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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-15
(54)【発明の名称】ビーム障害回復応答
(51)【国際特許分類】
   H04W 16/28 20090101AFI20221208BHJP
   H04W 76/19 20180101ALI20221208BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20221208BHJP
【FI】
H04W16/28
H04W76/19
H04W72/04 111
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022520792
(86)(22)【出願日】2020-10-10
(85)【翻訳文提出日】2022-04-12
(86)【国際出願番号】 US2020055163
(87)【国際公開番号】W WO2021072334
(87)【国際公開日】2021-04-15
(31)【優先権主張番号】62/914,398
(32)【優先日】2019-10-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/067,242
(32)【優先日】2020-10-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100158805
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 守三
(74)【代理人】
【識別番号】100112807
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 貴志
(72)【発明者】
【氏名】バイ、ティアンヤン
(72)【発明者】
【氏名】ジョウ、ヤン
(72)【発明者】
【氏名】リュ、ジュン・ホ
(72)【発明者】
【氏名】ベヌゴパル、キラン
(72)【発明者】
【氏名】ルオ、タオ
(72)【発明者】
【氏名】リ、ジュンイ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA01
5K067DD11
5K067DD47
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE24
5K067KK02
(57)【要約】
本開示のいくつかの態様は、ビーム障害回復動作を管理するための技法を提供する。ユーザ機器(UE)によって実施され得る方法は、概して、基地局(BS)の2次セル(Scell)に関連するビームペアリンク(BPL)のビーム障害検出(BFD)を実施することと、BSの別のセル中でビーム障害回復要求(BFRQ)メッセージを送ること、BFRQメッセージは、Scellのための候補回復ビームの指示を含み、と、BFRQを送ることに基づいてタイマーを開始することと、を含む。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)によるワイヤレス通信のための方法であって、
基地局(BS)の2次セル(Scell)に関連するビームペアリンク(BPL)のビーム障害検出(BFD)を実施することと、
前記BSの別のセル中でビーム障害回復要求(BFRQ)メッセージを送ることと、前記BFRQメッセージは、前記Scellのための候補回復ビームの指示を含み、
前記BFRQを送ることに基づいてタイマーを開始することと、
ビーム障害回復応答(BFRR)メッセージが前記タイマーの満了より前に受信されるのかどうかに基づいて、前記別のセル中で前記BFRQメッセージを再送すべきかどうかを決定することと、
前記決定することに基づいて前記別のセル中で前記BFRQメッセージを再送することと、ここにおいて、前記BFRRメッセージは、
前記Scellのための新しい送信構成インジケータ(TCI)状態のアクティブ化または再構成、
前記Scellのための前記候補回復ビームを使用した送信、あるいは
前記Scellのための非アクティブ化コマンド、
のうちの1つまたは複数のタイプを備え、
を備える、方法。
【請求項2】
前記BFRRメッセージは、前記BFRQメッセージを搬送するアップリンクチャネルと同じハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスをもつ新しい送信のためのアップリンク許可をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記Scellのための前記新しいTCI状態のアクティブ化または再構成は、前記別のセル中の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)上の媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)中で受信される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記Scellのための前記新しいTCI状態のアクティブ化または再構成は、前記別のセル中で受信される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記Scellのための前記候補回復ビームを使用した前記送信は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記Scellのための前記候補回復ビームを使用した前記送信は、あらかじめ定義されたリソース中で送られる、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記Scellのための前記候補回復ビームを使用した前記送信は、前記UEに示されるリソース中で送られる、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記リソースは、無線リソース制御(RRC)シグナリングを使用して前記UEに示される、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記BFRQメッセージを送った後のある時間期間の間、前記Scellのための前記候補回復ビームを使用した前記送信のためのリソースを監視すること、
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記監視することは、前記Scellのための前記候補回復ビームを受信するために前記UEの受信ビームを設定することを備える、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記非アクティブ化コマンドは、前記別のセル中の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)上の媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)中で受信される、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記非アクティブ化コマンドは、前記別のセル中で受信される、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
どの1つまたは複数のタイプのBFRRメッセージを監視すべきかの指示を受信することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
基地局(BS)によるワイヤレス通信のための方法であって、
ユーザ機器(UE)からセル中でビーム障害回復要求(BFRQ)メッセージを受信することと、前記BFRQメッセージは、前記UEの2次セル(Scell)のための候補回復ビームの指示を含み、
前記BFRQメッセージに応答して、前記UEにビーム障害回復応答(BFRR)メッセージを送ることと、ここにおいて、前記BFRRメッセージは、
前記Scellのための新しい送信構成インジケータ(TCI)状態のアクティブ化または再構成、
前記Scellのための前記候補回復ビームを使用した送信、あるいは
前記Scellのための非アクティブ化コマンド、
のうちの1つまたは複数のタイプを備え、
を備える、方法。
【請求項15】
前記BFRRメッセージは、前記BFRQメッセージを搬送するアップリンクチャネルと同じハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスをもつ新しい送信のためのアップリンク許可をさらに備える、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記Scellのための前記新しいTCI状態のアクティブ化または再構成は、前記セル中の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)上の媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)中で送信される、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記Scellのための前記新しいTCI状態のアクティブ化または再構成は、前記セル中で送信される、請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記Scellのための前記候補回復ビームを使用した前記送信は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)である、請求項14に記載の方法。
【請求項19】
前記Scellのための前記候補回復ビームを使用した前記送信は、あらかじめ定義されたリソース中で送られる、請求項14に記載の方法。
【請求項20】
前記Scellのための前記候補回復ビームを使用した前記送信は、前記UEに示されるリソース中で送られる、請求項14に記載の方法。
【請求項21】
前記リソースは、無線リソース制御(RRC)シグナリングを使用して前記UEに示される、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記非アクティブ化コマンドは、前記セル中の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)上の媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)中で送信される、請求項14に記載の方法。
【請求項23】
前記非アクティブ化コマンドは、前記セル中で送信される、請求項14に記載の方法。
【請求項24】
ユーザ機器(UE)であって、
メモリと、
前記メモリに通信可能に結合されたプロセッサと、
を備え、前記プロセッサは、
基地局(BS)の2次セル(Scell)に関連するビームペアリンク(BPL)のビーム障害検出(BFD)を実施することと、
前記BSの別のセル中でビーム障害回復要求(BFRQ)メッセージを送ることと、前記BFRQメッセージは、前記Scellのための候補回復ビームの指示を含み、
前記BFRQを送ることに基づいてタイマーを開始することと、
ビーム障害回復応答(BFRR)メッセージが前記タイマーの満了より前に受信されるのかどうかに基づいて、前記別のセル中で前記BFRQメッセージを再送すべきかどうかを決定することと、
前記決定に基づいて前記別のセル中で前記BFRQメッセージを再送することと、ここにおいて、前記BFRRメッセージは、
前記Scellのための新しい送信構成インジケータ(TCI)状態のアクティブ化または再構成、
前記Scellのための前記候補回復ビームを使用した送信、あるいは
前記Scellのための非アクティブ化コマンド、
のうちの1つまたは複数のタイプを備え、
を行うように構成された、UE。
【請求項25】
前記BFRRメッセージは、前記BFRQメッセージを搬送するアップリンクチャネルと同じハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスをもつ新しい送信のためのアップリンク許可をさらに備える、請求項24に記載のUE。
【請求項26】
前記Scellのための前記新しいTCI状態のアクティブ化または再構成は、前記別のセル中の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)上の媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)中で受信される、請求項24に記載のUE。
【請求項27】
前記Scellのための前記新しいTCI状態のアクティブ化または再構成は、前記別のセル中で受信される、請求項24に記載のUE。
【請求項28】
前記Scellのための前記候補回復ビームを使用した前記送信は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)である、請求項24に記載のUE。
【請求項29】
前記Scellのための前記候補回復ビームを使用した前記送信は、あらかじめ定義されたリソース中で送られる、請求項24に記載のUE。
【請求項30】
基地局(BS)であって、
メモリと、
前記メモリに通信可能に結合されたプロセッサと、
を備え、前記プロセッサは、
ユーザ機器(UE)からセル中でビーム障害回復要求(BFRQ)メッセージを受信することと、前記BFRQメッセージは、前記UEの2次セル(Scell)のための候補回復ビームの指示を含み、
前記BFRQメッセージに応答して、前記UEにビーム障害回復応答(BFRR)メッセージを送ることと、ここにおいて、前記BFRRメッセージは、
前記Scellのための新しい送信構成インジケータ(TCI)状態のアクティブ化または再構成、
前記Scellのための前記候補回復ビームを使用した送信、あるいは
前記Scellのための非アクティブ化コマンド、
のうちの1つまたは複数のタイプを備え、
を行うように構成された、BS。
【発明の詳細な説明】
【優先権の主張】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001]本出願は、本出願の譲受人に譲渡され、以下に完全に記載されるかのようにすべての適用可能な目的のためにそれらの全体が参照により本明細書に明確に組み込まれる、2019年10月11日に出願された米国仮出願第62/914,398号の利益と優先権とを主張する、2020年10月9日に出願された米国出願第17/067,242号の優先権を主張する。
【技術分野】
【0002】
開示の分野
[0002]本開示の態様は、ワイヤレス通信に関し、より詳細には、ビーム障害回復(beam failure recovery)動作を管理するための技法に関する。
【背景技術】
【0003】
関連技術の説明
