能のうちのいくつかを実施し得る。たとえば、検出モジュール1310は、CCA失敗を検出し得る。
【0162】
いくつかの実施形態によれば、判定モジュール1320は、装置1300の判定機能のうちのいくつかを実施し得る。たとえば、判定モジュール1320は、CCA失敗に関連付けられたセルが既知であるか未知であるかを判定し得る。
【0163】
いくつかの実施形態によれば、選択モジュール1330は、装置1300の選択機能のうちのいくつかを実施し得る。たとえば、選択モジュール1330は、セルが既知であると判定されたか、未知であると判定されたかに基づいて、CCA失敗に関連付けられたセルを設定するための手順を選択し得る。
【0164】
いくつかの実施形態によれば、送信モジュール1320は、装置1300の送信機能のうちのいくつかを実施し得る。たとえば、送信モジュール1320は、手順の実施のために、手順に関連付けられた情報をワイヤレスデバイスに送信し得る。
【0165】
ユニットという用語は、エレクトロニクス、電気デバイス、及び/又は電子デバイスの分野における従来の意味を有してもよく、たとえば、本明細書に記載されるような、それぞれのタスク、手順、計算、出力、及び/又は表示機能などを実施する、電気及び/又は電子回路、デバイス、モジュール、プロセッサ、メモリ、論理固体及び/又は離散的デバイス、コンピュータプログラム又は命令を含んでもよい。
【0166】
図11は、いくつかの実施形態による、ワイヤレスデバイス110による方法1400を示す。ステップ1402において、ワイヤレスデバイス110は、セル又は信号をセットアップ又は解放するための手順に関連付けられたコマンドをネットワークノード160から受信する。ステップ1404において、セル又は信号をセットアップ又は解放するための手順に関連付けられたHARQフィードバックを送信している間、ワイヤレスデバイス110は、アップリンク信号で1つ又は複数のCCA失敗を検出する。ステップ1406において、ワイヤレスデバイス110は、1つ又は複数のCCA失敗に基づいて、セル又は信号をセットアップ又は解放するための手順に関連付けられたHARQフィードバックを送信するための送信期間を延ばす。
【0167】
特定の実施形態によれば、送信期間は、HARQフィードバックを送信するため、及び/又は送信しようとするための時間スパンを含む。送信期間は、1つ又は複数の複数の試行を含み得る。
【0168】
特定の実施形態では、HARQフィードバックを送信するための持続時間期間(time period duration)を延ばすことは、ワイヤレスデバイス110が、1つ又は複数のCCA失敗が原因でHARQフィードバックを送ることができない回数に基づいて、持続時間期間を延ばすことを含む。
【0169】
特定の実施形態では、HARQフィードバックを送信するための送信期間を延ばすことは、1つ又は複数のCCA失敗が原因でワイヤレスデバイス110がHARQフィードバックを送ることができないことを許容される最大回数を増加させることを含む。
【0170】
特定の実施形態では、HARQフィードバックを送信するための送信期間を延ばすことは、手順によって引き起こされた割込み期間の開始時間インスタンスを適合させることを含む。
【0171】
特定の実施形態では、HARQフィードバックは、HARQ確認応答又はHARQ否定応答を含む。
【0172】
特定の実施形態では、HARQフィードバックは、測定レポートを含む。
【0173】
特定の実施形態では、セル又は信号をセットアップ又は解放するための手順は、サービングセルをセットアップ又は解放することと、SpCellを設定又は再設定することと、PSCellを活性化又は不活性化することと、SCellを活性化又は不活性化することと、ビームのTCIを切り替えることと、アクティブTCI状態リストを更新することとのうちの少なくとも1つのための手順を含む。
【0174】
特定の実施形態では、アップリンク信号で1つ又は複数のCCA失敗を検出することは、セル又は信号をセットアップ又は解放するための手順のトリガより前の持続時間中に、HARQフィードバックがネットワークノード160に成功裏に送られなかったと判定することを含む。特定の実施形態では、手順に関連付けられたHARQフィードバックを送信するための送信期間を延ばすことは、手順のトリガより前の持続時間中にHARQフィードバックがネットワークノードに成功裏に送られていないことに基づいて、手順を実施するための時間の量を選択することを含む。
【0175】
さらなる特定の実施形態では、時間の量は、1つ又は複数のCCA失敗のタイプに基づいて、複数の持続時間から選択される。複数の持続時間のそれぞれは、CCA失敗のそれぞれのタイプに関連付けられる。
【0176】
特定の実施形態では、時間の量は、1つ若しくは複数のCCA失敗に関連付けられた実際のレポート遅延、又は1つ若しくは複数のCCA失敗に対する最大受入れ可能レポート遅延である。
【0177】
特定の実施形態では、時間の量は、HARQフィードバックの送信試行の実際の数に基づいて選択される。
【0178】
特定の実施形態では、セル又は信号をセットアップ又は解放するための手順は、PRACHのプリアンブルをセルに向かって送信することを含む。
【0179】
特定の実施形態では、セル又は信号をセットアップ又は解放するための手順は、CSIレポートを送信することを含む。
【0180】
特定の実施形態では、ワイヤレスデバイス110は、セル又は信号をセットアップ又は解放するための手順をトリガするイベントを検出する。さらなる特定の実施形態では、イベントを検出することは、ネットワークノード160からコマンドを受信することを含む。
【0181】
特定の実施形態では、セル又は信号をセットアップ又は解放するための手順を実施している間に、ワイヤレスデバイス110は、手順実施のCCAインパクトを判定し、CCAインパクトを少なくとも1つの閾値と比較する。CCA失敗は、CCA失敗の複数のタイプのうちの1つに関連付けられ、複数の閾値のうちのそれぞれの1つは、CCA失敗の複数のタイプの中のCCA失敗の各タイプに関連付けられる。さらなる特定の実施形態では、手順実施のCCAインパクトが、少なくとも1つの閾値以下の場合、ワイヤレスデバイス110は手順を完了させる、又は、手順実施のCCAインパクトが少なくとも1つの閾値より大きい場合、ワイヤレスデバイス110は手順を中断する。さらなる特定の実施形態では、手順実施のCCAインパクトが少なくとも1つの閾値以上の場合、ワイヤレスデバイス110は手順の少なくとも一部をリスタートする。
【0182】
さらなる特定の実施形態では、ワイヤレスデバイス110は、手順の少なくとも一部がリスタートされた回数をカウントし、回数が閾値より大きい場合、手順を中止する。
【0183】
特定の実施形態では、ワイヤレスデバイス110は、タイマーを維持し、タイマーが切れた場合、手順又は手順の一部を中止する。
【0184】
いくつかの実施形態では、セルは、PSCellである。
【0185】
図12は、ワイヤレスネットワーク(たとえば、
図2に示されたワイヤレスネットワーク)中の仮想装置1500の概略ブロック図を示す。本装置は、ワイヤレスデバイス又はネットワークノード(たとえば、
図2に示されたワイヤレスデバイス110又はネットワークノード160)中に実装され得る。装置1500は、
図11を参照しながら説明した例示的な方法1400、場合によっては、本明細書で開示する任意の他のプロセス又は方法を実行するように動作可能である。また、
図11の方法1400は必ずしも装置1500のみによって実施されなくてもよいことが理解されるべきである。方法の少なくともいくつかの動作は、1つ又は複数の他のエンティティによって実施することができる。
【0186】
仮想装置1500は、1つ若しくは複数のマイクロプロセッサ又はマイクロコントローラを含んでもよい、処理回路、並びにデジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理などを含んでもよい、他のデジタルハードウェアを備えてもよい。処理回路は、読出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光学記憶デバイスなど、1つ又は複数のタイプのメモリを含んでもよい、メモリに記憶されたプログラムコードを実行するように設定されてもよい。いくつかの実施形態では、メモリに記憶されたプログラムコードは、1つ又は複数の電気通信及び/又はデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令並びに本明細書に記載の技法のうちの1つ又は複数を実行するための命令を含む。いくつかの実装形態では、処理回路は、受信モジュール1510、検出モジュール1520、拡張モジュール1530、及び装置1500の他の任意の適切なユニットに、本開示の1つ又は複数の実施形態による対応する機能を実施させるのに使用されてもよい。
【0187】
いくつかの実施形態によれば、受信モジュール1510は、装置1500の受信機能のうちのいくつかを実施し得る。たとえば、受信モジュール1510は、セル又は信号をセットアップ又は解放するための手順に関連付けられたコマンドをネットワークノード160から受信し得る。
【0188】
いくつかの実施形態によれば、検出モジュール1520は、装置1500の検出機能のうちのいくつかを実施し得る。たとえば、セル又は信号をセットアップ又は解放するための手順に関連付けられたHARQフィードバックを送信している間、検出モジュール1520は、アップリンク信号で1つ又は複数のCCA失敗を検出し得る。
【0189】
いくつかの実施形態によれば、拡張モジュール1530は、装置1500の拡張機能のうちのいくつかを実施し得る。たとえば、拡張モジュール1530は、1つ又は複数のCCA失敗に基づいて、セル又は信号をセットアップ又は解放するための手順に関連付けられたHARQフィードバックを送信するための送信期間を延ばし得る。
【0190】
ユニットという用語は、エレクトロニクス、電気デバイス、及び/又は電子デバイスの分野における従来の意味を有してもよく、たとえば、本明細書に記載されるような、それぞれのタスク、手順、計算、出力、及び/又は表示機能などを実行するための、電気及び/又は電子回路機器、デバイス、モジュール、プロセッサ、メモリ、論理固体及び/又は離散的デバイス、コンピュータプログラム又は命令を含んでもよい。
【0191】
図13は、いくつかの実施形態による、ワイヤレスデバイス110による別の方法1600を示す。ステップ1602において、セル又は信号をセットアップ又は解放するための手順を実施している間に、ワイヤレスデバイス110は、CCA失敗を検出する。ステップ1604において、ワイヤレスデバイス110は、CCA失敗が原因でワイヤレスデバイス110が送信又は受信できない割込みウィンドウを判定する。
【0192】
特定の実施形態では、割込みウィンドウは、CCA失敗が原因でワイヤレスデバイスが送信又は受信することができない時間の量を含む。
【0193】
特定の実施形態では、割込みウィンドウを判定することは、割込みウィンドウの下限の時間境界及び上限の時間境界のうちの少なくとも1つを判定することを含む。
【0194】
特定の実施形態では、ワイヤレスデバイス110は、割込みウィンドウが、許容される割込みウィンドウの外で発生しないと判定する。
【0195】
