(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-08
(54)【発明の名称】留め具と留め具の結合解除のための除去器具とを伴う骨固定システム
(51)【国際特許分類】
A61B 17/80 20060101AFI20221201BHJP
【FI】
A61B17/80
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022522241
(86)(22)【出願日】2020-10-13
(85)【翻訳文提出日】2022-06-02
(86)【国際出願番号】 US2020055303
(87)【国際公開番号】W WO2021076461
(87)【国際公開日】2021-04-22
(32)【優先日】2019-10-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-06-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522147171
【氏名又は名称】リース メディカル, エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】リーク, ティモシー
【テーマコード(参考)】
4C160
【Fターム(参考)】
4C160LL32
4C160LL42
4C160LL57
4C160LL58
(57)【要約】
骨固定アセンブリが、開示される。骨固定アセンブリは、留め具孔と留め具孔に隣接した空洞とを含む骨固定プレートを含み得る。骨固定アセンブリは、クリップも含み得る。クリップは、部分的な円形形状を有する本体を含み得、本体は、少なくとも部分的に空洞内に位置付けられている。クリップは、本体の部分的な円形形状に対して内向きに延びている複数のタブをさらに含み得、各タブは、本体の部分的な円形形状に対して内向きに延びている凸面形形状を有し、本体および複数のタブは、骨固定プレートの上部表面より下に位置付けられる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
骨固定アセンブリであって、前記骨固定アセンブリは、
留め具孔と、前記留め具孔に隣接した空洞とを含む骨固定プレートと、
クリップと
を備え、
前記クリップは、
部分的な円形形状を有する本体であって、前記本体は、少なくとも部分的に前記空洞内に位置付けられている、本体と、
前記本体の前記部分的な円形形状に対して内向きに延びている複数のタブと
を備え、
各タブは、前記本体の前記部分的な円形形状に対して内向きに延びている凸面形形状を有し、前記本体および前記複数のタブは、前記骨固定プレートの上部表面より下に位置付けられている、骨固定アセンブリ。
【請求項2】
前記クリップの前記本体および前記複数のタブは、均一な厚さを有する、請求項1に記載の骨固定アセンブリ。
【請求項3】
各タブの前記凸面形形状は、前記本体の前記部分的な円形形状に対して内向きに延びている半円形形状で形成されている、請求項1に記載の骨固定アセンブリ。
【請求項4】
前記複数のタブは、前記本体の前記部分的な円形形状の周りで互いに向かい合うそれぞれの位置を有する2つのタブを含む、請求項1に記載の骨固定アセンブリ。
【請求項5】
前記クリップの本体は、2つの延長部を含み、各延長部は、前記本体の前記部分的な円形形状が180度を越えて延びているように、前記2つのタブのうちの一方のそれぞれの位置を越えて延びている、請求項4に記載の骨固定アセンブリ。
【請求項6】
前記骨固定プレートは、前記留め具孔に隣接して位置している切り欠きをさらに含み、
前記クリップは、前記クリップの前記本体から延びている突出部をさらに含み、前記クリップの前記突出部は、前記骨固定プレートの前記切り欠き内に位置付けられている、請求項1に記載の骨固定アセンブリ。
【請求項7】
前記骨固定プレートは、1つ以上のそれぞれの留め具孔のそれぞれのための単一の切り欠きを含み、
前記単一の切り欠きは、前記骨固定プレートの正中線に沿った位置における前記それぞれの留め具孔に隣接して位置している、請求項6に記載の骨固定アセンブリ。
【請求項8】
前記クリップは、弾力的に可撓性の材料を備えている、請求項1に記載の骨固定アセンブリ。
【請求項9】
前記空洞は、前記クリップの前記本体の前記部分的な円形形状に対応するように半径方向に向けられており、
前記空洞の半径は、前記クリップの前記本体の半径より大きく、前記クリップが変位させられた状態にあるとき、前記クリップが前記空洞内で外向きに曲がることを可能にする、請求項1に記載の骨固定アセンブリ。
【請求項10】
ねじ山を有する本体と球状テーパ状部を有する頭部とを含む留め具をさらに備えている、請求項1に記載の骨固定アセンブリ。
【請求項11】
前記留め具の前記頭部の前記球状テーパ状部は、前記留め具が前記留め具孔の中に挿入されるとき、前記クリップの前記複数のタブを外向きに押すように構成されている、請求項10に記載の骨固定アセンブリ。
【請求項12】
前記クリップの前記本体は、前記複数のタブの変位が前記留め具の頭部の通過を可能にすることを可能にするように弾力的に可撓性であり、
変位させられた状態にある前記クリップのばね張力が、前記留め具の前記頭部が前記クリップの前記複数のタブを通過した後、前記クリップを中立位置に戻るように付勢する、請求項10に記載の骨固定アセンブリ。
【請求項13】
前記複数のタブは、前記留め具の前記頭部に係合し、前記留め具の前記頭部が前記クリップの前記タブを通過した後、前記留め具のバックアウトを防止するように構成されている、請求項10に記載の骨固定アセンブリ。
【請求項14】
前記タブは、前記留め具の前記頭部が前記クリップの前記タブを通過した後、前記留め具の位置を前記骨固定プレートの上部表面より完全に下に維持するように構成されている、請求項13に記載の骨固定アセンブリ。
【請求項15】
前記留め具の前記頭部の前記球状テーパ状部は、前記留め具孔のテーパ状部に対応し、前記留め具孔が前記留め具孔を通して延びている垂直軸に対して0度(その値を含む)から45度までの角度(45度を含む)で前記留め具を受け取ることを可能にする、請求項10に記載の骨固定アセンブリ。
【請求項16】
前記留め具の前記頭部は、前記留め具の前記頭部の上部表面に隣接した面取部をさらに備えている、請求項10に記載の骨固定アセンブリ。
【請求項17】
骨固定キットであって、前記骨固定キットは、
留め具孔と前記留め具孔に隣接した空洞とを含む骨固定プレートと、
クリップであって、前記クリップは、
部分的な円形形状を有する本体であって、前記本体は、少なくとも部分的に前記空洞内に位置付けられている、本体と、
前記本体の前記部分的な円形形状に対して内向きに延びている複数のタブと
を備えている、クリップと、
留め具であって、前記留め具は、
ねじ山を有する本体と、
複数の係合特徴を備えている頭部と
を備え、
前記係合特徴は、ねじ山付き空洞と、1つ以上の陥凹とを含む、留め具と、
除去器具と
を備え、
前記除去器具は、
第1のねじ山と第2のねじ山とを含む内側部分と、
ねじ山と1つ以上の突出部とを含む外側部分と
を備え、
前記内側部分の前記第1のねじ山は、前記留め具の前記頭部の前記ねじ山付き空洞に係合するように構成され、
前記内側部分の前記第2のねじ山は、前記外側部分の前記ねじ山に係合するように構成され、
前記外側部分の前記1つ以上の突出部は、前記内側部分の前記第1のねじ山が前記留め具の前記頭部のねじ山付き空洞に係合すること、および前記内側部分の前記第2のねじ山が前記外側部分の前記ねじ山に係合することに応答して、前記留め具の前記頭部の前記1つ以上の陥凹に係合するように構成されている、骨固定キット。
【請求項18】
前記除去器具の前記内側部分は、第1の方向に回転することによって、前記除去器具の前記外側部分および前記留め具の前記ねじ山付き空洞にねじ式で係合するように構成され、
前記外側部分は、前記第1の方向と反対の第2の方向に回転することによって、前記留め具を除去するように構成されている、請求項17に記載の骨固定キット。
【請求項19】
前記留め具の前記頭部の前記1つ以上の陥凹は、前記留め具の前記頭部の前記ねじ山付き空洞に隣接し、
前記除去器具の前記外側部分の前記1つ以上の突出部は、前記除去器具の前記内側部分が通過する前記外側部分のチャネルに隣接している、請求項17に記載の骨固定キット。
【請求項20】
前記留め具の前記頭部の前記1つ以上の陥凹は、前記留め具の前記頭部の前記ねじ山付き空洞から分離され、
前記除去器具の前記外側部分の前記1つ以上の突出部は、前記除去器具の前記内側部分が通過する前記外側部分のチャネルから分離されている、請求項17に記載の骨固定キット。
【請求項21】
前記除去器具の前記外側部分は、前記除去器具が前記留め具に係合すると、前記クリップのそれぞれのタブを広げるように構成された複数の押し込み平坦部を含む、請求項17に記載の骨固定キット。
【請求項22】
前記留め具の前記頭部の前記複数の係合特徴は、前記留め具を骨の中に挿入するための力を受け取るように構成された起伏面をさらに含む、請求項17に記載の骨固定キット。
【請求項23】
留め具と骨固定プレートとを結合する方法であって、前記方法は、
骨固定プレートの留め具孔を通して下にある骨の中に留め具を並進させることと、
少なくとも部分的に前記骨固定プレートの空洞内に位置付けられたクリップを前記留め具の前記頭部のテーパ状表面と係合させることと、
前記クリップを曲げられていない状態から曲げられた状態に変え、前記クリップを越える前記留め具の前記頭部の通過を可能にすることと、
前記留め具の前記頭部が前記クリップを通過した後、前記クリップを前記曲げられた状態から曲げられていない状態に戻るように退縮させることと、
前記留め具の前記頭部が前記骨固定プレートの上部表面より下に位置付けられるように、前記留め具を前記留め具孔内に据え付けることと、
前記クリップを用いて、前記留め具の位置を前記骨固定プレートの前記上部表面より下に維持することと
を含む、方法。
【請求項24】
前記クリップを用いて前記留め具の位置を維持することは、前記留め具を前記クリップの凸面形形状のタブと係合させることを含み、前記凸面形形状のタブは、前記クリップの弾力的に可撓性の本体の部分的な円形形状から内向きに延びている、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記クリップは、前記骨固定プレートの上部表面より完全に下に位置付けられている、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
