(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-15
(54)【発明の名称】ハンドオーバ方法、構成方法、端末及びネットワーク機器
(51)【国際特許分類】
H04W 36/30 20090101AFI20221208BHJP
H04W 36/36 20090101ALI20221208BHJP
【FI】
H04W36/30
H04W36/36
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022522336
(86)(22)【出願日】2020-11-06
(85)【翻訳文提出日】2022-04-19
(86)【国際出願番号】 CN2020127039
(87)【国際公開番号】W WO2021088968
(87)【国際公開日】2021-05-14
(31)【優先権主張番号】201911083762.1
(32)【優先日】2019-11-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001933
【氏名又は名称】弁理士法人 佐野特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】陳力
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067JJ39
5K067LL11
(57)【要約】
本発明はハンドオーバ方法、構成方法、端末及びネットワーク機器を提供し、前記端末に応用されるハンドオーバ方法は、第1セルの測定結果に基づき、トリガ条件が満たされたか否かを判定するステップと、トリガ条件が満たされた場合、第1セルにハンドオーバするステップと、を含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に応用されるハンドオーバ方法であって、
第1セルの測定結果に基づき、トリガ条件が満たされたか否かを判定するステップと、
前記トリガ条件が満たされた場合、前記第1セルにハンドオーバするステップと、を含む、ハンドオーバ方法。
【請求項2】
前記第1セルは候補セルであるか、
又は、前記第1セルは前記トリガ条件に関連付けられている、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1セルが前記トリガ条件に関連付けられている場合、
前記第1セルは、前記トリガ条件に関連付けられているプライマリセルPCellであるか、
又は、
前記第1セルは、前記トリガ条件に関連付けられている特殊セルSpCellである、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記トリガ条件が満たされた場合、
測定を報告しないステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記トリガ条件が満たされていない場合、
前記第1セルにハンドオーバしないステップと、
測定を報告するか又は測定を報告しないステップと、のうちの少なくとも1つを実行するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
第1セルの測定結果に基づき、トリガ条件が満たされたか否かを判定する前記ステップの前に、
構成情報を受信するステップをさらに含み、
前記構成情報は、
トリガイベントと、
トリガイベントインデックスと、
トリガイベントもしくはトリガイベントインデックスと候補セルとの関連付けと、
トリガイベントもしくはトリガイベントインデックスと候補セル識別子との関連付けと、
トリガイベントと第1メッセージとの関連付けと、
トリガイベントと第1メッセージ内のPCell識別子もしくはSpCell識別子との関連付けと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記候補セルは第1メッセージが指示するPCellもしくはSpcellと同じであるか、
又は、
前記候補セル識別子は第1メッセージ内のPCell識別子もしくはSpCell識別子と同じである、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記トリガイベントと第1メッセージとの関連付けは、
トリガイベントインデックスと第1メッセージインデックスとの関連付けと、
トリガイベントインデックスと第1メッセージとの関連付けと、
トリガイベントと第1メッセージインデックスとの関連付けと、のうちのいずれかを含むか、
又は、
前記トリガイベントと第1メッセージ内のPCell識別子もしくはSpCell識別子との関連付けは、
トリガイベントインデックスと第1メッセージ内のPCell識別子もしくはSpCell識別子との関連付けと、
トリガイベントインデックスと第1メッセージが指示するPCellもしくはSpcellとの関連付けと、
トリガイベントと第1メッセージ内のPCell識別子もしくはSpCell識別子との関連付けと、のうちのいずれかを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記トリガイベントと第1メッセージとの関連付けは、
前記トリガイベントと前記第1メッセージが一対一で対応付けられる方式と、
前記トリガイベントに対応する無線リソース制御RRCメッセージにおいて前記第1メッセージの情報エレメントIEが構成されている方式と、
前記第1メッセージにおいて前記トリガイベントに対応するRRCメッセージのIEが構成されている方式と、のうちのいずれかを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記第1メッセージは、
RRC再構成メッセージ、RRC同期再構成メッセージ、ハンドオーバ命令、モビリティ制御情報のうちのいずれかを含む、請求項6から9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
ネットワーク機器に応用される構成方法であって、
構成情報を送信するステップを含み、
前記構成情報は、
トリガイベントと、
トリガイベントインデックスと、
トリガイベントもしくはトリガイベントインデックスと候補セルとの関連付けと、
トリガイベントもしくはトリガイベントインデックスと候補セル識別子との関連付けと、
トリガイベントと第1メッセージとの関連付けと、
トリガイベントと第1メッセージ内のPCell識別子もしくはSpCell識別子との関連付けと、のうちの少なくとも1つを含む、構成方法。
【請求項12】
前記候補セルは第1メッセージが指示するPCellもしくはSpcellと同じであるか、
又は、
前記候補セル識別子は第1メッセージ内のPCell識別子もしくはSpCell識別子と同じである、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記トリガイベントと第1メッセージとの関連付けは、
トリガイベントインデックスと第1メッセージインデックスとの関連付けと、
トリガイベントインデックスと第1メッセージとの関連付けと、
トリガイベントと第1メッセージインデックスとの関連付けと、のうちのいずれかを含むか、
又は、
前記トリガイベントと第1メッセージ内のPCell識別子もしくはSpCell識別子との関連付けは、
トリガイベントインデックスと第1メッセージ内のPCell識別子もしくはSpCell識別子との関連付けと、
トリガイベントインデックスと第1メッセージが指示するPCellもしくはSpcellとの関連付けと、
トリガイベントと第1メッセージ内のPCell識別子もしくはSpCell識別子との関連付けと、のうちのいずれかを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記トリガイベントと第1メッセージとの関連付けは、
前記トリガイベントと前記第1メッセージが一対一で対応付けられる方式と、
前記トリガイベントに対応するRRCメッセージにおいて前記第1メッセージのIEが構成されている方式と、
前記第1メッセージにおいて前記トリガイベントに対応するRRCメッセージのIEが構成されている方式と、のうちのいずれかを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記第1メッセージは、
RRC再構成メッセージ、RRC同期再構成メッセージ、ハンドオーバ命令、モビリティ制御情報のうちのいずれかを含む、請求項11から14のいずれか1項に記載の方法。
【請求項16】
第1セルの測定結果に基づき、トリガ条件が満たされたか否かを判定するための判定モジュールと、
前記トリガ条件が満たされた場合、前記第1セルにハンドオーバするための処理モジュールと、を含む、端末。
【請求項17】
前記第1セルは候補セルであるか、
又は、前記第1セルは前記トリガ条件に関連付けられている、請求項16に記載の端末。
【請求項18】
前記第1セルが前記トリガ条件に関連付けられている場合、
前記第1セルは、前記トリガ条件に関連付けられているプライマリセルPCellであるか、
又は、
前記第1セルは、前記トリガ条件に関連付けられている特殊セルSpCellである、請求項17に記載の端末。
【請求項19】
前記処理モジュールはさらに、前記トリガ条件が満たされた場合、測定を報告しないために用いられる、請求項16に記載の端末。
【請求項20】
前記処理モジュールはさらに、
