(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-13
(54)【発明の名称】複数のパワースイッチング要素を制御するための制御モジュール及びその方法
(51)【国際特許分類】
H02J 7/34 20060101AFI20221206BHJP
H02B 1/42 20060101ALI20221206BHJP
【FI】
H02J7/34 B
H02B1/42
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022525455
(86)(22)【出願日】2020-10-20
(85)【翻訳文提出日】2022-06-28
(86)【国際出願番号】 EP2020079459
(87)【国際公開番号】W WO2021083732
(87)【国際公開日】2021-05-06
(32)【優先日】2019-10-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】516043960
【氏名又は名称】シグニファイ ホールディング ビー ヴィ
【氏名又は名称原語表記】SIGNIFY HOLDING B.V.
【住所又は居所原語表記】High Tech Campus 48,5656 AE Eindhoven,The Netherlands
(74)【代理人】
【識別番号】100163821
【氏名又は名称】柴田 沙希子
(72)【発明者】
【氏名】アッケルマン ベルント
(72)【発明者】
【氏名】ヴェント マティアス
【テーマコード(参考)】
5G211
5G503
【Fターム(参考)】
5G211AA07
5G211DD04
5G211DD26
5G211DD27
5G211DD35
5G503AA01
5G503BA02
5G503BB03
5G503CC02
5G503DA17
5G503EA05
5G503GD03
5G503GD06
(57)【要約】
複数のパワースイッチング要素を制御するための制御モジュールであって、各パワースイッチング要素は、1つ以上のワイヤレスネットワークデバイスへのパワーの供給を制御するように構成され、制御モジュールは、プロセッサを含み、プロセッサは、制御モジュールが複数のパワースイッチング要素のうちどのパワースイッチング要素を介してパワーを受けるかを判断する、第1のパワースイッチング要素を介してパワーを受けるワイヤレスネットワークデバイスのセットを判断する、セットは、第1のパワースイッチング要素を介してパワーを受けるすべてのワイヤレスネットワークデバイスを含むことを判断する、セット内の各ワイヤレスネットワークデバイスの動作状態を判断する、制御モジュールが第1のパワースイッチング要素を介してパワーを受けるかどうかを判断する、条件のセットを評価し、条件のセットは、制御モジュールが第1のパワースイッチング要素を介してパワーを受けないこと及び判断された動作状態がセット内の各ワイヤレスネットワークデバイスがパワーを必要としないことを示すことを含む、及び、評価に基づいて、ワイヤレスネットワークデバイスのセットへのパワー供給を停止するために第1のパワースイッチング要素を制御するように構成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のパワースイッチング要素を制御するための制御モジュールであって、各パワースイッチング要素は、1つ以上のワイヤレスネットワークデバイスへのパワーの供給を制御するように構成され、
当該制御モジュールは、プロセッサを含み、前記プロセッサは、
当該制御モジュールが前記複数のパワースイッチング要素のうちどのパワースイッチング要素を介してパワーを受けるかを判断する、
第1のパワースイッチング要素を介してパワーを受けるワイヤレスネットワークデバイスのセットを判断する、
前記セットが前記第1のパワースイッチング要素を介してパワーを受けるすべてのワイヤレスネットワークデバイスを含むことを判断する、
前記セット内の各ワイヤレスネットワークデバイスの動作状態を判断する、
当該制御モジュールが前記第1のパワースイッチング要素を介してパワーを受けるかどうかを判断する、
第1の条件のセットを評価し、前記第1の条件のセットは、当該制御モジュールが前記第1のパワースイッチング要素を介してパワーを受けないこと及び前記判断された動作状態が前記セット内の各ワイヤレスネットワークデバイスがパワーを必要としないことを示すことを含む、及び
前記第1の条件のセットの評価の肯定的な結果に基づいて、前記ワイヤレスネットワークデバイスのセットへのパワー供給を停止するために前記第1のパワースイッチング要素を制御する、
ように構成される、制御モジュール。
【請求項2】
前記プロセッサは、
少なくとも1つの他の制御モジュールが前記第1のパワースイッチング要素からパワーを受けるかどうかを判断する、
ように構成され、
前記第1の条件のセットは、当該制御モジュール及び前記少なくとも1つの他の制御モジュールが前記第1のパワースイッチング要素を介してパワーを受けないことを含む、請求項1に記載の制御モジュール。
【請求項3】
前記プロセッサは、
第2の条件のセットを評価し、前記第2の条件のセットは、当該制御モジュールが前記第1のパワースイッチング要素を介してパワーを受けること及び前記判断された動作状態が前記セット内の各ワイヤレスネットワークデバイスがパワーを必要としないことを示すことを含む、
前記第2の条件のセットの評価の肯定的な結果に基づいて、当該制御モジュールがパワーを受けることができる補助パワー経路を確立する、及び
前記補助パワー経路を確立すると、前記ワイヤレスネットワークデバイスのセットへのパワー供給を停止するために前記第1のパワースイッチング要素を制御する、
ように構成される、請求項1に記載の制御モジュール。
【請求項4】
前記補助パワー経路は、エネルギ貯蔵要素からパワーを受けるためのパワー経路を含み、前記補助パワー経路からのパワー供給は、前記第1のパワースイッチング要素を介して制御されない、請求項3に記載の制御モジュール。
【請求項5】
前記プロセッサは、前記エネルギ貯蔵要素の充電レベルを判断するように構成され、
前記第2の条件のセットは、前記判断された充電レベルが閾値を上回ることを含む、請求項4に記載の制御モジュール。
【請求項6】
前記プロセッサは、前記判断された充電レベルが閾値を下回ることを条件として、
当該制御モジュールへパワーを供給することを再開するために前記第1のパワースイッチング要素を制御する、
ように構成される、請求項5に記載の制御モジュール。
【請求項7】
前記プロセッサは、
第2の条件のセットを評価し、前記第2の条件のセットは、当該制御モジュールが前記第1のパワースイッチング要素を介してパワーを受けること及び前記判断された動作状態が前記セット内の各ワイヤレスネットワークデバイスがパワーを必要としないことを示すことを含む、
前記第2の条件のセットの評価の肯定的な結果に基づいて、当該制御モジュールに関連する制御動作を実行するために少なくとも1つの他の制御モジュールを割り当て、前記制御動作は、少なくとも前記ワイヤレスネットワークデバイスのセットの動作状態を制御すること及び/又は前記複数のパワースイッチング要素を制御することを含む、及び
当該制御モジュールに関連する制御動作を実行するために前記少なくとも1つの他の制御モジュールを割り当てると、前記ワイヤレスネットワークデバイスのセットへのパワー供給を停止するために前記第1のパワースイッチング要素を制御する、
ように構成される、請求項1に記載の制御モジュール。
【請求項8】
当該制御モジュールは、複数の他の制御モジュールのリストと、前記他の制御モジュールの各々について、前記他の制御モジュールの各々がパワーを受けるように構成される、対応するパワースイッチング要素のリストとを記憶するように構成されるメモリを含む、請求項1~7のいずれか一項に記載の制御モジュール。
【請求項9】
前記プロセッサは、
ワイヤレスネットワークデバイスが少なくとも1つの他の制御モジュールによって制御されることが必要であるかどうかをモニタリングする、
