(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-07
(54)【発明の名称】胎児摘出装置
(51)【国際特許分類】
A61B 17/44 20060101AFI20221130BHJP
A61B 5/0245 20060101ALI20221130BHJP
【FI】
A61B17/44
A61B5/0245 Q
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022521703
(86)(22)【出願日】2020-10-12
(85)【翻訳文提出日】2022-06-08
(86)【国際出願番号】 EP2020078568
(87)【国際公開番号】W WO2021069734
(87)【国際公開日】2021-04-15
(32)【優先日】2019-10-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】501276430
【氏名又は名称】テクニーシェ・ユニバーシタイト・アイントホーベン
(74)【代理人】
【識別番号】100105924
【氏名又は名称】森下 賢樹
(72)【発明者】
【氏名】ループ、レイチェル フランシスカ アンジェリカ マリア
(72)【発明者】
【氏名】デルブレシネ、フランシスカス レオナルドゥス マリー
(72)【発明者】
【氏名】ファン デ ボッセ、フランシスカス ニコラース
(72)【発明者】
【氏名】オイ、スワン ギー
【テーマコード(参考)】
4C017
4C160
【Fターム(参考)】
4C017AA10
4C017AB10
4C017EE01
4C017FF17
4C160HH15
(57)【要約】
本発明は、胎児摘出装置(1)に関し、胎児摘出装置(1)は、フレーム内にバイオバッグ(21)を保持するように構成されたフレーム(2)を備え、バイオバッグは、赤ん坊(22)を受け入れるように配置され、膣(4)に挿入されるように配置された遠位端(3)を有し、挿入方向(I)と一致する長手方向軸(X)、および半径方向(R)を含み、フレームは、膣に挿入されるように配置された遠位端(6)および接続要素(8)に取り付けられる近位端(7)を有する、複数のフレーム部材(5)を含み、フレーム部材は、挿入方向に接続要素から離れて延び、フレームの長手方向軸の周りに周方向に間隔を空けて配置されており、フレーム部材は、半径方向に拡張可能であり、接続要素に対するフレーム部材の半径方向の位置または半径方向の向きは、調整可能である。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレーム内にバイオバッグ(21)を保持するように構成された前記フレーム(2)を備え、
前記バイオバッグは、赤ん坊(22)を受け入れるように配置され、膣(4)に挿入されるように配置された遠位端(3)を有し、挿入方向(I)と一致する長手方向軸(X)、および半径方向(R)を含み、
前記フレームは、前記膣に挿入されるように配置された遠位端(6)および接続要素(8)に取り付けられる近位端(7)を有する、複数のフレーム部材(5)を含み、
前記フレーム部材は、前記挿入方向に前記接続要素から離れて延び、前記フレームの前記長手方向軸の周りに周方向に間隔を空けて配置されており、
前記フレーム部材は、前記半径方向に拡張可能であり、
前記接続要素に対する前記フレーム部材の前記半径方向の位置または前記半径方向の向きは、調整可能である、
胎児摘出装置(1)。
【請求項2】
前記フレーム部材(5)は、前記長手方向軸(X)に沿って見たとき、第1フレーム部材部分(9)および第2フレーム部材部分(10)を有し、
前記第1フレーム部材部分の内側は、凹状であり、
前記第2フレーム部材部分の内側は、凸状である、
請求項1に記載の胎児摘出装置(1)。
【請求項3】
前記フレーム(2)は、前記フレーム部材(5)の前記近位端(7)から前記遠位端(6)までのフレーム長Lを有し、
前記第1の凹型フレーム部材部分(9)は、前記フレーム部材の前記近位端から約0.6L~0.8Lにある移行位置(T)において、前記第2の凸型フレーム部材部分(10)に移行する、
請求項2に記載の胎児摘出装置(1)。
【請求項4】
前記フレーム部材(5)は、S字形状を有する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の胎児摘出装置(1)。
【請求項5】
前記フレーム部材(5)は、前記フレーム(2)の前記長手方向軸(X)の周りに周方向に一定の間隔を空けて配置されている、
請求項1から4のいずれか一項に記載の胎児摘出装置(1)。
【請求項6】
