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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-12
(54)【発明の名称】測定処理方法及び端末
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/10 20090101AFI20221205BHJP
   H04W 88/02 20090101ALI20221205BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20221205BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W88/02 150
H04W16/28
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022521416
(86)(22)【出願日】2020-10-23
(85)【翻訳文提出日】2022-04-08
(86)【国際出願番号】 CN2020123129
(87)【国際公開番号】W WO2021078240
(87)【国際公開日】2021-04-29
(31)【優先権主張番号】201911013793.X
(32)【優先日】2019-10-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100108833
【弁理士】
【氏名又は名称】早川 裕司
(74)【代理人】
【識別番号】100162156
【弁理士】
【氏名又は名称】村雨 圭介
(72)【発明者】
【氏名】陳 力
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA33
5K067EE02
5K067EE10
5K067LL11
(57)【要約】
本開示の実施例は、測定処理方法及び端末を提供する。該方法は、測定の測定状態を調整し、前記測定に関連するカウンタ及びタイマのうちの少なくとも1つを処理するステップを含み、前記測定は、RLM及びBFDのうちの少なくとも1つの測定を含み、前記処理は、リセット、動作継続又は停止を含む。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
測定の測定状態を調整し、前記測定に関連するカウンタ及びタイマのうちの少なくとも1つを処理するステップを含み、
前記測定は、無線リンクモニタリングRLM及びビーム障害検出BFDのうちの少なくとも1つの測定を含み、
前記処理は、リセット、動作継続又は停止を含む、端末に応用される測定処理方法。
【請求項2】
前記測定の測定状態を調整する前記ステップは、
第1測定状態、第2測定状態及び第3測定状態のうちのいずれか2つの測定状態の間で調整するステップを含み、
前記第1測定状態は測定緩和を指し、前記第2測定状態は通常測定を指し、前記第3測定状態は測定強化を指す、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1測定状態は、
測定周期は前記第2測定状態の測定周期より長くなることと、
第1時間内の測定サンプル数は前記第2測定状態の測定サンプル数より小さくなることと、
測定指示間隔は前記第2測定状態の測定指示間隔より長くなることと、
第2時間内に前記測定を行わないか、又は前記第2時間内の測定回数は前記第2測定状態の測定回数より少なくなることと、
第3時間内に前記測定の上位レイヤ指示を行わないか、又は前記第3時間内の前記測定の上位レイヤ指示の回数は前記第2測定状態の前記測定の上位レイヤ指示の回数より少なくなることと、
前記測定の参照信号の数は前記第2測定状態での前記測定の参照信号の数より少なくなることと、
前記測定の参照信号は前記第2測定状態での前記測定の参照信号とは相違し、前記参照信号の相違は参照信号の周期及びサブキャリア間隔のうちの少なくとも1つの相違を含むことと、のうちの少なくとも1つを満たす、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第3測定状態は、
測定周期は前記第2測定状態の測定周期より短くなることと、
第4時間内の測定サンプル数は前記第2測定状態の測定サンプル数より大きくなることと、
測定指示間隔は前記第2測定状態の測定指示間隔より短くなることと、
第5時間内に前記測定を行うか、又は前記第5時間内の測定回数は前記第2測定状態の測定回数より大きくなることと、
第6時間内に前記測定の上位レイヤ指示を行うか、又は前記第6時間内の前記測定の上位レイヤ指示の回数は前記第2測定状態の前記測定の上位レイヤ指示の回数より大きくなることと、
前記測定の参照信号の数は前記第2測定状態での前記測定の参照信号の数より大きくなることと、
前記測定の参照信号は前記第2測定状態での前記測定の参照信号とは相違し、前記参照信号の相違は参照信号の周期及びサブキャリア間隔のうちの少なくとも1つの相違を含むことと、のうちの少なくとも1つを満たす、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記リセットは、全部リセット又は一部リセットを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記停止は、全部停止又は一部停止を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記測定に関連するカウンタ及びタイマは、
無線リンク障害RLFを判断するためのカウンタ及びタイマと、
ビーム障害を判断するためのカウンタ及びタイマと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記測定の測定状態を調整する前記ステップの後、
前記調整後の測定状態で、ネットワークによって構成される前記測定調整後のパラメータを用いて前記測定を行うステップ、又は、
前記調整後の測定状態で、ネットワークによって構成される前記測定調整前のパラメータを用いて前記測定を行うステップ、又は、
前記調整後の測定状態で、一部はネットワークによって構成される前記測定調整前のパラメータを使用し、別の部分は前記測定調整後のパラメータを使用して前記測定を行うステップ、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
測定の測定状態を調整し、前記測定に関連するカウンタ及びタイマのうちの少なくとも1つを処理するための処理モジュールを備え、
前記測定は、無線リンクモニタリングRLM及びビーム障害検出BFDのうちの少なくとも1つの測定を含み、
前記処理は、リセット、動作継続又は停止を含む、端末。
【請求項10】
前記測定の測定状態を調整する前記ステップは、
第1測定状態、第2測定状態及び第3測定状態のうちのいずれか2つの測定状態の間で調整するステップを含み、
前記第1測定状態は測定緩和を指し、前記第2測定状態は通常測定を指し、前記第3測定状態は測定強化を指す、請求項9に記載の端末。
【請求項11】
前記第1測定状態は、
測定周期は前記第2測定状態の測定周期より長くなることと、
第1時間内の測定サンプル数は前記第2測定状態の測定サンプル数より小さくなることと、
測定指示間隔は前記第2測定状態の測定指示間隔より長くなることと、
第2時間内に前記測定を行わないか、又は前記第2時間内の測定回数は前記第2測定状態の測定回数より少なくなることと、
第3時間内に前記測定の上位レイヤ指示を行わないか、又は前記第3時間内の前記測定の上位レイヤ指示の回数は前記第2測定状態の前記測定の上位レイヤ指示の回数より少なくなることと、
前記測定の参照信号の数は前記第2測定状態での前記測定の参照信号の数より少なくなることと、
前記測定の参照信号は前記第2測定状態での前記測定の参照信号とは相違し、前記参照信号の相違は参照信号の周期及びサブキャリア間隔のうちの少なくとも1つの相違を含むことと、のうちの少なくとも1つを満たす、請求項10に記載の端末。
【請求項12】
前記第3測定状態は、
測定周期は前記第2測定状態の測定周期より短くなることと、
第4時間内の測定サンプル数は前記第2測定状態の測定サンプル数より大きくなることと、
測定指示間隔は前記第2測定状態の測定指示間隔より短くなることと、
第5時間内に前記測定を行うか、又は前記第5時間内の測定回数は前記第2測定状態の測定回数より大きくなることと、