特定の実施形態では、割込みウィンドウを判定することは、割込みウィンドウの開始時間及び終了時間のうちの少なくとも1つを判定することを含む。
【0196】
特定の実施形態では、割込みウィンドウを判定することは、割込みウィンドウの開始スロット及び終了スロットのうちの少なくとも1つを判定することを含む。
【0197】
特定の実施形態では、割込みウィンドウを判定することは、CCA失敗が原因でワイヤレスデバイスがフィードバック信号を送ることができない少なくとも回数に応じて増加させる割込みウィンドウの開始時間を適合させることを含む。さらなる特定の実施形態では、フィードバック信号は、HARQフィードバック、CQIレポート、及びL1-RSRPレポートのうちの少なくとも1つを含む。さらなる特定の実施形態では、フィードバック信号は、HARQフィードバックを含み、ワイヤレスデバイス110は、ワイヤレスデバイス110がHARQフィードバックを送ることができない回数が、閾値を超過すると判定する。ワイヤレスデバイスは、これ以上の割込みを引き起こさないように少なくとも1つのアクションを実施する。少なくとも1つのアクションは、どのワイヤレスデバイス110がHARQフィードバックを送るかにより手順を中止すること、及び/又はどのワイヤレスデバイス110がHARQフィードバックを送るかにより手順をリスタートすることを含む。
【0198】
図14は、ワイヤレスネットワーク(たとえば、
図2に示されたワイヤレスネットワーク)における仮想装置1700の概略ブロック図を示す。装置は、ワイヤレスデバイス又はネットワークノード(たとえば、
図2に示されたワイヤレスデバイス110又はネットワークノード160)内に実装され得る。装置1700は、
図13を参照して説明された例示的な方法1600、及び場合によっては、本明細書で開示された他の任意の処理又は方法を実行するように動作可能である。
図13の方法1600は、必ずしも、装置1700によってのみ実行されるとは限らないことも理解されたい。方法の少なくともいくつかの動作は、1つ又は複数の他のエンティティによって実施され得る。
【0199】
仮想装置1700は、1つ又は複数のマイクロプロセッサ又はマイクロコントローラを含んでよい、処理回路、並びにデジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理などを含んでよい、他のデジタルハードウェアを備えてもよい。処理回路は、読出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光学記憶デバイスなど、メモリの1つ又は複数のタイプを含んでもよい、メモリに記憶されたプログラムコードを実行するように設定されてもよい。いくつかの実施形態では、メモリに記憶されたプログラムコードは、1つ又は複数の電気通信及び/又はデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令並びに本明細書に記載の技法のうちの1つ又は複数を実行するための命令を含む。いくつかの実装形態では、処理回路は、検出モジュール1710、判定モジュール1720、及び装置1700の他の任意の適切なユニットに、本開示の1つ又は複数の実施形態による対応する機能を実施させるのに使用されてもよい。
【0200】
いくつかの実施形態によれば、検出モジュール1710は、装置1700の検出機能のうちのいくつかを実施し得る。たとえば、セル又は信号をセットアップ又は解放するための手順が実施されている間、検出モジュール1710は、CCA失敗を検出し得る。
【0201】
いくつかの実施形態によれば、判定モジュール1720は、装置1700の判定機能のうちのいくつかを実施し得る。たとえば、判定モジュール1720は、CCA失敗が原因でワイヤレスデバイス110が送信又は受信できない割込みウィンドウを判定し得る。
【0202】
ユニットという用語は、エレクトロニクス、電気デバイス、及び/又は電子デバイスの分野における従来の意味を有してもよく、たとえば、本明細書に記載されるような、それぞれのタスク、手順、計算、出力、及び/又は表示機能などを実施する、電気及び/又は電子回路、デバイス、モジュール、プロセッサ、メモリ、論理固体及び/又は離散的デバイス、コンピュータプログラム又は命令を含んでもよい。
【0203】
例示的な実施形態
例示的な実施形態1.ワイヤレスデバイスによって実施される方法であって、クリアチャネルアセスメント(CCA)失敗に関連付けられたセルが既知であるか未知であるかを判定することと、セルが既知であると判定されたか、未知であると判定されたかに基づいて、CCA失敗に関連付けられたセルを設定するための手順を選択することと、CCA失敗に関連付けられたセルを設定するための手順を実施することとを含む、方法。
【0204】
例示的な実施形態2.CCA失敗が、ダウンリンクCCA失敗である、例示的な実施形態1の方法。
【0205】
例示的な実施形態3.CCA失敗が、アップリンクCCA失敗である、例示的な実施形態1の方法。
【0206】
例示的な実施形態4.手順が、1次2次セル(PSCell)を活性化又は追加することと、2次セル(SCell)を活性化又は追加することと、送信設定指示(TCI)状態切替えと、アクティブTCI状態リストを更新することとのうちの少なくとも1つのためのものである、例示的な実施形態1から3のいずれか1つの方法。
【0207】
例示的な実施形態5.手順のトリガより前の持続時間中に少なくとも1つのレポートがネットワークノードに送られたかどうかを判定することをさらに含み、手順のトリガより前の持続時間中に少なくとも1つのレポートがネットワークノードに送られた場合、セルが既知と判定され、手順のトリガより前の持続時間中に少なくとも1つのレポートがネットワークノードに送られなかった場合、セルが未知と判定される、例示的な実施形態1から4のいずれか1つの方法。
【0208】
例示的な実施形態6.持続時間が、複数の持続時間から選択され、複数の持続時間のそれぞれが、CCA失敗のそれぞれのタイプに関連付けられる、例示的な実施形態5の方法。
【0209】
例示的な実施形態7.持続時間が、CCA失敗を補償するために時間の追加の量だけ延ばされる、例示的な実施形態5から6のいずれか1つの方法。
【0210】
例示的な実施形態8.CCA失敗のための時間の追加の量を提供するために時間の追加の量だけ持続時間を延ばすことをさらに含む、例示的な実施形態5から7のいずれか1つの方法。
【0211】
例示的な実施形態9.時間の追加の量が、CCA失敗に関連付けられた実際のレポート遅延、又はCCA失敗に対する最大受入れ可能レポート遅延である、例示的な実施形態7から8のいずれか1つの方法。
【0212】
例示的な実施形態10.時間の追加の量が、測定されたダウンリンク信号の設定(周期、密度、帯域幅、DRXサイクル長、SINR、周波数範囲、DTXサイクル長など)と、送信されるアップリンク信号の設定(周期、密度、帯域幅、DRXサイクル長、SINR、周波数範囲、DTXサイクル長など)と、ダウンリンク又はアップリンク送信試行の実際の数とのうちの少なくとも1つに基づいて選択される、例示的な実施形態7から9のいずれか1つの方法。
【0213】
例示的な実施形態11.セルから測定された少なくとも1つのSSBが、持続時間中、検出可能なままであると判定することをさらに含む、例示的な実施形態5から10のいずれか1つの方法。
【0214】
例示的な実施形態12.SSBがワイヤレスデバイスにおいて利用可能な(たとえば、CCA失敗が原因で見落とされていない)オケージョンにおいて、少なくとも1つのセル識別条件に応じて、セルから測定された少なくとも1つのSSBが検出可能なままであると判定することをさらに含む、例示的な実施形態5から11のいずれか1つの方法。
【0215】
例示的な実施形態13.手順が、PRACHのプリアンブルをセルに向かって送信することを含む、例示的な実施形態5から12のいずれか1つの方法。
【0216】
例示的な実施形態14.手順が、チャネル状態情報(CSI)レポートを送信することを含む、例示的な実施形態5から13のいずれか1つの方法。
【0217】
例示的な実施形態15.手順が、HARQフィードバックを送信することを含む、例示的な実施形態5から14のいずれか1つの方法。
【0218】
例示的な実施形態16.持続時間が、CCA失敗によって引き起こされた割込み期間に関連付けられた持続時間を含む、例示的な実施形態5から15のいずれか1つの方法。
【0219】
例示的な実施形態17.CCA失敗が発生したと判定することと、CCA失敗によって引き起こされた割込みに関連付けられた追加の持続時間だけ持続時間を延ばすこととをさらに含む、例示的な実施形態5から16のいずれか1つの方法。
【0220】
例示的な実施形態18.手順をトリガするイベントを検出することをさらに含む、例示的な実施形態1から17のいずれか1つの方法。
【0221】
例示的な実施形態19.イベントが、ネットワークノードからコマンドを受信することを含む、例示的な実施形態18の方法。
【0222】
例示的な実施形態20.セルが既知であると判定されたか、未知であると判定されたかに基づいて、CCA失敗に関連付けられたセルを設定するための手順を選択することが、セルが既知の場合、第1のセル設定手順を選択すること、及びセルが未知の場合、第2のセル設定手順を選択することを含む、例示的な実施形態1から19のいずれか1つの方法。
【0223】
例示的な実施形態21.CCA失敗に関連付けられたセルを設定するための手順を実施している間、少なくとも1つのパフォーマンス関連のターゲットが満たされると判定することをさらに含む、例示的な実施形態1から20のいずれか1つの方法。
【0224】
例示的な実施形態22.手順が、第1の持続時間内で実施されること、手順が、第2の持続時間中に割込みを引き起こさずに実施されること、レポート若しくはフィードバックが、第3の持続時間内に送信されること、手順が、最大許容ダウンリンク(DL)若しくはアップリンク(UL)CCAインパクトに関連付けられた閾値を超過せずに実施されること、手順が、CCA失敗の最大数を超過せずに実施されること、手順が、見落とされた信号受信の最大数を超過せずに実施されること、手順が、測定オケージョンの最大数を超過せずに実施されること、及び/又は手順が、送信の最大数を超過せずに実施されること、のうちの少なくとも1つの場合、少なくとも1つのパフォーマンス関連のターゲットが満たされる、例示的な実施形態21の方法。
【0225】
例示的な実施形態23.手順を実施している間、手順実施のCCAインパクトを判定することと、CCAインパクトを少なくとも1つの閾値と比較することとをさらに含む、例示的な実施形態1から22のいずれか1つの方法。
【0226】
例示的な実施形態24.CCA失敗が、CCA失敗の複数のタイプのうちの1つに関連付けられ、複数の閾値のうちのそれぞれの1つが、CCA失敗の複数のタイプのうちのCCA失敗の各タイプに関連付けられる、例示的な実施形態23の方法。
【0227】
例示的な実施形態25.手順実施のCCAインパクトが、少なくとも1つの閾値以下の場合、手順を完了させること、又は手順実施のCCAインパクトが少なくとも1つの閾値より大きい場合、手順を中断することをさらに含む、例示的な実施形態23から24のいずれか1つの方法。
【0228】
例示的な実施形態26.手順実施のCCAインパクトが少なくとも1つの閾値以上の場合、手順の少なくとも一部をリスタートすることをさらに含む、例示的な実施形態24から25のいずれか1つの方法。
