(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-15
(54)【発明の名称】単一のダウンリンク制御情報ベースの複数の送受信ポイントのためのデフォルト疑似コロケーション
(51)【国際特許分類】
H04L 27/26 20060101AFI20221208BHJP
H04W 52/18 20090101ALI20221208BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20221208BHJP
【FI】
H04L27/26 114
H04W52/18
H04W16/28
H04L27/26 400
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022520818
(86)(22)【出願日】2020-09-30
(85)【翻訳文提出日】2022-04-04
(86)【国際出願番号】 US2020053618
(87)【国際公開番号】W WO2021071725
(87)【国際公開日】2021-04-15
(32)【優先日】2019-10-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-09-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100158805
【氏名又は名称】井関 守三
(74)【代理人】
【識別番号】100112807
【氏名又は名称】岡田 貴志
(72)【発明者】
【氏名】コシュネビサン、モスタファ
(72)【発明者】
【氏名】ガール、ピーター
(72)【発明者】
【氏名】ジャン、シャオシャ
(72)【発明者】
【氏名】ジョウ、ヤン
(72)【発明者】
【氏名】ルオ、タオ
(72)【発明者】
【氏名】スン、ジン
(72)【発明者】
【氏名】チェンダマライ・カンナン、アルムガン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA34
5K067EE02
5K067EE10
5K067HH22
(57)【要約】
ワイヤレス通信のための方法、システム、およびデバイスについて説明される。場合によってはユーザ機器(UE)として知られることがある通信デバイスは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上でダウンリンク制御情報(DCI)を受信することができる。DCIは、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)に関連する送信構成インジケータ(TCI)状態のセットの指示、TCI状態のセットに関連する1つもしくは複数の受信ビームの指示、または物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)スキームの指示のうちの1つまたは複数を含むことができる。UEは、DCIを復号することができ、TCI状態のセットの指示に関連する時間期間を決定することができる。UEは、この時間期間に基づいて、TCI状態のセット、TCI状態のセットに関連する1つもしくは複数の受信ビーム、PDSCHスキーム、または1つもしくは複数のデフォルト受信ビームのうちの1つまたは複数に従ってPDSCHを受信することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物理ダウンリンク制御チャネル上でダウンリンク制御情報を受信するための手段と、前記ダウンリンク制御情報は、物理ダウンリンク共有チャネルに関連する送信構成インジケータ状態のセットの指示、前記送信構成インジケータ状態のセットに関連する1つもしくは複数の受信ビームの指示、または物理ダウンリンク共有チャネルスキーム(physical downlink shared channel scheme)の指示のうちの1つまたは複数を備える、
前記ダウンリンク制御情報を復号するための手段と、
前記送信構成インジケータ状態のセットの前記指示に関連する時間期間を決定するための手段と、
前記時間期間に少なくとも部分的に基づいて、前記送信構成インジケータ状態のセット、前記送信構成インジケータ状態のセットに関連する前記1つもしくは複数の受信ビーム、前記物理ダウンリンク共有チャネルスキーム、または1つもしくは複数のデフォルト受信ビームのうちの1つまたは複数に従って、前記物理ダウンリンク共有チャネルを受信するための手段と
を備える、ワイヤレス通信のための装置。
【請求項2】
前記1つまたは複数の受信ビームに関連する能力を識別するための手段と、
前記能力に少なくとも部分的に基づいて、前記送信構成インジケータ状態のセット、前記送信構成インジケータ状態のセットに関連する前記1つもしくは複数の受信ビーム、前記物理ダウンリンク共有チャネルスキーム、または前記1つもしくは複数のデフォルト受信ビームのうちの1つまたは複数を選択するための手段と
をさらに備え、
前記物理ダウンリンク共有チャネルを受信することは、前記選択することに少なくとも部分的に基づく、
請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記能力に前記時間期間の指示を含むための手段と、
前記時間期間の前記指示を搬送する前記能力を送信するための手段と
をさらに備える、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記ダウンリンク制御情報内の送信構成インジケータフィールド(transmission configuration indicator field)を識別するための手段
をさらに備え、
前記送信構成インジケータフィールドは、前記送信構成インジケータ状態のセットのうちの1つまたは複数の送信構成インジケータ状態を示す、
請求項3に記載の装置。
【請求項5】
時間オフセット期間が前記時間期間以上であると決定するための手段と、前記物理ダウンリンク共有チャネルを受信するための命令は、前記装置に、以下の手段を実施させるためにプロセッサによって実行可能である、
前記時間オフセット期間が前記時間期間以上であることに少なくとも部分的に基づいて、前記送信構成インジケータ状態のセットの前記1つもしくは複数の送信構成インジケータ状態、または前記物理ダウンリンク共有チャネルスキームのうちの1つまたは複数に従って、前記物理ダウンリンク共有チャネルを受信するための手段と
をさらに備える、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記時間オフセット期間は、前記ダウンリンク制御情報を搬送する前記物理ダウンリンク制御チャネルの終了シンボルから前記物理ダウンリンク共有チャネルの開始シンボルまでの持続時間を備え、ここにおいて、前記物理ダウンリンク制御チャネルは、前記物理ダウンリンク共有チャネルをスケジュールする、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
時間オフセット期間が前記時間期間よりも短いと決定するための手段と、
前記時間オフセット期間が前記時間期間よりも短いことに少なくとも部分的に基づいて、前記1つもしくは複数のデフォルト受信ビームまたは前記物理ダウンリンク共有チャネルスキームのうちの1つまたは複数に従って、第1のデータサンプルセットを受信するための手段と、
前記時間オフセット期間が前記時間期間よりも短いことに少なくとも部分的に基づいて、前記1つもしくは複数のデフォルト受信ビームまたは前記物理ダウンリンク共有チャネルスキームのうちの1つまたは複数に従って、第2のデータサンプルセットを受信するための手段と
をさらに備える、請求項4に記載の装置。
【請求項8】
前記時間オフセット期間が前記時間期間よりも短いことに少なくとも部分的に基づいて、前記第1のデータサンプルセットまたは前記第2のデータサンプルセットのうちの1つまたは複数を記憶するための手段、ここにおいて、前記記憶された第1のデータサンプルセットまたは前記記憶された第2のデータサンプルセットは、第1のアンテナパネルまたは第2のアンテナパネルに対応する、
をさらに備える、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記物理ダウンリンク共有チャネルスキームに少なくとも部分的に基づいて、前記第1のデータサンプルセットまたは前記第2のデータサンプルセットのうちの1つまたは複数を処理するための手段、ここにおいて、前記物理ダウンリンク共有チャネルスキームは、空間分割多重化スキーム(space division multiplexing scheme)を備える、
をさらに備える、請求項7に記載の装置。
【請求項10】
前記送信構成インジケータ状態のセットに少なくとも部分的に基づいて、前記第1のデータサンプルセットまたは前記第2のデータサンプルセットのうちの1つまたは複数を処理するための手段
をさらに備える、請求項7に記載の装置。
【請求項11】
前記物理ダウンリンク共有チャネルスキームに少なくとも部分的に基づいて、前記第1のデータサンプルセットまたは前記第2のデータサンプルセットのうちの1つまたは複数を処理するための手段と、ここにおいて、前記物理ダウンリンク共有チャネルスキームは周波数分割多重化スキームを備え、前記第1のデータサンプルセットまたは前記第2のデータサンプルセットのうちの1つまたは複数を処理するための命令は、前記装置に、以下の手段を実施させるためにプロセッサによって実行可能である、
前記送信構成インジケータ状態のセットの第1の送信構成インジケータ状態に対応するリソースブロックの第1のセット内の前記第1のデータサンプルセットを処理するための手段と、
前記送信構成インジケータ状態のセットの第2の送信構成インジケータ状態に対応するリソースブロックの第2のセット内の前記第2のデータサンプルセットを処理するための手段と
をさらに備える、請求項7に記載の装置。
【請求項12】
前記物理ダウンリンク共有チャネルスキームに少なくとも部分的に基づいて、前記第1のデータサンプルセットまたは前記第2のデータサンプルセットのうちの1つまたは複数を処理するための手段と、ここにおいて、前記物理ダウンリンク共有チャネルスキームは時分割多重化スキームを備え、前記第1のデータサンプルセットまたは前記第2のデータサンプルセットのうちの1つまたは複数を処理するための命令は、前記装置に、以下の手段を実施させるためにプロセッサによって実行可能である、
前記送信構成インジケータ状態のセットの第1の送信構成インジケータ状態に対応する送信時間間隔の第1のセット内の前記第1のデータサンプルセットを処理するための手段と、
前記送信構成インジケータ状態のセットの第2の送信構成インジケータ状態に対応する送信時間間隔のセットの第2のセット内の前記第2のデータサンプルセットを処理するための手段と
をさらに備える、請求項7に記載の装置。
【請求項13】
前記ダウンリンク制御情報を復号するための第2の時間期間を決定するための手段と、
前記能力とともに、前記ダウンリンク制御情報を復号するための前記第2の時間期間の第2の指示を送信するための手段と
をさらに備える、請求項3に記載の装置。
【請求項14】
前記時間期間は、前記第2の時間期間とは異なる、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記第2の時間期間は、前記時間期間よりも短い、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
時間オフセット期間が前記第2の時間期間以上であると決定するための手段と、
前記時間オフセット期間が前記時間期間以下であると決定するための手段と、前記物理ダウンリンク共有チャネルを受信することが以下の手段を備える、
前記時間オフセット期間が前記第2の時間期間以上であること、または、前記時間オフセット期間が前記時間期間以下であることのうちの1つまたは複数に少なくとも部分的に基づいて、前記物理ダウンリンク共有チャネルスキーム、または前記物理ダウンリンク共有チャネルに関する前記1つもしくは複数のデフォルト受信ビームのうちの1つまたは複数に従って、前記物理ダウンリンク共有チャネルを受信するための手段と
をさらに備え、
前記物理ダウンリンク共有チャネルスキームは、前記ダウンリンク制御情報において示される、
請求項13に記載の装置。
【請求項17】
時間オフセット期間が前記第2の時間期間よりも短いと決定するための手段と、前記物理ダウンリンク共有チャネルを受信することが以下の手段を備える、
前記時間オフセット期間が前記第2の時間期間よりも短いことに少なくとも部分的に基づいて、前記1つもしくは複数のデフォルト受信ビーム、または前記物理ダウンリンク共有チャネルに関するデフォルト物理ダウンリンク共有チャネルスキーム(default physical downlink shared channel scheme)のうちの1つまたは複数に従って前記物理ダウンリンク共有チャネルを受信するための手段と
をさらに備える、請求項13に記載の装置。
【請求項18】
前記物理ダウンリンク共有チャネルを受信するための前記手段は、
前記時間期間に少なくとも部分的に基づいて、デフォルト物理ダウンリンク共有チャネルスキームに従って、前記物理ダウンリンク共有チャネルを受信するための手段、ここにおいて、前記デフォルト物理ダウンリンク共有チャネルスキームは、事前構成された物理ダウンリンク共有チャネルスキーム(preconfigured physical downlink shared channel scheme)のセットに少なくとも部分的に基づく、
をさらに備える、請求項13に記載の装置。
【請求項19】
前記第2の時間期間は、ある量のシンボルを備える、請求項13に記載の装置。
【請求項20】
前記能力に少なくとも部分的に基づいてサブキャリア間隔を決定するための手段、ここにおいて、前記第2の時間期間を決定することは、前記サブキャリア間隔に少なくとも部分的に基づく、
をさらに備える、請求項13に記載の装置。
【請求項21】
前記時間期間は、前記物理ダウンリンク制御チャネルを受信し、前記物理ダウンリンク共有チャネルに関する空間疑似コロケーション情報(spatial quasi-colocation information)を適用するために、ある量のシンボルのうちの1つまたは複数に関連する、請求項1に記載の装置。
【請求項22】
前記時間期間に少なくとも部分的に基づいて前記物理ダウンリンク制御チャネルを受信するために、ある量のシンボルを決定するための手段と、
前記物理ダウンリンク共有チャネルに関する空間疑似コロケーション情報を適用するための手段と、
前記空間疑似コロケーション情報に少なくとも部分的に基づいて前記物理ダウンリンク共有チャネルを受信するための手段と
をさらに備える、請求項1に記載の装置。
【請求項23】
前記1つまたは複数のデフォルト受信ビームは、事前構成された受信ビームのセットに少なくとも部分的に基づく、請求項1に記載の装置。
【請求項24】
前記物理ダウンリンク共有チャネルスキームは、単一の送信構成インジケータ状態スキーム、時分割多重化スキーム、周波数分割多重化スキーム、空間分割多重化スキーム、または符号分割多重化スキームを備える、請求項1に記載の装置。
【請求項25】
ある持続時間にわたって前記物理ダウンリンク共有チャネルを受信するための手段、ここにおいて、前記持続時間は、送信機会と、送信時間間隔と、1つもしくは複数の直交周波数分割多重化シンボル、1つもしくは複数のミニスロット、1つもしくは複数のスロット、またはそれらの組合せを備える前記送信時間間隔とを備える、
をさらに備える、請求項1に記載の装置。
【請求項26】
制御リソースセット識別子に少なくとも部分的に基づいて、デフォルト受信ビームのセットの第1のデフォルト受信ビームを識別するための手段と、
前記デフォルト受信ビームのセットの第2のデフォルト受信ビームの指示を受信するための手段と、
前記指示に少なくとも部分的に基づいて、前記第2のデフォルト受信ビームを決定するための手段と、
前記第1のデフォルト受信ビームと前記第2のデフォルト受信ビームとを介して共同で物理ダウンリンク共有チャネルに関して1つまたは複数のデータサンプルを受信するための手段と
を備える、ワイヤレス通信のための装置。
【請求項27】
前記第2のデフォルト受信ビームに関連する第2の送信構成インジケータ状態と対になる前記第1のデフォルト受信ビームに関連する第1の送信構成インジケータ状態に少なくとも部分的に基づいて、前記デフォルト受信ビームのセットの前記第2のデフォルト受信ビームを決定するための手段
をさらに備える、請求項26に記載の装置。
【請求項28】
サービングセルに関連するアクティブな帯域幅パート内の1つまたは複数の制御リソースセットを監視するための手段、ここにおいて、前記制御リソースセット識別子は、前記サービングセルに関連する前記アクティブな帯域幅パート内で制御リソースセットが監視される最新のシンボルまたは最新のスロット内の最も低い制御リソースセット識別子である、
をさらに備える、請求項26に記載の装置。
【請求項29】
前記デフォルト受信ビームのセットの前記第1のデフォルト受信ビームは、1つまたは複数の期間にわたって、前記デフォルト受信ビームのセットの前記第2のデフォルト受信ビームとは異なる、請求項26に記載の装置。
【請求項30】
前記1つまたは複数の期間は、1つもしくは複数のシンボル、1つもしくは複数のミニスロット、1つもしくは複数のスロット、またはそれらの組合せを備える、1つまたは複数の送信時間間隔に関連する、請求項29に記載の装置。
【請求項31】
第1の制御リソースセット識別子に少なくとも部分的に基づいて、デフォルト受信ビームのセットの第1のデフォルト受信ビームを識別するための手段と、
第2の制御リソースセット識別子に少なくとも部分的に基づいて、前記デフォルト受信ビームのセットの第2のデフォルト受信ビームを決定するための手段と、
前記第1のデフォルト受信ビームと前記第2のデフォルト受信ビームとを介して共同で物理ダウンリンク共有チャネルに関して1つまたは複数のデータサンプルを受信するための手段と
を備える、ワイヤレス通信のための装置。
【請求項32】
前記第1の制御リソースセット識別子は、サービングセルに関連するアクティブな帯域幅パート内で制御リソースセットが監視される最新のシンボルまたは最新のスロット内の第1の最も低い制御リソースセット識別子である、請求項31に記載の装置。
【請求項33】
前記第2の制御リソースセット識別子は、前記サービングセルに関連する前記アクティブな帯域幅パート内で前記制御リソースセットが監視される前記最新のシンボルまたは前記最新のスロット内の第2の最も低い制御リソースセット識別子である、請求項32に記載の装置。
【請求項34】
前記第1の制御リソースセット識別子は、前記第2の制御リソースセット識別子とは異なる、請求項31に記載の装置。
【請求項35】
前記第1の制御リソースセット識別子は、第1の送信構成インジケータ状態に対応する、請求項31に記載の装置。
【請求項36】
前記第2の制御リソースセット識別子は、前記第1の送信構成インジケータ状態とは異なる第2の送信構成インジケータ状態に対応する、請求項35に記載の装置。
【請求項37】
送信構成インジケータ状態ペアに対応するデフォルト受信ビームのペアの指示を備える制御シグナリングを受信するための手段、ここにおいて、前記デフォルト受信ビームのセットは、デフォルト受信ビームの前記ペアを含む、
をさらに備える、請求項31に記載の装置。
【請求項38】
前記制御シグナリングは、無線リソース制御シグナリングを備える、請求項37に記載の装置。
【請求項39】
前記制御シグナリングは、媒体アクセス制御-制御要素シグナリング(medium access control-control element signaling)を備える、請求項37に記載の装置。
【請求項40】
物理ダウンリンク制御チャネル上でダウンリンク制御情報を受信することと、前記ダウンリンク制御情報は、物理ダウンリンク共有チャネルに関連する送信構成インジケータ状態のセットの指示、前記送信構成インジケータ状態のセットに関連する1つもしくは複数の受信ビームの指示、または物理ダウンリンク共有チャネルスキームの指示のうちの1つまたは複数を備える、
前記ダウンリンク制御情報を復号することと、
前記送信構成インジケータ状態のセットの前記指示に関連する時間期間を決定することと、
前記時間期間に少なくとも部分的に基づいて、前記送信構成インジケータ状態のセット、前記送信構成インジケータ状態のセットに関連する前記1つもしくは複数の受信ビーム、前記物理ダウンリンク共有チャネルスキーム、または1つもしくは複数のデフォルト受信ビームのうちの1つまたは複数に従って、前記物理ダウンリンク共有チャネルを受信することと
を備える、ワイヤレス通信のための方法。
【請求項41】
前記1つまたは複数の受信ビームに関連する能力を識別することと、
前記能力に少なくとも部分的に基づいて、前記送信構成インジケータ状態のセット、前記送信構成インジケータ状態のセットに関連する前記1つもしくは複数の受信ビーム、前記物理ダウンリンク共有チャネルスキーム、または前記1つもしくは複数のデフォルト受信ビームのうちの1つまたは複数を選択することと
をさらに備え、
前記物理ダウンリンク共有チャネルを受信することは、前記選択することに少なくとも部分的に基づく、
請求項40に記載の方法。
【請求項42】
前記能力に前記時間期間の指示を含むことと、
前記時間期間の前記指示を搬送する前記能力を送信することと
をさらに備える、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記ダウンリンク制御情報内の送信構成インジケータフィールドを識別すること
をさらに備え、
前記送信構成インジケータフィールドは、前記送信構成インジケータ状態のセットの1つまたは複数の送信構成インジケータ状態を示す、
請求項42に記載の方法。
【請求項44】
時間オフセット期間が前記時間期間以上であると決定することと、前記物理ダウンリンク共有チャネルを受信することが以下のことを備える、
前記時間オフセット期間が前記時間期間以上であることに少なくとも部分的に基づいて、前記送信構成インジケータ状態のセットの前記1つもしくは複数の送信構成インジケータ状態、または前記物理ダウンリンク共有チャネルスキームのうちの1つまたは複数に従って、前記物理ダウンリンク共有チャネルを受信することと
をさらに備える、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記時間オフセット期間は、前記ダウンリンク制御情報を搬送する前記物理ダウンリンク制御チャネルの終了シンボルから前記物理ダウンリンク共有チャネルの開始シンボルまでの持続時間を備え、ここにおいて、前記物理ダウンリンク制御チャネルは、前記物理ダウンリンク共有チャネルをスケジュールする、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
時間オフセット期間が前記時間期間よりも短いと決定することと、
前記時間オフセット期間が前記時間期間よりも短いことに少なくとも部分的に基づいて、前記1つもしくは複数のデフォルト受信ビームまたは前記物理ダウンリンク共有チャネルスキームのうちの1つまたは複数に従って、第1のデータサンプルセットを受信することと、
前記時間オフセット期間が前記時間期間よりも短いことに少なくとも部分的に基づいて、前記1つもしくは複数のデフォルト受信ビームまたは前記物理ダウンリンク共有チャネルスキームのうちの1つまたは複数に従って、第2のデータサンプルセットを受信することと
をさらに備える、請求項43に記載の方法。
【請求項47】
前記時間オフセット期間が前記時間期間よりも短いことに少なくとも部分的に基づいて、前記第1のデータサンプルセットまたは前記第2のデータサンプルセットのうちの1つまたは複数を記憶すること、ここにおいて、前記記憶された第1のデータサンプルセットまたは前記記憶された第2のデータサンプルセットは、第1のアンテナパネルまたは第2のアンテナパネルに対応する、
をさらに備える、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
前記物理ダウンリンク共有チャネルスキームに少なくとも部分的に基づいて、前記第1のデータサンプルセットまたは前記第2のデータサンプルセットのうちの1つまたは複数を処理すること、ここにおいて、前記物理ダウンリンク共有チャネルスキームは、空間分割多重化スキームを備える、
をさらに備える、請求項46に記載の方法。
【請求項49】
前記送信構成インジケータ状態のセットに少なくとも部分的に基づいて、前記第1のデータサンプルセットまたは前記第2のデータサンプルセットのうちの1つまたは複数を処理すること
をさらに備える、請求項46に記載の方法。
【請求項50】
前記物理ダウンリンク共有チャネルスキームに少なくとも部分的に基づいて、前記第1のデータサンプルセットまたは前記第2のデータサンプルセットのうちの1つまたは複数を処理することと、ここにおいて、前記物理ダウンリンク共有チャネルスキームは周波数分割多重化スキームを備え、前記第1のデータサンプルセットまたは前記第2のデータサンプルセットのうちの1つまたは複数を処理することは、以下のことを備える、
前記送信構成インジケータ状態のセットの第1の送信構成インジケータ状態に対応するリソースブロックの第1のセット内の前記第1のデータサンプルセットを処理することと、
前記送信構成インジケータ状態のセットの第2の送信構成インジケータ状態に対応するリソースブロックの第2のセット内の前記第2のデータサンプルセットを処理することと
をさらに備える、請求項46に記載の方法。
【請求項51】
前記物理ダウンリンク共有チャネルスキームに少なくとも部分的に基づいて、前記第1のデータサンプルセットまたは前記第2のデータサンプルセットのうちの1つまたは複数を処理することと、ここにおいて、前記物理ダウンリンク共有チャネルスキームは時分割多重化スキームを備え、前記第1のデータサンプルセットまたは前記第2のデータサンプルセットのうちの1つまたは複数を処理することは、以下のことを備える、
前記送信構成インジケータ状態のセットの第1の送信構成インジケータ状態に対応する送信時間間隔の第1のセット内の前記第1のデータサンプルセットを処理することと、
前記送信構成インジケータ状態のセットの第2の送信構成インジケータ状態に対応する送信時間間隔のセットの第2のセット内の前記第2のデータサンプルセットを処理することと
をさらに備える、請求項46に記載の方法。
【請求項52】
