(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-20
(54)【発明の名称】パレットコンテナ
(51)【国際特許分類】
B65D 77/04 20060101AFI20221213BHJP
B65D 19/10 20060101ALI20221213BHJP
B65D 90/20 20060101ALI20221213BHJP
【FI】
B65D77/04 A
B65D19/10
B65D90/20
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2022522899
(86)(22)【出願日】2020-10-16
(85)【翻訳文提出日】2022-06-15
(86)【国際出願番号】 EP2020000179
(87)【国際公開番号】W WO2021073767
(87)【国際公開日】2021-04-22
(31)【優先権主張番号】202019004316.0
(32)【優先日】2019-10-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(31)【優先権主張番号】202019004962.2
(32)【優先日】2019-12-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】591112326
【氏名又は名称】マウザー-ヴェルケ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
【氏名又は名称原語表記】Mauser-Werke GmbH
【住所又は居所原語表記】Schildgesstrasse 71-163, D-50321 Bruehl, Germany
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100134315
【氏名又は名称】永島 秀郎
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】ゼバスティアン ビショフ
(72)【発明者】
【氏名】マークス マイアー
(72)【発明者】
【氏名】クラウス-ペーター シュミット
【テーマコード(参考)】
3E063
3E067
3E170
【Fターム(参考)】
3E063AA11
3E063BA05
3E063BB01
3E063CA01
3E063CB03
3E063CB04
3E063DA05
3E063EE03
3E067AA03
3E067AA04
3E067AC01
3E067BA02B
3E067BA08C
3E067BA09C
3E067BB11C
3E067BB14B
3E067BC07B
3E067EB27
3E067FA04
3E067FC01
3E170AA30
3E170AB01
3E170AB11
3E170BA10
3E170DA07
3E170RA02
3E170RA03
3E170RA17
3E170SA02
3E170SA20
3E170VA16
3E170WF06
(57)【要約】
本発明は、液状のまたは流動性のある充填物の保管および搬送のためのパレットコンテナ(10)であって、熱可塑性プラスチックから成る、薄壁で剛性のあるプラスチック内側容器(12)、互いに溶接された水平方向の管ロッド(18)と垂直方向の管ロッド(20)とから成る、支持カバーとしてプラスチック内側容器(12)を密に取り囲む管格子フレーム(14)、およびプラスチック内側容器(12)が載置されていて管格子フレーム(14)が堅固に接続されている底部パレット(16)を有しており、プラスチック内側容器(12)の上側には、ロッド状の少なくとも2つのクロスメンバ(22)が設けられており、クロスメンバはその両端部で、管格子フレーム(14)の上部の領域における対向する2つの側壁に取り付けられている、パレットコンテナ(10)を記載している。管格子フレーム(14)の上部の領域を、衝撃負荷および搬送震動といった不都合な作用に対して保護するために、クロスメンバ(22)が弾性的なばねエレメント(24)として形成されていることが想定されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液状のまたは流動性のある充填物の保管および搬送のためのパレットコンテナ(10)であって、熱可塑性プラスチックから成る、薄壁で剛性のあるプラスチック内側容器(12)、互いに溶接された水平方向の管ロッド(18)と垂直方向の管ロッド(20)とから成る、支持カバーとして前記プラスチック内側容器(12)を密に取り囲む管格子フレーム(14)、および前記プラスチック内側容器(12)が載置されていて前記管格子フレーム(14)が堅固に接続されている底部パレット(16)を有しており、前記プラスチック内側容器(12)の上側には、ロッド状の2つのクロスメンバ(22)が設けられており、前記クロスメンバはその両端部で、前記管格子フレーム(14)の上部の領域における対向する2つの側壁に取り付けられている、パレットコンテナ(10)において、
