(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-12
(54)【発明の名称】茶入りタバコスティック及び電子タバコ
(51)【国際特許分類】
A24B 15/16 20200101AFI20221205BHJP
A24D 3/17 20200101ALI20221205BHJP
A24D 1/20 20200101ALI20221205BHJP
A24F 40/40 20200101ALI20221205BHJP
A24F 40/20 20200101ALI20221205BHJP
A24F 40/42 20200101ALI20221205BHJP
【FI】
A24B15/16
A24D3/17
A24D1/20
A24F40/40
A24F40/20
A24F40/42
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022532595
(86)(22)【出願日】2020-09-25
(85)【翻訳文提出日】2022-05-30
(86)【国際出願番号】 CN2020117715
(87)【国際公開番号】W WO2021063258
(87)【国際公開日】2021-04-08
(31)【優先権主張番号】201910947578.0
(32)【優先日】2019-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522215012
【氏名又は名称】深▲セン▼市舜宝科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHENZHEN SHUNBAO TECHNOLOGY CO., LTD
【住所又は居所原語表記】No. 23rd, Xianglianli, Siming District, Xiamen, Fujian 361000 China
(74)【代理人】
【識別番号】100090169
【氏名又は名称】松浦 孝
(74)【代理人】
【識別番号】100124497
【氏名又は名称】小倉 洋樹
(72)【発明者】
【氏名】▲トン▼ 欣洋
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ 美洲
【テーマコード(参考)】
4B043
4B045
4B162
【Fターム(参考)】
4B043BA19
4B043BB08
4B043BB22
4B043BB25
4B043BC20
4B045AA21
4B045AB11
4B045AB16
4B045BB07
4B045BC15
4B045BC16
4B045BC24
4B045BC26
4B162AA03
4B162AA05
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4B162AB12
4B162AC06
4B162AC08
4B162AC12
4B162AC14
(57)【要約】
茶入りタバコスティック及び電子タバコであって、茶入りタバコスティックは、発煙部(1)と、発煙部(1)の上端に接続されたマウスピース(2)とを含み、マウスピース(2)は発煙部(1)で生じた有毒物質をろ過する、及び/又は発煙部(1)で生じたスモックの温度を低下させるものであり、発煙部(1)は、刻み茶、茶顆粒及び発煙剤を含む。電子タバコは茶入りタバコスティックを含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
発煙部と、前記発煙部の上端に接続されたマウスピースとを含み、前記発煙部はマウスピースに接続され、前記マウスピースは前記発煙部で生じた有毒物質をろ過する、及び/又は発煙部で生じたスモックの温度を低下させるものであり、
前記発煙部は、刻み茶、茶粒子及び発煙剤を含む、ことを特徴とする茶入りタバコスティック。
【請求項2】
前記発煙部は、刻み茶1~25質量部と、茶粒65~98質量部と、発煙剤1~25質量部とを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の茶入りタバコスティック。
【請求項3】
前記発煙部の密度が0.3~0.8g/cm
3である、ことを特徴とする請求項1に記載の茶入りタバコスティック。
【請求項4】
前記発煙剤は、プロピレングリコール、グリセロール及びトリアセチンから選ばれるいずれか1種又は複数種である、ことを特徴とする請求項1に記載の茶入りタバコスティック。
【請求項5】
