(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-13
(54)【発明の名称】傾斜可能なトレイを備えた2パスのコンベアシステム
(51)【国際特許分類】
B65G 17/12 20060101AFI20221206BHJP
【FI】
B65G17/12 G
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022522262
(86)(22)【出願日】2020-10-13
(85)【翻訳文提出日】2022-05-31
(86)【国際出願番号】 IB2020059606
(87)【国際公開番号】W WO2021074788
(87)【国際公開日】2021-04-22
(31)【優先権主張番号】201941024667
(32)【優先日】2019-10-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IN
(31)【優先権主張番号】202041005001
(32)【優先日】2020-02-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IN
(31)【優先権主張番号】202041027084
(32)【優先日】2020-06-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522148097
【氏名又は名称】ゴダナハリ スレニバス、スリナート
【氏名又は名称原語表記】GUDDANAHALLI SREENIVAS, Srinath
【住所又は居所原語表記】Parijata,No.S-22,6th Cross, Kirloskar Colony 3rd Stage,Off Water tank Road,WOC Road,Basaveshwaranagar PO,Bangalore 560079(IN)
(74)【代理人】
【識別番号】100216471
【氏名又は名称】瀬戸 麻希
(72)【発明者】
【氏名】ゴダナハリ スレニバス、スリナート
【テーマコード(参考)】
3F034
【Fターム(参考)】
3F034DA05
3F034DB04
3F034DD05
(57)【要約】
コンベアシステム(100)は、連続した表面を形成するように互いに隣接して配置された複
数のセグメントトレイ(2)を含むコンベアベルト(3)と、各セグメントトレイ(2)が案内力
を受けて傾斜するように適合され、 前記案内力を発生させて前記区分トレイ(2)を傾動
させる傾動機構(8)と、を備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンベアシステム(100)であって、
連続した表面を形成するように互いに隣接して配置された複数のセグメントトレイ(2)
を含むコンベアベルト(3)と、
各セグメントトレイ(2)が案内力を受けて傾斜するように適合され、
前記案内力を発生させて前記区分トレイ(2)を傾動させる傾動機構(8)と、
を備えることを特徴とするコンベアシステム(100)。
【請求項2】
前記トレイ(2)は、前記コンベアベルト(3)を形成するように重ねて配置されている、こと
を特徴とする請求項1に記載のコンベアシステム(100)。
【請求項3】
前記トレイ(2)は、隣接トレイ(11)の重なり凸部(9)に密着する縁部に面を有する、ことを
特徴とする請求項2に記載のコンベアシステム(100)。
【請求項4】
請求項3に記載のコンベアシステム(100)であって、
前記トレイ(2)は、隣接トレイ(11)の重なり突出部(9)に密着するように縁部(10)に段付き
面を有し、コンベア(100)全体の構成に沿った平坦な又は水平な外面を形成することを特
徴とするコンベアシステム(100)。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載のコンベアシステム(100)であって、前記傾動機構(8)は
、前記トレイ(2)を傾動させるための前記ベルト(3)上の位置と、前記トレイ(2)を傾動さ
せるための所望の傾斜角度と、前記トレイ(2)による傾動、傾動位置、又はこれらの組み
合わせとに基づいて、前記トレイ(2)の傾動を制御するように適合しており、前記傾動位
置は、後傾又は前傾可能であり、前記トレイ(2)のプロファイルに依存する、ことを特徴
とするコンベアシステム(100)。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載のコンベアシステム(100)であって、
前記トレイ(2)の傾動は、前記トレイ(2)を水平位置から所望の傾斜角度まで傾動させ、傾
動しながら所定の長さを傾動し、さらに水平位置に戻すように戻すことができる、
