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特表2022-551343チップ検出装置、チップ検出システム及び制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-08
(54)【発明の名称】チップ検出装置、チップ検出システム及び制御方法
(51)【国際特許分類】
   G01R 31/28 20060101AFI20221201BHJP
   H01L 21/66 20060101ALI20221201BHJP
【FI】
G01R31/28 H
H01L21/66 B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022535908
(86)(22)【出願日】2020-12-02
(85)【翻訳文提出日】2022-06-22
(86)【国際出願番号】 CN2020133240
(87)【国際公開番号】W WO2021115169
(87)【国際公開日】2021-06-17
(31)【優先権主張番号】201911284507.3
(32)【優先日】2019-12-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201911284104.9
(32)【優先日】2019-12-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520230640
【氏名又は名称】シャンドン ツァイジュー エレクトロニック テクノロジー カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【弁理士】
【氏名又は名称】林 一好
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【弁理士】
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100205659
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 拓也
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100185269
【弁理士】
【氏名又は名称】小菅 一弘
(72)【発明者】
【氏名】メン メン
(72)【発明者】
【氏名】リー シャンドン
【テーマコード(参考)】
2G132
4M106
【Fターム(参考)】
2G132AE01
2G132AE03
2G132AL01
4M106AA02
4M106BA01
4M106DD03
4M106DD22
4M106DD23
4M106DJ02
4M106DJ05
4M106DJ06
(57)【要約】
本発明は、チップ検出装置、チップ検出システム及び制御方法に関し、チップ検出装置は、支持プレート100と、支持プレート100の上部に設けられるプローブホルダー110と、検出テーブルと、プローブホルダー110に接続される第一駆動装置120と、を備える。チップ検出システムは、キャビネット600と、キャビネット600の内部に設けられるチップ検出装置と、コントローラと、ローディングマニピュレータ910と、アンローディングマニピュレータ920と、ローディングマニピュレータ910の一側に設けられるチップトレイブラケット700と、アンローディングマニピュレータ920の一側に設けられる配布トレイ800と、を備える。回転テーブルを回動する過程において、チップの埋め込み、チップの検出及びチップの分類を何れも自動化制御工程によって自動に完了するように制御することで、チップ検出の效率を大きく高めることができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持プレート(100)と、2つの支持プレート(100)間に架設された検出テーブルと、支持プレート(100)に設けられて直線運動可能な第一駆動装置(120)と、検出テーブルの上部に設けられ、第一駆動装置(120)に接続されるプローブホルダー(110)と、を備えるチップ検出装置であって、
前記検出テーブルは、
柱体の構造であって、両端が支持プレート(100)に回動可能に接続される回転テーブル(200)と、
一端の端面は支持プレート(100)に固定的に接続され、他端の端面は回転テーブル(200)の端面と密閉且つ回動可能に接続される真空リング(400)と、
支持プレート(100)に設けられ、回転テーブル(200)を駆動して回動させる第二駆動装置(130)と、
少なくとも3グループに形成されて回転テーブル(200)の柱面に均一に分布され、各グループのチップテストトレイ(220)は回転テーブル(200)の柱面の長手方向に配列されるチップテストトレイ(220)と、を備えており、
前記チップテストトレイ(220)にチップ配置溝(222)が設けられ、すべてのチップテストトレイ(220)のチップ配置溝(222)の底部が電気的に連通され、前記チップ配置溝(222)の底部の中央に吸着貫通孔(221)が設けられており、
前記回転テーブル(200)は、
回転テーブル(200)の軸方向に設けられてチップテストトレイ(220)と半径方向に対応に設けられており、真空リング(400)に近い一端が開放され、他端が閉鎖されたメイン気孔(211)と、
メイン気孔(211)とチップテストトレイ(220)の吸着貫通孔(221)を連通する分岐気孔(212)と、が設けられており、
前記真空リング(400)は負圧気孔(401)が設けられ、前記負圧気孔(401)の一方の孔口は回転テーブル(200)に対向して接する端面に位置すると共にメイン気孔(211)と同一な円周に位置し、前記負圧気孔(401)の他方の孔口は負圧のガスソースに接続するためのものであり、
前記負圧気孔(401)の孔口又はメイン気孔(211)の孔口に連通溝(213)が設けられ、連通溝(213)は負圧気孔(401)とメイン気孔(211)がずれる際に両者の連通を実現するチップ検出装置。
【請求項2】
前記負圧気孔(401)は一つ形成され、相応に、前記連通溝(213)は環状に形成される請求項1に記載のチップ検出装置。
【請求項3】
前記負圧気孔(401)は一つ形成され、前記真空リング(400)は正圧気孔(402)がさらに形成され、前記負圧気孔(401)は正圧気孔(402)と上下対称に設けられ、前記正圧気孔(402)は正圧のガスソースに接続するためのものであり、
相応に、前記連通溝(213)は真空リング(400)に設けられ、前記負圧気孔(401)が対応する連通溝(213)のラジアンは180度を超えており、正圧気孔(402)が対応する連通溝(213)のラジアンはD未満であり、D=360/n、そのうち、nはメイン気孔(211)の数である請求項1に記載のチップ検出装置。
【請求項4】
前記負圧気孔(401)は三つ形成され、そのうちの一つのチップテストトレイ(220)が上部の水平面に位置する際に、三つの負圧気孔(401)と上部の三つのメイン気孔(211)の位置が対応し且つ連通され、
相応に、前記連通溝(213)はメイン気孔(211)の孔口に設けられ、連通溝(213)は円弧状であり、
或いは、メイン気孔(211)は連通溝(213)の断面と形状が同じであって何れも円弧状であり、メイン気孔(211)は連通溝(213)と一つの貫通孔を組み立てる請求項1に記載のチップ検出装置。
【請求項5】
前記真空リング(400)は正圧気孔(402)がさらに設けられ、そのうちの一つのチップテストトレイ(220)が上部の水平面に位置する際に、三つの負圧気孔(401)と上部の三つのメイン気孔(211)は位置が対応し且つ連通され、正圧気孔(402)と下部のメイン気孔(211)は位置が対応し且つ連通されており、
前記正圧気孔(402)は正圧のガスソースに接続されるためのものである請求項4に記載のチップ検出装置。
【請求項6】
前記検出テーブルの下部に設けられ、支持プレート(100)と着脱可能に接続されるフラッシュボックス(300)をさらに備える請求項1~5のいずれか1項に記載のチップ検出装置。
【請求項7】
前記回転テーブル(200)は円柱体であり、前記チップテストトレイ(220)の長手方向は回転テーブル(200)の軸方向と同じであり、チップテストトレイ(220)は回転テーブル(200)の柱面の長手方向に順に配列され、
或いは、前記回転テーブル(200)は正多面柱体であり、前記正多面柱体は側面が少なくとも三つ形成されており、前記チップテストトレイ(220)の長手方向は回転テーブル(200)の軸方向と同じであり、前記チップテストトレイ(220)は回転テーブル(200)の柱面の長手方向に順に配列され、長手方向に複数行に設けられる請求項1~5のいずれか1項に記載のチップ検出装置。
【請求項8】
前記回転テーブル(200)は円柱体であり、前記チップテストトレイ(220)の長手方向は回転テーブル(200)の軸方向と同じであり、チップテストトレイ(220)は回転テーブル(200)の柱面の長手方向に順に配列されており、
或いは、前記回転テーブル(200)は正多面柱体であり、前記正多面柱体は側面が少なくとも三つ形成されており、前記チップテストトレイ(220)の長手方向は回転テーブル(200)の軸方向と同じであり、前記チップテストトレイ(220)は回転テーブル(200)の柱面の長手方向に順に配列され且つ長手方向に複数行に設けられる請求項6に記載のチップ検出装置。
【請求項9】
前記回転テーブル(200)は正六面柱体又は正八面柱体である請求項7に記載のチップ検出装置。
【請求項10】
前記チップテストトレイ(220)は長手方向に複数行のチップ配置溝(222)が設けられる請求項8に記載のチップ検出装置。
【請求項11】
前記チップテストトレイ(220)は導電層と絶縁層を備え、前記絶縁層は回転テーブル(200)に接触する請求項7に記載のチップ検出装置。
【請求項12】
前記プローブホルダー(110)のプローブは正圧の不活性ガスソースに連通するキャビティ(115)の内部に設けられ、前記キャビティ(115)はプローブのプローブヘッドが所在する一面が開放される請求項7に記載のチップ検出装置。
【請求項13】
前記プローブホルダー(110)のプローブは正圧の不活性ガスソースに連通するキャビティ(115)の内部に設けられ、前記キャビティ(115)はプローブのプローブヘッドが所在する一面が開放される請求項8に記載のチップ検出装置。
【請求項14】
前記キャビティ(115)はプローブホルダー(110)とプローブホルダー(110)の周辺に設けられるフェンス(113)からなり、前記フェンス(113)又はプローブホルダー(110)にメイン保護気孔(111)と分散気孔(112)が設けられ、前記メイン保護気孔(111)の長手方向はプローブ配列の長手方向に平行し、前記分散気孔(112)はメイン保護気孔(111)とキャビティ(115)を連通し、前記メイン保護気孔(111)は正圧の不活性ガスソースに連通される請求項12に記載のチップ検出装置。
【請求項15】
前記分散気孔(112)はプローブと同じ数に形成され、プローブの一側の各分散気孔(112)は一つのプローブのプローブヘッドに傾斜し、
前記フェンス(113)の下端からプローブホルダーの底面までの距離はプローブの下端からプローブホルダー(110)の底面までの距離よりやや短く、
