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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-12
(54)【発明の名称】レーダの較正および宇宙物体の追跡
(51)【国際特許分類】
   G01S 7/03 20060101AFI20221205BHJP
   G01S 7/40 20060101ALI20221205BHJP
   H01Q 3/16 20060101ALI20221205BHJP
   H01Q 3/30 20060101ALI20221205BHJP
   H01Q 21/08 20060101ALI20221205BHJP
【FI】
G01S7/03 240
G01S7/40
H01Q3/16
H01Q3/30
H01Q21/08
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022521572
(86)(22)【出願日】2020-10-11
(85)【翻訳文提出日】2022-04-08
(86)【国際出願番号】 US2020055177
(87)【国際公開番号】W WO2021072347
(87)【国際公開日】2021-04-15
(31)【優先権主張番号】62/914,304
(32)【優先日】2019-10-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVASCRIPT
2.PYTHON
(71)【出願人】
【識別番号】520137279
【氏名又は名称】レオラボズ,インコーポレイテッド.
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ニコルズ,マイケル
(72)【発明者】
【氏名】ブオノコア,ジョン
(72)【発明者】
【氏名】チェン,スティーブン
(72)【発明者】
【氏名】ロスナー,クリストファー
(72)【発明者】
【氏名】スティーブンソン,マシュー
(72)【発明者】
【氏名】トランブル,クレイグ
(72)【発明者】
【氏名】ウォン,ゲラルド
(72)【発明者】
【氏名】アデルマン,マシュー
(72)【発明者】
【氏名】パーク,インクワン
(72)【発明者】
【氏名】グリフィス,ネイサン
(72)【発明者】
【氏名】セパーリー,ダニエル
(72)【発明者】
【氏名】ルー,エドワード
(72)【発明者】
【氏名】バロリ,サナド
【テーマコード(参考)】
5J021
5J070
【Fターム(参考)】
5J021AA05
5J021AA07
5J021AB06
5J021BA01
5J021DB03
5J021EA04
5J021FA22
5J021HA04
5J021JA07
5J070AE03
5J070AF01
5J070BB01
(57)【要約】
レーダを較正し、宇宙物体を追跡するための技術。そのような技術のいくつかは、アンテナ要素のセットを収容するハウジングに埋め込むことができる要素アンテナ(308)(A)、または反射器に取り付けられたアンテナ(146)(B)の使用に基づいて、レーダを較正する技法を可能にする。そのような技術のいくつかは、第1の1D位相アレイ(112)および第2の1D位相アレイ(112)を含むレーダサイトを可能にし、第1の1D位相アレイは、信号のセットを送信し、信号のセットに基づいて反射のセットを受信し、第2の1D位相アレイは、反射のセットを受信する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
システムであって、
定義された領域と、
前記定義された領域内に配置された第1のフレームと、
前記定義された領域内に配置された第1のトラフ反射器であって、前記第1のトラフ反射器が、前記第1のフレームに固定され、前記第1のトラフ反射器が、第1の形状、第1の長手方向の谷、および第1のスケールを有する、第1のトラフ反射器と、
前記定義された領域内に配置された第1の1D位相アレイであって、前記第1の1D位相アレイが、前記第1のトラフ反射器上に前記第1のフレームによって支持され、そのため、前記第1の1D位相アレイが、前記第1のトラフ反射器を介して信号のセットを送信し、前記第1のトラフ反射器を介した前記信号のセットに基づく反射のセットを受信する、第1の1D位相アレイと、
前記定義された領域内に配置された第2のフレームと、
前記定義された領域内に配置された第2のトラフ反射器であって、前記第2のトラフ反射器が、前記第2のフレームに固定され、前記第2のトラフ反射器が、第2の形状、第2の長手方向の谷、および第2のスケールを有し、前記第2の形状が、前記第1の形状であり、前記第2の長手方向の谷が、前記第1の長手方向の谷と平行であり、前記第2のスケールが、前記第1のスケールより小さい、第2のトラフ反射器と、
前記定義された領域内に配置された第2の1D位相アレイと、を備え、前記第2の1D位相アレイが、前記第2のトラフ反射器上に前記第2のフレームによって支持され、そのため、前記第2の1D位相アレイが、前記第2のトラフ反射器を介して、いかなる信号も送信せず、前記第2のトラフ反射器を介した前記信号のセットに基づく前記反射のセットを受信する、システム。
【請求項2】
前記第1の1D位相アレイが、第1のラインを形成し、前記第2の1D位相アレイが、第2のラインを形成し、前記第1のラインが、前記第2のラインと平行である、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記定義された領域内の前記第1のフレームに固定された第1の脚であって、前記第1の脚が、前記第1のトラフ反射器上に延びる、第1の脚と、
前記定義された領域内の前記第1のフレームに固定された第2の脚であって、前記第2の脚が、前記第2のトラフ反射器上に延びる、第2の脚と、
前記定義された領域内の前記第1の脚および前記第2の脚に固定されたプラットフォームと、をさらに備え、前記プラットフォームが、前記第1の長手方向の谷に沿って前記第1のトラフ反射器上に延び、前記プラットフォームが、前記第1の1D位相アレイを収容する、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記第1の1D位相アレイが、前記第1のトラフ反射器上で互いにすぐ隣接して、前記プラットフォーム上に配置されたハウジングのセットを含み、前記ハウジングのセットの各部材が、それぞれのハウジング上で一列に配列され、前記第1のトラフ反射器に面する、アンテナ要素のセットを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記定義された領域内の前記第2のフレームに固定された第1の脚であって、前記第1の脚が、前記第2のトラフ反射器上に延びる、第1の脚と、
前記定義された領域内の前記第2のフレームに固定された第2の脚であって、前記第2の脚が、前記第2のトラフ反射器上に延びる、第2の脚と、
前記定義された領域内の前記第1の脚および前記第2の脚に固定されたプラットフォームと、をさらに備え、前記プラットフォームが、前記第2の長手方向の谷に沿って前記第2のトラフ反射器上に延び、前記プラットフォームが、前記第2の1D位相アレイを収容する、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記第2の1D位相アレイが、前記第2のトラフ反射器上で互いにすぐ隣接して、前記プラットフォーム上に配置されたハウジングのセットを含み、前記ハウジングのセットの各部材が、それぞれのハウジング上で一列に配列され、前記第2のトラフ反射器に面する、アンテナ要素のセットを含む、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記定義された領域内に配置されたコンテナであって、前記コンテナが、前記第1のフレーム、前記第1のトラフ反射器、前記第1の1D位相アレイ、前記第2のフレーム、前記第2のトラフ反射器、および前記第2の1D位相アレイから離れて離間しており、前記コンテナが、中にユーザが歩いて入るようにサイズ決めされた内部領域を有する、コンテナと、
前記内部領域内に配置されたロジックと、をさらに備え、前記ロジックが、第1の1D位相アレイおよび前記第2の1D位相アレイと通信し、そのため、前記ロジックが、前記第1の1D位相アレイおよび前記第2の1D位相アレイを制御する、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記ロジックが、前記コンテナ内に配置されたプロセッサ、前記コンテナ内に配置された伝送機、前記コンテナ内に配置された無線周波数(RF)受信機のセット、および前記コンテナ内に配置されたネットワークインターフェースを含み、前記伝送機および前記RF受信機のセットが、前記プロセッサと前記ネットワークインターフェースとの間で通信可能に配置されている、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記ロジックおよび前記第1の1D位相アレイに結合された信号スプリッタをさらに備え、そのため、前記信号のセットは、前記信号スプリッタが前記ロジックからデータのセットを受信し、前記データのセットを分割することに基づいて、生成される、請求項7に記載のシステム。
【請求項10】
前記第1の1D位相アレイが、第1の円偏光に基づいて、前記第1のトラフ反射器を介して前記信号のセットを送信し、第2の円偏光に基づいて、前記第1のトラフ反射器を介して前記反射のセットを受信し、前記第1の円偏光が、前記第2の円偏光と同一ではない、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
前記第1の円偏光が、前記第2の円偏光とは反対である、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記第2の1D位相アレイが、前記第1の円偏光および前記第2の円偏光に基づいて、前記第2のトラフ反射器を介して前記反射のセットを受信する、請求項10に記載のシステム。
【請求項13】
前記信号のセットが、第1の信号のセットであり、前記反射のセットが、第1の反射のセットであり、
前記定義された領域内に配置された第3のフレームと、
前記定義された領域内に配置された第3のトラフ反射器であって、前記第3のトラフ反射器が、前記第3のフレームに固定され、前記第3のトラフ反射器が、第3の形状、第3の長手方向の谷、および第3のスケールを有する、第3のトラフ反射器と、
前記定義された領域内に配置された第3の1D位相アレイであって、前記第3の1D位相アレイが、前記第3のトラフ反射器上に前記第3のフレームによって支持され、そのため、前記第3の1D位相アレイが、前記第3のトラフ反射器を介して第2の信号のセットを送信し、前記第3のトラフ反射器を介した前記第2の信号のセットに基づく第2の反射のセットを受信する、第3の1D位相アレイと、
前記定義された領域内に配置された第4のフレームと、
