(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-19
(54)【発明の名称】マスク
(51)【国際特許分類】
A41D 13/11 20060101AFI20221212BHJP
A62B 18/02 20060101ALI20221212BHJP
【FI】
A41D13/11 Z
A62B18/02 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022508880
(86)(22)【出願日】2020-12-31
(85)【翻訳文提出日】2022-02-09
(86)【国際出願番号】 CN2020142452
(87)【国際公開番号】W WO2022057161
(87)【国際公開日】2022-03-24
(31)【優先権主張番号】202010968175.7
(32)【優先日】2020-09-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202010996637.6
(32)【優先日】2020-09-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522054031
【氏名又は名称】ベイジン ナートン テクノロジー グループ カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Beijing Naton Technology Group Co.Ltd.
【住所又は居所原語表記】G325,Floor3,Building 1, No.9 Chengwan Street,Haidian District Beijing 100082,China
(71)【出願人】
【識別番号】522054042
【氏名又は名称】ナートン メディカル プロテクティブ イクウィップメント(ティエンチン) カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Naton Medical Protective Equipment(Tianjin)Co.,Ltd
【住所又は居所原語表記】Room 230,2f,No.2 Complex Bullaing,No.2,Ist Street,Airport International Logistics Zone,Tianjin Pilot Free Trade Zone(Airport Economic Zone)Tianjin 300000,China
(74)【代理人】
【識別番号】100101340
【氏名又は名称】丸山 英一
(74)【代理人】
【識別番号】100205730
【氏名又は名称】丸山 重輝
(74)【代理人】
【識別番号】100213551
【氏名又は名称】丸山 智貴
(72)【発明者】
【氏名】チャオ イーウー
(72)【発明者】
【氏名】ルー チエンチュン
(72)【発明者】
【氏名】リー レンヤオ
(72)【発明者】
【氏名】ファン トンメイ
(72)【発明者】
【氏名】チャン リャン
(72)【発明者】
【氏名】リウ ユン
(72)【発明者】
【氏名】トン シアン
【テーマコード(参考)】
2E185
【Fターム(参考)】
2E185AA07
2E185BA04
2E185CC32
(57)【要約】
本出願は、マスク本体を含み、前記マスク本体の上端に長さ調節部材と適応部材とが設けられ、前記適応部材が前記長さ調節部材の内側に設けられ、記長さ調節部材が、顔の曲線に合わせて湾曲して、前記適応部材に作用可能であることにより、前記適応部材が力を受けて変形し、顔の曲線に合わせて顔にフィットされるマスクを開示する。本出願の実施例に係るマスクにより、マスク本体の上端の形状が、ユーザの顔の形状に応じて適応的に調節することができ、マスクと顔とのフィットがより密になり、マスクの防護効果が効果的に向上する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マスクであって、
マスク本体を含み、前記マスク本体の上端に長さ調節部材と適応部材とが設けられ、前記適応部材が前記長さ調節部材の内側に設けられ、前記長さ調節部材が顔の曲線に合わせて湾曲して、前記適応部材に作用可能であることにより、前記適応部材が力を受けて変形し、顔の曲線に合わせて顔にフィットされる、
ことを特徴とするマスク。
【請求項2】
前記適応部材は、第1の適応固定領域、第2の適応固定領域、及び前記第1の適応固定領域と前記第2の適応固定領域との間に位置する適応領域を含み、前記長さ調節部材は、前記適応領域が顔に合ったアーク状となるように、前記第1の適応固定領域と前記第2の適応固定領域との間の距離を調節する、
ことを特徴とする請求項1に記載のマスク。
【請求項3】
前記適応領域は、第1の位置と第2の位置との間で変化するように折り曲げ可能であり、前記第1の位置では、前記適応領域がフラットであり、前記第2の位置では、前記適応領域が略W字状であり、第1のアーク状セグメント、第2のアーク状セグメント、及び前記第1のアーク状セグメントと前記第2のアーク状セグメントとを接続するアーク状接続部を含み、前記第1のアーク状セグメント及び前記第2のアーク状セグメントのそれぞれは前記マスク本体の内側に向かって突出し、前記アーク状接続部は前記マスク本体の外側に向かって突出する、
ことを特徴とする請求項2に記載のマスク。
【請求項4】
前記適応領域の厚さは前記第1の適応固定領域の厚さより小さく、前記適応領域の厚さは前記第2の適応固定領域の厚さより小さい、
ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載のマスク。
【請求項5】