前記ロッド状の両クロスメンバ(22,42)が弾性的なばねエレメント(24)として形成されていることを特徴とする、パレットコンテナ(10)。
【請求項2】
弾性的なばねエレメント(24)として形成された前記両クロスメンバ(22,42)は、直線状に延在するように成形されているのではなく、それぞれ1つまたは複数の円弧状の区分を有している、請求項1記載のパレットコンテナ(10)。
【請求項3】
前記管格子フレーム(14)の前記上部の領域における、前記クロスメンバ(22,42)の両端部の両取付け点(26,28)の間の直接的な間隔よりも、前記両取付け点(26,28)の間の前記クロスメンバ(22,42)の長さが大きくなるように形成されている、請求項1または2記載のパレットコンテナ(10)。
【請求項4】
前記クロスメンバ(22)は、前記両取付け点(26,28)の間で直線状ではなく円弧状に形成されていて、比較的大きな湾曲(34)を有している、請求項1から3までのいずれか1項記載のパレットコンテナ(10)。
【請求項5】
前記クロスメンバ(22)は、-組み付けられた状態で見て-水平平面内で湾曲されており、前記大きな湾曲(34)はそれぞれ、前記管格子フレーム(14)の対向する2つの短い側壁の方向に外側に向かって方向付けられており、円弧状に湾曲した前記クロスメンバ(22)は、前記プラスチック内側容器(12)の上面(38)上に平坦に載置されており、前記両クロスメンバ(22)の前記大きな湾曲(34)は互いに離れる方向に向けられるように方向付けられている、請求項1から4までのいずれか1項記載のパレットコンテナ(10)。
【請求項6】
前記両取付け点(26,28)の間の前記クロスメンバ(22)の長さは、前記両取付け点(26,28)の間の直線的な間隔よりも1%~5%、好ましくは3%大きくなるように形成されている、請求項1から5までのいずれか1項記載のパレットコンテナ(10)。
【請求項7】
600リットル、1000リットル、または1200リットルの充填容積を有する標準的なパレットコンテナにおける前記両取付け点(26,28)の間隔は、約960mmであり、前記クロスメンバ(22)の効果的な長さは約993mmである、請求項1から6までのいずれか1項記載のパレットコンテナ(10)。
【請求項8】
600リットル、1000リットル、または1200リットルの充填容積を有する標準的なパレットコンテナのための円弧状に形成された前記クロスメンバ(22)は、300mm~700mmの、好ましくは500mmの大きな円弧半径を有している、請求項1から7までのいずれか1項記載のパレットコンテナ(10)。
【請求項9】
前記クロスメンバ(22,42)の両端部は著しく押し込まれており、押込み部(32)内には雌ねじ山(46)が直接成形されており、前記クロスメンバ(22,42)の両端部は、端面側で、前記管格子フレーム(14)の、上部の水平方向の管ロッド(18)または垂直方向の管ロッドに堅固にねじ固定されている、請求項1から8までのいずれか1項記載のパレットコンテナ(10)。
【請求項10】
端面側で前記クロスメンバ(22,42)の両端部には、雌ねじ山(44)を備えたそれぞれ1つのねじナット(30)が装着されており、端面側で、前記管格子フレーム(14)の、上部の水平方向の管ロッド(18)または垂直方向の管ロッドに堅固にねじ固定されている、請求項1から9までのいずれか1項記載のパレットコンテナ(10)。
【請求項11】
前記クロスメンバ(22,42)の両端部は、それぞれ端面側で、隣接する2つの垂直方向の管ロッド(20)の上部の領域にねじ固定されている、請求項1から10までのいずれか1項記載のパレットコンテナ(10)。
【請求項12】
2つの湾曲を備えたクロスメンバ(42)が、前記両取付け点(26,28)の間で直線状には形成されておらず、前記クロスメンバの両端部において、それぞれ1つの-組み付けられた状態で見て-下方に向かって成形された、比較的小さな半径の小さな湾曲(36)を有しており、前記小さな湾曲は、それぞれ端面側で、全周にわたって延在する最上部の水平方向の管ロッド(18)に対して下方からねじ固定されている、請求項1、2、3、6、または7記載のパレットコンテナ(10)。
【請求項13】
前記クロスメンバ(22,42)は、16mm~24mmの、好適には20mmの直径と、0.8mm~1.2mmの、好適には0.9mmの壁厚とを有する円形の管成形体を有している、請求項1から12までのいずれか1項記載のパレットコンテナ(10)。
【請求項14】
前記クロスメンバ(22,42)は、14mm~20mmの、好適には16mmの辺長さと、0.8mm~1.2mmの、好適には0.9mmの壁厚とを有する方形の管成形体を有している、請求項1から13までのいずれか1項記載のパレットコンテナ(10)。
【請求項15】
前記クロスメンバ(22)は、水平平面内に方向付けられた、比較的小さな半径の2つまたは3つの小さな湾曲を有する弾性的なばねエレメントとして形成されている、請求項1から3まで、6、7、9から11まで、13のいずれか1項記載のパレットコンテナ(10)。
