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特表2022-551572ネオペンタン及びHFO-1336mzzの異性体を含む共沸組成物及び共沸様組成物
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  • 特表-ネオペンタン及びHFO-1336mzzの異性体を含む共沸組成物及び共沸様組成物 図1
  • 特表-ネオペンタン及びHFO-1336mzzの異性体を含む共沸組成物及び共沸様組成物 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-12
(54)【発明の名称】ネオペンタン及びHFO-1336mzzの異性体を含む共沸組成物及び共沸様組成物
(51)【国際特許分類】
   C09K 5/04 20060101AFI20221205BHJP
【FI】
C09K5/04 F
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022519659
(86)(22)【出願日】2020-10-08
(85)【翻訳文提出日】2022-03-29
(86)【国際出願番号】 US2020054689
(87)【国際公開番号】W WO2021072015
(87)【国際公開日】2021-04-15
(31)【優先権主張番号】62/913,319
(32)【優先日】2019-10-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515269383
【氏名又は名称】ザ ケマーズ カンパニー エフシー リミテッド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ハリソン ケー.ムシミ
(72)【発明者】
【氏名】マーク エル.ロビン
(72)【発明者】
【氏名】ジェイソン アール.ジュハス
(57)【要約】
本出願は、ネオペンタンと、E-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン(HFO-1336mzz(E))及びZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン(HFO-1336mzz(Z))から選択される化合物とを含む共沸組成物及び共沸様組成物に関する。本発明の組成物を噴射剤用途、伝熱用途、及び冷蔵用途において使用する方法も提供される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
i)ネオペンタンと、
ii)E-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン及びZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンから選択される化合物と、
を含む組成物であって、
前記E-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン又は前記Z-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンが、前記ネオペンタンと共沸組成物又は共沸様組成物を形成するのに有効な量で組成物中に存在する、組成物。
【請求項2】
前記組成物が、ネオペンタン及びE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含み、前記E-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンが、前記ネオペンタンと共沸組成物又は共沸様組成物を形成するのに有効な量で前記組成物中に存在する、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記組成物が、約40~約60モル%のネオペンタン及び約60~約40モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む、請求項2に記載の組成物。
【請求項4】
約2psi~約390psiの圧力で約-40℃~約120℃の沸点を有する、請求項3に記載の組成物。
【請求項5】
共沸組成物である、請求項4に記載の組成物。
【請求項6】
前記組成物が、約40~約50モル%のネオペンタン及び約60~約50モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む、請求項2に記載の組成物。
【請求項7】
約1気圧~約30気圧の圧力で約0.9℃~約128℃の沸点を有する、請求項6に記載の組成物。
【請求項8】
共沸組成物である、請求項7に記載の組成物。
【請求項9】
前記組成物が、約98.4~約99.8モル%のネオペンタン及び約1.6~約0.2モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む、請求項2に記載の組成物。
【請求項10】
約1気圧の圧力で約8.3℃~約9.3℃の沸点を有する、請求項9に記載の組成物。
【請求項11】
共沸様組成物である、請求項10に記載の組成物。
【請求項12】
前記組成物が、約38.4~約62.6モル%のネオペンタン及び約65.2~約37.4モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む、請求項2に記載の組成物。
【請求項13】
約1気圧の圧力で約0.9℃~約1.2℃の沸点を有する、請求項12に記載の組成物。
【請求項14】
共沸様組成物である、請求項13に記載の組成物。
【請求項15】
前記組成物が、約0.2~約2.8モル%のネオペンタン及び約99.8~約97.2モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む、請求項2に記載の組成物。
【請求項16】
約1気圧の圧力で約6.3℃~約7.4℃の沸点を有する、請求項15に記載の組成物。
【請求項17】
共沸様組成物である、請求項16に記載の組成物。
【請求項18】
前記組成物が、
約99.8~約98.2モル%のネオペンタン及び約0.2~約1.8モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約71.6~約47.6モル%のネオペンタン及び約28.4~約52.4モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約1.2~約0.2モル%のネオペンタン及び約98.8~約99.8モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約99.8~約98.4モル%のネオペンタン及び約0.2~約1.6モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約66.6~約40.8モル%のネオペンタン及び約33.4~約59.2モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約1.8~約0.2モル%のネオペンタン及び約98.2~約99.8モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約62.8~約35.2モル%のネオペンタン及び約37.2~約64.8モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約2.6~約0.2モル%のネオペンタン及び約97.4~約99.8モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約59.8~約30.2モル%のネオペンタン及び約40.2~約69.8モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約3.4~約0.2モル%のネオペンタン及び約96.6~約99.8モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約58.4~約28.2モル%のネオペンタン及び約41.6~約71.8モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約3.8~約0.2モル%のネオペンタン及び約96.2~約99.8モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約57.2~約26.4モル%のネオペンタン及び約42.8~約73.6モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約4.4~約0.2モル%のネオペンタン及び約95.6~約99.8モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約55.4~約23.6モル%のネオペンタン及び約44.6~約76.4モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約5.2~約99.1モル%のネオペンタン及び約94.8~約0.9モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約99.8~約98.6モル%のネオペンタン及び約0.2~約1.4モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約53.8~約23.2モル%のネオペンタン及び約46.2~約76.8モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約5.4~約0.2モル%のネオペンタン及び約94.6~約99.8モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約56~約24.4モル%のネオペンタン及び約44.0~約75.6モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約4.6~約0.2モル%のネオペンタン及び約95.4~約99.8モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約57.2~約3.8モル%のネオペンタン及び約42.8~約96.2モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約2.6~約0.2モル%のネオペンタン及び約97.4~約99.8モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、
を含む、請求項2に記載の組成物。
【請求項19】
約1気圧の圧力で約-20℃~約120℃の沸点を有する、請求項18に記載の組成物。
【請求項20】
共沸様組成物である、請求項19に記載の組成物。
【請求項21】
前記組成物が、ネオペンタン及びZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含み、前記Z-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンが、前記ネオペンタンと共沸組成物又は共沸様組成物を形成するのに有効な量で前記組成物中に存在する、請求項1に記載の組成物。
【請求項22】
前記組成物が、約60~約93モル%のネオペンタン及び約40~約7モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む、請求項21に記載の組成物。
【請求項23】
約1.5psi~約310psiの圧力で約-40℃~約120℃の沸点を有する、請求項22に記載の組成物。
【請求項24】
共沸組成物である、請求項23に記載の組成物。
【請求項25】
前記組成物が、約56~約83モル%のネオペンタン及び約44~約17モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む、請求項21に記載の組成物。
【請求項26】
約1気圧~約30気圧の圧力で約5℃~約145℃の沸点を有する、請求項25に記載の組成物。
【請求項27】
共沸組成物である、請求項26に記載の組成物。
【請求項28】
前記組成物が、約99.6~約79.2モル%のネオペンタン及び約0.4~約20.8モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む、請求項21に記載の組成物。
【請求項29】
約1気圧の圧力で約7.8℃~約9.4℃の沸点を有する、請求項28に記載の組成物。
【請求項30】
共沸様組成物である、請求項29に記載の組成物。
【請求項31】
前記組成物が、約3.2~約1.6モル%のネオペンタン及び約96.8~約98.4モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む、請求項21に記載の組成物。
【請求項32】
約1気圧の圧力で約32.6℃~約33.0℃の沸点を有する、請求項31に記載の組成物。
【請求項33】
共沸様組成物である、請求項32に記載の組成物。
【請求項34】
前記組成物が、