制御リソースセット識別子に少なくとも部分的に基づいて、デフォルト受信ビームのセットの第1のデフォルト受信ビームを識別することと、
前記デフォルト受信ビームのセットの第2のデフォルト受信ビームの指示を受信することと、
前記指示に少なくとも部分的に基づいて、前記第2のデフォルト受信ビームを決定することと、
前記第1のデフォルト受信ビームと前記第2のデフォルト受信ビームとを介して共同で物理ダウンリンク共有チャネルに関して1つまたは複数のデータサンプルを受信することと
を備える、ワイヤレス通信のための方法。
【請求項53】
第1の制御リソースセット識別子に少なくとも部分的に基づいて、デフォルト受信ビームのセットの第1のデフォルト受信ビームを識別することと、
第2の制御リソースセット識別子に少なくとも部分的に基づいて、前記デフォルト受信ビームのセットの第2のデフォルト受信ビームを決定することと、
前記第1のデフォルト受信ビームと前記第2のデフォルト受信ビームとを介して共同で物理ダウンリンク共有チャネルに関して1つまたは複数のデータサンプルを受信することと
を備える、ワイヤレス通信のための方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
相互参照
[0001] 本特許出願は、2019年10月11日に出願された「Default Quasi-Colocation for Single Downlink Control Information-Based Multiple Transmission Reception Points」と題する、Khoshnevisanらによる米国仮特許出願第62/914,403号、および2020年9月29日に出願された「Default Quasi-Colocation for Single Downlink Control Information-Based Multiple Transmission Reception Points」と題する、Khoshnevisanらによる米国特許出願第17/036,991号の利益を主張し、各々が本出願の譲受人に譲渡されている。
【0002】
[0002] 以下は、一般に、ワイヤレス通信(wireless communication)に関し、より詳細には、単一のダウンリンク制御情報(DCI:downlink control information)ベースの複数の送受信ポイント(TRP:transmission reception point)のためのデフォルト疑似コロケーション(QCL:quasi-colocation)に関する。
【背景技術】
【0003】
[0003] ワイヤレス通信システムは、音声、ビデオ、パケットデータ、メッセージング、およびブロードキャストなどの様々なタイプの通信内容を提供するために広く展開されている。これらのシステムは、利用可能なシステムリソース(たとえば、時間、周波数、および電力)を共有することによって、複数のユーザとの通信をサポートすることが可能であり得る。そのような多元接続システムの例は、ロングタームエボリューション(LTE(登録商標))システム、LTEアドバンスト(LTE-A)システム、またはLTE-A Proシステムなどの第4世代(4G)システム、および新無線(NR)システムと呼ばれることがある第5世代(5G)システムを含む。これらのシステムは、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、または離散フーリエ変換拡散直交周波数分割多重化(DFT-S-OFDM:discrete Fourier transform spread orthogonal frequency division multiplexing)などの技術を利用し得る。ワイヤレス多元接続通信システムは、場合によってはユーザ機器(UE)として知られていることがある、複数の通信デバイスのための通信を各々が同時にサポートする、1つもしくは複数の基地局または1つもしくは複数のネットワークアクセスノードを含み得る。
【発明の概要】
【0004】
[0004] 説明した技法は、単一のダウンリンク制御情報(DCI)ベースの複数の送受信ポイント(TRP)のためのデフォルト疑似コロケーション(QCL)をサポートするために、場合によってはユーザ機器(UE)として知られ得る通信デバイスを構成することに関連し得る。通信デバイスは、いくつかの例では、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:physical downlink control channel)上でDCIを受信するように構成され得る。DCIは、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:physical downlink shared channel)に関連する送信構成インジケータ(TCI:transmission configuration indicator)状態(state)のセットの指示(indication)、TCI状態のセットに関連する1つもしくは複数の受信ビーム(receive beam)の指示、またはPDSCHスキームの指示のうちの1つまたは複数を含むことができる。UEは、DCIを復号し、TCI状態のセットの指示に関連する時間期間(temporal period)を決定することができる。UEは、この時間期間に基づいて、TCI状態のセット、TCI状態のセットに関連する1つもしくは複数の受信ビーム、PDSCHスキーム、または1つもしくは複数のデフォルト受信ビーム(default receive beam)のうちの1つまたは複数に従ってPDSCHを受信することができる。その結果、通信デバイスは、電力消費量、スペクトル効率、より高いデータレートの改善のための機能を含むことができ、いくつかの例では、単一のDCIベースの複数のTRPのためのデフォルトQCLをサポートすることによって、利益の中でも、高信頼性動作および低レイテンシ動作のための効率の向上を促進することができる。
【0005】
[0005] ワイヤレス通信の方法について説明される。本方法は、PDCCH上でDCIを受信することと、DCIは、PDSCHに関連するTCI状態のセットの指示、TCI状態のセットに関連する1つもしくは複数の受信ビームの指示、またはPDSCHスキームの指示のうちの1つまたは複数を含む、DCIを復号することと、TCI状態のセットの指示に関連する時間期間を決定することと、この時間期間に基づいて、TCI状態のセット、TCI状態のセットに関連する1つもしくは複数の受信ビーム、PDSCHスキーム、または1つもしくは複数のデフォルト受信ビームのうちの1つまたは複数に従ってPDSCHを受信することとを含むことができる。
【0006】
[0006] ワイヤレス通信のための装置(apparatus)について説明される。本装置は、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリと、メモリに記憶された命令とを含み得る。これらの命令は、PDCCH上でDCIを受信することと、DCIは、PDSCHに関連するTCI状態のセットの指示、TCI状態のセットに関連する1つもしくは複数の受信ビームの指示、またはPDSCHスキームの指示のうちの1つまたは複数を含む、DCIを復号することと、TCI状態のセットの指示に関連する時間期間を決定することと、この時間期間に基づいて、TCI状態のセット、TCI状態のセットに関連する1つもしくは複数の受信ビーム、PDSCHスキーム、または1つもしくは複数のデフォルト受信ビームのうちの1つまたは複数に従ってPDSCHを受信することとを本装置に行わせるためのプロセッサによって実行可能であり得る。
【0007】
[0007] ワイヤレス通信のための別の装置について説明される。本装置は、PDCCH上でDCIを受信するための手段と、DCIは、PDSCHに関連するTCI状態のセットの指示、TCI状態のセットに関連する1つもしくは複数の受信ビームの指示、またはPDSCHスキームの指示のうちの1つまたは複数を含む、DCIを復号するための手段と、TCI状態のセットの指示に関連する時間期間を決定するための手段と、この時間期間に基づいて、TCI状態のセット、TCI状態のセットに関連する1つもしくは複数の受信ビーム、PDSCHスキーム、または1つもしくは複数のデフォルト受信ビームのうちの1つまたは複数に従ってPDSCHを受信するための手段とを含むことができる。
【0008】
[0008] ワイヤレス通信のためのコードを記憶した非一時的コンピュータ可読媒体(non-transitory computer-readable medium)について説明される。本コードは、PDCCH上でDCIを受信することと、DCIは、PDSCHに関連するTCI状態のセットの指示、TCI状態のセットに関連する1つもしくは複数の受信ビームの指示、またはPDSCHスキームの指示のうちの1つまたは複数を含む、DCIを復号することと、TCI状態のセットの指示に関連する時間期間を決定することと、この時間期間に基づいて、TCI状態のセット、TCI状態のセットに関連する1つもしくは複数の受信ビーム、PDSCHスキーム、または1つもしくは複数のデフォルト受信ビームのうちの1つまたは複数に従ってPDSCHを受信することとを行うためにプロセッサによって実行可能な命令を含むことができる。
【0009】
[0009] 本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、1つまたは複数の受信ビームに関する能力(capability)を識別し、TCI状態のセット、TCI状態のセットに関連する1つもしくは複数の受信ビーム、PDSCHスキーム、または能力に基づく1つもしくは複数のデフォルト受信ビームのうちの1つまたは複数を選択するための動作、特徴、手段、または命令をさらに含むことができ、ここで、PDSCHを受信することは、選択することに基づくことができる。
【0010】
[0010] 本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、能力に時間期間の指示を含み、時間期間の指示を搬送する能力を送信するための動作、機能、手段、または命令をさらに含むことができる。
【0011】
[0011] 本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、DCI内のTCIフィールドを識別するための動作、機能、手段、または命令をさらに含むことができ、ここで、TCIフィールドは、TCI状態のセットの1つまたは複数のTCI状態を示す。
【0012】
[0012] 本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、時間オフセット期間(temporal offset period)が上記時間期間以上であり得ると決定するための動作、機能、手段、または命令をさらに含むことができ、ここで、PDSCHを受信することは、時間オフセット期間が上記時間期間以上であることに基づいて、TCI状態のセットの1つもしくは複数のTCI状態またはPDSCHスキームのうちの1つまたは複数に従ってPDSCHを受信することを含む。
【0013】
[0013] 本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、時間オフセット期間は、DCIを搬送するPDCCHの終了シンボル(ending symbol)からPDSCHの開始シンボル(beginning symbol)までの持続時間(duration)を含み、ここで、PDCCHはPDSCHをスケジュールする。
【0014】
[0014] 本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、時間オフセット期間が上記時間期間よりも短い可能性があると決定し、時間オフセット期間が上記時間期間よりも短いことに基づいて、1つもしくは複数のデフォルト受信ビームの第1のデフォルト受信ビーム(first default receive beam)、またはPDSCHスキームに従って第1のデータサンプルセット(first data sample set)を受信し、時間オフセット期間が上記時間期間よりも短いことに基づいて、デフォルト受信ビームのセットの第2のデフォルト受信ビーム(second default receive beam)、またはPDSCHスキームに従って第2のデータサンプルセット(second data sample set)を受信するための動作、機能、手段、または命令をさらに含むことができる。
【0015】
[0015] 本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、時間オフセット期間が上記時間期間よりも短いことに基づいて、第1のデータサンプルセットまたは第2のデータサンプルセットのうちの1つまたは複数を記憶するための動作、機能、手段、または命令をさらに含むことができ、ここで、記憶された第1のデータサンプルセットまたは記憶された第2のデータサンプルセットは、第1のアンテナパネル(first antenna panel)または第2のアンテナパネル(second antenna panel)に対応する。
【0016】
[0016] 本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、PDSCHスキームに基づいて第1のデータサンプルセットまたは第2のデータサンプルセットのうちの1つまたは複数を処理するための動作、機能、手段、または命令をさらに含むことができ、ここで、PDSCHスキームは、空間分割多重化(SDM:spatial division multiplexing)スキーム(scheme)を含む。
【0017】
[0017] 本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、TCI状態のセットに基づいて、第1のデータサンプルセットまたは第2のデータサンプルセットのうちの1つまたは複数を処理するための動作、機能、手段、または命令をさらに含むことができる。
【0018】
[0018] 本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、PDSCHスキームに基づいて第1のデータサンプルセットまたは第2のデータサンプルセットのうちの1つまたは複数を処理するための動作、機能、手段、または命令をさらに含むことができ、ここで、PDSCHスキームは、周波数分割多重化(FDM:frequency division multiplexing)スキームを含み、ここで、第1のデータサンプルセットまたは第2のデータサンプルセットのうちの1つまたは複数を処理することは、TCI状態のうちの第1のTCI状態に対応するリソースブロック(resource block)の第1のセット内の第1のデータサンプルセットを処理することと、TCI状態のうちの第2のTCI状態に対応するリソースブロックの第2のセット内の第2のデータサンプルセットを処理することとを含む。
【0019】
[0019] 本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、PDSCHスキームに基づいて第1のデータサンプルセットまたは第2のデータサンプルセットのうちの1つまたは複数を処理するための動作、機能、手段、または命令をさらに含むことができ、ここで、PDSCHスキームは、時分割多重化(TDM:time division multiplexing)スキームを含み、ここで、第1のデータサンプルセットまたは第2のデータサンプルセットのうちの1つまたは複数を処理することは、TCI状態のうちの第1のTCI状態に対応する送信時間間隔(TTI:transmission time interval)の第1のセット内の第1のデータサンプルセットを処理することと、TCI状態のうちの第2のTCI状態に対応するTTIのセットの第2のセット内の第2のデータサンプルセットを処理することとを含む。
【0020】
[0020] 本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、DCIを復号するための第2の時間期間を決定し、能力を用いて、DCIを復号することに関連する第2の時間期間の第2の指示を送信するための動作、機能、手段、または命令をさらに含むことができる。
【0021】
[0021] 本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、時間期間は、第2の時間期間とは異なる場合がある。
【0022】
[0022] 本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、第2の時間期間は、時間期間よりも短い場合がある。
【0023】
[0023] 本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、時間期間は、PDCCHを受信し、PDSCHに関する空間QCL情報を適用するためのある量のシンボル(a quantity of symbols)のうちの1つまたは複数に関連する。
【0024】
[0024] 本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、時間期間に基づいてPDCCHを受信するためのある量のシンボルを決定し、PDSCHに関する空間QCL情報を適用し、空間QCL情報に基づいてPDSCHを受信するための動作、機能、手段、または命令をさらに含むことができる。
【0025】
[0025] 本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、時間オフセット期間が第2の時間期間以上であり得ると決定し、時間オフセット期間が時間期間以下であり得ると決定するための動作、機能、手段、または命令をさらに含むことができ、ここで、PDSCHを受信することは、時間オフセット期間が第2の時間期間以上であること、または、時間オフセット期間が時間期間以下であることのうちの1つまたは複数に基づいて、TCI状態のセット、TCI状態のセットに関連する1つもしくは複数の受信ビーム、またはPDSCHに関する1つもしくは複数のデフォルト受信ビームのうちの1つまたは複数に従ってPDSCHを受信することを含む。
【0026】
[0026] 本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、時間オフセット期間が第2の時間期間よりも短い可能性があると決定するための動作、機能、手段、または命令をさらに含むことができ、ここで、PDSCHを受信することは、時間オフセット期間が第2の時間期間よりも短いことに基づいて、1つもしくは複数のデフォルト受信ビームまたはPDSCHのためのデフォルトPDSCHスキームのうちの1つまたは複数に従ってPDSCHを受信することを含む。
【0027】
[0027] 本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、デフォルトPDSCHスキームは、事前構成されたPDSCHスキームのセットに基づくことができる。
【0028】
[0028] 本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、デフォルト受信ビームは、事前構成された受信ビーム(preconfigured receive beam)のセットに基づくことができる。
【0029】
[0029] 本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、PDSCHスキームまたはデフォルトPDSCHスキームは、単一のTCI状態スキーム、TDMスキーム、FDMスキーム、SDMスキーム、または符号分割多重化(CDM:code division multiplexing)スキームを含む。
【0030】
[0030] 本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、持続時間にわたってPDSCHを受信するための動作、機能、手段、または命令をさらに含むことができ、ここで、持続時間は、送信機会(transmission occasion)と、TTIと、1つもしくは複数のOFDMシンボル、1つもしくは複数のミニスロット(mini-slot)、1つもしくは複数のスロット(slot)、またはそれらの組合せを含むTTIとを含む。
【0031】
[0031] 本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、持続時間の第1の部分の間に、TCI状態のセット、TCI状態のセットに関連する1つもしくは複数の受信ビーム、PDSCHスキーム、1つもしくは複数のデフォルト受信ビーム、またはデフォルトPDSCHスキームのうちの1つまたは複数に従って動作し、持続時間の第2の部分の間に、TCI状態のセット、TCI状態のセットに関連する1つもしくは複数の受信ビーム、PDSCHスキーム、1つもしくは複数のデフォルト受信ビーム、またはデフォルトPDSCHスキームのうちの1つまたは複数に従って動作するための動作、機能、手段、または命令をさらに含むことができる。
【0032】
[0032] 本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、第1の部分の間に、TCI状態のセット、TCI状態のセットに関連する1つもしくは複数の受信ビーム、PDSCHスキーム、1つもしくは複数のデフォルト受信ビーム、またはデフォルトPDSCHスキームのうちの1つまたは複数に基づいて、PDCCHまたはPDSCHのうちの1つまたは複数に関連するチャネル測定推定を実行するための動作、機能、手段、または命令をさらに含むことができる。
【0033】
[0033] 本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、第2の部分の間に、TCI状態のセット、TCI状態のセットに関連する1つもしくは複数の受信ビーム、PDSCHスキーム、1つもしくは複数のデフォルト受信ビーム、またはデフォルトPDSCHスキームのうちの1つまたは複数に基づいて、PDCCHまたはPDSCHのうちの1つまたは複数に関連するチャネル測定推定を実行するための動作、機能、手段、または命令をさらに含むことができる。
【0034】
[0034] 本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、TCI状態のセット、TCI状態のセットに関連する1つもしくは複数の受信ビーム、PDSCHスキーム、1つもしくは複数のデフォルト受信ビーム、またはデフォルトPDSCHスキームのうちの1つまたは複数に基づいて第1の部分と第2の部分との間の差を決定し、その差に基づいて持続時間の第2の部分内の基準信号位置を決定するための動作、機能、手段、または命令をさらに含むことができる。
【0035】
[0035] 本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、基準信号位置は、復調基準信号(DMRS:demodulation reference signal)位置を含む。
【0036】
[0036] 本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、基準信号位置は、持続時間の第2の部分の開始シンボルを含む。
【0037】
[0037] 本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、持続時間の第2の部分内の基準信号位置を決定することは、PDCCHまたはPDSCHのうちの1つまたは複数の長さにさらに基づくことができる。
【0038】
[0038] 本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、持続時間の第2の部分内の基準信号位置を決定することは、DCIを復号するための第2の時間期間にさらに基づくことができる。
【0039】
[0039] 本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、第2の時間期間は、ある量のシンボルを含む。
【0040】
[0040] 本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、能力に基づいてサブキャリア間隔(subcarrier spacing)を決定するための動作、機能、手段、または命令をさらに含むことができ、ここで、第2の時間期間を決定することは、サブキャリア間隔に基づくことができる。
【0041】
[0041] ワイヤレス通信の方法について説明される。本方法は、制御リソースセット(CORESET:control resource set)識別子に基づいて、デフォルト受信ビームのセットの第1のデフォルト受信ビームを識別することと、デフォルト受信ビームのセットの第2のデフォルト受信ビームの指示を受信することと、この指示に基づいて第2のデフォルト受信ビームを決定することと、第1のデフォルト受信ビームおよび第2のデフォルト受信ビームを介して共同でPDSCHに関する1つまたは複数のデータサンプルを受信することとを含むことができる。
【0042】
[0042] ワイヤレス通信のための装置について説明される。本装置は、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリと、メモリに記憶された命令とを含み得る。これらの命令は、CORESET識別子に基づいて、デフォルト受信ビームのセットの第1のデフォルト受信ビームを識別することと、デフォルト受信ビームのセットの第2のデフォルト受信ビームの指示を受信することと、この指示に基づいて第2のデフォルト受信ビームを決定することと、第1のデフォルト受信ビームおよび第2のデフォルト受信ビームを介して共同でPDSCHに関する1つまたは複数のデータサンプルを受信することとを本装置に行わせるためのプロセッサによって実行可能であり得る。
【0043】
[0043] ワイヤレス通信のための別の装置について説明される。本装置は、CORESET識別子に基づいて、デフォルト受信ビームのセットの第1のデフォルト受信ビームを識別するための手段と、デフォルト受信ビームのセットの第2のデフォルト受信ビームの指示を受信するための手段と、この指示に基づいて第2のデフォルト受信ビームを決定するための手段と、第1のデフォルト受信ビームおよび第2のデフォルト受信ビームを介して共同でPDSCHに関する1つまたは複数のデータサンプルを受信するための手段とを含むことができる。