前記トリガ条件が満たされていない場合、
前記第1セルにハンドオーバしないステップと、
測定を報告するか又は測定を報告しないステップと、のうちの少なくとも1つを実行するために用いられる、請求項16に記載の端末。
【請求項21】
構成情報を受信するための受信モジュールをさらに含み、
前記構成情報は、
トリガイベントと、
トリガイベントインデックスと、
トリガイベントもしくはトリガイベントインデックスと候補セルとの関連付けと、
トリガイベントもしくはトリガイベントインデックスと候補セル識別子との関連付けと、
トリガイベントと第1メッセージとの関連付けと、
トリガイベントと第1メッセージ内のPCell識別子もしくはSpCell識別子との関連付けと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項16に記載の端末。
【請求項22】
前記候補セルは第1メッセージが指示するPCellもしくはSpcellと同じであるか、
又は、
前記候補セル識別子は第1メッセージ内のPCell識別子もしくはSpCell識別子と同じである、請求項21に記載の端末。
【請求項23】
前記トリガイベントと第1メッセージとの関連付けは、
トリガイベントインデックスと第1メッセージインデックスとの関連付けと、
トリガイベントインデックスと第1メッセージとの関連付けと、
トリガイベントと第1メッセージインデックスとの関連付けと、のうちのいずれかを含むか、
又は、
前記トリガイベントと第1メッセージ内のPCell識別子もしくはSpCell識別子との関連付けは、
トリガイベントインデックスと第1メッセージ内のPCell識別子もしくはSpCell識別子との関連付けと、
トリガイベントインデックスと第1メッセージが指示するPCellもしくはSpcellとの関連付けと、
トリガイベントと第1メッセージ内のPCell識別子もしくはSpCell識別子との関連付けと、のうちのいずれかを含む、請求項21に記載の端末。
【請求項24】
前記トリガイベントと第1メッセージとの関連付けは、
前記トリガイベントと前記第1メッセージが一対一で対応付けられる方式と、
前記トリガイベントに対応する無線リソース制御RRCメッセージにおいて前記第1メッセージの情報エレメントIEが構成されている方式と、
前記第1メッセージにおいて前記トリガイベントに対応するRRCメッセージのIEが構成されている方式と、のうちのいずれかを含む、請求項21に記載の端末。
【請求項25】
構成情報を送信するための送信モジュールを含み、
前記構成情報は、
トリガイベントと、
トリガイベントインデックスと、
トリガイベントもしくはトリガイベントインデックスと候補セルとの関連付けと、
トリガイベントもしくはトリガイベントインデックスと候補セル識別子との関連付けと、
トリガイベントと第1メッセージとの関連付けと、
トリガイベントと第1メッセージ内のPCell識別子もしくはSpCell識別子との関連付けと、のうちの少なくとも1つを含む、ネットワーク機器。
【請求項26】
前記候補セルは第1メッセージが指示するPCellもしくはSpcellと同じであるか、
又は、
前記候補セル識別子は第1メッセージ内のPCell識別子もしくはSpCell識別子と同じである、請求項25に記載のネットワーク機器。
【請求項27】
前記トリガイベントと第1メッセージとの関連付けは、
トリガイベントインデックスと第1メッセージインデックスとの関連付けと、
トリガイベントインデックスと第1メッセージとの関連付けと、
トリガイベントと第1メッセージインデックスとの関連付けと、のうちのいずれかを含むか、
又は、
前記トリガイベントと第1メッセージ内のPCell識別子もしくはSpCell識別子との関連付けは、
トリガイベントインデックスと第1メッセージ内のPCell識別子もしくはSpCell識別子との関連付けと、
トリガイベントインデックスと第1メッセージが指示するPCellもしくはSpcellとの関連付けと、
トリガイベントと第1メッセージ内のPCell識別子もしくはSpCell識別子との関連付けと、のうちのいずれかを含む、請求項25に記載のネットワーク機器。
【請求項28】
前記トリガイベントと第1メッセージとの関連付けは、
前記トリガイベントと前記第1メッセージが一対一で対応付けられる方式と、
前記トリガイベントに対応するRRCメッセージにおいて前記第1メッセージのIEが構成されている方式と、
前記第1メッセージにおいて前記トリガイベントに対応するRRCメッセージのIEが構成されている方式と、のうちのいずれかを含む、請求項25に記載のネットワーク機器。
【請求項29】
メモリ、プロセッサ及び前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサ上で実行可能なコンピュータプログラムを含み、前記コンピュータプログラムは前記プロセッサにより実行されると、請求項1から10のいずれか1項に記載のハンドオーバ方法のステップを実現するか、又は請求項11から15のいずれか1項に記載の構成方法のステップを実現する、通信機器。
【請求項30】
プロセッサにより実行されると、請求項1から10のいずれか1項に記載のハンドオーバ方法のステップを実現するか、又は請求項11から15のいずれか1項に記載の構成方法のステップを実現するコンピュータプログラムが記憶されている、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本願は2019年11月7日に出願した中国特許出願番号No.201911083762.1の優先権を主張し、その全ての内容は引用によって本文に取り込まれる。
【技術分野】
【0002】
本発明は通信の技術分野に関し、特にハンドオーバ方法、構成方法、端末及びネットワーク機器に関する。
【背景技術】
【0003】
従来の条件付きハンドオーバ(Conditional Handover,CHO)プロセスにおいて、トリガイベントはソースノードにより構成され、候補セルの構成は目標ノードにより決定されてからソースノードを介して端末にトランスペアレント伝送される。端末は全ての候補セルを測定し、ネットワークに構成されたハンドオーバ命令及びトリガイベントに応じて、対応するトリガ条件が満たされた場合に、候補セルから1つの目標セルを選択してハンドオーバする。しかし、現在の条件付きハンドオーバ方法ではハンドオーバの成功率が低い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施例は、現在のハンドオーバ方法におけるハンドオーバの成功率が低いという問題を解決するために、条件付きハンドオーバ、構成方法、端末及びネットワーク機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記技術的課題を解決するために、本発明の実施例は次のように実現される。
【0006】
第1態様において、本発明の実施例は、端末に応用されるハンドオーバ方法であって、
第1セルの測定結果に基づき、トリガ条件が満たされたか否かを判定するステップと、
前記トリガ条件が満たされた場合、前記第1セルにハンドオーバするステップと、を含むハンドオーバ方法を提供する。
【0007】
第2態様において、本発明の実施例は、ネットワーク機器に応用される構成方法であって、
構成情報を送信するステップを含み、
前記構成情報は、
トリガイベントと、
トリガイベントインデックスと、
トリガイベントもしくはトリガイベントインデックスと候補セルとの関連付けと、
トリガイベントもしくはトリガイベントインデックスと候補セル識別子との関連付けと、
トリガイベントと第1メッセージとの関連付けと、
トリガイベントと第1メッセージ内のPCell識別子もしくはSpCell識別子との関連付けと、のうちの少なくとも1つを含む構成方法を提供する。
【0008】
第3態様において、本発明の実施例は、
第1セルの測定結果に基づき、トリガ条件が満たされたか否かを判定するための判定モジュールと、
前記トリガ条件が満たされた場合、前記第1セルにハンドオーバするための処理モジュールと、を含む端末を提供する。
【0009】
第4態様において、本発明の実施例は、
構成情報を送信するための送信モジュールを含み、
前記構成情報は、
トリガイベントと、
トリガイベントインデックスと、
トリガイベントもしくはトリガイベントインデックスと候補セルとの関連付けと、
トリガイベントもしくはトリガイベントインデックスと候補セル識別子との関連付けと、
トリガイベントと第1メッセージとの関連付けと、
トリガイベントと第1メッセージ内のPCell識別子もしくはSpCell識別子との関連付けと、のうちの少なくとも1つを含むネットワーク機器を提供する。
【0010】
第5態様において、本発明の実施例は、メモリ、プロセッサ及び前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサ上で実行可能なコンピュータプログラムを含み、前記コンピュータプログラムは前記プロセッサにより実行されると、上記ハンドオーバ方法のステップ、又は上記構成方法のステップを実現できる通信機器を提供する。
【0011】
第6態様において、本発明の実施例は、プロセッサにより実行されると、上記ハンドオーバ方法のステップ、又は上記構成方法のステップを実現できるコンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【発明の効果】
