(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-16
(54)【発明の名称】モータ
(51)【国際特許分類】
H02K 3/52 20060101AFI20221209BHJP
【FI】
H02K3/52 E
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022522751
(86)(22)【出願日】2020-10-14
(85)【翻訳文提出日】2022-04-14
(86)【国際出願番号】 KR2020014002
(87)【国際公開番号】W WO2021075848
(87)【国際公開日】2021-04-22
(31)【優先権主張番号】10-2019-0127906
(32)【優先日】2019-10-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517099982
【氏名又は名称】エルジー イノテック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100129713
【氏名又は名称】重森 一輝
(74)【代理人】
【識別番号】100137213
【氏名又は名称】安藤 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100143823
【氏名又は名称】市川 英彦
(74)【代理人】
【識別番号】100183519
【氏名又は名称】櫻田 芳恵
(74)【代理人】
【識別番号】100196483
【氏名又は名称】川嵜 洋祐
(74)【代理人】
【識別番号】100160749
【氏名又は名称】飯野 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100160255
【氏名又は名称】市川 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100182132
【氏名又は名称】河野 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100172683
【氏名又は名称】綾 聡平
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(72)【発明者】
【氏名】パク,キョンミン
【テーマコード(参考)】
5H604
【Fターム(参考)】
5H604AA08
5H604BB01
5H604BB08
5H604BB14
5H604CC01
5H604CC05
5H604CC15
5H604CC16
5H604QB14
(57)【要約】
本発明はシャフト;前記シャフトと結合されたロータ;前記ロータと対応するように配置されるステータ;前記ステータの上側に配置されるバスバーを含み、前記ステータはステータコアと、コイルを含み、前記バスバーは前記コイルと連結されるターミナルを含み、前記ターミナルはボディと、前記ボディから延びて前記コイルの端部と接触する複数個の連結端を含み、複数個の前記連結端のうち少なくともいずれか一つは複数個の前記ボディからそれぞれ延びた複数個の延長部が組み合わせられてなり、前記複数個の延長部は前記コイルの同一の端部と接触するモータを提供することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シャフト;
前記シャフトと結合されたロータ;
前記ロータと対応するように配置されるステータ;
前記ステータの上側に配置されるバスバーを含み、
前記ステータはステータコアと、コイルを含み、
前記バスバーは前記コイルと連結されるターミナルを含み、
前記ターミナルはボディと、前記ボディから延びて前記コイルの端部と接触する複数個の連結端を含み、
複数個の前記連結端のうち少なくともいずれか一つは複数個の前記ボディからそれぞれ延びた複数個の延長部が組み合わせられてなり、
前記複数個の延長部は前記コイルの同一の端部と接触する、モータ。
【請求項2】
シャフト;
前記シャフトと結合されたロータ;
前記ロータと対応するように配置されるステータ;
前記ステータの上側に配置されるバスバーを含み、
前記ステータはステータコアと、コイルを含み、
前記バスバーは前記コイルと連結される第1ターミナルおよび第2ターミナルを含み、
前記第1ターミナルは第1ボディと、前記第1ボディの一側端部から延びる第1延長部を含み、
