IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ エルジー イノテック カンパニー リミテッドの特許一覧

<>
  • 特表-モータ 図1
  • 特表-モータ 図2
  • 特表-モータ 図3
  • 特表-モータ 図4
  • 特表-モータ 図5
  • 特表-モータ 図6
  • 特表-モータ 図7
  • 特表-モータ 図8
  • 特表-モータ 図9
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-13
(54)【発明の名称】モータ
(51)【国際特許分類】
   H02K 1/18 20060101AFI20221206BHJP
【FI】
H02K1/18 C
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022521681
(86)(22)【出願日】2020-10-08
(85)【翻訳文提出日】2022-04-11
(86)【国際出願番号】 KR2020013798
(87)【国際公開番号】W WO2021071315
(87)【国際公開日】2021-04-15
(31)【優先権主張番号】10-2019-0125392
(32)【優先日】2019-10-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517099982
【氏名又は名称】エルジー イノテック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100129713
【弁理士】
【氏名又は名称】重森 一輝
(74)【代理人】
【識別番号】100137213
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100143823
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 英彦
(74)【代理人】
【識別番号】100183519
【弁理士】
【氏名又は名称】櫻田 芳恵
(74)【代理人】
【識別番号】100196483
【弁理士】
【氏名又は名称】川嵜 洋祐
(74)【代理人】
【識別番号】100160749
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100160255
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100182132
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100172683
【弁理士】
【氏名又は名称】綾 聡平
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【弁理士】
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(72)【発明者】
【氏名】リュ,ビョンジャン
(72)【発明者】
【氏名】イ,テウク
【テーマコード(参考)】
5H601
【Fターム(参考)】
5H601AA22
5H601CC01
5H601CC15
5H601DD01
5H601DD09
5H601DD11
5H601DD18
5H601GA02
5H601GA39
5H601GB12
5H601GB33
5H601GB48
5H601GC12
5H601GD02
5H601GD08
5H601GD12
5H601GD22
(57)【要約】
本発明は回転軸;前記回転軸と結合されたロータ;前記ロータと対応するように配置される複数のステータコア;前記複数のステータコアの外側に配置されるハウジングを含み、前記複数のステータコアそれぞれはヨーク、前記ヨークから突出したトゥースを含み、前記ヨークの外面の曲率中心および前記トゥースの内面の曲率中心は前記ステータの中心と偏心するように配置されるモータを提供することができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転軸;
前記回転軸と結合されたロータ;
前記ロータと対応するように配置される複数のステータコア;
前記複数のステータコアの外側に配置されるハウジングを含み、
前記複数のステータコアはヨーク、前記ヨークから突出したトゥースを含み、
前記ヨークの外面の曲率中心および前記トゥースの内面の曲率中心は前記ステータの中心と偏心するように配置される、モータ。
【請求項2】
回転軸;
前記回転軸と結合されたロータ;
前記ロータと対応するように配置される複数のステータコア;
前記複数のステータコアの外側に配置されるハウジングを含み、
前記複数のステータコアそれぞれはヨーク、前記ヨークから突出したトゥースを含み、
互いに隣接する前記ヨークの外面は不連続的に連結され、
互いに隣接する前記ヨークの内面は不連続的に連結される、モータ。
【請求項3】
複数個の前記ヨークの外面の曲率中心はすべて異なる、請求項1または請求項2に記載のモータ。