前記少なくとも1つの他の制御モジュールに対応するパワースイッチング要素を介したパワー供給が停止されるかどうかをモニタリングする、及び
前記パワー供給が停止されることを条件として、
少なくとも前記1つの他の制御モジュールにパワーを供給するために該1つの他の制御モジュールに対応するパワースイッチング要素を制御する、
ように構成される、請求項8に記載の制御モジュール。
【請求項10】
前記ワイヤレスネットワークデバイスは、照明デバイスであり、当該制御モジュールは、前記照明デバイスの動作状態を制御するように構成される、請求項1に記載の制御モジュール。
【請求項11】
複数のパワースイッチング要素と、請求項1に記載の制御モジュールとを含む、配電盤。
【請求項12】
複数のパワースイッチング要素を制御するためのシステムであって、
複数のワイヤレスネットワークデバイスを含むワイヤレス通信ネットワークと、
請求項1に記載の制御モジュールと、
を含む、システム。
【請求項13】
複数のパワースイッチング要素を制御する方法であって、当該方法は、
制御モジュールが前記複数のパワースイッチング要素のうちどのパワースイッチング要素を介してパワーを受けるかを判断するステップと、
第1のパワースイッチング要素を介してパワーを受けるワイヤレスネットワークデバイスのセットを判断するステップと、
前記セットが前記第1のパワースイッチング要素を介してパワーを受けるすべてのワイヤレスネットワークデバイスを含むことを判断するステップと、
前記セット内の各ワイヤレスネットワークデバイスの動作状態を判断するステップと、
前記制御モジュールが前記第1のパワースイッチング要素を介してパワーを受けるかどうかを判断するステップと、
第1の条件のセットを評価するステップであって、前記第1の条件のセットは、前記制御モジュールが前記第1のパワースイッチング要素を介してパワーを受けないこと及び前記判断された動作状態が前記セット内の各ワイヤレスネットワークデバイスがパワーを必要としないことを示すことを含む、ステップと、
前記評価の肯定的な結果に基づいて、前記ワイヤレスネットワークデバイスのセットへのパワー供給を停止するために前記第1のパワースイッチング要素を制御するステップと、
を含む、方法。
【請求項14】
コンピュータプログラムであって、当該コンピュータプログラムがコンピュータによって実行される場合、前記コンピュータに請求項13に記載の方法のステップを実行させる命令を含む、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
複数のパワースイッチング要素を制御するための制御モジュール、システム及び方法であって、各パワースイッチング要素は、1つ以上のワイヤレスネットワークデバイスへのパワーの供給を制御するように構成される、制御モジュール、システム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
スマートネットワークデバイス及びホームネットワークから形成される、スマートホームシステムは、外出している際にユーザによって制御され得るようにインターネットに接続されることが多い。上記では「ホーム」システムと称しているが、このようなシステムは、ワークスペース又は屋外等、任意の環境で実現されることができる。スマートネットワークデバイスは、システムに接続されることができる、又はシステムによって識別されることができるデバイスである。このようなスマートホームシステムの例は、コネクテッドライティングシステム(connected lighting system)である。コネクテッドライティングシステムは、従来の有線、電気的オンオフ又は調光回路によって制御されるものではなく(又は制御されるだけでなく)、有線ネットワーク又はより多くは、例えば、Zigbee(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)又はBluetooth(登録商標)等のワイヤレスネットワーキングプロトコルを用いた、ワイヤレス接続によるデータ通信プロトコルを用いて制御される1つ以上の照明デバイスのシステムを指す。
【0003】
電気(electricity)(パワー)は、電力網(electricity grid)から、多くの場合スマートメータを介して、このようなスマートホームシステムに供給される。さらに、電気は、スマートメータから、各々がスマートネットワークデバイス及び/又は制御モジュールを含む電気回路への給電専用の、複数のスマートヒューズボックスに分配される。スマートヒューズボックスは、スマートヒューズボックスに接続される電気回路を保護する(複数の)スマートサーキットブレーカを含む。スマートサーキットブレーカに組み込まれるスイッチのスイッチング(オン/オフ)が、このスマートサーキットブレーカによって保護される電気回路を主電源(mains power)に接続する/主電源から切断することになる。
【0004】
US 2009/322160 A1は、2つ以上のコンセントと2つ以上のコンセント回路を含み、AC電源入力がコンセント回路を介してコンセントに接続される、電源タップであって、スイッチを含む、電源タップの電力消費を削減する方法及び回路を開示している。電源タップは、電源入力からコンセントを切り離すことによってアイドルモード中に電力を削減又は排除するように構成される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明者らは、制御モジュールが自らパワーオフする場合にデッドロック状況がこのようなスマートホームシステムにおいて発生し得ることを認識した。電気回路に結合される、制御モジュールは、スイッチをオフし得、これは、電気回路を主電源から切断する。電気回路と主電源との(再)接続は、すでにパワーオフされている制御モジュールからの信号に依存することになる。このようなデッドロック状況において、制御モジュールは、制御動作を実行することができない。
【0006】
それゆえ、本発明の目的は、制御モジュールが、制御モジュールに関連する制御動作を依然として実行できるようにこのようなデッドロック状況を回避することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の態様によれば、前記目的は、複数のパワースイッチング要素(power switching element)を制御するための制御モジュールであって、各パワースイッチング要素は、1つ以上のワイヤレスネットワークデバイスへのパワーの供給を制御するように構成され、制御モジュールは、プロセッサを含み、プロセッサは、制御モジュールが複数のパワースイッチング要素のうちどのパワースイッチング要素を介してパワーを受けるかを判断する、第1のパワースイッチング要素を介してパワーを受けるワイヤレスネットワークデバイスのセットを判断する、セットが第1のパワースイッチング要素を介してパワーを受けるすべてのワイヤレスネットワークデバイスを含むことを判断する、セット内の各ワイヤレスネットワークデバイスの動作状態を判断する、制御モジュールが第1のパワースイッチング要素を介してパワーを受けるかどうかを判断する、(第1の)条件のセットを評価し、(第1の)条件のセットは、制御モジュールが第1のパワースイッチング要素を介してパワーを受けないこと及び判断された動作状態がセット内の各ワイヤレスネットワークデバイスがパワーを必要としないことを示すことを含む、及び、(第1の条件のセットの)評価(の肯定的な結果)に基づいて、ワイヤレスネットワークデバイスのセットへのパワー供給を停止するために第1のパワースイッチング要素を制御するように構成される、制御モジュールによって達成される。
【0008】
制御モジュールは、複数のパワースイッチング要素を制御するように構成されてもよい。各パワースイッチング要素は、(スマート)サーキットブレーカに含まれてもよい。(スマート)サーキットブレーカは、電気スイッチであり、1つ以上のワイヤレスネットワークデバイス及び/又は制御モジュールへのパワーを停止/供給するように制御されてもよい。一例において、サーキットブレーカは、過負荷又は短絡による過剰電流によって引き起こされる損傷から、1つ以上のワイヤレスネットワークデバイス及び/又は制御モジュールを保護するように設計されてもよい。
