(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-22
(54)【発明の名称】電池パック及び車両
(51)【国際特許分類】
H01M 50/367 20210101AFI20221215BHJP
H01M 50/342 20210101ALI20221215BHJP
H01M 50/35 20210101ALI20221215BHJP
H01M 50/271 20210101ALI20221215BHJP
H01M 50/249 20210101ALI20221215BHJP
H01M 10/658 20140101ALI20221215BHJP
H01M 10/625 20140101ALI20221215BHJP
H01M 10/613 20140101ALI20221215BHJP
【FI】
H01M50/367
H01M50/342 101
H01M50/35 201
H01M50/271 S
H01M50/342 201
H01M50/249
H01M10/658
H01M10/625
H01M10/613
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022523012
(86)(22)【出願日】2020-09-24
(85)【翻訳文提出日】2022-04-15
(86)【国際出願番号】 CN2020117309
(87)【国際公開番号】W WO2021073387
(87)【国際公開日】2021-04-22
(31)【優先権主張番号】201910975581.3
(32)【優先日】2019-10-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】513196256
【氏名又は名称】寧徳時代新能源科技股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Contemporary Amperex Technology Co., Limited
【住所又は居所原語表記】No.2,Xingang Road,Zhangwan Town,Jiaocheng District,Ningde City,Fujian Province,P.R.China 352100
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】黄 ▲海▼▲華▼
(72)【発明者】
【氏名】方 伍▲梅▼
【テーマコード(参考)】
5H012
5H031
5H040
【Fターム(参考)】
5H012BB02
5H012BB08
5H012CC10
5H012DD05
5H031AA09
5H031KK02
5H040AA28
5H040AA33
5H040AS04
5H040AY04
5H040AY10
(57)【要約】
電池パック(100)及び車両を提供する。前記電池パック(100)は、筐体蓋(12)と、電池列(41)と、保護部品(42)と、制約部材(5)とを含み、保護部品(42)と電池列(41)の上面との間に、第1方向(W)に沿って流動するように気流をガイドする第1チャンネル(P1)が設けられ、制約部材(5)は第1方向(W)に沿って電池列(41)と空洞(111)の内壁(111a)との間に位置し、且つ制約部材(5)の最上部の少なくとも一部が電池列(41)の上面よりも低く、電池列(41)を制約し、制約部材(5)の最上部のうち電池列(41)の上面よりも低い部分、電池列(41)及び筐体蓋(12)の間に第1チャンネル(P1)と流体連通している第2チャンネル(P2)が形成されている。前記電池パック(100)は、発生ガスの排出のスムーズさを向上させ、電池パックの安全性能を改善することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電池パック(100)であって、
筐体(11)と筐体蓋(12)を含み、前記筐体(11)の内部に空洞(111)が設けられ、前記筐体蓋(12)が前記筐体(11)の最上部に結合される収容筐体(1)と、
前記空洞(111)内に第1方向(W)に沿って並設された複数の電池(411)を含み、前記電池(411)はトップカバー(411a)と、前記トップカバー(411a)に設置される防爆弁(411b)とを含む電池列(41)と、
前記電池列(41)の全ての防爆弁(411b)を覆い、且つ前記トップカバー(411a)の上面との間に、前記第1方向(W)に沿って流動するように流体をガイドする第1チャンネル(P1)が設けられ、前記第1方向(W)は前記電池(411)の高さ方向(H)に垂直である保護部品(42)と、
前記空洞(111)に設置され、前記第1方向(W)に沿って前記電池列(41)と前記空洞(111)の内壁(111a)との間に位置し、前記電池列(41)を制約する制約部材(5)とを含み、
