(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-16
(54)【発明の名称】光経路制御部材およびこれを含むディスプレイ装置
(51)【国際特許分類】
G02F 1/167 20190101AFI20221209BHJP
G09F 9/00 20060101ALI20221209BHJP
G02F 1/1681 20190101ALI20221209BHJP
【FI】
G02F1/167
G09F9/00 313
G02F1/1681
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022521512
(86)(22)【出願日】2020-09-22
(85)【翻訳文提出日】2022-04-08
(86)【国際出願番号】 KR2020012756
(87)【国際公開番号】W WO2021071134
(87)【国際公開日】2021-04-15
(31)【優先権主張番号】10-2019-0125972
(32)【優先日】2019-10-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0174152
(32)【優先日】2019-12-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517099982
【氏名又は名称】エルジー イノテック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100129713
【氏名又は名称】重森 一輝
(74)【代理人】
【識別番号】100137213
【氏名又は名称】安藤 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100143823
【氏名又は名称】市川 英彦
(74)【代理人】
【識別番号】100183519
【氏名又は名称】櫻田 芳恵
(74)【代理人】
【識別番号】100196483
【氏名又は名称】川嵜 洋祐
(74)【代理人】
【識別番号】100160749
【氏名又は名称】飯野 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100160255
【氏名又は名称】市川 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100182132
【氏名又は名称】河野 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100172683
【氏名又は名称】綾 聡平
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(72)【発明者】
【氏名】イ,インヒェ
(72)【発明者】
【氏名】ハン,ヨンジュ
(72)【発明者】
【氏名】キム,ビョンソク
(72)【発明者】
【氏名】イ,クゥオンジン
(72)【発明者】
【氏名】シン,ジュンシク
【テーマコード(参考)】
2K101
5G435
【Fターム(参考)】
2K101AA04
2K101BA02
2K101BA07
2K101BC02
2K101BC22
2K101BD28
2K101BD33
2K101BE07
2K101BE32
2K101BE61
2K101EC02
2K101EE02
2K101EG27
2K101EG45
2K101EG52
2K101EG56
2K101EK03
2K101EK05
5G435AA03
5G435AA17
5G435BB05
5G435BB12
5G435FF13
5G435HH02
(57)【要約】
実施例に係る光経路制御部材は、第1基板と、前記第1基板の上部面上に配置される第1電極と、前記第1基板の上部に配置される第2基板と、前記第2基板の下部面に配置される第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に配置され、第1方向および第2方向が定義される光変換部と、を含み、前記光変換部は、前記第1方向に交互に配置される隔壁部および収容部を含み、前記収容部は、前記第2方向に離隔して配置される複数のセルを含み、前記セルのうち少なくとも一つのセルは、互いに連結される第1内側面および第2内側面を含み、前記第1内側面および前第2内側面のうち少なくとも一つの内側面は、前第1方向および前第2方向と異なる方向に延びる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1基板と、
前記第1基板上に配置される第1電極と、
前記第1基板の上に配置される第2基板と、
前記第2基板下に配置される第2電極と、
前記第1電極と前記第2電極との間に配置され、第1方向および第2方向が定義される光変換部と、を含み、
前記光変換部は、前記第1方向に交互に配置される隔壁部および収容部を含み、
前記収容部は、前記第2方向に離隔して配置される複数のセルを含み、
前記セルのうち少なくとも一つのセルは、互いに連結される第1内側面および第2内側面を含み、
前記第1内側面および前記第2内側面のうち少なくとも一つの内側面は、前記第1方向および前記第2方向と異なる方向に延びる、光経路制御部材。
【請求項2】
前記収容部は、前記第2方向に隣接するセルの間に配置される少なくとも一つの短絡部を含む、請求項1に記載の光経路制御部材。
【請求項3】
前記第1内側面または前記第2内側面は、前記第1方向または前記第2方向に対応する方向に延びる、請求項1に記載の光経路制御部材。
【請求項4】
前記第1内側面と前記第2内側面は、35°~55°または125°~145°の角度で傾斜する、請求項1に記載の光経路制御部材。
【請求項5】
前記セルの長さは、50μm~150μmである、請求項1に記載の光経路制御部材。
【請求項6】
前記短絡部の長さは、前記セルの幅の0.5倍以下である、請求項2に記載の光経路制御部材。
【請求項7】
前記短絡部と前記隔壁部は一体に形成される、請求項1に記載の光経路制御部材。
【請求項8】
前記収容部は、分散液および前記分散液内に分散される光変換粒子を含み、
前記第1方向および前記第2方向のうち少なくとも一つの方向は、前記分散液が充填される方向と定義される、請求項1に記載の光経路制御部材。
【請求項9】
前記収容部は、前記第1方向に互いに離隔する第1収容部および第2収容部を含み、
前記短絡部の長さは、前記第1収容部および前記第2収容部のピッチよりも小さい、請求項1に記載の光経路制御部材。
【請求項10】
表示パネルと、
前記表示パネルに配置される光路制御部材と、を含み、
前記光路制御部材は、
第1基板と、
前記第1基板の上部面上に配置される第1電極と、
前記第1基板の上部に配置される第2基板と、
前記第2基板の下部面に配置される第2電極と、
前記第1電極と前記第2電極との間に配置され、第1方向および第2方向が定義される光変換部と、を含み、
前記光変換部は、前記第1方向に交互に配置される隔壁部および収容部をみ、
前記収容部は、前記第2方向に離隔して配置される複数のセルを含み、
前記セルのうち少なくとも一つのセルは、互いに連結される第1内側面および第2内側面を含み、
前記第1内側面および前記第2内側面のうい少なくとも一つの内側面は、前記第1方向および前記第2方向と異なる方向に延びる、ディスプレイ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施例は、容易に製造することができ、向上した正面輝度および側面遮蔽効果を有する光経路制御部材およびこれを含むディスプレイ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
遮光フィルムは、光源からの光の伝達を遮断するものであって、携帯電話、ノートパソコン、タブレットPC、車両用ナビゲーション、車両用タッチなどに使用される表示装置であるディスプレイパネルの前面に付着され、ディスプレイが画面を送出するとき、光の入射角度に応じて光の視野角を調節して、ユーザーが必要な視野角度で鮮明な画質を表現できる目的で使用されている。
【0003】
また、遮光フィルムは、車両や建物の窓などに使用されて、外部光を一部遮蔽して眩しさを防止したり、外部から内部が見えないようにするのにも使用することかできる。
【0004】
即ち、遮光フィルムは、光の移動経路を制御して、特定の方向への光は遮断し、特定の方向への光は透過させる光経路変換部材であり得る。これにより、遮光フィルムによって光の透過角度を制御して、ユーザの視野角を制御することができる。
【0005】
一方、このような遮光フィルムは、周囲環境またはユーザの環境に関係なく常に視野角を制御できる遮光フィルムと、周辺環境またはユーザの環境に応じてユーザが視野角制御をオンオフできるスイッチャブル遮光フィルムに区分され得る。
【0006】
このようなスイッチャブル遮光フィルムは、収容部に電気的に移動する粒子を添加して粒子の分散および凝集により収容部が光透過部および光遮断部に変化して実現され得る。
【0007】
このとき、このような収容部の内部には、電圧の印加によって移動する帯電粒子および前記帯電粒子を分散させるための分散液が配置され得る。
【0008】
このような収容部は、収容部が形成された基材を帯電粒子が分散した分散液が収容された治具に浸漬して、毛細管現象によりパターン部に分散液を注入して形成することができる。
【0009】
しかし、各収容部ごとに同じ速度で同じ量の分散液を注入することが困難であり、収容部のサイズが大きくなるほど工程時間が増加するという問題がある。
【0010】
したがって、上記のような問題点を解決しつつ、向上した正面輝度を有する光経路制御部材が要求される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
実施例は、容易に製造することができ、向上した正面輝度および側面遮蔽効果を有する光経路制御部材およびこれを含むディスプレイ装置に関する。
【課題を解決するための手段】
【0012】
