特表 2022-553280 カーシェアリングネットワークを用いた統合ナビゲーションサービスの提供方法、そのための装置、およびシステム

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公表特許公報(A)

(11)【公表番号】

(43)【公表日】2022-12-22

(54)【発明の名称】カーシェアリングネットワークを用いた統合ナビゲーションサービスの提供方法、そのための装置、およびシステム

(51)【国際特許分類】

   G08G 1/00 20060101AFI20221215BHJP

   G01C 21/34 20060101ALI20221215BHJP

【ＦＩ】

G08G1/00 Z

G01C21/34

【審査請求】有

【予備審査請求】未請求

(21)【出願番号】P 2022523322

(86)(22)【出願日】2020-11-30

(85)【翻訳文提出日】2022-04-19

(86)【国際出願番号】 KR2020017309

(87)【国際公開番号】W WO2021107732

(87)【国際公開日】2021-06-03

(31)【優先権主張番号】10-2019-0156041

(32)【優先日】2019-11-28

(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR

(81)【指定国・地域】

【公序良俗違反の表示】

（特許庁注：以下のものは登録商標）

１．ＷＣＤＭＡ

２．ブルートゥース

３．３ＧＰＰ

(71)【出願人】

【識別番号】520144428

【氏名又は名称】ヒューマックス・カンパニー・リミテッド

(71)【出願人】

【識別番号】522046874

【氏名又は名称】デジパーツ，インコーポレーテッド

(74)【代理人】

【識別番号】100079108

【弁理士】

【氏名又は名称】稲葉 良幸

(74)【代理人】

【識別番号】100109346

【弁理士】

【氏名又は名称】大貫 敏史

(74)【代理人】

【識別番号】100117189

【弁理士】

【氏名又は名称】江口 昭彦

(74)【代理人】

【識別番号】100134120

【弁理士】

【氏名又は名称】内藤 和彦

(72)【発明者】

【氏名】ジョン・ソンイル

(72)【発明者】

【氏名】ウ・ヒョクジュン

(72)【発明者】

【氏名】リ・サンミン

【テーマコード（参考）】

2F129

5H181

【Ｆターム（参考）】

2F129AA03

2F129CC06

2F129CC15

2F129CC16

2F129DD20

2F129EE52

2F129EE84

2F129FF02

2F129FF12

2F129FF51

5H181AA01

5H181BB04

5H181FF03

5H181FF13

5H181FF22

5H181FF32

(57)【要約】

本発明は、統合ナビゲーションサービスの提供方法、そのための装置、およびシステムに関し、本発明の一実施形態に係る、通信網を介してモバイルデバイスおよびカーシェアリングサーバと連動して統合ナビゲーションサービスを提供する方法は、前記モバイルデバイスからユーザ設定経路に関する情報が含まれた統合ナビゲーションサービス要請メッセージを受信するステップと、前記ユーザ設定経路に相応する共有車両の予約情報を前記カーシェアリングサーバから取得するステップと、前記共有車両の予約情報に基づいて前記ユーザ設定経路の変更が必要であるか否かを判断するステップと、前記判断の結果、前記ユーザ設定経路の変更が必要であれば、前記共有車両の予約情報を反映して最適経路を算出するステップと、前記算出された最適経路を前記モバイルデバイスに伝送するステップとを含むことができる。よって、本発明は、さらに正確で且つ安定したナビゲーションサービスを提供できるという長所がある。

【特許請求の範囲】

【請求項1】

通信網を介してモバイルデバイスおよびカーシェアリングサーバと連動して統合ナビゲーションサービスを提供する方法であって、
前記モバイルデバイスからユーザ設定経路に関する情報が含まれた統合ナビゲーションサービス要請メッセージを受信するステップと、
前記ユーザ設定経路に相応する共有車両の予約情報を前記カーシェアリングサーバから取得するステップと、
前記共有車両の予約情報に基づいて前記ユーザ設定経路の変更が必要であるか否かを判断するステップと、
前記判断の結果、前記ユーザ設定経路の変更が必要であれば、前記共有車両の予約情報を反映して最適経路を算出するステップと、
前記算出された最適経路を前記モバイルデバイスに伝送するステップと
を含む、統合ナビゲーションサービスの提供方法。

【請求項2】

前記モバイルデバイスは、共有車両に取り付けられ、ナビゲーション機能が搭載された車両ヘッドユニット、および前記共有車両を利用するユーザ端末を含む、請求項１に記載の統合ナビゲーションサービスの提供方法。

【請求項3】

前記共有車両の予約情報は、前記ユーザ設定経路上に目的地を設定して共有車両を予約した情報であることを特徴とする、請求項１に記載の統合ナビゲーションサービスの提供方法。

【請求項4】

前記共有車両の予約情報は、前記ユーザ設定経路上で現在運行中の共有車両に相応する予約情報は除外されることを特徴とする、請求項３に記載の統合ナビゲーションサービスの提供方法。

【請求項5】

前記共有車両の予約情報に基づいて前記ユーザ設定経路上の未来道路状況を予測し、前記予測結果に基づいて最適経路が算出されることを特徴とする、請求項１に記載の統合ナビゲーションサービスの提供方法。

【請求項6】

前記ユーザ設定経路上で現在運行中の共有車両を識別するステップと、
前記識別された共有車両から共有車両の運行情報を収集するステップと、
前記収集された共有車両の運行情報を分析して運行情報の共有が必要であるか否かを判断するステップと、
前記判断の結果、共有が必要であれば、前記収集された共有車両の運行情報から共有対象情報を決めるステップと、
前記決められた共有対象情報を前記モバイルデバイスに伝送するステップと
をさらに含む、請求項１に記載の統合ナビゲーションサービスの提供方法。

【請求項7】

前記共有車両の運行情報は、車両タイプ情報、車両固有識別子情報、目的地情報、出発地情報、現在位置情報、現在走行道路名情報、現在交通状況情報、現在走行速度情報、当該共有車両に取り付けられたカメラを介して撮影された道路イメージ情報、およびユーザメッセージのうち少なくとも１つを含む、請求項６に記載の統合ナビゲーションサービスの提供方法。

【請求項8】

カーシェアリングサービスに加入したモバイルデバイスから前記共有車両の運行情報を収集するステップと、
前記共有車両の運行情報を前記車両タイプ別に区分するステップと、
前記車両タイプ別に区分された前記共有車両の運行情報に基づいて、現在運行中の共有車両に対する最適乗換え経路を算出するステップと、
前記算出された最適乗換え経路を当該モバイルデバイスに伝送するステップと
をさらに含む、請求項７に記載の統合ナビゲーションサービスの提供方法。

【請求項9】

前記モバイルデバイス上で前記ユーザ設定された経路が前記最適経路または前記最適乗換え経路に変更されたか否かを確認するステップと、
前記確認の結果、変更された場合、前記モバイルデバイスユーザに対する共有車両の利用料金割引を適用するステップと、
前記料金割引された内訳を前記カーシェアリングサーバに伝送するステップと
をさらに含む、請求項８に記載の統合ナビゲーションサービスの提供方法。

