(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-15
(54)【発明の名称】アミノ酸実体を含む低容積製剤
(51)【国際特許分類】
A61K 31/198 20060101AFI20221208BHJP
A61P 3/02 20060101ALI20221208BHJP
A61K 9/10 20060101ALI20221208BHJP
A61K 47/24 20060101ALI20221208BHJP
A61K 47/10 20060101ALI20221208BHJP
A61K 31/197 20060101ALI20221208BHJP
A23L 33/175 20160101ALI20221208BHJP
A23L 5/00 20160101ALI20221208BHJP
【FI】
A61K31/198
A61P3/02
A61K9/10
A61K47/24
A61K47/10
A61K31/197
A23L33/175
A23L5/00 K
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022521324
(86)(22)【出願日】2020-10-09
(85)【翻訳文提出日】2022-05-19
(86)【国際出願番号】 US2020055068
(87)【国際公開番号】W WO2021072259
(87)【国際公開日】2021-04-15
(32)【優先日】2019-10-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-10-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516077688
【氏名又は名称】アクセラ・ヘルス・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Axcella Health Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100092783
【氏名又は名称】小林 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100093676
【氏名又は名称】小林 純子
(74)【代理人】
【識別番号】100120134
【氏名又は名称】大森 規雄
(74)【代理人】
【識別番号】100153693
【氏名又は名称】岩田 耕一
(72)【発明者】
【氏名】レガシー,ジェイソン
(72)【発明者】
【氏名】ハンロン,トーマス
(72)【発明者】
【氏名】ヤマモト,ラルフ
(72)【発明者】
【氏名】ローゼンバーグ,ダニエル
(72)【発明者】
【氏名】ニウ,ウェイジャ
(72)【発明者】
【氏名】ファリーナ,ベンジャミン
【テーマコード(参考)】
4B018
4B035
4C076
4C206
【Fターム(参考)】
4B018MD19
4B018ME14
4B035LC06
4B035LG04
4B035LG13
4B035LG14
4B035LK08
4B035LP21
4C076AA22
4C076BB01
4C076CC21
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4C076EE23
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4C206AA01
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4C206FA47
4C206FA53
4C206GA37
4C206MA02
4C206MA05
4C206MA43
4C206MA72
4C206NA03
4C206NA11
4C206ZC21
(57)【要約】
本開示は、水性懸濁液中の疎水性アミノ酸実体の分散を改善するための組成物及び方法を提供する。本開示は、アセチルアクセプター、例えばカルニチンの存在下にあるN-アセチルシステインの安定性を改善するための組成物及び方法を更に提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
水性懸濁液を製造、作製、又は製剤化する方法であって、
少なくとも1つの疎水性アミノ酸実体を含む乾燥ブレンド調製物、及び湿潤剤を提供すること;及び
前記乾燥ブレンド調製物と、前記湿潤剤と、水とを組み合わせて、懸濁均一性の基準を達成する水性懸濁液を形成すること
を含み、
前記水性懸濁液が、8、7、6、5、4、3、2、1、又は0.5オンス以下の容積と、
i)少なくとも0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、10.5、11、11.5、12、12.5、13、13.5、14、14.5、又は15g/オンスの総アミノ酸濃度;又は
ii)少なくとも0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.2、2.4、2.6、2.8、3、3.2、3.4、3.6、3.8、4、4.2、4.4、4.6、4.8、又は5g/オンスの疎水性アミノ酸濃度
のうちの一方又は両方とを有し、及び/又は
前記湿潤剤が8~9又は2~3のHLB値を有し、
それによって水性懸濁液を製造、作製、又は製剤化する、方法。
【請求項2】
水性懸濁液であって、
少なくとも1つの疎水性アミノ酸実体を含む、複数のアミノ酸実体;
湿潤剤;及び
水
を含み、
前記水性懸濁液が、懸濁均一性の基準を達成し、及び
a)前記水性懸濁液が、8、7、6、5、4、3、2、1、又は0.5オンス以下の容積と、
i)少なくとも0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、10.5、11、11.5、12、12.5、13、13.5、14、14.5、又は15g/オンスの総アミノ酸濃度;又は
ii)少なくとも0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.2、2.4、2.6、2.8、3、3.2、3.4、3.6、3.8、4、4.2、4.4、4.6、4.8、又は5g/オンスの疎水性アミノ酸濃度
のうちの一方又は両方とを有するか、又は
b)前記湿潤剤が、8~9又は2~3のいずれかのHLB値を有するか
の一方又は両方である、水性懸濁液。
【請求項3】
疎水性アミノ酸分散が改善された乾燥ブレンド調製物を作製する方法であって、
少なくとも1つの疎水性アミノ酸実体と湿潤剤とを含む乾燥ブレンド調製物を提供すること
を含み、
前記乾燥ブレンド調製物を水と組み合わせて水性懸濁液を形成すると、前記水性懸濁液が懸濁均一性の基準を達成し、及び
a)前記水性懸濁液が、8、7、6、5、4、3、2、1、又は0.5オンス以下の容積と、
i)少なくとも0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、10.5、11、11.5、12、12.5、13、13.5、14、14.5、又は15g/オンスの総アミノ酸濃度;又は
ii)少なくとも0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.2、2.4、2.6、2.8、3、3.2、3.4、3.6、3.8、4、4.2、4.4、4.6、4.8、又は5g/オンスの疎水性アミノ酸濃度
の一方又は両方とを有するか、又は
b)前記湿潤剤が8~9又は2~3のHLB値を有するか、
の一方又は両方であり、
それによって疎水性アミノ酸分散が改善された乾燥ブレンド調製物を作製する、方法。
【請求項4】
乾燥ブレンド調製物であって、
少なくとも1つの疎水性アミノ酸実体を含む、複数のアミノ酸実体;及び
HLB値が8~9又は2~3の湿潤剤
を含み、
前記乾燥ブレンド調製物を水と組み合わせて、8、7、6、5、4、3、2、1、又は0.5オンス以下の容積と、
i)少なくとも0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、10.5、11、11.5、12、12.5、13、13.5、14、14.5、又は15g/オンスの総アミノ酸濃度;又は
ii)少なくとも0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.2、2.4、2.6、2.8、3、3.2、3.4、3.6、3.8、4、4.2、4.4、4.6、4.8、又は5g/オンスの疎水性アミノ酸濃度
の一方又は両方とを有する水性懸濁液を形成すると、前記水性懸濁液が懸濁均一性の基準を達成する、乾燥ブレンド調製物。
【請求項5】
前記湿潤剤が、8、9、2、又は3のHLB値を有する、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法、水性懸濁液、又は乾燥ブレンド調製物。
【請求項6】
前記湿潤剤が、レシチン又はポロキサマーから選択される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法、水性懸濁液、又は乾燥ブレンド調製物。
【請求項7】
前記湿潤剤が、
i)レシチン40P又は実質的に同等のレシチン、
ii)Lipoid 20S又は実質的に同等のレシチン、又は
iii)ポロキサマーP331又は実質的に同等のポロキサマー
から選択される、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法、水性懸濁液、又は乾燥ブレンド調製物。
【請求項8】
前記湿潤剤が、
a)少なくとも15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、又は45%のホスファチジルコリン(PC)(及び任意選択により、50、45、又は40%未満のホスファチジルコリン(PC));
b)少なくとも10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、又は45%のホスファチジルイノシトール(及び任意選択により、50、40、30、20、19、18、17、16、又は15%未満のホスファチジルイノシトール);及び
c)少なくとも15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、又は45%のホスファチジルエタノールアミン(及び任意選択により、50、45、又は40%未満のホスファチジルエタノールアミン)
のうちの1つ、2つ、又は全てを含むレシチンである、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法、アミノ酸混合物、又は乾燥ブレンド調製物。
【請求項9】
前記湿潤剤が、少なくとも約20~40%の両親媒性リン脂質(例えば、ホスファチジルコリン(PC))を含むレシチンである、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法、アミノ酸混合物、又は乾燥ブレンド調製物。
【請求項10】
前記湿潤剤が、
a)少なくとも2500、2600、2700、2800、2900、3000、3100、3200、又は3300g/molの(及び任意選択により、4000、3900、3800、3700、3600、3500、3400、又は3300g/molを超えない)ポリオキシプロピレンコア分子質量、及び/又は
b)少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10%の(及び任意選択により、20、19、18、17、16、15、14、13、12、11、又は10%を超えない)ポリオキシエチレン含有百分率
のポロキサマーである、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法、アミノ酸混合物、又は乾燥ブレンド調製物。
【請求項11】
前記湿潤剤が、約3300g/mol(例えば、3300g/mol)のポリオキシプロピレンコア分子質量及び約10%(例えば、10%)のポリオキシエチレン含有百分率を有するポロキサマーである、請求項1~7又は10のいずれか一項に記載の方法、アミノ酸混合物、又は乾燥ブレンド調製物。
【請求項12】
前記湿潤剤が、P331ポロキサマー又はそれと実質的に同等のポロキサマーである、請求項1~7、10、又は11のいずれか一項に記載の方法、アミノ酸混合物、又は乾燥ブレンド調製物。
【請求項13】
前記乾燥ブレンド調製物が前記湿潤剤を含む、請求項1~12のいずれか一項に記載の方法、水性懸濁液、又は乾燥ブレンド調製物。
【請求項14】
前記乾燥ブレンド調製物が(例えば、前記組み合わせる工程の最中又はその後まで)前記湿潤剤を含まない、請求項1~12のいずれか一項に記載の方法、水性懸濁液、又は乾燥ブレンド調製物。
【請求項15】
前記湿潤剤が、前記水性懸濁液の形成に使用される前記水中に提供される、請求項1~12又は14のいずれか一項に記載の方法、水性懸濁液、又は乾燥ブレンド調製物。
【請求項16】
前記水性懸濁液及び/又は乾燥ブレンド調製物が、前記湿潤剤に加えて、1つ以上の賦形剤を含む、請求項1~15のいずれか一項に記載の方法、水性懸濁液、又は乾燥ブレンド調製物。
【請求項17】
前記水性懸濁液及び/又は乾燥ブレンド調製物が、いかなる追加の湿潤剤も含まない、請求項1~16のいずれか一項に記載の方法、水性懸濁液、又は乾燥ブレンド調製物。
【請求項18】
前記水性懸濁液が、用量当たり又は投与期間当たり約6、4、2、1、0.5、0.33、0.33~0.5、0.5~1、1~2、2~4、又は4~6オンスの容積を有する、請求項1~17のいずれか一項に記載の方法、水性懸濁液、又は乾燥ブレンド調製物。
【請求項19】
前記湿潤剤、例えばレシチン又はポロキサマーが、前記乾燥混合物の0.5~4%(w/w)又は前記水性懸濁液の0.1~1.5%(w/w)である、請求項1~18のいずれか一項に記載の方法、水性懸濁液、又は乾燥ブレンド調製物。
【請求項20】
前記湿潤剤、例えばレシチンが、前記複数のアミノ酸実体と、湿潤剤と、任意の他の賦形剤との組み合わせの乾燥重量の5、4、3、2、1.9、1.8、1.7、1.6、1.5、1.4、1.3、1.2、又は1.1%(w/w)を超えない(及び任意選択により、少なくとも0.5、0.55、0.6、0.65、0.7、0.75、0.8、0.85、0.9、0.95、1、又は1.05%である)、請求項1~17のいずれか一項に記載の方法、水性懸濁液、又は乾燥ブレンド調製物。
【請求項21】
前記湿潤剤、例えばレシチンが、前記複数のアミノ酸実体と、湿潤剤と、任意の他の賦形剤との組み合わせの乾燥重量の約0.5~1.5%(w/w)である、請求項1~17のいずれか一項に記載の方法、水性懸濁液、又は乾燥ブレンド調製物。
【請求項22】
前記湿潤剤、例えばポロキサマーが、前記複数のアミノ酸実体と、湿潤剤と、任意の他の賦形剤との組み合わせの乾燥重量の少なくとも0.5、0.55、0.6、0.65、0.7、0.75、0.8、0.85、0.9、0.95、1、1.05、1.1、1.15、1.2、1.25、1.3、1.35、1.4、1.45、1.5、1.55、1.6、1.65、1.7、1.75、1.8、1.85、1.9、1.95、2、2.05、2.1、2.15、2.2、2.25、2.3、2.35、2.4、又は2.5%(w/w)(及び任意選択により、5、4、3、2、1.9、1.8、1.7、1.6、1.5、1.4、1.3、1.2、1.1、1、0.9、0.8、0.7、0.6、又は0.5%(w/w)以下)である、請求項1~17のいずれか一項に記載の方法、水性懸濁液、又は乾燥ブレンド調製物。
【請求項23】
前記湿潤剤、例えばポロキサマーが、前記複数のアミノ酸実体と、湿潤剤と、任意の他の賦形剤との組み合わせの乾燥重量の5、4、3、2、1.9、1.8、1.7、1.6、1.5、1.4、1.3、1.2、1.1、1、0.9、0.8、0.7、0.6、又は0.5%(w/w)を超えない(及び任意選択により、少なくとも0.5、0.55、0.6、0.65、0.7、0.75、0.8、0.85、0.9、0.95、1、1.05、1.1、1.15、1.2、1.25、1.3、1.35、1.4、1.45、1.5、1.55、1.6、1.65、1.7、1.75、1.8、1.85、1.9、1.95、2、2.05、2.1、2.15、2.2、2.25、2.3、2.35、2.4、又は2.5%(w/w)である)、請求項1~17のいずれか一項に記載の方法、水性懸濁液、又は乾燥ブレンド調製物。
【請求項24】
前記湿潤剤、例えばポロキサマーが、前記複数のアミノ酸実体と、湿潤剤と、任意の他の賦形剤との組み合わせの乾燥重量の約0.5~2.25%(w/w)である、請求項1~17のいずれか一項に記載の方法、水性懸濁液、又は乾燥ブレンド調製物。
【請求項25】
組み合わせることが、前記乾燥ブレンド調製物、前記湿潤剤、及び水(例えば、容器、例えばジャー内にある)を振盪する又は反転させることを含む、請求項1又は3~24のいずれか一項に記載の方法。
【請求項26】
前記乾燥ブレンド調製物、前記湿潤剤、及び水を振盪する又は反転させることが、少なくとも10、20、30、40、50、若しくは60秒、又は1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、若しくは60分の(及び任意選択により、120、100、80、60、40、30、又は15分、又は60、50、40、又は30秒を超えない)継続時間を伴う、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記乾燥ブレンド調製物、前記湿潤剤、及び水を振盪する又は反転させることが、例えば目視検査によるとき、前記水性懸濁液が均一に見えるようになるまで続けられる、請求項25に記載の方法。
【請求項28】
前記乾燥ブレンド調製物、前記湿潤剤、及び水を振盪する又は反転させることが、前記水性懸濁液によって懸濁均一性の基準が達成されるまで続けられる、請求項25に記載の方法。
【請求項29】
組み合わせることが、前記水性懸濁液の上に泡の層を作り出す、請求項1又は3~28のいずれか一項に記載の方法。
【請求項30】
組み合わせることが、例えば、振盪する若しくは反転させることの後、又は前記水性懸濁液をブレンド条件に供することの後に(例えば、前記泡の層のサイズを低減するため)前記水性懸濁液を静置することを含む、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記水性懸濁液を静置することにより、前記水性懸濁液の下流の加工処理又は最終使用者による使用(例えば、摂取)を前記泡の層が妨げないようなサイズに前記泡の層が減少する、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記水性懸濁液を静置することが、20、19、18、17、16、15、14、13、12、11、10、9、8、7、6、5、4、又は3分未満、例えば、10又は5分未満(及び任意選択により、少なくとも10、20、30、40、50、又は60秒、又は少なくとも1、2、3、4、又は5分)の継続時間を伴う、請求項30に記載の方法。
【請求項33】
静置することが、前記水性懸濁液によって懸濁均一性の基準が達成されるまで続けられる、請求項30~32のいずれか一項に記載の方法。
【請求項34】
前記懸濁均一性の基準が、サンプリング点におけるアミノ酸実体(例えば、疎水性アミノ酸実体)の量(例えば、全アミノ酸実体に対する重量%又は全混合物に対する重量%単位)を前記水性懸濁液中に存在する前記アミノ酸実体(例えば、疎水性アミノ酸実体)の量と比べた差が所定量未満、例えば、10、9、8、7、6、5、4、3、2、又は1%未満であることを含む、請求項1~33のいずれか一項に記載の方法、水性懸濁液、又は乾燥ブレンド調製物。
【請求項35】
前記懸濁均一性の基準が、サンプリング点におけるアミノ酸実体(例えば、疎水性アミノ酸実体)の量(例えば、全アミノ酸実体に対する重量%又は全混合物に対する重量%単位)を第2のサンプリング点で存在する前記アミノ酸実体(例えば、疎水性アミノ酸実体)の量と比べた差が所定量未満、例えば、10、9、8、7、6、5、4、3、2、又は1%未満であることを含む、請求項1~33のいずれか一項に記載の方法、水性懸濁液、又は乾燥ブレンド調製物。
【請求項36】
サンプリング点におけるアミノ酸実体(例えば、疎水性アミノ酸実体)の量に関する値(例えば、全アミノ酸実体に対する重量%又は全混合物に対する重量%単位)を取得することを含む、請求項1、3、又は5~35のいずれか一項に記載の方法。
【請求項37】
前記値を参照値、例えば、前記水性懸濁液中に存在する前記アミノ酸実体(例えば、疎水性アミノ酸実体)の量と比較することを含む、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
値を取得することが、HPLC-UV、UPLC-UV、OPAタグ付加HPLC-UV、Accqtag HPLC-UV、及び/又はLC/MSを使用することを含む、請求項36又は37に記載の方法。
【請求項39】
前記水性懸濁液のアミノ酸(例えば、疎水性アミノ酸)の可溶化速度が、前記湿潤剤を含まない同様の懸濁液と比べて増加する、請求項1~38のいずれか一項に記載の方法、乾燥ブレンド調製物、又は水性懸濁液。
【請求項40】
前記疎水性アミノ酸実体が分枝鎖アミノ酸(BCAA)である、請求項1~39のいずれか一項に記載の方法、水性懸濁液、又は乾燥ブレンド調製物。
【請求項41】
前記疎水性アミノ酸実体が、
ロイシンアミノ酸実体;
バリンアミノ酸実体;
イソロイシンアミノ酸実体;又は
トリプトファンアミノ酸実体
から選択される、請求項1~40のいずれか一項に記載の方法、水性懸濁液、又は乾燥ブレンド調製物。
【請求項42】
前記複数のアミノ酸実体が、
ロイシンアミノ酸実体;
バリンアミノ酸実体;
イソロイシンアミノ酸実体;又は
トリプトファンアミノ酸実体
のうちの1つ、2つ、3つ、又は全てを含む、請求項1~41のいずれか一項に記載の方法、水性懸濁液、又は乾燥ブレンド調製物。
【請求項43】
前記乾燥ブレンド調製物が、
a)ロイシンアミノ酸実体、
b)アルギニンアミノ酸実体、
c)グルタミンアミノ酸実体、
d)シトルリンアミノ酸実体、
e)セリンアミノ酸実体、
f)バリンアミノ酸実体、
g)ヒスチジンアミノ酸実体、
h)リジンアミノ酸実体、
i)N-アセチルシステイン(NAC)アミノ酸実体、及び
j)カルニチンアミノ酸実体
を含み、及び
前記湿潤剤が、レシチン、例えば、8~9のHLB値及び/又は20~40%の両親媒性リン脂質(例えば、ホスファチジルコリン)を有するレシチン、例えば、Alcolec 40P又は実質的に同等のレシチンである、請求項1~40のいずれか一項に記載の方法、水性懸濁液、又は乾燥ブレンド調製物。
【請求項44】
前記乾燥ブレンド調製物が、
a)ロイシンアミノ酸実体、
b)イソロイシンアミノ酸実体、
c)バリンアミノ酸実体、
d)アルギニンアミノ酸実体;
e)グルタミンアミノ酸実体;及び
f)N-アセチルシステイン(NAC)実体
を含み、及び
前記湿潤剤が、レシチン、例えば、8~9のHLB値及び/又は20~40%の両親媒性リン脂質(例えば、ホスファチジルコリン)を有するレシチン、例えば、Alcolec 40P又は実質的に同等のレシチンである、請求項1~40のいずれか一項に記載の方法、水性懸濁液、又は乾燥ブレンド調製物。
【請求項45】
前記乾燥ブレンド調製物が、
a)ロイシンアミノ酸実体、
b)イソロイシンアミノ酸実体、
c)バリンアミノ酸実体、
d)ヒスチジンアミノ酸実体、
e)リジンアミノ酸実体、
f)トレオニンアミノ酸実体、
g)オルニチンアミノ酸実体、及び
アスパラギン酸アミノ酸実体
を含み;及び
前記湿潤剤が、レシチン、例えば、8~9のHLB値及び/又は20~40%の両親媒性リン脂質(例えば、ホスファチジルコリン)を有するレシチン、例えば、Alcolec 40P又は実質的に同等のレシチンである、請求項1~40のいずれか一項に記載の方法、水性懸濁液、又は乾燥ブレンド調製物。
【請求項46】
前記乾燥ブレンド組成物が、1つ以上の薬学的に許容できる賦形剤を更に含む、請求項43~45のいずれか一項に記載の方法、水性懸濁液、又は乾燥ブレンド調製物。
【請求項47】
前記乾燥ブレンド組成物が、吸着剤を更に含む、請求項43~45のいずれか一項に記載の方法、水性懸濁液、又は乾燥ブレンド調製物。
【請求項48】
例えばカルニチン(CAR)の存在下にある、N-アセチルシステイン(NAC)を安定化させる方法であって、
NACとCARとを含む乾燥ブレンド調製物を、参照混合物の脱アセチル化と比較して前記乾燥ブレンド調製物中のNACの脱アセチル化が減少するような条件下で形成すること
を含み、
前記乾燥ブレンド調製物が、5、4、3、2、1.9、1.8、1.7、1.6、1.5、1.4、1.3、1.2、1.1、1、0.9、0.8、0.7、0.6、0.5、0.4、0.3、0.2、又は0.1%(w/w)未満の水を含み、
それによってNACを安定化させる、方法。
【請求項49】
N-アセチルシステイン(NAC)とカルニチン(CAR)とを含む乾燥ブレンド調製物を作製する方法であって、
NACとCARとを含む乾燥ブレンド調製物を、参照混合物の脱アセチル化と比較して前記乾燥ブレンド調製物中のNACの脱アセチル化が減少するような条件下で形成すること
を含み、
前記乾燥ブレンド調製物が、5、4、3、2、1.9、1.8、1.7、1.6、1.5、1.4、1.3、1.2、1.1、1、0.9、0.8、0.7、0.6、0.5、0.4、0.3、0.2、又は0.1%(w/w)未満の水を含み、
それによってNACとCARとを含む乾燥ブレンド調製物を作製する、方法。
【請求項50】
前記条件が、
i)前記乾燥ブレンド調製物が吸着剤を含み、前記乾燥ブレンド調製物中のNACの脱アセチル化が、前記吸着剤の非存在下にあるNACとCARとを含む参照混合物中の脱アセチル化と比較して減少する;
ii)前記乾燥ブレンド調製物中の水(例えば、未吸着の自由水(例えば、NACと反応すること又はその反応を促進することが可能である))の濃度を2、1.9、1.8、1.7、1.6、1.5、1.4、1.3、1.2、1.1、1、0.9、0.8、0.7、0.6、0.5、0.4、0.3、0.2、又は0.1%(w/w)未満に維持すること;
iii)CARが、遊離塩基形態のCARと比べて吸湿性が低下した形態(例えば、結晶形態又は代替の塩形態)で提供され、例えば、レボカルニチン、カルニチンHCl、又はカルニチン酒石酸塩の形態で提供される;又は
iv)前記乾燥ブレンド調製物が、例えば遊離塩基形態の前記アミノ酸実体と比べて、吸湿性が低下した形態(例えば、多形)の1つ以上の他の成分(例えば、アミノ酸実体)を含む、
のうちの1つ以上(例えば、全て)を含む、請求項48又は49に記載の方法。
【請求項51】
前記乾燥ブレンド調製物が吸着剤を含む、請求項48~50のいずれか一項に記載の方法。
【請求項52】
乾燥ブレンド調製物であって、
N-アセチルシステイン(NAC)とカルニチン(CAR)と吸着剤(例えば、SiO
2)と
を含み、
前記乾燥ブレンド調製物が、5、4、3、2、1.9、1.8、1.7、1.6、1.5、1.4、1.3、1.2、1.1、1、0.9、0.8、0.7、0.6、0.5、0.4、0.3、0.2、又は0.1%(w/w)未満の水を含み、及び
前記吸着剤(例えば、SiO
2)が、少なくとも0.05、0.075、0.1、0.125、0.15、0.175、0.2、0.225、0.25、0.275、0.3、0.325、0.35、0.4、0.425、0.45、0.475、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、又は5%、例えば、少なくとも0.3%の重量百分率(w/w)で(及び任意選択により、10、9、8、7、6、5、4、3、2、1.5、1、0.9、0.8、0.7、0.6、0.575、0.55、0.525、0.5、0.475、0.45、0.425、0.4、0.375、0.35、又は0.325%未満で)存在する、乾燥ブレンド調製物。
【請求項53】
乾燥ブレンド調製物であって、
N-アセチルシステイン(NAC)と吸着剤(例えば、SiO
2)と
を含み、
前記乾燥ブレンド調製物が、5、4、3、2、1.9、1.8、1.7、1.6、1.5、1.4、1.3、1.2、1.1、1、0.9、0.8、0.7、0.6、0.5、0.4、0.3、0.2、又は0.1%(w/w)未満の水を含み、及び
前記吸着剤(例えば、SiO
2)が、少なくとも1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.1、6.2、6.3、6.4、6.5、6.6、6.7、6.8、6.9、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、又は40%の重量百分率(w/w)で(及び任意選択により、40、35、30、25、20、19、18、17、16、15、14、13、12、11、10、9、8、7、又は6.5%未満で)存在する、乾燥ブレンド調製物。
【請求項54】
前記吸着剤が、SiO
2、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、タルク、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、MgO、硫酸カルシウム、CaCl
2、ケイ酸アルミニウム金属、無水ケイ酸、ケイ酸アルミウニムマグネシウム、微結晶性セルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボキシメチルセルロースカルシウム又は任意の他の適切な吸着剤から選択される、請求項48~53のいずれか一項に記載の方法又は乾燥ブレンド調製物。
【請求項55】
前記吸着剤、例えばSiO
2が、前記第1の混合物中、NACと吸着剤(例えば、SiO
2)との混合物中、又はCARと吸着剤(例えば、SiO
2)との混合物中に、少なくとも1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.1、6.2、6.3、6.4、6.5、6.6、6.7、6.8、6.9、7、7.5、8、8.5、9、9.5、又は10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、又は40%の重量百分率(w/w)で(及び任意選択により、40、35、30、25、20、19、18、17、16、15、14、13、12、11、10、9、8、7、又は6.5%未満で)存在する、請求項48~54のいずれか一項に記載の方法又は乾燥ブレンド調製物。
【請求項56】
前記吸着剤(例えば、SiO
2)が、前記乾燥ブレンド調製物中に、10、9、8、7、6、5、4、3、2、1.5、1、0.9、0.8、0.7、0.6、0.575、0.55、0.525、0.5、0.475、0.45、0.425、0.4、0.375、0.35、又は0.325%以下の(及び任意選択により、少なくとも0.05、0.075、0.1、0.125、0.15、0.175、0.2、0.225、0.25、0.275、0.3、0.325、0.35、0.4、0.425、0.45、0.475、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、又は5%の)重量百分率(w/w)で存在する、請求項48~55のいずれか一項に記載の方法又は乾燥ブレンド調製物。
【請求項57】
前記乾燥ブレンド調製物が、
a)ロイシン(L)アミノ酸実体;
b)アルギニン(R)アミノ酸実体;及び/又は
c)グルタミン(Q)アミノ酸実体
を更に含む、請求項48~56のいずれか一項に記載の方法又は乾燥ブレンド調製物。
【請求項58】
前記乾燥ブレンド調製物が、
a)ロイシン(L)アミノ酸実体;
b)アルギニン(R)アミノ酸実体;及び
c)グルタミン(Q)アミノ酸実体
を更に含む、請求項48~57のいずれか一項に記載の方法又は乾燥ブレンド調製物。
【請求項59】
前記乾燥ブレンド調製物が、
a)ロイシン(L)アミノ酸実体;
b)アルギニン(R)アミノ酸実体;
c)グルタミン(Q)アミノ酸実体;
d)シトルリンアミノ酸実体;
e)セリン(S)アミノ酸実体;
f)バリン(V)アミノ酸実体;
g)ヒスチジン(H)アミノ酸実体;及び
h)リジン(K)アミノ酸実体
を更に含む、請求項48~58のいずれか一項に記載の方法又は乾燥ブレンド調製物。
【請求項60】
前記乾燥ブレンド調製物が、
a)ロイシン(L)アミノ酸実体;
b)アルギニン(R)アミノ酸実体;
c)グルタミン(Q)アミノ酸実体;
d)イソロイシン(I)アミノ酸実体;及び
e)セリン(S)アミノ酸実体
を更に含む、請求項48~59のいずれか一項に記載の方法又は乾燥ブレンド調製物。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、米国特許法第119条(e)に基づき、米国仮特許出願第62/913,515号明細書及び同第62/913,524号明細書に対する優先権を主張するものであり、これらの開示は、本明細書によってあらゆる目的から全体として参照により本明細書に援用される。
【0002】
アミノ酸の混合物には、ヒトの健康及び疾患処置に関連する幾つもの用途がある。一部のアミノ酸は、水性混合物に高濃度で加えたときの溶解度及び/又は分散度が限られている。非効率な/限られた分散又は可溶化は、水性懸濁液中でアミノ酸の分布が不均等であること、及び一部の用量しか送達されないことを含め、アミノ酸の水性懸濁液にまつわる問題につながり得る。アミノ酸の大用量経口送達が所望され得る適用について、これまでの手法では、アミノ酸を分散させるため高容積が用いられるか、又はアミノ酸の湿潤を高めるため噴霧乾燥若しくは噴霧コーティングが用いられている。これらの手法は、大用量アミノ酸組成物の製造及び使用に際したコスト及び複雑性を増大させ得る。上記の問題は、水性懸濁液が低容積であると悪化し得る。水性懸濁液中のアミノ酸の可溶化及び/又は分散を改善する技法及び組成物が必要とされている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本明細書には、湿潤剤を使用して水性懸濁液中のアミノ酸、例えば疎水性アミノ酸の分散を改善する方法が提供される。本明細書に記載されるとおり湿潤剤を使用すると、大用量のアミノ酸を小容積で送達可能な組成物の改良された製造手法がもたらされる。理論によって拘束されることを望むものではないが、本発明は、一部には、湿潤剤を含む水性懸濁液、並びにそれを提供し及び/又は組み合わせることにより、アミノ酸(例えば、疎水性アミノ酸)の濃度が高く、低容積の、且つ前記アミノ酸(例えば、疎水性アミノ酸)の分散が改善された水性懸濁液を生成する方法に関する。かかる水性懸濁液は、成分アミノ酸を均等に分布させるため、向上した口当たり、味、外観、調製時間(例えば、構成時間)、及び/又は用量送達などの特徴を呈し得る。一部の実施形態において、水性懸濁液は、8、7、6、5、4、3、2、1、又は0.5オンス以下の容積、及び少なくとも0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、10.5、11、11.5、12、12.5、13、13.5、14、14.5、又は15g/オンスの総アミノ酸濃度又は少なくとも0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.2、2.4、2.6、2.8、3、3.2、3.4、3.6、3.8、4、4.2、4.4、4.6、4.8、又は5g/オンスの疎水性アミノ酸濃度を有する。一部の実施形態において、水性懸濁液に用いられる湿潤剤は、8~9又は2~3のいずれかのHLB値を有する。
【0004】
従って、一態様において、本発明は、水性懸濁液中の疎水性アミノ酸の分散を改善する方法であって、疎水性アミノ酸実体を含む乾燥ブレンド調製物、及び湿潤剤を提供すること;及び乾燥ブレンド調製物と、湿潤剤と、水とを組み合わせて、懸濁均一性の基準を達成する水性懸濁液を形成することを含み、それによって水性懸濁液中の疎水性アミノ酸の分散を改善する方法を特徴とする。
【0005】
別の態様において、本発明は、水性懸濁液を製造、作製、又は製剤化する方法であって、少なくとも1つの疎水性アミノ酸実体を含む乾燥ブレンド調製物、及び湿潤剤を提供すること;及び乾燥ブレンド調製物と、湿潤剤と、水とを組み合わせて、懸濁均一性の基準を達成する水性懸濁液を形成することを含み、それによって水性懸濁液を製造、作製、又は製剤化する方法を特徴とする。
【0006】
別の態様において、本発明は、疎水性アミノ酸を含む水性懸濁液の泡立ちを低減する方法であって、少なくとも1つの疎水性アミノ酸実体を含む乾燥ブレンド調製物、及び湿潤剤を提供すること;及び乾燥ブレンド調製物と、湿潤剤と、水とを組み合わせて、懸濁均一性の基準を達成する水性懸濁液を形成することを含み、それによって疎水性アミノ酸を含む水性懸濁液の泡立ちを低減する方法を特徴とする。
【0007】
別の態様において、本発明は、水性懸濁液中のアミノ酸(例えば、疎水性アミノ酸)の可溶化速度を増加させる方法であって、少なくとも1つの疎水性アミノ酸実体を含む乾燥ブレンド調製物、及び湿潤剤を提供すること;及び乾燥ブレンド調製物と、湿潤剤と、水とを組み合わせて、懸濁均一性の基準を達成する水性懸濁液を形成することを含み、それによって水性懸濁液中のアミノ酸(例えば、疎水性アミノ酸)の可溶化速度を増加させる方法を特徴とする。
【0008】
別の態様において、本発明は、少なくとも1つの疎水性アミノ酸実体を含む、複数のアミノ酸実体と;湿潤剤と;水とを含む水性懸濁液であって、懸濁均一性の基準を達成する水性懸濁液を特徴とする。
【0009】
別の態様において、本発明は、疎水性アミノ酸分散が改善された乾燥ブレンド調製物を作製する方法であって、少なくとも1つの疎水性アミノ酸実体と湿潤剤とを含む乾燥ブレンド調製物を提供することを含み、ここで乾燥ブレンド調製物を水と組み合わせて水性懸濁液を形成すると、その水性懸濁液が懸濁均一性の基準を達成し、それによって疎水性アミノ酸分散が改善された乾燥ブレンド調製物を作製する方法を特徴とする。
【0010】
別の態様において、本発明は、少なくとも1つの疎水性アミノ酸実体を含む、複数のアミノ酸実体と;例えばHLB値が8~9又は2~3の、湿潤剤とを含む乾燥ブレンド調製物であって、乾燥ブレンド調製物を水と組み合わせて水性懸濁液を形成すると、その水性懸濁液が懸濁均一性の基準を達成する、乾燥ブレンド調製物を特徴とする。
【0011】
別の態様において、本発明は、少なくとも1つの疎水性アミノ酸実体を含む、複数のアミノ酸実体;湿潤剤;及び懸濁均一性の基準を達成する水性懸濁液となるように複数のアミノ酸実体と湿潤剤とを組み合わせるための説明書を含むキットを特徴とする。
【0012】
別の態様において、本発明は、水性懸濁液の提供を指導する方法であって、少なくとも1つの疎水性アミノ酸実体を含む乾燥ブレンド調製物、及び湿潤剤を提供すること;及び懸濁均一性の基準を達成する水性懸濁液が形成されるように乾燥ブレンド調製物と、湿潤剤と、水とを組み合わせるための説明書を提供することを含み、それによって水性懸濁液の提供を指導する方法を特徴とする。
【0013】
別の態様において、本発明は、少なくとも1つの疎水性アミノ酸実体を含む乾燥ブレンド調製物の分散を評価する方法であって、少なくとも1つの疎水性アミノ酸実体を含む乾燥ブレンド調製物、及び湿潤剤を提供すること;乾燥ブレンド調製物と、湿潤剤と、水とを組み合わせて水性懸濁液を形成すること;及びサンプリング点におけるアミノ酸実体(例えば、疎水性アミノ酸実体)の量についての値を(例えば、全アミノ酸実体に対する重量%又は全混合物に対する重量%単位で)取得することにより、水性懸濁液が懸濁均一性の基準(例えば、政府規制機関によるか、又は標準的な業界慣行によって定義されるとおり)を達成するかどうかを評価すること、及び任意選択により前記値を参照値と比較することを含み、
それによって乾燥ブレンド調製物の分散を評価する方法を特徴とする。
【0014】
一部の実施形態において、水性懸濁液は、8、7、6、5、4、3、2、1、又は0.5オンス以下の容積と、i)少なくとも0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、10.5、11、11.5、12、12.5、13、13.5、14、14.5、又は15g/オンスの総アミノ酸濃度;又はii)少なくとも0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.2、2.4、2.6、2.8、3、3.2、3.4、3.6、3.8、4、4.2、4.4、4.6、4.8、又は5g/オンスの疎水性アミノ酸濃度の一方又は両方とを有する。一部の実施形態において、湿潤剤は、8~9又は2~3のいずれかのHLB値を有する。一部の実施形態において、湿潤剤は、8~9又は2~3のいずれかのHLB値を有し、及び水性懸濁液は、8、7、6、5、4、3、2、1、又は0.5オンス以下の容積と、i)少なくとも0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、10.5、11、11.5、12、12.5、13、13.5、14、14.5、又は15g/オンスの総アミノ酸濃度;又はii)少なくとも0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.2、2.4、2.6、2.8、3、3.2、3.4、3.6、3.8、4、4.2、4.4、4.6、4.8、又は5g/オンスの疎水性アミノ酸濃度の一方又は両方とを有する。
【0015】
特定の実施形態において、本明細書には、a)ロイシンアミノ酸実体、b)イソロイシンアミノ酸実体、c)バリンアミノ酸実体、d)アルギニンアミノ酸実体、e)グルタミンアミノ酸実体、及びf)N-アセチルシステイン(NAC)実体を含む乾燥ブレンド組成物が提供され、ここで湿潤剤は、レシチン、例えば、8~9のHLB値を有するレシチン及び/又は20~40%両親媒性リン脂質(例えば、ホスファチジルコリン)、例えば、Alcolec 40P又は実質的に同等のレシチンである。
【0016】
特定の実施形態において、本明細書には、a)ロイシンアミノ酸実体、b)イソロイシンアミノ酸実体、c)バリンアミノ酸実体、d)ヒスチジンアミノ酸実体、e)リジンアミノ酸実体、f)トレオニンアミノ酸実体、g)オルニチンアミノ酸実体、及びh)アスパラギン酸アミノ酸実体を含む乾燥ブレンド組成物が提供され、ここで湿潤剤は、レシチン、例えば、8~9のHLB値を有するレシチン及び/又は20~40%両親媒性リン脂質(例えば、ホスファチジルコリン)、例えば、Alcolec 40P又は実質的に同等のレシチンである。
【0017】
更なる実施形態において、乾燥ブレンド組成物は、1つ以上の薬学的に許容できる賦形剤を含む。更なる実施形態において、乾燥ブレンド組成物は、吸着剤、例えばSiO2を含む。
【0018】
本明細書には、アセチルアクセプター、例えばカルニチン(CAR)の存在下にあるN-アセチルシステイン(NAC)を安定化させる方法であって、NACとアセチルアクセプター(例えば、CAR)とを含む乾燥ブレンド調製物を、参照混合物(例えば、NACの脱アセチル化を減少させる条件下で形成されない乾燥ブレンド調製物)の脱アセチル化と比較して乾燥ブレンド調製物中のNACの脱アセチル化が減少するような条件下で形成することを含む方法が提供される。一部の実施形態において、条件は、乾燥ブレンド調製物中に吸着剤を含めることを含む。理論によって拘束されることを望むものではないが、吸着剤は、乾燥ブレンド調製物中に存在する水に結合するため、例えば、NACの例えばCAR又はCARと会合した水による脱アセチル化が水によって促進されることを防止し得る。NACの脱アセチル化を減少させる条件下で形成された乾燥ブレンド調製物は、NACを含む、且つ脱アセチル化を減少させる条件下で形成されない乾燥ブレンド調製物と比較して、向上した安定性及び寿命(例えば、有効期間)を有し得る。
【0019】
従って、一態様において、本発明は、例えば、アセチルアクセプター、例えばCARの存在下にあるNACを安定化させる方法であって、NACとCARとを含む乾燥ブレンド調製物を、参照混合物の脱アセチル化と比較して乾燥ブレンド調製物中のNACの脱アセチル化が減少するような条件下で形成することを含み、乾燥ブレンド調製物が、5、4、3、2、1.9、1.8、1.7、1.6、1.5、1.4、1.3、1.2、1.1、1、0.9、0.8、0.7、0.6、0.5、0.4、0.3、0.2、又は0.1%(w/w)未満の水を含み、それによってNACを安定化させる方法を特徴とする。
【0020】
別の態様において、本発明は、アセチルアクセプター(例えば、(CAR))の存在下にあるNACの脱アセチル化を減少させる方法であって、NACとCARとを含む乾燥ブレンド調製物を、参照混合物の脱アセチル化と比較して乾燥ブレンド調製物中のNACの脱アセチル化が減少するような条件下で形成することを含み、乾燥ブレンド調製物が、5、4、3、2、1.9、1.8、1.7、1.6、1.5、1.4、1.3、1.2、1.1、1、0.9、0.8、0.7、0.6、0.5、0.4、0.3、0.2、又は0.1%(w/w)未満の水を含み、それによってアセチルアクセプター(例えば、CAR)の存在下にあるNACの脱アセチル化を減少させる方法を特徴とする。
【0021】
別の態様において、本発明は、NACとアセチルアクセプター、例えば(CAR)とを含む乾燥ブレンド調製物を作製する方法であって、NACとアセチルアクセプター、例えばCARとを含む乾燥ブレンド調製物を、参照混合物の脱アセチル化と比較して乾燥ブレンド調製物中のNACの脱アセチル化が減少するような条件下で形成することを含み、乾燥ブレンド調製物が、5、4、3、2、1.9、1.8、1.7、1.6、1.5、1.4、1.3、1.2、1.1、1、0.9、0.8、0.7、0.6、0.5、0.4、0.3、0.2、又は0.1%(w/w)未満の水を含み、それによってNACとアセチルアクセプター(例えば、CAR)とを含む乾燥ブレンド調製物を作製する方法を特徴とする。
