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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-09
(54)【発明の名称】無線周波数識別コネクタ
(51)【国際特許分類】
   G06K 19/077 20060101AFI20221202BHJP
   G06K 19/07 20060101ALI20221202BHJP
   F16L 23/10 20060101ALI20221202BHJP
【FI】
G06K19/077 220
G06K19/07 170
F16L23/10
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022519975
(86)(22)【出願日】2020-06-15
(85)【翻訳文提出日】2022-05-27
(86)【国際出願番号】 US2020037760
(87)【国際公開番号】W WO2021066896
(87)【国際公開日】2021-04-08
(31)【優先権主張番号】62/907,758
(32)【優先日】2019-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519147290
【氏名又は名称】オエティカ エヌワイ インク
【氏名又は名称原語表記】Oetiker NY, Inc.
【住所又は居所原語表記】4437 Walden Avenue, Lancaster, New York, U.S.A
(74)【代理人】
【識別番号】110002675
【氏名又は名称】弁理士法人ドライト国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】プライス,マーティン アール.
(72)【発明者】
【氏名】ハーゲン,クリスチャン ジェームズ
(72)【発明者】
【氏名】サウゼン,カーリ アン
【テーマコード(参考)】
3H016
【Fターム(参考)】
3H016CA04
(57)【要約】
少なくとも1つの構成要素22、40を含むコネクタと、コネクタに接続されたRFIDアセンブリ60と、を含み、RFIDアセンブリは、RFIDタグと、少なくとも1つの構成要素に配置され、RFIDタグに電気的に接続された少なくとも1つの接点と、を含み、RFIDコネクタがロック解除状態では、RFIDタグは、RFIDアセンブリが開状態であることを示し、RFIDコネクタがロック状態では、RFIDタグは、RFIDアセンブリが閉状態であることを示す、無線周波数識別(RFID)コネクタ。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線周波数識別(RFID)コネクタであって、
少なくとも1つの構成要素を含むコネクタと、
前記コネクタに接続されたRFIDアセンブリと、を備え、
前記RFIDアセンブリは、
RFIDタグと、
前記少なくとも1つの構成要素に配置され、前記RFIDタグに電気的に接続された少なくとも1つの接点と、を含み、
前記RFIDコネクタがロック解除状態では、前記RFIDタグは、前記RFIDアセンブリが開状態であることを示し、
前記RFIDコネクタがロック状態では、前記RFIDタグは、前記RFIDアセンブリが閉状態であることを示す、
RFIDコネクタ。
【請求項2】
前記少なくとも1つの構成要素は、
第1の端部および第2の端部を含む第1の構成要素と、
第2の構成要素と、を備え、前記少なくとも1つの接点は、前記第2の構成要素に配置される、
請求項1に記載のRFIDコネクタ。
【請求項3】
前記ロック解除状態では、前記第1の構成要素は、前記少なくとも1つの接点と係合されておらず、
前記ロック状態では、前記第1の構成要素は、前記少なくとも1つの接点と係合している、
請求項2に記載のRFIDコネクタ。
【請求項4】
前記第1の構成要素は、内向表面を含む外輪であり、
前記第2の構成要素は、前記内向表面に接続されていると共に外向表面を含み、前記少なくとも1つの接点が前記外向表面に配置されている、
請求項2に記載のRFIDコネクタ。
【請求項5】
前記第2の構成要素は、1つまたは複数のセグメントを備える、
請求項4に記載のRFIDコネクタ。
【請求項6】
前記少なくとも1つの接点は、
前記少なくとも1つの構成要素に電気的に接続された第1の接点と、
第2の接点と、を備える、
請求項1に記載のRFIDコネクタ。
【請求項7】
前記ロック解除状態では、前記第2の接点は、前記少なくとも1つの構成要素に電気的に接続されておらず、
前記ロック状態では、前記第2の接点は、前記少なくとも1つの構成要素に電気的に接続されている、
請求項6に記載のRFIDコネクタ。
【請求項8】
前記少なくとも1つの接点は、感圧接点を備える、
請求項1に記載のRFIDコネクタ。
【請求項9】
前記少なくとも1つの接点は、
前記RFIDタグに電気的に接続された第1の接点と、
前記RFIDタグに電気的に接続され、前記第1の接点から分離され前記開状態を形成する第2の接点と、を備える、
請求項1に記載のRFIDコネクタ。
【請求項10】
前記閉状態において、前記第1の接点は、前記第2の接点に電気的に接続されている、
請求項9に記載のRFIDコネクタ。
【請求項11】
前記RFIDタグは、アンテナを備え、
前記RFIDタグが開状態では、前記アンテナの回路は開いており、
前記RFIDタグが閉状態では、前記アンテナの回路は閉じている、
請求項1に記載のRFIDコネクタ。
【請求項12】
無線周波数識別(RFID)コネクタであって、
コネクタと、
RFIDアセンブリと、を備え、
前記コネクタは、
内向表面、第1の端部、および第2の端部を備える第1の構成要素と、
外向表面を備え前記第1の構成要素に接続された第2の構成要素と、を含み、
前記RFIDアセンブリは、
RFIDタグと、
前記RFIDタグと前記第2の構成要素に電気的に接続された第1の接点と、
前記RFIDタグに電気的に接続され、前記外向表面に配置された第2の接点と、を含み、
前記RFIDコネクタがロック解除状態では、前記第2の接点は、前記第1の構成要素に電気的に接続されておらず、
前記RFIDコネクタがロック状態では、前記第2の接点が前記第1の構成要素に電気的に接続される、
RFIDコネクタ。
【請求項13】
前記ロック解除状態では、前記RFIDタグは、前記RFIDアセンブリが開状態であることを示し、
前記ロック状態では、前記RFIDタグは、前記RFIDアセンブリが閉状態であることを示す、
請求項12に記載のRFIDコネクタ。
【請求項14】
前記第2の端部は、前記第1の端部に対して、
前記コネクタを締め、
前記第2の接点に取り外し可能に係合し電気的に接続する
ように変位可能に構成されている、
請求項12に記載のRFIDコネクタ。
【請求項15】
前記コネクタは、クランプである、
請求項12に記載のRFIDコネクタ。
【請求項16】
前記RFIDアセンブリは、層をさらに含み、前記層は、
前記第2の接点と前記RFIDタグが配置される上面と、
底面と、を備える、
請求項12に記載のRFIDコネクタ。
【請求項17】