前記第1のアーク状セグメントの厚さは前記第1のアーク状セグメントの中央から両側に向けて徐々に小さくなり、前記第2のアーク状セグメントの厚さは前記第2のアーク状セグメントの中央から両側に向けて徐々に小さくなり、前記アーク状接続部の厚さは前記アーク状接続部の中央から両側に向けて徐々に小さくなる、
ことを特徴とする請求項3に記載のマスク。
【請求項6】
前記適応領域の幅は前記第1の適応固定領域の幅より小さく、前記適応領域の幅は前記第2の適応固定領域の幅より小さい、
ことを特徴とする請求項2~5のいずれかに記載のマスク。
【請求項7】
前記第1のアーク状セグメントの幅は前記第1のアーク状セグメントの中央から両側に向けて徐々に小さくなり、前記第2のアーク状セグメントの幅は前記第2のアーク状セグメントの中央から両側に向けて徐々に小さくなり、前記アーク状接続部の幅は前記アーク状接続部の中央から両側に向けて徐々に小さくなる、
ことを特徴とする請求項3に記載のマスク。
【請求項8】
前記第1のアーク状セグメント、前記第2のアーク状セグメント及び前記アーク状接続部のそれぞれには貫通孔が設けられる、
ことを特徴とする請求項3に記載のマスク。
【請求項9】
前記第1のアーク状セグメントの貫通孔の横断面積は前記第1のアーク状セグメントの中央から両側に向けて徐々に小さくなり、前記第2のアーク状セグメントの貫通孔の横断面積は前記第2のアーク状セグメントの中央から両側に向けて徐々に小さくなり、前記アーク状接続部の貫通孔の横断面積は前記アーク状接続部の中央から両側に向けて徐々に小さくなる、
ことを特徴とする請求項8に記載のマスク。
【請求項10】
前記適応部材の材料は温度変化材料である、
ことを特徴とする請求項1~9のいずれかに記載のマスク。
【請求項11】
前記長さ調節部材は調節ベルトまたはスリーブであり、前記調節ベルトまたは前記スリーブの材料は弾性材料であり、または、前記調節ベルトまたは前記スリーブの材料はフレキシブル材料である、
ことを特徴とする請求項1~10のいずれかに記載のマスク。
【請求項12】
前記適応部材は変形可能シートである、
ことを特徴とする請求項1~11のいずれかに記載のマスク。
【請求項13】
前記アーク状接続部に第1の中央孔と第2の中央孔とが設けられ、前記第1の適応固定領域に第1の左孔と第2の左孔とが設けられ、前記第2の適応固定領域に第1の右孔と第2の右孔とが設けられ、前記調節ベルトは、前記第1の左孔、前記第2の左孔、前記第1の中央孔、前記第2の中央孔、前記第1の右孔及び前記第2の右孔を順次に通過する、
ことを特徴とする請求項3に記載のマスク。
【請求項14】
前記変形可能なシートは、下方に突出する、中心凸部と、左中凸部と、右中凸部と、を有し、前記中心凸部が下方に突出し、且つ前記変形可能なシートの中心に位置し、前記左中凸部が下方に突出し、前記中心凸部の左側に位置し、且つ前記中心凸部から離間し、前記右中凸部が下方に突出し、前記中心凸部の右側、且つ前記中心凸部から離間する、
ことを特徴とする請求項12に記載のマスク。
【請求項15】
前記中心凸部は略矩形であり、前記左中凸部及び前記右中凸部のそれぞれは上から下に向けて徐々に狭くなり、下端がアーク状である、
ことを特徴とする請求項14に記載のマスク。
【請求項16】
前記変形可能なシートの上下方向における幅は、前記左中凸部から前記変形可能なシートの左端に向けて徐々に大きくなり、且つ前記右中凸部から前記変形可能なシートの右端に向けて徐々に大きくなる、
ことを特徴とする請求項14または請求項15に記載のマスク。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、出願番号が202010968175.7及び出願番号が202010996637.6の中国特許出願の優先権及ぶ利益を主張するものであり、上記中国特許出願のすべての内容が参照により本出願に援用される。
【0002】
本出願の実施例は、医療衛生技術分野に関し、特にマスクに関する。
【背景技術】
【0003】
マスクは、病原菌、ウイルス、浮遊粒子、有害ガスなどを含む空気中の有害粒子の肺への吸入を減少または阻止するための衛生防護具であり、着用者が清浄な空気を吸入することをある程度保証し、労働防護、保健分野に広く応用されている。特に汚染度の高い環境では、マスクが必須の防護ツールとなっている。
【0004】
マスクの優れた防護効果を保証するために、マスクが顔にぴったりとフィットする必要があり、そうしないと、マスクと顔との間の隙間から有害ガスが内部呼吸スペースに入りやすくなり、特に鼻筋の両側から入りやすくなる。従来技術では、マスクの鼻筋に対応する位置に凹部を設けたり、ノーズフィッターを追加したりするが、凹部を設ける形式ではマスクと鼻筋とのフィット度が悪く、ノーズフィッターを追加する形式では、ユーザが息を吐く時に、ノーズフィッターが緩んで変形しやすく、すなわち上記2つの構造の防護性がいずれも保証できない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本出願は、従来技術における少なくとも一つの技術的課題をある程度解決することを目的とする。
そのため、本出願の実施例は、上端がユーザの顔の形状に合った形状に形成することができ、顔とのフィット度が高いマスクを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本出願の実施例に係るマスクは、マスク本体を含み、前記マスク本体の上端に長さ調節部材と適応部材とが設けられ、前記適応部材が前記長さ調節部材の内側に設けられ、前記長さ調節部材が、顔の曲線に合わせて湾曲して、前記適応部材に作用可能であることにより、前記適応部材が力を受けて変形し、顔の曲線に合わせて顔にフィットされる。
【0007】
本出願の実施例に係るマスクにより、適応部材の形状が、長さ調節部材の曲げ幅に応じて適応的に調節することができ、これにより、マスク本体の上端の形状がユーザの顔の形状に合うようになり、マスクと顔とのフィットがより密になり、マスクの防護効果が効果的に向上する。