【0022】
別の態様において、本発明は、乾燥ブレンド調製物中のNACの安定性を評価する方法であって、NACを含む乾燥ブレンド調製物を提供すること;及びNACのレベルを、例えば第1の時点及び第2の時点で決定すること;及び任意選択により、NACのレベルを参照値、例えば、混合物中の元のNACレベルの90~110%のNAC値と比較することを含み、乾燥ブレンド調製物が、5、4、3、2、1.9、1.8、1.7、1.6、1.5、1.4、1.3、1.2、1.1、1、0.9、0.8、0.7、0.6、0.5、0.4、0.3、0.2、又は0.1%(w/w)未満の水を含み、それによって乾燥ブレンド調製物中のNACの安定性を評価する方法を特徴とする。
【0023】
別の態様において、本発明は、NACを前処理する方法であって、NACと吸着剤との混合物を提供することを含み、それによってNACを前処理する方法を特徴とする。
【0024】
別の態様において、本発明は、CARを前処理する方法であって、CARと吸着剤との混合物を提供することを含み、それによってCARを前処理する方法を特徴とする。
【0025】
別の態様において、本発明は、乾燥ブレンド調製物であって、
NAC;アセチルアクセプター(例えば、CAR);及び吸着剤(例えば、SiO2)を含み、乾燥ブレンド調製物が、5、4、3、2、1.9、1.8、1.7、1.6、1.5、1.4、1.3、1.2、1.1、1、0.9、0.8、0.7、0.6、0.5、0.4、0.3、0.2、又は0.1%(w/w)未満の水を含み、及び吸着剤(例えば、SiO2)が、少なくとも0.05、0.075、0.1、0.125、0.15、0.175、0.2、0.225、0.25、0.275、0.3、0.325、0.35、0.4、0.425、0.45、0.475、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、又は5%、例えば、少なくとも0.3%の重量百分率(w/w)で(及び任意選択により、10、9、8、7、6、5、4、3、2、1.5、1、0.9、0.8、0.7、0.6、0.575、0.55、0.525、0.5、0.475、0.45、0.425、0.4、0.375、0.35、又は0.325%未満で)存在する、乾燥ブレンド調製物を特徴とする。
【0026】
別の態様において、本発明は、混合物、例えば乾燥ブレンド調製物であって、NACと吸着剤(例えば、SiO2)とを含み、混合物、例えば乾燥ブレンド調製物が、5、4、3、2、1.9、1.8、1.7、1.6、1.5、1.4、1.3、1.2、1.1、1、0.9、0.8、0.7、0.6、0.5、0.4、0.3、0.2、又は0.1%(w/w)未満の水を含み、及び吸着剤(例えば、SiO2)が、少なくとも1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.1、6.2、6.3、6.4、6.5、6.6、6.7、6.8、6.9、7、7.5、8、8.5、9、9.5、又は10%の重量百分率(w/w)で(及び任意選択により、20、19、18、17、16、15、14、13、12、11、10、9、8、7、又は6.5%未満で)存在する、混合物を特徴とする。一部の実施形態において、この混合物は、NACを除いては他にアミノ酸実体を含まない。一部の実施形態において、この混合物は乾燥ブレンド調製物である。一部の実施形態において、この混合物、例えば乾燥ブレンド調製物は、CARを含まない。
【0027】
更なる実施形態(rmbodiments)において、乾燥ブレンド調製物は、a)ロイシン(L)アミノ酸実体、b)アルギニン(R)アミノ酸実体、及び/又はc)グルタミン(Q)アミノ酸実体を含み得る。
【0028】
更なる実施形態(rmbodiments)において、乾燥ブレンド調製物は、a)ロイシン(L)アミノ酸実体、b)アルギニン(R)アミノ酸実体、及びc)グルタミン(Q)アミノ酸実体を含み得る。
【0029】
更なる実施形態(rmbodiments)において、乾燥ブレンド調製物は、a)ロイシン(L)アミノ酸実体、b)アルギニン(R)アミノ酸実体、c)グルタミン(Q)アミノ酸実体、d)シトルリンアミノ酸実体、e)セリン(S)アミノ酸実体、f)バリン(V)アミノ酸実体、g)ヒスチジン(H)アミノ酸実体、及びh)リジン(K)アミノ酸実体を含み得る。
【0030】
更なる実施形態(rmbodiments)において、乾燥ブレンド調製物は、a)ロイシン(L)アミノ酸実体、b)アルギニン(R)アミノ酸実体、c)グルタミン(Q)アミノ酸実体、d)イソロイシン(I)アミノ酸実体、及びe)セリン(S)アミノ酸実体を含み得る。
【0031】
前述の方法又は組成物のいずれかの追加的な特徴は、以下に挙げる実施形態のうちの1つ以上を含む。
【0032】
当業者は、本明細書に記載される本発明の具体的な実施形態の多くの均等物を認識し、又はルーチンに過ぎない実験を用いてそれを確かめることができるであろう。かかる均等物は、以下に挙げる実施形態に包含されることが意図される。
【0033】
本明細書において言及される全ての刊行物、特許出願、特許、及び他の参考文献(例えば、配列データベース参照番号)は、全体として参照により援用される。
【0034】
実施形態の列挙
1.水性懸濁液中の疎水性アミノ酸の分散を改善する方法であって、
疎水性アミノ酸実体を含む乾燥ブレンド調製物、及び湿潤剤を提供すること;及び
乾燥ブレンド調製物と、湿潤剤と、水とを組み合わせて、懸濁均一性の基準を達成する水性懸濁液を形成すること
を含み、
水性懸濁液が、8、7、6、5、4、3、2、1、又は0.5オンス以下の容積と、
i)少なくとも0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、10.5、11、11.5、12、12.5、13、13.5、14、14.5、又は15g/オンスの総アミノ酸濃度;又は
ii)少なくとも0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.2、2.4、2.6、2.8、3、3.2、3.4、3.6、3.8、4、4.2、4.4、4.6、4.8、又は5g/オンスの疎水性アミノ酸濃度
のうちの一方又は両方とを有し、
それによって水性懸濁液中の疎水性アミノ酸の分散を改善する、方法。
【0035】
2.水性懸濁液中の疎水性アミノ酸の分散を改善する方法であって、
少なくとも1つの疎水性アミノ酸実体を含む乾燥ブレンド調製物、及び8~9又は2~3のいずれかのHLB値の湿潤剤を提供すること;及び
乾燥ブレンド調製物と、湿潤剤と、水とを組み合わせて、懸濁均一性の基準を達成する水性懸濁液を形成すること
を含み、
それによって水性懸濁液中の疎水性アミノ酸の分散を改善する、方法。
【0036】
3.水性懸濁液を製造、作製、又は製剤化する方法であって、
少なくとも1つの疎水性アミノ酸実体を含む乾燥ブレンド調製物、及び湿潤剤を提供すること;及び
乾燥ブレンド調製物と、湿潤剤と、水とを組み合わせて、懸濁均一性の基準を達成する水性懸濁液を形成すること
を含み、
水性懸濁液が、8、7、6、5、4、3、2、1、又は0.5オンス以下の容積と、
i)少なくとも0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、10.5、11、11.5、12、12.5、13、13.5、14、14.5、又は15g/オンスの総アミノ酸濃度;又は
ii)少なくとも0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.2、2.4、2.6、2.8、3、3.2、3.4、3.6、3.8、4、4.2、4.4、4.6、4.8、又は5g/オンスの疎水性アミノ酸濃度
のうちの一方又は両方とを有し、
それによって水性懸濁液を製造、作製、又は製剤化する、方法。
【0037】
4.水性懸濁液を製造、作製、又は製剤化する方法であって、
少なくとも1つの疎水性アミノ酸実体を含む乾燥ブレンド調製物、及び8~9又は2~3のいずれかのHLB値の湿潤剤を提供すること;及び
乾燥ブレンド調製物と、湿潤剤と、水とを組み合わせて、懸濁均一性の基準を達成する水性懸濁液を形成すること
を含み、
それによって水性懸濁液を製造、作製、又は製剤化する、方法。
【0038】
5.疎水性アミノ酸を含む水性懸濁液の泡立ちを低減する方法であって、
少なくとも1つの疎水性アミノ酸実体を含む乾燥ブレンド調製物、及び湿潤剤を提供すること;及び
乾燥ブレンド調製物と、湿潤剤と、水とを組み合わせて、懸濁均一性の基準を達成する水性懸濁液を形成すること
を含み、
水性懸濁液が、8、7、6、5、4、3、2、1、又は0.5オンス以下の容積と、
i)少なくとも0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、10.5、11、11.5、12、12.5、13、13.5、14、14.5、又は15g/オンスの総アミノ酸濃度;又は
ii)少なくとも0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.2、2.4、2.6、2.8、3、3.2、3.4、3.6、3.8、4、4.2、4.4、4.6、4.8、又は5g/オンスの疎水性アミノ酸濃度
のうちの一方又は両方とを有し、
それによって疎水性アミノ酸を含む水性懸濁液の泡立ちを低減する、方法。
【0039】
6.疎水性アミノ酸を含む水性懸濁液の泡立ちを低減する方法であって、
少なくとも1つの疎水性アミノ酸実体を含む乾燥ブレンド調製物、及び8~9又は2~3のいずれかのHLB値の湿潤剤を提供すること;及び
乾燥ブレンド調製物と、湿潤剤と、水とを組み合わせて、懸濁均一性の基準を達成する水性懸濁液を形成すること
を含み、
それによって疎水性アミノ酸を含む水性懸濁液の泡立ちを低減する、方法。
【0040】
7.水性懸濁液中のアミノ酸(例えば、疎水性アミノ酸)の可溶化速度を増加させる方法であって、
少なくとも1つの疎水性アミノ酸実体を含む乾燥ブレンド調製物、及び湿潤剤を提供すること;及び
乾燥ブレンド調製物と、湿潤剤と、水とを組み合わせて、懸濁均一性の基準を達成する水性懸濁液を形成すること
を含み、
水性懸濁液が、8、7、6、5、4、3、2、1、又は0.5オンス以下の容積と、
i)少なくとも0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、10.5、11、11.5、12、12.5、13、13.5、14、14.5、又は15g/オンスの総アミノ酸濃度;又は
ii)少なくとも0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.2、2.4、2.6、2.8、3、3.2、3.4、3.6、3.8、4、4.2、4.4、4.6、4.8、又は5g/オンスの疎水性アミノ酸濃度
のうちの一方又は両方とを有し、
それによって水性懸濁液中のアミノ酸(例えば、疎水性アミノ酸)の可溶化速度を増加させる、方法。
【0041】
8.水性懸濁液中のアミノ酸(例えば、疎水性アミノ酸)の可溶化速度を増加させる方法であって、
少なくとも1つの疎水性アミノ酸実体を含む乾燥ブレンド調製物、及び8~9又は2~3のいずれかのHLB値の湿潤剤を提供すること;及び
乾燥ブレンド調製物と、湿潤剤と、水とを組み合わせて、懸濁均一性の基準を達成する水性懸濁液を形成すること
を含み、
それによって水性懸濁液中のアミノ酸(例えば、疎水性アミノ酸)の可溶化速度を増加させる、方法。
【0042】
9.水性懸濁液であって、
少なくとも1つの疎水性アミノ酸実体を含む、複数のアミノ酸実体;
湿潤剤;及び
水
を含み、
水性懸濁液が、懸濁均一性の基準を達成し、及び
水性懸濁液が、8、7、6、5、4、3、2、1、又は0.5オンス以下の容積と、
i)少なくとも0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、10.5、11、11.5、12、12.5、13、13.5、14、14.5、又は15g/オンスの総アミノ酸濃度;又は
ii)少なくとも0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.2、2.4、2.6、2.8、3、3.2、3.4、3.6、3.8、4、4.2、4.4、4.6、4.8、又は5g/オンスの疎水性アミノ酸濃度
のうちの一方又は両方とを有する、水性懸濁液。
【0043】
10.水性懸濁液であって、
少なくとも1つの疎水性アミノ酸実体を含む、複数のアミノ酸実体;
8~9又は2~3のいずれかのHLB値の湿潤剤;及び
水
を含み、
水性懸濁液が、懸濁均一性の基準を達成する、水性懸濁液。
【0044】
11.疎水性アミノ酸分散が改善された乾燥ブレンド調製物を作製する方法であって、
少なくとも1つの疎水性アミノ酸実体と湿潤剤とを含む乾燥ブレンド調製物を提供すること
を含み、
乾燥ブレンド調製物を水と組み合わせて、8、7、6、5、4、3、2、1、又は0.5オンス以下の容積と、
i)少なくとも0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、10.5、11、11.5、12、12.5、13、13.5、14、14.5、又は15g/オンスの総アミノ酸濃度;又は
ii)少なくとも0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.2、2.4、2.6、2.8、3、3.2、3.4、3.6、3.8、4、4.2、4.4、4.6、4.8、又は5g/オンスの疎水性アミノ酸濃度
の一方又は両方とを有する水性懸濁液を形成すると、その水性懸濁液が懸濁均一性の基準を達成し、
それによって疎水性アミノ酸分散が改善された乾燥ブレンド調製物を作製する、方法。
【0045】
12.疎水性アミノ酸分散が改善された乾燥ブレンド調製物を作製する方法であって、
少なくとも1つの疎水性アミノ酸実体と8~9又は2~3のいずれかのHLB値の湿潤剤とを含む乾燥ブレンド調製物を提供すること
を含み、
乾燥ブレンド調製物を水と組み合わせて水性懸濁液を形成すると、その水性懸濁液が懸濁均一性の基準を達成し、
それによって疎水性アミノ酸分散が改善された乾燥ブレンド調製物を作製する、方法。
【0046】
13.乾燥ブレンド調製物であって、
少なくとも1つの疎水性アミノ酸実体を含む、複数のアミノ酸実体;及び
HLB値が8~9又は2~3の湿潤剤
を含み、
乾燥ブレンド調製物を水と組み合わせて水性懸濁液を形成すると、その水性懸濁液が懸濁均一性の基準を達成する、乾燥ブレンド調製物。
【0047】
14.乾燥ブレンド調製物であって、
少なくとも1つの疎水性アミノ酸実体を含む、複数のアミノ酸実体;及び
HLB値が8~9又は2~3の湿潤剤
を含み、
乾燥ブレンド調製物を水と組み合わせて、8、7、6、5、4、3、2、1、又は0.5オンス以下の容積と、
i)少なくとも0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、10.5、11、11.5、12、12.5、13、13.5、14、14.5、又は15g/オンスの総アミノ酸濃度;又は
ii)少なくとも0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.2、2.4、2.6、2.8、3、3.2、3.4、3.6、3.8、4、4.2、4.4、4.6、4.8、又は5g/オンスの疎水性アミノ酸濃度
の一方又は両方とを有する水性懸濁液を形成すると、その水性懸濁液が懸濁均一性の基準を達成する、乾燥ブレンド調製物。
【0048】
15.キットであって、
少なくとも1つの疎水性アミノ酸実体を含む、複数のアミノ酸実体;
湿潤剤;及び
懸濁均一性の基準を達成する水性懸濁液となるように複数のアミノ酸実体と湿潤剤とを組み合わせるための説明書
を含み、
水性懸濁液が、8、7、6、5、4、3、2、1、又は0.5オンス以下の容積と、
i)少なくとも0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、10.5、11、11.5、12、12.5、13、13.5、14、14.5、又は15g/オンスの総アミノ酸濃度;又は
ii)少なくとも0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.2、2.4、2.6、2.8、3、3.2、3.4、3.6、3.8、4、4.2、4.4、4.6、4.8、又は5g/オンスの疎水性アミノ酸濃度
のうちの一方又は両方とを有する、キット。
【0049】
16.キットであって、
少なくとも1つの疎水性アミノ酸実体を含む、複数のアミノ酸実体;
8~9又は2~3のいずれかのHLB値の湿潤剤;及び
懸濁均一性の基準を達成する水性懸濁液となるように複数のアミノ酸実体と湿潤剤とを組み合わせるための説明書
を含む、キット。
【0050】
17.水性懸濁液の提供を指導する方法であって、
少なくとも1つの疎水性アミノ酸実体を含む乾燥ブレンド調製物、及び湿潤剤を提供すること;及び
懸濁均一性の基準を達成する水性懸濁液が形成されるように乾燥ブレンド調製物と、湿潤剤と、水とを組み合わせるための説明書を提供すること
を含み、
水性懸濁液が、8、7、6、5、4、3、2、1、又は0.5オンス以下の容積と、
i)少なくとも0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、10.5、11、11.5、12、12.5、13、13.5、14、14.5、又は15g/オンスの総アミノ酸濃度;又は
ii)少なくとも0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.2、2.4、2.6、2.8、3、3.2、3.4、3.6、3.8、4、4.2、4.4、4.6、4.8、又は5g/オンスの疎水性アミノ酸濃度
のうちの一方又は両方とを有し、
それによって水性懸濁液の提供を指導する、方法。
【0051】
18.水性懸濁液の提供を指導する方法であって、
少なくとも1つの疎水性アミノ酸実体を含む乾燥ブレンド調製物、及び8~9又は2~3のいずれかのHLB値の湿潤剤を提供すること;及び
懸濁均一性の基準を達成する水性懸濁液が形成されるように乾燥ブレンド調製物と、湿潤剤と、水とを組み合わせるための説明書を提供すること
を含み、
それによって水性懸濁液の提供を指導する、方法。
【0052】
19.少なくとも1つの疎水性アミノ酸実体を含む乾燥ブレンド調製物の分散を評価する方法であって、
少なくとも1つの疎水性アミノ酸実体を含む乾燥ブレンド調製物、及び湿潤剤を提供すること;
乾燥ブレンド調製物と、湿潤剤と、水とを組み合わせて水性懸濁液を形成すること;及び
サンプリング点におけるアミノ酸実体(例えば、疎水性アミノ酸実体)の量についての値を(例えば、全アミノ酸実体に対する重量%又は全混合物に対する重量%単位で)取得し、任意選択により前記値を参照値と比較することにより、水性懸濁液が懸濁均一性の基準(例えば、政府規制機関によるか、又は標準的な業界慣行によって定義されるとおり)を達成するかどうかを評価すること
を含み、
それによって乾燥ブレンド調製物の分散を評価する、方法。
【0053】
20.湿潤剤が8のHLB値を有する、実施形態1~19のいずれか1つに記載の方法、水性懸濁液、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0054】
21.湿潤剤が9のHLB値を有する、実施形態1~19のいずれか1つに記載の方法、水性懸濁液、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0055】
22.湿潤剤が2のHLB値を有する、実施形態1~19のいずれか1つに記載の方法、水性懸濁液、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0056】
23.湿潤剤が3のHLB値を有する、実施形態1~19のいずれか1つに記載の方法、水性懸濁液、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0057】
24.湿潤剤が、疎水性アミノ酸の効率的な湿潤が達成される表面張力値の範囲(例えば、力測定式張力計、光学式張力計、又は接触角によって測定したとき)となるように水性懸濁液の表面張力を調節する(例えば、減少又は増加させる)、実施形態1~23のいずれか1つに記載の方法、水性懸濁液、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0058】
25.湿潤剤が、水性懸濁液の表面張力(例えば、力測定式張力計、光学式張力計、又は接触角によって測定したとき)を減少させる界面活性剤である、実施形態1~24のいずれか1つに記載の方法、水性懸濁液、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0059】
26.表面張力値の範囲が、20~30、20~40、20~50、20~60、20~70、20~80、20~90、20~100、30~40、30~50、30~60、30~70、30~80、30~90、30~100、40~50、40~60、40~70、40~80、40~90、40~100、50~60、50~70、50~80、50~90、50~100、60~70、60~80、60~90、60~100、70~80、70~90、70~100、80~90、80~100、又は90~100ミリニュートン毎メートル(mN/m)(例えば、力測定式張力計、光学式張力計、又は接触角によって測定したとき)である、実施形態24又は25に記載の方法、水性懸濁液、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0060】
27.湿潤剤が、レシチン又はポロキサマーから選択される、実施形態1~26のいずれか1つに記載の方法、水性懸濁液、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0061】
28.湿潤剤が、
i)レシチン40P又は実質的に同等のレシチン、
ii)Lipoid 20S又は実質的に同等のレシチン、又は
iii)ポロキサマーP331又は実質的に同等のポロキサマー
から選択される、実施形態1~27のいずれか1つに記載の方法、水性懸濁液、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0062】
29.湿潤剤がレシチン40P又は実質的に同等のレシチンである、実施形態1~28のいずれか1つに記載の方法、水性懸濁液、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0063】
30.湿潤剤がLipoid 20S又は実質的に同等のレシチンである、実施形態1~28のいずれか1つに記載の方法、水性懸濁液、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0064】
31.湿潤剤がポロキサマーP331又は実質的に同等のポロキサマーである、実施形態1~28のいずれか1つに記載の方法、水性懸濁液、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0065】
32.湿潤剤が、2~3、7~9、又は8~9、例えば、2~3又は8~9の親水性親油性バランス(HLB)を有する、実施形態1~31のいずれか1つに記載の方法、水性懸濁液、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0066】
33.湿潤剤が、
a)少なくとも15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、又は45%のホスファチジルコリン(PC)(及び任意選択により、50、45、又は40%未満のホスファチジルコリン(PC));
b)少なくとも10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、又は45%のホスファチジルイノシトール(及び任意選択により、50、40、30、20、19、18、17、16、又は15%未満のホスファチジルイノシトール);及び
c)少なくとも15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、又は45%のホスファチジルエタノールアミン(及び任意選択により、50、45、又は40%未満のホスファチジルエタノールアミン)
のうちの1つ、2つ、又は全てを含むレシチンである、実施形態1~30又は32のいずれか1つに記載の方法、アミノ酸混合物、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0067】
34.湿潤剤が、少なくとも約20~40%の両親媒性リン脂質(例えば、ホスファチジルコリン(PC))を含むレシチンである、実施形態1~30、32、又は33のいずれか1つに記載の方法、アミノ酸混合物、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0068】
35.湿潤剤がAlcolecレシチン40P又はそれと実質的に同等のレシチンである、実施形態1~28又は32~34のいずれか1つに記載の方法、アミノ酸混合物、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0069】
36.湿潤剤がLipoid 20Sレシチン又はそれと実質的に同等のレシチンである、実施形態1~28、32、又は33のいずれか1つに記載の方法、アミノ酸混合物、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0070】
37.湿潤剤が、少なくとも2500、2600、2700、2800、2900、3000、3100、3200、又は3300g/molの(及び任意選択により、4000、3900、3800、3700、3600、3500、3400、又は3300g/molを超えない)ポリオキシプロピレンコア分子質量のポロキサマーである、実施形態1~28、31、又は32のいずれか1つに記載の方法、アミノ酸混合物、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0071】
38.湿潤剤が、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10%の(及び任意選択により、20、19、18、17、16、15、14、13、12、11、又は10%を超えない)ポリオキシエチレン含有百分率のポロキサマーである、実施形態1~28、31、32、又は37のいずれか1つに記載の方法、アミノ酸混合物、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0072】
39.湿潤剤が、約3300g/mol(例えば、3300g/mol)のポリオキシプロピレンコア分子質量及び約10%(例えば、10%)のポリオキシエチレン含有百分率を有するポロキサマーである、実施形態1~28、31、32、37、又は38のいずれか1つに記載の方法、アミノ酸混合物、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0073】
40.湿潤剤が、P331ポロキサマー又はそれと実質的に同等のポロキサマーである、実施形態1~28、31、32、又は37~39のいずれか1つに記載の方法、アミノ酸混合物、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0074】
41.乾燥ブレンド調製物が湿潤剤を含む、実施形態1~40のいずれか1つに記載の方法、水性懸濁液、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0075】
42.乾燥ブレンド調製物が(例えば、組み合わせる工程の最中又はその後まで)湿潤剤を含まない、実施形態1~40のいずれか1つに記載の方法、水性懸濁液、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0076】
43.湿潤剤が、水性懸濁液の形成に使用される水中に提供される、実施形態1~40又は42のいずれか1つに記載の方法、水性懸濁液、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0077】
44.水性懸濁液及び/又は乾燥ブレンド調製物が、湿潤剤に加えて、1つ以上の賦形剤を含む、実施形態1~43のいずれか1つに記載の方法、水性懸濁液、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0078】
45.水性懸濁液及び/又は乾燥ブレンド調製物が、いかなる追加の湿潤剤も含まない、実施形態1~44のいずれか1つに記載の方法、水性懸濁液、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0079】
46.水性懸濁液が、用量当たり又は投与期間当たり約2オンスの容積を有する、実施形態1~45のいずれか1つに記載の方法、水性懸濁液、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0080】
47.水性懸濁液が、用量当たり又は投与期間当たり約1オンスの容積を有する、実施形態1~45のいずれか1つに記載の方法、水性懸濁液、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0081】
48.水性懸濁液が、用量当たり又は投与期間当たり約0.5オンスの容積を有する、実施形態1~45のいずれか1つに記載の方法、水性懸濁液、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0082】
49.水性懸濁液が、用量当たり又は投与期間当たり約0.33オンスの容積を有する、実施形態1~45のいずれか1つに記載の方法、水性懸濁液、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0083】
50.湿潤剤、例えばレシチン又はポロキサマーが、乾燥混合物の0.5~4%(w/w)又は水性懸濁液の0.1~1.5%(w/w)である、実施形態1~49のいずれか1つに記載の方法、水性懸濁液、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0084】
51.湿潤剤、例えばレシチンが、複数のアミノ酸実体と、湿潤剤と、任意の他の賦形剤との組み合わせの乾燥重量の少なくとも0.5、0.55、0.6、0.65、0.7、0.75、0.8、0.85、0.9、0.95、1、又は1.05%(w/w)(及び任意選択により、5、4、3、2、1.9、1.8、1.7、1.6、1.5、1.4、1.3、1.2、又は1.1%以下)である、実施形態1~49のいずれか1つに記載の方法、水性懸濁液、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0085】
52.湿潤剤、例えばレシチンが、複数のアミノ酸実体と、湿潤剤と、任意の他の賦形剤との組み合わせの乾燥重量の5、4、3、2、1.9、1.8、1.7、1.6、1.5、1.4、1.3、1.2、又は1.1%を超えない(w/w)(及び任意選択により、少なくとも0.5、0.55、0.6、0.65、0.7、0.75、0.8、0.85、0.9、0.95、1、又は1.05%である)、実施形態1~49又は51のいずれか1つに記載の方法、水性懸濁液、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0086】
53.湿潤剤、例えばレシチンが、複数のアミノ酸実体と、湿潤剤と、任意の他の賦形剤との組み合わせの乾燥重量の約0.5~1.5%(w/w)である、実施形態1~49のいずれか1つに記載の方法、水性懸濁液、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0087】
54.湿潤剤、例えばポロキサマーが、複数のアミノ酸実体と、湿潤剤と、任意の他の賦形剤との組み合わせの乾燥重量の少なくとも0.5、0.55、0.6、0.65、0.7、0.75、0.8、0.85、0.9、0.95、1、1.05、1.1、1.15、1.2、1.25、1.3、1.35、1.4、1.45、1.5、1.55、1.6、1.65、1.7、1.75、1.8、1.85、1.9、1.95、2、2.05、2.1、2.15、2.2、2.25、2.3、2.35、2.4、又は2.5%(w/w)(及び任意選択により、5、4、3、2、1.9、1.8、1.7、1.6、1.5、1.4、1.3、1.2、1.1、1、0.9、0.8、0.7、0.6、又は0.5%(w/w)以下)である、実施形態1~49のいずれか1つに記載の方法、水性懸濁液、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0088】
55.湿潤剤、例えばポロキサマーが、複数のアミノ酸実体と、湿潤剤と、任意の他の賦形剤との組み合わせの乾燥重量の5、4、3、2、1.9、1.8、1.7、1.6、1.5、1.4、1.3、1.2、1.1、1、0.9、0.8、0.7、0.6、又は0.5%(w/w)を超えない(及び任意選択により、少なくとも0.5、0.55、0.6、0.65、0.7、0.75、0.8、0.85、0.9、0.95、1、1.05、1.1、1.15、1.2、1.25、1.3、1.35、1.4、1.45、1.5、1.55、1.6、1.65、1.7、1.75、1.8、1.85、1.9、1.95、2、2.05、2.1、2.15、2.2、2.25、2.3、2.35、2.4、又は2.5%(w/w)である)、実施形態1~49又は54のいずれか1つに記載の方法、水性懸濁液、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0089】
56.湿潤剤、例えばポロキサマーが、複数のアミノ酸実体と、湿潤剤と、任意の他の賦形剤との組み合わせの乾燥重量の約0.5~2.25%(w/w)である、実施形態1~49、54、又は55のいずれか1つに記載の方法、水性懸濁液、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0090】
57.組み合わせることが、乾燥ブレンド調製物、湿潤剤、及び水(例えば、容器、例えばジャー内にある)を振盪する又は反転させることを含む、実施形態1~8又は11~56のいずれか1つに記載の方法、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0091】
58.乾燥ブレンド調製物、湿潤剤、及び水を振盪する又は反転させることが、少なくとも10、20、30、40、50、若しくは60秒、又は1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、若しくは60分の(及び任意選択により、120、100、80、60、40、30、又は15分、又は60、50、40、又は30秒を超えない)継続時間を伴う、実施形態57に記載の方法、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0092】
59.乾燥ブレンド調製物、湿潤剤、及び水を振盪する又は反転させることが、例えば目視検査によるとき、水性懸濁液が均一に見えるようになるまで続けられる、実施形態57に記載の方法、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0093】
60.乾燥ブレンド調製物、湿潤剤、及び水を振盪する又は反転させることが、水性懸濁液によって懸濁均一性の基準が達成されるまで続けられる、実施形態57に記載の方法、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0094】
61.組み合わせることが、複数のアミノ酸実体、湿潤剤、及び水をブレンド条件、例えば、対流拡散、又は剪断ブレンド機構を用いるブレンド条件に供することを含む、実施形態1~8又は11~56のいずれか1つに記載の方法、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0095】
62.乾燥ブレンド調製物及び/又は水性懸濁液が経口投与に好適である、実施形態1~61のいずれか1つに記載の方法、水性懸濁液、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0096】
63.乾燥ブレンド調製物及び/又は水性懸濁液が、1つ以上の賦形剤を更に含む、実施形態1~62のいずれか1つに記載の方法、水性懸濁液、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0097】
64.賦形剤が、経口投与に好適な賦形剤である、実施形態63に記載の方法、水性懸濁液、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0098】
65.賦形剤が香味料である、実施形態63又は64に記載の方法、水性懸濁液、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0099】
66.香味料が、モモ、マンゴー、レモン、ライム、オレンジ、及びオレンジクリームシクルから選択されるフレーバーを生じる、実施形態65に記載の方法、水性懸濁液、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0100】
66.フレーバーがオレンジクリームシクルである、実施形態66に記載の方法、水性懸濁液、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0101】
67.賦形剤が、一般に安全と認められる(GRAS)物質、例えば、連邦医薬品局(Federal Drug Administration)のGRAS通知リストにある物質である、実施形態63~66のいずれか1つに記載の方法、水性懸濁液、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0102】
68.乾燥ブレンド調製物及び/又は水性懸濁液が非経口投与用には不十分な無菌性である、実施形態1~67のいずれか1つに記載の方法、水性懸濁液、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0103】
69.乾燥ブレンド調製物及び/又は水性懸濁液の微生物汚染レベルが、食品に許容されるレベルを下回る、実施形態1~68のいずれか1つに記載の方法、水性懸濁液、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0104】
70.乾燥ブレンド調製物が、参照基準、例えば組成均一性を満たす、実施形態1~69のいずれか1つに記載の方法、水性懸濁液、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0105】
71.参照基準が乾燥ブレンド調製物の製造業者によって設定される、実施形態70に記載の方法、水性懸濁液、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0106】
72.参照基準が、政府系機関から乾燥ブレンド調製物の市場での販売を承認された製造業者によって設定される、実施形態70に記載の方法、水性懸濁液、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0107】
73.参照基準が、薬局方(pharmacopeal)、若しくは国民医薬品集に収載の実体、又は薬局方参考文献(pharmacopeal reference)、例えば、USP若しくはNFに掲載されている実体によって設定される、実施形態70に記載の方法、水性懸濁液、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0108】
74.参照基準が、政府系機関、例えば、乾燥ブレンド調製物の製造又は販売を認可又は規制する政府機関によって設定される、実施形態70に記載の方法、水性懸濁液、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0109】
75.政府機関が、以下の機関:連邦医薬品局(FDA)、欧州医薬品庁(EMA)、スイス医薬品局(SwissMedic)、中国国家食品薬品監督管理局(CFDA)、日本独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)、カナダ保健省、又は英国医薬品庁(MHRA)のうちの1つ以上を含む、実施形態74に記載の方法、水性懸濁液、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0110】
76.組み合わせることが、水性懸濁液の上に泡の層を作り出す、実施形態1~8又は11~75のいずれか1つに記載の方法、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0111】
77.組み合わせることが、例えば、振盪する若しくは反転させることの後、又は水性懸濁液をブレンド条件に供することの後に(例えば、泡の層のサイズを低減するため)水性懸濁液を静置することを含む、実施形態76に記載の方法、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0112】
78.水性懸濁液を静置すると、水性懸濁液の下流の加工処理又は最終使用者による使用(例えば、摂取)を泡の層が妨げないようなサイズに泡の層が減少する、実施形態77に記載の方法、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0113】
79.水性懸濁液を静置すると、泡の層の厚さが少なくとも10、20、30、40、50、60、70、80、90、又は100%減少する(例えば、泡の層が消える)、実施形態77に記載の方法、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0114】
80.水性懸濁液を静置することが、20、19、18、17、16、15、14、13、12、11、10、9、8、7、6、5、4、又は3分未満、例えば、10又は5分未満(及び任意選択により、少なくとも10、20、30、40、50、又は60秒、又は少なくとも1、2、3、4、又は5分)の継続時間を伴う、実施形態77に記載の方法、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0115】
81.静置することが、水性懸濁液によって懸濁均一性の基準が達成されるまで続けられる、実施形態77~80のいずれか1つに記載の方法、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0116】
82.懸濁均一性の基準が、サンプリング点におけるアミノ酸実体(例えば、疎水性アミノ酸実体)の量(例えば、全アミノ酸実体に対する重量%又は全混合物に対する重量%単位)を水性懸濁液中に存在するアミノ酸実体(例えば、疎水性アミノ酸実体)の量と比べた差が所定量未満、例えば、10、9、8、7、6、5、4、3、2、又は1%未満であることを含む、実施形態1~81に記載の方法、水性懸濁液、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0117】
82.懸濁均一性の基準が、サンプリング点におけるアミノ酸実体(例えば、疎水性アミノ酸実体)の量(例えば、全アミノ酸実体に対する重量%又は全混合物に対する重量%単位)を第2のサンプリング点で存在するアミノ酸実体(例えば、疎水性アミノ酸実体)の量と比べた差が所定量未満、例えば、10、9、8、7、6、5、4、3、2、又は1%未満であることを含む、実施形態1~81に記載の方法、水性懸濁液、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0118】
83.サンプリング点におけるアミノ酸実体(例えば、疎水性アミノ酸実体)の量に関する値(例えば、全アミノ酸実体に対する重量%又は全混合物に対する重量%単位)を取得することを含む、実施形態1~8、11、12、又は17~82のいずれか1つに記載の方法。
【0119】
84.値を参照値、例えば、水性懸濁液中に存在するアミノ酸実体(例えば、疎水性アミノ酸実体)の量と比較することを含む、実施形態83に記載の方法。
【0120】
85.サンプリング点におけるアミノ酸実体(例えば、疎水性アミノ酸実体)の量に関する値(例えば、全アミノ酸実体に対する重量%又は全混合物に対する重量%単位)を取得すること、及び第2のサンプリング点におけるアミノ酸実体の量に関する値を取得することを含む、実施形態1~8、11、12、又は17~84のいずれか1つに記載の方法。
【0121】
86.それらの値を比較することを含む、実施形態85に記載の方法。
【0122】
87.値を取得することが、HPLC-UV、UPLC-UV、OPAタグ付加HPLC-UV、Accqtag HPLC-UV、及び/又はLC/MSを使用することを含む、実施形態83~86のいずれか1つに記載の方法。
【0123】
88.値を取得することが、医薬アミノ酸実体の1つ以上を検出可能部分で誘導体化することを更に含む、実施形態83~87のいずれか1つに記載の方法。
【0124】
89.検出可能部分が蛍光部分である、実施形態88に記載の方法。
【0125】
90.蛍光部分がo-フタルアルデヒド(OPA)又はクロロギ酸フルオレニルメトキシ(fluorenylmethoxy chloroformate)(FMOC)である、実施形態89に記載の方法。