前記層は、絶縁材料を含み、前記底面は、前記外向表面に接続されている、
請求項16に記載のRFIDコネクタ。
【請求項18】
前記第1の接点は、前記底面に配置されている、
請求項16に記載のRFIDコネクタ。
【請求項19】
前記RFIDタグは、アンテナを備え、
前記開状態では、前記アンテナの回路は開いており、
前記閉状態では、前記アンテナの回路は閉じている、
請求項13に記載のRFIDコネクタ。
【請求項20】
無線周波数識別(RFID)コネクタであって、
内向表面、第1の端部、および第2の端部を備え、前記第2の端部が前記第1の端部に対して変位可能である外輪と、
外向表面を備え、前記外輪に接続された内輪構成要素と、を含むコネクタと、
前記外向表面に配置されたRFIDアセンブリと、を備え、
前記RFIDアセンブリは、
RFIDタグと、
前記RFIDタグと前記外輪に電気的に接続された第1の接点と、
前記RFIDタグに電気的に接続された第2の接点と、を含み、
前記RFIDコネクタがロック解除状態では、前記第2の接点は、前記外輪に電気的に接続されておらず、前記RFIDタグは、前記RFIDアセンブリが開状態であることを示し、
前記RFIDコネクタがロック状態では、前記第2の接点は、前記外輪に電気的に接続され、前記RFIDタグは、前記RFIDアセンブリが閉状態であることを示す、
RFIDコネクタ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2019年9月30日に出願された米国仮特許出願第62/907,758号について、工業所有権の保護に関するパリ条約のストックホルム改正条約の第4条および第8条に基づく利益を主張し、その出願は参照によりその全体が本出願に組み入れられる。
【0002】
本開示は、クランプ用の接続確認器、より具体的には、クランプまたは無線送信を介した接続の状態を示す無線周波数識別(RFID)タグを備えるクランプまたはコネクタに関する。
【背景技術】
【0003】
クランプは、内向きの圧力の付加による移動または分離を防ぐために、物体を一緒にしっかりと保持または固定するために使用される締結装置である。多くの異なる目的のために利用可能な多くのタイプのクランプがある。構成要素を一緒に固定しながら配置するために使用されるものとして、一時的なものもあれば、永続的なものもある。
【0004】
ホースクランプまたはホースクリップまたはホースロックとして知られるクランプの1つのタイプは、ホースをバーブまたはニップルなどの取付具に取り付けて密封するために使用される装置である。ホースクランプの種類には、ねじ/バンド(ウォームギア)クランプ、ばねクランプ、ワイヤクランプ、イヤークランプ、vクランプなどがある。多くの場合、ホースクランプは、ホースまたは導管を、冷媒、燃料、オイル、クーラントなどの有害物質を運ぶ取付具に接続するために使用され、したがって、重要な構成要素である。そのため、クランプまたはコネクタを適切に固定し、それによって接続(つまり、ホース/取付具接続)を適切に固定することが不可欠である。
【0005】
クランプまたはコネクタは、他の多くのコネクタの重要な構成要素であり、それらの使用は、流体接続のみに及ぶものではないことを理解されたい。例えば、クランプは、外科的または非外科的処置中に構成要素を様々なツールまたは機械に固定するために医療分野で使用されてもよい。クランプまたはコネクタを使用して、移動体を一緒に、たとえばトレーラを車両に固定してもよい。
【0006】
したがって、接続、コネクタ、またはクランプが適切に固定されていることを保証する接続確認器が長い間必要とされている。また、RFIDを利用してさまざまな構成要素間の接続が確実に接続されていることを確認する接続確認器が長い間必要とされている。
【発明の概要】
【0007】
本明細書に示される態様によれば、少なくとも1つの構成要素を含むコネクタと、コネクタに接続されたRFIDアセンブリと、を備える無線周波数識別(RFID)コネクタが提供され、RFIDアセンブリは、RFIDタグと、少なくとも1つの構成要素に配置されRFIDタグに電気的に接続された少なくとも1つの接点と、を含み、RFIDコネクタがロック解除状態では、RFIDタグは、RFIDアセンブリが開状態であることを示し、RFIDコネクタがロック状態では、RFIDタグは、RFIDアセンブリが閉状態であることを示す。
【0008】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの構成要素は、第1の端部および第2の端部を含む第1の構成要素と、第2の構成要素と、を備え、少なくとも1つの接点は、第2の構成要素に配置される。いくつかの実施形態では、ロック解除状態では、第1の構成要素は、少なくとも1つの接点と係合されておらず、ロック状態では、第1の構成要素は、少なくとも1つの接点と係合している。いくつかの実施形態では、第1の構成要素は、内向表面を含む外輪であり、第2の構成要素は、内向表面に接続されていると共に外向表面を含み、少なくとも1つの接点が外向表面に配置されている。いくつかの実施形態では、第2の構成要素は、1つまたは複数のセグメントを備える。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの接点は、少なくとも1つの構成要素に電気的に接続された第1の接点と、第2の接点と、を備える。いくつかの実施形態では、ロック解除状態では、第2の接点は、少なくとも1つの構成要素に電気的に接続されておらず、ロック状態では、第2の接点は、少なくとも1つの構成要素に電気的に接続されている。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの接点は、感圧接点を備える。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの接点は、RFIDタグに電気的に接続された第1の接点と、RFIDタグに電気的に接続され、第1の接点から分離され開状態を形成する第2の接点と、を備える。いくつかの実施形態では、閉状態において、第1の接点は、第2の接点に電気的に接続されている。いくつかの実施形態では、RFIDタグは、アンテナを備え、RFIDタグが開状態では、アンテナの回路は開いており、RFIDタグが閉状態では、アンテナの回路は閉じている。
【0009】
本明細書に示されている態様によれば、コネクタと、RFIDアセンブリと、を備える無線周波数識別(RFID)コネクタが提供され、コネクタは、内向表面、第1の端部、および第2の端部を備える第1の構成要素と、外向表面を備え第1の構成要素に接続された第2の構成要素と、を含み、RFIDアセンブリは、RFIDタグと、RFIDタグと第2の構成要素に電気的に接続された第1の接点と、RFIDタグに電気的に接続され、外向表面に配置された第2の接点と、を含み、RFIDコネクタがロック解除状態では、第2の接点は、第1の構成要素に電気的に接続されておらず、RFIDコネクタがロック状態では、第2の接点が第1の構成要素に電気的に接続される。
【0010】
