IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ コリア ハイドロ アンド ニュークリアー パワー カンパニー リミテッドの特許一覧

<>
  • 特表-プラズマトーチ 図1
  • 特表-プラズマトーチ 図2
  • 特表-プラズマトーチ 図3
  • 特表-プラズマトーチ 図4
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-09
(54)【発明の名称】プラズマトーチ
(51)【国際特許分類】
   H05H 1/34 20060101AFI20221202BHJP
   F23Q 3/00 20060101ALI20221202BHJP
【FI】
H05H1/34
F23Q3/00 102J
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022520274
(86)(22)【出願日】2019-10-02
(85)【翻訳文提出日】2022-03-31
(86)【国際出願番号】 KR2019012927
(87)【国際公開番号】W WO2021066225
(87)【国際公開日】2021-04-08
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518442000
【氏名又は名称】コリア ハイドロ アンド ニュークリアー パワー カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】弁理士法人信栄事務所
(72)【発明者】
【氏名】チョ,ヒュン-ジェ
(72)【発明者】
【氏名】キム,チョン-ウ
【テーマコード(参考)】
2G084
【Fターム(参考)】
2G084AA15
2G084AA20
2G084BB01
2G084CC23
2G084CC34
2G084FF02
2G084FF22
2G084FF33
2G084GG02
2G084GG07
2G084GG22
2G084GG23
2G084GG26
(57)【要約】
本発明は、高出力(MW級)でありながら安定してプラズマを発生させることができるプラズマトーチに関するもので、円筒形状を有し、後方電極部(110)と前方電極部(120)との間に配置され、軸方向(C)にガスが流れる円形のチャネル(201)が形成されて積層された複数のセグメント(210)からなるトーチボディ部(200)を含み、セグメント(210)は、中央にチャネル(201)を形成する円形の貫通孔(211)を有する円形のディスク形状であり、セグメント(210)の一面に貫通孔(211)に沿って螺旋状に形成され、反応ガスが導入できるように流路を形成する複数のガス供給ポート(212)と、貫通孔(211)を囲むように流路が形成されて冷却水が流れる冷却流路(213)と、垂直に貫通形成され、冷却水の供給のための流路を形成する冷却水供給流路(214)と、垂直に貫通形成され、冷却水の排出のための流路を形成する冷却水排出流路(215)と、垂直に貫通形成され、放電ガスの供給のための流路を形成するガス供給流路(216)と、ガス供給流路(216)から分岐してガス供給ポート(212)に連結されるガス分岐流路(217)と、冷却水供給流路(214)から分岐して冷却流路(213)に連結される冷却水供給分岐流路(218)と、冷却流路(213)から分岐して冷却水排出流路(215)に連結される冷却水排出分岐流路(219)と、を含む。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
後方電極部と、
前方電極部と、
前記前方電極部に設けられ、プラズマガスが放出されるノズル部と、
円筒形状を有し、前記後方電極部と前記前方電極部との間に配置され、軸方向(C)にガスが流れる円形のチャネルが形成されて積層された複数のセグメントからなるトーチボディ部と、を含み、
前記セグメントは、
中央に前記チャネルを形成する円形の貫通孔を有する円形のディスク状であり、
前記セグメントの一面に前記貫通孔に沿って螺旋状に形成され、反応ガスが導入できるように流路を形成する複数のガス供給ポートと、
前記貫通孔を囲むように流路が形成されて冷却水が流れる冷却流路と、
垂直に貫通形成され、冷却水の供給のための流路を形成する冷却水供給流路と、
垂直に貫通形成され、冷却水の排出のための流路を形成する冷却水排出流路と、
