(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-08
(54)【発明の名称】負の空気イオンを生成するための装置
(51)【国際特許分類】
A01G 7/00 20060101AFI20221201BHJP
A61L 9/22 20060101ALN20221201BHJP
【FI】
A01G7/00 604Z
A61L9/22
【審査請求】有
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2022514158
(86)(22)【出願日】2020-09-08
(85)【翻訳文提出日】2022-04-14
(86)【国際出願番号】 SG2020050521
(87)【国際公開番号】W WO2021050004
(87)【国際公開日】2021-03-18
(31)【優先権主張番号】10201908299P
(32)【優先日】2019-09-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】SG
(31)【優先権主張番号】10201908308V
(32)【優先日】2019-09-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】SG
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522080535
【氏名又は名称】ゼロ2.5 バイオテック プライベート リミテッド
【氏名又は名称原語表記】ZERO2.5 BIOTECH PTE. LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】スティーブン, スウェイン
(72)【発明者】
【氏名】フォン, ヘアン チュアン
(72)【発明者】
【氏名】マ, アリ
【テーマコード(参考)】
4C180
【Fターム(参考)】
4C180AA16
4C180CA10
4C180EA52X
4C180HH03
4C180KK04
4C180LL20
(57)【要約】
本開示は、植物から負の空気イオンを生成するための装置であって、電源モジュールと、電源モジュールに接続可能な電圧パルスモジュールであり、電源モジュールが、負電圧パルスを生成するために電圧パルスモジュールに所定の入力電圧VINを提供し、電圧パルスモジュールからの反射電圧パルスを調整するように構成されている、電圧パルスモジュールと、電圧パルスモジュールに接続されており、植物の根部に負電圧パルスを伝送するように構成されている刺激プローブとを備える、装置に関する。本開示はまた、植物から負の空気イオンを生成するための装置とともに使用するための電源デバイスにも関する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
植物から負の空気イオンを生成するための装置であって、
電源モジュールと、
前記電源モジュールに接続可能な電圧パルスモジュールであり、前記電源モジュールが、負電圧パルスを生成するために前記電圧パルスモジュールに所定の入力電圧V
INを提供し、前記電圧パルスモジュールからの反射電圧パルスを調整するように構成されている、電圧パルスモジュールと、
前記電圧パルスモジュールに接続されており、前記植物の根部に前記負電圧パルスを伝送するように構成されている刺激プローブと
を備える、装置。
【請求項2】
前記電源モジュールが、一次側及び二次側を有する変圧器と、前記変圧器の絶縁ギャップをブリッジするように前記一次側と前記二次側の両方に接続されている電圧安定化回路とを備える、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記電圧安定化回路が、所定の抵抗値の1つ又は複数のブリード抵抗器を備える、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記1つ又は複数のブリード抵抗器の前記抵抗値の下限が、漏れ電流強度の知覚可能閾値に基づいて決定され、前記1つ又は複数のブリード抵抗器の前記抵抗値の上限が、前記変圧器の動作状態に基づいて決定される、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記電圧安定化回路が、回路保護デバイスをさらに備える、請求項3又は4に記載の装置。
【請求項6】
前記電源モジュールが、前記入力電圧V
INを前記電圧パルスモジュールに伝送するように構成されている電力ケーブルに接続するための電源出力インターフェースを備える、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記電源出力インターフェースが、前記電力ケーブルのユニバーサルシリアルバスコネクタを受け入れるように構成されているユニバーサルシリアルバスレセプタクルである、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記電源モジュールが、2ピン電源ソケット、及び/又は3ピン電源ソケットに接続するように構成されている電源入力インターフェースを備える、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記変圧器の前記二次側にある基準線が、前記3ピン電源ソケットのアース接地ピンに接続される、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記植物の近傍の侵入物を検出するように構成されている近接検知モジュールをさらに備える、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
前記近接検知モジュールが、以下の近接センサ、すなわち、能動的赤外線近接センサ、受動的赤外線近接センサ、無線周波数近接センサ、レーザ近接センサ、飛行時間(ToF)近接センサ、誘導近接センサ、容量近接センサのうちの1つ又は複数を含む、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記植物と接触する物体を検出するように構成されているタッチセンシングモジュールをさらに備える、請求項1に記載の装置。
【請求項13】
前記近接検知モジュール及び/又は前記タッチセンシングモジュールからのデータに基づいて前記装置の動作を制御するように構成されているコントローラをさらに備える、請求項10~12のいずれか一項に記載の装置。
【請求項14】
少なくとも前記電圧パルスモジュールを収容し、植物鉢を受け入れるように構成されている筐体を備える、請求項1に記載の装置。
【請求項15】
前記第1の表面が、前記植物鉢の底部を受け入れるようなサイズ及び形状にされている凹部を含む、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
近接検知ゾーンを形成するために対称に、前記筐体の周縁部に取り付けられている少なくとも2つの近接センサを備える、請求項14又は15に記載の装置。
【請求項17】
前記電圧パルスモジュールが、植物鉢の側壁に取り付けられるように構成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項18】
前記電圧パルス生成モジュールが、前記植物鉢上の空洞に嵌合するような形状及び寸法にされている、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記電圧パルス生成モジュールが、前記植物鉢の前記側壁に取り付けるためのクリップを備える、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記クリップの1つのクリップアームが、前記植物の前記根部に前記負電圧パルスを伝送するように構成されている、請求項19に記載の装置。
【請求項21】
前記装置が、天井面に取り付けられている電源に接続するように構成されており、複数の玉掛索が、植物鉢を懸架位置に保持するように構成されており、前記複数の玉掛索のうちの少なくとも1つが、前記所定の入力電圧V
INを前記電源モジュールから前記電圧パルスモジュールへと伝送するように構成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項22】
前記装置が、天井面に取り付けられている電源に接続するように構成されており、複数の玉掛索が、植物鉢を懸架位置に保持するように構成されており、前記複数の玉掛索のうちの少なくとも1つが、前記負電圧パルスを前記電圧パルスモジュールから前記刺激プローブへと伝送するように構成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項23】
前記所定の入力電圧V
INが、3.3V~100Vである、請求項1に記載の装置。
【請求項24】
前記負電圧パルスの電圧レベルが、-2kV~-48kVである、請求項1に記載の装置。
【請求項25】
請求項1に記載の装置とともに使用するための電源デバイスであって、
一次側及び二次側を有する変圧器と、
前記変圧器の絶縁ギャップをブリッジするように前記一次側及び前記二次側に接続されている電圧安定化回路であり、前記電圧安定化回路が、前記装置の電圧パルスモジュールからの反射電圧パルスを調整するように構成されている、電圧安定化回路と
を備える、電源デバイス。
【請求項26】
前記電圧安定化回路が、所定の抵抗値の1つ又は複数のブリード抵抗器を備える、請求項25に記載の電源デバイス。
【請求項27】
前記1つ又は複数のブリード抵抗器の前記抵抗値の下限が、漏れ電流強度の知覚可能閾値に基づいて決定され、前記1つ又は複数のブリード抵抗器の前記抵抗値の上限が、前記変圧器の動作状態に基づいて決定される、請求項26に記載の電源デバイス。
【請求項28】
前記電圧安定化回路が、回路保護デバイスをさらに備える、請求項26又は27に記載の電源デバイス。
【請求項29】
前記一次側にある入力整流フィルタリング回路、前記二次側にある出力整流フィルタリング回路のうちの1つ又は複数をさらに備える、請求項25に記載の電源デバイス。
【請求項30】
前記入力電圧V
INを前記電圧パルスモジュールに伝送するように構成されている電力ケーブルに接続するための電源出力インターフェースをさらに備える、請求項25に記載の電源デバイス。
【請求項31】
前記電源出力インターフェースが、前記電力ケーブルのユニバーサルシリアルバスコネクタを受け入れるように構成されているユニバーサルシリアルバスレセプタクルである、請求項30に記載の電源デバイス。
【請求項32】
2ピン電源ソケット、及び/又は3ピン電源ソケットに接続するための電源入力インターフェースをさらに備える、請求項25に記載の電源デバイス。
【請求項33】
前記変圧器の前記二次側にある基準線が、前記3ピン電源ソケットのアース接地ピンに接続される、請求項32に記載の電源デバイス。
【請求項34】
前記電圧パルスモジュールのために3.3V~100Vの所定の入力電圧V
INを導出するように構成されている、請求項25に記載の電源デバイス。
【請求項35】
植物刺激器に給電するための汎用電源アダプタであって、
交流(AC)電源のそれぞれのライブ及びニュートラル電源導体から交流電力信号を受信するように適合されている第1の電気接点及び第2の電気接点と、
前記植物刺激器に直流(DC)電力信号を出力するための電流供給電気端子及び電流戻し電気端子と、
前記交流電力信号を前記直流電力信号に変換するように構成されている交流-直流電力変換器と、
前記第1の電気接点及び前記第2の電気接点のいずれかと、前記直流電力信号の前記電流戻し電気端子との間に電気的に結合されている抵抗部分であり、前記抵抗部分が、残留電荷が前記植物刺激器から前記抵抗部分を介して通過するのを容易にしながら、受信されている前記交流電力信号が前記抵抗部分を通過するのを制限するように構成されている、抵抗部分と
を備える、汎用電源アダプタ。
【請求項36】
鉢植え植物を電気的に刺激して、前記鉢植え植物に負イオンを生成させるように構成されている植物刺激器と、
汎用電源アダプタであって、
交流(AC)電源のそれぞれのライブ及びニュートラル電源導体から交流電力信号を受信するように適合されている第1の電気接点及び第2の電気接点と、
前記植物刺激器に直流(DC)電力信号を出力するための電流供給電気端子及び電流戻し電気端子と、
前記交流電力信号を前記直流電力信号に変換するように構成されている交流-直流電力変換器と、
前記第1の電気接点及び前記第2の電気接点のいずれかと、前記直流電力信号の前記電流戻し電気端子との間に電気的に結合されている抵抗部分であり、前記抵抗部分が、残留電荷が前記植物刺激器から前記抵抗部分を介して通過するのを容易にしながら、受信されている前記交流電力信号が前記抵抗部分を通過するのを制限するように構成されている、抵抗部分と
を備える、汎用電源アダプタと
を備える、植物刺激装置。
【請求項37】
植物刺激器に給電するための電源デバイスであって、
直流電源と、
前記直流電源から前記植物刺激器へと直流出力信号を提供するように適合されている電流供給端子及び電流戻し端子と、
接地に電気的に接続されている第1の端部と、電流戻しピンに電気的に接続されている第2の端部とを有する抵抗部分であり、前記抵抗部分が、残留電荷が前記植物刺激器から前記抵抗部分を介して通過するのを容易にするように構成されている、抵抗部分と
を備える、電源デバイス。
【請求項38】
鉢植え植物を電気的に刺激して、前記鉢植え植物に負イオンを生成させるように構成されている植物刺激器と、
植物刺激器に給電するための電源デバイスであって、
直流電源と、
前記直流電源から前記植物刺激器へと直流出力信号を提供するように適合されている電流供給端子及び電流戻し端子と、
接地に電気的に接続されている第1の端部と、電流戻しピンに電気的に接続されている第2の端部とを有する抵抗部分であり、前記抵抗部分が、残留電荷が前記植物刺激器から前記抵抗部分を介して通過するのを容易にするように構成されている、抵抗部分と
を備える、電源デバイスと
を備える、植物刺激装置。
【請求項39】