前記骨固定プレートの切り欠き内に位置付けられたクリップ突出部を用いて、前記骨固定プレートの空洞内での前記クリップの回転を防止することをさらに含む、請求項23に記載の方法。
【請求項27】
前記留め具を前記留め具孔内に据え付けることは、前記留め具孔を通して延びている垂直軸から45度までの角度(45度を含む)で前記留め具を据え付けることを含む、請求項23に記載の方法。
【請求項28】
留め具を骨固定プレートから係合解除する方法であって、前記方法は、
除去器具の内側部分を第1の方向に回転させることと、
前記除去器具の前記内側部分を前記第1の方向に回転させることに応答して、前記内側部分の第1のねじ山を留め具のねじ山付き空洞と係合させることと、
前記除去器具の前記内側部分を前記第1の方向に回転させることに応答して、前記内側部分の第2のねじ山を前記除去器具の外側部分のねじ山と係合させることと、
前記内側部分の前記第1のねじ山が前記留め具の頭部の前記ねじ山付き空洞に係合すること、および前記内側部分の前記第2のねじ山が前記除去器具の前記外側部分の前記ねじ山に係合することに応答して、前記留め具の前記頭部内の1つ以上の陥凹を前記除去器具の前記外側部分の1つ以上の突出部と係合させることと、
前記除去器具の前記外側部分を第2の方向に回転させ、前記留め具を前記骨固定プレートから係合解除することと
を含み、
前記第2の方向は、前記第1の方向の反対である、方法。
【請求項29】
前記骨固定プレートの空洞内に位置している弾力的に可撓性のクリップのタブを広げ、前記クリップを越える前記留め具の通過を可能にすることをさらに含む、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記弾力的に可撓性のクリップのタブを広げることは、前記弾力的に可撓性のクリップの前記タブを前記除去器具の前記外側部分上の押し込み平坦部と係合させることを含む、請求項29に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願)
本願は、2019年10月14日に出願された米国仮出願第62/914,749号、および2020年6月25日に出願された米国仮出願第63/044,179号の利益を主張する。
【0002】
(開示の分野)
本開示は、概して、整形外科デバイスに関し、より具体的に、バックアウト防止特徴および除去器具を伴う骨固定システムに関する。
【背景技術】
【0003】
種々の骨折に関して、整形外科用プレートの使用は、適切な治癒のために必要に応じて骨を安定させるための技法である。概して、堅い、多くの場合、金属のプレートが、骨折部を横断して骨の外側表面上に設置され、整形外科用ねじが、プレートを通して骨折部の両側における骨の中に延びている。プレートは、治癒期間中、骨に支持および安定性をもたらす。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
用語「微細運動」は、装填された骨内埋込型整形外科ハードウェア構成要素のそれを包囲する骨に対する微視的な相対変位を指す。骨と、骨または椎骨内の整形外科用ねじの一部との間の微細運動が、多くの場合、バックアウトと呼ばれる1つ以上の整形外科用ねじの弛みを引き起こし得る。ねじのバックアウトが生じると、アセンブリ全体の弛みが、生じ、それによって、整骨された骨折部または脊椎固定術の安定性を減退させる。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1】
図1は、骨固定プレートと、留め具と、クリップとを含む骨折部位の安定化のための例示的骨固定システムの斜視図を例証する。
【0006】
【
図2】
図2は、骨固定プレートと、留め具と、クリップとを含む例示的骨固定システムの側面切り取り図を例証する。
【0007】
【
図3A】
図3Aは、骨固定プレート内で使用される例示的クリップの見下げ図である。
【0008】
【
図3B】
図3Bは、骨固定プレート内で使用される例示的クリップの側面図である。
【0009】
【
図3C】
図3Cは、骨固定プレート内で使用される例示的クリップの斜視図である。
【0010】
【
図4】
図4は、骨固定プレートと共に使用される例示的留め具の側面図である。
【0011】
【
図5A】
図5Aは、骨固定プレートに対する角度付けを有する留め具を含む例示的骨固定システムの側面切り取り図である。
【0012】
【
図5B】
図5Bは、骨固定プレートに対する角度付けを有する留め具を含む例示的骨固定システムの見下げ図である。
【0013】
【
図6A】
図6Aは、骨固定プレートと共に使用される例示的留め具の斜視図である。
【0014】
【
図6B】
図6Bは、骨固定プレートと共に使用される例示的留め具の側面切り取り図である。
【0015】
【
図7A】
図7Aは、例示的除去器具システムの分解側面図である。
【0016】
【
図7B】
図7Bは、例示的除去器具システムの分解斜視図である。
【0017】
【
図8A】
図8Aは、一緒に組み立てられる内側部分と外側部分とを伴う例示的除去器具システムの斜視図である。
【0018】
【
図8B】
図8Bは、例示的除去器具システムの外側部分の第1の端部の拡大図を例証する。
【0019】
【
図9】
図9は、例示的除去器具システムの外側部分のシャフトの拡大図である。
【0020】
【
図10A】
図10Aは、骨固定プレートに近接する例示的除去器具システムの斜視図である。
【0021】
【
図10B】
図10Bは、骨固定プレートに近接する例示的除去器具システムの側面図である。
【0022】
【
図10C】
図10Cは、骨固定プレートに近接する例示的除去器具システムのシャフトの拡大図斜視図である。
【0023】
【
図10D】
図10Dは、骨固定プレートと共に使用される留め具と係合する例示的除去器具システムの拡大図である。
【0024】
【
図10E】
図10Eは、骨固定プレートと共に使用される留め具と係合する例示的除去器具システムの側面切り取り図である。
【0025】
【
図11】
図11は、留め具を骨固定プレートから係合解除する例示的除去器具システムの側面図である。
【0026】
【
図12】
図12は、留め具を骨固定プレートから係合解除するための例示的方法のフローチャートを図示する。
【0027】
【
図13】
図13は、留め具および骨固定プレートを結合するための例示的方法のフローチャートを図示する。
【発明を実施するための形態】
【0028】
図1は、骨折部位の安定化のための例示的骨固定システム100の斜視図を例証する。骨固定システム100は、骨固定プレート102と、留め具110a-110eと、クリップ124a-124eとを含み得る。
【0029】
具体的に、骨固定プレート102は、複数の留め具孔104a、104b、104c、104d、104e(集合的に、留め具孔104と称される)を含み得る。留め具孔104は、骨固定プレート102を通して、骨固定プレート102の上部表面106から底部表面108まで位置付けられ得る。
図1に示されるように、骨固定プレート102は、5つの留め具孔104を含み得るが、しかしながら、骨固定プレート102は、骨固定プレート102の所与の長さに好適である任意の数の留め具孔104を含み得る。例えば、骨を安定させるためにより短い骨固定プレートを要求する用途は、2つのみの留め具孔104を含み得、骨を安定させるためにより長い骨固定プレートを要求する用途は、10個以上の留め具孔104を含み得る。骨固定プレート102は、留め具110a、110b、110c、110d、110e(集合的に、留め具110と称される)を用いて骨(または腱または靭帯等の他の身体表面)に結合され得る。留め具110は、それぞれの留め具孔104を通して位置付けられ得る。例えば、留め具110のねじ山部分は、本明細書にさらに説明されるように、それぞれの留め具孔104を通して位置付けられ、留め具110の頭部が、最終的に、骨固定プレート102の中、かつ(例えば、骨固定システム100の見下げ図からの)それぞれのクリップ124の下に位置付けられ、留め具110の所望の位置付けされた状態を維持し得る。図示されるように、留め具110a、110b、110c、110eは、それぞれ、留め具孔104a、104b、104c、104eを通して位置付けられ得る。しかしながら、留め具110の一部が、それぞれの留め具孔104の一部を通して位置付けられ得る。
【0030】
図2を参照して下でさらに詳細に説明されるように、骨固定プレート102は、それぞれのクリップ124を保持するために、各それぞれの留め具孔に隣接して空洞を含み得る。いくつかの例では、クリップ124は、クリップ124の突出部が空洞に隣接する切り欠き内に位置付けられるように、それぞれの留め具孔104に隣接するそれぞれの空洞の中に挿入され得る。切り欠きは、骨固定プレートの正中線に沿って、留め具孔104に隣接して位置付けられ得る。切り欠きは、空洞内でのクリップの不要な回転または望ましくない回転を防止し得る。いくつかの例では、クリップ124は、外科手術に先立って、クリップ124が中立または曲げられていない位置にある状態で、骨固定プレート102と組み立てられ得る。骨固定プレート102とのクリップ124の組立中、クリップ124は、留め具孔104の中への挿入を促進するために、内向きに曲げられ得る。張力が解放されると、クリップ124は、中立の曲げられていない状態に戻るように移行し、少なくとも部分的にそれぞれの留め具孔104に隣接した空洞内に位置付けられ得る。
【0031】
外科手術中、留め具110は、留め具110のねじ山が、下にある本体構造に係合するように、下向きに挿入され得る。骨固定プレート102は、したがって、下にある本体構造における骨折部を安定させ得る。留め具110が留め具孔104に進入するにつれて、留め具110の頭部が、それぞれのクリップ124に押し込み力を加え得る。クリップ124は、空洞内で外向きに、かつ骨固定プレート102の側面に向かって曲がり、留め具110の頭部がクリップ124を通過し、留め具孔104の中に据え付けられることを可能にし得る。留め具110の頭部が、クリップ124を通過した後、クリップ124は、退縮し、その中立の曲げられていない形状に戻り得る。例えば、