前記刻み茶の製造方法は、茶葉を段階的に乾燥させた後、得た乾燥物を、幅0.5~4mm、長さ0.5~12mm、湿度3%~10%の刻み茶にすることであり、
前記段階的乾燥の方法は、茶葉に対して、第1乾燥を施して含水率を30%に下げ、第2乾燥を施して含水率を20%に下げ、第3乾燥を施して含水率を10%に下げた後、室温となるまで静置し、前記乾燥物を得ることである、ことを特徴とする請求項1に記載の茶入りタバコスティック。
【請求項6】
前記茶粒子の製造方法は、
茶葉を乾燥させた後、マイクロ波膨化乾燥によって低温膨化を行うステップS1と、
ステップS1で得られた茶葉を粉砕して300~2000メッシュの粉末とし、湿式造粒して20~30メッシュの茶粒状物を得るステップS2とを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の茶入りタバコスティック。
【請求項7】
前記マウスピースの構成は、下部から上部へ、浄化部、温度制御部、ガス源部及びフィルタであり、
前記浄化部、温度制御部、ガス源部及びフィルタの間にそれぞれ仕切り部が設けられ、前記仕切り部は各構造をそれぞれ独立したものとする、ことを特徴とする請求項1に記載の茶入りタバコスティック。
【請求項8】
前記浄化部は茶茎浄化部である、ことを特徴とする請求項7に記載の茶入りタバコスティック。
【請求項9】
密封部と、保形部とをさらに含み、
前記密封部は前記発煙部の下方に設けられ、前記発煙部の内容物が露出しないようにし、
前記保形部は前記発煙部及びマウスピースの外部に套設される、ことを特徴とする請求項1に記載の茶入りタバコスティック。
【請求項10】
加熱ユニットと、エネルギー貯蔵ユニットと、制御ユニットとを含む電子タバコであって、
請求項1~9のいずれか1項に記載の茶入りタバコスティックをさらに含む、ことを特徴とする電子タバコ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2019年9月30日に中国特許庁に提出された、出願番号が201910947578.0、出願の名称が「茶入りタバコスティック及び電子タバコ」である中国特許出願の優先権を主張しており、その全内容は引用により本願に組み込まれている。
【0002】
本願は、非燃焼型巻きタバコ製品の技術分野に属し、特に茶入りタバコスティック及び電子タバコに関する。
【背景技術】
【0003】
従来の燃焼型巻きタバコであ、燃焼により発生させた煙には、タール、ニコチンなど人体に害を与える物質が多量で含まれており、長期喫煙すると中毒性があり、やめるのは難しく、高中毒性、燃焼により発生させた各種の有毒な汚染物質という従来の燃焼型巻きタバコの欠陥は、煙草産業、さらに社会的に注目されている重大な課題となっている。従来の紙巻きタバコの上記した問題を解決する手段として、電子タバコは益々多くの喫煙者に受け入れられている。電子タバコは、電池によりエネルギーを供給されて、リキッド又はタバコスティックを加熱してスモックを使用者喫煙用として輸送する製品であり、電子タバコをパフするときに発生した煙では、タール、ニコチンなど有害物質の含量が大幅に減少し、タバコ/禁煙の代替品になりつつある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
技術的課題
従来のタバコ刻みを用いて製造された電子タバコのタバコスティックでは、パフする際には、タール、ニコチンなどの有害物質が不可避的に発生し、一定の中毒性がある。従来のタバコ刻みを用いて製造されたタバコスティックの中毒性や健康への危害の問題を徹底的に解決するために、現在、茶入りタバコスティックの製品が市販されているので、発煙効果が劣り、リフレッシュ効果が低いなど、パフエクスペリエンスが悪いというさまざまな問題が存在し、タバコ刻みで製造された伝統的なタバコスティックを本格的に代替することができない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
技術的解決手段
以上に鑑み、本願は、従来技術による電子タバコの茶入りタバコスティックに存在するパフエクスペリエンスが悪いという技術的欠陥を解決するために、茶入りタバコスティック及び電子タバコを提供する。
【0006】
本願は、茶入りタバコスティックを提供する、発煙部と、前記発煙部の上端に接続されたマウスピースとを含み、前記発煙部はマウスピースに接続され、前記マウスピースは前記発煙部で生じた有毒物質をろ過する、及び/又は発煙部で生じたスモックの温度を低下させるものであり、
