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特表2022-553195着色製品を分配するためのシステムおよび方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-22
(54)【発明の名称】着色製品を分配するためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   B05C 11/10 20060101AFI20221215BHJP
   A61K 8/02 20060101ALI20221215BHJP
   A61Q 1/02 20060101ALI20221215BHJP
   B01F 27/60 20220101ALI20221215BHJP
   B01F 35/81 20220101ALI20221215BHJP
   B01F 33/84 20220101ALI20221215BHJP
   B05C 11/00 20060101ALI20221215BHJP
   B05D 5/06 20060101ALI20221215BHJP
【FI】
B05C11/10
A61K8/02
A61Q1/02
B01F27/60
B01F35/81
B01F33/84
B05C11/00
B05D5/06 G
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022522848
(86)(22)【出願日】2020-10-16
(85)【翻訳文提出日】2022-05-30
(86)【国際出願番号】 FR2020051862
(87)【国際公開番号】W WO2021074550
(87)【国際公開日】2021-04-22
(31)【優先権主張番号】1911681
(32)【優先日】2019-10-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
2.QRコード
(71)【出願人】
【識別番号】522152898
【氏名又は名称】メゾン エム
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【弁理士】
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】ビッソン,クリストフ
(72)【発明者】
【氏名】ロッチサニ,マリー
【テーマコード(参考)】
4C083
4D075
4F042
4G036
4G037
4G078
【Fターム(参考)】
4C083BB21
4C083CC01
4C083DD47
4C083FF04
4D075AC47
4D075BB16X
4D075BB91X
4D075CB36
4D075DC01
4D075DC11
4D075DC30
4D075DC38
4D075EA01
4D075EC11
4F042AA01
4F042AB00
4F042BA12
4F042CA01
4F042CB02
4F042CB08
4F042CB11
4F042CB12
4F042CB27
4F042CC01
4F042DH09
4F042ED11
4F042FA22
4F042FA23
4F042FA29
4F042FA30
4F042FA43
4F042FA45
4G036AC70
4G037BA01
4G037BB02
4G037BC01
4G037BD02
4G037BE02
4G037EA02
4G078BA01
4G078DA30
4G078EA10
(57)【要約】
本発明は、目標色を有する着色製品の送達システム(1)であって、着色製品の塗布装置(5)と、それぞれのベース製品を各々含有する少なくとも2つのリザーバ(3、3、…)と、前述の目標色に関する情報を受信し、リザーバ(3、3、…)に含有されたベース製品から着色製品の組成を決定するように構成された計算モジュール(18)と、前述の決定された組成に対応するベース製品の各々の用量を塗布装置(5)に配置するように構成された、リザーバ(3、3、…)と流体連通する少なくとも1つの計量装置(4)と、塗布装置(5)に配置されたベース製品の用量を混合するように構成された混合装置(4’)とを備える送達システムに関する。本発明はまた、本発明の送達システム(1)を介して、目標色を有する着色製品を送達するための方法に関する。最後に、本発明の主題は、目標色を有する着色製品の送達を必要とする用途のための、本発明のシステムの使用である。
【選択図】図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
目標色を有する着色製品の送達システム(1)であって、
-前記着色製品の塗布装置(5)と、
-それぞれのベース製品を各々含有する少なくとも2つのリザーバ(3、3、…)と、
-前記目標色に関する情報を受信し、前記リザーバ(3、3、…)に含有されたベース製品から前記着色製品の組成を決定するように構成された計算モジュール(18)と、
-前記決定された組成に対応する前記ベース製品の各々の用量を前記塗布装置(5)に配置するように構成された、前記リザーバ(3、3、…)と流体連通する少なくとも1つの計量装置(4)と、
-前記塗布装置(5)に配置されたベース製品の用量を混合するように構成された混合装置(4’)と、
を備えることを特徴とする、送達システム。
【請求項2】
前記目標色を走査および分解し、前記目標色の情報を前記計算モジュール(18)に通信することができるカラーセンサ(6)をさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載の送達システム。
【請求項3】
前記目標色情報を前記計算モジュール(18)に通信することができるコンピュータプログラムをさらに備えることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の送達システム。
【請求項4】
前記塗布装置(5)が、
-前記ベース製品の各々の用量を受け入れることができるアプリケータ(12)と、
-前記アプリケータ(12)を、前記または各計量装置(4)に対向しかつ前記混合装置(4’)に対向して連続的に位置付けるために動かすことができるモータ(16)と
を備えることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の送達システム。
【請求項5】
前記塗布装置(5)が、前記送達装置(1)のキャップを形成するフード(15)を備え、前記フード(15)が、前記または各計量装置(4)および前記混合装置(4’)を収容するケース(2)への取り付け装置(17)を備え、前記取り付け装置(17)が、前記計量装置(4)および前記混合装置(4’)に対する前記アプリケータ(12)の予め定められた位置付けを確実にするように構成されることを特徴とする、請求項4に記載の送達システム。
【請求項6】
前記計量装置(4)および前記混合装置(4’)が、前記アプリケータ(12)の周りに分配され、前記モータ(16)が、前記アプリケータ(12)を、前記または各計量装置(4)に対向しかつ前記混合装置(4’)に対向して連続的に位置付けるために、定められた角変位に従った回転で動かすことができることを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の送達システム。
【請求項7】
洗浄剤を含有する追加のリザーバ(3’)をさらに備えることを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の送達システム。
【請求項8】