図5Aおよび5Bを参照して下でさらに詳細に説明されるように、クリップ124のタブが、クリップ124がその中立の曲げられていない形状に戻ると、留め具110の頭部の上で中立位置に戻り得る。したがって、クリップ124は、本体構造内での留め具110の位置付けを維持し、留め具110のバックアウトを最小化し、および/または防止する。
【0032】
いくつかの例では、骨固定プレート102の上部表面106内の開口部の数および/または集合的サイズが、骨固定プレート102の構造的強度を最適化するために、最小化され得る。例えば、留め具孔104は、骨固定プレート102とのクリップ124の組立を可能にし、それを通した留め具110の進入を可能にするような最小のサイズであり得る。いくつかの実施形態では、留め具孔104の各々は、骨固定プレート102の上部表面106を中断する単一の切り欠き122のみを含み得る。骨固定プレート102の上部表面106の表面積の中断を最小化することによって、骨固定プレート102の構造的強度が、増大させられる。
図1に示されるように、それぞれの留め具孔104のための切り欠き122が、いくつかの例では、骨固定プレート102の正中線171に沿って位置し、骨固定プレート102の構造的強度をさらに最適化し得る。
【0033】
図2は、例示的骨固定プレート102の側面切り取り図を例証する。
図1および2を参照すると、空洞118が、留め具孔104の側壁に沿って形成され得る。
図2に示されるように、空洞118は、第1の内部表面120aと第2の内部表面120b(集合的に、内部表面120と称される)との間に延び得る。さらに、空洞118は、留め具孔104の内部円周の周囲に延びている内部側面121の間に延び得る。
【0034】
図1に戻って参照すると、骨固定プレート102は、留め具孔104の各々に隣接する切り欠き122を含み得る(例証的明確性の目的のために、
図1では、孔104dの切り欠き122のみが、標識されている)。切り欠き122は、骨固定プレート102の上部表面と留め具孔104に隣接した空洞118との間に延び得る。切り欠き122は、切り欠き表面123を含み得る。いくつかの例では、切り欠き表面123は、半円形形状123を有し得る。切り欠き表面123はまた、下でさらに詳細に説明されるように、クリップ124の突出部に係合するために好適な任意の形状を伴って実装され得る。再び
図2の側面切り取り図を参照すると、切り欠き122は、骨固定プレート102の上部表面106と空洞118の第1の内部表面120aとの間に延び得る。
【0035】
図1に示されるように、骨固定システム100は、クリップ124a、124b、124c、124d、124e(集合的に、クリップ124と称される)を含み得る。クリップ124は、全体的または部分的に、それぞれの留め具孔104のそれぞれのための空洞118内に位置付けられ得る。空洞118は、それぞれの留め具孔104に対して半径方向に向けられ得る。例えば、各それぞれの留め具孔104に隣接した空洞118は、円形であるか、または、少なくとも部分的に円形(例えば、半円形)であり得る。空洞118は、第1の半径を有し得、クリップ124は、第2の半径を有し得る。空洞118の第1の半径は、クリップ124の第2の半径より大きくあり得る。したがって、クリップ124は、外向き方向において、空洞118内で曲がることを可能にされることによって、留め具が外科手術中に挿入されている間、または、除去プロセス中に除去されている間、留め具の頭部の通過を可能にし得る。
【0036】
図3Aは、
図1に図示される骨固定プレート102等の骨固定プレートと共に使用され得る例示的クリップ124の見下げ図である。
図3Bは、
図1に図示される骨固定プレート102等の骨固定プレートと共に使用され得る例示的クリップ124の側面図である。
図3Cは、
図1に図示される骨固定プレート102等の骨固定プレートと共に使用され得る例示的クリップ124の斜視図である。集合的に、
図1、3A、3B、および3Cを参照すると、クリップ124は、本体129と、上部表面130と、上部表面130の反対の底部表面132とを含み得る。さらに、クリップ124は、外部表面134と、内部表面136とを含み得る。各クリップ124は、突出部138と、タブ140a、140b(集合的に、タブ140と称される)とも含み得る。突出部138およびタブ140は、本体129から延び得る。いくつかの例では、クリップ124は、
図3Aおよび3Cに示されるように、2つのタブを含む。所望される用途に応じて、クリップ124は、留め具110と係合するために好適な任意の数のタブを有し得る。
【0037】
タブ140は、内部表面136から内向きに延び、クリップ124の上部表面130と底部表面132との間に延び得る。タブ140の上部表面142が、上部表面130と実質的に同一平面上にあり得、タブ140の底部表面144が、底部表面132と実質的に同一平面上にあり得る。すなわち、いくつかの例では、本体129の厚さは、タブ140の厚さと実質的に同じであり得る。そのような例では、突出部138を除くクリップ124の異なる部分が、均一な厚さを有し得る。
【0038】
いくつかの例では、本体129の上部表面130および底部表面132の一方または両方が、本体129の厚さがタブ140の厚さを上回るように、タブ140のそれぞれの上部表面142および底部表面144を越えて延び得る。他の例では、タブ140の上部表面142および底部表面144の一方または両方が、本体129の厚さがタブの厚さ未満であり得るように、本体129のそれぞれの上部表面130および底部表面を越えて延び得る。
【0039】
いくつかの例では、タブ140の上部表面142と底部表面144との間に画定されるタブ140の高さが、空洞118の内部表面120間に画定される留め具孔104の空洞118の高さ内に収まるように構成される。
【0040】
図1および2に戻って参照すると、クリップ124は、留め具110が骨固定プレート102を通して、隣接する身体表面(例えば、骨)内に結合された後、留め具110の位置を維持し得る。いくつかの例では、留め具110が留め具孔104に進入することに先立って、クリップ124は、それぞれの空洞118内で中立または曲げられていない位置にあり得る。例えば、クリップ124の本体は、クリップのタブが留め具孔104の中に内向きに突出している状態で、少なくとも部分的に空洞118の中に位置付けられ得る。
【0041】
図1を参照すると、留め具110が、留め具孔104に進入するにつれて、留め具110の頭部上のテーパ状表面が、クリップ124のタブに接触し得る。留め具110の頭部は、したがって、クリップ124のタブ上に押し込み力を及ぼし得る。押し込み力は、クリップ124を外向きに、さらに留め具孔104に隣接した空洞118の中に曲がらせ得る。言い換えると、留め具110が、留め具孔104を通して並進するにつれて(例えば、留め具110が、隣接する身体表面の「中にねじ込まれる」につれて)、留め具110の頭部が、クリップ124を押し進め、(以前に曲げられていないであった状態から)曲がらせ、留め具110の頭部の通過を可能にする。
【0042】
留め具110が、留め具孔104を通して並進し続けるにつれて、留め具110は、骨固定プレート102内の据え付け位置に到達し得る。留め具110の頭部がクリップ124のタブ140を越えると、クリップ124は、その中立または曲げられていない状態に戻り得る。したがって、留め具110の頭部が、クリップ124の下、具体的に、クリップ124のタブ140の下に位置付けられ得る。より具体的に、留め具110の頭部が、クリップ124が、留め具110の位置を維持する(例えば、留め具110と身体表面との結合を維持する)ように、クリップ124と骨固定プレート102の底部表面108との間に位置付けられ得る。この状態では、クリップ124のタブ140は、留め具110の据え付けられた位置付けを維持し、骨固定プレート102および下にある本体構造からの留め具110のバックアウトを最小化し、および/または防止し得る。言い換えると、クリップ124、特に、クリップ124のタブ140が、クリップ124と骨固定プレート102の底部表面108との間で留め具110の頭部を維持し得る。クリップ124は、したがって、留め具110が留め具孔104を通して、骨固定プレート102から離れるように後ずさりして退出することを防止し得る。例えば、クリップ124は、微細運動に起因する、留め具110の不要なバックアウトを防止し得る。
【0043】
図3Aおよび3Cに示されるように、タブ140の外側表面145は、クリップ124の本体129の部分的な円形形状に対して内向きに延びている凸面形形状を有し得る。いくつかの実施形態では、タブ140は、円形(例えば、半円形)形状内で内向きに延び得る。クリップ124のタブ140は、留め具110が骨固定プレート102を通して挿入された後、留め具110の位置を維持するために好適な他の形状でも形成され得る。例えば、クリップ124のタブ140は、留め具110が骨固定プレート102を通して挿入された後、留め具110の位置を維持する三角形、正方形、または長方形の形状を含み得る。いくつかの実施形態では、例えば、タブ140が、三角形、正方形、または長方形の形状を有する場合、タブ140は、丸くされた角を含み得る。円形形状または他の例示的形状の丸くされた角は、
図5Aおよび5Bを参照して下で説明されるように、留め具110が、例えば、ある角度で骨固定プレートを通して導入されると、タブ140が留め具110の頭部の上部表面との一貫した接触を維持することに役立ち得る。
【0044】
いくつかの例では、クリップ124は、(例えば、微細運動の結果として)留め具110の任意の弛みまたはバックアウトを最小化し、および/または防止し得る。具体的に、留め具110を留め具孔104および隣接する身体表面を通して適切に位置付けた後、クリップ124は、留め具110の不要な回転を低減させ得る。クリップ124は、したがって、留め具110が留め具孔104を通して、骨固定プレート102から離れるように後ずさりして退出することを最小化すること、および/またはそうすることを防止し得る。言い換えると、クリップ124は、微細運動に起因する留め具110の不要なバックアウトを防止し得る。
