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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-15
(54)【発明の名称】防音サスペンションシステム
(51)【国際特許分類】
   F16F 15/02 20060101AFI20221208BHJP
   F16F 1/36 20060101ALI20221208BHJP
   F16F 1/04 20060101ALI20221208BHJP
   F16F 15/06 20060101ALI20221208BHJP
   F16F 15/08 20060101ALI20221208BHJP
【FI】
F16F15/02 A
F16F1/36
F16F1/04
F16F15/06 A
F16F15/08
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022518220
(86)(22)【出願日】2020-10-16
(85)【翻訳文提出日】2022-03-22
(86)【国際出願番号】 EP2020079160
(87)【国際公開番号】W WO2021078637
(87)【国際公開日】2021-04-29
(31)【優先権主張番号】62923838
(32)【優先日】2019-10-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】590000248
【氏名又は名称】コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ
【氏名又は名称原語表記】Koninklijke Philips N.V.
【住所又は居所原語表記】High Tech Campus 52, 5656 AG Eindhoven,Netherlands
(74)【代理人】
【識別番号】100122769
【弁理士】
【氏名又は名称】笛田 秀仙
(74)【代理人】
【識別番号】100163809
【弁理士】
【氏名又は名称】五十嵐 貴裕
(72)【発明者】
【氏名】ミレー ケヴィン アルノルト
(72)【発明者】
【氏名】スハリフ ミヒャエル アラン オーレリウス
(72)【発明者】
【氏名】ソーメルス ヘルマヌス マティアス ヨアネス レネ
(72)【発明者】
【氏名】フォールクネル ダニエル ヤメス
【テーマコード(参考)】
3J048
3J059
【Fターム(参考)】
3J048AA01
3J048AD05
3J048BC02
3J048BD01
3J048CB22
3J048DA01
3J048DA03
3J059BA01
3J059BA80
3J059BC01
3J059BC05
3J059BD01
3J059GA50
(57)【要約】
装置における音響エネルギー及び振動エネルギーの伝達を最小化するよう構成されたサスペンションシステム22が、(i)剛性支持部24と、(ii)剛性支持部内に配置され、装置が動作しているときに駆動周波数を有する動作要素16と、(iii)剛性支持部と係合し、1つ又は複数の自由度において動作要素により生成される振動に対して弾力的な力を生み出すよう構成された弾力性要素26とを有し、上記1つ又は複数の自由度におけるサスペンションモードの固有振動数が、上記サスペンションにより狭い共振周波数範囲に調整され、上記共振周波数は、上記駆動周波数よりも大きい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置における音響エネルギー及び振動エネルギーの伝達を最小化するサスペンションシステムであって、
剛性支持部と、
前記剛性支持部内に配置され、前記装置が動作しているとき駆動周波数を有する動作要素と、
前記剛性支持部に係合し、1つ又は複数の自由度において前記動作要素により生成される振動に対して弾力的な力を生み出す弾力性要素とを有し、
前記1つ又は複数の自由度におけるサスペンションモードの固有振動数が、前記サスペンションにより狭い共振周波数範囲に調整され、前記共振周波数は、前記駆動周波数よりも大きい、サスペンションシステム。
【請求項2】
前記剛性支持部に係合する第2の弾力性要素を更に有し、前記サスペンションシステムの1つ又は複数の自由度における固有振動数が、部分的に前記第2の弾力性要素により狭い共振周波数範囲に調整される、請求項1に記載のサスペンションシステム。
【請求項3】
前記第2の弾力性要素が、シリコーン材料を有する、請求項2に記載のサスペンションシステム。
【請求項4】
前記弾力性要素が、前記動作要素により生成される振動の6自由度すべてに対して弾力的な力を作成する、請求項1に記載のサスペンションシステム。
【請求項5】
前記サスペンションシステムの共振周波数が、前記駆動周波数より10ヘルツ以上高い、請求項1に記載のサスペンションシステム。