【請求項16】
前記クロスメンバ(42)は、垂直平面内に方向付けられた、比較的小さな半径の2つの小さな湾曲と、水平平面内に方向付けられた、比較的小さな半径の2つまたは3つの小さな湾曲とを有する弾性的なばねエレメントとして形成されている、請求項1から3まで、6、7、9から11まで、13、15のいずれか1項記載のパレットコンテナ(10)。
【請求項17】
円弧状に湾曲した前記クロスメンバ(22,42)は、-組み付けられた状態で-それぞれ、前記プラスチック内側容器(12)の前記上面(38)から外部に成形された保持環(40)によってガイドされており、前記保持環(40)は、円弧状に湾曲した前記クロスメンバ(22,42)の真ん中に配置されている、請求項1から16までのいずれか1項記載のパレットコンテナ(10)。
【請求項18】
円弧状に湾曲した前記クロスメンバ(22,42)は、-組み付けられた状態で-それぞれ、前記プラスチック内側容器(12)の前記上面(38)から外部に成形されたフック環(50)の下側を通してガイドされており、前記フック環(50)は、円弧状に湾曲した前記クロスメンバ(22,42)の真ん中に配置されている、請求項1から16までのいずれか1項記載のパレットコンテナ(10)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液状のまたは流動性のある充填物の保管および搬送のためのパレットコンテナであって、熱可塑性プラスチックから成る、薄壁で剛性のある内側容器、互いに溶接された水平方向の管ロッドと垂直方向の管ロッドとから成る、支持カバーとしてプラスチック内側容器を密に取り囲む管格子フレーム、およびプラスチック内側容器が載置されていて管格子フレームが堅固に接続されている底部パレットを有しており、プラスチック内側容器の上側には、ロッド状の2つのクロスメンバが設けられており、クロスメンバはその両端部で、管格子フレームの上部の領域における対向する2つの側壁に取り付けられている、パレットコンテナに関する。ロッド状のクロスメンバは、特に搬送震動および動的な振動が生じる際に、プラスチック内側容器が、または中央のねじキャップを備えたその上面が、過剰に膨らむことを阻止すべきものであり、とりわけ、パレットコンテナの望ましくない傾動の際に、管格子フレーム内のプラスチック内側容器を底部パレット上に保持するためにも、そして管格子フレームから滑り出ることを阻止するためにも機能すべきものである。パレットコンテナの多重利用のためにプラスチック内側容器を簡単に交換することができるように、クロスメンバの両端部は取外し可能に、管格子フレームの上部の領域に取り付けられており、通常はねじ固定されている。平行に延在する2つのクロスメンバを備えたこのような形式のパレットコンテナは、例えば、国際公開第2012/085940号により公知である。独国特許出願公開第4425630号明細書に記載のパレット容器では、4つの同じクロスメンバが設けられており、互いに斜めに交差するそれぞれ2つのクロスメンバが、プラスチック内側容器のそれぞれ半分を覆っている。
【0002】
問題点:
例えば、侵食性の化学物質のような危険な液状の充填物を保管および搬送するためにパレットコンテナを使用すべき場合には、このようなパレットコンテナは、公的な国家検査機関のいわゆる危険物承認を必要とし、ドイツではこのような機関はBAM(連邦材料試験研究所)である。このような危険物承認を得るために、様々な形式のパレットコンテには、例えば、内圧テスト、落下テスト、および振動テストのような、様々な負荷状態を伴う特別な構造試験が行われる。振動テストでは、著しい搬送負荷(衝突、震動)が、充填されたパレットコンテナに対してシミュレートされる。この場合、プラスチック内側容器内の液柱は、極めて動的に振動する場合がある。このような振動は、プラスチック内側容器の側壁に対する著しい交番負荷を発生させ、支持カバーとしてプラスチック内側容器を密に取り囲んでいる管格子フレームに直接伝達される。パレットコンテナは通常、2つの長い側壁と2つの短い側壁とを有しているので、互いに対向する長い方の両側壁は、より高い負荷を受けるため、係合するクロスメンバによって安定化されている。同様に、プラスチック内側容器の上面は極めて動的に上下に往復振動し、この振動はクロスメンバに作用する。上面が上方に向かって膨らむ場合には、互いに平行に延在する公知のまっすぐなクロスメンバは上方に向かって押され、管格子フレームの対向する側壁の間の、管格子フレームにおけるクロスメンバの両取付け点には著しい引張負荷が加わり、これにより管格子フレームの上部の領域が内側に向かって引っ張られる。上面が沈む場合には、プラスチック内側容器のならびに管格子フレームの対向する側壁は外側に向かって膨らみ、この場合、管格子フレームの上部の領域も外側に向かって押される。この場合、クロスメンバは、その両取付け点で再び大きな引張負荷によって負荷される。このような交番負荷は、比較的長い期間にわたって高頻度で繰り返され、パレットコンテナの相応の構成部分に疲労の影響を与える。