前記複数のフレーム部材(5)のそれぞれは、前記挿入方向に前記接続要素(8)から離れて延びる平行なフレーム要素(11)の個体群、例えば2、3、4、5、6~10以上の個々のフレーム要素(11)の群を有する、
請求項1から5のいずれか一項に記載の胎児摘出装置(1)。
【請求項7】
前記フレーム部材(5)の前記遠位端(6)は、丸みを帯びたノブ(12)が設けられている、
請求項1から6のいずれか一項に記載の胎児摘出装置(1)。
【請求項8】
前記接続要素(8)は、前記長手方向軸(X)に沿って前記接続要素(8)を通って延びる貫通孔(13)を含み、
前記接続要素は、好ましくはリング形状を有する、
請求項1から7のいずれか一項に記載の胎児摘出装置(1)。
【請求項9】
前記フレーム部材(5)の前記遠位端(6)の間で半径方向に囲まれた開口部(14)の最大直径(Dmax)は、前記フレーム部材(5)が完全に拡張した状態で配置されているとき、約6~10cm、好ましくは8cmである、
請求項1から8のいずれか一項に記載の胎児摘出装置(1)。
【請求項10】
前記フレーム(2)は、30~50cm、好ましくは40cmである、前記フレーム部材(5)の前記近位端(7)から前記遠位端(6)までの前記フレーム長Lを有する、
請求項1から9のいずれか一項に記載の胎児摘出装置(1)。
【請求項11】
前記フレーム部材(5)の1つ以上は、楕円形断面を有し、
前記楕円形断面の短軸は、前記半径方向に一致する、
請求項1から10のいずれか一項に記載の胎児摘出装置(1)。
【請求項12】
前記複数のフレーム部材のうちの1つ以上のフレーム部材(5)の前記近位端(7)における曲げ剛性は、前記半径方向(R)において、前記複数のフレーム部材のうちの1つ以上のフレーム部材(5)の前記遠位端(6)における曲げ剛性よりも高い、
請求項1から11のいずれか一項に記載の胎児摘出装置(1)。
【請求項13】
前記長手方向軸(X)に沿って延びており、近位端(16)と前記接続要素(8)に接続された遠位端(17)とを有するハンドル(15)を備える、
請求項1から12のいずれか一項に記載の胎児摘出装置(1)
【請求項14】
前記ハンドル(15)は、前記長手方向軸(X)に沿って前記ハンドルを貫通して延びる貫通孔(18)を有し、
前記ハンドルの貫通孔(18)および前記接続要素の貫通孔(13)は、好ましくは単一の連続した貫通孔(19)を形成する、
請求項13に記載の胎児摘出装置(1)。
【請求項15】
前記長手方向軸(X)に沿って前記複数のフレーム部材(5)上でスライド可能に配置された調整要素(20)を備え、
前記調節要素は、前記長手方向軸(X)に沿って前記フレーム部材上で前記調整要素をスライドさせる際に、前記フレーム部材の前記半径方向の位置または前記半径方向の向きを調整するように構成されている、
請求項1から14のいずれか一項に記載の胎児摘出装置(1)。
【請求項16】
前記調整要素(20)は、管状要素である、
請求項15に記載の胎児摘出装置(1)。
【請求項17】
胎児摘出装置(1)の1つ以上の隣接する部分の間の1つ以上の移行は、滑らかであり、特に、請求項7に従属する場合、前記フレーム部材(5)の前記遠位端(6)と前記丸みを帯びたノブ(12)との間の1つ以上の移行が滑らかである、
請求項1から16のいずれか一項に記載の胎児摘出装置(1)。
【請求項18】
分娩中に赤ん坊(22)を捕捉するために前記フレーム(2)の内部に配置されたバイオバッグ(21)を備え、
前記バイオバッグの開放端(23)は、前記フレーム部材(5)の前記遠位端(6)の付近に配置されている、
請求項1から17のいずれか一項に記載の胎児摘出装置(1)。
【請求項19】
真空リング(24)が、前記バイオバッグ(21)の前記開放端(23)の周囲に設けられている、
請求項18に記載の胎児摘出装置(1)。
【請求項20】
前記バイオバッグ(21)の前記開放端(23)の周囲に設けられた、前記バイオバッグの前記開放端を閉じるための紐(25)を備える、
請求項18または19に記載の胎児摘出装置(1)。
【請求項21】
前記バイオバッグ(21)は、前記バイオバッグに1つ以上の流体を供給するための1つ以上のチューブ(26)が設けられている、
請求項18から20のいずれか一項に記載の胎児摘出装置(1)。
【請求項22】
前記バイオバッグ(21)の外側には、温度センサまたは心拍センサなどの1つ以上のセンサ、および/または触覚、視覚、音波アクチュエータなどのアクチュエータが設けられている、
請求項1から21のいずれか一項に記載の胎児摘出装置(1)。
【請求項23】
分娩中に赤ん坊(22)を捕捉するためのバイオバッグ(21)であって、