【0229】
例示的な実施形態27.手順の少なくとも一部がリスタートされた回数をカウントし、回数が閾値より大きい場合、手順を中止することをさらに含む、例示的な実施形態26の方法。
【0230】
例示的な実施形態28.タイマーを維持することと、タイマーが切れた場合、手順又は手順の一部を中止することとをさらに含む、例示的な実施形態1から27のいずれか1つの方法。
【0231】
例示的な実施形態29.セルが、PSCellである、例示的な実施形態1から28のいずれか1つの方法。
【0232】
例示的な実施形態30.コンピュータ上で実行されると、例示的な実施形態1から29の方法のいずれかを実施する命令を含むコンピュータプログラム。
【0233】
例示的な実施形態31.コンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品であって、コンピュータプログラムが、コンピュータ上で実行されると、例示的な実施形態1から29の方法のいずれかを実施する命令を含む、コンピュータプログラム製品。
【0234】
例示的な実施形態32.コンピュータによって実行されると、例示的な実施形態1から29の方法のいずれかを実施する命令を格納する非一時的コンピュータ可読媒体。
【0235】
例示的な実施形態33.ネットワークノード(たとえば、基地局など)によって実施される方法であって、クリアチャネルアセスメント(CCA)失敗を検出することと、CCA失敗に関連付けられたセルが既知であるか未知であるかを判定することと、セルが既知であると判定されたか、未知であると判定されたかに基づいて、CCA失敗に関連付けられたセルを設定するための手順を選択することと、手順の実施のために、手順に関連付けられた情報をワイヤレスデバイスに送信することとを含む、方法。
【0236】
例示的な実施形態34.CCA失敗が、ダウンリンクCCA失敗である、例示的な実施形態33の方法。
【0237】
例示的な実施形態35.CCA失敗が、アップリンクCCA失敗である、例示的な実施形態33の方法。
【0238】
例示的な実施形態36.手順が、1次2次セル(PSCell)を活性化又は追加することと、2次セル(SCell)を活性化又は追加することと、送信設定指示(TCI)状態切替えと、アクティブTCI状態リストを更新することとのうちの少なくとも1つのためのものである、例示的な実施形態33から35のいずれか1つの方法。
【0239】
例示的な実施形態37.CCA失敗に関連付けられたセルが既知であるか未知であるかに基づいて、ワイヤレスデバイスが手順を実施するのに必要な時間の量を判定することをさらに含む、例示的な実施形態33から36のいずれか1つの方法。
【0240】
例示的な実施形態38.手順が成功裏に完了されたかどうかを判定するための時間の量を判定することと、時間の量を使用して、手順が成功裏に完了されたかどうかを判定することとをさらに含む、例示的な実施形態33から37のいずれか1つの方法。
【0241】
例示的な実施形態39.手順が成功裏に完了されたかどうかを判定するための時間が、ワイヤレスデバイスが手順を成功裏に実施するのに必要な時間の量に等しい、例示的な実施形態38の方法。
【0242】
例示的な実施形態40.時間の量の間にワイヤレスデバイスによって手順が成功裏に完了されなかったと判定することと、手順に関連付けられた情報をワイヤレスデバイスに再送信することとをさらに含む、例示的な実施形態38の方法。
【0243】
例示的な実施形態41.時間の量の間にワイヤレスデバイスによって手順が成功裏に完了されたと判定することと、手順が成功裏に完了されたと判定することに応答して、少なくとも1つの動作を実施することとをさらに含む、例示的な実施形態38の方法。
【0244】
例示的な実施形態42.少なくとも1つの動作が、セル内のワイヤレスデバイスへのダウンリンク又はアップリンク送信をスケジュールすることを含む、例示的な実施形態41の方法。
【0245】
例示的な実施形態43.ワイヤレスデバイスがセル上で割込みを引き起こし得る割込みウィンドウを判定することをさらに含み、割込みが、手順に関連付けられる、例示的な実施形態33から42のいずれか1つの方法。
【0246】
例示的な実施形態44.割込みウィンドウ中に回避するようにネットワークノードのスケジュールを適合させることをさらに含む、例示的な実施形態43の方法。
【0247】
例示的な実施形態45.手順のトリガより前の持続時間中にネットワークノードがワイヤレスデバイスから少なくとも1つのレポートを受信したかどうかを判定することをさらに含み、少なくとも1つのレポートが手順のトリガより前の持続時間中にネットワークノードによって受信された場合、セルが既知と判定され、少なくとも1つのレポートが手順のトリガより前の持続時間中にネットワークノードによって受信されなかった場合、セルが未知と判定される、例示的な実施形態33から44のいずれか1つの方法。
【0248】
例示的な実施形態46.持続時間が、複数の持続時間から選択され、複数の持続時間のそれぞれが、CCA失敗のそれぞれのタイプに関連付けられる、例示的な実施形態45の方法。
【0249】
例示的な実施形態47.持続時間が、CCA失敗を補償するために時間の追加の量だけ延ばされ、ワイヤレスデバイスに送信される情報が、時間の追加の量及び/又は時間の追加の量だけ延ばされたときの持続時間を含む、例示的な実施形態45から46のいずれか1つの方法。
【0250】
例示的な実施形態48.CCA失敗のための時間の追加の量を提供するために時間の追加の量だけ持続時間を延ばすことをさらに含み、ワイヤレスデバイスに送信される情報が、時間の追加の量及び/又は延ばされた持続時間を含む、例示的な実施形態45から47のいずれか1つの方法。
【0251】
例示的な実施形態49.時間の追加の量が、CCA失敗に関連付けられた実際のレポート遅延、又はCCA失敗に対する最大受入れ可能レポート遅延である、例示的な実施形態47から48のいずれか1つの方法。
【0252】
例示的な実施形態50.時間の追加の量が、測定されたダウンリンク信号の設定(周期、密度、帯域幅、DRXサイクル長、SINR、周波数範囲、DTXサイクル長など)と、送信されるアップリンク信号の設定(周期、密度、帯域幅、DRXサイクル長、SINR、周波数範囲、DTXサイクル長など)と、ダウンリンク又はアップリンク送信試行の実際の数とのうちの少なくとも1つに基づいて選択される、例示的な実施形態47から49のいずれか1つの方法。
【0253】
例示的な実施形態51.セルから測定された少なくとも1つのSSBが、持続時間中、検出可能なままであると判定することをさらに含む、例示的な実施形態45から50のいずれか1つの方法。
【0254】
例示的な実施形態52.SSBがワイヤレスデバイスにおいて利用可能な(たとえば、CCA失敗が原因で見落とされていない)オケージョンにおいて、少なくとも1つのセル識別条件に応じて、セルから測定された少なくとも1つのSSBが検出可能なままであると判定することをさらに含む、例示的な実施形態45から51のいずれか1つの方法。
【0255】
例示的な実施形態53.手順が、PRACHのプリアンブルをセルに向かってワイヤレスデバイスによって送信することを含む、例示的な実施形態45から52のいずれか1つの方法。
【0256】
例示的な実施形態54.手順が、チャネル状態情報(CSI)レポートを送信することを含む、例示的な実施形態45から53のいずれか1つの方法。
【0257】
例示的な実施形態55.手順が、HARQフィードバックを送信することを含む、例示的な実施形態45から54のいずれか1つの方法。
【0258】
例示的な実施形態56.持続時間が、CCA失敗によって引き起こされた割込み期間に関連付けられた持続時間を含む、例示的な実施形態45から55のいずれか1つの方法。
【0259】
例示的な実施形態57.CCA失敗が発生したと判定することと、CCA失敗によって引き起こされた割込みに関連付けられた追加の持続時間だけ持続時間を延ばすこととをさらに含む、例示的な実施形態45から56のいずれか1つの方法。
【0260】
例示的な実施形態58.手順をトリガするためにネットワークノードからコマンドを送信することをさらに含む、例示的な実施形態33から57のいずれか1つの方法。
【0261】
例示的な実施形態59.セルが既知であると判定されたか、未知であると判定されたかに基づいて、CCA失敗に関連付けられたセルを設定するための手順を選択することが、セルが既知の場合、第1のセル設定手順を選択すること、及びセルが未知の場合、第2のセル設定手順を選択することを含む、例示的な実施形態33から58のいずれか1つの方法。
【0262】
例示的な実施形態60.CCA失敗に関連付けられたセルを設定するための手順を実施している間、少なくとも1つのパフォーマンス関連のターゲットが満たされると判定することをさらに含む、例示的な実施形態33から59のいずれか1つの方法。
【0263】
例示的な実施形態61.手順が、第1の持続時間内で実施されること、手順が、第2の持続時間中に割込みを引き起こさずに実施されること、レポート若しくはフィードバックが、第3の持続時間内に送信されること、手順が、最大許容ダウンリンク(DL)若しくはアップリンク(UL)CCAインパクトに関連付けられた閾値を超過せずに実施されること、手順が、CCA失敗の最大数を超過せずに実施されること、手順が、見落とされた信号受信の最大数を超過せずに実施されること、手順が、測定オケージョンの最大数を超過せずに実施されること、及び/又は手順が、送信の最大数を超過せずに実施されること、のうちの少なくとも1つの場合、少なくとも1つのパフォーマンス関連のターゲットが満たされる、例示的な実施形態60の方法。
【0264】
例示的な実施形態62.手順実施のCCAインパクトを判定することと、CCAインパクトを少なくとも1つの閾値と比較することとをさらに含む、例示的な実施形態33から61のいずれか1つの方法。
【0265】
例示的な実施形態63.CCA失敗が、CCA失敗の複数のタイプのうちの1つに関連付けられ、複数の閾値のうちのそれぞれの1つが、CCA失敗の複数のタイプのうちのCCA失敗の各タイプに関連付けられる、例示的な実施形態62の方法。
【0266】
例示的な実施形態64.手順実施のCCAインパクトが、少なくとも1つの閾値以下の場合、手順を完了させるようにワイヤレスデバイスを設定すること、又は手順実施のCCAインパクトが少なくとも1つの閾値より大きい場合、手順を中断するようにワイヤレスデバイスを設定することをさらに含む、例示的な実施形態62から63のいずれか1つの方法。
【0267】
例示的な実施形態65.手順実施のCCAインパクトが少なくとも1つの閾値以上の場合、手順の少なくとも一部をリスタートするようにワイヤレスデバイスを設定することをさらに含む、例示的な実施形態62から63のいずれか1つの方法。
【0268】
例示的な実施形態66.手順の少なくとも一部がリスタートされた回数をカウントし、回数が閾値より大きい場合、手順を中止するようにワイヤレスデバイスを設定することをさらに含む、例示的な実施形態62から63のいずれか1つの方法。
【0269】
例示的な実施形態67.タイマーを維持するようにワイヤレスデバイスを設定することと、タイマーが切れた場合、手順又は手順の一部を中止することとをさらに含む、例示的な実施形態33から66のいずれか1つの方法。
【0270】