約99.8~約85.2モル%のネオペンタン及び約0.2~約14.8モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約99.8~約80.8モル%のネオペンタン及び約0.2~約19.2モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約99.8~約76.2モル%のネオペンタン及び約0.2~約23.8モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約99.8~約61.8モル%のネオペンタン及び約0.2~約38.2モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約0.4~約0.2モル%のネオペンタン及び約99.6~約99.8モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約99.8~約69.8モル%のネオペンタン及び約0.2~約30.2モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約99.8~約67.6モル%のネオペンタン及び約0.2~約32.4モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約99.8~約95.0モル%のネオペンタン及び約0.2~約5モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約86.4~約63.6モル%のネオペンタン及び約13.6~約36.4モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約0.4~約0.2モル%のネオペンタン及び約99.6~約99.8モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約99.8~約96.6モル%のネオペンタン及び約0.2~約3.4モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約80.6~約59.6モル%のネオペンタン及び約19.4~約40.4モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約99.8~約97.6モル%のネオペンタン及び約0.2~約2.4モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約74.2~約56.0モル%のネオペンタン及び約25.8~約44.0モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約0.2~約0.8モル%のネオペンタン及び約99.2~約99.8モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約99.8~約98.2モル%のネオペンタン及び約0.2~約1.8モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約76.6~約50.0モル%のネオペンタン及び約23.4~約50.0モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約1.0~約0.2モル%のネオペンタン及び約99.0~約99.8モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、
を含む、請求項21に記載の組成物。
【請求項35】
約1気圧の圧力で約-20℃~約120℃の沸点を有する、請求項34に記載の組成物。
【請求項36】
共沸様組成物である、請求項35に記載の組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、ネオペンタンと、E-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン(HFO-1336mzz(E))及びZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン(HFO-1336mzz(Z))から選択される化合物とを含む共沸組成物及び共沸様組成物に関する。本明細書に記載の組成物は、伝熱用途及び冷蔵用途を含むがこれらに限定されない様々な用途において有用であり得る。
【背景技術】
【0002】
過去数十年間にわたり、多くの産業でオゾン層破壊性のクロロフルオロカーボン(ozone depleting chlorofluorocarbon、CFC)類及びヒドロクロロフルオロカーボン(hydrochlorofluorocarbon、HCFC)類に代わる代替物を見つける取り組みがなされてきた。CFC及びHCFCは、例えば、エアゾール噴射剤、冷媒、及び伝熱媒体としてのそれらの使用を含む広範囲の用途で用いられてきた。これら用途の広い化合物に代わる代替物の探索において、多くの産業でハイドロフルオロオレフィン(HFO)類の使用が注目されている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本出願は、とりわけ、
i)ネオペンタン(すなわち、2,2-ジメチルプロパン)と、
ii)E-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン(すなわち、HFO-1336mzz(E))及びZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン(すなわち、HFO-1336mzz(Z))から選択される化合物と、を含む組成物であって、
E-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン又はZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンが、ネオペンタンと共沸組成物又は共沸様組成物を形成するのに有効な量で組成物中に存在する、組成物を提供する。
【0004】
本出願は、本明細書で提供される組成物を噴射剤及び伝熱剤(例えば、冷蔵又は伝熱用途において)として使用する方法を更に提供する。
【0005】
別途定義しない限り、本明細書で使用される全ての技術的及び科学的用語は、本発明の属する当該技術分野の当業者によって一般的に理解されるものと同一の意味を有する。本発明で使用するための方法及び材料が本明細書に記載されており、また、当該技術分野において既知の他の好適な方法及び材料を使用してもよい。材料、方法、及び実施例は、単なる例示であり、限定することを意図するものではない。本明細書で言及される全ての刊行物、特許出願、特許、シーケンス、データベースエントリ、及び他の参考文献は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。矛盾が生じた場合には、定義を含め、本明細書が優先される。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】29.88℃の温度でのE-HFO-1336mzzとネオペンタンとの混合物の蒸気/液体平衡曲線を表示し、0.552モル分率のE-HFO-1336mzz及び0.448モル分率のネオペンタンの組成を有する、41.8psiaの蒸気圧を有する共沸混合物の形成を示す。
図2】29.90℃の温度でのZ-HFO-1336mzzとネオペンタンとの混合物の蒸気/液体平衡曲線を表示し、0.220モル分率Z-HFO-1336mzz及び0.780モル分率のネオペンタンの組成を有する、31.8psiaの蒸気圧を有する共沸混合物の形成を示す。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本出願は、
i)ネオペンタン(すなわち、2,2-ジメチルプロパン)と、
ii)E-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン(すなわち、HFO-1336mzz(E))及びZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン(すなわち、HFO-1336mzz(Z))から選択される化合物と、を含む組成物であって、
E-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン又はZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンが、ネオペンタンと共沸組成物又は共沸様組成物を形成するのに有効な量で組成物中に存在する、組成物を提供する。
【0008】
定義及び略語
本明細書で使用するとき、「含む(comprises)」、「含む(comprising)」、「含む(includes)」、「含む(including)」、「有する(has)」、「有する(having)」という用語、又はこれらの他の任意の変化形は、非排他的な包含を網羅することを意図する。例えば、要素のリストを含むプロセス、方法、物品、又は装置は、これらの要素に必ずしも限定されるものではなく、そのようなプロセス、方法、物品、又は装置に対して明示的に記載されていない、又はこれらに固有のものではない、他の要素も含む場合がある。更に、明示的にこれに反する記載がない限り、「又は」は、包括的な「又は」を指し、排他的な「又は」を指すものではない。例えば、条件A又はBは、以下、すなわち、Aが真であり(又は存在し)かつBが偽である(又は存在しない)、Aが偽であり(又は存在しない)かつBが真である(又は存在する)、並びにA及びBの両方が真である(又は存在する)のいずれか1つにより満たされる。
【0009】
本明細書で使用するとき、「から本質的になる」は、これらの追加的に含まれる材料、工程、特徴、成分、又は要素が、特許請求される発明の基本的及び新規の特徴(複数可)、特に本発明のプロセスのいずれかの所望の結果を達成するための作用機序に実質的に影響を及ぼさないことを条件に、文字どおり開示されているものに加えて、材料、工程、特徴、成分、又は要素を含む、組成物、方法を定義するために使用される。「から本質的になる(consists essentially of)」又は「から本質的になる(consisting essentially of)」という用語は、「含む」と「からなる」との間の中間の立場をとる。
【0010】
例えば、いくつかの実施形態では、本明細書で提供される組成物は、
i)ネオペンタンと、
ii)E-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン(HFO-1336mzz(E))及びZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン(HFO-1336mzz(Z))から選択される化合物であって、
E-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン又はZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンが、ネオペンタンと共沸組成物又は共沸様組成物を形成するのに有効な量で組成物中に存在する、当該化合物と、
iii)本明細書に記載の1以上の追加の成分(1以上の追加の成分は、組成物の基本的及び新規の特性(複数可)に実質的に影響を与えない)と、から本質的になる。
【0011】
また、「a」又は「an」の使用は、本明細書に記載された要素及び成分を説明するために用いられる。これは、単に便宜上なされるものであり、本発明の範囲の全般的な意味を与えるためのものである。この記載は、1つ又は少なくとも1つを含むものと解釈されるべきであり、単数形は、別の意味を有することが明白でない限り、複数形も含む。
【0012】
本明細書で使用するとき、「約」という用語は、実験誤差による変動(例えば、示された値のプラスマイナス約10%)を考慮することを意味する。本明細書で報告される全ての測定値は、特に明記しない限り、「約」という用語が明示的に使用されているか否かに関わらず、「約」という用語によって修飾されているものと理解される。
【0013】
本明細書で使用するとき、「共沸組成物」という用語は、平衡状態にある所与の温度において、(液相の)沸点圧力が(蒸気相の)露点圧力と同じ(すなわち、X=Y)である組成物を指す。共沸組成物を特徴付ける方法の1つに、液体の部分的蒸発又は蒸留によって生成された蒸気が、その蒸気が蒸発又は蒸留された液体と同じ組成を有することがある(すなわち、混合物は、組成が変化することなく蒸留/還流される)。定沸点組成物は、同じ成分の非共沸混合物と比較して、最大沸点又は最小沸点を示すことから共沸性として特徴付けられる。共沸組成物は、一定温度における未希釈の各成分の蒸気圧に対して混合物の蒸気圧の最小値又は最大値によっても特徴付けられる。
【0014】
本明細書で使用するとき、「共沸様組成物」及び「近共沸組成物」という用語は、特定の温度における組成物のバブルポイント(「bubble point、BP」)圧力と露点(dew point、「DP」)圧力との差が、バブルポイント圧力に対して5%以下(すなわち[(BP-VP)/BP]×100≦5)である組成物を指す。本明細書で使用するとき、「3%共沸様組成物」及び「3%近共沸組成物」という用語は、特定の温度における組成物のバブルポイント圧力(「BP」)と露点圧力(「DP」)との差が、バブルポイント圧力に対して3%以下(すなわち[(BP-DP)/BP]×100≦3)である組成物を意味するものとして理解される。
【0015】
実質的に定沸点の混合物の2成分共沸組成物又は共沸様組成物を、多くの方法で、選択された条件に応じて特徴付けることができる。例えば、異なる圧力では、所与の共沸組成物又は共沸様組成物の組成は、沸点温度と同様、少なくともある程度変化することが当業者にはよく知られている。それにより、2種類の化合物の共沸組成物又は共沸様組成物は、固有の種類の関係を表し、但し、温度及び/又は圧力に応じて変化する組成を有する。したがって、共沸組成物及び共沸様組成物を定義するために、固定された組成ではなく、組成の範囲が多くの場合に使用される。
【0016】
本発明の目的上、「有効量」は、組み合わされた場合に共沸組成物又は共沸様組成物を形成する、本明細書に提供される組成物の各成分の量を指す。この定義には、各成分の量が含まれ、これらの量は、共沸組成物又は共沸様組成物が異なる圧力において存在し続ける限りにおいて(但し沸点は異なる可能性がある)、組成物に加えられる圧力に応じて変化し得る。したがって、有効量には、本明細書に記載される以外の温度又は圧力で共沸組成物又は共沸様組成物を形成する本発明の組成物の各成分の量(例えば重量%で表され得る)が含まれる。
【0017】
本明細書で使用するとき、「モル分率」という用語は、2成分組成物中の2つの成分のそれぞれのモル数の合計に対する、当該組成物中の1つの成分のモル数の比を指す(例えば、X=m/(m+m)。
