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▶ フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニムの特許一覧

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  • 特表-保持部を備えるホルダー 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-19
(54)【発明の名称】保持部を備えるホルダー
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/40 20200101AFI20221212BHJP
   A24F 40/95 20200101ALI20221212BHJP
【FI】
A24F40/40
A24F40/95
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2022522286
(86)(22)【出願日】2020-10-16
(85)【翻訳文提出日】2022-04-13
(86)【国際出願番号】 EP2020079272
(87)【国際公開番号】W WO2021089304
(87)【国際公開日】2021-05-14
(31)【優先権主張番号】19203865.1
(32)【優先日】2019-10-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】596060424
【氏名又は名称】フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100167911
【弁理士】
【氏名又は名称】豊島 匠二
(72)【発明者】
【氏名】チョイ ジュウン
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA05
4B162AA22
4B162AB01
4B162AB12
4B162AC02
4B162AC32
4B162AC34
(57)【要約】
エアロゾル発生装置用のホルダー(201)。ホルダーは、エアロゾル発生装置(220)と係合するように構成されたドッキング配設を有する。ドッキング配設は、第一の端(206)と、第一の端から離隔し、かつ第一の端に対して固定された反対の第二の端(207)との間に画定されたドッキング空間(205)を備える。ドッキング空間は、エアロゾル発生装置の長軸方向寸法を収容する。ホルダーは、エアロゾル発生装置の端と係合して、エアロゾル発生装置をドッキング空間内に解放可能に保持するための保持部(280)を備える。保持部は、第一の端に対して固定された第一の表面(282)と、第一の端から離れてドッキング空間の中に突出する第二の表面(284)とを有する。第二の表面は、エアロゾル発生装置の端との係合で第一の端に対してたわむことができ、保持部の第二の表面は、弾性的に変形可能な弾性材料もしくはエラストマー材料を含む、またはそれから形成されていて、弾性的に変形可能な弾性材料もしくはエラストマー材料の弾性的な変形は、保持部の第二の表面が第一の端に対してたわむことができることを可能にする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル発生装置用のホルダーであって、前記エアロゾル発生装置と係合するように構成されたドッキング配設を有し、前記ドッキング配設が、第一の端と、前記第一の端から離隔された、かつ前記第一の端に対して固定された反対の第二の端との間に画定されたドッキング空間を備え、前記ドッキング空間が前記エアロゾル発生装置の長軸方向寸法を収容するためものである、ホルダーであって、
前記ホルダーが、前記エアロゾル発生装置を前記ドッキング空間内に解放可能に保持するように前記エアロゾル発生装置の端と係合するための保持部を備え、前記保持部が、前記第一の端に対して固定された第一の表面と、前記第一の端から前記ドッキング空間の中に離れるように突出する第二の表面とを有し、前記第二の表面が、前記エアロゾル発生装置の前記端との係合で前記第一の端に対してたわむことができ、
前記保持部の前記第二の表面が、弾性的に変形可能な弾性材料もしくはエラストマー材料を備える、または弾性的に変形可能な弾性材料もしくはエラストマー材料から形成されていて、かつ弾性的に変形可能な弾性材料もしくはエラストマー材料の弾性的な変形が、前記保持部の前記第二の表面が第一の端に対してたわむことができることを可能にする、ホルダー。
【請求項2】
前記保持部が、前記弾性的に変形可能な弾性材料またはエラストマー材料から形成されていて、かつ前記保持部の前記第一の表面が、前記弾性的に変形可能な弾性材料またはエラストマー材料の第一の表面である、請求項1に記載のホルダー。
【請求項3】
前記弾性的に変形可能な弾性材料もしくはエラストマー材料がニトリルを含む、またはニトリルである、請求項1または請求項2に記載のホルダー。
【請求項4】
前記保持部が、前記ドッキング空間内に保持されたエアロゾル発生装置に力を加えるように構成されていて、前記力が、前記エアロゾル発生装置を前記第一の端から離れて、かつ前記第二の端に向かって強いるように働く、請求項1、請求項2、または請求項3に記載のホルダー。
【請求項5】
前記保持部が、前記エアロゾル発生装置の前記端にて画定された開口部または陥凹部と係合するように構成されている、請求項1~4のいずれかに記載のホルダー。
【請求項6】
前記開口部または陥凹部がへりまたはリップによって境界がつけられていて、また前記保持部が前記へりまたはリップと係合する、請求項5に記載のホルダー。
【請求項7】
前記へりまたはリップが、前記開口部または陥凹部を境界とする連続的なへりまたはリップであり、かつ前記エアロゾル発生装置が前記ドッキング空間内に保持されている時、前記保持部の前記第二の表面と前記へりまたはリップとの間の相互作用によって密封が形成されていて、これによって前記開口部または陥凹部を密封する、請求項6に記載のホルダー。
【請求項8】
前記保持部の前記第二の表面が実質的に半球状の形状である、請求項1~7のいずれかに記載のホルダー
【請求項9】
前記エアロゾル発生装置が、長軸方向寸法を画定する細長いエアロゾル発生装置であり、かつ前記ドッキング空間が前記細長いエアロゾル発生装置の前記長軸方向寸法を収容するように構成されている、請求項1~8のいずれかに記載のホルダー。
【請求項10】
前記ドッキング空間内の前記エアロゾル発生装置の保持が、前記エアロゾル発生装置の前記長軸方向寸法に垂直の方向での前記エアロゾル発生装置および前記ドッキング空間の相対的な移動によって達成される、請求項1~9のいずれかに記載のホルダー。
【請求項11】
前記エアロゾル発生装置の前記長軸方向寸法に垂直の方向での前記エアロゾル発生装置および前記ドッキング空間の相対的な移動による前記ドッキング空間内の前記エアロゾル発生装置の保持が、前記保持部の弾性変形を引き起こす、請求項10に記載のホルダー。
【請求項12】
前記エアロゾル発生装置が前記ドッキング空間内に保持されていない時、前記保持部が第一の状態にあり、また前記エアロゾル発生装置が前記ドッキング空間内に保持されている時、前記保持部が変形された第二の状態にある、請求項11に記載のホルダー。
【請求項13】