【0044】
[0044] ワイヤレス通信のためのコードを記憶した非一時的コンピュータ可読媒体について説明される。本コードは、CORESET識別子に基づいて、デフォルト受信ビームのセットの第1のデフォルト受信ビームを識別することと、デフォルト受信ビームのセットの第2のデフォルト受信ビームの指示を受信することと、この指示に基づいて第2のデフォルト受信ビームを決定することと、第1のデフォルト受信ビームおよび第2のデフォルト受信ビームを介して共同でPDSCHに関する1つまたは複数のデータサンプルを受信することとを行うためにプロセッサによって実行可能な命令を含むことができる。
【0045】
[0045] 本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、CORESET識別子は、送信機会に関連する終了シンボルまたは終了スロット内の最も低いCORESET識別子であり得る。
【0046】
[0046] 本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、サービングセル(serving cell)に関連するアクティブな帯域幅パート(active bandwidth part)内の1つまたは複数のCORESETを監視するための動作、機能、手段、または命令をさらに含むことができ、CORESET識別子は、サービングセルに関連するアクティブな帯域幅パート内でCORESETが監視される最新のシンボルまたは最新のスロット内の最も低いCORESET識別子である。
【0047】
[0047] 本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、第1の制御シグナリング(first control signaling)において、受信ビームのセットの第1のデフォルト受信ビームの追加的な指示を受信するための動作、機能、手段、または命令をさらに含むことができ、ここで、第1の制御シグナリングは、第1のMAC-CEシグナリングを含む。
【0048】
[0048] 本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、第2の制御シグナリング(second control signaling)において、デフォルト受信ビームのセットの第2のデフォルト受信ビームの指示を受信するための動作、機能、手段、または命令をさらに含むことができ、ここで、第2の制御シグナリングは、第2のMAC-CEシグナリングを含む。
【0049】
[0049] 本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、制御シグナリングにおいて、デフォルト受信ビームのセットの第2のデフォルト受信ビームの指示、またはデフォルト受信ビームのセットの第1のデフォルト受信ビームの追加の指示のうちの1つまたは複数を受信するための動作、機能、手段、または命令をさらに含むことができ、ここで、制御シグナリングは、MAC-CEシグナリングを含む。
【0050】
[0050] 本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、制御シグナリングは、1つまたは複数の期間に関する1つまたは複数のTCI状態を示すTCI状態パターンを含む。
【0051】
[0051] 本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、TCI状態パターンは、TCI状態に関連する周期、TCI状態に関連する持続時間、またはTCI状態に関連する時間オフセット期間のうちの1つまたは複数に対応する。
【0052】
[0052] 本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、デフォルト受信ビームのセットの第1のデフォルト受信ビームは、1つまたは複数の期間にわたって、デフォルト受信ビームのセットの第2のデフォルト受信ビームとは異なる場合がある。
【0053】
[0053] 本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、1つまたは複数の期間は、1つもしくは複数のシンボル、1つもしくは複数のミニスロット、1つもしくは複数のスロット、またはそれらの組合せを含む1つまたは複数のTTIに関連する。
【0054】
[0054] ワイヤレス通信の方法について説明される。本方法は、第1のCORESET識別子に基づいて、デフォルト受信ビームのセットの第1のデフォルト受信ビームを識別することと、第2のCORESET識別子に基づいて、デフォルト受信ビームのセットの第2のデフォルト受信ビームを決定することと、第1のデフォルト受信ビームおよび第2のデフォルト受信ビームを介して共同でPDSCHに関する1つまたは複数のデータサンプルを受信することとを含むことができる。
【0055】
[0055] ワイヤレス通信のための装置について説明される。本装置は、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリと、メモリに記憶された命令とを含み得る。これらの命令は、第1のCORESET識別子に基づいて、デフォルト受信ビームのセットの第1のデフォルト受信ビームを識別することと、第2のCORESET識別子に基づいて、デフォルト受信ビームのセットの第2のデフォルト受信ビームを決定することと、第1のデフォルト受信ビームおよび第2のデフォルト受信ビームを介して共同でPDSCHに関する1つまたは複数のデータサンプルを受信することとを本装置に行わせるためにプロセッサによって実行可能であり得る。
【0056】
[0056] ワイヤレス通信のための別の装置について説明される。本装置は、第1のCORESET識別子に基づいて、デフォルト受信ビームのセットの第1のデフォルト受信ビームを識別するための手段と、第2のCORESET識別子に基づいて、デフォルト受信ビームのセットの第2のデフォルト受信ビームを決定するための手段と、第1のデフォルト受信ビームおよび第2のデフォルト受信ビームを介して共同でPDSCHに関する1つまたは複数のデータサンプルを受信するための手段とを含むことができる。
【0057】
[0057] ワイヤレス通信のためのコードを記憶した非一時的コンピュータ可読媒体について説明される。本コードは、第1のCORESET識別子に基づいて、デフォルト受信ビームのセットの第1のデフォルト受信ビームを識別することと、第2のCORESET識別子に基づいて、デフォルト受信ビームのセットの第2のデフォルト受信ビームを決定することと、第1のデフォルト受信ビームおよび第2のデフォルト受信ビームを介して共同でPDSCHに関する1つまたは複数のデータサンプルを受信することとを行うためにプロセッサによって実行可能な命令を含むことができる。
【0058】
[0058] 本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、第1のCORESET識別子は、サービングセルに関連するアクティブな帯域幅パート内でCORESETが監視される最新シンボルまたは最新スロット内の第1の最も低いCORESET識別子であり得る。
【0059】
[0059] 本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、第2のCORESET識別子は、送信機会に関連する終了シンボルまたは終了スロット内の第2の最も低いCORESET識別子であり得る。
【0060】
[0060] 本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、第1のCORESET識別子は、第2のCORESET識別子とは異なる場合がある。
【0061】
[0061] 本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、第1のCORESET識別子は、第1のTCI状態に対応する。
【0062】
[0062] 本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、第2のCORESET識別子は、第1のTCI状態とは異なる第2のTCI状態に対応する。
【0063】
[0063] 本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、TCI状態ペア(TCI state pair)に対応するデフォルト受信ビームのペア(a pair of default receive beams)の指示を含む制御シグナリングを受信するための動作、機能、手段、または命令をさらに含むことができ、ここで、デフォルト受信ビームのセットは、デフォルト受信ビームのペアを含む。
【0064】
[0064] 本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、制御シグナリングは、無線リソース制御(RRC)シグナリングを含む。
【0065】
[0065] 本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、制御シグナリングは、MAC-CEシグナリングを含む。
【0066】
[0066] 本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、第2のデフォルト受信ビームに関連する第2のTCI状態と対にされ得る第1のデフォルト受信ビームに関連する第1のTCI状態に基づいて、デフォルト受信ビームのセットの第2のデフォルト受信ビームを決定するための動作、機能、手段、または命令をさらに含むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【
図1】[0067] 本開示の態様による、単一のダウンリンク制御情報(DCI)ベースの複数の送受信ポイント(TRP)のためのデフォルト疑似コロケーション(QCL)をサポートするワイヤレス通信システムの例を示す図。
【
図2】本開示の態様による、単一のダウンリンク制御情報(DCI)ベースの複数の送受信ポイント(TRP)のためのデフォルト疑似コロケーション(QCL)をサポートするワイヤレス通信システムの例を示す図。
【
図3】[0068] 本開示の態様による、単一のDCIベースの複数のTRPのためのデフォルトQCLをサポートするスキームの一例を示す図。
【
図4】[0069] 本開示の様々な態様による、単一のDCIベースの複数のTRPのためのデフォルトQCLをサポートするアンテナ構成の一例を示す図。
【
図5】[0070] 本開示の態様による、単一のDCIベースの複数のTRPのためのデフォルトQCLをサポートするスキームの一例を示す図。
【
図6】本開示の態様による、単一のDCIベースの複数のTRPのためのデフォルトQCLをサポートするスキームの一例を示す図。
【
図7】本開示の態様による、単一のDCIベースの複数のTRPのためのデフォルトQCLをサポートするスキームの一例を示す図。
【
図8】本開示の態様による、単一のDCIベースの複数のTRPのためのデフォルトQCLをサポートするスキームの一例を示す図。
【
図9】本開示の態様による、単一のDCIベースの複数のTRPのためのデフォルトQCLをサポートするスキームの一例を示す図。
【
図10】[0071] 本開示の態様による、単一のDCIベースの複数のTRPのためのデフォルトQCLをサポートするデバイスのブロック図。
【
図11】本開示の態様による、単一のDCIベースの複数のTRPのためのデフォルトQCLをサポートするデバイスのブロック図。
【
図12】[0072] 本開示の態様による、単一のDCIベースの複数のTRPのためのデフォルトQCLをサポートする通信マネージャのブロック図。
【
図13】[0073] 本開示の態様による、単一のDCIベースの複数のTRPのためのデフォルトQCLをサポートするデバイスを含むシステムの図。
【
図14】[0074] 本開示の態様による、単一のDCIベースの複数のTRPのためのデフォルトQCLをサポートする方法を示すフローチャート。
【
図15】本開示の態様による、単一のDCIベースの複数のTRPのためのデフォルトQCLをサポートする方法を示すフローチャート。
【
図16】本開示の態様による、単一のDCIベースの複数のTRPのためのデフォルトQCLをサポートする方法を示すフローチャート。
【
図17】本開示の態様による、単一のDCIベースの複数のTRPのためのデフォルトQCLをサポートする方法を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0068】
[0075] いくつかのワイヤレス通信システムは、ユーザ機器(UE)および基地局などの1つまたは複数の通信デバイス、たとえば、Long Term Evolution(LTE)システムなどの4Gシステム、新無線(NR)システムと呼ばれることがある第5世代(5G)システムを含む、複数の無線アクセス技術をサポートすることができる、次世代NodeBまたはギガNodeB(どちらもgNBと呼ばれることがある)を含み得る。UEは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上でダウンリンク制御情報(DCI)を受信するように構成され得る。DCIは、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)に関連する送信構成インジケータ(TCI)状態のセットの指示、TCI状態のセットに関連する1つもしくは複数の受信ビームの指示、またはPDSCHスキームの指示のうちの1つまたは複数を含むことができる。UEは、DCIを復号することができ、TCI状態のセットの指示に関連する時間期間を決定することができる。UEは、この時間期間に基づいて、TCI状態のセット、TCI状態のセットに関連する1つもしくは複数の受信ビーム、PDSCHスキーム、または1つもしくは複数のデフォルト受信ビームのうちの1つまたは複数に従ってPDSCHを受信することができる。その結果、通信デバイスは、電力消費量、スペクトル効率、より高いデータレートの改善のための機能を含むことができ、いくつかの例では、単一のDCIベースの複数の送受信ポイント(TRP)のためのデフォルトQCLをサポートすることによって、利益の中でも、高信頼性動作および低レイテンシ動作のための効率の向上を促進することができる。
【0069】
[0076] 本開示で説明する主題の特定の態様は、以下の潜在的な利点のうちの1つまたは複数を実現するように実装され得る。説明された1つまたは複数の通信デバイスによって採用される技法は、通信デバイスの動作に利益および拡張を提供することができる。たとえば、説明された1つまたは複数の通信デバイスによって実行される動作は、電力節約動作の改善を提供することができる。いくつかの例では、説明された1つまたは複数の通信デバイスは、単一のDCIベースの複数のTRPのためのデフォルトQCLに従って、他の例の中でも、高信頼性通信および低レイテンシ通信をサポートすることができる。したがって、説明された技法は、電力消費量、スペクトル効率、より高いデータレートの改善のための機能を含むことができ、いくつかの例では、利益の中でも、高信頼性動作および低レイテンシ動作のための効率の向上を促進することができる。
【0070】
[0077] 本開示の態様は、初めにワイヤレス通信システムのコンテキストで説明される。本開示の態様は、さらに、単一のDCIベースの複数のTRPのためのデフォルトQCLに関する装置図、システム図、およびフローチャートによって示され、それらを参照しながら説明される。
【0071】
[0078]
図1は、本開示の態様による、単一のDCIベースの複数のTRPのためのデフォルトQCLをサポートするワイヤレス通信システム100の一例を示す。ワイヤレス通信システム100は、1つまたは複数の基地局105と、1つまたは複数のUE115と、コアネットワーク130とを含んでよい。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、ロングタームエボリューション(LTE)ネットワーク、LTEアドバンスト(LTE-A)ネットワーク、LTE-A Proネットワーク、または新無線(NR)ネットワークであり得る。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、拡張ブロードバンド通信、超高信頼(たとえば、ミッションクリティカル)通信、低レイテンシ通信、低コストおよび低複雑度のデバイスを用いた通信、またはそれらの任意の組合せをサポートし得る。
【0072】
[0079] 基地局105は、ワイヤレス通信システム100を形成するために地理的エリア全体にわたって分散され得、異なる形態のまたは異なる能力を有するデバイスであり得る。基地局105およびUE115は、1つまたは複数の通信リンク125を介してワイヤレス通信し得る。各基地局105は、UE115および基地局105が1つまたは複数の通信リンク125を構築し得るカバレージエリア110を提供し得る。カバレージエリア110は、基地局105およびUE115が、1つまたは複数の無線アクセス技術に従って信号の通信をサポートし得る地理的エリアの一例であり得る。
【0073】
[0080] UE115は、ワイヤレス通信システム100のカバレージエリア110全体にわたって分散されてよく、各UE115は、固定型、もしくは移動型、または異なる時間にその両方であってよい。UE115は、異なる形態のまたは異なる能力を有するデバイスであり得る。いくつかの例のUE115が
図1に示されている。本明細書で説明されるUE115は、
図1に示されるように、他のUE115、基地局105、またはネットワーク機器(たとえば、コアネットワークノード、リレーデバイス、統合アクセスおよびバックホール(IAB:integrated access and backhaul)ノード、または他のネットワーク機器)などの様々なタイプのデバイスと通信することが可能であり得る。
【0074】
[0081] 基地局105は、コアネットワーク130と、もしくは互いに、またはその両方で通信し得る。たとえば、基地局105は、1つまたは複数のバックホールリンク120を通して(たとえば、S1、N2、N3、または他のインターフェースを介して)コアネットワーク130とインターフェースし得る。基地局105は、直接的に(たとえば、基地局105間で直接的に)、もしくは間接的に(たとえば、コアネットワーク130を介して)、またはその両方でバックホールリンク120を介して(たとえば、X2、Xn、または他のインターフェースを介して)互いに通信し得る。いくつかの例では、バックホールリンク120は、1つまたは複数のワイヤレスリンクであるか、またはそれらを含み得る。
【0075】
[0082] 本明細書で説明する基地局105のうちの1つまたは複数は、基地トランシーバ局、無線基地局、アクセスポイント、無線トランシーバ、ノードB、eノードB(eNB)、次世代ノードBもしくはギガノードB(どちらもgNBと呼ばれることがある)、ホームノードB、ホームeノードB、または他の適切な用語を含み得るか、または当業者によってそのように呼ばれる場合がある。
【0076】
[0083] UE115は、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、リモートデバイス、ハンドヘルドデバイス、もしくは加入者デバイス、または何らかの他の適切な用語を含み得るか、またはそのように呼ばれる場合があり、ここで、「デバイス」は、他の例の中でも、ユニット、局、端末、またはクライアントと呼ばれることもある。UE115は、セルラーフォン、携帯情報端末(PDA)、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、またはパーソナルコンピュータなどのパーソナル電子デバイスも含み得るか、またはそのように呼ばれ得る。いくつかの例では、UE115は、他の例の中でも、器具、車両、またはメーターなどの様々な物体中で実装され得る、他の例の中でも、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、モノのインターネット(IoT)デバイス、あらゆるモノのインターネット(IoE)デバイス、またはマシンタイプ通信(MTC)デバイスを含み得るか、またはそのように呼ばれ得る。
【0077】
[0084] 本明細書で説明するUE115は、
図1に示されるように、他の例の中でも、時々リレーとして動作し得る他のUE115、ならびに、マクロeNBもしくはgNB、スモールセルeNBもしくはgNB、またはリレー基地局を含む基地局105およびネットワーク機器などの様々なタイプのデバイスと通信することが可能であり得る。
【0078】
[0085] UE115および基地局105は、1つまたは複数のキャリアを介して1つまたは複数の通信リンク125によって互いにワイヤレス通信し得る。「キャリア」という用語は、通信リンク125をサポートするための定義された物理レイヤ構造を有する無線周波数スペクトルリソースのセットを指す場合がある。たとえば、通信リンク125に使用されるキャリアは、所与の無線アクセス技術(たとえば、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、NR)のための1つまたは複数の物理レイヤチャネルに従って動作される無線周波数スペクトル帯域(たとえば、帯域幅パート(BWP))の一部分を含み得る。各物理レイヤチャネルは、取得シグナリング(たとえば、同期信号、システム情報)、キャリアの動作を協調させる制御シグナリング、ユーザデータ、または他のシグナリングを搬送し得る。ワイヤレス通信システム100は、キャリアアグリゲーションまたはマルチキャリア動作を使用してUE115との通信をサポートし得る。UE115は、キャリアアグリゲーション構成に従って、複数のダウンリンクコンポーネントキャリアと1つまたは複数のアップリンクコンポーネントキャリアとで構成され得る。キャリアアグリゲーションは、周波数分割複信(FDD)コンポーネントキャリアと時分割複信(TDD)コンポーネントキャリアの両方とともに使用され得る。
【0079】
[0086] いくつかの例では(たとえば、キャリアアグリゲーション構成では)、キャリアは、他のキャリアの動作を協調させる取得シグナリングまたは制御シグナリングも有し得る。キャリアは、周波数チャネル(たとえば、発展型ユニバーサル移動通信システム地上無線アクセス(E-UTRA)絶対無線周波数チャネル番号(EARFCN))に関連付けられ得、UE115による発見のためにチャネルラスタに従って配置され得る。キャリアは、初期の取得および接続がキャリアを介してUE115によって行われ得るスタンドアロンモードで動作し得るか、または、キャリアは、(たとえば、同じまたは異なる無線アクセス技術の)異なるキャリアを使用して接続が定着される非スタンドアロンモードで動作し得る。
【0080】
[0087] ワイヤレス通信システム100内に示されている通信リンク125は、UE115から基地局105へのアップリンク送信、または基地局105からUE115へのダウンリンク送信を含み得る。キャリアは、(たとえば、FDDモードで)ダウンリンク通信もしくはアップリンク通信を搬送し得、または(たとえば、TDDモードで)ダウンリンク通信とアップリンク通信とを搬送するように構成され得る。
【0081】
[0088] キャリアは、無線周波数スペクトルの特定の帯域幅に関連付けられ得、いくつかの例では、キャリア帯域幅は、キャリアまたはワイヤレス通信システム100の「システム帯域幅」と呼ばれることがある。たとえば、キャリア帯域幅は、特定の無線アクセス技術のキャリア用のいくつかの所定の帯域幅(たとえば、1.4、3、5、10、15、20、40、または80メガヘルツ(MHz))のうちの1つであってよい。ワイヤレス通信システム100のデバイス(たとえば、基地局105、UE115、またはその両方)は、特定のキャリア帯域幅を介した通信をサポートするハードウェア構成を有し得るか、またはキャリア帯域幅のセットのうちの1つを介した通信をサポートするように構成可能であり得る。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、複数のキャリア帯域幅に関連するキャリアを介した同時通信をサポートする基地局105またはUE115を含み得る。いくつかの例では、各サービスされるUE115は、キャリア帯域幅の部分(たとえば、サブバンド、BWP)またはすべてを介して動作するために構成され得る。
【0082】
[0089] キャリア上で送信される信号波形は、(たとえば、直交周波数分割多重化(OFDM:orthogonal frequency division multiplexing)またはDFT-S-OFDMなどのマルチキャリア変調(MCM)技法を使用して)複数のサブキャリアから構成され得る。MCM技法を利用するシステムでは、リソース要素は、1つのシンボル周期(たとえば、1つの変調シンボルの持続時間)と1つのサブキャリアとから構成され得、シンボル周期とサブキャリア間隔は逆関係にある。各リソース要素によって搬送されるビット数は、変調スキーム(たとえば、変調スキームの次数、変調スキームのコーディングレート、またはその両方)に依存し得る。したがって、UE115が受信するリソース要素が多いほど、また変調スキームの次数が高いほど、UE115のデータレートは高くなり得る。ワイヤレス通信リソースは、無線周波数スペクトルリソースと、時間リソースと、空間リソース(たとえば、空間レイヤまたはビーム)との組合せを指し得、複数の空間レイヤの使用は、UE115との通信のためのデータレートまたはデータの完全性をさらに増大させ得る。
【0083】
[0090] キャリアに関する1つまたは複数のヌメロロジ(numerology)がサポートされ得、ここで、ヌメロロジは、サブキャリア間隔(Δf)とサイクリックプレフィックスとを含み得る。キャリアは、同じまたは異なるヌメロロジを有する1つまたは複数のBWPに分割され得る。いくつかの例では、UE115は、複数のBWPで構成され得る。いくつかの例では、キャリアに関する単一のBWPは、所与の時間にアクティブであり得、UE115の通信は、1つまたは複数のアクティブなBWPに制限され得る。
【0084】