前記定義された領域内に配置された第4のトラフ反射器であって、前記第4のトラフ反射器が、前記第4のフレームに固定され、前記第4のトラフ反射器が、第4の形状、第4の長手方向の谷、および第4のスケールを有し、前記第4の形状が、前記第3の形状であり、前記第4の長手方向の谷が、前記第3の長手方向の谷と平行であり、前記第4のスケールが、前記第3のスケールより小さい、第4のトラフ反射器と、
前記定義された領域内に配置された第4の1D位相アレイと、をさらに備え、前記第4の1D位相アレイが、前記第4のトラフ反射器上に前記第4のフレームによって支持され、そのため、前記第4の1D位相アレイが、前記第4のトラフ反射器を介して、いかなる信号も送信せず、前記第4のトラフ反射器を介した前記第2の信号のセットに基づく前記第2の反射のセットを受信し、
前記第2のトラフ反射器が、前記第1のトラフ反射器と前記第4のトラフ反射器との間に配置され、前記第4のトラフ反射器が、前記第2のトラフ反射器と前記第3のトラフ反射器との間に配置され、前記第1の反射のセットが、第1の視野を形成し、前記第2の反射のセットが、第2の視野を形成し、前記第1の視野が、前記第2の視野と重ならない、請求項1に記載のシステム。
【請求項14】
前記第1の1D位相アレイ、前記第2の1D位相アレイ、前記第3の1D位相アレイ、および前記第4の1D位相アレイと通信する、プロセッサをさらに備え、前記プロセッサが、
前記第1の視野および前記第2の視野内の軌道上を進む宇宙物体を追跡するようにプログラムされており、そのため、前記軌道上を進む前記宇宙物体が、前記定義された領域内から、前記定義された領域上の単一のパスで少なくとも2回検出され得る、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記第2の長手方向の谷が、前記第4の長手方向の谷と平行である、請求項13に記載のシステム。
【請求項16】
前記第1の長手方向の谷が、前記第3の長手方向の谷と平行である、請求項13に記載のシステム。
【請求項17】
前記第2の長手方向の谷が、前記第4の長手方向の谷と平行ではない、請求項13に記載のシステム。
【請求項18】
前記第1の長手方向の谷が、前記第3の長手方向の谷と平行ではない、請求項13に記載のシステム。
【請求項19】
前記第1の1D位相アレイ、前記第2の1D位相アレイ、前記第3の1D位相アレイ、および前記第4の1D位相アレイと通信する、プロセッサをさらに備え、前記プロセッサが、
前記第1の反射のセットに基づいて、前記第1の1D位相アレイおよび前記第2の1D位相アレイに前記第1の視野内の宇宙物体を検出させることと、
前記第1の反射のセットに基づいて、前記宇宙物体の初期軌道を決定することと、
前記宇宙物体の前記初期軌道が決定された後に、前記第3の1D位相アレイおよび前記第4の1D位相アレイのスケジュールを作成して、前記宇宙物体を検出することと、
前記スケジュールに従って、前記第2の反射のセットに基づいて、前記第3の1D位相アレイおよび前記第4の1D位相アレイに前記第2の視野内の前記宇宙物体を検出させることと、
前記スケジュールに従って、前記第2の反射のセットに基づいて、前記第2の視野内で検出されている前記宇宙物体に応答する、前記初期軌道に関連付けられた行為を取ることと、を行うようにプログラムされている、請求項13に記載のシステム。
【請求項20】
前記行為が、新しい軌道が形成されるように前記初期軌道を修正することを含む、請求項19に記載のシステム。
【請求項21】
前記行為が、前記初期軌道をそのまま保つことを含む、請求項19に記載のシステム。
【請求項22】
前記行為が、前記初期軌道に基づいて、新しい軌道を作成することを含む、請求項19に記載のシステム。
【請求項23】
前記プロセッサが、前記プロセッサから離れたデータベース内のレコードのセットのうちのあるレコードにリストされていない前記宇宙物体の前記初期軌道を決定し、前記レコードのセットが、前記宇宙物体以外の宇宙物体のセットに対応する、請求項19に記載のシステム。
【請求項24】
前記プロセッサが、前記プロセッサから離れたデータベースのレコードに記録されている前記宇宙物体の前記初期軌道を決定し、前記レコードが、所定の期間、前記宇宙物体に対応する軌道パラメータを欠く、請求項19に記載のシステム。
【請求項25】
前記第1の1D位相アレイおよび前記第2の1D位相アレイと通信するプロセッサをさらに備え、前記プロセッサが、
検出される宇宙物体に対して、前記第1の1D位相アレイが、前記宇宙物体に向けて前記第1のトラフ反射器を介して前記信号のセットを送信すること、ならびに前記第1のトラフ反射器を介した前記第1の1D位相アレイおよび前記第2のトラフ反射器を介した前記第2の1D位相アレイによって、前記宇宙物体からの前記反射のセットを受信することに基づいて、レーダ干渉法を実行するようにプログラムされている、請求項1に記載のシステム。
【請求項26】
レーダ干渉法が、独立したデータチャネルのセットからの時系列セットを、最適な範囲、半径方向の速度、半径方向の加速度、およびx/yオフセット配置に変換することを含む、請求項23に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本特許出願は、2019年10月11日に出願された米国仮特許出願第62/914,304号の利益を主張し、その出願は、すべての目的のために参照によって本明細書に完全に組み込まれる。
【0002】
本開示は、レーダの較正および宇宙物体の追跡に関する。
【背景技術】
【0003】
様々な宇宙物体(例えば、低軌道物体、衛星、破片)を追跡する様々な手法がある。例えば、一部の宇宙物体は、2D位相アレイレーダを介して追跡できる。しかしながら、これらのシステムは、サイズが大きく、技術が複雑で、経済的コストが高いため、技術的に不利である。このような技術的な欠点のいくつかは、操縦可能なディッシュレーダによって克服できる。しかしながら、これらのシステムは、追跡率の低さ、機械的な操縦、および制限されたビーム能力のため、技術的に不利である。
【発明の概要】
【0004】
一般に、本開示は、レーダを較正し、宇宙物体を追跡するための様々な技術を可能にする。例えば、そのような技術のいくつかは、(a)アンテナ要素のセットを収容するハウジングに埋め込むことができる要素アンテナ、または(b)反射器に取り付けられたアンテナの使用に基づいてレーダを較正する技法を可能にする。例えば、そのような技術のいくつかは、第1の1D位相アレイおよび第2の1D位相アレイを含むレーダサイトを可能にし、ここで、第1の1D位相アレイは、信号のセットを送信し、信号のセットに基づいて反射のセットを受信し、第2の1D位相アレイは、反射のセットを受信する。
【0005】
一実施形態では、システムは、定義された領域と、定義された領域内に配置された第1のフレームと、定義された領域内に配置された第1のトラフ反射器であって、第1のトラフ反射器が、第1のフレームに固定され、第1のトラフ反射器が、第1の形状、第1の長手方向の谷、および第1のスケールを有する、第1のトラフ反射器と、定義された領域内に配置された第1の1D位相アレイであって、第1の1D位相アレイが、第1のトラフ反射器上に第1のフレームによって支持され、そのため、第1の1D位相アレイが、第1のトラフ反射器を介して信号のセットを送信し、第1のトラフ反射器を介した信号のセットに基づく反射のセットを受信する、第1の1D位相アレイと、定義された領域内に配置された第2のフレームと、定義された領域内に配置された第2のトラフ反射器であって、第2のトラフ反射器が、第2のフレームに固定され、第2のトラフ反射器が、第2の形状、第2の長手方向の谷、および第2のスケールを有し、第2の形状が、第1の形状であり、第2の長手方向の谷が、第1の長手方向の谷と平行であり、第2のスケールが、第1のスケールより小さい、第2のトラフ反射器と、定義された領域内に配置された第2の1D位相アレイと、を備え、第2の1D位相アレイは、第2のトラフ反射器上に第2のフレームによって支持され、そのため、第2の1D位相アレイは、第2のトラフ反射器を介して、いかなる信号も送信せず、第2のトラフ反射器を介した信号のセットに基づく反射のセットを受信する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】本開示によるレーダサイトの実施形態を示す。
図2】本開示によるレーダサイトの複数の図を示す。
図3】本開示によるレーダサイトの複数の図を示す。
図4】本開示によるレーダサイトの複数の図を示す。
図5】本開示によるレーダサイトの複数の図を示す。
図6】本開示によるレーダサイトの複数の図を示す。
図7】本開示によるレーダサイトの複数の図を示す。
図8】本開示による複数の伝送または受信アセンブリの複数の実施形態を示す。
図9】本開示によるキャットウォークを介して支持される複数の伝送または受信アセンブリの実施形態を示す。
図10】本開示によるレーダサイトの図の実施形態を示す。
図11】本開示による運行管理センターおよび1D位相アレイの図の実施形態を示す。
図12】本開示によるトラフ反射器上の1D位相アレイを支持するフレームの実施形態を示す。
図13】本開示による第1の視野および第2の視野と交差する衛星の軌道を示す一対の図に照らして、初期軌道決定を決定するためのプロセスの実施形態を示す。
図14】本開示による初期軌道決定を決定するためのプロセスおよびそのためのソフトウェアアーキテクチャの実施形態を示す。
図15】本開示による初期軌道決定を決定するためのプロセスおよびそのためのソフトウェアアーキテクチャの実施形態を示す。
図16】本開示による初期軌道決定を決定するためのプロセスおよびそのためのソフトウェアアーキテクチャの実施形態を示す。
図17】本開示による初期軌道決定を決定するためのプロセスおよびそのためのソフトウェアアーキテクチャの実施形態を示す。
図18】本開示による初期軌道決定を決定するためのプロセスおよびそのためのソフトウェアアーキテクチャの実施形態を示す。
図19】本開示による初期軌道決定を決定するためのプロセスおよびそのためのソフトウェアアーキテクチャの実施形態を示す。
図20】本開示による初期軌道決定を決定するためのプロセスおよびそのためのソフトウェアアーキテクチャの実施形態を示す。
図21】本開示による初期軌道決定を決定するためのプロセスおよびそのためのソフトウェアアーキテクチャの実施形態を示す。
図22】本開示による初期軌道決定を決定するためのプロセスおよびそのためのソフトウェアアーキテクチャの実施形態を示す。
図23】本開示による初期軌道決定を決定するためのプロセスおよびそのためのソフトウェアアーキテクチャの実施形態を示す。
図24】本開示による初期軌道決定を決定するためのプロセスおよびそのためのソフトウェアアーキテクチャの実施形態を示す。
図25】本開示による初期軌道決定を決定するためのプロセスおよびそのためのソフトウェアアーキテクチャの実施形態を示す。
図26】本開示による初期軌道決定を決定するためのプロセスおよびそのためのソフトウェアアーキテクチャの実施形態を示す。
図27】本開示による初期軌道決定を決定するためのプロセスおよびそのためのソフトウェアアーキテクチャの実施形態を示す。
図28】本開示による初期軌道決定を決定するためのプロセスおよびそのためのソフトウェアアーキテクチャの実施形態を示す。