いくつかの実施形態では、ロック解除状態では、RFIDタグは、RFIDアセンブリが開状態であることを示し、ロック状態では、RFIDタグは、RFIDアセンブリが閉状態であることを示す。いくつかの実施形態では、第2の端部は、第1の端部に対して、コネクタを締め、第2の接点に取り外し可能に係合し電気的に接続するように変位可能に構成されている。いくつかの実施形態では、コネクタは、クランプである。いくつかの実施形態では、RFIDアセンブリは、層をさらに含み、層は、第2の接点とRFIDタグが配置される上面と、底面と、を備える。いくつかの実施形態では、層は、絶縁材料を含み、底面は、外向表面に接続されている。いくつかの実施形態では、第1の接点は、底面に配置されている。いくつかの実施形態では、RFIDタグは、アンテナを備え、開状態では、アンテナの回路は開いており、閉状態では、アンテナの回路は閉じている。
【0011】
本明細書に示されている態様によれば、内向表面、第1の端部、および第2の端部を備え、第2の端部が第1の端部に対して変位可能である外輪と、外向表面を備え、外輪に接続された内輪構成要素と、を含むコネクタと、外向表面に配置されたRFIDアセンブリと、を備える無線周波数識別(RFID)コネクタが提供され、RFIDアセンブリは、RFIDタグと、RFIDタグと外輪に電気的に接続された第1の接点と、RFIDタグに電気的に接続された第2の接点と、を含み、RFIDコネクタがロック解除状態では、第2の接点は、外輪に電気的に接続されておらず、RFIDタグは、RFIDアセンブリが開状態であることを示し、RFIDコネクタがロック状態では、第2の接点は、外輪に電気的に接続され、RFIDタグは、RFIDアセンブリが閉状態であることを示す。
【0012】
本開示のこれらおよび他の目的、特徴、および利点は、図面および添付の特許請求の範囲を考慮して、本開示の以下の詳細な説明を検討することで容易に明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
対応の参照符号が対応の部品を指す添付の概略図を参照して、様々な実施形態が例としてのみ開示される。
図1】ロック解除状態でのRFIDコネクタの斜視図である。
図2】ロック状態での、図1に示されるRFIDコネクタの斜視図である。
図3図1の細部3に概ね沿うRFIDコネクタの詳細図である。
図4】RFIDアセンブリの斜視図である。
図5】RFIDアセンブリの斜視図である。
図6図5の線6-6に概ね沿うRFIDアセンブリの断面図である。
図7】RFIDアセンブリの斜視図である。
図8図1の細部8に概ね沿うRFIDコネクタの詳細図である。
図9A】開状態でのRFIDアセンブリの部分断面概略図である。
図9B】閉状態での、図9Aに示されるRFIDアセンブリの部分断面概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
初めに、異なる図面での同様の図面番号は同一または機能的に類似の構造要素を特定することを認識されたい。特許請求の範囲は、開示の態様に限定されないことを理解されたい。
【0015】
さらに、本開示は記載される特定の方法、材料、および変形に限定されず、そのため当然ながら変化しうることは理解されたい。ここで使用される用語は特定の態様を記述することのみを目的とし、特許請求の範囲を限定する意図がないことも理解されたい。
【0016】
他に定義されなければ、ここに使用される技術的および科学的な語すべては、この開示が関連する技術分野の当業者に一般的に理解されるものと同じ意味を有する。ここに記載されるものと類似または同等の方法、装置、または材料が実施形態例の実施または試験に使用されうることを理解されたい。本開示のアセンブリは、水力学、電子工学、空気力学、および/またはばねにより駆動されうる。
【0017】
「実質的に」の語は、「近く」、「非常に近く」、「約」、「およそ」、「だいたい」、「近似する」、「近い」、「本質的に」、「近隣に」、「近傍に」等のような語と同義語であって、このような語は明細書および特許請求の範囲に出現する際に互換的に使用されうることが認識されるであろう。「近接の」の語は、「近くに」、「近い」、「隣接の」、「近隣の」、「直近の」、「隣の」等のような語と同義語であって、このような語は明細書および特許請求の範囲に出現する際に互換的に使用されうることが認識されるであろう。「およそ」の語は、指定値の10パーセント以内の値を意味することが意図されている。
【0018】
本出願における「または」の使用は、特に明記しない限り、「非排他的」な取り合わせに関するものであると理解されるであろう。例えば、「アイテムxがAまたはBである」という場合、これは次の(1)、(2)のいずれかを意味することが理解される。(1)アイテムxがAおよびBの一方または他方のみである。(2)アイテムxはAとBの両方である。言い換えれば、「または」という言葉は、「排他的なまたは」の取り合わせを定義するためには使用されない。例えば、「アイテムxはAまたはBである」という記載についての「排他的なまたは」の取り合わせは、xがAおよびBのいずれか1つのみであることが必要とされる。更に、ここで使用される「および/または」は、列挙された要素または条件の1つまたは複数が含まれるか、または発生する可能性があることを示すために使用される文法上の接続詞を意味することを意図している。例えば、第1の要素、第2の要素および/または第3の要素を備える装置は、以下の構造的取り合わせのいずれか1つとして解釈されることを意図する。すなわち、第1要素を備える装置、第2の要素を備える装置、第3の要素を備える装置、第1の要素および第2の要素を備える装置、第1の要素および第3の要素を備える装置、第1の要素、第2の要素、および第3の要素を備える装置、または、第2の要素および第3の要素を備える装置。
【0019】
更に、システムまたは要素と組み合わせた「の少なくとも1つを備える」及び「の少なくとも1つを備える」という表現は、システムまたは要素が、その表現の後に挙げられた要素の1つまたは複数を含むことを意味することを意図している。例えば、第1の要素、第2の要素および第3の要素の少なくとも1つの要素を備える装置、は、以下の構造的取り合わせのいずれか1つとして解釈されることを意図している。すなわち、第1の要素を備える装置、第2の要素を備える装置、第3の要素を備える装置、第1の要素および第2の要素を備える装置、第1の要素および第3の要素を備える装置、第1の要素、第2の要素および第3の要素を備える装置、または、第2の要素および第3の要素を備える装置。同様の解釈は、「の少なくとも1つで使用される」という表現がここで使用されている場合にも意図されている。更に、ここで使用される「および/または」は、列挙された要素または条件の1つまたは複数が含まれるかまたは発生する可能性があることを示すために使用される文法上の接続詞を意味することを意図している。例えば、第1の要素、第2の要素および/または第3の要素を備える装置、は、以下の構造的取り合わせのいずれか1つとして解釈されることを意図する。すなわち、第1の要素を備える装置、第2の要素を備える装置、第3の要素を備える装置、第1の要素および第2の要素を備える装置、第1の要素および第3の要素を備える装置、第1の要素、第2の要素、および第3の要素を備える装置、または、第2の要素および第3の要素を備える装置。