コンベアシステム(100)。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載のコンベアシステム(100)であって、
前記傾動機構(8)は、一対のカムレール(6)を備え、前記各トレイ(2)には、1以上のカムシ
ャフト(7)が取り付けられ、カムシャフト(7)は、一対のカムレールスロット(5)にさらに
案内されている、ことを特徴とするコンベアシステム(100)。
【請求項8】
請求項8に記載のコンベアシステム(100)であって、
前記カムシャフト(7)は、前記一対のカムレールスロット(5)内に、1つまたは複数の第1の
軸受装置を介してさらに案内されることを特徴とする、コンベアシステム(100)。
【請求項9】
請求項7又は8のいずれかに記載のコンベアシステム(100)であって、
前記各トレイは一対のカムシャフト(7)に取り付けられ、1つのカムシャフト(7)は前記ト
レイのいずれかの端部に設けられ、前記シャフトは、前記一対のカムレールスロット(5)
にさらに案内されている、
ことを特徴とするコンベアシステム(100)。
【請求項10】
請求項7又は8のいずれかに記載のコンベアシステム(100)であって、
前記カムレール(6)は、正規プロファイル(12)と偏差プロファイル(13)とを有し、前記カ
ムレール(6)が正規プロファイル(12)を有する場合、前記トレイは、隣接トレイ(l (1)に
嵌合配置された水平位置にあるように適合され、カムレール(6)が偏差プロファイル(13)
を有する場合、前記トレイは、水平位置に対して角度をなす傾斜位置の1つにあるように
適合されている、請求項7又は8のいずれかに記載のコンベアシステム(100)。
【請求項11】
請求項10に記載のコンベアシステム(100)であって、
前記偏差プロファイル(13)は、前記正規プロファイル(12)に対して上方に湾曲でき、又は
前記正規プロファイル(12)に対して下方に湾曲できる、
コンベアシステム(100)。
【請求項12】
前記偏差プロファイル(13)は、前記コンベアベルト(3)の端部(14)の近傍に設けられて
いる、
ことを特徴とする請求項10又は11に記載のコンベアシステム(100)。
【請求項13】
請求項10~12のいずれか1項に記載のコンベアシステム(100)であって、
前記カムレール(6)には、前記コンベアベルト(3)の両端近傍のコンベアベルト(3)の各搬
送経路上に配置された2つの偏差プロファイル(13)が設けられている、ことを特徴とする
コンベアシステム(100)。
【請求項14】
前記コンベアベルト(3)は、前記トレイに機能的に連結され、前記トレイを搬送経路に沿
って駆動する駆動機構を備えることを特徴とする請求項1~13のいずれか1項に記載のコン
ベアシステム(100)。
【請求項15】
前記駆動機構は、前記搬送経路上を移動するチェーンリンク(15)を備え、前記チェーンリ
ンク(15)の移動により、前記トレイが前記搬送経路上を移動する、ことを特徴とする請求
項14に記載のコンベアシステム(100)。
【請求項16】
前記駆動機構は、前記トレイを駆動するために前記チェーンリンク(15)に機能的に結合さ
れた1つ以上の取り付けシャフト(16)を含む、請求項15に記載のコンベアシステム(100)。
【請求項17】
請求項16に記載のコンベアシステム(100)であって、
前記駆動機構は、1つ以上の取り付けシャフト(16)と前記チェーンリンク(15)に物理的に
結合された1つ以上の第2のベアリング装置(20)を含み、前記トレイの傾動及び/又は逆傾
動が行われている間に前記トレイの回転を容易にするように適合されている、
コンベアシステム(100)。
【請求項18】
請求項1~17のいずれか1項に記載のコンベアシステム(100)であって、
。前記コンベアベルト(3)を介して搬送される被搬送物の大きさよりも小さい最小隙間を
もって前記搬送端の両側に隣接して配置され、側方への落下を防止する一対の側壁を備え
る、
ことを特徴とするコンベアシステム。
【請求項19】
請求項18に記載のコンベアシステム(100)であって、
。前記側壁と前記コンベアベルト(3)との間のブラッシング装置を含む、
コンベアシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に農業機械の分野に関する。より詳細には、本発明は、処理のために穀粒
/農業生産物を搬送するためのコンベアの分野に関する。より具体的には、本発明は、真
空を適用することを含む、平行乾燥および他の関連する熱処理プロセスのための移動を処
理することができるように穀粒を移動させることができるコンパクトなコンベアの新しい
概念である。その結果、現在使用されている現代の強制対流式乾燥機と比較して、乾燥機
のコンパクト性が90%程度である。
【背景技術】
【0002】