図29】本開示による初期軌道決定を決定するためのプロセスおよびそのためのソフトウェアアーキテクチャの実施形態を示す。
図30】本開示による初期軌道決定を決定するためのプロセスおよびそのためのソフトウェアアーキテクチャの実施形態を示す。
図31】本開示による初期軌道決定を決定するためのプロセスおよびそのためのソフトウェアアーキテクチャの実施形態を示す。
図32】本開示による干渉技法の実施形態を示す。
図33】本開示による干渉技法の実施形態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0007】
一般に、本開示は、レーダを較正し、宇宙物体を追跡するための様々な技術を可能にする。例えば、そのような技術のいくつかは、(a)アンテナ要素のセットを収容するハウジングに埋め込むことができる要素アンテナ、または(b)反射器に取り付けられたアンテナの使用に基づいてレーダを較正する技法を可能にする。例えば、そのような技術のいくつかは、第1の1D位相アレイおよび第2の1D位相アレイを含むレーダサイトを可能にし、ここで、第1の1D位相アレイは、信号のセットを送信し、信号のセットに基づいて反射のセットを受信し、第2の1D位相アレイは、反射のセットを受信する。ここで、本開示を、本開示の様々な実施形態が示されている図1~33を参照してより十分に説明する。本開示は、多くの異なる形態で具現化することができ、必ずしも本明細書に開示されている実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が徹底的かつ完全であり、本開示の様々な概念を当業者に十分に伝達するように提供される。
【0008】
本明細書において使用される様々な用語は、直接的または間接的、完全または部分的、一時的または永続的な、行為または不作為を意味する場合がある。例えば、ある要素が別の要素「の上にある」、「に接続されている」、または「に結合されている」と言及される場合、その要素は、直接的にその他の要素上にあることができ、その他の要素に接続もしくは結合することができ、あるいは間接的または直接的な変形形態を含む、介在する要素が存在することができる。対照的に、ある要素が別の要素に「直接的に接続されている」または「直接的に結合されている」と言及される場合、介在する要素は存在しない。
【0009】
本明細書において使用される様々な用語は、実施形態を説明するためのものであり、必ずしも本開示を限定することを意図するものではない。本明細書において使用される場合、様々な単数形「a」、「an」、および「the」は、別途文脈が明確に指示していない限り、複数形も含むように意図される。「備える」(comprises)、「含む」(includes)、および/または「備えている」(comprising)、「含んでいる」(including)という様々な用語は、本明細書において使用される場合、記載されている特徴、整数、ステップ、動作、要素、または構成要素が存在することを指定するが、1つ以上の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、またはそのグループが存在することまたは追加されることを除外するものではない。
【0010】
本明細書において使用される場合、「または」という用語は、排他的「または」ではなく、包括的「または」を意味することを意図している。すなわち、別途指定されない限り、または文脈から明らかでない限り、「XはAまたはBを利用する」は、自然な包含的置換のセットのうちのいずれかを意味するように意図される。すなわち、XがAを利用する、XがBを利用する、またはXがAとBの両方を利用する場合、上記の事例のいずれかの下で、「XはAまたはBを利用する」が満たされる。
【0011】
別途規定されない限り、本明細書において使用されるすべての用語(技術用語および科学用語を含む)は、本開示が属する分野の当業者によって一般的に理解されているものと同じ意味を有する。一般的に使用される辞書において定義されているもののような様々な用語は、関連技術の文脈における意味と一致する意味を有するものとして解釈されるべきであり、本明細書において明示的にそのように定義されていない限り、理想化されたおよび/または過度に形式的な意味において解釈されるべきではない。
【0012】
さらに、本明細書では、「下方」、「下側」、「上方」、および「上側」などの相対的な用語を使用して、添付の例示的な図面のセットに示されるような、ある要素と別の要素との関係を説明することができる。そのような相対的な用語は、添付の図面のセットに描写されている向きに加えて、示されている技術の異なる向きを包含することを意図している。例えば、添付の図面のセットでデバイスが裏返されている場合、他の要素の「下」側にあると説明されている要素は、他の要素の「上」側に向けられる。同様に、例示的な図面のうちの1つにあるデバイスが裏返されている場合、他の要素の「下方」または「下」として説明されている様々な要素は、他の要素の「上方」に向けられる。したがって、「下方」および「下側」などの様々な例示的な用語は、上方と下方の両方の向きを包含することができる。
【0013】
本明細書で使用される場合、「約」または「実質的に」という用語は、公称値/項からの+/-10%の変動を指す。そのような変動は、そのような変動が具体的に言及されているか否かにかかわらず、本明細書で提供される任意の所与の値/用語に常に含まれる。
【0014】
第1、第2などの用語は、本明細書においては様々な要素、構成要素、領域、層、および/またはセクションを説明するために使用できるが、これらの要素、構成要素、領域、層、および/またはセクションは、必ずしもそのような用語によって限定されるべきではない。これらの用語は、ある要素、構成要素、領域、層、またはセクションを別の要素、構成要素、領域、層、またはセクションから区別するために使用される。したがって、以下に論じられる第1の要素、構成要素、領域、層、またはセクションは、本開示の様々な教示から逸脱することなく、第2の要素、構成要素、領域、層、またはセクションと称され得る。
【0015】
特定の実施形態に関して記載された特徴は、様々な他の実施形態において、および/またはそれと組み合わせられ、および部分的に組み合わされ得る。また、本明細書に開示されるような実施形態の異なる態様および/または要素も、同様の方法で組み合わされても、部分的に組み合わせされてもよい。さらに、いくつかの実施形態は、個別かおよび/または集合的かを問わず、より大規模なシステムの構成要素であってもよく、他の手順が優先してもよく、および/または他の方法でそれらの適用を変更してもよい。さらに、本明細書に開示されるように、実施形態の前、後、および/または実施形態と同時に、いくつかのステップが必要とされてもよい。少なくとも本明細書に開示されるように、任意および/またはすべての方法および/またはプロセスは、任意の手法で少なくとも1つのエンティティを介して少なくとも部分的に実行され得ることに留意されたい。
【0016】
本開示の実施形態は、本開示の理想化された実施形態(および中間構造)の図を参照して本明細書に説明される。したがって、例えば、製造技法および/または公差の結果としての様々な図示された形状からの変形が予想されるべきである。したがって、本開示の様々な実施形態は、必ずしも本明細書に示される領域の様々な形状に限定されると解釈されるべきではなく、例えば、製造から生じる形状の逸脱を含むべきである。
【0017】
本明細書に開示される際、任意および/またはすべての要素は、単一であるなどの同じ構造的に連続した部品から形成することができ、および/またはアセンブリおよび/またはモジュールであるなど、別々に製造および/または接続することができる。本明細書に開示される際、任意および/またはすべての要素は、付加製造、減法製造、および/または他の任意の他のタイプの製造であるかどうかにかかわらず、任意の製造プロセスを介して製造することができる。例えば、一部の製造プロセスには、三次元(3D)印刷、レーザー切断、コンピューター数値制御ルーティング、フライス加工、プレス、スタンピング、真空成形、液圧成形、射出成形、リソグラフィーなどが含まれる。
【0018】
図1は、本開示によるレーダサイトの実施形態を示す。図2~7は、本開示によるレーダサイトの複数の図を示す。図8は、本開示による複数の伝送または受信アセンブリの複数の実施形態を示す。図9は、本開示によるキャットウォークを介して支持された複数の伝送または受信アセンブリの実施形態を示す。図10は、本開示によるレーダサイトの図の実施形態を示す。図11は、本開示による運行管理センターならびに1D位相アレイの図の実施形態を示す。図12は、本開示によるトラフ反射器上の1D位相アレイを支持するフレームの実施形態を示す。図13は、本開示による第1の視野および第2の視野と交差する衛星の軌道を示す一対の図に照らして初期軌道決定を決定するためのプロセスの実施形態を示す。図14~31は、初期軌道決定を決定するためのプロセスの実施形態、そのためのソフトウェアアーキテクチャ、およびTLE技法を使用して宇宙物体の軌道を決定するための結果と、本開示による初期軌道決定技法を使用する宇宙物体の軌道を決定するための結果の比較を示す。図32~33は、本開示による干渉技法の実施形態を示す。
【0019】
定義された領域100(例えば、レーダサイト、囲まれた領域、柵で囲まれた領域)は、土の体積102およびパッド104(例えば、コンクリート、ゴム)を有し、ここで、土の体積102は、パッド104を支持する。図2に示すように、定義された領域100は、敷地境界線116によって囲まれた柵線114を有する。土102の体積は地面に載っているが、これは省略できる。パッド104は、第1のレーダ対120aおよび第2のレーダ対120bを収容する。
【0020】
図5に示すように、パッド104は、第1のレーダを支持する第1の島、第2のレーダを支持する第2の島、および第1の島と第2の島との間にまたがるブリッジを有する。図7に示すように、パッド104は、第1の島と第2の島が(追跡目的で)互いに対してオフセットされるように配列されている。しかしながら、これらの構成は変動し得ることに留意されたい。例えば、ブリッジを省略したり、第1の島と第2の島をオフセットしなかったり、またはパッド104を省略したりすることができる。
【0021】