【0020】
ここで図に言及すると、図1は、ロック解除状態でのRFIDコネクタ10の斜視図である。図2は、ロック状態でのRFIDコネクタ10の斜視図である。図3は、図1の細部3に概ね沿うRFIDコネクタ10の詳細図である。RFIDコネクタ10は、概して、コネクタまたはクランプ20およびRFIDアセンブリ60、160、260を備える。以下の説明は、図1~3と照らし合わせて解釈されたい。
【0021】
コネクタ20は、構成要素または外輪またはバンド22と、構成要素または内輪40と、を備える。構成要素22は、外向表面、例えば、半径方向外向表面24と、内向表面、例えば、半径方向内向表面26と、端部28と、端部30と、を備える。いくつかの実施形態では、端部28および端部30は、コネクタ20の直径を減少させ、構成要素(例えば、2つのパイプ、チューブ、または導管の端部)を一緒に圧搾またはクランプするために、互いに向かって変位可能に構成される。いくつかの実施形態では、また示されるように、端部28はループを備え、構成要素またはトラニオン、例えば、スロット付きトラニオン32に接続されており、端部30は、ループを備え、構成要素またはトラニオン、例えば、ねじ山付きトラニオン34に接続される。ねじ36は、トラニオン32およびトラニオン34と係合し、トラニオン34をトラニオン32に向かっておよびトラニオン32から離れるように変位可能に構成される(またはトラニオン32をトラニオン34に向かっておよびトラニオン34から離れるように変位可能に構成される)。いくつかの実施形態では、ねじ36は、ねじ状であり、トラニオン32のスロットまたは貫通ボアを通って延び、ねじ山付きトラニオン34と螺合する。ねじ36が第1の方向に回転すると、ねじ山付きトラニオン34は、スロット付きトラニオン32に向かって変位する(またはスロット付きトラニオン32は、ねじ山付きトラニオン34に向かって変位する)。ねじ36が第1の方向とは反対の第2の方向に回転すると、ねじ山付きトラニオン34は、スロット付きトラニオン32から離れて変位する(または、スロット付きトラニオン32は、ねじ山付きトラニオン34から離れて変位する)。いくつかの実施形態では、トラニオン32にねじ山が付けられており、トラニオン34にスロットが付けられている。
【0022】
構成要素40は、構成要素22に接続され、構成要素22から(半径方向)内側に配置される。いくつかの実施形態では、また示されるように、構成要素40は、1つまたは複数のセグメント、例えば、セグメント46A~Cを備える。いくつかの実施形態では、構成要素40は、1つのセグメント、例えば、セグメント46Aのみを含む。いくつかの実施形態では、コネクタ20は、コネクタまたは内輪を備えておらず、コネクタ(すなわち、外輪)22のみを備える。セグメント46A~Cは、半径方向内向表面26に接続され、その周りに円周方向に間隔を置いて配置される。セグメント46A~Cのそれぞれは、半径方向内向表面26に接続された外向表面、例えば、半径方向外向表面42と、内向表面、例えば、半径方向内向表面44と、を備える。半径方向内向表面44は、2つの構成要素を一緒にクランプまたは固定するために、直線状(例えば、円筒形)または曲線状で(例えば、U字型)であってもよい。例えば、示されるように、半径方向内向表面44は、U字型であり、フランジを有する2つのパイプ端部を半径方向内向表面44の輪郭内に固定できる。しかしながら、コネクタ20の代わりに任意のクランプまたはコネクタを使用してもよく、本開示は、図面に示されているものだけに限定されるべきではないことを認識されたい。
【0023】
RFIDアセンブリ60、160、260は、1つまたは複数のセグメントの半径方向外向表面、例えば、セグメント46Aの半径方向外向表面42上に配置される。RFIDアセンブリ60、160、260は、以下でより詳細に説明するように、構成要素22に電気的に接続された少なくとも1つの接点を備えている。いくつかの実施形態では、RFIDアセンブリ60および160は、それぞれ、接点80A~Bおよび180A~Bを備える。図3に最もよく示されるように、接点80B、180Bは、構成要素40のセグメント46Aの半径方向外向表面42に電気的に接続される。セグメント46Aも構成要素22に電気的に接続されるので、接点80B、180Bは、構成要素22に電気的に接続される。接点80A、180Aは、セグメント46Aの半径方向外向表面42に非電気的に接続されている。示されるように、接点80A、180Aは、絶縁層62、162上に配置され、それにより、以下でより詳細に説明されるように、接点80A、180Aとセグメント46A、したがって構成要素22との間の電気的接続を防止する。構成要素22が締められると(すなわち、端部28が端部30の近くに変位すると)、構成要素22の半径方向内向表面26が接点80A、180Aに接触し、電気的に接続し、それによって接点80A、180Aと80B、180Bとの間の回路を完成させる。回路が完了すると、RFIDタグ70、170は、接続が確実であることを示す。
【0024】
図4は、RFIDアセンブリ60の斜視図である。RFIDアセンブリ60は、概して、少なくとも1つの層(例えば、層62)と、RFIDタグ70と、少なくとも1つの接点(例えば、接点80Aおよび/または接点80B)と、を備える。いくつかの実施形態では、RFIDアセンブリ60は、コネクタの第1の構成要素に接続されたRFIDラベルであり、コネクタは、2つの要素を接続するように構成されている。RFIDアセンブリ60は、任意のタイプの接続、例えば、流体接続、等速(CV)ジョイント、トレーラーヒッチ接続、電気接続などを確実にするために使用してもよいことを認識されたい。以下の説明は、図1~4と照らし合わせて解釈されたい。
【0025】
層62は、表面64および表面66を備え、コネクタ20の構成要素、例えば、構成要素40の半径方向外向表面42に固定可能に構成される。いくつかの実施形態では、表面64は、接着剤を備え、RFIDタグ70および/または接点80Aをコネクタ20(例えば、セグメント46A)へ固定する。層62は、接着剤を介してコネクタ20に接続される必要はなく、他の適切な手段、例えば、ストリング、テープ、面ファスナー、はんだ、溶接などを使用して接続および/または適用され得ることを認識されたい。いくつかの実施形態では、層62は、絶縁体である。非接続状態では、図1および図3に示すように、接点80Aは、セグメント46Aおよび構成要素22に非電気的に接続され、接点80Bは、セグメント46Aおよび構成要素22に電気的に接続される。
【0026】
RFIDアセンブリ60は、RFIDタグ70および/または接点80Aのプラットフォームまたはベースとして動作可能に構成された上面66に接続された追加のフェライト層(図示せず)をさらに備えてもよい。いくつかの実施形態では、RFIDアセンブリ60は層68をさらに備える。層68は、RFIDタグ70を覆い保護可能に構成される。図4に示すように、層68はRFIDタグ70を完全に覆い、接点80Aを少なくとも部分的に覆う。ただし、接点80Aの少なくとも一部、例えば、露出部分82は、露出している必要があり、これにより、以下でより詳細に説明するように、構成要素22の端部28に係合して電気的に接続することができる。
