(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-16
(54)【発明の名称】モータ
(51)【国際特許分類】
H02K 5/22 20060101AFI20221209BHJP
【FI】
H02K5/22
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022522753
(86)(22)【出願日】2020-10-14
(85)【翻訳文提出日】2022-04-14
(86)【国際出願番号】 KR2020014004
(87)【国際公開番号】W WO2021075849
(87)【国際公開日】2021-04-22
(31)【優先権主張番号】10-2019-0127905
(32)【優先日】2019-10-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517099982
【氏名又は名称】エルジー イノテック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100129713
【氏名又は名称】重森 一輝
(74)【代理人】
【識別番号】100137213
【氏名又は名称】安藤 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100143823
【氏名又は名称】市川 英彦
(74)【代理人】
【識別番号】100183519
【氏名又は名称】櫻田 芳恵
(74)【代理人】
【識別番号】100196483
【氏名又は名称】川嵜 洋祐
(74)【代理人】
【識別番号】100160749
【氏名又は名称】飯野 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100160255
【氏名又は名称】市川 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100182132
【氏名又は名称】河野 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100172683
【氏名又は名称】綾 聡平
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(72)【発明者】
【氏名】シン,ドンヒョン
【テーマコード(参考)】
5H605
【Fターム(参考)】
5H605AA07
5H605AA08
5H605BB05
5H605CC02
5H605CC06
5H605DD05
5H605EC01
5H605EC04
5H605EC07
5H605GG04
(57)【要約】
本発明はシャフト;前記シャフトに結合されたロータ;前記ロータと対応するように配置されるステータ;前記ステータの上側に配置されるバスバー;前記バスバーの上側に配置されるベアリングプレート;および前記ベアリングプレートに結合して前記バスバーと電気的に連結される電源ターミナル部を含み、前記バスバーは第1ターミナルを含み、前記電源ターミナル部は第2ボディと、前記第2ボディに配置される第2ターミナルを含み、前記ベアリングプレートは第1ホールを含み、前記第1ホールを貫通して前記第2ボディの内部に配置される前記第1ターミナルの第1端部と前記第2ターミナルの第2端部が前記第2ボディで接触するモータを提供することができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シャフト;
前記シャフトに結合されたロータ;
前記ロータと対応するように配置されるステータ;
前記ステータの上側に配置されるバスバー;
前記バスバーの上側に配置されるベアリングプレート;および
前記ベアリングプレートに結合して前記バスバーと電気的に連結される電源ターミナル部を含み、
前記バスバーは第1ターミナルを含み、
前記電源ターミナル部は第2ボディと、前記第2ボディに配置される第2ターミナルを含み、前記ベアリングプレートは第1ホールを含み、
前記第1ホールを貫通して前記第2ボディの内部に配置される前記第1ターミナルの第1端部と前記第2ターミナルの第2端部が前記第2ボディで接触する、モータ。
【請求項2】
前記第2ボディは前記第2ボディの下端に形成される第2スロットを含み、
前記第1ターミナルの第1端部は前記第2スロットに挿入される、請求項1に記載のモータ。
【請求項3】
前記第2ボディは第2ホールを含み、
前記第1端部と前記第2端部は前記第2ホールで接触するように配置され、前記第2ホールによって外部に露出される、請求項1に記載のモータ。
【請求項4】
前記第2ターミナルの第2端部にはエンボスが配置される、請求項1に記載のモータ。