【請求項4】
複数個の前記トゥースの内面の曲率中心はすべて異なる、請求項1または請求項2に記載のモータ。
【請求項5】
複数個の前記ヨークの外面の曲率はすべて同一であり、
複数個の前記トゥースの内面の曲率はすべて同一である、請求項1または請求項2に記載のモータ。
【請求項6】
前記ヨークの外面の曲率半径は前記ハウジングの内径より大きい、請求項1または請求項2に記載のモータ。
【請求項7】
前記ヨークの内面は前記ステータの円周方向に沿って区分される第1面と第2面を含み、
前記第2面は前記第1面に傾斜するように配置され、
前記第1面および前記第2面は平面である、請求項1または請求項2に記載のモータ。
【請求項8】
前記ステータコアは
前記軸中心から前記ヨークの外面までの半径を有する真円より突出した領域を含む、請求項1または請求項2に記載のモータ。
【請求項9】
互いに隣接する前記ヨークの外面は第1角を形成する、請求項2に記載のモータ。
【請求項10】
互いに隣接する前記ヨークの内面は第2角を形成する、請求項2に記載のモータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施例はモータに関する。
【背景技術】
【0002】
モータは回転軸、ロータおよびステータを含む。ステータはステータコアと、ステータコアに風邪はコイルを含むことができる。ステータコアは複数個の分割コアが組み立てられて構成され得る。複数個の分割コアは個別的に製作される。それぞれの分割コアは板材のプレス加工で生成されたプレートが積層されて製造され得る。
【0003】
製造された分割コアを環状をなすように組み立ててステータコアを製作することができる。それぞれの分割コアはヨークとトゥースを含む。分割コアを組み立てる時、ヨークの両側面が接触することになる。
【0004】
しかし、それぞれ個別の工程を通じて製作された分割コア間に公差が存在する。したがって、分割コアを組み立てた時、トゥースとトゥースの間のスロットオープン(slot open)の偏差が累積して発生する問題がある。特に、ステータコアをなす分割コアの個数が多い場合、公差が累積して、スロットオープンの偏差が大きく誘発されてコギングトルクが増加する問題が発生する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、実施例は前記のような問題点を解決するためのものであり、複数個の分割コアが組み立てられてなるステータコアを含むモータにおいて、コギングトルクを減らし得るモータを提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するための実施例は、回転軸と、前記回転軸と結合されたロータと、前記ロータと対応するように配置される複数のステータコアと、前記複数のステータコアの外側に配置されるハウジングを含み、前記複数のステータコアはヨーク、前記ヨークから突出したトゥースを含み、前記ヨークの外面の曲率中心および前記トゥースの内面の曲率中心は前記ステータの中心と偏心するように配置されるモータを提供することができる。
【0007】
実施例は、回転軸と、前記回転軸と結合されたロータと、前記ロータと対応するように配置される複数のステータコアと、前記複数のステータコアの外側に配置されるハウジングを含み、複数の前記ステータコアそれぞれはヨーク、前記ヨークから突出したトゥースを含み、互いに隣接する前記ヨークの外面は不連続的に連結され、互いに隣接する前記ヨークの内面は不連続的に連結され得る。
【0008】
好ましくは、複数個の前記ヨークの外面の曲率中心はすべて異なり得る。
【0009】
好ましくは、複数個の前記トゥースの内面の曲率中心はすべて異なり得る。
【0010】
好ましくは、複数個の前記ヨークの外面の曲率はすべて同一であり、複数個の前記トゥースの内面の曲率はすべて同一であり得る。
【0011】
好ましくは、前記ヨークの外面の曲率半径は前記ハウジングの内部半径より大きくてもよい。
【0012】
好ましくは、前記ヨークの内面は前記ステータの円周方向に沿って区分される第1面と第2面を含み、前記第2面は前記第1面に傾斜するように配置され、前記第1面および前記第2面は平面であり得る。
【0013】
好ましくは、前記ステータコアは前記軸中心から前記ヨークの外面までの半径を有する真円より突出した領域を含むことができる。
【0014】
好ましくは、互いに隣接する前記ヨークの外面は第1角を形成することができる。
【0015】
好ましくは、互いに隣接する前記ヨークの内面は第2角を形成することができる。
【発明の効果】
【0016】
実施例によると、分割コアを組み立てるにおいて、累積公差を最小化してスロットオープン偏差を減らすことによって、コギングトルクを改善する有利な効果を提供する。
【0017】
実施例によると、ステータコアを製作するための金型の数を減らす有利な効果を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】実施例に係るモータを図示した図面である。
図2】ステータコアをなす分割コアを図示した図面である。