【0003】
課題:
本発明の課題は、このような不都合な引張負荷を回避し、クロスメンバの取付け点への、および相応する管格子フレームの上部の領域への引張負荷の作用を吸収し、応力ピークを低減することである。
【0004】
解決手段:
ロッド状の両クロスメンバが弾性的なばねエレメントとして形成されていることにより、不都合な引張負荷を意図的に減らすことができる。両クロスメンバをばねエレメントとして弾性的に構成することにより、管格子フレームの対向する側壁と、これまで通常は直線的にまっすぐに延在していたクロスメンバとの剛性的な結合が解消され、管格子フレームの上部の平面内への限定的な弾性が「組み込まれる」。上面が上方に向かって膨らむ場合は、クロスメンバの両取付け点に対して生じる引張力は緩和され、管格子フレームの上部の領域は、内側に向かう引っ張りが減少する。プラスチック内側容器が側方へ膨らむ場合、かつこれに伴い、管格子フレームの対向する側壁が外側に向かって膨らむ際には、管格子フレームの上部の領域で生じる引張力は、弾性的なばねエレメントとして形成されたクロスメンバによって著しく緩和され、動的な搬送負荷がかけられる場合の充填されたパレットコンテナの動作安全性が明らかに向上する。
【0005】
本発明によれば、弾性的なばねエレメントとして形成されたクロスメンバは、直線的に延在するように成形されているのではなく、それぞれ1つ以上の円弧状の区分を有していることが想定されている。この場合、両取付け点の間のクロスメンバの実際の長さは、管格子フレームの上部の領域におけるクロスメンバの端部における両取付け点の直接の間隔よりも大きく形成されている。このような構造的な構成により、クロスメンバは、一方では引張負荷のもとで、-管格子フレームが外側に向かって膨らむ際に-水平の長手方向で撓むことができ、他方では、-プラスチック内側容器の上面が上方に向かって膨らむことによって-側方からの圧縮負荷がかけられる際にも垂直方向に撓むことができるように構成されている。
【0006】
このことは、本発明の構成では、クロスメンバが、両取付け点の間で直線状ではなく円弧状に延在するように形成されていて比較的大きな湾曲を有していることにより実現される。
【0007】
弾性的なばねエレメントとしての両クロスメンバの構成は、好適な構成形式では、大きく成形された1つの湾曲を有する、円弧状に湾曲した形状により得られる。この場合、クロスメンバは、-組み込まれた状態で見て-水平平面内に湾曲されており、湾曲はそれぞれ比較的大きな半径を有しており、管格子フレームの2つの対向する短い側壁の方向に外側に向かって方向付けられている。したがって、組み込まれた状態で、円弧状に湾曲したクロスメンバは、プラスチック内側容器の上面に平坦に載置されており、両クロスメンバの湾曲は互いに離れる方向を向くように方向付けられている。
【0008】
有利には、両クロスメンバは、プラスチック内側容器の上面から外部に成形された、閉じられた保持環の形態のそれぞれ1つの保持装置によってガイドされている。変化態様では、プラスチック内側容器の上面から外部に成形された保持装置は、片側で開かれた支持ピンとして形成されていてもよい。このような片側で開かれた支持ピンは、以下ではフック環とも呼ばれる。
【0009】
閉じられた保持環または片側で開かれた支持ピンは、プラスチック内側容器の、ねじ蓋によって閉鎖可能な中央の充填開口の側方に配置されており、両クロスメンバの湾曲の真ん中はちょうど保持環の下にまたは支持ピンの下に位置している。円弧状に湾曲した形状を有するクロスメンバは、一方では、-例えば内圧テストまたは落下テストの際にも-上方および下方に向かって上面が膨らむときに、弾性的に垂直方向で撓んで、膨らみに適合することができ、クロスメンバは、上面の形状にまさに「沿う」ことができる。
【0010】
本発明の別の構成では、クロスメンバは、比較的小さな半径の2つまたは3つの小さな湾曲を有する弾性的なばねエレメントとして形成されていてよい。
【0011】
湾曲した円弧状のクロスメンバの取付け点は、-これまでの通常のまっすぐなクロスメンバと比較して-管格子フレームの上部の領域の真ん中に向かってさらに移動しているが、その点は最大の引張負荷によって最大の膨出が生じるところであり、それを吸収すべきところである。
【0012】
振動試験では、円弧状に湾曲したクロスメンバが、弾性的なばねのように機能する。振動中は、内側容器の上面が上下に振動する。このような振動は、その上端点および下端点で、これまでは通常まっすぐであったクロスメンバを上方および下方に向かって弾性的に曲げ、このような曲げは、取付け点の間の距離の短縮へと直接変換される。このような距離の短縮により、管格子フレームは上部の領域で、各行程で明らかに内側に向かって引っ張られる。これに対して、長手方向でも撓む新規の「ばね手段」によって、管格子フレームの上縁部では明らかに変形が減少し、ひいてはパレットコンテナへの負荷が軽減される。
