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特表2022-552726接続ユニット、電池モジュール、電池パック及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-19
(54)【発明の名称】接続ユニット、電池モジュール、電池パック及び装置
(51)【国際特許分類】
   H01M 50/591 20210101AFI20221212BHJP
   H01M 50/507 20210101ALI20221212BHJP
   H01M 50/588 20210101ALI20221212BHJP
   H01M 50/284 20210101ALI20221212BHJP
【FI】
H01M50/591 101
H01M50/507
H01M50/588
H01M50/284
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022523331
(86)(22)【出願日】2020-10-17
(85)【翻訳文提出日】2022-04-19
(86)【国際出願番号】 CN2020121720
(87)【国際公開番号】W WO2021078079
(87)【国際公開日】2021-04-29
(31)【優先権主張番号】201911001727.0
(32)【優先日】2019-10-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201911002508.4
(32)【優先日】2019-10-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】513196256
【氏名又は名称】寧徳時代新能源科技股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Contemporary Amperex Technology Co., Limited
【住所又は居所原語表記】No.2,Xingang Road,Zhangwan Town,Jiaocheng District,Ningde City,Fujian Province,P.R.China 352100
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】▲許▼ 文才
(72)【発明者】
【氏名】▲銭▼ 木
(72)【発明者】
【氏名】姚 己▲華▼
(72)【発明者】
【氏名】黄 ▲銀▼成
(72)【発明者】
【氏名】王 旭光
【テーマコード(参考)】
5H040
5H043
【Fターム(参考)】
5H040AA18
5H040AA37
5H040AS07
5H040AT02
5H040AT06
5H040AY04
5H040AY08
5H040DD04
5H040DD08
5H040DD10
5H040DD26
5H040JJ02
5H040JJ04
5H040NN01
5H040NN03
5H043AA04
5H043AA13
5H043CA04
5H043CA21
5H043FA04
5H043FA32
5H043GA23
5H043GA27
5H043HA04F
5H043HA22F
5H043JA02F
5H043JA12F
5H043JA15F
5H043JA21F
5H043KA45F
5H043LA02F
5H043LA21F
5H043LA22F
(57)【要約】
本願はエネルギー貯蔵デバイスの技術分野に関し、特に装置、電池パック、電池モジュール及び接続ユニットに関する。前記接続ユニットは、接続板と、複数の前記接続板に接続される絶縁膜とを備え、前記絶縁膜に脆弱部が設けられる。本願では、絶縁膜に脆弱部が設けられ、脆弱部が設けられていない位置に比べて、該脆弱部の強度が低く、力を受けると、該脆弱部の位置で変形及び/又は損傷し、それにより絶縁膜の他の位置で破裂するリスクを低減させ、接続ユニットの柔軟性を向上させるとともに、絶縁膜の破裂による接続板の露出のリスクを低減させ、それにより接続板と他の導電部材との短絡のリスクを低減させ、電池モジュールの安全性を向上させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
接続ユニット(1)であって、電池モジュール(A)に用いられ、
前記電池モジュール(A)を構成する電池セル(2)を電気的に接続する接続板(13)と、
複数の前記接続板(13)が取り付けられ、相互に絶縁される絶縁膜(11)と、を備え、
前記絶縁膜(11)に脆弱部(12)が設けられ、前記絶縁膜(11)が所定値よりも大きい外力を受けると、前記絶縁膜(11)は前記脆弱部(12)の位置で変形及び/又は損傷する接続ユニット(1)。
【請求項2】
前記脆弱部(12)は第1本体部(121a)及び第1弧状部(121b)を備え、
前記第1本体部(121a)の延伸方向に沿って、前記第1本体部(121a)の端部に前記第1弧状部(121b)が接続される請求項1に記載の接続ユニット(1)。
【請求項3】
前記第1本体部(121a)の断面は矩形であり、前記第1弧状部(121b)は円弧構造であり、前記第1本体部(121a)の両側壁に接し、
前記第1弧状部(121b)の直径Dは前記第1本体部(121a)の幅寸法aに等しい請求項2に記載の接続ユニット(1)。
【請求項4】
前記第1弧状部(121b)は開口(121g)を有する円形構造であり、前記開口(121g)を介して前記第1本体部(121a)に連通し、
前記第1弧状部(121b)の直径Dは前記第1本体部(121a)の幅寸法aよりも大きい請求項2に記載の接続ユニット(1)。
【請求項5】
前記絶縁膜(11)は第1絶縁膜(111)及び第2絶縁膜(112)を備え、
前記接続ユニット(1)の高さ方向(Z)に沿って、前記接続板(13)の少なくとも一部は前記第1絶縁膜(111)と前記第2絶縁膜(112)との間に位置し、
前記第1絶縁膜(111)及び前記第2絶縁膜(112)の両方に前記脆弱部(12)が設けられ、前記接続ユニット(1)の高さ方向(Z)に沿って、前記第1絶縁膜(111)に位置する前記脆弱部(12)と前記第2絶縁膜(112)に位置する前記脆弱部(12)とは対応して設けられる請求項1~4のいずれか一項に記載の接続ユニット(1)。
【請求項6】
前記接続ユニット(1)の高さ方向(Z)に沿って、前記第1絶縁膜(111)の前記脆弱部(12)の投影と前記第2絶縁膜(112)の前記脆弱部(12)の投影とは少なくとも部分的に重なる請求項5に記載の接続ユニット(1)。
【請求項7】
前記第1絶縁膜(111)の前記脆弱部(12)の中心線と前記第2絶縁膜(112)の前記脆弱部(12)の中心線とは重なる請求項6に記載の接続ユニット(1)。
【請求項8】
前記接続ユニット(1)の高さ方向(Z)に沿って、前記第1絶縁膜(111)の前記脆弱部(12)と前記第2絶縁膜(112)の前記脆弱部(12)はずれて設けられる請求項5に記載の接続ユニット(1)。
【請求項9】
前記第1絶縁膜(111)の前記脆弱部(12)と前記第2絶縁膜(112)の前記脆弱部(12)との最小間隔はtであり、且つ0<t≦0.5mmである請求項8に記載の接続ユニット(1)。
【請求項10】