交流-直流電力変換器を植物刺激器とともに使用するために改良する方法であって、前記電力変換器が、交流電源のライブ及びニュートラル電源導体から交流電力信号を受信するように適合されている第1の電気接点及び第2の電気接点と、前記植物刺激器に直流電力信号を出力するための電流供給電気端子及び電流戻し電気端子とを備え、前記方法が、
前記第1の電気接点又は前記第2の電気接点のいずれかと、前記直流電力信号の前記電流戻し電気端子との間に、抵抗部分を電気的に接続するステップを備え、前記抵抗部分が、残留電荷が前記植物刺激器から前記抵抗部分を介して通過するのを容易にしながら、受信されている前記交流電力信号が前記抵抗部分を通過するのを制限するように構成されている、方法。
【請求項40】
植物刺激器に給電するための汎用電源アダプタであって、
交流(AC)電源のそれぞれの電源導体から交流電力信号を受信するように適合されている2つ以上の電気接点と、
前記植物刺激器に直流(DC)電力信号を出力するための電流供給電気端子及び電流戻し電気端子と、
前記交流電力信号を前記直流電力信号に変換するように構成されている交流-直流電力変換器と、
前記電気接点のうちの1つと、前記直流電力信号の前記電流戻し電気端子との間に電気的に結合されている抵抗部分であり、前記抵抗部分が、残留電荷が前記植物刺激器から前記抵抗部分を介して通過するのを容易にしながら、受信されている前記交流電力信号が前記抵抗部分を通過するのを制限するように構成されている、抵抗部分と
を備える、汎用電源アダプタ。
【請求項41】
前記2つ以上の電気接点が、接地、ライブ及びニュートラル電源導体に接続されるように構成されている3つの電気接点を含み、前記抵抗部分が、前記接地導体に接続される前記電気接点に接続されている、請求項40に記載の汎用電源アダプタ。
【請求項42】
請求項35、40又は41に記載の汎用電源アダプタと、
鉢植え植物を電気的に刺激して、前記鉢植え植物に負イオンを生成させるように構成されている植物刺激器と、
前記汎用電源アダプタと前記植物刺激器との間を電気的に接続するように適合されているケーブルと
を備える、キット。
【請求項43】
前記鉢植え植物をさらに備える、請求項42に記載のキット。
【請求項44】
植物刺激器に給電するための、請求項35、40又は41に記載の汎用電源アダプタの使用。
【請求項45】
請求項37に記載の電源デバイスと、
鉢植え植物を電気的に刺激して、前記鉢植え植物に負イオンを生成させるように構成されている植物刺激器と、
汎用電源アダプタと前記植物刺激器との間を電気的に接続するように適合されているケーブルと
を備える、キット。
【請求項46】
前記鉢植え植物をさらに備える、請求項45に記載のキット。
【請求項47】
植物刺激器に給電するための、請求項37に記載の電源デバイスの使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本開示は、植物から負の空気イオンを生成するための装置に関する。本開示はまた、当該装置とともに使用するための電源デバイスにも関する。
【背景技術】
【0002】
[0002]本開示の背景の以下の説明は、本開示の理解を容易にすることのみを意図している。この説明は、参照されている資料のいずれかが本開示の優先日において、任意の管轄区域において公開されていたこと、知られていたこと、当業者の共通の一般知識の一部であったことを承認、又は容認するものではないことを了解されたい。
【0003】
[0003]負の空気イオン(NAI)は、周囲環境内の特定の物質の降下を実質的に加速させることができ、屋内の空気の品質を改善する。負の空気イオンはまた、空中のアレルゲン及び細菌を寄せつけないようにすることもでき、電子機器によって発生する正イオンを中和することができる。NAIは、全体的な鎮静効果を提供し、ストレス及び眠気を軽減し、エネルギーを高めて注意力を向上させ、他の健康上の利益を人間にもたらすことができることが示されている。
【0004】
[0004]既存のNAI生成システムは、純粋に電気的なNAI生成器、及び、負の空気イオンを生成するために植物を刺激するために電力パルスが使用される植物ベースのNAI生成器を含む。人間の健康にとってより有益である植物ベースのNAI生成器は、満足できるNAI生成効率及び空気清浄化能力を達成することができない。加えて、高電圧電力パルスを使用する植物ベースのNAI生成器は、ユーザ又はシステムに近づく人に対して安全上の懸念を呈する可能性がある。
【0005】
[0005]本開示は、前述の問題を少なくとも軽減又は緩和するために植物からNAIを生成することが可能な装置を提供することが所望されるという点を考慮する。
【発明の概要】
【0006】
[0006]本開示の一態様によれば、植物から負の空気イオンを生成するための装置であって、電源モジュールと、電源モジュールに接続可能な電圧パルスモジュールであり、電源モジュールが、負電圧パルスを生成するために電圧パルスモジュールに所定の入力電圧VINを提供し、電圧パルスモジュールからの反射電圧パルスを調整するように構成されている、電圧パルスモジュールと、電圧パルスモジュールに接続されており、植物の根部に負電圧パルスを伝送するように構成されている刺激プローブとを備える、装置が存在する。
【0007】
[0007]いくつかの実施形態において、電源モジュールが、一次側及び二次側を有する変圧器と、変圧器の絶縁ギャップをブリッジするように一次側と二次側の両方に接続されている電圧安定化回路とを備える。
【0008】
[0008]いくつかの実施形態において、電圧安定化回路が、所定の抵抗値の1つ又は複数のブリード抵抗器を備える。
【0009】
[0009]いくつかの実施形態において、1つ又は複数のブリード抵抗器の抵抗値の下限が、漏れ電流強度の知覚可能閾値に基づいて決定され、1つ又は複数のブリード抵抗器の抵抗値の上限が、変圧器の動作状態に基づいて決定される。
【0010】
[0010]いくつかの実施形態において、電圧安定化回路が、回路保護デバイスをさらに備える。
【0011】
[0011]いくつかの実施形態において、電源モジュールが、入力電圧VINを電圧パルスモジュールに伝送するように構成されている電力ケーブルに接続するための電源出力インターフェースを備える。いくつかの実施形態において、電源出力インターフェースが、電力ケーブルのUSBコネクタを受け入れるように構成されているUSBレセプタクルである。
【0012】
[0012]いくつかの実施形態において、電源モジュールが、2ピン電源ソケット、及び/又は3ピン電源ソケットに接続するように構成されている電源入力インターフェースを備える。いくつかの実施形態において、変圧器の二次側にある基準線が、3ピン電源ソケットのアース接地ピンに接続される。
【0013】
[0013]いくつかの実施形態において、装置が、植物の近傍の侵入物を検出するように構成されている近接検知モジュールをさらに備える。
【0014】
[0014]近接検知モジュールが、以下の近接センサ、すなわち、能動的赤外線近接センサ、受動的赤外線近接センサ、無線周波数近接センサ、レーザ近接センサ、飛行時間(ToF)近接センサ、誘導近接センサ、容量近接センサのうちの1つ又は複数を含む。
【0015】
[0015]いくつかの実施形態において、装置が、植物と接触する物体を検出するように構成されているタッチセンシングモジュールをさらに備える。
【0016】
[0016]いくつかの実施形態において、装置が、近接検知モジュール及び/又はタッチセンシングモジュールからのデータに基づいて装置の動作を制御するように構成されているコントローラをさらに備える。
【0017】
[0017]いくつかの実施形態において、装置が、少なくとも電圧パルスモジュールを収容し、植物鉢を受け入れるように構成されている筐体を備える。いくつかの実施形態において、第1の表面が、植物鉢の底部を受け入れるようなサイズ及び形状にされている凹部を含む。
【0018】
[0018]いくつかの実施形態において、装置が、近接検知ゾーンを形成するために対称に、筐体の周縁部に取り付けられている少なくとも2つの近接センサを備える。
【0019】
[0019]いくつかの実施形態において、電圧パルスモジュールが、植物鉢の側壁に取り付けられるように構成されている。
【0020】
[0020]いくつかの実施形態において、電圧パルス生成モジュールが、植物鉢上の空洞に嵌合するような形状及び寸法にされている。
【0021】
[0021]いくつかの実施形態において、電圧パルス生成モジュールが、植物鉢の側壁に取り付けるためのクリップを備える。いくつかの実施形態において、クリップの1つのクリップアームが、植物の根部に負電圧パルスを伝送するように構成されている。
【0022】
[0022]いくつかの実施形態において、装置が、天井面に取り付けられている電源に接続するように構成されており、複数の玉掛索が、植物鉢を懸架位置に保持するように構成されており、複数の玉掛索のうちの少なくとも1つが、所定の入力電圧VINを電源モジュールから電圧パルスモジュールへと伝送するように構成されている。
【0023】
[0023]いくつかの実施形態において、装置が、天井面に取り付けられている電源に接続するように構成されており、複数の玉掛索が、植物鉢を懸架位置に保持するように構成されており、複数の玉掛索のうちの少なくとも1つが、負電圧パルスを電圧パルスモジュールから刺激プローブへと伝送するように構成されている。
【0024】
[0024]いくつかの実施形態において、所定の入力電圧VINが、3.3V~100Vである。
【0025】
[0025]いくつかの実施形態において、負電圧パルスの電圧レベルが、-2kV~-48kVである。
【0026】
[0026]本開示の別の態様によれば、植物から負の空気イオンを生成するための装置とともに使用するための電源デバイスが存在する。電源デバイスが、一次側及び二次側を有する変圧器と、変圧器の絶縁ギャップをブリッジするように一次側及び二次側に接続されている電圧安定化回路とを備え、電圧安定化回路が、装置の電圧パルスモジュールからの反射電圧パルスを調整するように構成されている。
【0027】
[0027]いくつかの実施形態において、電圧安定化回路が、所定の抵抗値の1つ又は複数のブリード抵抗器を備える。
【0028】
[0028]いくつかの実施形態において、1つ又は複数のブリード抵抗器の抵抗値の下限が、漏れ電流強度の知覚可能閾値に基づいて決定され、1つ又は複数のブリード抵抗器の抵抗値の上限が、変圧器の動作状態に基づいて決定される。
【0029】
[0029]いくつかの実施形態において、電圧安定化回路が、回路保護デバイスをさらに備える。
【0030】
[0030]いくつかの実施形態において、電源デバイスが、一次側にある入力整流フィルタリング回路、二次側にある出力整流フィルタリング回路のうちの1つ又は複数をさらに備える。
【0031】
[0031]いくつかの実施形態において、電源デバイスが、入力電圧VINを電圧パルスモジュールに伝送するように構成されている電力ケーブルに接続するための電源出力インターフェースをさらに備える。いくつかの実施形態において、電源出力インターフェースが、電力ケーブルのUSBコネクタを受け入れるように構成されているUSBレセプタクルである。
【0032】
[0032]いくつかの実施形態において、電源デバイスが、2ピン電源ソケット、及び/又は3ピン電源ソケットに接続するための電源入力インターフェースをさらに備える。
【0033】
[0033]いくつかの実施形態において、変圧器の二次側にある基準線が、3ピン電源ソケットのアース接地ピンに接続される。
【0034】
[0034]いくつかの実施形態において、電源デバイスが、電圧パルスモジュールのために3.3V~100Vの所定の入力電圧VINを導出するように構成されている。
【0035】
[0035]添付の図面とともに本開示の特定の実施形態の以下の説明を検討すると、本開示の他の態様が、当業者には明らかとなるであろう。
【0036】
[0036]ここで例示のみを目的として、添付の図面を参照して様々な実施形態を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【
図1】様々な実施形態による植物から負の空気イオンを生成するための装置のブロック図である。
【
図2】一実施形態による本装置の電源モジュール/デバイスの回路図である。
【
図3A】さらなる実施形態による本装置の電源モジュール/デバイスの回路図である。
【
図3B】さらなる実施形態による本装置の電源モジュール/デバイスの回路図である。
【
図4】いくつかの実施形態による負の空気イオンを生成するための装置の斜視図である。
【
図5A】刺激プローブの配置を示す、
図4の装置の側面図である。
【
図5B】刺激プローブの配置を示す、
図4の装置の側面図である。
【
図9】いくつかの実施形態による負の空気イオンを生成するための装置の斜視図である。
【
図10】
図9の装置の電圧パルスモジュールを示す図である。
【
図11】
図9の装置の電圧パルスモジュールを示す図である。
【
図12】
図9の装置の電圧パルスモジュールを示す図である。
【
図13】別の実施形態による負の空気イオンを生成するための装置を示す図である。
【
図14】2つの他の実施形態のうちの1つによる負の空気イオンを生成するための装置を示す図である。
【
図15】2つの他の実施形態のうちの1つによる負の空気イオンを生成するための装置を示す図である。
【
図16】本開示の装置、及び、接地されていない電源を使用した他の植物ベースのNAI生成システムについて測定された、負の空気イオンの放出の量を示す図である。
【
図17】本開示の装置、及び、他の電子空気イオン発生器について測定された、負の空気イオンの放出の量を示す図である。
【
図18A】本装置の空気清浄化能力を測定するように設計されている試験を示す図である。
【
図18B】本装置を使用した経時的なPM2.5濃度の低減を示す測定データを示す図である。
【
図19】クラウド接続システムにおける本装置の使用を示す図である。
【
図20A】本発明の第2の実施形態のブロック図である。
【
図20B】本発明の第2の実施形態のブロック図である。
【
図21A】汎用アダプタ、接地プラグ、及び非接地プラグについて5ボルト入力に対する負イオン放出を対比する図である。
【
図21B】汎用アダプタ、接地プラグ、及び非接地プラグについて5ボルト入力に対する負イオン放出を対比する図である。
