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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-23
(54)【発明の名称】気体注入装置
(51)【国際特許分類】
   B65D 51/28 20060101AFI20221216BHJP
   B65D 81/32 20060101ALI20221216BHJP
   A47J 41/00 20060101ALN20221216BHJP
【FI】
B65D51/28 100
B65D81/32 T
A47J41/00 304C
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2020555144
(86)(22)【出願日】2020-09-14
(85)【翻訳文提出日】2020-10-05
(86)【国際出願番号】 KR2020012397
(87)【国際公開番号】W WO2022055007
(87)【国際公開日】2022-03-17
(31)【優先権主張番号】10-2020-0116966
(32)【優先日】2020-09-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520387221
【氏名又は名称】キム,シ ヨン
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】弁理士法人信栄事務所
(72)【発明者】
【氏名】キム,シ ヨン
【テーマコード(参考)】
3E013
3E084
4B002
【Fターム(参考)】
3E013AB02
3E013AC20
3E013AD02
3E013AD06
3E013AE02
3E013AF02
3E013AF17
3E013AF26
3E084AA12
3E084AB01
3E084BA02
3E084CA01
3E084DA01
3E084DB12
3E084EA03
3E084EB02
3E084FB01
3E084GA04
3E084GB04
3E084HA04
3E084HB04
3E084HC03
3E084HD01
3E084JA01
3E084KB01
3E084LD01
4B002AA01
4B002BA07
4B002CA23
(57)【要約】
本発明の実施例に係る気体注入装置は、カプセルから排出された気体が漏れないように密閉構造を提供することができる。このために、前記気体注入装置は、気体が貯蔵されるカプセルと、前記カプセルが収容されるように下方に延長される固定リブとを備えるキャップと、前記キャップと回転によって結合し、前記カプセルが挿入される流動空間を形成するブリッジと、中心に前記カプセルが貫通する気密ホールを形成し、前記固定リブと前記ブリッジの間の結合をガイドする気密部材と、前記ブリッジに着脱可能に結合され、前記キャップの回転を制限する制限ピンと、を含むことができる。そして、前記気密部材には、前記制限ピンが除去されて前記キャップが回転する場合、前記ブリッジの上面と前記固定リブの下面に密着される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体が貯蔵されるカプセルと、
前記カプセルが収容されるように下方に延長される固定リブ及び前記固定リブの半径方向に離隔して形成されるキャップケースを含むキャップと、
前記キャップと同一中心軸を有するように結合され、前記カプセルが挿入される流動空間を形成するブリッジと、
前記流動空間を密閉できるように、前記固定リブと前記ブリッジの間の上下方向の結合をガイドする気密部材と、
を含み、
前記ブリッジは、
前記流動空間及び前記流動空間から半径方向に離隔して形成され、飲料容器の挿入をガイドする挿入口を形成する本体と、
前記本体の上面より小さい直径を有するように、前記本体の上面から上方に延長され、前記気密部材及び前記固定リブが内部に位置する上部カバーと、
前記中心軸を基準として、前記上部カバーより小さい半径を有するように、前記本体の上面から上方に延長され、前記流動空間の上部を規定する段差部と、
を含み、
前記気密部材は、前記段差部の上面と前記固定リブの下面に挿入されるように形成される、気体注入装置。
【請求項2】
前記気密部材は、
弾性変形可能に形成され、前記段差部の上面と前記固定リブ下面によって圧着される、請求項1に記載の気体注入装置。
【請求項3】
前記上部カバーの外周面には、前記キャップケースの内周面が回転結合する、請求項1に記載の気体注入装置。
【請求項4】
前記本体は、前記流動空間の下面を規定し、前記流動空間と前記飲料容器の内部を連通させる排出ホールが形成されるベースをさらに含み、
前記挿入口の下端は、前記ベースを取り取り囲むように延長される、請求項1に記載の気体注入装置。
【請求項5】
前記本体は、前記ベースの上面から上方に延長され、前記カプセルの底面を打撃できる加圧棒をさらに含む、請求項4に記載の気体注入装置。
【請求項6】
前記カプセルから排出される気体は、前記流動空間及び前記排出ホールを通過して前記飲料容器に注入される、請求項5に記載の気体注入装置。
【請求項7】
前記段差部は、前記気密部材の底面から下方に突出された下部気密突起が挿入される多数の気密溝が形成され、
前記多数の気密溝は、前記中心軸を基準として、半径方向に離隔するように配置される、請求項1に記載の気体注入装置。
【請求項8】
前記多数の気密溝は、
前記段差部の内周面の上端に沿って形成される第1気密溝と、
前記第1気密溝から半径方向に離隔して位置する第2気密溝とを含み、
前記下部気密突起は、前記第1気密溝及び前記第2気密溝に対応するように突出する、請求項7に記載の気体注入装置。
【請求項9】
前記固定リブの底面には、上方に陥没する多数のリブ溝が形成され、
前記気密部材は、前記多数のリブ溝に挿入されるように上面から上方に突出する上部気密突起を含む、請求項1または7に記載の気体注入装置。
【請求項10】
前記上部カバーの下部外周面に着脱可能に結合され、前記キャップの回転を制限する制限ピンをさらに含み、
前記制限ピンは、
前記上部カバーの外周面を取り囲むように延長され、一側方向に開放される開口が形成されるはめ込み部と、
前記はめ込み部の上面から突出して前記キャップの下端を支持する制限突起と、
ユーザーが把持できる把持部と、を含む、請求項1に記載の気体注入装置。
【請求項11】
前記ベース下端に形成され、前記排出ホールから排出され得る粉を遮断するフィルターをさらに含む、請求項4に記載の気体注入装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、気体注入装置に関するものである。より具体的に、本発明は、飲料を入れる容器内に酸素(Oxygen)等の気体を注入できる気体注入装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
最近、溶存酸素量が豊かな水を飲む場合、血中酸素濃度が向上し、肝臓の解毒作用と人体の消化酵素の分泌を促進させる等、人体の新陳代謝を活発にする効果が立証され、飲料に酸素を注入するための気体注入装置が多様に開発されている。
【0003】
一般的に、溶存酸素量が豊かな飲料を製造するために、酸素が豊かな気体を飲料(液体)の中に流入させる方法または飲料容器に水と酸素を充填し、加圧された状態で長時間滞留させて溶解させる方法を用いる。
【0004】
例えば、前記気体注入装置は、高濃縮酸素カプセルを利用して、水、ビール、焼酎等のような飲料に酸素を供給することで、前記飲料に酸素が溶解されるようにすることができる。
【0005】
このような気体注入装置は、日常生活でユーザーが容易に使用できるように、携帯が便利で、装置の大きさが小型化される必要がある。これに関連した先行技術文献として、特許文献1がある。
【0006】
しかし、前記特許文献1に開示される気体注入装置は、酸素カプセルに高圧で圧縮された酸素気体が容器内に噴出された後、飲料等が逆流する問題がある。
【0007】
このような問題を解決するための先行技術文献として、特許文献2、特許文献3がある。
【0008】
前記特許文献2及び前記特許文献3には、気体注入装置に飲料の逆流を防止するための逆流防止部材が備えられる。これによれば、酸素カプセルを破裂させるために金属材質からなる管(またはピン)が逆流した飲料によって腐食することを防止することができる。
【0009】
しかし、上述した特許文献は、以下のような問題がある。