例示的な実施形態68.手順実施のCCAインパクトが、少なくとも1つの閾値以下の場合、ワイヤレスデバイスが手順を完了させるべきであることを示す信号を送信すること、又は手順実施のCCAインパクトが少なくとも1つの閾値より大きい場合、ワイヤレスデバイスが手順を中断するべきであることを示す信号を送信することをさらに含む、例示的な実施形態62から63のいずれか1つの方法。
【0271】
例示的な実施形態69.手順実施のCCAインパクトが少なくとも1つの閾値以上の場合、ワイヤレスデバイスが手順の少なくとも一部をリスタートするべきであることを示す信号を送信することをさらに含む、例示的な実施形態62から63のいずれか1つの方法。
【0272】
例示的な実施形態70.手順の少なくとも一部がリスタートされた回数が閾値より大きい場合、ワイヤレスデバイスが手順を中止するべきであることを示す信号を送信することをさらに含む、例示的な実施形態62から63のいずれか1つの方法。
【0273】
例示的な実施形態71.タイマーが切れた場合、手順が中止されるべきであることを示すためにワイヤレスデバイスに信号を送信することをさらに含む、例示的な実施形態33から70のいずれか1つの方法。
【0274】
例示的な実施形態72.コンピュータ上で実行されると、例示的な実施形態33から71の方法のいずれかを実施する命令を含むコンピュータプログラム。
【0275】
例示的な実施形態73.コンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品であって、コンピュータプログラムが、コンピュータ上で実行されると、例示的な実施形態33から71の方法のいずれかを実施する命令を含む、コンピュータプログラム製品。
【0276】
例示的な実施形態74.コンピュータによって実行されると、実施形態33から71の方法のいずれかを実施する命令を格納する非一時的コンピュータ可読媒体。
【0277】
例示的な実施形態75.ワイヤレスデバイスによって実施される方法であって、クリアチャネルアセスメント(CCA)失敗を検出することと、CCA失敗に基づく時間の量だけ手順を実施するための持続時間を延ばすこととを含む、方法。
【0278】
例示的な実施形態76.CCA失敗に関連付けられたセルが既知であるか未知であるかを判定することと、CCA失敗が既知であるか未知であるかに基づいて、持続時間に関連付けられた時間の量を判定することとをさらに含む、例示的な実施形態75の方法。
【0279】
例示的な実施形態77.延ばされた期間内に手順を実施することをさらに含む、例示的な実施形態75から76のいずれか1つの方法。
【0280】
例示的な実施形態78.CCA失敗が、ダウンリンクCCA失敗である、例示的な実施形態75から77のいずれか1つの方法。
【0281】
例示的な実施形態79.CCA失敗が、アップリンクCCA失敗である、例示的な実施形態75から77のいずれか1つの方法。
【0282】
例示的な実施形態80.手順が、1次2次セル(PSCell)を活性化又は追加することと、2次セル(SCell)を活性化又は追加することと、送信設定指示(TCI)状態切替えと、アクティブTCI状態リストを更新することとのうちの少なくとも1つのためのものである、例示的な実施形態75から79のいずれか1つの方法。
【0283】
例示的な実施形態81.手順のトリガより前の持続時間中に少なくとも1つのレポートがネットワークノードに送られたかどうかを判定することと、持続時間中に少なくとも1つのレポートがネットワークノードに送られたかどうかに基づいて手順を実施するための時間の量を選択することとをさらに含む、例示的な実施形態75から80のいずれか1つの方法。
【0284】
例示的な実施形態82.時間の量が、複数の持続時間から選択され、複数の持続時間のそれぞれが、CCA失敗のそれぞれのタイプに関連付けられる、例示的な実施形態81の方法。
【0285】
例示的な実施形態83.時間の量が、CCA失敗に関連付けられた実際のレポート遅延、又はCCA失敗に対する最大受入れ可能レポート遅延である、例示的な実施形態75から82のいずれか1つの方法。
【0286】
例示的な実施形態84.時間の量が、測定されたダウンリンク信号の設定(周期、密度、帯域幅、DRXサイクル長、SINR、周波数範囲、DTXサイクル長など)と、送信されるアップリンク信号の設定(周期、密度、帯域幅、DRXサイクル長、SINR、周波数範囲、DTXサイクル長など)と、ダウンリンク又はアップリンク送信試行の実際の数とのうちの少なくとも1つに基づいて選択される、例示的な実施形態75から83のいずれか1つの方法。
【0287】
例示的な実施形態85.セルから測定された少なくとも1つのSSBが、持続時間中、検出可能なままであると判定することをさらに含む、例示的な実施形態75から84のいずれか1つの方法。
【0288】
例示的な実施形態86.SSBがワイヤレスデバイスにおいて利用可能な(たとえば、CCA失敗が原因で見落とされていない)オケージョンにおいて、少なくとも1つのセル識別条件に応じて、セルから測定された少なくとも1つのSSBが検出可能なままであると判定することをさらに含む、例示的な実施形態75から85のいずれか1つの方法。
【0289】
例示的な実施形態87.手順が、PRACHのプリアンブルをセルに向かって送信することを含む、例示的な実施形態75から86のいずれか1つの方法。
【0290】
例示的な実施形態88.手順が、チャネル状態情報(CSI)レポートを送信することを含む、例示的な実施形態75から87のいずれか1つの方法。
【0291】
例示的な実施形態89.手順が、HARQフィードバックを送信することを含む、例示的な実施形態75から88のいずれか1つの方法。
【0292】
例示的な実施形態90.時間の量が、CCA失敗によって引き起こされた割込み期間に関連付けられる、例示的な実施形態75から89のいずれか1つの方法。
【0293】
例示的な実施形態91.手順をトリガするイベントを検出することをさらに含む、例示的な実施形態75から90のいずれか1つの方法。
【0294】
例示的な実施形態92.イベントが、ネットワークノードからコマンドを受信することを含む、例示的な実施形態91の方法。
【0295】
例示的な実施形態93.CCA失敗に関連付けられたセルを設定するための手順を実施している間、少なくとも1つのパフォーマンス関連のターゲットが満たされると判定することをさらに含む、例示的な実施形態75から92のいずれか1つの方法。
【0296】
例示的な実施形態93.手順が、第1の持続時間内で実施されること、手順が、第2の持続時間中に割込みを引き起こさずに実施されること、レポート若しくはフィードバックが、第3の持続時間内に送信されること、手順が、最大許容ダウンリンク(DL)若しくはアップリンク(UL)CCAインパクトに関連付けられた閾値を超過せずに実施されること、手順が、CCA失敗の最大数を超過せずに実施されること、手順が、見落とされた信号受信の最大数を超過せずに実施されること、手順が、測定オケージョンの最大数を超過せずに実施されること、及び/又は手順が、送信の最大数を超過せずに実施されること、のうちの少なくとも1つの場合、少なくとも1つのパフォーマンス関連のターゲットが満たされる、例示的な実施形態93の方法。
【0297】
例示的な実施形態97.手順を実施している間、手順実施のCCAインパクトを判定することと、CCAインパクトを少なくとも1つの閾値と比較することとをさらに含む、例示的な実施形態75から96のいずれか1つの方法。
【0298】
例示的な実施形態98.CCA失敗が、CCA失敗の複数のタイプのうちの1つに関連付けられ、複数の閾値のうちのそれぞれの1つが、CCA失敗の複数のタイプのうちのCCA失敗の各タイプに関連付けられる、例示的な実施形態97の方法。
【0299】
例示的な実施形態99.手順実施のCCAインパクトが、少なくとも1つの閾値以下の場合、手順を完了させること、又は手順実施のCCAインパクトが少なくとも1つの閾値より大きい場合、手順を中断することをさらに含む、例示的な実施形態97から98のいずれか1つの方法。
【0300】
例示的な実施形態100.手順実施のCCAインパクトが少なくとも1つの閾値以上の場合、手順の少なくとも一部をリスタートすることをさらに含む、例示的な実施形態97から98のいずれか1つの方法。
【0301】
例示的な実施形態101.手順の少なくとも一部がリスタートされた回数をカウントし、回数が閾値より大きい場合、手順を中止することをさらに含む、例示的な実施形態100の方法。
【0302】
例示的な実施形態102.タイマーを維持することと、タイマーが切れた場合、手順又は手順の一部を中止することとをさらに含む、例示的な実施形態75から101のいずれか1つの方法。
【0303】
例示的な実施形態103.セルが、PSCellである、例示的な実施形態75から102のいずれか1つの方法。
【0304】
例示的な実施形態104.コンピュータ上で実行されると、例示的な実施形態75から103の方法のいずれかを実施する命令を含むコンピュータプログラム。
【0305】
例示的な実施形態105.コンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品であって、コンピュータプログラムが、コンピュータ上で実行されると、例示的な実施形態75から103の方法のいずれかを実施する命令を含む、コンピュータプログラム製品。
【0306】
例示的な実施形態106.コンピュータによって実行されると、例示的な実施形態75から103の方法のいずれかを実施する命令を格納する非一時的コンピュータ可読媒体。
【0307】
例示的な実施形態107.ネットワークノードによって実施される方法であって、クリアチャネルアセスメント(CCA)失敗を検出することと、CCA失敗に基づく時間の量だけ手順を実施するための持続時間を延ばすことと、手順を実施するための持続時間を示す情報をワイヤレスデバイスに送信することとを含む、方法。
【0308】
例示的な実施形態108.CCA失敗に関連付けられたセルが既知であるか未知であるかを判定することと、CCA失敗が既知であるか未知であるかに基づいて、持続時間に関連付けられた時間の量を判定することとをさらに含む、例示的な実施形態108の方法。
【0309】
例示的な実施形態109.延ばされた期間内に手順を実施することをさらに含む、例示的な実施形態107から108のいずれか1つの方法。
【0310】
例示的な実施形態110.CCA失敗が、ダウンリンクCCA失敗である、例示的な実施形態107から109のいずれか1つの方法。
【0311】
例示的な実施形態111.CCA失敗が、アップリンクCCA失敗である、例示的な実施形態107から109のいずれか1つの方法。
【0312】
例示的な実施形態112.手順が、1次2次セル(PSCell)を活性化又は追加することと、2次セル(SCell)を活性化又は追加することと、送信設定指示(TCI)状態切替えと、アクティブTCI状態リストを更新することとのうちの少なくとも1つのためのものである、例示的な実施形態107から111のいずれか1つの方法。
【0313】
例示的な実施形態113.手順のトリガより前の持続時間中に少なくとも1つのレポートがネットワークノードに送られたかどうかを判定することと、持続時間中に少なくとも1つのレポートがネットワークノードに送られたかどうかに基づいて手順を実施するための時間の量を選択することとをさらに含む、例示的な実施形態107から112のいずれか1つの方法。
