(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-21
(54)【発明の名称】パンチング装置
(51)【国際特許分類】
B21D 28/34 20060101AFI20221214BHJP
【FI】
B21D28/34 H
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022523662
(86)(22)【出願日】2020-10-19
(85)【翻訳文提出日】2022-06-08
(86)【国際出願番号】 IB2020059803
(87)【国際公開番号】W WO2021079252
(87)【国際公開日】2021-04-29
(31)【優先権主張番号】102019000019421
(32)【優先日】2019-10-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】507385752
【氏名又は名称】サルヴァニーニ イタリア エッセ.ピ.ア.
【氏名又は名称原語表記】SALVAGNINI ITALIA S.p.A.
【住所又は居所原語表記】VIA GUIDO SALVAGNINI, 51, I-36040 SAREGO (VI), ITALY
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】弁理士法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】フィガッティ,ディエゴ
(72)【発明者】
【氏名】サジン,ステファーノ
【テーマコード(参考)】
4E048
【Fターム(参考)】
4E048LA07
(57)【要約】
パンチング装置(1)がパンチホルダ(2)およびパンチングツール(3,13,23)を含み、前記パンチホルダ(2)は、前記パンチングツール(3,13,23)をスライド可能に受容するのに適した取り付けキャビティ(5)を備えるガイド体(4)と、当該ガイド体(4)に接続され、ねじ継手を用いて前記パンチングツール(3,13,23)の第二の接続端(32,42,52)に接続された第一の接続端(9,19)を有する打撃要素(7,17)を備える駆動組立体(6)とを含み、前記ねじ継手は、調整ストローク(C)に沿った前記打撃要素(7,17)に対する前記パンチングツール(3,13,23)の直線移動のための相対回転を可能にし、前記パンチング装置は、前記接続端の一方(9,42)内に作られ、前記接続端の他方(32,19)を受容するように配置された接続キャビティ(15,45)内に固定された第一の端(11)と、前記他方の接続端(32,19)の停止キャビティ(34,24,54)に挿入され、当該停止キャビティ(34,24,54)内でスライドする第二の端(12)とを有する停止要素(10)を含み、当該停止要素(10)の前記第二の端(12)は、前記停止要素(10)が前記停止キャビティ(34,24,54)から離脱することを防止するように、かつ前記パンチングツール(3,13,23)の前記調整ストローク(C)を停止するように、前記停止キャビティ(34,24,54)の開口に設けられた第二の停止手段(35,25)に当接するように配置された第一の停止手段(22)を備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パンチホルダ(2)およびパンチングツール(3,13,23)を含む、パンチング機用のパンチング装置(1)であって、
前記パンチホルダ(2)が、前記パンチングツール(3,13,23)をスライド可能に受容するのに適した取り付けキャビティ(5)を備えるガイド体(4)と、該ガイド体(4)に接続された駆動組立体(6)であって、前記パンチング機のラムと相互作用するのに適した第一の動作端(8,18)と、ねじ継手を用いて前記パンチングツール(3,13,23)の第二の接続端(32,42,52)に結合された第一の接続端(9,19)とを有する打撃要素(7,17)を備える駆動組立体(6)とを含み、
前記ねじ継手が、該ねじ継手の係合部(20)が最大長(L1)を有する初期調整位置(A)と該係合部(20)が最小長(L2)を有する最終調整位置(B)との間の調整ストローク(C)に沿った前記打撃要素(7,17)に対する前記パンチングツール(3,13,23)の直線移動のための前記打撃要素(7,17)と前記パンチングツール(3,13,23)の間の相対回転を可能にするパンチング装置(1)において、
該パンチング装置(1)が、第一の端(11)および第二の端(12)を有する停止要素(10)を含み、前記第一の端(11)が、前記接続端の一方(9,42)内に作られ、前記接続端の他方(32、19)を受容するように配置された接続キャビティ(15,45)内に固定され、前記第二の端(12)が、前記他方の接続端(32,19)内に作られた停止キャビティ(34,24,54)に挿入され、