【0008】
一部の実施例では、前記適応部材は、第1の適応固定領域、第2の適応固定領域、及び前記第1の適応固定領域と前記第2の適応固定領域との間に位置する適応領域を含み、前記長さ調節部材は、前記適応領域が顔に合ったアーク状となるように、前記第1の適応固定領域と前記第2の適応固定領域との間の距離を調節する。
【0009】
一部の実施例では、前記適応領域は、第1の位置と第2の位置との間で変化するように折り曲げ可能であり、前記第1の位置では、前記適応領域がフラットであり、前記第2の位置では、前記適応領域が略W字状であり、第1のアーク状セグメント、第2のアーク状セグメント、及び前記第1のアーク状セグメントと前記第2のアーク状セグメントとを接続するアーク状接続部を含み、前記第1のアーク状セグメント及び前記第2のアーク状セグメントのそれぞれは前記マスク本体の内側に向かって突出し、前記アーク状接続部は前記マスク本体の外側に向かって突出する。
【0010】
一部の実施例では、前記適応領域の厚さは前記第1の適応固定領域の厚さより小さく、前記適応領域の厚さは前記第2の適応固定領域の厚さより小さい。
【0011】
一部の実施例では、前記第1のアーク状セグメントの厚さは前記第1のアーク状セグメントの中央から両側に向けて徐々に小さくなり、前記第2のアーク状セグメントの厚さは前記第2のアーク状セグメントの中央から両側に向けて徐々に小さくなり、前記アーク状接続部の厚さは前記アーク状接続部の中央から両側に向けて徐々に小さくなる。
【0012】
一部の実施例では、前記適応領域の幅は前記第1の適応固定領域の幅より小さく、前記適応領域の幅は前記第2の適応固定領域の幅より小さい。
【0013】
一部の実施例では、前記第1のアーク状セグメントの幅は前記第1のアーク状セグメントの中央から両側に向けて徐々に小さくなり、前記第2のアーク状セグメントの幅は前記第2のアーク状セグメントの中央から両側に向けて徐々に小さくなり、前記アーク状接続部の幅は前記アーク状接続部の中央から両側に向けて徐々に小さくなる。
【0014】
一部の実施例では、前記第1のアーク状セグメント、前記第2のアーク状セグメント及び前記アーク状接続部のそれぞれには貫通孔が設けられる。
【0015】
一部の実施例では、前記第1のアーク状セグメントの貫通孔の横断面積は前記第1のアーク状セグメントの中央から両側に向けて徐々に小さくなり、前記第2のアーク状セグメントの貫通孔の横断面積は前記第2のアーク状セグメントの中央から両側に向けて徐々に小さくなり、前記アーク状接続部の貫通孔の横断面積は前記アーク状接続部の中央から両側に向けて徐々に小さくなる。
【0016】
一部の実施例では、前記適応部材の材料は温度変化材料である。
【0017】
一部の実施例では、前記長さ調節部材は調節ベルトであり、前記調節ベルトの材料は弾性材料またはフレキシブル材料である。
【0018】
一部の実施例では、前記適応部材は変形可能シートである。
【0019】
一部の実施例では、前記アーク状接続部に第1の中央孔と第2の中央孔とが設けられ、前記第1の適応固定領域に第1の左孔と第2の左孔とが設けられ、前記第2の適応固定領域に第1の右孔と第2の右孔とが設けられ、前記調節ベルトは、前記第1の左孔、前記第2の左孔、前記第1の中央孔、前記第2の中央孔、前記第1の右孔及び前記第2の右孔を順次に通過する。
【0020】
一部の実施例では、前記変形可能なシートは、下方に突出する、中心凸部と、左中凸部と、右中凸部と、を有し、前記中心凸部が下方に突出し、且つ前記変形可能なシートの中心に位置し、前記左中凸部が下方に突出し、前記中心凸部の左側に位置し、且つ前記中心凸部から離間し、前記右中凸部が下方に突出し、前記中心凸部の右側、且つ前記中心凸部から離間する。
【0021】
一部の実施例では、前記中心凸部は略矩形であり、前記左中凸部及び前記右中凸部のそれぞれは上から下に向けて徐々に狭くなり、下端がアーク状である。
【0022】
一部の実施例では、前記変形可能なシートの上下方向における幅は、前記左中凸部から前記変形可能なシートの左端に向けて徐々に大きくなり、且つ前記右中凸部から前記変形可能なシートの右端に向けて徐々に大きくなる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本出願の実施例に係るマスクの概略図である。
【
図2】本出願の実施例に係る適応部材の第1の位置における概略図である。
【
図3】本出願の実施例に係る適応部材の第2の位置における概略図である。
【
図4】本出願の実施例に係るマスクの正面図である。
【
図5】本出願の実施例に係る変形可能なシートの一例を示す概略図である。
【
図6】本出願の実施例に係る変形可能なシートの別の例を示す概略図である。
【
図7】本出願の実施例に係る変形可能なシートのさらに別の例を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本出願の実施例について以下に詳細に説明し、前記実施例は図面に示されている。図面を参照しながら以下に説明される実施例は例示するものであり、本出願を説明するためのものであり、本出願を限定するものと理解すべきではない。
【0025】
図1に示すように、本出願の実施例に係るマスクは、マスク本体1を含み、マスク本体1が上端と下端とを有し、前記上端に長さ調節部材2と適応部材3とが設けられ、適応部材3が長さ調節部材2の内側に設けられ、長さ調節部材が、顔の曲線に合わせて湾曲して、適応部材に作用可能であることにより、適応部材が力を受けて変形し、顔の曲線に合わせて顔にフィットされる。適応部材が顔の内方へ凹んで顔の構造にフィットされ、マスクの上端のシールが実現される。
【0026】