前記高さ方向(H)において前記制約部材(5)の最上部の少なくとも一部が、前記トップカバー(411a)の上面よりも低く、前記制約部材(5)の最上部のうち前記トップカバー(411a)の上面よりも低い部分、前記電池列(41)及び前記筐体蓋(12)の間に前記第1チャンネル(P1)と連通している第2チャンネル(P2)が形成される、電池パック(100)。
【請求項2】
前記電池パック(100)は、少なくとも2つの前記電池列(41)と、少なくとも2つの前記保護部品(42)とを含み、前記少なくとも2つの電池列(41)は第2方向(L)に並設され、前記少なくとも2つの保護部品(42)は前記少なくとも2つの電池列(41)に1対1で対応し、前記制約部材(5)は前記少なくとも2つの電池列(41)を制約し、前記第2方向(L)は前記第1方向(W)及び前記高さ方向(H)に垂直である、請求項1に記載の電池パック(100)。
【請求項3】
前記電池パック(100)は2つの前記制約部材(5)を含み、前記2つの制約部材(5)は、前記電池列(41)の前記第1方向(W)における対向する両側に位置する、請求項1~2のいずれか一項に記載の電池パック(100)。
【請求項4】
前記第2チャンネル(P2)に対向する前記筐体蓋(12)の側板(122)に防爆排気構造(13)が設けられ、前記防爆排気構造(13)は前記第2チャンネル(P2)と連通し、前記第2チャンネル(P2)内の流体を前記電池パック(100)の外部へ排出する、請求項1~3のいずれか一項に記載の電池パック(100)。
【請求項5】
前記防爆排気構造(13)は、防爆弁又は薄肉部を含み、前記薄肉部は前記側板(122)の一部であり、且つ強度が前記側板(122)のその他の部分よりも低い、請求項4に記載の電池パック(100)。
【請求項6】
前記電池パック(100)は仕切り構造(3)をさらに含み、前記仕切り構造(3)は前記空洞(111)に設置され、前記空洞(111)を少なくとも2つの収容領域(1a)に仕切り、前記電池パック(100)の電池(411)はグループ化されて異なる前記収容領域(1a)に設置され、前記仕切り構造(3)は第1仕切り部材(31)を含み、前記第1仕切り部材(31)は前記第1方向(W)に延在し、前記制約部材(5)は前記第1仕切り部材(31)に接続される、請求項1~5のいずれか一項に記載の電池パック(100)。
【請求項7】
前記仕切り構造(3)は第2仕切り部材(32)をさらに含み、前記第2仕切り部材(32)は前記第1仕切り部材(31)と交差して設置され、且つ前記第2仕切り部材(32)と前記第1仕切り部材(31)の両方により前記空洞(111)は前記少なくとも2つの収容領域(1a)に仕切られる、請求項6に記載の電池パック(100)。
【請求項8】
前記トップカバー(411a)の上面と前記筐体蓋(12)のトッププレート(121)との間であって前記第1チャンネル(P1)の外側の空間内に断熱接着剤(2)が充填されている、請求項1~7のいずれか一項に記載の電池パック(100)。
【請求項9】
前記保護部品(42)の横断面が、逆U字形である、請求項1~8のいずれか一項に記載の電池パック(100)。
【請求項10】
車両に動力を供給する動力源と、
前記動力源に給電するように構成される請求項1~9のいずれか一項に記載の電池パック(100)と、
を含む、車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は電池技術の分野に関し、特に電池パック及び車両に関する。
【背景技術】
【0002】
新エネルギー自動車の高速発展に伴い、パワーバッテリー製品に対するニーズがますます増えており、そして、電池製品の安全性能が注目を集めていく。
【0003】
熱暴走は電池製品の安全性能を損なう重要な課題であり、従来の電池パックでは、電池パックの上部に耐火フォームが覆われて熱暴走の場合の熱拡散を一時的に遅らせるのが一般的であるが、このような方法は、所定の保護作用を有するものの、ガスがスムーズに流れないという問題が存在し、結果として、熱暴走の場合に生じた高温ガスや炎などの流体が適時排出できないことにより電池パックにダメージを与えたり、ひいては安全上の故障を引き起こしたりする。
【発明の概要】
【0004】
本願が解決しようとする技術的課題の1つは、電池パックの安全性能を向上させることである。
【0005】
上記技術的課題を解決するために、本願は、電池パックであって、筐体と筐体蓋を含み、筐体の内部に空洞が設けられ、筐体蓋が筐体の最上部に結合される収容筐体と、空洞内に第1方向に沿って並設された複数の電池を含み、電池はトップカバーと、トップカバーに設置される防爆弁とを含む電池列と、電池列の全ての防爆弁を覆い、且つトップカバーの上面との間に、第1方向に沿って流動するように流体をガイドする第1チャンネルが設けられ、第1方向は電池の高さ方向に垂直である保護部品と、空洞に設置され、第1方向に沿って電池列と空洞の内壁との間に位置し、電池列を制約する制約部材とを含み、高さ方向において制約部材の最上部の少なくとも一部が、トップカバーの上面よりも低く、制約部材の最上部のうちトップカバーの上面よりも低い部分、電池列及び筐体蓋の間に第1チャンネルと連通している第2チャンネルが形成される、電池パックを提供する。