農業生産は、貯蔵中の腐敗を防止するために農業を乾燥させる方法である。農業生産のた
めに使用される従来技術には種々の既存の技術がある。このような乾燥技術の一つは、調
製された土地の広大なパッチの上で太陽光下で乾燥することを含む。この技術は、手動ま
たは半機械化された手段のいずれかを利用して広げて、その後、農業生産物を開放空気乾
燥区域に、そしてそこから収集する労働集約的プロセスを含む。これは、特に、乾燥季節
の間に通常見られる悪天候状態において、作業者にとって特にストレスである。
【0003】
コンベアベルトは、ベルトコンベアシステムの搬送チャンネルである。ベルトコンベアシ
ステムは、多くのタイプのコンベアシステムの一つである。ベルトコンベアシステムは、
2つまたはそれ以上のプーリーと、これらのプーリーを中心に回転するコンベアベルトの
無端ループとを備えている。プーリの一方または両方が動力を与えられ、ベルトとベルト
上の材料とを前方に移動させる。動力付きプーリは駆動プーリとして知られており、一方
、動力がないプーリはアイドラプーリとして知られている。ベルトコンベアの産業上のク
ラスは、主に、穀物、塩、石炭、鉱石、砂等の一般的な材料の取扱い及び農業材料に分類
されている。
【0004】
穀物乾燥プロセスは、貯蔵中の農業用穀粒の腐敗を防止するために達成される。穀物、例
えば、小麦、トウモロコシ、大豆、米および他の穀粒、ソルガム、ヒマワリ種子、ナタネ
、オオムギ、オーツ種子は、数百万トンの穀物乾燥機中で乾燥される。穀物乾燥装置は、
燃料または電気動力源を使用して機能する。曝気、非加熱または自然な穀粒の乾燥、脱調
、貯蔵中の冷却、加熱された空気穀粒の乾燥、太陽の乾燥などがある。穀粒の乾燥に適し
た従来の方法のいくつかがある。穀物乾燥機は、3種類のビン、バッチおよび連続流から
なる。
【0005】
従来使用されている乾燥装置は、構造的に嵩張り、一般的には大量の空間を必要とし、一
般に、穀粒はバルクで乾燥される必要がある。このような乾燥機設備を巨大なスペースに
設置することは不可能であるが、これらは混雑した領域に設置することができないので、
スペースの制約がある。さらに、このようなかさばった大型の装置の管理および保守は多
くの努力を必要とし、設定及び保守の多大な費用を必要とし、多くの人間の介入を必要と
し、それにより多くの人員を必要とし、それによって余分な費用が発生する。
【0006】
コンベアの他の一般的な設計は、PUまたはゴム材料を使用する可撓性ベルトを備えており
、これにより、平坦な表面またはより重い荷重を支持するのに十分な強度の連続した表面
および剛性の平坦なベースを提供することが困難になる。通常、一連のコンベアを使用し
て、穀粒を大きな距離にわたって移送して、輸送中に平行なプロセス値を加えることなく
、より高い穀粒体積を収容することができる。
【0007】
また、現代の乾燥プロセスは、高温表面上の穀粒の粗い垂直滴下またはマルチパスによる
強制空気用途を含み、粗粒処理効果および巨大なプロセス損傷をもたらす。従って、より
高いプロセス収率のために、コンパクトで、効率的で、取り扱い上の損傷が少なく、平行
なプロセス値を有する穀粒の制御された滑らかな取扱いを有する水平移動機構が必要とさ
れ、必要とされている。
【0008】
また、これは、穀物、果物、種子、野菜などの農業生産物を乾燥するためのコンパクトな
システムを必要とし、穀物乾燥装置で使用されるコンパクトで嵩張らず、大きな表面積を
必要とする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、高スループット、優れたプロセス制御、穀粒の乾燥、放射エネルギー、
真空等の新規なプロセス適用を有する、農業生産のための最終的なコンパクトな乾燥装置
設計のための穀物輸送中に平行なプロセス値の追加をサポートすることができるコンパク
トなコンベアシステムを提供することである。閉じたコンパクトな乾燥機構造のために非
常にエネルギー効率が高く、取り扱い損失が低く、嵩張らず、実装のための物理的面積が
小さいことが必要である。
【0010】
従来技術の欠点は克服され、本開示を提供することによって追加の利点が提供される。本
開示の技術により、さらなる特徴および利点が実現される。本開示の他の実施形態および
態様は、本明細書で詳細に説明され、開示の一部とみなされる。。
【0011】
本開示は、穀粒を、硬質の平床構造を有する連続表面上に制御された方法で搬送すること
によって、平行なプロセスを支持する能力を有する穀粒のためのコンベアシステムに焦点
を当てている。このシステムは、適切な処理のために十分に適合するように、輸送時間を
向上させるための2パス移動を提供する。特に、本開示は、一連のコンベアを提供し、垂
直方向のスタック配置/単一のコンベアにおいて互いに上方に配置された複数のコンベア