本出願の実施例に係るマスクによれば、適応部材3の変形は、長さ調節部材2の曲げ幅に応じて適応的に調節することができ、これにより、マスク本体1の上端の形状がユーザの顔の形状に合うようになり、マスクと顔とのフィットがより密になり、マスクの防護効果が効果的に向上する。具体的には、適応部材3は、第1の適応固定領域31、第2の適応固定領域32、及び第1の適応固定領域31と第2の適応固定領域32との間に位置する適応領域33を含む。
【0027】
適応領域33の位置は、具体的な状況に応じて設置され、ユーザがマスクを着用した後、適応固定領域が頬骨の周縁付近に位置すべきであり、頬骨の内側領域に位置するのが最適であり、長さ調節部材2を調節することで第1の適応固定領域31と第2の適応固定領域32との間の距離を調節し、適応領域33を顔に合ったアーク状となるように変形させる。
【0028】
ユーザがマスクを着用する時に、長さ調節部材2が顔の構造に合う曲げ変形をし、長さ調節部材2の曲げ変形によって、適応部材3が顔に近くように押され、これにより、適応部材3が変形し、適応領域33が顔に合ったアーク状に形成される。
【0029】
一部の実施例では、適応領域33は、第1の位置と第2の位置との間で変化するように折り曲げることができ、第1の位置は、マスクがユーザによって着用されていない時の適応領域33の位置を指し、第2の位置は、ユーザがマスクを着用した後の適応領域33の位置を指す。
【0030】
図2に示すように、適応領域33が第1の位置にある場合、適応調節部材がフラットな状態にあり、適応領域33もフラットな状態にあり、マスク本体1全体が平面状態にあり、占有スペースが小さい。
図3に示すように、適応領域33が第2の位置にある場合、長さ調節部材2によりマスク本体1の上端が曲げられ、第1の適応固定領域31と第2の適応固定領域32との間の直線距離が小さくなり、適応領域33が曲げられて略W字状となり、且つ、第1のアーク状セグメント331と、第2のアーク状セグメント332と、アーク状接続部333と、を含み、アーク状接続部333は第1のアーク状セグメント331と第2のアーク状セグメント332との間に位置し、接続の役割を果たし、第1のアーク状セグメント331及び第2のアーク状セグメント332のそれぞれはマスク本体1の内側に向かって突出し、アーク状接続部333はマスク本体1の外側に向かって突出する。なお、前記外側は、ユーザがマスクを着用している時のマスク本体1の顔から離れる側を指し、内側はマスク本体1の顔とフィットする側を指す。
【0031】
適応領域33が第2の位置にある場合、アーク状接続部333は顔の鼻筋位置に対応し、第1のアーク状セグメント331及び第2のアーク状セグメント332は鼻筋の両側の顔位置に対応し、第1のアーク状セグメント331、第2のアーク状セグメント332及びアーク状接続部333の曲げ幅は、長さ調節部材2の曲げ幅または第1の適応固定領域31と第2の適応固定領域32との間の距離に応じて調節することができ、第1の適応固定領域31と第2の適応固定領域32との間の距離の調節は、長さ調節部材2を引き締めることにより調節してもよいし、はす歯、スナップ、接着剤、摩擦力などにより調節してもよい。
当然、適応領域33を初期状態では第2の位置にし、長さ調節部材2を微調節することにより、適応領域と顔とのフィットを実現してもよい。言い換えると、マスクは、工場出荷時に適応領域33がW状に設定されており、微調節することにより、適応領域33を顔にフィットさせることができる。
【0032】
長さ調節部材2の曲げ幅が大きいほど、または第1の適応固定領域31と第2の適応固定領域32との間の距離が近いほど、適応部材3の曲げ幅が大きく、顔の形及び鼻の形の異なるユーザは、調節ベルトの曲げ幅または第1の適応固定領域31と第2の適応固定領域32との間の距離を調節することにより、マスク本体1の上端を自身の顔の形及び鼻の形に合わせることができる。例えば、鼻筋の高いユーザは、長さ調節部材2の曲げ幅を適宜に大きくするか、または第1の適応固定領域31と第2の適応固定領域32との間の距離を適宜に小さくすることにより、第1のアーク状セグメント331、第2のアーク状セグメント332及びアーク状接続部333の曲げ幅を大きくし、マスク本体1の上端の形状をユーザの鼻の形に合わせることができる。
【0033】
一部の実施例では、適応領域33の厚さが第1の適応固定領域31の厚さより小さく、適応領域33の厚さが第2の適応固定領域32の厚さより小さく、これにより、適応領域33は、第1の適応固定領域31及び第2の適応固定領域32に比べて、応力がより弱く、より変形しやすく、顔とのフィット効果がより優れる。
【0034】
具体的には、第1のアーク状セグメント331の厚さは第1のアーク状セグメント331の中央から両側に向けて徐々に小さくなり、第2のアーク状セグメント332の厚さは第2のアーク状セグメント332の中央から両側に向けて徐々に小さくなり、アーク状接続部333の厚さはアーク状接続部333の中央から両側に向けて徐々に小さくなる。
【0035】
一部の実施例では、適応領域33の幅が第1の適応固定領域31の幅より小さく、適応領域33の幅が第2の適応固定領域32の幅より小さく、幅が小さいほど、応力が弱く、変形しやすい。前記幅の方向は、マスク本体1の幅方向(
図4の矢印Bで示される上下方向)と一致する。
【0036】
具体的には、第1のアーク状セグメント331の幅は、第1のアーク状セグメント331の中央から両側に向けて徐々に小さくなり、第2のアーク状セグメント332の幅は、第2のアーク状セグメント332の中央から両側に向けて徐々に小さくなり、アーク状接続部333の幅は、アーク状接続部333の中央から両側に向けて徐々に小さくなる。
【0037】
このようにすることで、適応領域33が湾曲する場合、第1のアーク状セグメント331の中央位置、第2のアーク状セグメント332の中央位置及びアーク状接続部333の中央位置は、応力が最も弱い領域であり、最も曲げ変形しやすいため、変形可能なシートが3段のアーク状セグメントを形成して顔とフィットできることが確保される。