垂直に貫通形成され、放電ガスの供給のための流路を形成するガス供給流路と、
前記ガス供給流路から分岐して前記ガス供給ポートに連結されるガス分岐流路と、
前記冷却水供給流路から分岐して前記冷却流路に連結される冷却水供給分岐流路と、
前記冷却流路から分岐して前記冷却水排出流路に連結される冷却水排出分岐流路と、を含む、プラズマトーチ。
【請求項2】
前記セグメントは、前記貫通孔を形成するように環状のボディ部を有し、そのボディ部の外周面に引き込まれて前記冷却流路を形成する銅材質の冷却ブロックをさらに含む、請求項1に記載のプラズマトーチ。
【請求項3】
前記セグメントは、前記ガス供給ポートが設けられた一面に、前記ガス供給ポートの外側に段差をもって引き込まれて形成されたシール面を有し、前記ガス分岐流路の開口部として排気孔が前記シール面に形成されることを特徴とする、請求項1に記載のプラズマトーチ。
【請求項4】
前記排気孔の外側に、前記シール面には気密部材が設けられ、隣接するセグメント間の気密が確保されることを特徴とする、請求項3に記載のプラズマトーチ。
【請求項5】
前記冷却水供給流路、前記冷却水排出流路及び前記ガス供給流路のうちの少なくとも一つは、各セグメントに複数構成され、前記トーチボディ部の長さに応じて2つ以上の区間に分けられて各区間別に選択的に前記ガス分岐流路、前記冷却水供給分岐流路又は前記冷却水排出分岐流路に連結されることを特徴とする、請求項1に記載のプラズマトーチ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プラズマトーチに係り、より詳細には、高出力(MW級)でありながら安定してプラズマを発生させることができるプラズマトーチに関する。
【背景技術】
【0002】
プラズマトーチ溶融炉を用いて金属及びコンクリートなどの不燃性廃棄物を溶融するためには、高出力でありながらも安定してプラズマを発生させることができるプラズマトーチの運用が非常に重要である。
【0003】
一般に、プラズマトーチは、内部電極を空洞状に構成し、中心部に窒素、アルゴンなどのガスを流入させてプラズマを発生させる。電極の外部には冷却流路を構成することで、内部電極がプラズマ放電及び高温によって電極素材の損失を最小限に抑え、電極の性能を維持して安定的にプラズマトーチを管理する。
【0004】
しかし、空洞型または棒型またはボタン型のプラズマトーチは、内部の冷却及びガス流入通路が単純であり、一箇所で供給が行われて冷却温度の偏差による電極冷却が一定でなく、かつガス流量が一定でないため、プラズマアークの揺動が激しく発生するという欠点がある。
【0005】
このような場合、廃棄物の溶融過程で運転変数の不安定が発生して設備安定性に困難が発生するおそれがあり、一般空洞型及びボタン型の場合は、電流が高くなるとアーク長が減少するためガス流量を増加させなければならないので、エンタルピーが相対的に低い。また、前方電極とトーチボディとの電気絶縁が難しく、陰極点の固定が難しいため、逆極性運転時に異常アークが発生しやすく、MW級の高出力逆極性運転が難しい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】韓国公開特許第10-2007-0025139号公報(公開日:2007年3月8日)
【特許文献2】韓国登録特許第10-1616487号公報(公告日:2016年4月28日)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、かかる従来技術の問題点を改善しようとするもので、その目的は、個別冷却流路とガス流路が形成された単位セグメントからなる多板構造の電極ボディ部を用いて、高出力(MW級)でありながら安定してプラズマを発生させることができるプラズマトーチを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するための本発明によるプラズマトーチは、後方電極部と、前方電極部と、前記前方電極部に設けられ、プラズマガスが放出されるノズル部と、円筒形状を有し、前記後方電極部と前記前方電極部との間に配置され、軸方向Cにガスが流れる円形のチャネルが形成されて積層された複数のセグメントからなるトーチボディ部と、を含み、前記セグメントは、中央に前記チャネルを形成する円形の貫通孔を有する円形のディスク状であり、前記セグメントの一面に前記貫通孔に沿って螺旋