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特表2022-552688カップ、カップ用ブランク、及びカップを形成する方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-19
(54)【発明の名称】カップ、カップ用ブランク、及びカップを形成する方法
(51)【国際特許分類】
   B65D 3/20 20060101AFI20221212BHJP
【FI】
B65D3/20 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022522678
(86)(22)【出願日】2020-10-16
(85)【翻訳文提出日】2022-06-13
(86)【国際出願番号】 CN2020121419
(87)【国際公開番号】W WO2021073599
(87)【国際公開日】2021-04-22
(31)【優先権主張番号】19131129.9
(32)【優先日】2019-10-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】HK
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522150229
【氏名又は名称】チューズ プラネット エー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】ドルーエ,シリル,ミシェル
(57)【要約】
カップ(100)、カップ(100)用ブランク(500)、及びカップ(100)を形成するための方法が提供される。液体を保持するためのカップ(100)は、基部(110)と、壁(200)と、第1の閉じフラップ(310)と、第2の閉じフラップ(320)とを備える。基部及び壁は、液体を保持するための空間(202)を有する容器を画定する。第1の閉じフラップ及び第2の閉じフラップは、壁に取り付けられ、壁から延び、第1の閉じフラップ及び第2の閉じフラップは、壁に対して折りたたみ可能であり、第1の閉じフラップ及び第2の閉じフラップは、開位置と閉位置との間で折りたたみ可能であり、第1の閉じフラップ及び第2の閉じフラップは、閉位置にあるときに蓋(300)を画定し、蓋は、第1の閉じフラップが閉位置まで少なくとも2回折りたたまれ、第2の閉じフラップが閉位置まで少なくとも1回折りたたまれることによって画定される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気飲料ディスペンサで使用するための使い捨て飲料カップであって、
基部、
壁を備え、
前記基部及び前記壁が、前記飲料を保持する空間を備えた容器を画定し、
前記カップがさらに、
前記壁に取り付けられ、前記壁から延びる第1の閉じフラップ及び第2の閉じフラップを備え、
前記第1の閉じフラップ及び前記第2の閉じフラップが、前記壁に対して折りたたみ可能であり、開位置と閉位置の間で折りたたみ可能であり、前記第1の閉じフラップ及び前記第2の閉じフラップは前記閉位置にあるときに蓋を画定し、
前記蓋が、前記第1の閉じフラップが閉位置まで少なくとも2回折りたたまれ、前記第2の閉じフラップが閉位置まで少なくとも1回折りたたまれることによって画定され、
前記基部と前記壁は、前記第1又は第2の閉じフラップの一方が、開位置において、飲料ディスペンサの壁とノズルとの間のスロットに収まるように配置されるように、前記飲料カップがおよそ15cmの高さ、又は前記飲料ディスペンサの分配位置の高さ付近に立つのに適した寸法であり、
前記カップが、第1の横方向折りたたみ部を備え、前記第1の閉じフラップが、前記第1の横方向折りたたみ部において前記壁に取り付けられ、前記第1の閉じフラップが、前記第1の閉じフラップ上に画定された一対の対向する斜めの折りたたみ部を備え、
前記フラップを閉じるために、前記第1の閉じフラップが2回折りたたまれ、前記第2の閉じフラップが1回折りたたまれ、前記第1の閉じフラップを閉位置に移動するために、前記第1の閉じフラップが、前記一対の斜めの折りたたみ部に沿って折りたたまれ、前記第1の横方向折りたたみ部に沿って折りたたまれ、前記第2の閉じフラップが第2の横方向折りたたみ部に沿って閉位置に折りたたまれ、
前記第1の閉じフラップが、一対の対向するサイドフラップと、前記サイドフラップの間に延びる中間フラップとを備え、前記サイドフラップのそれぞれが、長手方向折りたたみ部に沿って前記中間フラップに取り付けられ、前記サイドフラップのそれぞれが、サイド折りたたみ部において前記壁に取り付けられ、前記中間フラップが、前記第1の横方向折りたたみ部において前記壁に取り付けられ、
前記中間フラップが、前記第1の横方向折りたたみ部に沿って前記壁に取り付けられ、前記サイドフラップのそれぞれは、サイド折りたたみ部に沿って前記壁に取り付けられ、
前記サイドフラップのそれぞれが弧状縁部を備え、前記中間フラップが湾曲縁部を備え、前記サイドフラップのそれぞれの前記弧状縁部が、前記弧状縁部を画定する第1の湾曲部分と第2の湾曲部分とを備え、
前記サイドフラップのそれぞれが遠位パネルと近位パネルを備え、前記サイドフラップのそれぞれの前記近位パネルが前記中間フラップの近位にあり、前記遠位パネルが前記中間パネルの遠位にあり、前記サイドフラップのそれぞれの前記斜めの折りたたみ部が前記近位パネルと前記遠位パネルを分離させ、
前記サイドフラップのそれぞれが、前記サイド折りたたみ部の周囲で折りたたまれ、前記近位パネルが、前記斜めの折りたたみ部の周囲で折りたたまれ、前記遠位パネルの上に配置され、前記第1の閉じフラップの2つの折りたたみを画定し、
前記第1の横方向折りたたみ部及び第2の横方向折りたたみ部が、湾曲縁部であり、
前記第1の閉じフラップがロック用開口部を備え、前記第2の閉じフラップがロック用タブを備え、前記第1の閉じフラップ及び第2の閉じフラップが前記閉位置にあるとき、前記第2の閉じフラップは前記第1の閉じフラップの上に載っており、前記第2の閉じフラップの前記ロック用タブは前記第1の閉じフラップの前記ロック用開口部に係合して前記第1及び第2の閉じフラップを閉位置でロックし、
前記第2の閉じフラップが、前記第2の横方向折りたたみ部の周囲で折りたたみ可能であり、前記第2の閉じフラップが、開位置と閉位置との間で折りたたみ可能であり、閉位置において、前記第2の閉じフラップが前記第1の閉じフラップの上に載っており、
前記第2の閉じフラップが、前記第2の横方向折りたたみ部に対して0~180度の間の角度で折りたたみ可能であり、
前記第2の閉じフラップが、前記第2の閉じフラップが0度のときに完全な開位置にあり、前記第2の閉じフラップが、前記第2の閉じフラップが180度のときに閉位置にあり、前記第2の閉じフラップが、0度のときに前記第1の閉じフラップに対して垂直であり、ユーザは前記第2の閉じフラップが0度のときに前記容器の内部を見て、飲料のレベルが前記カップ内であることを決定することができ、
前記カップが第3の横方向折りたたみ部を備え、前記第3の横方向折りたたみ部が前記第2の閉じフラップ上に配置され、前記第3の横方向折りたたみ部が前記第2の横方向折りたたみ部に隣接して配置され、前記第2の閉じフラップが前記第3の横方向折りたたみ部の周囲で折りたたみ可能であり、
前記第2の閉じフラップが、前記第3の横方向折りたたみ部に対して0度~90度の間の角度で移動可能であり、
前記第2の横方向折りたたみ部及び前記第3の横方向折りたたみ部が、弧状折りたたみ部であり、
前記第2の横方向折りたたみ部及び前記第3の横方向折りたたみ部が、対向する曲がり部を備え、
前記第1の閉じフラップが、前記第2の閉じフラップより長く、
前記斜めの折りたたみ部の周囲で折りたたまれる前記第1の閉じフラップが、前記第1の閉じフラップが閉位置に折りたたまれるとき、前記第1の閉じフラップの前記サイドフラップのそれぞれの弧状縁部による一対の対向する弧状リップと、前記第1の閉じフラップの前記中間フラップの前記弧状縁部によって形成される横方向リップとを作り出し、
前記一対の対向する弧状リップと前記横方向リップが、前記カップが飲むための向きに倒されるか又は傾けられると、又は前記カップが前記中間フラップの方に倒されると、前記カップの飲料がこぼれるのを防止するシール構造を作り出し、
前記第1の閉じフラップが湾曲した上面を備え、前記第2の閉じフラップが湾曲した上面を備え、前記第1の閉じフラップの前記上面と前記第2の閉じフラップの前記上面は同じ方向に湾曲し、
前記第1の閉じフラップ及び前記第2の閉じフラップが、凹状の曲がりを備え、
前記第1の閉じフラップの前記中間フラップ及び前記第2の閉じフラップが、凹状の曲がりを備え、
各サイド折りたたみ部は、前記壁の直線状の縁部に沿って画定され、前記第1の閉じフラップの前記上面及び前記第2の閉じフラップの前記上面が、凹状の曲がりを備え、各サイドの直線状の縁部は、前記フラップに対する張力が一方向であるので、前記フラップの容易な折りたたみを可能にし、
前記ロック用タブが前記ロック用開口部に係合されると可聴フィードバック又は触覚フィードバックが提供され、及び/又は、前記ロック用タブが前記ロック用開口部から外れると可聴フィードバック又は触覚フィードバックが提供され、
前記可聴フィードバックが、前記第1の閉じフラップの前記湾曲した上面及び前記第2の閉じフラップの湾曲した上面に起因して生成される可聴クリック音を備え、
前記ロック用タブが、前記第1の閉じフラップの上面又は前記中間フラップの上面に力が及ぼされることによって、前記ロック用開口部から外れ、
前記第1の閉じフラップが、前記第1の閉じフラップに形成された出口開口部を備え、
前記カップが折りたたみ式カバーをさらに備え、前記カバーが閉位置と開位置との間で移動可能であり、前記出口開口部は、前記カバーが開位置にあるとき、前記カップの飲料が前記出口開口部から出ることができるように露出し、前記出口開口部は、前記カバーが閉位置にあるとき、前記カップの前記飲料が前記カップ内に保持されるように前記カバーによって覆われ、
前記第2の閉じフラップが、ユーザが前記空間内に保持された液体にアクセスするために配置されたリップを形成するように折り曲げ可能である、
使い捨て飲料カップ。
【請求項2】
液体を保持するためのカップであって、
基部と、
壁とを備え、
前記基部及び前記壁が、前記液体を保持する空間を備えた容器を画定し、
前記カップがさらに、
前記壁に取り付けられ、前記壁から延びる第1の閉じフラップ及び第2の閉じフラップを備え、
前記第1の閉じフラップ及び前記第2の閉じフラップが前記壁に対して折りたたみ可能であり、開位置と閉位置の間で折りたたみ可能であり、前記第1の閉じフラップ及び前記第2の閉じフラップは前記閉位置にあるときに蓋を画定し、
前記蓋が、前記第1の閉じフラップが閉位置まで少なくとも2回折りたたまれ、前記第2の閉じフラップが閉位置まで少なくとも1回折りたたまれることによって画定される、
カップ。
【請求項3】
前記カップが、第1の横方向折りたたみ部を備え、前記第1の閉じフラップが、前記第1の横方向折りたたみ部において前記壁に取り付けられ、前記第1の閉じフラップが、前記第1の閉じフラップ上に画定された一対の対向する斜めの折りたたみ部を備える、請求項2に記載のカップ。
【請求項4】
前記フラップを閉じるために、前記第1の閉じフラップが2回折りたたまれ、前記第2の閉じフラップが1回折りたたまれ、前記第1の閉じフラップを閉位置に移動するために、前記第1の閉じフラップが前記一対の斜めの折りたたみ部に沿って折りたたまれ、及び前記第1の横方向折りたたみ部に沿って折りたたまれ、並びに前記第2の閉じフラップが第2の横方向折りたたみ部に沿って閉位置に折りたたまれる、請求項2又は3に記載のカップ。
【請求項5】
前記第1の閉じフラップが、一対の対向するサイドフラップと、前記サイドフラップの間に延びる中間フラップとを備え、前記サイドフラップのそれぞれは、長手方向折りたたみ部に沿って前記中間フラップに取り付けられ、前記サイドフラップのそれぞれは、サイド折りたたみ部において前記壁に取り付けられ、前記中間フラップが、前記第1の横方向折りたたみ部において前記壁に取り付けられる、請求項2~4のいずれか一項に記載のカップ。
【請求項6】
前記中間フラップが、前記第1の横方向折りたたみ部に沿って前記壁に取り付けられ、前記サイドフラップのそれぞれは、サイド折りたたみ部に沿って前記壁に取り付けられる、請求項2~4のいずれか一項に記載のカップ。
【請求項7】
前記サイドフラップのそれぞれが弧状縁部を備え、前記中間フラップが湾曲縁部を備え、前記サイドフラップのそれぞれの前記弧状縁部が、前記弧状縁部を画定する第1の湾曲部分と第2の湾曲部分とを備える、請求項2~6のいずれか一項に記載のカップ。
【請求項8】