【0038】
一部の実施例では、第1のアーク状セグメント331、第2のアーク状セグメント332及びアーク状接続部333のそれぞれには貫通孔が設けられる。貫通孔は1つであってもよいし、複数であってもよい。同様に、第1のアーク状セグメント331、第2のアーク状セグメント332及びアーク状接続部333に貫通孔が設けられることにより、適応領域33の応力がより弱くなり、変形に有利になる。
【0039】
具体的には、
図7に示すように、貫通孔は複数あり、第1のアーク状セグメント331の貫通孔の横断面積は、第1のアーク状セグメント331の中央から両側に向けて徐々に小さくなり、第2のアーク状セグメント332の貫通孔(図示せず)の横断面積は、第2のアーク状セグメント332の中央から両側に向けて徐々に小さくなり、アーク状接続部333の貫通孔の横断面積は、アーク状接続部333の中央から両側に向けて徐々に小さくなる。これにより、第1のアーク状セグメント331、第2のアーク状セグメント332及びアーク状接続部333の中央部位の応力が最も弱くなり、より変形しやすくなる。
【0040】
一部の実施例では、適応部材3の材料は温度変化材料であってもよく、適応部材の硬度は温度によって変化する。適応部材3がユーザの顔に接触した後、適応部材3の温度が上昇し、適応部材3の硬度が小さくなり、より変形しやすくなり、顔とのより優れたフィットが実現される。具体的には、前記温度変化材料は、ポリノルボルネン、トランスポリイソプレン、ポリウレタン、スチレン-ブタジエン共重合体、ポリオレフィン、ポリカプロラクトン、ポリアミドのうちの1種または複数種からなる材料であってもよい。
【0041】
一部の実施例では、長さ調節部材2は調節ベルトであり、調節ベルトの材料は弾性材料またはフレキシブル材料であり、弾性材料、例えばゴムバンドは、良好な調節作用を発揮することができ、ゴムバンドの両端を両側に引き伸ばし、そして初期位置に戻すだけで、第1の適応領域33と第2の適応領域33との間の距離を短くし、変形させることができる。フレキシブル材料、例えば通常の紐も、調節作用を発揮することができる。
【0042】
一部の実施例では、適応部材3はスリーブ構造にすることもでき、長さ調節部材2はスリーブ内部を通過して適応部材3に変形力を加えることができるか、またはスリーブの端末に接続して引っ張力を加えて変形させて、顔の構造に合わせる。適応領域33のスリーブの肉厚は、力を受けて顔構造にあった変形をするように、他の部分よりもやや薄い。
【0043】
一部の実施例では、長さ調節部材2の材料はアルミであり、例えばよく使われるアルミ製のノーズフィッター構造のように、長さ調節部材2が湾曲した後、一定の形状に保持する役割を果たし、長さ調節部材2が常に適応領域33に力を加えているため、顔の動きによる変形を防止することができる。長さ調節部材としてアルミ製のノーズフィッター構造を採用する場合、長さ調節部材と適応部材との間に位置制限構造を設け、適応領域間の長さ調節部材の長さが適切な位置になった場合に長さ調節部材の位置を制限することができる。例えば、長さ調節部材と適応部材との対向する側面に噛み合うはす歯を設け、長さ調節部材のはす歯と適応部材のはす歯との傾斜方向が互いに逆であり、このようにすることで、適応部材が長さ調節部材に対して一方向のみに相対移動でき、適応部材間で他方向に移動する傾向がある場合、適応部材のはす歯が長さ調節部材のはす歯に噛み合うようになり、適応部材が移動できなくなり、位置制限の機能が実現される。
【0044】
一部の実施例では、適応部材3は変形可能なシートであり、変形可能なシートはプラスチックシート、アルミシートなどの力を受けて変形できる薄いシートであってもよい。変形可能なシートは、マスク本体1と長さ調節部材2との間に設けられる独立した構造であってもよいし、そのままマスク本体1の上端としてもよい。
【0045】
通常のマスクマスク本体1の上端的フレキシブル構造に比べて、変形可能なシートはよりよく変形し、顔とフィットできるだけでなく、一定の硬さを持っているため、ユーザが息を吐くときに変形しにくく、マスクの防護効果がより良くなる。マスクの使用が完了した後、変形可能なシートは自動的にフラットな状態に戻ることができ、占有スペースが小さい。
【0046】
図4及び
図5に示すように、一部の実施例では、適応領域33には第1の中央孔43と第2の中央孔44が設けられ、第1の適応固定領域31には第1の左孔41と第2の左孔42が設けられ、第2の適応固定領域32には第1の右孔45と第2の右孔46が設けられ、調節ベルトは、第1の左孔41、第2の左孔42、第1の中央孔43、第2の中央孔44、第1の右孔45及び第2の右孔46を順次に通過する。なお、第1の中央穴43と第2の中央穴44との間に貫通孔も設けられ、その機能は、この位置における適応領域33の応力を低減することである。
【0047】
これにより、調節ベルトが上記貫通孔を順次に通過することで、調節ベルトは変形可能なシートの長手方向(
図4における矢印Aで示される左右方向)に延びるようになり、変形可能なシートは調節ベルトに沿ってスライド可能であり、2つの貫通孔の構造により、調節ベルトと変形可能なシートとの間の摩擦力が増加し、調節ベルトは接続の役割だけでなく、固定の役割も果たしており、変形可能なシートが変形した後、調節ベルトは、変形可能なシートの両端が外側に延びることをある程度防止し、変形可能なシートを第2の位置に保持することができる。
【0048】
図5及び
図6に示すように、一部の実施例では、変形可能なシートは、下方に突出する中心凸部48と、左中凸部47と、右中凸部49と、を有し、中心凸部48が下方に突出し、且つ変形可能なシートの中心に位置し、左中凸部47が下方に突出し、中心凸部48の左側に位置し、且つ中心凸部48から離間し、右中凸部49が下方に突出し、中心凸部48の右側に位置し、且つ中心凸部48から離間する。