【請求項6】
前記サスペンションシステムの共振周波数が、85ヘルツ未満である、請求項1に記載のサスペンションシステム。
【請求項7】
前記駆動周波数が、60ヘルツ未満である、請求項1に記載のサスペンションシステム。
【請求項8】
前記駆動周波数が、約10ヘルツから30ヘルツの間である、請求項1に記載のサスペンションシステム。
【請求項9】
前記弾力性要素が、バネである、請求項1に記載のサスペンションシステム。
【請求項10】
装置により生成される音響エネルギー及び振動エネルギーの伝達を最小化するサスペンションシステムを含む装置であって、
筐体と、
前記筐体内に配置され、前記装置が動作しているときに駆動周波数を有する動作アセンブリと、
1つ又は複数の自由度において前記動作要素により生成される振動に対して弾力的な力を生み出す弾力的な力要素とを有し、
前記1つ又は複数の自由度におけるサスペンションモードの固有振動数が、前記サスペンションにより狭い共振周波数範囲に調整され、前記共振周波数は、前記駆動周波数よりも大きい、装置。
【請求項11】
前記剛性支持部に係合する第2の弾力性要素を更に有し、前記サスペンションシステムの1つ又は複数の自由度における固有振動数が、部分的に前記第2の弾力性要素により狭い共振周波数範囲に調整される、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記第2の弾力性要素が、エラストマーである、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記筐体と前記動作アセンブリとの間に配置される剛性支持部を更に有し、前記動作アセンブリが、前記剛性支持部内部に配置され、前記弾力性要素は、前記動作アセンブリを前記剛性支持部に接続する、請求項10に記載の装置。
【請求項14】
前記動作アセンブリが、ポンプアセンブリである、請求項10に記載の装置。
【請求項15】
前記サスペンションシステムの共振周波数が、前記駆動周波数より10ヘルツ以上高い、請求項10に記載の装置。
【請求項16】
前記サスペンションシステムの共振周波数が、85ヘルツ未満である、請求項10に記載の装置。
【請求項17】
前記駆動周波数が、60ヘルツ未満である、請求項10に記載の装置。
【請求項18】
前記駆動周波数が、約10ヘルツから30ヘルツの間である、請求項10に記載の装置。
【請求項19】
前記弾力性要素が、バネである、請求項10に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は概して、ユーザにより知覚される可聴音を低減するために、動作要素により生成される音響エネルギー及び振動エネルギーの伝達を最小化するよう構成されたサスペンションシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
可動要素又は振動要素のため、装置は、騒音を出し、及び不要な振動を呈する可能性がある。市販装置に関連する騒音又は振動は、ユーザにとっての音の大きさのため、又は他の人の迷惑になることの懸念のため、装置の使用を制限し又は妨げる場合がある。これは、市販装置に対する不満、装置の一貫性のない使用、又は装置を使用しないことをもたらす可能性があり、装置の使用により得られることができる潜在的な完全な利益が低減又は妨害される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
口腔洗浄器は、不要な音及び振動を生成する市販装置の一例である。口腔洗浄器は、低圧の流体リザーバからポンプを通して高圧のラインに液体を送り、この液体はノズルから排出される。騒音及び振動の主な発生源は、流体経路、ポンプ、ドライブトレイン及びノズルである。ポンプ及びドライブトレインは、この振動の大部分の源であり、一定の周波数及びその高調波で音及び振動のインパルスを生成する。これらの振動が製品筐体の表面に伝わることで、ユーザに聞こえる音の大部分が生成される。これらの一次音源及び振動源は、二次源に伝達され、二次源は、主周波数及び/又は高調波からエネルギー付与され、ユーザ及び/又は外気にさらされる部品を動かし、主な力からの音の振動をユーザに放射する。更に、二次的な音源は、共振及び断続的な接触により、拡大されることができる。実際、表面積の大きな二次音源は、所与の振動に対してより効率的に音を発生させる。
【0004】
従来技術の装置は、可動又は振動要素に関連する騒音及び振動を低減する試みにおいて、いくつかの異なる機構又は設計を使用する。例えば、いくつかのシステムは、可動又は振動要素を改良して騒音及び振動を抑えることを試みるが、これは装置の動作及び/又は効果に悪影響を与える場合がある。他の装置は、振動を低減することができるサスペンションシステムを採用するが、それらは、デザイン性が低く、一般的にかさばり、高価で、効果も最低限しかない。更に、従来技術の装置は、サスペンションシステムが駆動周波数よりも低い共振周波数を有するよう設計されている。
