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特表2022-551324セル間Ｌ１－ＲＳＲＰ報告

書誌要約請求の範囲詳細な説明課題実施例実施するための形態図面の説明

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公表特許公報(A)

(11)【公表番号】

(43)【公表日】2022-12-08

(54)【発明の名称】セル間Ｌ１－ＲＳＲＰ報告

(51)【国際特許分類】

H04W 24/10 20090101AFI20221201BHJP

H04W 72/04 20090101ALI20221201BHJP

【ＦＩ】

H04W24/10

H04W72/04 111

【審査請求】未請求

【予備審査請求】未請求

(21)【出願番号】P 2022521715

(86)(22)【出願日】2020-10-13

(85)【翻訳文提出日】2022-04-11

(86)【国際出願番号】 US2020070660

(87)【国際公開番号】W WO2021077130

(87)【国際公開日】2021-04-22

(31)【優先権主張番号】62/914,690

(32)【優先日】2019-10-14

(33)【優先権主張国・地域又は機関】US

(31)【優先権主張番号】16/949,019

(32)【優先日】2020-10-09

(33)【優先権主張国・地域又は機関】US

(81)【指定国・地域】

【公序良俗違反の表示】

（特許庁注：以下のものは登録商標）

１．３ＧＰＰ

(71)【出願人】

【識別番号】507364838

【氏名又は名称】クアルコム，インコーポレイテッド

(74)【代理人】

【識別番号】100108453

【弁理士】

【氏名又は名称】村山靖彦

(74)【代理人】

【識別番号】100163522

【弁理士】

【氏名又は名称】黒田晋平

(72)【発明者】

【氏名】モスタファ・コシュネヴィサン

(72)【発明者】

【氏名】ヤン・ジョウ

(72)【発明者】

【氏名】タオ・ルオ

(72)【発明者】

【氏名】シャオシア・ジャン

(72)【発明者】

【氏名】ピーター・ガール

(72)【発明者】

【氏名】アルムガム・チェンダマライ・カンナン

(72)【発明者】

【氏名】ジン・スン

【テーマコード（参考）】

5K067

【Ｆターム（参考）】

5K067DD25

5K067DD43

5K067DD44

5K067EE02

5K067EE10

(57)【要約】

本開示の様々な態様は全般に、ワイヤレス通信に関する。いくつかの態様では、ユーザ機器(UE)は、同期信号ブロック(SSB)セット内に含まれる1つまたは複数のSSBに関連付けられたレイヤ1基準信号受信電力(L1-RSRP)測定値の表示を含めるために、L1-RSRP測定報告を生成し得、SSBセットは、SSBセットインジケータによって、L1-RSRP測定報告内で複数のSSBセットから識別され、1つまたは複数のSSBは、SSBセット内にインデックスを作るそれぞれのSSBインデックスによってL1-RSRP測定報告内で識別される。UEは、L1-RSRP測定報告を送信し得る。数多くの他の態様が提供される。

【特許請求の範囲】

【請求項1】

ユーザ機器(UE)によって実行されるワイヤレス通信の方法であって、
同期信号ブロック(SSB)セット内に含まれる1つまたは複数のSSBに関連付けられたレイヤ1基準信号受信電力(L1-RSRP)測定値の表示を含めるためにL1-RSRP測定報告を生成するステップであって、
前記SSBセットは、SSBセットインジケータによって前記L1-RSRP測定報告内で複数のSSBセットから識別され、かつ
前記1つまたは複数のSSBは、前記SSBセットの中にインデックスを作るそれぞれのSSBインデックスによって前記L1-RSRP測定報告内で識別される、ステップと、
前記L1-RSRP測定報告を送信するステップとを含む、方法。

【請求項2】

前記SSBセットは、第1の物理セル識別子(PCI)に関連付けられ、
前記複数のSSBセットのうちの別のSSBセットが、第2のPCIに関連付けられる、請求項1に記載の方法。

【請求項3】

前記第1のPCIは、前記UEのサービングセルに関連付けられ、
前記第2のPCIは、前記UEの非サービングセルに関連付けられる、請求項2に記載の方法。

【請求項4】

ユーザ機器(UE)によって実行されるワイヤレス通信の方法であって、
第1の物理セル識別子(PCI)に関連付けられた第1の同期信号ブロック(SSB)セット内に含まれる1つまたは複数の第1のSSBに関連付けられたレイヤ1基準信号受信電力(L1-RSRP)測定値、および
第2のPCIに関連付けられた第2のSSBセット内に含まれる1つまたは複数の第2のSSBに関連付けられたL1-RSRP測定値
の表示を含めるためにL1-RSRP測定報告を生成するステップと、
前記L1-RSRP測定報告を送信するステップとを含む、方法。

【請求項5】

前記第1のPCIは、前記UEのサービングセルに関連付けられ、
前記第2のPCIは、前記UEの非サービングセルに関連付けられる、請求項4に記載の方法。

【請求項6】

前記1つまたは複数の第1のSSBは、前記第1のSSBセットに関連付けられた第1のSSBインデックス範囲内に含まれるそれぞれのSSBインデックスによって前記L1-RSRP測定報告内で識別され、
前記1つまたは複数の第2のSSBは、前記第2のSSBセットに関連付けられた第2のSSBインデックス範囲内に含まれるそれぞれの相対的SSBインデックスによって前記L1-RSRP測定報告内で識別され、
前記第1のSSBインデックス範囲および前記第2のSSBインデックス範囲は、重複しないSSBインデックス範囲である、請求項4に記載の方法。

【請求項7】

前記1つまたは複数の第2のSSBに関連付けられたそれぞれの実際のSSBインデックスが、
前記それぞれの相対的SSBインデックス、および
前記第1のSSBインデックス範囲内に含まれるSSBインデックスの量
に少なくとも部分的に基づく、請求項6に記載の方法。

【請求項8】

前記1つまたは複数の第1のSSBの各々は、前記第1のSSBセットの表示および前記第1のSSBセット内にインデックスを作るSSBインデックスの表示によって前記L1-RSRP測定報告内で識別され、
前記1つまたは複数の第2のSSBの各々は、前記第2のSSBセットの表示および前記第2のSSBセット内にインデックスを作るSSBインデックスの表示によって前記L1-RSRP測定報告内で識別される、請求項4に記載の方法。

【請求項9】

前記1つまたは複数の第1のSSBの各々は、
前記第1のSSBセットを識別する第1の値と、
前記第1のSSBセット内にインデックスを作るSSBインデックスを識別する第2の値と
を含む第1の複数の値によって前記L1-RSRP測定報告内で識別され、
前記1つまたは複数の第2のSSBの各々は、
前記第2のSSBセットを識別する第1の値と、
前記第2のSSBセット内にインデックスを作るSSBインデックスを識別する第2の値と
を含む第2の複数の値によって前記L1-RSRP測定報告内で識別される、請求項4に記載の方法。

【請求項10】

前記1つまたは複数の第1のSSBは、前記L1-RSRP測定報告内に含まれる第1のCSI-SSB-ResourceListフィールドによって識別され、
前記1つまたは複数の第2のSSBは、前記L1-RSRP測定報告内に含まれる第2のCSI-SSB-ResourceListフィールドによって識別される、請求項4に記載の方法。

【請求項11】

前記1つまたは複数の第1のSSB内に含まれる第3のSSBに関連付けられたSSBリソースインジケータを識別する複数の値を含めるために前記L1-RSRP測定報告を生成するステップをさらに含み、前記複数の値は、
前記第1のCSI-SSB-ResourceListフィールドを識別する第1の値と、
前記第1のCSI-SSB-ResourceListフィールド内にインデックスを作る、前記第3のSSBに関連付けられたSSBインデックスを識別する第2の値とを含む、請求項10に記載の方法。

【請求項12】

前記1つまたは複数の第1のSSBの第1のサブセットが、前記L1-RSRP測定報告内に含まれる第1のCSI-SSB-ResourceListフィールドによって識別され、
前記1つまたは複数の第1のSSBの第2のサブセットが、前記L1-RSRP測定報告内に含まれる第2のCSI-SSB-ResourceListフィールドによって識別され、
前記第1のCSI-SSB-ResourceListフィールドおよび前記第2のCSI-SSB-ResourceListフィールドは、前記L1-RSRP測定報告内に含まれるCSI-SSB-ResourceListSetフィールドによって識別される、請求項4に記載の方法。

【請求項13】

前記1つまたは複数の第1のSSBの前記第1のサブセット内に含まれる第3のSSBに関連付けられたSSBリソースインジケータを識別する複数の値を含めるために前記L1-RSRP測定報告を生成するステップをさらに含み、前記複数の値は、
前記第1のCSI-SSB-ResourceListフィールドを識別する第1の値と、
前記第1のCSI-SSB-ResourceListフィールド内にインデックスを作る前記第3のSSBに関連付けられたSSBインデックスを識別する第2の値とを含む、請求項12に記載の方法。

【請求項14】

前記1つまたは複数の第1のSSBのサブセットが、前記L1-RSRP測定報告内に含まれる第1のCSI-SSB-ResourceListフィールドによって識別され、
前記1つまたは複数の第2のSSBのサブセットが、前記L1-RSRP測定報告内に含まれる第2のCSI-SSB-ResourceListフィールドによって識別され、
前記第1のCSI-SSB-ResourceListフィールドおよび前記第2のCSI-SSB-ResourceListフィールドは、前記L1-RSRP測定報告内に含まれるCSI-SSB-ResourceListSetフィールドによって識別される、請求項4に記載の方法。

【請求項15】

前記UEが同時に受信することができるビームペアの表示を含めるために前記L1-RSRP測定報告を生成するステップをさらに含み、
前記ビームペアは、
前記1つまたは複数の第1のSSB内に含まれる第3のSSBに関連付けられた第1のビームと、
前記1つまたは複数の第1のSSBあるいは前記1つまたは複数の第2のSSB内に含まれる第4のSSBに関連付けられた第2のビームとを含む、請求項4に記載の方法。

【請求項16】

前記第4のSSBは、前記1つまたは複数の第2のSSB内に含まれ、
ビームペアの前記表示を含めるために前記L1-RSRP測定報告を生成するステップが、
前記第4のSSBが前記1つまたは複数の第2のSSB内に含まれることに少なくとも部分的に基づいてビームペアの前記表示を含めるために前記L1-RSRP測定報告を生成するステップを含む、請求項15に記載の方法。

【請求項17】

前記第4のSSBは、前記1つまたは複数の第2のSSB内に含まれ、
ビームペアの前記表示を含めるために前記L1-RSRP測定報告を生成するステップが、
前記第4のSSBが、前記第3のSSBを識別するCSI-SSB-ResourceListフィールドとは異なる、前記L1-RSRP測定報告内に含まれるCSI-SSB-ResourceListフィールド内で識別されることに少なくとも部分的に基づいて、ビームペアの前記表示を含めるために前記L1-RSRP測定報告を生成するステップを含む、請求項15に記載の方法。

【請求項18】

前記第2のビームに関連付けられたL1-RSRP測定値が、前記第1のビームに関連付けられたL1-RSRP測定値に対して差異的な値として前記L1-RSRP測定報告内で識別される、請求項15に記載の方法。

【請求項19】

前記差異的な値が、4ビットの量に量子化される、請求項18に記載の方法。

【請求項20】

前記差異的な値が、5ビット以上の量に量子化される、請求項18に記載の方法。

【請求項21】

前記第1のビームに関連付けられたL1-RSRP測定値および前記第2のビームに関連付けられたL1-RSRP測定値が、それぞれの7ビット値によって前記L1-RSRP測定報告内で明示的に識別される、請求項15に記載の方法。

【請求項22】

ビームペアの前記表示を含めるために前記L1-RSRP測定報告を生成するステップが、
前記第2のビームに関連付けられたL1-RSRP測定値を明示的に示す7ビット値、
前記第1のビームに関連付けられたL1-RSRP測定値に対して差異的な値として前記第2のビームに関連付けられた前記L1-RSRP測定値を暗黙的に示す4ビット値、または
前記第1のビームに関連付けられた前記L1-RSRP測定値に対して前記差異的な値として前記第2のビームに関連付けられた前記L1-RSRP測定値を暗黙的に示す5ビット以上の値
を含めるために前記L1-RSRP測定報告を、構成に少なくとも部分的に基づいて生成するステップを含む、請求項15に記載の方法。

【請求項23】

ビームペアの前記表示を含めるために前記L1-RSRP測定報告を生成するステップが、
前記第2のビームに関連付けられたL1-RSRP測定値を明示的に示す7ビット値、
前記第1のビームに関連付けられたL1-RSRP測定値に対して差異的な値として前記第2のビームに関連付けられた前記L1-RSRP測定値を暗黙的に示す4ビット値、または
前記第1のビームに関連付けられた前記L1-RSRP測定値に対して前記差異的な値として前記第2のビームに関連付けられた前記L1-RSRP測定値を暗黙的に示す5ビット以上の値
を含めるために前記L1-RSRP測定報告を、前記第1のビームおよび前記第2のビームが同じSSBセット内に含まれるかどうかに少なくとも部分的に基づいて生成するステップを含む、請求項15に記載の方法。