第1のレーダ対120aは、第1のフレーム106、第1のトラフ反射器108(放物線シリンダーアンテナ、放物線円筒アンテナ、または放物線トラフアンテナとも呼ばれる)、第1のキャットウォーク110、および第1の1D位相アレイ110を有する第1のレーダを含む。第1のフレーム106(例えば、支持脚のセットを備えたU字形またはC字形)は、定義された領域100内に配置される。第1のトラフ反射器108は、定義された領域100内に配置され、第1のフレーム106に固定され(例えば、締結され)、第1の形状(例えば、U字形、C字形)、第1の縦方向の谷(例えば、図1、4、5のZ次元に延びる)、および第1のスケール(例えば、サイズ)を有する。例えば、第1のトラフ反射器108は、互いに直接隣接して配置された一群のパネル(例えば、金属、合金、鋼、メッシュ、グリッド)によって形成され、様々な信号(例えば、無線、光など)を反射するように構成された上面を形成することができる。例えば、少なくともいくつかのパネルがその中に穴を有するメッシュパネルである場合(例えば、低コストに寄与する)、穴は、第1の1D位相アレイ110の動作波長よりも小さくなるようにサイズ決定され得る。例えば、小さな開口メッシュは、高い反射率および低い漏れを提供する。メッシュを介した信号の漏れにより、アンテナのバックローブおよびシステムの温度が増大する。アンテナバックローブとは、アンテナから主放射方向とは反対の方向にエネルギーが放射されることを指す。バックローブが増大すると、主方向に放射されるアンテナエネルギーが減少する。大口径メッシュは低コストで、軽量であり、風荷重が軽減されている。メッシュ開口の設計では、このような要素が考慮される。さらに、メッシュをペイントすると、風化から材料を保護することができる。白いペンキはトラフ表面からの太陽光を反射し、それによって構造の熱変形を最小限に抑える。トラフ反射器の構築に使用される材料および方法は、第1のレーダのコストを下げるのに役立つことができる。図12に示されるように、第1のトラフ反射器108は、一群の較正アンテナ146を含むことができることに留意されたい。これらのアンテナ146がどのように使用されるかは、以下でさらに説明される。
【0022】
図9に示されるように、第1の1D位相アレイ112は、第1のラインに形成される(または配列される)。第1の1D位相アレイ112は、第1のラインにおいて、定義された領域100内に配置される。第1の1D位相アレイ112は、第1のトラフ反射器108上に第1のフレーム106によって支持(例えば、上昇)され、そのため、第1の1D位相アレイ112は、第1のトラフ反射器108を介して信号のセット(例えば、無線)を送信し、第1のトラフ反射器108を介した信号のセットに基づく反射のセットを受信する。例えば、図6に示されるように、第1の1D位相アレイ112が信号のセットをトラフ反射器108に向けて送信することができる反射パターン200があり得、それは次に信号のセットを様々な方向に(例えば、垂直から)反射する。例えば、信号のセットと反射のセットは、V字形(例えば、11時、2時)で送受信できる。信号のセットが宇宙物体(例えば、低軌道物体、衛星、破片)で反射されると、反射のセットは、第1のトラフ反射器108を介して受信され、次いで、第1の1D位相アレイ112に向かって反射される。
【0023】
第1のレーダ対120aは、第2のフレーム106、第2のトラフ反射器108(放物線シリンダーアンテナ、放物線円筒アンテナ、または放物線トラフアンテナとも呼ばれる)、第2のキャットウォーク110、および第2の1D位相アレイ110を有する第2のレーダを含む。第2のフレーム106は、定義された領域100内に配置される。第2のトラフ反射器108は、定義された領域100内に配置され、第2のフレーム106に固定(例えば、締結され)され、第2の形状(例えば、U字形、C字形)、第2の縦方向の谷(例えば、図1、4、5のZ次元延びる)、および第2のスケール(例えば、サイズ)を有する。例えば、第2のトラフ反射器108は、互いに直接隣接して配置された一群のパネル(例えば、金属、合金、鋼、メッシュ、グリッド)によって形成され、様々な信号(例えば、無線、光)を反射するように構成された上面を形成することができる。例えば、少なくともいくつかのパネルがその中に穴を有するメッシュパネルである場合(例えば、低コストに寄与する)、穴は、第2の1D位相アレイ110の動作波長よりも小さくなるようにサイズ決定され得る。例えば、小さな開口メッシュは、高い反射率および低い漏れを提供する。メッシュを介した信号の漏れにより、アンテナのバックローブおよびシステムの温度が増大する。アンテナバックローブとは、アンテナから主放射方向とは反対の方向にエネルギーが放射されることを指す。バックローブが増大すると、主方向に放射されるアンテナエネルギーが減少する。大口径メッシュは低コストで、軽量であり、風荷重が軽減されている。メッシュ開口の設計では、このような要素が考慮される。さらに、メッシュをペイントすると、風化から材料を保護することができる。白いペンキはトラフ表面からの太陽光を反射し、それによって構造の熱変形を最小限に抑える。トラフ反射器の構築に使用される材料および方法は、第1のレーダのコストを下げるのに役立つことができる。図12に示されるように、第2のトラフ反射器108は、一群の較正アンテナ146を含むことができることに留意されたい。これらのアンテナ146がどのように使用されるかは、以下でさらに説明される。
【0024】
第2のトラフ反射器108の第2の形状は、第1のトラフ反射器108の第1の形状と同一である。第2のトラフ反射器108の第2の縦方向の谷は、第1のトラフ反射器108の第1の縦方向の谷と平行である。しかしながら、第2のトラフ反射器108の第2のスケールは、第1のトラフ反射器108の第1のスケールよりも小さい(ただし、等しくても大きくてもよい)。例えば、第1のトラフ反射器108および第2のトラフ反射器108は、同一の形状および配向(および互いに離間)されているが、第2のトラフ反射器108は、第1のトラフ反射器106のより小さなバージョンである。このような構成は、様々な理由で技術的に有利である。例えば、そのような構成は、効率的な(a)宇宙物体の初期軌道の決定、(b)宇宙物体への距離データの決定、(c)宇宙物体に対するドップラーデータの決定、(d)宇宙物体に対する角度データ、(e)宇宙物体に対するレーダ干渉法のパフォーマンスなどを可能にする。例えば、1つ以上の伝送・受信アレイ108および1つ以上の受信・受信アレイ108が偏波を測定するか、または干渉法を実行して、標的の3D配置を取得することにより、衛星の測定を行うために一緒に動作するように構成できる1D放物線アレイ108のアレイ。
【0025】
図9に示すように、第2の1D位相アレイ110は、第1のラインと平行な第2のラインを形成する(または第2のラインに配列される)。第2の1D位相アレイ110は、第2のラインにおいて、定義された領域100内に配置される。第2の1D位相アレイ112は、第2のトラフ反射器108上で第2のフレーム106によって支持(例えば、上昇)され、そのため、第2の1D位相アレイ110は、第2のトラフ反射器108を介して、いかなる信号も送信しない。しかしながら、第2の1D位相アレイ110は、第2のトラフ反射器108を介して信号のセットに基づく反射のセットを受信する。例えば、図6に示されるように、第1の1D位相アレイからの信号のセットが宇宙物体(例えば、低軌道物体、衛星、破片)で反射されると、反射パターン200が存在し得、次に、反射のセットは、第2のトラフ反射器108を介して受信され、次いで、第2の1D位相アレイ112に向かって反射される。例えば、反射のセットはV字形(例えば、11時、2時)で受信できる。このような構成は、様々な理由から技術的に有利である。例えば、そのような構成は、効率的な(a)宇宙物体の初期軌道の決定、(b)宇宙物体への距離データの決定、(c)宇宙物体に対するドップラーデータの決定、(d)宇宙物体に対する角度データ、(e)宇宙物体に対するレーダ干渉法のパフォーマンスなどを可能にする。例えば、1つ以上の伝送・受信アレイ108および1つ以上の受信・受信アレイ108が偏波を測定するか、または干渉法を実行して、標的の3D配置を取得することにより、衛星の測定を行うために一緒に動作するように構成できる1D放物線アレイ108のアレイ。
【0026】
第1のレーダ(多対1の対応)に対して、第2のレーダが2つ以上(例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、数十、数百、数千)存在する可能性があることに留意されたい。これらの第2のレーダは、第1のトラフ反射器108の第1の縦方向の谷が第2のレーダの第2のトラフ反射器108の縦方向の谷のうちの少なくとも2つと平行であるか否かにかかわらず、定義された領域100の内部または外部に配置することができる。これらの第2のレーダ(例えば、トラフ反射器)が第1のレーダからどれだけ離れているか、または互いにどの程度離れているかは、信号周波数(例えば、焦点から約15メートル)によって異なる。例えば、第2のレーダは、定義された領域100内にランダムに分散することができるが、第1のレーダと第2のレーダのうちの少なくとも2つとの間、または第2のレーダのうちの少なくとも2つの間の距離が増加するにつれて、精度が向上し得る。
【0027】
第1のレーダおよび第2のレーダの各々は、第1の脚110L、第2の脚110L、およびプラットフォーム110Pを有するそれぞれのキャットウォーク110を含む。第1の脚110Lは、定義された領域100内の各々のフレーム106に固定される(例えば、組み立てられ、締結され、モノリシックである)。第1の脚110Lは、それぞれのトラフ反射器108上に延びる。第2の脚部110Lは、定義された領域100内の各々のフレーム106に固定される(例えば、組み立てられ、締結され、モノリシックである)。第2の脚110Lは、それぞれのトラフ反射器108上に延びる。プラットフォーム110Pは、定義された領域100内で第1の脚110Lおよび第2の脚1110Lに固定される(例えば、組み立てられ、締結され、モノリシックである)。プラットフォーム110Pは、それぞれの縦方向の谷(上または上ではない)に沿ってそれぞれのトラフ反射器108上に延び、それぞれの1D位相アレイ112を収容する(例えば、支持する)。第1のレーダのプラットフォーム110Pは、第2のレーダのプラットフォーム110Pと平行に延びることができる。各々のキャットウォーク110に物理的にアクセスするために、パッド104とプラットフォーム110Pとの間にまたがるそれぞれのはしごがあることに留意されたい。
【0028】
図1、3、4、5、9に示されるように、キャットウォーク110は、プラットフォーム110Pがそれぞれのトラフ反射器108上に延びるように直立したA字形にすることができる。しかしながら、図12に示すように、キャットウォーク110は、傾斜したV字形または傾斜したA字形にすることができる。キャットウォーク110がどのように成形されるかに関係なく、第1の1D位相アレイ112を支持するキャットウォーク110は、第2の1D位相アレイ112を支持するキャットウォーク110と構造的に同一であり得るが、より大きなスケール(第2から第1のスケールアップ)である。同様に、第1のレーダは、第2のレーダよりも比例して大きな焦点を持っている。例えば、図3に示すように、第1のレーダの焦点は4メートルであるが、第2のレーダの焦点は2メートルである(50%スケールダウン)。同様に、図3に示されるように、第1のトラフ反射器108および第2のトラフ反射器108は、中央に整列される。
【0029】
図8に示されるように、第1の1D位相アレイ112または第2の1D位相アレイ112は、ハウジング300のセットを含むことができる。そのような構成では、これらのハウジング300は、(図1、5、9に示されるように)それぞれのトラフ反射器108上で互いに直接隣接して(例えば、並んで)それぞれのプラットフォーム110P上に配置することができる。各ハウジング300は、それぞれのハウジング300上で一列に配列され、それぞれのトラフ反射器108に面する、アンテナ要素のセット302(例えば、パッチアンテナ)のセットを含むことができる。例えば、各ハウジング300または各アンテナ要素302は、互いに独立しているか、または互いに依存しているかにかかわらず、異なる方向に同時にビームを送るように電子的に操縦することができる。