【0045】
いくつかの実施形態では、クリップ124は、超弾性特性を有する金属または金属合金で形成され得る。言い換えると、クリップ124は、力の下で曲がるが、力が除去されるとその曲げられていない状態に戻り得る弾力的に可撓性の材料で形成され得る。例えば、クリップ124は、ニチノールと称されるニッケルチタン合金で形成され得る。他の例では、クリップ124は、チタン、ステンレス鋼、または医療グレードプラスチックから形成され得る。いくつかの例では、クリップ124の本体129は、上部表面130と底部表面132との間に画定される、ある厚さを有し得る。クリップ124の本体129の厚さは、中立または曲げられていない状態から曲げられた状態へのクリップ124の十分な曲がりを可能にし得る。さらに、クリップ124の本体129およびタブ140の厚さは、留め具110が骨固定プレート102に結合させられるときの留め具110のバックアウトを最小化し、および/または防止するためのクリップ124の十分な強度も可能にし得る。いくつかの例では、クリップ124の本体129の厚さは、0.010インチ~0.040インチであり得る。いくつかの例では、クリップの本体129の厚さは、0.015インチ~0.025インチであり得る。
【0046】
図1および2に戻って参照すると、空洞118の直径は、クリップ124が曲げられた状態または曲げられていない状態のいずれにあるときも、クリップ124を収容し得る。既に述べられたように、クリップ124の直径は、留め具110が、留め具孔104に進入するときにクリップ124と係合すると、増大させられる。内部側面121間の空洞118の直径は、留め具110がクリップ124を通過するとき、クリップ124の直径のそのような増大を収容し得る。
【0047】
図2、3A、3B、および3Cに示されるように、突出部138が、クリップ124の本体129から延び得る。
図1に戻って参照すると、骨固定プレート102は、留め具孔104に隣接する切り欠き122を含み得る。骨固定プレート102の切り欠き122は、クリップ124の突出部138の形状に対応するように成形され得る。いくつかの例では、クリップ124の突出部138は、骨固定プレート102の切り欠き122と係合し、クリップ124が留め具孔104の空洞118内に位置付けられるとき、空洞118内でのクリップ124の回転を最小化し、および/または防止し得る。いくつかの例では、切り欠き122は、骨固定プレート102の正中線に沿って、留め具孔104に隣接して位置付けられ得る。
【0048】
図2、3A、3B、および3Cに示されるように、突出部138は、本体129の上部表面130と突出部138の上部表面146との間に延びている突出部側面148を含み得る。クリップ124が、骨固定プレート102の留め具孔104の空洞118内に位置付けられると、突出部138が、留め具孔104の切り欠き122内に位置付けられ得る。いくつかの例では、突出部138の側面148が、クリップ124が骨固定プレート102の空洞118内に位置付けられると、切り欠き表面123と接触し得る。いくつかの例では、突出部138は、留め具孔104の空洞118内でのクリップ124の回転を最小化し、および/または防止し得る。例えば、突出部138は、突出部138の突出部側面148と切り欠き122の切り欠き表面123との間の接触によって、骨固定プレート102に対するクリップ124の回転移動を最小化し、および/または防止し得る。
【0049】
突出部138の側面148の形状は、切り欠き122の切り欠き表面123の形状に対応し得るか、または、それと同じまたは類似の形状を有し得る。例えば、
図3Aに示されるように、突出部側面148は、湾曲形状に近似するように、1つ以上の角度を含み得る。
図1に戻って参照すると、近似曲率は、留め具孔104の切り欠き122内の切り欠き表面123の曲率に対応し得る。突出部138は、
図3Aでは、角度付けられた湾曲形状を有するものとして示されるが、クリップ124の突出部138および/または骨固定プレート102の対応する切り欠き122は、クリップ124が骨固定プレート102の空洞118の中に挿入されるときのクリップ124の回転を最小化し、および/または防止するために好適な任意の形状を有し得る。加えて、クリップ124は、
図3A、3B、および3Cでは、単一の突出部138を含むものとして図示されているが、クリップ124は、空洞118内でのクリップ124の回転を最小化し、および/または防止するために、留め具孔104に隣接する切り欠き122のうちの1つ以上のものに対応するために好適な任意の数の突出部を含み得る。
【0050】
図3Bおよび3Cに示されるように、突出部上部表面146は、平坦であり得る。突出部138の高さが、突出部上部表面146とクリップ124の本体129の上部表面130との間に画定され得る。突出部138の高さは、
図2に示されるように、突出部上部表面146が骨固定プレート102の上部表面106と同じ高さであるか、またはそれを下回るように構成され得る。したがって、留め具110が留め具孔104の中、かつクリップ124を通して挿入された後、留め具110およびクリップ124の全ての部分が、(骨固定プレート102の見下げ図から視認されると)骨固定プレート102の上部表面106の下に含まれ得る。したがって、周辺組織に対する外傷が、骨固定プレートを伴う外科手術後干渉の低減に起因して、最小化され得る。
【0051】
図3Aを参照すると、クリップ124の本体129は、第1の部分150と、第2の部分152a、152b(集合的に、第2の部分152と称される)とを含み得る。本体129の第2の部分152は、本体129の第1の部分150から端面154までの延長部を含み得る。第1の部分150および第2の部分152に関して、クリップ124の本体129は、180度を超えるが、360度未満の円形形状を包含し得る。第2の部分152aおよび152bのそれぞれの端面154間の間隙(すなわち、360度未満の円形形状を含有する本体)に関して、クリップ124の本体129は、内向きまたは外向きに曲がり得る。例えば、クリップ124の本体129は、内向きまたは外向きに曲がるように弾力的に可撓性であり得る。さらに、本体129の第2の部分152が本体129を円形形状の周囲で実質的に180度超(例えば、190度以上の角度)延長している例示的実施形態では、第2の部分152が、骨固定プレート102の空洞118内のクリップ124の安定性を改良し得る。例えば、第2の部分152による本体129の円形形状の延長部が、上向きおよび/または下向きの力がタブ140に加えられるときの骨固定プレート102の空洞118の内側におけるクリップ124のぐらつきを最小化し、および/または防止し得る。加えて、第2の部分152によって提供されるクリップ124の追加の表面積が、留め具110が留め具孔104を通して挿入されると、空洞118の第1の内部表面120aとの追加の接触点を提供し、したがって、クリップ124が骨固定プレート102を通して挿入される留め具110の外科手術後バックアウトを防止するための追加の支持および強度を提供し得る。いくつかの例では、第2の部分152aおよび152bの各々は、タブ140と端面154との間で実質的に同じ長さであり得る。いくつかの例では、異なる第2の部分152aおよび152bは、第1の部分から延びている異なる長さであり得る。いくつかの例では、第2の部分152は、本体129の第1の部分150と同一平面上にあり得る。いくつかの例では、上部表面130と底部表面132との間に画定される第2の部分152の厚さは、上部表面130と底部表面132との間に画定される第1の部分150の厚さと実質的に同じであり得る。いくつかの例では、第2の部分152の厚さは、第1の部分150の厚さを異なり得る。いくつかの例では、第2の部分152aおよび152bの各々の厚さは、互いに異なり得る。
【0052】
図4は、骨固定プレート102と共に使用されるべき例示的留め具110の側面図である。留め具110は、頭部502と、本体504とを含み得る。本体504は、頭部502に直接結合され得る。本体504は、中間部分(
図4に図示されず)を介して間接的に頭部502にも結合され得る。
【0053】
頭部502は、留め具110の第1の端部520において位置付けられ得る。頭部502は、球状のテーパ状部分506と、面取部分508とを含み得る。面取部分508は、頭部502の第1の表面510における第1の直径と、面取部分508と球状のテーパ状部分506との間の界面における第2の直径とを有し得る。第1の直径は、第2の直径未満であり得る。いくつかの実施形態では、頭部502は、面取部分508と球状のテーパ状部分506との間に中間頭部部分(
図4に図示されず)を含み得る。中間頭部部分は、面取部分508と球状のテーパ状部分506との間の中間域に延びている円筒形形状を有し得、直前に説明された第2の直径を共有し得る。
【0054】
留め具110の本体504は、シャフト512を含み得る。シャフト512は、ねじ山514を含み得る。ねじ山514は、骨、腱、または靭帯等の身体表面と係合し得る。本体504は、先端516をさらに含み得る。先端516は、円錐形であり、留め具110の第1の端部520と反対側の留め具110の第2の端部518において位置付けられ得る。
【0055】
図4における留め具110の例示的実施形態は、完全にねじ山が付けられた海綿状ねじとして図示される。他の実施形態では、留め具110は、他のタイプのねじ、例えば、部分的にねじ山が付けられた海綿状ねじ、部分的にねじ山が付けられた皮質ねじ、海綿状ねじおよび皮質ねじ、および他のものとして実践され得る。例えば、留め具110は、実質的にそれらのシャフトの全長にわたるねじ山を伴って、または代替として、それらのシャフトの長さの一部にわたるねじ山を伴い、それらのシャフトの長さの少なくとも別の部分が、ねじ山のない状態で実装され得る。いくつかの例では、留め具110は、そのシャフトの遠位部分に沿った、1つのタイプのねじ山と、そのシャフトの近位部分に沿った、別のタイプのねじ山とを伴う海綿状ねじおよび皮質ねじとして実装され得る。遠位部分は、近位部分に直接隣接し得るか、または、遠位部分と近位部分とは、例えば、ねじ山が付けられていない部分によって、互いから分離され得る。
【0056】
図5Aは、骨固定プレート102と結合された例示的留め具110の側面切り取り図である。