[0003]ワイヤレス通信システムは、電話、ビデオ、データ、メッセージング、ブロードキャストなど、様々な電気通信サービスを提供するために広く展開されている。これらのワイヤレス通信システムは、利用可能なシステムリソース(たとえば、帯域幅、送信電力など)を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な多元接続技術を採用し得る。そのような多元接続システムの例は、いくつかの例を挙げれば、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))ロングタームエボリューション(LTE(登録商標))システム、LTEアドバンスト(LTE-A)システム、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)システム、および時分割同期符号分割多元接続(TD-SCDMA)システムを含む。
【0004】
[0004]これらの多元接続技術は、異なるワイヤレスデバイスが都市、国家、地域、さらには地球規模で通信することを可能にする共通プロトコルを提供するために、様々な電気通信規格において採用されている。新無線(たとえば、5G NR)は、新生の電気通信規格の一例である。NRは、3GPPによって公表されたLTEモバイル規格の拡張のセットである。NRは、スペクトル効率を改善すること、コストを下げること、サービスを改善すること、新しいスペクトルを利用すること、ならびにダウンリンク(DL)上でおよびアップリンク(UL)上でサイクリックプレフィックス(CP)とともにOFDMAを使用して、他のオープン規格とより良く統合することによって、モバイルブロードバンドインターネットアクセスをより良くサポートするように設計されている。これらの目的で、NRは、ビームフォーミングと、多入力多出力(MIMO)アンテナ技術と、キャリアアグリゲーション(CA)とをサポートする。
【0005】
[0005]しかしながら、モバイルブロードバンドアクセスに対する需要が増加し続けるにつれて、NRおよびLTE技術のさらなる改善が必要である。好ましくは、これらの改善は、他の多元接続技術と、これらの技術を採用する電気通信規格とに適用可能であるべきである。
【発明の概要】
【0006】
[0006]本開示のシステム、方法、およびデバイスは、各々いくつかの態様を有し、それらのうちの単一の態様が単独で本開示の望ましい属性を担当するとは限らない。次に、以下の特許請求の範囲によって表される本開示の範囲を限定することなしに、いくつかの特徴が手短に説明される。この説明を考察すれば、特に「発明を実施するための形態」と題するセクションを読めば、本開示の特徴が、改善されたビーム障害検出を含む利点をどのように提供するのかが理解されよう。
【0007】
[0007]いくつかの態様は、ユーザ機器(UE)によるワイヤレス通信のための方法に関する。本方法は、基地局(BS)の2次セル(Scell)に関連するビームペアリンク(BPL: beam pair link)のビーム障害検出(BFD:beam failure detection)を実施することと;BSの別のセル中でビーム障害回復要求(BFRQ: beam failure recovery request)メッセージを送ることと、BFRQメッセージは、Scellのための候補回復ビームの指示を含む;BFRQを送ることに基づいてタイマーを開始することと;ビーム障害回復応答(BFRR)メッセージがタイマーの満了より前に別のセル中で受信されるのかどうかに基づいて、別のセル中でBFRQメッセージを再送すべきかどうかを決定することと;決定することに基づいて別のセル中でBFRQメッセージを再送することと、を含み、BFRRメッセージは、Scellのための新しい送信構成インジケータ(TCI)状態のアクティブ化または再構成、Scellのための候補回復ビームを使用した送信、あるいはScellのための非アクティブ化コマンド、のうちの1つまたは複数のタイプを備える。
【0008】
[0008]いくつかの態様は、基地局(BS)によるワイヤレス通信のための方法に関する。本方法は、ユーザ機器(UE)からセル中でビーム障害回復要求(BFRQ)メッセージを受信することと、BFRQメッセージは、UEの2次セル(Scell)のための候補回復ビームの指示を含む;BFRQメッセージに応答してUEにビーム障害回復応答(BFRR)メッセージを送ることと、を含み、BFRRメッセージは、Scellのための新しい送信構成インジケータ(TCI)状態のアクティブ化または再構成、Scellのための候補回復ビームを使用した送信、あるいはScellのための非アクティブ化コマンド、のうちの1つまたは複数のタイプを備える。
【0009】
[0009]いくつかの態様は、メモリと、メモリに通信可能に結合されたプロセッサとを備えるユーザ機器(UE)に関する。プロセッサは、基地局(BS)の2次セル(Scell)に関連するビームペアリンク(BPL)のビーム障害検出(BFD)を実施することを行うように構成される。プロセッサは、BSの別のセル中でビーム障害回復要求(BFRQ)メッセージを送ること、BFRQメッセージは、Scellのための候補回復ビームの指示を含む、を行うように構成される。プロセッサは、BFRQを送ることに基づいてタイマーを開始することを行うように構成される。プロセッサは、ビーム障害回復応答(BFRR)メッセージがタイマーの満了より前に別のセル中で受信されるのかどうかに基づいて、別のセル中でBFRQメッセージを再送すべきかどうかを決定することを行うように構成される。プロセッサは、決定に基づいて別のセル中でBFRQメッセージを再送すること、ここにおいて、BFRRメッセージは、Scellのための新しい送信構成インジケータ(TCI)状態のアクティブ化または再構成、Scellのための候補回復ビームを使用した送信、あるいはScellのための非アクティブ化コマンド、のうちの1つまたは複数のタイプを備える、を行うように構成される。
【0010】
[0010]いくつかの態様は、メモリと、メモリに通信可能に結合されたプロセッサとを備える基地局(BS)に関する。プロセッサは、ユーザ機器(UE)からセル中でビーム障害回復要求(BFRQ)メッセージを受信すること、BFRQメッセージは、UEの2次セル(Scell)のための候補回復ビームの指示を含む、を行うように構成される。プロセッサは、BFRQメッセージに応答してUEにビーム障害回復応答(BFRR)メッセージを送ること、ここにおいて、BFRRメッセージは、Scellのための新しい送信構成インジケータ(TCI)状態のアクティブ化または再構成、Scellのための候補回復ビームを使用した送信、あるいはScellのための非アクティブ化コマンド、のうちの1つまたは複数のタイプを備える、を行うように構成される。
【0011】
[0011]いくつかの態様は、ユーザ機器(UE)に関する。UEは、基地局(BS)の2次セル(Scell)に関連するビームペアリンク(BPL)のビーム障害検出(BFD)を実施するための手段を含む。UEは、BSの別のセル中でビーム障害回復要求(BFRQ)メッセージを送ること、BFRQメッセージは、Scellのための候補回復ビームの指示を含む、を行うための手段を含む。UEは、BFRQを送ることに基づいてタイマーを開始することを行うための手段を含む。UEは、ビーム障害回復応答(BFRR)メッセージがタイマーの満了より前に別のセル中で受信されるのかどうかに基づいて、別のセル中でBFRQメッセージを再送すべきかどうかを決定することを行うための手段を含む。UEは、決定することに基づいて別のセル中でBFRQメッセージを再送すること、ここにおいて、BFRRメッセージは、Scellのための新しい送信構成インジケータ(TCI)状態のアクティブ化または再構成、Scellのための候補回復ビームを使用した送信、あるいはScellのための非アクティブ化コマンド、のうちの1つまたは複数のタイプを備える、を行うための手段を含む。
【0012】
[0012]いくつかの態様は、基地局(BS)に関する。BSは、ユーザ機器(UE)からセル中でビーム障害回復要求(BFRQ)メッセージを受信すること、BFRQメッセージは、UEの2次セル(Scell)のための候補回復ビームの指示を含む、を行うための手段を含む。BSは、BFRQメッセージに応答してUEにビーム障害回復応答(BFRR)メッセージを送ること、ここにおいて、BFRRメッセージは、Scellのための新しい送信構成インジケータ(TCI)状態のアクティブ化または再構成、Scellのための候補回復ビームを使用した送信、あるいはScellのための非アクティブ化コマンド、のうちの1つまたは複数のタイプを備える、を行うための手段を含む。
【0013】
[0013]いくつかの態様は、ユーザ機器(UE)によるワイヤレス通信のための命令を記憶した非一時的コンピュータ可読記憶媒体に関する。命令は、基地局(BS)の2次セル(Scell)に関連するビームペアリンク(BPL)のビーム障害検出(BFD)を実施することを行うように構成される。命令は、BSの別のセル中でビーム障害回復要求(BFRQ)メッセージを送ること、BFRQメッセージは、Scellのための候補回復ビームの指示を含む、を行うように構成される。命令は、BFRQを送ることに基づいてタイマーを開始することを行うように構成される。命令は、ビーム障害回復応答(BFRR)メッセージがタイマーの満了より前に別のセル中で受信されるのかどうかに基づいて、別のセル中でBFRQメッセージを再送すべきかどうかを決定することを行うように構成される。命令は、決定に基づいて別のセル中でBFRQメッセージを再送すること、ここにおいて、BFRRメッセージは、Scellのための新しい送信構成インジケータ(TCI)状態のアクティブ化または再構成、Scellのための候補回復ビームを使用した送信、あるいはScellのための非アクティブ化コマンド、のうちの1つまたは複数のタイプを備える、を行うように構成される。
【0014】
[0014]いくつかの態様は、基地局(BS)によるワイヤレス通信のための命令を記憶した非一時的コンピュータ可読記憶媒体に関する。命令は、ユーザ機器(UE)からセル中でビーム障害回復要求(BFRQ)メッセージを受信すること、BFRQメッセージは、UEの2次セル(Scell)のための候補回復ビームの指示を含む、を行うように構成される。命令は、BFRQメッセージに応答してUEにビーム障害回復応答(BFRR)メッセージを送ること、ここにおいて、BFRRメッセージは、Scellのための新しい送信構成インジケータ(TCI)状態のアクティブ化または再構成、Scellのための候補回復ビームを使用した送信、あるいはScellのための非アクティブ化コマンド、のうちの1つまたは複数のタイプを備える、を行うように構成される。
【0015】
[0015]本開示の態様は、本明細書で説明される方法を実施するための、装置、プロセッサ、およびコンピュータ可読媒体のための、手段を提供する。
【0016】
[0016]上記の目的および関係する目的を達成するために、1つまたは複数の態様は、以下で十分に説明され、特に特許請求の範囲において指摘される特徴を備える。以下の説明および添付の図面は、1つまたは複数の態様のうちのいくつかの例示的な特徴を詳細に記載する。ただし、これらの特徴は、様々な態様の原理が採用され得る様々な方法のうちのほんのいくつかを示すものである。
【0017】
[0017]本開示の上記で具陳された特徴が詳細に理解され得るように、図面にその一部が示される態様を参照することによって、上記で手短に要約されたより具体的な説明が得られ得る。ただし、その説明は他の等しく有効な態様に通じ得るので、添付の図面は、本開示のいくつかの典型的な態様のみを示し、したがって、本開示の範囲を限定するものと見なされるべきではないことに留意されたい。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】[0018]本開示のいくつかの態様による、例示的な電気通信システムを概念的に示すブロック図。
図2】[0019]本開示のいくつかの態様による、例示的な基地局(BS)およびユーザ機器(UE)の設計を概念的に示すブロック図。
図3】[0020]本開示のいくつかの態様による、例示的なビーム障害検出および回復プロシージャを示す図。
図4】[0021]本開示のいくつかの態様による、UEによるワイヤレス通信のための例示的な動作を示す流れ図。
図5】[0022]本開示のいくつかの態様による、BSによるワイヤレス通信のための例示的な動作を示す流れ図。
図6】[0023]本開示の態様による、本明細書で開示される技法のための動作を実施するように構成された様々な構成要素を含み得る通信デバイスを示す図。
図7】[0024]本開示の態様による、本明細書で開示される技法のための動作を実施するように構成された様々な構成要素を含み得る通信デバイスを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
[0025]理解を容易にするために、可能な場合、各図に共通である同じ要素を指定するために同じ参照番号が使用されている。一態様において開示される要素が、特定の具陳なしに他の態様に対して有益に利用され得ることが企図される。
【0020】
[0026]本開示の態様は、ビーム障害検出を管理するための装置、方法、処理システム、およびコンピュータ可読媒体を提供する。いくつかのワイヤレス通信システム(たとえば、5G NR)では、ユーザ機器(UE)は、PCCおよびSCCのキャリアアグリゲーション(CA)を使用して複数のセルを介して(たとえば、1次コンポーネントキャリア(PCC)を使用して1次セル(Pcell)を介しておよび2次コンポーネントキャリア(SCC)を使用して少なくとも1つの2次セル(Scell)を介して)基地局(BS)と通信し得る。すなわち、複数のセルは、BSがUEをサービスすることを可能にするために一緒にアグリゲートされる。概して、Pcellは、ランダムアクセス(RA)プロシージャ、無線リンク監視(RLM)、ハンドオーバプロシージャなどを実施し得る。いくつかの例では、Scellは、ダウンリンクのみまたはダウンリンクとアップリンクとの両方を与え得る。BSは、UEとのMACシグナリングによってScellのアクティブ化および非アクティブ化を実施し得る。MACシグナリングを使用することによって、BSは、データアクティビティに従ってScellのアクティブ化/非アクティブ化ステータスを変更し得る。
【0021】