【0126】
91.検出可能部分が発色団である、実施形態88に記載の方法。
【0127】
92.湿潤剤を含まない同様の水性懸濁液を組み合わせることによって形成される泡の層と比べて、泡の層の厚さが小さい、実施形態76~91のいずれか1つに記載の方法、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0128】
93.湿潤剤を含まない同様の水性懸濁液を組み合わせることによって形成される泡の層と比べて、泡の層が少なくとも10、20、30、40、50、60、70、80、90、又は100%少ない厚みである、実施形態92に記載の方法、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0129】
94.水性懸濁液を静置すると、湿潤剤を含まない同様の水性懸濁液を組み合わせることによって形成される泡の層のサイズが静置によって低下するよりも速く泡の層のサイズが低下する、実施形態76~93のいずれか1つに記載の方法、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0130】
95.静置すると、湿潤剤を含まない同様の水性懸濁液を組み合わせることによって形成される泡の層のサイズが静置によって低下するよりも少なくとも10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、150、200、300、400、500、又は1000%速く泡の層のサイズが低下する、実施形態94に記載の方法、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0131】
96.組み合わせること、例えば、構成及び/又は再構成が、泡の層を形成しない、実施形態1~8又は11~95のいずれか1つに記載の方法、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0132】
97.水性懸濁液のアミノ酸(例えば、疎水性アミノ酸)の可溶化速度が、湿潤剤を含まない同様の懸濁液と比べて増加する、実施形態1~96のいずれか1つに記載の方法、水性懸濁液、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0133】
98.可溶化速度が、湿潤剤を含まない同様の懸濁液と比べて少なくとも10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、150、200、300、400、500、又は1000%増加する、実施形態97に記載の方法。
【0134】
99.疎水性アミノ酸実体が分枝鎖アミノ酸(BCAA)である、実施形態1~98のいずれか1つに記載の方法、水性懸濁液、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0135】
100.疎水性アミノ酸実体が、
ロイシンアミノ酸実体;
バリンアミノ酸実体;
イソロイシンアミノ酸実体;又は
トリプトファンアミノ酸実体
から選択される、実施形態1~99のいずれか1つに記載の方法、水性懸濁液、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0136】
101.複数のアミノ酸実体が、
ロイシンアミノ酸実体;
バリンアミノ酸実体;
イソロイシンアミノ酸実体;又は
トリプトファンアミノ酸実体
のうちの1つ、2つ、3つ、4つ、又は全てを含む、実施形態1~100のいずれか1つに記載の方法、水性懸濁液、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0137】
102.複数のアミノ酸実体が、
ロイシンアミノ酸実体;
アルギニンアミノ酸実体;
グルタミンアミノ酸実体;及び
N-アセチルシステイン(NAC)実体
を含む、実施形態1~101のいずれか1つに記載の方法、水性懸濁液、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0138】
103.複数のアミノ酸実体が、
ロイシンアミノ酸実体;
イソロイシンアミノ酸実体;
バリンアミノ酸実体;
アルギニンアミノ酸実体;
グルタミンアミノ酸実体;及び
N-アセチルシステイン(NAC)実体
を含む、実施形態1~100のいずれか1つに記載の方法、水性懸濁液、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0139】
104.複数のアミノ酸実体が、
グリシンアミノ酸実体;又は
セリンアミノ酸実体
を含む、実施形態102又は103に記載の方法、水性懸濁液、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0140】
105.複数のアミノ酸実体が、
ヒスチジンアミノ酸実体;
リジンアミノ酸実体;
フェニルアラニンアミノ酸実体;又は
トレオニンアミノ酸実体
のうちの1つ以上を含む、実施形態102又は103に記載の方法、水性懸濁液、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0141】
106.複数のアミノ酸実体が、
セリンアミノ酸実体;及び
カルニチンアミノ酸実体
の一方又は両方を含む、実施形態102に記載の方法、水性懸濁液、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0142】
107.複数のアミノ酸実体が、
ロイシンアミノ酸実体;
イソロイシンアミノ酸実体;
アルギニンアミノ酸実体;
N-アセチルシステイン(NAC)実体;又は
カルニチンアミノ酸実体
のうちの1つ、2つ、3つ、又は全てを含む、実施形態1~100のいずれか1つに記載の方法、水性懸濁液、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0143】
108.複数のアミノ酸実体が、
ロイシンアミノ酸実体;
イソロイシンアミノ酸実体;又は
バリンアミノ酸実体
のうちの1つ、2つ、又は全て;
ヒスチジンアミノ酸実体;
リジンアミノ酸実体;又は
トレオニンアミノ酸実体
のうちの1つ、2つ、又は全て;及び
オルニチンアミノ酸実体;
アスパラギン酸アミノ酸実体;又は
オルニチンアミノ酸実体とアスパラギン酸アミノ酸実体との組み合わせ塩
のうちの1つ、2つ、又は全て
を含む、実施形態1~100のいずれか1つに記載の方法、水性懸濁液、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0144】
109.複数のアミノ酸実体が、
アルギニンアミノ酸実体;
シトルリンアミノ酸実体;及び
N-アセチルシステイン(NAC)実体
を含む、実施形態1~100のいずれか1つに記載の方法、水性懸濁液、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0145】
110.複数のアミノ酸実体が、
グルタミンアミノ酸実体;及び
カルニチンアミノ酸実体
を含む、実施形態109に記載の方法、水性懸濁液、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0146】
111.複数のアミノ酸実体が、
ロイシンアミノ酸実体;
イソロイシンアミノ酸実体;又は
バリンアミノ酸実体
のうちの1つ、2つ、又は全て;
N-アセチルシステイン(NAC)実体;及び
アセチル-カルニチン(ALCAR)実体
を含む、実施形態1~100のいずれか1つに記載の方法、水性懸濁液、乾燥ブレンド調製物、又はキット。
【0147】
112.例えばカルニチン(CAR)の存在下における、N-アセチルシステイン(NAC)を安定化させる方法であって、
NACとCARとを含む乾燥ブレンド調製物を、参照混合物の脱アセチル化と比較して乾燥ブレンド調製物中のNACの脱アセチル化が減少するような条件下で形成すること
を含み、
乾燥ブレンド調製物が、5、4、3、2、1.9、1.8、1.7、1.6、1.5、1.4、1.3、1.2、1.1、1、0.9、0.8、0.7、0.6、0.5、0.4、0.3、0.2、又は0.1%(w/w)未満の水を含み、
それによってNACを安定化させる、方法。
【0148】
113.カルニチン(CAR)の存在下にあるN-アセチルシステイン(NAC)の脱アセチル化を減少させる方法であって、
NACとCARとを含む乾燥ブレンド調製物を、参照混合物の脱アセチル化と比較して乾燥ブレンド調製物中のNACの脱アセチル化が減少するような条件下で形成すること
を含み、
乾燥ブレンド調製物が、5、4、3、2、1.9、1.8、1.7、1.6、1.5、1.4、1.3、1.2、1.1、1、0.9、0.8、0.7、0.6、0.5、0.4、0.3、0.2、又は0.1%(w/w)未満の水を含み、
それによってアセチルアクセプター(例えば、CAR)の存在下にあるNACの脱アセチル化を減少させる、方法。
【0149】
114.N-アセチルシステイン(NAC)とカルニチン(CAR)とを含む乾燥ブレンド調製物を作製する方法であって、
NACとCARとを含む乾燥ブレンド調製物を、参照混合物の脱アセチル化と比較して乾燥ブレンド調製物中のNACの脱アセチル化が減少するような条件下で形成すること
を含み、
乾燥ブレンド調製物が、5、4、3、2、1.9、1.8、1.7、1.6、1.5、1.4、1.3、1.2、1.1、1、0.9、0.8、0.7、0.6、0.5、0.4、0.3、0.2、又は0.1%(w/w)未満の水を含み、
それによってNACとCARとを含む乾燥ブレンド調製物を作製する、方法。
【0150】
115.NACのレベルを、例えば第1の時点及び第2の時点で決定すること;
任意選択により、NACのレベルを参照値、例えば、乾燥ブレンド調製物中の元のNACレベルの90~110%のNAC値と比較すること
を更に含む、実施形態112~114のいずれか1つに記載の方法。
【0151】
116.条件が、以下のうちの1つ以上(例えば、全て)を含む:
i)乾燥ブレンド調製物が吸着剤を含み、乾燥ブレンド調製物中のNACの脱アセチル化が、吸着剤の非存在下にあるNACとCARとを含む参照混合物の脱アセチル化と比較して減少する;
ii)乾燥ブレンド調製物中の水(例えば、未吸着の自由水(例えば、NACと反応すること又はその反応を促進することが可能である))の濃度を2、1.9、1.8、1.7、1.6、1.5、1.4、1.3、1.2、1.1、1、0.9、0.8、0.7、0.6、0.5、0.4、0.3、0.2、又は0.1%(w/w)未満に維持すること;
iii)CARが、遊離塩基形態のCARと比べて吸湿性が低下した形態(例えば、結晶多形又は代替の塩形態)で提供され、例えば、レボカルニチン、カルニチンHCl、又はカルニチン酒石酸塩の形態で提供される;又は
iv)乾燥ブレンド調製物が、例えば遊離塩基形態のアミノ酸実体と比べて、吸湿性が低下した形態(例えば、多形)の1つ以上の他の成分(例えば、アミノ酸実体)を含む、
実施形態112~115のいずれか1つに記載の方法。
【0152】
117.乾燥ブレンド調製物中のN-アセチルシステイン(NAC)の安定性を評価する方法であって、
NACを含む乾燥ブレンド調製物を提供すること;及び
NACのレベルを、例えば第1の時点及び第2の時点で決定すること;及び
任意選択により、NACのレベルを参照値、例えば、混合物中の元のNACレベルの90~110%のNAC値と比較すること
を含み、
乾燥ブレンド調製物が、5、4、3、2、1.9、1.8、1.7、1.6、1.5、1.4、1.3、1.2、1.1、1、0.9、0.8、0.7、0.6、0.5、0.4、0.3、0.2、又は0.1%(w/w)未満の水を含み、
それによって乾燥ブレンド調製物中のNACの安定性を評価する、方法。
【0153】
118.乾燥ブレンド調製物がカルニチン(CAR)を含む、実施形態117に記載の方法。
【0154】
119.乾燥ブレンド調製物が吸着剤を含む、実施形態112~118のいずれか1つに記載の方法。
【0155】
120.NACのレベルを決定することが、本明細書に記載される方法、例えばHPLC又は質量分析法、例えば高分解能質量分析法を含む、実施形態115又は117~119のいずれか1つに記載の方法。
【0156】
121.乾燥ブレンド調製物を形成すること、又は提供することが、
NACを吸着剤と接触させることであって、それによって第1の混合物を形成すること;及び
第1の混合物をCARと接触させることであって、それによって乾燥ブレンド調製物を形成すること
を含む、実施形態112~120のいずれか1つに記載の方法。
【0157】
122.乾燥ブレンド調製物を形成すること、又は提供することが、
CARを吸着剤と接触させることであって、それによって第1の混合物を形成すること;及び
第1の混合物をNACと接触させることであって、それによって乾燥ブレンド調製物を形成すること
を含む、実施形態112~120のいずれか1つに記載の方法。
【0158】
123.乾燥ブレンド調製物を形成すること、又は提供することが、
NAC及びCARを吸着剤と(例えば、同時に)接触させることであって、それによって乾燥ブレンド調製物を形成すること
を含む、実施形態112~120のいずれか1つに記載の方法。
【0159】
124.第1の混合物がCARを欠いている、実施形態121に記載の方法。
【0160】
125.第1の混合物がNACを欠いている、実施形態122に記載の方法。
【0161】
126.第1の混合物及び/又は乾燥ブレンド調製物が粉末であり、例えば、5、4、3、2、1.9、1.8、1.7、1.6、1.5、1.4、1.3、1.2、1.1、1、0.9、0.8、0.7、0.6、0.5、0.4、0.3、0.2、又は0.1%(w/w)未満の水を含む粉末である、実施形態121~125のいずれか1つに記載の方法。
【0162】
127.N-アセチルシステイン(NAC)を前処理する方法であって、
NACと吸着剤との混合物を提供すること
を含み、
それによってNACを前処理する、方法。
【0163】
128.カルニチン(CAR)を前処理する方法であって、
CARと吸着剤との混合物を提供すること
を含み、
それによってCARを前処理する、方法。
【0164】
129.CARと吸着剤との混合物がNACを欠いている、実施形態128に記載の方法。
【0165】
130.NACと吸着剤との混合物がCARを欠いている、実施形態127に記載の方法。
【0166】
131.混合物が、複数のアミノ酸実体を含む乾燥ブレンド調製物である、実施形態127~130のいずれか1つに記載の方法。
【0167】
132.N-アセチルシステイン(NAC)とカルニチン(CAR)とを含む乾燥ブレンド調製物を作製する方法であって、
吸着剤と混合した前処理済みNACを提供すること、及び
前処理済みNACとCARとを含む乾燥ブレンド調製物を形成すること
を含み、
それによってNACとCARとを含む乾燥ブレンド調製物を作製する、方法。
【0168】
133.N-アセチルシステイン(NAC)とカルニチン(CAR)とを含む乾燥ブレンド調製物を作製する方法であって、
吸着剤と混合した前処理済みCARを提供すること、及び
前処理済みCARとNACとを含む乾燥ブレンド調製物を形成すること
を含み、
それによってNACとCARとを含む乾燥ブレンド調製物を作製する、方法。
【0169】
134.前処理済みNACを提供することが、実施形態127、130、又は131のいずれか1つに記載の方法を含む、実施形態132に記載の方法。
【0170】
135.前処理済みNACを提供することが、前処理済みNACを入手すること、例えば購入することを含む、実施形態132に記載の方法。
【0171】
136.前処理済みCARを提供することが、実施形態128又は129に記載の方法を含む、実施形態133に記載の方法。
【0172】
137.前処理済みCARを提供することが、前処理済みCARを入手すること、例えば購入することを含む、実施形態133に記載の方法。
【0173】
138.乾燥ブレンド調製物であって、
N-アセチルシステイン(NAC)とカルニチン(CAR)と吸着剤(例えば、SiO2)と
を含み、
乾燥ブレンド調製物が、5、4、3、2、1.9、1.8、1.7、1.6、1.5、1.4、1.3、1.2、1.1、1、0.9、0.8、0.7、0.6、0.5、0.4、0.3、0.2、又は0.1%(w/w)未満の水を含み、及び
吸着剤(例えば、SiO2)が、少なくとも0.05、0.075、0.1、0.125、0.15、0.175、0.2、0.225、0.25、0.275、0.3、0.325、0.35、0.4、0.425、0.45、0.475、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、又は5%、例えば、少なくとも0.3%の重量百分率(w/w)で(及び任意選択により、10、9、8、7、6、5、4、3、2、1.5、1、0.9、0.8、0.7、0.6、0.575、0.55、0.525、0.5、0.475、0.45、0.425、0.4、0.375、0.35、又は0.325%未満で)存在する、乾燥ブレンド調製物。
【0174】
139.乾燥ブレンド調製物であって、
N-アセチルシステイン(NAC)と吸着剤(例えば、SiO2)と
を含み、
乾燥ブレンド調製物が、5、4、3、2、1.9、1.8、1.7、1.6、1.5、1.4、1.3、1.2、1.1、1、0.9、0.8、0.7、0.6、0.5、0.4、0.3、0.2、又は0.1%(w/w)未満の水を含み、及び
吸着剤(例えば、SiO2)が、少なくとも1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.1、6.2、6.3、6.4、6.5、6.6、6.7、6.8、6.9、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、又は40%の重量百分率(w/w)で(及び任意選択により、40、35、30、25、20、19、18、17、16、15、14、13、12、11、10、9、8、7、又は6.5%未満で)存在する、乾燥ブレンド調製物。
【0175】
140.N-アセチルシステイン(NAC)とカルニチン(CAR)とを含む、乾燥ブレンド調製物であって、吸着剤がNACに吸着し、例えば、それによってNACの例えばCARによる脱アセチル化が減少する、乾燥ブレンド調製物。
【0176】
141.N-アセチルシステイン(NAC)とカルニチン(CAR)とを含む、乾燥ブレンド調製物であって、吸着剤がCARに吸着し、例えば、それによってNACの例えばCARによる脱アセチル化が減少する、乾燥ブレンド調製物。
【0177】
142.実施形態116又は119~137のいずれか1つに記載の方法であって、CARを前処理すること、NACを前処理すること、CARを吸着剤と接触させること、NACを吸着剤と接触させること、乾燥ブレンド調製物を形成すること、又は第1の混合物を形成することにより、(例えば、光学顕微鏡法、例えば実施例5の方法によって実証されるとおり)CAR又はNACの一方又は両方に吸着剤が吸着する、方法。
【0178】
143.吸着が、CAR、NAC、又は両方の粒子を、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、20、30、40、又は50μm厚さ(及び任意選択により、80、70、60、50、40、30、20、又は10μmを超えない厚さ)の吸着剤の吸着層(例えば、部分的又は完全な層)で取り囲むことを含む、実施形態140~142のいずれか1つに記載の方法又は乾燥ブレンド調製物。
【0179】
144.CARを前処理すること、NACを前処理すること、CARを吸着剤と接触させること、NACを吸着剤と接触させること、乾燥ブレンド調製物を形成すること、又は第1の混合物を形成することにより、吸着剤がNAC及び/又はCARに吸着し、吸着剤の非存在下でNAC又はCARの周りにある未吸着の自由水の濃度と比べてNAC及び/又はCARの周りにある未吸着の自由水の濃度が低下する、実施形態116、119~137、又は140~143のいずれか1つに記載の方法又は乾燥ブレンド調製物。
【0180】
145.未吸着の自由水の濃度が、吸着剤の非存在下におけるNAC又はCARと比べて少なくとも10、20、30、40、50、60、70、80、90、又は100%低下する、実施形態144に記載の方法又は乾燥ブレンド調製物。
【0181】
146.乾燥ブレンド調製物、第1の混合物、前処理済みNAC、又は前処理済みCARが、5、4、3、2、1.9、1.8、1.7、1.6、1.5、1.4、1.3、1.2、1.1、1、0.9、0.8、0.7、0.6、0.5、0.4、0.3、0.2、又は0.1%(w/w)未満の水を含む、前出の実施形態のいずれか1つに記載の方法又は乾燥ブレンド調製物。
【0182】
147.吸着剤が、SiO2、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、タルク、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、MgO、硫酸カルシウム、CaCl2、ケイ酸アルミニウム金属、無水ケイ酸、ケイ酸アルミウニムマグネシウム、微結晶性セルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボキシメチルセルロースカルシウム、又は任意の他の適切な吸着剤から選択される、実施形態116又は119~146のいずれか1つに記載の方法又は乾燥ブレンド調製物。
【0183】
148.吸着剤がSiO2である、実施形態116又は119~146のいずれか1つに記載の方法又は乾燥ブレンド調製物。
【0184】
149.SiO2がコロイド状SiO2である、実施形態147又は148に記載の方法又は乾燥ブレンド調製物。
【0185】
150.SiO2がメソポーラスである、実施形態147~149のいずれか1つに記載の方法又は乾燥ブレンド調製物。
【0186】
151.SiO2が、2~50、2~40、2~30、2~20、2~10、5~50、5~40、5~30、5~20、5~10、10~50、10~40、10~30、10~20、20~50、20~40、20~30、30~50、30~40、又は40~50nmの平均一次粒径を有する、実施形態147~150のいずれか1つに記載の方法又は乾燥ブレンド調製物。
【0187】
152.SiO2が、50~1000、50~900、50~800、50~700、50~600、50~500、50~400、50~300、50~200、50~100、100~1000、100~900、100~800、100~700、100~600、100~500、100~400、100~300、100~200、200~1000、200~900、200~800、200~700、200~600、200~500、200~400、200~300、300~1000、300~900、300~800、300~700、300~600、300~500、300~400、400~1000、400~900、400~800、400~700、400~600、400~500、500~1000、500~900、500~800、500~700、500~600、600~1000、600~900、600~800、600~700、700~1000、700~900、700~800、800~1000、800~900、又は900~1000m2/gの平均表面積を有する、実施形態147~151のいずれか1つに記載の方法又は乾燥ブレンド調製物。
【0188】
153.SiO2が、約200~300m2/gの平均表面積を有する、実施形態147~152のいずれか1つに記載の方法又は乾燥ブレンド調製物。
【0189】
154.SiO2が、0.1g/mL未満のかさ密度を有する、実施形態147~153のいずれか1つに記載の方法又は乾燥ブレンド調製物。
【0190】
155.SiO2が、Aerosil 300 SiO2、又はそれと実質的に同等のものである、実施形態147~154のいずれか1つに記載の方法又は乾燥ブレンド調製物。
【0191】
156.吸着剤、例えばSiO2が、第1の混合物中、NACと吸着剤(例えば、SiO2)との混合物中、又はCARと吸着剤(例えば、SiO2)との混合物中に、少なくとも1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.1、6.2、6.3、6.4、6.5、6.6、6.7、6.8、6.9、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、又は40%の重量百分率(w/w)で(及び任意選択により、40、35、30、25、20、19、18、17、16、15、14、13、12、11、10、9、8、7、又は6.5%未満で)存在する、実施形態116又は119~155のいずれか1つに記載の方法又は乾燥ブレンド調製物。
【0192】
157.吸着剤、例えばSiO2が、第1の混合物中、NACと吸着剤(例えば、SiO2)との混合物中、又はCARと吸着剤(例えば、SiO2)との混合物中に、40、35、30、25、20、19、18、17、16、15、14、13、12、11、10、9、8、7、又は6.5%以下(及び任意選択により、少なくとも1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.1、6.2、6.3、6.4、6.5、6.6、6.7、6.8、6.9、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、又は40%)の重量百分率(w/w)で存在する、実施形態116又は119~156のいずれか1つに記載の方法又は乾燥ブレンド調製物。
【0193】
158.吸着剤(例えば、SiO2)が、乾燥ブレンド調製物中に、少なくとも0.05、0.075、0.1、0.125、0.15、0.175、0.2、0.225、0.25、0.275、0.3、0.325、0.35、0.4、0.425、0.45、0.475、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、又は5%、例えば、少なくとも0.3%の重量百分率(w/w)で(及び任意選択により、10、9、8、7、6、5、4、3、2、1.5、1、0.9、0.8、0.7、0.6、0.575、0.55、0.525、0.5、0.475、0.45、0.425、0.4、0.375、0.35、又は0.325%未満で)存在する、実施形態116又は119~157のいずれか1つに記載の方法又は乾燥ブレンド調製物。
【0194】
159.吸着剤(例えば、SiO2)が、吸着剤(例えば、SiO2)と、NACと、CARとの乾燥ブレンド調製物又は混合物中に、10、9、8、7、6、5、4、3、2、1.5、1、0.9、0.8、0.7、0.6、0.575、0.55、0.525、0.5、0.475、0.45、0.425、0.4、0.375、0.35、又は0.325%以下の(及び任意選択により、少なくとも0.05、0.075、0.1、0.125、0.15、0.175、0.2、0.225、0.25、0.275、0.3、0.325、0.35、0.4、0.425、0.45、0.475、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、又は5%の)重量百分率(w/w)で存在する、実施形態116又は119~158のいずれか1つに記載の方法又は乾燥ブレンド調製物。
【0195】
160.混合物又は乾燥ブレンド調製物のNACが、吸着剤を含まない同様の混合物又は乾燥ブレンド調製物中のNACと比べてCARの存在下での脱アセチル化の減少を(例えば、本明細書に記載される安定性アッセイによって測定したとき)示す、実施形態116又は119~159のいずれか1つに記載の方法又は乾燥ブレンド調製物。
【0196】
161.混合物又は乾燥ブレンド調製物のCARが、吸着剤を含まない同様の混合物又は乾燥ブレンド調製物中のCARと比べてNACの存在下でのアセチル化の減少を(例えば、本明細書に記載される安定性アッセイによって測定したとき)示す、実施形態116又は119~160ののいずれか1つに記載の方法又は乾燥ブレンド調製物。
【0197】
162.25℃及び60%相対湿度で1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、又は24ヵ月後に(例えば、実施例6に記載されるとおり測定して)、乾燥ブレンド調製物のNACの少なくとも90、91、92、93、94、95、96、97、98、98.5、99、99.5、又は100%がアセチル化されたまま残る、実施形態112~161のいずれか1つに記載の方法又は乾燥ブレンド調製物。
【0198】
163.40℃及び75%相対湿度で1、2、3、4、5、又は6ヵ月後に(例えば、実施例6に記載されるとおり測定して)、乾燥ブレンド調製物のNACの少なくとも80、81、82、83、84、85、86、87、88、89、90、90.5、91、91.5、92、93、94、95、96、97、98、98.5、99、99.5、又は100%がアセチル化されたまま残る、実施形態112~162のいずれか1つに記載の方法又は乾燥ブレンド調製物。
【0199】
164.25℃及び60%相対湿度で1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、又は24ヵ月後に(例えば、実施例6に記載されるとおり測定して)、乾燥ブレンド調製物中のCARに対するNACの比が少なくとも0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6 0.7、0.8、0.9、1、1.2、1.4、1.6、1.8、2、2.2、2.4、2.6、2.8、3、3.2、3.4、3.6、3.8、又は4である、実施形態112~163のいずれか1つに記載の方法又は乾燥ブレンド調製物。
【0200】
165.40℃及び75%相対湿度で1、2、3、4、5又は6ヵ月後に(例えば、実施例6に記載されるとおり測定して)、乾燥ブレンド調製物中のCARに対するNACの比が少なくとも0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6 0.7、0.8、0.9、1、1.2、1.4、1.6、1.8、2、2.2、2.4、2.6、2.8、3、3.2、3.4、3.6、3.8、又は4である、実施形態112~164のいずれか1つに記載の方法又は乾燥ブレンド調製物。
【0201】
166.25℃及び60%相対湿度で1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、又は24ヵ月後の乾燥ブレンド調製物中のNACレベル(例えば、w/w)が(例えば、実施例6に記載されるとおり測定して)、乾燥ブレンド調製物中の元のNACレベルの少なくとも90、91、92、93、94、95、96、97、98、98.5、99、99.5、又は100%である(及び任意選択により、110、109、108、107、106、105、104、103、102、101、又は100%を超えない)、実施形態112~165のいずれか1つに記載の方法又は乾燥ブレンド調製物。
【0202】
167.40℃及び75%相対湿度で1、2、3、4、5又は6ヵ月後の乾燥ブレンド調製物中のNACレベル(例えば、w/w)が(例えば、実施例6に記載されるとおり測定して)、乾燥ブレンド調製物中の元のNACレベルの少なくとも90、91、92、93、94、95、96、97、98、98.5、99、99.5、又は100%である(及び任意選択により、110、109、108、107、106、105、104、103、102、101、又は100%を超えない)、実施形態112~166のいずれか1つに記載の方法又は乾燥ブレンド調製物。
【0203】
168.25℃及び60%相対湿度で1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、又は24ヵ月後に、又は40℃及び75%相対湿度で1、2、3、4、5、又は6ヵ月後に(例えば、実施例6に記載されるとおり測定して)、NAC分解産物(例えば、システイン、シスチン、及び/又はALCAR)のレベルが乾燥ブレンド調製物の1%w/w未満である、実施形態112~167のいずれか1つに記載の方法又は乾燥ブレンド調製物。
【0204】
169.CARのアセチル化が、吸着剤の非存在下におけるNACとCARとを含む参照混合物のアセチル化と比較して減少する、実施形態116又は119~168のいずれか1つに記載の方法又は乾燥ブレンド調製物。
【0205】
170.CARのアセチル化が、例えば吸着剤の存在によって防止される、実施形態116又は119~169のいずれか1つに記載の方法又はアミノ酸調製物。
【0206】
171.乾燥ブレンド調製物を形成することが、かさ密度の変化(例えば、かさ密度の減少又は増加)を生じさせるための十分な時間にわたってブレンドすることを含む、実施形態112~137又は142~170のいずれか1つに記載の方法。
【0207】
172.乾燥ブレンド調製物を形成することが、個別の成分の容積の和よりも小さい容積の混合物を生じさせるのに十分な時間にわたってブレンドすること含む、実施形態112~137又は142~171のいずれか1つに記載の方法。
【0208】
173.乾燥ブレンド調製物を形成することが、均一性、例えば組成均一性の基準を達成するのに十分な時間にわたってブレンドすることを含む、実施形態112~137又は142~172のいずれか1つに記載の方法。
【0209】
174.接触させること又は形成することが、NAC又はCARがSiO2でコーティングされるように乾燥ブレンド調製物又は第1の混合物(例えば、容器、例えばジャー又はブレンダー内にある)を振盪する又は反転させることを含む、実施形態112~137又は142~173のいずれか1つに記載の方法。
【0210】
175.乾燥ブレンド調製物又は第1の混合物を振盪する又は反転させることが、少なくとも10、20、30、40、50、若しくは60秒、又は1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、若しくは60分の(及び任意選択により、120、100、80、60、40、30、又は15分を超えない)継続時間を伴う、実施形態174に記載の方法。
【0211】
176.乾燥ブレンド調製物又は第1の混合物を振盪する又は反転させることが、例えば目視検査によるとき、乾燥ブレンド調製物又は第1の混合物が均一に見えるようになるまで続けられる、実施形態174に記載の方法。
【0212】
177.接触させること又は形成することが、乾燥ブレンド調製物又は第1の混合物をブレンド条件、例えば、対流拡散、又は剪断ブレンド機構を用いるブレンド条件に供することを含む、実施形態112~137又は142~176のいずれか1つに記載の方法。
【0213】
178.乾燥ブレンド調製物が、ロイシンアミノ酸実体、アルギニンアミノ酸実体、又はグルタミンアミノ酸実体のうちの1つ、2つ、又は全てから選択される1つ以上のアミノ酸実体を更に含む、実施形態112~177のいずれか1つに記載の方法又は乾燥ブレンド調製物。
【0214】
179.乾燥ブレンド調製物が医薬品グレードの乾燥ブレンド調製物(PGDBP)である、実施形態112~178のいずれか1つに記載の方法又は乾燥ブレンド調製物。
【0215】
180.乾燥ブレンド調製物が、下流処理工程、例えば、充填・仕上げ、包装、又はラベル貼付に供されている、実施形態112~179のいずれか1つに記載の方法又は乾燥ブレンド調製物。
【0216】
181.乾燥ブレンド調製物が、例えば最終使用者に向けた使用又は販売のため最終製品内に含まれる、実施形態112~179のいずれか1つに記載の方法又は乾燥ブレンド調製物。
【0217】
182.乾燥ブレンド調製物が、
a)ロイシンアミノ酸実体、
b)アルギニンアミノ酸実体、及び/又は
c)グルタミンアミノ酸実体
を更に含む、実施形態112~181のいずれか1つに記載の方法又は乾燥ブレンド調製物。
【0218】
183.乾燥ブレンド調製物が、
a)ロイシンアミノ酸実体、
b)アルギニンアミノ酸実体、
c)グルタミンアミノ酸実体、
d)シトルリンアミノ酸実体、
e)セリンアミノ酸実体、
f)バリンアミノ酸実体、
g)ヒスチジンアミノ酸実体、及び
h)リジンアミノ酸実体
を更に含む、実施形態112~71のいずれか1つに記載の方法又は乾燥ブレンド調製物。
【0219】
184.乾燥ブレンド調製物が、
a)ロイシンアミノ酸実体、
b)アルギニンアミノ酸実体、
c)グルタミンアミノ酸実体、
d)シトルリンアミノ酸実体、
e)セリンアミノ酸実体、
f)バリンアミノ酸実体、
g)ヒスチジンアミノ酸実体、及び
h)リジンアミノ酸実体
を更に含み、及び
吸着剤が、SiO2、例えば、メソポーラス及び/又はコロイド状SiO2、例えば、Aerosil 300 SiO2又は実質的に同等のSiO2である、実施形態116~182のいずれか1つに記載の方法又は乾燥ブレンド調製物。
【0220】
185.乾燥ブレンド調製物が、
a)ロイシンアミノ酸実体、
b)アルギニンアミノ酸実体、
c)グルタミンアミノ酸実体、
d)イソロイシンアミノ酸実体、及び
e)セリンアミノ酸実体
を更に含む、実施形態112~182のいずれか1つに記載の方法又は乾燥ブレンド調製物。
【0221】
186.乾燥ブレンド調製物が、
a)ロイシンアミノ酸実体、
b)アルギニンアミノ酸実体、
c)グルタミンアミノ酸実体、
d)イソロイシンアミノ酸実体、及び
e)セリンアミノ酸実体
を更に含み、及び
吸着剤が、SiO2、例えば、メソポーラス及び/又はコロイド状SiO2、例えば、Aerosil 300 SiO2又は実質的に同等のSiO2である、実施形態116~182のいずれか1つに記載の方法又は乾燥ブレンド調製物。
【0222】
187.実施形態112~137又は142~186のいずれか1つに記載の方法によって作製される乾燥ブレンド調製物。
【0223】
188.実施形態127、130、又は131のいずれか1つに記載の方法によって作製される前処理済みNAC調製物。
【0224】
189.実施形態128又は129に記載の方法によって作られる前処理済みCAR調製物。
【0225】
190.1回用量水性組成物(例えば、水性懸濁液)であって、
1つ以上のアミノ酸と湿潤剤とを含む調製物であって、任意選択により、実施形態13、14、27~67、及び100~111のいずれか1つに記載の乾燥ブレンド調製物である調製物;及び
ある容積の水
を含み、
用量当たり少なくとも8グラムのアミノ酸の全アミノ酸用量を含む、1回用量水性組成物。
【0226】
191.全アミノ酸用量が、用量当たり28グラムを超えないアミノ酸であり、例えば、全アミノ酸用量が、用量当たり8~10、10~15、15~20、20~25、又は25~28グラムのアミノ酸である、実施形態190に記載の1回用量水性組成物。
【0227】
192.全アミノ酸濃度が少なくとも1.4g/ozであり、任意選択により水の容積が6ozである、実施形態190又は191に記載の1回用量水性組成物。
【0228】
193.全アミノ酸濃度が5g/ozを超えず、例えば、全アミノ酸濃度が、1.4~2、2~3、3~4、又は4~5g/ozである、実施形態190~192のいずれか1つに記載の1回用量水性組成物。
【0229】
194.全アミノ酸濃度が少なくとも2g/ozであり、任意選択により水の容積が4ozである、実施形態190又は191に記載の1回用量水性組成物。
【0230】
195.全アミノ酸濃度が7g/ozを超えず、例えば、全アミノ酸濃度が、2~3、3~4、4~5、5~6、又は6~7g/ozである、実施形態190、191、又は194に記載の1回用量水性組成物。
【0231】
196.全アミノ酸濃度が少なくとも5.5g/ozであり、任意選択により水の容積が2ozである、実施形態190又は191に記載の1回用量水性組成物。
【0232】
197.全アミノ酸濃度が14g/ozを超えず、例えば、全アミノ酸濃度が、5.5~6、6~8、8~10、10~12、又は12~14g/ozである、実施形態190、191、又は196に記載の1回用量水性組成物。
【0233】
198.1回用量水性組成物(例えば、水性懸濁液)であって、
1つ以上のアミノ酸と湿潤剤とを含む調製物であって、任意選択により、実施形態13、14、27~67、及び100~111のいずれか1つに記載の乾燥ブレンド調製物である調製物;及び
ある容積の水
を含み、
用量当たり少なくとも1グラムの全疎水性アミノ酸の全疎水性アミノ酸(例えば、ロイシン(L)アミノ酸実体、イソロイシン(I)アミノ酸実体、バリン(V)アミノ酸実体、フェニルアラニン(F)アミノ酸実体、及びトリプトファン(W)アミノ酸実体)用量を含む、1回用量水性組成物。
【0234】
199.全疎水性アミノ酸用量が、用量当たり15グラムを超えないアミノ酸であり、例えば、全疎水性アミノ酸用量が、用量当たり1~3、3~5、5~7、7~9、9~11、11~13、又は13~15グラムのアミノ酸である、実施形態198に記載の1回用量水性組成物。
【0235】
200.全疎水性アミノ酸濃度が少なくとも0.2g/ozであり、任意選択により水の容積が6ozである、実施形態198又は199に記載の1回用量水性組成物。
【0236】
201.全アミノ酸濃度が2.5g/ozを超えず、例えば、全アミノ酸濃度が、0.2~1、1~1.5、1.5~2、又は2~2.5g/ozである、実施形態198~200のいずれか1つに記載の1回用量水性組成物。
【0237】
202.全疎水性アミノ酸濃度が少なくとも0.3g/ozであり、任意選択により水の容積が4ozである、実施形態198又は199に記載の1回用量水性組成物。
【0238】
203.全疎水性アミノ酸濃度が4g/ozを超えず、例えば、全疎水性アミノ酸濃度が、0.3~1、1~2、2~3、又は3~4g/ozである、実施形態198、199、又は202に記載の1回用量水性組成物。
【0239】
204.全疎水性アミノ酸濃度が少なくとも0.6g/ozであり、任意選択により水の容積が2ozである、実施形態198又は199に記載の1回用量水性組成物。
【0240】
205.全疎水性アミノ酸濃度が7.5g/ozを超えず、例えば、全疎水性アミノ酸濃度が、2~3、3~4、4~5、5~6、6~7、又は7~7.5g/ozである、実施形態198、199、又は204に記載の1回用量水性組成物。
【0241】
本特許又は出願ファイルは、カラーで作成された少なくとも1つの図面を含んでいる。カラー図面による本特許又は特許出願公報の写しは、請求に応じて、必要な手数料が支払われた場合に、当局により提供されることになる。
【図面の簡単な説明】
【0242】
【
図1A】例示的乾燥ブレンド調製物1(活性部分を含む)を含む水性懸濁液中のアミノ酸実体の分散に湿潤剤が及ぼす効果を示す。
図1Aは、湿潤剤がない場合の1回用量の例示的乾燥ブレンド調製物1を含む水性懸濁液の振盪直後(1番目のパネル)、振盪から5分間静置した後(2番目のパネル)、再懸濁後(3番目のパネル)、又は再懸濁に続いて5分間静置した後(4番目のパネル)を示す。
図1Bは、60mgの湿潤剤、レシチン(Alcolec 40P)がある場合の1回用量の例示的乾燥ブレンド調製物1を含む水性懸濁液の振盪直後(1番目のパネル)、振盪から1時間静置した後(2番目のパネル)、及び再懸濁(初期振盪後1時間で実施した)から5分間静置した後(3番目のパネル)を示す。
図1Cは、100mgの湿潤剤、ポロキサマー331がある場合の1回用量の例示的乾燥ブレンド調製物1を含む水性懸濁液の振盪直後(1番目のパネル)、振盪から5分間静置した後(2番目のパネル)、再懸濁後(3番目のパネル)、又は再懸濁に続いて5分間静置した後(4番目のパネル)を示す。
図1Dは滴定アッセイを示し、ここでは例示的乾燥ブレンド調製物1の1回用量水性懸濁液中に、0mgから60mgまでの漸増濃度の湿潤剤レシチン(Lipoid S20)を含めた。アミノ酸実体の分散及び泡立ちについて、振盪直後(左上の画像)、振盪後5分間静置した後(左下)、再懸濁後(右上の画像)、及び再懸濁後5分間静置した後(右下の画像)に目視で評価した。
図1Eは、種々の容積(0.33、0.5、1又は2オンス)の水に分散している例示的乾燥ブレンド調製物中に、60mgの湿潤剤、レシチン(Alcolec 40P)を含めることの効果を示す。アミノ酸実体の分散及び泡立ちについて、初期振盪後(上のパネル)、振盪から6分間静置した後(中央のパネル)、及び再懸濁に続いて5分間静置した後(下のパネル)に評価した。
図1Fは、湿潤剤がない場合の例示的乾燥ブレンド調製物1を含む対照水性懸濁液(左の2本のチューブ)及び60mgの湿潤剤、レシチン(Alcolec 40P)がある場合の例示的乾燥ブレンド調製物1を含む水性懸濁液(右のチューブ)に関する目視用量送達試験(調製容器から容易に流れ出る材料の量)を示す。
【
図2A】例示的乾燥ブレンド調製物2(活性部分を含む)を含む水性懸濁液中のアミノ酸実体の分散に湿潤剤が及ぼす効果を示す。
図2Aは、湿潤剤がない場合の様々な容積の対照水性懸濁液中のアミノ酸実体(1用量のアミノ酸実体を4oz、2oz、1oz又は0.5ozの水に加えた)の分散の振盪直後(上のパネル)又は振盪及び再懸濁から6分間静置した後(下のパネル)を示す。
図2Bは、様々な用量当たり懸濁液容積(4、2、1、又は0.5オンス)における60mgのレシチン(Alcolec 40P)湿潤剤がある場合の水性懸濁液中のアミノ酸実体の分散について、振盪直後(上のパネル)又は振盪及び再懸濁から5分間静置した後(下のパネル)を示す。
図2Cは、水性懸濁液の構成に使用した1回用量の例示的乾燥ブレンド調製物2中の漸増濃度(20mgから100mgまで)の湿潤剤、レシチン(Alcolec 40P)による初期振盪後(左上)、振盪後5分間静置した後(左下)、再懸濁後(右上)、及び再懸濁から5分間静置した後(右下)の滴定アッセイを示す。