【
図22A】汎用アダプタ、接地プラグ、及び非接地プラグについて12ボルト入力に対する負イオン放出を対比する図である。
【
図22B】汎用アダプタ、接地プラグ、及び非接地プラグについて12ボルト入力に対する負イオン放出を対比する図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
[0037]本明細書全体を通じて、別途逆のことが指示されていない限り、「備える」、「から成る」、「有する」などの用語は、非排他的なものであるとして、又は言い換えれば、「含むが、限定されない」を意味するものとして解釈されるべきである。
【0039】
[0038]本明細書全体を通じて、文脈が別様に要求しない限り、「含む(include)」という単語又は「includes」若しくは「including」などの変化形は、記述されている整数又は整数群を含むことを暗示するものとして理解されることになるが、任意の他の整数又は整数群を除外するものではない。
【0040】
[0039]本明細書全体を通じて、特定の実施形態が、範囲形式で開示されている場合がある。範囲形式での記述は、便宜上の簡潔にするためのものに過ぎず、開示されている範囲の広がりに対する限定として解釈されるべきではない。したがって、範囲の記述は、具体的に開示されているすべての可能性のある部分範囲、及び、その範囲内の個々の数値を有するものと考えられるべきである。例えば、1~6のような範囲の記述は、1~3、1~4、1~5、2~4、2~6、3~6などのような具体的に開示されている部分範囲、及び、その範囲内の個々の数、例えば、1、2、3、4、5、及び6を有するものと考えられるべきである。範囲は整数に限定されず、小数の測定値を含むことができる。これは、範囲の広さにかかわりなく適用される。
【0041】
[0040]別途定義されない限り、本明細書において使用されるすべての技術用語及び科学用語は、本発明の主題が属する分野の当業者によって一般的に理解されているものと同じ意味を有する。
【0042】
[0041]本発明の様々な実施形態によれば、
図1~
図3Bを参照して、植物20から負の空気イオンを生成するための装置10が存在する。装置は、電源モジュール100と、電源モジュール100に接続可能な電圧パルスモジュール200とを備え、電源モジュール100は、負電圧パルスを生成するために電圧パルスモジュール200に所定の入力電圧V
INを提供し、電圧パルスモジュール200からの反射電圧パルスを調整するように構成されている。装置10は、電圧パルスモジュールに接続可能であり、植物の根部に負電圧パルスを伝送するように構成されている刺激プローブ270をさらに備える。負電圧パルスは、負の空気イオンを生成するように植物20を刺激し、この結果として、周囲空気の特定の汚染物質が低減され得る。
【0043】
[0042]様々な実施形態において、電源モジュール100は、電源30から必要な電力を導出するように動作することができる。電源モジュール100は、例えば、電力ケーブル又は電力コードを介して電圧パルスモジュール200に所定の入力電圧VINを提供するために電圧パルスモジュール200に接続することができる、外部電源アダプタなどの外部電源デバイス100の形態であってもよい。代替的に、電源モジュール100及び電圧パルスモジュール200は両方とも、装置10の内部構成要素として構成されてもよく、電源モジュール100は、電圧パルスモジュール200の入力電圧として必要な電圧を電源30から導出する内蔵又は内部電源である。外部電源デバイス100と内蔵/内部電源モジュール100の両方に同様の回路構成が使用されてもよいことは了解されたい。
【0044】
[0043]
図2の非限定例に示すように、電源モジュール100は、一次側120-a及び二次側120-bを有する変圧器120を備える。電源モジュール100は、一次側120-aにある入力整流フィルタリング回路130、二次側120-bにある出力整流フィルタリング回路140、及び、変圧器120の動作を制御するように構成されている制御回路125をさらに備える。電圧安定化回路150は、2つの端部において一次側120-a及び二次側120-bに接続するように構成されている。
【0045】
[0044]様々な実施形態において、電源モジュール100には、変圧器120の一次側120-aにおいて2ピン又は二叉電源ソケットに接続するための電源入力インターフェース180が設けられている。電源モジュール100は、幹線ソケットに直接的に接続されてもよく、又は、使用時に電源入力インターフェース180を介して幹線ソケットに接続される電源ソケットに接続されてもよいことは了解されたい。
【0046】
[0045]様々な実施形態において、電源モジュール100は、例えば、幹線からなど、電源30から交流(AC)電圧を受け取ることができ、AC電圧を所定の電圧レベルの直流(DC)電圧に変換する。電源モジュール100の回路設計は、異なる電圧レベル及び/又は異なる交流周波数において提供される異なる国において使用される幹線電力を含む、異なる電源30とともに機能するように適合することができることは了解されたい。
【0047】
[0046]様々な実施形態において、入力整流フィルタリング回路130は、並列に接続されたブリッジ整流器131及びキャパシタ132を備えることができる。電源30から入来するAC電圧が、ブリッジ整流器131において整流され得、キャパシタ132においてフィルタリングを受けて、制御回路125及び変圧器120を駆動するのに適したDC電圧(例えば、高DC電圧)を生成することができる。
【0048】
[0047]様々な実施形態において、電源モジュール100は、スイッチモード電源(SMPS)であってもよく、制御回路120は、所望の電圧レベルにある直流信号を出力するために、高いスイッチング周波数において変圧器120を駆動することができる。変圧器120は、高DC電圧を、適切で相対的により低い電圧レベルのDC電圧に変換する降圧変圧器であってもよい。当業者には了解され得るように、変圧されるレベル(変圧器120の二次側120-bで生成される降圧された電圧)は、変圧器120の一次側120-aと二次側120-bとの間の巻線比の観点から設定される。
【0049】
[0048]「降圧」されたDC電圧は、一定のDC電圧を達成するために、出力整流フィルタリング回路140においてさらに整流及びフィルタリングされ得る。言い換えれば、「降圧」されたDC電圧の波形は、残留リップル変動を最小限又は非有意にしながら、出力整流フィルタリング回路140によって平滑化される。一定のDC電圧の電圧レベルは、電圧パルスモジュール200が動作するのに必要な電圧レベルに従って生成される。電源モジュール100が入来する電力から導出する一定のDC電圧は、電圧パルスモジュール200の入力電圧VINである。
【0050】
[0049]電源30から必要なDC電圧を導出するように動作可能である他のタイプの電源回路が、装置10の電源モジュール100内で使用されてもよいことが了解される。さらに、SMPS回路の代わりに、電源モジュール100は、入来する電力(例えば、幹線電力)を、所望のDC電圧をそこから導出することができるより低い電圧レベルのAC電圧に変換するための変圧器を備えることができる、線形電源回路上で動作してもよい。例えば、より低いAC電圧を、整流器を使用して脈動DC電圧に変換することができ、その後、フィルタを使用して一定のDC電圧に平滑化することができる。さらに、電源モジュール100はまた、電圧調整器を使用して調整可能な電圧出力を生成する可変電圧電源回路上でも動作してもよい。
【0051】
[0050]様々な実施形態において、電圧安定化回路150は、変圧器120の一次側120-a及び二次側120-bに接続するように構成されている。したがって、変圧器120の絶縁ギャップが、電圧安定化回路150によってブリッジされ、電流が、二次側120-bからトランスコアをわたって一次側120-aへと、及び、その逆に流れることを可能にされる。電圧安定化回路150は、任意の望ましくない電場が、一次側120-aに放電されること、及び/又は、一次側120-aから入力される電力によって他の様態で補償されることを可能にする。したがって、電源モジュール100の動作に対するそのような望ましくない電場の影響が最小化/排除される。
【0052】
[0051]いくつかの実施形態において、電源モジュール100は、電磁両立性(EMC)ノイズ制御のためのバイパス/減結合キャパシタ160をさらに備えることができ、電圧安定化回路150は、バイパス/減結合キャパシタ160と並列に接続することができる。
【0053】
[0052]
図2に見てとれるように、電圧安定化回路150は、抵抗器153を備えることができる。代替的に、電圧安定化回路150は、電圧安定化回路150の望ましい抵抗値を提供するように、直列に接続された2つ以上の抵抗器153を備えることができる。抵抗器153はまた、ブリード抵抗器153としても参照される場合がある。
【0054】
[0053]1つ又は複数の抵抗器153は、電源モジュール100から電圧パルスモジュール200に伝送される電力(すなわち、入力電圧VIN)の変動を実質的に最小限に抑えることができる。
【0055】
[0054]使用時、負荷(植物鉢22及び電圧パルスモジュール200を含む)がアース接地に容易に接続されず、したがって浮動であるとき、植物20に伝送される負電圧パルスはまた、電源モジュール100に戻る反対のパルスも生成することになる。この反射電圧パルスは、エネルギーの浪費であるとともに、電源モジュール100の構成要素に損害をもたらす。1つ又は複数の抵抗器153は、電源モジュール100に対する反射電圧パルスの影響を最小限に抑えることができる。より具体的には、1つ又は複数の抵抗器は、反射電圧パルスを大幅に低い電圧レベルにクランプ又は抑制することができ、結果、電源モジュール100の動作に対する反射電圧パルスの影響が排除又は最小化され、電源モジュール100によって導出される同じ又は実質的に同じ量の電力を、反射電圧パルスに影響されるか又は包含されることなく、入力電圧VINとして電圧パルスモジュール200に伝送することができる。
【0056】
[0055]システムの効率に対する反射電圧パルスの影響を観察するために行われる試験において、2つのタイプの電源、すなわち、電源モジュール100及び電池パック(すなわち、いかなるアース接地接続も有しない直接的なDC電圧源)が使用されて、負電圧パルス(すなわち、出力電圧VOUT)を生成するために9V及び12VのDC電圧が電圧パルスモジュール100に提供される。電源モジュール100が使用されるとき、電圧パルスモジュール200の出力電圧VOUTは、それぞれ約-5.6KV~-6.2KV及び約-7KV~-7.5KVであると測定される。対照的に、非接地電池パックが電源として使用されるとき、電圧パルスモジュール200の出力電圧VOUTは、それぞれ約-1.9KV~-2.4KV及び約-2.2KV~-3.4KVの大幅に低い電圧レベルであると測定される。これは、電池パックからの電力の一部が、電圧パルスモジュール200から電池パックに反射される電圧パルスに起因して減殺又は浪費されるためであり、電圧パルスモジュール200において受け取られる実際の電圧は、そのような電池パックが電源として使用されるときに意図されるような9V及び12Vではない。
【0057】
[0056]反射電圧パルスのこの影響は、反射電圧パルスの調整、クランプ及び抑制することによって所望の安定した電圧を電圧パルスモジュール200に提供することが可能であることが示されている電源モジュール100を使用することによって、最小限に抑えられる。有利には、電源モジュール100を使用することによって、電圧パルスモジュール200が意図した電圧レベルの負電圧パルスを生成することが可能になる。したがって、装置10は、負の空気イオンを効率的に生成することができる。
【0058】
[0057]システム効率に対する反射電圧パルスの影響は、
図16にさらに示されており、
図16は、前述した2つのタイプの電源を使用するシステムの負の空気の放出量の差を示す。
図16から見てとれるように、電源モジュール100を使用するシステムは、非接地電池パックを電源として使用するシステムと比較して、より大量の負の空気イオンを生成することが可能である。この観察は、種々の植物種について一貫している。
【0059】
[0058]様々な実施形態において、1つ又は複数の抵抗器153を備える電圧安定化回路150は、所定の抵抗値、又は、所定の範囲内の抵抗値を有することができる。
【0060】
[0059]様々な実施形態において、所定の抵抗範囲の下限又は最小抵抗値は、主に、安全性及び規制上の要件に基づいて、特に、漏れ電流強度の知覚可能閾値に基づいて決定される。変圧器120の絶縁ギャップがブリッジされるため、電圧安定化回路150のインピーダンス又は抵抗値が、安全性と有効性とのバランスをとるために重要である。より具体的には、1つ又は複数の抵抗器153は、抵抗器153を流れることを可能にされる電流が、たとえ装置10の動作中に電圧安定化回路150にわたって相対的に高い電圧レベルが印加されるときであっても閾値を下回るように制御されるような、最小抵抗値を上回る抵抗を有する。
【0061】
[0060]例えば、電圧安定化回路150の最小抵抗値は、以下の要件、すなわち、国際電気標準会議(IEC)規格に従って、i)電源モジュール100について測定される漏れ電流が絶縁試験中に安全基準限界内であること、及び、ii)電源モジュール100について測定される最悪の事例の接触漏れ電流が、例えば、0.1mA未満など、知覚可能閾値未満であることに基づいて決定することができる。
【0062】
[0061]様々な実施形態において、所定の抵抗範囲の上限又は最大抵抗は、主に、変圧器120の動作状態に基づいて決定される。より具体的には、電圧安定化回路150の抵抗値は、電圧安定化回路150にわたる最大電圧が変圧器120への過負荷を引き起こさないように、上限を下回るように制御される。例えば、上限は、以下の要件、すなわち、i)装置10の可能な最大のパルス電流において、変圧器120にわたる(より具体的には変圧器120の絶縁ギャップにわたる)最大電圧が負電圧パルスの大きさ(すなわち、VOUT)の10%未満であること、及び、ii)装置10の最大パルス電流において、変圧器120にわたる最大電圧が定格変圧器絶縁強度未満であることに基づいて決定することができる。