【0030】
図2、10、11に示されるように、定義された領域100は、中にユーザ(例えば、技術者)が歩いて入る、ナビゲートする、および中から出るようにサイズ決めされた内部領域を有する、コンテナ118を含む。例えば、コンテナには、輸送コンテナ、インターモーダルコンテナ、建物、テント、キャビン、ブース、トラック、バン、バス、または他の固定または移動構造(例えば、陸上、空中、海上)を含めることができる。例えば、コンテナ118は、牽引可能であるか、トラックのベッド上に配置可能であるか、またはクレーンによって持ち上げ可能であるか、または現場で組み立てられることができる。コンテナ118は、(例えば、雨、雪、風、または砂漠の環境において)耐候性があり得、様々な気候制御機構(例えば、空調、通気口、加湿器、除湿器)を有することができる。コンテナ118は、電力線、再生可能エネルギー源、発電機から電力を受信することができ、または電池式であることができ、これらのいずれも、定義された領域100の内部または外部にかかわらず、コンテナ118のローカルまたはリモートにあることができる。コンテナ118は、レーダ対120aおよび120bとの信号干渉を回避するプラスチック、金属、布、ゴム、木材、合金、または他の適切な材料を含むことができる。コンテナ118は、パッド104上に載っているが、パッド104から離れて配置されることがある。コンテナ118は、第1のフレーム106、第1のトラフ反射器108、第1の1D位相アレイ112、第2のフレーム106、第2のトラフ反射器108、および第2の1D位相アレイ112から離れて(例えば、物理的接触を避けて)離間している。
【0031】
図10~11に示すように、第1のレーダおよび第2のレーダを操作するために、コンテナ118は、運行管理センターとして動作し、内部領域内に配置されたロジック(例えば、回路、プロセッサ、メモリ、伝送機、受信機、信号スプリッタ)を含む。ロジックは、第1の1D位相アレイおよび第2の1D位相アレイと通信し、そのため、ロジックは、第1の1D位相アレイおよび第2の1D位相アレイを制御する。ロジックは、コンテナ118内に配置されたプロセッサ134(例えば、サーバ、GPU、アクセラレータカード)、コンテナ118内に配置された伝送機138、コンテナ118内に配置された無線周波数(RF)受信機136のセット、およびコンテナ118内に配置されたネットワークインターフェース140(例えば、RFファイバインターフェース)を含む。伝送機138およびRF受信機のセット138は、コンテナ118内に、プロセッサ134とネットワークインターフェース140との間で通信可能に配置されている(例えば、介在する)。
【0032】
図11に示されるように、第1の1D位相アレイ112は、信号のセットを第1のトラフ反射器108に送信するので、プロセッサ134は、これらの信号がどのように生成および送信されるかを制御する。したがって、コンテナ118の外部(または内部)には、プロセッサ134によって最初に送信された際に、ネットワークインターフェース140からデータを受信し、アンテナ302による伝送のためにハウジング300間で分配するためにこのデータを分割する信号スプリッタ142が存在する。したがって、信号スプリッタ142は、ロジック(例えば、プロセッサ134、伝送機138、ネットワークインターフェース140)および第1の1D位相アレイ112(例えば、ハウジング300)に(例えば、電気的に、通信可能に)結合され、そのため、信号のセットは、信号スプリッタがロジックからデータのセットを受信し、第1の1D位相アレイのハウジング300に分配するためにデータのセットを分割することに基づいて生成される。しかしながら、第1の1D位相アレイ112および第2の1D位相アレイ112の各々は、信号のセットに基づいて宇宙物体からの反射を受信するため、コンテナ118の外部(または内部)の信号コンバイナ144のグループが存在する。信号コンバイナ144のグループは、宇宙物体からの反射のセットを結合し、ネットワークインターフェース140およびRF受信機136を介してそれらをプロセッサ134に送信する。プロセッサ134は、データを伝送機138に送信し、各RF受信機136からデータを受信することに留意されたい。同様に、伝送機138は、ネットワークインターフェース140にデータを送信することに留意されたい。同様に、各RF受信機136は、ネットワークインターフェース140からデータを受信することに留意されたい。さらに、ネットワークインターフェース140は、データを信号スプリッタ142に送信し、コンバイナ144からデータを受信することに留意されたい。さらに、スプリッタ142はハウジング300にデータを送信し、コンバイナ144はハウジング300からデータを受信することに留意されたい。
【0033】
第1の1D位相アレイ112は、第1の円偏光に基づいて第1のトラフ反射器108を介して信号のセットを送信し、第2の円偏光に基づいて第1のトラフ反射器108を介して反射のセットを受信する。第1の円偏光は、第2の円偏光と同じではない(例えば、象限のオフセット)。第1の円偏光は、第2の円偏光と反対にすることができる。しかしながら、第2の1D位相アレイ112は、第1の円偏光および第2の円偏光に基づいて、第2のトラフ反射器108を介して反射のセットを受信する。
【0034】
図8に示されるように、ハウジング300の各々は、(例えば、雨、雪、風、または砂漠の環境において)耐候性であり、本明細書に開示されるように、第1のレーダおよび第2のレーダの信号干渉を回避する。さらに、ハウジング300の各々は、そこ(例えば、上面、側面)から外向きに延びる一群のケーブル/コード310を有する。ケーブル/コード310は、本明細書に開示されるように、様々な送信/受信信号動作の両方を可能にするために、コンテナ118(例えば、プロセッサ134)のロジックに通信可能に結合し、電力を提供する。さらに、ハウジング300の各々は、L字形またはT字形を形成するように互いに配列された第1のプレート304および第2のプレート306を有する。第1のプレート304は、その上に線形に配列されたアンテナ302(例えば、パッチアンテナ)を収容する。本明細書に開示されるように、第1のプレート304は、送信/伝送時にそれぞれのトラフ反射器108に面する。第2のプレート306は、それぞれのハウジング300内に延在し、アンテナ302を駆動/電力供給する様々な回路を収容する。したがって、アンテナ302がそれぞれのトラフ反射器108に向かって伝送しているとき、プレート306は、それぞれのハウジング300へのその延びのために、外部からは見えない。また、ハウジング300の各々は、そこ(要素的アンテナ)から外向きに延びるアンテナ308を含む。アンテナ308は、プレート304上に配置されていないが、そこから(例えば、約2インチ以内)離間している。アンテナ308は、本明細書に開示されるように、第1のレーダまたは第2のレーダの各々を較正するように構成されている。
【0035】
図1、2、5、7、10、13に示されるように、定義された領域100は、第1の対120aおよび第2のレーダ対120bを含む。第2のレーダ対120bは、レーダ対120aと(例えば、形状、材料、動作において)類似または同一である。例えば、第2のレーダ対120bは、第3のレーダおよび第4のレーダを有する。第3のレーダは、第3のフレーム106、第3のトラフ反射器108(放物線円筒アンテナ、放物線円筒アンテナ、または放物線トラフアンテナとも呼ばれる)、および第3の1D位相アレイ112を有する。第3のフレーム106は、定義された領域100内に配置される。第3のトラフ反射器108は、定義された領域100内に配置され、第3のフレーム106に固定され、第3の形状、第3の縦方向の谷、および第3のスケールを有する。第1のレーダ対120aと同様に、第3の1D位相アレイ112は、定義された領域100内に配置され、第3のトラフ反射器108上の第3のフレーム106によって支持され、そのため、第3の1D位相アレイ112は、第3のトラフ反射器108を介して信号のセットを送信し、第3のトラフ反射器108を介した信号のセットに基づいて宇宙物体からの反射のセットを受信する。同様に、第4のレーダは、第4のフレーム106、第4のトラフ反射器108(放物線円筒アンテナ、放物線円筒アンテナ、または放物線トラフアンテナとも呼ばれる)、および第4の1D位相アレイ112を含む。第4のフレーム106は、定義された領域100内に配置される。第4のトラフ反射器108は、定義された領域100内に配置され、第4のフレーム106に固定され、第4の形状、第4の縦方向の谷、および第4のスケールを有する。第1のレーダ対120aと同様に、第4の形状は第3の形状であり、第4の縦方向の谷は第3の縦方向の谷と平行に延び、第4のスケールは第3のスケールよりも小さい。第4の1D位相アレイ112は、定義された領域100内に配置される。第1のレーダ対120aと同様に、第4の1D位相アレイ112は、第4のトラフ反射器108上に第4のフレーム106によって支持され、そのため、第4の1D位相アレイ112は、第4のトラフ反射器108を介して信号を送信せず、第4のトラフ反射器108を介した信号のセットに基づいて宇宙物体からの反射のセットを受信する。
【0036】
