(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-22
(54)【発明の名称】直列チェーン接続されるデバイスのための共通バスデータフロー
(51)【国際特許分類】
G06F 13/36 20060101AFI20221215BHJP
H04N 21/436 20110101ALI20221215BHJP
G06F 13/37 20060101ALI20221215BHJP
G06F 13/40 20060101ALI20221215BHJP
G06F 3/00 20060101ALI20221215BHJP
【FI】
G06F13/36 310E
H04N21/436
G06F13/37 E
G06F13/40 310
G06F3/00 H
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022524077
(86)(22)【出願日】2020-10-23
(85)【翻訳文提出日】2022-06-22
(86)【国際出願番号】 US2020056968
(87)【国際公開番号】W WO2021081269
(87)【国際公開日】2021-04-29
(32)【優先日】2019-10-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】507107291
【氏名又は名称】テキサス インスツルメンツ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】230129078
【氏名又は名称】佐藤 仁
(71)【出願人】
【識別番号】390020248
【氏名又は名称】日本テキサス・インスツルメンツ合同会社
(72)【発明者】
【氏名】ヴィジャヤ シーカラ
(72)【発明者】
【氏名】シン リウ
(72)【発明者】
【氏名】ジャスティン プラヨゴ
(72)【発明者】
【氏名】シンジート パレク
【テーマコード(参考)】
5C164
【Fターム(参考)】
5C164UA51S
5C164UB71P
(57)【要約】
説明の例では、回路(1700)が、第1ダウンストリームポートを有し、第1ローカルバスコントローラ(1720)により受信される第1ローカルバス送信に応答して第1ダウンストリームフレームを、第2ローカルバスコントローラ(1730)により受信される第2ローカルバス送信に応答して第2ダウンストリームフレームを生成するよう構成されるシステムバスコントローラを含む。システムバスコントローラは、第1及び第2ダウンストリームフレームに応答してダウンストリームアグリゲートフレームを生成するよう、及び第1ダウンストリームポートでダウンストリームアグリゲートフレームの送信を開始するよう構成され、また、第1及び第2アップストリームフレームを含むアップストリームアグリゲートフレームを受信するよう適合され、第1アップストリームフレームに応答して第1アップストリーム送信を、第2アップストリームフレームに応答して第2アップストリーム送信を生成するよう構成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
回路であって、
第1のローカルバスに結合されるように適合され、前記第1のローカルバスを介して第1のローカルバス送信を受信するように適合される第1のアップストリームポートを有する第1のローカルコントローラであって、第1のアップストリーム送信を前記第1のアップストリームポートを介して送信するように構成される、前記第1のローカルコントローラと、
第2のローカルバスに結合されるように適合され、前記第2のローカルバスを介して第2のローカルバス送信を受信するように適合される第2のアップストリームポートを有する第2のローカルコントローラであって、第2のアップストリーム送信を前記第2のアップストリームポートを介して送信するように構成される、前記2のローカルコントローラと、
システムバスに結合されるように適合されるダウンストリームポートを有するシステムバスコントローラと、
を含み、
前記システムバスコントローラが、前記第1のローカルバス送信に応答して第1のダウンストリームフレームを生成するように構成され、前記システムバスコントローラが、前記第2のローカルバス送信に応答して第2のダウンストリームフレームを生成するように構成され、前記システムバスコントローラが、前記第1のダウンストリームフレーム及び前記第2のダウンストリームフレームに応答してダウンストリームアグリゲートフレームを生成するように構成され、前記システムバスコントローラが、前記ダウンストリームポートにおいて前記ダウンストリームアグリゲートフレームの送信を開始するように構成され、前記システムバスコントローラが、第1のアップストリームフレーム及び第2のアップストリームフレームを含むアップストリームアグリゲートフレームを受信するように適合され、前記システムバスコントローラが、前記第1のアップストリームフレームに応答して前記第1のアップストリーム送信を生成するように構成され、前記システムバスコントローラが、前記第2のアップストリームフレームに応答して前記第2のアップストリーム送信を生成するように構成される、
回路。
【請求項2】
請求項1に記載の回路であって、さらに基板を含み、前記第1のローカルコントローラ、前記第2のローカルコントローラ、及び前記システムバスコントローラが、前記基板上に配置される、回路。
【請求項3】
請求項2に記載の回路であって、前記基板がモノリシック半導体基板であり、前記第1のローカルコントローラ、前記第2のローカルコントローラ、及び前記システムバスコントローラが、前記基板上に形成される、回路。
【請求項4】
請求項1に記載の回路であって、さらに、前記第1のアップストリームポートに結合される入力と前記ダウンストリームポートに結合される出力とを有するバッファを含み、前記バッファが、前記第1のローカルバス送信に応答してデータの指示を格納するように構成され、前記システムバスコントローラが、データの前記指示に応答して前記第1のダウンストリームフレームを生成するように構成される、回路。
【請求項5】
請求項4に記載の回路であって、前記バッファが第1のバッファであり、データの前記指示がデータの第1の指示であり、前記回路がさらに、前記第2のアップストリームポートに結合される入力と前記ダウンストリームポートに結合される出力とを有する第2のバッファを含み、前記第2のバッファが、前記第1のローカルバス送信に応答してデータの第2の指示を格納するように構成され、前記システムバスコントローラが、データの前記第2の指示に応答して前記第1のダウンストリームフレームを生成するように構成される、回路。
【請求項6】
請求項5に記載の回路であって、さらに、前記ダウンストリームポートに結合される入力と前記第1のアップストリームポートに結合される出力とを有する第3のバッファを含み、前記第3のバッファが、データの第3の指示を生成するように構成され、前記システムバスコントローラが、データの前記第3の指示に応答して前記第1のアップストリーム送信を生成するように構成される、回路。
【請求項7】
請求項6に記載の回路であって、さらに、前記ダウンストリームポートに結合される入力と前記第2のアップストリームポートに結合される出力とを有する第4のバッファを含み、前記第4のバッファが、前記第2のアップストリームフレームに応答してデータの第4の指示を生成するように構成され、前記システムバスコントローラが、データの前記第4の指示に応答して前記第2のアップストリーム送信を生成するように構成される、回路。
【請求項8】
請求項1に記載の回路であって、さらに、前記第1のアップストリームポート及び前記第2のアップストリームポートに結合される入力と、前記ダウンストリームポートに結合される出力とを有する翻訳器を含み、前記翻訳器が、前記第1のダウンストリームノードと前記第1のダウンストリームフレームとを関連付け、第2のダウンストリームノードと前記第2のダウンストリームフレームとを関連付けるように構成される、回路。
【請求項9】
請求項8に記載の回路であって、前記第1のダウンストリームノードが、前記第1のダウンストリームフレームに含まれる前記第1のダウンストリームノードのアドレスによって、前記第1のダウンストリームフレームと関連付けられる、回路。
【請求項10】
請求項8に記載の回路であって、前記第1のダウンストリームノードが、前記ダウンストリームアグリゲートフレーム内の前記第1のダウンストリームフレームの送信順序によって、前記第1のダウンストリームフレームと関連付けられる、回路。
【請求項11】
請求項8に記載の回路であって、さらに、前記ダウンストリームポートに結合される第1のダウンストリームノードと、前記第1のダウンストリームノードに結合される第2のダウンストリームノードとを含み、前記第1のダウンストリームノードが、前記ダウンストリームポートと前記第2のダウンストリームノードとの間に結合される、回路。
【請求項12】
請求項1に記載の回路であって、さらに、前記ダウンストリームポートに結合される入力と、前記第1のアップストリームポート及び前記第2のアップストリームポートの一方に選択的に結合される出力とを有する翻訳器を含み、前記翻訳器の前記出力が、選択されるダウンストリームノードと前記アップストリームアグリゲートフレームのそれぞれのアップストリームフレームとの間の関連の指示に応答して選択される、回路。
【請求項13】
請求項12に記載の回路であって、前記選択されるダウンストリームノードと前記アップストリームアグリゲートフレームの前記それぞれのアップストリームフレームとの間の前記関連が、前記アップストリームアグリゲートフレームに含まれるアドレスによって示される、回路。
【請求項14】
請求項12に記載の回路であって、前記選択されるダウンストリームノードと前記アップストリームアグリゲートフレームの前記それぞれのアップストリームフレームとの間の前記関連が、前記それぞれのアップストリームフレームの前記ダウンストリームポートによる受信の時間によって示される、回路。
【請求項15】
請求項1に記載の回路であって、前記システムバスコントローラが第1のシステムバスコントローラであり、前記システムバスが第1のシステムバスであり、前記ダウンストリームアグリゲートフレームが第1のダウンストリームアグリゲートフレームであり、前記アップストリームアグリゲートフレームが第1のアップストリームアグリゲートフレームであり、前記ダウンストリームポートが第1のダウンストリームポートであり、前記回路がさらに、第2のシステムバスに結合されるように適合される第2のダウンストリームポートを有する第2のシステムバスコントローラを含み、前記システムバスコントローラが、第3のローカルバス送信に応答して第3のダウンストリームフレームを生成するように構成され、前記システムバスコントローラが、第4のローカルバス送信に応答して第4のダウンストリームフレームを生成するように構成され、前記システムバスコントローラが、前記第3のダウンストリームフレーム及び前記第4のダウンストリームフレームに応答して第2のダウンストリームアグリゲートフレームを生成するように構成され、前記システムバスコントローラが、前記第2のダウンストリームポートにおいて前記第2のダウンストリームアグリゲートフレームの送信を開始するように構成され、前記システムバスコントローラが、第3のアップストリームフレーム及び第4のアップストリームフレームを含む第2のアップストリームアグリゲートフレームを受信するように適合され、前記システムバスコントローラが、第3のアップストリームポートにおいて、前記第3のアップストリームフレームに応答して第3のアップストリーム送信の送信を開始するように構成され、前記システムバスコントローラが、第4のアップストリームポートにおいて、前記第4のアップストリームフレームに応答して第4のアップストリーム送信の送信を開始するように構成される、回路。
【請求項16】
システムであって、
第1のアップストリームノードから第1のダウンストリーム送信を受信するように適合される第1のアップストリームポートを有する第1のローカルコントローラであって、前記第1のダウンストリーム送信が、第1のダウンストリームノードへの送信のために指示され、前記第1のローカルコントローラが、前記第1のアップストリームポートを介して第1のアップストリーム送信を前記第1のアップストリームノードに送信するように適合される、前記第1のローカルコントローラと、
第2のアップストリームノードから第2のダウンストリーム送信を受信するように適合される第2のアップストリームポートを有する第2のローカルコントローラであって、前記第2のダウンストリーム送信が、第2のダウンストリームノードへの送信のために指示され、前記第2のローカルコントローラが、第2のアップストリーム送信を前記第2のアップストリームポートを介して送信するように適合される、前記2のローカルコントローラと、
第1のダウンストリームポートを有するシステムバスコントローラと、
を含み、
前記システムバスコントローラが、前記第1のダウンストリーム送信に応答して第1のダウンストリームフレームを生成するように構成され、前記システムバスコントローラが、前記第2のダウンストリーム送信に応答して第2のダウンストリームフレームを生成するように構成され、前記システムバスコントローラが、前記第1のダウンストリームフレーム及び前記第2のダウンストリームフレームに応答してダウンストリームアグリゲートフレームを生成するように構成され、前記システムバスコントローラが、前記第1のダウンストリームポートにおいて前記ダウンストリームアグリゲートフレームを送信するように構成され、前記システムバスコントローラが、第1のアップストリームフレーム及び第2のアップストリームフレームを含むアップストリームアグリゲートフレームを受信するように適合され、前記システムバスコントローラが、前記第1のアップストリームフレームに応答して前記第1のアップストリーム送信を生成するように構成され、前記システムバスコントローラが、前記第2のアップストリームフレームに応答して前記第2のアップストリーム送信を生成するように構成される、
システム。
【請求項17】
請求項16に記載のシステムであって、さらに、前記第1のアップストリームノード、前記第2のアップストリームノード、前記第1のダウンストリームノード及び前記第2のダウンストリームノード、前記第1のアップストリームポートに結合される前記第1のアップストリームノードを含み得、前記第2のアップストリームノードが前記第2のアップストリームポートに結合され、前記第1のダウンストリームノードが前記第1のダウンストリームポートに結合され、前記第2のダウンストリームノードが前記第1のダウンストリームノードに結合され、前記第1のダウンストリームノードが、前記第1のダウンストリームポートと前記第2のダウンストリームノードとの間に結合される、システム。
【請求項18】
請求項17に記載のシステムであって、前記システムバスコントローラが第1のシステムバスコントローラであり、前記ダウンストリームアグリゲートフレームが第1のダウンストリームアグリゲートフレームであり、前記アップストリームアグリゲートフレームが第1のアップストリームアグリゲートフレームであり、前記システムがさらに、第3のアップストリームポート、第4のアップストリームポート、第2のシステムバスコントローラを含み、前記第2のシステムバスコントローラが第2のダウンストリームポートを有し、前記システムバスコントローラが、第3のダウンストリーム送信に応答して第3のダウンストリームフレームを生成するように構成され、前記システムバスコントローラが、第4のダウンストリーム送信に応答して第4のダウンストリームフレームを生成するように構成され、前記システムバスコントローラが、前記第3のダウンストリームフレーム及び前記第4のダウンストリームフレームに応答して第2のダウンストリームアグリゲートフレームを生成するように構成され、前記システムバスコントローラが、前記第2のダウンストリームポートにおいて前記第2のダウンストリームアグリゲートフレームを送信するように構成され、前記システムバスコントローラが、第3のアップストリームフレーム及び第4のアップストリームフレームを含む第2のアップストリームアグリゲートフレームを受信するように適合され、前記システムバスコントローラが、前記第3のアップストリームポートにおいて、前記第3のアップストリームフレームに応答して第3のアップストリーム送信を生成するように構成され、前記システムバスコントローラが、前記第4のアップストリームポートにおいて、前記第2のアップストリームフレームに応答して前記第2のアップストリーム送信の送信を生成するように構成される、システム。
【請求項19】
方法であって、
第1のアップストリームポートによって、第1のアップストリームノードから第1のダウンストリーム送信を受信することであって、前記第1のダウンストリーム送信が、第1のダウンストリームノードへの送信のために指示される、前記第1のダウンストリーム送信を受信することと、
第2のアップストリームポートによって、第2のアップストリームノードから第2のダウンストリーム送信を受信することであって、前記第2のダウンストリーム送信が、第2のダウンストリームノードへの送信のために指示される、前記第2のダウンストリーム送信を受信することと、
第1のダウンストリームポートを有するシステムバスコントローラによって、前記第1のダウンストリーム送信に応答して第1のダウンストリームフレームを生成すること、及び前記システムバスコントローラによって、前記第2のダウンストリーム送信に応答して第2のダウンストリームフレームを生成することと、
前記システムバスコントローラによって、前記第1のダウンストリームフレーム及び前記第2のダウンストリームフレームに応答してダウンストリームアグリゲートフレームを生成することと、
前記第1のダウンストリームポートにおいて、ダウンストリームアグリゲートフレームを送信することと、
前記第1のダウンストリームポートにおいて、第1のアップストリームフレーム及び第2のアップストリームフレームを含むアップストリームアグリゲートフレームを受信することと、
前記システムバスコントローラによって、前記第1のアップストリームフレームに応答して第1のアップストリーム送信を生成すること、及び前記システムバスコントローラによって、第2のアップストリームフレームに応答して第2のアップストリーム送信を生成することと、
前記第1のアップストリームポートによって、前記第1のアップストリームポートを介して前記第1のアップストリーム送信を前記第1のアップストリームノードに送信することと、
前記第2のアップストリームポートによって、前記第2のアップストリームポートを介して前記第2のアップストリーム送信を前記第2のアップストリームノードに送信することと、
を含む、方法。
【請求項20】
請求項19に記載の方法であって、
前記第1のアップストリームフレーム内に含まれる第1のダウンストリーム情報を前記第1のダウンストリームノードによって生成することと、
前記第2のアップストリームフレーム内に含まれる第2のダウンストリーム情報を前記第2のダウンストリームノードによって生成することと、
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
電子システムの中には、コネクタ及び電気配線を含み得る物理層によって様々な構成要素が結合されるものがある。幾つかの応用例において、様々な構成要素の機能性に関する制限が、コネクタのコスト、サイズ、及び数、及び/又は電気配線における個々のワイヤのコスト、サイズ、及び数によって制約され得る。
【発明の概要】
【0002】
説明される例において、回路がシステムバスコントローラを含み、システムバスコントローラは、第1のダウンストリームポートを有しており、第1のローカルバスコントローラによって受信される第1のローカルバス送信に応答して第1のダウンストリームフレームを生成し、第2のローカルバスコントローラによって受信される第2のローカルバス送信に応答して第2のダウンストリームフレームを生成するように構成される。システムバスコントローラは、第1のダウンストリームフレーム及び第2のダウンストリームフレームに応答してダウンストリームアグリゲートフレームを生成するように構成され、第1のダウンストリームポートにおいてダウンストリームアグリゲートフレームの送信を開始するように構成される。システムバスコントローラは、第1のアップストリームフレーム及び第2のアップストリームフレームを含むアップストリームアグリゲートフレームを受信するように適合され、第1のアップストリームフレームに応答して第1のアップストリーム送信を生成し、第2のアップストリームフレームに応答して第2のアップストリーム送信を生成するように構成される。
【図面の簡単な説明】
【0003】
【
図1】例示のシステムを含む例示の車両を示すシステム図であり、例示のシステムは、直列にチェーン接続されるデバイス間の通信を選択的に転送するように適合される。
【0004】
【
図2】直列にチェーン接続されるデバイス間の通信を選択的に転送するように適合される例示のシステムにおける例示の送信の図である。
【0005】
【
図3】直列にチェーン接続されるデバイス間の通信を選択的に転送するように適合される例示のシステムにおいて入力ストリームをアグリゲートするように適合される例示のマルチストリーム生成器のブロック図である。
【0006】
【
図4】直列にチェーン接続されるデバイス間の通信を選択的に転送するように適合される少なくとも一つのストリームディスアグリゲータを含む例示のシステムのブロック図である。
【0007】
【
図5】直列にチェーン接続されるバスユニット間でシステムウェイクアップ信号を生成し転送するように適合される少なくとも一つのバスユニットを含む例示のシステムのブロック図である。
【0008】
【
図6】
図5の例示のシステムのウェイクアップ信号発布の例示の方法のフローチャートである。
【0009】
【
図7】
図5の例示のシステムのウェイクアップ信号検出及びウェイクアップ信号取り扱いの例示の方法のフローチャートである。
【0010】
【
図8】例示のシステムにおける第1の例示のウェイクアップ信号取扱いのシナリオのブロック図である。
【0011】
【
図9】例示のシステムにおける第2の例示のウェイクアップ信号取扱いのシナリオのブロック図である。
【0012】
【
図10】例示のシステムにおける第3の例示のウェイクアップ取扱い処理のシナリオのブロック図である。
【0013】
【
図11】直列にチェーン接続されるデバイス間の通信を選択的に転送するように適合される少なくとも一つのストリームディスアグリゲータを含む別の例示のシステムのブロック図である。
【0014】
【
図12】直列にチェーン接続されるデバイス間の通信を選択的に転送するように適合される少なくとも一つのストリームディスアグリゲータを含む例示のシステムを介する例示の通信を示すブロック図である。
【0015】
【
図13】直列にチェーン接続されるデバイス間の通信を選択的に転送するように適合される少なくとも一つのストリームディスアグリゲータを含む例示のシステムを介する例示の通信を順序付けるための例示のプロトコルを示すタイミング図である。
【0016】
【
図14】直列にチェーン接続される二つのチェーンを含む例示のシステムを介する例示の通信を示すブロック図である。
【0017】
【
図15A】直列にチェーン接続されるデバイス間の通信を選択的に転送するように適合される少なくとも一つの翻訳(translating)スイッチを含む例示のシステムにおける仮想化ネットワークエンティティの関連するペアを示すブロック図である。
【
図15B】直列にチェーン接続されるデバイス間の通信を選択的に転送するように適合される少なくとも一つの翻訳スイッチを含む例示のシステムにおける仮想化ネットワークエンティティの関連するペアを示すブロック図である。
【0018】
【
図16】直列にチェーン接続されるデバイスに通信を選択的に転送するように適合される例示のシステムにおける仮想化ネットワークエンティティの関連するペアの外部選択を示す概略図である。
【0019】
【
図17A】直列にチェーン接続されるデバイス間の通信を選択的に転送するように適合される例示のシステムにおける仮想化ネットワークエンティティのペアを関連付けるように構成されるシリアライザを示す概略図である。
【
図17B】直列にチェーン接続されるデバイス間の通信を選択的に転送するように適合される例示のシステムにおける仮想化ネットワークエンティティのペアを関連付けるように構成されるシリアライザを示す概略図である。
【0020】
【
図18】
図17A及び
図17Bの例示のシステムの仮想化されるネットワークエンティティの通信の選択される転送の例示の方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図面において、同様の参照数字は同様の要素を指し、様々な特徴は必ずしも一定の縮尺で描かれているとは限らない。
【0022】
様々な電子システムは、共に結合される部品を採用してシステムを構成する。システムの高機能化が進むと、相互接続の複雑さが増大する。システムにより多くの機能性が追加されると(例えば、集積度や処理能力の増大に応じて)、コネクタの端子数が増加し、その結果、コネクタのサイズ、複雑さ、及び/又はコストが増加する。
【0023】
電子システムの中には、輸送プラットフォーム(航空機又は電動車両など)に設置され得るものがある。可動プラットフォームの構造上の制限(例えば、人的要因、安全への配慮、及び空気力学的性能)により、そうでなければ電子システムのコネクタ及びケーブルに与えられるスペースが制限されることがある。また、電子システムが車両の(少なくとも一つのエアバッグを含み得る)ダッシュボードに設置されている場合など、(例えば、試験、交換、及び/又は修理のために)コネクタ及びケーブルへのアクセスが制限され得る(これにより、運用コストが増加し得る)。
【0024】
可動プラットフォームに設置可能な電子システムの一例は、自動車の「インフォテインメント」システムであり、このシステムでは、ビデオデータが、制御ユニット(例えば、ヘッドユニット又は他のデータソース)によって生成(そうでない場合には、送信)され得る。生成されたビデオータは、複数の表示パネル(例えば、ヘッドアップディスプレイ、計器群、及びセンター計器ディスプレイ)に伝達され得る。制御ユニットから異なるディスプレイに異なる種類の表示データを送るために、制御ユニットと、異なるディスプレイのそれぞれとの間に様々なケーブル/コネクタが配置される。二つのユニット間(ディスプレイと制御ユニットとの間など)で信号を伝えるように適合されるケーブルは、第1のユニットの第1の相手側コネクタに接続するように適合される第1のコネクタ(例えば、第1のコネクタセット)と、第2のユニットの第2の相手側コネクタに接続するように適合される第2のコネクタ(例えば、第2のコネクタセット)と、第1のコネクタと第2のコネクタの間の信号(例えば、単方向及び/又は双方向信号)を電気的に結合するように配置される絶縁配線を有するケーブルハーネス(例えば、フレキシブルケーブルハーネス)とを有する。
【0025】