或いは、前記フェンス(113)の上部はプローブホルダー(110)に上下にスライド可能に接続され、第一駆動装置(120)がプローブホルダー(110)を駆動してチップテストトレイ(220)へ下降する際に、フェンス(113)は一旦チップテストトレイ(220)に当接してキャビティ(115)の閉鎖度とキャビティ(115)内の不活性ガスの濃度を高め、前記プローブホルダー(110)が引き続き下降してチップに接触して検出を行う請求項14に記載のチップ検出装置。
【請求項16】
キャビネット(600)を備え、キャビネット(600)内には、コントローラと、ローディングマニピュレータ(910)と、アンローディングマニピュレータ(920)と、前記ローディングマニピュレータ(910)の一側に設けられるチップトレイブラケット(700)と、アンローディングマニピュレータ(920)の一側に設けられる配布トレイ(800)とが設けられたチップ検出システムであって、
前記ローディングマニピュレータ(910)とアンローディングマニピュレータ(920)間にチップ検出装置が設けられ、
前記チップ検出装置は、キャビネット(600)に固定的に接続される支持プレート(100)と、2つの支持プレート(100)間に架設される検出テーブルと、前記検出テーブルの上部に設けられるプローブホルダー(110)と、支持プレート(100)に設けられてプローブホルダー(110)を駆動して上下に運動させる第一駆動装置(120)と、支持プレート(100)に設けられて検出テーブルを駆動して回動させる第二駆動装置(130)と、を備え、
前記コントローラとローディングマニピュレータ(910)とアンローディングマニピュレータ(920)とチップ検出装置は電気的に接続され、前記コントローラはローディングマニピュレータ(910)を制御してチップトレイブラケット(700)上のチップを回動する検出テーブルに置き、チップが上部まで回動した際にプローブホルダー(110)が下降してチップについて検出し、前記コントローラはアンローディングマニピュレータ(920)を制御して検出テーブル上の検出が終わったチップを取り卸して対応の配布トレイ(800)の内部に置くチップ検出システム。
【請求項17】
前記検出テーブルは、
柱体の構造であり、両端が支持プレート(100)に回動可能に接続される回転テーブル(200)と、
一端の端面が支持プレート(100)に固定的に接続され、他端の端面が回転テーブル(200)の端面に密閉且つ回動可能に接続される真空リング(400)と、を備え、
前記回転テーブル(200)はメイン気孔(211)が設けられ、前記メイン気孔(211)は回転テーブル(200)の軸方向に設けられており、前記メイン気孔(211)は真空リング(400)に近い一端が開放され、他端が閉鎖されており、前記メイン気孔(211)は少なくとも三つ形成されて円周方向に均一に分布されており、前記メイン気孔(211)の長手方向に均一に分布される分岐気孔(212)が設けられ、前記分岐気孔(212)の孔口は回転テーブル(200)の側面に開設されており、
前記回転テーブル(200)の側面にメイン気孔(211)に対応する位置にチップテストトレイ(220)が設けられ、前記チップテストトレイ(220)にチップ配置溝(222)が設けられ、すべてのチップテストトレイ(220)のチップ配置溝(222)の底部は電気的に連通され、前記チップ配置溝(222)の底部の中央に吸着貫通孔(221)が設けられ、前記吸着貫通孔(221)と分岐気孔(212)は位置が対応し且つ密閉的に連通されており、
前記真空リング(400)は負圧気孔(401)が設けられ、前記負圧気孔(401)の一方の孔口は回転テーブル(200)に対向して接する端面に位置し、且つメイン気孔(211)と同一の円周上に位置し、前記負圧気孔(401)の他方の孔口は吸気バルブによって負圧のガスソースに連通され、
前記負圧気孔(401)の孔口又はメイン気孔(211)の孔口に連通溝(213)が設けられ、連通溝(213)は負圧気孔(401)とメイン気孔(211)がずれる際に両者の連通を実現するためのものである請求項16に記載のチップ検出システム。
【請求項18】
前記負圧気孔(401)は一つ形成され、相応に、前記連通溝(213)は環状である請求項17に記載のチップ検出システム。
【請求項19】
前記負圧気孔(401)は三つ形成され、前記真空リング(400)は正圧気孔(402)がさらに設けられており、
そのうちの一つのチップテストトレイ(220)が上部の水平面に位置する際に、三つの負圧気孔(401)と上部の三つのメイン気孔(211)は位置が対応し且つ連通され、正圧気孔(402)と下部のメイン気孔(211)は位置が対応し且つ連通されており、
相応に、前記連通溝(213)はメイン気孔(211)の孔口に設けられ、前記連通溝(213)は円弧状であり、前記連通溝(213)の長さは二つのメイン気孔(211)間の間隔以下であり、
前記正圧気孔(402)は正圧のガスソースに接続されるためのものである請求項17に記載のチップ検出システム。
【請求項20】
前記回転テーブル(200)は円柱体であり、或いは前記回転テーブル(200)は正多面柱体であり、前記正多面柱体は側面が少なくとも三つ形成されており、
前記チップテストトレイ(220)の長手方向は回転テーブル(200)の軸方向と同じであり、且つチップテストトレイ(220)は回転テーブル(200)の柱面の長手方向に順に配列される請求項17に記載のチップ検出システム。
【請求項21】
各前記メイン気孔(211)はそれぞれ2グループのチップテストトレイ(220)に対応し、相応に、メイン気孔(211)は2グループの分岐気孔(212)が設けられてそれぞれ2グループのチップテストトレイ(220)の吸着貫通孔(221)に連通される請求項17に記載のチップ検出システム。
【請求項22】
前記配布トレイ(800)は上部が開放されたボックスであり、配布トレイ(800)はチップ検出装置の右側に並んで設けられ、前記配布トレイ(800)の上部に傾斜なスケートボードが設けられる請求項16~21の何れか1項に記載のチップ検出システム。
【請求項23】
前記検出テーブルの下部に設けられ、支持プレート(100)又はキャビネット(600)と着脱可能に接続されるフラッシュボックス(300)をさらに備える請求項22に記載のチップ検出システム。
【請求項24】
前記プローブホルダー(110)のプローブは正圧の不活性ガスソースに連通するキャビティ(115)の内部に設けられ、前記キャビティ(115)はプローブのプローブヘッドが所在する一面が開放されており、
前記キャビティ(115)はプローブホルダー(110)とプローブホルダー(110)の周辺に設けられるフェンス(113)からなり、前記フェンス(113)又はプローブホルダー(110)にメイン保護気孔(111)と分散気孔(112)が設けられ、前記メイン保護気孔(111)の長手方向はプローブ配列の長手方向に平行し、前記分散気孔(112)はメイン保護気孔(111)とキャビティ(115)を連通し、前記メイン保護気孔(111)は正圧の不活性ガスソースと連通する請求項22に記載のチップ検出システム。
【請求項25】
前記分散気孔(112)の長手方向はプローブの端部を指す請求項24に記載のチップ検出システム。
【請求項26】
昇降プラットフォーム(510)、転送トレイ(520)、固定プラットフォーム(530)、回動駆動装置(540)と昇降駆動装置(550)を備える給料装置をさらに備え、前記チップトレイブラケット(700)の中央部に貫通する切り込みが設けられ、前記転送トレイ(520)は前記切り込みの内部に設けられており、
前記固定プラットフォーム(530)の中央部に上下に貫通するキャビティ(115)が設けられ、キャビティ(115)の周りに安定孔が設けられ、前記昇降プラットフォーム(510)の下部は前記安定孔に対応する位置に安定ロッド(511)が設けられ、前記安定ロッド(511)は前記安定孔にスライド可能に挿入され、前記昇降プラットフォーム(510)はキャビティ(115)に対応する位置に回転軸孔が設けられており、
前記転送トレイ(520)の下部にトレイ回動軸(521)が固定的に接続され、前記トレイ回動軸(521)の中央部は固定プラットフォーム(530)のキャビティと昇降プラットフォーム(510)の回転軸孔に挿入されて前記回転軸孔に回動可能に接続されており、
前記昇降駆動装置(550)は直線運動駆動装置であり、昇降駆動装置(550)は昇降プラットフォーム(510)に接続されて昇降プラットフォーム(510)を昇降駆動し、
前記回動駆動装置(540)は円周運動駆動装置であり、回動駆動装置(540)はトレイ回動軸(521)の下端に接続されて転送トレイ(520)を回動駆動し、
前記昇降駆動装置(550)と回動駆動装置(540)とコントローラは電気的に接続される請求項23または24に記載のチップ検出システム。
【請求項27】
前記固定プラットフォーム(530)の上部にリミット分岐カラム(531)が設けられ、前記リミット分岐カラム(531)はチューブ状であり、前記リミット分岐カラム(531)のチューブキャビティは前記安定孔と上下に重なり合う請求項26に記載のチップ検出システム。
【請求項28】
前記昇降駆動装置(550)は、滑り台(552)と、シリンダー(551)と、トップロッド(553)と、を備え、
前記滑り台(552)は固定プラットフォーム(530)に固定的に接続され、前記シリンダー(551)は滑り台(552)に設けられ、前記固定プラットフォーム(530)の内側に水平の変位溝が設けられており、
前記トップロッド(553)の上部は昇降プラットフォーム(510)の下部にヒンジ連結され、前記トップロッド(553)の下部はシリンダー(551)のプッシュロッドにヒンジ連結され、前記トップロッド(553)の下端に突起が設けられて前記変位溝の内部にスライド可能に設けられる請求項26に記載のチップ検出システム。
【請求項29】
前記回動駆動装置(540)は、モーター(541)と、U形リンケージフレーム(542)と、回転軸固定ホルダー(543)と、を備え、
前記U形リンケージフレーム(542)の閉鎖端の中央部にリンケージシャフト(544)が設けられ、前記リンケージシャフト(544)は回転軸固定ホルダー(543)に接続されており、
前記トレイ回動軸(521)の下部がU形リンケージフレーム(542)の開口端の中央部に挿入して接続され、トレイ回動軸(521)の両側は直線ベアリング(545)によってU形リンケージフレーム(542)の2つの分岐にスライド可能に接続され、
前記モーター(541)はリンケージシャフト(544)を駆動して回動させ、さらにU形リンケージフレーム(542)によってトレイ回動軸(521)をドライブして回動させる請求項26に記載のチップ検出システム。
【請求項30】
ローディングマニピュレータ(910)は、水平移動モジュールと、水平移動モジュール上に設けられる上下移動モジュールと、上下移動モジュールの下端に設けられる回動モジュールと、を備え、回動モジュールに吸着モジュール(903)が設けられ、前記上下移動モジュールにエアバルブが設けられ、エアバルブの一端は吸着モジュール(903)と連通し、エアバルブの他端はガスソースに接続される請求項16に記載のチップ検出システム。
【請求項31】