【0018】
任意の2種の化合物の相対揮発度を判定するために、PTx法として知られる方法を用いることができる。この手順では、既知の体積のセル内の総絶対圧力を、2種の化合物の種々の組成について一定温度で測定する。PTx法の使用については、「Phase Equilibrium in Process Design」、Wiley-Interscience Publisher、1970年、Harold R.Null著、124~126頁に詳細に記載されており、参照により本明細書に組み込まれる。得られた圧力対液体組成のデータは、蒸気液体平衡データ(すなわちVLEデータ)とも称される。
【0019】
これらの測定値は、例えば、非ランダム二液(NRTL)式のような活量係数式モデルを用いることによって、PTxセル中の平衡状態の蒸気と液体の組成に変換して液相非理想系を表すことができる。例えば、NRTL式などの活量係数式の使用については、「The Properties of Gases and Liquids」、第4版、McGraw Hill発行、Reid、Prausnitz、及びPoling著、241~387頁、及び「Phase Equilibria in Chemical Engineering」、Butterworth Publishers発行、1985年、Stanley M.Walas著、165~244頁に詳細に記載されている。VLEデータの収集、回帰法による相互作用パラメータの判定、及び系の非理想的挙動を予測するための状態方程式の使用については、「Double Azeotropy in Binary Mixtures of NH and CHFCF」 C.-P.Chai Kao,M.E.Paulaitis,A.Yokozeki,Fluid Phase Equilibria、127巻(1997年)191~203頁に教示されている。上記の参考文献の全てが、参照により本明細書に組み込まれる。いかなる理論又は説明にも束縛されることを望むものではないが、NRTL式は、PTxセルデータと併せて、本明細書に提供される組成物の相対揮発度を十分に予測することができ、したがって、蒸留塔などの多段階式分離装置内におけるこれらの混合物の挙動を予測することができると考えられる。
【0020】
量、濃度、又は他の値若しくはパラメータが、ある範囲、好ましい範囲、又は好ましい上方値及び/若しくは好ましい下方値のリストのいずれかとして与えられている場合に、これらは、範囲が別個に開示されているかに関わらず、任意の範囲上限値又は好ましい上方値及び任意の範囲下限値又は好ましい下方値の任意の対から形成される全ての範囲を、具体的に開示するものとして、理解されるものとする。本明細書に数値範囲が記述されている場合、特に指示しない限り、この範囲は、その端点を包含し、かつその範囲内の全ての整数及び分数を包含することが意図される。
【0021】
組成物
組成物であって、
i)ネオペンタンと、
ii)E-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン及びZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンから選択される化合物と、を含む、組成物。
【0022】
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される組成物は、共沸混合物又は共沸様組成物である。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される組成物は、共沸組成物である。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される組成物は、共沸様組成物である。いくつかの実施形態では、E-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン又はZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンは、ネオペンタンと共沸組成物又は共沸様組成物を形成するのに有効な量で組成物中に存在する。
【0023】
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される組成物は、ネオペンタン及びE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン含み、E-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンは、ネオペンタンと共沸組成物又は共沸様組成物を形成するのに有効な量で組成物中に存在する。いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、共沸混合物組成物(すなわち、共沸組成物)である。いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、共沸様組成物である。
【0024】
いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、約40~約60モル%のネオペンタン、例えば、約40~約55、約40~約50、約40~約45、約45~約60、約45~約55、約45~約50、約50~約60、約50~約55、又は約55~約60モル%のネオペンタンを含む。いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、約40~約50モル%のネオペンタンを含む。
【0025】
いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、約60~約40モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、例えば、約60~約45、約60~約50、約60~約55、約55~約40、約55~約45、約55~約50、約50~約40、約50~約45、又は約45~約40モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む。いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、60~約50モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む。
【0026】
いくつかの実施形態では、組成物は、約40~約60モル%のネオペンタン及び約60~約40モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む。いくつかの実施形態では、組成物は、約40~約60モル%のネオペンタン及び約60~約40モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含み、約2psi~約390psiの圧力で約-40℃~約120℃の沸点を有する。
【0027】
いくつかの実施形態では、組成物は、約40~約50モル%のネオペンタン及び約60~約50モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む。いくつかの実施形態では、組成物は、約40~約50モル%のネオペンタン及び約60~約50モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含み、約1気圧~約30気圧の圧力で約0.9℃~約128℃の沸点を有する。
【0028】
いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、98.0~約99.9モル%のネオペンタン、例えば、約98.0~約99.8、約98.0~約99.5、約98.0~約99.3、約98.0~約99.0、約98.0~約98.8、約98.0~約98.5、約98.5~約99.9、約98.5~約99.8、約98.5~約99.5、約98.5~約99.3、約98.5~約99.0、約98.5~約98.8、約98.8~約99.9、約98.8~約99.8、約98.8~約99.5、約98.8~約99.3、約98.8~約99.0、約99.0~約99.9、約99.0~約99.8、約99.0~約99.5、約99.0~約99.3、約99.3~約99.9、約99.3~約99.8、約99.3~約99.5、約99.5~約99.9、約99.5~約99.8、又は約99.8~約99.9モル%のネオペンタンを含む。いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、約98.2~約99.8モル%のネオペンタンを含む。
【0029】
いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、約2.0~約0.1モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、例えば、約2.0~約0.2、約2.0~約0.5、約2.0~約0.7、約2.0~約1.0、約2.0~約1.2、約2.0~約1.5、約1.5~約0.1、約1.5~約0.2、約1.5~約0.5、約1.5~約0.7、約1.5~約1.0、約1.5~約1.2、約1.2~約0.1、約1.2~約0.2、約1.2~約0.5、約1.2~約0.7、約1.2~約1.0、約1.0~約0.1、約1.0~約0.2、約1.0~約0.5、約1.0~約0.7、約0.7~約0.1、約0.7~約0.2、約0.7~約0.5、約0.5~約0.1、約0.5~約0.2、又は約0.2~約0.1モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む。
【0030】
いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、約1.6~約0.2モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む。
【0031】
いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、約98.4~約99.8モル%のネオペンタン及び約1.6~約0.2モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む。いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、約98.4~約99.8モル%のネオペンタン及び約1.6~約0.2モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含み、約1気圧の圧力で約8.3℃~約9.3℃の沸点を有する。
【0032】
いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、約35~約65モル%のネオペンタン、例えば、約35~約60、約35~約55、約35~約50、約35~約45、約35~約40、約40~約65、約40~約60、約40~約55、約40~約50、約40~約45、約45~約65、約45~約60、約45~約55、約45~約50、約50~約65、約50~約60、約50~約55、約55~約65、約55~約60、又は約60~約65モル%のネオペンタンを含む。いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、約38.4~約62.6モル%のネオペンタンを含む。
【0033】
いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、約70~約35モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、例えば、約70~約40、約70~約45、約70~約50、約70~約55、約70~約60、約70~約65、約65~約35、約65~約40、約65~約45、約65~約50、約65~約55、約65~約60、約60~約35、約60~約40、約60~約45、約60~約50、約60~約55、約55~約35、約55~約40、約55~約45、約55~約50、約50~約35、約50~約40、約50~約45、約45~約35、約45~約40、又は約40~約35モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む。いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、約65.2~約37.4モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む。
【0034】
いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、約38.4~約62.6モル%のネオペンタン及び約65.2~約37.4モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む。いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、約38.4~約62.6モル%のネオペンタン及び約65.2~約37.4モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含み、約1気圧の圧力で約0.9℃~約1.2℃の沸点を有する。
【0035】
いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、約0.1~約3.0モル%のネオペンタン、例えば、約0.1~約2.8、約0.1~約2.5、約0.1~約2.0、約0.1~約1.5、約0.1~約1.0、約0.1~約0.5、約0.5~約3.0、約0.5~約2.8、約0.5~約2.5、約0.5~約2.0、約0.5~約1.5、約0.5~約1.0、約1.0~約3.0、約1.0~約2.8、約1.0~約2.5、約1.0~約2.0、約1.0~約1.5、約1.5~約3.0、約1.5~約2.8、約1.5~約2.5、約1.5~約2.0、約2.0~約3.0、約2.0~約2.8、約2.0~約2.5、約2.5~約3.0、約2.5~約2.8、又は約2.8~約3.0モル%のネオペンタンを含む。いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、約0.2~約2.8モル%のネオペンタンを含む。
