(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-09
(54)【発明の名称】データ伝送方法並びにその装置、コンピュータプログラム、制御装置及びアプリケーションサーバ
(51)【国際特許分類】
H04W 4/08 20090101AFI20221202BHJP
H04W 4/06 20090101ALI20221202BHJP
H04W 72/04 20090101ALI20221202BHJP
【FI】
H04W4/08
H04W4/06
H04W72/04 110
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022515665
(86)(22)【出願日】2020-09-28
(85)【翻訳文提出日】2022-04-12
(86)【国際出願番号】 CN2020118252
(87)【国際公開番号】W WO2021088565
(87)【国際公開日】2021-05-14
(31)【優先権主張番号】201911084577.4
(32)【優先日】2019-11-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】514187420
【氏名又は名称】テンセント・テクノロジー・(シェンジェン)・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】レイ,イシュエ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067BB21
5K067DD20
5K067DD34
5K067HH22
(57)【要約】
本願の実施例はターゲット領域内の端末グループを柔軟に構成可能なデータ伝送方法及び関連装置を提供する。方法は、制御装置がアプリケーションサーバから送信された端末グループ情報を取得するステップであって、端末グループ情報はアプリケーションサーバがターゲットサービスデータに基づいて生成したものであり、ターゲットサービスデータがターゲット領域内の伝送対象のサービスデータである、ステップと、制御装置が無線カバレッジ情報及びユーザ位置情報を決定するステップと、制御装置が端末グループ情報、無線カバレッジ情報、及びユーザ位置情報に基づいてグループ構成を決定するステップと、制御装置がグループ構成に基づいて前記ターゲットサービスデータを伝送するステップと、を含む。本願の実施形態で提供される方法により、ターゲット領域内の端末グループを柔軟に構成することができる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御装置が実行するデータ伝送方法であって、
前記制御装置がアプリケーションサーバから送信された端末グループ情報を取得するステップであって、前記端末グループ情報は前記アプリケーションサーバがターゲットサービスデータに基づいて生成したものであり、前記ターゲットサービスデータはターゲット領域内の伝送対象のサービスデータである、ステップと、
前記制御装置が無線カバレッジ情報及びユーザ位置情報を決定するステップと、
前記制御装置が前記端末グループ情報、前記無線カバレッジ情報、及び前記ユーザ位置情報に基づいてグループ構成を決定するステップと、
前記制御装置が前記グループ構成に基づいて前記ターゲットサービスデータを伝送するステップと、を含むデータ伝送方法。
【請求項2】
前記制御装置が前記端末グループ情報、前記無線カバレッジ情報、及び前記ユーザ位置情報に基づいてグループ構成を決定する前記ステップは、
前記制御装置が前記端末グループ情報を解析し、前記ターゲット領域内のN個の端末装置を取得するステップであって、Nは1以上の整数であり、且つ前記N個の端末装置が前記ターゲットサービスデータに対応する、ステップと、
前記制御装置が前記無線カバレッジ情報及び前記ユーザ位置情報に基づき、前記ターゲット領域内の利用可能な無線リソース数を決定するステップと、
前記制御装置が前記N個の端末装置、前記ターゲット領域内の利用可能な無線リソース数及び/又は前記ターゲットサービスデータの特性に基づき、前記グループ構成を決定するステップと、を含む請求項1に記載のデータ伝送方法。
【請求項3】
前記制御装置が前記グループ構成に基づいて前記ターゲットサービスデータを伝送する前記ステップは、
前記制御装置が前記グループ構成に基づいて伝送メカニズムを動的に設定するステップであって、前記伝送メカニズムはユニキャスト、及びマルチキャストのうちの1つ以上を含む、ステップと、
前記制御装置が前記伝送メカニズムに基づいて前記ターゲットサービスデータを伝送するステップと、を含む請求項1又は2に記載のデータ伝送方法。
【請求項4】
前記端末グループ情報は、グループ識別子と、グループ内の端末装置の識別子と、グループ内の通信リソースクレームと、サービス品質QoSとのうちの1つ以上を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載のデータ伝送方法。
【請求項5】
アプリケーションサーバが実行するデータ伝送方法であって、
前記アプリケーションサーバがターゲットサービスデータを取得するステップであって、前記ターゲットサービスデータはターゲット領域内の伝送対象のサービスデータである、ステップと、
前記アプリケーションサーバが前記ターゲットサービスデータに基づいて端末グループ情報を生成するステップと、
制御装置に前記端末グループ情報、無線カバレッジ情報、及びユーザ位置情報に基づいてグループ構成を決定させ、且つ前記グループ構成に基づいて前記ターゲットサービスデータを伝送させるように、前記アプリケーションサーバが前記端末グループ情報を前記制御装置に送信するステップであって、前記無線カバレッジ情報及び前記ユーザ位置情報は前記制御装置によって決定される、ステップと、を含むデータ伝送方法。
【請求項6】
前記アプリケーションサーバが前記ターゲットサービスデータに基づいて端末グループ情報を生成する前記ステップは、
前記アプリケーションサーバが前記ターゲット領域内の端末装置に対応するサービス要求を決定し、且つ前記サービス要求及び前記ターゲットサービスデータに基づいて前記端末グループ情報を生成するステップ、
及び/又は、
前記アプリケーションサーバが前記ターゲット領域内の端末装置に対応する契約情報を決定し、且つ前記契約情報及び前記ターゲットサービスデータに基づいて前記端末グループ情報を生成するステップ、
及び/又は、
前記アプリケーションサーバが前記ターゲット領域内の端末装置に対応するユーザ画像及びユーザ行動を分析して、分析結果を取得し、且つ前記分析結果及び前記ターゲットサービスデータに基づいて前記端末グループ情報を生成するステップと、を含む請求項5に記載のデータ伝送方法。
【請求項7】
前記端末グループ情報は、グループ識別子と、グループ内の端末装置の識別子と、グループ内の通信リソースクレームと、サービス品質QoSとのうちの1つ以上を含む、請求項5又は6に記載のデータ伝送方法。
【請求項8】
アプリケーションサーバから送信された端末グループ情報を取得するために用いられる取得ユニットであって、前記端末グループ情報は前記アプリケーションサーバが取得したターゲットサービスデータに基づいて生成したものであり、前記ターゲットサービスデータはターゲット領域内の伝送対象のサービスデータである、前記取得ユニットと、
無線カバレッジ情報及びユーザ位置情報を決定するために用いられる第1決定ユニットと、
前記端末グループ情報、前記無線カバレッジ情報、及び前記ユーザ位置情報に基づいてグループ構成を決定するために用いられる第2決定ユニットと、
前記グループ構成に基づいて前記ターゲットサービスデータを伝送する伝送ユニットと、を含むデータ伝送装置。
【請求項9】
ターゲットサービスデータを取得するために用いられる取得ユニットであって、前記ターゲットサービスデータはターゲット領域内の伝送対象のサービスデータである、前記取得ユニットと、
前記ターゲットサービスデータに基づいて端末グループ情報を生成するために用いられる生成ユニットと、
制御装置に前記端末グループ情報、無線カバレッジ情報、及びユーザ位置情報に基づいてグループ構成を決定させ、且つ前記グループ構成に基づいて前記ターゲットサービスデータを伝送させるように、前記端末グループ情報を前記制御装置に送信するために用いられる送信ユニットであって、前記無線カバレッジ情報及び前記ユーザ位置情報は前記制御装置によって決定される、前記送信ユニットと、を含むデータ伝送装置。
【請求項10】
コンピュータに、請求項1~4のいずれか一項に記載のデータ伝送方法におけるステップを実行させる、コンピュータプログラム。
【請求項11】
コンピュータに、請求項5~7のいずれか一項に記載のデータ伝送方法におけるステップを実行させる、コンピュータプログラム。
【請求項12】
プロセッサ及びメモリを含み、
前記メモリはプログラムコードを記憶し、且つ前記プログラムコードを前記プロセッサに伝送するために用いられ、
前記プロセッサは前記プログラムコードにおけるコマンドに基づいて請求項1~4のいずれか一項に記載のデータ伝送方法におけるステップを実行することに用いられる制御装置。
【請求項13】
プロセッサ及びメモリを含み、
前記メモリはプログラムコードを記憶し、且つ前記プログラムコードを前記プロセッサに伝送するために用いられ、
前記プロセッサは前記プログラムコードにおけるコマンドに基づいて請求項5~7のいずれか一項に記載のデータ伝送方法におけるステップを実行するために用いられるアプリケーションサーバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は情報処理分野に関し、特にデータ伝送技術に関する。
【背景技術】
【0002】
ネットワーク通信技術の進歩に伴い、5Gネットワークは急速に発展し始めている。5Gブロードキャストは、5Gネットワークが導入しようとしている技術的特性であり、目的は、NR(New Radio、ニューラジオ)に基づく5Gコアネットワーク(5GC)を強化することによりブロードキャストサービスのサポートを実現することである。5Gブロードキャスト技術は将来の応用の見通しが幅広く、応用の例として、大型ライブ番組の放送、車両のインターネットにおける共通サービスデータの送信、ソフトウェア更新のプッシュ、テレビ番組等がある。
【0003】
4Gシステムのロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)は、マルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービス(Multimedia Broadcast/Multiicast Service、MBMS)又は発展型マルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービス(Evolved Multimedia Broadcast/Multicast Services、eMBMS)をサポートする。
【0004】
しかし、従来の4GのMBMS/eMBMSのセルグループ構成は基本的に固定され、セルグループ構成には柔軟性がなく、アプリケーション層のグループ要件に動的に対応することができず、複数のセルにマルチキャスト/グループキャスト単一周波数ネットワーク(Multimedia Broadcast multicast service Single Frequency Network、MBSFN)リソースを構成することによってブロードキャストサービスをサポートすることしかできない。この制限により、4GのMBMS/eMBMSは大規模な商業的使用がなされていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願は、ターゲット領域内の端末グループを柔軟に構成可能なデータ伝送方法及び関連装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願の実施例の第1態様はデータ伝送方法を提供し、該データ伝送方法は、
制御装置がアプリケーションサーバから送信された端末グループ情報を取得するステップであって、前記端末グループ情報は前記アプリケーションサーバがターゲットサービスデータに基づいて生成したものであり、前記ターゲットサービスデータはターゲット領域内の伝送対象のサービスデータである、ステップと、
前記制御装置が無線カバレッジ情報及びユーザ位置情報を決定するステップと、
前記制御装置が前記端末グループ情報、前記無線カバレッジ情報、及び前記ユーザ位置情報に基づいてグループ構成を決定するステップと、
前記制御装置が前記グループ構成に基づいて前記ターゲットサービスデータを伝送するステップと、を含む。
【0007】
好ましくは、前記制御装置が前記端末グループ情報、前記無線カバレッジ情報、及び前記ユーザ位置情報に基づいてグループ構成を決定するステップは、
前記制御装置が前記端末グループ情報を解析し、前記ターゲット領域内のN個の端末装置を取得するステップであって、Nは1以上の整数であり、且つ前記N個の端末装置が前記ターゲットサービスデータに対応する、ステップと、
前記制御装置が前記無線カバレッジ情報及び前記ユーザ位置情報に基づいて、前記ターゲット領域内の利用可能な無線リソース数を決定するステップと、
前記制御装置が前記N個の端末装置、前記ターゲット領域内の利用可能な無線リソース数及び/又は前記ターゲットサービスデータの特性に基づき、前記グループ構成を決定するステップと、を含む。
【0008】
好ましくは、前記制御装置が前記グループ構成に基づいて前記ターゲットサービスデータを伝送するステップは、
前記制御装置が前記グループ構成に基づいて伝送メカニズムを動的に設定するステップであって、前記伝送メカニズムはユニキャスト、及びマルチキャストのうちの1つ以上を含む、ステップと、
前記制御装置が前記伝送メカニズムに基づいて前記ターゲットサービスデータを伝送するステップと、を含む。
【0009】
好ましくは、前記端末グループ情報は、グループ識別子と、グループ内の端末装置の識別子と、グループ内の通信リソースクレームと、サービス品質QoSとのうちの1つ以上を含む。
【0010】
本願の実施例の第2態様はデータ伝送方法を提供し、該データ伝送方法は、
アプリケーションサーバがターゲットサービスデータを取得するステップであって、前記ターゲットサービスデータはターゲット領域内の伝送対象のサービスデータである、ステップと、
前記アプリケーションサーバが前記ターゲットサービスデータに基づいて端末グループ情報を生成するステップと、
制御装置に前記端末グループ情報、無線カバレッジ情報、及びユーザ位置情報に基づいてグループ構成を決定させ、且つ前記グループ構成に基づいて前記ターゲットサービスデータを伝送させるように、前記アプリケーションサーバが前記端末グループ情報を前記制御装置に送信するステップであって、前記無線カバレッジ情報及び前記ユーザ位置情報は前記制御装置によって決定される、ステップと、を含む。
【0011】
好ましくは、前記アプリケーションサーバが前記ターゲットサービスデータに基づいて端末グループ情報を生成するステップは、
前記アプリケーションサーバが前記ターゲット領域内の端末装置に対応するサービス要求を決定し、且つ前記サービス要求及び前記ターゲットサービスデータに基づいて前記端末グループ情報を生成するステップ、
及び/又は、
前記アプリケーションサーバが前記ターゲット領域内の端末装置に対応する契約情報を決定し、且つ前記契約情報及び前記ターゲットサービスデータに基づいて前記端末グループ情報を生成するステップ、
及び/又は、
前記アプリケーションサーバが前記ターゲット領域内の端末装置に対応するユーザ画像及びユーザ行動を分析して、分析結果を取得し、且つ前記分析結果及び前記ターゲットサービスデータに基づいて前記端末グループ情報を生成するステップ、を含む。
【0012】
好ましくは、前記端末グループ情報は、グループ識別子と、グループ内の端末装置の識別子と、グループ内の通信リソースクレームと、サービス品質QoSとのうちの1つ以上を含む。
【0013】
本願の実施例の第3態様はデータ伝送装置を提供し、該データ伝送装置は、
アプリケーションサーバから送信された端末グループ情報を取得するために用いられる取得ユニットであって、前記端末グループ情報はアプリケーションサーバがターゲットサービスデータに基づいて生成したものであり、前記ターゲットサービスデータはターゲット領域内の伝送対象のサービスデータである、取得ユニットと、
無線カバレッジ情報及びユーザ位置情報を決定するために用いられる第1決定ユニットと、
前記端末グループ情報、前記無線カバレッジ情報、及び前記ユーザ位置情報に基づいてグループ構成を決定するために用いられる第2決定ユニットと、
前記グループ構成に基づいて前記ターゲットサービスデータを伝送するために用いられる伝送ユニットと、を含む。
【0014】
好ましくは、前記第2決定ユニットは具体的に、
前記端末グループ情報を解析し、前記ターゲット領域内のN個の端末装置を取得し、ただし、Nは1以上の整数であり、且つ前記N個の端末装置は前記ターゲットサービスデータに対応し、
前記無線カバレッジ情報及び前記ユーザ位置情報に基づいて、前記ターゲット領域内の利用可能な無線リソース数を決定し、
前記N個の端末装置、前記ターゲット領域内の利用可能な無線リソース数及び/又は前記ターゲットサービスデータの特性に基づき、前記グループ構成を決定する
ために用いられる。
【0015】
好ましくは、前記伝送ユニットは具体的に、
前記グループ構成に基づいて伝送メカニズムを動的に設定し、前記伝送メカニズムはユニキャスト、及びマルチキャストのうちの1つ以上を含み、
前記伝送メカニズムに基づいて前記ターゲットサービスデータを伝送する
ために用いられる。
【0016】
好ましくは、前記端末グループ情報は、グループ識別子と、グループ内の端末装置の識別子と、グループ内の通信リソースクレームと、サービス品質QoSとのうちの1つ以上を含む。
【0017】
本願の実施例の第4態様はデータ伝送装置を提供し、該データ伝送装置は、
ターゲットサービスデータを取得するために用いられる取得ユニットであって、前記ターゲットサービスデータはターゲット領域内の伝送対象のサービスデータである、取得ユニットと、
前記ターゲットサービスデータに基づいて端末グループ情報を生成するために用いられる生成ユニットと、
制御装置に前記端末グループ情報、無線カバレッジ情報、及びユーザ位置情報に基づいてグループ構成を決定させ、且つ前記グループ構成に基づいて前記ターゲットサービスデータを伝送させるように、前記端末グループ情報を前記制御装置に送信するために用いられる送信ユニットであって、前記無線カバレッジ情報及び前記ユーザ位置情報は前記制御装置によって決定される、送信ユニットと、を含む。
【0018】
好ましくは、前記生成ユニットは具体的に、
前記ターゲット領域内の端末装置に対応するサービス要求を決定し、且つ前記サービス要求及び前記ターゲットサービスデータに基づいて前記端末グループ情報を生成し、
及び/又は、
前記ターゲット領域内の端末装置に対応する契約情報を決定し、且つ前記契約情報及び前記ターゲットサービスデータに基づいて前記端末グループ情報を生成し、
及び/又は、
前記ターゲット領域内の端末装置に対応するユーザ画像及びユーザ行動を分析して、分析結果を取得し、且つ前記分析結果及び前記ターゲットサービスデータに基づいて前記端末グループ情報を生成する
ために用いられる。
【0019】
好ましくは、前記端末グループ情報は、グループ識別子と、グループ内の端末装置の識別子と、グループ内の通信リソースクレームと、サービス品質QoSとのうちの1つ以上を含む。
【0020】
本願の実施例の第5態様はコンピュータ装置を提供し、該コンピュータ装置は少なくとも1つの接続されたプロセッサ、メモリ及び送受信機を含み、前記メモリはプログラムコードを記憶するために用いられ、前記プロセッサは前記メモリ内のプログラムコードを呼び出すことにより上記各態様に記載のデータ伝送方法のステップを実行するために用いられる。
【0021】
本願の実施例の第6態様はコンピュータ記憶媒体を提供し、該コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ上で実行されるとき、上記各態様に記載のデータ伝送方法におけるステップをコンピュータに実行させるコマンドを記憶する。
【0022】
本願の実施例の第7態様は制御装置を提供し、前記制御装置はプロセッサ及びメモリを含み、
前記メモリはプログラムコードを記憶し、且つ前記プログラムコードを前記プロセッサに伝送するために用いられ、
前記プロセッサは前記プログラムコード内のコマンドに基づいて本願の実施例の第1態様が提供するデータ伝送方法におけるステップを実行することに用いられる。
【0023】
本願の実施例の第8態様はアプリケーションサーバを提供し、前記アプリケーションサーバはプロセッサ及びメモリを含み、
前記メモリはプログラムコードを記憶し、且つ前記プログラムコードを前記プロセッサに伝送するために用いられ、
前記プロセッサは前記プログラムコード内のコマンドに基づいて本願の実施例の第2態様が提供するデータ伝送方法のステップを実行することに用いられる。