【0009】
制御モジュールは、いずれかのパワースイッチング要素を介してパワーを受けてもよい。制御モジュールのプロセッサは、制御モジュールが複数のパワースイッチング要素のうちどのパワースイッチング要素を介してパワーを受けるかを判断するように構成されてもよい。プロセッサはさらに、第1のパワースイッチング要素を介してパワーを受けるワイヤレスネットワークデバイスのセットを判断するように構成され、さらにセットが第1のパワースイッチング要素を介してパワーを受けるすべてのワイヤレスネットワークデバイスを含むことを確かめる(make sure)ように構成されてもよい。プロセッサはさらに、セット内の各ワイヤレスネットワークデバイスの動作状態を判断するように構成されてもよい。動作状態は、ワイヤレスネットワークデバイスの動作に関連してもよい。例えば、動作状態を判断することは、セット内の各ワイヤレスネットワークデバイスが、各デバイスがパワーを必要としないような非動作状態であるか、セット内の各ワイヤレスネットワークデバイスが、通常動作に必要なパワーと比較して低いパワーを必要とするようなスタンバイ状態にあるかに関連してもよい。
【0010】
プロセッサはさらに、制御モジュールが第1のパワースイッチング要素を介してパワーを受けるかどうかを判断するように構成されてもよい。この判断は、制御モジュール及びワイヤレスネットワークデバイスのセットが同じ第1のパワースイッチング要素を介してパワーを受けるかどうかを見つけることに関連してもよい。ワイヤレスネットワークデバイスのセットへの第1のパワースイッチング要素を介したパワー供給の停止は、制御モジュールへのパワー供給も停止し、したがって、制御モジュールが制御動作を実行するとをできなくさせる可能性がある。このような状況において、非動作制御モジュールは、もはや第1のパワースイッチング要素を制御することができない可能性がある。パワー供給のための第1のパワースイッチング要素の制御は、非動作状態である制御モジュールから期待されるので、デッドロック状況が、このような状況においてもたらされる。(第1の)条件のセットが評価されてもよい。(第1の)条件のセットは、制御モジュールが第1のパワースイッチング要素を介してパワーを受けないこと及び判断された動作状態がセット内の各ワイヤレスネットワークデバイスがパワーを必要としないことを示し得ることを含んでもよい。第1のパワースイッチング要素は、評価(の肯定的な評価に基づいて)それぞれの1つ以上のワイヤレスネットワークデバイスへのパワー供給を停止するために(プロセッサを介して)制御されるので、このようなデッドロック状況が回避される。また、第1のパワースイッチング要素を介したパワー供給の停止は、ワイヤレスネットワークデバイスのセットの判断された動作状態に依存してもよく、例えば、セット内の各ワイヤレスネットワークデバイスがパワーを必要としないようにセットが非動作状態である場合、プロセッサは、ワイヤレスネットワークデバイスのセットへのパワー供給を停止するために第1のパワースイッチング要素を制御してもよい。
【0011】
一実施形態において、プロセッサはさらに、少なくとも1つの他の制御モジュールが第1のパワースイッチング要素からパワーを受けるかどうかを判断するように構成されてもよく、第1の条件のセットはさらに、制御モジュール及び少なくとも1つの他の制御モジュールが第1のパワースイッチング要素を介してパワーを受けないことを含んでもよい。
【0012】
この実施形態では、少なくとも1つの他の制御モジュールが第1のパワースイッチング要素を介してパワーを受けるためにデッドロック状態がもたらされる可能性がある。それゆえ、プロセッサは、少なくとも1つの他の制御モジュールが第1のパワースイッチング要素を介してパワーを受けるかどうかを判断し、そうではない場合、それぞれの1つ以上のワイヤレスネットワークデバイスへのパワー供給を停止するために第1のパワースイッチング要素を制御するように構成されてもよい。したがって、少なくとも1つの他の制御モジュールについてのデッドロック状況は(も)、回避される。この状況において、ワイヤレスネットワークデバイスのセットへの第1のパワースイッチング要素を介したパワー供給の停止は、制御モジュール及び少なくとも1つの他の制御モジュールへのパワーも停止してもよい。
【0013】
一実施形態において、プロセッサはさらに、第2の条件のセットを評価し、第2の条件のセットは、制御モジュールが第1のパワースイッチング要素を介してパワーを受けること及び判断された動作状態がセット内の各ワイヤレスネットワークデバイスがパワーを必要としないことを示すことを含む、第2の条件のセットの評価の肯定的な結果に基づいて、制御モジュールがパワーを受けることができる補助パワー経路(auxiliary power path)を確立する、及び、補助パワー経路を確立すると、ワイヤレスネットワークデバイスのセットへのパワー供給を停止するために第1のパワースイッチング要素を制御するように構成されてもよい。
【0014】
制御モジュールが第1のパワースイッチング要素を介してパワーを受ける場合、及び第1のパワースイッチング要素を介したパワー供給が停止される場合、制御モジュールは、制御モジュールに関連する制御動作を実行することができない。制御動作は、少なくともワイヤレスネットワークデバイスのセットの動作状態を制御すること及び/又はパワーを停止/供給するために(複数の)パワースイッチング要素を制御することを含んでもよい。それゆえ、このような場合、プロセッサは、先ず、制御モジュールがパワーを受ける補助パワー経路を確立し、その後、ワイヤレスネットワークデバイスのセットへのパワー供給を停止するために第1のパワースイッチング要素を制御するように構成されてもよい。補助パワー経路の確立は、制御モジュールが制御動作を実行できる状態を維持するために有利に実行される。
【0015】
一実施形態において、補助パワー経路は、エネルギ貯蔵要素(energy storage element)からパワーを受けるためのパワー経路を含んでもよく、補助パワー経路からのパワー供給は、第1のパワースイッチング要素を介して制御されなくてもよい。
【0016】
補助パワー経路は、エネルギ貯蔵要素からパワーを受けるためのパワー経路を含んでもよい。制御モジュールは、パワー供給が第1のパワースイッチング要素を介して制御されないように補助経路を介してパワーを直接受けてもよい。エネルギ貯蔵要素は、例えば、電解コンデンサ、若しくはスーパーキャパシタ(supercapacitor)等のコンデンサ、又はコンデンサ及び/若しくはバッテリのアレイであってもよい。バッテリは、少なくとも複数回充電、放電、及び再充電されることができるように、再充電可能であってもよい。エネルギ貯蔵要素の使用は、デッドロック状況を回避し、制御モジュールが制御動作を実行できる状態を維持するためのシンプルな解決策を提供する。
【0017】
一実施形態において、プロセッサはさらに、エネルギ貯蔵要素の充電レベルを判断するように構成されてもよく、(第2の)条件のセットはさらに、判断された充電レベルが閾値を上回ることを含んでもよい。
【0018】
(再充電可能)バッテリ等のエネルギ貯蔵要素の充電レベルが判断されてもよい。充電レベルは、例えば、エネルギ貯蔵要素の容量に対するエネルギ貯蔵要素の充電レベルであるエネルギ貯蔵要素の充電状態(SoC:State-of-Charge)であってもよい。通常、SoCは直接測定されることができないが、オフライン及びオンラインの2つのやり方で直接測定変数(direct measurement variable)から推定されることができる。また、プロセッサは、充電レベルが閾値を上回るかどうかを判断するように構成されてもよい。閾値は、例えば、制御モジュールによって必要とされるパワーに基づいて決定されてもよい。充電レベルが、エネルギ貯蔵要素が制御動作を実行するために制御モジュールによって必要とされるパワーを供給できるように十分である場合、充電レベルは、閾値を上回っていると見なされる。それゆえ、条件のセットは、判断された充電レベルが閾値を上回ることを含んでもよい。この場合、制御モジュールは、エネルギ貯蔵要素からパワーを受けるように構成される。プロセッサは、エネルギ貯蔵要素からパワーを受けた後、ワイヤレスネットワークデバイスのセットへのパワー供給を停止するために第1のパワースイッチング要素を制御するように構成されてもよい。
