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特表2022-552389対象者が未承認である可能性が高いことを示すアラートを生成するためのイベントを管理する方法、装置、システム及びプログラム
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  • 特表-対象者が未承認である可能性が高いことを示すアラートを生成するためのイベントを管理する方法、装置、システム及びプログラム 図1A
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-15
(54)【発明の名称】対象者が未承認である可能性が高いことを示すアラートを生成するためのイベントを管理する方法、装置、システム及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G08B 25/04 20060101AFI20221208BHJP
【FI】
G08B25/04 E
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022522712
(86)(22)【出願日】2020-09-02
(85)【翻訳文提出日】2022-04-14
(86)【国際出願番号】 JP2020033210
(87)【国際公開番号】W WO2021084895
(87)【国際公開日】2021-05-06
(31)【優先権主張番号】10201910218X
(32)【優先日】2019-11-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】SG
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】オング フイ ラム
(72)【発明者】
【氏名】オング ホン イェン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン シンライ
(72)【発明者】
【氏名】山崎 智史
【テーマコード(参考)】
5C087
【Fターム(参考)】
5C087AA02
5C087AA07
5C087AA19
5C087AA31
5C087BB02
5C087BB20
5C087DD05
5C087EE08
5C087EE14
5C087FF01
5C087FF02
5C087FF04
5C087FF16
5C087GG02
5C087GG08
5C087GG66
5C087GG70
5C087GG84
(57)【要約】
本開示は、対象者が未承認である可能性が高いことを示すアラートを生成するためのイベントを管理する方法を提供する。イベントは対象者を識別するデータを含む。方法は、イベントがキャッシュに格納されるタイムスタンプに基づいて予め定められた期間内に、対象者を識別するデータを含むリコールイベントを検出し、リコールイベントは対象者が未承認である可能性が低いことを示し、予め定められた期間内に対象者を識別するデータを含む前記リコールイベントの検出に応じて、前記キャッシュから前記イベントを削除する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象者が未承認である可能性が高いことを示すアラートを生成するためのイベントを管理する方法であって、前記イベントは対象者を識別するデータを含み、
前記方法は、
前記イベントがキャッシュに格納されるタイムスタンプに基づいて予め定められた期間内に、対象者を識別するデータを含むリコールイベントを検出し、前記リコールイベントは対象者が未承認である可能性が低いことを示し、
予め定められた期間内に対象者を識別するデータを含む前記リコールイベントの検出に応じて、前記キャッシュから前記イベントを削除する、
方法。
【請求項2】
アラートを生成するための前記イベントの信頼性スコアを計算し、前記信頼性スコアは対象者が未承認である可能性の程度を示し、
アラートを生成するための前記イベントの前記信頼性スコアが信頼性閾値よりも低いか否かを判断し、前記信頼性スコアが前記信頼性閾値よりも低い場合、対象者が未承認である可能性が低いことを示す、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
対象者を識別するデータを含むリコールイベントを検出するステップは、
対象者を識別するデータの照合スコアを計算し、前記照合スコアは、対象者を識別するデータと承認された対象者を識別するデータとの間の相関の程度を指し、
対象者を識別するデータの前記照合スコアが照合閾値よりも高いか否かを判断し、ここで、前記照合閾値より高い前記照合スコアは、対象者を識別するデータと承認された対象者を識別するデータとの間の高度の相関を指す、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
アラートを生成するための前記イベントの信頼性スコアを計算するステップは、
対象者を識別するデータの前記照合スコアに基づいて前記信頼性スコアを計算する、
請求項2から3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記対象者を識別するデータの前記照合スコアを計算するステップは、
複数の前記照合スコアを計算し、複数の前記照合スコアのそれぞれは、対象者を識別するデータと、対応する複数の承認された対象者の対象者を識別するデータとの間の相関度を指し、
対象者を識別するデータの前記照合スコアは、複数の前記照合スコアの中で最も高い照合スコアである、
請求項3から4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
入力を受信し、前記入力は、少なくとも1つの画像撮影装置からの画像の1つ、又は少なくとも1つの動き検出センサー又は少なくとも1つの赤外線センサーからのデータであり、前記イベントの検出は、受信された入力に基づく、
請求項1から5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
対象者が未承認である可能性が高いことを示すアラートを生成するためのイベントを管理する装置であって、前記イベントは対象者を識別するデータを含み、
プロセッサと通信するメモリであって、前記メモリはその中に記録されるコンピュータプログラムを格納し、前記コンピュータプログラムは前記プロセッサによって実行可能であり、前記装置に少なくとも以下をさせる、
前記イベントがキャッシュに格納されるタイムスタンプに基づいて予め定められた期間内に、対象者を識別するデータを含むリコールイベントを検出し、前記リコールイベントは対象者が未承認である可能性が低いことを示し、
予め定められた期間内に対象者を識別するデータを含む前記リコールイベントの検出に応じて、前記キャッシュから前記イベントを削除する、
装置。
【請求項8】
前記メモリ及び前記コンピュータプログラムはプロセッサによって実行され、前記装置にさらに以下をさせる、
アラートを生成するための前記イベントの信頼性スコアを計算し、前記信頼性スコアは対象者が未承認である可能性の程度を示し、
アラートを生成するための前記イベントの前記信頼性スコアが信頼性閾値よりも低いか否かを判断し、前記信頼性スコアが前記信頼性閾値よりも低い場合、対象者が未承認である可能性が低いことを示す、
請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記メモリ及び前記コンピュータプログラムはプロセッサによって実行され、前記装置にさらに以下をさせる、
対象者を識別するデータの照合スコアを計算し、前記照合スコアは、対象者を識別するデータと承認された対象者を識別するデータとの間の相関の程度を指し、
対象者を識別するデータの前記照合スコアが照合閾値よりも高いか否かを判断し、ここで、前記照合閾値より高い前記照合スコアは、対象者を識別するデータと承認された対象者を識別するデータとの間の高度の相関を指す、
請求項7に記載の装置。
【請求項10】
前記メモリ及び前記コンピュータプログラムはプロセッサによって実行され、前記装置にさらに以下をさせる、
対象者を識別するデータの前記照合スコアに基づいて前記信頼性スコアを計算する、
請求項8から9のいずれか1項に記載の装置。
【請求項11】
前記メモリ及び前記コンピュータプログラムはプロセッサによって実行され、前記装置にさらに以下をさせる、
複数の前記照合スコアを計算し、複数の前記照合スコアのそれぞれは、対象者を識別するデータと、対応する複数の承認された対象者の対象者を識別するデータとの間の相関度を指し、