【0005】
内部要素から外部表面への騒音及び振動の伝達を低減するサスペンションが引き続き必要とされる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本書における様々な実施形態及び実現は、音響エネルギー及び振動エネルギーの伝達を最小化するよう構成された方法及びシステムに関する。このシステムは、内部の剛性支持部と、剛性支持部内部に配置されたポンプアセンブリなどの動作要素とを有する。上記動作要素は、上記装置の動作時の駆動周波数を有する。システムは、剛性支持部に係合し、1つ又は複数の自由度において動作要素により生成される振動に対して弾力的な力を生じさせるよう構成された、ばねなどの弾力性要素を有する内部サスペンションも含む。サスペンションシステムの1つ又は複数の自由度における固有振動数が、サスペンションにより狭い共振周波数範囲に調整され、その共振周波数が駆動周波数よりも大きくなるよう、システムは構成される。システムは、剛性支持部と係合する第2の弾力性要素を含んでもよく、サスペンションシステムの1つ又は複数の自由度における固有振動数は、サスペンション及び第2の弾力性要素により狭い共振周波数範囲に調整される。
【0007】
ユーザが感じる音の大きさは、A特性(A-weighting)スケールにより規定されることができる。ユーザは中音域の周波数を他の音域よりも知覚しやすいため、この音域の周波数を低音域及び高音域よりも大きく聴くことができる。可能な装置の単なる一実施形態によれば、装置の動作要素からの一次周波数は8~30Hzであり、20Hz以下のものは聞こえない。ポンプからの周波数が低ければ低いほど、ポンプからの反力は小さくなる。固有振動数が40~60Hzのサスペンションを使用することで、聞こえやすい振動を遮断し、A特性音響パワーを低減させるとともに、低コストで実用的なサスペンションが装置に組み込まれて提供されることができる。
【0008】
一般に、1つの態様において、装置における音響及び振動エネルギーの伝達を最小化するよう構成されたサスペンションシステムが提供される。サスペンションシステムは、(i)剛性支持部と、(ii)剛性支持部内に配置され、装置が動作しているときに駆動周波数を有する動作要素と、(iii)剛性支持部と係合し、1つ又は複数の自由度において動作要素により生成される振動に対して弾力的な力を生み出すよう構成された弾力性要素とを有し、上記1つ又は複数の自由度におけるサスペンションモードの固有振動数が、上記サスペンションにより狭い共振周波数範囲に調整され、上記共振周波数は、上記駆動周波数よりも大きい。
【0009】
一実施形態によれば、サスペンションシステムは、剛性支持部と係合する第2の弾力性要素を更に含み、上記サスペンションシステムの1つ又は複数の自由度における固有振動数が、上記第2の弾力性要素により部分的に狭い共振周波数範囲に調整される。一実施形態によれば、第2の弾力性要素は、シリコーン材料を有する。
【0010】
一実施形態によれば、弾力性要素は、動作要素により生成される振動の6自由度すべてに対して弾力的な力を生成するよう構成される。
【0011】
一実施形態によれば、サスペンションシステムの共振周波数は、駆動周波数より10ヘルツ以上高い。一実施形態によれば、サスペンションシステムの共振周波数は、85ヘルツ未満である。
【0012】
一実施形態によれば、駆動周波数は60ヘルツ未満である。
【0013】
一実施形態によれば、駆動周波数は約10ヘルツから30ヘルツの間である。
【0014】
一実施形態によれば、弾力的要素は、バネである。
【0015】
別の態様によれば、装置により生成される音響エネルギー及び振動エネルギーの伝達を最小化するよう構成されたサスペンションシステムを含む装置が提供される。この装置は、(i)筐体と、(ii)筐体内に配置され、装置が動作しているときに駆動周波数を有する動作アセンブリと、(iii)1つ又は複数の自由度において動作要素により生成される振動に対して弾力的な力を生成するよう構成された弾力性要素とを有し、1つ又は複数の自由度におけるサスペンションモードの固有振動数が、サスペンションにより狭い共振周波数範囲に調整され、上記共振周波数は、上記駆動周波数よりも大きい。
【0016】
一実施形態によれば、装置は、剛性支持部に係合する第2の弾力性要素も含み、上記サスペンションシステムの1つ又は複数の自由度における固有振動数が、上記第2の弾力性要素により部分的に狭い共振周波数範囲に調整される。一実施形態によれば、第2の弾力性要素は、エラストマーである。
【0017】
一実施形態によれば、装置は、筐体と動作アセンブリとの間に配置された剛性支持部も含み、上記動作アセンブリが、上記剛性支持部内部に配置され、上記弾力性要素は、上記動作アセンブリを上記剛性支持部に接続する。