前記発煙部は、刻み茶、茶粒子及び発煙剤を含む。
【0007】
好ましくは、前記発煙部は、刻み茶1~25質量部と、茶粒65~98質量部と、発煙剤1~25質量部とを含む。
【0008】
好ましくは、前記発煙部の密度が0.3~0.8g/cm3である。
【0009】
好ましくは、前記発煙剤は、プロピレングリコール、グリセロール及びトリアセチンから選ばれるいずれか1種又は複数種である。
【0010】
好ましくは、前記刻み茶の製造方法は、茶葉を段階的に乾燥させた後、得た乾燥物を、幅0.5~4mm、長さ0.5~12mm、湿度3%~10%の刻み茶にすることであり、
前記段階的乾燥の方法は、茶葉に対して、第1乾燥を施して含水率を30%に下げ、第2乾燥を施して含水率を20%に下げ、第3乾燥を施して含水率を10%に下げた後、室温となるまで静置し、前記乾燥物を得ることである。
【0011】
好ましくは、前記茶粒子の製造方法は、
茶葉を乾燥させた後、マイクロ波膨化乾燥によって低温膨化を行うステップS1と、
ステップS1で得られた茶葉を粉砕して300~2000メッシュの粉末とし、湿式造粒して20~30メッシュの茶粒状物を得るステップS2とを含む。
【0012】
好ましくは、前記マウスピースの構成は、下部から上部へ、浄化部、温度制御部、ガス源部及びフィルタであり、
前記浄化部、温度制御部、ガス源部及びフィルタの間にそれぞれ仕切り部が設けられ、前記仕切り部は各構造をそれぞれ独立したものとする。
【0013】
好ましくは、前記浄化部は茶茎浄化部である。
【0014】
好ましくは、前記茶入りタバコスティックは、密封部と、保形部とをさらに含み、
前記密封部は前記発煙部の下方に設けられ、前記発煙部の内容物が露出しないようにし、
前記保形部は前記発煙部及びマウスピースの外部に套設される。
【0015】
本願はまた、加熱ユニットと、エネルギー貯蔵ユニットと、制御ユニットと、以上のいずれか1項に記載の茶入りタバコスティックとを含む電子タバコを提供する。
【発明の効果】
【0016】
有益な効果
前記のように、本願は、発煙部と、前記発煙部の上端に接続されたマウスピースとを含み、前記発煙部はマウスピースに接続され、前記マウスピースは前記発煙部で生じた有毒物質をろ過する、及び/又は発煙部で生じたスモックの温度を低下させるものであり、前記発煙部は、刻み茶、茶粒子及び発煙剤を含む、茶入りタバコスティックを提供する。本願はまた、加熱ユニットと、エネルギー貯蔵ユニットと、制御ユニットと、上記の茶入りタバコスティックとを含む電子タバコを提供する。本願で提供される技術的解決手段では、刻み茶と茶粒子とを配合することにより、加熱シートが簡便に挿入でき、良好な発熱効果が得られ、また発煙剤を配合することにより、発煙剤は加熱されると刻み茶や茶粒子によるリフレッシュ成分を同伴させてスモックとともに十分に拡散する。さらに、喫煙評価者により喫煙評価を行った結果、製造される茶入りタバコスティックは、リフレッシュ効果、香気、発煙量及び全体としてのパフエクスペリエンスが、いずれも、市販の茶入りタバコスティックよりも優れる。本願で提供される茶入りタバコスティック及び電子タバコは、従来技術における電子タバコの茶入りタバコスティックに存在する、パフエクスペリエンスが悪いという技術的欠陥を解決する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
本願の実施例又は従来技術の技術的解決手段をより明確に説明するために、以下、実施例又は従来技術の説明に必要な図面を簡単に説明するが、明らかに、以下の説明における図面は本願の実施例に過ぎず、当業者であれば、創造的な努力を必要とせずに、提供される図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【
図1】本願で提供される技術的解決手段における茶入りタバコスティックの断面構造概略図である。
【
図2】本願で提供される技術的解決手段における茶入りタバコスティックの分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本願の実施例は、従来技術における電子タバコの茶入りタバコスティックに存在する、パフエクスペリエンスが悪いという技術的欠陥を解決するために、茶入りタバコスティック及び電子タバコを提供する。
【0019】
以下、本願の実施例における技術的解決手段を明瞭かつ完全に説明するが、明らかに、説明する実施例は本願の実施例の一部に過ぎず、全ての実施例ではない。当業者が本願の実施例に基づいて創造的な努力を必要とせずに得る他の全ての実施例は、本願の特許範囲に属する。
