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  • 特表-ディーゼル蒸気発電所 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-22
(54)【発明の名称】ディーゼル蒸気発電所
(51)【国際特許分類】
   F01K 23/02 20060101AFI20221215BHJP
   F02G 5/00 20060101ALI20221215BHJP
   F01K 23/06 20060101ALI20221215BHJP
【FI】
F01K23/02 P
F02G5/00 B
F01K23/06
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022523851
(86)(22)【出願日】2020-11-24
(85)【翻訳文提出日】2022-06-01
(86)【国際出願番号】 UA2020000101
(87)【国際公開番号】W WO2021080549
(87)【国際公開日】2021-04-29
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522162244
【氏名又は名称】コトルバッハ,イヴァン イヴァノヴィッチ
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】コトルバッハ,イヴァン イヴァノヴィッチ
【テーマコード(参考)】
3G081
【Fターム(参考)】
3G081BA18
3G081BC06
(57)【要約】
ディーゼル蒸気発電所には、水/水式熱交換器と、油/水式熱交換器が設けられている油冷却システムとが設けられる。提案された本発明は、さらに、給水システム、蒸気発生器及び蒸気復水器を含む蒸気タービン、及び冷却を循環するためのシステムを含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
発電機及び関連ディーゼルエンジンから成るディーゼル蒸気発電所であって、
前記ディーゼル蒸気発電所は、水/水交換器(3)が設けられるディーゼルエンジン冷却システムと、
油/水熱交換器(4)が設けられる油冷却システムと、
冷却循環システム(8)と、
ポンプ(17)及びフィルタ(18)が設けられる給水システムと、
電動ターボ圧縮機(19)、前記ディーゼル蒸気発電所に追加で導入された、蒸気タービン(6)及び蒸気復水器(7)を有する蒸気発生器(5)が設けられるディーゼルエンジン発電システムと、
を含み、
前記蒸気発生器(5)は、要素として、受入口マニホールド(10)、ノズル部(11)、少なくとも1つのノズル(12)、仕切り(13)、煤煙及びスラグの除去装置を有する渦流室(14)を含み、前記蒸気タービン(6)は発電機(9)に接続され、消音器(16)を有する過圧逃がし弁(15)が設けられることを特徴とする、ディーゼル蒸気発電所。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エンジン建物の分野に関し、主に、ディーゼル発電所またはガスピストン発電所に関し、本発明を使用して、廃熱損失及び圧力から発電し、また、排出ガスの有害成分を捕捉できる。
【背景技術】
【0002】
既知のディーゼル発電装置(DGS:出典1、出典2)は、ディーゼルエンジンに関連付けられる電力発電機から成る。周知のディーゼルエンジンには、放熱器を有する作動流体冷却システム、放熱器を有する油冷却システム、ターボ過給機を有する排出システムが設けられ、消音器が設けられている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】V.I. Stern“Operation of diesel power plants”.Moscow.Energy 1980
【非特許文献2】B.E. Poliker,L.L.Mikhalskyy,V.A. Markov“Problems of converting transport diesel engines for electrical units and thermal power plants”Moscow 2006 UDC 621.435 BBK 31.365
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
既知のディーゼル発電装置の不利点として、排出ガスの熱及び圧力の全てが大気中に排出されることにより、ユニット効率について半分よりも大きい割合が減り、排出ガスからの有害成分が大気中に放出され、環境に悪影響を及ぼすことが挙げられる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は既知のディーゼル発電装置を改善するタスクに基づくものであり、その既知のディーゼル発電装置では、ディーゼルエンジン冷却システムには水/水式熱交換器が設けられ、油冷却システムには、油/水式熱交換器が設けられ、給水システムの提案された発明の設計に追加で導入され、ディーゼルエンジン電力システムには、蒸気タービン及び蒸気復水器を有する蒸気発生器と、冷却液循環システムとが追加で導入された。
【発明の効果】
【0006】
本発明の効果によって実現する技術的結果として、消費される同じ量の燃料で生成される電力量が増加すること、電気料が減ること、発電所の効率要素(COP)が増加すること、大気中への有害成分の排出量が減ることが挙げられる。
【0007】
さらに、本発明の動作により、水処理の必要性がない家庭及び技術に対するニーズのために放熱を使用することが可能になる。この目標は、ディーゼルエンジンの動作中に生成された熱を使用して水を加熱し、次に、その水はディーゼルエンジンの高温排出ガスに加圧下で注入され、その水は活発に蒸発し、蒸気タービンに向かい、発電が行われるという事実により実現する。また、本システムの重要なことについて、蒸気形成が水及び高温排出ガスに直接に接触して行われ、その結果として、発電所の効率及び環境性能がかなり増加する水処理の必要性がないことが挙げられる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】発電機(1)と、発電機(1)に関連付けられるディーゼルエンジン(2)とを含む、ディーゼル蒸気発電所の図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
ディーゼルエンジン冷却システムには水/水式(3)の熱交換器が設けられ、油冷却システムには油/水式の熱交換器(4)が設けられている。
【0010】
ディーゼル蒸気発電所は、蒸気タービン(6)と、冷却液循環システム(8)を有する蒸気復水器(7)とを有する、蒸気発生器(5)を含む。
【0011】
蒸気タービン(6)は発電機(9)に接続される。
【0012】
また、蒸気発生器は、ノズル部(11)の受入口マニホールド(10)、ノズル(12)、仕切り(13)、煤煙及びスラグの除去装置を有する渦流室(14)から成る。
【0013】
また、蒸気タービン(6)は、消音器(16)を有する過圧逃がし弁(15)が設けられている。
【0014】
給水システムは、ポンプ(17)及びフィルタ(18)が設けられている。
【0015】
ディーゼルエンジン発電システムには、電動ターボ圧縮機(19)が設けられている。
【0016】
ディーゼル蒸気発電所は以下のように動作する。ディーゼルエンジンの動作中、9~12kg/cmの圧力がかかり及び温度600~700°Cの状態のガスは、排出ガスシステムから、ノズル部(11)の入口マニホールド(10)に入りスプリッタ(13)まで流れ、そのガスは活発に加熱される。
【0017】
同時に、95~100°Cに加熱した水は、ノズル(12)を通って加圧下で供給される。また、圧力はポンプ(17)によって作成され、水は熱交換器(3)及び熱交換器(4)で連続して加熱される。
【0018】
加熱または過熱した水は高温排出ガスの流量に注入され、高温スプリッタ(13)と接触し、ガスは活発に蒸気に変わり、ノズル部(11)において圧力及び速度が増加し、渦室(14)で90°だけ移動方向が変化し、質量差及び遠心力により形成されたスラグ及び煤煙が沈殿する。
【0019】
次に、蒸気は、蒸気タービン(6)の翼に入り、力学的エネルギーに変換され、すなわち、発電機(9)に伝達される回転運動に変換される。
【0020】
次に、排気は復水器(7)に入り、凝縮して水になる。動作エリアにおける活発な水蒸気凝縮のために、復水器(7)には冷却液循環システム(8)が設けられ、冷却液循環システム(8)では、液体は、家庭消費者及び工業的消費者の加熱システム、海水(船で使用される場合)、または他の冷却液から供給される。
【0021】
圧力を安定させるために、蒸気タービンには、過圧逃がし弁(15)及び消音器(16)が設けられている。
【0022】
給水システム内の凝縮液をきれいにするために、給水システムにはフィルタ(18)が設けられている。
【0023】
電動ターボ圧縮機(19)は、ディーゼルエンジン電力供給システムの過剰圧力を生じさせるために提供される。
図1
【国際調査報告】