[0091] 基地局105またはUE115に関する時間間隔は、たとえば、Ts=1/(Δfmax・Nf)秒のサンプリング周期を示し得る、基本的な時間単位の倍数単位で表現され得、ここで、Δfmaxは、サポートされる最大サブキャリア間隔を表し得、Nfは、サポートされる最大離散フーリエ変換(DFT)サイズを表し得る。通信リソースの時間間隔は、各々が指定された持続時間(たとえば、10ミリ秒(ms))を有する無線フレームに従って編成され得る。各無線フレームは、システムフレーム番号(SFN)(たとえば、0から1023にわたる)によって識別され得る。
【0085】
[0092] 各フレームは、連続的に番号を付けられた複数のサブフレームまたはスロットを含み得、各サブフレームまたはスロットは、同じ持続時間を有し得る。いくつかの例では、フレームは、(たとえば、時間ドメインにおいて)サブフレームに分割され得、各サブフレームは、さらにいくつかのスロットに分割され得る。代替的に、各フレームは、可変数のスロットを含み得、スロットの数は、サブキャリア間隔に依存し得る。各スロットは、(たとえば、各シンボル周期にプリペンドされたサイクリックプレフィックスの長さに応じて)いくつかのシンボル周期を含み得る。いくつかのワイヤレス通信システム100では、スロットは、1つまたは複数のシンボルを含む複数のミニスロットにさらに分割され得る。サイクリックプレフィックスを除いて、各シンボル周期は、1つまたは複数(たとえば、Nf)のサンプリング周期を含み得る。シンボル周期の持続時間は、サブキャリア間隔または周波数動作帯域に依存し得る。
【0086】
[0093] サブフレーム、スロット、ミニスロット、またはシンボルは、ワイヤレス通信システム100の(たとえば、時間ドメインにおける)最小のスケジューリング単位であってよく、送信時間間隔(TTI)と呼ばれることがある。いくつかの例では、TTI持続時間(たとえば、TTI中のシンボル周期の数)は可変であり得る。追加または代替として、ワイヤレス通信システム100の最小のスケジューリング単位は、(たとえば、短縮されたTTI(sTTI)のバーストにおいて)動的に選択され得る。
【0087】
[0094] 物理チャネルは、様々な技法に従ってキャリア上で多重化され得る。物理制御チャネルおよび物理データチャネルは、たとえば、時分割多重化(TDM)技法、周波数分割多重化(FDM)技法、またはハイブリッドTDM-FDM技法のうちの1つまたは複数を使用して、ダウンリンクキャリア上で多重化され得る。物理制御チャネルに関する制御領域(たとえば、制御リソースセット(CORESET))は、いくつかのシンボル周期によって定義され得、キャリアのシステム帯域幅またはシステム帯域幅のサブセット全体に広がり得る。1つまたは複数の制御領域(たとえば、CORESET)は、UE115のセットのために構成され得る。たとえば、UE115のうちの1つまたは複数は、1つまたは複数の探索空間セットに従って制御情報に関して制御領域を監視または探索し得、各探索空間セットは、カスケード的に構成された1つまたは複数のアグリゲーションレベル内に1つまたは複数の制御チャネル候補を含み得る。制御チャネル候補に関するアグリゲーションレベルは、所与のペイロードサイズを有する制御情報フォーマットのための符号化された情報に関連するいくつかの制御チャネルリソース(たとえば、制御チャネル要素(CCE))を参照し得る。探索空間セットは、複数のUE115に制御情報を送るために構成された共通探索空間セットおよび特定のUE115に制御情報を送るためのUE固有探索空間セットを含み得る。
【0088】
[0095] 各基地局105は、1つまたは複数のセル、たとえば、マクロセル、スモールセル、ホットスポット、または他のタイプのセル、あるいはそれらの任意の組合せを介して通信カバレッジを与え得る。「セル」という用語は、(たとえば、キャリアを介した)基地局105との通信のために使用される論理通信エンティティを指し得、近隣セルを区別するための識別子(たとえば、物理セル識別子(PCID)、仮想セル識別子(VCID)、またはその他)に関連付けられ得る。いくつかの例では、セルはまた、論理通信エンティティが動作する、地理的カバレッジエリア110または地理的カバレッジエリア110の一部分(たとえば、セクタ)を指し得る。そのようなセルは、基地局105の能力などの様々なファクタに応じて、より小さいエリア(たとえば、構造物、構造物のサブセット)からより大きいエリアにわたり得る。たとえば、セルは、他の例の中でも、建築物、建築物のサブセット、または地理的カバレージエリア110間のもしくはそれらと重なる外部空間であるか、またはそれらを含み得る。
【0089】
[0096] マクロセルは、概して、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーし、マクロセルをサポートするネットワークプロバイダのサービスに加入しているUE115による無制限アクセスを可能にし得る。スモールセルは、マクロセルと比較して、低電力基地局105に関連付けられ得、スモールセルは、マクロセルと同じまたは異なる(たとえば、認可、無認可)周波数帯域内で動作し得る。スモールセルは、ネットワークプロバイダのサービスに加入しているUE115に無制限アクセスを提供し得るか、または、スモールセルとの関連を有するUE115(たとえば、限定加入者グループ(CSG)内のUE115、自宅またはオフィス内のユーザに関連するUE115)に制限付きアクセスを提供し得る。基地局105は、1つまたは複数のセルをサポートし得、1つまたは複数のコンポーネントキャリアを使用して1つまたは複数のセルを介した通信もサポートし得る。いくつかの例では、キャリアは複数のセルをサポートし得、異なるセルは、異なるタイプのデバイスにアクセスを提供し得る異なるプロトコルタイプ(たとえば、MTC、狭帯域IoT(NB-IoT)、拡張モバイルブロードバンド(eMBB))に従って構成され得る。
【0090】
[0097] いくつかの例では、基地局105は可動であり、したがって、移動する地理的カバレージエリア110に通信カバレージを提供し得る。いくつかの例では、異なる技術に関連する異なる地理的カバレージエリア110は重なり得るが、異なる地理的カバレージエリア110は、同じ基地局105によってサポートされ得る。他の例では、異なる技術に関連する、重なっている地理的カバレージエリア110は、異なる基地局105によってサポートされ得る。ワイヤレス通信システム100は、たとえば、同じまたは異なる無線アクセス技術を使用して、異なるタイプの基地局105が様々な地理的カバレージエリア110にカバレージを提供する異種ネットワークを含み得る。
【0091】
[0098] ワイヤレス通信システム100は、同期動作または非同期動作をサポートし得る。同期動作の場合、基地局105は、類似するフレームタイミングを有してよく、異なる基地局105からの送信は、時間的にほぼ整列され得る。非同期動作の場合、基地局105は、異なるフレームタイミングを有してよく、異なる基地局105からの送信は、いくつかの例では、時間的に整列されなくてよい。本明細書で説明される技法は、同期動作または非同期動作のいずれかのために使用され得る。
【0092】
[0099] MTCデバイスまたはIoTデバイスなどの、いくつかのUE115は、低コストまたは低複雑度のデバイスであり得、(たとえば、マシンツーマシン(M2M)通信を介した)マシン間の自動化された通信を提供し得る。M2M通信またはMTCは、デバイスが人間の介入なしに互いにまたは基地局105と通信することを可能にするデータ通信技術を指すことがある。いくつかの例では、M2M通信またはMTCは、情報を測定またはキャプチャするためにセンサーまたはメーターを組み込み、情報を利用する中央サーバもしくはアプリケーションプログラムにそのような情報を中継するか、またはアプリケーションプログラムと対話している人間に情報を提示するデバイスからの通信を含み得る。いくつかのUE115は、情報を収集するか、またはマシンもしくは他のデバイスの自動化された動作を可能にするように設計されてよい。MTCデバイスのための適用の例は、スマートメータリング、インベントリ監視、水位監視、機器監視、ヘルスケア監視、野生生物監視、天候および地質学的事象監視、フリート管理およびトラッキング、リモートセキュリティ検知、物理的アクセス制御、ならびにトランザクションベースのビジネス課金を含む。
【0093】
[0100] いくつかのUE115は、半二重通信などの電力消費量を低減する動作モード(たとえば、送信と受信とを同時にではなく、送信または受信を介した一方向通信をサポートするモード)を採用するように構成され得る。いくつかの例では、半二重通信は、低減されたピークレートで実施され得る。UE115のための他の電力節約技法は、アクティブ通信に関与していないときに電力節約するディープスリープモードに入ること、(たとえば、狭帯域通信に従って)限定された帯域幅を介して動作すること、またはこれらの技法の組合せを含む。たとえば、いくつかのUE115は、キャリア内、キャリアの保護帯域内、またはキャリアの外部の定義された部分または範囲(たとえば、サブキャリアまたはリソースブロック(RB:resource block)のセット)に関連付けられる狭帯域プロトコルタイプを使用した動作のために構成され得る。
【0094】
[0101] ワイヤレス通信システム100は、超高信頼通信もしくは低レイテンシ通信、またはそれらの様々な組合せをサポートするように構成され得る。たとえば、ワイヤレス通信システム100は、超高信頼低レイテンシ通信(URLLC:ultra-reliable low-latency communication)またはミッションクリティカル通信をサポートするように構成され得る。UE115は、超高信頼機能、低レイテンシ機能、またはクリティカル機能(たとえば、ミッションクリティカル機能)をサポートするように設計され得る。超高信頼通信は、プライベート通信またはグループ通信を含み得、ミッションクリティカルプッシュツートーク(MCPTT)、ミッションクリティカルビデオ(MCVideo)、またはミッションクリティカルデータ(MCData)などの1つまたは複数のミッションクリティカルサービスによってサポートされ得る。ミッションクリティカル機能のサポートは、サービスの優先順位付けを含み得、ミッションクリティカルサービスは、公共安全または一般の商用適用例に使用され得る。超高信頼、低レイテンシ、ミッションクリティカル、および超高信頼低レイテンシという用語は、本明細書で交換可能に使用され得る。
【0095】
[0102] いくつかの例では、UE115は、デバイスツーデバイス(D2D)通信リンク135を介して(たとえば、ピアツーピア(P2P)またはD2Dプロトコルを使用して)他のUE115と直接通信することも可能であり得る。D2D通信を利用する1つまたは複数のUE115は、基地局105の地理的カバレージエリア110内にあってよい。そのようなグループ内の他のUE115は、基地局105の地理的カバレージエリア110の外にあるか、またはそうでなければ基地局105からの送信を受信することができない場合がある。いくつかの例では、D2D通信を介して通信するUE115のグループは、各UE115がグループ内のあらゆる他のUE115に送信する1対多(1:M)システムを利用し得る。いくつかの例では、基地局105は、D2D通信のためのリソースのスケジューリングを容易にする。他の場合には、D2D通信は、基地局105の関与なしにUE115間で実行される。
【0096】
[0103] いくつかのシステムでは、D2D通信リンク135は、車両(たとえば、UE115)間のサイドリンク通信チャネルなどの通信チャネルの一例であり得る。いくつかの例では、車両は、車両とすべてのモノ間(V2X:vehicle-to-everything)通信、車両間(V2V:vehicle-to-vehicle)通信、またはこれらの何らかの組合せを使用して通信し得る。車両は、交通状態、信号スケジューリング、天気、安全、緊急事態、またはV2Xシステムに関連する任意の他の情報に関する情報をシグナリングし得る。いくつかの例では、V2Xシステム内の車両は、路側ユニットなどの路側インフラストラクチャ、または車両ネットワーク間(V2N:vehicle-to-network)通信を使用する1つまたは複数のネットワークノード(たとえば、基地局105)を介したネットワーク、またはその両方と通信し得る。
【0097】
[0104] コアネットワーク130は、ユーザ認証と、アクセス認可と、トラッキングと、インターネットプロトコル(IP)接続性と、他のアクセス、ルーティング、またはモビリティ機能とを提供し得る。コアネットワーク130は、アクセスおよびモビリティを管理する少なくとも1つの制御プレーンエンティティ(たとえば、モビリティ管理エンティティ(MME)、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF))と、パケットまたは相互接続を外部ネットワークにルーティングする少なくとも1つのユーザプレーンエンティティ(たとえば、サービングゲートウェイ(S-GW)、パケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(P-GW)、またはユーザプレーン機能(UPF))とを含み得る、発展型パケットコア(EPC)または5Gコア(5GC)であり得る。制御プレーンエンティティは、コアネットワーク130に関連する基地局105によってサービスされるUE115のための、モビリティ、認証、およびベアラ管理などの、非アクセス層(NAS)機能を管理し得る。ユーザIPパケットは、IPアドレス割振りならびに他の機能を提供し得る、ユーザプレーンエンティティを通して転送され得る。ユーザプレーンエンティティは、ネットワーク事業者のIPサービス150に接続され得る。事業者のIPサービス150には、インターネット、イントラネット、IPマルチメディアサブシステム(IMS)、またはパケット交換ストリーミングサービスへのアクセスが含まれてよい。
【0098】
[0105] 基地局105などのネットワークデバイスのいくつかは、アクセスノードコントローラ(ANC)の一例であり得る、アクセスネットワークエンティティ140などの下位構成要素を含んでよい。各アクセスネットワークエンティティ140は、無線ヘッド、スマート無線ヘッド、またはTRPと呼ばれることがある、1つまたは複数の他のアクセスネットワーク送信エンティティ145を通してUE115と通信し得る。各アクセスネットワーク送信エンティティ145は、1つまたは複数のアンテナパネルを含み得る。いくつかの構成では、各アクセスネットワークエンティティ140または基地局105の様々な機能は、様々なネットワークデバイス(たとえば、無線ヘッドおよびANC)にわたって分散されるか、または単一のネットワークデバイス(たとえば、基地局105)に統合されてよい。
【0099】
[0106] ワイヤレス通信システム100は、通常、300メガヘルツ(MHz)から300ギガヘルツ(GHz)の範囲の1つまたは複数の周波数帯域を使用して動作し得る。概して、300MHzから3GHzまでの領域は、波長が長さ約1デシメートルから1メートルに及ぶので、極超短波(UHF)領域またはデシメートル帯域として知られている。UHF波は、建築物および環境的特徴によってブロックまたはリダイレクトされてよいが、これらの波は、マクロセルが屋内に配置されたUE115にサービスを提供するのに十分に構造物を透過し得る。UHF波の送信は、300MHz未満のスペクトルの短波(HF)部分または超短波(VHF)部分のより小さい周波数およびより長い波を使用する送信と比較して、より小さいアンテナおよびより短い距離(たとえば、100キロメートル未満)に関連付けられてよい。
【0100】
[0107] ワイヤレス通信システム100は、センチメートル帯域としても知られる3GHzから30GHzまでの周波数帯域を使用する超高周波(SHF)領域、またはミリメートル帯域としても知られるスペクトルの極高周波(EHF)領域(たとえば、30GHzから300GHzまで)において動作してもよい。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、UE115と基地局105との間のミリメートル波(mmW)通信をサポートし得、それぞれのデバイスのEHFアンテナは、UHFアンテナよりも小さく、より間隔が密であり得る。いくつかの例では、これは、デバイス内のアンテナアレイの使用を容易にし得る。しかしながら、EHF送信の伝搬は、SHF送信またはUHF送信よりも一層大きい大気減衰を受け、距離が短くなり得る。本明細書で開示される技法は、1つまたは複数の異なる周波数領域を使用する送信にわたって採用され得、これらの周波数領域にわたる帯域の指定された使用は、国または規制主体によって異なり得る。
【0101】
[0108] ワイヤレス通信システム100は、認可無線周波数スペクトル帯域と無認可無線周波数スペクトル帯域の両方を利用し得る。たとえば、ワイヤレス通信システム100は、5GHzの産業科学医療(ISM)用帯域などの無認可帯域において、ライセンス補助アクセス(LAA)、LTE無認可(LTE -U)無線アクセス技術、またはNR技術を採用し得る。基地局105およびUE115などのデバイスは、無認可の無線周波数スペクトル帯域において動作するとき、衝突検出および回避のためのキャリア検知を採用し得る。いくつかの例では、無認可帯域中の動作は、認可帯域(たとえば、LAA)中で動作するコンポーネントキャリアとともに、キャリアアグリゲーション構成に基づき得る。無認可スペクトルにおける動作は、他の例の中でも、ダウンリンク送信、アップリンク送信、P2P送信、またはD2D送信を含み得る。
【0102】
[0109] 基地局105またはUE115は、送信ダイバーシティ、受信ダイバーシティ、多入力多出力(MIMO)通信、またはビームフォーミングなどの技法を採用するために使用され得る、複数のアンテナを装備し得る。基地局105またはUE115のアンテナは、MIMO動作、または送信ビームフォーミングもしくは受信ビームフォーミングをサポートすることができる、1つまたは複数のアンテナアレイまたはアンテナパネル内に配置され得る。たとえば、1つまたは複数の基地局アンテナまたはアンテナアレイは、アンテナ塔などのアンテナアセンブリにおいてコロケートされ得る。いくつかの例では、基地局105に関連するアンテナまたはアンテナアレイは、多様な地理的ロケーションに配置され得る。基地局105は、基地局105がUE115との通信のビームフォーミングをサポートするのに使い得るアンテナポートのいくつかの行および列を有するアンテナアレイを有し得る。同様に、UE115は、様々なMIMOまたはビームフォーミング動作をサポートし得る1つまたは複数のアンテナアレイを有し得る。追加または代替として、アンテナパネルは、アンテナポートを介して送信される信号の無線周波数ビームフォーミングをサポートし得る。
【0103】
[0110] 基地局105またはUE115は、マルチパス信号伝搬を利用し、異なる空間レイヤを介して複数の信号を送信または受信することによってスペクトル効率を増大させるために、MIMO通信を使用し得る。そのような技法は、空間多重化と呼ばれることがある。複数の信号は、たとえば、異なるアンテナまたはアンテナの異なる組合せを介して送信デバイスによって送信され得る。同様に、複数の信号は、異なるアンテナまたはアンテナの異なる組合せを介して、受信デバイスによって受信され得る。複数の信号の各々は、別個の空間ストリームと呼ばれることがあり、同じデータストリーム(たとえば、同じコードワード)または異なるデータストリーム(たとえば、異なるコードワード)に関連するビットを搬送し得る。異なる空間レイヤは、チャネル測定および報告のために使用される異なるアンテナポートに関連し得る。MIMO技法は、複数の空間レイヤが同じ受信デバイスに送信されるシングルユーザMIMO(SU-MIMO)と、複数の空間レイヤが複数のデバイスに送信されるマルチユーザMIMO(MU-MIMO)とを含む。
【0104】
[0111] 空間フィルタリング、指向性送信、または指向性受信と呼ばれることもあるビームフォーミングは、送信デバイスと受信デバイスとの間の空間経路に沿ってアンテナビーム(たとえば、送信ビーム、受信ビーム)を成形または誘導するために、送信デバイスまたは受信デバイス(たとえば、基地局105、UE115)において使用され得る信号処理技法である。ビームフォーミングは、アンテナアレイに対して特定の向きに伝搬するいくつかの信号が強め合う干渉を受ける一方で他のものが弱め合う干渉を受けるようにアンテナアレイのアンテナ要素を介して通信される信号を組み合わせることによって達成され得る。アンテナ要素を介して通信される信号の調整は、送信デバイスまたは受信デバイスが、デバイスに関連するアンテナ要素を介して搬送される信号に振幅オフセット、位相オフセット、またはその両方を適用することを含み得る。アンテナ要素の各々に関連する調整は、(たとえば、送信デバイスもしくは受信デバイスのアンテナアレイに対して、または何らかの他の向きに対して)特定の向きに関連付けられたビームフォーミング重みセットによって定義され得る。
【0105】
[0112] 基地局105またはUE115は、ビーム形成動作の一部としてビーム掃引技法を使用し得る。たとえば、基地局105は、UE115との指向性通信のためのビームフォーミング動作を行うために、複数のアンテナまたはアンテナアレイ(たとえば、アンテナパネル)を使用し得る。いくつかの信号(たとえば、同期信号、基準信号、ビーム選択信号、または他の制御信号)は、基地局105によって異なる方向に複数回送信され得る。たとえば、基地局105は、異なる送信方向に関連する異なるビームフォーミング重みセットに従って信号を送信し得る。様々なビーム方向における送信は、基地局105による後の送信または受信のためのビーム方向を(たとえば、基地局105などの送信デバイスによって、またはUE115などの受信デバイスによって)識別するために使用され得る。
【0106】
[0113] 特定の受信デバイスに関連するデータ信号などのいくつかの信号は、単一のビーム方向(たとえば、UE115などの受信デバイスに関連する方向)に基地局105によって送信され得る。いくつかの例では、単一のビーム方向に沿った送信に関連するビーム方向は、1つまたは複数のビーム方向に送信された信号に基づいて決定され得る。たとえば、UE115は、様々な方向に基地局105によって送信された信号のうちの1つまたは複数を受信し得、最高の信号品質またはさもなければ許容できる信号品質でUE115が受信した信号の指示を基地局105に報告し得る。
【0107】
[0114] いくつかの例では、デバイスによる(たとえば、基地局105またはUE115による)送信は、複数のビーム方向を使用して実行され得、デバイスは、(たとえば、基地局105からUE115への)送信のための結合ビームを生成するために、デジタルプリコーディングまたは無線周波数ビームフォーミングの組合せを使用し得る。UE115は、1つまたは複数のビーム方向についてのプリコーディング重みを示すフィードバックを報告し得、フィードバックは、システム帯域幅または1つもしくは複数のサブバンドにわたるビームの設定された数に対応し得る。基地局105は、プリコーディングまたはアンプリコードされ得る、基準信号(たとえば、セル固有基準信号(CRS)、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS))を送信し得る。UE115は、プリコーディング行列インジケータ(PMI)またはコードブックベースのフィードバック(たとえば、マルチパネルタイプコードブック、線形結合タイプコードブック、ポート選択タイプコードブック)であり得る、ビーム選択のためのフィードバックを提供し得る。これらの技法について、基地局105によって1つまたは複数の方向に送信される信号に関して説明されたが、UE115は、(たとえば、UE115による後続の送信または受信のためのビーム方向を識別するために)様々な方向に複数回信号を送信すること、または(たとえば、受信デバイスにデータを送信するために)単一の方向に信号を送信することを行うために同様の技法を採用し得る。
【0108】
[0115] 受信デバイス(たとえば、UE115)は、同期信号、基準信号、ビーム選択信号、または他の制御信号などの様々な信号を基地局105から受信するとき、複数の受信構成(たとえば、方向性リスニング)を試みることができる。たとえば、受信デバイスは、様々なアンテナサブアレイを介して受信することによって、様々なアンテナサブアレイに従って受信信号を処理することによって、アンテナアレイの複数のアンテナ要素において受信された信号に適用された様々な受信ビームフォーミング重みセット(たとえば、異なる方向性リスニング重みセット)に従って受信することによって、またはアンテナアレイの複数のアンテナ要素において受信された信号に適用された様々な受信ビームフォーミング重みセットに従って受信信号を処理することによって、複数の受信方向を試みてよく、それらのいずれも、様々な受信構成または受信方向に従って「リッスンすること」と呼ばれることがある。いくつかの例では、受信デバイスは、(たとえば、データ信号を受信するとき)単一のビーム方向に沿って受信するために単一の受信構成を使用し得る。単一の受信構成は、様々な受信構成方向(たとえば、複数のビーム方向に従ってリッスンすることに基づいて最も高い信号強度、最も高い信号対雑音比(SNR)、またはさもなければ許容できる信号品質を有すると決定されたビーム方向)に従ってリッスンすることに基づいて決定されたビーム方向に整列され得る。
【0109】
[0116] ワイヤレス通信システム100は、階層化プロトコルスタックに従って動作するパケットベースネットワークであり得る。ユーザプレーンでは、ベアラまたはパケットデータ収束プロトコル(PDCP)レイヤにおける通信は、IPベースであり得る。無線リンク制御(RLC)レイヤが、論理チャネル上で通信するためにパケットセグメンテーションおよびリアセンブリを実施し得る。媒体アクセス制御(MAC)レイヤが、優先度処理と、トランスポートチャネルへの論理チャネルの多重化とを実施し得る。MACレイヤはまた、リンク効率を改善するためにMACレイヤにおける再送信をサポートするために、誤り検出技法、誤り訂正技法、またはその両方を使用し得る。制御プレーンでは、無線リソース制御(RRC)プロトコルレイヤは、ユーザプレーンデータのための無線ベアラをサポートする、UE115と基地局105またはコアネットワーク130との間のRRC接続の確立と構成と維持とを行い得る。物理レイヤでは、トランスポートチャネルが物理チャネルにマッピングされ得る。
【0110】