【0036】
いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、約99.9~約97.0モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、例えば、約99.9~約97.2、約99.9~約97.5、約99.9~約98.0、約99.9~約98.5、約99.9~約99.0、約99.9~約99.8、約99.8~約97.0、約99.8~約97.2、約99.8~約97.5、約99.8~約98.0、約99.8~約98.5、約99.8~約99.0、約99.0~約97.0、約99.0~約97.2、約99.0~約97.5、約99.0~約98.0、約99.0~約98.5、約98.5~約97.0、約98.5~約97.2、約98.5~約97.5、約98.5~約98.0、約98.0~約97.0、約98.0~約97.2、約98.0~約97.5、約97.5~約97.0、約97.5~約97.2、又は約97.2~約97.0モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む。いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、約99.8~約97.2モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む。
【0037】
いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、約0.2~約2.8モル%のネオペンタン及び約99.8~約97.2モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む。いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、約0.2~約2.8モル%のネオペンタン及び約99.8~約97.2モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含み、約1気圧の圧力で約6.3℃~約7.4℃の沸点を有する。
【0038】
いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、
約99.8~約98.2モル%のネオペンタン及び約0.2~約1.8モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約71.6~約47.6モル%のネオペンタン及び約28.4~約52.4モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約1.2~約0.2モル%のネオペンタン及び約98.8~約99.8モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約99.8~約98.4モル%のネオペンタン及び約0.2~約1.6モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約66.6~約40.8モル%のネオペンタン及び約33.4~約59.2モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約1.8~約0.2モル%のネオペンタン及び約98.2~約99.8モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約62.8~約35.2モル%のネオペンタン及び約37.2~約64.8モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約2.6~約0.2モル%のネオペンタン及び約97.4~約99.8モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約59.8~約30.2モル%のネオペンタン及び約40.2~約69.8モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約3.4~約0.2モル%のネオペンタン及び約96.6~約99.8モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約58.4~約28.2モル%のネオペンタン及び約41.6~約71.8モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約3.8~約0.2モル%のネオペンタン及び約96.2~約99.8モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約57.2~約26.4モル%のネオペンタン及び約42.8~約73.6モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約4.4~約0.2モル%のネオペンタン及び約95.6~約99.8モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約55.4~約23.6モル%のネオペンタン及び約44.6~約76.4モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約5.2~約99.1モル%のネオペンタン及び約94.8~約0.9モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約99.8~約98.6モル%のネオペンタン及び約0.2~約1.4モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約53.8~約23.2モル%のネオペンタン及び約46.2~約76.8モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約5.4~約0.2モル%のネオペンタン及び約94.6~約99.8モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約56~約24.4モル%のネオペンタン及び約44.0~約75.6モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約4.6~約0.2モル%のネオペンタン及び約95.4~約99.8モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約57.2~約3.8モル%のネオペンタン及び約42.8~約96.2モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約2.6~約0.2モル%のネオペンタン及び約97.4~約99.8モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、を含む。
【0039】
いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、
約99.8~約98.2モル%のネオペンタン及び約0.2~約1.8モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約71.6~約47.6モル%のネオペンタン及び約28.4~約52.4モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約1.2~約0.2モル%のネオペンタン及び約98.8~約99.8モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約99.8~約98.4モル%のネオペンタン及び約0.2~約1.6モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約66.6~約40.8モル%のネオペンタン及び約33.4~約59.2モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約1.8~約0.2モル%のネオペンタン及び約98.2~約99.8モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約62.8~約35.2モル%のネオペンタン及び約37.2~約64.8モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約2.6~約0.2モル%のネオペンタン及び約97.4~約99.8モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約59.8~約30.2モル%のネオペンタン及び約40.2~約69.8モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約3.4~約0.2モル%のネオペンタン及び約96.6~約99.8モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約58.4~約28.2モル%のネオペンタン及び約41.6~約71.8モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約3.8~約0.2モル%のネオペンタン及び約96.2~約99.8モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約57.2~約26.4モル%のネオペンタン及び約42.8~約73.6モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約4.4~約0.2モル%のネオペンタン及び約95.6~約99.8モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約55.4~約23.6モル%のネオペンタン及び約44.6~約76.4モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約5.2~約99.1モル%のネオペンタン及び約94.8~約0.9モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約99.8~約98.6モル%のネオペンタン及び約0.2~約1.4モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約53.8~約23.2モル%のネオペンタン及び約46.2~約76.8モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約5.4~約0.2モル%のネオペンタン及び約94.6~約99.8モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約56~約24.4モル%のネオペンタン及び約44.0~約75.6モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約4.6~約0.2モル%のネオペンタン及び約95.4~約99.8モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約57.2~約3.8モル%のネオペンタン及び約42.8~約96.2モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約2.6~約0.2モル%のネオペンタン及び約97.4~約99.8モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、を含み、
当該組成物は、約1気圧の圧力で約-40℃~約120℃の沸点、例えば、約-40℃~約100℃、約-40℃~約80℃、約-40℃~約60℃、約-40℃~約40℃、約-40℃~約20℃、約-40℃~約0℃、約-40℃~約-20℃、約-20℃~約120℃、約-20℃~約100℃、約-20℃~約80℃、約-20℃~約60℃、約-20℃~約40℃、約-20℃~約20℃、約-20℃~約0℃、約0℃~約120℃、約0℃~約100℃、約0℃~約80℃、約0℃~約60℃、約0℃~約40℃、約0℃~約20℃、約20℃~約120℃、約20℃~約100℃、約20℃~約80℃、約20℃~約60℃、約20℃~約40℃、約40℃~約120℃、約40℃~約100℃、約40℃~約80℃、約40℃~約60℃、約60℃~約120℃、約60℃~約100℃、約60℃~約80℃、約80℃~約120℃、約80℃~約100℃、又は約100℃~約120℃の沸点を有する。
【0040】
いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、約1気圧の圧力で約-40℃の沸点を有する。
【0041】
いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、約1気圧の圧力で約-20℃の沸点を有する。
【0042】
いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、約1気圧の圧力で約0℃の沸点を有する。
【0043】
いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、約1気圧の圧力で約20℃の沸点を有する。
【0044】
いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、約1気圧の圧力で約30℃の沸点を有する。
【0045】
いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、約1気圧の圧力で約40℃の沸点を有する。
【0046】
いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、約1気圧の圧力で約60℃の沸点を有する。
【0047】
いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、約1気圧の圧力で約80℃の沸点を有する。
【0048】
いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、約1気圧の圧力で約100℃の沸点を有する。
【0049】
いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、約1気圧の圧力で約120℃の沸点を有する。
【0050】
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される組成物は、ネオペンタン及びZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン含み、Z-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンは、ネオペンタンと共沸組成物又は共沸様組成物を形成するのに有効な量で組成物中に存在する。いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、共沸混合物組成物(すなわち、共沸組成物)である。いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、共沸様組成物である。
【0051】
いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、約60~約95モル%のネオペンタン、例えば、約60~約90、約60~約85、約60~約80、約60~約75、約60~約70、約65~約95、約65~約90、約65~約85、約65~約80、約65~約75、約70~約95、約70~約90、約70~約85、約70~約80、約75~約95、約75~約90、約75~約85、約80~約95、約80~約90、又は約85~約95モル%のネオペンタンを含む。いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、約60~約93モル%のネオペンタンを含む。
【0052】
いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、約40~約5モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、例えば、約40~約10、約40~約15、約40~約20、約40~約25、約40~約30、約40~約35、約35~約5、約35~約10、約35~約15、約35~約20、約35~約25、約35~約30、約30~約5、約30~約10、約30~約15、約30~約20、約30~約25、約25~約5、約25~約10、約25~約15、約25~約20、約20~約5、約20~約10、約20~約15、約15~約5、約15~約10、又は約10~約5モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む。いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、約40~約7モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む。
【0053】
いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、約60~約93モル%のネオペンタン及び約40~約7モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む。いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、約60~約93モル%のネオペンタン及び約40~約7モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含み、約1.5psi~約310psiの圧力で約-40℃~約120℃の沸点を有する。
【0054】
いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、約50~約85モル%のネオペンタン、例えば、約50~約80、約50~約75、約50~約70、約50~約65、約50~約60、約50~約55、約55~約85、約55~約80、約55~約75、約55~約70、約55~約65、約55~約60、約60~約85、約60~約80、約60~約75、約60~約70、約60~約65、約65~約85、約65~約80、約65~約75、約65~約70、約70~約85、約70~約80、約70~約75、約75~約85、約75~約80、又は約80~約85モル%のネオペンタンを含む。いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、約56~約83モル%のネオペンタンを含む。
【0055】
いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、約50~約15モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、例えば、約50~約20、約50~約25、約50~約30、約50~約35、約50~約40、約50~約45、約45~約15、約45~約20、約45~約25、約45~約30、約45~約35、約45~約40、約40~約15、約40~約20、約40~約25、約40~約30、約40~約35、約35~約15、約35~約20、約35~約25、約35~約30、約30~約15、約30~約20、約30~約25、約25~約15、約25~約20、又は約20~約15モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む。いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、約44~約17モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む。
【0056】
いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、約56~約83モル%のネオペンタン及び約44~約17モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む。いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、約56~約83モル%のネオペンタン及び約44~約17モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含み、約1気圧~約30気圧の圧力で約5℃~約145℃の沸点を有する。
【0057】
いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、約99.9~約75.0モル%のネオペンタン、例えば、約99.9~約80.0、約99.9~約85.0、約99.9~約90.0、約99.9~約95.0、約99.9~約99.0、約99.9~約99.6、約99.6~約80.0、約99.6~約85.0、約99.6~約90.0、約99.6~約95.0、約99.6~約99.0、約99.0~約80.0、約99.0~約85.0、約99.0~約90.0、約99.0~約95、約95.0~約80.0、約95.0~約85.0、約95.0~約90.0、約90.0~約80.0、約90.0~約85.0、又は約85.0~約80.0モル%のネオペンタンを含む。いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、約99.6~約79.2モル%のネオペンタンを含む。
【0058】
いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、約0.1~約25.0モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、例えば、約0.1~約20.0、約0.1~約15.0、約0.1~約10.0、約0.1~約5.0、約0.1~約1.0、約0.1~約0.4、約0.4~約25.0、約0.4~約20.0、約0.4~約15.0、約0.4~約10.0、約0.4~約5.0、約0.4~約1.0、約1.0~約25.0、約1.0~約20.0、約1.0~約15.0、約1.0~約10.0、約1.0~約5.0、約5.0~約25.0、約5.0~約20.0、約5.0~約15.0、約5.0~約10.0、約10.0~約25.0、約10.0~約20.0、約10.0~約15.0、約15.0~約25.0、約15.0~約20.0、又は約20.0~約25.0モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む。いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、約0.4~約20.8モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む。
【0059】
いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、約99.6~約79.2モル%のネオペンタン及び約0.4~約20.8モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む。いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、約99.6~約79.2モル%のネオペンタン及び約0.4~約20.8モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含み、約1気圧の圧力で約7.8℃~約9.4℃の沸点を有する。
【0060】
いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、約4.0~約1.0モル%のネオペンタン、例えば、約4.0~約1.5、約4.0~約2.0、約4.0~約2.5、約4.0~約3.0、約4.0~約3.5、約3.5~約1.0、約3.5~約1.5、約3.5~約2.0、約3.5~約2.5、約3.5~約3.0、約3.0~約1.0、約3.0~約1.5、約3.0~約2.0、約3.0~約2.5、約2.5~約1.0、約2.5~約1.5、約2.5~約2.0、約2.0~約1.0、約2.0~約1.5、又は約1.5~約1.0モル%のネオペンタンを含む。いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、約3.2~約1.6モル%のネオペンタンを含む。
【0061】
いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、約96.0~約99.0モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、例えば、約96.0~約98.5、約96.0~約98.0、約96.0~約97.5、約96.0~約97.0、約96.0~約96.5、約96.5~約99.0、約96.5~約98.5、約96.5~約98.0、約96.5~約97.5、約96.5~約97.0、約97.0~約99.0、約97.0~約98.5、約97.0~約98.0、約97.0~約97.5、約97.5~約99.0、約97.5~約98.5、約97.5~約98.0、約98.0~約99.0、約98.0~約98.5、又は約98.5~約99.0モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む。いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、約96.8~約98.4モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む。
【0062】
いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、約3.2~約1.6モル%のネオペンタン及び約96.8~約98.4モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む。いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、約3.2~約1.6モル%のネオペンタン及び約96.8~約98.4モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含み、約1気圧の圧力で約32.6℃~約33.0℃の沸点を有する。
【0063】
いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、
