(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-09
(54)【発明の名称】液体噴射のための容器
(51)【国際特許分類】
B65D 83/00 20060101AFI20221202BHJP
B05B 11/00 20060101ALI20221202BHJP
【FI】
B65D83/00 K
B05B11/00 101D
B05B11/00 101G
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021568062
(86)(22)【出願日】2020-12-18
(85)【翻訳文提出日】2021-11-12
(86)【国際出願番号】 KR2020018622
(87)【国際公開番号】W WO2022055044
(87)【国際公開日】2022-03-17
(31)【優先権主張番号】10-2020-0116080
(32)【優先日】2020-09-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521401494
【氏名又は名称】サムファ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】イ,キョンチャン
(72)【発明者】
【氏名】ウ,ビョンジン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,ゴン
(72)【発明者】
【氏名】イ,キソン
【テーマコード(参考)】
3E014
【Fターム(参考)】
3E014PA01
3E014PB01
3E014PC03
3E014PD12
3E014PD13
3E014PE30
3E014PF01
(57)【要約】
液体噴射のための容器が開示される。本発明の一側面に係る液体噴射のための容器は、内部に充填空間が形成されるチューブと、チューブが内部に挿入される胴体と、チューブの外周面と胴体の内周面との間に胴体流出通路が形成され、チューブの下部には、胴体流出通路の入口に対応する下部チューブ孔が形成されており、胴体の上部には、胴体流出通路の出口に対応する上部移動孔が形成されており、胴体の上部に結合し、上部移動孔ワ連通されているカバーチャンネルと、カバーチャンネルと連通しれ、ポンプが挿入されるポンプ挿入空間を備える胴体カバーと、胴体カバーの上部に結合し、ポンプを支持し、ポンプ挿入空間に外気流入を遮断するポンプサポートを含んでいる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に充填空間が形成されるチューブと;
前記チューブが内部に挿入される胴体と;
前記チューブの外周面と前記胴体の内周面との間に胴体流出通路が形成され、前記チューブの下部には、前記胴体の流出通路の入口に対応する下部チューブ孔が形成されており、前記胴体の上部には、前記胴体の流出通路の出口に対応する上部移動孔が形成されており、
前記胴体の上部に結合し、前記上部移動ホルワ連通されているカバーチャンネルと、前記カバーチャンネルと連通しれ、ポンプが挿入されるポンプ挿入空間を備える胴体カバーと;
前記胴体カバーの上部に結合し、前記ポンプを支持し、前記ポンプ挿入空間に外気流入を遮断するポンプサポートを含んでいる液体噴射のための容器。
【請求項2】
前記ポンプサポートの上部に結合して前記ポンプを下向き付勢するショルダーを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の液体噴射のための容器。
【請求項3】
前記ポンプ挿入空間の底面には、離隔突起が形成され、前記ポンプと前記底面との間に間隔が形成されることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射のための容器。
【請求項4】
前記胴体の上部には、前記ポンプ挿入スペースが挿入される中心孔が形成されており、前記中心孔である側前記上部移動孔をその内部に収容する流出突起が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射のための容器。
【請求項5】
前記胴体カバーは、前記流出突起の内部に挿入されて、前記カバーチャンネルと連通される通路突起を備えることを特徴とする請求項4に記載の液体噴射のための容器。
【請求項6】
前記ポンプサポートは、前記ポンプの周りに密着される密着突起を備えることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射のための容器。
【請求項7】
前記胴体は三角、正方形、円形、楕円形のいずれかの断面を持つことを特徴とする請求項1に記載の液体噴射のための容器。
【請求項8】
前記ショルダーは、前記ポンプを下向き付勢する係止突起を備え、
前記係止突起にはショルダーエア孔が形成されており、