【0019】
一実施形態において、プロセッサはさらに、判断された充電レベルが閾値を下回ることを条件として、制御モジュールへパワーを供給することを再開するために第1のパワースイッチング要素を制御するように構成されてもよい。
【0020】
判断された充電レベルが閾値を下回り、エネルギ貯蔵要素が制御動作を実行するために制御モジュールによって必要とされるパワーを供給できない場合、プロセッサは、制御モジュールへパワーを供給することを再開するために第1のパワースイッチング要素を制御するように構成されてもよい。この実施形態では、制御モジュールは、エネルギ貯蔵要素からパワーを受けてもよく、第1のパワースイッチング要素を介したパワー供給は停止される。プロセッサは、例えば、制御モジュールがエネルギ貯蔵要素からパワーを受けている期間中に、定期的に又はランダムなタイミングで充電レベルを判断してもよい。代替的に、エネルギ貯蔵要素は、充電レベルが閾値に近い場合に、例えば、赤色/点滅する光によって、又は充電信号を送信することによって、プロセッサに充電レベルを示すように構成されてもよい。
【0021】
一実施形態において、プロセッサはさらに、第2の条件のセットを評価し、第2の条件のセットは、制御モジュールが第1のパワースイッチング要素を介してパワーを受けること及び判断された動作状態がセット内の各ワイヤレスネットワークデバイスがパワーを必要としないことを示すことを含む、第2の条件のセットの評価の肯定的な結果に基づいて、制御モジュールに関連する制御動作を実行するために少なくとも1つの他の制御モジュールを割り当て、制御動作は、少なくともワイヤレスネットワークデバイスのセットの動作状態を制御すること及び/又は複数のパワースイッチング要素を制御することを含んでもよい、及び、制御モジュールに関連する制御動作を実行するために少なくとも1つの他の制御モジュールを割り当てると、ワイヤレスネットワークデバイスのセットへのパワー供給を停止するために第1のパワースイッチング要素を制御するように構成されてもよい。
【0022】
制御モジュール及びワイヤレスネットワークデバイスのセットが(同じ)第1のパワースイッチング要素からパワーを受けることを条件として、プロセッサは、制御モジュールに関連する制御動作を実行するために、少なくとも1つの他の制御モジュールを割り当ててもよい。一例において、プロセッサは、先ず、少なくとも1つの他の制御モジュールが制御動作を実行することができるかを判断してもよく、プロセッサは、例えば、少なくとも1つの他の制御モジュールがパワーを受けていること、少なくとも1つの他の制御モジュールが十分な処理能力及び/又はメモリ等を有していること等を判断してもよい。少なくとも1つの他の制御モジュールが割り当てに適している場合、プロセッサは、制御モジュールに関連する制御動作を実行するために少なくとも1つの他の制御モジュールを割り当てるように構成されてもよい。別の例では、適合チェック(suitability check)は実行されず、プロセッサは、制御モジュールに関連する制御動作を実行するために少なくとも1つの他の制御モジュールを割り当てるように構成されてもよい。制御動作は、少なくともワイヤレスネットワークデバイスのセットの動作状態を制御することを含んでもよい。制御動作はさらに、複数のパワースイッチング要素を制御することを含んでもよい。一例において、少なくとも1つの他の制御モジュールが、動作中に、制御動作を実行することができない、例えば、さらなる制御動作をサポートするのに十分な残りの処理能力を有していない場合、少なくとも1つの他の制御モジュールは、制御モジュールへのパワー供給を再開するために第1のパワースイッチング要素を制御する、又は代替的に、割り当てを受け入れることを拒否するように構成されてもよい。
【0023】
一実施形態において、制御モジュールはさらに、複数の他の制御モジュールのリストと、他の制御モジュールの各々について、他の制御モジュールの各々がパワーを受けるように構成される、対応するパワースイッチング要素のリストとを記憶するように構成されるメモリを含んでもよい。
【0024】
一例において、制御モジュールはさらに、他の制御モジュールと、それらがパワーを受けるように構成されるそれぞれのパワースイッチング要素とのテーブルを記憶するように構成されてもよいメモリを含んでもよい。このようなテーブルは、有利なことに、ネットワーク内の異なる接続のマッピング、すなわち、どの他の制御モジュールがどのパワースイッチング要素からパワーを受けるかを知るために記憶される。
【0025】
一実施形態において、プロセッサはさらに、他の制御モジュールのうちのどの制御モジュールが制御動作を実行するために割り当てられたかをモニタリングする、割り当てられた他の制御モジュールに対応するパワースイッチング要素を介したパワー供給が停止されるかどうかをモニタリングする、及び、パワー供給が停止されることを条件として、割り当てられた他の制御モジュールにパワーを供給するために割り当てられた他の制御モジュールに対応するパワースイッチング要素を制御するように構成されてもよい。
【0026】
この例では、制御モジュールは、制御モジュール及び他の制御モジュールに関連する制御動作が首尾よく実行され、ネットワークにデッドロックがないことを確実にする、「マスタ」制御モジュールとして機能してもよい。プロセッサは、他の制御モジュールのうちのどの制御モジュールが制御動作を実行するために割り当てられたかをモニタリングするように構成されてもよい。割り当てられた他の制御モジュールに対応するパワースイッチング要素を介したパワー供給が停止される場合、プロセッサは、(少なくとも)割り当てられた他の制御モジュールにパワーを供給するために対応するパワースイッチング要素を制御するように構成されてもよい。それゆえ、割り当てられた他の制御モジュールは、制御動作を行うことが可能な状態に保たれ、ネットワークにデッドロックはない。
【0027】
一実施形態において、プロセッサはさらに、ワイヤレスネットワークデバイスが少なくとも1つの他の制御モジュールによって制御されることが必要であるかどうかをモニタリングする、少なくとも1つの他の制御モジュールに対応するパワースイッチング要素を介したパワー供給が停止されるかどうかをモニタリングする、及び、パワー供給が停止されることを条件として、少なくとも前記1つの他の制御モジュールにパワーを供給するために該1つの他の制御モジュールに対応するパワースイッチング要素を制御するように構成されてもよい。
【0028】
ワイヤレスネットワークデバイスが、例えば、ワイヤレスネットワークデバイスが制御されることが必要とされるワイヤレスネットワークデバイスのスケジュール、ワイヤレスネットワークデバイスが反応することが必要とされるセンサ信号等のために、少なくとも1つの他の制御モジュールによって制御されることが必要である場合に、少なくとも1つの他の制御モジュールに対応するパワースイッチング要素を介したパワー供給が停止される場合、プロセッサは、有利なことに、(少なくとも)1つの他の制御モジュールにパワーを供給するために対応するパワースイッチング要素を制御してもよい。
【0029】
一実施形態において、ワイヤレスネットワークデバイスは、照明デバイスであってもよく、制御モジュールは、照明デバイスの動作状態を制御するように構成されてもよい。
【0030】