第一、特許文献に開示される管(破裂棒または開放ピン)は、カプセルの底面を破裂させながら挿入され、前記管が形成する内部流路を通じて気体が飲料に排出される。この時、カプセルと管の間の微細な破裂空間には気体が漏洩することがある。そして、前記漏洩した気体は、前記特許文献においてネジ山で相互結合される構成の間の微細空間に漏洩する問題がある。
【0010】
第二、飲料容器の内部に排出された気体は、飲料容器と結合するキャップの間の微細空間を通じて外部に漏洩することがある。これによれば、カプセルから排出された気体が液体に溶解されて溶存量を高めなければならない製品本来の機能を喪失してしまう問題がある。従って、前記飲料容器と結合する構成にも気体の漏洩を防止する必要がある。
【0011】
第三、カプセルの気体を飲料容器に排出させるために備えられる管は、アルミニウム等の金属材料で形成される。従って、カプセルの破裂過程、気体の流出過程で発生する損傷等に起因して、前記管から粉が発生し得る問題がある。
【0012】
第四、前記管等は、前記カプセルの一面を破裂及び貫通することで、前記カプセルの気体を管内に流入させて前記飲料容器にガイドする。これによれば、前記発生した粉が飲料に混ざる問題を起こすことがある。即ち、飲料製品が食用として不適合な致命的な問題が発生する可能性がある。
【0013】
第五、上述した前記管の気体流入方式は、前記管内への飲料の逆流を防止するために別途の逆流防止部材を備えなければならない問題がある。これによれば、気体注入装置の構造が複雑となって装置の小型化に限界があり、飲料と接触する構成が発生して、腐食等の衛生問題が発生する可能性があり、製品の製造コストが上昇する問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0014】
【特許文献1】韓国公開特許第10‐2012‐0041401号公報
【特許文献2】韓国登録特許第10‐1622949号公報
【特許文献3】韓国登録特許第10‐1832367号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
本発明は、上述した問題を解決できる、気体注入装置を提供することを目的とする。
特に、本発明は、カプセルから排出された気体が外部に漏洩する問題を構造的に解決できる、気体注入装置を提供することを目的とする。
【0016】
また、本発明は、カプセルの気体が排出された後、長時間が経過しても飲料の高まった溶存酸素量を維持できる、気体注入装置を提供することを目的とする。
【0017】
また、本発明は、カプセルの破裂による気体の外部漏洩が防止され、排出された気体が損失することなく飲料に溶解される、気体注入装置を提供することを目的とする。
【0018】
また、本発明は、異質物等をフィルタリングできる衛生上安全な気体注入装置を提供することを目的とする。
【0019】
また、本発明は、腐食等を防止するために、飲料との接触を最小化できる、気体注入装置を提供することを目的とする。
【0020】
また、本発明は、製造及び運搬過程で、カプセルが気体を排出しないように安全に維持させる、気体注入装置を提供することを目的とする。
【0021】
また、本発明は、既存の飲料容器の保管規格に適合するように小型化された気体注入装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0022】
上記した目的を達成するために、本発明の実施例に係る気体注入装置は、カプセルから排出された気体が漏れないように密閉構造を提供することができる。
【0023】
また、前記気体注入装置は、ユーザーが製品を使用する際に、選択的にカプセルの気体を飲料容器に排出できると同時に、排出された気体が密閉構造によって漏洩が防止される構造を提供することができる。
【0024】
また、前記気体注入装置は、前記カプセルから排出される気体が二重の密閉構造内で流動するように提供される。
【0025】
このために、前記気体注入装置は、気体が貯蔵されるカプセルと、前記カプセルが収容されるように下方に延長される固定リブとを備えるキャップと、前記キャップと回転によって結合し、前記カプセルが挿入される流動空間を形成するブリッジと、中心に前記カプセルが貫通する気密ホールを形成し、前記固定リブと前記ブリッジの間の結合をガイドする気密部材と、を含み、前記気密部材には、前記回転によって前記ブリッジの上面と前記固定リブの下面が上下に結合される。
【0026】
また、前記気密部材は、弾性変形可能に形成されてもよい。
【0027】
また、前記気密部材は、シリコンから形成されてもよい。
【0028】
また、前記ブリッジは、前記流動空間を規定する内周面が形成される本体と、前記本体の上面から上方に延長され、前記キャップと回転結合する上部カバーと、前記上部カバーの内側に位置し、前記気密部材が挿入されるように、前記本体の上面に陥没して形成される多数の気密溝が備えられる段差部と、を含むことができる。
【0029】
また、前記本体は、底面から上方に陥没して円周方向に沿って延長される挿入口を含むことができる。
【0030】
また、前記挿入口には、飲料容器の上端が結合することができる。
【0031】
また、前記本体は、前記挿入口の内側に位置する底面で規定されるベースをさらに含むことができる。
【0032】
また、前記ベースには、前記流動空間と連通する排出ホールが形成される。
【0033】
また、前記本体は、前記ベースの上面から上方に延長され、前記カプセルの底面を打撃できる加圧棒をさらに含むことができる。
【0034】
また、前記気密部材は、前記多数の気密溝に挿入されるように底面から下方に突出する多数の下部気密突起を含むことができる。
【0035】
また、前記多数の気密溝は、前記内周面の上端に沿って形成される第1気密溝と、前記第1気密溝から半径方向に離隔して位置する第2気密溝とを含むことができる。
【0036】
また、前記固定リブの底面には、上方に陥没する多数のリブ溝が形成される。
【0037】
また、前記気密部材は、前記多数のリブ溝に挿入されるように上面から上方に突出する多数の上部気密突起を含むことができる。
【0038】
また、前記ブリッジに着脱可能に結合され、前記キャップの回転を制限する制限ピンをさらに含むことができる。
【0039】
また、前記制限ピンは、前記上部カバーの外周面を取り囲むように延長され、一側方向に開放される開口が形成されるはめ込み部と、前記はめ込み部の上面から突出して前記キャップの下端を支持する制限突起と、一端に上下方向に延長される把持部と、を含むことができる。
【0040】
また、前記ブリッジに着脱可能に結合され、前記キャップの回転を制限する制限ピンをさらに含むことができる。
【0041】
また、前記加圧棒は、プラスチックで形成されることを特徴とする。
【0042】
また、加圧棒は、ブリッジの一体射出物で形成されてもよい。
【0043】
また、前記本体は、気体を流動させるための排出ホールに設置されて、ホコリ等をフィルタリングできるフィルターを含むことができる。
【発明の効果】
【0044】
本発明によれば、カプセルから排出された気体の外部漏洩を防止できるので、飲料の高まった気体溶存量を長時間維持することができる。結局、製品の不良率を減らすことができる。
【0045】
そして、酸素または炭素が溶解される飲料製品の本来の機能を安定的に提供できるので、製品の信頼性を向上させることができる。
【0046】
また、本発明では、カプセルの破裂による微細空間に気体を排出させて飲料容器にガイドする構造が提供されるので、排出された気体が損失または漏洩することなく飲料容器に提供されて溶解される長所がある。
【0047】
また、プラスチック加圧棒によって、金属粉から衛生上安全な長所がある。
【0048】
また、排出ホールに設置されるフィルターによって、ホコリ等のような異質物が飲料容器に流入することを遮断することができる。
【0049】
また、飲料容器がブリッジの下部に挿入されるので、気体注入装置の大きさを最小化できる長所がある。従って、飲料容器の飲料と気体注入装置の構成の間に接触を最小化できる長所がある。これによれば、飲料による腐食等を防止できる長所がある。
【0050】
また、前記飲料容器と結合されるブリッジは、前記飲料容器に溶解された気体が微細空間を通じて外部に漏れないように、多数回折り曲げられた密着面を形成するので、飲料容器の遮蔽及び気密を向上させることができる。
【0051】
また、制限ピンによって製造及び運搬過程でも安定的にカプセルと加圧棒が接触しない状態を維持できる長所がある。
【0052】