【0006】
いくつかの実施例では、電池パックは、少なくとも2つの電池列と、少なくとも2つの保護部品とを含み、少なくとも2つの電池列は第2方向に並設され、少なくとも2つの保護部品は少なくとも2つの電池列に1対1で対応し、制約部材は少なくとも2つの電池列を制約し、第2方向は第1方向及び高さ方向に垂直である。
【0007】
いくつかの実施例では、電池パックは2つの制約部材を含み、2つの制約部材は、電池列の第1方向における対向する両側に位置する。
【0008】
いくつかの実施例では、第2チャンネルに対向する筐体蓋の側板に防爆排気構造が設けられ、防爆排気構造は第2チャンネルと連通し、第2チャンネル内の流体を電池パックの外部へ排出する。
【0009】
いくつかの実施例では、防爆排気構造は、防爆弁又は薄肉部を含み、薄肉部は側板の一部であり、且つ強度が側板のその他の部分よりも低い。
【0010】
いくつかの実施例では、電池パックは仕切り構造をさらに含み、仕切り構造は空洞に設置され、空洞を少なくとも2つの収容領域に仕切り、電池パックの電池はグループ化されて異なる収容領域に設置され、仕切り構造は第1仕切り部材を含み、第1仕切り部材は第1方向に延在し、制約部材は第1仕切り部材に接続される。
【0011】
いくつかの実施例では、仕切り構造は第2仕切り部材をさらに含み、第2仕切り部材は第1仕切り部材と交差して設置され、且つ第2仕切り部材と第1仕切り部材の両方により空洞は少なくとも2つの収容領域に仕切られる。
【0012】
いくつかの実施例では、トップカバーの上面と筐体蓋のトッププレートとの間であって第1チャンネルの外側の空間内に断熱接着剤が充填されている。
【0013】
いくつかの実施例では、保護部品の横断面が、逆U字形である。
【0014】
本願の別の態様は、車両に動力を供給する動力源と、動力源に給電する本願の電池パック(100)とを含む、車両をさらに提供する。
【0015】
本願では、制約部材の最上部の少なくとも一部を電池列の上面よりも低く設置し、制約部材の最上部のうち電池列の上面よりも低い部分と電池列及び筐体蓋との間に、第1チャンネルと流体連通している第2チャンネルを形成することによって、第1チャンネルからの発生ガスを電池パックの筐体の両側へスムーズにガイドして排出することができ、発生ガスの排出のスムーズさを改善し、電池パックの安全性能を向上させる。
【0016】
本願の実施例又は従来技術の技術的解決手段をより明確に説明するために、以下では、実施例又は従来技術の説明に使用される必要のある図面を簡単に説明するが、明らかに、以下の説明における図面は本願のいくつかの実施例に過ぎず、当業者であれば、創造的な労働を必要とせずにこれらの図面に基づいて他の図面を取得することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本願の一実施例の電池パックの構造の模式的な斜視図を示す。
【
図2】
図1に示す電池パックから筐体蓋を省略した場合の正面図を示す。
【
図3】
図2において断熱接着剤を省略した場合の構造の模式的な斜視図を示す。
【
図4】
図3において保護部品を省略した場合の正面図を示す。
【
図5】
図3における保護部品の構造の模式的な斜視図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本願の実施例の図面を参照しながら、本願の実施例の技術的解決手段を明確かつ完全に説明するが、明らかに、説明する実施例は本願の実施例の一部に過ぎず、全ての実施例ではない。以下、少なくとも1つの例示的な実施例の説明は実際には説明するためのものであり、決して本願及びその適用や使用を何ら制限するものではない。当業者が本願の実施例に基づいて創造的な労働を必要とせずに取得する全てのその他の実施例は、本願の特許範囲に属する。
【0019】
当業者に公知の技術、方法や機器について詳細に検討しない場合があるが、適切な場合には、前記技術、方法及び機器は、権利授与の明細書の一部とみなすべきである。
【0020】
なお、本願の説明において、「第1」、「第2」等の用語を用いて部品を限定する場合、対応する部品を区別しやすくするために過ぎず、特に断らない限り、上記用語は特別な意味がなく、従って、本願の特許範囲を制限するものとして理解できない。
【0021】
また、以下で説明される本願の異なる実施形態に係る技術的特徴は互いに矛盾しない限り、互いに組み合わせることができる。
【0022】