図5Bは、骨固定プレート102内に結合された例示的留め具110の見下げ図である。図示される例では、留め具110は、それぞれの留め具孔104を通して位置付けられるように示される。クリップ124が、骨固定プレート102および/または骨固定プレート102に結合された身体表面に対する留め具110の位置付けを維持し得る。クリップ124は、微細運動を通して生じ得る留め具110の任意の弛みまたはバックアウトを最小化し、および/または防止する。
【0057】
留め具110が、留め具孔104を通して並進させられるにつれて、留め具110の頭部502が、(
図3A-Cに示される)クリップ124のタブ140上に押し込み力を及ぼし、クリップ124を曲がらせ、したがって、タブ140を外向きに、(
図2に示される)空洞118の中に移動させ得る。具体的に、留め具110の頭部502が、クリップ124の直径が増大させられるように、クリップ124のタブ140上に押し込み力を及ぼし、クリップ124を中立の曲げられていない位置から曲げられた位置まで曲がらせ得る。クリップ124の本体129は、クリップ124が中立または曲げられていない位置から曲げられた位置まで状態を変化させ得るように、弾力的に可撓性であり得る。クリップ124のこの直径が、増大させられるにつれて、クリップ124のタブ140が、外向きに、空洞118の中に移動し、留め具110の頭部502の通過を可能にする。
【0058】
留め具110は、次いで、骨固定プレート102および下にある本体構造に対して最終位置付け状態に到達し得る。したがって、
図4に示されるように、留め具110の頭部502が、クリップ124の下、具体的に、クリップ124のタブ140の下の骨固定プレート102内に据え付けられ得る。留め具110の頭部は、クリップ124が、それぞれの留め具110の位置を維持する(例えば、留め具110および身体表面の結合を維持する)ように、クリップ124と骨固定プレート102の底部表面108との間に位置付けられ得る。留め具110の頭部がクリップ124のタブ140を越えて挿入されると、クリップ124は、その中立の曲げられていない状態に戻り得る。クリップ124の本体129が、留め具110の頭部がクリップを通過した後、クリップ124がその中立の曲げられていない状態に戻るように退縮することを促進するためのばね張力を有し得る。中立の曲げられていない状態に戻った後、クリップ124のタブ140が、骨固定プレート102内の留め具110の据え付け位置を維持し得、したがって、骨固定プレート102および下にある本体構造からの留め具110のバックアウトを最小化し、および/または防止し得る。例えば、クリップ124のタブ140が、留め具110の頭部502をクリップ124と骨固定プレート102の底部表面108との間に維持し得る。クリップ124は、留め具110の不要な回転(例えば、バックアウト回転)を低減させ得る。クリップ124は、したがって、留め具110が留め具孔104を通して、骨固定プレート102から離れるように後ずさりして退出することを防止し得る。例えば、クリップ124は、微細運動に起因する、留め具110の不要なバックアウトを防止し得る。
【0059】
いくつかの例では、留め具110は、留め具110a、110b、110cによって示されるように、骨固定プレート102と実質的に直角の方向において、留め具孔104を通して並進させられ得る。留め具110はまた、留め具110d、110eによって示されるように、骨固定プレート102に対してある角度で、留め具孔104を通して並進させられ得る。
【0060】
垂直軸570は、
図5Aでは、留め具孔104dを通して、かつそれぞれの留め具孔104dの場所における骨固定プレート102の上部表面に対して実質的に直角に延びているものとして図示される。留め具孔104の側壁550が、丸みを帯びたテーパ形状を伴って構成され得る。側壁550は、したがって、(
図4に示される)留め具110の球状のテーパ状部分506に対応し、留め具110のまっすぐ下方への挿入、またはある角度における挿入を可能にし得る。それぞれの留め具110の各々は、それらのそれぞれの垂直軸に対する0~45度で角形成を有し得る。例えば、
図5Aに示されるように、留め具110dは、垂直軸570に対して40度の角度において挿入され得る。いくつかの実施形態では、側壁550のテーパ状部は、留め具孔104の垂直軸を中心に対称的であり得る。留め具110は、したがって、垂直軸570の周りで任意の方向においてある角度で挿入され得る。
【0061】
いくつかの用途では、留め具110の一部が、それらのそれぞれの留め具孔104の垂直軸に対して角度付けられ得る。いくつかの用途では、留め具110の各々は、それらのそれぞれの留め具孔104の垂直軸に対して角度付けられ得る。いくつかの用途では、異なる留め具110が、各それぞれの留め具孔104の垂直軸に対して異なる角度付け方向と、異なる角度付け角度とを有し得る。
【0062】
いくつかの例では、それぞれの留め具孔104の垂直軸に対する留め具110の角度付け方向および角度付け角度が、留め具110が骨固定プレート102に結合する下にある本体構造に基づいて決定され得る。例えば、それぞれの留め具孔104の垂直軸に対する留め具110の角度付け方向および角度付け角度は、骨固定プレート102が結合されている骨物質の場所および/または密度に基づいて、外科手術の前またはその間に決定され得る。
【0063】
図5Bに示されるように、クリップ124が、それぞれの留め具110が真っすぐに下方に挿入されている(例えば、留め具110a、110b、および110c)か、またはある角度で挿入されている(例えば、留め具110dおよび110e)かどうかにかかわらず、それらのそれぞれの留め具110の上部表面との接触を維持する。この状態では、クリップのタブが、上で詳細に説明されるように、留め具110の最終的位置付けを維持し得、留め具のバックアウトを最小化し、および/または防止し得る。ある角度で挿入される留め具110(例えば、留め具110dおよび110e)に関して、留め具110の頭部の上部表面の一部が、回転させられ、したがって、クリップの内部を通して上方に突出し得る。しかし、骨固定プレート102および留め具110の特徴は、留め具110が大きい角度(例えば、40度以上の角度)で挿入されると、留め具110の頭部の上部表面全体が、依然として、骨固定プレート102の上部表面106の下方に包含され得るように、頭上空間を提供し得る。
【0064】
例えば、
図5Aに示されるように、留め具孔104およびそれらのそれぞれの側壁550は、留め具110が留め具孔104の垂直軸に対して大きい角度(例えば、40度以上の角度)で挿入されると、留め具110の頭部の一部が骨固定プレート102の底部表面108の下方に延び得るように、形状およびサイズを決定され得る。これは、留め具110が大きい角度で挿入されるときでも、骨固定プレートの上部表面106の下方に収まるための留め具110の頭部の全体のための追加の頭上空間を提供し得る。故に、留め具110のそれぞれの頭部は、それぞれの留め具110が挿入される角度にかかわらず、骨固定プレート102の上部表面106から外に突出することを防止され得る。したがって、骨固定アセンブリを伴う周囲組織への外科手術後干渉が、それぞれの留め具110が挿入される角度にかかわらず、最小化され得る。
【0065】
図3Cに戻って参照すると、クリップ124のタブ140は、丸みを帯び得る。
図4に戻って参照すると、留め具110の頭部は、面取部分508を含み得る。タブ140および/または留め具110の頭部の面取部分508の丸みを帯びた形状は、留め具110が、
図5Aおよび5B示されるようにある角度で挿入されたとき、タブ140と留め具110との接触点を強化し得る。例えば、タブ140の丸みを帯びた形状は、タブ140が、鋭角の先端またはその近傍にあるタブ140上のある点において留め具の頭部に接触することを防止し得る。同様に、留め具110の面取部分508も、留め具110が、鋭角の先端またはその近傍にある留め具110の頭部上のある点においてタブ140に接触することを防止し得る。
【0066】
さらに、留め具110が、ある角度で留め具孔104の中に挿入されると、留め具110の球状のテーパ状部分506が、側壁550の複数の場所において留め具孔104の側壁550に接触し得る。留め具110の球状のテーパ状部分506と留め具孔104の側壁550との間に複数の接触点を提供することによって、骨固定プレート102に対する留め具110の安定性が、改良される。例えば、留め具孔104内の留め具110の据え付けが、留め具110の球状のテーパ状部分506と留め具孔104の側壁との間に複数の接触点が存在するとき、改良され得る。いくつかの例では、留め具110の球状のテーパ状部分506が、留め具110の頭部502を中心とした側壁550との180度超の接触を可能にする。
【0067】
図6Aは、骨固定プレート102との使用のための例示的留め具110の斜視図である。
図6Bは、骨固定プレート102との使用のための例示的留め具110の側面切り取り図である。
図6Aおよび6Bに示されるように、留め具110の頭部502は、空洞602を含み得る。空洞602は、1つ以上の他の構成要素と係合し、留め具110の挿入および/または除去を補助するように構成される複数の特徴を含み得る。例えば、下でさらに詳細に説明されるように、空洞602は、起伏面606と、ねじ山604と、陥凹610a、610b(集合的に、陥凹610と称される)とを含み得る。本開示の目的のために、ねじ山604を含む空洞602の実施形態は、ねじ山付き空洞とも称され得る。
【0068】
図6Aに示されるように、空洞602は、起伏面606を含み得る。いくつかの実施形態では、起伏面606は、6点の星形パターンを集合的に形成する複数の輪郭を含み得る。起伏面606のパターンは、6点の星形挿入器具(例えば、6点の星形頭部を伴うねじ回し)によって係合させられ、外科手術中の骨固定プレート102の留め具孔104を通した、隣接する骨の中への留め具110の挿入を促進し得る。起伏面606は、
図6Bでは、6点の星形パターンを形成する複数の輪郭を有するものとして図示されているが、起伏面606は、挿入器具に係合するために好適な任意の形状を形成するための任意の数の輪郭を含み得る。
【0069】