また、気体注入装置の上下構成が相互対称するように形成されて大きさを最小化することで、既存の飲料容器の保管規格を満たすことができる長所がある。さらに、気体注入装置の外観に対する一体感を向上させ、ユーザーに審美感を提供できる長所がある。
【0053】
また、直観的で容易に除去可能に備えられる制限ピンと、ユーザーの指に容易に把持されるキャップ溝及び本体溝が外面に形成されるので、ユーザーは容易に気体注入装置を使用できる長所がある。
【図面の簡単な説明】
【0054】
図1図1は、本発明の実施例に係る気体注入装置を示す斜視図である。
図2図2は、本発明の実施例に係る気体注入装置の構成を示す分解斜視図である。
図3図3は、図1のI‐I’線に沿って気体注入装置の縦断面を示す断面図である。
図4図4は、図2のA‐A’線に沿ってブリッジの縦断面を示す断面図である。
図5図5は、本発明の実施例に係る気密部材を示す上方斜視図である。
図6図6は、本発明の実施例に係る気密部材を示す下方斜視図である。
図7図7は、本発明の実施例に係る気体注入装置の気体注入過程を示す例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0055】
以下、本発明の一部実施例を例示的な図面を参照して詳細に説明する。各図面において、同じ構成要素に対しては同じ符号を付する。また、本発明の実施例の説明において、係る公知構成または機能に対する具体的な説明が、本発明の実施例の理解を妨害すると判断される場合には、その詳細な説明は省略する。
【0056】
また、本発明の実施例の構成要素の説明において、第1、第2、A、B、(a)、(b)等の用語を用いることができる。このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものであり、その用語によって当該構成要素の本質または順序等が限定されるものではない。ある構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」または「接続」されると記載された場合、その構成要素は他の構成要素に直接的に連結または接続される場合と、各構成要素の間にさらに他の構成要素が「連結」、「結合」または「接続」される場合を全て含む。
【0057】
図1は、本発明の実施例に係る気体注入装置を示す斜視図であり、図2は、本発明の実施例に係る気体注入装置の構成を示す分解斜視図である。
【0058】
図1及び図2を参照すると、本発明の実施例に係る気体注入装置1は、気体が貯蔵されるカプセル10と、前記カプセル10を固定させるキャップ20と、前記カプセル10が収容されるように、前記キャップ20と結合するブリッジ30と、前記ブリッジ30に挿入されて前記キャップ20と前記ブリッジ30の間を気密させる気密部材40と、前記ブリッジ30に着脱可能に結合され、前記キャップ20の移動を制限する制限ピン50とを含むことができる。
【0059】
一方、前記キャップ20は「上部キャップ」と称することができ、前記ブリッジ30は「下部キャップ」と称することができる。
【0060】
前記カプセル10は、内部に流体を貯蔵することができる。即ち、前記カプセル10には、気体または液体が貯蔵される。一例として、前記カプセル10には、高圧で圧縮された酸素または炭素が貯蔵される。ここで、前記酸素が貯蔵されたカプセル10は「酸素カプセル」と称することもできる。
【0061】
前記カプセル10の内部には、高圧で圧縮された気体によって相対的に高い圧力を有することができる。一例として、前記カプセル10の圧力は、略100barを有することができる。
【0062】
前記カプセル10の高い圧力によれば、前記カプセル10の気体は、前記カプセル10に後述される加圧棒150が貫通する時、瞬間的に排出される。
【0063】
即ち、前記カプセル10の気体は、カプセル10の内部と外部の高い圧力差によって、前記加圧棒15とカプセル10の間の微細空間を通じて迅速に排出される。
【0064】
また、前記カプセル10は、プラスチック材質にも容易に破裂するように、相対的に薄い厚さで形成される。
【0065】
前記カプセル10は、前記キャップ20の内部に位置することができる。一例として、前記カプセル10は、前記キャップ20の内部に挿入された及び/または嵌められた状態でブリッジ30に挿入される。一例として、前記カプセル10は、キャップ20の固定リブ25によって固定される。
【0066】
一方、前記カプセル10は、固定リブ25、気密部材40及びブリッジ30の段差部320により密閉及び/または気密となる。従って、前記カプセル10の下方に排出される気体は、外気から完全に閉じられた空間(closed space)から飲料容器に排出される。
【0067】
前記キャップ20は、フレキシブル性が大きい素材で形成される場合、弾性変形して気体が漏洩する危険がある。従って、前記キャップ20は、剛性が大きい素材で形成することができる。一例として、前記キャップ20は、ABS(acrylonitrile butadiene styrene copolymer)またはPET(polyethylene terephthalate)素材で形成することができる。
【0068】
前記キャップ20は、ブリッジ30の本体100に対応する外観を有するように形成することができる。
【0069】
前記キャップ20は、外観を形成するキャップケース21を含むことができる。一例として、前記キャップケース21は、前記ブリッジ30の本体100の外径と同じ外径を有するように形成することができる。
【0070】
また、前記キャップケース21は、前記本体100の外観と対称するように形成することができる。従って、前記キャップ20と前記本体100は、視覚的に一体感を成すように形成することができる。
【0071】
前記キャップケース21は、内部空間を形成することができる。一例として、前記キャップケース21は、下面が開放される円柱形状に形成される。
【0072】
前記キャップケース21の外周面には、円周方向に沿って多数の陥没面21aが形成されてもよい。
【0073】
前記陥没面21aは、前記キャップ20を回転させるためのユーザーの便宜のために形成することができる。一例として、ユーザーは、前記キャップケース21の陥没面21aを指で把持して相対的に容易に前記キャップ20を回転させることができる。
【0074】
前記ブリッジ30の外周面には、前記キャップケース21の陥没面21aに対応する陥没溝101が形成されてもよい。具体的に、前記陥没溝101は、前記ブリッジ30の外周面に円周方向に沿って多数個形成することができる。一例として、前記陥没溝101は、ブリッジ30の本体100に形成され、前記キャップケース21の陥没面と対称するように形成することができる。
【0075】
これによれば、ユーザーは、一方の手で前記陥没溝101を把持し、他方の手で前記陥没面21aを把持することで、容易に前記キャップ20を回転させることができる。
【0076】
前記キャップケース21は、ブリッジ30の上部カバー200と結合することができる。この時、前記カプセル10は、前記キャップケース21及び上部カバー200によって、二重で密閉される。これに関する詳細な説明は、後述するようにする。
【0077】
前記ブリッジ30は、本体100と、前記本体100から延長される上部カバー200を含むことができる。
【0078】
前記上部カバー200は、前記本体100の上面105から上方に延長される。具体的に、前記上部カバー200は、前記上面105より小さい直径を有するように、前記上面105から上方に延長される。
【0079】
そして、前記上部カバー200と前記本体100は、前記キャップ20と同一中心軸を有するように形成することができる。具体的に、前記上部カバー200、前記本体100、Oリング35、気密部材40、前記固定リブ25及び前記カプセル10は、中心軸が同一に形成される。
【0080】
前記上部カバー200は、前記キャップ20と結合することができる。
【0081】
前記上部カバー200は、上面が開放された円柱形状に形成することができる。一例として、前記上部カバー200は、リング形状に形成することができる。
【0082】
前記上部カバー200は、上方に開放される内部空間250を形成することができる。前記内部空間には、前記カプセル10、前記カプセル10を固定するキャップ20の固定リブ25及び気密部材40が位置することができる。ここで、前記上部カバー200の内部空間は「設置空間250」と称することができる。
【0083】
前記制限ピン50は、前記上部カバー200に結合されるキャップ20の移動を制限するように、前記ブリッジ30に設置することができる。前記制限ピン50は、前記上部カバー200の下部に着脱可能に結合することができる。
