(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-19
(54)【発明の名称】RF試験環境の閉ループ制御
(51)【国際特許分類】
H04B 17/29 20150101AFI20221212BHJP
【FI】
H04B17/29
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022523438
(86)(22)【出願日】2020-08-17
(85)【翻訳文提出日】2022-04-20
(86)【国際出願番号】 US2020046677
(87)【国際公開番号】W WO2021080670
(87)【国際公開日】2021-04-29
(32)【優先日】2019-10-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503455363
【氏名又は名称】レイセオン カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ベイヒー,スコット ダブリュ.
(72)【発明者】
【氏名】ラッセル,オーブリー ジェイ.
(57)【要約】
ここには概して、無線周波数(RF)試験環境に対する制御のコントローラ装置及び方法の実施形態が記載される。RF試験環境は、コントローラ装置、RF発生器、及び被試験装置(DUT)を含み得る。DUTはコンフィギュラブルであって複数のコンフィギュレーション間で切り替わり得る。コントローラ装置は、DUTの現在コンフィギュレーションを指し示すフィードバックをDUTから受信し得る。コントローラ装置は、機械学習ルールを用いて、DUTの現在コンフィグレーションに基づいてDUTの一組の候補将来コンフィグレーションを決定し得る。コントローラ装置は、DUTの一組の候補将来コンフィギュレーションに対応する一組のRF波形を生成し、該一組のRF波形をRF発生器に転送し得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線周波数(RF)発生器及び被試験装置(DUT)を含むシステムに対する制御機能を実行するコントローラ装置であって、前記RF発生器は、前記DUTにソース信号を提供するように構成され、前記DUTは、コンフィギュラブルであって複数の受信コンフィギュレーションのうちの受信コンフィギュレーション間で切り替わり、当該コントローラ装置は、メモリ及び処理回路を有し、該処理回路は、
前記DUTの将来受信コンフィギュレーションを予測するための機械学習ルールを生成し、該機械学習ルールは、一連の時間における前記DUTの一連の受信コンフィギュレーションに関する履歴データに基づいて生成され、
前記DUTから、前記DUTの現在受信コンフィギュレーションを指し示すフィードバックを受信し、
前記DUTの前記現在受信コンフィギュレーションに前記機械学習ルールを適用して、将来期間における前記DUTの一組の候補将来受信コンフィギュレーションを決定し、
前記DUTの前記候補将来受信コンフィギュレーションの各々についてのRF波形を含む一組のRF波形を、前記DUTの対応する候補将来受信コンフィギュレーションの1つ以上のRFパラメータに基づいて生成し、
前記一組のRF波形を前記RF発生器に転送する、
ように構成されている、
コントローラ装置。
【請求項2】
前記処理回路は更に、前記将来期間中に前記DUTによる送信コンフィギュレーションの切り替えに応答して前記RF発生器が前記RF波形のうちの1つを前記DUTに転送することを可能にするよう、前記一組のRF波形を前記RF発生器に転送するように構成されている、請求項1に記載のコントローラ装置。
【請求項3】
前記複数の受信コンフィギュレーションは、取り得る受信コンフィギュレーションのマスターセットであり、
前記処理回路は更に、前記DUTの前記一組の候補将来受信コンフィギュレーションを、前記取り得る受信コンフィギュレーションのマスターセットのうちのサブセットであるように決定する、ように構成されており、
前記DUTの前記一組の候補将来受信コンフィギュレーションのサイズは、前記取り得る受信コンフィギュレーションのマスターセットのサイズよりも小さいように設定可能である、
請求項1に記載のコントローラ装置。
【請求項4】
前記複数の受信コンフィギュレーションのうちの前記受信コンフィギュレーションのうち少なくとも一部は、複数の異なる角度に従った受信に基づき、
前記処理回路は、対応する角度の候補将来送信コンフィギュレーションに従ったRF波形を受信するように構成されている、
請求項1に記載のコントローラ装置。
【請求項5】
前記複数の受信コンフィギュレーションのうちの前記受信コンフィギュレーションのうち少なくとも1つは、あるアンテナ偏波角に従った受信に基づき、
前記複数の受信コンフィギュレーションのうちの前記受信コンフィギュレーションのうち少なくとも1つは、直交偏波に従った受信に基づき、
前記処理回路は、対応する偏波の候補将来受信コンフィギュレーションに従ったRF波形を生成するように構成されている、
請求項1に記載のコントローラ装置。
【請求項6】
前記受信コンフィギュレーションのうち少なくとも一部は、複数の異なる受信ビーム数に従った受信に基づき、
前記処理回路は、対応する受信ビーム数の候補将来送信コンフィギュレーションに従ったRF波形を受信するように構成されている、
請求項1に記載のコントローラ装置。
【請求項7】
前記複数の受信コンフィギュレーションのうちの前記受信コンフィギュレーションは、
受信角度、
受信偏波、及び
受信ビーム数、
のうちの1つ以上に関して異なる、請求項1に記載のコントローラ装置。
【請求項8】
前記処理回路は更に、
前記将来期間中に前記DUTが前記現在受信コンフィギュレーションから1つ以上の他の受信コンフィギュレーションに切り替わる1つ以上の確率の割り当てを含むように、前記機械学習ルールを生成する、
ように構成されている、請求項1に記載のコントローラ装置。
【請求項9】
前記処理回路は更に、
前記機械学習ルールに基づいて、前記DUTが前記現在受信コンフィギュレーションから前記他の受信コンフィギュレーションのうちの1つ以上に切り替わる確率を決定し、
対応する確率が閾値よりも高い受信コンフィギュレーションを含むように、前記DUTの前記一組の候補将来受信コンフィギュレーションを決定する、
ように構成されている、請求項8に記載のコントローラ装置。
【請求項10】
前記受信コンフィギュレーションへの前記確率の前記割り当ては、前記受信コンフィギュレーションについての移動平均に基づき、該移動平均は、前記DUTが前記受信コンフィギュレーションを使用する頻度に基づく、請求項8に記載のコントローラ装置。
【請求項11】
前記処理回路は更に、
前記履歴データを前記DUTから又は前記RF発生器から受信する、
ように構成されている、請求項1に記載のコントローラ装置。
【請求項12】
前記処理回路は更に、
複数の時点における前記DUTからのフィードバックの収集によって前記履歴データを決定し、各時点での前記フィードバックが、該時点における前記DUTの受信コンフィギュレーションを指し示す、
ように構成されている、請求項1に記載のコントローラ装置。
【請求項13】