【請求項10】

通信網を介してモバイルデバイスおよびカーシェアリングサーバと連動する統合ナビゲーションサーバであって、
前記モバイルデバイスからユーザ設定経路に関する情報が含まれた統合ナビゲーションサービス要請メッセージを受信する通信モジュールと、
前記ユーザ設定経路に相応する共有車両の予約情報を前記カーシェアリングサーバから取得する予約情報収集モジュールと、
前記共有車両の予約情報に基づいて前記ユーザ設定経路の変更が必要であるか否かを判断する経路再設定判断モジュールと、
前記判断の結果、前記ユーザ設定経路の変更が必要であれば、前記共有車両の予約情報を反映して最適経路を算出する最適経路算出部と、
前記通信モジュールを介して前記算出された最適経路を前記モバイルデバイスに伝送する制御モジュールと
を含む、統合ナビゲーションサーバ。

【請求項11】

前記モバイルデバイスは、共有車両に取り付けられ、ナビゲーション機能が搭載された車両ヘッドユニット、および前記共有車両を利用するユーザ端末を含む、請求項１０に記載の統合ナビゲーションサーバ。

【請求項12】

前記共有車両の予約情報は、前記ユーザ設定経路上に目的地を設定して共有車両を予約した情報であることを特徴とする、請求項１０に記載の統合ナビゲーションサーバ。

【請求項13】

前記共有車両の予約情報は、前記ユーザ設定経路上で現在運行中の共有車両に相応する予約情報は除外されることを特徴とする、請求項１２に記載の統合ナビゲーションサーバ。

【請求項14】

前記最適経路算出部は、前記共有車両の予約情報に基づいて前記ユーザ設定経路上の未来道路状況を予測し、前記予測結果に基づいて最適経路を算出することを特徴とする、請求項１０に記載の統合ナビゲーションサーバ。

【請求項15】

前記ユーザ設定経路上で現在運行中の共有車両を識別し、前記識別された共有車両から共有車両の運行情報を収集する運行情報収集モジュールと、
前記収集された共有車両の運行情報を分析して運行情報の共有が必要であるか否かを判断し、前記判断の結果、共有が必要であれば、前記収集された共有車両の運行情報から共有対象情報を決めて当該モバイルデバイスに伝送する運行情報共有モジュールと
をさらに含む、請求項１０に記載の統合ナビゲーションサーバ。

【請求項16】

前記共有車両の運行情報は、車両タイプ情報、車両固有識別子情報、目的地情報、出発地情報、現在位置情報、現在走行道路名情報、現在交通状況情報、現在走行速度情報、当該共有車両に取り付けられたカメラを介して撮影された道路イメージ情報、およびユーザメッセージのうち少なくとも１つを含む、請求項１５に記載の統合ナビゲーションサーバ。

【請求項17】

カーシェアリングサービスに加入したモバイルデバイスから収集された前記共有車両の運行情報を前記車両タイプ別に区分する車両タイプ識別モジュールと、
前記車両タイプ別に区分された前記共有車両の運行情報に基づいて、現在運行中の共有車両に対する最適乗換え経路を算出する最適乗換え経路算出部と
をさらに含み、
前記制御モジュールが前記算出された最適乗換え経路を当該モバイルデバイスに伝送することを特徴とする、請求項１６に記載の統合ナビゲーションサーバ。

【請求項18】

前記モバイルデバイス上で前記ユーザ設定された経路が前記最適経路または前記最適乗換え経路に変更されたか否かを確認する経路変更確認モジュールと、
前記確認の結果、変更された場合、前記モバイルデバイスユーザに対する共有車両の利用料金割引を適用する料金割引モジュールと
をさらに含み、
前記制御モジュールが前記料金割引された内訳を前記カーシェアリングサーバに伝送することを特徴とする、請求項１７に記載の統合ナビゲーションサーバ。

【請求項19】

ナビゲーション機能が搭載されたモバイルデバイスと、
カーシェアリングサービスを提供するカーシェアリングサーバと、
通信網を介して前記モバイルデバイスおよび前記カーシェアリングサーバと連動して統合ナビゲーションサービスを提供する統合ナビゲーションサーバと
を含み、
前記統合ナビゲーションサーバは、
前記モバイルデバイスからユーザ設定経路に関する情報が含まれた統合ナビゲーションサービス要請メッセージを受信する通信モジュールと、
前記ユーザ設定経路に相応する共有車両の予約情報を前記カーシェアリングサーバから取得する予約情報収集モジュールと、
前記共有車両の予約情報に基づいて前記ユーザ設定経路の変更が必要であるか否かを判断する経路再設定判断モジュールと、
前記判断の結果、前記ユーザ設定経路の変更が必要であれば、前記共有車両の予約情報を反映して最適経路を算出する最適経路算出部と、
前記通信モジュールを介して前記算出された最適経路を前記モバイルデバイスに伝送する制御モジュールと
を含むことを特徴とする、統合ナビゲーションサービス提供システム。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は、カーシェアリングサービスに関し、詳しくは、カーシェアリングネットワークを用いた統合ナビゲーションサービスの提供方法、装置、およびシステムに関する。

【背景技術】

【0002】

近年、共有経済の世界的な関心の中で、車両を不特定多数が共有するカーシェアリング（車両共有）サービスが速い速度で広がっており、カーシェアリングサービスを利用するユーザが増加するにつれて共有車両も速く増加している。

【0003】

カーシェアリングサービスは、特定の車両を不特定多数が必要な時間だけ借りて使用する一種のレンタカーサービスであって、ユーザの立場で既存のレンタカーとの最も大きな相違点は、ユーザが車両所有者またはカーシェアリングサービスを提供する事業者と直接対面しなくても、スマートフォンなどに搭載されたアプリを用いて所望の共有車両を選択および予約することができるということである。

【0004】

従来、車両ヘッドユニットおよびスマートフォンに搭載されたナビゲーションアプリケーションを用いて経路を設定する場合、現在の道路状況だけを反映することとなって走行中に経路が頻繁に再設定されるだけでなく、それに応じた到着時間が頻繁に変更されるという問題があった。

【0005】

また、従来は、車両ヘッドユニットおよびスマートフォンに搭載されたナビゲーションアプリケーションのタイプに応じて同一目的地に対して互いに異なる経路が提供されており、最適経路に対する信頼度が低下するという問題があった。

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0006】

本発明は、上述の従来技術の問題を解決するために考案されたものであり、本発明の目的は、カーシェアリングネットワークを用いた統合ナビゲーションサービスの提供方法、装置、およびシステムを提供することにある。

【0007】

実施形態に係る本発明の目的は、カーシェアリングネットワークを介して収集された共有車両の予約情報に基づいて未来道路状況を予測することで、目的地までさらに正確で且つ安定的に最適経路または最適乗換え経路を提供することができる、カーシェアリングネットワークを用いた統合ナビゲーションサービスの提供方法、装置、およびシステムを提供することにある。

【0008】

本発明が成し遂げようとする技術的課題は、以上で言及した技術的課題に制限されず、言及していないまた他の技術的課題は、下記の記載から本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者に明らかに理解できるものである。

【課題を解決するための手段】

【0009】

本発明は、統合ナビゲーションサービスの提供方法、そのための装置、およびシステムを提供することができる。

【0010】

本発明の一実施形態に係る、通信網を介してモバイルデバイスおよびカーシェアリングサーバと連動して統合ナビゲーションサービスを提供する方法は、前記モバイルデバイスからユーザ設定経路に関する情報が含まれた統合ナビゲーションサービス要請メッセージを受信するステップと、前記ユーザ設定経路に相応する共有車両の予約情報を前記カーシェアリングサーバから取得するステップと、前記共有車両の予約情報に基づいて前記ユーザ設定経路の変更が必要であるか否かを判断するステップと、前記判断の結果、前記ユーザ設定経路の変更が必要であれば、前記共有車両の予約情報を反映して最適経路を算出するステップと、前記算出された最適経路を前記モバイルデバイスに伝送するステップとを含むことができる。