前記第2ターミナルは第2ボディと、前記第2ボディの一側端部から延びる第2延長部を含み、
前記第1延長部と前記第2延長部は前記コイルの同一の端部と接触する、モータ。
【請求項3】
シャフト;
前記シャフトと結合されたロータ;
前記ロータと対応するように配置されるステータ;
前記ステータの上側に配置されるバスバーを含み、
前記ステータはステータコアと、コイルを含み、
前記バスバーは前記コイルと連結される第1ターミナルおよび第2ターミナルを含み、
軸方向を基準として、前記第1ターミナルと前記第2ターミナルのオーバーラップ領域は前記コイルの同一の端部と接触する、モータ。
【請求項4】
複数個の前記ボディは幅は同一であり、
前記延長部の幅は前記ボディの幅より小さい、請求項1に記載のモータ。
【請求項5】
前記延長部からなる前記連結端の幅は前記ボディの幅より小さい、請求項4に記載のモータ。
【請求項6】
前記第1ボディの幅と前記第2ボディの幅は同じであり、
前記第1延長部の幅は前記第1ボディの幅より小さく、
前記第2延長部の幅は前記第2ボディの幅より小さい、請求項2に記載のモータ。
【請求項7】
前記第1延長部の幅と前記第2延長部の幅の和は、前記第1ボディの幅または前記第2ボディの幅より小さい、請求項6に記載のモータ。
【請求項8】
軸方向を基準として、前記第1延長部と前記第2延長部はオーバーラップされるように配置される、請求項2に記載のモータ。
【請求項9】
前記第1ターミナルは前記第1ボディの他側端部から延びる第3延長部を含み、
前記第2ターミナルは前記第2ボディの他側端部から延びる第4延長部を含み、
前記第1延長部の幅と前記第2延長部の幅は同一であり、
前記第2延長部の幅と前記第4延長部の幅は異なる、請求項2に記載のモータ。
【請求項10】
前記第1延長部は前記第1ボディと連結される第1折り曲げ部と前記第1折り曲げ部と連結される第2折り曲げ部を含み、
前記第2延長部は前記第2ボディと連結される第3折り曲げ部と前記第3折り曲げ部と連結される第4折り曲げ部を含み、
前記第1折り曲げ部の折り曲げ方向と前記第3折り曲げ部の折り曲げ方向は軸の円周方向を基準として互いに反対であり、前記第2折り曲げ部と折り曲げ方向と前記第4折り曲げ部の折り曲げ方向は軸の円周方向を基準として互いに同じである、請求項2に記載のモータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施例はモータに関する。
【背景技術】
【0002】
モータはロータとステータを含む。ステータにはコイルが巻かれる。ステータに巻かれたコイルの連結端はバスバーと連結され得る。バスバーは胴体とターミナルを含む。ターミナルはコイルと連結される。ターミナルは胴体と、胴体から延びる複数の連結端を含む。ターミナルの胴体は大体曲面を含み、連結端はこのような胴体から分岐された形態である。したがって、ターミナルを製造するための板材の展開図の形状が非常に複雑な問題がある。展開図の形状が複雑であると製造工程が複雑となり、ターミナル製造過程でスクラップが多く発生する問題点がある。
【0003】
また、連結端の折り曲げパターンによって、バスバーの軸方向の長さが増加し、これに伴いモータの大きさが増加する問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、実施例は前記の問題点を解決するためのものであって、製造過程で、スクラップが少なく発生するターミナルを含むモータを提供することを解決しようとする課題とする。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は以上で言及された課題に限定されず、ここで言及されていないさらに他の課題は下記の記載から当業者に明確に理解され得るであろう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施例は、シャフトと、前記シャフトと結合されたロータと、前記ロータと対応するように配置されるステータと、前記ステータの上側に配置されるバスバーを含み、前記ステータはステータコアと、コイルを含み、前記バスバーは前記コイルと連結されるターミナルを含み、前記ターミナルはボディと、前記ボディから延びて前記コイルの端部と接触する複数個の連結端を含み、複数個の前記連結端のうち少なくともいずれか一つは複数個の前記ボディからそれぞれ延びた複数個の延長部が組み合わせられてなり、前記複数個の延長部は前記コイルの同一の端部と接触するモータを提供することができる。