【0012】
本発明の実施例において、端末は第1セルの測定結果に基づき、トリガ条件が満たされたか否かを検出し、トリガが満たされた場合に、第1セルにハンドオーバすることができる。これにより、ハンドオーバの成功率を高めることで、ハンドオーバ成功率及び低遅延を確保する効果を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
本発明の実施例の技術的解決手段をより明確に説明するために、以下において、本発明の実施例に用いられる図面を簡単に説明し、当然ながら、以下の説明における図面は本発明の実施例の一部に過ぎず、当業者であれば、創造的な労力を要することなく、これらの図面から他の図面に想到し得る。
【
図1】本発明の実施例に係るハンドオーバ方法のフローチャートである。
【
図2】本発明の実施例に係る構成方法のフローチャートである。
【
図3】本発明の実施例に係る端末の構成
図1である。
【
図4】本発明の実施例に係るネットワーク機器の構成
図1である。
【
図5】本発明の実施例に係る端末の構成
図2である。
【
図6】本発明の実施例に係るネットワーク機器の構成
図2である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の実施例の技術的解決手段をより明確に説明するために、以下において、本発明の実施例に用いられる図面を簡単に説明し、当然ながら、以下の説明における図面は本発明の実施例の一部に過ぎず、当業者であれば、創造的な労力を要することなく、これらの図面から他の図面に想到し得る。
【0015】
本明細書に記載の技術はロングタームエボリューション(Long Time Evolution,LTE)/LTEの発展型(LTE-Advanced,LTE-A)システムに限定されず、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access,CDMA)、時分割多元接続(Time Division Multiple Access,TDMA)、周波数分割多元接続(Frequency Division Multiple Access,FDMA)、直交周波数分割多元接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access,OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多元接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access,SC-FDMA)及び他のシステムのような、様々な無線通信システムに用いることもできる。用語「システム」及び「ネットワーク」はしばしば交換して使用することができる。CDMAシステムは、CDMA2000、ユニバーサル地上無線アクセス(Universal Terrestrial Radio Access,UTRA)等のような無線技術を実現できる。UTRAは、広帯域CDMA(Wideband Code Division Multiple Access,WCDMA)及び他のCDMAバリエーションを含む。TDMAシステムは、モバイル通信用グローバルシステム(Global System for Mobile Communication,GSM)のような無線技術を実現できる。OFDMAシステムは、ウルトラモバイルブロードバンド(Ultra Mobile Broadband,UMB)、発展型UTRA(Evolution-UTRA,E-UTRA)、IEEE 802.11(Wi-Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、Flash-OFDM等のような無線技術を実現できる。UTRA及びE-UTRAはユニバーサル移動体通信システム(Universal Mobile Telecommunications System,UMTS)の一部である。LTE及びより上位のLTE(LTE-A等)はE-UTRAを使用した新しいUMTSバージョンである。UTRA、E-UTRA、UMTS、LTE、LTE-A及びGSMは「第3世代パートナシッププロジェクト」(3rd Generation Partnership Project,3GPP)と呼ばれる組織に由来する文献に記載されているものである。CDMA2000及びUMBは「第3世代パートナシッププロジェクト2」(3GPP2)と呼ばれる組織に由来する文献に記載されているものである。本明細書に記載の技術は上記で言及したシステム及び無線技術に加えて、他のシステム及び無線技術、例えば新無線(New Radio,NR)システム等に用いることもできる。
【0016】
本発明の実施例に係る無線通信システムは端末及びネットワーク機器を含む。端末は端末機器又はユーザ端末(User Equipment,UE)とも呼ばれ、端末は携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、携帯情報端末(Personal Digital Assistant,PDA)、モバイルインターネットデバイス(Mobile Internet Device,MID)、ウェアラブル機器(Wearable Device)又は車載機器等の端末側機器であってもよく、説明すべきは、本発明の実施例は端末の具体的な種類を限定しない点である。ネットワーク機器は基地局又はコアネットワークであってもよく、上記基地局は5G及びそれ以降のバージョンの基地局(例えば、gNB、5G NR NB等)、又は他の通信システムにおける基地局(例えば、eNB、WLANアクセスポイント、又は他のアクセスポイント等)であってもよく、基地局はノードB、発展型ノードB、アクセスポイント、基地局トランシーバ(Base Transceiver Station,BTS)、無線基地局、無線送受信機、基本サービスセット(Basic Service Set,BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set,ESS)、Bノード、発展型Bノード(eNB)、ホームBノード、ホーム発展型Bノード、WLANアクセスポイント、WiFiノード又は前記分野における他の何らかの適切な用語と呼ばれてもよく、同じ技術的効果が達成できれば、特定の技術用語に限定されない。
【0017】
本発明の実施例において、選択的に、端末は、マスタセルグループ(Master Cell Group,MCG)及びセカンダリセルグループ(Secondary Cell Group,SCG)という2つのセルグループを含む二重接続(Dual Connectivity,DC)アーキテクチャを採用してもよい。MCGはネットワーク側のマスタノード(Master Node,MN)に対応し、SCGはネットワーク側のセカンダリノード(secondary node,SN)に対応する。MCGはプライマリセル(Primary Cell,PCell)及びセカンダリセル(Secondary Cell,SCell)を含み、SCGはプライマリセカンダリセル(Primary Secondary Cell,PSCell)及びSCellを含む。PCell及びPSCellはいずれも特殊セル(Special Cell,SpCell)と呼ばれてもよい。
【0018】
選択的に、端末はキャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation,CA)技術を採用してもよく、CA技術では、端末に対応するセルはプライマリセルPCellとセカンダリセルSCellに分けてもよい。
【0019】
以下において、実施例と図面を関連付けて本発明を説明する。
【0020】
図1を参照し、
図1は本発明の実施例により提供されるハンドオーバ方法のフローチャートであり、該方法は端末に応用され、
図1に示すように、以下のステップを含む。
【0021】
ステップ101で、第1セルの測定結果に基づき、トリガ条件が満たされたか否かを判定する。
【0022】
トリガ条件が満たされたと判定した場合、ステップ102を実行する。逆に、トリガ条件が満たされていない場合、ステップ103を実行する。
【0023】
選択的に、上記第1セルは候補セルであってもよい。又は、上記第1セルは前記トリガ条件に関連付けられている。指摘すべきは、第1セルがトリガ条件に関連付けられている場合、前記第1セルは候補セルであってもよく、又は候補セルでなく、トリガ条件に関連付けられている隣接セルだけでもよい。
【0024】
また、トリガ条件は、例えば、第1セルがサービスセルより特定のdB良好になっている場合のみトリガ条件が満たされるようなトリガ条件のように、サービスセルに関係することがあるため、ステップ101を実行する時、第1セルの測定結果及びサービスセルの測定結果に基づき、トリガ条件が満たされたか否かを判定してもよい。
【0025】
上記ステップ101での測定結果は、基準信号受信電力(Reference Signal Receiving Power,RSRP)、基準信号受信品質(Reference Signal Received Quality,RSRQ)、信号対干渉電力と雑音比(Signal to Interference plus Noise Ratio,SINR)、チャネル品質インジケータ(Channel Quality Indicator,CQI)等のうちの少なくとも1つを含んでもよいが、それらに限定されない。該測定結果に対応する測定は、セルへの測定、及び/又はビームへの測定を含んでもよい。前記ビームへの測定は、同期信号ブロック(Synchronization Signal and PBCH block,SSB)、復調基準信号(Demodulation Reference Signal,DMRS)、又は他の基準信号のうちの少なくとも1つへの測定を含んでもよい。