請求項1から22のいずれか一項に記載の胎児摘出装置(1)の前記フレーム(2)内に配置されるように構成されており、
前記バイオバッグ(21)の開放端(23)は、前記フレーム部材(5)の前記遠位端(6)の付近に配置されるように構成されている、
バイオバッグ(21)。
【請求項24】
真空リング(24)が、前記バイオバッグ(21)の前記開放端(23)の周囲に設けられている、
請求項23に記載のバイオバッグ(21)。
【請求項25】
前記バイオバッグ(21)の前記開放端を閉じるために、前記バイオバッグ(21)の前記開放端(23)の周囲に設けられた紐(25)を備える、
請求項23または24に記載のバイオバッグ(21)。
【請求項26】
前記バイオバッグ(21)は、前記バイオバッグに1つ以上の流体を供給するための1つ以上のチューブ(26)が設けられている、
請求項23から25のいずれか一項に記載のバイオバッグ(21)。
【請求項27】
前記バイオバッグ(21)の外側には、温度センサまたは心拍センサなどの1つ以上のセンサ、および/または触覚、視覚、音波アクチュエータなどのアクチュエータが設けられている、
請求項23から26のいずれか一項に記載のバイオバッグ(21)。
【請求項28】
フレーム(2)を含む、請求項1から12のいずれか一項に記載の胎児摘出装置(1)と、
前記長手方向軸(X)に沿って延びるように構成されており、近位端(16)と前記接続要素(8)に接続可能な遠位端(17)とを有するハンドル(15)と、
前記長手方向軸(X)に沿って前記複数のフレーム部材(5)上でスライド可能に配置されるように構成された調整要素(20)と、
分娩中に赤ん坊(22)を捕捉するために前記フレーム(2)の内部に配置されるように構成されているバイオバッグ(21)と、を備え、
前記調節要素は、前記長手方向軸(X)に沿って前記フレーム部材上で前記調整要素(20)をスライドさせる際に、前記フレーム部材(5)の前記半径方向の位置または前記半径方向の向きを調整するように構成されており、
前記バイオバッグ(21)の前記開放端(23)は、前記フレーム部材(5)の前記遠位端(6)の付近に配置されるように構成されている、
胎児摘出装置の部品一式。
【請求項29】
請求項1から22のいずれか一項に記載の胎児摘出装置(1)を用いた胎児摘出方法であって、
胎児を分娩させる母親の膣の第一の拡張度、好ましくは約5cmの拡張度において、好ましくは超音波誘導の下で、前記フレーム(2)の前記遠位端(3)を前記母親の膣(4)内に挿入するステップと、
前記フレームの前記遠位端を前記赤ん坊(22)の頭部(27)に押し当てるステップと、
前記赤ん坊を捕捉するために、前記フレーム(2)内に配置されたバイオバッグ(21)の中に前記赤ん坊を受け入れるステップと、を含み、
前記バイオバッグの開放端(23)は、前記フレーム部材(5)の前記遠位端(6)の付近に配置される、
胎児摘出方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の属する技術分野
本発明は、胎児摘出装置、そのような胎児摘出装置に用いるバイオバッグ、胎児摘出装置の部品一式、およびそのような胎児摘出装置を用いた胎児摘出方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
発明の背景
妊娠24週という早い時期に生まれた早産児は、最初の呼吸をする場合に未発達な状態である。早産では、全身を酸素で支える能力がまだないため、特に肺に負担がかかる。人工呼吸器が使用されることが多いが、利益と同じくらい害になることもある。以上のことから、早産児の生存率は非常に低く、生存したとしても、脳の障害またはその他の発達上の影響をたびたび受ける。
【発明の概要】
【0003】
本発明によれば、胎児摘出装置が提供される。胎児摘出装置は、フレーム内にバイオバッグを保持するように構成された上記フレームを備え、上記バイオバッグは、赤ん坊を受け入れるように配置され、膣に挿入されるように配置された遠位端を有し、挿入方向(I)と一致する長手方向軸(X)、および半径方向(R)を含み、上記フレームは、上記膣に挿入されるように配置された遠位端および接続要素に取り付けられる近位端を有する、複数のフレーム部材を含み、上記フレーム部材は、上記挿入方向に上記接続要素から離れて延び、上記フレームの上記長手方向軸の周りに周方向に間隔を空けて配置されており、上記フレーム部材は、上記半径方向に拡張可能であり、上記接続要素に対する上記フレーム部材の上記半径方向の位置または上記半径方向の向きは、調整可能である。
【0004】
上記のフレームは、新生児/赤ん坊を受け入れるために膣内にバイオバッグを挿入し、位置決めし、保持するために有利に使用できる。