【0049】
一部の実施例では、異なる人間の顔の鼻筋の異なる幅に適応し、異なる顔との良好なフィットを達成するために、左中凸部47および右中凸部49の両側のエッジに折り目の方式を用いることができる。使用者は、自体の鼻筋の幅に応じて、凸部のエッジの折り目線を選択的に切ることができ、より良いフィットを実現する。
具体的には、中心凸部48は略矩形であり、左中凸部47及び右中凸部49のそれぞれは上から下に向けて徐々に狭くなり、下縁がアーク状である。変形可能なシートの上下方向における幅は、左中凸部47から変形可能なシートの左端に向けて徐々に大きくなり、右中凸部49から変形可能なシートの右端に向けて徐々に大きくなる。
【0050】
生産の過程では、変形可能なシートを対称的に設計することにより、変形可能なシートの形状を美しくする。左中凸部47及び右中凸部49から中心凸部48に向けて、変形可能なシートの下端が徐々に小さくなり且つ一定のアーク状を有するようにする目的は、頬骨近傍の材料を小さくし、頬骨に対する変形可能なシートの圧力を小さくすることである。また、カーブ設計のため、変形可能なシートを顔にフィットさせて、マスクのシール性を向上させることができる。、変形可能なシートの上下方向における幅が左中凸部47から変形可能なシートの左端に向けて徐々に大きくなり、右中凸部49から変形可能なシートの右端に向けて徐々に大きくなるようにする目的は、変形可能なシート全体の強度を強化することである。また、マスク本体1の両側における隙間ができやすい箇所で弾性鼻クリップの上下方向における幅を厚くすることにより、マスク本体1の両側に隙間ができることを防止し、マスクのシール性を向上させることができる。
【0051】
以下、図面を参照しながら本出願のいくつかの具体的な例に係るマスクを説明する。
図1に示すように、本出願の実施例に係るマスクは、マスク本体1を含み、マスク本体1は上端と下端とを有し、マスク本体1の上端には長さ調節部材2と適応部材3とが設けられ、適応部材3は長さ調節部材2の内側に設けられる。本実施例では、長さ調節部材2は調節ベルトであり、適応部材3は変形可能なシートである。
【0052】
図2及び
図3に示すように、変形可能なシートは、第1の適応固定領域31と、第2の適応固定領域32と、適応領域33と、を含み、適応領域33は、第1の位置と第2の位置の間で変化するように折り曲げ可能であり、第1の位置では、変形可能なシートがフラットであり、マスク本体1全体が平面状態であり、第2の位置では、調節ベルトによりマスク本体1の上端が湾曲し、第1の適応固定領域31と第2の適応固定領域32との間の直線距離が小さくなり、適応領域33は湾曲して略W字状となり、第1のアーク状セグメント331と、第2のアーク状セグメント332と、アーク状接続部333と、を含み、アーク状接続部333が第1のアーク状セグメント331と第2のアーク状セグメント332との間に位置して、接続の役割を果たし、第1のアーク状セグメント331及び第2のアーク状セグメント332のそれぞれはマスク本体1の内側に向かって突出し、アーク状接続部333はマスク本体1の外側に向かって突出する。
【0053】
第2の位置では、アーク状接続部333がユーザの鼻筋とフィットし、第1のアーク状セグメント331及び第2のアーク状セグメント332はそれぞれ鼻筋の両側の顔とフィットし、変形可能なシートの形状は調節ベルトによって適応的に調節することができる。
【0054】
適応領域33の厚さは第1の適応固定領域31の厚さより小さく、適応領域33の厚さは第2の適応固定領域32の厚さより小さく、且つ、第1のアーク状セグメント331の厚さは第1のアーク状セグメント331の中央から両側に向けて徐々に小さくなり、第2のアーク状セグメント332の厚さは第2のアーク状セグメント332の中央から両側に向けて徐々に小さくなり、アーク状接続部333の厚さはアーク状接続部333の中央から両側に向けて徐々に小さくなる。
【0055】
図5に示すように、適応領域33には第1の中央孔43と第2の中央孔44が設けられ、第1の適応固定領域31には第1の左孔41と第2の左孔42が設けられ、第2の適応固定領域32には第1の右孔45と第2の右孔46が設けられ、調節ベルトは、第1の左孔41、第2の左孔42、第1の中央孔43、第2の中央孔44、第1の右孔45及び第2の右孔46を順次に通過する。変形可能なシートが変形した後、調節ベルトにより、変形可能なシートの両端が外側に延びることをある程度防止して、変形可能なシートを第2の位置に保持することができる。
【0056】
変形可能なシートは、下方に突出する、中心凸部48と、左中凸部47と、右中凸部49と、を有し、中心凸部48が下方に突出し、且つ変形可能なシートの中心に位置し、左中凸部47が下方に突出し、中心凸部48の左側に位置し、且つ中心凸部48から離間し、右中凸部49が下方に突出し、中心凸部48の右側に位置し、且つ中心凸部48から離間する。
【0057】
具体的には、中心凸部48は略矩形であり、左中凸部47及び右中凸部49のそれぞれは上から下に向けて徐々に狭くなり、且つ下縁がアーク状である。変形可能なシートの上下方向における幅は、左中凸部47から変形可能なシートの左端に向けて徐々に大きくなり、右中凸部49から変形可能なシートの右端に向けて徐々に大きくなる。
【0058】
本出願の説明において、なお、「中心」、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「鉛直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「時計回り」、「反時計回り」、「軸方向」、「径方向」、「周方向」などの用語が示す方位または位置関係は、図面に示された方位または位置関係に基づくものであり、本出願を便利にまたは簡潔に説明するためのものであり、指定された装置または部品が必ず特定の方位にあり、特定の方位に構造され操作されると指示または暗示するものではないので、本出願を限定するものと理解してはいけない。