【
図3A】例示的乾燥ブレンド調製物3(活性部分を含む)を含む水性懸濁液中のアミノ酸実体の分散に湿潤剤が及ぼす効果を示す。
図3Aは、湿潤剤、レシチン(Alcolec 40P)又はポロキサマー331が、構成直後(左上)、構成から5分間静置した後(右上)、再懸濁(これは構成から5分間静置した後に行った)から5分間静置した後(左下)、及び構成してから1時間静置した後(右下)にアミノ酸実体の分散に及ぼす効果を示す。
図3Bは、例示的乾燥ブレンド調製物3を含む種々の用量当たり水性懸濁液容積(0.5~2オンス)に湿潤剤、レシチン(Alcolec 40P)が振盪直後(上のパネル)及び再懸濁(これは振盪から5分間静置した後に実施した)から5分間静置した後(下のパネル)に及ぼす効果を示す。
図3Cは、水性懸濁液を作るために構成した1回用量の乾燥ブレンド調製物中に40mgから100mgまでの漸増濃度の湿潤剤を含めた、初期振盪後(左上)、再懸濁後(右上)、振盪後5分間静置した後(左下)、及び再懸濁から5分間静置した後(右下)のレシチン(Alcolec 40P)による滴定アッセイを示す。
図3Dは、1回用量の乾燥ブレンド調製物3を水性懸濁液中に構成するために使用した水中に50mgから200mgまでの漸増濃度の湿潤剤を含めた、初期振盪後(左上)、再懸濁後(右上)、振盪後5分間静置した後(左下)、及び再懸濁から5分間静置した後(右下)のポロキサマー331による滴定アッセイを示す。
図3Eは、水性懸濁液の構成に使用した1回用量の乾燥ブレンド調製物3中に60mgから150mgまでの漸増濃度の湿潤剤を含めた、初期振盪後(左上)、再懸濁後(右上)、振盪後5分間静置した後(左下)、及び再懸濁から5分間静置した後(右下)のレシチン(Lipoid 20S)(別名Lipoid S20)による滴定アッセイを示す。
【
図4A】SiO
2コーティングがNAC粒子に及ぼす効果を示す。
図4Aは、2つの成分を混合する過程における複数の時点(混合前、30秒、5分及び10分)でのNACとSiO
2とを含む組成物を示す。10分間振盪した後、完全にブレンドされたNACとSiO
2との混合物が得られた。
図4Bは、混合後にSiO
2でコートされたNAC粒子の顕微鏡画像を示す。
【発明を実施するための形態】
【0243】
本開示は、一部には、水性懸濁液中のアミノ酸、例えば疎水性アミノ酸の分散を改善する方法であって、アミノ酸(例えば、疎水性アミノ酸)と、湿潤剤とを含む乾燥ブレンド調製物を提供すること、及び乾燥ブレンド調製物と、湿潤剤と、水とを組み合わせて、懸濁均一性の基準を達成する水性懸濁液を形成することを含む方法に関する。本開示は、更に、一部には、水性懸濁液を製造、作製、又は製剤化する方法;疎水性アミノ酸を含む水性懸濁液の泡立ちを低減する方法;及び水性懸濁液中のアミノ酸(例えば、疎水性アミノ酸)の可溶化速度を増加させる方法であって、アミノ酸(例えば、疎水性アミノ酸)と、湿潤剤とを含む乾燥ブレンド調製物を提供すること、及び乾燥ブレンド調製物と、湿潤剤と、水とを組み合わせて、懸濁均一性の基準を達成する水性懸濁液を形成することを含む方法に関する。本開示は、更に、一部には、疎水性アミノ酸分散が改善された乾燥ブレンド調製物を作製する方法であって、少なくとも1つの疎水性アミノ酸実体を含む乾燥ブレンド調製物、及び湿潤剤を提供することを含む方法に関する。本開示は、更に、一部には、本明細書に記載される方法によって作製、改変、又は評価される水性懸濁液及び乾燥ブレンド調製物(例えば、PGDBP)に関する。以下の詳細な説明において、本発明のこれらの態様を特徴付ける。
【0244】
理論によって拘束されることを望むものではないが、乾燥混合物中を含め、典型的な調製及び貯蔵条件下にある数種のアミノ酸は、互いに反応する能力を有する。この不安定性により、アミノ酸混合物の有効期間及び価値が低下する。本開示は、とりわけ、安定性を改善し、混合物中のアミノ酸の反応性を低下させる技法及び組成物を提供する。
【0245】
本開示は、更に、一部には、乾燥ブレンド調製物中でアセチルアクセプター、例えばCARの存在下にあるNACを安定化させる方法に関し、この方法は、NACのアセチル化を減少させる条件下で乾燥ブレンド調製物を形成することを含む。かかる条件には、限定はされないが、吸着剤の存在;乾燥ブレンド調製物中の水(例えば、未吸着の自由水(例えば、NACと反応すること又はその反応を促進することが可能である))の濃度を5%未満又は2%未満(w/w)に維持すること;遊離塩基形態のアセチルアクセプター(例えば、CAR)と比べて吸湿性が低下した形態(例えば、結晶多形又は代替の塩形態)のアセチルアクセプター(例えば、CAR)を提供すること;及び/又は例えば遊離塩基形態のアミノ酸実体と比べて吸湿性が低下した形態(例えば、多形)の別の成分(例えば、アミノ酸実体)を提供することが含まれる。理論によって拘束されることを望むものではないが、水が存在すると、例えばアセチルアクセプター(例えば、CAR)によるNACの脱アセチル化が促進されるものと考えられる。乾燥ブレンド調製物中でのNACと水、例えば、ひいてはアセチルアクセプター(例えば、CAR)の相互作用が減少すると、NACの安定性、及び下流適用における乾燥ブレンド調製物の、例えば、医薬品グレードの乾燥ブレンド調製物(PGDBP)としての有用性が改善されることになり得る。本開示は、本明細書に記載される方法を用いて生成される乾燥ブレンド調製物を更に提供する。本開示は、NAC又はアセチルアクセプター(例えば、CAR)を吸着剤と接触させることによってNAC及び/又はアセチルアクセプター(例えば、CAR)を前処理する方法、及びそれによって生じる前処理されたNAC及び/又はアセチルアクセプター(例えば、CAR)を更に提供する。理論によって拘束されることを望むものではないが、吸着剤で前処理されているNAC及び/又はアセチルアクセプター(例えば、CAR)は、安定性の増加を示し、種々の下流適用、例えば、複数のアミノ酸実体を含む乾燥ブレンド調製物の生成において安定性の高い成分として有用であり得ると考えられる。
【0246】
定義
特許請求の範囲及び明細書で使用される用語は、特に明記しない限り、以下に記載するように定義される。
【0247】
本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用される単数形「1つの(a)」、「1つの(an)」、及び「その(the)」は、文脈が明確に別段の指示をしない限り、複数の指示対象を含むことに留意されたい。
【0248】
本明細書で使用されるとき、用語「吸着剤」は、i)本明細書に記載される乾燥ブレンド調製物中の水を吸着するのに十分な吸湿性及び表面積を有し;ii)本明細書に記載されるアミノ酸実体と実質的に反応せず(例えば、アミノ酸実体と反応しないか、又は薬学的に許容できるレベル若しくは食品における使用に好適なレベルで反応する);及びiii)哺乳類対象、例えばヒト対象による経口摂取が薬学的に許容される任意の化合物を指す。一部の実施形態において、吸着剤は、経口摂取に一般に安全と認められる(GRAS)。一部の実施形態において、吸着剤は無機であり、例えば、C-H又はC-N共有結合を含まず、例えば、ケイ酸塩、酸化物、炭酸塩、アルミナ、又はタルクである)。一部の実施形態において、吸着剤は有機である;有機吸着剤とは、複数のC-H結合を含む1つ以上のポリマーを含む吸着剤である(例えば、ポリカルボフィル又はセルロース)。吸着剤には、乾燥剤又は吸湿性(hydroscopic)化合物が含まれ得る。吸着剤としては、限定はされないが、SiO2、三ケイ酸マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、タルク、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、カルシウムポリカルボフィル、硫酸カルシウム、塩化カルシウム、ケイ酸アルミニウム、酸化アルミニウム、ケイ酸アルミウニムマグネシウム、アルミノケイ酸ナトリウム、セルロース、例えば、微結晶性セルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、及びカルボキシメチルセルロースカルシウムが挙げられる。
【0249】
本明細書で使用される用語「アミノ酸実体」は、遊離型又は塩型(又は双方)でのレボ(L)-アミノ酸、20より少ないアミノ酸残基のペプチド(例えばオリゴペプチド、例えばジペプチド又はトリペプチド)中のL-アミノ酸残基、アミノ酸の誘導体、アミノ酸の前駆体、又はアミノ酸の代謝産物を指す(例えば、表1を参照)。アミノ酸実体は、遊離L-アミノ酸の生物学的機能性をもたらす能力がある、アミノ酸の誘導体、アミノ酸の前駆体、アミノ酸の代謝産物、又はアミノ酸の塩型を含む。アミノ酸実体は、全形態又は修飾形態のいずれか、例えば加水分解形態での、20より多いアミノ酸残基の天然に存在するポリペプチド又はタンパク質を含まない。
【0250】
アミノ酸の塩は、任意の摂取可能な塩を含む。医薬組成物の場合、組成物(例えば活性部分)中に存在するアミノ酸の塩型は、薬学的に許容できる塩である必要がある。具体例では、塩型は、アミノ酸の塩酸(HCl)塩型である。
【0251】
いくつかの実施形態では、アミノ酸実体の誘導体は、アミノ酸エステル(例えばアルキルエステル、例えばアミノ酸実体のエチルエステル又はメチルエステル)又はケト酸を含む。
【0252】
【0253】
【0254】
【0255】
「約」及び「およそ」は、一般に、測定の性質又は精度を考慮した、測定された量の許容可能な誤差の程度を意味する。例示的な誤差の程度は、所与の値又は値の範囲の15パーセント(%)以内、典型的には10%以内、より典型的には5%以内である。
【0256】
「アミノ酸」とは、アミノ基(-NH2)、カルボン酸基(-C(=O)OH)、及び中心の炭素原子を介して結合した側鎖を有する有機化合物を指し、必須及び非必須アミノ酸、並びに天然、非タンパク質原性、及び非天然アミノ酸を含む。
【0257】
本明細書で使用される「活性部分」という用語は、全体として、本明細書に記載のような生物学的又は治療効果、例えば、赤血球の機能、代謝回転、若しくは合成;ヘモグロビンの機能、代謝回転、若しくは合成;又は血管機能に対する効果を有する能力を有する2つ以上のアミノ酸実体の組み合わせを意味する。例えば、活性部分は、病気又は障害に苦しんでいる対象の代謝機能障害をリバランスすることができる。本発明の活性部分は、他の生物学的に活性な成分を含有し得る。いくつかの例では、活性部分は、以下に詳細に説明されるように、4つ以上のアミノ酸実体の定義された組み合わせを含む。他の実施形態では、活性部分は、以下に詳細に説明されるように、アミノ酸実体の定義された組み合わせからなる。
【0258】
個々のアミノ酸実体は、様々な量又は比率で組成物、例えば活性部分に存在し、これは、重量(例えば、グラム単位)、アミノ酸実体の相互の重量比、モル量、組成物の重量パーセント量、組成物のモルパーセント量、カロリー含量、組成物に寄与するパーセントカロリーなどとして説明することができる。一般に、本開示は、剤形におけるアミノ酸実体のグラム数、組成物の重量に対するアミノ酸実体の重量パーセント、即ち、組成物に存在するすべてのアミノ酸実体と任意のその他の生物学的に活性な成分の重量又は比率を提供する。いくつかの実施形態では、組成物、例えば活性部分は、薬学的に許容できる調製物(例えば医薬製品)として提供される。
【0259】
本明細書で使用されるとき、「水性懸濁液」は、水と、複数の成分、例えばアミノ酸、例えば疎水性アミノ酸とを含む混合物を指し、ここで少なくとも1つの成分は、混合物に完全には可溶化していない。一部の実施形態において、水性懸濁液は、混合物に実質的に、例えば完全に可溶化している少なくとも1つの成分を含む。一部の実施形態において、水性懸濁液は、乾燥ブレンド調製物(例えば、PGDBP)の成分のうちの1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、又はそれ以上(例えば、全て)と水とを含む。
【0260】
本明細書で使用される「有効量」という用語は、症状を低減し、且つ/又は処置されるべき状態を改善する(例えば、所望される臨床反応を提供する)のに十分である、本発明の組成物中、特に本発明の医薬組成物中の活性部分の量を意味する。組成物で使用するための活性部分の有効量は、処置される特定の状態、状態の重症度、処置の期間、同時治療の性質、使用される特定の活性部分、利用される特定の薬学的に許容される賦形剤及び/又は担体、並びに主治医の知識及び専門技術による同様の要因によって変化する。
【0261】
本明細書で使用されるとき、「疎水性アミノ酸実体」は、主に非極性の側鎖を含むアミノ酸実体を指す。一部の実施形態において、疎水性アミノ酸実体は、標準アミノ酸のうちの1つを含む。一部の実施形態において、疎水性アミノ酸実体は、非標準アミノ酸を含む。一部の実施形態において、疎水性アミノ酸実体は、分枝鎖アミノ酸実体(BCAA)を含む。疎水性アミノ酸実体としては、限定はされないが、ロイシンアミノ酸実体、イソロイシンアミノ酸実体、バリンアミノ酸実体、トリプトファンアミノ酸実体、及びフェニルアラニンアミノ酸実体が挙げられる。
【0262】
本明細書に記載の「医薬組成物」は、少なくとも1つの「活性部分」及び薬学的に許容できる担体又は賦形剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、治療薬として使用される。医薬品基準(GMP;医薬品グレード成分)を満たす必要がない他の組成物は、栄養補助食品、医療食、又はサプリメントとして使用可能であり、これらは「消費者健康組成物」と称される。
【0263】
本明細書で使用される用語「薬学的に許容できる」は、合理的なリスク・ベネフィット比に見合う、過剰な毒性、刺激作用、アレルギー反応、又は他の問題若しくは合併症を伴わない、ヒト及び動物の組織との接触における使用に適した、健全な医学的判断の範囲内である、アミノ酸、材料、賦形剤、組成物、及び/又は剤形を指す。
【0264】
具体的な実施形態では、「薬学的に許容できる」は、製薬業界によって、又は製薬業界が1つ又は複数の製品品質パラメータを保証することを規制する機関若しくは団体(例えば、政府又は貿易機関若しくは団体)によって使用される基準が、医薬、医薬組成物、処置、又は他の治療において許容できる範囲内であることを意味する。製品品質パラメータは、製薬業界によって、又は機関若しくは団体、例えば政府又は貿易機関若しくは団体によって規制される任意のパラメータ、例えば限定はされないが、組成物;組成物の均一性;用量;用量の均一性;汚染物質又は不純物の存在、非存在、及び/又はレベル;並びに無菌性のレベル(例えば、微生物の存在、非存在、及び/又はレベル)であり得る。例示的な政府規制機関には:連邦医薬品局(FDA)、欧州医薬品庁(EMA)、SwissMedic、中国国家食品薬品監督管理局(CFDA)、又は日本の独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)が含まれる。
【0265】
用語「薬学的に許容できる賦形剤」は、生理学的に適合する活性物以外の医薬製剤中の成分を指す。薬学的に許容できる賦形剤は、限定はされないが、緩衝剤、甘味料、分散促進剤、香味料、苦味マスキング剤、天然着色料、人工着色料、安定剤、溶媒、又は保存剤を含み得る。具体的な実施形態では、薬学的に許容できる賦形剤は、クエン酸又はレシチンの一方又は双方を含む。
【0266】
本明細書で使用される用語「非アミノ酸実体タンパク質成分」は、ペプチド(例えば、ポリペプチド又はオリゴペプチド)、その断片、又は分解ペプチドを指す。例示的な非アミノ酸実体タンパク質成分として、限定はされないが、乳清タンパク質、卵白タンパク質、大豆タンパク質、カゼイン、麻タンパク質、エンドウマメタンパク質、褐色米タンパク質、又はそれらの断片若しくは分解ペプチドの1つ又は複数が挙げられる。
【0267】
本明細書で使用される用語「非タンパク質成分」は、タンパク質成分以外の組成物の任意の成分を指す。例示的な非タンパク質成分は、限定はされないが、糖(例えば、単糖(例えば、デキストロース、グルコース、又はフルクトース)、二糖、オリゴ糖、又は多糖);脂質(例えば、硫黄含有脂質(例えばα-リポ酸)、長鎖トリグリセリド、オメガ3脂肪酸(例えば、EPA、DHA、STA、DPA、又はALA)、オメガ6脂肪酸(GLA、DGLA、又はLA)、中鎖トリグリセリド、又は中鎖脂肪酸);ビタミン(例えば、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンB6、ビタミンB12、ビオチン、葉酸塩、又はパントテン酸);ミネラル(亜鉛、セレン、鉄、銅、亜リン酸、カリウム、マンガン、クロム、カルシウム、又はマグネシウム);又はステロール(例えば、コレステロール)を含み得る。
【0268】
組成物、製剤又は製品は、所望される臨床効果をもたらす場合、「治療的」である。所望される臨床効果は、疾患の進行を低下させ、且つ/又は疾患の1つ又は複数の症状を軽減することにより示すことができる。
【0269】
「単位用量」又は「単位投与量」は、(例えば、複数のスティックパックで)特定の用量に配分された、特定の構成(例えば、カプセルシェルなど)の、活性成分と不活性成分(賦形剤)の特定の混合物と共に使用するために市場で販売されている形態のうちの1つ又は複数の製品を含む。
【0270】
異常ヘモグロビン症(例えば鎌状赤血球症)又はサラセミアの本明細書で使用される「処置する」、「処置(treating)」、又は「処置(treatment)」という用語は、異常ヘモグロビン症又はサラセミアを寛解させる(例えば、異常ヘモグロビン症又はサラセミア又はその臨床症状の少なくとも1つの発生を遅らせる、停止させる、又は減らす)こと;少なくとも1つの物理パラメータ、例えば患者により識別可能でなくてもよいものを軽減若しくは寛解すること;及び/又は異常ヘモグロビン症(例えば鎌状赤血球症)若しくはサラセミアの発症若しくは発生若しくは進行を予防するか若しくは遅らせることを指す。
【0271】
ブレンドの文脈において本明細書で使用される「十分な時間(time sufficient)」又は「十分な時間(sufficient time)」は、不純物を生成することも不均一性を誘発することもなくブレンド及び組成物均一性を達成するのに十分な時間を意味する。
【0272】
本明細書に記載の乾燥ブレンド調製物、例えばPGDBPは、「医薬組成物」として製剤化することができる。本明細書に記載の医薬組成物は、少なくとも1つのアミノ酸実体、例えば活性部分、及び薬学的に許容される担体又は賦形剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、治療用又は医療用の食品として使用される。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、栄養補助食品又はサプリメントとして使用される。
【0273】
本明細書で使用される「医薬品グレード」という用語は、健全な医学的判断の範囲内で、過度の毒性、刺激、アレルギー反応、又はその他の問題や合併症を引き起こすことのない、合理的な利益/リスク比に見合ったものである、ヒト及び動物の組織に接触して使用するのに適したアミノ酸、材料、賦形剤、組成物、及び/又は剤形を指す。いくつかの実施形態では、医薬品グレードとは、アミノ酸、材料、又は賦形剤が、モノグラフ、例えば、試験及び許容基準を詳述する米国薬局方(USP)、国民医薬品集(NF)、英国薬局方(BP)、欧州薬局方(EP)、又は日本薬局方(JP)のモノグラフの規格を満たすことを意味する。いくつかの実施形態では、医薬品グレードの意味は、アミノ酸、賦形剤、又は材料が少なくとも99%の純度であることを含む。
【0274】
本明細書で使用される乾燥ブレンド調製物は、実質的に水を含まない複数のアミノ酸実体の組み合わせを意味する。いくつかの実施形態では、乾燥ブレンド調製物は粉末である。いくつかの実施形態では、乾燥ブレンド調製物は、10重量%以下、9重量%以下、8重量%以下、7重量%以下、6重量%以下、5重量%以下、4重量%以下、3重量%以下、2重量%以下、又は1重量%以下の水を含む。いくつかの実施形態では、乾燥ブレンド調製物は、少なくとも4つのアミノ酸実体、例えば、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、又は20のアミノ酸実体を含む。
【0275】
本明細書で使用される医薬品グレードの乾燥ブレンド調製物(PGDBP)は、参照基準(例えば、1つ又は複数の参照基準)を満たし、複数の医薬品グレードのアミノ酸実体を含む乾燥ブレンド調製物である。PGDBPは、医薬組成物として製剤化することができ、例えば、PGDBPは、1つ又は複数の賦形剤及び/又は経口投与成分を更に含み得る。いくつかの実施形態では、PGDBPを満たす参照基準は組成物均一性である。
【0276】
本明細書で使用される組成物均一性は、ブレンド均一性、部分均一性、又はその両方を含む、組み合わせ、例えば、乾燥ブレンド調製物、例えばPGDBPの成分の均一性の基準である。いくつかの実施形態では、組み合わせは、組み合わせのサンプリング点での成分(例えば、医薬品グレードのアミノ酸実体、賦形剤、又は経口投与成分)の量が参照値と所定量未満しか異ならない場合、組成物均一性、例えばブレンド均一性の基準を満たす。いくつかの実施形態では、参照値は、組み合わせの第2のサンプリング点における成分の量である。いくつかの実施形態では、参照値は、組み合わせ(例えば、乾燥ブレンド調製物、例えばPGDBP)中に存在する成分(例えば、医薬品グレードのアミノ酸実体、賦形剤、又は経口投与成分)の量である。
【0277】
組み合わせ(例えば、乾燥ブレンド調製物、例えばPGDBP)が部分に分割されるいくつかの実施形態では、一部における成分(例えば、医薬品グレードのアミノ酸実体、賦形剤、又は経口投与成分)の量が参照値と所定量未満しか異ならない場合、組み合わせの部分は、組成物均一性、例えば部分均一性の基準を満たす。いくつかの実施形態では、参照値は、第2の部分の成分の量である。いくつかの実施形態では、参照値は、N個の追加部分における成分の量を含み、ここで、Nは、少なくとも2、3、4、5、6、7、8、9、10、20、30、40、50、60、70、80、90、又は100である。いくつかの実施形態では、参照値は、組み合わせ(例えば、乾燥ブレンド調製物、例えばPGDBP)中に存在する成分(例えば、医薬品グレードのアミノ酸実体、賦形剤、又は経口投与成分)の量である。量は、絶対的(例えば、質量又は重量)又は相対的(例えば、全成分のパーセント)であり得る。いくつかの実施形態では、所定量は、例えば、参照値の20%、19%、18%、17%、16%、15%、14%、13%、12%、11%、10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%、2%、又は1%などであり得る。いくつかの実施形態では、所定量は10%である(例えば、成分の量は、参照値と10%未満しか異ならない)。
【0278】
本明細書で使用される分割は、患者又は対象に投与するために乾燥ブレンド調製物、例えばPGDBPの全部又は一部を部分に分割することを意味する。分割によって形成された部分は、小袋、バイアル、又は他の容器、例えばスティックパックで提供することができる。一実施形態では、分割によって形成される部分は、単位投与量の量、例えば、1つの単位投与量又は単位投与量の一部である(例えば、スティックパックは、2つのスティックパックが一緒に使用されて1回の単位用量を提供するように、単位用量の半分を含み得る)。いくつかの実施形態では、PGDBP(例えば、参照基準を満たす)のみが、分割によって部分に分けられる。いくつかの実施形態では、分割によって形成される部分も参照基準を満たす。
【0279】
本明細書で使用されるとき、「実質的に同等」は、2つの異なる化合物、例えば、2つの湿潤剤又は2つの吸着剤の機能的及び構造的類似性を指す。2つの化合物は、それらが最小限の違いしかない構造及び/又は構成部分を含み、且つ関連性のある機能アッセイにおいて類似した成績を示す場合、実質的に同等である。例えば、2つの実質的に同等な湿潤剤は、両方ともレシチンであってよく、これらは、本明細書に記載される水性懸濁液中に含めたとき、懸濁液が容積X及び濃度Yで懸濁均一性の基準を達成することを可能にし、構造的には、一方のレシチンが20%のホスファチジルコリンを有し、他方が21%のホスファチジルコリンを有する点のみが異なる。
【0280】
懸濁均一性は、本明細書で使用されるとき、水性懸濁液中、例えば、乾燥ブレンド調製物、例えばPGDBPと、水とを含む水性懸濁液中における1つ以上の成分の分布の均質性の基準を指す。一部の実施形態において、懸濁均一性の基準は、水性懸濁液中の最初のサンプリング点における成分(例えば、医薬品グレードのアミノ酸実体)の量を参照値と比べた差が所定量を超えないときに満たされる。量は、絶対量、例えばグラムであってもよく、又は相対量、例えば、重量/重量(例えば、サンプリング点のYg中Xgの成分)であってもよい。量は、吸光度値を吸光度値と比較する場合又は曲線、例えばスペクトルの統計比較にあるとおりの、任意値であってもよい。一部の実施形態において、懸濁均一性の値を取得することは、その組み合わせにおける最初のサンプリング点での成分の量についての値を取得し、それを参照値と比較することによって懸濁均一性の基準を評価することを含む。一部の実施形態において、参照値は、その水性懸濁液における第2のサンプリング点での成分の量である。一部の実施形態において、参照値は、水性懸濁液又は水性懸濁液中に構成された乾燥ブレンド調製物、例えばPGDBPに存在する成分(例えば、医薬品グレードのアミノ酸実体(例えば、疎水性アミノ酸実体)、賦形剤、又は経口投与成分)の量である。
【0281】
一部の実施形態において、参照値は、その組み合わせにおける第2のサンプリング点での成分の量である。一部の実施形態において、参照値は、その組み合わせ(例えば、乾燥ブレンド調製物、例えばPGDBP)に存在する成分(例えば、医薬品グレードのアミノ酸実体、賦形剤、又は経口投与成分)の量である。
【0282】
本明細書で使用されるとき、「湿潤剤」は、水中にある第2の化合物(例えば、疎水性アミノ酸実体)の分散及び/又は可溶化を改善する任意の化合物であって、第2の化合物が主に非極性の部分を含む化合物を指す。一部の実施形態において、湿潤剤は両親媒性化合物である。一部の実施形態において、湿潤剤は1つ以上の脂質鎖を含む。一部の実施形態において、湿潤剤は2~3又は8~9のHLB値を有する。湿潤剤としては、限定はされないが、レシチン及びポロキサマーが挙げられる。
【0283】
湿潤剤の使用方法及びそれを含有する組成物
一部の実施形態において、本明細書に記載されるとおりの乾燥ブレンド調製物は、例えば乾燥ブレンド調製物及び/又は水性懸濁液中に湿潤剤を含めることにより、水性懸濁液中のアミノ酸の分散を改善するように調製され得る。本開示は、一部には、水性懸濁液中のアミノ酸、例えば疎水性アミノ酸の分散を改善する方法であって、アミノ酸(例えば、疎水性アミノ酸)と、湿潤剤とを含む乾燥ブレンド調製物を提供すること、及び乾燥ブレンド調製物と、湿潤剤と、水とを組み合わせて、懸濁均一性の基準を達成する水性懸濁液を形成することを含む方法に関する。かかる乾燥ブレンド調製物はまた、例えば本明細書に記載されるとおりの、参照混合物の脱アセチル化と比較して乾燥ブレンド調製物中のNACの脱アセチル化が減少するような条件下で形成されてもよい。理論によって拘束されることを望むものではないが、乾燥ブレンド調製物を含む水性懸濁液中に好適な湿潤剤を含めると、乾燥ブレンド調製物の1つ以上のアミノ酸の分散及び/又は可溶化が改善し得る。好適な湿潤剤を含めると、1つ以上のアミノ酸(例えば、1つ以上の疎水性アミノ酸)が水性懸濁液全体にわたってより均質に分布し、それに伴い、口当たり、味、外観、水性懸濁液の調製時間(例えば、構成時間)、又は用量送達のうちの1つ以上が改善される。好適な湿潤剤を含めると、前記改善を達成するため又は懸濁均一性の基準を達成するために必要な水の容積が減少し得る。本開示は、更に、一部には、水性懸濁液を製造、作製、又は製剤化する方法;疎水性アミノ酸を含む水性懸濁液の泡立ちを低減する方法;及び水性懸濁液中のアミノ酸(例えば、疎水性アミノ酸)の可溶化速度を増加させる方法であって、アミノ酸(例えば、疎水性アミノ酸)と、湿潤剤とを含む乾燥ブレンド調製物を提供すること、及び乾燥ブレンド調製物と、湿潤剤と、水とを組み合わせて、懸濁均一性の基準を達成する水性懸濁液を形成することを含む方法に関する。本開示は、更に、一部には、疎水性アミノ酸分散が改善された乾燥ブレンド調製物を作製する方法であって、少なくとも1つの疎水性アミノ酸実体を含む乾燥ブレンド調製物、及び湿潤剤を提供することを含む方法に関する。
【0284】
一部の実施形態において、本開示の方法は、少なくとも1つの疎水性アミノ酸実体を含む乾燥ブレンド調製物、及び湿潤剤を提供することを含む。一部の実施形態において、乾燥ブレンド調製物を提供することは、例えば本明細書に記載される工程又は方法により、乾燥ブレンド調製物を生成することを含む。一部の実施形態において、乾燥ブレンド調製物を提供することは、乾燥ブレンド調製物を入手すること、例えば購入することを含む。一部の実施形態において、乾燥ブレンド調製物及び湿潤剤を提供することは、湿潤剤を含む乾燥ブレンド調製物を提供することを含む。一部の実施形態において、乾燥ブレンド調製物及び湿潤剤を提供することは、乾燥ブレンド調製物を提供すること、及び乾燥ブレンド調製物と別に湿潤剤を提供することを含む。
【0285】
一部の実施形態において、本開示の方法は、乾燥ブレンド調製物と、湿潤剤と、水とを組み合わせることにより、懸濁均一性の基準を達成する水性懸濁液を形成することを含む。一部の実施形態において、組み合わせることは、乾燥ブレンド調製物と、湿潤剤と、水とを単一の工程で、例えば同時に組み合わせることを含む。
【0286】
一部の実施形態において、組み合わせること(例えば、構成)は、第1の工程で水性懸濁液の複数の成分を組み合わせること、及び次に、続く工程で1つ以上の残りの成分を加えることを含む複数の工程を含む。一部の実施形態において、組み合わせること(例えば、構成)は、乾燥ブレンド調製物を湿潤剤と組み合わせることにより第1の混合物を形成すること、及び第1の混合物を水と組み合わせることにより水性懸濁液を形成することを含む。一部の実施形態において、組み合わせること(例えば、構成)は、乾燥ブレンド調製物を水と組み合わせることにより第1の混合物を形成すること、及び第1の混合物を湿潤剤と組み合わせることにより水性懸濁液を形成することを含む。一部の実施形態において、組み合わせること(例えば、構成)は、水を湿潤剤と組み合わせることにより第1の混合物を形成すること、及び第1の混合物を乾燥ブレンド調製物と組み合わせることにより水性懸濁液を形成することを含む。例えば、室温及び常圧で液体の湿潤剤を、初めに水と組み合わせて第1の混合物を形成してもよく、次にこの第1の混合物を乾燥ブレンド調製物と組み合わせて水性懸濁液を形成してもよい。一部の実施形態では、室温及び常圧で液体の湿潤剤を乾燥ブレンド調製物と、例えば噴霧又は湿式造粒によって組み合わせて第1の混合物を形成してもよく、次にこの第1の混合物を水と組み合わせて水性懸濁液を形成してもよい。更なる例として、室温及び常圧で固体、例えば粉末の湿潤剤を、初めに乾燥ブレンド調製物と組み合わせて第1の混合物を形成してもよく、次にこの第1の混合物を水と組み合わせて水性懸濁液を形成してもよい。一部の実施形態では、室温及び常圧で固体(例えば、粉末)の湿潤剤を水と組み合わせて第1の混合物を形成してもよく、次にこの第1の混合物を乾燥ブレンド調製物と組み合わせて水性懸濁液を形成してもよい。
【0287】
一部の実施形態において、組み合わせることは、乾燥ブレンド調製物、湿潤剤、及び水(例えば、容器、例えばジャー内にある)を振盪する又は反転させることを含む。一部の実施形態において、組み合わせることは、ブレンド条件、例えば、本明細書に記載されるブレンド条件を利用することを含む。一部の実施形態において、乾燥ブレンド調製物、湿潤剤、及び水を振盪する又は反転させることは、少なくとも10、20、30、40、50、若しくは60秒、又は1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、若しくは60分の(及び任意選択により、120、100、80、60、40、30、又は15分、又は60、50、40、又は30秒を超えない)継続時間を伴う。一部の実施形態において、乾燥ブレンド調製物、湿潤剤、及び水をブレンド条件に供することは、少なくとも10、20、30、40、50、若しくは60秒、又は1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、若しくは60分の(及び任意選択により、120、100、80、60、40、30、又は15分、又は60、50、40、又は30秒を超えない)継続時間を伴う。一部の実施形態において、乾燥ブレンド調製物、湿潤剤、及び水を振盪する又は反転させることは、例えば目視検査によるとき、水性懸濁液が均一に見えるようになるまで続けられる。一部の実施形態において、乾燥ブレンド調製物、湿潤剤、及び水をブレンド条件に供することは、例えば目視検査によるとき、水性懸濁液が均一に見えるようになるまで続けられる。一部の実施形態において、均一に見える(例えば目視検査によるとき)とは、懸濁液中に浮遊しているか又は容器の側面に付着しているかのいずれであれ、分散していない/可溶化していない材料の目に見える凝集塊がない又は実質的にないことを含む。一部の実施形態において、乾燥ブレンド調製物、湿潤剤、及び水を振盪する又は反転させることは、水性懸濁液によって懸濁均一性の基準が達成されるまで続けられる。一部の実施形態において、乾燥ブレンド調製物、湿潤剤、及び水をブレンド条件に供することは、水性懸濁液によって懸濁均一性の基準が達成されるまで続けられる。
【0288】
一部の実施形態において、乾燥ブレンド調製物と、湿潤剤と、水とを組み合わせると、懸濁液の上に泡の層がある水性懸濁液が生じる。理論によって拘束されることを望むものではないが、この泡の層は、水性懸濁液の1つ以上の成分、例えば乾燥ブレンド調製物(例えば、1つ以上の疎水性アミノ酸実体)及び/又は湿潤剤が非効率に分散/可溶化する結果として生じ得ると考えられる。水性懸濁液の上に泡の層があると、例えば、口当たり、味、外観、調製時間(例えば、構成時間)、懸濁均一性、又は用量送達のうちの1つ以上に有害な効果が及ぶことにより、水性懸濁液の有用性が低下し得る。より薄い泡の層及び/又はサイズの減少がより速い泡の層は、本明細書に記載される方法及び/又は組成物を用いる結果として、例えば、水性懸濁液中に適切な湿潤剤を含める結果として生じ得る。一部の実施形態において、乾燥ブレンド調製物と、湿潤剤と、水とを組み合わせると、泡の層を形成しないか、又は湿潤剤なしに乾燥ブレンド調製物と水とを組み合わせたときに形成されるよりも薄い又は速く減少する泡の層を形成する。
【0289】
一部の実施形態において、乾燥ブレンド調製物と、湿潤剤と、水とを振盪する若しくは反転させること又は乾燥ブレンド調製物と、湿潤剤と、水とをブレンド条件に供することは、構成、例えば、前記成分を水性懸濁液に構成することと称される。一部の実施形態において、組み合わせることは、構成後に水性懸濁液を静置することを含む。これに関連して静置することとは、水性懸濁液を反転させたり、振盪したり、又はブレンド条件に供したりすることなく、それを継続時間の間にわたって置いておくことを指す。一部の実施形態において、静置することは、水性懸濁液を継続時間の間にわたって表面上にある容器内に置いたままにしておくことを含む。一部の実施形態において、水性懸濁液を静置すると、例えば目視観察及び/又は定規を用いて測定したとき、泡の層の厚さが少なくとも10、20、30、40、50、60、70、80、90、又は100%減少する(例えば、泡の層が消える)。一部の実施形態において、水性懸濁液を静置することは、20、19、18、17、16、15、14、13、12、11、10、9、8、7、6、5、4、又は3分未満、例えば、10又は5分未満(及び任意選択により、少なくとも10、20、30、40、50、又は60秒、又は少なくとも1、2、3、4、又は5分)の継続時間を伴う。一部の実施形態において、水性懸濁液を静置することは、水性懸濁液によって懸濁均一性の基準が達成されるまで続けられる。
【0290】
一部の実施形態において、組み合わせることは、乾燥ブレンド調製物と、湿潤剤と、水とを振盪する若しくは反転させること又は乾燥ブレンド調製物と、湿潤剤と、水とをブレンド条件に供すること;水性懸濁液を継続時間の間にわたって静置すること;及び乾燥ブレンド調製物と、湿潤剤と、水とを振盪する若しくは反転させる又は乾燥ブレンド調製物と、湿潤剤と、水とをブレンド条件に供する追加の工程を含む。一部の実施形態において、静置する工程の後の乾燥ブレンド調製物と、湿潤剤と、水とを振盪する若しくは反転させること又は乾燥ブレンド調製物と、湿潤剤と、水とをブレンド条件に供することは、再構成、例えば、前記成分を水性懸濁液に再構成することと称される。一部の実施形態において、組み合わせることは、例えば、構成及び静置後の水性懸濁液の1つ以上の成分(例えば、乾燥ブレンド調製物(例えば、1つ以上の疎水性アミノ酸実体)又は湿潤剤)の非効率又は不均等な分散/可溶化に対処するための再構成工程を含む。一部の実施形態において、再構成の乾燥ブレンド調製物と、湿潤剤と、水とを振盪する若しくは反転させること又は乾燥ブレンド調製物と、湿潤剤と、水とをブレンド条件に供することは、構成の類似工程と同じ又は異なる特徴(例えば、継続時間、モダリティ、利用される機器)を有し得る。一部の実施形態において、組み合わせることは、再構成後に水性懸濁液を静置することを含む。一部の実施形態において、再構成後に水性懸濁液を静置することは、前回の静置する工程と同じ又は異なる特徴(例えば、継続時間)を有し得る。
【0291】
一部の実施形態において、組み合わせることは、乾燥ブレンド調製物、湿潤剤、及び水を構成して水性懸濁液にすること;及び水性懸濁液を継続時間の間にわたって静置することを含む。一部の実施形態において、組み合わせることは、乾燥ブレンド調製物、湿潤剤、及び水を構成して水性懸濁液にすること;水性懸濁液を継続時間の間にわたって静置すること;及び乾燥ブレンド調製物、湿潤剤、及び水を再構成して水性懸濁液にすることを含む。一部の実施形態において、組み合わせることは、乾燥ブレンド調製物、湿潤剤、及び水を構成して水性懸濁液にすること;水性懸濁液を継続時間の間にわたって静置すること;乾燥ブレンド調製物、湿潤剤、及び水を再構成して水性懸濁液にすること;及び水性懸濁液を継続時間の間にわたって静置することを含む。一部の実施形態において、組み合わせることは、乾燥ブレンド調製物、湿潤剤、及び水を構成して水性懸濁液にすること及び水性懸濁液を継続時間の間にわたって静置することと、続いて複数のサイクルの再構成及び静置、例えば、少なくとも2、3、4、5、6、7、8、9、又は10サイクルの(及び任意選択により、10、9、8、7、6、5、4、3、又は2サイクルを超えない)再構成及び静置を含む。各再構成及び静置サイクルは、前のサイクルと(例えば、継続時間、モダリティ、利用される機器の点で)異なってもよく、又は前のサイクルと同様であってもよい。
【0292】
本開示は、更に、水性懸濁液の提供を指導する方法であって、少なくとも1つの疎水性アミノ酸実体を含む乾燥ブレンド調製物、及び湿潤剤を提供すること、及び懸濁均一性の基準を達成する水性懸濁液が形成されるように乾燥ブレンド調製物と、湿潤剤と、水とを組み合わせるための説明書を提供することを含む方法に関する。一部の実施形態において、前記成分を組み合わせるために提供される説明書は、本明細書に記載される組み合わせる工程を用いるように前記説明書の読者を指導し得る。
【0293】
本開示は、更に、少なくとも1つの疎水性アミノ酸実体を含む、複数のアミノ酸実体;湿潤剤;及び懸濁均一性の基準を達成する水性懸濁液となるように複数のアミノ酸実体と湿潤剤とを組み合わせるための説明書を含むキットに関する。一部の実施形態において、前記成分を組み合わせるために提供される説明書は、本明細書に記載される組み合わせる工程を用いるように前記説明書の読者を指導し得る。一部の実施形態において、複数のアミノ酸実体は、乾燥ブレンド調製物、例えばPGDBPである。一部の実施形態において、湿潤剤は、複数のアミノ酸実体及び/又は乾燥ブレンド調製物、例えばPGDBPと別個に提供される。一部の実施形態において、提供される複数のアミノ酸実体及び/又は乾燥ブレンド調製物、例えばPGDBPは、湿潤剤を含む。
【0294】
本開示は、更に、少なくとも1つの疎水性アミノ酸実体を含む乾燥ブレンド調製物の分散を評価する方法であって、少なくとも1つの疎水性アミノ酸実体を含む乾燥ブレンド調製物、及び湿潤剤を提供すること;乾燥ブレンド調製物と、湿潤剤と、水とを組み合わせて水性懸濁液を形成すること;及び水性懸濁液が懸濁均一性の基準を達成するかどうかを評価することを含む方法に関する。一部の実施形態において、水性懸濁液が懸濁均一性の基準を達成するかどうかを評価することは、サンプリング点におけるアミノ酸実体(例えば、疎水性アミノ酸実体)の量に関する値(例えば、全アミノ酸実体に対する重量%又は全混合物に対する重量%単位)を取得すること、及び任意選択により、前記値を参照値と比較することを含む。
【0295】
一部の実施形態において、水性懸濁液中のアミノ酸、例えば疎水性アミノ酸の分散を改善する方法、又は水性懸濁液を製造、作製、又は製剤化する方法;疎水性アミノ酸を含む水性懸濁液の泡立ちを低減する方法;又は水性懸濁液中のアミノ酸(例えば、疎水性アミノ酸)の可溶化速度を増加させる方法は、水性懸濁液が懸濁均一性の基準(例えば、本明細書に記載されるとおり)を達成するかどうかを評価することを更に含み得る。
【0296】
湿潤剤
本開示は、一部には、水性懸濁液中のアミノ酸、例えば疎水性アミノ酸の分散を、湿潤剤を含めることによって改善する方法に関する。湿潤剤とは、水中にある第2の化合物(例えば、疎水性アミノ酸実体)の分散及び/又は可溶化を改善する任意の化合物であって、第2の化合物が主に非極性の部分を含む化合物を指す。一部の実施形態において、湿潤剤は、水中の疎水性アミノ酸実体の分散及び/又は可溶化を改善する。一部の実施形態において、湿潤剤は、水中のアミノ酸実体の分散及び/又は可溶化を改善する。
【0297】
湿潤剤の例は当業者に公知である。一部の実施形態において、好適な湿潤剤は、本明細書に記載される1つ以上の構造的又は機能的特性によって認識できるであろう。例としては、限定はされないが、レシチン、及びポロキサマー(例えば、及びそのバリアント)が挙げられる。
【0298】
一部の実施形態において、湿潤剤は、閾値範囲内のHLB値を有する。本明細書で使用されるとき、「HLB値」は、親水性-親油性バランスの数値を指し、化合物、例えば湿潤剤の親水性の性質と親油性の性質との比の尺度として用いられている。一部の実施形態において、湿潤剤は、1~10、1~9、1~8、1~7、1~6、1~5、1~4、1~3、1~2、2~10、2~9、2~8、2~7、2~6、2~5、2~4、2~3、3~10、3~9、3~8、3~7、3~6、3~5、3~4、4~10、4~9、4~8、4~7、4~6、4~5、5~10、5~9、5~8、5~7、5~6、6~10、6~9、6~8、6~7、7~10、7~9、7~8、8~10、8~9、又は9~10のHLB値を有する。一部の実施形態において、湿潤剤は、2~3のHLB値を有する。一部の実施形態において、湿潤剤は、7~9のHLB値を有する。一部の実施形態において、湿潤剤は、8~9のHLB値を有する。一部の実施形態において、湿潤剤は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10のHLB値を有する。一部の実施形態において、湿潤剤は、7~9又は8~9のHLB値のレシチンである。一部の実施形態において、湿潤剤は、1~3又は2~3のHLB値のポロキサマーである。
【0299】
一部の実施形態において、湿潤剤は、水性懸濁液の表面張力を調節する(例えば、減少又は増加させる)。理論によって拘束されることを望むものではないが、表面張力が閾値範囲内に入る水性懸濁液は、表面張力が閾値範囲から外れる水性懸濁液と比較して、アミノ酸実体(例えば、疎水性アミノ酸実体)の分散及び/又は可溶化の改善を示し得ると考えられる。水性懸濁液中の成分のアイデンティティ及びレベルによって水性懸濁液の表面張力が変化してもよく、適切な湿潤剤は、表面張力が閾値範囲内となるように調節し得る。一部の実施形態において、閾値範囲内の表面張力を有する水性懸濁液は、1つ以上のアミノ酸実体(例えば、1つ以上の疎水性アミノ酸実体)の効率的な湿潤、分散、及び/又は可溶化を呈する。一部の実施形態において、湿潤剤、例えば界面活性剤は、水性懸濁液の表面張力を低下させる。一部の実施形態において、湿潤剤は、水性懸濁液の表面張力を増加させる。一部の実施形態において、表面張力値の閾値範囲は、20~30、20~40、20~50、20~60、20~70、20~80、20~90、20~100、30~40、30~50、30~60、30~70、30~80、30~90、30~100、40~50、40~60、40~70、40~80、40~90、40~100、50~60、50~70、50~80、50~90、50~100、60~70、60~80、60~90、60~100、70~80、70~90、70~100、80~90、80~100、又は90~100ミリニュートン毎メートルである。一部の実施形態において、水性懸濁液の表面張力は、力測定式張力計、光学式張力計、又は接触角によって測定される。
【0300】