対象者を識別するデータの前記照合スコアは、複数の前記照合スコアの中で最も高い照合スコアである、
請求項9から10のいずれか1項に記載の装置。
【請求項12】
前記メモリ及び前記コンピュータプログラムはプロセッサによって実行され、前記装置にさらに以下をさせる、
入力を受信し、前記入力は、少なくとも1つの画像撮影装置からの画像の1つ、又は少なくとも1つの動き検出センサー又は少なくとも1つの赤外線センサーからのデータであり、前記イベントの検出は、受信された入力に基づく、
請求項7から11のいずれか1項に記載の装置。
【請求項13】
対象者が未承認である可能性が高いことを示すアラートを生成するためのイベントを管理するシステムであって、
請求項7から12のいずれか1項に記載の装置と、
少なくとも1つの画像撮影装置、1つの動き検出センサー及び/又は1つの赤外線センサーと、
を含む、
システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、対象者が未承認(unauthorized)である可能性が高いことを示すアラートを生成するためのイベントを管理する方法、装置及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、対象者の識別や認識のための映像解析が盛んになってきている。アルゴリズムと処理ハードウェアを利用することにより、ビデオ映像を処理して、ビデオ映像内の対象者を識別するためのデータを取得することができる。顔認証は、対象者の識別に広く利用されている映像解析技術の一つである。現在、法執行機関の調査を支援する公安ソリューション、電子商取引決済のための認証方法、物理的アクセス認証における非接触型ID認識に採用されている。特に、顔認識ソリューションの大部分は、ビデオ映像又は画像から対象者を識別するデータとして顔データを取得し、対象者を識別する顔データを既知又は承認された(authorized)対象者を識別する顔データと照合し、両方の顔データの相関が高い場合、ビデオ映像又は画像中の対象者が既知又は承認されている可能性が高いことを示すアラートを生成する。様々な実施形態において、承認された対象者は、構内に入る許可を有するか、又は以前に構内に入ったことがあり、脅威をもたらす可能性が低いと判断された対象者であり得る。
【0003】
対象者を識別するデータを承認された対象者を識別するデータと比較するという概念に基づく顔認識技術により、未承認の対象者検を検出するシステムを実現することができる。例えば、対象者を識別するデータが承認された対象者を識別するデータと一致しない場合、アラートを生成するイベントが検出され、対象者が未承認の対象者であるか、未承認である可能性が高いことを示す。このような未承認の対象者を検出するシステムは、例えば、侵入者又は未承認の対象者が構内に入ったときに、潜在的な侵入者を検出するのに役立つ可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の映像解析技術の精度の制約や課題が増幅され、未承認の対象者の検出へのそのような映像解析技術の適用を妨げる可能性がある。特に、従来の映像解析技術は、さまざまな環境又は撮影条件下で検出された対象者の検出に基づいて、一貫した結果を生成することができない場合がある。このような精度の制約の下で、未承認の対象者を検出する可能性がある場合、アラートが即座に生成され、ユーザーに提供される。従来の手法では、通常、アラートを生成するためのイベント(命令/信号)を保持せず、アラートを生成するためのイベントを管理する。つまり、従来の技術には、生成されるはずのないアラートを最小限に抑える手法はない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
従って、本開示の目的は、対象者が未承認である可能性が高いことを示すアラートを生成するイベントを管理するために、上述した既存の課題を実質的に克服することである。
【0006】
本開示の第1態様によれば、対象者が未承認である可能性が高いことを示すアラートを生成するためのイベントを管理する方法が提供され、前記イベントは、対象者を識別するデータを含み、前記方法は、前記イベントがキャッシュに格納されるタイムスタンプに基づいて予め定められた期間内に、対象者を識別するデータを含むリコールイベントを検出し、前記リコールイベントは対象者が未承認である可能性が低いことを示し、予め定められた期間内に対象者を識別するデータを含む前記リコールイベントの検出に応じて、前記キャッシュから前記イベントを削除する。
【0007】
本開示の第2態様によれば、対象者が未承認である可能性が高いことを示すアラートを生成するためのイベントを管理する装置が提供され、前記イベントは対象者を識別するデータを含み、装置は、プロセッサと通信するメモリを含み、前記メモリはその中に記録されるコンピュータプログラムを格納し、前記コンピュータプログラムは前記プロセッサによって実行可能であり、前記装置に少なくとも以下をさせる。前記イベントがキャッシュに格納されるタイムスタンプに基づいて予め定められた期間内に、対象者を識別するデータを含むリコールイベントを検出し、前記リコールイベントは対象者が未承認である可能性が低いことを示し、予め定められた期間内に対象者を識別するデータを含む前記リコールイベントの検出に応じて、前記キャッシュから前記イベントを削除する。
【0008】
本開示のさらに他の態様によれば、対象者が未承認である可能性が高いことを示すアラートを生成するためのイベントを管理するシステムが提供され、第2態様の装置と、少なくとも1つの画像撮影装置、1つの動き検出センサー及び/又は1つの赤外線センサーとを含む。
【図面の簡単な説明】
【0009】
同様の参照番号及び文字は別々の図を通して同一又は機能的に類似した要素を指し、以下の詳細な説明と共に本明細書に組み込まれ、その一部を構成する添付の図は、様々な実施形態を例示し、実施形態に従った様々な原理及び利点を説明するのに役立つものである。
【0010】
図1A図1Aは、一実施形態に係る、画像撮影装置の入力に基づいてアラートを生成するためのイベントを検出するシステムを示している。
図1B図1Bは、一実施形態に係る、赤外線センサーの入力に基づいてアラートを生成するためのイベントを検出するシステムを示している。
図1C図1Cは、一実施形態に係る、動き検出センサーの入力に基づいてアラートを生成するためのイベントを検出するシステムを示す。
図1D図1Dは、一実施形態に係る動き検出としてグリッドベースの画像処理を備えた画像撮影装置の入力に基づいてアラートを生成するためのイベントを検出するシステムを示す。
図1E図1Eは、一実施形態に係る、画像撮影装置の入力に基づいてリコールイベントを検出するシステムを示す。
図2図2は、一実施形態に係る、対象者が未承認である可能性が低いことを示すアラートを生成するためのイベントを管理する方法を示すフローチャートを示す。
図3図3は、一実施形態に係る、対象者が未承認である可能性が低いことを示すアラートを生成するためのイベントを管理するシステムを示すブロック図を示す。
図4図4は、一実施形態に係る、対象者が未承認である可能性が低いことを示すアラートを生成するためのイベントを管理する例を示す。
図5図5は、一実施形態に係る、対象者が未承認である可能性が低いことを示すアラートを生成するためのイベントを管理する方法を示すフローチャートを示す。
図6図6は、図3に示されるシステムを実施するために使用するのに適したコンピュータシステムの概略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本開示の実施形態は、例のみを提供する以下の書面による説明から、及び図面と併せて、当業者に、よりよく理解され、容易に明らかになるであろう。
【0012】
以下の説明の一部は、アルゴリズム及びコンピュータメモリ内のデータに対する操作の機能的又は記号的表現の観点から明示的又は暗黙的に示されている。これらのアルゴリズムの説明及び機能的又は記号的表現は、データ処理技術の当業者が自身の仕事の内容を当業者に最も効果的に伝えるために使用する手段である。ここでいうアルゴリズムとは、一般に、所望の結果をもたらす自己矛盾のない一連のステップを指すと考えられている。これらのステップは、保存、転送、結合、比較及びその他の操作が可能な、電気、磁気又は光信号などの物理量の物理的な操作を必要とするステップである。
【0013】