高さ方向(Z)に沿って、前記第1絶縁膜(111)と前記第2絶縁膜(112)は重ね合わせ接続され、それらの重ね合わせ接続部分は前記第1絶縁膜(111)の前記脆弱部(12)と前記第2絶縁膜(112)の前記脆弱部(12)との間に位置する請求項9に記載の接続ユニット(1)。
【請求項11】
前記第1絶縁膜(111)の前記脆弱部(12)は第1貫通孔(121A)として設けられ、前記第2絶縁膜(112)の前記脆弱部(12)は第2貫通孔(121B)として設けられる請求項5に記載の接続ユニット(1)。
【請求項12】
前記第1貫通孔(121A)の幅寸法aは前記第2貫通孔(121B)の幅寸法b未満である請求項11に記載の接続ユニット(1)。
【請求項13】
前記第1貫通孔(121A)の長さ寸法L1は前記第2貫通孔(121B)の長さ寸法L2よりも大きい請求項12に記載の接続ユニット(1)。
【請求項14】
前記第2貫通孔(121B)の長さ寸法L2と前記第1貫通孔(121A)の長さ寸法L1とはL2≦L1-2*D(Dは第1弧状部(121b)の直径である)を満たす請求項13に記載の接続ユニット(1)。
【請求項15】
前記第1絶縁膜(111)に第1ビア(111a)が開口され、前記第2絶縁膜(112)に第2ビア(112a)が開口され、
前記接続ユニット(1)の高さ方向(Z)に沿って、前記接続板(13)の接続部(131)は前記第1ビア(111a)と前記第2ビア(112a)との間に位置する請求項5に記載の接続ユニット(1)。
【請求項16】
前記接続ユニット(1)は、前記接続板(13)に電気的に接続するための回路基板(14)をさらに備え、前記絶縁膜(11)は前記回路基板(14)と前記接続板(13)とを一体に接続することを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の接続ユニット(1)。
【請求項17】
前記脆弱部(12)は隣接する前記接続板(13)の間に位置し、及び/又は、前記脆弱部(12)は前記接続板(13)と前記回路基板(14)との間に位置することを特徴とする請求項16に記載の接続ユニット(1)。
【請求項18】
電池モジュール(A)であって、
電極リード線(21)を備える電池セル(2)と、
請求項1~17のいずれか一項に記載の接続ユニット(1)である接続ユニット(1)と、を備え、
前記接続板(13)の接続部(131)は前記電池セル(2)の電極リード線(21)を接続することに用いられる電池モジュール(A)。
【請求項19】
電池パックであって、筐体(B)と、請求項18に記載の電池モジュール(A)とを備え、前記電池モジュール(A)は前記筐体(B)内に固定される電池パック。
【請求項20】
電池セル(2)を電源として使用する装置であって、
前記装置に駆動力を供給するための動力源と、
前記動力源に電気エネルギーを供給するように構成される請求項18に記載の電池モジュール(A)と、を備える装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、2019年10月21日に提出された、名称が「接続ユニット、電池モジュール、電池パック及び装置」の中国特許出願201911002508.4、及び2019年10月21日に提出された、名称が「接続ユニット、電池モジュール、電池パック及び装置」の中国特許出願201911001727.0の優先権を主張し、上記出願の全内容は引用により本明細書に組み込まれている。
【0002】
技術分野
本願はエネルギー貯蔵デバイスの技術分野に関し、接続ユニット、電池モジュール、電池パック及び装置に関する。
【背景技術】
【0003】
電池モジュールは電池セル及び接続ユニットを備え、該接続ユニットは回路基板及び接続板を備え、接続板は電池セルの電極リード線に接続され、回路基板は接続板に接続され、電池セルの温度及び電圧信号を収集することに用いられ、また、該接続板が絶縁膜を介して接着されることで、複数の接続板が一体構造となり、組み立てが容易である。
【0004】
しかしながら、電池モジュールの動作過程では、電池セルに膨張力があり、電池セルの膨張力の作用下で、該絶縁膜が破裂するリスクがあり、接続板の露出を引き起こし、短絡のリスクがある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願は接続ユニット、電池モジュール、電池パック及び装置を提供し、該接続ユニットにおける接続板が露出しにくく、それにより接続ユニットと電池モジュールとの短絡のリスクを低減させる。
【0006】
本願の第1態様は、接続板と、複数の接続板に接続され、複数の接続板(13)を一体構造にする絶縁膜と、を備え、絶縁膜に脆弱部が設けられ、絶縁膜(11)は力を受けると、脆弱部(12)の位置で変形及び/又は損傷する接続ユニットを提供する。
【0007】
可能な設計では、接続ユニットは、接続板及び絶縁膜に接続される回路基板をさらに備える。
【0008】
可能な設計では、脆弱部は隣接する接続板の間に位置し、及び/又は、脆弱部は接続板と回路基板との間に位置する。
【0009】
可能な設計では、脆弱部は第1本体部及び第1弧状部を備え、第1本体部の延伸方向に沿って、第1本体部の端部に第1弧状部が接続される。
【0010】
可能な設計では、第1本体部の断面は矩形であり、第1弧状部は円弧構造であり、第1本体部の両側壁に接し、第1弧状部の直径Dは第1本体部の幅寸法aに等しい。
【0011】
可能な設計では、第1弧状部は開口を有する円形構造であり、開口を介して第1本体部に連通し、第1弧状部の直径Dは第1本体部の幅寸法aよりも大きい。
【0012】
可能な設計では、絶縁膜は第1絶縁膜及び第2絶縁膜を備え、接続ユニットの高さ方向に沿って、接続板の少なくとも一部は第1絶縁膜と第2絶縁膜との間に位置し、第1絶縁膜及び第2絶縁膜の両方に脆弱部が設けられ、接続ユニットの高さ方向に沿って、第1絶縁膜に位置する前記脆弱部と第2絶縁膜に位置する脆弱部とは対応して設けられる。
【0013】
可能な設計では、接続ユニットの高さ方向に沿って、第1絶縁膜の脆弱部の投影と第2絶縁膜の脆弱部の投影とは少なくとも部分的に重なる。
【0014】
可能な設計では、第1絶縁膜の脆弱部の中心線と第2絶縁膜の脆弱部の中心線とは重なる。
【0015】
可能な設計では、接続ユニットの高さ方向に沿って、第1絶縁膜の脆弱部と第2絶縁膜の脆弱部はずれて設けられる。
【0016】
可能な設計では、第1絶縁膜の脆弱部と第2絶縁膜の脆弱部との最小間隔はtであり、且つ0<t≦0.5ミリメートル(mm)である。
【0017】
可能な設計では、高さ方向に沿って、第1絶縁膜と第2絶縁膜は重ね合わせ接続され、それらの重ね合わせ接続部分は第1絶縁膜の脆弱部と第2絶縁膜の脆弱部との間に位置する。
【0018】
可能な設計では、第1絶縁膜の脆弱部は第1貫通孔として設けられ、第2絶縁膜の脆弱部は第2貫通孔として設けられる。
【0019】
可能な設計では、第1貫通孔の幅寸法aは第2貫通孔の幅寸法b未満である。
【0020】
可能な設計では、第1貫通孔の長さ寸法L1は第2貫通孔の長さ寸法L2よりも大きい。
【0021】
可能な設計では、第2貫通孔の長さ寸法L2と第1貫通孔の長さ寸法L1とはL2≦L1-2*D(Dは第1弧状部の直径である)を満たす。
【0022】
可能な設計では、第1絶縁膜に第1ビアが開口され、第2絶縁膜に第2ビアが開口され、接続ユニットの高さ方向に沿って、接続板の接続部は第1ビアと第2ビアとの間に位置する。