【0018】
一実施形態によれば、動作アセンブリは、ポンプアセンブリである。
【0019】
一実施形態によれば、弾力的要素は、バネである。
【0020】
前述の概念及び以下に詳細に説明される追加の概念のすべての組み合わせ(これらの概念が相互に矛盾しない場合)が、本書に開示される発明的主題の一部であることが想定される点を理解されたい。特に、本願の請求項に記載された主題のすべての組み合わせが、本書に開示された発明的主題の一部であることが想定される。参照により組み込まれる任意の開示にも現れる場合がある、本書で明示的に使用される用語は、本書で開示される特定の概念に最も合致した意味を持つべきである点も理解されたい。
【0021】
様々な実施形態のこれら及び他の側面が、以下に説明する実施形態から明らかとなり、実施形態を参照して説明されることになる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】一実施形態による装置内の力経路の概略表現である。
図2】一実施形態による装置の動作要素の概略表現である。
図3】一実施形態によるサスペンションシステムの一実施形態の概略表現である。
図4】一実施形態によるサスペンションシステムの一実施形態を示す分解表示である。
図5】一実施形態によるサスペンションシステムの剛性支持部の側面表示概略表現である。
図6】一実施形態によるサスペンションシステムの剛性支持部及び2つの弾力性要素の分解表示である。
図7】一実施形態によるサスペンションシステムにおける組み立てられた剛性支持部及び弾力性要素の概略表現である。
図8】一実施形態によるサスペンション固有振動数と基本(一次)振動数との比に対する伝達率(アイソレーションの逆数)のグラフである。
図9】一実施形態による固定エネルギーレベルにおける周波数に対するユーザにより知覚される装置の音量を示すA特性グラフである。
図10】一実施形態による球面放射効率を示すグラフである。
図11】一実施形態による伝達率及び放射効率を示すグラフである。
図12】一実施形態による周波数に対する50Hzサスペンションシステムを介したユーザが知覚するラウドネスのグラフである。
図13】一実施形態による周波数に対する固定エネルギーの振動に起因するユーザ知覚ラウドネスのA特性グラフである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図面では、同様の参照文字は一般に、異なる図を通して同じ部分を参照する。図は、様々な実施形態の特徴及び実現態様を示すものであり、添付の請求項の範囲に入る他の可能な実施形態を限定するものとして解釈されるものではない。また、図面は必ずしも縮尺通りではなく、代わりに、様々な実施形態の原理を説明することに一般的に重点が置かれている。
【0024】
本開示は、内部要素から外部表面への騒音及び振動周波数の伝達を低減するよう構成された装置の様々な実施形態を説明する。より一般的には、出願人は、音響及び振動エネルギーの伝達をより正確かつ手頃な価格で最小化する装置内のサスペンションシステムを提供することが有益であることを認識し、理解している。サスペンションシステムは、剛性支持部と、剛性支持部内部に配置され、装置が動作しているときに駆動周波数を有する動作要素と、上記剛性支持部に係合し、1つ又は複数の自由度において上記動作要素により生成される振動に対して弾力的な力を発生させるよう構成された弾力性要素を含むサスペンションとを有する。サスペンションシステムは、第2の弾力性要素を更に含むことができ、固有振動数は、第2の弾力性要素により部分的に狭い共振周波数範囲に調整される。追加的な弾力性要素も可能である。
【0025】
上記サスペンションシステムは、上記サスペンションシステムの1つ又は複数の自由度における固有振動数が、狭い共振周波数範囲に調整されるよう構成され、上記共振周波数は上記駆動周波数よりも大きい。例えば、駆動周波数は、約85ヘルツ(「Hz」)未満、又は約65ヘルツ未満、例えば約10~30ヘルツとすることができるが、他の範囲も可能である。サスペンションシステムは、サスペンションシステムの1つ又は複数の自由度における固有振動数が、駆動周波数よりも約10ヘルツ以上高くなるよう構成される。
【0026】
図1を参照すると、一実施形態では、基本的な防音及び防振システム10の概略図であり、矢印はシステム内の力を示す。システム10は例えば、口腔洗浄器、別のハンドヘルド装置、別の消費者装置、又は筐体11を備える他の任意の装置を表し、及び/又はその中に組み込まれることができる。この例では、システムは流体入口と流体出口とを有し、流体を入口から出口に移動させるよう構成されたモータとポンプとを利用する。一実施形態によれば、システム10は、モータ及び/又はポンプを含むシステムの内部要素の少なくとも一部を懸架するよう構成された1つ又は複数の弾力性要素14を有する。1つ又は複数の弾力性要素を含むサスペンションシステムは、モータ又はポンプなどの内部動作要素から筐体への振動及び音の伝達を最小限に抑えるよう構成されており、これによりユーザーエクスペリエンスが向上される。従って、弾力性要素14は、音及び振動を分離及び/又は減衰するよう構成された任意の弾力性要素であり得、以下に限定されるものではないが、バネ、磁石、エラストマー、及び他の多くの弾力性要素を含む。