前記初期調整位置(A)と前記最終調整位置(B)の間で前記パンチングツール(3,13,23)の前記直線移動中に前記停止キャビティ(34,24,54)内でスライドし、前記第二の端(12)が、前記停止キャビティ(34,24,54)から前記停止要素(10)が離脱することを防止するように、かつ前記最終調整位置(B)で前記パンチングツール(3,13,23)の前記調整ストローク(C)を停止するように、前記停止キャビティ(34,24,54)の開口に設けられた第二の停止手段(35,25)に当接するように配置された第一の停止手段(22)を備えることを特徴とするパンチング装置(1)。
【請求項2】
前記パンチングツール(3,13,23)が、前記第二の接続端(32,42,52)とは反対側の第二の動作端(36,46,56)であって、打ち抜き対象のピース(100)と相互作用することができる切断端(36a,46a,56a)を備え、前記パンチングツール(3,13,23)の前記調整ストローク(C)よりも長い定められた研磨長(Ls)を有する第二の動作端(36,46,56)を含む、請求項1に記載のパンチング装置。
【請求項3】
前記パンチングツール(3,13)が、前記第二の接続端(32,42)を備えるパンチチップホルダ(31,41)と、前記第二の接続端(32,42)とは反対側で前記パンチチップホルダ(31,41)に可逆的に固定され、第二の動作端(36,46)を備えるパンチチップ(33,43)と、を含み、前記第二の動作端(36,46)が、前記第二の接続端(32,42)とは反対側であり、切断端(36a,46a)を備え、打ち抜き対象のピース(100)と相互作用するように適合されている、請求項1または2に記載のパンチング装置(1)。
【請求項4】
前記パンチングツール(23)が、前記第二の接続端(52)と、該第二の接続端(52)とは反対側であり、切断端(56a)を備え、打ち抜き対象のピース(100)と相互作用するように適合された第二の動作端(56)とを備える単一体のパンチを含む、請求項1または2に記載のパンチング装置(1)。
【請求項5】
前記第二の接続端(52)とは反対側であり、打ち抜き対象のピース(100)と相互作用するように適合された前記パンチングツール(3,13,23)の第二の動作端(36,46,56)が前記パンチホルダ(2)内に収納される非動作時の内部位置(N)と、該第二の動作端(36,46,56)が、前記パンチホルダ(2)から突出し、前記ピース(100)を打ち抜くようにそれぞれの切断端(36a,46a,56a)によって下方のパンチングダイ(60)の中へ貫通する動作時の外部位置(T)との間に含まれる加工ストローク(W)に従って、前記ガイド体(4)に対して縦軸(X)に沿って前記パンチングツール(3,13,23)を直線的に移動させるために、前記打撃要素(7,17)が前記ラムによって駆動される、請求項1~4の何れか一項に記載のパンチング装置(1)。
【請求項6】
前記パンチホルダ(2)が抜き取り要素(27)を含み、該抜き取り要素(27)が、前記パンチングツール(3,13,23)が突出する前記ガイド体(4)の第一の端部(4a)に固定され、下方のパンチングダイ(60)にピース(100)が当接した状態を保つように適合され、前記パンチングツール(3,13,23)の第二の動作端(36,46,56)の出口のためのそれぞれの開口を備え、該第二の動作端(36,46,56)が、前記第二の接続端(52)とは反対側であり、打ち抜き対象のピース(100)と相互作用するように適合されている、請求項1~5の何れか一項に記載のパンチング装置(1)。
【請求項7】
前記パンチングツール(3,13,23)が、前記打撃要素(7,17)に対して前記最終調整位置(B)かつ前記ガイド体(4)に対して前記動作時の外部位置(T)でも、前記第二の動作端(36,46,56)によって前記抜き取り要素(27)と衝突しないように、前記停止要素(10)の大きさが決められ、前記停止要素(10)の前記第一の端(11)が前記接続キャビティ(15,45)内に固定される、請求項6が請求項5に従属するときの、請求項6に記載のパンチング装置(1)。
【請求項8】
前記接続キャビティ(15)が、前記打撃要素(7)の前記第一の接続端(9)内に作られており、前記パンチングツール(3,23)の、雄ねじが切られた前記第二の接続端(32,52)を受容および係合するようにねじが切られて適合された外側部分(15a)と、前記停止要素(10)の前記第一の端(11)を受容するように適合され、前記第一の端(11)に固定された内側部分(15b)とを含み、前記停止要素(10)の前記第二の端(12)が、前記パンチングツール(3,23)の前記第二の接続端(32,52)内に作られた前記停止キャビティ(34,54)にスライド可能に収容されている、請求項1~7の何れか一項に記載のパンチング装置(1)。
【請求項9】
前記接続キャビティ(45)が、前記パンチングツール(13)の前記第二の接続端(42)内に作られており、前記打撃要素(17)の、雄ねじが切られた前記第一の接続端(19)を受容および係合するようにねじが切られて適合された外側部分(45a)と、前記停止要素(10)の前記第一の端(11)を受容するように適合され、前記第一の端(11)に固定された内側部分(45b)とを含み、前記停止要素(10)の前記第二の端(12)が、前記打撃要素(17)の前記第一の接続端(19)内に作られた前記停止キャビティ(24)にスライド可能に収容されている、請求項1~7の何れかに記載のパンチング装置(1)。