を含み、穀粒の蛇行運動を可能にする。これらのタイプの装置は、最小限の処理時間で、
穀粒の処理を容易にし、最小のセットアップ空間を利用することを可能にする。
【0012】
コンベアベルトは、連続した剛性の平らな表面を有するコンベアベルトを形成するように
互いに隣接して配置された剛性材料を組み込んだ複数のセグメントトレイを含み、セグメ
ントトレイの各々は案内力を受けて傾斜するように適合されている。コンベアシステムは
さらに、セグメントトレイを傾動させるための案内力を発生する傾動機構を含む。トレイ
は、隣接トレイの重なり突起と密接に整合する縁部に表面を有している。この表面は、隣
接トレイの重なり突起と密接に整合して、コンベア全体の構造に沿った均一なまたはレベ
ルの外面を形成するために、縁部に階段状の形状を有する。傾斜機構は、トレイを傾斜さ
せるためのベルト上の位置、トレイを傾斜させるべき所望の傾斜角度、傾斜位置、傾斜位
置、またはそれらの組み合わせの間にトレイによって実行される滞留長さに少なくとも基
づいてトレイの傾斜を制御する。傾斜位置は、後傾又は前傾とすることができ、トレイの
形状に依存する。
【0013】
トレイの傾動は、水平位置から所望の傾斜角度までトレイを傾動させることと、傾斜して
いる間に所定の長さを実行することと、さらに水平位置に逆方向に戻るように傾斜するこ
ととを含む。傾動機構は、一対のカムレールとを備え、各トレイには1つ以上のカムシャ
フトが取り付けられ、カムシャフトはさらに1対のカムレールスロット内に案内される。
カムシャフトはさらに1対のカムレールスロット内に直接又は1つ以上の第1のベアリン
グ装置を介して案内される。カムレールは、直線状または規則的なプロファイルと、偏差
または曲げプロファイルとを含み、カムレールが正規プロファイルを有する場合には、ト
レイは、隣接トレイに嵌合配置される水平位置にあるように適合される。カムレールが偏
差プロファイルを有する場合には、トレイは水平位置に対して角度をなす傾斜した位置の
1つにあるように適合されている。偏差プロファイルは、好ましくは、コンベアベルトの
極端な端部付近に設けられている。
【0014】
上記の開示の態様および実施形態は、互いに任意の組み合わせで使用され得ることが理解
されるべきである。本開示のさらなる実施形態を形成するために、いくつかの態様および
実施形態を一緒に組み合わせることができる。
【0015】
前述の概要は単なる例示であり、いかなる方法でも限定されることを意図するものではな
い。上記の例示的な態様、実施形態、および特徴に加えて、さらなる態様、実施形態、お
よび特徴は、図面および以下の詳細な説明を参照することによって明らかになるであろう
。
【0016】
本開示の新規な特徴および特徴は、本明細書に記載されている。しかしながら、本開示自
体、並びに好ましい使用態様、更なる目的及び利点は、添付の図面と関連して読まれる場
合の例示的な実施形態の以下の説明を参照することによって最もよく理解されるであろう
。ここでは、一例として、一例のみが記載されている。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1(a)】は、単一の2パスベルトコンベア装置を用いた穀粒の蛇行流れを示す概略図である。
【
図1(b)】は、本開示の一実施形態による、垂直に積み重ねられた2パスベルトコンベア装置を使用して、穀粒の蛇行流れを示す概略図である。
【0018】
【
図2】本開示の実施形態による、2パス機能を有するセグメントトレイを有するコンベアベルトの斜視図である。
【0019】
【
図3】本開示の実施形態によるコンベアベルトの側面図である。
【0020】
【
図4】本開示の実施形態によるセグメントトレイの斜視図である。
【0021】
【
図5】本開示の実施形態によるカムレールの偏差プロファイルを示すコンベアシステムの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図面は、例示の目的のための本開示の実施形態を示す。当業者は、本明細書に記載された
開示の原理から逸脱することなく、本明細書に例示されるアセンブリ、構造および方法の
代替実施形態が採用され得ることを、以下の説明から容易に認識するであろう。
詳細な説明
【0023】
本発明の原理の理解を促進する目的で、図面に示された実施例を参照し、特定の言語を用
いてそれらを説明する。それにもかかわらず、本発明の範囲を限定するものではないこと
は理解されるであろう。図示されたシステムにおけるこのような変更および更なる変更、
および、当業者に通常行われるような本発明の原理のこのような更なる応用は、本発明の
範囲内にあると解釈されるべきである。
【0024】
上記の一般的な説明及び以下の詳細な説明は、本発明の例示的かつ説明的なものであり、