【0024】
本願の実施例の第9態様はコンピュータプログラム製品を提供し、コンピュータプログラム製品は、コンピュータ上で実行されるとき、上記各態様に記載のデータ伝送方法におけるステップをコンピュータに実行させるコマンドを含む。
【発明の効果】
【0025】
以上から分かるように、本願の実施例において、制御装置は、アプリケーションサーバから送信された端末グループ情報を取得し、且つ端末グループ情報、無線カバレッジ情報、及びユーザ位置情報に基づいてグループ構成を決定し、最後にグループ構成に基づいてターゲットサービスデータを伝送することができる。これにより、ターゲット領域内の端末装置がどのように変化しても、リアルタイムで端末グループ情報と無線カバレッジ情報とユーザ位置情報とに基づいて、端末グループを動的に構成することができる。関連技術においてセルのグループ構成が固定されていることに比べて、本願の実施例が提供する構成方式はより柔軟性がある。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】本願の実施例が提供するデータ伝送方法のネットワークアーキテクチャの概略図である。
【
図2】本願の実施例が提供するデータ伝送方法のフローチャートの概略図である。
【
図3】本願の実施例が提供するデータ伝送方法の別のフローチャートの概略図である。
【
図4】本願の実施例が提供するデータ伝送方法の別のフローチャートの概略図である。
【
図5】本願の実施例が提供するデータ伝送装置の仮想アーキテクチャの概略図である。
【
図6】本願の実施例が提供するデータ伝送装置の別の仮想アーキテクチャの概略図である。
【
図7】本願の実施例が提供するサーバのハードウェアアーキテクチャの概略図である。
【
図8】本願の実施例が提供するサーバの別のハードウェアアーキテクチャの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下に本願の実施例における図面を参照しながら、本願の実施例における技術的解決手段を明確、且つ完全に説明するが、明らかな点として、説明される実施例は本願の一部の実施例に過ぎず、全ての実施例ではない。
【0028】
本願の明細書及び特許請求の範囲、並びに上記図面における「第1」、「第2」等の用語は類似の対象を区別するために用いられるものであり、必ずしも特定の順序又は前後を説明するために用いられるわけではない。このように使用されるデータは、本明細書で説明される実施例を本明細書で図示又は説明された以外の順序で実施するために、適切な状況で交換され得ることを理解されたい。また、「含む」及び「有する」という用語及びそれらの任意の変形は、排他的でない包含を網羅することを意図しており、例えば、一連のステップ又はモジュールを含むプロセス、方法、システム、製品又は装置が明示的に列挙されたそれらのステップ又はモジュールに必ずしも限定されるわけではなく、明示的に列挙されていない他のステップ又はモジュール、或いは、これらのプロセス、方法、製品又は装置に固有の他のステップ又はモジュールを含むことができ、本願に現れるモジュールの分割は、論理的な分割に過ぎず、実際の応用において実現する場合には別の分割方式を有してもよく、例えば複数のモジュールを別のシステム内に結合又は統合してもよく、或いは、いくつかの特徴ベクトルは無視しても又は実行しなくてもよく、さらに、表示又は議論される相互間の結合又は直接結合又は通信接続はインタフェースを介してもよく、モジュール間の間接結合又は通信接続は電気的な形式又は他の類似の形式であってもよく、本願においていずれも限定しない。また、分離部として説明されるモジュール又はサブモジュールは物理的に分離してもよく、物理的なモジュールでなくてもよく、或いは、複数の回路モジュールに配置されてもよく、実際の必要に応じてそのうちの一部又は全てのモジュールを選択して本願の解決手段の目的を実現することができる。
【0029】
理解しやすくするために、まず本願に関する用語を説明する。
【0030】
マルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービス(Multimedia Broadcast/Multicast Service、MBMS)は第三世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project、3GPP)が移動通信ネットワークリソースを効率的に利用するために導入されたものである。マルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービスは移動通信ネットワークにおいて、1つのデータソースから複数のユーザへデータを送信するポイントツーマルチポイントサービスを提供し、ネットワークリソースの共有を実現し、リソース利用率、特にニューラジオリソースを向上させる。MBMSサービスは低レートにおけるプレーンテキストのメッセージタイプのマルチキャスト及びブロードキャストだけでなく、高速マルチメディアサービスのマルチキャスト及びブロードキャストを実現することができる。MBMSサービスは他のデータサービスに比べて、アップリンクチャネルを有するため、より多くのインタラクティブ性を提供することができ、且つネットワーク性能が急激に低下することがない。
【0031】
発展型マルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービス(Evolved Multimedia Broadcast/Multicast Services、eMBMS)は、無線ネットワーク(700M)が規定外のスペクトルリソースを占有しない前提で、ポイントツーマルチポイントの無線伝送を確立し、同一コンテンツを視聴する全てのユーザが同一のニューラジオリソースを共有し、ベアラネットワークもデータ1つ分のみを伝送するだけでよく、サービスシステムとユーザ端末との間で複数のユーザが1つの帯域幅リソースを共有し、無線ニューラジオ及びネットワーク伝送リソースを大幅に節約し、ネットワーク全体の効率を向上させる。
【0032】
マルチキャスト/グループキャスト単一周波数ネットワーク(Multimedia Broadcast multicast service Single Frequency Network、MBSFN)は、複数のセルからの完全に同じ波形を同時に伝送する必要がある。このように、ユーザ装置(user equipment、UE)は、複数のMBSFNセルを1つの大きなセルと見なすことができる。さらに、UEは、隣接セル間の送信干渉を受けないだけでなく、複数のMBSFNセルからの信号の重畳から利益を受ける。
【0033】
しかし、従来のMBMS/eMBMSに対応するセルのグループ構成は基本的に固定され、セルのグループ構成には柔軟性がなく、アプリケーション層のグループ要件に動的に対応することができない。
【0034】
これを鑑みて、本願はデータ伝送方法を提供し、サービスデータを伝送するとき、アプリケーションサーバは、ターゲット領域に対応するサービスデータに基づいて端末グループ情報を生成し、その後、アプリケーションサーバは、端末グループ情報を制御装置に送信し、制御装置は、端末グループ情報、無線カバレッジ情報、及びユーザ位置情報に基づいてグループ構成を決定し、さらに該グループ構成に基づいてサービスデータを伝送する。該ターゲット領域内の端末装置の増加又は減少に関わらず、いずれも、対応する端末グループ情報を確定し、且つ端末グループ情報に基づいて対応するグループ構成を生成することができる。これにより、関連技術においてセル端末グループの構成が固定されていることに比べて、端末グループをより柔軟に構成することができる。
【0035】
なお、該データ伝送方法は様々な通信ネットワーク、例えば、5G通信ネットワークだけではなく、将来の通信ネットワーク、例えば6Gネットワーク、7Gネットワーク等に応用することが可能である。また、本願に係るネットワーク要素名又はエンティティ名は限定されず、いずれも将来の通信ネットワークにおいて同じ又は類似する機能を有するネットワーク要素名又はエンティティ名に置き換えることができ、具体的に限定するものではない。
【0036】
ここで、5Gコアネットワークを例として本願のデータ伝送方法を説明し、
図1を参照すると、
図1は、本願の実施例が提供する5Gコアネットワークのアーキテクチャの概略図であり、ネットワークエクスポージャー機能(Network Exposure Function、NEF)エンティティ、ネットワークリポジトリ機能(Network Repository Function、NRF)エンティティ、ポリシー制御機能(Policy Control Function、PCF)エンティティ、統一データ管理(Unified Data Management、UDM)ネットワーク要素、アプリケーション機能(Application Function、AF)エンティティ、認証サーバ(Authentication Server Function、AUSF)ネットワーク要素、アクセス及びモビリティ管理機能(Access and Mobilitymanagement Function、AMF)エンティティ、セッション管理機能(Session Managemen Function、SMF)エンティティ、並びにユーザプレーン機能(User Plane Function、UPF)エンティティを含み、且つ各ネットワーク要素、エンティティ又は装置の数は、1つ以上であってもよい。
【0037】
NEFエンティティは、コアネットワーク内部の他のネットワーク要素をコアネットワーク外部のアプリケーションサーバと接続し、外部のアプリケーションサーバがコアネットワークにサービス要求を送信するときに認証及びデータ転送等のサービスを提供することにより、ネットワーク能力情報を外部アプリケーションサーバに提供し、又は外部のアプリケーションサーバの情報をコアネットワークのネットワーク要素に提供するために用いられる。本願の実施例において、AFエンティティがコアネットワーク要素又はアクセスネットワーク装置等とデータ伝送を行うとき、例えばPCFエンティティ、NEFエンティティは、該データを転送することができる。
【0038】
NRFエンティティは、サービスディスカバリ機能をサポートし、つまり、ネットワーク要素から送信されたNF-Discovery-Requestを受信した後、その発見したネットワーク要素情報を要求側に提供する。利用可能なネットワーク要素インスタンスの特徴及びそれがサポートするサービス能力を保持する。