前記ホルダーが電源を備え、かつ前記ホルダーの前記第二の端が、前記電源に電気的に接続された電気接点を備え、前記エアロゾル発生装置が前記ドッキング空間内に保持されている時、前記電源から前記エアロゾル発生装置に電力を供給するように、前記電気接点が前記エアロゾル発生装置の対応する電気接点と係合するように構成されている、請求項1~12のいずれかに記載のホルダー。
【請求項14】
前記エアロゾル発生装置が前記ドッキング空間内に保持されている時、前記保持部が前記エアロゾル発生装置を前記ホルダーの前記電気接点に向かって強いる、請求項13に記載のホルダー。
【請求項15】
前記エアロゾル発生装置が、近位端と遠位端の間に延びる本体を備え、前記エアロゾル発生装置が前記ドッキング空間内に収容されている時、前記本体の第一の側面部分が前記ホルダーに面し、かつ前記本体の第二の側面部分が前記ホルダーに背いていて、かつ露出している、請求項1~14のいずれかに記載のホルダー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアロゾル発生装置用のホルダーに関する。具体的に本発明は、エアロゾル発生装置用のホルダーに関し、ホルダーは保持部を備える。
【背景技術】
【0002】
エアロゾル発生システムは概して、エアロゾル形成基体およびアトマイザーを備え、アトマイザーは、エアロゾル形成基体内の揮発性化合物を霧化してユーザーによる吸入のためのエアロゾルを形成するように動作可能である。典型的に、エアロゾル発生システムはまた、電力をアトマイザーに供給するための電力供給源を備えるエアロゾル発生装置を備える。アトマイザーは、電気的に作動する加熱手段、例えば電気ヒーターであってもよい。
【0003】
一部のシステムにおいて、エアロゾル発生装置は、固体エアロゾル形成基体(例えば均質化したたばこを含む基体)を含むエアロゾル発生物品を受容するように構成されている。これらのシステムにおいて、装置は典型的にアトマイザーを備え、アトマイザーは、物品が装置の中に受容されている時にエアロゾル形成基体を加熱するように配設されている。物品はまた、従来の紙巻たばこに類似する、ロッドの形態のエアロゾル形成基体と一緒に巻かれているフィルターも備えてもよい。一部のシステムにおいて、エアロゾル発生物品は、アトマイザーによって加熱されることができる液体またはゲル状エアロゾル形成基体を含有するカートリッジを備えてもよい。一部のシステムにおいて、装置は、アトマイザーと液体エアロゾル形成基体の両方を備えるカートリッジを受容するように構成されてもよい。こうしたカートリッジはしばしば、カトマイザーとも呼ばれる。カトマイザーで使用されるアトマイザーの一般的な構成は、液体エアロゾル形成基体中に浸された細長い芯の周りに巻かれたヒーターワイヤーのコイルを備える。
【0004】
一部の電気的に作動するエアロゾル発生システムは、使用していない時にエアロゾル発生装置を解放可能に保持するための別個のホルダーを備える。こうしたホルダーはまた、ケースまたはホルダーとして機能してもよく、エアロゾル発生装置に対するある程度の保護を提供してもよい。ホルダーはまた、データロギングや、エアロゾル発生装置へのエアロゾル形成基体の再充填などの追加的な機能を提供してもよい。
【0005】
エアロゾル発生装置は典型的に、大きさが第二および第三の幅寸法よりも大きい、第一の長軸方向寸法を有する高いアスペクト比を有する。エアロゾル発生装置用のホルダーはしばしば、ユーザーが装置を中に挿入することが必要とされる狭い開口部を画定するハウジングを備える。狭い開口部は典型的に、エアロゾル発生装置の幅に類似する幅を有する。エアロゾル発生装置をこれらのケースの中に挿入するユーザーは概して、エアロゾル発生装置を狭い開口部と密接に整列させてエアロゾル発生装置をケースの中に挿入し、その後エアロゾル発生装置をホルダーの中に長軸方向に摺動させることが必要である。これはユーザーにとって、特に薄暗い場所で、またはユーザーが移動している時に、困難である可能性がある。
【0006】
さらに、エアロゾル発生装置用の一部のホルダーは、ホルダーによって保持されたエアロゾル発生装置と係合するためのラッチ機構を備える。例えば、国際公開第2019037881A1号には、ラッチ空洞内のばね要素上に据え付けられた作動可能なラッチ部材を含むラッチ機構が記載されている。ばね要素は、空洞内のラッチ部材を引き出すために付勢されている。摺動ボタンは、ばね要素と係合し、かつ開口部を通してラッチ部材をエアロゾル発生装置とラッチするように強いるために、第一の位置から第二の位置に手動で動作可能である。第二の位置から第一の位置に戻る摺動ボタンの動きは、ラッチ部材をラッチ空洞の中に引き戻すことを可能にする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
エアロゾル発生装置をしっかりと保持することができるホルダーを提供することが望ましいことになる。また、エアロゾル発生装置をホルダー内に固定するために別個のユーザー動作を必要とすることなく、エアロゾル発生装置をしっかりと保持できるホルダーを提供することも望ましいことになる。また、ユーザーが片手で動作することができるホルダーを提供することも望ましいことになる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本明細書および下記で使用される「エアロゾル発生装置」という用語は、エアロゾル形成基体と相互作用してエアロゾルを発生する装置を指す。エアロゾル発生装置は、エアロゾル形成基体を含むエアロゾル発生物品と、またはエアロゾル形成基体を含むカートリッジと相互作用してもよい。一部の実施例において、エアロゾル発生装置はエアロゾル形成基体を加熱して、基体からの揮発性化合物の放出を容易にする場合がある。電気的に作動するエアロゾル発生装置は、エアロゾル形成基体を加熱してエアロゾルを形成するための、電気ヒーターなどのアトマイザーを備えてもよい。
【0009】
本明細書および下記で使用される「エアロゾル形成基体」という用語は、エアロゾルを形成することができる揮発性化合物を放出する能力を有する基体を指す。揮発性化合物はエアロゾル形成基体を加熱する、または燃焼することによって放出されてもよい。加熱または燃焼に代わるものとして、一部の場合において、化学反応によって、または超音波などの機械的な刺激によって揮発性化合物が放出されてもよい。エアロゾル形成基体は固体または液体であってもよく、または固体構成成分と液体構成成分の両方を含んでもよい。
【0010】
本明細書および下記で使用される「エアロゾル発生物品」という用語は、エアロゾル形成基体を含む物品を指す。一部の実施例において、エアロゾル発生物品は、加熱に伴い揮発性化合物を放出する能力を有するエアロゾル形成基体を含んでもよく、これらの揮発性化合物はエアロゾルを形成してもよい。
【0011】
本明細書および下記で使用される「エアロゾル」という用語は、気体中の固体微粒子、または液滴、または固体微粒子と液滴の組み合わせの分散を指す。エアロゾルは可視でも不可視でもよい。エアロゾルは、室温にて通常は液体または固体である物質の蒸気、ならびに固体微粒子、または液滴、または固体微粒子と液滴の組み合わせを含んでもよい。
【0012】
エアロゾル発生装置(または物品)を参照して、本明細書および下記で使用される「長軸方向」という用語は、装置(または物品)の下流端、または近位端、または口側端と、装置(または物品)の対向する上流端または遠位端との間の方向を説明するために使用される。
【0013】
エアロゾル発生装置または物品を参照して、本明細書および下記で使用される「横断方向」という用語は、長軸方向に対して垂直の方向を説明するために使用される。
【0014】