図6Aおよび6Bに示されるように、空洞602は、ねじ山604と、陥凹610とも含み得る。ねじ山604は、傾斜側壁表面620と、頭部502の上端部における第1の表面510との間に位置し得る。
図7-11に関して下でさらに詳細に説明されるように、ねじ山604は、除去器具のねじ山に対応し得る。具体的に、ねじ山604は、除去器具のねじ山と係合し、除去器具を留め具110と接触させ得る。それぞれのねじ山が互いに係合すると、除去器具のさらなる特徴が、陥凹610と係合し得る。陥凹610は、第1の表面612と、外側表面614とを画定し得る。除去器具は、陥凹610、具体的に、陥凹610の外側表面614に回転トルクを加え、骨固定プレート102に隣接する骨から留め具110をねじ式で係合解除および/または除去し得る。
図6Aは、2つの部分的な円形形状を伴って実装される、陥凹610を図示するが、留め具110は、骨、腱、または靭帯等の身体表面から留め具110を除去するための回転トルクを受け取るために好適な、任意の形状で形成される任意の好適な数の陥凹を伴って実装され得る。また、陥凹610は、
図6Aでは、空洞602に隣接しているものとして図示されているが、陥凹610は、いくつかの実施形態では、空洞602と別個であり、それに直接隣接していない、第1の表面510のくぼみによって形成され得る。
【0070】
図7Aは、例示的除去器具システム700の分解側面図である。
図7Bは、例示的除去器具システム700の分解斜視図である。除去器具システム700は、外側部分702と、内側部分704とを含み得る。外側部分702は、本体706と、シャフト708とを含み得る。シャフト708は、本体706の第1の端部710において本体706に結合され得る。
図7Bに示されるように、本体706は、本体706の第2の端部714に近接するチャネル712を含む表面711を含み得、第2の端部714は、本体706の第1の端部710と反対側にあり得る。チャネル712は、ねじ山713を含み得る。外側部分702のチャネル712が、本体706およびシャフト708を通して延びている。下でさらに詳細に説明されるように、除去器具システム700の内側部分704が、留め具110のための除去プロセス中、外側部分702のチャネル712を通して延び得る。
【0071】
除去器具システム700の内側部分704は、第1のねじ山719と、シャフト720と、第2のねじ山722と、ノブ724とを含み得る。第1のねじ山719は、内側部分704の第1の端部726に近接して位置付けられ得る。第2のねじ山722およびノブ724が、内側部分704の第1の端部726と反対側にあり得る内側部分704の第2の端部728に近接して位置付けられ得る。ノブ724は、表面750を含み得る。
【0072】
下でさらに詳細に説明されるように、内側部分704の第1のねじ山719が、外側部分702のチャネル712を通過し得、除去プロセス中、対応する留め具のねじ山と係合し得る。さらに、内側部分704の第2のねじ山722が、外側部分702のねじ山713と係合し、ノブ724の表面750を外側部分702の表面711と接触させ得る。内側部分704および外側部分702は、したがって、下でさらに詳細に説明されるように、除去プロセスのステップ中、一緒に接触させられ、接続され得る。
【0073】
図8Aは、ともに組み立てられた内側部分704および外側部分702を伴う例示的除去器具システム700の斜視図である。
図8Bは、例示的除去器具システム700の外側部分702のシャフト708の第1の端部710の拡大図を例証する。内側部分704は、外側部分702内に位置付けられるように構成され得る。具体的に、内側部分704の第1の端部726(
図7Aに示される)は、チャネル712(
図7Bに示される)の中に、外側部分702を通して挿入され得、それによって、内側部分704のシャフト720が、外側部分702のチャネル712を通して延びている。
図8Bに示されるように、内側部分704の第1のねじ山719が、第1の端部710において外側部分702のシャフト708から外に延び得る。第1のねじ山719が、端面802内で終端する。
【0074】
加えて、
図7Aおよび7Bを参照して上で説明されるように、内側部分704が、外側部分702のチャネル712の中に挿入され、回転させられ得、それによって、内側部分704の第2のねじ山722が、外側部分702のねじ山713にねじ式で結合される。ノブ724の表面750が、本体706の表面711に近接して位置する状態になり得る。
【0075】
図9は、例示的除去ツールシステム700の外側部分のシャフト708の拡大図である。
図9に示されるように、チャネル712が、シャフト708を通して延び得る。
図8Bを参照して上でも説明されるように、除去器具システム700の内側部分704の第1のねじ山719が、内側部分704が除去器具システム700の外側部分702内に結合させられる/位置付けられると、チャネル712から外に延び得る。
【0076】
シャフト708は、突出部904a、904b(集合的に、突出部904と称される)を含み得る。
図9に示される例示的突出部904は、
図6Aに示される留め具110の例示的陥凹610と係合するように構成され得る。例えば、突出部904は、シャフト708の端面906から延び得る。突出部904は、チャネル712に近接して位置付けられ得る。突出部904は、上部表面908と、湾曲表面910とを含み得る。湾曲表面910は、上部表面908と端面906との間に画定される。いくつかの実施形態では、突出部904は、チャネル712の周りで互いに反対側に位置付けられ得る。いくつかの例では、シャフト708は、本明細書にさらに説明されるように、留め具110の陥凹610に係合するために好適な任意の数の突出部904を含む。
図9は、2つの部分的な円形形状を伴って実装される突出部904を図示するが、突出部904は、留め具110の陥凹610(
図6Aに示される)に係合し、骨、腱、または靭帯等の身体表面から留め具110を除去するための回転トルクを提供するために好適な任意の形状で形成される任意の好適な数の突出部を伴って実装され得る。さらに、突出部904aおよび904bは、
図9では、シャフト708のチャネル712に隣接して位置付けられているものとして図示されているが、突出部904は、いくつかの実施形態では、チャネル712に直接隣接していない端面906上の他の場所に位置付けられ得る。
【0077】
シャフト708は、平坦部920a、920b(集合的に、平坦部920と称される)をさらに含み得る。平坦部920は、シャフト708の端部において面取されたエリアを提供し得る。例えば、平坦部920は、端面906と頂点922との間で延び得る。平坦部920は、本体706の第1の端部710から離れるように角度付けられ得る。
図10A-10Eに関して下でさらに詳細に説明されるように、平坦部920は、留め具除去プロセス中にクリップ124のタブ140を広げるための押し込み力を提供するために、クリップ124のタブ140の位置に対応するように、シャフト708上に位置付けられ得る。シャフト708は、留め具110のための除去プロセスのステップ中にクリップ124のいくつかのタブ140と係合するために好適な2つの平坦部920aおよび920b(端面906の周囲に配置された
図9に示されるような)、または任意の他の数の平坦部を含み得る。
【0078】
図10Aは、留め具110を骨固定プレート102から係合解除するための例示的除去器具システム700の側面図である。
図10Bは、骨固定プレート102に近接する例示的除去器具システム700の側面図である。本開示の目的のために、骨固定プレート102、骨固定プレート102と共に使用される、任意のクリップおよび留め具、および除去器具システム700は、骨固定キットのパーツと称され得る。除去器具システム700は、留め具110のうちの1つ以上のものに係合し、留め具110を骨固定プレート102および/または骨1002(または他の身体部分1002)に結合されている状態から除去し得る。除去器具システム700の内側部分704は、第1の方向において(例えば、時計回りに)回転させられ、留め具110に係合し得る一方、除去器具システム700の外側部分702は、クリップ124のタブ140を広げ、それも、留め具110に係合する。除去器具システム700は、次いで、除去器具システム700の外側部分702を第2の方向において(例えば、反時計回りに)回転させることによって、留め具110を骨固定プレート102および/または骨1002と結合されている状態から除去し得る。
【0079】
図10Bに示されるように、(
図7Aに示されるように、除去器具システム700の内側部分704のパーツであり得る)第1のねじ山719が、除去器具システム700が骨固定プレート102に接近するにつれて、シャフト708から外に延び得る。
【0080】
図10Cは、骨固定プレート102に近接する例示的除去器具システム700のシャフト708の拡大図斜視図である。除去器具システム700の外側部分702のシャフト708が、留め具孔104に近接させられるにつれて、シャフト708の平坦部920が、クリップ124のタブ140に係合し得る。シャフト708が、留め具孔104に通されるにつれて、平坦部920が、タブ140を外向きに広げる押し込み力を加え得る。
図2、3A、3B、および3Cを参照して上で説明されるように、クリップ124が、留め具孔104の空洞118内で外向きに拡張し得る。例えば、クリップ124は、平坦部920がクリップ124のタブ140に押し込み力を印加するにつれて、クリップ124のタブ140が留め具孔104に隣接した空洞118に向かって、および/またはその中に移動されるように、可撓性であり得る。具体的に、平坦部920は、タブ140上に力を及ぼし、クリップ124を留め具110の頭部の上で中立または曲げられていない位置から留め具110の頭部から離れるような空洞118内の曲げられた位置まで曲がらせる。
【0081】
図10Dは、骨固定プレート102と共に使用される留め具110と係合する例示的除去器具システム700の拡大図である。