前記ポンプサポートには、前記ショルダーエア孔と連通されているサポートエアー溝が形成されており、
前記胴体は、前記サポートエア孔と連通されているエアノズルが形成されており、
前記エアノズルは、前記充填空間と連通することを特徴とする請求項2に記載の液体噴射のための容器。
【請求項9】
前記胴体カバーは、前記エアノズルが挿入されているエア流入突起を備えることを特徴とする請求項8に記載の液体噴射のための容器。
【請求項10】
前記胴体の下部には、ベースが結合することを特徴とする請求項1に記載の液体噴射のための容器。
【請求項11】
内容物を吐出するポンプを更に含む請求項1に記載の液体噴射のための容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内容物が排出される通路構造を改善した液体噴射のための容器に関する。
【背景技術】
【0002】
化粧品容器等において、ポンプは、香水などのような液状の内容物を保管する容器の上部の入口に結合して、定量の内容物を外部に吐出噴射する機能を果たす。ユーザーは、液状の内容物を噴射するためにボタンに該当するノズルを下向き付勢すると、ポンプの内部に流入されている内容物が付勢されて排出通路に沿って上昇してノズルを通して噴射される。そして、ノズルに対する付勢を解除すると、排出通路は、ノズルの上昇によって機構的に閉鎖され、ポンプ内部の圧力が低下して、これを補うために容器から内容物が流入される。
【0003】
このようなポンプは、香水及び化粧品はもちろん、芳香剤、殺虫剤などのように様々な内容物を噴射するための用途に使用されている。特に、一回のノズル付勢によって内容物を定量吐出することができ、内容物が外部にさらされないため、使いやすくて、その需要が増加してきている。従来のポンプと、ポンプが結合された容器の一般的な構造は、大韓民国登録特許第1963619号などに開示されている。
【0004】
一方、ポンプは、内容物が保管された胴体(本体)から内容物を吐出するために長さが長いホースと連結され、ホースの下端部は、胴体の底面と接している。ポンプの吸引力がホースに伝達され、胴体に保管された内容物がホースを通ってポンプへ流入されるものである。このようなホースは、胴体に保管された内容物を使い切れるようにするが、胴体の内部に挿入されており、外部から見えるため、胴体の審美感を低下させる要因となる。特に、胴体が化粧品容器に該当する場合は、このような審美感の低下の問題がより一層浮き彫りにされる。したがって、ポンプを使用する容器は、ホースが外部に露出しないようにするために胴体を透明でない材質で製作する場合が多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、本発明は、上述した問題点を解決するために導き出されたもので、その目的は、内容物が排出される通路構造を改善して、ホースを除くことのできる液体噴射のための容器を提供することにある。
【0007】
本発明の他の目的は、以下に述べられる実施例に基づいて更に明確になるだろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一側面に係る液体噴射のための容器は、内部に充填空間が形成されるチューブと、チューブが内部に挿入される胴体と、チューブの外周面と胴体の内周面との間に胴体流出通路が形成され、チューブの下部には、胴体流出通路の入口に該当する下部チューブ孔が形成されており、胴体の上部には、胴体流出通路の出口に該当する上部移動孔が形成されており、胴体の上部に結合し、上部移動孔と連通するカバーチャンネルと、カバーチャンネルと連通し、ポンプが挿入されるポンプ挿入空間を備える胴体カバーと、胴体カバーの上部に結合し、ポンプを支持し、ポンプ挿入空間への外気の流入を遮断するポンプサポートと、を含む。
【0009】
本発明に係る容器は、以下のような実施例を1つ又はそれ以上備えることができる。例えば、ポンプサポートの上部に結合して、ポンプを下向き付勢するショルダーを更に含むことができる。
【0010】
ポンプ挿入空間の底面には、離隔突起が形成され、ポンプと底面との間に間隔が設けられ得る。
【0011】
胴体の上部には、ポンプ挿入空間が挿入される中心孔が形成されており、中心孔の一側には、上部移動孔をその内部に収容する流出突起が形成され得る。
【0012】
胴体カバーは、流出突起の内部に挿入され、カバーチャンネルと連通する通路突起を備えることができる。
【0013】
ポンプサポートは、ポンプの周りに密着する密着突起を備えることができる。
【0014】
胴体は、三角、四角、円形、楕円形のいずれか一つの横断面を持つことができる。
【0015】
ショルダーは、ポンプを下向き付勢する係止突起を備え、係止突起には、ショルダーエア孔が形成されており、ポンプサポートには、ショルダーエア孔と連通するサポートエアー溝が形成されており、胴体には、サポートエア孔と連通するエアノズルが形成されており、エアノズルは、充填空間と連通することができる。