【0013】
クロスメンバの最適な弾性およびばね作用を得るために、両取付け点の間の湾曲線に相当するクロスメンバの長さは、両取付け点の間の直接的な間隔(円の弦に相当する)よりも1%~5%大きくなるように形成されていることが想定されている。これにより、湾曲の大きさと、クロスメンバの円弧状に湾曲した形状とが、弾性的なばねエレメントとして実現される。
【0014】
本発明の好適な実施形態では、クロスメンバの両端部が半径方向で著しく押し込まれており、この押込み部に直接、相応の雌ねじ山、例えばM8が成形されており、クロスメンバの両端部が端面側で、管格子フレームの水平方向の管ロッドまたは垂直方向の管ロッドに堅固にねじ固定されていることが想定されている。このような構成の態様に関しては、クロスメンバの両端部がそれぞれ端面側で、隣接する2つの垂直方向の管ロッドの上端部にねじ固定されていることが想定されている。
【0015】
本発明の別の構成では、端面側でクロスメンバの両端部に、雌ねじ山を備えたそれぞれ1つのねじナットが堅固に装着されており、クロスメンバはそれぞれ端面側で、-いわゆる軸方向で-管格子フレームの水平方向の管ロッドまたは垂直方向の管ロッドに堅固にねじ固定されていることが想定されている。この場合、中空管成形体として形成されているクロスメンバ内に堅固に取外し不能に装着されるねじナットは、簡単にプレス嵌め、圧潰、または溶接することができる。
【0016】
以下に、本発明を、図示した実施例に基づき詳しく説明する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明によるパレットコンテナを示す斜視図である。
【
図2】
図1の本発明によるパレットコンテナの上部の領域を示す部分拡大図である。
【
図3】ばねエレメントとして形成されたクロスメンバを示す平面図である。
【
図4】クロスメンバの別の実施形態を示す側面図である。
【
図5】
図4のクロスメンバの左側の端部領域を示す部分拡大図である。
【
図6】管格子フレームの上部の領域におけるクロスメンバの取付けを示す部分拡大図である。
【
図7】装着されたねじナットを備えたクロスメンバの右側の端部領域を示す部分拡大図である。
【
図8】管格子フレームの上部の領域におけるクロスメンバの端面側のねじ固定部を示す部分拡大横断面図である。
【
図9】プラスチック内側容器の上面から外部に成形された、クロスメンバ上に係合するフック環(支持ピン)を示す部分図である。
【
図10】管格子フレームの上部の領域におけるクロスメンバの従来の結合を示す部分拡大横断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1には、液状のまたは流動性のある充填物の保管および搬送のための本発明によるパレットコンテナ10(「IBC」=Intermediate Bulk Containerとも言う)が示されている。パレットコンテナ10は、熱可塑性プラスチックから成る、薄壁で剛性のあるプラスチック内側容器12、互いに溶接された水平方向の管ロッド18と垂直方向の管ロッド20とから成り、支持カバーとしてプラスチック内側容器12を密に取り囲む管格子フレーム14、およびプラスチック内側容器12が載置されていて管格子フレーム14が堅固に接続されている底部パレット16を有している。プラスチック内側容器12の上側にはロッド状の2つのクロスメンバ22が設けられており、これらのクロスメンバは、その両端部で、上部の管格子フレーム14の対向する2つの側壁に取り付けられている。両クロスメンバ22は、この場合、円弧状に湾曲した形状で弾性的なばねエレメント24として形成されている。クロスメンバ22の特別な構造的な構成は、クロスメンバがその両取付け点26,28の間で、直線状または線形ではなく円弧状に形成されていて、比較的大きな湾曲34を有していることを特徴とする。この場合、両取付け点26,28の間のクロスメンバ22の長さは、完全に通常ではない形式で、クロスメンバ22の端部における両取付け点26,28の直接の間隔よりも大きく形成されている。このような実施形態では、クロスメンバ22の端部における取付け点26,28はそれぞれ、管格子フレーム14の対向する2つの側壁の間で、全周にわたって延在する最上部の水平方向の管ロッド18のすぐ下方で2つの垂直ロッドに配置されている。
【0019】
具体的なケースでは、両取付け点26,28の間のクロスメンバ22の長さは、両取付け点26,28の間の直接的な間隔よりも1%~5%、好ましくは3%大きくなるように形成されている。同じ幅寸法と長さ寸法とを有する600リットル、1000リットル、または1200リットルの充填容積を有する標準的なパレットコンテナでは、両取付け点26,28の互いの間隔は約960mmであり、クロスメンバ22の効果的な長さは約993mmである。同様の標準的なパレットコンテナでは、円弧状に形成されたクロスメンバ22は、300mm~700mmの、好ましくは500mmの大きな円弧半径を有していることが望ましい。