【0005】
バイオバッグは、膣から出るときに新生児を捕らえ、上記のフレームを備えた胎児摘出装置は、新生児をバイオバッグの中に安全に導く。その後、新生児の臍の緒が切れないようにバイオバッグを密閉できる。その後、フレームを産道から取り外し、その後、新生児を含むバイオバッグを産道から取り外す。その後、新生児を人工子宮装置に適切に接続できる。
【0006】
このように、本発明は、早産児が羊水から離れて呼吸を開始することなく、さらに成熟できる安全な環境に移送することを可能にする技術を提供する。赤ん坊の発育が十分であれば、その後、実世界に曝すことができる。したがって、本発明による胎児摘出装置は、現在の手順における帝王切開による子宮の切開に起因し得る後の妊娠における合併症のリスクを減少させ、または排除することができる。
【0007】
一実施形態は、上述の胎児摘出装置に関し、上記フレーム部材は、上記長手方向軸(X)に沿って見たとき、第1フレーム部材部分および第2フレーム部材部分を有し、上記第1フレーム部材部分の内側は、凹状であり、上記第2フレーム部材部分の内側は、凸状である。凹部は、有利には、バイオバッグを(新生児の頭部とともに)保持するために用いられ、一方、凸部は、膣内に容易に挿入されてバイオバッグを強制的に開いた状態に保ち、赤ん坊の頭部をバイオバッグ内に受け入れて導くために用いられてよい。
【0008】
一実施形態は、上述の胎児摘出装置に関し、上記フレームは、上記フレーム部材の上記近位端から上記遠位端までのフレーム長Lを有し、上記第1の凹型フレーム部材部分は、上記フレーム部材の上記近位端から約0.6L~0.8Lにある移行位置(T)において、上記第2の凸型フレーム部材部分に移行する。このように、凹部と凸部との間で最適な比率が達成され、移行位置は膣の入口付近にほぼ位置する。
【0009】
そのとき、上記フレーム部材は、好ましくは、S字形を有し、この形状は、最適な拡張性および変形性/曲げ性を確保する。
【0010】
一実施形態は、上述の胎児摘出装置に関し、上記フレーム部材は、上記フレームの上記長手方向軸(X)の周りに周方向に一定の間隔を空けて配置されている。
【0011】
一実施形態は、上述の胎児摘出装置に関し、上記複数のフレーム部材のそれぞれは、上記挿入方向に上記接続要素から離れて延びる平行なフレーム要素の個体群、例えば2、3、4、5、6~10以上の個々のフレーム要素の群を有する。個々のフレーム要素は、フレーム部材が赤ん坊の頭の輪郭に最適に係合して適合するように、互いに対して変形/拡張/屈曲できる。
【0012】
一実施形態は、上述の胎児摘出装置に関し、上記フレーム部材の上記遠位端が、赤ん坊の頭部への損傷を防止するために丸みを帯びたノブを備える。
【0013】
一実施形態は、上述の胎児摘出装置に関し、上記接続要素は、上記長手方向軸(X)に沿って上記接続要素を通って延びる貫通孔を含み、上記接続要素は、好ましくはリング形状を有する。したがって、チューブおよびコードなどは、バイオバッグに接続され、接続要素の貫通孔を介して操作できる。
【0014】
一実施形態は、上述の胎児摘出装置に関し、上記フレーム部材の上記遠位端の間で半径方向に囲まれた開口部の最大直径(Dmax)は、上記フレーム部材が完全に拡張した状態で配置されているとき、携帯性の確保および最適なハンドリングのために、約6~10cm、好ましくは8cmである。
【0015】
一実施形態は、上述の胎児摘出装置に関し、上記フレームは、30~50cm、好ましくは40cmである、上記フレーム部材の上記近位端から上記遠位端までの上記フレーム長Lを有する。
【0016】
一実施形態は、上述の胎児摘出装置に関し、上記フレーム部材の1つ以上は、楕円形断面を有し、上記楕円形断面の短軸は、上記半径方向に一致する。したがって、フレーム部材の遠位端が赤ん坊の頭部に係合するとき、赤ん坊の頭部を損傷することなく、フレーム部材と赤ん坊の頭部との間で適切な係合/接触が達成される。
【0017】
一実施形態は、上述の胎内摘出装置に関し、上記複数のフレーム部材のうちの1つ以上のフレーム部材の上記近位端における曲げ剛性は、上記半径方向(R)において、上記複数のフレーム部材のうちの1つ以上のフレーム部材の上記遠位端における曲げ剛性よりも高い。1つ以上のフレーム部材の遠位端が近位端よりも柔軟であることによって、赤ん坊の頭(または母親)を傷つけることなく、赤ん坊の頭とのより容易な係合を達成することができる。
【0018】
一実施形態は、上述の胎内摘出装置に関し、上記長手方向軸(X)に沿って延びており、近位端と上記接続要素に接続された遠位端とを有するハンドルを備える。
【0019】