【0016】
胴体カバーは、エアーノズルが挿入されるエア流入突起を備えることができる。
【0017】
胴体とチューブの下部には、ベースが結合することができる。そして、内容物を吐出するポンプを更に含むことができる。
【発明の効果】
【0018】
以上で説明したような本発明の課題を解決するための手段によれば、以下のような事項を含む様々な効果を期待することができる。ただし、本発明は、以下の効果を全て発揮してこそ初めて成立するものではない。
【0019】
本発明は、内容物の排出のためのホースを除くことのできる容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の第1の実施例に係る液体噴射のための容器の斜視図である。
【
図3】
図2の容器の上部を例示する断面斜視図である。
【
図4】
図1に例示された容器の胴体の斜視図である。
【
図5】
図1に例示された容器の胴体の斜視図である。
【
図6】
図1に例示された容器のチューブの斜視図である。
【
図7】
図1に例示された容器のチューブの斜視図である。
【
図8】胴体カバーを例示する斜視図及び斜視断面図である。
【
図9】胴体カバーを例示する斜視図及び斜視断面図である。
【
図10】ポンプサポートを例示する斜視図及び斜視断面図である。
【
図11】ポンプサポートを例示する斜視図及び斜視断面図である。
【
図12】ショルダーを例示する斜視図及び斜視断面図である。
【
図13】ショルダーを例示する斜視図及び斜視断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明は、様々な変換を加えることができ、複数の実施例を有することができるので、特定の実施例を図面に例示し、詳細な説明において詳細に説明しようとする。しかしながら、これは、本発明を特定の実施形態について限定しようとするものではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれるあらゆる変換、均等物ないし代替物を含むものと理解されるべきである。本発明を説明するに当たり、関連する公知技術に対する具体的な説明が本発明の要旨を曖昧にすると判断される場合、その詳細な説明を省略する。
【0022】
本出願で使用した用語は、単に特定の実施例を説明するために使用されたものであり、本発明を限定しようとする意図ではない。単数の表現は、文脈上明白に異なる意味でない限り、複数の表現を含む。本出願において、“含む”又は“有する”などの用語は、明細書上に記載されている特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品、又はこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするだけであり、1つ又はそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品、又はこれらを組み合わせたものの存在又は付加可能性を予め排除するわけではないと理解されるべきである。
【0023】
第1、第2などの用語は、様々な構成要素を説明するために使用することができるが、前記構成要素らは、前記用語によって限定されてはならない。前記用語は、1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的のみで使用される。
【0024】
以下、添付の図面を参照して、本発明による実施例を詳細に説明することとし、添付の図面を参照して説明するにあたり、図面符号に関係なく、同一又は対応する構成要素は、同じ参照番号を付し、これに対する重複する説明は省略する。
【0025】
本実施例に係る液体噴射のための容器は、化粧品、香水、シャンプー、各種洗剤、消毒剤、薬品など様々な種類の液体を噴射することができ、噴射対象となる内容物の種類、性質によって制限されない。
【0026】
図1は、本発明の第1の実施例に係る液体噴射のための容器100の斜視図である。そして、
図2は、
図1のAA線に沿った断面斜視図であり、
図3は、
図2において容器100の上部の断面斜視図である。ちなみに、
図3に示されている矢印は、内容物の排出の流れを例示する。
【0027】
図1乃至
図3を参照して、本実施例に係る容器100は、内容物(図示せず)を保管するチューブ140の充填空間11からホースを除き、内容物が排出される通路として胴体110の内部にチューブ140を挿入して円形の胴体流出通路113を形成したことを特徴とする。これにより、本実施例に係る容器100は、構造を簡単にすることができ、胴体110及びチューブ140の材質を透明にしても、その内部においてホースが見えないので、容器の審美感をさらに向上することができる。
【0028】
本実施例に係る容器100は、胴体110と、チューブ140と、胴体カバー160と、ポンプサポート180と、ショルダー210と、ノズル230と、ポンプ240と、上部キャップ 260と、を含む。