前記処理回路は、50ナノ秒(ns)未満での前記ソース信号の切り替えを可能にするよう、前記一組のRF波形を前記RF発生器に転送する、ように構成されている、請求項1に記載のコントローラ装置。
【請求項14】
前記候補将来受信コンフィギュレーションのうち少なくとも一部は、複数の異なる周波数レンジに基づく、請求項1に記載のコントローラ装置。
【請求項15】
被試験装置(DUT)の将来コンフィギュレーションを予測するための機械学習ルールを生成し、該機械学習ルールは、一連の時間における前記DUTの一連の受信コンフィギュレーションに関する履歴データに基づいて生成され、
前記DUTから、前記DUTの現在受信コンフィギュレーションを指し示すフィードバックを受信し、
前記DUTの前記現在受信コンフィギュレーションに前記機械学習ルールを適用して、将来期間における前記DUTの一組の候補将来受信コンフィギュレーションを決定し、
前記DUTを試験するための一組の無線周波数(RF)波形を生成し、該一組のRF波形は、前記DUTの前記候補将来受信コンフィギュレーションの各々についてのRF波形を含み、
前記一組のRF波形を前記RF発生器に転送する、
ことを有する方法。
【請求項16】
前記RF波形の各々を、
RFパワー、
送信偏波、
送信方向、
送信ビーム数、
送信開始時間、
送信継続時間、
RF変調タイプ、
波形中心周波数、及び
開始位相角度、
のうちの1つ以上を含むコンフィギュラブルパラメータに基づいて生成する、
ことを更に有する請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記複数の受信コンフィギュレーションのうちの前記受信コンフィギュレーションは、
受信角度、
受信偏波、
周波数レンジ、及び
受信ビーム数、
のうちの1つ以上に関して異なる、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
処理回路によって実行されてコントローラ装置の動作を実行する命令を格納した非一時的なコンピュータ読み取り可能記憶媒体であって、前記動作は、前記処理回路を、
被試験装置(DUT)から、複数の異なる時間における前記DUTのコンフィギュレーションを指し示すフィードバックを受信し、該コンフィギュレーションは、取り得るコンフィギュレーションのマスターセットに含まれるものであり、
前記フィードバックに基づいて、前記DUTの現在コンフィギュレーションに基づいて前記DUTの将来コンフィギュレーションを予測するための機械学習ルールを生成し、
前記DUTから、前記現在コンフィギュレーションのインジケータを受信し、
前記機械学習ルールに基づいて、前記取り得るコンフィギュレーションのマスターセットから、サブセットのコンフィギュレーションを選択し、
該サブセットのコンフィギュレーションは、前記DUTが前記現在コンフィギュレーションから該サブセットのコンフィギュレーションの各々に切り替わる確率に基づいて選択され、
前記サブセットのコンフィギュレーションの各々について、前記DUTにソース信号又は干渉信号を提供するためにRF発生器によって使用される無線周波数(RF)波形を生成し、
該RF波形の各々は、対応するコンフィギュレーションのRFパラメータに基づいて生成され、
前記RF波形を前記RF発生器に転送する、
ように構成する、非一時的なコンピュータ読み取り可能記憶媒体。
【請求項19】
前記動作は、前記処理回路を、50ナノ秒(ns)未満での前記ソース信号又は干渉信号の切り替えを可能にするよう、前記RF波形を前記RF発生器に転送する、ように構成する、請求項18に記載の非一時的なコンピュータ読み取り可能記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この特許出願は、“METHODS OF CLOSED-LOOP CONTROL OF A RADIO FREQUENCY (RF) TEST ENVIRONMENT BASED ON MACHINE LEARNING”と題して2019年10月22日に出願された米国特許出願第16/660,325号に対する優先権の利益を主張するものであり、それをその全体にてここに援用する。
【0002】
一部の実施形態は機械学習に関する。一部の実施形態は、無線周波数(RF)試験環境に関する。一部の実施形態は、被試験装置(device under test;DUT)を含むRF試験環境に関する。一部の実施形態は、RF試験環境の制御に関係する機械学習の使用に関する。
【背景技術】
【0003】
一部のシステムにおいて、無線周波数(RF)試験は、例えばRF発生器及び被試験装置(DUT)などのコンポーネントを含むセットアップで実行され得る。DUTの実環境試験を真似るために、多数の異なるRF波形がRF発生器によって使用され得る。このような試験では、RF波形間での切り替えに関係する待ち時間の必要が、一部のケースで課題となり得る。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【
図1】一部の実施形態に従ったシステム例及びシナリオ例を示している。
【
図2】一部の実施形態に従ったマシン例のブロック図を示している。
【
図3】一部の実施形態に従った方法の処理を示している。
【
図4】一部の実施形態に従った試験環境例を示している。
【
図5】一部の実施形態に従った試験環境例を示している。
【
図6】一部の実施形態に従ったアルゴリズム例を示している。
【
図7】一部の実施形態に従ったアルゴリズム例を示している。
【発明を実施するための形態】
【0005】
以下の説明及び図面は、特定の実施形態を、当業者がそれらを実施することができるように十分に示す。他の実施形態は、構造的、論理的、電気的、プロセス的、及びその他の変更を組み込み得る。一部の実施形態の部分及び機構が、他の実施形態に含められたり、他の実施形態のそれらを置き換えたりしてもよい。請求項に記載される実施形態は、それら請求項の利用可能な均等の全てを包含する。
【0006】
図1は、一部の実施形態に従ったシステム例100及びシナリオ例110、120を示している。実施形態は、
図1に示すコンポーネントの名称、数、タイプ、配置及び/又は他の態様に限定されるものではない。シナリオ110及び120は、非限定的なシナリオ例を示すものである。理解されることには、他のシナリオも可能であるので、実施形態はこれらのシナリオに限定されるものではない。一部の実施形態において、ここに記載される技術、動作、及び/又は方法のうちの1つ以上が、シナリオ110、シナリオ120、及び/又は他のシナリオに適用可能であり得る。ここでは一部の技術、動作及び/又は方法がシナリオ110、120のうちの1つに関して記載されることがあるが、それらの技術、動作、及び/又は方法のうちの1つ以上は他のシナリオにも適用可能であり得るので、実施形態の範囲はシナリオ110、120に限定されるものではない。
【0007】
システム100は、コントローラ装置102、無線周波数(RF)発生器104、及び被試験装置(DUT)106を含み得る。
【0008】
DUT106の例は、以下に限られないが、レーダ警報受信機(radar warning receiver;RWR)、電子諜報(electronic intelligence;ELINT)装置、通信装置、レーダ装置、又はそれに対して1つ以上の試験が行われる何らかの装置を含み得る。