限定することを意図するものではないことは、当業者には理解されるであろう。
【0025】
用語は、ステップのリストを含むプロセスまたは方法が、これらのステップのみを含まな
いが、明示的にリストされていないか、またはそのようなプロセスまたは方法に固有の他
のステップを含むことができるように、非排他的介在物をカバーすることを意図している
。同様に、1つまたは複数のサブシステムまたは要素または構造または構成要素は、以下
を含む。より多くの制約を受けることなく、他のサブシステム、要素、構造、構成要素、
追加のサブシステム、追加の要素、追加の構造、または追加の構成要素の存在を排除する
。本明細書中の他の実施形態におけるフレーズの出現、他の実施形態では、類似の言語の
出現は、必ずしも同じ実施形態を指すが、必ずしもそうではない。
【0026】
特に定義しない限り、本明細書で使用される全ての技術用語および科学用語は、本発明が
当業者に一般的に理解されるものと同じ意味を有する。本明細書に提供されるシステム、
方法、および実施例は、単なる例示であり、限定することを意図するものではない。
【0027】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0028】
本明細書に提供されるシステム、方法、および実施例は、単なる例示であり、限定するこ
とを意図するものではない。
【0029】
本開示は、輸送中に処理値を加えることができるように穀粒を輸送するための新規なコン
ベアシステムに焦点を当て、一連のコンベアを備えており、これらのコンベアは、農業生
産物の蛇行運動を可能にするために、垂直スタックアップ配置において互いに上方に配置
されている。一実施形態では、農業生産物の乾燥のために農業生産物の2つの流れのみが
十分であるならば、1つのコンベアのみが十分であり得る。コンベアベルトが長い場合、
または特定の生産物が乾燥のために長い時間を必要としないか、または農業生産物の加熱
をより少ない時間で達成するための強化された機首機構が存在する場合には、単一のコン
ベアが十分である。積み重ねられるコンベアベルトの数は、工場/ミルオペレータの特定
のスループット要件、または特定のタイプの農業生産物、または使用される加熱装置に基
づいて決定することができる。これらのタイプの装置は、穀粒を容易に処理することを可
能にし、最大プロセス値-付加を有する最小のセットアップ空間を利用することを可能に
する。
【0030】
図1(a)は2パスコンベアシステム(100)の概念を示しており、ここで穀粒は(1
)でコンベアに供給され、穀粒はコンベアの(2)から同一の方法で供給され、この配置
では1つの垂直位置にある。コンベアは、穀粒(5)を正方向及び逆方向の両方に移動さ
せるための2パス能力を有する。穀物ベッド(bed)は、コンベア上に横断方向の両方で
形成される。穀粒(5)は、その直線的横断の終わりでかつ円形通路の開始前に、上部コ
ンベアから下部コンベアに落下するようになっている。穀粒(5)は重力により下方のコ
ンベア通過層に落下する。本発明の新規性は、コンベアに穀粒(5)をその経路を通過し
ながら下のコンベアパスに落下させる能力を与えることである。
【0031】
図1(b)は、コンベアシステム(100)の連続した機能ユニットを形成するために、
垂直スタックアップ形態で展開される一連のコンベアの概念を示しており、コンベアは、
全てのコンベアの穀粒のイン(1)位置と穀粒のアウト(2)位置とを1つの垂直位置に
のみ整合させるように対称に配置されているコンベアシステム(100)の連続機能ユニ
ットを形成する。すべての垂直方向の落下は重力に依るものであり、この配置を通って整
列される。穀粒(5)は、それが同じコンベアからのものであるか次のコンベアからのも
のであるかの下に位置するコンベアパスと同じように、差なく落下する。
【0032】
この概念は、直線経路の遠端で穀粒を落下させ、円形経路の開始前に、最大プロセス値の
付加ポテンシャルに対する穀粒通路の全体的な直線経路横断長を完全に利用することであ
る。この可能性は、種々の加工産業、特に農業生産において展開され得るコンパクトなコ
ンベア装置のための多くの潜在的な可能性を開放し、一方で、このような装置設計のコン
パクトな性質を利益を与えなければならない。
【0033】
コンベアシステム(100)は、傾斜可能なセグメントトレイ(2)構造を有する剛性フ
ラットベッド表面、連続フローコンベアシステム(100)である。コンベアシステム(
100)は、他の可撓性材料(例えばPU材料)とは異なり、穀粒の保持及び移動のための
フラットベッド構造を有する、曲げられていないおよび堅いコンベア表面を示す剛性の平
坦ベッドベースを含む。使用中の従来のコンベアベルト(3)またはコンベアベースは、
曲げ能力を有する。この剛性および平坦性の特徴は、コンベアが、SS、MS、Al、W