図1~6は本願の一実施例の電池パックを示す。この図示した実施例では、電池パック100は車両の動力装置として機能し、車体に設置されて、車両に電気動力を供給する。いくつかの実施例では、車両は、車両に動力を供給する動力源と、車両に電気動力を供給するように動力源に給電するように構成されるいくつかの実施例に係る電池パックとを含んでもよい。車両は、電動車両やハイブリッド車両などを含んでもよい。電動車両は電池パックから出力される電気エネルギーにより動力を供給する電動エンジンを動力源としてもよく、電動車両は、いくつかの実施例に係る電池パックをたとえば主動力源及び/又はバックアップ動力源として電動エンジンへ給電してもよい。ハイブリッド車両は、たとえば内燃機関や電動モータなど、2つ以上の動力源を使用して、動力を供給してもよい。
【0023】
以下、各方位を明確に説明するために、電池パック100の各方向は
図1における座標系を利用して定義されており、座標軸Hは電池パック100の高さ方向を表しながら、収容筐体1及び収容筐体1における電池411の高さ方向であり、座標軸Wは座標軸Hに垂直であり、第1方向と呼ばれ、電池パックの幅方向を表し、座標軸Lは座標軸H及び座標軸Wに垂直であり、第2方向と呼ばれ、電池パックの長さ方向を表す。
【0024】
上記方位の定義に基づいて、以下の説明に使用される「上」、「下」、「頂」、「底」などの方位又は位置関係を示す名詞は、全て高さ方向Hに対するものであり、ここで、電池パックの筐体蓋12及び筐体11は高さ方向Hにおいて対向配置され、筐体蓋11から筐体12への方向を上、筐体12から筐体蓋11への方向を下とする。
【0025】
なお、前述方位の定義は、本願を説明しやすくし、説明を簡略化させるために過ぎず、反対の説明がない限り、これらの方位語は係る装置又は構成要素が必ず特定の方位を有したり、特定の方位で構成、操作されたりすることを指示又は示唆するものではなく、従って、本願の特許範囲を制限するものとして理解できない。
【0026】
図1~8に示すように、本実施例の電池パック100は、収容筐体1と、電池モジュール4とを含む。
【0027】
このうち、収容筐体1は電池モジュール4を収容するためのものであり、内部の電池モジュール4を保護する。
図1~
図3に示すように、本実施例では、収容筐体1は、筐体11と筐体蓋12とを含み、筐体11の内部には、電池モジュール4などを収容するための空洞111が設けられ、且つ、該空洞111の最上部が開放し、電池モジュール4を入れたり取り出したりすることを容易なものとし、一方、筐体蓋12は筐体11の最上部に結合され、空洞111を閉鎖する。筐体蓋12と筐体11は密封して嵌合してもよく、たとえば筐体蓋12と筐体11との間にシールリングなどのシール部材が設置される。
【0028】
図3から明らかなように、筐体11は、底部114と、側部112と、外凸部113とを含み、側部112と底部114との両方により空洞111が画定され、ここで、側部112は底部114の四周に接続され、上へ延在し、外凸部113は側部112の一端に接続され、第2方向Lに沿って外へ延在する。具体的には、側部112と底部114の両方により中空直方体が画定され、内部の直方体空洞111は電池モジュール4を収容するものであり、外凸部113は台形であり、電子部品が設置されてもよく、これにより、電池モジュール4の充放電などの作動モードが制御される。
【0029】
図1及び
図6から明らかなように、筐体蓋12は、全体として形状が筐体11に適合しており、長方形部と台形部とを含み、長方形部は、トッププレート121と、トッププレート121の四周に接続され、下へ延在する側板122とを含み、台形部は側板122の一端に接続され、第2方向Lに沿って外へ延在して、フランジ部123となる。
【0030】
筐体蓋12が筐体11に結合されたときに、筐体蓋12の側板122と筐体11の側部112は嵌合し、筐体蓋12のフランジ部123と筐体11の外凸部113は嵌合し、このように、空洞111が閉鎖される。
【0031】
一方、収容筐体1は、筐体蓋12を上にし、且つ外凸部113及びフランジ部123が位置する側を車頭に近くするように車体に配置され、すなわち、電池パック100が車両に装着されると、高さ方向Hは車体の高さ方向、且つ第2方向Lは車体の長さ方向である車両の進行方向に沿っている。
【0032】
電池モジュール4は空洞111に設置され、電池パック100のコアとなる構成部分であり、車両へ電気エネルギーを供給するものである。
図3~8に示すように、本実施例では、電池モジュール4は、電池列41と保護部品42とを含む。
【0033】
ここで、電池列41は複数の電池411を含み、電池411は、トップカバー411aと、トップカバー411aに設置される防爆弁411bとを含む。電池411に熱暴走が発生した場合、防爆弁411bは電池411の内部で生じたガス、熱や炎などの高温高圧流体(発生ガスと総称)により押し開かれて、発生ガスを電池411の外部へ排出し、このように、電池411の内部の圧力はトップカバー411aからリリースされる。
【0034】
電池列41における全ての電池411は向きを同じにして並設される。