【0029】
上部キャップ260は、中空の柱状を有し、下部が開放されている構造を有する。上部キャップ260は、ショルダー200の周りに結合してノズル230をカバーする。
【0030】
図4及び
図5は、
図1に例示された容器100の胴体110の斜視図である。
【0031】
図2乃至
図5を参照して、胴体110の内部には、内容物を保管する充填空間112が形成され、充填空間112は、チューブ140によって胴体流出通路113と区分される。チューブ140は、胴体110と同様に中空の円柱状を有し、胴体110の内部に挿入され、その外周面と胴体110の内周面とが胴体流出通路113を形成する。したがって、胴体流出通路113は、リング状の横断面と共に全体的に円柱の外周面形状を有する。また、胴体流出通路113は、その間隔が小さく設けられ得る。そして、胴体流出通路113は、上部移動孔130を通して胴体カバー160のポンプ挿入空間164へ流入されることができる。
【0032】
胴体流出通路113は、内容物が上向き移動する通路に該当する。即ち、ポンプ240の作動によって、内容物は、胴体流出通路113へ流入されて上昇し、上部移動孔130とカバーチャンネル168を通してポンプ挿入空間164へ流入される。このように、胴体流出通路113は、胴体110の内周面全体に備えられて内容物が移動できる通路を提供する。
【0033】
本実施例に係る容器100の胴体110は、略円形の断面を持つものと例示されているが、本発明は、胴体110の断面形状によって制限されない。したがって、本発明の他の実施例は、胴体が三角形、四角形を含む多角形、楕円形など、様々な断面形状を備えることができる。この場合、胴体の内部に挿入されるチューブの形状も胴体に対応する断面形状を有することができる。
【0034】
胴体110の一端部には、凹状を有する胴体係合部118が形成されている。胴体係合部118には、胴体カバー160と、ポンプサポート180と、ショルダー210とが結合(係合)する。
【0035】
胴体係合部118の中央には、胴体中心孔120が形成されており、その周りには、中心突起122が形成されている。胴体中心孔120は、充填空間112と連通し、その内部には、胴体カバー160のポンプ挿入空間164が挿入される。そして、中心突起122は、
形状の断面を持ち、その内部には、ポンプ挿入空間164が挿入される。また、中心突起122の内側端部は、ポンプ挿入空間164の外周面を付勢することができる、これにより、胴体中心孔120を通して外部の空気や異物が充填空間112の内部へ流入されないようになる。
【0036】
胴体中心孔120の一側には、充填空間112と連通するエア孔124が形成されている。エア孔124には、チューブ140のエアノズル146が挿入され、エアノズル146を通して外部の空気が充填空間112の内部へ流入される。
【0037】
胴体中心孔120の他側には、中空の円柱状を有する流出突起128が形成されており、その底面の一部には、充填空間112と連通し得る上部の移動孔130が形成されている。胴体流出通路113を通して流入される内容物は、上部移動孔130及び流出突起128を通して移動した後、胴体カバー160のカバーチャンネル168を通してポンプ挿入空間164に移動する。流出突起128の内部には、胴体カバー160の下面に形成された通路突起172が挿入される。
【0038】
胴体係合部118から胴体中心孔120の周りには、上部段鍔126が形成されている。そして、上部段鍔126の周りには、胴体係合溝136が形成されている。胴体係合溝136には、ショルダー210の係合周面214が挿入される。
【0039】
胴体係合部118を形成する上部内周面には、胴体係止溝134が形成され得る。胴体係止溝134には、ショルダー210の外周面に形成された係合突起216が挿入され得るが、これにより、ショルダー210が胴体110に強固に結合することができる。
【0040】
胴体110の他端部には、下部段鍔132が形成されている。下部段鍔132には、ベース138が結合して胴体110の下端部を密閉する。
【0041】
図6及び
図7は、
図1に例示された容器100のチューブ140の斜視図である。
【0042】
図2乃至
図3と
図6乃至
図7を参照して、チューブ140は、胴体110に対応する中空の円柱状を有し、内部には、内容物が保管される充填空間112が形成される。チューブ140は、胴体110の内部に挿入され、その外周面と胴体110の内周面との間に内容物が移動する通路に該当するリング状の胴体流出通路113を形成する。チューブ140は、胴体110と同様に下部が開放され、上部は部分的に密閉されている構造を有する。
【0043】
チューブ140の上部中央には、チューブ中心孔142が形成されている。チューブ中心孔142は、胴体110の胴体中心孔120と連通し、その内部には、ポンプ挿入空間146が挿入される。そして、チューブ中心孔142の周りには、中心突起144が上向き突出形成されている。中心突起144は、胴体110の中心突起122の内部に挿入される。