前記サイドフラップのそれぞれが遠位パネルと近位パネルを備え、前記サイドフラップのそれぞれの前記近位パネルは前記中間フラップの近位にあり、前記遠位パネルが前記中間パネルの遠位にあり、前記サイドフラップのそれぞれの前記斜めの折りたたみ部が前記近位パネルと前記遠位パネルを分離させる、請求項2~7のいずれか一項に記載のカップ。
【請求項9】
前記サイドフラップのそれぞれが前記サイド折りたたみ部の周囲で折りたたまれ、前記近位パネルが、前記斜めの折りたたみ部の周囲で折りたたまれ、前記遠位パネルの上に配置され、前記第1の閉じフラップの2つの折りたたみを画定する、請求項2~8のいずれか一項に記載のカップ。
【請求項10】
前記第1の横方向折りたたみ部及び第2の横方向折りたたみ部が、湾曲縁部である、請求項4~9のいずれか一項に記載のカップ。
【請求項11】
前記第1の閉じフラップがロック用開口部を備え、前記第2の閉じフラップがロック用タブを備え、前記第1の閉じフラップ及び第2の閉じフラップが前記閉位置にあるとき、前記第2の閉じフラップが前記第1の閉じフラップの上に載っており、前記第2の閉じフラップの前記ロック用タブが前記第1の閉じフラップの前記ロック用開口部に係合して、前記第1及び第2の閉じフラップを閉位置でロックする、請求項2~10のいずれか一項に記載のカップ。
【請求項12】
前記第2の閉じフラップが、前記第2の横方向折りたたみ部の周囲で折りたたみ可能であり、前記第2の閉じフラップが、開位置と閉位置との間で折りたたみ可能であり、閉位置において、前記第2の閉じフラップが前記第1の閉じフラップの上に載っている、請求項2~11のいずれか一項に記載のカップ。
【請求項13】
前記第2の閉じフラップが、前記第2の横方向折りたたみ部に対して0~180度の間の角度で折りたたみ可能である、請求項2~12のいずれか一項に記載のカップ。
【請求項14】
前記第2の閉じフラップが、前記第2の閉じフラップが0度のときに完全な開位置にあり、前記第2の閉じフラップが、前記第2の閉じフラップが180度のときに閉位置にあり、前記第2の閉じフラップが、0度のときに前記第1の閉じフラップに対して垂直であり、ユーザは前記第2の閉じフラップが0度のときに前記容器の内部を見ることができる、請求項2~13のいずれか一項に記載のカップ。
【請求項15】
前記カップが第3の横方向折りたたみ部を備え、前記第3の横方向折りたたみ部が前記第2の閉じフラップ上に配置され、前記第3の横方向折りたたみ部が前記第2の横方向折りたたみ部に隣接して配置され、前記第2の閉じフラップが前記第3の横方向折りたたみ部の周囲で折りたたみ可能である、請求項12~14のいずれか一項に記載のカップ。
【請求項16】
前記第2の閉じフラップが、前記第3の横方向折りたたみ部に対して0度~90度の間の角度で移動可能である、請求項15に記載のカップ。
【請求項17】
前記第2の横方向折りたたみ部及び前記第3の横方向折りたたみ部が、弧状折りたたみ部である、請求項15に記載のカップ。
【請求項18】
前記第2の横方向折りたたみ部及び前記第3の横方向折りたたみ部が、対向する曲がり部を備える、請求項17に記載のカップ。
【請求項19】
前記第1の閉じフラップが、前記第2の閉じフラップより長い、請求項2~18のいずれか一項に記載のカップ。
【請求項20】
前記斜めの折りたたみ部の周囲で折りたたまれる前記第1の閉じフラップが、前記第1の閉じフラップが閉位置に折りたたまれるとき、前記第1の閉じフラップの前記サイドフラップのそれぞれの弧状縁部による一対の対向する弧状リップと、前記第1の閉じフラップの前記中間フラップの前記弧状縁部によって形成される横方向リップとを形成する、請求項2~19のいずれか一項に記載のカップ。
【請求項21】
前記一対の対向する弧状リップと前記横方向リップが、前記カップが飲むための向きに倒されるか又は傾けられると、又は前記カップが前記中間フラップの方に倒されると、前記カップの中身がこぼれるのを防止するシール構造を形成する、請求項20に記載のカップ。
【請求項22】
前記壁が第1の長手方向縁部及び第2の長手方向縁部を備え、前記長手方向縁部が、前記容器を画定するために重なり合って円柱又は角柱形状を形成し、前記第1の長手方向縁部又は第2の長手方向縁部の少なくとも一方が、その内部に切り欠きを備える、請求項2~21のいずれか一項に記載のカップ。
【請求項23】
前記第2の長手方向縁部が、その中にC字形の切り欠きを備える、請求項22に記載のカップ。
【請求項24】
前記C字形の切り欠きが、前記円柱又は角柱を形成するために前記第1の長手方向縁部と第2の長手方向縁部が重なり合うときに、サイド折りたたみ部に位置し、前記C字形の切り欠きが、前記サイドフラップのそれぞれの折りたたみ性を向上させる、請求項22又は23に記載のカップ。
【請求項25】
前記第1の閉じフラップが湾曲した上面を備え、前記第2の閉じフラップが湾曲した上面を備え、前記第1の閉じフラップの前記上面と前記第2の閉じフラップの前記上面が同じ方向に湾曲している、請求項2~24のいずれか一項に記載のカップ。
【請求項26】
前記第1の閉じフラップ及び前記第2の閉じフラップが、凹状の曲がりを備える、請求項2~25のいずれか一項に記載のカップ。
【請求項27】
前記第1の閉じフラップの前記中間フラップ及び前記第2の閉じフラップが、凹状の曲がりを備える、請求項26に記載のカップ。
【請求項28】
各サイド折りたたみ部が、前記壁の直線状の縁部に沿って画定され、前記第1の閉じフラップの前記上面及び前記第2の閉じフラップの前記上面が、凹状の曲がりを備え、各サイドの前記直線状の縁部は、前記フラップに対する張力が一方向であるので、前記フラップの容易な折りたたみを可能にする、請求項25~27のいずれか一項に記載のカップ。
【請求項29】
前記ロック用タブが前記ロック用開口部に係合されると可聴フィードバック又は触覚フィードバックが提供され、及び/又は、前記ロック用タブが前記ロック用開口部から外れると可聴フィードバック又は触覚フィードバックが提供される、請求項11~28のいずれか一項に記載のカップ。
【請求項30】
前記可聴フィードバックが、前記第1の閉じフラップの前記湾曲した上面及び前記第2の閉じフラップの湾曲した上面に起因して生成される可聴クリック音を備える、請求項29に記載のカップ。
【請求項31】
前記ロック用タブが、前記第1の閉じフラップの上面又は前記中間フラップの上面に力が及ぼされることによって、前記ロック用開口部から外れる、請求項11~30のいずれか一項に記載のカップ。
【請求項32】
前記第1の閉じフラップが、前記第1の閉じフラップに形成された出口開口部を備える、請求項2~31のいずれか一項に記載のカップ。
【請求項33】
前記カップが折りたたみ式カバーをさらに備え、前記カバーが閉位置と開位置との間で移動可能であり、前記出口開口部が、前記カバーが開位置にあるとき、前記カップの中身が前記出口開口部から出ることができるように露出し、前記出口開口部が、前記カバーが閉位置にあるとき、前記カップの中身が前記カップ内に保持されるように前記カバーによって覆われる、請求項32に記載のカップ。
【請求項34】
前記カバーが、前記第1の閉じフラップの前記上面の前記凹状の曲がりにより、閉位置に付勢される、請求項33に記載のカップ。
【請求項35】
前記第2の閉じフラップが、ユーザが前記空間内に保持された液体にアクセスするために配置されたリップを形成するように折り曲げ可能である、請求項2~34のいずれか一項に記載のカップ。
【請求項36】
カップ用ブランクであって、
壁と、
前記壁に取り付けられ、前記壁から延びる第1の閉じフラップと、
前記壁に取り付けられ、前記壁から延びる第2の閉じフラップとを備え、
前記第1の閉じフラップ及び第2の閉じフラップは、前記壁と一体的に形成され、前記ブランクはワンピース構造であり、
前記第1の閉じフラップは、一対の対向する弧状縁部と前記弧状縁部の間に延びる中間縁部とを備え、
前記第1の閉じフラップは、2つの斜めの折りたたみ部を備え、
前記第1の閉じフラップは、第1の横方向折りたたみ部において前記壁に取り付けられ、
前記第2の閉じフラップは、第2の横方向折りたたみ部において前記壁に取り付けられ、
使用時に、前記第1の閉じフラップは、少なくとも前記斜めの折りたたみ部の周囲で最初に折りたたみ可能であり、及び前記第1の横方向折りたたみ部の周囲で折りたたみ可能であり、前記第2の閉じフラップは前記第2の横方向折りたたみ部の周囲で折りたたみ可能であり、並びに前記第1の閉じフラップを2回折りたたみ、前記第2の閉じフラップを1回折りたたむことによって蓋が形成される、
カップ用ブランク。
【請求項37】
前記ブランクが、前記第2の閉じフラップ上に配置された第3の横方向折りたたみ部を備え、前記第2の閉じフラップは、前記第3の横方向折りたたみ部及び/又は前記第2の横方向折りたたみ部の周囲で折りたたみ可能であり、前記第2の横方向折りたたみ部及び前記第3の横方向は湾曲している、請求項36に記載のカップ用ブランク。
【請求項38】
前記第3の横方向折りたたみ部及び第2の横方向折りたたみ部が、対向する曲がりを備える、請求項36又は37に記載のカップ用ブランク。
【請求項39】
前記第3の横方向折りたたみ部が凸状の曲がり部を備え、前記第2の横方向折りたたみ部が凹状の曲がり部を備える、請求項36~38のいずれか一項に記載のカップ用ブランク。
【請求項40】
前記第1の閉じフラップが、第1のサイドフラップと、第2のサイドフラップと、前記第1のサイドフラップ及び前記第2のサイドフラップの間に延びてそれらを接続する中間フラップとを備え、前記中間フラップが、前記第1の折りたたみ部に沿って前記壁に取り付けられ、前記サイドフラップのそれぞれはサイド折りたたみ部で前記壁に取り付けられ、前記サイドフラップのそれぞれは弧状縁部を備え、前記中間フラップが湾曲縁部を備え、前記湾曲縁部が各弧状縁部を接続する、請求項36~39のいずれか一項に記載のカップ用ブランク。
【請求項41】
各弧状縁部が、第1の湾曲部分と第2の湾曲部分を備え、前記第1の湾曲部分と第2の湾曲部分が、異なる曲率又は異なる弧長又は異なる半径を備える、請求項36~40のいずれか一項に記載のカップ用ブランク。
【請求項42】
前記壁が第1の長手方向縁部と第2の長手方向縁部を備え、前記長手方向縁部が互いに対向して配置され、前記壁の境界を定め、前記第1の長手方向縁部又は前記第2の長手方向縁部のどちらかが切り欠きを備える、請求項36~41のいずれか一項に記載のカップ用ブランク。
【請求項43】
ブランクを使用してカップを形成する方法であって、前記ブランクが壁を備え、前記壁が、第1の長手方向縁部と第2の長手方向縁部とを備え、前記ブランクが、前記壁に取り付けられ前記壁から延びる第1の閉じフラップと、前記壁に取り付けられ前記壁から延びる第2の閉じフラップとをさらに備え、前記第1の閉じフラップ及び第2の閉じフラップが、前記壁と一体に形成され、前記ブランクがワンピース構造であり、前記第1の閉じフラップが、一対の対向する弧状縁部と、前記弧状縁部の間に延びる中間縁部とを含み、前記第1の閉じフラップが、2つの斜めの折りたたみ部を含み、前記第1の閉じフラップが、第1の横方向折りたたみ部において前記壁に取り付けられ、前記第2の閉じフラップが、第2の横方向折りたたみ部において前記壁に取り付けられ、前記方法は、
前記第2の長手方向縁部に隣接する前記壁の部分を前記第1の長手方向縁部に隣接する前記壁の部分に取り付けて、円柱又は角柱形状の本体を形成するステップであって、前記円柱又は角柱形状の本体はその中に中空空間を画定し、容器を画定するステップと、
基部を形成するか、又は基部を取り付けるステップと、
前記第1の閉じフラップの2つの部分を内側に折りたたむために、少なくとも前記2つの斜めの折りたたみ部に沿って前記第1の閉じフラップを折りたたむことによって蓋を形成するステップと、
前記第1の閉じフラップが閉位置にあるように、前記第1の横方向折りたたみ部の周囲で前記第1の閉じフラップを折りたたむステップと、
前記第2の閉じフラップが閉位置において前記第1の閉じフラップの上に載るように、前記第2の折りたたみ部の周囲で前記第2の閉じフラップを折りたたむステップであって、前記第1の閉じフラップ及び第2の閉じフラップが蓋を形成するように折りたたまれるステップと、
前記第2の閉じフラップがロック用タブを備え、前記第1の閉じフラップがロック開口部を備え、前記ロック用タブを前記ロック開口部に挿入して前記第2の閉じフラップを前記第1の閉じフラップにロックして、前記カップの中身の漏れを防止又は低減する閉じられた蓋を形成するステップと
を含む方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
技術分野
本発明はカップに関し、特に、限定はしないが、閉じることが可能な蓋を備えたカップに関する。