【請求項24】

ワイヤレス通信のためのユーザ機器(UE)であって、
メモリと、
前記メモリに動作可能に結合された1つまたは複数のプロセッサとを含み、前記メモリおよび前記1つまたは複数のプロセッサは、
同期信号ブロック(SSB)セット内に含まれる1つまたは複数のSSBに関連付けられたレイヤ1基準信号受信電力(L1-RSRP)測定値の表示を含めるためにL1-RSRP測定報告を生成することであって、
前記SSBセットは、SSBセットインジケータによって前記L1-RSRP測定報告内で複数のSSBセットから識別され、
前記1つまたは複数のSSBは、前記SSBセット内にインデックスを作るそれぞれのSSBインデックスによって前記L1-RSRP測定報告内で識別される、生成することと、
前記L1-RSRP測定報告を送信することとを行うように構成される、ユーザ機器(UE)。

【請求項25】

前記SSBセットは、第1の物理セル識別子(PCI)に関連付けられ、
前記複数のSSBセットのうちの別のSSBセットが、第2のPCIに関連付けられる、請求項24に記載のUE。

【請求項26】

前記第1のPCIは、前記UEのサービングセルに関連付けられ、
前記第2のPCIは、前記UEの非サービングセルに関連付けられる、請求項25に記載のUE。

【請求項27】

ワイヤレス通信のためのUEであって、
メモリと、
前記メモリに動作可能に結合された1つまたは複数のプロセッサとを含み、前記メモリおよび前記1つまたは複数のプロセッサは、
第1の物理セル識別子(PCI)に関連付けられた第1の同期信号ブロック(SSB)セット内に含まれる1つまたは複数の第1のSSBに関連付けられたレイヤ1基準信号受信電力(L1-RSRP)測定値、および
第2のPCIに関連付けられた第2のSSBセット内に含まれる1つまたは複数の第2のSSBに関連付けられたL1-RSRP測定値
の表示を含めるためにL1-RSRP測定報告を生成することと、
前記L1-RSRP測定報告を送信することとを行うように構成される、UE。

【請求項28】

前記第1のPCIは、前記UEのサービングセルに関連付けられ、
前記第2のPCIは、前記UEの非サービングセルに関連付けられる、請求項27に記載のUE。

【請求項29】

【請求項30】

前記1つまたは複数の第2のSSBに関連付けられたそれぞれの実際のSSBインデックスは、
前記それぞれの相対的SSBインデックス、および
前記第1のSSBインデックス範囲内に含まれるSSBインデックスの量
に少なくとも部分的に基づく、請求項29に記載のUE。

【請求項31】

【請求項32】

前記1つまたは複数の第1のSSBの各々は、
前記第1のSSBセットを識別する第1の値と、
前記第1のSSBセット内にインデックスを作るSSBインデックスを識別する第2の値とを含む第1の複数の値によって前記L1-RSRP測定報告内で識別され、
前記1つまたは複数の第2のSSBの各々は、
前記第2のSSBセットを識別する第1の値と、
前記第2のSSBセット内にインデックスを作るSSBインデックスを識別する第2の値とを含む第2の複数の値によって前記L1-RSRP測定報告内で識別される、請求項27に記載のUE。

【請求項33】

【請求項34】

前記1つまたは複数のプロセッサは、
前記1つまたは複数の第1のSSB内に含まれる第3のSSBに関連付けられたSSBリソースインジケータを識別する複数の値を含めるために前記L1-RSRP測定報告を生成するようにさらに構成され、前記複数の値は、
前記第1のCSI-SSB-ResourceListフィールドを識別する第1の値と、
前記第1のCSI-SSB-ResourceListフィールド内にインデックスを作る、前記第3のSSBに関連付けられたSSBインデックスを識別する第2の値とを含む、請求項33に記載のUE。

【請求項35】

【請求項36】

前記1つまたは複数のプロセッサは、
前記1つまたは複数の第1のSSBの前記第1のサブセット内に含まれる第3のSSBに関連付けられたSSBリソースインジケータを識別する複数の値を含めるために前記L1-RSRP測定報告を生成するようにさらに構成され、前記複数の値は、
前記第1のCSI-SSB-ResourceListフィールドを識別する第1の値と、
前記第1のCSI-SSB-ResourceListフィールド内にインデックスを作る前記第3のSSBに関連付けられたSSBインデックスを識別する第2の値とを含む、請求項35に記載のUE。

【請求項37】

【請求項38】

前記1つまたは複数のプロセッサは、
前記UEが同時に受信することができるビームペアの表示を含めるために前記L1-RSRP測定報告を生成するようにさらに構成され、
前記ビームペアは、
前記1つまたは複数の第1のSSB内に含まれる第3のSSBに関連付けられた第1のビームと、
前記1つまたは複数の第1のSSBあるいは前記1つまたは複数の第2のSSB内に含まれる第4のSSBに関連付けられた第2のビームとを含む、請求項27に記載のUE。

【請求項39】

前記第4のSSBは、前記1つまたは複数の第2のSSB内に含まれ、
前記1つまたは複数のプロセッサは、ビームペアの前記表示を含めるために前記L1-RSRP測定報告を生成するとき、
前記第4のSSBが前記1つまたは複数の第2のSSB内に含まれることに少なくとも部分的に基づいてビームペアの前記表示を含めるために前記L1-RSRP測定報告を生成するように構成される、請求項38に記載のUE。

【請求項40】

前記第4のSSBは、前記1つまたは複数の第2のSSB内に含まれ、
前記1つまたは複数のプロセッサは、ビームペアの前記表示を含めるために前記L1-RSRP測定報告を生成するとき、
前記第4のSSBが、前記第3のSSBを識別するCSI-SSB-ResourceListフィールドとは異なる、前記L1-RSRP測定報告内に含まれるCSI-SSB-ResourceListフィールド内で識別されることに少なくとも部分的に基づいて、ビームペアの前記表示を含めるために前記L1-RSRP測定報告を生成するように構成される、請求項38に記載のUE。

【請求項41】

前記第2のビームに関連付けられたL1-RSRP測定値が、前記第1のビームに関連付けられたL1-RSRP測定値に対して差異的な値として前記L1-RSRP測定報告内で識別される、請求項38に記載のUE。

【請求項42】

前記差異的な値が、4ビットの量に量子化される、請求項41に記載のUE。

【請求項43】

前記差異的な値が、5ビット以上の量に量子化される、請求項41に記載のUE。

【請求項44】

前記第1のビームに関連付けられたL1-RSRP測定値および前記第2のビームに関連付けられたL1-RSRP測定値は、それぞれの7ビット値によって前記L1-RSRP測定報告内で明示的に識別される、請求項38に記載のUE。

【請求項45】

前記1つまたは複数のプロセッサは、ビームペアの前記表示を含めるために前記L1-RSRP測定報告を生成するとき、
前記第2のビームに関連付けられたL1-RSRP測定値を明示的に示す7ビット値、
前記第1のビームに関連付けられたL1-RSRP測定値に対して差異的な値として前記第2のビームに関連付けられた前記L1-RSRP測定値を暗黙的に示す4ビット値、または
前記第1のビームに関連付けられた前記L1-RSRP測定値に対して前記差異的な値として前記第2のビームに関連付けられた前記L1-RSRP測定値を暗黙的に示す5ビット以上の値
を含めるために前記L1-RSRP測定報告を、構成に少なくとも部分的に基づいて生成するように構成される、請求項39に記載のUE。

【請求項46】

前記1つまたは複数のプロセッサは、ビームペアの前記表示を含めるために前記L1-RSRP測定報告を生成するとき、
前記第2のビームに関連付けられたL1-RSRP測定値を明示的に示す7ビット値、
前記第1のビームに関連付けられたL1-RSRP測定値に対して差異的な値として前記第2のビームに関連付けられた前記L1-RSRP測定値を暗黙的に示す4ビット値、または
前記第1のビームに関連付けられた前記L1-RSRP測定値に対して前記差異的な値として前記第2のビームに関連付けられた前記L1-RSRP測定値を暗黙的に示す5ビット以上の値
を含めるために前記L1-RSRP測定報告を、前記第1のビームおよび前記第2のビームが同じSSBセット内に含まれるかどうかに少なくとも部分的に基づいて生成するように構成される、請求項39に記載のUE。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

関連出願の相互参照
本特許出願は、参照により本明細書に明確に組み込まれる、「INTER-CELL L1-RSRP REPORTING」と題する2019年10月14日に出願された米国仮特許出願第62/914,690号、および「INTER-CELL L1-RSRP REPORTING」と題する2020年10月9日に出願された米国非仮特許出願第16/949,019号の優先権を主張する。

【0002】

本開示の態様は概して、ワイヤレス通信に関し、セル間レイヤ1基準信号受信電力報告のための技法および装置に関する。

【背景技術】

【0003】

ワイヤレス通信システムは、電話、ビデオ、データ、メッセージング、およびブロードキャストなど、様々な電気通信サービスを提供するために広く展開されている。典型的なワイヤレス通信システムは、利用可能なシステムリソース(たとえば、帯域幅、送信電力など)を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な多元接続技術を利用する場合がある。そのような多元接続技術の例は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)システム、時分割同期符号分割多元接続(TD-SCDMA)システム、およびロングタームエボリューション(LTE)を含む。LTE/LTEアドバンストは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって公表されたユニバーサルモバイル電気通信システム(UMTS)モバイル規格への拡張のセットである。

【0004】

ワイヤレス通信ネットワークは、いくつかのユーザ機器(UE)のための通信をサポートできる、いくつかの基地局(BS)を含んでよい。ユーザ機器(UE)は、ダウンリンクおよびアップリンクを介して基地局(BS)と通信し得る。ダウンリンク(または順方向リンク)とはBSからUEへの通信リンクを指し、アップリンク(または逆方向リンク)とはUEからBSへの通信リンクを指す。本明細書においてより詳細に記載するように、BSは、ノードB、gNB、アクセスポイント(AP)、無線ヘッド、送受信ポイント(TRP)、新無線(NR)BS、5GノードBなどと呼ばれる場合がある。

【0005】

上記の多元接続技術は、都市レベル、国家レベル、地域レベル、さらには世界レベルで異なるユーザ機器が通信することを可能にする共通プロトコルを提供するために、様々な電気通信規格において採用されている。新無線(NR)は、5Gと呼ばれる場合もあり、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって公表されたLTEモバイル規格に対する拡張のセットである。NRは、スペクトル効率を高め、コストを減らし、サービスを改善し、新しいスペクトルを利用し、巡回プレフィックス(CP)を伴う直交周波数分割多重化(OFDM)(CP-OFDM)をダウンリンク(DL)上で使用し、CP-OFDMおよび/またはSC-FDM(たとえば、離散フーリエ変換拡散OFDM(DFT-s-OFDM)としても知られている)をアップリンク(UL)上で使用して他のオープン規格とよりうまく調和し、ならびにビームフォーミング、多入力多出力(MIMO)アンテナ技術、およびキャリアアグリゲーションをサポートすることによって、モバイルブロードバンドインターネットアクセスをよりうまくサポートするように設計されている。

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0006】

しかしながら、モバイルブロードバンドアクセスへの需要が高まり続けるにつれて、LTE技術およびNR技術のさらなる改善が必要である。好ましくは、これらの改善は、これらの技術を採用する他の多元接続技術および電気通信規格に適用可能であるべきである。

【課題を解決するための手段】

【0007】

いくつかの態様では、ユーザ機器(UE)によって実行されるワイヤレス通信の方法は、同期信号ブロック(SSB)セット内に含まれる1つまたは複数のSSBに関連付けられたレイヤ1基準信号受信電力(L1-RSRP)測定値の表示を含めるために、L1-RSRP測定報告を生成するステップであって、SSBセットは、SSBセットインジケータによって、L1-RSRP測定報告内で複数のSSBセットから識別され、1つまたは複数のSSBは、SSBセット内にインデックスを作るそれぞれのSSBインデックスによってL1-RSRP測定報告内で識別される、ステップと、L1-RSRP測定報告を送信するステップを含み得る。

【0008】

いくつかの態様では、UEによって実行されるワイヤレス通信の方法は、第1の物理セル識別子(PCI)に関連付けられた第1のSSBセット内に含まれる1つまたは複数の第1のSSBに関連付けられたL1-RSRP測定値、および第2のPCIに関連付けられた第2のSSBセット内に含まれる1つまたは複数の第2のSSBに関連付けられたL1-RSRP測定値の表示を含めるために、L1-RSRP測定報告を生成するステップと、L1-RSRP測定報告を送信するステップを含み得る。

【0009】

いくつかの態様では、ワイヤレス通信のためのUEは、メモリと、メモリに動作可能に結合された1つまたは複数のプロセッサとを含んでもよい。メモリおよび1つまたは複数のプロセッサは、SSBセット内に含まれる1つまたは複数のSSBに関連付けられたL1-RSRP測定値の表示を含めるために、L1-RSRP測定報告を生成することであって、SSBセットは、SSBセットインジケータによってL1-RSRP測定報告内で複数のSSBセットから識別され、1つまたは複数のSSBは、SSBセット内にインデックスを作るそれぞれのSSBインデックスによってL1-RSRP測定報告内で識別される、生成することと、L1-RSRP測定報告を送信することとを行うように構成され得る。

【0010】

いくつかの態様では、ワイヤレス通信のためのUEは、メモリと、メモリに動作可能に結合された1つまたは複数のプロセッサとを含んでもよい。メモリおよび1つまたは複数のプロセッサは、第1のPCIに関連付けられた第1のSSBセット内に含まれる1つまたは複数の第1のSSBに関連付けられたL1-RSRP測定値、および第2のPCIに関連付けられた第2のSSBセット内に含まれる1つまたは複数の第2のSSBに関連付けられたL1-RSRP測定値の表示を含めるために、L1-RSRP測定報告を生成することと、L1-RSRP測定報告を送信することとを行うように構成され得る。