[0117] UE115および基地局105は、データが正常に受信される可能性を増大させるためにデータの再送信をサポートし得る。ハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックは、データが通信リンク125を介して正常に受信される可能性を増大させるための1つの技法である。HARQは、(たとえば、巡回冗長検査(CRC)を使用する)誤り検出と、前方誤り訂正(FEC)と、再送信(たとえば、自動再送要求(ARQ))との組合せを含み得る。HARQは、不良な無線状態(たとえば、低信号対雑音状態)でのMACレイヤにおけるスループットを改善し得る。いくつかの例では、デバイスは、同スロットHARQフィードバックをサポートし得、ここで、デバイスは、特定のスロット中の前のシンボル中で受信されたデータについて、そのスロット中でHARQフィードバックを与え得る。他の場合には、デバイスは、後続のスロット中でまたは何らかの他の時間間隔に従ってHARQフィードバックを実現し得る。
【0111】
[0118]
図2は、本開示の態様による、単一のDCIベースの複数のTRPのためのデフォルトQCLをサポートするワイヤレス通信システム200の一例を示す。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム200は、ワイヤレス通信システム100の態様を実装し得る。たとえば、無線通信システム200は、LTEシステム、LTE-Aシステム、またはLTE-A Proシステムなどの4Gシステムと、NRシステムと呼ばれることがある5Gシステムとを含む1つまたは複数の無線アクセス技術をサポートすることができる。ワイヤレス通信システム200は、
図1を参照しながら説明した対応するデバイスの例であり得る、基地局105-aと、基地局105-bと、UE115-aとを含むことができる。いくつかの例では、5Gシステムにおけるより高いデータトラフィックをサポートし、カバレージを拡張することができるように、ワイヤレス通信システム200は、複数のTRP(たとえば、マクロセル、スモールセル、ピコセル、フェムトセル、リモートラジオヘッド、リレーノードなど)を含むことができる。
図2の例では、基地局105-aまたは基地局105-bのうちの1つまたは複数がTRPであってよい。したがって、ワイヤレス通信システム200は、電力消費量、スペクトル効率、より高いデータレートの改善をサポートすることができ、いくつかの例では、利益の中でも、ワイヤレス通信動作のための効率の向上を促進することができる。
【0112】
[0119] 基地局105-a、基地局105-b、またはUE115-bのうちの1つまたは複数は、送信ダイバーシティ、受信ダイバーシティ、MIMO通信、またはビームフォーミングなどの技法を採用するために使用され得る、複数のアンテナで構成され得る。基地局105-a、基地局105-b、またはUE115-bのうちの1つまたは複数のアンテナは、MIMO動作、または送信ビームフォーミングもしくは受信ビームフォーミングをサポートすることができる、1つまたは複数のアンテナアレイまたはアンテナパネル内に配置され得る。たとえば、基地局105-aまたは基地局105-bのアンテナまたはアンテナアレイのうちの1つまたは複数は、アンテナ塔などのアンテナアセンブリにおいてコロケートされ得る。いくつかの例では、基地局105-aまたは基地局105-bのうちの1つまたは複数に関連するアンテナまたはアンテナアレイは、多様な地理的ロケーションに配置され得る。基地局105-aまたは基地局105-bのうちの1つまたは複数は、基地局105がUE115との通信のビームフォーミングをサポートするのに使い得るアンテナポートのいくつかの行および列を有するアンテナアレイを有し得る。同様に、UE115は、様々なMIMOまたはビームフォーミング動作をサポートすることができる1つまたは複数のアンテナアレイを有し得る。追加または代替として、アンテナパネルは、1つまたは複数のアンテナポートを介して送信される信号の無線周波数ビームフォーミングをサポートし得る。
【0113】
[0120] 基地局105-aまたは基地局105-bのうちの1つまたは複数は、ダウンリンク送信をサポートすることができ、UE115-aは、ダウンリンク受信をサポートすることができる。同様に、UE115-aは、アップリンク送信をサポートすることができ、基地局105-aまたは基地局105-bのうちの1つまたは複数は、アップリンク受信をサポートすることができる。基地局105-aまたは基地局105-bのうちの1つまたは複数は、1つまたは複数の物理ダウンリンクチャネルを介して、データまたは制御情報をUE115-aに送信することができる。たとえば、基地局105-aは、PDCCH205などの物理ダウンリンクチャネルを介して制御情報(たとえば、DCI)を送信し、PDSCH210などの別の物理ダウンリンクチャネルを介してデータ(たとえば、ユーザデータ、データサンプル、パケット)を送信することができる。同様に、基地局105-bは、PDCCHなどの物理ダウンリンクチャネルを介して制御情報(たとえば、DCI)を送信し、および/または、PDSCH215などの物理ダウンリンクチャネルを介してデータ(たとえば、ユーザデータ、データサンプル、パケット)を送信することができる。
【0114】
[0121] いくつかの例では、基地局105-a、基地局105-b、またはUE115-bのうちの1つまたは複数は、1つまたは複数のビーム(指向性ビームとも呼ばれる)に従って通信動作(たとえば、ダウンリンク送信、ダウンリンク受信、アップリンク送信、アップリンク受信)を実行することができる。いくつかの例では、基地局105-a、基地局105-b、またはUE115-bのうちの1つまたは複数に関連する1つまたは複数のアンテナポートは、1つまたは複数の疑似コロケーション(QCL)タイプパラメータ(QCL基準とも呼ばれる)に関連し得る。たとえば、基地局105-a、基地局105-b、またはUE115-bのうちの1つまたは複数は、チャネル測定などのための異なる空間受信ビーム(またはアンテナポート)に対応するQCLタイプD基準などの、異なるQCL基準を使用するように構成され得る。QCL基準は、いくつかの例では、たとえば、基準信号識別子などの基準リソース識別子であり得る。基準リソース識別子は、特定のQCLパラメータ(たとえば、QCLタイプA、QCLタイプB、QCLタイプC、QCLタイプD)の基準として構成され得る。
【0115】
[0122] いくつかの例では、基地局105-a、基地局105-b、またはUE115-bのうちの1つまたは複数は、1つまたは複数のTCI状態に従って通信動作(たとえば、ダウンリンク送信、ダウンリンク受信、アップリンク送信、アップリンク受信)を実行することができる。基地局105-aまたは基地局105-bのうちの1つまたは複数は、1つもしくは複数のTCI状態の指示、またはTCI状態のセットの指示をDCIにおいて動的に送信することができる。TCI状態は、ダウンリンク基準信号と空間受信ビーム(またはアンテナポート)との間のQCL関係を示すことができる。言い換えれば、各TCI状態は、1つまたは2つ以上のダウンリンク基準信号と、アンテナポート(たとえば、PDSCH210に関連する)との間のQCL関係を構成するためのパラメータを含むことができる。
【0116】
[0123] いくつかの例では、基地局105-a、基地局105-b、またはUE115-aのうちの1つまたは複数は、マルチTRP動作のために単一のDCIを使用することをサポートするように構成され得る。たとえば、マルチTRP動作のために単一のDCIをサポートするとき、基地局105-aまたは基地局105-bのうちの1つまたは複数は、各々、別個のPDCCHを介して、別個のPDSCHをスケジュールするDCIを送信することができる。言い換えれば、単一のPDCCHは、単一のPDSCHをスケジュールする。基地局105-a、基地局105-b、またはUE115-aのうちの1つまたは複数は、基地局105-a、基地局105-b、またはUE115-aのうちの1つまたは複数が、マルチTRP動作のために単一のDCIをサポートすることができるように、空間分割多重化(SDM)、周波数分割多重化(FDM)、または時分割多重化(TDM)などの様々なPDSCHスキームをサポートすることができる。マルチTRP動作のために単一のDCIを使用する例について、
図3、
図5、および
図6を参照しながら説明される。
【0117】
[0124]
図3は、本開示の態様による、単一のDCIベースの複数のTRPのためのデフォルトQCLをサポートするスキーム300の一例を示す。スキーム300は、時間および周波数リソースの関数であり得るリソースグリッド305に関連し得る。いくつかの例では、時間および周波数リソースは、1シンボル×1サブキャリアに広がることができる、リソース要素に関連し得る。いくつかの例では、複数のリソース要素は、リソースブロックにグループ化され得、リソースブロックの各々は、ある量のシンボル×ある量のサブキャリアに広がることができる。たとえば、リソースブロックは、7つのシンボル(たとえば、0.5ms)×12個のサブキャリア(たとえば、180kHz)に広がることができる。
【0118】
[0125] スキーム300に従って、
図2を参照すると、基地局105-aまたは基地局105-bのうちの1つまたは複数は、リソースグリッド305の時間および周波数リソースを使用して、異なる空間レイヤを送信することができる。たとえば、基地局105-aは、ある量のリソースブロック310を使用して空間レイヤを送信することができ、基地局105-bは、ある量のリソースブロック315を使用して空間レイヤを送信することができる。いくつかの例では、リソースグリッド305の時間および周波数リソースのうちの1つまたは複数は、重複し得る。たとえば、基地局105-aによって空間レイヤを送信することに関連するある量のリソースブロック310は、基地局105-bによって空間レイヤを送信することに関連するある量のリソースブロック315と重複し得る。したがって、基地局105-aまたは基地局105-bのうちの1つまたは複数は、SDMをサポートし得る。言い換えれば、SDMは、異なるTRP(たとえば、基地局105-a、基地局105-b)が、重複する時間および/または周波数リソース(たとえば、リソースブロックおよび/またはシンボル)において異なる空間レイヤを送信することを可能にし得る。
【0119】
[0126] いくつかの例では、異なるTRPに関連する異なる空間レイヤは、異なるTCI状態に関連し得る。たとえば、基地局105-aは、第1のTCI状態320に従って、ある量のリソースブロック310を使用して空間レイヤを送信することができ、基地局105-bは、第1のTCI状態320とは異なる第2のTCI状態325に従って、ある量のリソースブロック315を使用して空間レイヤを送信することができる。第1のTCI状態320は、第1のQCLパラメータ(たとえば、第1の空間受信ビーム)に関連し得るが、第2のTCI状態325は、第2のQCLパラメータ(たとえば、第2の空間受信ビーム)に関連し得る。リソースグリッド305は、基準信号に関するある量のシンボルを含むことができる。たとえば、リソースブロック330は、復調基準信号(DMRS)であり得る基準信号に関するある量のシンボルを含み得る。いくつかの例では、異なるTCI状態は、異なるアンテナポートに関連し得る。異なるアンテナポートに関連する異なるTCI状態の例について、
図4を参照しながら説明される。
【0120】
[0127]
図4は、本開示の様々な態様による、単一のDCIベースの複数のTRPのためのデフォルトQCLをサポートするアンテナポート構成400の一例を示す。アンテナポート構成400は、ある量のアンテナポート405と、ある量のアンテナポート410とを含むことができる。いくつかの例では、ある量のアンテナポート405およびある量のアンテナポート410のうちの1つまたは複数は、
図3で説明したようにリソースグリッドに関連し得る。
図3の例では、ある量のアンテナポート405は、アンテナポート0とアンテナポート1とを含むことができる。アンテナポート0は、単一アンテナ送信に使用され得るが、アンテナポート1は、アンテナ送信ダイバーシティおよび空間多重化(たとえば、2つまたは4つのアンテナを使用する)に使用され得る。ある量のアンテナポート410は、アンテナポート2とアンテナポート3とを含むことができる。アンテナポート2およびアンテナポート3は、アンテナ送信ダイバーシティおよび空間多重化(たとえば、2つまたは4つのアンテナを使用する)に使用され得る。いくつかの例では、アンテナポート0、アンテナポート1、アンテナポート2、またはアンテナポート3のうちの1つまたは複数は、1つまたは複数のDMRSを送信することに関連するので、DMRSポートと呼ばれることがある。
【0121】
[0128] いくつかの例では、異なるTCI状態に対応するDMRSポートなどの基準信号ポートは、異なる符号分割多重化(CDM)グループ内にあり得る。たとえば、TCI状態415に対応するDMRSポートは、CDMグループ420の一部であり得るが、TCI状態425に対応するDMRSポートは、CDMグループ430の一部であり得る。
図3の例では、2つの空間レイヤ(たとえば、CDMグループ420のDMRSポート0、1の一部)は、たとえば、
図2を参照すると、TCI状態415に従って基地局105-aまたは基地局105-bのうちの1つまたは複数によって送信され得る。同様に、2つの空間レイヤ(たとえば、CDMグループ430のDMRSポート2、3の一部)は、たとえば、
図2を参照すると、TCI状態425に従って基地局105-aまたは基地局105-bのうちの1つまたは複数によって送信され得る。
【0122】
[0129]
図5は、本開示の態様による、単一のDCIベースの複数のTRPのためのデフォルトQCLをサポートするスキーム500の一例を示す。スキーム500は、時間および周波数リソースの関数であり得るリソースグリッド505に関連し得る。いくつかの例では、時間および周波数リソースは、1シンボル×1サブキャリアに広がることができる、リソース要素に関連し得る。いくつかの例では、複数のリソース要素は、リソースブロックにグループ化され得、リソースブロックの各々は、ある量のシンボル×ある量のサブキャリアに広がることができる。たとえば、リソースブロックは、7つのシンボル(たとえば、0.5ms)×12個のサブキャリア(たとえば、180kHz)に広がることができる。
【0123】
[0130] スキーム500に従って、
図2を参照すると、基地局105-aまたは基地局105-bのうちの1つまたは複数は、リソースグリッド505の時間および周波数リソースを使用して、異なる空間レイヤを送信することができる。たとえば、基地局105-aは、ある量のリソースブロック510を使用して空間レイヤを送信することができ、基地局105-bは、ある量のリソースブロック515を使用して空間レイヤを送信することができる。ある量のリソースブロック510は、ある量のリソースブロック515とは異なり得る。たとえば、ある量のリソースブロック510とある量のリソースブロック515は、時間および/または周波数リソースにおいて重複しない場合がある。たとえば、基地局105-aまたは基地局105-bのうちの1つまたは複数は、FDMをサポートし得る。いくつかの例では、基地局105-aまたは基地局105-bのうちの1つまたは複数は、FDMを使用して異なる空間レイヤを送信し得る。したがって、FDMは、異なるTRP(たとえば、基地局105-a、基地局105-b)が、異なる周波数リソース(たとえば、リソースブロック)において異なる空間レイヤを送信することを可能にする。
【0124】
[0131] いくつかの例では、異なるTRPに関連する異なる空間レイヤは、異なるTCI状態に関連し得る。たとえば、基地局105-aは、第1のTCI状態520に従って、ある量のリソースブロック510を使用して空間レイヤを送信することができ、基地局105-bは、第1のTCI状態520とは異なる第2のTCI状態525に従って、ある量のリソースブロック515を使用して空間レイヤを送信することができる。第1のTCI状態520は、第1のQCLパラメータ(たとえば、第1の空間受信ビーム)に関連し得るが、第2のTCI状態525は、第2のQCLパラメータ(たとえば、第2の空間受信ビーム)に関連し得る。したがって、リソースブロックの異なるセットが、異なるTCI状態で送信され得る。リソースグリッド505は、基準信号に関するある量のシンボルも含むことができる。たとえば、リソースブロック530は、DMRSであり得る基準信号に関するある量のシンボルを含むことができる。
【0125】
[0132]
図6は、本開示の態様による、単一のDCIベースの複数のTRPのためのデフォルトQCLをサポートするスキーム600の一例を示す。スキーム600は、時間および周波数リソースの関数であり得るリソースグリッド605に関連し得る。いくつかの例では、時間および周波数リソースは、1シンボル×1サブキャリアに広がることができる、リソース要素に関連し得る。いくつかの例では、複数のリソース要素は、リソースブロックにグループ化され得、リソースブロックの各々は、ある量のシンボル×ある量のサブキャリアに広がることができる。たとえば、リソースブロックは、7つのシンボル(たとえば、0.5ms)×12個のサブキャリア(たとえば、180kHz)に広がることができる。
【0126】
[0133] スキーム600に従って、
図2を参照すると、基地局105-aまたは基地局105-bのうちの1つまたは複数は、リソースグリッド605の時間および周波数リソースを使用して、異なる空間レイヤを送信することができる。たとえば、基地局105-aは、ある量のリソースブロック610を使用して空間レイヤを送信することができ、基地局105-bは、ある量のリソースブロック615を使用して空間レイヤを送信することができる。ある量のリソースブロック610は、ある量のリソースブロック515と異なり得る。たとえば、ある量のリソースブロック610とある量のリソースブロック615は、時間および/または周波数リソースにおいて重複しない場合がある。たとえば、基地局105-aまたは基地局105-bのうちの1つまたは複数は、TDMをサポートし得る。いくつかの例では、基地局105-aまたは基地局105-bのうちの1つまたは複数は、TDMを使用して異なる空間レイヤを送信し得る。したがって、TDMは、異なるTRP(たとえば、基地局105-a、基地局105-b)が、異なる時間リソース(たとえば、異なるミニスロット、スロットなど)において異なる空間レイヤを送信することを可能にする。いくつかの例では、TDMは、異なるTRP(たとえば、基地局105-a、基地局105-b)が、同じスロット内または異なるスロット中で異なる繰返しで異なる空間レイヤを送信することを可能にする。
【0127】
[0134] いくつかの例では、異なるTRPに関連する異なる空間レイヤは、異なるTCI状態に関連し得る。たとえば、基地局105-aは、第1のTCI状態620に従って、ある量のリソースブロック610を使用して空間レイヤを送信することができ、基地局105-bは、第1のTCI状態620とは異なる第2のTCI状態625に従って、ある量のリソースブロック615を使用して空間レイヤを送信することができる。第1のTCI状態520は、第1のQCLパラメータ(たとえば、第1の空間受信ビーム)に関連し得るが、第2のTCI状態625は、第2のQCLパラメータ(たとえば、第2の空間受信ビーム)に関連し得る。したがって、リソースブロックの異なるセットが、異なるTCI状態で送信され得る。リソースグリッド605は、基準信号に関するある量のシンボルも含むことができる。たとえば、リソースブロック630は、DMRSであり得る基準信号に関するある量のシンボルを含むことができる。
【0128】
[0135]
図2に戻ると、いくつかの例では、基地局105-aまたは基地局105-bのうちの1つまたは複数が、マルチTRP動作のために単一のDCIを使用することをサポートするとき、DCI内のTCIフィールドは、複数のTCI状態を示すことができる。たとえば、基地局105-aまたは基地局105-bのうちの1つまたは複数が、複数のTCI状態送信をスケジュールするために単一のDCIを使用するとき、DCI内のTCIフィールドは、UE115-aがスケジュールされたPDSCH(たとえば、PDSCH210、PDSCH215)を受信することができるように、2つのTCI状態を示すことができる。いくつかの例では、基地局105-aまたは基地局105-bのうちの1つまたは複数は、DCIシグナリングを介してPDSCHのための基準信号(たとえば、1つまたは複数のDMRS)に関連するQCL指示をサポートするように構成され得る。したがって、DCIシグナリングにおけるTCIフィールドは、2つの基準信号セットを参照する2つのQCL関係を指すことができる。いくつかの例では、DCIにおける各TCIコードポイントは、1つまたは2つのTCI状態に対応することができる。
【0129】
[0136] いくつかの例では、基地局105-a、基地局105-b、またはUE115のうちの1つまたは複数は、複数のTCI状態(すなわち、複数のTRP)送信と、単一のTCI状態送信との間の動的スイッチングをサポートすることができる。たとえば、UE115-aは、DCI内のTCIフィールドが1つのTCI状態を指すとき、単一のTRP動作に従って機能することを決定するように構成され得る。代替的に、UE115-aは、DCI内のTCIフィールドが2つ以上のTCI状態(たとえば、2つのTCI状態)を指すとき、複数のTRPに従って機能することを決定するように構成され得る。したがって、基地局105-a、基地局105-b、またはUE115-aのうちの1つまたは複数は、DCIシグナリングにおける指示に基づいて、異なるマルチTCI状態スキーム(たとえば、SDM、FDM、TDM)間の動的スイッチングをサポートすることができる。
【0130】
[0137] 基地局105-a、基地局105-b、またはUE115-aのうちの1つまたは複数は、デフォルトQCL決定をサポートするように構成され得る。いくつかの例では、基地局105-a、基地局105-b、またはUE115-aのうちの1つまたは複数は、2つ以上のデフォルトQCLを定義する方法を含む、マルチTRPスキームのためのデフォルトQCLをサポートするように構成され得る(すなわち、SDMおよびFDMスキームの場合、2つのビームがUE115-aの2つの異なるアンテナパネルにおいて同時に受信される)。
【0131】
[0138] DCIシグナリングは、1つまたは複数のDCIフォーマットに関連し得る。いくつかの例では、UE115-aは、DCIシグナリングにおけるPDSCH(たとえば、PDSCH210、PDSCH215)に関するTCI状態指示の存在または不在を決定し得る。いくつかの例では、第1のDCIフォーマット(たとえば、DCIフォーマット1_0)では、TCIフィールドが存在しない場合がある。いくつかの他の例では、第2のDCIフォーマット(たとえば、DCIフォーマット1_1)において、UE115-aは、上位レイヤパラメータに基づいてTCI状態指示の存在を決定し得る。たとえば、UE115-aは、上位レイヤパラメータ(たとえば、tci-PresentInDCIパラメータ)がPDSCHをスケジュールするCORESETに関して有効化されるとき、TCI状態指示の存在を決定し得る。TCI状態指示は、DCIシグナリングにおける1ビットまたはマルチビット指示であり得る。
【0132】
[0139] いくつかの例では、UE115-aは、ダウンリンクDCIを受信するUE115-aと、対応するPDSCH(たとえば、PDSCH210、PDSCH215)との間のタイミングオフセットに関連し得る時間オフセット期間を決定し得る。UE115-aは、時間オフセット期間が閾値期間(たとえば、timeDurationForQCL)以上であると決定することができる。いくつかの例では、閾値期間は、UE能力(たとえば、サブキャリア間隔(たとえば、120kHz SCSの場合の候補値:{14,28}シンボル))に基づくことができる。いくつかの例では、上位レイヤパラメータ(たとえば、tci-PresentInDCI)がDCIにおいて有効化される場合、PDSCHが第1のDCIフォーマット(たとえば、DCIフォーマット1_1)によってスケジュールされるとき、UE115は、PDSCHのQCL仮定のために、DCIのTCIフィールド内の指示されたTCI状態を使用することができる。代替的に、上位レイヤパラメータ(たとえば、tci-PresentInDCI)がPDSCHをスケジュールするCORESETのために構成されない場合、またはPDSCHが第2のDCIフォーマット(たとえば、DCIフォーマット1_0)によってスケジュールされる場合、UE115は、PDSCHに関するTCI状態またはビーム(たとえば、QCL仮定)を使用するように構成されてよく、これは、PDCCH送信のために使用されるCORESETのQCL仮定と同一であってよい。QCL仮定は、受信ビームと呼ばれることもある。すなわち、QCL仮定は、UE115-aのための異なる受信ビームに関連し得る。
【0133】
[0140] いくつかの例では、UE115-aは、ダウンリンクDCIを受信することと、対応するPDSCH(たとえば、PDSCH210、PDSCH215)との間の時間オフセット期間が、閾値期間(たとえば、timeDurationForQCL)未満であると決定することができる。したがって、UE115-aは、デフォルトTCI状態を使用するように構成され得る。たとえば、UE115-aは、サービングセル(たとえば、基地局105-a、基地局105-b)のアクティブな帯域幅内の1つまたは複数のCORESETがUE115-aによって監視される最新のスロット内の最も低いCORESET識別子を有する監視された探索空間に関連するCORESETのPDCCH QCL指示と同じQCLを使用するように構成され得る。他の例では、UE115-aは、スケジュールされたPDSCHに関連するサービングセルのための構成されたTCI状態のいずれも、QCL基準タイプ(たとえば、QCL-typeD)を含まないと決定し得る。したがって、UE115は、ダウンリンクDCIの受信と対応するPDSCHとの間の時間オフセットとは無関係に、そのスケジュールされたPDSCHのための指示されたTCI状態から他のQCL仮定を得ることができる。
【0134】