図3では、電池列41における全ての電池411は縦方向に配置され、その高さ方向Hが垂直方向に沿っており、筐体11の高さ方向と一致し、且つトップカバー411aが全て上向きであり、言い換えれば、トップカバー411aは全て筐体蓋12に面しており、筐体11と反対している。また、電池列41における全ての電池411は、1列として第1方向Wに並設されている。
【0035】
保護部品42は電池列41の全ての防爆弁411bを覆い、且つトップカバー411aの上面との間に、第1方向Wに沿って流動するように気流をガイドする第1チャンネルP1が設けられる。これによって、保護部品42は電池列41を保護し、発生ガスの拡散範囲を制御し、これにより、トップカバー411aの防爆弁411bから排出される発生ガスが、保護部品42によって、上へ直接噴出されるのではなく第1チャンネルP1に沿って第1方向Wにおける両側に流れるようにガイドされ、これは、発生ガスが電池パック100の第1方向Wにおける両側から排出されるようにガイドすることで、電池パック100の内部への発生ガスの蓄積を減少させ、電池パック100の使用安全性を改善するだけでなく、発生ガスが電池パック100の上方にいる乗客に直接衝撃することを回避し、車両の安全性能を向上させることができる。
【0036】
具体的には、
図5に示すように、保護部品42は、本体板421と、2つの折り曲げ板422とを含み、本体板421は第1方向Wに沿って延在し、2つの折り曲げ板422は本体板421の第2方向Lにおける対向する両端に接続され、本体板421に対して下(すなわち電池列4に接近する方向に向かって)折り曲げられる。以上から、2つの折り曲げ板422は本体板421を電池列4の上方に支持し、本体板421、2つの折り曲げ板422及びトップカバー411aの上面の間には、第1方向Wに沿って延在する第1チャンネルP1が形成され、第1チャンネルP1の最上部及び第2方向Lにおける両端は全て閉鎖され、且つ第1方向Wにおける両端しか開放しておらず、これにより、保護部品42の作用により、電池411の防爆弁411bから噴出された発生ガスは、上へ流れるのではなく、第1方向Wに沿って流出することになり、車体に装着する際には、第1方向Wは、車頭方向又は乗客がいる上方ではなく車体の幅方向に沿うため、車体の幅方向に沿って排出するように発生ガスをガイドすると、発生ガスを安全に排出しつつ、乗客への発生ガスの安全上の脅威を減らすことができる。
【0037】
ここで、本体板421及び折り曲げ板422は平板、曲面板や異型板などの各種の板構造としてもよく、保護部品42の横断面(すなわち、第1方向Wに垂直な断面)は逆U字形やM字形などの各種の形状としてもよい。たとえば、
図3には、保護部品42の横断面は逆U字形であり、これ以外の形状と比較して、保護部品42の構造はシンプルであり、容易に加工できる。
【0038】
保護部品42を簡便に制限できるように、保護部品42は筐体蓋12に接続されてもよく、たとえば本体板421を通じてトッププレート121に溶接されてもよく、これにより、保護部品42は固定して取り付けられ、電池列41の全ての防爆弁411bをより確実に覆うことができる。横断面がM字形などの他の形状の保護部品42に比べて、横断面が逆U字形の保護部品42では、本体板421とトッププレート121は大きな面積をもってより緊密に接触することができ、従って、トッププレート121とのより強固な溶接が容易に実現できる。
【0039】
図3に示すように、本実施例では、電池モジュール4には、6個の電池列41が設けられ、この6個の電池列41は第2方向Lに並設されるとともに、電池モジュール4は、6個の保護部品42を含み、各保護部品42は各電池列41に1対1で対応して配置され、これにより、各保護部品42を利用して対応する電池列41の防爆弁411bから放出される発生ガスが第1方向Wに沿って排出されるようにガイドすることができる。
【0040】
変形として、電池モジュール4の電池列41の数は1つ又は2つであってもよく、言い換えれば、電池モジュール4は、1つ又は少なくとも2つの電池列41を含んでもよく、少なくとも2つの電池列41を含む場合、各電池列41は第2方向Lに並設され、且つ、このような場合、電池モジュール4の保護部品42は、電池列41と同じ数であり、電池列41に1対1で対応して電池列41の上方に配置される。
【0041】
前記のとおり、本実施例の電池パック100は複数の電池列41を含み、且つ各電池列41における電池411の数が1つを超えており、従って、電池パック100は複数の電池411を有し、且つこの複数の電池411は行列状に配列され、多行多列の電池アレイとなる。
【0042】
電池パック100の複数の電池411をより規則的に配置するために、
図2及び