状に形成され、反応ガスが導入できるように流路を形成する複数のガス供給ポートと、前記貫通孔を囲むように流路が形成されて冷却水が流れる冷却流路と、垂直に貫通形成され、冷却水の供給のための流路を形成する冷却水供給流路と、垂直に貫通形成され、冷却水の排出のための流路を形成する冷却水排出流路と、垂直に貫通形成され、放電ガスの供給のための流路を形成するガス供給流路と、前記ガス供給流路から分岐して前記ガス供給ポートに連結されるガス分岐流路と、前記冷却水供給流路から分岐して前記冷却流路に連結される冷却水供給分岐流路と、前記冷却流路から分岐して前記冷却水排出流路に連結される冷却水排出分岐流路と、を含む。
【0009】
好ましくは、前記セグメントは、前記貫通孔を形成するように環状のボディ部を有し、そのボディ部の外周面に引き込まれて前記冷却流路を形成する銅材質の冷却ブロックをさらに含む。
【0010】
好ましくは、前記セグメントは、前記ガス供給ポートが設けられた一面に、前記ガス供給ポートの外側に段差をもって引き込まれて形成されたシール面を有し、前記ガス分岐流路の開口部として排気孔が前記シール面に形成される。
【0011】
より好ましくは、前記排気孔の外側に、前記シール面には気密部材が設けられ、隣接するセグメント間の気密が確保される。
【0012】
好ましくは、前記冷却水供給流路、前記冷却水排出流路及び前記ガス供給流路のうちの少なくとも一つは、各セグメントに複数構成され、前記トーチボディ部の長さに応じて2つ以上の区間に分けられて各区間別に選択的に前記ガス分岐流路、前記冷却水供給分岐流路又は前記冷却水排出分岐流路に連結される。
【発明の効果】
【0013】
本発明によるプラズマトーチは、前方電極部と後方電極部との間にトーチボディ部を複数のディスク状のセグメントで構成し、各セグメントに個別に放電ガス用流路と冷却水の循環が行われる冷却流路を備えることにより、各セグメントに安定且つ一定な放電ガスの供給と安定な冷却が可能であって、MW級以上の高温アーク柱から伝達される熱負荷を分散させ、一箇所に集中する熱負荷を効率よく除去して異常放電を防止し、安定なプラズマを発生させることができ、運転モードの切り替えも容易であってプラズマトーチの運用の安定性を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の実施形態によるプラズマトーチの断面構成図である。
図2】本発明の実施形態によるプラズマトーチのセグメントの斜視構成図である。
図3】本発明の実施形態によるプラズマトーチのセグメントの背面構成図である。
図4】本発明の実施形態によるプラズマトーチのセグメントの断面構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の実施形態で提示される特定の構造的または機能的説明は、単に本発明の概念による実施形態を説明するための目的で例示されたものに過ぎず、本発明の概念による実施形態は、様々な形態で実施されることができる。また、本明細書に説明された実施形態に限定されるものと解釈されてはならず、本発明の思想及び技術範囲に含まれる全ての変更物、均等物または代替物を含むものと理解されるべきである。
【0016】
一方、本発明において、「第1」および/または「第2」等の用語は多様な構成要素の説明に使用できるが、これらの構成要素はこのような用語によって限定されてはならない。前記用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的のみで使われる。例えば、本発明の概念による権利範囲から逸脱することなく、第1構成要素は第2構成要素と命名でき、同様に、第2構成要素も第1構成要素と命名できる。
【0017】
ある構成要素が他の構成要素に「連結されて」いる、或いは「接続されて」いると言及された場合には、該他の構成要素に直接連結または接続されていることもあるが、それらの間に別の構成要素が介在することもあると理解されるべきである。一方、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結されて」いる、或いは「直接接続されて」いると言及された場合には、それらの間に別の構成要素が介在しないと理解されるべきである。構成要素間の関係を説明するための他の表現、すなわち「~間に」と「すぐに~間に」または「~に隣り合う」と「~に直接隣り合う」等の表現も同様に解釈されるべきである。