【0026】
ステップ102で、第1セルにハンドオーバする。
【0027】
選択的に、トリガ条件が満たされた場合、端末は第1セルにハンドオーバする以外、さらに測定を報告しないようにしてもよく、それにより、リソースが節約され、シグナリングオーバヘッドが低減される。
【0028】
また、上記ステップ101でトリガ条件が満たされたと判定したが、対応する条件付きハンドオーバが構成されていない場合、端末は測定を報告してもよい。
【0029】
ステップ103で、前記第1セルにハンドオーバしないステップと、測定を報告するか又は測定を報告しないステップと、のうちの少なくとも1つを実行する。
【0030】
説明すべきは、第1セルが候補セルである場合、トリガ条件が満たされていないと、端末は、ネットワーク機器がネットワークの状況を知るために、好ましくは測定を報告する。第1セルがトリガ条件に関連付けられている場合、トリガ条件が満たされていないと、端末は好ましくは測定を報告せず、それにより、リソースが節約され、シグナリングオーバヘッドが低減される。
【0031】
本発明の実施例のハンドオーバ方法は、第1セルの測定結果に基づき、トリガ条件が満たされたか否かを検出し、トリガ条件が満たされた場合に、第1セルにハンドオーバすることができる。これにより、ハンドオーバの成功率を高めることで、ハンドオーバ成功率及び低遅延を確保する効果を達成することができる。
【0032】
本発明の実施例において、トリガ条件は複数のセルに関連付けられてもよい。好ましくは、第1セルがトリガ条件に関連付けられている場合、前記第1セルは、前記トリガ条件に関連付けられているプライマリセルPCellであってもよい。このとき、端末はCA技術を採用してもよいことが理解される。
【0033】
又は、第1セルがトリガ条件に関連付けられている場合、前記第1セルは、前記トリガ条件に関連付けられている特殊セルSpCellであってもよい。このとき、端末はDCアーキテクチャを採用してもよいことが理解される。
【0034】
このように、PCellもしくはSpcellを選択してハンドオーバをトリガすることで、ハンドオーバの成功率を高めることができる。
【0035】
本発明の実施例において、ハンドオーバプロセス(例えば条件付きハンドオーバプロセス)を確保するために、端末はネットワーク機器(ソース基地局等)からハンドオーバ関連構成情報を受信してもよく、該ハンドオーバ関連構成情報は、
a)無線リソース制御(Radio Resource Control,RRC)再構成メッセージ(ReconfigurationWithSync)、RRC同期再構成メッセージ、ハンドオーバ命令(HO command)、又はモビリティ制御メッセージ(MobilityControlInfo)と、
b)条件付きハンドオーバトリガイベントのようなトリガイベントと、
c)測定対象(measurement object)等のような測定構成情報と、
d)測定報告(measurement report)等のような測定報告構成情報と、
e)周波数ポイント識別子、絶対無線周波数チャネル番号(Absolute Radio Frequency Channel Number,ARFCN)、セルインデックス(Cell Index)、物理セル識別子(Physical Cell Identifier,PCI)等のうちの少なくとも1つを含み得る識別子のような、ハンドオーバに対応する候補セルの識別子と、
f)候補セルに対応するランダムアクセスチャネル(Random Access Channel,RACH)構成情報と、のうちの少なくとも1つを含んでもよいが、それらに限定されない。
【0036】
選択的に、ステップ101を実行する前に、端末はネットワーク機器から構成情報を受信してもよい。該ネットワーク機器は例えばソース基地局である。該構成情報は以下の少なくとも1つを含んでもよい。
【0037】
(1)トリガイベント。
【0038】
(2)トリガイベントインデックス。
【0039】
(3)トリガイベントもしくはトリガイベントインデックス(index)と候補セルとの関連付け。
具体的には、この(3)に関わる関連付けは、トリガイベントと候補セルとの関連付け、又は、トリガイベントインデックスと候補セルとの関連付けであり得る。
一実施形態において、構成におけるトリガイベントもしくはトリガイベントインデックスは、1つの候補セルに関連付けられている。
選択的に、該候補セルは第1メッセージが指示するPCellもしくはSpcellと同じであってもよい。前記第1メッセージは、選択的に、RRC再構成メッセージ、RRC同期再構成メッセージ、ハンドオーバ命令、又はモビリティ制御メッセージ等のうちの少なくとも1つであってもよい。
一実施形態において、該候補セルはRRC再構成メッセージが指示するPCellもしくはSpcellと同じである。
説明すべきは、上記トリガイベントと候補セルとの関連付けは、1)例えばトリガイベントと候補セルが構成により一対一の対応関係を有するように、トリガイベントと候補セルが一対一で対応する方式と、2)構成におけるトリガイベントのRRCメッセージにおいて、候補セル識別子に対応する情報エレメント(Information Element,IE)が構成されている方式と、3)構成における候補セルのRRCメッセージにおいて、トリガイベントに対応するRRCメッセージのIEが構成されている方式と、のうちのいずれかを含んでもよい点である。
上記トリガイベントインデックスと候補セルとの関連付けは、1)例えばトリガイベントインデックスと候補セルが構成により一対一の対応関係を有するように、トリガイベントインデックスと候補セルが一対一で対応する方式と、2)構成におけるトリガイベントインデックスのRRCメッセージにおいて、候補セル識別子に対応するIEが構成されている方式と、3)構成における候補セルのRRCメッセージにおいて、トリガイベントインデックスに対応するIEが構成されている方式と、のうちのいずれかを含んでもよい。
【0040】
(4)トリガイベントもしくはトリガイベントインデックス(index)と候補セル識別子との関連付け。
具体的には、この(4)に関わる関連付けは、トリガイベントと候補セル識別子との関連付け、又は、トリガイベントインデックスと候補セル識別子との関連付けであってもよい。
一実施形態において、構成におけるトリガイベントもしくはトリガイベントインデックスは、1つの候補セル識別子に関連付けられている。
選択的に、該候補セル識別子は第1メッセージ内のPCell識別子もしくはSpCell識別子と同じであってもよい。前記第1メッセージは、選択的に、RRC再構成メッセージ、RRC同期再構成メッセージ、ハンドオーバ命令、又はモビリティ制御メッセージ等のうちのいずれかであってもよい。
一実施形態において、該候補セル識別子はRRC再構成メッセージ内のPCell識別子もしくはSpCell識別子と同じである。
説明すべきは、上記トリガイベントと候補セル識別子との関連付けは、1)例えばトリガイベントと候補セル識別子が構成により一対一の対応関係を有するように、トリガイベントと候補セル識別子が一対一で対応する方式と、2)構成におけるトリガイベントのRRCメッセージにおいて、候補セル識別子に対応するIEが構成されている方式と、3)構成における候補セル識別子に対応するRRCメッセージにおいて、トリガイベントに対応するRRCメッセージのIEが構成されている方式と、のうちのいずれかを含んでもよい点である。
上記トリガイベントインデックスと候補セル識別子との関連付けは、1)例えばトリガイベントインデックスと候補セル識別子が構成により一対一の対応関係を有するように、トリガイベントインデックスと候補セル識別子が一対一で対応する方式と、2)構成におけるトリガイベントインデックスのRRCメッセージにおいて、候補セル識別子に対応するIEが構成されている方式と、3)構成における候補セル識別子のRRCメッセージにおいて、トリガイベントインデックスに対応するIEが構成されている方式と、のうちのいずれかを含んでもよい。
【0041】
(5)トリガイベントと第1メッセージとの関連付け。
一実施形態において、構成におけるトリガイベントは1つの第1メッセージに関連付けられている。
選択的に、この(5)における第1メッセージは、RRC再構成メッセージ、RRC同期再構成メッセージ、ハンドオーバ命令、又はモビリティ制御メッセージ等のうちのいずれかであってもよい。
選択的に、前記トリガイベントと第1メッセージとの関連付けは、
トリガイベントインデックスと第1メッセージインデックスとの関連付けと、
トリガイベントインデックスと第1メッセージとの関連付けと、
トリガイベントと第1メッセージインデックスとの関連付けと、のうちのいずれかを含んでもよい。
例えば、第1メッセージがRRC再構成メッセージであることを例とする場合、この(5)に関わる関連付け関係は、1)トリガイベントインデックスと1つのRRC再構成メッセージインデックスとの関連付けと、2)トリガイベントインデックスと1つのRRC再構成メッセージとの関連付けと、3)トリガイベントと1つのRRC再構成メッセージインデックスとの関連付けと、のうちのいずれかを含んでもよい。