第6時間内に前記測定の上位レイヤ指示を行うか、又は前記第6時間内の前記測定の上位レイヤ指示の回数は前記第2測定状態の前記測定の上位レイヤ指示の回数より大きくなることと、
前記測定の参照信号の数は前記第2測定状態での前記測定の参照信号の数より大きくなることと、
前記測定の参照信号は前記第2測定状態での前記測定の参照信号とは相違し、前記参照信号の相違は参照信号の周期及びサブキャリア間隔のうちの少なくとも1つの相違を含むことと、のうちの少なくとも1つを満たす、請求項10に記載の端末。
【請求項13】
前記リセットは、全部リセット又は一部リセットを含む、請求項9に記載の端末。
【請求項14】
前記停止は、全部停止又は一部停止を含む、請求項9に記載の端末。
【請求項15】
前記測定に関連するカウンタ及びタイマは、
RLFを判断するためのカウンタ及びタイマと、
ビーム障害を判断するためのカウンタ及びタイマと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項9に記載の端末。
【請求項16】
前記調整後の測定状態で、ネットワークによって構成される前記測定調整後のパラメータを用いて前記測定を行うステップ、又は、
前記調整後の測定状態で、ネットワークによって構成される前記測定調整前のパラメータを用いて前記測定を行うステップ、又は、
前記調整後の測定状態で、一部はネットワークによって構成される前記測定調整前のパラメータを使用し、別の部分は前記測定調整後のパラメータを使用して前記測定を行うステップ、に用いられる測定モジュールをさらに備える、請求項9に記載の端末。
【請求項17】
メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行可能なプログラムとを備え、
前記プログラムが前記プロセッサによって実行されると、請求項1から8のいずれか1項に記載の測定処理方法におけるステップが実現される、端末。
【請求項18】
コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、請求項1から8のいずれか1項に記載の測定処理方法におけるステップが実現される、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本願は、2019年10月23日に出願した中国特許出願番号No.201911013793.Xの優先権を主張し、その内容は全て引用によって本文に取り込まれる。
【技術分野】
【0002】
本開示は、通信の技術分野に関し、特に、測定処理方法及び端末に関する。
【背景技術】
【0003】
端末の通信の信頼性を保証するために、多くの場合、端末は、例えば、無線リンクモニタリング(Radio Link Monitor,RLM)の測定によって無線リンクの信頼性を保証し、ビーム障害検出(Beam Failure Detection,BFD)の測定によってビームの信頼性を保証する等、幾つかの測定を行う必要がある。従来技術では、端末は1つの測定状態で維持し、つまり、端末の測定状態は調整不能であることが多いため、端末の測定能力が低下してしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示の実施例は、端末の測定状態が調整不能であることに起因する端末の測定能力低下の問題を解決するために、測定処理方法及び端末を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1側面において、本開示の実施例は、
測定の測定状態を調整し、前記測定に関連するカウンタ及びタイマのうちの少なくとも1つを処理するステップを含み、前記測定は、RLM及びBFDのうちの少なくとも1つの測定を含み、前記処理は、リセット、動作継続又は停止を含む、端末に応用される測定処理方法を提供する。
【0006】
第2側面において、本開示の実施例は、
測定の測定状態を調整し、前記測定に関連するカウンタ及びタイマのうちの少なくとも1つを処理するための処理モジュールを備え、前記測定は、無線リンクモニタリングRLM及びビーム障害検出BFDのうちの少なくとも1つの測定を含み、前記処理は、リセット、動作継続又は停止を含む、端末を提供する。
【0007】
第3側面において、本開示の実施例は、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行可能なプログラムとを備え、前記プログラムが前記プロセッサによって実行されると、本開示の実施例によって提供される測定処理方法におけるステップが実現される、端末を提供する。
【0008】
第4側面において、本開示の実施例は、コンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、本開示の実施例によって提供される測定処理方法におけるステップが実現される、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【発明の効果】
【0009】
本開示の実施例において、測定の測定状態を調整し、前記測定に関連するカウンタ及びタイマのうちの少なくとも1つを処理し、前記測定は、RLM及びBFDのうちの少なくとも1つの測定を含み、前記処理は、リセット、動作継続又は停止を含む。これにより、端末による測定状態の調整をサポートすることが可能になり、端末の測定能力が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本開示の実施例を適用可能なネットワークシステムの構成図である。
図2】本開示の実施例によって提供される測定処理方法のフローチャートである。
図3】本開示の実施例によって提供される端末の構成図である。
図4】本開示の実施例によって提供される別の端末の構成図である。
図5】本開示の実施例によって提供される別の端末の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下において、本開示における図面を参照し、本開示における技術的解決手段を明確に、完全に説明するが、当然ながら、説明される実施例は本開示の実施例の一部に過ぎず、全ての実施例ではない。本開示における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を要することなく、得られた他の全ての実施例は、いずれも本開示の保護範囲に属する。
【0012】
本願の明細書及び特許請求の範囲における用語「含む」及びそのあらゆる変形は、非排他的な包含をカバーすることを意図し、例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又は機器は、明確に挙げられるステップ又はユニットに限定されず、明確に挙げられなかった、あるいはこれらのプロセス、方法、製品又は機器に固有の他のステップ又はユニットを含んでもよい。また、明細書及び特許請求の範囲において使用される「及び/又は」は、接続している対象のうちの少なくとも1つを示し、例えばA及び/又はBは、Aのみが存在すること、Bのみが存在すること、及びAとBの両方が存在することの3つの場合を示す。
【0013】
本開示の実施例において、「例示的」又は「例えば」等の用語は、例、例証又は説明を示すためのものである。本開示の実施例において、「例示的」又は「例えば」で述べられるあらゆる実施例又は設計方案は、他の実施例又は設計方案よりも好ましい又は優位的であると解釈されるべきではない。正確に言えば、「例示的」又は「例えば」等の用語の使用は、関連する概念を具体的に提示することを意図している。
【0014】
以下、図面を参照しながら本開示の実施例を説明する。本開示の実施例によって提供される測定処理方法及び端末は、無線通信システムに応用可能である。該無線通信システムは、ニューラジオ(New Radio,NR)システムであってもよいし、発展型ロングタームエボリューション(Evolved Long Term Evolution,eLTE)システム、又はロングタームエボリューション(Long Term Evolution,LTE)システム、又は後続の発展型通信システム等の他のシステムであってもよい。
【0015】