【請求項10】
前記停止要素(10)が円筒形を有する、請求項1~9の何れか一項に記載のパンチング装置(1)。
【請求項11】
前記停止要素(10)の前記第一の停止手段(22)が、前記第二の端(12)の縁上に作られた環状突起を含む、請求項10に記載のパンチング装置(1)。
【請求項12】
前記第二の停止手段(35、25)が、前記停止キャビティ(34,24,54)の前記開口に作られたそれぞれの内側環状溝に収容された少なくとも一つの弾性リングを含む、請求項1~11の何れか一項に記載のパンチング装置(1)。
【請求項13】
前記駆動組立体(6)が、前記パンチングツール(3,13,23)が突出する第一の端部(4a)とは反対側の前記ガイド体(4)の第二の端部(4b)に固定された基部要素(16)であって、縦軸(X)に沿って前記打撃要素(7,17)をスライド可能に案内するように配置された基部要素(16)と、該基部要素(16)と前記打撃要素(7,17)の前記第一の動作端(8,18)との間に介在されて、ピース(100)の打ち抜き後に該ピース(100)から前記パンチングツール(3,13,23)を抜き取るように前記打撃要素(7,17)を上昇位置に戻す弾性手段(28)とを含む、請求項1~12の何れか一項に記載のパンチング装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、金属ピースおよび/または金属板を加工するための機械に関し、特に、パンチング機に設置することができ、関連のパンチホルダ内に位置決めされるパンチングツールの位置を、特に当該パンチングツールの研磨作業後の組み付け後に調整および制御することを可能にするパンチング装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一つまたは複数のパンチング装置を備えるパンチング機であって、各パンチング装置が、パンチホルダと、当該パンチホルダにスライド可能かつ取り外し可能に収容されたパンチングツールまたはパンチとを含むパンチング機の使用は、金属板加工等の分野で知られている。
【0003】
より正確には、前記パンチホルダは、一般に、前記パンチを軸方向にスライド可能に受容するように適合された取り付けキャビティを有するガイド体と、前記パンチング機のプレス組立体のラムからのパンチング力を前記パンチに伝達するように適合された駆動組立体とを含む。前記駆動組立体は基部要素を含み、当該基部要素は、前記ガイド体に固定されて打撃要素をスライド可能に支持し、当該打撃要素は軸方向に移動可能であり、前記プレス組立体の前記ラムと相互作用するように適合された第一の上端と、前記パンチの接続端に結合可能で、前記パンチの動作端または切断端とは反対側の第二の下端とを備える。
【0004】
前記駆動組立体は、弾性手段、いわゆる「ばねパック(spring pack)」をさらに含み、当該弾性手段は、前記ガイド体または前記基部要素と前記打撃要素の前記第一の上端との間に介在され、前記ラムの駆動後に(機械加工されたピースから切断ツールを離脱させるために)上昇位置に前記打撃要素を戻すように配置されている。
【0005】
大型で複雑かつ高価な標準パンチの代わりに、切断チップまたはパンチチップと、それぞれのパンチホルダまたはアダプタとをパンチング要素としてパンチ装置で使用することができる。より小さな大きさを有するためより安価なパンチチップは、特定のチップホルダまたはアダプタを用いて前記パンチホルダ内に取り付けられ、当該チップホルダまたはアダプタが前記打撃要素に接続される。
【0006】
標準的な単体のパンチと、それぞれのアダプタに取り付けられたパンチチップの両方を意味する切断ツールは、一つまたは複数の切刃を備える切断端を有する少なくとも一つの動作部と、一般に当該動作部よりも大きな寸法(直径)を有し、前記打撃要素または前記アダプタとの接続のために配置された接続部とを含む。
【0007】
前記パンチホルダは、一般に、後退中または戻り中にワークからの前記切断ツールの抜き取りを容易にするため、およびパンチング実行中のパンチングの品質およびワーク位置決めの精度を向上させるために、前記ガイド体の一端に固定された抜き取り要素であって、前記切断ツールの前記切断端が突出する開口を備え、前記ワークを下方のパンチングダイに押圧することによって前記ワークと当接した状態が維持される抜き取り要素を含む。
【0008】
パンチング装置のいくつかの他の構成および実施形態が知られているが、一般に、いわゆるパンチ組立体を形成するための前記駆動組立体の前記打撃要素と前記パンチングツール(パンチ、または前記パンチチップを支持したアダプタ)との間の接続は、常にねじ継手を用いて行われる。実際、この継手により、前記パンチ組立体の長さを調整することが可能になる、すなわち、前記打撃要素に対する前記切断ツールの位置、より正確には前記切断端の位置を、前記パンチまたはパンチホルダに対して前記打撃要素を回転させることによって調整することが可能になる。