【0011】

実施形態として、前記モバイルデバイスは、共有車両に取り付けられ、ナビゲーション機能が搭載された車両ヘッドユニット、および前記共有車両を利用するユーザ端末を含むことができる。

【0012】

実施形態として、前記共有車両の予約情報は、前記ユーザ設定経路上に目的地を設定して共有車両を予約した情報を含むことができる。
実施形態として、前記共有車両の予約情報は、前記ユーザ設定経路上で現在運行中の共有車両に相応する予約情報は除外されることができる。

【0013】

実施形態として、前記共有車両の予約情報に基づいて前記ユーザ設定経路上の未来道路状況を予測し、前記予測結果に基づいて最適経路が算出されることができる。

【0014】

実施形態として、前記統合ナビゲーションサービスの提供方法は、前記ユーザ設定経路上で現在運行中の共有車両を識別するステップと、前記識別された共有車両から共有車両の運行情報を収集するステップと、前記収集された共有車両の運行情報を分析して運行情報の共有が必要であるか否かを判断するステップと、前記判断の結果、共有が必要であれば、前記収集された共有車両の運行情報から共有対象情報を決めるステップと、前記決められた共有対象情報を前記モバイルデバイスに伝送するステップとをさらに含むことができる。

【0015】

実施形態として、前記共有車両の運行情報は、車両タイプ情報、車両固有識別子情報、目的地情報、出発地情報、現在位置情報、現在走行道路名情報、現在交通状況情報、現在走行速度情報、当該共有車両に取り付けられたカメラを介して撮影された道路イメージ情報、およびユーザメッセージのうち少なくとも１つを含むことができる。

【0016】

実施形態として、前記統合ナビゲーションサービスの提供方法は、前記カーシェアリングサービスに加入したモバイルデバイスから前記共有車両の運行情報を収集するステップと、前記共有車両の運行情報を前記車両タイプ別に区分するステップと、前記車両タイプ別に区分された前記共有車両の運行情報に基づいて、現在運行中の共有車両に対する最適乗換え経路を算出するステップと、前記算出された最適乗換え経路を当該モバイルデバイスに伝送するステップとをさらに含むことができる。

【0017】

実施形態として、前記統合ナビゲーションサービスの提供方法は、前記モバイルデバイス上で前記ユーザ設定された経路が前記最適経路または前記最適乗換え経路に変更されたか否かを確認するステップと、前記確認の結果、変更された場合、前記モバイルデバイスユーザに対する共有車両の利用料金割引を適用するステップと、前記料金割引された内訳を前記カーシェアリングサーバに伝送するステップとをさらに含むことができる。

【0018】

本発明の他の実施形態に係る、通信網を介してモバイルデバイスおよびカーシェアリングサーバと連動する統合ナビゲーションサーバは、前記モバイルデバイスからユーザ設定経路に関する情報が含まれた統合ナビゲーションサービス要請メッセージを受信する通信モジュールと、前記ユーザ設定経路に相応する共有車両の予約情報を前記カーシェアリングサーバから取得する予約情報収集モジュールと、前記共有車両の予約情報に基づいて前記ユーザ設定経路の変更が必要であるか否かを判断する経路再設定判断モジュールと、前記判断の結果、前記ユーザ設定経路の変更が必要であれば、前記共有車両の予約情報を反映して最適経路を算出する最適経路算出部と、前記通信モジュールを介して前記算出された最適経路を前記モバイルデバイスに伝送する制御モジュールとを含むことができる。

【0019】

実施形態として、前記モバイルデバイスは、共有車両に取り付けられ、ナビゲーション機能が搭載された車両ヘッドユニット、および前記共有車両を利用するユーザ端末を含むことができる。

【0020】

実施形態として、前記共有車両の予約情報は、前記ユーザ設定経路上に目的地を設定して共有車両を予約した情報を含むことができる。
実施形態として、前記共有車両の予約情報は、前記ユーザ設定経路上で現在運行中の共有車両に相応する予約情報は除外されることができる。

【0021】

実施形態として、前記最適経路算出部は、前記共有車両の予約情報に基づいて前記ユーザ設定経路上の未来道路状況を予測し、前記予測結果に基づいて最適経路を算出することができる。

【0022】

実施形態として、前記統合ナビゲーションサーバは、前記ユーザ設定経路上で現在運行中の共有車両を識別し、前記識別された共有車両から共有車両の運行情報を収集する運行情報収集モジュールと、前記収集された共有車両の運行情報を分析して運行情報の共有が必要であるか否かを判断し、前記判断の結果、共有が必要であれば、前記収集された共有車両の運行情報から共有対象情報を決めて当該モバイルデバイスに伝送する運行情報共有モジュールとをさらに含むことができる。

【0023】

実施形態として、前記共有車両の運行情報は、車両タイプ情報、車両固有識別子情報、目的地情報、出発地情報、現在位置情報、現在走行道路名情報、現在交通状況情報、現在走行速度情報、当該共有車両に取り付けられたカメラを介して撮影された道路イメージ情報、およびユーザメッセージのうち少なくとも１つを含むことができる。

【0024】

実施形態として、前記統合ナビゲーションサーバは、カーシェアリングサービスに加入したモバイルデバイスから収集された前記共有車両の運行情報を前記車両タイプ別に区分する車両タイプ識別モジュールと、前記車両タイプ別に区分された前記共有車両の運行情報に基づいて、現在運行中の共有車両に対する最適乗換え経路を算出する最適乗換え経路算出部とをさらに含み、前記制御モジュールが前記算出された最適乗換え経路を当該モバイルデバイスに伝送することができる。

【0025】

実施形態として、前記統合ナビゲーションサーバは、前記モバイルデバイス上で前記ユーザ設定された経路が前記最適経路または前記最適乗換え経路に変更されたか否かを確認する経路変更確認モジュールと、前記確認の結果、変更された場合、前記モバイルデバイスユーザに対する共有車両の利用料金割引を適用する料金割引モジュールとをさらに含み、前記制御モジュールが前記料金割引された内訳を前記カーシェアリングサーバに伝送することができる。

【0026】

本発明のまた他の実施形態に係る統合ナビゲーションサービス提供システムは、ナビゲーション機能が搭載されたモバイルデバイスと、カーシェアリングサービスを提供するカーシェアリングサーバと、通信網を介して前記モバイルデバイスおよび前記カーシェアリングサーバと連動して統合ナビゲーションサービスを提供する統合ナビゲーションサーバとを含み、前記統合ナビゲーションサーバは、前記モバイルデバイスからユーザ設定経路に関する情報が含まれた統合ナビゲーションサービス要請メッセージを受信する通信モジュールと、前記ユーザ設定経路に相応する共有車両の予約情報を前記カーシェアリングサーバから取得する予約情報収集モジュールと、前記共有車両の予約情報に基づいて前記ユーザ設定経路の変更が必要であるか否かを判断する経路再設定判断モジュールと、前記判断の結果、前記ユーザ設定経路の変更が必要であれば、前記共有車両の予約情報を反映して最適経路を算出する最適経路算出部と、前記通信モジュールを介して前記算出された最適経路を前記モバイルデバイスに伝送する制御モジュールとを含むことができる。

【0027】

前記本発明の態様は、本発明の好ましい実施形態のうち一部にすぎず、本願発明の技術的特徴が反映された多様な実施形態は、当該技術分野の通常の知識を有する者により、以下に詳述する本発明の詳細な説明に基づいて導出および理解できるものである。