【0063】
[0062]いくつかの実施形態において、1つ又は複数の抵抗器153は、10メガオームの抵抗を有することができる。変圧器120の絶縁ギャップをブリッジするために、適切なインピーダンスの他の半導体デバイスも、電圧安定化回路150において使用されてもよい。
【0064】
[0063]様々な実施形態において、電源モジュール100の電圧安定化回路150は、回路保護デバイスをさらに備えることができる。回路保護デバイスは、通常動作条件と障害条件の両方において、変圧器120にわたる電圧を安全電圧レベル未満に制限するように動作する。
【0065】
[0064]いくつかの実施形態において、
図2~
図3Bに示すように、回路保護デバイスは、抵抗器153に直列に接続されている過渡電圧抑制ダイオード156(又はTVSダイオード156)であってもよい。変圧器120の絶縁ギャップが電圧安定化回路150によってブリッジされるため、絶縁構成の電源と比較して、電源モジュール100から漏れ電流が流れる可能性がより高い。TVSダイオードは、電源モジュール100における漏れ電流を低減/最小化する保護デバイスとして機能する。TVSダイオード153は、一次側120-a(すなわち、電源入力)又は二次側120-b(すなわち、電源出力)のいずれかからの漏れ電流を管理するために、
図2に示すように、双極性又は双方向性であってもよい。TVSダイオード153はまた、例えば、電源30(例えば、幹線電力)からの任意の電力サージ及び電圧パルスモジュール100からの反射電圧パルスなど、過渡電圧の損傷効果から電源モジュール100の回路/構成要素を保護することもできる。有利には、電源モジュール100の安全性及びロバスト性が改善される。
【0066】
[0065]逆スタンドオフ電圧VWM(すなわち、これを下回ると有意な伝導が起こらない電圧)、及び/又は、制限電圧VC(デバイスが最大定格電流を伝導する電圧)を含む、適切な動作パラメータを有するTVSダイオードを使用して、電源モジュール100内の漏れ電流を管理することができることは了解されたい。いくつかの実施形態において、TVSダイオードは、400Vの逆スタンドオフ電圧及び648Vの制限電圧を有することができる。
【0067】
[0066]限定ではないが、ツェナー若しくはアバランシェダイオード、ガス放電管(又はGDT)、金属酸化物バリスタ(MOV)又はシリコン制御整流器を含む、電圧サージを制限するように動作することができる他の回路保護デバイスを、電源モジュール100内で使用することができることも了解されたい。
【0068】
[0067]別の実施形態による電源モジュール100を示す
図3Aを参照すると、電源モジュール100の電源入力インターフェース190は、3ピン又は三叉電源ソケットに接続するように構成されており、変圧器120の二次側120-bの基準線を、電源ソケットのアース接地ピン191に接続することができる。変圧器二次側120-bの基準線をアース接地ピン191に接続する構成によって、負荷側(すなわち、電圧パルスモジュール200及び植物鉢22)からの反射電圧パルスを消散、調整又はクランプするための代替的な又は補足的な経路が提供され、安定した入力電圧V
INが電圧パルスモジュール200に提供されることが可能になる。
【0069】
[0068]様々な実施形態において、電源モジュール100は、変圧器120の二次側120-bに電源出力インターフェース170をさらに備えることができる。電源出力170は、入力電圧V
INを装置10の電圧パルスモジュール200に伝送するために電力ケーブル171に接続するための電力ケーブルコネクタ170a(
図2及び
図3Bに示すようなUSBレセプタクル170aなど)の形態で提供されてもよい。
【0070】
[0069]電源出力インターフェース170がUSBレセプタクル170aの形態である実施形態において、接地ピン(GND/ピン4)及び金属シャーシ(PE/ピン5)は、電源入力インターフェース190を介して電源ソケットのアース接地ピン191に接続するように構成することができる。
【0071】
[0070]変圧器120の二次側120-bをアース接地に接続することによって、負荷から電源モジュール100へと反射される任意の望ましくない電圧パルスを、アース接地ピン191を介してアースに効果的に放出又は消散させることができる。したがって、変圧器120の動作は、当該反射電圧パルスによって影響されず、安定した電圧を、電源モジュール100によって生成することができ、電圧パルスモジュール200に伝送することができる。
【0072】
[0071]様々な実施形態において、電源モジュール100は、3.3V~100Vの所定の入力電圧VINを電圧パルスモジュール200に供給することができる。いくつかの実施形態において、電源モジュール100は、3.3V~48Vの所定の入力電圧VINを電圧パルスモジュール200に供給することができる。いくつかの実施形態において、電源モジュール100は、3.3V~12Vの所定の入力電圧を電圧パルスモジュール200に供給することができる。いくつかの実施形態において、電源モジュール100は、9Vの所定の入力電圧を電圧パルスモジュール200に供給するように構成されている。いくつかの実施形態において、電源モジュール100は、12Vの所定の入力電圧を電圧パルスモジュール200に供給するように構成されている。
【0073】
[0072]様々な実施形態において、電圧パルスモジュール200は、入力電圧VINから負電圧パルスVOUTを生成するように動作する。所望の電圧レベル及び所望のパルス周波数の負電圧パルスVOUTを生成するために、任意の適切な電圧パルス生成回路を電圧パルスモジュール200内で使用することができる。例えば、電界効果トランジスタ技術に基づく中~高電圧パルス生成回路を使用することができ、電界効果トランジスタ(例えば、MOSFETスイッチ)は、マイクロコントローラ(例えば、単一チップマイクロコントローラ)によって、最初に低電力変調駆動信号を出力するように駆動することができ、当該信号は、より高い電圧/電力レベルに(例えば、ブーストコンバータを使用することによって)ブーストすることができ、次いで、植物20を刺激するための所望の負電圧パルスVOUTに整流することができる。
【0074】
[0073]様々な実施形態において、負電圧パルスの電圧レベルは、-2kV~-48kVである。いくつかの実施形態において、負電圧パルスの電圧レベルは、-3.5kV~-18kVである。様々な実施形態において、電圧パルスモジュールは、植物20の種類及び植物20の鉢サイズに応じて異なる電圧レベルの負電圧パルスVOUTを出力するように設定/構成することができる。
【0075】
[0074]様々な実施形態において、負電圧パルスV
OUTは、刺激プローブ270を介して植物20の根部に伝送/放出される。刺激プローブ270は、電極又は伝導性電気端子である。刺激プローブ270は、土への配置/挿入を容易にするために、細長い形状に構成することができる。いくつかの実施形態において、刺激プローブ270は、電圧パルスモジュール200から直接的に延伸することができる。いくつかの実施形態において、刺激プローブ270は、電力ケーブル又は電力コードを介して電圧パルスモジュール200に接続することができる。
図5A及び
図5Bに示すように、刺激プローブ270は、植物20の根部に近接して又はその付近に位置付けられるように、土の上又は植物鉢22の底面のいずれかから植物鉢22に含まれる土に挿入することができる。植物20は、負電圧パルスV
OUTによって刺激されると、より多くの負の空気イオンを周囲環境に放出することができる。空気の品質を改善することができる。
【0076】
[0075]装置10は、限定ではないが、チトセラン(又はSansevieria trifasciata)、ドラゴンプラント(又はDracaena marginata)、竹(又はDracaena surculosa)、ピースリリー(又はSpathiphyllum)、及びアレカヤシ(又はDypsis lutescens)を含む、負の空気イオンを生成するための異なる種類の植物とともに使用されてもよい。装置10はまた、様々なサイズの植物とともに使用されてもよい。負の空気イオンの生成に対する植物源、植物サイズ、及び刺激電圧レベルの影響を決定するように設定されている実験において、小さいサイズのアレカヤシが、-3.5kV及び-5.7kVの電圧によって刺激すると、植物源から1メートルの距離において測定されたときに、それぞれ約232K/cm3及び419K/cm3の量の負の空気イオンを生成することが可能であることが示されている。より大きいサイズのアレカヤシを使用して、より高い刺激電圧を使用すると、さらにより大量の負の空気イオンが測定される。特に、植物源から同じ距離において測定される負の空気イオンの量は、-14kVの電圧によって刺激された中程度のサイズのアレカヤシについては約930K/cm3まで増大され、-18kVの電圧によって刺激された中程度~大きいサイズのアレカヤシについては約1,180K/cm3までさらに増大される。
【0077】
[0076]他の種類の植物を使用して同じ試験が行われ、当該試験によって、単純に、特定の植物種(ドラゴンプラント、ピースリリー、竹、及びチトセランを含む)について、刺激電圧レベルを高くすること及び/又は植物のサイズを大きくすることによって、システムのより高い負の空気の放出速度を達成することができることが観察される。さらに、異なる種類の植物が、異なる負の空気イオンの放出能力を有することも観察される。小さいサイズのドラゴンプラント、ピースリリー、竹、チトセラン、及び-3.5kVの刺激電圧を使用するシステムは、植物源から1メートルの距離においてそれぞれ約127K/cm3、58K/cm3、31K/cm3、16K/cm3の量の負の空気イオンを生成することが測定されている。同じ植物群及び-5.7kVのより高い刺激電圧を使用するシステムは、植物源から1メートルの距離において相対的により大量の、すなわち、それぞれ約355K/cm3、248K/cm3、142K/cm3、261K/cm3の負の空気イオンを生成することが測定されている。
【0078】
[0077]したがって、植物20を栽培するために異なるサイズの植物鉢が選択及び使用され、異なる種類及び異なるサイズの植物源に対して適切な刺激電圧レベルを使用して、システムの望ましい負の空気の放出速度を達成することができる。相対的に高い負の空気イオンの放出能力を有する植物(例えば、アレカヤシ、ドラゴンプラント)については、相対的に低い電圧レベルの負電圧パルスを印加することによって、所望の負の空気イオンの放出速度を達成することができる。相対的に低速の負の空気イオンの放出能力を有する植物(例えば、竹、チトセラン、ピースリリー)が同じ性能を達成するためには、相対的により高い電圧レベルの電圧パルスが必要になり得る。
【0079】
[0078]装置10は、多くが窯業又はプラスチック材料から作製され得、接地されない商用の植物鉢内で栽培される植物とともに使用され得る。電圧安定化回路150を有する装置10の電源モジュール100は、システムに対する反射電圧パルスの影響を低減/最小化する利点を提供する。特に、電圧安定化回路150を介して反射電圧パルスを大幅に低い電圧レベルに調整又はクランプすることができるため、電源モジュール100は、意図したとおりに、安定した一定の入力電圧VINを電圧パルスモジュール200に送達するように動作することができる。
【0080】
[0079]電源モジュール100が
図3に示すように3ピン電源ソケットに接続するように構成されている実施形態において、二次側120bのアース接地ピン191への接続によって、反射電圧パルスを調整及びクランプするための代替的な又は補足的な手段としての電圧消散経路が提供される。電源モジュール100の効率が達成される。加えて、電圧安定化回路150のブリード抵抗器153の抵抗値は、知覚不可能なレベルを下回る変圧器120の絶縁ギャップを閉じることからもたらされ得る漏れ電流を制御し、変圧器120の動作閾値を下回るように、変圧器120にわたる電圧を制御するように、特定の範囲内にある。回路保護デバイス(例えば、双極性TVSダイオード)がブリード抵抗器153に接続されるいくつかの実施形態においては、ユーザに対して軽度の不快感を引き起こす可能性がある残留漏れ電流がさらに低減される。
【0081】
[0080]植物鉢22及び電圧パルスモジュール200のアース接地接続がないにもかかわらず、装置10は、依然として電圧パルス生成の安定性及び負の空気イオン(NAI)の放出の安定性を示すことができる。また、装置10の製品安全性及び信頼性が達成される。
【0082】
[0081]装置10が植物20に刺激電圧パルスを与えるように動作しているとき、植物20(例えば、植物の葉部)に接触する人が不快な感覚を経験する可能性がある。不快な感覚は、システムに蓄積されている電力によって引き起こされる軽度の電気ショックに起因する。電力は主に、植物鉢システム、すなわち、植物鉢22、植物20、及び、植物20を栽培する土の静電容量に由来する。植物鉢システムの静電容量は、制御するのが困難であり得る、植物20のサイズ及び形状を含む、システムの幾何形状によって決定される。
【0083】
[0082]様々な実施形態において、装置10には、ユーザを含む人が電荷を担持する植物20から電気ショックを受けることを防止するための1つ又は複数の保護レベルを与えることができる。
【0084】
[0083]様々な実施形態において、装置10は、近接検知モジュール500を備えることができる。近接検知モジュール500は、植物20の近傍の侵入物を検出するように構成されている1つ又は複数の近接センサ510と、1つ又は複数の近接センサ500からのセンサデータに基づいて装置10の動作を制御するように構成されているコントローラ600とを備える。近接検知モジュール500は、例えば、動作中の装置に接近するユーザに対する音声警告を生成することによって、ユーザが電気パルスによる電気ショックを受けることを防止するための安全対策を提供する。
【0085】