【0039】
PCFエンティティは、主に、統一されたポリシーフレームワークを提供することによりネットワーク挙動を制御し、ポリシールールを制御層ネットワーク機能に提供することをサポートするとともに、ポリシー決定に関連するユーザ契約情報の取得を担当する。
【0040】
UDMネットワーク要素の主な機能は、1)3gpp認証証明書/認証パラメータの生成、2)5Gシステムの永久ユーザ識別子(Identity document、ID)の記憶及び管理、3)購読情報の管理、4)MT-SMS配信、5)SMS管理、6)ユーザのサービスネットワーク要素(例えば、現在の端末にサービスを提供するAMFエンティティ又はSMFエンティティ等)の登録管理を含む。
【0041】
AFエンティティは、具体的にアプリケーションに対応するアプリケーションサーバであり、アプリケーションサービス機能を備え、コアネットワーク要素とのインタラクティブにより端末装置にサービスを提供する。例えば、PCFエンティティとのインタラクティブによりサービスポリシー制御を行い、NEFエンティティとのインタラクティブによりネットワーク能力情報を取得し又はアプリケーション情報をネットワークに提供し、或いは、PCFエンティティとのインタラクティブによりデータネットワークアクセスポイント情報をPCFエンティティに提供することにより、PCFエンティティが、対応するデータサービスのルーティング情報を生成できる。
【0042】
AUSFネットワーク要素は、3gppアクセスの認証及び信頼できない非(untrusted non)3gppアクセスの認証をサポートする。
【0043】
AMFエンティティは、主に端末装置の認証、端末装置のモビリティ管理、ネットワークスライスの選択、セッション管理機能エンティティの選択等の機能を担当する。
【0044】
SMFエンティティは、主にUEセッション管理のコントロールプレーン機能を担当し、UPFの選択、IPアドレスの割り当て、セッションのQoSの管理、(PCFエンティティからの)ポリシー制御と課金(policycontrol and charging、PCC)ポリシーの取得等を含む。
【0045】
UPFエンティティは、主にデータパケットのルーティング転送、サービス品質(Quality of Service、QoS)フローマッピングを担当する。
【0046】
RANは、複数のRAN装置で構成されるネットワークであってもよく、無線物理層機能、リソーススケジューリング及び無線リソース管理、無線アクセス制御及びモビリティ管理機能等を実現する。RAN装置はユーザプレーンインタフェースN3を介してUPFエンティティに接続され、端末装置のデータを伝送するために用いられる。RAN装置は制御プレーンインタフェースN2を介してAMFエンティティと制御プレーンシグナリング接続を確立し、無線アクセスベアラ制御等の機能を実現するために用いられる。本願の
図1は、無線アクセスネットワーク装置であるRAN装置を示しているが、有線のアクセスネットワーク装置に置き換えてもよい。
【0047】
ユーザ装置(user equipment、UE)は、ユーザに音声/データ接続性を提供するために用いられ、例えば、無線接続機能を有する携帯装置又は車載装置等である。スマートフォン、移動局(mobile station、MS)、移動端末(mobile terminal、MT)等を含んでもよい。以下では端末装置と呼ぶこともできる。
【0048】
以下に上記
図1のネットワークアーキテクチャに基づき、本願が提供するデータ伝送方法を説明する。
【0049】
図2を参照すると、
図2は、本願の実施例が提供するデータ伝送方法のフローチャートの概略図である。該フローチャートはステップ201~ステップ204を含む。
【0050】
ステップ201において、制御装置が、アプリケーションサーバから送信された端末グループ情報を取得する。
【0051】
本実施例において、制御装置は、アプリケーションサーバから送信された端末グループ情報を取得し、端末グループ情報はアプリケーションサーバがその取得したターゲットサービスデータに基づいて生成したものである。なお、ターゲットサービスデータはターゲット領域内の伝送対象のサービスデータである。端末グループ情報はグループ識別子、グループ内の端末装置の識別子、グループ内の通信リソースクレーム、及びQoSを含むが、これらに限定されない。
【0052】
なお、制御装置は5Gネットワークにおけるアクセスネットワーク装置であってもよく、他のネットワークにおける装置、例えば6G又は7Gにおける同一又は類似の機能を有する装置等であってもよく、具体的には限定しない。ここでは5Gを例に説明し、制御装置はPCFエンティティ、ブロードキャスト機能(broadcast function、BMF)エンティティ及び他のネットワーク機能(Network Function、NF)エンティティを含むがこれらに限定されず、制御装置がPCFエンティティを含む場合、アプリケーションサーバは端末グループ情報をPCFエンティティに直接送信してもよく、NEFエンティティを介して端末グループ情報をPCFエンティティに転送してもよい。制御装置がBMFエンティティを含む場合、アプリケーションサーバは端末グループ情報をBMFエンティティに直接送信してもよく、PCFエンティティを介して端末グループ情報をBMFエンティティに転送してもよく、具体的には限定しない。
【0053】
なお、BMFエンティティは本願の実施例で提供される新しいエンティティであり、単独の機能エンティティであってもよく、他のネットワーク機能(Network Function、NF)エンティティ内に統合されてもよく、BMFエンティティはターゲット領域内のセルグループの構成を実現することができ、制御プレーン又はユーザプレーンからユーザにブロードキャストメカニズム通信設定に対応するシグナリング及びデータの接続を行う。
【0054】
ステップ202において、制御装置が無線カバレッジ情報及びユーザ位置情報を決定する。
【0055】
本実施例において、制御装置は端末グループ情報を受信した後、さらにトリガして無線カバレッジ情報及びユーザ位置情報を決定することができる。
【0056】
無線カバレッジ情報とは、制御装置の無線カバレッジ範囲内において、信号を正常に受信及び送信でき、無線通信を行う(例えば、インターネット接続、電話又はウィーチャット等であってもよい)端末装置のチャネル品質又は輻輳状況等の情報である。
【0057】
ユーザ位置情報は、UEの所在位置の経度、緯度、標高等の情報を含むことができ、アプリケーションサーバによって取得されて制御装置に送信されてもよく、制御装置によって自ら取得されてもよく、ユーザ位置情報は、緯度経度、標高によって表示されてもよく、他の方式、例えば座標により表示されてもよく、また、経緯度情報がない場合、ユーザ位置情報は、serving cell、sector又は無線リソース管理(Radio Resource Management、RRM)測定メカニズムに基づいて取得されてもよく、具体的には限定されない。
【0058】
ステップ203において、制御装置が端末グループ情報、無線カバレッジ情報、及びユーザ位置情報に基づいてグループ構成を決定する。
【0059】
本実施例において、制御装置は端末グループ情報を取得し、且つ無線カバレッジ情報及びユーザ位置情報を決定した後、端末グループ情報、無線カバレッジ情報、及びユーザ位置情報に基づいてグループ構成を決定することができる。以下に具体的な説明を行う。
【0060】
制御装置が端末グループ情報、無線カバレッジ情報、及びユーザ位置情報に基づいてグループ構成を決定するステップは、
制御装置が端末グループ情報を解析し、ターゲット領域内のN個の端末装置を取得するステップであって、Nは1以上の整数であり、且つN個の端末装置がターゲットサービスデータに対応する、ステップと、
制御装置が無線カバレッジ情報及びユーザ位置情報に基づいて、ターゲット領域内の利用可能な無線リソース数を決定するステップと、
制御装置がN個の端末装置、ターゲット領域内の利用可能な無線リソース数及び/又はターゲットサービスデータの特性に基づき、グループ構成を決定するステップと、を含む。
【0061】
つまり、制御装置はまず、端末グループ情報を解析し、ターゲット領域内のN個の端末装置を取得することができる。このN個の端末装置はターゲットサービスデータと関連関係を有し、すなわち、このN個の端末装置における各端末装置はいずれも、ターゲットサービスデータに関連するサービス要求を購読し、及び/又はターゲットサービスデータに関連する契約サーバと契約し、及び/又は各端末装置に対応するユーザ画像及びユーザ行動の分析によってターゲットサービスデータに関連する分析結果を得る。ターゲット領域はターゲットサービスデータの伝送領域である。換言すれば、ターゲットサービスデータはターゲット領域内で伝送される必要がある。
【0062】
次に、無線カバレッジ情報及びユーザ位置情報に基づいてターゲット領域内の利用可能な無線リソース数を決定する。すなわち、制御装置は、カバレッジ範囲内の端末装置のチャネル品質、輻輳状況、及びカバレッジ範囲内の端末装置の緯度経度、標高等の端末装置の位置情報に基づいて、ターゲット領域内の利用可能な無線リソース数を決定することができる。
【0063】
最後に、N個の端末装置、ターゲット領域内の利用可能な無線リソース数及び/又はターゲットサービスデータの特性に基づいてグループ構成を決定する。ターゲットサービスデータの特性とは、ターゲットサービスデータが強制的に送信されるデータであるかどうかを指し、例えば、山体地滑り地域において、前方道路区間の山体地滑り注意の情報を、その地域を通過する全ての端末装置に強制的に送信して、端末装置のユーザに注意及び防護を提示することができる。当然ながら他のタイプであってもよく、上記は例を挙げて説明したものに過ぎず、それを限定するものではない。すなわち、制御装置がターゲットサービスデータを伝送するとき、無線リソースを介して端末装置に伝送する必要がある。つまり、そのうちの1つの要素のみを考慮してもよく、例えば、ターゲットサービスデータをターゲット領域内のそのターゲットサービスデータに関連する全ての端末装置に伝送することができ、又は複数の要素を総合的に考慮してもよく、具体的には限定しない。また、データ伝送のQoSに要件がある場合、データ伝送のQoSをさらに考慮する必要があり、例えば、サービス品質が高い無線リソースを選択して伝送する。以下に例を挙げて説明する。
【0064】