【0009】
前記打撃要素に対する前記切断ツール(パンチまたはパンチチップ)の位置の調整、すなわち、前記パンチ組立体の長さの調整は、使用時の摩耗による前記ツールの切断能力の漸進的な損失後に周期的に行わなければならないメンテナンス作業である前記切断端の前記(一つまたは複数の)切刃の研磨後に、前記切断ツールを前記パンチホルダに取り付けた後で必要である。
【0010】
しかしながら、前記切断ツールの研磨により、前記ツール自体の全長、より正確にはその前記動作部の減少が生じ、したがって、前記ツールが前記パンチホルダに再び組み付けられたら、前記ツールは、特に、前記打撃要素に対して決められた位置に前記パンチホルダ内の前記ツールの前記切断端を位置決めするように前記二つの構成要素同士を決められた量または長さだけ螺合することによって、すなわち、前記ピースを適切に切断または打ち抜く、決められた長さを有するパンチ組立体を形成することによって、前記打撃要素に対して(直接または前記アダプタを介して)適切に接続されなければならない。
【0011】
実際、前記ラムの加工ストロークは予め設定されており、すなわち、切断/打ち抜き対象の板またはピースの厚みと、当該ピース下方の前記ダイ内の前記切断ツールの決められた貫通深さとに基づいて定められている。このため、前記切断ツールの、特にその前記切断端の初期動作位置および最終動作位置は、前記加工ストロークの長さによって定められている。
【0012】
このため、前記パンチ組立体の長さの調整の不正確な管理は、前記ピースに対する機械加工の不正確な実行(前記ピースへの不十分な貫通)につながるおそれがある一方で、前記切断ツール、前記パンチホルダおよび前記パンチング機の損傷にもつながるおそれがある。
【0013】
後者の場合は、最大許容限界を超えて前記切断ツールの過度の研磨が行われたとき、すなわち、前記動作部の長さが過度に減少し、前記ラムの前記加工ストロークよりも短くなってしまったときに生じる。
【0014】
このため、前記切断ツール(動作部)の長さの過度の減少により、前記切断ツール(特にその本体)は、前記加工ストローク中に前記抜き取り要素と衝突し、前記抜き取り要素と、場合によっては前記パンチホルダおよびパンチング装置の全体とを損傷するおそれがある。
【0015】
さらに、前記切断ツールの長さの過度の減少は、(前記切断端の位置を変えずに維持するために)前記打撃要素と前記パンチ(またはアダプタ)の間の前記ねじ継手の螺合部または係合部の減少を招き、このような螺合部は、前記ラムによってかけられる前記パンチング力を支持および伝達するには不十分である。より正確には、前記パンチおよび前記打撃要素の係合ねじ山は、動作時に過度の応力を受けると損傷し、前記パンチの交換だけでなく、前記パンチホルダから外さなくてはならない前記打撃要素の交換も必要になるおそれがある。
【0016】
これらの欠点を克服するために、前記打撃要素と前記パンチの間の最終的な相対回転角度の幅を適切な目視基準を用いて表示することによって、または前記打撃要素およびパンチを互いに対して回転させる(既知の長さの)角度ピッチの数をカウントすることを可能にすることによって、前記パンチ組立体の長さ、特に前記打撃要素と前記パンチ(またはアダプタ)の間の前記ねじ継手の前記係合部の長さを調整および制御することを可能にするパンチング装置が知られており、いずれの場合も、前記ねじ継手のねじ山ピッチが既知である。
【0017】
これらの解決策により、作業者は、前記ラムの前記ストロークに加えて、前記切断ツールに行われた研磨の程度、すなわち、その長さと、前記打撃要素と前記パンチの間の前記ねじ継手の前記螺合部の最大長および最小長とを正確に知っている限りは、行われた前記調整の量を知り、その結果として当該調整後の前記パンチ組立体の長さ、すなわち、前記切断端の位置を知り、上記の欠点を回避することができる。このため、前記調整の手順はかなり面倒であり、熟練の作業者からの多くの手入れおよび注意を必要とする。
【0018】
しかも、このような既知の解決策は、作業者が前記パンチ組立体の長さに対して不正確な調整を行ってしまうことを防止しない。
【0019】
国際公開第94/07663号は、可変長のパンチング組立体を開示しており、当該可変長のパンチング組立体は、パンチの全長を調整することを可能にし、当該パンチの軸方向に調整可能な動作要素とパンチホルダとを含む。当該パンチホルダは、ガイドブッシュ内に少なくとも部分的に収納され、負荷されたばねによって前記ガイドブッシュに対して軸方向に押し込まれている。当該パンチ組立体は、前記パンチホルダに対してパンチ駆動要素をロックして前記パンチの長さの調整を防止するようにロック位置で動作可能なロック手段を含む。当該ロック手段は、少なくともn個のロック歯を有するロック構成要素を含み、前記少なくともn個のロック歯は、ロック位置とロック解除位置の両方で前記パンチホルダ上に作られた対応する一組のN個の第一のロック歯と、前記軸方向の調整可能なパンチ駆動要素に対して前記少なくともn個のロック歯のm×n個の可能な係合の向きを提供する、前記軸方向に調整可能なパンチ駆動要素上に作られたm×n個の複数の第二のロック歯とに係合される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0020】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0021】