しかしながら、図1、2、5、10、13に示されるように、第1のレーダ対120aおよび第2のレーダ対120bは、空の異なる(例えば、反対)側(例えば、異なる視野)に向けられていることに留意されたい。この構成は、様々な手法で達成することができる。例えば、この構成は、第1のレーダ対120aの第2のトラフ反射器108が、第1のレーダ対120aの第1のトラフ反射器108と第2のレーダ対120bの第4のトラフ反射器108との間に配置されるときに達成することができる。同様に、この構成は、第2のレーダ対120bの第4のトラフ反射器108が、第1のレーダ対120aの第2のトラフ反射器108と第2のレーダ対120bの第3のトラフ反射器108との間に配置されるときに達成することができる。同様に、この構成は、第1のレーダ対120aの第2のレーダおよび第2のレーダ対120bの第4のレーダが、第1のレーダ対120aの第1のレーダと第2のレーダ対120aの第3のレーダとの間に配置されるときに達成することができる。さらに、この構成は、Rx/RxレーダがTx/Rxレーダの間に配置されているときに達成することができる。その結果、第1の1D位相アレイおよび第2の1D位相アレイによって受信された宇宙物体からの反射のセットが第1の視野を形成し、第3の1D位相アレイおよび第4の1D位相アレイによって受信された反射のセットが第2の視野を形成し、ここで、第1の視野は、第2の視野(様々な空の領域のカバレッジ)と重ならない。この構成は、様々な理由で技術的に有利である。例えば、プロセッサ134が第1の1D位相アレイ112、第2の1D位相アレイ112、第3の1D位相アレイ112、および第4の1D位相アレイ112と通信している場合、プロセッサ134は、第1の視野(第1のレーダ対120a)および第2の視野(第2のレーダ対120b)内の軌道上を進む宇宙物体を追跡するようにプログラムすることができ、そのため、軌道上を進む宇宙物体は、定義された領域100内から、定義された領域100上の単一のパスで少なくとも2回検出され得る。例えば、1D位相アレイ運行管理センター(OCC)インターフェースがあり得る。特に、レーダサイト100は、放物線トラフ反射器108を照らす1D位相アレイ112レーダの対を含む。トラフ反射器108は、各々、8つの伝送-受信アンテナ要素を有することができる八腕部(octopod)300で構成されている。TxRxトラフ108(大)は伝送および受信を行うものであり、RxRxトラフ108(小)は受信のみを行うものである。TxRxトラフ108は、単一の(ただし反対の)偏波で伝送して受信するが、RxRxトラフ108は、両方の偏波を受信する。トラフ108は、OCC118から管理される。OCC118は、デジタルトランシーバーを使用して生成された伝送信号をサーバ上で生成する。伝送信号は、ファイバを介して(例えば、ファイバを介したRF)、すべての八腕部300に給電する64方向(またはそれより少ないまたは多い)のスプリッタに送信される。受信時に、八腕部30はバッチ8(またはそれより少ないまたは多い)にグループ化され、受動光技法を使用して組み合わされる。受信された信号は、OCCにおいてRFに変換され、サーバアレイ134に送信され、処理される。同様に、RxRxトラフ108の場合、受信機信号は、OCC118にルーティングされる。
【0037】
第1のレーダ対120aおよび第2の対120bに関して、第2の縦方向の谷は、第4の縦方向の谷と平行に延びることができ、または第1の縦方向の谷は、第3の縦方向の谷と平行に延びることができる。しかしながら、この構成は、第2の縦方向の谷が第4の縦方向の谷と平行に延びていない場合、または第1の縦方向の谷が第3の縦方向の谷と平行に延びていない場合に異なる可能性があることに留意されたい。
【0038】
図11~31に示されるように、第1のレーダ対120aおよび第2のレーダ対120bを有する定義された領域100の別の技術的利点は、宇宙物体の初期軌道を決定する際に現れる。特に、プロセッサ130は、第1の1D位相アレイ112、第2の1D位相アレイ112、第3の1D位相アレイ112、および第4の1D位相アレイ112と通信することができる。したがって、図15~20に示すように、プロセッサ134は、第1のトラフ反射器108および第2のトラフ反射器108によって受信される際、宇宙物体からの反射のセットに基づいて第1の1D位相アレイ112および第2の1D位相アレイ112に、第1の視野内の宇宙物体を検出させるようにプログラムすることができる。図13に示されるように、これは、第1のレーダ対120aの第1の視野(1D)と交差する宇宙物体(例えば、衛星)の軌道に基づいて行う。次に、図15~20に示されるように、プロセッサ134は、この反射のセットに基づいて、宇宙物体の初期軌道(例えば、軌道データ)を決定することができる。例えば、これは、第1のトラフ反射器108から第1のトラックレットおよび第2のトラフ反射器108から第2のトラックレットを取得することと、第1のトラックレットおよび第2のトラックレットの各々から最良の候補(例えば、動的測定フィッタ)を選択することと、次に、最良のトラックレットに基づいて初期軌道を推測することとに基づいて行われ得る。
【0039】
初期軌道は、様々な理由で決定できる。例えば、初期軌道は、宇宙物体がプロセッサ(例えば、Amazonクラウドコンピューティングインスタンス)から離れたデータベース(例えば、リレーショナル、インメモリ、No-SQL、グラフィカル、クラウド)内のレコード(例えば、新しい宇宙物体)のセットのうちのあるレコードにリストされないときに決定でき、ここで、レコードのセットは、宇宙物体以外の宇宙物体のセットに対応する。例えば、初期軌道は、プロセッサ(例えば、Amazonクラウドコンピューティングインスタンス)から離れたデータベース(例えば、リレーショナル、インメモリ、No-SQL、グラフィカル、クラウド)のレコードに記憶されている宇宙物体が、所定の期間、宇宙物体に対応する軌道パラメータを欠く(例えば、宇宙物体のデータが古く、既知の宇宙物体の軌道を再初期化する必要があり、所定の期間、測定値がないか、または最小限に抑えられている)場合に、決定され得る。
【0040】
初期軌道が決定される理由に関係なく、プロセッサ134は、宇宙物体の初期軌道が決定された後に、第3の1D位相アレイ112および第4の1D位相アレイ112のスケジュールを作成して、宇宙物体を検出することができる。例えば、スケジュールは、第2のレーダ対120bの宇宙物体の日付、時刻、および配置の期待値を含むことができる。次に、プロセッサ134は、スケジュールに従って第3のトラフ反射器108および第4のトラフ反射器108によって受信された際の宇宙物体からの反射のセットに基づいて、第3の1D位相アレイ112および第4の1D位相アレイ112に第2の視野内の宇宙物体を検出させることができる。これは、第2のレーダ対120bの第2の視野(1D)と交差する宇宙物体(例えば、衛星)の軌道に基づいて行われる。次に、プロセッサ134は、スケジュールに従って、第2の反射のセットに基づいて、第2の視野内で検出されている宇宙物体に応答する、初期軌道に関連付けられた行為を取ることができる。そのような行為のいくつかは、新しい軌道(例えば、軌道データ)が形成されるように初期軌道を変更すること、初期軌道をそのまま維持すること、初期軌道に基づいて新しい軌道(例えば、軌道データ)を作成することなどを含み得る。軌道上を進む宇宙物体は、定義された領域100内から、定義された領域100上の単一のパスで少なくとも2回検出され得るので、プロセッサ134は、待ち時間を最小化し、リアルタイム処理を促進するために、定義された領域100内に位置するべきであることに留意されたい。なぜなら、宇宙物体が第1のレーダ対120aによって検出されてから、宇宙物体が第2のレーダ対120bによって検出されるようにスケジュールされるときとの間に短い期間(例えば、秒、数十秒)があり得るからである。
【0041】
例えば、複数のトラフ108に基づく初期軌道決定を行うことができる。特に、ユーザ(例えば、技術者、衛星オペレーター、保険会社)は、カタログ化されていない(例えば、カタログ化された宇宙物体のデータベースに含まれていない)様々な宇宙物体(例えば、衛星)を、単一のレーダサイト110で検出し、初期軌道決定を形成できることを望み得、ユーザは、それらの宇宙物体の知識保管を維持し、それらの宇宙物体のデータをカタログ(例えば、データベース)に追加できるようになる。したがって、標的(例えば、衛星)は、本明細書に開示されるように、第1のトラフ108または第1のトラフ108の対で検出され得、少なくともいくつかの測定値には、一連の範囲、ドップラー、および角度の測定値が含まれる。次に、これらの測定値を使用して初期軌道が形成される(これは比較的迅速にまたはリアルタイムで実行する必要がある)。次に、標的が第2のトラフ108または第2の対のトラフ108をいつどこで横切るかについての予測が行われる。次に、第2のトラフ108または第2の対のトラフ108が、標的を検出するようにスケジュールされる。第2のトラフ108または第2の対のトラフ108を通過することは、第1のトラフ108または第1の対のトラフ108での検出後数十秒である可能性があるので、これは比較的迅速またはリアルタイムで行われるべきである。次に、スケジュールに基づいて、第2のトラフ108または第2の対のトラフ108で検出が行われる。次に、データが組み合わされて初期軌道決定が形成され、その後、レーダサイト100と類似しているか類似していないかにかかわらず、他のレーダサイトでのフォローアップに使用することができる。
【0042】
図22~31に示すように、初期軌道の決定を可能にするソフトウェアアーキテクチャに関しては、スクリプト(例えば、Python、JavaScript)のグループがあり得、ここで、これらのスクリプトの1つが様々な環境機能(例えば、ファイルパス、基本設定、入力/出力ライブラリ宣言、関数呼び出し)を実行し、これらのスクリプトの別の1つは、バックエンドで様々な動作(例えば、時間形式の変換、軌道式の変換、コスト関数の最小化、残差計算)を実行する。
【0043】
図23に示されるように、スクリプトのグループは、構成ファイルからのデータと、第1のレーダ対120aおよび第2のレーダ対120bの各々のトラックレットからのデータを受信するモジュール内に含まれる。トラックレットからのデータは、第1のレーダ対120aおよび第2のレーダ対120bの各々によって供給されるプリプロセッサから供給される。モジュール内では、スクリプトは相互に双方向に通信する。例えば、一部の測定値および適合した測定値対は、スクリプト(環境関数)の1つから送信できる。同様に、いくつかの適合したパラメータ、Lambertソルバーからのデータ、および適合した初期軌道のデータは、スクリプト(バックエンド)の1つから送信できる。これらの動作がどのように行われるかを図24~31に示す。
【0044】
図32~33に示されるように、レーダ対120aまたはレーダ対120bを有することの別の技術的利点は、レーダ干渉法を実行する際に現れる。特に、プロセッサ134は、第1の1D位相アレイ112(または第3の1D位相アレイ112)および第2の1D位相アレイ112(または第4の1D位相アレイ112)と通信することができる。次に、プロセッサは、検出される宇宙物体に対して、第1の1D位相アレイ112が、宇宙物体に向けて第1のトラフ反射器108(または第3のトラフ反射器108)を介して信号のセットを送信すること、ならびに第1のトラフ反射器108(または第3のトラフ反射器108)を介した第1の1D位相アレイ112(または第3の1D位相アレイ112)および第2のトラフ反射器108(または第4のトラフ反射器108)を介した第2の1D位相アレイ112(または第4の1D位相アレイ112)によって、宇宙物体からの反射のセットを受信することに基づいて、レーダ干渉法を実行するようにプログラムすることができる。レーダ干渉法は、独立したデータチャネルのセットから形成された時系列セットを、最適な範囲、半径方向の速度、半径方向の加速度、およびx/yオフセット配置に変換することを含み得る。
【0045】
本明細書に開示されるように、第1のレーダ対120aまたは第2のレーダ対120bを使用することにより、様々な干渉計メトリックの少なくともいくらかのキャプチャが可能になり、それぞれのトラフ反射器108によって反射されたそれぞれの1D位相アレイからビーム内の標的(例えば、宇宙物体、衛星)の位置を高精度で決定する。図32は、受信チャネルのサンプル構成を示す。ここでは、TxRxトラフ反射器108(大)が4つのグループ(黒のドット)にサブデジタル化されている。RxRxトラフ反射器108(小)には単一のチャネル(青のドット)があることに留意されたい。RxRxトラフ反射器108は、TxRxトラフ反射器108から垂直な方向に分離されており、そのような配置は、y方向における標的の配置に対する感度を提供する独自の干渉ベースラインを提供する。TxRxトラフ反射器108の開口のサブサンプリングは、x方向における標的の配置に対する感度を提供する。