【0018】
本明細書で使用した用語は、単に特定の実施形態を説明するために使用されたもので、本発明を限定するものではない。単数の表現は、文脈上明白に異なる意味ではない限り、複数の表現を含む。本明細書において、「含む」または「有する」などの用語は、実施された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部分品またはこれらの組み合わせが存在することを指定しようとするもので、一つまたはそれ以上の他の特徴、数字、段階、動作、構成要素、部分品またはこれらの組み合わせの存在または付加の可能性を予め排除しないものと理解されるべきである。
【0019】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明することにより、プラズマトーチの公知の構成に対する説明を省略し、要部構成を中心に説明する。
【0020】
図1は本発明の実施形態によるプラズマトーチの断面構成図である。
【0021】
図1を参照すると、本実施形態によるプラズマトーチは、後方電極部110と、前方電極部120と、ノズル部130と、後方電極部110と前方電極部120との間に多板構造で積層された複数のセグメント210からなるトーチボディ部分200と、を含む。
【0022】
前方電極部120及び後方電極部110は、それぞれ陽極または陰極との電気結線が行われるとともに、電源の供給が行われる。後方電極部110は、一端が閉鎖された空洞型電極を含むことができ、陽極または陰極との電気結線が別途行われる補助電極部をさらに含むことができる。前方電極部120の前端には、高温のプラズマガスが放出されるノズル部130が設けられる。
【0023】
各電極は、電気的に絶縁されてハウジング内に収納される。
【0024】
特に、本発明において、トーチボディ部200は、軸方向Cにガスが流れる円形のチャネル201が形成される。このようなトーチボディ部200は、単位セグメント210が互いに気密をもって積層された多板構造であることを特徴とする。
【0025】
後方電極部110の後端には、放電ガス(例えば、窒素)を供給するガス供給管101、及び冷却水の循環のための冷却水配管102が連結される。ちなみに、図1において、冷却水配管102は一つに例示しているが、冷却水の流入する冷却水供給配管と冷却水の排出される冷却水排出配管が別々に区分されて設けられることができる。
【0026】
図2は本発明の実施形態によるプラズマトーチのセグメントの斜視構成図であり、図3は本発明の実施形態によるプラズマトーチのセグメントの背面構成図である。
【0027】
図2及び図3を参照すると、セグメント210は、中央にチャネルを形成する円形の貫通孔211を有する円形のディスク形状であって、一面に貫通孔211に沿って螺旋状に形成され、反応ガスが導入できるように流路を形成する複数のガス供給ポート212と、貫通孔211を囲むように流路が形成されて冷却水が流れる冷却流路213と、垂直に貫通形成され、冷却水の供給のための流路を形成する冷却水供給流路214と、垂直に貫通形成され、冷却水の排出のための流路を形成する冷却水排出流路215と、垂直に貫通形成され、放電ガスの供給のための流路を形成するガス供給流路216と、ガス供給流路216から分岐してガス供給ポート212に連結されるガス分岐流路217と、冷却水供給流路214から分岐して冷却流路213に連結される冷却水供給分岐流路218と、冷却流路213から分岐して冷却水排出流路215に連結される冷却水排出分岐流路219と、を含む。
【0028】
ガス供給ポート212は、セグメント210の一面に貫通孔211と隣接して螺旋状に形成されて反応ガスが導入されることにより、内部の一箇所にアーク点が集中して異常放電現象を遮断することができ、また、一定のアーク柱を前方に押し付ける役目をする。
【0029】
一方、ガス供給ポート212は、別途のセラミック材質のボディに形成でき、ガス供給ポート212が形成されたセラミック材質のボディは、隣接するセグメント210と組み立てられ、セグメント間の気密を保持して放電ガスの漏れを防ぐことができる。
【0030】