本発明の一つの目的は、パンチング機用の既知のパンチング装置、特に、パンチホルダと、当該パンチホルダの打撃要素に可逆的に固定されてパンチ組立体を形成するパンチングツールとを含むパンチング装置を改善することである。
【0022】
別の目的は、前記パンチ組立体の長さ、特に前記打撃要素に対する前記パンチングツールの位置の調整を制御することを可能にし、前記切断ツールおよび/またはパンチホルダの損傷を招くおそれのある不正確な調整を防止するパンチング装置を得ることである。
【0023】
さらなる目的は、前記パンチ組立体の長さの調整が、不慣れな作業者による不慮の誤りのおそれもなく安全に行われることができるパンチング装置を提供することである。
【0024】
別の目的は、単純で頑強かつ信頼性の高い構造のパンチング装置を得ることである。
【課題を解決するための手段】
【0025】
これらおよび他の目的は、下記に提示する請求項のうちの一つまたは複数に記載のパンチング装置によって達成される。
【0026】
本発明は、その例示的かつ非限定的な実施形態を示す添付の図面を参照すれば、より深く理解して実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】パンチングダイおよびワークに関連付けられた本発明のパンチング装置の正面図である。
【
図2】初期調整位置にあり、かつ非動作時の内部位置および破線で示す動作時の外部位置にある、パンチチップを支持するパンチチップホルダを含むパンチングツールに接続された打撃要素をスライド可能に収容するパンチホルダを特に示す、
図1の平面II‐IIに従う断面図である。
【
図3】動作時の外部位置および破線で示す非動作時の内部位置にある、前記パンチングツールに接続された前記打撃要素を示す
図2に示すような断面図である。
【
図4】前記初期調整位置にある、前記打撃要素および前記パンチングツールの接続端の内側の停止要素を示す
図2の拡大詳細図である。
【
図5】最終調整位置かつ前記非動作時の内部位置にある、前記パンチングツールに接続された前記打撃要素を示す
図2に示すような断面図である。
【
図6】前記最終調整位置かつ前記動作時の外部位置にある、前記パンチングツールに接続された前記打撃要素を示す
図5に示すような断面図である。
【
図7】前記最終調整位置にある、前記打撃要素および前記パンチングツールの前記接続端の内側の前記停止要素を示す
図5の拡大詳細図である。
【
図8】前記最終調整位置にあり、かつ前記動作時の外部位置および破線で示す前記非動作時の内部位置にある、単一体のパンチングツールに接続された前記打撃要素を示す、本発明の前記パンチング装置の一変形例を示す、
図2に示すような断面図である。
【
図9】前記最終調整位置かつ前記動作時の外部位置にある、パンチチップを支持するパンチチップホルダを含むパンチングツールに接続された打撃要素を示す、本発明の前記パンチング装置の別の変形例を示す、
図2に示すような断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
図1から
図7を参照すると、本発明のパンチング装置1が示されており、当該パンチング装置1は、ピース100、特に一枚の金属板に切断および打ち抜きを行うための図示しないパンチング機に関連付けることができる。
【0029】
前記パンチング装置1は、パンチホルダ2およびパンチングツール3を含む。前記パンチホルダ2は、前記パンチングツール3をスライド可能に受容するように適合された、取り付けキャビティ5、特に縦軸Xに沿って延在する貫通キャビティを備えるガイド体4と、当該ガイド体4に接続された駆動組立体6であって、前記パンチング機のラムと相互作用するように配置された第一の動作端8と、ねじ継手を用いて前記パンチングツール3の第二の接続端32に結合された第一の接続端9とを有する打撃要素7を備える駆動組立体6とを含む。前記ねじ継手により、初期調整位置Aと最終調整位置Bの間の調整ストロークCに沿う前記打撃要素7に対する前記パンチングツール3の直線移動のための前記打撃要素7と前記パンチングツール3の間の相対回転が可能になる。
【0030】
前記初期調整位置Aでは、前記打撃要素7および前記パンチングツールの前記二つの接続端9,32同士を接合する前記ねじ継手の係合部20が最大長L1を有し、前記最終調整位置Bでは、前記係合部20は最小長L2を有する。前記最小長L2は、前記打撃要素7によって前記パンチングツール3に伝達される力に適した前記ねじ継手の前記係合部20における係合ねじ山の数を保証するような長さであり、すなわち、当該ねじ山が動作時に過度の応力を受けて損傷することを防止するような長さである。
【0031】
