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特表2022-552921検出回路及びその駆動方法、駆動回路、装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-21
(54)【発明の名称】検出回路及びその駆動方法、駆動回路、装置
(51)【国際特許分類】
   G09G 3/3233 20160101AFI20221214BHJP
   G09G 3/3291 20160101ALI20221214BHJP
   G09G 3/20 20060101ALI20221214BHJP
   G09F 9/30 20060101ALI20221214BHJP
   H01L 51/50 20060101ALI20221214BHJP
   H01L 27/32 20060101ALI20221214BHJP
   H05B 45/60 20220101ALI20221214BHJP
【FI】
G09G3/3233
G09G3/3291
G09G3/20 623N
G09G3/20 642A
G09F9/30 338
G09F9/30 365
H05B33/14 A
H01L27/32
H05B45/60
G09G3/20 641P
G09G3/20 670J
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2019567551
(86)(22)【出願日】2019-08-27
(85)【翻訳文提出日】2019-12-06
(86)【国際出願番号】 CN2019102908
(87)【国際公開番号】W WO2021035554
(87)【国際公開日】2021-03-04
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510280589
【氏名又は名称】京東方科技集團股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BOE TECHNOLOGY GROUP CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.10 Jiuxianqiao Rd.,Chaoyang District,Beijing 100015,CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100133514
【弁理士】
【氏名又は名称】寺山 啓進
(74)【代理人】
【識別番号】100070024
【弁理士】
【氏名又は名称】松永 宣行
(74)【代理人】
【識別番号】100195257
【弁理士】
【氏名又は名称】大渕 一志
(72)【発明者】
【氏名】楊 飛
(72)【発明者】
【氏名】陳 ▲イー▼
(72)【発明者】
【氏名】王 ▲リィー▼蓉
【テーマコード(参考)】
3K107
5C080
5C094
5C380
【Fターム(参考)】
3K107AA01
3K107BB01
3K107BB08
3K107CC33
3K107EE03
3K107HH02
3K107HH05
5C080AA06
5C080BB05
5C080DD05
5C080FF11
5C080HH09
5C080JJ02
5C080JJ03
5C080JJ04
5C080JJ07
5C080KK02
5C080KK23
5C094AA37
5C094BA03
5C094BA27
5C094BA43
5C094BA52
5C094CA19
5C094DB01
5C094EA03
5C094FA01
5C094HA05
5C094HA08
5C380AA01
5C380AB06
5C380AC07
5C380AC08
5C380AC11
5C380BA39
5C380BB03
5C380BD04
5C380CA04
5C380CA13
5C380CC26
5C380CC33
5C380CC63
5C380CD013
5C380CF49
5C380DA06
5C380FA02
5C380FA21
5C380FA28
5C380GA09
5C380HA12
(57)【要約】
本開示は、検出回路及びその駆動方法、駆動回路、装置を提供する。当該検出回路は、スイッチングサブ回路と、アナログ-デジタル変換サブ回路とを含む。スイッチングサブ回路は、外部補償回路から与えられる制御信号に基づいて、センシング線と、参照電源端、リセット電源端及びアナログ-デジタル変換サブ回路との間の導通/遮断状態を制御することができるため、当該検出回路は、機能性に富む。ここで、当該センシング信号は、画素特徴値を含むことができ、あるいは、参照電源信号であってもよい。当該センシング信号が画素特徴値を含む場合、外部補償回路は、当該センシング信号に基づいて画素特徴値の補償を確実に行うことができる。当該センシング信号が参照電源信号である場合、外部補償回路は、当該センシング信号に基づいて、アナログ-デジタル変換サブ回路の変換性能の補償を確実に行うことができる。当該検出回路は、機能性に富み、補償精度が高い。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スイッチングサブ回路と、アナログ-デジタル変換サブ回路とを含む検出回路であって、
前記スイッチングサブ回路は、センシング線、外部補償回路、参照電源端、リセット電源端及び前記アナログ-デジタル変換サブ回路にそれぞれ接続され、前記外部補償回路から与えられる第1制御信号に応じて、前記センシング線と前記参照電源端との間の導通/遮断状態を制御し、前記外部補償回路から与えられる第2制御信号に応じて、前記センシング線と前記リセット電源端との間の導通/遮断状態を制御し、前記外部補償回路から与えられる第3制御信号に応じて、前記センシング線と前記アナログ-デジタル変換サブ回路との間の導通/遮断状態を制御するように用いられ、
前記アナログ-デジタル変換サブ回路は、さらに前記外部補償回路に接続され、前記センシング線との導通時に、前記センシング線からのセンシング信号をデジタル信号に変換してから前記外部補償回路に出力することによって、前記外部補償回路に、前記センシング信号に基づくデータ信号の補償を行わせるように用いられる、検出回路。
【請求項2】
前記スイッチングサブ回路は、
前記外部補償回路、前記センシング線及び前記参照電源端にそれぞれ接続され、前記第1制御信号に応じて、前記センシング線と前記参照電源端との間の導通/遮断状態を制御するための第1スイッチングコンポーネントと、
前記外部補償回路、前記センシング線及び前記リセット電源端にそれぞれ接続され、前記第2制御信号に応じて、前記センシング線と前記リセット電源端との間の導通/遮断状態を制御するための第2スイッチングコンポーネントと、
前記外部補償回路、前記センシング線及び前記アナログ-デジタル変換サブ回路にそれぞれ接続され、前記第3制御信号に応じて、前記センシング線と前記アナログ-デジタル変換サブ回路との間の導通/遮断状態を制御するための第3スイッチングコンポーネントとを含む、請求項1に記載の回路。
【請求項3】
前記第1スイッチングコンポーネントは、
制御端が前記外部補償回路に接続され、第1端が前記参照電源端に接続され、第2端が前記センシング線に接続される第1スイッチを含み、
前記第2スイッチングコンポーネントは、
制御端が前記外部補償回路に接続され、第1端が前記リセット電源端に接続され、第2端が前記センシング線に接続される第2スイッチを含み、
前記第3スイッチングコンポーネントは、
制御端が前記外部補償回路に接続され、第1端が前記アナログ-デジタル変換サブ回路に接続され、第2端が前記センシング線に接続される第3スイッチを含む、請求項2に記載の回路。
【請求項4】
前記参照電源端は、第1サブ参照電源端と、第2サブ参照電源端とを含み、
前記第1サブ参照電源端から与えられる参照電源信号の電位は、前記第2サブ参照電源端から与えられる参照電源信号の電位とは異なり、
前記第1スイッチングコンポーネントは、前記第1スイッチを2つ含み、
2つの前記第1スイッチのうち、一方の第1スイッチの第1端は、前記第1サブ参照電源端に接続され、他方の前記第1スイッチの第1端は、前記第2サブ参照電源端に接続される、請求項3に記載の回路。
【請求項5】
前記アナログ-デジタル変換サブ回路は、
一端が前記スイッチングサブ回路に接続され、他端が前記外部補償回路に接続されるアナログ-デジタル変換器を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の回路。
【請求項6】
蓄積サブ回路をさらに含み、
前記蓄積サブ回路は、前記リセット電源端、前記スイッチングサブ回路及び前記アナログ-デジタル変換サブ回路にそれぞれ接続され、前記センシング線と前記アナログ-デジタル変換サブ回路との導通時に、前記センシング線から前記スイッチングサブ回路によって前記アナログ-デジタル変換サブ回路に出力されるセンシング信号を蓄積ように用いられる、請求項1~5のいずれか一項に記載の回路。
【請求項7】
前記蓄積サブ回路は、
一端が前記スイッチングサブ回路と前記アナログ-デジタル変換サブ回路に接続され、他端が前記リセット電源端に接続される蓄積コンデンサを含む、請求項6に記載の回路。
【請求項8】
前記スイッチングサブ回路は、1つの前記第1スイッチと、1つの前記第2スイッチと、1つの前記第3スイッチを含み、
前記アナログ-デジタル変換サブ回路は、
一端が前記スイッチングサブ回路に接続され、他端が前記外部補償回路に接続されるアナログ-デジタル変換器を含み、
前記検出回路は、
一端が前記スイッチングサブ回路と前記アナログ-デジタル変換サブ回路に接続され、他端が前記リセット電源端に接続される蓄積コンデンサをさらに含む、請求項3に記載の回路。
【請求項9】
外部補償回路から与えられる第1制御信号の電位が第1電位であり、スイッチングサブ回路が、前記第1制御信号に応じて、センシング線と参照電源端とが導通するよう制御する充電段階と、
前記外部補償回路から与えられる第2制御信号の電位が第1電位であり、前記スイッチングサブ回路が、前記第2制御信号に応じて、前記センシング線とリセット電源端とが導通するよう制御するリセット段階と、