【0007】
実施例は、シャフトと、前記シャフトと結合されたロータと、前記ロータと対応するように配置されるステータと、前記ステータの上側に配置されるバスバーを含み、前記ステータはステータコアと、コイルを含み、前記バスバーは前記コイルと連結される第1ターミナルおよび第2ターミナルを含み、前記第1ターミナルは第1ボディと、前記第1ボディの一側端部から延びる第1延長部を含み、前記第2ターミナルは第2ボディと、前記第2ボディの一側端部から延びる第2延長部を含み、前記第1延長部と前記第2延長部は前記コイルの同一の端部と接触するモータを提供することができる。
【0008】
実施例は、シャフトと、前記シャフトと結合されたロータと、前記ロータと対応するように配置されるステータと、前記ステータの上側に配置されるバスバーを含み、前記ステータはステータコアと、コイルを含み、前記バスバーは前記コイルと連結される第1ターミナルおよび第2ターミナルを含み、軸方向を基準として、前記第1ターミナルと前記第2ターミナルのオーバーラップ領域は前記コイルの同一の端部と接触するモータを提供することができる。
【0009】
好ましくは、複数個の前記ボディは幅は同一であり、前記延長部の幅は前記ボディの幅より小さくてもよい。
【0010】
好ましくは、前記延長部からなる前記連結端の幅は前記ボディの幅より小さくてもよい。
【0011】
好ましくは、前記第1ボディの幅と前記第2ボディの幅は同一であり、前記第1延長部の幅は前記第1ボディの幅より小さく、前記第2延長部の幅は前記第2ボディの幅より小さくてもよい。
【0012】
好ましくは、前記第1延長部の幅と前記第2延長部の幅の和は、前記第1ボディの幅または前記第2ボディの幅より小さくてもよい。
【0013】
好ましくは、軸方向を基準として、前記第1延長部と前記第2延長部はオーバーラップされるように配置され得る。
【0014】
好ましくは、前記第1ターミナルは前記第1ボディの他側端部から延びる第3延長部を含み、前記第2ターミナルは前記第2ボディの他側端部から延びる第4延長部を含み、前記第1延長部の幅と前記第2延長部の幅は同一であり、前記第2延長部の幅と前記第4延長部の幅は異なり得る。
【0015】
好ましくは、前記第1延長部は前記第1ボディと連結される第1折り曲げ部と前記第1折り曲げ部と連結される第2折り曲げ部を含み、前記第2延長部は前記第2ボディと連結される第3折り曲げ部と前記第3折り曲げ部と連結される第4折り曲げ部を含み、前記第1折り曲げ部の折り曲げ方向と前記第3折り曲げ部の折り曲げ方向は軸の円周方向を基準として互いに反対であり、前記第2折り曲げ部と折り曲げ方向と前記第4折り曲げ部の折り曲げ方向は軸の円周方向を基準として互いに同一であり得る。
【0016】
好ましくは、前記第2折り曲げ部の曲率と前記第4折り曲げ部の曲率は同一であり得る。
【0017】
好ましくは、前記第1延長部の下面と前記第2延長部の上面は接触し得る。
【0018】
好ましくは、前記バスバーの円周方向に沿って前記第2ターミナル、前記第1ターミナルおよび前記第2ターミナルの順で配置され得る。
【0019】
好ましくは、前記オーバーラップ領域で、前記第1ターミナルの下面と前記第2ターミナルの上面は接触し得る。
【0020】
好ましくは、前記第1ターミナルの幅と前記第2ターミナルの幅は同一であり、前記オーバーラップ領域の幅は、前記第1ターミナルの幅または前記第2ターミナルの幅より小さくてもよい。
【発明の効果】
【0021】
実施例によると、製造過程でスクラップが少なく発生するターミナルを含み、製造費用を大きく減らす有利な効果を提供する。
【0022】
実施例によると、ターミナルの連結端を形成するためのベンディング過程が減少するため製造工程が減少し、ベンディング過程で発生するターミナルの損傷を防止できる有利な効果を提供する。
【0023】
実施例によると、バスバーの軸方向の長さを減らしてモータの大きさを減らし得る有利な効果を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図2】バスバーのターミナルを図示した斜視図である。
【
図3】第1ターミナルの第1展開図パターンと第2ターミナルの第2展開図パターンを図示した図面である。
【