一部の実施形態において、湿潤剤は、レシチン、例えば、両親媒性グリセロリン脂質のうちの1つ若しくはその混合物であるか、又はそれを含む。レシチンは、例えば重量%単位での、そのリン脂質組成によって特徴付けることができる。一部の実施形態において、レシチンは、ホスファチジルコリンを含む。一部の実施形態において、レシチンは、ホスファチジルイノシトールを含む。一部の実施形態において、レシチンは、ホスファチジルエタノールアミンを含む。一部の実施形態において、レシチンは、ホスファチジルコリンとホスファチジルイノシトールとの組み合わせを含む。一部の実施形態において、レシチンは、ホスファチジルコリンとホスファチジルエタノールアミンとの組み合わせを含む。一部の実施形態において、レシチンは、ホスファチジルイノシトールとホスファチジルエタノールアミンとの組み合わせを含む。一部の実施形態において、レシチンは、ホスファチジルコリンと、ホスファチジルイノシトールと、ホスファチジルエタノールアミンとの組み合わせを含む。
【0301】
一部の実施形態において、レシチンは、少なくとも15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、又は45%のホスファチジルコリン(及び任意選択により、50、45、又は40%未満のホスファチジルコリン)を含む。一部の実施形態において、レシチンは、10~50、10~40、10~30、10~20、20~50、20~40、20~30、30~50、30~40、又は40~50%のホスファチジルコリンを含む。一部の実施形態において、レシチンは、20~40%のホスファチジルコリンを含む。一部の実施形態において、レシチンは、約20%のホスファチジルコリンを含む。
【0302】
一部の実施形態において、レシチンは、少なくとも10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、又は45%のホスファチジルイノシトール(及び任意選択により、50、40、30、20、19、18、17、16、又は15%未満のホスファチジルイノシトール)を含む。一部の実施形態において、レシチンは、10~20、11~20、12~20、13~20、14~20、15~20、16~20、17~20、18~20、19~20、10~19、11~19、12~19、13~19、14~19、15~19、16~19、17~19、18~19、10~18、11~18、12~18、13~18、14~18、15~18、16~18、17~18、10~17、11~17、12~17、13~17、14~17、15~17、16~17、10~16、11~16、12~16、13~16、14~16、15~16、10~15、11~15、12~15、13~15、14~15、10~14、11~14、12~14、13~14、10~13、11~13、12~13、10~12、11~12、又は10~11%のホスファチジルイノシトールを含む。一部の実施形態において、レシチンは、11~15%のホスファチジルイノシトールを含む。
【0303】
一部の実施形態において、レシチンは、少なくとも10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、又は45%のホスファチジルエタノールアミン(及び任意選択により、50、40、30、25、24、23、22、21、20、19、18、17、16、又は15%未満のホスファチジルエタノールアミン)を含む。一部の実施形態において、レシチンは、10~25、11~25、12~25、13~25、14~25、15~25、16~25、17~25、18~25、19~25、20~25、21~25、22~25、23~25、24~25、10~24、11~24、12~24、13~24、14~24、15~24、16~24、17~24、18~24、19~24、20~24、21~24、22~24、23~24、10~23、11~23、12~23、13~23、14~23、15~23、16~23、17~23、18~23、19~23、20~23、21~23、22~23、10~22、11~22、12~22、13~22、14~22、15~22、16~22、17~22、18~22、19~22、20~22、21~22、10~21、11~21、12~21、13~21、14~21、15~21、16~21、17~21、18~21、19~21、20~21、10~20、11~20、12~20、13~20、14~20、15~20、16~20、17~20、18~20、19~20、10~19、11~19、12~19、13~19、14~19、15~19、16~19、17~19、18~19、10~18、11~18、12~18、13~18、14~18、15~18、16~18、17~18、10~17、11~17、12~17、13~17、14~17、15~17、16~17、10~16、11~16、12~16、13~16、14~16、15~16、10~15、11~15、12~15、13~15、14~15、10~14、11~14、12~14、13~14、10~13、11~13、12~13、10~12、11~12、又は10~11%のホスファチジルエタノールアミンを含む。一部の実施形態において、レシチンは、16~22%のホスファチジルエタノールアミンを含む。
【0304】
一部の実施形態において、湿潤剤は、Alcolecレシチン40P、又は実質的に同等のレシチンを含むか、又はそれである。一部の実施形態において、湿潤剤は、Lipoid 20Sレシチン、又は実質的に同等のレシチンを含むか、又はそれである。
【0305】
一部の実施形態において、湿潤剤は、ポロキサマーを含むか、又はそれである。ポロキサマーは、中心の疎水性ポリオキシプロピレンセグメントに親水性ポリオキシエチレンセグメントが隣接した、各セグメントが複数の単量体を含んでいるものを含む非イオン性トリブロック共重合体である。ポロキサマーはPXYZと呼ばれることもあり、ここではXY×100がポリオキシプロピレンコアの分子質量であり、及びZ×10が%ポリオキシエチレンである。例えば、P331は、分子質量が3300のポリオキシプロピレン(poloxypropylene)コア及び10%ポリオキシエチレンを有するポロキサマーを指す。
【0306】
一部の実施形態において、湿潤剤は、少なくとも2500、2600、2700、2800、2900、3000、3100、3200、又は3300g/molの(及び任意選択により、4000、3900、3800、3700、3600、3500、3400、又は3300g/molを超えない)ポリオキシプロピレンコア分子質量のポロキサマーであるか、又はそれを含む。一部の実施形態において、ポロキサマーは、2500~4000、2500~3900、2500~3800、2500~3700、2500~3600、2500~3500、2500~3400、2500~3300、2500~3200、2500~3100、2500~3000、2500~2900、2500~2800、2500~2700、2500~2600、2600~4000、2600~3900、2600~3800、2600~3700、2600~3600、2600~3500、2600~3400、2600~3300、2600~3200、2600~3100、2600~3000、2600~2900、2600~2800、2600~2700、2700~4000、2700~3900、2700~3800、2700~3700、2700~3600、2700~3500、2700~3400、2700~3300、2700~3200、2700~3100、2700~3000、2700~2900、2700~2800、2800~4000、2800~3900、2800~3800、2800~3700、2800~3600、2800~3500、2800~3400、2800~3300、2800~3200、2800~3100、2800~3000、2800~2900、2900~4000、2900~3900、2900~3800、2900~3700、2900~3600、2900~3500、2900~3400、2900~3300、2900~3200、2900~3100、2900~3000、3000~4000、3000~3900、3000~3800、3000~3700、3000~3600、3000~3500、3000~3400、3000~3300、3000~3200、3000~3100、3100~4000、3100~3900、3100~3800、3100~3700、3100~3600、3100~3500、3100~3400、3100~3300、3100~3200、3200~4000、3200~3900、3200~3800、3200~3700、3200~3600、3200~3500、3200~3400、3200~3300、3300~4000、3300~3900、3300~3800、3300~3700、3300~3600、3300~3500、3300~3400、3400~4000、3400~3900、3400~3800、3400~3700、3400~3600、3400~3500、3500~4000、3500~3900、3500~3800、3500~3700、3500~3600、3600~4000、3600~3900、3600~3800、3600~3700、3700~4000、3700~3900、3700~3800、3800~4000、3800~3900、又は3900~4000g/molのポリオキシプロピレンコア分子質量を有する。一部の実施形態において、湿潤剤は、約3300g/molのポリオキシプロピレンコア分子質量のポロキサマーであるか、又はそれを含む。
【0307】
一部の実施形態において、湿潤剤は、少なくとも10、20、30、40、50、60、70、80、又は90%ポリオキシエチレン(及び任意選択により、100、90、80、70、60、50、40、30、又は20%未満)であるポロキサマーであるか、又はそれを含む。一部の実施形態において、湿潤剤は、10~100、10~90、10~80、10~70、10~60、10~50、10~40、10~30、10~20、20~100、20~90、20~80、20~70、20~60、20~50、20~40、20~30、30~100、30~90、30~80、30~70、30~60、30~50、30~40、40~100、40~90、40~80、40~70、40~60、40~50、50~100、50~90、50~80、50~70、50~60、60~100、60~90、60~80、60~70、70~100、70~90、70~80、80~100、80~90、又は90~100%ポリオキシエチレンであるポロキサマーであるか、又はそれを含む。一部の実施形態において、湿潤剤は、約10%ポリオキシエチレンのポロキサマーであるか、又はそれを含む。
【0308】
一部の実施形態において、湿潤剤は、ポロキサマーP331又は実質的に同等のポロキサマーであるか、又はそれを含む。
【0309】
湿潤剤を含む混合物
本開示は、一部には、少なくとも1つの疎水性アミノ酸と湿潤剤とを含む乾燥ブレンド調製物、前記乾燥ブレンド調製物を含む水性懸濁液、並びにそれを作製及び使用する方法に関する。理論によって拘束されることを望むものではないが、例えば、対象、例えばヒト対象、例えばヒト患者による投与及び使用を容易にするため、低容積の水性懸濁液中に、乾燥ブレンド調製物(例えば、PGDBP)の複数のアミノ酸実体(例えば、活性部分)を提供することが望ましい。従って、本開示は、一部には、より低容積の水性懸濁液で高濃度のアミノ酸をより有効に提供することのできる乾燥ブレンド調製物及び水性懸濁液に関する。
【0310】
一部の実施形態において、水性懸濁液は、閾値容積未満又はある容積範囲内の容積を含む。一部の実施形態において、容積は、オンス(液量オンス(米国慣用液量オンス))単位で表される。一部の実施形態において、水性懸濁液の容積は、8、7、6、5、4、3、2、又は1オンス以下である。一部の実施形態において、水性懸濁液の容積は、少なくとも約0.25、0.33、0.5、0.66、0.75、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、又は6オンスである。一部の実施形態において、水性懸濁液の容積は、6、5.5、5、4.5、4、3.5、3、2.5、2、1.5、1、0.75、0.66、0.5、0.33、又は0.25オンスを超えない。一部の実施形態において、水性懸濁液の容積は、0.1~6、0.25~6、0.33~6、0.5~6、0.66~6、0.75~6、1~6、1.5~6、2~6、2.5~6、3~6、3.5~6、4~6、4.5~6、5~6、5.5~6、0.1~5.5、0.25~5.5、0.33~5.5、0.5~5.5、0.66~5.5、0.75~5.5、1~5.5、1.5~5.5、2~5.5、2.5~5.5、3~5.5、3.5~5.5、4~5.5、4.5~5.5、0.1~5、0.25~5、0.33~5、0.5~5、0.66~5、0.75~5、1~5、1.5~5、2~5、2.5~5、3~5、3.5~5、4~5、4.5~5、0.1~4.5、0.25~4.5、0.33~4.5、0.5~4.5、0.66~4.5、0.75~4.5、1~4.5、1.5~4.5、2~4.5、2.5~4.5、3~4.5、3.5~4.5、4~4.5、0.1~4、0.25~4、0.33~4、0.5~4、0.66~4、0.75~4、1~4、1.5~4、2~4、2.5~4、3~4、3.5~4、0.1~3.5、0.25~3.5、0.33~3.5、0.5~3.5、0.66~3.5、0.75~3.5、1~3.5、1.5~3.5、2~3.5、2.5~3.5、3~3.5、0.1~3、0.25~3、0.33~3、0.5~3、0.66~3、0.75~3、1~3、1.5~3、2~3、2.5~3、0.1~2.5、0.25~2.5、0.33~2.5、0.5~2.5、0.66~2.5、0.75~2.5、1~2.5、1.5~2.5、2~2.5、0.1~2、0.25~2、0.33~2、0.5~2、0.66~2、0.75~2、1~2、1.5~2、0.1~1.5、0.25~1.5、0.33~1.5、0.5~1.5、0.66~1.5、0.75~1.5、1~1.5、0.1~1、0.25~1、0.33~1、0.5~1、0.66~1、0.75~1、0.1~0.75、0.25~0.75、0.33~0.75、0.5~0.75、0.66~0.75、0.1~0.66、0.25~0.66、0.33~0.66、0.5~0.66、0.1~0.5、0.25~0.5、0.33~0.5、0.1~0.33、0.25~0.33、又は0.1~0.25オンスである。一部の実施形態において、水性懸濁液の容積は、約2、1、0.5、0.33、又は0.25オンスである。
【0311】
一部の実施形態において、水性懸濁液は、少なくとも閾値濃度又はある濃度範囲内の総アミノ酸濃度、及び/又は少なくとも閾値濃度又はある濃度範囲内の疎水性アミノ酸濃度を含む。一部の実施形態において、濃度は、グラム毎オンス単位で表される。本明細書で使用されるとき、グラム毎オンス(g/オンス又はg/oz)は、質量グラム毎液量オンス(米国慣用液量オンス)のメートル法に対応する濃度の単位を指す。本明細書で使用されるとき、「総アミノ酸濃度」は、組成物又は混合物、例えば水性懸濁液中に存在する全てのアミノ酸、例えばアミノ酸実体のレベルについての総濃度値を指す。本明細書で使用されるとき、「疎水性アミノ酸濃度」は、組成物又は混合物、例えば水性懸濁液中に存在する全ての疎水性アミノ酸、例えば疎水性アミノ酸実体のレベルについての濃度値を指す。
【0312】
一部の実施形態において、水性懸濁液は、少なくとも0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、10.5、11、11.5、12、12.5、13、13.5、14、14.5、又は15g/オンスの総アミノ酸濃度を有する。一部の実施形態において、水性懸濁液は、15、10、9、8、7、6、5、4、3、2、又は1g/オンス以下(及び任意選択により、少なくとも0.7g/オンス)の総アミノ酸濃度を有する。一部の実施形態において、水性懸濁液は、0.7~15、0.7~10、0.7~9、0.7~8、0.7~7、0.7~6、0.7~5、0.7~4、0.7~3、0.7~2、0.7~1、1~15、1~14、1~13、1~12、1~11、1~10、1~9、1~8、1~7、1~6、1~5、1~4、1~3、1~2、2~15、2~14、2~13、2~12、2~11、2~10、2~9、2~8、2~7、2~6、2~5、2~4、2~3、3~15、3~14、3~13、3~12、3~11、3~10、3~9、3~8、3~7、3~6、3~5、3~4、4~15、4~14、4~13、4~12、4~11、4~10、4~9、4~8、4~7、4~6、4~5、5~15、5~14、5~13、5~12、5~11、5~10、5~9、5~8、5~7、5~6、6~15、6~14、6~13、6~12、6~11、6~10、6~9、6~8、6~7、7~15、7~14、7~13、7~12、7~11、7~10、7~9、7~8、8~15、8~14、8~13、8~12、8~11、8~10、8~9、9~15、9~14、9~13、9~12、9~11、9~10、10~15、10~14、10~13、10~12、10~11、11~15、11~14、11~13、11~12、12~15、12~14、12~13、13~15、13~14、又は14~15g/オンスの総アミノ酸濃度を有する。
【0313】
一部の実施形態において、水性懸濁液は、少なくとも0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.2、2.4、2.6、2.8、3、3.2、3.4、3.6、3.8、4、4.2、4.4、4.6、4.8、又は5g/オンスの疎水性アミノ酸濃度を有する。一部の実施形態において、水性懸濁液は、10、9、8、7、6、5、4、3、2、1、又は0.5g/オンス以下(及び任意選択により、少なくとも0.05g/オンス)の疎水性アミノ酸濃度を有する。一部の実施形態において、水性懸濁液は、0.05~5、0.05~4.5、0.05~4、0.05~3.5、0.05~3、0.05~2.5、0.05~2、0.05~1.5、0.05~1、0.05~0.5、0.05~0.1、0.1~5、0.1~4.5、0.1~4、0.1~3.5、0.1~3、0.1~2.5、0.1~2、0.1~1.5、0.1~1、0.1~0.5、0.5~5、0.5~4.5、0.5~4、0.5~3.5、0.5~3、0.5~2.5、0.5~2、0.5~1.5、0.5~1、1~5、1~4.5、1~4、1~3.5、1~3、1~2.5、1~2、1~1.5、1.5~5、1.5~4.5、1.5~4、1.5~3.5、1.5~3、1.5~2.5、1.5~2、2~5、2~4.5、2~4、2~3.5、2~3、2~2.5、2.5~5、2.5~4.5、2.5~4、2.5~3.5、2.5~3、3~5、3~4.5、3~4、3~3.5、3.5~5、3.5~4.5、3.5~4、4~5、4~4.5、又は4.5~5g/オンスの疎水性アミノ酸濃度を有する。
【0314】
一部の実施形態において、水性懸濁液は、少なくとも閾値濃度の、閾値濃度を超えない、又はある濃度範囲内の湿潤剤濃度を含む。一部の実施形態において、乾燥ブレンド調製物(例えば、PGDBP)は、少なくとも閾値濃度の、閾値濃度を超えない、又はある濃度範囲内の湿潤剤濃度を含む。
【0315】
一部の実施形態において、水性懸濁液は、少なくとも0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.2、2.4、2.6、2.8、又は3%(w/w)(及び任意選択により、3、2、1、又は0.5%(w/w)以下)の濃度の湿潤剤、例えばレシチン又はポロキサマーを含む。一部の実施形態において、水性懸濁液は、3、2、1、又は0.5%(w/w)以下(及び任意選択により、少なくとも0.05、0.1、0.5、又は1%(w/w))の濃度の湿潤剤、例えばレシチン又はポロキサマーを含む。一部の実施形態において、水性懸濁液は、0.05~3、0.05~2.5、0.05~2、0.05~1.5、0.05~1、0.05~0.5、0.05~0.1、0.1~3、0.1~2.5、0.1~2、0.1~1.5、0.1~1、0.1~0.5、0.5~3、0.5~2.5、0.5~2、0.5~1.5、0.5~1、1~3、1~2.5、1~2、1~1.5、1.5~3、1.5~2.5、1.5~2、2~3、2~2.5、又は2.5~3%(w/w)の濃度の湿潤剤、例えばレシチン又はポロキサマーを含む。
【0316】
一部の実施形態において、乾燥ブレンド調製物(例えば、PGDBP)は、少なくとも0.5、0.55、0.6、0.65、0.7、0.75、0.8、0.85、0.9、0.95、1、1.05、1.1、1.15、1.2、1.25、1.3、1.35、1.4、1.45、1.5、1.55、1.6、1.65、1.7、1.75、1.8、1.85、1.9、1.95、2、2.05、2.1、2.15、2.2、2.25、2.3、2.35、2.4、又は2.5%(w/w)(及び任意選択により、5、4、3、2、1.9、1.8、1.7、1.6、1.5、1.4、1.3、1.2、1.1、1、0.9、0.8、0.7、0.6、又は0.5%(w/w)以下)の濃度の湿潤剤、例えばレシチン又はポロキサマーを含む。一部の実施形態において、乾燥ブレンド調製物(例えば、PGDBP)は、5、4、3、2、1.9、1.8、1.7、1.6、1.5、1.4、1.3、1.2、1.1、1、0.9、0.8、0.7、0.6、又は0.5%(w/w)以下(及び任意選択により、少なくとも0.5、0.55、0.6、0.65、0.7、0.75、0.8、0.85、0.9、0.95、1、1.05、1.1、1.15、1.2、1.25、1.3、1.35、1.4、1.45、1.5、1.55、1.6、1.65、1.7、1.75、1.8、1.85、1.9、1.95、2、2.05、2.1、2.15、2.2、2.25、2.3、2.35、2.4、又は2.5%)の濃度の湿潤剤、例えばレシチン又はポロキサマーを含む。一部の実施形態において、乾燥ブレンド調製物(例えば、PGDBP)は、0.5~5、0.5~4.5、0.5~4、0.5~3.5、0.5~3、0.5~2.5、0.5~2、0.5~1.5、0.5~1、1~5、1~4.5、1~4、1~3.5、1~3、1~2.5、1~2、1~1.5、1.5~5、1.5~4.5、1.5~4、1.5~3.5、1.5~3、1.5~2.5、1.5~2、2~5、2~4.5、2~4、2~3.5、2~3、2~2.5、2.5~5、2.5~4.5、2.5~4、2.5~3.5、2.5~3、3~5、3~4.5、3~4、3~3.5、3.5~5、3.5~4.5、3.5~4、4~5、4~4.5、又は4.5~5%(w/w)の湿潤剤、例えばレシチン又はポロキサマーを含む。
【0317】
一部の実施形態において、アミノ酸実体、例えば疎水性アミノ酸実体の可溶化速度は、乾燥ブレンド調製物を含んで湿潤剤を含まない同様の水性懸濁液と比べて、乾燥ブレンド調製物及び湿潤剤を含む水性懸濁液中で増加する。一部の実施形態において、アミノ酸実体、例えば疎水性アミノ酸実体の可溶化速度は、湿潤剤を含まない同様の懸濁液と比べて少なくとも10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、150、200、300、400、500、又は1000%増加する。一部の実施形態において、アミノ酸実体、例えば疎水性アミノ酸実体の可溶化速度は、粉末(例えば、乾燥ブレンド調製物及び/又は湿潤剤)を加え得る緩衝液と共にII型溶解装置を使用して測定される。一部の実施形態において、かかる装置での混合は50~125rpmで実施され、ここでは様々なタイミングで試料が採取され、アミノ酸含有量に関して適切な方法(HPLC、UPLC、LC-MS)によって分析される。一部の実施形態において、かかるアッセイは、同じ条件(例えば、緩衝液の種類、容積、混合速度、及び/又は温度)で湿潤剤がある場合又はない場合のアミノ酸実体の溶解を比較する。
【0318】
吸着剤の使用方法及びそれを含有する組成物
一部の実施形態において、本明細書に記載されるとおりの水性懸濁液又は乾燥ブレンド調製物は、例えば乾燥ブレンド調製物中に吸着剤を含めることにより、アセチルアクセプター(例えば、カルニチン(CAR))の存在下にあるN-アセチルシステイン(NAC)を安定化させるように調製され得る。本開示は、一部には、アセチルアクセプター、例えばCARの存在下にあるNACを安定化させる方法であって、NAC及びアセチルアクセプター、例えばCARを含む乾燥ブレンド調製物を、参照混合物の脱アセチル化と比較して乾燥ブレンド調製物中のNACの脱アセチル化が減少するような条件下で形成することを含む方法に関する。一部の実施形態において、乾燥ブレンド調製物は、5、4、3、2、1.9、1.8、1.7、1.6、1.5、1.4、1.3、1.2、1.1、1、0.9、0.8、0.7、0.6、0.5、0.4、0.3、0.2、又は0.1%(w/w)未満の水を含む。一部の実施形態において、NACを安定化させることは、アセチルアクセプター、例えばCARの存在下におけるNACの脱アセチル化を減少させることを含む。本開示は、更に、一部には、NACとアセチルアクセプター、例えばCARとを含むアミノ酸調製物を作製する方法に関し、ここではNACとアセチルアクセプター、例えばCARとの乾燥ブレンド調製物が、乾燥ブレンド調製物中のNACの脱アセチル化が参照混合物(例えば、脱アセチル化を低減する条件下で形成されない同様の乾燥ブレンド調製物)の脱アセチル化と比較して減少するような条件下で形成される。
【0319】
一部の実施形態において、アセチルアクセプターはカルニチン(CAR)である。本明細書で使用されるとき、CARとは、遊離塩基としてのL-カルニチン又はその任意の塩、及びその任意の結晶多形バリアントを指す。一部の実施形態において、CARは、遊離塩基としてのL-カルニチンを含むか、又はそれからなる。一部の実施形態において、CARは、L-カルニチンの塩を含むか、又はそれからなる。一部の実施形態において、CARは、カルニチンHCl又はカルニチン酒石酸塩を含むか、又はそれからなる。
【0320】
好適なアセチルアクセプター、例えばCAR、及び水の存在下では、NACは脱アセチル化を受け得る。脱アセチル化は、本明細書に記載されるとおりの乾燥ブレンド調製物中に存在する比較的低量の水の存在下であっても起こり得る。一部の実施形態において、NACの脱アセチル化は、それによってアミノ酸調製物中に存在するNACのレベルが変化するため、望ましくない。アミノ酸実体(例えば、活性部分)のレベルが精密、正確で、(例えば、時間が経っても)安定していることは、対象、例えばヒト対象に投与されるアミノ酸調製物にとって重要である。医薬品規格では、医薬組成物の成分レベルが組成物の予想有効寿命の間にわたって閾値範囲内に留まることが要求され、NACが徐々に脱アセチル化すれば、アミノ酸調製物の予想有効寿命が短くなる可能性がある。NACの脱アセチル化はまた、望ましくない副産物、例えば、アセチル化されたCAR及び他の汚染分解産物も発生し、これはアミノ酸調製物の有用性に有害な効果を及ぼし得る。
【0321】
一部の実施形態において、アセチルアクセプター、例えばCARの存在下にあるNACを安定化させる(例えば、NACの脱アセチル化を減少させる)条件は、乾燥ブレンド調製物中に吸着剤を含めることを含む。理論によって拘束されることを望むものではないが、吸着剤は、乾燥ブレンド調製物中に存在する低レベルの水を吸着して、例えば、NACの例えばCARによる脱アセチル化が水によって促進されることを防止し得る。一部の実施形態において、条件は、水、例えば、未吸着の自由水(例えば、NACと反応すること又はその反応を促進することが可能である)のレベルを5、4、3、2、1.9、1.8、1.7、1.6、1.5、1.4、1.3、1.2、1.1、1、0.9、0.8、0.7、0.6、0.5、0.4、0.3、0.2、又は0.1%(w/w)未満のレベルにまで低減するか、又は水、例えば、未吸着の自由水(例えば、NACと反応すること又はその反応を促進することが可能である)のレベルをそのレベルに維持する吸着剤を含めることを含む。加えて、又は代わりに、理論によって拘束されることを望むものではないが、吸着剤は、NAC又はアセチルアクセプター粒子の表面に吸着し、例えば、NAC又はアセチルアクセプターと水の相互作用に対する障壁(例えば、それを防止する又は減少させる部分的又は完全なコーティング)として働き得る。一部の実施形態において、NAC又はアセチルアクセプター、例えばCARは、吸着剤でコーティングされるか、又はそれに封入される。一部の実施形態において、条件は、NAC、アセチルアクセプター(例えば、CAR)、又は両方の粒子を、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、20、30、40、又は50μm厚さ(及び任意選択により、80、70、60、50、40、30、20、又は10μmを超えない厚さ)、例えば、1~25、5~25、10~25、15~25、20~25、1~20、5~20、10~20、15~20、1~15、5~15、10~15、1~10、5~10、又は1~5μm厚さの吸着剤の吸着層で取り囲むことを含む。
【0322】
一部の実施形態において、アセチルアクセプター、例えばCARの存在下にあるNACを安定化させる(例えば、NACの脱アセチル化を減少させる)条件は、水、例えば、未吸着の自由水(例えば、NACと反応すること又はその反応を促進することが可能である)のレベルを5、4、3、2、1.9、1.8、1.7、1.6、1.5、1.4、1.3、1.2、1.1、1、0.9、0.8、0.7、0.6、0.5、0.4、0.3、0.2、又は0.1%(w/w)未満のレベルに維持することを含む。理論によって拘束されることを望むものではないが、水はNACの脱アセチル化を促進し得るため、水のレベルが低下すると、NACの脱アセチル化が減少し、又は防止されることになると考えられる。
【0323】
一部の実施形態において、アセチルアクセプター、例えばCARの存在下にあるNACを安定化させる(例えば、NACの脱アセチル化を減少させる)条件は、遊離塩基形態のCARと比べて吸湿性が低下した形態(例えば、結晶多形又は代替の塩形態)のアセチルアクセプター、例えばCARを提供することを含む。理論によって拘束されることを望むものではないが、吸湿性が低いアセチルアクセプターほど、アセチルアクセプターに近接している水のレベルが低くなるため、NACと反応する傾向が低下し得る。
【0324】
一部の実施形態において、アセチルアクセプター、例えばCARの存在下にあるNACを安定化させる(例えば、NACの脱アセチル化を減少させる)条件は、遊離塩基形態の混合物成分と比べて吸湿性が低下した形態(例えば、結晶多形又は代替の塩形態)の別の混合物成分、例えば、NAC又はCARを含まないアミノ酸実体を提供することを含む。理論によって拘束されることを望むものではないが、水はNACの脱アセチル化を促進し得るため、水のレベルが低下すると、NACの脱アセチル化が減少し、又は防止されることになり、吸湿性の低い、しかし類似した活性がある(例えば、生物活性がある)形態の他の混合物成分を使用すると、乾燥ブレンド調製物中の水のレベルが減少し得ると考えられる。
【0325】
一部の実施形態において、本明細書に記載される方法(アセチルアクセプター、例えばCARの存在下にあるNACを安定化させる条件、例えば脱アセチル化を減少させる条件を利用する)は、吸着剤を含まない同様の参照乾燥ブレンド調製物と比べてNACを安定化させ、例えば、脱アセチル化を減少させ、ここで水(例えば、未吸着の自由水(例えば、NACと反応すること又はその反応を促進することが可能である))のレベルが高いほど、より高吸湿性のアセチルアクセプター(例えば、CAR)を使用し、及び/又はより高吸湿性の他の混合物成分を使用する。
【0326】
一部の実施形態において、本明細書に記載される方法は、例えば、第1の時点において、例えば、及び第2の時点において、乾燥ブレンド調製物中のNACのレベルを決定することを含む。一部の実施形態において、本方法は、NACのレベル(例えば、第1の時点における、例えば、及び第2の時点における)を参照値と比較することを含む。参照値は、許容される閾値範囲(例えば、乾燥ブレンド調製物中の元のNACレベルの90~110%又は第1の時点におけるNACレベルの90~110%)、又は国若しくは地域の薬局方若しくは処方集によって指定される値若しくは値の範囲であり得る。
【0327】
吸着剤
本開示は、一部には、吸着剤、例えばSiO2を含む組成物に関する。一部の実施形態において、本組成物は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10種の異なる吸着剤を含む。一部の実施形態において、本組成物は、単一の吸着剤を含む。
【0328】
一部の実施形態において、吸着剤は、SiO2、三ケイ酸マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、タルク、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、カルシウムポリカルボフィル、硫酸カルシウム、塩化カルシウム、ケイ酸アルミニウム、酸化アルミニウム、ケイ酸アルミウニムマグネシウム、アルミノケイ酸ナトリウム、セルロース、微結晶性セルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボキシメチルセルロースカルシウム、又は任意の他の適切な吸着剤から選択される。
【0329】
一部の実施形態において、吸着剤はSiO2である。一部の実施形態において、SiO2はコロイド状SiO2である。一部の実施形態において、SiO2はメソポーラスである。一部の実施形態において、SiO2は、2~50、2~40、2~30、2~20、2~10、5~50、5~40、5~30、5~20、5~10、10~50、10~40、10~30、10~20、20~50、20~40、20~30、30~50、30~40、又は40~50nm(直径)の平均一次粒径を有する。一次粒径は、粒子の混合物中の凝集していない粒子の優勢なサイズ範囲に対応する(例えば、粒子の混合物中の凝集していない粒子の少なくとも50、60、70、80、90、95、99、又は100%が所与の範囲内の粒径を有する場合、その範囲が一次粒径である)。一部の実施形態において、SiO2は、500、450、400、350、300、250、200、150、100、50、又は10μmを超えない(及び任意選択により、少なくとも2、5、10、20、30、40、又は50nmの)最大粒径を有する。
【0330】
一部の実施形態において、SiO2は、50~1000、50~900、50~800、50~700、50~600、50~500、50~400、50~300、50~200、50~100、100~1000、100~900、100~800、100~700、100~600、100~500、100~400、100~300、100~200、200~1000、200~900、200~800、200~700、200~600、200~500、200~400、200~300、300~1000、300~900、300~800、300~700、300~600、300~500、300~400、400~1000、400~900、400~800、400~700、400~600、400~500、500~1000、500~900、500~800、500~700、500~600、600~1000、600~900、600~800、600~700、700~1000、700~900、700~800、800~1000、800~900、又は900~1000m2/gの平均表面積を有する。一部の実施形態において、SiO2は、100~400、100~300、100~200、200~400、200~300、又は300~400m2/g、例えば、約100、200、300、又は400m2/gの平均表面積を有する。理論によって拘束されることを望むものではないが、吸着剤の表面積が大きいほど、高い吸湿性と相関する。一部の実施形態において、表面積が大きい吸着剤は、表面積が小さい吸着剤と比べて、例えば、それがアセチルアクセプター、例えばCARの存在下でNACを安定化させる能力;アセチルアクセプター、例えばCARの存在下でNACのアセチル化を減少させる能力;又はNAC又はアセチルアクセプター、例えばCARを前処理する能力が優れているため、本明細書に記載される方法における使用に有利であり得る。
【0331】
一部の実施形態において、SiO2は、1、0.9、0.8、0.7、0.6、0.5、0.4、0.3、0.2、0.1、0.075、0.05、又は0.025g/ml未満、例えば、0.1g/ml未満(及び任意選択により、少なくとも0.01g/ml)のかさ密度を有する。
【0332】
吸着剤を含む混合物
一部の実施形態において、本明細書に記載される方法は、NACとアセチルアクセプター、例えばCARとを含む乾燥ブレンド調製物を形成すること又は提供することを含む。一部の実施形態において、形成すること又は提供することは、NACを吸着剤と接触させることであって、それによって第1の混合物、例えば乾燥ブレンド調製物を形成すること;及び第1の混合物をアセチルアクセプター(例えば、CAR)と接触させることであって、それによって第2の混合物(乾燥ブレンド調製物)を形成することを含む。一部の実施形態において、形成すること又は提供することは、アセチルアクセプター(例えば、CAR)を吸着剤と接触させることであって、それによって第1の混合物を形成すること;及び第1の混合物をNACと接触させることであって、それによって第2の混合物(乾燥ブレンド調製物)を形成することを含む。一部の実施形態において、形成すること又は提供することは、NAC及びCARを吸着剤と(例えば、同時に)接触させることであって、それによって混合物を形成することを含む。一部の実施形態において、例えばNACと吸着剤とを含む第1の混合物は、アセチルアクセプター(例えば、CAR)を欠いている。一部の実施形態において、例えばアセチルアクセプター(例えば、CAR)と吸着剤とを含む第1の混合物は、NACを欠いている。一部の実施形態において、第1の混合物及び/又は第2の混合物は、5、4、3、2、1.9、1.8、1.7、1.6、1.5、1.4、1.3、1.2、1.1、1、0.9、0.8、0.7、0.6、0.5、0.4、0.3、0.2、又は0.1%(w/w)未満の水を含む。
【0333】
本開示は、更に、一部には、NACを前処理する方法であって、NACと吸着剤との混合物、例えば乾燥ブレンド調製物を提供することを含む方法に関する。本開示は、更に、一部には、アセチルアクセプター(例えば、CAR)を前処理する方法であって、アセチルアクセプター(例えば、CAR)と吸着剤との混合物、例えば乾燥ブレンド調製物を提供することを含む方法に関する。一部の実施形態において、混合物を提供することは、NAC又はアセチルアクセプター(例えば、CAR)を吸着剤と接触させることを含む。一部の実施形態において、混合物を提供することは、前処理されたNAC又はアセチルアクセプター(例えば、CAR)を入手すること、例えば購入することを含む。理論によって拘束されることを望むものではないが、本明細書で考察される理由から、NACを吸着剤で処理すると、アセチルアクセプター(例えば、CAR)の存在下にあるNACが安定化し得る(例えば、NACの脱アセチル化が減少し得る)と考えられる。同様に、アセチルアクセプター、例えばCAR)を吸着剤で処理すると、NACが安定化し得る(例えば、NACの脱アセチル化が減少し得る)と考えられる;相互作用に関与するNACとアセチルアクセプターとのいずれが吸着剤で処理されるかに関わらず、水のレベルの減少又は吸着剤による吸着は、これらの相互作用を防止し又は減少させるように機能し得る。一部の実施形態において、NAC及びアセチルアクセプター(例えば、CAR)の両方が前処理され、かかる方法は、NACと吸着剤との混合物、例えば乾燥ブレンド調製物を提供すること、アセチルアクセプター(例えば、CAR)と吸着剤との混合物、例えば乾燥ブレンド調製物を提供すること)、並びにNACと吸着剤との混合物及びアセチルアクセプター(例えば、CAR)と吸着剤との混合物を組み合わせて、例えば、乾燥ブレンド調製物を形成することを含む。
【0334】
本開示は、更に、一部には、NACとアセチルアクセプター(例えば、CAR)とを含むアミノ酸調製物を作製する方法であって、
i)本明細書に記載される前処理されたNAC及びアセチルアクセプター(例えば、CAR)、
ii)本明細書に記載される前処理されたアセチルアクセプター(例えば、CAR)及びNAC、又は
iii)本明細書に記載される前処理されたNAC及び本明細書に記載される前処理されたアセチルアクセプター(例えば、CAR)
を組み合わせることを含む方法に関する。
【0335】
一部の実施形態において、NACと吸着剤とを含む混合物(例えば、乾燥ブレンド調製物)、又はアセチルアクセプター(例えば、CAR)と吸着剤との混合物(例えば、乾燥ブレンド調製物)(例えば、本明細書に記載されるとおりの第1の混合物、前処理されたNAC、又は前処理されたアセチルアクセプター(例えば、CAR))中に、少なくとも1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.1、6.2、6.3、6.4、6.5、6.6、6.7、6.8、6.9、7、7.5、8、8.5、9、9.5、又は10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、又は40%の重量百分率(w/w)で(及び任意選択により、40、35、30、25、20、19、18、17、16、15、14、13、12、11、10、9、8、7、又は6.5%未満で)吸着剤が存在する。一部の実施形態において、NACと吸着剤との混合物(例えば、乾燥ブレンド調製物)又はアセチルアクセプター(例えば、CAR)と吸着剤との混合物(例えば、乾燥ブレンド調製物)(例えば、本明細書に記載されるとおりの第1の混合物、前処理されたNAC、又は前処理されたアセチルアクセプター(例えば、CAR))中に、40、35、30、25、20、19、18、17、16、15、14、13、12、11、10、9、8、7、又は6.5%以下(及び任意選択により、少なくとも1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.1、6.2、6.3、6.4、6.5、6.6、6.7、6.8、6.9、7、7.5、8、8.5、9、9.5、又は10%)の重量百分率(w/w)で吸着剤が存在する。一部の実施形態において、NACと吸着剤との混合物(例えば、乾燥ブレンド調製物)又はアセチルアクセプター(例えば、CAR)と吸着剤との混合物(例えば、乾燥ブレンド調製物)(例えば、本明細書に記載されるとおりの第1の混合物、前処理されたNAC、又は前処理されたアセチルアクセプター(例えば、CAR))中に、1~40、1~35、1~30、1~25、1~20、1~19、1~18、1~17、1~16、1~15、1~14、1~13、1~12、1~11、1~10、1~9.5、1~9、1~8.5、1~8、1~7.5、1~7、1~6.5、1~6.4、1~6.3、1~6.2、1~6.1、1~6、1~5.9、1~5.8、1~5.7、1~5.6、1~5.5、1~5.4、1~5.3、1~5.2、1~5.1、1~5、1~4.5、1~4、1~3.5、1~3、1~2.5、1~2、1~1.5、2~40、2~35、2~30、2~25、2~20、2~19、2~18、2~17、2~16、2~15、2~14、2~13、2~12、2~11、2~10、2~9.5、2~9、2~8.5、2~8、2~7.5、2~7、2~6.5、2~6.4、2~6.3、2~6.2、2~6.1、2~6、2~5.9、2~5.8、2~5.7、2~5.6、2~5.5、2~5.4、2~5.3、2~5.2、2~5.1、2~5、2~4.5、2~4、2~3.5、2~3、2~2.5、3~40、3~35、3~30、3~25、3~20、3~19、3~18、3~17、3~16、3~15、3~14、3~13、3~12、3~11、3~10、3~9.5、3~9、3~8.5、3~8、3~7.5、3~7、3~6.5、3~6.4、3~6.3、3~6.2、3~6.1、3~6、3~5.9、3~5.8、3~5.7、3~5.6、3~5.5、3~5.4、3~5.3、3~5.2、3~5.1、3~5、3~4.5、3~4、3~3.5、4~40、4~35、4~30、4~25、4~20、4~19、4~18、4~17、4~16、4~15、4~14、4~13、4~12、4~11、4~10、4~9.5、4~9、4~8.5、4~8、4~7.5、4~7、4~6.5、4~6.4、4~6.3、4~6.2、4~6.1、4~6、4~5.9、4~5.8、4~5.7、4~5.6、4~5.5、4~5.4、4~5.3、4~5.2、4~5.1、4~5、4~4.5、5~40、5~35、5~30、5~25、5~20、5~19、5~18、5~17、5~16、5~15、5~14、5~13、5~12、5~11、5~10、5~9.5、5~9、5~8.5、5~8、5~7.5、5~7、5~6.5、5~6.4、5~6.3、5~6.2、5~6.1、5~6、5~5.9、5~5.8、5~5.7、5~5.6、5~5.5、5~5.4、5~5.3、5~5.2、5~5.1、6~40、6~35、6~30、6~25、6~20、6~19、6~18、6~17、6~16、6~15、6~14、6~13、6~12、6~11、6~10、6~9.5、6~9、6~8.5、6~8、6~7.5、6~7、6~6.5、6~6.4、6~6.3、6~6.2、6~6.1、7~40、7~35、7~30、7~25、7~20、7~19、7~18、7~17、7~16、7~15、7~14、7~13、7~12、7~11、7~10、7~9.5、7~9、7~8.5、7~8、7~7.5、8~40、8~35、8~30、8~25、8~20、8~19、8~18、8~17、8~16、8~15、8~14、8~13、8~12、8~11、8~10、8~9.5、8~9、8~8.5、9~40、9~35、9~30、9~25、9~20、9~19、9~18、9~17、9~16、9~15、9~14、9~13、9~12、9~11、9~10、9~9.5、10~40、10~35、10~30、10~25、10~20、10~19、10~18、10~17、10~16、10~15、10~14、10~13、10~12、10~11、11~40、11~35、11~30、11~25、11~20、11~19、11~18、11~17、11~16、11~15、11~14、11~13、11~12、12~40、12~35、12~30、12~25、12~20、12~19、12~18、12~17、12~16、12~15、12~14、12~13、13~40、13~35、13~30、13~25、13~20、13~19、13~18、13~17、13~16、13~15、13~14、14~40、14~35、14~30、14~25、14~20、14~19、14~18、14~17、14~16、14~15、15~40、15~35、15~30、15~25、15~20、15~19、15~18、15~17、15~16、16~40、16~35、16~30、16~25、16~20、16~19、16~18、16~17、17~40、17~35、17~30、17~25、17~20、17~19、17~18、18~40、18~35、18~30、18~25、18~20、18~19、19~40、19~35、19~30、19~25、19~20、20~40、20~35、20~30、20~25、25~40、25~35、25~30、30~40、30~35、又は35~40%(w/w)の重量百分率(w/w)で吸着剤が存在する。一部のかかる実施形態において、NACを含むかかる混合物、第1の混合物、又は前処理されたNACは、アセチルアクセプター(例えば、CAR)を含まない。一部のかかる実施形態において、アセチルアクセプター(例えば、CAR)を含むかかる混合物、第1の混合物、又は前処理されたアセチルアクセプター(例えば、CAR)は、NACを含まない。