【0044】
チューブ140の上部においてチューブ中心孔142の一側には、エアノズル146が突出形成されている。エアノズル146は、中空の円柱状を有し、その他端部は、チューブ140の内部(即ち、充填空間112)と連通している。そして、エアノズル146は、胴体カバー160に形成されたエア流入突起177に挿入される。エアノズル146を通して流入した外気は、充填空間112の内部へ流入されて、圧力低下を防止する。
【0045】
チューブ140の上部には、上部チューブ孔148が形成されている。上部チューブ孔148は、胴体流出通路113の出口に該当するもので、上部チューブ孔148を通して内容物が通路突起172及びカバーチャンネル168に移動する。
【0046】
チューブ140の下部には、下部チューブ孔150が形成されている。下部チューブ孔150は、胴体流出通路113の入口に該当するもので、下部チューブ孔150を通して内容物が胴体流出通路113へ流入される。
【0047】
上部チューブ孔148及び下部チューブ孔150は、チューブ140の外周面において同一直線上に位置することができる。また、上部チューブ孔148と下部チューブ孔150の少なくともいずれか1つは、2つ以上備えられ得る。
【0048】
図8及び
図9は、胴体カバー160を例示する斜視図及び斜視図である。
【0049】
図2乃至
図3と
図8乃至
図9を参照して、胴体カバー160は、胴体110の上部に結合し、その上部には、ポンプサポート180とショルダー210が順次結合する。胴体カバー160は、カバー面162と、カバー面162の一面で上向き突出し、上部が開放されているリング状の上部周面174を備える。そして、上部周面174の内部には、ポンプ挿入空間164、カバーチャンネル168、固定突起173、エア流入突起177が備えられている。そして、カバー面162の下面には通路突起172が下向き突出している。
【0050】
ポンプ挿入空間164は、カバー面162の中央にくぼみに形成された溝として円形の横断面を持っている。ポンプ挿入空間164の内部には、ポンプ240のハウジング246が挿入される。そして、ハウジング246の下面には下部流入孔247が形成されているが、ポンプ挿入空間164へ流入された内容は、下部流入孔247を通してハウジング246の内部へ流入される。
【0051】
ポンプ挿入空間164は、カバー面162から下向き突出しており、この部分は、胴体110の胴体中心孔120の内部とチューブ140のチューブ中心孔142の内部に挿入される。
【0052】
ポンプ挿入空間164の上部である側カバーチャンネル168と連通している。したがってカバーチャンネル168を通して流入した内容が、ポンプ挿入空間164の底面に下降してハウジング246の内部へ流入される。
【0053】
ポンプ挿入空間164の底面には多数の離隔突起166が円形に配置され得る。離隔突起166は、一定の高さを持ち、多数個の相互一定の間隔を隔てて配置され得る。ポンプ240のハウジング246は、離隔突起166と接しながら、ポンプ挿入空間164の底面からその高さだけ離間される。したがって、ポンプ挿入空間164へ流入された内容は、離隔突起166との間に形成された間隔を通してハウジング246の内部へ流入することができる。
【0054】
カバー面162には、一定の幅と深さを有するカバーチャンネル168が直線的に形成されている。カバーチャンネル168は、四角の形状の断面を持つことができ、一度はカバー流入孔170と連通しされて他端は、ポンプ挿入空間164と連通している。そして、カバーチャンネル168は、底面と2つの側面に規定され、その開放されている上部は、ポンプサポート180によって閉鎖される。
【0055】
カバーチャンネル168の一端に形成されたカバー流入孔170は、カバー面162を貫通して形成されたもので、通路突起172の内部空間と連通する。
【0056】
通路突起172は、カバー面162の場合、で突出形成されたもので、中空の円柱状を有し、その下端部は開放されている構造を有する。そして、通路突起172の上端部は、ポンプサーフト180によって閉鎖され、カバー流入孔170を通してのみカバーチャンネル168と連通している。通路突起172は、胴体110の上部に形成された流出突起128の内部に挿入される。
【0057】
固定突起173は、カバー面162上に2個形成されており、エア流入突起177と一緒に3つの正三角状に配置することができる。固定突起173は、ポンプサポート180の下部に形成された二つの第2挿入溝198にそれぞれ挿入されるが、これにより、胴体カバー190の上部にポンプサポート180が結合される。
【0058】
上部周面174の内周面と外周面には、それぞれのポンプサポート180の内部周面184と、外部周面182がそれぞれ位置する。したがって上部周面174は、内部周面184と、外部周面182との間に形成された係合溝186に挿入される。