前記第1制御信号の電位と、前記第2制御信号の電位と、前記外部補償回路から与えられる第3制御信号の電位がいずれも第2電位であり、前記スイッチングサブ回路が、前記第1制御信号に応じて、前記センシング線と前記参照電源端との接続が遮断されるよう制御し、前記第2制御信号に応じて、前記センシング線と前記リセット電源端との接続が遮断されるよう制御し、前記第3制御信号に応じて、前記センシング線とアナログ-デジタル変換サブ回路との接続が遮断されるよう制御する信号収集段階と、
前記第3制御信号の電位が第1電位であり、前記スイッチングサブ回路が、前記第3制御信号に応じて、前記センシング線と前記アナログ-デジタル変換サブ回路とが導通するよう制御し、前記アナログ-デジタル変換サブ回路が、前記センシング線からのセンシング信号をデジタル信号に変換してから前記外部補償回路に出力することによって、前記外部補償回路に、前記センシング信号に基づくデータ信号の補償を行わせる信号出力段階とを含む、請求項1~8のいずれか一項に記載の検出回路を駆動するための検出回路駆動方法。
【請求項10】
前記スイッチングサブ回路は、
第1スイッチと、第2スイッチと、第3スイッチと、蓄積コンデンサとを含み、
前記アナログ-デジタル変換サブ回路は、アナログ-デジタル変換器を含み、
前記充電段階において、前記第2制御信号の電位と前記第3制御信号の電位がともに第2電位であり、前記第1スイッチがオンとなり、前記第2スイッチと前記第3スイッチがともにオフとなり、前記参照電源端が、前記参照電源端からの参照電源信号を前記第1スイッチを介して前記センシング線に出力し、
前記リセット段階において、前記第1制御信号の電位と前記第3制御信号の電位がともに第2電位であり、前記第2スイッチがオンとなり、前記第1スイッチと前記第3スイッチがともにオフとなり、前記リセット電源端が、前記リセット電源端からのリセット電源信号を、前記第2スイッチを介して前記センシング線に出力し、
前記信号収集段階において、前記第1スイッチと、前記第2スイッチと、前記第3スイッチはいずれもオフとなり、前記センシング線と、前記参照電源端、前記リセット電源端及び前記アナログ-デジタル変換サブ回路との接続がいずれも遮断され、前記センシング線が、接続先の画素ユニットのセンシング信号を収集し、
前記信号出力段階において、前記第1制御信号の電位と前記第2制御信号の電位がともに第2電位であり、前記第3スイッチがオンとなり、前記第1スイッチと前記第2スイッチがともにオフとなり、前記センシング線が、前記センシング信号を、前記第3スイッチを介して前記アナログ-デジタル変換器に出力し、前記蓄積コンデンサが、前記センシング信号を蓄積する、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
請求項1~8のいずれか一項に記載の検出回路を含むソース駆動回路。
【請求項12】
前記検出回路を複数含み、
複数の前記検出回路のうちの少なくとも2つの前記検出回路に対し、1つのアナログ-デジタル変換サブ回路が共用される、請求項11に記載のソース駆動回路。
【請求項13】
外部補償回路と、
前記外部補償回路に接続される請求項11または12に記載のソース駆動回路とを含む表示パネル駆動装置において、
前記ソース駆動回路は、
センシング線によって収集されたセンシング信号を前記外部補償回路に出力するように用いられ、
前記外部補償回路は、
前記センシング信号に基づいてデータ信号の補償を行い、補償後のデータ信号を前記ソース駆動回路に出力するように用いられ、
前記ソース駆動回路は、
さらに、前記補償後のデータ信号を、データ線を介して画素ユニットに出力するように用いられる、表示パネル駆動装置。
【請求項14】
複数の前記ソース駆動回路を含み、
前記ソース駆動回路の各々に接続されるデータ線とセンシング線は、それぞれ異なる、請求項13に記載の駆動装置。
【請求項15】
前記外部補償回路にデータ信号を与えるための第1蓄積回路と、
画素補償値を前記外部補償回路に与えるための第2蓄積回路とをさらに含み、
前記第1蓄積回路と前記第2蓄積回路は、ともに、前記画素補償値と前記センシング信号に基づいて前記データ信号の補償を行うための前記外部補償回路に接続される、請求項13または14に記載の駆動装置。
【請求項16】
表示パネルと、
請求項13~15のいずれか一項に記載の表示パネル駆動装置とを含む表示装置において、
前記駆動装置のソース駆動回路は、データ線とセンシング線を介して、前記表示パネル中の画素ユニットに接続される、表示装置。
【請求項17】
前記表示パネルは、
アレイ配列の複数の画素ユニットを含み、
同一列に位置する画素ユニットは、1本のデータ線と1本のセンシング線に接続され、かつ異なる列に位置する画素ユニットは、接続されるデータ線とセンシング線が異なる、請求項16に記載の表示装置。
【請求項18】
前記画素ユニットの各々は、
画素回路と、
前記画素回路に接続される発光素子とを含み、
前記センシング線は、
前記画素回路と前記ソース駆動回路の検出回路にそれぞれ接続される、請求項17に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、表示技術分野に係り、特に検出回路及びその駆動方法、駆動回路、装置に係る。
【背景技術】
【0002】
有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode、OLED)は、広色域、広視野角、低電力消費及びハイコントラストなどの利点から、表示パネルに広く応用されている。通常、OLED表示パネルは、複数の画素ユニットを含む。画素ユニットの各々は、画素回路及び画素回路に接続される発光素子を含むことができ、画素回路の各々は、接続相手の発光素子にデータ信号を出力して発光素子を発光駆動することができる。
【0003】
従来技術において、発光素子や画素回路のトランジスタの経年劣化によって発光素子の発光効果が劣るという問題を回避するために、外部補償方式でデータ信号の補償が行われる。ここで、外部補償方式としては、検出回路が、トランジスタの特徴パラメータ(たとえば閾値電圧)をセンシング線によって収集し、アナログ-デジタル変換器が、特徴パラメータをデジタル信号に変換してから外部補償回路に出力し、外部補償回路が、受信した特徴パラメータに基づいてデータ信号の補償を行うことを含むことができる。
【発明の概要】
【0004】
本開示は、検出回路及びその駆動方法、駆動回路、装置を提供する。前記技術案は以下のとおりである。
【0005】
一側面において、検出回路を提供する。前記検出回路は、スイッチングサブ回路と、アナログ-デジタル変換サブ回路とを含む。前記スイッチングサブ回路は、センシング線、外部補償回路、参照電源端、リセット電源端及び前記アナログ-デジタル変換サブ回路にそれぞれ接続され、前記外部補償回路から与えられる第1制御信号に応じて、前記センシング線と前記参照電源端との間の導通/遮断状態を制御し、前記外部補償回路から与えられる第2制御信号に応じて、前記センシング線と前記リセット電源端との間の導通/遮断状態を制御し、前記外部補償回路から与えられる第3制御信号に応じて、前記センシング線と前記アナログ-デジタル変換サブ回路との間の導通/遮断状態を制御するように用いられる。前記アナログ-デジタル変換サブ回路は、さらに前記外部補償回路に接続され、前記センシング線との導通時に、前記センシング線からのセンシング信号をデジタル信号に変換してから前記外部補償回路に出力することによって、前記外部補償回路に、前記センシング信号に基づくデータ信号の補償を行わせるように用いられる。
【0006】
選択可能に、前記スイッチングサブ回路は、前記外部補償回路、前記センシング線及び前記参照電源端にそれぞれ接続され、前記第1制御信号に応じて、前記センシング線と前記参照電源端との間の導通/遮断状態を制御するための第1スイッチングコンポーネントと、前記外部補償回路、前記センシング線及び前記リセット電源端にそれぞれ接続され、前記第2制御信号に応じて、前記センシング線と前記リセット電源端との間の導通/遮断状態を制御するための第2スイッチングコンポーネントと、前記外部補償回路、前記センシング線及び前記アナログ-デジタル変換サブ回路にそれぞれ接続され、前記第3制御信号に応じて、前記センシング線と前記アナログ-デジタル変換サブ回路との間の導通/遮断状態を制御するための第3スイッチングコンポーネントとを含む。
【0007】
選択可能に、前記第1スイッチングコンポーネントは、制御端が前記外部補償回路に接続され、第1端が前記参照電源端に接続され、第2端が前記センシング線に接続される第1スイッチを含む。前記第2スイッチングコンポーネントは、制御端が前記外部補償回路に接続され、第1端が前記リセット電源端に接続され、第2端が前記センシング線に接続される第2スイッチを含む。前記第3スイッチングコンポーネントは、制御端が前記外部補償回路に接続され、第1端が前記アナログ-デジタル変換サブ回路に接続され、第2端が前記センシング線に接続される第3スイッチを含む。
【0008】
選択可能に、前記参照電源端は、第1サブ参照電源端と、第2サブ参照電源端とを含む。前記第1サブ参照電源端から与えられる参照電源信号の電位は、前記第2サブ参照電源端から与えられる参照電源信号の電位とは異なる。前記第1スイッチングコンポーネントは、前記第1スイッチを2つ含む。2つの前記第1スイッチのうち、一方の第1スイッチの第1端は、前記第1サブ参照電源端に接続され、他方の前記第1スイッチの第1端は、前記第2サブ参照電源端に接続される。
【0009】
選択可能に、前記アナログ-デジタル変換サブ回路は、一端が前記スイッチングサブ回路に接続され、他端が前記外部補償回路に接続されるアナログ-デジタル変換器を含む。
【0010】
選択可能に、前記検出回路は、蓄積サブ回路をさらに含み、前記蓄積サブ回路は、前記リセット電源端、前記スイッチングサブ回路及び前記アナログ-デジタル変換サブ回路にそれぞれ接続され、前記センシング線と前記アナログ-デジタル変換サブ回路との導通時に、前記センシング線から前記スイッチングサブ回路によって前記アナログ-デジタル変換サブ回路に出力されるセンシング信号を蓄積するように用いられる。
【0011】
選択可能に、前記蓄積サブ回路は、一端が前記スイッチングサブ回路と前記アナログ-デジタル変換サブ回路に接続され、他端が前記リセット電源端に接続される蓄積コンデンサを含む。
【0012】