ood、Hylam、plastics等のような金属または非金属の剛性材料のいずれ
かで作られた一連のトレイ(2)を使用するからである。これらの固体材料ベースの構造
は、穀粒に剛性の平坦な載置面を提供し、この平坦な載置面は、穀粒上面と頂部に配置さ
れた熱放出源との間の均一な距離を維持することを可能にする。これは、加熱源がコンベ
ア表面の上方に位置しているときに重要である。均一なPEGギャップを必要とする乾燥用
途のために輻射/IRヒータが使用される場合には、さらに重要なことがある。
【0034】
コンベアシステム(100)は、トレイ(2)内又はトレイ(2)の間のいずれかにこぼ
れた隙間がなく、トレイ(2)の直線経路全体に亘って表面不連続性のない連続したベー
ス面を有することを示す連続フロー設計を含む。これは、運転中にコンベア上の積載され
た穀粒の内容物の偶発的かつ望ましくないこぼれの範囲を排除する。これは、図に示すよ
うに、トレイ配置の独特の重複設計によって達成される。各トレイ(2)は、隣接トレイ
(11)の重なり突出部(9)に密着するように縁部(10)に段差面を有し、コンベア
全体の構造に沿って均一な外面またはレベルの外面を形成する。
【0035】
一実施形態では、閉鎖された側壁の配置が、コンベアの端部の両側に設けられ、側部での
ゼロスピルギャップを達成するための独特の設計を有する。従って、これは、コンベア上
の穀粒の完全な箱状の囲いをその横断方向に沿って提供し、それが工程中の輸送中に穀粒
が偶発的にこぼれないようにする。
【0036】
コンベアシステム(100)はさらに、図(2)に示すセグメント傾動機構(8)(図(
4)に示すように)を含み、これは、個々のセグメントトレイ(2)が、コンベア使用の
特定の目的のために必要とされるように、所望の位置、傾斜角度、滞留長さ及び傾斜位置
において制御された傾斜能力を有することができることを保証する。傾動機構は、カムシ
ャフト(7)を含み、カムシャフト(7)は、1つ以上の第1のベアリング装置を介して
1対のカムレールスロット(5)にさらに案内される。各トレイは、一対のカムシャフト
(7)と、トレイのいずれかの縁部にある1つのカムシャフト(7)と、一対のカムレー
ルスロット(5)にさらに案内されている。カムレール(6)は、通常プロファイル(1
2)と偏差プロファイル(13)とを含み、カムレール(6)が正規プロファイル(12
)を有する場合には、トレイは、隣接トレイ(11)に嵌合配置された水平位置にあり、
カムレール(6)が偏差プロファイル(13)を有する場合には、トレイは、水平位置に
対して角度をなす傾斜位置の1つにあるように適合されている。偏差プロファイル(13
)は、正規プロファイル(12)に対して上方に湾曲してもよいし、正規プロファイル(
12)に対して下方に湾曲していてもよく、偏差プロファイル(13)は、コンベアベル
ト(3)の極端な端部(14)の近くに設けられている。図(3)は、通常のカムプロフ
ィール(12)を表し、一方、偏差プロファイル(13)は、図(5)に明確に示されて
いる。
【0037】
傾動機構(8)は、ベルト(3)上の位置に基づいてトレイの傾動を制御するように構成
されており、トレイを傾動させる所望の傾斜角度と、トレイ(2)に傾動、傾動位置、ま
たはそれらの組み合わせで実行される滞留長さと、を備え、傾動位置は、後傾又は前傾と
することができ、トレイ(2)のプロファイルに依存する。トレイの傾動は、水平位置か
ら所望の傾斜角度までトレイを傾斜させながら傾斜させながら傾斜させ、さらに水平位置
に逆戻すように傾斜させることを含む。
【0038】
従って、カムシャフト(7)が取り付けられた全てのセグメントトレイは、これらのカム
レールスロットの傾斜位置に到達すると、この制御された傾斜を実行する。この特徴は、
通常、特定のオフロード経路の延伸または位置で搬送される穀物/生成物をオフロードす
るために使用される。この傾動機構(8)は、スプロケット及びチェーン駆動、ねじ式、
電動駆動等のような任意のコンベア駆動機構に適合させることができる。
【0039】
一実施形態では、傾斜機構(8)は、上述した技術以外の任意の技術に基づくことができ
る。例えば、傾斜機構(8)は電磁気に基づくものであってもよく、ここでトレイは電磁
力によって自動的に傾斜されているか、または空気圧機構等である。
【0040】
一実施形態では、セグメントトレイ(2)は、重複する代わりに並べて配置されており、
セグメントトレイ間に空間が残されないようになっている。これは、各セグメントトレイ
の側部に交互に雄雌を設けることによって、または他の可能な構造的設計によって可能で
ある。
【0041】
コンベアシステム(100)は、さらに、上記の個々の機構と、コンベアの上下両ベッド