約99.8~約85.2モル%のネオペンタン及び約0.2~約14.8モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約99.8~約80.8モル%のネオペンタン及び約0.2~約19.2モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約99.8~約76.2モル%のネオペンタン及び約0.2~約23.8モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約99.8~約61.8モル%のネオペンタン及び約0.2~約38.2モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約0.4~約0.2モル%のネオペンタン及び約99.6~約99.8モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約99.8~約69.8モル%のネオペンタン及び約0.2~約30.2モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約99.8~約67.6モル%のネオペンタン及び約0.2~約32.4モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約99.8~約95.0モル%のネオペンタン及び約0.2~約5モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約86.4~約63.6モル%のネオペンタン及び約13.6~約36.4モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約0.4~約0.2モル%のネオペンタン及び約99.6~約99.8モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約99.8~約96.6モル%のネオペンタン及び約0.2~約3.4モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約80.6~約59.6モル%のネオペンタン及び約19.4~約40.4モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約99.8~約97.6モル%のネオペンタン及び約0.2~約2.4モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約74.2~約56.0モル%のネオペンタン及び約25.8~約44.0モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約0.2~約0.8モル%のネオペンタン及び約99.2~約99.8モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約99.8~約98.2モル%のネオペンタン及び約0.2~約1.8モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約76.6~約50.0モル%のネオペンタン及び約23.4~約50.0モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約1.0~約0.2モル%のネオペンタン及び約99.0~約99.8モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、を含む。
【0064】
いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、
約99.8~約85.2モル%のネオペンタン及び約0.2~約14.8モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約99.8~約80.8モル%のネオペンタン及び約0.2~約19.2モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約99.8~約76.2モル%のネオペンタン及び約0.2~約23.8モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約99.8~約61.8モル%のネオペンタン及び約0.2~約38.2モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約0.4~約0.2モル%のネオペンタン及び約99.6~約99.8モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約99.8~約69.8モル%のネオペンタン及び約0.2~約30.2モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約99.8~約67.6モル%のネオペンタン及び約0.2~約32.4モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約99.8~約95.0モル%のネオペンタン及び約0.2~約5モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約86.4~約63.6モル%のネオペンタン及び約13.6~約36.4モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約0.4~約0.2モル%のネオペンタン及び約99.6~約99.8モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約99.8~約96.6モル%のネオペンタン及び約0.2~約3.4モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約80.6~約59.6モル%のネオペンタン及び約19.4~約40.4モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約99.8~約97.6モル%のネオペンタン及び約0.2~約2.4モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約74.2~約56.0モル%のネオペンタン及び約25.8~約44.0モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約0.2~約0.8モル%のネオペンタン及び約99.2~約99.8モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約99.8~約98.2モル%のネオペンタン及び約0.2~約1.8モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約76.6~約50.0モル%のネオペンタン及び約23.4~約50.0モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約1.0~約0.2モル%のネオペンタン及び約99.0~約99.8モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、を含み、
当該組成物は、約1気圧の圧力で約-40℃~約120℃の沸点を有し、例えば、当該組成物は、約1気圧の圧力で約-40℃~約120℃の沸点、例えば、約-40℃~約100℃、約-40℃~約80℃、約-40℃~約60℃、約-40℃~約40℃、約-40℃~約20℃、約-40℃~約0℃、約-40℃~約-20℃、約-20℃~約120℃、約-20℃~約100℃、約-20℃~約80℃、約-20℃~約60℃、約-20℃~約40℃、約-20℃~約20℃、約-20℃~約0℃、約0℃~約120℃、約0℃~約100℃、約0℃~約80℃、約0℃~約60℃、約0℃~約40℃、約0℃~約20℃、約20℃~約120℃、約20℃~約100℃、約20℃~約80℃、約20℃~約60℃、約20℃~約40℃、約40℃~約120℃、約40℃~約100℃、約40℃~約80℃、約40℃~約60℃、約60℃~約120℃、約60℃~約100℃、約60℃~約80℃、約80℃~約120℃、約80℃~約100℃、又は約100℃~約120℃の沸点を有する。
【0065】
いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、約1気圧の圧力で約-40℃の沸点を有する。
【0066】
いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、約1気圧の圧力で約-20℃の沸点を有する。
【0067】
いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、約1気圧の圧力で約0℃の沸点を有する。
【0068】
いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、約1気圧の圧力で約20℃の沸点を有する。
【0069】
いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、約1気圧の圧力で約30℃の沸点を有する。
【0070】
いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、約1気圧の圧力で約40℃の沸点を有する。
【0071】
いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、約1気圧の圧力で約60℃の沸点を有する。
【0072】
いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、約1気圧の圧力で約80℃の沸点を有する。
【0073】
いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、約1気圧の圧力で約100℃の沸点を有する。
【0074】
いくつかの実施形態では、ネオペンタン及びZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む組成物は、約1気圧の圧力で約120℃の沸点を有する。
【0075】
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される組成物は、1以上の追加の成分(すなわち、添加剤)を更に含む。いくつかの実施形態では、1以上の追加の成分は、それぞれ、潤滑剤、流動点調整剤、消泡剤、増粘剤、乳化剤、分散剤、酸化防止剤、極圧剤、腐食抑制剤、洗浄剤、触媒、界面活性剤、難燃剤、防腐剤、着色剤、抗酸化剤、補強剤、充填剤、帯電防止剤、可溶化剤、IR減衰剤、核形成剤、気泡調整剤、押出助剤、安定化剤、断熱剤、可塑剤、粘度調整剤、耐衝撃性改良剤、ガス遮断樹脂、ポリマー改質剤、レオロジー改質剤、抗菌剤、蒸気圧改変剤、UV吸収剤、架橋剤、浸透性改変剤、苦味剤、噴射剤、酸捕捉剤、又はこれらの任意の混合物からなる群から独立して選択される。
【0076】
使用方法
本発明の組成物は、エアゾール噴射剤、冷媒、及び伝熱媒体としての使用を含むがこれらに限定されない広範囲の用途で使用することができる。
【0077】
伝熱媒体としての使用
本明細書で提供される組成物は、熱源からヒートシンクに熱を運ぶために使用される作動流体として作用することができる。そのような熱伝達組成物は、流体が相転移するサイクル、すなわち、流体が液体から気体に変化し、再び液体に戻る、又はその逆に変化するサイクルにおける冷媒としても有用であり得る。
【0078】
例示的な伝熱システムとしては、空調装置、冷凍庫、冷蔵庫、ヒートポンプ、冷水機、満液式蒸発冷却機、直接膨張式冷却機、ウォークインクーラ、ヒートポンプ、移動式冷蔵庫、移動式空調ユニット及びこれらの組合せが挙げられるが、これらに限定されない。
【0079】
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される組成物は、冷蔵、空調、又はヒートポンプシステム若しくは装置をはじめとする移動式伝熱システムにおいて有用であり得る。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される組成物は、冷蔵、空調、又はヒートポンプシステム若しくは装置をはじめとする固定式伝熱システムにおいて有用であり得る。
【0080】
本明細書で使用するとき、「移動式伝熱システム」という用語は、道路、鉄道、海上又は航空用の輸送ユニットに組み込まれる任意の冷蔵、空調装置、又は加熱装置を指す。更に、移動式冷却又は空調ユニットは、任意の移動キャリアから独立しており、かつ「インターモーダル」システムとして知られている装置を含む。このようなインターモーダルシステムとしては、「コンテナ」(複合海上/陸上輸送)並びに「スワップボディ」(複合道路/鉄道輸送)が挙げられる。
【0081】
本明細書で使用するとき、「固定式伝熱システム」という用語は、動作中に適所に固定されるシステムを指す。固定式伝熱システムは、建物内に配置されるか若しくは取り付けられてもよく、又はソフトドリンク自動販売機などの屋外に設置される独立型装置の場合もある。これらの固定式用途は、冷却機、遷移臨界ヒートポンプ(例えば、50℃、70℃、80℃、100℃、120℃、140℃、160℃、180℃、又は200℃を超える凝縮器温度で動作するもの)であってよい高温ヒートポンプ、住宅用、商業用、又は産業用空調システムを含む(但しこれらに限定されない)固定式空調装置又はヒートポンプであってよく、窓取り付け式、ダクトレス、ダクト付き、パッケージ型ターミナル、冷却機、及び建物の外部であるが建物に接続されたもの(例えばルーフトップシステムなど)であってよい。固定式冷蔵用途において、本明細書で提供される組成物は、商業用、工業用又は住宅用の冷蔵庫及び冷凍庫、製氷機、内蔵型クーラー及びフリーザ、満液式蒸発冷却機、直接膨張式冷却機、ウォークイン及びリーチインクーラー及びフリーザ、並びに組み合わせシステムを含む、高温、中温及び/又は低温冷却機器において有用であり得る。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される組成物は、スーパーマーケットの冷蔵庫システムにおいて使用され得る。
【0082】
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される組成物は、冷却を生成するための方法、加熱を生成するための方法、及び熱を伝達するための方法において有用であり得る。
【0083】
いくつかの実施形態では、本出願は、冷却を生成するための方法を提供し、冷却される物体の近傍で、本明細書で提供される組成物を蒸発させることと、その後、当該組成物を凝縮することとを含む。
【0084】
いくつかの実施形態では、本出願は、加熱を生成するための方法を更に提供し、加熱される物体の近傍で、本明細書で提供される組成物を凝縮することと、その後、当該組成物を蒸発させることとを含む。
【0085】