エアロゾル発生装置(または物品)を参照して、本明細書および下記で使用される「長さ」という用語は、装置(または物品)の遠位端または上流端と、装置(または物品)の近位端または下流端との間の最大長軸方向寸法を説明するために使用される。
【0015】
本明細書および下記で使用される「直径」という用語は、構成要素、例えばエアロゾル発生装置およびエアロゾル発生物品の最大横断方向寸法を説明するために使用される。
【0016】
本明細書および下記で使用される「露出した」という用語は、特徴部または構成要素の一部分が外部環境に対して開放していて、かつ包囲されていないか覆われていないことを示すために使用される。
【0017】
本開示によると、エアロゾル発生装置用のホルダーが提供されている。ホルダーはドッキング配設を有してもよい。ドッキング配設はエアロゾル発生装置と係合するように構成されてもよい。ドッキング配設はドッキング空間を備えてもよい。ドッキング空間は、第一の端と反対の第二の端との間に画定されてもよい。第二の端は第一の端から離隔していて、第一の端に対して固定されてもよい。ドッキング空間は、エアロゾル発生装置の長軸方向寸法を収容するために適していてもよく、または長軸方向寸法を収容するように構成されてもよい。ホルダーは保持部を備えてもよい。保持部は、エアロゾル発生装置の端と係合して、エアロゾル発生装置をドッキング空間内に解放可能に保持するために適していてもよい。保持部は、第一の端に対して固定された第一の表面を有してもよい。保持部は、第一の端から離れるように突出する第二の表面を有してもよい。第二の表面はドッキング空間の中に突出してもよい。第二の表面は、エアロゾル発生装置の端との係合で第一の端に対してたわむことができてもよい。
【0018】
一実施例によると、エアロゾル発生装置用のホルダーが提供されている。ホルダーは、エアロゾル発生装置と係合するように構成されたドッキング配設を有し、ドッキング配設は、第一の端と、第一の端から離隔した、かつ第一の端に対して固定された反対の第二の端との間に画定されたドッキング空間を備える。ドッキング空間は、エアロゾル発生装置の長軸方向寸法を収容するために適している、または収容するように構成されている。ホルダーは、エアロゾル発生装置をドッキング空間内に解放可能に保持するために、エアロゾル発生装置の端と係合するための保持部を備える。保持部は、第一の端に対して固定された第一の表面と、第一の端から離れてドッキング空間の中に突出する第二の表面とを有し、第二の表面は、エアロゾル発生装置の端との係合で第一の端に対してたわむことができる。
【0019】
有利なことにホルダーは、ユーザーがエアロゾル発生装置をホルダーの中に素早くかつ簡単に挿入し、そのホルダーからエアロゾル発生装置を取り戻すことを可能にしてもよい。さらにユーザーは片手で、かつ一動作で、ホルダー内に装置をしっかりと位置することができてもよい。有利なことに保持部は、エアロゾル発生装置の端との係合で第一の端に対してたわむことができる。これは、ユーザーがボタンを押す、または別の方法で別の保持手段を作動させる必要なく、ホルダーが装置をしっかりと保持することを可能にしうる。
【0020】
保持部は、弾性的にたわむことができる、または変形可能な弾性材料もしくはエラストマー材料を含んでもよい。保持部は非金属材料を含んでもよい。保持部は完全に非金属であってもよい。保持部は、弾性的にたわむことができる、または変形可能なポリマーなどのポリマーを含んでもよい。例えば、保持部は、弾力性のあるポリマー、例えば天然ゴムもしくは合成ゴム(例えば、ニトリル)、またはシリコーン、またはブタジエン、またはブチルポリマーから形成されてもよく、またはこれらを含んでもよい。保持部は、弾性的にたわむことができる、または変形可能な発泡体または発泡体様材料などの、発泡体または発泡体様材料を含んでもよい。例えば、発泡体材料または発泡体様材料は、弾力性のあるポリマー、例えば天然ゴムもしくは合成ゴム(例えば、ニトリル)、またはシリコーン、またはブタジエン、またはブチルポリマーから形成されてもよく、またはこれらを含んでもよい。保持部は、ニトリルゴムなどのニトリルを含むこと、またはニトリルゴムなどのニトリルから形成されていることが特に好ましい場合がある。例えば、保持部の第一の表面、または保持部の第二の表面、または保持部の第一の表面と第二の表面の両方が、ニトリルゴムなどのニトリルを含む、またはニトリルゴムなどのニトリルから形成されていることが特に好ましい場合がある。
【0021】
有利なことに、これは、装置がドッキング空間内に収容されることを可能にするために、エアロゾル発生装置との接触に伴い、保持部がたわむ、または変形することを可能にする場合がある。この弾力性のあるたわみ、または変形はまた有利なことに、ホルダー内に収容された装置に力を加えるように働く場合もある。有利なことに、この力は、ホルダーがホルダーのドッキング空間内に装置をしっかりと保持することを可能にする場合がある。
【0022】
保持部は、弾性的に変形可能な弾性材料またはエラストマー材料から形成されてもよい。保持部の第一の表面は、弾性的に変形可能な弾性材料またはエラストマー材料の第一の表面であってもよい。保持部の第二の表面は、弾性的に変形可能な弾性材料またはエラストマー材料の第二の表面であってもよい。
【0023】
有利なことに、弾性的に変形可能な弾性材料またはエラストマー材料の弾性的な変形は、保持部の第二の表面が第一の端に対してたわむことができることを可能にする場合がある。
【0024】
保持部の第二の表面は、力、例えば保持部と係合するエアロゾル発生装置の端からの力に応答して弾性的に変形するように構成されてもよい。
【0025】
ユーザーが装置をホルダー内に収容しようと試みる際、保持部に力が加えられてもよい。これは、エアロゾル発生装置の端が保持部と係合する際に生じうる。こうした力に応答して、第二の表面、または第二の表面上の点は、ホルダーの第一の端に対して、または保持部の第一の表面に対して、少なくとも1mmまたは2mmだけたわむように構成されてもよい。
【0026】
保持部は、ドッキング空間内に保持されたエアロゾル発生装置に力を加えるように構成されてもよい。力は、第一の端から離れて、かつ第二の端に向かって、エアロゾル発生装置を強いるように働いてもよい。
【0027】
有利なことに、これは、ホルダーがホルダーのドッキング空間内に装置をしっかりと保持することを可能にする場合がある。
【0028】
保持部は、エアロゾル発生装置の端に画定された開口部または陥凹部と係合するように構成されてもよい。開口部または陥凹部は、へりまたはリップによって境界がつけられてもよく、保持部は、へりまたはリップと係合する。
【0029】
有利なことに、これは、装置の開口部または陥凹部に入るダストまたは破片の量を低減する場合がある。
【0030】
へりまたはリップは、開口部または陥凹部の境界となる連続的なへりまたはリップであってもよい。エアロゾル発生装置がドッキング空間内に保持されている時、保持部の第二の表面とへりまたはリップとの間の相互作用によって、密封が形成されてもよい。これは開口部または陥凹部を密封してもよい。保持部の第二の表面は、開口部または陥凹部の境界となる連続的なへりまたはリップと接触する連続的な円周状のリングを形成してもよい。これは開口部または陥凹部を密封してもよい。
【0031】