実施例に係る光経路制御部材は、第1基板と、前記第1基板の上部面上に配置される第1電極と、前記第1基板の上部に配置される第2基板と、前記第2基板の下部面に配置される第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に配置され、第1方向および第2方向が定義される光変換部と、を含み、前記光変換部は、前記第1方向に交互に配置される隔壁部および収容部を含み、前記収容部は、前記第2方向に離隔して配置される複数のセルを含み、前記セルのうち少なくとも一つのセルは、互いに連結される第1内側面および第2内側面を含み、前記第1内側面および前第2内側面のうち少なくとも一つの内側面は、前第1方向および前第2方向と異なる方向に延びる。
【発明の効果】
【0013】
実施例に係る光経路制御部材およびこれの製造方法は、樹脂層に陰角形状を有して一定のサイズを有する収容部を形成して、収容部の内部にスキージングまたはスクリーンプリンティングなどの方法で分散液を容易に充填することができる。
【0014】
即ち、前記収容部に短絡部を形成し、収容部のサイズを一定単位のサイズに制御して、スキージングまたはスクリーンプリンティングによっても分散液の充填性を満足しながら充填することができる。
【0015】
また、収容部に複数の短絡部を形成して、短絡部により光経路制御部材の正面輝度を向上させることができる。
【0016】
また、収容部の互いに連結される内側面の角度を任意に制御し、分散液を充填する際の充填方向を任意にティルティングする工程を省略して、工程効率を向上させることができる。
【0017】
また、複数の収容部を含む収容部において、各収容部の短絡部または複数の収容部同士の短絡部の配置を制御して、使用しようとする環境に応じて容易に側面遮蔽および正面輝度を制御しつつ、視認性を向上させることができる。
【0018】
また、実施例に係る光経路制御部材は、前記収容部の内部に配置される分散液を前記収容部の高さよりも低く配置させることができる。これにより、接着層を介して光変換部と基板とが接着する際、接着物質が光変換部の分散液と接触することを防止することができる。これにより、実施例に係る光経路制御部材は、接着物質と分散液との接触によって接着層の接着特性が低下することを防止できるので、向上した信頼性を有することができる。
【0019】
また、前記接着層を配置する際、接着工程に応じた圧力により分散液が外部すなわち隔壁部に溢れることを防止することができる。これにより、実施例に係る光経路制御部材は、分散液の溢れによる染みを防止することができるので、向上した視認性を有することができる。
【0020】
また、実施例に係る光経路制御部材は、表示パネルなどと接着して使用する際、表示パネルに含まれる画素パターンなどと重なって形成されるモアレ現象を防止することができる。即ち、前記光経路制御部材の収容部のサイズ、離隔距離をランダムに形成したり、配列をランダムに形成して、前記収容部のパターンと画素パターンとが重なったときに発生し得るモアレ現象を最小限に抑えることができる。これにより、モアレ現象を最小限に抑えて、光経路制御部材の視認性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】実施例に係る電気泳動粒子が適用される光経路制御部材の斜視図を示す図である。
【
図2】各実施例に係る光経路制御部材の第1基板および第1電極と第2基板および第2電極の斜視図を示す図である。
【
図3】各実施例に係る光経路制御部材の第1基板および第1電極と第2基板および第2電極の斜視図を示す図である。
【
図4】実施例に係る光経路制御部材の断面図を示す図である。
【
図5】実施例に係る光経路制御部材の断面図を示す図である。
【
図6】実施例に係る光経路制御部材の他の断面図を示す図である。
【
図7】実施例に係る光経路制御部材の他の断面図を示す図である。
【
図8】実施例に係る光経路制御部材の他の断面図を示す図である。
【
図9】実施例に係る光経路制御部材の他の断面図を示す図である。
【
図10】実施例に係る光経路制御部材の光変換層の上面図を示す図である。
【
図11】実施例に係る光経路制御部材の光変換層の上面図を示す図である。
【
図12】実施例に係る光経路制御部材の光変換層の上面図を示す図である。
【
図13】実施例に係る光経路制御部材の光変換層の上面図を示す図である。
【
図14】実施例に係る光経路制御部材の光変換層の上面図を示す図である。
【
図15】他の実施例に係る光経路制御部材の光変換層の上面図を示す図である。
【
図16】
図15のA-A’領域を切断した断面図を示す図である。
【
図17】
図15のA-A’領域を切断した断面図を示す図である。
【
図18】
図15のB-B’領域を切断した断面図を示す図である。
【
図19】
図15のB-B’領域を切断した断面図を示す図である。
【
図20】実施例に係る光経路制御部材の光変換部の他の上面図を示す図である。
【
図21】実施例に係る光経路制御部材の光変換部の他の上面図を示す図である。
【
図22】実施例に係る光経路制御部材が適用される表示装置の断面図を示す図である。
【
図23】実施例に係る光経路制御部材が適用されるディスプレイ装置の一実施例を説明するための図である。
【
図24】実施例に係る光経路制御部材が適用されるディスプレイ装置の一実施例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、添付された図面を参照して、本発明の好ましい実施例を詳しく説明する。但し、本発明の技術思想は、説明される一部の実施例に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で実現され、本発明の技術思想の範囲内であれば、実施例間のその構成要素のうち一つ以上を選択的に結合、置換して使用することができる。
【0023】
また、本発明の実施例で使用される用語(技術および科学的用語を含む)は、明らかに特別に定義されて記述されない限り、本発明が属する技術分野において、通常の知識を有する者に一般的に理解される意味として解釈することができ、事前に定義された用語のように一般的に使用される用語は、関連技術の文脈上の意味を考慮して、その意味を解釈できるであろう。
【0024】
また、本発明の実施例で使用される用語は、実施例を説明するためのものであり、本発明を制限するものではない。本明細書において、単数形は、フレーズで特に言及しない限り、複数形も含むことができ、「Aおよび(と)B、Cのうち少なくとも一つ(または一つ以上)」に記載される場合、A、B、Cに結合できるすべての組み合わせのうち一つ以上を含むことができる。
【0025】
また、本発明の構成要素を説明するにあたって、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を用いることができる。このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのもに過ぎず、その用語により当該構成要素の本質や順番または順序などに限定されない 。
【0026】
そして、ある構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」または「接続」されると記載された場合、その構成要素は、その他の構成要素に直接的に連結、結合または接続される場合のみならず、その構成要素とその他の構成要素との間にある別の構成要素によって「接続」、「結合」または「接続」される場合も含むことができる。
【0027】
また、各構成要素の「上(うえ)または下(した)」に形成または配置されることが記載される場合には、上(うえ)または下(した)は、二つの構成要素が互いに直接接触される場合のみならず、一つ以上の別の構成要素が二つの構成要素の間に形成または配置される場合も含む。
【0028】
また、「上(うえ)または下(した)」で表現される場合、一つの構成要素を基準に上方向のみならず、下側方向の意味も含むことができる。
【0029】
以下、図面を参照して、実施例に係る光経路制御部材について説明する。以下で説明する光経路制御部材は、電圧の印加による電気泳動粒子の移動に応じて多様なモードで駆動するスイッチャブル光経路制御部材に関する。
【0030】
図1~
図3を参照すると、実施例に係る光経路制御部材は、第1基板110と、第2基板120と、第1電極210と、第2電極220と、光変換部300とを含むことができる。
【0031】
前記第1基板110は、前記第1電極210を支持することができる。前記第1基板110は、リジッド(rigid)またはフレキシブル(flexible)であり得る。
【0032】
また、前記第1基板110は、透明であり得る。例えば、前記第1基板110は、光を透過できる透明基板を含むことができる。
【0033】
前記第1基板110は、ガラス、プラスチック、または延性の高分子フィルムを含むことができる。例えば、延性の高分子フィルムは、ポリエチレンテレフタレート(Polyethylene Terephthalate、PET)、ポリカーボネート(Polycabonate、PC)、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン樹脂(acrylonitrile-butadiene-styrene copolymer、ABS)、ポリメチルメタアクリルレート(Polymethyl Methacrylate、PMMA)、 ポリエチレンナフタレート(Polyethylene Naphthalate、PEN), ポリエーテルスルホン(Polyether Sulfone、PES)、環状オレフィンポリマー(Cyclic Olefin Copolymer、COC)、TAC(Triacetylcellulose)フィルム、ポリビニルアルコール(Polyvinyl alcohol、PVA)フィルム、ポリイミド(Polyimide、PI)フィルム、ポリスチレン(Polystyrene、PS)のいずれか一つからなることがあり、これは一例にすぎず、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0034】
また、前記第1基板110は、柔軟な特性を有するフレキシブル(flexible)基板であり得る。
【0035】
また、前記第1基板110は、カーブド(curved)またはベンデッド(bended)基板であり得る。即ち、前記第1基板110を含む光経路制御部材もフレキシブル、カーブドまたはベンデッド特性を有するように形成され得る。これにより、実施例に係る光経路制御部材は、多様なデザインに変更が可能である。
【0036】
前記第1基板110は、30μm~100μmの厚さを有することができる。
【0037】