【0023】
本願の第2態様は、電極リード線を備える電池セルと、上記接続ユニットである接続ユニットと、を備え、接続板の接続部は電池セルの電極リード線を接続することに用いられる電池モジュールを提供する。
【0024】
本願の第3態様は、筐体と、上記電池モジュールとを備え、電池モジュールは前記筐体内に固定される電池パックを提供する。
【0025】
本願の第4態様は、電池セルを電源として使用する装置を提供し、装置に駆動力を供給するための動力源と、動力源に電気エネルギーを供給するように構成される上記電池モジュールと、を備える。
【0026】
本願では、絶縁膜に脆弱部が設けられ、脆弱部が設けられていない位置に比べて、該脆弱部の強度が低く、力を受けると、該脆弱部の位置で変形及び/又は損傷し、それにより絶縁膜の他の位置で破裂するリスクを低減させ、接続ユニットの柔軟性を向上させるとともに、絶縁膜の破裂による接続板の露出のリスクを低減させ、それにより接続板と他の導電部材との短絡のリスクを低減させ、電池モジュールの絶縁性を向上させる。
【0027】
理解すべきであるように、以上の一般的な説明及び後述する詳細な説明は単なる例示的なものであり、本願を限定するものではない。
【0028】
本願の実施例の技術的解決手段をより明確に説明するために、以下、本願の実施例に使用される必要がある図面を簡単に説明し、明らかなように、以下に説明される図面は本願のいくつかの実施例に過ぎず、当業者であれば、創造的な労働をせずに、さらに図面に基づき他の図面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】特定の実施例における本願に係る電池モジュールの分解図である。
図2】特定の実施例における図1の接続ユニットの構造模式図である。
図3図2の分解図である。
図4図3の第1絶縁膜の構造模式図である。
図5図4のI部分の部分拡大図であり、脆弱部は第1実施例である。
図6図4のI部分の部分拡大図であり、脆弱部は第2実施例である。
図7図4のII部分の部分拡大図であり、脆弱部は第3実施例である。
図8図3の第2絶縁膜の構造模式図である。
図9図8のIII部分の部分拡大図であり、脆弱部は第4実施例である。
図10図8のIII部分の部分拡大図であり、脆弱部は第5実施例である。
図11】第6実施例における脆弱部の構造模式図である。
図12】第7実施例における脆弱部の構造模式図である。
図13図2の平面図である。
図14図13のA-A断面図である。
図15図13のIV部分の部分拡大図である。
図16図15のB-B断面図である。
図17図2の下面図である。
図18図17のV部分の部分拡大図である。
図19図2の別の実施例における平面図である。
図20図19のC-C断面図である。
図21】特定の実施例における本願に係る電池パックの構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
ここでの図面は明細書の一部として本明細書に組み込まれており、本願を満たす実施例を示し、明細書とともに本願の原理を解釈することに用いられる。
【0031】
本願の技術的解決手段をより良好に理解するために、以下、図面を参照しながら本願の実施例を詳細に説明する。
【0032】
明確にすべきであるように、説明される実施例は本願の一部の実施例に過ぎず、全部の実施例ではない。本願の実施例に基づいて、当業者が創造的な労働をせずに得た他の実施例はすべて本願の保護範囲に属する。
【0033】
本願の実施例に使用される用語は特定の実施例を説明するためのものに過ぎず、本願を限定するものではない。文脈から明らかに他の意味を示さない限り、本願の実施例及び添付の特許請求の範囲に使用される単数形の「一種」、「前記」及び「該」は複数形も含むことを意図する。
【0034】
理解すべきであるように、本明細書に使用される用語「及び/又は」は関連対象の関連関係を説明するためのものに過ぎず、3種の関係があることを示し、たとえば、A及び/又はBの場合、Aのみがあること、A及びBの両方があること、及びBのみがあることの3種の関係を示すことができる。また、本明細書における文字「/」は、一般的にその前後の関連対象が「又は」の関係であることを示す。
【0035】
本願の説明では、特に明確な規定や限定が別途ない限り、用語「第1」、「第2」は、説明するためのものに過ぎず、相対的な重要性を指示又は暗示するものとして理解できず、特に規定や説明が別途ない限り、用語「複数」とは、2つを含める2つ以上であり、用語「接続」、「固定」等はいずれも広義に理解されるべきであり、たとえば、「接続」は、固定接続であってもよく、取り外し可能な接続、又は一体的接続であってもよく、又は電気的接続であってもよく、直接接続であってもよく、中間媒体を介した間接的接続であってもよい。当業者であれば、具体的な状況に応じて上記用語の本願における具体的な意味を理解することができる。
【0036】
ただし、本願の実施例で説明される「上」、「下」、「左」、「右」等の方位詞は図示される角度から説明されるものであり、本願の実施例を限定するものとして理解されるべきではない。また、文脈からさらに理解する必要があるように、1つの素子が別の素子の「上」又は「下」に接続されると記載される場合、別の素子の「上」又は「下」に直接接続されてもよく、中間素子を介して別の素子の「上」又は「下」に間接的に接続されてもよい。
【0037】
本願の実施例は、電池セル2を電源として使用する装置、電池パック、電池モジュールA及び接続ユニット1を提供し、電池セル2を電源として使用する装置は車両、船舶、小型飛行機等の移動機器を含み、該装置は動力源を備え、該動力源は装置に駆動力を供給することに用いられ、動力源に電気エネルギーを供給する電池モジュールAとして構成されてもよい。該装置の駆動力はすべて電気エネルギーであってもよく、電気エネルギー及び他のエネルギー(たとえば、機械的エネルギー)を含んでもよく、該動力源は電池モジュールA(又は電池パック)であってもよく、該動力源は電池モジュールA(又は電池パック)及びエンジン等であってもよい。従って、電池セル2を電源として使用できる装置はいずれも本願の保護範囲に属する。
【0038】
車両を例として、本願の実施例における車両は新エネルギー自動車であってもよく、該新エネルギー自動車は純電気自動車であってもよく、ハイブリッド自動車又はエクステンデッド・レンジ電気自動車等であってもよい。該車両は、電池パック及び車両本体を備えてもよく、該電池パックは車両本体に設けられ、該車両本体に駆動モーターがさらに設けられ、駆動モーターが電池パックに電気的に接続され、電池パックで電気エネルギーを供給し、駆動モーターが伝動機構を介して車両本体の車輪に接続され、それにより車両の走行を駆動する。具体的には、該電池パックは車両本体の底部に水平に設けられてもよい。
【0039】
図21に示すように、電池パックPは筐体Bと、本願に係る電池モジュールAとを備え、筐体Bは収容室B3を有し、電池モジュールAは該収容室B3内に収容され、電池モジュールAの数量は1つ又は複数であってもよく、複数の電池モジュールAは収容室B3内に並んで配置される。筐体Bのタイプについて、特に制限がなく、枠状筐体、円盤状筐体又は箱型状筐体等であってもよい。具体的には、図21に示すように、該筐体Bは、電池モジュールAを収容する下筐体B2と、下筐体B2と蓋合する上筐体B1とを備えてもよい。