【0020】
本願をより詳しく説明するために、以下、実施例を参照しながら本願で提供される茶入りタバコスティック及び電子タバコについて、具体的に説明する。
【0021】
実施例1
本実施例では、製造される発煙部は、刻み茶13g、茶粒子98g及び発煙剤25gを含み、本実施例では、発煙剤はプロピレングリコールであり、製造された発煙部の密度が0.38g/cm3である。
本実施例では、刻み茶の製造方法は、茶葉を段階的に乾燥させた後、得た乾燥物を、幅0.5~4mm、長さ0.5~12mm、湿度3%~10%の刻み茶にすることであり、段階的乾燥の方法は、茶葉に対して、第1乾燥を施して含水率を30%に下げ、第2乾燥を施して含水率を20%に下げ、第3乾燥を施して含水率を10%に下げた後、室温となるまで静置し、刻み茶を得ることである。
本実施例では、茶粒子の製造方法は、茶葉を乾燥させた後、マイクロ波膨化乾燥によって低温膨化を行うステップS1と、ステップS1で得られた茶葉を粉砕して300~500メッシュの粉末とし、湿式造粒して20~50メッシュの茶粒状物を得るステップS2とを含む。
【0022】
実施例2
本実施例では、製造される発煙部は、刻み茶1g、茶粒子65g、及び発煙剤12gを含み、本実施例では、発煙剤はグリセロールであり、製造される発煙部の密度が0.79g/cm3である。
本実施例では、刻み茶の製造方法は、茶葉を段階的に乾燥させた後、得た乾燥物を、幅0.5~4mm、長さ0.5~12mm、湿度3%~10%の刻み茶にすることであり、段階的乾燥の方法は、茶葉に対して、第1乾燥を施して含水率を30%に下げ、第2乾燥を施して含水率を20%に下げ、第3乾燥を施して含水率を10%に下げた後、室温となるまで静置し、刻み茶を得ることである。
本実施例では、茶粒子の製造方法は、茶葉を乾燥させた後、マイクロ波膨化乾燥によって低温膨化を行うステップS1と、ステップS1で得られた茶葉を粉砕して300~500メッシュの粉末とし、湿式造粒して20~50メッシュの茶粒状物を得るステップS2とを含む。
【0023】
実施例3
本実施例では、製造される発煙部は、刻み茶25g、茶粒子90g、及び発煙剤1gを含み、本実施例では、発煙剤はトリアセチンであり、製造される発煙部の密度が0.52g/cm3である。
本実施例では、刻み茶の製造方法は、茶葉を段階的に乾燥させた後、得た乾燥物を、幅0.5~4mm、長さ0.5~12mm、湿度3%~10%の刻み茶にすることであり、段階的乾燥の方法は、茶葉に対して、第1乾燥を施して含水率を30%に下げ、第2乾燥を施して含水率を20%に下げ、第3乾燥を施して含水率を10%に下げた後、室温となるまで静置し、刻み茶を得ることである。
本実施例では、茶粒子の製造方法は、茶葉を乾燥させた後、マイクロ波膨化乾燥によって低温膨化を行うステップS1と、ステップS1で得られた茶葉を粉砕して300~500メッシュの粉末とし、湿式造粒して20~50メッシュの茶粒状物を得るステップS2とを含む。
【0024】
実施例4
実施例1~3で製造された発煙部のそれぞれを用いて茶入りタバコスティックを製造し、製造した茶入りタバコスティックの構成は、下部から上部へ、それぞれ密封部4、発煙部1、仕切り部5、浄化部21、仕切り部5、温度制御部22、仕切り部5、ガス源部23、仕切り部5、フィルタ部24であり、茶入りタバコスティックの外側全体に保形部3が套設されている。理解しやすくするために、実施例1~3で製造された発煙部を用いて製造された茶入りタバコスティックは、それぞれ、茶入りタバコスティックA、茶入りタバコスティックB及び茶入りタバコスティックCと命名する。
本実施例では、発煙部1から発生させた煙は、まず、茶茎浄化部21を通過して浄化され、多孔質の茶茎は煙中の有害物質を効果的に吸着し、また、浄化部21の茶茎は、煙に賦香する役割も果たし、茶茎中のティーポリフェノールは、リフレッシュの役割を果たし、したがって、茶茎浄化部21には賦香補助及びリフレッシュの効果もあり、即ち、発煙部1によるリフレッシュ効果及び賦香を補助的に強化する役割がある。煙中の有害な物質をうまくろ過して浄化する効果が確保されるに加えて、一般的なフィルタ材料の使用量を大幅に減少させ、これにより、コストを効果的に削減させる一方、一般的なフィルタ材料が分解されにくく、境汚染を招くという問題も解決できる。
実施に使用する際には、茶入りタバコスティックの構造が複雑であるので、各構造が外力(例えば、発熱シートの挿入又はパフ)を受ける、又は加熱されると、構造は崩壊しやすく、構造同士の影響によりパフ効果が悪くなり、この場合、仕切り部5は各構造を効果的に仕切る役割を果たす。