前記第1電極210は、前記第1基板110の一面上に配置され得る。詳しく、前記第1電極210は、前記第1基板110の上面上に配置され得る。即ち、前記第1電極210は、前記第1基板110と前記第2基板120との間に配置され得る。
【0038】
前記第1電極210は、透明な伝導性物質を含むことができる。例えば、前記第1電極210は、インジウム錫酸化物(indium tin oxide)、インジウム亜鉛酸化物(indium zinc oxide)、銅酸化物(copper oxide)、錫酸化物(tin oxide)、亜鉛酸化物(zinc oxide)、チタン酸化物(titanium oxide) などの金属酸化物を含むことができる。
【0039】
前記第1電極210は、フィルム形状に前記第1基板110上に配置され得る。また、前記第1電極210の光透過率は、約80%以上であり得る。
【0040】
前記第1電極210は、0.1μm~0.5μmの厚さを有することができる。
【0041】
あるいは、前記第1電極210は、低抵抗を実現するために多様な金属を含むことができる。例えば、前記第1電極210は、クロム(Cr)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、モリブデン(Mo)、金(Au)、チタチウム(Ti)およびこれらの合金のうち少なくとも一つの金属を含むことができる。
【0042】
前記第1電極210は、前記第1基板110の一面の前面上に配置され得る。詳しく、前記第1電極210は、前記第1基板110の一面上に面電極として配置され得る。しかし、実施例はこれに限定されず、前記第1電極210は、一定のパターンを有する複数のパターン電極として形成され得る。
【0043】
例えば、前記第1電極210は、複数の伝導性パターンを含むことができる。詳しく、前記第1電極210は、互いに交差する複数のメッシュ線および前記メッシュ線によって形成される複数のメッシュ開口部を含むことができる。
【0044】
これにより、前記第1電極210が金属を含んでも、外部から前記第1電極が視認されず、視認性が向上し得る。また、前記開口部によって光透過率が増加して、実施例に係る光経路制御部材の輝度が向上し得る。
【0045】
前記第2基板120は、前記第1基板110上に配置され得る。詳しく、前記第2基板120は、前記第1基板110上の第1電極210上に配置され得る。
【0046】
前記第2基板120は、光を透過できる物質を含むことができる。前記第2基板120は、透明な物質を含むことができる。前記第2基板120は、前述した前記第1基板110と同一または類似の物質を含むことができる。
【0047】
例えば、前記第2基板120は、ガラス、プラスチックまたは延性の高分子フィルムを含むことができる。例えば、延性の高分子フィルムは、ポリエチレンテレフタレート(Polyethylene Terephthalate、PET)、ポリカーボネート(Polycabonate、PC)、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン樹脂(acrylonitrile-butadiene-styrene copolymer、ABS)、ポリメチルメタアクリルレート(Polymethyl Methacrylate、PMMA)、 ポリエチレンナフタレート(Polyethylene Naphthalate、PEN), ポリエーテルスルホン(Polyether Sulfone、PES)、環状オレフィンポリマー(Cyclic Olefin Copolymer、COC)、TAC(Triacetylcellulose)フィルム、ポリビニルアルコール(Polyvinyl alcohol、PVA)フィルム、ポリイミド(Polyimide、PI)フィルム、ポリスチレン(Polystyrene、PS)のうちいずれか一つからなることができ、これは一例にすぎず、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0048】
また、前記第2基板120は、柔軟な特性を有するフレキシブル(flexible)基板であり得る。
【0049】
また、前記第2基板120は、カーブド(curved)またはベンデッド(bended)基板であり得る。即ち、前記第2基板120を含む光経路制御部材もフレキシブル、カーブドまたはベンデッド特性を有するように形成され得る。これにより、実施例に係る光経路制御部材は、多様なデザインに変更が可能である。
【0050】
前記第2基板120は、30μm~100μmの厚さを有することができる。
【0051】
前記第2電極220は、前記第2基板120の一面上に配置され得る。詳しく、前記第2電極220は、前記第2基板120の下部面上に配置され得る。即ち、前記第2電極220は、前記第2基板120が前記第1基板110と対向する面上に配置され得る。即ち、前記第2電極220は、前記第1基板110上の前記第1電極210と対向して配置され得る。即ち、前記第2電極220は、前記第1電極210と前記第2基板120との間に配置され得る。
【0052】
前記第2電極220は、透明な伝導性物質を含むことができる。例えば、前記第2電極220は、インジウム錫酸化物(indium tin oxide)、インジウム亜鉛酸化物(indium zinc oxide)、銅酸化物(copper oxide)、錫酸化物(tin oxide)、亜鉛酸化物(zinc oxide)、チタン酸化物(titanium oxide)などの金属酸化物を含むことができる。
【0053】
前記第2電極220は、フィルム形状に前記第1基板110上に配置され得る。また、前記第2電極220の光透過率は、約80%以上であり得る。
【0054】
前記第2電極220は、0.1μm~0.5μmの厚さを有することができる。
【0055】
あるいは、前記第2電極220は、低抵抗を実現するために多様な金属を含むことができる。例えば、前記第1電極220は、クロム(Cr)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、モリブデン(Mo)、金(Au)、チタチウム(Ti)およびこれらの合金のうち少なくとも一つの金属を含むことができる。
【0056】
前記第2電極220は、前記第2基板120の一面の前面上に配置され得る。詳しく、前記第2電極220は、前記第2基板120の一面上に面電極として配置され得る。しかし、実施例はこれに限定されず、前記第2電極220は、一定のパターンを有する複数のパターン電極として形成され得る。
【0057】
例えば、前記第2電極220は、複数の伝導性パターンを含むことができる。詳しく、前記第2電極220は、互いに交差する複数のメッシュ線および前記メッシュ線によって形成される複数のメッシュ開口部を含むことができる。
【0058】
これにより、前記第2電極220が金属を含んでも、外部から前記第2電極が視認されず、視認性が向上し得る。また、前記開口部によって光透過率が増加して、実施例に係る光経路制御部材の輝度が向上し得る。
【0059】
前記光変換部300は、前記第1基板110と前記第2基板120との間に配置され得る。詳しく、前記光変換部300は、前記第1電極210と前記第2電極220との間に配置され得る。
【0060】
前記光変換部300は、前記第1電極210および前記第2電極220と接着され得る。例えば、前記第1電極210上には、前記光変換部300との接着力を向上させるためのバッファ層が配置され、前記バッファ層を介して前記第1電極210と前記光変換部300は接着され得る。また、前記第2電極220の下部には、前記光変換部300との接着のための接着層400が配置され、前記接着層400を介して前記第2電極220と前記光変換部300は接着され得る。
【0061】
図4および
図5を参照すると、前記光変換部300は、隔壁部310と収容部320とを含むことができる。
【0062】
前記隔壁部320は、収容部を区画する隔壁領域と定義され得る。即ち、前記隔壁部320は、複数の収容部を区画する隔壁領域である。また、前記収容部320は、電圧の印加によって光遮断部および光透過部に可変する領域と定義され得る。
【0063】
前記隔壁部310の領域と前記収容部320の領域は、互いに交互に配置され得る。前記隔壁部310の領域と前記収容部320の領域は、互いに異なる幅に配置され得る。例えば、前記隔壁部310の領域の幅は、前記収容部320の領域の幅よりも大きいことがある。
【0064】
前記隔壁部310と前記収容部320は、互いに交互に配置され得る。詳しく、前記隔壁部310と前記収容部320は、互いに交互に配置され得る。即ち、それぞれの隔壁部310は、互いに隣接する前記収容部320の間に配置され、それぞれの収容部320は、互いに隣接する前記隔壁部310の間に配置され得る。
【0065】
前記隔壁部310は、透明な物質を含むことができる。前記隔壁部310は、光を透過できる物質を含むことができる。
【0066】
前記隔壁部310は、樹脂物質を含むことができる。例えば、前記隔壁部310は、光硬化性樹脂物質を含むことができる。一例として、前記隔壁部310は、UV樹脂または透明なフォトレジスト樹脂を含むことができる。あるいは、前記隔壁部310は、ウレタン樹脂またはアクリル樹脂などを含むことができる。
【0067】
前記隔壁部310は、前記第1基板110または前記第2基板120のうちいずれか一つの基板に入射する光を他の基板方向に透過させることができる。
【0068】
例えば、
図4および
図5においては、前記第1基板110方向から光が出射して、前記第1基板110方向に光が入射することができる。前記隔壁部310は、前記光を透過し、透過した光は、前記第2基板120方向に移動することができる。
【0069】
前記隔壁部の側面には、前記光経路制御部材を封止する封止部500が配置され、前記封止部によって前記光変換部300の側面は封止され得る。
【0070】
前記収容部320は、分散液320aおよび光変換粒子10を含むことができる。詳しく、前記収容部320には、前記分散液320aが注入されて充填され、前記分散液320a内には、複数の光変換粒子10が分散され得る。
【0071】