【0084】
前記制限ピン50は、前記上部カバー200の外面に嵌められる。即ち、前記制限ピン50は、前記上部カバー200の外周面の下端に位置することができる。一例として、前記制限ピン50は、前記本体100の上面105に安着して前記キャップ20の下端を支持することができる。
【0085】
従って、前記キャップ20は、前記制限ピン50の支持によって、前記上面105から所定の高さまで制限的に前記上部カバー200に結合することができる。即ち、前記キャップ20は、前記上部カバー200への結合時に、前記制限ピン50と接触してそれ以上回転できなくなる。
【0086】
前記制限ピン50は、前記キャップ20に固定されたカプセル10の下面が加圧棒150の上端と接触または前記加圧棒150の上端より高く位置するように位置を制限することができる。
【0087】
そして、前記制限ピン50が除去される場合、前記キャップ20は、前記制限ピン50が除去された高さだけ下方に前記上部カバー200と結合され、この時、前記カプセル10は、内部の気体を本体100の流動空間310に排出させることができる。
【0088】
前記制限ピン50は、前記上部カバー200の外周面を取り囲むように形成することができる。そして、前記制限ピン50は、一側方向に開放される開口51aを形成することができる。一例として、前記制限ピン50は、一側方向に開口51aが形成されるリング形状、ピンセット形状または蹄鉄形状に形成することができる。
【0089】
これによれば、ユーザーは、前記上部カバー200が前記開口51aに加圧されるように前記制限ピン50を挿入させることで、前記制限ピン50が前記上部カバー200に嵌められるようにすることができる。従って、前記制限ピン50は、前記上部カバー200に容易に結合または分離することができる。
【0090】
前記制限ピン50は「安全固定具」と称することもできる。
【0091】
前記制限ピン50は、弾性変形可能に形成することができる。前記制限ピン50の開口51aは、前記前記上部カバー200に嵌められる時に開くように弾性変形される。
【0092】
前記制限ピン50は、前記上部カバー200の外周面を取り囲むように延長されるはめ込み部51、前記キャップ20の下端を支持する制限突起53及びユーザーが把持できる把持部55を含むことができる。
【0093】
前記はめ込み部51は、上下方向に開放されるホールを規定することができる。従って、前記はめ込み部51は、前記上部カバー200の外面に安定的に挿入される。
【0094】
そして、前記はめ込み部51の両端は相互離隔するように延長され、前記両端の離隔した空間は、上述した制限ピン50の開口51aを規定することができる。
【0095】
前記制限突起53は、前記はめ込み部51の上面から上方に突出するように形成することができる。
【0096】
前記制限突起53は、前記キャップ20の下端、即ち、前記キャップケース21の下端を支持することができる。従って、前記キャップ20は、前記制限突起53に接触する時、それ以上下方に移動できなくなる。即ち、前記制限突起53は、前記上部カバー200と結合された前記キャップ20の回転を制限することができる。
【0097】
前記制限突起53は、多数個備えられてもよい。
【0098】
前記把持部55は、ユーザーが容易に把持できるように形成することができる。一例として、前記把持部55は、前記開口51aの向かい側に位置することができ、前記制限ピン50の側端部から上下方向に延長されるように形成することができる。
【0099】
これによれば、ユーザーは、前記把持部55を把持した状態で、外側方向に力を作用(F、図7参照)して、前記制限ピン50を前記上部カバー200から容易に分離させることができる。ここで、前記制限ピン50の開口51aは、ユーザーの力が作用する時弾性変形することで、ユーザーが少ない力で前記制限ピン50を容易に除去できるようにすることができる。
【0100】
前記制限ピン50によれば、前記気体注入装置1が設置された飲料の製造及び流通過程で、前記カプセル10が破裂して内部の気体が排出されることを防止することができる。
【0101】
また、ユーザーは、前記制限ピン50を通じて、前記カプセル10を所望の時点で選択的に開放して、内部の気体が飲料に溶解されるようにすることができる。従って、製品の信頼性と安全性が向上する。
【0102】
前記本体100は、前記上部カバー200と一体形成されてもよい。そして、前記本体100は、前記上部カバー200の下に位置することができる。
【0103】
前記本体100は、前記上部カバー200の設置空間250より小さい直径を有する流動空間310を形成することができる。即ち、前記流動空間310は、前記設置空間250の内側で前記設置空間250から下方に延長される空間であると理解することができる。
【0104】
前記流動空間310は、前記気密部材40及びキャップ20によって、外部から密閉または気密させることができる。
【0105】
前記本体100は、前記上部カバー200の外径より大きい外径を有するように形成することができる。一例として。前記本体100は、円柱形状に形成することができる。
【0106】
また、前記本体100は、上部カバー200に結合するキャップ20と対称する外観に形成されてもよい。一例として、前記本体100の高さは、前記キャップ20の高さと同一に形成することもできる。これによれば、前記気体注入装置1の審美感を向上させることができ、一体感を提供することができる。
【0107】
一般的に、飲料を入れる飲料容器(図示せず)の上端は、飲料の漏出を防止するためのキャップが結合される。本発明の実施例に係る気体注入装置1は、前記キャップを代替して前記飲料容器の上端に結合することができる。
【0108】
前記飲料容器は、前記本体100の下方から挿入される。
【0109】
前記本体100の底面には、前記飲料容器が挿入される挿入口130が形成される。
【0110】
前記挿入口130は、前記本体100の底面から上方に陥没して形成することができる。具体的に、前記挿入口130は、前記本体100の中心軸(O)を基準として、所定の半径を有する点の位置に沿って上方に陥没される。
【0111】
ここで、前記所定の半径は、前記中心軸(O)を基準として、前記流動空間310の半径より大きい。従って、前記挿入口130に前記飲料容器が結合されると、前記流動空間310を通じて飲料容器の内部に気体が排出される。
【0112】
前記挿入口130は、前記本体100の内部で円周方向に延長される。一例として、前記挿入口130は、下方に開放されるリング形状の空間を前記本体100に形成することができる。即ち、前記挿入口130は、前記本体100の底面に形成される前記飲料容器の挿入空間であると理解することができる。
【0113】
前記挿入口130によれば、前記飲料容器の上端は、前記挿入口130を規定する外側面と内側面によって密閉及び/または気密となる長所がある。
【0114】
即ち、従来の気体注入装置は、飲料容器の上端の外面に沿って結合されるので、微細空間に気体が漏洩する問題があったが、本発明の実施例に係る気体注入装置1は、前記飲料容器の上端の外面及び内面を一体で結合及び密着させることで、気体の微細漏洩を最小化できる長所がある。
【0115】
前記本体100は、前記挿入口130の内側に位置する底面で規定されるベース120及び前記カプセル10の気体を排出させるために前記カプセル10を破裂させる加圧棒150を含むことができる。
【0116】
前記ベース120は、前記流動空間310を規定する下面を形成することができる。
【0117】
前記ベース120には、前記流動空間310と連通する排出ホール160が形成される。
【0118】
前記排出ホール160は、前記ベース120の上下方向を開放させる開口からなることができる。
【0119】
即ち、前記挿入口130に前記飲料容器が結合されると、前記流動空間310に排出された気体は、前記排出ホール160を通過して前記飲料容器の内部に流動することができる。
【0120】
前記排出ホール160は、本体の内周面300(図4参照)の内側、即ち、前記流動空間310を規定する下面に位置することができる。
【0121】
前記排出ホール160は、多数形成されてもよい。一例として、前記排出ホール160は、少なくとも2つ以上形成されてもよい。
【0122】
前記排出ホール160は、前記加圧棒150によって開放される前記カプセル10から排出される気体を前記飲料容器の内部にガイドすることができる。
【0123】
前記加圧棒150は、前記カプセル10が下方に移動する時、前記カプセル10を貫通できるように備えられる。