【0046】
トラフ反射器108の分離は、標的位置の明確な画像を作成するために選択される。トラフ反射器108が離れすぎている場合、解像度は増加するが、格子ローブは、標的位置に曖昧さを提供するであろう。より多くのRxRxトラフ反射器108を追加することにより、より高い精度と明確な配置情報の両方を達成することが可能になる。
【0047】
図33に示されるように、サブチャネルからのデータは、ビーム内の標的配置の干渉計推定を形成するために組み合わされる。概して、主な目標は、いくつかの独立したデータチャネルからの単一の時系列セットを、最適な範囲、半径方向の速度、半径方向の加速度、および(公称ビーム中心に対する)x/yオフセット配置に変換することである。また、チャネルごとの位相残差とチャネルごとの最適な信号レベルも生成される。チャネルごとの値は、位相較正の評価と更新に役立つ。
【0048】
図32~33に示すように、プロセスへの重要な入力は、標的の初期検出である。標的データは、標準の(非干渉)検出アプローチによって識別される。標的データは、忠実度の高い状態ベクトルによって提供することもできる。入力には範囲と半径方向の速度の推定値が含まれるため、これらの次元を広範囲に検索する必要はない。これらの値のいくらかのソースには、以前に実行されたコヒーレントもしくはインコヒーレント処理、または忠実度の高い状態ベクトルが含まれる。例えば、入力範囲/ドップラー値の誤差は、それぞれ、1kmおよび100m/s未満である必要があるが、これは必要に応じて変化する可能性がある。
【0049】
図33に示されるように、プロセッサ134(例えば、干渉計プロセッサ)は、時系列を公称半径方向速度および加速度と混合するようにプログラムすることができる。次に、プロセッサ134は、関心の範囲を復調することができる。必要に応じて変更することもできるが、関心の範囲の数は約1kmよりも小さいと想定されていることに留意されたい。次に、プロセッサ134は、データをフィルタリング/ダウンサンプリングすることができる。関心のある範囲と半径方向の速度の数が少ないため、これがこのモジュールの唯一のダウンサンプルステージであることに留意されたい。次に、プロセッサは範囲内で補間を実行できる。次に、プロセッサ134は、各チャネルの複素フーリエスペクトルを計算することができる。次に、プロセッサ134は、範囲/速度/加速度に適合して補間し、最適な複雑な可視性を形成することができる。次に、プロセッサは可視性を2D UVグリッドにリサンプリングし、合成画像に変換できる。次に、プロセッサ134は、合成画像内のピーク信号を識別して、標的の最適な配置を見つけることができる。次に、プロセッサ134は、点源の標的配置および想定を使用して、自己較正によって個々のチャネル位相誤差を見つけることができる。
【0050】
例えば、本明細書に開示されるように、本開示は、宇宙物体を追跡するためのレーダの設計を開示する。レーダは、複数の反射器108を含むことができ、それらの各々は、Sバンド周波数範囲で公称動作することができる1D位相アレイフィード112によって照らすことができる。反射器108は対になって来ることができ、一方は伝送および受信することが可能であり(第1のレーダ)、他方は受信のみが可能である(第2のレーダ)。この組み合わせにより、視野(FOV)を通過する宇宙物体の距離、距離速度(例えば、ドップラー)、および二次元角度を測定できる。後者は、レーダ干渉法の方法を使用できる。例えば、インスタンス化は、所与のサイト(例えば、定義された、ゾーン化された、または囲まれた領域100内)上の少なくとも2対の反射器108を含むことができる。一方の対120aは、一方向に設定された角度(例えば、垂直から20度ずれている)に向けられているか、または方向付けられており、他方の対120bは、反対方向とすることができる別の方向に設定された角度(例えば、垂直から20度ずれている)に向けられているか、または方向付けられている。この組み合わせにより、宇宙物体がFOVを横切るときに、サイト上の1回のパスで複数の点で宇宙物体を測定し、それを使用して宇宙物体の初期軌道決定(IOD)を構築できる。図1~33はいくつかの寸法、配向、およびパラメータを示すが、これらの寸法、配向、およびパラメータは例示であり、必要に応じて、大きくても小さくても、変化する可能性があることに留意されたい。
【0051】
図1~33に示されるように、レーダ追跡システムのためのサイトレベルの設計100は、レーダトラフ108の対を含むことができる。レーダトラフ108は、八腕部と呼ばれる電子ボックス300(あるいはハウジングまたはコンテナ)のアレイを含むことができる。各トラフ108は、宇宙物体の距離、距離速度(例えば、ドップラー)、および角度の正確な測定を可能にする。さらに、レーダ追跡システムは、単一のトラフ内の八脚部300のグループをデジタル化することによって標的(例えば、宇宙物体)に対する角度を推定する方法と、Rx/Rxトラフを使用することによって標的に対する第2の角度を推定して、それらを組み合わせて、レーダビーム内の標的の配置を正確に推定する方法と、を可能にすることができる。また、レーダ追跡システムは、較正測定システムを可能にする。
【0052】
図1~33に示すように、サイト設計は、2つの(またはそれより多いか少ない)大きな反射器108(Tx/Rx反射器)、2つの(またはそれより多いか少ない)小さな反射器108(Rx/Rx反射器)、運行管理センター118(例えば、輸送コンテナまたは別のエンクロージャ内)、およびケーブル/発電所/接地/インターネット/フェンシングなどを含むことができる。反射器108は対、すなわち、1つの大きなTx/Rx反射器108およびより小さなRx/Rx反射器108で来ることができる。Tx/Rx反射器108は、一方の円偏光を伝送し、もう一方を受信することができる。Rx/Rx反射器108は、両方の偏光を受信することができる。Tx/Rxシステムは、干渉角度の測定を行うために4つの(またはそれより多いか少ない)セグメントに分割できる(図3の上/下)。Rx/Rxシステムは、他の次元での角度の測定を可能にする(図3の左/右)
【0053】
図1~33に示されるように、反射器108は、鋼ビームフレーム106(あるいは別の材料または別の金属もしくは合金)と、反射器に取り付けられた(例えば、固定、接着、嵌合、インターロック、接着している)複数のアルミニウム(あるいは別の材料または別の金属もしくは別の合金)メッシュパネルと、フォーカスゾーンへのアクセスを提供するキャットウォーク110と、メッシュパネルを照らすフォーカスゾーンでの伝送・受信電子機器300(八腕部)と、を含むことができる。
【0054】
反射器108は、放物線トラフ、すなわち、円筒放物面であり得、垂直から特定の角度(例えば、20度)に向くように設計され得るが、焦点アレイは、反射器108が収容されている地面、パッド、車両(例えば、陸上、海上、空中)、またはプラットフォームに真っ直ぐ下を向くように配向されている。特定の角度は約20度に制限されないが、垂直であろうと非垂直であろうと(例えば、約0度から約90度の間)、より大きくまたはより小さくなり得ることに留意されたい。
【0055】
位相アレイレーダを効果的に動作させるためには、いくつか、それぞれ、多く、ほとんど、またはすべてのパスの電子的およびケーブル位相遅延を正確に較正する必要がある場合がある。この信号較正は、いくつかの手法で行うことができる。信号較正の1つの手法は、いくつか、多く、ほとんど、またはすべての八腕部300がその上に較正アンテナ308があることを有する。八腕部300の様々なスイッチは、そのアンテナ308から伝送して要素302で受信し、要素302で伝送してそのアンテナ308で受信し、1つの八腕部300から別の八腕部300に伝送することを可能にする。さらに、RFチェーンの様々な部分で信号をループさせて、位相を測定および較正することができる。信号較正の別の手法は、反射器108の表面に埋め込まれたいくつかのアンテナ146を有する。その較正アンテナ146から伝送して八腕部要素300において受信するか、または八腕部300から伝送して較正アンテナ146において受信して、位相および振幅を測定することができる。位相アレイの理論モデルと組み合わせたこの構成/技法を使用して、位相アレイを較正できる。信号較正のさらに別の手法では、アレイの最大8つの要素の遠方界に較正アンテナを有するが、多かれ少なかれ可能である。したがって、較正アンテナを使用して、八腕部300のビームパターンまたは八腕部300の重なり合う要素を測定することができる。ゲインパターンの理論モデルに最適になるようにビームパターンを調整する適応ビームフォーミングアプローチを実装できる。このアプローチでは、結果のパターンの位相ではなく、信号強度のみを利用できる。
【0056】
所与のサイトには、2、3、4、5、6、7、8、9、10、数十、数百、数千、またはそれらの間の中間値全体を含むより多い数など、反射器108の多くの(2より多い)対が存在し得る。さらに、所与のTx/Rxトラフに対して複数のRx/Rxトラフ108が存在し得る(例えば、多対1の対応)。例えば、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、数十、数百、数千、またはそれらの間の中間値全体を含むより多い数が存在し得る。これらのRx/Rx108は、所望の角度に応じて、フィート、ヤード、またはマイル離れているかどうかにかかわらず、所与のTx/Rx108に隣接して、またはその周囲に配置することができる。これらのRx/Rx108はまた、順々にまたは連続的に、一列に(例えば、トレイン方式)、またはTx/Rxに対して閉じた形状(例えば、O、D、P)または開いた形状(例えば、U、C、J、S、L)に配置することができる。
【0057】