前記分散液320aは、前記光変換粒子10を分散させる物質であり得る。前記分散液320aは、透明な物質を含むことができる。前記分散液320aは、非極性溶媒を含むことができる。また、前記分散液320aは、光を透過できる物質を含むことができる。例えば、前記分散液320aは、ハロカーボン(Halocarbon)系オイル、パラフィン系オイルおよびイソプロピルアルコールのうち少なくとも一つの物質を含むことができる。
【0072】
前記光変換粒子10は、前記分散液320a内に分散して配置され得る。詳しく、前記複数の光変換粒子10は、前記分散液320a内で互いに離隔して配置され得る。
【0073】
前記光変換粒子10は、帯電粒子であり得る。前記光変換粒子10は、色を有し得る。例えば、前記光変換粒子10は、ブラックの帯電されたカーボンブラック粒子を含むことができる。
【0074】
前記収容部320は、前記光変換粒子10によって光透過率が変化し得る。詳しく、前記収容部320は、前記光変換粒子10によって光透過率が変化して、光遮断部および光透過部に変化し得る。即ち、前記収容部320は、前記分散液320a内部に配置される前記光変換粒子10の分散および凝集によって、前記収容部320を通過する光透過率を変化させることができる。
【0075】
例えば、実施例に係る光経路部材は、前記第1電極210および前記第2電極220に印加される電圧によって第1モードから第2モードまたは第2モードから第1モードに変化し得る。
【0076】
詳しく、実施例に係る光経路制御部材は、第1モードにおいては、前記収容部320が光遮断部となり、前記収容部320によって特定角度の光が遮断され得る。即ち、外部から眺めるユーザの視野角が狭くなることがある。
【0077】
また、実施例に係る光経路制御部材は、第2モードにおいては、前記収容部320が光透過部となり、実施例に係る光経路制御部材は、前記隔壁部310および前記収容部320で光がすべて透過することがある。即ち、外部から眺めるユーザの視野角が広くなることがある。
【0078】
前記第1モードから第2モードへの切り替え、即ち、前記収容部320が光遮断部から光透過部に変換されることは、前記収容部320の光変換粒子10の移動によって実現され得る。即ち、光変換粒子10は、表面に電荷を有しており、電荷の特性に応じて電圧の印加によって第1電極または第2電極方向に移動され得る。即ち、前記光変換粒子10は、電気泳動粒子であり得る。
【0079】
詳しく、前記収容部320は、前記第1電極210および前記第2電極220と電気的に連結され得る。
【0080】
このとき、外部から光経路制御部材に電圧が印加されない場合、前記収容部320の前記光変換粒子10は、前記分散液320a内に均一に分散され、これにより、前記収容部は、前記光変換粒子10によって光が遮断され得る。これにより、前記第1モードにおいては、前記収容部320は、遮光部として駆動され得る。
【0081】
あるいは、外部から光経路制御部材に電圧が印加される場合、前記光変換粒子10が移動され得る。例えば、前記第1電極210および前記第2電極220を介して伝達される電圧によって、前記光変換粒子10が前記収容部320の一端または他端方向に移動され得る。即ち、前記光変換粒子10は、前記第1電極または前記第2電極方向に移動され得る。
【0082】
詳しく、第1電極210および/または第2電極220に電圧を印加する場合、前記第1電極210および前記第2電極220の間で電界(Eletric Field)が形成され、帯電した状態の光変換粒子10は、分散液320aを媒質として前記第1電極210および前記第2電極220のうち(+)極の電極方向に移動され得る。
【0083】
即ち、前記第1電極210および/または前記第2電極220に電圧が印加される場合、
図4に示すように、前記光変換粒子10は、前記分散液320a内で第1電極210方向に移動され得る。即ち、前記光変換粒子10が一方向に移動されて、前記収容部320は、光透過部として駆動され得る。
【0084】
あるいは、前記第1電極210および/または前記第2電極220に電圧が印加されない場合、
図5に示すように、前記光変換粒子10は、前記分散液320a内に均一に分散されて、前記収容部320は、光遮断部として駆動され得る。
【0085】
これにより、実施例に係る光経路制御部材は、ユーザの周辺環境などに応じて二つのモードで駆動され得る。即ち、ユーザが特定の視野度のみでの光透過を望む場合、前記収容部を光遮断部として駆動し、または、ユーザが広い視野角および高い輝度を要求する環境においては、電圧を印加して前記収容部を光透過部として駆動することができる。
【0086】
したがって、実施例に係る光経路制御部材は、ユーザの要求に応じて二つのモードで実現可能であるので、ユーザの環境などに応じて拘束されず、光経路部材を適用することができる。
【0087】
図6~
図9は、実施例に係る光経路制御部材の他の断面図を示す図である。
【0088】
図6および
図7を参照すると、実施例に係る光経路制御部材は、
図4および
図5とは異なり、収容部320が電極と接触して配置され得る。
【0089】
例えば、前記収容部320は、前記第1電極210と直接的または間接的に接触して配置され得る。
【0090】
これにより、前記第1電極210と前記収容部320が離間せずに直接接触して配置されるので、前記第1電極210から印加される電圧が前記収容部320に円滑に伝達され得る。
【0091】
これにより、前記収容部320内部の光変換粒子10の移動速度を向上させることができるので、光経路制御部材の駆動特性を向上させることができる。
【0092】
また、
図8および
図9を参照すると、実施例に係る光経路制御部材は、
図4および
図5とは異なり、収容部320が一定の傾斜角度θを有して配置され得る。
【0093】
詳しく、
図8および
図9を参照すると、前記収容部320は、前記第1電極210に対して0°超~90°未満の傾斜角度θを有して配置され得る。詳しく、前記収容部320は、前記第1電極210の一面に対して0°超~90°未満の傾斜角度θを有しつつ、上部方向に延びることができる。
【0094】
これにより、前記光経路部材が表示パネルとともに使用されるとき、表示パネルのパターンと光経路部材の収容部320との重なり現象によるモアレを防止して、ユーザの視認性を向上させることができる。
【0095】
前述したように、前記光変換部300は、光の視野角を制御するために複数のパターン形状に形成される収容部を含むことができる。
【0096】
したがって、前記収容部によって前記光経路制御部材を介してディスプレイなどを視認するユーザの視認性が低下し得る。即ち、前記収容部によってユーザ方向に透過される光量が減少して、正面輝度が減少し、ユーザの視認性が低下し得る。
【0097】
また、一方向に延びる収容部のパターン形状の幅が大きくなるにつれて、収容部の内部に電気泳動粒子を含む分散液を充填するにおいて工程効率が低下するよいう問題点がある。
【0098】
これにより、実施例に係る光経路制御部材は、収容部に複数の短絡部を形成して、光経路制御部材の正面輝度を向上させ、向上した工程効率を有することができる。
【0099】
以下、
図10~
図14を参照して、実施例に係る光経路制御部材の光変換部について詳細に説明する。
【0100】
図10は、前記光変換部の斜視図を示す図であり、
図11は、前記光変換部の上面図を示す図である。
【0101】
図10および
図11を参照すると、前記光変換部300は、前記光変換部300を構成する樹脂層301を含み、前記樹脂層301には前記隔壁部310と前記収容部320が形成され得る。
【0102】
前記光変換部300は、第1方向1Aおよび第2方向2Aが定義され得る。例えば、前記第1方向1Aは、前記光変換部の長辺方向と定義され得、前記第2方向2Aは、光変換部の短辺方向と定義され得る。
【0103】
また、前記第1方向1Aおよび前記第2方向2Aは、前記収容部320の内部に充填される光変換粒子を含む分散液の充填方向に対応することができる。即ち、前記分散液は、スクイージング(Squeezing)またはスクリーンプリンティング(Screen Printing)工程を通じて前記第1方向1Aおよび前記第2方向2Aのうちいずれか一つの方向に充填され得る。
【0104】
前記収容部320は、前記樹脂層301に形成され得る。詳しく、前記収容部320は、前記樹脂層301に形成される陰角部の形状に形成され、前記陰角部は、前記第2方向に延びて形成され得る。
【0105】
即ち、前記収容部320は、前記第2方向に延びて配置され得る。また、前記収容部320は、前記第1方向に互いに離隔する複数の収容部を含むことができ、複数の収容部の間には隔壁部310が配置され得る。
【0106】
例えば、前記収容部320は、互いに離隔する第1収容部P1および第2収容部P2を含むことができる。
【0107】
前記第1収容部P1および前記第2収容部P2のうち少なくとも一つの収容部は、複数の短絡部SAを含むことができる。即ち、前記第1収容部P1および前記第2収容部P2のうちの少なくとも一つの収容部は、収容部を複数のセルSPに区画する複数の短絡部を含むことができる。
【0108】
これにより、前記第2方向に延びる前記第1収容部P1および第2収容部P2のうち少なくとも一つの収容部は、前記短絡部SAによって定義される複数のセルを含むことができる。
【0109】
前記セルSPは、前記樹脂層301に陰角形状に形成されることによって、底面BSおよび内側面を含むことができる。また、前記内側面は、互いに連結される第1内側面IS1および第2内側面IS2を含むことができる。
【0110】
このとき、前記第1内側面IS1および前記第2内側面IS2のうち少なくとも一つは、前記第1方向および前記第2方向と異なる方向に延びることができる。
【0111】
例えば、
図10および
図11を参照すると、前記第1内面IS1は、前記第1方向と異なる方向に延びることができ、前記第2内面IS2は、前記第2方向に対応する方向に延びることができる。
【0112】
これにより、前記第1内側面IS1と前記第2内側面IS2は、鋭角θ1または鈍角θ2の角度で連結され得る。詳しく、前記第1内側面IS1と前記第2内側面IS2は、35°~55°の鋭角の角度で連結されるか、または125°~145°の鈍角の角度で連結され得る。
【0113】
即ち、前記セルの下面および上面は、
図10および
図11のように全体的に台形状に形成され得る。
【0114】