【0027】
図2を参照すると、一実施形態において、組み立てられた動作要素16の概略図がある。この実施形態では、動作要素は、入口20及び出口18を含むポンプである。この装置は、流体を入口から出口に送り出すこの動作要素を装置の筐体内に備える。多くの可能な実施形態の単なる1つの実施形態によれば、動作要素は、低圧の流体リザーバからポンプを介して流体を、出口から出る高圧ラインに送り出す。動作要素は、広範囲の異なる周波数で作動することができ、本実施形態では、動作要素は、約85Hz未満、又は約65Hz未満、例えば約10~30Hzで機能するが、他の範囲も可能である。この装置では、騒音及び振動の主な発生源は流体経路、ポンプ及びドライブトレインである。ポンプ及びドライブトレインは、この振動の大部分の源であり、一定の周波数の音/振動インパルスを繰り返し発生させ、更に高調波を励起させる。この振動が外部表面に伝わることで、ユーザに聞こえる音の大部分が生成され、これらの一次音/振動源が二次源に伝わる。これらの二次源は、主周波数及び/又は高調波からエネルギーを得て、ユーザ/外気に露出する部品を動かし、主な力からの音振動をユーザに放射する。
【0028】
サスペンションシステムが機能することで、システムが共振する1つ又は複数の固有振動数が発生し、そのうち低い方の最初の6つの周波数は一次モードとみなされる。一次モードの周波数は例えば、システムを励起し、それらのモードでシステムが振動又は移動することをもたらす周波数であってよい。動作要素の実施形態は例えば、最初の3つの並進モードと3つの回転モードとである6つの一次モードを有することができる。懸架された動作要素の重心が一直線上に移動するのが並進であり、懸架された動作要素の重心と直交する極の周りを回転するのが回転である。装置及び/又は動作要素の実施形態に基づき、1つ又は複数のモードが存在しない場合がある。
【0029】
一実施形態によれば、装置の動作要素は、他の多くの可能な範囲のうち、約10~30Hzなどの特定の周波数範囲で動作することができる。共振を避けるため、サスペンションシステムの固有振動数がこの範囲以下かそれ以上であることが必要である。固有振動数は、動作要素及びサスペンションの質量及び剛性特性から決定される。動作要素の質量特性は多かれ少なかれ固定されるので、サスペンションを調整するために変化されることができる主要なパラメータは剛性である。狭い帯域の駆動周波数では、サスペンションの固有振動数を駆動周波数より高くすることが効果的であるが、それでも知覚的な音量を下げることができる。この狭い帯域の駆動周波数では、サスペンション周波数が駆動周波数より高い方が有利な場合がある。なぜなら、サスペンション周波数が低いと、低いサスペンション周波数を実現するために、より大きく、より複雑で、従って高価な弾力性要素を必要とするからである。10Hz以下のサスペンションは、光学テーブルの領域にあり、これは、アクティブなエアサスペンションでかなり大きく、高価であることが多い。低剛性サスペンションは、より多くの移動空間を必要とする。
【0030】
一実施形態によれば、動作要素を備える装置のためのサスペンションシステムは、音及び振動の低減に関する複数の要件、並びに他の設計仕様を有する場合がある。一実施形態によれば、サスペンションシステムは、サスペンションシステム及び動作要素の第1~第6固有振動数が動作要素動作周波数に近いが、共振を回避するために動作要素動作周波数から十分に離れるように動作するよう設計又は構造化されることが好ましい。サスペンションシステムは、手頃な価格で、備え付けの筐体に収まり、落下を含む通常の使用に耐える堅牢性を確保することが望ましい場合もある。
【0031】
サスペンションシステムによる高い減衰は、サスペンションを介した振動の伝達性を高めることになり、ほとんどの実施形態において望ましくない。例えば、高い又は臨界的な減衰は、システムのエネルギー損失が早く、この損失エネルギーがサスペンションを通して外部筐体に伝達されることを意味する。非臨界的減衰システムは、より長い時間、より多くのエネルギーを維持する。臨界的減衰は、励起された後、システムが1サイクル以上振動しないことを意味する。
【0032】