図1を参照する。図1は、本開示の実施例を適用可能なネットワークシステムの構成図である。図1に示すように、該ネットワークシステムは、端末11及びネットワーク機器12を含む。端末11は、例えば、携帯電話、タブレットコンピュータ(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant,PDA)、携帯インターネット機器(Mobile Internet Device,MID)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)、ロボット等のユーザ端末(User Equipment,UE)又は他の端末側機器であってもよい。説明すべきこととして、本開示の実施例において、端末11の具体的なタイプは限定されない。上記ネットワーク機器12は、4G基地局、5G基地局、それ以降の基地局、又は他の通信システムの基地局であってもよく、或いは、ノードB、発展型ノードB、送信受信ポイント(Transmission Reception Point,TRP)、アクセスポイント(Access Point,AP)、又は該当技術分野における他の用語と呼ばれてもよい。同様の技術効果を奏する限り、前記ネットワーク機器は、特定の技術的用語に限定されない。なお、上記ネットワーク機器12は、1次ノード(Master Node,MN)、又は2次ノード(Secondary Node,SN)であってもよい。説明すべきこととして、本開示の実施例において、単に5G基地局を例として説明するが、ネットワーク機器の具体的なタイプは、限定されない。
【0016】
図2を参照する。図2は、本開示の実施例によって提供される測定処理方法のフローチャートである。この方法は、端末に応用され、図2に示すように、測定の測定状態を調整し、前記測定に関連するカウンタ及びタイマのうちの少なくとも1つを処理するステップ201を含み、前記測定は、RLM及びBFDのうちの少なくとも1つの測定を含み、前記処理は、リセット、動作継続又は停止を含む。
【0017】
上記測定は、RLM測定又はBFD測定であってもよいし、又は、RLM測定及びBFD測定であってもよい。なお、上記測定は、間欠受信(Discontinuous reception,DRX)周期内の測定であってもよい。
【0018】
説明すべきこととして、本開示の実施例において、RLM測定は、RLMモニタリングと呼ばれてもよく、BFD測定は、BFDモニタリングと呼ばれてもよい。
【0019】
測定の測定状態を調整する上記ステップは、1つの測定状態から別の測定状態に調整することであってもよい。異なる測定状態のエネルギ消費は異なる。
【0020】
上記測定に関連するカウンタ及びタイマは、例えば、無線リンク障害の判断に影響を与えるカウンタ及びタイマ、ビーム障害の判断に影響を与えるカウンタ及びタイマ等、上記測定に影響があるカウンタ及びタイマのうちの少なくとも1つであってもよい。
【0021】
上記処理は、全部リセット、一部リセット、動作継続、全部停止、又は一部停止であってもよいが、もちろん、例えば、上記カウンタ及びタイマのうちの少なくとも1つの閾値を調整すること等であってもよく、本明細書はこれについて限定しない。
【0022】
本開示の実施例において、上記ステップにより、端末による測定状態の調整をサポートすることが可能になり、これにより、端末の測定能力が向上する。さらに、測定緩和時に端末の電力消費を節減し、測定強化時に端末の測定能力を向上させることができる。
【0023】
さらに説明すべきこととして、上記測定の測定状態を調整する上記ステップは、測定のエネルギ消費が高い測定状態から別の測定のエネルギ消費が低い測定状態に調整することができ、これにより、端末の電力消費を節減する效果が達成され、つまり、省電力の目的が達成される。
【0024】
説明すべきこととして、測定の測定状態を調整するステップと前記測定に関連するカウンタ及びタイマのうちの少なくとも1つを処理するステップは、並列的に実行してもよいし、調整してから処理してもよいし、又は処理してから調整してもよい。
【0025】
選択可能な一実施形態として、前記測定の測定状態を調整する前記ステップは、第1測定状態、第2測定状態及び第3測定状態のうちのいずれか2つの測定状態の間で調整するステップを含み、前記第1測定状態は測定緩和を指し、前記第2測定状態は通常測定を指し、前記第3測定状態は測定強化を指す。
【0026】
前記第1測定状態で前記測定を実行するエネルギ消費は、前記第2測定状態で前記測定を実行するエネルギ消費より低くしてもよく、前記第2測定状態で前記測定を実行するエネルギ消費は、前記第3測定状態で前記測定を実行するエネルギ消費より低くしてもよい。上記測定のエネルギ消費は、端末が上記測定を行う時の消費電力であってもよい。
【0027】
例えば、第1測定状態から第2測定状態に調整すると決定し、又は第2測定状態から第1測定状態に調整すると決定し、又は第3測定状態から第2測定状態に調整すると決定し、又は第3測定状態から第1測定状態に調整すると決定し、又は第1測定状態から第3測定状態に調整すると決定する等である。
【0028】
上記第1測定状態は測定緩和を指すこととは、前記第1測定状態は、前記第2測定状態の上で測定緩和を行う状態であることを意味してもよく、上記第3測定状態は測定強化を指すこととは、前記第3測定状態は、前記第2測定状態の上で測定強化を行う状態であることを意味してもよい。
【0029】
上記第1測定状態は測定緩和を指すことから、上記第1測定状態は、測定緩和の状態(測定緩和と略称)と呼ばれてもよい。上記第2測定状態は通常測定を指すことから、上記第2測定状態は、通常測定の状態(通常測定と略称)と呼ばれてもよい。説明すべきこととして、本発明の実施例において、通常測定は、デフォルト測定の状態又は事前構成された状態を指してもよい。上記第3測定状態は測定強化を指すことから、上記第3測定状態は、測定強化の状態(測定強化と略称)と呼ばれてもよい。
【0030】
RLM測定又はBFD測定を例にすると、上記調整として、測定緩和、通常測定及び測定強化のうちのいずれか2つの状態の間の変換は可能であり、具体的には、測定緩和から通常測定に調整することと、測定緩和から測定強化に調整することと、通常測定から測定緩和に調整することと、通常測定から測定強化に調整することと、測定強化から測定緩和に調整することと、測定強化から通常測定に調整することと、のうちのいずれか1つを含んでもよい。
【0031】
選択的に、前記第1測定状態は、測定周期は前記第2測定状態の測定周期より長くなることと、第1時間内の測定サンプル数は前記第2測定状態の測定サンプル数より小さくなることと、測定指示間隔は前記第2測定状態の測定指示間隔より長くなることと、第2時間内に前記測定を行わないか、又は前記第2時間内の測定回数は前記第2測定状態の測定回数より少なくなることと、第3時間内に前記測定の上位レイヤ指示(Upper layer indication)を行わないか、又は前記第3時間内の前記測定の上位レイヤ指示の回数は前記第2測定状態の前記測定の上位レイヤ指示の回数より少なくなることと、前記測定の参照信号の数は前記第2測定状態での前記測定の参照信号の数より少なくなることと、前記測定の参照信号は前記第2測定状態での前記測定の参照信号とは相違し、前記参照信号の相違は参照信号の周期及びサブキャリア間隔(Subcarrier space,SCS)のうちの少なくとも1つの相違を含むことと、のうちの少なくとも1つを満たす。
【0032】
上記測定周期は、レイヤ1(L1)、レイヤ2(L2)及びレイヤ3(L3)のうちの少なくとも1つでの上記測定の測定周期であってもよく、上記測定サンプル数は、測定サンプル(sample)の数であってもよい。上述した測定周期は前記第2測定状態の測定周期より長くなること、及び測定サンプル数は前記第2測定状態の測定サンプル数より小さくなることにより、時間領域において上記測定(例えば、RLM/BFD測定)の緩和を実現でき、つまり、上記測定のL1測定周期の延長又は測定サンプル(sample)数の低減を実現でき、省電力が図れる。
【0033】
上記測定指示間隔は、レイヤ2又はレイヤ3での上記測定の指示間隔であってもよく、上述した測定指示間隔は前記第2測定状態の測定指示間隔より長くなることにより、時間領域において上記測定(例えば、RLM/BFD測定)の緩和を実現でき、つまり、上記測定のL2/L3の指示間隔が延長され、省電力が図れる。
【0034】
上記第1時間、第2時間及び第3時間は、同じ又は異なる期間であっても、同じ又は異なる時間長を有する時間期間であってもよい。上述した第1時間内の測定サンプル数は前記第2測定状態の測定サンプル数より小さくなることにより、一定期間内の測定サンプル数が低減され、省電力が図れる。
【0035】
上述した第2時間内に前記測定を行わないか、又は前記第2時間内の測定回数は前記第2測定状態の測定回数より少なくなることにより、一定期間内で上記測定(例えば、RLM/BFD測定)を行わないこと、又は上記測定の低減が実現され、省電力が図れる。