選択可能に、前記スイッチングサブ回路は、1つの前記第1スイッチと、1つの前記第2スイッチと、1つの前記第3スイッチを含む。前記アナログ-デジタル変換サブ回路は、一端が前記スイッチングサブ回路に接続され、他端が前記外部補償回路に接続されるアナログ-デジタル変換器を含む。前記検出回路は、一端が前記スイッチングサブ回路と前記アナログ-デジタル変換サブ回路に接続され、他端が前記リセット電源端に接続される蓄積コンデンサをさらに含む。
【0013】
別の側面において、上記の側面に記載の検出回路を駆動するための検出回路駆動方法を提供する。前記方法は、外部補償回路から与えられる第1制御信号の電位が第1電位であり、スイッチングサブ回路が、前記第1制御信号に応じて、センシング線と参照電源端とが導通するよう制御する充電段階と、前記外部補償回路から与えられる第2制御信号の電位が第1電位であり、前記スイッチングサブ回路が、前記第2制御信号に応じて、前記センシング線とリセット電源端とが導通するよう制御するリセット段階と、前記第1制御信号の電位と、前記第2制御信号の電位と、前記外部補償回路から与えられる第3制御信号の電位がいずれも第2電位であり、前記スイッチングサブ回路が、前記第1制御信号に応じて、前記センシング線と前記参照電源端との接続が遮断されるよう制御し、前記第2制御信号に応じて、前記センシング線と前記リセット電源端との接続が遮断されるよう制御し、前記第3制御信号に応じて、前記センシング線とアナログ-デジタル変換サブ回路との接続が遮断されるよう制御する信号収集段階と、前記第3制御信号の電位が第1電位であり、前記スイッチングサブ回路が、前記第3制御信号に応じて、前記センシング線と前記アナログ-デジタル変換サブ回路とが導通するよう制御し、前記アナログ-デジタル変換サブ回路が、前記センシング線からのセンシング信号をデジタル信号に変換してから前記外部補償回路に出力することによって、前記外部補償回路に、前記センシング信号に基づくデータ信号の補償を行わせる信号出力段階とを含む。
【0014】
選択可能に、前記スイッチングサブ回路は、第1スイッチと、第2スイッチと、第3スイッチと、蓄積コンデンサとを含み、前記アナログ-デジタル変換サブ回路は、アナログ-デジタル変換器を含む。
前記充電段階において、前記第2制御信号の電位と前記第3制御信号の電位がともに第2電位であり、前記第1スイッチがオンとなり、前記第2スイッチと前記第3スイッチがともにオフとなり、前記参照電源端が、前記参照電源端からの参照電源信号を、前記第1スイッチを介して前記センシング線に出力する。
前記リセット段階において、前記第1制御信号の電位と前記第3制御信号の電位がともに第2電位であり、前記第2スイッチがオンとなり、前記第1スイッチと前記第3スイッチがともにオフとなり、前記リセット電源端が、前記リセット電源端からのリセット電源信号を、前記第2スイッチを介して前記センシング線に出力する。
前記信号収集段階において、前記第1スイッチと、前記第2スイッチと、前記第3スイッチはいずれもオフとなり、前記センシング線と、前記参照電源端、前記リセット電源端及び前記アナログ-デジタル変換サブ回路との接続がいずれも遮断され、前記センシング線が、接続先の画素ユニットのセンシング信号を収集する。
前記信号出力段階において、前記第1制御信号の電位と前記第2制御信号の電位がともに第2電位であり、前記第3スイッチがオンとなり、前記第1スイッチと前記第2スイッチがともにオフとなり、前記センシング線が、前記センシング信号を、前記第3スイッチを介して前記アナログ-デジタル変換器に出力し、前記蓄積コンデンサが、前記センシング信号を蓄積する。
【0015】
また別の側面において、上記の側面に記載の検出回路を含むソース駆動回路を提供する。
【0016】
選択可能に、前記ソース駆動回路は、前記検出回路を複数含み、複数の前記検出回路のうちの少なくとも2つの前記検出回路に対し、1つのアナログ-デジタル変換サブ回路が共用される。
【0017】
さらに別の側面において、表示パネル駆動装置を提供する。前記駆動装置は、外部補償回路と、前記外部補償回路に接続される上記の側面に記載のソース駆動回路とを含む。前記ソース駆動回路は、センシング線によって収集されたセンシング信号を前記外部補償回路に出力するように用いられる。前記外部補償回路は、前記センシング信号に基づいてデータ信号の補償を行い、補償後のデータ信号を前記ソース駆動回路に出力するように用いられる。前記ソース駆動回路は、さらに、前記補償後のデータ信号を、データ線を介して画素ユニットに出力するように用いられる。
【0018】
選択可能に、前記駆動装置は、複数の前記ソース駆動回路を含み、前記ソース駆動回路の各々に接続されるデータ線とセンシング線は、それぞれ異なる。
【0019】
選択可能に、前記駆動装置は、前記外部補償回路にデータ信号を与えるための第1蓄積回路と、画素補償値を前記外部補償回路に与えるための第2蓄積回路とをさらに含む。前記第1蓄積回路と前記第2蓄積回路は、ともに、前記画素補償値と前記センシング信号に基づいて前記データ信号の補償を行うための前記外部補償回路に接続される。
【0020】
さらに別の側面において、表示装置を提供している。前記表示装置は、表示パネルと、上記の側面に記載の表示パネル駆動装置とを含む。前記駆動装置のソース駆動回路は、データ線とセンシング線を介して、前記表示パネル中の画素ユニットに接続される。
【0021】
選択可能に、前記表示パネルは、アレイ配列の複数の画素ユニットを含む。同一列に位置する画素ユニットは、1本のデータ線と1本のセンシング線に接続され、かつ異なる列に位置する画素ユニットは、接続されるデータ線とセンシング線が異なる。
【0022】
選択可能に、前記画素ユニットの各々は、画素回路と、前記画素回路に接続される発光素子とを含む。前記センシング線は、前記画素回路と前記ソース駆動回路の検出回路にそれぞれ接続される。
【図面の簡単な説明】
【0023】
本開示の実施例の技術手段をより明確に説明するために、以下、実施例の記載に必要とされる図面を簡単に紹介する。明らかに、以下の記載に関する図面は、単に本開示の一部の実施例である。当業者にとって、創造的な労働を行わない前提の下に、これらの図面から他の図面を得ることもできる。
【0024】
図1】本開示の実施例が提供する画素ユニットの構造模式図である。
図2】本開示の実施例が提供する検出回路の構造模式図である。
図3】本開示の実施例が提供する別の検出回路の構造模式図である。
図4】本開示の実施例が提供するまた別の検出回路の構造模式図である。
図5】本開示の実施例が提供するさらに別の検出回路の構造模式図である。
図6】本開示の実施例が提供する検出回路駆動方法のフローチャートである。
図7】本開示の実施例が提供する検出回路の信号端のタイミング図である。
図8】本開示の実施例が提供する別の検出回路の信号端のタイミング図である。
図9】本開示の実施例が提供するまた別の検出回路の信号端のタイミング図である。
図10】本開示の実施例が提供するさらに別の検出回路の信号端のタイミング図である。
図11】本開示の実施例が提供するさらに別の検出回路の信号端のタイミング図である。
図12】本開示の実施例が提供するソース駆動回路の構造模式図である。
図13】本開示の実施例が提供する表示パネル駆動装置の構造模式図である。
図14】本開示の実施例が提供する別の表示パネル駆動装置の構造模式図である。
図15】本開示の実施例が提供する表示装置の構造模式図である。
図16】本開示の実施例が提供する表示パネル中の画素ユニットと検出回路の接続関係の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本開示の目的、技術手段及び利点をより明確にするために、以下、図面を参照しながら、本開示の実施形態を詳細に記載する。
【0026】
本開示のすべての実施例に用いられるトランジスタは、いずれも薄膜トランジスタまたは電界効果トランジスタまたはほかの同一特性のデバイスであってもよいが、回路における作用に基づき、本開示の実施例に用いられるトランジスタは、主にスイッチングトランジスタである。ここで用いられるスイッチングトランジスタは、ソース、ドレインが対称的であるため相互に置換可能である。本開示の実施例において、ソースを第1電極、ドレインを第2電極と称し、または、ドレインを第1電極、ソースを第2電極と称する。図面での形態にしたがって、トランジスタの中間端をゲート、信号入力端をソース、信号出力端をドレインと規定する。また、本開示の実施例に用いられるスイッチングトランジスタは、P型スイッチングトランジスタとN型スイッチングトランジスタのうちのいずれか一つを含んでよい。ここで、P型スイッチングトランジスタは、ゲートがローレベルである場合に導通し、ゲートがハイレベルである場合に遮断する。N型スイッチングトランジスタは、ゲートがハイレベルである場合に導通し、ゲートがローレベルである場合に遮断する。また、本開示の各実施例の複数の信号は、いずれも第1電位、第2電位に対応しうる。第1電位、第2電位は、当該信号の電位に2つの異なる状態量を有することを示すに過ぎず、全文にわたって第1電位または第2電位に特定の値を有することを示すわけではない。
【0027】
図1は、本開示の実施例が提供する画素ユニットの構造模式図である。図1を参照すると、当該画素ユニットは、画素回路00と発光素子L1とを含むことができる。当該画素回路00は、スイッチングトランジスタM1と、駆動トランジスタT1と、検出トランジスタO1と、蓄積コンデンサC0とを含むことができる。
【0028】
ここで、当該スイッチングトランジスタM1は、ゲートがゲート線(GL:gate line)GL1に接続され、第1電極がデータ線(DL:Data Line)に接続され、第2電極が駆動トランジスタT1のゲートに接続されてもよい。当該駆動トランジスタT1は、第1電極が直流電流端ELVDDに接続され、第2電極が発光素子L1の一端に接続されてもよい。当該発光素子L1の端方は、直流電源端ELVSSに接続されてもよい。当該蓄積コンデンサC0は、一端が駆動トランジスタT1の第2電極に接続され、他端が駆動トランジスタT1のゲートに接続されてもよい。当該検出トランジスタO1は、ゲートがゲート線GL2に接続され、第1電極が駆動トランジスタT1の第2電極に接続され、第2電極がセンシング線(SL:sense line)に接続されてもよい。当該センシング線SLは、さらに外部補償回路(図1では図示せず)に接続されてもよい。
【0029】