ターゲット領域として広場を中心とした半径1キロメートルの地域を仮定し、この地域内で、あるサービスを必要とする端末装置の数がプリセット値、例えば500に達し、さらに、当該地域内の利用可能な無線リソースの数、及びサービスの特性を加味して、ターゲット領域にセルグループを構成するか否かを考慮する必要があり、当該地域内のあるサービスを必要とするユーザ端末の数がプリセット値に達し、且つ利用可能な無線リソースの数が十分であり、且つサービスの特性も確立を許可する場合、ターゲット領域に1つのグループを構成し、且つダウンリンクを介してサービスを必要とするユーザ端末に直接ブロードキャストし、そうでなければ、ターゲット領域に1つのグループを構成しない。
【0065】
ステップ204において、制御装置がグループ構成に基づいてターゲットサービスデータを伝送する。
【0066】
本実施例において、制御装置は、ターゲット領域に対応するグループ構成を決定した後、グループ構成に基づいてターゲットサービスデータを伝送することができる。すなわちグループ構成を決定した後、ターゲットサービスデータに対応する端末装置を決定することができる。さらに、ターゲットサービスデータを対応する端末装置に伝送することができる。具体的には、制御装置は、グループ構成に基づいて伝送メカニズムを動的に設定することができる。伝送メカニズムは、ユニキャスト、及びマルチキャストのうちの1つ以上を含み、且つ伝送メカニズムに基づいてターゲットサービスデータを伝送し、すなわち、グループ構成を完了した後、制御装置は、ターゲットサービスデータに対応する端末装置を決定し、どの無線リソースによってターゲットサービスデータを伝送するかを確定することができる。このとき、ターゲット領域内のターゲットサービスデータを必要とする端末装置の数及び/又はターゲット領域内の利用可能な無線リソースの数に基づき、伝送メカニズムを選択することができる。例えば、ターゲット領域内のターゲットサービスデータを必要とする端末装置の数があるプリセット値に達し、及び/又は、ターゲット領域内の利用可能な無線リソースの数が他のプリセット値に達すると、マルチキャスト又はグループキャストの方式で伝送する。ここでは例を挙げて説明しているに過ぎず、ターゲットサービスデータを正常に伝送できればよく、具体的には限定しない。
【0067】
なお、データを伝送するプロセスで、さらに伝送メカニズムを切り替えることができる。例えば、ユニキャストからマルチキャストに切り替え、又はマルチキャストからユニキャストに切り替える。サービスデータ伝送の連続性を保証するために、メイクビフォアブレーク方式、又は一定の時間ウィンドウ内の冗長伝送メカニズムを用いてもよい。例えば、マルチキャストからユニキャストに切り替える前に、まずユニキャストリンクを確立又は設定した後、マルチキャストからユニキャストに切り替え、受信側は、ターゲットサービスデータに対応するパケットシーケンス番号に基づいて又は他の方式を用いて、重複するパケットを区別し、正常な通信を実現する。
【0068】
1つの実施例において、ターゲットデータを伝送する前に、アプリケーションサーバとのインタラクションにより、ユニキャスト、マルチキャスト又はグループキャストのうちのどの方式でターゲットサービスデータを伝送するかを決定することができる。当然ながら他の方式で伝送メカニズムを決定することもでき、具体的には限定しない。
【0069】
以上から分かるように、本願の実施例において、制御装置が、アプリケーションサーバから送信された端末グループ情報を取得し、且つ端末グループ情報、無線カバレッジ情報、及びユーザ位置情報に基づいてグループ構成を決定することができる。最後に、制御装置は、グループ構成に基づいてターゲットサービスデータを伝送する。これにより、ターゲット領域内の端末装置がどのように変更しても、リアルタイムで端末グループ情報、無線カバレッジ情報、及びユーザ位置情報に基づいて、端末グループを動的に構成することができる。関連技術においてセルのグループ構成の方法が固定されていることに比べて、本願の実施例における構成方式はより柔軟性がある。
【0070】
以下に
図3を参照しながら、アプリケーションサーバの側から本願が提供するデータ伝送方法を説明する。
【0071】
図3を参照すると、
図3は、本願の実施例が提供するデータ伝送方法の別のフローチャートの概略図である。該フローチャートは、ステップ301~ステップ303を含む。
【0072】
ステップ301において、アプリケーションサーバがターゲットサービスデータを取得する。
【0073】
本実施例において、アプリケーションサーバはまず、ターゲットサービスデータを取得することができる。ターゲットサービスデータは、ターゲット領域内の伝送対象のサービスデータである。ここで、アプリケーションサーバがターゲットサービスデータを取得する方式を、具体的には限定しない。
【0074】
ステップ302において、アプリケーションサーバがターゲットサービスデータに基づいて端末グループ情報を生成する。
【0075】
本実施例において、アプリケーションサーバは、ターゲットサービスデータを取得した後、ターゲットサービスデータに基づいて端末グループ情報を生成することができる。端末グループ情報は、グループ識別子と、グループ内の端末装置の識別子と、グループ内の通信リソースクレームと、サービス品質QoSとを含むがこれらに限定されない。具体的には以下のとおりである。
【0076】
アプリケーションサーバがターゲットサービスデータに基づいて端末グループ情報を生成するステップは、
アプリケーションサーバがターゲット領域内の端末装置に対応するサービス要求を決定し、且つサービス要求及びターゲットサービスデータに基づいて端末グループ情報を生成するステップ、
及び/又は、
アプリケーションサーバがターゲット領域内の端末装置に対応する契約情報を決定し、且つ契約情報及びターゲットサービスデータに基づいて端末グループ情報を生成するステップ、
及び/又は、
アプリケーションサーバがターゲット領域内の端末装置に対応するユーザ画像及びユーザ行動を分析して、分析結果を取得し、且つ分析結果及びターゲットサービスデータに基づいて端末グループ情報を生成するステップ、を含む。
【0077】
すなわち、アプリケーションサーバは、3種類の異なる方式を介して端末グループ情報を生成することができる。
【0078】
1.ターゲット領域内の端末装置に対応するサービス要求を決定し、且つサービス要求及びターゲットサービスデータに基づいて端末グループ情報を生成する。
【0079】
まず、アプリケーションサーバは、ターゲット領域内の端末装置に対応するサービス要求を確定することができ、続いて、端末装置に対応するサービス要求及びターゲットサービスデータに基づき、ターゲットサービスデータに関連する端末装置の識別子を確定し、且つグループ識別子とグループ内の通信リソース要求(又は通信リソースクレームとも呼ばれる)とQoSとを組み合わせて端末グループ情報を生成する。
【0080】
2.ターゲット領域内の端末装置に対応する契約情報を決定し、且つ契約情報及びターゲットサービスデータに基づいて端末グループ情報を生成する。
【0081】
まず、アプリケーションサーバは、端末装置に対応する契約情報(例えば、各端末装置が、天気放送サービスなど、どのサービスを契約しているか)を確定することができる。次いで、端末装置に対応する契約情報及びターゲットサービスデータに基づき、ターゲットサービスデータに関連する端末装置の識別子を確定し、且つグループ識別子、グループ内の通信リソース要求及び/又はQoSを含む端末グループ情報を生成する。
【0082】
3.ターゲット領域内の端末装置に対応するユーザ画像及びユーザ行動を分析して、分析結果を取得し、且つ分析結果及びターゲットサービスデータに基づいて端末グループ情報を生成する。
【0083】
まず、アプリケーションサーバは、ターゲット領域内の端末装置に対応するユーザ画像及び/又はユーザ行動を取得し、且つユーザ画像及び/又はユーザ行動を分析し、分析結果を得ることができる。分析結果は、端末装置がターゲットサービスデータに関連するか否かを指示することができる。更に、分析結果に基づいてターゲット領域内のターゲットサービスデータに関連する端末装置の識別子を得て、且つグループ識別子、グループ内の通信リソース要求及びQoSと端末グループ情報を生成する。
【0084】
なお、上記3種類の方式は、サービス要求、契約情報、ユーザ画像及びユーザ行動を介してそれぞれ単独で端末グループ情報を生成することができる。当然ながら二つずつ組み合わせて端末グループ情報を生成する。例えば、ターゲット領域内の端末装置に対応するサービス要求及び契約情報を総合的に考慮して端末グループ情報を生成することができる。或いは、三者を組み合わせて端末グループ情報を生成する。例えば、ターゲット領域内の端末装置のサービス要求と、契約情報と、ユーザ画像及びユーザ行動とを総合的に考慮して端末グループ情報を生成することができる。具体的には限定しない。
【0085】
ステップ303において、制御装置に端末グループ情報、無線カバレッジ情報、及びユーザ位置情報に基づいてグループ構成を決定させ、且つグループ構成に基づいてターゲットサービスデータを伝送させるように、アプリケーションサーバが端末グループ情報を制御装置に送信する。
【0086】
本実施例において、制御装置に端末グループ情報、無線カバレッジ情報、及びユーザ位置情報に基づいてグループ構成を決定させ、且つグループ構成に基づいてターゲットサービスデータを伝送させるように、アプリケーションサーバは端末グループ情報を制御装置に送信し、無線カバレッジ情報及びユーザ位置情報は制御装置によって決定される。上記
図2の説明において制御装置が端末グループ情報を取得した後に実行する操作を詳細に説明しており、ここでは具体的な説明を省略する。
【0087】
以上から分かるように、本願の実施例において、アプリケーションサーバが、ターゲットサービスデータに基づいて端末グループ情報を生成し、且つ端末グループ情報を制御装置に送信することができる。制御装置は端末グループ情報、無線カバレッジ情報、及びユーザ位置情報に基づいてグループ構成を決定する。最後に、制御装置は、グループ構成に基づいてターゲットサービスデータを伝送する。これにより、ターゲット領域内の端末装置の増加又は減少に関わらず、アプリケーションサーバは、対応する端末グループ情報をリアルタイムに生成し、且つ端末グループ情報を制御装置に送信することができる。制御装置は、端末グループ情報、無線カバレッジ情報、及びユーザ位置情報に基づいてターゲット領域の端末グループを動的に構成し、関連技術においてセルのグループ構成の方法が固定されていることに比べて、構成方式はより柔軟性がある。
【0088】
以上はそれぞれ制御装置及びアプリケーションサーバの側から本願におけるデータ伝送方法を説明したが、以下に