いくつかの実施形態では、本出願は、本明細書で提供される組成物を伝熱流体組成物として使用する方法を提供する。いくつかの実施形態では、この方法は、当該組成物を熱源からヒートシンクに輸送することを含む。
【0086】
本明細書で提供される組成物のいずれかは、とりわけ、R-123(又は、HFC-123、2,2-ジクロロ-1,1,1-トリフルオロエタン)、R-11(又は、CFC-11、トリクロロフルオロメタン)、R-12(又はCFC-12、ジクロロジフルオロメタン)、R-22(クロロジフルオロメタン)、R-245fa(又は、HFC-245fa、1,1,1,3,3-ペンタフルオロプロパン)、R-114(又は、CFC-114、1,2-ジクロロ-1,1,2,2-テトラフルオロエタン)、R-236fa(又は、HFC-236fa、1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロプロパン)、R-236ea(又は、HFC-236ea、1,1,1,2,3,3-ヘキサフルオロプロパン)、及びR-124(又は、HCFC-124、2-クロロ-1,1,1,2-テトラフルオロエタン)を含むがこれらに限定されない、現在使用されている(「現用」)冷媒の代替物として有用であり得る。
【0087】
本明細書で使用するとき、「現用冷媒」という用語は、伝熱システムがそれに対して動作するように設計された冷媒、又は伝熱システム内に存在する冷媒を指す。
【0088】
いくつかの実施形態では、本出願は、空のシステムに本明細書で提供される組成物を充填することによって、又は当該現用冷媒を本明細書で提供される組成物に実質的に置き換えることによって、現用冷媒を用いて動作するように設計された伝熱システムを動作させる方法又は熱を伝達するための方法を提供する。
【0089】
本明細書で使用するとき、「実質的に置き換える」という用語は、現用冷媒をシステムから排出させるか又は現用冷媒をシステムから圧送した後、このシステムに本発明の組成物(すなわち、本明細書で提供される組成物)を充填することを指す。システムは、充填する前に1回以上の量の代替冷媒でフラッシングすることができる。システムが本明細書で提供される組成物で充填された後にも幾分の少量の現用冷媒がシステム内に存在してもよい点は理解される。
【0090】
いくつかの実施形態では、本出願は、現用冷媒及び潤滑剤を含む伝熱システムを再充填するための方法を提供し、当該方法は、潤滑剤の相当部分を当該システム内に保持しながら現用冷媒を伝熱システムから実質的に除去することと、本明細書で提供される組成物を伝熱システムに導入することと、を含む。いくつかの実施形態では、システム内の潤滑剤は、部分的に代替される。
【0091】
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される組成物は、冷却機内の冷媒の補充に使用され得る。例えば、HCFC-123を使用する冷却機の性能が、冷媒の漏出により低下した場合、本来の仕様に性能を戻すために、本明細書で提供される組成物を添加することができる。
【0092】
いくつかの実施形態では、本明細書の組成物を含む熱交換システムが提供され、当該システムは、空調装置、冷凍庫、冷蔵庫、ヒートポンプ、冷水機、満液式蒸発冷却機、直接膨張式冷却機、ウォークインクーラ、ヒートポンプ、移動式冷蔵庫、移動式空調ユニット、及びこれらの組み合わせを有するシステムからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される組成物は、これらの組成物が一次冷媒として機能することで二次伝熱流体の冷却を提供し、それによってこの二次伝熱流体が遠隔地を冷却する、二次ループシステムにおいて有用であり得る。
【0093】
蒸気圧縮冷蔵システム、空調システム及びヒートポンプシステムはそれぞれ、蒸発器、圧縮器、凝縮器、及び膨張装置を構成要素として備えている。蒸気圧縮サイクルは、複数の工程において冷媒を再使用し、ある工程においては冷却効果、異なる工程においては加熱効果を生じさせる。上記のサイクルは、以下のように簡単に説明することができる。液体冷媒が膨張装置を通って蒸発機に入り、当該液体冷媒が蒸発機において沸騰し、環境から熱を奪うことによって、低温で蒸気が形成され、冷却が生じる。低圧の蒸気は圧縮機に入り、そこで蒸気が圧縮されて、その圧力及び温度が上昇する。次いで、高圧の(圧縮された)蒸気の冷媒が凝縮機に入り、そこで冷媒が凝縮し、その熱を環境に放出する。冷媒は膨張装置に戻り、それを通じて液体は凝縮器におけるより高圧レベルから蒸発器における低圧レベルに膨張し、このようにして、サイクルを繰り返す。
【0094】
いくつかの実施形態では、本出願は、本明細書で提供される組成物を含む伝熱システムを提供する。いくつかの実施形態では、本出願は、本明細書で提供される組成物を含む冷蔵、空調、又はヒートポンプ装置を提供する。いくつかの実施形態では、本出願は、本明細書で提供される組成物を含む固定式冷蔵又は空調装置を提供する。いくつかの実施形態では、本出願は、本明細書で提供される組成物を含む移動式冷蔵又は空調装置を提供する。
【0095】
噴射剤
いくつかの実施形態では、本出願は、(例えば、噴霧可能な組成物において)噴射剤として使用するための本明細書に記載の組成物を提供する。いくつかの実施形態では、本出願は、本明細書で提供される組成物を含む噴霧可能な組成物を提供する。いくつかの実施形態では、不活性成分、溶媒、及び他の物質と共に噴霧される活性成分が、噴霧可能な組成物中に存在してもよい。いくつかの実施形態では、噴霧可能な組成物は、エアゾールである。噴霧するのに好適な活性物質としては、限定するものではないが、防臭剤、香料、ヘアスプレー、洗浄剤、及び研磨剤などの化粧品原料、並びに抗喘息薬及び口臭防止薬などの医薬品が挙げられる。
【0096】
いくつかの実施形態では、本出願は、エアゾール製品を製造するためのプロセスを提供する。いくつかの実施形態では、プロセスは、本明細書で提供される組成物を、エアゾール容器内の1以上の活性成分に添加する工程を含み、当該組成物は、噴射剤として機能する。
【実施例
【0097】
本発明を、具体的な実施例によって、より詳細に説明する。以下の実施例は、例示目的のために提供され、いかなる意味でも、本発明を限定することを意図するものではない。当業者は、本質的に同じ結果を得るために変更又は修正することができる様々な重要でないパラメータを、容易に認識するであろう。
【0098】
実施例1.E-HFO-1336mzzとネオペンタンとの組成物
E-HFO-1336mzz/ネオペンタンの2成分系を、潜在的な共沸及び近共沸挙動について調べた。この2成分系の相対揮発度を判定するため、本明細書に記載されるPTx法を使用した。既知の体積のPTxセル内の圧力を、種々の2成分組成物について29.88℃の一定温度で測定した。収集された実験データは、下の表1に表示され、表中、X2=E-HFO-1336mzzの液体モル分率;Y2=E-HFO-1336mzzの蒸気モル分率;Pexp=実験的に測定された圧力、及びPcalc=NRTLモデルによって計算される圧力である。
【0099】
【表1】
【0100】
図1は、0~1のE-HFO-1336mzzの液体モル分率の組成範囲にわたった組成データに対する圧力のプロットを示す。図1の上の曲線はバブルポイント(「BP」)の軌跡を表し、図1の下の曲線は露点(「DP」)の軌跡を表している。図1は、Pxダイアグラム中の最大が41.8psiaの圧力で示されるように、組成が0.552モル分率のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン及び0.448モル分率のネオペンタンである、29.88℃での共沸混合物の形成を示す。
【0101】
これらのVLEデータに基づき、相互作用係数を抽出した。NRTLモデルを-40~120℃の温度範囲にわたり10℃刻みで実行し、共沸条件(X=Y)が満たされるように圧力を変動させた。E-HFO-1336mzz/ネオペンタン系の共沸混合物の得られた予測値を表2に示す。
【0102】
【表2】
【0103】
NRTLモデルを使用して、1~30atmの圧力範囲にわたり、1atm刻みで共沸混合物を予測し、その結果を表3に示す。
【0104】
【表3】
【0105】
実験的に測定された結果と比較する目的で、このモデルを-40~120℃の温度範囲にわたって20℃刻みで、また、29.88℃で実行した。各温度で、0~1のE-HFO-1336mzz液体モル組成の全範囲にわたって0.002刻みで、このモデルを実行した。したがって、モデルは、温度とE-HFO-1336mzz液体モル組成との、合計で5010通りの組み合わせ(10の温度×501の組成=5010)で実行された。表4は、E-HFO-1336mzzの液体モル組成の0.10刻みの代表的結果、又は近共沸挙動の境界を示す。
【0106】
【表4-1】
【0107】
【表4-2】
【0108】
【表4-3】
【0109】
【表4-4】
【0110】
【表4-5】
【0111】
【表4-6】
【0112】
1気圧においてE-HFO-1336mzzとネオペンタンとの間に形成された近共沸混合物を表5に示す。表5は、E-HFO-1336mzzの液体モル組成の0.10刻みの代表的データ、又は近共沸挙動の境界を示す。
【0113】
【表5】
【0114】
表4~表5の詳細なデータを、下の表6に大まかにまとめて示す。表5の結果から、バブルポイント圧力と露点圧力との間に3%以下の差を有する共沸混合物様組成物は、
(1)1気圧において沸点8.31~9.31℃の、0.002~0.016モル分率のE-1336mzz及び0.984~0.998モル%のネオペンタン、
(2)1気圧において沸点0.95~1.24℃の、0.374~0.652モル分率のE-1336mzz及び0.384~0.626モル%のネオペンタン、及び
(3)1気圧において沸点6.31~7.42℃の、0.972~0.998モル分率のE-1336mzz及び0.002~0.028モル%のネオペンタン、において存在する。
【0115】
3%の範囲の共沸様組成物([(BP-VP)/BP]×100≦3に基づく)を表6に挙げる。
【0116】
【表6】
【0117】
実施例2.Z-HFO-1336mzzとネオペンタンとの組成物
Z-HFO-1336mzz/ネオペンタンの2成分系を、潜在的な共沸及び近共沸挙動について調べた。この2成分系の相対揮発度を判定するため、本明細書に記載されるPTx法を使用した。既知の体積のPTxセル内の圧力を、種々の2成分の組成について29.90℃の一定温度で測定した。収集された実験データは、下の表7に表示され、表中、X=ネオペンタンの液体モル分率;Y=ネオペンタンの蒸気モル分率;Pexp=実験的に測定された圧力、及びPcalc=NRTLモデルによって計算される圧力である。
【0118】
【表7】
【0119】
表7に示される蒸気圧対ネオペンタン液体モル分率データを図2にプロットし、実験データ点を固体点として示す。実線は、NRTL式を使用したバブルポイントの予測を示す。破線は、予測された露点を示す。図2は、Pxダイアグラム中の最大が31.8psiaの圧力で示されるように、0.220モル分率のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン及び0.780モル分率のネオペンタンを含む組成の、29.90℃での共沸混合物の形成を示す。
【0120】
これらのVLEデータに基づき、相互作用係数を抽出した。NRTLモデルを-40~120℃の温度範囲にわたり10℃刻みで実行し、共沸条件(X2=Y2)が満たされるように圧力を変動させた。Z-HFO-1336mzz/ネオペンタン系の得られた予測された共沸混合物及び29.90℃での実験的に決定されたデータを表8に示す。
【0121】
【表8】
【0122】
このモデルを用いて、1-30気圧の圧力範囲にわたって1気圧刻みで共沸混合物を予測し、その結果を表9に示す。
【0123】
【表9】
【0124】
実験的に測定された結果と比較する目的で、このモデルを-40~120℃の温度範囲にわたって20℃刻みで、また、29.90℃で実行した。各温度で、0~1のZ-HFO-1336mzzの液体モル組成の全範囲にわたって0.002刻みで、このモデルを実行した。したがって、モデルは、合計で5010個の温度とZ-HFO-1336mzzの液体モル組成との組み合わせ(10(温度)×501(組成)=5010)で実行された。表10は、Z-HFO-1336mzzの液体モル組成の0.10刻みの代表的結果、又は近共沸挙動の境界を示す。
【0125】
【表10-1】
【0126】
【表10-2】
【0127】
【表10-3】
【0128】
【表10-4】
【0129】
【表10-5】
【0130】
1気圧においてZ-HFO-1336mzzとネオペンタンとの間に形成された近共沸混合物を表11に示す。表11は、Z-HFO-1336mzzの液体モル組成の0.10刻みの代表的データ、又は近共沸挙動の境界を示す。
【0131】
【表11】
【0132】
表10~表11のデータを、式[(BP-VP)/BP]×100≦3に基づいて、共沸様組成物を示す表12に大まかにまとめて示す。
【0133】
【表12】
【0134】
他の実施形態
1. いくつかの実施形態では、本出願は、
i)ネオペンタンと、
ii)E-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン及びZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンから選択される化合物と、を含む組成物であって、
E-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン又はZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンが、ネオペンタンと共沸組成物又は共沸様組成物を形成するのに有効な量で組成物中に存在する、組成物、を提供する。