【発明の効果】

【0028】

本発明に係る方法、装置、およびシステムに対する効果について説明すると次のとおりである。
本発明は、カーシェアリングネットワークを用いた統合ナビゲーションサービスの提供方法、装置、およびシステムを提供するという長所がある。

【0029】

また、本発明は、カーシェアリングネットワークを介して収集された共有車両の予約情報に基づいて未来道路状況を予測することで、目的地までさらに正確で且つ安定的に最適経路または最適乗換え経路を提供することができる、カーシェアリングネットワークを用いた統合ナビゲーションサービスの提供方法、装置、およびシステムを提供するという長所がある。

【0030】

また、本発明は、共有車両のための、さらに安定的で且つ正確な経路提供サービスを提供してカーシェアリングサービスを活性化できるという長所がある。

【0031】

本発明から得ることができる効果は、以上で言及した効果に制限されず、言及していないまた他の効果は、下記の記載から本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者に明らかに理解できるものである。

【図面の簡単な説明】

【0032】

以下に添付される図面は、本発明に関する理解を助けるためのものであって、詳細な説明とともに本発明に対する実施形態を提供する。但し、本発明の技術的特徴が特定の図面に限定されるものではなく、各図面において開示する特徴は、互いに組み合わせられて新しい実施形態に構成されてもよい。

【図1】本発明の一実施形態に係る統合ナビゲーションサービスを提供するためのシステム構造である。

【図2】本発明の他の実施形態に係る統合ナビゲーションサービスを提供するためのシステム構造である。

【図3】本発明の一実施形態に係る統合ナビゲーションサービスの提供方法を説明するためのフローチャートである。

【図4】本発明の他の実施形態に係る統合ナビゲーションサービスの提供方法を説明するためのフローチャートである。

【図5】本発明のまた他の実施形態に係る統合ナビゲーションサービスの提供方法を説明するためのフローチャートである。

【図6】本発明のさらに他の実施形態に係る統合ナビゲーションサービスの提供方法を説明するためのフローチャートである。

【図7】本発明のさらに他の実施形態に係る統合ナビゲーションサービスの提供方法を説明するためのフローチャートである。

【図8】本発明の一実施形態に係る共有車両の運行情報を説明するための図である。

【図9】本発明の一実施形態に係る共有車両の細部構造を説明するためのブロック図である。

【図10】本発明の一実施形態に係るカーシェアリングサーバの構造を説明するためのブロック図である。

【図11】本発明の一実施形態に係る統合ナビゲーションサーバの構造を説明するためのブロック図である。

【発明を実施するための形態】

【0033】

以下、本発明の実施形態が適用される装置および多様な方法について図面を参照してさらに詳しく説明する。
以下の説明で用いられる構成要素に対する接尾辞「モジュール」および「部」は、明細書を作成する際の容易さだけを考慮して付与または混用されるものであって、それ自体で互いに区別される意味または役割を有するものではない。

【0034】

実施形態の説明において、各構成要素の「上（上方）または下（下方）」に形成されるものと記載される場合において、上（上方）または下（下方）は、２つの構成要素が互いに直接接触するか、または１つ以上のまた他の構成要素が２つの構成要素の間に配置されて形成されることを何れも含む。
また、「上（上方）または下（下方）」と表現される場合、１つの構成要素を基準に、上側方向だけでなく、下側方向の意味も含んでもよい。

【0035】

図１は、本発明の一実施形態に係る統合ナビゲーションサービスを提供するためのシステム構造である。
図１を参照すると、システム１００は、統合ナビゲーションサービスに加入したか、または統合ナビゲーションアプリケーションが搭載された第１～Ｎモバイルデバイス１０、通信網２０、統合ナビゲーションサーバ１１００、およびカーシェアリングデータベース１０１０を含んで構成されることができる。

【0036】

統合ナビゲーションサーバ１１００は、通信網２０を介して、共有車両に取り付けられた共有車両端末－例えば、車両ヘッドユニットまたはＡＶＮＴ（Ａｕｄｉｏ Ｖｉｄｅｏ Ｎａｖｉｇａｔｉｏｎ Ｔｅｌｅｍａｔｉｃｓ）端末であってもよい－からリアルタイムで共有車両の運行情報を収集することができる。

【0037】

また、統合ナビゲーションサーバ１１００は、共有車両を運行中のユーザの端末である第１～Ｎモバイルデバイス１０（Ｎは２以上の整数）を介して、リアルタイムで共有車両の運行情報を収集することもできる。

【0038】

統合ナビゲーションサーバ１１００は、カーシェアリングデータベース１０１０に格納された共有車両の予約情報を取得することができる。ここで、共有車両の予約情報は、モバイルデバイス上でユーザが設定したナビゲーション経路上に目的地を設定して特定の共有車両を予約した情報であって、当該走行経路上の未来道路状況を予測するための情報として用いられることができる。共有車両の予約情報は、ユーザが設定したナビゲーション経路上で現在運行中の共有車両に対する予約情報は除外されることができる。

【0039】

実施形態として、統合ナビゲーションサーバ１１００は、カーシェアリングデータベース１０１０に直接接続し、必要な共有車両の予約情報を取得することができる。

【0040】

他の実施形態として、統合ナビゲーションサーバ１１００は、後述の図２に示されたように、カーシェアリングサーバ１０００から、カーシェアリングデータベース１０１０に維持された共有車両の予約情報を取得することができる。

【0041】

統合ナビゲーションサーバ１１００は、共有車両の運行情報および共有車両の予約情報のうち少なくとも１つに基づいて、当該共有車両に対する経路の変更が必要であるか否かを判断することができる。

【0042】

統合ナビゲーションサーバ１１００は、経路の変更が必要な場合、当該共有車両のための最適経路または最適乗換え経路を算出し、当該共有車両端末または当該共有車両のユーザ端末に伝送することができる。ユーザは、自身の目的地まで、必要に応じて、多様な共有車両に乗換えすることができる。一例として、家から共有自転車で公営駐車場に移動し、公営駐車場に配置された共有車両に乗換えして職場まで出勤することができる。

【0043】

統合ナビゲーションサーバ１１００は、算出された最適経路または最適乗換え経路の経路変更が確認された場合、当該共有車両のユーザアカウントに対して共有車両の利用料金割引の恩恵を提供することもできる。

【0044】

統合ナビゲーションサーバ１１００は、リアルタイムで収集された共有車両の予約情報のうち他の共有車両ユーザとの共有が必要な情報を識別し、識別された情報－例えば、交通状況情報－を当該共有車両ユーザに伝送することもできる。

【0045】

図２は、本発明の他の実施形態に係る統合ナビゲーションサービスを提供するためのシステム構造である。
図２を参照すると、統合ナビゲーションサービス提供システム２００は、統合ナビゲーションサーバ１１００、カーシェアリングサーバ１０００、カーシェアリングデータベース１０１０、複数の共有車両端末２０１～２０５、測位衛星２１０、および通信網２０を含んで構成されることができる。

【0046】

ここで、共有車両端末２０１～２０５は、共有車両の内部に取り付けられた端末－以下、説明の便宜上、車両端末と混用して使用－および（または）共有車両のユーザ端末を含むことができる。
車両端末およびユーザ端末は、近距離無線通信を介して情報を交換することができる。