有利なことに密封は、装置の開口部または陥凹部に入るダストまたは破片の量を低減する場合がある。これは、開口部または陥凹部を通してアクセス可能なチャンバー内に位置するヒーター要素を有する装置にとって特に重要である場合がある。密封は、装置の開口部または陥凹部に入るダストまたは破片の量を実質的にゼロに低減する場合がある。密封は、ダストまたは破片が装置の開口部または陥凹部に入るのを防止する場合がある。
【0032】
保持部の第二の表面は、実質的に半球状の形状であってもよい。実質的に半球状の形状の一部分は、装置がドッキング空間内に収容されている時、装置の開口部内または陥凹部内に位置してもよい。
【0033】
有利なことに、実質的に半球状の形状は、十分なたわみまたは変形を可能にして、ユーザーが装置をドッキング空間の中に挿入することを可能にする場合がある。この形状はまた、この形状が装置の開口部または陥凹部の形状と一致する場合、装置をドッキング空間内にしっかりと保持するのに適している場合がある。
【0034】
エアロゾル発生装置は細長いエアロゾル発生装置であってもよい。細長い装置は長軸方向寸法を画定してもよい。ドッキング空間は、細長いエアロゾル発生装置の長軸方向寸法を収容するように構成されてもよい。
【0035】
エアロゾル発生装置をドッキング空間内に収容または保持することは、エアロゾル発生装置の長軸方向寸法に垂直の方向での、エアロゾル発生装置およびドッキング空間の相対的な移動によって達成されてもよい。
【0036】
有利なことに、実質的に垂直の移動を使用することによって、エアロゾル発生装置が長軸方向にドッキング空間の中に挿入されている時、エアロゾル発生装置をドッキング空間内に収容するために移動する必要がある距離は、エアロゾル発生装置を収容するホルダーにおいてよりも短い。
【0037】
エアロゾル発生装置の長軸方向寸法に実質的に垂直の方向での、エアロゾル発生装置およびドッキング空間の相対的な移動は、保持部の弾性変形またはたわみを引き起こす場合がある。保持部は、その未変形の形状に戻るように働いてもよい。これは、保持部の弾力性に起因する場合がある。これは、ドッキング空間内に収容された装置に力を加える場合がある。
【0038】
有利なことに、これは、ホルダーがホルダーのドッキング空間内に装置をしっかりと保持することを可能にする場合がある。
【0039】
保持部は、エアロゾル発生装置がドッキング空間内に保持されていない時、第一の状態、例えば未変形の第一の状態にあってもよい。保持部は、エアロゾル発生装置がドッキング空間内に保持されている時、第二の状態、例えば変形された第二の状態にあってもよい。保持部は、その未変形の形状に戻るように働いてもよい。これは、保持部の弾力性に起因する場合がある。これは、ドッキング空間内に収容された装置に力を加える場合がある。保持部は、第一の端から離れて、または第二の端に向かって、または第一の端から離れるのと第二の端に向かうのとの両方で、ドッキング空間内に収容された装置に強制を加える場合がある。
【0040】
有利なことに、これは、ホルダーがホルダーのドッキング空間内に装置をしっかりと保持することを可能にする場合がある。
【0041】
保持部は、エアロゾル発生装置がドッキング空間内に保持されていない時、第一の状態、例えば未変形の第一の状態にあってもよい。装置がドッキング空間内に挿入されている際、保持部は変形されてもよく、またはたわんでもよい。次いで保持部は、装置の開口部または陥凹部内でその第一の状態に戻ってもよい。
【0042】
ドッキング空間の第二の端、またはドッキング空間の第二の端に位置する、もしくはこれに向かって位置する構成要素は、エアロゾル発生装置と係合するように構成されてもよい。この係合は、装置をドッキング空間内に解放可能に保持するためのものであってもよい。例えば、ドッキング空間の第二の端、またはドッキング空間の第二の端に位置する、もしくはドッキング空間の第二の端に向かって位置する構成要素は、保持部と係合するように構成された端と反対のエアロゾル発生装置の端と係合するように構成されてもよい。それ故に、保持部と、ドッキング空間の第二の端、またはドッキング空間の第二の端に位置する、もしくはドッキング空間の第二の端に向かって位置する構成要素とは、エアロゾル発生装置と係合するように構成されてもよい。例えば、保持部は装置の第一の端と係合するように構成されてもよく、またドッキング空間の第二の端、またはドッキング空間の第二の端に位置する、もしくはドッキング空間の第二の端に向かって位置する構成要素は、装置の第二の端と係合するように構成されてもよい。装置が細長い装置である場合、装置の長さは装置の第一の端と第二の端の間にわたってもよい。
【0043】
ホルダーは電源を備えてもよい。ホルダーの第二の端は、電源に電気的に接続された電気接点を備えてもよい。エアロゾル発生装置は、例えば装置の端にて(開口部または陥凹部を有する端と反対の端にて、など)、対応する電気接点を備えてもよい。電気接点は、エアロゾル発生装置がドッキング空間内に保持されている時、電源からエアロゾル発生装置に電力を供給するように、エアロゾル発生装置の対応する電気接点と係合するように構成されてもよい。
【0044】
有利なことに、これは、ドッキング空間内に収容された装置をホルダーが充電または再充電することを可能にする場合がある。
【0045】
エアロゾル発生装置がドッキング空間内に保持されている時、保持部はエアロゾル発生装置をホルダーの電気接点に向かって強いる場合がある。例えば、保持部が変形した形状またはたわんだ形状にある時、保持部は、未変形の形状またはたわんでいない形状に戻るように働く場合がある。これは、装置上に働く力を生じさせる場合がある。これは、保持部の弾力性に起因する場合がある。この力は、ホルダーの第一の端から装置を離すように強いる場合がある。この力は、ホルダーの第二の端に向かって装置を強いる場合がある。
【0046】
有利なことに、これは、ホルダーの電気接点とエアロゾル発生装置の対応する電気接点との間に確実な電気的接続を提供する場合がある。
【0047】
エアロゾル発生装置は、遠位端と近位端の間に延びる本体を備えてもよい。エアロゾル発生装置がドッキング空間内に収容されている時、本体の第一の側面部分はホルダーに面してもよい。エアロゾル発生装置がドッキング空間内に収容されている時、本体の第二の側面部分はホルダーに背いてもよい。エアロゾル発生装置がドッキング空間内に収容されている時、第二の面は露出されてもよい。
【0048】
保持部は、エアロゾル発生装置の端と係合して、装置の端の相対的な向きにかかわらず、エアロゾル発生装置をドッキング空間内に解放可能に保持するように構成されてもよい。例えば、保持部は実質的に半球状の形状であってもよく、装置は、その近位端にて実質的に円形の開口部または陥凹部を備えてもよい。それ故に、エアロゾル発生装置の近位端の向きにかかわらず、装置の近位端は保持部と係合するように構成されてもよい。
【0049】
随意にホルダーは、一次電源を保持するためのハウジングを備える。一次電源は、例えばホルダーのハウジングによって保持された、またはホルダーのハウジング内に保持された再充電可能電池であってもよい。随意に、エアロゾル発生装置がドッキング空間によって収容されている時の、ホルダーとエアロゾル発生装置の間の係合は、エアロゾル発生装置の二次電源がホルダーの一次電源によって充電されることを可能にする。例えば、エアロゾル発生装置上に位置する電気接点は、エアロゾル発生装置がドッキング配設と係合している時に、ホルダー上に位置する対応する電気接点と係合するように配設されてもよい。
【0050】