この実施形態では、ワイヤレスネットワークデバイスは、照明デバイスであってもよい。一例では、動作状態は、照明デバイスが照明を提供するON状態及び照明デバイスが照明を提供しないOFF状態である。別の例では、制御モジュールは、照明デバイスの1つ以上の光源の色、色温度、強度、ビーム幅、ビーム方向、照度、及び/又はその他のパラメータのうちの1つ以上を制御するように構成されてもよい。
【0031】
一実施形態において、複数のパワースイッチング要素は、配電盤(electrical distribution board)に含まれる。
【0032】
パワースイッチング要素は各々、スマートサーキットブレーカ(smart circuit breaker)に含まれてもよく、複数のパワースイッチング要素は、配電盤、例えば、スマートヒューズボックス(smart fuse box)に含まれてもよい。
【0033】
第2の態様によれば、前記目的は、複数のパワースイッチング要素を制御するためのシステムであって、複数のワイヤレスネットワークデバイスを含むワイヤレス通信ネットワークと、第1の態様による制御モジュールとを含む、システムによって達成される。
【0034】
第3の態様によれば、前記目的は、複数のパワースイッチング要素を制御する方法であって、方法は、制御モジュールが複数のパワースイッチング要素のうちどのパワースイッチング要素を介してパワーを受けるかを判断するステップと、第1のパワースイッチング要素を介してパワーを受けるワイヤレスネットワークデバイスのセットを判断するステップと、セットは、第1のパワースイッチング要素を介してパワーを受けるすべてのワイヤレスネットワークデバイスを含むことを判断するステップと、セット内の各ワイヤレスネットワークデバイスの動作状態を判断するステップと、制御モジュールが第1のパワースイッチング要素を介してパワーを受けるかどうかを判断するステップと、(第1の)条件のセットを評価するステップであって、(第1の)条件のセットは、制御モジュールが第1のパワースイッチング要素を介してパワーを受けないこと及び判断された動作状態がセット内の各ワイヤレスネットワークデバイスがパワーを必要としないことを示すことを含む、ステップと、評価(の肯定的な結果)に基づいて、ワイヤレスネットワークデバイスのセットへのパワー供給を停止するために第1のパワースイッチング要素を制御するステップとを含む、方法によって達成される。
【0035】
第4の態様によれば、前記目的は、コンピュータプログラムであって、当該コンピュータプログラムがコンピュータによって実行された場合、コンピュータに第3の態様による方法のステップを実行させる命令を含む、コンピュータプログラムによって達成される。
【0036】
第5の態様によれば、前記目的は、複数のパワースイッチング要素と、第1の態様による制御モジュールとを含む、配電盤によって達成される。
【0037】
コンピュータプログラム、方法及びシステムは上述した制御モジュールと同様及び/又は同一の実施形態及び利点を有し得ることを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0038】
開示されたデバイス、システム及び方法の上記の及び追加の目的、特徴及び利点は、添付の図面を参照して、デバイス、システム及び方法の実施形態の以下の例示的且つ非限定的な詳細な説明を通してよりよく理解されるであろう。
【
図1】複数のパワースイッチング要素を制御するためのシステムの一実施形態を概略的且つ例示的に示す。
【
図2】複数のパワースイッチング要素を制御するためのシステムの他の実施形態を概略的且つ例示的に示す。
【
図3】複数のパワースイッチング要素を制御するための制御モジュールの一実施形態を概略的且つ例示的に示す。
【
図4】複数のパワースイッチング要素を制御する方法の一実施形態を示すフローチャートを概略的且つ例示的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0039】
すべての図は概略的であり、必ずしも縮尺どおりではなく、一般に、本発明を明らかにするために必要な部分のみを示し、他の部分は省略されるか、単に示唆される場合がある。
【0040】
図1は、複数のパワースイッチング要素111a~dを制御するためのシステム100の一実施形態を概略的且つ例示的に示している。電気は、電力網(図示せず)からスマートメータ101を介してシステム100に供給される。さらに、電気は、スマートメータ101から複数の配電盤に分配される。表現を明確にするために、
図1では、複数の配電盤110のうちの1つだけが示されている。一例では、配電盤110は、スマートヒューズボックスであってもよい。システム100は、配電盤110に含まれる複数のパワースイッチング要素111a~dを含んでもよい。配電盤110は、スマートメータ101を介した電力供給(electrical power feed)をそれぞれのパワースイッチング要素111a~dに関連付けられる4つのサブパワーゾーン又はパワーバス115a~dに分割する、及び、当該それぞれのパワーゾーン/バス115a~dに結合されるワイヤレスネットワークデバイス125a~c及び/又は制御モジュール120、120a~bに電力(electrical power)を供給するように構成される。
【0041】
例示的な
図1において、パワースイッチング要素111aは、パワーゾーン/バス115aに結合されるワイヤレスネットワークデバイス125a~cへのパワーの供給を制御するように構成される。同様に、パワースイッチング要素111bは、パワーゾーン/バス115bに結合されるワイヤレスネットワークデバイス(表現を明確にするために、これらのワイヤレスネットワークデバイスには番号が付されていない)へのパワーの供給を制御するように構成される。例示的な
図1において、システム100は、4つのパワースイッチング要素111a~d及び4つのそれぞれのパワーゾーン/バス115a~dを含む。システム100は、任意の数のパワースイッチング要素111a~d及びそれぞれのパワーゾーン/電力バス115a~dを含んでもよい。各パワースイッチング要素111a~dは、(スマート)サーキットブレーカに含まれてもよい。パワースイッチング要素111a~dがON状態にある場合、電力は、それぞれのパワーゾーン/バス115a~d、斯くして、結合されたワイヤレスネットワークデバイス125a~cに供給され、パワースイッチング要素111a~dがOFF状態にある場合、それぞれのパワーゾーン/バス115a~d、斯くして、結合されたワイヤレスネットワークデバイス125a~cは、電力を受けない。
【0042】
ワイヤレスネットワークデバイス125a~cは、ワイヤレス通信ネットワークに含まれてもよい。ワイヤレス通信ネットワークは、例えば、Bluetooth、ZigBee又はWi-Fiを含む、任意の適切なタイプのプロトコルを使用してもよい。一般に、ワイヤレス通信ネットワークは、任意のワイヤレスプロトコルを使用してもよい。複数のワイヤレスネットワークデバイスと制御モジュールとの間のワイヤレス通信は、都合よく、ZigBee、Bluetooth及び/又はWi-Fi信号の使用、ましては、例えば赤外線(IR)信号を使用してもよい。複数のワイヤレスネットワークデバイスは、例えば、スターネットワークトポロジ又はメッシュネットワークトポロジのいずれかで接続されてもよい。
【0043】
一例では、ワイヤレスネットワークデバイス125a~cは、照明デバイスであってもよい。ワイヤレスネットワークデバイス125a~cは、センシングデバイス、オーディオ/ビデオデバイス等のエンターテイメントデバイス及び/又はネットワークゲートウェイ等、任意のデバイスであってもよい。各ワイヤレスネットワークデバイス125a~cは、(複数の)制御モジュール120、120a~b及び/又は他のワイヤレスネットワークデバイス125a~cに通信信号を送信する/これらから通信信号を受信するためのワイヤレストランシーバ(図示せず)を少なくとも含んでもよい。ワイヤレスネットワークデバイス125a~cはさらに、機能ユニットを含んでもよく、例えば、照明デバイスは、光源を含んでもよい。パワーゾーン/バス115a~dは、同じタイプのワイヤレスネットワークデバイス125a~cを含んでもよく、例えば、すべてのデバイスが照明デバイス、若しくはすべてのデバイスがセンシングデバイスであってもよく、又は代替的に、パワーゾーン/バス115a~dは、異なるタイプのワイヤレスネットワークデバイス125a~cを含んでもよい。