説明すべきは、上記トリガイベントインデックスと第1メッセージインデックスとの関連付けは、1)例えばトリガイベントと第1メッセージが構成により一対一の対応関係を有するように、トリガイベントと第1メッセージが一対一で対応する方式と、2)構成におけるトリガイベントのRRCメッセージにおいて、第1メッセージのIEが構成されている方式と、3)第1メッセージにおいて、トリガイベントに対応するRRCメッセージのIEが構成されている方式と、のうちのいずれかを含んでもよい点である。
【0042】
(6)トリガイベントと第1メッセージ内のPCell識別子もしくはSpCell識別子との関連付け。
この(6)に関わる関連付けは、1)トリガイベントインデックスと第1メッセージ内のPCell識別子もしくはSpCell識別子との関連付けと、2)トリガイベントインデックスと第1メッセージが指示するPCellもしくはSpcellとの関連付けと、3)トリガイベントと第1メッセージ内のPCell識別子もしくはSpCell識別子との関連付けと、のうちのいずれかであってもよいことが理解される。
選択的に、この(6)における第1メッセージは、RRC再構成メッセージ、RRC同期再構成メッセージ、ハンドオーバ命令、又はモビリティ制御メッセージ等のうちのいずれかであってもよい。
説明すべきは、上記トリガイベントインデックスと第1メッセージ内のPCell識別子もしくはSpCell識別子との関連付けは、1)例えばトリガイベントと第1メッセージ内のPCell識別子が構成により一対一の対応関係を有するように、トリガイベントインデックスと第1メッセージ内のPCell識別子もしくはSpCell識別子が一対一で対応する方式と、2)構成におけるトリガイベントのRRCメッセージにおいて、第1メッセージのIEが構成されている方式と、3)第1メッセージにおいて、トリガイベントインデックスに対応するIEが構成されている方式と、のうちのいずれかを含んでもよい点である。
上記トリガイベントインデックスと第1メッセージが指示するPCellもしくはSpcellとの関連付けは、1)例えばトリガイベントインデックスと第1メッセージが指示するPCellもしくはSpcellが構成により一対一の対応関係を有するように、トリガイベントインデックスと第1メッセージが指示するPCellもしくはSpcellが一対一で対応する方式と、2)構成におけるトリガイベントインデックスのRRCメッセージにおいて、第1メッセージのIEが構成されている方式と、3)第1メッセージにおいて、トリガイベントインデックスに対応するIEが構成されている方式と、のうちのいずれかを含んでもよい。
上記トリガイベントと第1メッセージ内のPCell識別子もしくはSpCell識別子との関連付けは、1)例えばトリガイベントと第1メッセージ内のPCell識別子もしくはSpCell識別子が構成により一対一の対応関係を有するように、トリガイベントと第1メッセージ内のPCell識別子もしくはSpCell識別子が一対一で対応する方式と、2)構成におけるトリガイベントのRRCメッセージにおいて、第1メッセージのIEが構成されている方式と、3)第1メッセージにおいて、トリガイベントに対応するRRCメッセージのIEが構成されている方式と、のうちのいずれかを含んでもよい。
【0043】
また、説明すべきは、本発明の実施例におけるトリガイベントは既存のトリガイベントであってもよく、新たに定義されたトリガイベントであってもよい点である。例えば、既存のトリガイベントの場合、イベントA1、イベントA2、イベントA3、イベントA4、イベントA5、イベントB1、イベントB2、イベントB3、イベントB4、イベントB5、イベントC1、イベントC2、イベントC3等を選択してもよい。イベントA1はサービスセルのセル測定結果が第1絶対閾値より良好であるイベントであり、イベントA2はサービスセルのセル測定結果が第2絶対閾値より不良であるイベントであり、イベントA3は潜在的目標セルのセル測定結果がサービスセルのセル測定結果より良好であるイベントであり、イベントA4は潜在的目標セルのセル測定結果が第3絶対閾値より良好であるイベントであり、イベントA5はサービスセルのセル測定結果が第4絶対閾値より不良であり、且つ潜在的目標セルのセル測定結果が第5絶対閾値より良好であるイベントである、等々。
【0044】
図2を参照し、
図2は本発明の実施例により提供される構成方法のフローチャートであり、該方法はネットワーク機器に応用され、
図2に示すように、以下のステップを含む。
【0045】
ステップ201で、構成情報を送信する。
前記構成情報は、
トリガイベントと、
トリガイベントインデックスと、
トリガイベントもしくはトリガイベントインデックスと候補セルとの関連付けと、
トリガイベントもしくはトリガイベントインデックスと候補セル識別子との関連付けと、
トリガイベントと第1メッセージとの関連付けと、
トリガイベントと第1メッセージ内のPCell識別子もしくはSpCell識別子との関連付けと、のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0046】
選択的に、前記候補セルは第1メッセージが指示するPCellもしくはSpcellと同じであるか、
又は、
前記候補セル識別子は第1メッセージ内のPCell識別子もしくはSpCell識別子と同じである。
【0047】
選択的に、前記トリガイベントと第1メッセージとの関連付けは、
トリガイベントインデックスと第1メッセージインデックスとの関連付けと、
トリガイベントインデックスと第1メッセージとの関連付けと、
トリガイベントと第1メッセージインデックスとの関連付けと、のうちのいずれかを含むか、
又は、前記トリガイベントと第1メッセージ内のPCell識別子もしくはSpCell識別子との関連付けは、
トリガイベントインデックスと第1メッセージ内のPCell識別子もしくはSpCell識別子との関連付けと、
トリガイベントインデックスと第1メッセージが指示するPCellもしくはSpcellとの関連付けと、
トリガイベントと第1メッセージ内のPCell識別子もしくはSpCell識別子との関連付けと、のうちのいずれかを含む。
【0048】
選択的に、前記トリガイベントと第1メッセージとの関連付けは、
前記トリガイベントと前記第1メッセージが一対一で対応付けられる方式と、
前記トリガイベントに対応するRRCメッセージにおいて前記第1メッセージのIEが構成されている方式と、
前記第1メッセージにおいて前記トリガイベントに対応するRRCメッセージのIEが構成されている方式と、のうちのいずれかを含む。
【0049】
選択的に、前記第1メッセージは、
RRC再構成メッセージ、RRC同期再構成メッセージ、ハンドオーバ命令、モビリティ制御情報のうちのいずれかを含む。
【0050】
本実施例における構成情報の内容は
図1に示す実施例に記載されたとおりであってもよいことが理解され、ここでは説明を省略する。
【0051】
このように、上記構成情報により、端末のハンドオーバ成功率を高めることで、ハンドオーバ成功率及び低遅延を確保する効果を達成することができる。
【0052】
上記実施例は本発明のハンドオーバ方法及び構成方法を説明し、以下において、実施例と図面を関連付けて本発明の端末及びネットワーク機器を説明する。
【0053】
図3を参照し、
図3は本発明の実施例により提供される端末の構成図であり、
図3に示すように、該端末30は、
第1セルの測定結果に基づき、トリガ条件が満たされたか否かを判定するための判定モジュール31と、
前記トリガ条件が満たされた場合、前記第1セルにハンドオーバするための処理モジュール32と、を含む。
【0054】
選択的に、前記第1セルは候補セルであるか、
又は、前記第1セルは前記トリガ条件に関連付けられている。
【0055】
選択的に、前記第1セルが前記トリガ条件に関連付けられている場合、
前記第1セルは、前記トリガ条件に関連付けられているプライマリセルPCellであるか、
又は、前記第1セルは、前記トリガ条件に関連付けられている特殊セルSpCellである。
【0056】
選択的に、前記処理モジュール32はさらに、前記トリガが満たされた場合、測定を報告しないために用いられる。
【0057】
選択的に、前記処理モジュール32はさらに、
前記トリガ条件が満たされていない場合、
前記第1セルにハンドオーバしないステップと、
測定を報告するか又は測定を報告しないステップと、のうちの少なくとも1つを実行するために用いられる。
【0058】
選択的に、該端末30は、
構成情報を受信するための受信モジュールをさらに含み、
前記構成情報は、
トリガイベントと、
トリガイベントインデックスと、
トリガイベントもしくはトリガイベントインデックスと候補セルとの関連付けと、
トリガイベントもしくはトリガイベントインデックスと候補セル識別子との関連付けと、
トリガイベントと第1メッセージとの関連付けと、
トリガイベントと第1メッセージ内のPCell識別子もしくはSpCell識別子との関連付けと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0059】
選択的に、前記候補セルは第1メッセージが指示するPCellもしくはSpcellと同じであるか、