エアロゾル発生装置は、吸入可能なエアロゾルをエアロゾル形成基体から発生するように構成されてもよい。エアロゾル発生装置は細長くてもよく、また実質的に紙巻たばこまたは葉巻たばこ様の形状であってもよい。例えば、細長いエアロゾル発生装置は、大きさが第二および第三の幅寸法よりも大きい、第一の長軸方向寸法または長さ寸法を有してもよい。第二および第三の寸法は幅および厚さとして表示されうるものの、第二および第三の寸法は随意に実質的に同じであり、従って両方とも幅と呼ばれてもよい。細長いエアロゾル発生装置は実質的に円筒状であってもよい。長軸方向寸法は長軸方向軸を画定する。幅寸法は長軸方向軸に実質的に垂直に延びる。細長いエアロゾル発生装置は、近位端と遠位端の間に画定された細長い本体とともに、近位端および遠位端を有するものとして記述されてもよい。本体は、近位端と遠位端の間に延びる少なくとも一つの側表面を備えてもよい。
【0051】
ドッキング空間は、第一の端と第二の端の間に延びる後方部分によってさらに画定されてもよい。それ故に、ドッキング空間は、第一の端、第二の端、および後方部分によって少なくとも部分的に画定されてもよい。後方部分は後部壁であってもよい。後方部分はホルダーのハウジングの一部であってもよい。後方部分はホルダーのハウジングの外部壁の一部であってもよい。
【0052】
エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生装置の長軸方向軸に実質的に垂直の方向でのドッキング空間の中への移動、すなわちエアロゾル発生装置に対する横断方向の移動によって、ドッキング配設と簡単に係合および係脱されてもよい。エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生装置の長軸方向軸に実質的に垂直の方向でのドッキング空間の中への移動によって、ドッキング配設と簡単に係合および係脱されてもよい。例えば、エアロゾル発生装置の近位端または遠位端のいずれかは、ドッキング空間内のホルダーと係合するように挿入されてもよい。次いで反対の端は、エアロゾル発生装置がホルダーと完全に係合するように、ドッキング空間の中に旋回されてもよい。例えば、エアロゾル発生装置の遠位端は、ドッキング空間内のホルダーと係合するように挿入されてもよい。次いで近位端は、エアロゾル発生装置がホルダーと完全に係合するように、ドッキング空間の中に旋回されてもよい。この旋回動作は、保持部のたわみまたは変形を引き起こす場合がある。例えば、この旋回動作は、装置の端がホルダーの第一の端に対して、保持部の第二の表面のたわみ、または変形を生じさせることを引き起こす場合がある。装置が十分な量だけ旋回されると、保持部の一部分は、装置の近位端に位置する開口部または陥凹部内に位置する場合がある。保持部の一部分はまた、開口部または陥凹部内に位置しない場合がある。例えば、一部分は、開口部もしくは陥凹部の上方に、または開口部もしくは陥凹部に隣接して位置することが可能である。装置がドッキング空間内に収容されている時、保持部は装置の近位端と係合して、装置をドッキング空間内に解放可能に保持してもよい。
【0053】
垂直の、または実質的に垂直の移動を使用することによって、エアロゾル発生装置が長軸方向にホルダーの中に挿入された時、エアロゾル発生装置とホルダーを係合するために移動する必要がある距離は、エアロゾル発生装置を受け入れる典型的なシステムにおける場合よりも短い。ホルダーのドッキング空間は、エアロゾル発生装置の長軸方向寸法を収容する。ドッキング空間は、エアロゾル発生装置の長軸方向寸法を収容してもよい。それ故に、エアロゾル発生装置をドッキング空間内に位置させることは、ドッキング空間がエアロゾル発生装置の横断方向寸法のみを収容する寸法である場合よりも簡単である場合がある。
【0054】
ドッキング空間は、ホルダーのハウジング内に、開放した溝を少なくとも部分的に形成してもよい。それ故に、ドッキング空間は、第一の側壁、第二の側壁、後部壁、および第一の端と第二の端によって少なくとも部分的に画定されてもよい。開放した溝は、ホルダーのハウジングによって画定された細長いくぼみまたはスロットであってもよい。細長いエアロゾル発生装置は、エアロゾル発生装置のいかなる部分もホルダーの周辺境界を越えて延びないように、開放した溝内に完全に受け入れられてもよい。別の方法として、細長いエアロゾル発生装置は、開放した溝内に部分的にのみ受け入れられてもよい。この場合、露出した部分と呼ばれてもよいエアロゾル発生装置の一部分は、ホルダーの周辺境界を越えて延びる。
【0055】
エアロゾル発生装置がホルダーと係合している時、エアロゾル発生装置の一部分が露出していることが有利である場合がある。例えば、エアロゾル発生装置がホルダーと係合している時、エアロゾル発生装置の本体の少なくとも一つの側表面がシステムの外部表面を形成することが有利である場合がある。エアロゾル発生装置は、ユーザーによって簡単に取り戻されてもよく、ユーザーはその後、エアロゾル発生装置の露出した部分を把持し、エアロゾル発生装置をホルダーから係脱することのみが必要になることになる。この係脱は、保持部の少なくとも一部分を変形させる、またはたわませる場合がある。例えば、この係脱は、エアロゾル発生装置の端を保持部から係脱する際に、保持部の第二の表面をホルダーの第一の端に対してたわませる、または変形させる場合がある。エアロゾル発生装置の露出した部分は、ホルダーのハウジングの形状に適合する、または対応する形状にされてもよい。ホルダーは形状または輪郭にされたハウジングを有してもよく、エアロゾル発生装置はまた、エアロゾル発生装置がホルダーと係合している時、ホルダーハウジングの形状または輪郭に適合するように構成されているハウジングまたは外部表面を有する。エアロゾル発生装置は、ホルダー内の開放した溝を閉鎖する、または覆うように働いてもよい。それ故に、こうした開放した溝の中に位置するディスプレー、インジケータ、接点、またはボタンなどのホルダーの特徴部は、エアロゾル発生装置がホルダーと係合されている時、外部環境から遮蔽される場合がある。このようにして、例えば運搬中にエアロゾル発生装置がホルダーと係合されている時、ディスプレー、インジケータ、接点、またはボタンは保護される場合がある。
【0056】
一部の実施例において、第一の端および第二の端は、ホルダーのハウジングから延びる突起部(例えばハウジングから延びる第一の突起部および第二の突起部)上に位置する。突起部はラグと呼ばれてもよい。それ故に、ドッキング空間の長軸方向寸法は、第一の突起部および第二の突起部上に位置する対向する第一の端と第二の端の間に画定されてもよい。ドッキング空間は、任意の他の寸法において制約されない場合がある。こうしたドッキング空間と係合したエアロゾル発生装置は、第一の端および第二の端との接触のみを有することになり、係合した時、突起部間で長軸方向に延びることになる。別の方法として、ドッキング空間は、第一の突起部と第二の突起部の間に延びる後部壁によってさらに制約されてもよい。ドッキング空間は、第一の突起部と第二の突起部の間に延びる一つ以上の側壁によって、依然としてさらに制約されてもよい。
【0057】
ドッキング空間は、エアロゾル発生装置の長軸方向寸法に実質的に垂直の方向にエアロゾル発生装置がドッキング空間の中に強いられる時、または移動される時、エアロゾル発生装置を受容するように随意に構成されている。それ故に、ホルダーと係合された時、エアロゾル発生装置の長軸方向寸法は、ホルダーの側面または縁と平行であってもよい。
【0058】