【0336】
一部の実施形態において、NACと吸着剤との混合物(例えば、乾燥ブレンド調製物)、アセチルアクセプター(例えば、CAR)と吸着剤との混合物、又はNACと、アセチルアクセプター(例えば、CAR)と、吸着剤との混合物(例えば、本明細書に記載されるとおりの第1の混合物、前処理されたNAC、又は前処理されたアセチルアクセプター(例えば、CAR))中の吸着剤とNACとの重量比、吸着剤とアセチルアクセプター(例えば、CAR)との重量比、又は吸着剤とNAC及びアセチルアクセプター(例えば、CAR)との重量比は、1:1、1:1.1、1:1.2、1:1.3、1:1.4、1:1.5、1:1.6、1:1.7、1:1.8、1:1.9、1:2、1:2.1、1:2.2、1:2.3、1:2.4、1:2.5、1:2.6、1:2.7、1:2.8、1:2.9、1:3、1:3.1、1:3.2、1:3.3、1:3.4、1:3.5、1.3.6、1:3.7、1:3.8、1:3.9、又は1:4以下(及び任意選択により、少なくとも1:10、1:9、1:8、1:7、1:6、1:5、1:4、1:3.9、1:3.8、1:3.7、1:3.6、1:3.5、1:3.4、1:3.3、1:3.2、1:3.1、1:3、1:2.9、1:2.8、1:2.7、1:2.6、1:2.5、1:2.4、1:2.3、1:2.2、1:2.1、1:2、1:1.9、1:1.8、1:1.7、1:1.6、1:1.5、1:1.4、1:1.3、1:1.2、又は1:1.1)である。一部の実施形態において、NACと吸着剤との混合物(例えば、乾燥ブレンド調製物)、アセチルアクセプター(例えば、CAR)と吸着剤との混合物、又はNACと、アセチルアクセプター(例えば、CAR)と、吸着剤との混合物(例えば、本明細書に記載されるとおりの第1の混合物、前処理されたNAC、又は前処理されたアセチルアクセプター(例えば、CAR))中の吸着剤とNACとの重量比、吸着剤とアセチルアクセプター(例えば、CAR)との重量比、又は吸着剤とNAC及びアセチルアクセプター(例えば、CAR)との重量比は、少なくとも1:10、1:9、1:8、1:7、1:6、1:5、1:4、1:3.9、1:3.8、1:3.7、1:3.6、1:3.5、1:3.4、1:3.3、1:3.2、1:3.1、1:3、1:2.9、1:2.8、1:2.7、1:2.6、1:2.5、1:2.4、1:2.3、1:2.2、1:2.1、1:2、1:1.9、1:1.8、1:1.7、1:1.6、1:1.5、1:1.4、1:1.3、1:1.2、又は1:1.1(及び任意選択により、1:1、1:1.1、1:1.2、1:1.3、1:1.4、1:1.5、1:1.6、1:1.7、1:1.8、1:1.9、1:2、1:2.1、1:2.2、1:2.3、1:2.4、1:2.5、1:2.6、1:2.7、1:2.8、1:2.9、1:3、1:3.1、1:3.2、1:3.3、1:3.4、1:3.5、1.3.6、1:3.7、1:3.8、1:3.9、又は1:4以下)である。一部の実施形態において、吸着剤とNACとの重量比は、約1:1.5、1:1.6、1:1.7、1:1.8、1:1.9、又は1:2、例えば、約1:1.7である。一部の実施形態において、吸着剤とアセチルアクセプター(例えば、CAR)との重量比は、約1:1、1:1.1、1:1.2、1:1.3、1:1.4、又は1:1.5、例えば、約1:1.3である。一部の実施形態において、吸着剤とNAC及びアセチルアクセプター(例えば、CAR)との重量比は、約1:2.7、1:2.8、1:2.9、1:3、1:3.1、1:3.2、又は1:3.3、例えば、約1:3である。一部の実施形態において、吸着剤とNACとアセチルアクセプター(例えば、CAR)との重量比は、約1:1.7:1.3である。
【0337】
一部の実施形態において、NACと、アセチルアクセプター(例えば、CAR)と、吸着剤とを含む乾燥ブレンド調製物(例えば、乾燥ブレンド調製物)中には、少なくとも0.05、0.075、0.1、0.125、0.15、0.175、0.2、0.225、0.25、0.275、0.3、0.325、0.35、0.4、0.425、0.45、0.475、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.1、6.2、6.3、6.4、6.5、6.6、6.7、6.8、6.9、7、7.5、8、8.5、9、9.5、又は10%の重量百分率(w/w)で(及び任意選択により、10、9、8、7、6、5、4、3、2、1.5、1、0.9、0.8、0.7、0.6、0.575、0.55、0.525、0.5、0.475、0.45、0.425、0.4、0.375、0.35、又は0.325%未満で)吸着剤が存在する。一部の実施形態において、NACと、アセチルアクセプター(例えば、CAR)と、吸着剤とを含む乾燥ブレンド調製物(例えば、乾燥ブレンド調製物)中には、10、9、8、7、6、5、4、3、2、1.5、1、0.9、0.8、0.7、0.6、0.575、0.55、0.525、0.5、0.475、0.45、0.425、0.4、0.375、0.35、又は0.325%以下(及び任意選択により、少なくとも0.05、0.075、0.1、0.125、0.15、0.175、0.2、0.225、0.25、0.275、0.3、0.325、0.35、0.4、0.425、0.45、0.475、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.1、6.2、6.3、6.4、6.5、6.6、6.7、6.8、6.9、7、7.5、8、8.5、9、9.5、又は10%)の重量百分率(w/w)で吸着剤が存在する。一部の実施形態において、NACと、アセチルアクセプター(例えば、CAR)と、吸着剤とを含む乾燥ブレンド調製物(例えば、乾燥ブレンド調製物)中には、0.05~10、0.05~9.5、0.05~9、0.05~8.5、0.05~8、0.05~7.5、0.05~7、0.05~6.5、0.05~6.4、0.05~6.3、0.05~6.2、0.05~6.1、0.05~6、0.05~5.9、0.05~5.8、0.05~5.7、0.05~5.6、0.05~5.5、0.05~5.4、0.05~5.3、0.05~5.2、0.05~5.1、0.05~5、0.05~4.5、0.05~4、0.05~3.5、0.05~3、0.05~2.5、0.05~2、0.05~1.5、0.05~1、0.05~0.9、0.05~0.8、0.05~0.7、0.05~0.6、0.05~0.5、0.05~0.475、0.05~0.45、0.05~0.425、0.05~0.4、0.05~0.375、0.05~0.35、0.05~0.325、0.05~0.3、0.05~0.275、0.05~0.25、0.05~0.225、0.05~0.2、0.05~0.175、0.05~0.15、0.05~0.1、0.05~0.075、0.075~10、0.075~9.5、0.075~9、0.075~8.5、0.075~8、0.075~7.5、0.075~7、0.075~6.5、0.075~6.4、0.075~6.3、0.075~6.2、0.075~6.1、0.075~6、0.075~5.9、0.075~5.8、0.075~5.7、0.075~5.6、0.075~5.5、0.075~5.4、0.075~5.3、0.075~5.2、0.075~5.1、0.075~5、0.075~4.5、0.075~4、0.075~3.5、0.075~3、0.075~2.5、0.075~2、0.075~1.5、0.075~1、0.075~0.9、0.075~0.8、0.075~0.7、0.075~0.6、0.075~0.5、0.075~0.475、0.075~0.45、0.075~0.425、0.075~0.4、0.075~0.375、0.075~0.35、0.075~0.325、0.075~0.3、0.075~0.275、0.075~0.25、0.075~0.225、0.075~0.2、0.075~0.175、0.075~0.15、0.075~0.1、0.1~10、0.1~9.5、0.1~9、0.1~8.5、0.1~8、0.1~7.5、0.1~7、0.1~6.5、0.1~6.4、0.1~6.3、0.1~6.2、0.1~6.1、0.1~6、0.1~5.9、0.1~5.8、0.1~5.7、0.1~5.6、0.1~5.5、0.1~5.4、0.1~5.3、0.1~5.2、0.1~5.1、0.1~5、0.1~4.5、0.1~4、0.1~3.5、0.1~3、0.1~2.5、0.1~2、0.1~1.5、0.1~1、0.1~0.9、0.1~0.8、0.1~0.7、0.1~0.6、0.1~0.5、0.1~0.475、0.1~0.45、0.1~0.425、0.1~0.4、0.1~0.375、0.1~0.35、0.1~0.325、0.1~0.3、0.1~0.275、0.1~0.25、0.1~0.225、0.1~0.2、0.1~0.175、0.1~0.15、0.2~10、0.2~9.5、0.2~9、0.2~8.5、0.2~8、0.2~7.5、0.2~7、0.2~6.5、0.2~6.4、0.2~6.3、0.2~6.2、0.2~6.1、0.2~6、0.2~5.9、0.2~5.8、0.2~5.7、0.2~5.6、0.2~5.5、0.2~5.4、0.2~5.3、0.2~5.2、0.2~5.1、0.2~5、0.2~4.5、0.2~4、0.2~3.5、0.2~3、0.2~2.5、0.2~2、0.2~1.5、0.2~1、0.2~0.9、0.2~0.8、0.2~0.7、0.2~0.6、0.2~0.5、0.2~0.475、0.2~0.45、0.2~0.425、0.2~0.4、0.2~0.375、0.2~0.35、0.2~0.325、0.2~0.3、0.2~0.275、0.2~0.25、0.2~0.225、0.3~10、0.3~9.5、0.3~9、0.3~8.5、0.3~8、0.3~7.5、0.3~7、0.3~6.5、0.3~6.4、0.3~6.3、0.3~6.2、0.3~6.1、0.3~6、0.3~5.9、0.3~5.8、0.3~5.7、0.3~5.6、0.3~5.5、0.3~5.4、0.3~5.3、0.3~5.2、0.3~5.1、0.3~5、0.3~4.5、0.3~4、0.3~3.5、0.3~3、0.3~2.5、0.3~2、0.3~1.5、0.3~1、0.3~0.9、0.3~0.8、0.3~0.7、0.3~0.6、0.3~0.5、0.3~0.475、0.3~0.45、0.3~0.425、0.3~0.4、0.3~0.375、0.3~0.35、0.3~0.325、0.4~10、0.4~9.5、0.4~9、0.4~8.5、0.4~8、0.4~7.5、0.4~7、0.4~6.5、0.4~6.4、0.4~6.3、0.4~6.2、0.4~6.1、0.4~6、0.4~5.9、0.4~5.8、0.4~5.7、0.4~5.6、0.4~5.5、0.4~5.4、0.4~5.3、0.4~5.2、0.4~5.1、0.4~5、0.4~4.5、0.4~4、0.4~3.5、0.4~3、0.4~2.5、0.4~2、0.4~1.5、0.4~1、0.4~0.9、0.4~0.8、0.4~0.7、0.4~0.6、0.4~0.5、0.4~0.475、0.4~0.45、0.4~0.425、0.5~10、0.5~9.5、0.5~9、0.5~8.5、0.5~8、0.5~7.5、0.5~7、0.5~6.5、0.5~6.4、0.5~6.3、0.5~6.2、0.5~6.1、0.5~6、0.5~5.9、0.5~5.8、0.5~5.7、0.5~5.6、0.5~5.5、0.5~5.4、0.5~5.3、0.5~5.2、0.5~5.1、0.5~5、0.5~4.5、0.5~4、0.5~3.5、0.5~3、0.5~2.5、0.5~2、0.5~1.5、0.5~1、0.5~0.9、0.5~0.8、0.5~0.7、0.5~0.6、0.6~10、0.6~9.5、0.6~9、0.6~8.5、0.6~8、0.6~7.5、0.6~7、0.6~6.5、0.6~6.4、0.6~6.3、0.6~6.2、0.6~6.1、0.6~6、0.6~5.9、0.6~5.8、0.6~5.7、0.6~5.6、0.6~5.5、0.6~5.4、0.6~5.3、0.6~5.2、0.6~5.1、0.6~5、0.6~4.5、0.6~4、0.6~3.5、0.6~3、0.6~2.5、0.6~2、0.6~1.5、0.6~1、0.6~0.9、0.6~0.8、0.6~0.7、0.7~10、0.7~9.5、0.7~9、0.7~8.5、0.7~8、0.7~7.5、0.7~7、0.7~6.5、0.7~6.4、0.7~6.3、0.7~6.2、0.7~6.1、0.7~6、0.7~5.9、0.7~5.8、0.7~5.7、0.7~5.6、0.7~5.5、0.7~5.4、0.7~5.3、0.7~5.2、0.7~5.1、0.7~5、0.7~4.5、0.7~4、0.7~3.5、0.7~3、0.7~2.5、0.7~2、0.7~1.5、0.7~1、0.7~0.9、0.7~0.8、0.8~10、0.8~9.5、0.8~9、0.8~8.5、0.8~8、0.8~7.5、0.8~7、0.8~6.5、0.8~6.4、0.8~6.3、0.8~6.2、0.8~6.1、0.8~6、0.8~5.9、0.8~5.8、0.8~5.7、0.8~5.6、0.8~5.5、0.8~5.4、0.8~5.3、0.8~5.2、0.8~5.1、0.8~5、0.8~4.5、0.8~4、0.8~3.5、0.8~3、0.8~2.5、0.8~2、0.8~1.5、0.8~1、0.8~0.9、0.9~10、0.9~9.5、0.9~9、0.9~8.5、0.9~8、0.9~7.5、0.9~7、0.9~6.5、0.9~6.4、0.9~6.3、0.9~6.2、0.9~6.1、0.9~6、0.9~5.9、0.9~5.8、0.9~5.7、0.9~5.6、0.9~5.5、0.9~5.4、0.9~5.3、0.9~5.2、0.9~5.1、0.9~5、0.9~4.5、0.9~4、0.9~3.5、0.9~3、0.9~2.5、0.9~2、0.9~1.5、0.9~1、1~10、1~9.5、1~9、1~8.5、1~8、1~7.5、1~7、1~6.5、1~6.4、1~6.3、1~6.2、1~6.1、1~6、1~5.9、1~5.8、1~5.7、1~5.6、1~5.5、1~5.4、1~5.3、1~5.2、1~5.1、1~5、1~4.5、1~4、1~3.5、1~3、1~2.5、1~2、1~1.5、2~10、2~9.5、2~9、2~8.5、2~8、2~7.5、2~7、2~6.5、2~6.4、2~6.3、2~6.2、2~6.1、2~6、2~5.9、2~5.8、2~5.7、2~5.6、2~5.5、2~5.4、2~5.3、2~5.2、2~5.1、2~5、2~4.5、2~4、2~3.5、2~3、2~2.5、3~10、3~9.5、3~9、3~8.5、3~8、3~7.5、3~7、3~6.5、3~6.4、3~6.3、3~6.2、3~6.1、3~6、3~5.9、3~5.8、3~5.7、3~5.6、3~5.5、3~5.4、3~5.3、3~5.2、3~5.1、3~5、3~4.5、3~4、3~3.5、4~10、4~9.5、4~9、4~8.5、4~8、4~7.5、4~7、4~6.5、4~6.4、4~6.3、4~6.2、4~6.1、4~6、4~5.9、4~5.8、4~5.7、4~5.6、4~5.5、4~5.4、4~5.3、4~5.2、4~5.1、4~5、4~4.5、5~10、5~9.5、5~9、5~
8.5、5~8、5~7.5、5~7、5~6.5、5~6.4、5~6.3、5~6.2、5~6.1、5~6、5~5.9、5~5.8、5~5.7、5~5.6、5~5.5、5~5.4、5~5.3、5~5.2、5~5.1、6~10、6~9.5、6~9、6~8.5、6~8、6~7.5、6~7、6~6.5、6~6.4、6~6.3、6~6.2、6~6.1、7~10、7~9.5、7~9、7~8.5、7~8、7~7.5、8~10、8~9.5、8~9、8~8.5、9~10、9~9.5、又は9.5~10%(w/w)の重量百分率(w/w)で吸着剤が存在する。
【0338】
安定性
一部の実施形態において、本明細書に記載される方法及び組成物は、例えば、NACを安定化させる条件下、例えば、NACの脱アセチル化を減少させる条件下でNACとアセチルアクセプター(例えば、CAR)との乾燥ブレンド調製物を形成することにより、アセチルアクセプター(例えば、CAR)の存在下にあるNACの安定性を増加させる。一部の実施形態において、条件は、NAC又はアセチルアクセプター又は両方を本明細書に記載されるとおりの吸着剤と接触させることを含む。一部の実施形態において、吸着剤を含む乾燥ブレンド調製物又はアミノ酸調製物のNACは、吸着剤を含まない同様の乾燥ブレンド調製物又はアミノ酸調製物中のNACと比べて、(例えば、LC/MSによって測定したとき)アセチルアクセプター、例えばCARの存在下における脱アセチル化が少ない。一部の実施形態において、吸着剤を含む乾燥ブレンド調製物又はアミノ酸調製物のアセチルアクセプター、例えばCARは、吸着剤を含まない同様の乾燥ブレンド調製物又はアミノ酸調製物中のアセチルアクセプター、例えばCARと比べて、(例えば、LC/MSによって測定したとき)NACの存在下におけるアセチル化が少ない。
【0339】
一部の実施形態において、NAC又はアセチルアクセプター(例えば、CAR)の安定性を評価することは、NAC及び/又はアセチルアクセプター(例えば、CAR)を含む乾燥ブレンド調製物又はアミノ酸調製物を提供すること;選択された条件下で、ある長さの時間にわたって乾燥ブレンド調製物又はアミノ酸調製物をインキュベートすること;及びインキュベーション後のNAC及び/又はアセチルアクセプター(例えば、CAR)のレベルをインキュベーション前のNAC及び/又はアセチルアクセプター(例えば、CAR)のレベルと比較することを含む。一部の実施形態において、提供された乾燥ブレンド調製物又はアミノ酸調製物は、充填・仕上げ及び/又は包装などの下流処理工程に供されている。一部の実施形態において、乾燥ブレンド調製物又はアミノ酸調製物は、包装、例えば一次包装の中又は最終製品(例えば最終使用者に向けた販売に例えば好適な)に含まれる。一部の実施形態において、NACを安定化させる条件下で乾燥ブレンド調製物、第2の混合物、又はアミノ酸調製物が形成されたとき、25℃及び60%相対湿度で1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、又は24ヵ月後に(例えば、実施例6に記載されるとおり測定して)、乾燥ブレンド調製物、第2の混合物、又はアミノ酸調製物のNACの少なくとも90、91、92、93、94、95、96、97、98、98.5、99、99.5、又は100%がアセチル化されたまま残る。一部の実施形態において、NACを安定化させる条件下で乾燥ブレンド調製物、第2の混合物、又はアミノ酸調製物が形成されたとき、40℃及び75%相対湿度で1、2、3、4、5、又は6ヵ月後に(例えば、実施例6に記載されるとおり測定して)、乾燥ブレンド調製物、第2の混合物、又はアミノ酸調製物のNACの少なくとも80、81、82、83、84、85、86、87、88、89、90、90.5、91、91.5、92、93、94、95、96、97、98、98.5、99、99.5、又は100%がアセチル化されたまま残る。一部の実施形態において、NACを安定化させる条件下で乾燥ブレンド調製物、第2の混合物、又はアミノ酸調製物が形成されたとき、60℃及び75%相対湿度で1、2、又は3ヵ月後に(例えば、実施例6に記載されるとおり測定して)、乾燥ブレンド調製物、第2の混合物、又はアミノ酸調製物のNACの少なくとも80、81、82、83、84、85、86、87、88、89、90、90.5、91、91.5、92、93、94、95、96、97、98、98.5、99、99.5、又は100%がアセチル化されたまま残る。
【0340】
一部の実施形態において、NACを安定化させる条件下で乾燥ブレンド調製物、第2の混合物、又はアミノ酸調製物が形成されたとき、25℃及び60%相対湿度で1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、又は24ヵ月後の乾燥ブレンド調製物、第2の混合物、又はアミノ酸調製物中のNACレベル(例えば、w/w)は(例えば、実施例6に記載されるとおり測定して)、乾燥ブレンド調製物、第2の混合物又はアミノ酸調製物中の元のNACレベルの少なくとも90、91、92、93、94、95、96、97、98、98.5、99、99.5、又は100%である(及び任意選択により、110、109、108、107、106、105、104、103、102、101、又は100%を超えない)。一部の実施形態において、NACを安定化させる条件下で乾燥ブレンド調製物、第2の混合物、又はアミノ酸調製物が形成されたとき、40℃及び75%相対湿度で1、2、3、4、5、又は6ヵ月後の乾燥ブレンド調製物、第2の混合物、又はアミノ酸調製物中のNACレベル(例えば、w/w)は(例えば、実施例6に記載されるとおり測定して)、乾燥ブレンド調製物、第2の混合物又はアミノ酸調製物中の元のNACレベルの少なくとも90、91、92、93、94、95、96、97、98、98.5、99、99.5、又は100%である(及び任意選択により、110、109、108、107、106、105、104、103、102、101、又は100%を超えない)。一部の実施形態において、NACを安定化させる条件下で乾燥ブレンド調製物、第2の混合物、又はアミノ酸調製物が形成されたとき、60℃及び75%相対湿度で1、2、又は3ヵ月後の乾燥ブレンド調製物、第2の混合物、又はアミノ酸調製物中のNACレベル(例えば、w/w)は(例えば、実施例6に記載されるとおり測定して)、乾燥ブレンド調製物、第2の混合物又はアミノ酸調製物中の元のNACレベルの少なくとも90、91、92、93、94、95、96、97、98、98.5、99、99.5、又は100%である(及び任意選択により、110、109、108、107、106、105、104、103、102、101、又は100%を超えない)。
【0341】
一部の実施形態において、NAC又はアセチルアクセプター(例えば、CAR)の安定性を評価することは、NACとアセチルアクセプター(例えば、CAR)とを含む乾燥ブレンド調製物を提供すること;選択された条件下で、ある長さの時間にわたって乾燥ブレンド調製物をインキュベートすること;及びインキュベーション後のNAC及びアセチルアクセプター(例えば、CAR)のレベルの比をインキュベーション前のNAC及びアセチルアクセプター(例えば、CAR)のレベルの比と比較することを含む。一部の実施形態において、NACを安定化させる条件下で乾燥ブレンド調製物、第2の混合物、又はアミノ酸調製物が形成されたとき、乾燥ブレンド調製物、第2の混合物、又はアミノ酸調製物中のアセチルアクセプター、例えばCARに対するNACの比は、25℃及び60%相対湿度で1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、又は24ヵ月後に(例えば、実施例6に記載されるとおり測定して)、少なくとも0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.2、1.4、1.6、1.8、2、2.2、2.4、2.6、2.8、3、3.2、3.4、3.6、3.8、又は4である。一部の実施形態において、NACを安定化させる条件下で乾燥ブレンド調製物、第2の混合物、又はアミノ酸調製物が形成されたとき、乾燥ブレンド調製物、第2の混合物、又はアミノ酸調製物中のアセチルアクセプター、例えばCARに対するNACの比は、40℃及び75%相対湿度で1、2、3、4、5、又は6ヵ月後に(例えば、実施例6に記載されるとおり測定して)、少なくとも0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.2、1.4、1.6、1.8、2、2.2、2.4、2.6、2.8、3、3.2、3.4、3.6、3.8、又は4である。一部の実施形態において、NACを安定化させる条件下で乾燥ブレンド調製物、第2の混合物、又はアミノ酸調製物が形成されたとき、乾燥ブレンド調製物、第2の混合物、又はアミノ酸調製物中のアセチルアクセプター、例えばCARに対するNACの比は、60℃及び75%相対湿度で1、2、又は3ヵ月後に(例えば、実施例6に記載されるとおり測定して)、少なくとも0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.2、1.4、1.6、1.8、2、2.2、2.4、2.6、2.8、3、3.2、3.4、3.6、3.8、又は4である。一部の実施形態において、乾燥ブレンド調製物、第2の混合物、又はアミノ酸調製物中のアセチルアクセプター、例えばCARに対するNACの比は、インキュベーション後に5、4.8、4.6、4.4、4.2、4、3.8、3.6、3.4、3.2、3、2.8、2.6、2.4、2.2、2、1.8、1.6、1.4、1.2、又は1を超えない。
【0342】
一部の実施形態において、NAC又はアセチルアクセプター(例えば、CAR)の安定性を評価することは、NACとアセチルアクセプター(例えば、CAR)とを含む乾燥ブレンド調製物を提供すること;選択された条件下で、ある長さの時間にわたって乾燥ブレンド調製物又はアミノ酸調製物をインキュベートすること;及びインキュベーション後のNAC及び/又はアセチルアクセプター(例えば、CAR)分解産物レベルを評価すること(及び任意選択により、インキュベーション前のNAC及び/又はアセチルアクセプター(例えば、CAR)分解産物レベルと比較すること)を含む。一部の実施形態において、NAC分解産物(例えば、システイン、シスチン、及び/又はALCAR)レベルは、25℃及び60%相対湿度で1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、又は24ヵ月後に、及び/又は40℃及び75%相対湿度で1、2、3、4、5、又は6ヵ月後に(例えば、実施例6に記載されるとおり測定して)、乾燥ブレンド調製物、第2の混合物、又はアミノ酸調製物の1%w/w未満である。一部の実施形態において、NAC及び/又はアセチルアクセプター(例えば、CAR)分解産物には、限定はされないが、システイン(非アセチル化型)、シスチン、又はALCARが含まれる。
【0343】
一部の実施形態において、本明細書に記載される方法及び組成物は、例えば、アセチルアクセプター(例えば、CAR)を安定化させる条件下、例えば、CARのアセチル化を減少させる条件下でNACとアセチルアクセプター(例えば、CAR)との乾燥ブレンド調製物を形成することにより、NACの存在下にあるアセチルアクセプター(例えば、CAR)の安定性を増加させる。一部の実施形態において、アセチルアクセプター(例えば、CAR)を安定化させる条件は、本明細書に記載されるNACを安定化させる条件に対応する。一部の実施形態において、アセチルアクセプター、例えばCARのアセチル化は、NAC及びアセチルアクセプター(例えば、CAR)を含むが、アセチルアクセプター(例えば、CAR)を安定化させる条件下で形成されていない、例えば、吸着剤の非存在下の参照混合物中のアセチルアクセプター(例えば、CAR)のアセチル化と比較して減少する。一部の実施形態において、吸着剤(例えば、SiO2)の存在下では、アセチルアクセプター、例えばCARのアセチル化が防止される。
【0344】
アミノ酸実体を含む組成物(例えば活性部分)
本明細書に記載のような本発明の組成物(活性部分)は、複数のアミノ酸実体、例えば表1に示されるアミノ酸実体を含む。
【0345】
いくつかの実施形態では、組成物は、a)ロイシンアミノ酸実体、b)アルギニンアミノ酸実体、c)グルタミンアミノ酸実体;及びd)N-アセチルシステイン(NAC)実体を含む。一部の実施形態において、組成物は、a)ロイシンアミノ酸実体;b)アルギニンアミノ酸実体;c)グルタミンアミノ酸実体;d)N-アセチルシステイン(NAC)実体;e)イソロイシンアミノ酸実体;及びf)バリンアミノ酸実体を含む。
【0346】
一部の実施形態において、組成物は、a)ロイシンアミノ酸実体;b)アルギニンアミノ酸実体;c)グルタミンアミノ酸実体;d)N-アセチルシステイン(NAC)実体;e)任意選択により、イソロイシンアミノ酸実体;及びf)カルニチン実体又はg)セリンアミノ酸実体のいずれか一方又は両方を含む。
【0347】
一部の実施形態において、組成物は、a)ロイシンアミノ酸実体;b)アルギニンアミノ酸実体;c)グルタミンアミノ酸実体;d)N-アセチルシステイン(NAC)実体;e)イソロイシンアミノ酸実体;f)バリンアミノ酸実体;及びg)リジンアミノ酸実体、h)ヒスチジンアミノ酸実体、i)フェニルアラニンアミノ酸実体、又はj)トレオニンアミノ酸実体のうちの1、2、3、又は4つを含む。
【0348】
いくつかの実施形態では、組成物は、a)ロイシンアミノ酸実体、b)アルギニンアミノ酸実体、c)グルタミンアミノ酸実体;d)NAC実体;及びe)カルニチン実体を含む。いくつかの実施形態では、組成物は、(f)バリンアミノ酸実体、(g)ヒスチジンアミノ酸実体、又は(h)リジンアミノ酸実体のうちの1つ、2つ、又はそれ以上(例えば全て)を更に含む。いくつかの実施形態では、組成物は、(a)シトルリンアミノ酸実体又はアルギニンアミノ酸実体の一方又は双方、及び(b)NAC実体を含む。いくつかの実施形態では、組成物は、カルニチン実体又はグルタミンアミノ酸実体の一方又は双方を更に含む。いくつかの実施形態では、組成物は、ロイシンアミノ酸実体、ヒスチジンアミノ酸実体、リジンアミノ酸実体、バリンアミノ酸実体、又はセリンアミノ酸実体のうちの1つ、2つ、3つ、4つ、又はそれ以上(例えば全て)を更に含む。
【0349】
一部の実施形態において、組成物は、a)ロイシンアミノ酸実体、b)アルギニンアミノ酸実体、c)グルタミンアミノ酸実体、d)N-アセチルシステイン(NAC)実体、及びe)セリンアミノ酸実体又はf)カルニチン実体の一方又は両方を含む。一部の実施形態において、組成物は、a)ロイシンアミノ酸実体、b)アルギニンアミノ酸実体、c)グルタミンアミノ酸実体、d)N-アセチルシステイン(NAC)実体、e)セリンアミノ酸実体、及びf)カルニチン実体を含む。一部の実施形態において、組成物は、イソロイシンアミノ酸実体を更に含む。
【0350】
一部の実施形態において、組成物は、a)ロイシンアミノ酸実体;b)イソロイシンアミノ酸実体;又はc)バリンアミノ酸実体のうちの1つ、2つ、又は全て;d)ヒスチジンアミノ酸実体;e)リジンアミノ酸実体;又はf)トレオニンアミノ酸実体のうちの1つ、2つ、又は全て;及びg)オルニチンアミノ酸実体;h)アスパラギン酸アミノ酸実体;又はi)オルニチンアミノ酸実体とアスパラギン酸アミノ酸実体との組み合わせ塩のうちの1つ、2つ、又は全てを含む。
【0351】
特定の実施形態では、ロイシンアミノ酸実体は、L-ロイシン、β-ヒドロキシ-β-酪酸メチル(HMB)、オキソ-ロイシン(α-ケトイソカプロン酸(KIC))、イソバレリル-CoA、n-アセチル-ロイシン、又はこれらの組み合わせから選択される。
【0352】
特定の実施形態では、アルギニンアミノ酸実体は、L-アルギニン、クレアチン、アルギニノコハク酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、アグマチン、N-アセチル-アルギニン、又はこれらの組み合わせから選択される。
【0353】
特定の実施形態では、グルタミンアミノ酸実体は、L-グルタミン、グルタミン酸、カルバモイル-P、N-アセチルグルタミン、又はこれらの組み合わせから選択される。
【0354】
特定の実施形態では、NAC-アミノ酸実体は、NAC、セリン、アセチルセリン、シスタチオニン、ホモシステイン、グルタチオン、又はこれらの組み合わせから選択される。
【0355】
特定の実施形態では、シトルリンアミノ酸実体は、L-シトルリン、オルニチン、カルバモイル-P、カルバモイル-P及びオルニチン、N-ヒドロキシル-アルギニン、アルギニノコハク酸、一酸化窒素、又はこれらの組み合わせから選択される。
【0356】
特定の実施形態では、カルニチン実体は、L-カルニチン、6-N-トリメチルリジン、N6-トリメチル-3-OH-リジン、アセチル-L-カルニチン、プロピオニル-L-カルニチン、L-カルニチンL-酒石酸、又はこれらの組み合わせから選択される。
【0357】
特定の実施形態では、セリンアミノ酸実体は、L-セリン、ホスホセリン、p-ヒドロキシピルビン酸、L-グリシン、アセチルセリン、シスタチオニン、ホスファチジルセリン、又はこれらの組み合わせから選択される。
【0358】
特定の実施形態において、バリンアミノ酸実体は、L-バリン、2-オキソ吉草酸、イソブチリル(isobutryl)CoA、N-アセチルバリン、又はこれらの組み合わせから選択される。
【0359】
特定の実施形態において、ヒスチジンアミノ酸実体は、L-ヒスチジン、ヒスチジノール、ヒスチジナール、リボース-5-リン酸、カルノシン、ヒスタミン、ウロカニン酸、N-アセチルヒスチジン、又はこれらの組み合わせから選択される。
【0360】
特定の実施形態において、リジンアミノ酸実体は、L-リジン、ジアミノピメリン酸、アスパラギン酸、トリメチルリジン、サッカロピン、N-アセチルリジン、又はこれらの組み合わせから選択される。
【0361】
一部の実施形態において、これらのアミノ酸実体のうちの1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、又はそれ以上(例えば、全て)が、ジペプチド又はトリペプチドの一部として、例えば、組成物のアミノ酸実体成分又は全成分の少なくとも0.01wt.%、0.1wt.%、0.5wt.%、1wt.%、5wt.%、又は10wt.%、又はそれ以上の量で提供される。
【0362】
一部の実施形態において、これらのアミノ酸実体のうちの1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、又はそれ以上(例えば、全て)が、組成物中で遊離アミノ酸形態であり、例えば、組成物(例えば、乾燥形態)の総重量の少なくとも42wt.%、45wt.%、50wt.%、55wt.%、60wt.%、65wt.%、70wt.%、75wt.%、80wt.%、85wt.%、90wt.%、95wt.%、97wt.%、98wt.%、又はそれ以上が、組成物中で遊離アミノ酸形態にあるアミノ酸実体の1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、又はそれ以上(例えば、全て)である。
【0363】
一部の実施形態において、これらのアミノ酸実体のうちの1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、又はそれ以上(例えば、全て)が、組成物中で塩形態であり、例えば、組成物(例えば、乾燥形態)の総重量の少なくとも0.01wt.%、0.1wt.%、0.5wt.%、1wt.%、2wt.%、3wt.%、4wt.%、5wt.%、6wt.%、7wt.%、8wt.%、9wt.%、又は10wt.%、又はそれ以上が、組成物中で塩形態にあるアミノ酸実体の1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、又はそれ以上(例えば、全て)である。
【0364】
一部の実施形態において、これらのアミノ酸実体のうちの1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、又はそれ以上(例えば、全て)が、ジペプチド又はトリペプチドの一部として、例えば、組成物のアミノ酸実体成分又は全成分の少なくとも、0.01wt.%、0.1wt.%、0.5wt.%、1wt.%、2wt.%、3wt.%、4wt.%、5wt.%、6wt.%、7wt.%、8wt.%、9wt.%、又は10wt.%、又はそれ以上の量で提供される。
【0365】
例示的組成物
例示的組成物、例えば乾燥ブレンド調製物(例えば、活性部分を含む)、例えばPGDBPは、例えば本明細書に開示されるレベル又は比率の、本明細書に開示されるアミノ酸実体の組み合わせと、湿潤剤(例えば、本明細書に記載されるとおりの湿潤剤)とを含み得る。例示的組成物、例えば乾燥ブレンド調製物(例えば、活性部分を含む)、例えばPGDBPは、本明細書に開示される1つ以上の賦形剤を含み得る。一部の実施形態において、例示的組成物、例えば乾燥ブレンド調製物(例えば、活性部分を含む)、例えばPGDBPは、表X1~表X6に記載されるとおりのアミノ酸実体及び/又は賦形剤を含む。
【0366】
一部の実施形態において、組成物(例えば、活性部分)は、表2のアミノ酸(例えば、表2に示されるレベル)と湿潤剤(例えば、本明細書に記載されるとおりの湿潤剤)とを含む。
【0367】
【0368】
一部の実施形態において、組成物(例えば、活性部分)は、表3のアミノ酸(例えば、表3に示されるレベル)と湿潤剤(例えば、本明細書に記載されるとおりの湿潤剤)とを含む。一部の実施形態において、組成物は、表3のアミノ酸及び表3の賦形剤(例えば、表3に示されるレベル)と、湿潤剤(例えば、本明細書に記載されるとおりの湿潤剤)とを含む。
【0369】
【0370】
一部の実施形態において、組成物(例えば、活性部分)は、表4のアミノ酸(例えば、表4に示されるレベル)と湿潤剤(例えば、本明細書に記載されるとおりの湿潤剤)とを含む。
【0371】
【0372】
一部の実施形態において、組成物(例えば、活性部分)は、表5のアミノ酸(例えば、表5に示されるレベル)と湿潤剤(例えば、本明細書に記載されるとおりの湿潤剤)とを含む。一部の実施形態において、組成物は、表5のアミノ酸及び表5の賦形剤(例えば、表5に示されるレベル)と、湿潤剤(例えば、本明細書に記載されるとおりの湿潤剤)とを含む。
【0373】
【0374】
一部の実施形態において、組成物(例えば、活性部分)は、表6のアミノ酸(例えば、表6に示されるレベル)と湿潤剤(例えば、本明細書に記載されるとおりの湿潤剤)とを含む。一部の実施形態において、組成物は、表6のアミノ酸及び表6の賦形剤(例えば、表6に示されるレベル)と、湿潤剤(例えば、本明細書に記載されるとおりの湿潤剤)とを含む。
【0375】
【0376】
一部の実施形態において、組成物(例えば、活性部分)は、表7のアミノ酸(例えば、表7に示されるレベル)と湿潤剤(例えば、本明細書に記載されるとおりの湿潤剤)とを含む。一部の実施形態において、組成物は、表7のアミノ酸及び表7の賦形剤(例えば、表7に示されるレベル)と、湿潤剤(例えば、本明細書に記載されるとおりの湿潤剤)とを含む。
【0377】
【0378】
一部の実施形態において、組成物(活性部分)は、複数のアミノ酸実体、例えば、表8に示されるアミノ酸実体を含む。一部の実施形態において、組成物は、a)ロイシンアミノ酸実体、b)アルギニンアミノ酸実体、c)グルタミンアミノ酸実体;及びd)N-アセチルシステイン(NAC)実体を含む。一部の実施形態において、組成物は、a)ロイシンアミノ酸実体、b)アルギニンアミノ酸実体、c)グルタミンアミノ酸実体;d)NAC;及びe)CARを含む。一部の実施形態において、組成物は、a)ロイシンアミノ酸実体、b)アルギニンアミノ酸実体、c)グルタミンアミノ酸実体;d)NAC;及びe)セリンアミノ酸実体及びCARを含む。一部の実施形態において、組成物は、(f)バリンアミノ酸実体、(g)ヒスチジンアミノ酸実体、(h)リジンアミノ酸実体、又は(i)シトルリンアミノ酸実体のうちの1つ、2つ、3つ又はそれ以上(例えば、全て)を更に含む。一部の実施形態において、組成物は、表8のアミノ酸/成分を、例えば、表8のg/用量又はg/スティックパックで含むか、それから本質的になるか、又はそれからなる。一部の実施形態において、組成物は、表8に掲載される成分に加えて、1つ以上の賦形剤、例えば吸着剤を含む。
【0379】
【0380】
一部の実施形態において、組成物は、a)ロイシンアミノ酸実体、b)アルギニンアミノ酸実体、c)グルタミンアミノ酸実体、d)NAC、及びe)セリンアミノ酸実体又はf)CARの一方又は両方を含む。一部の実施形態において、組成物は、a)ロイシンアミノ酸実体、b)アルギニンアミノ酸実体、c)グルタミンアミノ酸実体、d)NAC、e)セリンアミノ酸実体、及びf)CARを含む。一部の実施形態において、組成物は、イソロイシンアミノ酸実体を更に含む。一部の実施形態において、組成物は、表9のアミノ酸/成分を、例えば、表9のg/用量又はg/パケットで含むか、それから本質的になるか、又はそれからなる。一部の実施形態において、組成物は、表9に掲載される成分に加えて、1つ以上の賦形剤、例えば吸着剤を含む。
【0381】
【0382】
一部の実施形態において、組成物は、(a)ロイシンアミノ酸実体;(b)イソロイシンアミノ酸実体;(c)バリンアミノ酸実体;(d)リジンアミノ酸実体;(e)ヒスチジンアミノ酸実体;(f)トレオニンアミノ酸実体;(g)オルニチン実体;(h)アスパラギン酸アミノ酸実体;(i)NAC;及び(j)CARを含む。一部の実施形態において、組成物は、表10のアミノ酸/成分を、例えば、表10のg/日で含むか、それから本質的になるか、又はそれからなる。一部の実施形態において、組成物は、表10に掲載される成分に加えて、1つ以上の賦形剤、例えば吸着剤を含む。
【0383】
【0384】
一部の実施形態において、組成物は、(a)シトルリンアミノ酸実体又はアルギニンアミノ酸実体の一方又は両方、及び(b)NACを含む。一部の実施形態において、組成物は、CAR又はグルタミンアミノ酸実体の一方又は両方を更に含む。一部の実施形態において、組成物は、ロイシンアミノ酸実体、ヒスチジンアミノ酸実体、リジンアミノ酸実体、バリンアミノ酸実体、又はセリンアミノ酸実体のうちの1つ、2つ、3つ、4つ、又はそれ以上(例えば、全て)を更に含む。
【0385】
特定の実施形態において、ロイシンアミノ酸実体は、L-ロイシン、β-ヒドロキシ-β-メチルブチレート(HMB)、オキソロイシン(α-ケトイソカプロン酸(KIC))、イソバレリルCoA、n-アセチルロイシン、又はこれらの組み合わせから選択される。
【0386】
特定の実施形態において、アルギニンアミノ酸実体は、L-アルギニン、クレアチン、アルギニノコハク酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、アグマチン、N-アセチルアルギニン、又はこれらの組み合わせから選択される。
【0387】
特定の実施形態において、グルタミンアミノ酸実体は、L-グルタミン、グルタミン酸、カルバモイル-P、N-アセチルグルタミン、又はこれらの組み合わせから選択される。
【0388】
特定の実施形態において、シトルリンアミノ酸実体は、L-シトルリン、オルニチン、カルバモイル-P、カルバモイル-P及びオルニチン、N-ヒドロキシルアルギニン、アルギニノコハク酸、一酸化窒素、又はこれらの組み合わせから選択される。
【0389】
特定の実施形態において、セリンアミノ酸実体は、L-セリン、ホスホセリン、p-ヒドロキシピルビン酸、L-グリシン、アセチルセリン、シスタチオニン、ホスファチジルセリン、又はこれらの組み合わせから選択される。
【0390】
特定の実施形態では、グリシンアミノ酸実体は、L-グリシン、L-セリン、サルコシン、ベタイン、ジメチルグリシン、グルタチオン、クレアチン、又はこれらの組み合わせから選択される。
【0391】
特定の実施形態では、バリンアミノ酸実体は、L-バリン、2-オキソ-吉草酸、イソブトリル-CoA、N-アセチル-バリン、又はこれらの組み合わせから選択される。
【0392】
特定の実施形態では、ヒスチジンアミノ酸実体は、L-ヒスチジン、ヒスチジノール、ヒスチジナール、リボース-5-リン酸塩、カルノシン、ヒスタミン、ウロカニン酸、N-アセチル-ヒスチジン、又はこれらの組み合わせから選択される。