【背景技術】
【0002】
背景
現代社会では、使い捨ての物品が一般的である。紙カップやプラスチック製カップなどの使い捨てカップは、今日、食品及び飲料産業において一般的に使用されている。これらの使い捨て物品は、しばしば、1回又は限定的な使用後に捨てられるか、又はリサイクルされる。
【0003】
飲食用カップには、こぼれないようにするために、別個の蓋が備えられていることが多い。これらの蓋は、カップが液体や固体、例えば飲み物や食べ物で満たされた後、カップの上に置かれ、固定される別個の部品であることが多い。その後、蓋は、飲み物や食べ物にアクセスするためにユーザが取り外すことができ、その後、蓋は、カップとともに捨てるか又はリサイクルすることができる。
【0004】
これらの分離可能な蓋は、カップと異なる材料で作られているために、しばしばカップの残りの部分とは別に処理、例えばリサイクルする必要がある。多くの場合、蓋はリサイクル可能なプラスチックから作られることが多いが、カップに比べてコストが高くなる。
【0005】
さらに、これらの取り外し可能な蓋は、エンドユーザにとってのいくつかの実用上の困難を伴う場合がある。なぜなら、蓋はしばしばカップの上に不正確に配置され、カップの漏れの原因となり得るからである。使用中、エンドユーザは、蓋をカップの上縁に正確に合わせる一方、蓋がカップの縁に確実にはまるように均等な力をかけるなどして、蓋をカップに正確に取り付けるために余計な努力をする必要がある可能性がある。蓋が正しく配置されていなかったり、位置がずれていたりすると、ユーザがカップを使用する際にこぼれる可能性がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明はカップに関し、特に、限定はしないが、閉じることが可能な蓋を備えたカップに関する。また、本発明は、カップ用ブランク及びカップを形成する方法に関する。
【0007】
第1の態様によれば、本発明は、液体を保持するためのカップであって、
基部、
壁を備え、
基部及び壁は、液体を保持する空間を備えた容器を画定し、
カップはさらに、
壁に取り付けられ、壁から延びる第1の閉じフラップ及び第2の閉じフラップを備え、
第1の閉じフラップ及び第2の閉じフラップは、壁に対して折りたたみ可能であり、開位置と閉位置の間で折りたたみ可能であり、閉位置にあるときに蓋を画定し、
蓋は、第1の閉じフラップが閉位置まで少なくとも2回折りたたまれ、第2の閉じフラップが閉位置まで少なくとも1回折りたたまれることによって画定される、
カップに関する。
【0008】
1つの構成において、カップは、第1の横方向折りたたみ部を備え、第1の閉じフラップは、第1の横方向折りたたみ部で壁に取り付けられ、第1の閉じフラップは、第1の閉じフラップ上に画定された一対の対向する斜めの折りたたみ部を備える。
【0009】
1つの構成において、フラップを閉じるために、第1の閉じフラップは2回折りたたまれ、第2の閉じフラップは1回折りたたまれ、第1の閉じフラップを閉位置に移動するために、第1の閉じフラップは、一対の斜めの折りたたみ部に沿って折りたたまれ、第1の横方向折りたたみ部に沿って折りたたまれ、第2の閉じフラップは第2の横方向折りたたみ部に沿って閉位置に折りたたまれる。
【0010】
1つの構成において、第1の閉じフラップは、一対の対向するサイドフラップと、サイドフラップの間に延びる中間フラップとを備え、各サイドフラップは、長手方向折りたたみ部に沿って中間フラップに取り付けられ、各サイドフラップは、サイド折りたたみ部において壁に取り付けられ、中間フラップは、第1の横方向折りたたみ部において壁に取り付けられる。
【0011】
1つの構成において、中間フラップは、第1の横方向折りたたみ部に沿って壁に取り付けられ、各サイドフラップは、サイド折りたたみ部に沿って壁に取り付けられる。
【0012】
1つの構成において、各サイドフラップは弧状縁部を備え、中間フラップは湾曲縁部を備え、各サイドフラップの弧状縁部は、弧状縁部を画定する第1の湾曲部分と第2の湾曲部分とを備える。
【0013】
1つの構成において、各サイドフラップは遠位パネルと近位パネルを備え、各サイドフラップの近位パネルは中間フラップの近位にあり、遠位パネルは中間パネルの遠位にあり、各サイドフラップの斜めの折りたたみ部は近位パネルと遠位パネルを分離させる。
【0014】
1つの構成において、各サイドフラップは、サイド折りたたみ部の周囲で折りたたまれ、近位パネルは、斜めの折りたたみ部の周囲で折りたたまれ、遠位パネルの上に配置され、第1の閉じフラップの2つの折りたたみを画定する。
【0015】
1つの構成において、第1の横方向折りたたみ部及び第2の横方向折りたたみ部は、湾曲縁部である。
【0016】
1つの構成において、第1の閉じフラップはロック用開口部を備え、第2の閉じフラップはロック用タブを備え、第1の閉じフラップ及び第2の閉じフラップが閉位置にあるとき、第2の閉じフラップは第1の閉じフラップの上に載っており、第2の閉じフラップのロック用タブは第1の閉じフラップのロック用開口部に係合して、第1及び第2の閉じフラップを閉位置でロックする。
【0017】
1つの構成において、第2の閉じフラップは、第2の横方向折りたたみ部の周囲で折りたたみ可能であり、第2の閉じフラップは、開位置と閉位置との間で折りたたみ可能であり、閉位置において、第2の閉じフラップは第1の閉じフラップの上に載っている。
【0018】
1つの構成において、第2の閉じフラップは、第2の横方向折りたたみ部に対して0~180度の間の角度で折りたたみ可能である。
【0019】
1つの構成において、第2の閉じフラップは、第2の閉じフラップが0度のときに完全な開位置にあり、第2の閉じフラップは、第2の閉じフラップが180度のときに閉位置にあり、第2の閉じフラップは、0度のときに第1の閉じフラップに対して垂直であり、ユーザは第2の閉じフラップが0度のときに容器内部を見ることができる。
【0020】
1つの構成において、カップは第3の横方向折りたたみ部を備え、第3の横方向折りたたみ部は第2の閉じフラップ上に配置され、第3の横方向折りたたみ部は第2の横方向折りたたみ部に隣接して配置され、第2の閉じフラップは第3の横方向折りたたみ部の周囲で折りたたみ可能である。
【0021】
1つの構成において、第2の閉じフラップは、第3の横方向折りたたみ部に対して0度~90度の間の角度で移動可能である。
【0022】
1つの構成において、第2の横方向折りたたみ部及び第3の横方向折りたたみ部は、弧状折りたたみ部である。
【0023】
1つの構成において、第2の横方向折りたたみ部及び第3の横方向折りたたみ部は、対向する曲がり部を備える。
【0024】
1つの構成において、第1の閉じフラップは、第2の閉じフラップより長い。
【0025】
1つの構成において、斜めの折りたたみ部の周囲で折りたたまれる第1の閉じフラップは、第1の閉じフラップが閉位置に折りたたまれるとき、第1の閉じフラップの各サイドフラップの弧状縁部による一対の対向する弧状リップと、第1の閉じフラップの中間フラップの弧状縁部によって形成される横方向リップとを形成する。
【0026】
1つの構成において、一対の対向する弧状リップと横方向リップは、カップが飲むための向きに倒されるか又は傾けられると、又はカップが中間フラップの方に倒されると、カップの中身がこぼれるのを防止するシール構造を形成する。
【0027】
1つの構成において、壁は第1の長手方向縁部及び第2の長手方向縁部を備え、長手方向縁部は、容器を画定するために重なり合って円柱又は角柱形状を形成し、第1の長手方向縁部又は第2の長手方向縁部の少なくとも一方は、その内部に切り欠きを備える。
【0028】
1つの構成において、第2の長手方向縁部は、その中にC字形の切り欠きを備える。
【0029】
1つの構成において、C字形の切り欠きは、円柱又は角柱を形成するために第1の長手方向縁部と第2の長手方向縁部が重なり合うときに、サイド折りたたみ部に位置し、C字形の切り欠きは、各サイドフラップの折りたたみ性を向上させる。
【0030】
1つの構成において、第1の閉じフラップは湾曲した上面を備え、第2の閉じフラップは湾曲した上面を備え、第1の閉じフラップの上面と第2の閉じフラップの上面は同じ方向に湾曲している。
【0031】
1つの構成において、第1の閉じフラップ及び第2の閉じフラップは、凹状の曲がりを備える。
【0032】
1つの構成において、第1の閉じフラップの中間フラップ及び第2の閉じフラップは、凹状の曲がりを備える。
【0033】
1つの構成において、各サイド折りたたみ部は、壁の直線状の縁部に沿って画定され、第1の閉じフラップの上面及び第2の閉じフラップの上面は、凹状の曲がりを備え、各サイドの直線状の縁部は、フラップに対する張力が一方向であるので、フラップの容易な折りたたみを可能にする。
【0034】
1つの構成において、ロック用タブがロック用開口部に係合されると可聴フィードバック又は触覚フィードバックが提供され、及び/又は、ロック用タブがロック用開口部から外れると可聴フィードバック又は触覚フィードバックが提供される。
【0035】
構成において、可聴フィードバックは、第1の閉じフラップの湾曲した上面及び第2の閉じフラップの湾曲した上面に起因して生成される可聴クリック音を備える。
【0036】
1つの構成において、ロック用タブは、第1の閉じフラップの上面又は中間フラップの上面に力が及ぼされることによって、ロック用開口部から外れる。
【0037】
1つの構成において、第1の閉じフラップは、第1の閉じフラップに形成された出口開口部を備える。
【0038】
1つの構成において、カップは折りたたみ式カバーを備え、カバーは閉位置と開位置との間で移動可能であり、出口開口部は、カバーが開位置にあるとき、カップの中身が出口開口部から出ることができるように露出し、出口開口部は、カバーが閉位置にあるとき、カップの中身がカップ内に保持されるようにカバーによって覆われる。
【0039】
1つの構成において、第2の閉じフラップは、ユーザが空間内に保持された液体にアクセスするために配置されたリップを形成するように折り曲げ可能である。
【0040】
1つの構成において、カバーは、第1の閉じフラップの上面の凹状の曲がりにより、閉位置に付勢されている。
【0041】
第2の態様によれば、本発明は、カップ用ブランクであって、
壁と、
壁に取り付けられ、壁から延びる第1の閉じフラップと、
壁に取り付けられ、壁から延びる第2の閉じフラップとを備え、
第1の閉じフラップ及び第2の閉じフラップは、壁と一体的に形成され、ブランクはワンピース構造であり、
第1の閉じフラップは、一対の対向する弧状縁部と弧状縁部の間に延びる中間縁部とを備え、
第1の閉じフラップは、2つの斜めの折りたたみ部を備え、
第1の閉じフラップは、第1の横方向折りたたみ部で壁に取り付けられ、
第2の閉じフラップは、第2の横方向折りたたみ部で壁に取り付けられ、
使用時に、第1の閉じフラップは、少なくとも斜めの折りたたみ部の周囲で最初に折りたたみ可能であり、及び第1の横方向折りたたみ部の周囲で折りたたみ可能であり、第2の閉じフラップは第2の横方向折りたたみ部の周囲で折りたたみ可能であり、並びに第1の閉じフラップを2回折りたたみ、第2の閉じフラップを1回折りたたむことによって蓋が形成される、ブランクに関する。
【0042】
1つの構成において、ブランクは、第2の閉じフラップ上に配置された第3の横方向折りたたみ部を備え、第2の閉じフラップは、第3の横方向折りたたみ部及び/又は第2の横方向折りたたみ部の周囲で折りたたみ可能であり、第2の横方向折りたたみ部及び第3の横方向折り畳み部は湾曲している。
【0043】
1つの構成において、第3の横方向折りたたみ部及び第2の横方向折りたたみ部は、対向する曲がり部を備える。
【0044】
1つの構成において、第3の横方向折りたたみ部は、凸状の曲がりを備え、第2の横方向折りたたみ部は、凹状の曲がりを備える。
【0045】
1つの構成において、第1の閉じフラップは、第1のサイドフラップと、第2のサイドフラップと、第1のサイドフラップ及び第2のサイドフラップの間に延び、且つそれらを接続する中間フラップとを備え、中間フラップは第1の折りたたみ部に沿って壁に取り付けられ、各サイドフラップはサイド折りたたみ部で壁に取り付けられ、各サイドフラップは弧状縁部を備え、中間フラップは湾曲縁部を備え、湾曲縁部が各弧状縁部を接続する。
【0046】
1つの構成において、各弧状縁部は、第1の湾曲部分と第2の湾曲部分を備え、第1の湾曲部分と第2の湾曲部分は、異なる曲がり又は異なる弧長又は異なる半径を備える。
【0047】
1つの構成において、壁は第1の長手方向縁部と第2の長手方向縁部を備え、長手方向縁部は互いに対向して配置され、壁の境界を定め、第1の長手方向縁部又は第2の長手方向縁部のどちらかが切り欠きを備える。