図4を参照して制御装置とアプリケーションサーバとのインタラクションの側から本願におけるデータ伝送方法を説明する。
【0089】
図4を参照すると、
図4は、本願の実施例が提供するデータ伝送方法の別のフローチャートの概略図である。該フローチャートは、ステップ401~ステップ406を含む。
【0090】
ステップ401において、アプリケーションサーバがターゲットサービスデータを取得する。
【0091】
本実施例において、アプリケーションサーバはまず、ターゲットサービスデータを取得することができる。ターゲットサービスデータは、ターゲット領域内の伝送対象のサービスデータである。なお、アプリケーションサーバがターゲットサービスデータを取得する方式を具体的には限定しない。
【0092】
ステップ402において、アプリケーションサーバがターゲットサービスデータに基づいて端末グループ情報を生成する。
【0093】
本実施例において、アプリケーションサーバは、ターゲットサービスデータを取得した後、ターゲットサービスデータに基づいて端末グループ情報を生成することができる。端末グループ情報は、グループ識別子と、グループ内の端末装置の識別子と、グループ内の通信リソースクレームと、サービス品質QoSとを含むがこれらに限定されない。具体的には以下のとおりである。
【0094】
アプリケーションサーバがターゲットサービスデータに基づいて端末グループ情報を生成するステップは、
アプリケーションサーバがターゲット領域内の端末装置に対応するサービス要求を決定し、且つサービス要求及びターゲットサービスデータに基づいて端末グループ情報を生成するステップ、
及び/又は、
アプリケーションサーバがターゲット領域内の端末装置に対応する契約情報を決定し、且つ契約情報及びターゲットサービスデータに基づいて端末グループ情報を生成するステップ、
及び/又は、
アプリケーションサーバがターゲット領域内の端末装置に対応するユーザ画像及びユーザ行動を分析して、分析結果を取得し、且つ分析結果及びターゲットサービスデータに基づいて端末グループ情報を生成するステップ、を含む。
【0095】
すなわち、アプリケーションサーバは、3種類の異なる方式を介して端末グループ情報を生成することができる。
【0096】
1.ターゲット領域内の端末装置に対応するサービス要求を決定し、且つサービス要求及びターゲットサービスデータに基づいて端末グループ情報を生成する。
【0097】
まず、アプリケーションサーバは、ターゲット領域内の端末装置に対応するサービス要求を確定することができ、次いで、端末装置に対応するサービス要求及びターゲットサービスデータに基づき、ターゲットサービスデータに関連する端末装置の識別子を確定し、且つグループ識別子とグループ内の通信リソース要求とQoSとを組み合わせて端末グループ情報を生成する。
【0098】
2.ターゲット領域内の端末装置に対応する契約情報を決定し、且つ契約情報及びターゲットサービスデータに基づいて端末グループ情報を生成する。
【0099】
まず、アプリケーションサーバは、端末装置に対応する契約情報、例えば、各端末装置が、天気放送サービスなど、どのサービスを契約しているかを確定することができる。次いで、端末装置に対応する契約情報及びターゲットサービスデータに基づき、ターゲットサービスデータに関連する端末装置の識別子を確定し、且つグループ識別子、グループ内の通信リソース要求及び/又はQoSを含む端末グループ情報を生成する。
【0100】
3.ターゲット領域内の端末装置に対応するユーザ画像及びユーザ行動を分析して、分析結果を取得し、且つ分析結果及びターゲットサービスデータに基づいて端末グループ情報を生成する。
【0101】
まず、アプリケーションサーバは、ターゲット領域内の端末装置に対応するユーザ画像及び/又はユーザ行動を取得し、且つユーザ画像及び/又はユーザ行動を分析し、分析結果を得ることができる。分析結果は、端末装置がターゲットサービスデータに関連するか否かを指示することができる。アプリケーションサーバは、分析結果に基づいてターゲット領域内のターゲットサービスデータに関連する端末装置の識別子を得て、且つグループ識別子とグループ内の通信リソース要求とQoSとを組み合わせて端末グループ情報を生成する。
【0102】
なお、上記3種類の方式は、サービス要求、契約情報、ユーザ画像及びユーザ行動を介してそれぞれ単独で端末グループ情報を生成する。当然ながら二つずつ結合して端末グループ情報を生成してもよい。例えば、ターゲット領域内の端末装置に対応するサービス要求及び契約情報を総合的に考慮して端末グループ情報を生成することができる。或いは、三者を結合して端末グループ情報を生成してもよい。例えば、ターゲット領域内の端末装置のサービス要求と、契約情報と、ユーザ画像及びユーザ行動とを総合的に考慮して端末グループ情報を生成することができる。具体的には限定しない。
【0103】
ステップ403において、アプリケーションサーバが端末グループ情報を制御装置に送信する。
【0104】
ステップ404において、制御装置は無線カバレッジ情報及びユーザ位置情報を決定する。
【0105】
本実施例において、制御装置は、端末グループ情報を受信した後、さらにトリガして無線カバレッジ情報及びユーザ位置情報を決定することができる。
【0106】
無線カバレッジ情報とは、制御装置の無線カバレッジ範囲内において、信号を正常に受信及び送信でき、無線通信を行う(例えば、インターネット接続、電話又はウィーチャット等であってもよい)端末装置のチャネル品質又は輻輳状況等の情報である。
【0107】
ユーザ位置情報は、UEの所在位置の経度、緯度、標高等の情報を含むことができ、アプリケーションサーバによって取得されて制御装置に送信されてもよく、制御装置によって自ら取得されてもよい。ユーザ位置情報は、緯度経度、標高によって表示されてもよく、他の方式、例えば座標により表示されてもよい。また、経緯度情報がない場合、ユーザ位置情報は、serving cell、sector又は無線リソース管理(Radio Resource Management、RRM)測定メカニズムに基づいて取得されてもよい。具体的には限定しない。
【0108】
ステップ405において、制御装置が端末グループ情報、無線カバレッジ情報、及びユーザ位置情報に基づいてグループ構成を決定する。
【0109】
本実施例において、制御装置は、端末グループ情報を取得し、及び無線カバレッジ情報及びユーザ位置情報を決定した後、端末グループ情報、無線カバレッジ情報、及びユーザ位置情報に基づいてグループ構成を決定することができる。以下に具体的な説明を行う。
【0110】
制御装置が端末グループ情報、無線カバレッジ情報、及びユーザ位置情報に基づいてグループ構成を決定するステップは、
制御装置が端末グループ情報を解析し、ターゲット領域内のN個の端末装置を取得するステップであって、Nは1以上の整数であり、且つN個の端末装置はターゲットサービスデータに対応する、ステップと、
制御装置が無線カバレッジ情報及びユーザ位置情報に基づいて、ターゲット領域内の利用可能な無線リソース数を決定するステップと、
制御装置がN個の端末装置、ターゲット領域内の利用可能な無線リソース数及び/又はターゲットサービスデータの特性に基づき、グループ構成を決定するステップと、を含む。
【0111】
つまり、制御装置はまず、端末グループ情報を解析し、ターゲット領域内のN個の端末装置を取得することができる。このN個の端末装置は、ターゲットサービスデータと関連関係を有し、すなわち、このN個の端末装置における各端末装置はいずれも、ターゲットサービスデータに関連するサービス要求を購読し、及び/又はターゲットサービスデータに関連する契約サーバと契約し、及び/又は各端末装置に対応するユーザ画像及びユーザ行動の分析によってターゲットサービスデータに関連する分析結果を得る。ここで、ターゲット領域は、ターゲットサービスデータの伝送領域である。すなわち、ターゲットサービスデータはターゲット領域内で伝送される必要がある。
【0112】
次に、無線カバレッジ情報及びユーザ位置情報に基づいてターゲット領域内の利用可能な無線リソース数を決定する。すなわち、制御装置は、カバレッジ範囲内の端末装置のチャネル品質、輻輳状況及びカバレッジ範囲内の端末装置の緯度経度、標高等の端末装置の位置情報に基づいて、ターゲット領域内の利用可能な無線リソース数を決定することができる。
【0113】
最後に、N個の端末装置、ターゲット領域内の利用可能な無線リソース数及び/又はターゲットサービスデータの特性に基づいてグループ構成を決定する。ターゲットサービスデータの特性とは、ターゲットサービスデータが強制的に送信されるデータであるかどうかを指し、例えば、山体地滑り地域において、前方道路区間の山体地滑り注意の情報を、その地域を通過する全ての端末装置に強制的に送信して、端末装置のユーザに注意及び防護を提示することができ、当然ながら他のタイプであってもよく、上記は例を挙げて説明したものに過ぎず、それを限定するものではない。すなわち、制御装置がターゲットサービスデータを伝送するとき、無線リソースを介して端末装置に伝送する必要がある。つまり、そのうちの1つの要素のみを考慮してもよく、例えば、ターゲットサービスデータをターゲット領域内のそのターゲットサービスデータに関連する全ての端末装置に伝送することができ、又は複数の要素を総合的に考慮してもよく、具体的には限定しない。また、データ伝送のQoSに要件がある場合、データ伝送QoSをさらに考慮する必要があり、例えば、サービス品質が高い無線リソースを選択して伝送する。以下に例を挙げて説明する。
【0114】
ターゲット領域として広場を中心とした半径1キロメートルの地域を仮定し、この地域内で、あるサービスを必要とする端末装置の数があるプリセット値、例えば500に達し、さらに、当該地域内の利用可能な無線リソースの数、及びサービスの特性を加味し、ターゲット領域にセルグループを構成するか否かを考慮する必要があり、当該地域内のあるサービスを必要とするユーザ端末の数があるプリセット値に達し、且つ利用可能な無線リソースの数が十分であり、且つサービスの特性も確立を許可する場合、ターゲット領域に1つのグループを構成し、且つダウンリンクを介してサービスを必要とするユーザ端末に直接ブロードキャストし、そうでなければ、ターゲット領域に1つのグループを構成しない。
【0115】
ステップ406において、制御装置がグループ構成に基づいてターゲットサービスデータを伝送する。
【0116】