【0011】

いくつかの態様では、非一時的コンピュータ可読媒体は、ワイヤレス通信のための1つまたは複数の命令を記憶してよい。1つまたは複数の命令は、UEの1つまたは複数のプロセッサによって実行されるとき、1つまたは複数のプロセッサに、SSBセット内に含まれる1つまたは複数のSSBに関連付けられたL1-RSRP測定値の表示を含めるために、L1-RSRP測定報告を生成することであって、SSBセットは、SSBセットインジケータによってL1-RSRP測定報告内で複数のSSBセットから識別され、1つまたは複数のSSBは、SSBセット内にインデックスを作るそれぞれのSSBインデックスによってL1-RSRP測定報告内で識別される、生成することと、L1-RSRP測定報告を送信することとを行わせ得る。

【0012】

いくつかの態様では、非一時的コンピュータ可読媒体は、ワイヤレス通信のための1つまたは複数の命令を記憶してよい。1つまたは複数の命令は、UEの1つまたは複数のプロセッサによって実行されるとき、1つまたは複数のプロセッサに、第1のPCIに関連付けられた第1のSSBセット内に含まれる1つまたは複数の第1のSSBに関連付けられたL1-RSRP測定値、および第2のPCIに関連付けられた第2のSSBセット内に含まれる1つまたは複数の第2のSSBに関連付けられたL1-RSRP測定値の表示を含めるために、L1-RSRP測定報告を生成することと、L1-RSRP測定報告を送信することとを行わせ得る。

【0013】

いくつかの態様では、ワイヤレス通信のための装置は、SSBセット内に含まれる1つまたは複数のSSBに関連付けられたL1-RSRP測定値の表示を含めるために、L1-RSRP測定報告を生成するための手段であって、SSBセットは、SSBセットインジケータによって、L1-RSRP測定報告内で複数のSSBセットから識別され、1つまたは複数のSSBは、SSBセット内にインデックスを作るそれぞれのSSBインデックスによってL1-RSRP測定報告内で識別される、手段と、L1-RSRP測定報告を送信するための手段とを含み得る。

【0014】

いくつかの態様では、ワイヤレス通信のための装置は、第1のPCIに関連付けられた第1のSSBセット内に含まれる1つまたは複数の第1のSSBに関連付けられたL1-RSRP測定値、および第2のPCIに関連付けられた第2のSSBセット内に含まれる1つまたは複数の第2のSSBに関連付けられたL1-RSRP測定値の表示を含めるために、L1-RSRP測定報告を生成するための手段と、L1-RSRP測定報告を送信するための手段を含み得る。

【0015】

態様は、一般に、添付の図面および本明細書を参照しながら本明細書で十分に説明し、添付の図面および本明細書によって示す方法、装置、システム、コンピュータプログラム製品、非一時的コンピュータ可読媒体、ユーザ機器、基地局、ワイヤレス通信デバイス、および/または処理システムを含む。

【0016】

上記は、以下の発明を実施するための形態がよりよく理解され得るように、本開示による例の特徴と技術的利点とをかなり広範に概説している。以下で、追加の特徴および利点が説明される。開示される概念および具体例は、本開示の同じ目的を遂行するための他の構造を変更または設計するための基礎として容易に利用される場合がある。そのような等価な構成は、添付の特許請求の範囲から逸脱しない。本明細書で開示する概念の特性、それらの編成と動作方法の両方が、関連する利点とともに、添付の図に関して検討されると以下の説明からよりよく理解されよう。図の各々は、特許請求の範囲の限定の定義としてではなく、例示および説明のために提供される。

【0017】

上述した本開示の特徴を詳細に理解することができるように、そのいくつかが添付の図面に示される態様を参照することによって、上記で簡単に要約した、より詳細な説明が得られる場合がある。しかしながら、本説明は他の等しく効果的な態様を許容する場合があるので、添付の図面が、本開示のいくつかの典型的な態様しか示さず、したがってその範囲の限定と見なされるべきではないことに留意されたい。異なる図面における同じ参照番号は、同じまたは同様の要素を識別する場合がある。

【図面の簡単な説明】

【0018】

【図1】本開示の様々な態様によるワイヤレス通信ネットワークの例を概念的に示すブロック図である。

【図2】本開示の様々な態様による、ワイヤレス通信ネットワークの中で基地局がユーザ機器(UE)と通信している一例を概念的に示すブロック図である。

【図3A】本開示の様々な態様による、ワイヤレス通信ネットワークにおけるフレーム構造の例を概念的に示すブロック図である。

【図3B】本開示の様々な態様による、ワイヤレス通信ネットワークにおける例示的同期通信階層を概念的に示すブロック図である。

【図4】本開示の様々な態様による、分散型無線アクセスネットワーク(RAN)の例示的な論理アーキテクチャを示す図である。

【図5】本開示の様々な態様による、分散型RANの例示的な物理アーキテクチャを示す図である。

【図6A】本開示の様々な態様による、セル間レイヤ1基準信号受信電力報告の例を示す図である。

【図6B】本開示の様々な態様による、セル間レイヤ1基準信号受信電力報告の例を示す図である。

【図7A】本開示の様々な態様による、セル間レイヤ1基準信号受信電力報告の例を示す図である。

【図7B】本開示の様々な態様による、セル間レイヤ1基準信号受信電力報告の例を示す図である。

【図7C】本開示の様々な態様による、セル間レイヤ1基準信号受信電力報告の例を示す図である。

【図7D】本開示の様々な態様による、セル間レイヤ1基準信号受信電力報告の例を示す図である。

【図7E】本開示の様々な態様による、セル間レイヤ1基準信号受信電力報告の例を示す図である。

【図8】本開示の様々な態様による、たとえば、UEによって実行される例示的なプロセスを示す図である。

【図9】本開示の様々な態様による、たとえば、UEによって実行される例示的なプロセスを示す図である。

【発明を実施するための形態】

【0019】

本開示の様々な態様が、添付の図面を参照しながら以下でより十分に説明される。しかしながら、本開示は、多くの異なる形態で具現化されてよく、本開示全体にわたって提示される任意の特定の構造または機能に限定されるものと解釈されるべきではない。むしろ、これらの態様は、本開示が周到で完全になり、本開示の範囲を当業者に十分に伝達するように提供される。本明細書における教示に基づいて、本開示の範囲は、本開示の任意の他の態様とは無関係に実装されるにせよ、本開示の任意の他の態様と組み合わせて実装されるにせよ、本明細書で開示する本開示の任意の態様を包含するものであることを、当業者は理解するべきである。たとえば、本明細書に記載する任意の数の態様を使用して、装置が実装されてよく、または方法が実践されてよい。加えて、本開示の範囲は、本明細書に記載する開示の様々な態様に加えて、またはそれらの態様以外の、他の構造、機能性、または構造および機能性を使用して実践されるような装置または方法をカバーするものである。本明細書で開示する本開示のいかなる態様も、請求項の1つまたは複数の要素によって具現化されてよいことを理解されたい。

【0020】

次に、様々な装置および技法を参照しながら電気通信システムのいくつかの態様が提示される。これらの装置および技法は、以下の詳細な説明において説明され、様々なブロック、モジュール、構成要素、回路、ステップ、プロセス、アルゴリズムなど(「要素」と総称される)によって添付の図面に示される。これらの要素は、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組合せを使用して実装されてもよい。そのような要素がハードウェアとして実装されるか、ソフトウェアとして実装されるかは、具体的な適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。

【0021】

本明細書では、3Gおよび/または4Gワイヤレス技術に一般的に関連する用語を使用して、態様について説明する場合があるが、本開示の態様は、NR技術を含む、5G以降など、他の世代ベースの通信システムにおいて適用され得ることに留意されたい。

【0022】

図1は、本開示の態様が実践される場合があるワイヤレスネットワーク100を示す図である。ワイヤレスネットワーク100は、LTEネットワーク、または5GもしくはNRネットワークなどのいくつかの他のワイヤレスネットワークであってもよい。ワイヤレスネットワーク100は、いくつかのBS110(BS110a、BS110b、BS110c、およびBS110dとして示される)と、他のネットワークエンティティとを含んでもよい。BSは、ユーザ機器(UE)と通信するエンティティであり、基地局、NR BS、ノードB、gNB、5GノードB(NB)、アクセスポイント、送受信ポイント(TRP)などと呼ばれる場合もある。各BSは、特定の地理的エリア用の通信カバレージを実現してもよい。3GPPでは、「セル」という用語は、用語が使用される文脈に応じて、BSのカバレージエリア、および/またはこのカバレージエリアにサービスするBSサブシステムを指すことができる。

【0023】

BSは、マクロセル、ピコセル、フェムトセル、および/または別のタイプのセルのための通信カバレージを実現してもよい。マクロセルは、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーしてよく、サービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にすることがある。ピコセルは、比較的小さい地理的エリアをカバーすることがあり、サービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にすることがある。フェムトセルは、比較的小さい地理的エリア(たとえば、自宅)をカバーすることがあり、フェムトセルとの関連を有するUE(たとえば、限定加入者グループ(CSG)の中のUE)による制限付きアクセスを可能にすることがある。マクロセルのためのBSは、マクロBSと呼ばれることがある。ピコセルのためのBSは、ピコBSと呼ばれることがある。フェムトセルのためのBSはフェムトBSまたはホームBSと呼ばれることがある。図1に示す例では、BS110aは、マクロセル102aのためのマクロBSであってもよく、BS110bは、ピコセル102bのためのピコBSであってもよく、BS110cは、フェムトセル102cのためのフェムトBSであってもよい。BSは、1つまたは複数(たとえば、3つ)のセルをサポートしてもよい。「eNB」、「基地局」、「NR BS」、「gNB」、「TRP」、「AP」、「ノードB」、「5G NB」、および「セル」という用語が、本明細書では互換的に使用される場合がある。

【0024】

いくつかの態様では、セルは、必ずしも静止していなくてもよく、セルの地理的エリアは、モバイルBSのロケーションに従って移動する場合がある。いくつかの態様では、BSは、任意の適切なトランスポートネットワークを使用して、直接物理接続、仮想ネットワークなどの様々なタイプのバックホールインターフェースを通して、互いと、および/またはワイヤレスネットワーク100の中の1つもしくは複数の他のBSもしくはネットワークノード(図示せず)に相互接続されてもよい。

【0025】

ワイヤレスネットワーク100はまた、中継局を含んでもよい。中継局は、上流局(たとえば、BSまたはUE)からデータの送信を受信することができ、かつそのデータの送信を下流局(たとえば、UEまたはBS)へ送ることができるエンティティである。中継局はまた、他のUEのための伝送を中継することができるUEであってもよい。図1に示される例では、中継局110dは、BS110aとUE120dとの間の通信を容易にするために、マクロBS110aおよびUE120dと通信してもよい。中継局は、中継BS、中継基地局、リレーなどと呼ばれる場合もある。

【0026】

ワイヤレスネットワーク100は、異なるタイプのBS、たとえば、マクロBS、ピコBS、フェムトBS、中継BSなどを含む異種ネットワークであってよい。これらの異なるタイプのBSは、ワイヤレスネットワーク100において、異なる送信電力レベル、異なるカバレージエリア、および干渉に対する異なる影響を有することがある。たとえば、マクロBSは、高い送信電力レベル(たとえば、5～40ワット)を有することがあるが、ピコBS、フェムトBS、および中継BSは、もっと低い送信電力レベル(たとえば、0.1～2ワット)を有することがある。

【0027】

ネットワークコントローラ130は、BSのセットに結合してもよく、これらのBSのための協調と制御とを行ってもよい。ネットワークコントローラ130は、バックホールを介してBSと通信してもよい。BSはまた、たとえば、ワイヤレスまたはワイヤラインバックホールを介して、直接または間接的に互いと通信してもよい。

【0028】

UE120(たとえば、120a、120b、120c)は、ワイヤレスネットワーク100全体にわたって分散されてもよく、各UEは、固定またはモバイルであり得る。UEは、アクセス端末、端末、移動局、加入者ユニット、局などと呼ばれることもある。UEは、セルラーフォン(たとえば、スマートフォン)、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスモデム、ワイヤレス通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、ラップトップコンピュータ、コードレスフォン、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、タブレット、カメラ、ゲームデバイス、ネットブック、スマートブック、ウルトラブック、医療デバイスもしくは医療機器、生体センサー/デバイス、ウェアラブルデバイス(スマートウォッチ、スマートクロージング、スマートグラス、スマートリストバンド、スマートジュエリー(たとえば、スマートリング、スマートブレスレット))、エンターテインメントデバイス(たとえば、音楽もしくはビデオデバイス、または衛星ラジオ)、車両構成要素もしくはセンサー、スマートメーター/センサー、産業用製造機器、全地球測位システムデバイス、または、ワイヤレスもしくはワイヤード媒体を介して通信するように構成される任意の他の好適なデバイスであり得る。

【0029】

いくつかのUEは、マシンタイプ通信(MTC: machine-type communication)UE、または発展型もしくは拡張マシンタイプ通信(eMTC: evolved or enhanced machine-type communication)UEと見なされてよい。MTC UEおよびeMTC UEは、たとえば、基地局、別のデバイス(たとえば、リモートデバイス)、またはいくつかの他のエンティティと通信し得る、ロボット、ドローン、リモートデバイス、センサー、メーター、モニタ、ロケーションタグなどを含む。ワイヤレスノードは、たとえば、ワイヤードまたはワイヤレスの通信リンクを介して、ネットワーク(たとえば、インターネットまたはセルラーネットワークなどのワイドエリアネットワーク)のための接続性またはネットワークへの接続性を提供し得る。いくつかのUEは、モノのインターネット(IoT)デバイスと見なされてよく、かつ/またはNB-IoT(狭帯域モノのインターネット)デバイスとして実装されてよい。いくつかのUEは、顧客構内機器(CPE)と見なされ得る。UE120は、プロセッサ構成要素、メモリ構成要素などの、UE120の構成要素を収容するハウジングの内部に含まれてもよい。