本開示の実施例において、当該スイッチングトランジスタM1は、ゲート線GL1から与えられるゲート駆動信号に応じて、データ線DLからのデータ信号を駆動トランジスタT1のゲートに出力できる。当該蓄積コンデンサC0は、当該データ信号を蓄積できる。当該駆動トランジスタT1は、当該データ信号と直流電源端ELVDDからの直流電源信号に応じて、駆動信号を発光素子L1に出力して発光素子L1を発光駆動できる。当該検出トランジスタO1は、ゲート線GL2から与えられるゲート駆動信号に応じて、画素回路00のセンシング信号をセンシング線SLに出力できる。当該センシング信号は、駆動トランジスタT1の閾値電圧とシフト率などの画素特徴値を含むことができる。当該センシング線SLは、収集したセンシング信号を外部補償信号に出力でき、よって、外部補償回路は、当該センシング信号に基づいて、データ信号の外部補償を行うことができる。
【0030】
図2は、本開示の実施例が提供する検出回路の構造模式図である。図2に示すように、当該検出回路10は、スイッチングサブ回路101と、アナログ-デジタル変換サブ回路102とを含むことができる。
【0031】
当該スイッチングサブ回路101は、センシング線SL、外部補償回路01、参照電源端Vref、リセット電源端RST及びアナログ-デジタル変換サブ回路102にそれぞれ接続されてもよい。当該スイッチングサブ回路101は、外部補償回路01から与えられる第1制御信号に応じて、センシング線SLと参照電源端Vrefとの間の導通/遮断状態を制御し、外部補償回路01から与えられる第2制御信号に応じて、センシング線SLとリセット電源端RSTとの間の導通/遮断状態を制御し、外部補償回路01から与えられる第3制御信号に応じて、センシング線SLとアナログ-デジタル変換サブ回路102との間の導通/遮断状態を制御することができる。
【0032】
当該アナログ-デジタル変換サブ回路102は、さらに外部補償回路01に接続されてもよい。アナログ-デジタル変換サブ回路102は、センシング線SLとの導通時に、センシング線SLからのセンシング信号をデジタル信号に変換してから外部補償回路01に出力することによって、外部補償回路01に、センシング信号に基づくデータ信号の補償を行わせることができる。
【0033】
たとえば、当該スイッチングサブ回路101は、外部補償回路01から与えられる第1制御信号の電位が第1電位である場合、センシング線SLと参照電源端Vrefが導通するよう制御できる。この場合、参照電源端Vrefは、参照電源信号を、当該スイッチングサブ回路101を介してセンシング線SLに出力して、センシング線SLへの充電を実現し、すなわち、センシング線SLに対する充電機能を実現することができる。ここで、当該参照電源信号の電位は、一定の電位とすることができる。
【0034】
当該スイッチングサブ回路101は、外部補償回路01から与えられる第2制御信号の電位が第1電位である場合、センシング線SLとリセット電源端RSTが導通するよう制御できる。この場合、リセット電源端RSTは、リセット電源信号を、当該スイッチングサブ回路101を介してセンシング線SLに出力して、センシング線SLのリセットを実現し、すなわち、センシング線SLに対するリセット(reset)機能を実現することができる。
【0035】
当該スイッチングサブ回路101は、外部補償回路01から与えられる第3制御信号の電位が第1電位である場合、センシング線SLとアナログ-デジタル変換サブ回路102が導通するよう制御できる。この場合、センシング線SLは、センシング信号を当該スイッチングサブ回路101によってアナログ-デジタル変換サブ回路102に出力してセンシング信号のアナログ-デジタル変換機能を実現することができる。アナログ-デジタル変換サブ回路102は、当該センシング信号をデジタル信号に変換してから外部補償回路01に出力でき、よって、外部補償回路01は、当該センシング信号に基づいて、データ信号に対し確実な補償を行うことができる。ここで、当該センシング信号は、画素ユニットの画素特徴値を含むことができる。
【0036】
当該スイッチングサブ回路101は、さらに、第1制御信号の電位、第2制御信号の電位及び第3制御信号の電位のいずれもが第2電位である場合、センシング線SLと、参照電源端Vref、リセット電源端RST及びアナログ-デジタル変換サブ回路102との接続がいずれも遮断されるよう制御し、センシング線SLのフローティングを実現し、すなわち、センシング線SLに対するフローティング(floating)機能を実現する。
【0037】
この場合、画素ユニットの制御の下、センシング線SLには電流が流れるため、センシング線SL上の電位が上昇する。時点によっては画素ユニットの画素特徴値に変化が生じる可能性があるため、当該センシング線SL上の電位は、画素特徴値の変化を反映することができる。よって、外部補償回路は、当該センシング線SLからのセンシング信号に基づいて、データ信号に対し確実な補償を行い、画素特徴値の変化(たとえば駆動トランジスタの経年劣化)によって表示効果が劣るという問題を回避できる。
【0038】
なお、本開示の実施例において、当該第1電位は、有効電位であってもよく、当該第2電位は、無効電位であってもよく、かつ当該第1電位は、第2電位に対し高電位であってもよい。
【0039】
なお、スイッチングサブ回路101が、センシング線SLと参照電源端Vrefが導通するよう制御してから、直接、センシング線SLとアナログ-デジタル変換サブ回路102が導通するよう制御する場合、センシング線SLは、参照電源信号をセンシング信号としてアナログ-デジタル変換サブ回路102に出力し、それから、アナログ-デジタル変換サブ回路102は、センシング信号をデジタル信号に変換してから外部補償回路01に出力できる。参照電源信号の電位が一定電位であるため、外部補償回路01は、アナログ-デジタル変換サブ回路102による参照電源信号からデジタル信号への変換結果に基づいて、アナログ-デジタル変換サブ回路102の変換性能を特定することができる。さらに、外部補償回路01は、アナログ-デジタル変換サブ回路102の変換性能に基づいて、データ信号に対し確実な補償を行うが、外部補償回路01によるアナログ-デジタル変換サブ回路102の校正機能(すなわちADC校正機能)と称してもよい。
【0040】
スイッチングサブ回路101は、センシング線SLと参照電源端Vrefが導通するよう制御してから、センシング線SLとリセット電源端RSTが導通するよう制御し、さらにセンシング線SLと、参照電源端Vref、リセット電源端RST及びアナログ-デジタル変換サブ回路102との接続をいずれも遮断するよう制御し、最後にセンシング線SLとアナログ-デジタル変換サブ回路102が導通するよう制御することによって、センシング線SLに対する充電機能、リセット機能及びフローティング機能を順に実現でき、センシング信号のアナログ-デジタル変換機能を実現することができる。さらに、センシング線SLによって接続先の画素ユニットのセンシング信号を収集する機能を実現することができる。よって、外部補償回路01は、センシング線SLによって収集されたセンシング信号に基づいて、データ信号に対する確実な補償を実現できる。
【0041】
当該検出回路10は、センシング線SLに対する充電、リセット及びフローティングの実現が可能であり、かつセンシング信号のアナログ-デジタル変換機能の実現が可能である。そのため、当該検出回路10は、外部補償回路01の制御の下、アナログ-デジタル変換サブ回路102を校正するための信号を外部補償回路01に与えるとともに、画素ユニットの画素特徴値の外部補償を行うための信号を外部補償回路01に与える。当該検出回路は、機能性に富み、外部補償の検出回路のほとんどの機能に対する要求を満たし、さらに補償効果を高め、表示品質を保証する。
【0042】
以上の記載をまとめると、本開示の実施例は、検出回路を提供し、当該検出回路にスイッチングサブ回路とアナログ-デジタル変換サブ回路とを含む。当該スイッチングサブ回路は、外部補償回路から与えられる制御信号に基づいて、センシング線と、参照電源端、リセット電源端及びアナログ-デジタル変換サブ回路との間の導通/遮断状態を制御することができるため、当該検出回路は、機能性に富む。
【0043】
ここで、スイッチングサブ回路が、センシング線と、参照電源端及びアナログ-デジタル変換サブ回路とが順に導通するよう制御する場合、センシング線は、参照電源信号を、スイッチングサブ回路を介してアナログ-デジタル変換サブ回路に出力することができる。それに応じて、アナログ-デジタル変換サブ回路が受信するセンシング信号は、参照電源信号であってもよい。この場合、アナログ-デジタル変換サブ回路が、センシング信号をデジタル信号に変換してから外部補償回路に出力すると、外部補償回路は、変換結果に基づいてアナログ-デジタル変換サブ回路の変換性能を特定し、その変換性能に基づいて、データ信号に対し確実な補償を行うことができる。よって、アナログ-デジタル変換サブ回路の変換性能の確実な補償が実現される。
【0044】
センシング線と、参照電源端、リセット電源端及びアナログ-デジタル変換サブ回路とが順に導通するよう制御する場合、センシング線は、画素特徴値を、スイッチングサブ回路を介してアナログ-デジタル変換サブ回路に出力することができる。それに応じて、アナログ-デジタル変換サブ回路が受信するセンシング信号は、画素特徴値を含むことができる。この場合、アナログ-デジタル変換サブ回路が、センシング信号をデジタル信号に変換してから外部補償回路に出力すると、外部補償回路は、受信したセンシング信号に基づいて、画素ユニットに出力されるデータ信号に対し確実な補償を行うことができる。よって、画素特徴値の確実な補償が実現される。当該検出回路は、機能性に富み、かつ外部補償回路の補償精度を向上させる。
【0045】
図3は、本開示の実施例が提供する別の検出回路の構造模式図である。図3に示すように、当該スイッチングサブ回路101は、第1スイッチングコンポーネント1011と、第2スイッチングコンポーネント1012と、第3スイッチングコンポーネント1013とを含むことができる。
【0046】
図3を参照すると、当該第1スイッチングコンポーネント1011は、外部補償回路01、センシング線SL及び参照電源端Vrefにそれぞれ接続されてもよい。当該第1スイッチングコンポーネント1011は、第1制御信号に応じて、センシング線SLと参照電源端Vrefとの間の導通/遮断状態を制御できる。
【0047】