図3に示すように、電池パック100は仕切り構造3をさらに含んでもよく、仕切り構造3は空洞111内に設置され、空洞111を少なくとも2つの収容領域1aに仕切り、電池パック100の電池411はグループ化されて異なる収容領域1aに設置される。このように、各群の電池411はそれぞれ異なる収容領域1aに収容され、これにより、より規則的かつ簡便に配置でき、しかも、仕切り構造3によって各群の電池411の位置をより確実に制限することもできる。
【0043】
ここで、
図3から明らかなように、本実施例の仕切り構造3は第1仕切り部材31を含み、第1仕切り部材31は第1方向Wに沿って延在し、第2方向Lに配列された異なる収容領域1aを有するように空洞111を仕切り、且つ、仕切り構造3は第2仕切り部材32をさらに含み、第2仕切り部材32は第2方向Lに沿って延在し、第1仕切り部材31と交差して配置され、このように、第2仕切り部材32は第1仕切り部材31によって仕切られた収容領域1aをさらに仕切り、空洞111の内部の収容領域1aを増加し、これらの収容領域1aのうち、第2方向Lに配列された収容領域1aだけではなく、第1方向Wに配列された収容領域1aもある。
【0044】
電池411をグループ化して空洞111に配置する際には、異なる電池列41をグループ化して第2方向Lに配列された異なる収容領域1aに収容してもよく、これにより、各群の電池列41は領域別に貯蔵され、また、共通の電池列41の電池411を第1方向Wに沿ってグループ化して第1方向Wに配列された異なる収容領域1aに収容し、これにより、共通の電池列41の内部は第1方向Wにおいて領域別に貯蔵される。
【0045】
具体的には、図示した実施例では、
図3から明らかなように、仕切り構造3は、2つの第1仕切り部材31と、1つの第2仕切り部材32とを含み、2つの第1仕切り部材31は第2方向Lにおいて互いに間隔を空けて並設され、第2仕切り部材32は2つの第1仕切り部材31の両方に垂直である。このように、第1仕切り部材31及び第2仕切り部材32の作用により、仕切り構造3は空洞111を2行3列、合計6個の収容領域1aに仕切る。第2方向Lに並設された6個の電池列41同士は、2個の第1仕切り部材31によってセパレートされ、ここで、電池列41は2つずつ共通の第1仕切り部材31の共通側に位置し、一方、共通の電池列41はさらに第1方向Wにおいて1つの第2仕切り部材32によってセパレートされ、これにより、各電池列41はさらに第2仕切り部材32によって仕切られて第1方向Wに配列された第1電池列41a及び第2電池列41bとなり、このように、共通の電池列41における第1電池列41a及び第2電池列41bも異なる収容領域1aに位置する。
【0046】
より具体的には、
図3に示すように、本実施例では、第2仕切り部材32は第1方向Wにおいて電池列41の真ん中に位置し、これにより、第1電池列41a及び第2電池列41bの電池411の数が同じである。
【0047】
なお、第1仕切り部材31及び第2仕切り部材32の数及び第1仕切り部材31の位置は
図3に示すものに限定されるものではなく、たとえば、第2仕切り部材32の数は少なくとも2つとしてもよく、また、たとえば、第1仕切り部材31の数は電池列41の群数に応じて変化してもよく、一般的には、電池列41の群数よりも1つ少なければよく、ここで、第1仕切り部材31の数が少なくとも2つである場合、第1仕切り部材31同士は間隔を空けて第2方向Lに並設され、また、たとえば、第2仕切り部材32は、電池列41の第1方向Wにおける真ん中に位置するのではなく、第1方向Wにおける一方の側に接近して設置され、この場合、第1電池列41a及び第2電池列41bの電池411の数が同じではない。
【0048】
ここで、第1仕切り部材31及び第2仕切り部材32はビーム構造として構造されてもよく、
図3では、第1仕切り部材31は横ビームと呼ばれてもよく、第2仕切り部材32は縦ビームと呼ばれてもよい。この他、第1仕切り部材31及び第2仕切り部材32は全て筐体11に固定して接続される。具体的には、第1仕切り部材31及び第2仕切り部材32は全て筐体11の底部114に固定して接続される。
【0049】
電池パック100の電池411をより確実に制約するために、
図2~6に示すように、本実施例では、電池パック100は制約部材5をさらに含み、制約部材5は空洞111に設置され、第1方向Wにおいて電池列41と空洞111の内壁111aとの間に位置し、電池列41を制約する。制約部材5が設置されることによって、第1方向Wにおける電池列41の変位が制約され、特に電池列41の受ける膨張力が抵抗され、電池列41の膨張変形の発生が少なくなる。
【0050】
制約部材5は、たとえば第1仕切り部材31に接続されることで固定されてもよい。
【0051】
制約部材5は、第2方向Lにおいて空洞111aの一端から他端まで延在してもよく、たとえば、第2方向Lにおいて延在するビーム構造又は板構造として構造されてもよく、このように、制約部材5は、電池モジュール4において第2方向Lに配列された全ての電池列41を制約することで、全ての電池列41を制限することができ、これにより、電池列41又は電池列41群ごとに制約部材5が設置されなくてもよく、それにより、制約部材5の数が効果的に減少し、電池パック100全体の構造が簡略化され、しかも、電池モジュール4が収容筐体1に組み立てられやすくなる。