【請求項5】
前記ベアリングプレートは第3ホールを含み、
前記第2ボディは前記第2ターミナルの外側に配置される第1パートと、前記第1パートから下側に延びる第2パートを含み、
前記第2パートは前記第3ホールに結合する第1突起を含む、請求項1に記載のモータ。
【請求項6】
前記第2パートの下面の大きさは前記第1ホールより大きく、
前記第2パートの下面は前記ベアリングプレートの上面と接触した状態で、前記第1ホールのすべての領域を覆う、請求項5に記載のモータ。
【請求項7】
前記ベアリングプレートの中心軸の半径方向を基準として、
複数個の前記第1突起のうち少なくとも一部は残りと異なる位置に配置され、
複数個の前記第3ホールのうち少なくとも一部は残りと異なる位置に配置される、請求項5に記載のモータ。
【請求項8】
前記ベアリングプレートの中心軸の円周方向を基準として、
複数個の前記第1突起のうち少なくとも一部は互いに異なる位置に配置され、
複数個の前記第3ホールのうち少なくとも一部は互いに異なる位置に配置される、請求項7に記載のモータ。
【請求項9】
前記第3ホールは第3-1ホールと第3-2ホールを含み、
前記第3-1ホールは前記第3-2ホールより近く配置され、
前記ベアリングプレートの中心軸の半径方向を基準として、前記第3-1ホールは前記第1ホールとオーバーラップされないように配置され、前記第3-2ホールは前記第1ホールとオーバーラップされるように配置される、請求項5に記載のモータ。
【請求項10】
前記ベアリングプレートの中心軸の半径方向を基準として、前記第1端部および前記第2端部のうちいずれか一つは内側に配置され、他の一つは外側に配置される、請求項1に記載のモータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施例はモータに関する。
【背景技術】
【0002】
モータは回転軸、ロータ、ステータ、ハウジングおよびベアリングプレートを含むことができる。ロータおよびステータはハウジングに含まれる。ハウジングは上部が開放された円筒形の部材である。ベアリングプレートはハウジングは開放された上部を覆う。ステータの上側にバスバーが配置され得る。バスバーのターミナルはステータに巻線されたコイルと連結され、カバーに配置されたターミナルと連結される。カバーに配置された連結されたターミナルは外部電源と連結される。
【0003】
ベアリングプレートの上側に露出した回転軸の長さによってカバーとベアリングプレートの間は軸方向にかなり離れて配置され得る。そのため、バスバーのターミナルはカバーのターミナルに到達できるように上側に長く形成された端部を含むことができる。
【0004】
しかし、このような構造のモータは次のような問題点がある。
【0005】
ベアリングプレートにはバスバーのターミナルの端部が貫通するホールが配置されるが、バスバーのターミナルの端部とホールの間の隙間に異物が流入し得る問題点がある。
【0006】
また、バスバーのターミナルの端部の長さがかなり長いため、ステータをハウジングに熱間圧入するとき、ステータの位置がずれるとハウジングカバーのターミナルと接触するバスバーのターミナルの終端部がずれる問題点がある。
【0007】
そして、ステータの軸方向の位置によってハウジングカバーのターミナルと接触するバスバーのターミナルの終端部の軸方向位置が変わるため、公差管理が難しい問題点がある。
【0008】
そして、バスバーのターミナルの端部が長く配置されるため、容易に曲がって構造的に脆弱な問題点がある。
【0009】
そして、バスバーのターミナルの端部が長く配置されるため、バスバーのターミナルを製造する時、板材のスクラップが過多に発生する問題点がある。
【0010】
また、ステータのコイルと連結されるバスバーのターミナルは板材に対するプレス加工後、切断面にメッキが不要であるにも関わらず、ハウジングのカバーのターミナルと接触するバスバーのターミナルの端部はプレス加工後、切断面もメッキが必要であるため、プレス加工後、バスバーのターミナル全体に対してメッキが遂行されて費用が大きく増加する問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