又は、
前記候補セル識別子は第1メッセージ内のPCell識別子もしくはSpCell識別子と同じである。
【0060】
選択的に、前記トリガイベントと第1メッセージとの関連付けは、
トリガイベントインデックスと第1メッセージインデックスとの関連付けと、
トリガイベントインデックスと第1メッセージとの関連付けと、
トリガイベントと第1メッセージインデックスとの関連付けと、のうちのいずれかを含むか、
又は、前記トリガイベントと第1メッセージ内のPCell識別子もしくはSpCell識別子との関連付けは、
トリガイベントインデックスと第1メッセージ内のPCell識別子もしくはSpCell識別子との関連付けと、
トリガイベントインデックスと第1メッセージが指示するPCellもしくはSpcellとの関連付けと、
トリガイベントと第1メッセージ内のPCell識別子もしくはSpCell識別子との関連付けと、のうちのいずれかを含む。
【0061】
選択的に、前記トリガイベントと第1メッセージとの関連付けは、
前記トリガイベントと前記第1メッセージが一対一で対応付けられる方式と、
前記トリガイベントに対応するRRCメッセージにおいて前記第1メッセージのIEが構成されている方式と、
前記第1メッセージにおいて前記トリガイベントに対応するRRCメッセージのIEが構成されている方式と、のうちのいずれかを含む。
【0062】
選択的に、前記第1メッセージは、
RRC再構成メッセージ、RRC同期再構成メッセージ、ハンドオーバ命令、モビリティ制御情報のうちのいずれかを含む。
【0063】
本発明の実施例の端末30は、上記
図1に示す方法の実施例において実現される各プロセスを実現し、且つ同じ有益な効果を達成することができ、重複を回避するために、ここでは説明を省略する。
【0064】
図4を参照し、
図4は本発明の実施例により提供されるネットワーク機器の構成図であり、
図4に示すように、該ネットワーク機器40は、
構成情報を送信するための送信モジュール41を含み、
前記構成情報は、
トリガイベントと、
トリガイベントインデックスと、
トリガイベントもしくはトリガイベントインデックスと候補セルとの関連付けと、
トリガイベントもしくはトリガイベントインデックスと候補セル識別子との関連付けと、
トリガイベントと第1メッセージとの関連付けと、
トリガイベントと第1メッセージ内のPCell識別子もしくはSpCell識別子との関連付けと、のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0065】
選択的に、前記候補セルは第1メッセージが指示するPCellもしくはSpcellと同じであるか、
又は、
前記候補セル識別子は第1メッセージ内のPCell識別子もしくはSpCell識別子と同じである。
【0066】
選択的に、前記トリガイベントと第1メッセージとの関連付けは、
トリガイベントインデックスと第1メッセージインデックスとの関連付けと、
トリガイベントインデックスと第1メッセージとの関連付けと、
トリガイベントと第1メッセージインデックスとの関連付けと、のうちのいずれかを含むか、
又は、前記トリガイベントと第1メッセージ内のPCell識別子もしくはSpCell識別子との関連付けは、
トリガイベントインデックスと第1メッセージ内のPCell識別子もしくはSpCell識別子との関連付けと、
トリガイベントインデックスと第1メッセージが指示するPCellもしくはSpcellとの関連付けと、
トリガイベントと第1メッセージ内のPCell識別子もしくはSpCell識別子との関連付けと、のうちのいずれかを含む。
【0067】
選択的に、前記トリガイベントと第1メッセージとの関連付けは、
前記トリガイベントと前記第1メッセージが一対一で対応付けられる方式と、
前記トリガイベントに対応するRRCメッセージにおいて前記第1メッセージのIEが構成されている方式と、
前記第1メッセージにおいて前記トリガイベントに対応するRRCメッセージのIEが構成されている方式と、のうちのいずれかを含む。
【0068】
選択的に、前記第1メッセージは、
RRC再構成メッセージ、RRC同期再構成メッセージ、ハンドオーバ命令、モビリティ制御情報のうちのいずれかを含む。
【0069】
本実施例における構成情報の内容は
図1に示す実施例に記載されたとおりであってもよいことが理解され、ここでは説明を省略する。
【0070】
このように、上記構成情報により、端末のハンドオーバ成功率を高めることで、ハンドオーバ成功率及び低遅延を確保する効果を達成することができる。
【0071】
本発明の実施例は、プロセッサ、メモリ、及び前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサ上で実行可能なコンピュータプログラムを含み、前記コンピュータプログラムは前記プロセッサにより実行されると、上記
図1に示す実施例の各プロセスを実現するか、又は上記
図2に示す実施例の各プロセスを実現する通信機器をさらに提供し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、重複を回避するために、ここでは説明を省略する。選択的に、該通信機器は端末又はネットワーク機器であってもよい。
【0072】
図5を参照し、
図5は本発明の各実施例を実現する端末のハードウェア構成図であり、端末500は、高周波ユニット501、ネットワークモジュール502、オーディオ出力ユニット503、入力ユニット504、センサ505、表示ユニット506、ユーザ入力ユニット507、インタフェースユニット506、メモリ509、プロセッサ510、及び電源511等の部材を含むがそれらに限定されない。当業者であれば、
図5に示す端末の構造が端末を限定するものではなく、端末は図示より多く又はより少ない部材を含んでもよく、又は何らかの部材もしくは異なる部材配置を組み合わせてもよいことが理解可能である。本発明の実施例において、端末は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、携帯情報端末、車載端末、ウェアラブル機器、及び万歩計等を含むがそれらに限定されない。
【0073】
プロセッサ510は、第1セルの測定結果に基づき、トリガ条件が満たされたか否かを判定し、そして前記トリガ条件が満たされた場合、前記第1セルにハンドオーバするために用いられる。
【0074】
本発明の実施例の端末500は、上記
図1に示す方法の実施例において実現される各プロセスを実現し、且つ同じ有益な効果を達成することができ、重複を回避するために、ここでは説明を省略する。
【0075】
なお、本発明の実施例において、高周波ユニット501は、情報の受送信又は通話プロセスでの信号の受送信に用いることができることを理解すべきであり、具体的には、基地局からのダウンリンクデータを受信した後、プロセッサ510で処理し、また、アップリンクのデータを基地局に送信する。通常、高周波ユニット501は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、受送信機、カプラー、低騒音増幅器、デュプレクサ等を含むがそれらに限定されない。また、高周波ユニット501はさらに、無線通信システムを介してネットワーク及び他の機器と通信することができる。
【0076】
端末はネットワークモジュール502によって、例えば、電子メールの受送信、ウェブページの閲覧及びストリーミングメディアへのアクセスなどを助けるように、無線ブロードバンドインターネットアクセスをユーザに提供する。
【0077】
オーディオ出力ユニット503は、高周波ユニット501又はネットワークモジュール502が受信した又はメモリ509に記憶されているオーディオデータをオーディオ信号に変換して音声として出力することができる。且つ、オーディオ出力ユニット503は、端末500が実行する特定の機能に関するオーディオ出力(例えば、コール信号受信音、メッセージ受信音等)を提供することもできる。オーディオ出力ユニット503は、スピーカ、ブザー及び受話器等を含む。
【0078】
入力ユニット504は、オーディオ又はビデオ信号を受信するために用いられる。入力ユニット504は、ビデオキャプチャーモード又は画像キャプチャーモードで画像キャプチャー装置(例えば、カメラ)が取得した静的画像又はビデオの画像データを処理するグラフィックスプロセッシングユニット(Graphics Processing Unit,GPU)5041、及びマイクロホン5042を含んでもよい。処理された画像フレームは、表示ユニット506に表示することができる。グラフィックスプロセッシングユニット5041で処理された画像フレームは、メモリ509(又は他の記憶媒体)に記憶するか、又は高周波ユニット501もしくはネットワークモジュール502によって送信することができる。マイクロホン5042は、音声を受信することができ、且つこのような音声をオーディオデータとして処理することができる。処理されたオーディオデータは、電話通話モードで、高周波ユニット501によって移動通信基地局に送信可能なフォーマットに変換して出力することができる。
【0079】