【0009】
試験装置セットアップ目標及び/又は試験セットアップ性能メトリックの例は、以下に限られないが、生成可能な1秒当たりのパルス数、パワー、時間精度、位相精度、シミュレートされるアクティブエミッタの数、駆動されることが可能なDUT106上のアンテナの数、サポートされる同時RF信号の数、及び/又はその他を含み得る。これらの目標、試験メトリック、及び/又は性能メトリックに関連する試験結果測定は、以下に限られないが、ID精度、応答精度、及び/又はその他を含み得る。また、上述の目標、試験メトリック、及び/又は性能メトリックは、DUT106、RF発生器104、及び/又は、他のコンポーネントに関係付けられ得るが、実施形態の範囲はこれに関して限定されるものではない。
【0010】
理解されることには、一部の実施形態は必ずしも、
図1に示すシステム100のコンポーネントを全て含むのでなくてもよい。一部の実施形態は、
図1に示されていない1つ以上の追加のコンポーネントを含み得る。システム100の一部の実施形態は、
図1の100に示されるコンポーネントのうちの1つ以上に代えて、1つ以上の代わりのコンポーネントを含み得る。一部の実施形態において、コントローラ装置102以外の装置が、ここに記載される技術、動作、及び/又は方法のうちの1つ以上を実行してもよい。
【0011】
コンポーネント102、104、106の間での通信に関して、異なる構成が可能である。コンポーネント102、104、106の間での通信は、無線接続及び/又は有線接続を含み得る。一部の実施形態において、以下のうちの1つ以上が適用可能であるとし得る:コントローラ装置102とRF発生器104とが有線接続に従って通信し得る;コントローラ装置102とDUT106とが有線接続に従って通信し得る;RF発生器104とDUT106とが有線接続に従って通信し得る;及び/又はその他。
【0012】
シナリオ110において、コントローラ装置102は、RF発生器104と、例えば有線接続112及び/又はその他を介してなどで通信し得る。RF発生器104は、DUT106と、例えば有線接続114及び/又はその他を介してなどで通信し得る。DUT106は、RF発生器104と、例えば有線接続119及び/又はその他を介してなどで通信し得る。一部の実施形態において、DUT106は信号を受信し得る。一部の実施形態において、DUT106は、有線RF接続を介して信号を受信してもよい。一部の実施形態において、DUT106は、コントローラ装置102及びDUTからの入力に基づいて、有線RF接続119上で信号を送信し得る。一部の実施形態において、RF発生器104は、DUT106にソース信号を提供することができ、DUT106は、ソース信号に基づく信号を送信することができる。
【0013】
シナリオ120において、コントローラ装置102は、RF発生器104と、例えば有線接続122及び/又はその他を介してなどで通信し得る。DUT106は、RF発生器104と、例えば有線接続119及び/又はその他を介してなどで通信し得る。RF発生器104は、アンテナ124を用いて信号を送信し得る。DUT106は、アンテナ128を用いて信号を受信し得る。126によって指し示すように、RF発生器104のアンテナ124からの信号は、DUT106への、干渉を含む任意の記述可能な信号であるとし得る。しかしながら、RF発生器104は、一部の実施形態において、信号(必ずしも干渉ではない)を無線でDUT106に送信し得るので、実施形態の範囲は、これに関して限定されるものではない。
【0014】
ここで使用されるとき、用語“回路”は、特定用途向け集積回路(ASIC)、電子回路、プロセッサ(共用、専用、又はグループ)、及び/又は、1つ以上のソフトウェア若しくはファームウェアプログラムを実行するメモリ(共用、専用、又はグループ)、組み合わせ論理回路、及び/又は、説明される機能を提供する他の好適なハードウェアコンポーネントを指したり、その一部であったり、それを含んだりし得る。一部の実施形態において、回路は、1つ以上のソフトウェアモジュール又はファームウェアモジュールにて実装されてもよく、あるいは、回路に関連する機能が、1つ以上のソフトウェアモジュール又はファームウェアモジュールによって実装されてもよい。一部の実施形態において、回路は、少なくとも部分的にハードウェアにて動作可能なロジックを含み得る。ここに記載される実施形態は、任意の好適に構成されたハードウェア及び/又はソフトウェアを使用してシステム内に実装され得る。
【0015】
図2は、一部の実施形態に従ったマシン例のブロック図を示している。一部の実施形態において、コントローラ装置102及び/又は他の装置が、
図2に示す1つ以上のコンポーネントを含み得る。例えば、機械読み取り可能媒体222を用いて、一部のケースで、コントローラ装置102及び/又は他の装置の1つ以上の動作を実装し得る。一部の実施形態において、マシン200は、コントローラ装置102を含む装置とし得る。一例として、コントローラ装置102、航空機装置、航空機、ミサイル、及び/又は他の装置が、
図2からの1つ以上のコンポーネントを使用して通信動作及び/又は他の動作を実行し得る。一部の実施形態において、マシン200、又はマシン200の1つ以上のコンポーネントは、コンフィギュラブルであって、例えばパケット、数字、値、フィールド、圧縮された数字及び/又はその他などの要素を送信し得る。
【0016】
ここに説明される技術(例えば、方法)のうちのいずれか1つ以上が、一部の実施形態において、このようなマシン200上で実行され得る。代わりの実施形態において、マシン200は、スタンドアローン装置として動作してもよく、あるいは、他のマシンに接続(例えば、ネットワーク化)されてもよい。ネットワーク化展開において、マシン200は、サーバ-クライアントネットワーク環境におけるサーバマシン、クライアントマシン、又はこれら両方として動作し得る。一例において、マシン200は、ピア・ツー・ピア(P2P)(又は他の分散)ネットワーク環境におけるピアマシンとしての役割を果たし得る。一部の実施形態において、マシン200は、コントローラ装置(例えば102及び/又はその他など)、RF発生器(例えば104及び/又はその他など)、DUT(例えば106及び/又はその他など)、レーダ警報受信機(RWR)、電子諜報(ELINT)装置、通信装置、レーダ装置、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレットPC、セットトップボックス(STB)、携帯情報端末(PDA)、又はそのマシンがとるべきアクションを規定する命令(シーケンシャル又は他の方法)を実行することが可能な任意のマシンとし得る。また、単一のマシンのみが示されているが、用語“マシン”はまた、例えばクラウドコンピューティング、サービス型ソフトウェア(SaaS)、他のコンピュータクラスタ構成など、ここに説明される方法のうちのいずれか1つ以上を実行するための命令のセット(又は複数セット)を個別に又は共同で実行する複数のマシンの集合を含むように解釈されるものである。
【0017】