茶入りタバコスティックの構造の安定性を効果的に向上させ、茶入りタバコスティックのさまざまな部位で緩みや脱落が発生することを回避し、粘着剤などの化学成分の使用を減少させるために、本願の実施例で提供される茶入りタバコスティックは保形部3をさらに含み、保形部3は発煙部1及びマウスピース2の外部に套設される。保形部3が発煙部1及びマウスピース2の外側に套設されることによって、茶入りタバコスティックの構造の安定性が効果的に保持され、外部からの振動による影響を受けた場合にも、茶入りタバコスティックの構造が安定的に維持され、これは、茶入りタバコスティックの保管や輸送に有利であり、また、保形部3の保形作用により、茶入りタバコスティックの製造において、1つずつ押し込むことが可能であり、これにより、粘着剤の使用を減少させ、加熱するときに粘着剤が熱を受けて分解して有害なガスを放出することを回避し、茶入りタバコスティックのパフの際の香喫味をさらに向上させ、喫煙の安全性をより向上させる。
茶入りタバコスティックには密封部4の構造も設けられており、密封部4は発煙部1の下方に設けられ、発煙部1の内容物が落ちないようにする。密封部4が設けられることにより、タバコ刻みの貯蔵中に巻きタバコの構造が壊れることを回避し、そして、密封部4は、加熱シートが発煙部1に挿入された後、熱が印加されたり異種物が挿入されたりすることにより発煙部1が緩んでタバコ刻みが電子タバコ本体に落ちることをが効果的に防止し、電子タバコ本体の汚染を回避する。
【0025】
実施例5
本実施例は、実施例4で製造された茶入りタバコスティック1~3のパフ効果を測定する実施例である。本実施例では、実施例4で製造された茶入りタバコスティック1~3についてパフして評価し、得た評価結果を表1に示す。
表1
表1から分かるように、本願で提供される技術的解決手段により得られた茶入りタバコスティック製品は、1本あたりのパフ数、喫煙抵抗、スモック温度、香喫味などの技術的なパラメータが、全て従来の電子タバコのタバコスティック製品のパラメータに相当し、パフエクスペリエンスから見ると、従来のタバコスティックの代替品として有用であり、さらに、製造された茶入りタバコスティック製品では、リフレッシュ効果の高いティーポリフェノールの放出効果が優れ、リフレッシュのニーズからも、従来のタバコスティックの代替品として有用である。
本願はまた、加熱ユニットと、エネルギー貯蔵ユニットと、制御ユニットと、上記した巻きタバコ構造とを含む、電子タバコを提供する。制御ユニットは加熱ユニットを制御して加熱させ、エネルギー貯蔵ユニットは加熱ユニットによる加熱にエネルギーを供給し、加熱ユニットが巻きタバコ構造に挿入されると、巻きタバコ構造を加熱し、これにより、パフが可能になる。
前記のように、本願は、発煙部と、前記発煙部の上端に接続されたマウスピースとを含み、前記発煙部はマウスピースに接続され、前記マウスピースは前記発煙部で生じた有毒物質をろ過する、及び/又は発煙部で生じたスモックの温度を低下させるものであり、前記発煙部は、刻み茶、茶粒子及び発煙剤を含む、茶入りタバコスティックを提供する。本願はまた、加熱ユニットと、エネルギー貯蔵ユニットと、制御ユニットと、上記の茶入りタバコスティックとを含む電子タバコを提供する。本願で提供される技術的解決手段では、刻み茶と茶粒子とを配合することにより、加熱シートが簡便に挿入でき、良好な発熱効果が得られ、また発煙剤を配合することにより、発煙剤は加熱されると刻み茶や茶粒子によるリフレッシュ成分を同伴させてスモックとともに十分に拡散する。さらに、喫煙評価者により喫煙評価を行った結果、製造される茶入りタバコスティックは、リフレッシュ効果、香気、発煙量及び全体としてのパフエクスペリエンスが、いずれも、市販の茶入りタバコスティックよりも優れる。本願で提供される茶入りタバコスティック及び電子タバコは、従来技術における電子タバコの茶入りタバコスティックに存在する、パフエクスペリエンスが悪いという技術的欠陥を解決する。
【0026】
以上は本願の好適な実施形態に過ぎず、当業者であれば、本願の原理を逸脱しないで、いくつかの改良や修正を行うことができ、これらの改良や修正も本願の特許範囲とみなすべきである。
【符号の説明】
【0027】
発煙部1、マウスピース2、浄化部21、温度制御部22、ガス源部23、フィルタ部24、保形部3、密封部4、仕切り部5
図1は選択図である。
【国際調査報告】