したがって、実施例は前記のような問題点を解決するためのもので、ステータからハウジングカバーのターミナルにまで至るターミナル構造を簡素化できるモータを提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記目的を達成するための実施例は、シャフトと、前記シャフトに結合されたロータと、前記ロータと対応するように配置されるステータと、前記ステータの上側に配置されるバスバーと、前記バスバーの上側に配置されるベアリングプレートおよび前記ベアリングプレートに結合して前記バスバーと電気的に連結される電源ターミナル部を含み、前記バスバーは第1ターミナルを含み、前記電源ターミナル部は第2ボディと、前記第2ボディに配置される第2ターミナルを含み、前記ベアリングプレートは第1ホールを含み、前記第1ホールを貫通して前記第2ボディの内部に配置される前記第1ターミナルの第1端部と前記第2ターミナルの第2端部が前記第2ボディで接触するモータを提供することができる。
【0013】
好ましくは、前記第2ボディは前記第2ボディの下端に形成される第2スロットを含み、前記第1ターミナルの第1端部は前記第2スロットに挿入され得る。
【0014】
好ましくは、前記第2ボディは第2ホールを含み、前記第1端部と前記第2端部は前記第2ホールで接触するように配置され、前記第2ホールによって外部に露出され得る、
【0015】
好ましくは、前記第2ターミナルの第2端部にはエンボスが配置され得る。
【0016】
好ましくは、前記ベアリングプレートは第3ホールを含み、前記第2ボディは前記第2ターミナルの外側に配置される第1パートと、前記第1パートから下側に延びる第2パートを含み、前記第2パートは前記第3ホールに結合する第1突起を含むことができる。
【0017】
好ましくは、前記第2パートの下面の大きさは前記第1ホールより大きく、前記第2パートの下面は前記ベアリングプレートの上面と接触した状態で、前記第1ホールのすべての領域を覆うことができる。
【0018】
好ましくは、前記ベアリングプレートの中心軸の半径方向を基準として、複数個の前記第1突起のうち少なくとも一部は残りと異なる位置に配置され、複数個の前記第3ホールのうち少なくとも一部は残りと異なる位置に配置され得る。
【0019】
好ましくは、前記ベアリングプレートの中心軸の円周方向を基準として、複数個の前記第1突起のうち少なくとも一部は互いに異なる位置に配置され、複数個の前記第3ホールのうち少なくとも一部は互いに異なる位置に配置され得る。
【0020】
好ましくは、前記第3ホールは第3-1ホールと第3-2ホールを含み、前記第3-1ホールは前記第3-2ホールよりベアリングプレートの中心軸に近く配置され、前記ベアリングプレートの中心軸の半径方向を基準として、前記第3-1ホールは前記第1ホールとオーバーラップされないように配置され、前記第3-2ホールは前記第1ホールとオーバーラップされるように配置され得る。
【0021】
好ましくは、前記ベアリングプレートの中心軸の半径方向を基準として、前記第1端部および前記第2端部のうちいずれか一つは内側に配置され、他の一つは外側に配置され得る。
【0022】
好ましくは、前記第2ボディは前記第2ターミナルが配置される第1スロットを含み、前記第1スロットは前記第1ホールと連通し、前記第1スロットおよび前記第2スロットはそれぞれ前記第2ホールと連結され得る。
【0023】
好ましくは、前記第2ターミナルは側面で凹むように配置される複数の溝を含み、前記第2ボディは前記複数の溝に配置される第2突起を含むことができる。
【0024】
好ましくは、前記ベアリングプレートは第4ホールを含み、ハウジングは、前記第1端部が前記第2ボディに配置された状態で、前記第4ホールと整列する第5ホールを含むことができる。
【発明の効果】
【0025】
実施例によると、バスバーのターミナルの端部とホールの間の隙間に異物が流入することを防止する有利な効果を提供する。
【0026】
実施例によると、カバーのターミナルと接触するバスバーのターミナルの終端部で累積公差管理が容易な有利な効果を提供する。
【0027】
実施例によると、曲げに対して剛性が高い有利な効果を提供する。
【0028】
実施例によると、板材のスクラップを減らす高い有利な効果を提供する。
【0029】
実施例によると、メッキ費用を減らし得る有利な効果を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【0031】
【
図2】バスバーと、ベアリングプレートと、電源ターミナル部が互いに結合された状態を図示した図面である。
【0032】
【
図3】結合前の、バスバーと、ベアリングプレートと、電源ターミナル部を図示した図面である。
【0033】
【
図4】電源ターミナル部の第2ボディを図示した図面である。
【0034】
【
図5】
図4のB-Bを基準とする電源ターミナル部の第2ボディの側断面図である。
【0035】
【0036】
【
図7】第2ボディの突起が第2ターミナルの溝に配置された状態を図示した断面図である。
【0037】
【