上記ハンドルは、必要に応じて、フレームを膣の中に押し込んだり、膣から引き抜いたりできる。
【0020】
一実施形態は、上述の胎児摘出装置に関し、上記ハンドルは、上記長手方向軸(X)に沿って上記ハンドルを貫通して延びる貫通孔を有し、上記ハンドルの貫通孔および上記接続要素の貫通孔は、好ましくは単一の連続した貫通孔を形成する。この場合も、チューブおよびコードなどがバイオバッグに接続され、ハンドルの貫通孔を介して操作され得る。
【0021】
一実施形態は、上述の胎児摘出装置に関し、上記長手方向軸(X)に沿って上記複数のフレーム部材上でスライド可能に配置された調整要素を備え、上記調節要素は、上記長手方向軸(X)に沿って上記フレーム部材上で上記調整要素をスライドさせる際に、上記フレーム部材の上記半径方向の位置または上記半径方向の向きを調整するように構成されている。
【0022】
したがって、フレーム部材の半径方向の拡張を調整できる。
【0023】
好ましくは、上記調整要素は、管状要素である。
【0024】
さらに、好ましくは、胎児摘出装置の1つ以上の隣接する部分の間の1つ以上の移行は、滑らかであり、特に、上記フレーム部材の上記遠位端と上記丸みを帯びたノブとの間の1つ以上の移行が滑らかである。したがって、胎児摘出装置の1つ以上の隣接する部分の間の細菌などの病原体の蓄積を防止することができ、衛生が促進される。
【0025】
一実施形態は、上述の胎児摘出装置に関し、分娩中に赤ん坊を捕捉するために上記フレームの内部に配置されたバイオバッグを備え、上記バイオバッグの開放端は、上記フレーム部材の上記遠位端の付近に配置されている。
【0026】
先に説明したように、フレームは、バイオバッグを膣内に挿入し、位置決めし、保持するために有利に使用でき、バイオバッグは、新生児のための安全な環境を形成している。
【0027】
一実施形態は、上述の胎児摘出装置に関し、真空(例えばシリコン)リングが、上記バイオバッグの上記開放端の周囲に設けられ、バイオバッグを産道の境界に対して押し開かせ、バッグの開口部と子宮頸管との間の環境を密封する。
【0028】
一実施形態は、上述の胎児摘出装置に関し、上記バイオバッグの上記開放端の周囲に設けられた、上記バイオバッグの上記開放端を閉じるための紐を備える。例えば、赤ん坊を入れたバッグを医療従事者の手で支えた状態で、紐を引っ張ってバッグの開口部の大きさを小さくできる。
【0029】
一実施形態は、上述の胎児摘出装置に関し、上記バイオバッグは、消毒液または人工羊水などの1つ以上の流体を上記バイオバッグに供給するための1つ以上のチューブが設けられている。
【0030】
一実施形態は、上述の胎児摘出装置に関し、上記バイオバッグの外側または外面には、温度センサ、心拍センサ(または一般にバイタルサインを監視するためのセンサ)、または上記バイオバッグ内の羊水の汚染を監視するためのセンサなどの1つ以上のセンサ、および/または触覚、視覚または音波アクチュエータのようなアクチュエータが設けられている。したがって、バイオバッグ内の赤ん坊は、特に出産後に外部から監視でき、および/または、バイオバッグ内の赤ん坊に、例えば、両親の接触に似た(触覚)入力、子宮内の視聴覚的状態に似た入力などを提供できる。
【0031】
好ましくは、バイオバッグは、特に赤ん坊の出産後、すなわち赤ん坊がバイオバッグの中にいるときに、バイオバッグの内部を視覚的におよび/または超音波を介しておよび/または赤外線感知によって検査できるように構成される。
【0032】
上述のように、本発明の別の態様は、分娩中に赤ん坊を捕捉するためのバイオバッグに関し、上述の胎児摘出装置の上記フレーム内に配置されるように構成されており、上記バイオバッグの開放端は、上記フレーム部材の上記遠位端の近くに配置されるように構成されている。
【0033】
本発明の別の態様は、胎児摘出装置の部品一式に関し、
フレームを含む、上述の胎児摘出装置と、
上記長手方向軸(X)に沿って延びるように構成されており、近位端と上記接続要素に接続可能な遠位端とを有するハンドルと、
上記長手方向軸(X)に沿って上記複数のフレーム部材上でスライド可能に配置されるように構成された調整要素と、
分娩中に赤ん坊を捕捉するために上記フレームの内部に配置されるように構成されているバイオバッグと、を備え、
上記調節要素は、上記長手方向軸(X)に沿って上記フレーム部材上で上記調整要素をスライドさせる際に、上記フレーム部材の上記半径方向の位置または上記半径方向の向きを調整するように構成されており、
上記バイオバッグの上記開放端は、上記フレーム部材の上記遠位端の付近に配置されるように構成されている。
【0034】
本発明の別の態様は、上述の胎児摘出装置を使用する胎児摘出方法に関し、