或る例において、複数のディスプレイが、一対多の構成で、接続ケーブルが単一の場所(例えば、制御ユニットの表面)において制御ユニット上で収束する状態で、制御ユニットに接続され得る。例えば、マスタ制御ユニットが、システムの各スレーブデバイスと通信するためのコネクタ及びケーブルのペアを含み得る(例えば、スターネットワークトポロジ)。制御ユニットにおいてコネクタ及びケーブルを収束させると、並んで位置する複数のコネクタの収束が自動車の車両内において大きなスペースを占めるという機械的なスペース取りの問題が生じる。また、制御ユニットからのビデオ情報(例えば、少なくとも一つのビデオストリームなど)は、それぞれのコネクタ/ケーブルペアを介してそれぞれのディスプレイに連続的にストリーミングされる高解像度データである。スタートポロジのポイントツーポイント接続により、各ビデオストリームをネットワーキングアドレスと関連付けたり、その他の方式で識別したりする必要はない。従来、ディスプレイに伝達されるヘッドユニットからのビデオデータは、連続的にストリーミングされる高解像度データであり、幾つかの他のデータネットワーキング応用例のように容易にネットワーク化され得るフォーマットではない。
【0026】
本明細書において説明するように、例示のシステムが、例示のシステムの直列にチェーン接続されるデバイス間の通信を選択的に転送するように適合される。例えば、例示のシステムは、表示ユニットのシリアルチェーン(例えば、シリアルチェーンの一端)に結合される制御ユニットを含み得る。例示のマルチストリーム生成器が制御ユニットの出力に結合され得、そのため、例示のマルチストリーム生成器は、複数のストリームからのビデオデータを、シリアルチェーンにおける異なるタイプのディスプレイ(例えば、デイジーチェーン接続されるディスプレイ)に適応可能なフォーマットに符号化(例えば、カプセル化)し得る。制御ユニット位置におけるケーブル/コネクタの収束による密集という機械的なスペース取りの問題は、
図1に示すように例示のシステム構成要素を配置することによって軽減され得る。
【0027】
図1は、例示のシステムを含む例示の車両を示すシステム図であり、例示のシステムは、その直列にチェーン接続されるデバイス間の通信を選択的に転送するように適合される。概略を説明すると、システム100は、ホスト車両110を含む例示のシステムである。例示のマルチディスプレイシステム120が、ホスト車両110に設置され得る。例示のマルチディスプレイシステム120は、直列チェーンにおいて任意の数のディスプレイを含み得、直列チェーンの一端は制御ユニットに接続され得る。
【0028】
例示のマルチディスプレイシステム120は、制御ユニット(例えば、ヘッドユニット122)、第1のディスプレイ(例えば、計器群ディスプレイCLUSTER124)、第2のディスプレイ(例えば、ヘッドアップディスプレイHUD126)、及び第3のディスプレイ(例えば、センター計器ディスプレイCID128)を含み得る。例示のマルチディスプレイシステムは、一つ又は複数のヘッドユニット122を含み得る。ヘッドユニット122は、(例えば、カメラ又は計装センサから)センサデータを受信し、センサデータに応答してビデオストリームを生成するように適合される。各ヘッドユニット122は、生成された少なくとも一つのビデオストリームを送信し、各ビデオストリームは、マルチストリーム生成器123によって受信される。しかし、複数のヘッドユニットを用いると、システムの複雑さが増大し、付加的な故障ノードが生じ、コストが増大し、例えば狭い場所でより多くのスペースを占有してしまう。
【0029】
マルチストリーム生成器123(MG)は、ヘッドユニット122に結合される(例えば、含まれ得る)入力(例えば、ビデオ入力)を有し得、(例えば、ケーブル133を介して)ストリームディスアグリゲータ125の入力に結合される出力を有し得る。或る例において、マルチストリーム生成器123は、それぞれのヘッドユニット122からビデオストリームを受信し得る。幾つかの例において、マルチストリーム生成器123は、少なくとも一つのヘッドユニット122からビデオストリームを受信し得る(そのため、例えば、一つ又は複数のビデオストリームが、マルチストリーム生成器123によるストリームアグリゲーションのために、ヘッドユニット122によって生成され得る)。
【0030】
ストリームディスアグリゲータ125は、ディスプレイCLUSTER124に結合される(例えば、含まれ得る)第1の出力(例えば、ローカル出力)を有し得、ストリームディスアグリゲータ127の入力に(例えば、ケーブル135を介して)結合される第2の出力(例えば、システム出力)を有し得る。
【0031】
ストリームディスアグリゲータ127は、ディスプレイHUD126に結合される(例えば、含まれ得る)第1の出力(例えば、ローカル出力)を有し得、ストリームディスアグリゲータ129の入力に(例えば、ケーブル137を介して)結合される第2の出力(例えば、システム出力)を有し得る。
【0032】
ストリームディスアグリゲータ129(SD)は、ディスプレイCID128に結合される(例えば、含まれ得る)第1の出力(例えば、ローカル出力)を有し得、表示のため任意選択のストリームディスアグリゲータ(図示せず)の入力に(例えば、図示しない別のケーブルを介して)任意選択で結合される第2の出力(例えば、システム出力)を有し得る。他のストリームディスアグリゲータが、直列にチェーン接続されるディスプレイを接続する直列チェーンの末尾に順次連結され得る(この場合、例えば、直列チェーンの末尾がヘッドユニット122に接続される直列チェーンの端部の反対側になる)。(例示のケーブル配線ネットワークは、
図4を参照して後述する。)
【0033】
三つのディスプレイのためのスタートポロジ表示システム(これは、制御ユニットの場所において収束する3本のケーブル及びそれぞれのコネクタを含む)と比較すると、本明細書に記載の直列チェーン接続された表示システムは、スペース及び機械的な制約を軽減する(そのため、例えば、これらの制約が、ヘッドユニット122において接続される単一のコネクタ/ケーブルを有するスペースに軽減される)。
【0034】
マルチストリーム生成器123は、高解像度のリアルタイムビデオデータ(ビデオ関連データを含む)をパケットフォーマットに符号化するように配される。
図3を参照してマルチストリーム生成器の動作を下記に説明する。マルチストリーム生成器123は、(例えば、ビデオデータを直列に出力するように適合される)シリアライザとして配され得、(ここで、ビデオデータは、マルチストリーム生成器123によって直列又は並列フォーマットで非同期に受信され得る)、及び/又は、ビデオデータを並列に出力するように配置され得る。各パケットは、符号化されている特定のビデオストリームを識別するための、及び/又は、パケットの宛先を識別する(例えば、パケットがアドレス指定されるディスプレイを識別する)ための識別子(例えば、ストリーム識別子)を含み得る。識別子は、ストリームディスアグリゲータによって、それぞれのストリームディスアグリゲータに関連するモード(例えば、デフォルト構成又はプログラムされた構成)に従って解析され得る。各パケットは、転送(及び/又は復号/デシリアライズ)するために、少なくとも一つのストリームディスアグリゲータによって受信される。
【0035】
ストリームディスアグリゲータ(例えば、133、135、及び137)は、(例えば、宛先ディスプレイを示すための識別子を有する)パケットを受信し、ストリームディスアグリゲータ第1出力(例えば、ローカルに結合されるディスプレイに情報を結合するためのローカル出力)とストリームディスアグリゲータ第2出力(例えば、少なくとも一つの他のストリームディスアグリゲータに情報を転送するためのシステム出力)との間で選択するように配される。
【0036】
図2は、直列にチェーン接続されるデバイス間の通信を選択的に転送するように適合される例示のシステムにおける例示の送信の図である。概略を説明すると、送信200はパケットフォーマットで配される例示の送信である。例示の送信は、ストリーミングビデオのためのストリーミングデータを含み得る。ストリーミングビデオデータは、ストリーミングビデオに結合される(例えば、同期される)オーディオデータを含み得る。ストリーミングデータは、動画及び/又は静止画を表示するためのコンテンツを含み得る。
【0037】
第1の例示のパケット(パケット210など)において、パケット210は、制御(CTL)フィールド211、ペイロード(例えば、STREAM_PAYLOAD)フィールド212、誤り訂正符号(ECC)フィールド213、ストリーム/宛先(STRM)フィールド214、予約フィールド215、及び継続(CONT)フィールド216を含む。
【0038】
フィールド211は、ストリームペイロード(例えば、フィールド212)がコマンドデータ又はストリーミングデータのいずれを含むかを示し得る。フィールド212に含まれるコマンドデータは、例えば選択されるビデオストリームの再生を開始するためのスタートコマンド、例えばモードを構成するための構成コマンドであって、特定のストリームディスアグリゲータが接続されるローカルディスプレイ(例えば、直接ケーブル接続されたローカルディスプレイ)と通信する特定のプロトコルを(例えば、様々な独自又は業界標準の中から)選択し、特定のディスプレイのために再生チャネルを設定するための(例えば、選択されるSTRMフィールド214の値を含む少なくとも一つの選択されるストリームを再生するための)構成コマンド、(例えば、特定のストリームディスアグリゲータの)ローカルディスプレイにルーティングされる少なくとも一つのストリームを選択するためのルーティングコマンド、及び/又は、別のストリームディスアグリゲータに転送される少なくとも一つのストリームを選択するための転送コマンド(そのため、例えば、第1のディスアグリゲータが、第1のストリームディスアグリゲータ及びヘッドユニットのダウンストリームにある第2のストリームディスアグリゲータに選択されるストリームを転送する)を含み得る。或る例において、構成データが、(自動車工場などのシステム統合時に)(例えば、構成時間が短縮されるように)特定のストリームディスアグリゲータに予めプログラムされ得、コマンドデータが、所与の構成(例えば、この所与の構成は予めプログラムされているか、動作中にプログラムされる)を再プログラムするために動作中に用いられ得る。
【0039】
フィールド212に含まれるストリーミングデータは、ビデオ(例えば、静止画又は動画)情報、オーディオ情報、又はこれらの組み合わせを含み得る。ストリーミングデータの解像度は、特定のディスプレイ及び/又は目標の機能性に見合ったビデオ(及び/又はサウンド)品質を提供するように選択され得る。ストリーミングされたビデオデータは画素情報を含み得る。例示の画素は、8ビットの赤情報、8ビットの緑情報、8ビットの青情報を含み得る。画素の行と列の数は、特定のディスプレイ画面の能力に対応するビデオフレームを生成するように選択され得る。ビデオフレームは、送信、並びにターゲットディスプレイによるその後の復号のために、伝送記号及び/又は圧縮情報として符号化され得る。ビデオフレームは、ストリーミングされ得る(例えば、特定のビデオ「フィード」に関連するビデオフレームの時間シーケンスとして送信され得る)。
【0040】
フィールド213は、(例えば、誤り検出及び訂正のための)ECC符号を含む。フィールド213のビット数は、送受信されているパケット210に生じ得る誤りの検出、さらには訂正のレベルを高めるために(例えば、1ビットのパリティビットからより多くのビット数まで)増加され得る。受信機は、例えば、破損パケットを修正するために、及び/又は、元のパケット(例えば、元のパケットデータ)の再送を要求するために(例えば、上流に送信することによって)、受信パケットのECC符号を受信パケットの他のビットに対して評価し得る。ECCフィールドの長さは、特定の機能性についての(例えば、後部座席の同乗者が見るための重要度の低いインフォテインメント表示ユニットと比較して、ダッシュボードディスプレイについての)性能レベルを提供するために選択され得る。
【0041】
フィールド214は、受信されるパケットのルーティング先となるディスプレイを特定するのに役立つ情報を含む。フィールド214のビット数は、特定のストリーム(例えば、ビデオチャネル)及び/又はディスプレイ(例えば、受信したパケットに関連するストリームを消費し再生するための少なくとも一つのディスプレイ)を一意に識別するのに十分な数である。第1の例において、フィールド214は、特定のストリーム(例えば、チャネル番号)を識別するのに十分なビットを含み、ここで、ストリームディスアグリゲータは、受信したパケットを少なくとも一つのディスプレイにルーティングするように(例えば、チャネル番号に設定され、そのため二つ以上のディスプレイが同じストリームを再生し得るように)(例えば、本明細書において説明する構成コマンドを介して)プログラムされる。第2の例において、フィールド214は、特定の受信パケットが表示される特定のディスプレイ(例えば、計器パネル又は電子サイドビュー「ミラー」ディスプレイ)を識別するのに十分なビットを含む。第3の例において、フィールド214は、特定の受信パケットを消費する(例えば、ローカルディスプレイへルーティングする)ための、及び/又は転送するための、予め定義されたルーティング構成を選択するための符号を示すのに十分なビットを含む。第4の例において、フィールド214は、第1、第2、及び第3の例について本明細書において記載される機能性の組み合わせ(例えば、幾つかの又はすべての組み合わせ)を含むのに十分なビットを含む。
【0042】
フィールド215は、未定義の(例えば、未発表又は未公開の)目的のデータを伝えるために予約される。例えば、予約フィールドは、以前のシステムでは必ずしも有用なデータを伝送しないが、今後のシステムで有用な情報を伝えるために用いられ得、そのため、今後実装される情報を伝送する余地を残すためにパケット長を変更する必要はない。フィールド215は、共通のパケット長を有するパケットについて(例えば、少なくとも一つの既存のFPD規格に関連する後続のプロトコル規格に従って、又は今後開発される独自のプロトコルに従って)広範に送受信するのに十分なビットを含み得る。
【0043】
フィールド216は、そのパケットがストリームの最後のパケットであるかどうかを示す。フィールド216がストリームの最後のパケットを示す例において、そのパケットを消費するディスプレイは、特定の受信パケットがストリームの最後のパケットであるという指示に応答して作用し得る。例示の作用(例えば、特定の受信パケットがストリームの最後のパケットであるという指示に応答して成される)は、その特定の受信パケットに関連するストリームを表示するために選択されるディスプレイを暗くするなどの、仮の作用(例えば、即座に元に戻れる作用)とし得る。
図4を参照して、パケットの送信及び転送を下記に説明する。
【0044】
第2の例示のパケット(パケット220など)において、パケット220は、制御(CTL)フィールド221、ストップ(例えば、STREAM_STOP)フィールド222、誤り訂正符号(ECC)フィールド223、ストリーム/宛先(STRM)フィールド224、及び予約フィールド225を含む。
【0045】
フィールド221は、ストリームペイロードがコマンドデータ(フィールド222のストップコマンドなど)を含むかを示し得る。フィールド222に含まれるコマンドデータは、ストップコマンドを含み得る。送信されるストップコマンドに応答して、フィールド224によって識別されるダウンストリームストリームディスアグリゲータ及びディスプレイは、受信したパケット(例えば、ストップコマンドを含むパケット)に関連するストリームを表示するために以前に割り当てられたリソースをパワーダウン、再初期化、及び/又は再割り当てし得る。或る例において、フィールド222は、ビデオ情報を表示するように適合されるプログラマブルハードウェアの動作を終了させるためのコマンドを含み得る(例えば、ストップフィールド222の符号は、この時点でのパケットがフィールド224によって示されるビデオストリームの最後のパケットであることを示し得る)。
【0046】
フィールド223は、フィールド213に含まれる符号などの(例えば、誤り検出及び訂正のための)ECC符号を含む。
【0047】
フィールド224は、フィールド214と同様のフィールドであり、どのストリームがパケットに関連しているかを示すための情報、及び/又はパケットが送られるディスプレイを示すための情報を含み得る。
【0048】
フィールド225は、フィールド215と同様のフィールドである。ストップフィールドの存在は、ストップフィールドを含むパケットがストリームの最後のパケットであることを判定するために用いられ得るので、フィールド216などの継続フィールドが、ストップフィールドを含むパケットに実装される必要はない。ストリームが終了されるべきであることを推測するためにストップフィールドを用いると、そうでない場合にストップフィールドを有するパケットにおいて継続フィールドによって用いられるスペースが解放され、このスペースが潜在的な今後の使用(例えば、任意の目的のための今後の使用)のために予約される。
【0049】
図3は、直列にチェーン接続されるデバイス間の通信を選択的に転送するように適合される例示のシステムにおいて入力ストリームをアグリゲートするように適合される例示のマルチストリーム生成器のブロック図である。マルチストリーム生成器300は、基板302上に配置され得る例示のマルチストリーム生成器である。マルチストリーム生成器300は、選択されるヘッドユニットから少なくとも一つのビデオストリームを受信するように適合される入力(例えば、受信機310)と、パケット化されるビデオストリームを第1のストリームディスアグリゲータに転送するように適合される出力(例えば、送信機390)とを含む。パケット化されたビデオストリームは、MIPI(mobile industry peripheral interface)カメラシリアルインターフェース(CSI)に従って、ビデオソース(デジタルカメラなど)によって生成(例えば、ソース化(sourced))され得る。例示のビデオ0~ビデオ7ストリームを生成するためのビデオソースは、センサー(例えば、センサー402)を含み得、これらのセンサは、バックアップカメラ又はサイドビューカメラなどの様々なカメラを含み得、各カメラは、それぞれのビデオストリームを生成するように配置され得る。例示のビデオ0~ビデオ7ストリームを生成するためのビデオソースは、ヘッドユニット(例えば、ヘッドユニット401)自体も含み得、(
図4を参照して下記に説明するように)ヘッドユニットは、センサ402などのセンサに応答して、表示のための少なくとも一つのビデオストリームを生成し得る。
【0050】
一例において、クロック生成器304は、基板302上に配置され、ビデオ画素クロック(VP clocks)、ビデオリンク層クロック(vclk_link)、フレームクロック(clk_frame)、及びレーンクロック(clk_div40)などのクロック信号を生成するように適合される。幾つかの例において、クロック信号の一部は、基板302上に含まれない回路要素によって生成され得る。また、マルチストリーム生成器のアーキテクチャは(例えば、2の累乗で)スケーラブルであり、そのため、マルチストリーム生成器は、選択される数(例えば、8又はそれ以上)のビデオストリーム(これは、フィールド214及びフィールド224に十分な数のビットを含めることによって対処され得る)をアグリゲートし得る。幾つかの例において、受信機は送信機を含み得、そのため、情報が例示の受信機310から(例えば、第2の反対方向に)送信され得る。マルチストリーム生成器300は、データを双方向に(例えば、アップストリーム165メガビット/秒又はダウンストリーム13ギガビット/秒で)伝達するように適合され得る。ここで、伝達されるデータの双方向送信/受信の例が、2016年6月7日に登録された米国特許第9,363,067号、発明の名称「共通の導体ペアを介して同時双方向通信を提供するデータ信号トランシーバ回路」に記載されており、これは、参照により本明細書に組み込まれるものとする。
【特許文献1】米国特許第9,363,067号
【0051】
例示のマルチストリーム生成器300における第1のビデオストリーム(例えば、Video In 0)について、画素整合器312が、第1のビデオ送信をサンプリングし、サンプリングされたデータをマルチストリーム生成器300の内部クロック(例えば、VPクロック)と整合させ(例えば、同期し)(例えば、受信される画素データの画素位置を特定するための)水平同期(hsync)と垂直同期(vsync)情報を生成するように適合される。サンプリングされたデータは、32ビットの巡回冗長検査器(CRC)314によって誤りを検査すること(可能であれば訂正すること)によって検証される。検証された情報は、ビデオバッファ322に格納され、hsync及びvsync情報と時間的に関連付けられ、そのため、例えば、スタートパケット及びストップパケットが、表示されるビデオフレームの開始及び終了にそれぞれ関連付けられ得る。ビデオストリームは、直列又は並列ストリームとして(例えば、ヘッドユニットから)受信され得、システムメモリ(例えば、フレームメモリ)からアクセスされ、及び/又はこれらの組み合わせによって送信/アクセスされ得る。
【0052】
ストリームマッピング装置(mapper)330は、ビデオバッファ322からのストリーム(例えば、Video In 0ストリーム)情報、及び関連するhsync及びvsync信号を受信するように適合される。ビデオバッファ322の情報並びに関連するhsync及びvsync信号に応答して、ストリームマッピング装置330は、(例えば、フィールド214又はフィールド224などのSTRMフィールドの値を設定することによって)特定のビデオストリームを特定のディスプレイに関連付けるように構成される。
【0053】
レーン0リンク層332は、システムプロトコル(例えば、下記で説明するFPDプロトコル)に従ってレーン0上でデータを送信するための物理層パラメータを制御するように適合される(例えば)信号を生成するように配置される。レーン1リンク層334は、システムプロトコルに従ってレーン1にわたってデータを送信するための物理層パラメータを制御するように適合される(例えば)リンク制御信号を生成するように配置される。リンク制御信号は、ビデオリンク層クロックに同期して(例えば、応答して)生成され得る。
【0054】
特定のストリーム(例えば、Video In 0ストリーム)からのパケットが、送信分配器(TX分配器)342によってなされる指定(assignment)に応答して、レーン0又はレーン1のいずれかにわたって送信され得る。TX分配器342は、少なくとも一つの送信レーンを割り当て得、そのため、ビデオフレームの画素がSTRMフィールドによって示されるディスプレイのフレームレートを満たすのに十分なレートで伝送され得る。TX分配器342の第1の出力が、レーン0のデータをフレーマ352の入力に伝達するように結合され、TX分配器342の第2の出力が、レーン1のデータをフレーマ354の入力に伝達するように結合される。ビデオフレームの画素は、フレームクロックに同期して送信され得る。幾つかの例において、特定のレーンがそれぞれのディスプレイに(例えば、システム設計上の選択として)関連付けられ得、そのため、ビデオストリームがそれぞれのディスプレイに関連付けられ(転送され)得る。幾つかの例において、レーンは、ネットワークトラフィックに基づいて動的に指定され得、そのため、レーンは異なるビデオストリームを伝送し得る(ここで、例えば、ストリームディスアグリゲータは、特定のビデオストリームの受信パケットを特定のディスプレイに関連付け、これに応答して、所与のビデオストリームのパケットを正しいディスプレイに向けて転送/送信するように適合される)。
【0055】
フレーマ(framer)352及びフレーマ354は、低電圧差動信号送信(LVDS)プロトコルなどのシステムプロトコルに従って送信フレームを生成するように適合される。システムプロトコルは、フラットパネルディスプレイリンク(FPD)プロトコル(例えば、FPD-link I、FPD-link II、FPD-link III、及び少なくとも一つの既存のFPD規格に関連する任意の今後の規格)などのLVDS規格とし得る。システムプロトコルは、「サブLVDS規格」、電流モード及び/又は電圧モードドライバ/受信機、並びに他のこのような低電力、高速信号送信プロトコル(ギガビットマルチメディアシリアルリンク、GMSLを含む)も含み得る。FPDフレーマ362は、送信フレーム内の送信のためにデータを整合させるように適合され、FPDエンコーダ372が、整合されたデータを送信フレーム内の送信のための記号として符号化するように適合され、FPDフレーム物理整合器(FRAME PHY ALIGN)382が、レーン0を介する送信機390による(例えば、レーンクロックによってクロックされる)同期送信のための符号化記号をバッファリングするように適合される。FPDフレーマ364は、送信フレーム内の送信のためにデータを整合させるように適合され、FPDエンコーダ374は、整合されたデータを送信フレーム内の送信のための記号として符号化するように適合され、FPDフレーム物理整合器(FRAME PHY ALIGN)384は、レーン1を介する送信機390による同期送信のための符号化記号をバッファリングするように適合される。符号化された記号は、例えば本明細書で下記に説明するように、受信機422などの受信機によって復号され得、ストリーム転送器426などのストリーム転送機(例えば、ストリーム送信機)によって符号化され得る。
【0056】
例示のマルチストリーム生成器300における第2のビデオストリーム(例えば、Video In 7)について、画素整合器316が、ビデオ送信をサンプリングし、サンプリングされたデータをマルチストリーム生成器300の内部クロックと整合し、水平同期(hsync)及び垂直同期(vsync)情報を生成するように適合される。サンプリングされたデータは、32ビットのCRC(巡回冗長検査器)318によって誤りを検査することによって検証される。検証された情報は、ビデオバッファ324に格納され、hsync及びvsync情報と時間的に関連付けられ、そのため、例えば、スタートパケット及びストップパケットが、表示されるべきビデオフレームの開始及び終了にそれぞれ関連付けられ得る。
【0057】
ストリームマッピング装置330は、ビデオバッファ324からのストリーム(例えば、Video In 7ストリーム)情報、及び関連するhsync及びvsync信号を受信するように適合される。ビデオバッファ324の情報及び関連するhsync及びvsync信号に応答して、ストリームマッピング装置330は、(例えば、フィールド214又はフィールド224などのSTRMフィールドの値を設定することによって)特定のビデオストリームを特定のディスプレイに関連付けるように構成される。
【0058】
レーン2リンク層336は、(例えば)システムプロトコルに従ってレーン2上においてデータを送信するための物理層パラメータを制御するように適合される信号を生成するように配置される。レーン3リンク層338は、(例えば)システムプロトコルに従ってレーン3にわたってデータを送信するための物理層パラメータを制御するように適合される信号を生成するように配置される。
【0059】