本実施例において、制御装置は、ターゲット領域に対応するグループ構成を決定した後、グループ構成に基づいてターゲットサービスデータを伝送することができ、すなわち、グループ構成を決定した後、ターゲットサービスデータに対応する端末装置を決定することができ、さらに、ターゲットサービスデータを対応する端末装置に伝送することができる。具体的には、制御装置は、グループ構成に基づいて伝送メカニズムを動的に設定することができる。伝送メカニズムは、ユニキャスト、及びマルチキャストのうちの1つ以上を含み、且つ伝送メカニズムに基づいてターゲットサービスデータを伝送する。すなわち、グループ構成を完了した後、制御装置は、ターゲットサービスデータに対応する端末装置を決定し、どの無線リソースによってターゲットサービスデータを伝送するかを確定することができ、このとき、ターゲット領域内のターゲットサービスデータを必要とする端末装置の数及び/又はターゲット領域内の利用可能な無線リソースの数に基づき、伝送メカニズムを選択することができ、例えば、ターゲット領域内のターゲットサービスデータを必要とする端末装置の数があるプリセット値に達し、及び/又は、ターゲット領域内の利用可能な無線リソースの数が他のプリセット値に達すると、マルチキャスト又はグループキャストの方式で伝送し、ここでは例を挙げて説明しているに過ぎず、ターゲットサービスデータを正常に伝送できればよく、具体的には限定しない。
【0117】
なお、データを伝送するプロセスで、さらに伝送メカニズムを切り替えることができる。例えば、ユニキャストからマルチキャストに切り替え、又はマルチキャストからユニキャストに切り替えることができる。サービスデータ伝送の連続性を保証するために、メイクビフォアブレーク方式、又は一定の時間ウィンドウ内の冗長伝送メカニズムを用いることができる。例えば、マルチキャストからユニキャストに切り替える前に、まずユニキャストリンクを確立又は設定した後、マルチキャストからユニキャストに切り替え、受信側は、ターゲットサービスデータに対応するパケットシーケンス番号に基づいて又は他の方式を用いて、重複するパケットを区別し、正常な通信を実現する。
【0118】
1つの実施例において、ターゲットデータを伝送する前に、アプリケーションサーバとのインタラクションにより、ユニキャスト、マルチキャスト又はグループキャストの方式でターゲットサービスデータを伝送することを決定することができる。当然ながら他の方式で伝送メカニズムを決定してもよい。具体的には限定しない。
【0119】
以上から分かるように、本願の実施例において、アプリケーションサーバが、ターゲットサービスデータに基づいて端末グループ情報を生成することができ、且つ端末グループ情報を制御装置に送信することができる。制御装置が、端末グループ情報、無線カバレッジ情報、及びユーザ位置情報に基づいてグループ構成を決定する。最後に、制御装置が、グループ構成に基づいてターゲットサービスデータを伝送する。これにより、ターゲット領域内の端末装置がどのように変更しても、アプリケーションサーバは、対応する端末グループ情報をリアルタイムに生成し、且つ端末グループ情報を制御装置に送信することができ、制御装置が端末グループ情報、無線カバレッジ情報、及びユーザ位置情報に基づいてターゲット領域の端末グループを動的に構成する。関連技術においてセルのグループ構成の方法が固定されていることに比べて、本実施例における構成方式はより柔軟性がある。
【0120】
以上はデータ伝送方法の観点から本願の実施例を説明したが、以下はデータ伝送装置の側から本願の実施例を説明する。
【0121】
図5を参照すると、本願の実施例はデータ伝送装置を提供する。データ伝送装置は、PCFエンティティ、BMFエンティティ、又はPCFエンティティに位置するチップ、又はBMFエンティティに位置するチップであってもよい。データ伝送装置は、
図2~4に示す実施例においてPCFエンティティ又はBMFエンティティが実行するステップを実行するために用いられ、前述の方法の実施例における関連説明を参照することができる。
【0122】
データ伝送装置は、
アプリケーションサーバから送信された端末グループ情報を取得するために用いられる取得ユニット501であって、端末グループ情報はアプリケーションサーバがターゲットサービスデータに基づいて生成したものであり、ターゲットサービスデータはターゲット領域内の伝送対象のサービスデータである、取得ユニット501と、
無線カバレッジ情報及びユーザ位置情報を決定するために用いられる第1決定ユニット502と、
端末グループ情報、無線カバレッジ情報、及びユーザ位置情報に基づいてグループ構成を決定するために用いられる第2決定ユニット503と、
グループ構成に基づいてターゲットサービスデータを伝送する伝送ユニット504と、を含む。
【0123】
好ましくは、第2決定ユニット503は具体的に、
端末グループ情報を解析し、ターゲット領域内のN個の端末装置を取得し、ただし、Nは1以上の整数であり、且つN個の端末装置はターゲットサービスデータに対応し、
無線カバレッジ情報及びユーザ位置情報に基づいて、ターゲット領域内の利用可能な無線リソース数を決定し、
N個の端末装置、ターゲット領域内の利用可能な無線リソース数及び/又はターゲットサービスデータの特性に基づき、グループ構成を決定する
ために用いられる。
【0124】
好ましくは、伝送ユニット504は具体的に、
グループ構成に基づいて伝送メカニズムを動的に設定し、伝送メカニズムはユニキャスト、及びマルチキャストのうちの1つ以上を含み、
伝送メカニズムに基づいてターゲットサービスデータを伝送する
ために用いられる。
【0125】
好ましくは、端末グループ情報は、グループ識別子と、グループ内の端末装置の識別子と、グループ内の通信リソースクレームと、サービス品質QoSとのうちの1つ以上を含む。
【0126】
図6を参照し、本願の実施例が提供するデータ伝送装置であって、データ伝送装置は、
ターゲットサービスデータを取得するために用いられる取得ユニット601であって、ターゲットサービスデータはターゲット領域内の伝送対象のサービスデータである、取得ユニット601と、
ターゲットサービスデータに基づいて端末グループ情報を生成するために用いられる生成ユニット602と、
制御装置に端末グループ情報、無線カバレッジ情報、及びユーザ位置情報に基づいてグループ構成を決定させ、且つグループ構成に基づいてターゲットサービスデータを伝送させるように、端末グループ情報を制御装置に送信するために用いられる送信ユニット603であって、無線カバレッジ情報及びユーザ位置情報は制御装置によって決定される、送信ユニット603と、を含む。
【0127】
好ましくは、生成ユニット602は具体的に、
ターゲット領域内の端末装置に対応するサービス要求を決定し、且つサービス要求及びターゲットサービスデータに基づいて端末グループ情報を生成し、
及び/又は、
ターゲット領域内の端末装置に対応する契約情報を決定し、且つ契約情報及びターゲットサービスデータに基づいて端末グループ情報を生成し、
及び/又は、
ターゲット領域内の端末装置に対応するユーザ画像及びユーザ行動を分析して、分析結果を取得し、且つ分析結果及びターゲットサービスデータに基づいて端末グループ情報を生成する
ために用いられる。
【0128】
好ましくは、端末グループ情報は、グループ識別子と、グループ内の端末装置の識別子と、グループ内の通信リソースクレームと、サービス品質QoSとのうちの1つ以上を含む。
【0129】
図7を参照し、
図7は、本発明の実施例が提供するサーバのハードウェア構造概略図である。サーバ700は、構成又は性能の違いにより大きな差異を生じさせることができ、1つ以上の中央処理装置(Central Processing Units、CPU)722(例えば、1つ以上のプロセッサ)と、メモリ732と、アプリケーションプログラム742又はデータ744を記憶する1つ以上の記憶媒体730(例えば、1つ以上の大容量記憶装置)とを含むことができる。ここで、メモリ732及び記憶媒体730は、一時的な記憶又は永続的な記憶であってもよい。記憶媒体730に記憶されたプログラムは、1つ以上のモジュール(図示せず)を含むことができる。各モジュールは、サーバにおける一連のコマンド操作を含むことができる。さらに、中央処理装置722は、記憶媒体730と通信し、記憶媒体730内の一連のコマンド操作をサーバ700上で実行するように設定することができる。
【0130】
サーバ700はさらに、1つ以上の電源726、1つ以上の有線又は無線ネットワークインタフェース750、1つ以上の入出力インタフェース758、及び/又は、Windows ServerTM、Mac OS XTM、UnixTM、LinuxTM、FreeBSDTMなどの1つ以上のオペレーティングシステム741を含むことができる。
【0131】
上記実施例において制御装置が実行するステップは、
図7に示すサーバ構造に基づいて実行されてもよい。
【0132】
図8を参照し、
図8は、本発明の実施例が提供するサーバのハードウェア構造概略図である。サーバ800は、構成又は性能の違いにより大きな差異を生じさせることができ、1つ以上の中央処理装置(Central Processing Units、CPU)822(例えば、1つ以上のプロセッサ)と、メモリ832と、アプリケーションプログラム842又はデータ844を記憶する1つ以上の記憶媒体830(例えば、1つ以上の大容量記憶装置)とを含むことができる。ここで、メモリ832及び記憶媒体830は、一時的な記憶又は永続的な記憶であってもよい。記憶媒体830に記憶されたプログラムは、1つ以上のモジュール(図示せず)を含むことができ、各モジュールは、サーバにおける一連のコマンド操作を含むことができる。さらに、中央処理装置822は、記憶媒体830と通信し、記憶媒体830内の一連のコマンド操作をサーバ800上で実行するように設定することができる。
【0133】
サーバ800はさらに、1つ以上の電源826、1つ以上の有線又は無線ネットワークインタフェース850、1つ以上の入出力インタフェース858、及び/又は、Windows ServerTM、Mac OS XTM、UnixTM、LinuxTM、FreeBSDTMなどの1つ以上のオペレーティングシステム841を含むことができる。
【0134】
上記実施例においてアプリケーションサーバが実行するステップは、
図8に示すサーバ構造に基づいて実行されてもよい。
【0135】
本願の実施例はさらに、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、そこにコンピュータプログラムが記憶され、コンピュータプログラムがコンピュータによって実行されるときに上記いずれかの方法の実施例におけるデータ伝送装置に関連する方法のフローを実現する。それに対応して、コンピュータは、上記データ伝送装置であってもよい。