[0084]1つ又は複数の近接センサ510は、超音波近接センサ、能動的赤外線(IR)近接センサ、受動的赤外線(IR)近接センサ、無線周波数(RF)近接センサ、レーザ近接センサ、飛行時間(ToF)近接センサ、誘導近接センサ、及び容量近接センサのうちの1つ又は複数を含んでもよい。近接センサ510は、システム要件に応じて異なる近接検知技術で動作してもよいことを了解されたい。1つ又は複数の近接センサ510は、侵入物体(装置のユーザのような人を含む)の存在が検出され得る「フェンシングゾーン」を植物20の周りに形成することができる。次いで、センサデータがコントローラ600に送信される。
【0086】
[0085]様々な実施形態において、装置10は、植物と接触する物体(例えば、人)を検出するためのタッチセンシングモジュール450を備えることができる。タッチセンシングモジュール450は、人が植物20に触れるとき、又は、人が植物20に触れようとしているときのシステム内の電圧及び電流の変化を検出するように構成されている1つ又は複数の電圧及び電流検知デバイスを含むことができる。1つ又は複数の電圧及び電流検知デバイスには、集積又は外部短絡回路及び過負荷検出を与えることができる。
【0087】
[0086]人が植物20と接触するとき、蓄積されている電力が、人の身体を通じて消散され得、結果として、タッチセンシングモジュール450によって検出されてによいように、電圧/電流変化をもたらす。さらに、タッチセンシングモジュール450は、例えば、人の指が植物の葉に近づいたときなど、人が植物に十分に近づいたときの、漏れのレベル及び/又は電場に対する影響を検出するように構成することができる。装置10は、接触の直前又は接触の瞬間に電圧レベルを下げるように制御することができ、これによって、実質的に、蓄積されているエネルギーを人の身体以外に消散させ、感覚の強度を知覚不可能なレベルまで低減する代替的な経路が提供される。代替的に、装置10は、接触が差し迫っているときに負電圧パルスの生成を停止する(すなわち、エネルギーを植物鉢システムに入れるのを停止する)ように制御することができ、以て、自然に又は人工的に増強された漏れが電圧レベルを下げるか又は感覚の強度を低減することが可能になる。様々な実施形態において、コントローラ600は、マイクロコントローラユニット(MCU)、マイクロプロセッサ、コプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、又は、集積回路(IC)チップ(例えば、特定用途向け集積回路又はASIC)の形態で実装される制御回路などの、適切なハードウェア構成要素を含んでもよい。コントローラ600は、センサデータを処理するように動作し、さらなる処理のためにセンサデータを統合することができる。
【0088】
[0087]コントローラ600は、タッチセンシングモジュール450及び/又は近接検知モジュール500からのデータに基づいて装置10の動作を制御する。例えば、コントローラ600は、(a)1つ又は複数の近接センサ510がフェンシングゾーン内で侵入する物体又は人を検出するのを受けて、及び、(b)タッチセンシングモジュール450が、人が植物20に触れたこと又は触れようとしていることを検出するのを受けて、電圧パルスモジュール200又は電源モジュール100を機能停止するように構成することができる。装置10は、植物20への電圧パルスの印加を停止する。代替的に又は付加的に、タッチセンシングモジュール450及び近接検知モジュール500からのデータに基づいて、音声警告がトリガされてもよい。
【0089】
[0088]特に、近接検知モジュール500が、侵入している人が植物20に近づいていることに対する第1の保護レベルを提供し、タッチセンシングモジュール450が、人が植物20に触れている/触れようとしていることに対するもう1つの保護レベルを提供する。同時に、近接検知データ及び/又はタッチセンシングデータに基づいて、装置10の動作を制御することができる。タッチセンシングモジュール450及び近接センサ510によって検出され得るものとして、人がもはや植物20と接触しておらず、植物から遠ざかってフェンシングゾーンの外に移動するとき、コントローラ600は、装置10を作動させて植物20の刺激を継続することができる。したがって、安全で効率的なシステムを達成することができる。
【0090】
[0089]いくつかの実施形態において、装置10は、外部ユーザデバイスからの情報を受信及び送信するための通信モジュール300をさらに備えることができる。データ通信は、限定ではないが、4G、Wi-Fi(商標)及びBluetooth(商標)無線商標通信プロトコルを含む、複数の異なる通信プロトコルを使用して達成されてもよい。装置10の動作状態、動作履歴を含む、装置10に関する情報は、ユーザに表示するために外部ユーザデバイスに送信することができる。ユーザはまた、外部デバイスから、装置10の動作を、距離をおいて制御するためのコマンドを入力することもできる。
【0091】
[0090]いくつかの実施形態において、通信モジュール300は、ネットワークインターフェースに接続するように構成することができ、ネットワークインターフェースを通じて、他のネットワーク接続されたデバイス(例えば、1つ又は複数の外部ユーザデバイス、異なるロケーションに位置する1つ又は複数の他の装置10、周囲環境内の空気品質データを収集するためのPM2.5検知デバイス)とのデータ通信/インターネット接続を確立することができる。様々なデバイスの間を直接的に接続する必要はなく、したがって、装置10の遠隔監視及び制御を達成することができる。
図19に示すようないくつかの実施形態において、ネットワークは、バックエンドクラウドサーバ上に実装されてもよい。装置10を含む様々なクラウド接続されたデバイスが、クラウドコンピューティング環境内で互いにインタラクト及び協働して、モノのインターネット(IoT)クラウドシステムを形成することができる。
【0092】
[0091]装置10は、当業者には着想され得るような他の機能モジュールをさらに含んでもよい。例えば、装置10は、装置10に関する情報をユーザに表示するための表示モジュール400(例えば、表示画面、1つ又は複数のLED光インジケータ)、装置10の動作を制御するための制御パネル、音響メッセージ(例えば、デバイス機能不全の場合の、人の侵入を受けてなどの、音響警告)をユーザに通信するための音響ユニット(例えば、スピーカ又はブザー)を備えることができる。
【0093】
[0092]装置10の上述した構成要素は、異なる構成に配置構成されてもよい。異なる構成を有する装置10の非限定例が、
図4~
図15に示されている。
【0094】
[0093]いくつかの実施形態において、
図4~
図8を参照すると、装置10は、少なくとも電圧パルス生成モジュール200を収容し、第1の表面710上に植物鉢22を受け入れるように構成されている筐体700を備える。筐体700は、板状の形状であってもよい。第1の表面710は、植物鉢22を上に配置することができる平面であってもよい。
図4及び
図5に示すように、第1の表面710は、植物鉢22の底部を受け入れるようなサイズ及び形状にされている凹部をさらに含むことができる。凹部のサイズ及び形状は、中に配置されることになる植物鉢22のサイズ及び形状に実質的に対応することができ、同時に、植物鉢22と凹部の側壁との間の空間/間隙を許容することができることが了解される。
【0095】
[0094]凹部は、筐体700の第1の表面710上のくぼんだ領域であってもよい(すなわち、
図4~
図6に示すようなトレイ状構成)。代替的に、筐体700は、植物鉢22を受け入れるための中空部分を内部に備えてもよい(すなわち、
図7及び
図8に示すような環状構成)。
【0096】
[0095]電圧パルスモジュール200、近接検知モジュール500、通信モジュール300、表示モジュール400を含む装置10の他のモジュール及び構成要素が、筐体700の複数の異なる部分に配置されてもよい。電源モジュール100は、電力ケーブルを介して電圧パルスモジュール200に接続される外部電源として構成されてもよい。刺激プローブ270は、電圧パルスモジュール200から延伸することができ、使用時に植物鉢22内の土に挿入することができる。
【0097】
[0096]
図4及び
図6を参照すると、装置10は、トレイ状筐体700の周縁部に取り付けられており、対称に配置されている少なくとも2つの近接センサ510を備える。コントローラ600(例えば、センサMCUを有するセンサ制御基板の形態の)を、トレイ状筐体700の凹部/くぼんだ領域に配置することができる。コントローラ600は、例えば、フレキシブルフラットケーブル(FFC)回路620を介して、各近接センサ510と接続するように構成されている。通信モジュール300及び表示モジュール400を、筐体700の側部に配置することができる。電圧パルスモジュール200が筐体700の反対側にあり、刺激プローブ270がここから延伸され、電源モジュール100がここに接続される。
【0098】
[0097]近接センサ510の対称な配置構成は、筐体700(又は筐体内に配置される植物鉢)を中心とする近接検知ゾーンが形成されることを可能にする。
図4に見てとれるように、任意の方向から植物20に接近する侵入物体/人を、近接検知ゾーンに入るのを受けて検出することができる。さらに、近接センサ510は検知範囲限界を有するため、近接センサ510を筐体500の最外縁に取り付けることによって、近接検知ゾーンの領域が最大化されることが可能になる。
【0099】
[0098]筐体700が環状形状である装置10の一実施形態を示す
図7を参照すると、少なくとも2つの近接センサ510が、同様に筐体700の周縁部に取り付けられており、対称に配置されている。コントローラ600を、筐体700の側部に配置することができ、ここに、通信モジュール300及び表示モジュール400も配置される。FFC回路620は、コントローラ600が各近接センサ510と接続されるように適合することができる。
【0100】
[0099]筐体700が環状形状を有する装置10の別の実施形態を示す
図8を参照すると、植物鉢22を支持するため、及び/又は、植物鉢22からの余分な灌流水を収容するためのポストスタンドが、中央中空部分に設けられ得る。
【0101】
[00100]いくつかの実施形態において、
図9~
図14を参照すると、電圧パルスモジュール200は、植物鉢22の側壁に取り付けられるように構成することができる。
【0102】
[00101]
図9~
図12を参照すると、電圧パルス生成モジュール200は、植物鉢22の側壁に取り付けるためのクリップ800を備えることができる。電圧パルス生成モジュール200(例えば、PCB基板に集積されている)は、ケーシング830に封入することができる。クリップ800は、電圧パルス生成モジュール200のケーシング830に固定又は取り付けることができる。電圧パルスモジュール200は、例えば、USBコネクタ176を有するUSB電力ケーブル171を介して、電源モジュール100に接続可能である。
【0103】
[00102]
図10に示すようないくつかの実施形態において、クリップ800は、取り付け手段によって(例えば、ねじ又はリベットを使用することによって)パルス生成モジュール200のケーシング830に取り外し可能に固定することができる。異なる鉢縁厚さ及びプロファイルを有する植物鉢について、適切なサイズ及び形状のクリップ800を選択し、植物鉢に取り付けるために使用することができる。有利には、電圧パルス生成モジュール200は、異なるサイズ及び形状の商用植物鉢とともに使用することができる。
【0104】
[00103]
図11に示すようないくつかの実施形態において、クリップ800及びケーシング830は、一続きの要素として一体的に形成されてもよい。例えば、ケーシング830及びクリップ800は、プラスチック材料から所望の形態及び形状に一体的に成型されてもよい。クリップアーム810は、電圧パルスモジュール200から刺激プローブ270へと延伸する電気ワイヤ又は電力ケーブルを受け入れ、案内するためのチャネル又は空洞を備える。使用時、刺激プローブ270は、植物を刺激するために土に挿入することができる。
【0105】
[00104]装置10は、無線周波数(RF)近接センサを有する近接検知モジュール500を備えることができる。RF近接センサは、当該センサのRF活性ゾーン内の電磁的特性の変化を検出することができる小型センサである。例えば、RF活性ゾーンを通じて移動する物体、又は内部の異なる材料の存在が、当該変化を引き起こす可能性がある。
【0106】
[00105]近接検知ゾーンは、RF近接センサによって形成される。
図11に見てとれるように、植物鉢22に取り付けられる装置10のRF近接センサは、植物鉢22の周りにあり、側部がRFセンサと(より具体的には、RFセンサのアンテナコイルと)同様の直径の略トーラス形状にある近接検知ゾーンを形成することができる。使用されるRF近接センサのタイプに応じて、形成される近接検知ゾーンは、50cm~140cmに及ぶ直径を有することができる。
【0107】
[00106]
図12に示すようないくつかの実施形態において、1つのクリップアーム810を、植物の根部に負電圧パルスを伝送するように構成することができる。クリップアームは、伝導性材料(例えば、ステンレス鋼、及び他の金属質材料)から形成され、電圧パルスモジュール200に電気的に接続される。クリップアーム810は、電圧パルスモジュール200が植物鉢22の縁に取り付けられるときにクリップアーム810の一端が土の表面の下の、ある深さに位置付けられるような、適切な長さのものである。電圧パルスモジュール100によって生成される負電圧パルスV
OUTは、伝導性クリップアーム810を介して土に伝送される。言い換えれば、クリップアーム810は、電圧パルスモジュール100を植物鉢22に取り付けるための手段と、負電圧パルスを土に印加して植物20を刺激するための刺激プローブ270の両方として機能する。
【0108】
[00107]いくつかの実施形態において、電圧パルスモジュール200は、植物鉢22と一体化されてもよい。いくつかの実施形態において、電圧パルスモジュール200は、カスタマイズされた植物鉢22上の空洞に嵌合するような形状及び寸法にされてもよい。この特定の構成において、装置10のフォームファクタはさらに低減される。