【0124】
前記加圧棒150は、前記ベース120の上面に設置される。一例として、前記加圧棒150は、前記ベース120の上面中心に形成される加圧棒結合口125(図4参照)に挿入される。
【0125】
前記本体100は、排出ホール160を通じて飲料容器に流入し得る異質物をフィルタリングするフィルター161(図4参照)をさらに含むことができる。
【0126】
前記フィルター161は、前記排出ホール160から排出されるホコリ等固体形態の粉をフィルタリングすることができる。
【0127】
一例として、前記フィルター161は、前記排出ホール160に設置することができる。
【0128】
また、前記フィルター161は、前記排出ホール160下端に位置することができる。これによれば、前記フィルター161へのユーザーの接近性を向上させることができる。具体的に、前記排出ホール160の上方には、前記キャップ20によって固定されたカプセル10が位置するので、前記フィルター161へのユーザーの接近性は、排出ホール160の下端が排出ホール160の上端より有利である。例えば、前記気体注入装置1を前記飲料容器と結合する前に、ユーザーは、前記ベース120の下面側で前記フィルター161を前記排出ホール160に結合させたりまたは前記排出ホール160から分離することができる。勿論、前記フィルター161は、前記排出ホール160の上端に位置するように構成することも可能である。
【0129】
また、前記フィルター161は、前記排出ホール160に着脱可能に設置することができる。これによれば、前記フィルター161は、交替可能に備えられるので、前記気体注入装置1は、カプセル10とフィルター161を交替することで再使用が可能となる。
【0130】
また、前記フィルター161は、前記排出ホール160を通過する気体の圧力にも安定的に固定されるように、前記ベース120と結合することができる。一例として、前記ベース120には、前記フィルター161が固定されるように陥没する溝(図示せず)が形成される。
【0131】
また、前記フィルター161は、前記排出ホール160の上下位置に対応するように、前記ベース120の上面または下面に結合することができる。例えば、前記フィルター151は、前記ベース120の上面または下面に前記排出ホール160の周りをカバーするように結合することができる。
【0132】
また、前記フィルター161は、気体は通過できるが、ホコリ等の固体は通過できない程度の透過率を有することができる。例えば、前記フィルター161は、必要に応じてHEPAフィルターから構成されてもよい。
【0133】
また、前記フィルター161は、気体が通過できる材質で構成されると共に、一方向性を有するように構成されてもよい。例えば、前記フィルター161は、前記排出ホール160から前記飲料容器への気体の移動を許容するが、前記飲料容器から前記排出ホール160への気体の移動を遮断するように構成されてもよい。
【0134】
上記によれば、従来の気体注入装置は、当該装置から飲料容器へのホコリ等が流入を防止できなかったが、本発明の実施例に係る気体注入装置1は、前記飲料容器に流入するホコリ等を遮断することができる。
【0135】
前記加圧棒150は、前記流動空間310の中心に位置することができる。即ち、前記加圧棒150は、本体100の中心軸(O)線に沿って上方に延長される。
【0136】
勿論、前記加圧棒150は、前記本体100と一体形成されてもよい。即ち、前記加圧棒150は、前記本体100に着脱可能に備えられてもよく、前記本体100と一体形成されてもよい。
【0137】
一例として、前記加圧棒150は、前記ベース120の上面から上方に延長されるように形成することができる。即ち、前記加圧棒150は、前記本体100と一体射出物で形成されてもよい。
【0138】
また、前記加圧棒150は、上部に向かうほど直径が小さくなるように延長される。即ち、前記加圧棒150は、前記ベース120の上面から円錐形状に延長される。
【0139】
前記加圧棒150は、前記支持リブ300の内側に位置することができる。一例として、前記加圧棒150は、前記支持リブ300の中心に位置することができる。即ち、前記加圧棒150は、前記上部カバー200の中心軸線上に位置することができる。
【0140】
そして、前記加圧棒150は、前記上部カバー200の中心軸に沿って上方に延長される。即ち、前記加圧棒150は、前記本体100の上面105から上端に向かうほど直径が小さくなるように延長される。一例として、前記加圧棒150は、円錐形状に形成することができる。
【0141】
前記加圧棒150は、プラスチック材料で形成することができる。この場合、前記加圧棒150は、前記カプセル10の下面より強度(strength)が大きいように形成することができる。
【0142】
一方、前記加圧棒150は、内部に気体が流動できる管が備えられないので、従来の気体注入装置で金属材料で形成される加圧棒の粉発生問題を解決することができる。即ち、飲料容器に結合される気体注入装置の衛生性を向上させることができる。
【0143】
前記気密部材40は、前記ブリッジ30に結合することができる。具体的に、前記気密部材40には、前記キャップ20と前記ブリッジ30が上下に結合される。
【0144】
また、前記気密部材40は、前記ブリッジ30から上方に着脱可能に備えられる。
【0145】
前記気密部材40は、前記本体100の上端に安着される。そして、前記気密部材40は、上下に、前記固定リブ25の下面及び前記本体100の後述される段差部320に密着するように設置される。
【0146】
前記気密部材40は、前記カプセル10を取り囲むように延長され、前記ブリッジ30と前記キャップ20に結合される。具体的に、前記気密部材40は、中心に前記カプセル10が挿入及び/または貫通される気密ホール45を形成することができる。一例として、前記気密部材40は、リング(ring)形状に形成することができる。
【0147】
即ち、前記キャップ20に挿入されたカプセル10は、前記気密ホール45を貫通して、前記ブリッジ30が形成する内部の流動空間310に挿入される。この時、前記気密ホール45を貫通するカプセル10は、前記気密部材40の内周面に密着することができる。
【0148】
前記気密部材40は、弾性変形が可能な材質で形成することができる。一例として、前記気密部材40は、シリコン(silicon)で形成されてもよい。
【0149】
これによれば、前記気密部材40は、上下方向から前記キャップ20の固定リブ25及び/または前記本体100によって加圧される時弾性変形される。そして、前記気密部材40は、前記固定リブ25及び/または前記本体100によって圧着される。従って、前記気密部材40は、前記固定リブ25が前記キャップ20の回転によって移動する時、前記固定リブ25に密着するように弾性変形される。
【0150】
相対的な観点で別に表現すると、前記気密部材40は、前記本体100が回転移動する時、前記固定リブ25及び段差部320に完全に密着するように弾性変形される。
【0151】
これによれば、前記気密部材40は、前記カプセル10を密閉させることができるので、前記カプセル10から排出される気体の漏洩を防止することができる。
【0152】
即ち、前記気密部材40は、上下に前記固定リブ25の底面と前記ブリッジ30の上面に気密となるように結合することができる。そして、前記気密部材40は、上下に突出または陥没する溝を形成し、弾性変形によって前記固定リブ25の底面と前記ブリッジ30の上面に圧着されることで、内側空間の気密を達成することができる。
【0153】
前記気密部材40は、カプセル10から排出される流体の外部漏洩を防止する機能をすることができる。従って、前記気密部材40は「漏洩防止器」と称することもできる。
【0154】
一方、前記気体注入装置1は、前記挿入口130に設置されるOリング35をさらに含むことができる。
【0155】
前記Oリング35は、前記挿入口130に結合される飲料容器と前記本体100の気密のために備えられる。一例として、前記Oリング35は、ゴム材質で形成することができる。
【0156】
前記Oリング35は、前記挿入口130に結合される飲料容器の上端に密着できるように、前記挿入口130の最上側に設置される。
【0157】
図3は、図1のI‐I’線に沿って気体注入装置の縦断面を示す断面図であり、図4は、図2のA‐A’線に沿ってブリッジの縦断面を示す断面図である。
【0158】
図3及び図4を参照すると、前記キャップ20は、前記ブリッジ30との結合をガイドするキャップネジ山22及び前記カプセル10を固定させる固定リブ25をさらに含むことができる。