アンローディングマニピュレータ(920)は、水平移動モジュールと、水平移動モジュールに設けられる上下移動モジュールと、上下移動モジュールの下端に設けられる回動モジュールと、を備え、回動モジュールに吸着モジュールが設けられ、前記上下移動モジュールにエアバルブが設けられており、エアバルブの一端は吸着モジュールに連通され、エアバルブの他端はガスソースに接続される請求項16に記載のチップ検出システム。
【請求項32】
請求項16に記載のチップ検出システムに用いられる制御方法であって、
チップ検出システムを始動した後、真空リング(400)上の負圧気孔(401)の負圧のガスソースと正圧気孔(402)の正圧のガスソースをオンし、回動する回転テーブル(200)のメイン気孔(211)は真空リング(400)によってガスソースを取得するステップと、
ローディングマニピュレータ(910)がチップトレイの上部まで移動するように制御し、ローディングマニピュレータ(910)の真空サッカが下方を向けるように調整して、ローディングマニピュレータ(910)の真空サッカとチップトレイ上の一列のチップを対応させ、
ローディングマニピュレータ(910)は負圧のガスソースをオンし、ローディングマニピュレータ(910)の真空サッカがチップトレイ上のチップを吸着するまでローディングマニピュレータ(910)は下方に移動し、或いは、ローディングマニピュレータ(910)の真空サッカがチップに近づく際に負圧のガスソースをオンしてチップをローディングマニピュレータ(910)の真空サッカに吸着するまでローディングマニピュレータ(910)は下方に移動し、
制御ローディングマニピュレータ(910)が上方へ移動し且つ操作アーム(902)を回動させて、ローディングマニピュレータ(910)の真空サッカと回転テーブル(200)のチップテストトレイ(220)上のチップ配置溝(222)を対向させ、
チップをチップ配置溝(222)の内部に置くまでローディングマニピュレータ(910)を回転テーブル(200)へ移動するように制御し、ローディングマニピュレータ(910)の負圧のガスソースをオフするステップAと、
回転テーブル(200)の左側のチップ配置溝(222)を埋め込むまでステップAを繰り返すステップと、
前記回転テーブル(200)が一つの側面が水平面であり且つ上部に位置するまで回動し、プローブホルダー(110)を駆動して下降させるように第一駆動装置(120)を制御し、プローブホルダー(110)上のプローブをチップ配置溝(222)のチップに当接させ、
テスト工程を始動してチップテストを行い、
チップテストを完了した後テスト結果を記録し、プローブホルダー(110)を駆動して上昇させるように第一駆動装置(120)を制御するステップBと、
アンローディングマニピュレータ(920)の負圧のガスソースをオンし、回転テーブル(200)の右側のチップ配置溝(222)と対向するようにアンローディングマニピュレータ(920)の真空サッカを調整し、
アンローディングマニピュレータ(920)の真空サッカが回転テーブル(200)上の検出を完了したチップを吸着するまで、アンローディングマニピュレータ(920)を回転テーブル(200)へ移動させ、前記アンローディングマニピュレータ(920)の真空サッカの真空度は回転テーブル(200)の真空度より大きく、
検出結果を読取り、検出結果に基づいてアンローディングマニピュレータ(920)を相応の配布トレイ(800)の上部まで移動させ、
アンローディングマニピュレータ(920)を下方へ移動させるように制御し、アンローディングマニピュレータ(920)の真空サッカが配布トレイ(800)の上部に位置した後、アンローディングマニピュレータ(920)の負圧のガスソースをオフすると、チップは配布トレイ(800)の内部に置けられるステップCと、
吸着されない、或いはチップ配置溝(222)に係合されたチップが所在する回転テーブル(200)の側面が下部に位置する水平面に回動した際に、下部のメイン気孔(211)で流入された正圧のガスソースは残留のチップをフラッシュボックス(300)に排出するステップDと、
チップトレイ上の全てのチップが検出を完了した後、
昇降駆動装置(550)は昇降プラットフォーム(510)を持ち上げ、昇降プラットフォーム(510)は転送トレイ(520)を持ち上げ、転送トレイ(520)はキャビネット(600)の内部の検出が終わったチップトレイとキャビネット(600)の外部に位置する検出されていないチップトレイをホールドアップして、チップトレイブラケット(700)から離脱し、
回動駆動装置(540)は転送トレイ(520)を駆動して180度回動させ、キャビネット(600)の内部と外部のチップトレイの位置を交換し、
昇降駆動装置(550)は昇降プラットフォーム(510)を降ろし、昇降プラットフォーム(510)は転送トレイ(520)を降ろし、転送トレイ(520)はキャビネット(600)の外部の検出が終わっていないチップトレイをチップトレイブラケット(700)に置くステップEとを備えるチップ検出システムの制御方法。
【請求項33】
前記配布トレイ(800)の上部に傾斜なスケートボードが設けられ、
前記ステップCにおいて、
アンローディングマニピュレータ(920)の真空サッカがチップを吸着した後、アンローディングマニピュレータ(920)の真空サッカを回動して配布トレイ(800)の内部の傾斜なスケートボードを向けるようにし、
アンローディングマニピュレータ(920)の真空サッカが配布トレイ(800)の上部に位置した後、アンローディングマニピュレータ(920)の負圧のガスソースをオフし、正圧のガスソースを切替え、チップは傾斜なスケートボードに置けた後配布トレイ(800)の内部へスライドする請求項32に記載のチップ検出システムの制御方法。
【請求項34】
前記回転テーブル(200)は正六面柱体で、六つのメイン気孔(211)が設けられており、前記真空リング(400)に三つの負圧気孔(401)と一つの正圧気孔(402)が設けられ、そのうちの一つのチップテストトレイ(220)が上部の水平面に位置する際に、三つの負圧気孔(401)と上部の三つのメイン気孔(211)の位置が対応し且つ連通し、正圧気孔(402)と下部のメイン気孔(211)の位置が対応し且つ連通し、相応に、連通溝(213)はメイン気孔(211)の孔口に設けられ、前記連通溝(213)は円弧状であり、前記連通溝(213)の長さは二つのメイン気孔(211)間の間隔以下であり、前記正圧気孔(402)は正圧のガスソースに接続され、
メイン気孔(211)が回動する過程において前記連通溝(213)によってガスソースの流通を実現し、回動する過程においてメイン気孔(211)が異なる真空リング(400)の負圧気孔(401)及び正圧気孔(402)と連通されるように切り替え、
前記ステップCにおいて:
アンローディングマニピュレータ(920)の真空サッカが検出が終わったチップの近くまで移動するまでアンローディングマニピュレータ(920)が回転テーブル(200)へ移動する際に、検出が終わったチップに対応する負圧気孔(401)のガスソースをオフし、アンローディングマニピュレータ(920)の負圧のガスソースをオンしてチップを吸着し、
アンローディングマニピュレータ(920)の真空サッカがチップを吸着した後、その前にオフした負圧気孔(401)の負圧のガスソースを改めてオンして、アンローディングマニピュレータ(920)の真空サッカを対応の配布トレイ(800)に移動させた後、アンローディングマニピュレータ(920)の負圧のガスソースをオフすると、チップは配布トレイ(800)の内部に落ちる請求項32に記載のチップ検出システムの制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は特許出願番号が201911284507.3、出願日が2019年12月13日、発明の名称が「チップ検出システム及び方法」の中国発明特許及び特許出願番号が201911284104.9、出願日が2019年12月13日、発明の名称が「チップ検出装置」の中国発明特許の優先権を主張する。
【0002】
本発明はチップ検出デバイス、具体的に、チップ検出装置、チップ検出システム及び制御方法に関する。
【背景技術】
【0003】
一般的に、チップとは、集積回路のキャリアを指し、集積回路をデザイン、製造、パッケージ、テストを行った後の結果であり、通常は直ちに使用可能な独立した全体である。電子チップはマイクロ電子機器又は部材であり、所定のプロセスにより、回路に必要なトランジスタ、抵抗、キャパシタンスとインダクタンスなどの素子及び配線を互いに連結し、一つ又はいくつかのブロックの半導体ウェーハ又は媒体基板に製造した後に一つのチューブケース内にパッケージことで、必要な回路機能を有するマイクロ構造を形成し、その中、全ての素子は構造上既に一つの全体を構成し、電子素子の小型化、ローパワー、インテリジェントと高確実性に大きく寄与する。電子チップデバイスは電子チップを製造した後に電子チップについて総合的なテスト及びそれぞれの電流電圧のテストを行う必要があり、現在の電子チップの検出方式と言えば、検出者が手で電気テストボックスから引き出された検出プローブを持って、電気テストボックス上のインジケーターライトの状態と表示画面に表示されたパラメータを観察しながら該電子チップが良品であるか否かを判断しているが、このような検出方式は検出者の作業量を大きく増加するだけでなく、検出過程で検出プローブが揺動することにより誤差を引き起こして検出の精度を大きく影響するため、実用性が低い。従って、快速で効率的な検出チップの自動化デバイスを研究することが至急に必要な実情である。
【発明の概要】
【0004】
発明の開示
本発明は、快速で効率的な検出チップのチップ検出装置、チップ検出システム及び制御方法を提供することを技術課題としている。
【0005】
上記技術課題を解決するために、本発明は、支持プレートと、2つの支持プレート間に架設された検出テーブルと、支持プレートに設けられて直線運動可能な第一駆動装置と、検出テーブルの上部に設けられ、第一駆動装置に接続されるプローブホルダーと、を備え、前記検出テーブルは、柱体の構造であって、両端が支持プレートに回動可能に接続される回転テーブルと、一端の端面は支持プレートに固定的に接続され、他端の端面は回転テーブルの端面と密閉且つ回動可能に接続される真空リングと、支持プレートに設けられ、回転テーブルを駆動して回動させる第二駆動装置と、少なくとも3グループに形成されて回転テーブルの柱面に均一に分布され、各グループのチップテストトレイは回転テーブルの柱面の長手方向に配列されるチップテストトレイと、を備えており、前記チップテストトレイにチップ配置溝が設けられ、すべてのチップテストトレイのチップ配置溝の底部が電気的に連通され、前記チップ配置溝の底部の中央に吸着貫通孔が設けられており、前記回転テーブルは、回転テーブルの軸方向に設けられてチップテストトレイと半径方向に対応に設けられており、真空リングに近い一端が開放され、他端が閉鎖されたメイン気孔と、メイン気孔とチップテストトレイの吸着貫通孔を連通する分岐気孔と、が設けられており、前記真空リングは負圧気孔が設けられ、前記負圧気孔の一方の孔口は回転テーブルに対向して接する端面に位置すると共にメイン気孔と同一な円周に位置し、前記負圧気孔の他方の孔口は負圧のガスソースに接続し、前記負圧気孔の孔口又はメイン気孔の孔口に連通溝が設けられ、連通溝は負圧気孔とメイン気孔がずれる際に両者の連通を実現するチップ検出装置を提供する。
【0006】