【0040】
より具体的には、図1に示すように、該電池モジュールAは、複数の電池セル2と、電池セル2を固定するためのフレーム構造とを備え、複数の電池セル2は長さ方向Xに沿って互いに積層されている。該フレーム構造は端板3を備え、端板3は電池セル2の長さ方向Xに沿った両端部に位置し、電池セル2の長さ方向Xに沿った移動を制限することに用いられ、また、特定の実施例では、該フレーム構造は側板(図示せず)をさらに備えてもよく、2つの側板は電池セル2の幅方向Yに沿った両側に位置し、端板3に接続され、それによりフレーム構造が形成され、別の好適な実施例では、該フレーム構造は側板を設けなくてもよく、電池セル2を積層した後、第1結束バンド5を介して接続するか、又は第1結束バンド5及び第2結束バンド6を介して接続し、該端板3及び結束バンドにより上記フレーム構造が形成される。
【0041】
具体的には、電池セル2は電極リード線21を備え、各電池セル2は正極電極リード線及び負極電極リード線を備え、電池モジュールAにおいて、複数の電池セル2の間は電気的に接続され、具体的には直列接続及び/又は並列接続等の接続方式を使用でき、且つ電池セル2の間は接続板13(図3参照)を介して接続され、たとえば、電池セル2が直列接続される場合、1つの電池セル2の正極電極リード線と別の電池セル2の負極電極リード線が接続板13を介して接続される。
【0042】
図1に示すように、該電池モジュールAは接続ユニット1をさらに備え、該接続ユニット1は電池セル2の電極リード線21に近い端に配置され、図1に示す実施例では、接続ユニット1は電池セル2の上方に位置する。
【0043】
特定の実施例では、図2及び図3に示すように、該接続ユニット1は回路基板14と接続板13とを備え、接続板13は電池セル2の電極リード線21を接続することに用いられ、図3に示すように、該接続ユニット1は複数の接続板13を備え、各接続板13の設置位置は電池セル2の位置及び接続方式に応じて変更される。該回路基板14が接続板13に電気的に接続され、それにより接続板13を介して電池セル2の情報の収集を実現でき、且つ収集した信号をコネクタ141を介して出力する。回路基板14は、具体的には、FPC又はPCB等であってもよく、特に制限せず、電池セル2の情報の収集を実現できればよい。
【0044】
また、本実施例では、図3に示すように、該接続ユニット1は絶縁膜11をさらに備え、該絶縁膜11が回路基板14及び接続板13の両方に接続され、それにより絶縁膜11を介して回路基板14と各接続板13とを一体に接続するとともに、該絶縁膜11はさらに絶縁の作用を発揮し、それにより各電気素子の短絡を防止する。
【0045】
別の特定の実施例では、該接続ユニット1は複数の接続板13を備え、該接続板13は電池セル2の電極リード線21を接続することに用いられ、それにより各電池セル2の電気的接続を実現し、該接続ユニット1は絶縁膜11をさらに備え、該絶縁膜11は各接続板13に接続され、該絶縁膜11はさらに絶縁の作用を発揮し、それにより接続板13間の短絡を防止する。具体的には、以上のように、該接続ユニット1では、各接続板13が対応する各電池セル2に接続され、電池セル2が動作過程で膨張し、膨張力の作用下で電池セル2が変位し、それに接続される接続板13を変位させ、膨張力が所定値よりも大きいと、接続ユニット1の絶縁膜11を引っ張り、その結果、絶縁膜11が破裂するリスクがある。
【0046】
該技術的問題を解決するために、本願では、絶縁膜11に脆弱部12が設けられ、脆弱部12が設けられていない位置に比べて、該脆弱部12の強度が低く、力を受けると、該脆弱部12の位置で変形及び/又は損傷し、それにより絶縁膜11の他の位置で破裂するリスクを低減させ、接続ユニット1の柔軟性を向上させるとともに、絶縁膜11の破裂による接続板13の露出のリスクを低減させ、それにより接続板13と他の導電部材との短絡のリスクを低減させ、接続ユニット1及び電池モジュールAの安全性を向上させる。
【0047】
また、該接続ユニット1が回路基板14及び複数の接続板13を備える場合、該脆弱部12は隣接する接続板13の間に位置し、及び/又は、該脆弱部12は接続板13と回路基板14との間に位置し、それにより該脆弱部12が膨張力の作用下で破裂する場合、その破裂部位は隣接する接続板13の間に位置し、及び/又は、破裂部位は接続板13と回路基板14との間に位置し、接続板13及び/又は回路基板14の露出のリスクが低く、それにより接続ユニット1と電池モジュールAの絶縁性をさらに向上させる。
【0048】
該接続ユニット1が複数の接続板13を備える場合、該脆弱部12は隣接する接続板13の間に位置し、それにより該脆弱部12が膨張力の作用下で破裂する場合、その破裂部位は隣接する接続板13の間に位置し、接続板13の露出のリスクが低く、それにより接続ユニット1と電池モジュールAの絶縁性をさらに向上させる。
【0049】
具体的には、図4及び図5に示すように、該脆弱部12の接続ユニット1の長さ方向Xにおける寸法はその幅方向Yにおける寸法未満であり、電池セル2の膨張力が長さ方向X(電池セル2の積層方向)に沿うため、該脆弱部12が膨張力を受けると、長さ方向Xに変形しやすく、脆弱部12が設けられていない絶縁膜11の強度をさらに向上させる。
【0050】
可能な設計では、図3に示すように、該絶縁膜11に貫通孔121及び/又は凹溝122が設けられ、該貫通孔121及び/又は凹溝122は上記脆弱部12である。
【0051】
本実施例では、該貫通孔121は構成が簡単である利点を有するだけでなく、厚さの小さい絶縁膜11に貫通孔121を設ける場合、加工の困難度が低く、該凹溝122は底壁を有し、凹溝122の底壁の厚さが小さく、該厚さの小さい位置で変形及び/又は損傷しやすく、すなわち、該絶縁膜11は凹溝122を設けたとしても全体であり、接続ユニット1の絶縁性をさらに向上させることができる。
【0052】
図3に示す実施例では、該絶縁膜11は第1絶縁膜111及び第2絶縁膜112を備え、該第1絶縁膜111及び第2絶縁膜112は電池モジュールAの高さ方向Zに沿って配置され、一体に接続され、具体的には、熱圧着により2つの絶縁膜が接続される。また、上記回路基板14及び複数の接続板13の少なくとも一部は第1絶縁膜111と第2絶縁膜112との間に位置し、2つの絶縁膜が接続された後、各接続板13と回路基板14とが接続されて1つのモジュールを形成し、2つの絶縁膜はさらに回路基板14と電池セル2との絶縁を実現でき、従って、該接続ユニット1は絶縁の作用を発揮できるだけでなく、電池セル2を接続する作用、及び電池セル2の動作過程における情報を収集する作用を発揮することができる。
【0053】
別の実施例では、該接続ユニット1において、複数の接続板13の少なくとも一部は第1絶縁膜111と第2絶縁膜112との間に位置し、2つの絶縁膜が接続板13に接続された後、複数の接続板13が接続されて1つのモジュールを形成し、2つの絶縁膜はさらに接続板13間の絶縁を実現できる。具体的には、該第1絶縁膜111及び第2絶縁膜112のうち、少なくとも一方に上記脆弱部12が設けられ、従って、膨張力の作用下で、該第1絶縁膜111はその脆弱部12で変形及び/又は破裂することができ、それにより第1絶縁膜111の柔軟性を向上させ、膨張力の作用下で、該第2絶縁膜112はその脆弱部12で変形及び/又は破裂することができ、それにより第2絶縁膜112の柔軟性を向上させる。