【0048】
第3の態様によれば、本発明は、ブランクを使用してカップを形成する方法に関し、ブランクは壁を備え、壁は、第1の長手方向縁部と第2の長手方向縁部とを備え、ブランクは、壁に取り付けられ壁から延びる第1の閉じフラップと、壁に取り付けられ壁から延びる第2の閉じフラップとをさらに備え、第1の閉じフラップ及び第2の閉じフラップは壁と一体に形成され、ブランクはワンピース構造であり、第1の閉じフラップは、一対の対向する弧状縁部と、弧状縁部の間に延びる中間縁部とを含み、第1の閉じフラップは、2つの斜めの折りたたみ部を含み、第1の閉じフラップは、第1の横方向折りたたみ部で壁に取り付けられ、第2の閉じフラップは、第2の横方向折りたたみ部で壁に取り付けられ、方法は、
第2の長手方向縁部に隣接する壁の部分を第1の長手方向縁部に隣接する壁の部分に取り付けて、円柱又は角柱形状の本体を形成するステップであって、円柱又は角柱形状の本体はその中に中空空間を画定し、容器を画定するステップと、
基部を形成するか、又は基部を取り付けるステップと、
第1の閉じフラップの2つの部分を内側に折りたたむために、少なくとも2つの斜めの折りたたみ部に沿って第1の閉じフラップを折りたたむことによって蓋を形成するステップと、
第1の閉じフラップが閉位置にあるように、第1の横方向折りたたみ部の周囲で第1の閉じフラップを折りたたむステップと、
第2の閉じフラップが閉位置で第1の閉じフラップの上に載るように、第2の折りたたみ部の周囲で第2の閉じフラップを折りたたむステップであって、第1の閉じフラップ及び第2の閉じフラップは蓋を形成するように折りたたまれるステップと、
第2の閉じフラップはロック用タブを備え、第1の閉じフラップはロック開口部を備え、ロック用タブをロック開口部に挿入して第2の閉じフラップを第1の閉じフラップにロックして、カップの中身の漏れを防止又は低減する閉じられた蓋を形成するステップとを含む方法。
【0049】
本発明の別の態様によれば、電気飲料ディスペンサと共に使用するための使い捨て飲料カップであって、
基部、
壁を備え、
基部及び壁は飲料を保持する空間を備えた容器を画定し、
カップがさらに、
壁に取り付けられ、壁から延びる第1の閉じフラップ及び第2の閉じフラップを備えるカップが提供され、
第1の閉じフラップ及び第2の閉じフラップは、壁に対して折りたたみ可能であり、第1の閉じフラップ及び第2の閉じフラップは、開位置と閉位置との間で折りたたみ可能であり、第1の閉じフラップ及び第2の閉じフラップは、閉位置にあるときに蓋を画定し、
蓋は、第1の閉じフラップが閉位置まで少なくとも2回折りたたまれ、第2の閉じフラップが閉位置まで少なくとも1回折りたたまれることによって画定され、
基部と壁は、第1又は第2の閉じフラップの一方が、開位置において、飲料ディスペンサの壁とノズルとの間のスロットに収まるように配置されるように、飲料カップがおよそ15cmの高さ、又は飲料ディスペンサの分配位置の高さ付近に立つのに適した寸法であり、
カップが第1の横方向折りたたみ部を有し、第1の閉じフラップが第1の横方向折りたたみ部において壁に取り付けられ、第1の閉じフラップが、第1の閉じフラップ上に定められた一対の対向する斜めの折りたたみ部を備え、
フラップを閉じるために、第1の閉じフラップが2回折りたたまれ、第2の閉じフラップが1回折りたたまれ、第1の閉じフラップを閉位置に移動させるために、第1の閉じフラップが一対の斜めの折りたたみ部に沿って折りたたまれ、第1の横方向折りたたみ部に沿って折りたたまれ、第2の閉じフラップが第2の横方向折りたたみ部に沿って閉位置に折りたたまれ、
第1の閉じフラップは、一対の対向するサイドフラップと、サイドフラップの間に延びる中間フラップとを備え、各サイドフラップは、長手方向折りたたみ部に沿って中間フラップに取り付けられ、各サイドフラップは、サイド折りたたみ部で壁に取り付けられ、中間フラップは、第1の横方向折りたたみ部で壁に取り付けられ、
中間フラップは、第1の横方向折りたたみ部に沿って壁に取り付けられ、各サイドフラップは、サイド折りたたみ部に沿って壁に取り付けられ、
各サイドフラップは弧状縁部を備え、中間フラップは湾曲縁部を備え、各サイドフラップの弧状縁部は、弧状縁部を定める第1の湾曲部分と第2の湾曲部分とを備え、
各サイドフラップが遠位パネル及び近位パネルを備え、各サイドフラップの近位パネルは中間フラップの近位にあり、遠位パネルは中間パネルの遠位にあり、各サイドフラップ上の斜めの折りたたみ部は近位パネルと遠位パネルを分離し、
各サイドフラップがサイド折りたたみ部の周囲で折りたたまれ、近位パネルが斜めの折りたたみ部の周囲で折りたたまれ、遠位パネルの上に配置され、第1の閉じフラップの2つの折りたたみを定め、
第1の横方向折りたたみ部及び第2の横方向折りたたみ部は湾曲縁部であり、
第1の閉じフラップがロック用開口部を備え、第2の閉じフラップがロック用タブを備え、第1の閉じフラップ及び第2の閉じフラップが閉位置にあるとき、第2の閉じフラップが第1の閉じフラップの上に載っており、第2の閉じフラップのロック用タブが第1の閉じフラップのロック用開口部に係合して第1及び第2の閉じフラップを閉位置でロックし、
第2の閉じフラップが、第2の横方向折りたたみ部の周囲で折りたたみ可能であり、第2の閉じフラップが、開位置と閉位置との間で折りたたみ可能であり、閉位置において、第2の閉じフラップが第1の閉じフラップの上に載っており、第2の閉じフラップが、第2の横方向折りたたみ部に対して0~180度の間の角度で折りたたみ可能であり、
第2の閉じフラップは、第2の閉じフラップが0度のときに完全な開位置にあり、第2の閉じフラップが180度のときに閉位置にあり、第2の閉じフラップは0度のときに第1の閉じフラップに対して垂直であり、ユーザは第2の閉じフラップが0度のときに容器の内部を見て、飲料のレベルがカップ内にあることを決定することができ、
カップが第3の横方向折りたたみ部を備え、第3の横方向折りたたみ部は第2の閉じフラップ上に配置され、第3の横方向折りたたみ部は第2の横方向折りたたみ部に隣接して位置し、第2の閉じフラップは第3の横方向折りたたみ部の周囲で折りたたみ可能であり、
第2の閉じフラップが、第3の横方向折りたたみ部に対して0度~90度の間の角度で移動可能であり、
第2の横方向折りたたみ部及び第3の横方向折りたたみ部が、弧状折りたたみ部であり、
第2の横方向折りたたみ部及び第3の横方向折りたたみ部が、対向する曲げを備え、
第1の閉じフラップが、第2の閉じフラップよりも長く、
第1の閉じフラップが閉位置に折りたたまれるとき、第1の閉じフラップが斜めの折りたたみ部の周囲で折りたたまれると、第1の閉じフラップの各サイドフラップの弧状縁部による一対の対向する弧状リップと、第1の閉じフラップの中間フラップの弧状縁部によって形成される横方向リップとが作り出され、
一対の対向する弧状リップ及び横方向リップが、カップが飲むための向きに倒されるか又は傾けられるとき、又はカップが中間フラップの方に倒されるときに、カップの飲料がこぼれるのを防止するシール構造を作り出し、
第1の閉じフラップが湾曲した上面を備え、第2の閉じフラップが湾曲した上面を備え、第1の閉じフラップの上面と第2の閉じフラップの上面が同じ方向に湾曲しており、
第1の閉じフラップ及び第2の閉じフラップは、凹状の曲がりを備え、
第1の閉じフラップの中間フラップ及び第2の閉じフラップは、凹状の曲がりを備え、
各サイド折りたたみ部は、壁の直線状の縁部に沿って定められ、第1の閉じフラップの上面及び第2の閉じフラップの上面は、凹状の曲がりを備え、各サイドの直線状の縁部は、フラップに対する張力が一方向であるので、フラップのより容易な折りたたみを可能にし、
ロック用タブがロック用開口部に係合されると、可聴フィードバック又は触覚フィードバックが提供され、及び/又は、ロック用タブがロック用開口部から外されると、可聴フィードバック又は触覚フィードバックが提供され、
可聴フィードバックが、第1の閉じフラップの湾曲した上面及び第2の閉じフラップの湾曲した上面に起因して生成される可聴クリック音を含み、
ロック用タブが、第1の閉じフラップの上面又は中間フラップの上面に及ぼされる力によってロック用開口部から外され、
第1の閉じフラップが、第1の閉じフラップ上に形成された出口開口部を備え、
カップが折りたたみ式カバーをさらに備え、カバーが閉位置と開位置との間で移動可能であり、カバーが開位置にあるとき、出口開口部は、カップの飲料が出口開口部を出ることができるように露出され、カバーが閉位置にあるとき、出口開口部は、カップの飲料がカップ内に保持されるようにカバーによって覆われ、
第2の閉じフラップは、ユーザが空間内に保持された液体にアクセスするために配置されたリップを形成するように折り曲げ可能である。
【0050】
本発明のこの態様は、飲料カップ又は容器をコーヒーショップやファストフードの厨房などの商業的又は大規模なホスピタリティ環境で使用できるので、有利であり得る。これらの環境では、コーヒーマシン又はソフトドリンクマシンなどの飲料ディスペンサは相応にサイズ調整され、カップが充填される間通常置かれる充填プラットフォームの基部に向かって下方に延びるノズルを有し得る。この例では、フラップが開位置にあるとき、フラップはディスペンサの壁とノズルの間のスロットと係合し、かくして、カップがディスペンサの充填プラットフォーム内に収まることを可能にする一方、ノズルは飲料をカップの中に向けることができる。この開口部により、作業者はカップの充填状況を確認することができる一方、スロット内のフラップの収まりは、適切な高さであれば、カップが誤って位置から外れても、飲料ディスペンサ内にカップを保持するのに役立つ。その結果、事故やこぼれの危険性を減らす。
【0051】
本明細書に開示される数の範囲(例えば、1~10)への言及は、その範囲内のすべての有理数(例えば、1、1.1、2、3、3.9、4、5、6、6.5、7、8、9及び10)及びその範囲内の有理数の任意の範囲(例えば、2~8、1.5~5.5及び3.1~4.7)への言及も組み込み、したがって、本明細書に明示的に開示されるすべての範囲のすべてのサブ範囲が、これにより明示的に開示されることが意図されている。これらは具体的に意図されたものの例に過ぎず、列挙された最低値から最高値までの間の数値のすべての可能な組み合わせは、同様に本出願に明示されたものとみなされるものとする。
【0052】
代替の実施形態又は構成は、本明細書において示され、記載され、又は言及されている部品、要素又は特徴のうちの2つ以上のありとあらゆる組み合わせを含み得ることを理解されたい。
【0053】
本明細書で使用される場合、「及び/又は」という用語は、「及び」又は「又は」、或いは文脈が許す場合、両方を意味する。
【0054】
本明細書で使用される場合、名詞の後に続く「(s)」は、その名詞の複数形及び/又は単数形を意味する。
【0055】
本明細書で使用される場合、「カップ」という用語は、ほぼ円形又は多角形の基部と、基部から延び、円柱形又は多角柱形を有し、液体及び/又は固体、例えば食品及び/又は飲料を保持する空間を形成する壁とを有するカップ又は他の受容器又は容器を含む。さらに、本明細書において、「液体」という用語は、粘性の流体を含む場合があり、また、砂糖の結晶、塩の結晶、キャンディ又はスパイスの断片等などであるがこれらに限定されない微細又は大きな粒子の集合体などの固体を含むように拡張することができる。したがって、本明細書では、「液体」という用語は、流体又は固体の形態で、カップからアクセス可能又はその他の方法で注ぐことができるいずれかの内容物とみなすことができる。
【0056】
また、少なくともいくつかの実施形態は、フローチャート、フロー図、構造図、又はブロック図として描かれる方法(すなわちプロセス)として記載され得ることに留意されたい。フローチャートは、作業をシーケンシャルな方法として記載し得るが、作業の多くは、並列又は同時進行で実行することができる。また、作業の順序は再構成してもよい。方法(すなわちプロセス)は、その作業が完了した時点で終了する。
【0057】
本明細書において、「備える(comprising)」という単語、及び「備える(comprises)」などのその変形は、国際特許慣行に従った通常の意味を有する。すなわち、この単語は、具体的に記載されたものに加えて、追加的又は記載されていない要素、物質又は方法ステップを排除するものではない。したがって、記載された装置、物質又は方法は、様々な実施形態において他の要素、物質又はステップを有し得る。本明細書で使用される「備える(comprising)」という用語(及びその文法的変形)は、「有する(having)」又は「含む(including)」という包括的な意味で使用され、「のみからなる(consisting only of)」という意味ではない。