【0109】
[00108]例えば、接着剤を使用することによって電圧パルスモジュール200を植物鉢22に取り付けるための他の手段が使用されてもよく、それに従って、刺激プローブ270を含む電圧パルスモジュール200及び電源モジュール100を構成することができることは了解されたい。
【0110】
[00109]上述したような装置10の様々な実施形態の異なる機能モジュールの特徴及び構成は組み合わせて使用されてもよいことも了解されたい。例えば、
図13に示すように、近接センサ500は、フェンシングゾーンを提供するために植物鉢22を保持するトレイ状筐体の周縁部に取り付けることができ、電圧パルスモジュール200は、植物鉢22に留められるように構成することができる。
【0111】
[00110]いくつかの実施形態において、
図14及び
図15を参照すると、装置10は、天井面に取り付けられている電源30に接続するように構成することができ、複数の玉掛索910が、植物鉢22を懸架位置に保持するように構成されている。
【0112】
[00111]
図14を参照すると、電源モジュール100は、電源30に接続され、複数の玉掛索910は、電源モジュール100から延伸される。複数の玉掛索910のうちの少なくとも1つは、所定の入力電圧V
INを電圧パルスモジュール100へと伝送するように構成されている。電圧パルスモジュール100は、植物鉢22に留められるように構成することができ、1つのクリップアーム810が、負電圧パルスV
OUTを植物鉢22内の土に印加して植物20を刺激するための刺激プローブ270として機能することができる。
【0113】
[00112]
図15を参照すると、電源モジュール100及び電圧パルスモジュール200は、単一のユニットとして提供することができ、複数の玉掛索910が、当該ユニットから延伸される。複数の玉掛索910のうちの少なくとも1つは、負電圧パルスV
OUTを電圧パルスモジュール100から刺激プローブ270へと伝送するように構成されている。
【0114】
[00113]本開示のさらなる態様によれば、負の空気イオンを生成するための装置10とともに使用するための電源デバイスが提供される。
【0115】
[00114]様々な実施形態において、電源デバイス100は、一次側120-a及び二次側120-bを有する変圧器120と、変圧器120の絶縁ギャップをブリッジするように一次側120-a及び二次側120-bに接続されている電圧安定化回路150とを備える。装置10の電圧パルスモジュール200からの反射電圧パルスを、電圧安定化回路150を介して放出することができ、又は電圧安定化回路150によってクランプすることができる。電源デバイス100は、安定した一定の入力電圧を電圧パルスモジュール200に送達するように動作する。
【0116】
[00115]電源デバイス100は、
図4~
図14に示すような電源モジュール100と同様である。代替的に、電源デバイス100は、装置10の電圧パルスモジュール100の外部電源として構成されている電源モジュール100の1つの実施形態である。電源デバイス100内の同様の部分/同様の電子回路は、電源モジュール100にあるものと同じ又は同様の参照符号を有する。種々の実施形態による
図1~
図12の電源モジュール100の記述は、外部電源デバイス100にも当てはまる。
【0117】
[00116]装置10は、企業(例えば、病室、ホテルの部屋、企業オフィスなどの中)及び家庭又は家屋内(例えば、居間、書斎、寝室、台所などの中)を含む、様々な環境内で使用されてもよい。例えば、植物鉢22に一体化された電圧パルスモジュール200を有する装置10は、小型植物鉢(例えば、15×15cmの基部を有する鉢)内で栽培されている屋内空気清浄化植物(例えば、チトセラン、アレカヤシなど)とともに使用されるときに机上及び/又はベッドの傍に配置するのに適し得る。クリップ設計を有する
図9~
図13の装置10は、複数の異なるサイズの複数の異なる標準的な商用鉢に嵌合するように適合することができる。相対的に小さいサイズの植物鉢は、卓上及びベッドの傍に配置するのに適し得、一方、より大きいサイズの植物鉢(大きいフロアポットなど)は、ホテルのスイートルーム及び居間で使用され得る。したがって、種々の構成の装置10が、例えば、10~20m
2の部屋、20~30m
2の部屋、又は30~50m
2の部屋など、種々の部屋サイズに適する。
【0118】
[00117]
図17は、装置10を使用することによって生成される負の空気イオンの量を示す。装置10は、40m
2の事務室に配置された3つの異なるサイズ(すなわち、小、中、大)のアレカヤシ植物ととともに使用される。装置10は、それぞれ小、中、大のサイズのアレカヤシ植物を刺激するために3つの異なる電圧レベル(すなわち、-7kV、-14kV及び-18kV)の負電圧パルスを生成するように設定されている。負の空気イオンの量は、植物からの様々な距離において測定されている。装置10は、植物源から1メートルの距離において約400K~300万の負の空気イオンを送達することが可能である。植物源から4~6メートルの距離において、測定される負の空気イオンの量は約1.3K~50Kである。装置10は、市販の2つの電気イオン化装置よりも大幅に大きい量の負の空気イオンを生成することが可能である。
【0119】
[00118]
図18A及び
図18Bは、装置10の空気清浄化効率、より具体的には、装置10を使用することによるPM2.5濃度の低減の効果を示す。測定は、汚染源が200μg/m
3の濃度のPM2.5で部屋を充填している、16m
3の密室において行われる。装置10は、それぞれ小、中、大のサイズのアレカヤシ植物を刺激するために3つの異なる電圧レベル(すなわち、-7kV、-14kV及び-18kV)の負電圧パルスを生成するように設定されている。装置10が負の空気イオンを生成するために作動されているとき、植物源から3メートルにおけるPM2.5の濃度が、異なるタイミングにおいて測定/監視される。小型のアレカヤシ植物とともに使用されるときの装置10は、15分以内に少なくとも200μg/m
3のPM2.5を除去することが示されている。中型及び/又は大型のアレカヤシ植物とともに使用されるとき、空気清浄化能力がさらに向上し、200μg/m
3の濃度のPM2.5汚染物質を、中型のアレカヤシ植物(装置10によって14kVにおいて刺激される)によって5分以内に除去することができ、大型のアレカヤシ植物(装置10によって18kVにおいて刺激される)によってたった3分以内に除去することができる。既存の空気清浄化装置及び電気イオン化装置と比較して、装置10を使用したとき、空気清浄化効率の大幅な向上が観察される。
【0120】
[00119]本開示の装置10は、負の空気イオンを生成し、周囲環境内の粒子状物質を効率的に低減することが可能であることが示されている。装置10はまた、種々の種類の標準的な商用植物と適合するという点においても、既存のシステムよりも有利である。これに関連して、装置10は、種々のサイズの植物鉢とともに使用するために適合可能な構造を備える。そのような特徴は、本開示の様々な実施形態に記載されているような、植物鉢を受け入れるためのトレイ状/環状筐体、植物鉢の側壁に取り付けるためのクリップ、及び、植物鉢を懸架位置において保持するための玉掛索を含む。
【0121】
[00120]電源デバイス100は、負荷又は電圧パルスモジュール200からのいかなる反射電圧パルスによっても影響されずに安定した一定の入力電圧を電圧パルスモジュール200に供給することが可能であるため、植物鉢又は電圧パルスモジュール200をアースに接地するための修正は必要ない。特に、相対的に高いインピーダンスのブリード抵抗器の形態で実装され得る電圧安定化回路150が、変圧器の絶縁ギャップをブリッジするために電源モジュール100に追加される。当該電圧安定化回路150によって、電源出力の変動を効果的に制御/最小化することができる。電源モジュールが3ピン電源ソケットに接続されるように構成されている実施形態においては、変圧器二次側120における基準線(例えば、電源出力インターフェースにおけるシャーシ設置基準)を3ピン電源ソケットの接地ピンに接続するように、電源モジュールに修正が行われる。この修正によって、望ましくない電場(例えば、浮遊電圧)のための別の放電経路が提供され、電源出力の変動がさらに低減されることが可能になる。さらに、電源デバイス100に保護デバイスを組み込むことによって、装置10からの漏れ電流が最小限に抑えられ、植物源の周りに近接検知ゾーンを形成することによって、任意の電気ショックの発生が防止される。したがって、効率的、安全かつ信頼できる負の空気イオンの生成システムが達成される。
【0122】
[00121]本発明の第2の実施形態が、
図20Aに示されている。
図20Aは、負の空気イオン(NAI)の生成の例示的なシナリオにおける植物刺激装置2-100の概略図を示す。植物刺激装置2-100は、汎用電源アダプタ2-110及び植物刺激器2-120を含む。汎用電源アダプタ2-110は、交流-直流(AC-DC)電力変換器2-112と、AC-DC電力変換器2-112にまたがって電気的に接続されている抵抗部分2-114とを含む。
【0123】
[00122]この例におけるAC-DC電力変換器2-112は、ユニバーサルシリアルバス(USB)仕様に準拠しており、220VのAC入力信号を5VのDC出力信号に変換するように構成されている。言い換えれば、DC出力信号を出力するための出力端子が、USB出力ポートの形態にある。他の例において、AC入力信号及びDC出力信号の各々が他の電圧を有してもよい。例えば、AC入力信号が110Vの電圧を有してもよく、DC出力信号が12Vの電圧を有してもよい。AC-DC電力変換器2-112は、AC-DC電力変換器2-112によってDC出力信号に変換するためのAC入力信号を受信するためのライブ及びニュートラル入力ピン2-1121、2-1122などの電気接点を含む。したがって、ライブ及びニュートラル入力ピン2-1121、2-1122はそれぞれ、AC電源のライブ及びニュートラル電源導体に電気的に結合される。汎用電源アダプタは、植物刺激器2-120にDC出力電力信号を提供するために植物刺激器2-120に電気的に接続されている電流供給及び電流戻しピン2-1123、2-1124の形態の出力端子をさらに含む。この例において、電流供給ピン2-1123の電圧は、DC出力信号が電流供給ピン2-1123から植物刺激器2-120を通じて電流戻しピン2-1124へと流れるようにするために、電流戻しピン2-1124の電圧よりも高い。
【0124】
[00123]抵抗部分2-114は、AC-DC電力変換器2-112にまたがる抵抗経路を提供する。抵抗部分2-114は、ニュートラル入力ピン2-1122に電気的に接続されている第1の端部2-1141と、電流戻しピン2-1124に電気的に接続されている第2の端部2-1142とを含む。しかしながら、別の例(図示せず)においては、抵抗部分2-114の第1の端部2-1141は、ニュートラル入力ピン2-1122の代わりにライブ入力ピン2-1121に電気的に接続されてもよい。
【0125】
[00124]抵抗部分2-114は、残留電荷が植物刺激器2-120から抵抗部分2-114を介して通過するのを容易にしながら、受信AC入力信号(具体的には交流電流(AC))が抵抗部分2-114を通過するのを制限するように構成されている。残留電荷は、鉢植えの植物が負イオン又は場合によってはイオン生成からの任意の残留イオンを生成する過程において植物刺激器によって生成される任意の静電荷であり得る。この例における抵抗部分2-114は、1メガオーム(MΩ)の抵抗を勇士、より詳細には、1MΩの抵抗器を含む。しかしながら、抵抗器は、他の例においては、抵抗器が、ACがAC側からDC側へと流れるのを制限することができる限り、1MΩよりも大きい又は低い任意の他の抵抗を有してもよい。加えて、抵抗部分2-114は、この例示的な実施形態において抵抗部分2-114結果としての抵抗が少なくとも1MΩ(例えば、2MΩ又は3MΩ)であることを条件として、当該抵抗器の代わりに又はそれに加えて任意の他の抵抗構成要素を含んでもよい。抵抗部分2-114によって与えられる抵抗経路はまた、「帰還路」として参照される場合もある。さらに、AC-DC電力変換器2-112は、任意の市販のUSB電源アダプタを使用して実装されてもよく、抵抗部分2-114は、AC-DC電力変換器2-112の構成要素パラメータへのいかなる変更も必要とすることなく、AC-DC電力変換器2-112と動作可能に関連付けることができる。したがって、市販のAC-DC電力変換器に、当該抵抗部分を組み込んで改良することができる。さらに、抵抗部分2-114が、残留イオンなどの残留電荷が植物刺激器2-120から抵抗部分2-114を介して通過するのを容易にしながら、受信AC入力信号が抵抗部分2-114を通過するのを十分に制限することを条件として、抵抗部分2-114は、1MΩ未満の抵抗を有してもよいことに留意されたい。したがって、抵抗部分2-114は、AC電流制限器として機能する。
【0126】
[00125]AC側又は電力線を残留電荷の帰還路として使用することが、(植物が植物刺激器によって刺激されて負イオンを生成するときの)植物上の静電荷を低減する助けとなることが分かっている。好ましい実施形態は、ライブ又はニュートラルピンのいずれかを帰還路として使用するため、これによって、どこにでもあるものではあり得ない第3のアース接地ピンに依拠する必要がなくなる。したがって、好ましい実施形態は、アース接地ピンに依拠する必要なしにアーチング又は静的効果に対処することが可能であり、代わりに、ライブ又はニュートラル接続に依拠する。したがって、汎用電源アダプタ2-110は、2つのピンのみを有すればよく(すなわち、2ピンプラグ又はアダプタの形態をとる)、又は、3つのピン(アース接地ピンを含む、ただし、当該特定の実施形態においては関連しない/使用しない)を有してもよい。
【0127】