胎児を分娩させる母親の膣の第一の拡張度、好ましくは約5cmの拡張度において、好ましくは超音波誘導の下で、上記フレームの上記遠位端を上記母親の膣内に挿入するステップと、
上記フレームの上記遠位端を上記赤ん坊の頭部に押し当てるステップと、
上記赤ん坊を捕捉するために、上記フレーム内に配置されたバイオバッグの中に上記赤ん坊を受け入れるステップと、を含み、
上記バイオバッグの開放端は、上記フレーム部材の上記遠位端の付近に配置される。
【図面の簡単な説明】
【0035】
次に、添付図面および図面の説明により、本発明を説明する。
【
図2】
図2は、ハンドルが上方に移動した状態におけるフレーム挙動を示し、移動後および移動前のフレーム部材を示す。
【
図3】
図3は、フレーム部材が拡張された産道において真っ直ぐな姿勢にある場合と、フレーム部材が前の曲がった姿勢にある場合と、におけるフレーム挙動を示し、嬰児は産道を通って移動する。
【
図4】
図4は、嬰児が母体の外に出て、フレームの拡張された腹に位置し、かつ、
図2に示すようなフレーム部材の以前の位置、および産道が通常の形状に戻った状態でのフレーム挙動を示す。
【
図5】
図5は、(シリコン)バイオバッグの一実施形態を示す。
【
図6】
図6は、バイオバッグの一部がフレーム部材の遠位端の周りに折り畳まれた状態で、フレーム内に配置されたバイオバッグを示す。
【
図7】
図7は、
図6に示されるようなバイオバッグの拡大を示す。
【
図8】
図8は、真空リングの開口後のバイオバッグおよびフレームの位置を示す。
【
図9】
図9A~9Cは、フレームおよびバイオバッグを使用した新生児の回収を示す。
【
図10】
図10は、バイオバッグの開放端が展開された状態で、フレーム内に配置されたバイオバッグを示す。
【発明を実施するための形態】
【0036】
詳細説明
図1に示すように、胎児摘出装置1の一実施形態は、フレーム2の内部にバイオバッグを保持するように構成されたフレーム2を備え、バイオバッグは、赤ん坊を受け入れるために配置されている。フレーム2は、膣内に挿入されるように配置された遠位端3を有し、長手方向軸Xを挿入方向Iと一致させ、半径方向Rを有する。フレーム2は、膣内に挿入されるように配置された遠位端6と、接続要素8に取り付けられた近位端7とを有する複数のフレーム部材5を備える。フレーム部材5は、挿入方向Iに接続要素8から離れるように延び、フレームの長手方向軸Xの周りに、周方向に間隔を空けて配置される。フレーム部材5は、半径方向Rに拡張可能、すなわち曲げ可能または弾性的に変形可能であり、接続要素8に対するフレーム部材5の半径方向の位置または半径方向の向きが調整可能である。フレーム2は、アーム5の形態で例えば3つのフレーム部材5を有していてもよく、好ましくは滅菌可能なプラスチックから製造される。アーム5は、湾曲しており、好ましくはS字形状を有し、接続要素8上に、周方向に均等に分布している。長手方向軸Xに沿って見たとき、フレーム部材5は、原則的に、第1のフレーム部材部分9および第2のフレーム部材部分10を有し、第1のフレーム部材部分9の内側は凹状であり、第2のフレーム部材部分10の内側は凸状である。各アーム5は、頂部と腹部が逆方向に曲がった湾曲を有している(したがって、S字に似ている)。好ましくは、フレーム2は、フレーム部材5の近位端7から遠位端6までのフレーム長Lを有し、第1の凹型フレーム部材部分9は、フレーム部材5の近位端7から約0.6L~0.8Lに位置する移行位置Tにおいて、第2の凸型フレーム部材部分10に移行している。
【0037】
アーム5の遠位端6は、漏斗状の構造を形成している。この漏斗状の構造の端部には、個々のスパイク11が、保護ノブ12に成形されている。
【0038】
図示のようなハンドル15は、その全長にわたって中空であり(貫通孔18を有する)、さらに、接続要素8の中央部には、約1cmの例示的な直径を有する貫通孔13が設けられており、すなわち、ハンドル15および接続要素8は、長手方向軸Xに沿ってハンドル15および接続要素8を通って延びる連続した貫通孔19を有する。接続要素8は、好ましくはリング形状を有する。フレーム2は、高さ約60cm、ハンドル10cm、アーム長50cmであり、例えば、接続要素長2cm、腹長35cm、頂長8cmに細分化される。
【0039】
図2を参照すると、約5cmの拡張時に、フレーム2の上部(遠位端3)のみが、超音波監視下で母体に挿入される。ハンドル15は、挿入方向Iに軽く押しつけられる、または押されるので、漏斗は赤ん坊22の頭部27に対してわずかに膨張する。嬰児22は、