【0047】

共有車両端末２０１～２０５は、測位衛星２１０信号を受信して自身の現在位置を決めることができる。
共有車両端末２０１～２０５は、通信網を介して、カーシェアリングサーバ１０００および統合ナビゲーションサーバ１１００と情報を交換することができる。

【0048】

カーシェアリングサーバ１０００は、通信網２０を介して、統合ナビゲーションサーバ１１００と連動することができる。
通信網２０は、無線網２１およびインターネット網２２で構成されることができる。

【0049】

統合ナビゲーションサーバ１１００は、通信網２０を介して、共有車両端末２０１～２０５からリアルタイムで共有車両の運行情報を収集することができる。

【0050】

統合ナビゲーションサーバ１１００は、カーシェアリングデータベース１０１０に格納された共有車両の予約情報をカーシェアリングサーバ１０００に要請して取得することができる。

【0051】

統合ナビゲーションサーバ１１００は、特定の走行経路上に現在走行中の共有車両に関する情報をカーシェアリングサーバ１０００に要請して取得することもできる。

【0052】

統合ナビゲーションサーバ１１００は、共有車両の運行情報および共有車両の予約情報のうち少なくとも１つに基づいて、経路の変更が必要な共有車両を識別することができる。

【0053】

統合ナビゲーションサーバ１１００は、経路の変更が必要な共有車両が識別された場合、当該共有車両のための最適経路または最適乗換え経路を算出して当該共有車両端末に伝送することができる。

【0054】

統合ナビゲーションサーバ１１００は、当該共有車両端末上で算出された最適経路または最適乗換え経路への経路の変更が確認された場合、当該共有車両のユーザアカウントに対して共有車両の利用料金割引の恩恵を提供することもできる。

【0055】

統合ナビゲーションサーバ１１００は、リアルタイムで収集された共有車両の予約情報のうち他の共有車両ユーザとの共有が必要な情報を識別し、識別された情報－例えば、交通状況情報－を当該共有車両端末に伝送することもできる。

【0056】

図３は、本発明の一実施形態に係る統合ナビゲーションサービスの提供方法を説明するためのフローチャートである。
図３を参照すると、統合ナビゲーションサーバ１１００は、モバイルデバイスから、ユーザ設定された経路情報が含まれた統合ナビゲーションサービス要請メッセージを受信することができる（Ｓ３１０）。ここで、モバイルデバイスは、共有車両を使用しているユーザの端末であってもよいが、これは１つの実施形態にすぎず、共有車両に取り付けられた端末であってもよい。ユーザは、自身のモバイル端末または現在運行中の共有車両に取り付けられた端末－すなわち、車両ヘッドユニットまたはＡＶＮＴ端末－を介して、目的地までの経路を設定することができる。

【0057】

統合ナビゲーションサーバ１１００は、ユーザ設定された経路情報に相応する共有車両の予約情報を収集することができる（Ｓ３２０）。ここで、共有車両の予約情報は、カーシェアリングサーバ１０００に要請して取得することができる。

【0058】

統合ナビゲーションサーバ１１００は、共有車両の予約情報に基づいて、ユーザ設定された経路の変更が必要であるか否かを判断することができる（Ｓ３３０）。

【0059】

判断の結果、経路の変更が必要であれば、統合ナビゲーションサーバ１１００は、共有車両の予約情報を反映して最適経路を算出することができる（Ｓ３４０～Ｓ３５０）。
統合ナビゲーションサーバ１１００は、算出された最適経路に関する情報を当該モバイルデバイスに伝送することができる（Ｓ３６０）。

【0060】

図３の実施形態は、モバイルデバイスが、ユーザ設定された経路情報が含まれた統合ナビゲーションサービス要請メッセージを統合ナビゲーションサーバ１１００に伝送するものとして説明しているが、これは１つの実施形態にすぎず、他の実施形態は、モバイルデバイスが、現在位置情報が含まれた統合ナビゲーションサービス要請メッセージを統合ナビゲーションサーバ１１００に伝送し、統合ナビゲーションサーバ１１００は、現在位置情報に相応する共有車両の予約情報をカーシェアリングサーバ１０００に要請して取得することもできる。

【0061】

図４は、本発明の他の実施形態に係る統合ナビゲーションサービスの提供方法を説明するためのフローチャートである。
図４を参照すると、統合ナビゲーションサーバ１１００は、モバイルデバイスから、ユーザ設定された経路情報が含まれた統合ナビゲーションサービス要請メッセージを受信することができる（Ｓ４１０）。

【0062】

ここで、モバイルデバイスは、共有車両を使用しているユーザの端末であってもよいが、これは１つの実施形態にすぎず、共有車両に取り付けられた端末であってもよい。ユーザは、自身のモバイル端末または現在運行中の共有車両に取り付けられた端末－すなわち、車両ヘッドユニットまたはＡＶＮＴ端末－を介して、目的地までの経路を設定することができる。

【0063】

統合ナビゲーションサーバ１１００は、ユーザ設定された経路上で現在運行中の共有車両を識別することができる（Ｓ４２０）。ここで、ユーザ設定された経路上で現在運行中の共有車両に関する情報は、カーシェアリングサーバ１０００に要請して取得することができる。

【0064】

統合ナビゲーションサーバ１１００は、識別された共有車両からリアルタイムで共有車両の運行情報を収集することができる（Ｓ４３０）。
統合ナビゲーションサーバ１１００は、収集されたリアルタイムの共有車両の運行情報を分析し、運行情報の共有が必要であるか否かを判断することができる（Ｓ４４０）。

【0065】

判断の結果、共有が必要であれば、統合ナビゲーションサーバ１１００は、収集された共有車両の運行情報から共有対象情報を決めることができる（Ｓ４５０）。

【0066】

統合ナビゲーションサーバ１１００は、決められた共有対象情報を、統合ナビゲーションサービスを要請したモバイルデバイスに伝送することができる（Ｓ４６０）

【0067】

図４の実施形態は、モバイルデバイスが、ユーザ設定された経路情報が含まれた統合ナビゲーションサービス要請メッセージを統合ナビゲーションサーバ１１００に伝送するものとして説明しているが、これは１つの実施形態にすぎず、他の実施形態は、モバイルデバイスが、現在位置情報が含まれた統合ナビゲーションサービス要請メッセージを統合ナビゲーションサーバ１１００に伝送し、統合ナビゲーションサーバ１１００は、現在位置情報に相応する共有車両を識別した後、識別された共有車両から共有車両の運行情報を収集することもできる。

【0068】

図５は、本発明のまた他の実施形態に係る統合ナビゲーションサービスの提供方法を説明するためのフローチャートである。
図５を参照すると、統合ナビゲーションサーバ１１００は、カーシェアリングサービスに加入した共有車両端末（または共有車両を運行中のユーザの端末）からリアルタイムで共有車両の運行情報を収集することができる（Ｓ５１０）。

【0069】

統合ナビゲーションサーバ１１００は、収集されたリアルタイムの共有車両の運行情報を車両タイプ別に区分することができる（Ｓ５２０）。
統合ナビゲーションサーバ１１００は、車両タイプ別に区分された共有車両の運行情報に基づいて、現在運行中の共有車両に対する車両タイプ別の最適経路を算出することができる（Ｓ５３０）。
統合ナビゲーションサーバ１１００は、車両タイプ別に算出された最適経路に関する情報を当該端末に伝送することができる（Ｓ５４０）。