たとえば、当該第1スイッチングコンポーネント1011は、第1制御信号の電位が第1電位である場合、センシング線SLと参照電源端Vrefが導通するよう制御できる。よって、参照電源端Vrefは、参照電源信号を、当該第1スイッチングコンポーネント1011を介してセンシング線SLに出力し、センシング線SLへの充電を実現する。また、当該第1スイッチングコンポーネント1011は、さらに、第1制御信号の電位が第2電位である場合、センシング線SLと参照電源端Vrefとの接続が遮断されるよう制御できる。
【0048】
当該第2スイッチングコンポーネント1012は、外部補償回路01、センシング線SL及びリセット電源端RSTにそれぞれ接続されてもよい。第2スイッチングコンポーネント1012は、第2制御信号に応じて、センシング線SLとリセット電源端RSTとの間の導通/遮断状態を制御できる。
【0049】
たとえば、当該第2スイッチングコンポーネント1012は、第2制御信号の電位が第1電位である場合、センシング線SLとリセット電源端RSTが導通するよう制御できる。よって、リセット電源端RSTは、リセット電源信号を、第2スイッチングコンポーネント1012を介してセンシング線SLに出力し、センシング線SLのリセットを実現できる。よって、センシング線SLに対する充電電位をより安定化させ、表示品質を保証できる。また、当該第2スイッチングコンポーネント1012は、さらに、第2制御信号の電位が第2電位である場合、センシング線SLとリセット電源端RSTとの接続が遮断されるよう制御できる。
【0050】
選択可能に、本開示の実施例において、当該リセット電源端RSTは、接地端であってもよい。もちろん、当該リセット電源端RSTは、第2電位の電源信号を提供可能な電源信号端であってもよい。
【0051】
当該第3スイッチングコンポーネント1013は、外部補償回路01、センシング線SL及びアナログ-デジタル変換サブ回路102にそれぞれ接続されてもよい。当該第3スイッチングコンポーネント1013は、第3制御信号に応じて、センシング線SLとアナログ-デジタル変換サブ回路102との間の導通/遮断状態を制御できる。
【0052】
たとえば、当該第3スイッチングコンポーネント1013は、第3制御信号の電位が第1電位である場合、センシング線SLとアナログ-デジタル変換サブ回路102とが導通するよう制御できる。よって、センシング線SLは、センシング信号を、当該第3スイッチングコンポーネント1013を介してアナログ-デジタル変換サブ回路102に出力できる。さらに、アナログ-デジタル変換サブ回路102は、センシング信号をデジタル信号に変換してから外部補償回路01に出力できる。よって、外部補償回路01は、受信したセンシング信号に基づいて、データ信号に対し確実な補償を行うことができる。また、当該第3スイッチングコンポーネント1013は、さらに、第3制御信号の電位が第2電位である場合、センシング線SLとアナログ-デジタル変換サブ回路102との接続が遮断されるよう制御できる。
【0053】
選択可能に、図3を参照すると、当該検出回路10は、蓄積サブ回路103をさらに含むことができる。当該蓄積サブ回路103は、スイッチングサブ回路101、アナログ-デジタル変換サブ回路102及びリセット電源端RSTにそれぞれ接続されてもよい。当該蓄積サブ回路103は、センシング線SLとアナログ-デジタル変換サブ回路102との導通時に、センシング線SLからスイッチングサブ回路101を介してアナログ-デジタル変換サブ回路102に出力されるセンシング信号を蓄積することができる。
【0054】
蓄積サブ回路103を設置してセンシング信号を蓄積することによって、センシング信号の電位を安定に保つことができ、さらに、センシング信号がアナログ-デジタル変換サブ回路102に確実に出力されるよう保証することができる。
【0055】
図4は、本開示の実施例が提供するまた別の検出回路の構造模式図である。図4に示すように、当該第1スイッチングコンポーネント1011は、第1スイッチK1を含むことができる。当該第2スイッチングコンポーネント1012は、第2スイッチK2を含むことができる。当該第3スイッチングコンポーネント1013は、第3スイッチK3を含むことができる。
【0056】
第1スイッチK1は、制御端が外部補償回路(図4では図示せず)に接続され、第1端が参照電源端Vrefに接続され、第2端がセンシング線SLに接続されてもよい。
【0057】
第2スイッチK2は、制御端が外部補償回路(図4では図示せず)に接続され、第1端がリセット電源端RSTに接続され、第2端がセンシング線SLに接続されてもよい。
【0058】
第3スイッチK3は、制御端が外部補償回路(図4では図示せず)に接続され、第1端がアナログ-デジタル変換サブ回路102に接続され、第2端がセンシング線SLに接続されてもよい。
【0059】
図5は、本開示の実施例が提供するさらに別の検出回路の構造模式図である。図5に示すように、当該参照電源端Vrefは、第1サブ参照電源端Vref1と、第2サブ参照電源端Vref2とを含むことができる。それに応じて、当該第1スイッチングコンポーネント1011は、第1スイッチK1を2つ含むことができる。
【0060】
当該第1スイッチングコンポーネント1011に含まれる2つの第1スイッチK1のうち、一方の第1スイッチK1の第1端が第1サブ参照電源端Vref1に接続され、他方の第1スイッチK1の第1端が第2サブ参照電源端Vref2に接続されてもよい。
【0061】
ここで、当該第1サブ参照電源端Vref1から与えられる参照電源信号の電位は、第2サブ参照電源端Vref2から与えられる参照電源信号の電位とは異なってよい。たとえば、当該第1サブ参照電源端Vref1から与えられる参照電源信号の電位は、1Vであり、当該第2サブ参照電源端Vref2から与えられる参照電源信号の電位は、2Vである。
【0062】
もちろん、当該第1サブ参照電源端Vref1から与えられる参照電源信号の電位は、第2サブ参照電源端Vref2から与えられる参照電源信号の電位とは同じであってもよい。たとえば、当該第1サブ参照電源端Vref1から与えられる参照電源信号の電位と、当該第2サブ参照電源端Vref2から与えられる参照電源信号の電位は、ともに1ボルト(V)である。
【0063】
選択可能に、図4図5を参照すると、当該アナログ-デジタル変換サブ回路102は、アナログ-デジタル変換器ADCを含むことができる。当該アナログ-デジタル変換器ADCは、一端がスイッチングサブ回路101に接続され、他端が外部補償回路01(図4図5ではともに図示せず)に接続されてもよい。
【0064】
選択可能に、図4図5を参照すると、当該蓄積サブ回路103は、蓄積コンデンサC1を含むことができる。
【0065】
当該蓄積コンデンサC1は、一端がスイッチングサブ回路101とアナログ-デジタル変換サブ回路102に接続され、他端がリセット電源端RSTに接続されてもよい。
【0066】
なお、当該蓄積コンデンサC1のキャパシタンスは、センシング線SLの寄生容量Cs1のキャパシタンスより小さくてもよい。蓄積コンデンサC1のキャパシタンスを小さく設定することによって、センシング線SLからアナログ-デジタル変換サブ回路102に出力されるセンシング信号の電位を、変化させずに維持することができる。
【0067】
選択可能に、図4図5を参照すると、当該検出回路のリセット電源端RSTは、ともに接地端であってもよい。
【0068】
選択可能に、図4を参照すると、当該スイッチングサブ回路101は、1つの第1スイッチK1と、1つの第2スイッチK2と、1つの第3スイッチK3を含むことができる。1つの第1スイッチK1しか設置しないことによって、補償効果を保証した上で、検出回路10の構造を簡略化することができる。
【0069】
以上の記載をまとめると、本開示の実施例は、検出回路を提供し、当該検出回路は、スイッチングサブ回路とアナログ-デジタル変換サブ回路とを含むことができる。当該スイッチングサブ回路が、外部補償回路から与えられる制御信号に基づいて、センシング線と、参照電源端、リセット電源端及びアナログ-デジタル変換サブ回路との間の導通/遮断状態を制御することができるため、当該検出回路は、機能性に富む。
【0070】
ここで、スイッチングサブ回路が、センシング線と、参照電源端及びアナログ-デジタル変換サブ回路とが順に導通するよう制御する場合、センシング線は、参照電源信号を、スイッチングサブ回路を介してアナログ-デジタル変換サブ回路に出力することができる。それに応じて、アナログ-デジタル変換サブ回路が受信するセンシング信号は、参照電源信号であってもよい。この場合、アナログ-デジタル変換サブ回路が、センシング信号をデジタル信号に変換して外部補償回路に出力すると、外部補償回路は、変換結果に基づいてアナログ-デジタル変換サブ回路の変換性能を特定し、その変換性能に基づいて、データ信号に対し確実な補償を行うことができる。よって、アナログ-デジタル変換サブ回路の変換性能の確実な補償が実現される。
【0071】
センシング線と、参照電源端、リセット電源端及びアナログ-デジタル変換サブ回路とが順に導通するよう制御する場合、センシング線は、画素特徴値を、スイッチングサブ回路を介してアナログ-デジタル変換サブ回路に出力することができる。それに応じて、アナログ-デジタル変換サブ回路が受信するセンシング信号は、画素特徴値を含むことができる。この場合、アナログ-デジタル変換サブ回路がセンシング信号をデジタル信号に変換してから外部補償回路に出力すると、外部補償回路は、受信したセンシング信号に基づいて、画素ユニットに出力されるデータ信号に対し確実な補償を行うことができる。よって、画素特徴値の確実な補償が実現される。当該検出回路は、機能性に富み、かつ外部補償回路の補償精度を向上させる。
【0072】
図6は、本開示の実施例が提供する検出回路駆動方法であり、図2図5のいずれかに示される検出回路を駆動するために用いられる。図6に示すように、当該方法は、以下のステップを含むことができる。
【0073】
ステップ601の充電段階において、外部補償回路から与えられる第1制御信号の電位が第1電位であり、スイッチングサブ回路は、第1制御信号に応じて、センシング線と参照電源端とが導通するよう制御する。
【0074】