ベース製品を含有するリザーバ(3、3、…、3’)ごとに、前記リザーバに含有されたベース製品の用量を前記塗布装置(5)に配置するように構成された、前記リザーバと流体連通するそれぞれの計量装置(4)を備えることを特徴とする、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の送達システム。
【請求項9】
前記または各計量装置(4)が、
-ベース製品の前記リザーバ(3、3、…、3’)の1つと選択的に流体連通するように構成された予備計量チャンバ(8)と、
-前記予備計量チャンバから所定量のベース製品を抽出することができ、前記予備計量チャンバ(8)と前記塗布装置(5)との間を移動可能な、計量部材(9)と、
-前記決定された組成に対応する前記ベース製品の用量を前記塗布装置(5)に配置するために、前記予備計量チャンバ(8)と前記塗布装置(5)との間での所定の運動を前記計量部材(9)に与えることができる、前記計量部材(9)の変位手段(10)と、
を備えることを特徴とする、請求項1~8のいずれか1項に記載の送達システム。
【請求項10】
前記リザーバ(3、3、…、3’)、前記または各計量装置(4)、および前記混合装置(4’)が、同じケース(2)に収容されることを特徴とする、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の送達システム。
【請求項11】
各ベース製品が、顔料化粧品配合物であることを特徴とする、請求項1乃至10のいずれか1項に記載の送達システム。
【請求項12】
前記リザーバ(3、3、…、3’)が、取り外し可能なカートリッジであることを特徴とする、請求項1乃至11のいずれか1項に記載の送達システム。
【請求項13】
前記混合装置(4’)が、前記塗布装置に配置されたベース製品の用量の混合物を均質化するために、前記塗布装置(5)に接触させることができる電動回転ブラシ(13)を備えることを特徴とする、請求項1乃至12のいずれか1項に記載の送達システム。
【請求項14】
エネルギー供給装置(19)を含有し、前記取り付け装置(17)が、前記エネルギー供給装置(19)と、前記アプリケータ(12)の変位用のモータ(16)との間の電気接点を確保することを特徴とする、請求項5に記載の送達システム。
【請求項15】
請求項1乃至14のいずれか1項に記載の送達システムを使用する、目標色を有する着色製品のカスタムメイド送達の方法であって、以下の:
-前記カラーセンサ(6)を使用して前記目標色を走査および分解するステップと、
-前記計算モジュール(18)を使用して前記目標色に関する情報を受信するステップと、
-前記リザーバ(3、3、…、3’)に含有されたベース製品から前記着色製品の組成を決定するステップと、
-前記または各計量装置(4)を使用して、前記決定された組成に対応する前記ベース製品の各々の用量を前記塗布装置(5)に配置するステップと、
-前記混合装置(4’)を使用して、前記塗布装置(5)に配置されたベース製品の用量を混合するステップと、
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザによって選択されたカスタムメイドの目標色を有する着色製品を回収、処理、再現、および分配することを可能とする、携帯型の、小型化および自動化された送達システムに関する。システムは、原料を詰め替え可能であり、自由に再利用可能である。システムはまた、高精度の注入を可能とし、したがって、自身または別の支持体へのユーザによる塗布に必要な着色製品の量の送達を可能とする。
【0002】
本発明はまた、本発明による送達システムを使用して、目標色を有する着色製品を送達するための方法に関する。
【0003】
本発明の送達システムは、目標色を有する着色製品の分配を必要とする用途に使用され得る。
【背景技術】
【0004】
化粧品の調査および購入において、消費者は、今日ますます要求が厳しくなり、新製品の選択に関して様々な基準に敏感であり、例えば、環境およびユーザの肌を尊重しなければならない。
【0005】
この理由から、化粧品部門の企業は、今では、消費者に幅広い選択肢を提供し、消費者が自身の肌または自身の希望に合う色合いを見つけられるようにしながら、これらの基準を満たす製品の範囲を提供しなければならない。
【0006】
この領域でいくらかの進歩があったにもかかわらず、全体的には、化粧品部門の企業は、この方向に向かうのに依然として苦労している。化粧品部門は、例えば、主に以下の理由で、フランスで2番目に汚染が多い:
-プラスチックの箱(主な汚染源)および最適化されていない容器(材料の30%が失われている)を含む不適切な製品。
-重大な環境への影響を伴う過剰消費(例えば、年間10億個のリップスティックが購入され、したがって廃棄された)。
【0007】
化粧品はしばしば、特定の種類の肌、具体的には白人を対象とし、メラニン量が高いまたは低い肌を置き去りにすることにも留意する。
【0008】
したがって、過剰消費、したがって材料の浪費および損失を制限することによって、環境保護責任を果たしながら、すなわち、そのユーザの肌および環境を尊重しながら、そのユーザに固有のパーソナライズされた体験を差別なく提供する製品を提供する必要がある。
【0009】
例えば、その箱が独特であり、リフィルの形態で販売されているスティックを詰め替えることができるリップスティックが知られており、これは、具体的には、Guerlain(登録商標)によるRouge G(登録商標)リップスティック、またはLa Bouche Rouge(登録商標)によるリップスティックの場合である。しかしながら、そのユーザが色を変えることを望んだ場合、異なる色のリフィルの購入が、この種のシステムでは必要なままである。
【0010】
色を変えられる化粧品組成物の送達を可能とするディスペンサも知られている。出願FR3029088は、例えば、特にメイクアップ製品用の、消費者が使用する製品のパーソナライズを可能とする送達システムに関する。後者は、ケース、およびケースの中に受け入れられた少なくとも2つの区画からなり、各区画は、可動ピストン、およびそれを通ってベース製品が出る送達ノズルを設ける、送達システムを供給する。混合物は、異なるベース製品から作り出され、これらのベース製品は、おそらく異なる色を有し、その結果、混合物の色、色合い、またはさらにはカバー範囲をパーソナライズすることができ、混合物は、スタティックミキサを含むカップに収集される。
【0011】
特許出願WO2014043018は、特に、そのユーザの肌の色とのカラーマッチングを有する化粧品の、カスタムメイドの着色システムを開示する。分光光度計およびカメラを使用する肌の色の分析ステップを含むプロセスは、一連のベース製品から混合物を作り、それを容器に送達する遠隔の配合機に、混合および注入命令を送信する。
【0012】
しかしながら、いくつかの欠点が、これらのシステムから生じる。まず第1に、それらは、ユーザに、その指または外部アプリケーションの別の手段を使わせる混合物回収装置を提供する。加えて、計量システムは、必ずしも単一の用量の送達を可能とするとは限らず、その結果、送達された量が過剰な場合、製品の損失が生じ、反対に、送達された量が十分でない場合、プロセスを繰り返さなければならず、再び製品の損失が生じる。ユーザは依然として、そのカスタムメイドの混合物を作るために販売場所に行くか、またはその製品の配達を待たなければならない。
【0013】
本発明の目的は、ユーザによって選択されたカスタムメイドの目標色を有する着色製品を回収、処理、再現、および送達することを可能とする、携帯型の、小型化および自動化された送達システムを提案することによって、この要求を満たすことであり、送達システムは、原料を詰め替え可能であり、自由に再利用可能であり、したがって廃棄物を削減し、本発明のシステムはまた、かなりの精度の注入を可能とし、したがって、製品の損失が生じることなく、1回の塗布に必要な量の送達を可能とする。