図10Eは、骨固定プレート102と共に使用される留め具110と係合する例示的除去器具システム700の側面切り取り図である。シャフト708が、留め具孔104の中に持ち込まれるにつれて、除去器具システム700の内側部分704の第1のねじ山719が、留め具110のねじ山604と係合する。内側部分704の第1のねじ山719が、除去器具システム700が留め具110に結合させられるまで、留め具110のねじ山604と係合し得る。例えば、内側部分704の第1のねじ山719が、第1のねじ山719の端面802が留め具110の側壁表面620に近接するまで、留め具110のねじ山604に係合し得る。いくつかの例では、内側部分704の第1のねじ山719を留め具110に係合させるために、内側部分704の第1のねじ山719が留め具110のねじ山604と適切に係合させられるまで、除去器具システム700の内側部分704が、第1の方向において(例えば、時計回りに)回転させられる。
【0082】
さらに、内側部分704の第1のねじ山719が、留め具110のねじ山604に係合するにつれて、内側部分704の第2のねじ山722(
図7Aに示される)が、除去器具システム700の外側部分702のねじ山713と係合し得る。例えば、
図7A、7B、および8Aに戻って参照すると、内側部分704のノブ724の表面750が、外側部分702の表面711とぴったりくっつくまで、および/または、それに接触するまで、内側部分704の第1のねじ山719が、留め具110のねじ山604に係合し得、内側部分704の第2のねじ山722が、外側部分702のねじ山713に係合し得る。
【0083】
内側部分704の第1のねじ山719が留め具110のねじ山604に係合すること、および内側部分704の第2のねじ山722が外側部分702のねじ山713に係合することに応答して、除去器具システム700の外側部分702のシャフト708が、留め具110に係合し得る。例えば、シャフト708の突出部904が、留め具110の陥凹610と係合し得る。いくつかの実施形態では、突出部904の湾曲表面910(
図9に示される)が、陥凹610の外側表面614(
図6Aに示される)に係合し得る。
【0084】
図11は、留め具110を骨固定プレート102から係合解除する、除去器具システム700の側面図である。例えば、除去器具システム700が、
図10D-10を参照して上で説明されるように、留め具110に係合した後、除去器具システム700は、留め具110の骨固定プレート102および/または下にある骨1002(または他の身体部分1002)からの結合解除および/または除去を促進し得る。具体的に、除去器具システム700が留め具110に結合された後、除去器具システム700の外側部分702が、第1の方向と反対の第2の方向において(例えば、反時計回りに)回転させられ、留め具110を骨固定プレート102および/または骨1002から係合解除し、結合解除し得る。いくつかの例では、シャフト708の突出部904(
図9に示される)が、留め具110の陥凹610(
図6Aに示される)との係合を提供すること、具体的に、留め具110を骨固定プレート102および/または骨1002から係合解除/結合解除するために除去器具システム700にてこ作用を提供することによって、留め具110の除去を促進し得る。
【0085】
いくつかの例では、シャフト708(
図7A-7Bに示される)の直径は、留め具110の頭部502(
図4に示される)の直径を上回るか、またはそれと実質的に同じであり得る。結果として、骨固定プレート102からの留め具110の除去中、シャフト708が、留め具110の頭部が留め具孔104から外に戻るように通過することを可能にするためにクリップ124のタブ140(
図3A-3Cに示される)を十分に広げられた状態に保ち得る。例えば、留め具110が、除去器具システム700によって留め具孔104から持ち出されるとき、シャフト708が、クリップ124の曲げられた状態を維持し、除去を促進し得る。
【0086】
図12は、留め具を骨固定プレートから係合解除するための例示的方法1200のフローチャートを図示する。方法1200は、
図1-11を参照して除去器具システム700によって実施され得る。方法1200において説明される、ある動作が、随意であり得ること、または異なる実施形態では再配列され得ることに留意されたい。
【0087】
方法1200が、開始し得、ステップ1202において、除去器具の内側部分が、第1の方向に回転させられ得る。例えば、除去器具システム700の内側部分704が、
図10Aおよび10Bを参照して上で説明されるように、第1の方向において(例えば、時計回りに)回転させられ得る。
【0088】
ステップ1204において、内側部分の第1のねじ山が、除去器具の内側部分を第1の方向に回転させることに応答して、留め具のねじ山付き空洞と係合させられ得る。例えば、除去器具システム700の内側部分704の第1のねじ山719が、
図10Dおよび10Eを参照して上で説明されるように、除去器具システム700の内側部分704を第1の方向に回転させることに応答して、留め具110の空洞602のねじ山604と係合させられ得る。
【0089】
ステップ1206において、内側部分の第2のねじ山が、除去器具の内側部分を第1の方向に回転させることに応答して、除去器具の外側部分のねじ山と係合させられ得る。例えば、内側部分704の第2のねじ山722が、
図7A、7B、および8Aを参照して上で説明されるように、除去器具システム700の内側部分704を第1の方向に回転させることに応答して、除去器具システム700の外側部分702のねじ山713に係合し得る。
【0090】
ステップ1208において、留め具の頭部内の1つ以上の陥凹が、内側部分の第1のねじ山が留め具の頭部のねじ山付き空洞に係合すること、および内側部分の第2のねじ山が除去器具の外側部分のねじ山に係合することに応答して、除去器具の外側部分の1つ以上の突出部と係合させられ得る。例えば、留め具110の頭部502内の陥凹610(
図6Aに示される)が、内側部分704の第1のねじ山719が留め具110の頭部502の空洞602のねじ山604と係合すること、および内側部分704の第2のねじ山722が除去器具システム700の外側部分702のねじ山713に係合することに応答して、除去器具システム700の外側部分702の突出部904(
図9に示される)によって係合させられ得る。
【0091】
ステップ1210において、除去器具の外側部分が、第2の方向に回転させられ、留め具を骨固定プレートから係合解除し得る。第2の方向は、第1の方向と反対であり得る。例えば、除去器具システム700の外側部分702が、
図11を参照して上で説明されるように、第1の方向(例えば、時計回り)と反対の第2の方向に(例えば、反時計回りに)回転させられ、留め具110を骨固定プレート102から係合解除し得る。
【0092】
続いて、方法1200が、終了し得る。修正、追加、または省略が、本開示の範囲から逸脱することなく、方法1200に対して成され得る。例えば、ステップの順序が、説明されるものと異なる様式において実施され得、いくつかのステップが、同時に実施され得る。加えて、各個々のステップが、本開示の範囲から逸脱することなく、追加のステップを含み得る。
【0093】
図13は、留め具および骨固定プレートを結合するための例示的方法1300のフローチャートを図示する。方法1300は、
図1-11を参照して本明細書に説明される構成要素を用いて実施され得る。方法1300に説明されるある動作が、随意であり得ること、または異なる実施形態では再配列され得ることに留意されたい。
【0094】
方法1300が、開始し得、ステップ1302において、留め具が、骨固定プレートの留め具孔を通して下にある骨の中に並進させられ得る。例えば、留め具110は、(
図1に示されるように)骨固定プレート102の留め具孔104を通して(
図10Aに示される骨1002等の)下にある骨の中に並進させられ得る。
【0095】
ステップ1304において、少なくとも部分的に骨固定プレートの空洞内に位置付けられるクリップが、留め具の頭部のテーパ状表面と係合させられ得る。例えば、少なくとも部分的に骨固定プレート102の空洞118(
図1および2に示される)内に位置付けられるクリップ124が、留め具110の頭部502のテーパ状部分506(
図4に示される)によって係合させられ得る。
【0096】
ステップ1306において、クリップが、曲げられていない状態から曲げられた状態に変えられ、クリップを越える留め具の頭部の通過を可能にし得る。例えば、クリップ124が、
図1、5A、および5Bを参照して上で説明されるように、曲げられていない状態から曲げられた状態に変えられ、クリップ124を越える留め具110の頭部502の通過を可能にし得る。
【0097】
ステップ1308において、留め具の頭部がクリップを通過した後、クリップが、曲げられた状態から曲げられていない状態に戻るように退縮し得る。例えば、クリップ124が、
図1、3A-3C、および5A-5Bを参照して上で説明されるように、留め具110の頭部502がクリップ124を通過した後、曲げられた状態から退縮し、曲げられていない状態に戻り得る。
【0098】
ステップ1310において、留め具が、留め具の頭部が骨固定プレートの上部表面より下に位置付けられるように、留め具孔内に据え付けられ得る。例えば、留め具110が、
図1および5A-5Bを参照して上で説明されるように、留め具110の頭部502が骨固定プレート102の上部表面106の下方に位置付けられるように、留め具孔104内に据え付けられ得る。
【0099】
ステップ1312において、留め具の位置が、クリップを用いて、骨固定プレートの上部表面より下に維持され得る。例えば、留め具110の位置が、
図1および5A-5Bを参照して上で説明されるように、クリップ124によって、骨固定プレート102の上部表面106の下方に維持され得る。
【0100】
続いて、方法1300が、終了し得る。修正、追加、または省略が、本開示の範囲から逸脱することなく、方法1300に対して成され得る。例えば、ステップの順序が、説明されるものと異なる様式において実施され得、いくつかのステップが、同時に実施され得る。加えて、各個々のステップが、本開示の範囲から逸脱することなく、追加のステップを含み得る。
【0101】
本明細書における実施形態は、以下を含み得る。
【0102】