[0141] いくつかの例では、閾値期間(たとえば、timeDurationForQCL)は、DCIを復号するための第1の期間(したがって、TCIフィールドを含むスケジューリング情報を取得する)と、DCIのTCIフィールド内の指示されたTCI状態に基づいて受信ビーム(たとえば、QCL-typeD用)を構成し、それらを切り替えるための第2の期間とを含むことができる。デフォルトQCLは、スケジューリングオフセットが閾値(DCI、すなわち、時間ドメインリソース割振り(TDRA:time domain resource allocation)フィールドによって示されるK0/開始および長さインジケータ値(SLIV:Start and Length Indicator Value)を復号した後に知られる)未満の場合に、所定の受信ビーム(たとえば、異なるスロットにおいて変化するが、同期信号セットおよび/またはCORESET構成に基づいて推測的にUE115に知られ得る)で受信サンプルをバッファすることを可能にし得る。
【0135】
[0142] 基地局105-aまたは基地局105-bのうちの1つまたは複数は、DCIにおいて、単一のTCI状態(たとえば、単一のTRP)、第1のPDSCHスキーム(たとえば、SDM)、第2のPDSCHスキーム(たとえば、FDM)、第3のPDSCHスキーム(たとえば、スロット内のTDM)、または第4のPDSCHスキーム(たとえば、スロット全体にわたるTDM)の指示を含むように構成され得る。いくつかの例では、基地局105-aまたは基地局105-bのうちの1つまたは複数は、1つまたは複数のTCI状態を示すことができるTCIフィールドをDCIに含むように構成され得る。いくつかの例では、基地局105-aまたは基地局105-bのうちの1つまたは複数は、RRCシグナリングを介して、単一のTCI状態(たとえば、単一のTRP)、第1のPDSCHスキーム(たとえば、SDM)、第2のPDSCHスキーム(たとえば、FDM)、第3のPDSCHスキーム(たとえば、スロット内のTDM)、または第4のPDSCHスキーム(たとえば、スロット全体にわたるTDM)のうちの1つまたは複数内でUE115-aを構成するように構成され得、UE115-aは、DCI指示に基づいて、上記の例示的スキームのうちの1つを使用し得る。さらに、U115-aは、(SDMおよび/またはFDMのために)2つのビームを同時に受信するための2つのデフォルトQCL仮定を有するように構成され得る。一例では、UE115-aは、2つのデフォルトQCL仮定(たとえば、2つのデフォルト受信ビーム)で構成され得る。いくつかの例では、UE115-aは、各シンボル、ミニスロット、スロットなどにおける2つのデフォルトQCL仮定(たとえば、2つのデフォルト受信ビーム)で構成され得る。
【0136】
[0143] 例として、UE115-aは、PDCCH205上でDCIを受信するように構成され得る。DCIは、PDSCH(たとえば、PDSCH210、PDSCH215)に関連するTCI状態のセットの指示、TCI状態のセットに関連する1つもしくは複数の受信ビームの指示、またはPDSCHスキームの指示のうちの1つまたは複数を含むことができる。UE115-aは、DCIを復号するための時間期間(たとえば、T1)を決定し、この時間期間に基づいて、TCI状態のセット、TCI状態のセットに関連する1つもしくは複数の受信ビーム、PDSCHスキーム、1つもしくは複数のデフォルト受信ビーム、またはデフォルトPDSCHスキームのうちの1つまたは複数に従ってPDSCHを受信することができる。いくつかの例では、UE115-aは、DCI内のTCIフィールドを識別することができ、ここで、TCIフィールドは、TCI状態のセットの1つまたは複数のTCI状態を示す。
【0137】
[0144] UE115-aは、1つまたは複数の受信ビームに関連する能力を識別し、この能力に基づいて、TCI状態のセット、TCI状態のセットに関連する1つもしくは複数の受信ビーム、PDSCHスキーム、1つもしくは複数のデフォルト受信ビーム、またはデフォルトPDSCHスキームのうちの1つまたは複数を選択することができる。UE115-aは、能力に時間期間の指示を含み、たとえば、基地局105-aおよび/または基地局105-bに時間期間の指示を搬送する能力を送信し得る。
【0138】
[0145] いくつかの例では、UE115-aは、1つまたは複数の受信ビームに関連する第2の時間期間(たとえば、T2)を決定し、能力を用いて、1つまたは複数の受信ビームに関連する第2の時間期間の第2の指示を送信することができる。いくつかの例では、時間期間(たとえば、T1)は、第2の時間期間(たとえば、T2)とは異なり得る。第2の時間期間(たとえば、T2)は、PDCCH205を受信し、PDSCH210に関する空間QCL情報を適用するために、ある量のシンボルのうちの1つまたは複数に関連し得る。いくつかの例では、ある量のシンボルは、OFDMシンボルであり得る。UE115-aは、いくつかの例では、能力に基づいてサブキャリア間隔を決定することができ、時間期間はサブキャリア間隔に基づくことができる。UE115-aは、いくつかの例では、第2の時間期間に基づいてPDCCH205を受信し、PDSCH210に関する空間QCL情報を適用し、空間QCL情報に基づいてPDSCH210を受信するためにある量のシンボルを決定することができる。
【0139】
[0146] いくつかの例では、UE115-aは、時間オフセット期間が第2の時間期間以上であると決定することができる。時間オフセット期間は、DCIを搬送するPDCCH205の終了シンボルからPDSCH210の開始シンボルまでの持続時間であり得、ここで、PDCCH205は、PDSCH210をスケジュールする。したがって、UE115-aは、時間オフセット期間が第2の時間期間以上であることに基づいて、TCI状態のセットの1つもしくは複数のTCI状態、またはPDSCHスキームのうちの1つまたは複数に従って、PDSCH210を受信することができる。言い換えれば、UE115-aは、PDSCH210受信のために、指示されたPDSCHスキームと、指示されたTCI状態とを使用することができる。
【0140】
[0147] いくつかの他の例では、UE115-aは、時間オフセット期間が時間期間以上であると決定し、時間オフセット期間が第2の時間期間以下であると決定することができる。したがって、UE115-aは、時間オフセット期間が時間期間以上であること、または時間オフセット期間が第2の時間期間以下であることのうちの1つまたは複数に基づいて、PDSCH210を受信し、TCI状態のセット、TCI状態のセットに関連する1つもしくは複数の受信ビーム、またはPDSCHに関する1つもしくは複数のデフォルト受信ビームのうちの1つまたは複数に従って、PDSCH210を受信することができる。言い換えれば、UE115-aは、指示されたPDSCHスキームを使用することができるが、PDSCH210受信のためのデフォルトQCL仮定を使用することができる。デフォルトQCL仮定は、DCI内の情報から独立している場合があるか、または、DCI内のPDSCHスキームおよび他のパラメータ(たとえば、TDMスキームの送信機会の位置)に基づいて決定され得る。
【0141】
[0148] UE115-aは、他の例では、時間オフセット期間が時間期間よりも短いと決定することができ、時間オフセット期間が時間期間よりも短いことに基づいてPDSCH210を受信し、1つもしくは複数のデフォルト受信ビーム、またはPDSCHに関するデフォルトPDSCHスキームのうちの1つまたは複数に従ってPDSCH210を受信することができる。すなわち、UE115-aは、PDSCH210受信のために、デフォルトPDSCHスキームとデフォルトQCL仮定(たとえば、デフォルト受信ビーム)とを使用し得る。いくつかの例では、デフォルトPDSCHスキームは、UE115-aが(たとえば、DCIによって指示され得る可能なスキームで)構成されるPDSCHスキームのサブセットの機能であり得るか、または固定スキーム(たとえば、SDM、FDM、TDM、または単一のTCI状態)であり得る。
【0142】
[0149] いくつかの例では、UE115-aは、時間オフセット期間が第2の時間期間よりも短いと決定し、時間オフセット期間が第2の時間期間よりも短いことに基づいて、1つまたは複数のデフォルト受信ビームのうちの第1のデフォルト受信ビームに従って第1のデータサンプルセットを受信し、時間オフセット期間が第2の時間期間よりも短いことに基づいて、1つまたは複数のデフォルト受信ビームのうちの第2のデフォルト受信ビームに従って第2のデータサンプルセットを受信することができる。UE115-aは、時間オフセット期間が第2の時間期間よりも短いことに基づいて、第1のデータサンプルセットまたは第2のデータサンプルセットのうちの1つまたは複数を記憶することができる。記憶された第1のデータサンプルセットまたは記憶された第2のデータサンプルセットは、第1のアンテナパネルまたは第2のアンテナパネルに対応する。言い換えれば、スケジューリングオフセットが閾値期間(たとえば、timeDurationForQCL)未満であるとき、UE115-aは、2つの対応するデフォルトQCL仮定を使用して(たとえば、空間受信ビームパラメータの2つのセットを使用して)2つのアンテナパネル上にサンプルの2つのセットを記憶することができる。いくつかの例では、デフォルトスキームは存在しない(すなわち、我々がT1を有する場合、デフォルトスキームが独占的に必要とされ得る)。また、実際の(指示されるPDSCHスキーム)は、データサンプルセットを記憶するためには必要とされない場合がある。これは、データサンプルセットを処理し、PDSCHを復号するために(DCIを復号した後に)使用される。
【0143】
[0150] いくつかの例では、UE115-aは、SDMのためにデータサンプルのセットの両方を使用することができる。たとえば、UE115-aは、PDSCHスキームに基づいて、第1のデータサンプルセットまたは第2のデータサンプルセットのうちの1つまたは複数を処理することができ、ここで、PDSCHスキームはSDMスキームである。他のいくつかの例では、UE115-aは、FDMに関して、リソースブロックの第1のセット内のデータサンプルの(第1のTCI状態に対応する)1つのセットと、リソースブロックの第2のセット内のサンプルの(第2のTCI状態に対応する)第2のセットとを使用することができる。たとえば、UE115-aは、PDSCHスキームに基づいて、第1のデータサンプルセットまたは第2のデータサンプルセットのうちの1つまたは複数を処理することができ、ここで、PDSCHスキームはFDMスキームである。したがって、UE115-aは、TCI状態のうちの第1のTCI状態に対応するリソースブロックの第1のセット内の第1のデータサンプルセットを処理し、TCI状態のうちの第2のTCI状態に対応するリソースブロックの第2のセット内の第2のデータサンプルセットを処理することによって、第1のデータサンプルセットまたは第2のデータサンプルセットのうちの1つまたは複数を処理することができる。
【0144】
[0151] 他の例では、UE115-aは、TDMに関して、シンボル、スロット、または送信機会の第1のセット内のサンプルの(第1のTCI状態に対応する)1つのセットと、シンボル、スロット、または送信機会の第2のセット内のサンプルの(第2のTCI状態に対応する)第2のセットとを使用することができる。たとえば、UE115-aは、PDSCHスキームに基づいて、第1のデータサンプルセットまたは第2のデータサンプルセットのうちの1つまたは複数を処理することができ、ここで、PDSCHスキームはTDMスキームである。したがって、UE115-aは、TCI状態のうちの第1のTCI状態に対応するTTIの第1のセット内の第1のデータサンプルセットを処理し、TCI状態のうちの第2のTCI状態に対応するTTIのセットの第2のセット内の第2のデータサンプルセットを処理することによって、第1のデータサンプルセットまたは第2のデータサンプルセットのうちの1つまたは複数を処理することができる。
【0145】
[0152] いくつかの例では、UE115-aは、単一のTCI状態に関する第1のデータサンプルセットを使用することができる(たとえば、TCIフィールドが1つのTCI状態を示す場合)。DCI内のTCIフィールドによって指示されるTCI状態は、デフォルトQCL仮定とは異なるQCLを有する場合がある。したがって、UE115-aは、TDMまたは単一のTCI状態スキームのために単一のアンテナパネル(したがって、送信機会におけるデフォルトQCLに基づくデータサンプルのうちの1つ)を使用するように構成され得る。しかしながら、UE115-aがPDSCHスキームを知っている(たとえば、それが単一のTCIであることを知っているか、またはそれがTDMであり、2つ以上の送信機会(繰返し)であることを知っている)場合、スケジューリングオフセットが閾値期間(たとえば、timeDurationForQCL)未満であり、UE115-aがデフォルトQCLを使用しなければならない場合であっても、UE115-aは、送信機会当りの受信のために両方のアンテナパネルを使用することができる。
【0146】
[0153] いくつかの例では、PDSCH持続時間中に、進行中の送信が1つまたは複数の閾値(たとえば、シンボル、ミニスロット、またはスロットなどの時間境界)を通過するとき、デフォルトPDSCHスキームまたはデフォルトQCL仮定(たとえば、デフォルト受信ビーム)は、指示されたものに変更され得る。1つまたは複数のタイミング境界にわたってTCI状態を変更する例について、
図7を参照しながら説明される。
【0147】
[0154]
図7は、本開示の態様による、単一のDCIベースの複数のTRPのためのデフォルトQCLをサポートするスキーム700の一例を示す。スキーム700は、それぞれ、
図2を参照しながら説明されたワイヤレス通信システム200の態様を実装し得る。たとえば、スキーム700は、基地局105-a、基地局105-b、またはUE115-aのうちの1つまたは複数による構成に基づき得、電力消費量を低減するために、基地局105-a、基地局105-b、またはUE115-aのうちの1つまたは複数によって実装され得、ワイヤレス通信のために低レイテンシを促進し得る。
図2を参照すると、基地局105-aまたは基地局105-bのうちの1つまたは複数は、制御情報および/またはデータをUE115-aに送信することができる。たとえば、基地局105-aまたは基地局105-bのうちの1つまたは複数は、UE115-aにDCI705を送信することができる。制御情報は、基地局105-aまたは基地局105-bのうちの1つまたは複数に関連するPDSCHをスケジュールすることができる。たとえば、DCI705は、PDSCH710、または1つもしくは複数のPDSCHをスケジュールすることができる。PDSCH710は、1つまたは複数のDMRSシンボル715に対応し得る。
【0148】
[0155]
図7の例では、
図2を参照すると、UE115-aは、ある持続時間にわたってPDSCH710を受信するように構成され得る。持続時間は、送信の機会、TTIを含むことができる。TTIは、1つもしくは複数のシンボル、1つもしくは複数のミニスロット、1つもしくは複数のスロット、またはそれらの組合せを含むことができる。いくつかの例では、UE115-aは、持続時間の第1の部分(たとえば、時間期間720)の間に、TCI状態のセット、TCI状態のセットに関連する1つもしくは複数の受信ビーム、PDSCHスキーム、1つもしくは複数のデフォルト受信ビーム、またはデフォルトPDSCHスキームのうちの1つまたは複数に従って動作し得る。言い換えれば、UE115-aは、PDSCH710の第1の部分の間にデフォルトQCL仮定とともに単一のTCI状態(デフォルトスキーム)を使用するように構成され得る。
【0149】
[0156] いくつかの例では、UE115-aは、持続時間の第2の部分(たとえば、時間期間725)の間に、TCI状態のセット、TCI状態のセットに関連する1つもしくは複数の受信ビーム、PDSCHスキーム、1つもしくは複数のデフォルト受信ビーム、またはデフォルトPDSCHスキームのうちの1つまたは複数に従って動作し得る。言い換えれば、UE115-aは、たとえば、第2の部分の間に2つのデフォルトQCL仮定とともに、SDMスキーム(指示される)を使用するように構成され得る。いくつかの例では、UE115-aは、持続時間の第3の部分(たとえば、時間期間730)の間に、TCI状態のセット、TCI状態のセットに関連する1つもしくは複数の受信ビーム、PDSCHスキーム、1つもしくは複数のデフォルト受信ビーム、またはデフォルトPDSCHスキームのうちの1つまたは複数に従って動作し得る。言い換えれば、UE115-aは、第3の部分の間に、指示された2つのTCI状態に従ってSDMスキームを使用するように構成され得る。
【0150】
[0157] いくつかの例では、第1の部分(たとえば、時間期間720)から第2の部分(たとえば、時間期間725)まで、第1の部分におけるデフォルトスキームおよび/またはQCL仮定が、第2の部分において使用される実際のものと異なる場合、UE115-aは、DMRSシンボル715が第2の部分の第1のシンボル内に存在すると仮定することができる。すなわち、UE115-aは、UE115-aがチャネル推定値を取得することができるように、DMRSの位置を決定することができる。たとえば、UE115-aは、第1の部分の間に、TCI状態のセット、TCI状態のセットに関連する1つもしくは複数の受信ビーム、PDSCHスキーム、1つもしくは複数のデフォルト受信ビーム、またはデフォルトPDSCHスキームのうちの1つまたは複数に基づいて、PDCCHまたはPDSCHのうちの1つまたは複数に関連するチャネル測定推定を実行することができる。
【0151】
[0158] 追加または代替として、UE115-aは、第2の部分の間に、TCI状態のセット、TCI状態のセットに関連する1つもしくは複数の受信ビーム、PDSCHスキーム、1つもしくは複数のデフォルト受信ビーム、またはデフォルトPDSCHスキームのうちの1つまたは複数に基づいて、PDCCHまたはPDSCHのうちの1つまたは複数に関連するチャネル測定推定を実行することができる。UE115-aは、TCI状態のセット、TCI状態のセットに関連する1つもしくは複数の受信ビーム、PDSCHスキーム、1つもしくは複数のデフォルト受信ビーム、またはデフォルトPDSCHスキームのうちの1つまたは複数に基づいて第1の部分と第2の部分との間の差を決定し、その差に基づいて持続時間の第2の部分内の基準信号位置(たとえば、DMRS)を決定することができる。いくつかの例では、基準信号位置は、持続時間の第2の部分の開始シンボルを含む。いくつかの例では、持続時間の第2の部分における基準信号位置は、PDCCH(たとえば、DCI705を搬送する)またはPDSCH710のうちの1つまたは複数の長さに基づくことができる。
【0152】
[0159]
図2に戻ると、いくつかの例では、UE115-aは、1つまたは複数のデフォルトQCL仮定を決定するように構成され得る。複数のデフォルトQCL仮定の例について、
図8を参照しながら説明される。
【0153】
[0160]
図8は、本開示の態様による、単一のDCIベースの複数のTRPのためのデフォルトQCLをサポートするスキーム800の一例を示す。スキーム800は、それぞれ、
図2を参照しながら説明されたワイヤレス通信システム200の態様を実装し得る。たとえば、スキーム800は、基地局105-a、基地局105-b、またはUE115-aのうちの1つまたは複数による構成に基づき、電力消費量を低減するために、基地局105-a、基地局105-b、またはUE115-aのうちの1つまたは複数によって実装され得、ワイヤレス通信のために低レイテンシを促進し得る。
【0154】
[0161]
図2を参照すると、UE115-aは、CORESET識別子に基づいて、デフォルト受信ビームのセットの第1のデフォルト受信ビームを識別するように構成され得る。UE115-aは、デフォルト受信ビームのセットの第2のデフォルト受信ビームの指示を受信し、指示に基づいて第2のデフォルト受信ビームを決定することができる。したがって、UE115-aは、第1のデフォルト受信ビームと第2のデフォルト受信ビームとを介して共同でPDSCHに関する1つまたは複数のデータサンプルを受信することができる。CORESET識別子は、送信機会に関連する終了シンボルまたは終了スロットにおける最も低いCORESET識別子であり得る。いくつかの例では、UE115-aは、サービングセル(たとえば、基地局105-a、基地局105-b)に関連するアクティブな帯域幅パート内の1つまたは複数のCORESETを監視することができる。CORESET識別子は、サービングセルに関連するアクティブな帯域幅パート内でCORESETが監視される最新のシンボルまたは最新のスロット内の最も低いCORESET識別子である。デフォルト受信ビームのセットの第1のデフォルト受信ビームは、1つまたは複数の期間にわたって、デフォルト受信ビームのセットの第2のデフォルト受信ビームとは異なり得る。
【0155】
[0162] いくつかの例では、UE115-aは、たとえば、基地局105-aまたは基地局105-bのうちの1つまたは複数から、第1の制御シグナリング、デフォルト受信ビームのセットの第1のデフォルト受信ビームの追加の指示を受信することができ、ここで、第1の制御シグナリングは、第1のMAC-CEシグナリングを含む。追加または代替として、UE115-aは、たとえば、第2の制御シグナリングにおいて、基地局105-aまたは基地局105-bのうちの1つまたは複数から、デフォルト受信ビームのセットの第2のデフォルト受信ビームの指示を受信することができ、ここで、第2の制御シグナリングは、第2のMAC-CEシグナリングを含む。代替的に、UE115-aは、たとえば、基地局105-aまたは基地局105-bのうちの1つまたは複数から、単一の制御シグナリングにおいて、デフォルト受信ビームのセットの第2のデフォルト受信ビームの指示、またはデフォルト受信ビームのセットの第1のデフォルト受信ビームの追加の指示のうちの1つまたは複数を受信することができる。したがって、第1のデフォルトビームは、ルールに基づくことができ、第2のデフォルトビームは、ペア内の値のうちの1つとして第1のTCI状態(第1のデフォルト受信ビームに関連する)を有するビームペア(RRCまたはMAC-CEによって示される)に基づくことができる。言い換えれば、第2のデフォルトビームは、第2の制御リソースセット識別子(control resource set identifier)に基づいていない。代わりに、第2のデフォルトビームは、第1のデフォルトビーム(第1の制御リソースセット識別子に基づく)とビームペアのリストとに基づく。
【0156】
[0163] いくつかの例では、制御シグナリングは、1つまたは複数の期間に関連する1つまたは複数のTCI状態を示すTCI状態パターンを含むことができる。たとえば、制御シグナリングは、TCI状態805、TCI状態810、TCI状態815、および/またはTCI状態820を示すことができる。TCI状態パターンは、TCI状態(たとえば、TCI状態805、TCI状態810、TCI状態815、および/またはTCI状態820)に関連する周期、TCI状態(たとえば、TCI状態805、TCI状態810、TCI状態815、および/またはTCI状態820)に関連する持続時間、またはTCI状態(たとえば、TCI状態805、TCI状態810、TCI状態815、および/またはTCI状態820)に関連する時間オフセット期間のうちの1つまたは複数に対応することができる。1つまたは複数の期間は、1つもしくは複数のシンボル、1つもしくは複数のミニスロット、1つもしくは複数のスロット、またはそれらの組合せを含む1つまたは複数のTTIに関連し得る。
【0157】
[0164] したがって、第1のデフォルトQCLは、最新のスロット内の最も低いCORESET識別子に基づくことができ、サービングセル(たとえば、基地局105-a、基地局105-b)のアクティブな帯域幅パート内の1つまたは複数のCORESETは、UE115-aによって監視されるが、第2のデフォルトQCLは、MAC-CEによって示される。代替的に、第1および第2のデフォルトQCL仮定の両方が、MAC-CEによって示され得る。
【0158】
[0165]
図9は、本開示の態様による、単一のDCIベースの複数のTRPのためのデフォルトQCLをサポートするスキーム900の一例を示す。スキーム900は、それぞれ、
図2を参照しながら説明されたワイヤレス通信システム200の態様を実装し得る。たとえば、スキーム900は、基地局105-a、基地局105-b、またはUE115-aのうちの1つまたは複数による構成に基づき、電力消費量を低減するために、基地局105-a、基地局105-b、またはUE115-aのうちの1つまたは複数によって実装され得、ワイヤレス通信のために低レイテンシを促進し得る。
【0159】
[0166]
図2を参照すると、UE115-aは、第1のCORESETセット識別子に基づいて、デフォルト受信ビームのセットの第1のデフォルト受信ビームを識別し、第2のCORESET識別子に基づいて、デフォルト受信ビームのセットの第2のデフォルト受信ビームを決定するように構成され得る。その結果、UE115-aは、第1のデフォルト受信ビームと第2のデフォルト受信ビームとを介して共同でPDSCHに関する1つまたは複数のデータサンプルを受信することができる。第1のCORESET識別子は、送信機会に関連する終了シンボルまたは終了スロットにおける第1の最も低いCORESET識別子であり得る。第2のCORESET識別子は、送信機会に関連する終了シンボルまたは終了スロットにおける第2の最も低いCORESET識別子であり得る。したがって、第1のCORESET識別子は、第2のCORESET識別子とは異なり得る。
【0160】
[0167] 第1のCORESET識別子は、第1のTCI状態に対応することができる。同様に、第2のCORESET識別子は、第1のTCI状態とは異なる第2のTCI状態に対応することができる。いくつかの例では、UE115-aは、TCI状態ペアに対応するデフォルト受信ビームのペアの指示を含む制御シグナリングを受信するように構成され得る。デフォルト受信ビームのセットは、デフォルト受信ビームのペアを含むことができる。制御シグナリングは、RRCシグナリングおよび/またはMAC-CEシグナリングを含むことができる。UE115-aは、第2のデフォルト受信ビームに関連する第2のTCI状態(たとえば、TCI状態920、TCI状態925、TCI状態930)と対になる第1のデフォルト受信ビームに関連する第1のTCI状態(たとえば、TCI状態905、TCI状態910、TCI状態915)に基づいて、デフォルト受信ビームのセットの第2のデフォルト受信ビームを決定することができる。