【0030】

一般に、任意の数のワイヤレスネットワークが所与の地理的エリアの中に展開され得る。各ワイヤレスネットワークは、特定のRATをサポートしてよく、1つまたは複数の周波数上で動作してよい。RATは、無線技術、エアインターフェースなどと呼ばれることもある。周波数は、キャリア、周波数チャネルなどと呼ばれることもある。各周波数は、異なるRATのワイヤレスネットワーク間の干渉を回避するために、所与の地理的エリアの中で単一のRATをサポートし得る。場合によっては、NR RATネットワークまたは5G RATネットワークが展開され得る。

【0031】

いくつかの態様では、2つ以上のUE120(たとえば、UE120aおよびUE120eとして示される)は、1つまたは複数のサイドリンクチャネルを使って(たとえば、互いに通信するための媒介として基地局110を使わずに)直接通信してよい。たとえば、UE120は、ピアツーピア(P2P)通信、デバイス間(D2D)通信、(たとえば、車両間(V2V)プロトコル、ビークルツーインフラストラクチャ(V2I)プロトコルなどを含み得る)ビークルツーエブリシング(V2X)プロトコル、メッシュネットワークなどを使って通信し得る。この事例では、UE120は、スケジューリング動作、リソース選択動作、および/または基地局110によって実行されるものとして本明細書の中の他の場所で説明する他の動作を実行し得る。

【0032】

上記のように、図1は一例として提供される。他の例は、図1に関して説明したものとは異なる場合がある。

【0033】

図2は、図1における基地局のうちの1つおよびUEのうちの1つであってもよい、基地局110およびUE120の設計200のブロック図を示す。基地局110は、T個のアンテナ234a～234tを装備してもよく、UE120は、R個のアンテナ252a～252rを装備してもよく、ここで、一般にT≧1およびR≧1である。

【0034】

基地局110において、送信プロセッサ220は、1つまたは複数のUE向けのデータをデータソース212から受信し、UEから受信されたチャネル品質インジケータ(CQI)に少なくとも部分的に基づいて、UEごとに1つまたは複数の変調およびコーディング方式(MCS)を選択し、UE用に選択されたMCSに少なくとも部分的に基づいて、UEごとにデータを処理(たとえば、符号化および変調)し、データシンボルをすべてのUEに提供してよい。送信プロセッサ220はまた、(たとえば、半静的リソース区分情報(SRPI)などのための)システム情報、および制御情報(たとえば、CQI要求、許可、上位レイヤシグナリングなど)を処理し、オーバーヘッドシンボルおよび制御シンボルを提供し得る。送信プロセッサ220はまた、基準信号(たとえば、セル固有基準信号(CRS))および同期信号(たとえば、1次同期信号(PSS)および2次同期信号(SSS))のための基準シンボルを生成し得る。送信(TX)多入力多出力(MIMO)プロセッサ230は、適用可能な場合、データシンボル、制御シンボル、オーバーヘッドシンボル、および/または基準シンボルに対して空間処理(たとえば、プリコーディング)を実行してよく、T個の出力シンボルストリームをT個の変調器(MOD)232a～232tに提供し得る。各変調器232は、(たとえば、OFDMなどのために)それぞれの出力シンボルストリームを処理して、出力サンプルストリームを取得し得る。各変調器232は、出力サンプルストリームをさらに処理(たとえば、アナログに変換、増幅、フィルタ処理、およびアップコンバート)して、ダウンリンク信号を取得し得る。変調器232a～232tからのT個のダウンリンク信号は、それぞれ、T個のアンテナ234a～234tを介して送信され得る。以下でより詳細に説明する様々な態様によれば、同期信号は、追加の情報を伝達するために、ロケーション符号化を用いて生成され得る。

【0035】

UE120において、アンテナ252a～252rは、それぞれ、基地局110および/または他の基地局からダウンリンク信号を受信してもよく、受信信号を復調器(DEMOD)254a～254rに提供してもよい。各復調器254は、受信信号を調整(たとえば、フィルタリング、増幅、ダウンコンバート、およびデジタル化)して入力サンプルを取得してもよい。各復調器254は、入力サンプルを(たとえば、OFDM用などに)さらに処理して受信シンボルを取得してもよい。MIMO検出器256は、すべてのR個の復調器254a～254rから受信シンボルを取得し、適用可能な場合、受信シンボルに対してMIMO検出を実施し、検出されたシンボルを提供してもよい。受信プロセッサ258は、検出されたシンボルを処理(たとえば、復調および復号)し、UE120のための復号データをデータシンク260に提供し、復号された制御情報とシステム情報とをコントローラ/プロセッサ280に提供してもよい。チャネルプロセッサは、基準信号受信電力(RSRP)、受信信号強度インジケータ(RSSI)、基準信号受信品質(RSRQ)、チャネル品質インジケータ(CQI)などを判断してもよい。いくつかの態様では、UE120の1つまたは複数の構成要素は、ハウジングに含まれてもよい。

【0036】

アップリンク上では、UE120において、送信プロセッサ264は、データソース262からデータを、またコントローラ/プロセッサ280から(たとえば、RSRP、RSSI、RSRQ、CQIなどを含む報告のための)制御情報を受信し、処理してもよい。送信プロセッサ264はまた、1つまたは複数の基準信号のための基準シンボルを生成してもよい。送信プロセッサ264からのシンボルは、適用可能な場合、TX MIMOプロセッサ266によってプリコーディングされ、変調器254a～254rによって(たとえば、DFT-s-OFDM用、CP-OFDM用などに)さらに処理され、基地局110へ伝送されてもよい。基地局110において、UE120および他のUEからのアップリンク信号は、アンテナ234によって受信され、復調器232によって処理され、適用可能な場合、MIMO検出器236によって検出され、受信プロセッサ238によってさらに処理されて、UE120によって送信された復号データおよび制御情報を取得してもよい。受信プロセッサ238は、復号データをデータシンク239に提供し、復号された制御情報をコントローラ/プロセッサ240に提供してもよい。基地局110は、通信ユニット244を含み、通信ユニット244を介してネットワークコントローラ130と通信してもよい。ネットワークコントローラ130は、通信ユニット294、コントローラ/プロセッサ290、およびメモリ292を含んでもよい。

【0037】

基地局110のコントローラ/プロセッサ240、UE120のコントローラ/プロセッサ280、および/または図2の任意の他の構成要素は、本明細書の他の場所でより詳細に説明するように、セル間レイヤ1基準信号受信電力(L1-RSRP)報告に関連付けられた1つまたは複数の技法を実行し得る。たとえば、基地局110のコントローラ/プロセッサ240、UE120のコントローラ/プロセッサ280、および/または図2の任意の他の構成要素は、たとえば、図8のプロセス800、図9のプロセス900、および/または本明細書で説明する他のプロセスの動作を実行または指示し得る。メモリ242および282は、それぞれ、基地局110およびUE120のためのデータおよびプログラムコードを記憶し得る。いくつかの態様では、メモリ242および/またはメモリ282は、ワイヤレス通信のための1つまたは複数の命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体を備えてもよい。たとえば、1つまたは複数の命令は、基地局110および/またはUE120の1つまたは複数のプロセッサによって実行されるとき、たとえば、図8のプロセス800、図9のプロセス900および/または本明細書で説明するような他のプロセスの動作を実行または指示してもよい。スケジューラ246は、ダウンリンクおよび/またはアップリンク上のデータ送信のためにUEをスケジュールし得る。

【0038】

いくつかの態様では、UE120は、同期信号ブロック(SSB)セット内に含まれる1つまたは複数のSSBに関連付けられたL1-RSRP測定値の表示を含めるために、L1-RSRP測定報告を生成するための手段であって、SSBセットは、SSBセットインジケータによってL1-RSRP測定報告内で複数のSSBセットから識別され、1つまたは複数のSSBは、SSBセット内にインデックスを作るそれぞれのSSBインデックスによってL1-RSRP測定報告内で識別される、手段、L1-RSRP測定報告を送信するための手段などを含み得る。いくつかの態様では、UE120は、第1の物理セル識別子(PCI)に関連付けられた第1のSSBセット内に含まれる1つまたは複数の第1のSSBに関連付けられたL1-RSRP測定値、および第2のPCIに関連付けられた第2のSSBセット内に含まれる1つまたは複数の第2のSSBに関連付けられたL1-RSRP測定値の表示を含めるために、L1-RSRP測定報告を生成するための手段、L1-RSRP測定報告を送信するための手段などを含み得る。いくつかの態様では、そのような手段は、コントローラ/プロセッサ280、送信プロセッサ264、TX MIMOプロセッサ266、MOD232、アンテナ252、DEMOD254、MIMO検出器256、受信プロセッサ258などのような、図2との関連で記載する、UE120の1つまたは複数の構成要素を含んでもよい。

【0039】

上記のように、図2は一例として提供される。他の例は、図2に関して説明するものとは異なる場合がある。

【0040】

図3Aは、電気通信システム(たとえば、NR)における周波数分割複信(FDD)のための例示的フレーム構造300を示す。ダウンリンクおよびアップリンクの各々に対する伝送タイムラインは、無線フレーム(フレームと呼ばれることがある)の単位に区分されてもよい。各無線フレームは、所定の持続時間(たとえば、10ミリ秒(ms))を有してもよく、(たとえば、0～Z-1のインデックスを有する)Z個(Z≧1)のサブフレームのセットに区分されてもよい。各サブフレームは、所定の持続時間(たとえば、1ms)を有してもよく、スロットのセット(たとえば、サブフレーム当たり2^m個のスロットが図3Aに示されており、ここで、mは、0、1、2、3、4などの、送信に使用されるヌメロロジーである)を含んでもよい。各スロットは、L個のシンボル期間のセットを含み得る。たとえば、各スロットは、(たとえば、図3Aに示すように)14個のシンボル期間、7個のシンボル期間、または別の数のシンボル期間を含み得る。サブフレームが2個のスロットを含む場合(たとえば、m=1のとき)、サブフレームは、2L個のシンボル期間を含んでもよく、ここで、各サブフレームにおける2L個のシンボル期間は、0～2L-1のインデックスを割り当てられ得る。いくつかの態様では、FDD用のスケジューリング単位は、フレームベース、サブフレームベース、スロットベース、シンボルベースなどであってもよい。

【0041】

いくつかの技法が、フレーム、サブフレーム、スロットなどに関して本明細書で説明されるが、これらの技法は、5G NRにおいて「フレーム」、「サブフレーム」、「スロット」など以外の用語を使用して呼ばれる場合がある、他のタイプのワイヤレス通信構造に等しく適用されてもよい。いくつかの態様では、ワイヤレス通信構造は、ワイヤレス通信規格および/またはプロトコルによって規定される周期的な時間制限通信単位を指してよい。追加または代替として、図3Aに示すものとは異なる構成のワイヤレス通信構造が使用されてよい。

【0042】

いくつかの電気通信(たとえば、NR)では、基地局は同期信号を伝送してもよい。たとえば、基地局は、基地局によってサポートされるセルごとにダウンリンク上で1次同期信号(PSS)、2次同期信号(SSS)などを伝送してもよい。PSSおよびSSSは、セルの探索および獲得のためにUEによって使用されてもよい。たとえば、PSSは、シンボルタイミングを判断するためにUEによって使用されてもよく、SSSは、基地局に関連付けられた物理セル識別子と、フレームタイミングとを判断するためにUEによって使用されてもよい。基地局はまた、物理ブロードキャストチャネル(PBCH)を伝送してもよい。PBCHは、UEによる初期アクセスをサポートするシステム情報など、何らかのシステム情報を搬送してもよい。

【0043】

いくつかの態様では、基地局は、図3Bに関して以下で説明するように、複数の同期通信(たとえば、SSブロック)を含む同期通信階層(たとえば、同期信号(SS)階層)に従ってPSS、SSS、および/またはPBCHを伝送してもよい。

【0044】

図3Bは、同期通信階層の例である例示的SS階層を概念的に示すブロック図である。図3Bに示すように、SS階層はSSバーストセットを含んでもよく、SSバーストセットは、複数のSSバースト(SSバースト0～SSバーストB-1として識別され、ここで、Bは、基地局によって伝送される場合があるSSバーストの反復の最大数である)を含んでもよい。さらに図示するように、各SSバーストは、1つまたは複数のSSブロック(SSブロック0～SSブロック(b_{max_SS-1})として識別され、ここで、b_{max_SS-1}は、SSバーストによって搬送され得るSSブロックの最大数である)を含んでよい。いくつかの態様では、異なるSSブロックは、異なってビームフォーミングされてよい。SSバーストセットは、図3Bに示すように、Xミリ秒ごとになど、周期的にワイヤレスノードによって伝送されてもよい。いくつかの態様では、SSバーストセットは、図3BではYミリ秒として示される、固定のまたは動的な長さを有してよい。

【0045】

図3Bに示すSSバーストセットは、同期通信セットの一例であり、本明細書で説明する技法に関して他の同期通信セットが使用されてよい。さらに、図3Bに示すSSブロックは、同期通信の一例であり、本明細書で説明する技法に関して他の同期通信が使用されてよい。