【0058】
「ことがある(can)」、「あり得る(could)」、「かもしれない(might)」、又は「可能性がある(may)」などの条件付き言語は、特に断りがない限り、又は使用される文脈内で理解される限り、特定の実施形態が、特定の特徴、要素、及び/又はステップを含むが、他の実施形態は含まないことを伝えることを一般に意図している。したがって、このような条件付き言語は、特徴、要素、及び/又はステップが1つ又は複数の実施形態にどのような形でも必要であることを意味すると一般に意図されず、また、1つ又は複数の実施形態が、これらの特徴、要素、及び/又はステップが任意の特定の実施形態に含まれるかどうか、又は実行されるかどうかを、ユーザ入力又は補助の有無にかかわらず、決定する論理を必ず含むことを意味するとも一般に意図されていない。
【0059】
本明細書で使用される「およそ(approximately)」、「約(about)」、「概ね(generally)」、「実質的に(substantially)」など、本明細書で使用される程度の言葉は、依然として所望の機能を実行する、又は所望の結果を達成する、記載の値、量、又は特性に近い値、量、又は特性を表している。例えば、「およそ(approximately)」、「約(about)」、「概ね(generally)」、「実質的に(substantially)」という用語は、記載された量の10%未満、5%未満、1%未満、0.1%未満、及び0.01%未満の範囲内の量を指す場合がある。
【0060】
本明細書に記載される発明(又は複数の発明)は、個別又は集合的に、本出願の明細書に言及又は示される部分、要素及び特徴、並びに任意の2つ以上の前記部分、要素又は特徴の任意の又はすべての組み合わせに含まれると広く言うこともでき、本発明に関連する技術分野において既知の同等物を有する特定の整数がここで言及される場合、かかる既知の同等物は個別に記載されているかのようにここに組み込まれると見なされる。
【0061】
図面の簡単な説明
本発明の範囲に入り得るいずれかの他の形態にかかわらず、次に、好ましい実施形態を、添付の図面を参照して、例示的にのみ記載する。
【図面の簡単な説明】
【0062】
図1】蓋付きカップの例示的な形態を示す。
図2図1に示すカップを作るために使用されるカップのブランクの例示的な形態を示す。
図3】第2の閉じフラップが折り返された位置にある図1のカップを示す。
図4】第1の閉じフラップ内に形成された第1の折りたたみを示す。
図5】第2の閉じフラップ内に形成された第2の折りたたみを示す。
図6】閉位置にある第1の閉じフラップを示す。
図7】第2の閉じフラップが閉位置に折りたたまれる様子を示す。
図8】第2の閉じフラップのロック用タブをロック用開口部に係合させるために、第2の閉じフラップの上面に力が加えられている様子を示す。
図9】蓋を閉位置にロックするためにロック用開口部に係合されたロック用タブを示す。
図10】ロック用タブを解除するために第2の閉じフラップの上面に加えられる力を示す。
図11】ロック用タブがロック用開口部から外れる様子を示す。
図12】出口開口部及び出口開口部を覆う閉位置にあるカバーを示す。
図13】出口開口部がアクセス可能であり開口するように開位置にあるカバーを示す。
図14】長手方向縁部が重なり合い、互いに貼り合わせられ、一方の長手方向縁部に切り欠きがある状態を示す。
図15】第2の閉じフラップが折り返された向きに移動する様子を示す側面図を示す。
図16】第2の閉じフラップが折り返された向きに移動する様子を示す側面図を示す。
図17】第2の閉じフラップが折り返された方向へ移動する様子を示す正面図を示す。
図18】第2の閉じフラップが折り返された方向へ移動する様子を示す正面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0063】
好ましい実施形態の詳細な記載
カップ、例えば紙カップやプラスチックカップは、現代社会では一般的なもので、食べ物及び/又は飲み物を保持する、すなわち固体及び/又は液体を保持するために使用されている。カップは多くの場合、使い捨てのカップで、埋立地に捨てられたり、リサイクルされたりする。一般的に使用されるカップは、カップを密閉するためにカップに取り付けられる別個の蓋を有することが多い。蓋はしばしば、カップの中身を分配するための開口部を含む。蓋もまた、埋立地へ処分されるか、リサイクルされなければならない。蓋は多くの場合、カップとは異なるプラスチック材料で作られる。蓋は使用が難しい場合がある。それというのも蓋はカップの縁に押し付ける必要があるためである。これは難しい場合があり、蓋がカップの上に正しく配置されないことがよくある。さらに、蓋をカップに正しく固定するためには、蓋の周囲全体に均等な力をかけてカップに押し付ける必要がある。これは難しい場合があり、蓋を誤って配置したり、蓋を潰してしまったりする。
【0064】
本発明は、改良されたカップに関するものである。本発明は、閉じることが可能な蓋と開放可能な蓋を有するカップに関する。本発明は、カップの一部として形成される一体型の蓋を有するカップに関する。蓋は、カップの少なくとも2つのフラップを折り曲げて蓋を閉じ位置に定めることによって、容易に開閉することができる。一体型の蓋は、カップに押し付けなければならない別個の蓋と比較して、カップを閉じることをより簡単にする。さらに、一体型の蓋は、カップと共に再使用されるか、リサイクルされるか、カップと共に処分されてもよい。一体型の蓋は部品数を減らし、カップに別個の蓋が存在しないので、発生する全体的な廃棄物を減らすのに役立ち得る。
【0065】
本発明はカップに関し、特に閉じることが可能な蓋を有するカップに関するものであるが、これに限定されるものではない。このカップは一体型の蓋、すなわち別個の部品ではない蓋を備えている。蓋はカップの一部として形成される。
【0066】
1つの構成において、液体又は固体を保持するためのカップは、基部と、壁とを備え、基部及び壁は、液体を保持するための空間を有する容器を画定し、カップはさらに、第1の閉じフラップ及び第2の閉じフラップを備え、第1の閉じフラップ及び第2の閉じフラップは壁に取り付けられて壁から延び、第1の閉じフラップ及び第2の閉じフラップは壁に対して折りたたみ可能であり、第1の閉じフラップ及び第2の閉じフラップは開位置と閉位置との間で折りたたみ可能であり、第1の閉じフラップ及び第2の閉じフラップは閉位置のときに蓋を画定し、蓋は、第1の閉じフラップが閉位置まで少なくとも2回折りたたまれ、第2の閉じフラップが閉位置まで少なくとも1回折りたたまれることによって画定される。
【0067】
1つの構成において、液体又は固体を保持するためのカップは、基部と、基部から延びる壁とを備え、壁は、液体又は固体を保持するための中空空間を内部に有する円柱又は角柱を画定し、カップはさらに蓋を備え、蓋は、少なくとも2つの閉じフラップを備え、蓋は、少なくとも3度折り配置によって閉位置に移動し、3度折り配置は、少なくとも一方の閉じフラップを1度折りたたみ、他方のフラップを少なくとも2度折りたたむことを含む。2度折りたたまれるフラップは、少なくとも2つの斜めの折りたたみ部と横方向の折りたたみ部とを備え得る。フラップは、最初に横方向の折りたたみ部に沿って折りたたまれ、次に斜めの折りたたみ部に沿って折りたたまれる。
【0068】
1つの構成において、液体又は固体を保持するためのカップは、基部と、壁とを備え、壁及び基部は、液体又は固体を受け入れて保持するための中空空間を含む容器を画定し、カップはさらに、壁に取り付けられ壁から延びる第1の閉じフラップ及び第2の閉じフラップを備え、第1の閉じフラップ及び第2の閉じフラップは互いに別個のものであり(すなわち、互いに接続されていない)、第1の閉じフラップ及び第2の閉じフラップは、開位置と閉位置との間で折りたたみ部に沿って折りたたみ可能であり、第1及び第2の閉じフラップは、第1の閉じフラップ及び第2の閉じフラップが閉位置に折りたたまれることによって閉じられる蓋を画定し、第1の閉じフラップは3つの縁部を含み、3つの縁部は、2つの反対側の弧状縁部と2つの弧状縁部間に延びる中間縁部とを備える。中間縁部は、湾曲した縁部を備え得る。弧状縁部はそれぞれ2つの弧状セクションを備え、各弧状セクションは異なる弧長を備える。さらに、2つの弧状セクションは、異なる半径を備える。2つの弧状セクションは、第1の閉じフラップが折りたたまれるとき、追加のシールリップを提供する。第1の閉じフラップは少なくとも2度折りたたまれ、第2の閉じフラップは少なくとも1度折りたたまれて閉位置に移動し、閉じられた蓋を画定する。
【0069】
カップは、ブランクを使用して形成される。ブランクは、壁と、第1の閉じフラップと、第2の閉じフラップとを画定する。ブランクはまた、複数の折りたたみ部を含んでいる。閉じフラップは、開位置と閉位置との間で折りたたむために、折りたたみ部に沿って折りたたむことができる。第1の閉じフラップは、少なくとも2つの斜めの折りたたみ部を備える。ブランクは、第1の横方向折りたたみ部及び第2の横方向折りたたみ部を備える。第1の閉じフラップは、第1の閉じフラップが第1の横方向折りたたみ部に沿って折りたたまれることを可能にするために、第1の横方向折りたたみ部に関連付けられる。第2の閉じフラップは、第2の閉じフラップが第2の折りたたみ部に沿って折りたたまれることを可能にするために、第2の折りたたみ部に関連付けられる。
【0070】
さらなる形態において、カップを形成するために使用されるカップ用ブランクは、壁と、壁に取り付けられ、壁から延びる第1の閉じフラップと、壁に取り付けられ、壁から延びる第2の閉じフラップとを備え、第1の閉じフラップ及び第2の閉じフラップは壁と一体的に形成され、ブランクはワンピース構造であり、第1の閉じフラップは一対の対向する弧状縁部と弧状縁部の間に延びる中間縁部とを含み、第1の閉じフラップは2つの斜めの折りたたみ部を備え、第1の閉じフラップは、第1の横方向折りたたみ部で壁に取り付けられ、第2の閉じフラップは、第2の横方向折りたたみ部で壁に取り付けられ、使用時に、第1の閉じフラップは、少なくとも斜めの折りたたみ部の周囲で最初に折りたたみ可能であり、第1の横方向折りたたみ部の周囲で折りたたみ可能であり、第2の閉じフラップは第2の横方向折りたたみ部の周囲で折りたたみ可能であり、蓋は第1の閉じフラップが2回折りたたまれ、第2の閉じフラップが1回折りたたまれることによって形成される。ブランクは、第2の閉じフラップ上に配置された第3の横方向折りたたみ部を備え、第2の閉じフラップは、第3の横方向折りたたみ部及び/又は第2の横方向折りたたみ部の周囲で折りたたみ可能であり、第2の横方向折りたたみ部及び第3の横方向は湾曲している。第3の横方向折りたたみ部及び第2の横方向折りたたみ部は、対向する曲がり部を備えている。
【0071】
図1は、液体又は固体をその内部に保持するためのカップ100の一実施形態を示す。カップ100は、基部110と壁200とを備える。壁200は、基部に取り付けられ、基部110から上方に延びる。壁200は、頂部120で終端する。頂部120は、開口部である。壁200は、直立した壁である。壁200は、連続した壁であり、図1に示すように、円柱又は角柱の形状である。壁200は、その中に空間202を有する容器を画定する。液体又は固体又は他のものを容器202に入れ、その中に保持することができる。壁200は、空間202の境界を定める。基部110は、壁200と一体化されている。基部110は、基部を形成するために壁の下部を曲げたり、折りたたんだりして形成されてもよい。折りたたまれた又は曲げられた下部は、基部を形成するために、一緒に接着されてもよいし、溶接されてもよいし、任意の他の適切な方法によって取り付けられてもよい。
【0072】
或いは、基部110は、壁200の下部領域に結合される別個のピースであり得る。この代替構造では、基部110は、基部110を形成するために壁の下部、例えば下縁部に接着される別個のディスク形状のピースであり得る。
【0073】
カップ100は蓋300を備える。蓋300は、壁200と一体化され、頂部120の周囲に位置決めされる。蓋300は、壁200に接続される。蓋300と壁200は、モノリシック構造を形成し得る。蓋300は、開位置と閉位置との間を移動するように構成される。蓋300は、閉位置に折りたたまれ、開位置に展開される。一体型の蓋300は、ユーザが蓋を簡単に折りたたんだり展開したりできるので、蓋を簡単に開閉できるために有利である。ユーザは、蓋をカップの上縁に正しく合わせ、その後、蓋を固定するために均等な力を加える必要がない。さらに、一体型の蓋は、蓋を紛失することがないことを意味する。
【0074】