【0059】
なお、「第1」、「第2」の用語は、単に説明するためのものであり、比較的な重要性を指示または暗示するか、或いは示された技術特徴の数を黙示的に指示すると理解してはいけない。これによって、「第1」、「第2」が限定されている特徴は少なくとも1つの前記特徴を含むことを明示または暗示するものである。さらに、本出願の説明において、明確且つ具体的な限定がない限り、「複数」とは、2つ、3つなど、少なくとも2つを意味する。
【0060】
本出願において、特に明示的な規定および限定がない限り、用語「取り付け」、「連結」、「接続」、「固定」などの用語は広義の理解を意味するものとし、例えば、固定接続であってもよいし、取り外し可能な接続であってもよいし、一体になっていてもよい、機械的な接続であるもよいし、電気的な接続であってもよいし、互いに通信可能であるもよい、直接接続されていてもよいし、中央媒体を介して間接的に接続されていてもよい、特に明示的に限定されない限り、2つの要素の内部の連通または2つの要素の相互作用関係であってもよい。当業者にとっては、上記用語の本出願における具体的な意味を具体的な状況に合わせて理解することができる。
【0061】
本出願において、特に明示的な規定および限定がない限り、第1の特徴の第2の特徴の「上」または「下」は、第1と第2の特徴が直接接触していてもよく、あるいは、第1と第2の特徴が中間媒体を介して間接的に接触していてもよい。且つ、第1の特徴が第2の特徴の「上で」、「上方」、および「上面」であることは、第1の特徴が第2の特徴の真上または斜め上にある、または第1の特徴のレベルの高さが第2の特徴よりも高いことのみを示す。第1の特徴が第2の特徴の「下で」、「下方」、および「下面」であることは、第1の特徴が第2の特徴の直下または斜め下にある、または第1の特徴の水平高さが第2の特徴より小さいことのみを示す。
【0062】
本出願において、「一実施例」、「いくつかの実施例」、「例」、「具体的な例」、或いは「いくつかの例」などの用語とは、当該実施例或いは例に合わせて説明された具体的な特徴、構成、材料或いは特性が、本出願の少なくとも一つの実施例或いは例に含まれることである。本明細書において、上記用語に対する例的な説明は、必ずしも同じ実施例或いは例を示すものではない。また、説明された具体的な特徴、構成、材料或いは特性は、いずれか一つ或いは複数の実施例または例において適切に結合することができる。さらに、互いに矛盾しない限り、当業者は本明細書で説明する異なる実施例または例ならびに異なる実施形態または例の特徴を結合し、組み合わせることができる。
【0063】
以上に本出願の実施例を示して説明したが、上記実施例は例示的なものであり、本出願を限定するものではなく、当業者は、本出願の範囲内で上記実施例に対して変化、修正、取り替え及び変形を行うことができるということを理解されたい。
【符号の説明】
【0064】
1 マスク本体
2 長さ調節部材
3 適応部材
31 第1の適応固定領域
32 第2の適応固定領域
33 適応領域
331 第1のアーク状セグメント
332 第2のアーク状セグメント
333 アーク状接続部
41 第1の左孔
42 第2の左孔
43 第1の中央孔
44 第2の中央孔
45 第1の右孔
46 第2の右孔
47 左中凸部
48 中心凸部
49 右中凸部
【手続補正書】
【提出日】2022-02-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マスクであって、
マスク本体を含み、前記マスク本体の上端に長さ調節部材と適応部材とが設けられ、前記適応部材が前記長さ調節部材の内側に設けられ、前記長さ調節部材が顔の曲線に合わせて湾曲して、前記適応部材に作用可能であることにより、前記適応部材が力を受けて変形し、顔の曲線に合わせて顔にフィットされる、
ことを特徴とするマスク。
【請求項2】
前記適応部材は、第1の適応固定領域、第2の適応固定領域、及び前記第1の適応固定領域と前記第2の適応固定領域との間に位置する適応領域を含み、前記長さ調節部材は、前記適応領域が顔に合ったアーク状となるように、前記第1の適応固定領域と前記第2の適応固定領域との間の距離を調節する、
ことを特徴とする請求項1に記載のマスク。
【請求項3】
前記適応領域は、第1の位置と第2の位置との間で変化するように折り曲げ可能であり、前記第1の位置では、前記適応領域がフラットであり、前記第2の位置では、前記適応領域が略W字状であり、第1のアーク状セグメント、第2のアーク状セグメント、及び前記第1のアーク状セグメントと前記第2のアーク状セグメントとを接続するアーク状接続部を含み、前記第1のアーク状セグメント及び前記第2のアーク状セグメントのそれぞれは前記マスク本体の内側に向かって突出し、前記アーク状接続部は前記マスク本体の外側に向かって突出する、
ことを特徴とする請求項2に記載のマスク。
【請求項4】
前記適応領域の厚さは前記第1の適応固定領域の厚さより小さく、前記適応領域の厚さは前記第2の適応固定領域の厚さより小さい、
ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載のマスク。
【請求項5】
前記第1のアーク状セグメントの厚さは前記第1のアーク状セグメントの中央から両側に向けて徐々に
大きくなり、前記第2のアーク状セグメントの厚さは前記第2のアーク状セグメントの中央から両側に向けて徐々に
大きくなり、前記アーク状接続部の厚さは前記アーク状接続部の中央から両側に向けて徐々に
大きくなる、
ことを特徴とする請求項3に記載のマスク。
【請求項6】