特に明記しない限り、以下から明らかなように、本明細書を通して、「スキャン」、「検索」、「判断」、「置換」、「生成」、「初期化」「出力」、「受信」、「識別」、「予測」などの用語を利用した議論は、コンピュータシステム内で物理量として表されるデータを、コンピュータシステム又はその他の情報記憶、送信又は表示装置内で同様に物理量として表される他のデータに操作及び変換する動作およびプロセスを指すことが理解されよう。
【0014】
本明細書はまた、方法の操作を実行する装置を開示する。そのような装置は、必要な目的のために特別に構築されてもよいし、コンピュータ又はコンピュータに格納されたコンピュータプログラムによって選択的に起動又は再構成される他の装置を含み得る。本明細書に提示されるアルゴリズム及び表示は、特定のコンピュータ又は他の装置に本質的に関連するものではない。様々な機械が、本明細書の教示に従ったプログラムと共に使用され得る。あるいは、必要な方法ステップを実行するためのより専門的な装置の構築を流用してもよい。コンピュータの構造は、以下の説明からわかる。
【0015】
さらに、本明細書はまた、本明細書に記載の方法の個々のステップがコンピュータコードによって実行され得ることが当業者には明らかであるという点で、コンピュータプログラムを暗黙的に開示している。コンピュータプログラムは、特定のプログラミング言語及びその実装に限定されることを意図していない。本明細書に含まれる本開示の教示を実施するために、様々なプログラミング言語及びそのコーディングを使用できることが理解されよう。さらに、コンピュータプログラムは、特定の制御フローに限定されることを意図していない。本発明の精神または範囲から逸脱することなく、異なる制御フローを使用することができる、コンピュータプログラムの多くの他の変形が存在する。
【0016】
さらに、コンピュータプログラムの1つ又は複数のステップは、順次ではなく並行して実行され得る。そのようなコンピュータプログラムは、任意のコンピュータ可読媒体に格納することができる。コンピュータ可読媒体は、磁気又は光ディスク、メモリチップ、又はコンピュータとのインターフェースに適した他の記憶装置などの記憶装置を含み得る。また、コンピュータ可読媒体は、インターネットシステムで例示されるような有線媒体、又はGSM携帯電話システムに例示されるような無線媒体を含み得る。コンピュータなどにロード及び実行されたときのコンピュータプログラムは、好ましい方法のステップを実施する装置を効果的にもたらす。
【0017】
様々な実施形態では、対象者を識別するデータは、入力デバイスによって検出される入力からの対象者の属性又は特徴情報に基づいて対象者を識別するために関連付けられるか、又は使用される情報を指し得る。属性又は特徴情報は、身長、体のサイズ、髪の色、肌の色、顔情報、服装、所持品、他の同様の特徴又は組み合わせなどの対象者の身体的特徴、又は、体の動き、手足の位置、移動方向、移動速度、対象者の歩き方、立ち方、動き方、話し方、その他の同様の特徴又は組み合わせなどの対象者の行動的特徴、又はその他の属性又は特徴情報であり得る。このような対象者を識別するデータは、画像撮影装置の画像又はセンサーのデータなどの入力から取得することができる。一方、承認された対象者又は承認された対象者のリストの各対象者を識別するデータをデータベースに保存し、入力から取得された検出された対象者を識別するデータと照合して、検出された対象者が未承認である可能性があるか否かを判断することが可能である。
【0018】
以下の様々な実施形態では、アラートを生成するイベントは、対象者が未承認である可能性が高いか否かを示す、コンピュータシステム又は同様の電子デバイスによって生成、トリガー、処理、又は認識される信号、命令、又はアクションを指すことができる。各イベントは、未承認である可能性のある対象者を検出すると直ちにアラートを生成するのではなく、各イベントはさらに判断ステップを経て、イベントがアラートを生成するまでの一定時間、すなわち、あらかじめ定められた期間、キャッシュ又はメモリに一時的に保存される場合がある。そのため、検出された対象者が非認証である可能性が高いことを示すイベントを管理し、生成されるべきではないアラートを保持、削除、及び最小化することができる。図1Aは、一実施形態に係る、画像撮影装置104の入力に基づいてアラートを生成するためのイベントを検出するシステム100を示している。画像撮影装置104は、対象者102を含む画像をキャプチャする。対象者102は、顔情報、身長、髪の色、動き又は他の同様の特徴情報、又はそれらの組み合わせなどの特徴情報に基づいて、画像に現れるものとして識別され得る。特徴情報から得られた対象者を識別するデータに基づいて、対象者102を対象者又は承認された対象者106のリストと照合して、対象者102が未承認である可能性が高いか否かを判断する。この実施形態では、対象者102は、承認された対象者のリスト106と照合され、承認された対象者のリスト106は、2つの対象者106a、106b、及び各対象者を識別する顔情報を含む。画像から得られた対象者102の顔情報は、承認された対象者のリスト106内の各対象者106a、106bを識別する顔情報と照合するために使用される。顔情報に基づく照合処理の結果、108において、対象者102は、承認された対象者のリスト106のどの対象者とも一致しない。対象者は未承認である可能性が高いと判断され、アラート110を生成するイベントが検出される。以下の様々な実施形態において、アラート110を生成するそのようなイベントは、イベントが、対象者が未承認である可能性が高いことを示すアラート110を生成させる前に管理され得る。
【0019】
図1Bは、一実施形態に係る赤外線センサー116の入力に基づいてアラートを生成するためのイベントを検出するシステム112を示し、図1Cは、一実施形態に係る動き検出センサー122の入力に基づいてアラートを生成するためのイベントを検出するシステム118を示している。各対象者114、120は、赤外線センサー116及び動き検出センサー122の検出領域及びフィールドに入る。対象者114、120は、赤外線センサー116及び動き検出センサー122によって、身長、体の大きさ、温度、体の動き、手足の位置、歩行速度、移動経路、又はその他の同様の特徴情報、あるいはそれらの組み合わせなどの特徴情報に基づいて検出される。特徴情報から得られた対象者114、120を識別するデータに基づいて、各対象者114、120は、データベース内の対象者又は承認された対象者のリスト(図示せず)と照合され、対象者114、120が未承認である可能性が高いか否かが判断される。データベースは、承認された対象者のリスト内の各対象者を識別するデータを含み、データは、システムユーザによって入力され、及び/又はデータベース又はセンサー116、122から受信されたデータの入力に基づく承認された対象者の以前の検出から取得され得る。承認された対象者のリスト内の各対象者を識別するデータは、高さ、体の大きさ、移動経路、及び手足の動きの特徴情報の組み合わせであり得る。データベース内の承認された対象者のリスト内の各対象者を識別するこのようなデータは、センサー116、122で取得された対象者114、120を識別するデータと比較して、対象者114、120が未承認である可能性が高いか否かを判断するために使用される。対象者を識別するデータが、データベース内の承認された対象者のリスト内の対象者を識別するデータと一致しない場合、アラートを生成するイベントが検出される。以下の様々な実施形態において、アラートを生成するためのそのようなイベントは、イベントが、対象者が未承認である可能性が高いことを示すアラートを生成する前に管理される。一実施形態では、104のような少なくとも1つの画像撮影装置からの画像と、赤外線センサー116又は動き検出センサー122のような少なくとも1つのセンサーからのデータとの組み合わせを入力として使用して、対象者を識別するデータを取得し、対象者が未承認である可能性が高いことを示すアラートを生成するイベントを検出することができる。
【0020】