【0314】
例示的な実施形態114.時間の量が、複数の持続時間から選択され、複数の持続時間のそれぞれが、CCA失敗のそれぞれのタイプに関連付けられる、例示的な実施形態113の方法。
【0315】
例示的な実施形態115.時間の量が、CCA失敗に関連付けられた実際のレポート遅延、又はCCA失敗に対する最大受入れ可能レポート遅延である、例示的な実施形態107から114のいずれか1つの方法。
【0316】
例示的な実施形態116.時間の量が、測定されたダウンリンク信号の設定(周期、密度、帯域幅、DRXサイクル長、SINR、周波数範囲、DTXサイクル長など)と、送信されるアップリンク信号の設定(周期、密度、帯域幅、DRXサイクル長、SINR、周波数範囲、DTXサイクル長など)と、ダウンリンク又はアップリンク送信試行の実際の数とのうちの少なくとも1つに基づいて選択される、例示的な実施形態107から114のいずれか1つの方法。
【0317】
例示的な実施形態117.セルから測定された少なくとも1つのSSBが、持続時間中、検出可能なままであると判定することをさらに含む、例示的な実施形態107から116のいずれか1つの方法。
【0318】
例示的な実施形態118.SSBがワイヤレスデバイスにおいて利用可能な(たとえば、CCA失敗が原因で見落とされていない)オケージョンにおいて、少なくとも1つのセル識別条件に応じて、セルから測定された少なくとも1つのSSBが検出可能なままであると判定することをさらに含む、例示的な実施形態107から117のいずれか1つの方法。
【0319】
例示的な実施形態119.手順が、PRACHのプリアンブルをセルに向かって送信することを含む、例示的な実施形態107から118のいずれか1つの方法。
【0320】
例示的な実施形態120.手順が、チャネル状態情報(CSI)レポートを送信することを含む、例示的な実施形態107から119のいずれか1つの方法。
【0321】
例示的な実施形態121.手順が、HARQフィードバックを送信することを含む、例示的な実施形態107から120のいずれか1つの方法。
【0322】
例示的な実施形態122.時間の量が、CCA失敗によって引き起こされた割込み期間に関連付けられる、例示的な実施形態107から121のいずれか1つの方法。
【0323】
例示的な実施形態123.手順をトリガするイベントを検出することをさらに含む、例示的な実施形態107から122のいずれか1つの方法。
【0324】
例示的な実施形態124.イベントが、ネットワークノードからコマンドを受信することを含む、例示的な実施形態123の方法。
【0325】
例示的な実施形態125.CCA失敗に関連付けられたセルを設定するための手順を実施している間、少なくとも1つのパフォーマンス関連のターゲットが満たされると判定することをさらに含む、例示的な実施形態107から124のいずれか1つの方法。
【0326】
例示的な実施形態126.手順が、第1の持続時間内で実施されること、手順が、第2の持続時間中に割込みを引き起こさずに実施されること、レポート若しくはフィードバックが、第3の持続時間内に送信されること、手順が、最大許容ダウンリンク(DL)若しくはアップリンク(UL)CCAインパクトに関連付けられた閾値を超過せずに実施されること、手順が、CCA失敗の最大数を超過せずに実施されること、手順が、見落とされた信号受信の最大数を超過せずに実施されること、手順が、測定オケージョンの最大数を超過せずに実施されること、及び/又は手順が、送信の最大数を超過せずに実施されること、のうちの少なくとも1つの場合、少なくとも1つのパフォーマンス関連のターゲットが満たされる、例示的な実施形態125の方法。
【0327】
例示的な実施形態127.手順実施のCCAインパクトを判定することと、CCAインパクトを少なくとも1つの閾値と比較することとをさらに含む、例示的な実施形態107から126のいずれか1つの方法。
【0328】
例示的な実施形態128.CCA失敗が、CCA失敗の複数のタイプのうちの1つに関連付けられ、複数の閾値のうちのそれぞれの1つが、CCA失敗の複数のタイプのうちのCCA失敗の各タイプに関連付けられる、例示的な実施形態127の方法。
【0329】
例示的な実施形態129.手順実施のCCAインパクトが、少なくとも1つの閾値以下の場合、手順を完了させるようにワイヤレスデバイスを設定すること、又は手順実施のCCAインパクトが少なくとも1つの閾値より大きい場合、手順を中断するようにワイヤレスデバイスを設定することをさらに含む、例示的な実施形態107から128のいずれか1つの方法。
【0330】
例示的な実施形態130.手順実施のCCAインパクトが少なくとも1つの閾値以上の場合、手順の少なくとも一部をリスタートするようにワイヤレスデバイスを設定することをさらに含む、例示的な実施形態107から128のいずれか1つの方法。
【0331】
例示的な実施形態131.手順の少なくとも一部がリスタートされた回数をカウントし、回数が閾値より大きい場合、手順を中止するようにワイヤレスデバイスを設定することをさらに含む、例示的な実施形態130の方法。
【0332】
例示的な実施形態132.タイマーを維持するようにワイヤレスデバイスを設定することと、タイマーが切れた場合、手順又は手順の一部を中止することとをさらに含む、例示的な実施形態107から131のいずれか1つの方法。
【0333】
例示的な実施形態133.セルが、PSCellである、例示的な実施形態107から132のいずれか1つの方法。
【0334】
例示的な実施形態134.コンピュータ上で実行されると、例示的な実施形態107から133の方法のいずれかを実施する命令を含むコンピュータプログラム。
【0335】
例示的な実施形態135.コンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品であって、コンピュータプログラムが、コンピュータ上で実行されると、例示的な実施形態107から133の方法のいずれかを実施する命令を含む、コンピュータプログラム製品。
【0336】
例示的な実施形態136.コンピュータによって実行されると、例示的な実施形態107から133の方法のいずれかを実施する命令を格納する非一時的コンピュータ可読媒体。
【0337】
例示的な実施形態137.ネットワーク効率を改善するためのワイヤレスデバイスであって、例示的な実施形態1から26及び75から106のいずれかのステップのいずれかを実施するように設定された処理回路と、ワイヤレスデバイスに電力を供給するように設定された電力供給回路とを備える、ワイヤレスデバイス。
【0338】
例示的な実施形態138.ネットワーク効率を改善するための基地局であって、例示的な実施形態27から74及び107から136のいずれかのステップのいずれかを実施するように設定された処理回路と、ワイヤレスデバイスに電力を供給するように設定された電力供給回路とを備える、基地局。
【0339】
本開示の範囲から逸脱することなく、本明細書で説明されるシステム及び装置に、修正、追加、又は省略が行われ得る。システム及び装置の構成要素は、統合又は分離され得る。その上、システム及び装置の動作は、より多くの、より少ない、又は他の構成要素によって実施され得る。さらに、システム及び装置の動作は、ソフトウェア、ハードウェア、及び/又は他のロジックを含む任意の適切なロジックを使用して実施され得る。本書類において使用されるように、「各」は、セットの各メンバ、又はセットのサブセットの各メンバを指す。
【0340】
本開示の範囲から逸脱することなく、本明細書で説明された方法に、修正、追加、又は省略が行われ得る。方法は、より多くの、より少ない、又は他のステップを含み得る。さらに、ステップは、任意の適切な順序で実施され得る。
【0341】
本開示は、いくつかの実施形態の観点から説明されてきたが、実施形態の代替形態及び並べ替えが、当業者には明らかであろう。したがって、実施形態の上記の説明は、本開示を制限しない。本開示の精神及び範囲から逸脱することなく、他の変更、代用、及び代替が可能である。
【0342】
追加情報
セクションA
R4-1910551、WF on RRM requirements for NR-U、Ericsson、Qualcomm Inc.、Nokia、Nokia Shanghai Bell、2019年8月において、以下が、RAN4#92におけるNR-UのためのアクティブTCI状態切替え及びアクティブTCI状態リスト更新について同意された[1]。
・ 既知のTCI状態定義は、NR-Uのために更新される必要がある。
・ DL LBT失敗が原因でDRSを受信できないと、アクティブTCI状態切替えを完了させるのに必要な時間が長くなる。
・ TCI要件において、LBTが原因で見落とされたDRSオケージョンの最大の受入れ可能な数を制限する。
・ 最大の受入れ可能な数が超過された場合のUEの挙動についてのFFS。
・ LBT失敗が原因でACKを送信することができないと(ACKがアンライセンスキャリアで送信されると)、UEが送信を再試行することが原因で手順の遅延が長くなり得る。
【0343】
本明細書において、NR-UのためのアクティブTCI状態切替え要件をさらに論じる。
【0344】
NRにおけるTCI切替え:TCI状態は、BWP IDを有する特有の帯域幅部分内のセルIDを有する特有のセル内に設定される、参照信号又はSSB及びCORESET/PDSCHについてのQCL関係を表す。NR UEは、MR-DC又はスタンドアロンNRにおけるサービングセル上の1つ又は複数のTCI状態設定で設定され得る。アクティブTCI状態リスト内には1つ又は複数のアクティブTCI状態があり得、UEは、種々のトリガ(たとえば、RRCベースの切替え、MAC CEベースの切替え、DCIベースの切替え)時に、アクティブTCI状態切替えを実施することができる。
【0345】
TCI状態に関する以下の2つのタイプの要件がある。
アクティブTCI状態切替え遅延、及び
アクティブTCI状態リスト更新。
【0346】
既知のTCI状態への切替え
MAC-CEベースのTCI状態切替え:UEは、
スロットn+THARQ+3ms+TOk*(Tfirst-SSB+TSSB-proc)
において、(切替え又はアクティブTCI状態リスト更新後の)新しいTCI状態を使用してPDCCHを受信し、
スロットn+THARQ+3ms+TOk*(Tfirst-SSB)
まで、古いTCI状態を使用してPDCCHを受信しなければならず、このとき、MAC-CEを搬送するPDSCHがスロットnにおいて受信される。追加された3msは、MACメッセージのデコードのためのものであり、MACメッセージのデコードは、PDSCHをデコードした後に実行される。
【0347】
RRCベースのTCI状態切替えについて:UEは、
スロットn+TRRC_processing+TOk*(Tfirst-SSB+TSSB-proc)
において、新しいTCI状態を使用してPDCCHを受信しなければならず、このとき、RRCメッセージを搬送するPDSCHがスロットnにおいて受信される。切替え期間中に古いTCI状態を使用してPDCCHを受信することについての要件はない。
【0348】
上記において、
ターゲットTCI状態がPDSCHのためのアクティブTCI状態のリストにあるとき、TOk=0であり、ない場合、TOk=1であり(UEは、新しいTCI状態を使用したPDCCH上での受信を開始する前にSSBと同期しなければならない)、