これにより、複数のセルに分散液を容易に充填することができる。詳しく、前記分散液は、スクイージング(Squeezing)またはスクリーンプリンティング(Screen Printing)工程を通じて前記第1方向1Aおよび前記第2方向2Aのうちいずれか一つの方向に複数のセルのそれぞれに充填され得る。
【0115】
このとき、前記第1内側面IS1および前記第2内側面IS2のうち少なくとも一つは、前記第1方向および前記第2方向と異なる方向に延びるので、前記分散液は、前記第1方向1Aおよび前記第2方向2Aのうちいずれか一つの方向に前記セルの内部に分散液を充填することができる。
【0116】
即ち、従来には、前記第1内側面IS1および前記第2内側面IS2がそれぞれ前記第1方向および前記第2方向に対応する方向に延びており、これにより前記分散液を充填するとき、充填方向を意図的にティルティング(tilting)して充填することにより、工程効率が低下するという問題点があった。
【0117】
一方、実施例に係る光経路制御部材は、前記充填液が充填されるセルの内側面のうち少なくとも一つの内側面を1、2方向と異なる方向に傾斜して形成することにより、前記分散液を充填するとき、1、2方向と同じ方向に充填できるので、工程効率を向上させることができる。
【0118】
一方、
図11を参照すると、それぞれのセルSPは、一定の長さに形成され得る。ここで、前記セルSPの長さは、前記セルSPの最大長さと定義され得る。
【0119】
詳しく、前記セルSPの長さLは、約50μm~150μmの長さに形成され得る。
【0120】
複数のセルSPの長さは、互いに同一か、または相異なることがある。即ち、複数のセルSPの長さは、全て同一に形成されるか、または上記範囲内で互いに異なる長さに形成され得る。
【0121】
前記セルSPの長さは、前記セルSPの内部に充填される分散液の充填性と関係し得る。詳しく、前記セルSPの長さLが50μm未満に形成される場合、それぞれの収容部に形成される短絡部SA領域が増加して、側面遮蔽効果が低下することがある。
【0122】
また、前記セルSPの長さLが150μmを超えて形成される場合、前記セルSPの長さの増加により、前記セルSP内部に充填される分散液の充填性が低下することがあり、それぞれのセル内部に充填される分散液の充填均一性が低下することがある。
【0123】
図10および
図11を参照すると、それぞれの収容部は、複数の短絡部SAを含むことができる。
【0124】
それぞれの収容部が含む前記複数のセルは、前記短絡部SAによって互いに区画され得る。
【0125】
前記短絡部SAは、前記隔壁部310と一体に形成される領域であり得る。即ち、前記短絡部SAは、前記収容部からの電圧の印加にかかわらず、光が透過される領域であり得る。
【0126】
前記短絡部SAの長さlは、前記セルSPの幅wよりも小さいことがある。ここで、前記短絡部SAの長さlは、前記短絡部SAの最大長さlと定義され得る。
【0127】
また、前記短絡部SAの長さlは、前記セルSPの長さよりも小さいことがある。また、前記短絡部SAの長さlは、前記収容部のピッチpよりも小さいことがある。詳しく、前記短絡部SAの長さlは、前記第1収容部P1および前記第2収容部P2のピッチpよりも小さいことがある。
【0128】
例えば、前記短絡部SAの長さlは、前記セルSP幅wの0.5倍以下のサイズであり得る。前記短絡部SAの長さlが前記セルSP幅wの0.5倍を超えるサイズである場合、前記短絡部SAの領域増加により、光経路制御部材の側面遮蔽効果が低下することがある。
【0129】
以下、
図12~
図14を参照して、実施例に係る光経路制御部材の多様な実施例を説明する。
【0130】
図12を参照すると、前記光変換部300の収容部320に形成される短絡部は、各収容部で互いに異なるサイズに形成され得る。
【0131】
詳しく、前記収容部320は、第1収容部P1および前記第1収容部P1と離隔する複数の収容部を含み、それぞれの収容部は、第1短絡部SA1および第2短絡部SA2を含むことができる。
【0132】
このとき、前記第1短絡部SA1および前記第2短絡部SA2は、互いに異なるサイズに形成され得る。即ち、前記第1短絡部SA1および前記第2短絡部SA2は、互いに異なる長さに形成され得る。
【0133】
詳しく、前記第1短絡部SA1の長さl1と前記第2短絡部SA2の長さl2は、互いに異なるサイズに形成され得る。例えば、前記第1短絡部SA1の長さl1が前記第2短絡部SA2の長さl2よりも大きく形成され得る。
【0134】
これにより、それぞれの収容部で短絡部の長さを異なるように制御することにより、使用しようとする環境に応じて、正面輝度および側面遮蔽効果を容易に制御することができる。
【0135】
図13を参照すると、前記光変換部300の収容部320に形成される短絡部は、収容部同士が互いに異なるサイズに形成され得る。
【0136】
詳しく、前記収容部320は、第1収容部P1および前記第1収容部P1と隔壁部310を介して互いに離隔する第2収容部P2を含み、前記第1収容部P1は、第1短絡部SA1を含み、前記第2収容部P2は、第2短絡部SA2を含むことができる。
【0137】
このとき、前記第1短絡部SA1および前記第2短絡部SA2は、互いに異なるサイズに形成され得る。即ち、前記第1短絡部SA1および前記第2短絡部SA2は、互いに異なる長さに形成され得る。
【0138】
詳しく、前記第1短絡部SA1の長さl1と前記第2短絡部SA2の長さl2は、互いに異なるサイズに形成され得る。例えば、前記第1短絡部SA1の長さl1が前記第2短絡部SA2の長さl2よりも大きく形成され得る。
【0139】
これにより、それぞれの収容部における短絡部の長さを異なるように制御することにより、使用しようとする環境に応じて、正面輝度および側面遮蔽効果を容易に制御することができる。
【0140】
図14を参照すると、前記光変換部300の収容部320に形成される短絡部は、隣接する収容部同士が互いに重ならないように形成され得る。
【0141】
詳しく、前記収容部320は、第1収容部P1および前記第1収容部P1と隔壁部310を介して互いに離隔する第2収容部P2を含み、前記第1収容部P1は、第1短絡部SA1を含み、前記第2収容部P2は、第2短絡部SA2を含むことができる。
【0142】
このとき、前記第1短絡部SA1および前記第2短絡部SA2は、互いに重ならないように配置され得る。
【0143】
詳しく、前記第1短絡部SA1と前記第2短絡部SA2は、前記第1方向Aで互いに重ならない位置にそれぞれ配置され得る。
【0144】
これにより、光経路制御部材の一領域に短絡部が集中されることを防止して、短絡部が視認されることを防止でき、一領域で側面遮蔽効果が低下することを防止することができる。
【0145】
実施例に係る光経路制御部材の製造方法は、樹脂層に陰角形状を有して一定のサイズを有する収容部を形成して、収容部の内部にスキージングまたはスクリーンプリンティングなどの方法で分散液を容易に充填することができる。
【0146】
即ち、前記収容部に短絡部を形成し、収容部のサイズを一定単位のサイズに制御して、スキージングまたはスクリーンプリンティングによっても分散液の充填性を満足しながら充填することができる。
【0147】
また、収容部に複数の短絡部を形成して、短絡部により光経路制御部材の正面輝度を向上させることができる。
【0148】
また、収容部の互いに連結される内側面の角度を任意に制御して、分散液を充填する際の充填方向を任意にティルティングする工程を省略して工程効率を向上させることができる。
【0149】
また、複数の収容部を含む収容部において、各収容部の短絡部または複数の収容部同士の短絡部の配置を制御して、使用しようとする環境に応じて、容易に側面遮蔽および正面輝度を制御しながら、視認性を向上させることができる。
【0150】
以下、
図15~
図21を参照して、他の実施例に係る光経路制御部材について説明する。他の実施例に係る光経路制御部材の説明においては、前述した実施例に係る光経路制御部材と同一または類似の説明については説明を省略し、同一の構成については同一の図面符号を付与する。
【0151】
図15は、他の実施例に係る光経路制御部材の光変換部300の上面図を示す図である。
図15を参照すると、前記光変換部300は、複数の収容部320と前記収容部320の間の隔壁部310とを含むことができる。
【0152】
前記収容部320は、互いに離隔する複数の収容部を含むことができる。前記複数の収容部は、一方向に延びて形成され得る。前記収容部の離隔領域には隔壁部310が配置され得る。
【0153】
即ち、前記収容部320は複数の収容部を含む。詳しく、前記収容部320は複数の単位収容セルを含む。より詳しく、前記収容部320は、互いに離隔する複数の単位収容セルを含む。
【0154】
それぞれの列に配置される収容部は、互いにずれて配置され得る。即ち、それぞれの列に配置されるそれぞれの収容部は、重畳領域OAおよび非重畳領域NOAを含むことができる。
【0155】
図16および
図17は、
図15のA-A‘領域を切断した光経路制御部材の断面図を示す図であり、
図18および
図19は、
図15のB-B’領域を切断した光経路制御部材の断面図を示す図である。
【0156】
前記光変換部300と前記第1基板110との間、または前記光変換部300と前記第2基板120との間のうち少なくとも一つの間には接着層400が配置され得る。前記接着層400によって、前記第1基板110、前記第2基板120、および前記光変換部300が接着され得る。
【0157】
図16~
図19を参照すると、前記分散液320aは、前記収容部320の内部に部分的に配置され得る。詳しく、前記分散液320aの高さは、前記収容部320の高さよりも小さいことがある。即ち、前記収容部320には、前記分散液320aおよび前記分散液320aが配置されない空気層320b領域が形成され得る。
【0158】
即ち、前記空気層320bは、以下で説明する前記第1収容部の複数の単位収容セルおよび前記第2収容部の複数の単位収容セルの内部で前記分散液と前記接着層との間に配置され得る。
【0159】
前記光変換部300を接着する接着層400は、前記隔壁部310と接着され得る。詳しく、前記接着層400は、前記分散液320aとは接触せず、前記隔壁部310とのみ接着され得る。即ち、前記分散液320aが前記収容部310の内部を完全に満たさずに配置されるので、前記接着層400は、前記隔壁部310とのみ接着し、前記分散液320aとは接着しないことがある。