蓋300、壁200及び基部110は、すべて同じ材料から形成される。例えば、一形態では、カップ100は、紙又は板紙から形成することができる。別の形態では、カップ100(すなわち、基部110、壁200及び蓋300)は、厚紙から形成することができる。さらなる形態では、カップ100(すなわち、基部110、壁200及び蓋300)は、天然繊維材料、例えばジュートから形成することができる。さらなる形態では、カップ100は、天然繊維と合成繊維とを含む複合材料から形成することができる。さらなる形態では、カップ100は、プラスチック材料又はポリマー、例えば熱可塑性ポリマーから形成することができる。さらなる形態では、カップ100は、リサイクルされたプラスチック材料又はリサイクル可能なプラスチック材料から形成することができる。
【0075】
1つの例示的な構造において、カップ100の材料は、少なくとも2つの重なり合う繊維質層を有する多層板紙であってもよい。多層板紙は、3層以上のプライを備え得る。少なくとも1層のプライ例えば中間プライは、化学パルプ又は漂白化学パルプ又は漂白化学熱機械パルプを備え得る。外側のプライは、漂白パルプから形成されてもよい。多層板紙は、板紙に耐熱性又は強度を与えるために、適切なコーティング材料でコーティングされてもよい。例えば、液体バリア材料又は耐衝撃材料をコーティングとして添加してもよい。コーティングのいくつかの例は、ポリマーフィルム又はバイオポリマーコーティング、PEコーティング、PPコーティング、或いは完全に生分解性であるためさらに有利であり得る植物ベースのコーティングを備え得る。カップ100の材料は、色を提供するために顔料も含み得る。
【0076】
カップは、カップ上に配置されたグラフィック、ロゴ、又は他の表示を含んでもよい。例えば、壁200の外側表面は、ロゴ及び他の表示がユーザに見えるように、ロゴ又は他の表示を備え得る。蓋300の外側表面又は外面は、例えばユーザがカップから飲んでいるときにユーザに見えるようなロゴ、グラフィック又は他の表示を備え得る。
【0077】
カップ100は、任意の適切なサイズであってよい。カップ100は、4オンスから20オンスの間の体積を有するサイズであってもよい。容器すなわち空間202は、4オンスから20オンスの間の容積を備え得る。例えば、カップ100は、カップ(すなわち空間202)の体積が4オンス、5オンス、6オンス、7オンス、8オンス、9オンス、10オンス、12オンス、16オンス、20オンスのうちのいずれか1つであり得るサイズであってもよい。代替的に、カップ100は、任意の適切な体積を画定するようにサイズ及び形状が決められてもよい。カップ100は、標準的な体積のサイズを備え得る。
【0078】
カップ100は、カップ100が図2に示すブランク500から形成される場合、切頭円錐形であり得る。カップ100は、図1に示すように、円錐台形状を備える。カップ壁200は、テーパー状円柱又は多角柱形断面を有するテーパー状角柱として形成されてもよい。壁200は、基部110が頂部120よりも狭くなるように、基部に向かって内側にテーパーしている。好ましくは、壁200は、テーパー状円柱を形成する。好ましくは、基部は円形であり、頂部は実質的に円形である。好ましくは、カップの形状は、基部110を頂部120内に入れ子式に配置できる状態でカップを積み重ね可能にすることを可能にし、したがって複数のカップを保管又は輸送のために一緒に積み重ねることを可能にする。カップ100のいくつかの例示的な構成について記載する。
【0079】
1つの構成において、カップ100は、62mmの直径を有する頂部と、62mmの高さと、46mmの直径を有する基部とを備え得る。別の構成では、カップ100は、70mmの直径を有する頂部と、80mmの高さと、46mmの直径を有する基部とを備える。別の構成では、カップ100は、46mmの直径を有する基部と、92mmの高さと、70mmの直径を有する頂部とを備える。さらに別の構成では、カップ100は、48mmの直径を有する基部と、102mmの高さと、73mmの頂部直径とを備える。別の構成では、カップ100は、57mmの直径を有する基部と、90mmの高さと、80mmの直径を有する頂部とを備える。別の構成では、カップは、60mmの基部直径と、95mmの高さと、90mmの頂部直径とを備える。別の構成では、カップ100は、90mmの頂部直径と、109mmの高さと、60mmの基部直径とを備える。さらなる構成において、カップ100は、60mmの基部と、90mmの頂部直径と、111mmの高さとを備える。別の構成では、カップ100は、60mmの基部直径と、136mmの高さと、90mmの頂部直径とを備える。さらなる構成では、カップ100は、60mmの基部直径と、150mの高さと、90mmの頂部直径とを備える。カップは、記載した構成のいずれか1つに応じたサイズであり得る。或いは、カップ100は、任意の他の適切な寸法を備え得る。
【0080】
図1は、カップ100の例示的な形態を示す。図2は、図1に示すカップ100のブランク500を示す。ブランク500は、カップの2次元的な形態を定める。ブランク500は、カップの2次元的な形態である。ブランク500は、カップの材料からパターンを切断又は打ち抜き又はパンチアウトするために使用することができるシートである。ブランク500は、図1及び他の図に示すようなカップを形成するために丸められて折りたたまれる。
【0081】
図1及び図2を参照すると、カップ100は、第1の閉じフラップ310及び第2の閉じフラップ320を備える。第1の閉じフラップ310及び第2の閉じフラップ320は、図2に示すように、壁200と一体に形成される。第1の閉じフラップ310及び第2の閉じフラップ320は、図1及び図2に示すように、壁200から外側に延びる。第1の閉じフラップ310、第2の閉じフラップ320及び壁200は、単一の連続的な構造、すなわちワンピース構造を形成する。別の言い方をすれば、カップ(すなわち、閉じフラップ及び壁)は、モノリシック構造を形成している。第1の閉じフラップ310は、第2の閉じフラップ320よりも長い、すなわち高い高さを有する。
【0082】
図2に示されるように、第1の閉じフラップ310及び第2の閉じフラップ320は、壁200から上方に延びる。第1の閉じフラップ310は、第1の横方向折りたたみ部400を介して壁200に取り付けられる。第2の閉じフラップ320は、第2の横方向折りたたみ部402を介して壁200に取り付けられる。第1の閉じフラップ310は、第1の横方向折りたたみ部400の周囲で折りたたみ可能であり、第2の閉じフラップ320は、第2の横方向折りたたみ部402の周囲で折りたたみ可能である。
【0083】
第1の閉じフラップ310は、複数の部分を備える。図1及び図2を参照すると、第1の閉じフラップは、一対のサイドフラップ311、312と、中間フラップ313とを備える。第1の閉じフラップ310は、第1のサイドフラップ311と第2のサイドフラップ312とを備える。中間フラップ313は、サイドフラップ311、312の間に延びる。中間フラップ313は、2つのサイドフラップ311、312を接続する。各サイドフラップ311、312は、長手方向の折りたたみ部で中間フラップ313の反対側の縁に取り付けられている。第1のサイドフラップ311は、第1の長手方向折りたたみ部420で中間フラップ313に取り付けられている。第2のサイドフラップ312は、第2の長手方向折りたたみ部421で中間フラップに取り付けられる。長手方向折りたたみ部420、421は、第1の閉じフラップ310上で垂直に延びている。
【0084】
第1のサイドフラップ311は、第1のサイド折りたたみ部430で壁200に取り付けられる。第2のサイドフラップ312は、第2のサイド折りたたみ部431で壁200に取り付けられる。中間フラップ313は、第1の横方向折りたたみ部400で壁に取り付けられる。第1のサイドフラップ311、第2のサイドフラップ312及び中間フラップ313は、ワンピース構造として形成されている。
【0085】
各サイドフラップ311、312は、弧状縁部を備える。第1のサイドフラップ311は、第1の弧状縁部330を備える。第2のサイドフラップ312は、第2の弧状縁部331を備える。弧状縁部330、331は、サイズ及び形状が互いに同一であり得る、又は実質的に類似し得る。サイドフラップ311、312は、サイズ及び形状が互いに同一又は実質的に類似している。各サイドフラップの弧状縁部330、331は、第1の湾曲部332及び第2の湾曲部333を備え、2つの湾曲部は弧状縁部を画定する。第1の湾曲部332と第2の湾曲部333は、それぞれ異なる弧長すなわち周囲長を有する。図示の例では、第2の湾曲部333は、第1の湾曲部よりも長い。また、中間フラップ313は、湾曲縁部334を備える。弧状縁部330、331及び湾曲縁部334は、第1の閉じフラップ310の自由縁部を画定する。弧状縁部330、331及び湾曲縁部は、自由縁部である。
【0086】
各サイドフラップ311、312は、遠位パネル340と近位パネル342とを備える。各サイドフラップの近位パネル342は、中間フラップ313の近位にある。遠位パネル340は、中間パネル313の遠位にある。第1の閉じフラップ310は、2つの斜めの折りたたみ部440、441を備える。各サイドフラップは、斜めの折りたたみ部を備える。斜めの折りたたみ部440、441は、近位パネル342と遠位パネル340を分離する。各サイドフラップ311、312は、斜めの折りたたみ部440、441に沿って折りたたむことができる。使用時には、各サイドフラップ311、312は、サイド折りたたみ部430、431の周囲で折りたたまれる。
【0087】
第1の横方向折りたたみ部400は、湾曲形状を備える。第1の横方向折りたたみは、弧を備える。第1の横方向折りたたみ部400は、凹状の湾曲を備える。ここでいう凹状とは、基部110すなわち壁の下縁210に向かって湾曲していることを意味する。壁の下縁210は、弧状である。下縁210は、凸状湾曲すなわち頂部120に向かって湾曲している。下縁210は、基部110を形成するために使用されるか、又は代替的に、別個の部品、例えば材料の円板が、カップを形成する一部として下縁210に取り付けられる。
【0088】
カップ100は、第3の横方向折りたたみ部404を備える。第3の横方向折りたたみ部404は、第2の閉じフラップ320上に配置される。第3の横方向折りたたみ部404は、第2の横方向折りたたみ部402に隣接して配置される。第2の横方向折りたたみ部402及び第3の横方向折りたたみ部404は、湾曲している。2つの横方向折りたたみ部402、404は、対向する曲がり部を備える。示された構成では、第2の横方向折りたたみ部402は、凹状の湾曲を備える。第3の横方向折りたたみ部404は、凸状の湾曲を備える。
【0089】
図1及び図2に示すように、第1の閉じフラップ310は、ロック用開口部600を備える。ロック用開口部600は、半円形であり得る。ロック用開口部600は、例えば三日月形などの他の適切な形状を備え得る。ロック用開口部600は、第1の閉じフラップ310内の切り欠きである。第2の閉じフラップ320は、ロック用タブ602を備える。ロック用タブ602は、第2の閉じフラップ320の自由縁部334から外側に延びる。自由縁部334は好ましくは直線状の縁であるが、カップ100が壁200を丸めることによって形成されると、その内部に曲がりを含み得る。
【0090】
壁200は、第1の長手方向縁部212と第2の長手方向縁部214を備える。第2の長手方向縁部214は、C字形の切り欠き216を含み得る。C字形の切り欠き216は、図14に示すように、第1の長手方向縁部212及び第2の長手方向縁部214が重なり合って円柱又は角柱を形成するときに、サイド折りたたみ部に配置される。C字形の切り欠き216は、折りたたみのために剛性を低減するのに役立ち、それによって、ユーザによって加えられる同様の力で両方のサイドフラップ311、312を折りたたむことを可能にする。これにより、サイドフラップの折りたたみ及び第1の閉じフラップ310の折りたたみがより直感的で容易になる。C字形の切り欠きは、任意選択の機能であり得る。
【0091】
壁はさらに、壁200上及び/又は壁200内に形成された1つ又は複数の垂直折りたたみ部450をさらに備える。少なくとも図1及び図2に示すように、壁200は、4つの垂直折りたたみ部450を備える。垂直折りたたみ部は、壁に沿って部分的な距離を延びている。垂直折りたたみ部450は、壁200に沿って長手方向に、すなわち、壁200の長手方向軸に平行に延びている。2つの垂直折りたたみ部は、長手方向折りたたみ部420、421と整列する。他の2つの垂直折りたたみ部は、第2の閉じフラップ320から離れる方に延び、第2の閉じフラップ320の垂直縁部321、322と整列する。4つの垂直折りたたみ部450は、壁200を丸めるのを容易にするのに役立つ。壁は、2つの長手方向縁部214、212を一緒に取り付けるために折りたたまれるか又は丸められることができる。垂直折りたたみ部450は、壁200を丸めるのをより容易にするのに役立つ。垂直折りたたみ部450は、線又は脆弱化された領域であり得る。