【0020】
本発明の上述した構造的な構成は、
図2において拡大された部分図で詳しく示されている。この図では、円弧状に湾曲したクロスメンバ22は、-組み付けられた状態で-水平平面内で偏平に、プラスチック内側容器12の上面38上に載置されており、両クロスメンバ22の大きな湾曲34が互いに離れる方向を向くように方向付けられていることが明らかである。
【0021】
別の実施形態では、クロスメンバ22が、水平平面内に方向付けられた、比較的小さな半径の2つまたは3つの小さな湾曲を備えた弾性的なばねエレメントとして形成されていることが想定されてよい。
【0022】
各ケースでは、円弧状に湾曲したクロスメンバ22は、-組み付けられた状態で-それぞれ、プラスチック内側容器12の上面38から外部に成形された保持環40によってガイドされており、保持環40は、組み付けられた円弧状のクロスメンバ22の真ん中に係合するように配置されている(保持環の別の形態は、
図9に示されている)。
【0023】
図3は、約500mmの大きな円弧半径を有する、ばねエレメントとして形成された円弧状のクロスメンバ22の平面図を示している。クロスメンバは、円形のまたは方形の横断面を有する中空管として形成されていてよい。好適な実施形態では、クロスメンバ22,42は、16mm~24mmの、好適には20mmの直径と、0.8mm~1.2mmの、好適には0.9mmの壁厚とを有する円形の管成形体を有している。しかしながら、別の構成形式によれば、クロスメンバ22,42は、14mm~20mmの、好適には16mmの辺長さと、0.8mm~1.2mmの、好適には0.9mmの壁厚とを有する方形の管成形体を有していてもよい。
【0024】
図4には、2つの湾曲を備えたクロスメンバ42の別の実施形態の側面図が示されており、これらの2つの湾曲は、その端部領域において、それぞれ1つの-組み付けられた状態で見て-下方に向かって成形された、比較的小さな半径の小さな湾曲36を有しており、この小さな湾曲は上方を向いた端部を有しており、これらの2つの湾曲は(
図8に詳細に示されているように)それぞれ端面側で、全周にわたって延在する最上部の水平方向の管ロッド18に対して下方からねじ固定されている。2つの湾曲を備えたクロスメンバ42の、下方に向かって成形された小さな半径の小さな湾曲36を有する端部が、
図5に部分拡大図で示されている。2つの湾曲を有するクロスメンバ42の中空管成形体の開放端部内には、雌ねじ山44(例えば、M8またはM10)を備えたそれぞれ1つのねじナット30が堅固に装着されている(
図7も参照)。取外し不能に装着されるねじナット30は、簡単にプレス嵌め、圧潰、または溶接することができる。
【0025】
端面側で、クロスメンバ22の中空管成形体の端部内にそれぞれ1つのねじ48がねじ込まれる取付の可能性が、
図6に示されている。この場合、クロスメンバ22は、最上部の水平方向の管ロッド18のすぐ下で、端面側で外側から、-水平方向で-ねじ込まれるねじ48によって、対向する2つの垂直方向の管ロッド20の平たく圧縮された上端部に固定されている。
【0026】
図7には、堅固に装着された、雌ねじ山44を備えたねじナット30を有する(1つだけの大きな湾曲を有する)クロスメンバ22の中空管成形体の開放端部を相応の形式で示している。2つの湾曲を備えたクロスメンバ42は、上述したように端面側で下方から、管格子フレームの、全周にわたって延在する最上部の水平方向の管ロッド18に堅固に、しかしながら再び取外し可能にねじ固定される。
【0027】
2つの湾曲を備えたクロスメンバ42の端面側のねじ固定の別の取付の可能性が、
図8の拡大図に示されている。この場合、2つの湾曲を備えたクロスメンバ42の両端部は、半径方向で著しく押し込まれており、この押込み部32内に直接、相応の雌ねじ山46が成形されている。端部領域で小さな湾曲を有する、2つの湾曲を備えたクロスメンバ42は、この場合、端面側で、下方から最上部の水平方向の管ロッド18に対して、上方から-垂直方向で-ねじ込まれるねじ48によって固定される。有利には、最上部の水平方向の管ロッド18は、ねじ穴の上方でわずかに凹設されており、ねじ48は、平小ねじ、皿小ねじ、または丸小ねじとして形成されているので、ねじは上方に向かって突出しない。相応に内部に成形された雌ねじ山46を有する押込み部32は、勿論、(1つだけの大きな湾曲を有する)クロスメンバ22で形成されてもよい。端面側のねじ固定は、さらに、ねじ先端が、クロスメンバ22,42の中空管成形体内に完全に装着されて覆われているので、これまで通常は、突出したねじ先端を有していた開放されたねじ固定部においてしばしば生じていたような怪我がもはや生じ得ないという利点を有している。
【0028】
通常はまっすぐである従来のクロスメンバは、中心軸において直接、端面側でねじによって不十分に固定することしかできない。ねじを締め付ける際には、クロスメンバが一緒に回転し、クロスメンバは組付けのために、固定されなければならない。このような固定は、円弧状に湾曲したクロスメンバでは省かれる。