【0160】
これにより、前記光変換部と前記第1、2基板との接着力を向上させることができる。即ち、前記光変換部と前記第1,2基板とを接着する接着層が硬化前に分散液と接着されることを防止することができる。即ち、接着層が硬化前に分散液と接触する場合、硬化前に接着物質と分散液との反応が起きたり、分散液の物質によって接着物質が分散液に溶解することがあるので、硬化後の接着層の接着特性が低下することがある。実施例に係る光経路制御部材は、接着層と分散液との接触を防止して、硬化前の接着物質と分散液との接触によって接着層の接着力が低下することを防止することができる。
【0161】
また、実施例に係る光経路制御部材は、接着層を配置する工程において分散液が外部に溢れることを防止することができる。即ち、接着層を形成する際に発生する圧力によって、収容部内部の分散液が収容部の外部すなわち隔壁部に溢れることを防止することができる。即ち、前記分散液を収容部の高さよりも低くして、接着層形成による分散液の溢れ現象を防止して、隔壁部に溢れてユーザに染みとして視認されることを防止することができる。
【0162】
したがって、実施例に係る光経路制御部材は、接着層による接着特性を向上させて、光経路制御部材の信頼性を向上させることができ、分散液の溢れ特性を防止して、染みによる視認性低下を防止することができる。
【0163】
前記収容部320内部で前記分散液320aと前記空気層320bの比率は、一定の範囲に制御され得る。詳しく、前記分散液320aの高さh1と前記空気層320bの高さh2は、相異なることがある。より詳しく、前記分散液320aの高さh1の高さは、前記空気層320bの高さh2よりも大きいことがある。
【0164】
例えば、前記空気層320bの高さh2は、前記収容部320の高さHに対して2%~20%の高さに形成され得る。前記空気層320bの高さh2が2%未満の場合、即ち、前記分散液320aの高さh1が98%以上の場合、前記光変換部に接着層を配置する際、圧力により接着物質と分散液が接触されて、接着層の接着特性が低下して、接着力が低下することがある。また、前記空気層320bの高さh2が20%を超える場合、即ち、前記分散液320aの高さh1が80%以下である場合、光経路制御部材をディスプレイ装置に付着して立てて使用する際、空気層の高さが増加し、ユーザに染みとしで視認されて、視認性が低下することがあり、空気層における屈折率の変化によって正面輝度が低下することがある。
【0165】
また、前記収容部320のサイズは、一定の範囲に制御され得る。詳しく、前記収容部320の第1幅w1、第2幅w2、および高さHは、一定の範囲に制御され得る。
【0166】
前記収容部の第1幅w1は、前記収容部の短幅と定義され得る。前記第1幅w1は5μm以上であり得る。詳しく、前記第1幅w1は5μm~50μmであり得る。前記第1幅w1が5μm未満の場合、前記収容部が遮光の役割を果たす際、視野角が広くなって、実現しようとする視野角を実現することが困難である。また、前記第1幅w1が50μmを超える場合、前記収容部のパターンがユーザに視認され得るので、視認性が低下することがある。
【0167】
前記収容部の第2幅w2は、前記収容部の長幅と定義され得る。前記第2幅w2は、前記第1幅w1よりも大きいことがある。前記第2幅w2は、前記第1幅w1のサイズに対して3倍~20倍のサイズを有することができる。例えば、前記第2幅w2は15μm~1000μmであり得る。
【0168】
前記第2幅w2が前記第1幅w1のサイズに対して3倍未満である場合、前記収容部が遮光の役割を果たす際、視野角が狭くなって、実現しようとする視野角を実現することが困難である。また、前記第2幅w2が前記第1幅w1のサイズに対して20倍を超える場合、光経路制御部材をディスプレイ装置に付着して立てて使用する際、空気層の高さが増加し、ユーザに染みとして視認されて、視認性が低下することがある。
【0169】
前記収容部の高さHは50μm~300μmであり得る。前記収容部の高さHが50μm未満の場合、視野角が狭くなって、実現しようとする視野角を実現することが困難である。また、前記収容部の高さHが300μmを超える場合、前記分散液内で移動する粒子の距離が増加して、光吸収粒子の移動速度が減少し、これにより光経路制御部材の駆動特性が低下することがある。
【0170】
また、図面には示されていないが、前記収容部320の上部にはシーリング層が配置され得る。詳しく、前記収容部320の上部には前記分散液を外部と封止するシーリング層が配置され得る。前記シーリング層がさらに配置される場合、前記シーリング層は、前記空気層と前記分散液との間に配置され得る。
【0171】
前述したように、他の実施例に係る光経路制御部材は、前記収容部の内部に配置される分散液を前記収容部の高さよりも低く配置することができる。これにより、接着層を介して光変換部と基板とを接着する際、接着物質が光変換部の分散液と接触することを防止することができる。これにより、実施例に係る光経路制御部材は、接着物質と分散液との接触によって接着層の接着特性が低下することを防止できるので、向上した信頼性を有することができる。
【0172】
また、前記接着層を配置する際、接着工程による圧力により分散液が外部すなわち隔壁部に溢れることを防止することができる。これにより、実施例に係る光経路制御部材は、分散液の溢れによる染みを防止することができるので、向上した視認性を有することができる。
【0173】
一方、前記収容部320は、多様な配列で配置され得る。
【0174】
図15を参照すると、前記収容部320は、複数の収容部321を含むことができる。
【0175】
前記受け部は、列方向に互いに離隔して配置され得る。例えば、前記収容部321は、第1列1Aに配置される第1収容部321aおよび第2列2Aに配置される第2収容部321bを含むことができる。
【0176】
前記第1列に配置される第1収容部321aは、互いに離隔して配置され得、前記第2列に配置される第2収容部321bも互いに離隔して配置され得る。
【0177】
詳しく、前記第1収容部321aは、第1列方向に互いに離隔する複数の単位収容セルを含み、前記第2収容部321bは、第2列方向に互いに離隔する複数の単位収容セルを含むことができる。
【0178】
前記第1収容部321aは、前記第2収容部321bと前記第1列方向および前記第2列方向と垂直な方向に重なる重畳領域OAおよび重ならない非重畳領域NOAを含むことができる。
【0179】
詳しく、前記第1収容部321aは、隣接して配置される前記第2収容部321bと行方向に重なる重畳領域OAおよび行方向に重ならない非重畳領域NOAを含むことができる。即ち、前記第1列の第1収容部321aと前記第2列の第2収容部321bは、行方向に互いに部分的にずれるように配置され得る。
【0180】
これにより、前記光経路制御部材の視認性を向上させることができる。即ち、前記光経路制御部材をノートブックなどの装置に使用して立てて使用する際、空気層が形成される領域がユーザに視認され得る。このとき、前記第1列の第1収容部321aと前記第2列の第2収容部321bとを行方向に互いに部分的にずれるように配置して、それぞれのパターンで空気層が形成される領域による染みが線形状として視認されることを防止することができる。
【0181】
これにより、ユーザが見るとき、このような染みが視認されることを最小限に抑えることができるので、光経路制御部材の視認性を向上させることができる。
【0182】
また、
図20を参照すると、前記収容部は、互いに異なるサイズに形成され得る。詳しく、前記収容部は、互いに異なる第2幅w2に形成され得る。
【0183】
前記受け部は、列方向に互いに離隔して配置され得る。例えば、前記収容部321は、第1列1Aに配置される第1収容部321aおよび第2列2Aに配置される第2収容部321bを含むことができる。
【0184】
前記第1列に配置される第1収容部321aの複数の単位収容セルは、互いに離隔して配置され得、前記第2列に配置される第2収容部321bの複数の単位収容セルも互いに間隔して配置され得る。
【0185】
前記第1収容部321aの複数の単位収容セルは、互いに異なるサイズ、すなわち 互いに異なる第2幅w2を有することができる。また、前記第2収容部321bの複数の単位収容セルも互いに異なる第2幅w2を有することができる。
【0186】
また、前記第1収容部321aの複数の単位収容セルの幅と前記第2収容部321bの複数の単位収容セルの幅は、 同一か、または相異なることがある。
【0187】
これにより、前記光経路制御部材の視認性を向上させることができる。即ち、前記光経路制御部材をノートブックなどの装置に使用して立てて使用する際、空気層が形成される領域がユーザに視認され得る。このとき、前記第1列の第1収容部321aと前記第2列の第2収容部321bとを互いに異なるサイズに形成して、それぞれの収容部で空気層が形成される領域による染みが線形状として視認されることを防止することができる。
【0188】
これにより、ユーザが見るとき、このような染みが視認されることを最小限に抑えることができるので、光経路制御部材の視認性を向上させることができる。
【0189】
また、前記光経路制御部材を表示パネルなどと接着して使用する際、表示パネルに含まれる画素パターンなどと重なって形成されるモアレ現象を防止することができる。即ち、前記光経路制御部材の収容部のサイズをランダムに形成することによって、前記収容部と画素パターンが重なったときに発生し得るモアレ現象を最小限に抑えることができる。これにより、モアレ現象を最小限に抑えて、光経路制御部材の視認性を向上させることができる。
【0190】
また、
図21を参照すると、前記収容部の離隔距離は、互いに異なるサイズに離隔することがある。
【0191】
前記受け部は、列方向に互いに離隔して配置され得る。例えば、前記収容部321は、第1列1Aに配置される第1収容部321aの複数の単位収容セルおよび第2列1Aに配置される第2収容部321bの複数の単位収容セルを含むことができる。
【0192】
前記第1列に配置される第1収容部321aの複数の単位収容セルは、互いに離隔して配置され得、前記第2列に配置される第2収容部321bの複数の単位収容セルも、互いに間隔して配置され得る。
【0193】