図3を参照すると、一実施形態では、動作要素16を備える組み立てられたサスペンションシステム22の概略図があり、そこでは、動作要素は、サスペンションシステム内に懸架される。サスペンションシステムの1つ又は複数の自由度における固有振動数は、サスペンションにより狭い共振周波数範囲に調整され、組み立てられたサスペンションシステム22の共振周波数は、動作要素16の駆動周波数より大きい。図3は、サスペンションシステム22及び動作要素16の一実施形態を表すが、この実施形態は非限定的な例である。動作要素16は、他の任意の動作要素16であってもよく、サスペンションシステムは、サスペンションシステムの1つ又は複数の自由度における固有振動数が、サスペンションにより狭い共振周波数範囲に調整され、組み立てられたサスペンションシステムの共振周波数が動作要素の駆動周波数よりも大きくなるように、他の態様で構造化又は構成されることができる。
【0033】
本実施形態によれば、サスペンションシステム22は、剛性支持部24を有する。剛性支持部及びサスペンションの1つ又は複数の要素は、動作要素16と装置内の筐体又は他の固定構造との間のインタフェースである。例えば、剛性支持部24は、動作要素16とサスペンションの1つ又は複数の要素とを支持し、動作要素の駆動周波数よりも大きい狭い共振周波数範囲に固有振動数を調整することにより動作要素の音及び振動を最小にするために、動作要素16とサスペンションの他の要素との位置決めを容易にする。剛性支持部24は、少なくとも動作要素16の重量を支持するとともに、動作要素16により及ぼされる力に十分に抵抗し、過度の動きを制限し、経時的な変形を回避するのに十分な任意の材料で構成されることができる。
【0034】
図示省略されるが、サスペンションシステムは、剛性支持部24と動作要素16との間に配置された弾力性要素26を更に含む。弾力性要素26は、剛性支持部と動作要素との間のインタフェースであり、動作要素の重量を支持する。弾力性要素26は、バイアスを及ぼし、及び/又はエネルギーを吸収する任意の要素、装置、又は機構であってもよい。例えば、弾力性要素は、バネ、磁石、ポリマー、又はバイアスを及ぼし、及び/若しくはエネルギーを吸収する他の材料若しくは構造体の任意のタイプの1つ又は複数であってもよい。この弾力性要素は、動作要素の重量でクリープしないことが重要である。例えば、この実施形態では、弾力性要素26は、剛性支持部及び/又は動作要素に対してバイアスを及ぼし、動作要素により生成される動作周波数からのエネルギーを吸収する金属バネである。一実施形態によれば、弾力性要素は、6つの自由度すべてにおいて動作アセンブリにより生成される振動に対して弾力的な力を生成するよう構成されるが、他の実施形態も可能である。
【0035】
いくつかの実施形態では、サスペンションシステム22は、剛性支持部24と動作要素16との間に配置され、動作要素により生成される動作周波数からのエネルギーを更に最小化及び/又は吸収するよう構成された第2の弾力性要素28を更に含む。こうして、第1及び第2の弾力性要素は、動作要素の音及び振動を最小化し、固有振動数を動作要素の駆動周波数より大きい狭い共振周波数範囲へと調整する。
【0036】
図3は、第2の弾力性要素28の実施形態を示すが、この実施形態は、非限定的な例である。この例では、第2の弾力性要素28は、剛性支持部と動作要素との間のインタフェースである。弾力性要素28は、バイアスを及ぼし、及び/又はエネルギーを吸収する任意の要素、装置、又は機構であってもよい。例えば、弾力性要素は、バネ、磁石、ポリマー、又はバイアスを及ぼし、及び/若しくはエネルギーを吸収する他の材料若しくは構造体の任意のタイプの1つ又は複数であってもよい。例えば、本実施形態では、弾力性要素28は、エラストマーなどの弾性特性を持つ天然ポリマー又は合成ポリマーである。例えば、弾力性要素は、他の可能な材料の中で、シリコーン材料を有することができる。
【0037】
第2の弾力性要素28はまた、動作要素16の一部が通って延びることを可能にする開口部44を有する。他の実施形態では、第2の弾力性要素28は、動作要素の上方に配置されてもよい。
【0038】
図4を参照すると、一実施形態において、システムの固有振動数を動作要素の駆動周波数よりも大きい狭い共振周波数範囲に調整するよう構成されたサスペンションシステムを含む装置の一部の分解斜視図である。図4は、装置のこの部分の特定の実施形態を表すが、この実施形態は、非限定的な例である。この装置は、サスペンションシステム及び動作要素16の少なくとも一部を収容するよう構成された筐体基部30を有する。サスペンションシステムは、剛性支持部24と、第1の弾力性要素26と、第2の弾力性要素28とを有する。本装置は、剛性支持部と相互作用又は連動するよう構成されたフレーム32を更に備え、これにより、剛性支持部及びサスペンションシステムが所定の位置に更に位置決め及び固定されることができる。
【0039】