特定のストリーム(例えば、Video In 7ストリーム)からのパケットが、送信分配器(TX分配器)344によってなされる指定に応じて、レーン2又はレーン3のいずれかにわたって送信され得る。TX分配器344は、少なくとも一つの送信レーンを割り当て得、そのため、画素が、STRMフィールドによって示されるディスプレイのフレームレートを満たすのに十分なレートで送信され得る。TX分配器344の第1の出力が、レーン2データをフレーマ356の入力に伝達するように結合され、TX分配器344の第2の出力が、レーン1データをフレーマ358の入力に伝達するように結合される。
【0060】
フレーマ356及びフレーマ358は、低電圧差動信号送信(LVDS)プロトコルなどのシステムプロトコルに従って送信フレームを生成するように適合される。システムプロトコルは、フラットパネルディスプレイリンク(FPD)プロトコルの第4版など、LVDS規格とし得る。FPDフレーマ366は、送信フレーム内の送信のためにデータを整合させるように適合され、FPDエンコーダ376は、整合されたデータを送信フレーム内の送信のための記号として符号化するように適合され、FPDフレーム物理整合器(FRAME PHY ALIGN)386は、レーン2を介する送信機390による同期送信のための符号化記号をバッファリングするように適合される。FPDフレーマ368は、送信フレーム内の送信のためにデータを整合させるように適合され、FPDエンコーダ378は、整合されたデータを送信フレーム内の送信のための記号として符号化するように適合され、FPDフレーム物理整合器(FRAME PHY ALIGN)388は、レーン3を介する送信機390による同期送信のための符号化記号をバッファリングするように適合される。
【0061】
他のビデオ入力(例えば、Video In 2~Video In 6)及びレーン出力(例えば、レーン4~レーン15)並びに回路要素が含まれ得、そのため、システム帯域幅は、(例えば、計装、サイド及びリアビュー、ナビゲーション、並びに同乗者のためのインフォテインメントシステムのための)(例えば)より多数のディスプレイ、及び/又は高められた解像度を扱うのに十分である。
図4を参照して下記に説明するように、出力(例えば、マルチストリーム出力)は、選択されるビデオストリームをそれぞれのローカルディスプレイに結合するために、少なくとも一つのストリームディスアグリゲータに結合される。ローカルディスプレイは、どのストリームディスアグリゲータにも結合されなくてもよいが、複数のディスプレイ及びビデオストリームを備えたシステムにおけるケーブル配線要件(例えば、コネクタ、ケーブル、及び/又は導体の数)は、ストリームディスアグリゲータに結合されないローカルディスプレイをケーブル配線するために増大する。
【0062】
図4は、直列にチェーン接続されるデバイス間の通信を選択的に転送するように適合される少なくとも一つのストリームディスアグリゲータを含む例示のシステムのブロック図である。例えば、システム400は、ヘッドユニット401、マルチストリーム生成器410、(例えば、ケーブル405を介してローカルディスプレイ404にローカルに結合される)ストリームディスアグリゲータ420、(例えば、ケーブル407を介してローカルディスプレイ406にローカルに結合される)ストリームディスアグリゲータ430、及び(例えば、ケーブル409を介してローカルディスプレイ408にローカルに結合される)ストリームディスアグリゲータ440を含む例示のシステムである。ストリームディスアグリゲータ420、430、及び440は、データを双方向に(例えば、アップストリーム165メガビット/秒、又はダウンストリーム13ギガビット/秒で)伝達するように適合され得る。
【0063】
或る例において、ヘッドユニット401は、センサ402からセンサ情報を受信するように結合される。センサ402は、車両(例えば、車両110)の電子システムに関連する一揃いのセンサとし得る。このようなセンサは、運転者の制御の位置(例えば、ギアシフト、ライト、ハンドル、方向指示レバー、及び他の制御)、車両の属性(例えば、速度、ガスレベル、温度、燃料流量、タイヤ圧、シートベルト、及び他の属性)、並びに位置決め(例えば、レーダ、衛星ナビゲーション、カメラ、車線及び縁石センサ、並びに他の関連情報)を感知するように適応されるセンサを含み得る。ヘッドユニット401は、センサ情報に応答して出力情報(例えば、ビデオ情報)を生成するように適合される。付加的なヘッドユニット401が、様々なセンサ402及びマルチストリーム生成器410に結合され得る。
【0064】
ヘッドユニット401は、ローカルディスプレイ404(これは、例えば、CLUSTER124とし得る)、ローカルディスプレイ406(これは、例えば、ヘッドアップディスプレイHUD126とし得る)、及びローカルディスプレイ408(これは、例えば、センター計器ディスプレイCID128とし得る)上に表示するためのビデオ情報を生成するように適合される。例えば、ヘッドユニットは、(例えば、機械式計器に置き換わる表示パネルに表示するための)動作中の車両ダッシュボードの第1のビデオストリーム、(例えば、フロントガラス上の仮想スクリーンにナビゲーション情報を表示するための)HUD用の第2のビデオストリーム、及び(例えば、後方に面するバックアップカメラからのリアルタイム画像を表示するための)CID用の第3のビデオストリームを生成し得る。ヘッドユニット401は、例えば、これらのビデオストリームを個々のビットストリームとして出力するように適合される。
【0065】
マルチストリーム生成器410は、上述したマルチストリーム生成器300などのマルチストリーム生成器である。マルチストリーム生成器410は、ヘッドユニット401のビデオ出力(例えば、各ビデオ出力)に結合され、ヘッドユニット401から受信されるビデオストリームのうち(例えば、少なくとも二つの)独立したビデオストリームを組み合わせて、システムプロトコルを用いる統合(例えば、マルチストリーム)ビデオストリームにするよう適合される。マルチストリーム生成器は、統合ビデオストリーム(これは、例えば、少なくとも二つのビデオストリームの情報を含む)からの情報をパケット化し、統合ビデオストリーム(マルチストリーム)を送信するように適合される。したがって、マルチストリーム生成器は、統合ビデオストリームのソースノードとして配置される。
【0066】
(マルチストリーム生成器によって生成された)個々のパケットはそれぞれ、パケットの宛先として選択されるディスプレイ(例えば、アドレス指定されるディスプレイ及び/又はアドレス指定されるノード)を識別し得るSTRM識別子などの識別フィールドを含む。マルチストリーム生成器410は、符号化されたパケットをマルチストリーム生成器410の(例えば、ソースノードの)ソース出力に結合するように適合される。第1のケーブル(411)が、マルチストリーム生成器410(例えば、ソースノード)と第1のストリームディスアグリゲータ(例えば、ストリームディスアグリゲータ420)の間に接続される。第1のケーブルは、ビデオ情報が送信されるすべてのレーン(例えば、少なくとも一つのレーン)についての情報を伝達するのに十分な導体(及び関連する絶縁体/遮蔽体)を含む。
【0067】
ストリームディスアグリゲータ420は、ローカルリンクコントローラ421、ストリーム入力(受信機422など)、ストリームセレクタ423、デマルチプレクサ(DEMUX)424、及びスイッチ427(これは、ローカルエクスポータ425及びストリーム転送器426を含む)を含む。受信機422は物理層受信機を含み得、ローカルエクスポータ425は物理層ドライバを含み得、ストリーム転送器426は物理層ドライバを含み得る。受信機422は受信機出力を有する。受信機422は、ソースノード(例えば、マルチストリーム生成器410)の出力から入力データ(例えば、統合ビデオストリーム)を受信するように適合される受信機入力を有する。入力データは、識別フィールドを含む着信パケットとし得(及び/又は含み得)、着信パケットはソースノードによって送信される。入力データは、直列データ又は並列データとして受信され得る。入力データは、ローカルプロトコル(例えば、後述するeDPプロトコル)とは異なるシステムプロトコル(例えば、FPDプロトコル)に従って受信される。
【0068】
ストリームセレクタ423は、セレクタ出力を含む。ストリームセレクタ423は、(例えば、受信機422の)受信機出力に結合され、ストリームセレクタ423は、(例えば、ストリームセレクタ423の)セレクタ出力において宛先指示を生成するように構成される。例えば、ストリームセレクタ423は、STRMフィールドコンテンツ(これは、例えば、機能データを含み得る)についての、受信される送信(例えば、パケット210及びパケット220)について受信機422を監視し、それに応答してデマルチプレクサ(DEMUX)424をプログラムするように適合される。或る例において、ストリームセレクタ423は、識別フィールドに応答して宛先指示を生成するように適合される(ストリームセレクタ423は、任意選択で、識別フィールドを受信するように適合される)。
【0069】
スイッチ427は、スイッチローカル出力及びスイッチシステム出力を含む。スイッチ427は、受信機422の出力に結合され(又は、任意選択で受信機422の入力に結合され)、ストリームセレクタ423の出力の指示及び入力データに応答してスイッチローカル出力(例えば、スイッチの第1の出力)において送信(例えば、出力信号)を生成するよう適合され、入力データに応答してスイッチシステム出力において送信を生成するよう適合される。スイッチローカル出力は、第1の宛先ノードに結合されるように適合され、スイッチシステム出力は、第2の宛先ノードに結合されるように適合される。例えば、スイッチ427は、例えば、識別フィールドが、パケットがローカルディスプレイ404にエクスポートされることを示す場合、識別フィールドに応答して、スイッチローカル出力(例えば、ローカルエクスポータ425)において送信されるように適合される出力パケットを生成するように適合される。一例において、スイッチ427は、例えば、ストリームセレクタ423の出力における宛先指示が、パケットが別のディスプレイに転送されること(例えば、パケットがローカルディスプレイ404にエクスポートされないこと)を示す場合、宛先指示に応答して、入力データをスイッチシステム出力(例えば、ストリーム転送器426)にルーティングするように適合される。別の例において、スイッチ427は、入力データが受信機入力422から結合される(ここで、結合は、受信機422自体及び受信機422の出力を介して入力データを結合することを含み得る)ストリームディスアグリゲータ420によって受信されるすべての入力データを転送(例えば、送信)し、そのため、スイッチシステム出力における送信が入力データに応答して(例えば、ストリームフィールド214及び224のコンテンツに関わらず)スイッチ427によって生成される。
【0070】
デマルチプレクサ424は、第1の宛先ノードに結合されるように適合される第1の出力を含み、デマルチプレクサ424は、第2の宛先ノードに結合されるように適合される第2の出力を含む。例えば、デマルチプレクサ424は、ローカルエクスポータ425を介してローカルディスプレイ404に結合されるように適合される第1の出力を含む。第1の宛先ノードは、少なくとも一つのディスプレイノードアドレスに関連付けられ得るローカル(例えば、ストリームディスアグリゲータ420のインスタンスにローカルな)ノードアドレスである。この例において、デマルチプレクサ424は、ストリーム転送器426、ケーブル412、及びストリームディスアグリゲータ430を介して(例えば)ローカルディスプレイ406に結合されるように適合される第2の出力を含む。第2の宛先ノードは、第1の宛先ノードに関連するノードアドレス以外のノードアドレスを示すディスプレイノードアドレスに関連付けられ得る非ローカルノードアドレスである。ノードアドレスは、様々なディスプレイノードの論理アドレスとし得、一方、ストリームフィールドの内容は、(例えば、異なる論理アドレスを有する一つ又は複数のディスプレイによって選択的に受信され得る)特定のビデオストリームを識別する。ストリームセレクタは、選択されるビデオストリームをストリームセレクタに関連するローカルディスプレイに方向づけるように(例えば、受信される制御パケットに応答して)動的にプログラムされ得る。ストリーム転送器426は、スイッチシステム出力に結合され、ストリーム転送器は、システムプロトコルに従って送信するように適合される。
【0071】
或る例において、デマルチプレクサ424は、宛先指示に応答して、スイッチの第1の出力及びスイッチの第2の出力に(例えば、スイッチングによって)着信パケットを結合するよう適合される。或る例において、デマルチプレクサ424は、識別フィールドに応答して、スイッチの第1の出力及びスイッチの第2の出力のうち選択される一つにおいてパケットを生成するよう適合される。或る例において、デマルチプレクサ424は、着信パケットの識別フィールドに応答して、パケット宛先指示を生成するように適合される。
【0072】
ローカルリンクコントローラは、スイッチローカル出力に結合されるローカルコントローラであり、スイッチローカル出力は、ディスプレイへ送信するために適合される。ローカルリンクコントローラ421は、コマンド(例えば、機能データ)について受信機422によって受信される送信(例えば、パケット210及びパケット220)を監視するように適合される。ローカルリンクコントローラ421は、ローカルプロトコル(これは、例えば、システムプロトコルとは異なるプロトコルである)に従って、スイッチローカル出力からのパケットの送信を制御するように適合される。
【0073】
ローカルエクスポータ425は、デマルチプレクサ424の第1の出力に結合され、ローカルエクスポータ425は、ディスプレイに結合するために適合されるエクスポータ出力を含む。例えば、デマルチプレクサ424の第1の出力は、ローカルエクスポータ425の入力に結合される。ローカルエクスポータ425のエクスポータ出力が、ローカルディスプレイ404に結合(例えば、接続)され得る。
【0074】
ローカルエクスポータ425の出力は、ローカルプロトコルを含む。或る例において、ローカルプロトコルは、VESA(Video Electronics Association of America)埋め込みDisplayPort(eDP)規格などのディスプレイポートプロトコルである。したがって、入力データは、少なくとも一つのローカルプロトコルとは異なるシステムプロトコル(例えば、FPD)に従って、受信機422によって受信され得る。ローカルプロトコルとしてサポートされ得る他のディスプレイポートプロトコルには、DP(DisplayPort)、OpenLDI(open liquid crystal display interface)、MIPI(mobile industry processor interface)ディスプレイシリアルインターフェース(DSI)、及びカメラシリアルインターフェース(CSI)が含まれる。第1のディスプレイ(例えば、404)の第1のローカルプロトコル(例えば、405)を、第2のディスプレイ(例えば、406)の第2のローカルプロトコル(例えば、407)とは異なるプロトコルとし得る。
【0075】
ストリームディスアグリゲータ420は、ローカルエクスポータ425にローカルに結合される特定のディスプレイに関連するプロトコルに従って動作するようにプログラムされ得る。例えば、マルチストリーム生成器410は、選択されるプロトコルの指示を含むスタートコマンドをローカルリンクコントローラ421に送信することによって、ストリームディスアグリゲータ420を構成し得る。選択されるプロトコルの指示は、例えば、stream_payload212に含まれ得る。或る例示のシステムにおいて、第1のストリームディスアグリゲータ(例えば、420)が、第1のローカルプロトコル(例えば、405)を選択するように適合され、第2のストリームディスアグリゲータ(例えば、430)が、第1のローカルプロトコルとは異なるプロトコルである第2のローカルプロトコルを選択するように適合される。
【0076】
二つのディスプレイを備える或る例示のシステムにおいて、第1のケーブル(例えば、411)が、マルチストリーム生成器410の出力と第1のストリームディスアグリゲータ420の入力との間に結合され、第2のケーブル(例えば、412)が、第1のストリームディスアグリゲータ420の第2の出力と第2のストリームディスアグリゲータ430の入力との間に結合される。二つのディスプレイを備えたこの例示のシステムにおいて、第1のビデオストリームの受信パケット(例えば、符号化パケット)が、第1のケーブルにわたって(例えば、第1のスイッチローカル出力を介して)第1のディスプレイに送信され、第2のビデオストリームの受信パケット(例えば、符号化パケット)が、第1のケーブル及び第2のケーブルにわたって(例えば、第1のスイッチシステム出力及び第2のスイッチローカル出力を介して)第2のディスプレイに送信される。
【0077】
少なくとも二つのディスプレイを備える或る例において、ストリームディスアグリゲータ430は、第2の受信機出力を有する第2の受信機であって、第1のスイッチローカル出力から第2の入力データを受信するように適合される第2の受信機入力を有する第2の受信機と、第2のセレクタ出力を有し、第2の受信機に結合される第2のセレクタであって、第2のセレクタ出力において第2の宛先指示を生成するように構成される第2のセレクタと、第2のスイッチローカル出力及び第2のスイッチシステム出力を有し、第2の受信機に結合される第2のスイッチであって、第2のセレクタ出力の指示及び第2の入力データに応答して第2のスイッチローカル出力において送信を生成するように適合される第2のスイッチとを含み得る。第2のスイッチは、第2の入力データに応答して、第2のスイッチシステム出力において送信を生成するように適合される。
【0078】
少なくとも二つのディスプレイを備えるこの例示のシステムにおいて、ストリームディスアグリゲータ430はさらに、第2のスイッチローカル出力に結合される第2のローカルコントローラを含み得、第2のスイッチローカル出力は、第2のディスプレイに送信するように適合され、第2のローカルエクスポータは、第2のディスプレイを示す第2の宛先指示を含むパケットのスタートコマンドに応答して、第2のディスプレイにデータを送信するように配置される。
【0079】
少なくとも二つのディスプレイを備える別の例示のシステムにおいて、ヘッドユニットが、ヘッドユニットの出力において少なくとも二つのビデオストリームを生成するように適合され、マルチストリーム生成器が、ヘッドユニットの出力に結合されており、少なくとも二つのビデオストリームからの情報を含む符号化パケットを生成し、符号化パケットをソース出力に送信するように適合され、入力データは、少なくとも二つのビデオストリームの一方からのパケットを含む。符号化パケットは、FPDエンコーダ372、374、376、及び378などのエンコーダによって符号化され得、符号化パケットは、受信機(例えば、ダウンストリームのストリームディスアグリゲータの受信機422など)によって復号され得る。
【0080】
少なくとも二つのディスプレイを備える或る例示のシステムにおいて、このシステムは、少なくとも二つのビデオストリームを生成するように適合されるヘッドユニットと、ヘッドユニットに結合されるマルチストリーム生成器であって、識別フィールドを含み、少なくとも二つのビデオストリームからの情報を含む符号化パケットを生成し、符号化パケットをマルチストリーム生成器の出力に結合するように適合されるマルチストリーム生成器と、マルチストリーム生成器の出力に結合される第1のストリーム入力を有する第1のストリームディスアグリゲータであって、第1のディスプレイのノードアドレスを示す受信される符号化パケットの識別フィールドに応答して、第1のローカルプロトコルに従って、受信される符号化パケットを第1のディスプレイに結合するように適合される第1の出力を有し、第1のディスプレイ以外のノードアドレスを示す受信された符号化パケットの識別フィールドに応答して、受信された符号化パケットを転送するように適合される第2の出力を有する第1のストリームディスアグリゲータと、第1のストリームディスアグリゲータの第2の出力に結合される第2のストリーム入力を有する第2のストリームディスアグリゲータであって、第2のディスプレイノードを示す受信された符号化パケットの識別フィールドに応答して、第2のローカルプロトコルに従って、受信した符号化パケットを第2のディスプレイに結合するように適合される第1の出力を有し、第2のディスプレイノードアドレス以外のノードアドレスを示す受信された符号化パケットの識別フィールドに応答して、受信された符号化パケットを転送するよう適合される第2の出力を有する第2のストリームディスアグリゲータとを含む。この例示のシステムはさらに、第2のストリームディスアグリゲータの第2の出力に結合される第3のストリーム入力を有する第3のストリームディスアグリゲータであって、第3のディスプレイノードアドレスを示す受信された符号化パケットの識別フィールドに応答して、受信された符号化パケットを第3のディスプレイに結合するように適合される第1の出力を有し、第3のディスプレイノードアドレス以外のノードアドレスを示す受信された符号化パケットの識別フィールドに応答して、受信された符号化パケットを転送するように適合される第2の出力を有する第3のストリームディスアグリゲータを含む。この例示のシステムはさらに、マルチストリーム生成器の出力と第1のストリーム入力との間に結合される第1のケーブルと、第1のストリームディスアグリゲータの第2の出力と第2のストリームディスアグリゲータとの間に結合される第2のケーブルとを含み得、第1のビデオストリームの符号化されたパケットが、第1のケーブルにわたって第1のディスプレイに送信され、第2のビデオストリームの符号化されたパケットが、第1のケーブル及び第2のケーブルにわたって第2のディスプレイに送信される。この例示のシステムにおいて、第1のローカルプロトコルは、第2のローカルプロトコルとは異なるプロトコルとし得る。
【0081】
複数のディスプレイシステムをネットワーク接続するための或る例示の方法が、第1のディスプレイのノードアドレスを示す受信された符号化パケットの識別フィールドに応答して、受信された符号化パケットの情報を含む第1の送信を第1のディスプレイに送信することと、第1のディスプレイノードアドレス以外のノードアドレスを示す受信された符号化パケットの識別フィールドに応答して、受信された符号化パケットの情報を含む第2の送信を転送することと、第2のディスプレイを示す受信された符号化パケットの識別フィールドに応答して、受信された符号化パケットの情報を含む第3の送信を第2のディスプレイに送信することと、第2のディスプレイノードアドレス以外のノードアドレスを示す受信された符号化パケットの識別フィールドに応答して、受信された符号化パケットの情報を含む第4の送信を転送することなどの動作を含む。受信された符号化パケットが第1の符号化パケットである場合、この例示の方法はさらに、第1のビデオストリームから受信した情報に応答して第1の符号化パケットを生成することと、第2のビデオストリームから受信した情報に応答して、第2の符号化パケットを生成することと、第1のビデオストリームの第1の符号化パケットを、第1のケーブルにわたって第1のディスプレイに送信することと、第2のビデオストリームの第2の符号化パケットを、第1のケーブル及び第2のケーブルにわたって第2のディスプレイに送信することとを含み得る。この例示の方法はさらに、第1及び第2のディスプレイを含む車両のセンサに応答して、第1のビデオストリームを生成することを含み得る。
【0082】
三つのディスプレイを備える或る例示のシステムにおいて、第1のケーブル(例えば、411)が、マルチストリーム生成器410の出力と第1のストリームディスアグリゲータ420の入力との間に結合され、第2のケーブル(例えば、412)が、第1のストリームディスアグリゲータ420の第2の出力と第2のストリームディスアグリゲータ430の入力との間に結合され、第3のケーブル(例えば、413)が、第2のストリームディスアグリゲータ430の第2の出力と第3のストリームディスアグリゲータ440の入力との間に結合される。三つのディスプレイを備えたこの例示のシステムにおいて、第1のビデオストリームの受信された符号化パケットが、第1のケーブルにわたって(例えば、第1のスイッチローカル出力を介して)第1のディスプレイに送信され、第2のビデオストリームの受信された符号化パケットが、第1のケーブル及び第2のケーブルにわたって(例えば、第1のスイッチシステム出力及び第2のスイッチローカル出力を介して)第2のディスプレイに送信され、第3のビデオストリームの受信された符号化パケットが、第1のケーブル、第2のケーブル、及び第3のケーブルにわたって(例えば、第1のスイッチシステム出力、第2のスイッチシステム出力、及び第3のスイッチローカル出力を介して)第3のディスプレイに送信される。
【0083】
本明細書に記載されるこれらの例に従って、(例えば)ヘッドユニット401及び/又はマルチストリーム生成器410に接続される(例えば、物理的に接続される)ケーブルの数を増やすことなく、付加的なディスプレイ及びビデオストリームがマルチディスプレイユニットに追加され得る。
【0084】
図5は、直列にチェーン接続されるバスユニット間でシステムウェイクアップ信号を生成し転送するように適合される少なくとも一つのバスユニットを含む例示のシステムのブロック図である。例えば、システム500は、(例えば、センサ402に結合される)ヘッドユニット401と、(例えば、ローカルポート561及びケーブル560を介してヘッドユニット401にローカルに結合される)第1のバスユニット510と、(例えば、ローカルポート562及びケーブル405を介してタッチディスプレイ572にローカルに結合される)第2のバスユニット520と、(例えば、ローカルポート563及びケーブル407を介してタッチディスプレイ573にローカルに結合される)第3のバスユニット530と、(例えば、ローカルポート564及びケーブル409を介してタッチディスプレイ574にローカルに結合される)第4のバスユニット540とを含む、例示のシステムである。バスユニット510、520、530、及び540は、双方向に(例えば、アップストリームに165メガビット/秒、又はダウンストリームに13ギガビット/秒で)データを伝達するように適合され得る。バスユニット520、530、及び540は、シリアライザ及び/又はデシリアライザ(例えば、SERDES)及び/又はディスアグリゲータ(それぞれ、420、430、及び440など)とし得る。
【0085】