【0046】

いくつかの態様では、SSブロックは、PSS、SSS、PBCH、ならびに/または他の同期信号(たとえば、3次同期信号(TSS: tertiary synchronization signal))および/もしくは同期チャネルを搬送するリソースを含む。いくつかの態様では、SSバーストの中に複数のSSブロックが含まれ、PSS、SSS、および/またはPBCHは、SSバーストの各SSブロックにわたって同じであってよい。いくつかの態様では、SSバーストの中に単一のSSブロックが含まれてよい。いくつかの態様では、SSブロックは、長さが少なくとも4シンボル期間であってよく、ここで、各シンボルは、PSS(たとえば、1つのシンボルを占有する)、SSS(たとえば、1つのシンボルを占有する)、および/またはPBCH(たとえば、2つのシンボルを占有する)のうちの1つまたは複数を搬送する。

【0047】

いくつかの態様では、図3Bに示すように、SSブロックのシンボルは連続している。いくつかの態様では、SSブロックのシンボルは連続していない。同様に、いくつかの態様では、SSバーストの1つまたは複数のSSブロックは、1つまたは複数のスロットの間に連続的な無線リソース(たとえば、連続的なシンボル期間)において伝送されてもよい。追加または代替として、SSバーストの1つまたは複数のSSブロックは、連続していない無線リソースの中で伝送されてもよい。

【0048】

いくつかの態様では、SSバーストは、バースト期間を有してよく、それによって、SSバーストのSSブロックは、バースト期間に従って基地局によって伝送される。言い換えれば、SSブロックは、各SSバーストの間に繰り返されてもよい。いくつかの態様では、SSバーストセットは、バーストセット周期を有してもよく、それによって、SSバーストセットのSSバーストは、固定のバーストセット周期に従って基地局によって伝送される。言い換えれば、SSバーストは、各SSバーストセットの間に繰り返されてもよい。

【0049】

基地局は、いくつかのスロットにおいて物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)上でシステム情報ブロック(SIB)などのシステム情報を伝送してもよい。基地局は、スロットのC個のシンボル期間において物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上で制御情報/データを伝送してもよく、ここで、Bはスロットごとに構成可能であってもよい。基地局は、各スロットの残りのシンボル期間においてPDSCH上でトラフィックデータおよび/または他のデータを伝送してもよい。

【0050】

上記に示すように、図3Aおよび図3Bは例として提供される。他の例は、図3Aおよび図3Bに関して説明したものとは異なってもよい。

【0051】

図4は、本開示の態様による、分散型RAN400の例示的な論理アーキテクチャを示す。5Gアクセスノード406は、アクセスノードコントローラ(ANC)402を含んでよい。ANCは、分散型RAN400の中央ユニット(CU)であり得る。次世代コアネットワーク(NG-CN)404へのバックホールインターフェースは、ANCにおいて終端し得る。近隣の次世代アクセスノード(NG-AN)へのバックホールインターフェースは、ANCにおいて終端してもよい。ANCは、(BS、NR BS、ノードB、5G NB、AP、gNB、または何らかの他の用語で呼ばれることもある)1つまたは複数のTRP408を含み得る。上記で説明したように、「TRP」は「セル」と互換的に使用されてもよい。

【0052】

TRP408は、分散ユニット(DU)であり得る。TRPは、1つのANC(ANC402)、または2つ以上のANC(図示せず)に接続され得る。たとえば、RAN共有、サービスとしての無線(RaaS: radio as a service)、およびサービス固有AND配置のために、TRPは、2つ以上のANCに接続され得る。TRPは、1つまたは複数のアンテナポートを含み得る。TRPは、UEにトラフィックを個別に(たとえば、動的選択)または一緒に(たとえば、ジョイント送信)サービスするように構成され得る。

【0053】

RAN400のローカルアーキテクチャは、フロントホール通信を示すために使用されてもよい。異なる展開タイプにわたるフロントホーリング解決策をサポートするように、アーキテクチャが定義されてよい。たとえば、アーキテクチャは、送信ネットワーク能力(たとえば、帯域幅、レイテンシ、および/またはジッタ)に少なくとも部分的に基づいてもよい。

【0054】

アーキテクチャは、LTEと特徴および/または構成要素を共有してもよい。態様によれば、次世代AN(NG-AN)410は、NRとのデュアル接続性をサポートしてもよい。NG-ANは、LTEおよびNR用の共通フロントホールを共有してもよい。

【0055】

アーキテクチャは、TRP408間の協働を可能にし得る。たとえば、協働は、TRP内にあらかじめ設定されてもよく、かつ/またはANC402を介してTRP全体にわたってあらかじめ設定されてもよい。態様によれば、TRP間インターフェースは必要とされない/存在しないことがある。

【0056】

態様によれば、スプリットされた論理機能の動的構成は、RAN400のアーキテクチャ内に存在することがある。パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)、無線リンク制御(RLC)プロトコル、媒体アクセス制御(MAC)プロトコルは、ANCまたはTRPに適応可能に配置されてもよい。

【0057】

様々な態様によれば、BSは、中央ユニット(CU)(たとえば、ANC402)および/または1つもしくは複数の分散ユニット(たとえば、1つもしくは複数のTRP408)を含んでもよい。

【0058】

上記のように、図4は一例として提供される。他の例は、図4に関して説明するものとは異なってよい。

【0059】

図5は、本開示の態様による、分散型RAN500の例示的な物理アーキテクチャを示す。集中型コアネットワークユニット(C-CU)502は、コアネットワーク機能をホストしてもよい。C-CUは、中央に展開されてもよい。C-CU機能は、ピーク容量に対処するために(たとえば、アドバンストワイヤレスサービス(AWS)に)オフロードされてもよい。

【0060】

集中型RANユニット(C-RU)504は、1つまたは複数のANC機能をホストしてもよい。任意選択で、C-RUは、コアネットワーク機能を局所的にホストしてもよい。C-RUは、分散型展開を有してもよい。C-RUは、ネットワークエッジのより近くにあってもよい。

【0061】

分散ユニット(DU)506は、1つまたは複数のTRPをホストしてもよい。DUは、無線周波数(RF)機能を有するネットワークのエッジに位置してもよい。

【0062】

上記のように、図5は一例として提供される。他の例は、図5に関して説明するものとは異なる場合がある。

【0063】

場合によっては、UE(たとえば、UE120)は、マルチTRPおよび/またはマルチパネル構成内の複数のTRP(たとえば、BS110、TRP408、DU506など)と通信し得る。マルチTRP構成では、UEは、複数のTRPと通信可能に接続されてよく、複数のTRPの各々からダウンリンク通信(たとえば、PDCCH通信、PDSCH通信など)を受信してもよい。

【0064】

場合によっては、UEは、単一のPDCCHスケジューリングを介してマルチTRP構成内のダウンリンク通信を受信するようにスケジュールされてもよい。単一のPDCCHスケジューリングでは、TRPからのダウンリンク制御情報(DCI)を含む単一のPDCCH通信が、マルチTRP構成内の複数のTRPからPDSCH通信をスケジュールする。単一のPDCCH通信は、複数の送信構成表示(TCI)状態を識別し得る。複数のTRPからのPDSCH通信は、複数のTCI状態にわたる空間分割多重化、時分割多重化および/または周波数分割多重化であり得る。場合によっては、UEは、マルチPDCCHスケジューリングを介してマルチTRP構成内のダウンリンク通信を受信するようにスケジュールされてもよい。マルチPDCCHスケジューリングでは、第1のTRPからのDCIを含む第1のPDCCH通信は、第1のTRPからのPDSCH通信をスケジュールし、第2のTRPからのDCIを含む第2のPDCCH通信は、第2のTRPからのPDSCH通信をスケジュールする。各PDCCH通信は、1つまたは複数のTCI状態を識別し得る。

【0065】

マルチTRP構成におけるTRPは、同じセルまたはBSに関連付けられてよく、同じセルまたはBSは、セル内マルチTRPと呼ばれることがある。セル内マルチTRPでは、TRPは、同じPCI(たとえば、セルのPCI)に関連付けられてよく、セルの異なるパネルに対応する場合がある。マルチTRP構成におけるTRPは、異なるセルまたはBSに関連付けられてよく、異なるセルまたはBSは、セル間マルチTRPと呼ばれることがある。セル間マルチTRPでは、TRPは、異なるPCI(たとえば、各TRPに関連付けられたそれぞれのセルのPCI)に関連付けられ得る。

【0066】

UEは、TRPに関連付けられたSSBを測定するように構成され得る。たとえば、UEは、L1-RSRP測定および/またはTRPの1つまたは複数のSSBに関連付けられた他の測定を実行し得、L1-RSRP測定をL1-RSRP測定報告内のTRPに提供し得る。しかしながら、TRPが異なるPCIに関連付けられるセル間マルチTRP構成では、UEは、同じL1-RSRP測定報告内の複数のTRPに対してL1-RSRP測定値を提供することはできない場合がある。その上、UEが、L1-RSRP測定報告に、マルチTRP構成におけるTRPに関連付けられたL1-RSRP測定値を提供する場合、UEは、どのTRPがL1-RSRP測定報告内のL1-RSRP測定値に関連付けられているかを示すことはできない場合がある。一例として、セル間マルチTRP構成における各TRPは、64個のSSBに対応する最大で64個のSSBインデックス(たとえば、0～63)を用いて構成され得る。UEが、SSBインデックス34に関連付けられたL1-RSRP測定値を含む場合、セル間マルチTRP構成におけるTRPの各々が、対応するSSBインデックス34を有し得るので、セル間マルチTRP構成におけるどのTRPが、SSBインデックス34に関連付けられているかに関して曖昧であり得る。

【0067】

本明細書で説明するいくつかの実装形態は、セル間L1-RSRP報告のための技法および装置を提供する。UEは、セル間マルチTRP構成に関連付けられたL1-RSRP測定報告を生成し得る。いくつかの態様では、UEは、SSBセット内に含まれる1つまたは複数のSSBに関連付けられたL1-RSRP測定値を識別するためにL1-RSRP測定報告を生成し得る。L1-RSRP測定報告は、複数のSSBセットの中のSSBセットを識別するSSBセットインジケータを含み得る。複数のSSBセットの各々は、それぞれのTRP(およびしたがって、それぞれのPCI)に関連付けられ得る。このようにして、SSBセットインジケータは、1つまたは複数のSSBに関連付けられているSSBインデックスが、どのTRP SSBセット内にインデックスを作るかについての曖昧さを軽減する。

【0068】

いくつかの態様では、UEは、複数のSSBセットに関連付けられたL1-RSRP測定値を識別するためにL1-RSRP測定報告を生成し得、ここで各SSBセットはそれぞれのPCIに関連付けられる。このようにして、UEは、同じL1-RSRP測定報告内の複数のTRP(たとえば、セル間マルチTRP構成におけるTRP)に関連付けられたL1-RSRP測定値を提供することができる。

【0069】

図6Aおよび図6Bは、本開示の様々な態様による、セル間L1-RSRP報告の1つまたは複数の例600を示す図である。図6Aに示すように、例600は、UE(たとえば、UE120)とTRP(たとえば、BS110、TRP408、DU506など)との間の通信を含み得る。いくつかの態様では、TRP(たとえば、TRP1)は、1つまたは複数の他のTRP(たとえば、TRP2および/または他のTRP)を有するセル間マルチTRP構成内に含まれ得る。TRPおよび1つまたは複数の他のTRPは、セル間マルチTRP構成内でUEにダウンリンク通信を送信し得る。いくつかの態様では、TRP1はUEのサービングセルに関連付けられ得、TRP2はUEの非サービングセルに関連付けられ得る。

【0070】

いくつかの態様では、UEは、TRP1、TRP2などのセル間マルチTRP構成内に含まれるTRPに関連付けられた様々な測定を実行し得る。いくつかの態様では、測定値は、TRP1によって送信されたチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)に基づいたL1-RSRP測定値を含み得る。いくつかの態様では、測定値は、TRP1によって送信されたSSBに基づいたL1-RSRP測定値を含み得る。いくつかの態様では、TRP1に関連付けられた各SSBは、TRP1の異なるアンテナパネルに対応してもよく、TRP1によって送信された異なるビームに対応してもよく、等々である。いくつかの態様では、様々な測定値は、RSRQ測定値、RSSI測定値など、他のタイプの測定値を含み得る。

【0071】

図6Aにおいて参照番号602で示すように、UEは、SSBセット内に含まれる1つまたは複数のSSBに関連付けられたL1-RSRP測定報告を生成し得る。SSBセットは、TRP1に関連付けられた(たとえば、TRP1のPCIに関連付けられてもよい)SSBのセットであり得る。いくつかの態様では、UEは、L1-RSRP測定報告内で識別される1つまたは複数のSSBの各々に関連付けられたSSBリソースインジケータ(SSBRI)の表示をさらに含めるために、L1-RSRP測定報告を生成し得る。

【0072】

いくつかの態様では、1つまたは複数のSSB(および関連するL1-RSRP測定値)の各々は、それぞれのSSBインデックスによってL1-RSRP測定報告内で識別され得る。いくつかの態様では、セル間マルチTRP構成内の各TRPは、同じSSBインデックス番号付け方式を含むSSBセットに関連付けられ得る。たとえば、TRP1は、SSBインデックス0～63を含むSSBセットに関連付けられてよく、TRP2は、同じくSSBインデックス0～63を含む別のSSBセットに関連付けられてよく、等々である。