[0027]本開示の態様は、ビーム障害検出および回復に関する。いくつかのシステムでは、狭いビーム送信および受信は、ミリメートル波(mmW)周波数におけるリンクバジェットを改善するのに有用だが、ビーム障害を受けやすいことがある。mmWでは、方向性ビームフォーミングがUEとBSとの間で使用され、UEとBSとはビームペアリンク(BPL)を介して通信する。ビーム障害は、概して、ビームの品質がしきい値を下回る(たとえば、BPLの基準信号受信電力(RSRP)がしきい値を下回る)シナリオを指し、これは、無線リンク障害(RLF)につながり得る。NRは、ビーム回復と呼ばれるビーム障害から回復するために下位レイヤシグナリングをサポートする。たとえば、セルの再選択を開始する代わりに、ビーム品質が低くなりすぎるときにセル内でのビームペアの再選択が実施され得る。いくつかの例では、UEは、ビーム障害を検出し、基地局にビーム障害回復要求(BFRQ)を送信し得る。
【0022】
[0028]いくつかの態様では、ビーム障害回復(BFR)プロセスはセル固有(たとえば、Pcellに関連するBFRプロセスおよびScellに関連するBFR)であり得る。一例では、UEは、専用のスケジューリング要求としてPUCCHを介してPcellにBFRQを送信することによってScellを対象とするBFRQを通信することができる。たとえば、UEのBFRQに対する基地局によるビーム障害回復応答(BFRR)は、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)のための新しい送信をスケジュールするためにアップリンク許可を含み得る。
【0023】
[0029]以下の説明は、通信システムにおけるビーム障害検出および応答の例を提供するものであり、特許請求の範囲に記載される範囲、適用可能性、または例を限定するものではない。本開示の範囲から逸脱することなく、論じられる要素の機能および構成に変更が行われ得る。様々な例は、適宜に、様々な手順または構成要素を省略、置換、または追加し得る。たとえば、説明される方法は、説明される順序とは異なる順序で実施され得、様々なステップが追加、省略、または組み合わせられ得る。また、いくつかの例に関して説明される特徴は、いくつかの他の例において組み合わせられ得る。たとえば、本明細書に記載される態様をいくつ使用しても、装置は実装され得、または方法は実施され得る。さらに、本開示の範囲は、本明細書に記載される本開示の様々な態様に加えて、またはそれらの態様以外に、他の構造、機能、または構造および機能を使用して実施されるそのような装置または方法をカバーするものとする。本明細書で開示される本開示のいずれの態様も、請求項の1つまたは複数の要素によって実施され得ることを理解されたい。「例示的」という単語は、「例、事例、または例示の働きをする」ことを意味するために本明細書で使用される。「例示的」として本明細書に記載されたいかなる態様も、必ずしも他の態様よりも好ましいか、または有利であると解釈されるべきではない。
【0024】
[0030]概して、任意の数のワイヤレスネットワークが所与の地理的エリア中に展開され得る。各ワイヤレスネットワークは、特定の無線アクセス技術(RAT)をサポートし得、1つまたは複数の周波数上で動作し得る。RATは、無線技術、エアインターフェースなどと呼ばれることもある。周波数は、キャリア、サブキャリア、周波数チャネル、トーン、サブバンドなどと呼ばれることもある。各周波数は、異なるRATのワイヤレスネットワーク間での干渉を回避するために、所与の地理的エリア中の単一のRATをサポートし得る。いくつかの場合には、5G NR RATネットワークが展開され得る。
【0025】
[0031]図1は、本開示の態様が実施され得る例示的なワイヤレス通信ネットワーク100を示す。たとえば、ワイヤレス通信ネットワーク100は、NRシステム(たとえば、5G NRネットワーク)であり得る。
【0026】
[0032]図1に示されているように、BS110aは、ユーザ機器(UE)からセル中でビーム障害回復要求(BFRQ)メッセージを受信すること、BFRQメッセージは、UEの2次セル(Scell)のための候補回復ビームの指示を含む、を行うように構成されたビーム障害マネージャ112を含む。ビーム障害マネージャ112はまた、BFRQメッセージに応答してUEにビーム障害回復応答(BFRR)メッセージを送ること、ここにおいて、BFRRメッセージは、Scellのための新しい送信構成インジケータ(TCI)状態のアクティブ化または再構成、Scellのための候補回復ビームを使用した送信、あるいはScellのための非アクティブ化コマンド、のうちの1つまたは複数のタイプを備える、を行うように構成され得る。
【0027】
[0033]UE120aは、(たとえば、CA中で)基地局(BS)の2次セル(Scell)に関連するビームペアリンク(BPL)のビーム障害検出(BFD)を実施することを行うように構成されたビーム障害マネージャ122を含む。ビーム障害マネージャ122はまた、別のセル中でビーム障害回復要求(BFRQ)メッセージを送ること、BFRQメッセージは、Scellのための候補回復ビームの指示を含む、を行うように構成され得る。ビーム障害マネージャ122はまた、BFRQを送ることに基づいてタイマーを開始することを行うように構成され得る。ビーム障害マネージャ122はまた、ビーム障害回復応答(BFRR)メッセージがタイマーの満了より前に前記別のセル中で受信されるのかどうかに基づいて、前記別のセル中でBFRQメッセージを再送すべきかどうかを決定することを行うように構成され得る。ビーム障害マネージャ122はまた、決定することに基づいて前記別のセル中でBFRQメッセージを再送すること、ここにおいて、BFRRメッセージは、Scellのための新しい送信構成インジケータ(TCI)状態のアクティブ化または再構成、Scellのための候補回復ビームを使用した送信、あるいはScellのための非アクティブ化コマンド、のうちの1つまたは複数のタイプを備える、を行うように構成され得る。
【0028】
[0034]NRアクセス(たとえば、5G NR)は、(たとえば、80MHzまたはそれを超える)広帯域幅をターゲットにする拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、(たとえば、25GHzまたはそれを超える)高いキャリア周波数をターゲットにするミリメートル波(mmWave)、非後方互換性MTC技法をターゲットにするマッシブマシンタイプ通信MTC(mMTC)、および/または超高信頼低レイテンシ通信(URLLC)をターゲットにするミッションクリティカルサービスなど、様々なワイヤレス通信サービスをサポートし得る。これらのサービスは、レイテンシおよび信頼性要件を含み得る。これらのサービスは、それぞれのサービス品質(QoS)要件を満たすために、異なる送信時間間隔(TTI)をも有し得る。さらに、これらのサービスは、同じサブフレームにおいて共存し得る。
【0029】
[0035]図1に示されているように、ワイヤレス通信ネットワーク100は、いくつかの基地局(BS)110a~z(それぞれはまた、本明細書では個々にBS110と呼ばれるか、またはBS110と総称される)と、他のネットワークエンティティとを含み得る。BS110は、固定であり得るかまたはモバイルBS110のロケーションに従って移動し得る、「セル」と呼ばれることがある特定の地理的エリアに、通信カバレージを提供し得る。いくつかの例では、BS110は、任意の好適なトランスポートネットワークを使用して、様々なタイプのバックホールインターフェース(たとえば、直接物理接続、ワイヤレス接続、仮想ネットワークなど)を通して、互いに、および/あるいはワイヤレス通信ネットワーク100中の1つまたは複数の他のBSまたはネットワークノード(図示されず)に相互接続され得る。図1に示されている例では、BS110a、110bおよび110cは、それぞれマクロセル102a、102bおよび102cのためのマクロBSであり得る。BS110xは、ピコセル102xのためのピコBSであり得る。BS110yおよび110zは、それぞれフェムトセル102yおよび102zのためのフェムトBSであり得る。BSは、1つまたは複数のセルをサポートし得る。BS110は、ワイヤレス通信ネットワーク100中のユーザ機器(UE)120a~y(それぞれはまた、本明細書では個々にUE120と呼ばれるか、またはUE120と総称される)と通信する。UE120(たとえば、120x、120yなど)は、ワイヤレス通信ネットワーク100全体にわたって分散され得、各UE120は、固定または移動であり得る。
【0030】
[0036]ワイヤレス通信ネットワーク100はまた、上流局(たとえば、BS110aまたはUE120r)からのデータおよび/または他の情報の送信を受信し、下流局(たとえば、UE120またはBS110)にデータおよび/または他の情報の送信を送るか、あるいはデバイス間の通信を容易にするためにUE120間の送信をリレーする、リレーなどとも呼ばれるリレー局(たとえば、リレー局110r)を含み得る。
【0031】
[0037]ネットワークコントローラ130は、BS110のセットに結合し、これらのBS110の協調および制御を行い得る。ネットワークコントローラ130は、バックホールを介してBS110と通信し得る。BS110はまた、ワイヤレスバックホールまたはワイヤラインバックホールを介して(たとえば、直接または間接的に)互いと通信し得る。
【0032】
[0038]図2は、本開示の態様を実装するために使用され得る、(たとえば、図1のワイヤレス通信ネットワーク100中の)BS110aとUE120aとの例示的な構成要素を示す。
【0033】
[0039]BS110aにおいて、送信プロセッサ220が、データソース212からデータを受信し、コントローラ/プロセッサ240から制御情報を受信し得る。制御情報は、物理ブロードキャストチャネル(PBCH)、物理制御フォーマットインジケータチャネル(PCFICH)、物理ハイブリッドARQインジケータチャネル(PHICH)、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)、グループ共通PDCCH(GC PDCCH)などのためのものであり得る。データは、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)などのためのものであり得る。プロセッサ220は、データシンボルおよび制御シンボルを取得するために、それぞれデータおよび制御情報を処理(たとえば、符号化およびシンボルマッピング)し得る。送信プロセッサ220はまた、1次同期信号(PSS)、2次同期信号(SSS)、およびPBCH復調基準信号(DMRS)のためになど、基準シンボルを生成し得る。送信(TX)多入力多出力(MIMO)プロセッサ230は、適用可能な場合、データシンボル、制御シンボル、および/または基準シンボルに対して空間処理(たとえば、プリコーディング)を実施し得、出力シンボルストリームをトランシーバ中の変調器(MOD)232a~232tに与え得る。トランシーバ中の各変調器232a~232tは、(たとえば、OFDMなどのために)それぞれの出力シンボルストリームを処理して、出力サンプルストリームを取得し得る。各変調器は、さらに、ダウンリンク信号を取得するために、出力サンプルストリームを処理(たとえば、アナログに変換、増幅、フィルタ処理、およびアップコンバート)し得る。トランシーバ中の変調器232a~232tからのダウンリンク信号は、それぞれアンテナ234a~234tを介して送信され得る。
【0034】
[0040]UE120aにおいて、アンテナ252a~252rは、BS110aからダウンリンク信号を受信し得、受信信号をそれぞれトランシーバ中の復調器(DEMOD)254a~254rに与え得る。トランシーバ中の各復調器254a~254rは、入力サンプルを取得するために、それぞれの受信された信号を調整(たとえば、フィルタ処理、増幅、ダウンコンバート、およびデジタル化)することができる。各復調器は、さらに、受信シンボルを取得するために、(たとえば、OFDMなどのための)入力サンプルを処理し得る。MIMO検出器256は、トランシーバ中のすべての復調器254a~254rから受信シンボルを取得し、適用可能な場合は受信シンボルに対してMIMO検出を実施し、検出されたシンボルを与え得る。受信プロセッサ258は、検出シンボルを処理(たとえば、復調、デインターリーブ、および復号)し、UE120aについての復号されたデータをデータシンク260に提供し、復号された制御情報をコントローラ/プロセッサ280に提供し得る。
【0035】
[0041]アップリンク上では、UE120aにおいて、送信プロセッサ264が、データソース262から(たとえば、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)のための)データを受信し、処理し得、コントローラ/プロセッサ280から(たとえば、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)のための)制御情報を受信し、処理し得る。送信プロセッサ264はまた、基準信号のための(たとえば、サウンディング基準信号(SRS)のための)基準シンボルを生成し得る。送信プロセッサ264からのシンボルは、適用可能な場合はTX MIMOプロセッサ266によってプリコーディングされ、(たとえば、SC-FDMなどのために)トランシーバ中の復調器254a~254rによってさらに処理され、BS110aに送信され得る。BS110aにおいて、UE120aからのアップリンク信号は、アンテナ234によって受信され、トランシーバ中の変調器232a~232tによって処理され、適用可能な場合はMIMO検出器236によって検出され、UE120aによって送られた復号されたデータおよび制御情報を取得するために、受信プロセッサ238によってさらに処理され得る。受信プロセッサ238は、復号されたデータをデータシンク239に与え、復号された制御情報をコントローラ/プロセッサ240に与え得る。
【0036】
[0042]メモリ242および282は、それぞれBS110aおよびUE120aのためのデータおよびプログラムコードを記憶し得る。スケジューラ244は、ダウンリンクおよび/またはアップリンク上でのデータ送信のためにUEをスケジュールし得る。
【0037】
[0043]NRは、アップリンクとダウンリンクとの上でサイクリックプレフィックス(CP)とともに直交周波数分割多重化(OFDM)を利用し得る。NRは、時分割複信(TDD)を使用した半二重動作をサポートし得る。OFDMとシングルキャリア周波数分割多重化(SC-FDM)とは、システム帯域幅を、トーン、ビンなどとも通常呼ばれる複数の直交サブキャリアに区分する。各サブキャリアはデータで変調され得る。変調シンボルは、OFDMでは周波数領域中で、SC-FDMでは時間領域中で送られ得る。隣接するサブキャリア間の間隔は固定であり得、サブキャリアの総数はシステム帯域幅に依存し得る。リソースブロック(RB)と呼ばれる最小リソース割振りは、12個の連続するサブキャリアであり得る。システム帯域幅はまた、サブバンドに区分され得る。たとえば、サブバンドは、複数のRBをカバーし得る。NRは、15KHzのベースサブキャリア間隔(SCS)をサポートし得、他のSCSは、ベースSCSに対して定義され得る(たとえば、30kHz、60kHz、120kHz、240kHzなど)。