図2において、楕円体として表されている。漏斗の形状は、新生児22の頭部27に損傷を与えないように設計されている。逆子で生まれた場合でも、漏斗の形状は、新生児への損傷を避けることが意図されている。
図2の破線は、嬰児22の周りに漏斗を拡張しないフレーム2の前の位置を示す。
図2は、拡張を伴う後の位置を示す。
【0040】
フレーム2が定位置にあることで、赤ん坊22は子宮の外に安全に導かれる。子宮頸部35が引っ込むので、赤ん坊22はフレーム2内を自然と滑る。必要であれば、バイオバッグ内に低圧を発生させて吸引を行い、新生児22をバイオバッグ内に捕らえることができる(フレーム2に対するバイオバッグ21の位置/配置は、
図6~
図10を参照されたい)。嬰児22が漏斗形状の内側を押し、外側でフレーム2のアーム5を母親の組織に押し付ける間、遠位端3が平らになり、産道35が拡張する(
図3参照)。このようにして、アーム5の遠位端6の湾曲した形状は、嬰児22のために道を与え、バイオバッグの中心に向かって、直接的な経路に沿ってそれを導くことになる。
【0041】
赤ん坊/嬰児22が、
図4に示すように、フレーム2の中央(したがってバイオバッグ21の中央(
図6~
図10で説明されるように))に向かって産道35を通って移動すると、フレーム2は、材料の弾性挙動により、平らになった位置(
図4に示すように)から形状を復元することになる。フレームの2本のアーム5の腹は、内側にかかる圧力に応じて、必要に応じて膨張する(
図4参照)。フレーム2がその形状を復元するとき、子宮頸部35が出産後の通常通りに引っ込んでいる間、膣組織も復元する(
図4)。
【0042】
次に、
図5を参照すると、一実施形態において、バイオバッグ21は、可撓性のある材料、例えば滅菌可能なシリコンから作られている。バイオバッグ21は、その下端にハンドル28を有し、消毒剤および人工羊水の流入および流出のためのチューブ26が取り付けられている。バイオバッグ21の開口23の周囲には、長い紐(約2m)25が財布の紐の縫合糸のように編まれている。織られた紐25の上方には、周方向に配置されたバルーン32が設けられている。バイオバッグ21の最端部には、コード31をバイオバッグ21に取り付ける4つの接続点30が設けられている。ループ29とポケット33で終わるノブ12とを通して「スパイク」(個々の要素11)が挿入された状態で、バイオバッグ21は、フレーム2に取り付けられる。ポケット33の下(と重なる部分)には、硬質シリコン製の真空リング24がある。
【0043】
挿入前に、バイオバッグ21およびフレーム2は滅菌される。次に、バイオバッグ21をフレームの内側に取り付け(
図6に示すように)、スパイク(個々の要素11)をループ29に通して挿入し、端部6をポケット33に封入する。バイオバッグ21の下部はまだ開いておらず、内部を大気圧より低い圧力に維持したまま密着している。バイオバッグ21は、フレーム2の直径が最も小さくなる位置、フレーム部材5の頂部3と腹部(すなわち凹部9)との間に位置するように静止する。剛性リング24は、フレーム2の内部で折り畳まれて圧縮された位置に留まっているが、ポケット33の上のバイオバッグ21の縁は、コード31および織物縫合技術による紐25をフレーム2の近位端7に向けてフレーム2の縁6の上に後方(34)に折り畳まれて、ハンドル28の孔13を通して、またはアーム5の間(図示せず)にそれらを導くことによって、挿入後に容易に利用できる状態を維持できる。バルーン32は、折り目34の底に位置する。フレーム2の縁に取り付けられたコード31は、フレーム2に対して反対方向に、バイオバッグ21のループ29を通して導かれる。チューブ26は、フレーム2のスパイク11(図示せず)の間で緩く静止している。ハンドル28は、ハンドル15の開口部13を通して、底部(すなわち、ハンドル15の近位端16)に出るには十分であるが、バイオバッグ21を引っ張って開くには十分でない程度に引っ張られる(
図6)。
【0044】
これで、フレーム2の挿入の準備が整う。上端/遠位端3を手動で圧縮し、必要に応じて潤滑油を施し、その後、フレーム2が元の形状に戻る膣4に挿入する(
図2-破線形状)。この時点で、産道35は、チューブ26の1つを通して消毒剤を送り込むことによって滅菌される(
図5)-余分な液体は側面に流れ出る。これが終わると、コード31を引っ張って折り目34をもう少し引き戻し、真空リング24をフレーム2の縁/遠位端6を越えて外側に引っ張り、解放する。リング24は硬質シリコンでできており、その丸い形状に戻ろうとし、これにより、産道35の境界に対して押し開かれて、バイオバッグ21の開口23と子宮頸部35との間の環境を密封する(
図8)。
【0045】
ここで、