図1~33に示されるように、フレーム106と、フレーム106を介して支持された反射器108と、反射器108上に延びるキャットウォーク110と、キャットウォーク110を介して支持され、宇宙物体を追跡できるように反射器108に方向付けられた位相アレイ112と、を備える、システムがあり得る。フレーム106は、土の体積102または地面を介して支持することができる。フレーム106は、車両(例えば、陸上、海上、空中)を介して支持することができる。フレーム106は、水域プラットフォームの任意の本体を含む、海プラットフォームを介して支持することができる。位相アレイ112は、1D位相アレイである。位相アレイ112は、Sバンド周波数範囲で動作することができる。位相アレイ112は、地面に配向することができる。位相アレイ112は、反射器108を介して複数の第1の信号を伝送することができ、反射器108を介して複数の第2の信号(例えば、反射)を受信することができる。位相アレイ112は、反射器108を介して信号を伝送することを回避することができ、それでも、反射器108を介して複数の信号(例えば、反射)を受信することができる。反射器108は、放物線トラフであり得る。反射器108は、円筒形放物面であり得る。位相アレイ112および反射器108は、位相アレイ112が複数の信号を反射器108に方向付け、反射器108が信号を非垂直角度で反射するように、配置することができる。非垂直角度は、約0度から90度の間であり得、その範囲内で、約80度未満、約70度未満、約60度未満、約50度未満、約40度未満、約30度未満、約25度未満、約5度よりも大きい、約10度よりも大きい、約15度よりも大きい、約15度から約25度の間、約20度、またはその他とすることができる。位相アレイ112および反射器108は、位相アレイ112が複数の信号を反射器108に方向付け、反射器108が信号を垂直角度で反射するように、配置することができる。パッド104は、フレーム106を支持することができる。パッド106は、反射器108がパッド106とキャットウォーク110との間に延びるように配置することができる。パッド106は、反射器108がパッド104と位相アレイ112との間に延びるように配置することができる。輸送コンテナ118は、位相アレイ112との制御通信におけるロジック(例えば、回路、ケーブル、スイッチ、増幅器、エンコーダ)のセットを含む。パッド104は、輸送コンテナ118を支持することができる。位相アレイ112は、円偏光を伝送することができる。位相アレイ112は、垂直軸に沿った干渉角の測定を可能にすることができ、ここで、干渉角は、宇宙物体に関連付けられている。位相アレイ112は、水平軸に沿った角度の測定を可能にすることができ、ここで、角度は、宇宙物体に関連付けられている。フレーム106またはキャットウォーク110は、金属または合金を含むことができる。反射器108は、複数のメッシュパネルを含むことができる。メッシュパネルの少なくとも1つは、金属または合金を含むことができる。キャットウォーク110または反射器108は、フレームに組み立てること(例えば、固定、嵌合、インターロック、接着すること)ができる。位相アレイ112は、互いに分離して別個である複数のハウジング300を含むことができる。ハウジング300は、キャットウォーク110に沿って縦方向および直線的に配置することができる。ハウジング300の少なくとも1つは、互いに直線的に離間された複数のアンテナ302を収容することができる。アンテナ302の少なくとも1つは、パッチアンテナであり得る。ハウジング300は、アンテナが線形にともに整列するようにキャットウォークに沿って配置することができる。ハウジング300の少なくとも1つは、較正アンテナ308を収容することができる。ハウジング300の少なくとも1つは、複数のパッチアンテナ302および複数のスイッチを収容することができる。ここで、スイッチは、(1)較正アンテナ308が第1の信号を伝送し、パッチアンテナ302の少なくとも1つが第2の信号を受信し、(2)パッチアンテナ302の少なくとも1つが第3の信号を伝送し、較正アンテナ308が第4の信号を受信するように、較正アンテナ308およびパッチアンテナ302に結合される。ハウジング300のうちの少なくとも2つは、互いの間で少なくとも2つの信号を伝送し得る。ハウジング300の少なくとも1つは、信号位相を測定または較正するために、無線周波数(RF)チェーンの様々な部分を通して信号をループさせる。反射器108は、表面を備えたトラフを含むことができ、アンテナ146をその表面に埋め込むことができる。アンテナ146は、信号の位相または信号の振幅のうちの少なくとも1つが測定されるように、信号を位相アレイ112に伝送することができる。位相アレイ112は、信号の位相または信号の振幅のうちの少なくとも1つが測定されるように、信号をアンテナ146に伝送することができる。キャットウォーク110は、A字形の支柱を介して支持することができる。例えば、キャットウォーク110は、複数のA字形の柱の間にまたがることができる。キャットウォーク110は、A字型ではない柱(例えば、J字型、T字型、L字型、J字型、V字型、M字型、C字型、U字型、D字型)を介して支持することができる。例えば、キャットウォーク110は、複数の柱の間にまたがることができる。形状に関係なく、柱には金属、合金、プラスチック、木材、ゴム、または他の材料を含めることができる。キャットウォーク110は、複数のライン(例えば、ロープ、ケーブル、チェーン)を介して反射器上に吊るすことができる。
【0058】
図1~33に示されるように、放射線反射器108と、第1のハウジング300および第2のハウジング300を含む位相アレイ112と、を備えるシステムがあり得る。第1のハウジング300は、放物線反射器108に面する複数の第1のパッチアンテナ302を収容することができ、ここで、第1のパッチアンテナ302は、互いに直線的に離間している。第2のハウジング300は、放物線反射器108に面する複数の第2のパッチアンテナ302を収容することができ、ここで、第2のパッチアンテナ302は、互いに直線的に離間している。第1のハウジング300は、第1のパッチアンテナ302および第2のパッチアンテナ302が線形にともに整列され、放物線反射器108を介して複数の信号を受信するように、第2のハウジング300に隣接して配置することができる。信号は複数の第1の信号であり、第1のハウジング300は、第1のパッチアンテナ302および第2のパッチアンテナ302が線形にともに整列され、放物線反射器108を介して複数の第2の信号を伝送するように、第2のハウジング300に隣接して配置される。位相アレイ112は、1D位相アレイであり得る。
【0059】
図1~33に示されるように、第1のフレーム106を含む第1のアセンブリと、第1のフレーム106を介して支持された第1の反射器108と、第1の反射器108上に延びる第1のキャットウォーク110と、第1のキャットウォーク110を介して支持され、第1の反射器108に方向付けられた第1の位相アレイ112と、を備えるシステムがあり得る。第1の位相アレイ112は、第1の反射器108を介して複数の第1の信号を伝送することができ、第1の位相アレイ112は、第1の反射器108を介して複数の第2の信号(例えば、第1の信号に基づく宇宙物体からの反射)を受信することができる。システムは、第2のフレーム106と、第2のフレーム106を介して支持された第2の反射器108と、第2の反射器108上に延びる第2のキャットウォーク110と、第2のキャットウォーク110を介して支持され、第2の反射器108に方向付けられた第2の位相アレイ112と、を含む第2のアセンブリ、を備えることができる。第2の位相アレイ112は、第2の反射器108を介して信号を伝送せず、第2の位相アレイ112は、第2の反射器108を介して複数の第3の信号(例えば、第1の信号に基づく宇宙物体からの反射)を受信する。第1の信号は、一般的な方向に偏垂直に伝送され、第2の信号および第3の信号は、一般的な方向に偏垂直に受信される。
【0060】
図1~33に示されるように、第1のアセンブリおよび第2のアセンブリを含む第1のレーダ対120aを備えるシステムがあり得る。第1のアセンブリは、第1のフレーム106と、第1のフレーム106を介して支持された第1の反射器108と、第1の反射器108上に延びる第1のキャットウォーク110と、第1のキャットウォーク110を介して支持され、第1の反射器108に方向付けられた第1の位相アレイ112と、を含む。第1の位相アレイ112は、第1の反射器108を介して複数の第1の信号を伝送し、第1の位相アレイ112は、第1の反射器108を介して複数の第2の信号(例えば、第1の信号に基づく宇宙物体からの反射)を受信する。第2のアセンブリは、第2のフレーム106と、第2のフレーム106を介して支持された第2の反射器108と、第2の反射器108上に延びる第2のキャットウォーク110と、第2のキャットウォーク110を介して支持され、第2の反射器108に方向付けられた第2の位相アレイ112と、を含む。第2の位相アレイ112は、第2の反射器108を介して信号を伝送せず、第2の位相アレイ112は、第2の反射器108を介して複数の第3の信号(例えば、第1の信号に基づく宇宙物体からの反射)を受信する。システムは、第3のアセンブリおよび第4のアセンブリを含む第2のレーダ対120bを備えることができる。第3のアセンブリは、第3のフレーム106と、第3のフレーム106を介して支持された第3の反射器108と、第3の反射器108上に延びる第3のキャットウォーク110と、第3のキャットウォーク110を介して支持され、第3の反射器108に方向付けられた第3の位相アレイ112と、を含む。第3の位相アレイ112は、第3の反射器108を介して複数の第4の信号を伝送し、第3の位相アレイ112は、第3の反射器108を介して複数の第5の信号(例えば、第4の信号に基づく宇宙物体からの反射)を受信する。第4のアセンブリは、第4のフレーム106と、第4のフレーム106を介して支持された第4の反射器108と、第4の反射器108上に延びる第4のキャットウォーク110と、第4のキャットウォーク110を介して支持され、第4の反射器108に方向付けられた第4の位相アレイ112と、を含む。第4の位相アレイ112は、第4の反射器108を介して信号を伝送せず、第4の位相アレイ112は、第4の反射器108を介して複数の第6の信号(例えば、第4の信号に基づく宇宙物体からの反射)を受信する。システムは、第1のレーダ対120aおよび第2のレーダ対120bを含む定義された領域110(例えば、柵で囲まれた領域、囲まれた領域、上昇領域、視覚的に区別できる領域)を備えることができる。第1のレーダ対120aは、第1の方向に偏垂直に向けられ、第2のレーダ対120bは、複数の点(例えば、V方式)で宇宙物体を追跡することができるように、第2の方向(例えば、異なる方向、重なり合わない方向、反対方向)に偏垂直に向けられる。
【0061】
以下の様々な特許請求の範囲におけるすべてのミーンズまたはステッププラスファンクション(機能)要素の様々な対応する構造、材料、行為、および同等物は、具体的に請求される他の特許請求の範囲の要素と組み合わせて機能を実行するための任意の構造、材料、または行為を含むことを意図する。本開示の様々な原理およびその様々な実際の適用を最もよく説明し、他の当業者が、企図される特定の用途に適した様々な修正を加えた様々な実施形態について本開示を理解できるようにするために、様々な実施形態を選択および説明した。
【0062】
この詳細な説明は、例示および説明の様々な目的のために提示されているが、完全に網羅的であること、および/または開示される様々な形態でのこの開示に限定されることを意図するものではない。技法および構造における多くの修正および変形は、以下の様々な特許請求の範囲に記載されるように、本開示の範囲および精神から逸脱することなく、当業者には明らかであろう。したがって、そのような修正および変形は、本開示の一部であると企図される。本開示の範囲は、本開示の出願時の既知の同等物および予測不可能な同等物を含む、様々な特許請求の範囲によって定義される。
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【国際調査報告】