A.骨固定アセンブリ。骨固定アセンブリは、留め具孔と、留め具孔に隣接した空洞とを含む骨固定プレートを含み得る。骨固定アセンブリは、クリップも含み得る。クリップは、部分的な円形形状を有する本体を含み得、本体は、少なくとも部分的に空洞内に位置付けられている。クリップは、本体の部分的な円形形状に対して内向きに延びている複数のタブを含み得、各タブは、本体の部分的な円形形状に対して内向きに延びている凸面形形状を有し、本体および複数のタブは、骨固定プレートの上部表面より下に位置付けられる。
【0103】
B.骨固定キット。骨固定キットは、留め具孔と、留め具孔に隣接した空洞とを含む骨固定プレートを含み得る。骨固定キットは、クリップも含み得る。クリップは、部分的な円形形状を有する本体を含み得、本体は、少なくとも部分的に空洞内に位置付けられている。クリップは、本体の部分的な円形形状に対して内向きに延びている複数のタブを含み得る。加えて、骨固定キットは、留め具を含み得る。留め具は、ねじ山を有する本体と、複数の係合特徴を備えている頭部とを含み得る。係合特徴は、ねじ山付き空洞と、1つ以上の陥凹とを含み得る。骨固定キットは、除去器具も含み得る。除去器具は、第1のねじ山と第2のねじ山とを含む内側部分を含み得る。除去器具は、ねじ山と1つ以上の突出部とを含む外側部分も含み得る。内側部分の第1のねじ山は、留め具の頭部のねじ山付き空洞に係合するように構成され得る。内側部分の第2のねじ山は、外側部分のねじ山に係合するように構成され得る。外側部分の1つ以上の突出部が内側部分の第1のねじ山が留め具の頭部のねじ山付き空洞に係合すること、および内側部分の第2のねじ山が外側部分のねじ山に係合することに応答して、留め具の頭部の1つ以上の陥凹に係合するように構成され得る。
【0104】
C.留め具と骨固定プレートとを結合する方法。方法は、骨固定プレートの留め具孔を通して下にある骨の中に留め具を並進させることを含む。方法は、少なくとも部分的に骨固定プレートの空洞内に位置付けられたクリップを留め具の頭部のテーパ状表面と係合させることをさらに含む。方法は、クリップを曲げられていない状態から曲げられた状態に変えられ、クリップを越える留め具の頭部の通過を可能にすることをさらに含む。方法は、留め具の頭部がクリップを通過した後、クリップを曲げられた状態から曲げられていない状態に戻るように退縮させることをさらに含む。方法は、留め具の頭部が骨固定プレートの上部表面より下に位置付けられるように、留め具を留め具孔内に据え付けることをさらに含む。方法は、クリップを用いて、留め具の位置を骨固定プレートの上部表面より下に維持することをさらに含む。
【0105】
D.留め具を骨固定プレートから係合解除する方法。方法は、除去器具の内側部分を第1の方向に回転させることを含む。方法は、除去器具の内側部分を第1の方向に回転させることに応答して、内側部分の第1のねじ山を留め具のねじ山付き空洞と係合させることをさらに含む。方法は、除去器具の内側部分を第1の方向に回転させることに応答して、内側部分の第2のねじ山を除去器具の外側部分のねじ山と係合させることをさらに含む。方法は、内側部分の第1のねじ山が留め具の頭部のねじ山付き空洞に係合すること、および内側部分の第2のねじ山が除去器具の外側部分のねじ山に係合することに応答して、留め具の頭部内の1つ以上の陥凹を除去器具の外側部分の1つ以上の突出部と係合させることをさらに含む。方法は、除去器具の外側部分を第2の方向に回転させ、留め具を骨固定プレートから係合解除することをさらに含み、第2の方向は、第1の方向の反対である。
【0106】
実施形態A、B、C、およびDの各々は、任意の組み合わせにおける以下の追加の要素のうちの1つ以上のものを有し得る。要素1:クリップの本体および複数のタブは、均一な厚さを有する。要素2:各タブの凸面形形状は、本体の部分的な円形形状に対して内向きに延びている半円形形状で形成される。要素3:複数のタブは、本体の部分的な円形形状の周りで互いに向かい合うそれぞれの位置を有する2つのタブを含む。要素4:クリップの本体は、各延長部が、本体の部分的な円形形状が180度を越えて延びているように、2つのタブのうちの一方のそれぞれの位置を越えて延びている2つの延長部を含む。要素5:骨固定プレートは、留め具孔に隣接して位置している切り欠きをさらに含み、クリップは、クリップの本体から延びている突出部をさらに含み、クリップの突出部は、骨固定プレートの切り欠き内に位置付けられる。要素6:骨固定プレートは、1つ以上のそれぞれの留め具孔のそれぞれのための単一の切り欠きを含み、単一の切り欠きは、骨固定プレートの正中線に沿った位置におけるそれぞれの留め具孔に隣接して位置する。要素7:クリップは、弾力的に可撓性の材料を備えている。要素8:空洞は、クリップの本体の部分的な円形形状に対応するように半径方向に向けられ、空洞の半径は、クリップの本体の半径より大きく、クリップが、変位させられた状態にあるとき、クリップ空洞内で外向きに曲がることを可能にする。要素9:骨固定アセンブリは、ねじ山を有する本体と球状テーパ状部を有する頭部とを含む留め具をさらに備えている。要素10:留め具の頭部の球状テーパ状部は、留め具が留め具孔の中に挿入されるとき、クリップの複数のタブを外向きに押すように構成される。要素11:クリップの本体は、タブの変位が、留め具の頭部の通過を可能にすることを可能にするように弾力的に可撓性であり、変位させられた状態にあるクリップのばね張力が、留め具の頭部がクリップのタブを通過した後、クリップを中立位置に戻るように付勢する。要素12:タブは、留め具の頭部に係合し、留め具の頭部がクリップのタブを通過した後、留め具のバックアウトを防止するように構成される。要素13:タブは、留め具の頭部がクリップのタブを通過した後、留め具の位置を骨固定プレートの上部表面より完全に下に維持するように構成される。要素14:留め具の頭部の球状テーパ状部は、留め具孔のテーパ状部に対応し、留め具孔が、留め具を、留め具孔を通して延びている垂直軸に対して0度(その値を含む)から45度(その値を含む)までの角度で受け取ることを可能にする。要素15:留め具の頭部は、留め具の頭部の上部表面に隣接した面取部をさらに備えている。要素16:除去器具の内側部分は、第1の方向に回転することによって、除去器具の外側部分および留め具のねじ山付き空洞にねじ式で係合するように構成され、外側部分は、第1の方向と反対の第2の方向に回転することによって、留め具を除去するように構成される。要素17:留め具の頭部の1つ以上の陥凹は、留め具の頭部のねじ山付き空洞に隣接し、除去器具の外側部分の1つ以上の突出部は、除去器具の内側部分が通過する外側部分のチャネルに隣接する。要素18:留め具の頭部の1つ以上の陥凹は、留め具の頭部のねじ山付き空洞から分離され、除去器具の外側部分の1つ以上の突出部は、除去器具の内側部分が通過する外側部分のチャネルから分離される。要素19:除去器具の外側部分は、除去器具が留め具に係合すると、クリップのそれぞれのタブを広げるように構成された複数の押し込み平坦部を含む。要素20:留め具の頭部の複数の係合特徴は、留め具を骨の中に挿入するための力を受け取るように構成された起伏面をさらに含む。要素21:クリップを用いて留め具の位置を維持することは、留め具をクリップの凸面形形状のタブと係合させることを含み、タブは、クリップの弾力的に可撓性の本体の部分的な円形形状から内向きに延びている。要素22:クリップは、骨固定プレートの上部表面より完全に下に位置付けられる。要素23:方法は、骨固定プレートの切り欠き内に位置付けられたクリップ突出部を用いて、骨固定プレートの空洞内のクリップの回転を防止することをさらに含む。要素24:留め具を留め具孔内に据え付けることは、留め具孔を通して延びている垂直軸から45度(その値を含む)までの角度で留め具を据え付けることを含む。要素25:方法は、骨固定プレートの空洞内に位置する弾力的に可撓性のクリップのタブを広げ、クリップを越える留め具の通過を可能にすることをさらに含む。要素26:弾力的に可撓性のクリップのタブを広げることは、弾力的に可撓性のクリップのタブを除去器具の外側部分上の押し込み平坦部と係合させることを含む。
【0107】
上記の開示される主題は、例証的であり、制限的ではないと見なされるべきであり、添付の請求項は、本開示の真の精神および範囲の範囲内にある、そのような修正、拡張、および他の実施形態の全てを網羅することを意図する。したがって、法律によって可能にされる最大範囲まで、本開示の範囲は、以下の請求項および均等物の最も広義の許容可能な解釈によって決定されるべきであり、前述の詳細な説明によって制限または限定されないものとする。
【0108】
本明細書において、「または」は、明示的に別様に示される、または文脈によって別様に示されることがない限り、包括的であり、排他的ではない。したがって、本明細書において、「AまたはB」は、明示的に別様に示される、または文脈によって別様に示されることがない限り、「A、B、または両方」を意味する。また、「および」は、明示的に別様に示される、または文脈によって別様に示されることがない限り、「共同」および「それぞれ」の両方である。したがって、本明細書において、「AおよびB」は、明示的に別様に示される、または文脈によって別様に示されることがない限り、「AおよびB、共同で、またの各々はで」を意味する。
【0109】
本開示の範囲は、当業者が理解するであろう本明細書に説明または図示される例示的実施形態の全ての変更、代用、変形、改変、および修正を包含する。本開示の範囲は、本明細書に説明または図示される例示的実施形態に限定されない。さらに、本開示は、本明細書におけるそれぞれの実施形態を特定の構成要素、要素、特徴、機能、動作、またはステップを含むものとして説明および図示するが、これらの実施形態のいずれも、当業者が理解するであろう、本明細書の任意の場所において説明または図示される、構成要素、要素、特徴、機能、動作、またはステップのうちのいずれかの任意の組み合わせまたは順列を含み得る。さらに、添付の請求項における、ある装置またはシステム、またはある装置またはシステムの構成要素の言及は、その装置、システム、または構成要素が、そのように適合される、配列される、可能である、構成される、可能にされる、動作可能である、または動作する限り、それ自体またはその特定の機能がアクティブ化される、オンにされる、またはロック解除されるかどうかにかかわらず、その装置、システム、構成要素を含む特定の機能を実施するように、適合されている、配列されている、可能である、構成されている、可能にされている、動作可能である、または動作している。
【国際調査報告】