【発明の概要】
【0014】
したがって、本発明は、目標色を有する着色製品を送達するためのシステムに関する。
【0015】
一態様によれば、本発明は、目標色を有する着色製品を送達するためのシステムであって、着色製品のための塗布装置と、それぞれのベース製品を各々含有する少なくとも2つのリザーバと、目標色に関する情報を受信し、リザーバに含有されたベース製品から着色製品の組成を決定するように構成された計算モジュールと、前述の決定された組成に対応するベース製品の各々の用量を塗布装置に配置するように構成された、リザーバと流体連通する少なくとも1つの計量装置と、塗布装置に配置されたベース製品の用量を混合するように構成された混合装置とを備えるシステムに関する。
【0016】
本発明は、有利には、目標色を有する着色製品を回収、処理、再現、および分配することを可能とする。
【0017】
特定の実施形態では、送達システムは、個々にまたは全ての可能な技術的組み合わせに従って取り入れられる以下の特性の1つ以上をさらに含んでよい。
【0018】
一実施形態では、送達システムは、目標色を走査および分解し、目標色の情報を計算モジュールに送信することができるカラーセンサをさらに備える。前述の送達システムのそのような構成は、目標色を回収および処理することを可能とする。カラーセンサによって発せられる、目標色に関するデータは、計算モジュールに送信され、計算モジュールは、目標色を有する着色製品を再現するために必要な各ベース製品の量に関する指示を、計量装置の制御手段に送信する。したがって、これは、ユーザがカスタムメイドの目標色を選び、再現することを可能とするため、特に有利な構造である。
【0019】
代替の実施形態では、送達システムは、目標色を計算モジュールに通信することができるコンピュータプログラムをさらに備える。送達システムのそのような構成は、ユーザが目標色を、コンピュータプログラムを介して直接選ぶことを可能とするため有利であり、コンピュータプログラムは、スマートフォン、タブレット、またはパーソナルコンピュータなどの携帯端末とすることができる。そのような構成は、ユーザが、肌の色合い、身体的特徴、性格、癖、または他のメイクアップとの調整などの自身のデータを、コンピュータプログラムを介して直接入力することも可能とする。
【0020】
一実施形態では、前述の塗布装置は、ベース製品の各々の用量を受け入れることができるアプリケータと、アプリケータを、該または各計量装置に対向しかつ混合装置に対向して連続的に位置付けるために動かすことができるモータとを備える。
【0021】
一実施形態では、前述の塗布装置は、送達装置のキャップを形成するフードを備え、フードは、該または各計量装置および混合装置を収容するケースへの取り付け装置を備え、取り付け装置は、計量装置および混合装置に対するアプリケータの予め定められた位置付けを確実にするように構成される。
【0022】
これらの構成によれば、着色製品は、前述のアプリケータに直接送達される。したがって、これらの実施形態は、有利には、ユーザが、送達された着色製品を自身または別の支持体に塗布することを可能とする。
【0023】
一実施形態では、前述の計量装置および混合装置は、アプリケータの周りに分配され、モータは、アプリケータを、該または各計量装置に対向しかつ混合装置に対向して連続的に位置付けるために、定められた角変位に従った回転で動かすことができる。
【0024】
一実施形態では、送達システムは、洗浄剤を含有する追加のリザーバをさらに備える。送達システムのそのような構成は、アプリケータに残っている送達された混合物の残渣を排除することを可能とするため有利であり、洗浄液は、アプリケータで計量することによって適用される。
【0025】
一実施形態では、送達システムは、ベース製品を含有するリザーバごとに、前述のリザーバに含有されたベース製品の用量を塗布装置に配置するように構成された、前述のリザーバと流体連通するそれぞれの計量装置を備える。送達システムのそのような構成は、各リザーバから送達される容量の変更を可能とし、したがって、必要に応じたベース製品の注入の改善を可能とするため、有利である。
【0026】
一実施形態では、該または各計量装置は、ベース製品リザーバの1つと選択的に流体連通するように構成された予備計量チャンバと、予備計量チャンバから所定量のベース製品を抽出することができ、予備計量チャンバと塗布装置との間を移動可能な、計量部材と、前述の決定された組成に対応するベース製品の用量を塗布装置に配置するために、予備計量チャンバと塗布装置との間での前進後退運動を計量部材に与えることができる、計量部材の変位手段とを備える。
【0027】
一実施形態では、リザーバ、該または各計量装置、および混合装置は、同じケースに収容される。
【0028】
一実施形態では、1回の前進後退運動ごとに、計量部材は、0.07μl~150mlの所定量のベース製品を塗布装置に配置することができる。
【0029】
一実施形態では、各ベース製品は、顔料化粧品配合物である。
【0030】
一実施形態では、リザーバは、取り外し可能なカートリッジである。そのような構成は、カートリッジが空になったら、ユーザがそれらを取り外すことができるようになるため、有利である。そのような構成は、ベース製品のカートリッジを変えるか、または詰め替えることも可能とする。
【0031】
一実施形態では、混合装置は、塗布装置に入れることができる電動回転ブラシを備える。そのような構成は、混合装置が、塗布装置に配置されたベース製品の用量の混合物を均質化することを可能とする。
【0032】
一実施形態では、送達システムは、エネルギー供給装置を含む。そのような構成によれば、取り付け装置は、エネルギー供給装置と、アプリケータの変位モータとの間の電気接点を確保する。
【0033】
一実施形態では、送達システムは、ケースに対して、フードから分離された構成にモータをロックするための手段を備える。そのような構成は、アプリケータの変位を阻止し、したがってユーザによる塗布を容易にすることを可能とするため、有利である。
【0034】
別の態様によれば、本発明は、本発明の送達システムを使用する、目標色を有する着色製品のカスタムメイド送達の方法であって、以下の:
-カラーセンサを使用して目標色を走査および分解するステップと、
-計算装置を使用して目標色に関する情報を受信するステップと、
-リザーバに含有されたベース製品から着色製品の組成を決定するステップと、
-該または各計量装置を使用して、前述の決定された組成に対応するベース製品の各々の用量を塗布装置に配置するステップと、
-混合装置を使用して、塗布装置に配置されたベース製品の用量を混合するステップと、
を含む方法に関する。
【0035】
一実施形態では、塗布装置は、ベース製品の用量の混合後にロック解除される。そのような構成は、ユーザによる着色製品の自身または別の支持体への塗布を可能とする。
【0036】
一実施形態では、塗布装置は、ユーザによる着色製品の塗布後に、その元の位置に位置付けられる。
【0037】
一実施形態では、洗浄剤が、アプリケータに適用される。そのような構成は、アプリケータに残っている着色製品の残渣を排除することを可能とするため有利である。
【0038】
これらの構成によれば、前述のステップを、同じ色または異なる色を有する着色製品を再現するために繰り返すことができる。
【0039】
別の態様では、本発明は、目標色を有する着色製品の送達を必要とする用途のための、本発明の送達システムの使用に関する。