【0161】
[0168] したがって、第1のデフォルトQCLは、最新のスロットにおける最も低いCORESET識別子に基づいて決定され得、サービングセルのアクティブな帯域幅パート内の1つまたは複数のCORESETが、UE115-aによって監視される。第2のデフォルトQCL仮定は、UE115-aによって監視される最新のスロットにおいて、第1のCORESET識別子とは異なり、異なるTCI状態を有する第2の最も低いCORESET識別子に基づくことができる。ビームペア(たとえば、TCI状態ペア)のセットはまた、UE115-aに関して(たとえば、RRCシグナリングを介して)構成されるか、またはMAC-CEシグナリングによって示され得る(たとえば、ペア内の2つのビームが同時に受信され得る)。第1のデフォルトQCL仮定は、異なるスロットにおいて(たとえば、CORESET、同期信号セット構成に基づいて)異なる場合がある。第2のデフォルトQCL仮定は、第1のデフォルトQCL仮定のために決定されたTCI状態と対になるTCI状態(たとえば、{(TCI状態905,TCI状態920),(TCI状態910,TCI状態925),(TCI状態915,TCI状態930)}によって与えられるTCI状態ペア)に基づいて決定され得る。
【0162】
[0169]
図10は、本開示の態様による、単一のDCIベースの複数のTRPのためのデフォルトQCLをサポートするデバイス1005のブロック
図1000を示す。デバイス1005は、本明細書で説明されるUE115の態様の一例であり得る。デバイス1005は、受信機1010と、UE通信マネージャ1015と、送信機1020とを含み得る。デバイス1005は、プロセッサも含み得る。これらの構成要素の各々は、(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いに通信している場合がある。
【0163】
[0170] 受信機1010は、パケット、ユーザデータ、または様々な情報チャネルに関連する制御情報(たとえば、制御チャネル、データチャネル、および単一のDCIベースの複数のTRPのためのデフォルトQCLに関連する情報など)などの情報を受信することができる。情報は、デバイス1005の他の構成要素に受け渡され得る。受信機1010は、
図13を参照しながら説明するトランシーバ1320の態様の一例であってよい。受信機1010は、単一のアンテナまたはアンテナのセットを利用し得る。
【0164】
[0171] UE通信マネージャ1015は、PDCCH上でDCIを受信することができ、DCIは、PDSCHに関連するTCI状態のセットの指示、TCI状態のセットに関連する1つもしくは複数の受信ビームの指示、またはPDSCHスキームの指示のうちの1つまたは複数を含む、DCIを復号することができ、TCI状態のセットの指示に関連する時間期間を決定することができ、この時間期間に基づいて、TCI状態のセット、TCI状態のセットに関連する1つもしくは複数の受信ビーム、PDSCHスキーム、または1つもしくは複数のデフォルト受信ビームのうちの1つまたは複数に従ってPDSCHを受信することができる。UE通信マネージャ1015はまた、CORESET識別子に基づいて、デフォルト受信ビームのセットの第1のデフォルト受信ビームを識別し、デフォルト受信ビームのセットの第2のデフォルト受信ビームの指示を受信し、この指示に基づいて第2のデフォルト受信ビームを決定し、第1のデフォルト受信ビームおよび第2のデフォルト受信ビームを介して共同でPDSCHに関する1つまたは複数のデータサンプルを受信することができる。UE通信マネージャ1015はまた、第1のCORESET識別子に基づいて、デフォルト受信ビームのセットの第1のデフォルト受信ビームを識別し、第2のCORESET識別子に基づいて、デフォルト受信ビームのセットの第2のデフォルト受信ビームを決定し、第1のデフォルト受信ビームおよび第2のデフォルト受信ビームを介して共同でPDSCHに関する1つまたは複数のデータサンプルを受信することができる。UE通信マネージャ1015は、本明細書で説明されるUE通信マネージャ1310の態様の一例であり得る。
【0165】
[0172] UE通信マネージャ1015は、デバイス1005のための集積回路またはチップセットとして実装され得、受信機1010および送信機1020は、ワイヤレス送信および受信を可能にするためにデバイス1005のモデムに結合されたアナログ構成要素(たとえば、増幅器、フィルタ、アンテナ)として実装され得る。本明細書で説明されるUE通信マネージャ1015によって実行される動作は、1つまたは複数の潜在的な利点を実現するために実装され得る。少なくとも1つの実装形態は、UE通信マネージャ1015が、TCI状態のセットに関連する時間期間に基づいてPDSCHを受信することを可能にし得る。受信を実装することに基づいて、デバイス1005の1つまたは複数のプロセッサ(たとえば、UE通信マネージャ1015を制御するか、またはそれが組み込まれたプロセッサ)は、電力節約の改善を促進することができ、いくつかの例では、他の利益の中でも、スペクトル効率、より高いデータレート、ならびに高信頼性動作および低レイテンシ動作のための効率の向上を促進することができる。
【0166】
[0173] UE通信マネージャ1015、またはそれの副構成要素は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるコード(たとえば、ソフトウェアまたはファームウェア)、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。プロセッサによって実行されるコードで実装される場合、UE通信マネージャ1015、またはその副構成要素の機能は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、あるいは本開示で説明される機能を実施するように設計されたそれらの任意の組合せによって実行され得る。
【0167】
[0174] UE通信マネージャ1015、またはそれの副構成要素は、1つまたは複数の物理構成要素によって機能の部分が、異なる物理的ロケーションにおいて実装されるように分散されることを含めて、様々な位置に物理的に位置し得る。いくつかの例では、UE通信マネージャ1015、またはそれの副構成要素は、本開示の様々な態様による別個で個別の構成要素であり得る。いくつかの例では、UE通信マネージャ1015、またはそれの副構成要素は、限定はしないが、本開示の様々な態様による、入出力(I/O)構成要素、トランシーバ、ネットワークサーバ、別のコンピューティングデバイス、本開示で説明される1つまたは複数の他の構成要素、またはそれらの組合せを含む、1つまたは複数の他のハードウェア構成要素と組み合わせられ得る。
【0168】
[0175] 送信機1020は、デバイス1005の他の構成要素によって生成された信号を送信することができる。いくつかの例では、送信機1020は、トランシーバモジュールにおいて受信機1010とコロケートされ得る。たとえば、送信機1020は、
図13を参照しながら説明されるトランシーバ1320の態様の一例であり得る。送信機1020は、単一のアンテナまたはアンテナのセットを利用することができる。
【0169】
[0176]
図11は、本開示の態様による、単一のDCIベースの複数のTRPのためのデフォルトQCLをサポートするデバイス1105のブロック
図1100を示す。デバイス1105は、本明細書で説明されるデバイス1005またはUE115の態様の一例であり得る。デバイス1105は、受信機1110と、UE通信マネージャ1115と、送信機1145とを含み得る。デバイス1105は、プロセッサも含み得る。これらの構成要素の各々は、(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いに通信している場合がある。
【0170】
[0177] 受信機1110は、パケット、ユーザデータ、または様々な情報チャネルに関連する制御情報(たとえば、制御チャネル、データチャネル、および単一のDCIベースの複数のTRPのためのデフォルトQCLに関連する情報など)などの情報を受信することができる。情報は、デバイス1105の他の構成要素に受け渡され得る。受信機1110は、
図13を参照しながら説明されるトランシーバ1320の態様の一例であり得る。受信機1110は、単一のアンテナまたはアンテナのセットを利用し得る。
【0171】
[0178] UE通信マネージャ1115は、本明細書で説明されるUE通信マネージャ1015の態様の一例であり得る。UE通信マネージャ1115は、情報構成要素1120と、タイミング構成要素1125と、物理チャネル構成要素1130と、ビーム構成要素1135と、サンプル構成要素1140とを含むことができる。UE通信マネージャ1115は、本明細書で説明されるUE通信マネージャ1310の態様の一例であり得る。
【0172】
[0179] 情報構成要素1120は、PDCCH上でDCIを受信することができ、DCIは、PDSCHに関連するTCI状態のセットの指示、TCI状態のセットに関連する1つもしくは複数の受信ビームの指示、またはPDSCHスキームの指示のうちの1つまたは複数を含む。情報構成要素1120は、DCIを復号し得る。タイミング構成要素1125は、DCIを復号するための時間期間を決定することができる。物理チャネル構成要素1130は、この時間期間に基づいて、TCI状態のセット、TCI状態のセットに関連する1つもしくは複数の受信ビーム、PDSCHスキーム、または1つもしくは複数のデフォルト受信ビームのうちの1つまたは複数に従ってPDSCHを受信することができる。
【0173】
[0180] ビーム構成要素1135は、CORESET識別子に基づいて、デフォルト受信ビームのセットの第1のデフォルト受信ビームを識別し、デフォルト受信ビームのセットの第2のデフォルト受信ビームの指示を受信し、この指示に基づいて第2のデフォルト受信ビームを決定することができる。サンプル構成要素1140は、第1のデフォルト受信ビームと第2のデフォルト受信ビームとを介して共同でPDSCHに関する1つまたは複数のデータサンプルを受信することができる。ビーム構成要素1135は、第1のCORESET識別子に基づいて、デフォルト受信ビームのセットの第1のデフォルト受信ビームを識別し、第2のCORESET識別子に基づいて、デフォルト受信ビームのセットの第2のデフォルト受信ビームを決定し、第1のデフォルト受信ビームおよび第2のデフォルト受信ビームを介して共同でPDSCHに関する1つまたは複数のデータサンプルを受信することができる。
【0174】
[0181] 送信機1145は、デバイス1105の他の構成要素によって生成された信号を送信することができる。いくつかの例では、送信機1145は、トランシーバモジュールにおいて受信機1110とコロケートされ得る。たとえば、送信機1145は、
図13を参照しながら説明されるトランシーバ1320の態様の一例であり得る。送信機1145は、単一のアンテナまたはアンテナのセットを利用し得る。
【0175】
[0182]
図12は、本開示の態様による、単一のDCIベースの複数のTRPのためのデフォルトQCLをサポートするUE通信マネージャ1205のブロック
図1200を示す。UE通信マネージャ1205は、本明細書で説明されるUE通信マネージャ1015、UE通信マネージャ1115、またはUE通信マネージャ1310の態様の一例であり得る。UE通信マネージャ1205は、情報構成要素1210と、タイミング構成要素1215と、物理チャネル構成要素1220と、能力構成要素1225と、サンプル構成要素1230と、チャネル構成要素1235と、ビーム構成要素1240と、リソース構成要素1245とを含むことができる。これらのモジュールの各々は、直接的または間接的に、(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いに通信し得る。
【0176】
[0183] 情報構成要素1210は、PDCCH上でDCIを受信することができ、DCIは、PDSCHに関連するTCI状態のセットの指示、TCI状態のセットに関連する1つもしくは複数の受信ビームの指示、またはPDSCHスキームの指示のうちの1つまたは複数を含む。情報構成要素1210は、DCIを復号し得る。いくつかの例では、情報構成要素1210は、PDSCHに関する空間QCL情報を適用することができる。いくつかの例では、情報構成要素1210は、DCI内のTCIフィールドを識別することができ、ここで、TCIフィールドは、TCI状態のセットの1つまたは複数のTCI状態を示す。いくつかの場合には、DCIは、デフォルトPDSCHスキームの指示を含むことができ、デフォルトPDSCHスキームは、事前構成されたPDSCHスキームのセットに基づくことができる。
【0177】
[0184] タイミング構成要素1215は、TCI状態のセットの指示に関連する時間期間を決定することができる。いくつかの場合には、タイミング構成要素1215は、DCIを復号するための第2の時間期間を決定することができる。いくつかの例では、タイミング構成要素1215は、時間期間に基づいてPDCCHを受信するためのある量のシンボルを決定することができる。いくつかの例では、タイミング構成要素1215は、時間オフセット期間が時間期間以上であると決定し、時間オフセット期間が時間期間以上であることに基づいて、TCI状態のセットの1つもしくは複数のTCI状態またはPDSCHスキームのうちの1つまたは複数に従ってPDSCHを受信することができる。
【0178】
[0185] いくつかの例では、タイミング構成要素1215は、時間オフセット期間が第2の時間期間以上であると決定することができる。いくつかの例では、タイミング構成要素1215は、時間オフセット期間が時間期間以下であると決定し、時間オフセット期間が第2の時間期間以上であること、または時間オフセット期間が時間期間以下であることのうちの1つまたは複数に基づいて、PDSCHスキーム、TCI状態のセット、TCI状態のセットに関連する1つもしくは複数の受信ビーム、またはPDSCHに関する1つもしくは複数のデフォルト受信ビームのうちの1つまたは複数に従って、PDSCHを受信することができる。いくつかの例では、タイミング構成要素1215は、時間オフセット期間が第2の時間期間よりも短いと決定し、時間オフセット期間が第2の時間期間よりも短いことに基づいて、1つもしくは複数のデフォルト受信ビーム、またはPDSCHに関するデフォルトPDSCHスキームのうちの1つまたは複数に従ってPDSCHを受信することができる。
【0179】
[0186] いくつかの例では、タイミング構成要素1215は、時間オフセット期間が時間期間よりも短いと決定することができる。いくつかの例では、タイミング構成要素1215は、能力に基づいてサブキャリア間隔を決定することができ、ここで、第2の時間期間を決定することは、サブキャリア間隔に基づく。いくつかの場合には、時間オフセット期間は、DCIを搬送するPDCCHの終了シンボルからPDSCHの開始シンボルまでの持続時間を含み、ここで、PDCCHは、PDSCHをスケジュールする。いくつかの場合には、時間期間は、ある量のシンボルを含む。
【0180】
[0187] 物理チャネル構成要素1220は、この時間期間に基づいて、TCI状態のセット、TCI状態のセットに関連する1つもしくは複数の受信ビーム、PDSCHスキーム、または1つもしくは複数のデフォルト受信ビームのうちの1つまたは複数に従ってPDSCHを受信することができる。いくつかの例では、物理チャネル構成要素1220は、空間QCL情報に基づいてPDSCHを受信することができる。いくつかの例では、物理チャネル構成要素1220は、持続時間にわたってPDSCHを受信することができ、ここで、持続時間は、送信機会と、TTIと、1つもしくは複数のOFDMシンボル、1つもしくは複数のミニスロット、1つもしくは複数のスロット、またはそれらの組合せを含むTTIとを含む。いくつかの場合には、デフォルト受信ビームは、事前構成された受信ビームのセット(たとえば、DCI内には示されない)に基づくことができる。いくつかの場合には、PDSCHスキームまたはデフォルトPDSCHスキームは、TDMスキーム、FDMスキーム、SDMスキーム、またはCDMスキームを含む。
【0181】
[0188] サンプル構成要素1230は、第1の受信ビームと第2の受信ビームとを介して共同でPDSCHに関する1つまたは複数のデータサンプルを受信することができる。いくつかの例では、サンプル構成要素1230は、時間オフセット期間が時間期間よりも短いことに基づいて、1つまたは複数のデフォルト受信ビームのうちの第1のデフォルト受信ビームに従って第1のデータサンプルセットを受信することができる。いくつかの例では、サンプル構成要素1230は、時間オフセット期間が時間期間よりも短いことに基づいて、1つまたは複数のデフォルト受信ビームのうちの第2のデフォルト受信ビームに従って第2のデータサンプルセットを受信することができる。
【0182】
[0189] いくつかの例では、サンプル構成要素1230は、時間オフセット期間が時間期間よりも短いことに基づいて、第1のデータサンプルセットまたは第2のデータサンプルセットのうちの1つまたは複数を記憶することができ、ここで、記憶された第1のデータサンプルセットまたは記憶された第2のデータサンプルセットは、第1のアンテナパネルまたは第2のアンテナパネルに対応する。いくつかの例では、サンプル構成要素1230は、PDSCHスキームに基づいて、第1のデータサンプルセットまたは第2のデータサンプルセットのうちの1つまたは複数を処理することができ、ここで、PDSCHスキームはSDMスキームを含む。いくつかの例では、サンプル構成要素1230は、TCI状態のセットに基づいて、第1のデータサンプルセットまたは第2のデータサンプルセットのうちの1つまたは複数を処理することができる。いくつかの例では、サンプル構成要素1230は、PDSCHスキームに基づいて、第1のデータサンプルセットまたは第2のデータサンプルセットのうちの1つまたは複数を処理することができ、ここで、PDSCHスキームはFDMスキームを含む。いくつかの例では、サンプル構成要素1230は、TCI状態のうちの第1のTCI状態に対応するリソースブロックの第1のセット内の第1のデータサンプルセットを処理することができる。いくつかの例では、サンプル構成要素1230は、TCI状態のうちの第2のTCI状態に対応するリソースブロックの第2のセット内の第2のデータサンプルセットを処理することができる。
【0183】
[0190] いくつかの例では、サンプル構成要素1230は、PDSCHスキームに基づいて、第1のデータサンプルセットまたは第2のデータサンプルセットのうちの1つまたは複数を処理することができ、ここで、PDSCHスキームはTDMスキームを含む。いくつかの例では、サンプル構成要素1230は、TCI状態のうちの第1のTCI状態に対応するTTIの第1のセット内の第1のデータサンプルセットを処理することができる。いくつかの例では、サンプル構成要素1230は、TCI状態のうちの第2のTCI状態に対応するTTIのセットの第2のセット内の第2のデータサンプルセットを処理することができる。
【0184】
[0191] ビーム構成要素1240は、CORESET識別子に基づいて、デフォルト受信ビームのセットの第1のデフォルト受信ビームを識別することができる。いくつかの例では、ビーム構成要素1240は、デフォルト受信ビームのセットの第2のデフォルト受信ビームの指示を受信することができる。いくつかの例では、ビーム構成要素1240は、指示に基づいて第2のデフォルト受信ビームを決定することができる。いくつかの例では、ビーム構成要素1240は、第1のCORESET識別子に基づいて、デフォルト受信ビームのセットの第1のデフォルト受信ビームを識別することができる。いくつかの例では、ビーム構成要素1240は、第2のCORESET識別子に基づいて、デフォルト受信ビームのセットの第2のデフォルト受信ビームを決定することができる。いくつかの例では、ビーム構成要素1240は、第1のデフォルト受信ビームと第2のデフォルト受信ビームとを介して共同でPDSCHに関する1つまたは複数のデータサンプルを受信することができる。
【0185】
[0192] いくつかの例では、ビーム構成要素1240は、第1の制御シグナリングにおいて、デフォルト受信ビームのセットの第1のデフォルト受信ビームの追加の指示を受信し、ここで、第1の制御シグナリングは、第1のMAC-CEシグナリングを含む。いくつかの例では、ビーム構成要素1240は、第2の制御シグナリングにおいて、デフォルト受信ビームのセットの第2のデフォルト受信ビームの指示を受信し、ここで、第2の制御シグナリングは、第2のMAC-CEシグナリングを含む。いくつかの例では、ビーム構成要素1240は、制御シグナリングにおいて、デフォルト受信ビームのセットの第2のデフォルト受信ビームの指示、またはデフォルト受信ビームのセットの第1のデフォルト受信ビームの追加の指示のうちの1つまたは複数を受信し、ここで、制御シグナリングは、MAC-CEシグナリングを含む。いくつかの例では、ビーム構成要素1240は、TCI状態ペアに対応するデフォルト受信ビームのペアの指示を含む制御シグナリングを受信することができ、ここで、デフォルト受信ビームのセットは、デフォルト受信ビームのペアを含む。
【0186】
[0193] いくつかの例では、ビーム構成要素1240は、第2のデフォルト受信ビームに関連する第2のTCI状態と対になる第1のデフォルト受信ビームに関連する第1のTCI状態に基づいて、デフォルト受信ビームのセットの第2のデフォルト受信ビームを決定することができる。いくつかの場合には、CORESET識別子は、サービングセルに関連するアクティブな帯域幅パート内でCORESETが監視される最新のシンボルまたは最新のスロット内の最も低いCORESET識別子である。いくつかの場合には、制御シグナリングは、1つまたは複数の期間に関連する1つまたは複数のTCI状態を示すTCI状態パターンを含む。いくつかの場合には、TCI状態パターンは、TCI状態に関連する周期、TCI状態に関連する持続時間、またはTCI状態に関連する時間オフセット期間のうちの1つまたは複数に対応する。いくつかの場合には、デフォルト受信ビームのセットの第1のデフォルト受信ビームは、1つまたは複数の期間にわたって、デフォルト受信ビームのセットの第2のデフォルト受信ビームとは異なる。いくつかの場合には、1つまたは複数の期間は、1つもしくは複数のシンボル、1つもしくは複数のミニスロット、1つもしくは複数のスロット、またはそれらの組合せを含む1つまたは複数のTTIに関連する。
【0187】
[0194] いくつかの場合には、第1のCORESET識別子は、送信機会に関連する終了シンボルまたは終了スロットにおける第1の最も低いCORESET識別子である。いくつかの場合には、第2のCORESET識別子は、送信機会に関連する終了シンボルまたは終了スロットにおける第2の最も低いCORESET識別子である。いくつかの場合には、第1のCORESET識別子は、第2のCORESET識別子とは異なる。いくつかの場合には、第1のCORESET識別子は、第1のTCI状態に対応する。いくつかの場合には、第2のCORESET識別子は、第1のTCI状態とは異なる第2のTCI状態に対応する。いくつかの場合には、制御シグナリングは、RRCシグナリングを含む。いくつかの場合には、制御シグナリングは、MAC-CEシグナリングを含む。
【0188】
[0195] 能力構成要素1225は、1つまたは複数の受信ビームに関連する能力を識別することができる。いくつかの例では、能力構成要素1225は、能力に基づいて、TCI状態のセット、TCI状態のセットに関連する1つもしくは複数の受信ビーム、PDSCHスキーム、1つもしくは複数のデフォルト受信ビーム、またはデフォルトPDSCHスキームのうちの1つまたは複数を選択することができ、ここで、PDSCHを受信することは、選択することに基づく。いくつかの例では、能力構成要素1225は、能力に時間期間の指示を含むことができる。いくつかの例では、能力構成要素1225は、時間期間の指示を搬送する能力を送信することができる。いくつかの例では、能力構成要素1225は、DCIを復号することに関連する第2の時間期間の第2の指示を能力とともに送信することができる。
【0189】
[0196] いくつかの例では、能力構成要素1225は、持続時間の第1の部分の間に、TCI状態のセット、TCI状態のセットに関連する1つもしくは複数の受信ビーム、PDSCHスキーム、1つもしくは複数のデフォルト受信ビーム、またはデフォルトPDSCHスキームのうちの1つまたは複数に従って動作し得る。いくつかの例では、能力構成要素1225は、持続時間の第2の部分の間に、TCI状態のセット、TCI状態のセットに関連する1つもしくは複数の受信ビーム、PDSCHスキーム、1つもしくは複数のデフォルト受信ビーム、またはデフォルトPDSCHスキームのうちの1つまたは複数に従って動作し得る。いくつかの場合には、時間期間は、第2の時間期間とは異なる。いくつかの場合には、第2の時間期間は、時間期間よりも短い。いくつかの場合には、第2の時間期間は、PDCCHを受信し、PDSCHに関する空間QCL情報を適用するために、ある量のシンボルのうちの1つまたは複数に関連する。
【0190】
[0197] チャネル構成要素1235は、第1の部分の間に、TCI状態のセット、TCI状態のセットに関連する1つもしくは複数の受信ビーム、PDSCHスキーム、1つもしくは複数のデフォルト受信ビーム、またはデフォルトPDSCHスキームのうちの1つまたは複数に基づいて、PDCCHまたはPDSCHのうちの1つまたは複数に関連するチャネル測定推定を実行することができる。いくつかの例では、チャネル構成要素1235は、第2の部分の間に、TCI状態のセット、TCI状態のセットに関連する1つもしくは複数の受信ビーム、PDSCHスキーム、1つもしくは複数のデフォルト受信ビーム、またはデフォルトPDSCHスキームのうちの1つまたは複数に基づいて、PDCCHまたはPDSCHのうちの1つまたは複数に関連するチャネル測定推定を実行することができる。いくつかの例では、チャネル構成要素1235は、TCI状態のセット、TCI状態のセットに関連する1つもしくは複数の受信ビーム、PDSCHスキーム、1つもしくは複数のデフォルト受信ビーム、またはデフォルトPDSCHスキームのうちの1つまたは複数に基づいて、第1の部分と第2の部分との間の差を決定することができる。いくつかの例では、チャネル構成要素1235は、この差に基づいて、持続時間の第2の部分内の基準信号位置を決定することができる。