【0059】
上部周面174の内部には、中空の円柱状を有するエア流入突起177が形成されている。エア流入突起177の上部と下部は全て開放されており、その内部には、チューブ140のエアノズル146が挿入される。エアノズル146の開放されている上端部を通して胴体110の充填空間112の内部に空気が流入することができる。
【0060】
図10及び
図11は、ポンプサポート180を例示する斜視図及び斜視図である。
【0061】
図2乃至
図3と
図10乃至
図11を参照して、ポンプサポート180は、胴体カバー160の上部に結合され、ポンプ240を安定的に支持し、ポンプ挿入空間164の内部に外部空気が流入しないようにする。ポンプサポート180は、中央に中空の円柱状を有するサポート胴体190と、その周りに形成された外部周面182と内部周面184を備える。
【0062】
外部周面182と内部周面184は、リング状の横断面を持ち、その中には、間隔に対応する係合溝186が形成されている。係合溝186には、胴体カバー160の上部周面174が圧入(press fitting)によって挿入される。そして、外部周面182の上部には、安着段鍔188が形成されているが、その上面にはショルダー210の内部に備えられている付勢突起218によって下向き付勢される。
【0063】
サポート胴体190は、内部周面184の内部に位置し、内部周面184に比べて、より大きな高さを有する。サポート胴体190の外周面には、胴体係止溝192が形成されており、胴体係止溝192の内部には、ショルダー210の内部に形成された内部係合突起222が挿入される。このような胴体係止溝192と内部係合突起222によってポンプサポート180にショルダー210が安定的に結合される。
【0064】
サポート胴体190の内部の空き領域には、ポンプ240のハウジング246が挿入される。そして、サポート胴体190の下部内周面には、リング形状を有する密着突起204が形成されている。密着突起204は、ポンプ240のハウジング246の外周面を付勢しながら密着されるが、これにより、ポンプ挿入空間164の内部に外部の空気が流入しないようにされる。
【0065】
サポート胴体190の内周面には、長手方向に、その上から始めて、一定の長さを持つサポートエアー溝202が形成されている。サポートエアー溝202と、ポンプ240のハウジング246の間には一定の間隔が設けられ、前記間隔を通してチューブ140のエアノズル146の上端部に空気が流入する。
【0066】
内部周面184とサポート胴体190の間にはスペースが形成されており、前記空き領域には、それぞれの上面197、199を持つ1つの第1挿入溝196と2つの第2挿入溝198が形成されている。第1挿入溝196及び第2挿入溝198の上部は、上面197、199によって閉鎖されており、下部が開放されている空き領域に該当する。
【0067】
第1挿入溝196には、カバー体160に形成されたエア流入突起177が挿入される。そして、エア流入突起177の上端部は、上面197と接していないので、その間に空気が移動できる通路が形成される。また、第2の挿入溝198の内部には、固定突起173が挿入されるが、これにより、胴体カバー160の上部にポンプサポート180が安定的に結合することができる。
【0068】
図12及び
図13は、ショルダー210を例示する斜視図及び斜視図である。
【0069】
図2乃至
図3と
図12乃至
図13を参照すれば、ショルダー210は、ポンプサポート180の上部に結合して、ポンプ240を下向き付勢することで、その上部には、ノズル230が結合する。ショルダー210は、中空のポンプ係合部220と、その周りに形成され、下部のみ開放されているショルダー係合部212からなる。
【0070】
ショルダー係合部212は、結合周面214を備えており、これは胴体係合部118の内部に挿入なることは前述のとおりである。そして、ショルダー係合部212の下部は開放されているので、その内部に胴体カバー160と、ポンプサポート180が収容される。
【0071】
ショルダー係合部212は、上面符号なしを備え、上面の中央には、ポンプ係合部220が突出形成されている。また、ショルダー係合部212の周りには、係合突起216が形成され得る。係合突起216は、胴体係合部118の内周面に形成された胴体係止溝134の内部に挿入される。
【0072】
ポンプ係合部220の内部には、中空の円柱状の付勢突起218が形成される。加突起218は、ポンプサポート180の安着段鍔188を下向き付勢が、これにより、ポンプサポート180とポンプ240が安定的に胴体110に結合される。
【0073】
ポンプ係合部220は、中空の円錐台形状を有し、その上端と下端の両方は開放している構造を有する。ポンプ係合部220の内部には、ポンプ240とサポート胴体190が挿入される。そして、ポンプ係合部220の下端部は、ショルダー係合部212の内部空間と連通する。