【0040】
一実施形態では、本発明の送達システムは、目標色を有する着色製品の送達を必要とする化粧品用途に使用される。
【0041】
一実施形態では、本発明の送達システムは、目標色を有する着色製品の送達を必要とする様々な用途に使用される。
【0042】
定義
本発明では、以下の用語は、次のように定義される:
【0043】
-「Bluetooth」は、携帯機器を互いに接続することを目的とする無線通信プロトコルに関する。Bluetoothは、WiFiと比較して短い距離を有する。
【0044】
-「原色」は、色合成システムにおいて、他の色の混合によって再現することができない色に関する。色は、他の色を混合することによって再現することができない場合、互いに原色であると言われる。
【0045】
-「用量」は、μlで表される、ベース製品の1つの正確な量に関する。
【0046】
-「再生可能材料」は、消費されるのと少なくとも同じ速さで自己再生することによって、その蓄えがヒューマンスケールにおける短期間で補充され得る天然資源に関する。
【0047】
-「顔料」は、それが着色する媒体に不溶な鉱物または有機着色物質に関する。
【0048】
-「着色製品」は、化粧品、染色、塗装などに使用される着色物質または材料に関する。
【0049】
-「QRコード」は、「クイックレスポンスコード(Quick Response Code)」または2Dバーコードの頭字語である。QRコードは、スマートフォンおよびタブレットにより読み取り可能であり、水平バーコードより多くの情報を格納することを可能とする。
【0050】
-「加法合成」は、所与の色域の任意の着色光を得るために、いくつかの着色源の光を組み合わせることからなるプロセスに関する。加法合成は、一般に3つの着色光:1つは赤色、1つは緑色、および1つは青色を使用する。
【0051】
-「減法合成」は、全ての色合いの範囲を得るために、少なくとも3つの色素の吸収を組み合わせることからなるプロセスに関する。減法という用語は、色付きの物体は入射光の一部を吸収するという事実に由来する。したがって、それは、入射光から光スペクトルの一部を減じる。
【0052】
-「WiFi」は、IEEE 802.11グループ(ISO/IEC 8802-11)の規格に準拠する無線通信プロトコルのセットに関する。WiFiネットワークは、電波によって、コンピュータネットワーク内のいくつかのコンピュータ装置(コンピュータ、ルータ、スマートフォン、インターネットモデムなど)を、それらの間でのデータ伝送を可能とするために接続することを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【0053】
図1】本発明の送達システムのいくつかの構成要素を除去した概略斜視図である。
図2】本発明の送達システムのいくつかの構成要素を除去した概略図である。
図3】リザーバの1つを分離して部分的に示す。
図4】計量装置の1つを分離して示す。
図5】計量装置の1つおよびリザーバの1つを分離して示す。
図6】リザーバの1つと連通する計量装置の1つを分離して示す。
図7】ベース製品の送達を可能とする注入ステップの内訳を示す。
図8】混合装置およびアプリケータの一部を分離して示す。
図9】塗布装置を分離して示す。
図10】本発明の送達システムのいくつかの構成要素を除去した分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0054】
以下の記載は、図面を読むことでより良く理解される。発明を説明するために、装置は、好ましい実施形態で示される。しかしながら、本出願は、示された正確な配置、構造、特性、実施形態、および外観に限定されないことを理解すべきである。図面は、正確な比率ではなく、特許請求の範囲をこれらの図面に示された実施形態に限定することを意図していない。したがって、特許請求の範囲で言及された特徴の後に符号が続く場合、前述の符号は、特許請求の範囲の理解を改善することのみを目的として含まれ、これらの特許請求の範囲を決して限定するものではないことを理解すべきである。
【0055】
記載の他の部分に示された実施形態は、記載全体、具体的には、本出願の図に記載された実施形態全体に準用される。
【0056】
システム
本発明は、目標色を有する着色製品の送達システム(1)に関し、
-着色製品の塗布装置(5)と、
-それぞれのベース製品を各々含有する少なくとも2つのリザーバ(3、3、…)と、
-前述の目標色に関する情報を受信し、リザーバ(3、3、…)に含有されたベース製品から着色製品の組成を決定するように構成された計算モジュール(18)と、
-前述の決定された組成に対応するベース製品の各々の用量を塗布装置(5)に配置するように構成された、リザーバ(3、3、…)と流体連通する少なくとも1つの計量装置(4)と、
-塗布装置(5)に配置されたベース製品の用量を混合するように構成された混合装置(4’)と、
を備えることを特徴とする。
【0057】
図1および図2は、送達システム(1)が、(図2に示されるように)ケース(2)の下部に位置するエネルギー供給装置(19)を備えるケース(2)を備える、本発明による実施形態を示す。ケース(2)は、長手方向軸に沿って細長い形状を有する。図1に見られるように、送達システム(1)は、ケース(2)に受け入れられた少なくとも2つのリザーバ(3、3、…)も含む。送達システム(1)は、追加のリザーバ(3’)をさらに備える。リザーバ(3、3、…、3’)と流体連通する少なくとも2つの計量装置(4)、および混合装置(4’)が存在する。図1に示されるように、送達システム(1)は、その上部に、送達システム(1)のキャップを形成する塗布装置(5)を設ける。塗布装置(5)は、長手方向軸に沿って細長い形状であり、ケース(2)の内部に向けられたアプリケータ(12)を設ける。リザーバ(3、3、…、3’)、計量装置(4)、および混合装置(4’)は、アプリケータ(12)の周りに円を形成するように配置される。送達システム(1)は、その下部に、目標色を走査することができ、図2に示されるようにケース(2)の下部に位置する計算モジュール(18)に目標色の情報を送信することができるカラーセンサ(6)を設ける。
【0058】
一実施形態によれば、送達システム(1)は、独立して動作する単一の装置からなる。一実施形態では、送達システム(1)を、片手で扱うことができる。
【0059】
別の実施形態によれば、送達システム(1)は、送達システム(1)と相互作用することによって動作する装置を使用して制御可能である。一実施形態では、これは、送達システム(1)と情報交換してそれを制御するコンピュータプログラムであり得る。一実施形態では、送達システム(1)は、送達システム(1)に組み込まれているコンピュータプログラムによって制御される。一実施形態では、送達システム(1)は、送達システム(1)の外部のコンピュータプログラムによって制御される。一実施形態では、送達システム(1)は、コンピュータプログラムと情報交換するように構成される。一実施形態では、送達システム(1)は、無線プロトコルによってコンピュータプログラムと情報交換するように構成される。一実施形態では、コンピュータプログラムは、スマートフォン、タブレット、またはパーソナルコンピュータなどの携帯端末である。一実施形態では、送達システム(1)は、Bluetoothチップを搭載する。一実施形態では、送達システム(1)は、WiFi接続システムを搭載する。
【0060】