図1Dは、一実施形態に係る動き検出としてグリッドベースの画像処理を備えた画像撮影装置の入力に基づいてアラートを生成するためのイベントを検出するシステム124を示している。グリッドベースの画像処理は、画像を複数のグリッドに分割し、各グリッドは、図1Dの薄灰色のグリッドで表されるように、画像の一部を表す。図1Dに濃灰色のグリッドとして示されるように、複数の隣接するグリッドは、事前定義された関心領域として定義された領域を形成できる。この実施形態では、事前定義された領域は、図1Dの入口のドアである。事前定義された関心領域の動きは、履歴画像又はビデオフレームに基づいてピクセルの変化を監視するか、又は、図1Dに薄灰色のグリッドとして示されている空(empty)の背景画像と比較することによって検出される。これにより、事前定義された関心領域のみが監視されるため、必要な処理能力を削減でき、事前定義された関心領域で変化が検出されると画像を自動的にキャプチャする多くの商用ビデオ監視アプリケーションで使用されている。本開示によれば、ドアに向かって移動する対象者126は、図1Dの白色グリッドで示されるように、対象者が事前定義された関心領域において画素変化を引き起こすときに検出される。白色グリッド内の検出された対象者の特徴情報、例えば、身長、体の大きさ、髪の色、肌の色、顔の特徴などの対象者の身体的特徴、又は対象者の歩き方、立ち方、動き方などの対象者の行動的特徴は、画像撮影装置から取得できる。画像の特徴情報から得られた対象者126を識別するデータに基づいて、対象者126は、対象者又はデータベース内の承認された対象者のリスト(図示せず)と照合され、対象者126が未承認である可能性が高いか否かが判断される。データベースは、承認された対象者のリスト内の各対象者を識別するデータを含み、データは、システムユーザによって入力され得、及び/又は、データベース又は画像撮影装置から受信された画像の入力に基づく承認された対象者の以前の検出から取得され得る。承認された対象者のリスト内の各対象者を識別するデータは、ドアに入るときの顔情報や体の動きなどの特徴情報の単一又は組み合わせであり得る。データベース内の承認された対象者のリスト内の各対象者を識別するそのようなデータは、対象者126が未承認である可能性が高いか否かを判断するために、画像撮影装置から取得した対象者126を識別するデータと比較するために使用される。対象者がデータベース内の承認された対象者と一致しない場合、アラートを生成するイベントが検出される。同様に、アラートを生成するこのようなイベントは、イベントによって対象者が未承認である可能性が高いことを示すアラートが生成される前に管理される。
【0021】
以下の様々な実施形態において、リコールイベントは、対象者が未承認である可能性が低いか否かを示す、コンピュータシステム又は同様の電子デバイスによって生成、トリガー、処理又は認識される信号、命令又はアクションを指すことができる。対象者が承認された対象者と一致又は高度に相関していると判断され、対象者が未承認である可能性が低いことを示す場合、リコールイベントが検出されることがある。本開示によれば、対象者が未承認である可能性が高いことを示すアラートを生成するイベントが、一定時間、すなわち、あらかじめ定められた期間、一時的にキャッシュ又はメモリに格納される場合、対象者が未承認である可能性が低いと判断したときに検出されたリコールイベントは、イベントのアラートが生成されないように、あらかじめ定められた期間内にキャッシュ又はメモリからイベントを削除できる。図1Eは、一実施形態に係る、画像撮影装置の入力に基づいてリコールイベントを検出するシステム130を示している。画像撮影装置134は、対象者132を含む画像をキャプチャし、対象者132は、顔情報、身長、髪の色、動き又は他の同様の特徴情報、又はそれらの組み合わせなどの特徴情報に基づいて画像に現れるものとして識別される。対象者132を識別するデータは、画像からの特徴情報に基づいて取得される。対象者132の顔情報は、承認された対象者のリスト136内の各対象者136a、136bを識別する顔情報と照合して、対象者が未承認である可能性が高いか否かを判断するために使用される。この実施形態では、138において、対象者132は、承認された対象者のリスト136内の1つの対象者、例えば、対象者136aと一致する。これにより、対象者が未認証である可能性は低いと判断されるため、リコールイベント140が検出される。以下の様々な実施形態では、リコールイベント140を検出すると、キャッシュに格納されたアラートを生成するための各イベントがスキャンされ、イベントがリコールイベント140と同様のデータを含むか否かが判断される。例えば、キャッシュに格納されたリコールイベント140とアラートを生成するためのイベントが、身長、髪の色などの同様のデータからなり、リコールイベントの対象者132とキャッシュに格納されたイベントの対象者を同一の対象者として関連付けるに十分なデータである場合、当該リコールイベント140を判断するとキャッシュからイベントを削除し、アラートを生成するためのイベントのアラートは生成されない。一実施形態では、イベントがキャッシュに格納され、あらかじめ定められた期間内に140のようなリコールイベントによってキャッシュから削除されない場合、イベントは、あらかじめ定められた期間が満了した後にキャッシュから解放され、対象者が未承認である可能性が高いことを示すアラートが生成される。
【0022】
様々な実施形態は、対象者が未承認である可能性が高いことを示すアラートを生成するためのイベントを管理する装置及び方法を提供する。図2は、一実施形態に係る、対象者が未承認である可能性が低いことを示すアラートを生成するためのイベントを管理する方法200を示すフローチャートを示す。ステップ202において、この方法は、対象者を識別するデータを含むイベントがキャッシュに格納されるタイムスタンプから所定の期間内に、対象者を識別するデータを含む、対象者が未承認である可能性が低いことを示すリコールイベントの検出があるか否かを判断するステップを含む。所定の期間内のリコールイベントの検出に応じて、ステップ204において、この方法は、アラートを生成するイベントをキャッシュから除去するステップを含む。
【0023】
一実施形態によれば、ステップ202において、方法は、対象者を識別するデータの照合スコアを計算するステップを含み得る。照合スコアは、対象者を識別するデータと承認された対象者を識別するデータとの間の相関の程度を指す。特に、照合スコアは、対象者を識別するデータと承認された対象者を識別するデータとの間の相関の程度をスケーリングするために使用される。一実施形態では、照合スコアは0%から100%までスケーリングされる。ここで、0%の照合スコアは、対象者を識別するデータと承認された対象者を識別するデータの両方が、相関又は共通の特徴情報を持たないことを示す。一方、100%の照合スコアは、対象者を識別するデータと承認された対象者を識別するデータの両方が完全に相関しており、互いに同一であることを示す。ステップ202の方法は、対象者を識別するデータの照合スコアが照合閾値よりも高いか否かを判断するステップをさらに含み得る。照合閾値よりも高い照合スコアは、対象者を識別するデータと承認された対象者を識別するデータとの間の高い相関性を指す。照合閾値は、対象者を識別するデータと、相互に対応し、相関していると認識される承認された対象者を識別するデータの両方の間の、有意な程度の相関を表す最小照合スコアとして実装される。対象者を識別するデータと承認された対象者を識別するデータが互いに対応し、相関していると有意に判断できることを示す、照合スコアが照合閾値よりも高いと判断されたことに応じて、対象者が未認証である可能性が低いことを示すリコールイベントが検出される。他の実施形態では、対象者を識別するデータと承認された対象者を識別するデータとの間に有意な程度の相関がないことを示す、照合スコアが照合閾値よりも低いと判断されたことに応じて、対象者は未承認である可能性が高いことを示すアラートを生成するイベントが検出される。
【0024】
他の実施形態では、対象者は、承認された対象者のリストに対して照合され得る。照合スコアは、承認された対象者のリスト内の各対象者に対して対象者を照合するときに生成される。従って、照合スコアを計算するステップは、複数の照合スコアを計算するステップを含み得、複数の照合スコアのそれぞれは、対象者を識別するデータと、対応する複数の承認された対象者対象者を識別するデータとの間の相関度を指す。続いて、対象者の照合スコアが複数の照合スコアの中で最も高い照合スコアとして決定し、照合スコアが照合閾値よりも高いか否かを判断し、対象者が未承認である可能性が高いか否かを判断するために使用される。
【0025】
本開示によれば、この方法は、アラートを生成するためのイベントの信頼性スコアを計算するステップをさらに含み得る。信頼性スコアは、対象者が未承認である可能性の程度を指す。一実施形態では、対象者が未承認である可能性が高いことを示すアラートを生成するイベントの信頼性スコアは、0%から100%までスケーリングされる。ここで、0%の信頼性スコアは、対象者が未承認である可能性が非常に低いことを示し、100%の信頼性スコアは、対象者が未承認である可能性が非常に高いことを示す。この方法は、アラートを生成するためのイベントの信頼性スコアが信頼性閾値よりも低いか否かを判断するステップをさらに含み得る。信頼性閾値よりも低い信頼性スコアは、対象者が未承認である可能性が低いことを指す。一実施形態において、信頼性閾値よりも低い信頼性スコア(対象者が未承認である可能性が低い)を決定することに応じて、この方法は、アラートを生成するためのイベントをキャッシュに格納するステップと、信頼性スコアの決定が行われ、イベントがキャッシュに格納されるタイムスタンプに基づいて、あらかじめ定められた期間を決定するステップとを含み得る。他の実施形態では、信頼性閾値よりも高い信頼性スコア(対象者が未承認である可能性が高い)を決定することに応じて、この方法は、イベントをキャッシュに格納せずにアラートを生成するステップを含み得る。