【0029】
上述したように、円弧状に湾曲したクロスメンバ22は、-組み付けられた状態で-それぞれ、プラスチック内側容器12の上面38から外部に成形された保持環40によってガイドされている。保持環40は、別の実施形態では、
図9に示すように、片側が開かれた支持ピン50(フック環とも呼ばれる)として形成されてもよい。この場合、円弧状のクロスメンバ22は真ん中で、外側から内側に向かって材料を肉厚にすることによって内実に形成された支持ピン50によって係合され固定される。
【0030】
クロスメンバ22,42の様々に構成された態様によって、クロスメンバ22,42の両端部を、上方の管格子フレーム14に様々な形式で固定することができる。記載した端面側の固定の他に、
図10に示すように、クロスメンバ22,42の端部52を、-自体公知の形式で-平坦にして、管格子フレーム14の最上部の水平ロッドの周囲に配置し、最上部の水平方向の管ロッド18の下側でねじ54によってねじ固定することもできる。
【0031】
組み合わされた形態では、クロスメンバ22,42は、垂直平面内に方向付けられた、比較的小さな半径の2つの小さな湾曲を有しており、かつ水平平面内に方向付けられた、比較的小さな半径の1つ、2つまたは3つの小さな湾曲を有している弾性的なばねエレメントとして形成されていてよい。このような形式の成形は、トルクに対して中立的な構成にとって重要となり得る。クロスメンバおよび取付け可能性の上述した構成は、本発明の範囲では、-技術的に可能であるならば-簡単に互いに組み合わせることができ、または交換することができる。
【0032】
総括:本発明によってクロスメンバ22,42を弾性的なばねエレメントとして構成することにより、パレットコンテナ10では、比較的簡単な形式で、管格子フレーム14の上方領域を、搬送震動および動的な衝突負荷といった不都合な作用に対して保護することができ、充填されたパレットコンテナを取り扱う際の作動安全性を高めることができる。
【符号の説明】
【0033】
10 パレットコンテナ
12 プラスチック内側容器
14 管格子フレーム
16 底部パレット
18 水平方向の管ロッド(14)
20 垂直方向の管ロッド(14)
22 クロスメンバ
24 ばねエレメント(22)
26 取付け点(22)
28 対向取付け点(22)
30 ねじナット(22)
32 押込み部(22)
34 大きな湾曲(22)
36 小さな湾曲(22)
38 上面(12)
40 保持環(38)
42 2つの湾曲を備えたクロスメンバ
44 雌ねじ山(30)
46 雌ねじ山(32)
48 ねじ(30,32)
50 フック環または支持ピン(38,12)
52 クロスメンバの端部(22,42)
54 ねじ(22,42)
【手続補正書】
【提出日】2021-05-17
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液状のまたは流動性のある充填物の保管および搬送のためのパレットコンテナ(10)であって、熱可塑性プラスチックから成る、薄壁で剛性のあるプラスチック内側容器(12)、互いに溶接された水平方向の管ロッド(18)と垂直方向の管ロッド(20)とから成る、支持カバーとして前記プラスチック内側容器(12)を密に取り囲む管格子フレーム(14)、および前記プラスチック内側容器(12)が載置されていて前記管格子フレーム(14)が堅固に接続されている底部パレット(16)を有しており、前記プラスチック内側容器(12)の上側には、ロッド状の2つのクロスメンバ(22)が設けられており、前記クロスメンバは、その両端部で、前記管格子フレーム(14)の上部の領域における対向する2つの側壁に取り付けられている、パレットコンテナ(10)において、
前記両クロスメンバ(22,42)が直線状に延在するように成形されているのではなく、それぞれ1つまたは複数の円弧状の区分を有していることにより、前記ロッド状の両クロスメンバ(22,42)が弾性的なばねエレメント(24)として形成されていることを特徴とするパレットコンテナ(10)。
【請求項2】
前記管格子フレーム(14)の前記上部の領域における、前記クロスメンバ(22,42)の両端部の両取付け点(26,28)の間の直接的な間隔よりも、前記両取付け点(26,28)の間の前記クロスメンバ(22,42)の長さが大きくなるように形成されている、請求項
1記載のパレットコンテナ(10)。
【請求項3】
前記クロスメンバ(22)は、前記両取付け点(26,28)の間で直線状ではなく円弧状に形成されていて、比較的大きな湾曲(34)を有している、請求項1
または2記載のパレットコンテナ(10)。
【請求項4】
前記クロスメンバ(22)は、-組み付けられた状態で見て-水平平面内で湾曲されており、前記大きな湾曲(34)はそれぞれ、前記管格子フレーム(14)の対向する2つの短い側壁の方向に外側に向かって方向付けられており、円弧状に湾曲した前記クロスメンバ(22)は、前記プラスチック内側容器(12)の上面(38)上に平坦に載置されており、前記両クロスメンバ(22)の前記大きな湾曲(34)は互いに離れる方向に向けられるように方向付けられている、請求項1から