【0052】
電池列41の第1方向Wにおける一方の側だけに制約部材5が設置されてもよいが、本実施例では、電池列41の第1方向Wにおける対向する両側に制約部材5が設けられ、すなわち、電池パック100は、電池列41の第1方向Wにおける対向する両側に設置される2つの制約部材5を含み、このように、2つの制約部材5によって電池列41がこれらの中間に挟まれ、より確実な制限作用が果たされる。
【0053】
また、発生ガスをより排出しやすくするために、
図7及び
図8に示すように、本実施例では、高さ方向Hにおいて、2つの制約部材5は全て、最上部がトップカバー411aの上面よりも低くなるように構成され、このように、制約部材5の最上部と電池列41及び筐体蓋12の間に、第1チャンネルP1と連通している第2チャンネルP2が形成され、これにより、第1チャンネルP1からの発生ガスが、第2チャンネルP2によってガイドされて、さらに第1方向Wに沿って両側へスムーズに排出され、電池411の熱暴走の場合に内部で発生した高温高圧流体が適時排出され、熱拡散が回避され、安全上のリスクが低減する。しかも、制約部材5の最上部をトップカバー411aの上面よりも低くすることで、第2チャンネルP2を形成する場合は、第1方向Wに沿って内へ窪んだ凹溝などが制約部材5の表面に設けられるなど、第2チャンネルP2の他の形成方式に比べて、構造及びプロセスがよりシンプルになる。
【0054】
いくつかの変形例では、2つの制約部材5の最上部が全体としてトップカバー411aの上面よりも低いのではなく、最上部の一部だけがトップカバー411aの上面よりも低く、このような場合にも、制約部材5の最上部のうちトップカバー411aの上面よりも低い部分と電池列41及び筐体蓋12の間に第2チャンネルP2が形成されてもよいが、図示した実施例に比べて、第2方向Lにおける第2チャンネルP2のサイズが小さい。
【0055】
別の変形例では、2つの制約部材5のうち一方の制約部材5だけの最上部の少なくとも一部は、トップカバー411aの上面よりも低いようにしてもよく、このような場合、第2チャンネルP2は、電池列41の第1方向Wにおける一方の側にのみ形成されている。
【0056】
第1チャンネルP1及び第2チャンネルP2によって所定の方向に沿ってガイドされることにより、電池411の内部から噴出される発生ガスは第1方向Wに沿って収容筐体1の第1方向Wにおける両側にスムーズに流れて、収容筐体1の第1方向Wにおける両側から排出され得る。
【0057】
さらに、第2チャンネルP2からの発生ガスが収容筐体1の外部により容易に排出されるために、
図1及び
図6に示すように、本実施例では、第2チャンネルP2に対向する筐体蓋12の側板122に防爆排気構造13が設けられ、防爆排気構造13は第2チャンネルP2と連通し、第2チャンネルP2内の流体を電池パック100の外部へ排出する。ここで、防爆排気構造13は防爆弁411bを含んでもよく、又は、防爆排気構造13は薄肉部を含んでもよく、薄肉部は側板122の一部であり、且つ強度が側板122のその他の部分よりも低い。薄肉部は、たとえば側板122の凹溝やエンボスなどとしてもよい。
【0058】
筐体蓋12の第1方向Wにおける両端に位置する側板122に防爆排気構造13が設置されることによって、第2チャンネルP2から導出された発生ガスが、防爆排気構造13を経由して容易に排出され、排出のスムーズさがより良好になり、且つ、防爆排気構造13は、発生ガスの排出をある程度で制御することができ、たとえば、予め設定された圧力に達する場合にのみ発生ガスが排出されるように制御してもよく、これは、電池パック100の使用安全性のさらなる向上に有利である。
【0059】
図6から明らかなように、本実施例の制約部材5に関し、その最上部はトップカバー411aの上面よりも低く、また、制約部材5の少なくとも一部は防爆排気構造13の底端よりも低く、それにより、制約部材5は防爆排気構造13を避けることができ、防爆排気構造13の順調さの維持に有利であり、発生ガスが防爆排気構造13を経由して排出されることをより簡便なものとする。
【0060】
また、