端末500は光センサ、運動センサ及び他のセンサのような少なくとも1つのセンサ505をさらに含む。具体的には、光センサは、環境光の明暗に応じて表示パネル5061の輝度を調整することができる環境光センサと、端末500が耳に移動した時、表示パネル5061及び/又はバックライトを消すことができる近接センサと、を含む。運動センサの1つとして、加速度計センサは、各方向(一般的には、三軸)での加速度の大きさを検出することができ、静止時に、重力の大きさ及び方向を検出することができ、端末機器の姿勢(例えば、画面の横縦の切り替え、関連するゲーム、磁力計姿勢校正)の認識、振動認識関連機能(例えば、万歩計、タップ)等に用いることができる。センサ505は、指紋センサ、圧力センサ、虹彩センサ、分子センサ、ジャイロスコープ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサ等をさらに含んでもよく、ここでは説明を省略する。
【0080】
表示ユニット506は、ユーザが入力した情報又はユーザに提供される情報を表示するために用いられる。表示ユニット506は表示パネル5061を含んでもよく、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display,LCD)、有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode,OLED)等の形態で表示パネル5061を構成することができる。
【0081】
ユーザ入力ユニット507は、入力される数字又は文字情報を受信するために、及び、端末でのユーザ設定及び機能制御に関するキー信号入力を生成するために用いることができる。具体的には、ユーザ入力ユニット507は、タッチパネル5071及び他の入力機器5072を含む。タッチパネル5071はタッチスクリーンとも呼ばれ、その上又は付近でのユーザのタッチ操作(例えば、ユーザが指、スタイラス等、あらゆる適切な物体又は付属品を使用してタッチパネル5071上又はタッチパネル5071付近で行う操作)を収集可能であり、タッチ検出装置及びタッチコントローラとの2つの部分を含んでもよい。そのうち、タッチ検出装置は、ユーザのタッチ方位を検出し、タッチ操作による信号を検出してタッチコントローラに伝送し、タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、それをタッチポイント座標に変換してプロセッサ510に送信し、そして、プロセッサ510から送信された命令を受信して実行する。また、抵抗式、容量式、赤外線及び弾性表面波等の様々な形態でタッチパネル5071を実現することができる。タッチパネル5071に加え、ユーザ入力ユニット507は他の入力機器5072をさらに含んでもよい。具体的には、他の入力機器5072は、物理キーボード、機能キー(例えば、音量制御キー、スイッチキー等)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限定されず、ここでは説明を省略する。
【0082】
さらに、タッチパネル5071は、表示パネル5061を被覆してもよく、タッチパネル5071はその上又は付近でのタッチ操作を検出すると、それをプロセッサ510に伝送してタッチイベントのタイプを特定し、その後、プロセッサ510は、タッチイベントのタイプに応じて表示パネル5061で対応する視覚出力を提供する。
図5において、タッチパネル5071と表示パネル5061は、2つの独立する部材として端末の入力と出力機能を実現するが、何らかの実施例では、端末の入力と出力機能を実現するように、タッチパネル5071と表示パネル5061を統合してもよく、ここでは具体的に限定しない。
【0083】
インタフェースユニット506は、外部装置と端末500を接続するインタフェースである。例えば、外部装置は、有線又は無線ヘッドホンポート、外部電源(又は電池充電器)ポート、有線又は無線データポート、メモリーカードポート、認識モジュールを備える装置を接続するためのポート、オーディオ入力/出力(I/O)ポート、ビデオI/Oポート、イヤホンポート等を含んでもよい。インタフェースユニット506は、外部装置からの入力(例えば、データ情報、電力等)を受信し、受信された入力を端末500内の1つ又は複数の部材に伝送するために、又は端末500と外部装置の間でデータを伝送するために用いることができる。
【0084】
メモリ509は、ソフトウェアプログラム及び様々なデータを記憶するために用いることができる。メモリ509は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーション(例えば、音声再生機能、画像再生機能等)等を記憶可能なプログラム記憶領域と、携帯電話の使用に応じて作成されたデータ(例えば、オーディオデータ、電話帳等)等を記憶可能なデータ記憶領域と、を主に含んでもよい。また、メモリ509は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリ、例えば、少なくとも1つの磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリーデバイス、又は他の揮発性ソリッドステート記憶デバイスをさらに含んでもよい。
【0085】
プロセッサ510は、端末の制御センタであり、様々なインタフェース及び回線により端末全体の各部分を接続するものであり、メモリ509内に記憶されているソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを動作させ又は実行し、及びメモリ509内に記憶されているデータを呼び出すことで、端末の様々な機能及びデータ処理を実行し、それにより、端末を全体的に監視する。プロセッサ510は、1つ又は複数の処理ユニットを含んでもよく、好ましくは、プロセッサ510には、オペレーティングシステム、ユーザインタフェース及びアプリケーション等を主に処理するアプリケーションプロセッサと、無線通信を主に処理するモデムプロセッサとが統合されてもよい。上記モデムプロセッサはプロセッサ510に統合されなくてもよいことが理解可能である。
【0086】
端末500は各部材に給電する電源511(例えば、電池)をさらに含んでもよく、選択的に、電源511は、電源管理システムによってプロセッサ510に論理的に接続し、さらに電源管理システムによって充放電の管理、及び電力消費管理等の機能を実現してもよい。
【0087】
また、端末500は、図示されていないいくつかの機能モジュールをさらに含んでもよく、ここでは説明を省略する。
【0088】
図6を参照し、
図6は本発明の各実施例を実現するネットワーク機器のハードウェア構成図であり、前記ネットワーク機器60は、バス61、送受信機62、アンテナ63、バスインタフェース64、プロセッサ65及びメモリ68を含むがそれらに限定されない。
【0089】
本発明の実施例において、前記ネットワーク機器60は、メモリ68に記憶され且つプロセッサ65上で実行可能なコンピュータプログラムをさらに含む。選択的に、コンピュータプログラムはプロセッサ65により実行されると、
構成情報を送信するステップを実現し、
前記構成情報は、
トリガイベントと、
トリガイベントインデックスと、
トリガイベントもしくはトリガイベントインデックスと候補セルとの関連付けと、
トリガイベントもしくはトリガイベントインデックスと候補セル識別子との関連付けと、
トリガイベントと第1メッセージとの関連付けと、
トリガイベントと第1メッセージ内のPCell識別子もしくはSpCell識別子との関連付けと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0090】
送受信機62は、プロセッサ65の制御下でデータを送受信するために用いられる。
【0091】
本発明の実施例のネットワーク機器60は、上記
図2に示す方法の実施例において実現される各プロセスを実現し、且つ同じ有益な効果を達成することができ、重複を回避するために、ここでは説明を省略する。
【0092】
図6において、バスアーキテクチャ(バス61で表す)について、バス61は相互に接続されている任意数のバス及びブリッジを含んでもよく、バス61はプロセッサ65を代表とした1つ又は複数のプロセッサ及びメモリ68を代表としたメモリを含む様々な回路を一体に接続する。バス61はさらに、周辺機器、電圧レギュレータ及び電力管理回路等のような様々な他の回路を一体に接続することができ、これらはいずれも本分野に周知のことであるため、本明細書ではさらに説明しない。バスインタフェース64はバス61と送受信機62の間でインタフェースを提供する。送受信機62は1つの部材であってもよく、複数の送信機及び受信機のような、複数の部材であってもよく、伝送媒体で様々な他の装置と通信するためのユニットを提供する。プロセッサ65で処理されたデータはアンテナ63によって無線媒体上で伝送され、さらに、アンテナ63はデータを受信してプロセッサ65に伝送する。
【0093】
プロセッサ65は、バス61及び通常の処理の管理を担当し、また、タイミング、周辺インタフェース、電圧調節、電源管理及び他の制御機能を含む様々な機能を提供することもできる。メモリ68はプロセッサ65が操作を実行する時に使用するデータを記憶するために用いることができる。
【0094】
選択的に、プロセッサ65はCPU、ASIC、FPGA又はCPLDであってもよい。
【0095】
本発明の実施例は、プロセッサにより実行されると、上記
図1に示す実施例の各プロセスを実現するか、又は上記