【0027】
RFIDタグ70は、表面66上に配置されており、集積回路(IC)またはチップ72およびアンテナ74を備える。いくつかの実施形態では、RFIDタグ70は、パッシブRFIDタグを備える。いくつかの実施形態では、RFIDタグ70は、アクティブRFIDタグを備える(さらに電源を備える)。いくつかの実施形態では、RFIDタグ70は、セミパッシブRFIDタグを備える。いくつかの実施形態では、RFIDタグ70は、情報、例えば、一意の識別(UID)番号、RFIDアセンブリ60の状態(すなわち、開または閉)などを送信するように事前にプログラムされている。アンテナ74は、それぞれ、導体76Aおよび76Bを介して、第1の端部でIC72にアンテナ無線周波数(RF)入力LAで接続されると共に、第2の端部でIC72にアンテナRF入力LBで接続される。RFIDタグ70はさらに接点80Aおよび接点80Bに接続されている。具体的には、導体78Aは、接地ピンGNDで接点80AをIC72に接続し、導体78Bは、検出器ピンDPで接点80BをIC72に接続する。
【0028】
接点80Aは、接点80Bから分離されている。具体的には、接点80Aは、層62の表面66に配置されており、接点80Bは、層62に配置されない。接点80Bは半径方向外向表面42に配置されており、コネクタ20の構成要素40および構成要素22に電気的に接続される。いくつかの実施形態では、接点80Bは、半径方向内向表面26に配置されており、コネクタ20の構成要素40および構成要素22に電気的に接続される。接点80Bは、任意の適切な手段、例えば、接着剤、ストリング、テープ、面ファスナー、はんだ、溶接などを介して構成要素40および/または構成要素22に接続されてもよいことを認識されたい。いくつかの実施形態では、接点80Aおよび80Bは、導電体である。図1および図3に示されるように、ロック解除状態では、接点80Bは、常に構成要素22に電気的に接続されており、接点80Aは、構成要素22に電気的に接続されないことを認識されたい。コネクタ20が適切に固定されると、構成要素22の端部28が引き込まれて、接点80Aと係合し、電気的に接続される。いくつかの実施形態では、構成要素22および/または構成要素40は、導電性材料(例えば、金属)を備える。したがって、端部28が接点80Aと係合すると、構成要素22は、接点80A~BとIC72との間の回路を完成させ、RFIDタグ70を有効にする(すなわち、RFIDタグ70は、外部装置(図示せず)によって生成された電磁場によって電力の供給を受けることができる)、または、(開状態から)閉状態に切り替える。回路が完成する前、すなわち、接点80Aを接点80Bに直接電気的に接続する前に、RFIDタグ70は有効にされていない(すなわち、RFIDタグ70は、外部装置によって生成された電磁場によって電力の供給を受けることができない)、またはいくつかの実施形態では、開状態を示す。回路が完成すると(つまり、図2に示すように構成要素22および/または構成要素40が接点80Aと接点80Bを直接接続すると)、RFIDリーダーなどの外部装置は、RFIDタグ70が有効になっているか閉状態であることを検出し、これにより、RFIDコネクタ10が適切に接続されていることを示す。言い換えると、RFIDタグ70が有効になっている場合、RFIDリーダーは、RFIDタグ70が存在することを識別し、したがって、RFIDコネクタ10が適切に接続されていると判断する。回路が完了していない場合(つまり、接点80Aが接点80Bに直接接続されていない場合)、RFIDリーダーは、有効なRFIDタグ70を検出せず、これにより、RFIDコネクタ10が適切に接続されていないことを示す。さらに別の言い方をすれば、RFIDタグ70が無効になっている場合、RFIDリーダーは、RFIDタグ70が存在することを識別せず、したがって、RFIDコネクタ10が適切に接続されていないと判断する。
【0029】
いくつかの実施形態では、RFIDタグ70は、常に有効であり、接点80Aおよび80Bが接続されているかどうかに関係なく、RFIDリーダーによって検出および読み取ることができる。そのような実施形態では、接点80Aおよび80Bが、例えば、構成要素22および/または構成要素40を介して直接接続されていない場合、RFIDタグ70は、RFIDリーダーに特定の情報を送信することができる。このような情報には、UID番号(例えば、RFIDタグ、コネクタフォームなど)、サイズ番号、モデル番号、シリアル番号、RFIDタグ70の状態(開または閉など)、統一資源位置指定子(URL)、基地局識別(つまり、製造LOT番号)、日付/時刻スタンプ、説明などが含まれるが、これらに限定されない。言い換えると、接点80Aと80Bが接続されているかどうかに関係なく、RFIDタグ70は、正常に機能している場合、特定のデータ(例えば、UID番号、状態など)を常に送信する。したがって、RFIDタグ70は、たとえば16進データまたは値を使用して、少なくともUID番号と状態(つまり、開または閉)を常に送信するように事前にプログラムされている。これは、現在の状態(つまり、開または閉)を判断できるのと同様に、ユーザーが所与のRFIDタグをスキャンして、適切に機能しているかどうか(つまり、RFIDタグがデータを適切に送信している場合は適切に機能している)を判断できるため、重要である。接点80Aおよび80Bが、例えば、構成要素22および/または構成要素40を介して接続される場合、RFIDタグ70は、閉状態を示すデータを送信する。いくつかの実施形態では、RFIDタグ70は、開状態の場合は第1の値(たとえば、第1の16進値)を示し、閉状態の場合は、第1の値とは異なる第2の値(たとえば、第2の16進値)を示す。RFIDタグ70は、それが適切に機能していること、および開状態と閉状態との間の区別を示すのに適した任意のプログラミングを含んでいてもよく、本開示は、16進法の使用だけに限定されるべきではないことを認識されたい。
【0030】
図5は、RFIDアセンブリ160の斜視図である。図6は、図5の線6-6に概ね沿うRFIDアセンブリ160の断面図である。RFIDアセンブリ160は、概して、少なくとも1つの層(たとえば、層162)と、RFIDタグ170と、少なくとも1つの接点(たとえば、接点180Aおよび/または接点180B)と、を備える。いくつかの実施形態では、RFIDアセンブリ160は、コネクタの第1の構成要素に接続されたRFIDラベルであり、コネクタは、2つの要素を接続するように構成されている。RFIDアセンブリ160は、任意のタイプの接続、例えば、流体接続、CVジョイント、トレーラーヒッチ接続、電気接続などを確実にするために使用してもよいことを認識されたい。以下の説明は、図1~6と照らし合わせて解釈されたい。
【0031】