前記打撃要素7が前記縦軸Xを中心に回転されるときに前記ガイド体4に対する前記パンチングツール3の回転を防止するために、回転防止手段63,64が設けられている。当該回転防止手段は、例えば、前記パンチングツール3に固定される横ピン63であって、前記縦軸Xに対して略直交し、その突出部を用いて前記ガイド体4の側壁上に作られた縦スロット64とスライド可能に係合する横ピン63を含む。
【0032】
前記パンチングツール3は、前記第二の接続端32とは反対側の第二の動作端36であって、切断端36aがピース100と相互作用(特に切断、穴開け、打ち抜き)するように適合され、前記初期調整位置Aと前記最終調整位置Bの間の前記打撃要素7に対する前記パンチングツール3の前記調整ストロークCよりも長い定められた研磨長Lsを有する第二の動作端36を含む。
【0033】
動作時、前記打撃要素7、17は、非動作時の内部位置Nと動作時の外部位置Tの間の加工ストロークWに沿って前記ガイド体4に対して前記縦軸Xに沿って直線的に前記パンチングツール3を移動させるように、前記パンチング機のプレス組立体の前記ラムによって駆動される。前記パンチングツール3の前記非動作時の内部位置Nでは、前記パンチングツール3の前記第二の動作端36は、前記パンチホルダ2の内側、特に前記ガイド体4の内側に収納されており、前記動作時の外部位置Tでは、前記第二の動作端36は、前記パンチホルダ2から部分的に突出し、その前記切断端36aが、前記ピース100を打ち抜くように下方のパンチングダイ60に挿入される。
【0034】
前記パンチホルダ2は、既知のタイプの抜き取り要素27であって、前記パンチングツール3が突出する前記ガイド体4の第一の端部4aに固定され、前記パンチングダイ60に前記ピース100を当接させて押圧するように適合され、前記動作時の外部位置Tにおける前記打撃要素7によって移動されたときの前記パンチングツール3の前記第二の動作端36の出口のためのそれぞれの開口を備える抜き取り要素27を備える。
【0035】
既知のタイプの前記駆動組立体6は、前記ガイド体4の第二の端部4bに固定された基部要素16を含み、前記第二の端部4bは、前記第一の端部4aとは反対側であり、縦軸Xに沿って前記打撃要素7をスライドするように案内するように配置される。前記駆動組立体6は、前記基部要素16と前記打撃要素7の前記第一の動作端8との間に介在されて、加工後に前記ピース100から前記パンチングツール3を抜き取るように前記打撃要素7を上昇位置(前記パンチングツール3の前記非動作時の内部位置Nに対応する)に戻す弾性手段28をさらに含む。
【0036】
前記パンチング装置1は、前記打撃要素7または前記パンチングツール3の前記接続端の一方9、42に作られ、前記パンチングツール3または前記打撃要素7の前記接続端の他方32を受容するように配置された接続キャビティ15内に固定された第一の端11と、前記他方の接続端32に作られた停止キャビティ34に挿入され、前記初期調整位置Aと前記最終調整位置Bの間の前記直線移動中に前記停止キャビティ34内でスライド可能である第二の端12とを有する停止要素10をさらに含む。
【0037】
前記停止要素10の前記第二の端12は、前記停止要素10が前記停止キャビティから離脱することを防止するように、かつ前記最終調整位置Bで前記パンチングツール3の前記調整ストロークCを停止させるように、前記停止キャビティ34の開口に設けられた第二の停止手段35に当接するように適合された第一の停止手段22を備える。
【0038】
図1から
図7に示す前記実施形態では、前記接続キャビティ15は、前記打撃要素7の前記第一の接続端9内に作られており、前記パンチングツール3の、雄ねじが切られた前記第二の接続端32を受容および係合するようにねじが切られて適合された外側部分15aを含む。前記打撃要素7の前記第一の接続端9の前記接続キャビティ15は、前記停止要素10の前記第一の端11を受容するように適合され、前記第一の端11に固定された内側部分15bをさらに含み、その前記第二の端12は、前記パンチングツール3の前記第二の接続端32内に作られた前記停止キャビティ34内にスライド可能に収容されている。
【0039】
下記の説明でより詳しく説明するように、前記パンチングツール3が、前記打撃要素7に対して前記最終調整位置Bかつ前記ガイド体4に対して前記動作時の外部位置Tでも、前記第二の動作端36によって前記抜き取り要素27と衝突しないように、前記停止要素10の大きさが決められ、その第一の端11が前記接続キャビティ15内に固定される。
【0040】
前記停止要素10は例えば円筒形を有し、前記第一の停止手段22は、前記第二の端12の縁上に作られた環状突起であって、前記第二の停止手段35によって当接されるように適合された環状突起を含み、前記第二の停止手段35は、前記停止キャビティ34内に設けられ、前記停止キャビティ34の前記開口に作られたそれぞれの内側環状溝内に収容された弾性リング、特にスプリットリングを含む。
【0041】