たとえば、充電段階において、外部補償回路から与えられる第1制御信号の電位は、第1電位であってよく、スイッチングサブ回路は、当該第1制御信号の制御の下、センシング線と参照電源端が導通するよう制御できる。よって、参照電源端は、参照電源信号をセンシング線に出力してセンシング線への充電を実現でき、すなわちセンシング線に対する充電機能を実現できる。そして、当該充電段階において、外部補償回路から与えられる第2制御信号の電位と第3制御信号の電位は、ともに第2電位であってよく、スイッチングサブ回路は、第2制御信号の制御の下、センシング線とリセット電源端との接続が遮断されるよう制御でき、第3制御信号の制御の下、センシング線とアナログ-デジタル変換サブ回路との接続が遮断されるよう制御できる。なお、センシング線への十分な充電を保証するために、当該充電段階の継続時間を長くしてもよい。
【0075】
ステップ602のリセット段階において、外部補償回路から与えられる第2制御信号の電位が第1電位であり、スイッチングサブ回路は、第2制御信号に応じて、センシング線とリセット電源端とが導通するよう制御する。
【0076】
たとえば、リセット段階において、外部補償回路から与えられる第2制御信号の電位は、第1電位であってよく、スイッチングサブ回路は、当該第2制御信号の制御の下、センシング線とリセット電源端が導通するよう制御できる。よって、リセット電源端は、リセット電源信号をセンシング線に出力してセンシング線のリセットを実現でき、すなわちセンシング線に対するリセット機能を実現できる。そして、当該リセット段階において、外部補償回路から与えられる第1制御信号の電位と第3制御信号の電位は、ともに第2電位であってよく、スイッチングサブ回路は、第1制御信号の制御の下、センシング線と参照電源端との接続が遮断されるよう制御でき、第3制御信号の制御の下、センシング線とアナログ-デジタル変換サブ回路との接続が遮断された状態を維持するよう制御できる。
【0077】
ステップ602の信号収集段階において、第1制御信号の電位と、第2制御信号の電位と、外部補償回路から与えられる第3制御信号の電位は、いずれも第2電位であり、スイッチングサブ回路は、第1制御信号に応じて、センシング線と参照電源端との接続が遮断されるよう制御し、第2制御信号に応じて、センシング線とリセット電源端との接続が遮断されるよう制御し、第3制御信号に応じて、センシング線とアナログ-デジタル変換サブ回路との接続が遮断されるよう制御する。
【0078】
たとえば、信号収集段階において、外部補償回路から与えられる第1制御信号の電位と、第2制御信号の電位と、第3制御信号の電位は、いずれも第2電位であってよく、スイッチングサブ回路は、当該第1制御信号、第2制御信号、第3制御信号の制御の下、センシング線と、参照電源端、リセット電源端及びアナログ-デジタル変換サブ回路との接続がそれぞれ遮断されるよう制御できる。よって、センシング線は、検出回路のどの端にも接続されず、センシング線のフローティング機能が実現される。
【0079】
この場合、画素ユニットの制御の下、センシング線SLには電流が流れるため、センシング線SL上の電位が上昇する。時点によっては、画素ユニットの画素特徴値に変化が生じる可能性があるため、当該センシング線SL上の電位は、画素特徴値の変化を反映することができる。よって、外部補償回路は、当該センシング線SLからのセンシング信号に基づいて、データ信号に対し確実な補償を行い、画素特徴値の変化(たとえば駆動トランジスタの経年劣化)によって表示効果が劣るという問題を回避できる。
【0080】
ステップ604の信号出力段階において、第3制御信号の電位が第1電位であり、スイッチングサブ回路は、第3制御信号に応じて、センシング線とアナログ-デジタル変換サブ回路が導通するよう制御し、アナログ-デジタル変換サブ回路は、センシング線からのセンシング信号をデジタル信号に変換してから外部補償回路に出力することによって、外部補償回路に、センシング信号に基づくデータ信号の補償を行わせる。
【0081】
たとえば、信号出力段階において、外部補償回路から与えられる第3制御信号の電位が第1電位であってよく、スイッチングサブ回路は、当該第3制御信号の制御の下、センシング線とアナログ-デジタル変換サブ回路が導通するよう制御でき、センシング線は、センシング信号を、スイッチングサブ回路を介してアナログ-デジタル変換サブ回路に出力できる。当該センシング信号は、画素ユニットの画素特徴値を含むことができる。アナログ-デジタル変換サブ回路は、受信したセンシング信号をデジタル信号に変換してから外部補償回路に出力することによって、外部補償回路に、受信したセンシング信号に基づくデータ信号の補償を確実に行わせる。そして、当該信号出力段階において、外部補償回路から与えられる第1制御信号の電位と第2制御信号の電位は、ともに第2電位であってよく、スイッチングサブ回路は、第1制御信号の制御の下、センシング線と参照電源端との接続が遮断された状態を維持するよう制御でき、第2制御信号の制御の下、センシング線とリセット電源端との接続が遮断された状態を維持するよう制御できる。
【0082】
なお、上記ステップ601を実行してから直接ステップ604を実行する場合、センシング線からスイッチングサブ回路を介してアナログ-デジタル変換サブ回路に出力されるセンシング信号は、参照電源信号であってよい。この場合、アナログ-デジタル変換サブ回路が当該参照電源信号をデジタル信号に変換してから外部補償回路に出力すると、外部補償回路は、受信したセンシング信号に基づいて、アナログ-デジタル変換サブ回路の変換性能を特定し、さらにアナログ-デジタル変換サブ回路の変換性能に基づいて、データ信号に対しさらに確実な補償を行うことができる。当該機能は、アナログ-デジタル変換サブ回路に対する校正機能と称されてもよい。
【0083】
以上の記載をまとめると、本開示の実施例は、検出回路駆動方法を提供する。スイッチングサブ回路は、外部補償回路から与えられる制御信号に基づいて、センシング線と、参照電源端、リセット電源端及びアナログ-デジタル変換サブ回路との間の導通/遮断を制御することができるため、当該検出回路は、機能性に富む。
【0084】
ここで、スイッチングサブ回路が、センシング線と、参照電源端、アナログ-デジタル変換サブ回路とが順に導通するよう制御する場合、センシング線は、参照電源信号を、スイッチングサブ回路を介してアナログ-デジタル変換サブ回路に出力することができる。それに応じて、アナログ-デジタル変換サブ回路が受信するセンシング信号は、参照電源信号であってよい。この場合、アナログ-デジタル変換サブ回路が、センシング信号をデジタル信号に変換して外部補償回路に出力すると、外部補償回路は、変換結果に基づいてアナログ-デジタル変換サブ回路の変換性能を特定し、その変換性能に基づいて、データ信号に対し確実な補償を行うことができる。よって、アナログ-デジタル変換サブ回路の変換性能の確実な補償が実現される。
【0085】
センシング線と、参照電源端、リセット電源端及びアナログ-デジタル変換サブ回路とが順に導通するよう制御する場合、センシング線は、画素特徴値を、スイッチングサブ回路を介してアナログ-デジタル変換サブ回路に出力することができる。それに応じて、アナログ-デジタル変換サブ回路が受信するセンシング信号は、画素特徴値を含むことができる。この場合、アナログ-デジタル変換サブ回路がセンシング信号をデジタル信号に変換してから外部補償回路に出力すると、外部補償回路は、受信したセンシング信号に基づいて、画素ユニットに出力されるデータ信号に対し確実な補償を行うことができる。よって、画素特徴値の確実な補償が実現される。当該検出回路は、機能性に富み、かつ外部補償回路の補償精度を向上させる。
【0086】
選択可能な実現形態として、図1に示す画素ユニット、図4に示す検出回路、接地端であるリセット電源端RST、第2電位に対し高電位である第1電位を例とし、本開示の実施例が提供する検出回路の駆動原理を詳細に紹介する。図4を参照して分かるように、当該スイッチングサブ回路101は、第1スイッチK1と、第2スイッチK2と、第3スイッチK3と、蓄積コンデンサC1を含むことができ、アナログ-デジタル変換サブ回路102は、アナログ-デジタル変換器ADCを含むことができる。
【0087】
図7は、本開示の実施例が提供する検出回路の信号端のタイミング図である。図7に示すように、充電段階t1において、第1制御信号のCon1の電位が第1電位であり、第2制御信号Con2の電位と第3制御信号Con3の電位はともに第2電位である。第1スイッチK1がオンとなり、第2スイッチK2と第3スイッチK3がともにオフとなると、参照電源端Vrefは、参照電源端Vrefからの参照電源信号を、第1スイッチK1を介してセンシング線SLに出力し、センシング線SLへの充電を実現できる。
【0088】
また、図7を参照して分かるように、当該参照電源信号の電位はV1であってよく、当該電位V1によってセンシング線SLの電位を安定に保つことができ、すなわちセンシング線SL上の電位をV1にすることができる。なお、センシング線SLへの十分な充電を保証するために、当該充電段階t1の継続時間を長くしてもよい。
【0089】
リセット段階t2において、第1制御信号Con1の電位と第3制御信号Con3の電位は、ともに第2電位であり、第2制御信号Con2の電位は第1電位であり、第2スイッチK2がオンとなり、第1スイッチK1と第3スイッチK3がともにオフとなる。リセット電源端RSTは、リセット電源端RSTからのリセット電源信号を、第2スイッチK2を介してセンシング線SLに出力する。当該リセット電源信号の電位は第2電位であってよく、よって、センシング線SLのリセットを実現し、センシング線SL上に蓄積されている電荷を放出し、次の段階の信号収集に備えることができる。
【0090】
信号収集段階t3において、第1制御信号Con1の電位、第2制御信号Con2の電位及び第3制御信号Con3の電位は、いずれも第2電位であり、第1スイッチK1、第2スイッチK2、第3スイッチK3はいずれもオフとなる。センシング線SLと、参照電源端Vref、リセット電源端RST及びアナログ-デジタル変換サブ回路102との接続がいずれも遮断され、検出回路10において、センシング線SLに対するフローティング機能が実現される。
【0091】
この場合、画素ユニットの制御の下、センシング線SLには電流が流れるため、センシング線SL上の電位が徐々に上昇する。たとえば、図7を参照すると、センシング線SL上の電位は曲線状に上昇することができ、または、図8を参照すると、センシング線SL上の電位は直線状に上昇することができる。時点によっては、画素ユニットの画素特徴値に変化が生じる可能性があるため、当該センシング線SL上の電位は、画素特徴値の変化を反映することができる。よって、外部補償回路は、当該センシング線SLからのセンシング信号に基づいて、データ信号に対し確実な補償を行い、画素特徴値の変化(たとえば駆動トランジスタの経年劣化)によって表示効果が劣るという問題を回避できる。