エアロゾル発生装置は、遠位端に位置する、もしくは遠位端の近くに位置する、または近位端に位置する、もしくは近位端の近くに位置する充電接点を備えてもよく、またホルダーは、ドッキング配設の第一の端上に位置する、もしくはその近くに位置する、またはドッキング配設の第二の端上に位置する、もしくはその近くに位置する対応する充電接点を備えてもよい。少なくとも一つの充電接点が、エアロゾル発生装置の端面内(例えばエアロゾル発生装置の遠位端面内)の同心リングとして構成されている場合、有利である場合がある。それ故に、エアロゾル発生装置の遠位端面は、例えば同心リングとして同心に配置された第一の同心電気接点および第二の同心電気接点を備えてもよく、第一の電気接点は正の接点であり、第二の電気接点は負の接点である。一方の接点は点接点であってもよく、もう一方の接点は点接点を包囲するリングであってもよい。同心リングの形態であってもよく、またはそうでなくてもよい対応する接点は、ホルダーの第一の端または第二の端上に画定されていて、エアロゾル発生装置とホルダーの間の電気的な連結を可能にする場合がある。ホルダーの第一の端または第二の端は、同心リングとして配設された第一および第二の同心の電気接点を備え、第一の電気接点は正の接点であり、第二の電気接点は負の接点である。同心リングの形態であってもよく、またはそうでなくてもよい対応する接点は次いで、エアロゾル発生装置の遠位端または近位端上に画定されていて、エアロゾル発生装置とホルダーの間の電気的な連結を可能にする場合がある。リング(複数可)の形態の接点の使用は、エアロゾル発生装置がホルダーと係合された時に任意の半径方向の向きにされることを可能にする。すなわち、接点の組のうちの少なくとも一部分がリングの形態にあるため、ホルダーのドッキング配設に供された時、エアロゾル発生装置がいかなる半径方向の向きにあろうとも常に接触が成されるように、対応する接点を位置付けることができる。これは、ユーザーがエアロゾル発生装置の半径方向の向きについて心配する必要がないため、それぞれの装置の係合および係脱をさらに簡略化する場合がある。
【0059】
別の方法として、充電接点は、エアロゾル発生装置の一つ以上の本体部分(例えばエアロゾル発生装置の遠位端の近くの周囲)を実質的にまたは完全に取り囲む円周リングとして構成されてもよい。それ故に、エアロゾル発生装置の本体は、長軸方向に離隔した第一の円周状の電気接点および第二の円周状の電気接点を備え、第一の電気接点は正の接点であり、第二の電気接点は負の接点である。エアロゾル発生装置とホルダーの間の電気的な連結を可能にするように、対応する接点はホルダー上に画定されてもよい。
【0060】
充電接点は、エアロゾル発生装置の本体上で対称的に配設されてもよい。例えば、第一の充電接点は、近位端と遠位端の間のエアロゾル発生装置の本体の中点に位置してもよい。さらなる接点は、エアロゾル発生装置がホルダーと係合している長軸方向の向きがどうであれ、それらのうちの一つがホルダー上の対応する接点と整列するように、遠位および近位に等距離に離隔してもよい。同様に、充電接点は、エアロゾル発生装置がホルダーと係合している長軸方向の向きがどうであれ、それらのうちの一つがエアロゾル発生装置上の対応する接点と整列するように、エアロゾル発生装置の本体上に対称的に配設されてもよい。
【0061】
充電接点は、エアロゾル発生装置とホルダーの間のデータ伝達を可能にするだけでなく、二次電源の充電も可能にする場合がある。別の方法として、一つ以上の専用のデータ伝達接点がエアロゾル発生装置およびホルダー上に画定されていて、装置間のデータ伝達を可能にする場合がある。
【0062】
随意に、エアロゾル発生装置の少なくとも一部分は、エアロゾル発生装置がホルダーと係合されている時、露出したままである。例えば、エアロゾル発生装置の少なくとも一つの側壁(例えば、少なくとも一つの外部側壁)は、エアロゾル発生装置がホルダーと係合されている時、外部の環境に露出されたままであってもよい。少なくとも一つの外部側壁は、ユーザーが作動可能ないかなるボタン、ディスプレー、接点も随意に含まない。ユーザーは、少なくとも一つの外部側壁の露出した表面を把持して、ホルダーからのエアロゾル発生装置の係脱を容易することがより簡単にできてもよい。ユーザーは、例えば装置の端をホルダーの保持部から係脱することによって、露出した表面を把持して圧力を加えて、エアロゾル発生装置をホルダーから係脱することができてもよい。従って、エアロゾル発生装置をホルダーとの係合から取り戻すことが簡単である場合がある。
【0063】
ホルダーは約50mm~約200mmの長さを有してもよい。ホルダーは約10mm~約50mmの外径、または最大横断断面を有してもよい。
【0064】
ホルダーは任意の適切な形状の横断断面を有してもよい。例えばホルダーは、実質的に円形、楕円形、三角形、正方形、菱形、台形、五角形、六角形または八角形の横断断面を有してもよい。ホルダーは、その長さに沿って実質的に一定の横断断面を有してもよい。ホルダーは、その長さに沿って実質的に長方形の横断断面を有してもよい。一部の実施例において、ホルダーは実質的に長方形の直方体であってもよい。
【0065】
ホルダーのハウジングは、実質的に長方形の直方体であってもよい。ハウジングは、任意の適切な材料または材料の組み合わせを含んでもよい。適切な材料の例としては、金属、合金、プラスチック、もしくはこれらの材料のうちの一つ以上を含有する複合材料、または食品もしくは医薬品用途に適切な熱可塑性樹脂、例えばポリプロピレン、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、およびポリエチレンが挙げられる。一部の実施例において、材料は軽量であり、脆くない。
【0066】
エアロゾル発生装置は手持ち式装置であってもよい。言い換えれば、エアロゾル発生装置は、ユーザーの手の中に保持されるのに適切な任意のサイズおよび形状を有してもよい。エアロゾル発生装置は、従来の紙巻たばこまたは葉巻たばこに類似するサイズおよび形状を有してもよい。エアロゾル発生装置は携帯型であってもよい。
【0067】
エアロゾル発生装置は、任意の適切な形状の横断断面を有してもよい。例えば、エアロゾル発生装置は、実質的に円形、楕円形、三角形、正方形、菱形、台形、五角形、六角形または八角形の横断断面を有してもよい。一部の実施例において、エアロゾル発生装置は、実質的に円形の横断断面を有する。
【0068】
エアロゾル発生装置は、その長さに沿って実質的に一定の横断断面を有してもよい。エアロゾル発生装置は、その長さに沿って実質的に円形の横断断面を有してもよい。装置は、その長軸方向軸を中心とした回転対称を有してもよい。装置は、その長軸方向軸を中心とした1よりも大きい次数の回転対称を有してもよい。装置は、その長軸方向軸を中心として実質的に軸対称であってもよい。一部の実施例において、エアロゾル発生装置は、実質的に円筒状であってもよい。
【0069】
エアロゾル発生装置は、任意の適切な直径(最大横断断面)および任意の適切な長さを有してもよい。エアロゾル発生装置は細長くてもよい。一部の実施例において、エアロゾル発生装置は、従来の紙巻たばこまたは葉巻たばこに実質的に類似する形状、直径、長さを有してもよい。エアロゾル発生装置は約30mm~約150mmの長さを有してもよい。エアロゾル発生装置は約5mm~約30mmの外径を有してもよい。
【0070】
エアロゾル発生装置は、カートリッジ、アトマイザー、およびエアロゾル発生物品のうちの一つ以上を受容するように構成されてもよい。エアロゾル発生装置は、カートリッジ、アトマイザー、およびエアロゾル発生物品のうちの一つ以上を近位端にて受容するように構成されてもよい。装置は、カートリッジ、アトマイザー、およびエアロゾル発生物品のうちの一つ以上を受容するための空洞を備えてもよい。