Tfirst-SSB及びTSSB-procは、TCI切替えコマンドの受信と、ターゲットTCI状態に関連付けられた第1の利用可能なSSBとの間の時間、及び前記SSBの処理のための時間であり、
THARQは、PDSCHトランスポートブロックの受信と、前記トランスポートブロックの成功又は不成功のデコードについてのACK又はNACKのネットワークノードへのUEによる送信との間の時間であり、
TRRC_processingは、RRCメッセージを伴うPDSCHを受信することと、完全にデコードされたRRCメッセージを有することとの間の時間である。
【0349】
DCIベースのTCI状態切替え(ターゲットTCI状態は、アクティブTCI状態リストの一部でなければならない):UEは、ターゲットTCI状態に関連付けられたSSBに最初に同期することなく、新しいTCI状態に切り替えなければならないが、PDCCH受信を実施し、DCIにおいて受信された空間QCL情報を適用するための時間(TS38.306において指定されたtimeDurationForQCL)を必要とする。
【0350】
未知のTCI状態への切替え
MAC-CEベースの切替え:UEは、
スロットn+THARQ+3ms+TL1-RSRP+TOuk*(Tfirst-SSB+TSSB-proc)
において、新しいTCI状態を使用してPDCCHを受信し、
スロットn+THARQ+3ms+TL1-RSRP+TOuk*(Tfirst-SSB)
まで、古いTCI状態を使用してPDCCHを受信しなければならず、このとき、MAC-CEを搬送するPDSCHがスロットnにおいて受信される。
【0351】
RRCベースの切替え:UEは、
スロットn+TRRC_processing+TL1-RSRP+TOuk*(Tfirst-SSB+TSSB-proc)
において、新しいTCI状態を使用してPDCCHを受信しなければならない。
【0352】
切替え中に古いTCI状態を使用してPDCCHを受信することについての要件はない。
【0353】
未知のケースについて、UEは、ネットワークノードによって提供された設定に応じて、SSB又はCSI-RSについての(TL1-RSRP中の)L1-RSRP測定も実施する。L1-RSRPがCSI-RS上にある場合、UEは、新しいTCI状態を使用してPDCCHを受信する準備ができる前に、SSBと同期するための追加の時間を必要とする(したがって、SSBベースのL1-RSRPに対してTOuk=0であり、CSI-RS L1-RSRPに対してTOuk=1である)。
【0354】
NR-Uにおける既知のTCI状態定義
NR-Uにおいて、SSBは、依然として異なるビームを介して送信され得、UEは、複数の状態で設定され得、したがって、TCI状態切替え要件も、LBTが、DLにおいて、又はそれぞれのノードによってDL及びULにおいて実施され得る、NR-Uにおいて必要とされ得る。
【0355】
LBTが存在する場合、UEは、既知と未知の状態を正しく区別し、指定の遅延の中で、アクティブTCI状態切替え及びリスト更新手順も完了させなければならない。
【0356】
TS38.133において、TCI状態は、以下の条件を満たしていた場合、既知である。
- TCI状態切替えコマンドが、ターゲットTCI状態についてのビームレポート又は測定のためのRSリソースの最後の送信の[1280]msの中で受信される、
- UEが、ターゲットTCI状態についての少なくとも1つの測定レポートを送った、
- TCI状態が、TCI状態切替え期間中、検出可能なままである、
- TCI状態に関連付けられたSSBが、TCI切替え期間中、検出可能なままである、
- TCI状態のSNRが≧-3dBである。
【0357】
そうでない場合、TCI状態は未知である。
【0358】
NR-Uのための既知のTCI状態定義を適合させるために、ターゲットTCI状態の最後の送信又は測定からの時間、UL LBTが存在する場合にレポートを送るUEの能力、LBTが原因で常に保証され得ない検出可能性、などを含む、いくつかの態様が更新されなければならない。
・ 提案1:TCI状態は、SSBがUEにおいて利用可能なオケージョンにおいて、≧-3dBであるTCI状態条件のSNRを満たすTCI切替え期間中、検出可能なままである。
・ 提案2:TCI状態切替えコマンドの受信と、ターゲットTCI状態についてのビームレポート又は測定のためのRSリソースの最後の送信との間の最大時間が延ばされ、たとえば[1280]+L*TSSBms+Δであり、ここで、Lは、CCAが原因でSSBがUEにおいて利用可能でない測定オケージョンの数であり、Δは、ULリソースがUEのために設定されている場合(チャネルアクセスカテゴリ1に対してΔ=0)の、UL LBT失敗、及びターゲットTCI状態についての少なくとも1つの測定のレポートのUE再試行が原因のレポート遅延である。
・ 提案3:L及びΔの最大値はTBDであり、これを超過すると、UEは、TCI状態が未知と仮定する。
【0359】
既知のセルのためのNR-UにおけるアクティブTCI状態切替え
MAC-CEベースの切替え
UEは、
スロットn+(THARQ,ref+ΔHARQ)+3ms+TOk*(Tfirst-SSB+TSSB-proc+TSSB*LMAC,known)
において、(切替え、又はアクティブTCI状態リスト更新後に)新しいTCI状態を使用してPDCCHを受信し、
スロットn+(THARQ,ref+ΔHARQ)+3ms+TOk*(Tfirst-SSB+TSSB*LMAC,known)
まで、古いTCI状態を使用してPDCCHを受信しなければならず、このとき、MAC-CEを搬送するPDSCHがスロットnにおいて受信され、
ここで、
追加された3msは、MACメッセージのデコードのためのものであり、MACメッセージのデコードは、PDSCHをデコードした後に実行され、
THARQ,refは、TS38.213[3]において指定されるような、PDSCHトランスポートブロックの受信と、前記トランスポートブロックの成功又は不成功のデコードについてのACK又はNACKのネットワークノードへのUEによる送信との間の時間であり、
ΔHARQは、ULリソースがUEのために設定されている場合(チャネルアクセスカテゴリ1に対してΔHARQ=0)の、UL LBT失敗、及びHARQフィードバックの送信のUE再試行が原因のHARQフィードバックにおける遅延であり、
LMAC,knownは、CCA失敗が原因でUEにおいて利用可能でないSSBオケージョンの対応する数であり、
TSSBはSSB周期である。
・ 提案4:MAC-CEベースのTCI状態切替えについて、UEは、
スロットn+(THARQ,ref+ΔHARQ)+3ms+TOk*(Tfirst-SSB+TSSB-proc+TSSB*LMAC,known)
において、(切替え、又はアクティブTCI状態リスト更新後に)新しいTCI状態を使用してPDCCHを受信し、
スロットn+(THARQ,ref+ΔHARQ)+3ms+TOk*(Tfirst-SSB+TSSB*LMAC,known)
まで、古いTCI状態を使用してPDCCHを受信しなければならず、
ここで、パラメータは、上記で定義されたようなものである。
・ 提案5:ΔHARQの最大値はTBDであり、これを超過すると、UEは、HARQフィードバックを送信しようとすることを中断し得、アクティブTCI状態切替え手順を中止し得る。
・ 提案6:LMAC,knownの最大値はTBDであり、TSSBに依存し得、これを超過すると、UEは、切替えを中断し、アクティブTCI状態切替え手順を中止し得る。
【0360】
RRCベースの切替え
UEは、
スロットn+TRRC_processing+TOk*(Tfirst-SSB+TSSB-proc+TSSB*LRRC,known)
において、新しいTCI状態を使用してPDCCHを受信しなければならず、このとき、RRCメッセージを搬送するPDSCHがスロットnにおいて受信される。切替え期間中に古いTCI状態を使用してPDCCHを受信することについての要件はなく、ここで、
LRRC,knownは、CCA失敗が原因でUEにおいて利用可能でないSSBオケージョンの対応する数であり、
TSSBは、SSB周期である。
・ 提案7:RRCベースのTCI状態切替えについて、UEは、
スロットn+TRRC_processing+TOk*(Tfirst-SSB+TSSB-proc+TSSB*LRRC,known)
において、新しいTCI状態を使用してPDCCHを受信しなければならず、ここで、パラメータは、上記で定義されたようなものである。
・ 提案8:LRRC,knownの最大値はTBDであり、TSSBに依存し得、これを超過すると、UEは、切替えを中断し、アクティブTCI状態切替え手順を中止し得る。
【0361】
未知のセルのためのNR-UにおけるアクティブTCI状態切替え
MAC-CEベースの切替え
UEは、
スロットn+(THARQ,ref+ΔHARQ)+3ms+(TL1-RSRP+TCSI-RS/SSB*L1MAC,unknown)+TOuk*(Tfirst-SSB+TSSB-proc+TSSB*L2MAC,unknown)
において、新しいTCI状態を使用してPDCCHを受信し、
スロットn+(THARQ,ref+ΔHARQ)+3ms+(TL1-RSRP+TCSI-RS/SSB*L1MAC,unknown)+TOuk*(Tfirst-SSB+TSSB*L2MAC,unknown)
まで、古いTCI状態を使用してPDCCHを受信しなければならず、このとき、MAC-CEを搬送するPDSCHがスロットnにおいて受信され、
ここで、
THARQ,refは、TS38.213[3]において指定されるような、PDSCHトランスポートブロックの受信と、前記トランスポートブロックの成功又は不成功のデコードについてのACK又はNACKのネットワークノードへのUEによる送信との間の時間であり、
ΔHARQは、ULリソースがUEのために設定されている場合(チャネルアクセスカテゴリ1に対してΔHARQ=0)の、UL LBT失敗、及びHARQフィードバックの送信のUE再試行が原因のHARQフィードバックにおける遅延であり、
L1MAC,unknownは、CCA失敗が原因でUEにおいて利用可能でないL1-RSRPについて測定された信号を伴うオケージョンの対応する数であり、
L2MAC,unknownは、CCA失敗が原因でUEにおいて利用可能でないSSBオケージョンの対応する数であり、
TCSI-RS/SSBは、L1-RSRP(SSB又はCSI-RS)について測定された信号の周期であり、
TSSBは、SSB周期である。
・ 提案9:MAC-CEベースの切替えについて、UEは、
スロットn+(THARQ,ref+ΔHARQ)+3ms+(TL1-RSRP+TCSI-RS/SSB*L1MAC,unknown)+TOuk*(Tfirst-SSB+TSSB-proc+TSSB*L2MAC,unknown)
において、新しいTCI状態を使用してPDCCHを受信し、
スロットn+(THARQ,ref+ΔHARQ)+3ms+(TL1-RSRP+TCSI-RS/SSB*L1MAC,unknown)+TOuk*(Tfirst-SSB+TSSB*L2MAC,unknown)
まで、古いTCI状態を使用してPDCCHを受信しなければならず、ここで、パラメータは、上記で定義されたようなものである。