【0070】

図６は、本発明のさらに他の実施形態に係る統合ナビゲーションサービスの提供方法を説明するためのフローチャートである。
図６を参照すると、統合ナビゲーションサーバ１１００は、カーシェアリングサービスに加入した共有車両端末（または共有車両を運行中のユーザの端末）からリアルタイムで共有車両の運行情報を収集することができる（Ｓ６１０）。

【0071】

統合ナビゲーションサーバ１１００は、収集されたリアルタイムの共有車両の運行情報を車両タイプ別に区分することができる（Ｓ６２０）。
統合ナビゲーションサーバ１１００は、車両タイプ別に区分された共有車両の運行情報に基づいて、現在運行中の共有車両に対する最適共有車両乗換え経路－以下、説明の便宜上、「最適乗換え経路」と混用して使用－を算出することができる（Ｓ６３０）。
統合ナビゲーションサーバ１１００は、算出された最適共有車両乗換え経路に関する情報を当該端末に伝送することができる（Ｓ６４０）。

【0072】

図７は、本発明のさらに他の実施形態に係る統合ナビゲーションサービスの提供方法を説明するためのフローチャートである。
図７を参照すると、統合ナビゲーションサーバ１１００は、算出された最適経路または最適共有車両乗換え経路に関する情報を当該共有車両端末（または当該共有車両を利用中のユーザの端末）に伝送することができる（Ｓ７１０）。

【0073】

統合ナビゲーションサーバ１１００は、当該端末上に設定されているナビゲーション経路が、伝送した最適経路または最適共有車両乗換え経路に変更されたか否かを確認することができる（Ｓ７２０）。

【0074】

確認の結果、経路設定が変更された場合、統合ナビゲーションサーバ１１００は、経路設定を変更したユーザの共有車両の利用料金に一定金額（または比率）の割引を適用することができる（Ｓ７３０～Ｓ７４０）。
統合ナビゲーションサーバ１１００は、料金割引内訳を当該端末および（または）カーシェアリングサーバ１０００に伝送することができる（Ｓ７５０）。

【0075】

図８は、本発明の一実施形態に係る共有車両の運行情報を説明するための図である。
図８を参照すると、統合ナビゲーションサーバ１１００により収集される共有車両の運行情報は、車両タイプ情報、車両固有識別子情報、目的地情報、出発地情報、現在位置情報、現在走行道路名情報、現在交通状況情報、現在走行速度情報、共有車両に取り付けられたカメラにより撮影された道路イメージ情報、およびユーザメッセージを含むことができる。

【0076】

ここで、車両固有識別子は、ＶＩＮ（Ｖｅｈｉｃｌｅ Ｉｄｅｎｔｉｆｉｃａｔｉｏｎ Ｎｕｍｂｅｒ）、車両免許番号、製品シリアル番号－例えば、電動キックボード、電気自転車、一般自転車などに該当されてもよい－、共有車両に付着したＲＦＩＤタグ識別子、またはバーコード番号などを含むことができるが、これに限定されない。

【0077】

ユーザメッセージは、共有車両ユーザにより入力された情報であって、文字メッセージ、ユーザ端末のカメラにより撮影された画像情報を含むことができるが、これに限定されない。

【0078】

図９は、本発明の一実施形態に係る共有車両の細部構造を説明するためのブロック図である。
図９を参照すると、共有車両９００は、大きく、車両制御モジュール９１０、車両センシングモジュール９２０、車両ヘッドユニット９３０、統合アンテナ９４０、および近距離通信アンテナ９５０を含んで構成されることができる。

【0079】

車両制御モジュール９１０は、運行パターンの分析および交通状況情報の収集に必要な各種ローデータ（Ｌａｗ ｄａｔａ）を生成して車両センシングモジュール９２０に提供することができる。

【0080】

車両センシングモジュール９２０は、車両制御モジュール９１０から収集された各種ローデータに基づいて特定の運行イベント、交通状況イベントを検知し、検知されたイベントに関する情報を車両ヘッドユニット９３０に提供することができる。

【0081】

一例として、特定の運行イベントは、車線変更イベント、急制動／急加速イベント、左折／右折イベント、Ｕターンイベントなどを含むことができるが、これに限定されない。
一例として、交通状況イベントは、交通事故イベント、遅滞イベント、渋滞イベントなどを含むことができるが、これに限定されない。

【0082】

車両制御モジュール９１０は、ステアリングホイールなどと連動して車両の走行方向を制御するステアリングシステム９１１と、加速ペダルと連動してエンジンへの燃料供給（または、電気車の場合、加速ペダルと連動して駆動モータへの電力供給）を制御する加速システム９１２と、ブレーキペダルと連動して制動制御を行う制動システム９１３と、少なくとも１つのカメラを用いて外部走行環境を撮影するカメラシステム９１４と、クラスタ９１５とを含むことができる。

【0083】

クラスタ９１５は、走行距離情報、燃費情報、走行速度情報などを生成して車両ヘッドユニット９３０に提供することができる。
車両センシングモジュール９２０は、運行パターン検知センサ９２１および交通状況検知センサ９２２を含んで構成されることができる。

【0084】

運行パターン検知センサ９２１は、ステアリングシステム９１１、加速システム９１２、および制動システム９１３から受信されるローデータに基づいて運行パターンを分析し、分析結果に基づいて特定の運行イベントを発生させることができる。

【0085】

交通状況検知センサ９２２は、カメラシステム９１４から受信される画像信号を分析して現在交通状況を識別し、識別結果に応じた交通状況イベントを発生させることができる。

【0086】

車両ヘッドユニット９３０は、ＧＰＳ受信モジュール９３１、ナビゲーションモジュール９３２、主制御器９３３、移動通信モジュール９３４、メモリ９３５、および近距離無線通信モジュール９３６を含んで構成されることができる。

【0087】

主制御器９３３は、車両の走行時、車両センシングモジュール９２０からセンシング情報－すなわち、各種イベント検知信号－を受信し、車両ヘッドユニット９３０の全体的な動作および入出力を制御することができる。

【0088】

ＧＰＳ受信モジュール９３１は、通信アンテナ９４０を介して受信されるＧＰＳ信号を復調して位置情報を取得し、取得された位置情報をナビゲーションモジュール９３２に提供することができる。

【0089】

ナビゲーションモジュール９３２は、ＧＰＳ受信モジュール９３１から受信される位置情報およびメモリ９３５に格納された地図情報に基づいて、共有車両９００の運転者に走行案内サービスを提供することができる。

【0090】

主制御器９３３は、車両センシングモジュール９２０および車両制御モジュール９１０から受信された情報だけでなく、テレマティクスサーバ（図示せず）から受信される各種情報をナビゲーションモジュール９３２に提供することができる。

【0091】

一例として、主制御器９３３は、クラスタ９１５から受信された現在走行速度に関する情報と、テレマティクスサーバから受信された天気情報などをナビゲーションモジュール９３２に提供することができる。

【0092】

主制御器９３３は、ナビゲーションモジュール９３２から、目的地設定情報、現在運行中の地域、および道路に関する情報などを取得することができる。

【0093】

主制御器９３３は、車両制御モジュール９１０、車両センシングモジュール９２０、およびナビゲーションモジュール９３２から取得された情報に基づいて共有車両の運行情報を生成し、生成された共有車両の運行情報を、移動通信モジュール９３４および統合アンテナ９４０を介して、後述のカーシェアリングサーバ１０００および（または）統合ナビゲーションサーバ１１００に伝送することができる。