【0036】
上述した第3時間内に前記測定の上位レイヤ指示を行わないか、又は前記第3時間内の前記測定の上位レイヤ指示の回数は前記第2測定状態の前記測定の上位レイヤ指示の回数より少なくなることにより、一定期間内で、上位レイヤ指示(例えば、RLM/BFD上位レイヤ指示)を行わないこと、又は上位レイヤ指示(例えば、RLM/BFD上位レイヤ指示)の低減が実現され、省電力が図れる。
【0037】
上述した測定の参照信号の数は前記第2測定状態での前記測定の参照信号の数より少なくなることにより、上記測定(例えば、RLM/BFD測定)の参照信号の数の低減が実現され、省電力が図れる。
【0038】
上記参照信号の周期の相違とは、第1測定状態での測定の参照信号の周期は第2測定状態での測定の参照信号の周期より大きくなることであってもよく、上記SCSの相違とは、第1測定状態での測定の参照信号のSCSは第2測定状態での測定の参照信号のSCSより大きくなることであってもよく、これにより、省電力が図れる。
【0039】
該実施形態において、前記第1測定状態で前記測定を実行するエネルギ消費を、前記第2測定状態で前記測定を実行するエネルギ消費より低くする複数の態様が提供されているが、もちろん、本開示の実施例は、上記態様に限定されず、前記第1測定状態で前記測定を実行するエネルギ消費を、前記第2測定状態で前記測定を実行するエネルギ消費より低くする態様であってもよい。
【0040】
選択的に、前記第3測定状態は、測定周期は前記第2測定状態の測定周期より短くなることと、第4時間内の測定サンプル数は前記第2測定状態の測定サンプル数より大きくなることと、測定指示間隔は前記第2測定状態の測定指示間隔より短くなることと、第5時間内に前記測定を行うか、又は前記第5時間内の測定回数は前記第2測定状態の測定回数より大きくなることと、第6時間内に前記測定の上位レイヤ指示を行うか、又は前記第6時間内の前記測定の上位レイヤ指示の回数は前記第2測定状態の前記測定の上位レイヤ指示の回数より大きくなることと、前記測定の参照信号の数は前記第2測定状態での前記測定の参照信号の数より大きくなることと、前記測定の参照信号は前記第2測定状態での前記測定の参照信号とは相違し、前記参照信号の相違は参照信号の周期及びサブキャリア間隔のうちの少なくとも1つの相違を含むことと、のうちの少なくとも1つを満たす。
【0041】
第3測定状態に関する説明は、上記第2測定状態に関する説明を参照すればよく、ここでは繰り返して述べない。
【0042】
選択可能な一実施形態として、上記測定に関連するカウンタ及びタイマは、無線リンク障害(Radio link failure,RLF)を判断するためのカウンタ及びタイマと、ビーム障害を判断するためのカウンタ及びタイマと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0043】
上述したRLFを判断するためのカウンタ及びタイマは、プロトコルで定義されたRLFの判断に使用されるカウンタ及びタイマであってもよい。
【0044】
以下において、プロトコルで定義されたRLF判断の一例を挙げて説明する。
【0045】
端末は、物理下り制御チャネル(Physical downlink control channel,PDCCH)の一部のセルの参照信号(Reference Signal,CRS)の信号対干渉及び雑音比(Signal to Interference plus Noise Ratio,SINR)を測定することで、無線リンクに対するリスニングを実現する。測定されたPDCCH部分のCRS参照信号は一定の閾値より低くなると、該無線リンクの同期が外れている(out-of-sync,OOS)と判断し、物理レイヤは、上位レイヤ(例えば、RRCレイヤ)にOOS指示を1つ通知する。RRCレイヤは連続したN個のOOS指示を受信すると、端末は、1つのタイマT1を開始する。
【0046】
測定されたPDCCH部分のCRS参照信号は一定の閾値より高くなると、該無線リンクが同期している(in-sync,IS)と判断し、物理レイヤは、上位レイヤ(例えば、RRCレイヤ)にIS指示を1つ通知する。RRCレイヤは連続したM個のIS指示を受信すると、端末は、タイマT1の動作を停止する。
【0047】
タイマT1がタイムアウトする場合、端末は、無線リンク障害(Radio link failure,RLF)と判断する。
【0048】
上記カウンタ及びタイマは、上述したN、M及びタイマT1を含んでもよいが、もちろん、ここでは単なる例示に過ぎず、上記カウンタ及びタイマは、上述したN、M及びタイマT1を含むことに限定されない。
【0049】
上記ビーム障害を判断するためのカウンタ及びタイマは、プロトコルで定義されたビーム障害の判断に使用されるカウンタ及びタイマであってもよい。
【0050】
以下において、プロトコルで定義されたビーム障害判断の一例を挙げて説明する。
【0051】
物理レイヤは、一定の条件(例えば、全てのビーム受信信号はある閾値より低い)が満たされると判断すると、ビーム障害インスタンス(beam failure instance)をMACレイヤに指示する。MACレイヤは、物理レイヤ(PHYレイヤ)によって周期的に指示されるbeam failure instanceの数をカウントすることで、ビーム障害であるか否かを判断し、具体的なカウント方法は以下の通りであってもよい。
【0052】
連続又は非連続のN個のbeam failure instanceとなると、ビーム障害と判断する。
【0053】
ある期間にbeam failure instanceを1つ受信すると、カウンタは1を加算する。beam failure instanceを受信すると、タイマは開始又は再開される。1つのタイマが時間切れになった時点でもbeam failure instanceを受信していない場合、カウンタはリセットされる。カウンタは予め設定された回数となると、ビーム障害と判断する。
【0054】
上記カウンタ及びタイマは上記Nとここのタイマを含んでもよいが、もちろん、ここでは単なる例示に過ぎず、上記カウンタ及びタイマは上記Nとここのタイマを含むことに限定されない。
【0055】
該実施形態において、RLFとビーム障害を判断するためのカウンタ及びタイマに対して上記処理を行うことで、端末の測定能力を向上させることができ、省電力の目的が図れる。
【0056】
選択可能な一実施形態として、上記リセットは、全部リセット又は一部リセットを含む。
【0057】
上記全部リセットは、上記測定に関連するカウンタ及びタイマのうちの少なくとも1つを全部リセットすることであってもよく、上記一部リセットは、上記測定に関連するカウンタ及びタイマのうちの少なくとも1つを一部リセットし、別の部分が動作を継続することであってもよい。
【0058】
BFD測定を例にすると、上記全部リセットは、以下を含んでもよい。端末がBFDを実行するプロセスにおいて、上記調整イベントが発生すると、BFDに対応するカウントはリセットされ、カウンタNは0にリセットされ、つまり0から再計数することになり、ここのリセットとは、カウントしているカウンタNのリセットを意味する。そして対応するタイマT1の計時はリセットされ、ここのリセットとは、動作しているタイマT1のリセットを意味する。一部リセットは、以下を含んでもよい。BFDの実行時、上記調整イベントの1つが発生すると、対応するパラメータを一部リセットし、例えば、カウンタNのリセット又はタイマT1のリセットのうちの少なくとも1つを含む。動作継続は、以下を含んでもよい。BFDの実行時、上記イベントの1つが発生すると、対応するパラメータをリセットせずに、動作を継続し、つまり、カウント又は計時を継続する。説明すべきこととして、ここのカウンタN及びタイマT1は、上述したビーム障害の判断に使用されるカウンタ及びタイマであってもよい。
【0059】
RLM測定を例にすると、全部リセットは、以下を含んでもよい。端末がRLMを実行するプロセスにおいて、上記調整イベントが発生すると、RLMに対応するOOS及びISのカウントはリセットされ、つまり、カウンタN及びMは0にリセットされ、0から再計数することになり、ここのリセットとは、カウントしているカウンタN及びMのリセットを意味する。そして対応するタイマT1の計時はリセットされ、ここのリセットとは、動作しているタイマT1のリセットを意味する。一部リセットは、以下を含んでもよい。RLMの実行時、上記調整イベントの1つが発生すると、対応するパラメータを一部リセットし、カウンタNのリセット、カウンタMのリセット、タイマT1のリセットの少なくとも1つを含む。動作継続は、以下を含んでもよい。RLMの実行時、上記調整イベントの1つが発生すると、対応するパラメータをリセットせずに、動作を継続し、つまり、カウント又は計時を継続する。説明すべきこととして、ここのカウンタN、カウンタM及びタイマT1は、上述したビーム障害の判断に使用されるカウンタ及びタイマであってもよい。