【0393】
特定の実施形態では、リジンアミノ酸実体は、L-リジン、ジアミノピメリン酸、アスパラギン酸、トリメチルリジン、サッカロピン、N-アセチル-リジン、又はこれらの組み合わせから選択される。
【0394】
一部の実施形態において、これらのアミノ酸実体のうちの1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、又はそれ以上(例えば、全て)が、ジペプチド又はトリペプチドの一部として、例えば、組成物のアミノ酸実体成分又は全成分の少なくとも、0.01wt.%、0.1wt.%、0.5wt.%、1wt.%、5wt.%、又は10wt.%、又はそれ以上の量で提供される。
【0395】
いくつかの実施形態では、アミノ酸実体のうちの1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、又はそれ以上(例えば全て)は、組成物中の遊離アミノ酸形態であり、例えば、(例えば乾燥形態の)組成物の総重量の少なくとも42wt.%、少なくとも45wt.%、少なくとも50wt.%、少なくとも55wt.%、少なくとも60wt.%、少なくとも65wt.%、少なくとも70wt.%、少なくとも75wt.%、少なくとも80wt.%、少なくとも85wt.%、少なくとも90wt.%、少なくとも95wt.%、少なくとも97wt.%、少なくとも98wt.%、又はそれ以上は、組成物中の遊離アミノ酸形態でのアミノ酸実体のうちの1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、又はそれ以上(例えば全て)である。
【0396】
いくつかの実施形態では、アミノ酸実体のうちの1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、又はそれ以上(例えば全て)は、組成物中の塩型であり、例えば、(例えば乾燥形態の)組成物の総重量の少なくとも0.01wt.%、少なくとも0.1wt.%、少なくとも0.5wt.%、少なくとも1wt.%、少なくとも2wt.%、少なくとも3wt.%、少なくとも4wt.%、少なくとも5wt.%、少なくとも6wt.%、少なくとも7wt.%、少なくとも8wt.%、少なくとも9wt.%、若しくは少なくとも10wt.%、又はそれ以上は、組成物中の塩型でのアミノ酸実体のうちの1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、又はそれ以上(例えば全て)である。
【0397】
いくつかの実施形態では、アミノ酸実体のうちの1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、又はそれ以上(例えば全て)は、例えば、組成物のアミノ酸実体成分又は全成分の少なくとも0.01wt.%、少なくとも0.1wt.%、少なくとも0.5wt.%、少なくとも1wt.%、少なくとも2wt.%、少なくとも3wt.%、少なくとも4wt.%、少なくとも5wt.%、少なくとも6wt.%、少なくとも7wt.%、少なくとも8wt.%、少なくとも9wt.%、若しくは少なくとも10wt.%、又はそれ以上の量で、ジペプチド又はトリペプチドの一部として提供される。
【0398】
例示的乾燥ブレンド調製物(例えば、活性部分を含む)は、1.0gのロイシンアミノ酸実体;2.0gのアルギニンアミノ酸実体;1.67gのグルタミンアミノ酸実体;0.43gのNAC;0.333gのCAR(例えば、遊離塩基としてのL-カルニチン);0.83gのセリンアミノ酸実体;0.333gのバリンアミノ酸実体;0.333gのヒスチジンアミノ酸実体;0.5gのリジンアミノ酸実体;及び1.33gのシトルリンアミノ酸実体を含み得る(例えば、表8のg/用量を参照のこと)。
【0399】
例示的乾燥ブレンド調製物(例えば、活性部分を含む)は、1gのロイシンアミノ酸実体、0.5gのイソロイシンアミノ酸実体、1.33gのアルギニンアミノ酸実体、0.67gのグルタミンアミノ酸実体、0.43gのNAC、0.30gのCAR(例えば、遊離塩基としてのL-カルニチン)、及び2.5のセリンアミノ酸実体で、合計6.73g±20%(例えば、表9に示されるとおりのg/パケット)を含み得る。
【0400】
一部の実施形態において、乾燥ブレンド調製物(例えば、活性部分を含む)は、1g±20%のロイシンアミノ酸実体、0.5g±20%のイソロイシンアミノ酸実体、1.33g±20%のアルギニンアミノ酸実体、0.67g±20%のグルタミンアミノ酸実体、0.43g±20%のNAC、0.30g±20%のCAR(例えば、遊離塩基としてのL-カルニチン)、及び2.5g±20%のセリンアミノ酸実体を含む。一部の実施形態において、組成物(例えば、活性部分)は、1g±15%のロイシンアミノ酸実体、0.5g±15%のイソロイシンアミノ酸実体、1.33g±15%のアルギニンアミノ酸実体、0.67g±15%のグルタミンアミノ酸実体、0.43g±15%のNAC、0.30g±15%のCAR(例えば、遊離塩基としてのL-カルニチン)、及び2.5g±15%のセリンアミノ酸実体を含む。一部の実施形態において、組成物(例えば、活性部分)は、1g±10%のロイシンアミノ酸実体、0.5g±10%のイソロイシンアミノ酸実体、1.33g±10%のアルギニンアミノ酸実体、0.67g±10%のグルタミンアミノ酸実体、0.43g±10%のNAC、0.30g±10%のCAR(例えば、遊離塩基としてのL-カルニチン)、及び2.5g±10%のセリンアミノ酸実体を含む。一部の実施形態において、組成物(例えば、活性部分)は、1g±5%のロイシンアミノ酸実体、0.5g±5%のイソロイシンアミノ酸実体、1.33g±5%のアルギニンアミノ酸実体、0.67g±5%のグルタミンアミノ酸実体、0.43g±5%のNAC、0.30g±5%のCAR(例えば、遊離塩基としてのL-カルニチン)、及び2.5g±5%のセリンアミノ酸実体を含む。
【0401】
一部の実施形態において、組成物は、8g±20%のロイシン又は同等量のロイシンアミノ酸実体、4g±20%のイソロイシン又は同等量のイソロイシンアミノ酸実体、8g±20%のバリン又は同等量のバリンアミノ酸実体、3g±20%のリジン又は同等量のリジンアミノ酸実体、3g±20%のヒスチジン又は同等量のヒスチジンアミノ酸実体、3g±20%のトレオニン又は同等量のトレオニンアミノ酸実体、7.5g±20%のオルニチン又は同等量のオルニチンアミノ酸実体、7.5g±20%のアスパラギン酸又は同等量のアスパラギン酸アミノ酸実体、1.5g±20%、2.0g±20%、又は2.5g±20%NAC又は同等量のNAC実体、及び1.0g±20%、1.5g±20%、又は2.0g±20%カルニチン又は同等量のカルニチン実体を含む(例えば、表10にあるNAC及びL-カルニチンを含む組成物についてのグラム/日を参照のこと)。
【0402】
一部の実施形態において、組成物、例えば乾燥ブレンド調製物は、表11に掲載される成分を、例えば、表11に掲載される量で含むか、それから本質的になるか、又はそれからなる。一部の実施形態において、組成物は、表11に掲載される成分に加えて、又はその量を超えて、1つ以上の賦形剤、例えば吸着剤を含む。
【0403】
【0404】
一部の実施形態において、組成物、例えば乾燥ブレンド調製物は、表12に掲載される成分を、例えば、表12に掲載される量で含むか、それから本質的になるか、又はそれからなる。一部の実施形態において、組成物は、表12に掲載される成分に加えて、又はその量を超えて、1つ以上の賦形剤、例えば吸着剤を含む。
【0405】
【0406】
一部の実施形態において、組成物、例えば乾燥ブレンド調製物は、表13に掲載される成分を、例えば、表13に掲載される量で含むか、それから本質的になるか、又はそれからなる。一部の実施形態において、組成物は、表13に掲載される成分に加えて、又はその量を超えて、1つ以上の賦形剤、例えば吸着剤を含む。
【0407】
【0408】
一部の実施形態において、組成物、例えば乾燥ブレンド調製物は、表14に掲載される成分を、例えば、表14に掲載される量で含むか、それから本質的になるか、又はそれからなる。一部の実施形態において、組成物は、表14に掲載される成分に加えて、又はその量を超えて、1つ以上の賦形剤、例えば吸着剤を含む。
【0409】
【0410】
表15及び表16は、組成物を分散させる水の総容積の関数としての、表2~表14に掲載される具体的な組成物について存在する全アミノ酸(表15)及び全疎水性アミノ酸(ロイシン、イソロイシン、バリン、フェニルアラニン、及び/又はトリプトファン)(表16)の1回用量濃度を要約する。濃度は、再構成用の水のg/L及びg/ozの両方として提示する。
【0411】
【0412】
【0413】
iv.組成物から排除又は制限するためのアミノ酸分子
いくつかの実施形態では、組成物は、卵白タンパク質、大豆タンパク質、カゼイン、麻タンパク質、エンドウマメタンパク質、又は褐色米タンパク質のうちの1つ、2つ、3つ、4つ、5つ若しくはそれ以上(例えば全て)から選択又は誘導される、20を超えるアミノ酸残基長のペプチド(例えばタンパク質添加物)を含まないか、又はペプチドが存在する場合、ペプチドは、(例えば乾燥形態の)組成物中の非アミノ酸実体タンパク質成分又は全成分の総重量の10重量(wt.)%未満、5wt.%未満、1wt.%未満、0.1wt.%未満、0.05wt.%未満、0.01wt.%未満で存在する。
【0414】
いくつかの実施形態では、組成物は、3~18、3~16、又は3~14の異なるアミノ酸実体の組み合わせを含み、例えば、この組み合わせは、(例えば乾燥形態の)組成物中のアミノ酸実体成分又は全成分の総重量%の少なくとも42wt.%、少なくとも75wt.%、又は少なくとも90wt.%を含む。
【0415】
一部の実施形態において、ジペプチド若しくはその塩又はトリペプチド若しくはその塩は、組成物(例えば、乾燥形態)中のアミノ酸実体成分又は全成分の総重量の10wt.%、0.5wt.%、0.1wt.%、0.05wt.%、0.01wt.%、0.001wt.%未満、又はそれ以下で存在する。
【0416】
いくつかの実施形態では、(例えば、SiO2を含む特定の組成物において)トリプトファンは、組成物に不在であるか、又は存在する場合、例えば、(例えば乾燥形態の)組成物の総重量の10wt.%未満、9wt.%未満、8wt.%未満、7wt.%未満、6wt.%未満、5wt.%未満、4wt.%未満、3wt.%未満、2wt.%未満、1wt.%未満、0.5wt.%未満、0.1wt.%未満、0.05wt.%未満、0.01wt.%未満、0.001wt.%未満、又はそれ以下で存在する。いくつかの実施形態では、トリプトファンは、存在する場合、遊離型で存在する。いくつかの実施形態では、トリプトファンは、存在する場合、塩型で存在する。いくつかの実施形態では、トリプトファンは、存在する場合、タンパク質が、インタクトなタンパク質又はタンパク質加水分解物として存在するかとは無関係に、乳清、カゼイン、ラクトアルブミン、又は栄養補助剤、医療食、若しくは類似製品として使用される任意の他のタンパク質でないという条件で、オリゴペプチド、ポリペプチド、又はタンパク質で存在してもよい。いくつかの実施形態では、メチオニンは、組成物に不在であるか、又は存在する場合、例えば、(乾燥形態の)組成物の総重量の10wt.%未満、5wt.%未満、1wt.%未満、0.5wt.%未満、0.1wt.%未満、0.05wt.%未満、0.01wt.%未満、0.001wt.%未満、又はそれ以下で存在する。いくつかの実施形態では、プロリンは、組成物に不在であるか、又は存在する場合、例えば、(乾燥形態の)組成物の総重量の10wt.%未満、5wt.%未満、1wt.%未満、0.5wt.%未満、0.1wt.%未満、0.05wt.%未満、0.01wt.%未満、0.001wt.%未満、又はそれ以下で存在する。いくつかの実施形態では、メチオニン、プロリン、又はトリプトファンのうちの1つ、2つ、又は3つは、組成物に不在であるか、又は存在する場合、例えば、(乾燥形態の)組成物の総重量の10wt.%未満、5wt.%未満、1wt.%未満、0.5wt.%未満、0.1wt.%未満、0.05wt.%未満、0.01wt.%未満、0.001wt.%未満、又はそれ以下で存在する。
【0417】
一部の実施形態において、(例えば、湿潤剤を含む特定の組成物において)メチオニンは組成物に存在しないか、又は存在する場合には、例えば、組成物(乾燥形態)の総重量の10wt.%、5wt.%、1wt.%、0.5wt.%、0.1wt.%、0.05wt.%、0.01wt.%、0.001wt.%未満、又はそれ以下で存在する。一部の実施形態において、プロリンは組成物に存在しないか、又は存在する場合には、例えば、組成物(乾燥形態)の総重量の10wt.%、5wt.%、1wt.%、0.5wt.%、0.1wt.%、0.05wt.%、0.01wt.%、0.001wt.%未満、又はそれ以下で存在する。一部の実施形態において、メチオニン又はプロリンのうちの1つ又は2つは組成物に存在しないか、又は存在する場合には、例えば、組成物(乾燥形態)の総重量の10wt.%、5wt.%、1wt.%、0.5wt.%、0.1wt.%、0.05wt.%、0.01wt.%、0.001wt.%未満、又はそれ以下で存在する。
【0418】
いくつかの実施形態では、炭水化物(例えば、デキストロース、マルトデキストロース、スクロース、デキストリン、フルクトース、ガラクトース、グルコース、グリコゲン、高フルクトースコーンシロップ、ハチミツ、イノシトール、転化糖、ラクトース、レブロース、マルトース、糖蜜、サトウキビ、又はキシロースの1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、11、12、13、14、15、16、17、又は18)は、組成物に不在であるか、又は存在する場合、例えば、(乾燥形態の)組成物の総重量の10wt.%未満、5wt.%未満、1wt.%未満、0.5wt.%未満、0.1wt.%未満、0.05wt.%未満、0.01wt.%未満、0.001wt.%未満、又はそれ以下で存在する。
【0419】
いくつかの実施形態では、ビタミン(例えば、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB3、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンC、又はビタミンDのうちの1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、又は7つ)は、組成物に不在であるか、又は存在する場合、例えば、(乾燥形態の)組成物の総重量の10wt.%未満、5wt.%未満、1wt.%未満、0.5wt.%未満、0.1wt.%未満、0.05wt.%未満、0.01wt.%未満、0.001wt.%未満、又はそれ以下で存在する。
【0420】
いくつかの実施形態では、硝酸又は亜硝酸の一方又は双方は、組成物に不在であるか、又は存在する場合、例えば、(乾燥形態の)組成物の総重量の10wt.%未満、5wt.%未満、1wt.%未満、0.5wt.%未満、0.1wt.%未満、0.05wt.%未満、0.01wt.%未満、0.001wt.%未満、又はそれ以下で存在する。
【0421】
いくつかの実施形態では、4-ヒドロキシイソロイシンは、組成物に不在であるか、又は存在する場合、例えば、(乾燥形態の)組成物の総重量の10wt.%未満、5wt.%未満、1wt.%未満、0.5wt.%未満、0.1wt.%未満、0.05wt.%未満、0.01wt.%未満、0.001wt.%未満、又はそれ以下で存在する。
【0422】
いくつかの実施形態では、生菌(例えば、バチルス・プロバイオティック(Bacillus probiotic))は、組成物に不在であるか、又は存在する場合、例えば、(乾燥形態の)組成物の総重量の10wt.%未満、5wt.%未満、1wt.%未満、0.5wt.%未満、0.1wt.%未満、0.05wt.%未満、0.01wt.%未満、0.001wt.%未満、又はそれ以下で存在する。
【0423】
いくつかの実施形態では、フェニル酢酸は、組成物に不在であるか、又は存在する場合、例えば、(乾燥形態の)組成物の総重量の10wt.%未満、5wt.%未満、1wt.%未満、0.5wt.%未満、0.1wt.%未満、0.05wt.%未満、0.01wt.%未満、0.001wt.%未満、又はそれ以下で存在する。
【0424】
いくつかの実施形態では、ゼラチン(例えば、ゼラチンカプセル)は、組成物に不在であるか、又は存在する場合、例えば、(乾燥形態の)組成物の総重量の10wt.%未満、5wt.%未満、1wt.%未満、0.5wt.%未満、0.1wt.%未満、0.05wt.%未満、0.01wt.%未満、0.001wt.%未満、又はそれ以下で存在する。
【0425】
いくつかの実施形態では、S-アリルシステイン、S-アリルメルカプトシステイン、又はフルクトシル-アルギニンのうちの1つ、2つ、又は3つは、組成物に不在であるか、又は存在する場合、例えば、(乾燥形態の)組成物の総重量の10wt.%未満、5wt.%未満、1wt.%未満、0.5wt.%未満、0.1wt.%未満、0.05wt.%未満、0.01wt.%未満、0.001wt.%未満、又はそれ以下で存在する。
【0426】
活性部分及び医薬組成物の作製
本開示は、前記発明の組成物(例えば活性部分)を製造又は作製する方法を特徴する。組成物を作製するために使用されるアミノ酸実体は、凝集させ、且つ/又はインスタント化し、分散及び/又は可溶化を助けてもよい。
【0427】
組成物は、以下の供給源からのアミノ酸実体を用いて作製されてもよい、又は他の供給源が使用されてもよく、例えば、FUSI-BCAA(商標)Instantized Blend(重量比2:1:1のL-ロイシン、L-イソロイシン及びL-バリン)、インスタント化されたL-ロイシン、及びその他の酸は、味の素株式会社から入手されてもよい。アミノ酸実体製品の製造において、医薬品グレードのアミノ酸実体原料が使用されてもよい。アミノ酸実体食品の製造において、食品(又はサプリメント)グレードのアミノ酸実体原料が使用されてもよい。
【0428】
本開示の組成物を作製するため、以下の一般的ステップが使用されてもよい:出発物質(個別のアミノ酸実体及び賦形剤)は、混合単位でのブレンド、続いてブレンド均一性及びアミノ酸実体内容物の検証、及びブレンド粉末のスティックパック又は他の単位剤形への充填がなされてもよい。スティックパック又は他の単位剤形の内容物は、経口投与における使用時に水に分散されてもよい。
【0429】
本発明の栄養補助食品及び医学的栄養組成物は、経口投与に適した形態となる。
【0430】
原料、例えば医薬品グレードのアミノ酸実体及び/又は賦形剤を組成物に結合させるとき、組成物中に汚染物質が存在することがある。組成物が汚染物質を実質的に含まない(例えば、10、9、8、7、6、5、4、3、2、1、0.15、0.1、0.05、0.01、又は0.001%(w/w)未満を含む)とき、組成物は、汚染のレベルについての基準を満たす。いくつかの実施形態では、本明細書の方法に記載される組成物は、汚染物質を含まない。汚染物質は、組成物中に計画的に存在しない任意の物質を含む(例えば、医薬品グレードのアミノ酸実体及び賦形剤、例えば経口投与成分は、計画的に存在してもよい)、又は組成物の製品品質パラメータに対して負の効果(例えば、対象における副作用、効力低下、安定性/有効期間の減少、変色、匂い、悪味、悪いテクスチャー/食感、又は組成物の成分の分離増加)を有する任意の物質を含む。一部の実施形態において、汚染物質としては、微生物、金属、例えば重金属、残留溶媒又はこれらの組み合わせのうちの1つ以上が挙げられる。一部の実施形態において、組成物の各分量の、例えば、金属、例えば重金属、コリン、微生物、残留溶媒又は他の汚染物質(例えば、原料由来の汚染物質)のうちの1つ以上による汚染のレベルは、食品に許容されるレベルを下回る。
【0431】
一部の実施形態において、本発明のPGDBPは水で構成され、水性懸濁液を作り出し得る。一部の実施形態において、水性懸濁液の容積は、対象、例えば哺乳類対象、例えばヒト患者に投与される容積であり、1回用量のPGDBPを含有する。一部の実施形態において、水性懸濁液の容積は、対象、例えば哺乳類対象、例えばヒト患者に対し、単回投与期間にわたって投与される容積である(例えば、ここで投与期間は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、18、24、又は36時間、又は1、2、3、4、5、6、又は7日、又は1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10週間である)。一部の実施形態において、水性懸濁液の容積は、本明細書に記載される容積である。
【0432】
賦形剤
本開示のアミノ酸組成物は、1つ以上の賦形剤と共に化合物化又は製剤化され得る。好適な賦形剤の非限定的な例としては、味物質、風味物質、緩衝剤、保存剤、安定剤、結合剤、コンパクション剤、滑沢剤、流動化剤、分散促進剤、崩壊剤、香味剤、甘味料、及び着色剤が挙げられる。
【0433】
一部の実施形態において、賦形剤は緩衝剤を含む。好適な緩衝剤の非限定的な例としては、クエン酸、クエン酸ナトリウム、炭酸マグネシウム、重炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、及び重炭酸カルシウムが挙げられる。
【0434】
一部の実施形態において、賦形剤は保存剤を含む。好適な保存剤の非限定的な例としては、α-トコフェロール、アスコルビン酸塩、アスコルビン酸、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)及びブチル化ヒドロキシアニソールなどの抗酸化剤、並びにパラベン、ソルベート、安息香酸塩及び亜硫酸塩、クロロブタノール、及びフェノールなどの抗微生物薬が挙げられる。
【0435】
いくつかの実施形態では、組成物は、賦形剤として結合剤を含む。適切な結合剤の非限定的な例には、デンプン、アルファ化デンプン、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、セルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、エチルセルロース、ポリアクリルアミド、ポリビニルオキソアゾリドン、ポリビニルアルコール、C12~C18脂肪酸アルコール、ポリエチレングリコール、ポリオール、糖類、オリゴ糖、及びこれらの組み合わせが含まれる。
【0436】
いくつかの実施形態では、組成物は、賦形剤として潤滑剤を含む。適切な潤滑剤の非限定的な例には、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、水素化植物油、ステロテックス、ポリオキシエチレンモノステアレート、タルク、ポリエチレングリコール、安息香酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸マグネシウム、及び軽質鉱油が含まれる。
【0437】
いくつかの実施形態では、組成物は、賦形剤として分散促進剤を含む。適切な分散剤の非限定的な例には、デンプン、アルギン酸、ポリビニルピロリドン、グアーゴム、カオリン、キサンタンガム、ベントナイト、精製木材セルロース、デンプングリコール酸ナトリウム、イソアモルファスシリケート、及び高HLB乳化剤の界面活性剤としての微結晶性セルロースが含まれる。
【0438】
いくつかの実施形態では、組成物は、賦形剤として崩壊剤を含む。いくつかの実施形態では、崩壊剤は、非発泡性崩壊剤である。適切な非発泡性崩壊剤の非限定的な例には、デンプン、例えば、コーンスターチ、ジャガイモデンプン、それらのアルファ化及び修飾デンプン、甘味料、ベントナイトなどの粘土、微結晶性セルロース、アルギン酸塩、デンプングリコール酸ナトリウム、寒天、グアー、ローカストビーン、カラヤ、ペクチン、及びトラガントなどのガムが含まれる。いくつかの実施形態では、崩壊剤は、発泡性崩壊剤である。適切な発泡性崩壊剤の非限定的な例には、クエン酸と組み合わせた重炭酸ナトリウム、及び酒石酸と組み合わせた重炭酸ナトリウムが含まれる。
【0439】
いくつかの実施形態では、賦形剤は、香料を含む。香料は、合成香味油及び香味芳香剤;天然油;植物、葉、花、及び果実からの抽出物;並びにそれらの組み合わせから選択され得る。いくつかの実施形態では、香料は、シナモン油;ウィンターグリーン油;ペパーミント油;クローバー油;干し草油(hay oil);アニス油;ユーカリ;バニラ;レモン油、オレンジ油、ブドウ、及びグレープフルーツ油などの柑橘油;並びにリンゴ、モモ、西洋ナシ、イチゴ、ラズベリー、サクランボ、プラム、パイナップル、及びアプリコットを含むフルーツエッセンスから選択される。
【0440】
いくつかの実施形態では、賦形剤は、甘味料を含む。適切な甘味料の非限定的な例には、グルコース(コーンシロップ)、デキストロース、転化糖、フルクトース、及びそれらの混合物(担体として使用されない場合);サッカリン及びナトリウム塩などのその様々な塩;アスパルテームなどのジペプチド甘味料;ジヒドロカルコン化合物、グリチルリチン;ステビア(Stevia Rebaudiana)(ステビオシド);スクラロースなどのスクロースのクロロ誘導体;並びにソルビトール、マンニトール、キシリトールなどの糖アルコールが含まれる。水素化デンプン加水分解物及び合成甘味料3,6-ジヒドロ-6-メチル-1,2,3-オキサチアジン-4-オン-2,2-ジオキシド、特にそのカリウム塩(アセスルファム-K)、及びナトリウム塩やカルシウム塩も企図される。
【0441】
いくつかの実施形態では、組成物は、着色剤を含む。適切な着色剤の非限定的な例には、食品、薬物及び化粧品の色(FD&C)、薬物及び化粧品の色(D&C)、並びに自然の色が含まれる。着色剤は、染料又はそれに対応するレーキとして使用することができる。
【0442】
詳細な賦形剤としては、クエン酸、甘味料(例えば、スクラロース、スクラロース微粉末化NF、アセスルファムカリウム(例えば、Ace-K))、分散促進剤(例えば、キサンタンガム(例えば、Ticaxan Rapid-3))、香味料(例えば、バニラカスタード、例えば、バニラカスタード#4306、オレンジ、例えば、天然オレンジWONF #1326、ライム、例えば、ライム(line)865.0032U、及びレモン、例えば、レモン862.2169U)、苦味マスキング剤(例えば、苦味マスキング剤936.2160U)、及び天然又は人工着色料(例えば、FD&C黄色6号)のうちの1つ以上が挙げられる。各スティックパックの例示的成分内容を表17に示す。
【0443】
【0444】
乾燥ブレンド調製物の生成
本開示は、一部には、水性懸濁液中の疎水性アミノ酸の分散を改善する方法であって、疎水性アミノ酸実体(及び任意選択により、湿潤剤)を含む乾燥ブレンド調製物を提供することを含む方法に関する。本開示の乾燥ブレンド調製物を提供する、例えば、生成するためには、以下の一般的工程が用いられ得る:個別の医薬品グレードのアミノ酸実体(及び、任意選択により、1つ以上の賦形剤及び/又は経口投与成分)を組み合わせて組み合わせにし、それを1つ以上のブレンド条件(例えば、ブレンドし、混合する)に供し得る。一部の実施形態において、ブレンド条件は、組み合わせが1つ以上の参照基準を満たすまで継続される。一部の実施形態において、得られたPGDBPは複数の分量に分割される。一部の実施形態において、複数の分量のうちの少なくともある割合の分量もまた、1つ以上の参照基準、例えば、PGDBPが満たす参照基準を満たす。一部の実施形態において、複数の分量のうちの少なくともある割合の分量が、1つ以上の参照基準を満たす。
【0445】
本開示は、更に、一部には、NACとアセチルアクセプター(例えば、CAR)とを含む乾燥ブレンド調製物を形成することを含む方法に関する。本開示の乾燥ブレンド調製物を製造するために、以下の一般的な工程を使用することができる:個々の医薬品グレードのアミノ酸実体(及び、任意選択により1つ又は複数の賦形剤及び/又は経口投与成分)を組み合わせることにより組み合わせ、1つ又は複数のブレンド条件(例えば、ブレンド及び混合)に供することができる。いくつかの実施形態では、ブレンド条件は、組み合わせが1つ又は複数の参照基準を満たすまで続けられる。いくつかの実施形態では、得られるPGDBPは、複数の部分に分割される。いくつかの実施形態では、複数の部分のうちの一部の少なくともあるパーセンテージは、1つ又は複数の参照基準、例えばPGDBPが満たす参照基準も満たす。いくつかの実施形態では、複数の部分のうちの一部の少なくともあるパーセンテージは1つ又は複数の参照基準を満たす。
【0446】
いくつかの実施形態では、乾燥ブレンド調製物、例えばPGDBPもまた、大型調製物である。本明細書で使用される大型は、参照値よりも(例えば、重量、質量、又は体積が)大きい調製物を表す。いくつかの実施形態では、参照値は、典型的な実験的(例えば、非製造用)調製物のサイズである。いくつかの実施形態では、参照値は、10kg、11kg、12kg、13kg、14kg、又は15kgである。いくつかの実施形態では、大型調製物は、少なくとも25kg、30kg、40kg、50kg、60kg、70kg、80kg、90kg、100kg、120kg、140kg、160kg、180kg、200kg、300kg、400kg、500kg、600kg、700kg、800kg、900kg、1000kg、2000kg、3000kg、4000kg、5000kg、6000kg、7000kg、8000kg、9000kg、又は10000kgを含む。いくつかの実施形態では、大型調製物は、10000kg以下、5000kg以下、1000kg以下、900kg以下、800kg以下、700kg以下、600kg以下、500kg以下、400kg以下、又は300kg以下を含む。いくつかの実施形態では、大型調製物は、100~500kg、100~400kg、100~300、100~200kg、200~300kg、200~400kg、200~500kg、300~400kg、300~500kg、400~500、又は500~1000kgを含む。
【0447】
ブレンド技術
本明細書に開示される方法は、医薬品グレードのアミノ酸実体の組み合わせをブレンド及び混合して、参照基準を満たすPGDBPを製造するブレンド工程を含む。本明細書に記載の方法によって使用されるブレンド条件は、任意の既知のブレンドメカニズム又はブレンドメカニズムの組み合わせを利用することができる。ブレンドメカニズムには、対流、拡散、及び剪断が含まれる。対流ブレンドは、例えばブレンダー/ミキサー内での穏やかな回転による、粒子の全体的な動きを利用する。拡散は、粒子のゆっくりとした受動的なブレンドである。剪断ブレンドは、粒子の組み合わせの一部を一方向に押し、粒子の組み合わせの別の部分を同じ平行面に沿って別の方向に押す。本明細書に記載の方法によって使用されるブレンド条件は、組み合わせ成分(例えば、医薬品グレードのアミノ酸実体)の粒子のサイズ及び/又は形状を変更するための造粒機又は他の装置の使用を更に含み得る。一部の実施形態において、ブレンド条件は、乾燥ブレンド調製物又はその成分の一部を含む容器を反転させること及び/又は振盪することを含む。
【0448】
いくつかの実施形態では、本明細書に開示される方法によって採用されるブレンド又はブレンド条件は対流ブレンドを含む。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される方法によって採用されるブレンド又はブレンド条件は拡散ブレンドを含む。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される方法によって採用されるブレンド又はブレンド条件は、剪断ブレンドを含む。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される方法によって採用されるブレンド又はブレンド条件は、対流及び拡散ブレンドを含む。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される方法によって採用されるブレンド又はブレンド条件は、対流及び剪断ブレンドを含む。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される方法によって採用されるブレンド又はブレンド条件は、拡散及び剪断ブレンドを含む。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される方法によって採用されるブレンド又はブレンド条件は、対流、拡散、及び剪断ブレンドを含む。
【0449】
本明細書に開示される方法によって使用されるブレンド条件は、あらゆる既知のブレンド又は混合装置を利用することができ;ブレンド又は混合装置は、1つ又は複数のブレンドメカニズムに基づいて作動し得る。ブレンド又は混合装置には、主に4タイプ:対流、ホッパー(即ち、重量測定)、タンブラー、及び流動化が存在する。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の方法のブレンド条件又はブレンド工程は、1つ又は複数(例えば、1つ、2つ、3つ、又は4つ)のタイプのブレンド又は混合装置を利用することができる。いくつかの実施形態では、乾燥ブレンド調製物(例えば、PGDBP)はバッチで調製される。いくつかの実施形態では、乾燥ブレンド調製物(例えば、PGDBP)は、連続的に調製され、例えばブレンド又は混合を中断することなく、ブレンド/混合調製物が収集される。
【0450】
本明細書に開示される方法のブレンド又は混合工程は、参照基準を満たす乾燥ブレンド調製物、例えばPGDBPを製造するのに十分な継続時間のブレンド又は混合工程である。いくつかの実施形態では、ブレンド条件の継続時間は、少なくとも10分、15分、20分、25分、30分、35分、40分、45分、50分、55分、60分、75分、90分、105分、又は120分である。いくつかの実施形態では、ブレンド条件の継続時間は、180分以下、165分以下、150分以下、135分以下、120分以下、105分以下、90分以下、75分以下、60分以下、55分以下、50分以下、45分以下、40分以下、35分以下、30分以下、25分以下、又は20分以下である。いくつかの実施形態では、ブレンド条件の継続時間は、20~90分、20~60分、20~50分、20~40分、20~30分、30~90分、30~60分、30~50分、30~40分、40~90分、40~60分、40~50分、50~90分、50~60分、又は60~90分である。いくつかの実施形態では、ブレンド条件の継続時間は、20~40分、例えば、20分、30分、又は40分である。いくつかの実施形態では、ブレンド条件の継続時間は、ブレンド及び混合により、組み合わせ又は乾燥ブレンド調製物に、例えば過剰混合によって不均一性が導入されない十分な継続時間である。いくつかの実施形態では、ブレンド条件の継続時間は、参照基準が満たされているかどうかの評価によって決定される。例えば、ブレンド条件は、参照基準が満たされたことを評価が示すまで継続し得る。参照基準が組成物均一性、例えばブレンド均一性であるいくつかの実施形態では、参照基準が満たされているかどうかを評価することは、近赤外分光法(NIR)を使用することを含む。一実施形態では、ブレンド条件は、観察されたNIRスペクトルが、組成物均一性、例えばブレンド均一性の基準が満たされたことを示すまで維持される。
【0451】
いくつかの実施形態では、本明細書に開示される方法は、医薬品グレードのアミノ酸実体の組み合わせをブレンド及び混合してPGDBPを製造するブレンド工程を含み、このブレンド工程は、室温、例えば、15~35℃、例えば20~30℃、例えば約25℃で行われる。いくつかの実施形態では、ブレンド工程は、20℃未満、21℃未満、22℃未満、23℃未満、24℃未満、25℃未満、26℃未満、27℃未満、28℃未満、29℃未満、30℃未満、31℃未満、32℃未満、33℃未満、34℃未満、35℃未満、36℃未満、37℃未満、38℃未満、39℃未満、又は40℃未満(及び任意選択により少なくとも5℃、6℃、7℃、8℃、9℃、10℃、11℃、12℃、13℃、14℃、15℃、16℃、17℃、18℃、19℃、20℃、21℃、22℃、23℃、24℃、又は25℃の温度で)で行われる。いくつかの実施形態では、ブレンド工程は、約20℃、21℃、22℃、23℃、24℃、25℃、26℃、27℃、28℃、29℃、又は30℃の温度で行われる。
【0452】
いくつかの実施形態では、本明細書に開示される方法は、医薬品グレードのアミノ酸実体の組み合わせをブレンド及び混合してPGDBPを製造するブレンド工程を含み、このブレンド工程は、10,000rpm未満、9,000rpm未満、8,000rpm未満、7,000rpm未満、6,000rpm未満、5,000rpm未満、4,000rpm未満、3,000rpm未満、2,000rpm未満、1,000rpm未満、500rpm未満、250rpm未満、100rpm未満、90rpm未満、80rpm未満、70rpm未満、60rpm未満、50rpm未満、40rpm未満、30rpm未満、20rpm未満、又は10rpm(回転/分)未満(及び任意選択により少なくとも5rpm、10rpm、15rpm、20rpm、25rpm、30rpm、35rpm、40rpm、45rpm、50rpm、60rpm、70rpm、80rpm、90rpm、又は100rpm)のブレンダー又はミキサー回転速度(例えば、ブレンダー又はミキサーローター回転速度)の使用を含む。いくつかの実施形態では、ブレンド工程は、約20rpm、30rpm、40rpm、50rpm、60rpm、70rpm、80rpm、90rpm、又は100rpmのブレンダー又はミキサー回転速度(例えば、ブレンダー又はミキサーローター回転速度)の使用を含む。いくつかの実施形態では、ブレンド工程は、5~50rpm、5~45rpm、5~40rpm、5~35rpm、5~30rpm、5~25rpm、5~20rpm、5~15rpm、5~10rpm、10~50rpm、10~45rpm、10~40rpm、10~35rpm、10~30rpm、10~25rpm、10~20rpm、10~15rpm、15~50rpm、15~45rpm、15~40rpm、15~35rpm、15~30rpm、15~25rpm、15~20rpm、20~50rpm、20~45rpm、20~40rpm、20~35rpm、20~30rpm、20~25rpm、25~50rpm、25~45rpm、25~40rpm、25~35rpm、25~30rpm、30~50rpm、30~45rpm、30~40rpm、30~35rpm、35~50rpm、35~45rpm、35~40rpm、40~50rpm、40~45rpm、又は45~50rpmのブレンダー又はミキサー回転速度(例えば、ブレンダー又はミキサーローター回転速度)の使用を含む。
【0453】
いくつかの実施形態では、この方法は、ローラー圧縮及び/又は湿式造粒を更に含む。いくつかの実施形態では、この方法は、例えば、直接ブレンド、ローラー圧縮、又は湿式造粒を包含する自動充填を更に含む。
【0454】
ブレンド若しくは混合、部分の分割、又は下流処理中の組み合わせ(例えば、乾燥ブレンド調製物、例えばPGDBP)における異なる種の粒子の分離は、参照基準、例えば組成物均一性の基準を満たすこと及び維持することへの障壁である。2種類以上の粒子の混合物は、分離に対して脆弱であり得る。分離は、ふるい分け、流動化、及びダスティングを含むいくつかのメカニズムの1つ又は複数によって行うことができる(例えば、Purutyan,H,and Carson,J.W.Predicting,diagnosing,and solving mixture segregation problems.Jenike&Johnson,CSC Publishing,Powder and Bulk Engineering,2013を参照)。
【0455】
サンプリング及び測定
参照基準を満たす乾燥ブレンド調製物、例えばPGDBPを製造するための本明細書に記載の方法は、参照基準が満たされているかどうかを評価することを更に含み得る。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の方法は、乾燥ブレンド調製物、例えばPGDBP中の1つ又は複数のサンプリング点から値、例えば医薬品グレードのアミノ酸実体の量を得ることを含む。サンプリング点は、乾燥ブレンド調製物、例えばPGDBP中の、例えば空間的及び時間的に定義された位置である。いくつかの実施形態では、値を得るために、サンプリング点にアクセスすることができる。サンプリング点にアクセスすることは、サンプリング点の乾燥ブレンド調製物に対して診断技術を使用することを含み得る。いくつかの実施形態では、例えば診断技術を使用してアクセスすることは、サンプリング点にアクセスするためにブレンド又は混合又はブレンド条件を中断又は一時中断することを含む。いくつかの実施形態では、例えば診断技術を使用してアクセスすることは、サンプリング点にアクセスするためにブレンド又は混合又はブレンド条件を中断又は一時中断することを含まない。サンプリング点は、当技術分野で公知の方法によって指定及び/又はアクセスすることができる。
【0456】
いくつかの実施形態では、組み合わせ又は乾燥ブレンド調製物(例えば、PGDBP)又は乾燥ブレンド調製物の一部(例えば、PGDBP)のサンプリング点から得られた試料を、(例えば、組成物均一性、例えば、ブレンド均一性の)値を得るために近赤外(NIR)分光法を使用して分析することができる。NIR分光法は、NIR波長領域(780~2500nm)の化合物の吸収スペクトルを分析する。化合物、例えば医薬品グレードのアミノ酸実体の吸収ピークは、倍音と組み合わせの2種類に分類される分子振動によって生成される。CH、OH、又はNH結合を含む化合物は、NIRを使用して分析することができる。NIRスペクトルを解釈する方法は当技術分野で公知である。いくつかの実施形態では、NIR分光法を使用して、複数のサンプリング点でのアミノ酸実体の量が類似しているかどうか、例えば均一性の基準(例えば、組成物均一性、例えばブレンド均一性)が満たされているかどうかを決定する。いくつかの実施形態では、この方法は、決定に応じて、工程を選択及び/又は実施すること、例えば、ブレンド若しくは混合技術又はブレンド条件を選択して使用すること、又はブレンド、混合、若しくはブレンド条件を終了することを更に含む。
【0457】
いくつかの実施形態では、組み合わせ又は乾燥ブレンド調製物(例えば、PGDBP)又は乾燥ブレンド調製物(例えば、PGDBP)の一部のサンプリング点から得られた試料を、値(例えば、医薬品グレードのアミノ酸実体の量)を得るために、高速液体クロマトグラフィー(HPLC、高圧力液体クロマトグラフィーとも呼ばれる)を使用して分析することができる。
【0458】
いくつかの実施形態では、組み合わせ又は乾燥ブレンド調製物(例えば、PGDBP)又は乾燥ブレンド調製物(例えば、PGDBP)の一部のサンプリング点から得られた試料は、液体クロマトグラフィー質量分析(LC-MS)を使用して分析されてもよい。いくつかの実施形態では、LC-MSを使用して、サンプリング点で又は一部に存在する医薬品グレードのアミノ酸実体の同一性及び/又は量を決定する。いくつかの実施形態では、LC-MSを使用して、乾燥ブレンド調製物が組成物均一性、例えば部分又はブレンド均一性の基準を満たすかどうかを決定する。いくつかの実施形態では、方法は、存在する医薬品グレードのアミノ酸実体の量に応じて、工程、例えばブレンド若しくは混合技術又はブレンド条件を選択及び使用すること、又はブレンド、混合、若しくはブレンド条件を終了することを選択及び/又は実施することを更に含む。
【0459】
参照基準
本明細書に記載の方法により、1つ又は複数の参照基準を満たす乾燥ブレンド調製物、例えばPGDBPが製造される。参照基準は、本明細書で用いられるとき、1つ又は複数の製品の品質パラメータが医薬品、医薬組成物、処置、又はその他の治療薬の許容範囲内であるように、
(1)組み合わせ(例えば乾燥ブレンド調製物、例えばPGDBP)の製造業者、例えば、政府機関からPGDBPを市場で販売することを承認された製造業者、又は
(2)製薬業界又は製薬業界を規制する機関若しくは団体(例えば政府若しくは貿易機関若しくは団体)
によって使用又は設定される基準を意味する。製品品質パラメータは、限定されるものではないが、組成物;組成物均一性;投与量;投与量均一性;汚染物質又は不純物の存在、非存在、及び/又はレベル;並びに無菌のレベル(例えば、微生物の存在、非存在、及び/又はレベル)を含む、製造業者によって、又は製薬業界によって、又は機関若しくは団体、例えば政府若しくは貿易機関若しくは団体によって規制されている任意のパラメータであり得る。例示的な政府規制機関には:連邦医薬品局(FDA)、欧州医薬品庁(EMA)、SwissMedic、中国国家食品薬品監督管理局(CFDA)、日本の独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)、カナダ保健省、及び英国医薬品庁(MHRA)が含まれる。製品の品質パラメータは、パラメータでもあり得る。製品品質パラメータはまた、米国薬局方(USP)、英国薬局方(BP)、国民医薬品集(NF)、欧州薬局方(EP)、日本薬局方(JP)、又は医薬品規制調和国際会議(ICH)を含む、国又は地域の薬局方又は医薬品集によって指定されるパラメータであり得る。
【0460】