ここに記載される例は、ロジック、又は多数のコンポーネント、モジュール、若しくは機構を含むことができ、あるいは、それらに上で動作することができる。モジュールは、指定の処理を実行することが可能な有形エンティティ(例えば、ハードウェア)であり、特定のやり方で設定又は構成され得る。一例において、回路は、モジュールとして指定のやり方で構成され得る(例えば、内部的に、又は例えば他の回路などの外部エンティティに対して)。一例において、1つ以上のコンピュータシステム(例えば、スタンドアローン、クライアント若しくはサーバコンピュータシステム)又は1つ以上のハードウェアプロセッサの全体又は一部が、指定の処理を実行するように動作するモジュールとして、ファームウェア又はソフトウェア(例えば、命令、アプリケーション部分、又はアプリケーション)によって構成され得る。一例において、ソフトウェアは、機械読み取り可能媒体上にあり得る。一例において、ソフトウェアは、モジュールの基礎となるハードウェアによって実行されるときに、該ハードウェアに指定の処理を実行させる。
【0018】
非限定的な一例として、モジュールは、回路基板、プロセッサ基板、及び/又は他の媒体に(永久的に、一時的に、及び/又は半永久的に)接続された一群のコンポーネントを含み得る。
【0019】
マシン(例えば、コンピュータシステム)200は、ハードウェアプロセッサ202(例えば、中央処理ユニット(CPU)、グラフィックス処理ユニット(GPU)、ハードウェアプロセッサコア、又はこれらの任意の組み合わせ)、メインメモリ204、及びスタティックメモリ206を含むことができ、これらの一部又は全てが、インターリンク(例えば、バス)208を介して互いに通信し得る。一部の実施形態において、マシン200のコンポーネントは、光信号を交換するように構成された光インタフェース、導波路、及び/又は他の回路を介して互いに通信し得る。一部の実施形態において、インターコネクト208は、マシン200のコンポーネント間で光信号及び/又は他の信号を通信するように構成され得る。
【0020】
マシン200は更に、ディスプレイユニット210、英数字入力装置212(例えば、キーボード)、及びユーザインタフェース(UI)ナビゲーション装置214(例えば、マウス)を含み得る。一例において、ディスプレイユニット210、入力装置212、及びUIナビゲーション装置214は、タッチスクリーンディスプレイであってもよい。マシン200は更に、ストレージ装置(例えば、ドライブユニット)216、信号発生装置218(例えば、スピーカ)、ネットワークインタフェース装置220、及び例えば全地球測位システム(GPS)センサ、方位計、加速度計、若しくは他のセンサなどの1つ以上のセンサ221を含み得る。マシン200は、1つ以上の周辺装置(例えば、プリンタ、カードリーダなど)と通信したりそれを制御したりするための、シリアル接続(例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB))、パラレル接続、又は他の有線若しくは無線(例えば、赤外線(IR)、近距離無線通信(NFC)など)接続などの、出力コントローラ228を含み得る。
【0021】
ストレージ装置216は、ここに記載される技術又は機能のうちのいずれか1つ以上を具現化する又はそれによって利用されるデータ構造又は命令224の1つ以上のセット(例えば、ソフトウェア)を格納した機械読み取り可能媒体222を含み得る。命令224はまた、マシン200によるその実行中に、完全に又は少なくとも部分的に、メインメモリ204内、スタティックメモリ206内、又はハードウェアプロセッサ202内にあり得る。一例において、ハードウェアプロセッサ202、メインメモリ204、スタティックメモリ206、又はストレージ装置216のうちの1つ又は何らかの組み合わせが、機械読み取り可能媒体を構成してもよい。
【0022】
機械読み取り可能媒体222は単一の媒体として示されているが、用語“機械読み取り可能媒体”は、1つ以上の命令224を格納するように構成された単一の媒体又は複数の媒体(例えば、集中型若しくは分散型データベース、及び/又は関連するキャッシュ及びサーバ)を含み得る。
【0023】
用語“機械読み取り可能媒体”は、マシン200による実行のための命令を格納、エンコード、又は搬送することが可能であって、マシン200に本開示の技術のうちのいずれか1つ以上を実行させる任意の媒体、又はそのような命令によって使用される若しくはそのような命令に関連して使用されるデータ構造を格納、エンコード、又は搬送することが可能な任意の媒体を含み得る。非限定的な機械読み取り可能媒体例は、ソリッドステートメモリ、並びに光媒体及び磁気媒体を含み得る。機械読み取り可能媒体の具体例は、例えば半導体メモリデバイス(例えば、電気的プログラム可能読み出し専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EEPROM))などの半導体メモリデバイス及びフラッシュメモリデバイスなどの不揮発性メモリ、例えば内蔵ハードディスク及びリムーバブルディスクなどの磁気ディスク、光磁気ディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、並びにCD-ROM及びDVD-ROMディスクを含み得る。一部の例において、機械読み取り可能媒体は、非一時的な機械読み取り可能媒体を含み得る。一部の例において、機械読み取り可能媒体は、一時的な伝播信号ではない機械読み取り可能媒体を含み得る。一部の実施形態において、機械読み取り可能媒体は、非一時的なコンピュータ読み取り可能記憶媒体とし得る。一部の実施形態において、機械読み取り可能媒体は、コンピュータ読み取り可能記憶媒体とし得る。
【0024】
命令224は更に、多数の転送プロトコルのうちのいずれかの転送プロトコルを利用するネットワークインタフェース装置220を介して、伝送媒体を用いて通信ネットワーク226上で送信又は受信され得る。通信ネットワーク例は、とりわけ、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、パケットデータネットワーク(例えば、インターネット)を含み得る。用語“伝送媒体”は、マシン200による実行のための命令を格納、エンコード、又は搬送することが可能な任意の無形媒体を含むように解釈されるものであり、そのようなソフトウェアの通信を容易にするデジタル若しくはアナログ通信信号又は他の無形媒体を含む。
【0025】
コントローラ装置102及びマシン200は、幾つかの別々の機能要素を持つように示されることがあるが、それらの機能要素のうちの1つ以上が組み合わされてもよく、また、例えばデジタル信号プロセッサ(DSP)を含むプロセッシング要素などのソフトウェア設定要素及び/又は他のハードウェア要素の組み合わせによって実装されてもよい。例えば、一部の要素は、少なくともここに記載される機能を実行するための、1つ以上のマイクロプロセッサ、DSP、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、無線周波数集積回路(RFIC)、並びに様々なハードウェア及び論理回路の組み合わせを有し得る。一部の実施形態において、それらの機能要素は、1つ以上のプロセッシング要素上で動作する1つ以上のプロセスを指してもよい。実施形態は、ハードウェア、ファームウェア、及びソフトウェアのうちの1つ又は組み合わせにて実装され得る。実施形態はまた、ここに記載される動作を実行するために少なくとも1つのプロセッサによって読み取られて実行され得るものであるコンピュータ読み取り可能記憶装置に格納された命令として実装されてもよい。コンピュータ読み取り可能記憶装置は、マシン(例えば、コンピュータ)によって読み取り可能な形態で情報を格納するための任意の非一時的な機構を含み得る。例えば、コンピュータ読み取り可能記憶装置は、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスク記憶媒体、光記憶媒体、フラッシュメモリデバイス、並びに他の記憶装置及び媒体を含み得る。一部の実施形態は、1つ以上のプロセッサを含むことができ、コンピュータ読み取り可能記憶装置に格納された命令を用いて構成され得る。