図5を参照すると、一実施形態では、剛性支持部24がある。剛性支持部は、基部36から延びる3つの延長部34を有し、各延長部は、第2の弾力性要素(図6に示す)のインターロック式プロングホルダー40にフィットしロックするよう構成されたプロング38で終わる。剛性支持部24はまた、第1の弾力性要素(図示省略)を位置決めするよう構成された受容部42を有する。剛性支持部は、金属、プラスチック、他の任意のポリマーなど、任意の材料で構成されることができる。剛性支持部の剛性は、サスペンションシステムの別の構成可能な要素である。言い換えると、動作要素により生成及び伝達される振動及び/又は騒音を更に抑えるよう、剛性支持部の剛性が選択されることができる。
【0040】
図6を参照すると、一実施形態において、サスペンションシステム22の分解斜視図がある。サスペンションシステムは、基部36、延長部34、及びプロング38を備える剛性支持部24と、中央延長部を備える受容部42とを有する。本システムはまた、受容部分42内に収まり、中央延長部上にフィットするよう構成された第1の弾力性要素を有する。その結果、弾力性要素が受容部分42内に、従って剛性支持部内にしっかりと固定される。システムが組み立てられるとき、動作要素の重量が更に、弾力部材を所定の位置に固定する。
【0041】
サスペンションシステムは、剛性支持部と連動するよう構成された第2の弾力性要素28を更に含む。従って、第2の弾力性要素は、3つの連動するプロングホルダー40を有し、それぞれが、組み立てられるとき、剛性支持部延長部34のプロング38がフィットすることができる経路を規定する。プロングの頭部は、連動するプロングホルダーの全体を通過すると、プロングを所定の位置に固定し、これにより、剛性支持部及び第2の弾力性要素がしっかり固定される。第2の弾力性要素28はまた、動作要素の一部が貫通して延びることを可能にする開口部44を含み、これは、動作要素を更に固定し、エネルギーを更に吸収する。
【0042】
一実施形態によれば、第2の弾力性要素28は、1つ又は複数のモーターマウントスロット46を備える。各モータースロットは、サスペンションが組み立てられるとき、それぞれのモータータブ48(図2に示される)を受け入れるよう構成される。1つ又は複数のモーターマウントスロット46とそれぞれのモータータブ48は、サスペンション及びシステム全体の安定性及び機能性を更に高める。
【0043】
図7を参照すると、一実施形態では、第1の弾力性要素26を有さない、剛性支持部24及び第2の弾力性要素28を備えるサスペンションシステム22の一部の概略図がある。剛性支持部24は、基部36、延長部34、プロング38、及び第1の弾力性要素受容部42を有する。第2の弾力性要素28は、連動するプロングホルダー40と、動作要素の一部が貫通して延びることを可能にする開口部44とを有する。本実施形態では、剛性支持部及び第2の弾力性要素は、動作要素なしで組み立てられる。各プロング38は、連動プロングホルダー40を通って延び、プロングはここでは、剛性支持部及び第2の弾力性要素を連動して保持するように機能する。
【0044】
図8を参照すると、本書で説明される、又は他の態様で想定されるサスペンションシステムの固有振動数は、動作要素の基本周波数よりも高く、設計通りに、この駆動周波数範囲において従来技術のシステムよりも振動及び騒音を著しく減少させる。サスペンションシステムによる高い減衰は、サスペンションを介した振動の伝達性を高めることになり、好ましくない。これを達成するため、本書で説明又は他の態様で想定されるサスペンションシステムは、多くの構成をとることができる。剛性支持部及び第1の弾力性要素は、最終的な構造体を実現するのに、形状、材料、及び/又は関係において、多種多様な態様で構造化又は構成されることができる。その結果、サスペンションシステムの1つ又は複数の自由度における固有振動数が、サスペンションにより狭い共振周波数範囲に調整され、ここで、共振周波数は駆動周波数より大きい。他の多くの構成のうち、弾力性要素の寸法及び他のパラメータは調整されることができる。パラメータは以下に限定されるものではないが、バネである場合のバネコイルのサイズ、形状、重量、直径、及び厚さ、磁石である場合の磁石の強さ等である。
【0045】
本書で説明又は他の態様で想定されるサスペンションシステムは、動作要素からの振動及び騒音の伝達を大幅に低減する。図9を参照すると、例えば、ユーザが知覚する音の大きさを示すA特性グラフがある。ユーザは中音域の周波数を低音域及び高音域よりも簡単に、及び従って大きな音で認識することができる。感度が高ければ高いほど、その周波数のエネルギーが少なくなって聞こえる。一実施形態によれば、動作要素からの一次周波数は約10~30Hzとすることができ、20Hz以下の周波数は聞き取ることができない。図10を参照すると、低周波が身体から放射されにくいことを示すグラフがある。なぜなら、所与の音エネルギーに対して著しく大きなパワーを必要とするからである。同様に、図11を参照すると、サスペンションシステムからの振動の伝達と、その結果としての音エネルギーへの放射のグラフがある。図12は、周波数に対するサスペンションシステムを介した振動伝達のグラフであり、図13は、サスペンションシステムを介して伝達される振動による筐体からの伝達のA特性グラフである。