図8】第1ターミナルの第1端部と第2ターミナルの第2端部が第2ホールで接触した状態を図示した図面である。
【0038】
【
図9】第2ボディに配置された第1突起を図示した第2ボディの底面図である。
【0039】
【
図10】ベアリングプレートに結合された第2ボディの側面図である。
【0040】
【0041】
【
図12】ベアリングプレートとハウジングの整列過程を図示した図面である。
【0042】
【
図13】ベアリングプレートとハウジングが結合された状態を図示した図面である。
【発明を実施するための形態】
【0043】
以下、シャフトの長さ方向(上下方向)に平行な方向を軸方向といい、シャフトを中心に軸方向と垂直な方向を半径方向といい、シャフトを中心に半径方向の半径を有する円に沿っていく方向を円周方向という。
【0044】
【0045】
図1を参照すると、実施例に係るモータは、ロータ100と、マグネット200と、ステータ300と、ハウジング500と、バスバー600と、ベアリングプレート700と、電源ターミナル部800を含むことができる。以下、内側とは、モータの半径方向を基準として回転軸100に向かって配置される方向を意味し、外側とは、内側と反対となる方向を意味する。
【0046】
回転軸100は一側が開放された中空形の部材であり得る。軸方向に、回転軸100の両端はそれぞれベアリングによって回転可能に支持され得る。回転軸100は外径が異なる部分が軸方向に沿って区分されて配置され得る。
【0047】
ロータ200は回転軸100の外周面に配置される部材であり、回転軸100の回転に連動するマグネットであり得る。
【0048】
ステータ300は回転軸100とマグネット200の外側に配置される。ステータ300はステータコア310と、ステータコア310に装着されるインシュレーター320と、インシュレーター320に巻線されるコイル330を含むことができる。コイル330は磁界を形成する。ステータコア310は一つの部材であるか分割された複数のコアが組み合わせられたものであり得る。また、ステータコア310は薄い鋼板の形態の複数個のプレートが互いに積層された形態で形成され得るが、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、ステータコア310は一つの単品で形成されてもよい。
【0049】
カバー400はロータ200がマグネットである場合、マグネットを回転軸100に固定させる。カバー400はマグネットと回転軸100の一部の領域を囲む。カバー400はオーバーモールディングを通じて形成されたモールド部材であるか、マグネットを囲む缶部材あるいは接着部材であり得る。
【0050】
ハウジング500はステータ300の外側に配置され得る。ハウジング500は上部が開放された円筒形の部材であり得る。ハウジング500は内側に回転軸100とマグネット200とステータ300とカバー400を収容する。そして、ハウジング500は回転軸100を支持するベアリングを収容することができる。
【0051】
バスバー600はステータ300の上側に配置される。バスバー600はステータ300に巻かれたコイル330を連結する。
【0052】
ベアリングプレート700はバスバー600の上側に配置される。ベアリングプレート700の内側にはベアリング10が収容される。
【0053】
電源ターミナル部800はベアリングプレート700の上側に配置される。
【0054】
図2はバスバー600と、ベアリングプレート700と、電源ターミナル部800が互いに結合された状態を図示した図面であり、
図3は結合前の、バスバー600と、ベアリングプレート700と、電源ターミナル部800を図示した図面である。
【0055】
図2および
図3を参照すると、バスバー600はベアリングプレート700の下側に配置され得る。バスバー600は第1ボディ610と第1ターミナル620を含むことができる。第1ボディ610は環状のモールド部材であり得る。第1ターミナル620はコイル330の端部と連結され得る。そして、第1ターミナル620の第1端部621は電源ターミナル部800と接触する。第1端部621は上側に長く配置される。3個の第1端部621はU、V、W相の電源とそれぞれ連結され得る。
【0056】
ベアリングプレート700は第1ホール710を含むことができる。第1ホール710はベアリングプレート700の上面と下面を貫通して形成される。
【0057】
電源ターミナル部800は第2ボディ810と、第2ボディ810に配置される第2ターミナル820を含む。第2ボディ810は第2ターミナル820を囲む。第2ボディ810は上下方向に長く配置されたモールド部材であり得る。このような第2ボディ810はベアリングプレート700に結合する。
【0058】