【0026】
一実施形態によれば、信頼性スコアを計算するステップは、対象者を識別するデータの照合スコアに基づいて信頼性スコアを計算することを含み得、信頼性スコアが信頼性閾値よりも低いか否かを判断するステップは、照合スコアに基づいて計算された信頼性スコアを使用してさらに実行され得る。言い換えれば、対象者が未承認である可能性の程度は、照合スコア、又は対象者を識別するデータと承認された対象者との間の相関の程度に基づいて判断することができる。他の実施形態によれば、検出された対象者が承認された対象者のリストと照合される場合、信頼性スコアを計算するステップは、複数の照合スコアの中で最も高い照合スコアに基づいて信頼性スコアを計算することを含み得る。この特定の実施形態では、信頼性スコアは、式1を用いて、複数の照合スコアの中の最高照合スコアに基づいて計算することができる。
(数1)
信頼性スコア=100%-最高照合スコア 式(1)
ここで、最高照合スコアは、複数の照合スコアの中で最も高い照合スコアであり、複数の照合スコアのそれぞれは、検出された対象者と承認された対象者のリスト内の1つの対象者との間で0%から100%までスケーリングされた照合スコアを表す。検出された対象者を識別するデータと、承認された対象者のリスト内の対象者を識別するデータとの間の相関の程度について。この実施形態では、対象者が高い最高照合スコアを有し、対象者が承認された対象者と高度に相関していることを示す場合、低い信頼性スコアが得られ、比較的高い照合スコア及び対象者を識別するデータと承認された対象者を識別するデータ間の相関度のために、イベントの対象者が未承認である可能性はほとんどない。アラートを生成するイベントは、事前に定められた期間キャッシュに保存されるため、リコールイベントによってイベントを削除できる。照合スコア又は複数の照合スコアの中で最も高い照合スコアに基づく信頼性スコアの上記の計算は、信頼性スコアを計算するための多くの例の1つである。代替的又は追加的に、他のパラメータ、兆候、スコア又は計算を使用して、イベントの信頼性スコアを判断し、検出された対象者が未承認である可能性の程度を示すアラートを生成することができる。
【0027】
図3は、一実施形態に係る、対象者が未承認である可能性が低いことを示すアラートを生成するためのイベントを管理するシステム300を示すブロック図を示す。一例では、入力の管理は、少なくとも画像撮影装置及び/又は少なくともセンサー302によって実行される。システム300は、装置304と通信する画像撮影装置及び/又はセンサー302を備える。装置304は、一般に、少なくとも1つのプロセッサ306及びコンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリ308を含む物理デバイスとして説明することができる。少なくとも1つのメモリ308及びコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサ306と共に、物理デバイスに図2に記載された動作を実行させるように構成される。プロセッサ306は、画像撮影装置及び/又はセンサー302から画像又はデータを受信するように、又はデータベース310から画像又はデータを検索するように構成される。
【0028】
画像撮影装置は、閉回路テレビ(CCTV)、Webカメラ、監視カメラ、又は他の同様のデバイスなどのデバイスであるか、センサーは、赤外線センサー、動き検出センサー、又は他の同様のデバイスなどのデバイスであり得、システムが対象者を識別し、対象者を識別するデータを取得するために使用できる特徴情報及び時間情報のさまざまな情報を提供する。一実施形態では、対象者を識別し、対象者を識別するデータを取得するための画像撮影装置及び/又はセンサー302でキャプチャされる特徴情報は、身長、体のサイズ、髪の色、皮膚の色、顔の特徴、服装、所持品、他の同様の特性又は組み合わせなどの物理的特徴情報、又は、体の動き、手足の位置、動きの方向、対象者の歩き方、立ち方、動き方、話し方、他の同様の特性又は組み合わせなどの行動特徴情報を含み得る。例えば、顔の特徴を使用して対象者を識別することができ、対象者に関連する他の特徴的な情報を取得して、対象者を識別するデータとして集約し、装置304のメモリ308又は装置304によってアクセス可能なデータベース310に格納することができる。実施形態において、画像撮影装置及び/又はセンサー302から得られる時間情報は、各画像又はデータが識別されるタイムスタンプを含み得る。対象者を特定するために、画像及びデータのタイムスタンプを装置304のメモリ308又は装置304によってアクセス可能なデータベース310に格納し、対象者を識別するデータとして、対象者の特徴情報を集約してもよい。データベース310は、装置304の一部であり得ることを理解されたい。
【0029】
装置304は、画像撮影装置及び/又はセンサー302及びデータベース310と通信するように構成され得る。一例では、装置304は、入力として画像又はデータを、画像撮影装置及び/又はセンサー302から受信するか、又はデータベース310から検索することができる。装置304内のプロセッサ306による処理後、対象者を識別するデータを識別及び比較し、対象者が未承認である可能性が高いことを示すアラートを生成するためのイベントの管理に使用できる出力を生成する。
【0030】
一実施形態では、画像撮影装置及び/又はセンサー302から画像又はデータを受信した後、又はデータベース310から画像又はデータを検索した後、メモリ308及びそこに格納されたコンピュータプログラムコードは、プロセッサ306で、装置304に、イベントがキャッシュに格納されたタイムスタンプに基づくあらかじめ定められた期間内に、イベントが対象者を識別するデータを含むか否か判断し、対象を識別するデータを含むリコールイベントであって、対象者が未承認である可能性が低いことを示すリコールイベントを検出し、あらかじめ定められた期間内に対象者を識別するデータを含むリコールイベントの検出に応じてイベントをキャッシュから削除するように構成されている。イベントがキャッシュに格納されるタイムスタンプは、装置304のメモリ308から検索されて、リコールイベントを検出するための所定の期間を決定することができる。一実施形態では、装置304のメモリ308は、アラートを生成するためのイベントを格納するためのキャッシュとして構成され得、装置304は、所定の期間何のリコールイベントの検出に応じて、メモリ308からアラートを生成するためのイベントを除去するように構成され得る。イベントは、メモリ308に記憶される。
【0031】
装置304は、アラートを生成するためのイベントの信頼性スコアを計算し、アラートを生成するためのイベントの信頼性スコアが信頼性閾値よりも低いか否かを判断するようにさらに構成され得、信頼性閾値は装置304のメモリ308から検索される。一実施形態では、装置は、イベントの信頼性スコアを計算して、装置304のメモリ308又は装置304によってアクセス可能なデータベース310から検索される対象者を識別するデータの照合スコアに基づいてアラートを生成するように構成され得る。装置304は、さらに、照合スコアに基づいて計算された信頼性スコアを用いて、アラートを生成するためのイベントの信頼性スコアが信頼性閾値よりも低いか否かを判断するように構成される。
【0032】