【0038】
[0044]UE120aのアンテナ252、プロセッサ266、258、264、および/またはコントローラ/プロセッサ280、ならびに/あるいはBS110aのアンテナ234、プロセッサ220、230、238、および/またはコントローラ/プロセッサ240は、本明細書で説明される様々な技法および方法を実施するために使用され得る。
【0039】
[0045]たとえば、図2に示されているように、BS110aのコントローラ/プロセッサ240は、ユーザ機器(UE)からセル中でビーム障害回復要求(BFRQ)メッセージを受信すること、BFRQメッセージは、UEの2次セル(Scell)のための候補回復ビームの指示を含む、を行うように構成されたビーム障害マネージャ112を含む。ビーム障害マネージャ112はまた、BFRQメッセージに応答してUEにビーム障害回復応答(BFRR)メッセージを送ること、ここにおいて、BFRRメッセージは、Scellのための新しい送信構成インジケータ(TCI)状態のアクティブ化または再構成、Scellのための候補回復ビームを使用した送信、あるいはScellのための非アクティブ化コマンド、のうちの1つまたは複数のタイプを備える、を行うように構成され得る。
【0040】
[0046]UE120aは、(たとえば、CA中で)BSの2次セル(Scell)に関連するビームペアリンク(BPL)のビーム障害検出(BFD)を実施することを行うように構成されたビーム障害マネージャ122を含む。ビーム障害マネージャ122はまた、別のセル中でビーム障害回復要求(BFRQ)メッセージを送ること、BFRQメッセージは、Scellのための候補回復ビームの指示を含む、を行うように構成され得る。ビーム障害マネージャ122はまた、BFRQを送ることに基づいてタイマーを開始することを行うように構成され得る。ビーム障害マネージャ122はまた、ビーム障害回復応答(BFRR)メッセージがタイマーの満了より前に前記別のセル中で受信されるのかどうかに基づいて、前記別のセル中でBFRQメッセージを再送すべきかどうかを決定することを行うように構成され得る。ビーム障害マネージャ122はまた、決定することに基づいて前記別のセル中でBFRQメッセージを再送すること、ここにおいて、BFRRメッセージは、Scellのための新しい送信構成インジケータ(TCI)状態のアクティブ化または再構成、Scellのための候補回復ビームを使用した送信、あるいはScellのための非アクティブ化コマンド、のうちの1つまたは複数のタイプを備える、を行うように構成され得る。
【0041】
2次セルのための例示的なビーム障害回復
[0047]ワイヤレス通信システム(たとえば、5G NR)では、UE120aは、キャリアアグリゲーション(CA)と呼ばれることがある、複数のコンポーネントキャリア(CC)を使用して、複数のセル(たとえば、1次セル(Pcell)および少なくとも1つの2次セル(Scell))を介してBS110aと通信し得る。場合によっては、UE120aは、Scellを介してダウンリンク送信(たとえば、データ送信)を受信することしかしないことがある。たとえば、UE120aは、PDCCHの制御リソースセット(CORESET)上でPcellからダウンリンク制御シグナリング(たとえば、スケジューリングリソース許可、無線リソース制御(RRC)シグナリング、ダウンリンク制御情報(DCI))を受信し、Scellからダウンリンクデータ送信のみを受信し得る(たとえば、UE120aとScellとの間の通信は制御シグナリングを受信するためにUE120aのためのCORESETなしに構成され得る)。UE120aは、アップリンク送信を介してPcellとScellとのうちの1つまたは複数と通信し得る。
【0042】
[0048]場合によっては、CAは、UE120aとBS110aとの間の通信の帯域幅を増加させるために使用され得る。ビームフォーミングされた通信システム(5G NR)の場合、CAはまた、ブロードキャスト制御シグナリングのための広いビームまたはUE固有のデータトラフィックのための狭いビームなどの様々なトラフィックフローのための異なるビームの使用を可能にし得る。
【0043】
[0049]狭いビーム送信および受信は、ミリメートル波周波数におけるリンクバジェットを改善するのに有用だが、ビーム障害を受けやすいことがある。ビーム障害は、概して、制御リソースセット(CORESET)のためのビームの品質がしきい値を下回るシナリオを指し、これは、無線リンク障害(RLF)につながり得る。NRは、ビーム障害回復(BFR)プロセスと呼ばれるビーム障害からの回復のための下位レイヤシグナリングプロセスをサポートする。たとえば、ビーム品質が低くなりすぎるときにセルの再選択を開始する代わりに、セル内でのビームペアの再選択が実施され得る。
【0044】
[0050]また、場合によっては、たとえば、UEが、アップリンクトラフィックよりも多くダウンリンクトラフィックを受信しているか、またはBSのスケジューリングが、アップリンク許可がUEに与えられることに遅延を生じる場合、BSからBFRRメッセージを受信することは遅延され得る。BFRRを受信する際の遅延は、BSによって失敗したScellに関する命令を生成し、通信すること、および新しいリンクを確立し、Scell通信を再開することを行う際に追加の遅延を生じ得る。したがって、失敗したScellによって生じる通信遅延を低減または除去するための方法および技法について、以下で説明する。たとえば、UEは、BFRQメッセージ中でScellの回復のための候補ビームを通信し得、UEに応答したBFRR送信は、ACKとしてだけでなく、UEのためのScellへの新しい送信のためのUL許可としても働き得、ここで、BFRR送信は、BFRQと同じHARQ IDを有する。
【0045】
[0051]図3は、本開示のいくつかの態様による、ビーム障害検出(BFD)およびBFRのための例示的な動作300を示すコールフローである。図示のように、UE120aは、(たとえば、CA中で)Scell304およびPcell306の少なくとも2つのセルとの2次セル(Scell)に関連するビームペアリンク(BPL)のためのBFDを実施するように構成される(いくつかの実施形態では、Pcell306は、代わりに、別のScellであり得ることに留意されたい)。
【0046】
[0052]ビーム障害は、BFD基準信号(RS)を監視し、ビーム障害のトリガ条件が満たされたのかどうかを評価することによって検出され得る。図3に示されているように、UE120aは、Scell304からのBFD RSを監視し、第1の通信308中でBFD RSを受信する。いくつかの例では、構成された制御リソースセット(CORESET)に関連するRSの推定されたブロック誤り率(BLER)がしきい値(たとえば、10%)を上回る場合、UE120aはビーム障害を検出する。いくつかの例では、BPLの基準信号受信電力(RSRP)がしきい値を下回るとUE120aが決定するとき、UE120aはビーム障害を検出する。
【0047】
[0053]Scell304を回復するために、UE120aは、別のセル上でビーム障害要求(BFRQ)メッセージを送ることができる。BFRQは、図3に示されているようにPcell306にまたは別のScell(図示せず)に送られ得る。2ステップのBFRQが使用され得る。たとえば、ビーム障害を検出した後に、UE120aは、Pcell306上での第2の通信310中でBFRQの第1のステップ(または第1のステージ)を送り得る。BFRQメッセージの第1のステップは、Pcell306上でのスケジューリング要求(SR)を含み得る。いくつかの例では、SRは、専用のSRリソース上で送られ得る。SRは、UE120aがBFRQメッセージの第2のステップ(または第2のステージ)を通信するためのスケジューリングを要求し得る。
【0048】
[0054]図3に示されているように、第3の通信312において、UE120aは、Pcell306から、SRに応答して、BFRQメッセージの第2のステップの通信のためにUE120aをスケジュールする、PDCCHを受信し得る。いくつかの例では、PDCCH通信は、新規データインジケータ(NDI)のうちの1つまたは複数を備えるHARQ情報と、図3の第2のステップのBFRQメッセージのためのUE120aとPcell306との間の特定のHARQプロセスを識別するHARQプロセスIDとを含み得る。
【0049】
[0055]PDCCHに応答して、UE120aは、Pcell306上での第4の通信314においてBFRQメッセージのスケジュールされた第2のステップを送り得る。いくつかの例では、第4の通信314は、Pcell306によってスケジュールされたようにPUSCHを介して送信されるMAC-CEを含み得る。MAC-CEは、失敗したコンポーネントキャリア(CC)(たとえば、ビームもしくはビームペア)の識別子(たとえば、ビームもしくはビームペアに対応するインデックス)および/または回復のためのScell304の候補ビームの指示を含み得る。したがって、UE120aは、失敗したCCのインデックスならびに当該失敗したビームを置き換える新しい候補ビームの両方を報告するためにMAC-CEを使用する。
【0050】
[0056]候補の新しいビームを発見するために、UE120aは、ビーム識別RSを監視し得る。たとえば、ビーム障害がUE120aによって検出されると、UE120aは、ビーム識別RSを監視し、測定された受信品質に基づいて良好な受信品質を有するビームを選択することによって新しい候補ビームを識別し得る。新しいビーム識別のためのRSは、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)および/または同期信号(SS)ブロックを含み得る。たとえば、UE120aは、BFDより前に、BFD中に、またはBFDの後にScell304によって送信される候補の新しいビームを監視し得る。
【0051】
[0057]いくつかの態様では、UE120aは、BFRQの送信時に、またはBFRQを送ると決定した時に、タイマーを開始し得る。たとえば、UE120aは、BFRQの第1のステップまたは第2のステップを送るとタイマーを開始し得る。いくつかの例では、UE120aは、タイマーの満了より前に当該別のセルからBFRRメッセージが受信されるのかどうかに基づいて、Pcell306にBFRQメッセージの第1のステップを再送すべきかまたは第2のステップを再送すべきかを決定し得る。たとえば、タイマーの持続時間が満了し、UE120aがBFRRを受信しなかった場合、UE120aは、BFRQメッセージの第1のステップまたは第2のステップを再送し得る。いくつかの例では、UE120aがBFRQメッセージの第1のステップまたは第2のステップを再送信のしきい値数だけすでに再送信した場合、UE120aは、Pcell306にBFRQメッセージを再送するのを控え得る。代わりに、UE120aが、再送信のしきい値数の後にいかなる応答も検出することができない場合、UE120aは、上位レイヤ(たとえば、コアネットワーク)に通知し、潜在的に、RLFおよびセルの再選択につながり得る。
【0052】
[0058]BFRRメッセージは、2つの方法のうちの1つでUE120aに送信され得る。第5の通信316において、Pcell306は、UE120aにビーム障害回復応答(BFRR)メッセージを送信することによってBFRQの第2のステップに応答する。BFRRメッセージは、MAC-CEに確認応答し、UE120aによる新しいアップリンク送信をスケジュールするアップリンク許可(たとえば、ダウンリンク制御情報(DCI)メッセージ)を含み得る。いくつかの例では、アップリンク許可は、BFRQの第2のステップにおいてMAC-CEを搬送するPUSCH中で使用され、第3の通信312においてPcell306によって識別された同じHARQプロセスIDを使用して新しいアップリンク送信をスケジュールし得る。いくつかの例では、BFRRは、UE120aがPcell306からの応答を監視する(たとえば、CORESET-BFRと呼ばれる)CORESETを介して送られる。第5の通信316の代替として、第6の通信318は、Scell304から送信され得る。第6の通信318は、MAC-CEによって識別されるScell候補回復ビームを使用した送信であり得る。
【0053】
[0059]いくつかの態様では、BFRRメッセージは、(i)Pcell306または別のセルによってUE120aに与えられるScell304のための新しい送信構成インジケータ(TCI)状態のアクティブ化または再構成、(ii)Scell304のための候補回復ビームを使用したScell304からのUE120aへの送信、あるいは(iii)Pcell306または別のセルによってUE120aに与えられるScell304のための非アクティブ化コマンド、のうちの1つまたは複数を備える。
【0054】
[0060]新しいTCIは、特に、基準信号(RS)(たとえば、CSI-RSおよび/またはSSブロック)に関する情報を含み得る。ここで、Pcell306は、新しいTCI状態をUE120aに与えることによって、Scell304によって送信されるRS(たとえば、第1の通信308においてBFDのためにUE120aによって使用されるRS)に新しいTCI状態を関連付ける。したがって、Pcellは、Scell304によって送信されるRSがそのTCIに関連する同じ空間フィルタを使用することを仮定することができることをUE120aに通知する。いくつかの例では、BFRRメッセージは、Scell304によって送信されるRSを受信するために使用すべき擬似コロケーション(QCL)関係(たとえば、どの受信ビームをUE120aが使用することができるのか)をUE120aに示すスケジューリング割当ての部分として新しいTCI状態を含み得る。したがって、UE120aは、新しいTCI状態を使用してScell304とのTCI状態をリセットし、Scell304の通信を再開し得る。したがって、BFRRメッセージが新しいTCI状態を含むので、UE120aは、Scell304との通信のために新しいTCIを直接使用し、レイテンシとオーバーヘッドとを節約することができる。BFRRメッセージ中の新しいTCI状態がない場合、UE120aは、Scell304のTCIをリセットし、次いで、UE120aにそのデータを通信するためにPcell306からの追加のシグナリングを待つ必要があることになる。
【0055】