第2ターミナル820は外部電源または外部電源と連結されるハウジングカバーのターミナルと連結される。第2ターミナル820は第2ボディ810に固定される。第2ターミナル820の第2端部821は第1端部621と接触する。
【0059】
このような電源ターミナル部800はバスバー600とは別個のものである。電源ターミナル部800はベアリングプレート700の上側に配置される。バスバー600はベアリングプレート700の下側に配置される。
【0060】
図4は、電源ターミナル部800の第2ボディ810を図示した図面である。
【0061】
図4を参照すると、第2ボディ810は第1パート810Aと第2パート810Bを含むことができる。第1パート810Aは第2ターミナル820の外側に配置され、第2ターミナル820を囲む。第2パート810Bは第1パート810Aの下側から延びてベアリングプレート700に結合する。
【0062】
第1パート810Aは第2ホール811を含む。第2ホール811はフュージング(fusing)のために、第1ターミナル620の第1端部621と第2ターミナル820の第2端部821を外部に露出させるためのものである。第1端部621と第2端部821は第2ホール811で接触するように配置される。
【0063】
第2パート810Bは複数個の第1突起812を含むことができる。第1突起812は第2パート810Bの下面から突出して配置される。
【0064】
図5は、
図4のB-Bを基準とする電源ターミナル部800の第2ボディ810の側断面図である。
【0065】
図5を参照すると、第2ボディ810は第1スロット801と第2スロット802を含むことができる。第1スロット801は第1パート810Aに配置される。第2スロット802は第1パート810Aと第2パート810Bにかけて配置される。
【0066】
第1スロット801には第2ターミナル820が配置される。第2ターミナル820が第1スロット801に配置された状態で、第2ターミナル820の第2端部821は第2ホール811に位置する。
【0067】
第2スロット802は第1ホール710と連通する。そして、第2スロット802は第1ホール710の上側に配置される。第2スロット802には第1ターミナル620の第1端部621が配置される。第1端部621が第2スロット802に配置された状態で、第1端部621の終端は第2ホール811に位置する。第2スロット802は第1端部621の終端を第2ホール811に案内する。
【0068】
図6は、第2ターミナル820を図示した図面である。
【0069】
図6を参照すると、第2ターミナル820はU、V、W相の電源と連結される3個のターミナル部材である。第2ターミナル820は上下方向に沿って長く配置される。第2ターミナル820は複数の溝822を含むことができる。溝822は第2ターミナル820の側面エッジで凹むように形成され得る。溝822は上下方向に第2ボディ810と第2ターミナル820の結合力を高めるためのものである。第2ターミナル820の第2端部821にはエンボス823が配置され得る。エンボス823はフュージング時、第1端部621と第2端部821の接合力を高めるためのものである。
【0070】
第2ターミナル820が第1ターミナル620とは別個のものであるため、第1ターミナル620の板金の形状と第2ターミナル820の板金の形状をそれぞれ簡素化して板材のスクラップ(scrap)を大きく減らし得る。
【0071】
特に、3個の第2ターミナル820は形状および大きさが同一である。また、3個の第2ターミナル820はそれぞれ直線の淵を有する四角プレート状の部材である。したがって、第2ターミナル820をプレス加工後発生する板材のスクラップ(scrap)を大きく減らし得る。
【0072】
また、3個の第2ターミナル820の形状および大きさが同一であり、寸法管理が容易であるため累積公差を減らし得る利点がある。
【0073】
一方、ハウジングのカバーのターミナルと接触する第2ターミナル820の終端部は、プレス加工後に切断面までメッキする過程(以下、後メッキ過程という)が必要である。第2ターミナル820は第1ターミナル620とは別個のものであるため、第2ターミナル820に限って、相対的に費用が高い後メッキ過程を進行できるため、メッキ費用を大きく減らし得る利点がある。
【0074】
図7は、第2ボディ810の突起が第2ターミナル820の溝822に配置された状態を図示した断面図である。
【0075】
図7を参照すると、第2ボディ810は内壁に第2突起803を含むことができる。第2突起803は溝822に挿入されて上下方向に第2ターミナル820を拘束するため、第2ターミナル820が第2ボディ810から離脱することを防止する。