図2に示すように、本実施例では、トップカバー411aの上面とトッププレート121との間の空間のうち保護部品42に対応する部分以外の部分には、断熱接着剤2が充填されている。これにより、高さ方向H全体にわたって、トッププレート121と電池列41の上面との間の空間のうち、保護部品42に対応する領域以外、その他の領域は全て断熱接着剤2で充填されてシールされ、これは、電池パック100の安全性能のさらなる向上に有利である。トッププレート121と電池列41の上面との間の空間のうち保護部品42以外の部分をシールしないと、第1チャンネルP1によって電池列41の第1方向Wにおける両側へガイドされた発生ガスが、トッププレート121とトップカバー411aの上面との間の空間のうち保護部品42以外の部分に戻って、電池パック100の使用安全性に悪影響を与える可能性があるためであり、一方、本実施例では、トッププレート121とトップカバー411aの上面との間の空間のうち保護部品42以外の部分を断熱接着剤2でシールすることによって、第1チャンネルP1から導出された発生ガスが電池列41の上方に戻ることが効果的に回避され、また、第1チャンネルP1から導出された発生ガスが第2チャンネルP2により十分に流れるのが簡便になり、それにより、電池パック100の安全性能のさらなる向上に有利である。この他、断熱接着剤2の断熱性は、第2方向Lに配列された各電池列41を隔離させて、熱暴走が発生した電池列41によるその他の電池列41での熱暴走の発生を回避することができ、この点からは、断熱接着剤2の設置は、電池パック100の安全性能の向上にも有利である。
【0061】
以上から明らかなように、本願では、第1チャンネルP1及び第2チャンネルP2はガスを所定の方向に沿ってより効果的にガイドする役割を果たすことができ、発生ガスが所望の第1方向Wに沿って防爆排気構造13へ排出されるようにより確実にガイドし、電池411の熱暴走の場合の内部の高温高圧流体を適時放出し、発生ガスの収容筐体1での拡散を回避し、熱暴走のリスクを低減させ、電池パック100の使用安全性を向上させ、該電池パック100を用いた車両にいる乗客の安全上のリスクを低減させる。
【0062】
以上は本願の例示的な実施例に過ぎず、本願はこれらにより制限されるものではなく、本願の精神及び原則を逸脱することなく行われる修正、等同置換や改良などは全て本願の特許範囲に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0063】
100:電池パック。
1:収容筐体、11:筐体、111:空洞、111a:内壁、112:側部、113:外凸部、114:底部、12:筐体蓋、121:トッププレート、122:側板、123:フランジ部、1a:収容領域、13:防爆排気構造
2:断熱接着剤
3:仕切り構造、31:第1仕切り部材、32:第2仕切り部材
4:電池モジュール、41:電池列、41a:第1電池列、41b:第2電池列、411:電池、411a:トップカバー、411b:防爆弁、42:保護部品:421:本体板、422:折り曲げ板
5:制約部材
P1:第1チャンネル、P2:第2チャンネル、B:間隔、H:高さ方向、W:第1方向、L:第2方向
【手続補正書】
【提出日】2022-04-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0036】
具体的には、
図5に示すように、保護部品42は、本体板421と、2つの折り曲げ板422とを含み、本体板421は第1方向Wに沿って延在し、2つの折り曲げ板422は本体板421の第2方向Lにおける対向する両端に接続され、本体板421に対して下(すなわち電池列
41に接近する方向に向かって)折り曲げられる。以上から、2つの折り曲げ板422は本体板421を電池列4の上方に支持し、本体板421、2つの折り曲げ板422及びトップカバー411aの上面の間には、第1方向Wに沿って延在する第1チャンネルP1が形成され、第1チャンネルP1の最上部及び第2方向Lにおける両端は全て閉鎖され、且つ第1方向Wにおける両端しか開放しておらず、これにより、保護部品42の作用により、電池411の防爆弁411bから噴出された発生ガスは、上へ流れるのではなく、第1方向Wに沿って流出することになり、車体に装着する際には、第1方向Wは、車頭方向又は乗客がいる上方ではなく車体の幅方向に沿うため、車体の幅方向に沿って排出するように発生ガスをガイドすると、発生ガスを安全に排出しつつ、乗客への発生ガスの安全上の脅威を減らすことができる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0063
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0063】
100:電池パック。
1:収容筐体、11:筐体、111:空洞、111a:内壁、112:側部、113:外凸部、114:底部、12:筐体蓋、121:トッププレート、122:側板、123:フランジ部、1a:収容領域、13:防爆排気構造
2:断熱接着剤
3:仕切り構造、31:第1仕切り部材、32:第2仕切り部材
4:電池モジュール、41:電池列、41a:第1電池列、41b:第2電池列、411:電池、411a:トップカバー、411b:防爆弁、42:保護部品:421:本体板、422:折り曲げ板
5:制約部材
P1:第1チャンネル、P2:第2チャンネル、H:高さ方向、W:第1方向、L:第2方向
【国際調査報告】