1つ又は複数の参照基準は、製薬業界によって、或いは1つ又は複数の製品品質パラメータが医薬品、医薬組成物、処置、又は他の治療薬で許容範囲であるように製薬業界を規制する機関若しくは団体、例えば政府若しくは貿易機関若しくは団体によって使用又は公布される基準であり得る。1つ又は複数の参照基準は、1つ又は複数の製品の品質パラメータがサプリメント、栄養補助食品、医薬品、医薬組成物、処置、又はその他の治療薬の許容範囲内であるように、組み合わせ(例えば、乾燥ブレンド調製物、例えばPGDBP)の製造業者、例えば、政府機関からPGDBPを市場で販売することを承認された製造業者によって使用又は設定される基準であり得る。製品の品質パラメータは、限定されるものではないが、組成物;組成物均一性;投与量;投与量均一性;汚染物質又は不純物の存在、非存在、及び/又はレベル;並びに無菌のレベル(例えば、微生物の存在、非存在、及び/又はレベル)、色、又は粒子形態(例えば、サイズ又は形状)を含む、製造業者によって、又は製薬業界によって、又は機関若しくは団体、例えば政府若しくは貿易機関若しくは団体によって規制されている任意のパラメータであり得る。
【0461】
一部の実施形態において、参照基準は、安定性の基準を含む。一部の実施形態において、安定性の基準は、ある時間にわたる、及び選択された条件下でのアミノ酸実体、例えば、NAC又はアセチルアクセプター(例えば、CAR)(又は複数のアミノ酸実体、例えば活性部分)のレベルの変化が閾値量未満であることを含む。一部の実施形態において、安定性の基準は、ある時間にわたって、及び選択された条件下で、アミノ酸実体、例えば、NAC又はアセチルアクセプター(例えば、CAR)(又は複数のアミノ酸実体、例えば活性部分)のレベルがその元の(例えば、時間0の)値の90~110%に留まることを含む。一部の実施形態において、安定性の基準は、NACとアセチルアクセプター(例えば、CAR)とを含む乾燥ブレンド調製物を提供すること;選択された条件下で、ある長さの時間にわたって乾燥ブレンド調製物をインキュベートすること;及びインキュベーション後のNAC及びアセチルアクセプター(例えば、CAR)のレベルの比をインキュベーション前のNAC及びアセチルアクセプター(例えば、CAR)のレベルの比と比較することによって評価される。一部の実施形態において、時間は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、又は24ヵ月である。一部の実施形態において、選択される条件は、25℃及び60%相対湿度、40℃及び75%相対湿度、又は60℃及び75%相対湿度を含む。一部の実施形態において、選択される条件は、25℃及び60%相対湿度又は40℃及び75%相対湿度を含む。アミノ酸実体のレベルを決定することは、本明細書に記載される任意の技法、例えば、NIR、LC/MS、及び/又はHPLCを含み得る。
【0462】
組成物均一性
いくつかの実施形態では、参照基準は組成物均一性である。組成物均一性は、一般に、均一性の基準である。組成物均一性は、異なるが関連する2種類の均一性:ブレンド均一性及び部分均一性(部分均一性は、本明細書では含量均一性及び投与量均一性と互換的に使用される)に分類することができる。組成物均一性は、使用法と状況に応じて、1種類又は2種類を含み得る。組成物均一性は、1つ又は複数の成分に関する組み合わせ(例えば、乾燥ブレンド調製物、例えばPGDBP)の均一性の基準を含み得る。いくつかの実施形態では、組成物均一性の基準を満たす組み合わせは、1つ、2つ、3つ、4つ、又はそれ以上(例えば、すべて)の成分(例えば、医薬品グレードのアミノ酸実体)に関しても基準を満たす。
【0463】
ブレンド均一性
ブレンド均一性は、組み合わせ、例えば、乾燥ブレンド調製物、例えばPGDBP中の成分の分布の均一性のレベルを指す。いくつかの実施形態では、組成物均一性、例えばブレンド均一性の基準は、組み合わせ(例えば、乾燥ブレンド調製物、例えばPGDBP)における第1のサンプリング点の成分(例えば、医薬品グレードのアミノ酸実体)の量が基準値と所定量以下しか異ならない場合に満たされる。量は、絶対値、例えばグラム、又は相対値、例えば重量/重量(例えば、サンプリング点のYgにおけるXgの成分)であり得る。吸光度値を吸光度値と比較する場合又は曲線、例えばスペクトルの統計的比較の場合のように、量は任意の値にすることができる。いくつかの実施形態では、ブレンド均一性の値を得ることは、組み合わせの最初のサンプリング点での成分の量の値を得て、この値を参照値と比較することによって、組成物均一性、例えばブレンド均一性の基準を評価することを含む。
【0464】
いくつかの実施形態では、NIRを使用して、組み合わせ(例えば、乾燥ブレンド調製物、例えばPGDBP)の最初のサンプリング点での成分(例えば、医薬品グレードのアミノ酸実体)の量が、第2又はさらなるサンプリングと所定量以下しか異ならないかどうかを決定する。NIRを使用して、サンプリング点の近赤外スペクトルを得て、これを、第2又はさらなるサンプリング点(例えば、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、及び/又は第10のサンプリング点)の近赤外スペクトル、又は参照基準、例えば組成物均一性、例えばブレンド均一性の基準を満たすことが知られている試料の近赤外スペクトルと比較することができる。この比較が、スペクトルが互いに十分に類似していることを示す場合、ブレンド均一性の基準が満たされている。NIRスペクトルの類似性は、サンプリング点の一致指数を比較することによって評価することができる。一致指数は、得られたNIRスペクトルによって生成される値であり、記載される一致指数の例は、考えられるすべての一致指数の完全なリストではない。一致指数は、特定の波長又は近赤外範囲の波長での吸光度であり得る。一致指数は、複数のサンプリング点での特定の波長又は近赤外範囲の波長での平均吸光度の標準偏差であり得る。一致指数の重要な特徴は、どの値が選択されても、アクセスされたサンプリング点の一致指数が、ブレンド/混合時間が長くなると収束(特定の波長での吸光度の場合)又は減少(標準偏差の場合)することである。例えば、一致指数は、近赤外範囲のXnmの波長であるように選択することができる。Xnmでの吸光度は、ブレンド中の時点における複数のサンプリング点で測定される。ブレンドが続くと、各サンプリング点におけるXnmでの吸光度が互いにより類似することになる。
【0465】
いくつかの実施形態では、参照値は、組み合わせ(例えば、乾燥ブレンド調製物、例えばPGDBP)における第2又はさらなるサンプリング点(例えば、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、及び/又は第10のサンプリング点)での成分の量である。第2のサンプリング点又はさらなるサンプリング点(例えば、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、及び/又は第10のサンプリング点)は、組み合わせにおける異なる空間位置であり得、例えば、試料を、例えばブレンダー又はミキサー内の様々な位置を表す試料を得るために、所定の分散した一連の空間位置から、例えばサンプリングされるべき所定の位置での層化サンプリング計画により収集することができる。
【0466】
いくつかの実施形態では、第2のサンプリング点は、最初のサンプリング点から1分後、2分後、3分後、4分後、5分後、6分後、7分後、8分後、9分後、10分後、又はそれ以降である。いくつかの実施形態では、時間的に分離された多数のサンプリング点が、乾燥ブレンド調製物(例えば、PGDBP)を製造するプロセス全体を通して取られる。いくつかの実施形態では、時間的に分離されたサンプリング点は、乾燥ブレンド調製物(例えば、PGDBP)を製造するプロセス全体を通して、例えば、1分ごと、2分ごと、3分ごと、4分ごと、5分ごと、6分ごと、7分ごと、8分ごと、9分ごと、又は10分ごとの間隔である。いくつかの実施形態では、多数のサンプリング点が互いに比較される(例えば、最新のサンプリング点が互いに比較される)。
【0467】
いくつかの実施形態では、組成物均一性、例えば、ブレンド均一性の基準は、最初のサンプリング点での成分の量が、参照値、例えば、第2又はさらなるサンプリング点で(例えば、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、及び/又は第10のサンプリング点)の成分の量と1%以下、2%以下、3%以下、4%以下、5%以下、6%以下、7%以下、8%以下、9%以下、又は10%以下、例えば10%しか異ならない場合に満たされる。いくつかの実施形態では、組成物均一性の基準は、最初のサンプリングでの成分の量が、第2又はさらなるサンプリング点(例えば、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、及び/又は第10のサンプリング点)での成分の量と10%以下しか異ならない場合に満たされる。いくつかの実施形態では、組成物均一性の基準は、最初のサンプリングでの成分の量が、組み合わせ(例えば、乾燥ブレンド調製物、例えばPGDBP)中に存在する成分の量と10%以下しか異ならない場合に満たされる。いくつかの実施形態では、組成物均一性の基準は、最新のサンプリング点での成分の量が、次の最新のサンプリング点で存在する成分の量と10%以下しか異ならない場合に満たされる。サンプリング点に存在する成分の量の値は、NIRスペクトルを含み得る。第1、第2、又はさらなるサンプリング点に存在する成分の量の値の比較は、NIRスペクトルの比較、例えば、NIRスペクトルのオーバーレイ、又は第1、第2、若しくはさらなるサンプリング点の一致指数の比較を含み得る。ブレンド均一性は、NIRスペクトル、例えば一致指数が類似又は重複した閾値に達した場合に満たされ得る。
【0468】
部分均一性
部分均一性は、成分(例えば、医薬品グレードのアミノ酸実体)の量に関する乾燥ブレンド調製物、例えばPGDBPの部分均一性を指す。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の方法は、乾燥ブレンド調製物(例えば、PGDBP)の複数の部分への分割を含む。いくつかの実施形態では、組成物均一性、例えば部分均一性の基準は、第1の部分の成分(例えば、医薬品グレードのアミノ酸実体)の量が、参照値と所定量以下しか異ならない場合に満たされる。量は、絶対値、例えばグラム、又は相対値、例えば重量/重量(例えば、サンプリング点のYgにおけるXgの成分)であり得る。いくつかの実施形態では、第1、第2、又はさらなる部分(例えば、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、又は第10の部分)中の成分(例えば、医薬品グレードのアミノ酸実体)の量はHPLCを使用して決定される。
【0469】
いくつかの実施形態では、参照値は、第2の部分の成分の量である。いくつかの実施形態では、参照値は、複数の部分、例えば複数の試験部分における成分の量である(例えば、第1の部分は、複数の試験部分と比較される)。一実施形態では、参照値は、複数の試験部分における成分の平均値又は中央値である。
【0470】
いくつかの実施形態では、組成物均一性、例えば部分均一性の基準は、複数の試験部分における成分(例えば、医薬品グレードのアミノ酸実体)の量が、参照値と所定量以下しか異ならない場合に満たされる。量は、絶対値、例えばグラム、又は相対値、例えば重量/重量(例えば、サンプリング点のYgにおけるXgの成分)であり得る。いくつかの実施形態では、参照値は、複数の試験部分における成分の平均値又は中央値である。
【0471】
いくつかの実施形態では、参照値は、組み合わせ(例えば、乾燥ブレンド調製物、例えばPGDBP)における成分の量である。例えば、参照値は、組み合わせ全体に存在する成分の全重量/重量にすることができる。いくつかの実施形態では、組成物均一性の基準が満たされているかどうかを評価することは、最初のサンプリング点での成分の相対量(例えば、サンプリング点のYgにおけるXgの成分)を組み合わせ中の成分の相対量(例えば、組み合わせ全体のZgにおけるWgの成分)と比較することを含む;言い換えれば、組成物均一性の基準を評価することは、X/YをW/Zと比較することを含み得る。
【0472】
一実施形態では、乾燥ブレンド調製物(例えば、PGDBP)の複数の部分のうちの一部の少なくともX%は、試験部分であり、Xは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、35、40、45、又は50である。いくつかの実施形態では、乾燥ブレンド調製物(例えば、PGDBP)の複数の部分のうちの一部のX%以下が試験部分であり、Xは、50、45、40、35、30、25、20、15、10、9、8、7、6、5、4、3、2、又は1である。一実施形態では、試験部分は、参照基準(例えば、組成物均一性、例えば部分均一性)が満たされているかどうかを決定するために、参照値、例えば、互いに、又は乾燥ブレンド調製物(例えば、PGDBP)中に存在する成分の量と比較される部分である。いくつかの実施形態では、組成物均一性、例えば、部分均一性の基準は、試験部分の少なくともX%に存在する成分の量が、参照値と1%以下、2%以下、3%以下、4%以下、5%以下、6%以下、7%以下、8%以下、9%以下、又は10%以下しか異ならない場合に満たされ、Xは50、60、70、80、85、90、95、99、又は100%であり、参照値は、試験部分に存在する成分の平均値、試験部分に存在する成分の中央値、又は乾燥ブレンド調製物(例えば、PGDBP)に存在する成分の量から選択される。
【0473】
いくつかの実施形態では、乾燥ブレンド調製物(例えば、PGDBP)の一部は、スティックパック又は他の単位剤形であり得る。
【0474】
懸濁均一性
一部の実施形態において、乾燥ブレンド調製物(例えば、PGDBP)又は乾燥ブレンド調製物を含む水性懸濁液は、参照基準を満たす。一部の実施形態において、参照基準は懸濁均一性である。懸濁均一性は、一般には、水性懸濁液中の均質性の基準(例えば、水性懸濁液中の乾燥ブレンド調製物の均質性の基準)である。懸濁均一性は、水性懸濁液、例えば乾燥ブレンド調製物と水とを含む水性懸濁液の、1つ又は複数の成分に関する均質性の基準を含み得る。一部の実施形態において、懸濁均一性の基準を満たす水性懸濁液は、例えば乾燥ブレンド調製物の1つ、2つ、3つ、4つ、又はそれ以上(例えば、全て)の成分(例えば、医薬品グレードのアミノ酸実体)に関してそれを満たす。
【0475】
理論によって拘束されることを望むものではないが、乾燥ブレンド調製物のある種の成分は、水と組み合わせたときに完全には可溶化又は分散しないこともあり、水性懸濁液に構成される乾燥ブレンド調製物の成分のより効率的な及び/又は完全な分散が、水性懸濁液の特性(例えば、味、口当たり、及び/又は用量送達)を改善するため、望ましいこともある。懸濁均一性の基準を満たす乾燥ブレンド調製物(例えば、PGDBP)又はそれを含む水性懸濁液は、乾燥ブレンド調製物の成分の分散の改善を呈し得るため、従って、味、口当たり、及び/又は用量送達の改善を示し得る。
【0476】
懸濁均一性とは、一部には、水性懸濁液中、例えば、乾燥ブレンド調製物、例えばPGDBPと、水とを含む水性懸濁液中の1つ以上の成分の分布の均質性レベルを指す。一部の実施形態において、懸濁均一性の基準は、水性懸濁液中の最初のサンプリング点における成分(例えば、医薬品グレードのアミノ酸実体)の量を参照値と比べた差が所定量を超えないときに満たされる。量は、絶対量、例えばグラムであってもよく、又は相対量、例えば、重量/重量(例えば、サンプリング点のYg中Xgの成分)であってもよい。量は、吸光度値を吸光度値と比較する場合又は曲線、例えばスペクトルの統計比較にあるとおりの、任意値であってもよい。一部の実施形態において、懸濁均一性の値を取得することは、その組み合わせにおける最初のサンプリング点での成分の量についての値を取得し、それを参照値と比較することによって懸濁均一性の基準を評価することを含む。
【0477】
一部の実施形態において、水性懸濁液中の最初のサンプリング点における成分(例えば、医薬品グレードのアミノ酸実体)の量を第2又はそれ以降のサンプリングと比べた差が所定量を超えないかどうかの決定には、HPLC-UV、UPLC-UV、OPAタグ付加HPLC-UV、Accqtag HPLC-UV、及び/又はLC/MSが用いられてもよい。前記技法のうちの1つを用いて、サンプリング点で存在する1つ以上の成分のアイデンティティ及び/又はレベルを取得し、第2又はそれ以降のサンプリング点(例えば、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、及び/又は第10のサンプリング点)における1つ以上の成分のアイデンティティ及び/又はレベル、又は参照基準、例えば懸濁均一性の基準を満たすことが公知の試料中の1つ以上の成分のアイデンティティ及び/又はレベルと比較することができる。1つ以上の成分のアイデンティティ及び/又はレベルが互いに十分に類似していることが比較によって示された場合、懸濁均一性の基準が満たされる。或いは、1つ以上の成分のアイデンティティ及び/又はレベルが参照値(例えば、懸濁均一性の基準を満たす水性懸濁液中に予想される成分の(例えば、当該の液体容積及び当該の成分の総量の)レベル)と十分に類似していることが比較によって示された場合。一部の実施形態において、成分のレベルが、第2又はそれ以降のサンプリング点における又は参照値(例えば、水性懸濁液中に存在すると予想される当該成分の量の平均)からの成分のレベルの90~110%の範囲内である場合、そのとき水性懸濁液は、懸濁均一性の基準を(例えば、当該成分に関して)満たす。
【0478】
一部の実施形態において、参照値は、水性懸濁液中の第2又はそれ以降のサンプリング点(例えば、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、及び/又は第10のサンプリング点)サンプリング点における成分の量である。第2のサンプリング又はそれ以降のサンプリング点(例えば、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、及び/又は第10のサンプリング点)点は、水性懸濁液中で異なる空間的位置にあってもよく、例えば、容器、ブレンダー、又はミキサー内の種々の位置に相当する試料を入手するため、例えばサンプリングする部位が予め決まった層別抽出計画で、一組の所定の空間的に広く散らばった位置から試料を採取することができる。
【0479】
一部の実施形態において、第2のサンプリング点は、最初のサンプリング点の1、2、3、4、5、6、7、8、9、10分後、又はそれより後である。一部の実施形態において、乾燥ブレンド調製物(例えば、PGDBP)を水性懸濁液に構成する過程全体を通じて時間的に離れた複数のサンプリング点が取られる。一部の実施形態において、時間的に離れたサンプリング点は、乾燥ブレンド調製物(例えば、PGDBP)を水性懸濁液に構成する過程全体を通じて間隔が置かれ、例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、又は60分毎である。一部の実施形態において、複数のサンプリング点は互いに比較される(例えば、最も直近のサンプリング点が互いに比較される)。
【0480】
一部の実施形態において、懸濁均一性の基準は、最初のサンプリング点における成分の量を参照値、例えば、第2又はそれ以降のサンプリング点(例えば、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、及び/又は第10のサンプリング点)における成分の量と比べた差が1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10%以下、例えば10%のとき、満たされる。一部の実施形態において、懸濁均一性の基準は、第1のサンプリングにおける成分の量を第2又はそれ以降のサンプリング点(例えば、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、及び/又は第10のサンプリング点)における成分の量と比べた差が10%を超えないとき、満たされる。一部の実施形態において、懸濁均一性の基準は、第1のサンプリングにおける成分の量を水性懸濁液中に存在する(例えば、水性懸濁液に含まれる乾燥ブレンド調製物、例えばPGDBP中に存在する)成分の量と比べた差が10%を超えないとき、満たされる。一部の実施形態において、懸濁均一性の基準は、最も直近のサンプリング点における成分の量を次に近いサンプリング点で存在する成分の量と比べた差が10%を超えないとき、満たされる。サンプリング点で存在する成分の量の値は、LC/MS及び/又はHPLCデータ又はそれから得られるレベル又はアイデンティティを含み得る。第1、第2、又はそれ以降のサンプリング点で存在する成分の量の値の比較は、LC/MS及び/又はHPLCデータの比較を含み得る。懸濁均一性は、LC/MS及び/又はHPLCデータが濃度値の点で類似性(例えば、投薬量単位の均一性)を示すとき、満たされ得る。それに加えて又は代えて、懸濁均一性は、光散乱強度に基づく技法を用いて、特定の波長(例えば600nm)における散乱強度が経時的に変化しないとき、満たされ得る。
【0481】
懸濁均一性とはまた、一部には、時間の経過に伴う水性懸濁液中の1つ以上の成分の分布の均質性レベル、例えば、浮上又は沈降も指し得る。理論によって拘束されることを望むものではないが、乾燥ブレンド調製物を水性懸濁液に構成又は再構成した後、水性懸濁液の成分(例えば、疎水性アミノ酸実体)は、激しく振盪した後であっても、時間が経つと表面に浮上し得るか、又は表面に留まり得る。水性懸濁液又は水性懸濁液に用いられる乾燥ブレンド調製物中に湿潤剤を含めると、水性懸濁液中の成分が安定化し、例えば、成分が懸濁液の表面に浮上する速度が減少し得る。一部の実施形態において、懸濁均一性の基準は、水性懸濁液中の第1のサンプリング時点における成分(例えば、医薬品グレードのアミノ酸実体)の量を第2の後のサンプリング時点における成分の量と比べた差が所定量を超えないときに満たされ、例えば、ここで所定量は、最初のサンプリング時点で存在する成分のレベルの1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10%である。一部の実施形態において、第1のサンプリング時点及び第2のサンプリング時点は、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、45、又は60秒、又は1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、30、40、50、又は60分離れている。一部の実施形態において、本明細書に記載される方法に用いられる、それによって生成される、又はそれによって改良される水性懸濁液又は乾燥ブレンド調製物は、第1のサンプリング時点及び第2のサンプリング時点が少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、45、又は60秒、又は1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、30、40、50、又は60分離れているとき、沈降に関して懸濁均一性の基準を満たす。
【0482】
汚染レベル
いくつかの実施形態では、参照基準は汚染レベルである。原料、例えば医薬品グレードのアミノ酸実体及び/又は賦形剤を組み合わせ、例えば乾燥ブレンド調製物、例えばPGDBPに混合すると、汚染物質が組み合わせ中に存在し得る。組み合わせ、例えば、乾燥ブレンド調製物、例えばPGDBPは、この組み合わせが汚染物質を実質的に含まない(例えば、10%(w/w)未満、9%(w/w)未満、8%(w/w)未満、7%(w/w)未満、6%(w/w)未満、5%(w/w)未満、4%(w/w)未満、3%(w/w)未満、2%(w/w)未満、1%(w/w)未満、0.15%(w/w)未満、0.1%(w/w)未満、0.05%(w/w)未満、0.01%(w/w)未満、又は0.001%(w/w)未満を含む)場合、汚染レベルの基準を満たす。いくつかの実施形態では、組み合わせ、例えば、乾燥ブレンド調製物、例えばPGDBPは、0.15%(w/w)未満の汚染物質を含む。いくつかの実施形態では、組み合わせ、例えば、乾燥ブレンド調製物、例えばPGDBPは、食品で許容されるレベル(例えば、当技術分野で公知の適切な規制機関によって定義されている)よりも低いレベルの汚染物質を含む。いくつかの実施形態では、組み合わせ、例えば、本明細書の方法に記載される乾燥ブレンド調製物、例えばPGDBPは汚染物質を含まない。汚染物質には、組み合わせ、例えば、乾燥ブレンド調製物、例えばPGDBP(例えば、医薬品グレードのアミノ酸実体及び賦形剤、例えば経口投与成分が意図的に存在する)に意図的に存在しないあらゆる物質、又はPGDBP又はPGDBPの複数の部分の製品の品質パラメータに対して意図しない悪影響(例えば、対象の副作用、効力の低下、安定性の低下/保存可能期間の短縮、変色、臭気、味の悪さ、食感/口当たりの悪さ、又はPGDBPの成分の分離の増加)を有するあらゆる物質が含まれる。いくつかの実施形態では、汚染物質には、微生物、エンドトキシン、金属(例えば、重金属)、残留溶媒、原料不純物、抽出物、及び/又は浸出物が含まれる。いくつかの実施形態では、組み合わせ、例えば、乾燥ブレンド調製物、例えばPGDBPは、参照基準、例えば、当業者に公知又は本明細書に記載の機関によって公布された基準に適合する汚染物質のレベルを含む(例えば、汚染物質を実質的に含まない)。いくつかの実施形態では、組み合わせ、例えば、乾燥ブレンド調製物、例えばPGDBPは、ICHの基準、例えば、ICH Q3A Impurities in New Drug Substancesの基準に適合するレベルの汚染物質を含む(例えば、汚染物質を実質的に含まない)。
【0483】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の方法は、組み合わせ又はPGDBPの一方又は両方におけるサンプリング点での汚染物質のレベルの値を得ることを更に含む。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の方法は、組み合わせ又はPGDBPの一方又は両方、又は(例えば、組み合わせ又はPGDBPの)試験部分における複数の点それぞれでの汚染物質のレベルの値を得ることを更に含む。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の方法は、複数の部分のうちの一部、例えば試験部分における汚染物質のレベルの値を得ることを更に含む。いくつかの実施形態では、例えば、汚染物質のレベルの値に応じて、汚染レベルの基準が満たされていると判断し、本明細書に記載の方法は、下流処理工程、例えばPGDBPを部分に分割すること(例えば、分けること)、並びに充填-仕上げ(例えば、製剤(例えば、賦形剤を含む)、包装、及びラベル付け)及び分配を選択して実施することを更に含む。いくつかの実施形態では、例えば、汚染物質のレベルの値に応じて、汚染レベルの基準が満たされていないと判断し、本明細書に記載の方法は、異なる下流処理工程、例えば、汚染物質の精製及び/若しくは除去、又は一部、複数の部分、若しくはPGDBPの廃棄を選択して実施することを更に含む。
【0484】
食事組成物
アミノ酸実体を含む組成物(例えば活性部分)は、例えば、医療食、機能性食品、又はサプリメントから選択される食事組成物として製剤化及び使用され得る。かかる実施形態では、原料及び最終生成物は、食品の基準を満たす必要がある。一部の実施形態において、食事組成物は、この組成物を対象に投与することを含む方法に用いられる。
【0485】
いくつかの実施形態では、食事組成物は、医療食、機能性食品、又はサプリメントから選択される。いくつかの実施形態では、組成物は、本明細書に記載の組成物を含む、栄養補助剤、食事製剤、機能性食品、医療食、食料、又は飲料の形態である。
【0486】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の活性部分を含む組成物は、例えば、健常対象における栄養を提供するか、健康を維持するか、又は美容的外観を改善するため、非治療的様式で使用される。例として、限定はされないが、栄養補助食品として、又は食品としての本明細書に記載の組成物の使用が挙げられる。
【実施例】
【0487】
以下の実施例は、本発明の理解を助けるため示されるが、いかなる形であれ、その範囲を限定する意図はなく、及びそのように解釈されてはならない。
【0488】
実施例1.例示的乾燥ブレンド調製物1の水性懸濁液中における湿潤剤の試験
本実施例は、湿潤剤が疎水性アミノ酸の分散、例えば、懸濁均一性及び/又は泡立ちを改善するかどうかを決定する、様々な湿潤剤を使用した例示的乾燥ブレンド調製物1(活性部分を含む)を含む水性懸濁液中のアミノ酸実体の分散の評価について記載する。第一に、表18(列1~3)に掲載されるアミノ酸実体及び追加の成分を混合して、1回用量の例示的乾燥ブレンド調製物1にした。対照用量は、30mL(1オンス)の水に構成して、湿潤剤を含まない水性懸濁液を作成し、一方、試験用量の乾燥ブレンド調製物は、水性懸濁液を構成するために使用される乾燥ブレンド調製物中に含まれるレシチン(Alcolec 40P)、又は水中に含まれるポロキサマー331のいずれかを有した。水性懸濁液は、少なくとも30秒間にわたって絶え間なく振盪した。
図1A~
図1Cを見ると分かるとおり、30秒間の振盪直後、振盪後5分間静置した後、振盪後5分間静置してから実施した再懸濁後、再懸濁後5分間静置した後、振盪後1時間静置した後、及び/又は振盪後1時間静置してから実施した再懸濁後に比較のため写真を撮り、水性懸濁液が懸濁均一性の基準を達成したか、及び/又は泡立ち(泡の層)が解消された程度を目視で視覚的に決定した。
【0489】
図1Aに示されるとおり、追加の湿潤剤を含有しない対照水性懸濁液は、均一混合を示さなかったとともに、泡の形成にもつながり、それが疎水性アミノ酸を閉じ込めて、それが液体中に均一に分散するのを妨げた。湿潤剤、レシチン(Alcolec 40P)(
図1B)又はポロキサマー331(
図1C)を含めると、例えば、より薄い泡層及び泡層のより速い減少並びに泡層に浮上した疎水性アミノ酸がほぼ乃至全くないことによって分かるとおり、対照(湿潤剤なし)と比較してアミノ酸実体の分散が大幅に亢進した。
【0490】
表18(列4)に要約されるとおり、0から10mg、20mg、40mg、及び60mgの範囲の漸増量の湿潤剤レシチン(Lipoid 20S)を含有する単一用量の例示的乾燥ブレンド調製物1を調製し、1オンスの水に加えた。初期の30秒間の振盪後、初期振盪後5分間静置した後、再懸濁直後、及び再懸濁に続いて5分間静置した後の写真(
図1D)。
図1Dに示されるとおり、レシチン(Lipoid 20S)は、調べた様々な濃度でアミノ酸実体分散を増加させることが可能であり、振盪に続いて5分間静置した後、比較的均一な懸濁液がもたらされた。湿潤剤の濃度を増加させると、分散が改善し、泡層のサイズ及び泡層のサイズを低下させるのにかかる時間が減少し、泡層の表面に閉じ込められた疎水性アミノ酸が大幅に減少した。
【0491】
レシチン(Alcolec 40P)が種々の容積の水性懸濁液中における1回用量の例示的乾燥ブレンド調製物1のアミノ酸実体の分散を亢進させる能力を調べた(
図1E)。1回用量の例示的乾燥ブレンド調製物1を60mgのレシチン(Alcolec 40P)と混合し、次に2、1、0.5又は0.33オンスの水に加えた。30秒間振盪した直後、振盪から6分間静置した後、再懸濁から5分間静置した後に、分散を目視で評価した。
図1Eに示されるとおり、例示的乾燥ブレンド調製物1を湿潤剤と共に1オンスよりも低容積で構成すると、湿潤剤を含有しない懸濁液と比べて分散の改善にもつながった(例えば、泡立ちが減少し、泡に閉じ込められた疎水性アミノ酸の量が減少した)。投与を再現するため、例示的乾燥ブレンド調製物1と60mgのレシチン(Alcolec 40P)とを含む1オンスの水性懸濁液又は湿潤剤を含まない例示的乾燥ブレンド調製物1の1及び2オンスの水性懸濁液をデカントし、チューブの内側に残った分散していない材料の量をアミノ酸実体(例えば、活性部分)の分散効率及び送達の尺度として用いた。チューブの内側に残る分散していない材料が少ないほど、分散が良好であり、ひいては仮想上の対象に送達される乾燥ブレンド調製物の用量が多くなる。
図1Fに示されるとおり、レシチン(Alcolec 40P)を湿潤剤として含む水性懸濁液は、湿潤剤がない対照と比較して、分散が大幅に改善された。これは、デカント後にチューブの側面に付いた分散していない材料がほとんどないことから明らかである。
【0492】
これらのデータは、湿潤剤、例えばレシチン(Alcolec 40P)、ポロキサマー331、及びレシチン(Lipoid 20S)が例示的乾燥ブレンド調製物1の水性懸濁液中のアミノ酸実体の分散を改善し、及びこれが、かかる水性懸濁液に含めたとき、疎水性アミノ酸実体の分散の改善、ひいては対象への用量送達の改善を可能にし得ることを示している。
【0493】
【0494】
実施例2.例示的乾燥ブレンド調製物2の水性懸濁液中における湿潤剤の試験
本実施例は、湿潤剤が疎水性アミノ酸の分散、例えば、懸濁均一性及び/又は泡立ちを改善するかどうかを決定する、様々な湿潤剤を使用した例示的乾燥ブレンド調製物2(活性部分を含む)を含む水性懸濁液中のアミノ酸実体の分散の評価について記載する。第一に、湿潤剤レシチン(Alcolec 40P)有り又は無し(対照)で、表19(列1及び2)に掲載されるアミノ酸実体及び追加の成分を混合して1回用量の例示的乾燥ブレンド調製物2にした。次に1回用量を漸増容積の水に加えて、水性懸濁液を形成した。調査した容積は、0.5オンス、1オンス、2オンス、及び4オンスであった。水性懸濁液を少なくとも30秒間にわたって絶え間なく振盪した。
図2A及び
図2Bを見ると分かるとおり、30秒間の振盪直後及び振盪後6分間静置した後(対照、湿潤剤なし)又は再懸濁後5分間静置した後(湿潤剤有りの実験条件)に比較のため懸濁液の写真を撮り、種々の容積の水性懸濁液が懸濁均一性の基準を達成したかどうか及び/又は泡立ち(泡の層)が解消された程度を目視で視覚的に決定した。調査した全ての容積で、
図2Aに示されるとおりの追加の湿潤剤を含有しない対照水性懸濁液は均一混合を示さなかったとともに、泡の形成にもつながり、1用量1及び0.5オンスの水性懸濁液について、多量の疎水性アミノ酸が泡層に閉じ込められた。しかしながら、60mgの湿潤剤レシチン(Alcolec 40P)を加えると、例えば、より薄い泡層及びより速い泡層の減少に見られるとおり、試験した全ての容積で、0.5オンス/用量という低容積であっても、アミノ酸実体分散が大幅に亢進した(
図2B)。
【0495】
漸増濃度の湿潤剤レシチン(Alcolec 40P)が、例示的乾燥ブレンド調製物2を含む懸濁液中のアミノ酸実体の分散を増加させる能力もまた調べた。試験した濃度は、20mgから100mgまでの範囲で20mg間隔であった(以下の表19、第3列に掲載する)。水性懸濁液を少なくとも30秒間振盪して混合した。
図2Cに示されるとおり、初期30秒間の振盪直後(左上)、初期振盪から5分後(左下)、再懸濁直後(右上)、及び再懸濁に続いて5分間静置した後(右下)に各水性懸濁液の写真を撮った。20mgより多い湿潤剤、レシチン(Alcolec 40P)を加えると、例えば、より薄い泡層及びより速い泡層の減少に見られるとおり、アミノ酸実体分散に顕著な改善があった(
図2C)。
【0496】
これらのデータは、20mgを上回る様々な濃度の湿潤剤、例えばレシチン(Alcolec 40P)が、0.5オンス/用量という低容積中で例示的乾燥ブレンド調製物2の水性懸濁液中のアミノ酸実体の分散を改善し、及びかかる水性懸濁液中に含めたとき、疎水性アミノ酸実体の分散の改善を可能にし得ることを示している。
【0497】
【0498】
実施例3.例示的乾燥ブレンド調製物3の水性懸濁液中における湿潤剤の試験
本実施例は、湿潤剤が疎水性アミノ酸の分散、例えば、懸濁均一性及び/又は泡立ちを改善するかどうかを決定する、様々な湿潤剤を使用した例示的乾燥ブレンド調製物3(活性部分を含む)を含む水性懸濁液中のアミノ酸実体の分散の評価について記載する。第一に、1回用量の乾燥ブレンド調製物3について、表20(列1及び2)に掲載されるアミノ酸実体及び追加の成分を混合した。対照用量は、湿潤剤なしに水に構成して水性懸濁液を作成し、一方、試験用量の乾燥ブレンド調製物は、乾燥ブレンド調製物に含まれるレシチン(Alcolec 40P)か、又は水性懸濁液の構成に使用される水に含まれるポロキサマー331かのいずれかを有した。水性懸濁液を絶え間なく30秒間振盪した。
図3Aに示されるとおり、構成直後、構成から5分間静置した後、再懸濁に続いて5分間静置した後、及び構成後1時間静置した後に懸濁液の写真を撮ることにより、水性懸濁液が懸濁均一性の基準を達成したかどうか及び/又は泡立ち(泡の層)が解消された程度を目視で視覚的に決定した。例えば、前出の実験(
図3A)と比較してより薄い泡層及びより速い泡層の減少に見られるとおり、湿潤剤ポロキサマー331又はレシチン(Alcolec 40P)によってアミノ酸実体分散が大幅に亢進した。
【0499】
例示的乾燥ブレンド調製物3と組み合わせて60mgのレシチン40(Alcolec 40P)を湿潤剤として使用することについて、乾燥ブレンド調製物の1用量当たり0.5、2/3、1、及び2オンスの水の範囲の様々な懸濁液容積で調べた。懸濁液の容積が増加するにつれ、より薄い泡層及びより速い泡層の減少に見られるとおり、湿潤剤レシチンを含む水性懸濁液のアミノ酸実体の分散が増加し、これは、構成直後及びまた再懸濁に続いて5分間静置した後にも観察された(
図3B)。
【0500】
以下の表20(列3及び4)に要約するとおり、滴定実験もまた実施して、レシチン(Alcolec 40P)(LEC)又はポロキサマー331(P331)から選択される湿潤剤について、例示的乾燥ブレンド調製物3を含む水性懸濁液中のアミノ酸分散(例えば、懸濁均一性及び/又は泡立ち)を改善するのに最適な量を決定した。懸濁液の均一性及び溶解度を、30秒間の振盪直後、5分間静置した後、再懸濁後及び再懸濁から5分間静置した後に調べた。レシチン(Alcolec 40P)(
図3C)又はポロキサマー331(P331)(
図3D)の両方が、より薄い泡層及びより速い泡層の減少からも明らかなとおり、試験した全ての濃度で水性懸濁液中のアミノ酸実体の分散に劇的な効果を及ぼしたことから、低用量の各化合物が十分であり得ることが指摘される。
【0501】
【0502】
この例では、漸増濃度の湿潤剤、レシチン(Lipoid 20S)、別名Lipoid S20がある場合の例示的乾燥ブレンド調製物3を調べた。アミノ酸実体及び湿潤剤を表21に掲載されるとおり組み合わせて1回用量の組成物を形成し、次にそれを1オンスの水に加えて水性懸濁液を作成した。水性懸濁液は、少なくとも30秒間にわたって絶え間なく振盪した。水性懸濁液が懸濁均一性の基準を達成したかどうか及び/又は泡立ち(泡の層)が解消した程度を目視で視覚的に決定するため、30秒間振盪した後(左上)、初期振盪から5分間静置した後(左下)、再懸濁直後(右上)及び再懸濁から5分間静置した後(右下)に水性懸濁液の写真を撮った。
図3Eに示されるとおり、例示的乾燥ブレンド調製物3のアミノ酸の分散の改善には、例えばより薄い泡層及びより速い泡層の減少に見られるとおり、60mgのレシチン(Lipoid 20S)が十分であった。
【0503】
これらのデータは、様々な濃度の湿潤剤、例えばレシチン(Alcolec 40P)、ポロキサマー331(P331)、又はレシチン(Lipoid 20S)が例示的乾燥ブレンド調製物3の水性懸濁液中のアミノ酸実体の分散を改善し、及びこれが、かかる水性懸濁液に含めたとき、疎水性アミノ酸実体の分散の改善を可能にし得ることを示している。
【0504】
【0505】
実施例4.活性部分と湿潤剤とを含む例示的乾燥ブレンド調製物を含む水性懸濁液中のアミノ酸の分散を測定する
本実施例は、湿潤剤を含まない対照懸濁液と比較して、湿潤剤を加えると疎水性アミノ酸実体の分散の亢進につながるかどうかを決定するための、湿潤剤がある又はない場合の水性懸濁液中の様々な例示的乾燥ブレンド調製物のアミノ酸の分散を測定する方法について記載する。これは、アミノ酸実体と任意の他の追加成分(対照用量には湿潤剤なし)とを含む乾燥ブレンド調製物を提供し、及び試験乾燥ブレンド調製物にレシチン(例えば、Alcolec 40P又はLipoid 20S)を含めるか、又は例えば乾燥ブレンド調製物の構成に使用される水中に、ポロキサマー(例えば、ポロキサマー331)を含めるかのいずれかとし、及び乾燥ブレンド調製物を水中に構成して水性懸濁液を形成することによって実施される。混合前、懸濁液から少量の試料を隔離する。懸濁液を混合するために実施される溶液の30秒間の振盪後に、1つ以上(例えば、少なくとも6つ又はそれ以上)の試料(例えば、懸濁液中の1つ以上の異なる範囲から取ったもの)を時間間隔を置いて取る。これらの時間間隔は、初期振盪後、振盪から5分間静置した後、再懸濁から5分間静置した後、及び振盪及び再懸濁に続いて1時間静置した後のうちの1つ以上を含み得る。試料は、LCMS又はOPA有り又は無しのHPLCによって試験して、これらの時点及び/又は懸濁液の範囲における懸濁液中のアミノ酸の濃度を決定する。i)懸濁液の混合前に取った試料からの値、又はii)懸濁液の異なる範囲から取った試料からの値の一方又は両方と値を比較することにより、例示的な調製物のアミノ酸実体が水性懸濁液中に上手く均一に分散したかどうか、及びそれが、湿潤剤を含まない対照懸濁液と比較して、湿潤剤を含む懸濁液中で亢進するかどうかを決定する。
【0506】
実施例5.N-アセチルシステイン(NAC)と二酸化ケイ素(SiO
2)とのブレンド
本実施例は、N-アセチルシステイン(NAC)粒子を二酸化ケイ素(SiO
2)と接触させて、NACとSiO
2とを含む混合物(例えば、前処理されたNAC)を形成することについて記載する。全質量の93.5%のNAC(Spectrum、AC126)及び全質量の6.5%のSiO
2(Aerosil 300 Pharma、Evonik)をガラスジャー内に組み合わせた。
図4Aに示されるとおり、混合前にこの混合物の写真を撮った。次に、内容物をブレンド条件、例えば振盪に供することによってジャーを混合し、30秒間、5分間、及び10分間の振盪後に写真を撮った(
図4A)。10分間振盪した後の混合物の光学顕微鏡法により、SiO
2がNAC粒子をコーティングしているように見えることが確認された(
図4B)。
【0507】
実施例6.SiO2がある又はない場合のアミノ酸(例えば、活性部分)を含む例示的な組成物の安定性
本実施例は、SiO2によるNACの前処理(実施例5にあるとおり)がある又はない場合のNACとアセチルアクセプターとを含むアミノ酸実体(例えば、活性部分)を含む例示的組成物の時間の経過に伴う物理的及び化学的安定性について記載する。例示的アミノ酸調製物は、アルギニンアミノ酸実体(L-アルギニンHCL(ARG-HCl))、シトルリンアミノ酸実体(L-シトルリン(CIT))、グルタミンアミノ酸実体(L-グルタミン(GLN))、ヒスチジンアミノ酸実体(L-ヒスチジン(HIS))、ロイシンアミノ酸実体(L-ロイシン(Leu))、リジンアミノ酸実体(L-リジンHCl(LYS-HCl))、セリンアミノ酸実体(L-セリン(SER))、バリンアミノ酸実体(L-バリン(Val))、NACアミノ酸実体(NAC)、及びカルニチンアミノ酸実体(レボカルニチン(CAR))を含んだ。全ての成分をV型ブレンダーで一緒にブレンドし、次に手作業でフォイルパックに包装し、密封した。組成物にSiO2が含まれる場合、初めに粉末のNAC成分をSiO2と混合してから、例示的組成物の追加のアミノ酸を加えた。次に、以下の表22及び表23に要約するとおりの種々の温度及び相対湿度でパッケージを1ヵ月間貯蔵した。LCMS、及びo-フタルアルデヒド(o-phthaladehyde)有り及び無しのHPLC(HPLC-OPA)を用いて、時間0及び1ヵ月間の貯蔵後の例示的アミノ酸調製物のアミノ酸レベルを決定した。時間及び温度に伴う安定性の尺度として、各アミノ酸実体の初期量に対するパーセントを計算した。90~110%の貯蔵後のパーセンテージを適合判定基準と見なした。LCMSもまた用いて、時間の経過に伴うアセチル-L-カルニチン(ALCAR)及びシステイン産生を測定した。これらのアッセイの結果は、アセチル-L-カルニチンの場合にはL-Carの%重量(w)/重量(w)及びシステインの場合にはNACの%w/wとして報告する。SiO2を含む例示的アミノ酸調製物について、これらの値を表23及び表24に要約し、SiO2を含まないものについて表23及び表25に要約する。SiO2処理したNACを含む調製物中のNACのレベルは、1ヵ月間の貯蔵後に、未処理NACを含む調製物中のレベルよりも高くなる。これらの結果から、SiO2がNACを安定化させたことにより、例えばNACの脱アセチル化が減少したため、分解が減少したことが示唆された。加えて、調製物に含まれる他のアミノ酸成分の安定性に対し、SiO2を加えたことによって負の影響が及ぶことは認められなかった。
【0508】
【0509】
【0510】
【0511】
【0512】
本発明は、特に、好ましい実施形態及び様々な代替の実施形態を参照して示し、説明してきたが、当業者であれば、その精神及び範囲から逸脱することなく、形態及び詳細の様々な変更を行うことができることを理解されよう。
【0513】
本明細書の本文中に引用されているすべての参考文献、発行された特許、及び特許出願は、あらゆる目的のために参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【国際調査報告】