【0054】
可能な設計では、図4に示すように、第1絶縁膜111の脆弱部12は第1貫通孔121A又は第1凹溝122Aとして設けられ、又は、図8に示すように、第2絶縁膜112の脆弱部12は第2貫通孔121B又は第2凹溝122Bとして設けられる。図5に示すように、該第1貫通孔121A(又は第2貫通孔121B)は第1本体部121a及び第1弧状部121bを備え、該第1本体部121aの延伸方向に沿って、該第1本体部121aの端部にいずれも第1弧状部121bが接続され、図6に示すように、第1凹溝122A(又は第2凹溝122B)は第2本体部122a及び第2弧状部122bを備え、該第2本体部122bの延伸方向に沿って、該第2本体部122aの端部にいずれも第2弧状部122bが接続される。
【0055】
なお、第1貫通孔121A(又は第2貫通孔121B)を例として、第1本体部121aの延伸方向とは、該第1本体部121aにおいて、寸法が最も大きい一端が位置する方向であり、且つ該第1本体部121aは必ずしも1つの方向に沿って延伸するのではなく、すなわち、該第1本体部121aは図5図6図9及び図10に示すように1つの方向に沿って延伸する構造であってもよく(たとえば、第1本体部121aは接続ユニット1の幅方向Yに沿って延伸する)、図7図11及び図12に示すように複数の方向に沿って延伸する構造であってもよく、すなわち、該第1本体部121aは湾曲構造である(たとえば、該第1本体部121aの一部は接続ユニット1の長さ方向Xに沿って延伸し、残りの部分は接続ユニット1の幅方向Yに沿って延伸する)。従って、第1本体部121aの構造にかかわらず、その2つの末端に第1弧状部121bが設けられる。
【0056】
本実施例では、接続ユニット1が膨張力を受けると、絶縁膜はその脆弱部12の位置で変形及び/又は破裂し、該第1弧状部121bの弧状側壁は該脆弱部12の応力集中を低減させ、膨張力の作用下で2つの絶縁膜が破裂し続けるリスクを低減させることができ、それにより絶縁膜の強度を向上させる。
【0057】
可能な設計では、該第1弧状部121bの円弧長さは第1本体部121aの端部の幅寸法よりも大きく、該第1本体部121aの端部は該第1本体部121aの第1弧状部121bに接続される部分であり、すなわち、該第1弧状部121bの円弧長さはそれに接続される第1本体部121aの端部の幅寸法よりも大きい。
【0058】
たとえば、該第1本体部121aの端部の幅寸法a<0.3mmであり、該幅の第1本体部121aにより、スラグが該脆弱部12から電池モジュールAに落下するリスクを低減させることもできる。好適には、第1本体部121aの端部の幅寸法a≦0.2mmであり、さらに好適には、第1本体部121aの端部の幅寸法a≦0.1mmである。該第1本体部121aの延伸方向に沿った両端はいずれも第1弧状壁121cを有し、該第1弧状壁121cは上記第1弧状部121bである。
【0059】
第1本体部121aの各位置の幅が同じである(たとえば、第1本体部121aの断面が矩形である)場合、該第1弧状部121bの円弧長さは第1本体部121aの幅寸法aよりも大きい。
【0060】
具体的には、図5及び図7に示す実施例では、第1絶縁膜111の脆弱部12は第1貫通孔121Aとして設けられ、該第1貫通孔121Aは第1本体部121a及び第1弧状部121bを備え、該第1弧状部121bは開口121gを有する円形構造であり、該開口121gを介して第1本体部121aに連通し、それらは上記第1貫通孔121Aを形成する。該第1本体部121aは1つの方向に沿って延伸する構造であってもよく、複数の方向に沿って延伸する構造(湾曲構造)であってもよく、該第1弧状部121bの直径Dは第1本体部121aの幅寸法aよりも大きい。円弧状の第1弧状部121bの直径Dが第1本体部121aの幅よりも大きい場合、脆弱部12の該第1弧状部121bでの応力集中をさらに減少させることができる。
【0061】
より具体的には、該第1本体部121aの断面は矩形であり、該第1本体部121aの幅寸法a<0.3mm、第1弧状部121bの直径D<0.5mmである。本実施例では、該第1本体部121aの幅は小さく、第1弧状部121bの直径は第1本体部121aの幅よりもわずかに大きく、脆弱部12が貫通孔又は凹溝である場合、スラグが第1本体部121aから電池モジュールAの内部に落下するリスクを低減させることができる。本実施例では、該円弧構造の第1弧状部121bは、成形が容易である利点を有するとともに、その各位置で受けた力が均一であり、応力集中のリスクをさらに低減させることができる。また、該直径の大きい第1弧状部121bは力を受けて破裂するリスクをさらに低減させることができる。勿論、該第1弧状部121bは図5-7に示す円形構造であってもよいが、必ずしも円形構造ではなく、弧状構造であればよい。
【0062】
別の可能な設計では、図9及び図11に示すように、第2絶縁膜112の脆弱部12は第2貫通孔121Bとして設けられ、該第2貫通孔121Bは第1本体部121a及び第1弧状部121bを備え、該脆弱部12は長尺状孔であってもよく、具体的には、該第1本体部121aの断面は矩形であり、該第1弧状部121bは円弧構造であり、該第1弧状部121bは第1本体部121aの両側壁に接し、このとき、該第1弧状部121bの直径Dは第1本体部121aの幅寸法aに等しい。本実施例では、該脆弱部12が長尺状孔である場合、構成が簡単で、成形が容易である利点を有するとともに、該第1弧状部121bの直径Dが小さいことで、スラグが該第1弧状部121bを通過して接続ユニット1に落下するリスクを低減させることができる。
【0063】
該第1本体部121aは、図9に示すように1つの方向に沿って延伸する構造であってもよく、図11に示すように複数の方向に沿って延伸する構造(湾曲構造)であってもよく、第1本体部121aがどのように延伸するかにかかわらず、その端部に上記第1弧状部121bが設けられる。
【0064】
さらに別の可能な設計では、図12に示すように、該第1本体部121aの断面は矩形であり、該第1本体部121aは1つの方向に沿って延伸する構造であってもよく、複数の方向に沿って延伸する構造(湾曲構造)であってもよい。該第1弧状部121bは第1セグメント121h、第2セグメント121k及び第3セグメント121mを備え、第3セグメント121mは第1セグメント121hと第2セグメント121kとの間に位置し、第1セグメント121h、第3セグメント121m及び第2セグメント121kの間は滑らかに遷移し、第1セグメント121h及び第2セグメント121kはいずれも円弧状構造であり、それぞれ第1本体部121aの両側壁に接し、第3セグメント121mは曲線型構造であるか、又は、第3セグメント121mは弧状構造と直線型構造との組み合わせである。
【0065】
本実施例では、該第1弧状部121bは1つ又は複数の第3セグメント121mを備えてもよく、各第3セグメント121mは第1セグメント121kと第2セグメント121hとの間に位置し、且つ滑らかに遷移し、従って、該第1弧状部121bは不規則な弧線状構造であってもよく、規則的な弧状構造であってもよく、たとえば、該第1弧状部121bは部分的な楕円形構造であってもよい。