【0060】
選択可能な一実施形態として、上記停止は、全部停止又は一部停止を含む。
【0061】
上記全部停止は、上記測定に関連するカウンタ及びタイマのうちの少なくとも1つを全部停止することであってもよい。上記一部停止は、上記測定に関連するカウンタ及びタイマのうちの少なくとも1つを一部停止し、別の部分が動作を継続することであってもよい。
【0062】
上記測定に関連するカウンタ及びタイマのうちの少なくとも1つを全部停止又は一部停止することにより、上記測定の回数が低減され、省電力が図れる。
【0063】
選択可能な一実施形態として、前記測定の測定状態を調整する上記ステップの後、前記方法は、前記調整後の測定状態で、ネットワークによって構成される前記測定調整後のパラメータを用いて前記測定を行うステップ、又は、前記調整後の測定状態で、ネットワークによって構成される前記測定調整前のパラメータを用いて前記測定を行うステップ、又は、前記調整後の測定状態で、一部はネットワークによって構成される前記測定調整前のパラメータを使用し、別の部分は前記測定調整後のパラメータを使用して前記測定を行うステップ、をさらに含む。
【0064】
上記測定調整後のパラメータ及び測定調整前のパラメータは、上記調整の前にネットワークにより構成されたものであってもよい。これらのパラメータは、測定周期長、測定持続時間、測定サンプル数、カウンタの閾値、タイマの閾値等、上記測定に関連するパラメータを含んでもよい。
【0065】
なお、ネットワークによって構成される前記測定調整後のパラメータを用いて前記測定を行う上記ステップは、測定に関連するカウンタ及びタイマのうちの少なくとも1つを全部リセットする場合に、ネットワークによって構成される前記測定調整後のパラメータを用いて前記測定を行うことであってもよいが、もちろん、これに限定されず、測定に関連するカウンタ及びタイマのうちの少なくとも1つを一部リセットする場合に、ネットワークによって構成される前記測定調整後のパラメータを用いて前記測定を行うことであってもよい。
【0066】
ネットワークによって構成される前記測定調整前のパラメータを用いて前記測定を行う上記ステップは、測定に関連するカウンタ及びタイマのうちの少なくとも1つの動作を継続する場合に、ネットワークによって構成される前記測定調整前のパラメータを用いて前記測定を行うことであってもよいが、もちろん、これに限定されず、測定に関連するカウンタ及びタイマのうちの少なくとも1つを一部リセットする場合に、ネットワークによって構成される前記測定調整前のパラメータを用いて前記測定を行うことであってもよい。
【0067】
一部はネットワークによって構成される前記測定調整前のパラメータを使用し、別の部分は前記測定調整後のパラメータを使用して前記測定を行う上記ステップは、測定に関連するカウンタ及びタイマのうちの少なくとも1つを一部リセットする場合に、一部はネットワークによって構成される前記測定調整前のパラメータを使用し、別の部分は前記測定調整後のパラメータを使用して前記測定を行うことであってもよく、例えば、リセットする部分は調整後のパラメータを使用し、リセットしない部分は調整前のパラメータを使用する。
【0068】
又は、一部はネットワークによって構成される前記測定調整前のパラメータを使用し、別の部分は前記測定調整後のパラメータを使用して前記測定を行う上記ステップは、測定に関連するカウンタ及びタイマのうちの少なくとも1つを一部停止する場合に、一部はネットワークによって構成される前記測定調整前のパラメータを使用し、別の部分は前記測定調整後のパラメータを使用して前記測定を行うことであってもよく、例えば、停止する部分は調整後のパラメータを使用し、停止しない部分は調整前のパラメータを使用する。
【0069】
もちろん、上記ステップはこれらに限定されず、測定に関連するカウンタ及びタイマのうちの少なくとも1つを全部リセットする場合に、ネットワークによって構成される前記測定調整前のパラメータ及び前記測定調整後のパラメータを用いて前記測定を行うことであってもよく、つまり、一部は調整前のパラメータを使用し、別の部分は調整後のパラメータを使用するようにしてもよい。
【0070】
本開示の実施例において、測定の測定状態を調整し、前記測定に関連するカウンタ及びタイマのうちの少なくとも1つを処理し、前記測定は、RLM及びBFDのうちの少なくとも1つの測定を含み、前記処理は、リセット、動作継続又は停止を含む。これにより、端末による測定状態の調整をサポートすることが可能になり、端末の測定能力が向上する。
【0071】
図3を参照する。図3は、本開示の実施例によって提供される端末の構成図である。図3に示すように、端末300は、測定の測定状態を調整し、前記測定に関連するカウンタ及びタイマのうちの少なくとも1つを処理するための処理モジュール301を備え、ここで前記測定は、RLM及びBFDのうちの少なくとも1つの測定を含み、前記処理は、リセット、動作継続又は停止を含む。
【0072】
選択的に、前記測定の測定状態を調整する前記ステップは、第1測定状態、第2測定状態及び第3測定状態のうちのいずれか2つの測定状態の間で調整するステップを含み、前記第1測定状態は測定緩和を指し、前記第2測定状態は通常測定を指し、前記第3測定状態は測定強化を指す。
【0073】
選択的に、前記第1測定状態は、測定周期は前記第2測定状態の測定周期より長くなることと、第1時間内の測定サンプル数は前記第2測定状態の測定サンプル数より小さくなることと、測定指示間隔は前記第2測定状態の測定指示間隔より長くなることと、第2時間内に前記測定を行わないか、又は前記第2時間内の測定回数は前記第2測定状態の測定回数より少なくなることと、第3時間内に前記測定の上位レイヤ指示を行わないか、又は前記第3時間内の前記測定の上位レイヤ指示の回数は前記第2測定状態の前記測定の上位レイヤ指示の回数より少なくなることと、前記測定の参照信号の数は前記第2測定状態での前記測定の参照信号の数より少なくなることと、前記測定の参照信号は前記第2測定状態での前記測定の参照信号とは相違し、前記参照信号の相違は参照信号の周期及びサブキャリア間隔のうちの少なくとも1つの相違を含むことと、のうちの少なくとも1つを満たす。
【0074】
選択的に、前記第3測定状態は、測定周期は前記第2測定状態の測定周期より短くなることと、第4時間内の測定サンプル数は前記第2測定状態の測定サンプル数より大きくなることと、測定指示間隔は前記第2測定状態の測定指示間隔より短くなることと、第5時間内に前記測定を行うか、又は前記第5時間内の測定回数は前記第2測定状態の測定回数より大きくなることと、第6時間内に前記測定の上位レイヤ指示を行うか、又は前記第6時間内の前記測定の上位レイヤ指示の回数は前記第2測定状態の前記測定の上位レイヤ指示の回数より大きくなることと、前記測定の参照信号の数は前記第2測定状態での前記測定の参照信号の数より大きくなることと、前記測定の参照信号は前記第2測定状態での前記測定の参照信号とは相違し、前記参照信号の相違は参照信号の周期及びサブキャリア間隔のうちの少なくとも1つの相違を含むことと、のうちの少なくとも1つを満たす。
【0075】
選択的に、前記リセットは、全部リセット又は一部リセットを含む。
【0076】
選択的に、前記停止は、全部停止又は一部停止を含む。
【0077】
選択的に、前記測定に関連するカウンタ及びタイマは、RLFを判断するためのカウンタ及びタイマと、ビーム障害を判断するためのカウンタ及びタイマと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0078】
選択的に、図4に示すように、端末300は、前記調整後の測定状態で、ネットワークによって構成される前記測定調整後のパラメータを用いて前記測定を行うステップ、又は、前記調整後の測定状態で、ネットワークによって構成される前記測定調整前のパラメータを用いて前記測定を行うステップ、又は、前記調整後の測定状態で、一部はネットワークによって構成される前記測定調整前のパラメータを使用し、別の部分は前記測定調整後のパラメータを使用して前記測定を行うステップ、に用いられる測定モジュール302をさらに備える。
【0079】