一実施形態によれば、送達システム(1)は、ベース製品からの混合物を処理、再現、および送達することができる。一実施形態では、分配された混合物は、パーソナライズされた化粧品配合物である。一実施形態では、分配された混合物は、カスタムメイドの選択された目標色を有する着色製品である。一実施形態では、少なくとも2つのベース製品からなる着色製品が、調節可能な比率で送達される。一実施形態では、少なくとも3つのベース製品からなる着色製品が、調節可能な比率で送達される。一実施形態では、少なくとも4つのベース製品からなる着色製品が、調節可能な比率で送達される。一実施形態では、少なくとも5つのベース製品からなる着色製品が、調節可能な比率で送達される。好ましい実施形態では、分配される着色製品は、カスタムメイドの選択された顔料の化粧品配合物である。
【0061】
一実施形態では、送達システムは、アイシャドウティントを処理、再現、および送達することができる。一実施形態では、送達システムは、チークティントを処理、再現、および送達することができる。一実施形態では、送達システムは、ネイルポリッシュティントを処理、再現、および送達することができる。一実施形態では、送達システムは、ファンデーションティントを処理、再現、および送達することができる。好ましい実施形態では、送達システムは、リップスティックティントを処理、再現、および送達することができる。
【0062】
リザーバ
図3は、本体(3a)および滑らかなヘッド(3b)を備えるリザーバ(3)の1つを分離して示す。液体に十分な流量を与えるために、リザーバの上部は、長手方向軸に沿って液体に圧力をかけるばね(7)によって動く。
【0063】
別の実施形態によれば、リザーバ(3、3、…)は、固定されている。好ましい実施形態によれば、リザーバ(3、3、…)は、取り外し可能なカートリッジである。一実施形態では、カートリッジが空になったら、それらを取り外すことができる。
【0064】
一実施形態では、カートリッジは、ベース製品(11)を詰め替え可能である。一実施形態では、カートリッジは、ケース(2)へのそれらの挿入中に穴あけが可能なキャップ付き容器である。一実施形態では、カートリッジの容量は、0.5ml~1000mlである。
【0065】
別の実施形態によれば、カートリッジは、それらの開閉を可能とする、回して外すことができるキャップなどの取り外し可能な閉鎖装置を設ける。この実施形態では、カートリッジは、それらのヘッド(3b)に上にねじ山を有し、ケース(2)の内部にねじ込むことができる。
【0066】
別の実施形態では、カートリッジは、それらのヘッド(3b)に上にラグを有する。この実施形態では、カートリッジを、ケース(2)の内部に留めることができる。
【0067】
一実施形態によれば、カートリッジは、前述のケース(2)の上部を単純に押してカートリッジアクセスエアロックをロック解除することによって、前述のケース(2)の上部を通して導入される。一実施形態では、カートリッジは、前述のケース(2)の上部を回して外すことによって、そこを通して導入される。
【0068】
別の実施形態では、カートリッジは、前述のケース(2)の下部を単純に押してカートリッジアクセスエアロックをロック解除することによって、前述のケース(2)の下部を通して導入される。一実施形態では、カートリッジは、前述のケース(2)の下部を回して外すことによって、そこを通して導入される。
【0069】
一実施形態によれば、カートリッジは、完全に不透明である。この実施形態では、カートリッジの内部に位置するセンサが、残っているベース製品のレベルの決定を可能とする。
【0070】
別の実施形態では、カートリッジは、少なくとも透明な壁領域を有する。一実施形態では、カートリッジは、全体が透明なそれらの壁を有する。この実施形態は、ユーザが残っているベース製品のレベルを見ることを可能とする。
【0071】
一実施形態によれば、送達システム(1)は、なくなったベース製品のみを取り換えることを可能とする、直感的なカートリッジ再充填システムを有する。一実施形態では、各カートリッジは、その表面に印刷され、前述のケース(2)の内部または外部にあるコンピュータプログラムにより読み取り可能な、固有のQRコードを有する。一実施形態では、各カートリッジは、その表面に貼り付けられ、前述のケース(2)の内部または外部にあるコンピュータプログラムにより読み取り可能な、固有のRFIDチップを有する。一実施形態では、各カートリッジは、その表面に貼り付けられ、前述のケース(2)の内部または外部にあるコンピュータプログラムにより読み取り可能な、固有のNFCチップを有する。これらの実施形態は、ユーザが、ベース製品のレベル、トレーサビリティ、またはさらには開封後の有効期限などの、前述のカートリッジに関する様々な情報を知ることを可能とする。
【0072】
別の実施形態では、カートリッジは、互いにリンクしている。この実施形態では、単一のQRコードが、全てのカートリッジ用に存在する。この実施形態では、単一のRFIDチップが、全てのカートリッジ用に存在する。この実施形態では、単一のNFCチップが、全てのカートリッジ用に存在する。
【0073】
一実施形態によれば、リザーバ(3、3、…)の各々は、それぞれのベース製品(11、11、…)を含有する。一実施形態では、ベース製品は、化粧品配合物である。一実施形態では、ベース製品は、顔料化粧品配合物である。一実施形態では、ベース製品は、顔料配合物である。
【0074】
一実施形態によれば、送達システム(1)は、洗浄剤を含有する追加のリザーバ(3’)をさらに備える。この実施形態では、洗浄液は、アプリケータに残っている分配された混合物の残渣を排除するために、アプリケータ(12)で計量することによって適用される。この実施形態では、廃液チャンバが、前述のアプリケータ(12)の下に配置される。
【0075】
別の実施形態では、洗浄剤を含有する追加のリザーバ(3’)は、圧力下にある。この実施形態では、洗浄剤を含有する追加のリザーバ(3’)は、洗浄剤と流体連通するバルブを設ける。バルブが作動すると、次いで洗浄剤が塗布装置に射出される。アプリケータは、混合装置の前に位置付けられ、後者は、アプリケータに残っている送達された混合物の残渣を排除し、それらを廃液入れに排出するために作動される。
【0076】
別の実施形態では、洗浄剤は、アプリケータ(12)に流される。この実施形態では、洗浄剤を含有する追加のリザーバ(3’)は、塗布装置の内部に位置し、塗布装置と流体連通する。液体流は、バルブによって制御される。塗布装置に注入されると、アプリケータは、混合装置の前に位置付けられ、後者は、アプリケータに残っている送達された混合物の残渣を排除し、それらを廃液入れに排出するために作動される。
【0077】
別の実施形態では、アプリケータ(12)は、洗浄剤を含有する追加のリザーバ(3’)の内部を動くことができる。アプリケータは、混合装置の前に位置付けられ、後者は、アプリケータに残っている送達された混合物の残渣を排除し、それらを廃液入れに排出するために作動される。
【0078】
別の実施形態では、追加のリザーバ(3’)は、後で廃液入れに排出される送達された混合物の残渣の顔料を除去することができる特定の特徴を有する液体を含有する。
【0079】
計量装置
図4は、計量装置(4)の1つを分離して示す。計量装置は、リザーバヘッドが挿入される予備計量チャンバ(8)を備える。計量装置は、予備計量チャンバと塗布装置(5)との間を移動可能な計量ロッド(9)も備える。前述の計量ロッドは、ギヤおよびラック装置を備え、前述の予備計量チャンバ(8)と塗布装置(5)との間での前進後退運動を前述のロッドに与えることができる、変位手段(10)と連通する。変位手段(10)は、ここには示されていない第1のモータ(14)を使用して作動され、モータは、ここには示されていない制御手段によって制御される。
【0080】
図5および図6は、リザーバ(3)と連通する計量装置の1つを分離して示す。