【0159】
前記キャップネジ山22は、前記キャップケース21の内面に沿って形成される。一例として、前記キャップネジ山22は、前記キャップケース21の内側面に沿って対角線方向に連続的に延長される。そして、前記キャップネジ山22は、上下方向に陥没部と突出部が交互に配置されるように形成される。
【0160】
前記ブリッジ30には、前記キャップネジ山22に対応する外部ネジ山210が形成される。そして、前記キャップネジ山22と前記外部ネジ山210は相互対応する雄雌形状に形成される。
【0161】
従って、前記キャップネジ山22と前記外部ネジ山210は回転によって係合される。一例として、前記キャップ20は、前記ブリッジ30に一方向に回転する時下方に移動しながら係合され、他方向に回転する時上方に移動しながら前記ブリッジ30から解除される。
【0162】
前記固定リブ25は、前記キャップケース21の内側に位置することができる。そして、前記固定リブ25は、前記キャップケース21の内側面から一定距離だけ離隔して位置することができる。
【0163】
より具体的に、前記固定リブ25は、前記キャップ20の中心軸(O)から半径方向に第1距離だけ離隔した位置に形成され、前記キャップケース21は、前記キャップ20の中心軸(O)から半径方向に第1距離より長い第2距離だけ離隔した位置に形成される。
【0164】
従って、前記キャップケース21の内側面と前記固定リブ25の外側面の間には離隔空間が形成される。前記離隔空間は、前記キャップ20と前記ブリッジ30が結合する時、上部カバー200が挿入される空間であると理解することができる。
【0165】
前記固定リブ25は、前記キャップケース21の上端から下方に延長される。具体的に、前記固定リブ25は、前記キャップケース21の上端から前記キャップケース21の下端より高い位置まで延長される。
【0166】
前記固定リブ25は、前記カプセル10が収容される空間を形成することができる。即ち、前記固定リブ25が形成する内周面には、前記カプセル10が嵌め込まれる。前記固定リブ25は、前記カプセル10の外径に対応する内径を有するように、前記キャップケース21から下方に延長される。一例として、前記固定リブ25は、下面が開放された円柱形状に形成することができる。
【0167】
即ち、前記固定リブ25は、前記カプセル10の上面及び上部の側面を取り囲むように形成することができる。そして、前記カプセル10は、前記固定リブ25によって固定及び支持される。従って、前記カプセル10は、前記固定リブ25に下方から嵌め込まれる。
【0168】
前記固定リブ25にはめ込まれたカプセル10は、下面及び下部の側面が露出される。即ち、前記カプセル10は、前記固定リブ25より長く形成される。
【0169】
前記固定リブ25は、前記気密部材40の上面と結合することができる。具体的に、前記固定リブ25の底面には、前記気密部材40の上面に形成される多数の突起41、42が挿入されるリブ溝26、27が形成される。
【0170】
前記リブ溝26、27は、多数形成されてもよい。そして、前記リブ溝26、27は、前記気密部材40の上面に形成される突起41、42と対応するように形成される。
【0171】
一例として、前記リブ溝26、27は内側リブ溝26及び前記内側リブ溝27よりも半径方向に離隔して位置する外側リブ溝27を含むことができる。
【0172】
前記内側リブ溝26は、前記固定リブ25の底面から上方に陥没し、円周方向に沿って延長される。
【0173】
前記内側リブ溝26には、前記内側リブ溝26に対応するように、前記気密部材40の上面に形成される内側上部気密突起41が挿入される。
【0174】
前記外側リブ溝27は、前記内側リブ溝26から半径方向に所定の距離だけ離隔した前記固定リブ25の底面に上方に陥没するように形成される。そして、前記外側リブ溝27は、円周方向に沿って延長される。
【0175】
前記外側リブ溝27には、前記外側リブ溝27に対応するように、前記気密部材40の上面に形成される外側上部気密突起42が挿入される。
【0176】
一方、前記内側リブ溝26は「第1リブ溝」と称することができ、前記外側リブ溝27は「第2リブ溝」と称することができる。
【0177】
前記固定リブ25の底面に形成される多数の溝と前記気密部材40の上面に形成される多数の突起は、相互雄雌形状で対応するように形成することができる。
【0178】
これによれば、前記固定リブ25に前記気密部材40が挿入される場合、前記固定リブ25の底面と前記気密部材40の上面は、一平面ではなく、多数回折り曲げられる曲面で相互密着される。従って、前記一平面に比べて微細空間を効果的に遮断させることで、気体の漏洩を防止できる長所がある。即ち、より向上した気密性能を提供することができる。
【0179】
上述したように、前記ブリッジ30と前記キャップ20は相互結合することができる。具体的に、前記上部カバー200は、前記キャップ20と回転を通じて結合または分離をガイドする外部ネジ山210を含むことができる。
【0180】
前記外部ネジ山210は、前記上部カバー200の外面に沿って形成される。一例として、前記外部ネジ山210は、前記上部カバー200の外面に沿って連続的に延長される。そして、前記外部ネジ山210は、上下方向に陥没部と突出部が交互に配置されるように形成される。
【0181】
前記外部ネジ山210は、前記キャップネジ山22と雄雌対応するように形成される。従って、前記外部ネジ山210と前記キャップネジ山22が当接して回転する場合、前記キャップ20と前記上部カバー200は結合または分離される。
【0182】
上述したように、前記本体100は、前記飲料容器が挿入される挿入口130を形成することができる。そして、前記本体100は、前記飲料容器との結合をガイドする内部ネジ山110をさらに含むことができる。
【0183】
前記内部ネジ山110は、前記挿入口130を規定する一側面に沿って形成される。一例として、前記内部ネジ山110は、前記挿入口130を規定する外側面または内側面に沿って対角線方向に連続的に延長される。そして、前記内部ネジ山110は、上下方向に陥没部と突出部が交互に配置されるように形成される。
【0184】
ここで、前記挿入口130を規定する外側面は、前記中心軸(O)から前記挿入口130を規定する内側面をより遠く位置する円周面であると理解することができる。
【0185】
前記内部ネジ山110は、回転を通じて前記飲料容器の上端に結合または分離することができる。即ち、前記飲料容器には、前記内部ネジ山110に対応するネジ山が形成される。従って、前記内部ネジ山110と前記飲料容器の上端は、雄雌対応する形状を有することができる。
【0186】
一方、前記ブリッジ30には、前記気密部材40が安着する段差部320をさらに含むことができる。
【0187】
前記段差部320は、前記上部カバー200の内側に位置することができる。一例として、前記段差部320は、前記上部カバー200の中心に向かって所定間隔だけ内側に離隔して位置することができる。
【0188】
即ち、前記段差部320は、前記設置空間250に位置することができる。そして、前記段差部320は、前記本体100の上面105に位置することができる。
【0189】
具体的に、前記段差部320は、前記流動空間310を規定する内周面300の上端に沿って形成することができる。即ち、前記段差部320は、前記カプセル10が挿入される前記流動空間310の上部を形成することができる。
【0190】
一例として、前記段差部320は、前記上面105から上方に延長される。即ち、前記段差部320は、円柱形状を有することができる。この場合、前記段差部320は、前記上部カバー200より低く位置するように上方に延長される。
【0191】
即ち、前記段差部320は、前記中心軸(O)を基準として所定の半径を有するホール(Hole)を形成することができる。そして、前記ホール(Hole)は、流動空間310の一部であると理解することができる。
【0192】
具体的に、前記中心軸(O)を基準として、前記上部カバー200は、第1半径を有するように円周方向に延長され、前記段差部320は、前記第1半径より短い第2半径を有するように円周方向に延長される。ここで、前記流動空間310を規定する内周面300は、前記中心軸(O)を基準として、前記第2半径と同一またはより短い第3半径を有することができる。
【0193】
前記段差部320には、前記気密部材40が結合される。従って、前記段差部320は「気密部材挿入部」と称することもできる。
【0194】