の上面に穀粒が搬送される配置との組合せの結果である2パスの特徴を含む。穀粒は、上
部コンベア経路上を移動し、続いて下部コンベア経路上を通過し、その後逆方向に移動し
てこの2パス現象を達成する。2パスコンベア構成は、利用可能な穀物保持容量を2倍に
し、同じ乾燥環境空間における穀粒保持時間を2倍にする。このことは、製造上の最良の
プロセス/乾燥品質特性に影響を与えるために、乾燥プロセス曲線を極めて滑らかで高効
率にすることを可能にする。このように、2パスコンベアは、1パスコンベアで必要とさ
れるようにコンベアパス時間を半分にし、出力容量も2倍にする。このことは、エネルギ
ー保存および高効率、より良好な操作性および最小限の空間消費量を有するよりコンパク
トな設備設計をもたらし、従って、処理された製品のより高い収率をもたらす。モジュー
ル設計に関連して、直列製造配置で展開されたとき、全体の容量は、垂直に積み重ねられ
たモジュールのないことに依存して単純に増大し、一方、より滑らかな乾燥プロセス曲線
、および現代の設計とは全く独特の同じ配置で任意のタイプの製造を処理するための汎用
性を提供する。
【0042】
カムレール(6)は、コンベアベルト(3)の2つの極端な両端に近接してコンベアベル
ト(3)の各搬送経路上に配置された2つの偏差プロファイル(13)を備えている。コ
ンベアベルト(3)は、トレイ(2)に機能的に連結されてトレイ(2)を搬送経路に沿
って駆動する駆動機構を備え、駆動機構は、搬送経路上を移動するチェーンリンク(15
)と、チェーンリンク(15)の移動に起因する。トレイ(2)は、搬送経路上に移動す
るように適合されている。駆動機構は、トレイ(2)を駆動するためにチェーンリンク(
15)に機能的に結合された1つ以上の取り付けシャフト(16)を含む。駆動機構はま
た、1つ以上の取り付けシャフト(16)に物理的に結合された第2のベアリング装置(
20)と、チェーンリンク(15)とを含む。はトレイ(2)の回転を容易にするように
適合されており、トレイ(2)の傾動及び/又は反転タイリングはその走行中に行われて
いる。
【0043】
一実施形態では、コンベアシステム(100)は、コンベア端の両側に隣接して配置され
た一対の側壁を備え、コンベアベルト(3)を介して搬送される対象物の大きさよりも小
さい最小ギャップを有し、側方へのこぼれを防止する。コンベアシステム(100)は、
壁とコンベアベルト表面(3)との間にブラッシング装置を備える。
【0044】
図(2)はコンベアベルト(3)の概略図である。コンベアシステム(100)は、ステ
ンレス鋼の金属を使用することによって達成された硬質の平床面である。トレイ(2)の
構造と、連続した作業面を提供するために、隣接トレイ(2)の端部にオーバーラップし
た剛性フラップを有するセグメント設計を使用する。ステンレス鋼は、この例ではトレイ
(2)のための好ましい構成材料である。しかし、この設計概念を用いて、任意の固体材
料(金属および非金属)を使用することが可能である。剛性フラットベッドは、均一な乾
燥結果を得るためにコンベア上で均一なベッド厚さを維持するために必要であり、特定の
製品からエミッタギャップ(PEG)距離までのIR熱放散は、使用される材料の必要な強
度特性を有することができない。
【0045】
コンベアシステム(100)の構成は、側方からの流出を避けるために、コンベアの両側
に設けられた側壁の独特な設計によって補足されて、側方から箱内へのこぼれを防止する
。コンベアトップの閉じた平坦性は、側壁との必要な閉鎖ギャップを維持することを可能
にし、これはまた、このコンベアの独特の設計及び構造配置特徴でもある。適切なブラシ
のような配置を備えた縁もまた、コンベアの非流出または穀物収容性能を高めるために提
供される。
【0046】
本開示の主要な利点は、複数の通過サイロ(silos)型の乾燥機を使用して、現状の設計
よりも比較的小さなスペースを必要とすることである。モジュール式の設計及び構造を有
する利点は、製造、取扱いおよび輸送、迅速な消去、およびサービス性の容易さの点で観
察される。それはまた、モジュールを横切って最良の実施を複製することを助け、全体的
にコンパクトなユニット内で穀粒の連続的な移動を可能にするのに役立つ。さらに、コン
ベアシステム(100)の蛇行運動能力は、1つの全体的なプロセスにおける穀粒の十分
な処理を系統的かつ一貫して可能にする。2つのパスの特徴は、ワークエリアと、コンベ
ア毎の処理時間能力とを、これに追加するシングルパスコンベアと比較して2倍にする。
コンパクト性、効率性、可能性、および乾燥用途等において使用される妥当性などがある
。
【0047】
このコンベアの上記の全ての特徴の正味の効果は、穀粒移動中のプロセス値の追加を可能
にし、モジュール設計において非常にコンパクトでエネルギー効率のよい乾燥装置をもた