図8】軸方向にオーバーラップされるように配置される第1延長部と第2延長部を図示した図面である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
シャフトの長さ方向(上下方向)に平行な方向を軸方向といい、シャフトを中心に軸方向と垂直な方向を半径方向といい、シャフトを中心に半径方向の半径を有する円に沿っていく方向を円周方向という。
【0026】
図1は、実施例に係るモータを図示した図面である。以下、内側とは、ハウジング50でモータの中心であるシャフト10に向かう方向を示し、外側とは、シャフト10でハウジング50の方向に向かう方向である内側の反対方向を示す。また、以下において円周方向または半径方向はそれぞれ軸中心を基準とする。
【0027】
シャフト10はロータ20に結合され得る。電流の供給を通じてロータ20とステータ30に電磁気的相互作用が発生するとロータ20が回転し、これに連動してシャフト10が回転する。
【0028】
ロータ20はステータ30と電気的相互作用を通じて回転する。ロータ20はステータ30の内側に配置され得る。
【0029】
ステータ30はロータ20の外側に配置される。ステータ30はステータコア30Aと、ステータコア30Aに装着されるインシュレーター30Bおよびコイル30Cを含むことができる。コイル30Cはインシュレーター30Bに巻かれ得る。インシュレーター30Bはコイル30Cとステータコア30Aの間に配置され、ステータコア30Aとコイル30C間を互いに電気的に絶縁させる役割をする。コイル30Cはロータ20のマグネットと電気的相互作用を誘発する。
【0030】
バスバー40はステータ30の上側に配置される。バスバー40は絶縁材質のバスバーホルダー(図示されず)とバスバーホルダーと結合する複数個のターミナル(図示されず)を含む。この時、バスバーホルダーは絶縁材質で形成されて複数個のターミナル間で互いに連結されて接続されることを防止する。また、複数個のターミナルはステータコア30Aに巻かれたコイル30Cを互いに連結してそれぞれのコイルに電流を印加する機能を遂行する。
【0031】
ハウジング50はロータ20とステータ30を内部に収容する。
【0032】
図2は、バスバー40のターミナル100を図示した斜視図である。
【0033】
図1および
図2を参照すると、バスバーのターミナル100はU、V、W相の電源と連結される相ターミナルであるか、相ターミナルを電気的に連結する中性ターミナルであり得る。ターミナル100はボディ100Aとボディ100Aから延びる複数の連結端100Bを含むことができる。ボディは曲面であり得る。連結端100Bはコイル30Cとフュージング(fusing)される所である。連結端100Bはボディから外側または内側に折り曲げられて延長され得る。連結端100Bは下側から上がってきたコイル30Cの端部を囲むことができるように軸中心方向に平行な方向を中心として曲がった形状を有し得る。このようなターミナル100はモールド物によって固定され得る。
【0034】
一つの板材において、すべての連結端100Bが含まれるようにターミナル100を製造すると、ターミナル100の展開図の形状が複雑になる。したがって、ターミナル100の展開図の形状を単純化するために、実施例に係るモータは単位ターミナルを組み合わせてバスバーを生成する。
【0035】
ターミナル100は第1ターミナル110と第2ターミナル120が組み合わせられて形成され得る。第1ターミナル110と第2ターミナル120はバスバー40の円周方向に沿って連続するように配置され得る。例えば、バスバー40の円周方向を基準として、第1ターミナル110が2個の第2ターミナル120の間に配置され得る。第1ターミナル110と第2ターミナル120は連結端100Bを共有することができる。これは第1ターミナル110と第2ターミナル120の展開図パターンを単純化してスクラップ(scrap)を減らすためである。
【0036】
第1ターミナル110は第1ボディ111と、第1延長部112を含むことができる。第1延長部112は第1ボディ111の一端に配置され得る。
【0037】
第2ターミナル120は第2ボディ121と、第2延長部122を含むことができる。第2延長部122は第2ボディ121の一端に配置され得る。
【0038】