【0073】

したがって、どのSSBセット(およびどの関連するTRPおよびPCI)が、L1-RSRP測定報告内に含まれるL1-RSRP測定値に関連付けられているかを示すために、UEは、SSBセットを識別するSSBセットインジケータを含めるために、L1-RSRP測定報告を生成し得る。図6Aに示す例では、UEは、TRP1に関連付けられたSSBセットを識別するようにSSBセットインジケータを構成し得る(たとえば、TRP1に関連付けられたSSBセットインジケータに対する値を構成し得る)。このようにして、L1-RSRP測定報告内で識別されるSSBインデックスは、SSBセットインジケータによって識別されたSSBセット内にインデックスを作り得る。

【0074】

図6Aにおいて参照番号604によってさらに示すように、UEは、TRP1および/または他のTRPにL1-RSRP測定報告を送信し得る。たとえば、UEは、アップリンクチャネル上で、および物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)通信の中、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)通信の中、アップリンク制御情報(UCI)の中などでL1-RSRP測定報告を送信し得る。

【0075】

図6Bは、SSBインデックスおよび複数のTRPに関連付けられたSSBセットを用いてUEを構成するために使用され得る例示的なCSI-SSB-ResourceSet構成を示す。図6Bに示すように、例示的なCSI-SSB-ResourceSet構成は、複数のSSBセットのうちの1つのSSBセットを識別し得るSSB-SETフィールドを含み得る。したがって、SSB-SETフィールドは、他のTRPに関連付けられた他のSSBセットから(たとえば、SSB-SETフィールドのために構成された整数値に少なくとも部分的に基づいて)特定のTRPに関連付けられたSSBセットを識別するために使用され得る。

【0076】

図6Bにさらに示すように、例示的なCSI-SSB-ResourceSet構成は、例示的なCSI-SSB-ResourceSet構成内に含まれるSSB-SETフィールドによって識別されるSSBセットのためにSSBインデックスを構成するCSI-SSB-ResourceListフィールドを含み得る。たとえば、CSI-SSB-ResourceListフィールドは、SSBセットに対して最大で特定の量(たとえば、64および/または別の量)までのSSBインデックスを構成し得る。

【0077】

いくつかの態様では、TRP(たとえば、TRP1、TRP2など)は、例示的なCSI-SSB-ResourceSet構成を無線リソース制御(RRC)構成を介してダウンリンク通信内でUEに送信し得、UEは、例示的なCSI-SSB-ResourceSet構成に少なくとも部分的に基づいてL1-RSRP測定報告を生成し得る。いくつかの態様では、UEは、他のCSI-SSB-ResourceSet構成に少なくとも部分的に基づいてL1-RSRP測定報告を生成し得る。

【0078】

このようにして、UEは、TRP1に関連付けられた(たとえば、TRP1のPCIに関連付けられた)SSBセット内に含まれる1つまたは複数のSSBに関連付けられたL1-RSRP測定値を識別するためにL1-RSRP測定報告を生成し得る。L1-RSRP測定報告は、(たとえば、複数のSSBセットの各々が、セル間マルチTRP構成内のそれぞれのTRPに関連付けられる場合)複数のSSBセットの中で当該SSBセットを識別するSSBセットインジケータを含み得る。このようにして、SSBセットインジケータは、1つまたは複数のSSBに関連付けられたSSBインデックスが、どのSSBセット内にインデックスを作るかについての曖昧さを軽減する。

【0079】

上記で示したように、図6Aおよび図6Bは1つまたは複数の例として与えられる。他の例は、図6Aおよび図6Bに関して説明したものとは異なっていてもよい。

【0080】

図7A～図7Eは、本開示の様々な態様による、セル間L1-RSRP報告の1つまたは複数の例700を示す図である。図7Aに示すように、例700は、UE(たとえば、UE120)と複数のTRP(たとえば、BS110、TRP408、DU506など)との間の通信を含み得る。いくつかの態様では、TRP(たとえば、TRP1)は、1つまたは複数の他のTRP(たとえば、TRP2および/または他のTRP)を有するセル間マルチTRP構成の中に含まれ得る。TRPおよび1つまたは複数の他のTRPは、セル間マルチTRP構成内でUEにダウンリンク通信を送信し得る。いくつかの態様では、TRP1はUEのサービングセルに関連付けられ得、TRP2はUEの非サービングセルに関連付けられ得る。

【0081】

【0082】

図7Aにおいて参照番号702で示すように、UEは、複数のSSBセットに関連付けられたL1-RSRP測定報告を生成し得る。複数のSSBセットの各々は、異なるPCI(およびしたがって、異なるTRP)に関連付けられ得る。たとえば、UEは、TRP1のPCIに関連付けられた第1のSSBセット内に含まれる1つまたは複数の第1のSSBに関連付けられたL1-RSRP測定値を識別するためにL1-RSRP測定報告を生成してもよく、TRP2のPCIに関連付けられた第2のSSBセット内に含まれる1つまたは複数の第2のSSBに関連付けられたL1-RSRP測定値を識別するためにL1-RSRP測定報告を生成してもよく、等々である。

【0083】

いくつかの態様では、UEは、L1-RSRP測定報告内で識別された1つまたは複数の第1のSSBおよび1つまたは複数の第2のSSBの各々に関連付けられたSSBRIの表示をさらに含めるために、L1-RSRP測定報告を生成し得る。いくつかの態様では、グループベースのビーム報告がUEに対して可能にされる場合、UEは、UEが同時に受信することができるビームペアの表示をさらに含めるために、L1-RSRP測定報告を生成し得る。ビームペアは、TRP1に関連付けられた1つまたは複数のビームおよび/またはTRP2に関連付けられた1つまたは複数のビームを含み得る。たとえば、ビームペアは、1つまたは複数の第1のSSB内に含まれるSSBに関連付けられたビームと、1つまたは複数の第2のSSB内に含まれるSSBに関連付けられた別のビームとを含み得る。別の例として、ビームペアは、1つまたは複数の第1のSSB内に含まれるSSBに関連付けられたビームと、1つまたは複数の第1のSSB内に含まれる別のSSBに関連付けられた別のビームとを含み得る。

【0084】

いくつかの態様では、UEは、ビームペア内に含まれ、L1-RSRP測定報告内で識別される異なるSSBセット内に含まれるSSBに関連付けられたビームに少なくとも部分的に基づいてビームペアを識別するために、L1-RSRP測定報告を生成し得る。いくつかの態様では、UEは、ビームペア内に含まれるビームが、異なるSSBセット内に含まれるSSBに関連付けられているかどうかにかかわらずにビームペアを識別するために、L1-RSRP測定報告を生成し得る。いくつかの態様では、ビームペア内に含まれるビームが、異なるSSBセット内に含まれるSSBに関連付けられているかどうかに少なくとも部分的に基づいてビームペアを識別するかどうかの決定は、セル間マルチTRP構成内に含まれるTRPのうちの1つまたは複数によって構成可能であり得る。

【0085】

いくつかの態様では、UEは、L1-RSRP測定報告内で識別されるビームペア内に含まれるビームのL1-RSRP測定値(たとえば、ビーム上で送信されるSSBに少なくとも部分的に基づくL1-RSRP測定値)を明示的に識別するためにL1-RSRP測定報告を生成し得る。ビームのL1-RSRP測定値は、デシベルミリワット(dBm)における7ビット値(または別のビット量)の範囲(たとえば、[-140、-44]dBm)に、特定のdBステップサイズ(たとえば、1dBステップサイズ)を用いて量子化され得る。

【0086】

いくつかの態様では、UEは、ビームペア内の第1のビームのL1-RSRP測定値を明示的に識別するためにL1-RSRP測定報告を生成し得、第1のビームのL1-RSRP測定値に対して差異的な値としてビームペア内の第2のビームのL1-RSRP測定値を識別するためにL1-RSRP測定報告を生成し得る。差異的な値は、特定のビット量(たとえば、4ビット、5ビットまたはそれ以上など)に量子化され得る。

【0087】

いくつかの態様では、ビームペアに対する明示的および/または差異的なL1-RSRP測定値は、セル間マルチTRP構成内のTRPのうちの1つまたは複数によってUEに対して構成可能である。たとえば、セル間マルチTRP構成は、UEが、ビームペア内の第2のビーム(たとえば、7ビット値に量子化された)のL1-RSRP測定値を明示的に示すために、ビームペア内の第2のビームのL1-RSRP測定値を4ビットの差異的な値として暗黙的に示すために、またはビームペア内の第2のビームのL1-RSRP測定値を5ビット以上の差異的な値として暗黙的に示すために、L1-RSRP測定報告を構成すべきであることを示し得る。いくつかの態様では、UEは、ビームペア内に含まれるビームが、同じSSBセット内に含まれるSSBに関連付けられるか、または異なるSSBセット内に含まれるSSBに関連付けられるかに少なくとも部分的に基づいて、ビームペアに対して明示的なおよび/または差異的なL1-RSRP測定値を使用するかどうかを決定する。たとえば、UEは、ビームペア内に含まれるビームが、同じSSBセット内に含まれるSSBに関連付けられるか、または異なるSSBセット内に含まれるSSBに関連付けられるかに少なくとも部分的に基づいて、ビームペア内の第2のビーム(たとえば、7ビット値に量子化されている)のL1-RSRP測定値を明示的に示すために、ビームペア内の第2のビームのL1-RSRP測定値を4ビットの差異的な値として暗黙的に示すために、またはビームペア内の第2のビームのL1-RSRP測定値を5ビット以上の差異的な値として暗黙的に示すために、L1-RSRP測定報告を構成するかどうかを決定し得る。

【0088】

いくつかの態様では、UEは、グループベースのビーム報告に対する差異的なL1-RSRP測定報告を使用してもよく、ここでUEは、上記で説明したように、同時に受信され得るビームペアを報告する。この場合、L1-RSRP測定報告は、ビームペアの各ビームに対して、SSBRIおよびRSRPの値を含み得る。いくつかの態様では、UEは、(たとえば、nrofReportedRS>1の場合)非グループベースのビーム報告に対する差異的なL1-RSRP測定報告を使用し得る。この場合、UEは、第1のnrofReportedRSの最強ビームを報告し得、各ビームに対して、UEは、SSBRIおよびRSRPの値を報告し得、ここで第2の、第3のなどに対する値は差異的である。

【0089】

図7Aにおいて参照番号704でさらに示すように、UEは、TRP1、TRP2および/または他のTRPにL1-RSRP測定報告を送信し得る。たとえば、UEは、アップリンクチャネル上で、および1つまたは複数のPUCCH通信の中、1つまたは複数のPUSCH通信の中、UCIの中などでL1-RSRP測定報告を送信し得る。

【0090】

図7B～図7Eは、SSBインデックスおよび複数のTRPに関連付けられたSSBセットを用いてUEを構成するために使用され得るL1-RSRP報告構成の様々な例を示す。いくつかの態様では、TRP(たとえば、TRP1、TRP2など)は、ダウンリンク通信(たとえば、PDCCH通信、PDSCH通信など)内でUEに例示的なL1-RSRP報告構成のうちの1つまたは複数を送信し得、UEは、1つまたは複数の例示的なL1-RSRP報告構成に少なくとも部分的に基づいてL1-RSRP測定報告を生成し得る。いくつかの態様では、UEは、他のL1-RSRP報告構成に少なくとも部分的に基づいてL1-RSRP測定報告を生成し得る。

【0091】

図7Bに示すように、例示的なL1-RSRP報告構成は、CSI-SSB-ResourceSet構成およびSSB-IndexandSetフィールドを含み得る。CSI-SSB-ResourceSet構成は、TRP1およびTRP2に対して共通のSSBインデックス範囲を識別するCSI-SSB-ResourceListフィールドを含み得る。たとえば、CSI-SSB-ResourceListフィールドは、TRP1およびTRP2に対して構成される最大で128個までのSSBインデックス(たとえば、SSBインデックス0～127)を識別し得る。

【0092】

SSB-IndexandSetフィールドは、共通のSSBインデックス範囲のサブセットをTRP1およびTRP2に割り当て得る。たとえば、SSB-IndexandSetフィールドは、63などのSSBインデックスのしきいの量(たとえば、maxNrofSSBs-1)を示し得、ここでSSBインデックスのしきいの量以下のSSBインデックスが、第1のTRPに(たとえば、TRP1に関連付けられたPCIに)割り当てられ得、SSBインデックスのしきいの量よりも大きいSSBインデックスが、第2のTRPに(たとえば、TRP2に関連付けられたPCIに)割り当てられ得る。このようにして、TRP1は、TRP1に関連付けられた第1のSSBセットに対して0～63のSSBインデックス範囲を割り当てられ、TRP2は、TRP2に関連付けられた第2のSSBセットに対して64～127のSSBインデックス範囲を割り当てられ、それにより、SSBインデックス範囲は重複しない。

【0093】

いくつかの態様では、共通のSSBインデックス範囲内に含まれる、SSBインデックスのしきいの量を超えるSSBインデックスは、相対的SSBインデックスであり得る。この場合、TRP2に割り当てられたSSBインデックス範囲内の実際のSSBインデックスは、maxNrofSSBsに対して決定され得る。一例として、TRP2は、実際のSSBインデックス4をTRP2によって送信されたSSBに割り当て得る。SSBインデックス4に対応する、共通のSSBインデックス範囲内の相対的SSBインデックスは、maxNrofSSBs(たとえば、この例では64)をSSBインデックス4に追加することによって決定され得、それは相対的SSBインデックス68をもたらし得る。したがって、相対的SSBインデックス値が、SSBインデックスのしきいの量よりも大きい場合、相対的SSBインデックス値は、相対的SSBインデックスに対応する実際のSSBインデックスが、TRP2に割り当てられたSSBインデックス範囲内に含まれることの暗黙的表示である。