一実施形態では、画像撮影装置及び/又はセンサー302から画像又はデータを受信した後、又はデータベース310から画像又はデータを検索した後、メモリ308及びそこに格納されたコンピュータプログラムコードは、プロセッサ306で、装置304に、承認された対象者を識別するデータにさらに基づいて対象者を識別するデータの照合スコアを計算させ、対象者を識別するデータの照合スコアが照合閾値よりも高いか否かを判断するように構成されている。承認された対象者を識別するデータは、装置304によってアクセス可能なデータベース310から検索され得、照合閾値は、装置304のメモリ308から検索され得る。データベースに格納された承認された対象者を識別するデータは、システムユーザによって入力されるか、データベース310内の画像又はデータの入力に基づく承認された対象者の以前の検出から得られるか、又は、画像撮影装置及び/又はセンサー302から受信され得る。一実施形態では、装置304は、複数の照合スコアを計算するように構成される。複数の照合スコアのそれぞれは、対象者を識別するデータと複数の承認された対象者の対象者を識別するデータとの間の相関の程度を指す。複数の承認された対象者の対象者を識別する各データは、対応する複数の照合スコアの照合スコアを計算するために、装置304によってアクセス可能なデータベース310から検索され得る。データベース310に格納された複数の承認された対象者の各対象者を識別するデータは、システムユーザによって入力されるか、又は、データベース310又は少なくとも1つの画像撮影装置及び/又は少なくとも1つのセンサー302から受信した画像又はデータの入力に基づいて、認証された対象者の以前の検出から取得され得る。装置はさらに、複数の照合スコアの中で最も高い照合スコアとして対象者を識別するデータの照合スコアを決定するように構成され得る。
【0033】
図4は、一実施形態に係る、対象者が未承認である可能性が低いことを示すアラートを生成するためのイベントを管理する例を示している。先に述べたように、現在の顔認識技術に基づく未承認の対象者検出は、さまざまな環境及び撮影条件の下で特定の制限を提示する。この実施形態では、5つの対象者の画像401a~401eが異なる条件下で検出され、顔情報を使用して、対象者を承認された対象者のリスト402と照合し、対象者が未認証である可能性が高いか否かを判断する。画像401aが最初に検出される。画像401aは、対象者の顔が部分的に検出されている状態で検出される。結果として、画像401aから識別された対象者は、完全な顔情報の欠如に基づいて、承認された対象者402のリスト内のどの対象者とも一致しなかった。画像401aの対象者は未承認である可能性が高いと判断されるため、アラート403aを生成するイベントが検出される。続いて、画像401bが検出される。画像401bは、低照度及び低画質の条件下で検出される。その結果、画像401bから識別された対象者は、不明瞭な顔情報に基づいて、承認された対象者402のリスト内のどの対象者とも一致しなかった。画像401bの対象者は未承認である可能性が高いと判断されたため、アラート403bを生成するイベントが検出される。同様に、後続の画像401c及び401dは、それぞれ、低照度及び低画質、部分的な対象者の顔が検出された条件で検出され、画像401c、401dの対象者は、承認された対象者のリスト402のどの対象者とも一致しなかった。その結果、アラート403c、403dを生成するイベントがそれぞれ検出される。
【0034】
図4に示すように、所定の期間内に、イベント403a~403dのそれぞれはキャッシュ403に格納され、アラートが生成されないように、リコールイベントによってイベントをキャッシュから取り除くことができる。例えば、アラート403a~403dを生成するためのイベントが検出された直後に、承認された対象者のリスト402中の例えば対象者402aと一致できる、明瞭かつ完全な顔情報の画像401eに基づいて、リコールイベントが検出される。リコールイベントが検出されると、キャッシュ403内の各イベントがスキャンされ、イベントが単一の対象者を指すリコールイベントと同様のデータを含むか否かが判断される。例えば、キャッシュ403に格納されたリコールイベント404及びイベント403a~403dは、類似の対象者物検出の一般的なピクセル移動トラッキングに基づく対象者物検出モジュールによって生成された単一の対象者に向けられた「オブジェクトトラッキングID(identification)」などのデータを含み得る。あるいは、キャッシュ403に格納されたリコールイベント404及びイベント403a~403dは、対象者の同じ移動方向のような行動的特徴情報及び/又は同じシャツの色のような物理的特徴情報又は両方などのデータを含み得る。特徴情報は、任意のイベント403a~dの対象者とリコールイベント404の対象者を単一の対象者として関連付けるのに十分な情報である。結果として、リコールイベント404を用いて、アラートを生成するためのイベント403a~403dをキャッシュ403から削除することができ、アラートは生成されない。アラートを保持するためのイベントと、未承認である可能性が高い対象者を示すアラートを生成するためのイベントの検出を、対象者が未承認である可能性が低いことを示すリコールイベントの後続の検出によってリコールすることができるリコールメカニズムを用いることにより、アラートを生成するイベントが管理され、生成されるはずのないアラートの生成が最小限に抑えられる。
【0035】
図5は、一実施形態に係る、対象者が未承認である可能性が低いことを示すアラートを生成するためのイベントを管理する方法を示すフローチャート500を示す。ステップ502において、画像及び/又はデータは、104、134のような少なくとも1つの画像撮影装置及び/又は116、122のような少なくとも1つのセンサーから受信されるか、又は画像及び/又はデータは、データベース310から検索される。対象者は画像及び/又はデータの入力に基づいて識別され、対象者を識別するデータが取得される。
ステップ504において、対象者は、入力から得られた対象者を識別するデータ及びデータベース310から得られた複数の承認された対象者の各対象者を識別するデータに基づいて、複数の承認された対象者の各対象者と照合される。これにより、対応する複数の照合スコアが生成され、各照合スコアは、対象者と、複数の承認された対象者における対象者との間の相関の程度を示す。データベース310に格納された複数の承認された対象者の各対象者を識別するデータは、システムユーザによって入力されるか、又はデータベース310又は少なくとも1つの画像撮影装置及び/又は少なくとも1つのセンサーから受信されたが画像及び/又はデータの入力に基づいて、認証された対象者の以前の検出から取得される。ステップ506において、対象者の照合スコアが、複数の照合スコアの中で最も高い照合スコアとして選択される。さらに、ステップ508において、対象者の照合スコア(最も高い照合スコア)が照合閾値よりも低いか否かが判断され、対象者が未承認である可能性が高いことを示すアラートを生成するイベントが検出される。ステップ510において、イベントの信頼性スコアを計算して、対象者が未承認である可能性の程度を示すことができる。一実施形態では、イベントの信頼性スコアは、式1に基づく照合スコアに基づいて計算することができる。ステップ512において、イベントの信頼性スコアが信頼性閾値よりも低く、対象者が未認証である可能性が低いことを示すか否かが判断される。514において、リコールイベントを用いて、あらかじめ定められた期間内にイベントを削除できるように、イベントがキャッシュに格納される。イベントの信頼性スコアが信頼性閾値よりも高く、対象者が未承認である可能性が高いことを示す場合、ステップ522において、イベントは、キャッシュに保存することなく、対象者が未承認である可能性が高いことを示すアラートを直接生成する。
【0036】
ステップ520において、キャッシュに格納されたイベントの期間があらかじめ定められた期間を超えるか否かが判断され、ステップ522において、イベントはキャッシュから解放され、対象者が未承認である可能性が高いことを示すアラートを生成することができる、又は、それがまだあらかじめ定められた期間内である場合、イベントは残りのあらかじめ定められた期間の間保存されたままになる。ステップ508に戻ると、対象者を識別するデータの照合スコアが照合閾値よりも高いと判断された場合は、対象者が未承認である可能性が低いことを示すリコールイベントが検出される。ステップ518で、そのようなリコールイベントを検出すると、キャッシュ内の各イベントがスキャンされ、イベントが同じ対象者を識別するリコールイベントと同様のデータを含むか否かが判断される。リコールイベントとキャッシュ内のイベントの両方が同じ対象者を指す同様のデータからなる場合、そのようなリコールイベントにより、イベントがキャッシュから削除される。キャッシュからイベントを削除した結果、イベントは、ステップ520でイベントの予め定められた期間が終了したか否かは判断されず、その後、ステップ522で、対象者が未承認である可能性が高いことを示すアラートは生成されない。
【0037】