前記段差部320は、前記気密部材40を下方から支持することができる。即ち、前記段差部320の上面には、前記気密部材40が挿入される。
【0195】
前記段差部320、前記段差部320の上面に結合される気密部材40、前記気密部材40の上面に結合される固定リブ25によって、前記キャップ20は、前記流動空間310において下面が前記加圧棒150によって破裂する時密閉される。
【0196】
前記段差部320は、前記気密部材40と結合する溝321、323、325を含むことができる。
【0197】
前記溝321、323、325は、前記段差部320の上面から所定の幅を有するように下方に陥没して形成される。そして、前記溝321、323、325は、円周方向に延長される。ここで、前記所定の幅は、後述される気密部材40の底面に形成される突起46、47、48の幅と同一であってもよい。
【0198】
前記溝321、323、325は、多数形成されてもよい。そして、前記多数の溝321、323、325には、前記気密部材40の底面が挿入される。そして、前記気密部材40には、前記多数の溝321、323、325に挿入されるように対応する突起が備えられる。
【0199】
具体的に、前記段差部320は、中央気密溝321、内側気密溝323及び外側気密溝325を含むことができる。
【0200】
前記中央気密溝321、内側気密溝323及び外側気密溝325は、前記段差部320の周りに沿って円周方向に延長される。
【0201】
前記外側気密溝325は、前記中央気密溝321よりも半径方向に離隔して位置し、前記中央気密溝321は、前記内側気密溝323よりも半径方向に離隔して位置することができる。
【0202】
即ち、前記内側気密溝323は、前記中心軸(O)に向かって最も近接するように位置し、前記外側気密溝325は、前記上部カバー200の内周面に向かって最も近接するように位置することができる。
【0203】
即ち、前記内側気密溝323は、前記中心軸(O)から半径方向に第1長さだけ離隔して位置することができる。そして、前記中央気密溝321は、前記第1長さより長い第2長さだけ離隔して位置し、前記外側気密溝325は、前記第2長さより長い第3長さだけ離隔して位置することができる。
【0204】
一方、前記内側気密溝323及び外側気密溝325は、「両側気密溝」と称することができる。
【0205】
前記中央気密溝321と前記両側気密溝323、325は、相互異なる深さを有するように陥没される。一例として、前記内側気密溝323及び前記外側気密溝325は、同じ深さを有するように前記段差部320の上面から下方に陥没される。そして、前記中央気密溝321は、前記内側気密溝323及び前記外側気密溝325より深く下方に陥没される。
【0206】
また、前記中央気密溝321、内側気密溝323及び外側気密溝325は、それぞれ、前記気密部材40に対応して形成される下部気密突起46、47、48の突出の長さに対応する深さに陥没される。
【0207】
前記制限ピン50が結合された場合、前記中央気密溝321、内側気密溝323及び外側気密溝325は、対応する前記下部気密突起46、47、48から下方に離隔して位置することができる。
【0208】
即ち、前記中央気密溝321、内側気密溝323及び外側気密溝325は、前記気密部材40の底面と離隔空間322を形成することができる。
【0209】
前記離隔空間322は、前記制限ピン50が除去され、前記キャップ20の回転によって前記気密部材40が下方に移動する時、前記気密部材40の底面に形成された下部気密突起46、47、48が挿入されて密着する空間であると理解することができる。
【0210】
また、前記気密部材40の下部気密突起46、47、48が挿入される時、前記気密部材40は、加圧力によって弾性変形される。従って、前記離隔空間322は、前記気密部材40の弾性変形を許容できる空間であると理解することもできる。
【0211】
前記中央気密溝321、内側気密溝323及び外側気密溝325によれば、前記気密部材40が密着するように相互結合されることで、前記流動空間310に挿入されるカプセル10の周囲を密閉及び/または気密させることができる長所がある。
【0212】
特に、前記段差部320の多数の溝と前記気密部材40の多数の突起は、相互雄雌形状に対応するように形成される。
【0213】
これによれば、前記段差部320に前記気密部材40が挿入される場合、前記段差部320の上面と前記気密部材40の底面は、一平面ではなく、多数回折り曲げられる曲面で相互密着される。従って、前記一平面に比べて微細空間を効果的に遮断させることで、気体の漏洩を防止できる長所がある。即ち、より向上した気密性能を提供することができる。
【0214】
一方、前記中央気密溝321は「第1気密溝」と称することができ、前記内側気密溝323は「第2気密溝」と称することができ、前記外側気密溝325は「第3気密溝」と称することができる。
【0215】
一方、前記上部カバー200の外周面に沿って形成される外部ネジ山210には、前記キャップ20の逆回転を防止または制限するための制限溝220が形成される。
【0216】
前記制限溝220は、前記外部ネジ山210の上面または下面に形成される。一例として、前記制限溝220は、一方向の回転を許容し、逆方向の回転を制限するために、前記外部ネジ山210の上面から斜線で陥没または突出するように形成することができる。
【0217】
ここで、前記制限溝200が許容する一方向の回転は、前記キャップ20と前記上部カバー200が結合する回転方向と定義し、逆方向の回転は、前記キャップ20が前記上部カバー200から分離する回転方向と定義することができる。
【0218】
即ち、前記制限溝200は、前記キャップ20が前記上部カバー200から分離されないように備えられる。
【0219】
前記制限溝220は、多数形成されてもよく、斜線で陥没する空間が円周方向に沿って所定間隔で離隔するように配置される。
【0220】
また、前記キャップネジ山22の下面には、前記制限溝220に対応するように斜線で突出または陥没する突起(図示せず)が形成される。従って、前記キャップ20が前記上部カバー200に結合する場合、前記制限溝220が形成される斜線方向に対応するように形成された前記キャップネジ山22の突起は、結合時に前記制限溝220を通過することができ、分離時に前記制限溝200に係止される。これによって、前記キャップ20と前記上部カバー200は、結合を許容し、分離を制限することができる。
【0221】
図5は、本発明の実施例に係る気密部材を示す上方斜視図であり、図6は、本発明の実施例に係る気密部材を示す下方斜視図である。
【0222】
図5及び図6を参照すると、前記気密部材40は、前記カプセル10の外周面に密着するように形成することができる。
【0223】
一例として、前記気密部材40の中心には、前記カプセル10が貫通する気密ホール45が形成される。前記気密ホール45は、前記固定リブ25及び前記段差部320の内径と同じ内径を有するように形成することができる。
【0224】
前記気密部材40は、前記加圧棒150が前記カプセル10の底面を打撃できるように、前記固定リブ35の下方への移動をガイドすると共に、前記カプセル10から排出される気体の漏洩を防止することができる。一例として、前記気密部材40は、円盤形状、ドーナツ形状を含むことができる。
【0225】
具体的に、前記気密部材40は、前記固定リブ35との結合をガイドする多数の上部気密突起41、42を含むことができる。
【0226】
前記多数の上部気密突起41、42は、前記内側リブ溝26に挿入される内側上部気密突起41及び前記外側リブ溝27に挿入される外側上部気密突起42を含むことができる。
前記内側上部気密突起41は、前記気密部材40の上面から前記内側リブ溝26に対応する幅を有するように上方に突出し、円周方向に延長される。
【0227】
前記外側上部気密突起42は、前記気密部材40の上面から前記外側リブ溝27に対応する幅を有するように上方に突出し、円周方向に延長される。
【0228】
前記外側上部気密突起42は、前記内側上部気密突起41よりも半径方向に離隔して位置することができる。
【0229】
前記内側上部気密突起41は「第1上部気密突起」と称することができ、前記外側上部気密突起42は「第2上部気密突起」と称することができる。
【0230】
前記気密部材40は、前記固定リブ35の底面が安着及び/または挿入される上部溝43を形成することができる。
【0231】
前記上部溝42は、前記内側上部気密突起41と前記外側上部気密突起42の間に位置することができる。そして、前記上部溝42は、前記気密部材40の上面から下方に陥没して形成される。