【0066】
具体的には、図12に示すように、該第1弧状部121bの断面の寸法は第1本体部121aの幅寸法aよりも大きく、このとき、該第1弧状部121bは脆弱部12の該位置での応力集中を減少させることができる。該第1本体部121aの幅寸法a<0.3mmであり、該寸法の小さい第1本体部121aは、スラグが該脆弱部12から電池モジュールAの内部に落下するリスクを低減させることができる。
【0067】
接続ユニット1の信頼性をさらに向上させるために、該第1絶縁膜111及び第2絶縁膜112の両方に脆弱部12が設けられる場合、接続ユニット1の高さ方向Zに沿って、第1絶縁膜111に位置する脆弱部12と第2絶縁膜112に位置する脆弱部12とは対応して設けられる。ここでの「対応して設けられる」とは、第2絶縁膜112に位置する脆弱部12が第1絶縁膜111に位置する脆弱部12に近接して設けられることを指す。本実施例では、2つの絶縁膜の脆弱部12が相互に近接する場合、膨張力の作用下で、2つの絶縁膜の変形及び/又は破裂の位置が同じであるか又は近く、それにより2つの絶縁膜が同期変形及び/又は破裂でき、膨張力の作用下での接続ユニット1の変形整合性を向上させることができる。
【0068】
可能な設計では、第1絶縁膜111の脆弱部12の高さ方向Zに沿った投影と第2絶縁膜112の脆弱部12の高さ方向Zに沿った投影とは少なくとも部分的に重なり、膨張力の作用下で、2つの絶縁膜の変形及び/又は破裂程度がさらに近く、それにより接続ユニット1の変形整合性をさらに向上させる。
【0069】
それぞれ第1絶縁膜111と第2絶縁膜112に位置する2つの脆弱部12の高さ方向Zに沿った投影が少なくとも部分的に重なることとは、高さ方向Zに沿って、一方の脆弱部12の投影が他方の脆弱部12の投影の範囲内にあることを指し、このとき、2つの脆弱部12の投影の重なり面積が大きく、それにより2つの絶縁膜の変形整合性をさらに向上させることができ、又は、2つの脆弱部12の投影の一部が重なり、残りの部分が重ならないことを指し、2つの脆弱部12の投影の重なり面積が小さくなるため、2つの脆弱部12がいずれも貫通孔である場合、スラグが2つの脆弱部12の投影の重なり領域を通過して電池モジュールAの内部に落下するリスクを低減させることができる。
【0070】
好適には、図14に示すように、該第1絶縁膜111の脆弱部12の中心線O1と第2絶縁膜112の脆弱部12の中心線O2とは重なる。2つの脆弱部12の中心線が重なる場合、2つの脆弱部12の投影が部分的に重なり、且つそれらの投影の重なり面積が大きいことを確保でき、すなわち、面積の小さい脆弱部12の投影はすべて面積の大きい脆弱部12の投影範囲内にあり、それにより該接続ユニット1の柔軟性が高くなる。
【0071】
別の可能な設計では、第1絶縁膜111の脆弱部12と第2絶縁膜112の脆弱部12はずれて設けられ、第1絶縁膜111の脆弱部12と第2絶縁膜112の脆弱部12との間に所定距離があり、それらの間の最小距離はtであり、0<t≦0.5mmである。図20に示す実施例では、該第1絶縁膜111の脆弱部12と第2絶縁膜112の脆弱部12との間に接続ユニット1の長さ方向Xに沿って所定距離があり、該第1絶縁膜111の脆弱部12のエッジとそれに近接する第2絶縁膜112の脆弱部12のエッジとの最小距離はtであり、0<t≦0.5mmである。
【0072】
本実施例では、第1絶縁膜111の脆弱部12と第2絶縁膜112の脆弱部12との距離が小さく、すなわちそれらが相互に近接するため、膨張力の作用下で、第1絶縁膜111の脆弱部12と第2絶縁膜112の脆弱部12との変形整合性が依然として高く、該接続ユニット1の柔軟性が高くなる。また、第1絶縁膜111の脆弱部12と第2絶縁膜112の脆弱部12とが高さ方向Zに沿って連通しない場合、スラグが第1絶縁膜111の脆弱部12を通過して接続ユニット1内に入ることができるとしても、第2絶縁膜112の脆弱部12を通過して電池モジュールAの内部に入ることができず、すなわち、スラグが電池モジュールA内に入ることを効果的に防止できる。
【0073】
具体的には、図20に示すように、高さ方向Zに沿って、該第1絶縁膜111と第2絶縁膜112は重ね合わせ接続され、それらの重ね合わせ接続部分は第1絶縁膜111の脆弱部12と第2絶縁膜112の前記脆弱部12との間に位置する。
【0074】
本実施例では、該第1絶縁膜111と第2絶縁膜112との重ね合わせ接続部分は隣接する接続板13の間に位置し、且つ2つの絶縁膜11の脆弱部12の間に位置し、長さ方向Xに沿って、2つの絶縁膜11の重ね合わせ接続寸法は第1絶縁膜111の脆弱部12と第2絶縁膜112の脆弱部12との最小間隔tに等しく、すなわち、それらの重ね合わせ接続寸法0<t≦0.5mmであり、たとえば、該重ね合わせ接続寸法tは具体的には、0.4mm等であってもよい。
【0075】
本実施例では、第1絶縁膜111と第2絶縁膜112とを相互に重ね合わせ接続することで、それらの接続面積を向上させ、それによりそれらの接続信頼性を向上させ、また、上記重ね合わせ接続寸法tを制御するだけで2つの脆弱部12を相互に近接させることを実現でき、それにより絶縁膜11の加工の困難度を低減させ、接続ユニット1の柔軟性を向上させる。
【0076】
なお、2つの絶縁膜11の重ね合わせ接続寸法tが小さくなる場合、膨張力の作用下で、該第1絶縁膜111及び第2絶縁膜112がより変形しやすくなり、それにより接続ユニット1の柔軟性をさらに改善し、該重ね合わせ接続寸法tが大きくなる場合、該接続ユニット1の成形時における該第1貫通孔121Aと第2貫通孔121Bの加工の困難度を低減させることができるとともに、第1絶縁膜111と第2絶縁膜112の接続信頼性を向上させることができる。従って、実際の作業条件では、該第1絶縁膜111と第2絶縁膜112との重ね合わせ接続寸法tは上記2つの要素を総合的に考慮して設定でき、t≦0.5mmに限定されない。
【0077】
以上の各実施例では、該第1絶縁膜111の脆弱部12は第1貫通孔121Aとして設けられてもよく、第2絶縁膜112の脆弱部12は第2貫通孔121Bとして設けられてもよく、2つの脆弱部12がいずれも貫通孔である場合、膨張力の作用下で2つの絶縁膜11がより変形しやすくなり、接続ユニット1の柔軟性を向上させる。
【0078】
具体的には、該第1貫通孔121Aの幅寸法aは第2貫通孔121Bの幅寸法b未満であり、該第1貫通孔121Aの幅寸法aが小さい場合、スラグが該第1貫通孔121Aを通過して接続ユニット1に入るリスクを低減させることができる。
【0079】
該第1貫通孔121A及び第2貫通孔121Bが2つの貫通孔である場合、その寸法の大きい方向での寸法を貫通孔の長さ、寸法の小さい方向での寸法を貫通孔の幅として定義し、すなわち、第1貫通孔121A及び第2貫通孔121Bの形状にかかわらず、その長さは幅よりも大きい。
【0080】
本実施例では、2つの貫通孔の幅方向Yに沿った寸法が最も大きいため、第1貫通孔121Aの長さ方向Xに沿った寸法aは該第1貫通孔121Aの幅寸法であり、第2貫通孔121Bの長さ方向Xに沿った寸法bは第2貫通孔121Bの幅寸法であり、2つの貫通孔の幅は、第1絶縁膜111に位置する第1貫通孔121Aの幅が第2絶縁膜112に位置する第2貫通孔121Bの幅未満であることを満たす。
【0081】