本発明は、キャビネットと、キャビネット内に設けられるコントローラと、ローディングマニピュレータと、アンローディングマニピュレータと、前記ローディングマニピュレータの一側に設けられるチップトレイブラケットと、アンローディングマニピュレータの一側に設けられる配布トレイと、を備え、前記ローディングマニピュレータとアンローディングマニピュレータ間にチップ検出装置が設けられ、前記チップ検出装置は、キャビネットに固定的に接続される支持プレートと、2つの支持プレート間に架設される検出テーブルと、前記検出テーブルの上部に設けられるプローブホルダーと、支持プレートに設けられてプローブホルダーを駆動して上下に運動させる第一駆動装置と、支持プレートに設けられて検出テーブルを駆動して回動させる第二駆動装置と、を備え、前記コントローラとローディングマニピュレータとアンローディングマニピュレータとチップ検出装置は電気的に接続され、前記コントローラはローディングマニピュレータを制御してチップトレイブラケット上のチップを回動する検出テーブルに置き、チップが上部まで回動した際にプローブホルダーが下降してチップについて検出し、前記コントローラはアンローディングマニピュレータを制御して検出テーブル上の検出が終わったチップを取り卸して対応の配布トレイの内部に置くチップ検出システムを提供する。
【0007】
本発明は、チップ検出システムを始動した後、真空リング上の負圧気孔の負圧のガスソースと正圧気孔の正圧のガスソースをオンし、回動する回転テーブルのメイン気孔は真空リングによってガスソースを取得し、ローディングマニピュレータがチップトレイの上部まで移動するように制御し、ローディングマニピュレータの真空サッカが下方を向けるように調整して、ローディングマニピュレータの真空サッカとチップトレイ上の一列のチップを対応させ、ローディングマニピュレータは負圧のガスソースをオンし、ローディングマニピュレータの真空サッカがチップトレイ上のチップを吸着するまでローディングマニピュレータは下方に移動し、或いは、ローディングマニピュレータの真空サッカがチップに近づく際に負圧のガスソースをオンしてチップをローディングマニピュレータの真空サッカに吸着するまでローディングマニピュレータは上下に移動し、制御ローディングマニピュレータが上方へ移動し且つ操作アームを回動させて、ローディングマニピュレータの真空サッカと回転テーブルのチップテストトレイ上のチップ配置溝を対向させ、チップをチップ配置溝の内部に置くまでローディングマニピュレータを回転テーブルへ移動させ、ローディングマニピュレータの負圧のガスソースをオフするステップA、回転テーブルの左側のチップ配置溝を埋め込むまでステップAを繰り返し、前記回転テーブルが一つの側面が水平面であり且つ上部に位置するまで回動し、プローブホルダーを駆動して下降させるように第一駆動装置を制御し、プローブホルダー上のプローブとチップ配置溝のチップを接し、テスト工程を始動してチップテストを行い、チップテストを完了した後テスト結果を記録し、プローブホルダーを駆動して上昇させるように第一駆動装置を駆動するステップB、アンローディングマニピュレータの負圧のガスソースをオンし、回転テーブルの右側のチップ配置溝と対向するようにアンローディングマニピュレータの真空サッカを調整し、アンローディングマニピュレータの真空サッカが回転テーブル上の検出を完了したチップを吸着するまで、アンローディングマニピュレータを回転テーブルへ移動させ、前記アンローディングマニピュレータの真空サッカの真空度は回転テーブルの真空度より大きく、検出結果を読取り、検出結果に基づいてアンローディングマニピュレータを相応の配布トレイの上部まで移動させ、アンローディングマニピュレータを下方へ移動させ、アンローディングマニピュレータの真空サッカが配布トレイの上部に位置した後、アンローディングマニピュレータの負圧のガスソースをオフすると、チップは配布トレイの内部に置けられるステップC、吸着されない、或いはチップ配置溝に係合されたチップが所在する回転テーブルの側面が下部に位置する水平面に回動した際に、下部のメイン気孔で流入された正圧のガスソースは残留のチップをフラッシュボックスに排出するステップD、チップトレイ上の全てのチップが検出を完了した後、昇降駆動装置は昇降プラットフォームを持ち上げ、昇降プラットフォームは転送トレイを持ち上げ、転送トレイはキャビネットの内部の検出が終わったチップトレイとキャビネットの外部に位置する検出されていないチップトレイをホールドアップして、チップトレイブラケットから離脱し、回動駆動装置は転送トレイを駆動して180度回動させ、キャビネットの内部と外部のチップトレイの位置を交換し、昇降駆動装置は昇降プラットフォームを降ろし、昇降プラットフォームは転送トレイを降ろし、転送トレイはキャビネットの外部の検出が終わっていないチップトレイをチップトレイブラケットに置くステップを備えるチップ検出システムの制御方法を提供する。
【発明の効果】
【0008】
1、本発明は回転テーブルの回動過程でチップの置き、検出と取り卸しを完了することで、作業率を大きく高めることができる。
【0009】
2、本発明によるチップ検出装置はキャビティを設けてプローブを収容し、検出時にキャビティ内に不活性ガスを流入してチップを保護することで、検出過程においてプローブとチップが接触してスパークが生成するのを防止し、さらにチップの質を高めることができる。
【0010】
3、本発明によるチップ検出システムはコントローラがローディングマニピュレータ、アンローディングマニピュレータ、チップ検出装置に電気的に接続され、回転テーブルの回動過程において、チップの埋め込み、チップの検出及びチップの分類をいずれも自動化制御工程によって自動的に完了され、既存の手動的な操作及びフローライン操作に比べてもっと快速で効率的な効果を達成できる。
【0011】
4、本発明によるチップ検出システムはフラッシュボックスを設けることで、チップがチップ配置溝の内部に係合するのを防止して、チップ配置溝の利用率を高め、チップの損害と浪費を低減できる。
【0012】
5、本発明のチップ検出システムは回動の給料プラットフォームを設けることで、給料の自動化を実現し、作業者は外部に空いているチップトレイを定期的に交換すればよく、人工的なコストと体力の消費を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
以下の図面はただ本発明について概略的に説明及び解釈するだけで、本発明の範囲がこれに限られるものではない。
【0014】
図1】本発明の実施例によるチップ検出装置の概略斜視図である。
図2】本発明の実施例による回転テーブルの正面図である。
図3】本発明の実施例による回転テーブルの左側図である。
図4】本発明の実施例による回転テーブルの断面図である。
図5図1におけるA領域の局部拡大図である。
図6】本発明の実施例による真空リングの概略図である。
図7】本発明の実施例によるチップ検出システムの概略図である。
図8】本発明の実施例による真空式マニピュレータの概略図である。
図9】本発明の実施例による転送トレイのプラットフォームの概略図である。
図10】本発明の実施例によるプローブホルダーの正面図である。
図11】本発明の実施例によるプローブホルダーの断面図である。
図12】本発明による真空リングと回転テーブルの接続部位の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
最良な形態
本発明による技術的特徴と有益な効果をもっと明瞭に説明するために、以下に本発明の実施形態についてさらに詳しく説明する。
【0016】
第一実施形態
本発明は、支持プレート100と、支持プレート100の上部に設けられたプローブホルダー110と、プローブホルダー110を駆動して上下に運動させる第一駆動装置120と、及び支持プレート100に架設される検出テーブルと、を備えるチップ検出装置を提供する。
【0017】
支持プレート100は検出テーブルを架設させるためのものである。支持プレート100は二つ形成され、支持プレート100は板状であり、二つの支持プレート100の平面は平行に設けられる。二つの支持プレート100は同一なベースに設けられてその安定性を保つ。図1に示すように、二つの支持プレート100はベースと断面形状がU状のフレーム構造に一体的に成形され、一つのベース部分と二つの垂直な支持部分を備える。好ましくは、安定性を保つためには、二つの支持プレート100間にリンクが設置されて安定性を保つことができる。
【0018】
検出テーブルは検出用のチップを置くためのもので、チップがトップまで回動して行くと、プローブが降ろしてチップと結合した後検出される。プローブの上下の移動を制御するために、支持プレート100の外面に第一駆動装置120が設けられる。第一駆動装置120は直線運動機能を具備し、例えば電気プッシュロッド、電気油圧式プッシュロッド、リニアモーターなどであり、シリンダー又は油圧シリンダープッシュロッドであってもよい。本実施例において、プローブホルダー110の水平を維持するために、両側の支持プレート100の昇降距離が一致し、第一駆動装置120は二つの支持プレート100の下部に設けられて二つの支持プレート100に固定的に接続されることで安定性を保つことができる。具体的に、第一駆動装置120は電動スクリューとスライダーから組み立てられた直線駆動装置である。支持プレートの外面にスライディングトラック101と離着接続プレート119が設けられる。スライディングトラック101の長手方向は垂直方向であり、離着接続プレート119の中央部はスライディングトラック101にスライド可能に接続され、離着接続プレート119の上部はプローブホルダー110に固定的に接続される。プローブホルダー110は二つの離着接続プレート119間に架設されている。二つの離着接続プレート119の下端はビーム140によって接続され、ビーム140の中央部は第一駆動装置120のスライダーに固定的に接続される。第一駆動装置120が始動された後に電動スクリューが回動してスライダーを上下に移動させ、さらに離着接続プレート119によってプローブホルダー110をドライブして昇降させる。
【0019】
プローブホルダー110はプローブを装着するためのもので、プローブはテストプローブヘッドと共通端プローブヘッドを備える。検出テーブルはプローブホルダー110の下部に位置し、両者の長手方向が平行で且つ上下に重なり合う。プローブホルダー110が下降した後に、プローブはチップテストトレイ220上のチップに接触し、この時にテストプローブヘッドはチップの上部に接続され、共通端プローブヘッドはチップテストトレイ220に接続され、チップテストトレイ220はチップの下部に接続されることにより、パワーアップ検出を実現できる。
【0020】
好ましくは、プローブホルダー110にテスト制御回路がさらに設けられる。同時に、テスト制御回路は本体の外部に設けられてワイヤーによって接続される。しかし、検出時にもし信号伝送距離が遠いと検出結果に大きな誤差が存在するため、テスト制御回路をプローブホルダー110の上部に設けて近所で検出して検出結果を記憶するか、或いは通信ラインによってその他のデバイスに伝送している。
【0021】