[0061]説明されたように、BFRRメッセージは、第4の通信314においてUE120aによって示される候補回復ビームを使用してScell304によってUE120aに送信され得る。すなわち、Scell304は、MAC-CE中でUE120aによって識別されるScell304のための候補ビームを使用してUE120aにBFRRメッセージを送信し得る。いくつかの例では、BFRRメッセージは、候補回復ビームを使用してあらかじめ定義されたリソースを介して送信されるPDCCHである。この例では、第4の通信314のMAC-CEを送信した後に、UE120aは、MAC-CEを送信した後のある持続時間(たとえば、タイマーの所定の持続時間)の間あらかじめ定義されたリソースと候補回復ビームとを監視する。UE120aが、タイマーの持続時間内にBFRRメッセージを受信しない場合、UE120aは、第2の通信310のBFRQの第1のステップ(または第1のステージ)を再送信し得る。タイマーの持続時間内にBFRRを受信した後、UEは、タイマーを停止し、第2の通信310のBFRQを再送信することを控え得る。
【0056】
[0062]いくつかの例では、あらかじめ定義されたPDCCHリソースは、UE120aと、Scell304と、Pcell306との通信を指示するワイヤレス通信規格(たとえば、3GPP)に定義され得る。いくつかの例では、あらかじめ定義されたPDCCHリソースは、BFRより前のシグナリングによって定義され得る。たとえば、いくつかのシンボル中のいくつかのトーンは、PDCCH探索空間のための候補であり得、ここで、それらのトーンおよびシンボルは、ワイヤレス通信規格に定義されている。この例では、UE120aは、それらの候補探索空間中での潜在的なPDCCHのブラインド復号を使用し得る。探索空間中に、PDCCHが送信されることになる複数の候補ロケーションがあり得、したがって、UE120aが、すべての候補ロケーションをブラインド復号し得ることに留意されたい。復号されたロケーション中のCRCのスクランブルシーケンスがUE自体のシーケンスに一致するとUE120aが決定する場合、UE120aはPDCCHを検出している。
【0057】
[0063]UE120aは、候補ビームのTCI状態を使用してScell304とのTCI状態をリセットし、Scell304の通信を再開し得る。代替的に、UE120aが新しいTCI状態またはBFRRメッセージを受信しない場合、UE120aは、MAC-CE中に示される候補ビームが、Scell304からシグナリングを受信するためにUE120aが使用することができる受信ビームのための新しいTCI状態であると仮定し得る。したがって、UE120aは、Scell304の通信を再開するために候補ビームのTCI状態を使用してScell304のためのそれのTCI状態をリセットし得る。
【0058】
[0064]いくつかの例では、BFRRメッセージは、Scell304のための非アクティブ化コマンドを含み得る。CAでは、CC(たとえば、Scell304のCC)のアクティブ化および非アクティブ化は、MAC-CEシグナリングを通して行われ得る。たとえば、MAC-CEシグナリングは、ビットマップを含み得、ここで、各ビットは、Scell304がアクティブ化されるべきなのかまたは非アクティブ化されるべきなのかを示す。非アクティブ化コマンドは、PDSCH上でPcell306によってUE120aに送信され得る。ここで、UE120aは、UE120aがScell304の再アクティブ化を明示的に通知するまで、UE120aとScell304との間のすべての通信が中止することになると仮定することができる。いくつかの例では、基地局110は、Scell304の非アクティブ化を実施し得る。
【0059】
[0065]図4は、本開示のいくつかの態様による、ワイヤレス通信のための例示的な動作400を示す流れ図である。動作400は、たとえば、UE(たとえば、ワイヤレス通信ネットワーク100中のUE120a)によって実施され得る。動作400は、1つまたは複数のプロセッサ(たとえば、図2のコントローラ/プロセッサ280)上で実行され、動作するソフトウェア構成要素として実装され得る。さらに、動作400におけるUEによる信号の送信および受信は、たとえば、1つまたは複数のアンテナ(たとえば、図2のアンテナ252)によって可能にされ得る。いくつかの態様では、UEによる信号の送信および/または受信は、信号を取得および/または出力する1つまたは複数のプロセッサ(たとえば、コントローラ/プロセッサ280)のバスインターフェースを介して実装され得る。
【0060】
[0066]動作400は、ブロック402において、(たとえば、キャリアアグリゲーション(CA)中で)基地局(BS)の2次セル(Scell)に関連するビームペアリンク(BPL)のビーム障害検出(BFD)を実施することによって始まる。
【0061】
[0067]動作400は、ブロック404に、BSの別のセル中でビーム障害回復要求(BFRQ)メッセージを送ること、BFRQメッセージは、Scellのための候補回復ビームの指示を含む、によって進む。
【0062】
[0068]動作400は、ブロック406に、BFRQを送ることに基づいてタイマーを開始することによって進む。
【0063】
[0069]動作400は、ブロック408に、ビーム障害回復応答(BFRR)メッセージがタイマーの満了より前に別のセル中で受信されるのかどうかに基づいて別のセル中でBFRQメッセージを再送すべきかどうかを決定することによって進む。
【0064】
[0070]動作400は、ブロック410に、決定することに基づいて別のセル中でBFRQメッセージを再送すること(またはBFRQメッセージを再送するのを控えること)、ここにおいて、BFRRメッセージは、次のようなタイプ(i)~(iii)のうちの1つまたは複数を備える、によって進む。(i)Scellのための新しい送信構成インジケータ(TCI)状態のアクティブ化または再構成、(ii)Scellのための候補回復ビームを使用した送信、(iii)Scellのための非アクティブ化コマンド。
【0065】
[0071]いくつかの態様では、BFRRメッセージは、BFRQメッセージを搬送するアップリンクチャネルと同じハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスをもつ新しい送信のためのアップリンク許可をさらに備える。
【0066】
[0072]いくつかの態様では、別のセルは、1次セルである。
【0067】
[0073]いくつかの態様では、Scellのための新しいTCI状態のアクティブ化または再構成は、別のセル中の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)上の媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)中で受信される。
【0068】
[0074]いくつかの態様では、Scellのための新しいTCI状態のアクティブ化または再構成は、別のセル中で受信される。たとえば、Scellのための新しいTCI状態のアクティブ化または再構成は、別のセル中の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)上の媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)中で受信され得る。
【0069】
[0075]いくつかの態様では、Scellのための候補回復ビームを使用した送信は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)である。
【0070】
[0076]いくつかの態様では、Scellのための候補回復ビームを使用した送信は、あらかじめ定義されたリソース中で送られる。
【0071】
[0077]いくつかの態様では、あらかじめ定義されたリソースは、1つまたは複数の周波数および時間リソースを備える。
【0072】
[0078]いくつかの態様では、Scellのための候補回復ビームを使用した送信は、UEに示されるリソース中で送られる。
【0073】
[0079]いくつかの態様では、リソースは、無線リソース制御(RRC)シグナリングを使用してUEに示される。
【0074】
[0080]いくつかの態様では、動作400は、BFRQメッセージを送った後のある時間期間の間Scellのための候補回復ビームを使用した送信のためのリソースを監視することを含む。
【0075】
[0081]いくつかの態様では、時間期間はUEに示される。
【0076】
[0082]いくつかの態様では、時間期間は、無線リソース制御(RRC)シグナリングを使用してUEに示される。
【0077】
[0083]いくつかの態様では、監視することは、Scellのための候補回復ビームを受信するためにUEの受信ビームを設定することを備える。
【0078】
[0084]いくつかの態様では、時間期間はUEのUE能力に基づく。
【0079】
[0085]いくつかの態様では、非アクティブ化コマンドは、別のセル中の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)上の媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)中で受信される。
【0080】
[0086]いくつかの態様では、非アクティブ化コマンドは、別のセル中で受信される。たとえば、非アクティブ化コマンドは、別のセル中の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)上の媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)中で受信され得る。
【0081】
[0087]いくつかの態様では、動作400は、どの1つまたは複数のタイプのBFRRメッセージを監視すべきかの指示を受信することを含む。
【0082】
[0088]いくつかの態様では、動作400は、示された1つまたは複数のタイプのBFRRメッセージを監視することを含む。
【0083】
[0089]いくつかの態様では、動作400は、示された1つまたは複数のタイプに基づいて監視するために使用すべき1つまたは複数の受信ビームを決定することを含む。
【0084】
[0090]いくつかの態様では、動作400は、BFRRメッセージを受信すること、ここにおいて、BFRRメッセージは、Scellのための非アクティブ化コマンドを備える、と、BFRRメッセージを受信することに基づいてScellを非アクティブ化することと、を含む。
【0085】
[0091]いくつかの態様では、動作400は、BFRRメッセージを受信すること、ここにおいて、BFRRメッセージは、Scellのための新しいTCI状態のアクティブ化または再構成を備える、と、BFRRメッセージを受信することに基づいて新しいTCI状態にScellのTCI状態をリセットすることと、を含む。
【0086】
[0092]いくつかの態様では、動作400は、BFRRメッセージを受信すること、ここにおいて、BFRRメッセージは、アップリンク許可を備える、と、BFRRメッセージを受信することに基づいて候補回復ビームとしてScellのTCI状態をリセットすることと、を含む。
【0087】
[0093]いくつかの態様では、Scellのための新しいTCI状態のアクティブ化または再構成は、Scellのための候補回復ビームである。
【0088】
[0094]図5は、本開示のいくつかの態様による、ワイヤレス通信のための例示的な動作500を示す流れ図である。動作500は、たとえば、基地局(たとえば、ワイヤレス通信ネットワーク100中のBS110a)によって実施され得る。動作500は、UEによって実施される動作400に相補的であり得る。動作500は、1つまたは複数のプロセッサ(たとえば、図2のコントローラ/プロセッサ240)上で実行され、動作するソフトウェア構成要素として実装され得る。さらに、動作500におけるBSによる信号の送信および受信は、たとえば、1つまたは複数のアンテナ(たとえば、図2のアンテナ234)によって可能にされ得る。いくつかの態様では、BSによる信号の送信および/または受信は、信号を取得および/または出力する1つまたは複数のプロセッサ(たとえば、コントローラ/プロセッサ240)のバスインターフェースを介して実装され得る。
【0089】
[0095]動作500は、ブロック502において、ユーザ機器(UE)からセル中でビーム障害回復要求(BFRQ)メッセージを受信すること、BFRQメッセージは、UEの2次セル(Scell)のための候補回復ビームの指示を含む、によって始まる。
【0090】
[0096]動作は、ブロック504に、BFRQメッセージに応答してUEにビーム障害回復応答(BFRR)メッセージを送ること、ここにおいて、BFRRメッセージは、(i)Scellのための新しい送信構成インジケータ(TCI)状態のアクティブ化または再構成、(ii)Scellのための候補回復ビームを使用した送信、あるいは(iii)Scellのための非アクティブ化コマンド、のうちの1つまたは複数のタイプを備える、によって進む。
【0091】
[0097]いくつかの態様では、BFRRメッセージは、BFRQメッセージを搬送するアップリンクチャネルと同じハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスをもつ新しい送信のためのアップリンク許可をさらに備える。
【0092】
[0098]いくつかの態様では、セルは、1次セルである。
【0093】
[0099]いくつかの態様では、Scellのための新しいTCI状態のアクティブ化または再構成は、セル中の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)上の媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)中で送信される。
【0094】
[0100]いくつかの態様では、Scellのための新しいTCI状態のアクティブ化または再構成は、セル中で送信される。たとえば、Scellのための新しいTCI状態のアクティブ化または再構成は、セル中の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)上の媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)中で送信され得る。
【0095】
[0101]いくつかの態様では、Scellのための候補回復ビームを使用した送信は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)である。
【0096】
[0102]いくつかの態様では、Scellのための候補回復ビームを使用した送信は、あらかじめ定義されたリソース中で送られる。
【0097】
[0103]いくつかの態様では、あらかじめ定義されたリソースは、1つまたは複数の周波数および時間リソースを備える。
【0098】
[0104]いくつかの態様では、Scellのための候補回復ビームを使用した送信は、UEに示されるリソース中で送られる。