同様に、前記停止要素10の前記第一の端11は、固定手段14によって前記接続キャビティ15の前記内側部分15b内に固定され、前記固定手段14は、例えば、前記第一の端11の外壁上に作られた第一の環状座部上に取り付けられたそれぞれの弾性リングであって、組立体の構成では前記接続キャビティ15の前記内側部分15bの内壁上に作られた第二の環状座部と係合する弾性リングを含む。
【0042】
図1から
図7に示す前記実施形態では、前記パンチングツール3は、前記第二の接続端32を備えるパンチチップホルダまたはアダプタ31と、当該パンチチップホルダ31に可逆的に固定され、前記第二の接続端32とは反対側であり、前記ピース100と相互作用するように適合された前記切断端36aを有する前記第二の動作端36を備えるパンチチップ33または切断チップとを含む。
【0043】
より正確には、前記パンチチップホルダ31は、前記第二の動作端36とは反対側の前記パンチチップ33の接続部39を受容するように適合された接続座部38を備える、前記第二の接続端32とは反対側の第三の接続端37を含む。前記接続座部38および前記接続部39は、例えば相補的な円錐台形を有し、前記パンチホルダ2の前記縦軸Xと同軸である。
【0044】
図1から
図7に示す組み付けられた構成では、前記パンチチップホルダ31および前記パンチチップ33は、ねじ61を用いて互いに対して固定されている。この目的で、前記パンチチップホルダ31の前記第二の接続端32内に作られた前記停止キャビティ34は、前記ねじ61の一端が前記パンチチップ33の前記接続部39の上壁上に作られたねじ穴にねじ込まれることができるように、貫通キャビティになっている。前記停止キャビティ34は、前記ねじ61の頭に当接することが意図された肩を含む。
【0045】
前記パンチチップホルダ31は、それぞれの前記打撃要素7に取り付けられるように構成され、前記第一の接続端9と前記第二の接続端32は相補的であり、前記パンチチップホルダ31は、一組または複数のパンチチップ33のうちの一つを前記接続座部38内に受容することができ、前記パンチチップ33の各々は、前記ピース100に対してそれぞれの加工を行うように適合されている。
【0046】
前記パンチングツール3(前記図面の例ではより正確には前記パンチチップ33)が新しくて鋭利な、本発明の前記パンチング装置1の初期の動作ステップでは、前記パンチングツール3は、前記初期調整位置Aに配置されるように前記打撃要素7に螺合される。この初期調整位置Aでは、前記パンチングツール3の前記第二の動作端36が前記最大研磨長Lsに等しい長さを有するので、前記打撃要素7および前記パンチングツール3の前記二つの接続端9,32同士を接合する前記ねじ継手の前記係合部20は最大長L1を有する、すなわち、前記パンチングツール3の前記第二の接続端32は、前記打撃要素7の前記第一の接続端9に完全に挿入される。
【0047】
前記初期調整位置Aでは、前記停止要素10の前記第一の停止手段22と前記停止キャビティ34内に設けられた前記第二の停止手段35との間の距離も最大である(
図2から
図4)。この初期調整位置Aでは、前記パンチングツール3が最大研磨長Lsを有する状態で、前記非動作時の内部位置Nと前記動作時の外部位置Tとの間の前記加工ストロークWにおいて、前記パンチングツールは、前記ピース100の切断または打ち抜きを正確に行うことができる。
【0048】
その動作寿命の間の前記パンチングツール3(パンチチップ33)には、周期的な研磨作業が行われ、それを受けて、その第二の動作端36の長さが漸進的に減少する。
【0049】
前記予め定められた加工ストロークWにおいて、前記パンチング機の前記プレス組立体の前記ラムによって駆動された前記打撃要素7が、前記ピース100を適切に切断または打ち抜くように前記非動作時の内部位置Nと前記動作時の外部位置Tの間で前記第二の動作端36、特にその前記切断端36aを移動させることを確実にするために、前記打撃要素7に対する前記縦軸Xに沿った前記パンチングツール3の位置は、前記縦軸Xを中心に前記打撃要素を適切に回転させることによって調整しなければならない。回転数および/または回転画分数を測定し、前記係合部20のねじ山ピッチを知ることによって、前記打撃要素7に対する前記パンチングツール3の位置、すなわち、前記第一の接続端9内の前記第二の接続端32の位置、したがって前記切断端36aの位置を調整および制御することが可能である。
【0050】
前記パンチングツール3の前記第二の動作端36の長さの漸進的な減少とともに、前記二つの接続端9,32同士を接合する前記ねじ継手の前記係合部20の長さと、前記停止要素10の前記第一の停止手段22と前記停止キャビティ34内に設けられた前記第二の停止手段35との間の距離とは、同じ値だけ減少する。
【0051】
研磨作業後の取り付け後に、前記打撃要素7に対する前記パンチングツール3の前記縦軸Xに沿った位置を調整するとき、前記停止要素10は、前記パンチングツール3の前記打撃要素7に対する螺合が不十分になることを防止する、すなわち、前記停止要素10は、前記ねじ継手の前記係合部20の長さが、不正確な取り付け状態で前記最小長L2未満になることを防止する。実際、この最小長(約1mmの公差範囲を有する)を下回ると、前記加工ストロークWが前記第二の動作端36の残りの長さよりも長くなるので、前記第二の動作端36は前記抜き取り要素27と衝突し、前記抜き取り要素27および前記パンチホルダ2全体の損傷を招く。