図2に示すように、フレーム2を慎重に所定の位置に押し込む。これで、バイオバッグ21の開口23は、赤ん坊/嬰児の露出した身体22の周囲に直接配置されてよい。人工羊水は、すぐにバイオバッグ21の中にポンプで送り込まれ、余分な空気は押し出される。拡張が十分であると、乳児は、自然とフレーム2のアームを通ってバイオバッグ21の中に滑り込み(
図3)、または吸引力をもたらす負圧差を生じさせるバイオバッグ21のハンドル28(
図6)を引く補助によってバイオバッグ21の中に滑り込む。ハンドル28を引くと、ループ29はフレーム2上に導かれて滑り落ち、バイオバッグ21の底を強制的に開き、容積を増加させる。環境が密閉された状態でバイオバッグ21の容積が増加するため、嬰児22の身体の露出部分に対する吸引効果が生じることになる。婦人科医はこの動作を手動で操作しているので、発揮される吸引力を直接制御することになる。この動作が嬰児22を外に導くのに十分でない場合、流体をポンプで送り出し、バイオバッグ21を収縮させ、動作を繰り返してよい。動作中に密閉が破られた場合、コード31を引っ張って真空リング24を所定の位置に戻し、動作を繰り返す前に余分な空気をポンプで排出する必要がある。
【0046】
嬰児22がバイオバッグ21の中に安全に入り、
図4のように位置すると、フレーム2を取り外し(真空リング24のシールがバイオバッグ21を開いたまま定位置に保つ)、一方、赤ん坊22を入れたバイオバッグ21は医療従事者の手に支えられ、財布の紐25を引っ張って(
図5)バイオバッグ21の開口23を小さくできる。ここで、バルーン32を液体ゲルで膨らませ、臍の緒の周囲の開口部を締め付けることなく密閉する。
【0047】
ゲルは、かかる圧力により自己分散するため、臍帯の静脈の閉塞を防ぐことができる。真空リング24のシールは、財布の紐25が内側に押し込まれて引っ張られると、半径が減少して折り畳まれるため、壊れる。フレーム2の取り外しにより完全に自由になったハンドル28は、今度は、バイオバッグ21の残りの部分を産道35から引き出すために使用できる。解放された臍帯は、今や、人工子宮に、固定され、引き出されることができる。
【0048】
図9A~9Cは、さらに、ロッド20の形態の調整要素20を介して挿入され、ロッド20が引き戻されたときに展開するフレーム2を示す。引き戻す最初の段階は、産道35が洗浄されるのに十分なほどバイオバッグ21を開き、次の段階は真空をつくり、最後の段階ではフレーム2が完全に解放されてロッド20が取り外される。展開によりバイオバッグ21が開かれ、真空により嬰児22がバイオバッグ21の中に吸い込まれる。シール機構が乳幼児22の後ろで閉じられ、フレーム2が取り外される。その後、バイオバッグ21は、産道35から静かに引き出される。
【0049】
図10は、フレーム2およびバイオバッグ21の別の描写を示す。上部には、開口23の大きさを縮小させるために引っ張られる財布の紐25が見える。財布の紐25の真下には、臍帯の周りでゲルで膨張されるバルーン32がある。その下には、消毒された産道35を洗浄した後に密閉する真空リング24がある。真空リング24の下には、フレーム2上でスライドして、バイオバッグ21をフレーム2に接続した状態に保つヒダまたはポケット22がある。子22を囲むシリコン製の部分には、消毒剤および人工羊水の流入および流出のためのチューブ26が取り付けられている。
図10の下部のロッドまたはパイプ20は、再びフレーム2上でスライドさせて、半径方向に圧縮または拡張(調整)できる。
【符号の説明】
【0050】
1.胎児摘出装置
2.フレーム
3.フレームの遠位端
4.膣
5.フレーム部材
6.フレーム部材の遠位端
7.フレーム部材の近位端
8.接続要素
9.第1フレーム部材部分
10.第2フレーム部材部分
11.個々のフレーム要素
12.丸みを帯びたノブ
13.接続要素の貫通孔
14.フレーム部材の遠位端の間の開口部
15.ハンドル
16.ハンドルの近位端
17.ハンドルの遠位端
18.ハンドルの貫通孔
19.ハンドルおよび接続要素の連続した貫通孔
20.調整要素
21.バイオバッグ
22.赤ん坊
23.バイオバッグの開口端
24.シリコンリング
25.紐(財布の紐縫い)
26.バイオバッグに接続されたチューブ
27.赤ん坊の頭
28.バイオバッグのハンドル
29.フレーム部材を受け取るためのループ
30.コードの取り付け点(4箇所)
31.コード(4本)
32.バルーン
33.フレーム部材の遠位端を受け取るためのポケット
34.バイオバッグの折り畳み部分
35.子宮頸部
X = 長手方向軸
I = 挿入方向
R = 半径方向
T = 移行位置
Dmax = フレーム部材の遠位端の間の開口部の最大直径
【国際調査報告】