【0092】
信号出力段階t4において、第1制御信号Con1の電位と第2制御信号Con2の電位がともに第2電位であり、第3制御信号Con3の電位が第1電位である。第3スイッチK3がオンとなり、第1スイッチK1と第2スイッチK2がともにオフとなり、センシング線SLが、センシング信号を、第3スイッチK3を介してアナログ-デジタル変換器ADCに出力し、蓄積コンデンサC1は、センシング信号を蓄積することができる。また、C1は、センシング線SLの寄生容量Cs1より遥かに小さいため、センシング信号を、アナログ-デジタル変換器ADCに、変化させずに伝送することを保証できる。その後、アナログ-デジタル変換器ADCは、収集したセンシング信号をデジタル信号に変換して外部補償回路01に出力でき、よって、外部補償回路01は、当該センシング信号に基づいて、データ信号に対し確実な補償を行うことができる。
【0093】
選択可能に、図7図8を参照すると、充電段階t1~信号収集段階t3において、ゲート線GL2から与えられるゲート駆動信号の電位が第1電位に維持されることによって、検出トランジスタO1とスイッチングトランジスタM1は、オンに維持される。この場合、センシング線SLに出力される参照電源信号とリセット電源信号は、ともに検出トランジスタO1を介して駆動トランジスタT1の第2電極に出力される。さらに、駆動トランジスタT1の第2電極の電位Vsを一定値にすることができる。駆動トランジスタT1のゲート-ソース電位差Vgsが駆動トランジスタT1の閾値電圧Vth以上である場合、駆動トランジスタT1は、正常に導通して発光素子L1を発光駆動することができる。そのため、駆動トランジスタT1の第2電極の電位Vsを一定値に制御することによって、外部補償回路は、予め決められた駆動トランジスタT1の閾値電圧Vthに基づいて、データ信号の電位に対し確実な調整を行うことができ、駆動トランジスタT1のゲート電位Vgに対する確実な調整を実現できる。
【0094】
なお、図7を参照すると、駆動トランジスタT1の閾値電圧Vthをセンシング線SLによって確実に収集するために、充電段階t1~信号収集段階t3において、ゲート線GL1から与えられるゲート駆動信号の電位は、第1電位に維持されてもよい。それに応じて、スイッチングトランジスタM1は、常にオン状態に維持される。さらに、データ線DLは、スイッチングトランジスタM1を介して、駆動トランジスタT1のゲートに一定電位のデータ信号を継続的に与える。そして、信号収集段階t3において、センシング線SLと、参照電源端Vref、リセット電源端RST及びアナログ-デジタル変換サブ回路102との接続がいずれも遮断されるため、直流電源端ELVDDは、駆動トランジスタT1のソースに充電することができる。よって、駆動トランジスタT1のソース電位Vsが変化し、駆動トランジスタT1のゲート-ソース電位差Vgsを絶えず変化させることができる。よって、センシング線SLは、収集した駆動トランジスタT1のソース電位Vsに基づいて、駆動トランジスタT1の閾値電圧Vthを特定することができる。図7に示す信号収集段階t3において、センシング線SL上の電位の変化は、収集した駆動トランジスタT1のソース電位Vsの変化を示すことができる。
【0095】
図8を参照すると、センシング線SLによって駆動トランジスタT1のシフト率を確実に収集するために、充電段階t1とリセット段階t2において、ゲート線GL1から与えられるゲート駆動信号の電位は、第1電位であってよく、リセット段階t2の後に、ゲート線GL1から与えられるゲート駆動信号の電位は、第2電位であってよい。それに応じて、信号収集段階t3の前に、スイッチングトランジスタM1は、早めにオフにすることができる。さらに、信号収集段階t3において、データ線DLは、スイッチングトランジスタM1を介して、駆動トランジスタT1のゲートにデータ信号を与えることができない。蓄積コンデンサC0のカップリング作用の下、駆動トランジスタT1のゲート電位変化量とソース電位変化量とは等しくてもよく、すなわち駆動トランジスタT1のゲート-ソース電位差Vgsは、一定に維持されてもよい。よって、センシング線SLは、収集した駆動トランジスタT1のソース電位Vsに基づいて、駆動トランジスタT1のシフト率を特定することができる。図8に示す信号収集段階t3において、センシング線SL上の電位の変化は、収集した駆動トランジスタT1のソース電位Vsの変化を示すことができる。
【0096】
選択可能に、図9を参照すると、アナログ-デジタル変換サブ回路に対する校正機能が行われる際の検出回路10の各信号端のタイミング図が示されている。図9に示すように、上記充電段階t1を実行した後に、直接上記信号出力段階t4を実行してもよいが、その具体的な駆動原理については、上述の記載を参照できる。
【0097】
信号出力段階t4を実行した後に、センシング線SLは、参照電源信号をセンシング信号としてアナログ-デジタル変換器に出力でき、アナログ-デジタル変換器は、参照電源信号をデジタル信号に変換してから外部補償回路に出力できる。よって、外部補償回路は、アナログ-デジタル変換器の変換結果に基づいて、アナログ-デジタル変換器の変換性能を特定し、特定したアナログ-デジタル変換器の変換性能に基づいて、データ信号に見合った確実な補償を行い、すなわち、アナログ-デジタル変換器に対する校正機能を実現することができる。
【0098】
なお、図7図9のタイミング図について、参照電源端Vrefから与えられる参照電源信号の電位は、異なっていてもよく、同じであってもよい。
【0099】
別の選択可能な実現形態として、図1に示す画素ユニット、図5に示す検出回路、接地端であるリセット電源端RST、第2電位に対し高電位である第1電位を例とし、本開示の実施例が提供する検出回路の駆動原理を詳細に紹介する。図5を参照して分かるように、当該スイッチングサブ回路101は、2つの第1スイッチK1と、1つの第2スイッチK2と、1つの第3スイッチK3と、蓄積コンデンサC1を含むことができ、アナログ-デジタル変換サブ回路102は、アナログ-デジタル変換器ADCを含むことができる。参照電源端Vrefは、第1サブ参照電源端Vref1と第2サブ参照電源端Vref2とを含み、第1制御信号Conは、第1サブ制御信号Con11と第2サブ制御信号Con12とを含むことができる。
【0100】
図10は、本開示の実施例が提供する検出回路の信号端のタイミング図である。図10に示すように、充電段階t1において、第1サブ制御信号のCon11の電位が第1電位であり、第2サブ制御信号Con12の電位、第2制御信号Con2の電位及び第3制御信号Con3の電位はいずれも第2電位である。2つの第1スイッチK1のうち、第1サブ制御信号Con11によって制御される1つの第1スイッチK1がオンとなり、第2スイッチK2と第3スイッチK3がともにオフとなり、オンである第1スイッチK1に接続されるサブ参照電源端(たとえば第1サブ参照電源端Vref1)が、参照電源信号を、当該第1スイッチK1を介してセンシング線SLに与え、センシング線SLへの充電を実現できる。また、図9を参照して分かるように、当該サブ参照電源信号の電位がV1であってよく、当該電位V1によってセンシング線SLの電位を安定に保つことができ、すなわちセンシング線SL上の電位をV1に維持することができる。
【0101】
リセット段階t2において、第1制御信号の電位と第3制御信号の電位がともに第2電位であり、第2制御信号の電位が第1電位であり、第2スイッチK2がオンとなり、2つの第1スイッチK1と第3スイッチK3がともにオフとなる。リセット電源端RSTが、リセット電源端RSTからのリセット電源信号を、第2スイッチK2を介してセンシング線SLに出力し、センシング線SLのリセットを実現する。
【0102】
信号収集段階t3において、第1制御信号の電位、第2制御信号の電位及び第3制御信号の電位のいずれも第2電位であり、2つの第1スイッチK1、第2スイッチK2、第3スイッチK3はいずれもオフとなる。センシング線SLと、第1サブ参照電源端Vref1、第2サブ参照電源端Vref2、リセット電源端RST及びアナログ-デジタル変換サブ回路102との接続がいずれも遮断され、即ち、検出回路10は、フローティング機能に進むことができる。この場合、画素ユニットの制御の下、センシング線SLには電流が流れる。図10を参照すると、センシング線SL上の電位は徐々に上昇し、かつセンシング線SL上の電位は曲線状に上昇することができる。
【0103】
信号出力段階t4において、第1制御信号の電位と第2制御信号の電位がともに第2電位であり、第3制御信号の電位が第1電位である。第3スイッチK3がオンとなり、2つの第1スイッチK1と第2スイッチK2はいずれもオフとなり、センシング線SLが、センシング信号を、第3スイッチK3を介してアナログ-デジタル変換器ADCに出力でき、蓄積コンデンサC1は、センシング信号を蓄積することができる。また、C1は、Cs1より小さくてもよい。その後、アナログ-デジタル変換器ADCは、収集したセンシング信号をデジタル信号に変換してから外部補償回路01に出力できる。よって、外部補償回路は、当該センシング信号に基づいて、データ信号に対し確実な補償を行うことができる。
【0104】
選択可能に、図11を参照すると、アナログ-デジタル変換器に対する校正機能が行われる際の検出回路10の各信号端のタイミング図が示される。図11に示すように、上記充電段階t1を実行した後に、直接上記信号出力段階t4を実行してもよいが、その具体的な駆動原理について、上述の記載を参照できる。
【0105】
なお、アナログ-デジタル変換器に対する校正機能を実現する際に、図11を参照すると、充電段階t1において、第1サブ制御信号Con11の電位は、第2電位であってよく、第2サブ制御信号Con12の電位は、第1電位である。すなわち、別のサブ参照電源端(たとえば第2サブ参照電源端Vref2)に接続される第1スイッチKは、オンであってもよい。すなわち、異なる機能を実現する際、異なる第1スイッチK1を導通するよう制御することによって、各第1スイッチK1の使用寿命を延ばすことができる。