本開示の実施例によって提供される端末は、図2の方法実施例において端末が実現する各プロセスを実現でき、そして端末の測定能力は向上可能である。重複を避けるために、ここでは繰り返して述べない。
【0080】
図5は、本開示の各実施例を実現する端末のハードウェア構成図であり、該端末500は、無線周波数ユニット501、ネットワークモジュール502、オーディオ出力ユニット503、入力ユニット504、センサ505、表示ユニット506、ユーザ入力ユニット507、インターフェースユニット508、メモリ509、プロセッサ510、及び電源511等の部品を含むが、これらに限定されず。当業者であれば、図5に示す端末構造は端末に対する限定を構成せず、端末は、図示より多い又は少ない部品を含んでも、或いは一部の部品を組み合わせても、或いは異なる部品の配置をしてもよいことが理解できる。本開示の実施例において、端末は、携帯電話、タブレットコンピュータ、ノートパソコン、パーソナルデジタルアシスタント、車載端末、ロボット、ウェアラブルデバイス、及び万歩計(登録商標)等を含むが、これらに限定されない。
【0081】
プロセッサ510は、測定の測定状態を調整し、前記測定に関連するカウンタ及びタイマのうちの少なくとも1つを処理するために用いられ、前記測定は、RLM及びBFDのうちの少なくとも1つの測定を含み、前記処理は、リセット、動作継続又は停止を含む。
【0082】
選択的に、前記測定の測定状態を調整する前記ステップは、第1測定状態、第2測定状態及び第3測定状態のうちのいずれか2つの測定状態の間で調整するステップを含み、前記第1測定状態は測定緩和を指し、前記第2測定状態は通常測定を指し、前記第3測定状態は測定強化を指す。
【0083】
選択的に、前記第1測定状態は、測定周期は前記第2測定状態の測定周期より長くなることと、第1時間内の測定サンプル数は前記第2測定状態の測定サンプル数より小さくなることと、測定指示間隔は前記第2測定状態の測定指示間隔より長くなることと、第2時間内に前記測定を行わないか、又は前記第2時間内の測定回数は前記第2測定状態の測定回数より少なくなることと、第3時間内に前記測定の上位レイヤ指示を行わないか、又は前記第3時間内の前記測定の上位レイヤ指示の回数は前記第2測定状態の前記測定の上位レイヤ指示の回数より少なくなることと、前記測定の参照信号の数は前記第2測定状態での前記測定の参照信号の数より少なくなることと、前記測定の参照信号は前記第2測定状態での前記測定の参照信号とは相違し、前記参照信号の相違は参照信号の周期及びサブキャリア間隔のうちの少なくとも1つの相違を含むことと、のうちの少なくとも1つを満たす。
【0084】
選択的に、前記第3測定状態は、測定周期は前記第2測定状態の測定周期より短くなることと、第4時間内の測定サンプル数は前記第2測定状態の測定サンプル数より大きくなることと、測定指示間隔は前記第2測定状態の測定指示間隔より短くなることと、第5時間内に前記測定を行うか、又は前記第5時間内の測定回数は前記第2測定状態の測定回数より大きくなることと、第6時間内に前記測定の上位レイヤ指示を行うか、又は前記第6時間内の前記測定の上位レイヤ指示の回数は前記第2測定状態の前記測定の上位レイヤ指示の回数より大きくなることと、前記測定の参照信号の数は前記第2測定状態での前記測定の参照信号の数より大きくなることと、前記測定の参照信号は前記第2測定状態での前記測定の参照信号とは相違し、前記参照信号の相違は参照信号の周期及びサブキャリア間隔のうちの少なくとも1つの相違を含むことと、のうちの少なくとも1つを満たす。
【0085】
選択的に、前記リセットは、全部リセット又は一部リセットを含む。
【0086】
選択的に、前記停止は、全部停止又は一部停止を含む。
【0087】
選択的に、前記測定に関連するカウンタ及びタイマは、無線リンク障害RLFを判断するためのカウンタ及びタイマと、ビーム障害を判断するためのカウンタ及びタイマと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0088】
選択的に、前記測定の測定状態を調整する前記ステップの後、無線周波数ユニット501又はプロセッサ510は、前記調整後の測定状態で、ネットワークによって構成される前記測定調整後のパラメータを用いて前記測定を行うステップ、又は、前記調整後の測定状態で、ネットワークによって構成される前記測定調整前のパラメータを用いて前記測定を行うステップ、又は、前記調整後の測定状態で、一部はネットワークによって構成される前記測定調整前のパラメータを使用し、別の部分は前記測定調整後のパラメータを使用して前記測定を行うステップ、に用いられる。
【0089】
上記端末は、端末の測定能力が向上可能である。
【0090】
理解すべきこととして、本開示の実施例において、無線周波数ユニット501は、情報の送受信又は通話過程中の、信号の受信及び送信に用いることができる。具体的には、基地局からのダウンリンクデータを受信したら、プロセッサ510に送信して処理を行い、なお、アップリンクデータを基地局に送信する。通常、無線周波数ユニット501は、アンテナ、少なくとも1つのアンプ、送受信機、カップラー、ローノイズアンプ、デュプレクサ等を含むが、これらに限られない。また、無線周波数ユニット501は、無線通信システムを介してネットワーク及び他の機器と通信してもよい。
【0091】
端末は、ネットワークモジュール502によって無線ブロードバンドインターネットアクセスをユーザに提供し、例えば、ユーザの電子メールの送受信、ウェブページの閲覧、及びストリーミングメディアへのアクセス等を助ける。
【0092】
オーディオ出力ユニット503は、無線周波数ユニット501又はネットワークモジュール502によって受信された、又はメモリ509に記憶されたオーディオデータをオーディオ信号に変換して音として出力することができる。また、オーディオ出力ユニット503は、端末500によって実行される特定の機能に関連するオーディオ出力(例えば、呼出信号の受信音、メッセージ受信音等)を提供することもできる。オーディオ出力ユニット503は、スピーカー、ブザー及び受話器等を含む。
【0093】
入力ユニット504は、オーディオ又はビデオ信号を受信するためのものである。入力ユニット504は、グラフィックスプロセッシングユニット(Graphics Processing Unit,GPU)5041及びマイクロフォン5042を含んでもよい。グラフィックスプロセッシングユニット5041は、ビデオ取り込みモード又は画像取り込みモードにおいて画像取り込み装置(例えば、カメラ)で取得されたスチル画像又はビデオの画像データを処理する。処理後の画像フレームを表示ユニット506に表示してもよい。グラフィックスプロセッシングユニット5041によって処理された画像フレームは、メモリ509(又は他の記憶媒体)に記憶され、又は無線周波数ユニット501若しくはネットワークモジュール502によって送信されてもよい。マイクロフォン5042は、音を受信可能であり、オーディオデータとなるようにこのような音を処理することができる。処理後のオーディオデータは、電話通話モードで無線周波数ユニット501によって移動通信基地局に送信可能なフォーマットに変換されて出力され得る。
【0094】
端末500は、例えば、光センサ、運動センサ及び他のセンサのような少なくとも1つのセンサ505をさらに含む。具体的に、光センサは、環境光センサ及び近接センサを含み、環境光センサは、環境光線の明るさに応じて表示パネル5061の明るさを調節することができ、近接センサは、端末500が耳元に移動されるときに表示パネル5061及び/又はバックライトをオフにすることができる。運動センサの1つとして、加速度センサは、各方向(一般的に3軸)における加速度の大きさを検出することができ、静止時、重力の大きさ及び方向を検出することができ、端末の姿勢(例えば、スクリーンの横向きと縦向きの切り替え、関連ゲーム、磁力計の姿勢校正)の認識、振動認識の関連機能(例えば、万歩計(登録商標)、叩き)等に用いることができる。センサ505は、指紋センサ、圧力センサ、虹彩センサ、分子センサ、ジャイロ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサ等をさらに含んでもよいが、ここでは詳しく述べない。
【0095】