好ましくは、チップ検出の過程において、プローブとチップが接触する瞬間にスパークが生成し、さらにはチップの質を影響するが、不活性ガスで保護することでスパークの生成を防止することができる。従って、プローブホルダー110のプローブを正圧の不活性ガスソースに連通するキャビティ115の内部に設ける。キャビティ115はプローブのプローブヘッドが所在する一面が開放される(すなわち、開口)。キャビティ115は正圧の不活性ガスソースに接続されるため、キャビティ115の内部の酸素が逃がされて酸素濃度を低下することから、チップ感電時のスパークの生成が防止されてチップの質を保つことができる。
【0022】
図10図11に示すように、キャビティ115はプローブホルダー110とプローブホルダー110の周辺に設けられるフェンス113に囲まれる。不活性ガスの流通を実現するために、フェンス113又はプローブホルダー110にメイン保護気孔111と分散気孔112が設けられ、メイン保護気孔111の長手方向はプローブを配列する長手方向に平行する。分散気孔112はメイン保護気孔111とキャビティ115を連通し、メイン保護気孔111は正圧の不活性ガスソースと連通される。フェンス113は長いシート状であり、且つプローブホルダーと垂直に設置され、フェンス113とプローブホルダーはねじによって接続されるか、或いは係合の方式によって接続され、フェンス113はプローブの周りに設けられて且つ周辺方向に閉じられ、フェンス113の内側は下部が開放されるキャビティ本体115を形成する。図7に示すように、本実施例において、メイン保護気孔111はプローブホルダー110の上部に設けられており、フェンス113にメイン保護気孔111と連通する吸気ポートが設けられる。不活性ガスを分散させるとともにプローブ接触部位の不活性ガスの含量を保証するために、分散気孔112の下部はプローブの端部に傾斜している。プローブホルダー110又はフェンス113に設けられる吸気ポートによってメイン保護気孔111と外部の正圧の不活性ガスを連通させる。好ましくは、正圧の不活性ガスとして窒素を使用する。
【0023】
キャビティ115を密閉すると共にプローブとチップの良好な接触を保証するために、フェンス113の下端からプローブホルダーの底面までの距離はプローブの下端からプローブホルダー110の底面までの距離よりやや短い。例えば、フェンス113の下端からプローブホルダーの底面までの距離はプローブの下端からプローブホルダー110の底面までの距離より3mm~5mm程度短い。
【0024】
或いは、フェンス113の上部はプローブホルダー110に上下スライド可能に接続され、第一駆動装置120がプローブホルダー110を駆動してチップテストトレイ220へ下降する時、フェンス113はまずチップテストトレイ220に接してキャビティ115の閉鎖度を加え、且つ不活性ガスの濃度を高くし、プローブホルダー110が引き続き下降してチップに接触して検出を行う。
【0025】
好ましくは、不活性ガスの濃度を保つために、少なくとも二つの分散気孔112の長手方向がプローブのプローブヘッドへ傾斜し、この時ガスがプローブヘッドへ吹かれ、プローブヘッドがチップと接触する際に不活性ガス中に置けられる。
【0026】
検出テーブルは連続的にチップ検出を行うためのもので、検出テーブルは主に回転テーブル200と、真空リング400と、第二駆動装置130とを備える。
【0027】
回転テーブル200は柱体の構造で、回転テーブル200の柱面に均一に分布された少なくとも3グループのチップテストトレイ220が設けられる。各グループのチップテストトレイ220に複数のチップテストトレイ220が設けられ、チップテストトレイ220の長手方向は回転テーブル200の軸方向と同じであり、各グループのチップテストトレイ220は回転テーブル200の柱面において長手方向に沿って一行に配列される。
【0028】
チップテストトレイ220は長方形であり、その長手方向は回転テーブル200の軸方向と重なり合う。回転テーブル200の構造の強度を高めるために、回転テーブル200は一般的に金属構造を形成し、チップテストトレイ220の導電性を防止するために、チップテストトレイ220は複数層の構造に構成される。チップテストトレイ220の下部は絶縁材料からなり、回転テーブル200と接触し、チップテストトレイ220の中央部又は上部に金属材料が埋め込まれて導電性を実現し、チップテストトレイ220にチップを置くためのチップ配置溝222が設けられ、チップテストトレイ220の共通端として、チップ配置溝222は金属材料上に開設される。チップテストトレイ220におけるチップ配置溝222はチップに電源を提供する必要があるため、すべてのチップ配置溝222は導体からなり、すべてのチップ配置溝222が電気的に接続されてチップ検出の共通端とされる。プローブにおけるあるプローブが独立にチップ配置溝に接触して共通端の電気的接続を実現する。チップテストトレイ220は回転テーブル200より長さがやや短く、即ち、回転テーブル200の側面のラジアン範囲内にチップテストトレイ220が設ければよく、例えばチップテストトレイ220は回転テーブル200より長さが3mm~5mm程度短い。図2に示すように、チップの安定的な吸着を保つために、チップ配置溝222の中央部に吸着貫通孔221が設けられ、吸着貫通孔221は回転テーブル200上の分岐気孔212と連通される。好ましくは、ガスソースの浪費を減少し、エネルギーを節約するために、吸着貫通孔221は分岐気孔212に密閉して接続される。
【0029】
従来技術において、チップの検出は独立に行われ、即ちテストプローブは独立に電気を具備してテストを行い、この時循環的な検出により長い時間が掛かる。従って、本発明は検出スピードを高めるために、チップテストトレイ220を複数のグループに設け、各グループに複数のチップテストトレイを具備する形を為し、即ち、柱面において軸方向に平行の長手方向には一行に配列された複数のチップテストトレイ220が設けられ、各々のチップテストトレイ220においてチップが同時に検出されるため、検出効率を大きく高めることができる。即ち、チップテストトレイ220は少なくとも3グループに設けられ、各グループには複数のチップテストトレイ220が設けられて、各グループの複数のチップテストトレイ220は回転テーブル200の長手方向において順に一行に配列される。
【0030】
回転テーブル200の長手方向の両端は支持プレート100に回動可能に接続される。図1に示すように、回転テーブル200の両端は固定軸が延びられるか、或いは固定軸に接続され、支持プレート100には固定軸を装着するためのベアリングホルダーが設けられる。図12に示すように、回転テーブル200の一端の固定軸は真空リング400を貫通して支持プレート100に回動可能に接続され、回転テーブル200の他端の固定軸は第二駆動装置130の回動出力機構に接続される。本実施例において第二駆動装置130はモーターであり、回転テーブル200の他端の固定軸はモーターの回転軸に固定的に接続される。
【0031】
回転テーブル200は円柱体に設けられ、チップテストトレイ220は回転テーブル200の円柱面に設けられる。チップテストトレイ220は回転テーブル200と接触する一面を回転テーブル200と曲率が同じであるキャンバーに形成することで両者を貼り付け、回転テーブル200とチップテストトレイ220はスクリューによって接続される。
【0032】
チップテストトレイ220を装着し易くするために、回転テーブル200は正多面柱体に形成され、正多面柱体は少なくとも3面に形成される。好ましくは、回転テーブル200は正六面柱体と正八面柱体に形成される。チップテストトレイ220は正多面柱体の各側面に装着される。図3に示すように、本実施例において回転テーブル200は最良なデザインとして正六面柱体に形成される。
【0033】
回転テーブル200が回動する過程及びチップを置き、取り卸し、検出する過程において、チップが離脱する可能性があるため、離脱されるチップを収集するために、回転テーブル200の下部にフラッシュボックス300が設けられる。フラッシュボックス300は長いストリップの長方形ボックスであり、その両端はそれぞれ2つの支持プレート100に固定的に接続されるか、或いは着脱可能に接続される。フラッシュボックス300の開口は上方を向けて離脱されるチップを収集し、図1に示すように、フラッシュボックス300は回転テーブル200の下方に位置し、フラッシュボックス300の開口は回転テーブル200を向けている。
【0034】
好ましくは、回転テーブル200の各側面又は側面のラジアン範囲内に複数行のチップテストトレイ220が設けられることで効率を高めることができる。さらに、チップテストトレイ220に複数行のチップ配置溝222が設けられているが、2行又は3行のチップ配置溝222が設けられるのが好ましい。相応に、図2に示すように、回転テーブル200にはチップ配置溝222と同じ数の分岐気孔212が設けられてチップ配置溝222の吸着貫通孔221と連通される。
【0035】
ガスソースの流通を実現して真空吸着によってチップの固定を実現するために、回転テーブル200には長手方向が回転テーブル200の軸方向に平行するメイン気孔211が設けられており、図4に示すように、メイン気孔211はチップテストトレイ220のグループと同じ数に形成される。メイン気孔211は半径方向においてチップテストトレイ220と一々対応する。回転テーブル200のメイン気孔211は真空リング400の端面上の孔口に近づいて開放され、メイン気孔211の他方の孔口は閉鎖される。チップテストトレイ220とメイン気孔211は回転テーブル200の同一な半径方向に位置する。
【0036】
図4図5に示すように、各チップ配置溝222へガスを供給するために、回転テーブル200は分岐気孔212がさらに設けられる。分岐気孔212はメイン気孔211とチップテストトレイ220の吸着貫通孔221を連通する。或いは、各メイン気孔211は2グループの隣接するチップテストトレイ220に対応し、各メイン気孔211に2グループの分岐気孔212が設けられる。
【0037】
本発明は回転テーブル200を回動することで連続的な検出を行うため、第二駆動装置130を設けることで回転テーブル200を駆動して回動させる必要がある。第二駆動装置130は回動駆動装置であって、一般的に、ステップモーター、サーボモーター、磁気抵抗モーターなどが挙げられ、空気圧回動駆動装置を利用することもできる。第二駆動装置130は他方の支持プレート100に設けられ、第二駆動装置130の回転軸は回転テーブル200に直接に接続されるか、或いは減速機、カップリングなどによって接続されることで回転テーブル200を駆動して回動させる。安定性を高めるために、第二駆動装置130の回転軸はベアリングによって支持プレート100に回動可能に接続される。
【0038】
第二駆動装置130は回転テーブル200を駆動して回動させる機能をし、真空リング400はガスソースをオンさせる。真空リング400はリング状であり、その中央部は回転テーブル200の固定軸を固定し、該固定軸と支持プレート100はベアリングによって回動可能に接続される。真空リング400の一端面は支持プレート100に固定的に接続され、真空リング400の他端の端面は回転テーブル200の端面に密閉して回動可能に接続され、真空リング400と回転テーブル200が対向して接する面はミラー面であり、対向面にはグリースが塗布されている。真空リング400にワイヤー穴が設けられ、真空リング400はワイヤー穴によって支持プレート100の上部に装着される。真空リング400はバルブとしてメイン気孔211の内部のガスソースを制御する。
【0039】