【0046】
本書において定義及び使用されるすべての定義は、辞書の定義、参照により組み込まれる文書における定義、及び/又は定義された用語の通常の意味に優先して適用されるものと理解されたい。
【0047】
明細書及び特許請求の範囲で使用される不定冠詞「a」及び「an」は、明確に反対の意味を示さない限り、「少なくとも1つ」を意味すると理解されたい。
【0048】
明細書及び特許請求の範囲で使用される「及び/又は」という表現は、そのように結合された要素の「どちらか又は両方」を意味すると理解されたい。即ち、ある場合には結合的に存在し、他の場合には分離的に存在する要素を意味する。「及び/又は」でリストされる複数の要素は、同じように解釈されるべきであり、即ち、そのように結合された要素の「1つ又は複数」である。特定された要素に関連するか否かにかかわらず、「及び/又は」節で特定された要素以外の他の要素がオプションで存在してもよい。
【0049】
明細書及び特許請求の範囲で使用される「又は」は、上記で規定される「及び/又は」と同じ意味を持つと理解されたい。例えば、リストの項目を区切るとき、「又は」又は「及び/又は」は、包括的であると解釈され、即ち、複数の又はリストの要素のうち、少なくとも1つを含むが、1つ以上も含み、更にオプションとして、リストにない追加項目を含むと解釈される。「唯一の」若しくは「正確に1つの」、又は特許請求の範囲で使用される「からなる」など、反対の意味を持つことが明確に示される用語のみが、複数の又はリストの要素の正確に1つの要素が含まれていることを意味する。一般的に、本書で使用される「又は」という用語は、「いずれか」、「1つの」、「唯一の」、又は「正確に1つの」などの排他的な用語が前に置かれているときのみ、排他的な選択肢(即ち、「一方又は他方で両方ではない」)を示すと解釈される。
【0050】
本書及び特許請求の範囲で使用される、1つ又は複数の要素のリストに関連する「少なくとも1つ」という表現は、要素のリスト内の任意の1つ又は複数の要素から選択される少なくとも1つの要素を意味すると理解されたいが、要素のリスト内に具体的に記載される各要素及びすべての要素の少なくとも1つを必ずしも含むわけではなく、要素のリスト内の要素の任意の組み合わせを除外するものではない。この定義は、具体的に特定された要素に関連するかどうかにかかわらず、「少なくとも1つ」という言葉が指す要素のリストの中に、具体的に特定された要素以外の要素がオプションで存在することも可能にする。
【0051】
明確に反対の指示がない限り、1つ以上のステップ又は行為を含む本書に記載される任意の方法において、その方法のステップ又は行為の順序は、その方法のステップ又は行為が記載される順序に必ずしも限定されない点を理解されたい。
【0052】
特許請求の範囲及び明細書において、「有する」、「含む」、「搬送する」、「持つ」、「備える」、「関与する」、「保持する」、「作られる」などのすべての移行語は、オープンエンドであると理解されるべきであり、即ち、包含を意味し、限定を意味するものではないことを意味するものである。「からなる」及び「から本質的になる」という移行語は、それぞれクローズド又はセミクローズド移行語である。
【0053】
いくつかの発明的な実施形態が本書において説明及び図示されてきたが、当業者であれば、本書に記載された機能を実行し、及び/又は結果を得、及び/又は1つ又は複数の利点を得るための様々な他の手段及び/又は構造を容易に想定することができ、斯かる変形及び/又は変更のそれぞれは、本書に記載された発明的な実施形態の範囲内であるとみなされる。より一般的には、本書に記載されるすべてのパラメータ、寸法、材料、及び構成は例示的なものであり、実際のパラメータ、寸法、材料、及び/又は構成は、本発明の教示が使用される特定の用途又はアプリケーションに依存することを、当業者は容易に理解するであろう。当業者であれば、本書に記載される特定の発明の実施形態に対する多くの均等物を認識するか、又は日常的な実験を行うだけで確認することができるであろう。従って、前述の実施形態は例示に過ぎず、添付の特許請求の範囲及びその均等物の範囲内で、発明的な実施形態が、具体的に記載及び請求されたものとは別の態様で実施されることができることを理解されたい。本願の発明的な実施形態は、本書に記載された個々の特徴、システム、物品、材料、キット、及び/又は方法に向けられる。更に、2つ以上の斯かる特徴、システム、物品、材料、キット、及び/又は方法の任意の組み合わせが、斯かる特徴、システム、物品、材料、キット、及び/又は方法が相互に矛盾しない場合、本願の発明範囲に含まれる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【国際調査報告】