・ 提案10:ΔHARQの最大値はTBDであり、これを超過すると、UEは、HARQフィードバックを送信しようとすることを中断し得、アクティブTCI状態切替え手順を中止し得る。
・ 提案11:L1MAC,unknownの最大値はTBDであり、TCSI-RS,SSBに依存し得、これを超過すると、UEは、L1-RSRP測定をリスタートし得るが、UEは、L1-RSRP測定を完了させるためのN回の不成功の試行の後、アクティブTCI状態切替え手順を中止し得る。
・ 提案12:L2MAC,unknownの最大値はTBDであり、TSSBに依存し得、これを超過すると、UEは、切替えを中断し、アクティブTCI状態切替え手順を中止し得る。
【0362】
RRCベースの切替え
UEは、
スロットn+TRRC_processing+(TL1-RSRP+TCSI-RS/SSB*L1RRC,unknown)+TOuk*(Tfirst-SSB+TSSB-proc+TSSB*L2RRC,unknown)
において、新しいTCI状態を使用してPDCCHを受信しなければならず、ここで、
L1RRC,unknownは、CCA失敗が原因で、L1-RSRPについて測定された信号がUEにおいて利用可能でないオケージョンの対応する数であり、
L2RRC,unknownは、CCA失敗が原因でUEにおいて利用可能でないSSBオケージョンの対応する数であり、
TCSI-RS/SSBは、L1-RSRP(SSB又はCSI-RS)について測定された信号の周期であり、
TSSBは、SSB周期である。
・ 提案13:RRCベースの切替えについて、UEは、
スロットn+TRRC_processing+(TL1-RSRP+TCSI-RS/SSB*L1RRC,unknown)+TOuk*(Tfirst-SSB+TSSB-proc+TSSB*L2RRC,unknown)
において、新しいTCI状態を使用してPDCCHを受信しなければならず、ここで、パラメータは、上記で定義されたようなものである。
・ 提案14:L1RRC,unknownの最大値はTBDであり、TCSI-RS,SSBに依存し得、これを超過すると、UEは、L1-RSRP測定をリスタートし得るが、UEは、L1-RSRP測定を完了させるためのN回の不成功の試行の後、アクティブTCI状態切替え手順を中止し得る。
・ 提案15:L2RRC,unknownの最大値はTBDであり、TSSBに依存し得、これを超過すると、UEは、切替えを中断し、アクティブTCI状態切替え手順を中止し得る。
【0363】
セクションB
R4-1907331、WF on RRM requirements for NR-U、Ericsson、2019年5月において、NR-UのためのPSCell追加/解放遅延要件がシナリオBに必要であることが同意された。
【0364】
以下は、RAN4#92における、R4-1910551、WF on RRM requirements for NR-U、Ericsson、Qualcomm Inc.、Nokia、Nokia Shanghai Bell、2019年8月においてさらに同意された。
・ PSCell解放遅延は、信号可用性の影響を受けず、36.331の7.31における既存要件が適用される。
【0365】
本明細書では、NR-UのためのPSCell追加遅延要件をさらに論じる。
【0366】
NRにおけるPSCell追加遅延
Rel-15において、サブフレームnにおいてPSCell追加を受信すると、UEは、遅くともサブフレームn+T
config PSCellにおいて、PRACHのプリアンブルをPSCellに向けて送信することができ、ここで、
T
config_PSCell=T
RRC_delay+T
processing+T
search+T
Δ+T
PSCell_DU+2msであり、
T
RRC_delayは、TS36.331において指定されるような、RRC手順の遅延である。
T
processingは、RFウォームアップ期間を含む、UEによって必要とされるSW処理時間である。FR1に対して、T
processing=20msである。
T
searchは、AGCセトリング及びPSS/SSS検出のための時間である。目標セルが既知の場合、T
search=0msである。目標セルが未知の場合、付帯条件
が満たされる場合、T
search=3*Trs msである。
T
Δは、目標セルの完全なタイミング情報を追跡及び獲得する良い時間のための時間である。既知のPSCellに対して、及び未知のPSCellに対して、T
Δ=1*Trs msである。
T
PSCell_DUは、PSCellにおける第1の利用可能なPRACHオケージョンを獲得する際の遅延不確実性である。T
PSCell_DUは、最大で、PRACHオケージョン関連付け期間までのSSBと10msとの和までである。PRACHオケージョン関連の期間までのSSBは、TS38.213のテーブル8.1-1に定義されている。
Trsは、UEがPSCell追加メッセージ内の目標セルのためのSMTC設定を提供された場合、目標セルのSMTC周期であり、そうでない場合、Trsは、同じSSB頻度及びサブキャリア間隔を有するmeasObjectNRにおいて設定されたSMTCである。UEが、この頻度でSMTC設定又は測定オブジェクトを提供されない場合、本セクションにおける要件は、Trs=[5]msで、及びSSB送信周期が[5]msであるという条件のもとで、適用される。
【0367】
NR-Uにおける既知のPSCell定義
LBTが存在する場合、UEは、PSCellの既知と未知の状態を正しく区別する必要があり、存在しない場合、PSCellは、たとえば、はるかに長い手順の遅延を意味する未知と常に扱われ得る。
【0368】
NR PSCellは、以下の条件を満たしていた場合、既知である。
NR PSCell設定コマンドの受信前の最後の[5]秒間、
- UEが、設定されているNR PSCellについての有効な測定レポートを送った、及び
- 設定されているNR PSCellから測定されたSSBの1つが、TS38.133の節9.3に指定されたセル識別条件に従って検出可能なままである。
- 設定されているNR PSCellから測定されたSSBの1つが、TS38.133の節9.3に指定されたセル識別条件に従ってNR PSCell設定遅延の間でも検出可能なままである。
【0369】
そうでない場合、これは未知である。
・ 提案1:既知のPSCell定義は、NR-Uのために更新される必要がある。
【0370】
NR-Uのための既知のPSCellセル定義を適合させるために、最後の測定レポートからの時間、UL LBTが存在する場合にレポートを送るUEの能力、LBTが原因で常に保証され得ない検出可能性、などを含む、いくつかの態様が更新されなければならない。
・ 提案2:測定されたSSBは、SSBがUEにおいて利用可能なオケージョンにおいて、セル識別条件に従って検出可能なままである。
・ 提案3:PSCell設定コマンドの受信前の時間は、DL LBTを考慮に入れるために、たとえば、[5]秒+L*TRS+Δまで延ばされ、ここで、Lは、CCAが原因でUEにおいて利用可能でないSMTCオケージョンの数であり、Δは、ULリソースがUEのために設定されている場合(チャネルアクセスカテゴリ1に対してΔ=0)の、UL LBT失敗、及び設定されているPSCellについての少なくとも1つの測定をレポートするためのUE再試行が原因のレポート遅延である。
・ 提案4:L及びΔの最大値はTBDであり、これを超過すると、UEは、PSCellが未知であると仮定する。
【0371】
NR-Uにおける延ばされたPSCell追加遅延
・ 提案5:DL及びUL LBTを考慮に入れるために、TS36.133において指定されたように、Tconfig PSCellが延ばされる。
【0372】
すなわち、TS38.133において指定されたTconfig PSCellのTsearch、TΔ、及びTPSCell_DUという構成要素は、LBTによるインパクトを受ける。
【0373】
LBTのインパクトは、以下のようにキャプチャされ得、
Tconfig_PSCell=TRRC_delay+Tprocessing+Tsearch+TΔ+(TPSCell_DU,ref+ΔPRACH)+2ms
ここで、
既知のPSCellに対してTsearch=0であり、Tsearch=(3+L1)*Trsであり、
TΔ=Trs*(1+L2)であり、
L1及びL2は、CCA失敗が原因でUEにおいて利用可能でないSMTCオケージョンの対応する数であり、
TPSCell_DU,refは、CCAを考えずにPSCellにおける第1のPRACHオケージョンを獲得する際の遅延不確実性である。TPSCell_DUは、最大で、PRACHオケージョン関連付け期間までのSSBと10msとの和までである。PRACHオケージョン関連の期間までのSSBは、TS38.213[3]のテーブル8.1-1に定義されている。
ΔPRACH≦ΔPRACH.maxは、第1のPRACHオケージョンからUEが送信できるPRACHオケージョンまでの追加の遅延であり、遅延は、UL LBT失敗、及びPRACH(チャネルアクセスカテゴリ1に対してΔPRACH=0)を送信するためのUE再試行が原因のものであり、したがって、送信のためのチャネルを得るためのUE試行の数に依存する。
・ 提案6:Tconfig_PSCell=TRRC_delay+Tprocessing+Tsearch+TΔ+(TPSCell_DU,ref+ΔPRACH)+2msであり、既知のPSCellに対してTsearch=0であり、未知のPSCellに対してTsearch=(3+L1)*Trsであり、TΔ=Trs*(1+L2)であり、ここで、他のパラメータは、上記のように定義される。
・ 提案7:ΔPRACHの最大値(ΔPRACH,max)はTBDであり、これを超過すると、UEは、PRACHを送信しようとするのを中断することができ、PSCell追加手順を中止することができる。
・ 提案8:L1及びL2の最大値はTBDであり、TRSに依存し得、これを超過すると、UEは、サーチ及びタイミング獲得手順をリスタートすることができるが、UEは、サーチ及びタイミング獲得手順を完了させるためのN回の不成功の試行の後、PSCell追加を中止することができる。
【0374】
セクションC
以下は、RAN4#92におけるNR-UのためのSCell活性化遅延について、R4-1910551、WF on RRM requirements for NR-U、Ericsson、Qualcomm Inc.、Nokia、Nokia Shanghai Bell、2019年8月において同意された。
・ NR-UにおけるScell活性化遅延は、Tactivation_time及びTCSI_reporting中に、DL LBT失敗が原因でUEにおいて見落とされたSSBの数を考慮に入れることによって延ばされる必要がある
・ LBTが原因で見落とされたSSBの最大の受入れ可能な数はTBDである
・ 既知のSCell定義は、NR-Uのために更新される必要がある
・ Scell活性化遅延は、UEがACKを送る前にUL LBTを実施する必要がある場合、UL LBT失敗の数を反映した時間だけさらに延ばされる必要がある。
【0375】
NR-U SCellのための、RAN4#91からの、関連同意R4-1907331、WF on RRM requirements for NR-U、Ericsson、2019年5月
・ 活性化期間:SSB可用性に依存し得、新しい要件が必要とされ得る