本明細書で下記に概略的に説明する例示のウェイクアップシーケンスにおいて、第2バスユニット520は、タッチディスプレイ572において検出されるウェイクアップイベントに応答して生成されるローカルウェイクアップ信号によって省電力モードからアクティブモードに(例えば、ウェイクアップされるように)構成され得る。ローカルウェイクアップ信号に応答して、第2バスユニット520は、システムウェイクアップ信号を生成し第1バスユニット510に送信し得る(例えば、それにより、システムウェイクアップ信号がアップストリーム方向に送信され、第1バスユニット510がそれに応答してウェイクアップされる)。同様に、第2バスユニット520は、システムウェイクアップ信号を生成し第3バスユニット530に送信し得る(例えば、それにより、システムウェイクアップ信号がダウンストリーム方向に送信され、第3バスユニット530がそれに応答してウェイクアップされる)。この例において、第3バスユニット530は、システムウェイクアップ信号の受信に応答して、後続のシステムウェイクアップ信号を生成し得、このウェイクアップ信号を第4バスユニット540に送信し得る(例えば、それにより、システムウェイクアップ信号がダウンストリーム方向に送信され、第3バスユニット530がそれに応答してウェイクアップされる)。他のウェイクアップシーケンスを(例えば、
図8、
図9、及び
図10を参照して)下記に説明する。
【0086】
第1の例示のシステムにおいて、システム500は、第1バスユニット(FBU)510を含み、第1バスユニット(FBU)510は、FBU第1システムポート(例えば、ダウンストリームDポート591)、FBUローカルポート(例えば、ローカルLポート561)、FBUウェイクアップ入力、FBU送受信機512、FBUコントローラ514、及びFBUエネルギー検出器516を有する。FBU送受信機512は、FBU第1システムポート、FBUローカルポート、及びFBUウェイクアップ入力に結合される。
【0087】
FBU第1システムポート(例えば、591)は、FBU第1システム入力信号を受信するように適合される。FBUローカルポート(例えば、561)は、FBUローカル入力信号を受信するように適合される。FBU送受信機512は、FBU第1モード(例えば、アクティブモード)においてFBU第1システム入力信号のデータをFBUローカルポート(例えば、561)に伝達するように構成される。FBU送受信機512は、FBU第2モードにおいて電力を節約するように構成される。FBU送受信機512は、FBUローカルウェイクアップ信号に応答して、FBU第1モードに入るように構成される。FBU送受信機512は、FBUローカルウェイクアップ信号に応答して、FBU第1システムポート(例えば、591)及びFBUローカルポート(例えば、561)のうちの一つにおいてFBUシステムウェイクアップ信号を送信するように構成される。
【0088】
FBUコントローラ514は、FBUエネルギー検出入力及びFBUウェイクアップ出力を有し、FBUウェイクアップ出力はFBUウェイクアップ入力に結合される。FBUコントローラ514は、FBUエネルギー検出信号に応答して、FBUウェイクアップ出力においてFBUローカルウェイクアップ信号を生成するように構成される。
【0089】
FBUエネルギー検出器516は、FBUエネルギー検出入力に結合されるFBUエネルギー検出出力を有する。FBUエネルギー検出器516は、(例えば、バス551を介して)FBU第1システムポートに、及び(例えば、ノード561aを介して)FBUローカルポートに結合される。FBUエネルギー検出器516は、FBU第2モードにおいてFBU送受信機512によって受信されるFBU第1システム入力信号(例えば、ノード561aを介する信号)とFBUローカル入力信号との一方のエネルギーのFBU検出に応答して、FBUエネルギー検出出力においてFBUエネルギー検出信号を生成するように構成される。
【0090】
第1の例示のシステムにおいて、システム500はさらに、SBU第1システムポート(例えば、アップストリームUポート582)を有する第2バスユニット(SBU)520を含む。SBU第1システムポートは、FBU第1システムポート(例えば、ダウンストリームDポート591)に結合される。SBU第1システムポート(例えば、582)は、FBUシステムウェイクアップ信号を受信するように適合され、FBU第1システムポート(例えば、591)は、SBUシステムウェイクアップ信号(例えば、SBU520によってSBU第1システムポートを介して送信される場合)を受信するように適合される。
【0091】
SBU520はさらに、SBU第2システムポート(例えば、ダウンストリームDポート592)、SBUローカルポート(例えば、ローカルLポート562)、SBUウェイクアップ入力、SBU送受信機522、SBUコントローラ524、及びSBUエネルギー検出器526を含み得る。SBU送受信機522は、SBU第1システムポート、SBU第2システムポート、SBUローカルポート、及びSBUウェイクアップ入力に結合される。
【0092】
SBU第1システムポート(例えば、582)は、SBU第1システム入力信号を受信するように適合され、SBU第2システムポート(例えば、592)は、SBU第2システム入力信号を受信するように適合され、SBUローカルポート(例えば、562)は、SBUローカル入力信号を受信するように適合される。SBU送受信機522は、SBU第1モード(例えば、アクティブモード)においてSBU第1システム入力信号のデータをSBU第2システムポート(例えば、592)に伝達するように構成され、SBU送受信機522は、SBU第2モード(例えば、省電力モード)において電力を節約するように構成される。SBU送受信機522は、SBUローカルウェイクアップ信号に応答して、SBU第1モードに入るように構成される。SBU送受信機522は、SBUローカルウェイクアップ信号に応答して、SBU第1システムポート及びSBU第2システムポートの一方においてSBUシステムウェイクアップ信号を送信するように構成される。
【0093】
概して、SBU520は、第1システムポート(例えば、582)、SBU第2システムポート(例えば、592)、及びSBUローカルポート(例えば、562)のいずれかにおいてウェイクアップ信号を検出し得る。SBU520は、(検出されるウェイクアップ信号に応答して)検出されたウェイクアップ信号が受信されたポートに送信されるべき後続のウェイクアップ信号を生成するように構成される。第1のシナリオでは、ウェイクアップ信号がSBUローカルポート(例えば、562)を介して検出され、これに応答して、SBU送受信機522は、SBU第1システムポート(例えば、582)を介して、及びSBU第2システムポート(例えば、592)を介してシステムウェイクアップ信号を送信する。第2のシナリオでは、ウェイクアップ信号がSBU第1システムポート(例えば、582)を介して検出され、これに応答して、SBU送受信機522は、SBU第2システムポート(例えば、592)を介してシステムウェイクアップ信号を送信し、SBUローカルポート(例えば、562)を介してローカルウェイクアップ信号を送信する。第3のシナリオでは、ウェイクアップ信号がSBU第2システムポート(例えば、592)を介して検出され、これに応答して、SBU送受信機522は、SBU第1システムポート(例えば、582)を介してシステムウェイクアップ信号を送信し、SBUローカルポート(例えば、562)を介してローカルウェイクアップ信号を送信する。SBU522がFBU510又は第3バスユニット530の一方からシステムウェイクアップ信号を受信することに応答して、タッチディスプレイ572にローカルウェイクアップ信号を送信することにより、タッチディスプレイが省電力モードからアクティブモードに移行するように合図し得る。
【0094】
SBUコントローラ524は、SBUエネルギー検出入力及びSBUウェイクアップ出力を有し、SBUウェイクアップ出力はSBUウェイクアップ入力に結合される。SBUコントローラ524は、SBUエネルギー検出信号に応答して、SBUウェイクアップ出力においてSBUローカルウェイクアップ信号を生成するように構成される。
【0095】
SBUエネルギー検出器526は、SBUエネルギー検出入力に結合されるSBUエネルギー検出出力を有する。SBUエネルギー検出器526は、SBU第1システムポート(例えば、582)、SBU第2システムポート(例えば、592)、及びSBUローカルポート(例えば、562)に結合される。SBUエネルギー検出器526は、SBU第2モードにおいてSBU送受信機522によって受信される、SBU第1システム入力信号(例えば、ノード582aを介する信号)、SBU第2システム入力信号(例えば、バス552を介する信号)、及びSBUローカル入力信号(例えば、ノード562aを介する信号)のうちの一つのエネルギーのSBU検出に応答して、SBUエネルギー検出出力においてSBUエネルギー検出信号を生成するように構成される。
【0096】
第1の例示のシステムにおいて、システム500はさらに、TBU第1システムポート(例えば、アップストリームUポート583)を有する第3バスユニット(TBU)530、任意選択のTBU第2システムポート(例えば、ダウンストリームDポート593)、TBUローカルポート(例えば、ローカルLポート563)、TBUウェイクアップ入力、TBU送受信機532、TBUコントローラ534、及びTBUエネルギー検出器536を含む。TBU第1システムポート(例えば、583)は、SBU第2システムポート(例えば、592)に結合される。TBU送受信機532は、TBU第1システムポート、任意選択のTBU第2システムポート、TBUローカルポート、及びTBUウェイクアップ入力に結合される。
【0097】
TBU第1システムポート(例えば、583)は、TBU第1システム入力信号を受信するように適合され、任意選択のTBU第2システムポート(例えば、593)は、TBU第2システム入力信号を受信するように適合され得、TBUローカルポート(例えば、563)は、TBUローカル入力信号を受信するように適合される。TBU送受信機532は、TBU第1モード(例えば、アクティブモード)においてTBU第1システム入力信号のデータをTBUローカルポート(例えば、563)及びTBU第2システムポート(例えば、593)の一方に伝達するように構成され、TBU送受信機523は、TBU第2モード(例えば、省電力モード)において電力を節約するように構成される。TBU送受信機532は、TBUローカルウェイクアップ信号に応答して、TBU第1モードに入るように構成される。TBU送受信機532は、TBUローカルウェイクアップ信号に応答して、TBU第1システムポート及びTBUローカルポートの一方においてTBUシステムウェイクアップ信号を送信するように構成される。SBU第2システムポート(例えば、592)は、TBUシステムウェイクアップ信号を(例えば、TBU530によってTBUシステムウェイクアップ信号がTBU第1システムポートを介して送信されることに応答して)受信するよう適合される。
【0098】
概して、TBU530は、第1システムポート(例えば、583)、TBU第2システムポート(例えば、593)、及びTBUローカルポート(例えば、563)のいずれかにおいてウェイクアップ信号を検出し得る。TBU530は、(検出されるウェイクアップ信号に応答して)検出されたウェイクアップ信号が受信されたポートに送信されるべき後続のウェイクアップ信号を生成するように構成される。第1のシナリオでは、ウェイクアップ信号がTBUローカルポート(例えば、563)を介して検出され、これに応答して、TBU送受信機523は、TBU第1システムポート(例えば、583)を介して、及びTBU第2システムポート(例えば、593)を介してシステムウェイクアップ信号を送信する。第2のシナリオでは、ウェイクアップ信号がTBU第1システムポート(例えば、583)を介して検出され、これに応答して、TBU送受信機532は、TBU第2システムポート(例えば、593)を介してシステムウェイクアップ信号を送信し、TBUローカルポート(例えば、563)を介してローカルウェイクアップ信号を送信する。第3のシナリオでは、ウェイクアップ信号がTBU第2システムポート(例えば、593)を介して検出され、これに応答して、TBU送受信機532は、TBU第1システムポート(例えば、583)を介してシステムウェイクアップ信号を送信し、TBUローカルポート(例えば、563)を介してローカルウェイクアップ信号を送信する。TBU530がSBU520又は第4バスユニット540の一方からシステムウェイクアップ信号を受信することに応答して、タッチディスプレイ573にローカルウェイクアップ信号を送信することにより、タッチディスプレイが省電力モードからアクティブモードに移行するように合図(指令)し得る。
【0099】
TBUコントローラ534は、TBUエネルギー検出入力及びTBUウェイクアップ出力を有し、TBUウェイクアップ出力はTBUウェイクアップ入力に結合される。TBUコントローラ534は、TBUエネルギー検出信号に応答して、TBUウェイクアップ出力においてTBUローカルウェイクアップ信号を生成するように構成される。
【0100】
TBUエネルギー検出器536は、TBUエネルギー検出入力に結合されるTBUエネルギー検出出力を有する。TBUエネルギー検出器536は、TBU第1システムポート(例えば、583)、TBU第2システムポート(例えば、593)、及びTBUローカルポート(例えば、563)に結合される。TBUエネルギー検出器536は、TBU第2モードにおいてTBU送受信機532によって受信される、TBU第1システム入力信号(例えば、ノード583aを介して)、任意選択のTBU第2システム入力信号(例えば、バス553を介して)、及びTBUローカル入力信号(例えば、ノード563aを介して)のうちの一つのエネルギーのTBU検出に応答して、TBUエネルギー検出出力においてTBUエネルギー検出信号を生成するように構成される。
【0101】
第1の例示のシステムにおいて、システム500はさらに、直列にチェーン接続されるシステムバスを拡張するための付加的な(例えば、任意選択の)バスユニットを含み得る。例えば、第4バスユニット540は、第1システムポート(例えば、アップストリームUポート584)、第2システムポート(例えば、ダウンストリームDポート594)、ローカルポート(例えば、ローカルLポート564)、ウェイクアップ入力、送受信機542、コントローラ544、及びエネルギー検出器546を有する。第1システムポート(例えば、584)は、TBU第2システムポート(例えば、593)に結合される。
【0102】
第1システムポート(例えば、584)は、第1システム入力信号を受信するように適合され、任意選択の第2システムポート(例えば、594)は、第2システム入力信号を受信するように適合され得、ローカルポート(例えば、564)は、ローカル入力信号を受信するように適合される。送受信機542は、第1モード(例えば、アクティブモード)において第1システム入力信号のデータをローカルポート(例えば、564)及び第2システムポート(例えば、594)の一方に伝達するように構成され、送受信機542は、第2モード(例えば、省電力モード)において電力を節約するように構成される。送受信機542は、ローカルウェイクアップ信号に応答して、第1モードに入るように構成される。送受信機542は、ローカルウェイクアップ信号に応答して、第1システムポート及びローカルポートの一方においてシステムウェイクアップ信号を送信するように構成される。TBU第2システムポート(例えば、593)は、第4バスユニット生成システムウェイクアップ信号を(例えば、第4のバスユニット540によって第4バスユニットシステムウェイクアップ信号が第4バスユニット第1システムポートを介して送信されることに応答して)受信するよう適合される。
【0103】
コントローラ544は、エネルギー検出入力及びウェイクアップ出力を有し、ウェイクアップ出力はウェイクアップ入力に結合される。コントローラ544は、エネルギー検出信号に応答して、ウェイクアップ出力においてローカルウェイクアップ信号を生成するように構成される。
【0104】
エネルギー検出器546は、エネルギー検出入力に結合されるエネルギー検出出力を有する。エネルギー検出器546は、第1システムポート(例えば、584)、第2システムポート(例えば、594)、及びローカルポート(例えば、564)に結合される。エネルギー検出器546は、第2モードにおいて送受信機542によって受信される、第1システム入力信号(例えば、ノード584aを介する信号)、任意選択の第2システム入力信号(例えば、バス554を介する信号)、及びローカル入力信号(例えば、ノード564aを介する信号)のうちの一つのエネルギーの検出に応答して、エネルギー検出出力においてエネルギー検出信号を生成するように構成される。
【0105】
第1の例示のシステムにおいて、システム500はさらに、タッチディスプレイ572、573、及び574のうちの一つなどのユーザインターフェース(UI)デバイスを含む。タッチディスプレイ572は、ケーブル405及びローカルポート562を介してSBU520の送受信機522のスイッチ527(例えば、スイッチ427に類似のスイッチ)に結合され、タッチディスプレイ573は、ケーブル407及びローカルポート563を介して、TBU530の送受信機532のスイッチ537(例えば、スイッチ437に類似のスイッチ)に結合され、タッチディスプレイ574は、ケーブル409及びローカルポート564を介して第4のバスユニット540の送受信機542のスイッチ547(例えば、スイッチ447に類似のスイッチ)に結合される。
【0106】
FBU510に関して、UIデバイス(例えば、センサ402及びヘッドユニット401)が、FBUローカルポート(561)に結合されるUIポート(例えば、560)を含み、UIデバイスは、ユーザ入力(ユーザタッチ、ユーザ音声、ユーザ操作、近接検出、及び物理的又は電子的指示など)を受け取るよう適合される。FBU510は、ユーザ入力に応答して、UIポートにおいてユーザウェイクアップ信号を生成するように構成される。FBU510は、ユーザウェイクアップ信号に応答して、SBUシステムウェイクアップ信号を生成するように構成される。SBU520は、FBUシステムウェイクアップ信号に応答して、SBUローカルウェイクアップ信号を生成するように構成される。
【0107】
SBU520に関して、UIデバイス(例えば、タッチディスプレイ572)が、SBUローカルポート(562)に結合されるUIポート(例えば、405)を含み、UIデバイスは、ユーザ入力を受け取るように適合される。SBU520は、ユーザ入力に応答して、UIポートにおいてユーザウェイクアップ信号を生成するように構成される。SBU520は、ユーザウェイクアップ信号に応答して、SBUシステムウェイクアップ信号を生成するように構成される。FBU510は、SBUシステムウェイクアップ信号に応答してFBUローカルウェイクアップ信号を生成するように構成され、TBU530は、SBUシステムウェイクアップ信号に応答してFBUローカルウェイクアップ信号を生成するように構成される。
【0108】
TBU530に関して、UIデバイス(例えば、タッチディスプレイ573)が、TBUローカルポート(563)に結合されるUIポート(例えば、407)を含み、UIデバイスは、ユーザ入力を受け取るように適合される。TBU530は、ユーザ入力に応答して、UIポートにおいてユーザウェイクアップ信号を生成するように構成される。TBU530は、ユーザウェイクアップ信号に応答して、TBUシステムウェイクアップ信号を生成するように構成される。SBU520は、TBUシステムウェイクアップ信号に応答してSBUローカルウェイクアップ信号を生成するように構成され、第4のバスユニット540は、TBUシステムウェイクアップ信号に応答して第4バスユニットローカルウェイクアップ信号を生成するように構成される。
【0109】
第4のバスユニット540に関して、UIデバイス(例えば、タッチディスプレイ574)が、第4バスユニットローカルポート(564)に結合されるUIポート(例えば、409)を含み、UIデバイスは、ユーザ入力を受け取るように適合される。第4のバスユニット540は、ユーザ入力に応答して、UIポートにおいてユーザウェイクアップ信号を生成するように構成される。第4のバスユニット540は、ユーザウェイクアップ信号に応答して、第4バスユニットシステムウェイクアップ信号を生成するように構成される。TBU530は、第4バスユニットシステムウェイクアップ信号に応答してTBUローカルウェイクアップ信号を生成するように構成され、任意の直列にチェーン接続される付加的なバスユニットが、隣接する直列にチェーン接続されるバスユニットのシステムウェイクアップ信号に応答してそれぞれのユニットローカルウェイクアップ信号を生成するように構成される。
【0110】
第2の例示のシステムにおいて、システム500は、電力管理システム508を含む。電力管理システム508は、FBU510に結合されるPMIC(電力管理集積回路)518、SBU520に結合されるPMIC528、TBU530に結合されるPMIC538、第4のバスユニット540に結合されるPMIC548などの電力管理装置を含む。PMIC518、PMIC528、PMIC538、及びPMIC548は、共通の基板上に含まれ得、それぞれのPMICが結合されるバスユニットを含む基板上に含まれ得、及び/又はこれらの組み合わせとし得る。例えば、電力管理装置及びエネルギー検出回路要素の動作制御のための電力は、VDDKA(第1電力レールキープアライブ)電力信号を介して提供(例えば、結合)され得る(これにより、例えば、省電力モードにおける電力消費の削減が可能となる)。
【0111】
第2の例示のシステムにおいて、システム500は、送受信機(例えば、522)、コントローラ(例えば、524)、及びエネルギー検出器(例えば、526)を含む回路(SBU520など)を含む。
【0112】
送受信機(例えば、522)は、第1のシステムポート(例えば、582及び592のうちの第1の選択される一つ)、第2のシステムポート(例えば、582及び592のうちの第1の選択された一つとは異なる、582及び592のうちの第2の選択される一つ)、ローカルポート(例えば、562)、及びウェイクアップ入力を有する。第1のシステムポートは、第1システム入力信号を受信するように適合され、第2のシステムポートは、第2システム入力信号を受信するように適合され、ローカルポートは、ローカル入力信号を受信するように適合される。送受信機は、第1のモードにおいて第1システム入力信号のデータを第2のシステムポートに伝達するように構成され、送受信機は、第2のモードにおいて電力を節約するように構成され、送受信機は、ローカルウェイクアップ信号に応答して第1のモードに入るように構成され、送受信機は、ローカルウェイクアップ信号に応答して第2のシステムポートにおいてシステムウェイクアップ信号を送信するように構成される。
【0113】
コントローラ(例えば、524)は、エネルギー検出入力及びウェイクアップ出力を有し、ウェイクアップ出力はウェイクアップ入力に結合される。コントローラは、エネルギー検出信号に応答して、ウェイクアップ出力においてローカルウェイクアップ信号を生成するように構成される。
【0114】
エネルギー検出器(例えば、526)は、エネルギー検出入力に結合されるエネルギー検出出力を有する。エネルギー検出器は、第1のシステムポート及びローカルポートに結合される。エネルギー検出器は、第2モードにおいて送受信機によって受信される第1システム入力信号とローカル入力信号との一方のエネルギーの検出に応答して、エネルギー検出出力においてエネルギー検出信号を生成するように構成される。
【0115】
或る例において、送受信機はさらに、第1のモードにおいて、第2システム入力信号のデータを第1のシステムポートに伝達するように構成される。この例において、システムウェイクアップ信号は、ウェイクアップパターンを含み得る。
【0116】
別の例において、送受信機はさらに、第2のモードにおいて、ローカルウェイクアップ信号に応答して、第1のシステムポートにおいてシステムウェイクアップ信号を送信するように構成される。
【0117】
さらに別の例において、エネルギー検出器は、第1システム入力信号及びローカル入力信号の一方のエネルギーを検出するように構成される。この例において、エネルギー検出器は、第2のシステムポートに結合され得、エネルギー検出器は、第2システム入力信号のエネルギーを検出するように構成され得る。この例において、エネルギー検出器は、第2モードにおいて送受信機によって受信される第2システム入力信号のエネルギーの検出に応答して、エネルギー検出出力においてエネルギー検出信号を生成するように構成される。
【0118】
さらなる例において、コントローラは、第1のシステムポート及びローカルポートにさらに結合される。コントローラはさらに、エネルギー検出信号に応答して、第1システム入力信号及びローカル入力信号の一方におけるウェイクアップパターンを検出するように構成される。この例において、コントローラはさらにデータ有効出力を備え、コントローラは、第1システム入力信号及びローカル入力信号の一方におけるウェイクアップパターンの検出に応答して、データ有効出力においてデータ有効信号を生成するように構成される。この例において、エネルギー検出器はさらに、データ有効入力及びイネーブル電力出力を含み得、データ有効入力はデータ有効出力に結合され、エネルギー検出器はさらにイネーブル電力出力においてイネーブル電力信号を生成するように構成される。この例において、回路はさらに、電力管理装置を含み得、電力管理装置は、イネーブル電力入力及び電源出力を含み、イネーブル電力入力はイネーブル電力出力に結合され、電力管理装置は、イネーブル電力信号に応答して電源出力において電力信号を生成するように構成される。この例において、コントローラは電源入力をさらに含み、電源入力は電源出力に結合され、コントローラはさらに、電力信号に応答してローカルウェイクアップ信号を生成するように構成される。この例示のシステムにおいて、回路の電力管理装置はさらに論理イネーブル出力を含み得、コントローラはさらに論理イネーブル入力を含み得、論理イネーブル入力は論理イネーブル出力に結合され、電力管理装置はさらに、電力信号に応答して論理イネーブル出力において論理イネーブル信号を生成するように構成され得、コントローラはさらに、論理イネーブル信号に応答してローカルウェイクアップ信号を生成するように応答し得る。
【0119】
図6は、
図5の例示のシステムのウェイクアップ信号発布の例示の方法のフローチャートである。例示の方法600は、下記の本明細書において説明される様々な手法を含み得る。様々な実装において、記載される動作は記載される順序で実施される必要はない。例示の方法600において、この方法は605で開始され得る。
【0120】
605において、この方法は、第1のバスユニット(FBU)の第1のポートによって、第1のウェイクアップ信号を受信することを含み得る。例えば、第1のウェイクアップ信号が、センサ502に応答してヘッドユニット401によって生成され得る。第1のウェイクアップ信号は、FBU510によってローカルポート561において受信され得る。この方法は610において継続し得る。
【0121】
610において、この方法は、第1のウェイクアップ信号に応答して、FBUの第2のポートに電力を印加することを含み得る。例えば、PMIC518などの電力管理回路要素が、(例えば、送受信機512の)送信機に、送信機が省電力モードを出てアクティブモード(例えば、信号が送信され得るモード)に入り得るように、動作電力を結合し得る。或る例において、電力は電源に通電することによって結合され得る。別の例において、システムクロックが活性化(例えば、発布)され、そのため、能動CMOS回路要素の切り替えが、活性化されたシステムクロックによって切り替えられることに応答して、付加的な電力が引き出される。或る実装において、受信されるウェイクアップ信号に応答してすべてのバスユニットの能動回路要素に電力を印加することによって、バスユニット全体がアクティブモードにされ得る。この方法は615において継続し得る。