【0074】
ポンプ係合部220の内部には、リング状の係止突起224が内向き突出形成されている。そして、係止突起224は、部分的に切開されたショルダーエア孔226を備える。係止突起224は、ポンプ240のハウジング246の周りに形成されたフランジ245を下方加するが、これにより、ポンプ240がポンプ挿入空間164に安定的に固定される。
図2を参照して、フランジ245は、ポンプサポート180のサポート胴体190の上端部と接触せずに一定の間隔離隔されている。前記のような間隔によって容器100の外部の空気がショルダーエア孔226、エア流入突起177とエアノズル146を通して充填空間112の内部へ流入することができる。
【0075】
ショルダーエア孔226は、係止突起224の一部が切開されて形成されたアークarcの形状の孔に該当する。そして、ショルダーエア孔226の下部には、内部係合突起222が突出形成されている。
【0076】
内部係合突起222は、ポンプ係合部220の内周面に一定の間隔離隔して多数個形成される。内部係合突起222は、サポート胴体190の外周面に形成された胴体係止溝192に挿入される。
【0077】
図14は、ノズル230を例示する斜視断面図であり、
図15は、ポンプ240を例示する斜視図である。
【0078】
図14乃至
図15を参照して、ノズル230は、ポンプ240のバルブ244に結合するノズル突起232を備え、ノズル突起232は、排出口234と連通している。そして、バルブ244は、ノズル周面236を備えており、これはショルダー210のポンプ係合部220の内部に部分的に挿入される。バルブ244は、スプリング図示せずによって弾性的に支持されるが、これにより、ノズル230に加えられた外力が除去されると、スプリングの弾性復元力によって上昇することになる。そして、ノズル230は、上部キャップ260によってカバーされる。
【0079】
ポンプ240は、胴体カバー160に形成されたポンプ挿入空間164に、その下部が挿入されてショルダー210の係止突起224によってハウジング246が下方加されて位置固定される。ポンプ240は、ポンプ挿入空間164の内部に内容物が流入されるようにして、流入された内容を、その内部に吸引してノズル230を通して排出されるようにする。
【0080】
ポンプ240は、ハウジング246、バルブ244、ハウジングカバー250、ピストン248とガイド242を含むが、これは大韓民国登録特許第1963619号に記載されたポンプの構造と同一又は類似するための具体的な説明は省略することにする。
【0081】
図3を参照して、ポンプ240の吸引力によって充填空間112の内容物は、チューブ140の下部に形成された下部チューブ孔150を通して胴体流出通路113へ流入した後、上昇して上部移動孔130を通して胴体流出通路113の外部に排出される。そして、内容物は、上部の移動孔130を通して排出され、通路突起172の内部へ流入された後、カバー流入孔170とカバーチャンネル168を通してポンプ挿入空間164の内部へ流入される。また、中身はポンプ挿入空間164からポンプ240の吸引力によってハウジング246の内部へ流入された後、ノズル230を通して容器100の外部に排出される。
【0082】
このように、本実施例に係る容器100は、胴体110の内部に内容物を吸引するためのホースを備えていないため、構造が簡単で、ホースによって審美感が低下するという問題を解決することができる。
【0083】
充填空間112の内部で内容物がポンプ240によって流出され、充填空間112の内部の圧力が低下することができる。このように、充填空間112の内部の圧力低下は、ポンプ240の吸引力の低下を誘発するので、充填空間112の内部の圧力を一定圧力例えば、大気圧に維持する必要がある。
【0084】
本実施例に係る容器100は、外部の空気がノズル230と、ポンプ係合部220の内周面との間に形成された間隔(図面符号なし)を通してポンプ係合部220の内部へ流入される。そして、ポンプ係合部220へ流入された空気は、ショルダーエア孔226、サポートエアー溝202とエアノズル146を通して充填空間112の内部へ流入される。このように、外部の空気が充填空間112の内部へ流入され、大気圧を維持することにより、ポンプ230の吸引力が一定のレベルを維持することができる。
【0085】
上記では、本発明の一実施例を参照して説明したが、当該技術分野における通常の知識を有する者であれば、下記の特許請求の範囲に記載された本発明の思想及び領域から逸脱しない範囲内で、本発明を多様に修正及び変更させることができることを理解できるだろう。
【符号の説明】
【0086】
100:液体噴射容器
110:胴体
140:チューブ
160:カバー胴体
180:ポンプサポート
210:ショルダー
230:ノズル
240:ポンプ
【国際調査報告】