3までのいずれか1項記載のパレットコンテナ(10)。
【請求項5】
前記両取付け点(26,28)の間の前記クロスメンバ(22)の長さは、前記両取付け点(26,28)の間の直線的な間隔よりも1%~5%、好ましくは3%大きくなるように形成されている、請求項1から
4までのいずれか1項記載のパレットコンテナ(10)。
【請求項6】
600リットル、1000リットル、または1200リットルの充填容積を有する標準的なパレットコンテナにおける前記両取付け点(26,28)の間隔は、約960mmであり、前記クロスメンバ(22)の効果的な長さは約993mmである、請求項1から
5までのいずれか1項記載のパレットコンテナ(10)。
【請求項7】
600リットル、1000リットル、または1200リットルの充填容積を有する標準的なパレットコンテナのための円弧状に形成された前記クロスメンバ(22)は、300mm~700mmの、好ましくは500mmの大きな円弧半径を有している、請求項1から
6までのいずれか1項記載のパレットコンテナ(10)。
【請求項8】
前記クロスメンバ(22,42)の両端部は著しく押し込まれており、押込み部(32)内には雌ねじ山(46)が直接成形されており、前記クロスメンバ(22,42)の両端部は、端面側で、前記管格子フレーム(14)の、上部の水平方向の管ロッド(18)または垂直方向の管ロッドに堅固にねじ固定されている、請求項1から
7までのいずれか1項記載のパレットコンテナ(10)。
【請求項9】
端面側で前記クロスメンバ(22,42)の両端部には、雌ねじ山(44)を備えたそれぞれ1つのねじナット(30)が装着されており、端面側で、前記管格子フレーム(14)の、上部の水平方向の管ロッド(18)または垂直方向の管ロッドに堅固にねじ固定されている、請求項1から
8までのいずれか1項記載のパレットコンテナ(10)。
【請求項10】
前記クロスメンバ(22,42)の両端部は、それぞれ端面側で、隣接する2つの垂直方向の管ロッド(20)の上部の領域にねじ固定されている、請求項1から
9までのいずれか1項記載のパレットコンテナ(10)。
【請求項11】
2つの湾曲を備えたクロスメンバ(42)が、前記両取付け点(26,28)の間で直線状には形成されておらず、前記クロスメンバの両端部において、それぞれ1つの-組み付けられた状態で見て-下方に向かって成形された、比較的小さな半径の小さな湾曲(36)を有しており、前記小さな湾曲は、それぞれ端面側で、全周にわたって延在する最上部の水平方向の管ロッド(18)に対して下方からねじ固定されている、請求項1、2、
5または6記載のパレットコンテナ(10)。
【請求項12】
前記クロスメンバ(22,42)は、16mm~24mmの、好適には20mmの直径と、0.8mm~1.2mmの、好適には0.9mmの壁厚とを有する円形の管成形体を有している、請求項1から
11までのいずれか1項記載のパレットコンテナ(10)。
【請求項13】
前記クロスメンバ(22,42)は、14mm~20mmの、好適には16mmの辺長さと、0.8mm~1.2mmの、好適には0.9mmの壁厚とを有する方形の管成形体を有している、請求項1から
12までのいずれか1項記載のパレットコンテナ(10)。
【請求項14】
前記クロスメンバ(22)は、水平平面内に方向付けられた、比較的小さな半径の2つまたは3つの小さな湾曲を有する弾性的なばねエレメントとして形成されている、請求項1
、2、5、6、8から10まで、12のいずれか1項記載のパレットコンテナ(10)。
【請求項15】
前記クロスメンバ(42)は、垂直平面内に方向付けられた、比較的小さな半径の2つの小さな湾曲と、水平平面内に方向付けられた、比較的小さな半径の2つまたは3つの小さな湾曲とを有する弾性的なばねエレメントとして形成されている、請求項1
、2、5、6、8から10まで、12、14のいずれか1項記載のパレットコンテナ(10)。
【請求項16】
円弧状に湾曲した前記クロスメンバ(22,42)は、-組み付けられた状態で-それぞれ、前記プラスチック内側容器(12)の前記上面(38)から外部に成形された保持環(40)によってガイドされており、前記保持環(40)は、円弧状に湾曲した前記クロスメンバ(22,42)の真ん中に配置されている、請求項1から
15までのいずれか1項記載のパレットコンテナ(10)。
【請求項17】
円弧状に湾曲した前記クロスメンバ(22,42)は、-組み付けられた状態で-それぞれ、前記プラスチック内側容器(12)の前記上面(38)から外部に成形されたフック環(50)の下側を通してガイドされており、前記フック環(50)は、円弧状に湾曲した前記クロスメンバ(22,42)の真ん中に配置されている、請求項1から
15までのいずれか1項記載のパレットコンテナ(10)。
【国際調査報告】