【0094】

いくつかの態様では、UEは、1つまたは複数の第1のSSBが、第1のSSBセット(たとえば、{0,4,50})に関連付けられた第1のSSBインデックス範囲内に含まれるそれぞれのSSBインデックスによってL1-RSRP測定報告内で識別され、1つまたは複数の第2のSSBが、第2のSSBセットに関連付けられた第2のSSBインデックス範囲内に含まれるSSBインデックスによってL1-RSRP測定報告内で識別されるように、L1-RSRP測定報告を生成し得る。上記のように、1つまたは複数の第1のSSBに関連付けられたSSBインデックスおよび1つまたは複数の第2のSSBに関連付けられたSSBインデックスは、第1のSSBインデックス範囲および第2のSSBインデックス範囲を含む共通のSSBインデックス範囲について示され得る。1つまたは複数の第2のSSBに関連付けられたSSBインデックスは、SSBインデックスのしきいの量よりも大きいので、1つまたは複数の第2のSSBに関連付けられたSSBインデックスは、相対的SSBインデックス(たとえば、{3,4,36}の実際のSSBインデックスに対応し得る{67,68,100})としてL1-RSRP測定報告内に示され得る。

【0095】

図7Cに示すように、例示的なL1-RSRP報告構成は、CSI-SSB-ResourceSet構成およびSSB-IndexandSet構成を含み得る。CSI-SSB-ResourceSet構成は、TRP1およびTRP2に対して共通のSSBインデックス範囲を識別するCSI-SSB-ResourceListフィールドを含み得る。たとえば、CSI-SSB-ResourceListフィールドは、TRP1およびTRP2に対して構成される最大で64個までのSSBインデックス(たとえば、SSBインデックス0～63)を識別し得る。

【0096】

SSB-IndexandSet構成は、共通のSSBインデックス範囲内のSSBインデックスをTRP1およびTRP2に割り当て得る。たとえば、SSB-IndexandSet構成は、共通のSSBインデックス範囲内に含まれるSSBインデックスを識別し、SSB-IndexandSet構成内に含まれるSSB-Setフィールドによって識別されるSSBセット内に含まれる、SSB-Indexフィールドを含み得る。一例として、SSB-Setフィールドは、TRP1に関連付けられた第1のSSBセットに対応し得る0値を含み得、SSB-Indexフィールドは、第1のSSBセット内に含まれるSSBインデックスを識別し得る。SSB-IndexandSet構成は、各TRPに対してSSB-IndexおよびSSB-Setフィールドの複数のセットを含み得る。

【0097】

この場合、UEは、1つまたは複数の第1のSSBの各々が、第1のSSBセットの表示および第1のSSBセット内にインデックスを作るSSBインデックスの表示によってL1-RSRP測定報告内で識別されるように、および1つまたは複数の第2のSSBの各々が、第2のSSBセットの表示および第2のSSBセット内にインデックスを作るSSBインデックスの表示によってL1-RSRP測定報告内で識別されるように、L1-RSRP測定報告を生成し得る。たとえば、1つまたは複数の第1のSSBの各々は、第1のSSBセットを識別する値および第1のSSBセット(たとえば、{(0,0),(4,0),(50,0)})内にインデックスを作るSSBインデックスを識別する値を含む複数の値によってL1-RSRP測定報告内で識別され得、ここで第2の値は第1のSSBセットを識別し、第1の値は第1のSSBセット内のSSBインデックスを識別する。別の例として、1つまたは複数の第2のSSBの各々は、第2のSSBセットを識別する値および第2のSSBセット(たとえば、{(1,1),(2,1),(36,1)})内にインデックスを作るSSBインデックスを識別する値を含む複数の値によってL1-RSRP測定報告内で識別され得、ここで第2の値は第2のSSBセットを識別し、第1の値は第2のSSBセット内のSSBインデックスを識別する。

【0098】

図7Dに示すように、例示的なL1-RSRP報告構成は、複数のCSI-SSB-ResourceListフィールドを含むCSI-SSB-ResourceSet構成を含み得る。各CSI-SSB-ResourceListフィールドは、特定のTRPに関連付けられたSSBセットを識別し得る。たとえば、CSI-SSB-ResourceList0は、TRP1に関連付けられた第1のSSBセットを識別し得、CSI-SSB-ResourceList1は、TRP2に関連付けられた第2のSSBセットを識別し得る。この場合、UEは、1つまたは複数の第1のSSBが、L1-RSRP測定報告内に含まれる第1のCSI-SSB-ResourceListフィールド(たとえば、CSI-SSB-ResourceList0)によって識別され、1つまたは複数の第2のSSBが、L1-RSRP測定報告内に含まれる第2のCSI-SSB-ResourceListフィールド(たとえば、CSI-SSB-ResourceList1)によって識別されるように、L1-RSRP測定報告を生成し得る。

【0099】

その上、UEが、L1-RSRP測定報告内で識別されるSSBに関連付けられたSSBRIを報告する場合、特定のSSBに関連付けられたSSBRIは、SSBが含まれるCSI-SSB-ResourceListを識別する第1の値によって、およびSSBに関連付けられたSSBインデックスを識別する第2の値によって識別され得る。kと呼ばれることがある第2の値は、第1の値によって識別されるCSI-SSB-ResourceList内にインデックスを作り得、対応するCSI-SSB-ResourceListの(k+1)番目のエントリに対応し得る。

【0100】

図7Eに示すように、例示的なL1-RSRP報告構成は、CSI-SSB-ResourceSet構成とCSI-SSB-ResourceList構成とを含み得る。CSI-SSB-ResourceSet構成は、CSI-SSB-ResourceList構成内に含まれるCSI-SSB-ResourceListフィールドの量を識別するCSI-SSB-ResourceListSetフィールドを含み得る。

【0101】

各CSI-SSB-ResourceListフィールドは、SSB-SetフィールドとresourceListフィールドとを含み得る。SSB-Setフィールドは、CSI-SSB-ResourceListフィールドに関連付けられたSSBセットを識別し得、resourceListフィールドは、CSI-SSB-ResourceListフィールド内に含まれるSSB-Setフィールドによって識別されるSSBセット内に含まれるSSBインデックスを識別し得る。これは、UEが、L1-RSRP測定報告内の同じSSBセットに対する複数のCSI-SSB-ResourceListフィールドを含むことを可能にし、それは、UEにおけるグループベースのビーム報告を可能にし、UEが、同じTRPに対して異なるアンテナパネルまたはビームに対するSSBインデックスを識別することを可能にし、等々である。

【0102】

一例として、UEは、1つまたは複数の第1のSSBの第1のサブセットが、L1-RSRP測定報告内に含まれる第1のCSI-SSB-ResourceListフィールドによって識別されるようにL1-RSRP測定報告を生成し得、1つまたは複数の第1のSSBの第2のサブセットが、L1-RSRP測定報告内に含まれる第2のCSI-SSB-ResourceListフィールドによって識別されるようにL1-RSRP測定報告を生成し得る。別の例として、UEは、1つまたは複数の第1のSSBのサブセットが、L1-RSRP測定報告内に含まれる第1のCSI-SSB-ResourceListフィールドによって識別されるようにL1-RSRP測定報告を生成し得、1つまたは複数の第2のSSBのサブセットが、L1-RSRP測定報告内に含まれる第2のCSI-SSB-ResourceListフィールドによって識別されるように、L1-RSRP測定報告を生成し得る。

【0103】

【0104】

このようにして、UEは、複数のSSBセットに関連付けられたL1-RSRP測定値を識別するためにL1-RSRP測定報告を生成し得、ここで各SSBセットは、それぞれのPCIに関連付けられる(たとえば、ここで各PCIはそれぞれのTRPに関連付けられる)。このようにして、UEは、同じL1-RSRP測定報告内の複数のTRP(たとえば、セル間マルチTRP構成におけるTRP)に関連付けられたL1-RSRP測定値を提供することができる。

【0105】

上記に示すように、図7A～図7Eは1つまたは複数の例として提供される。他の例は、図7A～図7Eに関して説明したものとは異なる場合がある。

【0106】

図8は、本開示の様々な態様による、たとえば、UEによって実行される例示的なプロセス800を示す図である。例示的なプロセス800は、UE(たとえば、UE120)が、セル間L1-RSRP報告に関連付けられた動作を実行する一例である。

【0107】

図8に示すように、いくつかの態様では、プロセス800は、SSBセット内に含まれる1つまたは複数のSSBに関連付けられたL1-RSRP測定値の表示を含めるために、L1-RSRP測定報告を生成することを含み得、SSBセットは、SSBセットインジケータによって、L1-RSRP測定報告内で複数のSSBセットから識別され、1つまたは複数のSSBは、SSBセット内にインデックスを作るそれぞれのSSBインデックスによってL1-RSRP測定報告内で識別される(ブロック810)。たとえば、UEは(たとえば、受信プロセッサ258、送信プロセッサ264、コントローラ/プロセッサ280、メモリ282などを使用して)、上記で説明したように、SSBセット内に含まれる1つまたは複数のSSBに関連付けられたL1-RSRP測定値の表示を含めるために、L1-RSRP測定報告を生成し得る。いくつかの態様では、SSBセットは、SSBセットインジケータによって、L1-RSRP測定報告内で複数のSSBセットから識別される。いくつかの態様では、1つまたは複数のSSBは、SSBセット内にインデックスを作るそれぞれのSSBインデックスによってL1-RSRP測定報告内で識別される。

【0108】

図8にさらに示すように、いくつかの態様では、プロセス800は、L1-RSRP測定報告を送信することを含み得る(ブロック820)。たとえば、上記で説明したように、UEは(たとえば、受信プロセッサ258、送信プロセッサ264、コントローラ/プロセッサ280、メモリ282などを使用して)、L1-RSRP測定報告を送信し得る。

【0109】

プロセス800は、以下で、かつ/または本明細書の中の他の場所で説明する1つもしくは複数の他のプロセスに関して説明する、任意の単一の態様または態様の任意の組合せなどの、追加の態様を含んでよい。

【0110】

第1の態様では、SSBセットは第1のPCIに関連付けられ、複数のSSBセットのうちの別のSSBセットは第2のPCIに関連付けられる。第2の態様では、単独でまたは第1の態様との組合せで、第1のPCIはUEのサービングセルに関連付けられ、第2のPCIは、UEの非サービングセルに関連付けられる。

【0111】

図8は、プロセス800の例示的なブロックを示すが、いくつかの態様では、プロセス800は、図8に示されるブロックと比べて、追加のブロック、より少ないブロック、異なるブロック、または異なるように配置されたブロックを含み得る。追加または代替として、プロセス800のブロックのうちの2つ以上が並列に実行されてもよい。

【0112】

図9は、本開示の様々な態様による、たとえば、UEによって実行される例示的なプロセス900を示す図である。例示的なプロセス900は、UE(たとえば、UE120)が、セル間L1-RSRP報告に関連付けられた動作を実行する一例である。

【0113】

図9に示すように、いくつかの態様では、プロセス900は、第1のPCIに関連付けられた第1のSSBセット内に含まれる1つまたは複数の第1のSSBに関連付けられたL1-RSRP測定値、および第2のPCIに関連付けられた第2のSSBセット内に含まれる1つまたは複数の第2のSSBに関連付けられたL1-RSRP測定値の表示を含めるために、L1-RSRP測定報告を生成することを含み得る(ブロック910)。たとえば、上記で説明したように、UEは(たとえば、受信プロセッサ258、送信プロセッサ264、コントローラ/プロセッサ280、メモリ282などを使用して)、第1のPCIに関連付けられた第1のSSBセット内に含まれる1つまたは複数の第1のSSBに関連付けられたL1-RSRP測定値、および第2のPCIに関連付けられた第2のSSBセット内に含まれる1つまたは複数の第2のSSBに関連付けられたL1-RSRP測定値の表示を含めるために、L1-RSRP測定報告を生成し得る。

【0114】

図9にさらに示すように、いくつかの態様では、プロセス900は、L1-RSRP測定報告を送信することを含み得る(ブロック920)。たとえば、上記で説明したように、UEは(たとえば、受信プロセッサ258、送信プロセッサ264、コントローラ/プロセッサ280、メモリ282などを使用して)、L1-RSRP測定報告を送信し得る。

【0115】

プロセス900は、以下で、かつ/または本明細書の中の他の場所で説明する1つもしくは複数の他のプロセスに関して説明する、任意の単一の態様または態様の任意の組合せなどの、追加の態様を含んでよい。

【0116】

第1の態様では、第1のPCIは、UEのサービングセルに関連付けられ、第2のPCIは、UEの非サービングセルに関連付けられる。第2の態様では、単独でまたは第1の態様との組合せで、1つまたは複数の第1のSSBは、第1のSSBセットに関連付けられた第1のSSBインデックス範囲内に含まれるそれぞれのSSBインデックスによってL1-RSRP測定報告内で識別され、1つまたは複数の第2のSSBは、第2のSSBセットに関連付けられた第2のSSBインデックス範囲内に含まれるそれぞれの相対的SSBインデックスによってL1-RSRP測定報告内で識別され、第1のSSBインデックス範囲および第2のSSBインデックス範囲は重複しないSSBインデックス範囲である。