図3】板材を図示した図面である。
図4図3の板材で、プレス加工後、生成された分割コアのプレートとロータコアのプレートを図示した図面である。
図5】ステータコアの製造過程を図示した図面である。
図6】ステータコアの平面図である。
図7図6のP1の拡大図である。
図8図6のP2の拡大図である。
図9】ヨークの内面を拡大した図面である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、添付された図面を参照して本発明の好ましい実施例を詳細に説明する。
【0020】
ただし、本発明の技術思想は説明される一部の実施例に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で具現され得、本発明の技術思想範囲内であれば、実施例間にその構成要素の中の一つ以上を選択的に結合、置き換えて使うことができる。
【0021】
また、本発明の実施例で使われる用語(技術および科学的用語を含む)は、明白に特に定義されて記述されない限り、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に一般的に理解され得る意味で解釈され得、辞書に定義された用語のように一般的に使われる用語は関連技術の文脈上の意味を考慮してその意味を解釈できるであろう。
【0022】
また、本発明の実施例で使われた用語は、実施例を説明するためのものであり本発明を制限しようとするものではない。
【0023】
本明細書で、単数型は文面で特に言及しない限り複数型も含むことができ、「Aおよび(と)B、Cのうち少なくとも一つ(または一つ以上)」と記載される場合、A、B、Cで組み合わせられ得るすべての組み合わせのうち一つ以上を含むことができる。
【0024】
また、本発明の実施例の構成要素の説明において、第1、第2、A、B、(a)、(b)等の用語を使うことができる。
【0025】
このような用語はその構成要素を他の構成要素と区別するためのものに過ぎず、その用語によって該当構成要素の本質や順番または順序などに限定されない。
【0026】
そして、或る構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」または「接続」されると記載された場合、その構成要素はその他の構成要素に直接的に連結、結合または接続される場合だけでなく、その構成要素とその他の構成要素の間にあるさらに他の構成要素によって「連結」、「結合」または「接続」される場合も含むことができる。
【0027】
また、各構成要素の「上(うえ)または下(した)」に形成または配置されるものと記載される場合、上(うえ)または下(した)は二つの構成要素が互いに直接接触する場合だけでなく、一つ以上のさらに他の構成要素が二つの構成要素の間に形成または配置される場合も含む。また、「上(うえ)または下(した)」と表現される場合、一つの構成要素を基準として上側方向だけでなく下側方向の意味も含むことができる。
【0028】
図1は、実施例に係るモータを図示した図面である。以下、内側とは、ハウジング500でモータの中心である回転軸100に向かう方向を示し、外側とは、回転軸100でハウジング500の方向に向かう方向である内側の反対方向を示す。また、以下、円周方向または半径方向はそれぞれ軸中心を基準とする。
【0029】
回転軸100はロータ200に結合され得る。電流の供給を通じてロータ200とステータ300に電磁気的相互作用が発生すると、ロータ200が回転し、これに連動して回転軸100が回転する。
【0030】
ロータ200はステータ300と電気的相互作用を通じて回転する。ロータ200はステータ300の内側に配置され得る。
【0031】
ステータ300はロータ200の外側に配置される。ステータ300はステータコア300Aと、ステータコア300Aに装着されるインシュレーター300Bおよびコイル300Cを含むことができる。コイル300Cはインシュレーター300Bに巻かれ得る。インシュレーター300Bはコイル300Cとステータコア300Aの間に配置され、ステータコア300Aとコイル300C間を互いに電気的に絶縁させる役割をする。コイル300Cはロータ200のマグネットと電気的相互作用を誘発する。
【0032】
バスバー400はステータ300の上側に配置される。バスバー400は絶縁材質のバスバーホルダー(図示されず)とバスバーホルダーと結合する複数個のターミナル(図示されず)を含む。この時、バスバーホルダーは絶縁材質で形成されて複数個のターミナル間で互いに連結されて接続されることを防止する。また、複数個のターミナルはステータコア300Aに巻かれたコイル300Cを互いに連結してそれぞれのコイルに電流を印加する機能を遂行する。
【0033】
ハウジング500はロータ200とステータ300を内部に収容する。
【0034】
図2は、ステータコア300Aをなす分割コア300A_1を図示した図面である。
【0035】