層162は、表面164および表面166を備え、コネクタ20の構成要素、例えば、構成要素40の半径方向外向表面42(例えば、セグメント46A)に固定可能に構成される。いくつかの実施形態では、表面164は、接着剤を備え、RFIDタグ170および/または接点180Aおよび/または接点180Bをコネクタ20に固定する。層162は、接着剤を介してコネクタ20に接続する必要はなく、むしろ、任意の他の適切な手段、例えば、ストリング、テープ、面ファスナー、はんだ、溶接などを使用して接続および/または適用することができることを認識されたい。いくつかの実施形態では、層162は、絶縁体である。非接続状態では、図1および図3に示すように、接点180Aは、セグメント46Aおよび構成要素22に非電気的に接続され、接点180Bは、セグメント46Aおよび構成要素22に電気的に接続される。
【0032】
RFIDアセンブリ160は、RFIDタグ170および/または接点180Aのプラットフォームまたはベースとして動作可能に構成された上面166に接続された追加のフェライト層(図示せず)をさらに備えていてもよい。いくつかの実施形態では、RFIDアセンブリ160は、さらに層168を備える。層168は、RFIDタグ170および/または接点180Aを覆い保護可能に構成されている。図5~6に示すように、層168は、RFIDタグ170を完全に覆い、接点180Aを少なくとも部分的に覆う。ただし、接点180Aの少なくとも一部、例えば、露出部分182は、露出している必要があり、これにより、以下でより詳細に説明するように、構成要素22の端部28に係合して電気的に接続することができる。
【0033】
RFIDタグ170は、表面166上に配置されており、ICまたはチップ172およびアンテナ174を備える。いくつかの実施形態では、RFIDタグ170は、パッシブRFIDタグを備える。いくつかの実施形態では、RFIDタグ170は、アクティブRFIDタグを備える(さらに電源を備える)。いくつかの実施形態では、RFIDタグ170は、セミパッシブRFIDタグを備える。いくつかの実施形態では、RFIDタグ170は、情報、例えば、UID番号、RFIDアセンブリ160の状態(すなわち、開または閉)などを送信するように事前にプログラムされている。アンテナ174は、それぞれ、導体176Aおよび176Bを介して、第1の端部でIC172にアンテナRF入力LAで接続されると共に、第2の端部でIC172にアンテナRF入力LBで接続される。RFIDタグ170は、さらに接点180Aおよび接点180Bに接続されている。具体的には、導体178Aは、接地ピンGNDで接点180AをIC172に接続し、導体178Bは、検出器ピンDPで接点180BをIC172に接続する。
【0034】
接点180Aは、接点180Bから分離されている。具体的には、接点180Aは、層162の表面166上に配置されており、接点180Bは、層162の表面164上に配置される。接点180Bは、半径方向外向表面42上に配置されており、コネクタ20の構成要素40および構成要素22に電気的に接続される。いくつかの実施形態では、接点180Aおよび180Bは、導電体である。ロック解除状態では、図1および図3に示すように、接点180Bは、常に構成要素22に電気的に(セグメント46Aを介して)接続されており、接点180Aは、構成要素22に電気的に接続されていないことを認識されたい。コネクタ20が適切に固定されると、構成要素22の端部28が引き込まれて、接点180Aと係合し、電気的に接続される。いくつかの実施形態では、構成要素22および/または構成要素40は、導電性材料(例えば、金属)を備える。したがって、構成要素22は、接点180A~BとIC172との間の回路を完成させ、RFIDタグ170を有効にする(すなわち、RFIDタグ170は、外部装置(図示せず)によって生成される電磁場によって電力の供給を受けることができる)、または、(開状態から)閉状態に切り替える。回路が完成する前、すなわち、接点180Aを接点180Bに直接電気的に接続する前に、RFIDタグ170は有効にされていない(すなわち、RFIDタグ170は、外部装置によって生成された電磁場によって電力の供給を受けることができない)、またはいくつかの実施形態では、開状態を示す。回路が完成すると(つまり、図2に示すように構成要素22および/または構成要素40が接点180Aと接点180Bを直接接続すると)、RFIDリーダーなどの外部装置は、RFIDタグ170が有効になっているか閉状態であることを検出し、これにより、RFIDコネクタ10が適切に接続されていることを示す。言い換えると、RFIDタグ170が有効になっている場合、RFIDリーダーはRFIDタグ170が存在することを識別し、したがって、RFIDコネクタ10が適切に接続されていると判断する。回路が完了していない場合(つまり、接点180Aが接点180Bに直接接続されていない場合)、RFIDリーダーは有効なRFIDタグ170を検出せず、これにより、RFIDコネクタ10が適切に接続されていないことを示す。さらに別の言い方をすれば、RFIDタグ170が無効になっている場合、RFIDリーダーは、RFIDタグ170が存在することを識別せず、したがって、RFIDコネクタ10が適切に接続されていないと判断する。
【0035】
いくつかの実施形態では、RFIDタグ170は、常に有効であり、接点180Aおよび180Bが接続されているかどうかに関係なく、RFIDリーダーによって検出および読み取ることができる。そのような実施形態では、接点180Aおよび180Bが、例えば、構成要素22および/または構成要素40を介して直接接続されていない場合、RFIDタグ170は、RFIDリーダーに特定の情報を送信することができる。このような情報には、UID番号(例えば、RFIDタグ、コネクタなど)、サイズ番号、モデル番号、シリアル番号、RFIDタグ170の状態(開または閉など)、URL、基地局識別(つまり、製造LOT番号)、日付/時刻スタンプ、説明などが含まれるが、これらに限定されない。言い換えると、接点180Aと180Bが接続されているかどうかに関係なく、RFIDタグ170は、正常に機能している場合、特定のデータ(例えば、UID番号、状態など)を常に送信する。したがって、RFIDタグ170は、たとえば16進データまたは値を使用して、少なくともUID番号と状態(つまり、開または閉)を常に送信するように事前にプログラムされている。これは、現在の状態(つまり、開または閉)を判断できるのと同様に、ユーザーが所与のRFIDタグをスキャンして、適切に機能しているかどうか(つまり、RFIDタグがデータを適切に送信している場合は適切に機能している)を判断できるため、重要である。接点180Aおよび180Bが、例えば、構成要素22および/または構成要素40を介して接続される場合、RFIDタグ170は、閉状態を示すデータを送信する。いくつかの実施形態では、RFIDタグ170は、開状態の場合は第1の値(たとえば、第1の16進値)を示し、閉状態の場合は、第1の値とは異なる第2の値(たとえば、第2の16進値)を示す。RFIDタグ170は、それが適切に機能していること、および開状態と閉状態との間の区別を示すのに適した任意のプログラミングを含んでいてもよく、本開示は、16進法の使用だけに限定されるべきではないことを認識されたい。