【0071】
一部の実施例において、エアロゾル発生装置はアトマイザーを備えてもよい。エアロゾル発生装置がアトマイザーを備える場合、装置は、エアロゾル形成基体を含む物品、またはエアロゾル形成基体を含むカートリッジを受容するように構成されてもよい。他の実施例において、エアロゾル発生装置は、アトマイザー、またはアトマイザーとエアロゾル形成基体を含む物品またはカートリッジとの組み合わせを受容するように構成されてもよい。装置がカートリッジおよびエアロゾル発生物品のうちの一つ以上を受容するための空洞を備える場合、アトマイザーは空洞内に配設されてもよい。
【0072】
エアロゾル発生装置はハウジングを備えてもよい。一部の実施例において、ハウジングは実質的に円筒状であってもよい。ハウジングは、任意の適切な材料または材料の組み合わせを含んでもよい。適切な材料の例としては、金属、合金、プラスチック、もしくはこれらの材料のうちの一つ以上を含有する複合材料、または食品もしくは医薬品用途に適切な熱可塑性樹脂、例えばポリプロピレン、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、およびポリエチレンが挙げられる。一部の実施例において、材料は軽量であり、脆くない。
【0073】
一次電源および二次電源は、任意の適切なタイプの電力供給源を備えてもよい。例えば、一次電源および二次電源は、電池およびコンデンサーのうちの一つ以上を備えてもよい。一次電源および二次電源はリチウムイオン電池を備えてもよい。一次電源および二次電源は再充電可能な電力供給源であってもよい。一次電源および二次電源は同一であってもよい。一次電源および二次電源は異なっていてもよい。一次電源は、エアロゾル発生装置の二次電源よりも大きいサイズを有してもよい。
【0074】
第二の実施例によると、システムが提供されてもよい。システムはホルダー、例えば本明細書に記載の通りのホルダーを備えてもよい。システムはまた、エアロゾル発生装置、例えば本明細書に記載の通りのエアロゾル発生装置も備えてもよい。システムはまた、エアロゾル発生物品、例えば本明細書に記載の通りのエアロゾル発生物品も備えてもよい。
【0075】
第一の実施例によるホルダーに関して記載された任意の特徴は、第二の実施例によるシステムのホルダーに適用可能であってもよい。エアロゾル発生装置、例えばホルダーと係合するためのエアロゾル発生装置に関して記載された任意の特徴は、第二の実施例によるシステムのエアロゾル発生装置に適用可能であってもよい。
【0076】
例証としてのみであるが、以下の添付図面を参照しながら本発明を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0077】
図1図1は、エアロゾル発生装置、エアロゾル発生物品、およびホルダーの概略図である。
図2図2は、図1のエアロゾル発生装置およびホルダーの概略図である。
図3図3は、図2のエアロゾル発生装置およびホルダーの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0078】
図1は、エアロゾル発生装置220、エアロゾル発生物品230、およびホルダー201の概略図である。
【0079】
ホルダー201は、エアロゾル発生装置220と係合するように構成されたドッキング配設を有する。ドッキング配設は、第一の端206と、第一の端206から離隔し、かつ第一の端206に対して固定された反対の第二の端207との間に画定されたドッキング空間205を備える。ドッキング空間205は、エアロゾル発生装置220の長軸方向寸法を収容するために適している。ホルダーは、エアロゾル発生装置220の端と係合して、エアロゾル発生装置220をドッキング空間205内に解放可能に保持するための保持部280を備える。保持部は、第一の端206に対して固定された第一の表面282と、第一の端206から離れてドッキング空間205の中に突出する第二の表面284とを有し、第二の表面284は、エアロゾル発生装置220の端との係合で第一の端206に対してたわむことができる。
【0080】
ホルダー201は、紙巻たばこの従来のパケットとほぼ同じサイズおよび形状であるハウジング202を備える。ハウジング202は、リチウムイオン電池203を位置し、かつ保持する。この電池203は、システムの一次電源または一次電池と呼ばれてもよい。一次電池203は、充電ポート213に電気的に接続されていて、一次電池203が外部電源(主電源など)から再充電されることを可能にする。
【0081】
ドッキング空間は、後部壁208および第一の側壁および第二の側壁によってさらに画定されていて、第一の端206と第二の端207の間に延びる長軸方向軸を有する細長いドッキング空間205を形成する。第一の端206、第二の端207、後部壁208、および第一の側壁と第二の側壁は、ハウジング202の部分である。ドッキング空間205は、カバーまたはリッドによって閉鎖されていなく、またホルダー201のハウジング202内に開放した溝を形成する。第一の電気接点217および第二の電気接点218は、第二の端207付近に位置し、ドッキング空間205の中に面する。第一の電気接点および第二の電気接点は、一次電池203に電気的に接続されている。ホルダー201は、一次電池203の充電および放電を制御するために、少なくとも一つのマイクロプロセッサなどの電気回路をさらに備える。
【0082】
エアロゾル発生装置は、近位端223、遠位端224、および近位端223と遠位端224の間に延びる本体225を有する実質的に円筒状の細長いハウジング222を有する。
【0083】
装置220の長さは、ドッキング空間205の長軸方向寸法の長さと実質的に同じである。第一の装置接点227および第二の装置接点228は、遠位端224付近に位置し、遠位端に背いている。第一の装置接点および第二の装置接点は、装置電池226に電気的に接続されていて、装置電池226の再充電を可能にする。二次電源または二次電池と呼ばれうる装置電池226は、任意の適切な電池、例えばリチウムイオン電池、またはリン酸鉄リチウムイオン電池であってもよい。
【0084】
基体受容空洞221は、エアロゾル形成基体を含むエアロゾル発生物品を受容するために装置220の近位部分に画定されている。空洞221は実質的に円筒状であり、装置の近位端内に画定された開口部272を有する。開口部272は、へり270によって境界がつけられている。基体受容空洞221の内部壁229の周りに位置付けられた発熱体は、装置電池226に電気的に接続されていて、空洞を加熱するように働く。代替的な実施例において、発熱体は、エアロゾル発生物品の中への挿入のために空洞内に位置するピンまたはブレードなどの加熱部材上に画定されてもよい。他の実施例において、誘導コイルは空洞221の壁229の周りに位置して、空洞221内のサセプタ、または空洞の中に挿入されたエアロゾル発生物品内のサセプタを誘導加熱してもよい。
【0085】
マイクロプロセッサを含む電子回路は、装置電池226の充電および加熱手段の動作を制御するためにエアロゾル発生装置内に含まれている。
【0086】