【0076】
図8は、第1ターミナル620の第1端部621と第2ターミナル820の第2端部821が第2ホール811で接触した状態を図示した図面である。
【0077】
図8を参照すると、第1ターミナル620の第1端部621と第2ターミナル820の第2端部821が第2ホール811で重なるように接触する。ベアリングプレート700の中心軸Cを中心に半径方向に、第1端部621は外側に配置され得、第2端部821は内側に配置され得る。
図8のwのように、溶接棒が第1端部621と第2端部821を加圧すると、第1ターミナル620と第2ターミナル820がフュージングされて連結される。第1端部621と第2端部821はそれぞれ厚さより幅が広い平板の形態で形成されてフュージングのための接触面積を十分に確保することができる。
【0078】
図9は、第2ボディ810に配置された第1突起812を図示した第2ボディ810の底面図である。
【0079】
図3および
図9を参照すると、第2ボディ810の第2パート810Bの底面には複数個の第1突起812が配置され得る。第1突起812は複数個の第1-1突起812Aと複数個の第1-2突起812Bを含むことができる。第1-1突起812Aは第1-2突起812Bよりベアリングプレート700の中心軸Cに近いように、相対的に内側に配置され得る。例えば、複数個の第1-1突起812Aはベアリングプレート700の中心軸Cを基準とする第1円形軌道O1上に配置され得る。そして、複数個の第1-2突起812Bはベアリングプレート700の中心軸Cを基準として第1円形軌道O1より半径が大きい第2円形軌道O2上に配置され得る。
【0080】
一方、第2パート810Bの内側エッジはベアリングプレート700の中心軸Cを基準とする内周面であり得、第2パート810Bの外側エッジはベアリングプレート700の中心軸Cを基準とする外周面であり得る。
【0081】
図10は、ベアリングプレート700に結合された第2ボディ810の側面図である。
【0082】
図3、
図9および
図10を参照すると、ベアリングプレート700の中心軸Cを基準として半径方向に第1-1突起812Aと第1-2突起812Bは離隔して配置される。第2ボディ810と第2ターミナル820は上下方向に長く配置される。また、3個の第2ターミナル820が幅方向に沿って羅列され、第2ターミナル820が幅より厚さが小さい平板の形態であるので、
図10のHのように内側や外側に容易に曲がれ得るが、第1-1突起812Aと第1-2突起812Bが半径方向を基準として複列の形態で配置されることによって、曲げに対して剛性を高めた利点がある。
【0083】
また、第2パート810Bの水平断面の大きさが第1パート810Aの水平断面の大きさより大きく形成されて構造的安定性を高めた利点がある。特に、第1パート810Aから第2パート810Bにつながる部分を曲面804で形成して、曲げに対して構造的安定性をさらに高めた利点がある。
【0084】
一方、第2パート810Bの水平断面の大きさが第1ホール710より大きく形成されて第2パート810Bの底面が第1ホール710を完全に覆うように配置されることによって、バスバー600のターミナルの端部とホールの間の隙間に異物が流入することを防止する利点がある。
【0085】
図11は、ベアリングプレート700の平面図である。
【0086】
図3および
図11を参照すると、ベアリングプレート700は、第1突起812が挿入される複数個の第3ホール720を含むことができる。第3ホール720はベアリングプレート700の上面と下面を貫通して形成される。第3ホール720は第1ホール710に隣接して配置され得る。このような第3ホール720は第3-1ホール721と第3-2ホール722を含むことができる。
【0087】
第3-1ホール721は第3-2ホール722よりベアリングプレート700の中心軸Cに近く配置され得る。そして、ベアリングプレート700の中心軸Cを中心に半径方向に、第3-1ホール721は第1ホール710とオーバーラップされないように配置され、第3-2ホール722は第1ホール710とオーバーラップされる領域Sの中に配置され得る。
【0088】
このような第3ホール720の位置は第1突起812の位置に対応する。
【0089】
一方、ベアリングプレート700は複数のボルト締結ホール740が配置され得る。
【0090】
図12はベアリングプレート700とハウジング500の整列過程を図示した図面であり、
図13はベアリングプレート700とハウジング500が結合された状態を図示した図面である。
【0091】
図11~