【0099】
[0105]いくつかの態様では、リソースは、無線リソース制御(RRC)シグナリングを使用してUEに示される。
【0100】
[0106]いくつかの態様では、非アクティブ化コマンドは、セル中の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)上の媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)中で送信される。
【0101】
[0107]いくつかの態様では、非アクティブ化コマンドは、セル中で送信される。
【0102】
[0108]いくつかの態様では、動作500は、どの1つまたは複数のタイプのBFRRメッセージを監視すべきかの指示をUEに送信することを含む。
【0103】
[0109]いくつかの態様では、Scellのための新しいTCI状態のアクティブ化または再構成は、Scellのための候補回復ビームである。
【0104】
[0110]図6は、図4に示されている動作など、本明細書で開示される技法のための動作を実施するように構成された(たとえば、ミーンズプラスファンクション構成要素に対応する)様々な構成要素を含み得る通信デバイス600(たとえば、UE120a)を示す。通信デバイス600は、トランシーバ608(たとえば、送信機および/または受信機)に結合された処理システム602を含む。トランシーバ608は、本明細書で説明される様々な信号など、通信デバイス600のための信号をアンテナ610を介して送信および受信するように構成される。処理システム602は、通信デバイス600によって受信されるおよび/または送信されるべき信号を処理することを含む、通信デバイス600のための処理機能を実施するように構成され得る。
【0105】
[0111]処理システム602は、バス606を介してコンピュータ可読媒体/メモリ612に結合されたプロセッサ604を含む。いくつかの態様では、コンピュータ可読媒体/メモリ612は、プロセッサ604によって実行されたとき、プロセッサ604に、図4に示されている動作、またはビーム障害回復のための本明細書で説明される様々な技法を実施するための他の動作を実施させる命令(たとえば、コンピュータ実行可能コード)を記憶するように構成される。いくつかの態様では、コンピュータ可読媒体/メモリ612は、CA中でBSのScellに関連するBPLのBFDを実施するためのコード630、BSの別のセル中でBFRQメッセージを送るためのコード632、BFRQメッセージは、Scellのための候補回復ビームの指示を含み、BFRQを送ることに基づいてタイマーを開始するためのコード634、BFRRメッセージがタイマーの満了より前に別のセル中で受信されるのかどうかに基づいて、別のセル中でBFRQメッセージを再送すべきかどうかを決定するためのコード636、および/あるいは決定することに基づいて別のセル中でBFRQメッセージを再送すること(またはBFRQメッセージを再送するのを控えること)、ここにおいて、BFRRメッセージは、Scellのための新しい送信構成インジケータ(TCI)状態のアクティブ化または再構成、Scellのための候補回復ビームを使用した送信、あるいはScellのための非アクティブ化コマンド、のうちの1つまたは複数のタイプを備える、を行うためのコード638を記憶する。
【0106】
[0112]いくつかの態様では、プロセッサ604は、コンピュータ可読媒体/メモリ612に記憶されたコードを実装するように構成された回路を有する。プロセッサ604は、CA中でBSのScellに関連するBPLのBFDを実施するための回路620、BSの別のセル中でBFRQメッセージを送るための回路622、BFRQメッセージは、Scellのための候補回復ビームの指示を含み、BFRQを送ることに基づいてタイマーを開始するための回路624、ビーム障害回復応答(BFRR)メッセージがタイマーの満了より前に別のセル中で受信されるのかどうかに基づいて、別のセル中でBFRQメッセージを再送すべきかどうかを決定するための回路626、および/あるいは決定することに基づいて別のセル中でBFRQメッセージを再送すること(またはBFRQメッセージを再送するのを控えること)、ここにおいて、BFRRメッセージは、Scellのための新しい送信構成インジケータ(TCI)状態のアクティブ化または再構成、Scellのための候補回復ビームを使用した送信、あるいはScellのための非アクティブ化コマンドのタイプのうちの1つまたは複数を備える、を行うための回路628を含む。
【0107】
[0113]図7は、図5に示されている動作など、本明細書で開示される技法のための動作を実施するように構成された(たとえば、ミーンズプラスファンクション構成要素に対応する)様々な構成要素を含み得る通信デバイス700(たとえば、BS110a)を示す。通信デバイス700は、トランシーバ708(たとえば、送信機および/または受信機)に結合された処理システム702を含む。トランシーバ708は、本明細書で説明される様々な信号など、通信デバイス700のための信号をアンテナ710を介して送信および受信するように構成される。処理システム702は、通信デバイス700によって受信されるおよび/または送信されるべき信号を処理することを含む、通信デバイス700のための処理機能を実施するように構成され得る。
【0108】
[0114]処理システム702は、バス706を介してコンピュータ可読媒体/メモリ712に結合されたプロセッサ704を含む。いくつかの態様では、コンピュータ可読媒体/メモリ712は、プロセッサ704によって実行されたとき、プロセッサ704に、図5に示されている動作、またはビーム障害回復のための本明細書で説明される様々な技法を実施するための他の動作を実施させる命令(たとえば、コンピュータ実行可能コード)を記憶するように構成される。いくつかの態様では、コンピュータ可読媒体/メモリ712は、UEからセル中でBFRQメッセージを受信するためのコード714、BFRQメッセージは、UEのScellのための候補回復ビームの指示を含み、と、BFRQメッセージに応答してUEにビーム障害回復応答(BFRR)メッセージを送るためのコード716、ここにおいて、BFRRメッセージは、Scellのための新しい送信構成インジケータ(TCI)状態のアクティブ化または再構成、Scellのための候補回復ビームを使用した送信、あるいはScellのための非アクティブ化コマンド、のうちの1つまたは複数のタイプを備える、と、を記憶する。
【0109】
[0115]いくつかの態様では、プロセッサ704は、コンピュータ可読媒体/メモリ712に記憶されたコードを実装するように構成された回路を有する。プロセッサ704は、UEからセル中でBFRQメッセージを受信するための回路720、BFRQメッセージは、UEのScellのための候補回復ビームの指示を含み、と、BFRQメッセージに応答してUEにBFRRメッセージを送るための回路722、ここにおいて、BFRRメッセージは、Scellのための新しいTCI状態のアクティブ化または再構成、Scellのための候補回復ビームを使用した送信、あるいはScellのための非アクティブ化コマンドのうちの1つまたは複数のタイプを備える、と、を含む。
【0110】
例示的な実施形態
[0116]実施形態1:ユーザ機器(UE)によるワイヤレス通信のための方法であって、基地局(BS)の2次セル(Scell)に関連するビームペアリンク(BPL)のビーム障害検出(BFD)を実施することと;BSの別のセル中でビーム障害回復要求(BFRQ)メッセージを送ることと、BFRQメッセージは、Scellのための候補回復ビームの指示を含む;BFRQを送ることに基づいてタイマーを開始することと;ビーム障害回復応答(BFRR)メッセージがタイマーの満了より前に受信されるのかどうかに基づいて、別のセル中でBFRQメッセージを再送すべきかどうかを決定することと;決定することに基づいて別のセル中でBFRQメッセージを再送することと、ここにおいて、BFRRメッセージは、Scellのための新しい送信構成インジケータ(TCI)状態のアクティブ化または再構成、Scellのための候補回復ビームを使用した送信、あるいはScellのための非アクティブ化コマンド、のうちの1つまたは複数のタイプを備える、を備える、方法。
【0111】
[0117]実施形態2:BFRRメッセージは、BFRQメッセージを搬送するアップリンクチャネルと同じハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスをもつ新しい送信のためのアップリンク許可をさらに備える、実施形態1に記載の方法。
【0112】
[0118]実施形態3:別のセルは、1次セルである、実施形態1または2のいずれかに記載の方法。
【0113】
[0119]実施形態4:Scellのための新しいTCI状態のアクティブ化または再構成は、別のセル中の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)上の媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)中で受信される、実施形態1~3のいずれかに記載の方法。
【0114】
[0120]実施形態5:Scellのための新しいTCI状態のアクティブ化または再構成は、別のセル中で受信される、実施形態1~4のいずれかに記載の方法。
【0115】
[0121]実施形態6:Scellのための候補回復ビームを使用した送信は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)である、実施形態1~5のいずれかに記載の方法。
【0116】
[0122]実施形態7:Scellのための候補回復ビームを使用した送信は、あらかじめ定義されたリソース中で送られる、実施形態1~6のいずれかに記載の方法。
【0117】
[0123]実施形態8:あらかじめ定義されたリソースは、1つまたは複数の周波数および時間リソースを備える、実施形態1~7のいずれかに記載の方法。
【0118】
[0124]実施形態9:Scellのための候補回復ビームを使用した送信は、UEに示されるリソース中で送られる、実施形態1~8のいずれかに記載の方法。
【0119】
[0125]実施形態10:リソースは、無線リソース制御(RRC)シグナリングを使用してUEに示される、実施形態1~9のいずれかに記載の方法。
【0120】
[0126]実施形態11:BFRQメッセージを送った後ある時間期間の間、Scellのための候補回復ビームを使用した送信のためのリソースを監視することをさらに備える、実施形態1~10のいずれかに記載の方法。
【0121】
[0127]実施形態12:時間期間はUEに示される、実施形態1~11のいずれかに記載の方法。
【0122】
[0128]実施形態13:時間期間は、無線リソース制御(RRC)シグナリングを使用してUEに示される、実施形態1~12のいずれかに記載の方法。
【0123】
[0129]実施形態14:時間期間はUEのUE能力に基づく、実施形態1~13のいずれかに記載の方法。
【0124】
[0130]実施形態15:監視することは、Scellのための候補回復ビームを受信するためにUEの受信ビームを設定することを備える、実施形態1~14のいずれかに記載の方法。
【0125】
[0131]実施形態16:非アクティブ化コマンドは、別のセル中の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)上の媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)中で受信される、実施形態1~15のいずれかに記載の方法。
【0126】
[0132]実施形態17:非アクティブ化コマンドは、別のセル中で受信される、実施形態1~16いずれかに記載の方法。
【0127】
[0133]実施形態18:どの1つまたは複数のタイプのBFRRメッセージを監視すべきかの指示を受信することをさらに備える、実施形態1~17のいずれかに記載の方法。
【0128】
[0134]実施形態19:示された1つまたは複数のタイプのBFRRメッセージを監視することをさらに備える、実施形態1~18のいずれかに記載の方法。
【0129】
[0135]実施形態20:示された1つまたは複数のタイプに基づいて監視するために使用すべき1つまたは複数の受信ビームを決定することをさらに備える、実施形態1~19のいずれかに記載の方法。
【0130】
[0136]実施形態21:BFRRメッセージを受信することと、ここにおいて、BFRRメッセージは、Scellのための非アクティブ化コマンドを備える;BFRRメッセージを受信することに基づいてScellを非アクティブ化することと、をさらに備える、実施形態1~20のいずれかに記載の方法。
【0131】
[0137]実施形態22:BFRRメッセージを受信することと、ここにおいて、BFRRメッセージは、Scellのための新しいTCI状態のアクティブ化または再構成を備える;BFRRメッセージを受信することに基づいて新しいTCI状態にScellのTCI状態をリセットすることと、をさらに備える、実施形態1~21のいずれかに記載の方法。
【0132】
[0138]実施形態23:BFRRメッセージを受信することと、ここにおいて、BFRRメッセージは、アップリンク許可を備える;BFRRメッセージを受信することに基づいて、候補回復ビームとしてScellのTCI状態をリセットすることと、をさらに備える、実施形態1~22のいずれかに記載の方法。
【0133】
[0139]実施形態24:Scellのための新しいTCI状態のアクティブ化または再構成は、Scellのための候補回復ビームである、実施形態1~23のいずれかに記載の方法。
【0134】
[0140]実施形態25:基地局(BS)によるワイヤレス通信のための方法であって、ユーザ機器(UE)からセル中でビーム障害回復要求(BFRQ)メッセージを受信することと、BFRQメッセージは、UEの2次セル(Scell)のための候補回復ビームの指示を含む;BFRQメッセージに応答してUEにビーム障害回復応答(BFRR)メッセージを送ることと、ここにおいて、BFRRメッセージは、Scellのための新しい送信構成インジケータ(TCI)状態のアクティブ化または再構成、Scellのための候補回復ビームを使用した送信、あるいはScellのための非アクティブ化コマンド、のうちの1つまたは複数のタイプを備える、を備える、方法。
【0135】
[0141]実施形態26:BFRRメッセージは、BFRQメッセージを搬送するアップリンクチャネルと同じハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスをもつ新しい送信のためのアップリンク許可をさらに備える、実施形態25に記載の方法。
【0136】