【0044】
パワーゾーン/バス115a~dはさらに、(複数の)制御モジュール120、120a~bを含んでもよい。一例では、パワーゾーン/バス115a~dは、1つ以上の制御モジュール120、120a~bを含んでもよい。例示的な図では、パワーゾーン/バス115aは、1つの制御モジュール120を含み、一方、パワーゾーン/バス115dは、2つの他の制御モジュール120a~bを含む。一例では、各パワーゾーン/バス115a~dは、制御モジュールを含まない例示的な図では、パワーゾーン/バス115cは、(複数の)制御モジュール120、120a~bを含まない。パワーゾーン/バス115a~dに結合される(複数の)制御モジュール120、120a~bへのパワー供給も、それぞれのパワースイッチング要素111a~dを介して制御されてもよい。それゆえ、一例では、パワースイッチング要素111aがオフ状態にある場合、制御モジュール120はパワーを受けない。制御動作は、ワイヤレスネットワークデバイス125a~cの動作状態を制御すること及び/又はパワーを停止/供給するために1つ以上のパワースイッチング要素111a~dを制御することを含んでもよい。制御動作は、セット内のワイヤレスネットワークデバイス125a~cの一部又はすべての動作状態を制御することを含んでもよい。このような例では、一部のワイヤレスネットワークデバイス125a~cは、少なくとも1つの他の制御モジュールによって制御される。
【0045】
制御モジュール120は、プロセッサ122を含んでもよい。プロセッサ122は、制御モジュール120が複数のパワースイッチング要素のうちどのパワースイッチング要素を介してパワーを受けるかを判断するように構成されてもよい。言い換えれば、プロセッサ122は、制御モジュール120がどのパワーゾーン/バス115a~dに結合されているかを判断するように構成される。この例示的な図では、制御モジュール120は、第1のパワースイッチング要素111aを介してパワーを受けるように構成されている。さらに、プロセッサ122は、第1のパワースイッチング要素111aを介してパワーを受けるワイヤレスネットワークデバイス125a~cのセットを判断するように構成されてもよい。この例示的な図では、ワイヤレスネットワークデバイス125a~cが、第1のパワースイッチング要素111aを介してパワーを受ける。さらに、プロセッサ122は、セットが、第1のパワースイッチング要素111aを介してパワーを受けるすべてのワイヤレスネットワークデバイス125a~cを含むことを判断するように構成されてもよい。
【0046】
さらに、プロセッサ122は、セット内の各ワイヤレスネットワークデバイス125a~cの動作状態を判断するように構成されてもよい。動作状態は、ワイヤレスネットワークデバイス125a~cの動作に関連し、例えば、ワイヤレスネットワークデバイス125a~cが照明デバイスであり得る場合、動作状態は、照明デバイスが照明を提供している(ON状態)か、照明を提供していない(OFF状態)かに関連してもよい。動作状態は、ワイヤレスネットワークデバイス125a~cが、パワーを必要としないような非動作状態である、又は通常動作に必要なパワーと比較して低いパワーを必要とするようなスタンバイ状態であるようなものであってもよい。
【0047】
さらに、プロセッサ122は、制御モジュール120が第1のパワースイッチング要素111aを介してパワーを受けるかどうかを判断するように構成されてもよい。この判断は、制御モジュール120及びワイヤレスネットワークデバイス125a~cのセットが同じ第1のパワースイッチング要素111aを介してパワーを受けるかどうかを明示的にチェックするために実行されてもよい。制御モジュール120も(
図1におけるように)第1のパワースイッチング要素111aを介してパワーを受ける場合、デッドロック状態が発生する可能性があるので、パワー供給を停止するために第1のパワースイッチング要素111aを制御することにより、制御モジュール120が制御動作を実行できなくなる可能性がある。それゆえ、(第1の)条件のセットが評価されてもよい。(第1の)条件のセットは、制御モジュール120が第1のパワースイッチング要素111aを介してパワーを受けない場合、判断された動作状態に基づいて、例えば、ワイヤレスネットワークデバイス125a~cのセットがパワーを必要としない場合、プロセッサが、ワイヤレスネットワークデバイス125a~cのセットへのパワー供給を停止するために第1のパワースイッチング要素111aを制御するように構成されるように導入されてもよい。したがって、デッドロック状況が回避されることができる。
【0048】
一例において、さらに、プロセッサ122は、少なくとも1つの他の制御モジュール120a~bが第1のパワースイッチング要素111aを介してパワーを受けるかどうかを判断するように構成されてもよい。この判断は、第1のパワースイッチング要素111aを介してパワーを受ける2つ以上の制御モジュール120a~bが存在するかどうかを判断することに関連する。例示的な図では、パワーゾーン/バス115dが、パワースイッチング要素111dを介してパワーを受けるように構成される2つの制御モジュール120a~bがあることを示している。それゆえ、第1のパワースイッチング要素111aは、制御モジュール120及び少なくとも1つの他の制御モジュール120a~bが第1のパワースイッチング要素111aを介してパワーを受けないことを条件として、判断された動作状態にさらに基づいて、ワイヤレスネットワークデバイス125a~cのセットへのパワー供給を停止するために制御されてもよい。
【0049】
図2は、複数のパワースイッチング要素111a~dを制御するためのシステム200の他の実施形態を概略的且つ例示的に示している。例示的なシステム200は、制御モジュール120が補助パワー経路235に接続されていることを除いて、
図1に示されるシステム100と同様である。(表現の明確さのために
図2には番号が付されていない)プロセッサ122は、第2の条件のセットを評価し、第2の条件のセットは、制御モジュール120が第1のパワースイッチング要素111a~dを介してパワーを受けること及び判断された動作状態に基づくことを含む、及び、(第2の条件のセットの肯定的な評価に基づいて)ワイヤレスネットワークデバイス125a~cのセットへのパワー供給を停止するために第1のパワースイッチング要素111aを制御するより前に、制御モジュール120がパワーを受ける補助パワー経路235を確立するように構成されてもよい。制御モジュール120及びワイヤレスネットワークデバイス125a~cのセットが(同じ)第1のパワースイッチング要素111aからパワーを受ける場合、パワー供給を停止するために第1のパワースイッチング要素111aを制御することにより、制御モジュール120は制御動作を実行できなくなることになる。それゆえ、このような場合、プロセッサ122は、先ず、パワー供給を停止するために第1のパワースイッチング要素111aを制御するより前に、制御モジュール120がパワーを受けることがきる補助パワー経路235を確立してもよい。
【0050】
一例において、補助パワー経路235は、エネルギ貯蔵要素230からパワーを受けるためのパワー経路235を含み、補助パワー経路からのパワー供給は、第1のパワースイッチング要素111aを介して制御されなくてもよい。エネルギ貯蔵要素230は、例えば、電解コンデンサ、若しくはスーパーキャパシタ(supercapacitor)等のコンデンサ、又はコンデンサ及び/若しくはバッテリのアレイであってもよい。エネルギ貯蔵要素230、例えば、バッテリは、標準化されたサイズ及び形状、例えば、AA、AAA、C、D、CR123、CR2等を有してもよく、定義された標準のケミストリ、例えば、炭素亜鉛、アルカリ、鉛酸、NiCd、NiMH、リチウム又はリチウムイオンケミストリを有してもよい。エネルギ貯蔵要素230は、専用の充電ユニット(図示せず)がエネルギ貯蔵要素230を充電するために使用され得るように、再充電可能であってもよい。エネルギ貯蔵要素230の容量は、制御モジュール120のパワー要件に依存してもよい。一例において、エネルギ貯蔵要素230が再充電可能でない場合、エネルギ貯蔵要素230は、エネルギ貯蔵要素230がそのライフサイクルの後に交換されるように、交換可能であってもよい。