【0092】
カップ100は、図12及び図13に示すように、出口開口部700と、折りたたみ式カバー702とをさらに備える。折りたたみ式カバー702は、閉位置と開位置との間で移動可能である。カバー702が開位置にあるとき、出口開口部700が露出される。出口開口部700は、カップの中身が開口部700から出ることができるように、カバー702が開位置にあるとき、ユーザによってアクセス可能である。出口開口部700は、カバーが閉位置にあるとき、カバー702によって覆われる。
【0093】
カップ100は、自動化されたプロセスを用いて形成される。カップ100は、カップ成形機によって形成されてもよい。ブランク500は、ブランクの形状を打ち抜く又は切断するためのパターンとして使用することができる。カップ100は、壁を丸め、長手方向の縁部212、214を互いに貼り合わせることによって形成される。長手方向縁部212、214は、互いに接着されてもよいし、溶接されてもよい。垂直折りたたみ部450は、カップ100の円錐台形状を形成するために壁を丸めるのに役立つことができる。ブランク500は、複数のカップ100を形成するために複数のパターンを切断するために使用することができる。
【0094】
次に、カップ100の使用方法について記載する。蓋300は、第1の閉じフラップ310と第2の閉じフラップ320とを折りたたむことによって形成される。第1の閉じフラップ310は、第1の閉じフラップ310を閉位置に移動させるために、2回折りたたまれる。第2の閉じフラップ320は、第2の閉じフラップ320を閉位置に移動させるために1回折りたたまれる。図4図6は、第1の閉じフラップ310を閉位置に折りたたむプロセスを説明する。蓋300は、3回折りたたみ配置によって形成される。第1の閉じフラップ310は2回折りたたまれ、第2の閉じフラップ320は1回折りたたまれて蓋が閉じられる。図4は、第1の閉じフラップ310の1回目の折りたたみを示している。第1の閉じフラップは、斜めの折りたたみ部440、441に沿って折りたたまれる。図5は、第1の閉じフラップ310の2回目の折りたたみを示し、第1の閉じフラップは、第1の横方向折りたたみ部400の周囲で折りたたまれる。図6は、第1の閉じフラップ310の折りたたまれた位置を示している。図7は、第2の閉じフラップ320が第2の横方向折りたたみ部402の周囲で折りたたまれていることを示す。図9は、閉位置にある蓋を示す。
【0095】
図4を参照すると、第1の閉じフラップは、サイド折りたたみ部430、431、及び横方向折りたたみ部400に沿って折りたたまれる。特に、サイドフラップ311、312は、サイド折りたたみ部430、431に沿って内側に、すなわち互いに向かって折りたたまれる。中間フラップ313は、横方向折りたたみ部に沿って内側に折りたたまれる。
【0096】
第1の閉じフラップ310は、図4及び図5に示すように、斜めの折りたたみ部440、441の周囲で折りたたまれる。各サイドフラップ311、312は、第1の閉じフラップ310の第2の折りたたみを形成するために、斜めの折りたたみ部440、441の周囲で折りたたまれる。斜めの折りたたみ部440、441の周囲での折りたたみは、一対の対向する弧状リップを形成する。対向する内向き弧状リップは、各サイドフラップ311、312の弧状縁部330、331によって画定される。中間フラップ313は、斜めの折りたたみ部440、441及び横方向折りたたみ部400に沿って折りたたまれる。各サイドフラップの弧状縁部330、331と中間フラップの湾曲縁部334は、折りたたまれたフラップを形成する。サイドフラップ及び中間フラップの縁部は3つの面を形成し、3つのリップは、カップが飲むための向きに倒されるか又は傾けられたとき、又は中間フラップに向かって倒されたときに、カップの中身がこぼれるのを防止するシール構造を形成する。各サイドフラップ311、312及び中間フラップ313の近位及び遠位パネルは、閉位置に折りたたまれたとき、フラップが互いに重なり合うような距離を有している。
【0097】
図6は、第1の閉じフラップ310の完全に閉じた向き(すなわち、サイドフラップ311、312及び中間フラップ313の閉位置)を示している。図5に示すように、サイドフラップ311、312は内側に折りたたまれ、弧状縁部330、331は互いに向かって折りたたまれている。中間フラップ313は、折りたたまれたサイドフラップ311、312の上に乗っている。各サイドフラップ311、312の第1の湾曲部332は、第2の湾曲部333よりも長い。各サイドフラップ311、312の第1の湾曲部332は、各サイドフラップ311、312の第2の湾曲部333と比較して、折りたたまれた位置にあるときに互いに接近して延びている。2つの湾曲部分332、333は、カップの中身がこぼれないように湾曲したシール面を形成する。
【0098】
中間フラップ313の湾曲縁部334の曲がりは、図1、5及び6に示すように、第2の横方向折りたたみ部402の曲がりに対応する。図6に示すように、中間フラップ313は、中間フラップ313の湾曲縁部334が第2の横方向折りたたみ部402に接触して静止するような頂部を横切って延びる長さを有している。図6は、中間フラップ313が頂部120を延長し、カップを遮断するためにカップの一方の側から他方の側まで延びている様子を示している。
【0099】
図6は、第2の横方向折りたたみ部402と中間フラップ313の湾曲縁部334の一致した曲がりを示している。曲がりの一致は、これによりカップの密閉性が向上し、カップの中身が漏れ出すことを防止するか、又は少なくともその可能性を低減するのに役立つので、有利である。
【0100】
図7に示すように、第2の閉じフラップ320は、第2の横方向折りたたみ部402の周囲で折りたたまれる。第2の閉じフラップ320は、図9に示されるように、中間フラップ313の上に載る。ロック用タブ602は、図8に示すように、ロック用開口部600の中に押し込まれる。さらにロック用タブ602をロック用開口部600に挿入するために、ユーザによって下向きの力が加えられる。ロック用開口部に受け入れられたロック用タブは、第2の閉じフラップ320を第1の閉じフラップ310にロックし、それによって蓋を閉位置にロックする。
【0101】
第2の折りたたみ部402が凹形状であることにより、第2の閉じフラップ320を閉位置に容易に折りたたむことができ、ユーザはロック用タブ602をロック用開口部600に容易に係合させることができる。第2の折りたたみ部402が凹形状であることにより、ユーザは、折りたたまれた第1の閉じフラップ310をひっくり返すことなく第2の閉じフラップ320を折りたたむことができ、第2の閉じフラップ320を折りたたんでフラップ320をロックするのに必要な力を低減させることができる。
【0102】
ロック用タブ602は、図10に示すように、蓋300の上面に力を加えることによって、ロック用開口部600からロック解除することができる。より具体的には、蓋300を開けるために、ユーザは、図10に示す矢印で示されるように、折りたたまれた配置にあるときに第2の閉じフラップ320に力を加える(すなわち、押し下げる)ことができる。ロック用タブ602は、ロック用開口部600から取り外され、第2の閉じフラップ320は、図11に示すように、上方に移動する。第2の閉じフラップ320は、第2の横方向折りたたみ部402の凹形状により、上方に付勢される。折りたたみ部402のこの凹形状は、より良いシールを形成するための追加の張力を提供する。
【0103】
好ましくは、ロック用タブ602がロック用開口部600に係合されたときに、可聴フィードバック又は触覚フィードバックが提供される。さらに、ロック用タブ602がロック用開口部600から外れたとき、可聴フィードバック又は触覚フィードバックが提供される。可聴フィードバックは、第1の閉じフラップ310の湾曲した上面及び第2の閉じフラップ320の湾曲した上面に起因して発生する可聴クリック音を含む。可聴クリック音はまた、第2の閉じフラップ320が上方に付勢されていること、すなわち第2の閉じフラップが膨張及び収縮してクリック音を発生させることに起因する。閉じフラップ320は、上方に付勢されているために膨張する、すなわち上方に移動する。
【0104】
ロック用開口部600は、この例では切り取られた開口部として示されている。しかしながら、開口部600は、スリット、カット、スロット、又はロック用タブ602を受け入れるようにフラップにカット又はプレスすることができる任意の他の受け入れ構造を含む他の形態をとり得る。
【0105】
第2の閉じフラップ320は、折り返すことができる。第2の閉じフラップ320は、0度から180度の間の角度で折ることができるように構成される。第2の閉じフラップ320は、図2及び図16に示すように、第2の閉じフラップが0度のとき、完全に開位置にある。第2の閉じフラップ320は、図9及び図10に示すように、第2の閉じフラップが180度にあるとき、閉位置にある。第2の閉じフラップ320は、図16に示すように、0度のとき、第1の閉じフラップ310に対して垂直である。第2の閉じフラップ320はまた、図15に示すように、90度で位置決めすることができる。
【0106】
第3の横方向折りたたみ部404は、第2の閉じフラップ320上に配置される。第3の横方向折りたたみ部404は、第2の横方向折りたたみ部402に隣接して配置される。第2の閉じフラップ320は、第2の閉じフラップが0度から180度の間の角度で移動できるように、第3の横方向折りたたみ部の周囲で折りたたみ可能であり、0度から180度の間の角度の任意の位置は水平に対して相対的な位置である。図3及び図16に示すように、第2の閉じフラップ320が完全に折り返された状態すなわち0度にあるとき、ユーザはカップの内部を見ることができ、カップの充填レベルを決定することができる。折り返された第2の閉じフラップ320は、カップが例えば飲料ディスペンサによって充填されているときに、ユーザが充填レベルを見ることを可能にする。さらに、第2の閉じフラップ320は、ユーザがカップから直接飲んだり中身にアクセスしたりするためのリップを形成しながらカップを開くようにユーザによって折り返されてもよい。
【0107】
図17及び図18は、カップの正面図を示す。図17は、水平に対して90度の位置にある第2の閉じフラップ320を示す。図17は、第2の横方向折りたたみ部402及び第3の横方向折りたたみ部404を示す。第2の横方向折りたたみ部402及び第3の横方向折りたたみ部404は、湾曲している。2つの折りたたみ部は、反対方向に湾曲している。図17は、第3の横方向折りたたみ部404の凸状湾曲と第2の横方向折りたたみ部402の凹状の曲がりとをより明確に示している。図16の正面図である図18に示すように、第2の閉じフラップ320は、0度位置まで第3の横方向折りたたみ部の周囲で折られる、すなわち中空空間202を露出するように閉じフラップは折り返される。
【0108】
第2の横方向折りたたみ部402と第3の横方向折りたたみ部404は、対向する曲がり部を備える。第3の横方向折りたたみ部404は凸状の曲がりであり、第2の横方向折りたたみ部402は凹形状の折りたたみ部402である。凸形状の第3の横方向折りたたみ部404は、構造の残りの部分、例えば折りたたまれた第1のフラップ310をひっくり返すことも乱すこともなく、第2の閉じフラップ320を折り返すことを可能にする。図16は、第2のフラップ320の折り返された位置を示している。図4~6は、第1の閉じフラップ310が干渉されることなく折りたたまれている間、第2の閉じフラップ320が折り返された位置にあることを示している。
【0109】
図12及び図13は、出口開口部700及び折りたたみ式カバー702を示している。図12は、カバー702が閉状態にあり、出口開口部700が覆われている状態を示している。図13は、カバー702が開位置にあり、出口開口部700がユーザによってアクセス可能であることを示す。出口開口部700及びカバー702は、第1の閉じフラップ310及び第2の閉じフラップ320の曲がりにより、閉じられたままである。カバー702は、手動で開かなければならず、それによって、出口開口部700を通して誤ってこぼれる可能性を低減させる。カバー702は、折りたたまれたサイドフラップによって形成された弧状リップと組み合わせて、カップのシール性を向上させる。出口開口部700は、ストローやかくはん棒をカップの中に入れることを許容するサイズである。開口部700は、ユーザがそれを通して飲むことを許容するのに十分なサイズである。