[0142]実施形態27:セルは、1次セルである、実施形態25または26のいずれかに記載の方法。
【0137】
[0143]実施形態28:Scellのための新しいTCI状態のアクティブ化または再構成は、セル中の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)上の媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)中で送信される、実施形態25~27のいずれかに記載の方法。
【0138】
[0144]実施形態29:Scellのための新しいTCI状態のアクティブ化または再構成は、セル中で送信される、実施形態25~28のいずれかに記載の方法。
【0139】
[0145]実施形態30:Scellのための候補回復ビームを使用した送信は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)である、実施形態25~29のいずれかに記載の方法。
【0140】
[0146]実施形態31:Scellのための候補回復ビームを使用した送信は、あらかじめ定義されたリソース中で送られる、実施形態25~30のいずれかに記載の方法。
【0141】
[0147]実施形態32:あらかじめ定義されたリソースは、1つまたは複数の周波数および時間リソースを備える、実施形態25~31のいずれかに記載の方法。
【0142】
[0148]実施形態33:Scellのための候補回復ビームを使用した送信は、UEに示されるリソース中で送られる、実施形態25~32のいずれかに記載の方法。
【0143】
[0149]実施形態34:リソースは、無線リソース制御(RRC)シグナリングを使用してUEに示される、実施形態25~33のいずれかに記載の方法。
【0144】
[0150]実施形態35:非アクティブ化コマンドは、セル中の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)上の媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)中で送信される、実施形態25~34のいずれかに記載の方法。
【0145】
[0151]実施形態36:非アクティブ化コマンドは、セル中で送信される、実施形態25~35いずれかに記載の方法。
【0146】
[0152]実施形態37:どの1つまたは複数のタイプのBFRRメッセージを監視すべきかの指示をUEに送信することをさらに備える、実施形態25~36のいずれかに記載の方法。
【0147】
[0153]実施形態38:Scellのための新しいTCI状態のアクティブ化または再構成は、Scellのための候補回復ビームである、実施形態25~37のいずれかに記載の方法。
【0148】
[0154]実施形態39:ユーザ機器(UE)であって、メモリと、メモリに通信可能に結合されたプロセッサとを備え、プロセッサは、基地局(BS)の2次セル(Scell)に関連するビームペアリンク(BPL)のビーム障害検出(BFD)を実施することと;BSの別のセル中でビーム障害回復要求(BFRQ)メッセージを送ることと、BFRQメッセージは、Scellのための候補回復ビームの指示を含む;BFRQを送ることに基づいてタイマーを開始することと;ビーム障害回復応答(BFRR)メッセージがタイマーの満了より前に受信されるのかどうかに基づいて、別のセル中でBFRQメッセージを再送すべきかどうかを決定することと;決定に基づいて別のセル中でBFRQメッセージを再送することと(またはBFRQメッセージを再送するのを控えることと)、ここにおいて、BFRRメッセージは、Scellのための新しい送信構成インジケータ(TCI)状態のアクティブ化または再構成、Scellのための候補回復ビームを使用した送信、あるいはScellのための非アクティブ化コマンド、のうちの1つまたは複数のタイプを備える、を行うように構成された、UE。
【0149】
[0155]実施形態40:BFRRメッセージは、BFRQメッセージを搬送するアップリンクチャネルと同じハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスをもつ新しい送信のためのアップリンク許可をさらに備える、実施形態39に記載のUE。
【0150】
[0156]実施形態41:Scellのための新しいTCI状態のアクティブ化または再構成は、別のセル中の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)上の媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)中で受信される、実施形態39および40のいずれかに記載のUE。
【0151】
[0157]実施形態42:Scellのための新しいTCI状態のアクティブ化または再構成は、別のセル中で受信される、実施形態39~41のいずれかに記載のUE。
【0152】
[0158]実施形態43:Scellのための候補回復ビームを使用した送信は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)である、実施形態39~42のいずれかに記載のUE。
【0153】
[0159]実施形態44:Scellのための候補回復ビームを使用した送信は、あらかじめ定義されたリソース中で送られる、実施形態39~43のいずれかに記載のUE。
【0154】
[0160]実施形態45:基地局(BS)であって、メモリと、メモリに通信可能に結合されたプロセッサとを備え、プロセッサは、ユーザ機器(UE)からセル中でビーム障害回復要求(BFRQ)メッセージを受信することと、BFRQメッセージは、UEの2次セル(Scell)のための候補回復ビームの指示を含む;BFRQメッセージに応答してUEにビーム障害回復応答(BFRR)メッセージを送ることと、ここにおいて、BFRRメッセージは、Scellのための新しい送信構成インジケータ(TCI)状態のアクティブ化または再構成、Scellのための候補回復ビームを使用した送信、あるいはScellのための非アクティブ化コマンド、のうちの1つまたは複数のタイプを備える、を行うように構成された、BS。
【0155】
追加の考慮事項
[0161]本明細書で説明される技法は、NR(たとえば、5G NR)、3GPPロングタームエボリューション(LTE)、LTEアドバンスト(LTE-A)、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC FDMA)、時分割同期符号分割多元接続(TD-SCDMA)、および他のネットワークなど、様々なワイヤレス通信技術のために使用され得る。「ネットワーク」および「システム」という用語は、しばしば互換的に使用される。CDMAネットワークは、ユニバーサル地上波無線アクセス(UTRA)、CDMA2000などの無線技術を実装し得る。UTRAは、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))およびCDMAの他の変形態を含む。CDMA2000は、IS-2000、IS-95およびIS-856規格をカバーする。TDMAネットワークは、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))などの無線技術を実装し得る。OFDMAネットワークは、NR(たとえば、5G RA)、発展型UTRA(E-UTRA)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、IEEE802.11(Wi-Fi(登録商標))、IEEE802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE802.20、Flash-OFDMAなどの無線技術を実装し得る。UTRAおよびE-UTRAは、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)の一部である。LTEおよびLTE-Aは、E-UTRAを使用するUMTSのリリースである。UTRA、E-UTRA、UMTS、LTE、LTE-AおよびGSMは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP)と称する団体からの文書に記載されている。CDMA2000とUMBとは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)と称する団体からの文書に記載されている。NRは、開発中の新生のワイヤレス通信技術である。
【0156】
[0162]本明細書で説明される技法は、上述のワイヤレスネットワークおよび無線技術、ならびに他のワイヤレスネットワークおよび無線技術のために使用され得る。明快のために、本明細書では、3G、4G、および/または5Gのワイヤレス技術に一般に関連する用語を使用して態様が説明され得るが、本開示の態様は、他の世代ベースの通信システムにおいて適用され得る。
【0157】
[0163]3GPPでは、「セル」という用語は、この用語が使用されるコンテキストに応じて、ノードB(NB)のカバレージエリアおよび/またはこのカバレージエリアをサービスするNBサブシステムを指すことがある。NRシステムでは、「セル」およびBS、次世代ノードB(gNBもしくはgノードB)、アクセスポイント(AP)、分散ユニット(DU)、キャリア、または送受信ポイント(TRP)という用語が、互換的に使用され得る。BSは、マクロセル、ピコセル、フェムトセル、および/または他のタイプのセルに通信カバレージを提供し得る。マクロセルは、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーし得、サービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。ピコセルは、比較的小さい地理的エリアをカバーし得、サービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。フェムトセルは、比較的小さい地理的エリア(たとえば、自宅)をカバーし得、フェムトセルとの関連付けを有するUE(たとえば、限定加入者グループ(CSG)中のUE、自宅内のユーザのためのUEなど)による制限付きアクセスを可能にし得る。マクロセルのためのBSは、マクロBSと呼ばれることがある。ピコセルのためのBSは、ピコBSと呼ばれることがある。フェムトセルのためのBSは、フェムトBSまたはホームBSと呼ばれることがある。
【0158】
[0164]UEは、移動局、端末、アクセス端末、加入者ユニット、局、顧客構内機器(CPE)、セルラーフォン、スマートフォン、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスモデム、ワイヤレス通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、ラップトップコンピュータ、コードレスフォン、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、タブレットコンピュータ、カメラ、ゲームデバイス、ネットブック、スマートブック、ウルトラブック、アプライアンス、医療デバイスまたは医療機器、生体センサー/生体デバイス、スマートウォッチ、スマートクロージング、スマートグラス、スマートリストバンド、スマートジュエリー(たとえば、スマートリング、スマートブレスレットなど)などのウェアラブルデバイス、エンターテインメントデバイス(たとえば、音楽デバイス、ビデオデバイス、衛星ラジオなど)、車両構成要素または車両センサー、スマートメーター/スマートセンサー、工業用製造機器、全地球測位システムデバイス、あるいはワイヤレス媒体またはワイヤード媒体を介して通信するように構成された任意の他の好適なデバイスと呼ばれることもある。いくつかのUEは、マシンタイプ通信(MTC)デバイスまたは発展型MTC(eMTC)デバイスと見なされ得る。MTC UEおよびeMTC UEは、たとえば、BS、別のデバイス(たとえば、リモートデバイス)、または何らかの他のエンティティと通信し得る、ロボット、ドローン、リモートデバイス、センサー、メーター、モニタ、ロケーションタグなどを含む。ワイヤレスノードは、たとえば、ワイヤードまたはワイヤレス通信リンクを介した、ネットワーク(たとえば、インターネットまたはセルラーネットワークなど、ワイドエリアネットワーク)のための、またはネットワークへの接続性を提供し得る。いくつかのUEは、狭帯域IoT(NB-IoT)デバイスであり得る、モノのインターネット(IoT)デバイスと見なされ得る。
【0159】
[0165]いくつかのワイヤレスネットワーク(たとえば、LTE)は、ダウンリンク上で直交周波数分割多重(OFDM)を利用し、アップリンク上でシングルキャリア周波数分割多重(SC-FDM)を利用する。OFDMおよびSC-FDMは、システム帯域幅を、一般にトーン、ビンなどとも呼ばれる複数(K)個の直交サブキャリアに区分する。各サブキャリアはデータで変調され得る。概して、変調シンボルは、OFDMでは周波数領域で送られ、SC-FDMでは時間領域で送られる。隣接するサブキャリア間の間隔は固定であり得、サブキャリアの総数(K)はシステム帯域幅に依存し得る。たとえば、サブキャリアの間隔は15kHzであり得、(「リソースブロック」(RB)と呼ばれる)最小リソース割振りは12個のサブキャリア(または180kHz)であり得る。したがって、公称高速フーリエ変換(FFT)サイズは、1.25、2.5、5、10、または20メガヘルツ(MHz)のシステム帯域幅に対してそれぞれ128、256、512、1024または2048に等しくなり得る。システム帯域幅はまた、サブバンドに区分され得る。たとえば、サブバンドは1.8MHz(たとえば、6つのRB)をカバーし得、1.25、2.5、5、10または20MHzのシステム帯域幅に対してそれぞれ1、2、4、8、または16個のサブバンドがあり得る。LTEでは、基本送信時間間隔(TTI)またはパケット持続時間は、1msサブフレームである。
【0160】
[0166]NRは、アップリンクおよびダウンリンク上でCPを伴うOFDMを利用し、TDDを使用する半二重動作のサポートを含み得る。NRでは、サブフレームは依然として1msであるが、基本TTIはスロットと呼ばれる。サブフレームは、サブキャリア間隔に応じて、可変数のスロット(たとえば、1、2、4、8、16、...個のスロット)を含んでいる。NR RBは、12個の連続する周波数サブキャリアである。NRは15KHzのベースサブキャリア間隔をサポートし得、他のサブキャリア間隔がベースサブキャリア間隔に対して定義され得、たとえば、30kHz、60kHz、120kHz、240kHzなどである。シンボル長およびスロット長は、サブキャリア間隔とともにスケーリングする。CP長も、サブキャリア間隔に依存する。ビームフォーミングがサポートされ得、ビーム方向が動的に構成され得る。プリコーディングを用いたMIMO送信も、サポートされ得る。いくつかの例では、DLにおけるMIMO構成は、最高8つのストリームおよびUEごとに最高2つのストリームのマルチレイヤDL送信を用いて、最高8つの送信アンテナをサポートし得る。いくつかの例では、UEごとに最高2つのストリームを用いるマルチレイヤ送信がサポートされ得る。複数のセルのアグリゲーションが、最高8つのサービングセルを用いてサポートされ得る。