【0052】
前記ねじ継手の前記係合部20の長さが前記最小長L2に等しいとき、前記停止要素10の前記第一の停止手段22と前記第二の接続端32の第二の停止手段35とが互いに当接し、前記打撃要素7から離れるような前記パンチングツール3のさらなる変位を回避するので、上記のような不正確な取り付け状態は前記停止要素10によって防止される。
【0053】
このようにして、パンチングツール3が過度に研磨され、その第二の動作端36の長さが前記定められた研磨長Lsを下回るまで減少した場合、前記パンチングツール3は、前記パンチホルダ2に再び取り付けることはできない、すなわち、前記打撃要素7に固定し、動作時に前記抜き取り要素27に衝突するように軸方向位置に調整することはできない。
【0054】
このため、本発明の前記パンチング装置1により、前記打撃要素7に対する前記パンチングツール3の位置を制御することができ、かつ、特に前記パンチングツール3の過度の研磨の場合に、動作時に前記抜き取り要素および/または前記パンチホルダ2を損傷するおそれのある不正確な調整を作業者が行うことを防止することができる。したがって、前記調整は、不慣れな作業者による不慮の誤りのおそれもなく安全に行うことができる。
【0055】
前記停止要素10により、さらに、前記打撃要素7によって前記パンチングツール3に伝達される前記力に適した前記係合部20の、係合されたねじ山の数を保証することができる、前記打撃要素7と前記パンチングツール3の間の前記ねじ継手の前記係合部20の最小長L2を有することができ、前記係合されたねじ山は、動作時に過度な応力を受けて損傷することが防止される。
【0056】
しかも、前記打撃要素7および前記パンチングツール3の前記接続端9、32内に位置決めされた停止要素10を備える前記パンチング装置1は、単純で頑強かつ信頼性の高い構造である。
【0057】
図8を参照すると、本発明の前記パンチング装置1の一変形例が示されており、当該変形例は、上記しかつ
図1から
図7に示した実施形態とは異なり、パンチングツール23が、前記打撃要素7の前記第一の接続端9に接続された第二の接続端52と、当該第二の接続端52とは反対側であり、切断端56aを用いて前記ピース100と相互作用するように適合された第二の動作端56とを備える単一体のパンチまたは切断ツールを含む。前記第二の動作端56は、前記パンチチップ33の前記第二の動作端36と実質的に同じである。
【0058】
前記第二の接続端52は停止キャビティ54を含み、当該停止キャビティ54内には前記停止要素10の前記第二の端12がスライド可能に挿入され、前記第二の端12は、前記初期調整位置Aと前記最終調整位置Bとの間の前記パンチングツール23の移動中に前記停止キャビティ54内でスライド可能である。
【0059】
前記停止キャビティ54の開口には第二の停止手段35が設けられ、当該第二の停止手段35は、前記最終調整位置Bで前記停止要素10の前記第一の停止手段22に当接するように適合されている。
【0060】
前記パンチング装置1のこの変形例の動作は、
図1から
図7の前記実施形態の動作と実質的に同じである。
【0061】
図9は、本発明の前記パンチング装置1の別の変形例を断面で示しており、当該別の変形例は、接続キャビティ45が、パンチングツール13の前記第二の接続端42内に作られており、前記打撃要素17の、雄ねじが切られた第一の接続端19を受容および係合するようにねじが切られて適合された外側部分45aと、前記停止要素10の前記第一の端11を受容するように適合され、前記第一の端11に固定された内側部分45bとを含む点で、上記しかつ
図1から
図7に示した実施形態と異なる。前記停止要素の前記第二の端12は、前記打撃要素17の前記第一の接続端19内に作られた停止キャビティ24内にスライド可能に収容されている。
【0062】
前記停止キャビティ24の開口には第二の停止手段25が設けられ、前記最終調整位置Bで前記停止要素10の前記第一の停止手段22に当接するように適合されている。
【0063】
前記打撃要素17は、前記パンチング機の前記ラムと相互作用するように適合された第一の動作端18も含む。
【0064】
前記パンチングツール13は、前記第二の接続端42を備えるパンチチップホルダ41またはアダプタと、前記第二の接続端42とは反対側で前記パンチチップホルダ41に可逆的に固定され、切断端46aで前記ピース100と相互作用するように適合された第二の動作端46または切断端を備えるパンチチップ43または切断チップとを含む。
【0065】
前記第二の接続端42の構成を除き、この変形例の前記パンチチップホルダ41および前記パンチチップ43は、
図1から
図7の前記実施形態と実質的に同一である。
【0066】
前記パンチング装置1のこの別の変形例の動作は、
図1から
図7の前記実施形態の動作と実質的に同じである。
【国際調査報告】