また、第1ターミナル110は第3延長部113をさらに含むことができ、第2ターミナル120は第4延長部123をさらに含むことができる。第3延長部113は第1ボディ111の他端に配置され得、第4延長部123は第2ボディ121の他端に配置され得る。
【0039】
第1延長部112と第2延長部122は互いに組み合わせられてコイル30Cと連結される連結端100Bをなす。第1延長部112と第2延長部122は軸方向を基準としてオーバーラップされるように配置される。
【0040】
図3は、第1ターミナル110の第1展開図パターンT1と第2ターミナル120の第2展開図パターンT2を図示した図面である。
【0041】
図2および
図3を参照すると、第1展開図パターンT1は板材であって、第1ターミナル110を形成する部分である。第2展開図パターンT2は板材であって、第2ターミナル120を形成する部分である。
【0042】
第1展開図パターンT1は、第1パート1と、第1パート1の一端から延びる第2パート1aと、第1パート1の他端から延びる第3パート1bを含むことができる。第1パート1は第1ボディ111を形成する部分であり、長方形構造を有する。第2パート1aと第3パート1bはそれぞれ第1、3延長部112、113を形成する部分である。
【0043】
第2展開図パターンT2は第4パート2と、第4パート2の一端から延びる第5パート2aと、第4パート2の他端から延びる第6パート2bを含むことができる。第4パート2は第2ボディ121を形成する部分であり、長方形構造を有する。第5パート2aは第2延長部122を形成する部分であり、第6パート2bは第4延長部123を形成する部分である。
【0044】
第1展開図パターンT1の上端エッジ1cと第2展開図パターンT2の上端エッジ2cは同一線上に配置される。そして、第1展開図パターンT1の下端エッジ1dと第2展開図パターンT2の下端エッジ2dも同一線上に配置される。したがって、第1展開図パターンT1の幅w1と第2展開図パターンT2の幅w3が同一である。第2パート1aと第5パート2aは上下方向にオーバーラップされるように配置される。
【0045】
このような展開図パターンの繰り返しは一定の幅を有する帯状部材の中で具現が可能であるためスクラップを大幅に減らし得る。
【0046】
図4は第1ターミナル110の斜視図であり、
図5は第1ターミナル110の平面図である。
【0047】
図4および
図5を参照すると、第1ボディ111は曲面状を有することができる。第1ボディ111は幅w1より厚さt1が小さい平板部材であり得る。第1ボディ111は軸方向に沿って立てられた形態を有し得る、第1、3延長部112、113は第1ボディ111の両側端部にそれぞれ配置される。第1、3延長部112、113の幅w2は第1ボディ111の延長部の幅w1より小さい。これは、板材において第1延長部112と重なる第2延長部122の領域を確保するために、第1延長部112の幅w2は第1ボディ111の幅w1より小さくならざるを得ないためである。
【0048】
第1延長部112は
図5で図示した通り、第1ボディ111の端部から外側に折り曲げられ、第1ボディ111より外側に配置され得る。または図面で図示してはいないが、第1延長部112が第1ボディ111の端部から内側に折り曲げられて第1ボディ111より内側に配置されてもよい。例えば、第1延長部112は第1折り曲げ部B1と第2折り曲げ部B2を含むことができる。第1折り曲げ部B1は第1ボディ111の一側端部と連結される。第2折り曲げ部B2は第1折り曲げ部B1と連結される。第3延長部113は第3折り曲げ部B3と第4折り曲げ部B4を含むことができる。第3折り曲げ部B3は第1ボディ111の他側端部と連結される。第4折り曲げ部B4は第3折り曲げ部B3と連結される。
【0049】
第1折り曲げ部B1の折り曲げ方向と第3折り曲げ部B3の折り曲げ方向は互いに反対であり得る。第1折り曲げ部B1と第2折り曲げ部B2の折り曲げ方向は互いに同一であり得る。第3折り曲げ部B3と第4折り曲げ部B4の折り曲げ方向は互いに異なり得る。
【0050】
図6は第2ターミナル120の斜視図であり、
図7は第2ターミナル120の平面図である。
【0051】
図6および
図7を参照すると、第2ボディ121は曲面状を有することができる。第2ボディ121は幅w3より厚さt2が小さい平板部材であり得る。第2ボディ121は軸方向に沿って立てられた形態を有し得る、第2延長部122は第2ボディ121の一側端部に配置される。第2延長部122の幅w4は第2ボディ121の延長部の幅w3より小さい。これは、板材において第2延長部122と重なる第1延長部112の領域を確保するために、第2延長部122の幅w4は第2ボディ121の延長部の幅w3より小さくならざるを得ないためである。