図6は、例示的なコンピュータ装置600(以下、互換的にコンピュータシステム600又は装置600と呼ばれる)を示している。ここで、1つ又は複数のそのようなコンピュータ装置600は、図3に示されるシステム300を実施するために使用され得る。コンピュータ装置600は、例としてのみ提供されており、限定することを意図するものではない。
【0038】
図6に示されるように、例示的なコンピュータ装置600は、ソフトウェアルーチンを実行するためのプロセッサ604を含む。明確にするために単一のプロセッサが示されているが、コンピュータ装置600はマルチプロセッサシステムを含み得る。プロセッサ604は、コンピュータ装置600の他の構成要素と通信するために通信インフラストラクチャー606に接続されている。通信インフラストラクチャー606は、例えば、通信バス、クロスバー、又はネットワークを含み得る。
【0039】
コンピュータ装置600は、ランダムアクセスメモリ(RAM)などの一次メモリ608、及び二次メモリ610をさらに含む。二次メモリ610は、例えば、ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ又はハイブリッドドライブであり得るストレージドライブ612、及び/又は、磁気テープドライブ、光ディスクドライブ、ソリッドステートストレージドライブ(USBフラッシュドライブ、フラッシュメモリ装置、ソリッドステートドライブ又はメモリカードなど)を含むリムーバブルストレージドライブ614を含み得る。リムーバブルストレージドライブ614は、周知の方法でリムーバブルストレージ媒体618からの読み取り及び/又はリムーバブルストレージ媒体618への書き込みを行う。リムーバブルストレージ媒体618は、磁気テープ、光ディスク、不揮発性メモリ記憶媒体などを含み得、これらは、リムーバブルストレージドライブ614によって読み取られ、書き込まれる。関連する技術の当業者によって理解されるように、リムーバブルストレージ媒体618は、コンピュータ実行可能なプログラムコード命令及び/又はデータをその中に格納したコンピュータ可読記憶媒体を含む。
【0040】
代替の実装形態では、二次メモリ610は、コンピュータプログラム又は他の命令をコンピュータ装置600にロードすることを可能にするための他の同様の手段を追加的又は代替的に含むことができる。そのような手段は、例えば、リムーバブルストレージユニット622及びインターフェース620を含むことができる。リムーバブルストレージユニット622及びインターフェース620の例には、プログラムカートリッジ、カートリッジインターフェース(ビデオゲームコンソールデバイスに見られるものなど)、リムーバブルメモリチップ(EPROM又はPROMなど)及び関連するソケット、リムーバブルソリッドステートストレージドライブ(USBフラッシュドライブ、フラッシュメモリデバイス、ソリッドステートドライブ又はメモリカードなど)及びリムーバブルストレージユニット622からコンピュータシステム600へソフトウェアとデータを転送することを可能にする、他のリムーバブルストレージユニット622及びインターフェース620が含まれる。
【0041】
コンピュータ装置600はまた、少なくとも1つの通信インターフェース624を含む。通信インターフェース624は、ソフトウェア及びデータが、通信経路626を介してコンピュータ装置600と外部デバイスとの間で転送されることを可能にする。本発明の様々な実施形態において、通信インターフェース624は、コンピュータ装置600と、パブリックデータ通信ネットワーク又はプライベートデータ通信ネットワークなどのデータ通信ネットワークとの間でデータを転送することを可能にする。通信インターフェース624は、コンピュータ装置600が、相互接続されたコンピュータネットワークの一部を形成する異なるコンピュータ装置600との間でデータを交換するために使用され得る。通信インターフェース624の例は、モデム、ネットワークインターフェース(イーサネット(登録商標)カードなど)、通信ポート(シリアル、パラレル、プリンタ、GPIB、IEEE1394、RJ45、UBSなど)、関連する回路を備えたアンテナを含みみ得る。通信インターフェース624は、有線であっても無線であってもよい。通信インターフェース624を介して転送されるソフトウェア及びデータは、通信インターフェース624によって受信することができる電子、電磁気、光学又は他の信号であり得る信号の形態である。これらの信号は、通信経路624を介して通信インターフェースに提供される。
【0042】
図6に示されるように、コンピュータ装置600は、関連するディスプレイ630に画像をレンダリングするための動作を実行するディスプレイインターフェース602と、関連するスピーカー634を介してオーディオコンテンツを再生するための動作を実行するためのオーディオインターフェース632とをさらに含む。
【0043】
本明細書で使用される場合、「コンピュータプログラム製品」(又は非一時的なコンピュータ可読媒体であり得るコンピュータ可読媒体)という用語は、部分的に、リムーバブルストレージ媒体618、リムーバブルストレージユニット622、ストレージドライブ612、又は通信経路626(ワイヤレスリンク又はケーブル)を介して通信インターフェース624にソフトウェアを運ぶキャリア波を指す。コンピュータ可読ストレージ媒体(またはコンピュータ可読媒体)は、実行及び/又は処理のために記録された命令及び/又はデータをコンピュータ装置600に提供する、非一時的、不揮発性の有形記憶媒体を指す。このような記憶媒体の例としては、磁気テープ、CD-ROM、DVD、Blu-ray(登録商標)ディスク、ハードディスクドライブ、ROM又は集積回路、ソリッドステートストレージドライブ(USBフラッシュドライブ、フラッシュメモリデバイス、ソリッドステートドライブ又はメモリカードなど)、ハイブリッドドライブ、光磁気ディスク、又はPCMCIAカードなどのコンピュータ可読カードなどがあり、これらのデバイスがコンピュータ装置600の内部又は外部にあるか否かは問わない。コンピュータ装置600へのソフトウェア、アプリケーションプログラム、命令及び/又はデータの提供にも関与し得る一時的又は無形のコンピュータ可読伝送媒体には、無線又は赤外線伝送チャネル、ならびに他のコンピュータ又はネットワークデバイスへのネットワーク接続、電子メール送信やWebサイトなどに記録された情報を含むインターネット又はイントラネットが含まれる。
【0044】
コンピュータプログラム(コンピュータプログラムコードとも呼ばれる)は、一次メモリ608及び/又は二次メモリ610に格納される。コンピュータプログラムは、通信インターフェース624を介して受信することもできる。このようなコンピュータプログラムは、実行されると、コンピュータ装置600が本明細書で論じられる実施形態の1つ又は複数の特徴を実行することを可能にする。様々な実施形態では、コンピュータプログラムは、実行されると、プロセッサ604が上記の実施形態の特徴を実行することを可能にする。従って、このようなコンピュータプログラムは、コンピュータシステム600のコントローラを表す。
【0045】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム製品に格納され、リムーバブルストレージドライブ614、ストレージドライブ612、又はインターフェース620を使用してコンピュータ装置600にロードされ得る。コンピュータプログラム製品は、非一時的なコンピュータ可読媒体であり得る。あるいは、コンピュータプログラム製品は、通信経路626を介してコンピュータシステム600にダウンロードされ得る。ソフトウェアは、プロセッサ604によって実行されると、コンピュータ装置600に、本明細書に記載の実施形態の機能を実行させる。
【0046】
図6の実施形態は、単なる例として提示されていることを理解されたい。従って、いくつかの実施形態では、コンピュータ装置600の1つ又は複数の機能を省略してもよい。また、いくつかの実施形態では、コンピュータ装置600の1つ又は複数の機能を一緒に組み合わせることができる。さらに、いくつかの実施形態では、コンピュータ装置600の1つ又は複数の機能は、1つ又は複数の構成要素に分割され得る。例えば、一次メモリ608及び/又は二次メモリ610は、装置304のメモリ308として機能することができる。一方、プロセッサ604は、装置304のプロセッサ306として機能することができる。
【0047】