【0081】
好ましい実施形態によれば、該または各計量装置(4)は、
-ベース製品のリザーバ(3、3、…、3’)の1つと選択的に流体連通するように構成された予備計量チャンバ(8)と、
-予備計量チャンバから所定量のベース製品を抽出することができ、予備計量チャンバと塗布装置との間を移動可能な、計量部材(9)と、
-前述の決定された組成に対応するベース製品の用量を塗布装置に配置するために、予備計量チャンバと塗布装置との間での所定の運動を計量部材に与えることができる、計量部材の変位手段(10)と、
を備える。
【0082】
図7A、B、およびCは、ここには示されていない塗布装置(5)へのベース製品(11)の送達を可能とする注入ステップの内訳を示す。したがって、図7Aに示されるように、第1の待機段階では、計量ロッド(9)は、予備計量チャンバ(8)へのベース製品(11)の到着を阻止する。図7Bに見られるように、次いで、所定量のベース製品(11)が予備計量チャンバ(8)に入ることを可能とするようにロッドが後退する、開始段階が来る。図7Cは、ロッドが、予備計量チャンバ(8)を横断しながら前進し、所定量のベース製品(11)を回収し、それをここには示されていない塗布装置(5)に配置する、配置段階を示す。
【0083】
一実施形態によれば、計量部材(9)は、計量ロッドである。一実施形態では、所定の運動は、前進後退運動である。一実施形態では、前述の計量ロッド(9)は、1回の往復運動ごとに所定量のベース製品(11)を配置する。一実施形態では、前述の計量ロッド(9)は、0.07μl~150mlの量のベース製品(11)を塗布装置に配置することができる。一実施形態では、前述の計量ロッド(9)は、好ましくは0.07μl~100mlの量のベース製品(11)を塗布装置に配置することができる。一実施形態では、前述の計量ロッド(9)は、0.07μl~50mlの量のベース製品(11)を塗布装置に配置することができる。一実施形態では、前述の計量ロッド(9)は、10μl~50mlの量のベース製品(11)を塗布装置に配置することができる。一実施形態では、前述の計量ロッド(9)は、0.07μl~10mlの量のベース製品(11)を塗布装置に配置することができる。
【0084】
一実施形態によれば、計量装置(4)は、各リザーバ(3、3、…、3’)から送達される容量の変更および必要に応じたベース製品の注入の改善を可能とする制御手段によって、別々に制御される。
【0085】
一実施形態では、計量装置は、各リザーバ(3、3、…、3’)について同じである。この実施形態では、計量装置は、リザーバ(3、3、…、3’)と塗布装置(5)との間で前進後退する計量ロッドで構成される。注入中、カートリッジは、計量装置の前に配置され、計量装置は、予め定められた数の用量を取り出し、それらを塗布装置に配置する。
【0086】
別の実施形態では、計量装置は、ベース製品のリザーバ(3、3、…、3’)の1つと選択的に流体連通するポンプである。注入中、ポンプは、リザーバ(3、3、…、3’)の1つからベース製品の予め定められた用量を取り出し、それを塗布装置に配置する。
【0087】
一実施形態では、計量装置は、蠕動ポンプである。一実施形態では、計量装置は、圧電ポンプである。
【0088】
別の実施形態では、計量装置は、ベース製品のリザーバ(3、3、…、3’)の1つと選択的に流体連通するバルブを設ける。この実施形態では、リザーバ(3、3、…、3’)は、圧力下にあり、バルブが作動すると、ベース製品が塗布装置(5)に射出される。
【0089】
一実施形態では、計量装置は、シリンジである。この実施形態では、シリンジの本体は、リザーバ(3、3、…、3’)の1つである。注入中、アクチュエータが、シリンジのプランジャを押す。次いで、ベース製品が、塗布装置に配置される。
【0090】
一実施形態では、計量装置は、予備計量チャンバに位置するギヤホイールである。回転すると、ホイールは、配合物の用量を取り出し、それを塗布装置に配置する。
【0091】
一実施形態では、計量装置は、発熱抵抗体を備えたノズルである。
【0092】
別の実施形態では、計量装置は、計量導管の開閉を制御することができるバルブである。あるいは、バルブは、往復運動を行う板に置き換えられる。
【0093】
混合装置
図8は、混合装置(4’)、およびアプリケータ(12)の一部、および前述のアプリケータ(12)のエンドピースを分離して示す。混合は、アプリケータ(12)に接触させることができる電動回転ブラシ(13)を使用して行われる。前述のブラシの運動は、様々な計量ステップ中に計量装置(4)によって先に配置された様々な所定量のベース製品(11)を均質化させることになる。
【0094】
一実施形態によれば、混合装置(4’)は、混合物を均質化するために塗布装置(5)に接触させることができる電動回転ブラシ(13)を備える。
【0095】
一実施形態によれば、ブラシ(13)の運動および速度は、混合物を集め、飛散を回避するように計算される。一実施形態では、前述の回転ブラシは、35rpm~370rpmの回転速度を有する。
【0096】
別の実施形態では、混合装置は、塗布装置(5)上で、円形に、または予め定められた経路に沿って動くことができるロッドで構成される。
【0097】
別の実施形態では、混合装置は、1つ以上の糸が放射状に配置されたリングである。この実施形態では、リングは、塗布装置(5)に位置付けられる。次いで、リングは、その軸の周りに回転する。回転することによって、リングのスポークが、塗布装置(5)に配置された混合物を均質化する。
【0098】
別の実施形態では、混合装置(4’)は、プロペラミキサである。この実施形態では、混合装置(4’)は、1方向または2方向に回転する1つ以上のブレードからなる。この実施形態では、混合は、混合物の様々な成分が注入された塗布チャンバで行われる。
【0099】
別の実施形態では、混合装置(4’)は、遠心ミキサである。この実施形態では、混合物の様々な成分は、塗布チャンバに注入され、次いで、前述の塗布チャンバは、混合物の様々な成分を均質化するために、それ自体が高速で回転する。
【0100】
別の実施形態では、アプリケータ(12)は、それ自体が、混合物の様々な成分が注入された塗布チャンバ内で回転することができる。
【0101】
別の実施形態では、混合装置(4’)は、スタティックミキサである。この実施形態では、計量装置は、スタティックミキサを介して互いに流体連通する。スタティックミキサを通過することによって、配合物は均質化される。
【0102】
塗布装置
図9は、塗布装置(5)を分離して示す。塗布装置は、アプリケータ(12)、および送達装置(1)のキャップを形成するフード(15)を備える。フードは、アプリケータ(12)と連通するモータ(16)を設ける。塗布装置(5)のフードは、ケース(2)への取り付け装置(17)も備え、これは、ケースに収容された計量装置(4)および混合装置(4’)に対するアプリケータ(12)の予め定められた位置付けを確実にするように構成される。より具体的には、取り付け装置(17)は、機械的符号化の役割を果たすように位置付けられた2対の磁石を備える。第1の対では、フード上のS極がケース上のN極に面する一方で、第2の対では、フード上のN極がケース上のS極に面し、これは、アプリケータの予め定められた位置のみを確保する。フードの下部に位置する磁気素子は、フードの基部に突起を形成する。ケースの上部に位置する2つの他の磁気素子は、フードに位置する磁気素子がそこに挿入され、したがってフードを隣接して固定することを可能とするために、空洞に収容される。2対の磁化素子は、前述のケース(2)から塗布装置(5)に電流を流す接点としても機能する。
【0103】