[00126]抵抗部分2-114は、AC-DC電力変換器2-112の部分を形成しなくてもよく、AC-DC電力変換器2-112を形成する回路の外部に有ってもよいことは了解されたい。言うまでもなく、抵抗部分2-114及びAC-DC電力変換器2-112を収容し、当然ながらアクセス可能又は接続可能なライブ及びニュートラル入力ピン2-1121、2-1122並びに電流供給及び電流戻しピン2-1123、2-1124を有する筐体が存在し得る。
【0128】
[00127]代替的な例(図示せず)によれば、汎用電源アダプタ2-110が、電源デバイス(例えば、電池又は太陽電池パネル)に置き換えられてもよい。電源デバイスは、DC電源から植物刺激器2-120へとDC出力信号を提供するために、AC-DC電力変換器2-112のもの2-1123、2-1124と同様の構成の電流供給及び電流戻しピンを有するDC電源を含むことができる。すなわち、当該代替例の電流供給及び電流戻しピンは、DC電源から植物刺激器2-120へとDC出力信号を提供するために植物刺激器2-120の入力ピン2-1201、2-1202に電気的に接続することができる。電源デバイスは、接地に電気的に接続されている第1の端部と、電流戻しピンに電気的に接続されている第2の端部とを含む抵抗部分をさらに含むことができる。すなわち、代替例の抵抗部分は、当該代替例においては抵抗部分の第1の端部がライブ入力ピン又はニュートラル入力ピンではなく接地に電気的に接続されている点において、
図20Aの2-114と異なる。当該代替例の抵抗部分は、残留電荷が植物刺激器2-120から抵抗部分を介して通過するのを容易にするように構成することができる。当該構成において、抵抗部分は、「接地経路」を提供するものと考えることができる。
【0129】
[00128]植物刺激器2-120の動作は、パルス発生器の形態で実装される植物刺激器を示す
図20Bの下記の記載を参照して理解することができる。代表的又は例示的な実施形態は、植物から負の空気イオンを生成するための装置2-100を説明する。本明細書において使用される場合、装置2-100は、負の空気イオンを生成するように動作可能な機器の構成又はセットを指す。特に、装置2-100は、携帯デバイス2-130及び鉢植え植物2-200を備える。携帯デバイス2-130は、鉢植え植物2-200と協働して負の空気イオンを生成する電子デバイスである。鉢植え植物2-200は、プランタ又は容器2-206(例えば、鉢、箱、花瓶、又は器)、容器2-206内に配置されている土2-202、及び、土2-202の上で栽培されている1つ又は複数の植物2-204を備える。植物2-204は、様々な種、すなわち、陸生植物種及び水生/水中植物種のものである。さらに、植物2-204は、顕花植物、又は、シダなどの非顕花植物であってもよい。植物2-204は、後述するように、負の空気イオンを生成又は放出する能力などの、様々な要因に基づいてスクリーニング及び選択することができる。装置2-100は、植物2-204の生態機構に依拠して負の空気イオンを生成するため、装置2-100はまた、バイオジェネレータとして参照される場合もある。
【0130】
[00129]携帯デバイス2-130は、植物2-204から負の空気イオンを生成するために鉢植え植物2-200内の植物2-204とともに使用されるように構成されている。携帯デバイス2-130は、人によって容易に輸送、すなわち、搬送又は移動されるように設計されている。携帯デバイス2-130は、18kHz~48kHzに及ぶ内部動作周波数から電圧パルスを生成するためのパルス発生器2-120を備える。付加的に、電圧パルスは、0.02kHz~40kHzに及ぶ出力パルス周波数を有する。例えば、出力パルス周波数は、パルス発生器2-120の構成/回路及び/又は内部動作周波数に応じて、0.02kHz~5kHz又は5kHz~40kHzに及び得る。パルス発生器2-120は、所定の電圧レベルの矩形パルス、すなわち、電圧パルスを生成するように構成されている電子機械である。したがって、パルス発生器2-120は、電圧源として参照される場合がある。パルス発生器2-120は、1kV~40kVに及ぶ出力を有する電圧パルスを生成又は出力する。好ましくは、出力は15kV~40kVに及ぶ。いくつかの実験において、出力は、48kHzの内部動作周波数で、50μAの開回路において20kVである。いくつかの実験において、出力は、18kHz~35kHzに及ぶ内部動作周波数で、80μAの開回路において30kVである。いくつかの実施形態において、出力は7kVであり、後述するように、粒子状物質を除去するための実験が、植物種Dracena surculosaに対して実施された。
【0131】
[00130]携帯デバイス2-130は、パルス発生器2-120を鉢植え植物2-200内の植物2-204に結合するためのパルスプローブ2-122をさらに備える。具体的には、パルスプローブ2-122は、パルス発生器2-120の出力端子に接続されている近位端2-1221と、鉢植え植物2-200内の土2-202に挿入可能な遠位端2-1222とを備える。例えば、遠位端2-1222は、土2-202内へと10cmの深さに挿入される。パルスプローブ2-122は、パルス発生器2-120から植物2-204へと電圧パルスを伝導するように構成されている。具体的には、パルスプローブ2-122は、パルス発生器2-120(近位端2-1221の接続先)から土2-202(遠位端2-1222の挿入先)へと電圧パルスを伝導する。近位端2-1221及び遠位端2-1222を含むパルスプローブ2-122は、ユーザによる操作をより容易にするなどのために、様々な設計及び形状で製造することができる。
【0132】
[00131]いくつかの実施形態において、携帯デバイス2-130は、鉢植え植物2-200から分離して配置され、パルスプローブ2-122は、いくらかの距離にわたって延伸し、土2-202に挿入される。いくつかの他の実施形態において、携帯デバイス2-130は、容器2-206による結合機構などによって、プランタ2-200と一体化される。パルスプローブ2-122は、より短い距離にわたって延伸し、土2-202に挿入される。
【0133】
[00132]植物2-204は、電圧パルスが植物2-204へと伝導されるのに応答して、負の空気イオンを生成及び放出する。植物2-204は負の空気イオンを自然に放出するが、負の空気イオンの生成は、電圧パルスに起因して増強又は向上される。具体的には、パルスプローブ2-122は、パルス発生器2-120から土2-202へと電圧パルスが伝導されるのに応答して、パルス電場を生成する。パルス電場は、土2-202の内部で栽培されている植物2-204の根を刺激し、以て、植物2-204からの負の空気イオンの生成を刺激又は増強する。パルス電場への干渉を低減するために、鉢植え植物2-200は、電気絶縁性材料から作製されている、持ち上げられた基部上に配置されてもよい。容器2-206もまた、同様の電気絶縁性材料から作製されてもよい。
【0134】
[00133]携帯デバイス2-130は、パルス発生器2-120に給電するための携帯電源2-110をさらに備える。いくつかの実施形態において、携帯電源2-110は、並列に配置された電池のセットを含む。電池は、標準的なアルカリ電池又は再充電可能な電池であってもよい。1つの実施形態において、電源2-110は、単一の9ボルトDC電池を含む。別の実施形態において、電源2-110は、並列に配置された6つの9ボルトDC電池を含む。いくつかの他の実施形態において、電源2-110は、1つ又は複数の12ボルトDC電池を含む。いくつかの他の実施形態において、電源2-110は、携帯デバイス2-130を電源出力若しくはソケット、コンピュータのユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、又は電力バンクにプラグ接続することなどによって、再充電可能である。リチウムイオン電池などの適切なタイプの再充電可能な電池が、電源2-110に使用されてもよいことが了解されよう。いくつかの他の実施形態において、電源2-110は、AC電力(電源出力/ソケットからの)をDC電力に変換するための電力変換器又は変圧器を含んでもよい。
【0135】
[00134]いくつかの実施形態において、
図20Bを参照すると、携帯デバイス2-130は、パルス発生器2-120を作動させ、機能停止するためのスイッチ2-111を備える。したがって、スイッチ2-111は、携帯電源2-110からパルス発生器2-120への電力の流れをオン及びオフにする。携帯デバイス2-130は、スイッチ2-111に接続されており、電子デバイスと通信可能である無線通信モジュールをさらに備えることができる。当該電子デバイスは、例えば、携帯電話、又は、携帯デバイス2-130を遠隔制御するための遠隔制御装置などの、モバイルデバイスであってもよい。具体的には、電子デバイスは、携帯電源2-110をオン及びオフに切り替えることによってパルス発生器2-120を遠隔して作動及び機能停止するように構成されている。無線通信モジュールは、Bluetooth、Wi-Fi、NFC、赤外線、RFなどのような、既知の無線通信プロトコルによって電子デバイスと通信してもよい。
【0136】
[00135]装置2-100内のパルス発生器2-120の動作は、装置2-100内の植物刺激器2-120のパルス発生器と同様であるか又はこれを代表する。事実、電源2-110は、植物刺激器2-120(すなわち、パルス発生器2-120)に必要なDC出力電力を提供するために、前述した汎用電源アダプタ2-110の形態をとることができる。抵抗部分2-114によって、電源は、残留電荷が電力幹線に戻されるようにするための帰還路を提供し、DC出力信号の電圧に関係なく植物2-204の負の空気イオンの生成性能を改善する役割を果たし、また、アーク放電又は静電放電を最小限に抑えるのも助け、誰かが植物に接触して突然のショックを受ける必要なしに、鉢植え植物2-200を、公共の場所により配置しやすくする。
【0137】
[00136]3ピンAC入力信号源を含む代替的な実施態様において、抵抗部分2-114の第1のピン2-1141は、AC電源の接地ピンに電気的に接続することができ、抵抗部分2-114の第2のピン2-1142は、電流戻しピン2-1124に電気的に接続される。本技法を使用して、既存のUSB電源アダプタを、負の空気イオンを生成するために植物刺激器に給電するように修正するように、変換プラグを設計することができる。一例として、3つの接地ピン、したがって第3の接地ピンを有するUSB電源アダプタ及び第3の接地ピンを、抵抗部分を介してDC出力の出力負電極に接続することができる。
【0138】
[00137]3ピンプラグはまた、2極ソケット又はAC電源にも使用されてもよい。例えば、プラグ変換器及びUSB電源アダプタをともに使用することができる。プラグ変換器410は、タイプF(2つのピン)とすることができ、USB電源アダプタは、タイプG(3つのピン)とすることができる。USB電源アダプタは、入力側のライブピン又はニュートラルピン及び出力側の電流戻しピンにまたがって接続される抵抗部分を有するように修正することができる。したがって、USB電源アダプタに、帰還路を設けることができる。プラグ変換器にプラグ接続されるとき、USB電源アダプタは、
図20Aの構成に関連して上述した有利な効果を達成しながら、プラグ変換器のプラグタイプ領域において使用することができる。修正変換プラグの当該技法は、2つのピンの汎用電源アダプタを有する植物刺激装置に適用可能であり、植物刺激装置が異なるプラグタイプの領域において使用されることを可能にする。
【0139】
[00138]汎用電源アダプタ2-100の例の抵抗部分及び電源デバイスの例の抵抗部分が有利である。例えば、抵抗部分は、植物2-204が触れられるときのアーク放電の発生及び/又は静電ショックの発生を低減する。すなわち、抵抗部分は、残留電荷が植物刺激器2-120から抵抗部分を通過すること、より詳細には、関連する植物から抵抗部分を介して植物刺激器2-120を通過することを容易にし、以て、関連する植物における電荷生成を低減(又は防止)し、静電ショックの発生(すなわち、静電放電)を低減(又は防止)する。加えて、抵抗部分2-114によって、装置2-100、より詳細には、汎用電源アダプタ2-110は、(例えば、電源制約又は電源ソケット設計に起因して)接地接続を有しない2ピンAC入力信号源(例えば、2ピン電源ソケット)とともに使用するのに適する。言い換えれば、抵抗部分2-114によって、装置2-100又は汎用電源アダプタ2-110は、3ピンソース(アース接地ピンを有する)だけでなく2ピンソース(アース接地ピンを有しない)も含む、より多様なAC入力信号源(例えば、電源ソケット)とともに使用するのに適する。さらに、抵抗経路(又は帰還路)は、DC出力信号の電圧に関係なく、植物2-204の負の空気イオンの生成性能を向上させる役割を果たす。
【0140】
【0141】
【0142】
[00141]本発明の可能性のある用途は、例えば、空港の喫煙室、建造物の喫煙エリア、都市、家屋、オフィス、空気汚染(例えば、PM2.5)の低減が所望されるすべての種類の密閉空間のための一般的な空気清浄化を含む。付加的に、抵抗部分2-114、及び、抵抗部分が静電ショックを低減する効果によって、本発明は、植物が人又はペット/動物と接触する可能性が高いシナリオにおいて使用するのに特に適する。
【0143】
[00142]本発明をまた、負の空気イオンを生成する以外の目的で植物を刺激するために使用することもできることは、注目に値する。記載されている実施形態は、鉢植え植物を刺激するのに好ましいが、植物から負の空気イオンを生成するための装置、空気イオン化装置又は一般的なUSB電源に給電することができる。
【0144】
[00143]本明細書において使用されるものとしての「ピン」という用語は、「端子」又はより一般的に電気接点など意味するものとして解釈することができる。
【0145】
[00144]本明細書において使用されるものとしての「残留電荷」という用語は、刺激中に植物内に残り、放電を受けて(例えば、人の手が触れるときに)静電ショックを引き起こす電荷を指すことができ、また、植物によって生成される任意の残留イオンも含み得る。
【0146】
[00145]代替形態又は置換ではない、上述した特徴の変形及び組み合わせを組み合わせて、本開示の意図される範囲内に入る、またさらなる実施形態を形成することができることが、当業者には了解されたい。