図2を参照すると、ステータコア300Aは複数個の分割コア300A_1が組み合わせられて形成され得る。分割コア300A_1はヨーク310とトゥース320を含む。ヨーク310は外面311と内面312を含むことができる。ヨーク310は相対的に外側にトゥース320は相対的に内側に配置される。外面311はハウジングの内面と接触することができ、曲面である。内面312はトゥース320と連結された面であり、平面または曲面であり得る。トゥース320はコイルが巻かれる所である。トゥース320の内面はロータに向かい合う面である。トゥース320の内面312は曲面であり得る。
【0036】
分割コア300A_1が組み立てられるとヨーク310の側面が互いに接触することになり、隣接する分割コア300A_1の外面311が連結され、隣接する分割コア300A_1の内面312も連結される。
【0037】
図3は、板材1を図示した図面である。
図2および図3を参照すると、分割コア300A_1は複数個のプレート2が積層されて構成され得る。プレート2は板材1をプレス加工して得る。本発明に適用された複数個の分割コア300A_1は一つの板材1で得られたプレート2を共有する。
【0038】
一つの板材1で、ステータコア300Aをなす分割コア300A_1の個数だけのプレート2を、プレス加工を通じて得る。具体的には、ステータコア300Aをなす分割コア300A_1が12個であれば、12個のプレート2を板材1の中心Cを基準として環状をなすように配置し、プレス加工を進行する。したがって、板材1で生成されたプレート2の外面311の曲率中心はすべて同一であり、板材1の中心Cと一致する。また、積層されてトゥース320の内面321をなすプレート2の内面は板材1の中心Cを基準として真円をなした状態である。
【0039】
この時、隣接するプレート2A、2Bの一面と一面の間にギャップGを置いてプレス加工を進行する。ここで、プレート2の一面とは、積層されてヨーク310として生成されるプレート2の外側部分の両側面を意味する。板材1ですべてのギャップGの大きさは同一である。
【0040】
板材1の中心部は空いているため、積層されてロータコアをなすプレート3をプレス加工して得ることができる。この時、プレート3の中心Cは板材1の中心Cと一致し、分割コア300A_1をなすプレート2の外面311の曲率中心とも一致する。
【0041】
図4は、図3の板材1で、プレス加工後、生成された分割コア300A_1のプレート2とロータコアのプレート3を図示した図面である。
【0042】
図3および図4を参照すると、板材1をプレス加工後、積層されて分割コア300A_1を形成する12個のプレート2が一度に生成される。12個のプレート2はそれぞれ他の分割コア300A_1をなす。この時、12個のプレート2の外面311の曲率中心は図4のCであり、同一である。図4のCは真円の中心であり軸中心Cとなる。12個のプレート2にはインデックスがマーキングされ得る。
【0043】
一方、積層してロータコアをなすプレート3も生成される。
図5は、ステータコア300Aの製造過程を図示した図面である。
【0044】
図4および図5を参照すると、いずれか一つの板材1で、プレート2が生成された後、該当プレート2に他の板材1で生成されたプレート2を積層するものの、同一のインデックスがマーキングされたプレート2を積層する過程を繰り返すと、ステータコア300Aをなす一つの分割コア300A_1が製造される。このように製造された分割コア300A_1、300A_2を、環状をなすように組み立てるとステータコア300Aが生成される。
【0045】
図6は、ステータコア300Aの平面図であり、図7図6のP1の拡大図であり、図8図6のP2の拡大図である。
【0046】
図6図8を参照すると、前述した過程を通じて製造された分割コア300A_1を、環状をなすように組み立てると、一つのステータコア300Aが完成される。この時、複数個の分割コア300A_1を軸方向と垂直な平面上で見ると、分割コア300A_1は同一の板材1で生成されたプレート2を同一平面上で含んでいる。したがって、ステータの円周方向を基準として、トゥース320とトゥース320の間のスロットオープンの偏差が極めて小さくならざるを得ない。
【0047】
このように、スロットオープンの偏差が殆どないため、コギングトルクが大きく改善される利点がある。
【0048】
また、ステータコア300Aとともにロータコアを一つの板材1で製造できる1種の金型のみでステータコア300Aとロータコアを製造できる利点がある。
【0049】
このようなステータコア300Aの構造的な特徴は次の通りである。
【0050】
分割コア300A_1を、環状をなすように組み立てると、隣接する分割コア300A_1、300A_2はヨーク310の両側面が接触することになる。この時、板材1で形成したギャップGによって真円より縮小された状態で分割コア300A_1が組み立てられるため、分割コア300A_1のヨーク310の外面311の曲率中心C1とトゥース320の内面321の曲率中心C1が軸中心Cに偏心するように配置されざるを得ない。
【0051】