【0026】
なお、一部の実施形態において、コントローラ装置102の装置は、
図2に示すマシン例200の様々なコンポーネント、及び/又は他のコンポーネントを含み得る。従って、一部のケースにおいて、コントローラ装置102を参照してここに記載される技術及び動作は、コントローラ装置の装置に適用可能であり得る。
【0027】
一部の実施形態によれば、コントローラ装置102は、無線周波数(RF)発生器及びDUT106を含むシステムに対する制御機能を実行し得る。RF発生器104は、DUT106にソース信号を提供して、DUT106による送信を可能にするように構成され得る。DUT106は、コンフィギュラブルであって、複数の受信コンフィギュレーションのうちの受信コンフィギュレーション間で切り替わり得る。コントローラ装置102は、DUTの将来受信コンフィギュレーションの予測のための機械学習ルールを生成し得る。該機械学習ルールは、一連の時間におけるDUT106の一連の受信コンフィギュレーションに関係する履歴データに基づいて生成され得る。コントローラ装置102は、DUT106から、DUT106の現在受信コンフィギュレーションを指し示すフィードバックを受信し得る。コントローラ装置102は、DUT106の現在受信コンフィギュレーションに機械学習ルールを適用して、将来期間におけるDUT106の一組の候補将来受信コンフィギュレーションを決定し得る。コントローラ装置102は、DUT106の候補将来受信コンフィギュレーションの各々についてのRF波形を含む一組のRF波形を生成し得る。各RF波形は、DUT106の対応する候補将来受信コンフィギュレーションの1つ以上のRFパラメータに基づいて生成され得る。コントローラ装置102は、一組のRF波形をRF発生器104に転送し得る。これらの実施形態を以下にて更に詳細に説明する。
【0028】
図3は、一部の実施形態に従った方法例の動作を示している。一部の実施形態において、方法300はコントローラ装置102によって実行され得るが、実施形態の範囲は、これに関して限定されるものではない。方法300は、一部の実施形態において、他の装置及び/又はコンポーネントによって実行されてもよい。一部の実施形態において、方法300の動作は、それに限られないが、
図2に示したマシン200のコンポーネントのうちの1つ以上を含んだ、1つ以上のコンポーネントによって実行され得る。それらのコンポーネントは、一部の実施形態においてコントローラ装置102に含まれ得るが、実施形態の範囲は、これに関して限定されるものではない。技術及び/又は動作のここでの説明ではコントローラ装置102のコンポーネントを参照することがあるが、そのような参照は限定をするものではない。当該技術及び/又は動作は、一部の実施形態において、コントローラ装置102に含まれいてもようい必ずしも含まれていなくてもよい他のコンポーネント(例えば
図1-
図7のいずれかに示される及び/又はそれによって説明されるコンポーネントなど)によって実行されてもよい。
【0029】
一部の実施形態において、コンポーネント、及び/又は該コンポーネントの装置(該コンポーネントは、コントローラ装置102、RF発生器104、DUT106、及び/又はその他とし得る)は、方法300の動作のうちの1つ以上と、同じである、同様である、相互関係のある、及び/又は関係するものとし得る1つ以上の動作を実行し得る。一部の実施形態において、コンポーネント、及び/又は該コンポーネントの装置(該コンポーネントは、コントローラ装置102、RF発生器104、DUT106、及び/又はその他とし得る)は、ここに記載される1つ以上の動作と、同じである、同様である、相互関係のある、及び/又は関係するものとし得る1つ以上の動作を実行し得る。
【0030】
言及しておくのが重要なことには、方法300の実施形態は、
図3に示すものと比較して追加の又はより少ない動作又はプロセスを含んでいてもよい。また、方法300の実施形態は、
図3に示す時系列順に必ずしも限定されるものではない。方法300を説明するのに際して、
図1-
図7のうちの1つ以上の図面を参照することがあるが、理解されることには、方法300は任意の他の好適なシステム、インタフェース、及びコンポーネントを用いて実施されてもよい。
【0031】
これまた言及しておくべきことには、方法300は、一部の実施形態において、コントローラ装置(例えば102及び/又はその他など)用の装置に適用可能であり得る。例えば、コントローラ装置102の装置が、一部の実施形態において、方法300の1つ以上の動作及び/又はここに記載される他の動作を実行し得る。一部の実施形態において、コントローラ装置102(及び/又はコントローラ装置102のコンポーネント)は、例えばコンピューティング装置、コンピュータ、交換機、ルータ、モバイル装置、及び/又は他の装置などのシステムの一部として動作し得る。しかしながら、実施形態はこれらの例に限定されるものではない。
【0032】
一部の実施形態において、コントローラ装置102は、RF発生器104及びDUT106を含むシステムに対する制御機能を実行し得る。しかしながら、ここに記載される技術、動作、及び/又は方法のうち1つ以上は一部の実施形態において他のシステムに適用可能であり得るので、実施形態はこのシステムに限定されるものではない。
【0033】
動作305にて、コントローラ装置102は、データを受信し得る。動作310にて、コントローラ装置102は、1つ以上の機械学習ルールを生成し得る。動作315にて、コントローラ装置102は、DUT106からのフィードバックを受信し得る。動作320にて、コントローラ装置102は、1つ以上の機械学習ルールを適用し得る。動作325にて、コントローラ装置102は、DUT106の一組の候補将来コンフィギュレーションについての一組のRF波形を生成し得る。動作330にて、コントローラ装置102は、一組のRF波形をRF発生器104に転送し得る。
【0034】
一部の実施形態において、RF発生器104は、DUT106にソース信号を提供して、DUT106による受信を可能にするように構成され得る。DUT106は、コンフィギュラブルであって、複数の受信コンフィギュレーションのうちの受信コンフィギュレーション間で切り替わり得る。しかしながら、ここに記載される技術、動作、及び/又は方法のうち1つ以上は一部の実施形態において送信コンフィギュレーション及び/又は他のコンフィギュレーションに適用可能であり得るので、実施形態は受信コンフィギュレーションに限定されるものではない。
【0035】