【0052】
第4延長部123は第2ボディ121の他側端部に配置される。第4延長部123の幅w5は第2ボディ121の幅w3と同一であり得る。
【0053】
第2延長部122は
図7で図示した通り、第2ボディ121の端部から外側に折り曲げられ、第2ボディ121より外側に配置され得る。または図面で図示してはいないが、第2延長部122が第2ボディ121の端部から内側に折り曲げられて第2ボディ121より内側に配置されてもよい。例えば、第2延長部122は第5折り曲げ部B5と第6折り曲げ部B6を含むことができる。第5折り曲げ部B5は第2ボディ121と連結される。第6折り曲げ部B6は第5折り曲げ部B5と連結される。第5折り曲げ部B5と第6折り曲げ部B6は折り曲げ方向が異なり得る。
【0054】
第4延長部123は第7折り曲げ部B7と第8折り曲げ部B8を含むことができる。第7折り曲げ部B7は第2ボディ121と連結される。第8折り曲げ部B8は第7折り曲げ部B7と連結され得る。第7折り曲げ部B7と第8折り曲げ部B8は折り曲げ方向が同一であり得る。
【0055】
一方、第1折り曲げ部B1の折り曲げ方向と第5折り曲げ部B5の折り曲げ方向は互いに反対であり、第2折り曲げ部B2と折り曲げ方向と第6折り曲げ部B6の折り曲げ方向は同一であり得る。これは隣接して連続する第1ターミナル110と第2ターミナル120が連結端100Bを共有するための構造であって、第1延長部112と第2延長部122を軸方向にオーバーラップされるように配置されるようにするためである。
【0056】
図8は、軸方向にオーバーラップされるように配置される第1延長部112と第2延長部122を図示した図面である。
【0057】
図3および
図8を参照すると、板材において、第2パート1aと第5パート2aを軸方向にオーバーラップされるように配置し、共にベンディングして、第1延長部112と第2延長部122を形成させることができる。したがって、第1延長部112の第2折り曲げ部B2の曲率と第2延長部122の第6折り曲げ部B6の曲率は同一であり得る。また、第1延長部112と第2延長部122を一度のベンディングで形成するため、ベンディング工程数が減少する利点がある。ベンディング工程数が減少するため第1ターミナル110や第2ターミナル120がベンディング過程でコーティングが掻かれたり、裂けたりする危険を大きく減らし得る。
【0058】
第1延長部112と第2延長部122の内側にコイル30Cの端部が配置され、配置されたコイル30Cの端部と第1延長部112とともに第2延長部122がフュージングされて連結される。その結果、第1延長部112と第2延長部122はコイル30Cの同一の端部と接触することになる。
【0059】
第2パート1aと第5パート2aを共にベンディングして、第1延長部112と第2延長部122を形成させた後、第1パート1と第4パート2を共にベンディングして第1ボディ111と第2ボディ121を形成させることができる。
【0060】
第1延長部112と第2延長部122が軸方向にオーバーラップされた状態で、第1延長部112の下面112aと第2延長部122の上面122aは
図8で図示した通り、離隔して配置され得、第1ターミナル110と第2ターミナル120がモールドに固定される過程で、第1延長部112の下面112aと第2延長部122の上面122aが接触してもよい。
【0061】
図9は、第1延長部112と第2延長部122の側面図である。
【0062】
図3および
図9を参照すると、第1展開図パターンT1と第2展開図パターンT2の特性上、第1ボディ111の幅w1と第2ボディ121の幅w3は同一であり、第1延長部112の幅w2と第2延長部122の幅w4の和は第1ボディ111の幅w1または第2ボディ121の幅w3より小さくならざるを得ない。したがって、バスバーの上下方向の長さを大幅に減らし、ひいてはモータの大きさを減らし得る利点がある。
【0063】
前述された実施例にはインナーロータ型モータを例に説明したが、これに限定されない。本発明はアウターロータ型モータにも適用可能である。また、車両用または家電用など多様な機器に利用することができる。
【国際調査報告】