・ 不活性化期間:SSB可用性に依存せず、Rel-15 NR要件がベースラインであり得る。
【0376】
本明細書において、NR-UのためのSCell活性化遅延をさらに論じる。
【0377】
NRにおけるSCell活性化遅延
NR FR1において、スロットnにおいてSCell活性化コマンドを受信すると、UEは、有効なCSIレポートを送信し、遅くとも以下のスロットの中で、活性化されているSCellのための活性化コマンドに関するアクションを適用することができ、
ここで、
T
HARQ(ms)は、TS38.213[3]において指定されるような、DLデータ送信と確認応答との間のタイミングである。
T
activation_timeは、ミリ秒のSCell活性化遅延である。
SCellが既知であり、FR1に属する場合、T
activation_timeは以下の通りである。
- SCell測定サイクルが160ms以下の場合、T
FirstSSB+5msである
-SCell測定サイクルが160msより大きい場合、T
SMTC_MAX+T
rs+5msである。
SCellが未知であり、FR1に属する場合、T
activation_timeは以下の通りである。
- SCellが第1の試行で成功裏に検出され得る場合、2*T
SMTC_MAX+2*T
rs+5msである。
【0378】
ここで、TSMTC_MAXは以下の通りである。
帯域内SCell活性化について、TSMTC_MAXは、アクティブサービングセル、及び活性化又は解放されているSCellからのセル固有の参照信号が、同じスロット内で利用可能な場合、アクティブサービングセルと活性化されているSCellとの間の長い方のSMTC周期である。
帯域間SCell活性化について、TSMTC_MAXは、活性化されているSCellのSMTC周期である。
TSMTC_MAXは、最小値10msに抑えられる。
【0379】
Trsは、UEが、SCell追加メッセージの中でSCellのためのSMTC設定を提供された場合、活性化されているSCellのSMTC周期であり、そうでない場合、Trsは、同じSSB頻度及びサブキャリア間隔を有するmeasObjectNRにおいて設定されたSMTCである。UEが、この頻度でSMTC設定又は測定オブジェクトを提供されない場合、Trsを伴う要件は、SSB送信周期が5msであると仮定して、Trs=5msを適用される。SSB送信周期が5msでない場合の要件はない。
TFirstSSB:n+THARQ+3ms後にSMTCによって示された第1のSSBまでの時間である。
TCSI_reportingは、第1の利用可能なダウンリンクCSI参照リソースを獲得する際の不確実性、CSIレポーティングのためのUE処理時間、及び、TS38.331[2]において指定されるような第1の利用可能なCSIレポーティングリソースを獲得する際の不確実性を含む遅延(ms)である。
【0380】
上記で定義されたCSIレポーティングに加えて、UEは、SCellが活性化されると、対応するアクションのための第1の機会において、SCellのための、TS38.331[2]において指定された活性化コマンドに関連した他のアクションも適用する。
【0381】
TS38.213[3]の節4.3(2次セル活性化/不活性化のためのタイミング)において指定されたスロットからスタートして、UEがScell活性化を完了するまで、UEは、UEが、SCellについてのCQIをレポートするために利用可能なアップリンクリソースを有している場合、範囲外をレポートする。
【0382】
NR-UにおけるSCell活性化
既知のSCell定義
Rel-15において、FR1におけるNR SCellは、以下の条件を満たしていた場合、既知である。
- SCell活性化コマンドの受信前のFR1に対するmax([5]measCycleSCell,[5]DRXサイクル)に等しい期間中、
- UEが、活性化されているSCellについての有効な測定レポートを送った、及び
- 測定されたSSBが、節9.2及び節9.3において指定されたセル識別条件に従って検出可能なままである
- max([5]measCycleSCell,[5]DRXサイクル)に等しい期間中に測定されたSSBも、節9.2及び節9.3において指定されたセル識別条件に従ってSCell活性化遅延中、検出可能なままである。
【0383】
そうでない場合、FR1におけるSCellは未知である。
【0384】
既知のSCell定義をNR-Uに適合させるために、SCell活性化コマンドの受信前の測定期間、及びUL LBT失敗が存在する場合に有効な測定レポートを送る信号を見落とすことが原因で常に保証され得ない検出可能性を含む、いくつかの態様が更新される必要がある。
・ 提案1:SCell活性化コマンドの受信前の期間は、たとえば、
DRXが設定されていないとき、(5+LDL)measCycleSCell+ΔUL、及び
DRXが設定されているとき、max((5+LDL)measCycleSCell,(5+LDL)DRXサイクル)+ΔUL
まで延ばされ、ここで、LDL≦LDL,maxは、CCAが原因でSSBがUEにおいて利用可能でない測定オケージョンの数であり、
ΔUL≦ΔUL,maxは、UEがCCA(ULチャネルアクセスカテゴリ1に対してΔUL=0)を伴うキャリア周波数で有効な測定レポートを送ることができないことが原因の追加の遅延である。
・ 提案2:LDL,max=TBD及びΔUL,max=TBDであり、これらのいずれかを超過すると、SCellは、未知と考えられ得る。
・ 提案3:SSBは、SSBがUEにおいて利用可能なオケージョンにおいて、節9.2及び節9.3におけるセル識別条件に従って検出可能なままである。
【0385】
NR-Uにおける延ばされたSCell活性化遅延
次に、SCell活性化遅延に対するLBTのインパクトを論じる。
【0386】
チャネルアクセスカテゴリ2及び4のために、THARQからスタートして、UL LBT失敗が発生し得、HARQフィードバック送信はさらに遅延され得る。
・ 提案4:THARQ=THARQ,ref+ΔHARQであり、ここで、THARQ,refは、TS38.213[3]において指定されるような、DLデータ送信と確認応答との間のタイミングであり、ΔHARQ≦ΔHARQ,maxは、リソースがUEのために設定されている場合(チャネルアクセスカテゴリ1に対してΔHARQ=0)の、UL LBT失敗、及びHARQフィードバックを送信するためのUE再試行が原因のHARQフィードバックにおける遅延である。
・ 提案5:ΔHARQ,max=TBDであり、これを超過すると、UEは、HARQフィードバックを送信しようとするのを中断することができ、SCell活性化手順を中止することができる。
【0387】
さらに、また、SCell活性化時間Tactivation_timeも、DL LBT失敗によるインパクトを受け、したがって、以下のように延ばされる。
・ 提案6:Tactivation_timeは、以下のように定義される(ここで、L1≦L1max、L2≦L2max、及びL3≦L3maxは、CCA失敗が原因でUEにおいて利用可能でないSSBオケージョンの対応する数である)。
既知のSCellについて、
- SCell測定サイクルが160ms以下の場合、TFirstSSB+Trs*L1+5msである。
- SCell測定サイクルが160msより大きい場合、(TSMTC_MAX+Trs)*(1+L2)+5msである。
未知のSCellについて、
- SCellが1回の試行で成功裏に検出され得る場合、(TSMTC_MAX+Trs)*(2+L3)+5msである。
・ 提案7:L1max、L2max、及びL3maxはTBDであり、これを超過すると、UEは、SCellを活性化するのを中断することができ、SCell活性化手順を中止することができる。
【0388】
次に、UEは、UL LBT失敗によってもインパクトを受け得るTCSI_reporting中に有効なCSIレポートをレポートすることを期待される。
・ 提案8:TCSI_reporting=TCSI_reporting,ref+ΔCSIであり、ここで、TCSI_reporting,refは、第1の利用可能なダウンリンクCSI参照リソースを獲得する際の不確実性、CSIレポーティングのためのUE処理時間、及び、TS38.331[2]において指定されるような第1の利用可能なCSIレポーティングリソースを獲得する際の不確実性を含む遅延(ms)であり、ΔCSI≦ΔCSI,maxは、リソースがUEのために設定されている場合(チャネルアクセスカテゴリ1に対してΔCSI=0)の、UL LBT失敗、及びCSIレポートを送信するためのUE再試行が原因の追加の遅延である。
・ 提案9:ΔCSI,max=TBDであり、これを超過すると、UEは、CSIレポートを送信しようとするのを中断することができ、SCell活性化手順を中止することができる。
【0389】
割込みウィンドウ
(SCell活性化コマンドを受信した後に)HARQフィードバックをサービングセルに送った後、UEは、特有の時間より前にスタートすること、及び、別の特有の時間より後に終了することを許容されないいくつかの割込みウィンドウである、特定の時間期間にわたって割込みを引き起こし得る。Rel-15において、これは、以下の要件によって制御される。
節8.2において指定されたEN-DCモードのためのSCGにおけるPSCell又は任意の活性化されたSCellに対する割込みは、スロットn+1+[THARQ]/slot_lengthの前に発生せず、スロットn+1+[THARQ+3ms+TSMTC_MAX+TSMTC_duration]/slot_lengthの後に発生しない。
節8.2において指定されたNRスタンドアロンモードのためのMCGにおけるPCell又は任意の活性化されたSCellに対する割込みは、スロットn+1+[THARQ]/slot_lengthの前に発生せず、スロットn+1+[THARQ+3ms+TSMTC_MAX+TSMTC_duration]/slot_lengthの後に発生しない。
【0390】
(明細書の現在のバージョンは、スロット長を拡大縮小しておらず、したがって、時間単位については正しくないことに留意されたい。)
【0391】
NR-Uにおいて、割込みウィンドウの開始時間は、UL LBTの結果に動的に適合させなければならない。すなわち、対応する割込みは、スロットn+1+(THARQ+ΔHARQ,L)/slot_lengthの前に発生せず、スロットn+1+((THARQ+ΔHARQ,L)+3ms+TSMTC_MAX+TSMTC_duration)/slot_lengthの後に発生せず、ΔHARQ,Lは、L個の見落とされたHARQフィードバックオケージョンが原因の第1のHARQフィードバックオケージョンの後、HARQフィードバックが最後のオケージョンにおいて送られるまでの、追加の遅延である。
・ 提案10:NR-UにおけるSCell活性化のための割込みウィンドウタイミングは、対応する割込みが、スロットn+1+(THARQ+ΔHARQ,L)/slot_lengthの前に発生せず、スロットn+1+((THARQ+ΔHARQ,L)+3ms+TSMTC_MAX+TSMTC_duration)/slot_lengthの後に発生しないように定義され、ここで、Lは、UEがHARQフィードバックを送信するためにチャネルにアクセスできない数である。
【国際調査報告】