2. 組成物が、ネオペンタン及びE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含み、E-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンが、ネオペンタンと共沸組成物又は共沸様組成物を形成するのに有効な量で組成物中に存在する、実施形態1に記載の組成物。
3. 組成物が、約40~約60モル%のネオペンタン及び約60~約40モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む、実施形態1又は2に記載の組成物。
4. 約2psi~約390psiの圧力で約-40℃~約120℃の沸点を有する、実施形態1~3のいずれか1つに記載の組成物。
5. 共沸組成物である、実施形態1~4のいずれか1つに記載の組成物。
6. 組成物が、約40~約50モル%のネオペンタン及び約60~約50モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む、実施形態1又は2に記載の組成物。
7. 約1気圧~約30気圧の圧力で約0.9℃~約128℃の沸点を有する、実施形態1、2、及び6のいずれか1つに記載の組成物。
8. 共沸組成物である、実施形態1~7のいずれか1つに記載の組成物。
9. 組成物が、約98.4~約99.8モル%のネオペンタン及び約1.6~約0.2モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む、実施形態1又は2に記載の組成物。
10. 約1気圧の圧力で約8.3℃~約9.3℃の沸点を有する、実施形態1、2、及び9のいずれか1つに記載の組成物。
11. 組成物が、約38.4~約62.6モル%のネオペンタン及び約65.2~約37.4モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む、実施形態1又は2に記載の組成物。
12. 約1気圧の圧力で約0.9℃~約1.2℃の沸点を有する、実施形態1、2、及び11のいずれか1つに記載の組成物。
13. 組成物が、約0.2~約2.8モル%のネオペンタン及び約99.8~約97.2モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む、実施形態1又は2に記載の組成物。
14. 約1気圧の圧力で約6.3℃~約7.4℃の沸点を有する、実施形態1、2、及び13のいずれか1つに記載の組成物。
15. 組成物が、
約99.8~約98.2モル%のネオペンタン及び約0.2~約1.8モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約71.6~約47.6モル%のネオペンタン及び約28.4~約52.4モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約1.2~約0.2モル%のネオペンタン及び約98.8~約99.8モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約99.8~約98.4モル%のネオペンタン及び約0.2~約1.6モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約66.6~約40.8モル%のネオペンタン及び約33.4~約59.2モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約1.8~約0.2モル%のネオペンタン及び約98.2~約99.8モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約62.8~約35.2モル%のネオペンタン及び約37.2~約64.8モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約2.6~約0.2モル%のネオペンタン及び約97.4~約99.8モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約59.8~約30.2モル%のネオペンタン及び約40.2~約69.8モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約3.4~約0.2モル%のネオペンタン及び約96.6~約99.8モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約58.4~約28.2モル%のネオペンタン及び約41.6~約71.8モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約3.8~約0.2モル%のネオペンタン及び約96.2~約99.8モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約57.2~約26.4モル%のネオペンタン及び約42.8~約73.6モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約4.4~約0.2モル%のネオペンタン及び約95.6~約99.8モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約55.4~約23.6モル%のネオペンタン及び約44.6~約76.4モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約5.2~約99.1モル%のネオペンタン及び約94.8~約0.9モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約99.8~約98.6モル%のネオペンタン及び約0.2~約1.4モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約53.8~約23.2モル%のネオペンタン及び約46.2~約76.8モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約5.4~約0.2モル%のネオペンタン及び約94.6~約99.8モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約56~約24.4モル%のネオペンタン及び約44.0~約75.6モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約4.6~約0.2モル%のネオペンタン及び約95.4~約99.8モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約57.2~約3.8モル%のネオペンタン及び約42.8~約96.2モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約2.6~約0.2モル%のネオペンタン及び約97.4~約99.8モル%のE-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、
を含む、実施形態1又は2に記載の組成物。
16. 約1気圧の圧力で約-20℃~約120℃の沸点を有する、実施形態1、2、及び15のいずれか1つに記載の組成物。
17. 共沸様組成物である、実施形態1、2、及び9~16のいずれか1つに記載の組成物。
18. 組成物が、ネオペンタン及びZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含み、Z-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンが、ネオペンタンと共沸組成物又は共沸様組成物を形成するのに有効な量で組成物中に存在する、実施形態1に記載の組成物。
19. 組成物が、約60~約93モル%のネオペンタン及び約40~約7モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む、実施形態1又は18に記載の組成物。
20. 約1.5psi~約310psiの圧力で約-40℃~約120℃の沸点を有する、実施形態1、18、及び19のいずれか1つに記載の組成物。
21. 組成物が、約56~約83モル%のネオペンタン及び約44~約17モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む、実施形態1又は18に記載の組成物。
22. 約1気圧~約30気圧の圧力で約5℃~約145℃の沸点を有する、実施形態1、18、及び21のいずれか1つに記載の組成物。
23. 共沸組成物である、実施形態1及び18~21のいずれか1つに記載の組成物。
24. 組成物が、約99.6~約79.2モル%のネオペンタン及び約0.4~約20.8モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む、実施形態1又は18に記載の組成物。
25. 約1気圧の圧力で約7.8℃~約9.4℃の沸点を有する、実施形態1、18、及び24のいずれか1つに記載の組成物。
26. 組成物が、約3.2~約1.6モル%のネオペンタン及び約96.8~約98.4モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンを含む実施形態1又は18に記載の組成物。
27. 約1気圧の圧力で約32.6℃~約33.0℃の沸点を有する、実施形態1、18、及び26のいずれか1つに記載の組成物。
28. 組成物であって、
約99.8~約85.2モル%のネオペンタン及び約0.2~約14.8モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約99.8~約80.8モル%のネオペンタン及び約0.2~約19.2モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約99.8~約76.2モル%のネオペンタン及び約0.2~約23.8モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約99.8~約61.8モル%のネオペンタン及び約0.2~約38.2モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約0.4~約0.2モル%のネオペンタン及び約99.6~約99.8モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約99.8~約69.8モル%のネオペンタン及び約0.2~約30.2モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約99.8~約67.6モル%のネオペンタン及び約0.2~約32.4モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約99.8~約95.0モル%のネオペンタン及び約0.2~約5モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約86.4~約63.6モル%のネオペンタン及び約13.6~約36.4モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約0.4~約0.2モル%のネオペンタン及び約99.6~約99.8モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約99.8~約96.6モル%のネオペンタン及び約0.2~約3.4モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約80.6~約59.6モル%のネオペンタン及び約19.4~約40.4モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約99.8~約97.6モル%のネオペンタン及び約0.2~約2.4モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約74.2~約56.0モル%のネオペンタン及び約25.8~約44.0モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約0.2~約0.8モル%のネオペンタン及び約99.2~約99.8モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約99.8~約98.2モル%のネオペンタン及び約0.2~約1.8モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約76.6~約50.0モル%のネオペンタン及び約23.4~約50.0モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、又は
約1.0~約0.2モル%のネオペンタン及び約99.0~約99.8モル%のZ-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン、
を含む、実施形態1又は18に記載の組成物。
29. 約1気圧の圧力で約-20℃~約120℃の沸点を有する、実施形態1、18、及び28のいずれか1つに記載の組成物。
30. 共沸様組成物である、実施形態1、18、及び24~29のいずれか1つに記載の組成物。
【0135】
本発明をその詳細な説明と併せて説明してきたが、前述の説明は、添付の特許請求の範囲により定義される本発明の範囲を例示することを意図するものであり、限定するものではないことを理解すべきである。他の態様、利点、及び変更は、以下の特許請求の範囲内である。本発明が、本発明の任意の特定の態様及び/又は実施形態に関して本明細書に記載される特徴のいずれも、本明細書に記載される本発明の任意の他の態様及び/又は実施形態の他の特徴のいずれかのうちの1つ以上と組み合わせることができ、組み合わせの適合性を確実にするために適宜変更することができることが、本発明に関連する当業者により理解されるべきである。そのような組み合わせは、本開示により企図される本発明の一部であるとみなされる。
図1
図2
【国際調査報告】