図6に示すように、真空リング400には負圧気孔401が設けられて、メイン気孔211を換気させる。負圧気孔401の一方の孔口は回転テーブル200に対向して接する端面に位置し、メイン気孔211と同一な円周に位置し、負圧気孔401の他方の孔口は負圧のガスソースに接続される。制御の便宜上、負圧気孔401は電気エアバルブによって負圧のガスソースに接続される。
【0040】
回転テーブル200は作業時に回動するため、メイン気孔211と負圧気孔401が対向したり、ずれたりするが、連続的に換気可能にするために、負圧気孔401の孔口又はメイン気孔211の孔口に連通溝213を設けて、負圧気孔401とメイン気孔211がずれる際に両者の連通を実現する。
【0041】
連通溝213を回転テーブル200に設ける場合、メイン気孔211の孔口又はメイン気孔211の断面形状は連通溝213の形状と同じであってよい。
【0042】
真空リングの実例一
真空リング400に一つの負圧気孔が設けられ、この時メイン気孔211が所在する連通溝213は環状である。連通溝213の幅はメイン気孔211の直径以上である。
【0043】
この時、真空リングは正圧気孔402がさらに設けられる。負圧気孔401は正圧気孔402と上下に対称に設けられる。正圧気孔402は正圧のガスソースに接続される。この時、連通溝213は真空リング400に設けられる。負圧気孔401に対応する連通溝213のラジアンは180度を超えており、正圧気孔402に対応する連通溝のラジアンはD未満であり、D=360/n、そのうち、nはメイン気孔211の数である。従って、いくつのメイン気孔211が設けられても、最も下方のメイン気孔211は正圧のガスソースと連通され、チップ配置溝222の内部に係合されたチップを吹き飛ばすことができる。
【0044】
真空リングの実例二
真空リング400に三つの負圧気孔401が設けられ、回転テーブル200がそのうちの一つのチップテストトレイ220まで回転して上部の水平面に位置する際に、そのうちの一つのメイン気孔211が上部の最高点に位置し、三つの負圧気孔401と上部のメイン気孔211及び上部メイン気孔211に隣接する二つのメイン気孔211は位置が対応することになり、即ち負圧気孔401は上部の三つのメイン気孔211と連通する。負圧気孔401は負圧のガスソースに接続されるか、或いはエアバルブによって負圧のガスソースと連通される。この時、メイン気孔211が所在する連通溝213は円弧状であり、二つの連通溝213間の間隔が負圧気孔401の半径より大きく、負圧気孔401の直径より小さい。
【0045】
この時、真空リング400は正圧気孔402がさらに設けられ、回転テーブル200がそのうちの一つのチップテストトレイ220まで回転して上部の水平面に位置する際に、即ち、そのうちの一つのチップテストトレイ220がプローブホルダー110に向ける時、三つの負圧気孔401と上部のメイン気孔211及び上部のメイン気孔211に隣接する二つのメイン気孔211の位置が対応し、同時に正圧気孔402はフラッシュボックス300に対応するメイン気孔211の位置に対応する。正圧のガスソースは正圧気孔402によってチップ配置溝222の内部に残留又は係合されたチップをフラッシュボックス300の内部に吹き入れる。
【0046】
運転過程において、回転テーブル200は第二駆動装置130の駆動によって回動する。回転テーブル200の上部に位置するメイン気孔211は真空リング400によって負圧のガスソースに接続されるため、チップ配置溝222の内部はチップを吸着できる。人工的に又は自動化机械構造によってチップをチップ配置溝222の内部に置くことができる。その置きの原則と言えば、回転テーブル200の軸線を水平に置いて時計回りに回動する場合を例にすると、チップを回転テーブル200の端面から観察して回転テーブル200の垂直方向の左側に置き、チップがトップまで回動すると、第一駆動装置120はプローブホルダー110を駆動して下降させ、プローブホルダー110上のプローブとチップ配置溝222の位置が対応するため、プローブはチップと接触することで導電性を実現し、さらにテストを実行する。回転テーブル200はステップ式によって回動し、一歩走行した後に停止することになり、停止の時にチップの検出を行う。検出を完了した後、チップは回転テーブル200に従って回転テーブル200の垂直方向の右側まで回動し、この時手動又は機械の方式によってチップを取り卸す。好ましくは、制御を自動化するために、本発明はPLCコントローラに電気的に接続され、コントローラは本発明における第一駆動装置、第二駆動装置、プローブ、検出回路などを含む電気部材に電気的に接続される。
【0047】
好ましくは、安定性を高めるために、回転テーブル200の回転軸に遮光シートを設け、遮光シートは回転テーブル200の側面の中央ラインに対応する位置にギャップが設けられるとともに、スルービーム検出装置が形成されて、スルービーム検出装置によって位置を検出し、検出時にしばらく回転を停止する。
【0048】
効率を高めるために、現在通常ロボットアームによってチップのローディングとアンローディングの操作を行う。実際の運転過程において、それぞれの原因によって、チップがチップ配置溝222の内部に係合される可能性があり、係合されたチップを排出するために、回転テーブル200の側面が下部の平面まで回動する時に、正圧気孔402が下部のメイン気孔211と連通するため、ガスはメイン気孔211の内部から外部へ吹き出されるから、チップをフラッシュボックス300の内部に吹き入れることができる。
【0049】
第二実施形態
本発明はチップ検出システムをさらに提供し、図7に示すように、キャビネット600と、キャビネット600内に設けられるコントローラと、ローディングマニピュレータ910と、アンローディングマニピュレータ920と、ローディングマニピュレータ910の一側に設けられるチップトレイブラケット700と、アンローディングマニピュレータ920の一側に設けられる配布トレイ800と、を備える。ローディングマニピュレータ910とアンローディングマニピュレータ920はチップを吸着してピックアップするためのものである。ローディングマニピュレータ910とアンローディングマニピュレータ920の間にチップ検出装置が設けられ、ローディングマニピュレータ910はチップトレイブラケット700上のチップをチップ検出装置に置き、アンローディングマニピュレータ920はチップ検出装置上のチップを取り卸して相応の配布トレイ800の内部に置く。
【0050】
チップ検出装置は、キャビネット600に固定的に接続される支持プレート100と、二つの支持プレート100間に架設される検出テーブルと、検出テーブルの上部に設けられるプローブホルダー110と、支持プレート100に設けられてプローブホルダー110を駆動して上下に運動させる第一駆動装置120と、支持プレート100に設けられて検出テーブルを駆動して回動させる第二駆動装置130と、を備える。上記操作を行うために、コントローラはローディングマニピュレータ910とアンローディングマニピュレータ920とチップ検出装置に電気的に接続され、コントローラはローディングマニピュレータ910を制御してチップトレイブラケット700上のチップを回動する検出テーブルに置く。チップが上部まで回動して行くと、プローブホルダー110が下降してチップについて検出する。コントローラはアンローディングマニピュレータ920を制御して検出テーブル上の検出を完了したチップを取り卸して対応の配布トレイ800の内部に置く。
【0051】
支持プレート100は検出テーブルを架設するためのものであり、支持プレート100はキャビネット600に固定的に接続され、そのうち、キャビネット600の中央部に水平なプラットフォームが設けられ、支持プレート100の底部はプラットフォームに装着される。支持プレート100は二つ形成され、支持プレート100は板状を為し、二つの支持プレート100の平面が平行に設けられる。二つの支持プレート100は同一なベース上に設けられてその安定性を保つことができる。図1に示すように、二つの支持プレート100はベースと断面形状がU形のフレーム構造に一体的に成形され、一つのベース部分と二つの垂直な支持部分を備える。好ましくは、安定性を保つために、二つの支持プレート100間にリンクが設けられて安定性を保つことができる。
【0052】
第一駆動装置120は二つの支持プレート100の下部に設けられ、即ち、キャビネット600の中央部の水平なプラットフォームの下部に設けられ、水平なプラットフォームロープ上に貫通孔が開設されて離着接続プレート119を置き、第一駆動装置120はキャビネット600の下部に固定的に接続される。
【0053】
本実施形態においてチップ検出装置のその他の構造、作業メカニズムと有益な效果は第一実施形態と同じであるため、ここで重なる説明を省略する。
【0054】
チップ検出装置はキャビネット600の中央部の水平なプラットフォームの中央部に位置し、図8に示すように、ローディングマニピュレータ910とアンローディングマニピュレータ920はそれぞれチップ検出装置の両側に位置する。ローディングマニピュレータ910とアンローディングマニピュレータ920は同じ構造を具備する。ローディングマニピュレータ910は真空式吸着型のマニピュレータを採用する。
【0055】
ローディングマニピュレータ910は、水平移動モジュールと、水平移動モジュールに設けられる上下移動モジュールと、上下移動モジュールの下端に設けられる回動モジュールと、を備え、回動モジュールには吸着モジュール903が設けられ、前記上下移動モジュールにエアバルブが設けられており、エアバルブの一端は吸着モジュール903と連通され、エアバルブの他端はガスソースと接続される。
【0056】
図8に示すように、水平移動モジュールは、水平レール900と、水平スライダー909と、水平駆動装置と、を備える。水平スライダー909は水平レール900にスライド可能に接続され、水平駆動装置は水平スライダー909を駆動して水平レール900上で水平移動する。直線運動の駆動は既知の技術であって、本実施例ではリニアモーターによって直線運動の駆動を実現し、図面において水平駆動装置は水平レール900の内部に設けられている(未図示)。
【0057】
上下移動モジュールは、上下スライドアーム901と上下駆動装置905を備え、上下スライドアーム901は水平スライダー909と上下にスライド可能に接続され、上下駆動装置905は上下スライドアーム901を駆動して上下に移動させる。上下スライドアーム901の上端は水平スライダー909とスライド可能に接続され、上下駆動装置905は水平スライダー909に設けられ、上下スライドアーム901を駆動して上下にスライドさせ、例えば上下駆動装置905は直線運動駆動装置である。
【0058】