【0122】
615において、この方法は、第1のウェイクアップ信号に応答して、FBUの第2のポートによって第2のウェイクアップ信号を送信することを含み得る。例えば、送受信機512の送信機部分が、第2のポート(例えば、第1のシステムポート591)から第2のウェイクアップ信号を送信し得る。この方法は620において継続し得る。
【0123】
620において、この方法は、第2のバスユニット(SBU)の第1のポートによって、第2のウェイクアップ信号を受信することを含み得る。例えば、第2のウェイクアップ信号は、第1のウェイクアップ信号に応答してFBU510によって生成され得る。第2のウェイクアップ信号は、SBU520によって第1のシステムポート582において受信され得る。この方法は625において継続し得る。
【0124】
625において、この方法は、第2のウェイクアップ信号に応答して、SBUの第2のポートに電力を印加することを含み得る。例えば、PMIC528などの電力管理回路要素は、(例えば、送受信機522の)送信機に、送信機が省電力モードを出てアクティブモード(例えば、信号が送信され得るモード)に入り得るように、動作電力を結合し得る。この方法は630において継続し得る。
【0125】
630において、この方法は、第2のウェイクアップ信号に応答して、SBUの第2のポートによって第3のウェイクアップ信号を送信することを含み得る。例えば、送受信機522の送信機部分が、第2のポート(例えば、第2のシステムポート592)から第3のウェイクアップ信号を送信し得る。送受信機522の送信部分が、任意選択で、第2のウェイクアップ信号に応答して、第3のポート(例えば、562)からローカルに結合されるデバイス(例えば、タッチディスプレイ572)にローカルウェイクアップ信号を送信し得る。この方法は635において継続し得る。
【0126】
635において、この方法は、第3のバスユニット(TBU)の第1のポートによって、第3のウェイクアップ信号を受信することを含み得る。例えば、第3のウェイクアップ信号は、第2のウェイクアップ信号に応答してSBU520によって生成され得る。第3のウェイクアップ信号は、TBU530によって第1のシステムポート582において受信され得る。この方法は640において継続し得る。
【0127】
640において、この方法は、第3のウェイクアップ信号に応答して、TBUに電力を印加することを含み得る。例えば、PMIC538などの電力管理回路要素が、TBU530が省電力モードを出てアクティブモード(例えば、信号が能動的に受信され送信され得るモード)に入り得るように、動作電力をTBU530に結合し得る。したがって、ローカルウェイクアップイベントが、本明細書で説明するシステム500のバスユニットの直列チェーンにわたって及びそれを介して発布され得る。
【0128】
図7は、
図5の例示のシステムのウェイクアップ信号の検出及び取り扱いの例示の方法のフローチャートである。例示の方法700は、下記の本明細書において説明される様々な手法を含み得る。様々な実装において、記載される動作は記載される順序で実施される必要はない。例示の方法700において、この方法は705から開始され得る。
【0129】
705において、この方法は、エネルギー検出器によって、ウェイクアップモード信号を監視することを含み得る。例えば、ウェイクアップモード信号は、バスユニットのエネルギー検出器に動作電力を供給し得るVDDKA信号とし得る。この方法は710において継続し得る。
【0130】
710において、この方法は、ウェイクアップモード信号がアサートされる場合、715において継続し、そうでない場合、この方法は705において継続する。
【0131】
715において、この方法は、エネルギー検出器によって、信号エネルギーのための入力信号を監視することを含み得る。例えば、バスユニットのエネルギー検出器は、導電体によって搬送される電界強度、電流、及び/又は電圧レベルを閾値と比較して、入力信号の量子化された変化を検出し得る。信号ネット(例えば、信号線)は、専用のウェイクアップ信号導体とし得、或いは、バスユニットがアクティブモードで動作している間、他の目的(例えば、アップストリームソースからビデオストリーム情報を受信するための信号レーン)に用いられてもよい。この方法は720において継続する。
【0132】
720において、この方法は、信号エネルギーが検出される場合、725において継続し、そうでない場合、この方法は705において継続する。
【0133】
725において、この方法は、信号エネルギーの検出に応答して、エネルギー検出器によって、イネーブル電力信号をアサートすることを含み得る。この方法は730において継続する。
【0134】
730において、この方法は、信号エネルギーの検出に応答して、エネルギー検出器によって、エネルギー検出信号をアサートすることを含み得る。この方法は735において継続する。
【0135】
735において、この方法は、アサートされたイネーブル電力信号に応答して、電力管理インターフェースコントローラによって、バスユニットのコントローラに電力を印加することを含み得る。この方法は740において継続する。
【0136】
740において、この方法は、イネーブル電力信号に応答して、電力管理インターフェースコントローラによって、論理イネーブル信号をアサートすることを含み得る。例えば、論理イネーブル信号は、電力の印可後、コントローラの論理回路が安定する期間の後にアサートされ得る。この方法は745において継続する。
【0137】
745において、この方法は、コントローラによって、有効な検出期間の開始時間を決定することを含み得る。例えば、コントローラは、論理イネーブル信号に応答して、有効なデータ(例えば、ウェイクアップパターン)について入力信号(例えば、潜在的ウェイクアップ信号)が評価される有効検出期間の開始時間(例えば、タイマを開始する)を決定し得る。この方法は750において継続する。
【0138】
750において、この方法は、バスユニットのコントローラによって、入力信号の受信信号を有効なデータについて評価することを含み得る。例えば、ウェイクアップパターンの存在を判定するために入力信号を評価し得る。有効なデータは、入力信号中のウェイクアップ信号が受信されたバスユニットを識別するように構成されるウェイクアップ符号を含み得る。ウェイクアップパターンは、エントロピーを減少させるために(例えば、入ってくるノイズに起因する偽陽性を減少させるために)符号化され得る。この方法は755において継続する。
【0139】
755において、この方法は、有効なデータが検出される場合、780において継続し、そうでない場合、この方法は760において継続する。
【0140】
760において、有効な検出期間が満了した(例えば、超過した)場合、この方法は765において継続し、そうでない場合、この方法は750において継続する。
【0141】
765において、この方法は、バスユニットのコントローラによって、有効なデータが検出されなかったことを示すことを含み得る。この方法は770において継続する。
【0142】
770において、この方法は、有効なデータが検出されないとの指示に応答して、エネルギー検出器によって、イネーブル電力信号をデアサートすることを含み得る。例えば、有効なデータが検出されたことを示すアクティブロー信号(例えば、有効データ-)を否定することによって、イネーブル電力信号がデアサートされ得る。この方法は775において継続する。
【0143】
775において、この方法は、デアサートされたイネーブル電力信号に応答して、電力管理インターフェースコントローラによって、バスユニットのコントローラから電力を除去することを含み得る。この方法は780において継続する。
【0144】
780において、この方法は、バスユニット(例えば、エネルギー検出器及びコントローラを含む第1のバスユニット)によって、ウェイクアップ信号(例えば、第2のウェイクアップ信号)を別のバスユニット(例えば、第2のバスユニット)に送信することを含み得る。例えば、第1のバスユニットは、第2のウェイクアップ信号を第2のバスユニットに送り得、ここで、第2のウェイクアップ信号は、第1のバスユニットの識別子を用いて符号化され、第2のバスユニットは、第1のウェイクアップ信号が送られたバスユニットではない。ウェイクアップ信号は繰り返しパターンを含み得、そのため、有効な検出期間にわたってウェイクアップ信号が送信(例えば、繰り返し送信)され得る。有効な検出期間の長さ(例えば、継続時間)は、それぞれのバスユニットについて選択され得る。
【0145】
図8は、例示のシステムにおける第1の例示のウェイクアップ信号取扱いシナリオのブロック図である。この例において、システム800は、810、820、830、及び840などの直列にチェーン接続されるバスユニットを含む。バスユニットは、デシリアライザ(これは、それ自体が、シリアライズ回路及びデシリアライズ回路の両方を含み得る)及び/又は(
図4を参照して上述した)ディスアグリゲータとし得る。
【0146】
FBU810は、マルチストリーム生成器410及び/又はFBU510と類似し得る。FBU810は、様々なデバイス(例えば、センサ402及びヘッドユニット401)にローカルに結合され得、任意の結合されるセンサによって生成される入力に応答してローカルウェイクアップ信号を生成し得る。FBU810は、(例えば、システムバスメインチャネルにおけるビデオストリームの流れの大部分の方向に関して)SBU820のアップストリームにある。FBU810は、ケーブル801を介してSBU820に結合される。ケーブル801(並びにケーブル802、803、及び804のそれぞれ)は、ウェイクアップ信号を送信及び/又は受信するための導体(例えば、ツイストペア、同軸、又は光ファイバ)を含むケーブルハーネスとし得る。幾つかの例において、アクティブモードにおけるビデオストリーミングのための「レーン」として予約される導体が、省電力モードにある隣接するバスユニットにウェイクアップ信号を送信するために用いられ得る。
【0147】
FBU810は、ケーブル801を介して第2のバスユニット(SBU)820に結合される。SBU820は、ケーブル824を介してタッチディスプレイ826(これはタッチディスプレイ572と類似し得る)にローカルに結合され、SBU820は、(スイッチ822によって)アクティブモードのビデオをディスアグリゲートし、ディスアグリゲートされたストリームをタッチディスプレイ826に送るように構成される。SBU820は、ケーブル802を介して第3のバスユニット(TBU)830に結合される。TBU830は、ケーブル834を介してタッチディスプレイ836(これはタッチディスプレイ573と類似し得る)にローカルに結合され、TBU830は、(スイッチ832によって)アクティブモードのビデオをディスアグリゲートし、ディスアグリゲートされたストリームをタッチディスプレイ836に送るように構成される。TBU830は、ケーブル803を介して第4のバスユニット840に結合される。第4のバスユニット840は、ケーブル844(これはタッチディスプレイ574と類似し得る)を介してタッチディスプレイ846にローカルに結合され、第4のバスユニット840は、(スイッチ842によって)アクティブモードのビデオをディスアグリゲートし、ディスアグリゲートされたストリームをタッチディスプレイ846に送るように構成される。第4のバスユニット840は、ケーブル804を介して隣接する(例えば、ダウンストリームの)バスユニットに結合され得る(ここで、さらに多くのダウンストリームバスユニットがシステムバスに沿って直列にチェーン接続され得、これらの付加的なダウンストリームユニットの各々は、類似の回路を用いてローカルに結合され得る)。
【0148】
第1の例示のシナリオにおいて、第1のバスユニット(例えば、FBU810)が、(センサ402及びヘッドユニット401によって生成されるような)ユーザウェイクアップ信号に応答して、第1の時間(例えば、時間T0)においてシステムウェイクアップ信号850を生成(例えば、送信)するように構成される。システムウェイクアップ信号850は、第1の出力(例えば、ケーブル801)において生成される。第2のバスユニット(例えば、SBU820)が、システムウェイクアップ信号850に応答して、第2の時間(例えば、第1の時間に続く時間T1)においてシステムウェイクアップ信号851を生成(例えば、送信)するように構成される。システムウェイクアップ信号851は、第2の出力(例えば、ケーブル802)において生成される。第3のバスユニット(例えば、TBU830)が、システムウェイクアップ信号851に応答して、第3の時間(例えば、第2の時間に続く時間T2)においてシステムウェイクアップ信号852を生成(例えば、送信)するように構成される。システムウェイクアップ信号852は、第3の出力(例えば、ケーブル803)において生成される。第4のバスユニット(例えば、第4のバスユニット840)が、システムウェイクアップ信号852に応答して、第4の時間(例えば、第3の時間に続く時間T3)においてシステムウェイクアップ信号853を生成(例えば、送信)するように構成される。システムウェイクアップ信号853は、第4の出力(例えば、ケーブル804)において生成される。
【0149】
図9は、例示のシステムにおける第2の例示のウェイクアップ信号取扱いシナリオのブロック図である。この例において、システム900は、910、920、930、及び940などの直列にチェーン接続されるバスユニットを含む。バスユニットはデシリアライザ及び/又はディスアグリゲータとし得る。
【0150】
FBU910は、マルチストリーム生成器410及び/又はFBU510と類似し得る。FBU910は、様々なデバイス(例えば、センサ402及びヘッドユニット401)にローカルに結合され得、任意の結合されるセンサによって生成される入力に応答してローカルウェイクアップ信号を生成し得る。FBU910は、SBU920のアップストリームにある。FBU910は、ケーブル901を介してSBU920に結合される。ケーブル901(並びにケーブル902、903、及び904のそれぞれ)は、ウェイクアップ信号を送信及び/又は受信するための導体を含むケーブルハーネスとし得る。幾つかの例において、アクティブモードにおけるビデオストリーミングのための「レーン」として予約される導体が、省電力モードにある隣接するバスユニットにウェイクアップ信号を送信するために用いられ得る。
【0151】
FBU910は、ケーブル901を介して第2のバスユニット(SBU)920に結合される。SBU920は、ケーブル924を介してタッチディスプレイ926(これは、タッチディスプレイ572と類似し得る)にローカルに結合され、SBU920は、(スイッチ922によって)アクティブモードのビデオをディスアグリゲートし、ディスアグリゲートされたストリームをタッチディスプレイ926に送るように構成される。SBU920は、ケーブル902を介して第3のバスユニット(TBU)930に結合される。TBU930は、ケーブル934を介してタッチディスプレイ936(これは、タッチディスプレイ573と類似し得る)にローカルに結合され、TBU930は、(スイッチ932によって)アクティブモードのビデオをディスアグリゲートし、ディスアグリゲートされたストリームをタッチディスプレイ936に送るように構成される。TBU930は、ケーブル903を介して第4のバスユニット940に結合される。第4のバスユニット940は、ケーブル944を介してタッチディスプレイ946(これはタッチディスプレイ574と類似し得る)にローカルに結合され、第4のバスユニット940は、(スイッチ942によって)アクティブモードのビデオをディスアグリゲートし、ディスアグリゲートされたストリームをタッチディスプレイ946に送るように構成される。第4のバスユニット940は、ケーブル904を介して隣接する(例えば、ダウンストリームの)バスユニットに結合され得る(ここで、さらに多くのダウンストリームバスユニットがシステムバスに沿って直列にチェーン接続され得、これらの付加的なダウンストリームユニットはそれぞれ類似の回路を用いてローカルに結合され得る)。
【0152】
第2の例示のシナリオにおいて、第1のバスユニット(例えば、SBU920)が、(タッチディスプレイ926によって生成されるような)ユーザウェイクアップ信号に応答して、第1の時間(例えば、時間T0)においてシステムウェイクアップ信号950を生成(例えば、送信)するように構成される。システムウェイクアップ信号950は、第1の出力(例えば、ケーブル901)において生成される。第1のバスユニット(例えば、SBU920)はさらに、(タッチディスプレイ926によって生成されるような)ユーザウェイクアップ信号に応答して、第1の時間(例えば、時間T0)においてシステムウェイクアップ信号951を生成(例えば、送信)するように構成される。システムウェイクアップ信号951は、第2の出力(例えば、ケーブル902)において生成される。第2のバスユニット(例えば、TBU930)が、システムウェイクアップ信号951に応答して、第2の時間(例えば、第1の時間に続く時間T1)においてシステムウェイクアップ信号952を生成(例えば、送信)するように構成される。システムウェイクアップ信号952は、第3の出力(例えば、ケーブル903)において生成される。第3のバスユニット(例えば、第4のバスユニット940)が、システムウェイクアップ信号952に応答して、第3の時間(例えば、第2の時間に続く時間T2)においてシステムウェイクアップ信号953を生成(例えば、送信)するように構成される。システムウェイクアップ信号953は、第4の出力(例えば、ケーブル904)において生成される。
【0153】
図10は、例示のシステムにおける第3の例示のウェイクアップ取扱い処理シナリオのブロック図である。この例において、システム1000は、1010、1020、1030、及び1040などの直列にチェーン接続されるバスユニットを含む。バスユニットはデシリアライザ及び/又はディスアグリゲータとし得る。
【0154】
FBU1010は、マルチストリーム生成器410及び/又はFBU510と類似とし得る。FBU1010は、様々なデバイス(例えば、センサ402及びヘッドユニット401)にローカルに結合され得、任意の結合されるセンサによって生成される入力に応答してローカルウェイクアップ信号を生成し得る。FBU1010は、SBU1020のアップストリームにある。FBU1010は、ケーブル1001を介してSBU1020に結合される。ケーブル1001(並びにケーブル1002、1003、及び1004のそれぞれ)は、ウェイクアップ信号を送信及び/又は受信するための導体を含むケーブルハーネスとし得る。幾つかの例において、アクティブモードにおけるビデオストリーミングのための「レーン」として予約される導体が、省電力モードにある隣接するバスユニットにウェイクアップ信号を送信するために用いられ得る。
【0155】
FBU1010は、ケーブル1001を介して第2のバスユニット(SBU)1020に結合される。SBU1020は、ケーブル1024を介してタッチディスプレイ1026(これはタッチディスプレイ572と類似し得る)にローカルに結合され、SBU1020は、(スイッチ1022によって)アクティブモードのビデオをディスアグリゲートし、ディスアグリゲートされたストリームをタッチディスプレイ1026に送るように構成される。SBU1020は、ケーブル1002を介して第3のバスユニット(TBU)1030に結合される。TBU1030は、ケーブル1034を介してタッチディスプレイ1036(これは、タッチディスプレイ573と類似し得る)にローカルに結合され、TBU1030は、(スイッチ1032によって)アクティブモードのビデオをディスアグリゲートし、ディスアグリゲートされたストリームをタッチディスプレイ1036に送るように構成される。TBU1030は、ケーブル1003を介して第4のバスユニット1040に結合される。第4のバスユニット1040は、ケーブル1044を介してタッチディスプレイ1046(これはタッチディスプレイ574と類似し得る)にローカルに結合され、第4のバスユニット1040は、(スイッチ1042によって)アクティブモードのビデオをディスアグリゲートし、ディスアグリゲートされたストリームをタッチディスプレイ1046に送るように構成される。第4のバスユニット1040は、ケーブル1004を介して隣接する(例えば、ダウンストリームの)バスユニットに結合され得る(ここで、さらに多くのダウンストリームバスユニットがシステムバスに沿って直列にチェーン接続され得、これらの付加的なダウンストリームユニットはそれぞれ類似の回路を用いてローカルに結合され得る)。
【0156】
第3の例示のシナリオにおいて、第1のバスユニット(例えば、TBU1030)が、(タッチディスプレイ1036によって生成されるような)ユーザウェイクアップ信号に応答して、第1の時間(例えば、時間T0)においてシステムウェイクアップ信号1050を生成(例えば、送信)するように構成される。システムウェイクアップ信号1050は、第1の出力(例えば、ケーブル1002)において生成される。第1のバスユニット(例えば、TBU1030)はさらに、(タッチディスプレイ1036によって生成されるような)ユーザウェイクアップ信号に応答して、第1の時間(例えば、時間T0)においてシステムウェイクアップ信号1051を生成(例えば、送信)するように構成される。システムウェイクアップ信号1051は、第2の出力(例えば、ケーブル1003)において生成される。第2のバスユニット(例えば、SBU1020)が、システムウェイクアップ信号1050に応答して、第2の時間(例えば、第1の時間に続く時間T1)においてシステムウェイクアップ信号1052を生成(例えば、送信)するように構成される。システムウェイクアップ信号1052は、第3の出力(例えば、ケーブル1001)において生成される。第3のバスユニット(例えば、第4のバスユニット1040)が、システムウェイクアップ信号1051に応答して、第2の時間(例えば、第1の時間に続く時間T1)においてシステムウェイクアップ信号1053を生成(例えば、送信)するように構成される。システムウェイクアップ信号1053は、第4の出力(例えば、ケーブル1004)において生成される。
【0157】
図11は、直列にチェーン接続されるデバイス間の通信を選択的に転送するように適合される少なくとも一つのストリームディスアグリゲータを含む別の例示のシステムのブロック図である。例えば、システム1100は、ソース1101、(ケーブル1102を介してソース1101に結合される)シリアライザ1110、(例えば、ケーブル1105を介してローカルディスプレイ1104にローカルに結合される)デシリアライザ1120、(例えば、ケーブル1107を介してローカルディスプレイ1106にローカルに結合される)デシリアライザ1130、及び(例えば、ケーブル1109を介してローカルディスプレイ1108にローカルに結合される)デシリアライザ1140を含む例示のシステムである。
【0158】
ケーブル1111、1112、及び1113はそれぞれ物理媒体を含み、物理媒体を介してシステムプロトコル(例えば、システムバス)が実装される。システムプロトコルは、単方向又は双方向のいずれかとし得る。双方向システムプロトコルの実装において、第1の双方向シリアルリンクが、シリアライザ1110とデシリアライザ1120の間にケーブル1111(これは、シリアライザ1110とデシリアライザ1120の間に結合される)にわたって確立され、第2の双方向シリアルリンクが、デシリアライザ1120とデシリアライザ1130の間にケーブル1112(これは、デシリアライザ1120とデシリアライザ1130の間に結合される)にわたって確立され、第3の双方向シリアルリンクが、デシリアライザ1130とデシリアライザ1140の間にケーブル1113(これは、デシリアライザ1130とデシリアライザ1140の間に結合される)にわたって確立される。
【0159】
双方向シリアルリンクは、非対称又は対称のいずれかとし得る。例示の非対称双方向リンクが、165メガビット/秒であるアップストリーム速度(例えば、シリアライザ1110に向かうビットトラフィックのための速度)を含み、13ギガビット/秒であるダウンストリーム速度(例えば、シリアライザ1110から離れる方向のビットトラフィックのための速度)を含む。この非対称速度により、(例えば、選択されるディスプレイへ様々な高解像度ビデオストリームを送信するために)高解像度ビデオが高ビットレートでダウンストリームに送信され得、デバイス間の堅牢な双方向システム制御及び通信リンクも可能になる。例示の非対称双方向リンクが、対称的なデータ速度を含み、そのため、いずれかの方向にもフルレートでデータが転送され得る。
【0160】
或る例において、ソース1101は、ヘッドユニット401などのソースである。ソース1101は、ケーブル1102を介してシリアライザ1110に結合される。ケーブル1102は、MIPI CISなどのプロトコルに従って少なくとも一つのビデオストリームを伝送するように配置される。
【0161】
この例では、シリアライザ1110は、マルチストリーム生成器410などのシリアライザである。シリアライザ1110は、マルチストリーム(これは、例えば、シリアライザ1110によって生成され、ケーブル1102にわたって伝送される少なくとも一つのビデオストリームの再フォーマット情報を含む)を送信するように適合される送信機390などの送信機1190を含み、そのため、デシリアライザ1120は、送信されるマルチストリームを受信し得、処理(例えば、その一部を処理)し得る。
【0162】
この例では、デシリアライザ1120は、ストリームデアグリゲータ420などのデシリアライザである。デシリアライザ1120は、ケーブル1111を介してシリアライザ1110に結合される。デシリアライザ1120は、送信機1190によって送信される情報を受信するように配置される受信機1122(受信機422など)を含む。デシリアライザ1120は、送信機1190から受信される情報を受信するように配置される送信機1126(ストリーム転送器426など)を含む。ケーブル1111は、FPD-link IVなどのプロトコルに従って送信機1190によって送信されるマルチストリーム出力を伝送するように配置される。デシリアライザ1120は、ケーブル1105を介してローカルディスプレイ1104(ローカルディスプレイ404など)にローカルに結合される。ケーブル1105は、eDP(拡張表示プロトコル)などのプロトコルに従って、選択されるビデオストリームを伝送するように配置される。
【0163】