【0232】
前記上部溝43には、前記内側リブ溝26と外側リブ溝27の間に位置して突出する前記固定リブ25の底面が挿入される。
【0233】
前記多数の上部気密突起41、42に挿入される固定リブ25によって、前記固定リブ25の底面と前記気密部材40は、前記カプセル10が位置する中心空間を気密させるように結合することができる。
【0234】
前記気密部材40は、前記段差部320との結合をガイドする多数の下部気密突起46、47、48をさらに含むことができる。
【0235】
前記多数の下部気密突起46、47、48は、前記中央気密溝321に挿入される中央下部気密突起46、前記内側気密溝323に挿入される内側下部気密突起47及び前記外側気密溝325に挿入される外側下部気密突起48を含むことができる。
【0236】
前記中央下部気密突起46は、前記気密部材40の下面から前記中央気密溝321に対応する幅を有するように下方に突出し、円周方向に延長される。
【0237】
前記内側下部気密突起47は、前記気密部材40の下面から前記内側気密溝323に対応する幅を有するように下方に突出し、円周方向に延長される。
【0238】
前記内側下部気密突起47は、前記中央下部気密突起46から中心方向に離隔して位置することができる。
【0239】
前記外側下部気密突起48は、前記気密部材40の下面から前記外側気密溝325に対応する幅を有するように下方に突出し、円周方向に延長される。
【0240】
前記外側下部気密突起48は、前記中央下部気密突起46から半径方向に離隔して位置することができる。
【0241】
一方、前記中央下部気密突起46は「第1下部気密突起」と称することができ、前記内側下部気密突起47は「第2下部気密突起」と称することができ、前記外側下部気密突起48は「第3下部気密突起」と称することができる。
【0242】
前記多数の下部気密突起46、47、48は、前記段差部320の上面に挿入される。従って、前記多数の下部気密突起46、47、48及び前記段差部320は、前記カプセル10が位置する中心空間を気密させるように結合することができる。
【0243】
前記気密部材40の上面と下面に形成される多数の気密突起41、42、46、47、48は、上下に前記固定リブ25と前記段差部320にそれぞれ挿入されるように結合することで、前記カプセル10の周囲空間を密閉させて気体の漏洩を防止し、前記カプセル10を安定的に固定させることができる。
【0244】
これによれば、前記飲料容器に結合された気体注入装置1は、前記カプセル10を前記固定リブ25、前記気密部材40及び前記段差部320によって完全に密閉させることができる。
【0245】
従って、前記気体注入装置1は、従来の気体注入装置で気体の漏洩による圧力変化よって飲料が逆流する現象を防止するために、別途構成で備えられる逆流防止手段が不必要な長所がある。
【0246】
図7は、本発明の実施例に係る気体注入装置の気体注入過程を示す例示図である。
【0247】
以下、図7を参照して前記気体注入装置1の作動を説明するようにする。
【0248】
前記気体注入装置1は、飲料容器(図示せず)の上端に結合された状態を仮定する。即ち、前記挿入口130に、前記飲料容器が挿入されて結合された状態における作動を説明するようにする。
【0249】
ユーザーは、前記ブリッジ30に結合された制限ピン50を外部方向(F)に除去することができる。前記制限ピン50が除去されると、前記キャップ20の回転制限は解除される。
【0250】
そして、ユーザーは、前記キャップ20を前記ブリッジ30と結合させる方向(R)に回転させることができる。前記回転によって、前記キャップ20は、前記外部ネジ山210のガイドによって回転しながら下方に移動することができる。
【0251】
前記キャップ20の下方への移動によって、前記キャップ20に収容されたカプセル10及び前記固定リブ25は、下方(D)に移動することになる。
【0252】
この時、前記気密部材40の上面に形成された上部気密突起41、42は、前記固定リブ25の底面に形成されたリブ溝26、27に挿入される。そして、前記リブ溝26、27によって突出する固定リブ25の底面は、前記気密部材の上部溝43に挿入される。
【0253】
また、前記固定リブ25の底面は、前記気密部材40の上面を下方(D)に加圧することになる。同時に、前記気密部材40は、弾性変形されて前記固定リブ25の底面にさらに密着することになる。
【0254】
そして、前記気密部材40は、前記固定リブ25の下方への移動によって、前記段差部320へと下方に移動(D)することができる。
【0255】
この時、前記気密部材40の下部気密突起46、47、48は、前記段差部320に陥没して形成される多数の気密溝321、323、325に挿入される。そして、前記気密部材40は、下方(D)に加圧される力によって前記離隔空間322を密閉させるように弾性変形される。
【0256】
即ち、前記気密部材40と前記段差部320は密着するように結合することができる。
一方、前記固定リブ25に固定されて一緒に下方に移動するカプセル10は、前記加圧棒150の上端に接触した状態で下方(D)に加圧される。これによって、前記加圧棒150は、前記カプセル10の底面を打撃することで、前記カプセル10を破裂させることができる。
【0257】
即ち、前記加圧棒150の上端は、前記カプセル10の下方への移動によって、前記カプセル10の底面を破裂または貫通することができる。これによれば、前記加圧棒150は、前記カプセル10の気体を排出させることができる。
【0258】
前記カプセル10の内部は、非常に高い圧力が形成されている。従って、前記カプセル10の底面が破裂する瞬間、前記カプセル10に貯蔵された気体は、前記加圧棒150と前記カプセル10の間に形成される微細空間に迅速に排出される(点線の矢印参照)。
【0259】
そして、前記カプセル10から排出された気体は、前記流動空間310を通じて前記排出ホール160に流入することができる。
【0260】
そして、前記排出ホール160を通過した気体は、前記飲料容器に流入することができる(点線の矢印参照)。
【0261】
この時、前記飲料容器は、前記挿入口130を規定する内側面と外側面の両方ともに密着して結合されるので、前記排出ホール160を通過した気体の漏洩がさらに防止される。
従って、前記飲料容器内の飲料に前記気体が溶解して前記気体の溶存量が上昇し、漏洩が最小化されて、長時間の保管にも溶存量を維持することができる。
【0262】
即ち、前記固定リブ25、気密部材40及び段差部320は、カプセル10から排出された気体が漏洩しないように、前記気体の流動経路を外部から密閉させることができる。
【0263】
また、前記飲料容器の上端は、挿入口130で3方向に密着して、気体が漏洩し得る微細空間を密閉させることができる。
【0264】
これによれば、前記飲料内部に流入した気体は、前記飲料に溶解されて溶存量を上昇させることができ、長時間経過した後にも気体の漏洩が防止されることで、製品の機能をそのまま維持することができる。
【0265】
また、前記加圧棒150の打撃で形成された前記カプセル10の微細な隙間を通じて排出される気体は、前記流動空間310に流動し、前記排出ホール160を通じて前記飲料容器の内部に流入する流動経路に導かれることになる。
【0266】
即ち、前記気体注入装置1は、従来の気体注入装置で気体が加圧棒の内部に形成された管を通じて飲料容器に流入する流動経路とは異なる流動経路を形成することになる。
【0267】
そして、上述した気体の流動経路を形成することで、本発明の実施例に係る気体注入装置1は、従来の気体注入装置で金属材料で形成された加圧棒の汚染問題、逆流発生問題及び気体の漏洩問題を解決することができる。
【0268】
また、本発明の実施例に係る気体注入装置1の構造によれば、飲料(水分)と金属材質のカプセル10の間の接触を防止することで、錆が発生し得る危険を除去することができる。即ち、食用飲料の汚染を防止することができる。
【0269】
また、前記飲料容器とコンパクトに結合されるので、大きさを最小化できると共に、外部に気体が漏洩し得る微細空間の遮断能力はより向上させることができる。
【0270】
また、飲料容器の上部が本体100の内部に挿入されて結合されるので、前記気体注入装置1の上下の長さを最小化でき、前記気体注入装置1が結合された飲料容器を冷蔵庫等のような貯蔵装置に保管する時、既存の飲料容器の規格を満たすことができる長所がある。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】