前記第1収容部321aの複数の単位収容セルの離隔距離d1は、前記第2収容部321bの複数の単位収容セルの離隔距離d2と異なることがある。また、前記第1列において、前記第1収容部321aの複数の単位収容セルのそれぞれの離隔距離d1は、互いに異なることがある。
【0194】
これにより、前記光経路制御部材の視認性を向上させることができる。即ち、前記光経路制御部材をノートブックなどの装置に使用して立てて使用する際、空気層が形成される領域がユーザに視認され得る。このとき、前記第1収容部321aの複数の単位収容セルの離隔距離d1と前記第2収容部321bの複数の単位収容セルの離隔距離d2とを互いに異ならせたり、前記第1、第2列において、前記第1、2収容部の複数の単位収容セルのそれぞれの離間距離を互いに異ならせることによって、それぞれの収容部で空気層が形成される領域による染みが線形状として視認されることを防止することができる。
【0195】
これにより、ユーザが見るとき、このような染みが視認されることを最小限に抑えることができるので、光経路制御部材の視認性を向上させることができる。
【0196】
また、前記光経路制御部材を表示パネルなどと接着して使用する際、表示パネルに含まれる画素パターンなどと重なって形成されるモアレ現象を防止することができる。即ち、前記光経路制御部材の収容部の間隔距離をランダムに形成することによって、前記収容部が形成するパターンと画素パターンが重なったときに発生し得るモアレ現象を最小限に抑えることができる。これにより、モアレ現象を最小限に抑えて、光経路制御部材の視認性を向上させることができる。
【0197】
以下、
図22~
図24を参照して、実施例に係る光経路制御部材が適用される表示装置およびディスプレイ装置について説明する。
【0198】
図22を参照すると、実施例に係る光経路制御部材1000は、表示パネル2000上に配置され得る。
【0199】
前記表示パネル2000と前記光経路制御部材1000は、互いに接着して配置され得る。例えば、前記表示パネル2000と前記光経路制御部材1000は、接着部材1500を通じて互いに接着され得る。前記接着部材1500は透明であり得る。例えば、前記接着部材1500は、光学用透明接着物質を含む接着剤または接着層を含むことができる。
【0200】
前記接着部材1500は、離型フィルムを含むことができる。詳しく、前記光経路部材と表示パネルを接着させるとき、離型フィルムを除去した後、前記光経路制御部材および前記表示パネルを接着させることができる。
【0201】
前記表示パネル2000は、第1’基板2100および第2’基板2200を含むことができる。前記表示パネル2000が液晶表示パネルである場合、前記光経路制御部材は、前記液晶パネルの下部に形成され得る。即ち、液晶パネルでユーザが眺める面を液晶パネルの上部と定義するとき、前記光経路制御部材は、前記液晶パネルの下部に配置され得る。前記表示パネル2000は、薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor、TFT)と画素電極を含む第1’基板2100とカラーフィルタ層を含む第2’基板2200が液晶層を挟んで合着した構造に形成され得る。
【0202】
また、前記表示パネル2000は、薄膜トランジスタ、カラーフィルタおよびブラック電解質が第1’基板2100に形成され、第2’基板2200が液晶層を挟んで前記第1’基板2100と合着するCOT(color filter on transistor)構造の液晶表示パネルであり得る。即ち、前記第1’基板2100上に薄膜トランジスタを形成し、前記薄膜トランジスタ上に保護膜を形成し、前記保護膜上にカラーフィルタ層を形成することができる。また、前記第1’基板2100には、前記薄膜トランジスタと接触する画素電極を形成する。このとき、開口率を向上させ、マスク工程を簡略化するためにブラック電解質を省略し、共通電極がブラック電解質の役割を兼ねるように形成することもできる。
【0203】
また、前記表示パネル2000が液晶表示パネルである場合、前記表示装置は、前記表示パネル2000の背面で光を提供するバックライトユニットをさらに含むことができる。前記バックライトユニットは、前記光経路制御部材の下部に配置され得る。
【0204】
即ち、
図22のように、前記光経路制御部材は、前記液晶パネルの下部に配置され得る。
【0205】
あるいは、前記表示パネル2000が有機発光ダイオードパネルである場合、前記光経路制御部材は、前記有機発光ダイオードパネルの上部に形成され得る。即ち、有機発光ダイオードパネルでユーザが眺める面を前記有機発光ダイオードパネルの上部と定義するとき、前記光経路制御部材は、前記有機発光ダイオードパネルの上部に配置され得る。前記表示パネル2000は、別の光源を必要としない自発光素子を含むことができる。前記表示パネル2000は、第1’基板2100上に薄膜トランジスタが形成され、前記薄膜トランジスタと接触する有機発光素子が形成され得る。前記有機発光素子は、陽極、陰極、および前記陽極と陰極との間に形成された有機発光層を含むことができる。また、前記有機発光素子上にインカプセルのための封止基板の役割を果たす第2基板2200をさらに含むことができる。
【0206】
また、図面には示されていないが、前記光経路制御部材1000と前記表示パネル2000との間に偏光板がさらに配置され得る。前記偏光板は、線偏光板または外光反射防止偏光板であり得る。例えば、前記表示パネル2000が液晶表示パネルである場合、前記偏光板は、線偏光板であり得る。また、前記表示パネル2000が有機発光ダイオードパネルである場合、前記偏光板は、外光反射防止偏光板であり得る。
【0207】
また、前記光経路制御部材1000上には、反射防止層またはアンチグレアなどの追加の機能層1300がさらに配置され得る。詳しく、前記機能層1300は、前記光経路制御部材の前記第1基板110の一面と接着され得る。図面には示されていないが、前記機能層1300は、前記光経路制御部材の第1基板110と接着層を介して互いに接着され得る。また、前記機能層1300上には、前記機能層を保護する離型フィルムがさらに配置され得る。
【0208】
また、前記表示パネルと光経路制御部材との間にはタッチパネルがさらに配置され得る。
【0209】
図面上には、前記光経路制御部材が前記表示パネルの上部に配置されることが示されたが、実施例はこれに限定されず、前記光制御部材は、光調節が可能な位置、すなわち、前記表示パネルの下部または前記表示パネルの第2基板および第1基板の間など、多様な位置に配置され得る。
【0210】
図23および
図24を参照すると、実施例に係る光経路制御部材は、車両に適用され得る。
【0211】
図23および
図24を参照すると、実施例に係る光経路制御部材は、ディスプレイを表示するディスプレイ装置に適用され得る。
【0212】
例えば、
図23のように光経路制御部材に電源が印加されない場合には、前記収容部が光遮断部として機能して、ディスプレイ装置が遮光モードで駆動され、
図24のように光経路制御部材に電源が印加される場合、前記収容部が光透過部として機能して、ディスプレイ装置が公開モードで駆動され得る。
【0213】
これにより、ユーザが電源の印加によってディスプレイ装置をプライバシーモードまたは一般モードで容易に駆動することができる。
【0214】
また、図面には示されていないが。実施例に係る光経路制御部材が適用されるディスプレイ装置は、車両の内部にも適用され得る。
【0215】
例えば、実施例に係る光経路制御部材を含むディスプレイ装置は、車両の情報、車両の移動経路を確認する映像を表現することができる。前記ディスプレイ装置は、車両の運転席および助手席の間に配置され得る。
【0216】
また、実施例に係る光経路制御部材は、車両の速度、エンジン、および警告信号などを表示する計器盤に適用され得る。
【0217】
また、実施例に係る光経路制御部材は、車両の前面ガラス(FG)または左右の窓ガラスに適用され得る。
【0218】
上述した実施例に説明された特徴、構造、効果などは本発明の少なくとも一つの実施例に含まれ、必ずしも一つの実施例にのみ限定されるものではない。さらに、各実施例において例示された特徴、構造、効果などは実施例が属する分野の通常の知識を有する者によって他の実施例に対しても組合せまたは、変形して実施可能である。したがって、このような組合せと変形に関係した内容は、本発明の範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【0219】
また、以上、実施例を中心に説明したが、これは単なる例示に過ぎず、実施例を限定するものではなく、実施例が属する分野の通常の知識を有した者であれば本実施例の本質的な特性を逸脱しない範囲で、以上で例示されていない様々な変形と応用が可能であることが理解できるだろう。例えば、実施例に具体的に示された各構成要素は、変形して実施することができるものである。そして、このような変形と応用に係る差異点は、添付された請求範囲で設定する実施例の範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【手続補正書】
【提出日】2022-04-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1基板と、
前記第1基板上に配置される第1電極と、
前記第1基板の上に配置される第2基板と、
前記第2基板下に配置される第2電極と、
前記第1電極と前記第2電極との間に配置され、第1方向および第2方向が定義される光変換部と、を含み、
前記光変換部は、前記第1方向に交互に配置される隔壁部および収容部を含み、
前記収容部は、前記第2方向に離隔して配置される複数のセルを含み、
前記セルのうち少なくとも一つのセルは、互いに連結される第1内側面および第2内側面を含み、
前記第1内側面および前記第2内側面のうち少なくとも一つの内側面は、前記第1方向および前記第2方向と異なる方向に延
び、
前記第1内側面と前記第2内側面は、35°~55°または125°~145°の角度で傾斜する、光経路制御部材。
【請求項2】
前記第1内側面は、前記第1方向と異なる方向に延び、
前記第2内側面は、前記第2方向と対応する方向に延びる、請求項1に記載の光経路制御部材。
【請求項3】
前記セルは、台形状に形成される、請求項1又は2に記載の光経路制御部材。
【請求項4】
前記収容部は、前記第2方向に隣接するセルの間に配置される少なくとも一つの短絡部を含む、請求項1