この例では、デシリアライザ1130は、ストリームデアグリゲータ430などのデシリアライザである。デシリアライザ1130は、ケーブル1112を介してデシリアライザ1120に結合される。デシリアライザ1130は、送信機1126によって送信される情報を受信するように配置される受信機1132(受信機422など)を含む。デシリアライザ1130は、送信機1126から受信される情報を送信するように配置される送信機1136(ストリーム転送器426など)を含む。ケーブル1112は、FPD-link IVなどのプロトコルに従って送信機1126によって送信されるマルチストリーム出力を伝送するように配置される。デシリアライザ1130は、ケーブル1107を介してローカルディスプレイ1106(ローカルディスプレイ406など)にローカルに結合される。ケーブル1107は、eDPなどのプロトコルに従って、選択されるビデオストリームを伝送するように配置される。
【0164】
この例では、デシリアライザ1140は、ストリームデアグリゲータ440などのデシリアライザである。デシリアライザ1140は、ケーブル1113を介してデシリアライザ1130に結合される。デシリアライザ1140は、送信機1136によって送信される情報を受信するように配置される受信機1142(受信機422など)を含む。デシリアライザ1140は、任意選択で、送信機1136から受信される情報を送信するように配置される送信機1146(ストリーム転送器426など)を含む。ケーブル1113は、FPD-link IVなどのプロトコルに従って送信機1136によって送信されるマルチストリーム出力を伝送するように配置される。デシリアライザ1140は、ケーブル1109を介してローカルディスプレイ1108(ローカルディスプレイ408など)にローカルに結合される。ケーブル1109は、eDPなどのプロトコルに従って、選択されるビデオストリームを伝送するように配置される。
【0165】
例えば、チェーンの最後のデシリアライザが、最後のデシリアライザにローカルに結合されるそれぞれのローカルディスプレイ上の表示が意図される(例えば、ローカルディスプレイにアドレス指定された)データのみを受け取る場合、最後のデシリアライザは、スイッチ427などのスイッチを含む必要はない。
【0166】
少なくとも一つの例示のシステム(車両インフォテインメントシステムなど)において、ビデオデータがヘッドユニット(例えば、ソース1101)から生成され、ビデオデータはヘッドユニットから複数のディスプレイパネル(例えば、ローカルディスプレイ1104、1106、及び1108)へ伝達される。各ローカルディスプレイは、特定のデバイス(HUD、計器群、センター計器ディスプレイなど)を用いて情報を表示するように構成され得、このような各デバイスは、別個の物理的な場所に配置され得、このような各デバイスは直列にチェーン接続され(例えば、デイジーチェーン接続され)、そのため、チェーン上の遠くのデバイスとの通信が、ヘッドユニットにより近く結合されるデバイスを介して結合される(例えば、ヘッドユニットと最も遠くのデバイスとの間に位置する仲介デバイスを介して結合される)。
【0167】
これに対して、多くの同等システムにおけるヘッドユニットと表示パネルとの間の通信は、直接ポイントツーポイント接続を用いて結合され、そのため、通信が、共通の物理媒体を通らず、仲介デバイスを介して結合される。このようなポイントツーポイント通信の多くは、概して、外部配線が必ずしも必要とされない同一ボード(又は同一チップ)通信に対して最適化される。外部配線を用いる場合、配線は、限られた空間領域を介して、異なる場所に配置されるデバイス(ディスプレイなど)にルーティングされる場合、直接接続のために用いられる配線が課題になり得る。
【0168】
コスト、ケーブルの密集、及び様々な設計上の課題は、本明細書に記載される様々な例を用いる手法によって軽減され得る。
図11に示すように、ヘッドユニットが、直列にチェーン接続されるディスプレイを制御するための情報を送受信するように適合される。このような情報には、送信確認、タッチコントロールの操作状況、様々なデバイスの設定システム構成などが含まれ得る。このような情報は、特定のデバイスと通信するために選択される独自のプロトコル(eDP、I2C、SPI、UART、及び/又はGPIOプロトコル等)を用いて通信(例えば、送受信)され得る。独自のプロトコルを用いて符号化される情報(例えば、管理、制御、及び/又は構成情報)は、シリアライザ1110によって受信される。シリアライザ1110は、後続のプロトコル(例えば、ヘッドユニットによって用いられる独自のプロトコルとは異なり、後続のプロトコルは、FPD-link III又はFPD-link IVなどの高速プロトコルとし得る)を用いることによって受信情報を再符号化し得る。シリアライザ1110は、後に符号化される情報を、直列に結合されたケーブル(例えば、1111、1112、及び1113)にわたって送信し得る。
図12を参照して説明するように、後に符号化される情報を受け取るデシリアライザ(例えば、1120、1130、又は1140)が、ローカルデバイス(例えば、ディスプレイパネル)への送信のための後に符号化される情報を復号し及び再符号化し得る。
【0169】
図12は、直列にチェーン接続されるデバイス間の通信を選択的に転送するように適合される少なくとも一つのストリームディスアグリゲータを含む例示のシステムを介する例示の通信を示すブロック図である。例えば、システム1200は、ソース1101(例えば、ヘッドユニット)、シリアライザ1110(例えば、ケーブル1102を介してソース1101に結合されるマルチストリーム生成器)、デシリアライザ1120(例えば、ケーブル1105を介してローカルディスプレイ1104にローカルに結合されるストリームデアグリゲータ)、デシリアライザ1130(例えば、ケーブル1107を介してローカルディスプレイ1106にローカルに結合されるストリームデアグリゲータ)、及びデシリアライザ1140(例えば、ケーブル1109を介してローカルディスプレイ1108にローカルに結合されるストリームデアグリゲータ)を含む例示のシステムである。
図15Aに示すように、ケーブル1102は、各リンク(これは、共通のケーブルに含まれ得るか、又は別個のケーブルの組み合わせに含まれ得る)のための別個の物理媒体を含む。
【0170】
システム1200において、第1の双方向シリアルリンクが、シリアライザ1110とデシリアライザ1120の間にケーブル1111(これは、シリアライザ1110とデシリアライザ1120の間に結合される)にわたって確立され、第2の双方向シリアルリンクが、デシリアライザ1120の間に確立される。システム1200は、第1及び第2の双方向シリアルリンクの両方にわたる例示のダウンストリーム通信を示す。
【0171】
第1のリンクは、(第1の独自プロトコルを用いて)符号化され、ローカルディスプレイ1104への送信のためとしてソース1101によって示される通信1210を含む。通信1210は、ソース1101によって(例えば、第1のローカルバスの物理媒体を含む)ケーブル1102を介してシリアライザ1110に送られる。シリアライザ1110は、通信1210からの情報を(第1の独自プロトコルとは異なる後続のプロトコルを用いて)符号化し、通信1212としてケーブル1111(これは、システムバスの物理媒体を含む)を介してデシリアライザ1120に送信する。通信1210がローカルディスプレイ1104への送信用であるという指示に応答して、デシリアライザ1120は、(例えば、第1の独自プロトコルを用いて)通信1212からの情報を符号化し、通信1214としてケーブル1105を介してローカルディスプレイ1104に送信する。
【0172】
第2のリンクは、(第2の独自プロトコルを用いて)符号化され、ローカルディスプレイ1106への送信のためとしてソース1101によって示される通信1220を含む。通信1220は、ソース1101によってケーブル1102(これは、例えば、第2のローカルバスの物理媒体を含む)を介してシリアライザ1110に送られる。シリアライザ1110は、通信1210からの情報を(第2の独自プロトコルとは異なる後続のプロトコルを用いて)符号化し、通信1222としてケーブル1111(これは、システムバスの物理媒体を含む)を介してデシリアライザ1120に送信する。通信1220がローカルディスプレイ1106への送信用であるという指示に応答して、デシリアライザ1120は、通信1222からの情報を通信1224としてケーブル1112を介してデシリアライザ1130に送信する。通信1210がローカルディスプレイ1106への送信用であるという指示に応答して、デシリアライザ1130は、通信1224からの情報を(例えば、第1の独自プロトコルを用いて)符号化し、通信1226としてケーブル1107を介してローカルディスプレイ1106に送信する。
【0173】
様々な例において、システムバス(これは、例えば、ケーブル1111、1112、及び1113の物理媒体を含む)が、制御情報を双方向(例えば、アップストリーム及びダウンストリーム)に伝達するように構成される。例えば、(例えば、ローカルプロトコルを用いてヘッドユニット又はローカルディスプレイによって生成される)制御情報は、(例えば、ダウンストリーム方向の)シリアライザ又は(例えば、アップストリーム方向の)デシリアライザによって仮想化され得(例えば、固定ポイントツーポイント有線ルーティングの代わりに論理的に切り替えられ得)、システムプロトコルを用いてシステムバスにわたって(例えば、示される宛先に向かう経路のシステムバスにわたって)送信され得る。アップストリーム方向において、シリアライザ1110は、システムバスプロトコルからの制御情報を、制御情報の指示される宛先に関連するコントローラ(例えば、
図15AのマスタC0)と互換性のあるローカルプロトコルに変換する。ダウンストリーム方向において、デシリアライザ(例えば、1120、1130、又は1140)は、システムバスプロトコルからの制御情報を、制御情報の指示される宛先に関連するそれぞれのローカルディスプレイ(例えば、ローカルディスプレイ1104、1106、又は1108)と互換性のあるローカルプロトコルに変換する。
【0174】
或る例において、第1のリンク(これは、例えば、通信1210、1212、及び1214を含む)が、ソース1101に含まれる第1のコントローラ(例えば、ネットワークマスタ)と、ローカルディスプレイ1104に含まれる第1のレシプロコントローラ(例えば、ネットワークスレーブ)との間に確立され、第2のリンク(これは、例えば、通信1220、1222、1224、及び1226を含む)が、ソース1101に含まれる第2のコントローラと、ローカルディスプレイ1106に含まれるレシプロコントローラとの間に確立される。各コントローラ/レシプロコントローラのペアは、マスタスレーブ及び/又はピアツーピアの関係を用いて構成され得る。
【0175】
この例では、中間部分(例えば、第1リンクの通信1212、並びに通信1222及び1224)が、(例えば、それぞれのリンクの開始部分及び終了部分とは異なるプロトコルを用いて)仮想化され、(例えば、フォワードチャネルデータパケットとして)ダウンストリーム方向又は(例えば、バックチャネルデータパケットとして)アップストリーム方向のいずれかで送信される。
【0176】
シリアライザ1110は、ソース1101に含まれるマスタに対して仮想スレーブとして機能する(例えば、仮想スレーブをエミュレーション又は仮想化する)。また、デシリアライザ(例えば、1120)が、デシリアライザにローカルに結合されるローカルデバイス(例えば、1104)に含まれるローカルスレーブに対して仮想マスタとして機能する(例えば、
図15A及び
図15B参照)。
【0177】
ダウンストリーム方向に送信される通信について、シリアライザ1110は、特定のデバイスに含まれるスレーブへの送信について示される情報を(それぞれのマスタから)受信する。シリアライザ1110は、送信先として指示されるスレーブ(これは、例えば、ローカルディスプレイ1104に含まれる)にローカルに結合されるデシリアライザ(例えば、デシリアライザ1120)にシステムバスによって結合されるシステム送信(これは、例えば、パケットを含み得る)を(それぞれのマスタから受信する情報に応答して)生成する。ローカルに結合されたデシリアライザは、(システム送信とその送信が送信される先のスレーブの指示とに応答して)、示されたスレーブにローカル送信を送信し、そのため、(例えば)デシリアライザが、デシリアライザにローカルに結合される(例えば、ローカルディスプレイ1104に含まれる)スレーブに対してソース1101のそれぞれのマスタをエミュレートする。
【0178】
アップストリーム方向に送信される通信について、特定のデシリアライザ(例えば、1120)が、それぞれのローカルに結合されるデバイス(例えば、ローカルディスプレイ1104)に含まれるローカルスレーブから情報を受信する。特定のデシリアライザは、ローカルスレーブから受信される情報に応答してシステム送信(これは、例えば、パケットを含み得る)を生成し、システム送信は、ローカルスレーブのそれぞれのマスタを示す。シリアライザ1110は、このシステム送信を受信し、ソース1101に含まれる示されたそれぞれのマスタに結合されるローカル送信を生成し、そのため、(例えば)シリアライザ1110は、特定のデシリアライザにローカルに結合されるそれぞれのスレーブをエミュレートする。
【0179】
マスタからそれぞれのスレーブへ(又はスレーブからそれぞれのマスタへ)送られる(例えば、結合される)情報は、システム送信におけるパケットとしてカプセル化され得る。(例えば)異なるスレーブによって生成されるパケットは、
図13を参照して下記に説明するように、時間的に(例えば、それぞれのタイムスロット内でパケットを送信することによって)順序付けられ得る。
【0180】
図13は、直列にチェーン接続されるデバイス間の通信を選択的に転送するように適合される少なくとも一つのストリームディスアグリゲータを含む例示のシステムを介する例示の通信を順序付けるための例示のプロトコルを示すタイミング図である。プロトコル1300は、直列にチェーン接続されるデバイス間の通信(例えば、パケット)を選択的に転送するように適合される少なくとも一つのストリームディスアグリゲータを含む例示のシステムの例示のプロトコルである。通信は、(制御情報を含む)情報が送信及び/又は交換される共通リンク(例えば、論理ネットワーク接続)を有する二つのエンティティ間で選択的に転送される。このような転送される情報は、ユーザ入力に応答して生成される情報、例示のシステムを特定の構成に構成するように適合される情報、メニュー及びユーザインターフェース情報、並びにデバイス(例えば、ディスプレイデバイス)の性能に対するステータス情報などを含み得る。
【0181】
プロトコル1300は、アグリゲートされた制御システムフレーム1310を含み、アグリゲートされた制御システムフレーム1310は、ダウンストリーム方向に転送されるべき時間順のフレームの第1のセット(例えば、フレーム1320で始まるダウンストリームフレームセット)と、アップストリーム方向に転送されるべき時間順のフレームの第2のセット(例えば、フレーム1330で始まるアップストリームフレームセット)とを含む。フレーム(例えば、フレーム1320)は、一つ又は複数のパケットを含み得る。一例において、フレームが、少なくとも一つのパケットが現れるタイムスロット(例えば、スロット)によって示される。
【0182】
様々な例において、タイムスロットはすべて同じ持続時間を有し、そのため、(例えば)選択されるフレームの宛先が、レーン(例えば、物理媒体)及びフレーム順序、及び/又は、フレームが(例えば、アグリゲートされた制御システムフレーム1310の送信開始に対して)アクティブである時間によって示され得る。
【0183】
少なくとも一例において、制御システムフレーム1310は、アグリゲートフレーム反復期間1350(例えば、16ミリ秒)に応答して決定される速度で、シリアライザ及び少なくとも一つのデシリアライザによって送信及び/又は受信される。概して、ダウンストリームフレームセットは、シリアライザによって生成され、デシリアライザの直列チェーンにおいて次の隣接するダウンストリームデバイスにアグリゲートフレーム期間(例えば、CSF0、CSF1、及びCSF2)ごとに転送される。アップストリームフレームセットでは、概して、各シリアライザが、ローカルに結合されるデバイス(例えば、システムバスを通して結合されないデバイス)に応答してローカルフレームを生成するように構成され、そのため、各シリアライザは、ローカルに生成されたフレームに応答して、また、ダウンストリームデシリアライザから受信されるフレームセット(これは、隣接ダウンストリームデシリアライザによってローカルに生成されるフレーム及びさらにダウンストリームのデシリアライザから受信されるフレームセットに応答して、以前に生成され得る)に応答して、アップストリームフレームセットを生成するように構成される。
【0184】
少なくとも一つの実施例において、更新された(例えば、変更された)フレームが、アグリゲートフレーム反復期間1350ごとに、直列チェーン接続システムバスにおける高速システムバスストリーム1340のアップストリーム又はダウンストリームの隣接デバイス(例えば、デシリアライザ又はシリアライザ)に伝搬される。アグリゲートされた制御システムフレーム1310の送信のために予約されるレーンとして二つのレーン(レーン0及びレーン1)が示されているが、例えば、監督情報(例えば、制御、監視、保守、状況、ユーザインターフェース制御対象、及び構成情報)のスループットを増大させるために、付加的なレーン(例えば、付加的なレーンのペア)が用いられ得る。
【0185】
幾つかの例において、フレーム内のパケットの宛先は、ソースフィールド「S」、宛先フィールド「D」、及びペイロードフィールド「P」の少なくとも一つに応答して決定され得る。少なくとも一つの例において、Sフィールドはソースネットワークアドレスの指示であり、Dフィールドは宛先ネットワークアドレスの指示であり、Pフィールドは転送されるデータ(例えば、情報)のアグリゲーションである。例えば、Pフィールドは、ローカルバスプロトコル(例えば、I2C、GPIO、又はSPI)を用いて独自に符号化されるデータを含み得る。
【0186】
幾つかの例において、フレームが送信されるレーンに応答して方向性(例えば、アップストリーム又はダウンストリーム)が決定され得る。例えば、レーン0がダウンストリームトラフィックのために予約され得、レーン1がアップストリームトラフィックのために予約され得る。フレーム(及びその中の少なくとも一つのパケット)の宛先が、レーンの方向性、レーン番号、及び/又はパケットが送信される時間に応答して決定され得る。シリアライザが、物理媒体(例えば、ソースネットワークエンティティからシリアライザのポートに接続される配線)に応じてフレームの宛先を(ダウンストリーム方向において)決定し得、そのため、ソースネットワークエンティティからの情報が、対応する宛先ネットワークエンティティ(例えば、レシプロ宛先ネットワークエンティティ)に転送され得る。
【0187】
アグリゲートされた制御システムフレーム1310における時間順フレームのダウンストリームフレームセットは、レーン0において送信され、スロット1の第1のフレーム1320から、スロット2の第2のフレーム1322、スロット3の第3のフレーム1324など、フレームからスロットN(Nは制御システムフレーム1310のレーンにおけるスロット数)の最後のフレーム1326までを含む。数Nが小さいほどスロット数が少なくなり、高速システムバス全体を移動するための伝搬時間が短くなる。
【0188】
アグリゲートされた制御システムフレーム1310における時間順フレームのアップストリームフレームセットは、レーン1において送信され、スロット1の第1のフレーム1330、スロット2の第2のフレーム1332、スロット3の第3のフレーム1334など、フレームからスロットN(Nは制御システムフレーム1310のレーンにおけるスロット数)の最後のフレーム1336までを含む。
【0189】
少なくとも一例において、制御システムフレーム1310が、ダウンストリームデバイスを制御するための情報を含む。このような一例において、フレーム1320が、フレーム1320に含まれるパラメータに応答してビデオストリームを表示するための第1のディスプレイを構成するためのシリアライザによって送信され得る。特定の時間に予約されない(例えば、アグリゲートされた制御システムフレーム1310に対して予約されない)高速システムバスストリーム1340のレーンが、第1のディスプレイにビデオデータをストリーミングするために用いられ得、それにより、このディスプレイがフレーム1320に含まれるパラメータに従ってビデオストリームを表示し得る。
【0190】
別のこのような例において、フレーム1332が、第2のディスプレイにローカルに結合されるデシリアライザによって送信され得る。フレーム1332は、第2のディスプレイのユーザインターフェースによって受信されるユーザアクションに応答して生成され得る。フレーム1332は、シリアライザによって受信され、シリアライザによって、第2のディスプレイに送られているビデオストリームを制御するネットワークエンティティ(例えば、マスタ)にルーティングされる。第2のディスプレイ上のビデオストリームの表示を制御するネットワークエンティティは、フレーム1332(これは、例えば、ビデオストリームの表示を停止するユーザの意図を示す)の送信に応答して、ビデオストリームを終了させ得る。
図14を参照してユーザインターフェースとのユーザ相互作用を下記に説明する。
【0191】
図14は、直列にチェーン接続される二つのチェーンを含む例示のシステムを介する例示の通信を示すブロック図である。例えば、システム1400は、ヘッドユニット1410(例えば、ビデオストリームソースユニット)と、チェーンベースユニット1420(例えば、ヘッドユニット1410に結合されるシリアライザ)と、チェーン接続されるユニットの第1の双方向チェーン1430と、チェーン接続されるユニットの第2の双方向チェーン1440とを含む例示のシステムである。チェーン接続されるユニットの第1の双方向チェーンは、デシリアライザ1432(0xBの物理アドレスを有するタッチスクリーンディスプレイ1436にローカルに結合されるDes0)と、デシリアライザ1434(0xAの物理アドレスを有するタッチスクリーンディスプレイ1438にローカルに結合されるDesl)とを含む。チェーン接続されるユニットの第2の双方向チェーンは、デシリアライザ1442(0xDの物理アドレスを有するタッチスクリーンディスプレイ1446にローカルに結合されるDes2)と、デシリアライザ1444(0xCの物理アドレスを有するタッチスクリーンディスプレイ1448にローカルに結合されるDes3)とを含む。
【0192】
ヘッドユニット1410は、複数のネットワークエンティティ(例えば、マスタ)を含み、これらはそれぞれローカルバスを介してチェーンベースユニット1420に結合され、各ローカルバスは、ローカルバスのうちの他のローカルバスのローカルバスプロトコルと同じであり得るか、又はそれとは異なり得るローカルバスプロトコル(eDP、I2C、GPIOなど)を含む。
図15A、
図15B、
図16、及び
図17を参照して下記に説明するように、各ローカルバスは、チェーンベースユニット1420の対応するアップストリームポート(例えば、アップストリーム側のポート)と関連付けられる。
【0193】
チェーンベースユニット1420は、チェーンベースユニット1420のアップストリームポートのうちの少なくとも二つによって受信されるビデオストリームに応答して、第1のダウンストリームポート(例えば、チェーンベースユニット1420のダウンストリーム側のポートDOUT<0,1>及び第2のダウンストリームポートDOUT<2,3>)においてマルチストリーム(例えば、ビデオマルチストリーム)を生成するように構成されるシリアライザとし得る。第1のダウンストリームポートは、チェーン接続されるユニットの第1の双方向チェーン1430の基点であり、第2のダウンストリームポートは、チェーン接続されるユニットの第2の双方向チェーン1440の基点である。
【0194】
各デシリアライザ/タッチパネルディスプレイのペアは、第1及び第2のローカルバスを用いて結合され得る。例えば、I2Cバスが、タッチスクリーンディスプレイにビデオストリーミングデータを伝送するように適応され得、GPIOバスが、情報(例えば、タッチスクリーンディスプレイによって受信されるジェスチャーを含む制御情報)を双方向に伝達するように適応され得る。
【0195】
図15A及び
図15Bは、直列にチェーン接続されるデバイス間の通信を選択的に転送するように適合される少なくとも一つの翻訳スイッチを含む例示のシステムにおける仮想化ネットワークエンティティの関連するペアを示すブロック図である。システム1500が、ソース1101と、チェーンベースユニット1501(例えば、シリアライザ1110)と、チェーン接続されるユニット1502(これは、例えば、ケーブル1105を介してローカルディスプレイ1104にローカルに結合されるデシリアライザ1120を含む)と、チェーン接続されるユニット1503(これは、例えば、ケーブル1107を介してローカルディスプレイ1106にローカルに結合されるデシリアライザ1130を含む)と、チェーン接続されるユニット1504(これは、例えば、ケーブル1109を介してローカルディスプレイ1108にローカルに結合されるデシリアライザ1140を含む)と、チェーン接続されるユニット1505(これは、例えば、ケーブル1511を介してローカルディスプレイ1510にローカルに結合されるデシリアライザ1550を含む)とを含む、例示のシステムである。チェーンベースユニット1501と、デシリアライザ1120、1130、1140、及び1550の少なくとも選択される一つとは、例えば、第1及び第2のポートを介してローカルデバイス(ここで、例えば、各ローカルデバイスはそれぞれのデシリアライザにローカルに結合される)に結合される通信及びローカルデバイスから結合される通信を(例えば、システムバスによって直列に結合されるデシリアライザを含むシステムバスを介して通信をルーティングすることによって)仮想化するように適合される。
【0196】
或る例において、ソース1101は、ローカルディスプレイ1104、ローカルディスプレイ1106、ローカルディスプレイ1108、及びローカルディスプレイ1510に表示するためのビデオ情報を生成するように適合されるヘッドユニットである。この例では、ソース1101は、それぞれのダウンストリームノード(例えば、ローカルディスプレイであり、ローカルディスプレイは、ユーザからのコマンドを受け取るように適合されるタッチスクリーンなどのユーザインターフェースを含み得る)からの監督通信(これは、例えば、コマンドを含み得る)に応答して、ローカルディスプレイ毎のビデオストリームを生成するように適合される。この例では、監督通信は、システムバス(これは、例えば、デシリアライザを直列に結合する)を介して送信される(例えば、双方向に送信される)。
【0197】
ソース1101は、それぞれマスタC0、マスタC1、マスタC2、及びマスタC3として構成される四つのネットワークエンティティを含む。この例において、四つのネットワークエンティティは、I2Cプロトコルによるネットワーキング手法を含むように構成される。他の例は、他のプロトコル(GPIOなど)を含み得る。
【0198】