一部の実施形態において、RF発生器104は、干渉信号を生成/提供するように構成され得る。干渉信号が、RF発生器によって送信され、DUT106に影響を及ぼし得る。DUT106は、複数のコンフィギュレーション(該コンフィギュレーションは、受信コンフィギュレーション、送信コンフィギュレーション、及び/又は他のコンフィギュレーションとし得る)のうちのコンフィギュレーション間で切り替わるようにコンフィギュラブルであることができるが、実施形態の範囲は、これに関して限定されるものではない。
【0036】
動作305にて、コントローラ装置102はデータを受信し得る。一部の実施形態において、コントローラ装置102は履歴データを受信し得る。一部の実施形態において、コントローラ装置102は、DUT106から履歴データを受信し得る。一部の実施形態において、コントローラ装置102は、RF発生器104から履歴データを受信し得る。一部の実施形態において、コントローラ装置102は、別のコンポーネントから履歴データを受信してもよい。
【0037】
一部の実施形態において、コントローラ装置102(及び/又は他のコンポーネント)は、DUT106からのフィードバックの収集によって履歴データを決定し得る。一部の実施形態において、該フィードバックは、複数の時点でフィードバックされ得る。非限定的な一例において、各時点でのフィードバックが、その時点におけるDUT106のコンフィギュレーション(例えば送信コンフィギュレーション、受信コンフィギュレーション、及び/又は他のコンフィギュレーションなど)を指し示し得る。
【0038】
一部の実施形態において、履歴データは、例えば送信コンフィギュレーション、受信コンフィギュレーション、及び/又は他のコンフィギュレーションなどの、DUT106のコンフィギュレーションに関係し得る。一部の実施形態において、履歴データは、DUT106の一連のコンフィギュレーション(送信コンフィギュレーション、受信コンフィギュレーション、及び/又は他のコンフィギュレーション)に関係し得る。一部の実施形態において、履歴データは、一連の時間におけるDUT106の一連のコンフィギュレーション(送信コンフィギュレーション、受信コンフィギュレーション、及び/又は他のコンフィギュレーション)に関係し得る。
【0039】
理解されることには、送信コンフィギュレーション、受信コンフィギュレーション、及び/又は他のコンフィギュレーションへの言及は、限定するものではない。例えば、1つ以上の技術、動作、及び/又は方法が送信コンフィギュレーションに関してここで説明され得るが、理解されることには、それらの技術、動作、及び/又は方法のうち1つ以上は、受信コンフィギュレーション及び/又は他のコンフィギュレーションに関係する実施形態にも適用可能であり得る。
【0040】
一部の実施形態において、複数のコンフィギュレーションのうちのコンフィギュレーションは、例えば角度、偏波、ビーム数、ビーム方向、及び/又はその他などのファクタに関して異なることができる。
【0041】
一部の実施形態において、複数の送信コンフィギュレーションのうちの送信コンフィギュレーションは、送信角度、送信偏波、送信ビーム数、送信開始時間、送信継続時間、RF変調タイプ、中心周波数、開始位相角度、及び/又はその他、のうちの1つ以上に関して異なり得る。
【0042】
一部の実施形態において、複数の受信コンフィギュレーションのうちの受信コンフィギュレーションは、受信角度、受信偏波、受信ビーム数、周波数レンジ、及び/又はその他、のうちの1つ以上に関して異なり得る。
【0043】
一部の実施形態において、履歴データは、DUT106の状態に関係してもよい。一部の実施形態において、履歴データは、DUT106の1つ以上の送信パラメータ、DUT106の1つ以上の受信パラメータ、DUT106の現在コンフィギュレーションの前に発生したDUTの1つ以上のコンフィギュレーション、DUT106の現在コンフィギュレーションの後に発生したDUTの1つ以上のコンフィギュレーション、及び/又はその他、のうちの1つ以上に関係し得る。
【0044】
動作310にて、コントローラ装置102は、1つ以上の機械学習ルールを生成し得る。一部の実施形態において、コントローラ装置102は、履歴データ、他のデータ、1つ以上のパラメータ、及び/又はその他、のうちの1つ以上に基づいて、1つ以上の機械学習ルールを生成し得る。非限定的な一例において、履歴データは、一連の時間におけるDUT106の一連のコンフィギュレーション(例えば送信コンフィギュレーション、受信コンフィギュレーション、及び/又はその他など)に関係し得る。
【0045】
一部の実施形態において、コントローラ装置102は、DUT106の将来送信コンフィギュレーションの予測、DUT106の将来受信コンフィギュレーションの予測、DUT106の将来コンフィギュレーションの予測、DUT106の将来挙動の予測、DUT106の候補将来コンフィギュレーション(例えば送信コンフィギュレーション、受信コンフィギュレーション、及び/又は他のコンフィギュレーションなど)の決定、及び/又はその他、のうちの1つ以上についての1つ以上の機械学習ルールを生成し得る。
【0046】
一部の実施形態において、当該1つ以上の機械学習ルールは、DUT106が将来期間中に現在コンフィギュレーションから1つ以上の他のコンフィギュレーションに切り替わる1つ以上の確率の割り当てに関係付けられ得る。例えば、これらの確率は、DUT106による、将来期間中の現在送信コンフィギュレーションから1つ以上の他の送信コンフィギュレーションへの切り替えに関係し得る。
【0047】
一部の実施形態において、1つ以上のコンフィギュレーションに対して確立が割り当てられ得る。非限定的な一例において、確率の割り当ては、送信コンフィギュレーションの移動平均(以下に限られないが、DUT106が送信コンフィギュレーションを使用する頻度に基づく移動平均を含む)に基づき得る。
【0048】
動作315にて、コントローラ装置102は、DUTからのフィードバックを受信し得る。一部の実施形態において、該フィードバックはDUT106の現在コンフィギュレーション(例えば送信コンフィギュレーション、受信コンフィギュレーション、及び/又は他のコンフィギュレーションなど)を指し示し得るが、実施形態の範囲は、これに関して限定されるものではない。
【0049】
動作320にて、コントローラ装置102は、1つ以上の機械学習ルールを適用し得る。一部の実施形態において、コントローラ装置102は、DUT106の現在コンフィギュレーションに1つ以上の機械学習ルールを適用して、例えばDUT106及び/又は他の(1つ以上の)要素の一組の候補将来コンフィギュレーションなどの、1つ以上の要素を決定し得る。一部の実施形態において、コントローラ装置102は、1つ以上の機械学習ルールを用い得るとともに、以下に限られないがDUT106の現在コンフィギュレーションを含む1つ以上の入力を用い得る。
【0050】