また、隣接する分割コア300A_1、300A_2のヨーク310の外面311の曲率中心C1、C2が互いに異なり得る。また、ステータコア300Aをなすすべての分割コア300A_1のヨーク310の外面311の曲率中心が互いに異なり得る。併せて、ステータコア300Aをなすすべての分割コア300A_1のトゥース320の内面321の曲率中心も互いに異なり得る。この時、ステータコア300Aをなすすべての分割コア300A_1のヨーク310の外面311の曲率は同一である。そして、ステータコア300Aをなすすべての分割コア300A_1のトゥース320の内面321の曲率も同一である。軸方向と垂直な平面上で見ると、分割コア300A_1は同一の板材1で生成されたプレート2を同一平面上で含んでいるためである。
【0052】
ハウジング500と関連して詳察すると、分割コア300A_1のヨーク310の外面311の曲率半径はハウジング500の内半径より大きい。板材1で、ハウジングの内半径より大きい半径を有する真円を基準としてプレス加工を進行するためである。
【0053】
また、図7を参照すると、分割コア300A_1を、環状をなすように組み立てると、隣接する分割コア300A_1のヨーク310の外面311が互いに連結されるが、この時、ヨーク310の外面311が不連続的に連結される。例えば、隣接するヨーク310の外面311の境界部分に第1角K1が形成され得る。
【0054】
また、隣接するヨーク310の外面311の境界付近には、軸中心Cからヨーク310の外面311までの半径Rを有する仮想の真円Tより外側に突出した領域が配置され得る。
【0055】
また、図8を参照すると、分割コア300A_1を、環状をなすように組み立てると、隣接する分割コア300A_1のヨーク310の内面312が互いに連結されるが、この時、ヨーク310の内面312が不連続的に連結される。例えば、隣接するヨーク310の外面311の境界部分に第2角K2が形成され得る。
【0056】
図9は、ヨーク310の内面312を拡大した図面である。
図9を参照すると、ヨーク310の内面312はステータ300の円周方向に沿って区分される第1面312aと第2面312bを含むことができる。第2面312bは第1面312aに傾斜して配置され、第1面312aと第2面312bは平面であり得る。この時、第1面312aはトゥース320と連結された面であり得る。これはヨーク310の両側面に向かうほどヨーク310の半径方向の幅を減らしてコイルの占積空間を増やすための構造である。
【0057】
以上、本発明の好ましい一つの実施例に係るモータに関して添付された図面を参照して詳察した。
【0058】
以上の説明は本発明の技術思想を例示的に説明したものに過ぎず、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲内で多様な修正、変更および置換が可能であろう。したがって、本発明に開示された実施例および添付された図面は本発明の技術思想を限定するためのものではなく説明するためのものであり、このような実施例および添付された図面によって本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。本発明の保護範囲は下記の特許請求の範囲によって解釈されるべきであり、それと同等な範囲内にあるすべての技術思想は本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2022-04-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転軸;
前記回転軸と結合されたロータ;
前記ロータと対応するように配置される複数のステータコア;
前記複数のステータコアの外側に配置されるハウジングを含み、
前記複数のステータコアはヨーク、前記ヨークから突出したトゥースを含み、
前記ヨークの外面の曲率中心および前記トゥースの内面の曲率中心は前記ステータの中心と偏心するように配置され、
互いに隣接する前記ヨークの外面は不連続的に連結され、
互いに隣接する前記ヨークの内面は不連続的に連結され、
複数個の前記ヨークの外面の曲率はすべて同一であり、
複数個の前記トゥースの内面の曲率はすべて同一である、モータ。
【請求項2】
複数個の前記ヨークの外面の曲率中心はすべて異なる、請求項1に記載のモータ。
【請求項3】
複数個の前記トゥースの内面の曲率中心はすべて異なる、請求項1に記載のモータ。
【請求項4】
前記ヨークの外面の曲率半径は前記ハウジングの内径より大きい、請求項1に記載のモータ。
【請求項5】
前記ヨークの内面は前記ステータの円周方向に沿って区分される第1面と第2面を含み、
前記第2面は前記第1面に傾斜するように配置され、
前記第1面および前記第2面は平面である、請求項1に記載のモータ。
【請求項6】
前記ステータコアは
前記軸中心から前記ヨークの外面までの半径を有する真円より突出した領域を含む、請求項1に記載のモータ。
【請求項7】
互いに隣接する前記ヨークの外面は第1角を形成する、請求項1に記載のモータ。
【請求項8】
互いに隣接する前記ヨークの内面は第2角を形成する、請求項1に記載のモータ。
【国際調査報告】