【0094】

移動通信モジュール９３４は、３ＧＰＰ（３ｒｄ Ｇｅｎｅｒａｔｉｏｎ Ｐａｒｔｎｅｒｓｈｉｐ Ｐｒｏｊｅｃｔ）標準基盤の３Ｇ ＷＣＤＭＡ（Ｗｉｄｅｂａｎｄ Ｃｏｄｅ Ｄｉｖｉｓｉｏｎ Ｍｕｌｔｉｐｌｅ Ａｃｃｅｓｓ）、４Ｇ ＬＴＥ（Ｌｏｎｇ Ｔｅｒｍ Ｅｖｏｌｕｔｉｏｎ）、および５Ｇ ＮＲ（Ｎｅｗ Ｒａｄｉｏ）機能が搭載されてもよいが、これに限定されず、ヨーロッパ・インテリジェント交通システム（ＩＴＳ）標準基盤のＩＴＳ－Ｇ５、自動車環境での無線通信標準であるＩＥＥＥ １６０９．２基盤のＷＡＶＥ（Ｗｉｒｅｌｅｓｓ Ａｃｃｅｓｓ ｉｎ Ｖｅｈｉｃｕｌａｒ Ｅｎｖｉｒｏｎｍｅｎｔｓ）などが搭載されてもよい。

【0095】

近距離無線通信モジュール９３６は、近距離通信アンテナ９５０を介して、ユーザ端末と近距離無線通信を連結することができる。一例として、近距離無線通信は、ブルートゥース通信、ＷｉＦｉ通信を含むことができるが、これに限定されない。

【0096】

実施形態に係る主制御器９３３は、ユーザ端末と設定された近距離無線通信を介して、現在交通状況を説明するユーザメッセージを取得することができる。ここで、ユーザメッセージは、音声メッセージ、画像メッセージ、テキストメッセージなどを含むことができるが、これに限定されない。
主制御器９３３は、ユーザメッセージを含めて共有車両の運行情報を生成することができる。

【0097】

図１０は、本発明の一実施形態に係るカーシェアリングサーバの構造を説明するためのブロック図である。
図１０を参照すると、カーシェアリングサーバ１０００は、通信モジュール１００１、位置情報収集モジュール１００２、交通情報収集モジュール１００３、認証およびセキュリティモジュール１００４、予約設定モジュール１００５、車両検索モジュール１００６、カーシェアリングデータベース１０１０、広告モジュール１０２０、車両登録モジュール１０３０、および課金モジュール１０４０を含んで構成されることができる。

【0098】

通信モジュール１００１は、通信網２０を介して送受信される信号を処理することができる。
位置情報収集モジュール１００２は、共有車両の位置情報および予約者端末の位置情報を周期的にまたは特定イベントの発生時に取得することができる。

【0099】

交通情報収集モジュール１００３は、関心地域に相応する現在交通状態情報を、後述の図１１の統合ナビゲーションサーバ１１００または既存の交通情報提供サーバ（図示せず）などから収集することができる。
認証およびセキュリティモジュール１００４は、カーシェアリングサービスに加入した加入者を認証し、セキュリティメッセージを生成することができる。

【0100】

一例として、認証およびセキュリティモジュール１００４は、生体情報に基づいて加入者を認証することができる。また、認証およびセキュリティモジュール１００４は、当該加入者に相応する生体情報に基づいてセキュリティメッセージを生成し、当該加入者から受信されたセキュリティメッセージを当該加入者の生体情報に基づいて復号することができる。

【0101】

予約設定モジュール１００５は、共有車両を予約するための所定の予約画面を構成することができる。
予約設定モジュール１００５は、加入者設定された予約に基づいて、共有車両データベース１０１１を更新することができる。

【0102】

予約設定モジュール１００５は、共有車両運転者の返却延期要請および早期返却要請などに応じた処理結果に基づいて、当該共有車両に対する予約内訳を更新することができる。

【0103】

予約設定モジュール１００５は、統合ナビゲーションサーバ１１００の要請に応じて、共有車両データベース１０１１から特定の走行経路に相応する共有車両の予約情報を収集して提供することができる。一例として、予約設定モジュール１００５は、特定の走行経路上の特定の地域が目的地に設定されて予約された共有車両を時間帯別に識別し、識別された共有車両の予約情報を統合ナビゲーションサーバ１１００に伝送することができる。

【0104】

統合ナビゲーションサーバ１１００は、カーシェアリングサーバ１０００から収集された共有車両の予約情報に基づいて当該走行経路上の交通状況を予測することができ、予測結果に応じて最適経路または最適乗換え経路を算出し、当該共有車両端末またはユーザ端末に伝送することができる。

【0105】

車両検索モジュール１００６は、加入者の要請に相応する最適の共有車両を検索することができる。
車両検索モジュール１００６は、共有車両端末または共有車両のユーザ端末から共有車両の返却延期要請メッセージが受信された場合、当該共有車両の予約者のための最適の代替車両を検索して提供することができる。

【0106】

カーシェアリングデータベース１０１０は、サービス登録された共有車両に対する詳細情報が記録されている共有車両データベース１０１１と、各種地図情報が記録されている地図データベース１０１２と、カーシェアリングサービスに加入した加入者情報が記録された加入者データベース１０１３とを含むことができる。

【0107】

一例として、共有車両データベース１０１１は、車両別の所有者情報、車種およびオプション情報、事故履歴情報、累積罰点情報、評価情報、予約情報、現在位置情報、予約別の返却日時および場所に関する情報などを含むことができるが、これに限定されない。

【0108】

地図データベース１０１２は、特定のゾーン単位で構成された地図情報を維持することができる。実施形態として、制御器１０５０は、共有車両に対する返却場所の変更が必要な場合、共有車両端末および予約者端末の現在位置を考慮してターゲットゾーンを決め、ターゲットゾーン内の交通状況などを考慮して推薦返却場所を決めることができる。

【0109】

加入者データベース１０１３は、加入者別の身元情報、連絡先情報、選好車両情報、車両予約情報、課金情報、評価情報、ポイント情報、走行統計情報、反則金統計情報、保険料率情報などが維持されることができるが、これに限定されない。

【0110】

広告モジュール１０２０は、当該加入者端末に伝送する広告メッセージを生成することができる。
広告モジュール１０２０は、運行中の共有車両の現在位置に相応する広告メッセージを生成し、当該共有車両端末および（または）共有車両のユーザ端末に伝送することができる。

【0111】

車両登録モジュール１０３０は、車両所有者の要請に応じて当該車両を新しい共有車両に登録したり、既に登録された共有車両を車両所有者の要請またはその他の理由－例えば、車両評価等級が基準値以下であるかまたは致命的な交通事故が発生した場合を含んでもよい－で登録解除させたりすることができる。

【0112】

課金モジュール１０４０は、加入者別の共有車両の利用料金を算出することができる。
また、課金モジュール１０４０は、統合ナビゲーションサーバ１１００から受信された共有車両の利用料金の割引内訳に基づいて、当該加入者アカウントに対する利用料金を更新することができる。
また、課金モジュール１０４０は、各種ボーナスクーポンを発生させ、当該加入者端末に当該クーポンを伝送することもできる。

【0113】

制御器１０５０は、カーシェアリングサーバ１０００の全体的な動作および入出力を制御することができる。特に、制御器１０５０は、各種イベントを検知し、検知されたイベントに応じたユーザインターフェース画面を構成することができる。
制御器１０５０の具体的な動作は、上述の図１～図９および後述の図１１の説明に代える。