チェーンベースユニット1501は、スレーブS0、スレーブS1、スレーブS2、及びスレーブS3としてそれぞれ構成される四つのネットワークエンティティを含む。各スレーブは、それぞれの物理媒体を介してそれぞれのスレーブに結合され、そのため、マスタ及びそれぞれのスレーブはマスタスレーブの関係に(例えば、マスタ/スレーブペアとして)構成される。各マスタ/スレーブペア(例えば、C0/S0、C1/S1、C2/S2、又はC3/S3の一つ)は、これらの間で、互換性のある(例えば、共通の)プロトコルに従って、(例えば、ケーブル1102に含まれるそれぞれのツイストペアを介するポイントツーポイント)通信を送受信するように構成される。各マスタは、それぞれのスレーブのアップストリームに配置される(そのため、各スレーブはそれぞれのマスタのダウンストリームにある)。
【0199】
チェーンベースユニット1501はさらに、翻訳コントローラ1516を含む。翻訳コントローラ1516は、アップストリームポートを含む翻訳器であり、各アップストリームポートは、それぞれのスレーブに結合され、それぞれのスレーブから通信(例えば、フレーム)を受信するよう適合される。一例において、翻訳器は、第1のスレーブに結合される第1のアップストリームポートを含み、第2のスレーブに結合される第2のアップストリームポートを含み、第1のシステムバスに結合されるように適合される第1のダウンストリームポートに結合される出力を含む。翻訳器は、第1のアップストリームポートを介して受信されるフレームに応答して(例えば、ダウンストリーム方向に送信されるべき)第1のダウンストリームフレームを生成するように適合され、第2のアップストリームポートを介して受信されるフレームに応答して第2のダウンストリームフレームを生成するように構成される。翻訳器は、第1のダウンストリームフレーム及び第2のダウンストリームフレームに応答してダウンストリームアグリゲートフレームを生成し、第1のダウンストリームポートにおいてダウンストリームアグリゲートフレームの送信を開始するように構成される。
【0200】
この例では、翻訳器は、第1のダウンストリームノードと第1のダウンストリームフレームとを関連付け、第2のダウンストリームノードと第2のダウンストリームフレームとを関連付けるように構成され、そのため、(例えば)デシリアライザが、第1のダウンストリームフレームを第1のダウンストリームノード(例えば、それぞれのダウンストリームノード)に正しく切り替え得、第2のダウンストリームフレームを第2のダウンストリームノード(例えば、第1のダウンストリームノードとは異なるそれぞれのダウンストリームノード)に正しく切り替え得る。様々な例において、第1のダウンストリームノードは、第1のダウンストリームフレームに含まれる第1のダウンストリームノードのアドレスによって、第1のダウンストリームフレームと関連付けられる。様々な例において、第1のダウンストリームノードは、ダウンストリームアグリゲートフレーム内の第1のダウンストリームフレームの送信順序によって、第1のダウンストリームフレームと関連付けられる。
【0201】
翻訳器は、第1のアップストリームフレーム及び第2のアップストリームフレームを含むアップストリームアグリゲートフレームを受信するように適合される。第1のアップストリームフレームは、第1のダウンストリームノードに応答して(例えば、第1のダウンストリームノードからの送信に応答して)生成され得、第2のアップストリームフレームは、第2のダウンストリームノードに応答して生成され得、第1のアップストリームフレーム及び第2のアップストリームフレームは、アップストリームアグリゲートフレームの一部としてタンデムに送信され得る。翻訳器はさらに、第1のアップストリームフレームに応答して第1のアップストリーム送信を生成するように構成され(例えば、第1のアップストリーム送信は第1のアップストリームポートを介して第1のマスタに送信され得)、翻訳器は、第2のアップストリームフレームに応答して第2のアップストリーム送信を生成するように構成される(例えば、第2のアップストリーム送信は、第2のアップストリームポートを介して第2のマスタに送信され得る)。
【0202】
チェーンベースユニット1501はさらに、ダウンストリームポートBCC0、ダウンストリームポートBCC1、ダウンストリームポートBCC2、及びダウンストリームポートBCC3などのダウンストリームポートを含む。一例において、ダウンストリームポートは、ケーブル1111を介して第1のシステムバスに結合され、ダウンストリームポートBCC1は、ケーブル1528を介して第2のシステムバスに結合される。少なくとも一つの例において、同じ物理デバイスが、第1のシステムバス及び第2のシステムバスに同時に結合され得、同じ物理デバイスの第1のスレーブとの第1のネットワーク接続が、第1のシステムバスの一部にわたって確立され、同じ物理デバイスの第2のスレーブとの第2のネットワーク接続が、第2のシステムバスの一部にわたって確立される。
【0203】
チェーンベースユニット1501はさらに、少なくとも一例においてシステム構成を示すようにプログラムされ得るレジスタ1515を含む。例えば、レジスタ1515は、各ネットワーク接続によって用いられるプロトコルの種類、選択されるバス速度、及び一つ又は複数のシステムバスに結合されるデバイスの数、種類、及び物理的位置(例えば、アドレス)を示すためのシステム構成の指示を格納するようにプログラムされ得る。
【0204】
チェーンベースユニット1501はさらに、少なくとも一例において仮想化のための物理デバイスを関連付けるための翻訳値を用いてプログラムされ得るテーブル1517を含む。例えば、翻訳値は、仮想接続、ペアにされるネットワークエンティティ、アップストリーム及びダウンストリームアグリゲートフレームのフレーム順序付け、デバイス固有のプロトコル翻訳(例えば、任意のデバイスへの、及びそれからのデータ及び/又はコマンドの変換)のうち2つの間(及びそれらのうち3つ以上の間)の関連を示し得る。
【0205】
ダウンストリームポートBCC0は、チェーン接続されるユニット1501のチェーンのチェーン接続されるユニットをチェーン接続する(例えば、直列に結合する)第1のシステムバスの基点(例えば、アップストリーム端)である。チェーン接続ユニット1502のアップストリームポート1521が、ケーブル1111を介してダウンストリームポートBCC0に結合され、チェーン接続ユニット1503のアップストリームポート1531が、ケーブル1112を介して(チェーン接続ユニット1502の)ダウンストリームポート1522に結合され、チェーン接続ユニット1504のアップストリームポート1541が、ケーブル1113を介して(チェーン接続ユニット1503の)ダウンストリームポート1532に結合され、チェーン接続ユニット1505のアップストリームポート1551が、ケーブル1115を介して(チェーン接続ユニット1504の)ダウンストリームポート1542に結合される。第1のシステムバスは、ダウンストリームポートBCC0から延在し、チェーン接続ユニット1502、チェーン接続ユニット1503、チェーン接続ユニット1504、及びチェーン接続ユニット1505を介して直列にチェーン接続(例えば、デイジーチェーン接続)される。第1のシステムバスは、付加的なチェーン接続ユニット(図示せず)をチェーン接続ユニット1505のダウンストリームポート1552に結合することによって拡張(例えば、ダウンストリームに拡張)され得る。
【0206】
少なくとも一つの例において、第1のシステムバスは、ダウンストリーム方向により高いレートでデータが送信され、アップストリーム方向により低いレートでデータが送信される双方向バスである。
【0207】
少なくとも一つの例において、システム1500は、アップストリーム方向にデータを送信する(例えば、単一方向に送信する)ように構成される第2のシステムバスを含み(例えば、任意選択で含み)、第1のシステムバスはダウンストリーム方向にデータを送信する(例えば、単一方向に送信する)ように構成される。ダウンストリームポートBCC1は、チェーン接続されるユニット1510のチェーンのチェーン接続されるユニットをチェーン接続する(例えば、直列に結合する)第2のシステムバスの基点(例えば、アップストリーム端)である。チェーン接続ユニット1502のアップストリームポート1523は、ケーブル1528を介してダウンストリームポートBCC1に結合され、チェーン接続ユニット1503のアップストリームポート1533は、ケーブル1538を介して(チェーン接続ユニット1502の)ダウンストリームポート1524に結合され、チェーン接続ユニット1504のアップストリームポート1543は、ケーブル1548を介して(チェーン接続ユニット1503の)ダウンストリームポート1534に結合され、チェーン接続ユニット1505のアップストリームポート1553は、ケーブル1558を介して(チェーン接続ユニット1504の)ダウンストリームポート1544に結合される。第2のシステムバスは、ダウンストリームポートBCC1から延在し、チェーン接続ユニット1502、チェーン接続ユニット1503、チェーン接続ユニット1504、及びチェーン接続ユニット1505を介して直列にチェーン接続(例えば、デイジーチェーン接続)される。第2のシステムバスは、付加的なチェーン接続ユニット(図示せず)をチェーン接続ユニット1505のダウンストリームポート1554に結合することによって拡張(例えば、ダウンストリームに拡張)され得る。
【0208】
チェーン接続ユニット1502は、ローカルディスプレイ1104及びデシリアライザ1120を含む。ローカルディスプレイ1104は、デシリアライザ1120に含まれるマスタD0にケーブル1105を介してローカルに結合されるスレーブT0を含む。ネットワーク接続が、デシリアライザ1120(これは、ローカルディスプレイ1104に対するマスタD0として構成される)と、ローカルディスプレイ(これは、デシリアライザ1120に対するスレーブT0として構成される)との間で(例えば、I2Cプロトコルを用いて)確立される。チェーン接続ユニット1502はさらに、レジスタ1525(例えば、REGSであり、構成情報を格納するように構成される)、翻訳スイッチ1526(例えば、XLTG SWであり、ローカルディスプレイ1104に関連することが示される通信を選択的に切り替えるように構成される)、及びテーブル1527(例えば、TBLであり、アドレス関節参照及び仮想化技術で用いられるベースアドレス、インデックス、及び他のインジケータなどの仮想化情報を格納するように構成される)を含む。翻訳スイッチ1526は、アップストリームマスタ/スレーブペア(例えば、C0/S0)とダウンストリームマスタ/スレーブペア(例えば、D0/T0)との間の通信を選択的に結合するように構成され、そのため、ダウンストリームスレーブ(例えば、スレーブT0)は、(例えば、アップストリームスレーブS0に対して)仮想スレーブとして構成され、ダウンストリームマスタ(例えば、マスタD0)は、(例えば、マスタC0に対して)仮想マスタとして構成される。
【0209】
チェーン接続ユニット1503は、ローカルディスプレイ1106及びデシリアライザ1130を含む。ローカルディスプレイ1106は、デシリアライザ1130に含まれるマスタD1にケーブル1107を介してローカルに結合されるスレーブT1を含む。ネットワーク接続が、デシリアライザ1130(これは、ローカルディスプレイ1106に対するマスタD1として構成される)と、ローカルディスプレイ(これは、デシリアライザ1130に対するスレーブT1として構成される)との間で確立される。チェーン接続ユニット1503はさらに、レジスタ1535、翻訳スイッチ1536、及びテーブル1537を含む。翻訳スイッチ1536は、アップストリームマスタ/スレーブペア(例えば、C1/S1)とダウンストリームマスタ/スレーブペア(例えば、D1/T1)との間の通信を選択的に結合するように構成され、そのため、ダウンストリームスレーブ(例えば、スレーブT1)は、(例えば、アップストリームスレーブS1に対して)仮想スレーブとして構成され、ダウンストリームマスタ(例えば、マスタD1)は、(例えば、マスタC1に対して)仮想マスタとして構成される。
【0210】
チェーン接続ユニット1504は、ローカルディスプレイ1108及びデシリアライザ1140を含む。ローカルディスプレイ1108は、デシリアライザ1140に含まれるマスタD2にケーブル1109を介してローカルに結合されるスレーブT2を含む。ネットワーク接続が、デシリアライザ1140(これは、ローカルディスプレイ1108に対するマスタD2として構成される)と、ローカルディスプレイ(これは、デシリアライザ1140に対するスレーブT2として構成される)との間で確立される。チェーン接続ユニット1504はさらに、レジスタ1545、翻訳スイッチ1546、及びテーブル1547を含む。翻訳スイッチ1546は、アップストリームマスタ/スレーブペア(例えば、C2/S2)とダウンストリームマスタ/スレーブペア(例えば、D2/T2)との間の通信を選択的に結合するように構成され、そのため、ダウンストリームスレーブ(例えば、スレーブT2)は、(例えば、アップストリームスレーブS2に対して)仮想スレーブとして構成され、ダウンストリームマスタ(例えば、マスタD2)は、(例えば、マスタC2に対して)仮想マスタとして構成される。
【0211】
チェーン接続ユニット1505は、ローカルディスプレイ1510及びデシリアライザ1550を含む。ローカルディスプレイ1510は、デシリアライザ1550に含まれるマスタD3にケーブル1511を介してローカルに結合されるスレーブT3を含む。ネットワーク接続が、デシリアライザ1550(これは、ローカルディスプレイ1108に対するマスタD3として構成される)と、ローカルディスプレイ(これは、デシリアライザ1550に対するスレーブT3として構成される)との間で確立される。チェーン接続ユニット1505はさらに、レジスタ1555、翻訳スイッチ1556、及びテーブル1557を含む。翻訳スイッチ1556は、アップストリームマスタ/スレーブペア(例えば、C3/S3)とダウンストリームマスタ/スレーブペア(例えば、D3/T3)との間の通信を選択的に結合するように構成され、そのため、ダウンストリームスレーブ(例えば、スレーブT3)は、(例えば、アップストリームスレーブS3に対して)仮想スレーブとして構成され、ダウンストリームマスタ(例えば、マスタD3)は、(例えば、マスタC3に対して)仮想マスタとして構成される。
【0212】
図16は、直列にチェーン接続されるデバイスに通信を選択的に転送するように適合される例示のシステムにおける仮想化ネットワークエンティティの関連するペアの外部選択を示す概略図である。システム1600は、ヘッドユニット1601及びチェーンベースユニット1610(例えば、シリアライザ1110)を含む例示のシステムである。
【0213】
或る例において、ヘッドユニット1601は、様々なローカルディスプレイ(例えば、ローカルディスプレイ1104、ローカルディスプレイ1106、及びローカルディスプレイ1108)に表示するためのビデオ情報を生成するように適合される。ローカルディスプレイは、例えば、ヘッドユニット1601に対して「ローカル」であるのではなく、それぞれのデシリアライザに対してローカルである。ローカルディスプレイは、(例えば、ヘッドユニット1601に含まれる)ローカルホストコントローラと、(例えば、チェーンベースユニット1610に含まれる)それぞれのスレーブとの間のローカル通信を複製するように結合されるシステムバスによって仮想化される。
【0214】
この例では、ヘッドユニット1601は、マスタ1603(I2Cマスタ0)を含むホストコントローラ1602、マスタ1605(I2Cマスタ1)を含むホストコントローラ1604、マスタ1607(I2Cマスタ2)を含むホストコントローラ1606、及びマスタ1609(I2Cマスタ3)を含むホストコントローラ1608を含む。各ホストコントローラ及びそれぞれのマスタは、それぞれのシリアルバスによってチェーンベースユニット1610に結合され、シリアルバスの各ラインは、それぞれのプルアップ抵抗器と協働して出力電圧を生成するように適合されるオープンドレイントランジスタを介して結合され得る。
【0215】
マスタ1603に結合されるI2Cバスは、データライン(SDA0)及びクロックライン(SCL0)を含み、これらのラインはチェーンベースユニット1610内で集合的にI2C0として示される。マスタ1605に結合されるI2Cバスは、データライン(SDA1)及びクロックライン(SCL1)を含み、これらのラインはチェーンベースユニット1610内で集合的にI2C1として示される。マスタ1607に結合されるI2Cバスは、データライン(SDA2)及びクロックライン(SCL2)を含み、これらのラインはチェーンベースユニット1610内で集合的にI2C2として示される。マスタ1609に結合されるI2Cバスは、データライン(SDA3)及びクロックライン(SCL3)を含み、これらのラインはチェーンベースユニット1610内で集合的にI2C3として示される。
【0216】
チェーンベースユニット1610はさらに、(例えば、外部電圧分割器1621に応答して)ヘッドユニット1601の任意のマスタをチェーンベースユニット1610の任意のスレーブに関連付けるように構成される、多入力/多出力(MIMO)スイッチ1629を含む。例えば、MIMOスイッチは、マルチプレクサ1622、マルチプレクサ1624、マルチプレクサ1626、及びマルチプレクサ1628を含む。マルチプレクサ1622は、入力I2C0、I2C1、I2C2、及びI2C3に結合され、(信号reg_port0_connに応答して)これらの入力の選択される一つをスレーブ1632(I2Cスレーブ0)に選択的にするように構成される。マルチプレクサ1624は、入力I2C0、I2C1、I2C2、及びI2C3に結合され、(信号reg_port1_connに応答して)これらの入力の選択される一つをスレーブ1634(I2Cスレーブ1)に選択的にするように構成される。マルチプレクサ1626は、入力I2C0、I2C1、I2C2、及びI2C3に結合され、(信号reg_port2_connに応答して)これらの入力の選択される一つをスレーブ1636(I2Cスレーブ2)に選択的にするように構成される。マルチプレクサ1628は、入力I2C0、I2C1、I2C2、及びI2C3に結合され、(信号reg_port3_connに応答して)これらの入力の選択される一つをスレーブ1638(I2Cスレーブ3)に選択的にするように構成される。
【0217】
チェーンベースユニット1610は、各マルチプレクサの選択をプログラムするように構成されるデコーダ1620を含み、そのため、マルチプレクサの出力に結合されるそれぞれのスレーブがヘッドユニット1601の選択されるマスタに結合される。デコーダは、入力-デコーダ電圧(ID[x])に応答して、reg_port0_conn、reg_port1_conn、reg_port2_conn、及びreg_port3_conn信号の選択値を出力する。電圧分割器1621は、システム1600を含む半導体基板の外部とし得、そのため、入力‐デコーダ電圧は、(例えば)システムインテグレータによって選択及び設置される外部トランジスタに応答して生成され得る。デコーダ1620は、アナログ‐デジタル変換器(図示せず)と、予めプログラムされるルックアップテーブル(図示せず)とを含み得、そのため、アナログーデジタルコンバータによって出力される値が、選択されるセットの選択値を出力するように構成されるルックアップテーブルへの入力として結合され、システム1600の構成のためのユーザ選択に応答して、各スレーブはそれぞれのマスタに(及びその逆に)選択的に結合される。
【0218】
図17A及び
図17Bは、直列にチェーン接続されるデバイス間の通信を選択的に転送するように適合される例示のシステムにおける仮想化ネットワークエンティティのペアを関連付けるように構成されるシリアライザを示す概略図である。シリアライザ1700は、基板1701(例えば、半導体基板又はプリント配線板基板)を含む例示のシリアライザと、ローカルインターフェース1710(例えば、ローカルバス1702及びローカルバス1704に従ってローカルアップストリーム通信を管理するように構成される)と、システムインターフェース1750(例えば、システムバス1706及びシステムバス1708の少なくとも一方に従ってシステムダウンストリーム通信を管理するように構成される)と、チェーンベースユニットコントローラ1780(例えば、ローカルインターフェース1710及びシステムインターフェース1750との間の通信を制御するように構成される)とを含む、例示のシリアライザである。
【0219】
ローカルインターフェース1710は、ローカルバスコントローラ1720及びローカルバスコントローラ1730を含む。より多くのこのようなローカルバスコントローラが、ローカルインターフェース1710に含まれてもよく、含まれる各ローカルバスコントローラは、ローカルバスコントローラに結合されるそれぞれのローカルバスのネットワークエンティティとして構成され得る。
【0220】
ローカルバスコントローラ1720は、ダウンストリームデータバッファ1725及びアップストリームデータバッファ1726と、ヘッドプロトコルアービタ1727と、アップストリームポート1728とを含む。アップストリームポート1728は、3状態ドライバ1721(例えば、信号線SDA0をダウンストリームデータバッファ1725の入力に選択的に結合するように結合される)と、3状態ドライバ1722(例えば、アップストリームデータバッファ1726の出力を信号線SDA0に選択的に結合するように結合される)と、3状態ドライバ1723(例えば、信号線SCL0をヘッドプロトコルアービタ1727の入力に選択的に結合させるように結合される)と、3状態ドライバ1724(例えば、ヘッドプロトコルアービタ1727の出力を信号線SCL0に選択的に結合させるように結合される)とを含む。アップストリームポート1728は、信号R/W0の第1の値に応答して送信するように構成され、アップストリームポート1728は、信号R/W0の第2の値に応答して受信するように構成される。
【0221】
ダウンストリームデータバッファ1725は、信号線SCL0を介して受信されるクロックに応答して、信号線SDA0を介して受信されるダウンストリーム送信のデータを格納するように構成される。ダウンストリームデータバッファ1725は、そこに格納されるデータを、チェーンベースユニットコントローラ1780から信号線CLOCK3を介して受信されるクロックに応答して出力するように構成される。
【0222】
アップストリームデータバッファ1726は、ダウンストリームノードから受信されるアップストリーム送信によって示されるデータを格納するように適合され、ここで、アップストリーム送信は、アップストリームアグリゲートフレームの第1のフレームを含み、格納されるデータは、チェーンベースユニットコントローラ1780から信号線CLOCK2を介して受信されるクロックに応答して格納される。アップストリームデータバッファ1726は、そこに格納されるデータを、ヘッドプロトコルアービタ1727から受信されるクロックに応答して出力するように構成される。
【0223】
ヘッドプロトコルアービタ1727は、ローカルバス1702の信号(例えば、信号SCL0)と、システムクロック(システムクロックに応じて導出される信号を含む)と、(例えば、信号線STATUS0を介して受信される)モード制御線との一つに応答してアップストリームポート1728の方向性(例えば、アップストリーム又はダウンストリームデータフロー)を制御するように構成される。
【0224】
或る例において、ローカルバスコントローラ1720は、第1のローカルバスに結合されるように適合される第1のアップストリームポートを有し、第1のローカルバスを介して第1のローカルバス送信を受信するように適合される第1のローカルコントローラであり、第1のローカルコントローラは、第1のアップストリームポートを介して第1のアップストリーム送信を送信するように構成される。
【0225】
ローカルバスコントローラ1730は、ダウンストリームデータバッファ1735及びアップストリームデータバッファ1736と、ヘッドプロトコルアービタ1737と、アップストリームポート1738とを含む。アップストリームポート1738は、3状態ドライバ1731(例えば、信号線SDA1をダウンストリームデータバッファ1735の入力に選択的に結合するように結合される)と、3状態ドライバ1732(例えば、アップストリームデータバッファ1736の出力を信号線SDA1に選択的に結合するように結合される)と、3状態ドライバ1733(例えば、信号線SCL1をヘッドプロトコルアービタ1737の入力に選択的に結合させるように結合される)と、3状態ドライバ1734(例えば、ヘッドプロトコルアービタ1737の出力を信号線SCL1に選択的に結合させるように結合される)とを含む。アップストリームポート1738は、信号R/W1の第1の値に応答して送信するように構成され、アップストリームポート1738は、信号R/W1の第2の値に応答して受信するように構成される。
【0226】
ダウンストリームデータバッファ1735は、信号線SCL1を介して受信されるクロックに応答して、信号線SDA1を介して受信されるダウンストリーム送信のデータを格納するように構成される。ダウンストリームデータバッファ1735は、そこに格納されるデータを、チェーンベースユニットコントローラ1780から信号線CLOCK1を介して受信されるクロックに応答して出力するように構成される。
【0227】
アップストリームデータバッファ1736は、ダウンストリームノードから受信されるアップストリーム送信によって示されるデータを格納するように適合され、ここで、アップストリーム送信は、アップストリームアグリゲートフレームの第2のフレームを含み、格納されるデータは、チェーンベースユニットコントローラ1780から信号線CLOCK0を介して受信されるクロックに応答して格納される。アップストリームデータバッファ1736は、そこに格納されるデータを、ヘッドプロトコルアービタ1737から受信されるクロックに応答して出力するように構成される。
【0228】
ヘッドプロトコルアービタ1737は、ローカルバス1704の信号(例えば、信号SCL1)と、システムクロック(システムクロックに応じて導出される信号を含む)と、(例えば、信号線STATUS1を介して受信される)モード制御線との一つに応答してアップストリームポート1738の方向性(例えば、アップストリーム又はダウンストリームデータフロー)を制御するように構成される。
【0229】
或る例において、ローカルバスコントローラ1730は、第2のローカルバスに結合されるように適合される第2のアップストリームポートを有し、第2のローカルバスを介して第2のローカルバス送信を受信するように適合される第2のローカルコントローラであり、第2のローカルコントローラは、第2のアップストリームポートを介して第2のアップストリーム送信を送信するように構成される。
【0230】
この例はさらに、第1のアップストリームポートに結合される入力とダウンストリームポートに結合される出力とを有する第1のバッファを含み得、第1のバッファは、第1のローカルバス送信に応答してデータの第1の指示(例えば、データペイロード)を格納するように構成され、システムバスコントローラは、データの第1の指示に応答して第1のダウンストリームフレームを生成するように構成される。