【0191】
[0198] いくつかの例では、チャネル構成要素1235は、持続時間の第2の部分内の基準信号位置が、PDCCHまたはPDSCHのうちの1つまたは複数の長さにさらに基づいていると決定することができる。いくつかの例では、チャネル構成要素1235は、持続時間の第2の部分内の基準信号位置が、DCIを復号するための第2の時間期間にさらに基づいていると決定することができる。いくつかの場合には、基準信号位置は、DMRS位置を含む。いくつかの場合には、基準信号位置は、持続時間の第2の部分の開始シンボルを含む。リソース構成要素1245は、サービングセルに関連するアクティブな帯域幅パート内の1つまたは複数のCORESETを監視することができ、ここで、CORESET識別子は、サービングセルに関連するアクティブな帯域幅パート内でCORESETが監視される最新のシンボルまたは最新のスロット内の最も低いCORESET識別子である。
【0192】
[0199]
図13は、本開示の態様による、単一のDCIベースの複数のTRPのためのデフォルトQCLをサポートするデバイス1305を含むシステム1300の図を示す。デバイス1305は、本明細書で説明されるデバイス1005、デバイス1105、またはUE115の構成要素の一例であるか、またはこれらを含み得る。デバイス1305は、UE通信マネージャ1310と、I/Oコントローラ1315と、トランシーバ1320と、アンテナ1325と、メモリ1330と、プロセッサ1340とを含む、通信を送信および受信するための構成要素を含む、双方向音声およびデータ通信のための構成要素を含み得る。これらの構成要素は、1つまたは複数のバス(たとえば、バス1345)を介して電子通信していることがある。
【0193】
[0200] UE通信マネージャ1310は、PDCCH上でDCIを受信することができ、DCIは、PDSCHに関連するTCI状態のセットの指示、TCI状態のセットに関連する1つもしくは複数の受信ビームの指示、またはPDSCHスキームの指示のうちの1つまたは複数を含む、DCIを復号することができ、TCI状態のセットの指示に関連する時間期間を決定することができ、この時間期間に基づいて、TCI状態のセット、TCI状態のセットに関連する1つもしくは複数の受信ビーム、PDSCHスキーム、または1つもしくは複数のデフォルト受信ビームのうちの1つまたは複数に従ってPDSCHを受信することができる。UE通信マネージャ1310はまた、CORESET識別子に基づいて、デフォルト受信ビームのセットの第1のデフォルト受信ビームを識別し、デフォルト受信ビームのセットの第2のデフォルト受信ビームの指示を受信し、この指示に基づいて第2のデフォルト受信ビームを決定し、第1のデフォルト受信ビームおよび第2のデフォルト受信ビームを介して共同でPDSCHに関する1つまたは複数のデータサンプルを受信することができる。UE通信マネージャ1310はまた、第1のCORESET識別子に基づいて、デフォルト受信ビームのセットの第1のデフォルト受信ビームを識別し、第2のCORESET識別子に基づいて、デフォルト受信ビームのセットの第2のデフォルト受信ビームを決定し、第1のデフォルト受信ビームおよび第2のデフォルト受信ビームを介して共同でPDSCHに関する1つまたは複数のデータサンプルを受信することができる。
【0194】
[0201] 少なくとも1つの実装形態は、UE通信マネージャ1310が、TCI状態のセットに関連する時間期間に基づいてPDSCHを受信することを可能にし得る。受信を実装することに基づいて、デバイス1305の1つまたは複数のプロセッサ(たとえば、通信マネージャ1310を制御するか、またはそれが組み込まれたプロセッサ)は、電力節約の改善を促進することができ、いくつかの例では、他の利益の中でも、スペクトル効率、より高いデータレート、ならびに高信頼性動作および低レイテンシ動作のための効率の向上を促進することができる。
【0195】
[0202] I/Oコントローラ1315は、デバイス1305のための入力信号および出力信号を管理し得る。I/Oコントローラ1315は、デバイス1305内に組み込まれていない周辺機器をも管理し得る。いくつかの場合には、I/Oコントローラ1315は、外部周辺機器への物理接続またはポートを表し得る。いくつかの場合には、I/Oコントローラ1315は、iOS(登録商標)、ANDROID(登録商標)、MS-DOS(登録商標)、MS-WINDOWS(登録商標)、OS/2(登録商標)、UNIX(登録商標)、LINUX(登録商標)、または別の知られているオペレーティングシステムなど、オペレーティングシステムを利用し得る。他の場合には、I/Oコントローラ1315は、モデム、キーボード、マウス、タッチスクリーン、または同様のデバイスを表すか、またはそれらと対話し得る。いくつかの場合には、I/Oコントローラ1315は、プロセッサの一部として実装され得る。いくつかの場合には、ユーザは、I/Oコントローラ1315を介して、またはI/Oコントローラ1315によって制御されるハードウェア構成要素を介してデバイス1305と対話し得る。
【0196】
[0203] トランシーバ1320は、上記で説明されたように、1つまたは複数のアンテナ、ワイヤードリンク、またはワイヤレスリンクを介して双方向に通信し得る。たとえば、トランシーバ1320はワイヤレストランシーバを表し得、別のワイヤレストランシーバと双方向に通信し得る。トランシーバ1320はまた、パケットを変調し、変調されたパケットを送信のためにアンテナに与えるための、およびアンテナから受信されたパケットを復調するためのモデムを含み得る。いくつかの場合には、デバイス1305は、単一のアンテナ1325を含み得る。しかしながら、いくつかの場合には、デバイス1305は、複数のワイヤレス送信を同時に送信または受信することが可能であり得る2つ以上のアンテナ1325を有し得る。
【0197】
[0204] メモリ1330は、ランダムアクセスメモリ(RAM)と読取り専用メモリ(ROM)とを含み得る。メモリ1330は、実行されたとき、プロセッサに本明細書で説明される様々な機能を実施させる命令を含むコンピュータ可読、コンピュータ実行可能コード1335を記憶し得る。いくつかの場合には、メモリ1330は、特に、周辺構成要素またはデバイスとの対話など、基本ハードウェアまたはソフトウェア動作を制御し得る基本I/Oシステム(BIOS)を含んでいることがある。
【0198】
[0205] プロセッサ1340は、インテリジェントハードウェアデバイス(たとえば、汎用プロセッサ、DSP、CPU、マイクロコントローラ、ASIC、FPGA、プログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタ論理構成要素、個別ハードウェア構成要素、あるいはそれらの任意の組合せ)を含み得る。いくつかの場合には、プロセッサ1340は、メモリコントローラを使用してメモリアレイを動作させるように構成され得る。他の場合には、メモリコントローラは、プロセッサ1340に組み込まれ得る。プロセッサ1340は、デバイス1305に様々な機能(たとえば、単一のDCIベースの複数のTRPのためのデフォルトQCLをサポートする機能またはタスク)を実行させるために、メモリ(たとえば、メモリ1330)に記憶されたコンピュータ可読命令を実行するように構成され得る。
【0199】
[0206] コード1335は、ワイヤレス通信をサポートするための命令を含む、本開示の態様を実装するための命令を含み得る。コード1335は、システムメモリまたは他のタイプのメモリなどの、非一時的コンピュータ可読媒体に記憶され得る。いくつかの場合には、コード1335は、プロセッサ1340によって直接的に実行可能でないことがあるが、(たとえば、コンパイルされ実行されたとき)コンピュータに本明細書で説明される機能を実行させ得る。
【0200】
[0207]
図14は、本開示の態様による、単一のDCIベースの複数のTRPのためのデフォルトQCLをサポートする方法1400を示すフローチャートを示す。方法1400の動作は、本明細書で説明されたUE115またはその構成要素によって実装され得る。たとえば、方法1400の動作は、
図10~
図13を参照しながら説明した通信マネージャによって実行され得る。いくつかの例では、UEは、以下で説明される機能を実行するようにUEの機能要素を制御するための命令のセットを実行し得る。追加または代替として、UEは、専用ハードウェアを使用して、以下で説明される機能の態様を実行し得る。
【0201】
[0208] 1405において、UEは、PDCCH上でDCIを受信することができ、DCIは、PDSCHに関連するTCI状態のセットの指示、TCI状態のセットに関連する1つもしくは複数の受信ビームの指示、またはPDSCHスキームの指示のうちの1つまたは複数を含む。1405の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例では、1405の動作の態様は、
図10~
図13を参照しながら説明された情報構成要素によって実行され得る。
【0202】
[0209] 1410において、UEは、DCIを復号することができる。1410の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例では、1410の動作の態様は、
図10~
図13を参照しながら説明された情報構成要素によって実行され得る。
【0203】
[0210] 1415において、UEは、TCI状態のセットの指示に関連する時間期間を決定することができる。1415の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例では、1415の動作の態様は、
図10~
図13を参照しながら説明されたタイミング構成要素によって実行され得る。
【0204】
[0211] 1420において、UEは、この時間期間に基づいて、TCI状態のセット、TCI状態のセットに関連する1つもしくは複数の受信ビーム、PDSCHスキーム、または1つもしくは複数のデフォルト受信ビームのうちの1つまたは複数に従ってPDSCHを受信することができる。1420の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例では、1420の動作の態様は、
図10~
図13を参照しながら説明された物理チャネル構成要素によって実行され得る。
【0205】
[0212]
図15は、本開示の態様による、単一のDCIベースの複数のTRPのためのデフォルトQCLをサポートする方法1500を示すフローチャートを示す。方法1500の動作は、本明細書で説明されたUE115またはその構成要素によって実装され得る。たとえば、方法1500の動作は、
図10~
図13を参照しながら説明した通信マネージャによって実行され得る。いくつかの例では、UEは、以下で説明する機能を実行するようにUEの機能要素を制御するための命令のセットを実行し得る。追加または代替として、UEは、専用ハードウェアを使用して、以下で説明される機能の態様を実行し得る。
【0206】
[0213] 1505において、UEは、PDCCH上でDCIを受信することができ、DCIは、PDSCHに関連するTCI状態のセットの指示、TCI状態のセットに関連する1つもしくは複数の受信ビームの指示、またはPDSCHスキームの指示のうちの1つまたは複数を含む。1505の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例では、1505の動作の態様は、
図10~
図13を参照しながら説明された情報構成要素によって実行され得る。
【0207】
[0214] 1510において、UEは、DCIを復号することができる。1510の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例では、1510の動作の態様は、
図10~
図13を参照しながら説明された情報構成要素によって実行され得る。
【0208】
[0215] 1515において、UEは、TCI状態のセットの指示に関連する時間期間を決定することができる。1515の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例では、1515の動作の態様は、
図10~
図13を参照しながら説明されたタイミング構成要素によって実行され得る。
【0209】
[0216] 1520において、UEは、この時間期間に基づいて、TCI状態のセット、TCI状態のセットに関連する1つもしくは複数の受信ビーム、PDSCHスキーム、または1つもしくは複数のデフォルト受信ビームのうちの1つまたは複数に従ってPDSCHを受信することができる。1520の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例では、1520の動作の態様は、
図10~
図13を参照しながら説明された物理チャネル構成要素によって実行され得る。
【0210】
[0217] 1525において、UEは、持続時間の第1の部分の間に、TCI状態のセット、TCI状態のセットに関連する1つもしくは複数の受信ビーム、PDSCHスキーム、1つもしくは複数のデフォルト受信ビーム、またはデフォルトPDSCHスキームのうちの1つまたは複数に従って動作し得る。1525の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例では、1525の動作の態様は、
図10~
図13を参照しながら説明された能力構成要素によって実行され得る。
【0211】
[0218] 1530において、UEは、持続時間の第2の部分の間に、TCI状態のセット、TCI状態のセットに関連する1つもしくは複数の受信ビーム、PDSCHスキーム、1つもしくは複数のデフォルト受信ビーム、またはデフォルトPDSCHスキームのうちの1つまたは複数に従って動作し得る。1530の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例では、1530の動作の態様は、
図10~
図13を参照しながら説明された能力構成要素によって実行され得る。
【0212】
[0219]
図16は、本開示の態様による、単一のDCIベースの複数のTRPのためのデフォルトQCLをサポートする方法1600を示すフローチャートを示す。方法1600の動作は、本明細書で説明されたUE115またはその構成要素によって実装され得る。たとえば、方法1600の動作は、
図10~
図13を参照しながら説明した通信マネージャによって実行され得る。いくつかの例では、UEは、以下で説明される機能を実施するようにUEの機能要素を制御するための命令のセットを実行し得る。追加または代替として、UEは、専用ハードウェアを使用して、以下で説明される機能の態様を実施し得る。
【0213】
[0220] 1605において、UEは、CORESET識別子に基づいて、デフォルト受信ビームのセットの第1のデフォルト受信ビームを識別することができる。1605の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例では、1605の動作の態様は、
図10~
図13を参照しながら説明されたビーム構成要素によって実行され得る。
【0214】
[0221] 1610において、UEは、デフォルト受信ビームのセットの第2のデフォルト受信ビームの指示を受信することができる。1610の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例では、1610の動作の態様は、
図10~
図13を参照しながら説明されたビーム構成要素によって実行され得る。
【0215】
[0222] 1615において、UEは、指示に基づいて第2のデフォルト受信ビームを決定することができる。1615の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例では、1615の動作の態様は、
図10~
図13を参照しながら説明されたビーム構成要素によって実行され得る。
【0216】
[0223] 1620において、UEは、第1のデフォルト受信ビームと第2のデフォルト受信ビームとを介して共同でPDSCHに関する1つまたは複数のデータサンプルを受信することができる。1620の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例では、1620の動作の態様は、
図10~
図13を参照しながら説明されたサンプル構成要素によって実行され得る。
【0217】
[0224]
図17は、本開示の態様による、単一のDCIベースの複数のTRPのためのデフォルトQCLをサポートする方法1700を示すフローチャートを示す。方法1700の動作は、本明細書で説明されたUE115またはその構成要素によって実装され得る。たとえば、方法1700の動作は、
図10~
図13を参照しながら説明されたように、通信マネージャによって実行され得る。いくつかの例では、UEは、以下で説明される機能を実行するようにUEの機能要素を制御するための命令のセットを実行し得る。追加または代替として、UEは、専用ハードウェアを使用して、以下で説明される機能の態様を実行し得る。
【0218】
[0225] 1705において、UEは、第1のCORESET識別子に基づいて、デフォルト受信ビームのセットの第1のデフォルト受信ビームを識別することができる。1705の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例では、1705の動作の態様は、
図10~
図13を参照しながら説明されたビーム構成要素によって実行され得る。
【0219】
[0226] 1710において、UEは、第2のCORESET識別子に基づいて、デフォルト受信ビームのセットの第2のデフォルト受信ビームを決定することができる。1710の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例では、1710の動作の態様は、
図10~
図13を参照しながら説明されたビーム構成要素によって実行され得る。
【0220】
[0227] 1715において、UEは、第1のデフォルト受信ビームと第2のデフォルト受信ビームとを介して共同でPDSCHに関する1つまたは複数のデータサンプルを受信することができる。1715の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例では、1715の動作の態様は、
図10~
図13を参照しながら説明されたビーム構成要素によって実行され得る。
【0221】
[0228] 本明細書で説明された方法は、可能な実装形態を表すこと、および動作およびステップが並べ替えられるかまたは場合によっては修正され得ること、ならびに他の実装形態が可能であることに留意されたい。さらに、方法のうちの2つまたはそれ以上からの態様が組み合わせられ得る。
【0222】
[0229] LTE、LTE-A、LTE-A Pro、またはNRシステムの態様は例として説明され得、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、またはNR用語が説明の大部分において使用され得るが、本明細書で説明された技法は、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、またはNRネットワーク以外に適用可能である。たとえば、説明した技法は、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、IEEE(IEEE)802.11(Wi-Fi(登録商標))、IEEE802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE802.20、フラッシュOFDMなどの様々な他のワイヤレス通信システム、ならびに本明細書で明示的に言及されていない他のシステムおよび無線技術に適用され得る。
【0223】
[0230] 本明細書で説明される情報および信号は、様々な異なる技術および技法のいずれかを使用して表され得る。たとえば、説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界もしくは磁気粒子、光場もしくは光学粒子、またはそれらの任意の組合せによって表され得る。
【0224】
[0231] 本明細書の開示に関して説明した様々な例示的なブロックおよび構成要素は、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、CPU、FPGAまたは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、あるいは本明細書で説明した機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行され得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ(たとえば、DSPとマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成)として実装され得る。
【0225】
[0232] 本明細書で説明される機能は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。プロセッサによって実行されるソフトウェアで実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとして、コンピュータ可読媒体上に記憶されるか、あるいはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。他の例および実装形態は、本開示の範囲内および添付の特許請求の範囲内にある。たとえば、ソフトウェアの性質により、本明細書で説明した機能は、プロセッサ、ハードウェア、ファームウェア、ハードワイヤリング、またはこれらのうちのいずれかの組合せによって実行されるソフトウェアを使用して実装され得る。機能を実装する特徴はまた、機能の部分が、異なる物理的ロケーションに実装されるように分散されることを含めて、様々な位置に物理的に位置し得る。
【0226】
[0233] コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む、非一時的コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。非一時的記憶媒体は、汎用または専用コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、非一時的コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM(登録商標))、フラッシュメモリ、コンパクトディスク(CD)ROMもしくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気ストレージデバイス、または命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコード手段を搬送または記憶するために使用され得、汎用もしくは専用コンピュータ、または汎用もしくは専用プロセッサによってアクセスされ得る、任意の他の非一時的媒体を含み得る。また、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、コンピュータ可読媒体の定義の中に含まれる。本明細書で使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、CD、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびBlu-ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれる。
【0227】
[0234] 特許請求の範囲内を含めて、本明細書で使用される、項目の列挙(たとえば、「のうちの少なくとも1つ」または「のうちの1つまたは複数」などの句で終わる項目の列挙)中で使用される「または」は、たとえば、A、B、またはCのうちの少なくとも1つの列挙が、AまたはBまたはCまたはABまたはACまたはBCまたはABC(すなわち、AおよびBおよびC)を意味するような包括的列挙を示す。また、本明細書で使用される「に基づいて」という句は、条件の閉集合への参照と解釈されないものとする。たとえば、「条件Aに基づいて」と記述された例示的なステップは、本開示の範囲から逸脱することなく、条件Aと条件Bの両方に基づき得る。言い換えれば、本明細書で使用される「に基づいて」という句は、「に少なくとも部分的に基づいて」という句と同様に解釈されるものとする。
【0228】
[0235] 添付の図では、同様の構成要素または特徴は、同じ参照ラベルを有し得る。さらに、同じタイプの様々な構成要素は、参照ラベルの後に、ダッシュと、同様の構成要素の間を区別する第2のラベルとを続けることによって区別される場合がある。第1の参照ラベルのみが本明細書において使用される場合、その説明は、第2の参照ラベル、または他の後続の参照ラベルにかかわらず、同じ第1の参照ラベルを有する同様の構成要素のうちのいずれにも適用可能である。
【0229】
[0236] 添付の図面に関して本明細書に記載された説明は、例示的な構成を記載しており、実装され得るか、または特許請求の範囲内にあるすべての例を表すとは限らない。本明細書で使用される「例」という用語は、「例、事例、または例示として働く」を意味し、「好ましい」または「他の例よりも有利な」を意味しない。発明を実施するための形態は、記載される技法への理解を与えるための具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの技法は、これらの具体的な詳細なしに実践され得る。いくつかの事例では、記載された例の概念を不明瞭にすることを回避するために、既知の構造およびデバイスがブロック図の形態で示される。
【0230】
[0237] 本明細書での説明は、当業者が本開示を作成または使用することを可能にするように提供される。本開示の様々な修正は当業者には明らかとなり、本明細書で定義された一般原理は、本開示の範囲から逸脱することなく他の変形形態に適用され得る。したがって、本開示は、本明細書で説明した例および設計に限定されず、本明細書で開示された原理および新規の特徴に合致する最も広い範囲を与えられるべきである。
【国際調査報告】