【0036】
図7は、RFIDアセンブリ260の斜視図である。図8は、図1の細部8に概ね沿うRFIDコネクタ10の詳細図である。RFIDアセンブリ260は、概して、少なくとも1つの層(例えば、層262)と、RFIDタグ270と、少なくとも1つの接点(例えば、接点280)と、を備える。いくつかの実施形態では、RFIDアセンブリ260は、コネクタまたはクランプに接続されたRFIDラベルであり、コネクタまたはクランプは、2つの要素を一緒に接続するように構成されている。RFIDアセンブリ260は、任意のタイプの接続、例えば、流体接続、CVジョイント、トレーラーヒッチ接続、電気接続などを確実にするために使用してもよいことを認識されたい。以下の説明は、図1~3および図7~9Bと照らし合わせて解釈されたい。
【0037】
層262は、表面264および表面266を備え、コネクタ20の構成要素、例えば、構成要素40の半径方向外向表面42(例えば、セグメント46A)に固定可能に構成される。いくつかの実施形態では、表面264は、接着剤を備え、RFIDタグ270および/または接点280をコネクタ20へ固定する。層262は、接着剤を介してコネクタ20に接続される必要はなく、他の適切な手段、例えば、ストリング、テープ、面ファスナー、はんだ、溶接などを使用して接続および/または適用され得ることを認識されたい。いくつかの実施形態では、層262は、絶縁体である。
【0038】
RFIDアセンブリ260は、RFIDタグ270および/または接点280のプラットフォームまたはベースとして動作可能に構成された上面266に接続された追加のフェライト層(図示せず)をさらに備えてもよい。いくつかの実施形態では、RFIDアセンブリ260は、層268をさらに備える。層268は、RFIDタグ270および/または接点280を覆い保護可能に構成される。図7に示すように、層268はRFIDタグ270を完全に覆い、接点280を少なくとも部分的に覆う。ただし、接点280の少なくとも一部、例えば、露出部分282は、露出している必要があり、これにより、以下でより詳細に説明するように、構成要素22の端部28に係合して電気的に接続することができる。
【0039】
RFIDタグ270は、表面266上に配置されており、ICまたはチップ272およびアンテナ274を備える。いくつかの実施形態では、RFIDタグ270は、パッシブRFIDタグを備える。いくつかの実施形態では、RFIDタグ270は、アクティブRFIDタグを備える(さらに電源を備える)。いくつかの実施形態では、RFIDタグ270は、セミパッシブRFIDタグを備える。いくつかの実施形態では、RFIDタグ270は、情報、例えば、UID番号、RFIDアセンブリ260の状態(すなわち、開または閉)などを送信するように事前にプログラムされている。アンテナ274は、それぞれ、導体276Aおよび276Bを介して、第1の端部でIC272にアンテナRF入力LAで接続されると共に、第2の端部でIC272にアンテナRF入力LBで接続される。RFIDタグ270はさらに接点280に接続されている。具体的には、導体278Aは、接地ピンGNDで接点280をIC272に接続し、導体278Bは、検出器ピンDPで接点280をIC272に接続する。
【0040】
接点280は、層262の表面266に配置されている。接点280は、半径方向外向表面42に配置されている。接点280は、構成要素22、例えば端部28に係合可能に構成されている。いくつかの実施形態では、接点280は、感圧接点である。RFIDコネクタ10が適切に接続されると、端部28は、接点280と係合し、圧力を加える。いくつかの実施形態では、コネクタ20は、金属を備える。いくつかの実施形態では、コネクタ20は、ポリマーまたはエラストマーなどの非金属材料を備える。コネクタ20は、接点280に圧力を加えるのに適した任意の材料を備えてもよいことを認識されたい。接点280に十分な圧力が加えられると、導体278Aおよび278BとIC272との間の回路が完成し、RFIDタグ270が有効になる(すなわち、RFIDタグ270は、外部装置(図示せず)によって生成された電磁場によって電力の供給を受けることができる)、または閉状態を示す。回路が完成する前、すなわち、導体278Aおよび278Bの端部を電気的に接続する前に、RFIDタグ270は有効にされていない(すなわち、RFIDタグ270は、外部装置によって生成された電磁場によって電力の供給を受けることができない)、または開状態を示す。回路が完成すると(すなわち、コネクタ20が接点280に十分な圧力を加え、それによって導体278Aを導体278Bに直接電気的に接続すると)、RFIDリーダーなどの外部装置は、RFIDタグ270が有効または閉状態にあることを検出し、それによって、RFIDコネクタ10が適切に接続されていることを示す。言い換えると、RFIDタグ270が有効になっている場合、RFIDリーダーは、RFIDタグ270が存在することを識別し、したがって、RFIDコネクタ10が適切に接続されていると判断する。回路が完成していない場合(すなわち、導体278Aの端部が接点278Bに直接接続されていない場合)、RFIDリーダーは、有効なRFIDタグ270を検出せず、それにより、RFIDコネクタ10が適切に接続されていないことを示す。さらに別の言い方をすれば、RFIDタグ270が無効になっている場合、RFIDリーダーは、RFIDタグ270が存在することを識別せず、したがって、RFIDコネクタ10が適切に接続されていないと判断する。
【0041】
いくつかの実施形態では、RFIDタグ270は、常に有効であり、導電層290および294(すなわち、導体278Aおよび278B)が直接接触しているかどうかに関係なく、RFIDリーダーによって検出および読み取ることができる。そのような実施形態では、前述のように、導電層290および294(すなわち、導体278Aおよび278B)が、例えば、構成要素22の力から直接接続されていない場合、RFIDタグ270は、RFIDリーダーに、特定の情報を送信することができる。このような情報には、UID番号、サイズ番号、モデル番号、シリアル番号、RFIDタグ270の状態(つまり、開または閉)、URL、基地局識別、日付/タイムスタンプ、説明などが含まれるが、これらに限定されない。言い換えれば、導電層290および294(すなわち、導体278Aおよび278B)が接続されているかどうかに関係なく、RFIDタグ270は、それが適切に機能している限り、常にデータ(例えば、UID番号、状態など)を送信する。したがって、RFIDタグ270は、たとえば、16進データまたは値を使用して、常に少なくともUID番号と状態(つまり、開または閉)を送信するように事前にプログラムされている。これは、現在の状態(つまり、開または閉)を判断できるのと同様に、ユーザーが所与のRFIDタグをスキャンして、適切に機能しているかどうか(つまり、RFIDタグがデータを適切に送信している場合は適切に機能している)を判断できるため、重要である。導電層290および294(すなわち、導体278Aおよび278B)が、例えば、構成要素22(例えば、端部28)を介して層294に適切な力Fを加えることによって接続される場合、RFIDタグ270は、閉じた状態を示すデータを送信する。いくつかの実施形態では、RFIDタグ270は、開状態の場合は第1の値(例えば、第1の16進値)を示し、閉状態の場合は、第1の値とは異なる第2の値(例えば、第2の16進値)を示す。RFIDタグ270は、それが適切に機能していること、および開状態と閉状態との間の区別を示すのに適した任意のプログラミングを含んでいてもよく、本開示は、16進法の使用だけに限定されるべきではないことを認識されたい。