図13を参照すると、ベアリングプレート700は複数個の第4ホール730を含むことができる。第4ホール730はベアリングプレート700の上面と下面を貫通して形成される。第4ホール730は、第1ターミナル620の第1端部621と第2ターミナル820の第2端部821を整列するためのものである。
【0092】
ハウジング500には複数個の第5ホール510が配置される。第4ホール730と第5ホール510が整列した状態で、第2ターミナル820の上端の位置がハウジングのカバーのターミナルや外部電源のターミナルと整列される。
【0093】
ベアリングプレート700に電源ターミナル部800が結合された状態で、ピンPをベアリングプレート700の第4ホール730を貫通させてハウジング500の第5ホール510に挿入すれば、第2ターミナル820の上端位置に対する公差を減らし得る。ピンPを第4ホール730および第5ホール510に挿入した状態で、ボルトVをボルト締結ホール740に締結してベアリングプレート700をハウジング500に固定させることができる。ボルトVを締結した状態でピンPを除去する。
【0094】
前述された実施例にはインナーロータ型モータを例に説明したが、これに限定されない。本発明はアウターロータ型モータにも適用可能である。また、車両用または家電用など多様な機器に利用することができる。
【手続補正書】
【提出日】2022-04-18
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シャフト;
前記シャフトに結合されたロータ;
前記ロータと対応するように配置されるステータ;
前記ステータの上側に配置されるバスバー;
前記バスバーの上側に配置されるベアリングプレート;および
前記ベアリングプレートに結合して前記バスバーと電気的に連結される電源ターミナル部を含み、
前記バスバーは第1ターミナルを含み、
前記電源ターミナル部は第2ボディと、前記第2ボディに配置される第2ターミナルを含み、前記ベアリングプレートは第1ホールを含み、
前記第1ホールを貫通して前記第2ボディの内部に配置される前記第1ターミナルの第1端部と前記第2ターミナルの第2端部が前記第2ボディで接触し、
前記第2ボディは前記第2ターミナルの外側に配置される第1パートと、前記第1パートから下側に延びる第2パートを含み、
前記第1パートは第2ホールを含み、
前記第1端部と前記第2端部は前記第2ホールで接触するように配置され、前記第2ホールによって外部に露出される、モータ。
【請求項2】
前記第2ボディは前記第2ボディの下端に形成される第2スロットを含み、
前記第1ターミナルの第1端部は前記第2スロットに挿入される、請求項1に記載のモータ。
【請求項3】
前記第2ボディは前記第2ターミナルが配置される第1スロットを含み、前記第1スロットは前記第1ホールと連通し、前記第1スロットおよび前記第2スロットはそれぞれ前記第2ホールと連結される、請求項
2に記載のモータ。
【請求項4】
前記第2ターミナルの第2端部にはエンボスが配置される、請求項1
乃至3のいずれか一項に記載のモータ。
【請求項5】
前記ベアリングプレートは第3ホールを含み
、
前記第2パートは前記第3ホールに結合する第1突起を含む、請求項1
乃至4のいずれか一項に記載のモータ。
【請求項6】
前記第2パートの下面の大きさは前記第1ホールより大きく、
前記第2パートの下面は前記ベアリングプレートの上面と接触した状態で、前記第1ホールのすべての領域を覆う、請求項
1乃至5
のいずれか一項に記載のモータ。
【請求項7】
前記ベアリングプレートの中心軸の半径方向を基準として、
複数個の前記第1突起のうち少なくとも一部は残りと異なる位置に配置され、
複数個の前記第3ホールのうち少なくとも一部は残りと異なる位置に配置される、請求項5に記載のモータ。
【請求項8】
前記ベアリングプレートの中心軸の円周方向を基準として、
複数個の前記第1突起のうち少なくとも一部は互いに異なる位置に配置され、
複数個の前記第3ホールのうち少なくとも一部は互いに異なる位置に配置される、請求項7に記載のモータ。
【請求項9】
前記第3ホールは第3-1ホールと第3-2ホールを含み、
前記第3-1ホールは前記第3-2ホールより
前記ベアリングプレートの中心軸に近く配置され、
前記ベアリングプレートの中心軸の半径方向を基準として、前記第3-1ホールは前記第1ホールとオーバーラップされないように配置され、前記第3-2ホールは前記第1ホールとオーバーラップされるように配置される、請求項5
、7、又は8に記載のモータ。
【請求項10】
前記ベアリングプレートの中心軸の半径方向を基準として、前記第1端部および前記第2端部のうちいずれか一つは内側に配置され、他の一つは外側に配置される、請求項1
乃至9のいずれか一項に記載のモータ。
【国際調査報告】