【0231】
この例はさらに、第2のアップストリームポートに結合される入力とダウンストリームポートに結合される出力とを有する第2のバッファを含み得、第2のバッファは、第1のローカルバス送信に応答してデータの第2の指示を格納するように構成され、システムバスコントローラは、データの第2の指示に応答して第1のダウンストリームフレームを生成するように構成される。
【0232】
この例はさらに、ダウンストリームポートに結合される入力と第1のアップストリームポートに結合される出力とを有する第3のバッファを含み得、第3のバッファは、データの第3の指示を生成するように構成され、システムバスコントローラは、データの第3の指示に応答して第1のアップストリーム送信を生成するように構成される。
【0233】
この例はさらに、ダウンストリームポートに結合される入力と第2のアップストリームポートに結合される出力とを有する第4のバッファを含み得、第4のバッファは、第2のアップストリームフレームに応答してデータの第4の指示を生成するように構成され、システムバスコントローラは、データの第4の指示に応答して第2のアップストリーム送信を生成するように構成される。
【0234】
システムインターフェース1750は、システムバスコントローラ1760と、任意選択のシステムバスコントローラ1770とを含む。より多い(又は少ない)このようなシステムバスコントローラが、システムインターフェース1750に含まれてもよい。システムバスコントローラ1760は、システムバス1706などの第1のシステムバスを制御するように適合される。一例において、システムバス1706は、3状態ドライバ1765の出力と3状態ドライバ1766の入力とに結合される、一つ又は複数のツイストペアCB0を含み得る。複数のツイストペアCB0が存在する場合、システムバスコントローラの構成要素は複数回例示化され得、そのため、(例えば)システムバス1706の各レーンに対してドライバのペア(例えば、3状態ドライバ1765及び3状態ドライバ1766)が存在する。
【0235】
システムバスコントローラ1760は、入力マルチプレクサ1761、出力マルチプレクサ1762、チェーンプロトコル翻訳器1763、ヘッドプロトコル翻訳器1764、及びダウンストリームポート1768(これは、3状態ドライバ1765及び3状態ドライバ1766を含む)を含む。
【0236】
入力マルチプレクサ1761は、入力A(例えば、ダウンストリームデータバッファ1725のデータ出力に結合される)と、入力B(例えば、ダウンストリームデータバッファ1735のデータ出力に結合される)と、入力S(例えば、チェーンベースユニットコントローラ1780の出力SELECT0に結合される)と、入力E(例えば、チェーンベースユニットコントローラ1780の出力ENABLE0に結合される)と、出力O(例えば、チェーンプロトコル翻訳器1763の入力に結合される)とを含む。入力マルチプレクサ1761は、フレームセレクタ(例えば、タイマ1782であって、これは、チェーンベースユニットコントローラ1780に含まれる)に応答して入力A又は入力Bを選択するように結合され、そのため、(例えば)ローカルバスコントローラ1720又はローカルバスコントローラ1730のいずれかからのデータは、それぞれのダウンストリームノードへの送信が示されるフレームの順序性に関連付けされるタイムスロットで送信され得る(例えば、それぞれのダウンストリームノードは、ダウンストリームポート1768を介してチェーンプロトコル翻訳器1763に結合されるように適合される)。
【0237】
チェーンプロトコル翻訳器1763は、データ入力(入力マルチプレクサ1761の出力Oに結合される)と、システムクロック入力(システムクロック又はその派生物を受信するように結合される)と、データ出力(例えば、ダウンストリームポート1768の入力に結合される)を含む。少なくとも一つの例において、チェーンプロトコル翻訳器1763は、システムバス1706のプロトコルに従ってデータを出力するように構成される。
【0238】
一例において、チェーンプロトコル翻訳器1763は、第1のアップストリームポート及び第2のアップストリームポートに結合される入力と、ダウンストリームポートに結合される出力とを有する翻訳器であり、この翻訳器は、第1のダウンストリームノードと第1のダウンストリームフレームとを関連付け、第2のダウンストリームノードと第2のダウンストリームフレームとを関連付けるように構成される。
【0239】
少なくとも一つのこのような例において、第1のダウンストリームノードは、第1のダウンストリームフレームに含まれる第1のダウンストリームノードのアドレスによって、第1のダウンストリームフレームと関連付けられる。少なくとも一つのこのような例において、第1のダウンストリームノードは、ダウンストリームアグリゲートフレーム内の第1のダウンストリームフレームの送信順序によって、第1のダウンストリームフレームと関連付けられる。
【0240】
この例は、第1のダウンストリームノード及び第2のダウンストリームノードと、ダウンストリームポートに結合される第1のダウンストリームノードと、第1のダウンストリームノードに結合される第2のダウンストリームノードと、を含み得、第1のダウンストリームノードは、ダウンストリームポートと第2のダウンストリームノードとの間に結合される。
【0241】
ヘッドプロトコル翻訳器1764は、データ入力(例えば、3状態ドライバ1766の出力など、ダウンストリームポート1768の出力に結合される)と、システムクロック入力(例えば、システムクロック又はその派生物を受信するように結合される)と、データ出力(例えば、アップストリームデータバッファ1726及びアップストリームデータバッファ1736の一方の選択される入力に結合される)とを含む。少なくとも一つの例において、ヘッドプロトコル翻訳器は、システムバスプロトコルで符号化されるデータ(例えば、システムバス1706から受信されるデータ)をローカルバスプロトコルで符号化されるデータ(例えば、ローカルバス1702又はローカルバス1704を介して送信されるデータ)に翻訳するように構成される。
【0242】
出力マルチプレクサ1762は、入力A(例えば、ヘッドプロトコル翻訳器1764のデータ出力に結合される)と、入力B(例えば、ヘッドプロトコル翻訳器1774のデータ出力に結合される)と、入力S(例えば、チェーンベースユニットコントローラ1780の出力SELECT0に結合される)と、入力E(例えば、チェーンベースユニットコントローラ1780の出力ENABLE1に結合される)と、出力O(例えば、アップストリームデータバッファ1726の入力に結合され、アップストリームデータバッファ1736の入力に結合される)とを含む(ここで、第1のアップストリームフレームによって示されるデータは、CLOCK2ラインに応答してアップストリームデータバッファ1726内に選択的にクロックされ得、第2のアップストリームフレームによって示されるデータは、CLOCK0ラインに応答してアップストリームデータバッファ1736内に選択的にクロックされ得る)。出力マルチプレクサ1762は、フレームセレクタ(例えば、チェーンベースユニットコントローラ1780に含まれるタイマ1782)に応答して入力A又は入力Bの一方を選択するように結合される。出力マルチプレクサ1762の選択は、アドレスの指示に応答してデータを切り替えることを含む。一例において、アドレスの指示は、或る時点のアップストリームフレーム(例えば、第1のアップストリームフレーム及び第2のアップストリームフレームの一方)に関連するダウンストリームノードに関連するタイムスロットの順序付けであり得る。出力マルチプレクサ1762の選択を介するデータの切り替えは、(例えば)その時点のアップストリームフレームに関連するローカルバスコントローラ(例えば、ローカルバスコントローラ1720又はローカルバスコントローラ1730のいずれか)へのデータの切り替えを含み得る。
【0243】
或る例において、システムバスコントローラ1760は、システムバスに結合されるように適合されるダウンストリームポートを有するシステムバスコントローラであり、システムバスコントローラは、第1のローカルバス送信に応答して第1のダウンストリームフレームを生成するように構成され、システムバスコントローラは、第2のローカルバス送信に応答して第2のダウンストリームフレームを生成するように構成され、システムバスコントローラは、第1のダウンストリームフレーム及び第2のダウンストリームフレームに応答してダウンストリームアグリゲートフレームを生成するように構成され、システムバスコントローラは、ダウンストリームポートにおいてダウンストリームアグリゲートフレームの送信を開始するように構成され、システムバスコントローラは、第1のアップストリームフレーム及び第2のアップストリームフレームを含むアップストリームアグリゲートフレームを受信するように適合され、システムバスコントローラは、第1のアップストリームフレームに応答して第1のアップストリーム送信を生成するように構成され、システムバスコントローラは、第2のアップストリームフレームに応答して第2のアップストリーム送信を生成するように構成される。
【0244】
この例はさらに、基板を含み得、第1のローカルコントローラ、第2のローカルコントローラ、及びシステムバスコントローラは、基板上に配置される。少なくとも一つのこのような例において、基板はモノリシック半導体基板であり、第1のローカルコントローラ、第2のローカルコントローラ、及びシステムバスコントローラは、基板上に形成される。
【0245】
この例はさらに、翻訳器(ヘッドプロトコル翻訳器1764など)を含み得、翻訳器は、ダウンストリームポートに結合される入力と、第1のアップストリームポート及び第2のアップストリームポートの一方に選択的に結合される出力とを含み、翻訳器の出力は、選択されるダウンストリームノードとアップストリームアグリゲートフレームのそれぞれのアップストリームフレームとの間の関連の指示に応答して選択される。
【0246】
一つのこのような例において、選択されるダウンストリームノードとアップストリームアグリゲートフレームのそれぞれのアップストリームフレームとの間の関連は、アップストリームアグリゲートフレームに含まれるアドレスによって示される。一つのこのような一例において、選択されるダウンストリームノードとアップストリームアグリゲートフレームのそれぞれのアップストリームフレームとの間の関連は、それぞれのアップストリームフレームのダウンストリームポートによる受信の時間によって示される。
【0247】
下記の本明細書において説明される例において、システムバスコントローラは、第1のシステムバスコントローラとし得、システムバスは、第1のシステムバスとし得、ダウンストリームアグリゲートフレームは、第1のダウンストリームアグリゲートフレームとし得、アップストリームアグリゲートフレームは、第1のアグリゲートフレームとし得、ダウンストリームポートは、第1のダウンストリームポートとし得、ここで、この例は、第2のシステムバスに結合されるように適合される第2のダウンストリームポートを有する第2のシステムバスコントローラを含み、システムバスコントローラは、第3のローカルバス送信に応答して第3のダウンストリームフレームを生成するように構成され、システムバスコントローラは、第4のローカルバス送信に応答して第4のダウンストリームフレームを生成するように構成され、システムバスコントローラは、第3のダウンストリームフレーム及び第4のダウンストリームフレームに応答して第2のダウンストリームアグリゲートフレームを生成するように構成され、システムバスコントローラは、第2のダウンストリームポートにおいて第2のダウンストリームアグリゲートフレームの送信を開始するように構成され、システムバスコントローラは、第3のアップストリームフレーム及び第4のアップストリームフレームを含む第2のアップストリームアグリゲートフレームを受信するように適合され、システムバスコントローラは、第3のアップストリームポートにおいて、第3のアップストリームフレームに応答して第3のアップストリーム送信の送信を開始するように構成され、システムバスコントローラは、第4のアップストリームポートにおいて、第4のアップストリームフレームに応答して第4のアップストリーム送信の送信を開始するように構成される。
【0248】
システムバスコントローラ1770は、入力マルチプレクサ1771、出力マルチプレクサ1772、チェーンプロトコル翻訳器1773、ヘッドプロトコル翻訳器1774、及びダウンストリームポート1778(これは、3状態ドライバ1775及び3状態ドライバ1776を含む)を含む任意選択のシステムバスコントローラである。システムバスコントローラ1770は、システムバス1708などの第2のシステムバスを制御するように適合される。一例において、システムバス1708は、3状態ドライバ1775の出力及び3状態ドライバ1776の入力に結合される一つ又は複数のツイストペアCB1を含み得る。複数のツイストペアCB1が存在する場合、システムバスコントローラの構成要素は複数回例示化され得、そのため、(例えば)システムバス1708の各レーンに対して3状態ドライバのペア(例えば、3状態ドライバ1775及び3状態ドライバ1776)が存在する。
【0249】
入力マルチプレクサ1771は、入力A(例えば、ダウンストリームデータバッファ1725のデータ出力に結合される)と、入力B(例えば、ダウンストリームデータバッファ1735のデータ出力に結合される)と、入力S(例えば、チェーンベースユニットコントローラ1780の出力SELECT1に結合される)と、入力E(例えば、チェーンベースユニットコントローラ1780の出力ENABLE2に結合される)と、出力O(例えば、チェーンプロトコル翻訳器1773の入力に結合される)とを含む。入力マルチプレクサ1771は、フレームセレクタ(例えば、チェーンベースユニットコントローラ1780に含まれるタイマ1782)に応答して入力A又は入力Bを選択するように結合され、そのため、(例えば)ローカルバスコントローラ1720又はローカルバスコントローラ1730のいずれかからのデータは、それぞれのダウンストリームノードへの送信が示されるフレームの順序性に関連付けられるタイムスロットで送信され得る(例えば、それぞれのダウンストリームノードは、ダウンストリームポート1778を介してチェーンプロトコル翻訳器1773に結合されるように適合される)。
【0250】
チェーンプロトコル翻訳器1773は、データ入力(入力マルチプレクサ1771の出力Oに結合される)と、システムクロック入力(システムクロック又はその派生物を受信するように結合される)と、データ出力(例えば、ダウンストリームポート1778の入力に結合される)とを含む。少なくとも一つの例において、チェーンプロトコル翻訳器1773は、システムバス1708のプロトコルに従ってデータを出力するように構成される。
【0251】
ヘッドプロトコル翻訳器1774は、データ入力(例えば、3状態ドライバ1776の出力など、ダウンストリームポート1778の出力に結合される)と、システムクロック入力(例えば、システムクロック又はその派生物を受信するように結合される)と、データ出力(例えば、アップストリームデータバッファ1726及びアップストリームデータバッファ1736の一方の選択される入力に結合される)とを含む。少なくとも一つの例において、ヘッドプロトコル翻訳器は、システムバスプロトコルで符号化されるデータ(例えば、システムバス1708から受信されるデータ)をローカルバスプロトコルで符号化されるデータ(例えば、ローカルバス1702又はローカルバス1704を介して送信されるデータ)に翻訳するように構成される。
【0252】
出力マルチプレクサ1772は、入力A(例えば、ヘッドプロトコル翻訳器1764のデータ出力に結合される)と、入力B(例えば、ヘッドプロトコル翻訳器1774のデータ出力に結合される)と、入力S(例えば、チェーンベースユニットコントローラ1780の出力SELECT1に結合される)と、入力E(例えば、チェーンベースユニットコントローラ1780の出力ENABLE3に結合される)と、出力O(例えば、アップストリームデータバッファ1726の入力及びアップストリームデータバッファ1736の入力に結合される)とを含み、(第1のアップストリームフレームによって示されるデータは、CLOCK2ラインに応答して、アップストリームデータバッファ1726に選択的にクロックされ得、第2のアップストリームフレームによって示されるデータは、CLOCK0ラインに応答してアップストリームデータバッファ1736に選択的にクロックされ得る)。出力マルチプレクサ1772は、フレームセレクタ(例えば、タイマ1782であり、これは、チェーンベースユニットコントローラ1780に含まれる)に応答して入力A又は入力Bの一方を選択するように結合される。出力マルチプレクサ1772の選択は、アドレスの指示に応答してデータの切り替えることを含む。一例において、アドレスの指示は、或る時点のアップストリームフレーム(例えば、第1のアップストリームフレーム及び第2のアップストリームフレームの一方)に関連するダウンストリームノードに関連するタイムスロットの順序付けであり得る。出力マルチプレクサ1772の選択を介したデータの切り替えは、(例えば)その時点のアップストリームフレームに関連するローカルバスコントローラ(例えば、ローカルバスコントローラ1720又はローカルバスコントローラ1730のいずれか)へのデータの切り替えを含み得る。
【0253】
チェーンベースユニットコントローラ1780は、タイマ1782を含む。チェーンベースユニットコントローラ1780は、ローカルインターフェース1710とシステムインターフェース1750との間の通信を制御するように構成される。タイマ1782は、アグリゲートされた制御システムフレーム1310などのアグリゲートされたシステムフレームに含まれるフレームにおけるデータの符号化及び復号を制御するための時間の区分を示す(例えば、生成する)ように構成され得る。少なくとも一例において、タイマ1782は、アグリゲートされた制御システムフレーム(例えば、アグリゲートされた制御システムフレーム1310)の開始と、アグリゲートされた制御システムフレームに含まれる各フレームの開始時間とを示すように構成される。
【0254】
チェーンベースユニットコントローラ1780は、(例えば)、前の状態、クロック(例えば、システムクロック)、タイマ、第1のローカルバスの状態、及び第2のローカルバスの状態に応答して、或る時点の状態のプログラムされた出力を選択するように構成される有限状態マシンとし得る。様々な状態についてのプログラムされた出力は、ROM(読み出し専用メモリ)やPGA(プログラマブルゲートアレイ)などの物理媒体に格納され得る。
【0255】
或る例示のシステムにおいて、このシステムは、第1のアップストリームノードからの第1のダウンストリーム送信を受信するように適合される第1のアップストリームポートを有する第1のローカルコントローラであって、第1のダウンストリーム送信が、第1のダウンストリームノードへの送信のために指示され、第1のローカルコントローラが、第1のアップストリームポートを介して第1のアップストリームノードに第1のアップストリーム送信を送信するように適合される、第1のローカルコントローラと、第2のアップストリームノードからの第2のダウンストリーム送信を受信するように適合される第2のアップストリームポートを有する第2のローカルコントローラであって、第2のダウンストリーム送信が、第2のダウンストリームノードへの送信のために指示され、第2のローカルコントローラが、第2のアップストリームポートを介して第2のアップストリーム送信を送信するように適合される、第2のローカルコントローラと、第1のダウンストリームポートを有し、第1のダウンストリーム送信に応答して第1のダウンストリームフレームを生成するように構成されるシステムバスコントローラであって、システムバスコントローラが、第2のダウンストリーム送信に応答して第2のダウンストリームフレームを生成するように構成され、システムバスコントローラが、第1のダウンストリームフレーム及び第2のダウンストリームフレームに応答してダウンストリームアグリゲートフレームを生成するように構成され、システムバスコントローラが、第1のダウンストリームポートにおいてダウンストリームアグリゲートフレームを送信するように構成され、システムバスコントローラが、第1のアップストリームフレーム及び第2のアップストリームフレームを含むアップストリームアグリゲートフレームを受信するように適合され、システムバスコントローラが、第1のアップストリームフレームに応答して第1のアップストリーム送信を生成するように構成され、システムバスコントローラが、第2のアップストリームフレームに応答して第2のアップストリーム送信を生成するように構成される、システムバスコントローラとを含む。
【0256】
例示のシステムはさらに、第1のアップストリームノード、第2のアップストリームノード、第1のダウンストリームノード及び第2のダウンストリームノード、第1のアップストリームポートに結合される第1のアップストリームノードなどのリモートデバイスを含み得、第2のアップストリームノードは、第2のアップストリームポートに結合され、第1のダウンストリームノードは、第1のダウンストリームポートに結合され、第2のダウンストリームノードは、第2のダウンストリームノードに結合され、第1のダウンストリームノードは、第1のダウンストリームポートと第2のダウンストリームノードの間に結合される。
【0257】
こういったリモートデバイスを含む例示のシステムにおいて、システムバスコントローラは、第1のシステムバスコントローラとし得、ダウンストリームアグリゲートフレームは、第1のダウンストリームアグリゲートフレームとし得、アップストリームアグリゲートフレームは、第1のアップストリームアグリゲートフレームとし得、リモートデバイスを含む例示のシステムはさらに、第3のアップストリームポート、第4のアップストリームポート、及び第2のシステムバスコントローラを含み、第2のシステムバスコントローラは、第2のダウンストリームポートを有し、システムバスコントローラは、第3のダウンストリーム送信に応答して第3のダウンストリームフレームを生成するように構成され、システムバスコントローラは、第4のダウンストリーム送信に応答して第4のダウンストリームフレームを生成するように構成され、システムバスコントローラは、第3のダウンストリームフレーム及び第4のダウンストリームフレームに応答して第2のダウンストリームアグリゲートフレームを生成するように構成され、システムバスコントローラは、第2のダウンストリームポートにおいて第2のダウンストリームアグリゲートフレームを送信するように構成され、システムバスコントローラは、第2のアップストリームフレーム及び第4のアップストリームフレームを含む第2のアップストリームアグリゲートフレームを受信するように適合され、システムバスコントローラは、第3のアップストリームポートにおいて、第3のアップストリームフレームに応答して第3のアップストリーム送信を生成するように構成され、システムバスコントローラは、第4のアップストリームポートにおいて、第2のアップストリームフレームに応答して第2のアップストリーム送信を生成するように構成される。
【0258】
図18は、
図17A及び
図17Bの例示のシステムのウェイクアップ信号発布の例示の方法を示すフローチャートである。例示の方法1800は、下記の本明細書において説明される様々な手法を含み得る。様々な実装において、記載される動作の一部は、必ずしも記載される順序で実施される必要はない。例示の方法1800において、この方法は1802で開始され得る。
【0259】
1802において、この方法は、第1のアップストリームポートによって、第1のアップストリームノードからの第1のダウンストリーム送信を受信することを含み得、第1のダウンストリーム送信は、第1のダウンストリームノードへの送信のために指示される。この方法は1804において継続し得る。
【0260】
1804において、この方法は、第2のアップストリームポートによって、第2のアップストリームノードからの第2のダウンストリーム送信を受信することを含み得、第2のダウンストリーム送信は、第2のダウンストリームノードへの送信のために指示される。この方法は1806において継続し得る。
【0261】
1806において、この方法は、第1のダウンストリームポートを有するシステムバスコントローラによって、第1のダウンストリーム送信に応答して第1のダウンストリームフレームを生成することと、システムバスコントローラによって、第2のダウンストリーム送信に応答して第2のダウンストリームフレームを生成することとを含み得る。この方法は1808において継続し得る。
【0262】
1808において、この方法は、システムバスコントローラによって、第1のダウンストリームフレーム及び第2のダウンストリームフレームに応答してダウンストリームアグリゲートフレームを生成することを含み得る。この方法は1810において継続し得る。
【0263】
1810において、この方法は、第1のダウンストリームポートにおいて、第1のダウンストリームポートにおけるダウンストリームアグリゲートフレームを送信することを含み得る。この方法は1812において継続し得る。
【0264】
1812において、この方法は、第1のダウンストリームポートにおいて、第1のアップストリームフレーム及び第2のアップストリームフレームを含むアップストリームアグリゲートフレームを受信することを含み得る。この方法は1814において継続し得る。
【0265】
1814において、この方法は、システムバスコントローラによって、第1のアップストリームフレームに応答して第1のアップストリーム送信を生成することと、システムバスコントローラによって、第2のアップストリームフレームに応答して第2のアップストリーム送信を生成することとを含み得る。この方法は1816において継続し得る。
【0266】
1816において、この方法は、第1のアップストリームポートによって、第1のアップストリームポートを介して第1のアップストリーム送信を第1のアップストリームノードに送信することを含み得る。この方法は1818において継続し得る。
【0267】
1818において、この方法は、第2のアップストリームポートによって、第2のアップストリームポートを介して第2のアップストリーム送信を第2のアップストリームノードに送信することを含み得る。この方法は1820において継続し得る。
【0268】
1820において、この方法は、任意選択で、第1のダウンストリームノードによって、第1のダウンストリーム情報を生成することを含み得、第1のダウンストリーム情報は、第1のアップストリームフレーム内に含まれる。この方法は1822において継続し得る。
【0269】
1822において、この方法は、任意選択で、第2のダウンストリームノードによって、第2のダウンストリーム情報を生成することを含み得、第2のダウンストリーム情報は、第2のアップストリームフレーム内に含まれる。
【0270】
特許請求の範囲内で、説明した実施例における改変が可能であり、他の実施例が可能である。
【国際調査報告】