【0136】
本願の実施例はさらに、コンピュータプログラム又はコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品を提供し、コンピュータプログラムがあるコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータに上記いずれかの方法の実施例におけるデータ伝送装置に関連する方法のフローを実現させる。それに対応して、コンピュータは、上記のデータ伝送装置であってもよい。
【0137】
上記
図2~4における各実施例において、その全体又は一部をソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア又はその任意の組み合わせによって実現することができる。ソフトウェアを使用して実施する場合、その全体又は一部をコンピュータプログラム製品の形態で実施することができる。
【0138】
コンピュータプログラム製品は、1つ以上のコンピュータコマンドを含む。コンピュータプログラムコマンドがコンピュータ上にロードされ、実行されると、本願の実施例に従うフロー又は機能の全て又は一部が生成される。コンピュータは汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、又は他のプログラマブル装置であってもよい。コンピュータコマンドは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶してもよく、又は1つのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体から別のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に伝送してもよく、例えば、コンピュータコマンドは、1つのウェブサイト、コンピュータ、サーバ又はデータセンターから有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、デジタル加入者線(DSL))又は無線(例えば、赤外線、無線、マイクロ波等)方式によって別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ又はデータセンターに伝送することができる。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータが読み取り可能な任意の利用可能な媒体であってもよく、或いは、1つの利用可能な媒体を含むか又は複数の利用可能な媒体を集積したサーバ、データセンター等のデータ記憶装置であってもよい。利用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、磁気テープ)、光媒体(例えばDVD)、又は半導体媒体(例えば、ソリッドステートディスク(Solid State Disk、SSD)などであってもよい。
【0139】
当然のことながら、本願で言及するプロセッサは、中央処理ユニット(Central Processing Unit、CPU)であってもよく、さらに他の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)又は他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート若しくはトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアアセンブリ等であってもよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、又はプロセッサは任意の一般的なプロセッサ等であってもよい。
【0140】
さらに理解すべきこととして、本願におけるプロセッサの数は1つであってもよく、複数であってもよく、具体的には実際の応用シーンに応じて変更することができ、ここでの説明は例示に過ぎず、限定するものではない。本願の実施例におけるメモリの数は1つであってもよく、複数であってもよく、具体的には実際の応用シーンに応じて変更することができ、ここでの説明は例示に過ぎず、限定するものではない。
【0141】
さらに、データ伝送装置がプロセッサ(又は処理ユニット)とメモリとを含む場合、本願におけるプロセッサはメモリと一体に集積されてもよく、プロセッサとメモリとがインタフェースを介して接続されてもよく、具体的には実際の応用シーンに応じて変更することができ、限定されない。
【0142】
当業者にとって明らかなように、説明の便宜上及び簡潔さのために、上記説明したシステム、装置及びユニットの具体的な動作プロセスは、方法の実施例における対応するプロセスを参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0143】
本願が提供するいくつかの実施例において、当然のことながら、開示されたシステム、装置及び方法は、他の方式で実現することができる。例えば、これまで説明された装置の実施例は例示的なものに過ぎず、例えば、ユニットの分割は論理機能の分割に過ぎず、実際に実現する場合には他の分割方式を有してもよく、例えば、複数のユニット又はアセンブリを別のシステムに組み合わせるか又は集積してもよく、或いは、いくつかの特徴を無視し、又は実行しなくてもよい。別の点では、図示又は議論される相互の結合又は直接的な結合、又は通信接続は、インタフェース、装置又はユニットを介した間接的な結合又は通信接続であってもよく、電気的な、機械的な又は他の形態であってもよい。
【0144】
分離部材として説明されたユニットは物理的に分離しても又は分離しなくてもよく、ユニットとして示された部材は物理的ユニットであっても又はそうでなくてもよく、すなわち一箇所に位置してもよく、又は複数のネットワークユニットに分布していてもよい。実際の必要に応じてそのうちの一部又は全てのユニットを選択して本実施例の解決手段の目的を達成することができる。
【0145】
また、本願の各実施例における各機能ユニットは1つの処理ユニットに集積されてもよく、各ユニットが単独で物理的に存在してもよく、二つ以上のユニットが1つのユニットに集積されてもよい。集積されるユニットはハードウェアの形式で実現してもよく、ソフトウェア機能ユニットの形式で実現してもよい。
【0146】
集積されるユニットがソフトウェア機能ユニットの形式で実現され且つ独立した製品として販売又は使用される場合、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶することができる。このような理解に基づき、本願の技術的解決手段は、本質的な部分、つまり、従来技術に寄与する部分又は技術的解決手段の全て若しくは一部をソフトウェア製品の形式で実現することができ、コンピュータソフトウェア製品は記憶媒体に記憶され、1台のコンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ、又は他の装置等であってもよい)により本願の
図2~4における各実施例に記載の方法の全て又は一部のステップを実行するいくつかのコマンドを含む。
【0147】
なお、本願で言及した記憶媒体又はメモリは、揮発性メモリ又は不揮発性メモリを含んでもよく、或いは、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの両方を含んでもよい。ここで、不揮発性メモリは、読み出し専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(ProgrammableROM、PROM)、消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(ErasablePROM、EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(ElectricallyEPROM、EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用されるランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)であってもよい。限定するものではなく例示的な説明として、多くの形態のRAMが利用可能であり、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(Static RAM、SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic RAM、DRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchronous DRAM、SDRAM)、ダブルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Double Data Rate SDRAM、DDR SDRAM)、エンハンスド同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Enhanced SDRAM、ESDRAM)、同期接続ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchlink DRAM、SLDRAM)及びダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM、DRRAM)などである。
【0148】
本明細書に記載されたメモリは、これら及び任意の他の適切なタイプのメモリを含むが、これらに限定されないことを意図することに留意されたい。
【0149】
上記実施例は本願の技術的解決手段を説明するためのものに過ぎず、それを制限するものではない。上記実施例を参照して本願を詳細に説明したが、当業者は依然として各実施例に記載の技術的解決手段を修正し、又はそのうち一部の技術的特徴を等価置換することができる、ことが理解されるべきである。これらの修正又は置換は、対応する技術的解決手段の主旨を本願の各実施例の技術的解決手段の範囲から逸脱させるものではない。
【0150】
<関連出願の相互参照>
本願は、2019年11月7日に中国国家知識産権局に出願された、出願番号201911084577.4、出願名称「データ伝送方法及び関連装置」の中国特許出願の優先権を主張し、その内容全体は参照により本願に組み込まれる。
【国際調査報告】