前記適応領域の幅は前記第1の適応固定領域の幅より小さく、前記適応領域の幅は前記第2の適応固定領域の幅より小さい、
ことを特徴とする請求項2~5のいずれかに記載のマスク。
【請求項7】
前記第1のアーク状セグメントの幅は前記第1のアーク状セグメントの中央から両側に向けて徐々に
大きくなり、前記第2のアーク状セグメントの幅は前記第2のアーク状セグメントの中央から両側に向けて徐々に
大きくなり、前記アーク状接続部の幅は前記アーク状接続部の中央から両側に向けて徐々に
大きくなる、
ことを特徴とする請求項3に記載のマスク。
【請求項8】
前記第1のアーク状セグメント、前記第2のアーク状セグメント及び前記アーク状接続部のそれぞれには貫通孔が設けられる、
ことを特徴とする請求項3に記載のマスク。
【請求項9】
前記第1のアーク状セグメントの貫通孔の横断面積は前記第1のアーク状セグメントの中央から両側に向けて徐々に小さくなり、前記第2のアーク状セグメントの貫通孔の横断面積は前記第2のアーク状セグメントの中央から両側に向けて徐々に小さくなり、前記アーク状接続部の貫通孔の横断面積は前記アーク状接続部の中央から両側に向けて徐々に小さくなる、
ことを特徴とする請求項8に記載のマスク。
【請求項10】
前記適応部材の材料は温度変化材料である、
ことを特徴とする請求項1~9のいずれかに記載のマスク。
【請求項11】
前記長さ調節部材は調節ベルトまたはスリーブであり、前記調節ベルトまたは前記スリーブの材料は弾性材料であり、または、前記調節ベルトまたは前記スリーブの材料はフレキシブル材料である、
ことを特徴とする請求項1~10のいずれかに記載のマスク。
【請求項12】
前記適応部材は変形可能シートである、
ことを特徴とする請求項1~11のいずれかに記載のマスク。
【請求項13】
前記アーク状接続部に第1の中央孔と第2の中央孔とが設けられ、前記第1の適応固定領域に第1の左孔と第2の左孔とが設けられ、前記第2の適応固定領域に第1の右孔と第2の右孔とが設けられ、前記調節ベルトは、前記第1の左孔、前記第2の左孔、前記第1の中央孔、前記第2の中央孔、前記第1の右孔及び前記第2の右孔を順次に通過する、
ことを特徴とする請求項3に記載のマスク。
【請求項14】
前記変形可能なシートは、下方に突出する、中心凸部と、左中凸部と、右中凸部と、を有し、前記中心凸部が下方に突出し、且つ前記変形可能なシートの中心に位置し、前記左中凸部が下方に突出し、前記中心凸部の左側に位置し、且つ前記中心凸部から離間し、前記右中凸部が下方に突出し、前記中心凸部の右側、且つ前記中心凸部から離間する、
ことを特徴とする請求項12に記載のマスク。
【請求項15】
前記中心凸部は略矩形であり、前記左中凸部及び前記右中凸部のそれぞれは上から下に向けて徐々に狭くなり、下端がアーク状である、
ことを特徴とする請求項14に記載のマスク。
【請求項16】
前記変形可能なシートの上下方向における幅は、前記左中凸部から前記変形可能なシートの左端に向けて徐々に大きくなり、且つ前記右中凸部から前記変形可能なシートの右端に向けて徐々に大きくなる、
ことを特徴とする請求項14または請求項15に記載のマスク。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
一部の実施例では、前記第1のアーク状セグメントの厚さは前記第1のアーク状セグメントの中央から両側に向けて徐々に大きくなり、前記第2のアーク状セグメントの厚さは前記第2のアーク状セグメントの中央から両側に向けて徐々に大きくなり、前記アーク状接続部の厚さは前記アーク状接続部の中央から両側に向けて徐々に大きくなる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
一部の実施例では、前記第1のアーク状セグメントの幅は前記第1のアーク状セグメントの中央から両側に向けて徐々に大きくなり、前記第2のアーク状セグメントの幅は前記第2のアーク状セグメントの中央から両側に向けて徐々に大きくなり、前記アーク状接続部の幅は前記アーク状接続部の中央から両側に向けて徐々に大きくなる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0034】
具体的には、第1のアーク状セグメント331の厚さは第1のアーク状セグメント331の中央から両側に向けて徐々に大きくなり、第2のアーク状セグメント332の厚さは第2のアーク状セグメント332の中央から両側に向けて徐々に大きくなり、アーク状接続部333の厚さはアーク状接続部333の中央から両側に向けて徐々に大きくなる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0036】
具体的には、第1のアーク状セグメント331の幅は、第1のアーク状セグメント331の中央から両側に向けて徐々に大きくなり、第2のアーク状セグメント332の幅は、第2のアーク状セグメント332の中央から両側に向けて徐々に大きくなり、アーク状接続部333の幅は、アーク状接続部333の中央から両側に向けて徐々に大きくなる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0054
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0054】
適応領域33の厚さは第1の適応固定領域31の厚さより小さく、適応領域33の厚さは第2の適応固定領域32の厚さより小さく、且つ、第1のアーク状セグメント331の厚さは第1のアーク状セグメント331の中央から両側に向けて徐々に大きくなり、第2のアーク状セグメント332の厚さは第2のアーク状セグメント332の中央から両側に向けて徐々に大きくなり、アーク状接続部333の厚さはアーク状接続部333の中央から両側に向けて徐々に大きくなる。
【国際調査報告】