エアロゾル発生物品230は、紙巻たばこ用紙233内に組み立てられた複数の構成要素(エアロゾル形成基体231およびマウスピースフィルター232を含む)を含む円筒状物品である。物品230は遠位端234、および遠位端234の下流に位置する近位端235または口側端を有する。エアロゾル形成基体231は、均質化したたばこ材料シートの集合体の形態であって、物品230の遠位端234に、またはその近くに随意に位置する。エアロゾル冷却要素、風味要素および間隔要素などのさらなる構成要素は、エアロゾル形成基体231とマウスピースフィルター232の間で物品230内に位置付けられてもよい。
【0087】
エアロゾル発生装置220は、ドッキング空間205の長軸方向寸法とほぼ同じ長さである長軸方向寸法を有する。エアロゾル発生装置220の近位端223がドッキング配設の第一の端206に隣接し、エアロゾル発生装置220の遠位端224がドッキング配設の第二の端207に隣接した状態で、エアロゾル発生装置220は、エアロゾル発生装置220の長軸方向軸をドッキング空間205の長軸方向軸と整列させることによって、ホルダー210と係合してもよい。次いで、ドッキング空間205の中への並進移動(すなわちエアロゾル発生装置220の長軸方向軸に垂直の移動)によって、エアロゾル発生装置を移動して係合させてもよい。エアロゾル発生装置220の近位端223は第一の端206と係合し、エアロゾル発生装置224の遠位端は第二の端207と係合する。第一の接点217および第二の接点218は第一の装置接点227および第二の装置接点228と整列し、これらと電気的に接触する。エアロゾル発生装置は、締まり係合または摩擦係合によって係合して保持されてもよい。別の方法として、機械的ラッチ手段が自動的にまたは手動で動作されて、エアロゾル発生装置をホルダーと係合させて保持してもよい。他の実施例において、磁気ラッチ手段を使用して、エアロゾル発生装置をホルダーと係合させて保持してもよい。
【0088】
ホルダー210と係合した時、エアロゾル発生装置220の本体225の一部分は、外部環境に露出したままである。一部の実施例において、ドッキング空間は囲まれていなく、またエアロゾル発生装置220がホルダー201と係合している時、エアロゾル発生装置220の本体225の大部分は露出している。
【0089】
装置電池の充電は、エアロゾル発生装置220とホルダー201の間の係合で自動的に達成されてもよい。別の方法として、充電は、例えばボタンを作動することによる手動の起動を必要としてもよい。
【0090】
エアロゾル発生装置220は、エアロゾル発生装置の露出した部分を保持して、横断方向の移動でエアロゾル発生装置をドッキング空間の外に移動することによって、ホルダー201との係合から取り外されてもよい。一部の実施例において、機械的ラッチを解放する必要がある場合がある。一部の実施例において、抜き出しツールまたは抜き出し手段はエアロゾル発生装置と係合して、エアロゾル発生装置をドッキング空間の外に押し出してもよい。抜き出しツールは単に、エアロゾル発生装置220をドッキング空間205の外に横断方向に押す部材であってもよい。
【0091】
装置電池226が充電されると、エアロゾル発生装置は消耗品エアロゾル発生物品の消費のために使用されてもよい。エアロゾル発生装置はホルダーとの係合から取り外されていて、エアロゾル発生物品は基体受容空洞221の中に挿入されている。装置220のヒーターは作動されて、物品230のエアロゾル形成基体231は、吸入可能なエアロゾルを発生するために十分な温度に加熱される。物品230の近位端235を吸うことによって、ユーザーはエアロゾルをユーザーの口および肺の中に吸入することができる。物品が消費されると、装置220から物品を取り外すことができ、装置電池226の再充電のためにエアロゾル発生装置220をホルダー201との係合に戻すことができる。
【0092】
一部の実施例において、エアロゾル発生装置とホルダーの間でデータが伝達されてもよい。データは、充電するために使用されるのと同じ接点217、218、227、228を使用して伝達されてもよい。別の方法として、別個のデータ接点が提供されてもよい。ホルダー201とエアロゾル発生装置220の間のデータ伝達は、例えばBluetooth接続によって無線で達成されてもよい。
【0093】
一部の実施例において、第一の充電接点217および第二の充電接点218は、同心リングの形態であってもよい。装置充電接点227、228は、対応する同心リングであってもよく、またはそれぞれの同心リングと整列するように構成された点接点であってもよい。この構成の利点は、エアロゾル発生装置が任意の半径方向の向きでホルダーと係合しうることである。
【0094】
保持部280は、弾性的に変形可能なエラストマー材料から形成されている。具体的に、この実施例の保持部280は、ニトリルなどの弾性的に変形可能な合成ゴムから形成されている。保持部は、例えば天然ゴムなどの任意の適切な弾力性のある材料から形成されてもよい。図1において、保持部280は、未変形の、またはたわんでいない状態で示されている。図1で分かる通り、その未変形、またはたわんでいない状態にある保持部280は、実質的に半球状である。
【0095】
図2は、図1のエアロゾル発生装置およびホルダーの概略図である。
【0096】
ドッキング空間205内のエアロゾル発生装置220の保持は、装置220の長軸方向寸法に実質的に垂直の方向での、装置220とドッキング空間205の相対的移動によって達成される。
【0097】
図2において、エアロゾル発生装置220は、ホルダー201のドッキング空間205内に部分的に収容されている。図2で分かる通り、装置220の近位端223は、保持部280と接触している。この接触は、保持部280の第二の表面284を第一の端206に対してたわませる。
【0098】
図3は、図2のエアロゾル発生装置およびホルダーの概略図である。
【0099】
図3において、エアロゾル発生装置220は、ホルダー201のドッキング空間205内に収容されている。図3で分かる通り、装置220の近位端223は、保持部280との係合の状態にある。この位置において、保持部280は、装置220をドッキング空間205内に解放可能に保持するように働いている。
【0100】
図3に示す位置において、保持部280の第二の表面284と装置220のへり270との間の相互作用によって密封が形成されている。これは、装置220の近位端223にて開口部272を密封する。図3に示す実施例において、保持部280の第二の表面284は、装置の近位端223にて開口部272の境界となる連続的なへり270と接触する連続的な円周状のリングを形成する。
【0101】
装置220がドッキング空間205内に収容されている時、図3に示す通り、保持部280は変形またはたわんだ状態にある。図3に示す位置において、第二の表面284は第一の端206に対してたわんでいる。これは、保持部280の一部分が装置220の開口部272内に受容されているためである。保持部280の別の部分は、開口部272内に受容されないが、開口部272の上方に位置する。保持部280は、装置220がドッキング空間205内に収容されている時、効果的に押しつぶされる、または変形される。保持部280の弾力性に起因して、保持部280は、ドッキング空間205内に収容された装置220に力を加える。この力は、装置220を第一の端206から離れて、かつ第二の端207に向かって強いる。このようにして、保持部280は、装置220をドッキング空間205内に解放可能に保持し、また装置充電接点227、228を、ホルダーの第一および第二の充電接点217、218に向かって強いるように働く。これは、装置充電接点227と第一の充電接点217の間の、および装置充電接点228と第二の充電接点218の間の良好な電気的接続を確実にする。
図1
図2
図3
【国際調査報告】