また、第1本体部121aの延伸方向(たとえば、接続ユニットの幅方向Y)に沿って、該第2貫通孔121Bの寸法はL2、第1貫通孔121Aの寸法はL1であり、以上のように、第1本体部121aの延伸方向に沿って、該第1貫通孔121Aの寸法L1は第1貫通孔121Aの長さ、第2貫通孔121Bの寸法L2は第2貫通孔121Bの長さであり、従って、該第1貫通孔121Aの長さL1と第2貫通孔121Bの長さL2との関係は、L1>L2である。本実施例では、該長さの小さい第2貫通孔121Bは、第1貫通孔121Aを通過して接続ユニット1に入るスラグ等の不純物が第2貫通孔121Bを通過して電池モジュールAに入るリスクを低減させることができる。
【0082】
特定の実施例では、第1絶縁膜111の第1貫通孔121Aは図5に示す構造であってもよく、第2絶縁膜112の第2貫通孔121Bは図9に示す構造であってもよい。具体的には、図5に示すように、該第1貫通孔121Aは第1本体部121aを備え、該第1本体部121aの延伸方向に沿って、該第1本体部121aの端部に第1弧状部121bが設けられ、該第1弧状部121bは開口121gを有する円形構造であり、該開口121gを介して第1本体部121aに連通し、図9に示すように、該第2貫通孔121Bは長尺状孔である。
【0083】
また、図14に示すように、該第1貫通孔121Aの中心線O1と第2貫通孔121Bの中心線O2とは重なり、すなわち、第1貫通孔121Aと第2貫通孔121Bは高さ方向Zに沿って貫通し、膨張力の作用下で、第1絶縁膜111と第2絶縁膜112がいずれも変形でき、それにより該接続ユニット1の柔軟性が高くなる。
【0084】
具体的には、L2≦L1-2*Dであり、図15及び図16に示すように、寸法Dは第1貫通孔121Aにおける第1弧状部121bの直径であり、L1は第1貫通孔121Aの長さ寸法、L2は第2貫通孔121Bの長さ寸法であり、また、該第1貫通孔121Aの中心線O1と第2貫通孔121Bの中心線O1とは重なる。
【0085】
本実施例では、図5に示すように、該第1貫通孔121Aが直径Dの大きい第1弧状部121bを備える場合、スラグが該第1弧状部121bから接続ユニット1に入るリスクは高く、スラグが該第1弧状部121bを通過して電池モジュールAに入るリスクを低減させるために、該第2絶縁膜112の該第1弧状部121bに対応する位置に貫通孔構造が設けられず、すなわち、該第2貫通孔121Bの長さL2と第1貫通孔121Aの長さL1とはL2≦L1-2*Dを満たし、それによりスラグが第1弧状部121bを通過してハーネス仕切ユニット1内に入った後、スラグが電池モジュールAのキャビティに入るリスクを低減させることができる。
【0086】
以上の各実施例では、膨張力の解放を確保した上で金属粒子が脆弱部12から電池モジュールAのキャビティに入ることを効果的に回避できるために、第1本体部121aの幅寸法a<0.3mmであり、好適には、a≦0.2mmであり、より好適には、a≦0.1mmである。
【0087】
勿論、上記各実施例における貫通孔構造は凹溝構造であってもよく、たとえば、該第1絶縁膜111に第1凹溝122Aが設けられ、第2絶縁膜112に第2凹溝122Bが設けられ、該第1凹溝122Aと第2凹溝122Bは同じ形状の構造であってもよく、異なる形状の構造であってもよい。又は、第1絶縁膜111及び第2絶縁膜112のうちの一方は貫通孔121として設けられ、他方は凹溝122として設けられる。該第1絶縁膜111の貫通孔121又は凹溝122と該第2絶縁膜112の貫通孔121B又は凹溝122Bの形状は同じであってもよく、異なってもよい。
【0088】
第1の特定の実施例では、図6に示すように、該第1凹溝122A及び第2凹溝122Bはいずれも第2本体部122aを備え、該第2本体部122aは具体的には矩形溝であり、第2本体部122aの延伸方向に沿って、該第2本体部122aの両端に第2弧状部122bが設けられ、該第2弧状部122bは弧状溝状構造(底壁122dを有する)である。具体的には、該第2弧状部122bは具体的には円弧状溝である。別の特定の実施例では、図10に示すように、該第1凹溝122A及び第2凹溝122Bはいずれも長尺状溝構造であってもよく、すなわち、該第1凹溝122A及び第2凹溝122Bの幅方向Yに沿った両側はいずれも第2弧状壁122cを有する。
【0089】
理解できるように、貫通孔121及び凹溝122について、力を受けると、貫通孔121はより変形しやすく、すなわち、該絶縁膜11に貫通孔121が設けられることで、接続ユニット1の強度を高めることができとともに、該貫通孔121はさらに加工が容易である利点を有する。一方、凹溝122は底壁を有し、凹溝122を設けた後、該位置は依然として遮断の作用を有し、それによりスラグが脆弱部12を通過して電池モジュールAのキャビティに入るリスクを低減させることができる。
【0090】
一方、図1~3に示すように、該第2絶縁膜112は電池セル2に近接し、すなわち、該接続ユニット1が電池モジュールAに取り付けられている場合、該第2絶縁膜112は第1絶縁膜111の下方に位置し、接続板13は第1絶縁膜111と第2絶縁膜112との間に位置し、2つの絶縁膜はいずれも接続板13に接続され(具体的には、接着されてもよい)、それにより接続板13を固定する作用を発揮する。また、該接続板13は接続部131を備え、該接続部131は電極リード線21に対応して接続され、該第1絶縁膜111に第1ビア111aが開口され、第2絶縁膜112に第2ビア112aが開口され、高さ方向Zに沿って、該接続部131は第1ビア111aと第2ビア112aとの間に位置する。従って、該電池モジュールAにおいて、上から下への方向において、第1ビア111a、接続板13の接続部131、第2ビア112a、電極リード線21が順に配置される。
【0091】
本実施例では、接続板13が対応する電極リード線21に接続される場合(たとえば、溶接)、該第1ビア111a及び第2ビア112aは接続板13の、対応する電極リード線21に接続される退避孔として機能し、接続部131と電極リード線21との溶接を容易にするとともに、溶接温度が高すぎて絶縁膜を焼損することにより接続板13を接続する絶縁膜の機能が失敗することを回避でき、接続ユニット1の信頼性を向上させる。
【0092】
従って、実際の作業条件では、該接続ユニット1の各脆弱部12は上記様々な要素を総合的に考慮して設けられてもよく、すなわち、各脆弱部12は、一部が凹溝122であり、残りの部分が貫通孔121である形態とされてもよい。
【0093】
以上のように、本願では、絶縁膜11に脆弱部12が設けられることで、電池セル2の膨張力の作用下で、該脆弱部12で変形及び/又は破裂し、それにより脆弱部12が設けられていない位置で破裂するリスクを低減させ、接続板13の露出による短絡のリスクを低減させ、接続ユニット1と電池モジュールAの絶縁性及び機械的特性を向上させる。
【0094】
以上は、本願の好適な実施例に過ぎず、本願を限定するものではない。当業者であれば、本願に対して種々な変更や変化を行うことができる。本願の精神及び原則から内に行われたいかなる修正、同等置換、改良等は、いずれも本願の保護範囲内に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0095】
P 電池パック
A 電池モジュール、