【0051】
さらに、プロセッサ122は、エネルギ貯蔵要素230の充電レベルを判断するように構成されてもよい。プロセッサ122は、充電レベルを判断するために当技術分野で知られている様々な方法を使用してもよく、例えば、エネルギ貯蔵要素230の充電状態(SoC:State-of-Charge)を判断することによって充電レベルを判断してもよい。SoCは、例えば、クーロンカウンティング(coulomb-counting)、インピーダンス分光法、比重計等の方法を用いて判断されてもよい。SoCを判断するために当該技術分野で知られている他の任意の方法が使用されてもよい。さらに、プロセッサ122は、判断された充電レベルが閾値を上回るかどうかを判断するように構成されてもよい。閾値は、制御動作を実行するために制御モジュール120によって必要とされるエネルギに基づいてもよい。判断された充電レベルが閾値を上回る場合、制御モジュール120は、補助パワー経路を介してエネルギ貯蔵要素230からパワーを受けるように構成されてもよい。代替的に、さらに、プロセッサ122は、判断された充電レベルが閾値を下回る場合、(少なくとも)制御モジュール120へパワーを供給することを再開するために第1のパワースイッチング要素111aを制御するように構成されてもよい。エネルギ貯蔵要素230の充電レベルの判断は、ランダムな瞬時に実行されてもよい。別の例では、判断は、制御モジュール120が第1のパワースイッチング要素111aを介してパワーを受けている場合に実行されてもよく、判断された充電レベルが閾値を上回ることを条件として、プロセッサ122は、ワイヤレスネットワークデバイス125a~cのセットへのパワー供給を停止するために第1のパワースイッチング要素111aを制御するように構成され、その後エネルギ貯蔵要素230からパワーを受けるように構成されてもよい。別の例では、エネルギ貯蔵要素230の充電レベルの判断は、制御モジュール120が第1のパワースイッチング要素111aからパワーを受けていない場合に実行されてもよく、判断された充電レベルが閾値を下回ることを条件として、プロセッサ122は、少なくとも制御モジュール120へのパワー供給を再開するために第1のパワースイッチング要素111aを制御するように構成されてもよい。一例において、制御モジュール120がエネルギ貯蔵要素230からパワーを受ける場合、制御モジュール120の制御動作は制限されてもよい。
【0052】
エネルギ貯蔵要素230からパワーを受けることに追加的に、及び/又は代替的に、さらに、プロセッサ122は、第2の条件のセットを評価し、第2の条件のセットは、制御モジュール120が第1のパワースイッチング要素111aを介してパワーを受けること及び判断された動作状態に基づくことを含む、(第2の条件のセットの肯定的な評価に基づいて)制御モジュール120の制御動作を実行するために少なくとも1つの他の制御モジュール120a~bを割り当て、制御動作は、少なくともワイヤレスネットワークデバイス125a~cのセットの動作状態を制御すること及び/又は複数のパワースイッチング要素111a~dを制御することを含み得る、及び、その後、ワイヤレスネットワークデバイス125a~cのセットへのパワー供給を停止するために第1のパワースイッチング要素111aを制御するように構成されてもよい。この例では、少なくとも1つの他の制御モジュール120a~bは、制御モジュール120が制御モジュール120に関連する制御動作を実行できなくなる前に、制御モジュール120の制御動作を引き継ぐように構成されてもよい。制御モジュール120は、例えば、利用可能な処理能力、メモリ等の観点における制御動作を実行することの適性に基づいて、制御動作を実行するために2つ以上の他の制御モジュール120a~bを割り当ててもよい。割り当ては、ネットワークID、タイプ等、制御されるべきワイヤレスネットワークデバイス125a~cのセットに関する情報、及び制御モジュール120がパワーを受けるパワースイッチング要素111aに関する情報を転送することを含んでもよい。
【0053】
さらに、プロセッサ122は、他の制御モジュール120a~bのうちのどの制御モジュールが制御動作を実行するために割り当てられたかをモニタリングするように構成されてもよい。プロセッサ122は、他の制御モジュール120a~bに対応するパワースイッチング要素111a~dを介したパワー供給が停止されるかどうかをモニタリングするように構成されてもよく、この例示的な
図1では、他の制御モジュール120aについて、対応するパワースイッチング要素は111dである。対応するパワースイッチング要素111aを介したパワー供給が停止されることを条件として、対応するパワースイッチング要素111aは、他の制御モジュール120aが制御動作を実行し得るように少なくとも他の制御モジュール120aにパワーを供給するために制御されてもよい。
【0054】
さらに、プロセッサ122は、ワイヤレスネットワークデバイス125a~cが少なくとも1つの他の制御モジュール120a~bによって制御されることが必要であるかどうかをモニタリングする、及び、少なくとも1つの他の制御モジュール120a~bに対応するパワースイッチング要素111a~dを介したパワー供給が停止されるかどうかをモニタリングするように構成されてもよい。一例において、制御されることが必要とされるワイヤレスネットワークデバイス125a~c及びワイヤレスネットワークデバイス125a~cを制御するように構成される少なくとも1つの他の制御モジュール120a~bは、同じパワースイッチング要素111a~dを介してパワーを受けてもよい。この例では、ワイヤレスネットワークデバイス125a~cも、エネルギ貯蔵要素からパワーを受けてもよい(図示せず)。それゆえ、(同じ)パワースイッチング要素からのパワー供給が停止される場合、少なくとも1つの他の制御モジュール120a~bのみが制御動作を実行することができない一方、ワイヤレスネットワークデバイス125a~cはエネルギ貯蔵要素からのパワーを受けることにより動作することができる。代替的な例では、ワイヤレスネットワークデバイス125a~c及び少なくとも1つの他の制御モジュール120a~bは、異なるパワースイッチング要素111a~dを介してパワーを受ける。さらに、プロセッサ122は、対応するパワースイッチング要素111a~dを介したパワー供給が停止されることを条件として、少なくとも当該1つの他の制御モジュール120a~bにパワーを供給するために対応するパワースイッチング要素111a~dを制御するように構成されてもよい。
【0055】
図3は、複数のパワースイッチング要素111a~dを制御するための制御モジュール320の一実施形態を概略的且つ例示的に示している。制御モジュール320は、例えば、制御動作を実行するために、プロセッサ322を含んでもよい。さらに、制御モジュール320は、入力ユニット321及び出力ユニット323を含んでもよい。入力ユニット321及び出力ユニット323は、通信信号及び/又は制御信号を受信する(入力ユニット321)及び送信する(出力ユニット323)ように構成されるトランシーバ(図示せず)に含まれてもよい。通信/制御信号は、他の制御モジュール120a~bと、複数のパワースイッチング要素111a~dと、及び/又は少なくともワイヤレスネットワークデバイス125a~cのセットと通信するために使用されてもよい。制御モジュール320は、メモリ325を含んでもよく、メモリ325は、複数の他の制御モジュール120a~bのリストと、他の制御モジュール120a~bの各々について、他の制御モジュール120a~bの各々がパワーを受けるように構成される、対応するパワースイッチング要素111a~dのリストとを記憶するように構成されてもよい。メモリ325は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read-Only Memory)、DRAM(Dynamic RAM)、FCRAM(Fast Cycle RAM)、SRAM(Static RAM)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically EPROM)のうちの1つ以上であってもよい。プロセッサ322は、メモリ325からリストを取得するように構成されてもよい。