【0106】
以上の記載をまとめると、本開示の実施例は、検出回路駆動方法を提供する。スイッチングサブ回路が、外部補償回路から与えられる制御信号に基づいて、センシング線と、参照電源端、リセット電源端及びアナログ-デジタル変換サブ回路との間の導通/遮断を制御することができるため、当該検出回路は、機能性に富む。
【0107】
ここで、スイッチングサブ回路が、センシング線と、参照電源端及びアナログ-デジタル変換サブ回路とが順に導通するよう制御する場合、センシング線は、参照電源信号を、スイッチングサブ回路を介してアナログ-デジタル変換サブ回路に出力することができる。それに応じて、アナログ-デジタル変換サブ回路が受信するセンシング信号は、参照電源信号であってもよい。この場合、アナログ-デジタル変換サブ回路が、センシング信号をデジタル信号に変換して外部補償回路に出力すると、外部補償回路は、変換結果に基づいてアナログ-デジタル変換サブ回路の変換性能を特定し、その変換性能に基づいて、データ信号に対し確実な補償を行うことができる。よって、アナログ-デジタル変換サブ回路の変換性能の確実な補償が実現される。
【0108】
センシング線と、参照電源端、リセット電源端及びアナログ-デジタル変換サブ回路とが順に導通するよう制御する場合、センシング線は、画素特徴値を、スイッチングサブ回路を介してアナログ-デジタル変換サブ回路に出力することができる。それに応じて、アナログ-デジタル変換サブ回路で受信されるセンシング信号は、画素特徴値を含むことができる。この場合、アナログ-デジタル変換サブ回路が、センシング信号をデジタル信号に変換してから外部補償回路に出力すると、外部補償回路は、受信したセンシング信号に基づいて、画素ユニットに出力されるデータ信号に対し確実な補償を行うことができる。よって、画素特徴値の確実な補償が実現される。当該検出回路は、機能性に富み、かつ外部補償回路の補償精度を向上させる。
【0109】
図12は、本発明の実施例が提供するソース駆動回路の構造模式図である。図12に示すように、当該ソース駆動回路02は、上記図2図5のいずれに示される検出回路10を含むことができる。
【0110】
選択可能に、当該ソース駆動回路02は、検出回路10を複数含むことができ、かつ複数の検出回路10のうちの少なくとも2つの検出回路10に対し、1つのアナログ-デジタル変換サブ回路102を共用することができる。
【0111】
たとえば、図12を参照すると、示されているソース駆動回路02は、計2つの検出回路10を含み、かつ当該2つの検出回路10に対し、1つのアナログ-デジタル変換サブ回路102を共用することができる。すなわち、図12を参照すると、当該2つの検出回路10に含まれるスイッチングサブ回路101は、ともに、同一のアナログ-デジタル変換サブ回路102に接続される。
【0112】
なお、複数の検出回路10を複数のグループに分け、各グループに少なくとも2つの検出回路10を含むとする。すると、検出回路は、グループ毎に同一のアナログ-デジタル変換サブ回路102を共用し、かつ検出回路は、各グループで異なるアナログ-デジタル変換サブ回路102を共用することができる。または、複数のグループの検出回路に対し、同一のアナログ-デジタル変換サブ回路102を共用することができる。
【0113】
アナログ-デジタル変換サブ回路102は、アナログ信号からデジタル信号への変換機能を実現するためにのみ用いられ、かつ各スイッチングサブ回路101は単独で制御が可能であるため、1つのアナログ-デジタル変換サブ回路102を共用することによって、補償効果を保証した上で、ソース駆動回路の構造を簡略化することができる。
【0114】
なお、当該検出回路10は、ソース駆動回路に集積されてもよく、または、当該ソース駆動回路から独立して設置され、信号線によってソース駆動回路に接続されてもよい。
【0115】
図13は、本開示の実施例が提供する表示パネル駆動装置の構造模式図である。図13に示すように、当該駆動装置は、外部補償回路01と、外部補償回路01に接続される上記の側面に記載のソース駆動回路02とを含むことができる。
【0116】
ここで、ソース駆動回路02は、センシング線によって感知されたセンシング信号(Sdata)を、外部補償回路01に出力できる。外部補償回路01は、当該センシング信号に基づいて、データ信号の補償を行うことができ、補償後のデータ信号DATAをソース駆動回路02に出力できる。ソース駆動回路02は、さらに補償後のデータ信号をデータ線によって画素ユニットに出力できる。
【0117】
選択可能に、図14は、本開示の実施例が提供する別の表示パネル駆動装置の構造模式図である。図14に示すように、当該駆動装置は、複数のソース駆動回路02(図14では3つのソース駆動回路02が示されている)を含むことができる。また、図14を参照して分かるように、ソース駆動回路02の各々に接続されるデータ線DLとセンシング線SLは、それぞれ異なる。
【0118】
選択可能に、図13を参照すると、当該駆動装置は、第1蓄積回路03と、第2蓄積回路04とをさらに含むことができる。当該第1蓄積回路03と第2蓄積回路04は、ともに、外部補償回路01に接続されてもよい。
【0119】
第1蓄積回路03は、外部補償回路01にデータ信号を与えることができ、第2蓄積回路04は、画素補償値を外部補償回路01に与えることができる。
【0120】
当該画素補償値とは、センシング線SLによって、直近に収集した画素ユニットの画素特徴値(たとえば駆動トランジスの閾値電圧とシフト率)である。選択可能に、各画素ユニットが、赤緑青の3つのサブ画素ユニットを含むのであれば、図13に示すように、当該データ信号は、RGBデータであってもよく、当該RGBデータが補償前のデータ信号である。それに応じて、外部補償回路01は、画素補償値とセンシング信号に基づいて、当該データ信号に対し確実な補償を行うことができる。たとえば、外部補償回路01は、計算、変換及び補償などのアルゴリズムによって、当該画素補償値とセンシング信号を処理することができる。
【0121】
選択可能に、図13を参照すると、当該第1蓄積回路03は、さらに、タイミング(Timing)制御信号を外部補償回路01に与えることができる。外部補償回路01は、当該タイミング制御信号に基づいてソース制御信号SCS(source control signal)をソース駆動回路02に出力でき、よって、ソース駆動回路02は、当該SCSに基づいて、データ信号を画素ユニットに確実に出力できる。
【0122】
図13を参照すると、当該駆動装置は、さらにゲート駆動回路05を含むことができる。当該ゲート駆動回路05は、外部補償回路01に接続されてもよい。当該外部補償回路01は、タイミング制御信号に基づいてゲート制御信号GCS(gate control signal)を生成してゲート駆動回路05に出力できる。当該ゲート駆動回路05は、GCSに基づいてゲート駆動信号をゲート線GL1、GL2に出力できる。
【0123】
図15は、本開示の実施例が提供する表示装置の構造模式図である。図15に示すように、当該表示装置は、表示パネル200と、図13または14に示される駆動装置100とを含むことができる。
【0124】
図15を参照すると、当該駆動装置100のソース駆動回路02は、データ線DLを介して表示パネル200の中の画素ユニット000に接続されてもよい。当該ソース駆動回路02は、センシング線SLに接続された画素ユニット000のセンシング信号を、センシング線SLによって収集し、データ線DLに接続された画素ユニット000に対し、データ線DLを介してデータ信号を出力できる。
【0125】
選択可能に、図14図15を合わせて見ると、当該表示パネル200は、アレイ配列の複数の画素ユニット000を含むことができ、かつ同一列に位置する画素ユニット000は、1本のデータ線DLと1本のセンシング線SLに接続されてもよく、かつ異なる列に位置する画素ユニット000に接続されるデータ線DLとセンシング線SLは異なっていてもよい。図14に示すように、計m列の画素ユニット000が示されている。1列目の画素ユニット000は、データ線DL1とセンシング線SL1に接続され、最終列目の画素ユニット000は、データ線DLmとセンシング線SLmに接続される。
【0126】
選択可能に、図15を参照すると、当該ゲート駆動回路04は、ゲート線GL1、GL2を介して、表示パネル200中の画素ユニット000に接続されてもよい。当該ゲート駆動回路04は、ゲート線GL1、GL2を介して、ゲート駆動信号を画素ユニットに出力できる。選択可能に、当該外部補償回路01は、タイミングコントローラTcon(timing controller)であってもよく、または、当該Tconに集積される回路であってもよい。
【0127】
選択可能に、図16は、本開示の実施例が提供する表示パネル中の画素ユニットと検出回路との接続関係の模式図である。図16に示すように、画素ユニット000の各々は、画素回路00と、当該画素回路00に接続される発光素子L1とを含むことができる。
【0128】
本開示の実施例において、図16を参照すると、センシング線SLは、画素回路00とソース駆動回路02中の検出回路10にそれぞれ接続されてもよい。ここで、画素回路00の構造は、図1に示す画素回路の構造模式図を参照でき、検出回路10の構造は、図4または図5に示す検出回路の構造模式図を参照する。図16は、図4に示す検出回路10を例として説明する。
【0129】
選択可能に、当該表示装置は、液晶パネル、電子ペーパー、OLEDパネル、AMOLEDパネル、携帯電話、タブレットパソコン、テレビ、ディスプレイ、ノートパソコン、デジタルフォトフレーム、ナビゲータなど、表示機能を有するあらゆる製品や部材であってよい。
【0130】
記載の利便化及び簡略化のために、以上に記載した検出回路、各サブ回路、各コンポーネント、ソース駆動回路、駆動装置及び表示装置の具体的な作動過程については、当業者にとって自明であるため、上記方法の実施例における対応する過程を参照でき、ここでは繰り返して記載しない。
【0131】
以上の記載は、本開示の選択可能な実施例に過ぎず、本開示を限定するためのものではない。本開示の精神と原則内で為されるあらゆる修正、均等物の置換及び改良などは、すべて本開示の保護範囲に含まれるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
【国際調査報告】