【0042】
図9Aは、本開示のいくつかの実施形態による、開状態(または無効状態)でのRFIDアセンブリ260の部分断面概略図である。これは、感圧接点の一実施形態に過ぎず、当技術分野で知られているかまたは将来開発される他の様々な感圧接点を使用してもよいことを認識されたい。接点280は、導電層290、絶縁層292、および導電層294を備える。導電層290は、層262の表面266上に配置される。いくつかの実施形態では、導電層290は、表面266に配置される追加のフェライト層(図示せず)に配置される。いくつかの実施形態では、導電層290は、セグメント46Aの半径方向外向表面42上に配置される(すなわち、層262は含まれない)。絶縁層292は、層290の上に配置される。導電層294は、絶縁層292の上に配置される。絶縁層292は、以下でより詳細に説明するように、十分な力Fが導電層294に加えられるまで、導電層290および294を分離可能に構成される。導体278Aは、接地ピンGNDを導電層294に接続し、導体278Bは、検出ピンDPを導電層290に接続する。いくつかの実施形態では、導体278Aは、接地ピンGNDを導電層290に接続し、導体278Bは、検出ピンDPを導電層294に接続する。図9Aに示すように、導体278Aおよび278Bは、未接続のままであり、したがって、RFIDタグ270は、開状態を示すか、または無効のままである(すなわち、RFIDリーダーは、RFIDタグ270が存在することを検出しない)。したがって、いずれの場合も、RFIDリーダーは、RFIDコネクタ10が適切に固定されていないことを示す。
【0043】
図9Bは、閉状態(または有効状態)での、図9Aに示されるRFIDアセンブリ260の部分断面概略図である。十分な力Fが、例えば構成要素22を介して導電層294に加えられると、導電層294は、絶縁層292を通って変位し、導電層290に接触する。導電層294が導電層290に接触すると、導体278Aおよび278Bは、電気的に接続されて回路を完成し、RFIDタグ270は、閉状態または有効になっていることを示す(つまり、RFIDタグ270は、RFIDリーダーによって生成された電磁場によって電力の供給を受けることができる)。したがって、いずれの場合も、RFIDリーダーは、RFIDコネクタ10が適切に固定されていることを示す。図から想像できるように、端部28が端部30に向かって変位すると、端部28は、RFIDアセンブリ260に押し下げられ、力Fを接点280、具体的には層294に加える。
【0044】
本明細書に記載のRFIDタグおよびアセンブリ、例えば、RFIDタグ70、170、および270、ならびにRFIDアセンブリ60、160、および260は、任意の適切な無線周波数範囲を利用できることを認識されたい。いくつかの実施形態では、RFIDタグ70、170、および270は、30KHzから300KHzの範囲で動作する低周波(LF)RFIDタグを備え、最大10cmの読み取り範囲を有する。LF RFIDタグは、他の技術よりも読み取り範囲が短く、データ読み取り速度が遅いが、(他のタイプのRFIDタグの送信に干渉する可能性がある)金属または液体が存在する場合、パフォーマンスが向上する。LF RFIDの一般的な規格には、ISO 14223およびISO/IEC18000-2が含まれる。いくつかの実施形態では、RFIDタグ70、170、および270は、3MHzから30MHzの範囲で動作する高周波(HF)RFIDタグを備え、10cmから1mの読み取り距離を提供する。そのような実施形態では、RFIDタグ70、170、および270は、近距離無線通信(NFC)タグでさえあってもよく、なぜなら、NFC技術はHF RFIDに基づいているからである。HF RFIDの一般的な規格には、ISO 15693、ECMA-340、ISO/IEC 18092(NFCの場合)、ISO/IEC 14443A、およびISO/IEC 14443(MIFAREおよびその他の高性能カード解決方式の場合)が含まれる。いくつかの実施形態では、RFIDタグ70、170、および270は、300MHzから2GHzの範囲で動作する極超高周波(UHF)RFIDを備え、最大12mの読み取り距離を提供する。UHF RFIDのよく知られた規格は、EPCglobal Gen2/ISO 18000-6Cである。さらに、いくつかの実施形態では、単一のRFIDリーダーは、1つだけではなく複数のRFIDタグからデータを検出および受信することができる。
【0045】
上記の開示の様々な態様、ならびに他の特徴および機能、あるいはそれらの代替物は、望ましくは、他の多くの異なるシステムまたは用途に組み合わせることができることが認識されよう。その中の様々な現在予期しないまたは予期しない代替、変形、変更、または改善は、当業者によって今後行われることがあり、これらも以下の特許請求の範囲に含まれることも意図される。
【符号の説明】
【0046】
10 RFIDコネクタ
20 コネクタまたはクランプ
22 構成要素または外輪またはバンド
24 半径方向外向表面
26 半径方向内向表面
28 端部
30 端部
32 構成要素またはトラニオン
34 構成要素またはトラニオン
36 ネジまたは接続部材
40 構成要素または内輪
42 半径方向外向表面
44 半径方向内向表面
46A セグメント
46B セグメント
46C セグメント
60 RFIDアセンブリ(またはラベル)
62 層
64 表面
66 表面
68 層
70 RFIDタグ
72 IC(またはチップ)
74 アンテナ
76A 導体
76B 導体
78A 導体
78B 導体
80A 接点
80B 接点
82 露出部分
160 RFIDアセンブリ(またはラベル)
162 層
164 表面
166 表面
168 層
170 RFIDタグ
172 IC(またはチップ)
174 アンテナ
176A 導体
176B 導体
178A 導体
178B 導体
180A 接点
180B 接点
182 露出部分
260 RFIDアセンブリ(またはラベル)
262 層
264 表面
266 表面
268 層
270 RFIDタグ
272 IC(またはチップ)
274 アンテナ
276A 導体
276B 導体
278A 導体
278B 導体
280 接点
282 露出部分
290 層
292 層
294 層
LA アンテナRF入力
LB アンテナRF入力
GND 接地ピン
DP 検出ピン
F 力
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9A
図9B
【国際調査報告】