【0161】
[0167]いくつかの例では、エアインターフェースへのアクセスがスケジュールされ得る。スケジューリングエンティティ(たとえば、BS)は、それのサービスエリアまたはセル内の一部または全部のデバイスおよび機器の間での通信のためのリソースを割り振る。スケジューリングエンティティは、1つまたは複数の従属エンティティのためのリソースをスケジュールすること、割り当てること、再構成すること、および解放することを担当し得る。すなわち、スケジュールされた通信のために、従属エンティティは、スケジューリングエンティティによって割り振られたリソースを利用する。基地局は、スケジューリングエンティティとして機能し得る唯一のエンティティではない。いくつかの例では、UEは、スケジューリングエンティティとして機能し得、1つまたは複数の下位エンティティ(たとえば、1つまたは複数の他のUE)のためのリソースをスケジュールし得、他のUEは、ワイヤレス通信のためにUEによってスケジュールされたリソースを利用し得る。いくつかの例では、UEは、ピアツーピア(P2P)ネットワーク中で、および/またはメッシュネットワーク中で、スケジューリングエンティティとして機能し得る。メッシュネットワークの例では、UEは、スケジューリングエンティティと通信することに加えて、互いに直接通信し得る。
【0162】
[0168]いくつかの例では、2つまたはそれ以上の従属エンティティ(たとえば、UE)が、サイドリンク信号を使用して互いと通信し得る。そのようなサイドリンク通信の現実世界の適用例は、公共安全、近接サービス、UEネットワーク間中継、車両間(V2V)通信、あらゆるモノのインターネット(IoE)通信、IoT通信、ミッションクリティカルメッシュ、および/または様々な他の好適な適用例を含み得る。概して、サイドリンク信号は、スケジューリングエンティティ(たとえば、UEまたはBS)が、スケジューリングおよび/または制御目的のために利用され得るが、スケジューリングエンティティを通してその通信を中継することなしに、ある従属エンティティ(たとえば、UE1)から別の従属エンティティ(たとえば、UE2)に通信される信号を指し得る。いくつかの例では、サイドリンク信号は、(一般的に、無認可スペクトルを使用するワイヤレスローカルエリアネットワークとは異なり)認可スペクトルを使用して通信され得る。
【0163】
[0169]本明細書で開示される方法は、方法を実現するための1つまたは複数のステップまたはアクションを備える。本方法のステップおよび/またはアクションは、特許請求の範囲から逸脱することなく互いに交換され得る。言い換えれば、ステップまたはアクションの特定の順序が指定されない限り、特定のステップおよび/またはアクションの順序および/または使用は、特許請求の範囲から逸脱することなく変更され得る。
【0164】
[0170]本明細書で使用される、項目のリスト「のうちの少なくとも1つ」を指す句は、単一のメンバーを含む、それらの項目の任意の組合せを指す。一例として、「a、b、またはcのうちの少なくとも1つ」は、a、b、c、a-b、a-c、b-c、およびa-b-c、ならびに複数の同じ要素をもつ任意の組合せ(たとえば、a-a、a-a-a、a-a-b、a-a-c、a-b-b、a-c-c、b-b、b-b-b、b-b-c、c-c、およびc-c-c、またはa、b、およびcの任意の他の順序)を包含するものとする。
【0165】
[0171]本明細書で使用される「決定すること」という用語は、多種多様なアクションを包含する。たとえば、「決定すること」は、計算すること、算出すること、処理すること、導出すること、調査すること、探索すること(たとえば、テーブル、データベースまたは別のデータ構造で探索すること)、確認することなどを含み得る。また、「決定すること」は、受信すること(たとえば、情報を受信すること)、アクセスすること(たとえば、メモリ中のデータにアクセスすること)などを含み得る。また、「決定すること」は、解決すること、選択すること、選定すること、確立することなどを含み得る。
【0166】
[0172]以上の説明は、当業者が本明細書で説明された様々な態様を実施することができるようにするために提供されたものである。これらの態様への様々な修正は当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義された一般原理は他の態様に適用され得る。したがって、特許請求の範囲は、本明細書で示された態様に限定されるものではなく、特許請求の範囲の言い回しに矛盾しない全範囲を与えられるべきであり、ここにおいて、単数形の要素への言及は、そのように明記されていない限り、「唯一無二の」を意味するものではなく、「1つまたは複数の」を意味するものである。別段に明記されていない限り、「いくつか(some)」という用語は1つまたは複数を指す。当業者に知られている、または後に知られることになる、本開示全体にわたって説明した様々な態様の要素のすべての構造的および機能的等価物は、参照により本明細書に明確に組み込まれ、特許請求の範囲に包含されるものである。その上、本明細書で開示された何ものも、そのような開示が特許請求の範囲に明示的に列挙されているかどうかにかかわらず、公に供するものではない。いかなるクレーム要素も、その要素が「ための手段」という句を使用して明確に具陳されていない限り、または方法クレームの場合には、その要素が「ためのステップ」という句を使用して具陳されていない限り、米国特許法第112条(f)の規定の下で解釈されるべきではない。
【0167】
[0173]上記で説明された方法の様々な動作は、対応する機能を実施することが可能な任意の好適な手段によって実施され得る。それらの手段は、限定はしないが、回路、特定用途向け集積回路(ASIC)、またはプロセッサを含む、様々な(1つまたは複数の)ハードウェアおよび/またはソフトウェア構成要素および/またはモジュールを含み得る。概して、図に示された動作がある場合、それらの動作は、同様の番号をもつ対応するカウンターパートのミーンズプラスファンクション構成要素を有し得る。
【0168】
[0174]本開示に関連して説明される様々な例示的な論理ブロック、モジュールおよび回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス(PLD)、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、または本明細書で説明される機能を実施するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実施され得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであり得るが、代替的に、プロセッサは、任意の市販されているプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成として実装され得る。
【0169】
[0175]ハードウェアで実装される場合、例示的なハードウェア構成は、ワイヤレスノード中に処理システムを備え得る。処理システムは、バスアーキテクチャを用いて実装され得る。バスは、処理システムの特定の適用例および全体的な設計制約に応じて、任意の数の相互接続バスおよびブリッジを含み得る。バスは、プロセッサと、機械可読媒体と、バスインターフェースとを含む様々な回路を互いにリンクし得る。バスインターフェースは、ネットワークアダプタを、特に、バスを介して処理システムに接続するために使用され得る。ネットワークアダプタは、物理(PHY)レイヤの信号処理機能を実装するために使用され得る。ユーザ機器120(図1参照)の場合、ユーザインターフェース(たとえば、キーパッド、ディスプレイ、マウス、ジョイスティックなど)もバスに接続され得る。バスはまた、タイミングソース、周辺機器、電圧調整器、電力管理回路などの様々な他の回路をリンクし得るが、それらは当技術分野でよく知られており、したがってこれ以上説明されない。プロセッサは、1つまたは複数の汎用および/または専用プロセッサを用いて実装され得る。例は、マイクロプロセッサと、マイクロコントローラと、DSPプロセッサと、ソフトウェアを実行することができる他の回路とを含む。当業者は、特定の適用例と、全体的なシステムに課される全体的な設計制約とに応じて、どのようにしたら処理システムについて説明された機能を最も良く実装し得るかを認識されよう。
【0170】
[0176]ソフトウェアで実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶されるか、あるいはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語などの名称にかかわらず、命令、データ、またはそれらの任意の組合せを意味すると広く解釈されたい。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を可能にする任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。プロセッサは、機械可読記憶媒体に記憶されたソフトウェアモジュールの実行を含む、バスおよび一般的な処理を管理することを担当し得る。コンピュータ可読記憶媒体は、プロセッサがその記憶媒体から情報を読み取ることができ、その記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合され得る。代替として、記憶媒体はプロセッサに一体化され得る。例として、機械可読媒体は、すべてがバスインターフェースを介してプロセッサによってアクセスされ得る、伝送線路、データによって変調された搬送波、および/またはワイヤレスノードとは別個のその上に記憶された命令をもつコンピュータ可読記憶媒体を含み得る。代替的に、または追加として、機械可読媒体、またはそれの任意の部分は、キャッシュおよび/または汎用レジスタファイルがそうであり得るように、プロセッサに統合され得る。機械可読記憶媒体の例は、例として、RAM(ランダムアクセスメモリ)、フラッシュメモリ、ROM(読取り専用メモリ)、PROM(プログラマブル読取り専用メモリ)、EPROM(消去可能プログラマブル読取り専用メモリ)、EEPROM(登録商標)(電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ)、レジスタ、磁気ディスク、光ディスク、ハードドライブ、または他の好適な記憶媒体、あるいはそれらの任意の組合せを含み得る。機械可読媒体はコンピュータプログラム製品において実施され得る。
【0171】
[0177]ソフトウェアモジュールは、単一の命令、または多数の命令を備え得、いくつかの異なるコードセグメント上で、異なるプログラム間で、および複数の記憶媒体にわたって分散され得る。コンピュータ可読媒体は、いくつかのソフトウェアモジュールを備え得る。ソフトウェアモジュールは、プロセッサなどの装置によって実行されたとき、処理システムに様々な機能を実施させる命令を含む。ソフトウェアモジュールは、送信モジュールと受信モジュールとを含み得る。各ソフトウェアモジュールは、単一の記憶デバイス中に常駐するか、または複数の記憶デバイスにわたって分散され得る。例として、トリガイベントが発生したとき、ソフトウェアモジュールがハードドライブからRAMにロードされ得る。ソフトウェアモジュールの実行中、プロセッサは、アクセス速度を高めるために、命令のいくつかをキャッシュにロードし得る。次いで、1つまたは複数のキャッシュラインが、プロセッサによる実行のために汎用レジスタファイルにロードされ得る。以下でソフトウェアモジュールの機能に言及する場合、そのような機能は、そのソフトウェアモジュールからの命令を実行したときにプロセッサによって実装されることが理解されよう。
【0172】
[0178]また、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線(IR)、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)、およびBlu-ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。したがって、いくつかの態様では、コンピュータ可読媒体は非一時的コンピュータ可読媒体(たとえば、有形媒体)を備え得る。さらに、他の態様では、コンピュータ可読媒体は一時的コンピュータ可読媒体(たとえば、信号)を備え得る。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0173】
[0179]したがって、いくつかの態様は、本明細書で提示された動作を実施するためのコンピュータプログラム製品を備え得る。たとえば、そのようなコンピュータプログラム製品は、本明細書で説明された動作を実施するために1つまたは複数のプロセッサによって実行可能である命令、たとえば、本明細書で説明され、図4および/または図5に示されている動作を実施するための命令を記憶した(および/または符号化した)コンピュータ可読媒体を備え得る。
【0174】
[0180]さらに、本明細書で説明された方法および技法を実施するためのモジュールおよび/または他の適切な手段は、適用可能な場合にユーザ端末および/または基地局によってダウンロードされ、および/または他の方法で取得され得ることを諒解されたい。たとえば、そのようなデバイスは、本明細書で説明される方法を実施するための手段の転送を容易にするためにサーバに結合され得る。代替的に、本明細書で説明される様々な方法は、ユーザ端末および/または基地局が記憶手段をデバイスに結合または提供すると様々な方法を取得することができるように、記憶手段(たとえば、RAM、ROM、コンパクトディスク(CD)またはフロッピーディスクなどの物理記憶媒体など)によって提供され得る。その上、本明細書で説明される方法および技法をデバイスに提供するための任意の他の好適な技法が利用され得る。
【0175】
[0181]特許請求の範囲は、上記に示した厳密な構成および構成要素に限定されないことを理解されたい。上記で説明された方法および装置の構成、動作および詳細において、特許請求の範囲から逸脱することなく、様々な改変、変更および変形が行われ得る。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】