一実施形態によれば、塗布装置(5)は、ベース製品の各々の用量を受け入れることができるアプリケータ(12)、前述のアプリケータ(12)を、該または各計量装置(4)に対向しかつ混合装置(4’)に対向して連続的に位置付けるために動かすことができるモータ(16)を備える。
【0104】
一実施形態によれば、塗布装置(5)は、前述のケース(2)の上部に位置する。一実施形態では、塗布装置(5)は、前述のケース(2)の下部に位置する。一実施形態では、塗布装置(5)は、送達装置(1)のキャップを形成するフード(15)を備え、フード(15)は、計量装置(4)および混合装置(4’)に対するアプリケータ(12)の予め定められた位置付けを確実にするように構成された、計量装置(4)および混合装置(4’)を収容するケース(2)への取り付け装置(17)を備える。
【0105】
一実施形態によれば、計量装置(4)および混合装置(4’)は、アプリケータ(12)に平行に上下に配置され、モータ(16)は、アプリケータ(12)を、該または各計量装置(4)に対向しかつ混合装置(4’)に対向して連続的に位置付けるために、定められた長手方向変位に沿って上から下に動かすことができる。
【0106】
好ましい実施形態によれば、計量装置(4)および混合装置(4’)は、前述のアプリケータ(12)の周りに配置され、モータ(16)は、アプリケータ(12)を、該または各計量装置(4)に対向しかつ混合装置(4’)に対向して連続的に位置付けるために、定められた角変位に従った回転で動かすことができる。
【0107】
一実施形態では、塗布装置(5)は、アプリケータ(12)の変位を阻止するために、ケース(2)に対して、フード(15)から分離された構成にモータ(16)をロックするための手段を備える。
【0108】
別の実施形態では、送達装置は、ケース(2)に一体化される。この実施形態では、モータ(16)は、アプリケータ(12)を、定められた長手方向変位に沿って上から下に動かすことができる。この実施形態では、送達システムは、アプリケータ(12)が垂直に通過することができるオリフィスを備える。
【0109】
一実施形態によれば、塗布装置は、様々なベース製品を受け入れることができる塗布チャンバをさらに備える。
【0110】
一実施形態によれば、アプリケータ(12)は、必要に応じて任意の幾何形状を取ることができる。一実施形態では、アプリケータ(12)は、円筒形である。一実施形態では、アプリケータ(12)は、長方形である。好ましい実施形態によれば、アプリケータ(12)は、長手方向軸に沿って細長い形状であり、前述のケース(2)の内部に向けられる。一実施形態では、アプリケータ(12)は、細長い円筒形である。一実施形態では、アプリケータ(12)は、その端部が傾斜した形状である。一実施形態では、アプリケータ(12)は、その端部が円錐形である。一実施形態では、アプリケータ(12)は、その端部がブラシ形状である。
【0111】
好ましい実施形態では、アプリケータ(12)は、リップスティックのスティック形状である。
【0112】
一実施形態では、アプリケータ(12)は、2~10cmの長さを有する。一実施形態では、アプリケータ(12)は、2~7cmの長さを有する。一実施形態では、アプリケータ(12)は、2~6cmの長さを有する。一実施形態では、アプリケータ(12)は、5~7cmの長さを有する。一実施形態では、アプリケータ(12)は、5~8cmの長さを有する。一実施形態では、アプリケータ(12)は、3~6cmの長さを有する。一実施形態では、アプリケータ(12)は、4~5cmの長さを有する。一実施形態では、アプリケータ(12)は、4~6cmの長さを有する。
【0113】
一実施形態では、アプリケータ(12)は、0.2~7cmの直径を有する。一実施形態では、アプリケータ(12)は、0.2~2cmの直径を有する。一実施形態では、アプリケータ(12)は、0.4~0.6cmの直径を有する。一実施形態では、アプリケータ(12)は、0.5~1cmの直径を有する。一実施形態では、アプリケータ(12)は、1~6cmの直径を有する。一実施形態では、アプリケータ(12)は、1~7cmの直径を有する。一実施形態では、アプリケータ(12)は、2~7cmの直径を有する。一実施形態では、アプリケータ(12)は、2~4cmの直径を有する。一実施形態では、アプリケータ(12)は、3~5cmの直径を有する。一実施形態では、アプリケータ(12)は、4~6cmの直径を有する。
【0114】
一実施形態によれば、アプリケータ(12)は、完全に取り外し可能であり得る。この実施形態では、アプリケータを、必要に応じて異なる形状および/またはサイズのアプリケータに置き換えることができる。
【0115】
別の実施形態によれば、アプリケータ(12)は、取り外し可能なエンドピースを有し得る。この実施形態では、エンドピースを、必要に応じて異なる形状および/またはサイズのエンドピースに置き換えることができる。
【0116】
一実施形態では、エンドピースを、回して外すことができる。この実施形態では、アプリケータは、その端部に、必要に応じて異なる形状および/またはサイズのエンドピースをねじ込むことを可能とするねじ山を有する。
【0117】
一実施形態では、エンドピースは、傾斜した形状である。一実施形態では、エンドピースは、円錐形である。一実施形態では、エンドピースは、ブラシ形状である。
【0118】
カラーセンサおよび計算モジュール
一実施形態によれば、カラーセンサ(6)は、ユーザにより選ばれた目標色の情報を走査および処理することができる。この実施形態では、走査された色に関する情報は、加法合成光の原色に対応する、赤、緑、および青の原色ならびに白色および黒色の比の形に分解される。次いで、これらは、色合いを再現するのに必要なベース色に適合するように修正されなければならない。
【0119】
一実施形態によれば、これらの操作は、搭載された計算モジュール(18)によって行われる。この実施形態では、計算モジュール(18)は、カラーセンサ(6)によって伝送される、目標色に関するデータを受信するように構成される。この実施形態では、計算モジュールは、センサによって受信された目標色データをベース色に適合させる。この実施形態では、計算モジュール(18)は、ユーザにより選ばれた目標色を有する着色製品を再現するために必要な各ベース製品の量に関する指示を、計量装置の制御手段に送信する。
【0120】
一実施形態によれば、送達システム(1)は、コンピュータプログラムをさらに備える。この実施形態では、コンピュータプログラムは、スマートフォン、タブレット、またはパーソナルコンピュータなどの携帯端末である。この実施形態では、計算モジュール(18)は、ユーザにより選ばれた色に関するデータを、コンピュータプログラムを介して直接受信するように構成される。この実施形態では、計算モジュール(18)は、肌の色合い、身体的特徴、性格、癖、または他のメイクアップとの調整などの、コンピュータプログラムを介して入力され得るユーザのデータを受信するように構成される。
【0121】
一実施形態では、カラーセンサ(6)は、カラースキャナである。一実施形態では、カラーセンサ(6)は、分光光度計である。一実施形態では、カラーセンサ(6)は、CCDセンサである。
【0122】
ケース
図10は、本発明の送達システムのいくつかの要素の位置付けを分解図として示す。具体的には、図10は、ケース(2)の上部での計量装置の様々な構成要素の位置付けを示す。4つの計量装置が、図10に示される。図10は、ケース(2)の上部での回転ブラシ(13)の位置付けも示す。4つの計量装置および回転ブラシは、アプリケータ(12)の周りに円を形成するように位置付けられる。図10に示されるように、計算モジュール(18)およびエネルギー供給装置(19)は、ケース(2)の下部に位置付けられる。