セグメント210は、垂直に貫通形成される冷却水供給流路214、冷却水排出流路215及びガス供給流路216が垂直に貫通形成され、トーチボディ部200を構成する各セグメント210の冷却水供給流路214、冷却水排出流路215及びガス供給流路216は、互いに1つの流路として連結される。一方、冷却水供給流路214と冷却水排出流路215は、前方電極部120(図1参照)まで延びて互いに連通し、これにより、冷却水供給配管を介して供給された冷却水は、後方電極部110を経由して冷却水供給流路214に沿って流れ、前方電極部120から冷却水排出流路215に沿って冷却水排出配管へ排出されてプラズマトーチのボディに沿って冷却水の循環が行われる。また、ガス供給流路216も前方電極部120まで延びることができる。
【0031】
ガス分岐流路217は、ガス供給流路216から分岐してガス供給ポート212と連結されるように互いに隣接して設けられ、本実施形態では、セグメント210の一面にガス供給ポート212と隣接して排気孔217aが形成され、この排気孔217aはガス分岐流路217を介してガス供給流路216に連結される。
【0032】
一方、排気孔217aは、ガス供給ポート212の外側に段差をもって引き込まれて形成されたシール面217bに位置し、シール面217bの排気孔217aの外側には気密部材(Oリング)が備えられ、隣接して組み立てられるセグメントとの気密が保持されることができる。
【0033】
冷却水供給分岐流路218は、冷却水供給流路214から垂直に分岐して冷却流路213と連通し、冷却水排出分岐流路219は、冷却水排出流路215から垂直に分岐して冷却流路213と連通する。よって、冷却水供給流路214に沿って流れる冷却水は、一部が冷却水供給分岐流路218に沿って冷却流路213に流入して冷却水排出分岐流路219及び冷却水排出流路215に沿って排出される。これにより、貫通孔211の周辺は常に一定の温度に維持されることができる。
【0034】
一方、冷却水供給分岐流路218と冷却水排出分岐流路219は、冷却流路213から放射方向にそれぞれ冷却水供給流路214と冷却水排出流路215に連結され、これにより、冷却流路213に流入した冷却水が十分に冷却流路213を旋回して熱交換が行われるように、冷却水供給流路214と冷却水排出流路215との夾角θは小さくすることが好ましく、少なくとも90°を超えないことが好ましい。
【0035】
セグメント210は、前方電極部120と連通するように一つまたは複数の流路211aが追加でき、このような冷却水用流路211aは、各セグメントから別途分岐せず、直接前方電極部120を循環するようにして、前方電極部120の冷却状態を調節することができる。
【0036】
一方、冷却水供給流路214、冷却水排出流路215及びガス供給流路216は、各セグメント210に複数構成されることができる。よって、それぞれ一つの流路214、215、216から各セグメントの分岐流路217、218、219を分けず、トーチボディ部200の長さに応じて区間を幾つに分け、区間別に流路214、215、216を分けて分岐流路217、218、219を使用することにより、多くのセグメントからなるトーチボディ部200で、各セグメント210で分配される放電ガスと冷却水が一定に分配されることができる。
【0037】
このようなセグメント210は、ステンレス鋼(SUS)が使用でき、好ましくは、冷却流路213の一部は、銅材質の冷却ブロックが使用できる。
【0038】
図4は本発明の実施形態によるプラズマトーチのセグメントの断面構成図である。
【0039】
図4を参照すると、セグメント210は、貫通孔211を形成するように環状のボディ部を有し、そのボディ部の外周面に内側に凹状に引き込まれて冷却流路213を形成する冷却ブロック220をさらに含み、このとき、冷却ブロック220は、電気伝導率と熱伝導率に優れた銅(Cu)が使用できる。
以上で説明した本発明は、上述した実施形態及び添付図面によって限定されるものではなく、本発明の技術的思想から逸脱することなく、様々な置換、変形及び変更を加え得るのは、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者には明らかである。
【符号の説明】
【0040】
110 後方電極部
120 前方電極部
130 ノズル部
200 トーチボディ部
201 チャネル
210 セグメント
211 貫通孔
212 ガス供給ポート
213 冷却流路
214 冷却水供給流路
215 冷却水排出流路
216 ガス供給流路
217 ガス分岐流路
218 冷却水供給分岐流路
219 冷却水排出分岐流路
図1
図2
図3
図4
【国際調査報告】