【0117】

第3の態様では、単独でまたは第1および第2の態様のうちの1つもしくは複数との組合せで、1つまたは複数の第2のSSBに関連付けられたそれぞれの実際のSSBインデックスは、それぞれの相対的SSBインデックスおよび第1のSSBインデックス範囲内に含まれるSSBインデックスの量に少なくとも部分的に基づく。第4の態様では、単独でまたは第1から第3の態様のうちの1つもしくは複数との組合せで、1つまたは複数の第1のSSBの各々は、第1のSSBセットの表示および第1のSSBセット内にインデックスを作るSSBインデックスの表示によってL1-RSRP測定報告内で識別され、1つまたは複数の第2のSSBの各々は、第2のSSBセットの表示および第2のSSBセット内にインデックスを作るSSBインデックスの表示によってL1-RSRP測定報告内で識別される。

【0118】

第5の態様では、単独でまたは第1から第4の態様のうちの1つもしくは複数との組合せで、1つまたは複数の第1のSSBの各々は、第1のSSBセットを識別する第1の値および第1のSSBセット内にインデックスを作るSSBインデックスを識別する第2の値を含む第1の複数の値によってL1-RSRP測定報告内で識別され、1つまたは複数の第2のSSBの各々は、第2のSSBセットを識別する第1の値および第2のSSBセット内にインデックスを作るSSBインデックスを識別する第2の値を含む第2の複数の値によってL1-RSRP測定報告内で識別される。第6の態様では、単独でまたは第1から第5の態様のうちの1つもしくは複数との組合せで、1つまたは複数の第1のSSBは、L1-RSRP測定報告内に含まれる第1のCSI-SSB-ResourceSetフィールドによって識別され、1つまたは複数の第2のSSBは、L1-RSRP測定報告内に含まれる第2のCSI-SSB-ResourceSetフィールドによって識別される。

【0119】

第7の態様では、単独でまたは第1から第6の態様のうちの1つもしくは複数との組合せで、プロセス900は、1つまたは複数の第1のSSB内に含まれる第3のSSBに関連付けられたSSBリソースインジケータを識別している複数の値を含めるためにL1-RSRP測定報告を生成することを含み、複数の値は、第1のCSI-SSB-ResourceSetフィールドを識別する第1の値と、第1のCSI-SSB-ResourceSetフィールド内にインデックスを作る、第3のSSBに関連付けられたSSBインデックスを識別する第2の値とを含む。第8の態様では、単独でまたは第1から第7の態様のうちの1つもしくは複数との組合せで、1つまたは複数の第1のSSBの第1のサブセットは、L1-RSRP測定報告内に含まれる第1のCSI-SSB-ResourceListフィールドによって識別され、1つまたは複数の第1のSSBの第2のサブセットは、L1-RSRP測定報告内に含まれる第2のCSI-SSB-ResourceListフィールドによって識別され、第1のCSI-SSB-ResourceListフィールドおよび第2のCSI-SSB-ResourceListフィールドは、L1-RSRP測定報告内に含まれるCSI-SSB-ResourceListSetフィールドによって識別される。

【0120】

第9の態様では、単独でまたは第1から第8の態様のうちの1つもしくは複数との組合せで、プロセス900は、1つまたは複数の第1のSSBの第1のサブセット内に含まれる第3のSSBに関連付けられたSSBリソースインジケータを識別している複数の値を含めるためにL1-RSRP測定報告を生成することを含み、複数の値は、第1のCSI-SSB-ResourceListフィールドを識別する第1の値と、第1のCSI-SSB-ResourceListフィールド内にインデックスを作る、第3のSSBに関連付けられたSSBインデックスを識別する第2の値とを含む。第10の態様では、単独でまたは第1から第9の態様のうちの1つもしくは複数との組合せで、1つまたは複数の第1のSSBのサブセットは、L1-RSRP測定報告内に含まれる第1のCSI-SSB-ResourceListフィールドによって識別され、1つまたは複数の第2のSSBのサブセットは、L1-RSRP測定報告内に含まれる第2のCSI-SSB-ResourceListフィールドによって識別され、第1のCSI-SSB-ResourceListフィールドおよび第2のCSI-SSB-ResourceListフィールドは、L1-RSRP測定報告内に含まれるCSI-SSB-ResourceListSetフィールドによって識別される。

【0121】

第11の態様では、単独でまたは第1から第10の態様のうちの1つもしくは複数との組合せで、プロセス900は、UEが同時に受信することができるビームペアの表示を含めるためにL1-RSRP測定報告を生成することを含み、ビームペアは、1つまたは複数の第1のSSB内に含まれる第3のSSBに関連付けられた第1のビームと、1つまたは複数の第1のSSBあるいは1つまたは複数の第2のSSB内に含まれる第4のSSBに関連付けられた第2のビームとを含んでいる。

【0122】

第12の態様では、単独でまたは第1から第11の態様のうちの1つもしくは複数との組合せで、第4のSSBは、1つまたは複数の第2のSSB内に含まれ、ビームペアの表示を含めるためにL1-RSRP測定報告を生成することは、第4のSSBが1つまたは複数の第2のSSB内に含まれることに少なくとも部分的に基づいてビームペアの表示を含めるためにL1-RSRP測定報告を生成することを含む。第13の態様では、単独でまたは第1から第12の態様のうちの1つもしくは複数との組合せで、第4のSSBは、1つまたは複数の第2のSSB内に含まれ、ビームペアの表示を含めるためにL1-RSRP測定報告を生成することは、第4のSSBが第3のSSBを識別するCSI-SSB-ResourceListフィールドとは異なるL1-RSRP測定報告内に含まれるCSI-SSB-ResourceListフィールド内で識別されることに少なくとも部分的に基づいてビームペアの表示を含めるためにL1-RSRP測定報告を生成することを含む。

【0123】

第14の態様では、単独でまたは第1から第13の態様のうちの1つもしくは複数との組合せで、第2のビームに関連付けられたL1-RSRP測定値は、第1のビームに関連付けられたL1-RSRP測定値に対して差異的な値としてL1-RSRP測定報告内で識別される。第15の態様では、単独でまたは第1から第14の態様のうちの1つもしくは複数との組合せで、差異的な値が、4ビットの量に量子化される。第16の態様では、単独でまたは第1から第15の態様のうちの1つもしくは複数との組合せで、差異的な値が、5ビット以上の量に量子化される。第17の態様では、単独でまたは第1から第16の態様のうちの1つもしくは複数との組合せで、第1のビームに関連付けられたL1-RSRP測定値および第2のビームに関連付けられたL1-RSRP測定値は、それぞれの7ビット値によってL1-RSRP測定報告内で明示的に識別される。

【0124】

第18の態様では、単独でまたは第1から第17の態様のうちの1つもしくは複数との組合せで、ビームペアの表示を含めるためにL1-RSRP測定報告を生成することは、第2のビームに関連付けられたL1-RSRP測定値を明示的に示す7ビット値、第2のビームに関連付けられたL1-RSRP測定値を第1のビームに関連付けられたL1-RSRP測定値に対する差異的な値として暗黙的に示す4ビット値、または第2のビームに関連付けられたL1-RSRP測定値を第1のビームに関連付けられたL1-RSRP測定値に対する差異的な値として暗黙的に示す5ビット以上の値を含めるためにL1-RSRP測定報告を、構成に少なくとも部分的に基づいて生成することを含む。第19の態様では、単独でまたは第1から第18の態様のうちの1つもしくは複数との組合せで、ビームペアの表示を含めるためにL1-RSRP測定報告を生成することは、第1のビームおよび第2のビームが同じSSBセット内に含まれるかどうかに少なくとも部分的に基づいて、第2のビームに関連付けられたL1-RSRP測定値を明示的に示す7ビット値、第2のビームに関連付けられたL1-RSRP測定値を第1のビームに関連付けられたL1-RSRP測定値に対する差異的な値として暗黙的に示す4ビット値、または第2のビームに関連付けられたL1-RSRP測定値を第1のビームに関連付けられたL1-RSRP測定値に対する差異的な値として暗黙的に示す5ビット以上の値を含めるためにL1-RSRP測定報告を生成することを含む。

【0125】

図9は、プロセス900の例示的なブロックを示すが、いくつかの態様では、プロセス900は、図9に示されるブロックと比べて、追加のブロック、より少ないブロック、異なるブロック、または異なるように配置されたブロックを含み得る。追加または代替として、プロセス900のブロックのうちの2つ以上が並行して実行されてもよい。

【0126】

上記の開示は例示および説明を提供するが、網羅的であることまたは開示する精密な形態に態様を限定することを意図しない。修正および変形が、上記の開示に照らして行われてもよく、または態様の実践から獲得されてもよい。

【0127】

本明細書で使用するとき、「構成要素」という用語は、ハードウェア、ファームウェア、および/またはハードウェアとソフトウェアの組合せとして広く解釈されるものとする。本明細書で使用するとき、プロセッサは、ハードウェア、ファームウェア、および/またはハードウェアとソフトウェアの組合せにおいて実装される。

【0128】

本明細書で使用するとき、「しきい値を満たすこと」は、文脈に応じて、値がしきい値よりも大きいこと、しきい値以上であること、しきい値未満であること、しきい値以下であること、しきい値に等しいこと、しきい値に等しくないことなどを指すことがある。

【0129】

本明細書で説明するシステムおよび/または方法は、異なる形態のハードウェア、ファームウェア、および/またはハードウェアとソフトウェアの組合せで実装されてもよいことは明らかであろう。これらのシステムおよび/または方法を実装するために使用される実際の専用の制御ハードウェアまたはソフトウェアコードは、態様を限定するものではない。したがって、システムおよび/または方法の動作および挙動について、特定のソフトウェアコードを参照することなく本明細書で説明した。ソフトウェアおよびハードウェアは、本明細書での説明に少なくとも部分的に基づいてシステムおよび/または方法を実装するように設計され得ることを理解されたい。

【0130】

特徴の特定の組合せが特許請求の範囲において記載され、かつ/または本明細書の中で開示されても、これらの組合せは、様々な態様の開示を限定するものではない。実際には、これらの特徴の多くが、特許請求の範囲において詳細には記載されず、かつ/または本明細書で開示されない方法で、組み合わせられてよい。以下に列挙する各従属クレームは、1つのクレームのみに直接従属する場合があるが、様々な態様の開示は、クレームセットの中のあらゆる他のクレームと組み合わせた各従属クレームを含む。項目の列挙「のうちの少なくとも1つ」を指す句は、単一のメンバーを含むそれらの項目の任意の組合せを指す。例として、「a、b、またはcのうちの少なくとも1つ」は、a、b、c、a-b、a-c、b-c、およびa-b-c、ならびに複数の同じ要素を有する任意の組合せ(たとえば、a-a、a-a-a、a-a-b、a-a-c、a-b-b、a-c-c、b-b、b-b-b、b-b-c、c-c、およびc-c-c、または、a、b、およびcの任意の他の順序)を包含するものとする。

【0131】

本明細書で使用する要素、行為、または命令はいずれも、そのように明示的に説明されない限り、重要または必須として解釈されるべきでない。また、本明細書で使用するとき、冠詞「a」および「an」は、1つまたは複数の項目を含むものであり、「1つまたは複数の」と互換的に使用されてよい。さらに、本明細書で使用するとき、「セット」および「グループ」という用語は、1つまたは複数の項目(たとえば、関連する項目、関連しない項目、関連する項目と関連しない項目との組合せなど)を含むものとし、「1つまたは複数の」と互換的に使用されてよい。1つの項目だけが意図される場合、「唯一の(only one)」という句または類似の言葉が使用される。また、本明細書で使用するとき、「有する(has)」、「有する(have)」、「有すること(having)」などの用語は、オープンエンドな用語であるものとする。さらに、「に基づいて」という句は、別段に明記されていない限り、「に少なくとも部分的に基づいて」を意味するものとする。

【符号の説明】

【0132】

100 ワイヤレスネットワーク
102a マクロセル
102b ピコセル
102c フェムトセル
110 基地局、BS
110a マクロBS
110b ピコBS
110c フェムトBS
110d BS、中継局
120 UE
120a UE
120b UE
120c UE
120d UE
120e UE
130 ネットワークコントローラ
200 基地局110およびUE120の設計
212 データソース
220 送信プロセッサ
230 送信(TX)多入力多出力(MIMO)プロセッサ
232 変調器
232a～232t 変調器(MOD)
234 アンテナ
234a～234t アンテナ
236 MIMO検出器
238 受信プロセッサ
239 データシンク
240 コントローラ/プロセッサ
242 メモリ
244 通信ユニット
246 スケジューラ
252 アンテナ
252a～252r アンテナ
254 復調器
254a～254r 復調器(DEMOD)
256 MIMO検出器
258 受信プロセッサ
260 データシンク
262 データソース
264 送信プロセッサ
266 TX MIMOプロセッサ
280 コントローラ/プロセッサ
282 メモリ
290 コントローラ/プロセッサ
292 メモリ
294 通信ユニット
300 周波数分割複信(FDD)のための例示的フレーム構造
400 分散型RAN
402 アクセスノードコントローラ(ANC)
404 次世代コアネットワーク(NG-CN)
406 5Gアクセスノード
408 TRP
410 次世代AN(NG-AN)
500 分散型RAN
502 集中型コアネットワークユニット(C-CU)
504 集中型RANユニット(C-RU)
506 分散ユニット(DU)
600 セル間L1-RSRP報告の1つまたは複数の例
700 セル間L1-RSRP報告の1つまたは複数の例

【図1】