【0123】
一実施形態によれば、ケース(2)は、必要に応じて任意の幾何形状を取ることができる。一実施形態では、ケース(2)は、円筒形である。一実施形態では、ケース(2)は、長方形である。好ましい実施形態によれば、ケース(2)は、その取り扱いを容易にする、長手方向軸に沿って細長い形状である。
【0124】
一実施形態では、ケース(2)は、5~20cmの長さを有する。一実施形態では、ケース(2)は、7~13cmの長さを有する。一実施形態では、ケース(2)は、10~20cmの長さを有する。
【0125】
一実施形態では、ケース(2)は、5~15cmの幅を有する。一実施形態では、ケース(2)は、12~15cmの幅を有する。一実施形態では、ケース(2)は、2~4cmの幅を有する。一実施形態では、ケース(2)は、4~8cmの幅を有する。
【0126】
一実施形態では、ケース(2)は、3~20cmの高さを有する。一実施形態では、ケース(2)は、5~10cmの高さを有する。一実施形態では、ケース(2)は、10~20cmの高さを有する。
【0127】
一実施形態によれば、ケース(2)は、少なくとも2つのリザーバ(3、3、…)を受け入れることができる。一実施形態では、ケース(2)は、2つのリザーバ(3および3)を備える。一実施形態では、ケース(2)は、3つのリザーバ(3~3)を備える。一実施形態では、ケース(2)は、4つのリザーバ(3~3)を備える。一実施形態では、ケース(2)は、5つのリザーバ(3~3)を備える。一実施形態では、ケース(2)は、追加のリザーバ(3’)をさらに備える。
【0128】
一実施形態によれば、単一の計量装置が、ケース(2)に受け入れられる。一実施形態では、計量装置は、分配チャネルによってリザーバに接続される。別の実施形態では、リザーバ(3、3、…、3’)の各々は、計量装置の前で動くことができる。
【0129】
好ましい実施形態によれば、ケース(2)は、存在するリザーバ(3、3、…、3’)と同数の計量装置(4)を受け入れることができる。一実施形態では、ケース(2)は、2つの計量装置(4)を備える。一実施形態では、ケース(2)は、3つの計量装置(4)を備える。一実施形態では、ケース(2)は、4つの計量装置(4)を備える。一実施形態では、ケース(2)は、5つの計量装置(4)を備える。一実施形態では、ケース(2)は、6つの計量装置(4)を備える。
【0130】
一実施形態によれば、ケース(2)は、混合装置(4’)を受け入れることができる。
【0131】
一実施形態によれば、リザーバ(3、3、…、3’)、計量装置(4)、および混合装置(4’)は、前述の長手方向軸の周りに円を形成するように配置される。
【0132】
一実施形態によれば、ケース(2)は、エネルギー供給装置(19)を備える。この実施形態では、取り付け装置(17)は、エネルギー供給装置(19)と、アプリケータの変位用のモータ(16)との間の電気接点を確保する。
【0133】
一実施形態によれば、ケース(2)は、カラーセンサ(6)を設ける。一実施形態では、カラーセンサ(6)は、前述のケース(2)の下部に位置する。一実施形態では、カラーセンサ(6)は、前述のケース(2)の上部に位置する。別の実施形態では、カラーセンサ(6)は、前述のケース(2)の側部に位置する。
【0134】
一実施形態によれば、ケース(2)は、画面表示を設ける。この実施形態では、ユーザは、作製された混合物を塗布前に下見し、必要に応じて修正し、電池およびカートリッジの使用レベルに関する情報も得る手段を有する。
【0135】
一実施形態によれば、ケース(2)は、プラスチック材料製である。一実施形態では、ケース(2)は、アルミニウム製である。一実施形態では、ケース(2)は、ガラス製である。好ましい実施形態によれば、ケース(2)は、再生可能材料製である。一実施形態では、ケース(2)は、植物性材料製である。一実施形態では、ケース(2)は、竹製である。
【0136】
目標色を有する着色製品を送達するための方法
本発明はまた、上記のような送達システム(1)を使用する、目標色を有する着色製品のカスタムメイド送達の方法であって、以下の:
-カラーセンサ(6)を使用して目標色を走査および分解するステップと、
-計算モジュール(18)を使用して目標色に関する情報を受信するステップと、
-リザーバ(3、3、…)に含有されたベース製品から着色製品の組成を決定するステップと、
-該または各計量装置(4)を使用して、前述の決定された組成に対応するベース製品の各々の用量を塗布装置(5)に配置するステップと、
-混合装置(4’)を使用して、塗布装置(5)に配置されたベース製品の用量を混合するステップと、
を含む方法に関する。
【0137】
一実施形態では、塗布装置(5)は、ユーザによる着色製品の塗布を可能とするために、ベース製品の用量の混合後にロック解除される。
【0138】
一実施形態では、塗布装置(5)は、ユーザによる着色製品の塗布後に、その元の位置に位置付けられる。
【0139】
一実施形態では、洗浄剤が、アプリケータ(12)に残っている残留着色製品を除去するために、アプリケータ(12)に適用される。
【0140】
一実施形態では、前述のステップを、同じ色または異なる色を有する着色製品を再現するために繰り返すことができる。
【0141】
化粧品用途
一実施形態によれば、本発明の送達システム(1)は、目標色を有する着色製品の送達を必要とする化粧品用途に使用される。一実施形態では、本発明の送達システム(1)は、リップスティック、アイシャドウ、ファンデーション、コンシーラー、チーク、パウダー、リップライナー、アイペンシル、アイライナー、マスカラ、ネイルポリッシュ、またはヘアカラーのティントを送達するために使用される。一実施形態では、本発明の送達システム(1)は、リップスティックティントを送達するために使用される。
【0142】
他の用途
一実施形態では、本発明の送達システム(1)は、目標色を有する着色製品の送達を必要とする異なる用途に使用され得る。一実施形態では、本発明の送達システム(1)は、芸術分野で、例えば、ブラシ、マーカ、ペンシル、ペン、またはパステルとして使用される。建築物修復の分野では、例えば、ワックス、樹脂、ラッカー、コーティング、およびワニスである。服飾分野では、例えば、染料、ワックスである。一実施形態では、本発明の送達システム(1)は、食品部門で、例えば、食品着色料の分配のために使用される。一実施形態では、本発明の送達システム(1)は、自動車分野で、車の塗料を送達するために使用される。一実施形態では、本発明の送達システム(1)は、医療分野で、例えば、カスタムメイドの反応性溶液の送達のために使用される。
【0143】
様々な実施形態が記載され、説明されたが、発明を実施するための形態は、それらに限定されるものと解釈されるべきではない。様々な修正が、特許請求の範囲によって定められる本開示の真の趣旨および範囲を逸脱することなく、当業者により実施形態に行われてよい。
【符号の説明】
【0144】
1-送達システム
2-ケース
、3、…-ベース製品のリザーバ
3’-洗浄剤の追加のリザーバ
4-計量装置
4’-混合装置
5-塗布装置
6-カラーセンサ
7-ばね
8-予備計量チャンバ
9-計量ロッド
10-変位手段
11-ベース製品
12-アプリケータ
13-回転ブラシ
14-モータ
15-フード
16-モータ
17-取り付け装置
18-計算モジュール
19-エネルギー供給装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図7C
図8
図9
図10
【国際調査報告】