【0114】

図１１は、本発明の一実施形態に係る統合ナビゲーションサーバの構造を説明するためのブロック図である。
図１１を参照すると、統合ナビゲーションサーバ１１００は、通信モジュール１１０１、運行情報収集モジュール１１０２、経路再設定判断モジュール１１０３、車両タイプ識別モジュール１００４、経路算出モジュール１１０５、予約情報収集モジュール１１０８、認証およびセキュリティモジュール１１０９、運行情報共有モジュール１１１０、経路変更確認モジュール１１１１、および料金割引モジュール１１１２を含む下部モジュールと、制御モジュール１０１３とを含んで構成されることができる。

【0115】

通信モジュール１１０１は、通信網を介して送受信される信号を処理することができる。一例として、通信モジュール１１０１は、通信網を介して、共有車両９００、カーシェアリングサーバ１０００、およびユーザ端末と情報を交換することができる。

【0116】

運行情報収集モジュール１１０２は、現在走行中の共有車両および共有車両を運転中のユーザ端末からリアルタイムで共有車両の運行情報を収集することができる。

【0117】

共有車両の運行情報は、共有車両周辺の現在交通状況を判別可能な多様な情報を含むことができる。
一例として、共有車両の運行情報は、共有車両タイプを識別するための情報、カーシェアリングサービスに登録された共有車両を固有に識別可能な共有車両識別情報、現在経路設定情報、現在位置情報、現在走行道路名情報、現在交通状況情報、現在走行速度情報、燃費情報、走行道路撮影情報、およびユーザ入力メッセージなどを含むことができる。

【0118】

ここで、共有車両タイプは、乗用車、二輪車、電動キックボード、自転車、船舶、自家用飛行機などを含むことができるが、これに限定されず、ドローン、農機械などを含んでもよい。

【0119】

予約情報収集モジュール１１０８は、共有車両の予約情報をカーシェアリングサーバ１０００から取得することができる。
予約情報収集モジュール１１０８は、統合ナビゲーションサービスを要請した共有車両端末（または共有車両の運転者端末）に相応する共有車両の予約情報を収集することができる。

【0120】

一例として、予約情報収集モジュール１１０８は、統合ナビゲーションサービスを要請した車両のナビゲーション設定経路上に目的地が設定された共有車両の予約情報を収集することができる。

【0121】

経路再設定判断モジュール１１０３は、収集された共有車両の運行情報および共有車両の予約情報のうち少なくとも１つに基づいて、統合ナビゲーションサービスを要請した車両の走行経路の道路状況を予測し、予測結果に応じて経路再設定が必要であるか否かを判断することができる。
車両タイプ識別モジュール１１０４は、共有車両の運行情報を伝送した共有車両の車両タイプを識別することができる。

【0122】

経路算出モジュール１１０５は、経路再設定判断モジュール１１０３の判断結果に応じて、統合ナビゲーションサービスを要請した車両の経路を再設定することができる。
経路算出モジュール１１０５は、最適経路算出部１１０６および最適乗換え経路算出部１１０７を含むことができる。

【0123】

最適経路算出部１１０６は、共有車両の運行情報および共有車両の予約情報のうち少なくとも１つに基づいて、当該共有車両のための最適経路を算出することができる。ここで、最適経路は、最短距離経路、最短時間経路、および最小費用経路を含むことができる。

【0124】

最適乗換え経路算出部１１０７は、車両タイプ別の共有車両の運行情報および共有車両の予約情報を分類し、分類された情報に基づいて車両タイプ別の最適経路を算出することができる。

【0125】

最適乗換え経路算出部１１０７は、車両タイプ別に算出された最適経路に基づいて最適乗換え経路を算出することができる。ここで、最適乗換え経路は、最短距離乗換え経路、最短時間乗換え経路、および最小費用乗換え経路を含むことができる。

【0126】

認証およびセキュリティモジュール１１０９は、統合ナビゲーションサービスに加入した加入者を認証し、セキュリティメッセージを生成することができる。

【0127】

一例として、認証およびセキュリティモジュール１１０９は、生体情報に基づいて加入者を認証することができる。また、認証およびセキュリティモジュール１１０９は、当該加入者に相応する生体情報に基づいてセキュリティメッセージを生成し、当該加入者から受信されたセキュリティメッセージを当該加入者の生体情報に基づいて復号することができる。

【0128】

運行情報共有モジュール１１１０は、統合ナビゲーションサービスに加入した端末から収集された各種共有車両の運行情報を分析して共有が必要な交通状況情報を識別し、識別された交通状況情報を統合ナビゲーションサービスに加入した他の端末に伝送する機能を行うことができる。

【0129】

一例として、共有が必要な交通状況情報は、交通事故情報、工事情報、行事および集会情報、走行状況情報－例えば、円滑／遅滞／渋滞－、走行速度情報、燃費情報などを含むことができるが、これに限定されない。

【0130】

運行情報共有モジュール１１１０は、重要な交通状況情報を統合ナビゲーションサービスの加入者同士でさらに速く且つ正確に共有するように制御することで、共有車両のユーザが交通状況の変化に応じてさらに速く且つ適切に対応できるという長所がある。
運行情報共有モジュール１１１０は、所定の周期に地域別の交通状況情報をカーシェアリングサーバ１０００に伝送することができる。

【0131】

統合ナビゲーションサーバ１１００およびカーシェアリングサーバ１０００は、相互間の情報交換により、さらに良質のカーシェアリングサービスを提供できるという長所がある。

【0132】

経路変更確認モジュール１１１１は、経路算出モジュール１１０５により算出された最適経路、または最適乗換え経路が、統合ナビゲーションサービスに加入した当該端末のナビゲーションアプリケーションにより使用されたか否かを確認することができる。すなわち、経路変更確認モジュール１１１１は、経路算出モジュール１１０５により算出された経路に既存の設定経路が変更されたか否かを確認することができる。

【0133】

料金割引モジュール１１１２は、経路変更確認モジュール１１１１により経路の変更が確認された統合ナビゲーションサービス加入者に対する共有車両の利用料金割引を適用することができる。

【0134】

料金割引モジュール１１１２は、適用された共有車両の利用料金の割引に対する情報を当該加入者端末およびカーシェアリングサーバ１０００に伝送することができる。

【0135】

カーシェアリングサーバ１０００は、統合ナビゲーションサーバ１１００から受信された共有車両の利用料金の割引情報に応じて、当該加入者の共有車両の利用料金を更新することができる。

【0136】

また、料金割引モジュール１１１２は、経路変更確認モジュール１１１１により経路の変更が確認された統合ナビゲーションサービス加入者に対するポイントを付与し、累積したポイントに基づいて各種ボーナスクーポンを発生させて当該加入者端末に伝送することもできる。
ここで、ボーナスクーポンは、共有車両の無料利用クーポン、共有車両の利用料金の割引クーポンなどを含むことができる。

【0137】

制御モジュール１１１３は、統合ナビゲーションサーバ１１００の全体的な動作および下部モジュールの入出力を制御することができる。
制御モジュール１１１３の具体的な動作および機能は、上述の図１～図１０の説明に代える。

【0138】

本発明は、本発明の精神および必須の特徴を逸脱しない範囲で、他の特定の形態に具体化できることは当業者に明らかである。
したがって、上記の詳細な説明は、全ての面で制限的に解釈してはならず、例示的なものとして考慮しなければならない。本発明の範囲は添付の請求項の合理的な解釈により決定されなければならず、本発明の等価的な範囲内における全ての変更は本発明の範囲に含まれる。

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】

【図10】

【図11】

【国際調査報告】