一部の実施形態において、コントローラ装置102は、1つ以上の機械学習ルールを適用して、DUT106の一組の候補将来コンフィギュレーション(例えば送信コンフィギュレーション、受信コンフィギュレーション、及び/又は他のコンフィギュレーションなど)を決定し得る。一部の実施形態において、コントローラ装置102は、1つ以上の機械学習ルールを適用して、将来期間におけるDUT106の候補将来コンフィギュレーション(例えば送信コンフィギュレーション、受信コンフィギュレーション、及び/又は他のコンフィギュレーションなど)を決定し得る。一部の実施形態において、コントローラ装置102は、1つ以上の機械学習ルールをDUT106の現在コンフィギュレーション(例えば送信コンフィギュレーション、受信コンフィギュレーション、及び/又は他のコンフィギュレーションなど)に適用し得る。現在コンフィギュレーションは動作315のフィードバックにて受信され得るが、実施形態の範囲は、これに関して限定されるものではない。
【0051】
一部の実施形態において、候補将来コンフィギュレーション(例えば送信コンフィギュレーション、受信コンフィギュレーション、及び/又は他のコンフィギュレーションなど)は、より大きいコンフィギュレーションのセットのうちのサブセットとし得る。非限定的な一例において、DUT106は、取り得るコンフィギュレーションのマスターセットのうちのコンフィギュレーションに対してコンフィギュラブルであるとし得る。コントローラ装置102は、DUT106の候補将来コンフィギュレーションを、取り得るコンフィギュレーションのマスターセットのうちのサブセットであるように決定し得る。一部の実施形態において、DUT106の一組の候補将来コンフィギュレーションのサイズは、取り得るコンフィギュレーションのマスターセットのサイズよりも小さいように設定可能である。
【0052】
一部の実施形態において、コントローラ装置102は、1つ以上の機械学習ルールに基づいて、DUT106が現在コンフィギュレーション(例えば送信コンフィギュレーション、受信コンフィギュレーション、及び/又は他のコンフィギュレーションなど)から他のコンフィギュレーションのうちの1つ以上に切り替わる確率を決定し得る。コントローラ装置102は、対応する確率が閾値より高いコンフィギュレーションを含むように、DUT106の一組の候補将来コンフィギュレーションを決定し得る。
【0053】
動作325にて、コントローラ装置102は、DUT106の一組の候補将来コンフィギュレーションについての一組のRF波形を生成し得る。動作330にて、コントローラ装置102は、一組のRF波形をRF発生器104に転送し得る。
【0054】
一部の実施形態において、一組のRF波形はDUT106の候補将来送信コンフィギュレーションの各々についてのRF波形を含み得るが、実施形態の範囲は、これに関して限定されるものではない。一部の実施形態において、各RF波形は、DUT106の対応する候補将来コンフィギュレーションの1つ以上のRFパラメータに基づき得る。
【0055】
一部の実施形態において、コントローラ装置102は、RF送信パワー、送信偏波、送信方向、送信ビーム数、RF変調タイプ、波形開始時間、波形継続時間、波形中心周波数、波形開始位相、及び/又はその他、のうちの1つ以上を含み得るコンフィギュラブルパラメータに基づいてRF波形を生成し得る。
【0056】
非限定的な一例において、複数の送信コンフィギュレーションのうちの送信コンフィギュレーションのうち少なくとも一部は、異なる角度に従った送信に基づき得る。コントローラ装置102は、対応する角度の候補将来送信コンフィギュレーションに従ってRF波形を生成し得る。
【0057】
非限定的な他の一例において、複数の送信コンフィギュレーションのうちの送信コンフィギュレーションのうち少なくとも1つは、ある偏波角に従った送信に基づき得る。複数の送信コンフィギュレーションのうちの送信コンフィギュレーションのうち少なくとも1つは、直交偏波角に従った送信に基づき得る。コントローラ装置102は、対応する角度の候補将来送信コンフィギュレーションに従ってRF波形を生成し得る。
【0058】
非限定的な他の一例において、送信コンフィギュレーションのうち少なくとも一部は、異なる送信ビーム数に従った送信に基づき得る。コントローラ装置102は、対応する送信ビーム数の候補将来送信コンフィギュレーションに従ってRF波形を生成し得る。
【0059】
非限定的な他の一例において、送信コンフィギュレーションのうち少なくとも一部は、異なる周波数レンジに従った送信に基づき得る。コントローラ装置102は、その周波数レンジの候補将来送信コンフィギュレーションに従ってRF波形を生成し得る。
【0060】
一部の実施形態において、コントローラ装置102は、一組のRF波形をRF発生器104に転送することで、将来期間においてDUT106によるコンフィギュレーション(送信コンフィギュレーション、受信コンフィギュレーション、及び/又は他のコンフィギュレーション)の切り替えに応答してRF発生器104がRF波形のうちの1つをDUT106に転送することを可能にし得る。非限定的な一例において、コントローラ装置102は、一組のRF波形をRF発生器104に転送することで、50ナノ秒(nsec)未満での信号(例えばソース信号、干渉信号、及び/又は他の信号など)の切り替えを可能にし得る。一部の実施形態では他の値が使用され得るので、実施形態は50nsecという数値例に限定されるものではない。
【0061】
一部の実施形態において、コントローラ装置102は、DUT106の将来コンフィギュレーションの予測のための1つ以上の機械学習ルールを生成し得る。コントローラ装置102は、一連の時間におけるDUT106の一連の受信コンフィギュレーションに関係する履歴データ、DUT106に関係する他のデータ(例えばコンフィギュレーション、状態、及び/又はその他など)、及び/又はその他、のうちの1つ以上に基づいて1つ以上の機械学習ルールを生成し得る。コントローラ装置102は、DUT106から、DUT106の現在受信コンフィギュレーションを指し示すフィードバックを受信し得る。コントローラ装置102は、DUT106の現在受信コンフィギュレーションに1つ以上の機械学習ルールを適用して、将来期間におけるDUT106の一組の候補将来受信コンフィギュレーションを決定し得る。コントローラ装置102は、DUT106を試験するための一組のRF波形を生成し得る。一組のRF波形は、DUT106の候補将来受信コンフィギュレーションの各々についてのRF波形を含み得る。コントローラ装置102は、一組のRF波形をRF発生器104に転送し得る。
【0062】
一部の実施形態において、コントローラ装置102は、DUT106から、異なる時間におけるDUT106のコンフィギュレーションを指し示すフィードバックを受信し得る。これらコンフィギュレーションは、取り得るコンフィギュレーションのマスターセットに含まれ得る。コントローラ装置102は、該フィードバックに基づいて、DUT106の現在コンフィギュレーションに基づいてDUT106の将来コンフィギュレーションを予測するための1つ以上の機械学習ルールを生成し得る。コントローラ装置102は、DUT106から、現在コンフィギュレーションのインジケータを受信し得る。コントローラ装置102は、1つ以上の機械学習ルールに基づいて、取り得るコンフィギュレーションのマスターセットからサブセットのコンフィギュレーションを選択し得る。コントローラ装置は、DUT106が現在コンフィギュレーションからサブセットのコンフィギュレーションの各々に切り替わる確率に基づいて、サブセットのコンフィギュレーションを選択し得る。コントローラ装置102は、サブセットのコンフィギュレーションの各々について、DUT106にソース信号又は干渉信号を提供するためにRF発生器104によって使用されるRF波形を生成し得る。コントローラ装置102は、RF波形の各々を、対応するコンフィギュレーションのRFパラメータに基づいて生成し得る。コントローラ装置102は、RF波形をRF発生器104に転送し得る。