回動モジュールは、操作アーム902と、吸着モジュール903と、駆動装置と、を備える。そのうち、駆動装置と操作アームは上下スライドアーム901の下部に設けられ、操作アーム902は上下スライドアーム901の下端に回動可能に接続され、回転駆動装置904は操作アーム902を駆動して回動させる。チップが水平面に位置するため、チップテストトレイ220は垂直な平面又は傾斜面に位置される可能性があるため、操作アーム902を回動してチップの吸着と置きを実行しなければならない。吸着モジュール903は操作アーム902の端部に設けられ、吸着モジュール903の上端に吸気孔が設けられ、下端には真空サッカが設けられる。駆動装置は吸気孔のガスソースのオン・オフを制御するためのエアバルブを備える。好ましくは、吸気と空気の排出を実行するために、双方向の切替バルブ、又はスリーウェイバルブを設け、二つのエアバルブによって正圧のガスソースと負圧のガスソースにそれぞれ接続される。この時、チップの吸着作業を完了した後、正圧のガスソースによって吸着されたチップを吹き出すことで該チップが漏れるか、或いは真空サッカ上に係合するのを防止する。ガスソースを制御するために、上下スライドアーム901にエアバルブを設け、エアバルブは電気エアバルブ又は電磁エアバルブであり、コントローラによってエアバルブのオン・オフを制御する。エアバルブは一端がガスソースに接続され、他端が吸着モジュールに連通される。
【0059】
アンローディングマニピュレータ920は回転テーブル200上のチップを取り出した後配布トレイ800の内部に置く。配布トレイ800は上部が開放されたボックスであり、配布トレイ800はチップ検出装置の右側に並んで設けられ、好ましくは、配布トレイ800は複数個が並んで配列され、アンローディングマニピュレータ920はすべての配布トレイ800の上部を通して相応の位置に到達した際にガスソースを切替えてチップを配布トレイ800に吹き入れる。好ましくは、バッファを実現するために、配布トレイ800の内部の上部に傾斜したスケートボードが設けられ、傾斜したスケートボードと配布トレイ800の内壁が固定的に接続される。アンローディングマニピュレータ920はチップを吸着した後、真空サッカを回動して配布トレイ800の内部の傾斜したスケートボードを向けるようにし、アンローディングマニピュレータ920の真空サッカが配布トレイ800の上部まで移動した際に、アンローディングマニピュレータ920の真空サッカは傾斜なスケートボードとの間に一定のアングルを具備し、好ましくは、30度~80度のアングルを具備することで、チップが直接に配布トレイ800又は配布トレイ800内部のチップを衝撃することを防止する。チップはまず傾斜なスケートボードに吹き飛ばされた後、傾斜なスケートボードによってスライドしてバッファを実現する。
【0060】
チップトレイを交換し易くするために、検出を完了した中空のチップトレイを移し出して、新しいチップトレイを入れ、キャビネット600のチップトレイブラケット700の下部に給料装置を設けている。新しいチップトレイを交換し易くするために、キャビネット600はチップトレイブラケット700の位置に切り込みが設けられる。チップトレイブラケット700は外部まで伸びている。チップトレイを切り込みからキャビネット600の内部に押し入れるか、或いはキャビネット600の内部から取り出すことができる。チップトレイブラケット700は一端がキャビネット600の内部に設けられ、他端がキャビネット600の外部に設けられており、チップトレイブラケット700の本体はフレーム状に形成され、即ちチップトレイブラケット700の中央部に切り込みが設けられる。その両端はチップトレイを支持できる。
【0061】
転送トレイ520はチップトレイブラケット700の切り込みの内部に嵌め込まれ、チップトレイを交換する際に、転送トレイ520が上昇し、チップトレイブラケット700と二つの平面に位置されるため、回動によって転送トレイ520の両端の位置交換を行い、さらに新しいチップトレイを入れて、中空のチップトレイを退却させることができる。回動を完了した後、転送トレイ520はチップトレイブラケット700の切り込みに落ちられ、チップトレイはチップトレイブラケット700に架設される。
【0062】
図9に示すように、上記の昇降と回動機能を実現するために、本発明は昇降プラットフォーム510と、転送トレイ520と、固定プラットフォーム530と、回動駆動装置540と、昇降駆動装置550と、を備える。
【0063】
転送トレイ520と、昇降プラットフォーム510と、固定プラットフォーム530は上から下に至ることに従ってこの順に設けられる。固定プラットフォーム530は中央部に上下に貫通するキャビティが形成される。固定プラットフォーム530は長方形のフレームであるか、又はその中央部が中空にされ、中空部分の周辺へ安定孔が形成される。安定孔の軸方向は上下方向である。昇降プラットフォーム510は固定プラットフォーム530間に上下方向の変位を形成する必要があるため、昇降プラットフォーム510は安定孔に対応する位置に安定ロッド511が設けられており、安定ロッド511は安定孔に挿入且つ接続されるとともに安定孔で上下にスライド可能である。昇降プラットフォーム510が上下にスムーズにスライド可能にし、昇降駆動装置550の圧力を減少するために、固定プラットフォーム530と昇降プラットフォーム510との間にリミット分岐カラム531を設けている。本実施例において、リミット分岐カラム531は固定プラットフォーム530に固定的に接続される。好ましくは、コストを節約するために、リミット分岐カラム531はチューブ状であり、リミット分岐カラム531のチューブキャビティは安定孔と上下に重なり合い、安定ロッド511はリミット分岐カラム531のチューブキャビティと安定孔に挿入されてその内部でスライドする。
【0064】
トレイ回動軸521を装着し易くするために、固定プラットフォーム530の中央部にキャビティが設けられる以外に、昇降プラットフォーム510の固定プラットフォーム530のキャビティに対応する位置にも回転軸孔が設けられている。トレイ回動軸521は中央部が固定プラットフォーム530のキャビティ内に設けられてキャビティの壁と接触しない。トレイ回動軸521は回転軸孔に挿入されてベアリングによって回転軸孔に回動可能に接続される。ベアリングによって接続された後、トレイ回動軸521への固定作用が形成される。トレイ回動軸521の上端は転送トレイ520に固定的に接続され、転送トレイ520を駆動して回動させる。
【0065】
昇降駆動装置550は直線運動駆動装置であり、昇降駆動装置550は昇降プラットフォーム510に接続されて昇降プラットフォーム510を昇降させる。
【0066】
昇降駆動装置550は電気プッシュロッドであってもよい。電気プッシュロッドは固定プラットフォーム530に固定的に接続される。電気プッシュロッドの上端は昇降プラットフォーム510に固定的に接続される。電気プッシュロッドは昇降プラットフォーム510の昇降を制御できる。
【0067】
好ましくは、昇降駆動装置550は、滑り台552と、シリンダー551と、トップロッド553と、を備える。
【0068】
滑り台552は固定プラットフォーム530に固定的に接続され、滑り台は装着プラットフォームであり、シリンダー551は滑り台552に設けられる。トップロッド553の上部は昇降プラットフォーム510の下部にヒンジ連結され、トップロッド553の下部はシリンダー551のプッシュロッドにヒンジ連結される。トップロッド553の運動トラックを限定するために、固定プラットフォーム530の内側に水平な変位溝が設けられ、トップロッド553の下端に突起が設けられて変位溝の内部にスライド可能に設けられる。トップロッド553はプッシュロッドの役割によって、トップロッド553の下部が変位溝内で水平にスライドする。トップロッド553の下端がシリンダー551の位置に近づく際に、トップロッド553が傾斜に設けられ、プッシュロッドがトップロッド553をプッシュした後、トップロッド553は傾斜した状態から垂直に変化し、昇降プラットフォーム510をジャッキアップする。
【0069】
回動駆動装置540は円周運動駆動装置であり、回動駆動装置540はトレイ回動軸521に接続されて転送トレイ520を駆動して回動させる。
【0070】
回動駆動装置540はモーターとリンケージチューブを備える。リンケージチューブのチューブキャビティの断面は円形ではない。モーターは固定プラットフォーム530に固定的に接続される。トレイ回動軸521の下端の断面はリンケージチューブのチューブキャビティの断面と形状が同じであり、リンケージチューブのチューブキャビティの内部に挿入且つ接続される。モーターの回転軸はリンケージチューブに接続されるか、或いはモーターの回転軸は減速機によってリンケージチューブに接続される。トレイ回動軸521がリンケージチューブに挿入される長さは昇降プラットフォーム510の最大の上昇高さより長い。
【0071】
或いは、図9に示すように、回動駆動装置540はモーター541と、U形リンケージフレーム542と、回転軸固定ホルダー543と、を備える。U形リンケージフレーム542の閉鎖端の中央部にリンケージシャフト544が設けられ、リンケージシャフト544はU形リンケージフレーム542に固定的に接続される。リンケージシャフト544はベアリングによって回転軸固定ホルダー543に接続される。回転軸固定ホルダー543はリンケージシャフト544とU形リンケージフレーム542の安定性を保つためのものである。回転軸固定ホルダー543は長方形板などのブラケットによって固定プラットフォーム530に接続され、長方形板の長手方向は上下方向であり、回転軸固定ホルダー543は長方形板の下部に設けられ、トレイ回動軸521に回動可能に接続される。或いは、回転軸固定ホルダー543はその他の固定的な構造に装着され、例えば検出デバイスのボックス又はキャビネット600に装着される。トレイ回動軸521の下部はU形リンケージフレーム542の開口端の中央部に挿入且つ接続され、トレイ回動軸521の両側は直線ベアリング545によってU形リンケージフレーム542の両端にスライド可能に接続される。この時、両者の上下方向の相対的なスライドを実現できると共に、U形リンケージフレーム542はトレイ回動軸521をドライブして回動することもできる。モーター541とリンケージシャフト544はベルト又はギヤによって締結される。或いは、モーター541の回転軸は直接にリンケージシャフト544に接続されてその回動が駆動される。リンケージシャフト544はU形リンケージフレーム542によってトレイ回動軸521をドライブして回動させる。該構造によればトレイ回動軸521の安定性を大きく高めることができる。モーター541はブラケットによって固定プラットフォーム530に固定的に接続されており、その他のデバイスに固定されてもよい。
【0072】
好ましくは、回動過程においてチップトレイの安定性を保つために、転送トレイ520の両端に位置決め突起が設けられる。相応に、チップトレイに対応する位置に位置決め凹溝を設けることができる。該位置決め突起によって、位置決めの機能を実現できると共に安定作用をするため、回動の過程においてチップトレイと転送トレイ520が相対的に移動して、チップトレイが入った後に指定の位置に到達できないことを防止する。
【0073】
該チップ検出装置はチップ検出デバイスに適用され、チップ検出デバイスはフレーム状のチップトレイブラケット700が設けられ、チップトレイブラケット700は一端が検出デバイスの内部に位置し、他端が検出デバイスの外部に位置し、昇降プラットフォーム510はチップトレイブラケット700の内部に位置する。本発明は作業過程において、転送トレイ520とチップトレイブラケットの位置が同じであって、何れも一端がチップ検出デバイスの内部に位置し、他端がチップ検出デバイスの外部に位置し、回動方式によって、チップ検出デバイスの内部に位置する中空のチップトレイとチップ検出デバイスの外部に位置する新しいチップトレイが位置の交換を行い、材料の排出と同時に給料を完了し、さらにチップトレイの出入りを実現する。具体的に、