表示ユニット506は、ユーザによって入力される情報又はユーザに提供される情報を表示するためのものである。表示ユニット506は、表示パネル5061を含んでもよく、表示パネル5061は、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display,LCD)、有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode,OLED)等として配置されてもよい。
【0096】
ユーザ入力ユニット507は、入力される数字又は文字情報の受信、及び端末のユーザ設定や機能制御に関するキーイング信号入力の生成に用いることができる。具体的に、ユーザ入力ユニット507は、タッチパネル5071及び他の入力機器5072を含む。タッチパネル5071は、タッチスクリーンとも呼ばれ、その上又は付近でのユーザのタッチ操作(例えば、ユーザの、指、タッチペン等の任意の適切な物体又はアタッチメントによる、タッチパネル5071上又はタッチパネル5071付近での操作)を収集することができる。タッチパネル5071は、タッチ検出装置及びタッチコントローラという2つの部分を含んでもよい。タッチ検出装置は、ユーザのタッチ方位を検出するとともに、タッチ操作による信号を検出し、信号をタッチコントローラに送信する。タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、それをタッチポイント座標に変換してから、プロセッサ510に送信し、また、プロセッサ510からのコマンドを受信して実行する。また、タッチパネル5071は、抵抗式、容量式、赤外線及び表面弾性波等の様々なタイプで実現されてもよい。ユーザ入力ユニット507は、タッチパネル5071のほか、他の入力機器5072を含んでもよい。具体的に、他の入力機器5072は、物理キーボード、機能ボタン(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタン等)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、これらに限られない。ここでは詳しく述べない。
【0097】
さらに、タッチパネル5071が表示パネル5061を覆い、タッチパネル5071によってその上又は付近でのタッチ操作が検出されると、プロセッサ510に送信してタッチイベントのタイプを決定してから、プロセッサ510がタッチイベントのタイプに応じて表示パネル5061において対応する視覚出力を提供するようにしてもよい。図5において、タッチパネル5071と表示パネル5061は、2つの独立した部品として端末の入力及び出力機能を実現するが、一部の実施例において、タッチパネル5071と表示パネル5061を一体化して端末の入力及び出力機能を実現してもよく、ここでは具体的に限定しない。
【0098】
インターフェースユニット508は、外部装置と端末500との接続インターフェースである。例えば、外部装置は、有線又は無線のヘッドホンポート、外部電源(又は電池充電器)ポート、有線又は無線のデータポート、メモリカードポート、認識モジュールを有する装置を接続するためのポート、オーディオ入力/出力(I/O)ポート、ビデオI/Oポート、イヤホンポート等を含んでもよい。インターフェースユニット508は、外部装置からの入力(例えば、データ情報、電力等)を受信するとともに、受信した入力を端末500内の1つの又は複数の素子へ伝送するか、或いは端末500と外部装置との間でデータを伝送するために用いることができる。
【0099】
メモリ509は、ソフトウェアプログラム及び各種のデータを記憶するために用いることができる。メモリ509は、主に、プログラム記憶エリア及びデータ記憶エリアを含んでもよい。プログラム記憶エリアはオペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーション(例えば、音声再生機能、画像再生機能等)等を記憶することができる。データ記憶エリアは、携帯電話の使用により作成されるデータ(例えば、オーディオデータ、電話帳等)等を記憶することができる。また、メモリ509は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、さらに、少なくとも1つの磁気ディスク記憶装置、フラッシュメモリのような不揮発性メモリ、又は他の揮発性ソリッドステートメモリデバイスを含んでもよい。
【0100】
プロセッサ510は端末の制御センターであり、各種のインターフェース及び線路によって端末全体の各部分を接続し、メモリ509に記憶されたソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを実行又は作動し、及びメモリ509に記憶されたデータを呼び出すことで、端末の各種機能を実行し、データを処理することによって、端末を全体的に監視する。プロセッサ510は、1つの又は複数の処理ユニットを含んでもよい。選択的に、プロセッサ510に、アプリケーションプロセッサ及びモデムプロセッサが集積されてもよい。アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインターフェース及びアプリケーション等を処理するものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するものである。理解すべきこととして、上記モデムプロセッサはプロセッサ510に集積されなくてもよい。
【0101】
端末500は、各部品に給電するための電源511(例えば、電池)を備えてもよい。選択的に、電源511は、電源管理システムによってプロセッサ510と論理的に接続されることによって電源管理システムで充放電の管理、及び電力消費の管理等の機能を実現してもよい。
【0102】
なお、端末500は、幾つかの未図示の機能モジュールを備えるが、ここでは詳しく述べない。
【0103】
選択的に、本開示の実施例は、プロセッサ510と、メモリ509と、メモリ509に記憶され、前記プロセッサ510によって実行可能なコンピュータプログラムとを備え、該コンピュータプログラムがプロセッサ510によって実行されると、上記測定処理方法の実施例の各プロセスが実現され、且つ同様な技術効果が達成される、端末をさらに提供する。重複を避けるために、ここでは繰り返して述べない。
【0104】
本開示の実施例は、コンピュータプログラムが記憶されており、該コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、本開示の実施例によって提供される測定処理方法が実現され、且つ同様な技術効果が達成される、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。重複を避けるために、ここでは繰り返して述べない。前記コンピュータ可読記憶媒体は、例えばリードオンリーメモリ(Read-Only Memory,ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)、磁気ディスク又は光ディスク等である。
【0105】
説明すべきこととして、本文において、用語「含む」、「包含」又はそのあらゆる他の変形は、非排他的な包含をカバーすることを意図し、これによって、一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、これらの要素を含むのみならず、明確に挙げられなかった他の要素、又は、このようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素をさらに含む。特に制限しない限り、「…の1つを含む」という表現によって限定される要素は、該要素を含むプロセス、方法、物品又は装置において、他の同一要素がさらに存在することを排除しない。
【0106】
以上の実施形態の説明によって、当業者であれば、上記実施例方法は、ソフトウェアと必要な汎用のハードウェアプラットフォームとの組合せによって実現することができ、もちろんハードウェアによって実現することもできるが、通常、前者がより好ましい実施形態であることを理解できる。このような理解に基づき、本開示の技術手段は、本質的部分、換言すれば、関連する技術に寄与する部分がソフトウェア製品として実現することができる。該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(例えば、ROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、本開示の各実施例に記載の方法を端末(携帯電話、コンピュータ、サーバー、エアーコンディショナー、又はネットワーク機器等であってもよい)に実行させるための幾つかの指令を含む。