らすことであり、最も重要なことは、実際には、他のコンベア設計とは異なり、適切なPE
G位置決めでIR加熱を実行可能にすることである。ドリラーのこのモジュール設計は、同
一のドロップイン&ドロップアウトポイントを有する垂直スタックアップ形態で
、組み立てられたモジュールを1つの単一ユニットとして協調して機能させる能力を有す
る複数のモジュールを使用することを可能にする。剛性フラットベッドは、IR加熱及び乾
燥用途に使用されたときに、主に穀粒の均一加熱のためのPEGギャップ領域の均一性を確
実にするために、コンベアの横断の直線経路を通る全ての平坦な剛性表面を有することを
意図して設計された。一実施形態では、これは、連続作業面を提供するために、トレイの
ためのステンレス鋼金属構造を使用し、隣接トレイ(2)の端部にオーバーラップした剛
性フラップを有するセグメント設計を使用することによって達成される。また、本実施形
態では、トレイ(2)の構成材料としてステンレス鋼を使用しても、この設計概念を用い
て固体材料(金属&非金属)を使用することができる。剛性フラットベッドは、
特定の製品からエミッタギャップ(PEG)距離へのIR熱放散時に、均一な乾燥結果を得
るためにコンベア上に均一なベッド厚さを維持するために必要である。
【0048】
本明細書の実施形態および種々の特徴及びその有利な詳細は、説明の非限定的な実施形態
を参照して説明される。周知の構成要素および処理技術の説明は省略されている。本明細
書の実施形態を不必要に不明瞭にしない。本明細書で使用される実施例は、本明細書の実
施形態が実施され得る方法の理解を容易にすることを意図し、当業者が本明細書の実施形
態を実施することをさらに可能にすることを意図している。従って、実施例は、本明細書
の実施形態の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
【0049】
特定の実施形態の前述の説明は、本明細書の実施形態の一般的な性質を十分に明らかにす
るものであり、これは、現在の知識を適用することによって、一般的な概念から逸脱する
ことなく、特定の実施形態のような様々な用途に容易に修正および/または適応させるこ
とができ、したがって、そのような適用および修正は、開示された実施形態の意味および
範囲内で理解されるべきであり、意図されるべきである。本明細書で使用される表現また
は用語は、説明のためのものであり、限定するものではないことが理解されるべきである
。従って、本明細書の実施形態を好ましい実施形態に関して説明したが、当業者は、本明
細書の実施形態が本明細書に記載された実施形態の精神および範囲内で変更して実施され
得ることを認識するであろう。
【0050】
本明細書全体を通して、単語は、定義された要素、整数またはステップ、または要素のグ
ループ、整数またはステップの包含を意味するが、他の要素、整数またはステップ、また
は要素のグループ、整数またはステップを除外しないことを意味すると理解されるであろ
う。
【0051】
本開示の実施形態において、所望の目的または結果のうちの1つまたは複数を達成するた
めに、少なくとも1つまたは複数の要素の使用は、1つまたは複数の要素または成分また
は量の使用を示唆する。
【0052】
本明細書に含まれている文書、行為、材料、装置、物品等の議論は、開示のための文脈を
提供する目的のためだけである。これらの事項のいずれかまたは全てが先行技術のベース
の一部を形成するか、または、この出願の優先日の前のどこに存在しても、本開示に関連
する分野における一般的な知識であったことが認められるべきではない。
【0053】
種々の物理的パラメータ、寸法または量について言及された数値は近似のみであり、逆に
特定の仕様にステートメントがない限り、パラメータ、寸法または量に割り当てられた数
値よりも高い/低い値が開示の範囲内にあることが想定される。
【0054】
本開示の特定の特徴にかなりの重点が置かれてきたが、本開示の原理から逸脱することな
く、種々の変更を行うことができ、多くの変更を好適な実施形態で行うことができること
が理解されるであろう。本開示または好ましい実施形態の性質におけるこれらのおよび他
の変更は、本明細書の開示から当業者には明らかであり、これにより、前述の記述は、単
に本開示を例示するものとして解釈されるべきであり、限定として解釈されるべきではな
いことが明確に理解されるであろう。
[符号の説明]
1移動中の穀粒
2セグメンタルトレイ
3コンベアベルト
4移動していない穀粒
5カムレールスロット
6カムレール
7カムシャフト
8傾動機構
9重なり凸部
10縁における階段状の面
11隣接トレイ
12カムレールの正規プロファイル
13カムレールの偏位プロファイル
14コンベアベルトの端部
15チェーンリンク
16マウンティングシャフト
【国際調査報告】