広く記載されている本発明の精神又は範囲から逸脱することなく、特定の実施形態に示されているように、本発明に対して多数の変形及び/又は修正を行うことができることは当業者によって理解されるであろう。例えば、上記の説明では、主に視覚的インターフェースでアラートを提示しているが、代替の実施形態では、サウンドアラートなどの他のタイプのアラート提示を使用して、方法を実施できることが理解されよう。いくつかの変更、例えばアクセスポイントの追加、ログインルーチンの変更などが検討され、組み込まれる場合がある。従って、本実施形態は、すべての点において例示的であり、限定的ではないと見なされるべきである。
【0048】
この出願は、2019年11月1日に出願されたシンガポール特許出願第10201910218Xに基づいて、優先権の利益を主張し、その開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【符号の説明】
【0049】
100、112、118、124、130、300 システム
102、114、120、126、132 対象者
104、134 画像撮影装置
106、136、402 承認された対象者のリスト
106a、106b、136a、136b 対象者
110 アラート
116 赤外線センサー
122 動き検出センサー
140 リコールイベント
302 画像撮影装置及び/又はセンサー
304 装置
306 プロセッサ
308 メモリ
310 データベース
401a-401e 画像
403a-403d アラート
403 キャッシュ
404 リコールイベント
600 コンピュータ装置
602 ディスプレイインターフェース
604 プロセッサ
606 通信インフラストラクチャー
608 一次メモリ
610 二次メモリ
612 ストレージドライブ
614 リムーバブルストレージドライブ
618 リムーバブルストレージ媒体
620 インターフェース
622 リムーバブルストレージユニット
624 通信インターフェース
630 ディスプレイ
632 オーディオインターフェース
634 スピーカー
636 通信経路
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2022-04-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象者が未承認である可能性が高いことを示すアラートを生成するためのイベントを管理する方法であって、前記イベントは、対象者を識別するデータを含み、
前記方法は、
前記イベントがキャッシュに格納されるタイムスタンプに基づいて予め定められた期間内に、対象者を識別するデータを含むリコールイベントを検出し、前記リコールイベントは対象者が未承認である可能性が低いことを示し、
予め定められた期間内に対象者を識別するデータを含む前記リコールイベントの検出に応じて、前記キャッシュから前記イベントを削除する、
方法。
【請求項2】
アラートを生成するための前記イベントの信頼性スコアを計算し、前記信頼性スコアは対象者が未承認である可能性の程度を示し、
アラートを生成するための前記イベントの前記信頼性スコアが信頼性閾値よりも低いか否かを判断し、前記信頼性スコアが前記信頼性閾値よりも低い場合、対象者が未承認である可能性が低いことを示す、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
対象者を識別するデータを含むリコールイベントを検出するステップは、
対象者を識別するデータの照合スコアを計算し、前記照合スコアは、対象者を識別するデータと承認された対象者を識別するデータとの間の相関の程度を指し、
対象者を識別するデータの前記照合スコアが照合閾値よりも高いか否かを判断し、ここで、前記照合閾値より高い前記照合スコアは、対象者を識別するデータと承認された対象者を識別するデータとの間の高度の相関を指す、
請求項に記載の方法。
【請求項4】
アラートを生成するための前記イベントの信頼性スコアを計算するステップは、
対象者を識別するデータの前記照合スコアに基づいて前記信頼性スコアを計算する、
請求項に記載の方法。
【請求項5】
対象者が未承認である可能性が高いことを示すアラートを生成するためのイベントを管理する装置であって、前記イベントは対象者を識別するデータを含み、
プロセッサと通信するメモリであって、前記メモリはその中に記録されるコンピュータプログラムを格納し、前記コンピュータプログラムは前記プロセッサによって実行可能であり、前記装置に少なくとも以下をさせる、
前記イベントがキャッシュに格納されるタイムスタンプに基づいて予め定められた期間内に、対象者を識別するデータを含むリコールイベントを検出し、前記リコールイベントは対象者が未承認である可能性が低いことを示し、
予め定められた期間内に対象者を識別するデータを含む前記リコールイベントの検出に応じて、前記キャッシュから前記イベントを削除する、
装置。
【請求項6】
前記メモリ及び前記コンピュータプログラムはプロセッサによって実行され、前記装置にさらに以下をさせる、
アラートを生成するための前記イベントの信頼性スコアを計算し、前記信頼性スコアは対象者が未承認である可能性の程度を示し、
アラートを生成するための前記イベントの前記信頼性スコアが信頼性閾値よりも低いか否かを判断し、前記信頼性スコアが前記信頼性閾値よりも低い場合、対象者が未承認である可能性が低いことを示す、
請求項に記載の装置。
【請求項7】
前記メモリ及び前記コンピュータプログラムはプロセッサによって実行され、前記装置にさらに以下をさせる、
対象者を識別するデータの照合スコアを計算し、前記照合スコアは、対象者を識別するデータと承認された対象者を識別するデータとの間の相関の程度を指し、
対象者を識別するデータの前記照合スコアが照合閾値よりも高いか否かを判断し、ここで、前記照合閾値より高い前記照合スコアは、対象者を識別するデータと承認された対象者を識別するデータとの間の高度の相関を指す、
請求項に記載の装置。
【請求項8】
前記メモリ及び前記コンピュータプログラムはプロセッサによって実行され、前記装置にさらに以下をさせる、
対象者を識別するデータの前記照合スコアに基づいて前記信頼性スコアを計算する、
請求項に記載の装置。
【請求項9】
対象者が未承認である可能性が高いことを示すアラートを生成するためのイベントを管理するシステムであって、
請求項からのいずれか1項に記載の装置と、
少なくとも1つの画像撮影装置、1つの動き検出センサー及び/又は1つの赤外線センサーと、
を含む、
システム。
【請求項10】
プロセッサにより実行されることで、対象者が未承認である可能性が高いことを示すアラートを生成するためのイベントを管理する装置に以下をさせるプログラムであって、前記イベントは、対象者を識別するデータを含み、
前記プログラムは、
前記イベントがキャッシュに格納されるタイムスタンプに基づいて予め定められた期間内に、対象者を識別するデータを含むリコールイベントを検出する処理と、ここで、前記リコールイベントは対象者が未承認である可能性が低いことを示し、
予め定められた期間内に対象者を識別するデータを含む前記リコールイベントの検出に応じて、前記キャッシュから前記イベントを削除する処理と、
を前記装置に実行させるプログラム。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0041】
コンピュータ装置600はまた、少なくとも1つの通信インターフェース624を含む。通信インターフェース624は、ソフトウェア及びデータが、通信経路626を介してコンピュータ装置600と外部デバイスとの間で転送されることを可能にする。本発明の様々な実施形態において、通信インターフェース624は、コンピュータ装置600と、パブリックデータ通信ネットワーク又はプライベートデータ通信ネットワークなどのデータ通信ネットワークとの間でデータを転送することを可能にする。通信インターフェース624は、コンピュータ装置600が、相互接続されたコンピュータネットワークの一部を形成する異なるコンピュータ装置600との間でデータを交換するために使用され得る。通信インターフェース624の例は、モデム、ネットワークインターフェース(イーサネット(登録商標)カードなど)、通信ポート(シリアル、パラレル、プリンタ、GPIB、IEEE1394、RJ45、UBSなど)、関連する回路を備えたアンテナを含みみ得る。通信インターフェース624は、有線であっても無線であってもよい。通信インターフェース624を介して転送されるソフトウェア及びデータは、通信インターフェース624によって受信することができる電子、電磁気、光学又は他の信号であり得る信号の形態である。これらの信号は、通信経路626を介して通信インターフェースに提供される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正の内容】
図6
【国際調査報告】