【0107】
以上、図面を参照しながら本開示の実施例を説明したが、本開示は、上記具体的な実施形態に限定されず、上記具体的な実施形態は、例示的なものに過ぎず、制限的なものではない。当業者は、本開示の教示によって、本開示の主旨及び特許請求の範囲で保護される範囲を逸脱することなく、多種の形式を実現することができ、これらはいずれも本開示の保護範囲内に含まれる。
図1
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2022-04-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
測定の測定状態を調整し、前記測定に関連するカウンタ及びタイマのうちの少なくとも1つを処理するステップを含み、
前記測定は、無線リンクモニタリングRLM及びビーム障害検出BFDのうちの少なくとも1つの測定を含み、
前記処理は、リセット、動作継続又は停止を含む、端末に応用される測定処理方法。
【請求項2】
前記測定の測定状態を調整する前記ステップは、
第1測定状態、第2測定状態及び第3測定状態のうちのいずれか2つの測定状態の間で調整するステップを含み、
前記第1測定状態は測定緩和を指し、前記第2測定状態は通常測定を指し、前記第3測定状態は測定強化を指す、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1測定状態は、
測定周期は前記第2測定状態の測定周期より長くなることと、
第1時間内の測定サンプル数は前記第2測定状態の測定サンプル数より小さくなることと、
測定指示間隔は前記第2測定状態の測定指示間隔より長くなることと、
第2時間内に前記測定を行わないか、又は前記第2時間内の測定回数は前記第2測定状態の測定回数より少なくなることと、
第3時間内に前記測定の上位レイヤ指示を行わないか、又は前記第3時間内の前記測定の上位レイヤ指示の回数は前記第2測定状態の前記測定の上位レイヤ指示の回数より少なくなることと、
前記測定の参照信号の数は前記第2測定状態での前記測定の参照信号の数より少なくなることと、
前記測定の参照信号は前記第2測定状態での前記測定の参照信号とは相違し、前記参照信号の相違は参照信号の周期及びサブキャリア間隔のうちの少なくとも1つの相違を含むことと、のうちの少なくとも1つを満たす、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第3測定状態は、
測定周期は前記第2測定状態の測定周期より短くなることと、
第4時間内の測定サンプル数は前記第2測定状態の測定サンプル数より大きくなることと、
測定指示間隔は前記第2測定状態の測定指示間隔より短くなることと、
第5時間内に前記測定を行うか、又は前記第5時間内の測定回数は前記第2測定状態の測定回数より大きくなることと、
第6時間内に前記測定の上位レイヤ指示を行うか、又は前記第6時間内の前記測定の上位レイヤ指示の回数は前記第2測定状態の前記測定の上位レイヤ指示の回数より大きくなることと、
前記測定の参照信号の数は前記第2測定状態での前記測定の参照信号の数より大きくなることと、
前記測定の参照信号は前記第2測定状態での前記測定の参照信号とは相違し、前記参照信号の相違は参照信号の周期及びサブキャリア間隔のうちの少なくとも1つの相違を含むことと、のうちの少なくとも1つを満たす、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記リセットは、全部リセット又は一部リセットを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記停止は、全部停止又は一部停止を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記測定に関連するカウンタ及びタイマは、
無線リンク障害RLFを判断するためのカウンタ及びタイマと、
ビーム障害を判断するためのカウンタ及びタイマと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記測定の測定状態を調整する前記ステップの後、
前記調整後の測定状態で、ネットワークによって構成される前記測定調整後のパラメータを用いて前記測定を行うステップ、又は、
前記調整後の測定状態で、ネットワークによって構成される前記測定調整前のパラメータを用いて前記測定を行うステップ、又は、
前記調整後の測定状態で、一部はネットワークによって構成される前記測定調整前のパラメータを使用し、別の部分は前記測定調整後のパラメータを使用して前記測定を行うステップ、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
測定の測定状態を調整し、前記測定に関連するカウンタ及びタイマのうちの少なくとも1つを処理するための処理モジュールを備え、
前記測定は、無線リンクモニタリングRLM及びビーム障害検出BFDのうちの少なくとも1つの測定を含み、
前記処理は、リセット、動作継続又は停止を含む、端末。
【請求項10】
前記測定の測定状態を調整する前記ステップは、
第1測定状態、第2測定状態及び第3測定状態のうちのいずれか2つの測定状態の間で調整するステップを含み、
前記第1測定状態は測定緩和を指し、前記第2測定状態は通常測定を指し、前記第3測定状態は測定強化を指す、請求項9に記載の端末。
【請求項11】
前記第1測定状態は、
測定周期は前記第2測定状態の測定周期より長くなることと、
第1時間内の測定サンプル数は前記第2測定状態の測定サンプル数より小さくなることと、
測定指示間隔は前記第2測定状態の測定指示間隔より長くなることと、
第2時間内に前記測定を行わないか、又は前記第2時間内の測定回数は前記第2測定状態の測定回数より少なくなることと、
第3時間内に前記測定の上位レイヤ指示を行わないか、又は前記第3時間内の前記測定の上位レイヤ指示の回数は前記第2測定状態の前記測定の上位レイヤ指示の回数より少なくなることと、
前記測定の参照信号の数は前記第2測定状態での前記測定の参照信号の数より少なくなることと、
前記測定の参照信号は前記第2測定状態での前記測定の参照信号とは相違し、前記参照信号の相違は参照信号の周期及びサブキャリア間隔のうちの少なくとも1つの相違を含むことと、のうちの少なくとも1つを満たす、請求項10に記載の端末。
【請求項12】
前記第3測定状態は、
測定周期は前記第2測定状態の測定周期より短くなることと、
第4時間内の測定サンプル数は前記第2測定状態の測定サンプル数より大きくなることと、
測定指示間隔は前記第2測定状態の測定指示間隔より短くなることと、
第5時間内に前記測定を行うか、又は前記第5時間内の測定回数は前記第2測定状態の測定回数より大きくなることと、
第6時間内に前記測定の上位レイヤ指示を行うか、又は前記第6時間内の前記測定の上位レイヤ指示の回数は前記第2測定状態の前記測定の上位レイヤ指示の回数より大きくなることと、
前記測定の参照信号の数は前記第2測定状態での前記測定の参照信号の数より大きくなることと、
前記測定の参照信号は前記第2測定状態での前記測定の参照信号とは相違し、前記参照信号の相違は参照信号の周期及びサブキャリア間隔のうちの少なくとも1つの相違を含むことと、のうちの少なくとも1つを満たす、請求項10に記載の端末。
【請求項13】
前記リセットは、全部リセット又は一部リセットを含み、
前記停止は、全部停止又は一部停止を含み、
前記測定に関連するカウンタ及びタイマは、
RLFを判断するためのカウンタ及びタイマと、
ビーム障害を判断するためのカウンタ及びタイマと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項9に記載の端末。
【請求項14】
前記調整後の測定状態で、ネットワークによって構成される前記測定調整後のパラメータを用いて前記測定を行うステップ、又は、
前記調整後の測定状態で、ネットワークによって構成される前記測定調整前のパラメータを用いて前記測定を行うステップ、又は、
前記調整後の測定状態で、一部はネットワークによって構成される前記測定調整前のパラメータを使用し、別の部分は前記測定調整後のパラメータを使用して前記測定を行うステップ、に用いられる測定モジュールをさらに備える、請求項9に記載の端末。
【請求項15】
コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、請求項1から8のいずれか1項に記載の測定処理方法におけるステップが実現される、コンピュータ可読記憶媒体。
【国際調査報告】