B 筐体、
B1 上筐体、
B2 下筐体、
B3 収容室、
1 接続ユニット、
11 絶縁膜、
111 第1絶縁膜、
111a 第1ビア、
112 第2絶縁膜、
112a 第2ビア、
12 脆弱部、
121 貫通孔、
121a 第1本体部、
121b 第1弧状部、
121c 第1弧状壁、
121g 開口、
121h 第1セグメント、
121k 第2セグメント、
121m 第3セグメント、
121A 第1貫通孔、
121B 第2貫通孔、
122 凹溝、
122a 第2本体部、
122b 第2弧状部、
122c 第2弧状壁、
122d 底壁、
122A 第1凹溝、
122B 第2凹溝、
13 接続板、
131 接続部、
14 回路基板、
141 コネクタ、
2 電池セル、
21 電極リード線、
3 端板、
5 第1結束バンド、
6 第2結束バンド
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
【手続補正書】
【提出日】2022-04-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
接続ユニッであって、電池モジューに用いられ、
前記電池モジューを構成する電池セを電気的に接続する接続と、
複数の前記接続が取り付けられ、相互に絶縁される絶縁と、を備え、
前記絶縁に脆弱が設けられ、前記絶縁が所定値よりも大きい外力を受けると、前記絶縁は前記脆弱の位置で変形及び/又は損傷する接続ユニッ
【請求項2】
前記脆弱は第1本体及び第1弧状を備え、
前記第1本体の延伸方向に沿って、前記第1本体の端部に前記第1弧状が接続される請求項1に記載の接続ユニッ
【請求項3】
前記第1本体の断面は矩形であり、前記第1弧状は円弧構造であり、前記第1本体の両側壁に接し、
前記第1弧状の直径Dは前記第1本体の幅寸法aに等しい請求項2に記載の接続ユニッ
【請求項4】
前記第1弧状は開を有する円形構造であり、前記開を介して前記第1本体に連通し、
前記第1弧状の直径Dは前記第1本体の幅寸法aよりも大きい請求項2に記載の接続ユニッ
【請求項5】
前記絶縁は第1絶縁及び第2絶縁を備え、
前記接続ユニッの高さ方に沿って、前記接続の少なくとも一部は前記第1絶縁と前記第2絶縁との間に位置し、
前記第1絶縁及び前記第2絶縁の両方に前記脆弱が設けられ、前記接続ユニッの高さ方に沿って、前記第1絶縁に位置する前記脆弱と前記第2絶縁に位置する前記脆弱とは対応して設けられる請求項1~4のいずれか一項に記載の接続ユニッ
【請求項6】
前記接続ユニッの高さ方に沿って、前記第1絶縁の前記脆弱の投影と前記第2絶縁の前記脆弱の投影とは少なくとも部分的に重なる請求項5に記載の接続ユニッ
【請求項7】
前記第1絶縁の前記脆弱の中心線と前記第2絶縁の前記脆弱の中心線とは重なる請求項6に記載の接続ユニッ
【請求項8】
前記接続ユニッの高さ方に沿って、前記第1絶縁の前記脆弱と前記第2絶縁の前記脆弱はずれて設けられる請求項5に記載の接続ユニッ
【請求項9】
前記第1絶縁の前記脆弱と前記第2絶縁の前記脆弱との最小間隔はtであり、且つ0<t≦0.5mmである請求項8に記載の接続ユニッ
【請求項10】
高さ方に沿って、前記第1絶縁と前記第2絶縁は重ね合わせ接続され、それらの重ね合わせ接続部分は前記第1絶縁の前記脆弱と前記第2絶縁の前記脆弱との間に位置する請求項9に記載の接続ユニッ
【請求項11】
前記第1絶縁の前記脆弱は第1貫通として設けられ、前記第2絶縁の前記脆弱は第2貫通として設けられる請求項5に記載の接続ユニッ
【請求項12】
前記第1貫通の幅寸法aは前記第2貫通の幅寸法b未満である請求項11に記載の接続ユニッ
【請求項13】
前記第1貫通の長さ寸法L1は前記第2貫通の長さ寸法L2よりも大きい請求項12に記載の接続ユニッ
【請求項14】
前記第2貫通の長さ寸法L2と前記第1貫通の長さ寸法L1とはL2≦L1-2*D(Dは第1弧状の直径である)を満たす請求項13に記載の接続ユニッ
【請求項15】
前記第1絶縁に第1ビが開口され、前記第2絶縁に第2ビが開口され、
前記接続ユニッの高さ方に沿って、前記接続の接続は前記第1ビと前記第2ビとの間に位置する請求項5に記載の接続ユニッ
【請求項16】
前記接続ユニッは、前記接続に電気的に接続するための回路基をさらに備え、前記絶縁は前記回路基と前記接続とを一体に接続す請求項1~4のいずれか一項に記載の接続ユニッ
【請求項17】
前記脆弱は隣接する前記接続の間に位置し、及び/又は、前記脆弱は前記接続と前記回路基との間に位置す請求項16に記載の接続ユニッ
【請求項18】
電池モジューであって、
電極リードを備える電池セと、
請求項1~17のいずれか一項に記載の接続ユニッである接続ユニッと、を備え、
前記接続の接続は前記電池セの電極リードを接続することに用いられる電池モジュー
【請求項19】
電池パックであって、筐と、請求項18に記載の電池モジューとを備え、前記電池モジューは前記筐内に固定される電池パック。
【請求項20】
電池セを電源として使用する装置であって、
前記装置に駆動力を供給するための動力源と、
前記動力源に電気エネルギーを供給するように構成される請求項18に記載の電池モジューと、を備える装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本願の第1態様は、接続板と、複数の接続板に接続され、複数の接続を一体構造にする絶縁膜と、を備え、絶縁膜に脆弱部が設けられ、絶縁は力を受けると、脆弱の位置で変形及び/又は損傷する接続ユニットを提供する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0085
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0085】
本実施例では、図5に示すように、該第1貫通孔121Aが直径Dの大きい第1弧状部121bを備える場合、スラグが該第1弧状部121bから接続ユニット1に入るリスクは高く、スラグが該第1弧状部121bを通過して電池モジュールAに入るリスクを低減させるために、該第2絶縁膜112の該第1弧状部121bに対応する位置に貫通孔構造が設けられず、すなわち、該第2貫通孔121Bの長さL2と第1貫通孔121Aの長さL1とはL2≦L1-2*Dを満たし、それによりスラグが第1弧状部121bを通過して接続ユニット1内に入った後、スラグが電池モジュールAのキャビティに入るリスクを低減させることができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0087
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0087】
勿論、上記各実施例における貫通孔構造は凹溝構造であってもよく、たとえば、該第1絶縁膜111に第1凹溝122Aが設けられ、第2絶縁膜112に第2凹溝122Bが設けられ、該第1凹溝122Aと第2凹溝122Bは同じ形状の構造であってもよく、異なる形状の構造であってもよい。又は、第1絶縁膜111及び第2絶縁膜112のうちの一方は貫通孔121として設けられ、他方は凹溝122として設けられる。該第1絶縁膜111の貫通孔121又は凹溝122と該第2絶縁膜112の貫通孔121B又は凹溝122Bの形状は同じであってもよく、異なってもよい。
【国際調査報告】