【0056】
図4は、複数のパワースイッチング要素111a~dを制御する方法400の一実施形態を示すフローチャートを概略的且つ例示的に示している。方法400は、制御モジュール120、320が複数のパワースイッチング要素111a~bのうちどのパワースイッチング要素を介してパワーを受けるかを判断するステップ410を含んでもよい。さらに、方法400は、第1のパワースイッチング要素111aを介してパワーを受けるワイヤレスネットワークデバイス125a~cのセットを判断するステップ420を含んでもよい。さらに、方法400は、セットが、第1のパワースイッチング要素111aを介してパワーを受けるすべてのワイヤレスネットワークデバイス125a~cを含むことを判断するステップ430を含んでもよい。判断430は、セットが完全(complete)であり、セットに含まれる以外に、第1のパワースイッチング要素111aを介してパワーを受ける、他のワイヤレスネットワークデバイス125a~cがないことを確認する(confirm)ために実行されてもよい。セット内の各ワイヤレスネットワークデバイス125a~cの動作状態が判断される(440)。さらに、方法400は、制御モジュール120、320が第1のパワースイッチング要素111aを介してパワーを受けるかどうかを判断するステップ450を含んでもよい。判断450は、ワイヤレスネットワークデバイス125a~cのセット及び制御モジュール120、320が同じパワースイッチング要素111aを介してパワーを受けることの確認(confirmation)である。条件のセットが、制御モジュール120、320が制御モジュール120、320に関連する制御動作を依然として実行できるようにデッドロック状況を回避するために評価され(455)てもよい。
【0057】
条件のセットは、例えば、第1の条件として、ワイヤレスネットワークデバイス125a~cのセットの動作状態を含んでもよい。第2の条件は、制御モジュール120、320が第1のパワースイッチング111aを介してパワーを受けないことであってもよい。それゆえ、プロセッサ122、322は、(456で示されるように)これらの条件が満たされる場合、ワイヤレスネットワークデバイス125a~cのセットへのパワー供給を停止するために第1のパワースイッチング要素111aを制御する(460)ように構成されてもよい。第1のパワースイッチング要素111aは、ワイヤレスネットワークデバイス125a~cのセットの動作状態が、例えば、セット内の各デバイスがパワーを必要としないような状態である場合に、ワイヤレスネットワークデバイス125a~cのセットへのパワー供給を停止するために制御され(460)てもよい。
【0058】
少なくとも1つの他の制御モジュール120a~bも第1のパワースイッチング要素111aを介してパワーを受ける場合、上記評価455のみに基づいてワイヤレスネットワークデバイス125a~cのセットへのパワー供給を停止するために第1のパワースイッチング要素111aを制御することは、少なくとも1つの他の制御モジュール120a~bにその制御動作を実行できなくさせる可能性がある。プロセッサ122、322は、少なくとも1つの他の制御モジュールが第1のパワースイッチング要素111aを介してパワーを受けるかどうかを判断するように構成されてもよい。
【0059】
第3の条件、すなわち、制御モジュール120及び少なくとも1つの他の制御モジュール120a~bが第1のパワースイッチング要素を介してパワーを受けないことが、評価455に導入されてもよい。この条件のセットの評価455に基づいて、第1のパワースイッチング要素111aは、パワー供給を停止するために制御され(460)てもよい。
【0060】
条件のセット、すなわち、制御モジュール120及び/又は少なくとも1つの他の制御モジュール120a~bが第1のパワースイッチング要素111aを介してパワーを受ける/受けないが満たされない場合、
図4に457で示されるように、プロセッサ122、322は、ワイヤレスネットワークデバイス125a~cのセットへのパワー供給を停止するために第1のパワースイッチング要素111aを制御する(460)前に、制御モジュール120がパワーを受ける補助パワー経路235を確立する(450)ように構成されてもよい。確立すること450は、パワーを受けること又はパワーを受けるために経路をアクティブにすることを含んでもよい。補助パワー経路235は、エネルギ貯蔵要素230からパワーを受けるためのパワー経路を含み、補助パワー経路235からのパワー供給は、第1のパワースイッチング要素111aを介して制御されなくてもよい。
【0061】
方法400は、コンピュータプログラムプロダクトがシステム100のプロセッサ122等のコンピューティングデバイスの処理ユニット上で実行された場合、コンピュータプログラムプロダクトのコンピュータプログラムコードによって実行されてもよい。
【0062】
上述した実施形態は本発明を限定するものではなく、例示するものであり、当業者は添付の特許請求の範囲から逸脱することなく多くの代替的な実施形態を設計できることに留意されたい。
【0063】
請求項では、括弧内のいかなる参照符号も、その請求項を限定するものとして解釈されるべきではない。動詞「含む」及びその活用形の使用は、請求項に記述されたもの以外の要素又はステップが存在することを排除するものではない。要素に先行する冠詞「1つの(a)」又は「1つの(an)」は、複数のそのような要素が存在することを排除するものではない。本発明は、いくつかの個別要素を含むハードウェアによって、及び、好適にプログラムされたコンピュータ又は処理ユニットによって実装されてもよい。いくつかの手段を列挙するデバイスの請求項では、これらの手段のうちのいくつかは、同一のハードウェアのアイテムによって具現化されてもよい。特定の手段が、互いに異なる従属請求項内に列挙されているという単なる事実は、これらの手段の組み合わせが、有利に使用され得ないことを示すものではない。
【0064】
本発明の態様は、コンピュータにより実行され得るコンピュータ可読記憶デバイスに記憶されたコンピュータプログラム命令の集合体であってもよいコンピュータプログラムプロダクトにおいて、実施されてもよい。本発明の命令は、スクリプト、解釈可能プログラム、ダイナミックリンクライブラリ(DLL)又はJavaクラスを含むが、これらに限定されない任意の解釈可能又は実行可能コードメカニズムであってもよい。命令は、完全な実行可能プログラム、部分実行可能プログラム、既存のプログラムに対する修正(例えば更新)、又は既存のプログラムに対する拡張(例えば、プラグイン)として提供され得る。さらに、本発明の処理の一部は、複数のコンピュータ若しくはプロセッサ、又は「クラウド」にわたって分散されてもよい。
【0065】
コンピュータプログラム命令を格納するのに適した記憶媒体には、EPROM、EEPROM及びフラッシュメモリデバイス、内部及び外部ハードディスクドライブ等の磁気ディスク、リムーバブルディスク並びにCD-ROMディスクを含むが、これらに限定されないすべての形態の不揮発性メモリが含まれる。コンピュータプログラムは、斯様な記憶媒体上で頒布されてもよく、又はHTTP、FTP、電子メール、又はインターネット等のネットワークに接続されるサーバを介してダウンロード用に提供されてもよい。
【国際調査報告】