昇降駆動装置550は昇降プラットフォーム510を持ち上げ、昇降プラットフォーム510は転送トレイ520を持ち上げ、転送トレイ520は検出デバイスの内部の検出が終わったチップトレイと検出デバイスの外部の検出されていないチップトレイをホールドアップしてチップトレイブラケット700から離脱する。
【0074】
回動駆動装置540は転送トレイ520を駆動して180度回動させて、検出デバイスの内部と外部のチップトレイの位置を交換させる。
【0075】
昇降駆動装置550は昇降プラットフォーム510を降ろし、昇降プラットフォーム510は転送トレイ520を降ろし、転送トレイ520は検出デバイスの外部の検出されていないチップトレイをチップトレイブラケット700の検出デバイスの内部の一端に位置させてチップトレイの交換を完了する。
【0076】
伝統的な押入れ及び押し出しの方式に比べて、本発明は効率を大きく高めると同時に作業プロセスを最適化して、作業者はチップ検出デバイスの外部に位置する中空のチップトレイを新しいチップトレイに交換すればよく、デバイスで待つことがないため、作業率を高める有益な効果を具備すると共に、作業者一人で複数個のデバイスを管理することができる。
【0077】
本実施例において、回転テーブル200は正六面柱体であり、回転テーブル200の各側面にチップテストトレイ220が設けられ、回転テーブル200の側面の下部にメイン気孔211が設けられる。メイン気孔211は共に六つ形成される。真空リング400は三つの負圧気孔401と一つの正圧気孔402が設けられ、チップテストトレイ220が上部の水平位置まで回動した際に、上部の三つのメイン気孔211と負圧気孔401が対向し、下部の正圧気孔402と最下部のメイン気孔211が対向する。本実施例による電気デバイスとコントローラは電気的に接続され、コントローラはPLCモジュールが採用され、マニピュレータ及びチップ検出装置はガスソースのエアバルブを適用して電磁エアバルブに設け、電磁エアバルブはコントローラに接続されると共に、外部へはガスソースに接続され、コントローラによってガスソースの流通と閉鎖を制御する。
【0078】
第三実施形態
第三実施形態によるチップ検出システムの制御方法は以下の通りである。
【0079】
回転テーブル200の軸線方向は水平で、回動臂は回転テーブル200の軸線方向に平行であり、回転テーブル200から真空リング400を観察して、時計回りに回動することを例にすると、メイン気孔211は所定の角度を回動した後他方の負圧気孔401に連通するように切り替えるため、検出が終わったチップ配置溝222に対応の負圧気孔401は独立にガスをカットオフすることでチップをアンロードし易くする。メイン気孔211が回動して正圧気孔402に連通する際に、ガスがメイン気孔211から外側へ噴出され、チップ配置溝222に係合されたチップを吹き飛ばす。回転テーブル200が回動する過程はガスソースを切り替える過程を実現する。チップ検出システムを始動した後、真空リング400上の負圧のガスソースと正圧のガスソースをオンする。
【0080】
ステップAとして、ローディングマニピュレータ910をチップトレイの上部まで移動させ、ローディングマニピュレータ910の真空サッカを下向きに調整することで、ローディングマニピュレータ910の真空サッカとチップトレイ上の一列のチップを対応させる。
【0081】
ローディングマニピュレータ910は負圧のガスソースをオンし、ローディングマニピュレータ910の真空サッカがチップトレイ上のチップを吸着するまでローディングマニピュレータ910は下方へ移動する。
【0082】
或いは、ローディングマニピュレータ910の真空サッカがチップに近づく際に負圧のガスソースをオンするまでローディングマニピュレータ910は下方へ移動し、チップをローディングマニピュレータ910の真空サッカ上に吸着する。この時、その他のチップへの影響を減少して、その他のチップへの干渉を防止し、さらにはチップのピックアップが漏れることを免れる。
【0083】
チップを吸着した後、ローディングマニピュレータ910を上方へ移動させ、操作アーム902を回動してローディングマニピュレータ910の真空サッカと回転テーブル200のチップテストトレイ220上のチップ配置溝222を対向させる。
【0084】
チップをチップ配置溝222の内部に置くまでローディングマニピュレータ910を回転テーブル200へ移動させ、この時、ローディングマニピュレータ910の負圧のガスソースをオフする。回転テーブル200それ自体が負圧を具備するため、吸着貫通孔221は置きられたチップを吸着する。
【0085】
回転テーブル200の左側のチップ配置溝222を埋め込むまでこのステップAを繰り返す。
【0086】
ステップBとして、前記回転テーブル200をそのうちの一つの側面が水平面であり且つ上部に位置されるまで回動させた時、プローブホルダー110を駆動して下降するように第一駆動装置120を制御することにより、プローブホルダー110上のプローブとチップ配置溝222中のチップを当接させる。
【0087】
テスト工程を始動してチップテストを行う。
【0088】
チップテストを完了した後テスト結果を記録し、プローブホルダー110を駆動して上昇するように第一駆動装置120を制御し、記録したテスト結果をコントローラへ送信する。
【0089】
ステップCとして、アンローディングマニピュレータ920の負圧のガスソースをオンして、アンローディングマニピュレータ920の真空サッカが回転テーブル200の右側のチップ配置溝222に対向するように調整する。
【0090】
アンローディングマニピュレータ920の真空サッカが回転テーブル200上の検出が終わったチップを吸着するまで、アンローディングマニピュレータ920を回転テーブル200へ移動させる。前記アンローディングマニピュレータ920の真空サッカの真空度は回転テーブル200上の真空度より大きい。
【0091】
検出結果を読取り、検出結果に基づいてアンローディングマニピュレータ920を相応の配布トレイ800の上部まで移動させる。
【0092】
アンローディングマニピュレータ920を下方へ移動させ、アンローディングマニピュレータ920の真空サッカが配布トレイ800の上部に位置した後、アンローディングマニピュレータ920の負圧のガスソースをオフすると、チップは配布トレイ800の内部に落ちる。
【0093】
或いは、真空サッカが配布トレイから適当な高さに位置するまでアンローディングマニピュレータ920を移動させ、該高さは両者の垂直な距離であり、アンローディングマニピュレータ920を近所の配布トレイから遠い配布トレイへ移動させ、読み取った検出結果に基づいて、アンローディングマニピュレータ920が相応の配布トレイの位置に移動した際に、ガスソースを切り替えてチップを配布トレイに落下させる。
【0094】
ステップDとして、吸着されないか、或いはチップ配置溝222に係合されたチップが所在する回転テーブル200の側面が下部に位置する水平面まで回動した際に、下部のメイン気孔211からスルーした正圧のガスソースは残留のチップをフラッシュボックス300へ排出する。
【0095】
ステップEとして、チップトレイ上のチップを全部検出した後、
昇降駆動装置550は昇降プラットフォーム510を持ち上げ、昇降プラットフォーム510は転送トレイ520を持ち上げ、転送トレイ520はキャビネット600の内部の既に検出が終わったチップトレイとキャビネット600の外部に位置する検出されていないチップトレイをホールドアップしてチップトレイブラケット700から離脱する。
【0096】
回動駆動装置540は転送トレイ520を駆動して180度回動させることで、キャビネット600の内部と外部のチップトレイの位置を交換する。
【0097】
昇降駆動装置550は昇降プラットフォーム510を降ろし、昇降プラットフォーム510は転送トレイ520を降ろし、転送トレイ520はキャビネット600の外部の検出が終わっていないチップトレイをチップトレイブラケット700上に置く。
【0098】
運転過程において、ローディングマニピュレータ910と、アンローディングマニピュレータ920と、回転テーブル200とが同時に動作して、チップの検出效率を大きく高める。
【0099】
好ましくは、チップへの保護を強めるために、配布トレイ800の上部に傾斜なスケートボードを設ける。
【0100】
前記ステップCにおいて、
アンローディングマニピュレータ920の真空サッカによりチップを吸着した後、アンローディングマニピュレータ920の真空サッカを回動して配布トレイ800の内部の傾斜なスケートボードを向けるようにする。
【0101】
アンローディングマニピュレータ920の真空サッカが配布トレイ800の上部に位置した後、アンローディングマニピュレータ920の負圧のガスソースをオフし且つ正圧のガスソースを切替えると、チップが傾斜なスケートボード上に落ちた後配布トレイ800の内部へスライドされる。
【0102】
好ましくは、回転テーブル200は正六面柱体で六つのメイン気孔211が設けられる。真空リング400には三つの負圧気孔401と一つの正圧気孔402が設けられる。そのうちの一つのチップテストトレイ220が上部の水平面に位置する際に、三つの負圧気孔401と上部の三つのメイン気孔211が対応に位置すると共に連通し、正圧気孔402と下部のメイン気孔211が対応に位置すると共に連通する。相応に、連通溝213はメイン気孔211の孔口に設けられ、前記連通溝213は円弧状であり、前記連通溝213の長さが二つのメイン気孔211間の間隔以下である。正圧気孔402は正圧のガスソースに接続され、電磁エアバルブと正圧のガスソースに連通することで開閉制御を行う。
【0103】
メイン気孔211が回動する過程において、連通溝213によってガスソースをオンさせ、回動過程においてメイン気孔211が異なる真空リングの負圧気孔401と正圧気孔402と連通するように切り替える。
【0104】
前記ステップCにおいて、アンローディングマニピュレータ920の真空サッカの検出が終わったチップ近くに移動するまでアンローディングマニピュレータ920を回転テーブル200へ移動すると、検出が終わったチップに対応する負圧気孔401のガスソースをオフし、アンローディングマニピュレータ920の負圧のガスソースをオンしてチップを吸着する。
【0105】
アンローディングマニピュレータ920の真空サッカがチップを吸着した後、その前に閉じた負圧気孔401の負圧のガスソースを改めて始動し、アンローディングマニピュレータ920の真空サッカが対応の配布トレイ800に移動した後、アンローディングマニピュレータ920の負圧のガスソースをオフすると、チップが配布トレイ800の内部に落ちる。
【0106】
以上、ただ本発明の望ましい実施例について説明したが、本発明はこれによって範囲が限られるものではなく、当業者は上記の内容に基づいて本発明の技術思想を離れない範囲内で様々な変更及び補正が可能である。本発明の技術的範囲は明細書の内容に限られず、本発明の特許請求の範囲に記載された形状、構造、特徴及び精神から導出される均等な変化及び補正は何れも本発明の特許請求の範囲に含まれると理解されるべきである。
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【国際調査報告】