乃至3のいずれか一項に記載の光経路制御部材。
【請求項5】
前記第1内側面または前記第2内側面は、前記第1方向または前記第2方向に対応する方向に延びる、請求項1
乃至4のいずれか一項に記載の光経路制御部材。
【請求項6】
前記セルの長さは、50μm~150μmである、請求項1
乃至5のいずれか一項に記載の光経路制御部材。
【請求項7】
前記短絡部の長さは、前記セルの幅の0.5倍以下である、請求項
4に記載の光経路制御部材。
【請求項8】
前記短絡部と前記隔壁部は一体に形成される、請求項
4に記載の光経路制御部材。
【請求項9】
前記収容部は、分散液および前記分散液内に分散される光変換粒子を含み、
前記第1方向および前記第2方向のうち少なくとも一つの方向は、前記分散液が充填される方向と定義される、請求項1
乃至8のいずれか一項に記載の光経路制御部材。
【請求項10】
前記収容部は、前記第1方向に互いに離隔する第1収容部および第2収容部を含み、
前記短絡部の長さは、前記第1収容部および前記第2収容部のピッチよりも小さい、請求項
4に記載の光経路制御部材。
【請求項11】
前記短絡部は、第1短絡部および第2短絡部を含み、
前記第1短絡部および前記第2短絡部は、互いに異なる長さに形成される、請求項10に記載の光経路制御部材。
【請求項12】
前記収容部は、第1収容部および前記第1収容部と、前記隔壁部を介して互いに離隔する第2収容部を含み、
前記第1収容部は、第1短絡部を含み、
前記第2収容部は、第2短絡部を含み、
前記第1短絡部と前記第2短絡部は、前記第1方向に重ならない、請求項4に記載の光経路制御部材。
【請求項13】
前記収容部の内部には、光変換粒子が分散された分散液が配置され、
前記分散液の高さは、前記収容部の高さよりも小さい、請求項1乃至12のいずれか一項に記載の光経路制御部材。
【請求項14】
前記光変換部と前記第2電極との間に配置される接着層をさらに含み、
前記収容部と前記接着層との間に空気層が形成される、請求項13に記載の光経路制御部材。
【請求項15】
前記空気層の高さは、前記収容部の高さに対して2%~20%の高さに形成される、請求項14に記載の光経路制御部材。
【請求項16】
前記セルの単幅と定義される第1幅は、5μm~50μmであり、
前記セルの長幅と定義される第1幅は、15μm~1000μmであり、
前記セルの高さは、50μm~300μmである、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の光経路制御部材。
【請求項17】
前記収容部は、第1列に配置される第1収容部および第2列に配置される第2収容部を含み、
前記第1収容部は、前記第2収容部と前記第1列方向および前記第2列方向と垂直な方向に重なる重畳領域および重ならない非重畳領域を含む、請求項1乃至16のいずれか一項に記載の光経路制御部材。
【請求項18】
前記収容部は、第1列に配置される第1収容部および第2列に配置される第2収容部を含み、
前記第1収容部の複数のセルのサイズは互いに異なり、
前記第2収容部の複数のセルのサイズは、互いに異なる、請求項1乃至17のいずれか一項に記載の光経路制御部材。
【請求項19】
前記収容部は、第1列に配置される第1収容部および第2列に配置される第2収容部を含み、
前記第1収容部の複数のセルの離隔距離は、前記第2収容部の複数のセルの離隔距離と異なる、請求項1乃至18のいずれか一項に記載の光経路制御部材。
【請求項20】
表示パネルと、
前記表示パネルに配置される光路制御部材と、を含み、
前記光路制御部材は、
第1基板と、
前記第1基板の上部面上に配置される第1電極と、
前記第1基板の上部に配置される第2基板と、
前記第2基板の下部面に配置される第2電極と、
前記第1電極と前記第2電極との間に配置され、第1方向および第2方向が定義される光変換部と、を含み、
前記光変換部は、前記第1方向に交互に配置される隔壁部および収容部をみ、
前記収容部は、前記第2方向に離隔して配置される複数のセルを含み、
前記セルのうち少なくとも一つのセルは、互いに連結される第1内側面および第2内側面を含み、
前記第1内側面および前記第2内側面の少なくとも一つの内側面は、前記第1方向および前記第2方向と異なる方向に延び
、
前記第1内側面と前記第2内側面は、35°~55°または125°~145°の角度で傾斜する、ディスプレイ装置。
【手続補正書】
【提出日】2022-04-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1基板と、
前記第1基板上に配置される第1電極と、
前記第1基板の上に配置される第2基板と、
前記第2基板下に配置される第2電極と、
前記第1電極と前記第2電極との間に配置され、第1方向および第2方向が定義される光変換部と、を含み、
前記光変換部は、前記第1方向に交互に配置される隔壁部および収容部を含み、
前記収容部は、前記第2方向に離隔して配置される複数のセルを含み、
前記セルのうち少なくとも一つのセルは、互いに連結される第1内側面および第2内側面を含み、
前記第1内側面および前記第2内側面のうち少なくとも一つの内側面は、前記第1方向および前記第2方向と異なる方向に延び、
前記第1内側面と前記第2内側面は、35°~55°または125°~145°の角度で傾斜する、光経路制御部材。
【請求項2】
前記第1内側面は、前記第1方向と異なる方向に延び、
前記第2内側面は、前記第2方向と対応する方向に延びる、請求項1に記載の光経路制御部材。
【請求項3】
前記セルは、台形状に形成される、請求項1又は2に記載の光経路制御部材。
【請求項4】
前記収容部は、前記第2方向に隣接するセルの間に配置される少なくとも一つの短絡部を含む、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の光経路制御部材。
【請求項5】
前記第1内側面または前記第2内側面は、前記第1方向または前記第2方向に対応する方向に延びる、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の光経路制御部材。
【請求項6】
前記セルの長さは、50μm~150μmである、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の光経路制御部材。
【請求項7】
前記短絡部の長さは、前記セルの幅の0.5倍以下である、請求項4に記載の光経路制御部材。
【請求項8】
前記短絡部と前記隔壁部は一体に形成される、請求項4に記載の光経路制御部材。
【請求項9】
前記収容部は、分散液および前記分散液内に分散される光変換粒子を含み、
前記第1方向および前記第2方向のうち少なくとも一つの方向は、前記分散液が充填される方向と定義される、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の光経路制御部材。
【請求項10】
前記収容部は、前記第1方向に互いに離隔する第1収容部および第2収容部を含み、
前記短絡部の長さは、前記第1収容部および前記第2収容部のピッチよりも小さい、請求項4に記載の光経路制御部材。
【請求項11】
前記短絡部は、第1短絡部および第2短絡部を含み、
前記第1短絡部および前記第2短絡部は、互いに異なる長さに形成される、請求項10に記載の光経路制御部材。
【請求項12】
前記収容部は、第1収容部および前記第1収容部と、前記隔壁部を介して互いに離隔する第2収容部を含み、
前記第1収容部は、第1短絡部を含み、
前記第2収容部は、第2短絡部を含み、
前記第1短絡部と前記第2短絡部は、前記第1方向に重ならない、請求項4に記載の光経路制御部材。
【請求項13】
前記収容部の内部には、光変換粒子が分散された分散液が配置され、
前記分散液の高さは、前記収容部の高さよりも小さい、請求項1乃至12のいずれか一項に記載の光経路制御部材。
【請求項14】
前記光変換部と前記第2電極との間に配置される接着層をさらに含み、
前記収容部と前記接着層との間に空気層が形成される、請求項13に記載の光経路制御部材。
【請求項15】
前記空気層の高さは、前記収容部の高さに対して2%~20%の高さに形成される、請求項14に記載の光経路制御部材。
【請求項16】
前記セルの単幅と定義される第1幅は、5μm~50μmであり、
前記セルの長幅と定義される第1幅は、15μm~1000μmであり、
前記セルの高さは、50μm~300μmである、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の光経路制御部材。
【請求項17】
前記収容部は、第1列に配置される第1収容部および第2列に配置される第2収容部を含み、
前記第1収容部は、前記第2収容部と前記第1列方向および前記第2列方向と垂直な方向に重なる重畳領域および重ならない非重畳領域を含む、請求項1乃至16のいずれか一項に記載の光経路制御部材。
【請求項18】
前記収容部は、第1列に配置される第1収容部および第2列に配置される第2収容部を含み、
前記第1収容部の複数のセルのサイズは互いに異なり、
前記第2収容部の複数のセルのサイズは、互いに異なる、請求項1乃至17のいずれか一項に記載の光経路制御部材。
【請求項19】
前記収容部は、第1列に配置される第1収容部および第2列に配置される第2収容部を含み、
前記第1収容部の複数のセルの離隔距離は、前記第2収容部の複数のセルの離隔距離と異なる、請求項1乃至18のいずれか一項に記載の光経路制御部材。
【請求項20】
表示パネルと、
前記表示パネルに配置される光路制御部材と、を含み、
前記光路制御部材は、
第1基板と、
前記第1基板の上部面上に配置される第1電極と、
前記第1基板の上部に配置される第2基板と、
前記第2基板の下部面に配置される第2電極と、
前記第1電極と前記第2電極との間に配置され、第1方向および第2方向が定義される光変換部と、を含み、
前記光変換部は、前記第1方向に交互に配置される隔壁部および収容部を
含み、
前記収容部は、前記第2方向に離隔して配置される複数のセルを含み、
前記セルのうち少なくとも一つのセルは、互いに連結される第1内側面および第2内側面を含み、
前記第1内側面および前記第2内側面の少なくとも一つの内側面は、前記第1方向および前記第2方向と異なる方向に延び、
前記第1内側面と前記第2内側面は、35°~55°または125°~145°の角度で傾斜する、ディスプレイ装置。
【国際調査報告】