【符号の説明】
【0147】
10 装置
20 植物
22 植物鉢
30 電源
100 電源モジュール/電源デバイス
120 変圧器回路
120-a 一次側
120-b 二次側
125 制御回路
130 入力整流フィルタリング回路
131 ブリッジ整流器
132 キャパシタ
140 出力整流フィルタリング回路
150 電圧安定化回路
153 抵抗器
156 過渡電圧抑制(TVS)ダイオード
170 電源出力インターフェース
170a USBレセプタクル
171 電力ケーブル
176 USBコネクタ
180 2ピン電源入力インターフェース
190 3ピン電源入力インターフェース
191 アース接地ピン
200 電圧パルスモジュール
270 刺激プローブ
300 通信モジュール
400 表示モジュール
450 タッチセンシングモジュール
500 近接検知モジュール
510 近接センサ
600 コントローラ
620 FFC(フレキシブルフラットケーブル)回路
700 筐体
710 第1の表面
800 クリップ
810 クリップアーム
830 ケーシング
910 玉掛索
【手続補正書】
【提出日】2021-08-31
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
植物から負の空気イオンを生成するための装置であって、
一次側及び二次側を有する変圧器と、前記変圧器の絶縁ギャップをブリッジするように前記一次側と前記二次側の両方に接続されている電圧安定化回路とを含む、電源モジュールと、
前記電源モジュールに接続可能な電圧パルスモジュールであり、前記電源モジュールが、負電圧パルスを生成するために前記電圧パルスモジュールに所定の入力電圧V
INを提供し、前記電圧パルスモジュールからの反射電圧パルスを調整するように構成されている、電圧パルスモジュールと、
前記電圧パルスモジュールに接続されており、前記植物の根部に前記負電圧パルスを伝送するように構成されている刺激プローブと
を備える、装置。
【請求項2】
前記電圧安定化回路が、所定の抵抗値の1つ又は複数のブリード抵抗器を備える、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記1つ又は複数のブリード抵抗器の前記抵抗値の下限が、漏れ電流強度の知覚可能閾値に基づいて決定され、前記1つ又は複数のブリード抵抗器の前記抵抗値の上限が、前記変圧器の動作状態に基づいて決定される、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記電圧安定化回路が、回路保護デバイスをさらに備える、請求項2又は3に記載の装置。
【請求項5】
前記電源モジュールが、前記入力電圧V
INを前記電圧パルスモジュールに伝送するように構成されている電力ケーブルに接続するための電源出力インターフェースを備える、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記電源出力インターフェースが、前記電力ケーブルのユニバーサルシリアルバスコネクタを受け入れるように構成されているユニバーサルシリアルバスレセプタクルである、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記電源モジュールが、2ピン電源ソケット、及び/又は3ピン電源ソケットに接続するように構成されている電源入力インターフェースを備える、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記変圧器の前記二次側にある基準線が、前記3ピン電源ソケットのアース接地ピンに接続される、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記植物の近傍の侵入物を検出するように構成されている近接検知モジュールをさらに備える、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記近接検知モジュールが、以下の近接センサ、すなわち、能動的赤外線近接センサ、受動的赤外線近接センサ、無線周波数近接センサ、レーザ近接センサ、飛行時間(ToF)近接センサ、誘導近接センサ、容量近接センサのうちの1つ又は複数を含む、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記植物と接触する物体を検出するように構成されているタッチセンシングモジュールをさらに備える、請求項1に記載の装置。
【請求項12】
前記近接検知モジュール及び/又は前記タッチセンシングモジュールからのデータに基づいて前記装置の動作を制御するように構成されているコントローラをさらに備える、請求項9~11のいずれか一項に記載の装置。
【請求項13】
少なくとも前記電圧パルスモジュールを収容し、植物鉢を受け入れるように構成されている筐体を備える、請求項1に記載の装置。
【請求項14】
前記第1の表面が、前記植物鉢の底部を受け入れるようなサイズ及び形状にされている凹部を含む、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
近接検知ゾーンを形成するために対称に、前記筐体の周縁部に取り付けられている少なくとも2つの近接センサを備える、請求項13又は14に記載の装置。
【請求項16】
前記電圧パルスモジュールが、植物鉢の側壁に取り付けられるように構成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項17】
前記電圧パルスモジュールが、前記植物鉢上の空洞に嵌合するような形状及び寸法にされている、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記電圧パルスモジュールが、前記植物鉢の前記側壁に取り付けるためのクリップを備える、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記クリップの1つのクリップアームが、前記植物の前記根部に前記負電圧パルスを伝送するように構成されている、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記装置が、天井面に取り付けられている電源に接続するように構成されており、複数の玉掛索が、植物鉢を懸架位置に保持するように構成されており、前記複数の玉掛索のうちの少なくとも1つが、前記所定の入力電圧V
INを前記電源モジュールから前記電圧パルスモジュールへと伝送するように構成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項21】
前記装置が、天井面に取り付けられている電源に接続するように構成されており、複数の玉掛索が、植物鉢を懸架位置に保持するように構成されており、前記複数の玉掛索のうちの少なくとも1つが、前記負電圧パルスを前記電圧パルスモジュールから前記刺激プローブへと伝送するように構成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項22】
前記所定の入力電圧V
INが、3.3V~100Vである、請求項1に記載の装置。
【請求項23】
前記負電圧パルスの電圧レベルが、-2kV~-48kVである、請求項1に記載の装置。
【請求項24】
請求項1に記載の装置において前記電源モジュールとして使用するための電源デバイスであって、
前記電圧安定化回路が、所定の抵抗値の1つ又は複数のブリード抵抗器を備える、
電源デバイス。
【請求項25】
前記1つ又は複数のブリード抵抗器の前記抵抗値の下限が、漏れ電流強度の知覚可能閾値に基づいて決定され、前記1つ又は複数のブリード抵抗器の前記抵抗値の上限が、前記変圧器の動作状態に基づいて決定される、請求項24に記載の電源デバイス。
【請求項26】
前記電圧安定化回路が、回路保護デバイスをさらに備える、請求項25に記載の電源デバイス。
【請求項27】
前記一次側にある入力整流フィルタリング回路、及び、前記二次側にある出力整流フィルタリング回路のうちの少なくとも一つをさらに含む、請求項24に記載の電源デバイス。
【請求項28】
前記入力電圧V
INを前記電圧パルスモジュールに伝送するように構成されている電力ケーブルに接続するための電源出力インターフェースをさらに備える、請求項24に記載の電源デバイス。
【請求項29】
前記電源出力インターフェースが、前記電力ケーブルのユニバーサルシリアルバスコネクタを受け入れるように構成されているユニバーサルシリアルバスレセプタクルである、請求項28に記載の電源デバイス。
【請求項30】
2ピン電源ソケット、及び/又は3ピン電源ソケットに接続するための電源入力インターフェースをさらに備える、請求項24に記載の電源デバイス。
【請求項31】
前記変圧器の前記二次側にある基準線が、前記3ピン電源ソケットのアース接地ピンに接続される、請求項30に記載の電源デバイス。
【請求項32】
前記電圧パルスモジュールのために3.3V~100Vの所定の入力電圧V
INを導出するように構成されている、請求項24に記載の電源デバイス。
【請求項33】
(a)鉢植え植物を電気的に刺激して、前記鉢植え植物に負イオンを生成させるように構成されている植物刺激器と、
(b)汎用電源アダプタであって、
交流(AC)電源のライブ及びニュートラル電源導体のそれぞれから交流電力信号を受信するように適合されている第1の電気接点及び第2の電気接点と、
前記植物刺激器に直流(DC)電力信号を出力するための電流供給電気端子及び電流戻し電気端子と、
前記交流電力信号を前記直流電力信号に変換するように構成されている交流-直流電力変換器と、
前記第1の電気接点及び前記第2の電気接点のいずれかと、前記直流電力信号の前記電流戻し電気端子との間に電気的に結合されている抵抗部分であり、前記抵抗部分が、残留電荷が前記植物刺激器から前記抵抗部分を介して通過するのを容易にしながら、受信された前記交流電力信号が前記抵抗部分を通過するのを制限するように構成されている、抵抗部分と、を備える、汎用電源アダプタと
を含む、植物刺激装置。
【請求項34】
(a)鉢植え植物を電気的に刺激して、前記鉢植え植物に負イオンを生成させるように構成されている植物刺激器と、
(b)前記植物刺激器に給電するための電源デバイスであって、
直流電源と、
前記直流電源から前記植物刺激器へと直流出力信号を提供するように適合されている電流供給端子及び電流戻し端子と、
接地に電気的に接続されている第1の端部と、前記電流戻し端子に電気的に接続されている第2の端部とを有する抵抗部分であり、前記抵抗部分が、残留電荷が前記植物刺激器から前記抵抗部分を介して通過するのを容易にするように構成されている、抵抗部分と、を備える、電源デバイスと
を含む、植物刺激装置。
【請求項35】
(a)鉢植え植物を電気的に刺激して、前記鉢植え植物に負イオンを生成させるように構成されている植物刺激器と、
(b)前記植物刺激器に給電するための汎用電源アダプタであって、
交流(AC)電源のライブ及びニュートラル電源導体のそれぞれから交流電力信号を受信するように適合されている第1の電気接点及び第2の電気接点と、
前記植物刺激器に直流(DC)電力信号を出力するための電流供給電気端子及び電流戻し電気端子と、
前記交流電力信号を前記直流電力信号に変換するように構成されている交流-直流電力変換器と、
前記第1の電気接点及び前記第2の電気接点のいずれかと、前記直流電力信号の前記電流戻し電気端子との間に電気的に結合されている抵抗部分であり、前記抵抗部分が、残留電荷が前記植物刺激器から前記抵抗部分を介して通過するのを容易にしながら、受信された前記交流電力信号が前記抵抗部分を通過するのを制限するように構成されている、抵抗部分と、を含む汎用電源アダプタと、
(c)前記汎用電源アダプタと前記植物刺激器との間を電気的に接続するように適合されているケーブルと
を備える、キット。
【請求項36】
(a)鉢植え植物を電気的に刺激して、前記鉢植え植物に負イオンを生成させるように構成されている植物刺激器と、
(b)前記植物刺激器に給電するための汎用電源アダプタであって、
交流(AC)電源のそれぞれの電源導体から交流電力信号を受信するように適合されている2つ以上の電気接点と、
前記植物刺激器に直流(DC)電力信号を出力するための電流供給電気端子及び電流戻し電気端子と、
前記交流電力信号を前記直流電力信号に変換するように構成されている交流-直流電力変換器と、
前記電気接点のうちの1つと、前記直流電力信号の前記電流戻し電気端子との間に電気的に結合されている抵抗部分であり、前記抵抗部分が、残留電荷が前記植物刺激器から前記抵抗部分を介して通過するのを容易にしながら、受信された前記交流電力信号が前記抵抗部分を通過するのを制限するように構成されている、抵抗部分と、を備える、汎用電源アダプタと、
(c)前記汎用電源アダプタと前記植物刺激器との間を電気的に接続するように適合されているケーブルと、
を備える、キット。
【請求項37】
前記汎用電源アダプタの前記2つ以上の電気接点が、接地導体、ライブ及びニュートラル電源導体に接続されるように構成されている3つの電気接点を含み、前記抵抗部分が、前記接地導体に接続される前記電気接点に接続されている、
請求項36に記載のキット。
【請求項38】
前記鉢植え植物をさらに備える、請求項35~37のいずれか一項に記載のキット。
【請求項39】
(a)鉢植え植物を電気的に刺激して、前記鉢植え植物に負イオンを生成させるように構成されている植物刺激器と、
(b)前記植物刺激器に給電するための電源デバイスであって、
直流電源と、
前記直流電源から前記植物刺激器へと直流出力信号を提供するように適合されている電流供給端子及び電流戻し端子と、
接地に電気的に接続されている第1の端部と、電流戻し端子に電気的に接続されている第2の端部とを有する抵抗部分であり、前記抵抗部分が、残留電荷が前記植物刺激器から前記抵抗部分を介して通過するのを容易にするように構成されている、抵抗部分と、を含む、電源デバイスと、
(c)電源デバイスと前記植物刺激器との間を電気的に接続するように適合されているケーブルと、
を備える、キット。
【請求項40】
前記鉢植え植物をさらに備える、請求項39に記載のキット。
【国際調査報告】