【0063】
図4は、一部の実施形態に従った試験環境例を示している。
図5は、一部の実施形態に従った試験環境例を示している。
図6は、一部の実施形態に従ったアルゴリズム例を示している。
図7は、一部の実施形態に従ったアルゴリズム例を示している。なお、
図4-
図7に示す例は、一部のケースにおいてここに記載される概念及び技術の一部又は全てを示し得るものであり、実施形態はこれらの例によって限定されるものではない。例えば、実施形態は、
図4-
図7に示す要素(例えば装置、動作、メッセージ、及び/又は他の要素など)の名称、数、タイプ、サイズ、順序、配置によって限定されるものではない。
【0064】
一部の実施形態は必ずしも、
図4-
図7に示す全ての動作を含まなくてもよい。例えば、コントローラ装置102は、
図6に示す1つ以上の動作を実行し得るが、一部の実施形態では必ずしもそれらの動作の全てを実行しなくてもよい。一部の実施形態において、テレメトリ装置102は、
図6に示されていない1つ以上の追加の動作を実行し得る。例えば、コントローラ装置102は、
図6に示す1つ以上の動作と、1つ以上の追加の動作とを実行し得る。一部の実施形態において、コントローラ装置102は、
図4-
図7に示す1つ以上の動作に類似する1つ以上の動作を実行してもよい。
【0065】
図4を参照するに、RF波形を選択するためのハードウェアベースのアーキテクチャ400が示されている。なお、このソリューション400では複数のRF発生器が使用される。その数は一部のケースで大きいとし得る。
【0066】
図5を参照するに、アーキテクチャ500では、ソフトウェアがRF波形をRF発生器510にストリーミングし得る。RF発生器510のファームウェアが、切替選択に基づいて波形バッファを選択し得る。非アクティブなバッファは、期限切れの波形データをクリアし得る。コントローラ装置505は、DUT515の切替挙動を学習することができ、アクティブである可能性が高いRF波形を生成し得る。
【0067】
アーキテクチャ400と比較して、一部のケースで、アーキテクチャ500によって、以下の利益のうちの1つ以上、すなわち、ハードウェアの量の減少(例えば複数のRF発生器410と比較して1つのRF発生器510など)、より単純なRF較正、より少ないRF部品(これは、より良好な信号対雑音比を提供し得る)、学習によるパターン生成量の減少、及び/又はその他、のうちの1つ以上が実現され得る。
【0068】
一部の実施形態において、あるRF試験環境では、RFパターン/波形生成が、DUT106からの信号に基づいて変更され得る(これはナノ秒のスケールにあり得るが、実施形態の範囲はこれに関して限定されるものではない)。一部のケースで、以下のもの及び/又は同様のもののうちの1つ以上が当てはまり得る(実施形態の範囲はそのように限定されるものではないが):RFパターン/波形の数は既知であることがあり、使用されるRFパターン/波形は、それが必要とされる直前になってから分かるのみであり得る(これはミリ秒のスケールにあり得るが、実施形態の範囲はこれに関して限定されるものではない);RF切替シーケンス(例えばコンフィギュレーション/状態のパターンなど)は必ずしも既知ではないことがある;及び/又はその他。例えば偏波及び/又はその他などの態様が、DUT106によって変更され得る。非限定的な一例において、電子戦の試験のための閉ループRFレーダシミュレーションにおいて、DUT106は、その選択されたアンテナ偏波を切り替え得る。
【0069】
一部の実施形態において、あるアーキテクチャは、DUT106と1つ以上のRF発生器104との間でRF環境の閉ループ制御(ナノ秒の範囲又はその他にある)を提供し得る。一部のケースで、最小限の量のハードウェア及び/又は削減された量のハードウェアを用いて、複雑な波形を作り出し得る。
【0070】
一部の実施形態において、1つ以上のアルゴリズム(例えば人工知能(AI)アルゴリズム及び/又は機械学習アルゴリズムなど)が使用され得る。一部の実施形態において、そのようなアルゴリズムは、RF切替パターン及び/又は他のパターンを学習することによって、(最初のランの後又はその他において)試験RF波形密度を増加させ得る。押し寄せる取り得る波形が、DUT106から閉ループフィードバックに基づいてRF発生器104にストリーミングされ得る(ソフトウェア及び/又はその他によって)。一部の実施形態において、RF発生器104にストリーミングされるRF波形の各々にIDをタグ付けし得る。
【0071】
一部の実施形態において、2レベル適応予測、相関ベースの分岐予測、及び/又はその他、のうちの1つ以上が使用され得る。一部の実施形態において、パターン履歴テーブル(ここに記載される履歴データと同様とし得るが、実施形態の範囲はこれに関して限定されるものではない)が生成され得る。そのようなテーブルは、現在の状態/コンフィギュレーション及び過去の結果(例えば状態、コンフィギュレーション、及び/又はその他など)に基づく予測を可能にし得る。
【0072】
一部の実施形態において、相関リミットが確立され、該相関リミットを超える予測のみが使用される(選択され、RF発生器104に送られるなど)。一部のケースで、攻めた相関リミットほど、より多くの予測ミスにつながり得るが、より迅速にパターンを発見し得る。一部のケースで、以前の生起の移動平均を用いてもよく、その平均に基づいて確率を生成し得る。一部のケースで、予測が間違っていることが判明した場合に、システムが正しく動作するよう、なおもリアルタイムにRFを生成し得る。
【0073】
非限定的な一例700が
図7に示されている。90%の相関リミットが使用される場合、ビーム#1及び#4のみが使用されることになる。予測を用いて、ビームSDRを生成すべきか否かを決定し得る。
【0074】
一部の実施形態において、複数の異なるタイプの切替履歴分析を使用してもよい。非限定的な一例において、線形技術を使用し得る。次の時刻が、切替履歴中の先行時刻から差し引かれ得る。その結果が、ある一定の誤差範囲内の履歴を通して一貫している場合、線形補間を使用することができる。
【0075】
非限定的な他の一例において、フーリエ解析を使用し得る。フーリエ解析、高速フーリエ解析、及び/又はその他を用いて、切替履歴の周期性を決定し得る。
【0076】
非限定的な他の一例において、回帰分析(これに限られないがポアソン回帰を含む)を使用し得る。一部のケースで、このような技術を用いて、より広い分布を有する線形データについての予測を行い得るが、実施形態の範囲は、これに関して限定されるものではない。
【0077】
読者が技術開示の性質及び要旨を確認することを可能にするために要約が提供される。それは、請求項の範囲又は意味を限定又は解釈するのに使用されないという理解の下で提出される。以下の請求項は、ここに詳細な説明に組み込まれ、各請求項が、それ自体が別個の実施形態として自立する。
【国際調査報告】