図2に示す実施例の各プロセスを実現するコンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、重複を回避するために、ここでは説明を省略する。該コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)、磁気ディスク又は光ディスク等である。
【0096】
説明すべきは、本明細書において、用語「含む」、「からなる」又はその他のあらゆる変形は、非排他的包含を含むように意図され、それにより一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素のみならず、明示されていない他の要素、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素をも含む点である。特に断らない限り、語句「1つの……を含む」により限定される要素は、該要素を含むプロセス、方法、物品又は装置に別の同じ要素がさらに存在することを排除するものではない。
【0097】
以上の実施形態に対する説明によって、当業者であれば上記実施例の方法がソフトウェアと必要な共通ハードウェアプラットフォームとの組み合わせという形態で実現できることを明確に理解可能であり、当然ながら、ハードウェアによって実現してもよいが、多くの場合において前者はより好ましい実施形態である。このような見解をもとに、本発明の技術的解決手段は実質的に又は従来技術に寄与する部分はソフトウェア製品の形で実施することができ、該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器等であってもよい)に本発明の各実施例に記載の方法を実行させる複数の命令を含む。
【0098】
以上、図面を参照しながら本発明の実施例を説明したが、本発明は上記の具体的な実施形態に限定されず、上記の具体的な実施形態は例示的なものに過ぎず、限定的なものではなく、本発明の示唆をもとに、当業者が本発明の趣旨及び特許請求の保護範囲から逸脱することなくなし得る多くの形態は、いずれも本発明の保護範囲に属するものとする。
【手続補正書】
【提出日】2022-04-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に応用されるハンドオーバ方法であって、
第1セルの測定結果に基づき、トリガ条件が満たされたか否かを判定するステップと、
前記トリガ条件が満たされた場合、前記第1セルにハンドオーバするステップと、を含む、ハンドオーバ方法。
【請求項2】
前記第1セルは候補セルであるか、
又は、前記第1セルは前記トリガ条件に関連付けられている、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1セルが前記トリガ条件に関連付けられている場合、
前記第1セルは、前記トリガ条件に関連付けられているプライマリセルPCellであるか、
又は、
前記第1セルは、前記トリガ条件に関連付けられている特殊セルSpCellである、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記トリガ条件が満たされた場合、
測定を報告しないステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記トリガ条件が満たされていない場合、
前記第1セルにハンドオーバしないステップと、
測定を報告するか又は測定を報告しないステップと、のうちの少なくとも1つを実行するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
第1セルの測定結果に基づき、トリガ条件が満たされたか否かを判定する前記ステップの前に、
構成情報を受信するステップをさらに含み、
前記構成情報は、
トリガイベントと、
トリガイベントインデックスと、
トリガイベントもしくはトリガイベントインデックスと候補セルとの関連付けと、
トリガイベントもしくはトリガイベントインデックスと候補セル識別子との関連付けと、
トリガイベントと第1メッセージとの関連付けと、
トリガイベントと第1メッセージ内のPCell識別子もしくはSpCell識別子との関連付けと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記候補セルは第1メッセージが指示するPCellもしくはSpcellと同じであるか、
又は、
前記候補セル識別子は第1メッセージ内のPCell識別子もしくはSpCell識別子と同じであ
り、
前記トリガイベントと第1メッセージとの関連付けは、
トリガイベントインデックスと第1メッセージインデックスとの関連付けと、
トリガイベントインデックスと第1メッセージとの関連付けと、
トリガイベントと第1メッセージインデックスとの関連付けと、のうちのいずれかを含むか、
又は、
前記トリガイベントと第1メッセージ内のPCell識別子もしくはSpCell識別子との関連付けは、
トリガイベントインデックスと第1メッセージ内のPCell識別子もしくはSpCell識別子との関連付けと、
トリガイベントインデックスと第1メッセージが指示するPCellもしくはSpcellとの関連付けと、
トリガイベントと第1メッセージ内のPCell識別子もしくはSpCell識別子との関連付けと、のうちのいずれかを含み、
前記トリガイベントと第1メッセージとの関連付けは、
前記トリガイベントと前記第1メッセージが一対一で対応付けられる方式と、
前記トリガイベントに対応する無線リソース制御RRCメッセージにおいて前記第1メッセージの情報エレメントIEが構成されている方式と、
前記第1メッセージにおいて前記トリガイベントに対応するRRCメッセージのIEが構成されている方式と、のうちのいずれかを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第1メッセージは、
RRC再構成メッセージ、RRC同期再構成メッセージ、ハンドオーバ命令、モビリティ制御情報のうちのいずれかを含む、請求項6又は請求項7に記載の方法。
【請求項9】
ネットワーク機器に応用される構成方法であって、
構成情報を送信するステップを含み、
前記構成情報は、
トリガイベントと、
トリガイベントインデックスと、
トリガイベントもしくはトリガイベントインデックスと候補セルとの関連付けと、
トリガイベントもしくはトリガイベントインデックスと候補セル識別子との関連付けと、
トリガイベントと第1メッセージとの関連付けと、
トリガイベントと第1メッセージ内のPCell識別子もしくはSpCell識別子との関連付けと、のうちの少なくとも1つを含む、構成方法。
【請求項10】
前記候補セルは第1メッセージが指示するPCellもしくはSpcellと同じであるか、
又は、
前記候補セル識別子は第1メッセージ内のPCell識別子もしくはSpCell識別子と同じである、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記トリガイベントと第1メッセージとの関連付けは、
トリガイベントインデックスと第1メッセージインデックスとの関連付けと、
トリガイベントインデックスと第1メッセージとの関連付けと、
トリガイベントと第1メッセージインデックスとの関連付けと、のうちのいずれかを含むか、
又は、
前記トリガイベントと第1メッセージ内のPCell識別子もしくはSpCell識別子との関連付けは、
トリガイベントインデックスと第1メッセージ内のPCell識別子もしくはSpCell識別子との関連付けと、
トリガイベントインデックスと第1メッセージが指示するPCellもしくはSpcellとの関連付けと、
トリガイベントと第1メッセージ内のPCell識別子もしくはSpCell識別子との関連付けと、のうちのいずれかを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記トリガイベントと第1メッセージとの関連付けは、
前記トリガイベントと前記第1メッセージが一対一で対応付けられる方式と、
前記トリガイベントに対応するRRCメッセージにおいて前記第1メッセージのIEが構成されている方式と、
前記第1メッセージにおいて前記トリガイベントに対応するRRCメッセージのIEが構成されている方式と、のうちのいずれかを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記第1メッセージは、
RRC再構成メッセージ、RRC同期再構成メッセージ、ハンドオーバ命令、モビリティ制御情報のうちのいずれかを含む、請求項9から12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
第1セルの測定結果に基づき、トリガ条件が満たされたか否かを判定するための判定モジュールと、
前記トリガ条件が満たされた場合、前記第1セルにハンドオーバするための処理モジュールと、を含む、端末。
【請求項15】
構成情報を送信するための送信モジュールを含み、
前記構成情報は、
トリガイベントと、
トリガイベントインデックスと、
トリガイベントもしくはトリガイベントインデックスと候補セルとの関連付けと、
トリガイベントもしくはトリガイベントインデックスと候補セル識別子との関連付けと、
トリガイベントと第1メッセージとの関連付けと、
トリガイベントと第1メッセージ内のPCell識別子もしくはSpCell識別子との関連付けと、のうちの少なくとも1つを含む、ネットワーク機器。
【国際調査報告】