【0110】
図14は、長手方向縁部が重なり合って円柱又は角柱の形状を形成して容器を画定している様子を示している。第2の長手方向縁部214は、切り欠き216を備える。切り欠き216は、C字形の切り欠きである。C字形の切り欠き216は、第1の長手方向縁部及び第2の長手方向縁部が重なって円柱又は角柱を形成するときにサイド折りたたみ部に位置し、C字形の切り欠きにより、各サイドフラップの折りたたみ性が改善される。C字形の切り欠きは、サイドフラップの剛性を低下させ、したがって、サイドフラップの折りたたみを容易にする。エンドユーザが加える同様の力でサイドフラップ311、312を折りたたむことができ、蓋の形成がより容易になる。
【0111】
図12及び図13は、蓋300の閉じた構成を示す。蓋300は、湾曲した上面を備える。蓋300の上面は、内側に湾曲している、すなわち凹状の曲がりである。図12及び図13に示すように、第1の閉じフラップ310及び第2の閉じフラップ320は、それぞれ湾曲した上面を備える。第1の閉じフラップ310の上面314と第2の閉じフラップの上面324は、同じ方向に湾曲している。第1の閉じフラップ310及び第2の閉じフラップ320は、凹状の曲がりを備える、すなわちフラップは内側に湾曲している。より具体的には、図12及び図13に示すように、第1の閉じフラップの中間フラップ313及び第2の閉じフラップ320は、凹状の曲がりを備える。
【0112】
カップ100は、直線状の側縁部を備える。各サイド折りたたみ部430、431は、壁200の直線状の縁部に沿って画定される。第1の閉じフラップの上面314及び第2の閉じフラップの上面は、凹状の曲がりを備える。カップの各サイドの直線状の縁部は、サイドフラップに対する張力が一方向であるため、より容易に折りたたむことができる。第1の閉じフラップ310及び第2の閉じフラップ320の凹状の曲がりは、直線状の縁部と共に、閉じフラップをより容易に折りたたむために、内側への張力すなわち付勢力を生じさせる。さらに、上面の凹状の曲がりは、カップ100から飲むことを容易にするために、湾曲した表面によって形成された空間内にユーザの鼻を受け入れることを可能にする。
【0113】
本明細書に記載されるカップ100は、本明細書に記載されるようないくつかの利点を提供する。カップ100の形状及び構造により、蓋を閉じることがより容易になる。カップは、蓋を画定する第1及び第2の閉じフラップを備える。閉じフラップは、カップの壁と一体化され、したがって一体化された蓋を作る。第1の閉じフラップは2回折りたたまれ、第2の閉じフラップは1回折りたたまれて、図12に示すような閉じた蓋を形成する。この3回折りたたみ構成は、簡単な閉じ方法を可能にする。第1の閉じフラップは、弧状縁部すなわち弧状自由縁部を有する2つのサイドフラップを備える。サイドフラップは内側に折りたたまれ、弧状縁部は複数の、重なり合うシール縁部を形成する。サイドフラップと中間フラップは互いに重なり合って、複数のシール面を作り出し、それによってカップからの漏れの可能性を低減する。第2の閉じフラップは、カップの中身が見やすいように、真後ろに折り返すことができる。このカップは、2つの対向する曲がり部を有する2つの折りたたみ部を備える。これにより、第2の閉じフラップは180度折りたたむことができ、したがって、第2の閉じフラップは閉じたり完全に開いたりすることができる。
【0114】
本明細書に記載される折りたたみ部(fold feature 又は folding feature)という用語は、折りたたみ部の周囲でフラップを折りたたむことができる折りたたみ構造を定義する。折りたたみ部は、折りたたみ線であり得る。或いは、折りたたみ部は、フラップ又は壁又はカップの他の構造の脆弱化された領域であり得る。例えば、折りたたみ部は、ハーフカットされた曲線及び/又は線、ミシン目付き曲線及び/又は線であり得る。
【0115】
これらの代替的な実施形態のいずれの記載も、例示的なものであると考えられる。代替の実施形態及び代替の実施形態における特徴のいずれも、互いに組み合わせて、又は図に関して記載された実施形態と組み合わせて使用することができる。
【0116】
以上、本発明の好ましい実施形態のみを記載したが、本発明の範囲から逸脱することなく、当業者にとって自明な修正をそれに対して行うことができる。本発明をいくつかの好ましい実施形態を参照して記載してきたが、本発明は多くの他の形態で具現化できることが理解されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
【手続補正書】
【提出日】2022-07-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体を保持するためのカップであって、
基部と、
壁とを備え、
前記基部及び前記壁が、前記液体を保持する空間を備えた容器を画定し、
前記カップがさらに、
前記壁に取り付けられ、前記壁から延びる第1の閉じフラップ及び第2の閉じフラップを備え、
前記第1の閉じフラップ及び前記第2の閉じフラップが前記壁に対して折りたたみ可能であり、開位置と閉位置の間で折りたたみ可能であり、前記第1の閉じフラップ及び前記第2の閉じフラップは前記閉位置にあるときに蓋を画定し、
前記蓋が、前記第1の閉じフラップが閉位置まで少なくとも2回折りたたまれ、前記第2の閉じフラップが閉位置まで少なくとも1回折りたたまれることによって画定される、
カップ。
【請求項2】
前記カップが、第1の横方向折りたたみ部を備え、前記第1の閉じフラップが、前記第1の横方向折りたたみ部において前記壁に取り付けられ、前記第1の閉じフラップが、前記第1の閉じフラップ上に画定された一対の対向する斜めの折りたたみ部を備える、請求項に記載のカップ。
【請求項3】
前記フラップを閉じるために、前記第1の閉じフラップが2回折りたたまれ、前記第2の閉じフラップが1回折りたたまれ、前記第1の閉じフラップを閉位置に移動するために、前記第1の閉じフラップが前記一対の斜めの折りたたみ部に沿って折りたたまれ、及び前記第1の横方向折りたたみ部に沿って折りたたまれ、並びに前記第2の閉じフラップが第2の横方向折りたたみ部に沿って閉位置に折りたたまれる、請求項1又は2に記載のカップ。
【請求項4】
前記第1の閉じフラップが、一対の対向するサイドフラップと、前記サイドフラップの間に延びる中間フラップとを備え、前記サイドフラップのそれぞれは、長手方向折りたたみ部に沿って前記中間フラップに取り付けられ、前記サイドフラップのそれぞれは、サイド折りたたみ部において前記壁に取り付けられ、前記中間フラップが、前記第1の横方向折りたたみ部において前記壁に取り付けられる、請求項1~3のいずれか一項に記載のカップ。
【請求項5】
前記サイドフラップのそれぞれが遠位パネルと近位パネルを備え、前記サイドフラップのそれぞれの前記近位パネルは前記中間パネルの近位にあり、前記遠位パネルが前記中間パネルの遠位にあり、前記サイドフラップのそれぞれの前記斜めの折りたたみ部が前記近位パネルと前記遠位パネルを分離させる、請求項に記載のカップ。
【請求項6】
前記サイドフラップのそれぞれが前記サイド折りたたみ部の周囲で折りたたまれ、前記近位パネルが、前記斜めの折りたたみ部の周囲で折りたたまれ、前記遠位パネルの上に配置され、前記第1の閉じフラップの2つの折りたたみを画定する、請求項4又は5に記載のカップ。
【請求項7】
前記第1の横方向折りたたみ部及び第2の横方向折りたたみ部が、湾曲縁部である、請求項3~6のいずれか一項に記載のカップ。
【請求項8】
前記第1の閉じフラップがロック用開口部を備え、前記第2の閉じフラップがロック用タブを備え、前記第1の閉じフラップ及び第2の閉じフラップが前記閉位置にあるとき、前記第2の閉じフラップが前記第1の閉じフラップの上に載っており、前記第2の閉じフラップの前記ロック用タブが前記第1の閉じフラップの前記ロック用開口部に係合して、前記第1及び第2の閉じフラップを閉位置でロックする、請求項2~のいずれか一項に記載のカップ。
【請求項9】
前記カップが第3の横方向折りたたみ部を備え、前記第3の横方向折りたたみ部が前記第2の閉じフラップ上に配置され、前記第3の横方向折りたたみ部が前記第2の横方向折りたたみ部に隣接して配置され、前記第2の閉じフラップが前記第3の横方向折りたたみ部の周囲で折りたたみ可能である、請求項1~8のいずれか一項に記載のカップ。
【請求項10】
前記第2の閉じフラップが、前記第3の横方向折りたたみ部に対して0度~90度の間の角度で移動可能である、請求項に記載のカップ。
【請求項11】
前記第2の横方向折りたたみ部及び前記第3の横方向折りたたみ部が、弧状折りたたみ部である、請求項に記載のカップ。
【請求項12】
各サイド折りたたみ部が、前記壁の直線状の縁部に沿って画定され、前記第1の閉じフラップの前記上面及び前記第2の閉じフラップの前記上面が、凹状の曲がりを備え、各サイドの前記直線状の縁部は、前記フラップに対する張力が一方向であるので、前記フラップの容易な折りたたみを可能にする、請求項4~11のいずれか一項に記載のカップ。
【請求項13】
前記第1の閉じフラップが、前記第1の閉じフラップに形成された出口開口部を備える、請求項1~12のいずれか一項に記載のカップ。
【請求項14】
前記第2の閉じフラップが、ユーザが前記空間内に保持された液体にアクセスするために配置されたリップを形成するように折り曲げ可能である、請求項1~13のいずれか一項に記載のカップ。
【請求項15】
カップ用ブランクであって、
壁と、
前記壁に取り付けられ、前記壁から延びる第1の閉じフラップと、
前記壁に取り付けられ、前記壁から延びる第2の閉じフラップとを備え、
前記第1の閉じフラップ及び第2の閉じフラップは、前記壁と一体的に形成され、前記ブランクはワンピース構造であり、
前記第1の閉じフラップは、一対の対向する弧状縁部と前記弧状縁部の間に延びる中間縁部とを備え、
前記第1の閉じフラップは、2つの斜めの折りたたみ部を備え、
前記第1の閉じフラップは、第1の横方向折りたたみ部において前記壁に取り付けられ、
前記第2の閉じフラップは、第2の横方向折りたたみ部において前記壁に取り付けられ、
使用時に、前記第1の閉じフラップは、少なくとも前記斜めの折りたたみ部の周囲で最初に折りたたみ可能であり、及び前記第1の横方向折りたたみ部の周囲で折りたたみ可能であり、前記第2の閉じフラップは前記第2の横方向折りたたみ部の周囲で折りたたみ可能であり、並びに前記第1の閉じフラップを2回折りたたみ、前記第2の閉じフラップを1回折りたたむことによって蓋が形成される、
カップ用ブランク。
【請求項16】
ブランクを使用してカップを形成する方法であって、前記ブランクが壁を備え、前記壁が、第1の長手方向縁部と第2の長手方向縁部とを備え、前記ブランクが、前記壁に取り付けられ前記壁から延びる第1の閉じフラップと、前記壁に取り付けられ前記壁から延びる第2の閉じフラップとをさらに備え、前記第1の閉じフラップ及び第2の閉じフラップが、前記壁と一体に形成され、前記ブランクがワンピース構造であり、前記第1の閉じフラップが、一対の対向する弧状縁部と、前記弧状縁部の間に延びる中間縁部とを含み、前記第1の閉じフラップが、2つの斜めの折りたたみ部を含み、前記第1の閉じフラップが、第1の横方向折りたたみ部において前記壁に取り付けられ、前記第2の閉じフラップが、第2の横方向折りたたみ部において前記壁に取り付けられ、前記方法は、
前記第2の長手方向縁部に隣接する前記壁の部分を前記第1の長手方向縁部に隣接する前記壁の部分に取り付けて、円柱又は角柱形状の本体を形成するステップであって、前記円柱又は角柱形状の本体はその中に中空空間を画定し、容器を画定するステップと、
基部を形成するか、又は基部を取り付けるステップと、
前記第1の閉じフラップの2つの部分を内側に折りたたむために、少なくとも前記2つの斜めの折りたたみ部に沿って前記第1の閉じフラップを折りたたむことによって蓋を形成するステップと、
前記第1の閉じフラップが閉位置にあるように、前記第1の横方向折りたたみ部の周囲で前記第1の閉じフラップを折りたたむステップと、
前記第2の閉じフラップが閉位置において前記第1の閉じフラップの上に載るように、前記第2の折りたたみ部の周囲で前記第2の閉じフラップを折りたたむステップであって、前記第1の閉じフラップ及び第2の閉じフラップが蓋を形成するように折りたたまれるステップと、
前記第2の閉じフラップがロック用タブを備え、前記第1の閉じフラップがロック開口部を備え、前記ロック用タブを前記ロック開口部に挿入して前記第2の閉じフラップを前記第1の閉じフラップにロックして、前記カップの中身の漏れを防止又は低減する閉じられた蓋を形成するステップと
を含む方法。
【国際調査報告】